1 :
マロン名無しさん:
少年サンデー超1996 (平成8)年7月号にて『天然戦士G』という漫画が掲載された。
この漫画について語ろうじゃないか。
尚、この漫画は天然の力により、2日に1話ずつの速度で連載されるようだ。
時々怪人と間違われて凹む事により、変な時期に合併号になる事もあるが気にしないでくれ。
※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。
ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!
なお、現在この作品は「Jコミ」にて無料で読めます。ご参照下さい。
http://www.j-comi.jp/book/comic/3541 ヽ( ・∀・)ノ●ヽ( ・∀・)ノ●ヽ( ・∀・)ノ● スレ立て依頼所 ヽ( ・∀・)ノ●ヽ( ・∀・)ノ●ヽ( ・∀・)ノ●
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1343744974/55 55 名前: コドコド(神奈川県)[] 投稿日:2012/08/01(水) 20:57:08.01 ID:MC8A5rEK0
なんでv速依頼所経由なんだよw
3 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/01(水) 21:30:45.93 ID:GXJomTPj
BATTLE 1:ヒーロー見参!
冒頭、何の説明もなく現れた変た…… もとい、怪人 パンツ男!
パンツ男は近くの女性に襲い掛かり、強引にパンツを脱がすとパンツに名前を書いた!
「ちゃんとパンツには名前を書こう」
――その時であった。
『そこまでだ! それ以上の勝手なマネは… このオレが…許さない!』
待ちに待ったヒーローの登じょ……う……?
いや、そこにいたのはパンツ男よりもさらに悪役っぽい、ゴキブリのような怪人?!
パンツ男は邪魔された事に腹を立て、マジックを取り出しパンツに名前を書こうと飛びかかった!
『ゴキヴリ・パンチ!! ――――以上!!』
――が、パンツ男はパンチ一発でやられてしまった! チョベリバー。
パンツ男を倒したゴキヴリ怪人は人々に声をかける。
『皆さん、もう安心です!怪人はこの“ゴキヴリマン”が倒しました!』
…だが、ゴキヴリマンを怪人ゴキヴリ男と決めつけ、一目散に逃げ出してしまった!
人々がいなくなり茫然と立ち尽くすゴキヴリマン、騒ぎを聞いて駆けつけてきた警官。
『貴様か!通報のあった怪人ってのは!ちょっと来い! コラ待て!!』
時は世紀末――――
この頃、怪しげな怪人(?)が相次いで出没し、市民の平和な生活を脅かしていた!
翌日、某高校の休み時間。
「聞いた?また出たんだって、ゴキヴリ怪人! 怖いよねー…あたし、ゴキヴリって大嫌いでさー…
しかもね、なんか女の子のパンツ脱がせたんだって!ちょっと変態入ってるよねー!」
そんな事を言うのは西崎真奈美。
西崎は冗談で「正体は以外と身近な人かも」と勘繰ると、話相手の青年・坂上ケンジはギクリとなる。
4 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/01(水) 21:31:24.12 ID:GXJomTPj
――実はこの青年こそ、ゴキヴリマンの正体である!
ケンジはゴキヴリマンとなって、地球の平和の為、日夜怪人達と戦っているのだ!
・・・・・・・・・が・・・・・・
男子トイレで用を足しながら愚痴るケンジがいた。
「怪人扱いされるし…奴らの悪事までこっちのせいにされちゃうし…」
{仕方あるまい、平和を守ると言うのは楽な仕事ではないさ}
ケンジの愚痴に反応し、胸ポケットから金色のゴキヴリが這い出てしゃべりかけてきた。
このゴキヴリの名は「ゴキヴリ・オブ・ゴールド」(以下、GOGと略す)。
金色の体と、人語を解する高度な知能を持つ、非常に珍しいゴキヴリだ!
何しろゴキヴリというのがイメージが悪すぎる。すると、GOGはムッとしながら反論する。
{我々は三億年も昔から地球を見守り続けてきたのだ。たかだか数百万年の人間が何を言うか!}
…とはいえ、西崎さんはケンジの片思いの相手。あそこまで言われるとこたえてしまう。
そんなケンジにGOGは{あのメスと交尾したいと思ってるだろ}と言う。
ケンジは一瞬何の事か分からなかったが、すぐ理解して真っ赤になって叫ぶ。
…ちなみにGOGにはすでに孫もいるそうだ。
――トイレからの帰り際、頭の中が交尾の事で一杯だったケンジは、前かがみになりながら歩いていた。
―放課後―
西崎と別れたケンジに、今がチャンスだったのにと残念がるGOG。しかし道端じゃ… って、違う!
…その頃、西崎の背後から忍び寄った影に、どこからともなく西崎の悲鳴が聞こえてきた!
{きっと怪人だ!“念着”だ、ケンジ!}
GOGはケンジに指示するが、ケンジは一瞬意気込むも、すぐに気力が萎えてしまう。
「あー、でもなー…念着するとろくな目にあわないんだよなー…」
気を取り直し、人目を避けて路地裏に移動するケンジは変身のキーワード、“念着”を叫ぶ!
――すると排水溝や即効、建物の陰、あちこちから無数のゴキヴリが現れケンジの全身を覆った!
5 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/01(水) 21:32:22.68 ID:GXJomTPj
「粘着」ではない!GOGの指令により、ゴキヴリ達は集合する!
彼らはケンジの体を覆い、さらに特殊な粘液を分泌し、頑丈かつ柔軟な外骨格を形成する!
使用エネルギーはゴキヴリの食べられる物!有害な廃棄物は一切無し!
まさに地球にやさしい天然の戦士… それがゴキヴリマンだ!
最後にGOGが額にくっつき、ゴキヴリマンへと変身が完了する!
…だが、念着時にケンジにかなりの精神的負担がかかるのが欠点だ!「気色悪かった…」
ゴキヴリマンはゴキヴリらしく壁を昇る事が出来、ひっそりと路地裏の壁をよじ登っていく。
一方その頃、西崎に襲い掛かった怪人は…たぬき男だった!
「クックク… これの名を言ってみろ… これの名を言ってみろ!!』
見た目名物のデカふぐり(別名:キンタマ)の名を言わせようとにじり寄るが、当然西崎は嫌がる。
「む… 嫌がる女もまたよし… こういう女に言わせてこそ一流!」 ←なんの一流かは不明だ!
鼻息荒くにじり寄り無理矢理言わせようと迫るたぬき男。
すると今度はあろう事か、強引に触らせようとする!もうほとんど変態のオヤジである!
『やめい!!』
変態ダヌキに飛び蹴りをくらわし、颯爽とゴキヴリマン登場!
タヌキ男は玉を取り出すと地面に投げつけ煙幕を張る。
「これぞ変幻自在の術!私がどこにいるかわかるまい!」
…声の方向に振り向くと、そこには(デカふぐりをつけた)ポストがあった。バレバレである!
そんなタヌキ男のふぐりにゴキヴリキックをかますと、タヌキ男はなぜにわかったと苦しむ。
{ケンジ!一気にとどめだ!}
ゴキヴリマンは空高くジャンプすると、空中で方向転換、たぬき男目がけて急降下してくる!
――タヌキ男は見た!向かってくるゴキヴリマンは、まさに空を飛ぶゴキヴリそのもの!体が動かない!
6 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/01(水) 21:33:15.10 ID:GXJomTPj
ゴキヴリ・ダイヴ!
ただでさえ気色悪いゴキヴリが飛んでくる姿は、まさに筆舌に尽くしがたい気色悪さである!
お年寄りなら心臓が止まってしまうほどのショックだ!
まさに死のダイヴ!見た者は体がすくみ、動きを封じられ、待つのは死あるのみ!!
どぎゃむ!! びたむ
「ゴ… ゴキヴリマン… 恐るべし……」 爆発! 『以上!!』
――戦いが終わり、そこにいるのは腰を抜かしてへたり込む西崎。
{よし!交尾だケンジ!}
「お前は黙ってろ! だ…大丈夫かい?ケガは…」
ゴキヴリマンは西崎の安否を気遣うが、西崎はゴキヴリ怪人と悲鳴を上げて逃げ出した!
――そして…… 今日も独り。
…冷たい風が吹く中、ゴキヴリマンはただただ泣いていた。 <続く>
報われないなゴキヴリマン……全身密着とか発狂ものだろうに
何だこのマンガ、ヒーロー物と思ったらギャグヒーローかよww
パンツ男、ブレストファイヤー板つけんじゃねえw
しかしゴキブリって…気持ち悪いな、しかもなんでゴキ「ヴ」リなんだ?
無数のゴキブリが全身を覆うって・・・・軽くホラーじゃねーか((((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
敵も味方もギャグヒーローって…w
ウイングマンは敵も味方もシリアスデザインではあるが、(序盤は)ギャグだったしな。
こういうの嫌いじゃない、いいぞもっとやれw
>ただでさえ気色悪いゴキヴリが飛んでくる姿は、まさに筆舌に尽くしがたい気色悪さである!
言われてみれば…着眼点はいいな、目から鱗だw
この作者今はエロ漫画描いてるんだよね
お世話になってます
やっぱヒーローって見た目できまるんだなw
怪人っつーより変人、変態だなこれwww
こんなになりたくないヒーローも珍しいなwww
17 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/02(木) 22:02:24.21 ID:K2WyRdm0
BATTLE2:誕生の秘密
坂上ケンジはゴキヴリマンである。これは、前回をご覧の方はすでにご承知の事と思う。
――では、ケンジは何故“ゴキヴリマン”として戦う羽目になったのか…?
今回はその秘密に迫ってみよう!
半年前―――― 帰宅したケンジが牛乳を飲んでいると、台所の片隅からカタカタと小さな物音がする。
音源を探してみると、それはゴキヴリホイホイからだった。
その様子からして大物が入ったかもしれない。
怖い物見たさで中を覗いてみると…金色のゴキヴリが捕まっているではないか!
もしかすると高値で売れるかもしれない… 一瞬そう思ったが、所詮ゴキヴリ、無理だろう。
…どうしようかと悩み、結局逃がす事にした。
――もしかすると、近い内に鶴の恩返しのごとく、美女となって体で恩返しに来るかもしれない。
そんなエロい妄想をするケンジであった。
――その夜、恩返しは早くも訪れた。あの金色のゴキヴリがケンジの部屋にやってきたのだ!
{私の名はゴキヴリ・オブ・ゴールド、助けてくれてありがとう}
そのまんまの姿で現れたゴキヴリにがっかりするケンジ… いや、問題はそこじゃない!なんとしゃべった!?
{私を普通の奴と一緒にしないで欲しいね、ザクとは違うのだよ、ザクとは!}
「…でも、ゴキヴリホイホイにはしっかり引っかかってなかったか?」
GOGはこんな話をしている場合じゃないと叫び(ごまかし、とも言う)、要件を話し始めた。
…GOG曰く、今地球に危機が迫っていると言うのだ!
{我々(ゴキヴリ)に古くから伝わる言い伝えにこうある…
「ご主人が出張中ではお寂しいでしょう…?」
「い、いけませんわ、田村さん…」
「おやおや奥さん、もうこんなに…いやらしい女(ひと)だ」
「あ、そこは…」
美津子はもはや、押し寄せる悦楽の波に抗う事は出来なかった…}
18 :
粗筋戦士A 21/4:2012/08/02(木) 22:03:00.47 ID:K2WyRdm0
――どう見ても官能エロ小説です、本当にありがとうございました。
思わずツッコむケンジだが、まだ続きはあるらしい。
{そこへ出張を取りやめた夫が帰ってきて…男はほうほうの体で逃げたとさ}
…もちろん、このままではただのエロ小説だ。しかしGOGは放しを続ける。
{だが、「奥さん」を「地球」、「田村」を「危機」、「夫」を「ゴキヴリ」と言う風に
色々言葉を置き換えると、隠された予言が浮かび上がる…
“地球に危機が訪れる時、金色のゴキヴリが生まれ…
仲間を率い、その時、地上で最も栄えたる「種」に力を貸し、「天然の戦士」となって危機を退ける…”
そして1年程前、私と言う「金色のゴキヴリ」が生まれ…我々はこの予言が正しい事を知ったのだ}
…なんか強引な気もするが、まぁ話は分からなくもない。
そしてGOGは現在、最も栄えたる種族・人間に接触を試みたが、その度に殺虫剤をかけられ何度も死にかけた。
{そんな中、君に助けられた… 私は思った、君しかいないと!}
――そういう訳で、ケンジは強引に天然の戦士、「ゴキヴリマン」として地球を守る使命を負わされた。
「いや…そんな勝手に…」
{誰かがやらねばならないのだよ、地球の為に! てなわけで今後ともよろしく。GOGでした}
――翌日。
路上の女子高生2人の前にコートの男が現れたかと思うと、男はいきなりコートを広げる!
すわ、変質者かと思いきや、いきなり女子高生の服が弾けヌードになってしまった!( ゚∀゚)o彡゚おっぱいおっぱい!
「それでいい… 人は裸でいるのが最も自然な姿… みな裸になれ…身も心も!」
そう言うのは股間に天狗の面をつけた“変人・コート男”!
コート男は一喝すると、周囲の女性の服が次々と弾けていく!
…が、男の服は弾けない。不発かと思いきや、『男はいらん!!』と真理の一撃でノされた!
19 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/02(木) 22:03:32.82 ID:K2WyRdm0
一方、街中を歩くケンジは昨日の事を振り返っていた。
ま、ゴキヴリの言う事だしと半信半疑であったが、それ以前に普通ゴキヴリは喋らない。
そんな事を考えていると、突然ケンジの横を全裸の女性達が悲鳴を上げながら走り去っていった。
目を丸くし女性を目で追うケンジ、振り向くと変態がすぐ目の前にいた!
「男には我が力は効かぬ… よって…その場で殺す!!』
変態ポーズで襲い掛かるコート男、逃げ出すケンジ!
…とりあえず変態をまいたケンジ。一体あのえらく気合の入った変態はなんなんだ?
すると胸ポケットからGOGは現れ、あれこそ「地球の危機」だと説明する。
GOGはケンジに「粘着」と叫べと命じ、ケンジは言われるまま「粘着」と言ってみる。
――すると背後からザザッと物音がし、振り向いたケンジは悲鳴を上げた!
そしてコート男がケンジの悲鳴を聞きつけ姿を現すと、そこにはゴキヴリ姿の怪人がいた!
{そう、これこそがゴキヴリ三億年の歴史の集大成…
ゴキヴリの力によって人間の能力を何倍にもする強化外骨格…ゴキヴリマンだ!!}
事態が呑み込めないコート男だったが、おもむろに懐からエロ本を取り出すと天狗の鼻を巨大化させた!
『爆発電流イライラ棒!! アーンド竜巻回転グルグル棒!!』
さながら竜巻○風脚のように大回転するコート男だが、天狗の鼻が電柱にぶつかり自爆!
…あまりのアホさに、ゴキヴリマンはあれが本当に「地球の危機」なのかと疑い出した。
{…それは間違いない}
ともかく、奴は(自爆して)弱っている。今がとどめを刺すチャンスだ!
「え…ど… どうやって?」
{心配するな、サービス期間中につき、今なら選ばれた戦士にはもれなく一つ必殺技がついてくる!}
至れり尽くせり。ゴキヴリマンはGOGから説明を聞くと、おもむろに大ジャンプした!
20 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/02(木) 22:04:05.55 ID:K2WyRdm0
『よし! いくぞ、必殺! ――ゴキヴリ……ダイヴ!!』
ようやく復活したコート男、そう簡単にやられんとゴキヴリマンを見上げた途端、身体が動かなくなってしまった!?
動きを封じられたコート男はあっけなく一撃でふっとばされ爆発した!
その威力にゴキヴリマンは自らの能力に感心するのだった。
「これが… ゴキヴリマン…!」
―次の朝―
家を出ようとするケンジは、今でも昨日の事が信じられなかった。
「オレがヒーローか… まいっちゃうなー、もう…サインの練習しといた方がいいかな?」
浮かれ気分で家を出るケンジ、そして台所では母親が朝のニュースを見ていた。
《…に出現した怪人は…その後の目撃者の証言によると、
怪人は黒くつやのある身体と、長い触角をもち…まるでゴキヴリのようだったと述べています》
ケンジはこの後、死ぬほど後悔する事になるのだった…詳しくは、もう一度BATTLE 1を読もう!
そして、地球のために戦う…ケンジの姿を瞼に焼きつけてくれ!!
<続く>
おっぱい!おっぱい!( ゚∀゚)o彡゚
この作者の絵好きだからおっぱいは嬉しい限り!
>美女となって体で恩返しに来るかもしれない。
仮にそうなったとしたら、オチはきっと性病ってオチになると予想w
ほれ、Gってばい菌だらけだしさ。
よく立ち直れたな、コート男……
>色々言葉を置き換えると、隠された予言が浮かび上がる…
色々置き換えてみた。
「ゴキヴリが出張中ではお寂しいでしょう…?」
「い、いけませんわ、危機さん…」
「おやおや地球、もうこんなに…いやらしい女(ひと)だ」
「あ、そこは…」
地球はもはや、押し寄せる悦楽の波に抗う事は出来なかった…}
{そこへ出張を取りやめたゴキヴリが帰ってきて…危機はほうほうの体で逃げたとさ}
・・・・・・・むう、わかったようなわからんようなw
>>22 「玉」をぶつけるよりはまだダメージ少ないからだと脳内保管w
実際ゴキブリがゴキブリホイホイにはまってカタカタ音ってするもんなの?
>『男はいらん!!』
まさに心理だ、魂の叫びだwww
27 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/03(金) 21:56:31.86 ID:825SUB8s
BATTLE3:美少女達の危機
冒頭、制服姿で写真撮影中の女子生徒がいた。
カメラマンは女子生徒を褒めながら撮影を続け、ついには「服を少しずつ脱いでみようか」と促す。
当然、女子は真っ赤になって戸惑うがカメラマンは言葉を続ける。
「大丈夫、いやらしくは撮らないよ… これは 芸 術 なんだから…」
カメラマンの目が怪しくぴきょーんと光ると、女子はまるで催眠術にかかったかのように脱ぎだした。
「いーよー、とってもキレイだ、まさに芸術だよー!!」
―数日後―
学校で男子に「これお前じゃないか?」と投稿雑誌を見せられた女子。
するとそこには身に覚えのない自分のヌード写真がでかでかと載っているではないか!おっぱいおっぱい!
そしてその女子は男子の間で話題持ちきりとなってしまう。哀れ、あの女子は停学になったそうだ。
ただ不思議な事に、本人は撮られた覚えが無いらしい。しかも最近この辺で同じ事件がいくつもあるらしい…。
「…あたしも気をつけなきゃ、でも色々物騒だよね、このごろ… ゴキヴリ怪人は出るしさ」
――当の本人が目の前にいるのに愚痴る西崎、引きつった笑みを浮かべるケンジ。
その話の最中、後ろの男子が雑誌を見ているのが気になり、つい後ろをチラチラ見てしまうケンジ。
「なーに?坂上君も見たいワケ?」
『えっ!? ま、まさか…オレ、ああいう下品なのは……」
28 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/03(金) 21:57:04.12 ID:825SUB8s
―放課後―
……実は好きなのだ。やっぱりケンジも男の子だねっ♪
帰りにコンビニでその雑誌を買い、部屋で見てみると確かにかなり…いや、ほぼ丸出しに近い。
「こーいうのって普通より…"くる"よな…」
{何をしているのだ?}
思わず自家発電しようとティッシュに手を伸ばすと、GOGが胸ポケットから現れ思わずビビる!
とりあえずケンジはGOGになりゆきを説明、この本もいやいや確認の為に買ったんだと言い訳する。
…が、すでにGOGもベッドの下に似たような本がいっぱいあったのを知っていた。
(いーじゃないか、健康な男子なんだから…)
ふと、雑誌を見ていたGOGは何かに気づき、ケンジに見てみろと促す。
「なんだよお前…ゴキヴリのくせに人間の裸が好きなのか?」
{違う! これだ}
GOGが指さす所を見ると、そこには投稿者のPNと簡単な自己紹介が書いてあった。
投稿者は…“怪人カメラ男”!? よく見ると、このコーナーの投稿者はほとんどこいつだ。
もしかしたらゴキヴリマンの出番かもしれない、と警告するGOG。
「でも誰かがPN使ってるって事も… 本物の怪人なら、本名を出すようなバカなマネは……」
――――そこでケンジは一瞬口ごもる。…するかもしれん、今までもバカな怪人ばかりだったし…。
{そういう事だ}
「うーむ…どうもエロスが足りんな… 脱ぎそうもない女が脱ぐ… これこそがエロスなのだが…」
同時刻、街中で自分が撮ったエロ写真を眺める怪人カメラ男。
こいつはいたいけな少女達を“言葉巧み”に脱がし、
その恥ずかしい写真をエロ本に投稿する恐ろしい怪人だ!
「今はなかなかそういう女は… ム?」
ふと、カメラ男が目をやると、そこには帰宅中の西崎がいた。
29 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/03(金) 21:57:38.11 ID:825SUB8s
その頃、ケンジは街をパトロールしていた。
一応出版社にも問い合わせてみたが、やはり投稿者の事は教えてもらえなかったのだ。
カメラ男とはどんな奴なのかと考えていたら、思いっきり怪しい奴が西崎と一緒に歩いているのを見て軽く脱力する。
…ちなみに西崎はカメラ男を「個性的なファッション」と認識しているようだ。
「「気をつけなきゃ」とか言ってたのに、あんな怪しい奴についていくなんて…
女の子って、やっぱ撮られたいのかな…?」
呆れるケンジに、このままではあのメスもはだか写真を撮られてしまうと叱咤するGOG。
…だが、ケンジは男の本能としてそれはそれで見たいと苦悩するのであった。
場所は変わってビルの屋上にて撮影開始するカメラ男。
最初は普通に撮影していたが、いよいよ本性を現し始める。
「じゃあ、少しずつ脱いでいってみようか?」
当然、西崎は話が違うと嫌がるが――――…
「いやらしくは撮らないよ… これは“芸術”なんだから!」
カメラ男の催眠術にかかり、ゆっくりと1枚1枚制服を脱いでいく西崎。
(ちなみにこの呪文は催眠術と記憶消去の効果がある)
『待て!』
颯爽と待ったをかけるゴキヴリマン、その声に我に返る西崎。
……だったが、タイミングが早すぎでまだYシャツすら脱いでいなかった。残念!
気を取り直しかっこよく見栄を切るが、案の定西崎はゴキヴリ怪人と悲鳴を上げて逃げ出した!
ケンジは一旦落ち込むが、GOGに励まされやる気を取り戻した。
『それはいいとして、怪人カメラ男!罪もない女の子を辱める悪党め!!』
「それを知っていると言う事は… 見てるってコトだろ」
――速攻言い返され思わず言葉に詰まるゴキヴリマン。
30 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/03(金) 21:58:11.27 ID:825SUB8s
ともあれ、カメラ男は仲間の仇を討とうと、自らのシャッターを切ると写真を撮り出した。
「ククク…これで貴様も終わりだ… この写真が何を意味するか分かるか…?」
…無論投稿するわけではない。
「まずは焼き増しし… 定期入れに入れ…毎日欠かさず持ち歩く! そして部屋にも1枚!!
毎晩寝る前におやすみのキス!! きさまは1年365日、私と一緒に過ごすのだッ!!』
高笑いをあげるカメラ男、真面目に聞いた自分が馬鹿だったと怒りに震えるゴキヴリマン。
「私の写真も渡しておこう。これで二人は両想い!!」
――――もちろん、直後にゴキヴリパンチが炸裂したのは言うまでもない!
―自宅―
{とりあえず地球の平和は守られたな、ケンジ!}
「まーね… でも、女の子だまして恥ずかしい写真撮っちゃうのって…
悪い事だとは思うけど… それと地球の平和とどう関係があるわけ?」
{何を言ってる… 選ばれた戦士がそんな事では困るな! 裸だと…風邪をひいてしまうだろう!}
「・・・・・・・・風邪を・・・・」
{風邪をだ}
だったら、地球はとっくに滅びてんじゃないか…? という思いを胸に秘め…
ケンジの……ゴキヴリマンの戦いは続く。
<続く>
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!またおっぱいが出て嬉しいなww
しかし相変わらずくだらねー戦いだなwww
ダミーヘッドいい仕事しすぎだろJK
>……だったが、タイミングが早すぎでまだYシャツすら脱いでいなかった。残念!
ケンジよ、今のお前に必要なのは「タイミング計算」だ。
ダイの大冒険のヒュンケルに師事されてこいw
カメラ男本体?の右上の台詞がいちいち笑えるw
35 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/04(土) 22:34:21.41 ID:EnZpxbyJ
BATTLE4:バ、バレた!?
冒頭、ハゲオヤジと援交中の女子高生。女子高生はハゲオヤジにたんまり買い物させていた。
「で…どうだろ… この後は時間あるのかい?」
「あ、あたしもう帰らなきゃ じゃ、ありがとねおじさま♥」
いざ本番に向おうとするハゲオヤジだったが、見事なまでに裏切られ冷たい風が吹いた。
そして場面は変わり、子供を誘拐しようとするエッグマ …もとい、怪人たまご男!
子供が母親に助けを求めようとした時、颯爽とゴキヴリマン登場!
作戦?を邪魔されたたまご男は子供を放り出し、必殺のフライング・エッグアタックを仕掛ける!
――――が、距離が足りず自滅してしまった!
「大丈夫かい?のぼる君…もう安心だ」
怪人を倒したゴキヴリマンは子供にやさしく声をかける ……が、逆に大泣きされてしまう!
のぼる君はゴキヴリマンを怖がり、母親はのぼる君を助けようとするが野次馬に止められる。
…そしてまた、街中にゴキヴリマンの誤解だと言う悲痛な叫びがこだまするのであった。
時は世紀末、このごろ怪しげな怪人(?)が相次いで出没し、
市民の平和な生活をおびやかしていた!
その夜、自室で新聞を読んでいたケンジは腹を立てていた。
<ゴキヴリ怪人、幼児誘拐未遂!>
<ゴキヴリ怪人、女子高生にわいせつ行為!>
<ゴキヴリ怪人、住専対策に税金投入 全会一致で可決>
<ゴキヴリ怪人 某大物女優と熱愛発覚> …って、何だこりゃ!?
…と、まぁマスコミが好き勝手な記事を書き、何でもかんでもゴキヴリマンのせいにしていたからだ。
こうなってくると考え物だ。もし自分がゴキヴリマンとバレたら… 大変な事になるだろう。
36 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/04(土) 22:34:52.85 ID:EnZpxbyJ
―翌朝―
校門に車が止まり、冒頭の女生徒が降りてくる。
それを見たケンジは派手な女だな、とつぶやくと、隣にいた友人が教えてくれた。
「なんだオメー、知らねーのか? 有名だぜ、五組の「佐々木恭子」っていったら
なんでもオヤジをだまくらかして相当な金を貢がせてるそうだ、男関係も派手らしいし…」
その後のどう見ても尾ひれな噂はあらすじ省略するとして、とにかく噂の多い女なのは確からしい。
「ま、でもオレらには多分一生縁のないタイプだな」
「だろーな…」
――そう、この時のケンジには想像もつかなかった。
まさかあんな形で“佐々木恭子”と関わる事になろうとは…。
屋上のものかげでオヤジ共から巻き上げた金を数える佐々木。しめて15万!
「やっぱお金よね… この世の中、お金をかせぐ意外におもしろい事なんてないもんね」
その時ドアが閉まる音がして、こっそり様子を見るとケンジがいた。
ケンジとGOGのやりとりを見て、佐々木は「独り言をつぶやくアブナイ奴」と判断する。
『 念 着 !!』
その叫びと共に、佐々木の足元に無数のゴキヴリが現れたかと思うと、そこにいたのはゴキヴリ怪人!
