1 :
踊る名無しさん:
バレエをちょっとでも知ってる人には
ネタ以外の何者でもない妄想小説。
趣味の大人が出場できる「ペア部門」があるコンクール、
クラスレッスンなしに朝1からアダージオの練習をするらしい教室、
コンクールに出場するレベルの男女がPDDを「ペア」と呼ぶ等、
噴飯モノの「ありえない設定」を指摘するコメントをしても、
管理人の“検閲”に引っ掛かって、掲載されないようです。
ここは黙って、なまあたたかく見守りましょう。
tp://urasoku.blog106.fc2.com/blog-entry-510.html
尚、それでもコメントした勇者は、承認・不承認にかかわらず
レス番と内容を報告する事。
行きつけのスレでちょっと話題になってたケド
専スレあったとは知らなんだ・・・
なんちゅーかこれって、バレエと縁もゆかりもない
ただのガリガリ女にチュチュ着せて「現役バレリーナ」て売ってるエロビデオを見て
ハァハァしてるレオタ好きの変態の群れみたいな感じでしょ。
あくまで「世間一般のバレエのイメージ」を利用してるだけで、
現実のバレエに準ずる必要はないところがさ。
ま、それを読んで信じてる無知なオタクさん達も痛いけど、
情報捜査してまで信じさせようとしてる管理人が一番痛いわね。
あらすじ
童貞1は、婚約者が趣味でやっている
バレエの発表会で男に体を触られてるのを見てショックを受ける。
その男と彼女との浮気を疑った童貞1は、彼女が習ってる小規模なバレエ教室に向かい、
誰にも不審がられることも呼び止められこともなく、ごく自然にスタジオに入り込む。
そこには、午前11時なのに、すでに「ペア」の練習を終えた彼女と間男がいた。
彼女が通ってる教室では、クラスレッスンはないらしい。
彼女と間男は「ペア」で出場するコンクールを目前に控えて、練習は佳境に差し掛かっていた。
この二人が出場するバレエコンクールには「ペア」という競技があるらしい。
本人たちが(彼女と間男が)ペアペアと連呼してるのだから間違いない。
この二人の浮気の証拠を掴んだ童貞1は、彼女と別れる決意を固め、
ついでに彼女の両親に娘の浮気を言いつけて、去っていくのであった。おわり。
4 :
踊る名無しさん:2008/09/25(木) 21:07:27
>>1乙
検閲を突破した米と消された米を比べると
反論の余地がある緩〜い指摘は承認されるが
反論の余地がない客観的な指摘は削除されるみたいね
5 :
踊る名無しさん:2008/09/25(木) 21:25:10
作者も、コメしてる人も、バレエをなめてるとしか思えないけど
それは仕方ないんじゃない?
このサイトを見ると、いかにもオタク趣味の人のサイトだし。
オタクの人が見たら、絶対ありえない作り話でも、
私たちは、オタクを知らないから、信じてしまうかも知れないし。
でも、管理人の情操操作は、いただけないね〜
どうして、これが実話だと、思わせたいんだろうね?
6 :
踊る名無しさん:2008/09/25(木) 21:39:00
563 名前:踊る名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/24(水) 21:53:33
下の米が掲載されなかったら、検閲に引っ掛かったと思ってくれ。
945 2008/09/24(水) 21:48:10
米939
いや、
>>1がバレエ用語を知らないのは、よーく分かってるよ。
ありえないのは、
>>1のバレエ用語の間違いではなく、
間男や彼女が「ペア」を連呼してる部分ねw
あと、自分もバレエ一筋になる16歳までは、並行して空手をやってたし、
解剖学やスポーツ医学の見地から、武道とバレエの共通点も異なる点もよく知ってるつもり。
極真空手の大山氏が「バレエダンサーとは喧嘩するな」と言った経緯は熟知してますよ。
で、地域の発表会レベルのコンクールこそ、本気系ジュニアの巣窟だと思うけど。
趣味の大人が「ペア」で出られるコンクールって、具体的にどのコンクールなんですか?
-------
やっぱり掲載されなかったですね
予想通りと言えば予想通りですが
このネタもう終わったと思ってた
まだやってるのか
元サイトのデザインセンスがダサくて見る気がしない。。
おたくの人って、あんなデザインがかっこいいと思ってるのかしら?
ああいうロリコンみたいなイラストは生理的に受け付けないんだよなぁ
理解し合えない人種が勝手に騒いでるんだから、放っておけばぁ?
9 :
踊る名無しさん:2008/09/25(木) 22:11:02
ハム速、承認制は「氏ね」とかの荒らし対策だと思ってたけど、本当に情報捜査してるんだね。
なんか幻滅。
もしかして、元ネタ1=検閲管理人なのでは?
ちらっと読んだだけだけど
世間じゃバレエがあんな風にぬるい世界と思われてるのかとガッカリ。
元ネタの主人公を讃美するコメントが多いのにビックリ。
>>6 勇者乙
ま、このスレの住人だけでも検閲の実態を知れたし。よかったよ。
趣味のシロート男なんかと絶対パドドゥしたくない!
落とされてもスタジオは責任取ってくれないのに
シロート小説としても詰めが甘すぎる!
私も斜め読みしただけだが、
娘が通ってる教室に関係者以外の男が自由に出入り出来るとしたら嫌だな。
そんな危機意識の低い教室だったらすぐに辞めさせる。
このお話の彼女が習ってる教室、廊下にも更衣室にも
ロリコンやレオタフェチの変態野郎がウジャウジャしてそう。
15 :
踊る名無しさん:2008/09/25(木) 22:58:45
元ネタ作者はバレエの世界の狭さを知らないんじゃね?
男で29歳で団員でもない素人でPDD踊ってコンクール出場。
もし本当なら、これだけ情報あれば個人を特定できるよな。
ま、特定できる個人はいないので、作り話なのは間違いないが。
ペアに爆笑w
じゃあ女性シングルと男性シングルの部門もあるんだねw
ダンス板で「ハム速」の文字を見るとはw
18 :
踊る名無しさん:2008/09/25(木) 23:19:21
私が行ってる教室は、VaやPDDのレッスンの前にクラスレッスンがあります。
クラスに出るのがVaやPDDのレッスン受ける条件になっています。
今の教室も、前の教室もそうでした。
団で踊ってる友達も午前中はクラスで、リハやパート練は午後にあると言ってました。
昼間の11時台にPDDのレッスンが終わって休憩、
同じ日の午後にも練習があるという描写がありましたが、
スタジオのタイムテーブルを知りたいと思いました。
彼女さんと間男さんはコンクールの前に体を壊してしまうと思いました。
19 :
踊る名無しさん:2008/09/25(木) 23:37:41
>>13 大丈夫、パドドゥじゃなくて「ペア」だからw
素人同士でもきわめて安全に行えて危険性はなく
かつコンクールに出場できる種目なんだよきっとw
てか、子供の頃から毎日練習した団員でもないシロウト男が
たった週3回ぽっちの練習でアダージョだのコンクールだの・・・
バレエを舐めるのも大概にしろと言いたくなった
何これ?
トップのオタクみたいな絵がキモイんですけど
>>1 このスレ2スレ目なの?
なら前スレのURL書いてくれよ
>>20 オバチャンならイパーイいるけどねw
バレエ始めて2、3年の自称中級者がグランパ。
相手の男性で気の毒でならないけどw
>>14 うちの教室、盗撮事件があったよ,,,,OTZ
決して危機意識が低い所ではなく、しっかりした教室なのに
それまでは女性教師ばかりの教室だったが、事件後は男性の先生を雇い入れた
本人も用心棒役を心得てて、入れ替えで生徒が出入りする時間帯は
お見送りやお出迎えを装ってさりげなく入口に立っててくれる
>>18 クラスやらずにVaレッスンとかって、まずネタだろうね。
しかし、体を壊すとか以前に、経営が成り立たないだろうね。
小規模な教室なら尚更。
スタジオが幾つもあるなら、経営面ではクリアだろう。
が、スタジオが幾つもあったら、もはや小規模な教室とは言えまい。
大手バレエ団の付属スクールでも稽古場はスタジオ1つで
上部バレエ団の公演が近づくと休講になるんだからさ。
>>23 >相手の男性で気の毒でならないけどw
相手の男性はお金もらって担いでるプロでしょ?
プロならガタガタ言わずに黙って担ぎなさい
>>26 発表会やコンクールの翌日、男性の皆さんは鍼や整体に行きます。
そして、ため息まじりに仰るんです、「昨日のは、重かった」 と。。。
好きなダンサーが出る発表会を見に行って
フェッテするより横に転がすほうが「よく回りそう」なデブ婆を担いでるのを見ると
殺意を覚えるw
元ネタブログにコメする勇者はもういないのかい?
元ネタ作者と、賛同してる人々は、男性ダンサーをリアルで見た事ないのかな?
あの肉体を見た事あったら、男性ダンサー=軟弱って発想は出てこないのにね〜
32 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 01:04:54
>フェッテするより横に転がすほうが「よく回りそう」なデブ婆
ワロタw
元ネタ読んだ。なかなか面白かった。
ただ随所に「ありえねー」な所があって白けるのが難点。
バレエについて少しでいいから調べてから書いて欲しかった。
ネタ元のHPは有名なHPなんですか?
コメント読んで薄ら寒さを覚えたけど、やっぱり情報操作してるんですね。
でも、有名HPが情報操作してるなんて、ちょっと怖いね。
中国&半島人が洗脳されて、すっかり騙されてるのが分かった気がする。
とにかく気持ち悪い。
彼女の趣味がバレエじゃなかったとしても。
恋人の浮気が原因の失恋は、男女問わず珍しくないのに。
失恋の痛みは、誰だって、ひたすら耐え忍ぶ類の痛みなのに。
大騒ぎして、相手に仕返しする主人公を、讃美する声があることが気持ち悪い。
情報操作してまで主人公を擁護する人がいることが、いちばん気持ち悪い。
36 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 02:03:40
発表会レベルのグランパで、胸を触ったり顔をうずめるなんて絶対ありえない。
高校卒業までバレエ習ってて男性と踊ったことあるけど、男性はかなりガッチリ女性を掴みますよ。
なので掴まれるのは、胸の下の肋骨や腰骨の部分でした。
胸のような柔らかな部分を掴まれたら痛くてサポートできないし踊れません。
作者がバレエ用語を知らない&専門知識がないのは承知
それを承知の上で読んでも、「ありえない」設定や描写が多々あるのに
指摘するレスが極端に少ないのは、情報操作の賜物なのか
作者がバレエ用語を知らない事を
まるでバレエ好きが揚げ足取って責めてるような方向に
持って行ってるもんな
幼少の頃から毎日毎日厳しい訓練を重ねたプロでも
ボリショイやマリインスキーのような超一流処のダンサーでも
若手男性のPDDは目も当てられないよね。
1人で踊るのは上手でも。
男性の場合、PDDの技術は習得が難しく
プロでも苦労してる人が多い。
ましてパートナーの女性が素人なら
豊富な経験と熟練の技術が求められる。
プロでもない男性が、わずか週3レッスンで
素人娘とPDD踊れるなんて
間男はバレエの天才なんじゃない?
