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2004年10月19日
練習日。みるみるうちに寒暖計の目盛りが下がっていくほどの冷え込みになりました。
野球シーズンがまだ続いているとはいえ、気分はすっかり冬です。
今日レジー(サンダース・外野手)から、「これ、ソウの分ね」と、
ビニール袋に入ったシャツを渡されました。
とてもよく伸びる、光る素材の黒の長袖で、胸元には、ラメラメの「カージナルス」の文字が躍っています。
(・・・これは・・・かなり趣味じゃない・・・)
敬意を払ってとりあえず着てみると、もう、ぴっちぴちのむっちむちのギンギラギン。
これ以上ないくらい「おかまちゃん」です。
でも、せっかくレジーが親切でくれたのだから、と、感謝の気持ちを込めて、
身体をぴちぴち、むちむち、きらきらさせながら、そのままミーティングに行きました。
しかし、むちむちシャツを着ているのはなぜか僕だけ。
選手もコーチもその姿に、涙が出るほど笑っているので、もうミーティングどころではありません。
悔しいのでトニー(ウオーマック・内野手)に抱きついて「ねえ〜ん」
とキスでもしたろうかと思いましたが、逃げられました。
そこでミーティングルームに入ってきたレジーが、さらしものになっている僕の姿を見てびっくり。
「・・・それ、奥さんにだから」
渡す時に言ってくれ! プレーオフの応援バンダナに続く第2弾で、レジーの奥さんが、
特注のシャツを、他の選手の奥さんに配っていたのでした。
僕のじゃなくて、本当によかった。でも、ヨメがこれを着て球場に来たら、それもかなり、イヤだ。
ミズーリ州セントルイスにて 田口壮