出撃するゴキヴリマンを見て、佐々木は「これは面白くなりそうね」と微笑んだ。
――そして、ページをめくるとケンジのリアルな衝撃の表情。
佐々木に呼び出され、変身するのを見たと言われたのだ!
「意外だったよね、世の中を騒がせてるゴキヴリ怪人が… まさか同じ学校にいるなんてねー」
マスコミ(と見た目)のせいで、すっかり悪役として認識されているゴキヴリマン。
早い話、佐々木はケンジの秘密をネタに恐喝しようとしていたのだ!
ケンジの全財産3000円を容赦なくとりあえずもらっておき、これでは足りないと不満を漏らす。
37 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/04(土) 22:35:25.20 ID:EnZpxbyJ
…その後、ケンジは佐々木の罰ゲーム的な命令を聞く羽目になったのだった。
電車の中で大声で歌を歌う、不良に「嫁に来ないか」と言う…。
しかもこれで終わりではない。これからしばらくケンジは佐々木のオモチャになる羽目になってしまった!
数日後の夜、自宅で凹むケンジに、GOGは「よくわからんが大変だな」と苦笑する。
「他人事みたいに言いやがって…お前のせいでもあるんだぞ!」
{なら、バラしてしまえばいいではないか。私は地球の平和を守るのに支障が無ければ別に構わんが…}
…とはいえ、ケンジにとってはそうもいかない。ならば結局ガマンするしかない…。
――ちなみに、最初ケンジは佐々木に呼び出された時、てっきり愛の告白でもされるのかと期待してたそうだ。
翌日、ヒマそうに街をぶらつく2人の青年がいた。
「愛が足らんな…若者よ!」 その声に振り向くと、そこにいたのは“怪人ひげ男”!!
ひげ男は猛スピードで青年に迫ると、剃り残しのあるアゴで青年の顔をじょりじょりと頬ずりした!
怪人ひげ男… 罪のない人々にひげの剃り跡をこすりつけ、
腰砕けにする恐ろしい怪人だ!
『ひげじょりは愛情表現! 愛に飢えた現代人に愛を与える、それが私の使命!!』
そしてひげ男はもう一人の青年にゆっくりと手を伸ばし――――……
同時刻、どこからか聞こえてきた悲鳴に気付く冒頭のハゲオヤジ。
「今、何か叫び後rが聞こえなかったかい、恭子ちゃん?」
…が、横にいた佐々木は明日どんな事をケンジにやらせようかと考え中だった。
「ひょっとしておじさんのコト考えてたのかな?」
「うふふ、ヒ・ミ・ツ♥(ふざけんな、このクソオヤジ)」
そんな折、「愛が足らんな」と2人の前にひげ男が現れた。
ハゲオヤジが失礼じゃないかねと一歩前に出ると、ひげ男は猛然とダッシュしひげじょりを仕掛けた!
「この男も愛に飢え…そして、それを金で補おうとしていた…愚かな男だよ…
そしてそこの女子!君もだ!! さあ、受け入れるがいい…大いなる愛を…」
38 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/04(土) 22:35:56.98 ID:EnZpxbyJ
『そこまでだ! ゴキヴリマン参上!!そのコに手を出すな!!』
――そして颯爽と現れる、我らがゴキヴリマン!
ゴキヴリマンは先制攻撃を仕掛け、パンチが見事にひげ男のアゴに命中する… が、効き目が無い!?
『無駄だ!我がひげの前には… いかなる攻撃も無力!!』
ひげ男は猛スピードで剃り跡をゴキヴリマンにかすらせ、予想外のダメージにたまらず膝をつくゴキヴリマン。
「か、かすっただけなのに… なんてひげだ!」 どーいう理屈なんだろう
「直撃は免れたようだが、我がひげ攻撃の加速はゆうに音速を超える!
何人たりとも逃げ切るのは不可能! 終わりだゴキヴリマン、受けるがいい、我が愛を…」
その時だった。
「えー、お忙しい所すみません、ちょっとお時間よろしいですか?
こちら、我が社の新しいシェーバーなんですけど…ちょっと試してみていただけますか?」
戦いに割って入ったのは、シェーバーのCMスタッフだった!
ひげ男は思わずシェーバーを試用し、見事にひげの剃り跡はきれいさっぱり無くなった!
――よくはわからんが、これでひげ男の攻撃は封じられた!
その隙にゴキヴリマンは大ジャンプ、必殺のゴキヴリダイヴを直撃させた!
(ヒ… ヒゲとボイン…) 以上!!
翌日、再び佐々木に呼び出されたケンジはお礼を言われていた。
とりあえず誤解も解け、ケンジが本当に正義の味方だとわかってもらえたようで何よりだった。
「ああやって地球の平和を守ってるんだ…」
「まぁ… その辺は、オレもあんまり自信ないんだけどね…」
苦笑するケンジに、佐々木はこの事は誰にも喋らないと約束し、最後に「今までごめんね」と去って行った。
(意外と… いい子なのかもしれないな…)
こうして、色んな意味で危機を乗り切ったケンジ…
だがケンジはまだ気づいていない…
巻き上げられた小遣いを、まだ返してもらっていない事に…
<続く>
4話目にしてもー正体バレるとは…しかもかなりヤな性格のコギャルとは災難だなw
ケンジ、ろくな目にあってないな……
しかし、GOGは「ケンジが日常生活を送れない=ゴキヴリマンになれない」とは考えないのかな?
ホームレスでもなんでもとりあえず生きてれば問題なし、ってことだろうか
考えてみれば正しい<ひげ男
じょりじょりされてた方がケンジにはよかったんではなかろうか
確かに。というか今回怪人は何も悪い事してなくね?
ヒーローに必須の愛を怪人が使ってくるのも斬新だなオイw
44 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/05(日) 22:02:40.01 ID:lglmGv+8
BATTLE5:甘いのかな…
冒頭、ケンジは廊下にて「ケンち!」と呼ばれ振り返ると、佐々木がいた。
(ちなみに「ケンち」とは彼女が勝手につけたあだ名である)
まさかの佐々木の登場に思い切り顔をしかめると、逆にまだこないだの事根に持ってるのかと言われる。
「そーいうのって男らしくないよ?」
『そーいうコト言う前に金返せ!』
「あら、あなた誰?」
屋上にてGOGを佐々木に見せるケンジ。
「ホントに金色だ… ゴキヴリもこういう色だとわりとキレイなもんね…」
{ケンジ、何事だこれは?}
「いや、彼女が見たいって言うから…」
GOGが本当に喋る事に驚く佐々木。
{今度はこっちのメスか?}
「何、その“今度は”って?」
{うむ、ケンジと同じ組のな……}
思わず秘密を暴露され大声を出して阻止しようとするケンジだった。
同時刻、くしゃみをする西崎。なんと古典的な!まさかゴキヴリに噂されているとは夢にも思うまい。
―再び屋上―
「でも大変よねー、お給料出る訳でもないし…誰にほめられる訳でもないし…」
「ほめられるどころか…ゴキヴリ怪人って恐れられてる位だからね…」
――ま、確かにあの外見はインパクトがありすぎる。
ともあれ、佐々木は地球の運命はケンちにかかってる、と励ましてくれたのだった。
45 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/05(日) 22:03:12.87 ID:lglmGv+8
その夜、ケンジはふと考えていた。…自分は本当に地球を守っているのだろうか、と。
「だってどー考えても、あんな変な怪人たちに…地球をどうこうできるとは思えないよ
奴らのどこが…“地球の危機”なわけ?」
ケンジはGOGに問うが、意外にもGOGもその答えを知らなかった!
「さあ… 私は従ってるだけだからな。“天然の意思”に…」
――ちなみに“天然の意思”とはもちろん、天然ボケの医師ではない。
{“本能”と言った方が人間にはわかりやすいか…
天然の意思に従って、鳥は飛び…魚は泳ぎ…犬は片足を上げて用を足す。
誰に教わった訳でもないのにだ。
人間とて例外ではない。ケンジが交尾の事ばかり考えているのも、
オスとして…種族保存のための天然の意思…
とにかく、地球上の生物は皆…天然の意思に従って生きているのだ。
そしてその“天然の意思”が…“怪人は危険だ”と私に告げるのだよ
それに、私にしろゴキヴリマンにしろ…通常の進化では決して生まれない異常なシステムだ
だが私はこうして存在する… それだけ強引でムチャクチャな対策が必要とされているのだ
だからもし怪人を放っておけば…やはりムチャクチャな事が起こるに違いない!}
ケンジの間違いだらけのイメージはさておき、そうなると自分もその異常なシステムに組み込まれているのか?
{うむ… 我々の出会いもやはり…天然の意思に決められていたとすれば…
ケンジは地球上で最もゴキヴリマンに向いている人間なのかもしれんな}
「そりゃ異常だな ……ちょっと待て! やだよ、オレそんなの!!』
{私に言われても困る}
翌日、念着中のケンジ。お食事中の方失礼。
坂上ケンジは―――― GOGの力を借りてゴキヴリマンに変身するのだ!
“念着”はケンジに大きな精神的ストレスを与えるのだ!
無数のゴキヴリに全身を覆われ、変身完了後小休止を取るケンジ。さもありなん。
46 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/05(日) 22:03:45.37 ID:lglmGv+8
一方、路上でカニのような髪型と大仏ヘアをした男がいた。
(ちなみにこれでギャルにもてると思っているようだ)
するとそんな勘違い野郎に「ダサい」と強烈な一言。
男が振り返ると、そこにいたのは“怪人バリカン男”!
バリカン男は男に掴みかかると、頭頂部のみにバリカンを当てて「逆モヒカン」にしてしまった!
男が泣きながら帰っていくと同時に、雄々しくゴキヴリマンが駆けつけた。
「フン、現れたかゴキヴリマン…ださいヘアスタイルで! 貴様も逆モヒカンにしてくれる!』
バリカン男はゴキヴリマンに襲い掛かるが、気迫とは逆にてんで弱かった!
「つ…強い…!」
「悪いがお前らのお笑いに付き合っているヒマはないんだ」
ゴキヴリマンがトドメを刺そうとすると、バリカン男は逃げ出し通りすがりの女生徒を人質に取った!
『く… 来るな!! それ以上近づけば、この通りすがりの女子を…逆モヒカンにするぞ!!』
ケンジは攻撃できずためらっていると、GOGが早くケリをつけろと急かした。
「い いや、だってほら見ての通り人質が…」
{関係ない!我々にとって最優先なのは怪人を倒す事!}
「だ、だって女の子だぜ?逆モヒカンにされたら…かわいそうじゃないか!」
{そんな事は我々の知った事ではない! いい加減にしろケンジ! そんな甘い考えでは地球は守れんぞ!?}
――それでもケンジは攻撃できず、しばらくGOGと口論が続いていた。
それを見たバリカン男は、ゴキヴリマンが様子を見ていると勘違いしたのか強気になる。
「今度はこっちの番だ まずは……… 謝れ!! さあ早く!でないと下も逆モヒカンだぞ!」
くだらない反撃に思わずスッ転ぶが、やむなくごめんなさいと謝るゴキヴリマン。
図に乗ったバリカン男はさらに土下座させ、大声で「逆モヒカンサイコー!」と叫ばせる。
満足したバリカン男は女生徒を突き飛ばすとゴキヴリマンににじり寄る。
「クク…哀れだな、ゴキヴリマン… そろそろ楽にしてやろう!
そのままそこを動くなよ… 貴様の頭ごと、逆モヒカンに……」
――が、ゴキヴリマンは立ち上がると足のほこりをポンポンと叩き落としている?!
47 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/05(日) 22:04:17.07 ID:lglmGv+8
『なんだ貴様!動くなと言ったろう! 動いたら・・・・・・・・・ん?』
そこでよく考えるバリカン男。
こいつは何の為に人質を取ったのか、キレイに忘れていた!!
ゴキヴリマンは腕をパキポキ鳴らし――― 以上! つわものどもが夢の跡。
―翌日―
佐々木にニュースにあった「ゴキヴリ怪人、無理矢理逆モヒカン」ってどういう事かと聞かれていた。
ケンジは思わず黄昏る。
「オレって…甘いのかな…?」
「なんか缶コーヒーのCMみたいね 甘くないんだよ!なーんて」
とりあえず危機は去った…
だが、地球を守るには、情けを捨てるべきなのか…? 悩むケンジであった。
<続く>
なんだろう、佐々木ヒロイン?
そうだとしても、ケンジが苦労するのは変わらなそうだ
ヒロインは西崎じゃね?
アソコの毛を逆モヒカン…(;゚ω゚) ゴクリ
>こいつは何の為に人質を取ったのか、キレイに忘れていた!!
ワロタwwww 今回一番ツボったwwww
佐々木が出る度にむかつくのは俺だけか?
まあ確かにヒーローは時には非情にならなきゃいけない時ってあるよな。
例えば彼女や肉親の命と多くの見知らぬ命の究極の選択とかさ
54 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/06(月) 21:50:44.54 ID:dx2uWo+I
BATTLE6:ビローン様!?
冒頭、異次元の様な空間に浮かぶ巨大どんぶり型要塞“移動要塞丼と恋”。
『ビローン様のおなりー!』
♪ビローン ビローン 横縞ビローン♪
♪ビローン ビローン すなぎもビローン♪
♪ごんぶとアラファト 五反田ビローン♪
異様(?)なテーマと共に現れたのは、ビローン軍団首領・ビローン! カモノハシではない!
「皆も知っての通り、我ら“ビローン軍団”の地球制服計画に大幅な遅れが生じている 何故か?」
「旭道山の張り手がすごいから?」
某クイズ番組のように的外れな回答をしたのは、幹部の“樹帝夢”(ジュテーム)。
ビローンは作戦参謀のタコ…… もとい、“火星”に命じると、正解であるゴキヴリマンをモニターに映し出す。
そう、ビローン軍の怪人はことごとくゴキヴリマンに撃破されているためである。
「ふーむ… 怪人達は皆厳選された素材をぜいたくに使い、じっくりと熟成させたマネのできない逸品のはず…
地球人ごときが太刀打ちできるものではないはずだが…」
――ちなみに、今地球ではこの状態を「超ヤバいってカンジー」というらしい。
それはともかく、問題は“奴”をどうするか、だ。
するとまた樹帝夢がトンでも回答をし、とりあえずボコるビローン。
「ご安心ください、ビローン様」
そう言ったのは白衣を着たちびっこのような科学技術庁長官・アキヲ。
彼の調査ではゴキヴリとは地球に住む虫であり、ゴキヴリマンもこれをモデルにしたものではないかとの事。
「共通点も多いですし… …ということは、“弱点”も同じなのでは…?」
55 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/06(月) 21:51:17.98 ID:dx2uWo+I
―街中―
声高らかに笑うのは、怪人・殺虫男!
殺虫男はスプレーを人々に浴びせかけ苦しめるが、颯爽とゴキヴリマンが現れた。
「なんだ、ありゃ… ゴキヴリだから殺虫剤で退治しようってのか…?バカにしやがって…」
ゴキヴリマンはどうせいつものバカ怪人だと速攻で片付けようとするが、スプレーをモロに浴びてしまった!
「ふん、こんなもの…」
一瞬ノーダメージかと思ったが、急に動きが鈍くなり外骨格が崩れ始めた!
{ケンジ、危険だ!これ以上あれを浴びると…外骨格が維持できなくなる!}
「ククク… オレのスプレーは有効成分・ピレスオイドン配合… 名付けて…
“お子様の手の届かない所に置いて下さい”アタック!!』
――ふざけた名前ではあるが、GOGの警告に従い、ゴキヴリマンはやむなく一旦撤退する事にした。
一方、その戦いをモニターしていたビローン一向。
効果を確認したビローンは一気に攻めろと指示するのであった。
その頃、ゴキヴリマンは公園の茂みに隠れていた。
{言わんこっちゃない!あの形からしてああいう攻撃を仕掛けてくるのは予想できたはずだ!}
「だ、だってあんなに効くもんだとは…」
とりあえずGOGのお説教を聞きながら外骨格の修復が終わった。
ゴキヴリマンはボディーが損傷しても、
ゴキヴリのいる場所ならすぐに修復できるのだ!
『どこだゴキヴリマン!この辺りに逃げ込んだのは分かっている!無駄な抵抗はやめろ!!』
そう叫んで現れたのは殺虫男!
ケンジはGOGに相談しようとするが―――― 『そこか!』 見つかった!
56 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/06(月) 21:51:49.94 ID:dx2uWo+I
ゴキヴリマンはやぶれかぶれで茂みから飛び出す が、殺虫男はゴミ箱を探していた!
(は、早まった…)
『うぉっ! いつの間に背後に!?』
一瞬驚くも、気を取り直しにじり寄る殺虫男。
「これで貴様も終わりだ…ビローン様もさぞお喜びになるだろう…」
「…ビローン?」
「何だ貴様、ビローン様を知らんのか?」
お約束のメイドの土産 …もとい、冥土の土産で自分達ビローン軍の事をしゃべりまくる殺虫男。
ちなみにビローンの趣味は読書とパッチワークだそうだ。かわいいね♪
一通りしゃべり終わった殺虫男は“お子様の(ry アタック”を直撃させる!
一瞬勝利に喜ぶ殺虫男 ――――だったが、ガスから現れたのは無傷のゴキヴリマン?!
「今度は… なんともない…」
再度殺虫男は“お子(ry”を浴びせるが、やはり効いていない!?
『な 何故だ!何故なんだ! さっきはあんなに効いたのに!!』
{ゴキヴリは元々適応力の高い生き物だ
人間の作った殺虫剤も…最初は効くが、使っていくうちに効かなくなっていく
ゴキヴリが殺虫剤に適応してしまうからだ
ゴキヴリマンの適応力は、普通の奴(ゴキヴリ)の数万倍!
一度受けた攻撃は二度と通用しない!これがゴキヴリ三億年の神秘だ!!}
…それがすごいのかどうかはわからないが、ともかく、ゴキヴリマンは以前GOGに教わった技を試す事にした。
『ゴキヴリソヲド!!』
そう叫び右手を掲げると、とこからともなく無数のゴキヴリが集まり“剣”と化した!
そして―――― 一閃!殺虫男を一刀両断にした!
「お… 恐るべし… ゴキヴリ三億年の神秘……」 爆発。 ――以上!!
57 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/06(月) 21:52:21.68 ID:dx2uWo+I
戦いが終わり帰宅するケンジ。
「しかし大丈夫だったんなら…先に言ってくれりゃ、余計な心配しないで済んだのに…」
{たまにはいい薬になると思ってな… これからはどんな相手でも油断しない事だ}
「ちぇ… わかったよ でも…あいつの言ってた“ビローン軍団”って、やっぱあれかね
地球を狙う悪の組織って奴かね…?」
{今はまだなんとも言えんが…“地球の危機”に関わっているのは確かだな}
「それにしちゃ名前がカッコ悪いけどな」
{まじめに考えろ ケンジ!}
―丼と恋―
その頃、惜しい所まで行ったと残念がるビローンとアキヲ達は次なる怪人を考えていた。
「残念です… 新開発酵素プロティアーモ9も加えておくべきでした
そうすればスプーン一杯で驚きの白さに…」
「それじゃ洗剤だろ」
ついに姿を現した、悪の軍団ビローン…果たして彼らの正体は?
戦えゴキヴリマン… 負けるなゴキヴリマン!
<続く>
ビローン様以下全員かわいいじゃねーかwぬいぐるみ化しても違和感ないぞw
GOGが警告したってことは、ケンジとの合体前に喰らうこともあったんだろうな、殺虫剤
>一度受けた攻撃は二度と通用しない!
お前は聖闘士星矢かとw
61 :
粗筋戦士A 1/3:2012/08/07(火) 21:56:18.44 ID:14cdWXgt
BATTLE7:好きな人を守るため!!
冒頭、どこかのファミレスにて……。
「竹」
「…は?」
「だから竹」
テーブルに座り、ありもしない竹を頼むのは、まんまパンダの怪人 パンダ男!
近くに座っていた女子高生はパンダ男の存在に気付くが、かわいいからよしとした。
やがてパンダ男はキレだし、竹が出せないと言う事にヤクザのように暴れ始めた!
「ガラの悪いパンダねー…」
「でも、かわいいね」
「…店員を殴ってる」
「でもかわいいし…」
ふと、パンダ男はその女子高生に気付くと、のしのしと近寄り欲望のままに全身触りまくるッ!!
見かねた店長は金を渡し、パンダ男はおとなしく引き下がっていった。
「まあ、また来るからよ… そん時までには用意しとけよ、竹を!」
腑に落ちない店員はあれでいいのかと店長に問う。
「仕方ないさ、相手はパンダだ… ああ可愛くてはどうしようもないよ…」
「ワシントン条約で保護されてますしね…」
―丼と恋―
『いかがですビローン様!あれこそ私のプロデュースした“怪人パンダ男”!
かわいい外見と邪悪な心を併せ持つ怪人です!
その悪さと言ったら… 燃えるごみの日に燃えないごみを出してしまうくらいの悪さ!
しかも地球人はかわいいものの前では思考停止に陥る傾向が強い…特に女子は!
よって、誰も奴を止められない!もう、400万枚突破は目前といった感じなのです!!』
そう力説するのは火星だった。地味な悪さだ。
だが、あれでゴキヴリマンを倒せるのかどうかが問題だ。
すると奇妙なスピーカーからパンダ男がゴキヴリマンと接触したと聞き観戦する事にした。
「まあ、“ロンよりツモ”といいますからな、まずはご覧になって頂きましょう」
62 :
粗筋戦士A 2/3:2012/08/07(火) 21:56:50.30 ID:14cdWXgt
同時刻、商店街にて野次馬に囲まれて対峙するゴキヴリマンとパンダ男。
パンダ男はすがりついている男の子を蹴飛ばし殴りかかるが、ゴキヴリパンチ一発でKOされた!
「なんだ、弱いじゃないか…」
するとパンダ男は痛いと泣き叫び、野次馬はゴキヴリマンに非難の嵐を飛ばす。
「なんてひどい…あんな可愛いパンダを…」 「ママー、あの怪人パンダをいじめてるよ」
「許せねーよ、ゴキヴリのくせによー!」
終いには帰れコールが巻き起こり、精神的に追い詰められたゴキヴリマンはとぼとぼと帰っていく。
――ゴキヴリマンが消えた後、パンダ男は再び本性を現し、声をかけてきた女の子に暴力をふるうのだった。
―再び丼と恋―
パンダ男の恐ろしさをアピールする火星、一部変な解説もあるがとにかく見事だとビローンに褒められる。
「しかし、相手はあの“黒い奴”だぞ?このままですむと思えんが…」
「大丈夫ですよ、心配性ですなビローン様も
では、もしダメだったら、とっておきのモノマネを…」 ――なんだそりゃ。
――その夜、ケンジはGOGになぜあの時の戦いをやめたのかと説教されていた。
「だってさ…なんか、やる気なくなっちゃって… 悪口言われんのは慣れてるけど…あそこまでひどいとね…
もういいじゃん、みんな困ってる訳じゃないんだからほっとこうよ…」 ケンジはいじけていた!
―翌日、教室にて―
なんと西崎がパンダ男を見物に行こうと言いだし、ケンジは必死に止めようとする!
(まずい、まずすぎる… あのパンダ男が西崎さんを見逃すはずがない… シャレにならん!)
好きな人を守る為にやはりパンダ男を倒さねばと決意するケンジ。
…だが、普通に戦えばまた昨日の二の舞になるしどうすればいいのか?
考え込むあまり西崎の声に気付かないケンジ。
「坂上くん、パンダ嫌いなの?」
「い、いや、好きだよ?(普通のはね) 西崎さんは…?」
「そりゃ好きよ、だってかわいいもん!あの白黒模様がいいよね!」
(…ゴキヴリマンも白入れたら好かれんのかな…?)
一瞬、パンダ模様のゴキヴリマンの姿を考えてしまうが……そこで名案が浮かんだ! 『それだ!!』
63 :
粗筋戦士A 3/3:2012/08/07(火) 21:57:21.67 ID:14cdWXgt
―放課後―
またしても商店街に現れたパンダ男。
寝転がって笹を食べるが、ポテチを差し出した女子中学生に(性的な)乱暴を働くッ!!
『待て、パンダ男!』
そしてさっそうと現れるゴキヴリマン、こりずに現れたのかと挑発するパンダ男。
「じゃあよー、また攻撃してみろよ!ほれ、よけねーでやっからよ…来いよ!」
「じゃあ、お言葉に甘えて… ゴキヴリペイント!!』
どこから出したのか、ゴキヴリマンは黒いペンキをパンダ男にぶちまけた!
――その結果、一瞬にしてパンダ男は“ ク マ 男 ”に変化し、野次馬は一目散に逃げ出した!!
「パンダも黒けりゃただのクマ… そして、人里に下りたクマは死あるのみ!!』
――そして頭上高く舞い上がると、必殺のゴキヴリダイヴ(リラックスVer)でトドメを刺した!! 以上!!
―翌日、教室にて―
(今回は地球の為じゃない 好きな人を守る為の戦いだった… そう、西崎さんの為に…!)
そんな事を考えていると、ふと西崎に声をかけられた。
「ねーねー、聞いた? なんかー、パンダがゴキヴリ怪人に殺されちゃったんだって!!
信じらんないよねー、せっかく見に行こうと思ってたのに… サイテーだよ、ゴキヴリ怪人!! あームカつく!!』
・・・・・・・・・・・その言葉にケンジはふさぎ込み、人生について考えていた!
…そして、丼と恋内部では火星が似てない古畑任三郎のモノマネをしていたのだった。
<続く>
パンダ男なんてうらやましいwww俺と変われwww
ケンジも戦いに慣れてきたのかな……
ところで佐々木は?
俺もパンダ男になりてえ・・・w
知ってるか?パンダって結構凶暴なんだぜ…
もし俺がビローン軍幹部だったら・・・・
ゴキブリの天敵とも言えるアシダカクモ男とか作るな。
他にゴキブリの天敵って何かある?
69 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/08(水) 21:57:00.34 ID:euNAA6qE
BATTLE8:新ヒーロー現る!?
『アフロ、行きまーす!』
冒頭、いきなり通行人に飛びかかるのは“怪人アフロ男”!
アフロ男は右手を通行人の頭にかぶせると、一瞬で通行人の髪形はアフロヘアになってしまった!
怪人アフロ男… 罪のない人々を無理矢理アフロヘアにする恐ろしい怪人だ!
『待て! ゴキヴリマン…参上!!』
そしてさっそうと現れるゴキヴリマン、身構え同志の仇を討とうとするアフロ男。 …だったが。
『待て!!! 貴様の悪事もここまでだ! おれは地球の平和を守る…正義の戦士!! バルゼリオン!!』
――なんと新たに宇宙刑事チックな正統派メタルヒーローが現れた!!
『噂に聞いた怪人、ゴキヴリ男はお前だな!?』
ゴキヴリマンは必死に否定し、怪人はあっちだとアフロ男を指さす。
…が、アフロ男とゴキヴリマン、どう見てもゴキヴリマンの方が怪人です、本当にあり(ry
『やはりお前の方がより怪人だ!』
ケンジはバルゼリオンの攻撃をよけながらGOGに相談する。怪人では無いようだが、一体何者だ?
