蟇目はRCカーに付けたタワシでフカヒレをひいている―― 一体何の意味があるのだろうか?
「食材をオモチャみたいに扱うなんて」と言われているが、「天才はいつの世も凡人には理解されないもんさ」と笑うばかり。
“料理は才能”、だから「バカな凡人はオレのやることを見守っていればいいんだ、ハハハハハ!!」
一方、五行は繊維が密集し、ゼラチン質の多いモウカザメの尾びれを選んだ。
だが、まだ凍ったままだ!?
それは、薄切りにするためだった。
1ミリもない、レースペーパーのようなスライスの完成!!
五行はジャンへのリベンジのために、明輝のもとで再び修行していた。
そこに集まった料理人に、自身が栽培した半夏(ハンゲ:サトイモ科の根茎。咳、頭痛などに用いる)にスープを飲ませて首の後ろをけいれんさせた事も……
新たな発見を求めるため、タブーを破ってわざと生姜を用いなかったためだ。
だが、ジャンとのタイマン勝負は果たせなかった。
回鍋肉勝負では湯水グループの一員としての勝負だったが、この勝負では“薬膳の帝王”として、“裏食医”として勝負を挑む!!
五行はオーブンから網脂を取り出し、薄切りにしたフカヒレを包み出した。
どうして生でないのかと注目する皆だったが、ジャンだけは「手間暇かけてもお前らの技術じゃ変わんねぇよ」と嘲る……
こんなスレがあったのか たまげたなあ
ジャンだけじゃなくて蟇目や五行も押さえ込んでいられたあたり、やっぱり明輝は凄かったんだな
レースペーパー
百蘭王とは何だったのかってレベルだな明輝婆さん
五行は全翅(チュアヌチ)を薄切りにして1000円の縛りをクリアした。
一度火を通した網脂で包んで、スープを含ませれば、姿は崩れず縮むこともない。
が、ジャンは(お前らのやる事なんてお見通しだぜ!レベルが違うんだよ!)と余裕の態度だ。
彼が選んだのはアオザメの背びれをほぐしたもの。
蟇目と同じ部位で、面白くなりそうだとキリコは考えるが、経同盟は(我ながらいい課題を出したもんだ)と笑っている。
燕窩(イエヌウオ:岩燕の巣)や海参(ハイシェヌ:干しなまこ)と同様、フカヒレにはほとんど味がないから煮込んだり含ませるスープにお金をかける。
だから、スープ椀1杯でも原価が1000円を超えるものもあるくらいだから、今まで食べた事のない新しいフカヒレ料理を作らなけれなばならない!
さらにジャンはラムネガイザーのせいで点数は入らない上、湯水グループに対しても、経同盟は乗っ取るタイミングをうかがっている……
一方、リュウは皆が動き出したのを確認してからアオザメの胸ビレを用意した。
1000円という課題なのに、皆最高のフカヒレを使っている。
すると、良いスープをいかに少なく使うかがカギになると話し合う弥一と李。
ちなみに彼らもラムネガイーザーには溜飲が下がったらしい。
その目の前で、ジャンは雪 身方 蒋 腿(シエファンジャントイ:極上品の金華火腿(ハム))の塊を取り出した。
ハム自体も大量だが、水が少なすぎるため独特の発酵臭と塩分が付きすぎてしまう!
フカヒレとハムだけで高級料理になってしまうと、淫井は失格を宣言するが、「経済界のトップがその程度の洞察力かよ」とジャンに返されてしまった。
「木を見て森を見ずだぜ!二代目覇王に抜かりはない!」
どうやって1000円縛りをクリアするつもりなんだろう
極少量で満足できる料理でも作るのか
高級素材で商品としての値段を下げるには
他の材料費か量をケチるしかないからな
しかしその材料費も馬鹿高くなってるから量を減らすという答えしかないだろうね
ハムの味をしみこませたもやしに解したヒレを刺し込むとかな
五行は千円分しか出さないけど例のやつで審査員が勝手に千円分を超えて食いまくったという方向にもっていくと予想
漫画表現とはいえフカヒレでけぇw
そういえばもやしの時もたいがいだったな
素のフカヒレって味が無いから、春雨を疑似フカヒレとして売ればいいんじゃないのか?(現実問題で)
豪華な食材を使うジャンだったが、1000円という縛りをクリアする突破口も思いついているらしい。
ハッタリかと戸惑う経同盟だったが、「もうちっとの時間だから大人しく見ててくんねぇかな!?なーーっ!!」と怒鳴られてしまった。
ジャンは片手で卵を卵白と卵黄に分け、春巻の皮を用意する。
しかも、姿のカニ取り出して、身と卵とすくい取る。
これだけの材料を使って、どう収支を合わせるのか?
罵声を浴びせる従業員たちを尻目に、蟇目と五行は「オレと同じ突破口」を見つけたのかもしれないと笑う。
では、残るリュウジは?
彼はジャンに、使わない卵黄を指差し、「これもらっていい?」と確認する。
そして、「残った卵黄もらえば、材料費は発生しねえってことだよな!?」と経同盟に尋ねた。
「では次は本命の!」と言いながら、金華火腿(ハム)のスープもすくい取った!
「アハハーー、世の中すべて要領よ!無駄な材料はなくす、これってオレ流エコ?オレ流突破口?」と笑っているが、
「ここまで頭が悪いとは…」とスグルに嘆かれてしまった。
出来あがった料理から逆算して原価を計算するから、もらったものでも材料費は発生するからだ……
が、ジャンは「いくらでも使え!余ってんだからよ」と黒い笑みを浮かべる。
「ただもうウロチョロすんなよ、これからがオレの料理の山場なんだからな」
>ジャンは片手で卵を卵白と卵黄に分け、春巻の皮を用意する。
フカヒレ入りの一口春巻かな
>>出来あがった料理から逆算して原価を計算
前回ジャンを失格宣言した経済界のトップもリュウジ並の頭の悪さだな
>>15 ホントだな
今作はギャラリーが力不足だな
大谷杯の審査員のリアクションも大根だったし
大谷杯は家元がいたからそれだけで前作を超えてる
冷凍食品化(大量生産)なら原価が多少安くなるだろうけど、それも考慮するのかな?
他の製品と一緒に作るってのは良いアイデアだと思うんだけどなぁ
>>16 坦々麺の時、審査員がもの凄い勃起姿を披露した際には前作を完全に超えたと思ったが、あれ以降はそうでもなかった。
>>19 というよりRの料理はあの坦々麺が一番凄かった気が
個人的にはあのもっこりは将太の寿司で審査員が本当に飛んだ時に次ぐリアクションだったわw
将太の寿司は拍手とかいうイマイチなリアクションがなあ…
デコポンと変わらないはずなのに、なぜかあれはいただけない
デコポンは月例店内新メニュー試験の春巻んときだけだが
柏手(拍手ではない)は何十回もやってるからなぁ
>>23 美味さのあまり武藤さんたちの意識が空を浮遊して
しばらくして地面に降り立った
将太の寿司はオーバーリアクションも作風のうちだろう
いい歳したむくつけきオッサンどもが何人も集まって
内股で身をよじらせて顔を赤らめて「甘ぁい!」とかいってハァハァしてたりするからな
>>24 まあ大谷もジャンの茶碗蒸し食べた時はアヘ顔になってたし
>>24 d!
>柏手
一瞬どういう意味かわからなかったが、「かしわで」と「はくしゅ」って事?
ジャンの調理は山場に入るが、なんともう金華火腿(ハム)を引き上げている。
味が出ないのではと心配されるが、大量・細切りだから短時間で旨味を抽出できた!
しかも、短時間だから発酵臭も塩分も出過ずにすんだのだった。
そして、そのスープをフカヒレのほぐし身にすり込み、カットした春巻の皮に卵白を塗りだした。
その上にフカヒレ・金華火腿・干しシイタケを丁寧に並べる。
性格の悪さは天下一品だが、ダイナミックな料理と繊細な作業をきっちりこなす点はかなわないと従業員たちは感嘆する。
一方、リュウはただ材料を貰いに行っただけではなく、敵地偵察もしていた……
(傾向と対策、XO醤と要領で生きていた!おかげでお前の作る料理が読めたぜ。フカヒレ料理の突破口もな、ウケケケケーーッ)
そう笑いながら起動させたのはアイスクリーマー!
確かにアイスクリームなら縛りをクリアできるし、気仙沼でも作られている料理だ。
でも甘いアイスにXO醤を加えるのか!?
一方、五行は網脂に包んだフカヒレをスープに入れ、蟇目は煮沸した瓶に数本のフカヒレと少量のスープを入れて湯煎にかけた。
なんと、瓶にかけたラップの蓋がへこんでいる!
一度空気を膨張させてから蓋をして、真空状態を作ってスープをまとわりつかせたのだ。
タワシで傷つけたのも、フカヒレに含む空気を蒸発させるため……
(材料費が使えないなら、頭を使う!)と、ジャンは呵々大笑する!
>確かにアイスクリームなら縛りをクリアできるし、気仙沼でも作られている料理だ。
>でも甘いアイスにXO醤を加えるのか!?
しょっぱいアイスなのかな
サラダみたいなもんだと思えばイケそうだが
29 :
マロン名無しさん:2012/06/24(日) 12:08:04.78 ID:q41Ck87/
砂糖を加えないのかね。冷たさと熱さか
でも貝柱は濃厚すぎるわ。キノコのXOなんかな
ジャンは周囲を見回し、彼らは自身と同じ突破口に気付いたのかとニタリとする。
そして、この勝負は彼らがいう「機転と発想の勝負」にとどまらないとも……
それは、ここ一番での――
ジャンがまだ階一郎のもとで修行していた時、蝦餃(ハーカオ:蝦蒸し餃子)を作っていた事があった。
蒸しすぎないようにと注意されて慌てたため、蒸篭に体をぶつけてしまった!
すると、ガッと割り込んだ階一郎が素手で鉄鍋と蒸篭をつかみ、倒れるのを防ぐ!!
「手が、手が…」と慌てるジャンに、「せっかくの蝦餃を台無しにするところだった」と平然とする階一郎。
驚くジャンに、「自分のことを心配されたとでも思ったのか?」と返す。
「料理人にとって大事なのは料理以外にあるわけがないではないか!!」
料理人にとって料理は我が子同然、体を張って守るのは当然のことだ!
(あの時、料理人にとって大切なものをジジイから学んだ)と回想しながら、春巻の皮をレンゲでプレスするジャン。
「お前から教わったことを実行するのは楽じゃねーぜ」と呟きながら、レンゲを握った手ごとオーブンへと入れる!
「火傷しちまうじゃないか!!」と皆どよめくが、「よし、いい出来だ!!」とジャンは周囲の反応も火傷も気にしない。
「このくらいの事で何慌てふためいてんだ!?庫内の微妙な温度は素手じゃなきゃわかんねぇんだよ」
熱しすぎるとフカヒレの繊維が台無しになってしまうからだ……
「これが二代目覇王の仕事だぜ、しっかり見てろ!」と聞かされ、
唖然とする蟇目、「氷水を用意しろ!」と叫ぶ五行、「な…何もそこまで」とうろたえるリュウ……
>「氷水を用意しろ!」と叫ぶ五行
一体中国で何があったんだ五行
すっかり丸くなっちまって
アイスクリームで冷やしても、繊維は台無しにならないのかな?
>>28 金華ハムのスープだからそうだろうな
でも雑魚キャラの担担麺でも塩味アイス出てるし
Rになってから甲殻類の癖取りにカレー粉とか
チョコの隠し味とか飴から液体とかネタ被り多いなあ
あとオーブンあけっぱなで温度管理は逆に難しいと思う
34 :
マロン名無しさん:2012/06/24(日) 23:09:27.34 ID:q41Ck87/
五行が完全モブになっとる。
蟇目をごとき呼ばわりしていたが、間違いなく現時点で一番目立っとらん。
しかしジャンもこのジジイの元でよくグレもせずに真っ直ぐな料理人になったものだ
五行は前作で目立ちまくったから最悪今作で目立てなくてもいいだろう
蟇目はなんかやりそうな余韻を残したままフェードアウトしてたからここでいくらか目立てば元が取れる
37 :
マロン名無しさん:2012/06/25(月) 01:04:57.23 ID:volFfcHA
しかし蟇目>五行になったような
まぁもともとキャラクターとしては蟇目のが強大なかんじだが
>>37 五行は一芸に秀でていて蟇目は総合的に優れているという感じだな
39 :
マロン名無しさん:2012/06/25(月) 09:56:32.63 ID:volFfcHA
2人ともジャンと互角だったからな
五行は犬がなけりゃ勝っていたかもな
勿論審査員が五行びいきだが
ジャンはそれでもいつも魔法で審査員をとりこにしていたからなぁ
>>39 てか鶴まで食材として用意されてんだから、中華ではポピュラーな犬くらい用意しとけってのな
もし最初から用意されてたらジャンの負けだったと思うけど
>>40 犬が用意してあったとしても
五行の加虐心があえて飼い犬を使わせたんだから関係ない
>>35 ジジイは一本筋が通った人間だからだろうな。他人に厳しいが自分にも厳しい。理不尽だが矛盾がない。
世間一般の頑固親父は言動に矛盾があって一貫性がないから尊敬されない。
庫内の微妙な温度を知るため、ジャンは春巻でフカヒレやハムを挟んだものを素手でオーブンへと投入した!
真淵兄弟は「早く水につけたまえ」と慌てるが、淫井は「同情票を得ようとしても無駄だ!!」と切って捨てる。
従業員たちは高温で焼いたり油で揚げたらフカヒレの繊維がやせてしまうと納得しているが、
蟇目は「底なしのバカヤロウだ」と汗を流す。
出来あがったのは、フカヒレ入りのバスケットだ!
そこに蟹の卵と身を盛るに違いないと叫ぶ李。
だが、蟇目達の他には誰も、彼らの突破口が同じだとは気付いていない。
一方、蟇目は課題は「どう」クリアーするかが重要だと考えている。
それが発想、才能!
