・今や3年どころか、今年4月に入社して半年足らずで、転職希望者が増えているのだという。
人材紹介会社のインテリジェンスによれば、今年4−6月末の新社会人による転職希望登録が
昨年の4倍あり、その後も増加傾向にあるという。
なかには、研修期間中から会社を辞めたいと考える、そんな新社会人を東京女学館大学
国際教養学部の西山昭彦教授はこう見る。
「彼らは“生弱”。幼い頃から親や先生から叩かれた経験もなく、傷ついた体験もない。上司に
叱られるとビックリして深刻に悩んでしまう。それが大きな違いです」
職場で叩かれ続けて生き延びてきた30、40代が新社会人を鍛え直すには時間がかかる。
しかもやり過ぎれば相手をうつ状態などへ導きかねない。まず“生弱”な相手と認識することが、
上手なつき合い方の第一歩だ。
「生弱ゆえにストレスもたまりやすい。研修合宿で見知らぬ人と3泊するだけで、『爆発
しそうになる』という人もいるほど。個室の生活に慣れているだけに、オープンな職場さえも
苦痛に感じることがあるのです」
生弱な新社会人が望むのは、自分を応援してくれる上司だという。そのためには−
▽小さな成功体験を重ねさせる ビジネスの基本の「企画・提案」「人間力」「仕事の実務力」を
踏まえ、新社会人にも企画・提案から、最後までできた喜びを感じさせる
▽人前でほめて、やる気をアップさせる
▽ミスは責めずにフォローする。お礼の言葉がなくても、それで当然と思う
▽叱ることも大事だが、感情をむき出しにしたり、相手のプライドを傷つけたりしない
▽飲み会に誘わない 「腹を割って話そう」としても無理。強要せず、相手から「味方」と
思われることが大切
「今の若い世代は、仕事人間になりたくないと思っています。趣味も充実した“デキる上司”が
理想。この職場なら、そんなライフスタイルができる、自分のスキルも高まる、得すると
思わせるつき合い方が必要といえます」と西山教授。(一部略)
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