冒険王ビィト 連載中・二ッ星

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1マロン名無しさん
月刊少年ジャンプ2002年4月号より『冒険王ビィト』という漫画が連載されました。
この漫画について語ろうじゃないか。
尚、この漫画は作者の狡猾なイカサマにより、2日に1話ずつの速度で連載される様だ。
たまにキレて人質に八つ当たりする為変な時期に合併号になる事もあるが気にしないでくれ。
ちなみに今日は月刊少年ジャンプ2004(平成16)年7月号の発売日だ。

※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。
ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!


なお、粗筋王マロンはなぜかこれまで関わったあらすじのほとんどが最近、何らかの動きを見せている。
(文庫版が出たり、新作が連載開始したり、フィギュアが出たり等)
粗筋王マロンのこの奇妙なジンクスを信じて、稲田氏の復帰に賭けてみようじゃないか!



連載中スレの楽屋裏 第32幕
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1293543652/

※規制の巻き添えで書き込めない人は代理スレを利用しよう!誰かがレスを貼ってくれるぞ!
【代理スレ】連載中スレの楽屋裏避難所
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/5124/1213249930/
21/9:2011/07/22(金) 01:21:10.81 ID:GnO7GAU/
   <第28話:嵐を呼ぶベカトルテ!!>


         ベカトルテ――――――
         その黄金期には世界最大の工業都市として名を轟かせた国である
         だが、魔人の度重なる襲撃によってその工業群は壊滅寸前だった
         長きに渡って燃え続けてきた炉の炎も、今や門の中にのみ残されていた…!


街中では鉄騎貝の群れとバスターが交戦中だった。
『アークさぁん! あれ誰なんスかね!? あっちで戦ってる2人…!』
アークと呼ばれたリーダーが仲間の視線の先を見ると、魔物と戦うビィトとキッスの姿を見る。
「…わからん! この付近では見ない顔だが… なかなかいい度胸だ!」

やがて魔人の身体が塀に吹き飛ばされる。
「き…貴様ら…! このベカトルテ近海最強の魔人、“鋼鉄の角”エルダー様に…よくも…!」

「…おいおい、前にもおんなじようなセリフを聞いたぜ…!
 何人いるんだよ、“最強の魔人”がさ!!」

ツッコミを入れたのはもちろんビィト(盾の鉄球装備)だった。
雑魚をキッスに任せ、ビィトとアークは見事エルダーを倒した。 この辺あらすじ書くの楽だ。
無事魔物を撃退し、アークの仲間はキッスをよくやったと褒めてくれた。


「ビィト… ビィト戦士団か、協力ありがとう!」
「いやぁ、海から上がってきたらたまたま戦ってたからさ!」
互いに才牙をしまい、自己紹介するビィト戦士団をアーク戦士団。
アークの仲間は紅一点のショートヘアの女性・シグサにクッキングパパ似のレンドと言った。
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32/9:2011/07/22(金) 01:21:40.42 ID:GnO7GAU/
街中を進みながら話を聞いていると、アーク達はミルファの顔見知りだそうだ。
「彼女と…もう一人の仲間はどこに?」
そういえばミルファとポアラ、女2人の姿がさっきから見当たらない。
「…それがさ、ちょっとはぐれちゃって…」
「“はぐれた”って言わないよああいうの! 勝手に飛行機から飛び降りたのは誰なのさ…!」
そのやり取りを聞いたシグサは行き当たりばったりチームみたいだ、とアークに耳打ちする。

そう言う訳でビィトはアークに近海魔人の大掃除を手伝わせてもらえないかと尋ねる。
「…それならまずこの国の領主、メルマーデさんに紹介しよう
 ミルファも上陸したら必ずここを訪れる筈だし、それまで我々と同じ施設が使える様に頼んでみるよ」
「その人がこの国の王様なんですか?」
「っていうか、国一番の資産家です」
「行政も崩壊しちまったんでね、
 工場地帯を支配していた一族がそのまま領主を兼ねる様になったってぇ訳よ」
「今では稼働している工場は門の中だけになってしまっているけどね…」
「……確かに… どこもかしこもボロボロだもんなぁ…」
周囲を見渡すビィト。ベカトルテは予想以上に荒廃していた。


機械的な目をした門を開けると、そこは雪国… ではなく、ちゃんとした町並みがあった。
「…ほら、あれがメルマーデさんの屋敷だ」



現れたメルマーデは、眼鏡をかけた知的な女性だった。
「…いいでしょう、戦力は多いに越した事は無いですから 当国での滞在を許可します」
キッスは女性だったとは予想できず、ビィトはきつそうなオバサンだと小声で話す。
…そのやり取りを耳にしたシグサとレンドはシーッ!と口封じ。禁句のようだ。
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「…でも大丈夫? アーク戦士団は総勢10人! LV40のアークを中心とした強者揃いよ
 まだLVが20代の君達では足手まといになりはしない?」
43/9:2011/07/22(金) 01:22:04.46 ID:GnO7GAU/
「心配ご無用です 聞けばあのバレアスや黒の地平のグリニデをも倒しているらしいですから
 LV以上の実力は持っていると見ますよ」
「そうそう! そういえば彼ら、あの有名なゼノン戦士団の意志を受け継ぐチームなんですって!
 すっごいですよねっ!」
胸躍らせながら言うシグサだったが、不意にメルマーデは「ゼノン戦士団」という言葉に反応した。

――と、その直後横の扉が開き風と共に葉っぱが数枚入り込んでくる。
庭では男性が絵を描いているようだった。
「…天気が荒れそうよ、そろそろ部屋に戻った方がいいわ」
「…ああ、失敬 お客人…でしたか…
 でも少しだけ時間を下さい、花々が最も美しく咲くのは、本の一瞬だけにすぎませんから…
 今… 描いておきたいんですよ…」
――聞き覚えのある声と後ろ姿にビィトの顔色が変わり、思わずその場を駆け出す。
思い切り扉を開き、男性のすぐ後ろに立ち止まる。ビィトの気配に気づきふりむく男性。

その顔は―――― かつてのゼノン戦士団の一人、クルスそっくりだった!!

(やっぱ生きて…生きてたんだ!! こんな所で会えるなんて…! 夢でも見てんのか、おれ…!)
「ク…」 嬉しさのあまり涙目になり、クルスの名を呼ぼうとする     ―――……が。

「やあ…! はじめまして!! 新しく入ったバスター君…ですね?」
……笑顔ではじめましてと挨拶され面食らうビィト。
「な… 何言ってんだよ…! ひ…久々だからって… おれの事からかってんのか?」
乾いた笑いを浮かべるビィトだったが……からかっている訳ではなかった。

「…すみません、ボクは… 覚えてないんですよ この屋敷に来る以前の事を… 全部ね」

――――申し訳なさそうに記憶喪失だという事を打ち明け、ビィトは激しいショックを受ける。
も、もしかするとあの時のベルトーゼとのダメージでこんな状態に…!?
「う… 嘘だろ……」
「君は本当に… ボクの過去を…?」
53/9:2011/07/22(金) 01:22:21.12 ID:GnO7GAU/
「ほ…本当に何も覚えてないのかよ…! あんたの名前はクルス!
 ゼノン戦士団の守りの要で… おれの命の恩人じゃないかっ!!」

「…他人のそら似… というやつではないかしら…?
 彼はカイン… この屋敷のおかかえの画家よ」

メルマーデの言葉に沈黙してしまうビィト。
そのビィトの気持ちを表すかのように黒雲がどんよりと広がり始めてゆく。
シ「そ… そうですよねぇ…」
レ「屋敷の絵描きがあのゼノン戦士団の一人だったなんて… んな事…」
「バカ言うなっ! おれがクルスを見間違えるわけがあるかっ…!
 だって! だって…クルスはおれにっ…!」
言うなり突如クラウンシールドを具現化するビィト。

『見てくれクルス! コイツを忘れたなんて言わせねぇぞっ!!
 クラウンシールド!! あんたの才牙だ!!
 おれの生命を何度も何度も救ってくれたっ… 地上最強の盾だよ!!
 さあクルス! こいつを手にとってくれ! あんたにこの盾を返す時がついに来たんだ!
 これで…また昔のクルスに戻るんだ…! なっ!』

Cシールドを見せても無反応のクルス… いや、カインはそっと手を伸ばし取っ手を掴む…
その瞬間、カインの腕に激痛が走りCシールドを落としてしまう!
「ク… クルス…?」
「…仮にこの才牙が君の言う様に、ボクの物だとしても… 今のボクには持つ事すら無理の様です…
 過去に何があったかは知りませんが、ボクの全身にはひどい傷があるんです 特に両腕がひどい…」

そう言ってカインは両袖をめくると…… 螺旋状の無残な、大きな傷がしっかり刻まれていた!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110721211253.jpg

「…絵筆や紙ですら… 最近持てるようになったんですから…」
6粗筋王マロン 5/9:2011/07/22(金) 06:28:38.19 ID:aYjGKIKj
(昔の記憶だけじゃなくて… 両腕まで…!! 大陸一の盾使いと言われていたクルスが…!
 もう二度と盾を持つ事も… 戦う事もできなくなっちまったっていうのかよ…!
 おれのっ… おれのために…!!)
クルスの腕を取り、激しい絶望感と後悔の念に襲われるビィト。
ビィトの心が空に反映されたかのように、雨が降って来た――――……。



…その後、一行は屋敷から立ち去る最中だった。
キ「…ひどいですよ…!
  “アークに協力するのは勝手だが、二度と屋敷には立ち入らせない”なんて…!
  他人のそら似かどうかもハッキリしていないのにっ…!!」
「それは… そうだが…」
キッスはそっとビィトを見ると、ビィトは泣くでもなく、ただ無言だった。



 ―カインの部屋―
「なぜなんです、メルマーデ… なぜあの少年に会ってはいけないのです!?」
「…あれは彼の思い違いよ、これ以上側でわめかれるとあなたの身体に障ります
 去年ぐらいまでは半死人のようだった事を忘れないで…」
「君には言葉に言い尽くせないくらい感謝しています
 瀕死だったボクが今、生きていられるのは君の献身的な看護のおかげですから… でも…!」
――そう言ってカインはシャツをはだけると、その胸にはバスターの刻印があった。
「これが何を意味するのか…ボクにだって分かります ボクは昔バスターだった…!
 もし、あの少年の言うとおり“クルス”という男だったとしたら…」
メルマーデはそこまで聞いて踵を返す。
「…今のあなたはカインよ 過去なんか… もう必要ないでしょう…!」
…ふと、メルマーデはカインがまた気味の悪い絵を描いた事に気付く。
「なんなの、これは…?」
7粗筋王マロン 6/9:2011/07/22(金) 06:29:20.00 ID:aYjGKIKj
「…わからない… けど… 多分…… これは 悪 魔 だ…!」

――――その絵はおぼろげながら、“惨劇の王者”ベルトーゼのシルエットに酷似していた。


――その夜……。
海辺では鉄騎貝に救出されたエルダーがビィト達バスターに対し悪態を突いていた。
…と、その目の前にガロニュートが現れ、彼が腕を伸ばすと… エルダーの悲鳴が響き渡った。

そして同時刻、宿屋では寝つけず、悲しそうな顔で外を見つめるビィトがいた。



 ―翌朝、門の前―
キッスにこれからどうするのかと問うアーク達。
「仲間を待たなきゃいけないし、どの道しばらくはここを動けない
 せめてみんなを手伝って戦うよ、…ぼくは… ね…」
キッスが振り向くと、丁度ビィトが宿屋から出てきた所だった。

「さぁーて!始めようぜ、近海魔人の大掃除!!」

…てっきり塞ぎこむかと思いきや、いつものビィトだった。
「いつまでもクヨクヨしてられねぇしな! とにかくクルスは生きててくれた… 今はそれだけでいいや!
 おれは医者でも薬屋でもねぇ… “ヴァンデルバスター”だ!!
 今、クルスのためにおれができる事は戦って街を守る事…!
 アーク達と力を合わせて魔人共をブッ倒す事だけだもんな!!」
ビィト思考の切り替えの速さを感心するキッス。もし自分だったら、きっと三日三晩クヨクヨしてしまう…。
「…でも… 4日目には立ち直るんだろ? キッスも!」
…ビィトもよくキッスの性格を分かっている。
8粗筋王マロン 7/9:2011/07/22(金) 06:30:02.67 ID:aYjGKIKj
――直後、門の外から火薬が破裂する音が聞こえた!これは魔人襲来の信号弾だ!
《港の方だ…》
「わかった、開けてくれ!」
アークの合図の元、一同が港へ向かうと…… そこには戦士団を倒したガロニュートが佇んでいた。
周囲には壊れた才牙が無残に転がっている…。
キ(才牙を持ったバスター4人が… こんな短時間でやられるなんて…!)
ふと、レンドが魔人の左腕の七つの星に気付き警告を発する。
「…七ッ星だ…!」「と… とんでもねぇ化物のお出ましみてぇだぜ…!」
アークが誰何するとガロニュートは背を向けたまま名乗り、アークはその名を聞き戦慄する。
「知ってるんスか、アークさん…?」

「はるか西方の砂漠地帯を主戦場とし、いかなる人間の攻撃も全く受けつけぬ事から
 “不動巨人”と異名されるという、伝説の魔人…! 噂でしか聞いた事が無いがっ…
 こいつがっ…!」

アークのセリフと同時に振り返るガロニュート。
ブロックがいくつも積み上がって出来た様な、強固そうな身体からはすさまじい威圧感が放たれていた。
その威圧感と強さを感じ取り、ビィト達に緊張が走る。
「…無茶はダメだよ! 用心して、ビィト!」
Bランスを身構えるビィトに警告を発するキッス。
…ガロニュートはその名に聞き覚えがったのか、懐を探りビィトの写真を取り出し確認する。
(…こんなっ… こんな事がっ…!)
ガロニュートは心の中で驚くと、次第に体が震え…… 笑い出した?!
「な… 何笑ってんだ、お前…! 何がおかしいんだよ…!」

「ウヘヘッ… ……すごいや…! ボクが一番乗りだよ…!」

口の両端を上げ、ニンマリと笑うガロニュート。その風体で「ボク」なのか?!
「…さぁて、どうしようかなぁ…?
 ちょっとオイシすぎてにわかには飲み込めない状況になっちゃったぞ
 予定通りの狙い目で行くか…? ビッグボーナスに飛び付くか…? 迷っちゃうねぇ…!」ウヒヒ
口元に手をやり何やら悩むガロニュート。一番乗りだの、ボーナスだの一体何の事なのか…?
9粗筋王マロン 8/9:2011/07/22(金) 06:30:44.44 ID:aYjGKIKj
見かけとは裏腹に、ややひょうきんそうな性格にさすがのビィトも少々戸惑う。
「何故わざわざ砂漠の果てからこの国までやってきた…?」
「……知りたい?」
「…ああ!」
「…どうしても…?」
『さっさと言えっ!!』
アークの問いに勿体付けつつ、ビィトをチラリと見て話し出す。

「……ゼノン戦士団… って知ってる?
 知らないバスターなんてあんまりいないよねぇ… かつて大陸最強と言われた連中さ
 そいつらが数年前、ボク達魔人の間で最大の標的になった事があった
 理由はよく知らないけど、将来的に魔人界の大きな障害になる可能性が高かったらしい…
 そこでね、連中を倒したら無条件で星一つもらえるって事になった訳なのさ
 それって凄い事なんだよ? 本来なら星の数は増えれば増える程、次の星がもらいにくくなる…
 君らのLVとかいうのと同じさ 七ッ星と八輝星の間は気が遠くなる程長いんだ
 当時…… すでに七ッ星だったボクや他の魔人達は当然沸いた訳!
 戦士団一つ倒すだけで、一発で八輝星になれちゃうんだから!
 ………ところがさ…… バカがいたんだよね
 まだ五ッ星のくせにボク達を差し置いて、連中を倒しに行っちゃったバカが…!」

そこまで聞いてビィトはベルトーゼの事だと気付く。奴が言っていたのはそう言う事だったのだ。
「まぁ…
 結局両者の戦いは生死不明の痛み分けに近いものになり、そいつも星をもらいそこなったけどね
 あの時はガックリきたっけ…
 だからさ… もしまだこの世に生きているんだったら、会ってみたいと思ってたんだよナ ずっと…
 星一つに相当したという、伝説の戦士団… 君達は… 興味沸かない…?」
…まずい…! どう考えても、奴はこの街にクルスがいる事を知っている!

(ククッ…この反応… どうやら間違いないね!
 この国にいる記憶喪失の画家がゼノン戦士団のクルスだという情報が大当たりだったって訳だ!
 全員が完全に消息を絶ったと思われていた中、こいつだけがボクの情報網に引っ掛かって来た!
 デマも多かったが… いやぁ、地道に見てみるもんだ!)
10粗筋王マロン 9/9:2011/07/22(金) 06:31:26.17 ID:aYjGKIKj
ビィトはクルスを、そしてこの街を守るために身構える。
(…健気だねぇ、大事な人を守ろうと必死になっちゃって…
 よもやこの子は夢にも思わんだろうがなぁ…
 ボクの本当の目当てがクルスではなく“自分(ビィト)”だ… なんて…!
 いずれ直接戦う時の手札としてクルスを手に入れに来ただけだったのに…
 こうなっちゃうと話違うよなぁ…)
相変わらず口の端を上げたまま、にんまりと笑っているガロニュート。


アークはシグサとレンドに作戦を伝える。合図で一斉攻撃、スピードで勝負だ、と。
ビィトとキッスもその作戦を了承し、5人は散開するが……
「…まぁまぁ、この場は手を出さない方が利口だと思うよ こっちは観光気分なんだからさ
 こいつらだってボクを攻めてこなきゃやられる事はなかったんだよ
 ボクとしてはケンカする気はないんだから…」
戦意が無い事と馬鹿にしながらアピールし、倒れた戦士の右腕をわざと踏み潰すガロニュート。
アークは激昂し、一人ガロニュートに突撃する!

「……かかってくるんじゃ…… しかたがない… か!!」

ガロニュートは身構えいたずらっぽく微笑むと、急激にビィト達の身体が重くなり動けなくなる!
キッスは気付いた。これは“ 重 力 ”を操る能力! これでアークの仲間がやられたのだ!
超重力のプレッシャーで身体の動きを封じられ、そして…!
「…確かにボクは魔人の中でも動きが速い方じゃないかもしれない… でもねぇ…!」
――ガロニュートは動けないアークに歩み寄ると、巨大な石の拳でアークを殴りつけた!

「…相手を自分よりノロくしちゃえばいい… それだけの話でしょ…?」

そう言ってガロニュートはウヒヒ、と意地悪く笑うのだった。               <続く>
11マロン名無しさん:2011/07/22(金) 19:11:50.71 ID:???
クルス生きてたか・・・これはひょっとして全員生きてるフラグ
12マロン名無しさん:2011/07/22(金) 19:32:22.63 ID:???
結構早くゼノン戦士団と再会したな。
といっても約2年半経ってるんだが、ダイと違ってこっちは月刊なんで話数が少ないからそう感じるのかな。

>>11
グリニデでビィトを励ました人影もゼノンなんだろうな

>雑魚をキッスに任せ、ビィトとアークは見事エルダーを倒した。 この辺あらすじ書くの楽だ。
ちょwww あらすじさんの手抜きっぷりがひどいww
13マロン名無しさん:2011/07/22(金) 23:30:30.83 ID:???
上の方で「魔人は全員角があるのかな」と書いてあったけど、ガロニュートは角無いな。
バロンは鉄仮面らしき物かぶってるからよくわからんけど。
14マロン名無しさん:2011/07/22(金) 23:54:57.81 ID:???
ガロニュート武人タイプかと思いきやちょっと陰湿な奴だった。ちょっとノリがうぜえw
まだまだ敵もいろんな特殊能力持ちの強そうな奴らがいるっぽいな
15マロン名無しさん:2011/07/23(土) 00:56:47.43 ID:???
ガロニュート、見た目はブロック+マキシマムと思ったが
中身はかなりマキシマムをさらに劣化したって感じだな。
笑い方がいやらしいw
16マロン名無しさん:2011/07/23(土) 09:30:35.92 ID:???
だが強さは本物だ
伊達に七つ星じゃない
17マロン名無しさん:2011/07/23(土) 13:03:35.89 ID:???
>>14
まだ分からないけど、ノアとバロンは武人タイプっぽい
18マロン名無しさん:2011/07/23(土) 17:56:03.88 ID:???
どっちもタイプは違うけどかっこいい男達だな
ひょっとしてラスボス?っぽい目の正体や目的いかんでは
共闘する存在になるのかも・・・!てさすがにそこまでは妄想しすぎかもしれんけどw
19粗筋王マロン 1/4:2011/07/23(土) 22:00:44.94 ID:G1w9wkzd
   <第29話:不動巨人の戦慄!!>


倒れるアークを狡猾な笑みで見下ろす“不動巨人”ガロニュート。

「…イイ! 何がイイって、戦っててこれ以上痛快な瞬間は無いね
 こっちは傷一つつかない状況から、ドスン!!と一発くらわして…
 その時の相手の『こんなのないよぉ〜!』って顔を見るとさぁ…!! 最高… 気分イイよ…!」

快感を覚え、ププッとさらに笑い出しそうになるガロニュートにビィトのヤジが飛ぶ。
ビィトは必死で立ち上がろうとするが、やはり無駄なあがきだ。

(…いけちゃう! 殺せちゃうよ、このまま! あっけなく! ハハハ… いいのかなァ…!?
 この全世界の七ッ星魔人に同時に送られたという親書には…確かにこう示されている…!
 “かつてのゼノン戦士団と同様、ビィトという少年を抹殺した者には無条件で星一つ与える”と…!
 同じだ!3年前と!! 単なる偶然だがボクはあの時のベルトーゼと同じ状況にいる!!
 そして…… 当時のベルトーゼとの最大の違いは…!!
  七 ッ 星 だ っ て 事 だ  よ 、 ボ ク ち ゃ ん が ッ !!!! )

笑いをこらえ、身体を振るわせつつビィトにゆっくりと歩み寄る。
(なんてあっけないゲームエンドなんだ…
 こんな… 干上がった地面に出ちゃったミミズみたいな…
 ただ、もがく事しかできない子供をプチッと潰すだけでボクは八輝星だっ…!
 八輝星……… 八輝星かぁ……!!)
ガロニュートが右手を振りかぶると、小指の付け根から順に光が灯ってゆく。

(うはははははっ…… ボロいな! ボロすぎるよォ、コレ!!!!)

――全ての指の付け根に光が灯ると、嬉しさが最高潮になり顔をギャグ調にほころばせてしまう。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110723214235.jpg
『 ビ ィ ト ぉ ぉ っ !! 』
ガロニュートの拳の一撃が地面もろともビィト達を吹き飛ばす!
20粗筋王マロン 2/4:2011/07/23(土) 22:01:48.03 ID:G1w9wkzd
さながらグリニデの使った、怒剛裂波の簡易版!
キ(ビィトが… やられた…!?)
いや、違う! 土煙に紛れ、Eブレードを振りかぶりながらガロニュートに切りかかるビィトの影!
…だが、その一撃はガロニュートの盾の様な腕部に当たり防がれてしまった。
しかしガロニュートはビィトが動ける事に驚きを隠せない。
「う… 動けるぜ…! なんとか…!」

ビィトが動けるようになったのは、一か八かで生成したエクセリオンブレードのおかげだった。
翼を模したそのデザインは伊達ではなく、これを装備中はビィトの身体が軽くなるのだ。
おかげで素早く動けるように… はならないが、かろうじて普通に動ける様にはなった。
しかし、今はこれで充分! ガロニュートよりは断然早く動ける!
ガロニュートはビィトの攻撃を防ぎながら、Eブレードに多少の重力制御能力があると見抜いた。
(やっぱりそれなりにやるって事だね、この子も…!)



…その頃、ミルファ達はまだ空を飛んでいた。
『天候も回復したし、全力でベカトルテに直行じゃ! 兄ちゃん達を探しに行くにせよ、給油が要るしの!』
ちなみにミルファ達がここまで時間かかってしまったのには理由がある。
次から次へと魔人がちょっかい出してきて、撃退していたからだ。
なお、どいつもこいつも自称「オレは近海最強の〜〜」とか言ってたがこれはどうでもいい。
…ふと、ミルファはポアラが不安そうに黙りこんでいるのに気付き声をかける。
「大丈夫よ、あの2人なら! 案外先にベカトルテに上陸してたりしてね!」
――しかしポアラは物凄く嫌な予感を感じていた。一刻も早く合流しなければ…!


そしてビィトは… かろうじてガロニュートの拳を避けていた。
ビィトの戦いを見たアーク戦士団は七ッ星と互角に戦うビィトに感心していた。
魔人グリニデを倒したという話を信じにくかったが、これなら信じられる…!

…だが、ビィトの攻撃はことごとくその強固な身体に弾かれる。
エクセリオンブレードをもってしても、ほんのわずかな傷しか与えられない状態だ。
21粗筋王マロン 3/4:2011/07/23(土) 22:02:32.07 ID:G1w9wkzd
――対するガロニュートも一撃当てれば殺せるのだが、なかなか攻撃が当たらない。
(ボクの超重領域(グラビ・ゾーン)の中を動き回れる奴がいるなんて…!)

やがて―――― ついにビィトは致命傷には至らずも、ガロニュートに大きな傷を負わせた。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110723214248.jpg

するとガロニュートは両腕の盾を前に突き出し防御態勢に入る。
(…そうか!特別に硬いのはあの拳と盾だけなんだ! 身体の内側は通常の魔人とそう変わらない!
 ……あれしかねぇ…!)
ビィトは大きく間合いを取ると、左手を突きだしEブレードを肩に構える。
あの体制は―――――― ゼノン・ウィンザードの体制だ!
「…どうやらそれが君の決め技のポーズ… ってところか…」
――ベルトーゼの分身体と戦った時よりビィトもかなり強くなっている。
剣以外の才牙では動けなくなるので、完璧な技ではないが、もうこれに賭けるしかない…!

(あの両腕の防御さえ突破できればっ…! …ゼノン!頼むッ!! おれに力を貸してくれ!!
 他でもねぇ…… クルスを守るためにっ!!)

兄・ゼノンに祈り、ビィトはガロニュートに突撃をかける!
するとガロニュートはおもむろに腹部のブロックを1つ抜き外し、それを高々と掲げ握り潰す。
直後、エクセリオンブレードの炸裂音が轟いた!
激しい血飛沫がほとばしるが……… ビィトは我が目を疑った。

切られたのは―――― なんと2人の間に突然沸いた、アイアンライノスだったのだ!!

アイアンライノスに技の威力を殺され、ガロニュートは難なく剣の一撃を防御していた。
ビィトは気付く。…まさか、あの握り潰したブロックの中から沸いたのか!?
「…それそれ!その顔だよ! 敗者の“そんなァ”って顔は… いつ眺めてもイイ!!」
ついに拳が命中し、Aライノスの死体もろとも吹き飛ばされるビィト!
キッスの叫びもむなしく響き、建物の瓦礫に埋まるビィトを見てほくそ笑むガロニュートだった。
22粗筋王マロン 4/4:2011/07/23(土) 22:02:58.65 ID:G1w9wkzd
「…どうやら… 死んじゃいないみたいだな… まだ…」
地響きを立てながらビィトに近寄ると、ガロニュートは両拳をぶつける。
すると周囲の重力がますます強くなり、地鳴りが響き始めた。
「こいつでっ…… 本当にフィニッシュだ!!」
ガロニュートの両拳が光り、キッスのやめろとの叫びが空しく響き渡る。
だが、必殺技発動の直前…突如足下に空間が開き、ガロニュートはその中に落下、消えてしまった。
ガロニュートが消えるのと同時に重力も戻り、ようやくキッス達は動けるようになった。

「危ない所でしたわね…」

危機を救ってくれたのは、優しい微笑みを浮かべた上品そうな女性だった。
「あのガロニュートの能力は重力を操る事だけじゃありませんの
 体内にあるレンガの様なブロックの中に、生きたままの魔物を収納していて…
 その総数は千とも二千とも言われています
 配下の魔物を根こそぎ奪われた魔人も多く、魔人の世界でも一・二を争う嫌われ者です
 次に戦う時には…御用心なさった方がよろしいですわ」
そう言ってキッスに左手を差し伸べる女性。
「…あ… あなたが助けてくれたんですね… あ…ありが…………」
ふと、キッスは“ある物”に気付き、驚いて飛び退いてしまう!
『そ… そ… それは……!!』

「あらあら… 驚かせてしまいましたわね
 ……そう…… その通り…… 私… “ 魔 人 ” ですの…!
 名前をロディーナと申します」

危機を救ってくれた、どう見ても人間にしか見えない美女。彼女の左手には七つの星があった!!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110723214259.jpg      <続く>
23マロン名無しさん:2011/07/23(土) 22:08:12.67 ID:???
マキシマム+ブロック+魔法の筒+氷炎結界+ベタン=ガロニュート …か。
まさに三条先生オリジナルの集大成!

新たな美女きたー! …と思ったら敵かよ! 魔人かよ! しかも七つ星かよ!!!
見た目人間なだけにショックが激しいわ… でも、正体バラすならせめてもう少し引っ張って欲しかったな。
月刊誌だからか展開が速すぎる。
24マロン名無しさん:2011/07/23(土) 22:26:10.23 ID:???
猫耳っぽいのがツノなのかな?
頭に生えているとは限らないかもしれないけど。

もしかしたら、あのポニーテールがツノだったりしてw
25マロン名無しさん:2011/07/23(土) 22:30:34.55 ID:???
とりあえず七つ星は
ベルトーゼ、グリニデ、ガロニュート、バロン、ノア、メルちゃんの6人か。
グリニデは死んだから除外するとしても、この時点でダイの6将軍とかぶるな
26マロン名無しさん:2011/07/24(日) 00:46:56.94 ID:???
被ってるのは人数だけでキャラも全然違うし共闘するわけでもない(たぶん)から問題ないさ
27マロン名無しさん:2011/07/24(日) 02:47:25.28 ID:???
もし共闘・仲間化するとしたら… 死んだグリニデを除くと
ベルトーゼは見た目はハドラーぽいが、戦いが好きとのことでまずなさそう。準ラスボスぽいし
ノアはかなり高確率で共闘・仲間化しそう、戦いは好まないし見た目もいい。
見た目だけで判断するならロディーナもなりそうだ、いやなってくれw
ガロニュートは今回で性格もわかったしありえんな。
28マロン名無しさん:2011/07/24(日) 12:29:50.51 ID:???
ロディーナちゃんかわいいな。この娘もきっと
グリニデ様よろしく本気出したら恐ろしい姿に…ザーボンのほうが近いのかなw
しかしわざわざ助けた?のはなんなんだろう
魔物達も一枚岩じゃないということかな。
なんだが本当に真の敵のための共闘がありうる気がしてきた
29マロン名無しさん:2011/07/24(日) 13:24:05.88 ID:???
>>25
おい、メルマーデさんを勝手に魔人にすんなw


・・・・・・と思ったが、登場時期が近いってことは…
まさか、メルマーデさんがロディーナの仮の姿って事もありうる!?

>>28
ロディーナ、顔や体型はまんま女性だが、服を脱ぐと鱗や剛毛で覆われてたりとか…
30マロン名無しさん:2011/07/24(日) 21:17:34.43 ID:???
どうせロディーナも額に角チンコがあるんだろ
31マロン名無しさん:2011/07/24(日) 22:21:18.51 ID:???
なら、ガロニュートはどこに角があるんだ?
32マロン名無しさん:2011/07/24(日) 22:26:10.74 ID:???
折られないようにレンガの中に隠してるんだな
33マロン名無しさん:2011/07/24(日) 22:28:52.40 ID:???
閣下だってクール時は収納していたのだからそういうもんだろ
34マロン名無しさん:2011/07/25(月) 20:44:36.38 ID:???
なんだこいつ

ブロックの質実さとマキシマムの貫録を兼ね備えてるかと思いきや
マキシマムのダメキャラ部分を色濃く受け継いでいる残念キャラじゃないかw
むしろ性格的にはキルバーンに近いか
35粗筋王マロン 1/5:2011/07/25(月) 22:00:20.11 ID:NTf6IqCh
   <第30話:意外な救援者!!>


絶体絶命の危機を救ってくれたのは、どう見ても普通の人間にしか見えない魔人・ロディーナだった。
「魔人…… ロディーナ…!」
思わずキッスがオウム返しに彼女の名を呟くと、ロディーナはにっこりと微笑む。
(お… 女の魔人…!? いや…そもそも魔人に性別があるのか!? しかも七ッ星だなんて…!
 何か…悪い冗談じゃないの? か…からかわれている…とか…!)

