週刊少年チャンピオン1994(平成6)年13号にて『覚悟のススメ』という漫画が掲載された。
この漫画について語ろうじゃないか。
尚、この漫画は作者が三千の英霊の力を借りて1日に1話ずつの速度で連載されるようだ。
時々瀕死のダメージを受けて、変な時期に合併号になる事もあるが気にしないでくれ。
ちなみに今日は週刊少年チャンピオン1996(平成8)年13号の発売日だ。
尚、あらすじ書き込み中に割り込んだ奴、及び 未来から来訪者は因果を決められるので要注意だ!
※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。
●覚悟のススメは修正が多いですが、基本的に単行本基準の掲載順や台詞・絵で進行します。
ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!
第六十七話 『愛撫』
覚悟は散の寝室に運ばれ、四肢を鎖で繋がれたまま丸いベッドに寝かされていた。
「用意整いましてございまする」
…しかし、これには散も不満の様子。
「なぜ縛ったのだ」
「葉隠覚悟が信じがたい気力で麻酔を断ち切り、暴れる可能性がありますゆえ」
「もしも散さまが眉をくもらせたなら…
四隅の鋼鉄鎖(くさり)たちどころに引き縮み、葉隠覚悟は五裂する手筈となっております!」
「いらぬことを… 覚悟など、いかようにも組み伏せられる
まあよい、ひとたびこの唇を重ねてしまえば… 覚悟はもう散の『もの』!」
――『もの』呼ばわりをしたが、英霊達はやはり成仏したのでカバンは何も応えなかった。
「では、ごゆるりと」
部下が消えると、散はネグリジェを脱ぎ捨て覚悟に馬乗りになり、白ランを脱がしにかかる。
「覚悟… 相変わらず不器用な肉体(からだ)をしているな…
散のように技術(わざ)が優れていれば、筋肉など無用…」
――ついにはズボンも脱がし、覚悟のペニスを愛撫し始めた。
「だが、時にはその不器用さがいとおしくなる わかっているぞ、覚悟
お前は今日までくる日もくる日も散だけを想い続けてきた…
お前の不器用な肉体も、この私を墜とすために培ってきた 身も心も私に捧げたな、覚悟…
強い敵意は強い愛へと変わる!」
そしていよいよ覚悟の唇を奪おうとする――――
だ
め
すると突如、罪子が零式防衛術の構えで阻止する映像が見えた。
『 ! 何かいる! 覚悟の認識(なか)にこざかしい何かが!!』
予期せぬ妨害を受け、ショックを受けた散は―― ついに眉をしかめ、鎖が引き縮んだ!!
―同時刻、新東京13番区―
デブを救出後、崩れるビル群から逃げ惑う罪子達。
『急がないと地下壕(シェルター)の扉閉まっちゃうわ!』
実はデブ救出後、ポン太が黒子猫を助けていた為時間がかかってしまったのだ。
すると前方の地面が光り、何かが地面から現れる。
それは―――― さながら溶かされた人間としか言えない、不定形の物!
いや、不定形の物はどんどん地中から現れ、形を成していく!
再 転
生 移
元の姿に戻ったその怪人に、罪子は見覚えがあった。奴の正体は血髑髏の仲間… 知 久 !
覇岡達は今までの怪人(戦術鬼)より弱そうと判断、罵詈雑言や覚悟の安否を叫ぶ。
4人はそれぞれ石を持ち、知久に投げつけようとするが… 知久の喝で男3人は倒れてしまった!
無傷なのはグリコポーズで固まった罪子と、隠れていた青木と女生徒、デブのみ。
『堀江罪子!』
知久の身体が輝いたかと思うと――― 巨大なライオンへと変身し襲い掛かった!! <続く>
おおうここで罪子が関わってくるか
/ \ /
乙 と / _____ \ 知 何 /_
に  ̄/ _ノ火´ =ニ三て_,r─ _ / ら だ /
. ! か く {Y r t_rxr rくくく< ̄二(⌒ \. ん か く
く \ ミ、/`ー- .: ̄辷 ⌒ー- / が \
f ̄ ̄ }| __, -‐== 辷=‐-  ̄\ | ̄
/∨\/ }廴___ ´rくフづく } ニ ‐- \/∨\|
]rrゥ、| : 辷‐-<_
+;. . ]}ゝ´| : ,}rul||=-〜
| ヽ`__, : (( _ノ儿'⌒
ハ ´ ='´ : ├} t\
〈ヘ . .. .: . ._ノム| [i.iフ|'⌒ー‐-
「\___,. マ\. | r',ニ二
| /jノ|!.| ト、.\| ノ/二ニヽ
| i/-‐弋| い} //___
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丿 |: "' /
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_二エニ=- |: | /〃/
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そのものを描いてはいないけど、散様明らかに握ってねぶってるよね…。
えっと……これはどうみても俗にいう尺八というやつですよね
いつも思ってたけど今回は一段と「これ少年誌?」と思った
さすがチャンピオンさんです
ちょっと編集者さん!なんかエロ漫画の原稿が混ざってますよ!www
いいのかこれwwww
もし本当に一線超えてたら、覚悟にとっては悪夢だろうな…
>>10 女性の体になってるとはいえ実の兄にフ○ラされた時点で既に悪夢だよw
覚悟が後でこのことを知ったとしたら…w
とりあえず(少年誌の)一線は越えた気がする
発禁の一線もなw
もう十分に一線は越えてますw
しかし、まさかここで死なないよな罪子……
罪子が死んで英霊の代わりに零の中に入る前触れだな、この展開は…
16 :
現筋鬼・粗:2010/10/29(金) 22:00:00 ID:???
第六十八話 『ガラン城』
覇岡は目を覚ますと、子分二人を起こし罪子の姿を探すが見当たらなかった。
泣きじゃくる青木に罪子の行方を聞くが、泣いたまま覇岡の胸に飛び込む。
『泣いてちゃわかんねーだろ!』
「あの怪人が… ライオンになって、それで罪子を…」
『う… ウソだろ…!?』
…その頃、罪子は… 翼を持ったライオンの背中に跨り空を飛んでいた。
あまりの高さに罪子の胸の子猫は失禁してしまう。
『失禁したな、堀江!』
「 え あ、あたしじゃありません!」
『その猫か! 放り捨てい!』
…さすがに罪子に恐怖に震える子猫を捨てられなかった。
『ごめんなさい! あたしもう絶対にしませんから! ライオンさん!』
『我が名は知久!』
「あ あの 知久さん、これからどこへゆくのですか?」
『我らの主君… 現人鬼・散さまの御城塞(おしろ)!』
以前と違い、今度はガラン城へと連れて行かれるのはなぜか?
『葉隠覚悟! 彼奴は人間にしておくには惜しい素材!
散さまの神聖なるお導きにより、我らの同志となる筈であった… だが!」
<以下回想>
前回の後、知久は散に呼び出されていた。
「覚悟の認識の中に邪魔者がいて、完全なる散色に染め上げる事ができぬ!これを連れて参れ!』
<回想終了>
17 :
現筋鬼・粗:2010/10/29(金) 22:00:43 ID:???
『あの あたし、どうなるんですか!?』
『審判(さばき)が下される!』
(何よそれ〜…)
理不尽さに半泣きになっていると、巨大蛾の群れに突っ込み知久のたてがみにしがみ付く。
『目を開け! 堀江! ガラン城なり!』
言われるまま前方を見ると、壁に大穴が開いたガラン城がそびえていた。
所々開いた大穴や亀裂に、覚悟の死闘のすさまじさを垣間見る罪子。
(ものすごい勇気…)
『何を感動している! 葉隠覚悟など愚かの至り!ガラン城にはかすり傷一つついておらぬ!
ガ ラ ン 城 の 真 の 姿 … … し か と 見 い !! 』
不穏な空気と共に稲妻がガラン城を直撃、直後ガラン城は崩壊を始めた! <続く>
>これを連れて参れ!
え、これって……まさかその背景の罪子のことですか散さま!?
え、演出じゃないのその背景!?
今までのガラン城は仮の姿だったのか… 真の姿は西洋の城ではなく、和風の城とかか?
いやほらだって、覚悟達は古くから日本に伝わる技とか名前ばかりだったしさ!
実は伽藍城とか?
名前が変わってどうするw
崩壊するってことは別の姿があるんだろ。
・・・実は何か最終兵器があるとか?
科学絶滅砲以上の兵器があるのか?
>>21 伽藍(がらん)
僧侶の修行の場の意味で転じて寺院やその建物を指す。
勉強になった
25 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/10/31(日) 22:01:45 ID:24woUFup
第六十九話 『移動菩薩G(ジャイアント)・ガラン』
落雷にあったガラン城は崩壊を始める。
『我らの要塞が初めて地上に姿を現す!』
そしてガラン城の崩れた後に現れたのは―――― 巨大な 菩 薩 の 頭 部 だった!
『ものすごいおじぞう!(でも、とてもおだやかな表情…)』
『秘めた慈愛、奥深きことマリアナ海溝の如し!』
さらに離れた場所の廃ビル群が崩れ、巨大な手が現れ、ついには上半身が露になる!
『見よ、波打つ大地! 夢のようなこの光景! 夢ではない、真実(まこと)なり!』
菩薩姿の巨大ロボット… ガラン城の真の姿、『 移 動 菩 薩 G ・ ガ ラ ン 』!!
G・ガランは大災害に苦しむ世界中の人々を救済するために
解脱者・ガランが持てる知恵・信者・財力・神通力・時間の全てを注ぎ込み創造した物
だが――――
<以下回想>
散の襲撃を受け、螺旋の一撃で爆死するガラン!
『G・ガラン、もらった!!』
<回想終了>
『今は我らが散さまのもの!
この度、G・ガランが大起動せしば、人類救済などという愚かな目的の為にあらず!』
26 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/10/31(日) 22:02:28 ID:24woUFup
その目的とは、即ち―――― 人 類 完 殺 !!!!
『右の手より、戦術鬼四千!』
罪子には見えた。無数の戦術鬼が右手指先から放たれ、人間を喰らいつくすイメージが…。
『ひ 左手は!?』
しかし知久はただ笑うだけで答えなかった。
なぜ人間を殺すのかと問うが、散に会えば分かるとだけしか答えなかった。
そして知久はG・ガランの目から内部へ帰還する。散へ会うのを怯え、泣き出す罪子。
『泣いているな、堀江!』
『あ あたしじゃありません!
(そうよ、涙なんか出ないはずよ、あたし 散さまだってこわくない!)』
強がり、泣くのをやめキッと見据える罪子。
(だって、ここには――――)
『 問 題 な い ! 』
零の頭部を小脇に抱え、微笑む人類の戦士・覚悟が目に浮かぶ。
(愛する人がいるんだもん) <続く>
このやろうwww
強盗もここまでやれば清清しいw
>解脱者ガラン
>ヘッドギアにバッジ
>グル
>信者の服装
これって元ネタはアレだよな…?
ガランさんは本当に霊力も有るし、すごく良い人みたいなのにね・・・ 風体が怪しすぎw
「もらった」ってw
そんなあっさりとwwww
ものすっごい金と技術がかかったものを
びんた一発でもらったww
敵にもきちんと様付けする罪子ww
なんというジャイアニズムならぬハララニズムw
・・・いや、悪の首領なんだから普通の行動なんだけどw
あっさりもらわれすぎたG・ガランに爆笑w
清々しいほどの強奪っぷり最高です散さま
つか信者も少しは抵抗しろとwww
ガラン教?の中で一番強いのがガラン本人なんだろうな
それがあんなにあっさり爆発しちゃったんじゃあ……
「グ……グル」ってのは「きょ…教祖さま!?」って意味でおk?
ライかボルトが 『現人鬼 散よ!わが教祖 ガランの仇 取らせていただく!』と乗り込んできた戦士だったとか。
導師と書いてグルと読む
>>35 >「グ……グル」ってのは「きょ…教祖さま!?」って意味でおk?
それでおk。間違っても検索サイトではないぞ?w
>>36 目から鱗!今後明かされるかもしれないが、その線はありうるな!
…で、もしかすると血髑髏はその信者の一人が狂ったもの、とか。
尊師と書いてグルとじゃなかったか
散さまと罪子。この作品のヒロインの座を懸けた直接対決か。
罪子に持ち弾が無い気がするが、ここで城内に連れて来た事が後々命取りになる気もするな。
41 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/11/02(火) 22:00:00 ID:AdJooXgv
第七十話 『遊戯』
廃ビルよりも高くそびえるG・ガラン。
その内部からは散が奏でる、美しいピアノの音色が流れていた。
(覚悟の認識を占拠した、こざかしい小動物… 堀江! 一目だけ見てやる!)
一方、音楽(シューベルト)に聞き惚れながら罪子を案内する知久。
背中の罪子も怖いくらい美しい旋律と感じ取っていた。
知久は大扉の前に降りると罪子を降ろす。
「(あの大きな扉の向こうに散さまが…)ライオンさん、あたしふるえてるの」
『知るか!』
プイとそっぽを向かれ、心細くなった罪子は胸の子猫(チビル)に守ってと願うのだった。
扉を開けると、中はパーティー会場の様に大きなテーブルに美味しそうな食事が無数に並んでいた。
未だ演奏を続ける散の横顔を見て、その美貌に見とれる罪子。
(あれが散さま…絵みたいにきれい…)
「何をしている、堀江 散さまにご挨拶せんか!」
「あ、はい こ ん に ち は ――――!!』
場違いな位、大声で挨拶する罪子に驚く知久。すると散は演奏をやめ、マントを翻しこちらを見る。
「こんにちは!レディー」
(まるで燃えるような声…)
するとチビルは罪子の胸から飛び出し、散の腕に飛び乗るとゴロゴロと甘えだした!
散もまた、甘えるチビルに優しく接する――――
42 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/11/02(火) 22:00:43 ID:AdJooXgv
…一方、場面は変わり覚悟はと言うと… 四肢を寸断されたかと思いきや無事だった!
寝室に現れた影成はちぎれた鎖を監察する。
「磨き抜いた鏡の如きこの切り口、まぎれもなく散さまの美手刀(しゅとう)!
おのれ覚悟!またしても救われたな! 散さまが許しても……」
憎憎しげに覚悟を睨み、目を見開くと影成の身体が輝きだした!
『この影成が許さぬ!!』 ――影成の正体は、巨大なクモ型の戦術鬼だった!!
クモ影成はまだ眠っている覚悟の喉元へと狙いを定める――…
場面は戻り、再び散と罪子へ。豪勢なご馳走を観察する罪子。
「世界中の色々な料理がある、好きな席にかけるがよい」
「は はい」
慌てふためき、とりあえず着席したのは罪子の身長の半分ほどもあるG・プリンの席。
「散さまのお心配りである 遠慮するな、堀江!」
…と言ったものの、これだけのジャイアント・プリン、食べるのは少々惜しくじーっと見つめる。
「毒など入っておらぬ ――覚悟の敵の作ったものは嫌か? 覚悟とはどこまで進んでいるのだ?」
答えに困惑する中、覚悟との進行度を聞かれオウム返ししてしまう。
「ど どこまでって…?」
「散さまに質問は許さぬ!」 グルル
唸り声を上げ、威嚇する知久に少しずつ口を開く罪子。
散を女性と思い、もしかしたら散も覚悟を好きなのかも知れないと判断した罪子はこう答える。
『あたしと葉隠くんとは…… た だ の ト モ ダ チ で す !! 』
――その瞬間、散の表情が豹変した!
(覚悟! こんなつまらぬ花に捧げたのか!)
覚悟のこれまでの死闘を思い返し、しばし沈黙する散…。 ――と、その時!
43 :
現筋鬼・粗 3/3:2010/11/02(火) 22:01:24 ID:AdJooXgv
「 ば ん 」
突如指で銃を撃つ仕草をすると、罪子は血を吐き出し、失禁しつつ倒れ苦しむ罪子!
――その正体は、散の『 闘 気 』!
知久等の戦術鬼にはなんでもない、おふざけ程度の闘気でも、人間には致命傷!
『堀江さん!』
そして覚悟は罪子の危機を感じ取ったのか目覚めると、目の前には巨大クモの牙が迫っていた!
<続く>
罪子… これはやはり罪子死亡、罪子の魂が零に宿って零復活って流れかな…(´;ω;`)
シリアスな流れのはずなのに美手刀(しゅとう)で吹いてしまった
今更だけど、本当に散さまによるものはなんでも「美」つけたがるんだなw
美散さま・・・?
>>45 そこ俺も思ったww
さすが、「美」をつける心得は徹底している
しかし、散さまは世界中の料理を作れるしピアノも弾けるとは……
才色兼備、文武両道すぎるぞ
待て待て待てwww そこまで完璧超人なわけないだろww
ピアノはどこかで演奏の録音が流れたのかもしれないし、
料理は確実にお抱えのメイド(血髑髏に殺されたあのメイド達以外)とかそんな料理担当がいるはずだろ。
罪子一人を招くのにこれだけの料理を用意するとは…
無駄にマメだな、散様w
影成は嫉妬丸出しだな。
しかし、知久も影成もこのような真の姿があったとは…。
ショッカーの幹部が怪人に変身した時みたいだなw
幹部クラスが真の姿になるのは、もはや最近のヒーロー物のお約束だからなw
いつになく激しい散さまのシューベルト
このセリフから分かるのは、
・散は少なくとも複数回部下に自分の演奏を聴かせている
(部下が今日の演奏は激しいなと比較できるほどには)
・シューベルト以外にも持ち曲がある
ええ〜ちょっと素晴らしくない?
俺も聴きたいわ
てか、猫みたいに懐きたいわ
失禁したな 堀江!
ムム ブルマでの開脚から位置の判る失禁…(ゴクリ
つーか猫の名前チビルって、ちびったからかよヒドスw
ライオンさん(w と罪子の掛け合いが面白すぎる
散さま、自分の後ろに背景を実際に写し出すだけでなく
他人の背景も見えるのかw
もう超能力者だな
いや、散さまには不可能はないのだ
わたくしも散さまの美手料理(てりょうり)が食べたいです
「零式奥技
脳 内 投 影」
60 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/11/04(木) 22:00:00 ID:bfmSD8Cq
第七十一話 『永遠』
罪子の危機を感じ取り目覚めた覚悟の前には戦術鬼と化したクモ影成の牙!
『死ね、葉隠覚悟!!』
『爆芯!』 ――咄嗟に爆芯靴を影成に向け、爆音と爆風で怯ませる!
鼓膜が破れ苦しむ影成に何度も直突(じき)をかけ、トドメの重爆!
まだ生きている影成に身構える覚悟だったが、罪子の命の危機を感じ取るのだった。
そして罪子は… 散の力で空中に浮かされ、苦しみ悶えていた。
先程の爆音で覚悟が起きた事を感じ取り、知久に連れて来るよう命じる。
その間、罪子をもてあそぶ散。
「大丈夫、お前のじたばたはちゃんと覚悟に伝わっているぞ
良きかな、恋を極める者… もっと良くしてやる!」
そう言って散は袖口から拳銃を取り出した!
罪子が近くにいる気配を感じ取った覚悟はカバンを取り散の寝室を飛び出す。
――が、怒りに燃える影成の糸に捕まってしまった!
『散さまが許しても、この影成が許さぬわい!』
すさまじい力で引き寄せられようとする覚悟!踏ん張っても徐々に引き寄せられていく!
『 積 極 !』
それならばと自ら飛び込み、反動をつけてカバンごと影成の顔に体当たりをかける!
『キサマにかまっている時間は無い!! ――罪子!!』
61 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/11/04(木) 22:00:41 ID:bfmSD8Cq
―同時刻―
ばん ばん ばん
…覚悟の救出も間に合わず、罪子は心臓に3発の弾丸を撃ち込まれていた!
(命中!)
散は銃口の硝煙を吹き飛ばし、踵を返すと同時にテーブルの上に落下する罪子。
『アハハハハ!! これで堀江は覚悟に永遠に想われるであろう!』
長く愛される花は 儚く終わることが肝要 By散
罪子の死体を見て一句詠むのだった。 <続く>
やっぱこれぐらい敵は悪党じゃないとな
次はぶち切れ覚悟さんだな
やっぱり罪子の魂が零の中身になる展開か…
罪子…お前の思いは別の意味で報われるだろう!(´;ω;`)
久しぶりに悪役らしい散さまを見たな
…いや元々悪役なんだけどさ
>BY散
とんねるずっぽいw
やってくれたな散さま……
まあこういうマンガのヒロインは平穏無事ではいられないだろうし
生きたまま戦術鬼に食われるとかじゃなくてまだ良かったかも
でも散さま、心臓の位置をお間違えではありませぬか
罪子は超能力ではなく闘気で浮かされてるのかな?
>「直突(じき)」「重爆(じゅう)」「積極」
技名を叫ぶのはお約束としても、それを略してるのが覚悟の焦りを表してるな。
>「おまえのじたばたはちゃんと覚悟に伝わっているぞ」
>「近くに堀江さんがいる! 間違いない!」
そのことが判るというそれぞれの絆の結び付きが凄いな…。
次回は覚悟のぶちきれ覚醒→罪子の霊があらわれて鎮める→
零に宿っていっしょに戦う
って展開かなやっぱり
>覚悟のぶちきれ覚醒
ドラゴンボールでのスーパーサイヤ人フラグか。
でも覚悟…と言うか零式防衛術の教えに「怒ってはならない、冷静になれ」とかそんなのがありそうな気がする。
で、パワーアップはするが負けフラグが立つ、と。
つまり「罪子の魂が宿った零は1回しか着用できず、散と相打ちEND」になるのではないか?
無事だよ!
何があっても堀江さんはペンギンのようにそびえ立つ!
そびえ立つんだ!
ラストの罪子が妙にいろっぽかった
>>66 >でも散さま、心臓の位置をお間違えではありませぬか
確かに画面見る限り、左胸(正確には心臓は中央寄り)を撃ってるな。
ここは
1:撃ったと見せかけて覚悟を激怒、怒りで判断を鈍らせる作戦(罪子生存)
2:斜めから弾丸が入り込んだので確実に心臓を撃っている(罪子死亡)
3:零の無い覚悟を倒すのはあっけなさすぎる、成仏した英霊の代わりに罪子を入れる作戦(罪子死亡2)
このいずれかかと睨んでる
お前ら馬鹿だな、散さまがお間違えになることなどあるわけないだろう
つまり
4:罪子の心臓はあの位置にある
それを散さまがお見抜きあそばされたのだ
キン肉マンかなんかじゃねぇんだからよww
>>73-74 まだ理解しておらぬようだな。
重要なのはどこに当たったかではない、散さまのお心にあられる。
散さまが本心で罪子を殺そうとしたのなら毛ほども当たらずとも罪子は死に、
まだ生かしておくおつもりならば脳天をぶち抜いたとしても死なない。
これが真理である。
確かに殺そうと思えば闘気で簡単に殺せるからな
何か狙いがあるのは間違い無いだろう
心臓破裂闘気でクマさえも殺せるのに
わざわざ拳銃を使った意味はなんだろう
不敬者!
散さまに是非を説くな!
闘気で罪子の体が破裂するから、罪子の死体を確認できないからかな?
…そういう意味だったら螺旋でもよさそうな気がするが
ああなるほど、破裂させてしまったら死亡確認できないな
それに下々の者に直接散さまがお美手をお使いになる必要などありませぬゆえ
単純に美銃を構える姿が優雅だからだろう。
83 :
現筋鬼・粗:2010/11/06(土) 22:00:00 ID:B7I9OYVz
第七十ニ話 『戦士』
罪子救出に急ぐ覚悟の前に立ち塞がるライオン知久。
『どけぃ犬!』
空中で知久と覚悟が交差、着地! しかし覚悟は相手をせず、そのまま廊下を走り去っていった。
その速さはライオン形態の知久も驚愕するほど。
『速い! おのれ覚悟!この知久を振り向きさえもせずゆくか! それほどまでに!』
――その直後、覚悟の頬が切れ血がほとばしる。
そのうち覚悟は煙突の内部のような吹き抜けに出る。
出っ張りを利用し何とかよじ登ると、罪子がいると思わしきホールの扉があった。
『罪子――――っ!!』
部屋へ飛び込むと覚悟の目に飛び込んで来たのは―――― 光の柱に浮かぶ罪子の死体。
その惨劇から散の仕業と理解した覚悟は戦術鬼のような目つきになり、激しい殺意を燃やす!
『こ… 殺す!! 散 殺す!!』
すると憎しみの炎をまとった覚悟の前に、朧の亡霊が現れる。
《静まれ! 静まれ覚悟! 怒りと憎しみに囚われた認識では因果は撃てぬ!
大邪心を墜としめるは、澄んだ心を持つ者のみ!》
覚悟は父の教えを思い出し、一声吠えるとカバンを落し腕を胸の前で交差し教えを復唱する。
「ぜ… 零式防衛術は 相手を殺す技でなく お… 己を殺す技!」
《滅殺せよ! 心を曇らせる愛憎怨怒!》
(滅殺せよ! 滅殺! 殺!)