熊哲なんか目じゃないねwwwww
ネタ元見て
バレエダンサーの破壊力を知らない人が多いんだなあ
喧嘩が強いのが自慢になると思ってる男が多いんだなあ
と思った
せめて彼女の趣味を社交ダンス程度にしとけば
物語に無理や違和感はあっても
完璧に作話だという確証は残らなかったのにね
41 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 03:36:21
>>40 社交ダンスは「中高年、普通体型からピザまで、バタくさい」イメージ。
一方バレエは「若い、スリム、優美」なイメージがある。
作者は「優美なバレエ娘を振った俺様」「間男を怖がらせる強い俺様」を妄想して酔ってたんジャネ?
>>15 男性は地方なら年齢だけで個人特定可能
東京でも発表会で29歳の素人がPDD踊れば特定できるだろ
>>36 落としそうになれば胸だろうが尻だろうがどこでも掴むだろうが
そういうスリリングな状況は見る側もハラハラドキドキで
恋人がやきもち焼くような状況じゃないよねw
44 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 06:41:36
最悪の場合
男性にできることは下敷になってケガだけは回避することだ。
ふざけたことぬかしてんじゃねえ。
45 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 08:52:25
バレエに関する記述もアレだが、20分殴り合う等も、なんだかなぁ
作者、格闘技はおろか、ただの喧嘩もしたことないんだろうな
>39
私、今は痩せましたが16歳の時ストレスで過食になり、55キロくらいありましたが
発表会で組んだ男性は、肩上までちゃんと持ち上げてくれました。
主人(警察官です)は柔道の有段者ですが、お姫様抱っこがやっと。
10代の時より痩せたのに、私を胸より上には持ち上げられない。
バレエダンサーは細く見えますが、腕力はかなりあると思う。
童貞が必死に書いた妄想小説にガタガタ言うなよw
48 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 18:17:34
勇者ではないが投稿報告w
963 2008/09/26(金) 14:21:14 承認待ちコメント
これは私のコメントだよ〜
内容はコンクールのくだりに対するツッコミ
はてさて、掲載されるかすぃら♪
掲載されなかったらハム速管の情報操作乙って事でヨロシコw
49 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 18:44:20
>>44 ほとんどの男性ダンサーは、最悪の場合は自分が下敷きになって女性を守る覚悟で踊ってると思うよ。
そうじゃなければ女性はパートナーに安心して命を預けられないし、良い踊りは出来ないよね。
50 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 19:45:28
>>48 むむ、今チェックしたら承認されてなかったね。
ハム速の人、元ネタが創作とバレると都合悪いことでもあるのかな?
51 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 20:00:15
そもそも元ネタがVIP板じゃねーか
あそこはネタと釣りの所だろ
男性ダンサーって何キロまで持ち上げられるの?
53 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 20:46:33
ハム速好きでバレエはよく知らないが、映画ステップアップでヒロインが踊るのがそうなのか?とりあえず擁護しにきた
その1、VIPを読むにあたって多くの人、特に慣れてる人はその話の真偽を気にしていない
その2、ハム速のコメントは単純に感動を共有するのを目的としていると思う、「このコメントが載らなきゃ情報操作」みたいのは事情知らない人にとってはただのアラシみたいなもの
その3、あそこには下品な記事も多いケド、感動できる話もある「削除できないメールが届いた」とかは泣ける
その4、NTRは面白く、人気もある、でああいう報復展開はまさに王道、1の人はバレエをバカにしたくてやったワケじゃないだろうよ
VIPとかNTRとか意味不明
ダンス板で「トメ」とか「小梨」とか使うオバチャンと同じ匂いがするわ
>>52 どう見ても60オーバーのオバチャンを担いだ人を見たことある
現役団員なら足腰痛めてまでシロウトを担ごうと思わないから
持ち上げるのはバレエ適正体重+5キロの範囲内じゃないかな?
現役引退した人とか出稼ぎに来てるロシア人ダンサーなら
60オーバーしてても持ち上げる人いるよね
56 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 21:06:23
>>54 ここのPDDだってワケわからんて、VIPは2ちゃんの中で底辺の板、NTRはネトリ、彼女が寝取った寝取られたの話のことです
なにこれ?
三十近い男が本職の片手間に「なんちゃって」でバレエやって、
コンクールで素人娘とPDD踊るんですか。そうですか。
それが本当なら、5〜6歳の子供の頃から友達と遊びたいのも我慢して毎日教室通い、
学校早退は当たり前、教室に向かう車の中で宿題を片付け、
血マメが潰れて爪が剥がれて泣きたくなるほど痛くても我慢して、
シューズの内側が血まみれになるまで辛い練習する必要はないって事ですね。
つまりはVIPPERを釣ろうとしたらダンス板住民が釣れたわけですね
59 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 22:07:57
>>52 うちの亭主、ジムに行くとベンチプレス80kgを持ち上げるけど
パートナーの上限は45kgと決めてるそうです。
42・3kgを超えてからの1kgの違いは大きいとか。
恩師の依頼でどうしても断れない仕事で
50kg弱の娘と組んだことがあるそうですが
体重と同じ枚数の万札もらっても割に合わないとボヤいてました。
80キロを持ち上げる腕力、床を踏み抜く脚力
柔道やってたと言っても趣味のアマチュアが相手なら
(オリンピックに出るレベルの選手なら話は別だが)
肉弾戦になっても余裕で勝てそうな気がするなw
全幕を踊り切る体力あるから、持久力も抜群だろうしw
61 :
踊る名無しさん:2008/09/26(金) 22:46:50
間男が主人公を倒して彼女をさらって逃げれば面白かったのに。
むさ苦しくて執念深い粘着野郎(童貞)から彼女を救出!みたいなシナリオで。
オタクとバレエダンサーじゃあ、王子役が似合うのは間男だと思うけどなァ。
62 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 01:00:22
結局、このフィクション小説を書いた人があまりバレエに詳しくなかった。
って事だろう。そんなんでスレ立てるなよ。馬鹿なの?
イカ臭い手でバレエに触るな。って事じゃない?
気色悪いオタクが「バレエ」という言葉を使うだけで
犯されたような気持ちになる人は多いと思う
身の毛がよだつ
作者はネタのつもりかも知れないけど、
バカな変態野郎が本気にして
スポクラのバレエクラスに来るんだよねえ(苦笑
ま、そういうバカ男のほとんどは
空気かゴキブリのような扱いに耐えきれず、
途中で消えてくけどね。
66 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 04:30:17
>>65 ちゃんとした教室は男性お断りのところが多いから安心だけど
ゆるいカルチャーやスポクラはカンチガイ男がいるね〜w
67 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 08:22:38
ちょっとまて、ベンチ80はアスリートとしては自慢出来る数字じゃないぞ、、、
俺はアメフト初めて1年で80上がるようになったし、柔道部出身のヤツは始めた時既に100超えてた、
少し冷静になろうか
もちろんベンプレも必要だとは思うけどリフトの時はもっと他の筋力が大事だと思うな
>>66 おいおい・・・
男性断ったらちゃんとした教室じゃないだろ
そりゃ筋トレ目的で本気でやれば
男なら誰でも100程度は上がるだろうよw
バレエをぜんぜん知らない人がまぎれてますねw
67て馬鹿なの?釣りなの?
ダンサーなら筋肥大を起こさないようにセーブするのが常識でしょ。
バレエで鍛えられるのは主に身体の内側の筋肉。
不適切な筋肉の成長は踊るのに邪魔になる。
70みたいな初心者以前の門外漢に、まともな教室を見わけられるのかしら?
まともな教室ほど生徒を選ぶでしょ。
ジュニア男子か子供の頃からやってる上級者でもない限り
男性はお断りする教室が多いよ。
バレエ業界周辺をうろついてる男性は変な人が多いから
誰かまわずホイホイ入れてたらアッと言う間に変態の巣窟になって
女性の生徒が逃げちゃうでしょ。
>>46 リフトは腕力だけじゃないからね。
柔道や一般的なスポーツの場合、腕力の要は上腕二頭筋(力こぶ)だけど
バレエの場合は、よく「背中で腕を上げろ」と言われるように
腕の筋肉より、むしろ肩の筋肉、背筋と側筋を使う感じ。
力こぶではなく、その裏側の筋肉を意識して、
上体全体の筋肉で腕を引き上げる感じ、と言えば分かるかな。
もちろん、上体に掛かる負荷を支える足腰が、しっかり出来てることが大前提ね。
>>74 大阪?
かなり情けない地域にお住まいのようでお気の毒だね
そういうところなら
>>1みたいなことがあっても不思議じゃないんだけど
>>76 自分は
>>74さんではありませんが。
東京〜神奈川でも、大手スクール以外は、男性お断りの教室多いよ。
女性の先生が個人で主宰してるような小さな教室は、ほとんどそう。
男性の先生がいる教室は、小さな教室でも男性OKなところがあるが、
入会する前に面接があり、経歴を聞かれたり、人となりを審査される。
大阪のバレエ事情は悲惨らしいね。
それでも元ネタの小説みたいな事は、どう考えたってありえないだろ。
それとも、大阪には趣味の大人向けのPDDコンクールがあったり、
大事な生徒さんをシロウト男と組ませて、人前で胸や尻を触るのを許したり、
部外者がノーチェックで教室に出入りしたり、PDDをペアと言うスタジオがあるの?
>>76 はいはいわかったわかったw
じゃあタウンページで地域のバレエ教室を調べて
ボクは初心者ですけどバレエやってみたいんで見学させてくれますか?
て片っ端から電話してみたら?
80 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 14:14:33
小さな教室で助教してますが、男性の問い合わせは多いです。
男性からの電話には、見学はお断りする代わりに、体験レッスンを勧める決まりになってます。
体験レッスンは、女性と同じ指定レオタードとタイツ着用で参加していただく事になってて
入会するorしないにかかわらず、まず指定ウェアを一式7万円で購入していただきます。
男性の問い合わせは多いですが、今のところ入所した方はいません。
バレエ界は圧倒的に女性が多い世界だから
少数派の男性はモテるとカンチガイしてる部外者は多いねぇ。
(元ブログのコメントにも、その手の書き込みがあったけど。)
カンチガイが暴走してバレエクラスに参加する男性もいる。
でもチヤホヤされるのは幼少の頃からやってるイケメン上級者だけ。
ヘタレ男はキモがられるか、完全シカトの空気状態。
その現実に耐えられず、いつの間にか消える男性がほとんど。
大人の趣味バレエで半年以上続く男性は1割以下じゃない?
