■■■■■■■ミドルエイジクライ死す■■■■■■

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53名無しさん@毎日が日曜日
第1回 ルサンチマンを克服せよ

【放送時間】 2011年3月30日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
【再放送】 2011年4月6日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年4月6日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
2011年8月3日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
2011年8月10日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年8月10日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】 西研(東京医科大学教授)
入門編では、まず『ツァラトゥストラ』のあらすじと、解読の三つのポイント「ニーチェのおいたち」「ルサンチマン」「価値の転換」を紹介する。
キリスト教を基盤とした19世紀ヨーロッパの価値観を、根底から覆そうとした挑戦的な哲学者だったニーチェ。
『ツァラトゥストラ』は40歳を目前にしたニーチェが、聖書に対抗する書として発刊した。


執筆の目的は、人間を堕落させる嫉妬や恨みの感情=「ルサンチマン」をどう克服するかということだった。
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/index.html#box01
54名無しさん@毎日が日曜日:2011/08/03(水) 20:49:55.32 ID:5mFL3Bue
第2回 “神の死”から“超人”へ

【放送時間】 2011年4月6日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
【再放送】 2011年4月13日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年4月13日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
2011年8月10日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
2011年8月17日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年8月17日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】 西研(東京医科大学教授)

ニーチェは、神への信仰を「弱者のルサンチマン」として切り捨てた。
さらに「神は死んだ」という言葉で、キリスト教的な価値観が崩壊していることを人々に知らせようとした。

「神の死」の先にあるもの、それは軸を失い、自暴自棄になった無気力状態であるニヒリズムだ。
そこで、ニーチェがニヒリズムを乗り越える方法として説いたのが、「超人」だ。
ルサンチマンやニヒリズムを克服し、常に創造的に生きる「超人」とは何か。


ニーチェが提唱した新しい生き方に迫る。
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/index.html
55名無しさん@毎日が日曜日:2011/08/03(水) 20:51:48.34 ID:5mFL3Bue
第3回 永遠回帰とは何か?

【放送時間】 2011年4月13日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
【再放送】 2011年4月20日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年4月20日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
2011年8月17日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
2011年8月24日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年8月24日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】 西研(東京医科大学教授)

ニーチェが「超人」になるために、「永遠回帰」の思想を受け入れなければならないと説く。
「おまえの過去は何回も巡ってくる。
何度巡ってきてもよいと思える生き方をしろ」と鼓舞し、『ツァラトゥストラ』はクライマックスを迎える。

「永遠回帰」はニーチェが大失恋をした直後にひらめいた発想ともいわれ、ニーチェ哲学の真髄である。
しかし非常に難解なため、誤解も多い。そこで「永遠回帰」の発想を、模型などを用いて解説。



生への絶対肯定を促す、その世界観に迫る。
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/index.html
56名無しさん@毎日が日曜日:2011/08/03(水) 20:53:34.07 ID:5mFL3Bue
第4回 現代に超人は可能か?

【放送時間】 2011年4月20日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
【再放送】 2011年4月27日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年4月27日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
2011年4月27日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
2011年5月4日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年5月4日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
2011年8月24日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
2011年8月31日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年8月31日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
2011年8月31日(水)午後10:00〜10:25/Eテレ(教育)
2011年9月7日(水)午前5:35〜6:00/Eテレ(教育)
2011年9月7日(水)午前11:30〜11:55/Eテレ(教育)
【ゲスト講師】 西研(東京医科大学教授)
【特別ゲスト】 斎藤環(精神科医)

ルサンチマンやニヒリズムを乗り越え、「永遠回帰」の思想で生を肯定できる人、それがニーチェのいう「超人」だ。
最終回は、特別ゲストとして精神科医の斎藤環さんを交えて対談。
政治も経済も混沌とした現代を、「超人」として生きることは可能なのか?今、求められる「超人」像とはどのようなものか?徹底討論する。