――しかし、罪子の死体を見てはさすがの覚悟も冷静にはなれず拳を床に叩き付ける。
(殺せない… 例え零式防衛術でも…)『 堀 江 さ ん は 殺 せ な い !! 』
覚悟の胸に映る罪子の微笑みを殺す事は出来ず、この場に来て泣き出す覚悟だった… <続く>
こんな女々しい覚悟は初めて見た…
女々しくなどない
これも一つの男らしさだ
でも確かに、罪子を殺された恨みだけで戦ってはライ達の二の舞になる気がするんだよなぁ
散様の魅力で上塗りされたらおしまいじゃん。
罪子の死を受け入れたうえで(自分を殺した上で)、散様と相対しないと。
>>85 俺が言ってるのは最後のコマの覚悟のポーズね
大事な人を失うというショックは確かに涙のひとつも流したくなるだろうし弱くもなるだろう
しかしその痛みを乗り越えて更に強くなってこそヒーローなんだ!
頼む、頑張ってくれ覚悟!お前はこの地球を救うヒーローなんだろ!
……と言いつつ先週の散さまの清々しいまでの悪役っぷりに一段と惚れた自分がいます
>長く愛される花は 儚く終わることが肝要 By散
こんなことを仰ってくださるなら私もそのお美手討ちに合いとうございます
そしてまた1匹、あらたな戦術鬼が出来上がるのだった…
しかし堀江はヒロインとして存在が薄いとは思っていたが、本当に殺すとは。
戦術鬼 罪子で死亡フラグは回避したと思っていたのだがな。
散さまのお美胸で生きるライ達の様に、今後は覚悟の胸の中で生きるのか。
覚悟の胸と言うか、どう考えても零の中に宿ってずっと一緒、だろう。
他の作品ならば「主人公の胸に」が一般的だろうけど、
零の中には英霊がいたがそれがいなくなった→罪子死亡→罪子の魂が宿る の流れでは。
>>90 ヒロインとして薄いかな
がっつり心掴まれたけどなあ
罪子に何が起こったかを見てとれるほど覚悟の思いは強いんだな。
「堀江さん」と呼んでたのが「罪子」に変わるところに覚悟の焦燥感が現れてるな。
今、血髑郎が生きて覚悟を戦術鬼にしようとしたらあっさり成功しそうだな…。
罪子を排除したのは完全なる散色に染める為の処置だからな。
もう一度、覚悟が散に迫られた時に何か起こるのだろう。
強化外骨格には英霊が何千人と必要なんだろ?ヘタレ罪子1人で動くとは思えんが…
せめて親指で切腹ぐらいできるヤツの魂でないと。
散の口づけって単なるキスではなく明らかに洗脳術的なものだよな。
確かに罪子にヒロイン的なすごいものがあるかと
訊かれたら、うーん?なんだけど
これだけ覚悟に想われているのならヒロインなんだろうな
俺のヒロインは散さまただおひとりでございます!
>>95 必要ってあったっけ?単に三千人の英霊が勝手に宿ってると思ったんだが違った?
99 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/11/08(月) 22:00:00 ID:ZL30XQ8R
<祝・8巻発売! ―作者コメント―>
大義と伝うは大の樹なり!その幹の太く大なること限りなし!
何億万もの人を支え、少しも揺るがぬものなり!
神も科学も多数決も占星術も大樹の枝葉にすぎぬもの!
身をゆだねれば、じきに折れてしまうものなり!天下泰平の基は大義なり!
大義より出づる知勇が本の物なり!
第七十三話 『救星主』
光の柱の中に浮かぶ罪子の遺体を見て涙を浮かべ、悔しさに何度も床に拳を打ち付ける覚悟。
その影響でホールの床は完全に粉砕されてしまった。
(俺なんかと出会わなければ、こんな目に会わなかった… すまぬ!)
その後も何度も心の中ですまぬと謝罪するが、何度詫びても詫びきれるものではない。
自分の無力さと運命を嘆き、覚悟の悲痛な雄叫びが周囲に響き渡った――…
同時刻、散は純白の袈裟に身を包み、G・ガランのコクピットで泣き叫ぶ覚悟を監視していた。
(フフフ… 存分に泣くがよい、お前の中の堀江を全て流しつくしてしまうのだ!
お前の心の中にはこの散だけいればよい!)
再び場面は覚悟に戻る。
覚悟はせめて罪子の遺体を降ろそうと光の柱に飛びつくと、高圧電流が覚悟を襲った!
しかし覚悟は高圧電流に耐え、罪子の高さまで登りつめる。
『つ 罪子!』
100 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/11/08(月) 22:00:43 ID:ZL30XQ8R
―04番区・逆十字学園―
覇岡達生徒は連れ去られた罪子の名を叫ぶが、戻ってくるはずが無い。
(堀江… 俺が…俺がもっと強ければ…!)
覇岡が深く後悔する中、銭形は校長に行方不明は堀江だけと告げる。
(堀江君、私は信じているよ! 太陽が昇らない日などくる筈が無い!)
そして三度、覚悟へとカメラは変わる。
(君がいなくなってしまったら、誰がこの世界を救うんだい?)
『散だ! 何を苦しんでる、覚悟!私を認めれば楽になれるのに! 救星主はここにいる!』
散はG・ガランのトレースシステムを起動、神我一体と化しG・ガランを起動させる。
超巨大ロボット、G・ガランのジェット噴射で周囲の廃ビルが次々となぎ倒される。
『 G ・ ガ ラ ン 大 発 進 ! 』
『生きろ! 生きろ! 生きるんだ! 罪子!』
すでに事切れた罪子の遺体に叫ぶ覚悟。
――すると罪子の身体が一瞬、ピクリと動くのを見た! <続く>
散さま……
覚悟への思いは本物であらせられるのか
肉親の情を捨てたら異性への情が……?w
罪子に反応が…? 罪子も死した後にその先がある一流の仲間入りか。
死んだと思ったら実は生きてましたパターン?
>>98 四郎としては怨霊が宿って旧日本軍の装着者に害を為すことは想定外みたいだったけど、
作中の現在の描写からすると結局霊が宿ってないと強化外骨格は機能しないみたいだね。
問題はその例が英霊でなくてもいいのかどうか、だな
震は機動鎧400人で動いていたが、零の3000人とは大きく違うな。
人数が必須というわけでないなら1人でも動かせないとは限らない。
やっぱ共通点は「霊が入っているかどうか」かな。人数は問わずに。
しかし罪子が生きてる可能性も出てきたな。そうなると零の復活が遠のくわけで…
あ、わかった!罪子じゃなければ朧の霊魂が零に入って復活とかか!?
なんにせよ零無しの覚悟じゃ散さまに勝つのはまず不可能だろうし
今はいかにして零を復活させるかが最重要だな
候補となるのは罪子だったが、生存してるっぽいしな…
となると後は朧か、無理だろうが英霊の復活か…
他に何か可能性はあるかな?
強化外骨格・雹は、まだ死んだわけでもない気もするな。
新たな装着者がいれば良いのだが、覇岡… じゃムリだな。
罪子や朧、雹の英霊が零復活の鍵になる可能性は有りそう。
そういや雹の英霊も明らかになってないな。
あと可能性があるのは… 戦術鬼にならず、肉虫になって絶滅砲でやられた人々の霊とか?
確かにその人達はまだ覚悟に憑いてそうなものだが
逆に考えてみよう。
1:何らかの方法で霞の中の英霊も消える
2:死者の霊ではなく、覇岡達や肉虫の生霊が零に宿る
このパターンもありだろうか?意見求む!
114 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/11/10(水) 22:00:00 ID:qgubD6K9
第七十四話 『帰還』
荒れ果てた地に現れたG・ガラン…巨大な菩薩像を見て、歓喜の声を上げる人々。
『神サマだ! 美しい!』 『菩薩サマだ!』 『俺達を救うために現れなすったんだ!』
『お顔を見てるだけで心があったまるわ!』
――直後、G・ガランの凄まじいジェット噴射が廃ビルもろとも、人々を焼き尽くした!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101110202706.jpg 散は高笑いを上げつつ、低空飛行で街を破壊しながら飛び去ってゆく…
『 絶 滅 せ よ ! 人 間 ! 我 は 救 星 主 な り !! 』
同時刻、覚悟は罪子が確かに動いたのを確認、何度も呼びかける。
しかし救出したくても、光の柱…電磁壁が邪魔をしている!
ならばと発生装置を探すが、かなり上にあった。昇っている時間は無い!
一瞬、零のカバンを見るがそちらも今はただの鎧が入ったカバン――…
覚悟は袖口のボタンを食いちぎると、それを投げつけ見事発生装置を破壊した!
電磁壁が消えると同時に落下する罪子。覚悟は手を差し伸べるが、あとわずかで届かない!
『加速!』
爆芯靴を発動させると、自らテーブルの上につっこみ己の身体をクッションにする。
罪子の身体に触れてみると、確かに脈も体温もある…生きていたのだ!
(すごいぞ!堀江さん 散の凶弾にも負けないなんて! 弾はどこまで食い込んで…)
覚悟は罪子の胸に手を突っ込むと、何かが入っているのに気づく。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101110202856.jpg (こ… これは!)
見覚えのある感触と形。罪子の懐からそれを取り出すと―――― 父・朧の 位 牌 だった!
115 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/11/10(水) 22:00:43 ID:qgubD6K9
『お 俺の部屋にあるはずの位牌! なぜ堀江さんの胸に!?』
なぜ彼女が位牌を持っていたのか知る由も無く、何度も罪子の顔と位牌を交互に見る。
――ついには大粒の涙をこぼし、奇跡に感動する。
(この世界には我々の知っている物理法則ではたどり着けない、遥かな力が働く事がある!
君と俺の間に、そんな力が働くなんて… きっと俺たちは結ばれる宿命だぞ!
…やめろ覚悟!身勝手な妄想! わかっている!それは夢のまた夢!
でも… もしも願いがかなうなら…… 俺は君の歌になりたい…)
自問自答しつつも、罪子の身体をそっと抱きしめ微笑む覚悟だった。 <続く>
なんか覚悟もさすがは散様の弟だという気がしてきた
なんとなく、だが
位牌が盾に……王道ネタは王道として料理できる腕前があれば立派に名場面となるな
覚悟感動しすぎだがこっちも感動してるからまあいいや位牌GJ
覚悟が位牌を取り出すページ、あれセリフを隠したらエロ漫画と思われそうですな…w
ところでガラン様・・・あんたこんな危険物作って何をどうやって救うつもりだったんですか
ガランはあくまで巨大ロボを作っただけで、武装とかは散が追加改造したのでは?
ところで今回のサブタイトルの「帰還」て何が帰ってきたんだ?
罪子じゃないのか
>きっと俺たちは結ばれる宿命だぞ!
>…やめろ覚悟!身勝手な妄想! わかっている!それは夢のまた夢!
なんか覚悟に親近感が沸いたw
浮世離れして悟ってるキャラのように見えても、この辺りは普通に
恋に悩む思春期の男子だな。
さすが朧の位牌だ。展性チタン合金製かな。
そういえば罪子がお仏壇を持ち出していたな
あの時から位牌持ってたのか!?
すっかり忘れてたわ……ベタに思えるが名場面!!
素晴らしい伏線回収!
そして散さまにG・ガラン改造疑惑発生か?だとしたらガリレオあたりが担当したんだろうか
フィギュア魔改造ってレベルじゃねーぞ!
それはそれとして覚悟が罪子の胸に手突っ込んだところで「お前一瞬やましい気持ちにならなかったか」と問い詰めたい
>「お前一瞬やましい気持ちにならなかったか」と問い詰めたい
・初めて元兄以外の本物の女の子のおっぱいに触れた
↓
・初めての性欲
↓
・「きっと俺たちは結ばれる宿命だぞ! 〜〜」
…こうじゃないとは思いたいw
鉄球がなくなったから今度はボタンを投げる
次は何を投げるんだww
そりゃもちろん罪子の体を投げるに決まっておろう!
それはともかく、初期と比べると絵柄が明らかにコミカルになってるよね。
第1話登場のしかめっ面の覚悟とは別人のようだ…
初期の覚悟だったら、「俺達は結ばれる運命だぞ」と言うようにはとても見えんかったのに。
恋は極力秘めるもの
第一話から罪子にフォーリンラブだったのかもよ
あれは「堀江はオレのモンだ」と公然とわめく覇岡に対するコメントと見せて実は自身の心情、というわけだな。
そういえば覚悟の年齢ってどっかに出てたっけ?
1999年12月25日さいはて生まれの高校二年生としか書いておらぬなり
d という事は16〜17と言う所か。なら確かに思春期真っ盛りだな。
135 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/11/12(金) 22:00:00 ID:wGwKrn2H
第七十五話 『正義復活』
覚悟の唇がそっと罪子の唇に近づく。2人が今まさに口づけしようとした瞬間――――
《 そ こ ま で ! 三千の英霊、只今帰還!!》
突如ホールに響いた謎の声!それは成仏したはずの英霊達だった!
『 零 ! すごいぞ!天国から戻ってきたのか!』
罪子の生存に続き、零(英霊)の復活にますます涙をこぼす覚悟。
《天国かどうか知らんが、とにかく我々はあの光線でこことは違う次元に送り込まれた!》
ttp://sakuraweb.homeip.net/uploader/src/up138507.jpg <以下回想>
《そこは光と安らぎに満ちた世界…
突如そこにまろび出た我々は、間もなく暖かい光に包まれ… 三千有余は一体の姿に!》
三千の英霊達は無数の頭蓋骨姿から、若かりし頃の朧のような、1人の男性の姿へと変わった。
《苦痛なき完璧な肉体であった!
――目をこらせば、星と思えたものは何もまとわぬ美しき人間たち》
男女の魂は引かれあい、溶け合って一つになりつつ、光の彼方へと飛び去ってゆく…
「な なんという美しさ! 全てが一つに溶け合ってゆく!」
ふと気づくと、後方から英霊達を迎えるべく、女性の魂が集まってくる。
しかし英霊はなんと彼女らに警告を発した!
『近寄るな! 私は軍人!安らぎは受け取らぬ!
覚悟の居る、あの荒れ果てた世界に安らぎをもたらすのだ!!』
――そう叫ぶと、なんと英霊は自らの手刀で腹を切り裂いた! 天国で割腹!!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101112213040.jpg <回想終了>
136 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/11/12(金) 22:00:42 ID:wGwKrn2H
《自決によって我々は戻ってきた!覚悟、お前のところへ!》
『(零! 永遠の安らぎに背を向けてまで…)零! おまえこそまことの軍人魂なり!』
《もはや二度とあそこへは行けまい! 我々は永遠にこの姿でこの世界を彷徨うことであろう!
それほどの決意で我々は開く語のところへ戻ってきたのに、お前の両腕は塞がっている!
そんな状態で大義が撃てるのか! 忘れたのか、覚悟! お前は誰か一人の戦士ではない!》
しかし覚悟は抱きかかえた罪子の身体を、より一層強く抱きしめた!
《ぐわ! 忘れたのか!運命の出会いを! 我々をどう思っている!?》
覚悟は罪子をそっと横たわらせると、英霊達に向かって白ランをはだけた!
『とても言葉にできぬ! 肉体(からだ)で返答いたす!』
《望むところ!》 英霊達はうずまき、カバンへと吸い込まれていく―――― 憑依完了!
『ゆくぞ零!』 覚悟は白ランを脱ぎ捨て、爆芯靴以外全裸になるとカバンへ向かって飛び込んだ!
再 会 の 瞬 着 !
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101112213301.jpg カバンから飛び出した零のパーツは空中の覚悟へ次々と装着されていく!
着装直後に完全武装モードへと移行!覚悟の瞳に闘志が宿ると、零の身体が輝きだす。
(守る!くじけない心 討つ!現人鬼!・散 心 は ひ と つ ! )
力強く交互に突きを繰り出し、気合充分!
ttp://sakuraweb.homeip.net/uploader/src/up138509.jpg 復 正
活 義
…その頃、G・ガランは人々を吹き飛ばしながら空を飛び続けていた。
『 決 戦 の 地 へ ! 』 <続く>
なに この 痴話げんかw
零帰ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
覚悟さんモテモテやのうw
まさかの英霊復活キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
「霊は成仏すれば二度と復活しない」という掟を破りやがったwww
覚悟が装着して拳を振るシーン、正義復活はめちゃくちゃ燃えるんだけど・・・・・
覚悟よ、なぜ脱ぐwww つーかパンツ位履けwww
ホントこれ少年誌かとこれまでに何度思ったことかwwww
英霊と零復活は嬉しいが、再開の瞬着のコマはもっとマシなアングル無かったのかww
修正されているから、明らかにあれ作者は狙ってるよなww
他の漫画やアングルだと影や足でごまかせるのにこのアングルではごまかせんwww
これでわかった、やはり作者は「 真 面 目 に ふ ざ け て る 」!w
>>131 そういう解釈もあるのか
当然自分の罪子への情に対する自制の思いかと
零をどう復活させるのかと思っていたら気合いで帰って来たか。やはり理論より精神力で押す世界観だな。
だが英霊三千は何故ここまで気骨ある軍人魂なのだろう。あくまで望まぬ人体実験の犠牲者達なのにな。
うわ、唐突に還ってきたー!!
びっくりしたww
軍人の魂だからか、並び方が規則正しいのはいいんだが… 何あの妙な並び方ww
普通ならそこらじゅうにちらばっててもいいのにw
作者もアシさんも乙ですw
英霊さん達、以前は「堀江を抱くのだ!その温もりがお前の中で闘志に変わる!」とか勧めてたのにな。
147 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/11/14(日) 22:00:00 ID:X4tVxKva
第七十六話 『黒雨』
超低空飛行でビルと人々を破壊・抹殺しながら移動するG・ガラン。決戦の地へ行くために――
その一方で、久しぶりに零を着装い、雄雄しく立つ覚悟。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101114213100.jpg 《少し目を離した隙に、ぐんと逞しくなったな 覚悟!》
「寝ていたわけではないからな」
《ところで覚悟、ここはどこだ!》
「ガラン城だ」
《そんな筈はない! ここは只今時速400kmで移動している!しかも飛行しているぞ!》
『何!? いかん! 戦闘中、己の現在位置が不明ということは死地に居るも同然!』
英霊は情報源として、ライにしたのと同じ様に罪子の頭に無数の触手をつける。
『よせ、零!堀江さんは何も知らな・・・・・・』
――直後、覚悟の脳裏にガラン城の真の姿、G・ガランのイメージが浮かぶ!
覚悟は内部から破壊しようと試みるが、英霊達は大声でそれを止める。
《待て覚悟! G・ガランの動力は核融合エンジン!
うかつに攻撃すれば放射能が地球を重ね塗るぞ!
方法は一つ!操縦している現人鬼を討つしかない!》
…その頃、G・ガランは日本海に潜行したところだった。
そしてG・ガランの内部の別のところでは… ライオン知久に説教を喰らっている影成がいた。
『影成の大うつけめが! その方の腹中には霞さまが控えておられる!
その方の好きにしてよい肉体(からだ)ではないのだ!! 徹底的に猛省せい!!』
148 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/11/14(日) 22:00:42 ID:X4tVxKva
ふと、その説教場面に散が現れる。
『アハハ!影成!男前になったな!』
「め 面目しだいもございません」
人間形態に戻った影成は片目を潰され、眼帯をつけていた。
「そんなに元気があるなら、今度は散の相手もいたせ」
コントロール冠を手渡されると同時に、散のジョークに慌てる影成。
ちなみに現在、G・ガランは自動操縦にセットしてある。後は目的地まで一直線だ。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101114213241.jpg ――再び場面は覚悟へと戻る。
G・ガランの行き先は中国大陸!到着予定時刻は明朝!おそらくそこが決戦場!
すると強制的に瞬着解除され、零のパーツはカバンへと戻る。
《それまで少しでも身体を休めておけ! 我々は対霞の作戦を練る!》
…ふと、覚悟は背後に気配を感じ、振り返ると罪子が目を覚ましこちらを見ていた。
「堀江さん…」 (葉隠くん)
罪子はリボンを外しながら、こちらへとゆっくり歩いていく。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101114213421.jpg 「もう大丈夫!」 覚悟と再会を果たした罪子の目には、大粒の涙が光っていた――――
その一方で、散は何を思ったのか、突如ハッチを開けG・ガランの頭上へ飛び出した!
『この黒雨はお美体に障ります! 一刻も早く機内にお戻り下さい!』
『黒雨こそは人間どもに汚し尽くされた、この星の流す無念の涙!』
散は部下の静止も聞かず降り立つと、白袈裟を脱ぎ捨て大量の黒雨を全身に浴びる。
『だからよいのだ!』
(黒い雨よ、洗い流せ!私の中の淡い想い! その時 その瞬間 この指先が鈍らぬように!)
――散は覚悟への想いを、この黒雨の嵐の中で断ち切ろうとしているのだ。
散の心中を感じ取り、影成達もおいたわしやと同情する。
149 :
現筋鬼・粗 3/3:2010/11/14(日) 22:01:24 ID:X4tVxKva
覚悟…前を隠せ
仁王立ちになる零はやはりかっこいいな。それだけでも様になる。
復活まで一体どれ位我々は待ったのだろうか…
零の中身が罪子説、朧説とか色々あったけど、まさか成仏したはずの英霊が復活するとは斜め上過ぎたわ!
ともかくこれで散と対等になる、がんばってくれ覚悟!
>>150 罪子も少しは赤くなれとw
「私の相手をするか」と影成に言う散でなんか和んでしまったのは俺だけじゃないと思いたいw
鉄球も肉虫も良くガンバってくれたが、やはり零が一番頼もしいのう。
霞には怨霊成仏光が装備されてるようだが、もはや二度とあそこへは行けまい!
と言ってたから、また成仏させられることは無いのかな。
二度目の成仏光線も有効じゃないか?
ただ成仏しても英霊の行く先が天国ではなく、地獄や消滅とかそういう可能性もありうるが。
いや大丈夫だろう
「同じ技は二度通じん。これはもはや常識」と不死鳥の人も言っていたし。
聖闘士星矢かよ!w
鎧を着込んで戦うという点では共通してるなw
そりゃ星矢はプロテクターヒーロー物の元祖だからなw
>その方の腹中には霞さまが
>その方の好きにしてよい肉体(からだ)ではないのだ!!
何この妊婦ww
そもそも何で霞はカバンじゃなくて影成の腹に入ってるんだろう。
覚悟との散り際の微笑みの戦闘の時に損傷でも受けたのかな。
そういやもともと白カバンに入ってたのにな
霞にもさま付けとは・・・
散さまの美鎧だからなのかそれとも霞自体に敬意を払っているのか
散さまの御身を直接守り、武器にもなるからな
散さまの次に高い地位にいそうだ
様づけしてるってことは霞にも中の人がいるってことだよな
散以外には霞の声はヴヴヴヴとしか聞こえないかも知れないが、まぁ何となく意思は伝わるんじゃないかな。
>>162 散の次に高いんじゃなくて、散と同じ位の地位なんじゃない?
そういえば覚悟以外の人物と英霊が話してる場面ってあったっけ?
もしかしてそれぞれの装着者にしか自身の英霊の声は聞こえないのかな
過去でも雹の霊が喋る場面も無かったわけだし
「ヴヴヴヴ」という音自体は周囲にも聞こえてるみたいだが、どうなんだろう?
168 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/11/16(火) 22:00:00 ID:+5ziTYxR
第七十七話 『決戦前夜』
G・ガランが中国大陸目指して進む中、覚悟と罪子はホールで食事を取っていた。
窓に映る稲妻の激しさに、部屋に飛び込んできそうだと怯える罪子。
「心配ない、それはスクリーンだ
この部屋はG・ガランの胴体のほぼ中心に位置している
いかに機体が揺れても、水平を保つ構造だ」
「G・ガランはどこにむかっているのかしら?」
「G・ガランは日本海を渡っている、明朝には中国大陸に到着する
おそらく目的地は、黒龍紅省松花紅の河畔、ハルピンのあたりだろう」
「あの… そこは何か、特別な場所なんですか?」
「――零の生まれたところです」
<以下回想>
1941年12月 第二次世界大戦勃発!
当時、中国は大日本帝国軍の武力により占領されていた
―帝国軍ハルピン捕虜収容所―
大戦末期、そこは葉隠四郎率いる瞬殺無音舞台に占拠された!
『米英軍をものともせぬ戦略兵器を造るぞ!
捕虜共を粗末に扱うな! 神州の為、悪魔でも有意義に!』
かくして異国の兵士達の肉体は、余すところなく生体実験の犠牲となった
だが、勇敢なる兵士たちの屈強な精神は滅びることなく『零』の意思となる!
<回想終了>
169 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/11/16(火) 22:00:42 ID:+5ziTYxR
「――全てはそこから始まったんだ、強化外骨格も 零式防衛術も、戦術鬼も…
私は葉隠四郎の血を受け継ぐ者
幾千幾万もの人の生命をむごたらしく殺めた、悪鬼の子孫だ
だからこそ私は、自分の全てを人を守るためについやしたい 自分の全てを!
…すまぬ、君にこんなことを告げても困らせるばかりだね すまぬ」
そんな覚悟に、罪子は微笑んで「困らないよ」と答える。
「堀江さん… 怖くないのか?こんないまわしい男が」
「全然怖くないよ、誰よりもあたしが一番よく知ってるから(あなたは素晴らしい人です)」
その一方で、散は――――…
『得たり! ついに得たり!』
また一つ何かを開眼した散は黒雨にまみれて叫んでいた。
『今、散さまは地球と同じ色の涙を浮かべている筈!