彼なら手を犠牲せずに結果を出せた。
また、五行はジャンが自己犠牲に溺れていると考えていた。
ジャンは明輝の下で毒を抜かれたが、自身は人間の情・弱さを学んだとニタリとする。
さらに、これを逆手に取り、陰陽五行と七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)を自由に操れるようになった!
さらに、刈衣は彼らの皆の手の込んだ料理は大量生産・冷凍食品には不向きだと考え込んでいた。
以前蒸し魚で勝負した時のように、人間が経験と感覚で把握している部分は機械では出せないからだ。
しかし、スグルは「似て非なるものなら作れるんじゃないかな」と答える。
そして、両手を低温火傷しながらもジャンは全て焼ききった!
(フカヒレ入りの春巻のバスケットに、蟹の卵や身を盛って、あんをかけるだって?
そんなつまらない発想のためにこんなことをしたんじゃない)
誰も気付いちゃいないと笑いつつも、体をガクガクて調理へと戻る。
小此木は「何かフォローした方が」とキリコに話しかける。
それを受け「私たちもただ黙って見てるわけにはいかないわ」とスグルに何か耳打ちする。
(お前の手、ムダにはしないわよ!!)
煩雑な回だなあ
見せ方のスキルは大幅に下がったな
ジャンは盛り籠を完成させたが、手を犠牲にしてしまった。
適温を割り出す時間がなくても、真剣勝負を行った結果だ!
(そこまでやるアイツが負けるはずがない!)とキリコは、スグルに何か「約束」を耳打ちした。
五行と蟇目はジャンの行動を同情票を稼ぐためのパフォーマンスだと考えているが……
一方、リュウジはレンゲにのせた料理に、バーナーで焼き目を付けていた!
(アイツもレンゲを使ってきたか、なかなかやるな)と感心する蟇目と五行。
が、「この勝負、オレと秋山の一騎打ち!蟇目のダンナも五行のダンナも黙って見てろってんだよ!ウケケケーーーッッ!」と言われ、
「クソ生意気な」と呟く。
彼らも仕上げに入るが、まずリュウジが一番乗り!
「跪香魚翅冰淇淋(ツォエオスアッムイオトオピンリィリン:1レンゲ盛りフカヒレ入りアイスクリーム〜XO醤の香り〜)」だ!
アイスの上にはバーナーで焼き目を付けたパン粉がかかっている。
1人たったの1レンゲが、1000円のジャストサイズだと判断したらしい。
また、皆はアイスクリームにXO醤かと驚く。
食べると、「甘くない!何だコレは」と驚きの声をあげる!
「食えたモンじゃない」と森田その塩辛さに抗議するが、
「だ・れ・がデザート用のアイスクリームを作ったって言ったか?」とリュウは笑う。
「これは前菜だ!フカヒレ入りの冷たい前菜アイスクリーム仕立てだ。勝手にデザート用のアイスだと思いやがって。
前菜だと思って食えばこの上なくオツな味だぜ!ウケケケケケケーーーッッ!」
キリコとスグルの約束は湯水グループが全面的に五番町飯店をバックアップするとかそんな感じかな
キリコが秋山の手になる=結婚を決めたので
盛大な披露宴を開いてくれって事だろ
ワンスプーンの料理番組からかな
土料理の人とか出てた
リュウジは残念なやつだけど
今回はマシな方かな
50 :
マロン名無しさん:2012/06/27(水) 01:26:30.38 ID:MJ+jVhB2
リュウの料理は「跪香魚翅冰淇淋(ツォエオスアッムイオトオピンリィリン:1レンゲ盛り前菜 フカヒレ入りアイスクリーム仕立て〜XO醤の香り〜)」だ!
デザートだと思い込んだ我々の洞察力不足だったと驚く弥一。
塩辛い金華火腿(ハム)のスープをベースに仕立てたアイスクリームと、フカヒレの食感は実に斬新!
トッピングのパン粉の中は隠し味のXO醤が混ぜ込まれており、アイスの味との強弱が付けられている。
また、バーナーで焼いて香ばしさをつけたとともに、生臭さを消しているようだ。
経同盟からも煮こごり・刺し身を超える、全く新しい冷たい前菜だと絶賛された。
1レンゲで課題をただクリアーしただけでなく、食感・温度の変化をつけたと自画自賛するリュウ。
リュウジ様、チームリーダーと呼べと図に乗るが、スグルから残る2人も世界一流の料理人だとたしなめられる。
彼らも1レンゲを用いているが、「真似したに決まってますよ」とリュウは抵抗する。
だが、ジャンからスープや卵黄を貰ったというせこい性格は否定できない……
スグルの合図で、五行が「片片行雲著蝉鬢(ピィエンピィエンシンユンヂュチァンファ:極薄のフカヒレ 蝉の羽見立て レンコン団子添え〜1レンゲ盛り〜)」を出す。
上から乗せたフカヒレが透けて見え、中華料理らしい美しさだ。
烏魚蛋(ウユイタン)がトッピングされ、1・2滴絞ったスダチの香りが鼻腔をついて胃を刺激する!
実に食べやすい一品で上品な味。
フカヒレの下にはモチモチとしたレンコンと果物の団子があり、絶品だ!!
「あまりの上品さに食べ足りない気がする」と、真淵兄弟はおかわりを取ろうとするが、「1人1レンゲ」だと五行は断る。
が、「食いたいものは食いたいだけ食う!!」と、皆殺到した!!
なんというかフカヒレ料理勝負というよりもレンゲ料理勝負って感じになってるな
リュウがそこそこまとめてきただと
五行いい加減にしろよ・・・
まさかXOがまともに評価されるとはな
購買意欲を満たすんだから商品としては最高だな>五行
食べると妙に胃がすっきりとする五行の料理。
すだちの酸味が上品な酸辣(スワンラー)の餡を際立たせ、烏魚蛋(ウユイタン:イカの卵巣の塩漬け)の独特な香りを消している。
「片片行雲著蝉鬢(ピィエンピィエンシンユンヂュチァンファ:極薄のフカヒレ 蝉の羽見立て レンコン団子添え〜1レンゲ盛り〜)」には、
他にも開胃の働きをもつリンゴをレンコン団子に混ぜ、フカヒレに含ませたスープには消導薬(消化を補い食欲を促進させる作用)として
使われる大根の種、麦芽、穀芽、鶏内筋(ケイナイキン:砂肝の内膜)などが入っている。
歩けば歩くほど健康になる“健康サンダル”のように、食べれば食べるほどお腹がすく料理!
胃にもたれる心配のない、現代にピッタリの料理と好評だが、五行はキシャシャと笑いながら「そんなつまらない料理を作るわけないだろ」と真意を明かす。
1レンゲ盛りは1人1レンゲきっかり、それが千円フカヒレ料理の縛り!!
エリート集団が食欲むき出しで奪い合ってる姿はいい見せ物だったよと、嘲笑う五行。
食べるほどに飢餓状態に陥るのが、五行のフカヒレ料理の全貌!!
彼らのように「20レンゲ以上も食っちまってはせっかくの課題も台無しだなぁ。それで正当な評価ができるとでも言うんですか!?」
人間の七情までも操る料理だが、「それだけやれば十分だ」と蟇目が「龍飛鳳舞(ロンフェイフェンウ:
レンゲの白いキャンバスで繰り広げる龍と鳳凰の至福の舞い)」を並べる。
「1レンゲで十分満たされる!至福の喜びを味わわせてやるぜ」と自信ありげだが、3本のフカヒレと小カブだけの、しょぼい料理だ……
しかし、皆食べると「ぽあ!?」と驚きの叫びをあげた!
「どうだ!?天国の階段を上れたかな!?ハハハハーーーッッ」
天国の階段…まさか毒か!?
また幻覚作用のある食材とかね
それだと五行にそういうのはやめとけって言ったのが前フリとして活きてくる気がする
たったフカヒレ3本なのに、馥郁とした味が広がる五行の料理。
見た目はしょぼいが、金華火腿(ハム)と鶏茸(チイロォン:卵白を入れて柔らかく作った鶏のすり身)の味をまとったフカヒレは、
これまでで一番存在感がある!
タワシタイヤで味を染み込みやすくさせ、空き瓶で真空状態を作ることで高価なスープの使用を最小限に抑えた。
リュウの料理は斬新だったがおかわりされるほどではなかった。
五行の料理がおかわりされたのは、ただ作為的な飢餓状態によるもの。
「見ろ!オレの「龍飛鳳舞(ロンフェイフェンウ)」を!!旨くて旨くて後を引いて空っぽじゃないか!!もう何一つ残ってやしない!!」
龍王の格の違いを思い知ったかと自慢げな蟇目だったが、「それ以上のフカヒレ料理が存在するんだぜ、ここに!!」と言うジャン。
蟇目は1レンゲ提供を誤解しているそうだが……
ジャンの料理は沙 沙 稜 稜 蟹 皇 日考 魚 翅(サーサーリンリンシェウォンカオユイチイ:
サクサクの春巻の皮の器に仕込んだフカヒレの蟹の餡かけ仕立て〜中華の覇王風〜)!
「さあ食ってみろよ!!オレの料理は天国生きか!?それとも地獄行きかな!?カカカカ」
「口では何とでもいえるぞ」といきり立つ五行たちだったが、食べると絶句する!
「これがホントの天国だ!!至福の味だ!!まさに昇天!!
そういうことだったのか、秋山が言いたかったのは…これぞまさしく一人前千円の1レンゲフカヒレ料理だ」と、皆目を剥く!
蟇目や五行はすっかり噛ませ役になっちゃってるな・・・
1人前千円のフカヒレ料理、ジャンの回答は「コース料理の凝縮」!
まず春巻の皮に餡がかかっている所とパリパリ感の残っている所の食感が交互に飛び込んでくる。
次にフカヒレの食感と金華火腿(ハム)の塩味と椎茸の旨みが顔を出す。
それは低温火傷してまで微妙な温度にこだわったおかげだ。
蟹の卵と身、煮詰めた餡の量も絶妙で、これ以上だったらクドくて食べられないしこれ以下ならもの足りなくなってしまう。
そして、その下に敷いたモヤシのシャキッとした食感で締めくくられる。
蟇目達は大皿盛りの小分け料理(レンゲ盛り)を作ったが、正解は1レンゲで十二分に満足させる料理を提供すること!
おかわりするのは満ち足りていないからで、1人前以上のフカヒレ料理を食べた満足感を与えるために、
起承転結・ストーリーを感じさせなければならない。
キリコは他の料理にはストーリー性のないお粗末な1レンゲで、「秋山の料理を食べて満足したでしょ」とジャンの勝利を宣言する。
そして、スグルに“さっきの約束”を履行するようにと迫る……
五番町飯店に響く朝の挨拶――蟇目達三人の声だ!
スグルとの約束は、彼らを12万で働かせること。
さらに、五番町のシューマイや肉まんを湯水グループの冷凍食品工場のラインで作らせるそうだ。
コロコロと笑うキリコに、「キリコお嬢さん、そこまでの手腕があるとは尊敬するっス」とすっかりなじんだ様子のリュウ。
「オレたちと互角のお前が、まさか何倍ももらってんじゃねぇだろうな?」と問いただす五行に、
ジャンは「オレだって12万だよ。3年前からず〜〜っとな!カカカカ」と答える。
そういうわけでいろいろあったけど、五番町飯店は今日も皆元気です。
なんというほのぼのEND
給料12万円は安すぎると思うけど他の従業員はもっと貰ってるのかな
安すぎるけど秋田様用の食材とか使い込めるのは大きなメリット
あれ?これで終わり?
…え?これで最終回?・・・・・誤植だろ、ハハハ…
……マジかよおい!なんつう盛り上がらない最終回だ!打ち切りかよ!orz
終わっちまったあああ!!!
文章長くて大変だろうにおつかれっした
しかしジャンの給料安すぎだろ
ジャンの料理も正直複数エピソード持たせるオーラがないと思うなー
漫画的意味で
え?つーか最終回なの?
失速感凄い
キリコの約束って、本人が得するだけでジャンの援護になってないよな…
わざわざ新連載するほどの内容があったかというと微妙だが
それでも何もないよりは楽しめた
鶏肋ってヤツだな
本日は楽屋裏です。
明日からはロマンティック☆デッドホラー『キガタガキタ!』を始めます。
低温調理、ダチョウ肉…時代はまだ追いついてないな
Rではあまり新味のある料理が出なかったのが残念
千葉県、某踏み切り――
遮断機が下りているにもかかわらず、スイッとわたる少女がいた。
それにつられてわたる女子中学生。
が、すれ違った少女は首を回して「電車に轢かれてペッシャンコ、電車に轢かれてペッシャンコ」と笑いだした!!
地縛霊の“踏み切りアンジー”だ!
腐ったような手を伸ばすが、その手をは突然現れた男子学生に止められた!
彼は事前にこの事を知っていたらしい。
それは「恐怖新聞」という悪霊に教えてもらっていたから!!
彼――鬼形一族の鬼形冥が14歳になった晩、夜中の12時に恐怖新聞が届いた……
そこには明日起こることが書かれているのだが、購読料は100日分の命!
しかし、その予言を覆す事が出来れば寿命は取られない。
アンジーから少女を救った晩、鬼形のもとに再び恐怖新聞が配達された。
『鬼形冥、予言の阻止失敗!?2回目の事故を見逃した』
昨日の新聞には午後6時の分しか書かれていないが、午前1時にも事故が起こるのだった!
人の不幸を予言する恐怖新聞は、書かれていることに外れることがない!
つまり不幸のみをもたらす新聞――
(だからボクはその予言を外れさせるんだ、不幸を止めるんだ)
そう決心しながら鬼形は走る。
踏み切りでは「轢いて轢いて轢いて轢いて轢け轢け轢け!!」とアンジーが女性を捕まえていた。
「霊能力はないが、悪霊に対抗する知恵はあるんだ!」と、花束を持った鬼形が登場!