83 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 16:33:54
話の真偽より主人公の男がイヤ
ちっちゃい男のひとりよがりなナルシズムが鼻についてダメだったわ
それでもって共感するコメントが多いのにも驚き
>ちっちゃい男
そうそう!
その言葉が出てこなくてモヤモヤしてたw
ありがとう
元ネタ長くて斜め読みしただけだが、あれってVIP発祥のブログなんでしょ?
だから共感コメントが多いのでは?
読者の分母がオタクだから意見が偏るのは当然でしょ。
「浮気は男の甲斐性」という意見には絶対賛成できないが
元ネタ読んで思ったのは、浮気の一つも出来ないような男も難アリだな〜という事。
女に浮気されてセコイ仕返しするような小っちゃい男より、アルブレヒトのが百倍いいわ。
87 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 17:53:44
マトモな男なら
付き合い始めたばかりならまだしも
長年付き合ってる女に浮気されたら
恥ずかしくて人に言えないよなぁ。。
女の親の前に出て行ける神経がわからん
男性ダンサーにヤリチンがいるのは事実だけどね。
もてるしチヤホヤされるから仕方ないのかな?
89 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 18:55:56
コメントもネタで書いてるやつが多そうだね
>>88 うちの先生、某団の現役団員でイケメンだけどホモでヤリチンとの噂が絶えない
噂の真偽は定かでないがホモっぽいのは否定できない
ホモかどうか確かめる方法って何かありますかね?
NTRって何?
見て来た。
よくある「バレエ知らない人がイメージで書いた小説」て感じ。
専スレ立てるほどのネタ?
初心者の成人男性が小学生のジュニアにまざってレッスン、
少女達にお兄ちゃんと呼ばれて慕われる、とか、
バレエ未経験の男がバレリーナの彼女に頼まれて
彼女の所属する団の公演に出演、PDD中に彼女が感じて濡れ濡れ、とか
死んでもアリエナイ設定の小説はゴロゴロ転がってる。
ほんとババア臭えスレだな
>死んでもアリエナイ設定の小説はゴロゴロ転がってる。
で、あなたはそれを読んだわけですね?
95 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 20:30:10
>>83 >>86 他
彼女の浮気を知った童貞1は、ショックで病になって死亡。
彼の魂は蘇り、恋に破れて死んだ童貞の精霊「ウィリ」の仲間になる。
ウィリは、若い女性を死ぬまで踊らせるという恐ろしい精霊で
ウィリの隊長ビリーは、彼女を殺そうとする。
しかし、死んでもなお彼女を愛している童貞1は、
彼女を守ってビリー隊長に命乞いをするが、隊長は聞き入れてくれない。
童貞1は彼女を庇うように優しく手を取り、二人は一緒に踊り始める。
彼が死んで、二度と戻らぬ存在となってから、
彼女は初めて真実の愛に気づくのであった・・・
・・というストーリーなら、バレエファン的にも楽しめたのにw
ペア?
フィギュアスケートの話ですか?
バレエを知らない主人公がペアと言うのは理解できる。
しかし踊ってる当人たちがペアと言うのは考え難い。
よってネタ決定。
98 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 23:26:18
主人公がバレエやってて柔道やってるヤツに彼女盗られて
柔道「俺は黒帯だぞおらぁ」
て投げに来たのをサッとかわして柔道男自滅して彼女が主人公の肉体の強靱さに惚れ直して
その彼女を潔くつきはなす話だったらよかったのにな
柔道やってた(笑)なんてやつがバレエで鍛えた体に勝てるわけがない
>>98 そういう「強い俺様かっこいい」思考って
実にバカバカしいと思うけどなぁ。。。
武道とかを中途半端にやってた人に多そう。
>>98 バレエ的には、柔道やってる奴に彼女を寝盗られた男が
怒りや悲しみを堪えて二人の結婚式に出席。
幸せそうな二人の前で、悲しみの踊りを奉納する話がいいw
表向きは新郎新婦を祝福する踊りなんだけど
捨てられた男の表に出せない怒りや悲しみなどの感情を如何に表現するか。
踊り手の叙情性が思いっきり問われるけどね。
>>100 逆バヤデール?
毒蛇が出てきたら、なおオkw
102 :
踊る名無しさん:2008/09/27(土) 23:59:15
>>99 >>60みたいなバカのコトですね、ああでもこいつは「かっこいい」とまでは言ってなかったな、、、
だれだ?
>>99以外で「強い=かっこいい」みたいなこと言ったやつは
103 :
99:2008/09/28(日) 00:02:49
>>102 すみません99ですが、誰も「かっこいい」と言ってません。
ただ元ブログを見て、そう思ってる人が多い事に
なんか唖然としてしまっただけです。。
104 :
102:2008/09/28(日) 00:09:21
>>103 そういうことか、いやね、他の板だとイメージだけで相手の言ってるコト都合のいいように改変するやつもいるからついね、てかそんなんばっかだからね
悪かった
>>100 主人公は無名のダンサーで慎ましい生活をしてるのに対し、
間男は有名な柔道選手で裕福なのを目の当たりにして、
黙って身を引くエピソードがあれば尚良し!
いいねいいね〜
彼女の幸せのために身を引く男、いいね〜
惚れてしまいそうw
で、彼女と間男の結婚式の後、男は湖に身を投げるんですよね。
湖の底には精霊の国があり、ブランに突入するんですよね。
で、精霊の女王が男の話を聞いて哀れに思い、彼を現世に戻してあげるんですよね。
そして最後は寺院崩壊するんでしたよね。
幕が上がると、男は湖畔に横たわっているんですよね。
目を覚ましてポケットに手を入れると、小さな薬瓶があるんですよね。
精霊の女王にプレゼントされた「どんな願いでも叶える薬」なんですよね。
で、男は薬瓶を手に、彼女の元に向かうんですよね。
そのとき偶然にも間男は柔道の試合の真っ最中なんですよね。
対戦相手に投げられた間男、打ちどころが悪くて意識不明になるんですよね。
で、昏睡状態の間男にとりすがって泣く彼女の姿を見た男は
精霊の女王にもらった薬を間男の命を救うために使ってしまうんですよね。
カオスだw
ファラオの娘とバヤデールをミックスしたような話だなw
112 :
踊る名無しさん:2008/09/28(日) 00:52:03
間男は息を吹き返す
間男と抱き合って喜ぶ彼女
2人の幸せそうな姿を背に、男は旅に出るのであった・・・・
旅に出た男は、黒い森に迷い込む。
森の奥には湖が。
そこに美しい白鳥が飛んできて(ry
オチは
「すべて夢だった」
ニキヤの悲しみの奉納舞い、グラチョーワで見た時はホント泣けた
主人公に命を救われた間男は、彼女との幸せな暮らしに戻る。
幸せな2人を横目に、主人公は彼女の幻影を追い求めて薬物に溺れ廃人街道まっしぐら。
そんな男を哀れんだ精霊の女王が夢に現れ、男の願いをひとつだけ叶えてあげると言う。
男は「この悲しみを止めて欲しい」と頼み、女王は彼をお星様にして空へ上げる。
星になった男は、いついつまでも天上で静かに光り輝くのであった。
チャン、チャン
すげえwwwww
結婚式の場でキャラクテール、湖の精霊の国でブラン、ヤクでラリラリの場でグランパ、
これぞ古典バレエw
バレエ(笑)
浮気の一つも出来ないような男も難アリだな〜(笑)
精霊「ウィリ」(笑)
柔道やってた(笑)なんてやつがバレエで鍛えた体に勝てるわけがない(笑)
彼女の幸せのために身を引く男(笑)
専スレあったんだw
>>1のブログ、バレエ的観点からのコメントじゃなく
主人公が嫌!系のコメントも規制対象みたい
121 :
踊る名無しさん:2008/09/28(日) 21:35:00
1のリンク先見ないで推測で書くが、趣味の発表会のPDDで、見る人にエロスを感じさせる
のは、女性の体型が規格外だからじゃない?
ふくよかな御婦人のレオタ姿チュチュ姿は、なんか卑猥だよね。
プロの舞台で濃厚なアダジオ見ても全然「いやらしい」と思わないけど、
アマチュア大人バレエの発表会だと、くるみ程度のPDDでもいやらしいというか不潔なもの
に見えて、見てるこっちが恥ずかしくなって目をそらしてしまう事がある。
大人の趣味バレエで適正体型のほうが珍しい。
正視できるPDD踊れるテクがある人はさらに珍しい。
てか、そんだけのテクと体型があればプロになってる。
123 :
踊る名無しさん:2008/09/28(日) 23:03:31
ハムからだけど結局どうなったの?
「ジゼル」は「赦し」が大きなテーマになってるけど
「バヤデール」のテーマは?「絶望と救済」???
元ブログの主人公は
「裏切られても愛し続ける」ひたむきさとは無縁だし
相手を赦す「寛容さ」もない。
上で他の人も書いてるけど、ただの「ちっちゃい男」としか思えんけど
共感コメントが多いのに驚いた。
読者層がオタクだから?
オタクの価値観は理解できないわねー
>>121 PDDどころか軽いシャッセでも
つい目をそむけてしまうことも・・・
バレエはアカデミックな舞台芸術で、やってる人は体育会系。
オタクはアングラ文化で、体育会系と正反対な人が多い。
人種が違うんだから相互理解は困難。無理。
>>126 うーん、バレエ好きなオタクもいるけどね。。。
出待ちする人は、いかにも「バレエやってます」な人か、キショいオタクに分かれるね。
上野で、お疲れのダンサーが「握手だけなら。。。(写真・サインはダメ)」と言ってるのに
オタク男が目の前でフラッシュ焚いて、ダンサーは不機嫌に。
それでも図々しくサインねだって改札まで追っかけてるのを目撃した。
あんなキショいオタクに付きまとわれるダンサーが気の毒でならなかった。
ここの住人には恋人を裏切る思慮の浅い行為をちっちゃいこととあざ笑う。
お花畑の住人がいますな。それともゆとり?
仮に阿婆擦れバレエ女が妊娠しても童貞柔道男と一緒になって
間男の子供を育てるのが本当の愛とか言い出すんだろうな
ここの住人はwww
あたしがいくら他の男になびこうが
それに耐え忍び
あたしの行動及び過去の行動に愚痴を言わないで
これからも他の男になびく可能性を許可すること
それが『愛』=私自身への自己『愛』
>>124の言いたい事はこうなんだw
恋人を裏切る行為が「ちっちゃい」のではなく
女に捨てられた男が、罪もない家族の迷惑も考えず家に押し掛けたり
腹いせに仕返しする行為が、人として「ちっちゃい」て事。
ちゃんと結婚してた夫婦が離婚する時だって
相手の親に恨み事を言いに行ったりしない。
どうしても腹の虫がおさまらないなら
間男を呼び出して男らしくサシでボコればいいのに。
それだって馬鹿げてるし、かなりのDQN行為だと思うけどね。
女に捨てられた男(?)
この女の人誰よりも強く復縁したがってましたが、ちゃんと読みましたか?