混乱するキッスとロディーナの間に、カエルとトカゲを足して割った様な小型の魔物が飛び出してくる。
――と、思いきや… 背中のトゲを逆立て、大きな口を開けて飛びかかって来た!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110725203733.jpg
「…あらあら… ダメですわよ、シンシアちゃん
 この人達は噛んじゃいけません、代わりにおやつをあげますからね」
どうやらこの魔物、ロディーナのペットのようだ。
魔物…シンシアは、先程の獰猛な姿が嘘の様におとなしくなる。
ロディーナは袋を取り出すと中身を与え、シンシアはガブガブとがっつく。
…何を与えているのかが気になるが、シンシアの背中が邪魔して見えない。

「ほ… 本当に魔人なのか!? 君は…まるで…人間…」
キッスは思わず尋ねると、ロディーナ曰く、他の魔人からもよく言われるそうだ。
「でも、れっきとした魔人ですのよ 私」
ではなぜ、魔人と敵対する人間であるキッス達バスターを助けたのか?
――するとロディーナはキッスの目の前に迫り、キッスの顔をまじまじと見つめ頬を撫でる。
「…綺麗なお顔… あなた、魔人と深くかかわる相が出てますわね…
 多くの魔人に征く道を左右される…そんな運命を持っている…
 私はガロニュートを止めただけ… あなた方を助けたのとは少しニュアンスが違いますの
 魔人にも魔人の事情があるという事ですわ」
…ふと、袋に頭を突っ込んでおやつを食べていたシンシアがロディーナに飛び付く。
キッス達が袋に視線をやると、何やら赤い液体が袋から流れていた。
「いずれお分かりになるでしょう、いずれ…」
36粗筋王マロン 2/5:2011/07/25(月) 22:00:51.32 ID:NTf6IqCh
ロディーナはシンシアを抱きかかえ微笑むが…… キッスはシンシアの口を見て驚愕する!

シンシアの口から覗いて見えたのは――――  人 間 の 指 だったからだ!!
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ロディーナは自らの前に円を描くと、宙にガロニュートの足下に開いたのと同じ穴が現れる。
穴はあっという間に大きくなり、ロディーナを包み込むと…その姿はどこにもなかった。


しばし呆然とするキッス達だったが、背後から聞こえた呻き声に我に返り救出作業に移る。
キッスは慌ててフッ飛ばされたビィトの元へと駆け寄るが… ビィトの姿はどこにもなかった。
…その時、キッスの頭上にはガン爺の飛行機が飛んでいたのに気付く由も無かった。



 ―ベカトルテ近海・マニヨン島―
そこにいたお化けキノコ… いやマタンゴ…の様な魔人は、ガロニュートの襲来に恐れおののいていた。
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…それもそのはず、ガロニュートによって一瞬でマタンゴ(仮称)の部下は全滅したのだから。
魔物を全滅させたガロニュートはゆっくりとマタンゴに向かって行く。
「ま… 待った!待ってくれ!! 私は君に攻撃される覚えは無い!
 ぶ… 部下をしむけたのは申し訳なかったが…
 突然自分の居城に他の魔人が現れたのだから、攻撃してしまうのも無理なかろう?
 な… なんなら君の力になってやろうか? この近海最強の魔人ディア…」
「…うるさいよ」
ガロニュートの一撃はディアなんとかの顔面を捕え、ディア(ryは玉座にフッ飛ばされる。
するとガロニュートはディ(ryの死体を玉座から放り投げ、玉座にドッカと座る。

「・・・・・・・・・・・・・・・・八輝星に・・・ なりそこねた……かぁ」

悔しそうな表情を浮かべ、そのまま玉座に座りこむ。
37粗筋王マロン 3/5:2011/07/25(月) 22:01:20.08 ID:NTf6IqCh
――ふと、横の壁に描かれたハートのような紋章が輝き―――― ロディーナが現れた。
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「…やってくれたじゃない、ロディーナちゃん…
 “ミスティサークレイ”…
 あらかじめマーキングしておいた場所とを自在に繋ぐ事が出来る異空間の穴… 君の特殊能力だ
 “地脈の扉”が無くてもあちこちに行けて便利だ、位にしか思っていなかったけど…
 こんな意地悪にも使えるんだな……」
そう言って、憎々しげにギロリと睨みつけるガロニュート。

「あら…人聞きの悪い、私はあなたのルール違反を諌めただけですわ
 このシャギーからの親書にちゃんと書いてありましたでしょう?
 “七ッ星魔人同士のいらぬ衝突を避ける為に、3日後 魔賓館にて
  皆様による協議の場を設け、ビィト討伐の順番を決めたく存じます” …と」

「…襲ってきたのは向こう、不可抗力でしょ?」
「そんな子供みたいな言い訳… 私はともかく他の皆さんに言えますかしらね?」
「……何…?」
――と、その時どこからともなくギターの音が聞こえてきた。
「……この陰気なメロディは… ヒスタリオ…! なんでまたヤツが…」
「フフッ いっそ話し合いならば、3日後を待つまでも無く…
 今この場ですればよろしいのではと思って… 私がここへお呼びしましたの 皆さんを…!」
言うなり、この場へ集まる魔人の気配がした。

「フッ… フフフっ… ありえない、ありえないっ! こんな田舎の小さな島にっ…!
 世界の七ッ星が大集合…… なんてね!」

玉座から立ち上がるガロニュート。彼を取り囲むかのように、魔人が4人佇んでいた。
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38粗筋王マロン 4/5:2011/07/25(月) 22:01:39.79 ID:NTf6IqCh
その頃、ビィトは…… 街の中で倒れたはずなのに、なぜか森の中にいた。
よろめきながら身を起こし、キッスやアークの身を案じ… いや、それよりもクルスは!?

「…心配するな」

ふとどこからともなく声がした。辺りを見ると、すぐ目の前の木の裏側にもたれかかる人物がいた。
「ガロニュートは他の魔人の妨害を受け姿を消した ひとまずお前の仲間達は安全…… と言う事だ」
ビィトはその声に聞き覚えがあった。この声はグリニデ戦の時にも聞こえた声だ…!
《……あと一発だぞ、ビィト! 全てを出しきって勝て!! そして… オレ達に会いに来いっ…!》
「また…おれを助けてくれたのかっ… 生きてて… 生きててくれたんだな…  ゼ ノ ン !!」
やっとの事で立ち上がり、こちらに背を向けている木陰の男に歩み寄るビィト。

しかし―――― その男は、ゼノンではなく仮面を被った謎の戦士であった。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110725203905.jpg

「…ゼノン…… じゃ、ない…?」
「……ゼノン…… よく知っている その才牙の本来の持ち主…だな」
謎の戦士(便宜上、以後アンノウンと呼ぶ)は地面に刺さったEブレードに目をやる。

(……違う…のか? あの時は確かにゼノンの声に聞こえたのに…
 今は…なんかすげぇ遠くから響いてくるみてぇな…不思議な声だ… じゃあ、こいつは一体…!?)

「変な仮面つけてるけど…あんたもバスターなのか?」
するとアンノウンは黙ってうなづく。肯定だ。
「あんたが… おれを…?」

「見るに見かねて救いだした 才牙が泣いていたのでな…
 …あんな戦いぶりでは、ゼノンもさぞや嘆いている事だろう…!
 ゼノンならば、例え相手の妨害を受けようが 魔物もろとも魔人を一刀両断にしていたはず
 あの時点(※アイアンライノスに剣の威力を殺された瞬間)で勝負はついていた」
39粗筋王マロン 5/5:2011/07/25(月) 22:02:00.40 ID:NTf6IqCh
「…んな事ぁよく分かってら! おれとゼノンの間にとんでもない力の差がある事ぐらい…」
「…どうやら何も分かっていない様だ
 お前がこの才牙をただの武器の様に力で振り回している限りは永久に使いこなす事が出来ん
 これから先の強力な魔人達に打ち勝っていく事も、絶対不可能だ…!
 答えてみろ…  才 牙 と は な ん だ ? 」
「才牙とは…… バスターが自らの胸の内より生みだした究極の武器…
 天から授かった正義の力だ…!」
「…正解だが充分ではない それだけで行きつける場所には限りがある
 …生命が惜しければこの場で歩みを止め、故郷にでも帰るのだな」
「それって戦うのを… バスターをやめろって事か…?」
「その通りだ」

「あんたがどこの誰だか知らねぇけどな… おれはやめねぇぞっ…!
 おれが“暗黒の世紀を終わらせる男”になるって信じて、
 自分達の生命を分けてくれたゼノン達の為にも…
 ましてや、そうしてくれた男達の一人がここにいて… 危機にさらされてんだ!
 おれはこんな所で戦うのをやめないっ! 死んでもやめないからなっ…!!」

「…お前の答えは… いつもそれだな… 死んでも…か! よく言った!」
言うなりアンノウンはEブレードをビィトに投げ渡し、自らはBランスを身構え襲いかかって来た!
『何しやがんだよ!!』
ビィトはアンノウンの攻撃を受け止めるが、奴は問答無用で次々と攻撃を仕掛けてくる!

「お前が才牙の真髄に辿りつけるか否か!? 今 試してやる!!
 もし、それができないとあらば先々まで苦しむ必要はない… この場で楽になれッ…!!」

ビィトを知るアンノウン。彼の心中はいかに!? 果たして敵か味方か!?       <続く>
40マロン名無しさん:2011/07/25(月) 22:12:47.18 ID:???
あれ?ベルトーゼは?
41マロン名無しさん:2011/07/25(月) 22:17:47.15 ID:???
ロディーナちゃんに抱きかかえられているよ
42マロン名無しさん:2011/07/25(月) 22:37:01.98 ID:???
ベルトーゼは動けないんじゃね?
…って、また一人新しい七つ星魔神がいるな。なんか骨っぽい奴。

シンシア、おとなしい時はそれなりにかわいいのに凶暴な肉食獣かよ!((((((((;゚Д゚)))))))

そして新キャラの戦士はどう見てもゼノン戦士団ゆかりの者だろうな。
高確率で正体はゼノン。
43マロン名無しさん:2011/07/26(火) 12:18:32.80 ID:???
ゼノンっぽい引っ張りかたしてゼノンじゃないって展開にしたんだから、やっぱりゼノンじゃないんだと思う。
44マロン名無しさん:2011/07/26(火) 15:24:33.97 ID:???
ミスリードだろ。
仮に正体が本人だとしても、自分がゼノンじゃないと嘘つけばそれでミスリードできるし。
45マロン名無しさん:2011/07/26(火) 22:54:12.39 ID:???
須田留貧
46マロン名無しさん:2011/07/27(水) 19:41:50.35 ID:???
貴様!アウシタンだな!
47粗筋王マロン 1/5:2011/07/27(水) 21:59:31.11 ID:bubnYOQq
   <第31話:才牙の真髄!>


森に打撃音が響き渡る。
ビィトは自分を助けてくれたはずの男の攻撃を訳も分からず防御し続けている。
男… アンノウンは本気だ!ものすごい殺気を感じる!
ビィトはガロニュートにやられたばかりなので、ろくに回避も取れず防御するので精一杯だった。
(その上他人の才牙をぶんどりやがって…!)
心の中で毒舌を吐くが…… ビィト、お前が言うな。
――――などと油断していると、アンノウンの横薙ぎがビィトの頭上をかすめる!
かろうじて攻撃を避けたが、今の一撃はやすやすとビィトの背後の木を一刀両断していた。
普通、才牙と言う物は生成者以外が使っても、ただの金属の塊だ。
それを使ってこの切れ味…一体アンノウンとは何者なのか!?
(なんとかおれが触れる事さえできれば、また胸の内に戻せる…!)

「…どちらも間違いだな」

――なんとアンノウンはビィトが考えている事を見抜いていた!
<なぜ他人の才牙を使えるのか><なんとか触れれば具現化は解ける>…なぜ分かったのか!?
「…両方、考えが甘い!
 まず一つ! お前以上にこの才牙を使いこなせる人間ならばここにいる!」
その証拠にと、アンノウンはBランスを“伸ばして”攻撃してくる!

「そして二つ目! お前はこの槍に触れる事など、絶対にできん!!
 触れれば即ち死あるのみ…! 燃え上がれ!双頭の槍よ!!』

――アンノウンが念じると、なんとBランスの刃先が反対側にも現れた!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110727205814.jpg
この特殊能力はビィトも初めて目にするもので、ビィトは驚きを隠せない。
アンノウンの攻撃を避けつつ、Cシールドを生成しようとするがもうそれもできない。
体力どころか天力も尽きかけているのだ。
…BランスをEブレードで受け止めるが、わずかにBランスがEブレードに喰い込む。
48粗筋王マロン 2/5:2011/07/27(水) 21:59:45.10 ID:bubnYOQq
するとなぜかビィトは血を吐きながらフッ飛ばされた?!
「才牙のダメージは生成した者に還る、もはや剣でしのぐ事も不可能…!」
自分とアンノウンの実力の差に、ビィトは心の中で弱音を吐いてしまう。

「どうした!? 終わりか!? こんな程度で終わってしまうのか!?
 …やはりここから先に進む資格は無いようだな
 自分の力が尽きたら諦める! 叶わぬ相手には屈服する…!
 それでバスターを名乗るとは笑止千万!!
 まさかゼノンという男もそんな程度だったと思っているのではあるまいな…!?」

『違うッ!! ふ…ふざけんなよ! おれはともかくゼノンは… ゼノンはそんな男じゃない…!!」
その時、ビィトの脳裏に3年前のあの事が思い起こされる。
――あの時のゼノン達は、才牙も、体力も、天力も全て無い状態だった。
それなのに…… ビィトを守る為に、強敵のベルトーゼに立ち向かったのだ。
(…あん時のゼノン達の気持を思えばなんだってできる!
 今のおれの手にはこの才牙が… 最強のエクセリオンブレードがあるじゃねぇか!!)
Eブレードの柄を握り締め、最後まで諦めない事を誓うビィト。
だから… つきあってくれ、エクセリオンブレード!

――その瞬間、柄先の鳥の頭を模した部分の目が力強く光り輝いた。

(…応えた!? 剣の目が… さっきの奴の槍と同じだ!!)
鳥の頭から発せられた光は、剣全体を覆い傷ついた部分を埋め尽くした。
「いけるのか!? ブレード!!」
ビィトの問いに、またしても剣の目が光り輝いて応えてくれた。これならいける…!
ビィトはゼノンウィンザードの体制を取る        ……が、これも見透かされていた!

「ゼノンウィンザード…か  よかろう!   ――勝負だ!!』

アンノウンも身構え、一触即発状態になる!
ビィトは大ジャンプと共にEブレードを振り下ろし―――― 剣と槍がぶつかり、両方弾き飛ばされた!
…剣と槍は地面に突き刺さり、両者はそのまま動かない。
49粗筋王マロン 3/5:2011/07/27(水) 22:00:05.34 ID:bubnYOQq
「……相討ち……」 「…だな」

どうやら決着はついたらしい。もう、アンノウンに殺意は感じない。
「……合格… としておくか… まだまだだが…最後の一太刀の見事さに免じて… な」
…ふと、ビィトはEブレードに目をやると…… 何かがつかめた。
「……わかった!」
「…何がだ?」
「…あんたがさっき聞いた事の答え… 『才牙とは何か』
 何て言うか……“ 魂 ”だ!! 才牙は… バスターの…!
 今… おれが昔のゼノンの気持ちを思い出して呼びかけたら、剣が応えてくれた!
 まるでゼノン本人みてぇに…! だから…こいつはゼノンの魂なんだ
 おれ… 頭悪ィからこれ以上うまく言えねぇんだけど…」

「…それでいいんだ、ビィト
 お前の言うとおりだ、お前がゼノン達から受け継いだのは武器ではない… “魂”なんだ!
 魂を振りかざす事など誰にもできないだろう?
 己のものであれ、他人のものであれ、魂は魂をもって動かされるのだ
 才牙は魂でふるい、魂で放て…!! それが才牙の真髄を引き出す鍵なのだ
 天力も体力も尽きた今だからこそ、お前にそれを気付かせる事ができた
 その為に… ライオの魂も力を貸してくれたという事さ…」

「…ライオとそんなに魂を伝えあえるなんて…!
 あんた…やっぱりゼノン戦士団の誰かなんじゃないのか!?
 …っていうか、まさかあんた自身が……」
――直後、ビィトの視界がぼやけ始め、頭がグラグラしだす。
よりによってこのタイミングで眠気が襲ってくるとは…!

(ちょ… ちょっと待ってくれよ 今…寝ちまいたくねぇ… …まだ… 話があんだよ…!
 ちゃんと・・・礼だって言ってねぇ・・・・・・・のに・・・・・!)

抵抗も空しく、ビィトは崩れ落ちてしまう。
……が、アンノウンがそっとビィトが倒れるのを防いでいてくれたのだった。
50粗筋王マロン 4/5:2011/07/27(水) 22:00:29.18 ID:bubnYOQq
…その頃、ベカトルテ内ではミルファとポアラもキッス達と合流し、ビィト捜索を行っていた。
――だが、ビィトがいるのは森。街の中で見つかるはずもなく、誰もが皆首を横に振る。
落ち込むキッスを励ますミルファ。ビィトが簡単にやられるはずはない。
しかし、キッスはビィトの安否以上に、何もできなかった自分に自己嫌悪していたのだ。
「一人でしょいこまないで、キッス! そんなの個人の責任じゃないわ
 今やるべき一番の急務は…?」
――今はまずビィトを見つけるのが優先。気を取り直し、キッスはもう一度捜索を行った。
…ちなみにミルファはというと… 折角の美人が台無しになる程ムクれていた。
(…おんなじような事言ってるのに… なんでポアラの言う事は素直に聞くわけェ…?)ブー
ムカついたのでキッスにヘッドロックをかますと、門が警告を発した。
《みんな! あれを…!》

――門の外に出ると、そこにはビィトを抱きかかえたアンノウンがいた。
思わずキッスが駆け寄ると――――  なんとアンノウンは銃を取り出し発砲してきた!!??
弾丸はキッスの頭上で何かを撃ち落とす。 狙ったのは…ペンバリーだった。
「…どうやら不動巨人ガロニュートという魔人… 外見に似合わず相当な知能犯のようだ
 気をつけて戦うのだな…」
ビィトを地面におろし、駆け寄るポアラとキッス。
「いつもの“眠りの日”に加えて多大な天力を消耗している
 今回はとてつもなく深く眠るかもしれんが… 心配はいらない
 目を覚ました時、彼は大いなる力を手に入れているはずだ…!」
そう言い残し、踵を返し立ち去ろうとするアンノウンをポアラが呼び止めた。
「ま… 待って! ビィトの眠りの事を知っているなんて、あなたは一体…!?」
――するとアンノウンのコートから羽根が落ち、アンノウンはつむじ風と共に消えてしまった。
後に残ったのは、その場に舞う数枚の羽根のみ……。

「……翼の騎士… だ」 その羽毛を手にし、キッスはそう呼ぶ事にした。
51粗筋王マロン 6/5:2011/07/27(水) 22:00:48.70 ID:bubnYOQq
 ―同時刻、ディアなんとかの居城―
奪い取った城を土木工事用のアリ型魔物に改築させ、自分はミルファのフィギュアを器用に作成中。
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「いやいや、ガロニュート様!
 見事に生まれ変わりましたねぇ、あのディアム様の殺風景な島が…!」
挨拶に伺ったシャギーにより、デ(ryの名前が判明するがこの際どうでもいい。
「ビルドアントは高いけどいい働きをするね ま、ボクのは他人から頂いた奴だから買った訳じゃないけど…!」
「この度は七ッ星の皆様方のご協議の上、ビィト討伐の一番手になられたそうで! おめでとうございます!
 それにしても… あのそうそうたる顔触れの中で、よく一番手をお取りになりましたねぇ!
 今回の一番手の権利は八輝星への切符も同然! 一体どのようにして…?」
「…知りたい?」
「…ハイ♪」
「どうしても…?」
「それはもうっ…!」
心底ワクワクするシャギーに意地悪く答えをしぶるガロニュート。

「・・・・・・・・・・・・ヤダ  みんなに聞けばァ?」

(…素敵です! この腐った性格…!!)
その性格はさしものシャギーでさえ苦笑いを浮かべる程であった。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110727205850.jpg

「…さあ、始めようかな 八輝星へのラストゲーム!
 どうせこの戦いが終わったら、魔物も魔札も使い道無くなっちゃうんだろうし……
 一度戦いで全部使い切ってみたかったんだ   ……こいつらをね!!」

勢いよく玉座から立ち上がると、ガロニュートの身体中のブロックが不気味に動き出した。
                                                   <続く>
52マロン名無しさん:2011/07/27(水) 22:06:44.85 ID:???
ガロニュート、あんなごっつい指でよく小さな人形なんか作れるな
53マロン名無しさん:2011/07/28(木) 00:24:11.61 ID:???
才牙は触れないと戻せないのか、不便だな。
下手したら自分の才牙を取られて死ぬこともあるってことか。
54マロン名無しさん:2011/07/28(木) 03:44:47.68 ID:???
ゼノンもどきはクルス ってのは無理だろうな…

ミストバーンの「バーンであってバーンじゃない」みたいな感じで」
ゼノンであってゼノンでない存在なんだろうな。それこそミストバーン並の重層構造の謎を仕込んでるんじゃないかな
55マロン名無しさん:2011/07/28(木) 08:41:35.74 ID:???
クルスは戦闘不能だしありえないだろう

かと言って他のメンバーだとあんな口調じゃないし、どう考えてもゼノンだろう…

と思ったが、Bランスの実力引き出したから違うのか?
56マロン名無しさん:2011/07/28(木) 09:49:37.41 ID:???
才牙を無くしたことで魂が足りないような状態になり、ゼノンとライオの身体を融合させて
なんとか人として保ってる状態とか。
57マロン名無しさん:2011/07/28(木) 20:24:24.44 ID:???
ああ、だから口調や性格がゼノン、ライオの体だからBランスを操れるってわけか!
58マロン名無しさん:2011/07/28(木) 21:43:06.76 ID:???
極意が魂のシャウトと言ってるのだから他人の才牙だって使えるって事だよ
59粗筋王マロン 1/5:2011/07/29(金) 23:02:01.28 ID:uNJOUMCp
   <第32話:カインの正体…!>


冒頭、夜のベカトルテ――――……
ベカトルテ上空に流れ星が一つよぎったのに門が気づいた。
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《…今… 何かが上空から飛び込んできた》
見回りのバスターが問いかけると、門はそう答えた。
「もしや敵か!?」
《いや… 敵ならば、私が張っている上空の天力結界に引っ掛かるはずだ
 何か非常に小さい… 石の様なものだ…!》
――そうしている間にも、流星がさらに一つ、二つと飛び込んできた。


流星の正体は…… ガロニュートの身体のブロックだった。
ブロックを外し、盾を展開したカタパルトで居城からベカトルテへ射出していたのだ。
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そしてまたしても流星… ブロックはベカトルテ内部へ落ちると、その場に魔物が現れた。
ひとしきりブロックを射出し終えたガロニュートはカタパルトをしまい、満足そうに微笑む。
そして玉座へと戻ると、トランプの1番手のカードを見てププっと吹き出すのであった。



 ―同時刻、魔賓館―
周囲に響き渡る音楽にうっとりと聞き惚れるバニーガール。
この曲を弾いているのは…… 七ッ星のヒスタリオだった。
そして他の魔人とシャギーは豪華な客間にいた。
「…成程、成程… そのようないきさつでガロニュート様が一番手に…!」
「…まさかあんな事を言いだすなんて…予想外でしたわ…」
60粗筋王マロン 2/5:2011/07/29(金) 23:02:16.11 ID:uNJOUMCp
――話は少し… ディアなんとかの城に魔人が集まった時に遡る。
ガロニュートはおもむろにテーブルとトランプを運び出してきた。
「…そう言う事だったら! 今、ここで決めようじゃないか… 誰がビィト討伐の一番手を取るか…!
 わざわざ魔人博士やバロン卿まで来てくれたんだ、3日後を待つまでもない
 正々堂々ゲームで決めよう どうだい?それで
 ただし… ことゲームに関しては、ボクは他人に負けた事が無いんだけど…」
問答無用でトランプを切るガロニュート。
「んまぁ… なんてあつかましいんでしょう、一度は平然とフライングしたくせに…」

…が、バロンはこんな一触即発の状況で平然と言いだせるガロニュートに敬意を表し、この勝負に乗る。
続いてノアも同意する。一歩間違えばこの場で同志討ちになりかねないからだ。
ロディーナはため息をつき、ヒスタリオの意見を聞くが、すでに彼もルールを聞き始める。
ルールは簡単。今からトランプを引いて、数が多いカードを引いた順にビィトと戦う事ととなる。
(※ただし、例外的に1が一番強いという事にしておく)
ガロニュートはカードを5枚テーブルに並べるが、1枚足りない。…ベルトーゼの分だ。
ところがノアがビィトと戦う権利を放棄し、代わりにノアが引くのはベルトーゼの分と言う事になる。
そして―――― 運命のカードがめくられた。

…その結果、1:ガロニュート 2:バロン 3:ヒスタリオ 4;ベルトーゼ 5:“小悪魔”ロディーナとなった。

「…と、言う事で! いや〜〜 七ッ星の皆様、ご自身の合議で争いも無く順番が決まろうとは…!
 私もホッとしましたよ〜」
ノ(…争いもなく… か…)



そして時間は戻り、現在…
「そう… ボクがゲームで負ける事は決して無い! あるわけ無い! …なんたって準備がイイからね…!」
――彼のブロックの隙間からカードが何枚も出てくる。イカサマをしていたのだ!
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61粗筋王マロン 3/5:2011/07/29(金) 23:02:39.01 ID:uNJOUMCp
 ―ベカトルテの宿屋―
死んだように眠り続けるビィト。あれからもう2日近くになる…。
アーク達も重傷、ビィトは無防備に眠る。今ガロニュートが襲ってきたらかなりヤバい状況だ。
…ふと、ミルファはポアラがいない事に気付いた。


ポアラはと言うと…メルマーデの屋敷でかつてカインが来ていた装備品を見せてもらっていた。
「これは…間違いない… クルスが昔身につけていたものと同じだわ…」
それを聞いて頭を痛めるメルマーデ。
「そう…なのね やはり…
 昔…カインがゼノン戦士団のクルスという人物だったというのは事実… だったのね…
 信じたくなかった… その彼の私物だって何度も燃やしてしまおうかと思った…
 このベカトルテに漂着した彼を最初に発見したのが私だったわ
 それはもう酷い状態だった、何と争ったらこんな身体になるのかと思うぐらいに…
 一命を取り留めたのは… 本当に奇跡なの
 過去の記憶と腕力以外はようやく回復した… そこへビィトが現れた…!
 うすうす彼をゼノン戦士団の一員と気付いていた私は、つい感情的になって2人を遠ざけてしまった
 もし過去を取り戻してしまったら、また彼は再び傷つく事になるかもしれない…
 …一国の責任者として失格ね
 アーク戦士団が半壊し、このベカトルテが危機に晒されている
 ビィトが自分の石で戦ってくれなかったら、もっとひどい事態になっていたはずだわ
 それなのに私は私情に流され… あの子を拒み続けて…」
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「今からでも遅くは無いわ、そう思ったからこそ私を呼んでくれたんでしょう?
 クルスに… 会わせてくれるわよね?」
――メルマーデは覚悟を決め、ポアラの言葉にうなずいた。


 ―廊下―
「カイ… いえ、クルスは…ここ数日アトリエにこもりっきりなの…
 私が人前に出ない様に言ったせいだと思うけど…」
62粗筋王マロン 4/5:2011/07/29(金) 23:02:51.62 ID:uNJOUMCp
「…心配しなくても平気よ、メルマーデさん
 例え記憶が戻っても、彼はきっとあなたのカインのままよ
 クルスは昔から女性に優しい紳士だったもの
 自分の生命を救ってくれたあなたへの気持ちを急になくしたりはしないわ」
それを聞いて不安が取れたのか、少しだけ微笑むメルマーデ。


アトリエに入ると、クルスは怪訝そうにポアラの顔を見つめていた。
…どうやらまだポアラの顔を思い出せないらしい。

――ふと、ポアラは何かを察し、突如ナイフを抜きクルスの腹に突き刺した??!!
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メルマーデの悲鳴に戦士団が駆けつけるが、すぐに事態を察する。
「い… いえ!メルマーデさん!違います!! アレは…!」
「そう! プロならすぐ分かる、この“匂い”で…!
 絵具臭いアトリエに閉じこもっていたから、普通の人にはわからなかっただけ…
 “木の葉を隠すなら森の中に”って事ね!」
そう、このクルスはドローマンが化けた偽物だったのだ!!
ドローマンは逃げ出すが、ポアラ達の天撃によってあっという間に倒された。
「魔物が…化けていたなんて… じゃあ、まさかカインはもう…!?」
「殺して入れ替わるのなら、ドローマスターを使うはずよ
 恐らくこの数日の間に… 敵に連れ去られた…!」

――直後、すさまじい轟音が門の方から聞こえてきた!

門の外では魔物が門を殴り壊そうとし、街の中では無数の魔物が人々を襲っていた!
キッスとミルファも外に飛び出すが、崩れ落ちる建物の陰から大甲虫が姿を現した…!
63粗筋王マロン 5/5:2011/07/29(金) 23:03:09.57 ID:uNJOUMCp
 ―同時刻、ガロニュートの居城―
「ほぅら、見てよ これはなかなか似たでしょ? ――やっぱ実物を見て作ると違うね」
完成したばかりのクルスフィギュアを、連行されたクルス本人に見せるガロニュート。
「…ボクを捕まえて… 何をするつもりなんだ…魔人…!」

「…“戦争ゲーム”…かな? 盛り上がるよォ、これは
 ボクが八輝星になるための一大イベントなんだから…!
 そろそろ第一ステージ… “ベカトルテ地獄編”が始まる頃だ
 君にもいずれ重要な駒として活躍してもらうよ、“クルス”君!」

…またしてもクルスと呼ばれた事に、自分はクルスであるかもしれないと考える。
(やはり… ボクは…!)


その頃、ベカトルテでは避難した人々が燃え盛る街を絶望しながら眺めていた。
「…もう…ダメだわ 私の大切な物… 全てが奪われていく…」
よろける身体をお手伝いさんに支えられるメルマーデ。
「心配すんなって…」
――その口調は…ビィト!? メルマーデが思わず顔を上げると…

「“取られたら取り返しゃいい! おれ達にまかせといてくれっ!!”
 …って言うわ、ウチのリーダーならね! 今は寝ちゃってるから、私が代弁…!」

目の前に立っていたのはポアラだった!
アーク戦士団に屋敷の守りを頼み、ポアラは魔物討伐へと向かってゆく。
「…まだ若いのに… タフな子だな」
「ああ… どんな修羅場をくぐってきたんだか…」

走るポアラ。魔物と戦うキッスとミルファ。
そんな中、ビィトはベカトルテの危機も知らず、ひたすら眠っていた。          <続く>
64マロン名無しさん:2011/07/29(金) 23:17:08.63 ID:???
とんだイカサマ野郎だな、ガロニュート!ダイ大のザボエラと同等かそれ以上だな!