『貴様、怪人のくせにヒーローの攻撃をよけるな!!』
仕方ないのでゴキヴリマンは一時撤退するのだった。
「逃げ足の速い奴だ… もう安心ですよ」
「…そりゃどうも」
そしてバルゼリオンが立ち去ろうとした時、「すみません」と声をかけられ――……
70 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/08(水) 21:57:32.02 ID:euNAA6qE
―その夜―
リビングにて昼間出会ったヒーローの事を思うケンジに、TVから信じられない光景が飛び込んできた。
《○○区付近にまた出現したゴキヴリ怪人は… 突如現れた正義のヒーロー“バルゼリオン”によって撃退されました》
そしてインタビューを受けるバルゼリオン、一気に人気と信頼を獲得するのだった。
そのニュースを横で見ていたケンジの母親は
「あら、退治されたの、ゴキヴリ怪人? よかったわー、やっと安心できるわね」
…隣に本人がいるのも知らず、息子を傷つけてしまうのだった。
翌日、教室ではバルゼリオンの事で持ちきりだった。
「でもカッコイイよなバルゼリオン、正体は誰だろうな?」
「おいおい、ゴキヴリ怪人やっつけてくれたのはありがてーけど… カッコイイとかいう歳じゃねーだろ?
まあ、ヒーローおたくだからな、広沢は…」
「う うるせーな、とにかくかっこいいモンはかっこいいんだよ!」
凹んだケンジは佐々木と会っていた。
「そりゃひどいねー、今まで地球を守ってきたのはケンちなのにねー…」
「分かってくれるのは君だけだ…」
「でも、世の中見た目だからね…」
…一瞬でもうれし泣きした自分がバカだったと落ち込むケンジ。
「う、うそ!ゴキヴリマンもカッコイイよ! 慣れればね」 ←トドメ
それはともかく、バルゼリオンの正体を考える2人。
よくある話では、宇宙人や改造人間というパターンもあるが…そんなの現実にいる訳ないし。
「あんたが言うか」
帰り道、ケンジはあいつが何者なのかと考えながら歩いていた。
(ヒーローなんて面倒なだけなのに、物好きな…)
そう考えていると、胸ポケットのGOGから怪人出現の報告を受けた。
71 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/08(水) 21:58:03.62 ID:euNAA6qE
同時刻、アフロ男は非情にもうら若い女性をアフロヘアにしてしまっていた。
「クク…アフロはいいだろう… これで君もアムラーならぬ、アフラーだ!」
『そこまでだ!!』
颯爽と現れたのは、ゴキヴリマ …ではなく、バルゼリオン!
「あ、お前はこないだの…」
「ああ、そのせつはどうも」
『騙したな!そういやなんか変だとは思ってたんだ!』
「あんたが勝手に勘違いしたんだろ?」
バルゼリオンはキックを繰り出すが、アフロ男のカウンター一撃であっけなくノされてしまった! 弱ッ!!
「ふ… なかなかやるな… それでこそ戦い甲斐があるというもの… まだまだこれからだ…」
なんとか立ち上がるが、バルゼリオンは思いのほか弱かった!!
ヒーローらしい台詞を吐き何度も立ち上がるが、その度にやられ、ついには気絶してしまった。
「…なんだ、まるっきり弱いじゃないか その弱さでおれを倒そうとはなめられたものだ…」
アフロ男は腹いせにバルゼリオンをアフロにしようとするが、ヘルメットのせいでそれもできない。
いじくっている内にヘルメットが脱げ、ようやくアフロにするのだった。
「アフロ… 行きまーす! …うむ、これでよし!」
『よくない!!』
そして現れたゴキヴリマン、今度は誰にも邪魔されない!
『ふん、貴様もこいつのようになるだけだ!』
「そんなエセヒーローと一緒にするな… ゴキヴリソヲド!! オレは天然の戦士ゴキヴリマンだ!!』
――勝負は一瞬でついた。すれ違いざま、アフロ男は真っ向両断されたのだ! 以上!!
ケンジは変身を解き、倒れていたバルゼリオンを助け起こす。
うつぶせ状態だったバルゼリオンの素顔を見てケンジは驚いた。
バルゼリオンの正体は―――― ケンジのクラスメートである広沢だったのだ!
72 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/08(水) 21:58:37.30 ID:euNAA6qE
翌日、佐々木にその事を話すケンジ。
「とにかくヒーロー好きで、怪人騒ぎを聞いて自分がヒーローになってやっつけようと思ったらしい
自分で衣装まで作って…」
「色んな人がいるもんね…」
――その前を巨大なアフロヘアの傷だらけの広沢が通り過ぎた。
数日後、ニュースを見るケンジ。
《先日倒されたはずのゴキヴリ怪人がまた目撃されました
なお、バルゼリオンは依然行方不明、ゴキヴリ怪人の返り討ちにあったという見方も…
1匹いれば30匹と言いますし… ゴキヴリ怪人にも困ったもんですねぇ》
同じくそのニュースを見ていたケンジの母は思わず愚痴る。
「やーねー、せっかくいなくなったと思ってたのに…何考えてんのかしらね、全く親の顔が見たいわ!」
――そんな母親にケンジは鏡を見せるのだった。
<続く>
おお、まさかの仲間出現!しかもこっちは正統派メタルヒーローかよ!
メタルヒーロー好きな俺狂喜乱舞!w
・・・・・だけどてんで弱いのな、ぜってーお荷物になるだろw
そりゃまあ、ただの着ぐるみだしな……自主映画みたい
なんか最終回は全部バルゼリオンに美味しい所持ってかれて終了、な感じがする。
(バルゼリオンの後ろで涙目のゴキヴリマン)
ギャグ漫画だしこういうのもアリかな?
なんかだんだん佐々木が癒しになってきた…
なんだかんだで理解者ではあるわけだし
俺は西崎の方がいいかな・・・佐々木は性格がいやだ
78 :
粗筋戦士A 1/3:2012/08/09(木) 21:48:43.33 ID:UbB8vmDO
BATTLE9:コンブの反逆
冒頭、教室でお菓子を食べている西崎。
「あっ!まゆ毛子イヌ!めったに出ないのよね、これ…」
それを見たケンジはまゆ毛子イヌが何か友人に聞く。
「何、知らねーの?おめー…
“子イヌがリーチ”って菓子で、まゆ毛のある子イヌが出ると、いい事があるって噂があるんだよ
あと、携帯電話を持っているオスとメスの子イヌがいて…
片方を好きな人にあげると思いが叶うとか…そういうのがあるらしい」
―丼と恋―
「ビローン様、地球の菓子で“子イヌがリーチ”というのをご存じで?」
ビローンに今回の作戦を説明するアキヲ。すると今回の怪人は子イヌ男か?
・・・・・・しかし、現れたのは“怪人コンブ男”だった。
「“子イヌ”だと色々まずい点もありまして、ちょっと変えました
そして、これがビローン軍団特製“コンブがリーチ”!
まゆ毛コンブが出ると、出した人間には不幸が訪れます
これを地球人に売りつけ、地球を混乱に陥れるのです」 …まわりくどい作戦だな。
一方、ケンジは自室にて大量の“子イヌがリーチ”を開封していた。
{何をしているのだ、ケンジ?}
『い…いや、別に携帯子イヌを探して西崎さんにあげようなんて事は全然思ってないよ!!』
突然現れたGOGにパニックを起こし全て説明してしまうケンジ。
{これはどうするのだ?}
「食いきれなくて…どうしよ?」
{じゃあ、食っていいか?}
「いいけど…」
「仲間も呼んでいいか?」
――さすがにそれは絵的にヤバすぎるので遠慮してもらった。
79 :
粗筋戦士A 2/3:2012/08/09(木) 21:49:14.81 ID:UbB8vmDO
翌日、路上販売するコンブ男。
早速女子高生が興味ありげに覗くが、いかんせんパッケージがかわいくないので去って行った。
やがて会社員が現れ、珍しげに購入、早速1つ出してみる。
「……個性的ではあるけど……菓子として、これはどうかねぇ……」
「そうですか?姉妹品としてかつお風味チョコの“かつぶしコーチ”!
煮干し風味チョコの“にぼしはピンチ”もありますよ?」
…ともあれ、見た目で判断するのもよくないので食べてみる …が、あまりの不味さに吐く。
「地球人め、この味がわからんとは…こんなに美味いのに」
「商売まで始めるとは… 怪人もずうずうしくなったもんだ
何をたくらんでるのか知らないが… 貴様の思い通りにはさせないぞ!!」
コンブ男は突如現れたゴキヴリマンに驚くも、すぐに臨戦態勢に入る。
「ち…もうかぎつけたか… まあいい、客も来ないしな… 相手になってやろう!
プロトタイプ“コンブがリーチ”! こいつには、販売用のには入っていない特殊なコンブが入っている
えーと、まずは……ちょんまげコンブ! こいつは厄除けのコンブ… 食うと災いから身を守ってくれるのだ」
ゴキヴリマンは猛然とコンブ男に向ってダッシュするが、子供のラジコンを踏み壊してしまった!
とりあえず謝り、あとで弁償すると詫び改めて攻撃を再開しようとする。
――が、今度は犬の尻尾を踏んづけてしまい、足を咬まれる。
「このように誰も私に危害を加える事はできない
次は鼻毛コンブ、こいつは呪いのコンブだ 呪いたい奴を強く心に思い浮かべ…そして食う、すると…」
――瞬間、暴走車が現れゴキヴリマンをはねると電柱に激突させてしまう!
「不幸が訪れる そしてヒゲコンブ… こいつはなんだったかな?」
効果を思い出している隙に走り寄るゴキヴリマン ……だったが。
「そうだ!投げると爆発するんだ」
手榴弾の如く爆発するコンブ菓子、吹っ飛ぶゴキヴリマン。あいつは見かけ以上に強敵だ!
80 :
粗筋戦士A 3/3:2012/08/09(木) 21:49:48.44 ID:UbB8vmDO
コンブ男曰く、今までのは小手調べらしい。次に取り出したのは携帯コンブ。…はて、効果は?
とりあえず食べながらパッケージを読み始める。
「なになに… 相手を想いながら食べると… 呪いのコンブみたいなもんか … 恋 が 実 る …?」
――瞬間、目をハートマークにし愛の言葉を吐くゴキヴリマン!!
さすがに身の危険を感じたのか、コンブ男は逃げ出した!
「ま…まいたか… しかし、あそこまで効くとは…」
……と、思ったらカサカサと車の下から這い出してくるゴキヴリマン!
愛の言葉を吐きながらにじり寄るゴキヴリマンに、次の手が無いかと菓子箱をあさるコンブ男。
モヒカンコンブ、トラ刈りコンブ…これも駄目だ!
そうこうしている内に取り出したのは「ヒゲのついたコンブ」。
「これは確か呪いのコンブ… これなら…! ふ…不幸になれ!黒い奴!!』
――トドメを刺そうと口に入れた瞬間、コンブ男は爆発した!!
{あわてて爆弾コンブと間違えたのか…}
コンブ男が死ぬと同時に正気に戻ったケンジ。そしてどうやってコンブ男を倒したのかも記憶になかった。
――その夜。
「なあ… どうやって倒したんだ?あの怪人…」
{知らない方がいい…}
気色の悪さに、GOGは子イヌのリーチを食べながらすっとぼけるのであった。
<続く>
ゴキブリマンの愛の言葉きめえw
GOG、ゴキヴリマンさえ続けてくれればケンジがどうあってもいいのかと思ってしまった
ロッテからクレームが来ない事を祈るw
こんぶも煮干しもかつぶしも普通の料理に使えよwww
85 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/10(金) 21:37:19.39 ID:cf1hi/Zq
BATTLE10:理想の戦い方
冒頭、ゴキヴリ裏パンチの一撃で怪人うどん男を撃破するゴキヴリマン。以上!
その様子をモニターしていたアキヲはビローンに謝罪する。
「申し訳ありません、ビローン様…またやられてしまいました」
「言いたい事は山ほどあるが、なんなんだ?“うどん男”というのは」
…その理由は今は冬。冬と言えばうどん! そんな理由に呆れるビローン。
そんなアキヲに火星が声をかけた。
「貴公はアイデアに走りすぎて基本を見失っているのだよ、アキヲ」
「だ、だが、それは貴公とて…」
しかし、火星は自信満々に今回の怪人を紹介する。
『押忍!! 怪人バトル男っス!!』
現れたのは、某格闘ゲームの主人公のような胴着姿のいかにも強そうな怪人だった!
「結構強そうではないか」
「怪人はやはり強さこそ全て… 今回は純粋に強さ…特に“格闘”の強さにこだわってみました」
「……今頃気づいたのか?」
「ただ…それゆえに問題もありまして…」
――その問題とは、真面目ゆえに仕事帰りの飲みの誘いを断ると言う物だった。しょーもない!
その夜、ケンジは自室でくつろぎながら今日の戦いを振り返っていた。
今日は1分もかからなかった。もしかすると戦い方がうまくなったのだろうか?
そんな事を考えてにやついていると、GOGにくぎを刺された。
{うぬぼれるなケンジ!前から思っていたのだが…君はまだ戦士としては色々問題がある
例えば君は、ゴキヴリマンである事を恥じているな?}
――図星だった。 …が、それがどうしたというのか?
86 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/10(金) 21:37:51.40 ID:cf1hi/Zq
つまりこういう事だ。“恥じらい”は人間のみが持つ心。
ゴキヴリマンの外骨格を形成するゴキヴリは、GOGの力でケンジを仲間と思わせている。
しかしケンジが恥ずかしがると、その心がゴキヴリに伝わり混乱が生じ、パワーダウンを招くのだ。
{それともう一つ、戦い方だが… 君はすぐ殴り合いにもちこみたがるが…?}
「だってヒーローってのはそういうもんだろ?」
{だが、それならケンジがゴキヴリマンである必要は無い、君よりケンカの強い人間はいくらでもいる
やはりゴキヴリマンの理想の戦い方は… 素早い動きで敵の攻撃をかわし、隙をついて必殺の一撃!これだ!}
『それってまるっきりゴキヴリじゃねーか!
冗談じゃねー!そんな恥ずかしい戦い方、ぜってーやだよ!!』
{だからその考えがいかんのだ!}
ケンカを始める2人、どうせ今後もバカ怪人だろうとタカをくくるケンジだった。
―翌日―
念着するケンジ、大量のゴキヴリがケンジの体を覆う。
念着はケンジに大きな精神的負担を与えていたが… 最近はわりと平気なようだ!
怪人の反応があった現場にやってきたゴキヴリマン。
するといきなり背後にバトル男が現れ気合の入った挨拶と共に自己紹介してきた。
『ゴキヴリマンさんっスね、押忍!! 自分は怪人バトル男ってもんっス!
今日はぜひ一手お手合わせ頂きたくてこうして参った次第っス、押忍!!』
それに対しケンジはまたいつものバカ怪人かと油断していると、手痛い攻撃を食らってしまった!
『ではお願いしまっス!! ――――うつい拳! となりの客はよく柿食う脚!!
そして・・・・・・・ ロールシャッ波!!』
すさまじい強さにゴキヴリマンはソヲドを繰り出すが、バトル男はそれすらもあっさり叩き折ってしまった!
「なんだ…こんなモンすか? 色々と噂を聞いて戦うのを楽しみにしていたんスが…がっかりっス!」
――GOGの分析では、バトル男の強さは格闘技のプロ級、これでは勝ち目がない!
87 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/10(金) 21:38:24.38 ID:cf1hi/Zq
思わずケンジはどうすんだと叫ぶが、勝てる見込みはある!
{格闘技はあくまで対人の技…何も相手の土俵で戦う事は無い ゴキヴリマン本来の戦い方をすればいい}
ゴキヴリマンの戦い方とは、昨日GOGが言っていたアレだ。
{嫌なら無理にとは言わんが…負けるぞ? そうなれば、今まで多くの怪人を倒してきた君だ
まずただでは済むまい ――ちなみに我々は逃げるがね いいのか、それで?}
そうまで言われるとやるしかない。ケンジは覚悟を決める。
バトル男がトドメの真空ロールシャッ波を放ち、後には何も残らなかった。
『以上っス!!10年早いっス!!』
バトル男が勝利を確信していると、不意に高速で這うゴキヴリマンが現れた!
すかさずバトル男はしむら拳で追い打ちをかけるが、素早い動きでゴキヴリマンはこれを回避する!
ゴキヴリダッシュ!! 外骨格の接地面のゴキヴリ達が推進力をプラスする!!
これによりゴキヴリマンは… 人間には不可能な超高速での移動が可能なのだ!!
(…とはいえ、やっぱこの格好は…カッコ悪いよなぁ…)
うっかりまた恥ずかしがり大きくスピードダウンしたゴキヴリマンになじみ脚が炸裂する!
GOG曰く、ゴキヴリダッシュはデリケートな技。少しでも恥ずかしがればすぐに止まってしまう!
…しかし幸運なのは、ここは怪人以外誰もいない。なので、恥ずかしがる事は無いのだ。
GOGのアドバイスに従いケンジは恥を捨て、再び高速移動を開始する。
『じょうれん脚! どうで掌! あいうぉん肘!!』
バトル男の攻撃は全て空振りし、次第に息を切らしてゴキヴリマンの姿を見失った。
――ゴキヴリマンは工場の壁にいた。バトル男が隙を見せた瞬間、一撃必殺のゴキヴリダイヴを見舞わせた!!
『以上!!』
{なかなかの動きだったぞ、それでこそゴキヴリマンだ あとは、これが人前でもできるようになればな…}
「……いや、それはちょっと…」
88 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/10(金) 21:38:55.88 ID:cf1hi/Zq
―丼と恋―
自信作の怪人が破れ、火星はビローンに謝罪していた。
しかしビローンは怒るでもなく、火星とゴキヴリマンを褒めた。
「いや…内容は悪くなかった、これまでの怪人の中では最も良い出来だったぞ
ただ、ゴキヴリマンも成長していると言う事だ、恐るべき敵よ…」
「やはり次は、もいうちょっと付き合いのいい怪人を…」
「…だから、それはもういい」
<続く>
だから、ケンジがゴキヴリマンである理由ってなんなんだよGOG!
ゴキブリを問答無用で殺しにかからなかった、以外に何があるんだ!
今回のバトル男はかなりの強敵だったな。モデルはストUのリュウか?
>>89 2話を見る限りGOGの話を聞いて半ば強制的にやらされてるんじゃ?
91 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/11(土) 21:46:18.59 ID:uIvqQHHX
BATTLE11:コギャルの危機
冒頭、いかにも高価そうな靴をショーウインドー越しに欲しがる佐々木。
「わあ…あんな靴が履けたら素敵でしょうね… でも、貧乏な私には過ぎた夢ね…」
すると援交中のオヤジがその靴を佐々木に買い与えた。
いい雰囲気になりかけたが、佐々木はオヤジのキスを避けながら門限だから帰ると言いだした。
(ちなみに現在はまだ4時)
翌日、昨日の事をケンジに話す佐々木。
「……で、その足で品物は叩き売って…しめて昨日の収入10万円!
税金もかかんないし…はっきり言ってちょろいね!」 …ひどい女だ。
「でもアレだね… その…Hな事はしないんだね、ちょっと安心したよ」
「バカねー!そんなの、女なら誰でもできるじゃん
何にもさせないで、お金だけいただくのが技術(テク)なのよ」 …どっちにしてもひどい女だ。
「だけどなー、あんまり男をナメてると… 今に痛い目にあうぞ?」
「だからなんにもさせないってば、ましてやナメるなんて…」
――少年誌にあるまじき台詞に慌てるケンジであった。
―丼と恋―
妙に和風なビローン個室で作戦内容を説明する火星。
「やはりこれからはコギャルですよ、ビローン様 今、地球ではコギャルが流行っているそうで…」
それからしばらくコギャルについて力説する火星。彼曰く、「コギャルを制する者は世界を制す」だそうで。
「じゃあれか…今回の怪人はコギャル男か? なんか名前からして矛盾してるような…」
――――そして現れたのは、怪人オヤジ男・コギャル好き風!!
こんな妙なので勝てるのかと不安になるビローン。
「いえ、戦闘能力ではかないませんが… コギャルへの想いは、“黒い奴”をはるかに上回ります!!』
92 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/11(土) 21:46:51.94 ID:uIvqQHHX
『そんなもんで上回ってどーする!!』
これにはさすがのビローンもブチ切れ火星をぶん殴った!
―翌日―
街中で待ち合わせする佐々木、今日のカモ… もとい、客を待っているようだ。
そして待ち合わせ場所に現れたのはオヤジ男、しかも自己紹介までしてるし!
『か…怪人!あんた怪人ね!?』
『な、なぜそれを…!?』 見りゃわかる。しかも名乗ったし。
佐々木はあっさりとその場を立ち去ろうとするが、オヤジ男が不審な動きを見せる。
「くそ… よくも怪人の想いを踏みにじったな… くらえ、必殺… It,sロドリゲス!!』
どん!と勢いよく指をつきつけるオヤジ男! ……が、特に何も起きないようだが…?
「クク… この術は、コギャルの“ 毛 ”を以上増殖させるのだ…」
佐々木は全身を確認するが、髪の毛、すね毛、わき毛どこも伸びた様子はない。
「言い忘れたが、毛と言っても…“ 恥 ず か し い 毛 ”に限られる」
――――まさか!? 嫌な予感がした佐々木はトイレに飛び込むと、しばらくして顔面蒼白になって出てきた。
「た… たわしが……ウェストまで……」
激怒しオヤジ男に詰め寄る佐々木!
「ふん、自業自得だ その剛毛を見る度に己の愚かさを思い知るのだな
その術は、私が生きている限り決して消える事は無い」
「ふーん……“生きている限り”ね……」
それを聞いた佐々木は、ペンを取り出し髪の毛を振り見出し、殺意の波動に目覚め襲い掛かった!
…しかしかろうじて佐々木から逃げおおせたオヤジ男だった。(こ… 怖い…)
93 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/11(土) 21:47:23.83 ID:uIvqQHHX
―さらに翌日―
剃っても剃ってもすぐに生えてくるため、教室内にもかかわらずブルーな佐々木。
(このまま夏なんかになったら…水着着れないッ!!)
その後、佐々木はオヤジ男のスケッチをケンジに渡す。
「絵、下手で悪いんだけど… とにかくこいつをなるべく早く倒して! 怪人退治はケンちの仕事でしょ?」
「仕事って、まぁ… 強制ボランティアだけど… でも何?コイツに何かされたわけ?」
…もちろん、答えられる訳が無いので、佐々木は後で何かおごるから、と言い残し退散した。
―数日後―
佐々木に聞いた情報を元に、街にやってきたケンジ。
GOGも怪人の匂いを感知したようだ。奴はこの近くにいる!
ケンジは絵を見ながら通行人に話を聞こうと声をかける。
「すいません、こういう人…っていうか、怪人を見ませんでしたか?」
「どれどれ、こりゃ私に似てるね」
――――ピンポイントで目の前にいるのが怪人だった!
『貴様、怪人だな!?』
「いかにも、私は怪人オヤジ男・コギャル好き風だが… それが何か?」
思わず身構えるケンジだが、オヤジ男の反応がおかしい。それというのも粘着していなかったからだ。
オヤジ男は知られたからには帰す訳にはいかない、とロドリゲスを発動 ・・・・させなかった。
「やめた、コギャル以外の人間にやってもつまらん では私はコギャル探しで忙しいので失礼」
そう言って、てこてことオヤジ男は立ち去った。
公園のベンチで寂しそうにため息をつくオヤジ男。100人に声をかけて全滅だそうだ。
「こんなに愛しているのに…私の何がいけないと言うのだ?」
「お前の存在自体がいけないんじゃねーか?」
そうツッコミを入れたのはゴキヴリマンだった。
ゴキヴリマンが貴様の思い通りにはさせない、と意気込むとオヤジ男は強がった。
「ふん… 数多くの同志を倒していい気になっているようだが…
今日は貴様に“格の違い”という物を教えてやろう」
そう言ってオヤジ男が取り出したのはトランプの様な「女子カード」だった。
94 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/11(土) 21:47:55.78 ID:uIvqQHHX
「何枚か引くがいい」
よくは分からないが、言われるまま引くと出てきたのは看護婦・婦警・ウェイトレスだった。
「まあそんなとこだろ、ではこれを切ってくれ」
カードの束を渡され、ゴキヴリマンは素直にカードを切る。
そしてオヤジ男が引いたのは……3枚ともコギャルだった。
「どうだ、これが素人とプロの差だ
…まあ当然だ、何しろ私はコギャルグッズ専門店に毎日通っている位だからな
一万円につき一つ押されるスタンプ… 満杯になると等身大のコギャル人形がもらえるのだが…
私はもはや残るスタンプ一つと言う所まで達している
それに、実は今日履いているこれも… そこで買ったルーズソックスだったりするのだ」
「はあ? …あのなぁ… 一体何が言いたいんだ、お前?」
「まだわからんのか? これだから素人は… 要するに、だ…
これだけ私は愛しているのだ… “ コ ギ ャ ル ”をッ!!』
歌舞伎の様に見栄を切りながら力説するオヤジ男を、呆れて一刀両断にした!以上!!(#゚Д゚)
翌日、佐々木に感謝されるケンジ。そして渡されたのはお礼の“うめい棒”。1本10円ナリ。
「ま… 結局何されたんだか知らんけど… とにかくケガなくてよかったよ」
『“毛”の話はやめてくれる?』
「? いや、ケガ…」
うめい棒を食うケンジに真っ赤になりながら詰め寄る佐々木だった。
<続く>
ロドリゲス、男にやっても意味ないような……
それはそれとして女子カード欲しい
オヤジ男、なんか谷岡ヤスジっぽいキャラデザだなw
それはそうとお礼がたった10円かよ!
せめてケンジの好きな味のうまい棒1ダースとかにしてやれよ、この守銭奴!
なんでオヤジ男の切り口が金太郎飴なんだよw
>それを聞いた佐々木は、ペンを取り出し
ペンで怪人どころか人殺せるわけねーだろがwww
99 :
粗筋戦士A 1/3:2012/08/12(日) 20:46:08.23 ID:uqPYJxtJ
BATTLE12:強力タッグ結成!?
冒頭、怪人ソフトクリーム男と対峙するゴキヴリマン。
しかし、突如何者かがビームガンでソフトクリーム男の頭部(!?)を撃ち抜き一撃で倒した!
「以上… じゃなくて… だ… 誰だ!?』
「俺は帰ってきたぜ、ゴキヴリ怪人… 貴様を倒す為、地獄の底からな…」
――現れたのは、8話に出てきたヒーロー、バルゼリオンだった!
「あの時は全然弱くて怪人にボコボコにされたけど、まだこりてなかったのか…」
『バルバスター… シュート!!』
バルゼリオンは突如先程のビームガンをゴキヴリマンに撃ってきた!
ゴキヴリマンはこれをなんとか回避、撤退するか悩む。そして考えた答えは――…
『待て、広沢!』
突如正体名を叫ばれた事に戸惑うバルゼリオンに、ケンジは念着解除し素顔を見せる。
『お…お前は…! 誰だっけ?』 (←ケンジはクラスでは影が薄かった!)
「坂上だよ、ほら、同じクラスの…」
「おお! てめえ、怪人だったのか!!」
再び吹っ飛ばされたケンジは必死でこれまでのいきさつや目的を説明した。
話を理解した広沢はメットを脱ぐと、オレを殴れと叫ぶ。
「お前が地球の為に戦っているのも知らず、オレは… さあ殴れ!でないとオレの気がすまん!!』
気が引けたケンジは軽くポクッ(攻撃力1)と殴る ……が。
『いてーな、この野郎!!』 激怒した広沢に全力(推定攻撃力30)で殴り返された!