罪もない家族の迷惑も考えず家に押し掛けたり(?)
結婚までセックスNGの家ですよ、それに婿君と呼ばれていたのに知らない男とバコバコされて相手の家族に相談もないんですか?
腹いせに仕返しする行為(?)
何?間男のケツ穴処女を奪うとか?
相手の親に恨み事(?)
どのシーンですか?
ここ文字も読めないお花畑のお姫様ばっかりなんですか?
何かメロドラマの見すぎなのかオバハン臭い妄想語ってる人いますけど
バレエの世界って若い子いないんですか?
>>131 ごめんね。
あまり興味なくて、ささっと斜め読みしただけだから。
彼女のメールを見ると、別れたがってるようにしか見えなかった。
もしくは、彼女の中で主人公は、すでに過去の出来事になってるとしか。
結婚までセックスNGの家でも、当人は大人でしょ?
未成年ならわかるけど、相手の家族に相談するの?
自分の行いによって相手に恥をかかせたりするとわかっててやるのは、
たとえ「相談」とかキレイな言葉を使っても、しょせん腹いせとしか思えないけど。
相手が他人に被害を与える犯罪をするとほのめかしてるとか、
自殺したいとか言ってるなら、あえて親に相談するのはアリだけど、
この男の場合、結局「彼女に恥をかかせてやりたい」てだけでしょ。
>>127 上野、駅と楽屋口の間の横断歩道の前で
反復運動(笑)するオタクを見た事あるよw
ひょろひょろ猫背で見るからにブサイクなオタク野郎が
ダンサーを待ち構えて手当たり次第に写真&サイン攻撃。
普通のファンには優しく対応してくれた某ダンサーは
オタクを振り切るように信号赤の横断歩道を走っていったw
これはやる気のなくなる自作自演('A`)
>>127 塔婆のSさん?
写真撮られて怒って花束投げ捨てて帰ったって話は聞いた
規制解除キタ━(゚∀゚)━!
調子悪そうだったり
病み上がりで痛々しそうなダンサーには
声掛けるのもNGだと思う
許されるのはそっと花束差し出すくらいだろうね
>>127 正直三次元の女なんてズリネタにしかなりません
141 :
踊る名無しさん:2008/10/01(水) 05:14:25
〓〓??〓
おもしろい〓って言われた読んでみたけど、つまんないよ〓〓??
前から思ってたんだけど、何で女が男を「まって〜」って追いかEDなの?
らしくないなぁ〓??〓って思うんだよな、一般的な恋愛論として(藁
好きなら一回ぐらいは普通にやるだろJK、読んでいて
「キモッ〓」って言ってしまうぐらいキモかった〓〓????
なにから、なにまでもが、今のVIPが求めてる恋愛物語に沿ったものだと思う
人として最低な性格〓、ストーリとしてなんてもっての外〓〓??〓
居心地が良いだろうねぇ〓これだけちやほやされたら〓
ルールに則って書くのも良いけど、フィクションと断りを入れたり、釣り宣言も必要だろ〓〓
??〓??〓
142 :
踊る名無しさん:2008/10/01(水) 08:26:35
143 :
踊る名無しさん:2008/10/01(水) 10:47:36
バレエやってると日本語すら書けなくなるのね
141とか半角カタカナの人とか、ダンス板では見かけない文体だなぁ
このスレ、どっかにリンクされてるの?
どこにリンクされてるかは知らないが
こんな馬鹿げたスレ立てるの、どーせいつものタイツ親父だろw
スポクラではあまりのキモさに誰にも相手にされず
バレエ関連スレでも誰にも相手にされなくて
淋しくてボケが進行して妄想ブログ書いてるんだよ。
スレタイ見ただけで馬鹿馬鹿しくて見てないけどw
A瀬某で松脂だの埃だの汗でベトベトになった白タイツを穿いて、
顔デカメタボなドラえもん体型のくせにセンター最前列を陣取り、
現役団員の男性教師にメラメラするタイツ親父が、
みなさま〜と叫びながら妄想小説をシコシコ書いてるんですね。
妄想小説の作者はタイツオヤジとは別な種類のDQNだと思うぞw
バレエに触れないで欲しいのはどちらも同じだがw
150 :
踊る名無しさん:2008/10/02(木) 17:20:57
ここ見て思い出してみなさまスレを見に行った
あのスレ、未だ生きてるんだね(´・ω・‘)
152 :
踊る名無しさん:2008/10/03(金) 22:44:17
ほす
153 :
踊る名無しさん:2008/10/05(日) 15:03:32
ほすほす
154 :
踊る名無しさん:2008/10/08(水) 00:55:55
元ネタ読むのマンドクサなので
憶測でテキトーにレスするが
パートナーの男の方はきっと「重い」としか思ってない。
女性の恋人が見て嫉妬する気持ちは分かるが
男の方は仕事なのでパートナーの女に対して
「重い諭吉様」程度の感情しかないから無問題。
自分も
>>1のリンク先見ないで書いてみるが、恋人というのは趣味の大人で、
パ・ド・ドゥの時に男性パートナーと接触が多くて嫉妬してるなら心配無用と言っておく。
パートナーの男性は普段プロのバレリーナに囲まれて生活しているので、
大人バレエの発表会なんざバケモノ屋敷のようなモノです。
お金が絡まなければバケモノに手を出す物好きはいないでしょう。
読んでないならしょうがないけど、そういうまっとうな話じゃなくて、
1のリンクの話はバレエを知らない厨房が創作したありえない話だから。
誰でも失恋の痛みは辛いけど、一人ひっそり耐える痛みだと思う
振った振られた傷ついた傷つけられたと大騒ぎするのはDQNか厨房
1のリンク話はちょっとしか見てないけど
若いお嬢さんがゲストの男性に惚れるってのは、あるんじゃないかなぁ。
私は若いお嬢さんと言うには微妙な年齢だけど
去年発表会で一緒に踊ったゲストダンサーが忘れられない。
また彼と踊りたくて、出演料捻出のためにお金の算段してたら
なんか自分がホストを買うカモ女みたいに思えて、悲しくなってきちゃった。
>158も>159も、どうもずれてるなぁ。
元ネタからしてずれてるから、いいんだけど。
>>1の話はね、
主人公にはバレエを習っている22歳の彼女がいて、
彼女の練習を「ダンス教室」に主人公が見にいったら、
パートナーの男性にやたらとベタベタ触られてて主人公はショックを受けるの。
パートナーの男性は27歳で技術系の仕事をしてるんだって。
1年半くらい「ペア」を組んで、踊ってるんだって。
つまり二人とも社会人だけど、「ペア」でバレエの「コンクール」に出るんだって。
そんでまあ彼女と「ペア」の男性は肉体関係があったことが発覚し、
ビッチな彼女の純情を信じて手をつけてなかった心優しい主人公が
彼女を言葉で、彼女の父親とパートナーの男性を拳で、圧倒してめでたしめでたし。
なんていい男なんだー!感動したー!くそビッチ死ねー!
もっといい女が君には似合うよー!
というお話です。
>>161 >パートナーの男性にやたらとベタベタ触られてて
胸を揉まれたり、胸に顔を埋めていたり…だったよねw
素人のペアwが出るコンクールでやるような演目にそんな振り付けのって
あるのかなw
生徒さんのレベルが高い、ちゃんとした教室なら、発表会にはプロの男性を呼ぶでしょ。
大人バレエの生徒同士を組ませるって、なんちゃって教室なんじゃないの?
もしくは彼女が、どれだけお金を積んでもバレエ団の王子様には担いでもらえないデブ子ちゃんとかw
そもそも「ペア」って、社交ダンスとかフィギュアスケートの話?
165 :
踊る名無しさん:2008/10/20(月) 23:48:55
>>163 フィギュアスケートのペアの人が
表現力をつける為にバレエを習ってるんじゃないの?
バレエというより社交ダンスをイメージしてた
社交ダンスも、もちろんそんな世界ではないと思うけど
ここに書き込んでる人、1のリンク先ろくに読んでないだろw
しかし、ここのレスと元ネタのあまりのズレっぷりが
いかに元ネタが現実とかけ離れた妄想小説かというのを物語ってるw
170 :
踊る名無しさん:2008/10/22(水) 23:51:32
元ネタのブログ、「ペア」のところまで読んだ。
「ペア」の文字を見つけた以降は読んでない。
171 :
踊る名無しさん:2009/01/13(火) 10:19:20
ほす
172 :
踊る名無しさん:2009/01/13(火) 16:00:13
173 :
踊る名無しさん:2009/02/21(土) 09:12:49
age
174 :
踊る名無しさん:2009/04/20(月) 11:51:32
ほしゅ
175 :
踊る名無しさん:2009/04/21(火) 19:28:18
舞台の袖で彼女は必死に洗面器に吐いていた。
リフトの際に肋骨の間にサポートの指が入ったらしい。
「いまのは効いたぜ!だが、こんな事で倒れる俺じゃねえ!」
我に返って興奮した彼女は鼻から血をたらしていた。
僕はとっさに衣裳に血がついてはいけないと彼女の鼻をティッシュで押さえた。
「お、悪りぃ」彼女はティッシュを2つにちぎると両方の鼻の穴につっこんだ。
彼女はこれまで文字通り世界を相手にしてきた。
類人ボニーノ、イーゴリ・コップ。そして最後の相手マックス・フル。
今回は特別に名匠オシリペンコ先生まで布陣に加え、
厳寒の地ロシアで厳しい稽古を行なった。
僕はその光景を間近で見てきた。
彼女は日々研ぎ澄まされ眼光鋭くなっていった。
しかしそれでもまだ稽古が足りないと彼女はいった…
「よし!行ってくるぜ!」彼女はそういって立ち上がると
一瞬でバレリーナの表情に切り替えた。
「そうか、これがバレエってやつなのか!」僕は猛烈に感動していた。
よし僕も覚悟を決めよう。
もはやいうべき言葉は何もない。死んだら骨は拾ってやる。
僕は彼女が残していったタオルを思わず握り締めていた。
【BGM】
ttp://www.youtube.com/watch?v=6-8yN_HUU9Y
176 :
踊る名無しさん:2009/04/21(火) 22:39:59
177 :
踊る名無しさん:2009/04/25(土) 21:41:45
最後の舞台の幕が下りた。
「ポアント脱がしてくれよ…」座り込んだ彼女は静かにいった。
「うん」僕はひざまずいてリボンを紐解いた。
「次はどんな靴がいいかな…」
「うん」
「草履なんかもいいかもな…」
「うん」
「でもレッスンは続けるぜ…」
「わかってるさ」
僕はいじわるな冗談のつもりで言ってみた。
「僕もレッスン始めようかな…」
「いいかもな…2人でのんびりとバーなんか」
次の日、僕と彼女は再び渋谷を訪れた。
しかし向かう先は昨日とは違う。
目的地は坂の途中の用品店。僕のタイツを買うためだ。
「これが第一アラベスク…これが第二アラベスク…」
これまではプロと素人の間でバレエの話は
どこか他人行儀なところがあった。いまはそれが無い。
これから先はもっと楽しくなるかもしれない…
【BGM】
ttp://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=aUrWGybyRL4
178 :
踊る名無しさん:2009/05/16(土) 20:35:17
179 :
踊る名無しさん:2009/06/17(水) 20:39:08
「ドスはどこっすか!あちきのドスは!」
朝から興奮しっぱなしの彼女はスタジオに入るなりはち切れた。
「だからぁ〜…」僕は最近このセリフをよく使う。
このセリフをなるべく長〜く言って、
その間に素早く彼女に分かりやすい論理を組み立てる。
これは至難の技だ。
僕は彼女の友人達から「プリマダンナ」の愛称で呼ばれ一目置かれている。
類人ボニーノは初対面でこう言った。
「古いフェラーリを乗りこなすよりもはるかに危険だ!」
扱いにくく壊れやすく壊れたらとんでもない金額になる古〜いフェラーリ。
それよりも彼女は危険だと言うのだ。以来彼は無二の親友だ。
イーゴリ・コップは僕の料理を絶賛し
「僕が一緒に暮らしたいぐらいだ!」と言ってくれた。
踊りの頃はなにも言う必要がなかった。それが芝居へと移行した。
これは僕の専門じゃないか!