この星と同じ痛みを分かち合い、心と心をつないだのだ!
ライやボルトを倒した覚悟のあの必殺技も、もはや散さまを撃つこと叶わじ!』
(大義より重きもの わが身中にあり!)
散の胴体には、まるで胎児の様に地球が一体化しているイメージが見えた。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101116212127.jpg ―寝室―
「明日は忙しくなる、少しでも長く速く走れるよう、今夜はよく休んでおくように
何も心配はいらない、君は生くべく定められる身 ――おやすみ」
微笑んでドアを閉めると、決意を固める。
(俺は散と相撃つ身!)
――すると英霊達が覚悟を呼ぶ。振り向くと、カバンから父・朧の霊が現れた!
『父上!』
170 :
現筋鬼・粗 3/3:2010/11/16(火) 22:01:24 ID:+5ziTYxR
『父ではない! ―― 散 な り ! 』
なんと朧はこれまでの構えではなく、散と同じ右螺旋の構えを構えた!
最終決戦に備え、父の霊が特訓を施そうと現れたのだ!
『かたじけない! 父上!』
覚悟もまた零式防衛術・破邪の構えで父の霊を相手に特訓を開始する。
因果を決めるがかわされ、朧は今度は左螺旋で覚悟に襲い掛かる。
覚悟もまた、零式防衛術・水鏡の構えで応戦する。
膝で左手首を防御、因果を決め今度こそ父の霊に打ち勝った!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101116212403.jpg 『良し! しからば―――― 両 手(もろて) 螺 旋 !!』
――かつて父の命を奪った、散の最終必殺技を前に怯む覚悟。
『左右何れかか飛ぶかわからぬぞ! どういたす!』
『一歩も引きませぬ! 当方に迎撃の用意有り!』
覚悟の対両手螺旋の構えに驚愕する朧だった!
―寝室―
ベッドに横たわる罪子だったが、寝られる訳がない。明日は覚悟と散の決闘なのだ。
(もしも散さまが勝ったら、人間は全部殺されてしまう…
葉隠くん、絶対負けられない! ――それなのに… あ た し が 邪 魔 よ !
あの時(血髑髏戦)だって、あたしがいなければ…あんなのすぐ倒せた!
どう考えてもあたし、葉隠くんの弱点よ! 迷惑かけられない!)
そう考えた罪子は、決意を固めた表情で近くにあったナイフを手に取った。
そしてそうこうしている間にも、G・ガランは中国大陸に到着した。 <続く>
※この漫画は週刊少年チャンピオン連載の少年誌です※
※この漫画は週刊少年チャンピオン連載の少年誌です※
※この漫画は週刊少年チャンピオン連載の少年誌です※
※この漫画は週刊少年チャンピオン連載の少年誌です※
※この漫画は週刊少年チャンピオン連載の少年誌です※
山口先生…ホントに大丈夫なのか!?w
散さまの局部が無修正に見えるが…
気のせいだよな?
散様の美スジ… 否!これは原稿の上の髪の毛が印刷されただけだ!
散さまの美筋は下賎な猥褻物にあらず! すなわちこれ芸術なり!
ミケランジェロのダビデ像を修正する阿呆がおらぬように散さまの美筋を修正する阿呆もおらぬのだ!!
そもそも性器どころか乳房まで修正せよと言うPTAやお上が理不尽である!
性交はまだともかく、全裸ならば親兄弟のを見るであろうに!
お前ら罪子の悲壮な覚悟にも触れてやれよ・・・
やっぱ罪子足手まといで自殺→零の一部に、って流れかな?
せっかく助かったのになぁ…
それよりも散さまの失恋→未練断ち切りの方が切ないだろうが!
おいたわしや最愛なる散さま……
まぁ罪子もまだ死なないだろう。いざ邪魔となった時に自害する準備とか。
ナイフ取ってるのが死亡フラグビンビンなんだよな…
まさかとは思うが覚悟や英霊みたいに割腹する気じゃないだろうな
割腹はさすがに無いだろうが、手首切るとか首や喉を突くとかかな…
自殺ではなく攻撃に使うとしたら、散や影成に近寄って蜂の一刺しとかか?
>悪魔でも
間違ってるような、間違ってないような…w
>ライやボルトを倒した覚悟のあの必殺技
>大義より重きもの
あの飛び蹴りの技名が「大義」なのか。
>両手螺旋
>「それこそは父上を黄泉に葬送せし…」
そういえば、朧の左拳をかわして下に潜り込んだ時、両腕を後ろに伸ばして
螺旋の溜めを作ってたっけか。確かにあの時の螺旋が決定打になってたな。
あの時のお辞儀してかわしたヤツ?
あれは構えだったのか、余裕見せてるだけかと思った。
187 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/11/18(木) 21:46:19 ID:f/jqq04F
第七十八話 『血涙島』
ついに中国大陸に上陸したG・ガラン。
覚悟もまた、ベッドに座りながらスクリーンに映る中国大陸を見て到着した事を知る。
《到着したようだな!》
『零! 完成したのか、対霞の作戦!』
《ムフフ… 700回の仮想戦闘で698回の完封!雹の仇を討つ時がようやく到来した!
もう我々を霞の試作とは呼ばせぬ!》
「何か切り札があるようだな」
《命中すれば必滅だ! だが覚悟、お前と散の零式防衛術に開きがありすぎればそれ所ではない!》
すると覚悟は微笑み、自らの拳が散の頬を直撃するイメージを浮かべる。
「見くびるなよ、零 真の零式の奥義を身につけているのはこの俺だ!』
そうしている間にも、G・ガランは中国大陸に廃墟を踏み潰しつつ目的地へと進んでいく。
「人間どもの呻きが聞こえんな」
「大気が新東京番外地レベルの汚染、一人としては暮らしてはおりますまい」(知)
「恐らくあの未曾有の大地動で、地下にあった核施設が…」(影)
『自分で自分の首を絞めたわけか! 手を下すまでもないとは! 人類、愚かの極み!!』
雪の降る山脈を突き進むG・ガラン。
「零、当時の面影はあるか?」
《皆無だ! こんな所に山脈(やま)はなかった!》
覚悟は降り行く雪を見て、散と仲良く修行していた事を思い出していた。
『こい!覚悟!』
188 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/11/18(木) 21:47:00 ID:f/jqq04F
そして散もまた、同時に雪を見て昔を思い出していた。
(降る場所は違っても、雪は雪だな… 覚悟…)
『負けませぬ!』
――もう、あの頃には戻れない! 今はただ雌雄を決するべく進むのみだった!
そろそろ目的地だと影成が知らせるが、それらしい場所は見当たらない。
位置的には合っているという事は… 恐らく、G・ガランより高いあの山の向こう。
散は脳波コントローラーを被り、G・パンチでそびえ立つ山を粉砕した!
…そこには『 海 』があった!こんな山奥に!?
『赤い! 鮮血のような海!』(影)
「海ではない、地殻変動で陥没した大地が雨を受け止めたのだ!」
「では、この湖底に霞さまの故郷が…!」(知)
「因縁深き捕虜収容所は大地の波に飲み込まれてしまった」(覚)
《否!》
『消えるものか!』(散)
G・ガランの口から発した暴風で湖の霧を吹き飛ばすと―――― 湖の中央に孤島が現れた!
――これが零と霞の生まれた場所、捕虜収容所のある『 血 涙 島 』!!
そして収容所の屋上に、刀を構えた無数の人影が規則正しく並んでいた。
左右を兵士の骸で固め、中央に回想シーンと変わらぬ姿の葉隠四郎が佇んでいた。
これこそ、『 葉 隠 瞬 殺 無 音 部 隊 』!!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101118211347.jpg
189 :
現筋鬼・粗 3/3:2010/11/18(木) 21:47:43 ID:f/jqq04F
『この日を待っていたぞ! 我が息子よ!』
不気味に笑う葉隠四郎。
英霊達は血涙島からただならぬ殺気を感じ、怨念は今も生きていると悟るのだった。 <続く>
生きてたの爺ちゃん
ていうか死んでるのか爺ちゃん
そういえばガラン内に覚悟と罪子いるのに、散が覚悟達にちょっかい出してこないな。
普通に食事やベッド使ってるし、使わせてるし。
>700回の仮想戦闘で698回の完封!
ええ〜、本当に!?
霞を低く見積もりすぎてないか?w
まあ前回は覚悟がためらったり脱いだりしてまともに
戦っていないが
零はいつも大マジだからな。
仮想戦闘の霞を踏ん付けてるビジョンを見る限りノリノリだ。
>切り札
>命中すれば必滅
今更誰かに改造されて新兵器を搭載できるわけはないから
既存の装備を組み合わせるのかな?
>「もう戻れない!」
二人とも雪を見て同じ昔を思い出して、こう覚悟するのが切ないな…。
>鮮血のような海
>紫霧(きり)
この辺りの汚染の酷さが窺えるな…。
195 :
マロン名無しさん:2010/11/19(金) 20:44:34 ID:Ix62S5wo
ほほう、赤熱化、昇火弾、超振動、超脱水鱗粉、瞬脱装甲弾、戦術神風、これらを組み合わせると…
超振動赤熱昇火瞬脱装甲弾というわけか、胸が熱くなるな
>鮮血のような海
>紫霧(きり)
言われてみれば、同じく滅びたDQ3のテドンやDQ4のアッテムトも血の池や紫のキリというイメージがあるな…
>>195 ただ組み合わせただけじゃねーかバカヤロウww
多分、腰の調合装置で何か新兵器でも作るんじゃないか?
霞への対抗策には零式鉄球対超鋼炸裂形態があるが、決定的とは言い難いかな。
やはり自分が滅しかけられた経験からして怨霊成仏光線か?
もしくは合わせ技で霞の成仏光線を、零式鉄球対怨霊光反射形態で跳ね返すとか。
>零式鉄球対超鋼炸裂形態
これは無いと思う。覚悟の零式鉄球は全弾撃ち尽くしてるし。
>零式鉄球対怨霊光反射形態
上と比べればこっちはまだありそうな気がするが…
霞の中の英霊を成仏して無力化したとしても、散の一撃必殺の螺旋の前には覚悟が勝利するイメージが浮かばない。
まあ霞さえ無力化すれば、散といえども戦術神風でイチコロよ。
だが普通に考えて散はここでは死なないだろう。覚悟との戦いで洗脳(?)が解けるのが王道。
目覚めた散は、再び人類のために戦う戦士となって、零と霞でダブル大義を決めてくれるはず。
>戦術神風でイチコロよ。
覚悟の性格からして使わなそうな気がする
>零と霞でダブル大義を決めてくれるはず
これは一番ありそうだよな!
善の弟、悪の兄の対決物は最後は仲直りして共に戦うのがお約束だし!
息子って誰のこと指してんの?
自分の子孫はみんな子ども扱いか
それとも朧の父親がまだ生きてるのか?
霞に宿って散を狂わせたのは四郎の怨霊かと思ってたが、四郎は島で自縛霊してたみたいだし
もしや霞が四郎の息子(覚悟たちの祖父)の超鋼だったとか。 葉隠五郎(仮名)とでも呼ぶかな。
四郎と聞くとどうしてもガンプラ好きの少年しか思い浮かばない俺がいる
204 :
マロン名無しさん:2010/11/20(土) 01:29:51 ID:twF6zV7K
あの描写なら普通に自分が生み出した物を示しているだろ
にしても、大義→星義ときたら次は何だ?
仁義とかか
>>200 >覚悟の性格からして使わなそうな気がする
散もそう言ってたし、戦術神風を使った時は零の意志主導だったしな。
>仲直りして共に戦う
おあつらえ向きに葉隠四郎(の亡霊?)が現れたしな。
人間の邪悪さの証明とも言える四郎は散からしても相容れない存在だろうし、
成仏鉄球でトドメを刺すとかしそうだ。
四郎と言えばやはり海江田だな
息子ってのは単純に自分の子供という意味ではなくて
広い意味での子供ってことだよ
>>206 強化外骨格・大和 か。ちょっと有りそうだ。
>強化外骨格・大和
今の所強化外骨格は山口ルールでは雨偏がついているけど、もし登場したら驚きだな
ダンガンロンパってゲームに覚悟っぽいキャラが居るな。
そんなゲーム知らんぞ?
覚悟も散も、髪がベタかトーンかってだけで髪型そっくりだな
213 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/11/20(土) 22:00:00 ID:FNQllvq9
214 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/11/20(土) 22:00:41 ID:FNQllvq9
影成は一瞬よろめき膝をつくと、にっこり微笑んだ。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101120212639.jpg 『お見事! この冴えならば、例え彼奴が10人居ようと余裕の勝利」
「類なき臣いればこそ!」
影成の忠義心に微笑み返す散。――その直後、螺旋を受けた影成の口から内臓が飛び出しかける!
『散さまご用意を!』
飛び出しそうになる内臓を手で押さえ、叫ぶ影成、衣装を脱ぎ捨て全裸になる散!
『 瞬 着 ! 』
散の叫びと同時に、こらえ切れなくなった影成から―― 内臓と共に『霞』が飛び出した!
…そして場面は覚悟へと移る。
(血涙島に何が待ち受けていようとも、機 いよいよ熟せり!
我らの他にこの任を果たし得る戦士なく 引き返し得る道理なし! これ運命なりしなり!
牙を持たぬ人のため、人の皮を着た鬼を討つ!)
――朝日が昇ると同時に、覚悟は瞬着した! <続く>
なんという忠義…これも主君を信じているからこそ成せるのか
互いの信頼があるからこそ成せる行動だよな。
これが他の悪役だったら、ボスが
「そう言って裏切るつもりだろう?」とかで切り捨てられるのが見える。
影成、お前の忠誠心確かに見せてもらった!安らかに眠れ!
霞着装の度に入れ物になってる部下が一人死んでるのか?w
まあ、散が霞を着装しなければならない相手など滅多にいないからこそ
こういう形式なのかもしれんけど。
つーか、そもそもどうやって影成の中に霞を入れたんだろう…?
霊虫形態で巨大化した時に飲み込んだとか?
「腕(前)」みたいな意味で「指先」という言葉を使うのは
やはり散が主に掌打を使って闘うからかね?
あと、肘で朧の拳を砕いた時は「本気を出すまでもない」
みたいな感じで「指先を使うまでもない」と言ってたな。
技(わざ)が優れていれば筋肉など無用、とか言っていたように、散のパワーは
指先まで精密に操る完璧な動作から生み出されるものなのだという事だろうな。
でも作者の本音は指先のほうが性的で何かいやらしいから、だろうが。
血涙島ってバベルの塔みたいだな。
>霞の間
壁に霞の胸像だかレリーフだかがあるな。その上下に散らしきレリーフも。
知久の横にいる羽の生えた黒猫はやはりチビルだろうか。
影成の突きを見て「ちびるり」してるし。
罪子が撃たれた後、散に改造されたのかな?
>>217 死にはしないと思うよw
もともとただの形式的な儀式で、散さまは影成を殺すつもりはなかったようだし
御側役見習たちと同じように、影成の忠義に応えたんだろうな
でも散さま、部下がどんどん減っていく
お美胸にいるとはいえ……
しかし、あの霞の取り出し方がなぁ…。
もし影成が仮想覚悟を務めなければ、普通に口とかから吐き出してたのかな?w
以前やったみたいに、普通に腹から取り出せるはずだがな。
「たとえ彼奴が10人居ようと余裕の勝利」というのは、腑露舞の「医学的に見て200万年早い!」より
評価が上がってるのか、下がってるのか。零が復活したことも計算に入ってるのか、入ってないのか。
227 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/11/22(月) 22:00:00 ID:8ahdGt5R
第八十話 『魔神』
着装完了した覚悟。『俺は散と相撃つ身!』
そしてその一方で、罪子は―――― ナイフを握り締めていた。
(葉隠くんに迷惑かけられない!)
着装した覚悟はそのままスクリーンに映る朝日を見つめていた。
(薄紫の朝霧に輝く赤い水面…)
《美しいな、覚悟!》
『零! 散を滅ぼす策は一つのみぞ!』
《わかっているとも! 帰る事はないのだな、さらば我々の寝床!》
英霊がベッドの上のカバンに別れを告げると、覚悟はそっとカバンに触れ今までの事を思い出す。
「危険な目にばかり遭わせたな、これからは普通のカバンとして人の役に立って欲しい」
今まで苦楽を共にした、愛用のカバンに敬礼する覚悟。
するべき事は全てやった。あとは罪子が寝ている間に出発するだけだ!
…と、その時、背後のドアをノックする音。
『おはよーございます!』 ――なんと罪子はショートカットになっていた!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101122214424.jpg 『あー!零! あ〜…葉隠くん、もう戦闘モードになっちゃったんですね』
「堀江さんこそ髪を…」
「堀江さんじゃないよ 髪を切った私はもう女の子じゃないの 魔 神 モ ー ド なのよ!!
一人でやっていけるから!』
罪子はフフンと花で笑うとそう見得を切り、敬礼する。
…覚悟は一目で見抜いた。自分の責務を少しでも軽くしようとしての行動だという事を。
『了解! 君を戦士と認める!』
覚悟もまた敬礼を返すと、罪子は隊長と駆け寄ってきたが、覚悟はそのまま踵を返す。
228 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/11/22(月) 22:00:49 ID:8ahdGt5R
「私は現人鬼を滅ぼすためにあの島に行く!」
「あたしも…」
『君はここで待機!!』
厳しい覚悟の一声に、同行を我慢する罪子。でも、自分がいたら間違いなく邪魔になる。
結局、罪子ははいと大声で返事しつつ、敬礼をするのだった。
「これを」すると覚悟は左拳を突き出し、握っていた何かを見せる。それは白ランのボタンだった。
「一番軽いものには汚染大気より身を守る解毒剤が入っている
次に軽いものには電波受信機、これはレーザー光線を屈折させる。これは暗闇で発光する
そしてこれは―――― 幸 運 をもたらす」
「わー… こんなすごいボタン、本当にいただいてしまっていいんですか…」
「持っていなさい」
罪子は即座に身につけ(両手の袖口、胸に3つ)、本当に嬉しそうに礼を言う。
「それでは!」 敬礼し、いざ出発しようとする覚悟。
「あ あの、何時ごろ帰ってくるんですか?」
「遅くなる ――君はここにある植物を枯らさぬように」
覚悟入った部屋は、ホールのような大広間にいくつもあるテーブルに活けられた花があった。
「昇華弾を使うゆえ、私から離れなさい」
言われるまま数m離れるが、もっと遠くへと注意される。
今度は部屋の端に向かうが、その柱の後ろに身を隠すよう指示される。
こっそりと身を乗り出し覗き見るが、『全身を陰に!』と三度注意される。
そして覚悟は隣の部屋に入り、ドアを閉めると昇華弾の発射体制に入る。
『(我 これより特攻作戦に赴かん! されど真の闘いはその後に有り!) 昇 華 !』
昇華弾はスクリーンを突き破り、G・ガランの内部壁を蒸発させながら、一直線に進んでいく。
(我が生涯に唯一の君よ! 明日よりの長き日々をいかに耐え、いかに忍び給うや!)
爆芯発動、加速! さらに完全戦闘モードへ移行!突き当りを赤熱化で蒸発させ突き進む!
(長き生きる難苦 我が忍耐を遥かに凌ぐ大試練なり! 我を待ち受けしはただ数刻の修羅!
我は幸福なり!)
229 :
現筋鬼・粗 3/3:2010/11/22(月) 22:01:31 ID:8ahdGt5R
G・ガランの装甲を破壊し、ようやく外部に出た覚悟。
『我一人、安楽な道に進むことを許し給え!』
――その頃、罪子は涙ぐみながら、きっと覚悟が戻ってくると信じて祈るのだった。 <続く>
どんなに長生きしても覚悟ほど壮絶な人生送る奴はいないだろうに
罪子…ナイフ握って思いつめた顔するから心配してたのに… 髪切っただけかよ!!
何を言う、女にとって髪は命も同然
それを自ら断つという彼女なりの精一杯の激励なんだろう。
まぁ確かに少しだけ拍子抜けしてしまったけどw
ボタンを貰った時の罪子の反応が可愛いなw
卒業する憧れの先輩に貰うようなロマンチックなものだと喜んで、
ボタンの説明を聞いて実用的なものだと判ってちょっとガッカリして、
最後に「幸運をもたらす」ボタンまで貰ってまた喜んで。
>「何時ごろ戻ってくるんですか」
>「遅くなる」
夫婦か!w
>「君はここにある植物を枯らさぬように」
こないだからガラン城内のシーンのコマの端や背景にあった
薔薇はイメージじゃなくて実物だったのかよ!w
>>225 ああ、散が意識を失ってた時に「霞様もお待ちしております」と出してたっけか。
>「何時ごろ
>「遅くなる」
同じく、夫婦の会話かよ!ww
やっぱり覚悟は散と相討ちを狙っているんだな
零の当たれば勝てると合わせて考えると……
ライと同じ戦法か?
凍らせて自爆
ボタンの重さなんてそれほど重くもないだろうに、軽さはどうやってわかってるのだろうかw
>>236 零は「帰ることはないのだな」と寝所のカバンに別れを告げてるし、
覚悟は「特攻作戦に赴かん」と、まさに特攻隊員が残された恋人や
妻に宛てた遺書みたいな台詞を吐いてるしな…。
ヒーロー作品の最終回は、ヒーローが勝利した後は
1:新たな旅立ち(仮面ライダーや北斗の拳)
2:故郷へ戻る(ウルトラマン等)
3:敵との相打ち(大鉄人17他)
4:新たな敵の出現、戦いは続く(打ち切りではない)
5:消息不明
…のパターンがあるが、覚悟のススメでは3か5になりそうだな…
ちょ、仮想戦闘で99.7%の勝率を叩きだして
霞を足蹴にしていたイメトレはどこいっちゃったのww
一晩打ち合わせをして考え直したのか
やっぱり散と覚悟では開きがありすぎたのか
仮想戦闘で勝利したからと言って油断していたらいけないという心構えでは?
最悪、相打ちということもありうると考えているのでは…
死力を尽くした殺し合いも、
愛する人を亡くして数十年を一人で生きなければならないのも
どっちも辛いよなあ……
学ラン、父ちゃんのお手製だったらって妄想しちゃったよ…。
でも父ちゃんヤモメでも家事全般バリバリ出来そう。
散や覚悟にもしっかり教えてそうだし。
そういや味噌汁や刺身?とか作ってたよな、覚悟
戦いが終わって平和になれば、いい旦那になりそうだ。
…やや常識はずれな点が心配だが、そこは罪子がフォローするというという事でw
245 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/11/24(水) 22:00:01 ID:/dZ9h+Vq
246 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/11/24(水) 22:00:42 ID:/dZ9h+Vq
ついに最終決戦が始まったか…!
互いに信ずるものがあるとはいえ、兄弟対決は悲しいな。
せめて仲直りして四郎を討ってくれれば…!
ついに最終決戦か、今まで長かったような短かったような
>天上天下零式防衛術
これは零式防衛術の一種なのかそれとも散独自のものなのか気になるな
父から教えられた零式防衛術を、現人鬼になってから独自に発展させた技とかあるかもしれん。
それが天上天下〜〜なのかも?
「愚弟!」「鬼!」と叫ぶシーンが妙にかっこいいと思ったのは俺だけか?
もはや誰の邪魔も入ることなく、一気に全面対決に持って行ったか。
互いにコンディション万全、主張も真っ向から対立。いよいよここで完全決着だな。
>ここは只の闘技場の遺跡に非ず
言われてみれば上部はローマのコロッセオみたいなんだな>血涙島
全体像はバベルの塔みたいだったけど。
>「人類が悪魔であることを証明したこの地で!」
こういう台詞をみると散と四郎の思想はやはり相容れなさそうだな。
同じ悪鬼の邪眼を持ち四郎を零式の真の創始者と呼んではいたけども。
散の側も非道な人体実験等を行っていたけど、それは人間を見限って
現人鬼になってからの話だしな。
>>248 四郎の「零式防衛術を操るものは天に選ばれ者。その威をもって世界に美と秩序をもたらしめよ」
という理念に従い、自分の理想を実現するために使うのが天上天下零式防衛術で、 朧の言う
「零式防衛術は己のための剣にあらず、牙を持たぬ人の剣なり」という理念に沿うのが覚悟の思う
“正調”零式防衛術なんだろう。
因果主体、螺旋主体という技術的な違いもあるかもしれんが。
>>249 確かにカッコイイ。
あれが『バーカ』
『バカって言った方がバカなんですー!』
だったらギャグマンガに成り下がる。
>>254 子供の時ですらそういうことを言わなさそうな兄弟だよなw
霞のマフラーは羽になるのか。ステキな機能だな。
正々堂々、真っ正面から対峙ってのが二人ともかっこいい
どっちにも死んでほしくないけど……
どちらかが果つると書いてあるから望みは持てないか
>>256 霞内部のインターフェイス(?)が薔薇なのと同じでイメージじゃね?
霞のインターフェイスも1コマだけ覚悟と同じように普通に描かれてるし。
>>254 いや、もう十分にギャグの位置になってないか?
電撃を浴びてレントゲンになる覚悟のシーン、あれが決め手だと思うw
260 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/11/26(金) 22:00:00 ID:2Mb6XOAx
第八十ニ話 『兵法』
身構えたまま互いの隙をうかがう両戦士。 ――先制攻撃を仕掛けたのは、散の螺旋!