「す、すまねぇ!ついかっとなって… もう一度殴ってくれ!」 もういいよ…
――と、まぁ、なんだかんだでゴキヴリマンはバルゼリオンと言う心強い(?)仲間を得たのだった。
100 :
粗筋戦士A 2/3:2012/08/12(日) 20:46:44.16 ID:uqPYJxtJ
翌日、教室内でケンジが話していると…
「おーい、ゴキヴリマン」と背後から広沢に呼ばれ、思わず楳図風の顔になるケンジ。
慌てて広沢を屋上に連れ出し一喝する。
『オレは正体がばれたら終わりなんだ!頼むから学校では絶対に…!!』
話を理解した広沢は互いに名前で呼び合おうと言う事にした。(ちなみに彼の名は広沢タツロー)
――と、そこで広沢がパトロールに行こうと提案する。
「でもまだ授業が…」
『バカ野郎!地球と授業とどっちが大事だ!!』
―街中―
…結局パトロールする事になった2人。
「エリア3の方から回るか」 (←注:3丁目をかっこよく言っただけ)
――ふと、何かの気配を感じ取った広沢は、突如通りすがりのサラリーマンに殴り掛かった?!
『バカ野郎! てめー今、たばこの吸い殻を捨てたな!!』
やりすぎだと止めるケンジ、またしても何かに気づきダッシュする広沢。
その先には……路上で車で遊ぶ少年!?
広沢は少年に飛びつきながら抱きしめ着地する。
「やあ、変なお兄ちゃんだ」 「元気か三太郎?」
ちなみにこの2人にとってはいつもの事のようだ。広沢曰く、今日の着地はいまいちだったようで。
そして三度、広沢は何かに気づき走り出すと、その先にはいちゃつくカップルの姿!
『バカ野郎、天下の往来でいちゃつくんじゃねえ!!』
広沢は男に殴り掛かると、有無を言わさぬビンタの嵐を見舞うのだった。 いいぞもっとやれ!
(…そりゃ単なるひがみだろ)
…心ではそうツッコミを入れつつも、ケンジも止めなかった。
「…まったく、ちょっと歩いただけでこれだ… 世の中乱れてるよなー!」
(乱してるのはお前だよ)と心の中でツッコミを入れると同時に、GOGが怪人の気配をキャッチした。
ケンジは広沢に怪人の事を教えると、2人は現場に急行する。
101 :
粗筋戦士A 3/3:2012/08/12(日) 20:47:24.29 ID:uqPYJxtJ
「しかし何でわかったんだ?」「こいつ(GOG)が教えてくれるんだ」「そりゃ便利だな」
同時刻、路上を女生徒が歩いていると、顔面すれすれを傘の柄が飛ぶ!
「おーし… 今のは300ヤードのスイングだな」 ――現れたのは、怪人カサゴルフ男だった!
怪人カサゴルフ男… 周りの迷惑を気にもせず、
ゴルフの練習をする恐ろしい怪人だ!
その場で練習を続けていると、突如横から待ったがかかる!
『待て!そこまでだ怪人め! てめーの勝手にはさせねーぜ!!』
――ちなみにこの台詞は広沢の物。ケンジは台詞を取られていた!
「何だ、貴様は…せっかくトップが決まっていたのに…」
「フ…オレかい? オレは…… 速 着 !! 』
広沢は着替・・・ もとい、変身のキーワードを叫ぶと大急ぎでバッグからスーツを出し着込んでいく。
胴体→腰→足→腕… 「…まだかね?(汗」 ……最後にヘルメットを被り、速着完了!
『バルゼリオン!!』
――しかし、ケンジは念着していなかった。あんなのに2人もいらないだろうと判断したからだ。
ならばとバルゼリオンはバルバスターを発射する ・・・・が、全く当たらない!
一射目、二射目は空振り、三射目は電柱に当たり、最後は空中の鳥を焼き鳥にする。
『全然ダメじゃないか!』
「実はこれ、まだあんまり慣れてねーんだ」
「じゃあ撃つなよ…」
見かねて「体が開いちゃダメ」とアドバイスるゴルフ男、納得するバルゼリオン、教わるなとツッコミを入れるケンジ。
やむなくケンジは念着し、「騒ぎにならない内に」とゴキヴリパンチ一撃で倒した!以上!!
「チームワークの勝利だな!」
『どこがだ!!』
―その夜―
TVを見ていたケンジは、バルゼリオンの誤射が全て自分のせいになっている事にふてくされていた。
<続く>
あら、バルゼリオン再登場か。これからレギュラー化すんのか?
だとしたら最終回で「手柄独り占め」が本当になりそうな予感
バルバスターはマジもんの攻撃力がありそうだが、どこから入手したんだろうか
どっかのマッドサイエンティストが開発したとか?
>「エリア3の方から回るか」 (←注:3丁目をかっこよく言っただけ)
日常会話で三丁目と言うのは別に問題ないのに、
ヒーロー物で三丁目と言うとかっこわるくなる。不思議!
106 :
粗筋戦士A 1/5:2012/08/13(月) 22:07:46.65 ID:XHJxyZqL
BATTLE13:新たなる征服者たち!?
冒頭。宇宙空間から地球を見下ろす謎の宇宙要塞があった。
「これが地球か… なかなか美しい星だ…」
“宇宙大帝シグマード”がそうつぶやくと、“参謀ゾエル”が同意する。
「さっそく作戦の発動を願いま…」
「待たれよ まずは私めが…様子を見て参りましょう
辺境の星とはいえ、油断は禁物… どんな強敵が待ち受けているやもしれませぬ…」
ゾエルに待ったをかけたのは、“親衛隊長バヌエル”だった。
シグマードは快く許可を出し、バヌエルは御意、と従うのだった。
同時刻、教室ではゴキヴリ出現に騒ぐ女子がいた。
男子がぶっ叩こうとすると、ケンジは思わずかわいそうじゃ、とかばってしまう。
その反応にクラスメート達はケンジを怪訝な表情で見つめ、ケンジは慌てて前言撤回する。
(危ない!逃げるんだ!)
――ケンジが心の中で叫んだと同時に、ゴキヴリは丸めた雑誌をかわしどこかへ逃げてしまった。
…まさか、ケンジの想いが通じたのか? …いや、きっと偶然だろう。
その夜、ケンジは自室でGOGに昼間の事を話すと、あれは偶然ではないと教えられた。
ケンジがゴキヴリマンとなってすでに1年経っている。
そのせいかゴキヴリ達もケンジに慣れてきたからだった。
「どーりで最近ゴキヴリを見かけると思ったら… そのせいか」
――ケンジの部屋のあちこちに、数匹のゴキヴリが這っていた。 うわぁ。
{その上、キミの感情の波やそれに伴って発せられる匂いを覚え…
キミの意思を読み取れる者も出てきている、昼間の仲間のようにな}
「じゃああれはオレが操作(コントロール)したっていうのか?まさか…」
{では、試しに何か命令してみろ}
107 :
粗筋戦士A 2/5:2012/08/13(月) 22:08:17.40 ID:XHJxyZqL
冗談半分で「集合」と命じると、その辺にいたゴキヴリが机の上に集まってきた!
しかもこいつらは確かにケンジが命令する通りに動く。整列、方向転換、ウェーブ…
それを見たGOGは非常によい進歩だと感心する。
{今までの私は仲間たちの統率で手一杯だったが…
キミがそれを分担してくれれば、私はより多くの仲間達を集められる…
ゴキヴリマンの戦法は大幅に広がるだろう}
――だが、今のレベルではまだまだ甘い。これから毎日操作の練習になりそうだ。
「蛇使いとかは聞いた事あるけど… ゴキヴリ使いか… しまらねーなぁ」
ケンジは目の前に並んでいたゴキヴリ達を手で追い払いながら解散させた。
―丼と恋―
「これが今回プロデュースの怪人です…」――現れたのは、怪人バナナ男だった! そんなバナナ!
ちなみに得意技は見た目の通り、バナナの皮で転ばす事だ。
「しかしそれだけで“黒い奴”に勝てるとも思えんが…」
「ハッキリ言って無理です」
『何のための怪人だ!!』
きっぱり言い放った樹帝夢に怒りの一撃をくらわせるビローン!
「それゆえ、今回は特に…」 パチン
樹帝夢が指を鳴らすと、以前登場したたぬき男が3体現れた!
『ジュンでーす!』『チョーサクでーす!』『南春夫でございます!』
『以前の怪人のデータを元に、再プロデュースした…“量産型たぬき男”! これらをサポートに当たらせます!!』
火星達のボケボケコントは置いといて、1体1体は黒い奴に劣っても、数で攻めればという質量作戦だ。
公園にて女性にセクハラ真っ最中のたぬき男×3!
『そりゃ、これ(金玉)の名を言ってみろ! 言ってみろッ!! 言わないと押し付けちゃうぞ!」
逃げる女性だがバナナ男の攻撃で滑って転ぶ。
バナナ男がたぬき男達に注意しているとゴキヴリマンが現れた。
「何だ?今回はやたら数が多いな… しかも使い回しの怪人までいるぞ…?敵も予算不足なのかね」
すると(呼んでもいないのに)バルゼリオンも駆けつけ、これで2対4となる。
108 :
粗筋戦士A 3/5:2012/08/13(月) 22:08:49.72 ID:XHJxyZqL
――ちなみにバルゼリオンを呼ばなかったのは、余計な被害が出るからだ。
そしていざ戦闘開始 ――――と思ったら、突如頭上から光弾が降りそそぎ6人を吹き飛ばした!
「ほう… ここが地球か… 文明はそれなりに発達しているようだが…」
煙幕が晴れ、姿を現したのはバヌエルだった。
バヌエルはバナナ男達に地球人かと問うと、バナナ男は自分の所属と目的を答える。
「ほう…奇遇だな… 我が名はバヌエル! 宇宙大帝シグマード様の親衛隊長…
そして我々の目的も… 地球征服!」
同時刻、この出来事を監視していたビローンは丼と恋のフタが飛び上るほど驚愕する!
『“宇宙大帝シグマード”だと!?』
「ご存じで?」
「うわさでは聞いた事ある… 強さにおいては、宇宙でも一、二を争う恐るべき軍団だ…
一騎当千の精鋭を抱え…征服した星は数知れず…
中でも、あのバヌエルとかいう奴は… “鋼鉄の稲妻”と異名をとり…一人で一個師団を壊滅させたとか…」
一方、バヌエルとバナナ男は揉めていた。後から来たシグマード軍に後から割り込むな、と口論していた。
「では… こういうのはどうだ…?」
剣の柄に手をかけるバヌエル、仲間割れかと様子見するゴキヴリマン達。
――するとたぬき達は血しぶきをあげ、一刀両断にされ崩れ落ちた!
次の瞬間、バナナ男もまた皮を剥かれ、綺麗に切り裂かれ崩れ落ちた!
「これで文句は言えまい… 二度とな…」
一部始終を見ていたゴキヴリマンの額に冷たい汗が伝う。…奴は本気でシャレにならない強さだ!
「ふ… いい気になっていられるのも、今の内だ…
我々が言うのもなんだが… ゴキヴリマンはこんなものではないぞ…」
「ゴキヴリマン?」
「それ… そこにいる黒い奴だ… 貴様も… 我々の苦労を味わうが… いい・・・・・」
そう言い残し、バナナ男は息絶えた。
109 :
粗筋戦士A 4/5:2012/08/13(月) 22:09:21.48 ID:XHJxyZqL
ゴキヴリマンを貴様か、と睨みつけるバヌエルだったが、その前にバルゼリオンが割って入った。
『待て、この野郎! その前にこのバルゼリオンが相手だ!』
言うが早いか、バルバスターを発射するバルゼリオン。
だが、バヌエルはバリアを張るとバルバスターを反射させた!
「用の無い奴は引っ込んでいろ さあ、見せてみな ゴキヴリマンとやら 貴様の力を…」
要望に応えてゴキヴリソヲドを装着するゴキヴリマン、身構えるバヌエル。
{わかっているなケンジ!キミの腕で奴と正面から斬り合おうなんて考えるなよ!}
警告を発するGOGだが、ケンジもまた作戦があるようだ。
お互いにダッシュ ――――いや、ゴキヴリマンは“ゴキヴリダッシュ”で動いた!
バヌエルの剣はゴキヴリマンの残像を切り、ゴキヴリマンは一瞬でバヌエルの背後に移動する。
ソヲドが振り下ろされる ――が、バヌエルはそれすらも受け、ゴキヴリマンを蹴り飛ばした!
「くだらんな… 今までの敵にもそれ位の攻めをする奴はいくらでもいた…
そして、 今 は も う い な い …」
予想以上の強敵にピンチに陥るゴキヴリマン。
「“あれ”をやるしかないか…」
{む…“あれ”をか!? だが…ぶっつけ本番だぞ…?}
「できなけりゃ、“以上”さ…」
――再び襲い掛かるバヌエル、ゴキヴリダッシュで移動するゴキヴリマン。
『そこだ!!』 バヌエルの剣は・・・・・ ゴキヴリマンの 首 を は ね た !!
「たわけが… 同じ手が効くか! とはいえ、こんな辺境では…!?」
――突如横から現れたゴキヴリマンに、バヌエルは左手を切り落とされた?!
驚愕するバヌエル、種を明かせば今斬ったゴキヴリマンはケンジがゴキヴリを操作して作った「分身」!
『名付けて… ゴキヴリチェンジ!』
するとバヌエルは見事だと褒め、ゴキヴリマンを一流の戦士と認めるとその姿を消した。
広沢はゴキヴリマンの無事に声をかけるが…… 実は、ケンジは内部では怖かった、と安堵していた。
110 :
粗筋戦士A 5/5:2012/08/13(月) 22:09:53.14 ID:XHJxyZqL
要塞に帰還したバヌエル、手練れのバヌエルに傷を負わせたことを感心するシグマード。
「今回は不覚を取りました… ですが、この次は必ず…
(待っていろ、ゴキヴリマン… 貴様はこのバヌエルが必ず倒す!)」
突如現れた「宇宙大帝シグマード」… そして、そのしもべバヌエル…
今回は勝った、だが次は勝てるのか…?
ケンジは、今までにない大きな不安を感じていた……
<続く>
おお、急展開だな……なんか、別の漫画みたい
おお、ここにきて路線変更、シリアスな敵登場か!
ウイングマンのライエル編みたく大量の死者が出るのか!?
シリアスなデザインのバルゼリオンも仲間になったし、
やっぱりバルゼリオンが主役になりそうな予感が・・・
ギャグヒーロー物は途中でシリアスになるのが定めなのだな
ゴキヴリマンはともかくバルゼリオンはこれからどうするんだ
>>113 典型的なギャグヒーローと言えばラッキーマンだが、あれもシリアスになったっけ?
バルゼリオンは…バルバスターだけなら怪人に通用するだろうけど、それ以外がなあ。
あ、もしかしてバルゼリオンがバルバスターをゴキヴリマンに託すとか?
(ゴキブリマンは飛び道具持ってないし)
・・・絵的には激しく似合わないが。
115 :
粗筋戦士A 1/5:2012/08/14(火) 22:09:12.40 ID:VUsZHBx4
BATTLE14:見えない敵との闘い!!
冒頭、バヌエルにボロボロにやられたゴキヴリマン。
「無駄だ… 貴様の技は全て見切った…!」
「くそ…このままじゃ… どうしたらいいんだ、ゴールド!」
{もはや万策尽きた… ここまでだ… 残念だが…}
『 死 ね ! 』 ――――バヌエルの刃は、ゴキヴリマンの首をはねた!
――悲鳴を上げ飛び起きるケンジ。悪夢だったのだ。
夜中もうなされ、こういった事がここしばらく毎日続いているので心配になったGOGが声をかける。
…その頃、丼と恋ではビローンとシグマードが通信していた。
「この前はまことに… シグマード様のお手の者とは知らず…」
「なに… こちらも卿らの怪人を無駄にしてしまった… その点は詫びておこう
同じ地球を狙う者同士… これからは力を合わせて行こうではないか
そこでだ… 地球にかんする情報が欲しい」
「情報ですか」
通信を切るとゾエルが割って入った。
「よろしいのですか?あのような奴らと… ご指示を頂ければ、直ちに…」
「よい、今のところはな… 地球に関しては奴らの方が詳しかろう」
そしてシグマードは作戦内容を聞くと、ゾエルは怪人を呼び出した。
――現れたのは、“宇宙獣ガメレオス”。
「手段は問わぬ… “ゴキヴリマン”とやらを抹殺せよ!」
シグマードの命を受け地球に降下するガメレオス。
「異存はないな、バヌエル? “黒い奴”がいたくお気に入りのようだが…」
「構わんさ… ガメレオスごときの手にかかるような奴ならばな…」
116 :
粗筋戦士A 2/5:2012/08/14(火) 22:09:44.65 ID:VUsZHBx4
一方、ビローンは情報を欲するシグマードに「目の付け所が違う」と感心していた。
……そして、ビローン軍内部では見当違いの情報(消費税5%や清原の巨人入団)を集めていたのは言うまでもない。
その頃、東京都庁前に現れたガメレオスは警官隊と対峙していた。
「弱いな… 弱すぎるぞ、地球人!」
警官は発砲するが、同時にガメレオスの姿が消え…… 警官の悲鳴が轟いた!
―高校の屋上―
血相を変え、ケンジのいる屋上に駆け込んできた広沢。
『大変だ!怪人が町で暴れてる! ラジオでやってた… すでに警官隊に死傷者多数だそうだ… 急がねえと!』
{おお…広沢か… ケンジが変なのだ!行きたくないと言って…}
――ケンジは“恐怖感”を覚えていたのだ。
これまでの戦いはどこか気楽だったが、シグマード軍が現れ状況はすっかり変わった。
「一歩間違えれば殺される… そう思うと…」
「気持ちは分かるけどよ… オレ達ゃヒーローだろ? オレ達がやらねーで誰がやるんだよ!」
「ヒーローって… 別にオレは好きでやってる訳じゃないよ…
そんなに行きたきゃ、一人で行きゃいいんじゃないか… お前だってヒーローなんだろ?」
「しょーがねーな… じゃあ、そうするか…」
(ほら見ろ、人の事…) ・・・・・・・・・・ん??
言われるまま一人で行こうとする広沢、本気かと叫ぶケンジ。
「なんだよ、オレ一人じゃ怪人にはかなわねえってのか?」
「そ、そりゃ、だって…お前のバルゼリオンじゃ… ありゃただのかぶりもんじゃないか!」
「バ――カ 何にもわかってねーな、お前…」
「な… 何が…?」
「いいか…… 相手がどんなに強かろうと…… ヒーローは最後には必ず勝つんだ!!」
117 :
粗筋戦士A 3/5:2012/08/14(火) 22:10:15.21 ID:VUsZHBx4
――そりゃ物語の中のお約束なだけだ!思わず脱力するケンジ!…だが、逆にGOGは感心していた。
{あそこまで言い切れるとはな… ある意味たいした奴だ
ケンジにももう少しああいう部分が欲しい所だな… あそこまで行くと問題だが…
……で、どうする? このまま放っておけば… 広沢は死ぬぞ?}
…それでもまだケンジは迷っていた。
―都庁前―
敵が現れない事にしびれを切らしていたガメレオス。ゴキヴリマンの居場所を聞くのを忘れていたのだ。
『オレが相手だ、怪人ヤロー! バルゼリオン参上!!』
しかしガメレオスは貴様に用はない、と相手にしなかった。
バルゼリオンはバルバスターを抜くが、またしてもガメレオスの姿が消えてしまった。
ガメレオスはバルゼリオンの背後に近づくと、パンチ一発でノしてしまった。
引き続きゴキヴリマン捜索を開始しようと立ち去るガメレオスだったが、バルゼリオンは起き上がった。
「ま… まだだ… ヒ、ヒーローは…倒れても… まだ立ち上がる!!』
ガメレオスは長い舌でバルゼリオンの頭を殴りつけると、ヘルメットが飛び広沢の顔が露わになる。
「まあ、ここまでだな…」
それでもふらつきながら立ち上がる広沢。
「ま… 待て… ま… まだだ… ヒーローは… ヒーローは最後まで… あきらめない!!』
いい加減しつこいとガメレオスはトドメを刺そうと長い爪を振りかぶる!
――その爪を防いだのは、駆けつけたケンジ…ゴキヴリマン!!
「大丈夫か?言わんこっちゃない…」
「なんだ、結局来たのかよ…」
「来たくは無かったけど… 一応、たった一人の仲間だし…見捨てる訳にもいかないからな」
広沢はガメレオスが姿を消す能力を伝えると、がっくりと膝をつく。
「なんとなくカメレオンっぽい怪人だから… 多分保護色だと思うが…」
118 :
粗筋戦士A 4/5:2012/08/14(火) 22:10:46.84 ID:VUsZHBx4
ゴキヴリマンはソヲドを身構えると、ガメレオスの姿が消えていく。
ガメレオスの姿を見失っていると、不意に後ろから強力な一撃が来る!
打つ手なし、と弱気になるケンジをGOGがアドバイスする。
{いいか、奴は目に見えないだけだ!いなくなっている訳じゃない… 触角を使え!}
「触角を使え」と言われ、触角をぶんぶん振り回すゴキヴリマン。いや、そうじゃなくて!
{とにかく目を閉じて… 触角に神経を集中しろ!}
言われるまま目を閉じ集中するケンジ、怒ったガメレオスはまたも姿を消しトドメを刺そうとする。
『動け、ゴキヴリマン!止まっていると危険だ!!』
動かないゴキヴリマンに叫ぶ広沢、ひたすら神経を集中させるケンジ……。
――ザシュッ!
斬られたのは…… ガメレオスの方だった!
「なぜ…? なぜわかった?見えたのか…?」
「見えたんじゃない…感じたのさ お前の動きに伴って発生する、空気の歪みを…この触角でね…」
「み… 見事だ……」
胴体を両断され爆発するガメレオス。 ――以上!
「これ、飾りじゃなかったのか」{当たり前だ!}
その頃、シグマード軍はまさかのガメレオス戦死に驚き戸惑っていた。
「むぅ… 考えを改めねばならんか…」
(フン、当然だ… 奴を倒せるのはこのバヌエルただ一人よ…)
119 :
粗筋戦士A 5/5:2012/08/14(火) 22:11:18.15 ID:VUsZHBx4
翌日、入院中の広沢を見舞うケンジ。
「一応、礼は言っとくよ… けどよ、本当は…あそこから、怒涛の反撃が始まるとこだったんだけどな!」
「(よく言うよ)お前は確かにヒーローだよ… でも、もう少し後先を考えて行動しないと…
命がいくつあっても足りないぞ?」
「おいおい… おめー、知らねーの? ヒーローは不死身なんだぜ!」
ケンジはゴキヴリマンをやめる訳にはいかないな…と思った。
でないと、こいついつか死ぬ。
<続く>
広沢がゴキヴリマンやればいいんじゃなかろうか……
ケンジが戦死→二代目ゴキヴリマンを広沢がやるのか、
バルバスター以外まともに戦力にならないから広沢もゴキヴリマン化させるのか…
シリアル路線になってからより面白くなってきたな
広沢、心意気だけは立派なんだけどなー 今のままじゃ完全にお荷物だぞ
123 :
粗筋戦士A 1/3:2012/08/15(水) 21:58:28.24 ID:SP2lHzSr
BATTLE15:異国!?からの美少女
冒頭、いきなり路上に倒れている魔女の某宅急便のような服装の少女、そしてそこに居合わせるケンジ。
…どうやら死んではいないようだが…? とりあえず助け起こすと、小声で何かつぶやいた。
「お…… おなかすいた…」
―ファミレス―
遠慮なくバクバクたいらげる少女、おかげでケンジの財布はすっからかん!
「おかげで助かりました、ここ2・3日何も食べて無くて… 本当にありがとうございます!
私、ララミー。 魔 法 の 国 から来ました!」
その笑顔にメロメロになって自己紹介するケンジ ………って、「魔法の国」??
なんでもララミーは魔法の修行で日本に来たのだそうだ。
「…まさか、ホーキに乗って飛んできた…?」
「やだ!そんなの、ずっと昔の話ですよ! ちゃんと飛行機で…
私、昔から日本に憧れてて… 日本で魔法を生かした仕事をしながら暮らせたら…
…ってずっと思ってたんです! でも、いざ来てみると…」
――当然、履歴書を見た雇い主は「魔法の国」で変な目で見られ、おまわりさんには(ry
「そのうち、持ってきたお金も底をついて…」
「……で、行き倒れって訳か…」
「ホント… 日本に来て、ケンジさんが初めてなんです 私の話、ちゃんと聞いてくれたの…」
――普通ならケンジも信じないだろうが、何しろGOGや宇宙人といった存在に出くわしてるのだ。
「でも、本物の魔女なら、魔法でなんとかすりゃいいのに… お金出すとか…」
『ニセのお金を作るのはいけないことです!!』
テーブルを叩いて怒るララミー。変な所で真面目だ。(ララミーは未熟なのでそれすらできないが)
「じゃあ、例えばどんな事ができるの? できたら見たいな…
信じて無くは無いけど、やっぱり話だけじゃさ…」
百聞は一見にしかず、という事で何か魔法を見せてもらおうとするが、自信あるのは1つだけなんだそうだ。
「じゃあ、それでいいから見せてよ」
「ここでですか? でも、ここだと危ないですよ?」 …おい待て。一体どんな魔法だ。
124 :
粗筋戦士A 2/3:2012/08/15(水) 21:59:01.41 ID:SP2lHzSr
……と、ゆーことで人気の少ない公園にやってきた2人。
「あ、そうだ!せっかくだから… ちょっと待ってて下さいね」
何かを思いついたララミーは、どういう事か茂みに入っていく。
と、同時にGOGが怪人出現の知らせを持ってきた。
やむを得ずケンジも茂みに入り、ララミーに声をかけようとすると… THE☆KIGAE・CHU☆ ( ゚∀゚)o彡゚おっぱいおっぱい!
『ま まだです!』
『ご、ごめん! そ…それが魔法?」
『違います!! 魔法を使う時はこの服の方がいいんです!」
――着替え終わって出てきた時は、さっきの黒いローブではなくいかにもな魔法少女風の服に着替えていた。
{どーでもいいが早くしろケンジ!}
GOGに急かされ、魔法は後で見せてもらうからと待っていてもらうように指示する。
そして物陰で念着し、いざ出撃しようとすると・・・・・ 目の前にララミーがいるではないか!!
一人だと心細いからついてきたらしいが、どうするんだこの事態!
ケンジは必死で言い訳を考えていると…
「ひょっとして、ケンジさんて噂の… ニンジャ?」 …まぁ、黒い共通点はあるが。
――そんなギャグモードな最中、街では人々が“宇宙獣イブキス”の攻撃から逃げ惑っていた!
『待て! ゴキヴリマン参上!!』 …ちなみに横にはララミーもいた。
「あの人ですか? 地球を狙う悪い奴って…」
「うん、まあね…(結局、ついてきちゃったよ…)」
「もう一度確認しますけど… 倒 さ な き ゃ い け な い んですよね?」
「…? まあ、最終的には…」
「ケンジさん、見たいって言ってましたよね… 私の魔法…」
するとララミーはおもむろにイブキスに歩み寄り、呪文を唱え始めた。
「ララミル… ララミル… ミララルラ♥」
――直後、魔法のステッキが輝いたかと思うと、イブキスの体は粉々に吹き飛ばされた!
125 :
粗筋戦士A 3/3:2012/08/15(水) 21:59:34.12 ID:SP2lHzSr
予想以上の出来事にしばし呆然とするゴキヴリマン。…確かにこりゃ「危ない」わ…。
「これだけは子供の頃から得意なんです …どっかにないかしら、この魔法を生かせる仕事って…」
「それはちょっとね…(汗」
その夜、ララミーはケンジの家に泊まる事になりシャワーを浴びていた。
「すみません、おばさま… 泊めていただく上に、着替えまでお借りしちゃって…」
「いいのよ!仕方ないわよ、お家が火事じゃね」
{いいのかケンジ?あまり関わりすぎん方が…}
「仕方ないさ、住むところが見つかるまでは…
それにあの娘の力は… 味方につければ、かなりの戦力になるしね…」
――――だが、GOGはケンジからしっかり求愛フェロモンを感じ取っていたのでした。
<続く>
新キャラがまさかの魔法少女って、これは読めなんだわwww
そして久々の( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
ケンジのかーちゃん若いな、こっちも好きだw
ついにヒロインが登場したか…
佐々木なんていらんかったんや!