僕の日常はそれまでと比べて毎日3倍の速さと密度で流れていくようになった。
その疲れからか、毎晩夢に老人が出てくる。
「小津の魔法使い」を名乗る老人は、なぜか「辛抱〜辛抱〜…」としか言わない。
しかしこのセリフは僕にはあまり新鮮味がない。
僕の戦いはいつまで続くのだろう…
ttp://www.youtube.com/w
180 :
踊る名無しさん:2009/06/17(水) 20:45:13
181 :
踊る名無しさん:2009/08/15(土) 23:34:22
細部にこだわる彼女は
江戸の風情を体感するには人力車が良いかもしれない…と言う。
僕は身の危険を感じて「僕…人力車引かないからね」そう言ってみた。
「えっ…」
やっぱりそうだ!
股関節の固い彼女は相撲の稽古が良いかもしれないと
以前に家の中に土俵を作ろうとしたことがあった。
お父さんお母さんの心配はその費用のことだったが
僕の心配は稽古の相手をつとめさせられるのではないかということだった。
僕は試しに言ってみた「僕…まわし付けないからね」
「えっ…」
僕と彼女の何気ない日常会話には
時として僕の生死にかかわるキーワードが隠されている。
利休と秀吉の間柄はこのようなものだったかもしれない。
「犬を飼いたい♪犬を飼いたい♪」と可愛らしいことを言うが
その対象が土佐犬となると話は別だ。最後まで油断はならない。
182 :
踊る名無しさん:2009/09/26(土) 19:00:48
「失礼します。矢吹です。」
「おう、来たか。まぁ、入れや。」
事務室の空気は普段とは少し違っていた。
「これ読んでみろ。」
「当方、舞踊の道に精進し日々切磋琢磨して参りました。
その最終目標として宝箱出身、女優白木様を越えることを固く決意しました。
よろしくお願い致します…なんですかこりゃ?」
「お前と同様、とっくに退団した白木の元に届いた挑戦状だよ。
相手は『バレエの虎 トミ〜』。
白木は自分が出ていくほどの相手ではない。そっちで相手をしろと…」
「それでなぜ私が?」
「宝箱の現役が出て行って、もしものことがあればイメージに傷がつく。
それでめぼしいOGをぶつけて相手の力量を測ろうということさ。」
矢吹は自分の扱いにムカついた。
しかし、それよりも歌あり、踊りあり、芝居ありの総本山「宝箱」の、
しかもその歴代トップの白木に挑戦状を送ってきた相手のことが気になった。
「なるほど。『なんでもあり』は宝箱のお家芸。
では、ルールで制約されても優れていることを実証しようじゃありませんか。
相手の専門の踊りだけで、男役の自分が女役として対峙する。どうです?」
「よし、わかった。出来る限りの協力はしよう。」
183 :
踊る名無しさん:2009/09/27(日) 01:56:59
たんパン
久し振りにageに来たら、、、、これはなんだ、、、
「『バレエの虎』ねえ…」
矢吹瞬(芸名) 身長175センチ 体重65キロ 元宝箱芸術団男役
ベンチプレスでは65キロを上げる。
(成人男性で自分の体重と同等の重量を上げることが出来れば
体力的に優れている方とされる。)
矢吹は元々バレリーナ志望だった。
しかし身長が伸びすぎたためにその道を断念した。
その道に陰りが挿してきたのは足のサイズが26センチを越えた頃だった。
国内では巨大なポアントは手に入りにくい。特に田舎ではなおさらだ。
その足は最終的に27センチで成長を止めた。
トウシューズを注文する際に「サイズは…」と聞かれ「27センチ…」と答える。
そのやりとりが苦痛となり耐えきれなくなったとき、自然にその道を断念した。
漠然とした踊りへの思いだけは沸々と残り宝箱の門を叩いた。
そこには自分と同様巨大な女達がいた。
自分の大きさを感じることのない景色と野心メラメラの周囲は
持ち前の競争心に火をつけ時間を忘れさせてくれた。
「この方向で良かったのか…」そんなことを考える暇もなく。
瞬時に観客を魅了する力。それを祈願して「瞬」の名前が授けられた。
「そんなものは催眠術のようなもの。自分が追求したいのは踊り。」
それが本心であり、その信念がこれまでを築いてきた。
「体重65キロ…」
女性の踊りで勝負するには相手と同等の立場に立たなければならない。
『45キロ』その数値が頭をかすめた。やるしかない。
バレエをやめる決意をした発表会では最後に黒鳥のバリエーションを踊らせてもらった。
男性と組んで踊りたかったが相手がみつからなかった。
では海外に出たらどうだったか?それほどまでの冒険をこなせるほど裕福ではなかった。
それ以来女性のメイクは封印し、男役だけを見つめてきた。
その自分が宝箱を引退して時間の経過した今
この年齢で再び女性ダンサーとして戦いの舞台に上がろうとしている。
相手は恵まれた環境と裕福な家庭から全てを得てきた。自分とは正反対。
宝箱では男になりきるために身体を鍛え、街で絡んでくる酔っ払いを一撃で伸したこともある。
しかし、どこか満たされない現実。
これは神が与えてくれた贈り物なのか。
ダンスの稽古が始まった。
女性の振りをこなすにはやはり身体が重い。
男性パートナーはミネラルウォーターを飲んでいる。
「矢吹さん水飲まないんですか?」
「あ、うん…ちょっと…」「ふ〜ん…」
食べず飲まず動けば身体は変わっていく。
それを貫徹できるか挫折するかは精神力の問題だ。条件や才能ではない。
「…いまはキツイけど身体の変化で
動きやすさを感じられるようになれば全てがおもしろくなっていくはず…」
パートナーは宝箱が用意した。身長は190センチ近い。
ダンススタジオの二代目として生まれ何不自由ない環境。
恵まれた体格と甘いマスクは好き勝手な振る舞いをしていても
周りが許してきたであろうことは想像がつく。国内ではトップレベルだという。
『採点規準にやたらこだわる動き上手なナルシスト』そんな感じだ。
襟を両手で捕まえて頭突きを食らわして「お前に何がわかる!」
そう言ってやりたいが大事なパートナーだ。
パートナーの見つからない苦い思いは知っている。
矢吹はパートナーに背中を向けると小声で罵った。
「このオカマ野郎!」
(これは熱血お笑いダンス小説ゆえ、実在の人物団体等と一切関係なく
現象には大嘘が書かれています。)
「おう!順調に仕上がってるか?」
「まだまだこれからですよ。」
矢吹はガムを噛んではコップに唾を捨てている。
鏡を見ると日に日に目は大きく鎖骨は浮かび上がってくるのがわかる。
余分な肉が取れていくからだ。
「お前と相手はテレビ番組『オールスターダンストーナメント選手権』で戦う。
4回戦の決勝で当たる。
それまではごく普通のタレント相手だから問題はなかろう。
採点は審査員と観客の投票で行われる。不正な点はなさそうだ。
相手はロシアからわざわざパートナーを呼ぶらしいぞ。
稽古場所なんかも調べてみたが詳しい情報は出てこない。厳戒体制だな。」
「自分はできることを精一杯やるだけですよ。衣裳はどうなってます?」
「会社の方で手配してある。全部で6着。
早めに送ってもらい何度か修整することになるかな。」
「よろしくお願いします。」
衣裳はかつて自分の衣裳も作っていたスタッフが製作する。
品物に心配はない。修整もうまくやるだろう。
ただ最終的な自分の身体と衣裳の間にどれほどの差があるか?それが問題だ。
夜中に空腹で目が覚めることが多くなってきた。
部屋の灯りはつけずにプリエから始める。
タンジュ、ジュッテ、ロンドジャンブ、フォンジュ、デブロッペ。そしてリンバリング。
フラッペとグランバットマンはさすがに急に行う動きとしては負担が大きくはぶく。
それが終わると再びベッドに横になる。
「身体が軽い…」
手足が空気を斬るようだ。
空腹と引き換えに得た領域は自分の想像以上で精神的な苦しさはない。
むしろどこまでの領域に踏み込めるか期待で心が躍る。
衣裳は到着してすぐに調整のために送り返し、もう一度修整することになりそうだ。
「足りないものは?」
そればかりが頭をチラツク。
男役に徹してきた自分がある日突然女に戻れるのか。
それが簡単ではないことはこれまでに費やしてきた時間を振り返れば理解できる。
また自分がやってきたことがそれほどまでに簡単なものであったなら
これまでの努力は一体なんであったのかということになる。
これを解決する策は…
決戦の日がやってきた。
決戦を前に中途半端な長さの髪を切った。
回転の際にわずらわしいのと
男勝りを隠すための小ざかしい道具はもう今の身体には必要ないからだ。
テレビ局の玄関の前で待っていたのは
自分と同時期に宝箱を退いた洞穴麻衣だった。
宝箱は鷹組、虎組、龍組の「善組」と鷲組、蛇組の「悪組」があり
善組と悪組が対立する形の営業上の演出が取られている。
洞穴は鷹組の娘役トップ。矢吹は蛇組の男役トップだった。
それほどまでにかけ離れた相手が
わざわざ自分のメイクのためにやってきてくれたのだ。
衣裳の仕上がりはバッチリだ。汗をかいてもコンディションが少しも変わらない。
ひどい物には汗を吸って体感が全く別物に変わってくる物がある。
「やれることはやった…」
「ありがとう。」
「…矢吹。男役は低い声を出すためにアゴを引くクセがある。
女性らしく見せるときはアゴのラインを見せる…」
向こうにいる女性にドキッとして対戦相手の1人かと警戒したが
それは鏡に写った自分自身だった。「変われば変わるもんだ…」
初戦、二回戦、三回戦と無難に勝ちを上げた。
なんのダンス経験もない芸能人相手では当たり前の結果だ。
それでも「女らしさが足りない」というコメントが周りから聞こえた。
洞穴麻衣の助言を持ってしてもやはり急ごしらえの女役には無理があるのか。
廊下の向こうから特別審査員の中本綾が歩いてきた。
最近ダンスにはまっているというセクシータレントだ。
色気を武器に世間を渡り歩いてきた彼女は
矢吹にとって最も嫌いなタイプと呼べる。
