82 :
※以下引用:
835 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/21(月) 14:22:47 ID:BG+Erah0
文庫本である「歯と爪」を袋綴じを開けずに返本した奴は皆無に近かったと聞く。
日本では、ミステリではなくホラーだが、トマス・トライオン「悪魔の収穫祭」(角川書店)
のハードカヴァーは袋綴じで刊行されたのが記憶に新しいところだ。
袋綴じは、低廉な文庫本や新書には適さないセールス手法ではある。
内容的には、伏線をきちんと張れるアガサやエルのような作家の作品にこそ適しており、
実はアクロバティックな展開が多いストーリーテラーであるジョンの作品の
売り方としては不適切なのである。
勢いに任せて一気に読み通してこそジョン作品の醍醐味を味わえるというものである。
845 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/22(火) 20:39:07 ID:48hStWHJ
セールスの手法としては、
エルの国名シリーズだったら「読者への挑戦」の後の章は袋綴じにしても面白いかもしれない。
しかし、ジョン作品はどの部分で綴じるか迷うものが多い。
ジョン作品にはオカルト、恋愛、スラプスティックコメディ等、謎解きと直接関係しない
部分が多く、またこれがエンタメとしての魅力にもなっている。
やはり、袋綴じで売るには不向きな作家と言わざるを得ない。
>ここが一番活気あるミス板のスレッドなので期待しています。
情無さ過ぎ。今年のオフィシャルガイドブックでまたしても過疎板認定確定か。
851 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2005/03/23(水) 22:03:59 ID:rZjh9zEJ
アンリシリーズの頃のジョンは、後年のストーリーテラーぶりと比較すると、
まだまだ語りが拙い感がある。
翻訳に関しては、ジョンのような作家の場合、究極的にはコミさんの「翻訳不可能説」が
妥当しよう。