…ここで一旦回想に入る。
―第二次大戦当時―
無数の十字架に磔にされた男の前に並ぶ日本軍兵士と葉隠四郎。
『これより零式防衛術・打撃系必滅技『螺旋』説明つかまつる!
――深く身を沈めるのは、大地の反作用を得るためなり
大地の威力(ちから)! これが螺旋の源なり!』 (一部省略)
螺旋の技と説明を終えた四郎は、磔にされた男の腹を手の平で叩く。
『掌を使用いたすは密着性を高め、威力を余すところなく目標に浸透させるためなり!』
――そして男の口にはめられた拘束具を突き破り、内臓が飛び出し男は息絶えた!
「体格の例外なく果てるなり」
その後、四郎は刀で今殺した男の腹を一閃すると、内臓が蛇の様にのた打ち回りながら飛び出す。
「捕虜は死んでも螺旋は生きておるなり 各自、存分に習得せい!』
『『了解!』』
<回想終了>
再び合間見える両者に場面は戻る。
『ゆくぞ覚悟!』 ――迎え撃つのは覚悟の因果!
261 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/11/26(金) 22:01:03 ID:2Mb6XOAx
…今度は覚悟の回想。
巨木を拳の一撃で粉砕する修行中の覚悟。
(頼りない正拳(こぶし)だ、この程度の威力では…)
己の非力さを嘆く覚悟の元に現れた朧。
「充分なり それで充分」
「父上! しかし兄上は張り手一発で40メートルのクジラを爆発させます」
「我らの討つべきは悪なり」
『父上! 私は兄に追いつきたいのです!』
「無理なり …威力において、散に並ぶのはこの父にも容易ではない」
よもや無理と言い切られ、うつむく覚悟。
「だがな、覚悟 零式防衛術の優劣は、威力の有る無しではない!
――例えば大威力の核ミサイルを保有している大国が、今まさに射出せんとゲートを開いた刹那」
衛星レーザーのような小威力で真管を打ち抜いたならば…」
…当然、核ミサイル保有国は大爆発する。
「威力は戦法が備えていれば良い! 自らの威力が自らの国を滅ぼすなり!これ兵法の極意なり!」
場所は変わり、葉隠家の道場で向き合う覚悟と朧。
「手加減は要らぬ、最高の心技体でつかまつれい!」
父に言われるままに真剣を抜き、突進する覚悟。しかし朧は微動だにしない。
『 因 果 !』 ――なんと朧は指一本で覚悟を弾き返した!
「父は威力を使っておらぬ、ただお前の攻撃の枕(始め)をこの指にて押さえただけ
全ておまえ自身の超爆力(ちから)なり!
もし押さえるだけでなく、撃っていたなら間違いなく拳はお前の体を貫通していたであろう!』
262 :
現筋鬼・粗 3/3:2010/11/26(金) 22:01:45 ID:2Mb6XOAx
両者の技の説明を回想で終え、再び現代。
『来い 散!』
にらみ合う両者に、一瞬の隙も見れなかった。 <続く>
>兄上は張り手一発で40メートルのクジラを爆発させます
威力では螺旋が最強のようだけど、ここまでとは…
>>263 単純な筋力では覚悟の方が上だろうに、散の方がパワーキャラみたいな扱いになってるのが面白いな。
しかし、大地を踏みしめる必要がある螺旋でどうやって鯨を仕留めたんだ?
浜辺に打ち上げられてたとか?w
螺旋は中国拳法で言うところの沈墜勁(重心落とし)と纏絲勁(体の捻り)を使ってるのかね。
単純な筋力ではない勁(簡単に言うと力の出し方のコツ)を使うから筋肉は不要というわけか。
爆発するクジラww
散……生態系を乱すなよ
それとも核に汚染され、地上に上がって破壊の限りを尽くす悪いクジラだったのかも
覚悟も木を折るなよ
薪にするためかもしれんが
木を折るのは
>>266の言う通りマキにするかもしれんが、
クジラは打ち上げられたと見ていいだろw
クジラが地上に出たら自重で潰れるぞw
40メートルと言う時点で既に普通のクジラじゃない。たぶん汚染によって変異した異能鯨。
こんなに零式遣いが大勢いたら(少なくとも白兵戦では)旧日本軍負けなくね?w
既に戦局が決した大戦末期だから間に合わなかったのかねぇ?w
零式使えるだけでは銃弾や砲爆撃の前には無力だからなあ
だからこその鉄球、だからこその強化外骨格なわけで
>>268 あー、なるほど。調べてみたらシロナガスクジラ♂でも25mとあったわ。
大体2倍近いのか…
>>270 そういや、強化外骨格は結局旧日本兵は誰も着装できなかったんだっけか。
因果は相手の攻撃を誘ってその起こりを押さえる、いわゆる「後の先」のカウンターか。
零式鉄球も一発打ち込む度に常人なら死ぬ苦痛を受けるし
鉄球も扱えるのはごく少数だったのかもな
葉隠一族でなければ、鉄球打ち込んだ時点で死ぬしww
結局、当時実用的だったのは零式防衛術と戦術鬼だけか。
永吉は当時の戦術鬼の生き残り?w
零式を扱えるだけで誰でも強いわけでも無いんだろう。覚悟や散は相当な逸材。
それに、この世界では日本にだけこんな脅威的な格闘術が有ったとも限らない。
米英も零式ほどではなくてもアルティメットマーシャルアーツの使い手がいたかも。
>>273 そう考えると名前と技がよく一致するな。いいネーミングセンスだ。
>>276 毒マグロもなw
問題は大戦後からどのようにして現在まで生き残ってたのかということだ
Q 旧日本軍は強化外骨格や鉄人28号や超人機メタルダーを開発できる
技術力を持ちながら、何故太平洋戦争に負けたんですか
A アメリカ軍にはスーパーマンやキャプテンアメリカがいた
ああ、そういえば28号やメタルダーも同じ時代に開発されたという設定だっけw
>>278 >名前と技がよく一致する
攻撃という原“因”があってこそ、カウンターを食らうという結“果”があるから「因果」か。
>毒マグロ
そういや、戦時中の戦術鬼のカットで永吉っぽいヤツの他に毒魔愚郎っぽいのもいたっけか。
でも永吉は年齢的に本人の可能性が高いけど、毒魔愚郎の方は単なる似たタイプじゃないか?
それこそあの図体では潜伏するのも難しいだろうしw
そういやそうだな。
となると戦時中の毒マグロはプロトタイプ、現代に現れたのは改修型と言うか巨大型と言うか…
どっちにしても永吉は人間に似てはいるが、どこに潜伏してたのかと疑問が残るけど。
零式防衛術や零式鉄球、強化外骨格は葉隠家に伝わってたものだけど、
戦術鬼は散が家を出て放浪中に永吉を見つけてそれを元に復活させたのかもw
覚悟も最初の頃は戦術鬼の存在は知ってたけどまだ実物は見たこと無かった、というような感じだったな。
四郎の残したテクノロジーのうち戦術鬼だけは「牙持たぬ人々の剣」となった葉隠家の
理念にはそぐわないものだけど、結果的に覚悟を助けた人間の尊厳(肉虫の生命)も
元をただせば戦術鬼のテクノロジー由来だよな…。皮肉なことに。
戦術鬼も人間の意思がしっかりしていれば、見た目は異形でも正義のために戦ってくれたのかな?
初代の頃の仮面ライダーみたいに、
戦術鬼は本人の認識が見た目に現れるから、そういう人はそんな酷い異形にはならないんじゃないかな。
覚悟が戦術鬼にされた時も角と羽が生えたくらいで普通に人型だったし。
前スレでも言われてたが、正義の心がしっかり残っていればライジンオーのオセッカイザーみたいになったのかな?
>>286 戦術鬼も肉虫も、人間の骨髄液が動力源だからなぁ
生命維持だけなら大ネズミでも代用できるようだけど
骨髄液が主食であるのなら、病院の骨髄液パック(?)さえあれば人を襲わないと思うんだが
291 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/11/28(日) 22:00:00 ID:tQiMkl04
<祝・9巻発売! ―作者コメント―>
人間が真剣になるとは、いかなる意味であろうか?真剣になるとは、真剣と化すという意味である!
真剣と化すとは、心技体が真剣の如く武器化している状態である!
覚悟も散も真剣そのものであった!
第八十三話 『一撃必滅』
現人鬼・散 対 葉隠覚悟―――― 両者は未だ微動だにしなかった。
スクリーンで観戦している罪子も、両者の間に走る闘気で見ているだけで凍りつきそうだった。
(このたたかいはあたしの知ってるどんな格闘技ともちがう!)
罪子の目に映るのは、覚悟も散もほぼ同じ構えで刀を持っているイメージ…
( 侍 と 侍 の 果 し 合 い !
2人とも、目に見えない刀を持っているの… 一振りで全てを終わらせてしまう!)
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101128213932.jpg その雰囲気に恐怖を覚えた罪子は、ただ目を閉じて祈ろうとするが…
『戦士と認める!』 覚悟のあの言葉に答え、目を背けず最後まで見守ろうと心に誓った。
一方、知久も手に汗握る思いでこの戦いを見ていた。
「一足一撃の間合いを保ちつつ、はや四時間!
散さまの右手には十二分に大地の威力がみなぎっているなり!
我らの散さまの螺旋掌打の軌道は曲線、目標まで距離384cm…
葉隠覚悟の因果正拳の軌道は直線、散さままでの距離168cm…
同じ速度で技が進むなら、無論 先に届くは彼奴の右拳!
―― だ が ! 彼奴の正拳、時速550km! 散さまの螺旋は時速1420km!
因果の「い」の字も言い終えぬうちに宿敵・覚悟 血肉の花と化す!
ムフ ゆえに大老・知久、大安心で悠々とこの最終決戦を見守るものなり!』
292 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/11/28(日) 22:00:43 ID:tQiMkl04
『 臨 ! 』 『 写 ! 』 ――ついに両者の一撃が放たれた!!
知久の計算どおり、このままでは覚悟敗北は必至!
だが―――― 覚悟は左肘で散の右前腕部を受け止め螺旋を防いでいた!!
「散さまの技を肘でよけて葉隠くんのパンチがあたってる!」(罪)
『 無 効 ! 肘の伸びきらぬ突きなど無効果!
だが、散さまの神技(わざ)は不充分な当たりといえど…!』(知)
――散の一撃は覚悟の左肘の骨にヒビを入れていた!その上、右拳まで…!
苦痛にうめく覚悟、余裕の笑みを浮かべる散だった。 <続く>
美技じゃなく神技だと!?
散さまは更なる高みに達しておられる!!
ていうかマッハ越えてるすげぇ!
>因果の「い」の字も言い終えぬうちに
なんか、必殺技を叫ぶお約束さえ吹き飛ばすすごさに
笑いそうになったw
まったく違和感なかったがなんで罪子は散に様づけしてるんだろう
一度殺されかけてるのに
だって散さまは散さまだもの
うむ。 なんだか知らんが、とにかく散さまなんだろう。
実際、古流武術なんかがそうなんだけど、零式防衛術もそのまま剣術に応用が利きそうだな。
あの二人が剣士姿で見合っているシーンで、
父ちゃん『海に行く!水着を支度せよ!』
散&覚悟『はい!父上!(わ〜い♪)』
砂浜にスイカがデーンと鎮座。
散&覚悟『父上?スイカが…。』
父ちゃん『これは訓練!この棒で如何にスイカを華麗に・そして美しく切ってみせよ!破壊するなど愚の骨頂!食物に無礼!』
って妄想してしまった。
> 9巻発売
覚悟が1999年12月生まれで、罪子が1999年3月生まれだと学年が違うんじゃね?
あの時代は年度の区切りが違うとか、罪子が留年、もしくは逆に覚悟が飛び級とか?
俺の母校は少々田舎だったんで、1学年前後の生徒でも同じクラスで授業を受けてた。
人間の数も少ないし、結構これっぽい。
303 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/11/30(火) 22:00:00 ID:lHVF8+xd
304 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/11/30(火) 22:00:41 ID:lHVF8+xd
覚悟、いきなりピンチになりやがった!
やはりこれは「相打ちED」確定か!?
>全身これ威力! 打撃技散さま
散が突進すれば体のどの部分が当たってもダメージを与えられるというわけか。
>つばぜり合い
本当に剣での闘いの様子が見事に当てはまるな。
>超冷凍液塗布肘斬撃
やはり展性チタン合金を斬り裂くにはライがやったように冷凍液射が必要か。
>断超鋼(だんちょう)
断腸と掛けてるのかw
>散「無傷だ!」
>覚悟「五分と五分だぜ!」
二人の強がりというか痩せ我慢がなんかカッコイイな。
覚悟の熱血キャラっぷりが加速してるな
もう内臓が出るぐらい当たり前になって来てるんだな。
さて、間合いが離れてここからどうなるか。
散には、まともに因果に迫らなくても済む戦術・天誅があるが…
一応覚悟にも昇華弾があるが…
戦術天誅とは違い強化外骨格には効かなさそうだ
震の昇華弾でさえ鉄球一個でもかなり防げるし、外骨格は赤熱化に耐えられる耐熱性だからな。
内部まで通る電撃に比べて効果は低そうだ。
まあ確かに、いくら伸びてないパンチとはいえ
散さまにしたら超スピードで突進して
頭を何かにぶつけたようなもんだしなあ……
無傷とはいかないのか
313 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/12/02(木) 22:00:04 ID:+Ehk1NyS
第八十四話 『螺螺螺』
現人鬼・散 対 葉隠覚悟 第二局面――――…
応急処置を施したものの、覚悟の腹からはおびただしい量の出血がある。
『ダメだよ! お腹を斬られたのに縫い合わせもしないでまだ闘うの?
ダメだよぅ… 早く手当てしないと…戻ってこれなくなっちゃうよ、もうやめて!』
戦いを止めたい罪子は叫ぶが、その叫びが届く事は無かった。
知久の見立てでは、このまま続ければ覚悟の余命はあと40… いや、30分!
(だが安心せい、葉隠覚悟! 慈悲深き我らの散さまはまもなくとどめを刺して下さる!)
散が覚悟を呼ぶと、零の両目が輝き反応する。
『この散の右掌(みぎ)!よくぞ受け止めた!』
「零、声から何かわかるか?」
《恐らく右手首を骨折している!》
『だがな、覚悟! 奇跡と言うものは二度と起きぬ!』
再び身構える散。
「零、俺の正拳はあと何回撃てる?」
《一回! それで完砕する!》
『(ただ一度か…)充分だ!』
両者再び歩み寄り、それぞれ左螺旋の構え、水鏡(すいきょう)の構えを取る。
…しかし、今度は先程より間合いが遠い!この位置から来るのだろうか?
しかしこの間合い、覚悟にとっても有利!この距離なら肘の伸びきった完全な攻撃を極められる!
――すると散は螺旋の構えを崩さず、覚悟に対し背を向けた!!??
まさか散が背を向けるとは思わず、覚悟も罪子も知久も予想外の構えに動揺する。
( !? あんな構えでどうやって攻めるの?)
314 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/12/02(木) 22:00:48 ID:+Ehk1NyS
右螺旋を破邪の構えで迎え、肘で受けての因果。左螺旋を水鏡の構えで迎撃。
一応、朧との仮想戦闘どおり進んでるんだな。だが、ここでNOMOで来るのは予測不可能だ。
全くだwなんでいきなり野球なんだよとwwww
散がピッチャーで野茂ならば、覚悟はバッターになる訳だが…バッターで強力な選手って誰かいたっけ?
野球に疎いんで誰か詳しい人、予想頼む!
>第二局面
一攻防ごとに仕切り直すって剣道とか伝統派空手の試合みたいだな。
>「零、声から何かわかるか?」
>《恐らく右手首を骨折している!》
声の振動の微妙な違いとかで骨折とかが判るのか?
ソナーみたいな感じ?
>知久「ドキッ 散さまの新兵器!」
なぜ照れる?w
>一攻防ごとに仕切り直すって剣道とか伝統派空手の試合みたいだな。
一触必殺の零式はどうしてもこういう動きになるんだろう。
この作者、ノリで描いてるように見えてちゃんと考えてるよな。
散さま、右手首骨折したから左螺旋に変えたの?w
声で骨折が分かるというのは、やっぱり痛いのを我慢してるから
微妙に力が入ってしまうんでは
>一攻防ごとに仕切り直すって剣道とか伝統派空手の試合みたいだな。
RPGで言えば覚悟の攻撃、散の攻撃で1ターンみたいなもの?
>>318 そういや、剣も空手も一応一撃必殺が前提だしな。
>>319 覚悟が誰の声か言ってないから覚悟自身のこととも散のこととも取れるな。
確かに覚悟の左肘が散の右手首に当たってるが、骨折の描写がされてるのは
覚悟の右手と左肘の方だし、覚悟の右正拳もあと一撃で完砕すると言われてるし。
>>320 互いに攻防一体の同時の打ち合いだし、ターン制とはちょっと違うと思う。
>誰の声か言ってないから
それは考え過ぎだろww
覚悟が「あと何回撃てる?」と訊いてる様に零は覚悟以上に覚悟の身体の事が分かるので
わざわざ声から推測したり、おそらく骨折している、なんて曖昧な事を言うはずがないからな。
324 :
現筋鬼・粗:2010/12/04(土) 22:00:00 ID:bFDlhFqV
第八十六話 『渦(トルネード)螺旋』
片足を大きく上げ、プロ野球のピッチャーの様に身構える散。
知久の見立てによれば、誇張抜きで覚悟を宇宙の彼方まで吹き飛ばす勢いを誇っていた。
そんな2人の戦いを、まるでプロ野球を見ているかのように見守る罪子。
(ものすごい技が飛んでくる!さっきよりずっとすごい散さま!)
《攻略法発見! 散が渦螺旋を飛ばしてきたら ――伏せるのだ!
散は我々の頭上を超音速でぶっちぎり、闘技場の壁に強かに激突!
大威力故に止まる事はできない! そこを新兵器、圧縮昇華弾で狙い撃てば…勝機は十二分!》
突如英霊がアドバイスするが、覚悟はその戦法を潔しとしなかった。
「出来ぬ! 正道を進む者が頭を下げることは、その時点で敗北を意味する!
正道を進む者は誇り高く、顔を上げて戦わねばならぬ! 俺にまかせろ!』
英霊達は覚悟を信じて従う事にした。
――すると覚悟は左足を上げ、一本足で真っ向勝負する! 『零式防衛術・水鳥の構え!』
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101204214158.jpg 罪子には見えた。あの構えは野球で例えると――― ホームラン王の構えだ!
知久も戦術的に見ても、覚悟の構えは極限の「溜め」を生み出す技だった!
(これならば渦螺旋にも威力負けせぬ!)
死合う両者の技はついに放たれた!
闘技場を揺るがす大音量の中、命中したのは―――― デッドボールを受けた覚悟!
それは即ち、散の拳が 覚 悟 の 腹 を 貫 い た 証 拠 だった!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101204214305.jpg …一方、罪子は先程の大音量でスクリーンが故障したのか、結末を見れないでいた。
そして知久は映像が見えずとも、決着がついた事を感じ取っていた…。 <続く>
野茂に対抗するのはまさかの王選手とは・・・なんという夢の対決!
でも覚悟致命傷受けちまった!こりゃやはり相打ちENDか!?
まだ野球ネタで来るかw 一本足打法で対抗とはな。背番号ゼロが芸コマ。
この圧縮昇華弾というやつが零の言っていた切り札なのかな。
散の拳は刺さってるようにも見えたが、良く見ると掌打が当たってるだけだ。勝負は終わってない。
いや、螺旋は相手に軽く当てただけでも効果あるぞ?
次号で覚悟は螺旋の脅威からどう逃れるかが見ものだ。
>「出来ぬ 正道を進む者が頭を下げることは、その時点で敗北を意味する!
>正道を進む者は誇り高く、顔を上げて闘わねばならぬ」
融通の利かんヤツめ…w
でも覚悟らしいっちゃらしいなw
最後のコマの知久の穏やかな顔w
>それは即ち、散の拳が 覚 悟 の 腹 を 貫 い た 証 拠 だった!
いやこれ構図のせいでそう見えちゃうだけで
覚悟の後ろに見えるのは覚悟自身(零)の左手だろ
指のデザインが明らかに違う
第二局面は双方容赦無く赤熱化してるな。
トルネードと一本足ではトルネードの方が上なのか…
333 :
マロン名無しさん:2010/12/05(日) 11:13:48 ID:ivcYr6B8
ま…まだ1ストライクだ。何かこの先があるはず。
零の作戦を却下したうえにまともに食らいました、じゃサマにならないぜ。
>1ストライク
いや、デッドボールだろw
>>332 いや、覚悟の方が溜めが短かったんだろう。
威力そのものより、覚悟の拳をかわして掌を当てた散が一枚上手だったんだよ。
想像図だけど、宇宙まで吹っ飛ぶ覚悟も
覚悟によけられて壁に突っ込む散さまも
すげえワロタwwww
>>335 散の方が先に構えたし、足も高く上がってたもんなw
全員が火炎放射器を拾えば何とかなるかもしれん
第八十七話 『逆波紋』
覚悟の抵抗も空しく、散の螺旋が覚悟の腹を貫き、闘技場の壁に吹き飛ばされる!
…散の目は見えない状態だったのだ。
(見えぬ! かまわぬ!手ごたえは十分…)
――しかし散もまた無事ではすまなかった。霞の頭部が一部砕け散り、たまらず膝をつく散!
(うう… おのれ! 第一局の因果が今頃… ううう…)
『た… 他愛もない!』
散は額から滴る血をペロリとなめ覚悟を見据えた。
そして壁に埋もれた覚悟は…吐血しながらも、かろうじてまだ生きていた。
『一本取られたな、零!』
《螺旋の波紋が来るぞ!》
『拘束をゆるめてくれ!』
《了解!》
英霊達は指示通りに強化外骨格をゆるめると、同時に覚悟の口から内臓が飛び出し始める!
――しかし覚悟は咄嗟に自らの右胸を叩くと、なんと内臓が見る見るうちに引っこんでいく!
『 秘 策 ・ 対 螺 旋 逆 波 紋 ! 』
対螺旋波紋とは… 体内に溜まった螺旋の波紋を、新たな波紋で他所へと移動させる技だった。
《螺旋は左腕に追いやられた!そのまま外部に排出してしまえ!》
しかし処理が間に合わず、左手は見る見るうちに外骨格ごと風船の様に膨らんでゆく!
『よし! ――さらば左!』
なんと覚悟は手刀で膨らんだ左手首を切り落とし、その直後左手首が弾けた!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101206212851.jpg
>『一本取られたな、零!』
一本取られたのはお前だ覚悟ww
まあ致命傷の螺旋を左手だけで相殺できたのはお得かもしれんが
どうせなら骨折している右手に螺旋逃がせばいいのに
右手は骨折してねえええええ
骨折してるのは散の右手首
次何か殴ったら粉々になるのが覚悟の右拳
いや、打撃技散さまで右拳と左肘の骨にヒビが入ってるだろ。
>第一局の因果が今頃…
ベタなパターンだなw
>他愛もない!
いつもの強がりですね、散さまw
>対螺旋逆波紋
回想で螺旋を食らった時もこれで助かったのかな?
>「成功だ!」「重傷!」
覚悟の方がポジティブだなw
>高速分裂昇華弾
昇華のバリエーション多いな。
これ以上の滅技はないとか言っても
同じこと繰り返したら次はどこ切り落とすんだよw
相手の最大の技がきかなかったからって、
自分の技はまだ一発もまともに入ってないんだから勝てるかどうかw
覚悟はまだ必殺技あるか!?
現筋鬼・粗が煩悩鉄球の効果により酒池肉林の幻を見ている為しばらく休載が続くようだ。ご了承願いたし。
>>347 零の切り札は新兵器・圧縮昇華弾だったんだろうけど、覚悟は両手螺旋対策として朧に見せた構えが奥の手じゃね?
零の秘密兵器が飛び道具とは
352 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/12/09(木) 22:00:00 ID:oZLliMRJ
第八十八話 『後方支援』
『俺にあるもの孤拳ただ一撃! ぶち極めるぜ!』
『散り際を心得ぬ者!無粋の極み! ど許せぬ!』
新たな闘志を燃やす覚悟、死ななかった覚悟に怒り心頭の散。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101209214524.jpg 「零!俺はあと何分動ける!?」
《 二 分 弱 ! 》
――まさかの余命2分に焦る覚悟!たった2分で現人鬼を討たなければならないのか…。
…同時刻、罪子は故障したスクリーンを椅子でぶん殴っていた。
『お願い、映して! 葉隠君を映して!』
しかしスクリーンは予想以上に丈夫で、逆に椅子が壊れてしまい成す術なくなった罪子。
ふと、罪子はもらったボタンの中に通信機があったのを思い出し、右手首のボタンに話しかける。
『もしもし!もしもし! こちら堀江罪子!葉隠君、応答願います! もしもし!』
――しかし通信機からは何の反応もなく、返答が来ることを祈るしかできない罪子だった。
場面は覚悟に戻る。
《覚悟! 堀江から無線が入ってきた!》
『 ! つないでくれ!』
《戦闘中だぞ!》
覚悟は英霊達に命じ、英霊達も結局覚悟に従い無線をつなげた。
353 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/12/09(木) 22:00:44 ID:oZLliMRJ
『こちら葉隠! 要件を簡潔に!』
通信機から返答があり、覚悟の生存を喜ぶ罪子。
『あ あの! (えーとえーと) お、お腹のケガは!? 散さまは!?』
『傷は浅い! 散は200m前方!』
《以上、交信終了!》
『ま、待って! あ、あの… が ん ば っ て !! 勝ちます!きっと勝ちます!』
『了解!』
最後にそれだけ言うと、ついに通信が切れへたり込む罪子。
(ああ… あたしったら、何て事を…
本当は「無理しないで」って言いたかったのに…「戻ってきて」って言いたかったのに…
見てるだけのあたしが「がんばって」だなんて… 身勝手すぎる)
「悪い女だよう」
罪の意識を感じた罪子はその場でうずくまり、顔を伏せてしまった…
再び場面は覚悟へ戻る。
覚悟は英霊に余命を聞くと、なんと奇跡が起こり『 四 分 強 』へと伸びた!
