780 :
踊る名無しさん:
>>776 ラスト、完璧な音楽だと思う、悲劇的なクライマックスをよく表現できてる。
だから無理やりのハッピーエンディングには合わない。
もともとチャイコフスキーは白鳥と王子の心中と言う破滅を想定して作曲してるしね。
782 :
踊る名無しさん:2005/11/28(月) 20:16:42
>>781 サンクス。
この本のこと、全然知らなかった。
白鳥の湖
ピョートル チャイコフスキー (著), Peter I. Tschaikowsky (原著),
Lisbeth Zwerger (原著), 池田 香代子 (翻訳), リスベート ツヴェルガー
レビュー
内容(「BOOK」データベースより)
『白鳥の湖』は、だれもが悲恋物語だと思っていますが、
もともとのチャイコフスキーの原作は、
悪にたいする勝利を歌いあげるハッピーエンドの物語でした。
チャイコフスキーの弟、モデストがバレエの台本を書き直し、
物語を悲劇に終らせたのです。音楽と朗読のCD付き絵本。
うっわーーーーそうだったの!!
すごーい、目からウロコだよ。。。へええええ〜、ありがとうーー
ところで、心中版であっても最後に魔法がとけるのであれば
わたしはハッピーエンドだと思ってるんだけど、こういうのは
少数派なのだろうか。
一般には、二人とも死んじゃうなら悲劇だ!と捉えるのが普通かな、やっぱ・・
784 :
踊る名無しさん:2005/11/29(火) 20:58:33
>>782 チャイコフスキーの原作がハッピーエンドだとすると、いままでの議論はどうなるの?
785 :
踊る名無しさん:2005/11/29(火) 22:42:28
>>784 手元にある資料によると、1876年の初版と1895年のモデスト版、どちらも
二人は死んで、悲劇なんだけど・・・
ハッピーエンドって死んだあと天国で結ばれることをさすのか、それとも
悪を滅亡させて地上で結ばれる、どちらですか?よくわかりませんが。
初版でも二人は死ぬんだけどね・・・
>>785 >>782で書かれているのは、
初版は確かに二人死ぬ版なんだけど、チャイコ自身が最初に作った
幻のプロットでは、愛の勝利のハッピーエンドだったんだよ、ってことなのでは?
(多分、死ぬ=悲劇、生き残る=ハッピーという解釈で。)
ただ、個人的には、例え二人が心中することで魔法がとけるのであっても、
それも愛の勝利すなわちハッピーエンド、だと思ってきた私は783
命を捨ててもいいと思うほどの強い愛・・・
787 :
踊る名無しさん:2005/11/29(火) 23:27:55
>>786 チャイコフスキーが自分の親戚の子供たちのために書いたっていうオリジナルに基づいて
後にバレエ音楽として完成させた初版に対して、「実はハッピーエンドでした」って言うのは
間違ってるんじゃないのかなあ。
ラストはどう聞いてもハッピーエンディグを内包しているようには思えない。
この世では幸せになれなかった二人と言う意味で悲劇的はロマンスだと思うよ。
788 :
787:2005/11/29(火) 23:30:04
訂正です、
悲劇的はロマンス→悲劇的なロマンス。
最後に主旋律が短調から長調に変わるところ。
チャイコフスキーは王子側の勝利と表現したのかもしれないな。
ハッピーエンド版と悲劇版それぞれその箇所の振付が違うから。
790 :
踊る名無しさん:2005/11/30(水) 00:16:53
長調へ転調するってことだけで勝利だと結びつけるのは短絡的過ぎると思う、私は。
悲劇の完成=成就って意味じゃないかな、偉大なるエンディングの意味での長調。
そもそも、もともと二人の死で終わるこのバレエを無理やりハッピーエンディングに
変えたのはソ連時代に入ってからの共産主義政権の方針によるものらしいし。
で、そもそもチャイコフスキーは白鳥と王子の心中と言う破滅を想定して作曲したってことでFAでいい?
うん、賛成。ついでに、破滅にして勝利。
それどこの出版社だWW
794 :
踊る名無しさん:2005/12/01(木) 00:03:43
age
795 :
踊る名無しさん:2005/12/01(木) 00:31:14
>>786 >幻のプロットでは……
というより、「BOOK」データベースに書いてあることが単なる間違いなんじゃないの?
版元が勘違いしているかもしれないし……
その本、ちゃんと読んで調べた人いる?
796 :
踊る名無しさん:2005/12/01(木) 12:20:34
797 :
踊る名無しさん:2005/12/01(木) 12:24:34
798 :
踊る名無しさん:2005/12/02(金) 20:21:41
age
799 :
踊る名無しさん:2005/12/03(土) 20:41:48
800 :
踊る名無しさん:2005/12/03(土) 22:40:40
>>799 その本自体を読んだことはありませんが、わかる事と言えば・・・
チャイコフスキーは、妹アレクサンドラ・ダヴィドフ一家の住むカメンカで
よく夏を過ごしたんですが、その妹の子供たちのために、子供用のバレエを
ダヴィドフ家で上演したそうです。スコアは残っていないのですが、
楽想の一部は後の白鳥の湖に使われたもよう。
この事実から想像できることとしては・・・
つまり、内輪で子供たちも安心して楽しめる(ハッピーエンド?)ものを
のちに、大人が鑑賞できるバレエに完成させたってことでしょうか。
悪魔が退治され、王子と白鳥は結ばれたのでした、ちゃんちゃん、じゃ、
なーんだ、子供だましでつまらない、ってことになると思うんです、
この作品は初め序奏が暗示しているように悲劇として完成されているものだと
私は感じます。