漏れも法学部卒業後、地元の商工会議所に入所するものの
6年で退職した。仕事はやりがいもあったし、給料も今から考えれば
なかなか良かった。(残業代が月20時間で切られるのは痛かったが)
辞めた理由は、ズバリ資格取得を目指して、独立、年収UPだった。
上司にも再三引き止められたが固辞し、両親には言うと絶対に反対
されると思ったので、退職届が受理された後に話をした。
しかし、退職後失業保険期間が過ぎると、途端に自分の身分の不安定
さが気になりだし、再就職を考えるが、当然田舎なので、簡単には
見つからない。結局、親のコネクションや前職の繋がりで友人などにも
声掛けをしたが、結局はゼロ。その時初めて、不況の現実を知った。
その後、隣の市役所の臨時職員の採用口があったので、藁をもつかむ
気持ちで応募。20倍枠だったが、運良く合格。しかし、臨時職員なので
仕事は定時上がりだが、給料は前職の半分以下に。
しかも、上司はDQN、仕事はさせてもらえない、電話取っても使えない、
というような状態で、まさに評価はゴミ扱い。毎日、いつ辞めよう、辞めて
東京か大阪の公認会計士か司法試験(目標を決めかねてない段階で既
にダメ人間)の専門学校に通おう、と考え、常に辞表を持ち歩いていた。
当然、仕事をしながら転職先を探していたが、次の年に倍率50倍の職員採用の
本試験に奇跡的にコネ無しで合格(するとは思ってなかった。)決まった途端に
毎晩残業の嵐(当然、サビ残)、休日出勤もある。しかし、とりあえず今は無職時代
の不安定な気分を思えば、とりあえず地方で生きていくにはまずここからかと思っている。
三十路を迎えて、また一平卒からやり直し、今月から税理士の通信講座を
始めたがもう、空手では辞めないし、辞められないと思っている。
678 :
名無しさん@毎日が日曜日:03/12/20 22:38 ID:nbAVX9cO
>>673 昼休みに居なくなるやつが、いるのはよくある話だよ。
>>672 最初から社会保険に入らないよ。続けられそうかしばらく様子見て
から入るようにしてるよ。
結局、今思うのはつらいとかムカつくというのは、どこの職場に行っても同じ
だということ。そして、転職して給料があがるというのは、現時点では幻想に
近いということ。しかも既存の人間関係の中に新たに入っていくというのは、
もうそれだけでも、鬱だし、精神的な疲弊を要するということ。この3つ。
役所というと、田舎ではうまく軟着陸したなー、仕事無くて暇でしょーみたいな
ことを言われがちだが、実際は前職と比べれば、職場環境も通勤時間も
ポジションも、仕事内容も何一つ勝るものはない。綾小路きみまろではないが
戻れるなら、あの日に帰って辞表を取り下げたいと思ってるし、実際恥を忍ん
でその相談もしにいった。(非常に丁重にやんわりとしかし答えはNOだったが)
1日、2日で辞めるなんてのは、別にさほど問題はないと思う。自分にとって
その程度の価値しか無かった会社だろうし。しかし、3年、5年と勤めて何か
にチャレンジする時には、常にリスクを考えておくことが必要だと思う。
浅はかなオレにはその視点が全く欠如してた。辞めればバラ色の人生が
すぐにでも訪れると、根拠の無い自信だけがあったが、すぐにそれは虚構
だったことがわかった。
資格を取得して独立するためには、まず寸暇を惜しんで勉強しなきゃ
いけないはずなのに、結局専門学校の合格体験記を読み漁ったり、
2ちゃんの板を巡り、資格と所得と難易度のランクや出所不明の怪
情報に踊らされ続けたりとそんなことばかりしてた。(しかもつい最近
まで)
それでもオレに取って幸か不幸か、自宅にパラサイトしていた
お陰で、薄給の臨時職員でもやり続けられたし、親にも迷惑かけられ
ないと思えたし、金がないから毎日弁当を持たせてもらえたりしたこと
が結果としては、今の状況に繋がっているんだと思う。
それまでは、どことなく傲慢というか、ある程度の給料(まあ団体職員
なのでたかが知れてるが)を取り、貯蓄も年間100万超ペースでできて
いたので、はっきり言って両親に感謝することもなければ、自分ひとりで
生きていけると思っていたし、事実、仕事から帰って飯を食うと、ほとんど
接触することもなかった。
しかし、転職をしたことで初めて、親のありがたさや家族の温かさに触れ
合えたことで、今は非常にいい関係を保っていれている。
先日、オレの後追い退職をした現在無職の後輩が、再就職先の相談
にやってきた。彼曰く、給料が安い、休みが少ないというふうにいろんな
条件面で照らし合わせながら、ハローワークから紹介を受けた就職先を
いくつか並べていたが、考え方としては甘かった。口には出さないまでも、
前職並に給料や休日をどうにか取りたいという気持ちが見え見えだった。
「楽な仕事で高給くれるような職場はない」
口にすれば非常に陳腐な言葉だが、自分自身ではなかなか気付けない。
かくいうオレも、臨時職員でハローワークのネット情報や日経やリクナビ
を覗いていた頃には、事実そう考えていた。
オレは自分の今の選択が本当に正しいかどうか、今でも悩んでいる。
もしかすると、臨時職員にならずに、貯金をはたいて上京し、専門学校に
通っていたなら、今頃は有資格者として新たな未来が切り拓けていたかも
知れない。しかし、オレは今この道を選んでしまった、誰でもない、自分自
身の決断として。
682 :
名無しさん@毎日が日曜日:03/12/20 23:13 ID:YYye97iK
ハローワークの相談員に言われたこと。
”負債は大きめに”というのは商売の鉄則であって
将来のことに関して悲観しすぎるな、自分を低く見積もり過ぎるなって。
それまで、月給手取り10万以上、休み月4日以上、
サー残150時間以内ならどこでも、って考えてた。
今思うと、それじゃ受からないし受かっても続かない。
しっかり見極めて選ぶのが大事なんだよね。。。
仕事を辞めたいなどという感情はサラリーマンの8割が抱いている感情だ
と思う。でも当然辞めていない人もいるわけだ。というより、絶対数で言えば
確実に会社勤めをしている人の数のほうが多い。
安易な転職は安易に道を踏み外す。仕事の合間に「無職・だめ板」を覗くのと、
無職になってからこの板を覗くのとでは、気持ちも感情も当たり前の話だが
全然違う。
25歳まで、27歳まで、30歳までには辞めなければ、と強迫観念の如く感じて
いたことが、いざ無職になり、30歳を迎えると、後悔の念というか、完全に
ではないが、やっぱり7割がた、この転職失敗だったんじゃないかと思ってしま
ったからだ。
確かに、他のレスに書かれているように、
「辞めてせいせいした」「辞めてよかった」「辞めて当然だった」
というような意見は本当だろう。そういう人は本当に良かったと思う。ただし、
人生はここで「めでたし、めでたし」では終わらない。辞表を出した今日は
やがて明日になり、そして来月になり、いずれ来年になる。そういった中で
果たして自分自身を正しく評価してくれる職場など、実際にあるのだろうか。
いや、そもそもその自己評価は実際に正しいのかどうかさえも疑問かも知れ
ない。であればこそ、新しいキャリアを形成することが転職の一つの目的でも
あり、また自分のためでもあるのだろう。
できれば、このクソ長い駄レスを最後まで読んでくださった皆さんには、
自分にとって実りの多い人生の一因として、再就職や転職の良縁に恵まれる
ことを切に祈ります。
終