『だろうな! 俺と罪子なら、それ位の奇跡はあり得るだろう!』
《交信した甲斐があった!》
『 愛 という名の後方支援! 現人鬼にはわかるまい!』
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101209214554.jpg
354 :
現筋鬼・粗 3/3:2010/12/09(木) 22:01:30 ID:oZLliMRJ
覚悟の返信もすげえ簡潔w
散は200メートル前方って、そういうこと
聞きたいんじゃないと思うw
肉弾兵器 戦術玉砕
>聞けい散!
>何だ!
このやりとり好きw
>俺と罪子なら、それ位の奇跡はあり得るだろう!
覚悟もまあ言うようになったもんだ
何つーか、主張の違いはあれど覚悟も散も似たもの同士というか
同じものでできている感じがするw
共通の敵でもいれば最強タッグになっただろうに
掲載誌がジャンプだったら編集お得意の引き延ばしで
新たな敵登場、タッグ結成はあっただろうけど… どう考えてもチンやマン、グロ満載なのがネックなんだよな
格闘マンガなら、
覚悟&零の活動限界来る・罪子や友達・牙持たぬ人々の笑顔の幻影が見える→最後はパパンの一喝、眼を開ける→実は罪子のリボンが手にヒラヒラ→覚悟&零復活!
『奇跡は心正しき者には何度でも起こる!!』(キメポーズ)
ってなるのかな?
覚悟には都合のいい奇跡は殆どないな
無謀に見える特攻でも、必ず二手三手先を読んでる。
363 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/12/11(土) 22:00:03 ID:eVB40NOD
第八十九話 『霞』
『人間を守るんだ!』
余命いくばくもない覚悟は坐したままの散に突進、必殺の蹴りが散の水月に命中する!
散は一瞬苦痛にうめくが、命中した覚悟の足を両手でつかみ不気味に笑いだした!
『ぐふふ!かかったな覚悟!』
散はすでに失明していたため、あえて攻撃を受け覚悟の手足をつかもうとしていたのだ!
この至近距離、しかも足をつかまれた状態では避けられない!
“超冷凍液塗布肘斬撃”を生やした霞のカカトが振り下ろされ―――
『 砕 超 鋼 (さいちょう) ! 』
無残にも零の装甲は真っ二つに切り裂かれ、零の組織がむき出しとなってしまった!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101211210259.jpg 『人間など絶滅させてやる!』
『ど… どこへ行った!? 人を守ると共に誓った、あの兄上はどこへ行った!?』
《超鋼に宿る正義の意思(こころ)はどこへ消えた!?》
散と霞の変貌に問いかける覚悟と英霊。
『人間抹殺は 霞 の 意 思 だ !! 』
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101211210318.jpg 『な・・・ 何ぃ!?》
――なんと正義と思われていた強化外骨格・霞が元凶だった!
『霞は人間を憎んで 憎んで 憎み切っている! 殺して、殺して、殺しきらねば気が済まぬ!!』
《そんな強化外骨格は居ない!》
『待て零! 散は嘘をつかない!』
『人間である限り、霞を着装(まと)うことは誰にも不可能(できぬ!)』
364 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/12/11(土) 22:00:47 ID:eVB40NOD
>霞は人間を憎んで 憎んで 憎み切っている!
強化外骨格に宿る英霊は確か人体実験の材料にされた人達だっけ?
それなら人間を憎むのもおかしくは無い気がするが…
>散の目は見えていないのだ!
トルネード螺旋の後の「見えぬ!」は覚悟が闘技場の観客席に埋もれたからじゃなかったのか。
>無惨なり葉隠散!
本物の散は既に死んでて霞の意志が散の姿を借りているとか?
散の回想での
>『二度とは言わぬ、霞! おまえをくれ! ――よいな!』
このコマ明らかにヤバいよな…w
>>365 むしろ零みたいに協力的になるよりそっちの方がありえそうだよな
天国で切腹するような奴がこの世に三千人もいた事の方が奇跡的だ。
おまえをくれは明らかに……
相手が鎧だからまだいいが正常位ww
おっぱいのない散さまって新鮮
>>358 でも、好きな女に関してこんなこと言ってみたいな。
>>371 好きな女におまえをくれと言いたいのかと思ったw
「お前(の処女)をくれ」という事ですね、わかります!
…もしあのシーンで散が勃起してたらますますやばいよなw
殺し切らねば気がすまぬ!のとこ、散さまも血の涙を……
霞と同じ涙を流し、心をつないだのは間違いないんだな
恵魅「かわいそーーう」「散さま お人形とそーゆう関係だったのね」
ここでそのセリフ持ってくるとはw
ふwwwいwwたwwww
最後、ここへ来て新キャラ? 散編終了後の新章への兆しかな。
>>375のセリフのせいで、零は鎧武者フィギュア、霞はダッチワイフなイメージになっちまったじゃねーかww
(ダッチワイフと思った原因は、もちろん「おまえをくれ!」のポーズ)
霞もちょうど女性型だしなww
だからヤバいのよwww
もし霞が零と同じように男性型だったらどうってコトなかったけど、
女性型だから余計にww
382 :
現筋鬼・粗 1/4:2010/12/17(金) 22:00:00 ID:nPerKY5x
第九十話 『怒死(どし)』
霞 は 散 に 殺 さ れ て い た !
衝撃の事実を知り、固まる覚悟と英霊。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101217213704.jpg 「それが霞なのだ!」
『なぜだ! 納得がいかぬ! なぜあの優しい兄上が着装できないのだ!』
悲しさと悔しさが入り混じり、切断した左手を地面に叩きつける覚悟。
《葉隠散は超鋼を着装うにふさわしい戦士ではなかったのだ!》
『誰であろうと同じ事! 覚悟だろうと、朧だろうと! 人間には着装えぬ!』
《あり得ぬ!我ら軍人の憎むものは侵略行為であって》
『人間ではないはず!』
『ええい!何が軍人だ!』
うっとおしそうに戦術天誅を放つが、覚悟は昇華弾を頭上に撃ち相殺する。
『何者だ、霞〜〜〜っ!』
『見や〜〜っ!』
<以下再び回想>
―1945年 帝国軍ハルビン捕虜収容所―
手術台に横たわる霞を見つめる、葉隠四郎と研究班。
『霞は強化外骨格の大将となるべき超鋼!
ゆえに霞の内部生体組織には、最高の素材を使用せねばならん!』
「ご心配なく! 霞のために健康有料なる捕虜、五千を確保しております!」
『ダメだ! 五千では「雹」や「零」をしのぐ超鋼は造れぬ!
霞に求められているのは、量ではなく質なのだ!
たった1体でよい!最高の素材!すなわち…… 無垢なる素材が欲しい!』
383 :
現筋鬼・粗 2/4:2010/12/17(金) 22:00:41 ID:nPerKY5x
その後、四郎は指令室に部下の「犬飼 忍」少尉を呼び寄せた。
「ムフン おめでとう、犬飼君 受け取ってくれたまえ」
不気味に微笑みながら何かを差し出す四郎、受け取る犬飼。それは『召集令状』だった。
「こ これは…?」
「いわゆる“赤紙”というやつだな」
『部隊長殿! 私はすでに軍人でありますが…!?』
目を閉じ、指をチチチと振りながら答える四郎。
「君にではない! ――ご子息の玉太郎君にだよ!!」
『お お戯れを…! 息子はまだ 乳 飲 み 子 であります!』
『厳正なる審査の結果なれば、心配無用!』 ――邪眼を見開きながら恐ろしい宣言を放つ四郎!
―葉隠部隊・隊員官舎―
『いやです! 玉太郎はまだ一歳ですよ、あなた! お許しくださいまし!』
何も知らずに眠る息子をかばいながら叫ぶのは、犬飼の妻・冥。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101217213751.jpg 『冥! 祖国日本を救う為なのだ!』
『い いやです! こんな小さい子がどんなお役に立つというのです!』
『軍事機密故、申すわけにいかん!』
『冥にはわかっていますよ! 新兵器の実験に使うおつもりなんでしょう!
何もわからぬ赤ん坊ですよ!』
すべてを見透かされていた犬飼は言葉に詰まり、冥の圧力に押され始める。
そんな犬飼の脳裏に、邪悪な目をした四郎の命令がよみがえる。
(ひるむな犬飼! 今こそ一子の身の上より、我々の国の為をと心得るべき時!)
384 :
現筋鬼・粗 3/4:2010/12/17(金) 22:01:23 ID:nPerKY5x
――決意を固めた犬飼は冥に駆け寄り、刀で妻の両腕を切り落とし玉太郎を奪い取る!
『玉太・・・・!』
それでもなお息子を守ろうとする冥の腹を串刺しに、狂気の笑みを浮かべる犬飼。
「冥殿! 一刻を争うのだ!」
走り去る犬飼の背に向け、血反吐を吐きながら息子の名前を叫ぶ冥…。
―司令室―
外を見ながら邪悪な笑みを浮かべる四郎。
(何よりも強きもの、母と子の絆! さらに強きもの、帝国と軍人の絆!)
そして実験が開始され、すやすやと眠る玉太郎を抱きかかえる研究員。
「なんという気丈な この落ち着き様」
「この四郎が選びに選び抜いたる逸材なり」
「玉太郎…」
四郎の敬礼と同時に玉太郎は霞の内部へ収納され、霞から異音が発し始めた――…
一同が様子を見ていると、霞の腹部が勝手に開くが、内部に玉太郎の姿は無かった。
『見よ! 玉太郎は霞の血肉となった!』
『大和男子の本懐、これに過ぐるものはありません!』
狂喜乱舞する四郎、敬礼しつつ息子を褒めたたえる犬飼。
――と思いきや、突如四郎は犬飼を一閃、斬殺してしまった!
『居なかった! 瞬殺無音部隊に犬飼などという隊員は居なかった!
誇り高き帝國の歴史に生体実験の事実は無用である!!』
385 :
現筋鬼・粗 4/4:2010/12/17(金) 22:02:04 ID:nPerKY5x
その夜……霞のいる研究室に、白装束をまとった血みどろの冥が現れた。
「玉太郎… わたしの玉太郎… 玉太郎!」
冥は壁に磔にされた霞を見て、母の直感で玉太郎が霞に吸収された事を知り血涙を流す。
(ううう… よくも! よくもこんなことが!! これが人間の仕業か!
おのれ! おのれ!! ど 恨 め し や !!!! )
怒りと悲しみで冥の髪は逆立ち、その姿は文字通り「怨念の鬼女」と化す!
――その直後、冥の脳天に穴が開く。背後から四郎達が銃撃してきたのだ!
『血にまみれた汚らわしい姿で超鋼に近づく者! 地獄へ落ちろ! ――天誅!』
(ぬぐ〜〜・・・・ 憤!!!)
恨みの視線で四郎を睨み、いきなり冥の体は爆発した!
『部隊長! 女が爆ぜました!』
『 怒 死 (どし) だ!
かかる最期を遂げたる者の魂は、四百余州(全世界)に仇をなすとの言い伝え有り!』
霞に宿りしは、たった一人の女の怨念なり!!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101217213844.jpg <続く>
>散「誰であろうと同じこと! 覚悟だろうと朧だろうと 人間には着装えぬ!」
この言い方からするとやはり現人鬼・散は葉隠散本人ではないのか?
霞の意志が散の姿を借りてるとか?
>我ら軍人の憎むものは侵略行為であって人間ではない筈!
零の意志は人間そのものには絶望していないのが霞の意志との違いか。
まあ、こんなことがあれば冥が人間そのものを憎むのも無理はないが…。
>霞は強化外骨格の大将となるべき超鋼
「零など霞の試作」というのは散のハッタリじゃなかったのかw
>ひるむな犬養!(中略)冥殿!一刻を争うのだ!
四郎はテレパシーでも使えるのか?w
>玉太郎は霞の血肉となった
玉太郎を飲み込む前でも既に霞の生体部分はあるんだな。
玉太郎はいわば仕上げの一体なのか。
あらすじさん最初のところ、散と霞を間違えて書いてるじゃないか
一瞬混乱したわ
霞に宿っているのは一人の母親か
そりゃあなにが軍人だ!ってなるよな
389 :
現筋鬼・粗:2010/12/18(土) 11:20:29 ID:???
>>387 やや、すまぬ!
×霞 は 散 に 殺 さ れ て い た !
○散 は 霞 に 殺 さ れ て い た !
こんな大罪とても誤ってすむものではない!部屋にて割腹!orz
四郎、人体実験はどうも思わんが
ばれたらまずいってことは分かってるのかw
だから口封じに犬飼夫婦を殺したんだろう。
ところで葉隠瞬殺無音部隊って、実在した731部隊がモデルなのか?
霞の正体は四郎とは関係ない新キャラの怨霊か。
四郎を恨んで死んだ怨霊の超鋼を着たら散に邪眼が身に付くというのも良く分からんな。
散は冥の怨霊にとりつかれている、生けるしかばね状態?
それにしては自我がまんま散のようだが
はっ、女体化は冥の体だから!?
散が人類を滅ぼそうと思ったのは自分の意思が大きいと思う。
もともと「優しい兄上」って言うほど優しい人でもないし。
今回は屈指のエグさだな・・・
当に狂気
>>393 冥が利用するつもりで、散の肉体を霞の中に放り込んで再構成したのかも
霞が女性型だし金型的な感じに女体になっちゃったとか
自我までは支配しきれず、ちょっと介入する程度に留まったみたいな
霞からこんなことを聞かされれば散も「人間など守るに値しない
身の毛もよだつおぞましい生き物」と思っても仕方が無いな…。
>>392 悪鬼になってしまうほど冥の怨念や憎悪が凄まじいんだろう。
>>395 どちらにもなれるって言ってるし、男である散と女である冥の
要素を併せ持って両性具有になったんじゃないかな。
描写されてないだけで他の人体実験材料の人達も、もっと惨い殺され方してた筈なんだがな。
厳正な審査で選ばれた玉太郎の母体だけに冥も何か特殊な存在なのかも知れん。堀江の先祖とか。
冥は殺されたし、玉太郎は霞になったから子孫はいないんじゃ?
いくらなんでもそれはありえん。
上官という悪魔に魅いられた亭主の狂気から乳飲み子を護れなかった冥の無念や怨みは計り知れないよね…。
覚悟が霞に宿る怨念の中に僅かに冥の母性の光を見つけて、冥の無念や怨念を浄化出来ないかな?
そして散の悪の心も浄化。
400 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/12/19(日) 22:00:00 ID:eMuuXUVd
401 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/12/19(日) 22:00:41 ID:eMuuXUVd
<以下回想>
幼少時、朧と問答する散――――
『人間こそ万物の霊長たるにふさわしい 最も尊く美しく魂を秘めたるもの!
我ら葉隠の五体には、誇り高き侍の血が流れているなり!』
「父上! 散は人を守ります! ただひとすじに!」
<回想終了>
だが現実は! 人間の本性はおぞましく、葉隠の血はどす汚れていた!!
散は冥のアゴをつかむと真っ向から睨みあげる。
「どうだ冥! お前と同じ目!真実を背負う者の目だ!」
すると冥は―――― なんと散にキスをし、同時に霞から触手が伸び散を受け入れた!
鋼我一体! 心は一つ! 人間の世の燃え尽きるまで!
『 血 盟 ! 』
…こうして、見事着装を終えた散は、扉を切り裂き脱出したのだった。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101219213527.jpg
402 :
現筋鬼・粗 3/3:2010/12/19(日) 22:01:22 ID:eMuuXUVd
鉄球パねえwwwwwww
覚悟の左手も何とかなるんじゃねーかと思ったが、使い果たしてたんだったな・・・
T-1000とはwww いくらなんでもこの復活方法は予想できなかったわww
正しいから死ななかったんだろw
でも享年って出てるしな…即死じゃなくてまだ意識があったとか?
人の胎から生まれた葉隠 散は14歳で死に申した
あの状態で普通に喋るとか、その時点で人間じゃねえw
なんか笑ってしまったw
致命傷を負った時のライみたいに霊魂だけで零式鉄球で体を形作って動いてたのかな?
目を見開いた時点ではまだ首だけで生きてて普通に意識があったみたいだけど…w
で、霞と鋼我一体して両性具有の体を持つ人外の現人鬼になったのかな?
七度生まれ変わるなり
ひいー生首がしゃべった!
一流にはその先がある!状態だろうが先に行き過ぎです散さま
まじびびったわ
こんな展開まったく予想できんw
首の落ちたるとて死ぬはずもなし!の教えを確実に継いでます
散は零式鉄球を20個以上埋め込んでたから、体表の100%を超えて戦鬼形態(?)が可能なのか。
しかし、なぜ女性型?w
>人間の本性はおぞましく葉隠の血はどす汚れていた!
「零式の真の創始者」と呼び同じ悪鬼の邪眼を持っていても
やはり四郎の所業は散にとってショックだったんだな。
人間全てを信じられなくなるほどに。
>左に散の愛憎!右に冥の怨怒!
まさに覚悟の正調零式防衛術のアンチテーゼか。
>散「合わせて極めて遣わす!」
>零「二撃同時!」「新戦法だ!!」
どちらが来るか判らないという朧に放った時と違って、両手で共に撃つのか?
霞に関することはともかく、四郎のだいたいの所業については
覚悟も散も二人ともある程度父の朧から聞かされてると思うんだけどなぁ…。
散は冥に操られてるわけじゃなく本当に人間を憎んでいたって事か。
これは和解がちょっと厳しくなって来たな…
愛する肉親を手に掛ける業と哀しみと背負っても義の為に進む強さを求められる展開か。
>四郎の所業は散にとってショック
加えて、その四朗の血が「自分にも」流れているのが
ショックだったんだろうな
人間をやめたくもなるよ
人間を憎んでいる散さまが
「真の零式の創始者はこう言っておる!」なんて言うかなあ
悪鬼だからいいのか?
あれは、オボロへの皮肉だろう
葉隠に都合のいいように奇麗事を言う父への皮肉と
親の言いなりになっていた自分への軽い自虐もあるんでは
朧パパ……霞や零の中身も確かめずに子供たちに着装させたのかよ
知らないのも無理はないが、自分で試着ぐらいしとけ
今までに誰も着装成功したことがないのに
>自分で試着ぐらいしとけ
いや失敗したら死ぬだろ
朧パパンはジジイ(失礼)から全ての武器・防具を凌駕する零と霞はお前の子供に受け継げ!って遺言か何かで託されたのかな?
421 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/12/21(火) 22:00:00 ID:IkGf0qF8
第九十二話 『外殻解除』
「当方に迎撃の用意・・・・・・・・・・・・・・・・」
覚悟は両手螺旋に反撃すべく、ゆっくりと迎撃態勢を整える。
『 無 し ! 』 ――なんと覚悟は両手を広げ、仁王立ちになってしまった??!!
『何をたわけた真似を!』
「両手螺旋! 抗う術なし!」
《待て覚悟! 我々にも最期の必滅策が!》
『言うな零!相手をよく見るんだ!』
慌てる英霊は言われるまま散を見ると、そこにはすさまじい形相の冥の亡霊がいた。
「なぜ冥どのはあのような哀しい表情をしている!?」
《暴力!》
「そうだ! 暴力によって冥どのは滅霊となったのだ! そこに今一度暴力を加えても…」
《憎しみは増すばかり!》
『広げるしかないのだ! この両腕を!』
《了解! 冥どのに本当の軍人魂を見ていただこう!》
覚悟の目には、血まみれの散と冥が手を取り合い、両手螺旋の体制を取っているのが映っていた。
『いかなる秘策を用いようとも、冥と散の螺旋は防げぬ!』
『見損なうな!策など無い!』
解 外
除 殻
その証拠にと、覚悟は零の外殻(装甲)を強制解除し、全身剥き出しの零細胞姿となった!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101221213420.jpg
422 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/12/21(火) 22:00:41 ID:IkGf0qF8
『これならば仕損じる事はあるまい!』
『騙されぬぞ! いかに外面で武装解除を装っても――― お前の胸の中に逆十字が燃えている!』
散の目には、罪子達逆十字の仲間が微笑んでいるのが見えたのだ。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101221213545.jpg 『その時が来ればお前の拳は人間の為に動く!』
それならばと、覚悟は今度は――― なんと自分の両目を潰してしまった!
「ぐ……! これならば、俺の正拳はお前をとらえる事はできない!」
『人類最後の戦士! 人類を見捨てるか!?』
『そうではない!』《我々はただひとえに!》『冥どのと兄上を救いたいのだ!』
――覚悟は泣いていた。
『思い上がるな! たかが人間の分際で!』 ついに攻撃を仕掛け、上空へ飛び上がる散!
覚悟目がけ、襲いかかる散…
(動くな! 俺の正拳(こぶし)!)
そして―――― 冥と散の両手が 覚 悟 の 胴 体 を 貫 い た !! <続く>
>覚悟「当方に迎撃の用意…無し!」
ということは「迎撃の用意有り!」と朧に見せた対両手螺旋の構えとは違うのか。
>零「我々にも最後の必滅策が!」
前に言ってた新兵器・圧縮昇華弾? それともまだ別の奥の手があるのか?
>零「了解!」「冥どのに本当の軍人魂を見ていただこう!」
相変わらず納得と切り替えが早いなw
>外殻(装甲)を強制解除し、全身剥き出しの零細胞姿となった!
>なんと自分の両目を潰してしまった!
それなんて龍座の聖闘士?w
>冥と散の両手が覚悟の胴体を貫いた
掌打じゃねぇのか…w
>>415 「葉隠の血はどす汚れていた」だもんな…。
そういや、四郎と朧の間のどの代で「牙持たぬ人々のために」と方針転換したんだろう?
それとも、葉隠家は代々そういう家系だったのに四郎だけが異端的な存在だったのかな?
>>416 「零式は自分の目的を叶えるための手段」という点では一致してたんだろう。
ただ、その目的が散と四郎では違っただけで。
両手螺旋が螺旋じゃないw
しかし思いっきり胴体つらぬいている……本当に覚悟終わっちゃう!?
左手も装甲も無いから戦術神風も瞬脱装甲弾も使えないんだよな。
もはや最終滅技 戦術玉砕しか無いかな。
>>424 何か転換が有ったとすれば朧の親達の世代か?年齢的にはまだ生きてても不思議じゃないが。
そう言えば、知久のところに見たことの無い風貌のキャラが現れてたが・・・
そういや、知久のところに何者かが現れたヒキは三話ほど放置されたままだなw
腰に刀を差してたようだし、血涙島に来た時に待ち受けてた四郎の亡霊とかかな?
しかし、覚悟と散が来た時「この日を待ってた」とか言ってたけど何か確信みたいなものが
あったんだろうか? 覚悟が散と対立して決戦の地に血涙島を選ぶというのはかなり偶発的で
不確定な要素が多いような気がするんだが、幽霊だから全てお見通しだったとか?
>何者かが現れたヒキは三話ほど放置されたままだなw
そういやここずっと熱い戦いだったから忘れてたぜw
見る限り軍服っぽいんだが… 四郎の霊の可能性が濃厚だな。
人類の刃覚悟、ここに死す…のか!? やはり相打ちEDなのか!?
430 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/12/23(木) 22:00:51 ID:hVSeIZPP
<祝・10巻発売! ―作者コメント―>
2015年8月、中国大陸北部ハルピン血涙島。葉隠覚悟(破邪の構え)対現人鬼・散(螺旋の構え)。
一撃必滅を秘めたまま、数分か、あるいは数時間か、制止する両戦士!
しかしその認識は、互いの虚を見い出さんと、壮絶な戦闘を繰り広げている!
瞬き!呼吸!心臓の音!太陽の反射!千分の一秒の隙も許しはしない!只の制止ではない!
超高速で回転するコマは制止して見えるのだ!
第九十三話 『軍鬼剛臨』
G・ガランで戦いを見守っていた罪子は、崩れる闘技場を見て覚悟を心配していた。
懸命に何度も無線で呼びかけるが、覚悟からの返答は無く、無線はただ点滅するだけ…。
とてつもなく嫌な予感がした罪子は、覚悟が出て行った穴から自分も行こうとする。
…とはいえ、下を見ると滅茶苦茶高い。地上までおそらく500m位だろうか…?