彼女が死んだ場所に供えられていた「善意の花」に、彼女は苦しめ出す。
彼女の死を悲しんだ皆がそなえたのだったが、アンジーは「もっと同情しろ」とねじくれた心を持ち、悪霊になってしまったのだった…
「お前の不幸は電車に轢かれたことじゃない。生きている人間を妬んだことだ!!!」
鬼形はアンジーを列車へと投げ飛ばしたが、その耳元を電車が通り抜ける。
「あ…悪霊なんか、“へ”でもねーや」と青ざめる鬼形、「チッ、失敗か」という表情の恐怖新聞……
今は亡き鬼形礼へ――
ボクは毎日が恐怖新聞との戦いです。
神経がすり減ることばかりです。大変です。
でもやめません。あなたのような犠牲者を出さないためにも闘い続けます。
ボクが無事生き残れるよう、あなたも見守っていてください。
――冥
恐怖新聞…ってアレか、鬼形礼の奴か。
なんでまた西条がこんなのやってんだ?てか西条の絵でホラー描くと怖ぇよ!
「恐怖新聞」に書かれている予言、「不幸」を覆そうと決心した鬼形。
裸の女性のような「恐怖新聞(悪霊)」に抱きつかれながら、彼は進んでいた。
今夜車に撥ねられてしまうと、鬼形は同級生に忠告するが、「人の不幸ばかり予言してるから嫌われ者なんだよ」と殴られてしまう……
ちなみに、恐怖新聞は、他の人にはただの新聞にしか見えないらしい。
鬼形と別れた同級生たちは、「ホラー話はホラ話!」と嘲りながら公園を歩いていたが、突然トラックに轢かれてしまった!
痛いイラストの描かれたトラックには、誰も乗っていない…!?
また一人轢かれてしまったが、残る二人を鬼形が呼びよせ、「痛トラ“ジーコ”」という悪霊だと説明する。
人身事故を起こして廃車になったが、人を撥ねる「性質(さが)」が残っているトラック!
悪霊だからつり橋もギョムム〜と縮みながら通って来る……
同級生を安全な場所へ逃がしつつ、トラックを引きつける鬼形。
「お前は哀れなヤツだ。同情するよ。もっとも容赦はしないけどな」
パッと飛ぶ彼を見て、「キガタガニゲタ」と驚く同級生だったが、
鬼形は樹の幹で三角飛びをし、運転席に入ってキーを抜いた!
「ボクには霊能力はないけど知恵がある。これでお前は動けない。
でも…ごめんな…本当に悪いのはお前をこんなトラックにしちまった人間たちだったんだもんな」
そして、鬼形は同級生に、「なんでお前たちを助けるのかとゆーと」と話しかける。
お互いに嫌いあっているが、「助けなきゃ負けだと思っている」からだ!
そして恐怖新聞の予言を誰よりも憎んでいるから、これは負けては闘いだ!!
真に怖いのは幽霊や悪魔とかよりも人間というオチだな
鍵を抜いたら止まるって、ずいぶん素直な悪霊だなw
深夜0時にやって来る恐怖新聞――
裸の女性の姿だが、その本質は「人の不幸を予言する」こと!
鬼形冥はその予言を覆そうと悪霊と闘い続けている。
翌朝、鬼形は久しぶりに俳優の萩中マナヴに会いに行った。
恐ろしげな容貌を生かして、殺人鬼の役柄をそこそここなしているらしい。
毎朝スズメに餌をやったり、花の種をまいたりしている良い人(今日はちょっと遅れたらしい)だが、
恐怖新聞は彼が今日の正午に6人目の殺人を犯すと予言した……
鬼形が「今日何が起こるかわかるんです」と話しかけると、萩中は家の中へと案内する。
おちょくる恐怖新聞にまとわりつかれながら進むと、室内には5台の冷蔵庫が!!
「そういえば、キミは心霊少年とかで評判になっていたね。それで視たか!知ったか!その事をオオオ!!」
中には死体が入っている!!
萩中は「藤十郎の恋」という話を語りだす。
彼の芸の肥やしのために口説かれ、捨てられたために、自殺してしまう人妻の話だ。
それと同様、殺人鬼の役の練習をしていたのだ!
「ボ、ボクはあんたの6人目の殺人…今日の殺人を阻止する!!」と青ざめる鬼形に、キョトンとする萩中。
「捕まえるつもりじゃなかったのか……甘ちゃんだなあ。もっとも手遅れだがね」
襖から6人目の死体が転がり出てきた!
そして、萩中の腹からも内臓がはみ出す……
犯行時刻は本日未明、発覚したのが正午だということだった!?
6人目の被害者は萩中の演技を嘘臭いと言ったディレクター。
「本当の殺人」を味わわせたのだが、やり返されてしまった……
仕事を取るためには仕方なかったと嘆きつつ、「今度は死人の役が出来そうだね…」と萩中は事切れる。
そして、恐怖新聞は「キャハハハ」と笑いながら鬼形にからみつき、彼の100日・魂・笑顔の鬼形を貪る!!
だが鬼形は、それはただの100日ではなく「幸せ」だと、戦い続けることを決心する!!!
悪霊のげっぷを浴び、「テメェーをいつかブッ殺す!!」と宣言する…
100日を幸せだって言い切れるなんて、強い男だなぁ
どこにでも悪霊はいる――特に空気の澱んだ湿気た所には。
鬼形にとってはカビや虫のようなものだが、決して目を合わせないようにしている。
自分に気付いた人間によって来る習性があるからで、見て見ぬフリが彼の対処法だ。
今回の予言は同学年の真淵沢妖湖について。
彼女は悪霊に取り憑かれていて、「さっさと引き剥がさないと危ないんだ、バカヤローめ」と忠告すると、いきなり殴られてしまった!
「失礼だろ、おまい〜〜」
バカ呼ばわりされたり、取り憑かれていると言われたことに怒ったようだが、結局鬼形は彼女の自宅へと同行する。
しかし、真淵沢は「悪霊だろうがなんだろうが、大事にしたい気持ちってのもあるんだ」と、除霊を拒否する。
ではなぜ鬼形を呼んだかというと……
「ベットの下とかまさぐるなよな、使用済みのパンツとかソックスとかでハァハァするなよな」とからかいつつ、
彼女は四つん這いになって箱を取り出す。
思わず、彼女のパンツに注目する鬼形……
そして、その箱の中には、ギチギチと鳴く多脚の悪霊が!!
キャットフードに反応するからたぶん猫で、人懐っこいが醜悪な姿だ。
カワイイという真淵沢に呆れつつも、すり寄ってくる「ギチギチ」に鬼形は(見た目を除けばこれはこれでかわいい…と言えなくもない)と感じる。
そして、彼女が鬼形を家に呼んだのは、ギチギチの飼い方を教えてほしいから!
「さっきパンツ見せてやったんだから、ギブアンドテイクでさ」
( ゚∀゚)o彡゚パンツ!パンツ!
恐怖新聞には、ギチギチに取りつかれた真淵沢の死が予言されていた。
しかし、鬼形には懐いているギチギチと彼女を引き離す事は出来なかった…
逆に、悪霊を元気にするには飼い主の愛情が必要だと教えてしまうのだった。
屋上で一緒にじゃれあう真淵沢とギチギチだったが、古くなっていた柵が壊れて、落ちてしまう!!
とっさに手をつかんだ鬼形だったが、腕が伸びきって持ち上がらず、恐怖新聞に嘲笑われてしまう!
「骨折ぐらいで済むかも」と、手を放すように促す真淵沢に対し、鬼形は「パンツのお礼だ」と握りしめる。
そして、両手を空けるためにギチギチを放させようとするが、
「今さらコイツを見捨てるぐらいなら、最初から飼ったりしねーよ。それが飼い主の責任ってもんさ!!」と言い切る真淵沢。
そのまま落ちてしまう鬼形たち……
(お前の勝ちか、恐怖新聞…!!ちくしょう…)
しかし、突然ギチギチがギュルルンと二人に巻きつき、膨れ上がってクッションとなった!!
着地し、破裂してしまうギチギチを、(お前の勝ちではないぞ、真の勝者はお前だ!!)と鬼形は称賛する。
悪霊なんかじゃなかった、最高のヒーローだ!!!
その後、元気をなくしてしまった真淵沢だったが、意外と早く復活してきた。
胸元に隠したゲロゲロ(ドッグフードに反応する)を、学校で鬼形に見せに来る。
(学校に持ってくるなよ…ブラも見せるなよ…)
( ゚∀゚)o彡゚ブラジャー!ブラジャー!
パンツの代償にしては高いな…
あと今回思ったが、やはり西条はホラーとエロスがよく似合う!
いい話…なのか?
ギチギチって他人にも見えるのかな?
恐怖新聞はただの新聞に見えるそうだけど、
ギチギチは犬の死……何も見えない方がいいな
誰も名前に突っ込まないのかよ
扉や窓、壁一面にお札が貼られた鬼形の家――
仮面をかぶり、スコップと刃物を手にした男は「いかにも、といった風情だな」と言って戸を開ける。
と、いきなり煙玉が飛んできた!!
「これは挨拶代わりだ。目眩ましにもならないけどな」
恐怖新聞で彼の不法侵入を知っていた鬼形の仕業だ。
「もう1人の恐怖新聞読者、“予言者・バンドー”だな」
予言によって世界が思い通りになると考えている彼は、「互いの未来を知っているのも困りものだなあ、“偽物予言者・鬼形冥”クン!!」と返事する。
スコップで攻撃するバンドーに、「好き勝手に人ん家を壊すなよ、ジジイ」と歯噛みする鬼形。
バンドーは「お前より年上だが高校生だ」とつっこみつつ、「明日のことが分かる人間はオレ1人でいいんだ!」と身構える――
が、鬼形は逃げ出してしまった。
今回の予言はバンドーによる鬼形の抹殺!
そして、墓場に逃げ込んだ鬼形だったが、そこには竹槍を仕込んだ落とし穴が…
恐怖新聞によって、ここに来るのを知っていたバンドーの仕業だ。
追いついたバンドーは、彼だけが明日の出来事を知り、全能であるために、他の恐怖新聞読者を皆始末してやると宣言する。
が、鬼形は別のトラップをかわし、笑いだす。
自分ははバンドーが考えているような相手とは違うから!
バンドーは恐怖新聞読者が皆互いに殺し合おうと考えているようだが、鬼形はただ逃げる用意しかしていない。
「逃げ切れさえすれば、恐怖新聞の予言を覆したことになるんだもの!!」
再びトラップを作動させるバンドーだったが、ただしゃがんで避ける鬼形。
そのまま竹や李がバンドーの腹に刺さってしまった。
「お前自身が自分が仕掛けた罠にハマってしまったのだ。愚か者、独りよがりな妄想が破滅へと導いた」
「100日分の命を粗末にしてはいけない」と、バンドーの仮面を取ると、皺だらけの老人の顔が……
バンドーはもう寿命がつきたのか
鬼形はまずああはならないだろうっていう安心感があるな
真夜中の街を、「独りぼっちかよ」と呟き永田、鬼形の幼馴染の瀬尾文治が歩いていた。
そこに、鬼形が「文ちゃん、こっちこっち」呼びかける。
鬼形が小学4年生だった時以来で、「全然遊びに来なくなりやがって」とグリグリする文治。
「万引きとかするからだよ、それに文ちゃんは5歳も年上だしね」と笑う鬼形。
「オレ嫌われ者だからな、ハハハーーッ」と言うが、鬼形は「皆怖がってただけさ」と返す。
それでも、文治は皆の事が好きだったらしい。
「これからどっか遊びに行くか?」とバイクを探す文治に、鬼形は「会いたいって人がいるんだけど」と道案内する。
文治は「女か!?女だよな!?」と興奮し、バイクで会いに行こうとする。
「バイクはガソリンを倍食う」とシャレを言いながら、文治を街の外へ連れ出す鬼形。
バイクも、その人たちが待っている所に置いてあるそうだが……
梨園の近くまで出ると、「このへんでとんでもねーメに遭ったな〜」と文治は回想する。
幼稚園の送迎バスと並走していると、中の悪ガキに「暴走族がいる、バーカバーカ」とからかわれたのだった。
が、突然運転手が心臓発作を起こし、バスがガードレールにぶつかり出した!!
ひらりと文治は運転席にとび乗り、騒ぐ園児をなだめつつ、ハンドルを握る。
が、倒れた運転手が邪魔でブレーキが踏めない…
「だってよ〜しょうがねーじゃん」と鬼形に言う文治の顔は、ボロボロだった!
「オレは親からも見捨てられ、仲間からも見捨てられてきたんだ。あのガキどもを見捨てることなんてオレにはできるわけねーよ…」
おもわず目をそむける鬼形に、思い出してくれてありがとうと感謝する文治。
しかし、思い出したのは鬼形ではなく、無事助かって感謝の言葉を伝える園児たち!
そして、そこには彼らの親が修理してぴかぴかになったバイクがあった。
「オレはバカだったから結局皆に見捨てられちまったけどさ、本当にこの世界が、ここのみんなが好きだったよ!!もっとここで生きていたかったよ!!」
顔も直り、キラキラと輝きながら「また…ここに来れるかな」と呟く文治に、
「文ちゃんの大好きなピカピカのRZV500改に乗って、いつでもおいでよ!!子どもたちも待ってるよ!!」と鬼形は伝えるのだった…
良い話なんだけど、鬼形の顔が怖いから、ジャンみたいに「さっさと成仏しやがれー」とか言い出さないか心配だったw
恐怖新聞に取り憑かれた鬼形には、友達がいないと首加世は調査している。
アンジーから助けられて以来、彼女は鬼形の虜になった。
(キミも私のこと好きなんだよね?だから助けてくれたんでしょ、私分かってる)と、少しだけ先走っているようだ……
放課後鬼形の家に行き、大量のお札にあきれる首。
「私が何とかしてあげたいな…」と呟くと、いきなりドライバーでドアをこじ開けた!
