【Four Thirds】フォーサーズ用レンズ Part12
各社のデジタルに向けたレンズ動向
キャノン:16-35という、APS-Cとフルサイズの両方で重要となるレンズをリニューアルしてひと段落。
APS-C用としては17-55F2.8ISがメインとして当分やっていく感じか。望遠については今までのもので
よいというのが基本的な考え。(長くなる分にはそれほど困らないだろうというところか。)
広角についてはとりあえず安いモノを出して終了。
まぁ上位クラスではフルサイズがあるので、広角で上位のものが欲しければそちらでどうぞということか。
ニコン:今後は不明だが、重要なところとしては200F2で換算300mm相当をF2で実現。
キャノンとは対照的にメインとなる17-55F2.8には手ぶれ補正を載せず、
18-200という高倍率に手ぶれ補正を搭載。この辺が考え方の違い、もしくはすみわけとしてできすぎてるほどに
それぞれ逆の立場をとっている。(キャノンの高倍率はLレンズでフルサイズ用の画角)
望遠は単焦点は上記のとおり、ズームに関してはバリュークラスのみ。
広角は中級クラス程度と思われる換算18-36mm相当のF4レンズとフィッシュアイのみ。
全体として中級クラス以下をメインとした戦略であることがわかる。これはシェア獲得を考えれば妥当か。
ペンタ:夏にメインとなる広角-中望遠のF2.8通しズーム、中望遠-望遠のF2.8ズームを控えており
K10Dの力はこれから発揮されるといった雰囲気で、
予定通り発売されるとデジタル用で28-70,70-20あたりのの大口径ズームを
ラインナップするメーカー一番乗りとなる。(キャノン、ニコンは100mm相当までの便利ズーム、オリは望遠の方しかだしてない)
現在企業的に苦しい状況なだけに、この二つのズームが今後のペンタを左右するか。
ご存知のとおりすでに出ているものではパンケーキや魚眼ズーム、単焦点も積極的に出しており
業界がデジタル化してから魅力的なレンズを出している方だといえる。
ソニー:合併などもあったためなかなか難しいところではあるのは仕方が無いとしても、
明るいズームレンズがまったく無いのは致命的といわざるを得ない。
といっても、これは真っ先にボディ内に手ぶれ補正を搭載していたことと、現在唯一販売しているカメラが
エントリー向けであることを考えれば、当然ではある。これからハイアマ、プロ向けのカメラに合せて大口径ズームはだしてくるのであろうが、
PIEでのモック出展しかない。また、散々いわれてるとおりフルサイズになるのか、どうなるのか。
これがはっきりして無いからモックでしか出せないのではないかという疑いもかけたくなるが・・・
また、昔からのカールツァイスの悪い癖(?)でいかに描写を重視したとはいえ、
18-70F3.5-5.6が廉価ズームとしてある中で、上位モデルが16-80F3.5-4.5というスペックでだすのはいかがなものか。
広角端、望遠端ともに伸びているとはいえ、明るさがほとんど変わらないという・・・
3.5-4.5というスペックにカールツァイスはなにかこだわりでもあるのだろうか?と(Nシステムの頃から・・・)勘ぐってしまう。
とはいえ135STFや、AF可能なレフレックスなど個性的なレンズもあり、フルサイズが実現可能かどうか
という問題は今後のニコンやペンタックスにもかかわってくるので(まぁ実現してもペンタのほうはAPS−Cで行くだろうが)
注目のメーカーであることは変わりない。
レンズにおけるデジタル化、デジタル用に合わせた画角のレンズラインナップという点では最も遅れているといえるだろうが、
それもフルサイズの実現性次第と思われるので、動向としては本格的には年末以降というところか。
あぁ、うぜぇw
フォーサーズ:デジタル用レンズしかだしていないので、デジタル用のラインナップとしては最も厚い。
デジタル専用であるがゆえに、メインのズームレンズを3つものクラス分けが可能となった部分が
画期的といえる。一般的に3.5-5.6程度の廉価ズームとF2.8通しのズームという構成だが、
フォーサーズでは最上位クラスがF2通しで実現できるために
F値3.5-5.6のクラス、F2.8-3.5のクラス、F2のクラスという具合にだ。
他社では最上位がF2.8であるがためにF2.8-3.5というのはさすがにだせない。
この、無理にF2.8通しにしないF2.8-3.5を担う竹レンズが二極化が進む時代に生まれた
ベストコストパフォーマンスレンズとして誕生したというのは、運命的とさえ思える。
とはいえ14-35F2という最も重要かつ旗艦となりうるレンズが大幅に予定が遅れているのは問題。
とくに、ペンタックスが先んじて大口径通しズームを完成させる(F2.8ではあるが)こととなることは、
デジタル専用をうたい文句としてきたオリンパスにとっては痛いところだ。
しかし、一段明るいというアドバンテージが消えるわけでもなく、また今後ボディ内に手ぶれ補正が搭載されることや
パナソニックからも高倍率ズーム、望遠ズームのレンズ内手ぶれ補正付が予定されており、
レンズ内手ぶれ補正派もボディ内手ぶれ補正派のニーズも満たすことができる唯一の存在であり期待が持てる。
それ以外には、メインとなるF2.8-3.5クラスの刷新、テレコン及びテレコンとの組み合わせで威力を発揮する100mmマクロの存在
まぁいえることは早く出してくれwたのしみにしてるからw