IXY DIGITAL 30aで最高精度の画像をうpするスレ
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EXCULTer's / Active focus ◆KLcNHTatGE :
IXY30aはU10とはさすがにプログラムオートの性能が違う。
U10では、スローシャッター撮影時はSSを1/2秒に固定してISO感度を
100・250・320、と、被写体の明るさによって変えていたようだが、IXY
30aでは被写体の明るさに応じてSSを1〜1/1.3・1/1.7…1/2…1/3
…1/4…1/5…1/6…1/8秒…、と、ISO感度を固定したままSSを滑らか
に変化させているようだ。手持ちでも夜景撮影が楽な理由はこのへんにある。
☆ 手持ち夜景撮影時のお勧め設定 page 1/3
【AF補助光】 切
街頭での撮影の場合、AF補助光は結構目立つ。このため、この設定は切ったほう
がいいだろう。特に、人ごみの中での撮影の場合は無用なトラブルを引き起こす原
因にもなるので注意されたし。
【フォーカス】 近景:マクロ、遠景:∞(無限大)
夜景撮影時の場合、オートフォーカスは不確定になりやすいので明示的にフォーカ
ス設定を指定することによってピンヴォケを阻止する必要がある。つまり、先程にも
述べたように、基本的にAF補助光は使わない。
【連射 / ノーマル / タイマー】 連射
手持ち夜景撮影の基本は連射。だいたい、数枚程度撮ったうちから手ブレの少ない
1枚、つまり、ベストショットをPC上で選択してほかの残りは削除する。手持ち夜景撮
影は、一見すると三脚入らずの楽な作業のように見えるが、それはあくまでも撮影時
のみが楽なだけであって、持ち帰ったアトの 「 取捨選択のハードな作業 」 が待って
いる。
この 「 取捨選択の作業 」 は予備知識がないと撮影した画像を1枚づつ全てをチェッ
クしなければならず、たいていの者はあきらめてしぶしぶ三脚を持ち出す始末となる。
そこで今回、ヲ・ヲォ〜レ様が 「 秘伝のたれ 」 を伝授して差し上げよう。
《チェックポイント1》 ファイルサイズを確認しろ
たいていの場合、手ブレの少ない画像はそのファイルサイズが大きくなる傾向に
ある。ふだんは縮小表示にしていると思われるPC上のフォルダ表示を 「 詳細 」
にすればファイルサイズが出てくるのでこれらの中からファイルサイズが大きいも
のを選べばいい。しかし、これは安定した手持ち撮影条件の場合であって、以降
に述べる 「 規則的なファイルサイズの変化の法則 」 を知っていなければ結局、
全部チェックしなければならないハメとなる。
☆ 手持ち夜景撮影時のお勧め設定 page 2/5
《チェックポイント2》 手ブレの激しい画像はファイルサイズが極端に小さいか大きい
上記ではPC上でのフォルダ表示を 「 詳細にしろ 」 と書いたが、実際には 「 縮小
表示 」 にしたうえで取捨選択の作業を行うのが適当である。ポップアップで出てく
る画像サイズを素早くチェックし、判断し、取捨選択を行う。その中で極端にファイ
ルサイズの大きい画像や小さい画像はたいていの場合、「 手ブレの激しい画像 」
である。本当にそうなのかどうか、自分自身で確認してみて経験を積む必要がある。
《チェックポイント3》 1〜2枚目、最後の1〜2枚は手ブレが多い
シャッターボタンを押してからの1〜2枚目と、シャッターボタンを離す最後の1〜2
枚目はどうしても手ブレが発生しやすくなる。広角側(35mm)を基準にすると、
1/30秒よりシャッタースピードが遅い場合と思われる被写体の撮影時には特に注
意が必要であるが、1/30秒以上でも注意するにこしたことはない。ベストショットの
選択の基準に 「 ファイルサイズのより大きいもの 」 を提唱したが、シャッタースピ
ードが比較的高速な場合でも 「 速い手ブレ 」 が生じると撮影された画像は見た目
には同じだが、ファイルサイズにはモロに反映されてくる。この点も考慮しなければ
ならない。
《チェックポイント4》 同じファイルサイズの画像が並ぶ場合は 「 プロパティ 」 を使え
ポップアップや詳細表示で表示されるファイルサイズの表示サイズ単位はKB単位
で1バイト単位の表示はしてくれない。比較的撮影条件が良く、それらの画像のファ
イルサイズが見た目上全て 「 同じ 」 だった場合は、画像ファイルを右クリックして
「 プロパティ表示 」 で確認すると1バイト単位でファイルサイズが確認できる。例え
ば、「 サイズ 239 KB (245,362 バイト) 」 と書かれていれば、括弧内での表示が1