すると罪子はどこからか命綱を取り出し、片方を投げると綱を自分の体に結び付ける。
(へーき! 防災訓練で25m降りた事あるもん!)
意を決し、魔神モード・罪子は降下を開始した ――が、突風であおられる!
綱をつかんでいたので落ちなかったが、不運にも綱が破片にこすれて切れ始めた!
―G・ガラン操縦室―
『何奴!』
気配を感じた知久が振り返ると、そこには葉隠四郎率いる葉隠瞬殺無音部隊が並んでいた!
『お前たちは… 忌まわしき世界大戦の亡者ども!
去ねい! ここは神聖なる移動菩薩の機内であるぞ! 亡霊どもの降りてよい場所ではない!』
しかし亡霊達は警告を無視し、襲いかかろうとしている!
『身の程知らずども! 亡霊の分際でこの知久に楯突くか!』
業を煮やした知久は、拡散レーザーの様な成仏光線で次々と兵士の亡霊を消し去っていく。
431 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/12/23(木) 22:01:33 ID:hVSeIZPP
――兵士の亡霊を一掃。 …と思ったら、カバンを持った四郎が残っていた。
『まだ居たか!』
引き続き四郎目がけて成仏光線を発射するが――― 効き目が無い! まさかこいつは実体!?
『瞬着!』
四郎の声に反応し、鋼鉄のカバンが輝き――――
剛 軍
臨 鬼
これまで出てきたどの強化外骨格とも違う外骨格をまとった四郎が佇んでいた!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101223210834.jpg 武装した四郎は超脱水鱗粉を放つと、直撃を受けた知久は苦悶の声を上げながら蒸気に包まれた…。
そして場面は変わり…… 霞の両手螺旋に胸を貫かれた覚悟へと移る。
しかし、覚悟は胸を貫かれてなお、まだ倒れずに踏みとどまっていた。
「覚悟! もはや命運動かぬと悟り…潔く討たれる道を選んだか!」
すると覚悟は以外にも微笑んだ。
「どうして因果が撃てるだろう… 兄上は鬼なんかじゃない!」
「覚悟…」
するとそこで覚悟の頭は力なくうなだれ、倒れそうになる覚悟を思わず抱きとめる散。
《余命10秒!》
『言い遺す事は!?』 目に涙を浮かべ、覚悟の最期を看取ろうとする散。
覚悟は最後の力を振り絞り、こう言い残す――――
「め 冥どのに伝えて欲しい…… 人間を殺めるのは…… これで最後にしていただきたい」
自らの肩で息を引き取ろうとしている覚悟の願いは、果たして散に届くのか……?
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101223211042.jpg <続く>
現筋鬼・粗さんいつも乙です!
散さま、涙を溜めてるのは覚悟の「兄上は…」って言葉に、憎しみ合ってもたった一人の兄弟を殺めてしまうって事の悲しみの涙なのかな…。
それともこれだけ言っても醜い愚かな人類の行為に目が覚めぬまま死に逝くのか愚弟よ本当に情けなや!の涙なのか…。
>防災訓練で25m降りた事あるもん!
いや、25mと約500mはだいぶ違うぞ罪子
四郎の強化外骨格は化学兵器に特化した型なのかな
顔がガスマスクみたいだし噴射口らしきものが沢山ついてるし
主人公がボロボロすぐる。
余命10秒って今後は 散改心&冥成仏→覚悟、霞の英霊へ→兄弟拳 かなぁ
覚悟の命を賭けた願いだ、きっと来週は散改心してくれるさ…!(´;ω;`)
覚悟の死を新たな救世主誕生の定礎と成し、次回から散のススメが連載開始か。
罪子よ、そのロープはどう見ても500m分には短いと思うんだが
>下まで500メートルくらい
よく目測で分かるなぁ。
>命綱
そんな都合良くあるものなのか?w 防災リュックに入ってたとか?
>成仏光線
知久の額にあるのは成仏鉄球だったのか。
>実体!?
四郎は幽霊じゃなくて生きてるのか? いったい何歳なんだ?
>軍鬼剛臨
覚悟の「覚悟完了」、散の「超越善悪」、朧の「捨身成仁」みたいなものか。
強化外骨格を着装して戦闘準備完了の決め台詞みたいな。
四郎の外骨格はあまり格闘戦を想定した感じじゃないな。何となく旧式っぽい。
開発順では、震>霞>零>雹>四郎の超鋼 になるのかな。
最後の幕僚 知久が超脱水鱗粉だけでやられてしまうとは… そりゃ確かに四郎は強いのだろうが。
というか超脱水鱗粉って防ぎにくくない?
ざっと考えただけでも、突風で吹き飛ばすくらいしか防御策がなさそうだ
レインコートとか、或いはナイロン製の服着てればいいんじゃないかね。
後は顔や手みたいな素肌の部分に気をつければ。
その辺は相性の問題なんだろうな
そして一流は一瞬で最良の回答を導くと
今更だけど霊獣形態の知久って尻尾が二本あるんだな。
今回後姿が多かったんで初めて気付いたよ…。
最後のコマの散さまの表情……こわくね?
覚悟また何か地雷踏んだんじゃないだろうな
446 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/12/25(土) 22:00:00 ID:0HchiBDX
447 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/12/25(土) 22:00:45 ID:0HchiBDX
>散さまの燃える口づけを受けて猫ではいられなくなったのだ
霞の間にいた羽の生えた子猫はやはりチビルだったのか。
しかし、口づけだけで豹みたいになるほどの改造効果があるとは…w
>星義
散が悟った「大義より重きもの」とはこれのことか。
確かに、大義は所詮地球上で生かされてる人間の都合の中だけのものだもんな…。
散の言う通り、星そのものが滅んでしまえば人間だって生きていけないんだし。
チビル、知久みたいな進化してるな。
知久も散さまの燃える口づけを受けてライオンではいられなくなったのか。
450 :
マロン名無しさん:2010/12/26(日) 13:08:22 ID:9dfw3n0T
ああ…普通なら散改心しそうなものだが、それほどまでに冥の恨みは深いのか…
一体どうなるのか展開が予想できねぇぜ…
散は一瞬心打たれて折れかけたが、冥がそれを押し留めた感じだな。
うーん、人体実験だけだったらこっちも言い返せるけど
環境問題とか絶滅動物まで話がいくと反論しづらいなあ……
チビルが加えた罪子のブルマがエロいな。
あれ絶対食い込んでるだろw
454 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/12/27(月) 22:00:00 ID:WqtEoZl/
第九十五話 『必生技(ひっせいわざ)』
霞の変則ジャーマン・スープレックスを受け、地面にめり込む覚悟。
『人類の刃・覚悟 大地に帰す! 正義成就!』
「覚悟! 覚悟! 立てい覚悟!」
…心停止し、薄れゆく意識の中、覚悟は誰かに呼びかけられていた。それは父・朧だった。
「熱血は気管に溢れ喉を焼き、抉られた胸は途方もなく痛むであろう
――だが! 散の心はそれ以上に痛んでいるのだ! お前が手を差し伸べなくてどうする!」
父の叱咤を受け、覚悟の心臓は一瞬動き出す。
「滅の霊に滅の技は効かぬ! 滅に滅を加えても、
まさしく火に油を注ぐが如く滅の力を増すばかりなり!
“滅”には“生”を持って立ち向かうべし! 絶望の殻を打ち破る、誕生の技を用いよ!
生命を断つ拳ではなく、生命を吹き込む拳を放て! ―― 放 て !! 」
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101227204643.jpg 一方、勝利を掴んだ霞はその場を後にしようと踵を返す。
――その瞬間、背後の覚悟の体が輝きだした!
(ま まさか!)
振り向くと、心停止したはずの覚悟は地中から頭を引き抜くと、頭部の零細胞が剥がれ落ちる。
『な なぜ! なぜ不垢の技を受けて立ち上がる事ができる!?』
「兄上を愛しているからだ」
甦った覚悟とその言葉に、さすがの散も一瞬動きが止まる。
そんな散を前にし、覚悟は顔の前で手を組むと、見えないはずの目をゆっくりと開ける。
455 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/12/27(月) 22:00:42 ID:WqtEoZl/
慈悲の目に憎しと思う人あらじ
科(とが※)のあるをば なほも哀れめ
※罪、あやまち
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101227204719.jpg すると覚悟の慈悲の目に射すくめられたのか、霞は大の字のまま動けなくなってしまった!
必死で体を動かそうとする散に、地に落ちた零の頭部(英霊)が叫ぶ。
《動いてはならぬ、散! ここで覚悟から離れたら、お前は永久に救われぬ!
例え世界を終わらせようと、お前の哀しみは終わりを告げることはない! ――許せ!》
英霊の叫びが終わると同時に、覚悟の左腰の化学兵器調合装置から何かが発射された!
身動きのできない霞はその何かの直撃を受け、全身が完全に凍りついてしまう。
それはかつてライが覚悟と戦った時に使用した、『超凍結冷却液』だった!
『お おのれ! 紅蓮の炎と化して内部より解凍してやる!』
ファイヤー腑露舞の力を発動させようとする散だったが―――
「怖がらなくていい これより私が固める拳は、兄上を消し去るためのものではない」
それはかつて朧が覚悟だけに教えた、『正調零式・四聖句』!
沈・留・静・融――…祈りを込め、右手の指を一本一本曲げてゆく。
右手を引き、タメを作ると、覚悟の闘気が切断した左手を形作ってゆく。
「 是 無 の 構 え ! 」
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101227204743.jpg 覚悟から放たれる絶対零度の闘気はますます霞を凍てつかせてゆく!
『知らぬ!このような零式!』
零式防衛術の達人である霞も、見知らぬ技があった事に驚き戸惑う。
「怖がらなくていい! もう、哀しい思いはさせぬ!」
すると覚悟の体が輝き、ついに覚悟の涙と慈悲を乗せた一撃が放たれた!
456 :
現筋鬼・粗 3/3:2010/12/27(月) 22:01:24 ID:WqtEoZl/
>超凍結冷却液
零も調合・射出できたんだな。
>ぐれんの炎と化して
ブロブを吸収してファイアー散になった伏線回収か
右拳の装甲と腰の調合装置が都合良く残り過ぎだろw
>右手の指を一本一本曲げてゆく
空手とかの正しい正拳の握り方だな。
小指から順番に一本ずつ曲げていって最後に親指で押さえるという。
超凍結冷却液が撃てるなら第1局面の睨み合いや鍔迫り合いの時に撃てば良かったような
そういえば散さまもエルボーに超冷凍させてたな
意外と標準装備?
>小指から順番に一本ずつ曲げていって最後に親指で押さえるという。
へぇ、空手でもあったのか。知らなかったよ!
あの残りカスみたいな装備でもつかえるんだな。
あれだけボロボロにされても零は死なないんだな。ていうか霊魂だからもう死んでるのか。
もともと生物というわけでもないし、単純な破損頻度で生死が決まるわけではないのかな。
覚悟、スケキヨ状態から復活キタ−−−−−!!
朧パパは覚悟だけに零式の悪業霊魂浄化(?)奥義を教えたっていうのは、散がいつか非道の道に堕ちるって見抜いていたのかな?
どうか散・冥ママ・玉太郎の怨念が浄化されますように…。
待て、玉太郎は怨霊化してないぞ。
そもそも赤ん坊だからそういう感情は無いはず。
まあ、せめて玉太郎と冥が再会できて成仏してくれれば…!
あれ、玉坊は霞の血肉となったんだよな?
で、冥は霞に憑いていると
母子一緒じゃん
あ、玉坊は霞の細胞となって
「生きて」いるから逆に会えないのか
>>467 てことはこのまま散ごと霞倒しちゃったら結果的に玉太郎も死ぬわけで…
なんか嫌な予感がするぞ
だな、冥がますます激怒しそうだ…
必生技が逆に相手を怒らせる技になっちまってるよorz
>>461 強化外骨格の超展性チタン合金の攻略法は超冷凍一択みたいだしな。
部下の反乱等による強化外骨格同士の闘いも想定していたのかもしれん。
展性チタンが斬れたら
斬れないものはないってことだしな
>>460 遠距離だとよけられるし、近距離だと自分も凍る。
ライ戦の再現になるだけだろう。
慈悲の目に 憎しと思う人あらじ 科(とが)のあるをば なほも哀れめ
武士道といふは 死ぬ事と見つけたり≠ナ有名な『葉隠』の山本常朝の句か。
覚悟たちの名前の由来は、ここから来てたんだな。
474 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/12/29(水) 22:03:43 ID:JEeR61sf
475 :
現筋鬼・粗 2/3:2010/12/29(水) 22:04:24 ID:JEeR61sf
―G・ガラン内部―
「こ この予震は…大地殻変動の前兆!!
やめろ冥! 今度大地を揺らせば、星そのものが危うい!!
そうなれば、神国再建の夢が… 夢が!!」
四郎の叫びも空しく、世界がまた一歩終わりに近づいた――――……
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101229220221.jpg 全身全霊を使い果たし、崩れゆく闘技場に倒れ伏す覚悟。
《か 覚悟!》
(大丈夫! 我が身倒るるも、必生の信念 なんら損する処(ところ)なし!)
――次第に瓦礫が集まり、塔を形作ってゆく。そしてその頂上はなぜか輝いている…。
塔の頂上を見て驚愕する冥と零細胞!
なんと塔の頂上には、産声を上げる 玉 太 郎 の 姿 があった!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101229220049.jpg 《玉太郎の霊魂!》
玉太郎を前にして、さしもの冥も血みどろの顔から、優しい母親の顔に戻り頬をほころばせる。
(ああ… わたしの玉太郎… やっと! やっと抱きしめられる!)
元の大きさに戻った冥は天から玉太郎目がけ、天使の様に舞い降りてくる――
泣き叫ぶ玉太郎に手を差し伸べるが、どういう事か触れる事ができない??
《何たる奇跡! 玉太郎は 実 体 ! 実体故に、冥どのには触れる事不可能!不憫な…》
――しかし、玉太郎の鳴き声はどんどんか細く弱くなり、ついにはぐったりしてしまう!
《いかん!この寒さ!この大気!! 玉太郎の命の弦が危うい!!》
瀕死の玉太郎を見た冥は、再び憤怒の形相を浮かべた血みどろの怨霊と化す!
「玉太郎! わたしの玉太郎!!」
《今一度、最愛の者を失う哀しみを冥どのが味わったら、今度こそ! 今度こそ冥どのは…!》
476 :
現筋鬼・粗 1/3:2010/12/29(水) 22:05:05 ID:JEeR61sf
いやあああ散さまーーー!
冥ママが地球を食ってるよー!
せっかく玉太郎が生きてたのにー!
嗚呼せっかく母子の再会が出来たと思ったのに…。
四郎、お前は引っ込んでろって言いたい。
見開きで絵なしで文字4つって・・・漫画なのにすごいね。
でもうん、ここではこれが正解かもしれない。
玉太郎が実体とわかって零が「不憫な・・・」と言ってるコマで
冥が3人に見えるけど動揺してあたふたしてるってことなのかな。
>神国再建の夢が… 夢が!!」
四郎、てめぇの悪業のせいだろと!!お前さえいなければ…!
ここで罪子が活躍するのか。どう活躍するのかが予想できない、目が離せない!
>>479 悪い意味で見れば、作者の手抜きっぽく見えるな…
>あたふたしてる
オレもそう思った。あたふたというかオロオロだけど、ま、どっちも同じようなもんだ。
案の定かーちゃんぶち切れちゃったよ
…まさかとは思うが最初の地殻変動も冥の怨念の仕業じゃないだろうな
神国再建か…
なんか、老人の時代遅れの夢って哀れ
あーん! 散さまが死んだ!
覚悟の技は大仰だったが、ぶっころしただけなのか救われたのか全然わからんぜ。
覚悟が輪廻を発動させたけど、散さまは転生とか言って復活しないのかな?
あと罪子が『冥さん!私の身体を使って!』
とか言って冥ママを乗り移らせて玉太郎に触れることを出来るようにするとか。
>『冥さん!私の身体を使って!』
やっぱそれかな。
でも玉太郎は一応生きているんだが、今にも死にそうだぞ。
延命処置で助かって、成長した玉太郎が覚悟の後を継ぐ…という最終回かな?
散さまは玉太郎に生まれ変わったのか?
四郎は別に裏で糸を引いてるわけじゃなく、今起こってる事は想定外なのか。
いったい何をしたくてこの時期になって現れたんだろ。
零が、二人の魂もいつかどこかの時代に
生まれ変わるであろうってシメに入ってたのが
覆されて笑ってしまったww
>神国再建の夢が
そういや、大規模地殻変動後のこの時代に天皇とか皇族とかは健在なのかな?
>何たる奇跡! 玉太郎は実体!
霞の生体部分の細胞が奇跡的に玉太郎に分離・再構成されたのかな?
>>489 一応、覚悟にとっては計算通りっぽいけどな。
今の戦況で罪子に何ができるのかと思っていたが、絶妙のタイミングで到着したな。
最後までいらない子に成らずに済んだようだ。
セルが都合良く18号を吐き出したようなものか?w>玉太郎
494 :
現筋鬼・粗 1/2:2010/12/31(金) 22:00:00 ID:0Mb6KVWi
第九十七話 『抱擁』
駆けつけた罪子はチビルに降ろしてもらい、パラシュートを開くが高さが足りず尻餅をつく。
痛みに耐え覚悟の元に駆け寄るが、あまりの重傷に青ざめる。
「待ってて! すぐ止血しなくちゃ!」
慌ててリュックの中身を漁る罪子だが、すぐ側にズルリと出てきた零の頭部に驚く。
《堀江! 説明している時間は無い!聞け! あの塔の上を見ろ!》
見上げると、そこには血まみれの冥の姿があった。
「女だけじゃねーぞ! 暗くてよくわかんねーけど、小さいのがいる!きっと赤ん坊だぜ!」
上空からのチビルも説明し、英霊は罪子に玉太郎救出を頼む。
「おのれ! 不吉な黒猫! 玉太郎に近寄るな!」
――なんと冥は目から怪光線を放ち、チビルを焼きつくしてしまった!
覚悟も倒れた今、頼みの綱はもはや罪子しかいないのだ!
《生きとし生けるもの全ての未来がかかっている!》
しかしこんな状況でも、罪子は地球の未来よりも覚悟の心配をし拒否してしまう!
すると瀕死のはずの覚悟は罪子の手を握り元気づける。
(大丈夫! 俺が付いてるよ!)
そう小声でつぶやくと、再びがくりと力尽きる覚悟。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20101231214104.jpg 罪子は覚悟に勇気づけられ、玉太郎を救うべく塔を登りはじめた。
必死で瓦礫の塔を登る罪子を鬼の様な形相の冥が叫ぶ。
「来るな! 玉太郎に近寄るな!」
《違う!冥どの! 玉太郎を救うためなのだ!》
(恐くない! 葉隠くんがついてるんだ!)
すると冥は罪子目がけて怪光線を発射! 思わず手で防御しようとする罪子!
――なんと怪光線は罪子の前で屈折、直撃を免れた! そう、覚悟がくれたボタンのおかげだ!
495 :
現筋鬼・粗 2/2:2010/12/31(金) 22:00:41 ID:0Mb6KVWi
何だか知らんがとにかく良し!!
>パラシュート
罪子、意外に用意周到だなw
チビルに助けられる必要無かったじゃねーかw
>零の頭部に驚く
そりゃ、一見タコのお化けみたいなのにいきなり話しかけられりゃなぁ…w
>鎌を作り上げ
冥は霞のデザインを気に入ってるんだなw
>英霊は一人の軍人姿(集合体)となり
天国に行った時の姿だな。
>死にかけた霞の細胞だった
>赤ん坊の泣き声がする
玉太郎の魂が宿って霞の細胞をそう形作ったのかな。
>その胸に霞細胞を抱きしめた
>(大丈夫! もう大丈夫よ!)
破夢子に踊り食いされた島田を看取った時を彷彿とさせるな。
思えばあの時から既に見た目に関わらず愛を注げる罪子の強さが発揮されてたんだな。
英霊が冥に切られた時、勃起してる様に見えるのは気のせいだよな…?w
否、重力によって下を向いていただけなり!
(霊体に重力が働くかどうかはともかくとしてw)
首だけで喋る零の英霊がなんか怖い…w
怪光線から罪子を守ったのはやはりレーザー光線を曲折させるボタンかな?
幸運をもたらすボタンだったらロマンチックなんだけど。
幸運だけでレーザー屈折って、どんなラッキーマンだよw普通にレーザー屈折だろw
それはともかく
「一番軽いものには汚染大気より身を守る解毒剤が入っている
次に軽いものには電波受信機、これはレーザー光線を屈折させる。これは暗闇で発光する
そしてこれは―――― 幸 運 をもたらす」
電波受信機、光線屈折はこれまで使用されたが他も最終回までに何かで使われるのかな?
解毒剤は……覚悟はすでに瀕死だし、玉太郎は成仏したし。
幸運はどんな理由づけでもいいが、光を発するのはあんま使われないだろうな
受信機と言いながら送信もしてるよなw
零と繋がってるということは、覚悟は普段零と離れてる時に使ってたのかな?
>しかしこんな状況でも、罪子は地球の未来よりも覚悟の心配をし拒否してしまう!
ここ読んで最初イラッとしたけど、すぐ気を取り直して玉太郎救出に向かってくれてよかったよ。
あのまま拒否していたら人気は地に落ちるわ、玉太郎も死ぬわ、冥も成仏しないわ、地球は崩壊するわで
罪子一人のわがままで最悪の結末を迎える所だった…
青いミミズってことは強化外骨格の生体細胞って青いのか。
動物の内臓みたいとか言われてたから赤っぽいと思ってたが。
俺も赤というかピンクっぽい色かと思ってたんだが…
超凍結液を浴びたから変色したんだと思ったが違うかね?
あけおめー!
冥ママ&玉太郎はこれで成仏したんだよね?よかったよかった。
零はバラバラにされたけどまた戻れるのか?
あと燃やされたチビルは?
いくら怒り暴走モードの冥ママでもひでぇよ…。
508 :
現筋鬼・粗 1/3:2011/01/02(日) 22:00:00 ID:7iu72BdK
第九十八話 『大大忠義』
冥の成仏は当然、四郎も見ていた。
『でかしたり罪子! 大滅霊・冥の怨念、今宵光輪と化す!!
もはや四郎の夢を阻む者は居ない! 大起動せよ!! 巨重せよ!』
邪魔者がいなくなった悪鬼・四郎はG・ガランを動かし、瓦礫の塔に近づいてゆく。
迫りくるG・ガランに、罪子はただならぬ邪悪なオーラが出ているように感じ取れた。
G・は瓦礫の塔に近づくと、口を開けて瓦礫ともども罪子・覚悟・零細胞を吸収した!
『いざ進め! 日出ずる国へ! 我は新たなる帝! 世界制覇の時は来ませり!』
――廃墟を踏みつぶし、四郎操るG・ガランは日本へ向かって動き出した!
―遺骸安置室―
そこには壁に鎖で繋がれた罪子がいた。罪子は気配に気がつくと、目の前にいる人物に驚く。
『誰!?』
『葉隠四郎である!』
罪子は覚悟に何度か聞いたその人物に青ざめながら目を見開く。
「葉隠四郎… 葉隠くんのひいおじいちゃん!」
「さよう! 齢119歳になる老軍人である!
世界制覇を成し遂げるにあたっては、いささか以上に老いた… 十代の肉体が欲しい!
覚悟のような!」
四郎が指差す方を見ると、培養カプセルの中に収納された覚悟の姿があった。
『早く手当てしてあげて!』
「したとも、充分に手を尽くした… だがこの四郎の医学をもってしても駄目であった
死亡してから時間が経ち過ぎていた」
――覚悟死亡を告げられ、ショックで何も言えなくなる罪子。
509 :
現筋鬼・粗 2/3:2011/01/02(日) 22:00:47 ID:7iu72BdK
『そこでだ! 堀江罪子!お前の肉体を貰うぞ!!
なーに、簡単な手術! お前の頭部を空にして、私の脳を入れるだけのこと!
母国のために命を捧げた幾万の同胞を思えば、いやとは言えぬ筈!』
罪子の答えは、もちろん『 い や !』
すると四郎は罪子の頬を握り強引に口を開かせる。
「非国民め!」
『 や め い !! 』
非致死性麻酔液を飲ませようとした矢先、突如背後から制止の声が上がる!
振り向くと、そこにはミイラの様になりながらもよろよろと歩み寄る知久の姿があった!
『やめい四郎!! ここは神聖なる散さまの移動菩薩の機内である!』
「散だと? お前の飼い主は玉砕した!お前も早く後を追えい!」
『散さまのお美魂(みたま)はこの知久の中にお宿りあそばされた!』
『ハハハ! それは仲の良いことだな!』
「おのれ、散さまを笑うか!」
『参れ! 400kgを超えていたであろうお前の体重も、脱水鱗粉でもはや60kgにも満たぬ体たらく!
それで何ができるか!』
「散さまの御体重は54kgなり!」
( !? どういう意味だ?)
『不退転戦鬼・大老 最後の大大忠義! 刮目して見よ!』
そう叫ぶと同時に、大老・知久はくたりとその場で息絶え、ドロドロに溶けてしまった!