「そうだ!いまさら自分に女らしさは無理だとしても
自分の動きはそのままでその中に中本綾の風情を織り込めばいい。
全体を『振り』としてとらえればそれは可能なはず…」
この期に及んで最も忌み嫌う人種が参考になるとは思ってもいなかった。
自分の貪欲さに迷う。
「盗み取るのではない。学び取る。これは兵法…」
決勝戦を前に双方が向かい合って勝負への意気込みの収録が行われる。
目の前に立つのは「バレエの虎 トミ〜」。
そして、その横に立つのは
トミ〜がロシアから大金を積んで呼んできたパートナー、セルゲイ・イグナショフ。
クラッシック、コンテンポラリー、ボールルームに精通する稀有な存在。
背は矢吹とそれほど変わらない。
「身体を絞る前の自分だ…」
『ロシアダンス界の皇帝』と呼ばれる男を前にして率直に思った感想だ。
【動きが身体を作り上げる】
試行錯誤の上に作り上げた男役像は間違っていなかった。
敵はトミ〜でもイグナショフでもないかつての自分の幻だ。矢吹は確信した。
休憩を挟んで踊りの収録に入る。
控え室に足を運びながら矢吹はつぶやいた。
「敵は自分自身だ…」
控え室に戻ると壁に向かってひたすら念じた。
「中本綾だ…中本綾…お前は中本綾になるのだ…」
鏡を見ればそこには矢吹瞬がいる。
このまま鏡を見ずにまっすぐにステージへ向かおう。
パートナーは先にステージへ向かい踊る相手チームを見ている。
矢吹組の最後の演目はパソ・ドブレ。
男は猛牛、女は闘牛士。女性が男性を翻弄する。
男女の不変の関係を描く踊りだ。女性の妖艶さと強靭さが要求される。
「静かだ!音楽しか聞こえない…」
天と地の間にあるもの全てが自分の方を向いている。空気さえも…
人は本当にスゴイものを見たときにキャーキャー騒いだりはしない。
見たことのない光景にただ静まりかえる。
『世の中から美がなくなれば人は今あるものの中に美を見い出すのかもしれない…』
高明な歌舞伎役者が言っていた。この静けさに美すら感じる。
踊り終えた。手応えはあった。それはトミ〜とイグナショフの表情を見てもわかる。
採点はわからない。しかし、当事者同士はわかっている。
残るは結果発表を待つのみ。
結果発表を前に参加者全員はステージに集結した。
セルゲイ・イグナショフはイライラしていた。
それは明らかに矢吹組への驚異。当事者にはわかっている。
「勝者!矢吹組!」
イグナショフの感情は遂に頂点に達しスタジオを出て行った。
トミ〜は諦めたかのような表情で矢吹に近づき握手の手を差し伸べた。
「矢吹…おめでとう。」
矢吹は一瞬我を失なったがトミ〜の姿を見て平静を取り戻しその握手に応えようとした。
しかし、その手は交わることなく身体は床に吸い込まれていった。
【矢吹死す…!】
翌日の各スポーツ新聞は一面トップで記事に取り上げた。
原因はVTRのスロー再生で判明した。
片足を真上に上げて後ろにのけぞる決めのポーズの際に
男性パートナーのサポートがあまく頭部が床に接触していたのだ。
通常なら後頭部だが
観客側に顔を向けていた矢吹はテンプル(こめかみ)を強打した。
レントゲン写真の頭蓋骨側面にはヒビが入っていた。
意識朦朧の中、矢吹は最後まで表情を変えずに振る舞っていた。
過酷な減量と頭部への衝撃が彼女の生命を奪ったのである。
矢吹の葬儀は親族とごく親しい友人だけで静かにとり行われた。
マスコミはトミ〜が葬儀に現れなかったことを聞きつけそれを取り上げ記事にした。
―その半年後―
矢吹の墓の前に立つトミ〜とダンナの姿があった。
トミ〜は鞄からフリーダムに特注で作らせた27センチの赤いポアントを取り出した。
「矢吹…あの世で使ってくれ。リボンも入れておいたぞ。」
「君が『バレエの虎』と呼ばれる存在ならば
彼女は 【ダンスの鬼】 と呼ぶべきかな…」 完
198 :
踊る名無しさん:2009/10/29(木) 11:44:05
岡田外務大臣キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku2ch/1256630318/1
早く記念カキコしないと埋まっちゃうwww
199 :
踊る名無しさん:2009/10/30(金) 21:07:39
引退後の最初の仕事を無事終えたと思ったら
次の仕事が舞い込んでいる。
次の役柄は母親役だということだか彼女は困惑しているだろう。
ある日の朝、ふと起きると隣に彼女がいない。
彼女が僕より早く起きることはまずないのだが僕は不審に思って起き上がった。
なにやらリビングの隣の和室で気配がする。
襖を開けるとそこには着物を着て正座をして渋茶をすする彼女の姿があった。
「おはよ…」
そう言って振り向いた彼女はどうやら老婆を演じているらしい。
その瞬間、僕の頭の中でピアノがガーン!と鳴った。
ドラマではよく使われる効果音だが、まさか本当に鳴るとは思ってもみなかった。
うろたえてはいけない!と思いつつも
ここには彼女と僕しかいないのに周囲の目を確認して襖を閉じていた。
大きく深呼吸をして極力普通の表情で言ってみた。
「ちょっと♪年齢設定が高くないか?」
「そおかのう…」
か、かなり気に入っている…元の世界に戻ってこれるだろうか。
僕はなぜかインターネットで「痴呆症」を検索していた。
200 :
踊る名無しさん:2010/01/02(土) 00:19:47
あけおめ
201 :
踊る名無しさん:2010/04/24(土) 20:03:42
この作品は彼女の生き様を象徴するものになるだろう。
しかし、ここまでやるべきだろうか…
彼女は休憩の合間はそのままの姿でずっとバーをやっている。
「やっぱりよ!筋肉が浮き出たほうがカッコイイだろ!」
「なにか着なくていいのかな?」
僕はそう言いたいのだがこの気迫では殴られまいかと黙って見ている。
「君達、時間が経つのはあっという間だよ!」
彼女は周りに激を飛ばすがその堂々とした姿に周りは完全に引いている。
僕は足を肩幅に開き、腕を組み、口真一文字に結んだ姿勢を維持する。
実はこれが精一杯で心の中では終了時刻が早く来るのを願っている。
これまで僕は知恵を駆使して彼女に対応してきた。それも限界だ。
やはり力が必要だ。走るのはどうだろう。マラソンなんか…
ホノルルマラソンならのんびり楽しく完走できるかもしれない。
しかし彼女はさらに強さを増す。次は対応できるだろうか。
果たしてこの過酷な人生に意味はあるのか…
【いや違う…運命は自分で切り開くものだ!】
ttp://www.youtube.com/watch?v=FDcPv6olllQ
202 :
踊る名無しさん:2010/07/16(金) 07:36:35
順風満帆に見えた彼女の未来だが、またもや新たな問題が発生した。
それは一通の手紙から始まった。
「技は笑いの中にあり。
お笑いを演らずして舞台と美を語るとは笑止千万!」
なんでも関西で美容研究家としても一目置かれるお笑いの女性からだった。
彼女は高笑いした後、小刻みに震えながらこう言った。
「わしに作品をプレゼントせい!」
「な、なにをいきなり…どんな?」
「しいてあげれば【喜劇王】。
男ならやるかやらないかだよ!君ならできるだろ!」
かくして僕は作品を作ることになってしまった。
「喜劇」ならまだイメージに幅があるものの「喜劇王」!?
僕はこれまでに数少ないチャンスをものにし、堅実なキャリアを積んできた。
しかし今回、これがどちらに転ぶのかまったく想像できない。
どうなる僕のキャリア…
ttp://www.youtube.com/watch?v=zcNX3RFkyo0
203 :
踊る名無しさん:2010/10/09(土) 16:28:48
「矢吹入ります。お呼びですか?」
「おお!来たか!まあ入れや!いよいよ名前がついたんだな。」
授業が終わったばかりの放課後、なぜか矢吹に本部からの連絡が入った。
「ちょっとベランダに出ようぜ!最近禁煙がうるさくてな。
他は中学卒業で学校に入ってくる中、高校卒業で入ってきたお前は大変だろ。
もう慣れたか?高校は稲妻女子だっけか?」
「そうです。稲妻女子です。」
「あの風林火山を掲げるとこな!
速きこと風の如く。静かなること林の如く。奪うこと火の如く。動かざる山の如き。だっけ?」
「動かざること山の如し。です。」
「ところでお前!
いま俺の机の上に何があった!言ってみ?」
「ゴルフ雑誌。ノート。ボールペン。書類。ライター。灰皿。タバコ…ですか?」
「タバコの銘柄はなんだ!」
「キャメル…マイルドかまではちょっと。」
「やはりお前が適任だな。」
「なんのですか?」
「我々に戦後初めて下された【任務】だ。」
「お前はうちがただの演劇集団として存在してると思うか?」
「良く意味がわかりません。」
「発想の始まりは明治の初めだよ。
周辺列強を相手に想定した場合、男だけでは数が足りない。
また女性でなくてはならない、女性の方が手に入りやすい事もある。
その人員を教育すべく設けられた。それが我が【宝箱】だ。」
「それがなぜまた演劇学校に?」
「それは隠れ蓑さ。
直接謳えば意図がばれてしまう。そしてそれでは生徒が集まらない。
さらにわかりづらくするために拠点は東ではなく西に。
いつでも転用できるような計らいさ。
うちは女が両方やるだろ。どちらの心理も勉強させるためだ。」
「さっき戦後初めてと言いましたね。」
「そうだ永らく音信はなかった。それがここへ来ていきなりだ。
みんなビビッテルよ。なぜ今頃ってな。」
「しかしなぜ一生徒の私が?」
「それはな…」
「まず、お前は伝説の人物だからな…」
「はぁ!?」
「入学するにあたって公開面接があったろ。
そのとき『なにを求めてここへ来ましたか?』
という質問にお前はこう答えた。
『1点2点を争う競技系ダンスは好かんであります!
人の心を直接鷲づかみにする踊りをやりたくてここへ来ました!』
ってな。覚えてっか?
