16 :
1:02/08/30 09:25 ID:RCd1zKWB
この言葉は、人間の残酷で有限な宇宙に響きわたる。すべてはまだ汲みつ
くされていない、かつても汲みつくされたことがないということを、この
言葉は教える。この言葉は、不満足感と無益な苦しみへの志向をともなっ
てこの世界に入りこんでいた神を、そこから追放する.この言葉は、運命
を人間のなすべきことがらへ、人間たちのあいだで解決されるべきことが
らへと変える。
17 :
1:02/08/30 09:26 ID:RCd1zKWB
シーシュポスの沈黙の悦びのいっさいがここにある。かれの運命はかれ
の手に属しているのだ。かれの岩はかれの持ち物なのだ。同様に、不条
理な人間は、みずからの責め苦を凝視するとき、いっさいの偶像を沈黙
させる。突然沈黙に返った宇宙のなかで,ささやかな数知れぬ感嘆の声
が、大地から湧きあがる。数知れぬ無意識のひそやかな呼びかけ、あり
とあらゆる相貌からの招き声、これらは勝利にかならずつきまとうその
裏の部分、勝利の代償だ。影を生まぬ太陽はないし、夜を知らねばなら
ぬ。不条理な人間は「よろしい」と言う、かれの努力はもはや終わるこ
とはないであろう。ひとにはそれぞれの運命があるにしても、人間を超
えた宿命などありはしないし、しかもその宿命とは、人間はいつかはか
ならず死ぬと言う不可避なもの、しかも軽蔑すべきなものだと、不条理
な人間は判断している。
18 :
1:02/08/30 09:28 ID:RCd1zKWB
それ以外については、不条理な人間は、自分こそが自分の日々を支配す
るものだと知っている。人間が自分の生へと振向くこの微妙な瞬間に、
シーシュポスは、自分の岩のほうへと戻りながら、あの相互につながり
のない一連の行動が、かれ自身の運命となるのを、かれによって創りだ
され、かれの記憶のまなざしのもとにひとつに結びつき、やがてはかれ
の死によって封印されるであろう運命と変わるのを凝視しているのだ。
こうして、人間のものはすべて、ひたすら人間を起源とすると確信し、
盲目でありながら見ることを欲し、しかもこの世には終わりがないこと
を知っているこの男、かれはつねに歩みつづける。岩もまたころがって
ゆく。
19 :
1:02/08/30 09:29 ID:RCd1zKWB
ぼくはシーシュポスを山の麓にのこそう!ひとはいつも、繰り返し繰り
返し、自分の重荷を見出す。しかしシーシュポスは、神々を否定し、岩
を持ち上げるより高次の忠実さをひとに教える。かれもまた、すべてよ
し、と判断しているのだ。このとき以後もはや支配者をもたぬこの宇宙
は、かれには不毛だともくだらないとも思えない。この石の上の結晶の
ひとつひとつが、それだけで、ひとつの世界をかたちづくる。頂上を目
がける闘争ただそれだけで、人間の心をみたすのに十分たりうるのだ。
いまや、シーシュポスは幸福なのだと想わねばならぬ。
20 :
1:02/08/30 09:31 ID:RCd1zKWB
書けまますた、感想キボンヌ。
21 :
とりあえず:02/08/30 09:36 ID:t4dhYS00
悪いが、今は読む気にならん。
ごめんちゃ。
22 :
名無しさん@毎日が日曜日:02/08/30 09:36 ID:lSuI9FKr
ん
23 :
名無しさん@毎日が日曜日:02/08/30 09:37 ID:lSuI9FKr
24 :
1:02/08/30 09:46 ID:RCd1zKWB
>>21 後で読んでちょうだい。
シーシュポスは何で岩を転がし続けたのか?
25 :
23男:02/08/30 09:49 ID:80AkP7Wc
26 :
名無しさん@毎日が日曜日:02/08/30 09:53 ID:lSuI9FKr
>25
いいねぇ。新解釈だ。
27 :
1:02/08/30 09:54 ID:RCd1zKWB
そのルーチンを放棄することもできたが、
なぜ彼は岩を転がしつづけたのだろう?
28 :
1:02/08/30 10:07 ID:RCd1zKWB
シーシュポスは自由になれるのも理解していんじゃないか?
29 :
だめぽ:02/08/30 10:11 ID:IuKkrfeo
すべてよし、ダカラ?
岩は岩であるだけで ひとつの世界をかたちづくる、ダカラ?
ではなくって???
シーシュポスでハロワ・・・1さんもまた岩を転がす
30 :
1:02/08/30 10:13 ID:RCd1zKWB
>>29 確かにね転がしてるね(弱藁
だめもさんも転がしてる。
31 :
1:02/08/30 10:16 ID:RCd1zKWB
失礼
だめぽさん、ごめんなさい。
32 :
1:02/08/30 10:19 ID:RCd1zKWB
岩を転がしながら、ワロワに逝きます、はい。
33 :
だめぽ:02/08/30 10:21 ID:IuKkrfeo
うん。転がさなきゃね・・・(遠い目)
シーシュポスはきっとスゴイ肉体美を手に入れたことでしょう。
全部無駄だし 無駄なものは何ひとつナイのです・・・
34 :
1:02/08/30 10:27 ID:RCd1zKWB
>>33 >全部無駄だし 無駄なものは何ひとつナイ
これいい!!なんか感動した。
では、ほんとにハロワに逝きます。
35 :
1:02/08/30 12:56 ID:DEIInvlf
>>17 >影を生まぬ太陽はないし、夜を知らねばならぬ。不条理な人間は「よろしい」
と言う、かれの努力はもはや終わることはないであろう。
生と死は一枚のコインの表と裏に過ぎないのか、だらから岩を転がすのか?
