東大卒の2割がニート
ttp://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1223646/detail 東大学生部の調べによると、平成15年度学部卒業者3416人のうち、就職した人はわずか27.9%にすぎなかった。
就職希望者のうち99.9%は就職できたが、院進学者や公務員試験・司法試験浪人を除いても、
669人は就職も進学も受験勉強もしていないという結果が出ている。これは卒業生全体の2割にも上る数字だ。
東大卒業生の2割はどこに消えてしまったのか。ただし、これらのうち大学に就職報告しなかった学生も含まれ、統計上は「その他」という分類になる。
学部卒業生過半数が進学する修士課程の状況は、修了者2711人のうち半数が就職、4割は博士に進学、留学を除く8.4%の229人がここでも「その他」。
博士になると、就職希望者のうち13%は就職できないだけでなく、修了者の47.1%の722人が研究者にもなれず「その他」。
内閣府と厚労省で定義が違う「ニート」であるが、東大に合格しながら、学部卒業者の2割が進学や就職せず、
ニートになってしまうことは社会に優秀な人材を輩出するはずの大学としては失格だ。なぜこのような事態を招く結果になったのか。
実は、東大は就職部という組織が存在しない。今までの就活は学生個人の努力によって支えられた。もちろん、企業側の採用が
良かった時も、教授推薦が幅を利かせていた時代もあった。しかし、現在は大学名を聞かない採用も増えており、失敗する学生も多い。
さらに、東大は研究機関として、COEプログラムの獲得数からも確固たる地位を持っており、優秀な学生には研究者になって欲しいという
教官の要望が大勢を占めていることも、就活支援を進めない要因だ。そのため、指導教官に隠れて就活したり、論文執筆のために就活の
時間を作ることができない学生はいくらでもいる。しかし、指導教官を師事し続け、研究者を目指すべく博士まで進んだところで、
アカポスには空きがないのが現状だ。このような東大の歴史と教官のエゴから形成された環境に、
優秀な学生たちが犠牲になっている。まさかニートになるために必死に受験勉強して、東大を目指したわけであるまい。
社会から優秀な人材を集めるだけ集めておいて、放置している東大には、社会に優秀な人材を輩出する機能が求められている。