510 :
現筋鬼・粗 3/3:2011/01/02(日) 22:01:28 ID:7iu72BdK
散さま 早々と復活? 霞は無くなったのに、まだ女性体なんだな。
散だけじゃなく覚悟も早々と復活するみたいだな。
最後の敵は散じゃなく四郎になるのか?
それにしても四郎、119歳には見えんぞ!その体のままでも十分じゃねぇか!
もうなんでもアリだなw
覚悟の再生は、また肉虫か?随分と貯め込んであったんだな。
うおおお散さま復活!?
知久グッジョブ!
四郎じいちゃんは脳移植のため血縁者を探してたんだね。
だから「待っていたぞ息子よ」なんだ。
延命装置の関係やらでハルビン島を離れられないのかもしれない。
朧パパはそういう追ってから自らを守らせる&そういう組織を許さないために零式を教えたのかな。
俺も最初そうだ思ってたのに、じゃあ罪子でいいやと簡単に乗り替えててワロタ。
性別も気にせんとは…誰でも良いんじゃねーかw
女性の体重ばらすなよww
散様は元・男だからいいのだ!w
四郎は生霊とか、実はそっくりな息子が化けてる偽者とかじゃなく普通に119年も生きてたとはな。
だが何か説明ぐらい欲しかったぜ。罪子もそれどころじゃないとは言え、そこには突っ込んてくれ。
冥が死んだのは72年前ということだから当時でさえ四郎は47歳。確かに朧50歳よりは若々しいか。
そこから老化も進んでないようだから、もう当時からしっかり延命措置はしてたのだろうな。
まあ、当時から既にオーバーテクノロジーの持ち主だし>四郎
>我は新たなる帝
大戦中でも勝ってたら天皇を蔑ろにしてたっぽいな…。
>「いやとは言えぬ筈」
>「いや!」
四郎と罪子の噛み合わなさぶりw
でも最後の答えだけ結果的に合うのなw
>玉身再生
転移再生の応用か。
死んだ戦鬼団たちが散のお美胸に宿るように、散の魂も先に死んだら知久に宿るようになってたのかな。
胸に宿るというのも、もう観念的な物じゃなくて思いきり魂のバックアップを取れるシステムなんだな。
四郎「わしの大日本帝国スピリットを受けてみよ!」
四郎の脳の大きさと皺の数が凄いな…。
第二次世界大戦当時にあれだけのオーバーテクノロジーを持っていたことからして
突然変異的な天才だったんだろうか。
526 :
マロン名無しさん:2011/01/04(火) 13:04:24 ID:Is++igpw
>>524 ガンプラ少年はお帰り下さい
>>525 一応言っておくけど、脳のしわは頭の良さとは無関係だよ?
テクノロジーも凄いが零式防衛術の創始者で自ら零式を操り、強化外骨格を纏う
資格のある戦士と認められてるからには、やはり単なる悪党ではないのだろうな。
強化外骨格・霆の生体部分を作るための犠牲者の霊は成仏鉄球とかで除去して、
四郎に従順な瞬殺無音部隊の連中の霊でも憑依させてるんじゃないか?
震も衛兵達の霊が憑依するまで何も宿ってなさそうだったから、おそらく
そんなふうにしてたんだろうな。
この流れだとあと5話位で最終回だろうか?
530 :
現筋鬼・粗 1/3:2011/01/04(火) 22:00:00 ID:ADOiHWfN
第九十九話 『三勇士』
『あり得ぬ!』 復活中の覚悟と散に挟まれる四郎。
覚悟は体を粘液に包まれ苦痛にうめく!
((よみがえれ覚悟! 我ら最後の治癒力(ちから)!))
粘液の正体は、かつて覚悟の命を救ってくれた肉虫…人間の尊厳達だった!
驚異的な再生力で、覚悟の傷も両目も…… さらに左手までも再生した!
恐るべき再生力に怯む四郎。
そして四郎は背後で物音を聞き振り向くと、散もまた這いずってこの場から立ち去ろうとしていた。
散を放射火炎で攻撃しようとするが、またしても背後で物音がする。
振り向くと、覚悟が罪子の鎖を断ち切った音だった。
『準備戦斗!』
マスクをかぶり、戦闘態勢に入る四郎、自分の後ろに罪子を下がらせる覚悟、睨みあう両者。
「手を貸してくれ!我が子よ!」
「大伯父上! いや… “ 悪 鬼 ”!』
邪悪の存在を討つべく、覚悟は曾祖父を零式防衛術・破邪の構えを取る!
『(時代を超えてようやく巡り合った親を破邪で出迎えるか、覚悟よ!)不孝者!』
零式防衛術の祖・四郎もまた、弓を引くような「桜花の構え」で迎撃態勢をとる!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110104211615.jpg しばし睨みあう両者。
「フフフ… 勝てぬぞ!創始者には!」
「キサマの零式には大事なものが欠けている!」
二人の闘気にやられ、血を吐き倒れる罪子。
(負けない! いっしょに戦うんだ!)
――その願いが天に届いたのか、偶然覚悟にもらったボタンが輝きだし四郎の目をくらませた!
「見えぬ!」
『見えるぞ!』
ボタンの輝きと共に両者ついに動き出し―――― 見事覚悟の因果が決まった!
531 :
現筋鬼・粗 2/3:2011/01/04(火) 22:00:57 ID:ADOiHWfN
恐るべき因果の威力。四郎はマスクを吹き飛ばされ、壁を次々破壊していく。
追い打ちをかけるべく、穴に向かって走る覚悟と罪子。
「おのれ覚悟!おのれ罪子! かくなる上はお前たちも!散も!
巨重の内部に生きる物全て! 死滅させてくれる!」
こともあろうに、四郎は切り札・『戦術神風』を発射した!
――だが覚悟は咄嗟の判断で爆芯靴を発動、四郎はガス諸共吹き飛ばされ外部へ放り出された!
G・ガラン頭頂部から放り出された四郎をモニターで捉えた散。
脳波コントロール装置を被り、神我一体となりG・ガランを操縦、螺旋の構えをとる。
すると当然G・ガランもダイレクトに螺旋の構えをとり、それを見た四郎は青ざめる。
その瞬間、G・ガランの巨大な右手が四郎に迫った!
『G(ジャイアント)螺 旋 ! 』 プチュ
――諸悪の根源・葉隠四郎はさながらカトンボの様に弾けた!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110104211644.jpg モニターに映る四郎のバラバラ死体を見て笑う散。
「悪鬼、最微塵(クォーク)と化す!
葉隠四郎、帝の器量(うつわ)にあらず! 美しくなければ王とは言えぬ!」
その後、散は駆けつけた覚悟と罪子を見下ろすと、一瞬にしていつもの白い服に着替える。
操縦席から華麗に舞い降りると――――死んだはずの知久が飛来しその背に乗せる!
さらに前方から空中ブランコに乗った影成に飛び移りキャッチされる。
散が再度空中に舞うと炎の渦…ファイヤー腑露舞が現れ、散を口に含む。
次に散が出てきた時は、いつの間にか白い麗服に着替えていた。
まだ空中にいる腑露舞から飛び降りると、そこにはボルトが降り、散は彼の左手に舞い降りる。
散がウインクするとボルトは髑髏の仮面を取り、主君に対し優しく微笑む。
532 :
現筋鬼・粗 3/3:2011/01/04(火) 22:01:38 ID:ADOiHWfN
ボルトは散を放り投げると、今度は我理冷夫がエアバイクで飛来、散はエアバイクを奪い疾走!
そして宙を飛び交う散を見上げるのは、敬礼する無数の機動鎧達、御添寝役、その見習達…。
ふと、天窓が開くと血髑髏がさながら「僕の胸に飛び込んでおいで!」と言いたげに待ち受ける。
数々の敵の幹部が復活を果たしていた中、さすがの覚悟も罪子も彼の復活には顔をしかめる。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110104211710.jpg 散は血髑髏の元へ飛び込むが―――― 横からライが散をかっさらい、血髑髏失恋!
(しかもライの手に抱かれた散はいつの間にかウェデイングドレスに着替えていた)
散が床に降りると、覚悟と罪子は散一味に取り囲まれていた。
『衛!』『王!』身構え突進する散と覚悟。すわ、第2戦か!? 焦る罪子!
――と思いきや、葉隠兄弟は微笑んでがしっ、と互いの腕を交差した!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110104211730.jpg 「G螺旋! 生涯忘れません!」
「お前と堀江の技こそ天晴!」
実は第2戦ではなく、和解したのだ。罪子は安心し、うれし泣きしてしまう。
罪子を慰める覚悟を見た散は… (おのれ罪子!) 突如気の玉を発生、罪子に投げつけた??!
罪子は咄嗟に気の玉を受け止めると―――― なんと気の玉は見事な花束へと変化した!
散は微笑み、罪子も散の優しさに涙するのであった――――…
<次回、最終回!>
以外にあっさりとやられたな、四郎。ラスボスの割に弱ぇ!
散軍団のまさかの復活はなんかいいな、血髑髏にはワラタがw
>放射火炎
前回の麻酔液や濃硫酸とそれぞれ放出する指が違うんだな。
しかし、四郎はやたらと化学兵器を多用するな…。
>覚悟にもらったボタンが輝きだし四郎の目をくらませた
冥の怪光線の時といいボタン役立ちまくりだなw
>因果・爆芯返し・G螺旋
ラスボスなのに四郎ボコボコだなw
>美しくなければ王とは言えぬ!
さすが散さま!
再生による太ももの傷らしきものさえ紋様のようで美しい!
>さすがの覚悟も罪子も彼の復活には顔をしかめる
大外道の血髑郎が二人にしたことを考えればな…。
血髑郎が散にスカされた時の覚悟の嬉しそうな顔w
>おのれ堀江!
>なんと気の玉は見事な花束へと変化した
嫉妬してるのか思いきや、何という美事な御心遣い!
不退転戦鬼軍団全員復活のフィナーレは散の衣装や城の背景も相まって
宝塚のカーテンコールのようだなw
罪子がへたり込んで泣くコマを見ると、皆頭の上に輪っかが付いてるから
やっぱり死んでるんだろうけど。
>血髑郎が散にスカされた時の覚悟の嬉しそうな顔w
ここ見て「血髑髏ざまぁwwwww」と思った奴は俺だけじゃないはずだw
しかし正義の味方が敵に目つぶしかけてトドメ刺すってなんだかなー…
まあ星義の味方がケレン味たっぷりの超必殺技でトドメさしてくれたじゃないかw
暗闇で発光するボタンがすごい役に立ったなw
でも散さまお美しくて良かった
散さまファッションショー?
散さまはみんなのアイドルでリーダー
諸悪の根源は倒され兄弟も和解、見事なまでの大団円だな
次回あたりが最終回かな
巨大ロボでラスボスをぷちっとつぶしたのは笑ったwww
ライと散が見つめあうの見てなんかこっちが恥ずかしいのはなぜだ
チャンピオンREDで現在続編が連載中だが、100年後くらいの世界設定で
罪子がいない世界らしい。なぜだあああ!!(泣)
ここに来て懐かしい気分になったよ。ありがとう。
プチュ!ワロタ。
少々打ち切りっぽい展開だが力づくの纏めもまた良し。霞の復活は無かったか。
>>537 ワラタwww確かに星義ではあるwww
>>539 次回も何も、あらすじで最終回ってあるぞ…
しかしキリよく100話で最終回って、やるな作者!
部下が続々復活したの見てすごい懐かしいというか
嬉しいというか、うわー♪な気持ちになった
やっぱ散さまが一度死んで復活したから、お美胸の中の
部下たちも一緒に現れたのかな
しかし、散の部下は復活したけどこいつらに殺された連中は復活しないわけで…うーん…
解脱者ガランさんとかな。
G・ガランの性能から見て、彼はホンモノの救世主だった可能性が…
そういえば散さまの零式鉄球が無くなってるな
輪廻の際に一緒に砕けたか
………零は?
散さまの体重54kgは鉄球込みの重さなんだろうか?
鉄球分がなかったとしたら、知久の体では散さまの
お美体部分しか足りなかったのかも
>>549 でも聖衣形態はできてるからな。吸引してたんじゃないの?
ところで覚悟が朧との仮想戦闘で両手螺旋に対抗して見せた構えって結局、是無の構えだったのか?
554 :
現筋鬼・粗 1/4:2011/01/06(木) 22:00:01 ID:UejQbfhE
第百話 『くじけない翼』
―新東京湾―
人類完殺の超兵器、G・ガラン!
右手に秘めるは四千の戦術鬼!
もう一方に秘めるはいかなる悪鬼か?
湾にたどりついたG・ガランはついに左を解禁した!
左手の指先から放たれたのは―――― 戦術鬼ではなく、無数の大きな白い『 蝶 』だった。
白ランに着替えた覚悟は、ピアノを弾く散にこの蝶が何者か問う。
「“ 極 楽 蝶 ” 戦術鬼と同じく、散が造った生物兵器!
…だが、人を殺めたりはせぬ
無垢の羽根に大気中の毒を吸えるだけ吸って、黒くなって落ちるのだ」
『では極楽蝶は、環境浄化のための益虫!』
これがあれば罪子達も、もう防疫プールが無くても生きていけるようになる!
『極楽蝶の舞うところ、数え切れぬ程の人の生命が救われます!』
(うれしい! 散さまはあたしたち人間を許してくれたんだ!) 嬉しさでまた泣き出す罪子。
「仕方あるまい ――『カラスは黒い』という命題を覆すには、
何千 何万 何億の中に、たった一羽 白い翼のものがいればよい!
覚悟! それはお前だ!」
そう言って散は白いカラスを、白い翼を持った覚悟に置き換えイメージする。
「いいえ! 兄上はご自身の金色の翼に気付いただけです!」
2人が見つめ合う中、罪子は自分が鳥だったら…きっとペンギンだと考える。理由は言わずもがな。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110106213149.jpg
555 :
現筋鬼・粗 2/4:2011/01/06(木) 22:00:43 ID:UejQbfhE
――と、アホな事を考えていると、突如散に呼ばれ返事する。
『堀江罪子! 覚悟!』
『は はい!』『ハイ!』
「散は極楽蝶を世界中に届けねばならん! お前たちは逆十字に戻れい!
ここでまごまごしていると、出席日数不足で進級できぬぞ!」
学生にとってそれは一大事だ!罪子は大変だと覚悟の腕にしがみつく!
そして―――― G・ガランの臍部分が開き、中から戦闘バイクに乗った覚悟と罪子が落ちてくる。
着地すると同時に覚悟はバイクごとG・ガランに向き直り、別れの涙を浮かべ敬礼する。
『兄上! いく久しくおすこやかに!』
散もまた心配無用とG・ガランを動かし、ウインク付きの『G・さらば!』 アディオス!
海に向かうG・ガランと散に礼を叫びつつ、2人はG・ガランの姿が見えなくなるまで見送る。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110106213209.jpg それからどれだけ経ったのか、空を見ると、もう日も暮れはじめていた。
ふと罪子は後ろを見ると、大きなプレゼント箱が荷台にくくりつけられているのに気づく。
「葉隠くん、散さまがおみやげくれたよ!」 わくわくしながら叫ぶと――――
ヴヴヴヴヴヴ
《土産ではない!》
聞き覚えのある声にぞっとする罪子。という事は…中身は零!?
「零! 身体はもういいのか?」
《散に治してもらった!》
零も戻り、一安心した覚悟は逆十字学園に向けて出発した!
556 :
現筋鬼・粗 3/4:2011/01/06(木) 22:01:26 ID:UejQbfhE
無数の極楽蝶が空を舞う中、廃墟をひた走るバイク。こんな廃墟にも花は咲くのだ。
『しっかり密着するんだ!』
♪たとえ太陽が凍りついても くじけない歌を覚えているなら♪
♪手をつなぎ 生命のぬくもりを分けよう♪
♪体をよせあい 星を数えよう♪
覚悟は腕時計式の無線を使い、母校に連絡を取り始める。
「こちら葉隠覚悟! 逆十字学園、応答願います!」
―逆十字学園―
罪子が死んだと思いこみ、無精ひげを伸ばし落ち込む校長がいた。
すると突如入った無線に驚き、通信を開く。
『は 葉隠くん!無事かね!?』
「全く問題ありません!」
(ううう… そうか!問題なしか! たくましいぞ!葉隠くん) 覚悟の無事に涙を流す校長。
覚悟は現在位置と13分後に到着予定と伝え、罪子もまた校長に呼びかける。
罪子の生存を喜んだ校長は、覚悟の時より一層うれし涙を流す。
通信が切れると、校長は皆に知らせようと校内放送のマイクを手に取った。
『全校生徒及び教員に告ぐ! ただちに授業を中止して、西側窓より正門に注目せよ!』
その放送を聞いた銭形や覇岡達は一瞬「また戦争か?」と騒ぐが、青木だけ違う事に気付いた。
『とにかく行こう!』
♪きびしい宿命(さだめ)も 不思議な出会いに♪
逆十字学園まであとわずか。校舎が見えてくると、突如罪子は大声を上げた!
♪恵まれ守られ ♪乗り越えてゆく♪
557 :
現筋鬼・粗 3/4:2011/01/06(木) 22:02:13 ID:UejQbfhE
校舎の中央には、いつの間に作って飾ったのか、
<おかえり! 堀江君・葉隠君>と書かれた垂れ幕が飾ってあった!
そして窓から2人を笑顔で見つめる校長達…。 「バイク通学、停学2週間…」(By銭形)
校舎から走り出てくる全校生徒に、校門でバイクを止める覚悟。
みんな、2人の無事に涙していた――…
『ありがとう、みんな!』
覚悟が叫ぶと同時に閃光に包まれる!
仲間達に応えるべく、覚悟は甦った零を着装し、罪子を抱いて雄々しく立っていた――――
君 が い る 限 り 戦 い 続 け る !
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110106213233.jpg 〈 ̄ヽ
,、____| |____,、
〈 _________ ヽ,
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ヽ' 〈^ー―――^ 〉 |/
,、二二二二二_、
〈__ _ __〉
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___/ / | |___| ヽ
\__/ ヽ_____)
さジ / \ /
ら.ャ と / _____ \ 知 何 /_
ばイ に  ̄/ _ノ火´ =ニ三て_,r─ _ / ら だ /
. !ア か く {Y r t_rxr rくくく< ̄二(⌒ \. ん か く
ン く \ ミ、/`ー- .: ̄辷 ⌒ー- / が \
ト f ̄ ̄ }| __, -‐== 辷=‐-  ̄\ | ̄
/∨\/ }廴___ ´rくフづく } ニ ‐- \/∨\|
]rrゥ、| : 辷‐-<_
+;. . ]}ゝ´| : ,}rul||=-〜
| ヽ`__, : (( _ノ儿'⌒
ハ ´ ='´ : ├} t\
〈ヘ . .. .: . ._ノム| [i.iフ|'⌒ー‐-
「\___,. マ\. | r',ニ二
| /jノ|!.| ト、.\| ノ/二ニヽ
| i/-‐弋| い} //___
/|/ /| '´ / .厶-──
丿 |: "' /
,_-─--‐'´ |: | /〃
_二エニ=- |: | /〃/
/ |: | /〃/
終わった… キリよく100話で堂々の完結!山口先生お疲れ様!
ジャイアントさらばワラタwww
あのチンピラーズも気づけばいつの間にか仲間になってるのねw
しかも校内放送があって速攻で垂れ幕作ったのか?
まさかの零復活キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
興奮のあまりレスが乱れ中w
ついに完結か、長いようで短かったな
>君 が い る 限 り 戦 い 続 け る !
この言葉はきっと罪子1人だけでなく学園の皆や、世界中の牙を持たぬ人々へ向けた言葉なんだろうな
最後の最後で零が復活したからこそ、最終ページでの瞬着は非常にかっこよかったよな!
この漫画は間違いなく名作だ! …読む人を選ぶかもしれないけど…
それにしても山口、1巻から読み直すとかなり絵が変わったよな。
最初はシリアスだったのに後々、少々ギャグ風になってる。
父の仇もとったし元の優しい兄に戻ったしやりきったね。
おもしろかった。素晴らしい作品を読んだ。
そして読み返すと俺も頑張ろうって気になる。
読むとやる気がでる漫画は逆境ナイン以来だよ。
>極楽蝶
以前、知久が罪子にもったいぶって答えなかったのはこれだったのか。
本来は人類完殺後の環境浄化に使うつもりだったんだろうなぁ。
>「散は極楽蝶を世界中に届けねばならん!」
胸に不退転戦鬼軍団を抱いているとはいえ、一人で世界中を回るのは淋しいな…。
小さく戻って全身に包帯巻いてるチビルはいるようだけどw
あと、Gガラン右手の四千の戦術鬼は廃棄処分されてしまうのかな…?
>「おまえたちは逆十字に戻れい!
>ここでまごまごしていると出席日数不足で進級できぬぞ!」
ここに来て、いきなり現実的な日常に戻されるとはw
>Gさらば!
散さまお茶目w
>零「散に治してもらった!」
零もちゃんと生きてたのか。Gガランに吸引された後放置されたままだったから
どうなるのかと思ったがw
散は戦術鬼だけでな強化外骨格のテクノロジーも有してたんだな。
>♪たとえ太陽が凍りついても
EDテーマが流れるということはここからはエンドロール?w
>「バイク登校停学二週間……」
こんな時でも冷静だな、銭形先生w
>>553 ・仮想戦闘で朧に見せた構え
覚悟「当方に迎撃の用意有り!」
朧「うぬ! そ その構え…」←意外、もしくは知らないっぽい
この時点では霞と冥と散の事情を知らない
・是無の構え
覚悟が「迎撃の用意無し」で討たれた後
朧が「生命を吹き込む拳を放て!」と勧めてる
この時点では霞と冥と散の事情を知ってる
以上のことから当初使うつもりだった両手螺旋対策の構えは使わず
是無の構えからの生命を吹き込む輪廻に変更したと思われる。
覚悟が「どうして因果が撃てるだろう…」とも言ってるし。
白い翼、金の翼でほめあってお互いに赤くなる散と覚悟ww
仲直りして良かった……
すっきりして気持ちのいい最終回だ
銭形のキャラいいなwww
バイク登校!
ノーヘルメット!
無免許運転!
読み返すと銭形も、覇岡もチンピラーズもみんな性格丸くなってるよな。
作者や覚悟とともに成長したんだろうな…。
校長は相変わらず罪子のストーカー癖がまだ治ってないようだがw
初期の覇岡は今と比べるともう別人にしか見えないw
なんだかんだで覇岡のキャラ好きだわ
一般人だけど結構頑張ってたし
>>568 チンピラーズ、銭形も最初は戦術鬼っぽかったのに今はまともな人間顔になってるよなw
銭形はともかくチンピラーズは当時の自分の写真見たら、恥ずかしくて悶死しそうだww
571 :
マロン名無しさん:2011/01/08(土) 10:17:39 ID:GS93eCLK
雑魚キャラでも大切にするのが
この作者のいいトコロ
愛を感じるなあ
罪子も1話とは別人だww
だれこのスマート美人!
いや、むしろ罪子はぽっちゃりになってないか?w
ああ、逆だよ逆w
1話の罪子がスマート美人でびっくりってこった
ええぃ!
罪子よりも青木さんの方がかわいいという同志はおらぬのかッ!
576 :
現筋鬼・粗 1/1:2011/01/08(土) 22:00:01 ID:Yso/s2NT
<祝・11巻発売! ―作者コメント―>
進めば死すと知りつつも 命の弦は危うくも 捨て身の他に道は無く
放てぬ正拳(こぶし)握りしめ ただ天運に任せつつ
腸(はらわた)暴風(そと)に晒すとも 両の瞳(め)暗黒(やみ)に召さるるも
熱血喉(のんど)に溢るるも 声を絞りて弟は言う
「愛しています! 兄上!」
単行本書き下ろし特別編 第零話 『山』
幼少時のはがくれはらら、はがくれかくご。2人は朧と共に雪山に来ていた。
覚「この山が一番たかいとおもっていたのに」
散「むこうにはもっとたかい山がみえます!」
「さよう、山の頂上(いただき)に立って知るのはさらなる山の深さなり!」
『父うえ! あの山がほんとうにいちばんです!』
『否! あの山の向こうには、さらなる山が待ち受けているなり! 臆したか、散、覚悟!?』
散も覚悟も一瞬驚くが――――『『のぞむところです!』』と元気よく答える。
「(それでこそ我が子!)散、覚悟 山がなぜ美しいかわかるか?」
幼児はしばし考え…「たかいから!」「おおきいから!」と答えるが、朧にとってはどちらも違う。
朧は息子を両肩に担ぎあげるとその答えを言う。
「動かぬからだ
流れる雲に惑わされることなく、山は頑として不動の姿勢! そこに山の美しさがあるのだ!
お前達も遥かな山のように、世の中がどのように移り変わろうと
流されることなく、侍の意気地を貫く人になれ!」
『『 り ょ う か い ! 』』 あどけない笑みと共に叫ぶ散と覚悟であった――――
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110108211927.jpg <終わり>
幼児はらら・かくごカワイスw
・・・・・しかしこの後、過酷な戦いがあるとは夢にも思わないんだよな・・・
>「愛しています! 兄上!」
フェラする散といい、なんかコミケでウホッなやおい本が出ていてもおかしくないよなw
ところでアシの一人、那須よ。
お前1人だけ絵が下手くそなのはどういうことだ?w
ぜろちきとか言いそうな覚悟。
「ぜろちき いんがじきげり!」とかか。
となると散は「らちぇん!」とか?
