1 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/14(木) 22:06:45 ID:5R8IWhZk
2 :
モソモソ ◆GOZItAWJOQ :2006/12/14(木) 22:07:51 ID:XNirfBl5
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/" ̄ ヽ::::ヽ.
/ /⌒ヽ !::::::l 夜だけモソ
| ( ^ω^) .l::::::;!
ゝ、___ノ,ノ;;;;ノ ____ _
/" ̄ ヽ::::ヽ.
/ /⌒ヽ !::::::l 夜だけモソ
| ( ^ω^) .l::::::;!
ゝ、___ノ,ノ;;;;ノ
3 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/14(木) 22:14:07 ID:5R8IWhZk
そのスレに近づくと、最初に臭いがしてきました。
モソモソの臭いだってことはすぐに分かりました。
恐ろしいことが起こったんだ――とすぐに気づきました。
すごく静かでした。
近づくにつれ、ダメ板の人たちに何が起こったか分かってきたんです。
――アメリカ兵 ディミエル・ブラックの回想より
4 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/14(木) 22:15:17 ID:RpBBVaCE
モソモソすきなのAV女優教えてよ
2chがだめ板を記録し始めたのは前世紀の終わり。
21世紀はだめ人間の呪詛がネット掲示板で記録された世紀です。
フリーター、ニート、職歴なし無職やワーキングプアなどが登場。
怠惰と諦観ではじめてみる今世紀初頭の世界を描く「21世紀の幕開け」。今日夜十時半です。
――第1集 21世紀の幕開け 2chは歴史の断片をとらえ始めた
6 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/14(木) 22:21:51 ID:5R8IWhZk
正社員とニートは共存できるか。
日本政府はこの問題を、誰をも傷つけることなく公平に取り扱うことを約束する。
日本中に散っているニートが社会的に保障された職業に就きたいと願うのは、至極当然である。
だがそれによって正社員が苦しめられたり、追いたてられたりすることがあってはならない。
正社員は何も恐れなくてもよい。日本政府がニートの就職をコントロールしていくからだ。
自民党の党則にもあるように、将来必ずや
日本はミルクと蜜が流れる永遠の地として発展するだろう。
――安倍総理大臣の演説録より
7 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/14(木) 22:25:31 ID:5R8IWhZk
私はその頃、フリーターは純粋無垢で腐敗していない、
彼等は、私と違って夢追い人なのであり、停滞した日本を救う
革命戦士だと信じていた。
しかし不思議なことに、私とフリーターは一度も心が通い合ったことはなかった。
訪問中、ずっと私は隔離されているような気分だった。
若いフリーターに話しかけても、彼等は作り笑いを浮かべるだけだったからだ。
――人事部採用担当者回想録より
8 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/14(木) 22:42:57 ID:mXE7eQuj
全ては無駄であった。
あらゆる履歴書も、あらゆる面接も無駄だった。
果てしなく続いたアルバイトも派遣社員歴も無駄だった。
つまり我々が正社員の蔑視に襲われながら、なお業務をこなしたあの時も無駄だった。
大学までかかった1000万の学費も無駄だった。
息子を信じてかつて出社していった幾千日の年月、
こんなことのために親たちは働いていたのであろうか。
こんなことのために30歳の青年は自室に引きこもったのだろうか。
その後数日にして私は自己の運命を自覚するに至った。私は練炭自殺を決意した。
――我が闘争より
9 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/14(木) 23:09:39 ID:GvBhJxPY
ここは 就職氷河期でもいちばん荒廃した地域で
狭くて曲がりくねった面接会場は 履歴書を携えた人の波で溢れかえり、
人々は 一社一社廻って 同じ質問を繰り返すのだった・・
「職は ありませんか」と。
――求職中の日記より
10 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/14(木) 23:20:54 ID:GvBhJxPY
叫び声と泣き声が上がっていました。
何人もの社員たちが会社から追い出されていました。
私はデスクにしっかりとしがみつきました。
上司の一人が私を引き離そうとしましたが、出来ませんでした。
私は叫び、足で踏ん張りました。
とうとう上司が3人がかりで私をデスクから引き離しました。
――リストラ社員の手記より
11 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/15(金) 00:11:48 ID:2DngP9ri
ここは、2ちゃんねるの無職ダメ板という掲示板です。
この掲示板は、クリスマス中に、独り者の無職たちで溢れかえりました。
その悲惨な記憶を忘れないために、今でも廃墟のまま残されているのです。
これは2006年 8月の日曜日、
平和なコミックマーケットの夏の一日を写した、当時のホームムービーの映像です。
数ヶ月後の2006年12月24日、クリスマスがこのサイトを襲い
無抵抗のダメ板住民のほぼ全員が殺されました。
12月23日から24日にいたるまでの一晩、
ダメ板は地獄さながらの光景に覆いつくされました。
クリスマスイブはハロワでの無職たちの戦いだけではなく
無抵抗のニートをも巻き込んだ凄絶な戦いでした。
無職の世紀、五回目の今日は
今世紀最大の悲劇となった、クリスマスイブをえがきます。
――山根基世ナレーションより
12 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/15(金) 08:20:14 ID:ZXevgA+0
万歳!