メルマーデさん、回想シーンのショートヘアの方が美人だと思うな。
つーかメルマーデさんとロディーナ同一人物かと思ったが違うようだ
65マロン名無しさん:2011/07/30(土) 00:19:56.12 ID:???
オールバックはおばはんくさいなw
主として威厳を出すためにわざとやってるのかもしれんけど
66マロン名無しさん:2011/07/30(土) 01:12:00.87 ID:???
>>65
超古典的パターン「メガネをとったらじつは美人」の応用で
メガネとって髪型変えたら可憐な恋する乙女になったりしそうだな
でもこの漫画ではありえんか。

三条稲田作品は男女関係が下卑てないというか優等生的だし
そういうどうしようもない感情の部分まで
なんか説明的というか理屈だらけなとこがあるからなー
ポップがマァムに告白させられたくだりとか、アルビナス戦とか
エイミの告白とヒュンケルの答えとか。
67マロン名無しさん:2011/07/30(土) 09:06:24.07 ID:???
街に侵入するのはブロックを使ったとして、クルスを連れてどうやって門を通過したんだろう
人間もブロック内に収納できるんだろうか
68マロン名無しさん:2011/07/30(土) 12:53:28.95 ID:???
魔物が門を破壊しようとしてる描写があるぞ。
もし破壊できなかったら、ルーラ的な魔法か何かで脱出するんじゃないか?
まあ、おそらく門が壊されると思うけど。
実際これまでに壊滅させられた街も門が破壊されてるし。
69マロン名無しさん:2011/07/31(日) 00:10:26.41 ID:???
カタパルトでブロック撃ち出すガロニュート見て、
なぜか「勇者ライディーン」思い出したのはなぜだろう…?
70マロン名無しさん:2011/07/31(日) 01:22:39.58 ID:???
腐糖巨人グラニュート
71マロン名無しさん:2011/07/31(日) 09:25:11.59 ID:???
ジャイアントニートだろ
72マロン名無しさん:2011/07/31(日) 11:09:09.25 ID:???
不働巨人ですか


              ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
             /": : : : : : : : \
           /-─-,,,_: : : : : : : : :\
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          /、      /: : : : : : : : i      ________
         r-、 ,,,,,,,,,,、 /: : : : : : : : : :i    /
         L_, ,   、 \: : : : : : : : :i   / 働いたら
         /●) (●>   |: :__,=-、: / <   負けかなと思ってる 
         l イ  '-     |:/ tbノノ   \    
        l ,`-=-'\     `l ι';/       \  ガロニート(7つ星・魔人)
        ヽトェ-ェェ-:)     -r'          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ヾ=-'     / / 
     ____ヽ::::...   / ::::|
  / ̄ ::::::::::::::l `──''''   :::|

ついこの間とくダネでやってたコイツかw
73粗筋王マロン 1/3:2011/07/31(日) 21:59:52.89 ID:z1rIDc2H
   <第33話:よみがえる牙!!>


ミルファとキッスは懸命に街を守って戦うが、倒しても倒してもキリが無い。
アイアンライノスだけではなく、最も巨体の大甲虫まで… どこかに隠れていたとしか思えない。
「…そうか!それだよミルファ! 敵はガロニュートだ!」
すでにガロニュートと一戦交えたキッスはこの事態が掴めた。
冥力を発しない、魔物入りのブロックを外から放り込んで解放したのだ。
「か――――っ! ズルイ事考えたのねぇ〜〜〜!」
「でもそれだけじゃないはずだ、何か… 本当の目的が…」


一方、ポアラは爆音がした方向を見る。あれは門の方向だ。
結界の力は外側にのみ働く。もしや門を破壊して無防備にするつもりなのか?
先を急ぐポアラだが…… ついに門は破られてしまった!
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キッス達も門の前に到着するが、辺りは土煙にまみれ、魔物の笑い声が響く。
「…そうか! 魔物全てを隠れさせておくには、それを指揮する片腕クラスの魔物が必要になる…
 そのために一緒に投下されたのが… あいつだ!!」

「なかなか冴えてるな、ボウズ…
 だが…片腕の魔物とはチト違う… もう少し大物… だがね!」

――土煙が晴れると、そこにいたのは五ッ星の自称・近海最強の魔人バレアスだった!!
倒したはずのバレアスの復活に青ざめるキッス。しかし、よく見ると…… 左腕に星が一つも無い??
「これが… 生き残るための代償さ
 一度ガロニュートのブロックの中に入れば、どんな重傷でも自然治癒されていく
 だが星のある者だけは吸収できない
 そんな事ができるのなら、とっくに奴が全ての魔人を吸い込んで頂点に立ってるしな…」
74粗筋王マロン 2/3:2011/07/31(日) 22:00:07.53 ID:z1rIDc2H
  <以下回想>
瀕死のバレアスの元に現れたガロニュート。
バレアスは自ら左腕の肉ごと星を抉り取り、ガロニュートはブロックにバレアスを収納した。
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  <回想終了>


「…オレは… 魔人である事を捨てた 死ぬよりはマシだからな…
 ガロニュートに命じられた門の破壊はやり終えた!
 その後は好きに暴れてかまわねぇと言われている… 最高のタイミングで会ったぜ、ボウズ!
 いつぞやの礼をタップリ返してやらぁ… てめぇの仲間ァ全部狩り出してな…!!」
バレアスが右手を上げると、門を破壊した重量級の魔物の群れが襲いかかる!
――――が、速攻でミルファのライボルトグラスパーで数匹が倒された。
「冗談ポポポイよ!! ブサイクな魔人の逆恨みなんて聞く耳持たないわ!
 この無敵のスーパーレディ・BBミルファが! これ以上勝手なマネさせるもんですか!」
当時ミルファと戦っていなかったバレアスは凄い仲間だと茶化す。
「だが、あいにくと勝手なマネは魔人の性分って奴でな…
 …そうだなァ… てめぇにゃあ、まずそのバカでっかい才牙を捨てて降伏してもらおうか…?」

同時に重傷のシグサの頭を掴んだエルダーが現れ、青ざめるミルファとキッス!

「ご… ごめんなさい… ミルファ先輩… キッス君…」
見ると、やはりエルダーも星を捨てている。奴もバレアス同様、ガロニュートの配下になったのだ。
エルダーはシグサの頭を放すと、今度はバレアスが彼女の頭を踏みつける。
「早く言われた通りにした方がいいんじゃねぇか? 人間の身体ァ、もろいからなぁ… グフフ」
やむなくミルファは才牙を離すと、バレアスは肩からハンマーを生やし投げつけてきた!
ミルファはハンマーを受け止めるが、勢いを殺しきれずそのまま建物へとフッ飛ばされる!
ミルファに気を撮られた隙に、エルダーは吹雪を吐いてキッスの半身を凍らせ身動きを封じてしまう。
「いいザマだぜ! 覚悟しろよォ、ボウズ…!
 あん時オレがされたみてぇに、キレイに胴を割ってやるよ…」
バレアスは刀を持ち、ゆっくりとキッスににじり寄ってゆく。
75粗筋王マロン 3/3:2011/07/31(日) 22:00:20.96 ID:z1rIDc2H
「それだけが楽しみで オレは… オレはぁぁ……… 星を捨てたんだからよォォォォッ!!!!』

バレアスは刀を振りかぶる!ミルファは走るが間に合わない!
――と、その時バレアス達の後方に人影が見えた。
バレアスの刀は…… いつの間にかキレイに割れ、続いてバレアスの角も切れていく。

「…情けない男だな… お前…それでもバスターなのか…?
 “例え死の瞬間でも目を見開いていろ” …オレは師からそう教わったぜ…」

恐怖に目を閉じたキッスの耳に入った言葉。振り返ると、そこにいたのは―――― ス レ ッ ド !!
バレアス達は仲間かと問い詰めるが、スレッドはただの通りすがりだと答える。

そこにようやくポアラもかけつけるが、まさかのスレッド登場に驚く。
「よお、生きてたな 嫁さん」
――初めてスレッドを見るキッスとミルファは、彼がポアラが言っていたもう一人の仲間だと知る。
しかし、未だシグサが人質に取られている事は変わりない。
バレアスは人質の命が惜しければ才牙を出すなと命じる。
「才牙を出すな…… だと? …無理な話だな…
 オレの才牙はとっくに具現化している 最初の一撃で剣ごとお前らを叩っ斬ったのがそれだよ…!」
そう、スレッドの才牙は透明な刃!次第にバレアス達の身体は綺麗に左右に両断されていた!

「存在を知った時には、すでに相手は死んでいる… それがオレの才牙…“サイレントグレイブ”!」

スレッドの手には、太陽光をわずかに反射しておぼろげに見えた才牙があった。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110731212310.jpg    <続く>
76マロン名無しさん:2011/07/31(日) 22:26:30.38 ID:???
人間は収納できるのかな

できればそれこそどんなバスターだろうが
>とっくに奴が全ての要注意バスターを吸い込んで頂点に立ってるしな…
だろうな
77マロン名無しさん:2011/07/31(日) 22:27:22.98 ID:???
今年もスレッドの季節がやってきたか
78マロン名無しさん:2011/07/31(日) 23:10:28.39 ID:???
スレッドキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
あいつなんか好きなんで再登場は素直に嬉しいわ。

>69
体がブロック、カタパルトがゴッドゴーガンに見えたからじゃね?w
79マロン名無しさん:2011/08/01(月) 01:59:06.11 ID:???
最後まで情けなかったな自称近海最強の魔人三匹……
とても三年前のベルトーゼやフラウスキー、ロズゴートたちと同じ五ッ星とは思えんw
80マロン名無しさん:2011/08/01(月) 02:23:23.56 ID:???
>とても三年前のベルトーゼやフラウスキー、ロズゴートたちと同じ五ッ星とは思えんw
すっかり忘れてたw
そういえば奴らも五つ星だったんだっけ・・・
81マロン名無しさん:2011/08/01(月) 02:38:15.23 ID:???
グリニデが善導してたんだな
82マロン名無しさん:2011/08/01(月) 03:07:21.48 ID:???
やはり閣下は偉い
83マロン名無しさん:2011/08/01(月) 22:29:38.81 ID:???
それにしてもやっぱベルトーゼは異常だな
五ッ星でゼノン戦士団五人と互角に渡り合うって
84マロン名無しさん:2011/08/02(火) 00:14:42.39 ID:???
星の数と実力が必ずしも一致するわけではないんだろ。
魔賓館で閣下を挑発した魔人は4つ星だったが、当時6つ星の閣下の実力を疑っていた。
その時の彼の言い分は、「所詮は頭で立てた武勲」だった。
色々な星の稼ぎ方があるということだろう。
かといって、三魔人は頭良さそうには見えないが。

バスターのレベルも初期のビィトがめんどくさがってレベル上げる手続きをしていなかったように、同じことが言える。
85マロン名無しさん:2011/08/02(火) 19:14:09.29 ID:???
ベンチュラが三ッ星ってのもな
明らかに二ッ星のムガインより弱いw
86粗筋王マロン 1/5:2011/08/02(火) 22:00:04.07 ID:wQkwugAs
   <第34話:出陣!5人の戦士>


シグサを抱きかかえるスレッドに走り寄るポアラ。
「スレッド! ありがとう…また助けに来てくれたのね…!」
「別に… 通りすがりだって言ったろう?
 近くまで来たら門が吹っ飛んでて様子を見に寄った…… それだけだ」
言うなりドサリとシグサの身体をポアラに渡す。
「…どうかな? 私達の無茶な噂を聞きつけて、後を追ってきてくれたんじゃないの?
 今までずっとビィトにそうしてきたように… ね! きっと…あのレドウで会った時だって!」
「……フン 冗談はやめてくれ…! そんなつまらん話よりも…」
――直後、すぐ側の家を破壊して大甲虫が現れた!
「奴ら… 門の内側に入り込んだ魔物を全部始末する方が先だ…!」
再びSグレイブを具現化し、身構えるスレッド   ………だったが、何かが一撃で大甲虫の頭部を吹き飛ばした!
倒れゆく大甲虫を確認し、スレッドは振り返るとニヤリと笑う。
「…寝坊助の旦那のご登場らしいぜ…!」

――そこには、いつの間にか眠りから目覚めたビィトがCガンナーを構えていた。

大あくびをすると、深呼吸に反応しついでにCガンナーの弾薬補充。
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「な〜んか えらく長い間寝ちまったみてぇだな」
直後、上からも魔物が襲いかかってくるが、運悪く銃口が上を向いていたので一瞬で倒された。
…ずっと付き合っているポアラには何かビィトが変わっている事に気付く。
(……な… なんか凄い…! 普通に戦ってるんだけど… 何かが違う…!)

その時、スレッドが一歩前に出て魔物は自分とビィトに任せろと言う。
「その傷ついたお嬢さんと、あっちのヒヨコを頼んだぜ」
「ヒヨコ… って! まさかぼくの事っ…!?」
「他に頭の黄色い奴がいるか…!」
87粗筋王マロン 2/5:2011/08/02(火) 22:00:21.16 ID:wQkwugAs
ビィトの側に立ち止まるスレッド。
「よぉ! まぁた世話になっちまったみてぇだな… 借りは今度まとめて返すぜ…!」
「フン! いらねぇよ!
 ――そんな事よりどうだ? 久々に勝負といかないか!? 奴らを相手に…!」
「へへ …いいね! 敵の数が奇数だといいんだけどなぁ…」
「心配いらんさ! 確実にケタ1つ差がつくからな!」
「相変わらずえらそーだな、お前!」
互いを信頼しているからこその憎まれ口。ビィトは才牙をBランスに持ち替え、両者魔物の群れに突っ込む!

『『 行 く ぜ っ !! 』』

――彼らの戦いは見事にぴったり息が合っていた。それこそキッスが感心するほどに。
「…まだ目が覚めてねぇのか? オレの方が4匹多いぜ!」
「いちいち細けぇ奴だ! まあ見てろって!」

キッスは2人の戦い方に驚愕する。あれはお互いの能力を引き出し合っている…。
あの戦い方が2人にとってベストの力の合わせ方なんだ、と。



…夕方になる頃には、ベカトルテ市街の魔物は全て一掃されていた。ミルファ出番無し!w
ちなみに勝負の結果は……ビィトの負け。2・3匹及ばなかった。
それもそのはず、スレッドは討伐数を稼ぐ為に小物中心に倒していたからだ。
「なあ… お前… 戦い方が少し変わったな 何と言うか…無駄が無くなった…」
しばらくぶりに会ったスレッドまで、ポアラ同様ビィトの変化に気付いた。

魔物は一掃できたが、守りの要である門は破られてしまった。
途方に暮れる一行に、門の陰から木の魔物…“コダマンボ”がヒョイと現れた。
このコダマンボ、雑魚中の雑魚だが、実は魔人の声を記録できる“メッセンジャー”として使うのだ!
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88粗筋王マロン 3/5:2011/08/02(火) 22:00:35.16 ID:wQkwugAs
“…おめでとう!第1ステージクリアだよッ! あれだけの魔物とバレアス達を退けるとは…!
 アーク戦士団は半壊みたいだから、ビィト戦士団ががんばっちゃったのかなぁ!? クププッ
 とにかく! これでキミ達は次の第2ステージ・マニヨン島決戦編へ進む事が出来るよ!
 豪華賞品が待っているから、好きなだけ戦力を揃えて挑戦しに来てくれたまえ!!
 ……ちなみに…… 賞品はビィト君の命の恩人だ…!”

寝ていたビィトはクルスが拉致された事を知らず、驚き戸惑う。
一方、ポアラもはやりクルスが拉致されていた事を確信する。
《…クククク… じゃあ… ま・た・ネ!!》
言伝を終えると、コダマンボは凶悪な面から一瞬で最初の呆けた面に戻り…一目散に逃げ出した。
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――夜、メルマーデの屋敷で作戦会議をするビィト達。
「ガロニュート… 相当したたかな魔人だわ
 クルスの身代わりにドローマンを置いていたのは、拠点を築きあげる為の時間稼ぎだった訳ね
 おそらくマニヨン島は奴の罠だらけよ」
門が壊された今、ベカトルテの守りは無防備。
つまり、守りと攻め、戦力を分散させるのもガロニュートの狡猾な作戦なのだ。
クルスの安否を心配するメルマーデだったが、ビィトが一言。

「心配すんなって! 取られたら取り返しゃいい、おれ達にまかせといてくれ!」

「ビィト… いいの?それで… 私は…自分のわがままであなたを疎外して…」
「メルマーデさんはさ、クルスの事が好きなんだろ?
 クルスが好きだから… 大事に思ってるから、そうしたんだろ?」
――図星を突かれ赤くなり、うなずくメルマーデ。
「じゃあ、もう気にすんなよ! おれ達と気持ちは一緒って事なんだからさ!
 あんたの為にも必ずクルスを連れ戻す! 戦う理由が一つ増えたぜ…!!」
これで決まりだ。クルス救出にはスレッドを新たに加えたビィト戦士団、5人が向かう事になった。
89粗筋王マロン 4/5:2011/08/02(火) 22:00:50.15 ID:wQkwugAs
……と、思ったら…… 当のスレッドは勝手に数に入れるなと反発。
「そもそもそっちのBBの姐さんはともかく…
 わけのわからんヒヨコがチームにいるってのはどういう了見なんだ?」
「ま… またぼくの悪口か!?」
どうもこの2人、犬猿の仲だ。慌ててビィトは2人をなだめようとする     ・・・・・・が。

「おいおい!ケンカすんならガロニュート倒してからにしろよ!
 それにな、スレッド! キッスは一見顔だけよくって情けない男に見えっけど、本当は凄ぇ奴なんだぞ!
 キッスもさ…落ちつけよ、スレッドは目つきも悪いし人当たりも悪ィけど、
 長〜〜〜〜くつきあってりゃ、それなりにいい所が……」

 『『  ビ  ィ  ト  ぉ  ぉ  !!!!』』
……全ッ然フォローにならず、火に油を注ぐセリフに、2人の怒りの矛先はビィトに向けられた!
(ちなみにビィトはなぜ怒られたのか、分かっていない事を付け加えておこう)
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110802213805.jpg

ビィトの馬鹿さにポアラが頭を痛めてると、今度はミルファがポアラを睨みつけてくる。
「ねぇ、ポアラ…… あたしさっきからず〜〜っと気になってたんだけど…
 “ 嫁 さ ん ”ってナニよ…!」
問い詰められたじろぐポアラ、方やケンカを始める男3人。新生ビィト戦士団、早くも解散の危機ッッ!!
荒れる5人を見て、レンドは先行き不安になる。
「…だ… 大丈夫なんスかね… このチーム…」
「…ホントね…!」
そんな彼らを見て、思わず頬をほころばせるメルマーデだった。


一方、ビィト達がバカやってる間も、ガロニュートの作戦は着々と進行していた。
ペンバリーからスレッドの似顔絵を受け取り、彼のフィギュア作成を始める。
「1人知らない奴が増えてるなァ… 出来上がる前にしんじゃったりしてね…! ププッ」
90粗筋王マロン 5/5:2011/08/02(火) 22:01:07.99 ID:wQkwugAs
――やがてビィト戦士団はマニヨン島に辿りついた。
途中、魔物に全く出会わなかったという事は、本拠地で待ち構えているのだろう…。

「お望み通り…… 行ってやろうじゃねぇか!!」
                                                    <続く>
91マロン名無しさん:2011/08/02(火) 22:11:53.87 ID:???
通常状態のコダマンボかわいいなwダンゴールと一緒にペットにしたいくらいだ。

>(ちなみにビィトはなぜ怒られたのか、分かっていない事を付け加えておこう)
ビィトってダイ以上にバカなのかw
92マロン名無しさん:2011/08/02(火) 23:08:22.15 ID:???
そういやダンゴールって結局生き延びたんだっけ?

向上したビィトよりも更に数を倒せるとは、スレッド凄すぎないか?
93マロン名無しさん:2011/08/03(水) 17:25:53.32 ID:???
>>92
ファントムベルトーゼ戦時点でスレッドはLv32、ビィトは村を出た時点で28だった。
ミルファがLvが一回りも違ったら勝負にならないと言っていた。
一回りというのが12のことだとすれば、
4レベル差というのはベルトーゼの言うとおりまさにスレッドの方が「明らかな格上」なわけだ。

ビィトもレベルアップしているだろうが、スレッドも順調に上がっていたとすれば、いい勝負をしたビィトが凄い。
ビィトは才牙を5つ持っているだけでなく、ゼノンによれば特別な力を持っているらしいが
レベル以上の実力があることの証明になるのではないだろうか。

具体的にレベルがいくつなのか分からんけど。
94マロン名無しさん:2011/08/03(水) 19:55:44.77 ID:???
ビィトはあれから7つ星のグリニデ倒したんだぜ。
それと同じぐらいのレベルアップってスレッドなにやったんだ?
一人で5つ星を3人ぐらい倒したのか?

しかも星の話からして、レベルも上に行くほど1レベル上げるのが大変になりそうだから
差が縮まる一方だと思う。
95マロン名無しさん:2011/08/03(水) 20:25:37.85 ID:???
ポアラはムガイン前ようやく21になったばかりだったのに、黒の地平突入時には23になっていた。
・ムガインの部下たち
・ムガイン2戦目(ビィトとの共同戦果)、
・レドウへ向かう道中で遭遇したモンスター(確認できるのは巨大カブトムシのみ)
ファントムベルトーゼは見てただけだから、たったこれだけの戦果で2つもレベル上がってる。
Lvが上がるほどに上がりにくくなるとしても、グリニデ倒しただけで5つくらいLv上がりそうなもんだ。
96マロン名無しさん:2011/08/04(木) 12:51:04.44 ID:???
これがもしダイだったら… こんな感じか?

「おいおい!ケンカすんならマキシマム倒してからにしろよ!
 それにな、ヒュンケル! ポップは一見スケベなだけで情けない男に見えっけど、本当は凄ぇ奴なんだぞ!
 ポップもさ…落ちつけよ、ヒュンケルは目つきも悪いし人当たりも悪ィし出のタイミングはかってばかりだけど、
 長〜〜〜〜くつきあってりゃ、それなりにいい所が……」
97マロン名無しさん:2011/08/04(木) 16:11:08.74 ID:???
>>94
とりあえずバレアスとエルダーを瞬ころしてるけど
98マロン名無しさん:2011/08/04(木) 17:24:08.06 ID:???
スレッドは悪評に動じるキャラに見えないから意外だな。
ビィトにそんな言われ方すると思ってなかったショックがあるとかかね。
99マロン名無しさん:2011/08/04(木) 18:08:18.52 ID:???
>>96
ポップはともかくヒュンケルの言われようにフイタw
確かにヒュンケル、毎回毎回どっかで出待ちしてんじゃねぇかと思える程いいタイミングで現れたからなw
100粗筋王マロン 1/4:2011/08/04(木) 22:06:32.81 ID:7ykjAzSo
   <第35話:マニヨン島の決戦!!>


岬の洞窟に入り、扉の前に佇むビィト戦士団。
「いよいよ敵陣突入だ 気ィ入れて行こうぜ、みんな!」
「がんばろ〜ね、嫁さん…」
ミルファに詰め寄られ、、真っ赤になって否定するポアラ。
ポアラと言う婚約者がいた事にビィトをあっさり諦めるミルファ。
だってまだ自分にゾッコンのU(キッス)が残ってるしねェ。

いざ進もうとすると、スレッドが口を開く。
「嫁さんに聞いたぜ… お前… 魔人に寝返ってた事があるんだってな
 ヒヨコの上に裏切り者か… 仲間に入れとくビィトの気が知れん…」
「……自分だけがビィトの役に立てるような言い方だね…」
「なに…?」
「ぼくにだって何か… いや、ぼくにしかできない何かがある!だから必ずビィトの力になれる…!
 そう… 思ってなければ… とっくに生きてなんかいない…!」
本拠地なのにまたしても一触即発になる男2人と女2人。
「……おーい、みんな〜…… おれの話聞いてっかぁ…?」
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…が、今度はビィトは4人を止めずに先へ進む。
何しろみんなプロだ。戦闘になれば勝手に戦い始めるだろうから。
改めて門を開くと、その轟音に一同、門の内部に視線が集中する。
――内部のホールには…… いるわいるわ、案の定魔物の群れが待ち構えていた。
ス「…どうする?」
「決まってらぁ! 片っ端からぶちのめす!!」
「…お前に聞いたオレがバカだったよ…」  一同、呆れつつも―――― 戦闘開始!!
101粗筋王マロン 2/4:2011/08/04(木) 22:06:47.87 ID:7ykjAzSo
魔物の群れを次々となぎ倒していくビィト戦士団。
…ふと、ミルファが通路らしき入口を見つけ全員に呼びかける。
するとその入口を守るかのように、ゆらゆらと揺らめく不気味な人型の魔物が3体現れた。
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「次から次へと…出て来てくれるわね… このお邪魔虫っ!!」
ライボルトグラスパーが魔物の顔に炸裂する!   ………が、手応えが妙だ。
見ると、魔物の顔はゴムの様に凹み… すぐさま再生する。
ならばと天撃の稲妻を放つが、命中したもののダメージが無い様だ?!

(…そっか!ラバーファイター! こいつらって打撃も電撃も効かないんだったっけ!)

ちょっとまずい事になった。今のミルファにラバーファイターは天敵!
焦るミルファだったが、その直後―――― ラバーファイターは真っ二つになってしまった。
「サンキュ☆ 助かっちゃった!」
「油断大敵だぜ、姐さん」  斬ったのはスレッドだった。
その直後、スレッドの後頭部を天撃がかすめる。振り向くと、スレッドの後ろの魔物達が爆発した!
「…君もね…!」
言わずもがな、キッスの天撃が炸裂したのだ。スレッドは舌打ちし、ミルファはまたもキラキラモード。


階段を昇る一向。
ポアラはこれまでの戦いをイイ感じと感じていた。
口ではなんだかんだ言っても、互いにフォローしあいお互いの力がうまくかみ合っている。

(なんだかどんな強敵が来ても乗り越えられそうな… そんな気になれる…!
 この5人が本当に一つの戦士団…ビィト戦士団だったら…!
 いつか… ゼノン達みたいな、最高のチームになれる…かも…!!)

――その後も次々と襲い来る魔物を倒しつつ、一行は進む。
…一方、ガロニュートはビィト達の人形を使い、楽しそうに戦略ゲームを進めていた。
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102粗筋王マロン 3/4:2011/08/04(木) 22:07:02.42 ID:7ykjAzSo
あらかた魔物を片づけたが、さすがに呼吸も乱れ、疲労の色が濃くなってきた。
だが、これだけの魔物の群れも彼らにとっては前座にすぎない。これからが本番だ。
…その証拠に、間もなく豪華な造りの門が見えてきた。きっとこの中にガロニュートがいる…!
「今度はこの間みたいにゃさせねぇ… 奴の能力はあらかたわかってんだかんな!!」
ビィトはエクセリオンブレードを生成し、分厚い鋼鉄の門をスパスパと切り裂き突入する。

中に入ると、そこは何もない、だだっ広いホールのような場所だった。
そして、ビィトのすぐ前方には―――― 傷だらけで倒れているクルス!
ビィトは駆け寄ろうとするが、スレッドは罠を警戒しビィトを止める。
「ドローマスターとかの類じゃあんな傷はつかん さらわれた当人に間違いないようだが…
 魔人の気配も無い… どういうつもりだ…!?」

《……おめでとう!第2ステージもクリアするとは…さすがだよ!
 あれだけの数の魔物を退け、全員生きて昇って来たなんてね…!!》》

突如、誰もいないはずの空間からガロニュートの声が聞こえてきた。
声の主を探し、よく見ると…… 玉座にメッセンジャーのコダマンボがちょこんと座っていた。
…ふと、キッスはテーブルが何かおかしい事に気付いた。
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《約束だ…! 賞品のクルス君はお返しするよ…!
 死なない程度に軽くこづいただけだから心配しなくてもいい…》
――その直後、頭上から何かが動く轟音が周囲に響き渡った!
《もっとも… すぐ死んじゃうんだけど…!》
…ビィト達が頭上を見上げると……  太 陽 が 2 つ !?
ミ(違う… 一つは太陽じゃないっ!)
ビ(ウソ…だろ… おい!)
もう一つの太陽は割れ、中から何か蠢くモノが這い出ようとしていた。 もしや…魔物!?
103粗筋王マロン 4/4:2011/08/04(木) 22:07:17.77 ID:7ykjAzSo
《…もう1つ! ゲームクリアの賞品を君達に送るよ!!
 『破滅の恒星』!上空で太陽に擬態し、一気に落下 その威力は一国をも崩すという…
 今回のために購入した、史上最大の魔物だよ!!》

偽の太陽が割れると、中から不気味な顔の様な、機械的な巨大な魔物が姿を現した!!
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――全ては“囮”だったのだ!この島も、魔物達も…全てはビィト達をここへ来させる為!
《プククッ どうしようもないよね…?
 仲良く消滅しちゃってよ、これが本当の… ゲームオーバー …さ!》
そこでメッセージは途切れ、コダマンボは我に返ると同時に破滅の恒星が落下してきた!!



       ビィト達は光に包まれ――― 島を消し飛ばす程の大爆発に巻き込まれた……!



                                                    <続く>
104マロン名無しさん:2011/08/04(木) 22:35:43.14 ID:???
ああ、コダマンボが…!

…じゃなくて。なんつーか、黒の核みたいな最終兵器いきなりかよ!
少年漫画的にビィト達は助かってるとは思うけど、どうやって助かるのか…?
105マロン名無しさん:2011/08/04(木) 22:36:09.67 ID:???
コダマンボ逃げてー!
106マロン名無しさん:2011/08/04(木) 23:23:05.07 ID:???
いや、逃げてももう手遅れだろう…確実に死んだな。・゚・(ノД`)・゚・。
107マロン名無しさん:2011/08/04(木) 23:50:33.55 ID:???
キッスが察知したから大丈夫だろ。
ルーラで余裕。
108マロン名無しさん:2011/08/04(木) 23:52:08.43 ID:???
察知してた・・・って、どっかにそんな描写あったっけ?

というかビィト世界にルーラ的な魔法あるのかな?
あったとしても次からはガロニュートもさらに迎撃準備整えるだろうから難しいかも。
109マロン名無しさん:2011/08/05(金) 00:01:57.14 ID:???
>>108
>…ふと、キッスはテーブルが何かおかしい事に気付いた。
罠を察知したことの暗示でないなら、必要ないコマでしょ。

自分で書いたことだけど、いまんとこ、ルーラがありそうな描写はないね。
魔人には「地脈の扉」というワープポイントがあるみたいだけど、名前からしてシャギーのドアとは別物だね。
110マロン名無しさん:2011/08/05(金) 01:20:29.46 ID:???
>>104
黒の核晶への対策を見てみると…
バラン方式(渾身の破壊力で爆圧を相殺および自分が盾に)…それでも島ごと爆発してるからみんな助からんだろう
ピラァ凍結方式(作動を凍結させる)…爆発は起こってるからこれではない
ダイ方式(道連れでどっかに捨てる)…島で爆発が起こってるからこれでもない

となるとルーラくらいしかないよなぁ…
>>22
>だが、必殺技発動の直前…突如足下に空間が開き、ガロニュートはその中に落下、消えてしまった。
>>36
>ロディーナは自らの前に円を描くと、宙にガロニュートの足下に開いたのと同じ穴が現れる。
>穴はあっという間に大きくなり、ロディーナを包み込むと…その姿はどこにもなかった。
>>37
> “ミスティサークレイ”…
> あらかじめマーキングしておいた場所とを自在に繋ぐ事が出来る異空間の穴… 君の特殊能力だ
> “地脈の扉”が無くてもあちこちに行けて便利だ、位にしか思っていなかったけど…

一番安易な答えはガロの邪魔が好きなロディーナのいたずらだろうけど
基本的にこのマンガ、試練があるたびに効率よく誰かが成長するイベントになるからな
キッスがなにかに気付いた描写から考えても、ビィト団の力だけでの回避だろうな
>口ではなんだかんだ言っても、互いにフォローしあいお互いの力がうまくかみ合っている。
こんな伏線もあることだし、特に仲の悪そうな状況になってたキッスとスレッドが連携するのがありがちかな。
キッスの分析力天撃力+スレッドの素早さで、爆風をスレッドのカマイタチ真空とキッスの風天撃とでうまいこと誘導かなんかして
ルーラ的な超高速移動を実現したとかじゃないかな
111マロン名無しさん:2011/08/05(金) 01:28:51.93 ID:???
ロディーナのミスティサークレイを見たキッスが自力で解析して発動させ、みんなを移動させるとか。
112マロン名無しさん:2011/08/05(金) 01:30:28.02 ID:???
わかった!おっさん方式だ!
地面に大穴を掘ってその中に潜るんだ。
爆発は通常下方にはあまり影響しないから。
113マロン名無しさん:2011/08/05(金) 01:56:18.93 ID:???
あ、ほんとだ。確かに何かに気付いたシーンがあるな。
(あらすじさんが画像貼ってくれてた所)

となると、危機回避手段としては…
1:実は瞬間移動(または超高速移動)魔法があった
2:>>110のキッスとスレッドの友情パワー発動
3:>>111のキッスがいちかばちかでミスティサークレイを試みた
4:>>112 誰かが大穴を掘った
5:人気低迷で打ち切り、現実は非情である

うーむ… あの島の爆発見ると、
相当地面も大きなクレーターできてそうだから4はなさそうだ。
となると役に立ちそうなのはキッス、次点でスレッドか… やっぱ2かね?

ちなみに自分はビィトがCガンナーの乱射か何かで撃ち落とす、と予想

114マロン名無しさん:2011/08/05(金) 01:57:21.96 ID:???
そこで問題だ! この爆発まで一瞬しかない破滅の恒星の危機からどうやってのがれるか?

3択―――一つだけ選びなさい
 答え@泣き虫のキッスは突如回避のアイデアがひらめく
 答えA仲間がなんとかしてくれる
 答えBかわせない。現実は非情である。
115マロン名無しさん:2011/08/05(金) 02:10:45.21 ID:???
瞬間移動魔法があるならガロニュートだってそれを封じる対策してから仕掛けるだろ
ミスティサークレイにはお手上げかも知れないが
116マロン名無しさん:2011/08/05(金) 02:16:19.60 ID:???
どうみてもマキシマムだしなぁ
このキャラなら策士ぶってみて実はヌケてなきゃウソだろう
117マロン名無しさん:2011/08/05(金) 14:12:02.57 ID:???
>>114はすぐ上の>>113と同じだからまるっと無視するとして、
おれは・・・
「なぜかロディーナがまた助けてくれた」に一票。
つまり>>113の3の派生。
118マロン名無しさん:2011/08/05(金) 23:49:51.98 ID:???
寒いなァ
119マロン名無しさん:2011/08/06(土) 17:04:44.48 ID:???
もしコダマンボがDQにいたら、確実に不思議な踊り使ってくるだろうな。
コダ「マンボ」なだけに。
120粗筋王マロン 1/4:2011/08/06(土) 22:00:37.05 ID:SLOcFYjQ
   <第36話:全滅…!!>


冒頭、ガロニュートはマントを変形させた巨大な鳥に掴まり、上空で大爆発を嬉しそうに見下ろしていた。
爆風がおさまったマニヨン島に降りると、予想通りビィト達の姿は無い。
ガロニュートが勝利の余韻に浸っていると、突如地中からどこ○もドアが現れる。
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現れたのはシャギーだった。開口一番、おめでとうございますと祝福。
「いやぁ! 離れた場所から拝見していましたですよォ…!
 まさか破滅の恒星をお買い上げになって使う方が現れようとは…!
 魔賓館史上、最高値な上に使い捨てのコイツを…ね!
 私も炸裂した所を初めて見ましたが… いやはや…凄い威力ッ…!」
「どうせラストバトルだもん、終わった時に使い道のない魔札や魔物が手元にあっても意味ないじゃない?
 キレイに…… 使い切ったよ…!
 …さあ、館長! これでボクは八輝星!! そういう事だよね!?
 …用心深い性格でねェ、この手に星がつくまでは信じられない ぬか喜びは大嫌いなんだ」
「…ご要望ならば、この場で授与を…!」
シャギーはポケットから小箱を取り出し、中の星を見せる。
目の色が変わったガロニュートは手を伸ばすが、何かに気付いたシャギーは箱を引っ込める。
「何の真似だよ、館長…」
――だが、シャギーは何も答えず、箱を閉じると楽しそうに笑いだした。
「申し訳ありません、ガロニュート様 最後の星は…差し上げられなくなりました…」
「お おいおい まさか連中の死体を見せろ… なんて言うんじゃないだろうね?
 これだけの大爆発だ、死体なんて…」
「無理… ですよね、死体を見せるのは…  だって……」
おもむろにガロニュートの後方を指差すシャギー。
ガロニュートも怪訝に思い振り返るが、そこには土煙だけで何もない。

………いや、土煙の中に人影が複数。
――――そこには、やはり生きていたビィト戦士団! クルスも無事だ!!

