【自己愛性人格障害】
自己愛性人格障害に当てはまるような人は、自分のことを「特別」だと思っており、
まわりの人にもそれを押しつけようとします。
例えば会話の場面においても、つねに自分中心でなければ気が済まず、
まわりに賞賛を求め、自慢を押しつけたりしがちです。
また、対人関係においては、自分からは何も提供しないのにもかかわらず、
まわりの人から搾取し、自分の思いのままに動かそうとする傾向が強いようです。
もちろん、愛想もよく社交的であり、人を惹きつけるものを持っていることが
多いのですが、他人の気持ちを大切にしようとする気持ちに乏しく、いわゆる
「自分に甘く他人に厳しい」タイプの人でもあります。
このタイプの人たちは、対人関係が自分の思うようにならなかったり、
ストレス下におかれると、屈辱を受け自分の自信が揺らいだときが一番の危機です。
こうしたとき彼ら/彼女らは抑うつ状態に陥りやすく、病院には「抑うつ」の治療を
求めてくることが多いようです。
また他人の評価を恐れるあまりに「社交恐怖」になったり、
自己に目が行きすぎるあまり「心気症」になったり、「薬物濫用」の世界の中でのみ
自分の偉大さを味わうようなことになったりもします。