現代における超人的生き方をニーチェ哲学から探る。
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/index.html
57名無しさん@毎日が日曜日:2011/08/03(水) 21:05:46.24 ID:5mFL3Bue
第一に、「私たちはどうやって生きていけばよいのか」という問いについて、これほどまっすぐに記した哲学書はほとんどない、ということがあります。
意外に思われるかもしれませんが、哲学書では「認識」や「善悪」の問題などは詳しく扱っていても、人が悩みや苦しみを抱えたときにどう生きるか??いわば泥臭い、でもとても大事な問題??を正面から扱っているものはそれほど多くはありません。
『ツァラトゥストラ』は、生きる姿を真摯(しんし)に問うている珍しい本で、読むと胸を打つものがあります。

この点に関わるニーチェの有名な言葉に、「ルサンチマン」というものがあります。
これはフランス語ですが、「ねたみ」や「うらみ」の意味です。
たとえば「なんで自分はもっと容姿に恵まれなかったのか」「なんで、自分たちばかりがこんな不況のなかで就職活動をしなくちゃいけないのか」といったようなことです。
「もし違った環境ならば、自分ももっと幸せだったはずなのに」という「たら・れば」の気持ちを抱えることは、人間だれしも経験があることでしょう。
しかし、ニーチェにいわせれば、この思いをずっと抱えていると、なにより自分自身を腐らせてしまいます。
「では、この状況のなかで私はどう生きるか」という前向きの気持ちをもてず、受け身の姿勢になってしまいかねない。

ニーチェの人生も、不遇でした。
その不遇をどう受けとめて、どうやって力強く創造的に生きるか。
ニーチェはこのことを、ほんとうに深く問うています
その言葉は、現代を生きる私たちにも届いてきます。
『ツァラトゥストラ』が大きな影響を与え続けている理由は、もう一つあります。
それは、この書物が、まさに「現代」の課題に答えを出そうとしたものだからです。

◯「ツァラトゥストラ」ゲスト講師 西 研
人間は“創造的”に生きよ
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/guestcolumn.html
58名無しさん@毎日が日曜日:2011/08/03(水) 21:12:40.88 ID:5mFL3Bue
『ツァラトゥストラ』が大きな影響を与え続けている理由は、もう一つあります。
それは、この書物が、まさに「現代」の課題に答えを出そうとしたものだからです。

現代という時代のなかで、私たちには「これこそ価値あるものだ」というもの、つまり理想や夢が与えられていません。
私たちは、どちらに向かっていいかよくわからない。
何が大切な価値ある生き方なのかもわからない。
だから、なかなか元気が出ない。

このような状態のことを、ニーチェは「ニヒリズム」と呼んでいます。
「ニヒル」とは「無」の意味で、ニヒリズムとは「これが大事だ」という信じられる価値を見失ってしまうことをいいます。
ニーチェはある遺稿のなかで、「私はこれからの二世紀の歴史を描く。ニヒリズムの到来は避けられない。
この未来はすでに百の徴候のうちにあらわれている」といっています(『力への意志(*)』序文§ 2)。
この言葉は十九世紀末に書かれたものですが、ニーチェはまさに私たちの生きている現代を正確に予言していました。
何を信じてよいかわからないこの世の中で、人間はどうやって生きていったらよいかということ、これが『ツァラトゥストラ』のもっとも大きな主題といってよいのです。

◯「ツァラトゥストラ」ゲスト講師 西 研
人間は“創造的”に生きよ
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/guestcolumn.html
59名無しさん@毎日が日曜日
「ツァラトゥストラ」でおもしろかったのは、ニーチェが提示する「超人へのプロセス」3段階です。
重い荷物を背負い鍛錬する「ラクダ」、
自分自身の意志をもって既存の価値と闘う「獅子」、
そして最後に、無垢な心で自分の内から溢れ出して来る創造性に身を委ねる「幼子」。
目指すべき「超人」の姿を人間の生まれたままの姿である「幼子」に喩えているところがとても興味深かったです。
何をも否定することなく、ただ無心の状態で己と向き合いクリエイティビティを発揮できるような人…



そして次回からは、孔子の『論語』を読み解いていきます。
お楽しみに!
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/yurina_no_me.html

http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/motto_zarathustra.html

http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/special/01.html
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/special/02.html
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/01_nietzsche/special/03.html