642 :
氏名黙秘 :
2005/10/06(木) 14:38:43 ID:cCYc30xE 法科大学院の志願者が大幅に減少しているそうです。 これは、「8割合格」とかいう夢物語の「嘘」が、周知の事実になったことが影響しているものと思われます。 私自身、そのことはたいへんに良い傾向だと考えています。 ただ、少し厳しいことを言わせていただければ、上記の「嘘」は、 ローの開講以前から、とっくに明らかだったことではないでしょうか。 この点、ローの開講後に、「騙された」と嘆いている方をみますが、 さすがにそれは少し「甘い」といわざるを得ません。 ローの定員と合格者の推移の予測、それから不合格者の累積、 こういった小学生にも分かるような諸々の事情を、一度でもまともに考えてみさえすれば、 上記の「嘘」などは、蓋を開けてみるまでもない問題であったといえるからです。 「騙された」と言っている人は、小学校の算数程度の計算さえ惜しんだ、 ということなのでしょうか。 しつこいですが、合格者数問題は、小学校の算数の問題でした。 それ以上でも以下でもありません。 足して、引いて、掛けて、割ることさえできれば、誰にでも事前の予測が可能な事態だったのです。 これは、さしずめ、全部ひらがなで書かれた解説書を手にしながら手品をみるようなものです。 どんなに頑張っても、いい大人が「騙された」などと騒いでいいようなカラクリではなかった といえます。もちろん、小学校の低学年くらいだったら、あるいは「騙されて」しまったとしても 仕方がなかったかもしれません。 しかし、「種明かし」は予備校のパンフにさえ記載されていました。 あとは自分でちょっと計算してみるかどうか、それだけの問題だったのです (頭の中で計算してみるだけでも十分でした)。
643 :
氏名黙秘 :2005/10/06(木) 14:39:38 ID:cCYc30xE
閑話休題。 実は、いまの話(小学校低学年向け手品の話)はどうでもいいのです。 問題は、もうひとつあります。この点だけは、「旧」司法試験をご存じない方にとって、 「知らない」のはむしろ当然のことです。その意味で、何も知らないでいると、 それこそ、正当に「騙されて」しまいます。現行司法試験(旧司法試験)の受験生から、 老婆心ながら、これだけは言っておきたいということを以下に記します。 実は、現在のロースクール生、そして、これから2〜3年内にローに入学する受験生の多くは、 「元」旧司法試験受験生です。彼らの多くは、それまでに何年も、多くは専業受験生の身分で、 法律の勉強をしてきた人達です。 しかも、ローの講義で行われているような、試験に直結するかどうか分からない「勉強」ではなく、 文字通り「試験勉強」を、(決して生半可な気持ちではなく)やってきた人達です。 実はこれは、未修・既修を問わない現象です。「東大法学部出身」の、「元旧司法試験受験生」の、 「未修者」なんて人も、冗談ではなく存在しています。未修にさえ「元」受験生が含まれていること。 更に、未修に入学した「元」受験生であっても、決してレベルの低い方ばかりではないということ。 以上の事実を、まずは申し上げておきます。
644 :
氏名黙秘 :2005/10/06(木) 14:40:11 ID:cCYc30xE
次に、「本物の」未修の方や、単なる法学部を出たに過ぎないような方が、彼ら「元受験生」のレベルに追いつくのには、 最低でも2〜3年はかかる、と考えておいたほうがいいと思います。 元々の受験生は、既に2〜3年どころか、もっと以前に本格的な試験勉強を開始した方が多く、 そもそもスタートラインが平等ではありません。この彼我の「経験の差」という現実を、しっかりと見据えなければいけません。 もちろん、中には優秀な受験生もいらっしゃることでしょう。 しかし、そういう「優秀」な方は、(今まで色々な受験生をみてきた経験からいえば) ほとんど無視して構わないくらい僅かしかいないものです。 自分がその「優秀」に含まれるのではと考えるのは自由ですし、実際ほとんどの方が最初はそう考える訳ですが、 ほとんどの場合、それは単なる勘違いに終わります。 多くの「普通の人」は、法律の全体像を掴むだけで2〜3年、 ちょっと油断すれば5〜6年などすぐに経過してしまうと「覚悟」しておいたほうがいいです。 「2〜3年で追いつく」というプランは、その意味で理想的なものだとさえいえるでしょう。
645 :
名無しさん@毎日が日曜日 :2005/10/06(木) 14:40:21 ID:hBK7v081
NEC ecotonoha (参加型プロジェクトの植林活動)がグッドデザイン賞の
ベスト15に選ばれました。
http://www.ecotonoha.com/ 受賞歴
Oct 03.2005 : グッドデザイン賞「ベスト15」
コミュニケーションデザイン部門にてグッドデザイン賞「ベスト15」受賞
Nov 09.2004 : LIAA ロンドン国際広告賞
Interactive Media部門にてグランド・プライズを受賞
Jun 24.2004 : Cannes Cyber Lions
Cyber部門にてグランプリを受賞
May 17.2004 : Clio Awards
インターネット広告 Artistic Technique部門にて金賞およびGrand Clio賞受賞
May 12.2004 : One Show Interactive
Corporate Image-B to C 部門にてGold AwardおよびBest of Showを受賞
Mar 31.2004 : 第2回東京インタラクティブ・アド・アワード
ビヨンド広告部門銀賞を受賞
Dec 24.2003 : 文化庁メディア芸術祭
審査委員推薦作品
Dec 18.2003 : 環境goo大賞を受賞
646 :
氏名黙秘 :2005/10/06(木) 14:41:01 ID:cCYc30xE