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121粗筋王マロン 2/4:2011/08/06(土) 22:00:51.92 ID:SLOcFYjQ
全員無事な事に、さしものガロニュートも驚愕する!
「バ… バカな…!」
後ずさるが、その弾みで転んでしまう。同時にマント鳥(仮名)も離れ、上空へ逃げてしまった。
「(あ… ありえない…!)ど…どうやって… あの破滅の恒星の大爆発から…」
放心のガロニュートのつぶやきに、キッスは息を切らしながら答える。
「…天撃の光陣…!
 光の天力であらゆる高熱や冷気等を遮断する防御壁… それを張ってみんなを守ったのさ」
「………ふざけた事を言うな…… お前らバスターが使う、ちっぽけなバリアの事なら知っているが…
 全員を守れるような巨大なものを発動させるには、アホみたいに時間がかかるはずだ…!
 そんな余裕…… あの状況であるわけが……」
未だショックから立ち直れず、へたり込んだまま上の空の様に喋るガロニュート。

「…それができたんだよ “ 影 ” のおかげでね」

「……影…!?」
「君の残していったテーブルの影がぼくにそれを気付かせた
 上空の太陽にしか光源が無いはずなのに、あのテーブルの影は2つあったからね
 とっさに頭上に“光”の驚異あり、と判断して 僕は光の天力の発動を始め…
 そして…… ギリギリで間に合った!」
(…そんなっ! そんな小さな事で…!?)



ここで話は少し時間をさかのぼる。
破滅の恒星が落ちてきた瞬間、キッスが『ここへ!』と叫んだ。
見ると、キッスがいつの間にか光の結界を張っているではないか!
――――全員、クルスを抱え結界の中へ避難するのだが……
さしものキッスも、破滅の恒星の強大なエネルギーを支えきれず呻き声を上げてしまう!
「…くっ! ヤ…ヤバい! このままじゃ…!
 力を貸してっ!! ぼく一人じゃしのぎきれそうにない!!
 みんなも光の天力を加えてこの光陣を内側から強化してくれっ!!』
だが、その場にいるメンバーの中では光の天撃を使えるのはキッスだけだった!
122粗筋王マロン 3/4:2011/08/06(土) 22:01:05.39 ID:SLOcFYjQ
BBであるミルファですら光の天撃は初歩の術しか使えず、ビィトは論外!
『おれなんて天撃自体が…!』
『大丈夫! “それ”が生成できるんだから!!』
…ビィトの手にはエクセリオンブレードが握られていた。
『属性は関係ない! 天撃や才牙になる直前の力をイメージして!!
 その力を… 手に集めて真上にかかげてくれぇっ!!』
「そんな事! 急に…」

『“始まりと終わりの力”… それが“光”っ…!!』

肉体にもかなりの負荷がかかって来たため、キッスの口から一筋の血が流れる。
4人は顔を見合わせるが、そうしている間にも破滅の恒星の威力は増大する!
「…頼む! 早くぅっ…!!」
一か八か、4人は言われるまま力をイメージし、頭上に手を掲げ――――



……そして、現在。じっと手の平を見つめるスレッド。
(……全滅を……まぬがれた…!
 しかも…わずかな助言であの一瞬、全員が天撃の中でも至難とされる“光”の力を…!)
先程は敵対していたキッスを、心の中で見直すスレッド。

「…コレコレ! コレですよぉ!
 常に予想外の伏兵が潜在力を爆発させ、紙一重の状態から逆転し続ける!
 コレこそがビィト戦士団… なんですよねぇ!」

不意に周囲に響き渡る声。それはどこでもドアの後ろから出てきたシャギーの声だった。
「そのキッス君は、かつて深緑の智将グリニデ様がわざわざ配下に置いた程の人間…
 即ち、彼の知力自体が魔人の脅威という事ですよ、ハイ!」
「……シャギー!」
シャギーの出現に青ざめるキッス。キッスの言葉に、この兎型魔人が何者なのか知るミルファ。
「アイツが…!?」
123粗筋王マロン 4/4:2011/08/06(土) 22:01:20.52 ID:SLOcFYjQ
「そう… 全ての魔人・魔物の活動を陰で支える男… 魔賓館館長シャギーだ!」

シャギーの名はビィト以外のバスター全てが知っていた。
(……奴が… その名と存在だけは広く知られているものの、姿を見た者がほとんどいないという…)
(…“幻の魔人”…… シャギー…!)

「…初めまして、ビィト君! ご活躍はいつもこっそり楽しませてもらってますよ
 胸躍る魔人の大暴れには、強力な敵役が欠かせません
 そう言う意味では、敵ながら私 あなたのファンです♪」

いつもの笑顔を浮かべたまま、丁寧にあいさつしお辞儀するシャギー、警戒を緩めないビィト。
「…ペラペラよくしゃべる奴だな!」
その一言にシャギーの顔が一瞬、邪悪な目つきになる。  ……が、すぐさまいつもの顔に戻る。
「…さて、と! この場はひとまず退散させていただきましょうか!
 それではガロニュート様、ご健闘を!!
 今度こそ、私にこれ! つけさせて下さると信じておりますよ!」
どこでもドアに入り、星の入った小箱をチラリと見せそのまま消えるシャギー。
……と、同時にキッスも力尽き倒れてしまった。
――無理もない。5人を守る為に全天力を振り絞り支え続けてきたのだから…。
それでもキッスは立ち上がろうとするが、もはや立つ事もかなわない。
「…後はまかせろ…!」
キッスの実力を見直したスレッドが意外な一言。その言葉にキッスも驚いたのも無理もない。

「………キライだ…」
4人の前に、ブツブツつぶやきながらゆっくりと歩み寄るガロニュートの姿があった。

「ブツブツ 何が嫌いってさ… ぬか喜びが一番嫌いだよ…
 だからいつも用意周到に物事を運んでんのに…!  …… お 前 の せ い だ……!」

怒りと殺意に満ちた目でビィトを睨むガロニュート。 …来る!
身構えるビィト達を横目に、ガロニュートは全身から凄まじい闘気を吹き出した!!  <続く>
124マロン名無しさん:2011/08/06(土) 22:08:04.18 ID:???
あっさりスレッドがキッスにデレてワロタ
しかしコイツは相手のデレるポイントを的確に突いて来やがる
125マロン名無しさん:2011/08/06(土) 22:44:23.55 ID:???
どこ○もドアワロスw
やっぱキッスが危険を察知してたのか。
それだけじゃなく、全員が天の天撃を使えるようになるフラグも立ったな
126マロン名無しさん:2011/08/07(日) 00:01:40.28 ID:???
キレ芸は閣下の足元にも及ばんなグラニュー糖w
127マロン名無しさん:2011/08/07(日) 00:16:46.03 ID:???
ボスの部屋に入ったと思ったらいきなり爆弾岩が出てきて不意打ちでメガンテ唱えてきたような感じなのかな
鬼畜すぎるw
128マロン名無しさん:2011/08/07(日) 00:17:10.56 ID:???
まあスレッドは強い者は認めるって姿勢っぽそうだからねえ
129マロン名無しさん:2011/08/07(日) 02:26:52.00 ID:???
キッス本当に光まで使えるのか…マジで天才なんだな
130マロン名無しさん:2011/08/07(日) 07:34:57.96 ID:???
>>127
爆弾岩じゃなくて黒の核晶が一番ふさわしいだろうな。
てか、あれだけの高性能で使い捨てって…もったいない
なんかFF3の風魔手裏剣思い出したよ
131マロン名無しさん:2011/08/07(日) 11:57:38.11 ID:???
3にゃ風魔手裏剣ねーぞ
132マロン名無しさん:2011/08/07(日) 12:34:21.70 ID:???
4のハゲの妻の「ほうちょう」とかじゃね?
133マロン名無しさん:2011/08/07(日) 12:54:30.89 ID:???
破滅の恒星が見かけ倒しなのかあれを防げるビィト一行が凄いのか何となく微妙な気もする。
あれだけでかければTNT換算で15kt爆弾ぐらいの破壊力ありそうだが。
134マロン名無しさん:2011/08/07(日) 19:04:42.48 ID:???
>>131-132
あれ、3には風魔手裏剣なかったか。手裏剣だったか?
135マロン名無しさん:2011/08/08(月) 11:30:18.94 ID:???
とりあえず要塞つきの島一つが丸ごと更地になるくらいの威力はあるし十分だろ
136粗筋王マロン 1/2:2011/08/08(月) 22:00:03.57 ID:vrHMgU8O
   <第37話:ガロニュートの真価!!>


ポアラを除いた3人はそれぞれ才牙を出し、全力でガロニュートに向かって突っ走る!
――――が、ガロニュートは雄叫びを上げると、全身のブロックをショットガンの様に撃ちだした!!
ビィト達は何とかこれを回避し、ポアラは気絶したクルスをかばう。

ガロニュートの攻撃が一旦止み、ビィト達は周囲を見渡すが… 奴の姿がどこにもない?!
「…消えた…?」
否。――ビィトの真上だ!!
ガロニュートの踏みつけ攻撃をなんとか回避するが、あの鈍重な奴がここまで早くなるとは…。
「う… ウソだろ… ジャンプしやがった…!
 あの…スピードだけは並の魔人以下だったガロニュートが…!」

……土煙が晴れると、そこにはブロックが一切ない、筋骨たくましい姿のガロニュートが佇んでいた。

ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110808213727.jpg
これを見ていたキッスは理解する。要はあの重いブロックを全て捨て、身軽になった…。
(つまり… これが… ガロニュートの真の戦闘力!!)

…ふと、ミルファ達は自分の才牙が消えかかっている事に気付く。
破壊の恒星から逃れる為に全員、天力を振り絞ったからだ!これでは短期決戦を決めるしかない…!
3人は決意を固め、再びガロニュートに向かって行く。
…だが、身軽になったガロニュートは3人の攻撃をことごとく回避してしまう。
しかし、諦める訳にはいかない! もう一度3人は攻撃を仕掛ける!


一方、ポアラはクルスを離れた場所へ避難させていた。
「ここを動かないで、クルス! いいわね?」
微笑みを見せたポアラに、一瞬、クルスの目に3年前の幼い頃のポアラの顔が見えた。
ポアラはクルスを避難させると3人の加勢へと向かう。
137粗筋王マロン 2/2:2011/08/08(月) 22:00:30.07 ID:vrHMgU8O
その頃、ガロニュートはライボルトグラスパーを受け止め、2人を巻き込みミルファを投げ飛ばした。
「バカな… やつらだな…
 ヘトヘトの状態でどうあがいた所で、本来の力を取り戻したボクには勝てっこないのに…
 ムカつくなぁ…… ムカつくったらねぇ……!」
両拳のエネルギーを高め、身構えるガロニュート。
「…でも、まあ… 終わらせるしかない…か…」
ビィト達にエネルギー波を一気に撃ち出す! まずい、これは避けられない!
……だが、エネルギー波は外れ、ビィト達の背後の岩山を吹き飛ばした。外れたのか!?

「“外した”んだよ…! 最後に一つ余興を思いついてね、このまま殺っちゃうのは簡単だけど…
 ボクのゲームを台無しにしてくれた君達には… これ以上無いってぐらいの
 最上級の苦しみを味わってもらわなきゃ、こっちの気がおさまらないんだよね…!」

――見ると、ガロニュートはいつの間にかクルスの身体を抱きかかえていた!
「く… 腐りきってやがんな、お前…!」
怒りに拳を握りしめるビィトに、ガロニュートは嬉しそうにこう言った。
「…ああ、 みんなそう言う…!」                                <続く>
138マロン名無しさん:2011/08/08(月) 22:17:01.03 ID:???
>――――が、ガロニュートは雄叫びを上げると、全身のブロックをショットガンの様に撃ちだした!!
弾丸爆花d・・・・・ げふんごふん
139マロン名無しさん:2011/08/08(月) 22:29:10.64 ID:???
やっぱそー思うよなぁw
140マロン名無しさん:2011/08/08(月) 22:35:42.08 ID:???
フレイザードの氷炎結界、弾丸爆花弾!
ボディはブロック!
顔はマキシマム!
使う魔法はベタン!
体中のブロックは魔法の筒!

しかしてその実態は、七つ星魔人・ガロニュートだ!
141マロン名無しさん:2011/08/08(月) 22:46:18.84 ID:???
クルスを置いてビィトの下へ向かったポアラにビィトのとこからクルスの下へ向かったガロ
ポアラどこいったよ?
142マロン名無しさん:2011/08/08(月) 23:42:12.95 ID:???
…あれ? ホントだ、確かにポアラどこへ行った?
143マロン名無しさん:2011/08/09(火) 01:56:14.20 ID:???
>>140
ガルダンディー分とボラホーン分も若干含まれてるなw
144マロン名無しさん:2011/08/09(火) 06:28:55.67 ID:???
>>143
どこにガルとボラ成分が?
145マロン名無しさん:2011/08/09(火) 08:46:02.72 ID:???
>144
146マロン名無しさん:2011/08/09(火) 18:06:12.14 ID:???
ガルはわからんが人質の取り方はボラっぽい
147マロン名無しさん:2011/08/09(火) 18:24:34.97 ID:???
>>140
悪魔将軍乙
148マロン名無しさん:2011/08/09(火) 18:39:46.80 ID:???
次はキッスを運びに行ってくれたのかと>ポアラ
男二人を同時に運ぶのはきつかろう
149マロン名無しさん:2011/08/09(火) 19:12:48.90 ID:???
>>147
バレたかw
150マロン名無しさん:2011/08/09(火) 22:46:35.34 ID:???
真ガロニュート、体はムキムキのマッチョなのに、足の指は3つのままなのな。
なんか動物の着ぐるみの下半身つけたままみたいでなんかかわいいと思ってしまったw
151マロン名無しさん:2011/08/09(火) 23:52:21.28 ID:???
>>149
低っ
152粗筋王マロン 1/3:2011/08/10(水) 22:00:21.56 ID:BBDL7FFi
   <第38話:涙の過去を斬れ!!>


クルスを人質にとったガロニュートを睨むビィト。
「ボクが何をするか… もうわかるよね?」
ガロニュートはクルスの首を掴むと、高重力を発生させた!
『超重領域!!』
これで動けるのは光の才牙を持つビィトだけとなってしまった。
つまりガロニュートは正々堂々、1対1の決闘を行おうというのだ。

「ここからはよけないで攻撃を受けてやる…
 …なんたって、“ 地 上 最 強 の 盾 ”を装備したからなァ…」

そう言ってチラリとクルスを見るガロニュート。…そう、最強の盾とは…人質のクルスの事!!
「この盾で… 例のなんとかウィンザードを受けたらどうなるかねェ?
 相当派手な光景が見られるよな、多分!」
ガロニュートとビィトの脳裏に真っ二つにされたクルスのイメージが浮かぶ。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110810214016.jpg
…何が正々堂々だ!さすがのビィトもこの野郎と歯を食いしばる。

「んックク… じゃあ…  は じ め よ う か !! 』

言うが早いか突進してくるガロニュート!ビィトは反撃する訳にもいかず、回避するしかない!
ガロニュートはクルスを盾に使うだけでなく、クルスを振り回してまるでムチの様に攻撃してくる。
これでは反撃すらもままならない!
「ハハッ…なんだ!? 逃げてばかりかよ、ビィト! せっかくチャンスをやったのに!
 少しは有効に使ったらどうだぁ!?」
心底楽しそうに笑うガロニュートは休む暇もなく攻撃を繰り出してくる!
そして―――― ついにガロニュートのヒザ蹴りがビィトを直撃した!
「うははっ! 思った以上に効果的な防具だったな!
 いいねぇ! ひとおもいに殺しちゃうより、百倍は楽しめそうだ…」 ニヤリ
153粗筋王マロン 2/3:2011/08/10(水) 22:00:35.27 ID:BBDL7FFi
「ふざけるなっ… 魔人…!
 これ以上思い通りにはさせない! お前のくだらない遊びもここまでだ!」

突如聞こえてきた謎の声は…… 意識を取り戻したクルス本人だった。
「おいおい、ここはボクがしゃべる場面なんだよ 少し黙ってろ…!」
ガロニュートはクルスの頭を掴み強引にこちらを向けさせると、クルスの鋭い視線が突き刺さった。
「……黙るのは貴様だ……!」
その視線にさしものガロニュートも冷や汗をかき、黙りこんでしまう。

「ビィト君…… だったよね?
 ――――構う事は無い 君にその力があるのなら、ボクごとこの魔人を斬れ!
 ボクにはまだバスターだった頃の記憶が戻っていない
 でも、魔人がどんなに恐ろしい連中なのかはよく知っている…
 こいつらは悲劇しか生まない!誰かが立ち向かっていかなくてはいけないんだ!
 こんな身体のボクの心配などしないで、まだ若い君達が生き残れる方の可能性に賭けて欲しい!
 ……生きてくれ! ボクの代わりに!
 そして… 一人でも多くの魔人を倒し…この世界をっ…! …だから…! … 斬 る ん だ ! 」

クルスの願いを聞き、しばし立ち尽くすビィト。
「……カッコイイなぁ… …やっぱりさ…カッコイイんだよなァ… クルスは…!
 ライオがいつも嫉妬するわけだぜ…!
 いつだってそんな風に当たり前みてぇに自分の身を犠牲にして、仲間や… おれ達を守ろうとする…!
 嬉しいよ! 記憶が完全に戻ってなくたって、やっぱりクルスはクルスだ!」
「…ビィト…君…」

そして――――  ビィトはおもむろにEブレードを身構えた!

「…へぇ… 殺るんだ? 人間にしておくには惜しいね、平気で恩人を斬りつけられるとは…!
 …せいぜい細かく切り刻んでもらうとしようか! コレをっ!」
改めてクルスの頭を掴んだまま、斬らば斬れと言わんばかりに突き付けるガロニュート。
154粗筋王マロン 3/3:2011/08/10(水) 22:01:15.65 ID:BBDL7FFi
「殺られるのはお前だけだ、ガロニュート! もう誰も犠牲にしない!
 その為におれは強くなった… 仲間もできた…! 心配すんなよ、クルス!
 今日はおれ達全員、生きて帰るぜ! ベルトーゼん時とは違ってな!!」

“ベルトーゼ”…。 その名を聞いた瞬間、クルスの頭に記憶の断片がよみがえる!
「…ハッ! わけがわからん ボクだけ斬る…だって? 今の状況が理解できてないのか?」
「…もちろんわかってるさ! わかってて言ってんだよ!
 クルスを救っててめぇを倒す! おれ達ならそれができるっ!」
「・・・・・いやぁ! あきれた奴だよ
 さっきまで全員がかりでこのボクに手も足も出ないでいたよな…?
 そして今動けるのはおまえ一人なんだよな…?
 たった一人で! こんな状況なのに…! 自信満々なんだもんなァ――――……
 どんだけ凄いんだよ!? オメ―は!!??』

「…誰が“1人”でやるって? おれはちゃんと言ったぜ、“おれ達なら”って!」

…どういう事だ?ガロニュートは周囲を見渡すが、ミルファ、スレッド、キッスは動けないでいる。
――いや、もう一人いる!
離れた場所からポアラがガロニュートの頭上に巨大な氷塊を浮かべていた!!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110810214029.jpg
氷塊はガロニュートを押しつぶそうと落下を始める。
「この超重領域の有効範囲なんか、初戦でこっちの天才クンがとっくに見抜いてたのよ!」
(最初からこっちはその外側に伏兵(ポアラ)を用意していた…!)
(重力範囲外の上空で生成した、天撃の雹錐を落とせば超重領域の威力も加わるんだ!)
「他人の頭上からあんな爆弾落としとて、自分が同じ事されるとは思わなかったの!? あんたっ!」
ポアラの奇襲に焦ったガロニュートは拳で雹錐を砕こうとするが―――― 間に合うか!?
だが、雹錐は致命傷には至らず、ガロニュートの雄叫びと共に砕け散った!
「こっ… こんなもんで殺れるか… よっ…… オォッ!!??』
さしものガロニュートも血相を変え、視線をずらすと―――― ビィトが至近距離に迫っていた!

雹錐を囮に使い…… ビィトはガロニュートの左肩を切り落とし、ついにクルス救出に成功した!!
155マロン名無しさん:2011/08/10(水) 22:14:44.76 ID:???
ポアラどこ行ったのかと思ったが、あんな所にいたのか!
人質作戦も失敗したし、こりゃ次回で決着かな?



あと粗筋王のIDがブロードバスター… 
156マロン名無しさん:2011/08/10(水) 23:34:09.55 ID:???
ポアラは氷系の天撃も使えるのか
157マロン名無しさん:2011/08/11(木) 01:22:13.87 ID:???
>>156
ムガイン戦(2戦目)で天撃の雹弾を使用している。

ポアラに限らず、天撃の描写って実は結構少ないんじゃなかろうか。
ロズゴート戦みたいな天撃戦をもっと見たいよ。
キッスが本格的に覚醒するのを待たなければいかんのか。
158マロン名無しさん:2011/08/11(木) 03:57:07.85 ID:???
ほんと小綺麗にいろんな要素まとめるのが上手いわ三条さん

>“ 地 上 最 強 の 盾 ”
ダブルミーニングというか、元最強の盾使いと、
そういう過去に関係なく「恩人だから手が出せない」という意味で
相手に対して最強の効き目を持つというガロニュートらしいいやらしい皮肉と

>ボクごとこの魔人を斬れ!
これもホントありふれすぎたパターンなわけだけど、それを利用して
記憶無くしてても魂は変わらないという描写や、
そういうとこをキチンと見てるビィトをしっかり表現してる

>おれはちゃんと言ったぜ、“おれ達なら”って!
こういう言葉遊びや言葉尻をうまく使うのも毎回綺麗にきめてくれると嬉しい

>(重力範囲外の上空で生成した、天撃の雹錐を落とせば超重領域の威力も加わるんだ!)
>「他人の頭上からあんな爆弾落としとて、自分が同じ事されるとは思わなかったの!? あんたっ!」
破滅の恒星とグラビゾーンという、今回の戦いで決定的・印象的な二大要素を
両方とも逆手に取るってのも見事

>もう誰も犠牲にしない!
> その為におれは強くなった… 仲間もできた…! 心配すんなよ、クルス!
> 今日はおれ達全員、生きて帰るぜ! 
これまたダイんときに酷似したことをやってるけど、使いどころがハマってるから気にならんのよね
159マロン名無しさん:2011/08/11(木) 19:08:53.92 ID:???
>>158のダブルミーニング、言われてみてわかったわ
ホント三条先生はうまいな
160粗筋王マロン 1/4:2011/08/12(金) 22:08:21.49 ID:j+xKEfrW
   <第39話:不動巨人堕つ!>


腕を斬り落とされ集中力が途切れたのか、超重領域の効果が切れ全員動けるようになった。
「こっ… こぉ ……  コ ノ ヤ ロ〜〜〜〜!!』
怒りに拳を振り上げるガロニュートだが……スレッドが、ミルファが次々と攻撃を加える!
一方、ビィトのEブレードもそろそろ天力が切れ、消えかかっている。
「…もう一発! いけるよな、ブレード!」
ビィトの呼びかけにEブレードの目が輝き応えた。

ビィトは雄叫びと共に大ジャンプし―――― 刃はついにガロニュートを捉えた!

「……ゼノン ウィンザード!」
ビィトの言葉と同時にガロニュートの肩口が大きく斬れ、鮮血がほとばしる。
“不動巨人”ガロニュートは断末魔をあげる暇も無く爆死した――――……。

…と、同時に天力が底を突き、Eブレードがほとんど消えてしまった。
ビィトはEブレードに感謝しつつ胸にしまうと、ポアラが駆け寄って来た。
「決めてくれたな、ポアラ!」
「ええ! でも……」
ポアラが振り返ると、爆心地にガロニュートの死体は無かった。粉々に吹き飛んだのか、それとも…?
スレッドが懸念すると、ビィトは心配いらないと視線を地面に落とす。
その視線の先には、ビィトが斬り落としたガロニュートの星が入った左腕…。
良く見ると、星の1つが自然に砕けてしまった。
「そうか… グリニデが死ぬ直前も、“星”があんな風になったわ…」
「魔人の左腕が落ちても星は砕けないものね 星が砕けるのは、魔人が死を迎える時だけ…」
そうこうしている間にも、星は次々と砕けて行く。…間違いない、奴は確実に死んだ…!

――と、忘れてた!人質になったクルスはどうした!?
再び気を失ったクルスを抱え、ふらつきながら岩陰からキッスが現れた。
161粗筋王マロン 2/4:2011/08/12(金) 22:08:36.10 ID:j+xKEfrW
「ここだよ… ガロニュートの超重領域は両腕の重力操作能力が揃ってないとできない技だったんだな
 だから片手を斬られて効果が無くなってしまった…
 その時、必死にクルスさんを助けようと走って抱きとめたんだけど、打ちどころが悪かったみたいで…」
『ええっ!? 大丈夫かクルス!!?』
慌ててビィトは駆け寄るが、クルスはぐったりしてはいるが気絶していない…??

「ち… 違うよ、みんな… 打ちどころが悪かったのは… ぼくだってばぁ…!」

呟きながらドデンと倒れるキッス。…なんだ、お前の方かよ!紛らわしい!
ツッコミの一発でも入れたいところだが、後頭部のでっかいコブに免じて許してあげよう。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110812220221.jpg
その有様に、一同呆れてしまう。
「…超人なんだか、素人なんだかわからんな、こいつは…」やれやれ。


…暴れるキッスをわっしょいわっしょいとスレッド達が運び、その光景を見て微笑むビィトとクルス。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110812220237.jpg
「ああ見えてもあいつも結構凄いんだぜ、クルス!」
「ええ、わかりますよ いいチームだ」
「ハハッ あんた達にはまだまだ追いついてねぇけどな!」

「ちゃんとあの時、仲間に入れておくべきでしたかね…?
 君は本当に“ 期 待 の 新 戦 力 ”だった!」

「そうさ! 今頃気づいたって、遅・・・・・・・・・・」   ――――ん?! 
自虐気味に笑っていたビィトも、その言葉に一転して真顔になる。 …まさか、記憶が… 戻…?
「…クル……ス…?」
――ビィトの思惑を肯定するかのように微笑むクルス。 ついに記憶が戻ったのだ!!

嬉しさの余り、ビィトの目からぶわっと涙があふれ… 鼻水も流れるのも気にせず、大喜びのビィトだった。
…なお、そのやりとりを知らない4人は何事かと振り向いたのは言うまでも無い。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110812220256.jpg
162粗筋王マロン 3/4:2011/08/12(金) 22:09:25.25 ID:j+xKEfrW
――場面は変わり、どこかの島にある宮殿のような場所…。
死んだと思われたガロニュートは、その場所で寝かされていた。
ガロニュートの傍らには、あのどこでもドアがあった。
そして反対側を見ると、ロディーナが微笑みながらガロニュートを見下ろしていた。
「私のお部屋へようこそ、ガロニュート」
「な… なんでキミが… ボクを救ったりしたんだ…?」
「“救う”? …まさか!
 ――――あなたは致命傷を受けたんですもの、お亡くなりになるしかありませんわ」
冷酷無比な事を笑顔で言うロディーナにガロニュートは青ざめる。
「でも、せめて私からの感謝の意を示したくて こうして最期の姿を見とってさしあげようと思ったのです」
…確かにガロニュートの身体は、こうしている間にもボロボロと崩れていた。

「あなたは私が期待した通りにビィト達を苦しめ、その潜在能力を極限まで引き出し…
 そこで… 九分九厘勝利を収めながらも、自らのつまらない遊び心で墓穴を掘って敗北した…
 最高でしたわ、まさに理想の一番手 あなたを 選 ん だ 甲斐がありましたわね」

「・・・・・・? な… 何言ってんのさ… 今回の一番手は、ボクが自分で…」
「『自分で手にしたものだ』…と、まだそんな風に思ってらっしゃるのね
 『自分の微小な冥力にのみ反応し、柄を変えるあのカードの仕掛けには誰も気づいていないはずだ』…と」
ギクッ! ―――見抜かれていた!
「…だったら、ご自分でその右手の中に隠してあるイカサマカードをもう一度よく御覧なさいな」
最期の力を振り絞り、崩れる右手からカードを出すと…… その表面には、ロディーナのマーク!!
「…そう、そのカードは私の物…」
「ウ…ウソだ…! い…いつの間に…!
 (そ それに… だったらなぜ!? なぜ自分の順番を最後になんか…!」
ガロニュートの身体は胸まで崩れ、いよいよ最期の瞬間が迫ってくる。
「可哀そうなガロニュート…
 低俗で ひとりよがりで 自分の愚かさをこれっぽっちも知らない癖に、策士気取りで他人を駒にしようとして…
 ――だけど、本当にゲームの駒として弄ばれていたのは…  あ な た でしたのよ」
憐れむロディーナの一言がとどめを刺すかのように、ついにガロニュートの頭部が崩れ始める。
163粗筋王マロン 4/4:2011/08/12(金) 22:09:44.03 ID:j+xKEfrW
「お疲れ様… ゆっくりお休みなさい」
思い切りかわいい笑顔を浮かべ―――― ガロニュートの頭部を踏み砕いた!



「…次は、あの“天空王”バロン… もはや幸運で勝てる次元の相手ではありませんわ
 どうするのかしら…ビィト戦士団… それに… あの綺麗なお顔の坊や…」
キッスを思い出し、クスリといたずらっぽく微笑むとロディーナはどこでもドアに入り、消えた…。
――――物陰にはいつの間にかシャギーが佇んでいた。



某龍球のカリン塔のように、細長く雲の上まで伸びる塔。
――“天空王”の異名にふさわしく、そこにバロンはいた。
「……こんな場所に客人とは珍しいな」
瞑想していたバロンは何者かの気配を感じ取り、声をかけると… ヒスタリオが姿を現した。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110812220327.jpg
「…ガロの野郎がくたばったらしいぜ」
「ホゥ…」
するとヒスタリオはおもむろに剣を抜き始めた?!