そしたらそれを見ていた上級生や団員がぷっと笑って
お前はそれを睨み返して一触即発になった。
そしたら特別審査員の大真屋さんが机をバ〜ンと叩いてな。
『顔がダメなら踊りで現せ!踊りがダメなら歌で現せ!
歌がダメなら芝居で現せ!それが宝箱の精神!決着は舞台の上だ!』
ってな。それで場が収まった。前代未聞だぞあんな光景。」
「それがなにか?」
「今回の任務に必要なのは度胸だ。お前さんはそれを持ってる。
お前、ケイ・ヨンナを知ってるか?歌と踊りの上手い?
彼女は彼女の母国が大金をかけて作り上げた重要人物だ。
彼女がやってくる。しかしお国の情勢は微妙だ。
その彼女がこっちにいる間の護衛。それが【任務】だ。」
「なぜ生徒の私が!?
私もうじき卒業して正式団員になるんです!」
「だからいいのさ。顔が知られてない。
アルバイトで雇われた付き人かなんかに見えるだろ。
とりあえずお前には一旦学校を辞めてもらう。
辞めた形にしておかんと万が一の場合、マスコミが騒ぐからな。
な〜に安心しろ。帰ってきたら優遇すっから。」
「どんなですか?」
「お前何が演りたい?」
「『ベルサイユのバカ一代』のアンドレ。」
「アンドレか。アンドレはいい役だよな。
『いつかお前を倒してやる!ウィリー!』ってな。あそこは名シーンだ。
そうかわかった。安心して行って来い。いま言えるのはここまでだ。」
「でも、いま『万が一』があるって!?」
「それは考えないほうがいいって。人生いろいろあるさ。
もしそうなってもお前の名前は未来永劫、不滅だよ。」
「行くしかないんですね。」
「ああ、世の中のためだ。頑張ってな!」
待ち合わせの時間はとっくに過ぎている。
指定された通りの服装だ。
黒の地味なスーツ。ノーネクタイ。ヒールの低い靴。
ネクタイの存在は接近しての争いごとでは不利を招く。
高すぎるヒールは急ぐ動作には適していない。そんなところか?
夕暮れの六本木は
これから仕事へと向かうきらびやかな女性達でにぎわっている。
「自分とは無縁の世界だな。」
「どうもおそくなりました!」
初老にさしかかろうかという中年紳士が走ってきた。
「どうもはじめまして安川です。クルマを駐車するスペースがなくて!
とりあえずクルマまで行きましょう。」
「ちょっと待ってください。私が待ち合わせの人物だという確認は?」
安川はふっと笑って答えた。
「芸名、矢吹瞬。身長175センチ。足のサイズは27センチ。
右利き。カバンは右肩にかける。
バレエを専攻したかったが身長が伸びすぎその道を断念。
宝箱芸術学校に入学する。男役志望。
身体的特徴は長い足。そしてバレエ特有の外股。どうです?」
「あなたは後ろに乗ってください。」
「どうもご丁寧に。」
「ケイ・ヨンナは運転席の後ろに座ります。あなたはその反対側。
これがそれぞれの場所です。ちょっと移動しますよ。」
「他にスタッフなどがいるのではないですか?」
「ええ、いますよ。
マネージャーが同乗するかもしれませんがその時は助手席に乗ってもらいます。
入国の際は別行動のようです。重要なのは彼女の身の安全です。
何の心得もない人が増えれば危険度は増す。」
「どこまで行くんですか?」
「別にどこでもいいんですけどね。」
「この辺りなら交通量が少ない。これからクルマの急な動作を行います。
急に障害が現れた場合、その状況でのクルマの動きです。
クルマは前輪を軸にして後方が大きく揺れます。
なるべく丁寧な限度を踏まえた動作をしますが、それでも後ろは揺れる。
しっかりつかまっていてくださいね。」
生きた心地のしない時が過ぎた。どのくらい経過しただろう。
「街中は混んでいます。まず危険なことは起きないですね。人目もあるし。
ただホテルへのチェックインは人目を忍んで地下駐車場からです。
その出入りの瞬間が危ない。
なるべく到着時刻にはホテルのスタッフに出入り口に待機するように連絡します。
しかし、それが確実に守られるとは限らない。」
「その道のプロを集めてがっちり固めたらどうなんですか?」
「人数が多いほうが良いと思いますか?
例えば覚悟を決めた2人に3人目が加わる。
その1人は2人に引きずられていくだけかもしれない。それでは+1とはいえない。
3人の体制が活きるには長い時間を共有した者同士でないと無理でしょう。
さらにもう1人増えて4人になる。2対2で意見が割れるかもしれない。
私とあなたで覚悟を決めて彼女を護る。彼女は迷うことが無い。
しかし、そこにマネージャーが加わると彼女に迷いが生まれる可能性も出てくる。
私はマネージャーの同乗を危惧しています。
左側面に気を配る者が助手席にいれば便利だとは思いますがそれは仕方ない。
あなたに兼任してもらいましょう。
しかし、過剰な護りは本人も嫌っているようです。
また大袈裟に動けば世間は何事かと騒ぎだしますしね。
だから私のような勝手を心得たハイヤーの運転手にお呼びがかかる。
まぁ、こっちは楽に稼げれば恩の字ですけど。」
「楽な仕事とは思えませんけど。」
「何事も起きなければ楽な仕事でしょう。何事も起きなければ。」
早すぎる時刻の成田はまだ空いている。されど待ち人の姿は見えない。
「到着時刻は過ぎてますよね?」
「ええ、待つしかない。時刻と場所しか知らされていない。
彼女の祖母は日本にいます。その祖母の病状があまり良くない。
そこで興行師は祖母に会えるという事、
さらに警護をつけることを匂わせて彼女を招くことにこぎつけた。
しかしその興行師と周りの思慮が少し浅かった。こういう流れのようです。」
「これで大丈夫なんでしょうか?」
「その他大勢が若干いるようですがそれとはまったくの別行動。
スタッフの方は私も一切知らされていません。
たぶん彼女によく似たダミーでも連れてくるんじゃないでしょうか?
そっくりさんとか…
専用の車輌にドライバー1名。警護1名。
移動経路は知らされていない。宿泊先は毎日変えます。
行動エリアはこのせまく治安の良い都内のみ。
姿さえ見られなければこれはこれで当たりかもしれない。
クルマは違う車種を違う色で3台用意してあります。期間は1週間です。」
「どんな人でしょう?」
「そればかりは実物を見ないとわかりません。」
「こんにちは。ケイ・ヨンナです。はじめまして。」
それはまったく見当違いな方向から現れた。
地味な服装、どうやら勘の鈍い子ではないらしい。
「え!どちらから来られたんですか?」
「直接来ると見る人がいます。
あたし。ロンドンのお姉さんのところにいました。その帰りです。
マネージャーは直接来ます。」
「さあ、クルマの中へどうぞ。」
「日本語がお上手ですね?」
「おばあちゃんに会うために勉強しました。お姉さんはもっと上手です。」
「安川さん。これからどこへ?」
「まずはおばあさんの入院する病院です。
迷いの元になりそうなものから片付けていきましょう。」
「感動の再会でしょうか。面会時間はどれぐらい見積もってます?」
「この後に麹町で打ち合わせと取材です。それに間に合えばいい。
マネージャーとはそこで合流になるでしょう。
私はそろそろクルマに戻って準備します。
なにか道具を用意していますか?」
「武器は用意してくれないのか聞いてみましたが
『自分で用意しろ!』で済まされました。
これを見てください。トゥシューズを御覧になったことがありますか?」
矢吹は一足のトゥシューズをカバンから取り出した。
「これはずいぶん硬いんですね。」
「ピストルは音が出る。また違法な物であるために携行は困難。
ガスというのもあるようですね。
しかし使用者も吸い込む可能性もあるため実用的ではないとか。
警戒する武器という物があるなら、それは棒状の物とか刃物ではないですか?
これは新品をさらに硬くするために内側すべてにニスが塗ってあります。
普通は先だけなんですが。
トゥシューズは縫い付けられたリボンで足に固定します。
通常は甲のところにリボンを縫い付けますがこれは踵に縫ってあります。
糸はデンタルフロス。リボンの長さは短め。
この両方を結束するとヌンチャクにもなります。
いろいろと調べてみましたけど軍用ナイフの刃は19センチ。
これはライフルの先につける時代の名残で、
現在はサバイバルキットとしての役割を重視するため16センチ。
私の足のサイズは27センチ。単体でも同じくらいの長さです。」
「それでいいんです。
道具にこだわるとする。
お金で得られる物、得られない物それぞれあるでしょうが
物がない状況もある。
その場合は身の回りにあるものを駆使してどうにかするしかない。
私はあなた方を送り届けた後、すぐに出発します。
しばらく走って尾行の有無や周囲を確認します。
これから行く建物は地下鉄の駅に隣接していて
地階からそのまま駅改札へ入ることができます。
マネージャーは置いてきてください。
スケジュールを消化したら
御二人は地下鉄に乗って桜田門駅で降りてください。
国会前の交差点で合流しましょう。
女性2人の観光客なら静観されますが、不審な人物はこの辺りにはいられない。
もし私があなた達を確認しながら通り過ぎた場合は何かあるということです。
その場合そのままホテルへ直行してください。日没前なら安全でしょう。」
「お待たせしました。待ちましたか?」
「いえ10分程度です。状況はどうですか?」
「今のところ不審な影は見えません。
明日は車輌を変えようかとも思っていましたがこのままでいきましょう。」
矢吹の耳にラジオから流れる音楽が入ってきた。
「あ…『バカデ〜ル』だ。」
「なんですか?」
「あ、いえバレエの音楽ですヒロインの名はニヤケ。恋人の名はソロリ。
酒好きな浮気者の恋人に翻弄されたヒロインは
あやまって毒蛇に噛まれて死んでしまう。
しかし頭が弱いために死んだことに気づかずその後も街を徘徊し
大混乱から街は壊滅状態となる。」
「矢吹さんはバレエをやっていたのですか?」
「うん、ちょっと…」
「『酒好き』か…矢吹さんはお酒を飲みますか?」
「いえ私はまだ…」
「酒を飲むということは神経がゆるむということです。
当然口もゆるむ。
私は『酒が好きです』というヤツは
『そこそこの出来の人間』だと見定めることにしています。
つい先達て週刊誌に地方の新人議員さんが
後援会の酒の席で女装して1曲歌い、その写真を撮られて話題になりました。
本人は顔と名前を覚えてもらえればそれでいい…くらいだったのかもしれません。
しかし、将来を担う器ならそんなことをしてはいけない。
度量を測られたんでしょうがまんまとはめられてしまった。
世の中には『断ることが正解』な場合がある。
それをわからずに今流行のイケイケという言葉通りに動くと
とんでもない結末になりますよ。この好景気の次は案外最悪かもしれない。」
「部屋は4つ取ってあります。
真ん中がヨンナさん。その左が矢吹さん。右が私です。
フロアの最も奥の3部屋ですから本来誰も前を通らないはずです。
部屋に入ると左側にベッドがあります。
ヨンナさんが壁を叩けばすぐに矢吹さんに聞こえます。」
「あともう一部屋は?」
「ヨンナさんの真下の部屋です。
真下の部屋の天井に危険物を仕掛けるという方法があるらしいのですが
これは大袈裟ですね。
ただ足音などで在室か不在かが伝わるために押さえました。
ルームサービスで食事をとりましょうか。
さきほどの係りの方にまとめて私の部屋に届けてもらいましょう。
届いたら壁を3回ノックします。3回以外は異常です。
ヨンナさんは矢吹さんに同じように伝えてください。
その後に私がそれぞれの部屋に届けますから。」
「これから2日間スタジオでの打ち合わせと調整。
3日目が舞台上でのリハーサル。それから2日間の本番…」
「スタジオでの調整は活動内容が不明瞭。3日目も不規則が伴う。
最初から最後まできっちりと
行動、場所、時間が決められてしまうのは本番の2日間でしょう。
私はその2日間が用心の山場だと思います。」
「その前に何か起きる可能性は低いのですか?」
「不審な姿には警戒しておくべきでしょうね。
距離を置いて眺めているかもしれない。
しかしですね。
これらは想定されたことの内側で
その外側までを網羅するものではない。
人間は未知に対して無防備です。
突き詰めた現実の中で未知に遭遇すればするほど
断定することは危険であると実感しますよ。
試しに地図を見ながら目的地を目指し、道に迷ってみたらいい。
本当の自分が見えますよ。
ところが世間には
俺は男だと言わんばかりに見栄えの良い
断定した物言いを好む人物がたっくさんいます。
ジャンルからいえば詐欺師とか催眠術師でしょう。」
「いよいよ本番ですね。」
「気を引き締めていきましょう!」
いきなり【ドガッ!】という鈍い音と共に安川の体は吹き飛ばされた。
エレベーターの陰に隠れていたのは1人の厳つい男だった。
矢吹はトウシューズのリボンを結んだ。
男は安川の首に腕を回そうとしている。
とっさに振り回したトウシューズが男の頭部に当たった。
瞬間的に男はよろめき安川は床に崩れ落ちた。
「安川さん!」
矢吹の声に安川の反応はない。ケイ・ヨンナは立ちすくんでいる。
「コイツ!」
顔は東洋人。奇妙な構え。耳は潰れていない。柔道ではない。レスリングか?
