(亀レスですが)
>>64-75 あたりから分かるように、相反する要求をするべき異なる用途を望む2つのユーザー層が、動画デジカメに対して「フレームレートを上げろ」と同じ要望をしている。
一方は、動画に無限高速静止画連写の役割を求めているユーザー層。
この層は切り出した静止画の被写体ぶれが気になる。
ユーザーはフレームレートが高くなれば被写体ぶれが減ると考えているが、フレームレートが高くてもシャッター速度が早くなければ被写体ぶれの解決にはならない。
この層が本来求めるべきは、シャッター速度の高速化だ。
もう一方は、動画デジカメにビデオカメラとしての役割を求めているユーザー層。
この層は被写体が動いたときのカクカク感が気になる。
ユーザーはカクカク感の原因がフレームレート不足と考えて、より高いフレームレートを求めている。
しかし、60iのDVでも高速シャッターモードで撮るとカクカク感じるから、フレームレートが60pになってもシャッター速度が速いままではカクカク感は残るだろう。
30pのままでもシャッタースピードを1/30に落として程良い被写体ぶれがあれば、カクカク感は解消できるはずだ。
実際、フイルム撮りの映画が24p、PALは30pなのに大きな問題にはなっていない。
30pのデジカメでも、暗いところで撮るとカクカク感は減る。
これはシャッター速度が下がるからだ。
この層が本来求めるべきは、フレームレートに見合ったシャッター速度の低速化だ。
この様に異なる二つの層は求める要求が正反対なのに、双方ともフレームレートを上げることが解決策と思っている。
メーカーはユーザーの要望を汲んでフレームレートを上げる方向で努力しているだろうが、それは無駄ではないにしても、本質的かつ早期の解決策にはならない可能性がある。
これら二つの層の要望を満たすために動画デジカメに求めるべき機能は、フレームレートを上げるのではなく「動画撮影時のシャッター速度を選択できる機能」だ。
「高速シャッターモード/通常(低速シャッター)モード」ぐらいの選択はできないものだろうか。
現状の動画デジカメは、シャッター速度に関してどっちつかずの所を狙っていて、全てのユーザーから不満を持たれている様に思う。