では、ローで2〜3年勉強すれば、追いつくことができるのでしょうか。 実は、そうは思いません。はっきり言いますが、ローの講義に「期待」などしてはいけません。 ローの講義が、「法的思考力」を身につけさせてくれたり、試験に役立ったりする、 と考えるのはほとんど「幻想」だと思ったほうがいいです。 たしかに、中には教えるのが上手い先生もいらっしゃるでしょう。 しかし、辰已の加藤先生も述べられているように、「もしそんなことが本当に可能であるのなら、 最初から予備校に学生を奪われることなどなかった」はずなのです。 極論すれば、ローとはあくまで、新司法試験の受験資格というチケットを、数百万円で「売る」ための機関に過ぎません。 要は、この関所を通らなければ司法試験を受験できないよ、というだけの話です。 通行料が異常に高いために、何かご利益があるように感じられる方が多いだけのことなのです。 多少暴言気味ではありますが、どんなに努力しても予備校には勝てないという「自覚」があったからこそ、 「彼ら」はロースクールという「囲い込み作戦」に出たのだと思っています。
647 :
氏名黙秘 :2005/10/06(木) 14:41:46 ID:cCYc30xE
更に悲劇は続きます。ロースクールの卒業後は、予備校が次の「スクール」として、 皆さんの「ご来店」を待っています。ローの講義が、試験に直結しないものである以上、 卒業後の予備校通いは必然的な現象となるでしょう。 ロー在籍中は課題漬けにされダブルスクールが難しいのですから、勢い「勝負は卒業後」となっていきます。 ここで、予備校に通える資金がない方は、不利になるでしょう。 資金のない方は、ロー在校中に、お金持ちの友人に恩を売っておくことを、(冗談抜きに)お勧めいたします。 以下は、(半分は)冗談話です。 ローの卒業生を相手にしたガイダンスで、Wセミナーの羽広先生あたりが、 こうおっしゃるかもしれません。「皆さん、ご卒業おめでとうございます。 なお、ローで学ばれたことは、今日、この場で、すべて忘れてください。 よろしいでしょうかね・・・」 話を戻します。 上で、追いつくのに2〜3年かかる、と書きましたが、この2〜3年というのはつまり、 卒業後に、本来の意味での「試験勉強」ができるようになってからの話だと考えていただいて構いません。 もちろん、「入学前」に差を埋めておくという選択肢もあります。 しかし、いずれにしてもローに通いながらでは難しいでしょう。 もちろん、絶対に無理とまでは言いませんし、また「期待」をするのは構いませんが、 少なくともまともに「計算」ができる話ではありません。 この点は強調しておきたいと思います。
648 :
氏名黙秘 :2005/10/06(木) 14:42:20 ID:cCYc30xE
まとめます。 つまり、実力や努力といった諸条件に大差がないと仮定すると、新司法試験を有利に戦えるかどうかは、 ひとえに、ローの「入学前」と「卒業後」に純粋な「試験勉強」をどれだけやれるかにかかってくる。 一言でいえばそういうことになります。 この点、旧司法試験のような、回数制限のない試験であれば、実力の差は時間の経過が解決してくれますから、 「卒業後」に勉強を続けていれば、いつかは追いつくことができました。 しかし、新司法試験の場合は、時間の経過という「猶予」が与えられません。 しかも、それだけではありません。実は、今後も更に、受験回数5回6回というツワモノが、 (特に、今年・来年を期に)多数ローに流れていくことが予想されています。 ここから考えられるのは、「卒業後」ではもう遅い、ということです。 むしろ、ローの「入学前」にできる限りの(つまり、元受験生に負けないだけの)「力」を付けておくこと。 これが、彼我の「実力差」を埋める最良の方法ということになってくるのです。 たしかに、「十分な実力を付けてからローに入る」などと考えていたら、いつまで経っても入学すらできないでしょう。 しかし、「十分以上」の実力者が大量にローへ鞍替えしているという、近年の受験界の偽らざる現実を直視しなければいけません。 入学してみたら周りは「元受験生」ばっかりだった、という諸先輩方の轍を踏まないためにも、 「入学前」に最低限の実力はつけておくべきでしょう。 それがひいては、新司法試験で有利な戦いを展開するための武器となってくれるはずです。
649 :
氏名黙秘 :2005/10/06(木) 14:43:06 ID:cCYc30xE
このように、司法改革によって、これからの司法試験は、 (1)ロー入学前の入門講座etcの費用が準備できて (2)ロー入学前の適性試験の講座&模試の費用が準備できて (3)ロースクールの費用が準備できて (4)ロー卒業後の短答・論文対策講座の費用が準備できて (5)ロー卒業後の(1年〜5年分の)答練の費用が準備できて (6)更に、以上の全期間を専業受験生として過ごすことのできる裕福な人間に、決定的に有利な試験となってしまいました。 現行試験(旧司法試験)の受験生が一通り「抜けた」あと(10年後くらいになるでしょうか)、 司法試験受験生は一元化され、上記(1)〜(6)の事情が、各受験生に「平等」に課されるようになっているでしょう。 これら6枚のカードを、どこで、いかに使うかを、全受験生が真剣に考えなければいけない時代になっていると思います。 その上で、個々の学生の1.「能力」という「不平等」と、2.「経済力」という「不平等」との掛け算によって合否が決せられていくことになるのだと思います。 これが将来の司法試験の姿です。 今回のテーマは、上記2つの不平等に加えて、現在は更に、(現行試験の)3.「経験」という「不平等」が隠されている、 ということでした。そして、それは、外側からは見えない分だけタチが悪いのです。 そのことを、ここで是非ともお伝えしたかったわけです。 いずれにしても、嫌な時代になったと思います。 しかし、これが現実です。ローへの入学をお考えの方は、 上記のような事情をよく踏まえた上で決断されることをお勧めいたします。