正確もよさそうだし、脱いでくれるし、佐々木よりも人気でそうだよなw
ある意味世間知らずだから、ゴキヴリマン=ケンジと知っても無問題
しかもかわいくて巨乳!
これは好物件だぞケンジ、よく確保した
飛び道具最強過ぎて完全にバルゼリオンがいらない子になったな…
>>129 しかも同棲だからな、最終回でくっつく可能性大!
ちくしょうケンジうらやましいじゃねえかw
今までろくな目に合わなかっただけあって、ここにきて一番いい目にあってるじゃないかw
132 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/16(木) 22:05:03.34 ID:3JsZCxXs
BATTLE16:正しい魔法の使い方
冒頭、ファミレスでバイト中いきなり大ドジをブチかますララミー。
2時間で失敗3回は新記録だと頭を悩ませる店長。
仕方ないので厨房で皿洗いを命じる ・・・・と、皿が割れる音&ララミーの悲鳴。
―ケンジの家―
「またクビ? 何軒目だっけ?」
「五軒目… ほんと、自分のドジさ加減が嫌になります…」
思い出してみれば、ケンジの母親も家事手伝いさせるのを嫌がっていた。
「やっぱり私、魔法が無いとダメですね… 魔法を生かせる仕事があればなぁ…」
…しかし、あの“ 攻 撃 ”魔法じゃ殺し屋でもしない限り仕事は無い。
「怪人倒してお金もらえりゃいいんだけどね…」
「すみません、もう少しここに置いて下さい… 何しろ先立つものが無いと…」
「いや、それは別に… それよりさ…あれ以外はダメなんだっけ?
もうちょっと仕事に生かせそうな魔法は無いの?」
腐っても魔女、一応教本を見ながらなら少しは他の魔法もできるそうだ。
「あ… これなんかはもうほとんど…」
「どんなの?」
「『火の魔法』火の玉で敵を攻撃、敵は真っ黒焦げ」
ンなもん、ダメに決まってる!もっと日常的な魔法は無いのかと。
と、言う事で“日常的”な魔法の練習を試みてみる。
…だが、掃除の魔法はホウキが意思を持ってケンジに殴り掛かり、
料理の魔法を使ってみれば、これまた野菜が意思を持ち(以下同文
最後に洗濯の魔法は…… 洗濯機がケンジを押しつぶすと言う、散々な出来であった。カワイソス
133 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/16(木) 22:05:34.89 ID:3JsZCxXs
「普通にやっても攻撃魔法になっちゃうんだね…」
「すみません… やっぱり女らしくないですよね…攻撃魔法なんて…」
ケンジの手当をした後落ち込むララミー。故郷では「皆殺しのララミー」と呼ばれ恐れられたそうだ。
「男の人は、私みたいな物騒な女より… 家庭的な女の子の方がいいんでしょ…?」
――その答えに答えかねていると、運よく(?)GOGが怪人出現の知らせを持ってくる。
ケンジが出ようとすると、ララミーも一緒に行く、と言いだした。
人気のない駐車場で粘着するケンジ。
「おうちで変身すればいいのに…」
「見られると色々めんどうだからね…」
…と、ここで気づいた。ララミーはまだ私服姿のままだ。このまま行くのか?
「いえ、今回はちょっと、魔法でやってみようと…」
そしてララミーは呪文を唱え、ステッキが輝いた。
「変身完了・・・・・・・ ? 」 なんとララミーはパンツだけ残して全裸になってしまった!
恥ずかしさに思わずゴキヴリマンをビンタするララミー。ひどい!
やむを得ずゴキヴリマンを後ろ向かせ、結局普通に着替えるララミーだった。
一方、街中で暴れる“宇宙獣”アオイズ、逃げ惑う人々。
アオイズは逃げ遅れた子供に狙いを定め、母親は助けようとするが間に合わんと男に止められる。
「死ね、ガキめ…」
『ひとし〜〜!』
アオイズの拳が振り下ろされる ――寸前、ひとし君はゴキヴリマンに助けられていた!
ゴキヴリマンはひとし君を母親に預け、早く逃げるようにと促した。
『怖かったよー ママー! 二人目の怪人はさらに怖かったよー!』
(オレの事か?(汗))
134 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/16(木) 22:06:06.33 ID:3JsZCxXs
アオイズが悔しがっていると、どこからともなく呪文が聞こえ、魔法がアオイズの体を吹き飛ばした!
「魔法少女ララミー! さあ、かかってらっしゃい怪人さん!」
「もー死んでるって(最近楽だなぁ)」
これにて以上! …と思いきや、GOGが警告を発する。
見ると、アオイズの肉片が集まり徐々に体が再生していく?!
「無駄だ、我が体は…いかなる攻撃も受け付けぬ…」
ならばとゴキヴリパンチを仕掛けるが、パンチは体にめり込んだだけで豆腐みたいに手ごたえが無い!
アオイズはゴキヴリマンを吹き飛ばすと、ゴキヴリマンは無様に地面に突っ伏す。
「くそ… どうしたら…」
{恐らく一つ一つの細胞が独立した怪人なのだ 細胞レベルで倒さねば…}
「そんな… 一つ一つ潰していけっていうのか?」
{“火”でもあれば一気に焼き殺せるかもしれんが…}
…とはいえ、そんな強力な“火”なんてある訳が・・・・・・・・・ いや、あった!!
『ララミー!さっきの…!』
一方、アオイズは自身の能力に自信があるのか、余裕たっぷりで2人の出方をうかがっていた。
「どうした… もう終わりか? 来ぬのならこちらから…」
「ちょっと待って下さい! もう一回だけ…」
「ヌ… そうか」
律儀に待つアオイズ、ぶっつけ本番で挑戦してみるララミー。
「ルラミル… ルラミル… ミララルラ… ラ ラ ミ ー ・ フ ァ イ アー !! 』
135 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/16(木) 22:06:39.64 ID:3JsZCxXs
凄まじい火炎球を発生させるララミー!
油断したアオイズは直撃を受け、熱さにもだえ苦しみながらあっという間に灰になってしまった。
「やった… 今回は君のおかげだな、勝てたのは…
いやホント… たいしたもんだよ… 家庭的な女の子はいくらでもいるけど…
地球を守れる女の子何て、そういるもんじゃないしね…」
ゴキヴリマンが照れ隠ししながらララミーを褒めていると、いつの間にか人々が集まりララミーを取り囲んだ。
「あのー… オレは?」ぽつん。
そしてさっき助けたひとし君までララミーに駆け寄りお礼を言う。
『あのガキ…! てめーを助けたのはこのオレだ!!』
{まあ、いいじゃないかケンジ}
――そんなララミーだったが……… 翌日、またドジで六軒目のバイトをクビになっていた。
でもやっぱり魔法以外はダメなララミーであった。
「結局ふりだしかよ」 <続く>
ララミー、なんという致命的なドジっ子…!
攻撃力だけはゴキヴリマン以上なんだが、このドジが致命的な事にならなきゃいいんだが。
>『怖かったよー ママー! 二人目の怪人はさらに怖かったよー!』
相変わらず報われないなゴキヴリマンwww
>料理の魔法を使ってみれば、これまた野菜が意思を持ち
あれ、なんだっけ、こういうシチュどっかで見たようなw
同じサンデーで…ああなんだっけ?
「待って」と言われて律儀に待つ今回の怪人、なんかビローンぽかったな
ところであらすじ氏、今回はララミー再度魔法で着替えてるぞ
139 :
粗筋戦士A:2012/08/16(木) 23:47:57.12 ID:???
うぉぅ、失礼!
順調にフラグがたってるな…
よかったなケンジ…
142 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/17(金) 21:50:37.14 ID:1bqG8ZVW
BATTLE17:ケンジ、大ピンチ!!
冒頭、久しぶりに登場のビローン軍。
「なんだか久しぶりだな」
「シグマード軍とかちあうとまずいので、作戦行動を控えていたからな…
だが奴らも苦労していると聞くぞ?
なんでも、敵側に強力な術を使う地球女が加わって…手痛い反撃を受けたとか…」
「ふん、いい気味だ」
そんな事を話しているとビローンが現れた。
ビローンは樹帝夢に命じると、樹帝夢は怪人カメラの映像を調べていたと言う。
(怪人カメラとは、怪人の目に内蔵してある装置である)
そして樹帝夢は映像を記録していたビデオテープを再生すると・・・・お約束のエロビデオ。
(あとで借りよう…)←火星
慌てて本物のビデオを再生すると、ケンジの素顔、、そしてゴキヴリマンへ変わる瞬間が映っていた。
『こ… これは…! 地球人がゴキヴリマンにッ!!』
「すると…ゴキヴリマンは、地球人にゴキヴリで衣をつけた奴と言う事ですか?」
「トンカツみたいですな…」
「…まあ、そういう事だ 非常に残念だが…我が軍の怪人では、
もはやゴキヴリマンとまともに戦っても歯が立たん…
だが、正体が地球人とわかれば話は別!! ゴキヴリマンになる前ならば…!』
…その頃、ケンジは職員室で教師に説教を食らっていた。
成績は悪くなる一方、授業も時々いなくなる事についてだ。
「一応言っとくがな… 次の期末がダメだったら…」
143 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/17(金) 21:51:11.44 ID:1bqG8ZVW
「留年?」 思わず声に出してしまう西崎。
頭を抱えて悩むケンジ。考えてみたら戦うようになってから、ろくに勉強していなかったのだ。
『あーもー!オレの人生滅茶苦茶だー!!』
その時、西崎が助け舟を出してくれた。
「あたしでよかったら… 勉強手伝っか?」
同時刻、路上で井戸端会議をする主婦に声をかける者がいた。
「すみません、警察の者です ちょっとお聞きしたいのですが…
こういう少年をこの付近で見かけませんでしたか?」
――ケンジの写真を見せて現れたのは、怪人コップ男!
…ちなみになぜコップなのかというと、刑事を英語にするとコップだからだ。
一瞬怪しむ主婦だが、着ぐるみか何かと勘違いしほのぼの和んでしまった。
一方、図書室で勉強するケンジと西崎。
「ね…ちょっと聞いていい? 5組の…ホラ、なんてったっけ、すごい派手な子…」
「…? ああ、佐々木さん?」
西崎はケンジがその佐々木と付き合っているのか質問し、ケンジは必死に否定する。
帰り道、一緒に帰るケンジと西崎。
西崎はこれからしばらく勉強に付き合ってくれると言ってくれた。
「でも… くどいようだけど、なんでサボったりしてたの?不良になった訳?」
「ま…色々ね…」
「ホントの事言うとね… 結構ね…気にしてたんだよ… 坂上クンの事…」
144 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/17(金) 21:51:56.81 ID:1bqG8ZVW
――その言葉に一瞬目を丸くし驚くケンジ、いいムードだ。
「進級…一緒に進級できるといいね!」
…もしかすると、これは両想いになったのかもしれない!
ケンジはあまりの緊張に、後ろから声をかけられているのに気付かなかった。
「こういう少年を…」
――運悪くバッタリ遭遇してしまったコップ男とケンジ!
「これはこれは… こんなに早く会えるとはな…ゴキヴリマン!』
西崎は逃げる様子もなく、その人は誰と聞いてくる。
ケンジは必死にごまかそうとするが、すでに向こうにはバレている。
「とぼけても無駄だ、貴様、以前同志の前で変身したろう?
我らの見た映像は全て電波で母船に送られ記録されるのだ
こいつはそれをプリントアウトした物… 貴様に間違いない!
見つけたからには… 死んでもらうぞゴキヴリマン…変身される前に!」
コップ男は頭を塀に叩きつけると、自身の頭を凶器へと変えた!
ケンジは悩む。ここで念着すれば西崎にバレる。
かといって他の場所で念着するにしても、西崎を置いていく訳にもいかない…
不安そうになる西崎にケンジは微笑んだ。
「心配ないよ、西崎さん… キミはオレが守る…!」
ケンジはこの時、西崎真奈美から好意らしきものを示された甘えからか…
慣れてくる油断か…“ヒロイズム”に酔っていた…
自分の立場…“ゴキヴリマンとしての”立場を忘れていた…!
(もし見られても… 今の西崎さんなら、きっと…!) 覚悟を決め、念着する!
そして周囲から無数のゴキヴリが現れケンジの体を覆い、ゴキヴリマンとなった!
『ゴキヴリパンチ!』
不覚にも変身前にケンジを抹殺できず、コップ男はあえなく爆死した! 以上!
――そしてゴキヴリマンは驚愕の表情を浮かべた西崎と目が合う。
「ごめん、西崎さん…隠していて… 実はオレ…」
ケンジが一歩歩み寄ると――――……
145 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/17(金) 21:52:31.63 ID:1bqG8ZVW
『ち… 近寄らないで!!』
西崎は全力でケンジを拒否し、信じらんないとその場から逃げ出してしまった!
後には、激しくショックを受け立ちつくすゴキヴリマン…。
{すまんケンジ…あそこまで怪人の接近を許したのは私の手落ちだ… ビローンの奴らは臭いが弱くてな…
だがなぜあのメスの前で念着を…? こうなる事は目に見えていただろう…?}
「…夢を見ちゃったんだ… ひょっとしたらわかってくれるんじゃないかってね…
でも…思い出したよ… オレはゴキヴリマン…
湿気と生ごみ…冷蔵庫の裏がよく似合う… 薄汚い…ゴキヴリマンだ!!』
思わず塀を殴り壊すゴキヴリマン、そして気が付くと周囲には野次馬が群がっていた。
するとケンジは何を思ったか、人前で念着解除してしまった。
{ケ、ケンジ…いいのか? 見られるぞ!?}
「いいのさ… もう…どうなったって…」
―翌日―
ケンジは高校を中退し、クラスはゴキヴリマンの正体がケンジだと言う事で持ちきりになっていた。
そして夕方、ケンジは橋の上で茫然と夕日を見つめていた。
(そう… うすうすは感じていたんだ…認めたくなかっただけ…)
ふと、気づくと(本物の)刑事がケンジに声をかけていた。
「…坂上ケンジくんだね?」
――ケンジはごまかしもせず、素直にハイ、と答えるのだった。
(もう… 戻れないんだ… あちら側の世界には…)
<続く>
まさかの急展開だな……
これはあれか、広沢、ララミーと自分がゴキヴリマンだと知っていても人間関係が
継続している相手が周囲に増えたせいだろうか
それにしてもひどいな西崎、一日でどれだけ広めたんだよ
ばれた… しかも西崎に完璧嫌われたし報われなさすぎる…
西崎がこの作品のヒロインだと思ってたのに見損なったよ
>>146 西崎が広めた可能性もあるけど、念着解除した時の野次馬から噂が広まったと思いたい
まさかいきなりこんな鬱展開が待っていようとは…
しかもよりにもよってビローン達に…すげえショックだ
しかし警察は一体何の用事なんだ
まさか逮捕ってことはないだろうけど…怪人と勘違いされてるしなぁ…
でも、あれでしょ?今までの被害とか全部ゴキヴリ怪人の仕業扱いなわけだから、
正体バレすれば確保はされるんでないかな
ララミーがあの場に居合わせてくれたらよかったのにな……別の問題は発生しそうだが
今回はきついなー…普通ならあこがれの人に正体をばらしたら好きになってくれる展開なのに。
やはりゴキヴリマンは世間にとってはヒーローでなくてただのゴキブリ怪人なのかな。
最終回では報われて欲しいな…
ビローン軍にばれたんなら、シグマード軍にばれるのも時間の問題だな。
ビローン軍はギャグ補正が効いてるからまだなんとかなるかもしれんが、
シグマード軍はガチでやばい事になりそうだ・・・
152 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/18(土) 22:19:55.38 ID:9XZOipj7
BATTLE18:超ヒーロー企画、誕生!?
冒頭、街中に現れた宇宙獣・ザムザル、そしてシグマード軍戦闘員!
TV局がその様子を中継していると突如勇ましく待ったがかかる!
『そこまでだ、怪人め!』
現れたのは機甲特捜バルゼリオン、魔法少女ララミー、天然戦士ゴキヴリマン!
『三人揃って… スーパーヒーローズ!!』
《現れました!あれが今話題の“スーパーヒーローズ”です!
今日も危険を顧みず、たくさんのファンが応援に来ています》
アナウンサー(以下「アナ」)は応援にインタビューすると、オタクっぽい男はララミー、
子供からはバルゼリオンを応援していると聞いた。 …が、ゴキヴリマンの応援者は無し。ゼロ。
《…まあ、わかるような気もします》
《さて、改めて紹介を… 機甲特捜バルゼリオン!正義を愛する鋼鉄の戦士です!
魔法少女ララミー!魔法の国から来た魔女です!
そのかわいさとはうらはらに、強力な魔法を操ります!》
紹介と共にバルゼリオン、ララミーが敵を撃破するシーンが映し出される …が。
《そしてゴキヴリマン、脇役です。あと2・3回で死んで、新しいヒーローが来ると私は見ています》
(なんか怨みでもあんのか、こいつ?)
…あまりの扱いに思わず心の中でツッコミを入れるゴキヴリマン。
直後、ザムザルがゴキヴリマンに飛びかかるが、ソヲドの一撃で倒されてしまった! 以上!
『皆さん、もう安心です! 怪人は、我らスーパーヒーローズが・・・・・・』
直後、ゴキヴリマンを押しのけファンの人々がバルゼリオンとララミーに駆け寄った!
サインや握手を求められる中、ゴキヴリマンは一人寂しく涙目になるのであった…(つω;`)
153 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/18(土) 22:20:28.63 ID:9XZOipj7
《さて、ここでスーパーヒーローズの所属事務所、
“超ヒーロー企画”社長、佐々木恭子氏にお話を伺ってみましょう どのような目的で会社を?》
「もちろん… 地球の平和に貢献する為ですわ
もはや現在の怪人問題は警察だけには任せておけません…
市民の平和な暮らしを守る為…スーパーヒーローズは戦い続けます!》
事務所にてその放送を見て渋るケンジ。
「ちぇ…よく言うよ ホントは金儲けの事しか考えてないくせに…」
「なんか言った? ――そーいや、この収録の後ディレクターから文句言われたのよ
フィニッシュは他の二人が決めるはずだったでしょ? だめよ、一人で倒しちゃ!」
――とはいえ、急に襲ってきたから反射的に倒してしまったのだ。
「実戦なんだから、そう台本通りには…」
「そこを何とかするのがプロでしょ?
視聴者はララミーとバルゼリオンを見たがってんのよ、あんたじゃなくて!」
(この…!(怒))
ケンジは青筋を浮かべながらもこらえた。ちなみに現在、事務所には2人だけ。
ララミーはグラビア撮影、広沢はヒーローショーの打ち合わせだそうだ。
「超ヒーロー企画」…
佐々木恭子が「本物のヒーロー」を売りに設立したタレント事務所である
相次ぐ怪人事件に対する市民の不安か…
消費者の作り物でない本物を求める傾向か…
その理由は定かではないが、この目論見は的中した。
ララミーは若者たちの心をつかみ、あっという間にトップアイドルへ…
TV・グラビア・写真集など、様々な分野で活躍し
――バルゼリオンは子供達の圧倒的な支持を受け…
日曜朝放映の主演番組“機甲特捜バルゼリオン”は、
30%というこの時間帯では驚異的な視聴率を記録…
154 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/18(土) 22:21:01.28 ID:9XZOipj7
――そしてゴキヴリマンは……… 事務所の雑用係となっていた。
「なんだ、この差は?」
「人気の差よ、くやしけりゃ売れる事ね
大体あんたは会社の収益にはなんら貢献してないんだから
怪人倒しても一文にもならないし… 他の2人がヒマな間に稼いでくれるから、
あんたも給料もらえるって事忘れないでね!」
…と、その時電話から怪人出現の連絡を聞いた佐々木はケンジに出動命令を下した。
「ほら、お仕事よ!すぐに現場に向かって!他の2人も向かわせるから…」
――だが、イラついたケンジは現場に向かわず、喫茶店でサボっていた。
{いいのかケンジ、行かなくて?}
「別に急ぐこたぁないよ、誰も俺なんか待ってないんだから… もーちょい休んでこ」
一方、現場に到着したララミーとバルゼリオンは宇宙獣ギランドと対峙していた。
ララミーはバルゼリオンにケンジが来るまで待った方がいいと提案する。
『あんな奴一発さ!行くぜ!』
勇ましく向かっていくが、逆に一発でノされてしまった。
やむなくララミーは呪文の詠唱を始めるが、ギランドはその隙を与えず襲い掛かる!
ギランドの一撃がララミーに直撃する瞬間―――― ようやくゴキヴリマンが駆けつけた!
「ご、ごめん、遅れて…」
ギランドは猛攻を仕掛けるが、ゴキヴリマンは驚異のスピードで回避しまくる。
かろうじてギランドがゴキヴリマンの体を両断した ――が、これは分身だった!
『ゴキヴリダイヴ!』
必殺の一撃を受けギランドは爆死した! 以上!
155 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/18(土) 22:21:32.63 ID:9XZOipj7
……その後、事務所に帰ったケンジは佐々木に大目玉喰らっていた。
『この大バカ!他の2人に何かあったらどーすんの!!あんた責任取れんの!?』
「だ…だって… あんなに苦戦してるとは思わなくて…」
『2人共、あんたと違ってスケジュールいっぱいで疲れてんのよ! 減棒3か月!!』
かなり厳しい罰則に涙目になるケンジであった。
「あーは言ったものの… ホントは、ゴキヴリマンの強さあっての超ヒーロー企画なのよね…
バルゼリオンは問題外だし… ララミーも、1人じゃちょっと…
まあ、ケンちは気づいてないみたいだし…気づかせないようにするのが経営ってもんよ
その方が安く使えるしね…」
一方、ケンジは街中でティッシュ配りをしていた。
「よろしくお願いしまーす、超ヒーロー企画でーす(なーんか納得いかねーなぁ…)」
こうしてスーパーヒーローズは今日も働く… 地球の平和のために!(?)
<続く>
なんかもう、不幸のどん底だな……人生踏み外してブラック企業で搾取って
いっそ、妥当な給料払うまで佐々木念着寸前継続、をかましてみてはどうだろう
前回から今回まで一体どんな流れになったんだ…
佐々木が恐喝してケンジを低賃金でこき使うのは想像できるが、前回ラストの警察は一体何したというんだ?
佐々木悪女だとは思ってたが、こんな事になるとはな…ケンジ報われなさすぎ。
あといくらギャグとはいえ、今回ばかりはアナウンサーの解説に腹が立った
佐々木に天罰が下る事を切に願うが…このジャンル(ギャグ)じゃ佐々木の死はムリだろうな
いや、わからんぞ?
シグマード軍登場でシリアスな雰囲気になってから、台詞だけとはいえ明確な死者が出ているじゃないか
160 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/19(日) 23:05:19.98 ID:mUiOANOr
BATTLE19:H-1グランプリ開幕!
冒頭、宇宙獣ガルボジ&戦闘員と対峙するスーパーヒーローズ。
『よし、行くぞみんな!』
『待て!』
突如役者がそろっている所に待ったがかかり、声の方向を見ると…別のヒーローが現れた!?
『私の名は…ワンダフルマン! LV420星雲から地球を守る為にやってきた!怪人は私が倒す!』
「ノー! それは私の仕事よ! 地球の平和を乱す者は、このビューティーリサが…許さないヨ!』
さらに戦隊風の『協力団体ニサンガーY』、レトロ風な『惑星仮面』まで現れ乱闘を始めた!
ガルボジはこれではかなわん、と撤退したのが救いなのか…。
事務所でTVを見ていると、他のヒーローが色々なCMに出ていた。
ヒーローが増え、仕事が減ったと愚痴る広沢、対して休みがもらえて嬉しそうなララミー。
そんな中、怒り心頭の佐々木が部屋に入ってきた。
「まったく大打撃よ!スーパーヒーローズが売れたからね…
スーパーヒーローが儲かるって気づいた企業が、一斉に参入してきたのよ」
「なるほど… しかしこう商売敵が増えるときついね…」
だが、対抗策が無いわけではなかった。
佐々木は持っていたポスターを広げると、そこには“H-1グランプリ”と書かれていた。
つまり、ヒーロー同士の異種格闘技戦と言う事だ。これには理由がある。
「考えてみてよ、怪人とまともに戦えるような本物のヒーローがそこらに転がっていると思う?
まあ…大手の企業が関わってる奴ならわからないけど…
まず大半は形だけのヒーローだと思うわ…」
広「許せねぇな、実力もねぇくせにカッコだけでヒーロー気取りでいやがるのか」 …お前が言うな。
161 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/19(日) 23:05:51.43 ID:mUiOANOr
『そう… ヒーローは強くなくちゃ意味が無い…!
この大会で本物のヒーローはスーパーヒーローズだけって事を世間に証明してやるのよ!!』
だがケンジは見抜いた。結局佐々木の目的は商売だと言う事を。
佐々木は2人に出場申込書を渡し、ケンジに別の用事を言いつけた。
それからしばらくした後、ケンジは街中にポスターを貼っていた。人使いの荒い!
するとGOGがこの大会に出場するのかと聞いてきた。
「まあ… 多分そういう事になると思うけど…」
{言っておくが…“念着”はさせんぞ}
――その言葉にケンジの動きが止まる。どういう事だ!?
{ゴキヴリマンの力は、あくまで地球の平和を守る為のもの…その為ならいくらでも力は貸そう…
だがこれは単なる人間同士の利権の奪い合いだ、こんな下らん事に協力する義理は無い}
「そ、それは分かるけど… これはこれでゴキヴリマンの力を宣伝するいいチャンスじゃないか
少しはファンがつくかも…?」
{勘違いするな、我々にとってゴキヴリマンが人間に好かれようが、嫌われようがどうでもいい事
出るなとは言わん… ただそういう下らん事は人間同士だけでやれ、我々は一切関知せん}
――まさかの事態にケンジはただ青くなるだけだった…。
数日後、ケンジはグランプリのCMを見ていた。
佐々木曰く、出場者もかなり増え、前売り券の売れ行きも好調だそうだ。
そんな中、ケンジは恐る恐る口を開いた。
「あのさ… 今回もやっぱオレはあんまり目立たない方がいいんだろ? さっさと負けても…」
「何言ってんの!これはうちの名誉をかけた戦いよ!
どんなに黒字でも、うちの誰かが優勝しなくちゃ興業的には失敗なのよ!」
「だから、他の2人が…」
162 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/19(日) 23:06:24.30 ID:mUiOANOr
「でも、バルゼリオンはムリでしょ?
ララミーも女の子だし…あんまり強さをアピールしすぎてもね…
とにかくあの2人にはムリさせたくないのよ、ケガされても困るし…
よーするに、あんたに優勝してもらわなきゃ困るのよ
大丈夫よ、まともなヒーローなんかほとんどいないから、楽勝楽勝!」
――本格的にヤバくなったケンジは、仮病を使って辞退しようとするが、佐々木は書類をちらつかせた。
「ねえ、ケンち… これ、なんだか覚えてる? 実はこれ、ケンちのだけ特別でね…
出場規則第20条にこうあるわ
“ゴキヴリマンこと坂上ケンジが出場拒否・試合放棄・敗北の場合……
今大会の開催費用全額を超ヒーロー企画に 賠 償 しなくてはならない”」
――なんと恐ろしい女だ!しかも書類には署名・ハンコもあるので法的にも有効だ!
