進撃の巨人ネタバレスレ Part30

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※今号は前号の47話と2話掲載

第48話「レアメタル」
ハンネスが目を覚ます。そこは礼拝堂の中だった
辺りは暗く、日没からすでに数時間経っていた
礼拝堂にはエルヴィンやミカサ達の姿もあり、大半の兵士が手負いのようだった
ハンネスは起き上がろうとしたが、体重をかけた右腕に激痛が走り、断念する
ため息を吐くハンネス。ふとエレンのことを思い出す。「!! エレンは!?」
声に気付いたエルヴィンが答える。エレンとクリスタを強奪した鎧の巨人を
ハンネスやミカサ達は追撃したが、硬質の鎧に為す術無く全員一蹴されたこと
その際、馬を3頭奪われ、馬に乗ったライナー達に逃げられたこと
そして兵士の手当てと今後の作戦を話し合うため、礼拝堂に留まっていることを
ハンネスは少しずつ、自分が鎧の巨人と交戦していたことを思い出し、涙を流す
かつて自分は勇気を出せず、巨人に立ち向かうことさえ出来なかった
恩人の大切な人が目の前で死んだ
だから今度は、あの頃出せなかった勇気を足して鎧の巨人に立ち向かった
それでも、それでも、エレンに手が届くことはなかった
また救えなかった。自分の弱さが悔しかった。悔しさが涙となって溢れ出す
アルミンとミカサが険しい表情でその光景を眺めていた
シーンは変わり、エレンとクリスタを連れたライナー達は空き家で休息を取っていた
トロスト区とシガンシナ区の間にある、誰もいない小さな村だった
ユミルが戻ってくる。空き家を周り、缶詰など食べられそうな物を集めてきていた
「くっ……」 エレンが目を覚ます。エレンは両手を後ろ手に紐で縛られていた
近くのソファーでクリスタが眠っている。「なんでクリスタがここに……?」
ライナーはエレンに向かって缶詰を投げる。「腹が減ってるだろエレン。食え」
「は……?」 困惑するエレン。缶詰は蓋が閉じたままだった
「これでどうやって食えってんだよ!?」 エレンは声を荒らげ、缶詰を蹴り飛ばす
その物音に反応し、クリスタが目を覚ます。ユミルが真っ先にクリスタに駆け寄る
クリスタはライナーとベルトルトの姿を見て驚く
「大丈夫だ、クリスタには指1本触れさせない。私がずっと一緒に居るから」
ユミルが言う。クリスタは強張った表情を見せながら、ライナーに尋ねる