「…てぇ事は、つまりだ… あんたが死ねば俺の番…… だよな、卿(サー)?」

ヒスタリオはバロンを殺し順番を早めようとしていたのだった!             <続く>
164マロン名無しさん:2011/08/12(金) 22:41:07.57 ID:???
月刊誌だと決着つくの早いな。
クルスも無事記憶戻ったし、ロディーナのトリックも明かされたし、
何より魔人同志の戦いは見ものだな。

頭ぶつけて運び込まれるキッスワロスw
ダイ大のポップ以上に好きなキャラだ
165マロン名無しさん:2011/08/13(土) 00:45:24.31 ID:???
ロディーナは一体何をたくらんでるんだ。
まだ隠されたビィトの「能力」を知っていて、それを利用しようというのだろうか。
166マロン名無しさん:2011/08/13(土) 02:46:46.65 ID:???
何をたくらんでてもいいけど、ダイ大の超魔ゾンビとかみたいな、
美女の面影すらない怪物化はやめてほしいな…
167マロン名無しさん:2011/08/13(土) 14:36:34.44 ID:???
>>166
その書き方では超魔ゾンビが怪物化する前は美女だったかのようではないかw
168マロン名無しさん:2011/08/13(土) 14:42:47.97 ID:???
>「魔人の左腕が落ちても星は砕けないものね 星が砕けるのは、魔人が死を迎える時だけ…」
普通なら中ボスクラスが死に際を見せずに消えたら
まだ続くんだろうなと思わせてしまうところを
たかが腕の星一つで見事に説明してしまうところが上手いよなあ

深読みすればこれは「バスターの刻印が胸にある理由」と対になってる設定でもあるんだろうな
初期にわざわざそこまで考えて作中で説明しときながら、でも魔人側で刻印に相当する「星」は
体幹部分になく腕という末節部分にあるというのは
今回のような演出をしたいときのための伏線だったのかもな

>自分の愚かさをこれっぽっちも知らない癖に、策士気取りで他人を駒にしようとして
お釈迦様の掌で踊らされるパターンって、脳筋タイプより「自分では策士のつもり」の奴の方が際立つんだよな
ガロはガロなりに三流悪役っぷりをこの上なく発揮してくれたというわけか。
グリ閣下なら同じようなハメられ方をしたとき気付いたんだろうか

>ヒスタリオはバロンを殺し順番を早めようとしていたのだった! 
敵同士の内輪モメってすごい好きな展開だ
ただこの作者コンビがやるとどうしてもダイを思い浮かべてしまうからキルバーンvsバランが重なる
そう思ってみるとバランとバロンは武人としての情を知るというか、圧倒的に強い割に理性的さがあるし
名前も似ている。キルバーンとヒスタリオはちょっと一味違う邪道系の存在感を持ち、音楽を奏でるというように
探せば共通部分がけっこうあるな
今回はバロンの凄さを見せつつ、その次に控えるヒスタリオの謎の能力の片鱗を見せるような
まさにバラン・キルバーンパターンかな(そうでなくガチバトルを始めたらすごいけど)
ヒスはキルバーンと違って今までの演出が少ないだけに、次の展開がヒスタリオが大物になるか
ガロ並の格下悪役になるかの分かれ目になってしまいそうだな
169マロン名無しさん:2011/08/13(土) 16:48:02.61 ID:???
>そう思ってみるとバランとバロンは武人としての情を知るというか、圧倒的に強い割に理性的さがあるし
>名前も似ている。キルバーンとヒスタリオはちょっと一味違う邪道系の存在感を持ち、音楽を奏でるというように
>探せば共通部分がけっこうあるな
そんな事全く思っても見なかった… 観察眼鋭いな。

バロンは天空王と呼ばれた実績があるが、ヒスタリオは急に出てきたキャラだから
なんとなくバロンが勝つと思う
170マロン名無しさん:2011/08/13(土) 16:59:24.91 ID:???
ヒスタリオは性格的にはダイキャラでいくと誰だろうな
ブレイザードから派手さを引いた感じか
ルックスは全然似てないけど悪時代のヒュンケル入ってる気もする
171マロン名無しさん:2011/08/13(土) 17:24:38.85 ID:???
まあこのまま七つ星を一人潰すのはもったいな過ぎるから痛み分けぐらいで引き揚げるんじゃね?
172マロン名無しさん:2011/08/13(土) 18:29:03.55 ID:???
>>170
個人的にはダイキャラでいえばこんな感じ

ベルトーゼ:ハドラー
グリニデ:バーンの狡猾さと計算づく
ガロニュート:性格はかなりフレイザード似
ノア:魔人ではあるが好戦的ではないので、強いて言うならロン・ベルク?
ロディーナ:未見ではあるが劇場版ダイ大の女将軍?
ヒスタリオ:初期ヒュンケル+キルバーン?
バロン:武人ぽいのでバラン?
シャギー:戦わないザボエラ

…ありゃ、クロコ担当がいない…
173マロン名無しさん:2011/08/13(土) 18:43:11.46 ID:???
魔人ではないがハザン君かな>クロコ

ガロニュートはフレイザードよりはマキシマムじゃね?
174マロン名無しさん:2011/08/13(土) 20:11:03.15 ID:???
見た目は、な。
性格や使う技はフレイザードっぽいかなと思ってああ書いた
175マロン名無しさん:2011/08/13(土) 21:09:12.89 ID:???
性格はどう見てもフレイザードよりマキシマム
技はフレイザードらしいか?
176マロン名無しさん:2011/08/13(土) 21:36:30.03 ID:???
ダイ読み返してみたら確かにマキシマムぽいな、スマソ
技は氷炎結界、弾丸爆花弾ぽいのがあるな
177マロン名無しさん:2011/08/13(土) 22:24:51.08 ID:???
>ガロニュートの頭部を踏み砕いた!
そういえばフレイザードも味方にだまされて頭部踏まれてたような
178マロン名無しさん:2011/08/13(土) 22:40:50.54 ID:???
それでいくとロディーナ=ミストバーンか
179マロン名無しさん:2011/08/14(日) 00:08:50.28 ID:???
ミストバーンの中身が美女説もあったなw


さて、小悪魔どころじゃなくなってきたロディーナの狙いは一体何か?
ロディーナが創成主に仕える魔人… と思ったが、そっちはシャギーがいるか。
そもそもシャギーの強さってどれ位なんだろうか?
180マロン名無しさん:2011/08/14(日) 00:38:07.96 ID:???
ミス・トバーンなw
181マロン名無しさん:2011/08/14(日) 12:29:37.97 ID:???
>>179
シャギーが私が地上最強だ、単純なパワーでは創成主様を上回る、とか言うんじゃね?
182粗筋王マロン 4/4:2011/08/14(日) 22:01:24.97 ID:6oFRU2Li
   <第40話:“あの日”の記憶!>


バロンに斬りかかるヒスタリオだが、バロンは軽々と攻撃を避けてしまう。
「さすがバロン卿(サー・バロン) 並の剣じゃ触れもしねぇな
 やはり…… こいつが必要の様だ…!」
一旦剣を収めると、居合抜きの様な構えを取るヒスタリオ。バロンはその構えに見覚えがあった。

「……牙流転生! それが噂に高い魔奥義か  本気だな、ヒスタリオ…
 だが… やめておけ、実力の差が大きく開いた相手ならば加減もしてやれるが…
 相手がお前級だと、そうもいかんぞ…!」

ヒスタリオは何も答えず、闘気を高め、バロンは奴が本気だと悟る。
――やむを得ない。バロンもまた身構え、闘気を高め始めた。
いざヒスタリオが抜刀しようとした瞬間―――― その手が何者かに妨害される。
現れたのは“魔人博士”ノアだった!
「…いい加減にしないか」
ノアの突如の出現に内心驚愕するヒスタリオ。いつの間に現れ自分の腕を掴んだのか…?
超スピードとかそういう類いの能力ではない様だが…。
ヒスタリオはノアの腕を振りほどき、激励のつもりで冗談だったと言う。
「…案外、戦おうとしねぇあんたが七ッ星最強… なのかもな、博士…」

――そう言い残し、ヒスタリオはその場を後にした。
「フフ… えらい激励もあったものだ… おかげで無駄な戦いをせずに済んだよ、ノア
 私は魔人同士の戦いには興味が無い」
ノアに礼を言うと、またあぐらをかき座り込む。
「そこです、卿 あなたは強い人間との決闘を何よりも望む魔人
 それ故、相手が有望であればあるほど再選を期して見逃す事も多いと聞きます
 ヒスタリオはそれが我慢ならんのでしょう
 ガロニュートならば、いずれにせよ 短期で決着がついたでしょうが、
 あなたの場合永久に結果が出ない事もある…」
183粗筋王マロン 2/5:2011/08/14(日) 22:01:43.82 ID:6oFRU2Li
「気の短い男だ、完全不死の肉体を持っているくせに…」
「私もあなたの真意が知りたくてお訪ねしたのです、どうされるつもりです? ビィトを…」
「無論戦うさ、魔人は人間と戦ってこその魔人だ 私とて、その欲望には忠実だよ
 …君の生き方は… 苦しいだけだぞ、ノア…」
「・・・・・・・・・・・・・それでも… 私は争う事が嫌なのです… 卿…!」
「……そうか 私はもう一度瞑想に入る 次に目が開く時が、戦いの幕開けだ…!」
…こうして、魔人同士の戦いは済んでの所で回避され、バロンは瞑想に入りノアは立ち去った。



 ―鑑定小屋―
その頃、ポアラとキッスは鑑定人の婆さんに“暫定LV証明書”なるものをもらっていた。
2人とも、こういうのがあるのを初めて見たらしく結構驚いている。
「BBのミルファがいるからできる特別処置だよ、烙印と報奨金は処罰が決まってからだけど、とりあえずのね
 こうしないと、一緒に戦ってくれたスレッドまで未払いになってしまうでしょ?」
この対応にキッスは心の中で多少は喜んでいた。
収入が無いのは変わらないが、自分のせいでビィトとポアラのLVが上がらなかったのだから。
そしてポアラも、一気にLV27にまで上がっていた事に驚いていた。
(やっぱダテにグリニデとガロニュートを倒していないって事なのね…)

その傍らで大量の金袋をドサドサドサっと地面に下ろすスレッド。
「……にわか成金になっちまった… まったく色々な目にあわせてくれるぜ、この戦士団は…」
その隣では、ミルファが胸をはだけLV43になった事を見せつけていた。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110814205953.jpg
「わかったわかった、色っぽいよ姐さんは…」
何たる朴念仁!自慢の巨乳を見せても動じないとは!からかいがいのないスレッドに困惑するミルファ。
「…ビィトはどうした?」
「クルス様に色々教わりに行ったみたい」
「そうか」  ……服を着込みながら、ふとある事に気づくスレッド。 …クルス“様”?
184粗筋王マロン 3/5:2011/08/14(日) 22:01:57.12 ID:6oFRU2Li
一方、同じく証明書をもらったビィトは… メルマーデが見守る中、クルスに鉄球の指南を受けていた。
ドラム缶目がけて鉄球を投げ、1つ粉砕すると巧みに鎖を操りもう一つのドラム缶を破壊する。
「凄い子ね、砂が水を吸うようにあなたの言う事を覚えていく…」
クルスも微笑み、ビィトの練習を見守る。

練習を終え、ビィトは心底嬉しそうな顔で2人に駆け寄ってくる。
「…嘘みてぇだ、ホント嬉しいよ!クルス本人にこいつの使い方を教えてもらえるなんてさ!
 …あ… クルスじゃなくて… カ…なんだっけ?」
「…もうクルスでいいわよ」
「…そうか、クルスはもう元のクルスなんだよな…」
喜ぶのも束の間、ビィトは真剣な顔つきになりCシールドを光の玉と化し、クルスに返そうとする。
……だが、いくら待っても光の玉はクルスの胸に入っていかない……?
「…やっぱダメか、記憶が戻っても…」
クルスに返すのを一旦あきらめ、光の玉を自分の胸にしまう。
「あの日… ベルトーゼとの戦いの時…
 ボク達5人は才牙に自らの生命力を込めて君の体内に押し入れた
 それは即ち自分の全身全霊を捧げたに等しい行為なのです
 戦士として磨き上げた、己の究極の武器を生命エネルギーに交換してしまったのですから…
 その損失は計り知れない、簡単に取り戻せるものじゃないんです」
「そうか…… おれのこの生命はみんなからそれだけのものを奪った代償に支えられてんだな…
 ……重てぇなぁ……」
「…でも! まさか君がその才牙全てを具現化できるようになるなんて、
 その時には夢にも思いませんでしたけどね!
 だからその盾はこれからも、君が自分の力として使っていけばそれでいい
 そしてボク達の才牙のみならず、至高のエクセリオンブレードすら極めつつある君ならば…
 自分自身の力に目覚めるのもそう遠くはないでしょう…!」
「…!? おれ自身の才牙って事か?
 まさかぁ! まだみんなからの預かり物を使いこなすだけで必死なんだぜ、おれは…!」
185粗筋王マロン 4/5:2011/08/14(日) 22:02:10.04 ID:6oFRU2Li
「ゼノン戦士団の5つの才牙を全て操ると言う事は、
 並のバスターが1つの才牙を生み出すよりもはるかに難しい事なんですよ
 君ならボク達が想像もしないような、次のステップに進む事ができるかもしれない…
 ……… あ の 日 の 彼 の よ う に ……!」

「彼… ゼノンの事?」
ビィトの問いに、クルスは無言でうなずく。
「そうだ、教えてくれよクルス! あの日、おれが気を失って…
 みんながベルトーゼに立ち向かっていって… その後…何がどうなったのかを…!」
クルスがしばし黙り込んでいると、メルマーデが何かを思い出した。
「そういえば、瀕死のあなたを私が助けたのはこの辺りの海岸だった…
 戦いはアンクルスの付近であったのでしょう? なぜこんな所に……」
クルスは記憶の糸をたどるかのようにしばし黙り込んだ後、重々しく口を開いた。

「……あの日… ゼノン戦士団 対 惨劇の王者ベルトーゼとの真の戦いは…
 ビィト君、君が意識を失ってから始まったのです…!」



 ―――3年前………。
ベルトーゼの攻撃を両手で防いだクルスは、一瞬で両腕がズタズタにされてしまった!
ラ『ん んなバカな…! 冥力で攻撃しやがった!
  こっちもボロボロだが… 向こうだって冥力が完全に尽きちまってるはずだろうがよっ!』
ふと、ゼノンは気づいた。ベルトーゼの体の模様が徐々に黒くなっていくのを。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110814210005.jpg
さらにもう一つ気づく。…奴の星がいつの間にか1つ減っている…?
ラ「お…おい! あいつ確か五ッ星だったはずだよな…? なんで四つしか…!?」

「ちゃんとあるさ… 今、五つそろえてやる…!』

ベルトーゼが目を見開き叫ぶと、すさまじい闘気が噴き出すと同時に五つ目の星が現れた!!
186粗筋王マロン 5/5:2011/08/14(日) 22:02:26.33 ID:6oFRU2Li
今度のベルトーゼはさっきとは違う…。見た目は変わらないが、明らかに強くなっている!
「……これは“星呑み”というやつでな
 自分の肉体の筋力や冥力増幅力を上げるための、まぁ修練法…だ
 魔人が生まれついて持っている一つ目の星に冥力を封印して体内に入れておく
 限られた冥力を最大限に活かす事ができる戦士になるために…!」
その言葉に戦士団は驚愕する。これだけ苦戦していたのに、奴はあえて少ない量の冥力で戦っていたのだ!
「こっちにはお前達の知らないステージがもう一段階あったという事だ
 だがまあ偶然の勝利だ こんな奇特な事をたまたましていたオレに運がわずかに傾いただけ…
 恥じる事はない ここまで戦い抜いたお前達への敬意は変わらんよ」
――――愕然とするゼノンにベルトーゼは冥力の炎を片手に発動させた。
「褒美をくれてやろう…!」
ふと、ゼノンは左手をチラリと見る。
「…ヘッ… ヘヘッ… いけねえや、みんな… こいつぁもう打つ手なしだぜ…」
ついに弱音を吐きだすライオ。ゼノン以外の仲間も、皆あきらめモードだ。
だが、それでもゼノンは皆を叱咤する。
「あきらめるな、ライオ…
 いつも言ってるだろう、すぐに捨て鉢になるのがお前の唯一の欠点だ…」
その言葉にライオは一瞬我に返るが、やはり状況は変わらない。
「…ヘッ… あんたにそうやって説教されんのも、今日が最後だな…」

「そうかもしれん…… だからこそ…… これからオレのする事を… その目に刻んでくれ!!」

ゼノンは力を振り絞って立ち上がると、ベルトーゼを睨み付けた。       <続く>
187マロン名無しさん:2011/08/14(日) 22:11:18.22 ID:???
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
・・・はて、ミルファって前は何レベルだったっけ?

今回からいよいよ過去編か。
あの時何が起きたのか明かされるのか・・・
188マロン名無しさん:2011/08/14(日) 22:17:07.59 ID:???
牙流転生か…どっかで聞いたような奥義だなと思ったら無想転生だった
189マロン名無しさん:2011/08/14(日) 22:27:31.24 ID:???
語呂としては「画竜点睛」の方が近いけどな。
もっともこっちは正確には「がりょうてんせい」だけど
190マロン名無しさん:2011/08/14(日) 22:41:48.22 ID:???
あの数字がオリジナル数字のせいか全くわからない
191マロン名無しさん:2011/08/14(日) 22:51:43.43 ID:???
                          
                    おれは魔人博士をほんのちょっぴりだが体験した
                  い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれはバロンの前で抜刀しようと思ったら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        いつのまにかノアに手をつかまれていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか超スピードだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
192マロン名無しさん:2011/08/14(日) 23:11:46.86 ID:???
>>190
正の字で5を数えるみたいに、あのひとかたまりで10を表わしててそれが4つとあと3画分で
43でしょ?
193マロン名無しさん:2011/08/14(日) 23:30:50.97 ID:???
そんくらいは分かるけど、一つ見ただけでどの数字か判断するには複雑すぎるってことなんじゃね_
さすがにビィト読者で今回のミルファの胸のイレズミと「LV43」発言を見て
あの塊1つがLV10相当だと分からん人はまずいないだろう
194粗筋王マロン 1/5:2011/08/16(火) 22:00:40.99 ID:DztqpLGg
   <第41話:ゼノン、輝く!!>


ゼノンはおもむろにマントを脱ぎ棄てると、ベルトーゼの真正面に立つ。
「…恐怖で少々おかしくなったようだな
 このオレに五つの星が戻ったからには、もはや殴り合いは成立せん…!
 我が冥力拳を受けたが最後、お前の五体はズタズタになるだろう 丁度その盾使いの両腕のように…!」
ベルトーゼの最後の通告も耳に入らないのか、ゼノンは睨み付けたまま微動だにしない。
「…それが望みとあらば仕方あるまい さらばだゼノン! 大陸一と呼ばれた伝説の男よ…!」
――ベルトーゼの拳が繰り出されようとした瞬間…… 他の4人がゼノンの元に集まった!
「ロクに動けぬ連中が…! ゼノンの弾除けにでもなるつもりか…?」

ブ「…その通り!」
ク「次は… この身体そのもので受けます!」
ラ「例え全滅するにしたってよ、ゼノンは最後の最後まで殺らせねぇ!」
ア「…オレ達は… 一つだ…!」

――仲間の想いを感じとり、ゼノンは拳を震わせる。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110816211949.jpg
「ありがとう… みんな… 今までもずっと想いを一つにして戦ってきたが…
 今日みんながビィトのためにその身を投げ打ってくれたのを見て、改めて思ったよ…
 オレ達の絆は、真の兄弟のように 強く、固く結ばれていたんだ…と!」
ゼノンは一人一人の肩をそっと叩き、自ら仲間の前に歩み出る。

「ゼノン戦士団… 最高のチームだった!  奴は…… オレが倒す…!」

ライオは止めようとするが、すでにその力はなくその場に倒れてしまう。
「…“倒す”…と聞こえたんだが…?」
「…ああ」
続いてブルーザムも動き出そうとするが、やはりもう動けない。
全員、その場から動くこともできず、ゼノンの名を叫ぶしかできなかった。
195粗筋王マロン 2/5:2011/08/16(火) 22:01:05.46 ID:DztqpLGg
「…フッ ありえん話だ」
「どうかな? もしオレにも隠された力があったとしたらどうする?」
そう言うと、ゼノンは左手の包帯をほどきだし、碇と矢印を合わせたような印が露わになった。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110816211959.jpg
その後、左手で自らの胸を突くと…… 周囲に聞こえそうな、大きな心臓の鼓動が鳴った。
直後、ゼノンの天力が誰にでも感じ取れる程大きく増大した?!

天力を全身にまとったゼノンは、雄叫びをあげながらベルトーゼに肉弾戦を仕掛けた!

岩山に吹き飛ばされたベルトーゼはすぐさま反撃に転じる。
だが、ベルトーゼの拳は……あっさりと防がれてしまっていた!
再びゼノンの拳がベルトーゼの腹を直撃する!
ゼノンの変わりようを信じられないと呟くライオ。
クルスの説明によると、今、ゼノンの体中には上位天撃に等しい天力が吹き上がり続けているそうだ。
「あんな力がどこから…!?」
「へへっ ゼノンもベルトーゼみてぇに天力を温存してたって訳か…? もったいつけやがってよ!」
逆転に喜ぶライオだが、ゼノンの体の変化に気づいたブルーザムは焦りだす。
「……違う! あの…力は…!」

――――ゼノンの体が徐々に薄くなり、所々消えていく…!?

仲間が驚愕の眼差しで見つめる中、ゼノンは口を開く。
「そう… オレはまもなく消える… これはそういう力なんだ
 これは… おそらくオレの才牙を次のステップに進めるための力…
 だが、今のLVでは制御できない…
 開放したら最後、オレの肉体そのものすら光に変え、消費してしまうんだ…!
 いかなる事があろうとも、まだ使ってはならないと封印を施してくれた
 グランシスタ王にも厳しく言われたが…
 仲間を… 兄弟達を救えるのなら、この場で光になるのも悪くはない…!」
「…や… やめろゼノン…! んな事… 今すぐやめてくれェ――――ッ!!』
青ざめ叫ぶライオだが、もう後には引けない…!
196粗筋王マロン 3/5:2011/08/16(火) 22:01:18.42 ID:DztqpLGg
ゼノンの話を聞いていたベルトーゼは起き上がると、再び冥力を増大させていく。
ベルトーゼもゼノンと同じ事を真似してみると、奴の体があちこちひび割れ崩れていく。
「…なるほど…… こいつは身が持たんな
 これか… 冥力の“次なる力”を開くには、こうすればよかったのか…!
 自分の肉体自体を燃焼させて、より強大な力の糧とする…! まさか人間に教わろうとは…!」
それを見たブルーザムは、ベルトーゼもゼノンもやはり次元が違うと悟る。
並の人間や魔人を超越した、特別な存在…。
消えゆく二人はしばしにらみ合う。
「…再びふりだしに戻したつもりだろうが、オレにとってはむしろ好都合だ
 その状態になった今、お前にもわかるはず…!
 この超絶な力を制御できない以上、オレ達はこのまま消滅するしかない…!
 ……終わりだ、ベルトーゼ!!」
だが、ベルトーゼは不気味にニヤリと笑い出した?!

「いや… 始まりだよ、ゼノン…! オレの求め続けていた… 究極の闘いの、な!!
 オレの中に相討ちはない… この激突の中で見つけ出せばよいのだろう…?
 “この力”の扱い方を! 手に入れるぞ、“この力”も勝利も!! 消えるのはお前一人だ!!」

邪悪な満面の笑みを浮かべると、より一層激しい冥力を噴き出すベルトーゼ!
「何度も言わせるな! 貴様は生かしてはおかない!」
ゼノンもまた激しい天力を噴き出させる。
――ゼノンのその姿はまるで白い翼のように見え、神々しくもあった。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110816212011.jpg

天力と冥力のぶつかり合うすさまじい強風に仲間達は吹き飛ばされ―――― 両者、ついに激突!!
そして、2人が接触した瞬間……… 大爆発を起こした!
197粗筋王マロン 4/5:2011/08/16(火) 22:01:31.73 ID:DztqpLGg
 …そして現在、ベルトーゼ居城。
奇しくもベルトーゼもまたノアに上記の昔話をしていた所だった。
「それで… どうなった…?」
「どうもならんさ、そこで勝負は終わりだ 誰かが余計な邪魔をしおった…
 盾使いがベカトルテに飛ばされていたという話から判断すると、
 恐らく全員を空間のひずみに落として世界中に散らばした奴がいたのだろう
 …まあ、おおむね誰の仕業かは察しがついているがな」
そう言うとベルトーゼは拳を握りしめ、ニヤリと笑うのだった。


一方、ビィトはこの話を聞いて全員がまだ生きている可能性に顔を輝かせていた。
きっとみんなクルスと同様、無傷ではないだろうが世界中のどこかで生きているだろう…!
「大丈夫!みんな必ず生きてますよ 5人の中では一番線の細いボクが生きてたんですからね!
 ましてやあのゼノンが死ぬはずはない! 彼はボク達4人の想像を超えた戦士だったのです
 君はその資質を受け継いでいる… その事を忘れないで
 君ならきっとあの日のゼノンに限りなく近づける! 超える事だってできるかもしれない…!」
「おれが…… ゼノンを……?」
「ポアラに聞きましたよ、君の夢! 『暗黒の世紀を終わらせる男』! いいじゃないですか
 バスターの道を歩み始めた今となっては、もう昔の様にわざと冷たく突き放す必要もありませんしね
 君が一日も早くそうなれるよう、ボクも全力を尽くしますよ…!」
クルスの言葉に思わず涙ぐむビィト。
「約束するよ! おれ、もっと強くなる! そして世界中の魔人を片っ端から倒して回ってやる!
 そうしていけばいつかきっとどこかでみんなに巡り会える!
 クルスがそれを証明してくれたもんな…!」
やる気と元気がいっぱいになったビィトは押してもよさそうなドラム缶を抱え上げ特訓再開するのだった。
そんなビィトを見て微笑むクルスの手のひらに―――― 鳥の羽がふわりと舞い落ちた。
クルスは気づかなかったが、屋敷の上にはあの翼の騎士がこちらを見守っていたのだった。
198粗筋王マロン 5/5:2011/08/16(火) 22:01:48.14 ID:DztqpLGg
同時刻、ノアは考え事をしながら歩んでいた。
(もし… ゼノンがビィトに才牙を与えずに秘めた力を開放していたら…
 恐らくエクセリオンブレードは全く未知なる何かに進化していたはず…!
 それがあの兄弟が特別視される理由なのか…?
 いずれにせよ、もはやビィトは一介のバスターではない
 世界中の七ッ星の命運をも左右する台風の目だ…!)
…その頃、ベルトーゼはカードを見つめながら嬉しそうに笑っていた。

ベルトーゼ、ロディーナ、ヒスタリオ、そしてバロン。
魔人達の思惑を胸に、今、ビィト争奪戦が激化しようとしていた…。              <続く>
199マロン名無しさん:2011/08/16(火) 22:15:33.18 ID:???
今回は過去編か。月刊誌だから長々とやる訳でなく、1回ですんだな

ところで今気づいたが、ビィトは毎回サブタイに「!」がついてんのね
200マロン名無しさん:2011/08/16(火) 22:40:56.17 ID:???
> 君ならきっとあの日のゼノンに限りなく近づける! 超える事だってできるかもしれない…!」
>「おれが…… ゼノンを……?」
>「ポアラに聞きましたよ、君の夢! 『暗黒の世紀を終わらせる男』! いいじゃないですか
> バスターの道を歩み始めた今となっては、もう昔の様にわざと冷たく突き放す必要もありませんしね
> 君が一日も早くそうなれるよう、ボクも全力を尽くしますよ…!」
>クルスの言葉に思わず涙ぐむビィト。
ベタだけどいい成長イベントだなー
最大あと4回このパターン繰り返せるし(三条さんはそんなありきたりはしないだろうけど、もう1回くらいはあるだろう)

>「約束するよ! おれ、もっと強くなる! そして世界中の魔人を片っ端から倒して回ってやる!
魔人の存在が人間にとってまぎれもなく「排除対象」ってのはハッキリしてていいんだけど
そこがゆらぐことないのかなー
ちょっと気になった
201マロン名無しさん:2011/08/16(火) 22:47:02.19 ID:???
>いかなる事があろうとも、まだ使ってはならないと封印を施してくれたグランシスタ王にも厳しく言われたが…

グランシスタってバスターの本部があるんだっけ?
魔人における摩賓館みたいな存在なんだろうけど
となると王ってのは魔人側でいえばシャギーかもっと上にあたる存在なんだろうな
202マロン名無しさん:2011/08/16(火) 23:06:39.03 ID:???
暴走すると自分の身体も光に変えるってことは、ちゃんと制御できれば自分の天力だけでなく
周囲からパワーを借りて天力とすることができるようになるってことなのかな
203マロン名無しさん:2011/08/16(火) 23:12:37.52 ID:???
天力や才牙になる直前の力で始まりと終わりの力が光なのだから
失敗するとそれになるということはその逆ベクトルの力と考えれば良いのかな
204マロン名無しさん:2011/08/16(火) 23:24:46.37 ID:???
>>203
よく分からんがベルトーゼが見よう見まねで身体を闇にしたってことは闇も始まりと終わりの力ってことになる?
205マロン名無しさん:2011/08/17(水) 23:31:17.77 ID:???
才牙の次のステップは自分自身が才牙での必殺技になり代償としてバスターとしての力を失うだな
失敗すれば光と化して消えるのなら成功していたとしてもそれ位のリスクはあるだろうし
あの時にビィトに才牙を渡さず使いこなせていればその最後のゼノンウインザードでベルトーゼを倒せていたのかもね
206マロン名無しさん:2011/08/18(木) 08:13:36.04 ID:???
才牙は基本的に一種類の武器だけど、最終的に全身を覆う武具になるのかも
長期連載の終盤で発動するような武装
207マロン名無しさん:2011/08/18(木) 08:53:56.80 ID:???
アムドするんですね
208粗筋王マロン 1/6:2011/08/18(木) 22:01:01.82 ID:zd87fbx1
   <第42話:天からの挑戦!!>


冒頭、無人の荒野の上空に鳥の様な影が現れたかと思うと、突如爆発が起こる。
その実態は、鳥型の魔人が何者かに攻撃を受けていたのだった。
「このオレ様がここまで追い詰められるとは…只者じゃねぇ!
 サンクミールの連中が雇ったバスターか!?」

物陰に隠れた魔人を追い詰めていたのは…新コスチュームのポアラだった。
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「…半分正解、50点ね 別に雇われたわけじゃないわ
 たまたまこの国に用があって来たら、あんたが悪さしてるって聞いただけ…
 でも… 只者じゃないってのは、多分正解よ」
激怒した魔人は生意気抜かすなと鋭い爪をギラつかせて襲い掛かる!
迎撃の天撃を使おうとするが…間に合わない!やられる!?

――だが、ポアラと魔人の間で爆発が起こり、魔人は右手を失ってしまう。
続いて飛んできた何かにより、魔人は翼を切られてしまう。
ポアラのピンチを救ったのはキッスだったのだ!
キッスはコインを取り出しそれにキスして天力を込めると、コインを投げ魔人の翼を切り裂いた。
落下地点で待ち構えていたのは…… エクセリオンブレードを構えたビィト!
「つ… 強ぇ…こいつら…!
 くそぉ… なんでだよォ たかが飛行機4・5回落としたくらいで…!」
――――それが名もなき鳥型魔人の最期の言葉だった。

「…充分だろ 何人乗ってたと思ってんだ…! あの世でみんなに謝れ!」


魔人を両断、着地。  ベリッ   ――――ん?? 何かが破れた音と共に、勢い余ってスッ転ぶ。
…原因はこれか。靴が壊れたのだ。駆け寄ってきたポアラに新しいの買ってくれと頼んでみる。
「その位なら全然問題ないわよ! 帰ったら修理ね」
209粗筋王マロン 2/6:2011/08/18(木) 22:01:25.61 ID:zd87fbx1
「ええ〜〜〜!? なんか納得いかねーぞ! お前らは新しい装備買ってるのによ…!」
「ミルファから借りてるお金なんだから、無駄遣いしないの!
 それにあんたは頑丈で才牙もあるんだから必要ないじゃない
 メンバーの弱い方から強化していくのが常識でしょ!」
「お金がかからないビィトがうらやましいよ!」 ハハハ
――そんなやり取りのさなか、鳥魔人の死体の傍にバロンが現れこちらを見て微笑んでいた。



                          サンクミール――――
                 今やその周囲には人間達もほとんどいない広大な荒野の国
                 それでも、一部の人間達はしぶとくこの地に生き続けている
                      まるで砂漠に咲く小さな花のように……


工場前で荷車を押す仲間を急かすポニーテールの少女がいた。
「えらいはりきってんな… ガラ!」
「当然だろ? ビィト達が空の魔人を倒しに行ってくれてんだよ!
 あたし達は飛行機を万全の状態に戻しとかなきゃ、申し訳ないじゃん!」
「ガラの奴、あの一週間前に来たバスター達にすっかり夢中だな」
「久々だからな、来客も」
「当然だよ、ビィトはかっこいいもん!」
冷やかす男共にガラは無駄話せずとっとと運べと怒鳴りつけた。

「よお! がんばってんな、ガラ!」
ビィトの帰還に大喜びでガラは勢いよく抱き着き、2人ともスッ転ぶ。うらやましいぞ!
どうだったと尋ねると、ビィトは微笑んでサムズアップ。
「やっつけたの!? 魔人ハーティスを!」
ビィトが魔人を倒した事に大喜びするガラ。
「パパ、聞いた!? これでまた安心して飛べるよ!」
ガラはお礼を言うと、ふと、ビィトの壊れた靴に気づき修理する事にした。
210粗筋王マロン 3/6:2011/08/18(木) 22:01:37.96 ID:zd87fbx1
「どうかなぁ…?」
「まかせて! この位なら、直せばまだまだ履けるよ」 結局ポアラが正しかったのね。
「そういえば2人は?」
「ちょっと鑑定小屋に寄ってる」


鑑定小屋から立ち去ろうとする2人は、ベカトルテのクルスからのバードメールを読んでいた。
「ミルファ、そろそろこっちへ来れるって!」
「新しい門ができたんだね」
立場上ミルファは破壊された門が完成するまでベカトルテに待機せねばならなかったのだ。
…ちなみにスレッドはというと、元々本当にベカトルテに用があって来ただけなのでまたどっかへ行った。
おかげでベカトルテ〜サンクミールは久々に3人旅だった。
「でも、一足早くこっちへついたおかげで、飛行に邪魔な魔人を片付けられたし結果オーライだったんじゃない?
 ミルファがガントリィさんの飛行機でこっちに追いついたら、
 いよいよこの国の長距離用大型機でグランシスタへGOよ!」
――ふと、キッスは先程の戦いを思い出した。
「さっきの事なんだけど…
 何か天撃でもバーストエンドでもない力で魔人の攻撃を防いだよね? あれって…?」
キッスの問いにはポアラ自身もわからなかった。ただ、最近凄く身体が熱くなる事があるそうだが…?