「もう億までいってんじゃないかなー、開催費… 誰かさんの給料じゃ一生かかっても払いきれるかどうか…
そーいやケンち、何か言いたそーだったね… なぁに?」
悪魔の微笑みを浮かべる佐々木に、ケンジはもはや何でもないと答えるしかなかった。
―そして大会当日、会場・失楽園ホール―
ポスターを見る変わった姿の男がいた。
「フン… 今度こそ決着をと思って来てみれば…下らぬ事を… だが…これも一興か…」
その頃、ケンジは自宅で逃げ出す準備をしていた。
{ケンジ…本当に逃げるのか?}
『誰のせいだと思ってんだ!お前が協力してくれないから…!』
――直後、GOGが怪人の匂いを察知し、ケンジは粘着する。
そして駆けつけた場所は……グランプリ会場だった。
{しかしこの匂い…確か以前にも…}
『ちょっとケンち! 何やってたのよ、もうすぐ始まるとこよ!ほら来なさい!!』
突如現れた佐々木に強引に手を引かれ、控室に入るゴキヴリマン。
163 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/19(日) 23:06:55.45 ID:mUiOANOr
「久しぶりだな、ゴキヴリマン…」
声をかけてきたのは―――― なんと親衛隊長・バヌエルだった!! 何で奴がここに!?
佐々木曰く、飛び入り参加だそうだ。衣装も気合が入っているし、特別に許可したのだとか。
(冗談じゃない… こんな奴を出場させたら…死人が出るぞ…!)
ゴキヴリマンはバヌエルの正体を佐々木に言おうとするが、佐々木は呼び出しを受け出て行ってしまった。
『ちょ、ちょっと!一つだけ! あいつの対戦相手は…!?』
「急いでんのに、もー… ああ…広沢くん、バルゼリオンよ」
――何と言う事だ。よりによって最弱の仲間である広沢だとは!
……一方、バルゼリオンはというと…
「フ…腕が鳴るぜ」 ――カッコつけようと、ガンスピンをして収納に失敗していた。
<続く>
広沢死んだな…
しかし佐々木は本当にクズ女すぎる…
こいつが死ねばいいのに
佐々木がクズなのは前からだが、GOGもケンジを利用することしか考えてない気がするんだよな
ケンジ自身のストレス(怪人扱いされる、搾取される)とか健康状態(貧乏生活)とかはゴキヴリマン
自身の強さに影響しないから問題ない、核としてのケンジがいればいい、ってことなんだろうか……
だとすれば、ビローンが例えてた「トンカツ」というより「串カツ」な感じだな
まさかサンデーでジャンプ名物のトーナメント拝む事になるとはな…しかもヒーロー物で。
佐々木が金の亡者なのは分かり切ってるが、ケンジが断るのを見越して
出場規則第20条を設けるあたり、こいつは本当に腹黒いな…ますます嫌いになった!
>>164 広沢死亡→「広沢の事かー!」でゴキブリマンパワーアップと見た!
バルバスターがバヌエルにかろうじて一撃与える
↓
いずれゴキヴリマンと対戦する時、その傷が元で大きなチャンスを与える
こういう展開も考えられるが… 正直、広沢の腕じゃバルバスターをかすらせる事すらできないだろうな
168 :
粗筋戦士A 1/3:2012/08/20(月) 21:52:58.25 ID:rvGKIq7U
BATTLE20:バルゼリオンの危機!
――ついに開催されたH-1グランプリ。
実況はSKDアナウンサー・表口直基氏、解説はヒーロー評論家の広尾拓氏。
試合形式は15分1ラウンドの予選3R、本選6Rでルールはただ一つ、「ヒーローらしく戦う事」。
これらは(ヒーローのお面を被った)審判団に判定され、ヒーローらしくない行いは減点になるそうだ。
一方、カメラが控室に切り替わると、女子アナは人気・実力No1のバルゼリオンにインタビューしようとしていた。
しかし、その背後ではゴキヴリマンがバヌエルに睨みを利かせている…。
「すると… このバヌエルが参加するのが気に入らんと言うのか?」
『お前の目的はオレだろう! 勝負師たけりゃ今すぐ相手になってやる!他の人間を巻き込むな!』
「これは驚いた… 地球人は意外と物騒な人種だな…
我々は全面戦争という愚を避け、公式の場での我が軍と地球人の代表対決という形を取りたいだけだ
その方がはるかに平和的だからな…
だからこそ私は宇宙人でありながら、地球人のルールにあえて従っている…
なのに地球側の貴様がそれを破ろうと言うのか?
我々は構わんが…ならばおとなしくする事もない、直ちに破壊活動に移るまでの事…
…言っておくが、私の力ならここにいる人間など5分で片付くぞ…?」
バヌエルの言葉に反論できず黙り込むゴキヴリマン。
「バヌエル様、何をもめておいでで? もしや…そやつが噂のゴキヴリマンですかな…?」
声のした方に目を移すと、バヌエルの後方に3匹の部下が控えていた。
宇宙獣アブゾノ・宇宙獣ガタマン・戦闘員A…いずれも精鋭の部下でこいつらも大会に参加するのだ。
ガタマンが暴れ出そうとするのをバヌエルは制し、ゴキヴリマンに向き直る。
「話はここまでだ、ベストな状態で戦いたいからな… 貴様もコンディションを整えておけ
私は貴様と戦うためにこの大会に出ている… 貴様が私と当たる前に負けたりすれば…人間共は皆殺しだ」
そう言ってバヌエル達は控室を後にした。
ゴキヴリマンはおもむろにフェイスオープンするとGOGに話しかける。
「こうなったら… 大会に参加して奴らと戦うしかない…いいなゴールド!」
GOGも、相手が怪人ではやむを得ないと力を貸してくれる事になった。
169 :
粗筋戦士A 2/3:2012/08/20(月) 21:53:29.60 ID:rvGKIq7U
一方、会場内ではOPセレモニーとしてララミーが新曲を披露し終わった所だった。
それと同時に、通路ではケンジは広沢に棄権しろと説得していた。
「棄権しろ? 寝ぼけてんのか、お前?」
ケンジは向こうにいるバヌエルを指刺し、対戦相手が奴だと教えるが…広沢は覚えていなかった。
「とにかく…あいつはヤバいんだ!今回は助けに入る訳にもいかない…だから棄権してくれ!」
「…ちょっと待てよ、まるでオレが負けるような言い方だな
いいか…オレは絶対に負けねぇ!だから棄権する必要もねぇ!
今日はオレのファンの子供達がたくさん来ている…あいつらの前でカッコ悪いとこ見せられねーし…
それに何よりも…」
「…ひょっとして…?」
「そう…オレは… ヒ ー ロ ー だ か ら だ ッ !! 』
「…だめだこりゃ…」
一方、バヌエルはなぜこの大会に参加しているのかを部下に説明していた。
「私の調査では、今の地球は情報網が非常に発達している…
この大会もTVという情報機器で、多くの地球人が見ているだろう…
そして自分の見ていない所での100人の死よえい… TVに映るたった一人の死の方を遥かに恐れる…
地球人とはそういう性質の生き物らしい…」
「…つまり、同じ殺すならTVの前の方が効率がいいという訳ですか…」
そしてついに予選が開始されようとする時、ケンジは佐々木にバヌエルの事を話していた。
「怪人?あのバヌエルって人? ……だから?」
「いや、だからじゃなくて…」
「怪人なら倒しちゃえばいいじゃん、ケンち、そーいうの得意でしょ?」
『戦うのがオレだけならいいけど…奴らは他の人とも当たるんだ!
特に広沢と…バルゼリオンと当たるバヌエルやヤバすぎる!放っておいたらあいつの命に係わるんだ!!』
しかし、守銭奴である佐々木は考えすぎよ、と何も手を打たない。
…いや、もうここまで来た以上、どうしようもないのが正解だ。
170 :
粗筋戦士A 3/3:2012/08/20(月) 21:54:03.66 ID:rvGKIq7U
「…分かったよ、でもこれだけは言っとく… あいつがヤバくなったら…オレは助けに入る!」
『ちょっと、何言ってんのよ!そんな事したら失格よ! そしたらあんた…開催費弁償する事になるのよ!?』
「広沢はバカだけど… 足手まといでしかなかったけど…
ヒーローとしちゃ、最初の仲間なんだ… 大事な仲間なんだ!」
ケンジはそう吐き捨てるように言い残し、その場を後にした。
一緒にいたララミーもこんな事は珍しいと言い、鈍い佐々木も本当にヤバいのかと思い始めた。
一回戦の選手入場。バルゼリオンの登場と共に会場の子供達の声援がひときわ大きくなる。
そして対戦相手のバヌエルが試合ステージに現れ、セコンドのケンジは慎重に行けとアドバイスする。
試合開始のゴングが鳴ると同時にバルゼリオンは猛ダッシュ、拳を振りかぶる ――が。
バヌエルが剣を鞘に納めると同時に、バルゼリオンの腹部から大流血を起こす。
「おい… 何だよこれ… おかしいな…」
直後、バルゼリオンは膝をつき崩れ落ち倒れ付した……。
後には、ケンジの悲痛な叫びが会場にこだました――――……。
<続く>
相変わらず安定してクズだな佐々木
ビローン怪人としか関わってないから「あんなもんだろう」と思ってしまった点が……
あってもやっぱりダメだわ、こいつ
ヒーロー物に戦闘員が出るのはお約束なんだが、いやにマッチョだな。しかもただのAって記号じゃん!
そして広沢…何の役にも立たなかったけど、君の雄姿はしばらくの間は忘れない!
あと佐々木死ね
173 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/21(火) 21:58:50.12 ID:pwaaJ/v2
BATTLE21:ブーイングの嵐!!
冒頭、病院に緊急搬送される広沢。
そして会場ではまさかのバルゼリオン敗北にざわめいていた。
表口アナの発表では、広沢はかなり危険な状態だそうだ…。
「どうなんでしょう、広尾さん…」
「確かにヒーローは相手を倒してなんぼですが… 観客の皆さんも混乱しているようです
私どもも含めてですが…」
一方、控室では病院からの連絡を受けた佐々木が青ざめていた。
「広沢くん…結構ヤバい状況みたい」
「…結局… 奴らを一番甘く見ていたのは… 何の事は無い、“オレ”だったんだ
こんな事になるなら… 殴り倒してでも…やめさせるべきだった…! オレのせいだ…!」
自分のふがいなさに思わず壁を殴りつけてしまうケンジ。
そんなケンジに自分を責めてはだめだとララミーは声をかけるが…
「超ヒーロー企画もどうなるわかんないわね… 稼ぎ頭の広沢くんがこれじゃ…」
思わずため息をつく佐々木に、ついにケンジの怒りが爆発した!
『バカ野郎!! こんな事になって…まだ金か!! 血も涙もないのか、お前は!!』
「わ… 悪かったわよ… ごめん…」
同時刻、会場では第二試合が始まっていたのだが……アブゾノが虹色仮面の肩から胸を“かじって”いた!
ヒーローらしくない戦いに審判は待ったをかけるが、虹色仮面はピクリとも動かない。
やむを得ず主審は試合続行と判断、アブゾノの勝利が決まった。
その試合を観客席から見ていた佐々木達に役員が駆け寄ってきた。
なんでも、これまでの試合を見て恐れをなしたヒーロー56名の内、40名近くが棄権したと言うのだ。
その為、予選を中止し、対戦カードを組み直して残った選手で本選から再戦と言う事になった。
174 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/21(火) 21:59:31.59 ID:pwaaJ/v2
―控室―
「ムリもないわよ、あんな試合見ちゃね…」
「でもまだ続けるんですか?もう中止した方が…」
しかしそれをケンジが止める。中止したら奴らがおとなしくなる理由も消え、被害が拡大する。
「新しいカードだと、ケンち、いきなり一回戦だけど… 大丈夫?」
「オレさ… 正直言って今まで好きで戦ってたわけじゃないんだ
ゴールドが戦えって言うから仕方なく… でも…今は違う… 今は…
奴はオレが倒す…! 広沢のためにも…!」
ケンジはフェイスクローズさせ、気合を入れて戦闘態勢に入った。
新しくカードが組み直された本選一回戦第一試合。
会場に現れたゴキヴリマンだが、案の定観客の反応はイマイチだった。
そして対する相手は…「協力団体ニサンガーY」という相手だった。
(なんだ、怪人じゃないのか… だからって負けてやる訳にはいかないけど)
そんな事を考えていると、会場にカラフルな6人がゾロゾロと現れた。
『ニサンガーレッド風!』 『ブルー気味!』 『グリーン的!』
『ホワイト気分!』 『イエロー寸前!』 『ピンクってカンジ?』
『6人揃って・・・・・・ 協力団体ニサンガーY!!』
『ちょっと待った!なんだよあの人数!反則じゃないのか!?』
さすがにこれは分が悪すぎるのでゴキヴリマンは審判に抗議するが、逆に指摘されてしまう。
「それを言うならキミのカッコも反則だよ、ヒーローらしくない事子の上ない」 ンな無茶な。
…納得いかないままゴングが鳴り、第一試合が始まった。
ちなみにセコンドのララミーも6人がかりはずるいとボヤくが、ケンジの相手ではないと喜ぶ。
175 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/21(火) 22:00:03.86 ID:pwaaJ/v2
一方、ニサンガーYは個別攻撃を仕掛けるが、所詮は似非ヒーロー、てんで弱い!
攻撃は遅い、パンチを食らっても逆に向こうの手が晴れる程弱く、ケンジは少々気の毒に感じていた。
ならばとニサンガンを発射するが、これまたゴキヴリダッシュで軽く避けられてしまう。
{いいかケンジ!奴らの力はキミが10なら一人1〜2…
飛び道具も撃つ前にいちいち言ってくれるから問題ない、一人ずつ倒していけばはっきり言って楽勝だ}
「よし…じゃあ反撃と行くか…」
{相手は怪人じゃない、手加減してやれよ}
いざゴキヴリマンが動こうとした時、観客席からブーイングが聞こえてきた。
『避けるなゴキヴリ!』 『怪人は怪人らしくやられろ!』
――その状態に佐々木は「まずいわね…」と呟いた。
そしてニサンガーYは切り札の“ニサンガーキャノン”(のパーツ)を持ちだしてきた。
ガチャ ガチャ ガシャ ジャキ 「おいおい、それはそこじゃないよ」
思わず何やってんだ、とツッコミを入れるゴキヴリマンだが、今は絶好のチャンス!
ゴキヴリダッシュでニサンガーYに突っ込む ……が、審判に止められる?!
「彼らは必殺技の準備中だ、それを妨害するのはヒーローらしくない…減点2!」
そんなムチャクチャな、と反論するがこれまた審判にさからったせいで減点2されてしまう。
そうこうしている内にニサンガーキャノンが完成、発射された!
『やった!跡形もなくふっとんだぜ!』
「そりゃ大変」
くすぶる爆煙を見てニサンガーYは喜ぶが、ゴキヴリマンはいつの間にかニサンガーYの後ろにいた。
しかし、またしても審判から待ったがかかる。
『ヒーローの必殺技をかわすのは怪人らしくない!減点2!!』
『なんだそりゃ!いくらなんでも…第一オレは怪人じゃ…!』
反論したせいでまたしても減点2され、大きくポイントを離されてしまった!
観客もさらにブーイングがヒートアップ、ゴキヴリマンはまさに四面楚歌になってしまった。
176 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/21(火) 22:00:35.12 ID:pwaaJ/v2
一方、この試合を見ていたララミーと佐々木。
「しゃ… 社長…」
「ある程度予想はしてたけど、ここまでひどいとはね… この試合、ヤバいかも…
ヒーローとゴキヴリマンじゃ、観客や信販はどうしてもヒーロー側についてしまう…
ゴキヴリマンに限っては、怪人よりもヒーローの方が強敵なのよ…」
「強敵って、そんな…… 人気と実力は別でしょ?強さで言ったら…」
「もちろんゴキヴリマンの方が上だけど… ただ…
“中身”のケンちは… これだけのプレッシャーの中で…実力を出し切れるかどうか…?」
――佐々木が危惧した通り、ケンジはブーイングに強大なプレッシャーを感じていた。
<続く>
七色仮面とか、他の棄権したヒーローも広沢と同類の着ぐるみさんだったのかね?
それにしても、周囲の反応を予想してなお、優勝しなかったら経費押しつけなのか
やはり佐々木はクズだな
ニサンガーYのヘルメットってガンダムのMSじゃないかw
とりあえず広沢は危険な状態だが、助かって何よりだ。
>>177 ほとんどそうじゃなかろうか?
棄権しなかった奴は中身が武術の心得があるとか?
こいつらバヌエルの実力とか見ておいてよく参加できるなこの程度で
まぁ広沢みたいな馬鹿なやつらなんだろうけど
181 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/22(水) 22:27:43.31 ID:VaHcw8p2
BATTLE22:嫌われ者に徹して…!!
冒頭、プレッシャーで戦意喪失したゴキヴリマンをボコるニサンガーY。
『一人の力は小さいけれど…』 『みんなの力を一つにすれば』 『オレ達無敵さ!』
『てなわけで、ニサンガーインパクト!』 『ニサンガーバタフライ!』
観客はやっちまえと大興奮するが、ララミーはつぶやいた。
「ただのいじめじゃ…」
そうこうしている内に時間切れとなり、第3Rが終了する。
セコンド席に戻ったゴキヴリマンにララミーが声をかける。
「どうしたんですか、ケンジさん…やられっぱなしじゃないですか…」
{外骨格のパワーも落ちている…集中力が低下している証拠だ!}
…しかし、このままでは実力負けしなくても判定負けになってしまう。
「広沢くんの…かたきを討つんじゃなかったの?」
「わかってる… わかってるけど…」 今のケンジは頭を悩ませるしかできなかった。
セコンドアウトのアナウンスが入り、佐々木は1つだけ忠告する。
「あんたさ…何かカン違いしてない?
扱いが悪いから…好かれないからで落ち込むのって…とんでもない思い上がりよ?
あんたはゴキヴリなんだから嫌われて当然なの! その辺をよくわきまえてね、ほらゴングよ」
――こうして、第4Rが始まった。
『ニサンガーホールド&ストライク!!』
やっぱりどう見てもイジメな合体攻撃を受けるゴキヴリマン、心配するララミー。
「社長があんな事言うから… ケンジさん、ただでさえ落ち込んでるのに… もうちょっと励ましてあげても!」
「あたし、励ましたつもりだったんだけど」
「…あれでですか?」
182 :
粗筋戦士A 2/3:2012/08/22(水) 22:28:33.80 ID:VaHcw8p2
ついに倒れ付すゴキヴリマン。
(嫌われて当然か… 言われてみりゃその通りだけど…
それにしてももうちょっとなぐさめてくれてもいいじゃないか…
別にオレは好きでゴキヴリマンになった訳じゃないのに…
地球の事なんてどうでもよかったのに… 無理矢理怪人と戦わされて…
学校まで辞める羽目になって… 今度は安月給でこき使われて…
なのに… なのに… なのに誰も… ちくしょう…なんかハラ立ってきたぞ…
いい加減、いい加減オレは… オレは……!)
ついに我慢の限界に達したケンジは立ち上がると、アレをやるぞとGOGに合図する。
「クロ・チャバネ・トビーロ・オー… ワモン・コワモン(同志よ集え)!!』
ゴキヴリマンが何かの呪文を唱えると・・・・・・ 会場から無数のゴキヴリが現れ大パニックになった!!
ゴキヴリはゴキヴリマンの周囲に集まると、組みあがってゴキヴリマンの姿へと変わっていく…。
「目には目を、歯には歯を… 6人には6人を! ゴキヴリ1TO30!!(1匹いれば30匹)」
ゴキヴリ1TO30(ワントゥーサーティー)…ようするに分身の術!
今のケンジでは6・7人が限界だが、熟練すれば最大30人まで分身可能だ!
その技にインチキだと叫ぶニサンガーY。お前らに人の事言えるのかと。
6人のゴキヴリマンは大ジャンプすると、ゴキヴリダイヴズ(複数形)で6人まとめて吹き飛ばした! 以上!!(×6)
ニサンガーYが戦闘続行不能と判断した審判は、ゴキヴリマンを勝者と見なし会場は大ブーイングに包まれた。
セコンド席に戻ったケンジは佐々木に激励を受けていた。
『やったじゃない!あんな技あったのね!』
「密かに練習してたんだ、事務所の掃除とか…ティッシュ配りとかしながらね」
…言われてみれば、以前佐々木はそんな光景を見ていたのを思い出した。
ちなみにティッシュ配りの時は誰も受け取ってくれなかったそうで。
「…しかし、客前でやるにはツラい技ねぇ…」
試合が終わった今でもブーイングは鳴りやまず、ゴキヴリマン目がけて物が飛んでくる始末だ。
「いいんだよ、もう… こうなったらとことんまで嫌われてやるさ」
「へぇ…ふっきれたみたいじゃない、どうしたの?」
183 :
粗筋戦士A 3/3:2012/08/22(水) 22:29:06.98 ID:VaHcw8p2
「いや、なんかハラ立ってきちゃって… でもなんでだろ…」
その時ゴキヴリマンは思い出した。試合開始前に佐々木に言われた事を。
その事で一喝してやろうかと思ったが、考え直して怒るのをやめた。
「…あー… でもなー… まあ、結果的にはなぁ… まぁ、社長のおかげってとこかな…」
――直後、空き缶がゴキヴリマンの頭にスコンと当たる。観客はまだ怒っていた。
(勢いとはいえ、ちょっとやりすぎたかな…)
冷静になってみると、ちょっと不安になってきたケンジだった
<続く>
佐々木のくせにヒロインみたいな役回りしやがって…
だがまだ佐々木は許せない
本来、そこはララミーが応援すべきなんだよな
……でも、仕事続けて日本文化になじんでる内にゴキヴリマンが気持ち悪いもの、って
概念も持っちゃってるみたいorz
佐々木のクズぶりは安定してて逆に納得しちゃったよ
>>179 ニサンガーの一人がゴキヴリマンの1/10〜1/5位の力がある、ってことは
何らかの強化改造なりパワードスーツなりあるのかもね。
ビローンやシグマードの怪人がゴキヴリマンとどの程度の強さなのかは知らないが、
ザコ怪人となら渡り合えるくらいの連中が残ったのかもしれん
あ、今気付いた
ニサンガーがありならバルゼリオン、ララミー、ゴキヴリマンの3人でチーム組ませれば
それですんだんでないかな
さすがにゴキブリ、魔法少女、メタルヒーローの3人で一つチームとか言うのは無理があるだろ
共通点が何もないし、広沢は瀕死だし…
それに個々としてもう登録済ませちゃってるしな
189 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/23(木) 21:55:29.72 ID:immVZeOc
BATTLE23:もう負けられない!?
H-1グランプリ、途中経過……
・戦闘員A(シグマード軍)VS惑星仮面(イヌプロ社) 1R、1分50秒 勝者、戦闘員A
・アブゾノ(シグマード軍)VS少年ロケット(株式会社ロンメ) 1R、32秒 勝者、アブゾノ
・アイアンロボ(モッコス技研)VSミソシルマン(猫肉フーズ) 1R、2分32秒 勝者、アイアンロボ
―控室―
この試合結果を順当と考える佐々木。やはり怪人は強い…。
と、その隣ではララミーが早口言葉で呪文の練習をしていた。
次のララミーの試合は怪人じゃないからそんなに気負う事は無い、と佐々木は励ます。
…ふと、ララミーはケンジの姿が無い事が気になった。
「広沢くんの様子を見てくるって…」
「え、でも試合は?」
「近くの病院だから大丈夫じゃない?」
――ちなみにケンジ(ゴキヴリマン)はバスの後部に貼りつき無賃乗車していた。
病院についたゴキヴリマンは受付にて広沢の病室を訪ねるが面会謝絶と言われる。
ほんの少しでもいいと懇願するが、やはり許可を得られなかった。
―試合会場―
いよいよ一回線第五試合が始まる。
ララミーが姿を現すと観客から凄まじい感性が巻き起こる。やはりララミーはすごい人気だ。
そして対する相手は「おかき1(ワン)」というらしいが… 突如2人の私服姿の男が姿を現した。
『はいどーも!』『おかき1でーす!』
「いやー、盛り上がってるね、H-1グランプリ!」「盛り上がってるねー!」
「こう盛り上がってると… Dカップだね!」「なんでや!」
唐突に漫才を始める2人組。
190 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/23(木) 21:56:02.64 ID:immVZeOc
会場が爆笑の渦に包まれた直後、2人が輝き―――― 1人のヒーロー、おかき1が現れた!
どうやらこのおかき1、漫才でウケを取りそのパワーで合体変身するらしい。
おかき1は速攻で必殺技を出そうと1人でボケて1人でツッコミを入れるが、全然ウケない!
ウケが取れなかったおかき1はあっさり変身解除してしまった。不便なヒーローだ!
―再び病院―
得意の壁登りを生かして、外から病院内に不法侵入したゴキヴリマン。
「とりあえず潜入は成功…っと 77号室ってどこだろ…?」
一方、試合会場ではまたも漫才をスベらせ、ララミーは佐々木の指示で2人を凍らせた。
《冷凍魔法でララミーの勝ちー! おかき1、見てる分には面白かったんですが…》
―三度、病院―
ようやく広沢の病室を探り当てたケンジ。手術を終えた広沢だったが、まだ昏睡状態だった。
「広沢…すまない… オレがもっとしっかりしていれば…」
――と、その時看護婦が入ってきた。
「あら? 確か話し声がしたと思ったんだけど…」
誰もいない事を確認した看護婦は退室して行った。
(や…やばかった…) ←天井に張り付いていたゴキヴリマン
「そろそろ戻るか、時間もないし…」
{なんだケンジ、一体何しに来たのだ?}
「別に…一言謝りたかっただけさ」
{よくわからんな…}
――その時、広沢が意識を取り戻した!
「だ…大丈夫か?」
すると広沢は弱弱しく自分のバンダナを外すと、それをゴキヴリマンに託した。
「勝てよ… ケンジ!」
ゴキヴリマンはバンダナを受け取り微笑んだ。「ああ… 必ず!」
191 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/23(木) 21:56:50.97 ID:immVZeOc
そして会場では…ガタマンのビームでへっぽこマスクが消滅していた!以降の試合経過は次の通り。
・ワンダフルマン(ネギプロ)VSボロイダー(ヌルイ自動車) 6R、判定 勝者、ワンダフルマン
・バヌエル(シグマード軍)VSツヨイロボ(目立電気) 1R、5秒 勝者、バヌエル
こうしてベスト8が出そろい、次は二回戦となる。
…だが、勝者の半分がシグマード軍と言う事に司会者達は不信感を覚え始めた。一体彼らは何者なのか?
―控室―
マスクを外し、託されたバンダナを頭に巻き気合を入れるケンジ。
と、その時控室に佐々木が入ってきた。
「もう出番よ、相手はシグマード軍の戦闘員A
今度は怪人だし… 観客も審判も公平に見てくれるわよ」
「もう関係ないさ…そんな事…」
試合会場に姿を現したゴキヴリマンと戦闘員A。今度は解説も味方をしてくれている。
《これまでシグマード軍、土つかずの全勝!
この試合に限っては、ゴキヴリマンにも頑張って欲しい所ですが…》
そしてゴングが鳴ると同時に戦闘員が煙幕を投げつけ、視界が鈍ったと同時に手裏剣を投げつけた!
『ゴキヴリヴィジョン!』
煙幕が晴れるとそこにはゴキヴリマンの姿は無かった… いや、戦闘員の背後だ!