そのまま侵入し、台所でカレーを作り始める。
いつの間にか用意されたカレーを喜んで食べ、「これを作ったコはきっと美人で優しいコに違いない!!」と叫ぶ鬼形を首は夢見る。
しかも、ある日鬼形に見つかって「彼女になってくれええ、しかも思ったよりオッパイ大きい、着やせするタイプ!?」
「OK!カモン!!着やせしてるけどDカップ、ウエスト59センチよ(ホントは65センチだけど…)」と妄想は発展する…
「一人暮らしの男の子に手作りラブ料理、ウハハハーーーッ!名付けて“ゴンギツネ大作戦”」
次に掃除・洗濯に手をつけようとするが、ふと別の学校の制服を着た少女に気付く。
「勝手に人ん家に上がり込んで、非常識な女ね」と首が肩をつかむと――
少女は恐怖新聞だった!!
スタンガンを押し付けるが、アースされてしまった。
そして悪霊は首にかぶりつこうとするが、突然現れた鬼形にライターで退治されてしまった!
「悪霊は悪霊らしく、深夜零時にだけでてきやがれ!!図に乗るな!!悪霊にもほどがある!!」
「で…玄関の鍵が壊れていたが、あれはお前の仕業か?台所でカレーが焦げていたが…あれもお前の仕業なのか?
そもそもお前は誰だ!?どうしてウチにいる?」
さて、なんて言い訳しましょうか、と汗を流す首…
「OK!カモン!!」って、高校生とは思えんノリだな
鬼形のクラスで、「幽霊はいる・いない論争」が行われていた。
痛トラ「ジーコ」に襲われた同級生は「いる派」で、鬼形を頼りにしているが、なぜか彼は休んでいる。
その代わり、4か月前から行方不明になっていた藤瀬七海がやってきて、「幽霊は確かに存在する」と宣言した。
「皆も探していたんだよ」と話しかけられるが、彼女は「まっ、いろいろあってね」と受け流す。
「そうか〜4か月もたっていたのかぁ〜〜」と首をカクンカクンさせる。
左右の目をバラバラに動かしながら、「ちょうどよかったね/そうだな」と呟くと、
幽霊がいる「証拠見せてあげるからさ」と皆を職員室へ誘う。
部屋に入ると、ある教師を「よう人殺しヤロー、やっと会えたな。4か月ぶりだ」と睨みつけた!
すると、教師は「なんでなんでなんでお前がお前が」と椅子で殴りつける!
「殺したはずの女が現れたから動転したのね…だから証拠隠滅?
教師失格だぞ!!知育・徳育・体育を小学校からやり直してこい」と、藤瀬は平然と彼の腕をつかむ。
4か月前、彼は藤瀬を襲って殺し、廃工場に捨てたのだった。
「あれは事故だったんだ」と弁解する教師だったが、彼女は「この日を待っていた!」とナイフを取り出す。
が、ナイフは彼女の左掌を突き刺す!
左半身からボロボロと虫がはがれ、鬼形の姿が現れる。
「そこまでだ!人殺しは天国へ行けない!人殺しをさせるために躰を貸したんじゃない!もっとも天国なんてねえんだろうけどな」
法律による裁判と刑罰がふさわしいと説得すると、藤瀬が消えていく……
恐怖新聞に「藤瀬が蘇り、教師を殺す」と書かれていた――
現場の廃工場へ行くと、彼女は地獄虫(地獄に堕ちた人間を食い荒らすという)を操り体を作ろうとしていた。
そこで鬼形は自身の躰に虫を乗り移したのだった。
そして、藤瀬が消え、呆然とする皆に「で――幽霊はいる・いない論争だっけ?」とニタリと睨み、
フランスの箴言家、ラ・ロシュフコーを引用する。
愛とは幽霊のようなものだ。誰もがその話をするが、それを見た物はいない
「だけど僕は思うんだ。見えようと見えまいと愛は存在する。愛も幽霊も確かに存在するんだよ!!」
吹石真洞は“ド嘘つきガール”だ。
「名古屋城はわたしん家、万里の長城はウチのボーリング場、グランドキャニオンでゴルフやって――」
と、罪のない嘘も多いが、あまりにも嘘をつくのでうっとうしがられてもいる。
そして、彼女の不幸が恐怖新聞に予言されてしまったのだった。
鬼形は彼女を呼びだし、「騙された人は笑えなかったと思うぞ」と忠告するが、
「騙された人々が右往左往するとか、慌てふためいて逃げ惑うとか、そんな姿を見たくてたまらないんだ!!」と言い放つ。
嘘だらけの世の中で、正直に本当の気持ちなんて言えないと続けるが、「だからそれじゃお前の身が危ないんだって」と鬼形は説得を続ける。
そこに、彼女に騙された3年生たちがやってきた。
「1回1万円でデートしてくれる約束だ」という嘘を信じ、ドン引きされてしまったのだ…
「女友達もその場にしたから、かいた恥は3倍だ!!」
が、吹石は「騙されたてめーがバカなだけなんじゃねーの?良かったな、一つ勉強になっただろ!?」と笑っている。
怒り心頭の3年生は彼女に殴りかかるが、鬼形が顔面で拳を受け止めた!
「大丈夫か」と駆け寄る吹石のリュックから、なんとムチ・メリケンサック・スタンガンがこぼれおちた!?
それを奪い、彼女に襲いかかる3年生たち。
が、ムチのグリップ、メリケンサックの内側に刃が仕込まれていた!!
「ハハッ、嘘をつくのにも用心深くしなきゃね」と言う吹石に、3年生はまた彼女のスタンガンで攻撃しようとする――が、
電気は持ち手の方に流れた!!
「前の二人がフェイクの武器で傷つけられたのに、お前まで同じ目に遭うとは、信じられないバカね!!」
しかし、3年生は「くらえ、漏電!!」と叫びながら、そのまま彼女へとつかみかかる!
ところが再び鬼形が身代わりになった!!
「お前…何やってんだよ!!」と驚く3年生に、「お前たちに過ちを犯させるわけにはいかないんだ!!」と鬼形は説明する。
「でも吹石の嘘の尻ぬぐいをするのは割に合わないとは思ってるがな」
「迷惑かけてしまってる?」と汗を流す吹石に、「理不尽だが気にするな、これはオレと恐怖新聞との戦いで、おまえには関係ない事だからさ」と返す…
恐怖新聞の名前に釣られて読んでみたが、さすがに西条氏では独自色が出すぎてまったく別物だな。
この主人公って鬼形礼の親戚か何かなのか。
第一話読めよ
ホラの質が上沼恵美子に似てる…
女キャラがどんどん増えてる気がするが… やっぱり連載が危ないのだろうか。
適当に恐怖新聞についてネット検索してたら『恐怖新聞が無料で見放題!』とか
『恐怖新聞を読むなら電子書籍で』とか広告が爽やかに勧誘して来るんでフイタ。
クリックしづれーよw
「お前の願いを言うてみよ、叶えてやろうぞ」と辻占い師のような格好の〈希望新聞〉。
ただし、叶うのは異性関係の望みのみで、見料は100日分の寿命。
15歳だった田中村 敏は、「OKOKよ!!全然大丈夫」と学校で一番の美形を彼女にしたのだった。
皆からうらやましがられるが、彼女は良い成績をとること、スポーツ万能、ファッションセンスなど様々な要求をしてくる。
困ってしまった田中村の前に再び恐怖新聞が現れ、彼は違う女を求める。
が、独占欲が強かったり、一緒に体を鍛えようとしたりする女ばかりだ。
こうして彼は次々に女性を変え、寿命を差し出していく……
が、田中村は(思い通りのイイ女がいくらでもオレのモノになっていくぞ!!)と喜んでいるだけ。
そこに、「あんた死ぬよ」と鬼形が忠告しに来た。
しかも、恐怖新聞には今夜彼に関する不幸な出来事が予言されていたらしい。
田中村は呆れつつも、「今日は大人しく帰ることにするよ。おまえもそのコを大事にしろよ」と立ち去っていく。
鬼形には恐怖新聞が抱きついているが、悪霊に取り憑かれている人間にはそれが見えるのだろうか……
「ボクはちゃんと知らせた。あとはあの男の責任だ――と思う」と呟く鬼形。
しかし、田中村は(女を取っ替え引っ替えするのはオレの権利――いや神がオレに与えた義務かもしれない)と考えながら帰宅する。
そこには、誰だか思い出せない女性が待っていた。
(今度はどんな女に乗り換えようかな〜?)と考えていると、背後にこれまで付き合っていた女性たちが登場した!
「ところであなたがつき合っている女(ひと)って、たくさんいるのね。いろんな女と知り合っちゃった!!」
彼女たちは手にした獲物で田中村を分解し、それぞれが好きな部分を手に入れる!
結局女性を手に入れらず、女性の方が手に入れるとは「なんだか皮肉な結末ね。モテ男はいろいろ大変ね、アハハン」
「こうなることをアイツは知っていたはずだし、アイツ自身の責任だよな!?」と、鬼形は恐怖新聞にかじられながら、
今日はどうすれば良かったのかと考える……
○○新聞ってバージョンが変わるのか…
取り憑かれた人間に共通点はあるのかな?
しかし、分解ってエグイな
分解・溶解・理解
こんなんでも寿命取られるとか理不尽すぎる…
恐怖新聞とはそういうもんだしな。
契約もしてないのに勝手に配達されてきてムリヤリ読まされて勝手に寿命を削られる。
でも、女を取っ替え引っ替えするのは義務だって言ってるようなやつだからなぁ
午前0時、鬼形の家の窓を割って、恐怖新聞がやってきた。
「ガラス代もバカにならねーんだぞ」とぼやきながら彼女を読むと、こう書かれていた――
【ついに開かれた地獄門。地獄のオリエンテーリングで鬼形冥のクラスメートは全員死亡。魔の迷路に皆メ〜ロメロ】
地獄門の開け方も閉め方も知らないし、そもそもそれ自体聞いたことがない…
死亡が予言されたのは鬼形を含めた全員なので、消極的だが参加しないことで予言を覆そうとする。
が、ピンポンピンポンピンポンと真淵沢・首・吹石がやってきた。
どの子回るのか「もちろん私だよなぁ!?」と真淵沢、「実はモテ男君だったのね、意外〜!」と首、「君が私と歩きたいんじゃないかと思ってさ!!」と吹石。
彼女たちに囲まれて、「この4人で一緒に歩くというのはどうでしょうか」とうろたえる鬼形を、「ま、いずれね」と、とりあえずは受け入れる。
鬼形たちのオリエンテーリングは初心者向けで、ただ巨大な迷路を通り抜けるもの。
しかし、ここは伝説の「アイドル七夕ツアー」が行われた呪いの迷路らしい……
会場では妊娠3カ月と入籍が発表され、しかも粗末な食事を食べるはめになり、男たちは皆呪いの言葉を吐きながら歩いたのだった。
が、ここは“呪いの迷路”どころではなく、悪い“瘴気”が全開だった!!
「自分から死に場所へやってくるなんて」と鬼形は頭を抱える。
この地獄門では彼女たちを守るどころか、自分の命さえ危ない!!
元ネタがあるのか…!
雑談等で賑やかしてスレを水増し消費したほうがよろしいのかしら
呪いの迷路を歩く鬼形のクラスメイト達は、次々に瘴気に浸食されていく!!
あちこちで響く叫び声を聞き、真淵沢たちも異変に気付く。
戦いを決心した鬼形の前に、地獄の亡者に取り憑かれたクラスメイトが現れた。
何か武器はないかと3人に鬼形は尋ねると、
「そんなモンいつも持ち歩いているわけないだろ!?」と真淵沢は鍵パンチを、
「今日はそういう日じゃないと思ってたので、これぐらいしか」と首はホチキスを、
「護身用ぐらいのモノなら」と吹石はスラッパーを取り出した。
「憑依されそうになったら自分を殴れ」と言った鬼形は、3人に何か耳打ちする……
悪霊は「脳髄を啜ってやるぜ、チュルチュル」と言っているが、鬼形は手にした石で鏡を――地獄門を壊し始めた!
また、悪霊の注意を自身に集中させて、クラスメイトを助けるが、このままではただ全滅してしまう……
しかし、彼には作戦があった!
真淵沢たちが用意したのは、無数の鏡。
だが、皆左右逆にはなっていない。
悪霊が戸惑っていると、鏡が割れて水が流れ出してきた!!
これは正映鏡というもので、直角三角形に鏡とガラスを組み合わせ、水を入れたもの。
これを目くらましにし、中からあふれる水を使って瘴気を洗い流したのだった!
喜ぶ真淵沢たちや縞島の声を聞き、地獄門が復活しても(またブッ潰してやるぜ!!)と鬼形は決意したのだった。
脳みそを 吸い取られた!
鍵とかホチキスとかスラッパーとか、それで自分を殴れってえらい乱暴だな
最終的に、あっさり水で洗い流してるしw
夜の公園で、包丁が突き刺さった幽霊の3姉妹が泥人形を作っていた。
彼女たちは「ママ」を作っているようだが、なかなか上手くいかない。
長女のななみは自分が下手だからだと言っているが、鬼形が登場し「力が地面に吸収されてしまっている」からだと解説した。
「ぬいぐるみの方がいいと思うぞ」と提案すると、「お兄ちゃん作れるの!?」と姉妹は歓声をあげる。
それに、「キガタできます、やります」と笑顔で答えるのだった。
鬼形の自宅に移った彼女たちは、どうして親切にしてくれるのかと尋ねる。
それは、“とある新聞”で彼女たちが迷子になり、ママが必要だと知ったからだった。
そして、恐怖新聞の性質をもらし、「100日分の寿命よりも大切なことがあると思ってるしね」と続けたのだった。
ついにぬいぐるみが完成し、彼女たちの「ママッ!」という声で動き出す!!!
