機動戦士クロスボーンガンダム連載中 1機目

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627粗筋川裕一 1/4
  <第23話 大地に死の風は吹くか?A>


背後から現れたクァバーゼに動きを封じられ、逃げる事も反撃もできないX1。
「ふふふ よくやったよ…海賊少年 …だが、つめが甘かったね」

     同じ頃―― 燃える森を目指して、
     夜の闇の中をただひたすらまっすぐに突き進む物体があった

「識別反応確認 ――待っていろ、トビア」
突き進む物体は…… 全身を白いシーツで覆ったMSだった。


再び場面は戦場に戻る。
「ぼくを完全に倒したかどうかを確認もしないで、
 バーンズの心配なんかしてるからこういう目にあう! ――帰れないんだよ!このままじゃ!
 総統になんて報告すればいいんだい…」
クァバーゼは無防備なX3の背中に頭頂部(MA時の鳥のクチバシ部分)を突き立てる!
「こんなどうって事ない戦局で!
 油断しててパイロットを2人も失いましたなんて言える訳ない… そうだろう?」
クァバーゼはその体制のまま、頭頂部のビームを零距離で撃とうとする!
「死んで償え!」

――死を覚悟したトビアに、突如何者かからの通信が入ってきた。
《落ち着け!トビア! 上部スラスターを降ろせトビア!》
トビアは言われるまま上部スラスターを降ろしクァバーゼを叩きつける。
バランスを崩したクァバーゼはそのまま地面に向けてビームを発射してしまう。
…だが、おかげで拘束が解け、X1は間合いを取る。
「い… 今の…今の声は?」