人事課が外交機密費を使って壮行会開くよう指示
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/article/kimitsu/200207/13-01.html --------------------------------------------------------------------------------
外務省人事課が98年1月、他省庁からの出向職員が海外に赴任する前に、外交機密費を使って
同省各課で壮行会を開くよう指示していたことが12日、内部文書で明らかになった。
公務員同士の懇親会への機密費支出を正当化するため、在京外交団の参加を装った
うその参加者リストの作成も求めていた。
この問題は同日の衆院外交委員会で金子善次郎氏(民主)が追及。
川口順子外相は「偽装工作は聞いていないが、仮にあったとすれば適切でない。
文書が存在するかどうか事務方に聞きたい」と答えた。
内部文書はA4判2枚で「秘無期限」扱い。
98年1月に同省に出向中の他省庁職員の研修後に出された。
人事課長名の文書は、出向職員の海外赴任前に懇親会を各課で開くよう求め、「1人1万円以内、
昼食の場合5000円以内」としている。
「場所やメニューの選択等に当たり華美になることのないよう特に注意願う」とも書かれていた。
公務員同士の宴会では機密費が出ないため、人事課庶務班名のもう1枚の文書では
「設宴要求書の参加者欄は実際に参加するリストとは別に、在京外交団等を含めた形式とするよう
お願いします」と指示していた。
[毎日新聞7月13日]