「私がママよ、子供たち!!LOVE!LOVE!HUG!HUG!」
「ママ」は晩御飯を作ってあげると提案すると、あかね(次女)はハンバーグ、とうこ(三女)はカレーを食べたいと叫ぶ。
「わかりました。じゃあ『ハンバーグカレー』にしましょう」
思わず喉を鳴らすとうこたちを、「ママ」は強く抱きしめる。
「なつみ(原文ママ)もおいで、ハンバーグカレーにお前の大好きな目玉焼きをのっけちゃうから」と呼ばれて、彼女も「ママ」に飛びつく。
そして、「キレイになぁれ!!キレイになぁれ!!」と叫ぶと、彼女たちのナイフや傷が消えていく。
「安心して、ここにいるママはもうあなたたちを刺したりしません。
私はあなたたちの愛で出来ている「愛のママ」。私の愛は誰にも止めることはできないわ、ノン・ストップ・ラブ!!
みんなキレイになぁれ!!キレイになぁれ!!幸せになぁれ!!幸せになぁれ!!」
「ナイフなんてどこにも無いふよ――なんちゃってネ」とシャレを飛ばしつつ、ママは彼女たちを天国へと送る。
「それから鬼形クン、私を作ってくれてありがとね!!」
「これでOK、さてとそれじゃあ――」と呟いた鬼形は、次に自殺した彼女たちの母のぬいぐるみも作ろうとする。
関わり合いたくもないが、自爆霊になられても困るからだ。
「でも勘違いすんなよ、あんたの行き先は地獄だ!!
あんたの件は予言されていたわけじゃねぇし、なんとかこれで100日分チャラにしてくんねぇかなぁー…ちくしょう」
目玉焼きをのっけるって言ったのは、知らないはずの事も知ってる=愛の存在ってことかと思ったんだけど、
名前間違ってるんだよなぁ…
ママ怖すぎるけど感動した
影中病院に、大量の「悪魔の花」が咲いている。
病院も院長も美しいと評判だが、入院したらポテっと倒れてコロリと死んじゃう「ポテコロ病院」とも言われている。
それでもやっていけるのは、“後始末”をやってくれるからだ。
埋葬の手続きを闇で処理することで、現代社会の暗部に巣くっていた……
恐怖新聞で彼女が人間の死体で花を育てていると知った鬼形は、病院へと乗り込んで行った!
「遺族をペテンにかけ死者をボウトクしている」と彼女を指差すと、
「ところでさ」と、“ボウトク”を漢字で書けるのか尋ね返されてしまう。
「もちろん書けるとも」と机へ向かう鬼形だったが、後ろから殴られてしまった!
小学生の時、強欲なバカジジイ(波頭山:ハトヤマ)の墓から美しい花が咲いたのを見た彼女は、
患者を埋めてそばに花を植えるようになったのだった……
「悪い人間には醜い心が宿っている――そして醜い心にこそ美は生まれるの」
が、鬼形は頭を抱えながら起き上り、「人間は花を育てるための肥やしじゃない」と彼女の過ちを正す。
そして、「その人が悪い人間かどうか、あんたには決める権利ねぇよ」と続ける。
「もう一つだけ言わせてくれ。あんた性格の悪さが顔からにじみ出てシワが増えちゃってるよ、お生憎」
それに激昂した影中は再び襲いかけるが、恐怖新聞で手口を知った鬼形はただ身を守るだけでいい。
そして、彼女は自滅する……
鬼形を殴った時の鉄パイプが折れて鋭利になっていたため、彼女の胸元に刺さってしまった!
「冗談でしょ!?」と驚いたのち、鬼形の耳元に何か耳打ちする。
「私の人生、もっと花を咲かせたかった。じゃあ後のことよろしくね……」
彼女の頼み通り、鬼形は彼女を庭に埋めて花を咲かせる。
それは彼女の予想通り、度の花よりも毒々しく美しい花だった……
鳩山ってww何故政治ネタ
ボウトウを書けるのかって聞いたり、緩急の差がいい加減でおもしろいな
天井と地面とに、用意された合わせ鏡。
その中にウエクサ(レベル1の小物)が鎮座していた。
彼を呼びだしたのは鬼形の同級生の大月銀だ。
左右の合わせ鏡では「地球の丸みでずれて曲ってしまう」ということを、大月が自分で思いついたと聞いて、
「凄いわ♥悪魔の秘密知られちゃった〜〜♥」とほめそやす。
そして、大月の願いを叶えるために鏡の中へ入るように促すウエクサだったが、
「まだ信用できない」と彼は鏡の外で少しだけ願いをかなえてもらう……
今日は体育祭の日だ。
大月は手足が伸び、毛むくじゃらの姿で登校する。
驚くクラスメートに、「米を縦長に食ったんだ。そうすると身長が伸びるのさ」と笑っているが、「キモッ」と言われてしまった。
しかも、好きだった横川(可愛いが性格は悪い)は指をさして涙を流しながら笑っている…
「体育祭でこんなにマジになってるなんて、アホと違う!?ハハハハハハハハハハ」
(頑張っているボクを笑っている!!)と、呆然とする大月の腕を鬼形がつかんだ。
「安心しろ、おまえの願い事は全て粉砕してやる。だから協力しろ。お前をそそのかした悪魔を一緒に地獄へ叩き返そう!!」
しかし、彼は「余計なお世話だバカ野郎!!」と、鬼形の顔面に殴りかかった!!
(逆上してヤツ当たりしたい気持ちもわかるが、むやみに人を殴るなよ。折れた歯の治療費はしっかりいただくぞ!)
これまた濃いキャラがでてきたな
恐怖新聞はレベルいくつなんだろ?
おいいいいwwww
鏡でウエクサって狙いすぎだろw西條小ネタ仕込みすぎww
上向きの鏡ってのも、そういうことなのかなw
“合わせ鏡の悪魔”はどんな願いでも叶えてくれる――
というのは嘘で、悪魔は甘い言葉で罠にハメようと企んでいる。
大月は悪魔と取引し、命を落としてしまうと恐怖新聞に予言された。
だから鬼形は彼の望みを叩き潰し、悪魔を地獄へ叩き返そうとする!!
鬼形は大月の後を追い、ウエクサのもとに到着する。
大月は、鬼形と自分が同じ立場――恐怖新聞や悪魔に取り憑かれていると主張する。
そして、同じ境遇の仲間なのに、自分だけ良い思いをするつもりなのかと続けるのだった。
大月は鬼形のガールフレンドはみな趣味の悪い女ばかりだと指摘し、
「どうせモテるんだったらイイ女にモテたいよな!?だからオレは最高で最強の身体を手に入れたんだ!!
お前にもできる!!早く気づくんだ!!」と誘惑する。
が、鬼形は「ボクにはわからねぇ」と人の頭よりも大きな石を投げつけた!
「どうだ、目が覚めたか?悪魔はお前の願いなんか聞いちゃいない。ただお前の身体を醜く変えて、地獄へ連れ去ろうとしているだけだ。
最高で最強の体?フフフ、おまえは今石コロ一つ避けられなかったよな?体育祭以外では無意味な強さだ」
「女にモテたいなら悪魔なんかに頼らず努力しろ、バカヤロー!!」
そう言われて激昂した大月は鬼形につかみかかるが、あっさり小手返しで叩きつけられてしまった。
ちなみに鬼形はモテる努力などしておらず、3人から勝手に気に入られただけ。
そして、「僕なんかを気に入ってくれて……本当に信じられないいい娘たちだよ」と大月の発言を否定する。
ウエクサは「どうなるか覚えてなさい」と言うが、なにも願い事をしていない鬼形には取り憑くことが出来ないと見透かされてしまった。
そして、「あ…あれなんだ!?お前の後ろから別の悪魔がもう一匹やってきたぞ」と叫ぶ鬼形。
ウエクサが驚いて振り返ったすきに、鬼形は恐怖新聞をぶちまけ、鏡を封鎖する!
「もちろんウソだ!!バカが見るブタのケツ」
合わせ鏡が消え、ウエクサは消えてしまったが、大月の体はそのままだった…
しかし、鬼形は「別にそこまで面倒みなきゃいけない義理もねぇし、ほっとけばそのうち元に戻るんじゃねえの?」と突き放す。
「でもよぉ、折れた歯の治療費はそっちの負担で頼むわ、な?」
鬼型はパワフルだな、あんな石投げるとか
って大月はあのままなのかよ…カワイソス
米を横に食えば治るんじゃないのw
「私――人間が怖いんです」と言う小学校に出没する自爆霊<原田笙子>。
それは、小学生にクラッカーなどでいじめられてしまうから…
元々気が弱く怖がりだったが、自爆霊になったからといっても性格が変わるわけではないらしい。
どうすればいいのかと泣いていると、悪霊に追いかけられている鬼形が走ってきた!!
目が合っただけで呪い殺そうとする、ヤンキーのような巨大な悪霊だったが、
鬼形はポールを利用して方向転換、「バカは急に止まれない!!」と嘲笑う。
その言葉通りに悪霊はトラックに衝突し、消滅してしまった。
(この人ならばきっと何とかしてくれる)と、鬼形の肩に取り憑く原田……
小学生たちが「次はどうやって驚かしてやろっかー?」と言いながら話していると、目の前に原田の後ろ姿が現れた。
「自爆霊のくせにフラフラ出歩きやがって生意気だぞ!!」と追いかけると、突然目の前が断崖絶壁になっていた!
1人はそのまま落ち、もう1人は穴から出てきた怪物に食べられ、最後は原田に突き落とされてしまった……
「どうだ?ビックリしただろ?」と、3人に呟く鬼形。
彼らはどうやら気絶してしまったらしい。
「この件で懲りてもういじめたりはしないだろう」と原田に語りかける。
「ありがとうございます、ありがとうございます!御恩は忘れません!!このお礼はいつか!!必ず!!」
「いやそれはいいから」
「絶対に!!!それはもうあなたが「やめて」と言ってしまうほどに!!!」
「マジでいいから気を遣うな」
「キッパリタップリしますから!!!」
「話を聞けよコノヤロー」
笑顔で汗を流す鬼形……
自爆?地縛霊じゃなくて?
着々とキガタハーレムが築かれつつあるな。正妻は恐怖新聞だろうけど
秋田デパートの裏口に、サンタクロースの姿をしたアルバイトが集まっている。
これから配達を行う彼らの中に、フィンランドから留学している来栖・J・クラリッサがいた。
バイト仲間から「すごく大変だけど大丈夫?」と尋ねられるが、昔祖父が同じような仕事をしていたらしい。
「それに大変って言っても、ソリを引っ張って配るわけじゃないですしィ〜〜」
まずは1件目、「メリークリスマスでーす!!」と配達すると、歓声を上げる3姉妹に迎えられた。
彼女たちの母は「外人さん?オッタマゲーションやで〜」と笑いながらアメを渡すのだった。
「アメちゃん食べて元気に配達するんよ〜」ということらしい。
が、2件目は何段も続く階段の上だった。
そして、荷物は「キッチン戦隊デンシレンジャー5」のフィギュアセット。
実は大学受験の励みにするために、自分で買ったそうだ。
次の家では何事もなく配達できた――と思いきや、ドアを閉めると
「30すぎた娘にサンタからのプレゼントはないと思うわ!!」と叫び声が聞こえてきた。
「来年も呼ぶわ!!ママの楽しみなのよ!!」と続く。
笑いながら立ち去る来栖だったが、鬼形に後をつけられていた……
次の荷物は球根だった。
彼女はそれを公園の花壇に植え、春に公園に来た人へのクリスマス・プレゼントにするのだとほほ笑む。
それから来栖は昼食を食べるが、そこにサンタの服装をした鬼形が現れた!!
とある経由で仕事を手伝うように頼まれたと言っているが、誰かははっきりさせない……
とにかく来栖と鬼形とで荷物を分けて配達を終了させる。
ヘトヘトになって公園に戻ってきた2人。
「もう荷物は残ってないわよね?」と笑う来栖に、鬼形は「1つ残ってます」と取り出す。
それは彼女の祖父、天国にいるサンタクロースからのマフラーと手袋だ!!
「嫌なことがあったらいつでも国へ戻っておいで」「地元には後継者がいないので、後を継いでほしい」という伝言も伝える。
「よーし、それじゃあ」とマフラーを振りまわすと、トナカイとソリが登場した!
(今日プレゼントを配っていてわかった事があるの。
プレゼントというものは、贈った方も贈られた方も幸せになれるものだってこと。
この1年無事に過ごせた証がクリスマス・プレゼントなのね)
仕事を継ぐか決めていないのにトナカイたちをプレゼントされた彼女は、久しぶりに墓参りをして元気な姿を見せるという
「クリスマス・プレゼントをあげなきゃ!!」と笑顔を示す。
「はい、あなたにもメリー・クリスマスです」と笑う鬼形……
いい話だけど、キガタの目つきが怖い・・・
鬼形の家へと向かう恐怖新聞。
しかし、誰かに呼びかけられて振り返ると、また別の悪霊に破裂させられてしまった!!
それは「虐殺新聞」!
呼んだ人間は“すぐに”命を奪われてしまう…
深夜0時を前に、窓ガラスを開けておく鬼形。
しかし、悪霊は閉めている方の窓からガラスを破って入ってきた!!
こちらの都合など考えていないとぼやく鬼形に、悪霊はいきなり襲いかかる!
「お前…恐怖新聞じゃないな」と歯噛みする鬼形に、悪霊は「私私恐怖新聞!!信じて!」と言い返す。
しかし、会話が成立するのは恐怖新聞ではない証拠!
鬼形は炬燵に押し込めて封印しようとするが、そこからはみ出た悪霊は「私に取り憑かれた人間は必ず死ぬ!!」と叫び始めた。
「見たい見たい!!殺すの殺すの!!」
しかし、それは恐怖新聞の偽物(フェイク)でしかないから、「本物」を始末することは出来ないと鬼形は考える。
「出て来い!恐怖新聞ッッ」と叫ぶと、恐怖新聞が現れて虐殺新聞を切り裂いた!!