低くない。コマンドサンボか!?
前にテレビのソ連の特集でバレエ学校の内容の次に出てきた…あの動き。
だが顔は東洋人。
しかし一瞬見えた。
どこの国でも身体能力に秀でる者はオリンピック正式種目へと向かう。
柔道ではない。レスリングではない。するとそれは二流。
220 :
踊る名無しさん:2010/10/20(水) 18:32:13
一瞬の隙をついてフレックスのタンジュをヒザに見舞った。
体重の載っていたヒザに喰らったタンジュは強烈だったのか距離が開いた。
トウシューズを振り回して撹乱。そしてミスしたように手から抜け落とす。
男はチャンスだとばかりに距離を詰めてきた。
相手の急な前進に驚き背中を見せたと思わせた瞬間…
【ピケ・アンデオールからのヒジ打ち!】
男の頬骨が砕ける手応えがあった。
手先や足先には男女差があるがヒジ、ヒザには差がない。
さすがに頬骨を折られた痛みは強烈なのか男は非常階段への扉へと走った。
矢吹はその後ろ姿を追おうとした。
「単独での深追いは禁物です!」乱れた息で安川は制止した。
少し離れた場所からクルマの急発進する音が聞こえた。
「力がなければ道具を使え。道具がダメなら女を使え。女がダメなら隙を狙え。」
あの面接の日、大真屋の言った言葉の本当の意味が理解できたような気がした。
「いきなり来ましたね。
しかし、こうして休んでいて良いんでしょうか?」
「警備主任は任せて休めと言ってくれました。
その言葉に従いましょう。休むことも大切です。」
「ヨンナさんは意外にタフですね。
さっきの暴漢の目的はなんだったんでしょう?」
「テ○リズムとは恐怖を植えつけることです。
単純にそれが目的ならそれはもう達成しています。
我々に恐怖を与えたのですから。
私たちはそれに屈していないだけです。
ヨンナさんはお姉さんがロンドンにいると言ってましたね。
イギリスは爆○テロの多い国です。
テロに屈しないということは
『劇場は幕を開ける』『観客は足を運ぶ』ということです。
テロに屈していないことを証明するために今を楽しむ。
これは穏和な国にいる私たちには理解しがたい心理です。
彼女はそれを知っているということでしょう。
精神的には私たちより強いかもしれません。」
「終演と同時に身仕度。
最後の観客として正面玄関から退出。
2日共にうまく行きましたね。」
「ええ、何事もなく何よりです。
しかし飛行機に乗るまでは安心できません。」
「なぜヨンナさんは狙われたのですか?」
「Aという国がうまくいっていないとする。
その近所のBとCは仲良く繁栄を謳歌している。
BとCの仲が悪くなれば何かが変わるかもしれない。
なんて思惑が起きるんでしょうか…」
その時、右からダンプカーが突っ込んできた。
右前方を衝突されたクルマはコマのように1回転して止まった。
「安川さん!安川さん!大丈夫ですか!」
変形した車体の中で安川の応えを待った。
矢吹とケイ・ヨンナは無傷だ。
「安川さん!抜け出ることは出来ますか!
こっちはなんとか2人共いけそうです!」
「まずい…変形した車体に挟まれて脚が抜けません。
ここから空港までは2人で行ってください。駅はすぐそこです…」
「しかし!いいですか!
行く先は成田ではなく羽田に変えてください!
羽田から大阪を経由してカナダに返しましょう!
彼女はすでにカナダの永住権を取得しています!
そこから先は彼女に任せましょう!
ヨンナ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
安川は流暢な外国語でその旨をヨンナに伝えた。
すぐに動き出したのはヨンナの方だ。
「矢吹さん!行きましょう!」
「しかし!」
「矢吹さん!矢吹さん!よく聞いてください!
私は【市ヶ谷】から来ました!後は大丈夫です!」
「折れてなくて良かったですね。」
大阪まではすんなり行けました。
カナダ便に搭乗するまで2人で丸1日空港ですよ。
ヨンナさんも最後まで心配してました。」
「空の玄関口は少なく
一度捕捉されると先が読まれてしまいます。
あなたは【市ヶ谷】と聞くと
角刈りかなんかで『であります!』
なんて口調の人物をイメージするでしょ。
でも考えてみてください。我々の本店は【六本木】ですよ。
あんなところでそんな風体だとどんな目に会うか。
まぁ、それも時期に【市ヶ谷】に移設されるようですが。
最初の日、私は本店で辞令を受けて待ち合わせ場所に行ったのです…」
「それからですね。
私、実は日本人じゃないんです。」
「書類上は日本人なんですけどね。血は違うんです。
私の父は東アジアに平等と繁栄をもたらすという理想に燃え
この国にやって来ました。しかし結果は負け戦です。
職を失った父はリヤカーを引っ張った八百屋になりました。
これが俺の元いた場所の証だとブーツを履いてね。
まだ小さかった弟は覚えてないようですが私ははっきり覚えています。
そんな父を不憫に思ったのか、かつての先輩、同僚の誘いで
新しく結成される予定だという組織の前身に入った。
やがて母国でいざこざが始まり父の仕事も複雑になっていった。
私もその道にならったということです。
「私たちと何か違うんですか?」
「それがね。私もよくわからないんです。
私と似たようなやつは世の中にたくさんいると思うのですが、
それがちょっと条件が異なるとまったく違う。全然違うんです。
私は父の仕事の関係でおもいっきり真ん中の真ん中に組み込まれましたが
やはり最後は性格ですかね。性格。
しかし、それも私の代で終わりです。
私には娘がいますがあなた達とまったく同じですよ。」
「また会うことはあるのですか?」
「ええ、舞台を見に行きますよ。
ただしあなたはすれ違っても気づかないでしょう。
私は変装が得意なんです。
一度、変装して娘の前を通り過ぎましたが気づきませんでしたよ。」
「お嬢さん、気づいていながらわからない振りをしてくれたんじゃ…」
「いや!そんなことはない!
私はこれだけは自信があるんです!」
「じゃあ、私がそれを見破ったら?」
「その時は一杯おごりましょう。」
「お酒は嫌いなんじゃ?」
「飲まないとは言ってないですよ。バランスが大事だと。なにがお好みです?」
「ギムレットとかいうカクテルがあるんですが?」
「ああ、フィリップ・マーロウが好むやつですね。
わかりました。見破ったらギムレットを一杯おごりましょう。」
「それではまた!」
「おお!帰ってきたか!
ずいぶんたくましく見えるぞ。理由はわからんが!」
「ちゃんと出るものは出るんですよね。」
「答えは出てるぞ!
お前は卒業したら蛇組に配属される。
デビュー作はローマの英雄スッパダカの
若き日から死までを描いた『スッパダカデス』だ!
ど〜だ!すごいだろ!」
「え〜!アンドレって言ったじゃないですか。私、マッチョじゃないし!」
「生涯の敵となる実の兄マッパダカは大真屋さんが演るってよ。はい、これ♪」
「なんですか。このダンボール。」
「プロテインだ。大真屋さんは張り切ってるぞ。『技は力の中にあり!』ってな。
さすがは歴代男役ナンバー1。ミスター宝箱といわれるだけの存在だ!」
「ここまでやらないといけないんですか。」
「上は何を考えてるのかよくわからんね。俺は営業あがりの一総務だし。
じゃあ、卒業まで頑張ってな!」
宝箱地獄変 用心棒【瞬】 完
実際に周りにいるのは金に汚い嘘つきばかりだ。
じゃあまともな人物はいないのか?
たぶんまともな人は目立つと面倒だから隠れてるんだろうな。
インチキ臭い目立ちたがり屋は地獄に落ちてもらいたいですね。
ワイが聞いた情報によると、もうじき中国はバブルがはじけて昔の貧乏な中国に戻るらしいで
もう経済は破綻してて、取り戻すのは無理なんだそうや
その世界ではごっつい有名な政府関係者筋から聞いた確かな情報やで
まあお前ら頭の良い連中には、今さらなくらいのネタやな、
お前らからすればもう常識的なくらいの知識やろ?
詳しい話なら橋下さんに聞いてくれ、あの人なら全部知ってるはずだから
230 :
踊る名無しさん:2013/02/18(月) 21:35:59.80
age
231 :
踊る名無しさん:2014/09/02(火) 13:14:37.75
人生いろいろ 恋人いろいろ
232 :
踊る名無しさん:
ベッドで喘ぐ女優の旦那も
似たようなモンですわw