83 :
3フラシスコ:
人生が二度あれば
父は今年2月で65
顔のシワはふえてゆくばかり
仕事に追われ
このごろやっとゆとりが出来た
父の湯飲み茶碗は欠けている
それにお茶を入れて毎日飲んでいる
湯飲みに写る
自分の顔をじっと見ている
人生が二度あれば この人生が二度あれば
母は今年9月で64
子供だけの為に年をとった
母の細い手
漬物石をもちあげている
そんな母を見てると人生が
だれの為にあるのかわからない
子供を育て
家族の為に年老いた母
人生が二度あれば この人生が二度あれば
父と母がこたつでお茶を飲み
若い頃の事を話し合う
想い出してる
夢見るように 夢見るように
人生が二度あれば この人生が二度あれば