ライターとガスで止めを刺し、(恐怖新聞は1紙購読でも精一杯なんだ!!クソクソッ)と汗を流す鬼形。
その後ろで恐怖新聞が笑っている……
窓割りすぎてガラス代だけで死ぬww
恐怖新聞が別の悪霊とかに邪魔されたりして、鬼形が読めなかった予言が的中した場合、
やっぱり寿命はとられるのかな?
あるクラスで、窓際に立つ後ろ向きの女生徒に気付いた生徒がいる。
「あんなコ、ウチのクラスにいたっけ…?」と呟くが、他の生徒にはその姿が見えないようだ。
それに驚く生徒の目の前で、女生徒はズアンと消えていく…
彼女は男子のロッカー室、男子トイレにも現れ、そのうわさは学校中に広まっていった。
「頭の良いヤツにしか見ることができない幽霊なんだってさ!」
勉強のできるヤツが見たと言ってるのだから、「本当かもなー」と言っているが、
「見えないオレたちはバカだって、幽霊になめられてることになるじゃんよォ」と苛立つ生徒も……
彼女はスゲェー美人だと聞いて、何とか見たいなと叫ぶ男子生徒に、
「胡散臭ぇけど、悪くもねぇかもな。勉強さえすればだれでも見ることができるんだから」と鬼形が答える。
「だけど問題が一つ――」
一度会って確かめてくると去っていく鬼形に、「心霊少年も美人には弱いってことか!?」と驚く生徒たち。
鬼形の前で、女生徒は述懐する。
「生きてる間は勉強ばかりしていた。お前たちがろくに勉強せず毎日遊んでいるのを見ていて心底腹を立てていた。
愚か者には私の姿を見せてやらない。バカなヤツらは仕打ちを受けるべきなんだ」
「でもよ、何か隠してるよな?本当は「美人幽霊」なんかじゃない!!」
そう、幽霊は女装した男の霊<見返り美人野郎・坂本>だった!
彼は美人を見れずに悔しがる姿、騙されている姿を喜んでいる…
「勉強をしないヤツはどんどん劣等感を持て!!勉強を頑張っていた私はもっともっと評価されるべきなんだ!!」
「つまり、逆恨みってヤツだね」と縞島が笑いかける。
ゾロゾロと他の生徒を引き連れ「仲良く毎日楽しく過ごしていたのが妬ましくてこんな騒ぎを起こした――というわけだね」
皆、「美人」につられて勉強したと知って、「それはオレ様のおかげだぞ!!忘れるな!!感謝しろォォォ!!」と叫ぶ坂本。
「皆ちゃんと勉強してお前に会いに来てやったぞ!!」と鬼形は笑顔で坂本を殴りつける。
「たまには勉強もするし、だいたい義務教育の基礎学問は少し頑張れば意外と出来るようになるんだぜ!!お前はボクらを見下しすぎだぞ!!」
「ホントに美人だったら許したかもな!!恨みのパンチを喰らいやがれぃぃぃ!!」
踏み切りの前で少女が泣きそうになって立っている。
そこにやってきた男子生徒が「どうしたの?」と尋ねると、ここは何人もの人が飛び込みをした呪いの踏み切りだから、怖いのだという。
男子生徒は「一緒に渡ってあげる」と手をつなぐと、少女は「もう怖くはないわ」と顔を豹変させた!
「一緒に逝きましょう!!電車に轢かれてペッシャンコ!」
が、男子生徒はピタッとと止まり、彼の髪がはねて……いつもの鬼形の髪型になった!!
驚き、目を剥くアンジーは「私を…騙したな!!」と呆然とする。
「からかわれたくなかったら、大人しくしていろ」と言われ、アンジーは去っていく。
が、「アイツを何とかしたい…何とか…何とかしてやる!!」と、学校から彼の鞄を盗みだした。
そして、鞄を線路に縛り付けて、鬼形を呼びだす。
ところが、鬼形はドンッと地面を踏みつけてトラバサミを先に作動させる。
「恐怖新聞ですべて知っているよ」と鬼形はカバンに手を伸ばすが、そこからまたトラバサミが作動した!!
「改造カバンで恐怖新聞を欺いてやったんだ!!」と笑うアンジーだったが、鬼形に口をふさがれてしまった!?
手が3本…いや、恐怖新聞の手だった!!
「なぜ…恐怖新聞までもが私の邪魔をする!!」と叫ぶアンジー。
しかし、恐怖新聞の目的はただ鬼形の寿命をジワジワ奪っていくことで、彼女の邪魔をしようとは考えることはできない…
「お前程度の悪霊じゃあ世の中自由にならないぜ!!悪いが、2人まとめて逝ってくれ」と、
鬼形はアンジーを電車に投げつけ、また恐怖新聞もトラバサミにかかったまま轢かれてしまった。
「だが私は踏み切りアンジー!!いつかお前も轢いてやる!!」と指をさすアンジー。
しかし、「OK、オレでよければいつでも相手をしてやるぜ!!だから一般人には手を出すな!!約束だぞ」と鬼形は返す。
ヤンデレまでハーレム入りかよ・・・キガタいい加減にしろよ
しかし恐怖新聞の扱い悪いなwまぁ死なないんだろうけど
髪の毛のくだり、まるっきり悪霊と鬼形の立場が逆転してるなw
女性ような体に浮かぶ記事をを見せつける恐怖新聞。
「首加世が迷ひ家(まよひが)にて――」
「カレー女だな」と確認する鬼形。
首はいつの間にか謎の家にいた。
まるで盗ってくださいと言っているように札束、水晶、人形、食べ物が積み重なっている。
「案の定」という彼女の呟きの通り、宝を持ちだす男性が登場した。
ところが、彼らが去った次の部屋から、「グギャッ」と悲鳴が聞こえる。
宝を盗んだ別のグループも、隣の部屋で悲鳴を上げている……
「ここにある物を盗ったりすると、どうにかなっちゃうってこと?」という彼女の疑問を、突然登場した鬼形が肯定した。
彼女の手を引いて脱出しようとするが、
首は「ヤーン♥ 私をどこへ連れ出そうっていうの!?少しくらい抵抗した方がいいのかなぁ?」と黒い笑みを浮かべる。
「きっと私暗い所へ連れて行かれて、何かされてちゃうのね!?」と興奮する彼女に、鬼形は「何もされねーから!」と突っ込む。
「チッ、何もしないのかよ!意気地なし!臆病者!」と罵る首を、「この状況がわかっているのか?」といさめる。
ここで彼女が死に、鬼形も巻き添えになると恐怖新聞に予言されたのだった。
「ボクはここで予言を覆すんだ!!」と断言する鬼形に、(鬼形と仲良くするチャンスはいくらでもありそうね)と首は舌舐めずりする…
ここは「マヨヒガ」――
旅人が金目のものがある無人の家に迷い込むが、お椀だけを取って持ち帰る。
それで米を量ると、米櫃のコメがまったく減らなかったそうだ……
つまり、無欲なら難を逃れるが、欲深だととんでもない目に遭う家!
その言葉通り、鬼形たちの目の前に無数の盗人の死体が…
「そう、私は“迷い家”である!!」
欲深な人間に正義の鉄槌を下す、どこにでも現れる存在!
イバラ姫もラプンツェルも、ミノタウロスの迷宮もヘンゼルとグレーテルも迷い家の物語!
ここから逃げようとする鬼形と首だったが、どこまで行っても部屋だらけだ。
ふと、首が「何か盗まないと出られないんじゃない…?」と気付く。
鬼形は「わざと悪いことをさせて罰を与える家ってことじゃねえか」と反論するが、
首は「そういう悪霊だから、恐怖新聞でも予言されていたんでしょうね」と納得させる。
そして、鬼形は「それならこっちもそれなりの備えが必要って訳だ」と人形を手に取る。
すると、すぐに外に出られた!
ところが、「バチを目一杯当ててやるわ〜!!」と家全体が縄で鬼形たちを締めつけた!
鬼形は「盗まなければ外に出られないよう仕組んだクセに。そんなバチに誰がバッチリ当たってやるか」と、人形にライターを持たせる。
そして、それを繋げていたサスペンダーで家へと飛ばした!!
「残念だったな、ボクたちは最初から何も盗んでいなかったんだ」
「おっとズボンがずり落ちる」と余裕の態度で、迷い家の火事を眺める鬼形たち。
「次に立て直すときは、耐火建築にでもするんだな!!」
>イバラ姫もラプンツェルも、ミノタウロスの迷宮もヘンゼルとグレーテルも迷い家の物語!
確かにどれも建造物が関係あるが、なんとか納得できそうなのはヘンゼルとグレーテルしかないような?
注文の多い料理店とかも迷い家か
ミノタウロスは中に宝ものじゃなくて怪物がいるんだから、違う気がするな
かつて私は恋をした――そう述懐するのは“伝説の恋の木の守り人”恋侍の恋次郎!
しかし、恋人は家の定めた相手と結婚したので、彼は腹を切腹してしまう。
ところが、(恋に泣く人間はもう見とうない)と思っているうちに恋の鬼になったのだった…
「伝説の恋の木はすごいぞ〜片思いの者でも必ず両想いになる」と聞いているのは鬼形と吹石。
恋次郎は「そなたたちの愛を守り通してやろうぞ!!」と張り切るが、鬼形は否定しようとする。
恐怖新聞で彼女に騙され、巻き添えになるということが予言されていたのは、このことだった!
しかし、吹石は彼の口をふさぎ、(騙される方が悪いのよ、それとも本当は騙されたかったんじゃない?)とにんまりする。
ここに来る前、彼女は友人に縁結びの絵馬を掛けるよう頼まれたが、人通りの少ないところだからだと鬼形を誘ったのだった。
が、その“伝説の恋の木”には無数の首吊り死体の霊がぶら下がっていた!!
鬼形のせいで吹石にも霊が見えるが、彼女は気にせず絵馬をかけようとする。
すると、鬼形はふと絵馬が二重になっていることを――したに鬼形と吹石の名前が書かれていることに気付いた!
そして、それをそのまま取ったのが、冒頭の恋次郎だったのだった……
鬼形は(こんな木に住んでいるのはどう考えたって悪霊だろ?)と思っているが、
吹石は(悪霊でも善霊でも、ネズミを捕るのが良い猫よ)と言っている。
一方、恋次郎は吹石に対して別の男から「両想いになりたい絵馬」が掛けられている事を思い出した。
「モテガールは困っちゃうな〜でも私たちの願いはどうなるの?」と問いかけると、
恋次郎は鬼形たちの絵馬を握りつぶし、
「そこにいる鬼形冥がさっさと死ねばよいのじゃ!!さすれば吹石真洞が片思い男と一緒になる障害がなくなる!!」と宣言した!
「では頼むぞ、抜けば錆散る魔刀「赤鰯」よ」と刀を抜く恋次郎。
邪魔者を消すなら、叶えられない恋はないと納得し、「この木に吊られた霊は、恋次郎にひとたまりもなくやられたんじゃねぇのか」と呟く鬼形。
一方、吹石は「この恋侍って失敗したことないそうよ。狙われたら間違いなく殺されちゃうわね〜ふたたまりもなく」と嬉しそうだ。
タイトルで地獄先生ぬ〜べ〜のアレを思い出したが全然違ったでござる
「吹石真洞には先約があってな」と、魔刀「赤鰯」を手に宣言する恋侍。
三角関係を解決するために、鬼形を殺す気だ!
鬼形は早速逃げようとするが、吹石に止められてしまった…?
彼女は「鬼形か絵馬の男か選ぶ権利は私にあると思うんですぅ〜」ともう1人の男が誰か尋ねる。
その男は「2年D組の古川満流」!
「あの(エロ)ヤローか」、「あの(エロ)臭い最低男!?」と驚愕する鬼形と吹石。
「頭が悪くナマケモノで女にいつも付きまとい態度がものすごくデカイ、それが古川満流という男だ!!」と恋侍も続ける。
「パス!!鬼形がいい!!」と言うが「好き嫌いはいけないと学校で教わっておるであろうが!!」と恋侍に諭されてしまった……
逃げ出す鬼形たちを恋侍は、「恋とはどこまで追いかけるもの!!逃げても逃げても地球は丸いぞ〜」と追いかける。
しかし、本心では(どいつもこいつも楽に恋をしようとしやがって。いいかげんな恋をしてやるヤツは皆不幸にしてやる)と思っていた。
鬼形はそれを見透かし、「恋する男女をやっかんで、邪魔したいだけなんじゃないのか?」とからかう。
鬼形たちは線路の中へ逃げ込むと、吹石は「上り電車が来るから右へ逃げるわよ!」と鬼形に伝える。
それを聞いた恋侍も追いかける――が、彼らは左へ逃げ、恋侍は電車に轢かれてしまった!!
鬼形は真洞が「筋金入りの超嘘つき」だということを知っていたからだ。
「そなたたちはそれほどまでに強いきずなを持っていたというのか」と感嘆する恋侍。
しかし、「わたしは諦めない!!」と続ける。
「他人の恋になぜそこまで本気になれるんだ…あきれたもんだミノモンタ」と呟く鬼形の前に、
女子に付きまとっている古川が現れた!
それを見て、「他の女にもうつつをぬかすとは…さようなことは許されぬぞ!!そこへ直れいっっっ!!」と
怒りの矛先を変える恋侍だった。
古川はこのまま死亡?w
この漫画時々続きが普通は書かれそうなのをスルーしたりする事あるね
ちゃんと話が落ちてないというのかな
夏川ちりは不幸新聞に取りつかれた少女だが、その悪霊を「フウコ」と呼んで一緒に鬼形から逃げている。
鬼形は「お前は騙されている!!」と追跡するが、新聞で動きを読まれているため、
新聞で滑って角に小指をぶつけたり、足を取られて机の下敷きになったり、散々な目に遭う。
いつもは逃げる方だから、追いつめる側にはなれていないようだ。
夏川は鬼形を待ち伏せしていたが、鬼形も未来を知っているからその裏をかいて登場した!
夏川を助けるため、鬼形の胸元から飛び出した恐怖新聞が不幸新聞を喰いかかろうとする!!