とうとう明日、午前十一時、面接のために集まると言う命令を受け取りました。
今か今かと待っていたところです。
今朝、知り合いの若い女性に会いました。
スーツ姿じゃないのを見られるのが恥ずかしいぐらいでした。
僕はもう、ニートな時代の人間ではありません。
こう言うときに、自分のことや家族のことを考えると、小さく、弱くなります。
会社や通勤のことを考えると、強くなれるのです。
――無職の手紙より
13 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/15(金) 17:04:08 ID:MynOIlDc
良スレの予感…
政府が景気回復を宣言して数年を経た。
しかるに派遣社員、パート、アルバイト、その他あらゆる不正規雇用ばかりが増えて行く。
その数は100万、200万、300万と増え続け、今では数千万を数えるではないか。
これが景気回復か!
こんなものが好景気か!
経済大国か!
美しい国か!
否、断じて違う。
これは日本の歴史がかつて体験したことのない
万人の万人に対する闘争の社会である。
この現実は世界規模での武器を持たない戦いに
多国籍企業が参戦するために国家が国民に犠牲を強いる血税である。
今こそ私たちはNo!と言わねばならぬのである。
15 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/17(日) 10:26:15 ID:asf7HQ1r
ルー「1日で面接に20回連続で落ちたってたって本当?」
ベーブ「ばかげた伝説のひとつさ 命を縮めるぜ」
ルー「ごもっとも」
ベーブ「1日で20回はダメ人間になる」
ルー「当然ですね」
ベーブ「君だってそんなうわさ信じてないだろ?」
ルー「ええ…でも本当は何回落ちたの?」
ベーブ「19回!」
―― ベーブ・ルースとルー・ゲーリック
16 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/17(日) 10:30:19 ID:asf7HQ1r
無職・ダメ板には ダメ人間が充満している。
精気の抜けた青白い顔ばかりで 悲惨この上ない。
中には 数週間部屋に引きこもった 死体そっくりの顔をした人もいる。
無残なその顔を見ると 思わずぞっとする。
黒ずんだ眼下から覗く 憂鬱と絶望。
文字通り骸骨のような姿が 通りをぞろぞろと際限もなく流れてゆく。
―― ドラえもん 第33話より
18 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/18(月) 01:29:35 ID:36cbGZhx
忘年会から、きらめきと魔術的な美がついに奪い盗られてしまった。
次長や部長や課長が、部下たちと危険を分かち合いながら、
居酒屋で宴会場を駆け巡り、部署の運命を決する。
そんなことはもうなくなった。
これからの幹部社員たちは、安全で静かで、物憂いボックス席にいてキャバ嬢たちに囲まれて座る。
一方、何千という平社員たちが、ビールジョッキ一杯の力によって殺され息の根を止められる。
これから先に起こる忘年会は、契約社員や派遣社員や非正規労働者を殺す事になるだろう。
やがて、それぞれの忘年会は大規模で、限界のない、一度発動されたら制御不能となるような
破壊の為のシステムを産み出すことになる。
会社社会は、初めて自分たちを絶滅させることが出来る忘年会を手に入れた。
これこそが、労働の栄光と苦労の全てが最後に到達した運命である。
契約社員 ――――――――― 忘年会の危機 より
19 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/21(木) 12:27:44 ID:AQ/8hLae
アベはもう終わり。
麻生首相ネタ希望。
20 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/23(土) 16:33:39 ID:jXVG4TXe