一方、ビィトは靴を修理してもらってご機嫌だった。ガラの修理の腕前はなかなかのものだ。
「ありがとな!助かったよ!」
するとガラは頬を赤らめ、もじもじし始めた。
「あたし何でもできるよ! 家事、洗濯、靴の修理から飛行機の整備だって…
 ビィトのためだったら、これからだってずっと… ず〜〜〜〜っとやってあげるっ!
 ねぇビィト! あたしたち結婚しよ!
 それでね、子供をたくさん作ってこのサンクミールをもっとにぎやかな国にするのよ!
 こー見えてもあたし将来性高いわよォ、死んだママはすっごいグラマーだったんだから!」
色気を振りまくガラに、ビィトはただ苦笑するしかできなかった。
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211粗筋王マロン 4/6:2011/08/18(木) 22:01:49.94 ID:zd87fbx1
「ハハ… 悪ィけど… ずっとここに留まってるわけにはいかねぇんだ
 それに嫁さんならポアラがいるしな…」
――ぴた。 ビィトの返事に思わず動きを止めるガラ。
「ふーん 結構そーゆートコキチッとしてるのね、ビィトって
 あーあ いいなぁ、ポアラは… 強くて浮気もしない人が未来の旦那さんで!」
落ち込みため息をつくガラだったが、その背後では父親達男連中が一部始終見ていた。
「めげんな、ガラ!
 サンクミールの子孫繁栄の為にも、いい男がいたらガッチリ捕まえるんじゃなかったのか!?
 力づくでも!」
父親の激励でガラはあっさりターゲットを自分に気がありそうなキッスに切り替える。
父親もあの男には虫が多そうだぞと冷やかすが、ガラはそういう虫を撃退する気まんまん。
豪快に笑う父と娘に、パワフルで面白そうだと苦笑するのだった。
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「コルビオさん、今日のところはそろそろ…」
仲間に呼ばれ本日の作業を切り上げる父親、コルビオ。空はもうすっかり赤く染まっていた。

「…そうか、忘れてた 今日は“赤い月の夜”だ」

ビィトがそれは何か尋ねると、ガラはこう説明する。
「月に一度外に出ちゃいけない決まりの夜があるんだよ
 その夜だけはみんな地下門の中に入って静かに過ごすの」
「…なんでだ?」
「知らない、あたしが生まれるずーっと前からの風習だもん」
「古い土地だからな、いろいろ妙な習わしがあるのさ 悪いが従ってやってくれ」
「そうよ! ビィト達が空飛ぶ魔人をみーんな片付けてくれたんだもの!
 明日の朝になればこの大空を自由に飛べるんだから!」
ガラはビィトの腕を引っ張り、早くキッスも連れてこようと急かす。
そんな2人の背中を見て、コルビオは物思う。
212粗筋王マロン 5/6:2011/08/18(木) 22:02:02.76 ID:zd87fbx1
(空飛ぶ魔人みーんな… か… まあ、そうしたも同然だな
 一人…別格がいるにはいるが… いくら上り調子の戦士団とはいえ、
 あんな少年たちをあの魔人が襲ったりはせんだろう…)

ビィトと合流したポアラは風習の事を聞いていた。
「ふぅん… まぁ、土地の風習じゃ仕方ないわね
 地元の人にとっては多少迷信っぽい事でも大切なんだろうし…
 あんたも“寝る日”じゃないけどおとなしくしてるのよ!」
釘を刺すポアラ、へいへいとうなずくビィトだったが……こんな時に限ってキッスの姿が見えなかった。


その頃、キッスは門のそばにいた。木の根元に腰を下ろし、ポアラのあの技の秘密を考え込んでいた。
(あれは……… 才 牙 だ…! ポアラの中で才牙の覚醒が始まったんだ、きっと…!)
――だが、その表情は不安が顔に思いきり現れていた。そんな自分の状態に気づき、邪な考えを振り払う。
(…ヤな奴だな、ぼくって… 仲間が強くなるんだから喜ぶべきなのに…
 最初に…“これ以上はお荷物っぽくなりたくない”って思っちゃうなんて…)
自己嫌悪に陥るキッスだったが、ふと、急に風が吹きすさび、嫌な気配が漂い始めたのを感じ取る。
この気配は門の外から流れてくる…。

恐る恐る門の外へ出ると、何者かが向かってくる気配がどんどん強くなり震えだしてしまう。
…と、その時ポアラとビィトがキッスを見つけ呼びかけてきた。
ポアラはキッスに戻ろうと急かすが……キッスは動かない。 いや、動けない…!
「だ… だめなんだ、ビィト… 体が…足が動かない…!」
――キッスの体は恐怖に震え硬直していたのだ。

ビィトは心配するが―――― 気づくといつの間にか音もなく、目の前にバロンが佇んでいた!

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バロンの姿を見たキッスは昔の恐怖がよみがえり、大声を出し腰を抜かしてしまう!
「お… お前…何者だ!?」
213粗筋王マロン 6/6:2011/08/18(木) 22:02:17.60 ID:zd87fbx1
「………我が名はバロン」
マントから左手の星が覗く。またしても七ッ星の襲来にビィトもポアラも驚きを隠せない。
「お前もサンクミールを襲いに来たのかよ!?」

「違うな…… 私の目当てはビィト…お前だけだ
 倒し甲斐のない人間には興味がないものでね… 門の中の心配なら無用だよ」

ビィトはその言葉に驚愕するが、もう一つ気になる事ががあった。
魔人なのに…穏やかで、殺気が一切感じられないのだ。
(ヤバい…気がするぜ、こいつは…! 冥力や殺意をみなぎらせまくってる奴より危険な予感がする…!)
さすがのビィトも危険を感じとり、腕が震えだす。

「お前が万全でないのならば、時と場所を改めてもよいが… 見た所大きな負傷もない、仲間もいる…
 この場で… 初めてもかまわんかな? では… 行かせてもらう…!」

言うが早いか、バロンは冥力を発動し始める。
――その光景は、かつてキッスが見た「あの攻撃」そのものだった!
瞬間、周囲が輝き―――――― 3人は血を吐きながら吹き飛ばされた!         <続く>
214マロン名無しさん:2011/08/18(木) 22:05:44.56 ID:???
新ポアラがエロ可愛い!キャッホウ!
215マロン名無しさん:2011/08/18(木) 23:27:19.64 ID:???
同意、マントが無いだけでもかなり印象変わるよな。
ほら、なんつーか、去年やった「Mrインクレディブル」みたいに。
(本来ならマントがある衣装のはずなんだが、マントがあると危険な為)

それにしても、新キャラの女の子、女の子なのに「ガラ」て…
216マロン名無しさん:2011/08/18(木) 23:31:32.07 ID:???
財政難なくせに銭投げをしまくるキッスて一体…
217マロン名無しさん:2011/08/18(木) 23:39:57.03 ID:???
一円玉相当の価値だったら、金として使うより武器として使う方が得なんじゃないか?
218マロン名無しさん:2011/08/19(金) 13:24:27.17 ID:???
あれはコインじゃなくて何かのメダルとかじゃないの?
219マロン名無しさん:2011/08/19(金) 18:07:11.12 ID:???
攻撃に使うメダル型武器だったとしたら一枚1マギーで買えるとも思えないしやっぱり出費嵩みそう。
回収して使いまわせるかな。
220マロン名無しさん:2011/08/23(火) 09:27:33.33 ID:???
思ったんだが、後三話ぐらいで終了かな。
確か、ビィトがエクセリオンブレードでバロンの頭を切ったところを防御されて、
そのまま話が終了するんだったかな。
221マロン名無しさん:2011/08/23(火) 16:59:51.95 ID:???
妄想乙
222マロン名無しさん:2011/08/24(水) 00:35:30.52 ID:???
三条さんナメたらあかんぜよ

「天空王」バロンが何故天空王なのか。
>>212 空飛ぶ魔人の中で「別格」だからなのか
>>163 住居がはるかな高所だからなのか

そういうありきたりな説明でも上手く繋がってるもののこれはレッドヘリング、ミスリード。
「天空王」という言葉にはバロンの真価を表す別の深い意味合いが込められているのであった…
223粗筋王マロン 1/4:2011/08/25(木) 21:59:50.84 ID:DrfC2NWr
   <第43話:戦慄のバロン!!>


吹き飛ばされた3人をしばし見入るバロン。
死んだかと思われたビィトだったが、せき込みながら徐々に起き上がってくる。
「フッ やるじゃないか 天撃が不得手と聞いていたが…
 自分の周囲に発生させて身を守る事ぐらいはできるようになっていたか…
 誰かから基礎を学んだな…」
クルスに教わった風の天撃の防御術が役に立った。これが無ければ確実に死んでいた!
キッスもまた同様に助かっていたが、立ち上がったものの、もはや恐怖で戦意を喪失していた。
そしてビィトは今の一発でわかってしまった。こいつは…… まだ戦ってはいけない相手、と!

「…この天烈掌はいわば、洗礼の一撃… 私と戦える資格があるかどうかを見極める為の初手だ
 これを浴びて生きていられぬようでは、どのみち私との戦いは不可能だからな
 ………どうやら……… 一人外れたようだな」

!? まさか…… 恐る恐る振り返ると、そこには目を見開いたまま横たわるポアラの姿!
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『 ポ ア ラ ア ァ ァ ッ !! 』


 ―深淵―
ポアラはビィトの叫びを聞き取っていた。だが、もう動けない。指先一つ動かせない…。
(ヤバいよこれ… 起きて、起きるのよポアラ!)
自分に何度も呼びかけるが、もはやピクリとも動かない…。


ビィトはキッスにポアラを頼み、CガンナーとCシールドを生成し戦闘態勢に入る!
『その間… バロンはおれが…!!』
バロンの名を聞き、キッスはようやく彼が伝説のバロン卿(サー・バロン)だと知る。
224粗筋王マロン 2/4:2011/08/25(木) 22:00:09.02 ID:DrfC2NWr
  <以下回想>
「………バロン卿…? で でも卿と言えば…」
グリニデにワインを継ぎ、その話を聞くキッス。

「そう、いかにも人間の世界の称号だ
 かつてある国の最強の戦士がバロンと決闘し、死力を尽くして敗れた
 だが、バロンのあまりにも正々堂々とした戦いぶりに
 その人間の英雄は死の間際に彼を“卿(サー)”とたたえて死んでいったというのだ
 それを魔人達が面白がって呼んでいるのだよ 笑えるだろう?“人間に尊敬される魔人”なんて」

変わり者の魔人ではあるが、自称“深緑の智将”は知的な存在のバロンに一目置いていた。
「彼という魔人を表す言葉があるとしたら、ただ一つ…… 『 別 格 』 …だよ」
  <回想終了>


(その“別格の魔人”が…彼だったんだ! そしてあの日の魔人も…!
 …勝てない! 勝てるわけないよ! 人間はもちろん、魔人達の中でも桁が違う存在なんだ!
 この相手だけはどうしようもない…! それを…!ぼくの…身体が知っている!!)
恐怖に体がすくみ、身動きできないキッス。
するとビィトが何やってんだと叱咤する。早く何とかしないとポアラは本当に死んでしまう!
その叱咤に我に返るキッス。――そうだ、仲間を助けなければ!

(その為にがんばってきたんだ! こんな時の為に! 動けっ! 動くんだっ…!!)


一方、バロンはCガンナーの弾を一旦撃ち尽くした隙を狙って飛び込んできた!
バロンの拳を盾で防いだ瞬間―――― キッスが大声をあげながら飛び込んできた!
ビィトは銃を吹き飛ばされ、バロンの猛攻の前に防戦一方だった。
(戦うんだ! 戦うんだ、ぼくも! ぼくを信じてくれてるポアラの為に…! ビィトの為に!)
225粗筋王マロン 3/4:2011/08/25(木) 22:00:24.05 ID:DrfC2NWr
『今、戦わなくって・・・・・ どうすんだあぁ――――――っ!!』

――直後、空中を舞うCシールドが視界に入る。
ふと、我に返ると―――― 丘の上からサンクミールを見下ろしていた。
「……う… 嘘…でしょ…? に…逃げ出した…!?
 二度とビィトを見捨てないって誓ったのに…! 生命を賭けても罪を償うって誓ったのに…!!
 ビィトとポアラに… あの日のあいつらと同じ事を…!?」
自らの手を見つめ、かつて自分を見捨てた戦士団と同じ事をしてしまった自分に嘆く。
そのまま力なく瓦礫にもたれ―――― 自分自身に絶望、挫折してしまった…。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110825215120.jpg



同時刻、バロンは… 地に伏したビィトを見下ろしていた。
「…見事だ、ビィト 全てを失って、よくぞそこまで戦い抜いたものだ
 仲間も…技も… そして……  5 つ の 才 牙 も……!」
――――周囲には傷ついた才牙が無残に散らばっていた。
(な…なんなんだよ、こいつの強さ…!
 “上には上がいる”とか… そういう次元の話じゃねぇ…! だからって、こんな…!)
大きく息を荒げながら、ビィトは不屈の精神でそばに落ちていたEブレードをつかむ。
(こんなところでぇっ…!! 終わるわけにはいかねぇんだっ!!)
だが、バロンはそんなビィトを見込み、一思いに殺す事を惜しみ始める。
「…ここまでにしよう… その闘志に免じて、今日のところは」
226粗筋王マロン 4/4:2011/08/25(木) 22:00:40.90 ID:DrfC2NWr
「…“見逃してやろう”… ってのは無しにしようぜ… 卿!」

突如割って入った声に振り向くと、そこにいたのは……ヒスタリオだった!
ヒスタリオはバロンに歩み寄ると、牙流転生の構えをとる。
「…またか… いい加減に…」

――――直後、ヒスタリオの剣がバロンの胸を貫いた?!
「…あんたの動きは この間見切らせてもらった さあ… 選手交代だ…!!」

予想外の事態に驚愕するビィトだった。                              <続く>
227マロン名無しさん:2011/08/25(木) 22:43:00.81 ID:???
なんかヒスタリオ死亡フラグ立ってない?
228マロン名無しさん:2011/08/25(木) 22:54:42.45 ID:???
うあ… ここに来てポアラ死亡&キッス挫折かよ…
こんな大事な時にスレッドとミルファどこ行きやがったんだ!
229マロン名無しさん:2011/08/25(木) 22:56:41.14 ID:???
スレッドは陰ながら登場のタイミングを見張っていたけど
卿の初撃を受けて人知れず死亡
230マロン名無しさん:2011/08/25(木) 23:12:57.20 ID:???
そんな楽屋オチはいやだw

・・・でも仮にミルファもスレッドもいても、あの初撃で即死を免れないような気がする
231マロン名無しさん:2011/08/26(金) 14:01:29.10 ID:???
この後はバロンがヒスタリオと戦っている間に戦線離脱、ポアラ何とか蘇生して第2戦に流れ込む、って寸法かな。
ビィト一人でバロン相手はかなりきついだろうし。
232マロン名無しさん:2011/08/26(金) 14:09:05.39 ID:???
>>230
仮にもBBやってるミルファに風系が得意なスレッドだぞ。
あの防御法も使えるんじゃね?
233マロン名無しさん:2011/08/26(金) 15:48:20.57 ID:???
スレッドはともかく、ミルファは性格からしていくらBBでも初撃に耐えられるとは思えん…
234マロン名無しさん:2011/08/26(金) 21:58:43.25 ID:???
名前からしてバロンはバランのポジションかな
キッスは勇気を出して自爆、ビィトが真の力に覚醒とか熱い展開に期待。
なんにしても先の展開が楽しみだな。
235マロン名無しさん:2011/08/26(金) 22:10:47.56 ID:???
ここは一時退却の展開だろ
236マロン名無しさん:2011/08/26(金) 22:37:11.47 ID:???
>>234
ダイ大にも同じバロンという名のキャラが出ていたぞ
カスだったけどなw
237マロン名無しさん:2011/08/26(金) 23:09:23.39 ID:???
>>236
言われて思い出した。読切時代、キラーマシーン乗ってた奴かw
ダイ大も懐かしいが読切の頃だと超懐かしいw
238マロン名無しさん:2011/08/27(土) 00:41:03.11 ID:???
閣下にすら一目置かれてるとはさすがだなバロン
魔人に隷属してた過去を持つキャラ(キッス)がいると
こういう魔人の内部情報が描写できておもしろいな

>>227
普通に考えるとキャラの持つ風格の差から考えても、言動や立ち位置から考えても
どうみてもそうなのだが、原作者が三条陸だからなあ…
・ここで七ツ星魔人同士がガチバトルを始めて、どうせヒスは死ぬにしても
 バロンの思いがけない弱点をさらけだすことになり、それを目ざとく覚えていたビィトが
 バロンとの再戦のときに弱点を攻略する
 (逆に言えば、その弱点に照準をあわせて全員が作戦を練り修行をしないと勝てないほどバロンは強い)
・バロンが生きてる状態でビィトを倒しても手柄はバロンのものになってしまうが
 ヒスが八輝星にこだわってるキャラとも限らない。バロン狙うように見せかけてビィトらを狙ってきて
 一層ピンチに
・摩奥義とまで言われる「牙流転生」だから特殊能力を持つはず。
 「転生」だから、バロンに乗り移って操るのかもしれん。抑制のきいたバロンの暴威を引き出せるミストマァム状態。
239マロン名無しさん:2011/08/27(土) 00:41:58.76 ID:???
>>236
バロンとテムジンか
完全に忘れてた
240マロン名無しさん:2011/08/27(土) 15:18:50.47 ID:???
閣下は死んでも回想で何度も登場するポジションか
241マロン名無しさん:2011/08/27(土) 15:49:37.79 ID:???
テムジンと言われると、今はバーチャロンを連想するだろうな
242マロン名無しさん:2011/08/27(土) 19:23:56.32 ID:???
そういえば聞いたことがあるポジションだなw
閣下さんマジ便利
243マロン名無しさん:2011/08/27(土) 19:43:32.80 ID:???
死んだ事になっていたアバン先生のように
244マロン名無しさん:2011/08/28(日) 19:02:45.38 ID:???
キッス…何か絶望感半端ねえ
ロディーナちゃんの能力で飛ばされちゃったって線はないの?
245マロン名無しさん:2011/08/28(日) 19:16:26.39 ID:???
それならバロンが気づいて何か言うなり、キッスが戻ってくるまで戦うのを待ってくれたりするだろう
246粗筋王マロン 1/4:2011/08/28(日) 21:10:00.05 ID:s2TlOW5L
   <第44話:赤い月の悪魔…!!>


油断したバロンは深手を負い、がっくりと膝をついてしまう。
…あの間合いで何が起きたのか!? 見ると、バロンの胸にヒスタリオの刀身が刺さっていた。
ヒスタリオの奥義、牙流転生とは斬りつける技ではなく…… “刀身を飛ばす”技だったのだ!

「…そうさ、この剣は俺の骨でできている 一度鞘に納めれば変幻自在…
 相手に応じた形状に変える事ができる…
 一刀として同じ攻撃は無く、従って誰にも見切れない… それが魔奥義・牙流転生…!
 …今日は邪魔も入らねぇようにしてある…」

その言葉通りに、前回の勝負に割り込んできたノアは、
ヒスタリオの部下らしき手の骨と蜘蛛を組み合わせたような魔物達に取り囲まれていた。


バロンは刺さった刀身を抜こうとするが、周囲が凝固し抜けない!
「…あくまでも私を倒して自分の順番を手に入れようというのだな、ヒスタリオ…」
その話を聞いてさっぱり事情が分からないビィト。「順番」とは一体…?
「一応、シャギーにルールを確認した
 “前の魔人が生存しているのに乱入してビィトを倒した場合は『協力』と見なす”とさ
 つまり、二番手のあんたをキチッと殺らなきゃ、星は俺のものにならねぇんだよ…!」
――その言葉を聞いたビィトの脳裏に、シャギーやガロニュートの言葉が甦り、ようやく事情が理解できた。

(そ… そう言う事だったのか! こいつら… おれを星争いの道具にしてやがったんだ…!!)

「短気はよせ、シャギーに踊らされているのがわからんのか?」
「生まれつきの性格にそんな事言われても困るな
 それにあんたの気長の方が俺には耐えられん… 不愉快そのものだね…!」
「………お前と戦って決着をつけるのは別にかまわん、だが……!」
そこでバロンは夜空を見上げ、ヒスタリオを止める。
「今夜はやめておけ、日が悪い…」
247粗筋王マロン 2/4:2011/08/28(日) 21:10:13.56 ID:s2TlOW5L
しかしヒスタリオはバロンの静止を一笑に伏した。傷の治療の為の時間稼ぎとみなしたようだ。
「仮にも“王と異名をとる魔人がその逃げ口上は無いんじゃねぇか?”
 …せいぜい… 恰好つけたまま死んでいけよ…!」
ヒスタリオは再び牙流転生の構えをとり、闘気がどんどん膨れ上がっていく!
「…やめておけ… …どうなっても… 私は知らんぞ…!」
『笑わすなッ!』 ヒスタリオの剣がショットガンのように無数に分裂し襲い掛かる!
――――その直後、バロンの鉄仮面の隙間から怪しい光が漏れ出したのをビィトは見た!
牙流転生を全身に受け、爆煙に包まれるバロン。 …殺ったか!?

[…やれやれだぜ、せっかく慈悲深い忠告をもらったのになァ…]

気が付くと、マントを脱ぎ捨てたバロンがいつの間にかヒスタリオの背後に回り込みマフラーを掴んでいた。
そのまま思いきり殴りつけたかと思うと、ヒスタリオの腕を容赦なく引きちぎってしまう!
[グヒヒヒ…! ちょっとはゾンビ小僧に似合いの恰好になってきたじゃねぇか…!]
…何が起きたのか? 口調も声もまるっきり別人のようになってしまったバロン。
[…不死の身体ってぇ奴がどこまで細かく砕けるか… 生体実験してやるよ!!]
――戦闘スタイルに性格まで明らかに変わっている! 血しぶきと共にヒスタリオの断末魔が轟いた!


 ―同時刻、サンクミール・地下門内―
ビィトの姿を探すガラだったが、ビィトの姿はない。
「ちゃんと地下に入れてるのかなぁ…?」


場面は戻り、ヒスタリオは…… 文字通り全身をバラバラにされ、生首をバロンに掴まれていた。
その残酷さにビィトも明らかにさっきとは全然違うと目を離せない。
…なお、ヒスタリオは伊達に不死を名乗っている訳ではなく、生首だけになってもかろうじて生きていた。
「…も… もうようかろう…!」
[…ホウ、珍しいな オレに任せておけないって言うのかい、坊や(ボーイ)]
「『坊や』はやめないか… いかに不死身のヒスタリオでも、ここまで砕けば当分は復元できまい…
 この位で充分だ」
248粗筋王マロン 3/4:2011/08/28(日) 21:10:26.27 ID:s2TlOW5L
[優しいねぇ、相変わらず だが、こんなゲスにゃあもったいねぇって]
一人で誰かと話しているようだが、相手の姿はどこにもない。
「お前… 一体…?」 思わず尋ねるビィト。

[…訳がわからねぇとよ… まぁ、無理もねぇがな!!]

バロンは手を震わせながら鉄仮面のひさしを上げると―――― 額に、もう一つ怪物の顔があった!
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「…彼の名は…“ザンガ” 私のパートナーだ」
[オレ様はな、桁外れの力を発揮するこいつの肉体を制御する為の補助頭脳なのさ
 オレ達は生まれた時から一つの肉体を共有している]
「…この肉体の部品(パーツ)のようなものだ」
[ヒヒヒッ! まだ反抗期なのか、坊や! オレ様はお前の育ての親であり知恵袋!
 オレ様がいるからこそおめぇは最強でいられるんだぜぇ…]
「…感謝してないわけではないよ… ザンガ…」
[…いい子だ!]
バロン… いや、ザンガがヒスタリオの首を離すと、刺さった刀身も抜け落ちる。

「さて、と! それじゃあ引き続き我が主君に奉公させてもらうかな…!」

邪魔者を排除したザンガは鉄仮面を脱ぎ捨て、瀕死のビィトへ向かってきた!
ザンガは地に刺さったVアックスを手に取るが、バロンは顔色を変えザンガを止めようとする。
しかしその声も空しく、ザンガはビィト目がけて斧を放り投げる!
ビィトは弱った体を押し、かろうじてVアックスの直撃を避けた。
[…邪魔はねぇだろ、坊や]
「や… やめるんだ、ザンガ! あの少年を殺してはいかん…! 彼は…ビィトはまだ伸びる! まだ・・・・・」
――――そこでバロンの意識はうつろになり始めた。
[ゆっくり休んでな、目が覚めたらおめぇは八輝星だ
 おめぇをそうする事だけが… オレ様の存在価値なんだからよ…]
「・・・・・・・ザン・・・・・・ガ・・・・・」
…ついにバロンの意識は完全に消え、凶悪なザンガがバロンの体をのっとった!
249粗筋王マロン 4/4:2011/08/28(日) 21:10:40.65 ID:s2TlOW5L
一方、ビィトはEブレードを杖代わりにし、よろめきながらも立ち上がっていた。
ザンガはニヤリと笑うと、足元のCシールドを踏み砕く。
才牙の受けたダメージは持ち主…ビィトに向かい、ビィトは血反吐を吐いて再び倒れてしまう。
[グヒヒ… これだけ才牙を傷つけられて意識があるだけでも大したもんだ…
 坊やが悪いクセで目をかけたくなるのもわからんでもないがな!!]
うずくまりせき込むビィトの頭をわしづかみにし、強引に立たせる。
「…ザンガ… とかいう方だな… 今…身体使ってんのは…!」

[坊やなら今、完全に寝たよ 今日はそういう日なんでね
 月に一度、あの赤い月が頂点に達してから日が昇るまでの間… 天空王バロンは眠りにつくのさ
 その間はこのオレ様が肉体を管理している
 坊やがあのゾンビヤローに「日が悪いからやめておけ」って忠告したのは… 要はそういう事よ!
 今日のこの夜だけは…気高く堂々たるバロン卿はいない…!
 いるのはこのオレ様が操る… 悪魔のバロンだけだ…!!]                  <続く>
250マロン名無しさん:2011/08/28(日) 21:20:56.45 ID:???
これむしろヒスタリオの後の奴の方が大変じゃないか?
ヒスタリオがいつまでも死なないならビィトを倒す順番が回ってこない。
251マロン名無しさん:2011/08/28(日) 21:23:00.02 ID:???
あれ?バロンの頭の上に閣下がいる
252マロン名無しさん:2011/08/28(日) 21:25:05.75 ID:???
>>227
死亡フラグどころの話じゃなかったな。いや、一応死亡に近い程のダメージ受けてるけど。

>>250
そうなるとロディーナとベルトーゼはどうなるんだろうか。
ロディーナはあえて自分が最後になるようにしてたから、何かしらの思惑があるのだろう。
ベルトーゼに至っては、ダイVSハドラーのような因縁があるから、
何かしらの方法でヒスタリオ戦闘不能か封印しなきゃならないだろうな
253マロン名無しさん:2011/08/28(日) 22:19:49.87 ID:???
腕切り取っちゃえば八輝星争奪戦からは脱落だから次の順番に回ると思う
254マロン名無しさん:2011/08/29(月) 01:26:22.26 ID:???
今度はミストの能力にザボエラの性格を加味したようなのが現れたな
しかしバロンにこんな設定つけなくてもよさそうなもんだがなあ


>牙流転生とは斬りつける技ではなく…… “刀身を飛ばす”技だったのだ!
> 一刀として同じ攻撃は無く、従って誰にも見切れない… それが魔奥義・牙流転生…!
ダサすぎるショボすぎる
乗り移り能力とかなら面白かったのに。
近海の主とかぶってる上にあっちの方がマシだろ

しかしこんな奴でも七ツ星なんだから、刀身の変幻自在さを上手く使った戦略とかが…
なさそうだなコイツに限っては。ここまで不死ってことはそれを利用してなんとか勝ち残って来ただけって感じだな。

>>252
今までに出てきただけでも、ゼノンとベルトーゼが消滅しかけてるわけだから
「消滅」という手段が考えられる
あとガロのときにバレアスがやってたみたいに自分で星を捨てれば魔人としての特性が失われることで
失格してしまうかもな
三条さんなら知的な駆け引きも好むだろうから、
あえて不死性を攻略しなくても単純にヒスの口から「棄権」を申し出させるだけでも事は済むだろうし
255マロン名無しさん:2011/08/29(月) 10:59:16.97 ID:???
赤い月とか厨二な設定よのう。
好きだけど。
256マロン名無しさん:2011/08/29(月) 11:06:03.30 ID:???
赤い月は実際にある現象だぜ。
「皆既月食」で画像検索だ。
257マロン名無しさん:2011/08/29(月) 18:34:31.34 ID:???
そういえば小学校の頃、皆既日食を「怪奇!日食」と思ってたな…
こう思ってたのはおれだけじゃないはずだ
258マロン名無しさん:2011/08/29(月) 19:16:05.96 ID:???
小学校に入る前に
ゲームセンターあらしで先に知ってしまってたからなあ>皆既
259マロン名無しさん:2011/08/29(月) 20:14:19.85 ID:???
俺は本かなんかで「皆既」の文字が読めなくて親に聞いたクチだ。
260マロン名無しさん:2011/08/29(月) 20:18:20.86 ID:???
>>258
ゲームセンターあらしとは懐かしいなオイw
スレ違いだがあらしと皆既日食、どういう関係があるのか大雑把でいいから教えてほしいな
(あらしは読んだけどあまり覚えてないんで)
261マロン名無しさん:2011/08/30(火) 00:01:51.94 ID:???
なんか技で出てきたんじゃないかな

あれは台風を呼んだり惑星を直列させたりと
無駄に派手な演出しながらゲームやってたから。
ムーンサルトり
262マロン名無しさん:2011/08/30(火) 11:04:19.09 ID:???
魔界必殺皆既月食剣
263粗筋王マロン 1/4:2011/08/30(火) 22:01:51.56 ID:8RYgVteN
   <第44話:死を呼ぶ奥義!!>


ビィトはガラの言葉を思い出していた。
赤い月の夜の習わし… それはこいつ、ザンガだ。こいつが赤い月の夜の伝説を生んだのだ!


…一方、ヒスタリオは予想以上に早く体を復元していた。
「…くそっ… 人が不死身だからって派手にバラしてくれやがって…」
ふと、ヒスタリオの目の前に小骨が転がる。これはどこの骨だ?
すると何者かがそこ骨を拾う。

「…こいつは鎖骨だな、右の…」

現れたのはノアだった。さすが博士というだけあり、一目でどこの骨か当ててしまった。
だが、ノアは無表情のまま鎖骨をバキッと握り潰してしまう。明らかに怒っている!
「……やぁ…… 博士…   そんなに怒んなよォ…」
「お前がまた卿の邪魔をするのではないかと思い、来てみたが…
 まさか… こんな事になっていようとはな…!」
――ノアの視線の先には、いまだ頭をつかまれたままのビィトがいた。
「あの魔人を高貴なる天空王バロンとは誰も思うまい…」
「…そうかね? 俺は逆にちょっとだけ卿が好きになったぜ
 気取った奴めと思っていたが、あんなおっそろしい舞台裏があるなんてな…
 いいんじゃないの? 魔人らしくて…!」


ザンガはいよいよビィトを殺そうと腕に力を込める。
[オレ様は坊やと違って人間の殺り方にこだわりはないんでね…
 てっとり早く… この首ちぎり取らせてもらう…!]

 ビィト万事休す!  そして……… 激しい血しぶきが飛んだ。
264粗筋王マロン 2/4:2011/08/30(火) 22:02:13.02 ID:8RYgVteN
…それは、ザンガの左肩からだった。
ビィトが最後の抵抗とばかりに、斧の柄を外し、隠し武器の鎌と変えザンガを傷つけていたのだ。
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だが、ザンガの腕から逃れたものの、事態が好転した訳ではない。
ビィトは未だバロンにやられ、戦闘不能状態なのだ!もはや逆転劇は無いと笑うザンガ。
それでもビィトは立ち上がるが―――― 直後、Vアックスの中から何らかの“力”が感じられた。
(あの中に… おれの知らない何かが眠ってる! なんだかヤバい気もするけど… 迷ってる場合じゃねぇ!)
ビィトは鎌をザンガに投げつけるが、当然効く訳もなくあっさりと払い除けられる。
――しかし鎌は囮!その隙にビィトはVアックスにしがみついた!

「まだ残ってる力があるなら…頼むっ!! 出てきてくれェ――――――ッ!!』

ビィトの必死の願いが天に通じたのか、なんとVアックスの中心部が獣の口の様に開いた!!
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これにはザンガも怯む        ・・・・・・・・が、しばらくたっても何も起こらない。
[…ケッ! 何を狙ってたんだか知らねぇが… 悪あがきも万策尽きたようだ…
  お 別 れ だ な ッ !! ]
ザンガの魔の手がビィトに伸びる!

直後―――― アックスの口が超吸引力を発し、ザンガの体から黒い霧の様な物が吸い込まれてゆく!