が、夏川も力の弱いフウコの予言をあてにはしていなかった。
彼女の用意したホースから流れ出る水――新聞は水に弱い!!
恐怖新聞はプールに沈み、鬼形もその水流に押し流されてしまった。
夏川は自身が望んでフウコと一緒にいると反論し、鬼形は「今日は帰るがつらくなったらいつでも呼んでくれ!!」と返す。
一方、恐怖新聞はカリカリと鬼形の頭をかじるのだった……
不幸ちゃん頭弱そうでかわいいw
そこまで強い不幸じゃないんなら
ギチギチとかみたく怪異を飼っておけるのは便利かもね。
タンスに小指は痛そうだけどw
足を取られて机の下敷きになるより、足の小指を過度にぶつける方がいやだw
後者の方がダメージでかいんだもんよww
小指の時、本当にいたそうな顔をしてるよなぁw
鬼形の前に、四人の教育委員が現れた。
火神州(アグニス)、鎌塚和代、鳩管連宝子、内海青は威圧的な態度で鬼形に心霊現象や超常現象を吹聴させるのをやめさせようとする。
学園の風紀を乱す目的は何なのか、「大切な仲間に「お前は死ぬ」なんて言って脅して恥ずかしくない?」と問い詰める。
鬼形は心霊現象はコントロールできるものではないと反論する。
すると、「口答えするな!!」と頭をぶたれ、踏みつけられてしった。
しかし、鬼形はこれは「指導」ではなく「暴力」だと指摘する。
そして、彼女たちの足元に穴があき、針の山が現れた!
霊など存在しないといったため、彼ら――鬼形の背後に現れた大月や原田たちの逆鱗に触れてしまったのだ。
鬼形に促され、彼らに謝罪し助けを求める委員たち。
「いくらなんでも無節操すぎるぜ」と冷やかす鬼形だったが、
彼らに引き揚げられ、助かったと見るや「良くも恥をかかせてくれたわね!!誰が反省なんかするもんか!!
それからこれは「無節操」ではなく「臨機応変」っていうのよ!!」と嘲笑う。
すると、大月達はそのまま委員たちを投げ落とすのだった。
幻覚の針の山に貫かれる彼女たちに、「そこで反省してろ」と鬼形は言い放つ……
ちょっwww今回のやりすぎだろww
明らかにモデルいるしww
いやレンホーやアグネスはうざいしスカッとはしたけどさw
「キ・ガ・タ、ホラ…パンツだよ」と、ドス黒い笑みを浮かべてスカートをめくりあげる真淵沢。
振り向く鬼形だったが、彼女はスパッツを履いていた。
「うっかり騙されてしまった…!」
真淵沢は強引に鬼形と帰ろうとする。
鬼形は「何があっても知らないぞ」と言っているが、彼女は気にせず「おまい最近吹石や首と仲良くやってるそうじゃないか」とニタリとする。
思わず口ごもる鬼形を、「言い分けはするな。何の役にも立たん」と一蹴し、「3人のうち誰を選んでも、残った2人がおまいを許さない」と警告する。
「だからよ〜く考えて行動しろよ♥ホホホホホ」と笑う真淵沢の前に、鎧を着た亡霊が現れた!
「少々お尋ね申したい。日光街道はこの道でよいか?」
鬼形が冷静に「ここは水戸街道です」と答えると、亡霊は一緒に殿へ忠告するようにと頼んできた。
これが恐怖新聞の予言。
「今日は一緒に帰るべきじゃなかった。もう逃げられない…」と真淵沢につぶやくが、
彼女は「いいじゃん、一緒にがんばろうよォ」と悲しげな顔を見せる。
彼らが案内された「殿」は〈怨霊・石田冶部少三成〉!!
豊臣秀吉の家来で、下から二番目の五奉行だった男だ。
恨みつらみが湧き積もり、五尺の身体が十尺にもなっている…
強力な彼の願いを断れず、本街道へと案内する鬼形。
怨霊たちは徳川家康に一矢報いるため、日光東照宮へと進む。
「人間は誰しも夢を見る!!死んだぐらいで夢はすてぬぞ!!」
真淵沢は百鬼夜行を先導する鬼形を「イカすじゃない」と言っているが、
鬼形に「呑気なこと言ってる場合じゃないぞ」と諌められてしまった…
「一緒にがんばろうよォ」って言った時の顔、かわいいなぁ
石田三成は秀吉だけに忠義の士――
三杯の茶の話は有名だが、その分他の家臣との衝突も絶えず、
徳川家康に鞘当をしたり、文禄・慶長の役では食糧補給を行なわなかったり……
鬼形は「無駄に敵を作りすぎているということはないでしょうか?」と尋ねるが、
三成は「必要とあらば味方でも欺かねばならぬ時もあるのだ!!己の夢…天下を獲るまで鬼になるのじゃ!!」と言っている。
すると、「目的のためには手段なんか選んで入られません」と真淵沢が同意してきた。
「意見が合うのう」と喜んだ三成は、彼女に褒美――願い事がかなうというお守りを渡す。
そして、彼女は鬼形の無事を願うが、三成は「その願いは叶わぬぞ…」と鬼形を人質に取った!
「野望のためには犠牲は厭わぬ!!名誉の死を遂げるのじゃ!!」
それを聞いて、豊臣秀吉に仕えていた七将が現れた!
「その振る舞い改めぬ気か!!何故そなたは見下げた姿をさらすのじゃ!?」
三成は「刀に頼るだけが戦じゃないぞ!!」と反論し、鬼形もそれに同意した!?
三成がつかんだ鬼形の服はゲロゲロが変化したものだったから、鬼形は三成の手からズポンと抜け出せたのだ!
しかし、対策はここまで。
予言を覆すにはどうすればいいのだろうか……
強力な怨霊の石田三成に、どう対抗すればいいのか?
彼は鬼形に「天下統一のため、その礎となれ!!」と言っているが、
鬼形は「巧言令色鮮し仁、信用できないんだ」と反論。
そして、願いが叶うはずのお守りの件を持ち出すが、「君子は豹変する」と三成は言い切るのだった。
鬼形が投げる上着・ズボンの目くらましを「何の意味も無いわ!!」と意にも解さない三成だったが、それは七将の槍を通すためだった!
「我らにこそ正義はありじゃ!!」と言う七将に対し、「“正義”より“復讐”じゃ」と三成は放電する!!
「邪魔者には消えてもらう!!秀次しかり、秀長しかり。たとえ太閤殿下であってもじゃ!!」
三成が秀吉に毒を持ったという噂は本当だったのかと驚く七将。
「今の我には恩もなければ義理も無い!!そして力は天下無双!!」
「いや、それはどうかな?」と、声が聞こえ、三成は踏み潰されてしまった!
「かような子鬼が天下無双を謳うとは片腹痛いぞ」と笑うのは巨大な徳川家康だった!!
日本を守るため、家康は大きくなったらしい。
「不意打ちとは卑怯なり!!」と足元でわめく三成を、「本当に強いのはそこにいる少年少女の方じゃ!!」と家康は諭す。
「人間の本当の強さとは、知力でも体力でも、ましてや魔力でもない!
悪を許さぬ気持ちと小さな勇気、その立った一歩を踏み出せる人間ことが本当に強い人間なのじゃ!!」
三成を踏み潰し、後始末を七将にまかせて家康は去っていく。
一方鬼形は、真淵沢に「三成様のお守りはさあ、お前が持っててあげてよ」と話しかける。
生前願いがあまり叶わなかった三成にとって、彼女の願いは珍しい成功例だった。
だから、彼にとって「真淵沢が幸運を呼ぶ女神なんじゃねぇのかなぁ」
キガタがデレた・・・!
家康がいいものって珍しいなw
秀吉に毒を盛ったって噂は初耳だな
なんか元ネタあるのかな?
橋の上に、酔っ払って立ちションをする男性がいる。
突然手が伸びて、川の中に引きずり込まれてしまった!
元水泳部の阿久沢丈のしわざだ。
恋人の菊池美保も一緒に人を引きずりこんでいた。
こうして増えた幽霊はいずれ溢れて次の川へ行き、そこでまた仲間を増やす。
名付けて「トコロテン作戦」!!
「世界中の川を“仲間”で埋め尽くすのだ!!」と意気込む阿久沢を、菊池は心配そうに眺めている。
深夜0時、風呂に入っている鬼形の前に、恐怖新聞が現れた。
が、すぐに水にぬれてバラバラになってしまう。
「バカかコイツ」と言いながら予言を読むと、阿久沢のことが書かれていた。
真間川へ着いた鬼形の前に菊池が現れ、阿久沢を止めるように頼み込む。
「きっと生きてる人間をものすごく妬んでんだよ」と切り捨てる鬼形に、
「元々は優しい人なんです」と反論する。
なるべく優しく引きずり込んでいるし、行いが悪い人を選んでいるから――
しかし、「それはDV彼氏をかばう彼女と同じセリフだぜ、目を覚ますんだ!!」と鬼形はしかりつける。
「死んでいい人間なんていない!!優しくない男だからそんなことするんだろ?」
「その悪霊、退治させていただきます!!キガタやります!!」
数年前――
「アライグマラスカルとダライラマ助かるって似てない?」などととりとめもない話をしているうちに、
阿久沢と菊池はきゅっと手を握り出した。
ところがそこにトラックが突っ込んできて、彼らは川に落ちて怨霊になってしまったのだった。
それ以来、二人で力を合わせて“夢の王国”を作ろうとしているのだが、
恐怖新聞でそれを知った鬼形が止めに来た!
重装備の鬼形は欄干に立ち、「立ち小便〜立ち小便、アリもオケラも覚悟しろ〜」と歌いながらチャックを下ろす。
「あっち向いてよ!」と言われて目を閉じる菊池と、じっと見つめる恐怖新聞。
そして、阿久沢の手が伸びてきて鬼形をつかんだ!
「川を汚すな、バカヤロー!!」と怒る阿久沢を、鬼形は「これは僕が仕掛けた罠だよ!!」と嘲笑う。
そして阿久沢は、鬼形の隣にいる菊池を見て、「裏切ったのか!?」と驚愕する。
それは、阿久沢を不幸にしないためなのだが……
(仲間をいくら増やしても、夢の王国なんか作れない!!
それに、その仲間もキミにちゅうじつなわけではないの。アクザー君……気づいて!!)
「君の後ろにいるヤツら、本当は命令なんか全然聞いてないのよ!!きっとそいつらに裏切られ、不幸な目に遭う!!」
「ピンポーン、まさにその通り!!バラバラの集団…そんなのボク一人で潰してやるよ!!」
バラバラの集団だから一人の方がまし、そのうえ全員が弱い奴では――と、鬼形はアクザーを挑発する。
アクザーは「力を合わせてアイツを仲間に引き込もう!!」と号令をかけるが、鬼形はライフジャケットを着込んでいた!
「ライフ・ジャケット無敵ング!!“夢の王国”を作りたいんだっけ?なぜ?本当の願いはもっと別にあって、夢が歪んじまっただけなんじゃね?」
そう言われて言葉に詰まるアクザーの“仲間”の怨霊は、「やっぱりさあ…やめとくよ…」とアクザーから離反する。
水の怨霊だけに流されやすいし、過去のことはすぐ水に流してしまうから、生きてる人への恨みや妬みはないからだ。
「ムギギーーッッ」と呆れたように笑う恐怖新聞は、鬼形に襲いかかる!
が、鬼形は他にも「サクラン」を用意していた!!
これは600倍もの水を吸収し、水々しい悪霊を干からびさせてしまった!
さらに、ゼラチン状になって恐怖新聞も動けなくなってしまう。
その惨状を見て、菊池は「やっぱりお願いは取り消しよ!!」と鬼形を川に押し込んでしまう!
「やっぱりキミが苦しむ所なんて見たくないよォー」
好きな人と一緒ならばどこだってそこが最高の王国なのらしい。
一方、アクザーは事故の巻き添えにした償いのため、彼女を王国の女王にしたかったそうだ。
「てめぇらなぁ…そういうことなら二人で勝手にやっててくれよ!!なんだかこっちがおぼれそうだが…流石にボクもここでは死ねない!!」
イイハナシダナー
これで終わり・・・?
さすがにここでは死なないだろうけど
季節外れの大雪が降った日、鬼形は忘れ傘をコンビニからもらってきて地蔵に縛り付けていた。
ふと気付くと、ないはずの七体目の地蔵があった…?
もう傘はないが、「かわいそうだしな」と自身のマフラーを結びつけるのだった。
鬼形が去ると、地蔵は女性の姿に変化した!
「見た目は悪いけど心はいいコね〜」と言っている。
そして、六地蔵からはみ出した妹<七番目>は鬼形を気に入ったらしく、恩返ししようと動き始める……
深夜、鬼形の家に登場した恐怖新聞だったが、<七番目>に殴られてしまった!
「よーはじめまして。といっても今夜が最初で最後。もう二度とこの家には来させないけどな。
お前をやっつけてキガタへの恩返しとする!」
恐怖新聞は歯ぎしりすると<七番目>に殴りかかるが、逆に自身の拳がへしゃげてしまった。
「紙が石に勝てるわけないだろ?私がお前を除霊してやる!!そう、ビリビリに引き裂いてバリバリ燃やすの、ハハハハッ」
窓を開け、恐怖新聞を待つ鬼形。
「誰か…ヤツを何とかしてくれないか…」と珍しく弱気に呟く彼の背後で、ガタタッと物音がした。
襖をはがして、恐怖新聞が登場する!
「ギャギャギャギャ」といつになく高いテンションで鬼形の周りを回り始めた。
「あれ…怪我か…?まあそんなことは関係ないか。早くこんなヤツとはおさらばしたいぜ」
<七番目>は新聞目くらましで川に突き落とされてしまっていた。
「キガタごめん!!いつかきっと恩返しするからな!!」
火事の現場に鬼形が現れ、死体を見つめている。
「あれが、お前だな」と手を引く死者<積木沙也香>に確認する。
彼女の母はいつも男の所へ行ってしまっていて、帰ってきてもクズと殴りつけていた…
「ゴミゴミした街の、ゴミだらけのアパートで、クズと呼ばれてひっそり死ぬのが私の運命なら…神様を恨むわ!!」
しかも、隣の部屋のガス爆発というあんまりな死に方では悪霊になってしまうかもしれないと呟く。
そこに、般若の面をかぶり、素肌にマントを着こんでいる「死神ジャガー」が登場する。
積木の“お迎え”にきたのだ!