36 :
名無しさん@毎日が日曜日:02/08/30 13:02 ID:mTQ2YTyn
あー、ひさしぶりにカミュ読みたくなってきた
夜にでも本棚から引っ張りだしてきて再読するよ
37 :
1:02/08/30 13:08 ID:DEIInvlf
>1
ありがとう
これ読んで、ふと、燈台下暗しか…とつぶやいた
「頂上を目がける闘争ただそれだけで、人間の心をみたすのに十分たりうるのだ。」
いい言葉だ、幸福と不幸は同居しているというわけか・・
40 :
1:02/08/30 18:12 ID:M9sVBbX7
午後の岩転がし(職探し)から帰ってきました。
俺の岩はまた麓に転がり落ちました。頂上まではるか手前で。
しかし構わないと俺は思います。
なにげに良スレだな…
・・・う〜む、・・こ、このスレはパス(w
沈む前に、読みます!
44 :
名無しさん@毎日が日曜日:02/08/31 01:25 ID:LbUAmahO
これ高校の現代国語の教科書に載ってたな。どういう解釈が正しいの?
45 :
.:02/08/31 01:28 ID:JDciynDR
「収容所列島」のラストにひきつける解釈がメンタルヘルスにはよろしかろう。
46 :
無無無:02/08/31 01:30 ID:GtaioFYc
無意味さを認識しつつ、それを行う行為者の素晴らしさ。
そして、それが人間であると言う事。
と、漏れは解釈した。
シシュポスの神話、読んでないけど。
XのYOSHIKIが、TOSHIに課せてたってあたりは、あまりにも有名。
48 :
.:02/08/31 01:34 ID:JDciynDR
ナチスの将校もユダヤ人に腕立て伏せのポーズを何時間もとらせて
くじけた奴は死刑にしたそうだ。
49 :
だめぽ:02/08/31 02:17 ID:0HwmLQz7
>>1さん
午後の岩転がし ごくろうであった!
気が向いたら 続きキボンヌ。
人は、それが「重労働」だから疲れるわけではない。
「不毛」であることが疲れさせるのだ。
不毛さにさえ気づかない無知ならば苦痛も感じない。
不毛であると十分知りつつも 不毛をさえ楽しむ術を知る。
運命に課せられていることも含めて「すべてよし」と自身が選択した自由意思で。
生の全ての営みは、死というゴールに向かっていずれ無に返っていく。
生きていることそれ自体が、岩を転がし続けるようなものだ。
それは不毛で絶望的なだけなのか?と言えば・・・
そんな時もあるだろうけど、そうでないこともある。
美しく力強くキラキラしたものを沢山みただろう。
生きているただそれだけで、石の上の結晶のひとつひとつが、それだけで、
ひとつの世界をかたちづくる。
って「異邦人」しか読んだことないけど。
50 :
だめぽ:02/08/31 02:17 ID:0HwmLQz7
長すぎる・・・・スマソ
シーシュポスとシジフォス
どちらが正しい発音に近い表記なのでしょうか?
昔、出版されていた方は「シジフォス」表記でしたが。
どうでもよい話御容赦。
52 :
1:02/09/03 01:11 ID:gqP0Fyv1
>51
昔、確かに図書館で見つけましたよ、「ジシフォス」。
ギリシア語は挫折しました(弱藁
>>52 レスサンクスです。
このスレ時間がある時に
読ませて頂いております。
太陽が黄色いからって・・
昭和45より「シーシュポス」表記のようですね。
訳者も矢内原伊作→清水徹と変わっています。
・・と独り言。
さて、今日も岩を頂上まで・・
同じルートだと飽きが早いので
頂上までのルートを変えてみたり・・
やる事の本質が変わる訳ではないが・・
違う服装もたまにはしてみたいしね。
着ている人間に変化があるわけではないが
それで気分が変わる事もある。
60 :
名無しさん@毎日が日曜日:02/09/17 01:16 ID:Uikgj/lN
シーシュポスはオナニーしなかったの?
61 :
だめぽ144:02/09/17 01:17 ID:5KJoGIp9
62 :
だめぽ144:02/09/17 01:19 ID:5KJoGIp9
あ。 ◆.EExx666 さんもがんがってるのですね。
だめぽも今週はおおいに岩を転がします・・・
また落ちてくることは ほぼ確定なのだが。
63 :
名無しさん@毎日が日曜日:02/09/17 03:01 ID:QE+AbzM0
初めて読んだ。
う〜ん、ずばっと的確なことは言えそうもないけど、僕はこの話を、
人間は自分のありかたを規定できるのだぞ、という話だと思いました。
どんな状況であれ、主体的になれるし、客体的にもなれる。
そして、勝利は常に主体の方にあるのだ、ってことですかね?
同じ山頂まで岩を運んでいくという無益な行為でも、
(神の命令により)石を転がされていると感じたら負けで、
自分の意志で転がしているのだと感じているのなら勝ち。
受動的な運命などなく、自己の意志で規定された行為が運命になる。
要旨はそんなとこですかね。
64 :
63:02/09/17 03:10 ID:QE+AbzM0
なんか中学生の読書感想文みたくなってしまいましたね。
ざっと読んだだけなので、よく知りもしない実存主義の
自己流解釈を物語に当て嵌めただけって感じになりました。
もう1回読んでみたいと駄目ですね。失礼。
65 :
名無しさん@毎日が日曜日:
実存主義って何よ?