あのころ、人々はまだ疑うことを知らなかった。
ロマンに溢れたハロワ、荒々しい男らしいジョブカフェ・・・。
無職期間は三週間――面接すれば息もつかぬうちに、すぐ終わる。
大した犠牲を出すこともない・・・。
私たちはこんなふうに、2006年の景気を単純に思い描いていた。
クリスマスまでには職についている。
新しい無職たちは、笑いながら母親に叫んだ。
「クリスマスにまた!」
求職したオーストリア人作家ツバイク
―――――――――――――――――
昨日の世界 より
21 :
月光 ◆5N4eH61bi6 :2006/12/24(日) 10:43:55 ID:FXDFwmqU
何か光り輝く異様なものが空をよぎった。
団塊の世代とは何も共通点をもたないかに見えた、一人の公務員挫折組の若者が
飛び降りによる自殺を成し遂げた
人々はしばらくの間、2chのスレで、ミクシーで、練炭を下に置き
明日はわが身に思いを馳せた。
そうか・・・ビルから飛べば抜け出せたのか・・・
我々の定まることのない身分は、果てしない大空ならフロンティアを見つけられたのかも知れなかったのだ。
しかし、我々は引き返せなくなってしまっていた。
親の怒号は続いていた。
我々はまた、2chを立ち上げるのだった。
スコット・フィッツジェラルド −ジャズ・エイジ−より
22 :
月光 ◆5N4eH61bi6 :2006/12/24(日) 10:58:10 ID:FXDFwmqU
私は、繰り返し次のようなボードを読んでいた。
「山本一太政権成る。再び消費税52%に」
私の傍らの一人の紳士が、私に語りかけてきた。
「なぁ、坊や。君は誇りに思っていいんだぞ。我々は偉大な時代に生きているんだ」
私も、そのように感じた。杉村鯛蔵の権力の増大に、私達は疑念を抱いていた。
私達は、偉大な時代に生きていた。
そして、その時代の創造者、その保証人は又吉イエスその人であった。
――当時無知だった日本人の回想録より
23 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/24(日) 11:02:56 ID:tcEH5z+r
二ートは自らが正しいと思う道、つまり、「働いたら負け」を基にして戦っていました。
それは戦士の道。降伏はありませんでした。
全く望みの無い事態に直面しても、なお働こうとしない二ート達。
実際に彼らと戦ってみなければ、とても理解出来ないことです。
二ートの誰かを働かそうとすれば、その男は必ず手榴弾を爆発させて、
自分自身はもちろん、こっちまで死ぬことになるのです。
私達にとっては全くありえないことでした。
――二ート自立塾職員の回想より
人事課の採用担当が大喜びするのは、難関試験を通った後で面接をすることだ、
などというのは、お話にならない古めかしさだ。
今日では、書類選考に通るのでも一流大卒(東大・京大)、TOEIC900点以上、実務経験3年以上必要である。
その上、社交性があってコミュニケーション能力に優れ、公認会計士・税理士などの資格を持ち
なおかつ、初任給20マソ以下ボーナスなしでも我慢しなければならないのだ。
――当時の新聞記事より
25 :
名無しさん@毎日が日曜日:2006/12/24(日) 11:32:44 ID:tcEH5z+r
私が二ート自立塾に来たのは、この塾では二ートが自立できるように支援していると聞いたからでした。
しかしここに着いて三つのことを知りました。
まず第一に、
二ートには正社員になれる道など用意されていないということ、
次に、
そもそもこの塾は二ートに自立させる気などないこと、
そして最後に気付いたのは、
この塾の職員達を、低賃金のバイトをやることで養う役目は私達二ートに課せられているのだということでした。
――二ートの手記より
政府は鬼でした。
彼らは私達ニートを洗脳しました。
お前達はまったく無意味な存在だ。
そしてお前達が無意味な存在なら、死ななければならない。
お前達は何の役にも立たない。
――二ートの手記より