この黒い霧の様な物は、魔人の“生命力”だった!
その恐るべき吸引力はさながらブラックホールの様に、ノアやヒスタリオから生命力を吸い取ってゆく。
至近距離にいたバロンの肉体は次第にヒビが入りだし、ザンガは焦りだす。 何としても脱出しなければ!
ザンガはフルパワーで上空へ逃れたが、体がバラバラのヒスタリオは逃げ出せない!
このままヒスタリオは倒されるかと思いきや…… ノアがヒスタリオの髪を掴んで離脱した。
「……ホッ…… 究極のお人好しだな、あんたは」
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265粗筋王マロン 3/4:2011/08/30(火) 22:02:25.76 ID:8RYgVteN
一方、ビィトはザンガが逃げてくれたおかげで助かった        ……訳ではなかった。
恐るべき力に七ッ星の魔人達が逃げ出してくれたのはいいが、この力は諸刃の剣!
この吸引力、 敵 味 方 無 差 別 に 生命力を吸い取っているのだ!
危険を感じたビィトはアックスの口を閉じようと試みるが、ビィトの意思とは関係なく開いたままだ。
このままではビィトはアックスに殺されてしまう…!
「教えてくれっ… ブルーザム!」
――その時ビィトは感じた。Vアックスの魂… ブルーザムの魂が荒れ狂っている!?
吸引力は瀕死のポアラの生命力まで吸い始め、ビィトは必死に止まれと念じるがダメだった。
…次第にビィトは体力を失い、膝をつき気を失ってしまう。
――――ビィトが気を失った直後、何者かの手がそっとアックスの柄に触れた。



 ―バロンの居塔―
大の字になり大きく息を荒げるザンガの元にノアが訪れていた。
[よぉ、大先生… 今までずっと仮面の奥で見ていたが、挨拶できなくて悪かったなァ
 坊やが嫌がるもんでね… ヒヒヒ…]
「赤い月の夜に卿が眠る時と、その肉体に多大な損傷があった時だけあなたが身体をコントロールするのですね」
[さすが魔人博士だ こいつは知っての通り、底抜けに強いが名誉欲が無くてね
 だが、一流の魔人がそれじゃあいけねェ 時たまオレ様が大暴れして星を稼いでやってたって訳さ
 …さあ、悪ィがお引き取り願えねぇか? 坊やもあんたに見られたとは知りたくねぇだろうからな…]
ノアはご武運を、と言い残し素直に立ち去った。
ザンガは目を閉じ、これまでの事を思い出す。

(…あの小僧…!「末恐ろしい」んじゃなくて、今の時点で充分にあぶねぇじゃねぇか!
 八輝星と天秤にかかるだけの事はあるってぇ事か…!
 アレは殺さなきゃいけねぇ!確実に!! オレの坊やの未来のために…!!)
266粗筋王マロン 4/4:2011/08/30(火) 22:02:42.54 ID:8RYgVteN
一方、ノアは去り際考えていた。
(あの完全無欠に思えたバロンすら、ザンガの様な裏の顔が存在した…!
 …なぜ… こんなにも魔人は多種多様なんだ? 魔人とはなんだ…?)


また一方、ビィトはと言うと…… 気が付くと、アックスの口は閉じていた。
そしてビィトの目の前にいたのは…… 翼の騎士! 彼がアックスの暴走を止めてくれたのだ。
「わかってくれたようだな、ブルーザム ビィトには…まだこの能力は早い…!」
「……翼の…騎士……!」
「?」
「仲間達が… あんたの事をそう呼んでんだ・・・・・・ ダメ・・・・・・・か・・・・?」
そう言うと、安心したのかビィトは完全に気を失ってしまった。
「フッ… 好きに呼べ…!」


……さて、我らがゾンビ、ヒスタリオはと言うと……
「クソッ… …前言は撤回だ… …いい根性してるぜ、博士…」
上半身だけしかない事をいい事に、ヒスタリオは髪を木の枝に結ばれ吊るされていた。
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                                                        <続く>
267マロン名無しさん:2011/08/30(火) 22:12:20.88 ID:???
斧の口が邪悪だな。なんか裏がありそうな能力だ。
268マロン名無しさん:2011/08/30(火) 22:25:23.81 ID:???
あれ、なんだろう… ヒスタリオがヴァンパイアシリーズのザベルに見えてきた

>>267
実は負の力を持つ才牙とか?
持ち主のブルーザムも顔中包帯だらけだったし、ブルーザムの素顔は実は魔族とかありそう。
269マロン名無しさん:2011/08/30(火) 22:27:50.30 ID:???
>いい根性してるぜ、博士…

いいんじゃないの? 魔人らしくて
270マロン名無しさん:2011/08/30(火) 22:33:17.03 ID:???
>>269
お魔人好しと言わなかったから怒ったんだよきっと
271マロン名無しさん:2011/08/30(火) 23:27:37.19 ID:???
この一話でヒスとノアに一気に親密感が湧いた
閣下んときもそうだったが、キャラ立てるのホント上手いな

ヒスは結局三流キャラの役どころに収まって意外性はなかったけど
この先もいい味出してくれそうな気がする
ベルトーゼかロディーナの噛ませ犬としてあっさり消されたとしても
なんか愛嬌あるしぶとさでコッソリ生き延びてたりしそう

>アックス
へぇーこんな秘密が…
すごすぎるな
そしてそのすごさを120%明確に表現できるおそらく唯一のタイプである
不死野郎が配置されてるとこがまたさすがだな
272マロン名無しさん:2011/08/30(火) 23:34:24.57 ID:???
斧は閣下戦から味方殺しとか言われてたが
あんなおっそろしい舞台裏があるなんてな
273マロン名無しさん:2011/08/30(火) 23:45:13.71 ID:???
舞台裏っつーか秘密だな
274マロン名無しさん:2011/08/31(水) 10:38:01.44 ID:???
才牙の隠し武器とか技ってバスターが考えて設定するのか?
それとも最初に才牙を発動できたときに自動的に決まるのか?
275マロン名無しさん:2011/08/31(水) 14:14:53.90 ID:???
魂がそのまま形になったようなものってことで、才牙を発動してみたらああ納得って形状・機能なんじゃね?
276マロン名無しさん:2011/08/31(水) 15:27:34.33 ID:???
無意識下の意思が形状や能力を決めるのだと思う。
そういう意味ではバスターが決めるんだろうけど、
「ぼくのかんがえたさいきょうのさいが」を持てる訳ではなさそうだ。
277マロン名無しさん:2011/08/31(水) 16:20:26.53 ID:???
存在が空気のような見えなくなるスレッドとか
ハイテンションでボンキュッボンのミルファとかか。
ポアラは慎重な苦労人さとビィトも唖然とするような無鉄砲さをあわせもった才牙か
あんま複雑な構造・原理のものではなく、わりとシンプルでわかりやすい才牙になりそう

278マロン名無しさん:2011/08/31(水) 16:52:55.54 ID:???
才牙もバスターの成長に合わせてパワーアップしそうだけどな。
ゼノン戦士団の才牙の機能性半端ないけど、あれがレッドヴァンソードの奴くらいのレベルから備わってたとは思えんし。
279マロン名無しさん:2011/08/31(水) 18:55:56.26 ID:???
>レッドヴァンソード
なんだっけ、それ?
280マロン名無しさん:2011/08/31(水) 21:57:01.16 ID:???
ボインボインの手を握ってビビっと痺れた男
281マロン名無しさん:2011/08/31(水) 22:52:19.75 ID:???
ああ、悪徳バスターのあいつかw
282マロン名無しさん:2011/09/01(木) 14:14:45.34 ID:???
スレッドが成長したらサイレントクレイブも伸び縮みしたり鞭みたいにしなったり先端から鎌鼬が出たりするようになんのかな。
283マロン名無しさん:2011/09/01(木) 19:34:24.76 ID:???
ゴーストスイーパー美神で、美神さんが成長した時
神通こんが鞭状になったみたいに?
284粗筋王マロン 1/6:2011/09/01(木) 22:16:54.32 ID:DJihZTKv
   <第46話:折れた心…!>


冒頭、ガラ達と一緒にビィト達を探すミルファ。
「…パパ、あの女どう思う?」
「ああ、驚いたな ビィト達の仲間にBBがいたなんてよ」
「そーじゃなくって!
 ――なんかいかにも“キッスについてる変な虫”っぽいよ、アレ! 顔でわかる!」
 ゴッ 「んな事言ってる場合か! そのキッスの消息がわからねぇってのによ!」
ガラの嫉妬&空気を読まないセリフにコルビオの拳骨が脳天に直撃!
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ふと、捜索隊の一人がミルファを呼ぶ。
「…白いマントを身に着けた、金髪の色男…… だったよな?
 確認してみてくれ、とてもそうは思えねぇ…」
捜索隊に案内され、ミルファがみたものは…… ボロボロになって放心状態になったキッスだった。
目はうつろ、血や涙の後で薄汚れ、もはや別人と思えるほどの変わりよう…。
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「ミル… ファ?   ああ   ミルファ …か…」
あまりの変貌ぶりにミルファは言葉を失うが、とりあえず門の中へと連れて行く事にした。



手当を受け、着替えたキッスだったが、今度は木の下に座り込んで俯いた、うわ言の様に話す。
キッスの前に佇むミルファ、そしてその物陰から心配そうに様子をうかがうガラの姿もある…。
「門から… 聞いてるでしょ? 多分罪が増えたんだよね… また…手錠かけられるのかな…」
「…どうしたのよ、キッス君 なんで真っ先に聞いてくれないの? ビィト君とポアラは無事なのかって…?」

「・・・・・・・・・・・・・・もう…… ぼくには知る資格が無いから……」
285粗筋王マロン 2/6:2011/09/01(木) 22:17:09.45 ID:DJihZTKv
宿屋に寝かされたビィトとポアラ。その傍らには翼の騎士が壁に寄り添い、2人を見守っていた。
するとコルビオが様子を見に来て騎士に安否を問う。

「ポアラの方はなんとか峠を越えたようだ、あと数cm心臓に近い位置を撃たれていたら即死だったが…
 あんた達の手当てがよかった、すでに眠りによる回復が始まっている
 だが……… ビィトは危険な状態だ
 斧に秘められた魔技が生命力自体を低下させ、回復の気配がない このままの状態がもし続けば…」

ポアラは安らかな寝息を立てているのに対し、ビィトは誰の目から見ても苦しそうだった。


再び場面はキッスとミルファへと戻る。
「…最悪の状況だね… いや… それよりはちょっとはマシ… なのかな」
ブツブツと呟くキッスに、ミルファは大きくため息をつくと隣に座り込む。
「も――――っ! 例によってネガティブ君ね〜〜〜☆
 …もう一度元気出そうよ! この究極のスーパーガール、BBミルファがついてるじゃない☆」
力いっぱい抱き着くミルファ、それを見て嫉妬の炎を燃やすガラ。
「翼の騎士も力を貸してくれてるし、近所の鑑定小屋にも救援を要請したわ!
 次の“赤い月の夜”までの間なら、バロンも凶暴な状態じゃないはずでしょ?
 ビィト君達が回復するまで、七ッ星魔人達の手からみんなで守ろ!  ねっ!?」
…しかし、こんな事でキッスが元気づくはずもない。ただ、バロンの名をうわ言の様に呟くだけだった。


その頃、眠りから目覚めたバロンはマントをまとって空を眺めていた。
「…もう言うな、ザンガ!もはや“眠り”は終わった 次は私の流儀でビィトと戦う…!」
[坊や… 聞いてくれ! あの小僧だけは今すぐ殺すんだ!!
 目覚めた時の自分の身体の損傷を見なかったのかよッ!]
言われて自分の右手を見て、バロンはそのまま黙ってしまった。
286粗筋王マロン 3/6:2011/09/01(木) 22:17:22.67 ID:DJihZTKv
三度場面はキッスとミルファへ移行する。
ミルファは立ち上がり、キッスも立つようにと手を差し伸べるが、キッスは相変わらず動かない。
「君は… 本当にいつも強いね、ミルファ でもそれは挫折を知らない人の態度だよ
 この世にはいくら頑張っても、どうしても越えられない壁がある ぼくはそれを思い知った…
 ぼくのちっぽけな夢も… ちっぽけな決意も… 気が付くといとも簡単に消し飛んでいたんだ
 そして一番軽蔑していた奴らと同じ事をしていた…
 だからダメさ、ぼくはこれからも同じ事をする ずっと…… このままなんだ……」
――――直後、黙って聞いていたミルファはビンタを一発かました。これにはガラも目を丸くする。
『甘ったれた事ばかり言わないでよ!! 君にはまだやる事がたくさんあるんでしょ!?
 本国へ行って本当のミラクルチームになるんでしょ!!?? あなた達3人の絆ってそんなものだったの!!??』

「…教科書通りの…励まし方だよね 持ち上げて…叩いて…
 ひとかけらでも気力が残っていれば… これで奮い立てるのかな…
 以前はどんなに絶望しても、まだ怒りとか悔しさが心の中にあったのに… 今は何も感じないんだ…
 前のぼくじゃなくなっちゃったみたいだよ ミルファ…」

俯いていたキッスの顔は…… もはや完全に心が折れ、生ける屍と化していた。
その顔を見て、ミルファも揺さぶっていた手を放し、絶句してしまう…。
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(…だめだ… 彼は頭がいい… 自分自身でわかっているんだわ
 もう、どうしようもなく心が折れてしまっている事が…!)
とぼとぼと歩くミルファに、鑑定人の爺さんが声をかける。
「…好きだったんじゃな、あいつの事が」
「…そんなんじゃないわ…… でも……なんか……悔しいの…
 どんな危機に襲われても、あの3人の絆だけは絶対に崩れないって… 信じてたのに…!」
初めて涙を流すミルファに、鑑定人も黙り込んでしまう。

「…ミルファ 君は華麗に力強く咲く、この真紅のバラだ 涙は似合わんよ…!」
――いきなり歯が浮くセリフと共に、赤いバラを持った中年男性が現れた。
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287粗筋王マロン 4/6:2011/09/01(木) 22:17:34.31 ID:DJihZTKv
「そうじゃ!言い忘れとった! 運よく近くの里に彼が来ておっての!」
「…おじさま…!」 …どうやらこの男、ミルファの知り合いらしい。
「はははっ! やっぱり我々は縁が深いと見える」
しかしいつものミルファなら、ここで飛びついてくるのだがそんな気配はない。
「…よほどの事が起きたようだね」


それからしばらくした後、翼の騎士が宿屋から出てきた。
「翼の騎士! …急造だけど仲間を集めたわ!あなたも力を貸して!」
騎士に声をかけたミルファの後ろには、先程の男性を含めたバスターが数人いた。
「ミルファ戦士団 結成…というところだな」

「…BB… カルロッサ!」

――意外な事に、翼の騎士はこの中年男性を知っていた。
だが、カルロッサは騎士を知らない。何しろ騎士は仮面で顔を隠しているのだから。
現役ブロードバスターの最高峰で有名人だからとごまかす騎士。
「サバラとウルは私の今の弟子でね、BBになるべく修行中だ ま、ミルファの後輩にあたるな」
仲間の自己紹介をするカルロッサ。ごつい方がサバラで無口の優男がウルだそうだ。
「…そんな素性のわからない男と組むのですか、先生?」
「彼からは邪気は感じられんよ まあ、只者でもなさそうだがね…!」
不愛想に尋ねるウルにカルロッサはそう答えた。
不審に思ったウルはLVと才牙の有無を尋ねるが、騎士はLVには答えず、才牙は今は無いと答える。
――直後、彼方から大きな衝撃音が聞こえ、ミルファ戦士団は現場へ急ぐ!

街へ辿り着くと、人々が襲撃者から逃げ惑っていた。その襲撃者とは―――― “天空王”バロン!!

街には結界が貼ってあるはずだが… 上空を見上げると、強引に破られた跡があった。
サバラは何をしに来たのかと問うと…

「知れた事だ…… ビィトを… 殺しに… だ!」
288粗筋王マロン 5/6:2011/09/01(木) 22:17:46.43 ID:DJihZTKv
ミルファはビィトが戦える状態じゃないと伝えると、そうだろうなと吐き捨てる。
「天空王バロンよ! 威風堂々たる戦いぶりで人間達にすら認知されているお前だ
 傷ついた少年を襲うなど、名誉にかかわる行為だとは思わんのかな?」
「どうせその仮面の中にいるザンガとかいう怪物にけしかけられたんでしょ!? 知ってるんだから!」
ミルファとカルロッサの言葉に挑発されたのか、仮面の中からザンガの声が聞こえてきた。
[…グヒヒッ! こりゃまた威勢のいい小娘だぜ、いたぶりがいがありそうじゃねぇか…!]
その下品な声に、あの声がザンガなのかと勘繰るミルファ。
今回はザンガが率先して行動を起こしたと思ったが、実は違う。これはバロンの意思だ!
バロンは倒れた男からあらかたの場所をすでに聞き、死にたければ邪魔するなと警告する。

――――当然のごとく、ミルファ戦士団は突撃する! ビィト達を守るために!

…だがバロンは強かった。ほんの数秒、1ページでミルファ戦士団を壊滅させ飛び去った。
(…最高強度のゴールデンカフス(手錠にもなるアレ)を触れもせず砕くとは…)
カルロッサは改めてバロンの強さを思い知る。


バロンは空を飛びつつ、一直線にビィトのいる診療所に向かっていた。
[…嬉しいぜ、坊や…]
「…まさかお前が私に指示や助言ではなく、懇願するとは思わなかった…!
 そして、敵に対してああまで言うとは…!」



話は前回、バロンの居城からノアが立ち去った後にさかのぼる。
[坊や… オレはな、正直怖ぇんだよ あの小僧が…!
 理屈抜きでわかる!奴だけは例外なんだ、正真正銘の!
 だから頼む! 一度だけでいい…この一度だけ… オレのために主義を曲げてくれッ…!!]
289マロン名無しさん:2011/09/01(木) 22:31:25.31 ID:???
おじさまってもしかして…
2906投下忘れてた:2011/09/01(木) 23:06:19.91 ID:???
…そして現在。
「あの目覚めた時のすさまじい損傷… わが身をあそこまで傷つけられる人間の姿を私は想像できない
 ビィトの将来性をただ魅力的としか思えなかった私は…お前に比べ、慢心で目が曇っていたのかもしれんな…
 ――――安心しろ、ザンガ! ビィトを今葬る事により我が甘さをも同時に断つ!!』
(…ありがとよ! それでいいんだ… それでこそ魔人の王だぜ!)

診療所が見えてきた。同時にミルファ達も追いつくが、もはや間に合わない!
[このまま突っ込んで建物ごとブッ飛ばせ! 派手に決めようじゃねぇか!
  八 輝 星 到 達 の 瞬 間 を よ オォォ!!]

しかし、バロンは診療所の屋根に立つ人影に気づいた。
人影――…… 翼の騎士がバロンを迎撃すべく切りかかってきた!         <続く>
291マロン名無しさん:2011/09/02(金) 00:09:00.90 ID:???
うあ・・・キッスのショックのデカさがハンパねぇ・・・
こりゃ月刊誌と言えども数話は復帰できないか?
292マロン名無しさん:2011/09/02(金) 03:09:37.53 ID:???
>>282
1本だけかと思ったらもう12本あったとか、そういう方面の
敵の読みの上を行くような、隠し技・切り札的な方向での成長の仕方じゃないかな。
293マロン名無しさん:2011/09/02(金) 03:16:01.33 ID:???
>「…教科書通りの…励まし方だよね 持ち上げて…叩いて…
たしかに定番パターンすぎるな。でもその定番にのっからないほど挫折してたら
どうやって復帰させるつもりなんだろう
いったんビィトやポアラが死にかけでもしないとダメかな。

>――いきなり歯が浮くセリフと共に、赤いバラを持った中年男性が現れた。
面白いおっさんが来たな。青年キザじゃなく禿げかかったダンディというのが実にいい

>「…まさかお前が私に指示や助言ではなく、懇願するとは思わなかった…!
ザボエラみたいな根性してるかと思ってたけど、そこまで腐ってない感じだな。
策略抜きの誠意というか純粋さみたいな部分は残ってる
294マロン名無しさん:2011/09/02(金) 06:28:38.95 ID:???
>>293
すでにポアラが死にかけてる訳だが
295マロン名無しさん:2011/09/02(金) 08:41:00.24 ID:???
自分自身についてはもう諦めてるから
ビィト達のために死んで来いとか、そういう煽られ方じゃないともう動けないかもね
296マロン名無しさん:2011/09/02(金) 16:58:10.13 ID:???
そうだな。「死ぬ気で頑張る」ってロズゴートの時に決心したのにこの有様だし、
いっそ「戦って死ね」くらいは言った方が良さそうだ。
297マロン名無しさん:2011/09/02(金) 17:02:06.44 ID:???
ミルファでだめならスレッドだな
太陽でダメなら北風で
298粗筋王マロン 1/7:2011/09/03(土) 22:00:23.06 ID:RNaElpf9
   <第47話:迎撃!!天空王>


冒頭、騎士とバロンの衝突音が森に響く。
…だが、その衝撃音でもキッスは黙したまま微動だにせず座り込んでいた…。
するとキッスの前にガラが現れ、キッスの腕を強く握りしめた。


一方、上空ではバロンと騎士が空中戦を展開、両者地上に舞い降りる。
その戦いぶりにウルとサバラは心の中で翼の騎士実力を思い知る。
才牙は無いと言ったが、それでもバロン相手にここまで凌げるとはやはり只者ではない…!
(もしかすると我々よりも実力は上かもしれん…)
「やはり只者ではなかったな、君は」
カルロッサの呼びかけにも翼の騎士は相変わらず無言だった。

そしてバロンは拳についた小さな傷を見て感心する。
「…いるものだな、まだ見ぬ強豪が…!」
[おいおい、いまさら悪い虫はカンベンだぜ?]
「わかっている あの建物をひとつ粉砕すれば全て終わる事だ
 …その邪魔をするのならば、思い知ってもらうしかあるまい  魔 人 の 王 の 実 力 というものを!」
バロンがいよいよ本気なる気配を察知し、翼の騎士は危惧る。
「…このメンバーでは… 歯が立たんな…」
騎士の言葉にカルロッサは肯定する。彼もまた、実力の差を激しく痛感していた。
「だが、全員の力を合わせれば少なくともバロンの機動力を奪い、
 ビィト君達を脱出させるところまではこぎつけられるはずだ」
「なぜ見ず知らずのビィトの為に…? 言っておくが足止めだけでも命がけだぞ」

「ミルファが信じてる子達だからさ、なんでもこう言ってはばからないそうじゃないか
 “ 暗 黒 の 世 紀 を 終 わ ら せ る ”   と――――…」

しかし、今の暗黒の世紀を終わらせる男は診療所で生死の境をさまよっていた。
カルロッサが知る限りでは、そんな事を口にしたのはグランシスタ王とビィトのみ。
299粗筋王マロン 2/7:2011/09/03(土) 22:00:36.09 ID:RNaElpf9
「そういう大物になるかもしれん少年は大事にしないとね」
「…そうか」
騎士はそう呟くように言うと、カルロッサ達が攻撃の隙を作る役に名乗り出る。
「…頼んだぞ!」
他の連中も展開し、対バロン戦・第2ラウンド開始!


カルロッサは杖の様な才牙を生成し天撃を連射する。
攻撃をことごとく避けるバロンだったが…… 天撃が集まり、バロンの全身を包み込む!
「私の才牙は天を操る戦場の指揮棒(タクト)! ヘヴンズスウィンガー!」
バロンは圧縮された大気により体の自由を奪われる。
「並の魔人ならばこれだけで押しつぶされるが、やはりな… 今だ諸君!」
カルロッサの合図で全員が才牙を生成し、一斉攻撃の準備に入る。

それに対し、才牙を持たない騎士は…… 剣を腕に差し込むと、剣が変形し天力の弓矢へと変化した!
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絶体絶命のピンチに焦るザンガだが、逆にバロンは至って冷静だった。
「…騒ぐな、ザンガ この私が誰だか… 忘れたのか?」
そして……… カルロッサの合図と共に、一斉に攻撃が放たれた!



…その頃、キッスはガラに腕を引っ張られながら急かされつつ移動していた。
「一体どこへ… 何するつもりなの…?」
「…お祈りだよ、お祈り!」
「お祈り…… そうか… そうだね… 丁度いいかもしれない…今のぼくには…
 町の被害が少なくて済むように、祈るぐらいなら…」
「あのお姉ちゃん達強いんでしょ? きっと魔人をやっつけてくれるよ!」
「…普通の魔人…だったらね…  でも……」
「…?」
300粗筋王マロン 3/7:2011/09/03(土) 22:00:49.11 ID:RNaElpf9
場面は再びミルファ達へと戻る。一斉攻撃を浴び、爆煙に包まれるバロン
………だったが、爆煙が晴れると。体どころか服まで無傷のバロンが現れた!
そしてバロンの猛反撃が始まる。

「相手がバロン卿なら…… 誰も勝てない……」
キッスの呟きを裏付けるかのように、バロンは次々とミルファ達を才牙ごと打ちのめしていった。

倒れ伏すミルファ戦士団。その桁外れの強さに愕然となるウル。
「なぜだ…? どうやって脱出を…?」
自慢の奥義が破られた事を問うカルロッサ。
「かなり優れた奥義だったよ
 だが お前の空圧球の拘束力は全員の技が炸裂する直前、わずかに弱くなった
 私はその一瞬に全身を高速回転させ脱出したのだ… 惜しかったな、次も期待しているぞ」
その天才的センスに改めて思い知らされるカルロッサ。これが天空王と呼ばれる由縁か…!


守る者がいなくなった診療所に、悠々と歩み寄るバロン。拳に力を溜めながら…!
ミルファは立ち上がろうとするも、もう体が動かない。
そんな中、立ち上がったのは…… 翼の騎士! なぜ彼だけが立ち上がれたのか?
その理由はただ一つ。『騎士は才牙を持っていなかった』から。
他の4人が才牙を砕かれダメージが身体に伝わったが、才牙を持たない騎士だけが比較的軽傷だったのだ。
「しかし、別の理由でリタイヤのようだ」

――なんと翼の騎士の全身が光り輝き、消え始めているではないか!
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「お前は別格に強い …だが、活動するのにそんな制限があったとは…
 普通の人間ではなかったようだな…!!」
消えゆく騎士に強烈なボディブロー! その一撃と相まって、騎士は弾けて完全に消えてしまった…!
301粗筋王マロン 4/7:2011/09/03(土) 22:01:03.75 ID:RNaElpf9
三度、場面はガラとキッスへと変わり、キッスは岩だらけの荒れ地に連れてこられた。
「…着いたよ、キッス」
「…ずいぶん…殺風景な場所だね…」
ガラは墓標の様な石碑にひざまずき、祈り始めた。
「…ここにお祈りすればいいの? ガラ」
…しかし、キッスの問いにガラからの返事は無い。 気づくと、ガラは泣いていた。
「うん…大丈夫… 大丈夫だよ、ママ…!」
「…“ママ”…?」

キッスは顔を見上げると、ガラの真正面の岩には―――― 女性の影が焼き付いていた。
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「えへへ… ちょっと泣いちゃった… ごめんねキッス、ここに来るといつもそうなの
 …ここで… ここでママは死んだんだ…」
驚愕するキッスに泣き止んだガラは説明しだした。
「あたしの目の前で… 遊び半分で魔人に殺された…」
――魔人の炎の冥撃で焼き殺された母親。 その影がこの岩に今でも焼き付いているのだ。
「その時…魔人は言ったわ
 『おい、みみっちい小娘! お前も大きくなったら母親と同じように殺してやるよ!』…って
 あたし怖かった… ずーっと… いつかあたしもきっと魔人に殺されるんだって…
 毎晩…泣いて… 毎日ここに来て…また泣いて… でも…ある日…」
母親の影の前で眠る幼き日のガラ。
夜、目が覚めると明るい光が降り注ぎ…… 夢か幻か、母親が手を差し伸べてくれた。

「涙で曇って見えた幻かもしれない… でもそれは確かにママの姿だった…!
 だからその日から、ここではママにお祈りをするようになったの…!
 あたしには力がないし、魔人に襲われたらただ殺されちゃうだけだと思うけど…
 その時にはお願い… 小さな勇気をくださいっ! あの時のママみたいに!
 どんなに怖くても… 最後まで、目を閉じないで魔人を睨み付けていられますようにって!
 そうしてたら… あたし、また笑えるようになったの!毎日が怖くなくなった…!
 ママがあたしの願いを叶えてくれたのよ、だからここは特別な場所なんだ…
 今もちゃんとお願いしたよ、『キッスにも勇気を分けてあげて』って…!」
302粗筋王マロン 5/7:2011/09/03(土) 22:01:16.03 ID:RNaElpf9
――その言葉に、キッスは顔を伏したまま拳を握りしめながら黙り込んでしまう。
「だから一緒にここでママにお祈りしようよ!
 辛い事があったらあった数だけ、明日がちょっとだけ楽しみになるよ!
 やってみたい事がだくさんできる! 子分だってできちゃう!
 サンクミールのちっちゃい子はみーんなあたしの事、すっごく強いと思ってるんだから!
 ホントはこんなに弱虫なのにね! だからほら、キッスも早く…」
ガラが振り向くと同時に、キッスはガラの肩にそっと触れた。
「わかったよ、ガラ… もう言わないで…」

(…なぜ… 忘れてしまってたんだ…こんな当たり前の事を…!
 ぼくには戦う力がある、それなのに…!
 ただ魔人の脅威に耐えていくしかない人達でも持っている、小さな心の強さを…
 どこに捨ててしまっていたんだ…!?)

ガラの言葉に心を揺り動かされ、キッスは顔を伏したまま泣いた。



またしても場面はバロンへと変わる。
翼の騎士が消えた事により、ミルファは気力を振り絞って立ち上がり、診療所の扉の前に立ちはだかる。
「…どけ、立っているのもやっとのはずだ… 建物ごと吹き飛ぶことになるだけだぞ…」
――だが、ミルファはどかない。ビィトを守る為に、今できるのはバロンを睨み付ける事のみ!
「いい目だ、ここで会ったのでなければ… 惜しいな!」
直後、拳に溜めた冥撃を投げつけた!

――しかし、その冥撃は何者かによって大きく逸れ、空中で爆発した!

爆風により吹き飛ばされるカルロッサ達。 だが、吹き飛ばされたミルファを何者かが支えた。
ミルファを助けたのは… キッスだった!息を切らせながらミルファに謝るキッス。
「ごめん…ミルファ… 他に… 君への言葉が見つからない…
 あんなにひどい事を言って… 本当に… ごめんよ…」
キッスの目に光が戻っている。どうやら吹っ切れたようだ。
303粗筋王マロン 6/7:2011/09/03(土) 22:04:45.14 ID:RNaElpf9
「よかった… いつものキッス君ね…」
「ここに来たからと言って、ぼくに何ができるのかなんてわからない…
 簡単に殺されてしまうだけかもしれない…」
…爆煙が晴れると、無傷のバロンがこちらを睨み付けていた。

「それでも… 例え生命を奪われたとしても… 人間として放棄してはいけない事がある!
 今更ながら…ぼくはそれに気づいた…! もうすべてを失った後かもしれないけど…
 …最後まで… 抵抗する事に決めたよ!」

未だ完全に恐怖をぬぐえず、震える拳を握りしめながら断言するキッス。
「やはり…蘇ってきたな… キッス!」
「…! どうして…ぼくの名を? あの時ビィトが呼んだから…?」
「それは以前… 初めてお前と会った時から覚えていたさ、私は一度戦った人間の名は忘れない…
 特にこいつとは必ずまた戦うだろうと思った相手の名は… ね
 最初は弱くても、傷つく度に強くなっていくタイプの人間の目は輝きが違うものだ
 この間は私の姿に恐怖し、錯乱していたようだが… また立ち向かってくるだろうと思っていたよ
 ……それに… ビィトもそんな様な事を言っていた…」



バロンと初めて出会った時の夜へと時間は遡る。
逃げ出すキッスの背を横目で見るビィト。
「…あの日の恐怖が甦ったか… 無理もないな」
「そうか…! お前だったのか! 昔、キッスの仲間達を全滅させた魔人って…!」
「彼以外は話にもならない濁った眼をした連中だったよ
 しかも、彼を犠牲にして自分達だけ助かろうとしていた だから制裁を加えたのだ
 それに比べれば我を忘れての逃亡はまだマシとも言えるな」
「……ほんとに… おかしな魔人だな、お前」
「だが、残念だ 彼には期待をしていただけに…ね」

「…失望すんのは早ぇよ! あいつが… キッスが凄ぇのは、最高にカッコ悪い所を見せたその後なんだ
 立ち直ったら10倍ぐらいの勢いになってっから! 楽しみに待ってろ!!」
304粗筋王マロン 6/7:2011/09/03(土) 22:04:57.66 ID:RNaElpf9
――そして現在へと戻る。
「フッ だから… 楽しみにしていたという訳だ」
その言葉に激しいショックを受けるキッス。

(ビィト… そしてバロンまでも…! ぼくを信じていないのは… ぼく自身だけだった…!
 そうだ… ぼくは…! ぼくはっ…!!)

拳を震わせ、自分自身を信じられなかった事を激しく後悔する。
「…お前の悲壮なる決意は美しい… だが、力が及ぶかどうかは別問題…!
 私はあの中にいるビィトを全力で粉砕するのみだ 先程とは比較にならぬ魔奥義でな!」
――言うが早いか、バロンの全身からいくつもの冥力の光球が浮かび上がる!

「この攻撃が… あの時、ビィトを倒した… ミーティアルシャイン!
 この複数の冥光球を同時に相殺する事は不可能だ  全てを…… この攻撃で終わらせる!!」

言い終えると同時に、バロンは冥光球を診療所へ向けて降り注がせた!
直後―――― 周囲を巻き込む大爆発が起こる!