ゴキヴリマンは戦闘員を抱えて空中に大きく飛び上がる!
ゴキヴリマンは触角で空気の動きで敵を感じ取れる為、視界を塞いでも無意味なのだ。
『必殺・・・・・ ゴキヴリドロップ!!』
高高度から戦闘員の頭を床に叩きつけ、戦闘員は爆発を起こす! 以上!!
初めてシグマード軍に土をつけた事により、観客も解説も大歓声を上げる。
192 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/23(木) 21:57:23.69 ID:immVZeOc
…だが、その試合内容を控室で見ていたバヌエルは舌打ちする。
「チッ…所詮戦闘員ではこの程度か… まあ、そうこなくては面白くないがな…」
一方、ケンジは強い意志を胸に秘め、高らかに手を挙げていた。
(もうオレは負けない… 誰にもな…!) <続く>
こんなスレあったのか!?
当時全話読んだし、単行本も持ってた
つか全話のあらすじ書く気か?ww
>>193 >>1 途中経過見るとかなりの脱退者がいるな。ビューティーリサVSララミーの戦いが見たかった…
もし実現したとしたら、この作者の事だ、きっとエロい展開になっただろうw
>ミソシルマン(猫肉フーズ)
こんな食品会社いやだwww
おかき1も合体変身能力あるし、今残ってるのはそれなりに実力に自信のあるタイプなのかな
ララミー、攻撃魔法使ってお金になる生活って考えてみれば思っていた理想に近いじゃないか
おかき1ってバロム1のパロじゃねーかw
しかしこれまでの経過を見ると、おかき1もただ変身合体能力だけなんじゃないかなと思ったり。
197 :
粗筋戦士A 1/3:2012/08/24(金) 21:34:47.72 ID:Hzd/cmRc
BATTLE24:ララミー、ピンチ!?
H-1グランプリも二回戦に突入。
そして試合会場に姿を現したのはアイアンロボとアブゾノだった。
一方、ゴキヴリマンは控室に戻ると、ララミーが弁当を食べている所だった。
「社長は?」
「ひ、試合見に行ってまふ」
「そうか…ちょうどいいや ララミー、ちょっと話があるんだ」
そしてケンジの口から出たのは…広沢同様、「試合に出るな」との警告だった。
「俺と違って、キミには地球を守る義務はない…
しかも、次のキミの相手はシグマード軍の怪人だ、キミを広沢の二の舞にはしたくない…」
「……私じゃ役に立たないって事ですか?」
「い、いや、そうは言ってない… ただキミが危険な話を渡る事は…」
「ケンジさん… 私が何で超ヒーロー企画に入ったかわかりますか…?」
―同時刻、試合会場―
アイアンロボの腕に咬みつくアブゾノだったが、逆にアブゾノの牙が欠けてしまうほど硬かった!
『よし、必殺! アイアンパンチ!!』
パンチ一発で吹き飛ばされ爆死するアブゾノ。見事なKO勝ちだ!
…だが、試合を見ていた佐々木は不安そうだ。この次の試合でゴキヴリマンと当たるから…。
―控室―
「こんな私が歌歌ったり、TV出たり… 少し前の私じゃ想像つかない暮らし…
本当に社長には感謝してます… でもね… 本当はそんな事、どうでもいいんです
私が超ヒーロー企画に入ったのは…」
――少しの間を置いて、ララミーは勇気を振り絞り告白する。
「ケンジさんの…… 役に立ちたいから…!」
198 :
粗筋戦士A 2/3:2012/08/24(金) 21:35:19.34 ID:Hzd/cmRc
その言葉に赤くなるケンジ、そんなケンジにララミーが涙目で詰め寄った。。
『私じゃダメですか!? 私の事…嫌いですか!?』
「い、いや、そ、そーいう問題じゃ…」
その時佐々木が控室に入ってくるが、その目に飛び込んだ光景は……。
「じゃ…私、次の試合ですから…」
ララミーが控室を出るのと同時に佐々木が怒りを露わにケンジに詰め寄る。
「ちょっと、どーいうことよ うちではヒーロー同士の恋愛はご法度よ!
特にララミーは清純派アイドルなんだから!スキャンダルは命取りなのよ!?わかってんの!?』
まくしたてる佐々木に、ケンジは必死に誤解だと訴えた。
そして入場するララミーとガタマン。
「地球も底が知れるな…こんな小娘に運命をゆだねるとは…」
言うが早いか、ガタマンはビーム攻撃を仕掛けてきた!
ビームはララミーに命中、爆煙が周囲を覆い… 爆煙が晴れるとそこにララミーの姿は無かった。
「消し飛んだか… ム!?』
――いや、ララミーはバリアを貼って防御している!無傷だ!
「小娘だからってナメないでよ…」
ララミーは呪文を唱え魔法を発動させるが、ガタマンはビームでこれを相殺!
続いてララミーファイアーを放つが、やはりビームで相殺されてしまった。
「くく… これだけの高エネルギーの攻撃… その体では、そう何度も使えるとは思えん…
よかろう、ハンデだ…いくらでも撃つがいい… だがいつまでもつかな…?」
その時ケンジと佐々木が試合を様子見に現れた。そこには疲労が濃くなってきたララミーの姿…。
と、同時に第1Rが終了し、小休止となる。
「ララミー、大丈夫か?」
「使う魔法みんな消されちゃって… やっぱり怪人は強いですね…」
呼吸も荒く、疲労困憊のララミーを見かねて止めようとするケンジ。だが…
『イヤです! ここでやめたら…私…何の役にも立てないまま終わっちゃう…!』
…だが、魔法が効かない以上どうにもならないとケンジは心配するら、ララミーは微笑んで答える。
「大丈夫!まだとっておきがありますから 社長もケンジさんも離れていて下さいね」
199 :
粗筋戦士A 3/3:2012/08/24(金) 21:35:56.63 ID:Hzd/cmRc
そして第2Rが始まり、ガタマンはやってみろと挑発。カチンと来たララミーは大きく息を吸い込む。
「ララミルマヤコン… ララミルマヤコン… ララミルララミルドリミンパ…
ミラクルミラクル…… ララミンパ!!』
――呪文を唱え終るが…… 何も起きない?? この様子にケンジ達は失敗したのかと不安になる。
警戒していたガタマンだったが、ついに怒りが爆発した!
「貴様… このオレをバカにしてるな? 甘い顔をしていればつけあがりおって… 遊びは終わりだ!!』
高エネルギーがガタマンの頭部に集中するが、ララミーは念じたまま動かない!
思わずケンジが助けに向おうとしたその時…… 巨大な“何か”が落ちてきた!!
風圧に吹き飛ばされる瓦礫、そしてケンジ… 見ると、天井に大きな穴が開いている。
「ララミー・シューティングスター…!」
――攻撃の正体は“ 隕 石 ”だった!隕石でガタマンを押しつぶしたのだ!!
かろうじて試合に勝利し、ステージを後にするララミーをケンジはあっけにとられる。
「あんな魔法もあったのか…」
「初めてだったんですけど…うまくいきました」
だが、疲労が限界に達したララミーはケンジの胸に倒れ込んでしまった。
「大丈夫です、ごめんなさい…ちょっと魔法いっぱい使っちゃったから…
ケンジさん… 私…これでも役に立ちませんか?」
「いや…… 君は立派な…ヒーローさ!」
サムズアップして、精いっぱいの笑顔を浮かべて答えるケンジ。 …てか、何か変だ…?
「あ…女の子はヒロインか」
笑いあう二人だったが、その背後では鬼の社長が佇んでいた。
「ケ〜〜〜ン〜〜〜ち〜〜〜〜!」
・・・・・・・・・・そんなほほえましい一方、審判達は隕石の処理に困っていた。 <続く>
ララミー、健気でいい子だ……ゴキヴリマンになって唯一ケンジが得たものじゃないか?
それだけに、胸に抱いたりしたらファンからの嫉妬もでかそうだ
弁当食べててむせるララミー萌えw
上でも言われてるけど、ララミーホントにケナゲだな・・・
佐々木はララミーの爪の垢でも煎じて飲みやがれ
ララミーいい子すぎる・・・
ララミーがいなかった今頃ケンジも心が折れてそうだ
もしララミーがいないまま、ここまで同じ展開で進んだと考えてみると・・・
ララミーと会わず、スーパーヒーローズは結成されない
↓
超ヒーロー企画も生まれない
↓
グランプリも開催されず、ケンジが莫大な責任を負う事もない
・・・・あれ?
アブゾノ、ガタマン、戦闘員もやられて残るはバヌエルだけか。
さあ・・・・いよいよシリアスになってきたでぇ・・・
俺から言えるのはただ一つ。いずれ当たるだろうララミー対バヌエル・・・
お願いだからララミーを殺さないで下さい先生・・・
>>203 しかし、それは
西崎にばれて社会的生命アウト
↓
超ヒーロー企画社員としての給料が出ない
↓
ヤングホームレスとしてGOGと一緒に食事
んー、無職で困窮するかブラック企業で搾取されるのとどっちがいいかの
二択になってしまうのか……
地球の危機?を救っても無職かブラック企業社員…どっちも報われねえな…
少しの金が出るだけ社員の方がまだましか?
って、考えてみたらほとんどのヒーローって無職が多くないか?
安定した職業についてるのはウルトラ系のみじゃないか?
207 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/25(土) 23:22:16.30 ID:psiY9HU2
BATTLE25:ファンのために!!
二回戦最終試合はバヌエルVSワンダフルマンとなった。
《しかし一時はシグマード軍が勝利を独占かと思われましたが、結局残るはバヌエルのみ…》
《そんなもんでしょう、やはり悪役は悪役ですよ》
解説がそんな事を話していると、ゴングと同時に骨が折れる鈍い音が響き渡る。
……試合開始早々、バヌエルはワンダフルマンの首をへし折っていたのだ。
同時刻、休憩所ではジュースを飲みながら少年達が話し合っていた。
「ヒーローってのもだらしねーな、みんなやられちまったよ…
オレ、バルゼリオン応援してたのによ…3秒でやられちまった」
「オレ、ニサンガーY…」
「ひとしー、お前、誰の応援してたんだ?」
ひとしとと呼ばれた少年は一瞬答えにつまり、まさかゴキヴリマンじゃないかと勘繰られ必死に否定した。
「てっちん!アイアンロボ見してくれるってよ!行かねー?」
するとひとしはトイレに行くと行ってその場を後にした。
その後、ひとしは超ヒーロー企画の控室をノックし、佐々木が出てきた。
「あ…あの…」
「あ…ララミーのサイン? ごめんね、今ララミー疲れてるから…」
「い… いえ…」
数秒後、佐々木は慌ててケンジの元へ駆け寄り耳打ちする。
『オレの・・・・・ サ イ ン !? 』
まさかのファンにケンジは慌ててフェイスクローズし、いそいそとお茶やお菓子を用意し始めた。
そして受け取った手帳にサインし渡す。「こ…これでいいかな?」
ひとしは心から嬉しそうにお礼をする。「サインなんて初めてだから…ありがとうございます!」
「手帳なんかでいいの?色紙ならララミー用の余りがあるけど…」
208 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/25(土) 23:23:12.00 ID:psiY9HU2
「い いえ、あまり大きいと…隠しにくいから…」
「隠す?」
「友達にゴキヴリマンのファンだってバレると、いじめられちゃうから…
超合金ゴキヴリマンもお小遣い貯めて買ったんですけど…ママに捨てられちゃって…」
それを聞いて凹むゴキヴリマン、佐々木は事務所の余り物をあげると約束する。
(1000体作って990体も返品されたから)
「でも…ムリしてこんなの応援してもろくな事ないわよ?他にもっとかっこいいヒーローはいるでしょ?」
自社のヒーローを本人の隣でけなす佐々木だが、それでもひとしはゴキヴリマンがいいと言う。
「だって…どんなに相手が強くても… どんなに周りにバカにされても…
ゴキヴリマンは必ず…“勝つ”じゃないですか
ぼく、勉強も運動も苦手で…学校ではいじめられっ子で…
でも…ゴキヴリマンの活躍を見てると、ボクもがんばろう…って思えるんです」
その言葉に胸を打たれるケンジと別の意味で打たれる佐々木。
(そーいう人気の出方もあるのね…)
さて、いよいよベスト4が出そろい大会は準決勝となった。
まずは第一試合、アイアンロボVSゴキヴリマン!
互いに会場に出そろい、ゴキヴリマンはストレッチしながらひとしの言葉を思い出す。
(ぼくと同じ隠れファンは、きっと日本中にたくさんいると思うんです…)
(よく見てろよ、ひとし君… キミが大手を振ってオレのファンだと言えるように…オレは勝つぞ!)
その試合を観客席から見るひとし達だったが、他の2人はかっこいいアイアンロボの応援をし始める。
そしてゴングが鳴りゴキヴリマンはパンチをしかけるが… とにかく硬かった!
続けざまにゴキヴリソヲドで斬りつけるが、これすらも一撃でへし折れてしまう。
それならばと必殺のゴキヴリダイヴを直撃させる …が、やはり硬すぎてダメージが通らない!
トドメにゴキヴリドロップに至っては…… 今度は重すぎて持ちあがらない!
バヌエルの前に思わぬ強敵にぶち当たったゴキヴリマン!
「ど… どうしよう、ゴールド…」
209 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/25(土) 23:23:48.39 ID:psiY9HU2
{何…簡単だ、奴はラジコンだ、操作している人間を倒せばいい}
言われてみれば。 ――だが、それって反則取られそうな気もするし、第一ひとし君も喜ばないだろう。
そんな事を考えていると思わぬ一撃を受け、大きく吹き飛ばされてしまう!
『よし、今だロボ!ドリルパンチ!!』
(くそ…!天然の力じゃ機械には勝てないのか…!?)
観客席のてっちん達の応援を受けドリルパンチがゴキヴリマンに迫る!
するとひとしは大きく息を吸い込み―――……
『 ゴ キ ヴ リ マ ン が ん ば れ ―――― !! 』
たった一人でおおきな声でゴキヴリマンを応援し始めた!!
その応援が大きな歓声の中ではっきりと聞こえたゴキヴリマンは、ぎりぎりでドリルパンチをよけていた!
ひとし君が試合前に言っていた事を思い出す。
「大声出すとファンだってバレるから、黙っているけど…心の中で応援してますから…」
(ひとし君がいじめられるのも構わずに、オレを…!
そうだ、オレはまだ負ける訳にはいかないんだ… 考えろ、何かあるハズだ…奴の装甲を破る方法が…!)
アイアンロボは再びドリルパンチを繰り出すが、ゴキヴリマンは何かに気づきそれを大ジャンプで回避する。
『ゴキヴリダイヴ!』
(奴のドリルパンチを参考にして…体を変形させ…空気抵抗を減らし… 体を回転させ…貫通力を増す…!)
――ゴキヴリマンは目の前で両手を合わせると、外骨格が変形、ドリル状へと変化していく。
『これがっ!ゴキヴリダイヴの改良型…! ス パ イ ラ ル ダ イ ヴ !!』
スパイラルダイヴは見事成功し、アイアンロボの胴体に大穴を開けた!
これでついにゴキヴリマンは決勝進出となったのだ! …その前に誰か抜いてやれ。
……だが、思わず喜ぶひとしが見たのは…てっちん達の冷たい視線だった。
210 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/25(土) 23:24:21.61 ID:psiY9HU2
試合が終わり、ゴキヴリマンはひとしの姿を探していた。
「おめー、前からゴキヴリマンのファンだったのかよ?」
声の聞こえていた方に行ってみると、やはりてっちん達がひとしに詰め寄っていた。
「だっせー!」「きもちわりー!」「なー、てっちん?」
……だが、返ってきたのは意外な反応。
「…意外とカッコよかったな、ゴキヴリマンも…」
その言葉に思わずサインをもらったと暴露するひとし、感心するてっちん。
「やるじゃん、いつの間に… オレももらえるよう頼んでくんねえかな…?」
「も…もちろんさ!」
「じゃ、じゃあ、オレも…」
――そのやり取りにケンジは微笑んでその場を後にしたのだった。 <続く>
なんかもう、ポリアンナ並だがよかったなケンジ……
スパイラルダイヴは心理的影響を捨てた攻撃力特化型か。ここで新必殺技が
来るとは思わなかったな
ところで、シグマード怪人に勝ったロボが強いのは分かるがかっこいいかあれ?
しかしロボつええな
バヌエルには勝てないだろうけどこれだけ強かったらビローンたちくらいなら楽勝だろう
そういやビローンどうなったんだ
ララミーに次いで新たな理解者登場か、よかったなケンジ!
ヒーローは凛々しく子供に接するのが普通だが、あれだけ腰が低いのもやむを得んかww
それにしてもバルバスターにしろ、おかき1の変身合体能力にしろ、アイアンロボにしろ、
まだ登場していないマッドサイエンティストがいるのか?
もしくはアイアンロボの博士がバルバスター作ったとか?
>>211 まあ、子供の美的感覚は大人よりもレベルが低いし…
>>212 言われるまで忘れてたw
シリアスな戦いが続いてるから、今となってはビローン軍のギャグ&エロスが懐かしいわw
>>203 >>205 考えてみれば、正体バレの原因ってカサゴルフ男だよな(作中を見る限りでは)
油断して念着しなかったケンジが悪いのか、バルバスターを当てられなかった広沢が悪いのか……
ビローン軍に正体がバレた原因はカサゴルフ男だが、
それ以前に佐々木にも正体バレてる訳で…
216 :
代理1/3:2012/08/26(日) 23:23:02.90 ID:???
BATTLE26:地球みやげ!?
超ヒーロー企画の成功により、日本中に巻き起こったヒーローブーム…
各企業は二匹目のどじょうを狙い、次々とヒーローシーンに参入してきた。
この状況を打開すべく、超ヒーロー企画社長、佐々木恭子が企画したのが“H-1グランプリ”
本当のヒーローは誰かを世間に証明する為の、ヒーロー同士の異種格闘技戦である
目論見は成功し、各企業のにわかヒーローはあっけなく敗退…
超ヒーロー企画はバルゼリオンが敗れたものの、
ゴキヴリマンとララミーは勝ち残り…本家の実力を証明したかに見えた。
だが…… 次の試合のカードはララミーとバヌエル。ついにケンジが恐れていた時が来てしまった。
「ララミー…」
「わかってます… また棄権しろって言うんでしょ?」
「奴は…危険すぎる…! 今回ばかりは何を言おうと、戦わす訳にはいかない…例え腕づくでも…!」
するとララミーは意外にもあっさり承知した。
「ケンジさんがそう言うなら…」
――あまりに素直な反応に拍子抜けするケンジだったが、ララミーは後ろ手にこっそりステッキを持っていた。
その頃、試合会場ではさすがに解説も悪役同士の決勝なんて見たくない、とボヤいていた。
(ケンち…うまく説得できたかな…?
興業的には望ましくないけど、壊されたら元も子もないしね…
バルゼリオンもララミーもやられたらうちはおしまいよ)
観客席で不安になる佐々木、同時にバヌエルが入場… ――次いで、ララミーも入場してきたではないか!
『出てきちゃったじゃないの!何やってんのよ、ケンちのバカ!止めるって言ったのに…!』
慌てて控室に戻る佐々木をよそに、ララミーとバヌエルは睨み合っていた。
217 :
代理2/3:2012/08/26(日) 23:23:21.95 ID:???
…その頃、ララミーの脳裏に過去の記憶がよみがえる。
――薄明かりの中、自分の事で頭を悩ませる両親がいた。
「…また断られたのか、ララミーは…これで4度目だ…」
「呪文の調節を間違えて、教室をふっとばしたんですって… もうあの学校では手におえないって…」
「今の世の中…攻撃魔法なんていくら得意でも何の役にも立たんからな…」
「上の子は高等魔法院だっていうのに…どうしてララミーはああなったのかしら…」
そのやりとりを幼いララミーは耳にしていた。
そして周りの人々はあいつに近づくな、とか一緒に遊ぶなとか言って誰も近づかなくなってしまっていた。
…そんなララミーが魔法で怪人を撃退した後、ゴキヴリマンが言ってくれた言葉…
「す…すごいな… 今回勝てたのはキミの魔法のおかげだな… これからもよろしく頼むよ」
そう言ってほほ笑んで握手するゴキヴリマンとララミー。
(ケンジさん… 初めて私を認めてくれた人… 私じゃ勝てないのは分かってる…
でも…ケンジさんの為なら… 少しでも…ほんのわずかでも、あいつにダメージを与えられるなら… 私は…!)
一方、佐々木が控室に戻るとケンジは爆睡していた。
『何やってんの!起きろコラ!!』
佐々木はケンジを揺り起こすと、頭がはっきりしたケンジは何があったのか思い出した。
「ララミーが何か呪文を唱えたんだ… そしたら急に眠くなって…」
そこで気づいた。控室にララミーの姿が無い事を。ケンジは顔色を変えて佐々木と共に試合会場へと急いだ。
その頃、ララミーは懸命に魔法攻撃を仕掛けるが、バヌエルには一切通用しなかった。
「なかなかのパワーだ、ガタマンがやられるのも無理はない… が…しょせんは地球レベルよ… 死ね」
するとバヌエルは剣をララミーの首にあてがった。
恐怖の顔色を浮かべるララミー、しかしバヌエルはすぐには攻撃を仕掛けなかった。
「ほう… よく見ると、なかなか美しいではないか…」
するとバヌエルは何度も切りつけ剣を鞘に納めると…… ララミーの服がコマ切れになって吹き飛んだ。
「不純物は取り除かんとな…」
バヌエルは懐から宝玉を取り出すとララミーにかざす。すると宝玉は光を放った。
(ケンジさん、ごめんなさい… 私…何もできなかった…)
218 :
代理3/3:2012/08/26(日) 23:23:30.99 ID:???
ゴキヴリマンと佐々木が会場に着いた時にはララミーの姿が無かった。
しかし、残った服の切れ端とステッキを目にし、ゴキヴリマンはバヌエルに詰め寄る。
『キサマ…ララミーをどこへやった!』
「一足遅かったな…」
バヌエルが差し出した宝玉の中には・・・・・・・ ララミーが入っていた。
「地球みやげにはよいと思ってな… もらっていく事にした」
『 キ サ マ ア ァ ァァ !! 』
――ついにケンジの怒りが爆発、会場にケンジの叫びが響き渡った!
<続く>
王道展開だ……燃えるなあ
一話の頃に誰がこの展開を予想し得ただろうか
>>215 いや、カサゴルフ男の前で念着したせいでビローンに正体バレて、変身前に怪人を
さしむけられたんでないかな、と
ララミー…死んでないよな?
せっかくのおっぱいも素直に喜べない…
バヌエルさん実はエロい人だったのか
でもさ、アイドル張れるようなビジュアルだったら多少魔法の使いっぷりがアレでも
トライしよう、って男もいるんじゃないかな
……もしや、魔法の国はあのレベルの美少女揃い?
223 :
代理1/3:2012/08/27(月) 22:00:40.01 ID:???
BATTLE27:究極の戦い方!!
「ここか…」
冒頭、H-1グランプリ会場に現れたシグマード軍参謀・ゾエル。
そして会場内ではゴキヴリマンとバヌエルが睨み合っていた。
「バルゼリオンもララミーも…キサマのせいで…」
「フン…弱い奴が敗れるのは当然だ!」
『キサマがッ!!』
一方、観客は事情が呑み込めずざわつきだし、解説達も投げやり気味だった。
《バヌエル対ララミーの準決勝終了後、突然ゴキヴリマンが乱入…
なしくずし的に決勝が始まってしまいました》
《結局悪役同士…なんかもー、どーでもいいですよ、私は》
それについては観客も同意で、あちこちで帰り支度を始める観客が目立ち始める。
だが――……
《ゴキヴリマン、すごいラッシュだ!! ゴキヴリマン、すごい動きだ!あのバヌエルと互角以上!!》
その白熱する戦いに気づいた解説も解説に気合が入り、観客の目を奪い始めた。
《組み合わせはともかく、試合は決勝らしくレベルの高い内容です!》
その試合内容に、観客は帰るのをやめ、再び着席し観戦しだしたのだった。
一方、いつの間にかセコンドにいたゾエル。
「バヌエル、何をてこずっている…シグマード様はお怒りだぞ!」
「ゾエルか…黙って見ていろ!奴を倒さねば、キサマの怪人など何体作ろうが無駄なのだ!
とはいえ……このバヌエルもまだ油断があったようだ 奴め…ここまで成長しているとはな…」
するとバヌエルはおもむろに剣を抜刀する。
『 斬 星 剣 !! 星をも断つこの剣…抜かせたか!』
それに応じゴキヴリマンもソヲドを装着するが、突如バヌエルは鞘をゾエルに向かって放り投げた。
「ム…バヌエルが532年ぶりに鞘を捨てたか…
バヌエルが鞘を捨てた時…… 相手は必ず 死 ぬ ……!」
224 :
代理2/3:2012/08/27(月) 22:01:05.99 ID:???
――そして会場にどよめきが走る。
ゴキヴリソヲドが折られ、形勢は逆転、ゴキヴリマンは次第に追い詰められていった!
ならばとゴキヴリマンは「ゴキヴリ1TO30」で分身を作成、分身がバヌエルに向かっていく!
『スパイラルダイヴズ!!』
しかし、バヌエルは高質化した分身すらも切り裂いてしまった!
「小細工でこのバヌエルは倒せん…!」
追い詰められ、次第にケンジに焦りが見え始めてくる。
「くそ…どうしたらいいんだ…このままじゃ…」
{負けるだろうな}
まさかのGOGにすら断言され弱気になるケンジ ……だったが。
{キミはいつも人対人の戦い方だ、ゴキヴリマンにはゴキヴリマンの戦い方があるはず…}
「!! そうか… そうだな…」
そのアドバイスを聞いたゴキヴリマンは・・・・・・・・ なんと 土 下 座 してしまった?!
「なんのマネだ… 負けを認めたか…?」
まさかの土下座に解説も困惑する。勝てないからあやまって許してもらうつもりなのか?
しかし、面白くないのはバヌエルだ。こんな情けない奴を警戒していたとはと舌打ちする。
『ならば・・・・・・・・ 死ね!!』
業を煮やしたバヌエルの剣が振り下ろされる! ……が、そこにゴキヴリマンの姿は無かった。
ガサッ
物音に振り向くバヌエル、するとゴキヴリマンは床に這いつくばった姿で背後に回っていた。
「ゴキヴリマン・・・・・ クラウチングスタイル…!」
ゴキヴリマンは体のあらゆる部分で走行が可能だ!
特にうつぶせの時、その力は最も効果的に発揮される!
空気抵抗の減少と、より高い安定性により、立った時以上の高速移動が可能なのだ!
視界の低下と上方警戒は触角でサポート!
これがッ!! ゴキヴリマンの究極の形・・・・・クラウチングスタイルだ!!
225 :
代理3/3:2012/08/27(月) 22:01:26.77 ID:???
…今までケンジはこれを使うのを、カッコ悪いからと、使用をためらっていた。
(自分が心までゴキヴリになってしまう気がしたから…
でも、もうそんな事はどうでもいい… 勝つ為なら…オレの出来る事は全てやってやる!)
その動きを見た表口はまさにゴキヴリそのものと気持ち悪がるが、広尾は冷静に観察する。
《見て下さい、バヌエルが攻めあぐねているでしょう?