「友達ともっと遊びたかったし、綺麗なものに囲まれて暮らしたかったなー」という声を聞いて、鬼形は彼女を抱いて走り去った!
「最後くらいは美しいものを見てから逝け」ということらしい。
しかし、死神ジャガーは「逃がさ〜ん」と鎌をふるい、鬼形の背を切裂く。
それでも必死に走る鬼形に、積木は「ホントにありがとね!保護委員の人たちも、お兄ちゃんみたいに守ってはくれなかったよ」と感謝する。
だが、「お礼はまだ早い!これを見てから言ってくれ!!」と鬼形は屋根に上り、きれいな夜景を積木に見せる!!
感動する積木に、「ゴミだらけの街なんかじゃない。これがお前が生きてきた街の本当の姿なんだ!!」と伝える。
そこに死神ジャガーが登場するが、「私とて話のわからぬものではないぞ」と面を外す。
「少女よ、わかったであろう?お前は自分で思っているほど不幸な人間ではないのだぞ!!クズはクズでも星クズだった!!」
この綺羅綺羅しい世界で、これからは天上で仲間とともに輝くのだと語りかける死神ジャガー。
そして、死神ジャガーは「お人好し」の鬼形に「我にも職務があるので背中の傷は悪く思うな。それでも十分手加減したのだぞ」と笑いかける。
鬼形は「わかってるよ。仕事の邪魔してごめんなさい。そのコをよろしくお願いします!!」と返すのだった……
ジャガーたんエロいなw仮面とのギャップがすごい
放課後になり、「鬼形ん家に軽く寄ってくか、本格的に訪問するか――」と迷う首。
(キガタ待っててね♥キミにさびしい夜なんか過ごさせないからね♥)
ところが、彼女の足は階段を踏み外してダダンと落ちてしまった!
一方、首や真淵沢を出し抜こうとしていた吹石は、気付かないうちに薬品を手に取っていた。
そして、自らの意思に反してそれを飲み干してしまう……
また、真淵沢はゲロゲロと一緒に帰ろうとしていたが、何者かに操られたゲロゲロにナイフで刺されてしまった!!
彼女たちが救急車で運ばれたと聞き、学校中が動揺する。
(僕にも何か関係がありそうだな)と汗を流す鬼形。
しかし、恐怖新聞は予言していなかった――それどころか配達さえされていない。
その背後で“何か”が「お前はジ・エンドだ!!」と睨みつけている。
恐怖新聞をボロボロにした、(この「鬼形影」が全てを奪う!!)
三人娘まで手をかけるとは悪いやつめ…
連載始まって以来のキガタのピンチか
初めて意識が覚醒した時、「鬼形影」という名前が浮かんで「自分」が出来た。
そして、影は実体である人を操って、友人同士を仲たがいさせたり、首たちに怪我をさせたのだった。
鬼形冥を取り巻く人間を一人一人始末して、独りぼっちになって心が弱ったところで成りかわるのが影の目的だ。
そして、鬼形が帰宅すると、ボロボロになった恐怖新聞が待っていた。
深夜0時にはまだ早いが、これは昨日の新聞だった!!
そこには、鬼形影の情報が書かれていた……
痛トラジーコの時とか、鬼形は基本独りでも行動してるから、作戦はあんまり成功しそうに無いなぁ
むしろ、他人を巻き込んだ怒りで強くなりそう
ドラえもんでこんな話が有ったな
敵は影…!
鬼形影に取りつかれた人間は、苦しめられながら死ぬか、苦しめられながら生きていくしかない…
(日常とは連続していないものなのだ!昨日までの幸せが今日も続くとは限らない!!そしてお前には明日がないのだ!!)
しかし、鬼形は窓ガラスに映った鬼形影に気付き、間一髪振り返る。
ところが、影に操られて柱に顔をぶつけてしまった。
窓から逃げようとしても、足を操られてこけてしまう。
しかも、「お前はさっきライトを持ちだしたよな?」と影は見透かしている。
それでもポケットに手を入れる鬼形だったが、操られて中の物を投げ出してしまった……
だが、それは携帯電話だった!
「すべて見切ったつもりで、油断したな!!」
とまどう影の隙を突き、鬼形はライトを取り出して影を照らす!!
「ボクだけじゃなく、周りの人間までも巻き添えに…罪もない人間の命を軽々しく弄ぶことは、ボクが許さない!!」
首の分の懐中電灯、吹石の分のペンライトの束、真淵沢の分のレーザーポインターだといいながら光で影に穴をあける鬼形。
「そんでもって、これはオマケに恐怖新聞の分!!」と、鬼形は頭突きをきめるのだった……
もう倒しちゃった!?ww以外とあっけない敵だったな
影は光に弱いはずだと、ライトで影をボロボロにする鬼形。
だが、影は「少しぐらいやられたフリをしてあげなとかわいそうだからな」と体を元に戻した!
そして、鬼形を操って塀にぶつけてしまう!!
「人間は非常に脆い…弱点が多すぎるんだ。霊能力を持ったオレが人間の弱点を補完する。素晴らしい未来が待ってるぞ!!」
そう語る影は徐々に立体化し、自身の影すらもできてしまう……
人間の弱点を克服した自分なら、何事にも動じない魅力的な人間になれると宣言する影。
「キガタの友達なんて誇らしいぜ」「困ったことは何でも任せておけばバッチリOK」などと妄想する。
鬼形が逃げようとしても、彼を操ってこけさせてしまう。
「オンリーワンなオレ!!世界で一つだけの花!!鬼形影(オレ)の勝ちだ!!」
ところが、「いや、それはどうかな?」と、第三の男が現れた!!
「あきらめた時にそこでキミの人生は終わる。それでいいのか!?死んでからだってあきらめないヤツもいるんだぞ」
第三の男キター!?いいものっぽいが一体何者なんだ…
突如現れた三人目の男は、鬼形に共闘を申し出る。
彼は恐怖新聞で鬼形の事を知っているだけでなく、ポルターガイストたちともつながりがあるそうだ。
影は「オレは“霊の影”にもなれるぜ!!」と3人目の首を締めさせようとするが、3人目からもう一つ腕が生えてそれを阻止する!?
「3本目の腕…仲間が守ってくれる。ボクは一人じゃないんだ」
そういった彼はとある女性が鍛えた破邪の剣を取り出し、影の腕を一刀両断する!
「たまには人に助けてもらうのも悪くはないだろ。それから、少しは霊能力の操り方を覚えてもいいんじゃないかな」と言う3人目。
だが、冥は「僕は霊能力はいらないよ!!……助けもね。だって人間には知恵と勇気って言うものすごい武器があるじゃん」
そして、鬼形はまだギブアップしていないし、闘ってもっと強くなりたいそうだ。
「来い!!恐怖新聞!!」
鬼形は恐怖新聞を拳に巻きつけ、両者の怒りを合わせて新たなパワーを生み出す!!
その力で影を殴りつけ、粉砕するのだった!
「ボクの助けは不要かい?なんだかさびしいね」と笑う3人目。
だが、鬼形は首たちのお見舞いについて考えていた。
誰を最初に見舞うか――そのことで争いが起きる気がしてならない。少し憂鬱だ。
眉毛・ポルターガイストつながりなら、3人目は初代鬼形か。
元気にやってるみたいで安心した。
鬼形礼だとしたら、時系列は恐怖新聞U〜真・恐怖新聞より後になるのかな。
手芸部の活動で遅くなった女子大生たち。
もうバスは来ない時間だがなぜかボロボロの怪しげなバスが目の前に登場した。
ナンバープレートは37564で、運転手はゾンビのようだ。
駅まで行くか尋ねると「もちろん。キミたちが望めば月の裏側にだって連れて行ってあげるさ。
ただし、乗車料金は“きっちりいただく”よ!!」と答える。
駅まで歩けないからしかたなく乗ってしまった彼女たちだが、窓の外の地獄のような光景を見て驚きながらも後悔する……
バスが進むと、次のバス停でなんと鬼形が乗ってきた!
地獄行きのバスの罠から彼女たちを救うために来たらしい。
が、運転手は「君にも地獄まで付き合ってもらうよ!!」と余裕の態度だ。
ところが、バスを動かすとガラガラガラと変な音がする。
運元首が外に出て確認すると、タイヤに空き缶が結びつけられていた。
それをほどこうとしているうちに、鬼形は運転席に座ってバスを発進させる!!
アメリカでよくつかわれる手段で、「皆意外と簡単に引っかかるんだよなーコレ」と運転手を嘲笑う。
無事に戻った女子大生たちは、手芸部の展示にあのバスを使いましたとさ。
こんなおちでいいのかw?
鬼形の前に中年男性の顔、ライオンの体をしたスピンクスが現れる。
踏み切りアンジー、ウエクサ、小学生三人組、恋次郎など、多くの悪霊の依頼を受けて鬼形を始末しに来たそうだ。
「悪霊と言う雑草は存在しない!!(とあるありがたいお言葉より)悪霊にも魂はある!!お前は怒りを買った!!
よってこれにより、オレ様に苛めさいなまれるのだ!!」
スピンクスは「では第1問!!朝は4本、昼は2本、夜は3本、コレは何だ!?」と尋ねる。
「簡単さ。人間だろ」と答えるが、答えは「幽霊」だという!!
自由自在に答えを変えられると抗議する鬼形だが、「不正解者にはもれなく罰を与えんとなと」とスピンクスに片目を封印されてしまう。
2問目は千利休の本名(田中与四朗)だが、鬼形はそんな細かいことは知らず、片腕を封印されてしまう。
次は1から10まで掛けた数だが、タイムリミットは3秒で片足を封印されてしまう。
「クククク、人が苦しむ姿を見るのは本当に楽しいぞ!!お前に苦しめられた悪霊たちの恨みを思い知れ!!」
次は「シューマイは冷凍した方が美味い」だが、鬼形の返事を待たずにスピンクスは片耳を封印する。
「ちょっと…ずるくね?こっちにも問題を出す権利はあるだろ?」
スピンクスは「オレを悩ませることができるかな?」と喜び、挑戦を受ける。
「第1問!!」と鬼形は両手を出し、「どっちだ?」と尋ねる。
スピンクスは意図が分からないままに右を選ぶと、思いっきり殴られてしまった!!
正解は左だったらしい。
第2問は肘と膝、どっちが正解か。
「そんなもん知るか!!答えられるわけねーだろ!!」
だが、鬼形は無回答は不正解、罰が倍だとひじ打ち・ひざ蹴りをくらわせる。
「すまんな、片目が見えなくて手加減しづらくってさ。コレ楽しいな!!まだまだやろうぜ!!
台所道具編、大工道具編、次はどれをやろっか?どうする?どうする?」
学校へ行く途中、後ろから声をかけられる鬼形。
「わたし…キ・レ・イ?」と<マスクの女>が尋ねてきた。
だが鬼形は、「イマイチだね」と否定する。
「いったい何年同じこと繰り返してんだ?成長の跡が見られない」
戸惑い「ひ…ひどい」と漏らす彼女に、鬼形は「手の平の匂い嗅いでみな」と続ける。
嗅いでも別に問題ないようだが、鬼形にそのまま手を押し付けられてしまった!!
「お前簡単にだまされるな。少しは警戒しな。今の時代には乗り遅れてるかもな」
そう言われてとても悲しそうな顔をする<マスクの女>。
忙しい鬼形は彼女を置いて先に進むが、J公園で<おいてけニッポリ>に肩をつかまれてしまった!
「置いてけ〜〜!!金とかケータイ、服もアクセもすべていただく!!フヒヒヒヒッ!!
お金があれば夢も希望も何でも買える!!金!金!金!金!金!金!」
すると鬼形は彼をつかんで持ち上げ、垂直落下で逆さに落とした!!
「なんでもかんでも人の物をほしがりやがって!!お前こそ根性が貧乏だ!!次は永田ロックでお仕置きだ」
3倍厳しいその技の名を聞き、「カンベンしてくれ〜」と叫ぶニッポリ。
やっと学校についた鬼形が鞄から参考書を取り出すと、本は体重計に、カバンはワニのはく製になってしまった。
他にもメロンパンがセメントになったり、微妙に役に立たない物に変化してしまう…
何かの呪いかと推測する鬼形を、<ミダス王女>が笑いながら肯定する。
「今日から楽しくなるわよ!!使えたいものが使えなくなり、欲求不満が募りに募って偽物野郎として生きていくのよ!!」
しかし鬼形は冷静に、その手で彼女にふれる!!
すると目がとがり、鋭い牙が生え、指やつま先も変化する。
彼女が偽物になったことで、呪いも消えてしまったようだ……
嘆く王女に、鬼形はそっけなく「そのうち元に戻るさ。お前の魔力はたいしたことなさそうだしな」と返す。
「命のある限り悪霊どもを片っ端から倒してやる!!特にこの先何年続こうと、お前だけは絶対倒すぞ、恐怖新聞!!」
最後に鬼形は、教室中に集まった悪霊と制服姿の恐怖新聞に宣言するのだった。
これで終わりかー、お疲れさま
うーんオリジナルに比べてキガタがホジティブ&チートすぎてホラーというよりギャグ漫画っぽかったなーw
今日から楽屋裏です。
5巻でないかな…
途中まで出といてこれは作者怒らせた説が一番高いのかね
4巻までの売上げが『これは5巻を出してもムダ』と判断できるほど着実に下がっていたとかな。
乙でした。
秋田書店は単行本売上悪いと途中で発行打ち切るので有名だからな…
ひどい時には1巻ですら出さない事もあったし
189 :
マロン名無しさん:
おや