…しかし、爆煙が晴れるとそこには無傷の診療所があった。
(目標の手前で爆発させた…だと? 私のミーティアルシャインをっ!!??
 しかも…… 反撃まで!?)
なんとバロンの右手が凍り付いている!
吹き飛ばされていたキッスは力強く立ち上がる。
「…キッス! お前…!」

「ある魔人が言った… ぼくは人生を多くの魔人に左右される、と
 思えばその運命はあなたが火種を投じたのかもしれない…
 だから… あなたは避けてはいけない相手だったんだ…
 ぼくを殺さない限り… ビィトには手を出せないと思って下さい…!!」

――完全復活を果たしたキッスは眼光鋭くバロンを睨み付けた!               <続く>
305マロン名無しさん:2011/09/03(土) 23:14:50.53 ID:???
キッス立ち直るの早いな!やはり月刊誌だから展開早いのか。
岩に焼きついた母親の影が広島・長崎原爆で焼きついた人の影みたいで悲惨すぎる…
306マロン名無しさん:2011/09/04(日) 00:13:16.90 ID:???
>カルロッサが知る限りでは、そんな事を口にしたのはグランシスタ王とビィトのみ。

またグランシスタ王出てきたな
ビィトとゼノンの(血縁を明かしてない)父親だったとしても驚かんよ

>消え始めているではないか!
やっぱゼノンかなあ。

>広島・長崎原爆で焼きついた人の影みたいで悲惨すぎる
俺も思った。ガキの頃何度も見せられてきただけに。
見た目的には同じ作品内のポアラ解毒とかに近いかもしれんが原爆の方を思い出した
307マロン名無しさん:2011/09/04(日) 00:42:05.60 ID:???
光となって消えるならゼノンで確定だろうな。
才牙を持たず、ゴッドゴーガン作ってるし。

>『おい、みみっちい小娘! お前も大きくなったら母親と同じように殺してやるよ!』
ガラの母親殺したのってフラウスキー?
308マロン名無しさん:2011/09/04(日) 01:09:22.70 ID:???
フラウスキーはかわいらしさを愛するわけで
みみっちいならさっさと処分してるだろう
309マロン名無しさん:2011/09/05(月) 08:45:29.98 ID:???
キザおっさんかませにもほどがある
何のために出てきたんだよw
310マロン名無しさん:2011/09/05(月) 08:48:08.20 ID:???
作者がミルファに「おじさま」と言わせてみたかっただけだろう
311マロン名無しさん:2011/09/05(月) 11:47:04.18 ID:???
対7つ星じゃビィト以外ほぼ対処不可能ってことだろ
312粗筋王マロン 1/3:2011/09/05(月) 22:01:04.31 ID:Zl3Bv2nw
   <第48話:よみがえった天才>
※雑誌スキャン:ttp://sakurachan.moe.hm/up/src/up12939.zip.html   パスBEET


立ち直ったキッスは単身、バロンを迎え撃つ。
その変わりように、カルロッサは本当に同一人物かと勘繰ってしまう。
(…本当に彼が… あの憔悴しきった少年と同じ人間なのか…?)

もう一つ、二人の戦いを見ていてカルロッサは気づいた。
(彼は大気流操ってバロンの奥義を誘爆させ続けている…!
 あの複数の冥光球は防御も迎撃もまず不可能!
 それを瞬時に察して直撃の前に爆発させる方法をとった!
 特定の冥光球だけを大気流で動かし、全て誘爆させてしまうとは…!
 天圧を操る事にかけては世界随一との私の自負を天空王は簡単に砕いたが…
 その王の驚愕が確かに伺える…!)
――よく見ると、バロンの頬には一筋の汗が伝っていた。
これで確信した。キッスは… まぎれもなく、“ 稀 有 な る 天 才 ”だ!!


「あの時…もしお前が錯乱して逃げていなかったら…
 私のミーティアルシャインをもってしても、ビィトを倒せなかった… という事だな、キッス」
「…見ての通りです…」
「だが無茶な戦法だ、身体をはり続けるのにも限度があるぞ…」
「長い戦いにはなりません それは… あなた自身が身を持って判っている筈でしょう…?」
……それもそのはず、バロンの体は所々氷漬けになっていた。
バロンが奥義を繰り出すたびに、キッスはそれを防ぐだけでなく、同時に少しずつ反撃していたのだ!

「ぼくは勝利を捨てている訳ではない
 例えこのまま生命が尽きても、あなたが動けなくなってくれさえすれば…
 あなたがビィトに手出しできなくなりさえすれば… それは… ぼくにとっては勝ちなのです!
 バロン卿(サー・バロン)…!」
313粗筋王マロン 2/3:2011/09/05(月) 22:01:24.94 ID:Zl3Bv2nw
「……バロン卿、か… 私をその名で呼ぶ人間は久々だ そうだな、確かにその通りだ…
 天撃でここまでのダメージを受けてしまうなど、数年間記憶にない
 お前は強敵…… との認識が薄かったのだな、強敵にはそれにふさわしい工夫が必要だ」
――言うが早いか、大気を揺るがしバロンの上に無数の冥光球が発生した!
「次で… 必ず決めてみせよう……」
その光景を見たキッスは瞬時に推測した。数だけではなく、おそらく他にも何か仕掛けてくるだろうと。

バロンは無数の冥光球を投げるが、キッスは天撃で何とか迎撃する。
…と、同時に―――― バロンは一部の冥光球を温存し、キッスの死角になる上空まで飛び上がった!
狙いはビィトとポアラの眠る診療所! 

「やはり… 上か!!」
先を読んでいたキッスが天撃を利用し上昇、診療所目がけて降り注ぐ冥光球を迎撃&反撃した!
またしても体が凍りつくバロンは、心の中でキッスを褒めていた。
(…大したものだ… 本当に……  だが…!)

キッスが着地の間際、地面に一筋の衝撃波が走り―――― 無防備な診療所を破壊してしまった!!

その光景を見たキッスはショックの余り、着地体制を取れず地面に落下、ミルファも激しく落胆する。
ビィトとポアラを守り切れず、死なせてしまった事に…。
地面を見たカルロッサは何が起きたのか理解した。最初から土中にも冥光球を仕込んでいたのだ!
「空中からの攻撃を見抜いていたとはさすがだな、キッス
 …だが、本来我々魔人の力は天よりも地… 上手の上手を取らせてもらったという事だ」
――つまり、キッス達はバロンの異名「天空王」に惑わされてしまっていたのだ…。

煙を上げる診療所を見て、終わったと呟くバロン。
「…さあ、ここからはどうする キッス… また…生き残ってみるか…? それとも…」
…キッスは慟哭すると、自暴自棄になりバロンへと突っ走ってゆく!

「…落ち着けよ!左だキッス!」
その時、どこからか聞こえてきた声にキッスは左に飛び天撃を放つ。
氷結の天撃はバロンの足元に小さな氷山を発生させ、バロンは左に飛ぶ。
314粗筋王マロン 3/3:2011/09/05(月) 22:01:44.49 ID:Zl3Bv2nw
無防備なバロンに林から迫る、翼の様な影―――― Eブレードを構え突進するビィトの姿!!

バロンは一瞬驚くも、上空に飛びあがりEブレードの一撃をかわし下を見る。
…だが、そこにはビィトの姿は無く……  いつの間にかビィトはバロンよりもさらに高く飛んでいた!
バロンが振り向くと、そこにはEブレードを振り下ろそうとするビィトの姿。
バロンはとっさに拳でEブレードの刃を受け止め―――― 両者、着地する。
ビィト生存に驚くキッスとミルファだったが、ダメージを受けているのはバロンの方だった。
あの一撃がバロンの鉄仮面を両断し、ザンガ共々彼の右目を傷つけていたのだ!

「ビィト…くん… な なんで!?」
「ああ、すまねぇ 外しちまった!
 せっかくバロンに致命傷を食らわせるチャンスをキッスが作ってくれたのによ…!」
「そ そーじゃなくて!なんでヘーキな顔して復活してるのよ!
 いくれ桁外れのビィトくんだからって…あんなにひどい状態で寝込んでたのに…」
「…ああ、そっちか そういやなんでかな…
 さっき診療所が吹っ飛ばされる直前、急に体が軽くなってさ
 いきなり「全快〜」って感じになっちまったんだよな」
ミルファはひょうひょうと答えるビィトの肩に、一瞬小さな光がくっついている事に気付いた。
「だから大慌てでポアラ担いで逃げたって訳さ!」
ビィトは親指で後ろを指さすと、林の茂みの中にポアラが寝かされていた。

一方、キッスは謝ろうとするがビィトは全然気にしてなかった。
「なーんにも言うなよ、キッス こんなの初めてだけど、おれずっと起きてたんだ
 眠ってるようで体も動かねえくせに、意識だけはずーっとあってさ…
 さっきのお前の話も、バロンの話も聞えてた 身体動きゃしねえから、イライラしっぱなしだったけどな!
 …おれもおまえに賛成だ、二人で最後の最後まで抵抗してやろうぜ!」
ビィトはウインクすると、キッスと共にバロンに立ち向かう事にした。

――そしてそのバロンは…… 自らの血を指につけ、しげしげと眺めていた。            <続く>


おまけ・こち亀30周年記念寄稿原稿:ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110905215330.jpg
315マロン名無しさん:2011/09/05(月) 22:35:29.89 ID:???
キッスも復活、ビィトもポアラも無事だったか。
>ビィトの肩に、一瞬小さな光がくっついている事に気付いた。
これって翼の騎士がビィトを助けたって事か?
それともビィト専用の才牙が目覚めつつあるのか?
316マロン名無しさん:2011/09/05(月) 23:09:02.05 ID:???
ビィト復活したけど嫁さんやおじさま達の戦線復帰は期待できないから二人で戦うんだろうけど
普段の仲間がサポートでビィトが止めじゃなくてその逆のビィトが引きつけてキッスで片を付けて欲しいな
317マロン名無しさん:2011/09/05(月) 23:25:38.41 ID:???
>>316
キッス覚醒の話でもあるし、因縁もあるからね
さながらダイ大で言えば、ポップ対シグマって感じかな。
318マロン名無しさん:2011/09/06(火) 01:30:49.17 ID:???
>>315
するとスレッドは4年出てこないとでもいうのかぁっっ!!
319マロン名無しさん:2011/09/06(火) 06:32:16.57 ID:???
そういえばこち亀ももう35年も連載してるんだな。
両さん、あんたLVいくつよw
同誌でフリーザの攻撃にも耐えた両さんだ、奴ならたった一人で本当に暗黒の世紀を終わらせられるかもしれんww
それにしても稲田絵の麗子はけっこうかわいいな
320マロン名無しさん:2011/09/06(火) 19:12:28.55 ID:???
血を見たバロンは暴走するという事だろうか、今回のラストは。
ビィトの肩についてた光も何か気になるな。
この戦いが終わればかませ新キャラのカルロッサも何かしら出番があるとは思うが…

>>318
そんな日暮スレッドは嫌だwwwww
321マロン名無しさん:2011/09/06(火) 19:17:26.85 ID:???
むしろ一度寝たら起きないのはビィトの特徴じゃないのか?
つまり、ビィトが成長すると4年に一度だけ目醒めて凄い勢いで魔人を倒してまた寝る。
322マロン名無しさん:2011/09/06(火) 22:15:02.21 ID:???
言われてみりゃそうだった、すっかり忘れてたw
323マロン名無しさん:2011/09/06(火) 22:24:11.67 ID:???
おいおい三年寝太郎かよ。
ダイだったら12回世界救っちゃうぜ。
324マロン名無しさん:2011/09/06(火) 22:52:11.24 ID:???
そういえばダイってたった3か月での冒険だったけど、ビィトでは時間どっかに表記されてたっけ?
325マロン名無しさん:2011/09/07(水) 01:46:41.38 ID:???
>>324
作中での記述や、ビィトの寝方などの描写を拾い集めて総合すればある程度は分かるだろうけど
完全にはわからんのじゃないかな。
ダイにしても同じで、全体の経過日数とかがはっきりわかるような作中描写はほとんどなくて
データ本みたいなのに年表(というか日ごとの進度表)みたいなのが載ってはっきりしたわけだし
326マロン名無しさん:2011/09/07(水) 06:38:26.76 ID:???
ダイの3か月については、終盤でアバン先生が「3か月」って言ったからじゃなかったか?
327マロン名無しさん:2011/09/07(水) 11:14:18.18 ID:???
ファンブックかなんかに年表があったけど、本編の期間は三ヶ月だったよ。
328マロン名無しさん:2011/09/07(水) 17:41:07.54 ID:???
小さな光ってのはビィトもゼノンみたいな力に目覚めつつあるってことかな。
早くグランシスタ王に会って封印してもらわないと暴走して身体が消滅しちゃいそうだが。
329マロン名無しさん:2011/09/07(水) 19:11:56.85 ID:???
その前にキッスの処分が先だな。
少年誌的な流れでは、7つ星魔人3体も倒してるし処罰は無いだろう。
ダイ大におけるレオナがヒュンケルに下した処罰と同じになるだろう。
330粗筋王マロン:2011/09/07(水) 21:59:17.55 ID:???
  <月刊少年ジャンプ編集部からのお知らせ>

いつもご愛読いただきありがとうございます。

今月号の「冒険王ビィト」は、稲田先生体調不良の為休載致します。

なお、再開予定は未定です。
331マロン名無しさん:2011/09/07(水) 22:08:29.84 ID:???
え?今月休載か…稲田先生ご自愛ください
332マロン名無しさん:2011/09/07(水) 22:59:55.82 ID:???
あれ?稲田先生ってダイの時病気で休載ってあったっけ?
腰痛が持病だったりするのかな。
333マロン名無しさん:2011/09/07(水) 23:14:22.19 ID:???
病気でも休載させず作家を壊すような時代もあったんだ
ゆっくり静養して万全の状態になってくれ
334マロン名無しさん:2011/09/07(水) 23:19:38.26 ID:???
再開予定は未定ってどういうこと?
原稿落としたとか盲腸だとかじゃないのか。
335マロン名無しさん:2011/09/07(水) 23:23:05.42 ID:???
再開は何ヵ月後になるやら……月刊ジャンプの売り上げかなり落ちそうやな
336マロン名無しさん:2011/09/07(水) 23:23:55.11 ID:???
>>334
ビィトだって力を行使すぎたら眠りの日に関係なく眠ってしまうのだからそういうものなんだろ
337マロン名無しさん:2011/09/08(木) 01:30:07.25 ID:???
>>336
伏線が半端なさすぎる点では今までも三条陸を尊敬してきたものだが…

まさか稲田長期休載を見越してビィトに長期睡眠という不自然な性質をつけてたとは
伏線もここまでいくと神の領域だな
338マロン名無しさん:2011/09/08(木) 10:36:04.77 ID:???
長期休載って…2、3回休載するだけだろ?
339マロン名無しさん:2011/09/08(木) 11:16:52.61 ID:???
稲田先生も眠る日なんだな。
340マロン名無しさん:2011/09/08(木) 18:45:56.51 ID:???
>>338
月刊誌なら充分長いじゃない
341マロン名無しさん:2011/09/08(木) 21:34:29.49 ID:???
だけどキン肉マンなんか3か月位休んだし、ハンターハンターなんかそれ以上だぜ?
342粗筋王マロン:2011/09/08(木) 22:00:53.72 ID:???
月刊少年ジャンプ・2007年6月6日発売 7月特大号


<編集部よりのお知らせ>
※月刊少年ジャンプ休刊のお知らせ 及び『冒険王ビィト』の今後の掲載予定について

「月刊少年ジャンプ」は、2007年6月6日発売の7月特大号もって休刊する事となりました。
本誌は休刊となりますが、これまで培ったものを活かし、集英社では、
より強力な新漫画雑誌を今年の秋に壮観するべく準備を進めております。
新雑誌の情報は、今後「週刊少年ジャンプ」にて順次お知らせしていく予定です。

『冒険王ビィト』は、作者・稲田浩司先生の体調不良が全快に至らず、
連載再開の具体的時期はまだ決まっておりません。
連載再開時期については、決定次第、「週刊少年ジャンプ」「Vジャンプ」
2誌のホームページにてお知らせいたします。

http://www.vandelbuster.net/kyusai.html
343マロン名無しさん:2011/09/08(木) 22:11:09.70 ID:???
まさか暗黒の世紀より先に世界が終わってしまうとは
344マロン名無しさん:2011/09/08(木) 22:21:16.22 ID:???
工エエェェ(´д`)ェェエエ工  結局ビィト再開しないまま休刊かよ!
2年間まるっと放置かよ!orz
345マロン名無しさん:2011/09/08(木) 23:15:32.91 ID:???
稲田さん何の病気なんだ……まさか作家生命……いや命は大丈夫なのか
346マロン名無しさん:2011/09/08(木) 23:19:43.71 ID:???
再開は未定ですって大変な言葉だよな…。
347マロン名無しさん:2011/09/08(木) 23:48:11.85 ID:???
どうする、お前ら?稲田さんにお見舞いの手紙でも送るか?
348マロン名無しさん:2011/09/09(金) 00:35:17.30 ID:???
2年どころじゃないんだが・・
349マロン名無しさん:2011/09/09(金) 00:57:11.10 ID:???
他は何がこの先生きのこれるかも不安だが、先生が復帰したとき描ける雑誌があるのかも心配だ
350マロン名無しさん:2011/09/09(金) 00:59:26.04 ID:???
よし、そこでビィトのコミックスの作者コメントの変遷を追うことをおススメしよう
351マロン名無しさん:2011/09/09(金) 01:38:20.26 ID:???
休載のくだりまでやるとはwww 糞吹いたわwww
352マロン名無しさん:2011/09/09(金) 02:10:01.06 ID:???
元々自分のジンクスで休載がどうにかなるとか言いだして始まったスレだから
そりゃやるだろうよw
353マロン名無しさん:2011/09/09(金) 06:08:00.91 ID:???
お前らまだ楽屋裏になってないんだが
354マロン名無しさん:2011/09/09(金) 06:20:42.81 ID:???
今なりました

梅雨入り宣言風に
355マロン名無しさん:2011/09/09(金) 06:44:57.33 ID:???
もう楽屋裏でいいの?
とりあえず粗筋の人乙だぜ!
356マロン名無しさん:2011/09/09(金) 08:37:27.30 ID:???
粗筋の人ならちゃんと「楽屋裏開始」と宣言するだろ。
フライングした馬鹿が勝手に楽屋裏になったと思い込んでるだけだろう
357マロン名無しさん:2011/09/09(金) 14:09:17.98 ID:???
まだ楽屋裏じゃないみたいです(詳しくは楽屋裏スレ)

↓ここから通常に戻ります
358マロン名無しさん:2011/09/09(金) 15:48:06.28 ID:???
休載じゃあなあ
あーあ
359マロン名無しさん:2011/09/09(金) 16:08:23.12 ID:???
休載してから今回の休刊宣言まで2年ぐらいだっけ?
そんなに長引く体調不良ってなんだろ。

癌とか失明とか不治の病系じゃないんだよね?
360マロン名無しさん:2011/09/09(金) 16:34:15.34 ID:???
稲田さんの情報すら入ってこないんだよな、心配だ…
361マロン名無しさん:2011/09/09(金) 20:01:01.45 ID:???
集英社からなんの発表もないってのが気になるよな。
病気は個人のプライバシーに関わることだから、簡単に発表できないのは分かるけど、
とても人に言えないような病気なのかと勘ぐってしまう。

ダイの大冒険のときも腰痛に苦しんでいたようだから、腰痛悪化が濃厚かな。
座り仕事の人の腰痛って、普通じゃないからな。
マンガ家なんて運動不足になりがちだろうし、長時間座っていられないようだと仕事にならないからな。
ただ、腰痛なら発表してもよさそうなもんだが。
362粗筋王マロン:2011/09/09(金) 22:08:50.81 ID:fR2tgTK7
もうすっかりグダグダになっちゃったけど楽屋裏開始です

自分のジンクスも今回ばかりは勝てなかったね…。
それにまたも新潟の荒らしのせいでこっちが救済する羽目になった。

唯一の救いは国会図書館で単行本未収録のあらすじを書けた、って事かな。
国会図書館への申請は実は3月頭、大震災の前に(ネットから)申請してたのだけど、
なんか返ってきた返答見るとこんなんでした。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1307963496/182n

「特別な理由」というのと、電話ができない事からしばらく諦めてたけど、
やはり個人でも複写は出来留との事で、直接行く事にした。
(これがわかったのがつい先日、行ったのが先週土曜日)
363マロン名無しさん:2011/09/09(金) 22:35:14.06 ID:???
お疲れ様です!
現状の最新話の画像が手に入ったのは予想外で嬉しかった。
しっかしホントなんで休んでんだろうな〜。何かしらのアナウンスが欲しい。
364粗筋王マロン:2011/09/09(金) 22:57:14.48 ID:???
>>355 >>363
ありがとうございます。
単行本未掲載の分はしばらくの間公式で公開してたんだっけ?

未掲載分だけで複写代500円オーバーした…結構高かったけど、ま、いいか。
また時間のある時国会図書館行きたくなったよ。


>何かしらのアナウンスが欲しい。
よく言われるけど、せめて作画を一時的に変えるとか、病名報告とか、何かしら欲しいよね。
集英社に問い合わせメールしたいけど、メールではやってないし。
365マロン名無しさん:2011/09/09(金) 23:03:26.45 ID:???
とりあえずバロン戦の決着だけ付けてくれれば文句ないから季刊でもいいからやってくれ
366粗筋王マロン:2011/09/10(土) 21:10:44.86 ID:???
そういえばアニメ版の話題が全然出なかったね。
アニメ版はあまり評価良くなかった?
367マロン名無しさん:2011/09/10(土) 23:15:15.83 ID:???
その当時、アニメ版がどこまで進んでたかをはっきり覚えてる人が少ないだけでは。
368マロン名無しさん:2011/09/11(日) 22:20:11.42 ID:???
それにしても残り約640スレも余ってるがどうすんだ?
あらすじさんは今日ゴッドサイダースレでグリーンアイズやったけど、次のネタあるのか?
369マロン名無しさん:2011/09/11(日) 22:47:18.99 ID:???
640スレ=640000レス
370粗筋王マロン:2011/09/11(日) 23:23:25.29 ID:???
稲田&参上関連の作品はもう全てやっちゃったからなあ。
あと関係あるのと言えば、稲田の短編集があるんだけど…こっちは知名度低そうなのが問題。
確かダイ終了後に発表した読切「イルカ岩で…」もあったけど、本が無い。
したがって話題が尽きたらそのままDAT落ちするしかないね。
371マロン名無しさん:2011/09/11(日) 23:36:46.67 ID:???
オチがちんこ岩の話か

魔賓館ネタは参加者レベルがよほど高度出ないと成立しないしな
372粗筋王マロン:2011/09/12(月) 06:42:42.10 ID:???
そう、それw 稲田漫画でちんこ発言が出るとは思わなかったよw
(確かヒロインを誘っていたような覚えが…)

調べてみたら赤丸ジャンプ98年夏だったのだけど、やはり単行本未収録の模様。
短編集の「クソッタレだぜえ!」は初期の作品ばかりなので入っていない。
373マロン名無しさん:2011/09/12(月) 09:05:05.78 ID:???
無いならまた国会図書館で複写してもらえばいいじゃない、馬鹿だねぇ
374マロン名無しさん:2011/09/12(月) 09:12:39.86 ID:???
需要ほとんどないしなー

つか月刊を隔日ペースだとけっこうあっという間だったな
375マロン名無しさん:2011/09/12(月) 10:16:30.64 ID:???
ぶっちゃけコミックスしてない最後の1話に期待していた人は挙手
376マロン名無しさん:2011/09/12(月) 10:50:11.59 ID:???


イルカ岩はあまり面白くなかった記憶しかない

月刊は週刊と比べるとページ数は多いが、話数は少なくなるので仕方ないとも言える
377マロン名無しさん:2011/09/12(月) 15:53:36.55 ID:???
一度うpされてたから話そのもののうpより
それを受けた参加者(読者)のリアクションに期待してた
378マロン名無しさん:2011/09/13(火) 02:31:04.24 ID:???
>>362
>使用目的,不鮮明,関連頁の要不要等について、確認の電話を致し
ましたが、ご連絡困難とのことでした。
これって本人に電話したってことかな?それとも集英社?
どっちにしろ連絡困難ってことは・・・。
379粗筋王マロン:2011/09/13(火) 06:34:44.94 ID:???
この場合の本人ってのは自分ね
自分は電話できないもんだから、連絡が取れなかった。
で、大震災発生、そのどさくさですっかり忘れてて現在に至った。
380マロン名無しさん:2011/09/13(火) 12:07:16.64 ID:???
>>379
なるほど
返信サンクス!
381マロン名無しさん:2011/09/14(水) 21:36:50.88 ID:EalriPd0
 そういえば、魔人博士ノアがマントを脱いでいる絵が何かに付属されていましたが、なんでしたっけ?;
彼の能力もきになるし本当に再開してほしいですよね。

 後、稲田先生の契約がもう切れているときたのですが、どうなのでしょうか;
382マロン名無しさん:2011/09/14(水) 22:49:22.58 ID:???
>>381
ノアはわからないけどアニメの設定資料だろうから
DVDのどれかに付いてる可能性がある。
可能性だから無かったらごめんよ。
383粗筋王マロン:2011/09/14(水) 23:13:25.47 ID:???
DVDと聞いて何気にアマゾンでDVD探してみたら、1円とか出品されてるね。つい買ってしまいそうになる。
384マロン名無しさん:2011/09/15(木) 01:06:56.37 ID:???
買っちゃえばいいじゃんw
385マロン名無しさん:2011/09/15(木) 01:28:20.93 ID:???
D・V・D! D・V・D!
386マロン名無しさん:2011/09/15(木) 01:43:43.45 ID:???
なつかしいなあ>D・V・D!
387粗筋王マロン:2011/09/15(木) 01:55:44.42 ID:???
字幕が無きゃ台詞わからんがな(´・ω・`)
しかもオリジナルの話があるから、単行本片手に見るって事もできないし。
388マロン名無しさん:2011/09/16(金) 03:02:28.67 ID:???
何かしらの発表はほしいよなー
389マロン名無しさん:2011/09/18(日) 00:08:30.58 ID:???
>>366
本編で盛り上がった所はアニメでも大絶賛だった。
アニメスタッフもツボを押さえていたんではないかと感じる節がチラホラ。

後、主題歌が酷いもんで散々ネタにされた。とにかくミスマッチがすさまじい。
このせいで、実況はOPの度に 『スピードダウン ('A`)』 のAAで溢れかえった。
尚、第1回放送後すぐさまOPとEDを入れ替えたMADが製作され、皆一様に「こっちの方がいい」連呼。
他にもOP曲を入れ替えたMADがちょこちょこうpされた。ELEMENTS差し替えは素晴らしい出来だった。
390粗筋王マロン:2011/09/18(日) 00:21:15.34 ID:???
情報ありがとう。

>本編で盛り上がった所
例えば?
391マロン名無しさん:2011/09/18(日) 01:08:49.90 ID:???
>>390
閣下がダンゴールに八つ当たりとか、フラウスキー戦での全弾開放
そして言わずもがなビィト随一の名シーン「そう…私はクールだ…!」

本誌連載時も物凄い勢いで盛り上がったが、アニメではそれに輪をかけてスレが沸騰した。
閣下の目が赤く光った所にあの手書きのテロップ ”深緑の智将グリニデ” がデデーン。
キッスの台詞が原作の「ぜ、全然落ちついてない…!」から「ぜ、全然クールじゃない…!」に
変更されたのも盛り上がりに拍車をかけた。よく貼られる閣下のAAはこの時の物。
392マロン名無しさん:2011/09/18(日) 01:09:27.99 ID:???
本編で盛り上がったといえばまずグリニデの一挙一動だろう
393マロン名無しさん:2011/09/18(日) 01:25:09.51 ID:???
色々と思い出してきたので、記憶のまま適当に書く。長文勘弁。間違っている個所も多分にあるかも。

アニメは戦隊物っつか幼児を意識したんでないかと思われる節があった。
例えば、ビィトが才牙を出す時原作だとそのまま出すが、アニメだと前口上があった。
「○○の△△!バーニングランス 出ろー!」みたいな感じ。これはめっさ不評で
実況とかでも でろー とか書かれてた。
他にもヴァンデルは登場する度に手書きの筆書きっぽいテロップが出てたりとか。
閣下のAAは1個そのテロップまで再現されてたのがあったはず。

ちなみに1話の評価は散々だったと思う。
ゼノン戦士団の五人が才牙をビィトに託してベルトーゼを止める感動のシーンなんだが
あのコマが止め絵として長々映されたんで 『ゼノンキックwwwwwwwwwww』 とか煽られてた。

OPは不評だったのか途中で変わったけど相変わらず爽やかだったので
あまり評判はよくなかった。最初のやつよりはかなりマシになったけど。
確か実況では前ほどの頻度ではないけど『待ってる ('A`)』 のAAがちょこちょこ出てた。

エクセリオンになってからはOPはかなりマシになったと思うが、
こちらは原作にない完全オリジナルだったからアニメその物が不評だった。
閣下人気の為に登場したと思われるグリファス(声同じ)というキャラは微妙に存在が人気だったかも。
後、最後の方でシャギーが中々の強さを発揮してそれは好評だったと記憶。

閣下で思い出したけど、退場話の時の次回予告で、本編のセリフにひっかけた
「Good Luck and Thank you TVの前の諸君」のナレーション(声:閣下)は、評判良くて
その後スレでちょくちょく使われていたな。
394マロン名無しさん:2011/09/18(日) 09:28:01.32 ID:???
ビィトは基本的に残念作画で迫力ない
 ↓
閣下戦開幕は神作画で迫力満点!
 ↓
だが次の回では残念作画によるヘロヘロ閣下戦

というのが印象に残ってる
395粗筋王マロン:2011/09/18(日) 13:40:25.82 ID:???
色々ありがとう!
当時地デジがあったら見てたんだけどなー(´・ω・`)

>アニメだと前口上があった。
>「○○の△△!バーニングランス 出ろー!」みたいな感じ。
>これはめっさ不評で実況とかでも でろー とか書かれてた。
過去にやったウイングマンのアニメ版でも似たような事言われてたの思い出したよ
396マロン名無しさん:2011/09/18(日) 23:04:11.37 ID:???
あった、これだ。

                               ,‐、-、         __
      し ん り ょ く       ち し ょ う_   ,,,_Lヽヽつ       l^ヽ、)
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  (,,_〈ノノ|」 `‐‐'ンノ 'J ヽ、_)  し∪  `'  / / / / // `    //
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397マロン名無しさん:2011/09/18(日) 23:05:47.44 ID:???
サイト漁ったら久々にこれ見てクソワロタ。OPとのシンクロ率120%

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      |_|,... '"《ドアの向こうで待ってる》. "'; .,|_|
398粗筋王マロン:2011/09/19(月) 00:15:09.18 ID:???
ビィト本スレの一番上にあるAAかと思ったけど違うのね。

>>396は解説が無きゃ読めないw
いや、解説があっても「深緑」だけはどうしても読めない
399粗筋王マロン:2011/09/19(月) 00:20:49.58 ID:???
>>397を見てニコニコで探したけど見当たらなかった。
エクセリオンで四大魔人が揃うシーンかな?



…ジークって誰さw
400マロン名無しさん:2011/09/19(月) 01:26:19.03 ID:???
>>398
本スレのトップのAAは元々このテロップとセットなのよ。
ここみれば分かる。上から15番目、16かも
http://aa.age-jp.com/index.php?mode=dir&path=03/15/05/06/
”深緑の智将グリニデ” でgoogle画像検索してみると良い。
元画像あるのでテロップがどういう物なのか雰囲気はつかめると思う。

397のAAは単に本スレのトップに貼られているAAを縮小した物を
既存のドア空開けるAAに当てはめただけだよ。
当時のOP(2代目)の歌詞の最後の部分が「ドアの向こうで待ってる」だったのと
キッスをドアの向こうで待っていたのがこのアソコが勃起した閣下だったために
引っかけて作られたAA。

2代目OP自体は”冒険王ビィト OP”でgoogle動画検索に引っかかる。


それと、ジークはアニメオリキャラ。
原作だけじゃすぐ追いつくから話を膨らませるために突っ込まれたキャラだね。
オリキャラの常で結構不評だったかと。ただエクセリオンのリオンほどじゃなかったかな。
401マロン名無しさん:2011/09/19(月) 01:41:37.96 ID:???
ジークといえば連也のおねえちゃんをさらったナハトム・ジークだな
402粗筋王マロン:2011/09/19(月) 12:42:11.21 ID:???
ドアの向こうで〜〜 ってのは歌詞だったのね、納得。

ジークについても調べてみたら、キッス以上に女たらしって…w
最近のアニメとかはよく知らんので、スレ違いではあるけどスパロボOGのイルムみたいな感じだろうか?

あと、アソコが勃起言うなw
403マロン名無しさん:2011/09/19(月) 12:51:31.11 ID:???
まあ勃起というよりは排便の方が近いからな
404マロン名無しさん:2011/09/19(月) 17:09:10.99 ID:???
誤解を招くように〜ってスレがあって、その時の紹介で

普段はおとなしいが、興奮すると
あそこの固い物がニョキニョキと隆起して最後にはズル剥けになる

って書かれてました
405マロン名無しさん:2011/09/19(月) 18:14:47.30 ID:???
はいはい
406マロン名無しさん:2011/09/19(月) 18:45:42.46 ID:???
間違っちゃいない、間違っちゃいないがww
407 忍法帖【Lv=22,xxxPT】 :2011/09/22(木) 20:59:35.12 ID:???
gfd
408マロン名無しさん:2011/10/11(火) 09:39:26.79 ID:???
再開しないかなー
409マロン名無しさん:2011/10/30(日) 19:34:49.80 ID:dxsxhtjU
ホントだよなー
410マロン名無しさん:2011/11/12(土) 16:46:10.71 ID:???
まったくだよなー
411マロン名無しさん
その通りだよなー