ブラック・エンジェルズ 連載中

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317黒い粗筋 1/4
  <ACT,10 黒か白か…!?の巻>


某繁華街の路地裏…そこに男が力なく座り込んでいた。
それは、ヒビ割れたサングラスをかけ、やせこけた松田だった。
松田は手にしたウィスキーの小瓶を飲み干すと、ヨロヨロと立ち上がり、フラフラと立ち去った。
…そして、電柱の陰で様子をうかがう雪藤の姿。


 ―集英組事務所―
田中が殺され慌てふためく組長達。まさか松田が殺したのか…?
「いえ、田中がやられたのは昨日の深夜 その時松田はグデングデンに酔っぱらってて
 路地でぶっ倒れていたって言うんですよ…
 通行人が何人も目撃していて、警察でも松田はシロだと…」
しかし組長は松田のアリバイを信じない。何しろ松田以外、田中を殺す動機は無いのだから。
業を煮やした組長は、組員に松田を殺せと命令を下すのだった。


 ―真昼間の商店街―
フラフラと歩く、ほとんど浮浪者に近い姿の松田。
その姿を通行人達は、今じゃヤクザ以下と嫌悪感をあらわにしていた。
…しかし、松田の耳にそんな事は入らなかった。
(…田中が殺された… 一体誰が…? おれ以外の誰が殺したってんだ…?)


その夜、空き地で立ちションする松田の後頭部に、野球ボール大の医師が直撃する!
振り向くと―――― 刃物を持ったヤクザが襲い掛かる所だった!
間一髪で刺されるのを防いだ松田、どこからか飛んできた石を恨むヤクザ達。
「へへ… おれを殺さなかったのを後悔しているらしいな〜!
 そうよ!田中をやったのはこのおれだぜ――――!!
 組長に言っとけ!今度はてめえの番だってな――――!!』
松田は拾った棒切れを振り回しヤクザを追い払うと、石を投げた人物を探す。