バイト単位のサイズで、それら取捨選択の作業の手助けとなるだろう。
☆ 手持ち夜景撮影時のお勧め設定 page 3/5
《チェックポイント5》 IXY DIGITAL 30a特有の傾向
ヲ・ヲォ〜レ様はこれまで約1年半にわたってSONY Cybershot U10を使ってき
たのでU10とIXYD30aとの違いについてはある程度、わかる。U10が、始めの1
枚は必ず削除して残りの4枚から選ぶ、と、言った法則や、IXYD30aが連続撮影
枚数が増えれば増えるほど、そのファイルサイズが微増する法則、などである。
IXY DIGITAL 30aの場合、ファイルサイズの微増傾向と手ブレ傾向の判断に迷う
ところであるが、ファイルサイズが大きくても始めの1〜2枚目、最後の1〜2枚目
は捨てたほうがいいだろう。特に、最後の1〜2枚目はあくまで予備として認識して
おいたほうがいいだろう。
《チェックポイント総括》
手持ち夜景撮影を極めるには撮影テクニックだけではなく、PC上での効率的な作
業の進展がなければやる気が失せてしまう。しかし、JPEGフォーマットの利点であ
る 「 写り具合がファイルサイズによって確認できる 」 ことは歓迎すべきである。
【ISO感度】 ISO100
基本的にこれで問題ナシ。ISO感度を50にすると長秒1秒設定でも写りが暗くなる
のでよほど被写体が明るいとき以外は使わないほうがいい。
【露出補正】 切(±0.0EV)(被写体が暗い場合)
カメラ任せでフツーに撮りたい場合はこれでいいだろう。シャッタースピードは1秒以
内の範囲できめ細かく設定してくれるので手持ち夜景撮影も楽になる。
【露出補正】 −0.7EV(被写体が明るい場合)
被写体が明るく、電光表示板の文字なども写したい場合はこれぐらいに下げたほう
がいいだろう。
☆ 手持ち夜景撮影時のお勧め設定 page 4/5
【露出補正】 長秒(長時間露光撮影)設定 : 1秒
被写体の明るさの判断に迷う場合はISO100・長秒1秒設定が解決してくれる。もち
ろん、この設定にした場合、測光設定は無効になる。長秒設定(長時間露光撮影)で
は1.3秒以降からN.R.(ノイズリダクション)処理が入る。手持ち撮影の場合、このN.
R.で撮ると連射設定時は1枚を撮るのに2倍の時間が掛かり、かなり鬱陶しくなる。
N.R.はなくてもノイズはほとんど出ないので1秒設定でも問題はない。
# 生身の人間が手持ちで長時間露光撮影できるのは、よほどの筋肉マンか自衛官
# や警察官などの射撃手でもない限り、1秒が限界だろう。それ以降は三脚を使用
# するかどこかに固定して撮影する必要がある。
【測光】 スポット測光
基本的にこれで問題ナシ。長秒設定時は測光の設定は無効になるので昼間の設定
のままで問題はない。
【ホワイトバランス】 AWB
基本的にはオートで問題はないだろう。これ以外の設定にするときは試し撮りが必要
になる。
【カラー設定】 効果切
夜景の場合は 「 すっきりカラー 」 にしたいところだが、内部処理によってできあがった
画像は若干暗めになる。よほど被写体が明るいとき以外は使わないほうがいいだろう。
【画像サイズ】 M2(1024×768)
Web上に掲載する場合は800×600〜1024×768ドットが主流になるのでこのサ
イズが適当だろう。プリントする場合は三脚をしっかり据えてL(2048×1536)で撮っ
たほうがいい。
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EXCULTer's / Active focus ◆KLcNHTatGE :04/12/20 06:19:30 ID:yyzH107O
☆ 手持ち夜景撮影時のお勧め設定 page 5/E
【ファイルサイズ】 スーパーファイン
基本的にはこれで問題はないが、手持ち夜景撮影時は連射設定で撮る必要に迫られ、
あっという間にカードを使いきってしまうので要注意。カード容量が気になる場合はファ
インでもいいだろう。画像サイズが ” L ” 以外の場合は内部処理でリサイズをやってい
るので、ファイルサイズの選択ではノーマル以外は特に注意しなくても問題はない。
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まあこんなところだろう。手持ち夜景撮影ヲッツ♪” といきたいところだ。
とにかくこのIXY DIGITAL 30aは、使えば使うほど撮影に関するあらゆるテクニックが
素早く上達するので使ってて楽しくなるばかりである。