そもそも、剣術とは人対人の技術ですから…足元の物体は非常に斬りにくいのです
…とはいえ、ただ伏せるだけではあまり意味がありませんが…
伏せたまま、あの速さで動けるとなると…剣で斬る事はほとんど不可能です
まさに、彼ならではの対抗手段と言えますね…》
《…やけに肩を持つようになりましたね、広尾さん…》
《じ…事実を言っただけです!》
広尾の解説の通り、バヌエルは困惑していた。
「く… 長い間戦ってきたが…こんな奴は初めてだ」
――しかし、戦いが長引けばこのクラウチングスタイルも対応されてしまうだろう。
こうなれば小細工は無し、チャンスは一度…一撃必殺でバヌエルの弱点を狙うしかない!
…しかし、バヌエルの弱点はどこだ?
バヌエルの全身を見渡すと、胸にそれらしい球体があるのに気付く。あれが弱点だろうか…?
{確信は無いが…“賭け”だ}
覚悟を決めたゴキヴリマンは、球体を狙い飛びかかった!
バヌエルは足元のゴキヴリマンに剣を突き刺すが外してしまった。
『し… しまった!!』
――直後、ゴキヴリマンの渾身の蹴りが炸裂、見事球体を破壊した!
《や… やった!やりましたよ、ゴキヴリマン!》
攻撃が見事に決まった事に、思わず立ち上がって歓喜してしまう広尾氏だった。
<続く>
クラウチングスタイル、バトル男の時に使ったのと同じものかな?
この戦いの中で得た新必殺技がまるっきり役に立たず、ゴキヴリとしての動きが切り札になる、と
いうのは面白いが……なんか、ケンジの努力とかがまるっきり無意味だったようにも
同じ物だとは思うが、今回はケンジの本気と怒りも相まって、バトル男の時以上だろうな。
そして広尾さん、ツンデレにも程があるだろww
これで倒した…って事は無いだろうな。
どう考えてももう一段階変身しそうな予感。ドラゴンボールのフリーザとかみたいに。
229 :
粗筋戦士A 1/3:2012/08/28(火) 21:59:41.92 ID:Q8N87VRd
BATTLE28:同志の力!!
「バ… バカな……」
弱点と思われる球体を破壊され崩れ落ちるバヌエル。…果たして、賭けに買ったのか?
…だが、セコンドのゾエルが不吉な事を言い出した。
「愚かな… 自ら…“死の封印”を解いてしまうとは…」
…ふと、ピシッパシッと何かが割れる音がする。振り向くと、バヌエルの全身にひびが入っている…?!
するとバヌエルの鎧が徐々に崩れ落ち・・・・・・・ 二回りも大きい、筋骨隆々とした怪物が現れた!!
『あ、あの球体が弱点って言ったのゴールドだろ!?』
{私は「弱点ぽい」と言っただけだ!キミだって同意したろう?}
「そ… それは…」
一瞬バヌエルから目を離してしまったゴキヴリマン。視線を戻すとそこにはバヌエルの姿は無かった。
『き… 消え……』
――――直後、ゴキヴリマンの頭上からバヌエルが全体重をかけて落ちてきた!
文字通り重い一撃を受けケンジの全身の骨があちこち砕け折れる!
さらにバヌエルはゴキヴリマンを滅多打ちにし、脚を掴んで壁へとブン投げる!!
…それはまさに一瞬の事だった。ゴキヴリマンがここまでやられてしまった事に、佐々木も解説も絶句する。
(クク… あれこそがバヌエルの真の姿…
以前の姿はシグマード様が封印を施した…仮の姿にすぎないのだ!
封印はバヌエルに理性と忠誠心を与えたが…同時に奴の力を制限してしまっていた…
(それでも無敵だったが…)だが、封印は解かれてしまった… もはや奴は誰にも止められん…!)
内心ほくそ笑むゾエル、ピクリとも動かないゴキヴリマン。…まさか…死・・・・?
230 :
粗筋戦士A 2/3:2012/08/28(火) 22:00:14.09 ID:Q8N87VRd
―ケンジの意識―
傷つき倒れたケンジを誰かが呼ぶ。体の痛みになんとか体を起こすと、そこには黄金のゴキヴリマンがいた。
「君は…?」
{私だ、GOGだよ ただし君の心の中での姿だがね… さあ、立つんだケンジ!まだ戦いは終わってはいない!}
「だ…だめだよ… 体が…動かないんだ…」
「ケンジさん、立って!私達がついています!」
――突如横から聞こえてきた方に振り向くと、そこには無数のゴキヴリマンがいた。
「君達は…?」
{同胞(ゴキヴリ)達だよ、君と共に戦っている…}
するとケンジの目の前に、いかにも少年のような小さなゴキヴリマンが寄ってきた。
「ケンジさんがんばって!ボクもがんばるから!」
すると親らしきゴキヴリマンがその少年を止める。
「コラ!お前はまだダメだ、まだ羽も生えてないじゃないか」
「子供もいるのか…親子かい?」
「いえ… この子の両親は死にました… あなたを守って…」
「ボクの父さんと母さんは、あなたの左胸担当だったんです… でも、強いダメージを受けて…」
{……外骨格を構成する同胞達は、外からのダメージを吸収し君を守るのが仕事だ…
だが、硬質化しているとはいえゴキヴリ…ほとんどが一撃くらえば死ぬ…
そうでなくとも、念着で大量の絵ねる義を消費し、同じ運命をたどる…
そして戦いの最中に人知れず、剥がれ落ちていく…
だがすぐに新しい同胞が後を引き継ぐ… ゴキヴリマンはそうして成り立っているのだ…}
衝撃のあまり何も言えないケンジの前に、女性型のゴキヴリマンが現れる。
「私の恋人はゴキヴリソヲドでした… この春には結婚する予定でした…でも…」
続いて、老ゴキヴリマンも…。
「私の息子も、あなたの左足として…立派に死んでいきました… たった一人の息子だったのですが…」
最後に、先程の少年ゴキヴリマンまでも。
「ぼくも早く大きくなって念着するんだ!父さんや母さんの分まで戦うんだ!」
{ケンジ… なぜ彼らが命をかけてまで粘着するかわかるか?
信じているからだ… キミならきっと地球を守ってくれるとね…}
231 :
粗筋戦士A 3/3:2012/08/28(火) 22:00:46.61 ID:Q8N87VRd
「オ…オレだって…やれる事はやった…
ゴキヴリダイヴも、スパイラルダイヴも、1TO30も、ソヲドも… でも…通用しなかった…!」
{ケンジ… ゴキヴリマンの真の強さとは、そんな小手先の事じゃない…
殺されても、殺されても…決して滅びない生命力…! それがゴキヴリの…ゴキヴリマンの強さなのだ…
同胞達がキミを信じるように…キミも信じろ… ゴキヴリマンの力を…! さあ…ケンジ!}
手を差し出すGOG、ケンジを精いっぱい応援するゴキヴリマン達。
そしてケンジは再び闘志を燃やし、GOGの手を固く握りしめた!
―試合会場―
動かないゴキヴリマンに、バヌエルの勝利宣告をしようとする解説者達。
「終わりだな… バヌエルよ、とどめを…」
その時、ゾエルはゴキヴリマンの腕が動いたのを見た。
「た… 倒れても 倒れても…立ち上がる…」
ゴキブリマンが起き上がった事に喜ぶ解説者と佐々木。
「ゴ…… ゴキヴリマンは…… ゴキヴリマンは……!」
『バ…バカな…! あれだけの攻撃を受けて…!』
不屈の闘志にたじろぐゾエルとバヌエル。
「ゴキブリマンは・・・・・・・・ 不滅だ……!!」
かろうじて立ち上がったゴキヴリマンことケンジ。
…だが、その姿は外骨格もボロボロ、骨もあちこち折れ満身創痍だった。
<続く>
やっぱりそうなるわな……腕も脚も折れてる感じだけど、この後どうやって戦うんだろうか
ゴキヴリマンが勝ったとしてもケンジが死にかねない……GOGとしてはそれでもいいのかしれんが
そして、今更ヒロイン面する佐々木に軽くむかついた
やっぱり変身しやがったぁぁぁ!
ケンジも一撃で瀕死になってるし、勝機が見えてこない…
この先何か奇跡は起きるだろうけど、その奇跡が何かも想像できない!
ところで、シグマードの方も制御できないバヌエルが地球上にいたままじゃ困るんでないかな
地球は放棄して他の星を狙う、ないしバヌエル再封印という選択枝はあるにしても
最終回ではシグマードが配下のバヌエルの力を取り戻したいから共同戦線… は無いか?
236 :
粗筋戦士A 1/3:2012/08/29(水) 21:47:18.69 ID:OzXlzKIx
BATTLE29:大群!!
《た…立った!ゴキヴリマン立ち上がった!》
ゴキブリマンはふらつきながらもリングへ戻り、息も絶え絶えにバヌエルに殴り掛かる。
…だが、その拳にはもはや力は無く、ただポスっとはたくような感じだった。
《もはや気力だけで戦っているようです!》
「当たり前だ、バヌエルの攻撃を受けてただですむはずがない…
立ったのは驚きだが…何の事は無い、結果的には終わったも同然よ…」
再びバヌエルの強烈な一撃をくらい、宙に舞ったかと思うと激しく床に叩きつけられるゴキヴリマン。
これには観客もさすがに死んだな、と覚悟を決めた。
「コロシタカ……」
――――だが、それでもゴキヴリマンは再び立ち上がった!
バヌエルは咆哮するとゴキヴリマンを滅多打ちにし、トドメに首を掴んで持ち上げると連打の嵐!!
今度こそ殺したと喚起するバヌエル ……だったが、予想外の事態にまたも驚愕する!
『ナゼダッ!?』
――三度立ち上がるゴキヴリマン!
《一体彼を支えている物はなんなのでしょうか!?》
『オ オレコロシタハズ!ナゼシナナイ!』
あまりの悲惨さに、さすがの佐々木も泣きながらゴキヴリマンを止めようとする。
『ケンち!もういいよ!もうやめて!そんなに頑張る事… それ以上やられたら…死んじゃうわ!!』
一方、観客席でもざわめきが起こっていた。
「なあ…ゴキヴリマンってただの怪人だろ…?」
「何で…あんなに頑張るんだ? ボロボロじゃないか」
「ゴキブリ怪人とはいえ…なんだかな…」
237 :
粗筋戦士A 2/3:2012/08/29(水) 21:47:50.52 ID:OzXlzKIx
全身の骨折… 内臓へのダメージ…
ケンジの体はもはや動ける状態ではなかった…
…だが、ケンジの「戦いへの意思」を
外骨格のゴキヴリ達が感じ取り…ケンジの体を支え動かしていた!
心配したGOGもさすがにケンジを止め始めた。
{ケンジ…もういい!キミはもう充分戦った!}
「ら… らしくないな、ゴールド… いつもオレのケツを叩いてたお前が…」
{それは… 勝つ見込みのある時だ!もはやそういう状況ではない!
これ以上戦えば… キミの「生命」が危険だ!}
「ゴキブリマンに…なって… ずっと…戦い続けてきた…
誰に褒められるでもなく… それどころかバカにされ通し… でも…戦い続けた…
なぜだかわかるか、ゴールド…?
…オレもさっきまでわからなかった、けどボロボロにされて…初めて分かった…
ゴキヴリマンは決して負けない…!! それがオレの…ゴキヴリマンのたった一つの「存在価値」なんだ…
勝負から逃げるって事は… 「オレ自身」から…逃げるのと同じなんだ…!!」
{ケンジ…}
――――その時だった。
観客席のあちこちからゴキヴリマンを応援する声援が聞こえてきた。
次第に声援は大きく、強くなり、これまで戦ったニサンガーY達ヒーローも応援している!
その祈りが届いたのか、果てはまだ意識が無く入院中の広沢も……!
そして、会場は盛大なゴキヴリマンコールに包まれた。
「オ… オレを… 応援…してくれて…いるのか…? (――――このオレを――――…!!)」
みんなが応援してくれる事に驚いたケンジ、次の瞬間ケンジの頬を涙が伝う。
238 :
粗筋戦士A 3/3:2012/08/29(水) 21:48:34.41 ID:OzXlzKIx
――直後、どこからともなくゴキヴリの大群が現れたかと思うと、ゴキヴリマンを飲み込んでしまった!
しばらく様子を見ていると、ゴキヴリの大群から雄々しい腕が現れたかと思うと……
(コ……コイツハ……イッタイ……!?)
ゴキブリの大群が消えた後に現れたのは…… 新たな姿のゴキヴリマンだった!!
<次回、最終回!!>
おおおおお!王道だが燃える展開だな!
かつて戦った敵も応援してくれるとは…ここにきてケンジは報われたって感じだな!
でもGの大群はコワスw
そりゃ半狂乱にもなるわな、バヌエル
これこそがゴキヴリマンの強さ、とも言える
佐々木もGOGもなんだ今更、と思わないでもないが……まあ、いいか
GOGよ、前回のラストと今回中盤の違いってなんだ?
封印解けたバヌエルにボコボコにされた時点でケンジの命危なかっただろ
次回最終回とは…結構好きな作品なのに(´;ω;`)
熱すぎて泣いた…
でもここで最終回か…面白いのになんで…
正直これ以上の盛り上げは無理だろうから最終回で丁度いいんじゃね?
245 :
粗筋戦士A 1/4:2012/08/30(木) 21:57:31.99 ID:mID/PkRV
BATTLE30:地球のために…!!
新しい姿に生まれ変わったゴキヴリマンに会場はしばしの沈黙に包まれる。
《ゴ…ゴキヴリマン復活――――!! しかも大型化しています!観客の皆さんの心が通じたのでしょうか!?》
「フン… オレノマネヲシタカラトイッテ…! 死ネ!!』
バヌエルは殴り掛かるが、オオゴキヴリマンは片手であっさりと拳を受け止めた!
いや、それどころか凄まじい力でバヌエルの拳を握り潰してしまった!
「オ…オノレ…コウナッタラ… ツカウマデモナイトオモッテイタガ…」
バヌエルの角にエネルギーが集まり、強力なエネルギー球となり発射した!
『バヌエルプラズマ!!』
瞬間、再びゴキヴリの大群が現れ、オオゴキヴリマンの前で渦を巻いたかと思うとあっさり防いでしまった!
するとオオゴキヴリマンは力強く羽ばたき、ゆっくりと空中へと浮かんでいく…。
《こ、これは必殺のゴキヴリダイヴの体勢… いや…オオゴキヴリダイブか…!?》
ゾエルはあわててかわせと叫ぶが、なぜかバヌエルはオオゴキヴリマンを見上げたまま動かない。
――その時、バヌエルは幻を見ていた。
「ゴキブリダ、タタイテヤレ」
スリッパ片手にそろそろと壁のゴキヴリに近寄るバヌエル。
…だが、ゴキヴリは羽を広げるとバヌエルに向かってくるではないか!
「ト… トンデキタ…! ウ… ウゴケナイ…!!」
そしてゴキヴリはオオゴキヴリマンへと姿を変え――――…… ついにバヌエルを撃破した!!
246 :
粗筋戦士A 2/4:2012/08/30(木) 21:58:05.31 ID:mID/PkRV
胴体を真っ二つにちぎられたバヌエルは最期に思う。
(ワズカ… 数千年デ地球を支配シタ… 人間…
ソノ人間デサエ滅ボセヌ生命力デ… 三億年ヲ生キ延ビタゴキヴリ…
ソンナ二ツノ強力ナ生命ノ集合体、ゴキヴリマン…
ソシテ… ソシテ… 究極ノ戦士ヲ生ミ出シタ… 地球…
ワレワレノ… 手ニオエル星デハナカッタカ…)
――――そして……大爆発!
バヌエルの死と共に宝玉が吹き飛ばされ、ララミーが解放された。
「バヌエルが…敗れるとは… シグマード様にご報告せねば…」
そう言うとゾエルの姿はかき消えた。
《これはもう… オオゴキヴリマンの勝利と言う事に…》
《そうですね…》
直後、オオゴキヴリマンの外骨格がズルリと崩れ落ち、中から血みどろのケンジが現れ…倒れた。
――何もない空間のベンチに座るケンジとGOG。
「結局…あれってなんだったんだ?」
{ゴキヴリマンは“ゴキヴリマン”だった… と言う事だろう…
私自身…ゴキヴリマンは、同志達と一人の人間…つまりケンジとの結びつきだと思っていた…
だが違った… 同志達と人間“達”の力が結集してこそのゴキヴリマンだったのだ…
会場の人間全てが我々の勝利を願ったあの時…初めてゴキヴリマンは“完成”したのだ…}
「じゃあ… オレ達は今まで未完成の状態だったのか?」
{そう言う事になるな…すまなかった…}
GOGは一言詫びると、おもむろに立ち上がった。
{さて… そろそろ行くか…}
「行くって…どこへ?」
247 :
粗筋戦士A 3/4:2012/08/30(木) 21:58:36.66 ID:mID/PkRV
{とりあえず危機は去った、我々は我々の生活に戻らねばならん…}
「ちょ、ちょっと待てよ… そんな急に…」
{また地球に危機が訪れれば会う事もあるだろう 無論、無い方が望ましいが…
………元気でな、ケンジ…… 悪くないな… 人間も…}
最後の瞬間、ケンジには一瞬GOGが微笑んだように見えた。
『ま、待ってくれ… ゴールド…!』
『ゴールド!!』
叫び起きるケンジ、そしてケンジが気づいた事に喜ぶ佐々木達。どうやらここは病院のようだ。
『ゴ…ゴールドは!? ど…どこだ!?ゴールド!』
必死にGOGの姿を探すケンジだが、すさまじい頭痛に頭を押さえてしまう。
「無理よ… 半年近く意識が無かったのよ?」
長らく生死を共にしたパートナー・GOGが本当に消えてしまった事を知り、ケンジは泣いた。
結局――――…
バヌエルが倒された事で…地球人の大半は、侵略されかけていた事さえ気づかなかった…
シグマード軍のその後は謎だが… とりあえず怪人は姿を消し…社会は平和な日常に戻った…
そのせいで超ヒーロー企画は存在意義を失い、解散…
敵がいなくてはヒーローも意味が無いのだ
佐々木恭子はこりずにまた何やら別の事業を起こし儲けているようだ
H-1グランプリも色々問題はあったが、結局黒字だったみたいだし… たいした女だ
ララミーはクニへ帰った。魔法はやめて教職の資格を取ったらしいと手紙で知った。
広沢はヒーローへの夢があきらめきれず… そっち方面の仕事をしているらしい。
オレ、坂上ケンジは… 実家へ戻り、大学へ行くために勉強している
大学で生物学… 特に“ゴキヴリの生態”を研究してみたくなったからだ
248 :
粗筋戦士A 4/4:2012/08/30(木) 21:59:09.16 ID:mID/PkRV
深夜、小休止して台所へ向かうケンジ。
飲み物を飲もうとすると、どこからかカタパタと物音がする。
「あーあ…捕まっちゃって…」
物音の主はゴキヴリホイホイに捕まったゴキヴリだった。
(そういや、ゴキヴリマンになったのも… これにかかったゴールドを助けたからだったな…)
「気をつけろよ!オレみたいな人間ばかりじゃないからな…」
ケンジは庭にそっとそのゴキヴリを逃がしてやるのだった。
―天然戦士G・完―
終わった…か…王道展開とはいえ熱い戦いだった!
ケンジ、最後の最後で報われて良かったな!そしてありがとう!
松本先生もエロスと燃えをありがとう!
最後に佐々木は事業失敗して路頭に迷え
いやー、いい最終回だった……
♪みんなの願いが集まって 無敵の力を注ぎ込む
ウルトラマングレートを思い出してしまったわ
ララミーとは結局別れちゃったのか。手紙のやりとりはしてても、遠く離れたらそれっきり
だろうな、やっぱり
他、いくつか気になったこと
・佐々木勝ち逃げかよ! 氏ね
・ララミー、教職の資格とったということだが、ケンジたちより少し年上なんだろうか?
(もう少女って言うのもね……)みたいなセリフもあったし
・リアルヒーローやら怪人が一度登場した世界で特撮やら着ぐるみショーやらの需要はどうなる?
・GOGがああ言うからには両勢力とも地球を諦めたんだろうが、ビローンたちはどうなったんだろう
いい最終回だった…
なんか寂しい感じのラストなのも余韻があっていい
でもララミーとはいつか再会して欲しい…
>>250 俺はウイングマンのライエル戦を思い出したよ・・・
人々の応援で奇跡が起こるってのは王道だもんな。
ララミーはケンジと同い年だが、魔法の国での教員免許の獲得年齢は日本より低いと予想。
あと、気になる事と言えばバルバスターの製作者だな。
ビローン軍は明らかにシグマード軍より弱いから撤退したってのが無難だろうけど
あれだけの重傷だったのに、半年で全治したのか・・・
さすが戦いで鍛えた体だ、若いのもあいまって回復力が全然違うな。
最初は「何だこのエロギャグヒーローwww」と思ってたのに、
最後の最後で熱い展開とはな・・・短かったけど個人的には名作だ!
先生お疲れ様でした、次回作に期待しています!
とりあえず意識が戻るまで半年、じゃないかな?
その後まだ治療やらリハビリやらあったんだと思う
でも意識が戻った時、ギブスとか何もつけてないんだよね
確かに包帯は巻いてるだけだな。骨折は半年の内にくっついたのかもしれん
しかし、治療費はさすがに佐々木が出したとして、本来なら付き添いの家族がやるであろうところの
ケンジの身の回りの世話なんかは……やっぱりララミーがしたのかな?
ゴキブリマンの正体が世間にバレた時以降、ケンジママが出てきてないからな・・・
ケンジはあの時から母親からも勘当されたんだろうか?
その割にはラストでは普通の一軒家に住んでるし、ケンジの安月給であの一軒家は持てないだろうし。
普通に考えてララミーが世話してたんだろうな。
(佐々木もほんの少しだけ手伝ったとか。それで許されるレベルではないが)
258 :
粗筋戦士A:2012/09/01(土) 22:05:12.80 ID:???
楽屋裏開始
皆さんお疲れ様でした、あらすじ書きとして復帰作は短い作品でしたがいかがでしたでしょうか。
今回は珍しく作者の杜拓哉先生(現在の先生のPN)に許可を頂き執筆に当たりました。
(先生もこのスレを見てくれていたようです、ツイッターでも宣伝してくれましたし)
惜しむべきは正直それほど知名度が高い作品でないのと、
連載中スレ自体に人がいなくなりつつある事、さらに途中からOCN規制でいつも以上に人がいない事ですかね。
>>257 ケンジ、実家に戻ったって書いてあったような
ケンジが自分から出て行ったならまだいいけど、世間体を恐れて家から叩きだしたんだったら
こじれるよな……そこは嫁の出番か。美味しんぼみたいだ
>>258 お疲れ様でした。
連載中スレはしばらく見ていなかったので、たまたまあらすじage直後に「天然戦士G」の文字を
スレタイ一覧で見て飛んできた次第です。
>惜しむべきは正直それほど知名度が高い作品でないのと、
>連載中スレ自体に人がいなくなりつつある事
これ、気になっていたんですが……私とあらすじさん以外に人はいたんでしょうか?
261 :
粗筋戦士A:2012/09/02(日) 00:24:48.21 ID:???
>>260 序盤は参加者は自分を含め、多分3〜4人位じゃないだろうか?
サンデー超・及び先生の作品スレで宣伝はしたけど、スルーされまくりorz
トーナメント辺りから先生がツイッターで宣伝してくれたので、その辺りから人数増えたみたいだけど。
もっと早くメッセ送っておけばよかったと反省…
杜拓哉先生といえば、その名義でも「魔法の国から来た少女」をネタに描いていたような
改めてJコミで読んだが、ララミーかわいい!
今の作品に登場して欲しいような、して欲しくないような…バーコードファイターのその後を
ちょろっと描いたあの人のように
264 :
粗筋戦士A:2012/09/05(水) 10:37:45.40 ID:???
バーコードファイターの悪夢は思い出させないでくれw
(いつかはあらすじ書きたいけど)
確かに作者のその作品見た事あるけど、まんまさくらだったよな…
インカちゃんじゃない方?
天然戦士、ギャグでは笑えた悪役に間違えられる設定も、シリアスになると理不尽でイライラがつのるだけだったなぁ…
あと、最終回のけんじには、ゴキブリホイホイなんて使うなって突っ込みたい
266 :
粗筋戦士A:2012/09/05(水) 20:37:32.72 ID:???
いや、名前は忘れたが一般誌ではなく成年コミックだった。
しかも「ふ○なり」本…
というか、小野敏洋先生の描いた「普通の女性の裸」って拝んだ事ないような
267 :
粗筋戦士A:2012/09/05(水) 20:38:35.26 ID:???
書き忘れ。
>ゴキブリホイホイなんて使うなって突っ込みたい
多分親が仕掛けたんでしょうなw
ところで今の杜先生の画力でスーパーヒーローズ描いたらどんなんだろう?
ふと思ったが、H-1グランプリの1日って
・ゴキヴリマンが4試合こなしている間の脱落
・1to302回(2回目はほぼ全滅?)
・バヌエルプラズマ防御
これだけの数のゴキヴリが戦死していったわけだよな……
あの界隈、ゴキヴリいなくなっちゃったんじゃないかな
269 :
粗筋戦士A:2012/09/06(木) 10:14:06.26 ID:???
それはそれでよい事じゃないですかw
少なくとも会場近辺の飲食店はとうぶんゴキに悩まされる心配はなさそうだ
270 :
粗筋戦士A:2012/09/06(木) 10:26:48.18 ID:???
あ、OCN
規制解除されたようだ
>>263-266 一般漫画と成年漫画の境が低くなってるんだろうか?
以前は一回行ったら戻ってこれなかったが、今は併行して描いたり、成年からはじめて
特に名義も替えずに一般に移る、なんてのもあるしな
杜さんは一般向けにはもう描くつもりはないのかな
272 :
粗筋戦士A:2012/09/08(土) 10:22:25.03 ID:???
そういえばこれ乗せるの忘れてた。先生がMixiのマイミクなんで聞いてみた。
> ・先生に「いくつかの謎」を明かして欲しいのですけどいいですか?
> (ビローン軍の行方やバルバスター制作者など)
ビローン軍団は普通に撤退、バルバスターはマッドサイエンティストが開発して通販で売ったのを広沢が
買った…みたいな設定はあったけど描き切れませんでした。
>>271 一応少年誌でまた連載する気持ちはあるらしいが難しいみたいね。
> そういえば雑誌で連載するのって、エロも一般も問わず
> よほどの超大物出ない限り、作者の方から持ち込みに行くんでしょうか?
> 天然戦士Gも持ちこんで評判良かったから連載されたって感じですか?
おおまかにはそんな感じです。
一般は連載するまでが大変で、なかなか…
一応証明↓
http://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20120908102002.jpg
おお、こんな裏話まで。
通販で買った、ということは「バルバスター」って名前は広沢が勝手につけただけなのね
ホルスターは自分で着ぐるみ改修したとして、デザインの別注も受けてくれたのだろうか<マッドサイエンティスト
おー、これはいい話を聞いた!
もし連載が続けば、第3の敵としてマッドサイエンティストが出てきたかもな。
もしかしたらニサンガーYのあの武器やアイアンロボもこいつが作ったのかもしれないし。
しかし武器は何とかなるにしても、さすがにおかき1の合体変身能力は説明できないが
今更でなんだが、バルバスターの出自がそういうものだということは、ニサンガン≒バルバスター?
276 :
粗筋戦士A:2012/09/11(火) 22:25:47.43 ID:???
その考えは無かったが、そう考えてもいいかも。
通販で「貴方の好きなデザインでビームガン作ります」とかあって、
広沢とニサンガーYが各自発注したのがバルバスター、ニサンガンとか。
この作品の一般人ってみんなひどいな
でも最後は見直した
楽屋裏スレ落ちたっぽい…
280 :
マロン名無しさん:2012/11/04(日) 23:57:43.68 ID:gvWKdU8k
GP
あーあ