最高裁第三小法廷(藤田宙靖裁判長)は24日、『週刊文春』が99年に8回にわ
たって特集したキャンペーン記事をめぐり、芸能プロダクション「ジャニーズ事
務所」とジャニー喜多川社長が、発行元の文藝春秋に1億円余の損害賠償などを
求めた訴訟で、ジャニーズ側の上告を棄却する決定をした。
判決によると、所属タレントへのセクハラに関する記事の重要部分は真実と認
め、「日常的に飲酒や喫煙をさせていた」といった記述についてのみ、真実の証
明がないとして名誉棄損を認めた。主としてホモセクハラを争った裁判であるか
ら、明らかに文春側の勝訴である。
これで、文春側が支払う損害賠償額を一審の880万円から120万円に減額した二
審・東京高裁判決が確定した。
多くの少年タレントに対するホモセクハラ行為が真実と認定された意義は大き
く、これは「社会的な事件」(28日付『日刊ゲンダイ』で芸能評論家の肥留間正
明氏)である。
昨年、十八歳未満の児童を相手にした買春やポルノを処罰する児童買春、
児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律が施行され、
青少年の人権保護に大きな前進を見たと思っております。
しかし、私は、昨年、地元のある親御さんから、こんな気になる話を聞いたのであります。
東京に少年たちがタレントとして活躍しているジャニーズ事務所という
芸能プロダクションがあるのですが、そこに所属する少年たちの間で喫煙や飲酒が堂々と
まかり通っておるというのであります。ほかにもいろいろな問題があります。
私も耳を疑ったのですが、ジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川さんが
タレントの少年たちに性的ないたずらをしているという話も聞きました。
その親御さんのお子さんがジャニーズ事務所に関係しており、お子さんだけでなく、
子供の友達からもジャニーズ事務所の体験談をたくさん聞いたそうであります。
私は芸能界に疎い人間であります。ジャニーズ事務所という名前は知っておりましたが、
その詳しい内容について知りませんでした。しかし、訴えの内容が内容だけに、
私も気になって少し調べてみました。すると、かなり以前からこの問題は活字になっていますし
、最近でも文芸春秋社発行の週刊文春に、十回にわたり、この問題が掲載されておるではありませんか。
報道によれば、ジャニー喜多川社長は、少年たちを自宅やコンサート先のホテルに招いて、
いかがわしい行為を繰り返しておるという内容のものであります。
なぜ少年たちがこんな行為に耐え忍んでいるかといえば、ジャニー喜多川社長に逆らうと、
テレビやコンサートで目立たない場所に立たされたり、デビューに差し支えるからというのであります。
私は独自の調査で、ジャニーズ事務所に所属していたことのある少年の母親の手紙を手に入れました。
少し長くなりますが、御紹介をさせていただきます。
うちの現在高校二年生の息子も、中三の冬にオーディションに合格し、約一年間ジャニーズジュニアをしていましたが、
事務所からのコンタクトがなくなり、自然にやめたような形になりました。ずっと後になって息子から聞いたのは、
オーディションに受かってから初めてレッスンに行ったとき、先輩のジュニアから、
もしジャニー喜多川さんから、ユー、今夜はホテルに泊まりなさいと言われたとき、
多分ホモされるかもしれないけれども、それを断ったら次から呼ばれなくなるから我慢しろと
教えられたそうであります。息子はジャニーさんの好みでなかったらしく一度も誘われなかったので、
清い体でやめることができましたが、何人かはこの行為を受け、お金をもらっていたそうであります。
今テレビでにこにこして踊っているジュニアたちは、陰ではそんなつらい思いをしておるかと思うと
かわいそうです。
こういう内容であります。こういうことが事務所でまかり通っているわけであります。
ジャニー喜多川氏は、親や親権者にかわって児童を預かる立場であります。児童から信頼を受け、
児童に対して一定の権力を持っている人物が、その児童に対して性的な行為を強要する。
もしこれが事実とすれば、これは児童虐待に当たるのではありませんか