やべぇ、ちょっとかわいいw
>「たかいから!」「おおきいから!」
実に子供らしい可愛らしい答えだなw
もし散は霞と出会わなかったら…
というか、霞の中身が零と同じ三千の英霊だったら、散も人間の為に戦ってくれたのだろうか?
いや、そもそも四郎が(ry
11巻の前がき(…ここが中間地点である,ってやつ)読んでおもったけど,ふつう作品のテーマを
作者自ら文字で表すっていうのは作品内でテーマを語ることのできなかった人間の仕業なんだろうけど,
作品内でこれだけそれを雄弁に語っておきながらそれでも飽きたらず更に文字で表現するっていうのは
やっぱりそれをよっぽど伝えたかったんだろうなあ。
すごい真摯な人なんだろうなあと思った。本当にこの作品に出会えてよかったよ。
愛しているわ!の見開きで泣いた。
高い、大きいってのは見た目なんだよな
動かないってのは行動
散も覚悟も見た目でなく行動で相手を評価するのは
朧の教育のたまものか
でも意気地を貫きすぎな兄弟になっちゃったよw
朧パパの教育は極端だからな…
なんかもう、テンションMAXのまま最後まで走りきったって感じだな
読者もおいてけぼりにならず、分からなくても引きずられて
一緒に全力疾走せざるをえないようなパワーにあふれている作品だった
楽しかったぜ!
587 :
現筋鬼・粗 1/1:2011/01/12(水) 21:59:59 ID:1HZWFIym
週刊少年チャンピオンH8年39号『覚悟のススメ 特別編 ‐ 絶頂天狗剣の巻』
―逆十字寮203号室―
あくる日の夜、覚悟は小包を開封していた。その中身は高級老酒だった。
「零、お前の故郷の酒だぞ どうする?」
すると床の間に飾った零から異音が放たれ、英霊が答える。
《言うまでも無い! 酒など80年ぶり!》
「それなら少し薄めた方が…」
《余計な気を遣うな!》
覚悟は手の平に老酒を少々注ぎ、零の頭部にたらしてやる。
「どうだ?」
《格別なり! ――覚悟、次はお前の番だぞ!》
「もう酔ったのか、零? 俺はまだ学徒の身、飲める訳ないだろう」
《お前は学徒である前に戦士だ! 飲めい! ぐっといけ、ぐっと!》
覚悟はやれやれといった感じで微笑み、仕方ないので手の平の酒をなめるだけにとどめた。
ドン ドン
『夜分恐れ入る!』
その直後、こんな夜更けに荒っぽく誰かが訪ねて来た。
「は はい」
《酒を隠せ!大家かもしれんぞ!》
2人が慌てていると、突如扉が格子状に切り裂かれ崩れ落ち、ボロ稽古着を纏った男が現れた!
奇跡手(ミラクルハンド)!
『それがし悶十郎と申す! 兵法(※武術)天下一、葉隠覚悟どのとお見受けいたす!』
「いかにも葉隠覚悟だが、天下一を名乗った覚えは無い」
『天下一は世間が決めること!世の人々、みな貴公こそが天下一と噂しておる!』
「ご用のおもむきは?」
なんと悶十郎は高級老酒のビンを素手で切り裂き覚悟を挑発した!
588 :
現筋鬼・粗 2/6:2011/01/12(水) 22:00:43 ID:1HZWFIym
『天下一の武名……… (スパ) この悶十郎がもらい受ける!!
それがしの奇跡手とおぬしの零式防衛術、いずれかな!?』
悶十郎の挑戦に、覚悟の返答は――――
『その方の勝ちでござる!』
『何!?』
――なんと覚悟は無用な戦いを避けるべく、戦わずして自らの負けを宣言した!
―21世紀初頭・04居住区 午前8時―
あれから一年、荒れ狂った大地は落ち着きを取り戻し
人の世を呪った鬼たちは、覚悟と零によって全て退治された
逆十字学園新校舎の窓から顔をのぞかせる校長。
(どうにもならない傷もどうにかしてしまう! それこそが人間の歴史なのだ!
今度こそ本当の21世紀! 君たちの時代だ!)
笑顔で登校する生徒達、生徒を見守る武装していない風紀委員。
そして生徒の中には、夏服に着替えたあのチンピラーズの2人(覇岡を襲った連中)もいた。
教室に入り挨拶をする覚悟、出迎える罪子と青木ともう一人。
しかし覚悟はもう真夏だと言うのに、未だ白ラン姿だった。
「あれー? 葉隠くん、まだ衣替えしてないの?」
「暑くないですか?」
「修練を兼ねておりますれば」
589 :
現筋鬼・粗 3/6:2011/01/12(水) 22:01:28 ID:1HZWFIym
「たはは! 葉隠、やっぱお前イカれてるぜ!」
「覇岡、あんたよりマシよ!」
ハワイにでもいるかの様に、水着姿にサングラス、ジュースに扇風機でくつろぐ覇岡にツッコむ青木。
そんな中、罪子は覚悟の夏服姿を見てみたいと妄想中。
『おはよっス――――!!』
元気良く挨拶をかまして次に入ってきたのは、なんと覚悟と同じ白ランを着たぴょん助!
『葉隠さん! 男・ぴょん助、一生に一度のお願いがあるっス! えーと… そのー じつは…」
「何だ、ぴょん助」
ぴょん助は覚悟の目を見て迷いを捨てこう叫んだ。
『お… 俺 に 零 式 防 衛 術 を 教 え て く だ さ い !!
自分も葉隠さんみたいな戦士になりたいっス!』
ぴょん助に触発された罪子やポン太、覇岡は自分も自分も、と次々に名乗り出る。
「条件は一つ、本日ただ今より 口が裂けても『痛い』などと言ってはならない」
ぴょん助が了解するのと同時に、覚悟は彼の頬にビンタ一発! いてぇ!
「ぴょん助失格、次!」
…しかし罪子達はいつの間にか窓際に逃げていた。目をキラキラさせて現実逃避!
「俺、甲子園目指してるからさ」
「堀江罪子は歌手になるのが夢」
(お絵描き…)
――そんな彼らを見て、それでいいと微笑む覚悟だった。
…その頃、新校舎近所の屋上にたたずむ悶十郎がいた。
「葉隠覚悟…」
彼は夕べの出来事を回想していた。
590 :
現筋鬼・粗 4/6:2011/01/12(水) 22:02:10 ID:1HZWFIym
<以下回想>
『その方の勝ちでござる!』
『逃げるのか、葉隠覚悟! 零式防衛術は後ろを見せるのか!』
「さよう」
『この悶十郎が恐ろしくて立ち会えぬと言うのだな!』
なんと覚悟は土下座までして、「この通り」と許しを請うた。
<回想終了>
(勝った! それがしは葉隠覚悟に勝った!)
自らの不戦勝に文字通り鼻が伸び、天狗になる悶十郎。
『だがこの事実、世間が知らぬ!』
そして3時間目の国語の授業 …のはずだけど、なぜか全員野球をやっていた。
ピッチャー・覇岡、バッター・覚悟。昔の因縁の対決再び!
なぜかワンストライクでボックスをあとにし、罪子にちゃんと3回振れと怒られる。
(すまない、堀江さん 私がバットを振ると…)
イニングが交代し、今度はバッター・覇岡、ピッチャー・罪子。
「葉隠君のかたきをうつわ! ドリームボール!」 罪子が大きく振りかぶると――――
『それがしが投げる!』
突如校庭に乱入した悶十郎に、罪子達はパニックに陥る!
「せ、先生!変な人がマウンドに!」
「一打席だけ投げさせてやりな」
監督の銭形は警察を呼ぶのも面倒だからと、ビールを飲みながら承諾する。
『参るぞ!』 グローブを借り、身構える悶十郎。
《いいのか覚悟!》
(大丈夫!俺はあの美しい稽古着を信じる!)
591 :
現筋鬼・粗 5/6:2011/01/12(水) 22:02:52 ID:1HZWFIym
ピッチャー・悶十郎振りかぶり――投げた! すると無数のボールが覇岡達を襲う!
『何をする悶十郎!』
苦痛に呻く覇岡達を見下し、自らの武芸に感服していると思い込む悶十郎。
「球は一球ずつ投げるものだ!」
「野球をしに来たのではない! この場にて立ち会え!葉隠覚悟!』
言うが早いか、悶十郎は稽古着の上を脱ぐとその胴体には無数のコイル状の腕があった!
『これぞ奇跡腕!』
怪人の出現に大騒ぎする生徒達。
そんな中、罪子が覚悟の名を呼ぶと悶十郎は『葉隠ってゆーな!』と罪子にボールを投げつけた!
しかし覚悟がボールをバットで粉砕し、事なきを得る。
『それが天下一の腕前か!その程度で天下一とはおこがましい!』
『言った筈だ!私は天下一ではない!』
『ならば皆の前でもう一度言え!悶十郎様の勝ちであると!』
『おう! 言ってやるとも!』
完 覚
了 悟
覚悟の着装に目を見開く悶十郎。
「武名のためなら引きもする! されど友のためならば!」
零を着装した覚悟に、学園中の生徒達の声援が巻き起こる。
「ににに人気あるなー貴様〜〜! だがこの人気、一秒後には全部悶十郎様のもの!
我 こ そ 天 下 一 な り〜〜〜〜〜〜 っ !! 』
無数の腕で拍手しつつ巨大化し、一層怪物と化す悶十郎!その正体は、戦術鬼の生き残りだった!
戦術鬼と化した悶十郎を見て悲鳴を上げる女生徒に、早くも人気絶好調とのたまう悶十郎。
『否! 獅子は獅子である事を吠えたりはせぬ!』
零式防衛術・破邪の構えで立ち向かう覚悟に怖気ずく悶十郎。 ――――が。
『絶頂天狗剣――――ん! いちばーん!!』
鼻を伸ばし巨大化させ、覚悟を叩きつけようと襲い掛かる!
『 未 熟 者 !!』
しかし覚悟は因果一撃で鼻をへし折り、悶十郎の巨体を吹き飛ばした!南無!
(おまえの名は俺の胸に刻んでおいてやる!)
覚悟の勝利に駆け寄る生徒達。
『すげーぜ葉隠!』 『場外ホームランよ!』 『やっぱ葉隠さんは天下一っス!』
覚悟はヘルメットを外し、眼鏡をかけつつぴょん助の言葉を拒否する。
「違う あのような者に挑戦される私こそが未熟者 ――禁酒するぞ、零」
《了解!》
…と言ったものの、酒がほとんど飲めなかった零はうっすらと涙目でした。 <終>
零よ
大家かもしれないから酒を隠せって……悪いことだって自覚はあるんだなw
おお…
打ち切りっぽい終わり方だったから人気無いのかと思ってたが番外編を描かせて貰えたのか。
本編のまとめが少々駆け足で、物足りなかったから嬉しいぜ。
戦術鬼のデザインが下品すぐるwww針金のような陰毛のタマタマてww
そしておかえり覚悟!おかえり零!また会えるとは思わなかったよ!
最後のコマの涙目の零に不覚にもかわいいと思っちまったw
単行本の4巻か5巻ぐらいで全9巻予定みたいなこと書いてあったし打ち切りじゃないでしょう。
散様との闘いが盛り上がり過ぎたからラスボス用にとっといた四郎をさらっと退場させたのでは?
零は結構お茶目だよなw
>「球は一球ずつ投げるものだ!」
いやそうなんだけど突っ込むところはそこじゃねえww
冴えるな、久々のマジボケ
デッドボールを怒らなかったのは、天狗な人が故意に
ぶつけたとは断定できぬ!から?w
>俺はあの美しい稽古着を信じる!
覚悟は時々確信を持って大ハズしするな… 相変わらずだ。
>>593 >「酒を隠せ」
確実にヤンキーの台詞だなw
今の覚悟は零式鉄球は持ってないのかな
そもそも誰が未成年の覚悟に酒を送って来たんだ
散位しか思いつかんw>送り主
2ページ目,手紙に散様のマークが記してあるじゃないの。
本当だ!よく見てるなw
出席日数不足を心配する割には未成年に酒を送る散様w
ところでぴょん助はどっからあの白ランを仕入れたのだろうかw
…そして零式防衛術を操るぴょん助…
ダメだ、どうやっても失敗しまくるイメージしかない、あの顔じゃw
ぴょん助、1巻ではモヒカンぽかったのに
いつの間にか一束になっちゃったな
ぶっとい髪の毛の波平、って感じだよなw
零と覚悟の会話いいなぁwww
こういう日常一話完結系の話がもっと読みたい。
また読み切りでやらんだろうか。
611 :
現筋鬼・粗 1/6:2011/01/16(日) 22:00:00 ID:QEKXzc/H
週刊少年チャンピオンH8年44号『覚悟のススメ 特別編 ‐ 強化外骨格・雫の巻』
―2016年 北海道網走―
雪山の吹雪の中、顔の見えない全身白尽くめのコートと帽子をまとった片手の人物がいた。
名も無く 腕も無く 顔も無し!
―12月24日 午後9時・葉隠家地下防空壕―
この日、覚悟は実家に里帰りし、壁にかかった強化外骨格・雹の前にいた。
「お久しぶりです、父上!」
覚悟は雹に向かって一礼すると、雹の中から父・朧の霊が現れた。
「何用あって参った!」
覚悟はその場に座し、説明を始めた――
<以下回想>
―12月23日午後4時 新東京―
散一味と和解し、町はすっかり元通りになっていた。
そんな中、覚悟と罪子は広場の巨大なクリスマスツリーを眺めていた。
「もうすぐクリスマスですね、ちょっと早いですけど、これ…」
――罪子が取り出したのは、零を模した手作りの人形だった。これは?
「強化外骨格・雫なり」
ベンチに腰掛け説明を続ける罪子。
「お守りなの、葉隠君が悪い怪獣やあたしよりステキな人に出会わないように」
恥ずかしそうに目を背ける罪子に対し、覚悟は私の部屋に行きましょうと告げた。ドキドキなり。
612 :
現筋鬼・粗 2/6:2011/01/16(日) 22:00:41 ID:QEKXzc/H
―逆十字寮・覚悟の部屋―
部屋へあがると罪子はまず鎮座した零に挨拶する。
――すると覚悟は罪子の腕をつかみ、すたすたと隣の部屋へ向かっていく。
襖を開けると―――― そこには無数の位牌が並んでいた。
「私が手にかけた魔物たちの位牌、その数527
ある者は頭を潰され またある者は首をはねられて冥府に堕ちた
そのたびに私の肉体は凶々しき悪鬼の血を浴び続けた
――時折震える事がある このような殺戮を続ける私の肉体の血もまた
悪鬼のように染まってしまうのではないか… いや、その可能性は十分にある
それが本当の葉隠覚悟なのだ!!」
いつにもまして険しい表情で罪子を見つめる覚悟だった。
<回想終了>
『よくぞ言った!それでこそ覚悟! 女子を遠ざけるためには、その一言が肝要!
気の毒だが、堀江罪子もこれで夢から覚め、お前から離れるであろう」
あえて罪子を突き放した我が子を褒める朧だったが… 話にはまだ続きがあったのだ。
<再び回想>
罪子は恐怖の余り震え、声も出なかった… と思いきや、大きなクシャミを一発!
「葉隠君、このお部屋ちょっと寒い…」
「(こ 怖がってない! この不吉きわまりない俺を…)それは大変だ」
覚悟は手際よくストーブの前に座布団を敷き、罪子に白ランを羽織らせ味噌汁を温める。
613 :
現筋鬼・粗 3/6:2011/01/16(日) 22:01:23 ID:QEKXzc/H
「温め直しですが」
ようやく温まった味噌汁を一口飲むと、罪子は覚悟を見つめる。
(天才よ、葉隠くん あなたはやさしさの天才…)
そんな罪子の恋する瞳を見て、思わず心ときめく覚悟。
(なぜだ? なぜ俺のような男を…なぜだ? なぜ君の小さな瞳には大きな宇宙が映るのだ…
自然はどうやって… 一体何と何を化合すれば、こんなに微妙な生命が出来あがるのだ…
――父上! 私は恋に堕ちました)
<回想終了>
そして現在。報告を聞いた朧は険しい顔で覚悟の名を叫ぶ!
「お許し下さい父上!」
覚悟はおもむろに懐から雫を取り出し、朧に見せる。
「これが これが雫にございます!」
――すると朧は目を見開き、また怒るかと思いきや……… 優しく微笑むとフッと消えた。
(去り際の父上の優しい眼差し、あれは…)
それは罪子との交際を認めるという返答に他ならなかった。
覚悟は雫を握り締め、亡き父の霊に礼を言うのだった。
…同時刻、冒頭のコートの人物が葉隠家の表札を両断していたのを、覚悟はまだ知らなかった。
そして午後11時、覚悟は布団の中で嬉しそうに雫を眺めていた。
《寝る時くらい雫を外したらどうだ!》 行儀の悪い覚悟に英霊達もちょっと怒り気味。
「目を瞑るのさえ惜しい気がする」
《あと1時間足らずで聖夜だ、堀江はどうしているかな!?》
英霊達も罪子の事を気に入ったのか、何気に嬉しそうな顔をする。
614 :
現筋鬼・粗 4/6:2011/01/16(日) 22:02:08 ID:QEKXzc/H
『零!いい事を思いついた!』
と飛び起きた瞬間―――― 覚悟の背中をかすめ、床下から剣が枕元に伸びてきた!間一髪!!
覚悟は咄嗟に布団から飛び出しカバンを手に取る。
と同時にタタミが床板ごと細切れにされ、鎧をまとった襲撃者が姿を現した!
剣を振るう襲撃者の攻撃に対し、覚悟はカバンを盾にするが―― 剣はあっさりカバンを貫いた!
『展性超合金切り裂く! 零式密猟者(ハンター)! 復讐の斬超鋼剣(つるぎ)!!』
《 零 式 ハ ン タ ー !? 》
驚き戸惑う英霊をよそに覚悟は瞬着しようとする!
『対瞬着十字菱!』
『覚悟完・・・・・・ ぐ…!』
覚悟完了の構えも取れず、突如崩れ落ちる覚悟。
それもそのはず、零式ハンターが投げた十字菱が覚悟の体に食い込み傷つけていたのだ!
『異物混入の瞬着、自虐行為!攻略零式防衛術!』
ならばと破邪の構えで迎撃体勢に入ろうとするが、ハンターの超連撃で体勢すらも許されない!
葉隠家の襖や柱を切り裂き、ハンターの剣はついに覚悟の左手を貫いた!
しかし肉を切らせて骨を断つ! その一瞬の隙を突き、因果直蹴撃をハンターの顔面に食らわせた!
マスクを半壊され雨戸を突き破り外へと吹き飛ばされるハンター、覚悟もハンターの後を追う。
『寝込みを襲う卑怯者め! 急降下膝爆撃!』
――が、覚悟も英霊もハンターの素顔を見て驚愕し攻撃を中断してしまう。
ハンターの素顔は―――― ひどい拷問の傷だらけの、 高 齢 の 老 人 だったのだ!
「何者だ、貴様!?」
覚悟の誰何にハンターは起き上がり、その拍子にマスクの半分も剥がれ落ちる。
「腕無し 顔無し 名前無し! うぬら葉隠一族に全て奪われし者、零式密猟者!」
『な 何だと! 葉隠一族(われら)に? ど、どういう事だ!?』
覚悟が叫んだ瞬間、英霊達の脳裏に記憶が甦る。
615 :
現筋鬼・粗 5/6:2011/01/16(日) 22:02:50 ID:QEKXzc/H
《も もしや、お前は……
73年前、あの狂気の生体実験要塞・帝国軍ハルピン捕虜収容所からの奇跡の…
脱獄に成功した唯一の同胞!!》
脱獄した際、この男は日本軍兵士に追われるが、あまりの重傷で四郎にも捨て置かれたのだ。
「実験材料・208号!」
「じ 実験材料!」
忌まわしき過去の亡霊を目の当たりにし、さすがの覚悟も驚愕を隠せない。
「葉隠一族の血筋絶やし、零式防衛術撃滅する! 材木同然切り刻まれし、我らの恨みつらみ…」
208号はよろよろと立ち上がるが、その瞬間おびただしい量の血を吐いた!
「し、しっかりしろ!」
思わず駆け寄ろうとする覚悟だったが……208号は泣いていた。それも血の涙を…。
「晴らす 今宵!」
《退こう、覚悟 同胞の余命は3分も無い!》
「し しかしそれでは… 奴の肉体は滅んでも復讐の心が残る」
203号の恨みの血涙を見た覚悟はついに決意を固めた。
『さあ来い実験材料!! 我こそは葉隠四郎の末裔、覚悟!!
忌まわしき帝国悪鬼の魂は全てここに有る!!』
203号の恨みを晴らさせるべく、あえて悪役を演じる覚悟!
襲いかかる203号だが、弱った体で無理をしているため血を吐きよろめく。
『どうしたどうした!? お前の受けた屈辱を思い出せ!!』
覚悟の叱咤を受け203号は覚悟の腹に剣を突き立てるが、弱り切った体の為貫けない!
『どうした!? そんな突きで悪鬼の子が参ると思うか!?
台無しにされた人間の尊厳を思い出せ!! お前の同胞の苦しみも全て剣に込めるのだ!!』
覚悟の言葉と気迫に、悪鬼・葉隠四郎の姿を重ね見る203号。
そしてついに203号の一撃は―――― 覚悟の体を貫いた!!
致命傷を受け吐血する覚悟。
(と…殺った! 絶やしたぞ、悪鬼葉隠!悲願達成!
――嗚呼 思い出した!俺の! 俺の! 俺の! 名 前 ・・・・・・・・)
悲願成就し、203号―――― 老人はうれし涙を流しつつ雪の上に倒れ逝った。
その死に顔は、これまでの憎悪に満ちた表情が嘘のように思えるほど安らかな死に顔だった。
死にゆく老人に敬礼をし、礼を尽くす覚悟。
(お前の受けた傷に比ぶれば… 我らの受けた傷の何という軽さよ…)
《案ずるな覚悟!同胞は安らかに眠っている!! いつか我々と固く手を結びあう日が来るであろう》
覚悟はマフラーの中から血濡れの“雫”を取り出し眺める。
(雫… 昨日もらったばかりなのに、今日はもう血まみれ…
やはり俺には愛は似合わぬらしい… 俺が触れれば美しいものはみな汚れてしまう
――了解! 遥けき彼方より君の幸せを見守らん!)
そう決意すると同時に、覚悟の手からヘルメットがポロリと落ちる。
( メ リ ー ク リ ス マ ス ! )
<終わり>
悪鬼を演じて魂を救う……覚悟格好よすぎる
雫かわええ
う〜ん…微妙にカタルシスが無いエピだな。
チャンピオン予告を見た時は新型強化外骨格・雫を駆る新たな強敵との真っ向からの果たし合いかと期待したのだが。
もし本当に装着型の強化外骨格・雫だったら、装着者は女性なイメージだな
せっかく父・朧にも認めてもらえて罪子の想いに応える決心をしたのに、
結局遠くから幸せを見守るだなんて切なすぎる…。
覚悟が思いついた「いいこと」って何だったんだろう?
これもきっと罪子を喜ばせることだっただろうに…。
朧「覚悟ーーーーーーーーーーー!!!」
クソワロタ
怒鳴る事ないだろ、朧パパwww
>>623 怒るっていうかショックなんだろ
例えるなら…まだ子供だと思っていた娘が男を連れてきたような
そういえば覚悟と散のお母さんはどんな人だったんだろう
朧ぱぱだってロマンスがあったんじゃないの?ニヤニヤ
朧は英霊の一人になったのかな
そういえば、初期に学園の生徒が零の中に入った事があったけど、
人格がもう軍人に統合されてるのかな?
もしそうなら、結構悲惨だ…
627 :
マロン名無しさん:2011/01/18(火) 18:30:04 ID:dQN6jc4z
生徒ではあるけど自警団的な人たちだったし、三千の英霊ともうまくやってると思うよ
そういや結局一番覚悟と波長が合ってたのは武装風紀委員の人たちだったな
特に星野先輩がな。
もし星野先輩が不幸な事故で亡くなったら、自分の方から英霊の仲間入りしそうだ。
(零の生い立ちとか聞いてたし)
ところで今回の読切、なかなかよかったんだが零式ハンターのデザインで萎えた…
中身が老人なのはまだいい。だが、あのウサギ耳は何よ、ウサギ耳は!orz
630 :
マロン名無しさん:2011/01/18(火) 19:50:37 ID:bxU11Enq
三千の英霊ってチャイナさん達だよね?
多くは米英軍の捕虜とか言ってなかったかな。
それにしては性格や考え方が日本男児すぎる
633 :
現筋鬼・粗 1/7:2011/01/19(水) 21:04:49 ID:KhmXEeRQ
週刊少年チャンピオンH9年25号『覚悟のススメ 特別編 ‐ 15歳の覚悟』
―夜の繁華街―
野良猫が生ごみを食べていると、突如真っ白な鎧武者が現れる!
ネコは驚き、武者の気当たりで泡を吹き失神してしまう。
ふと、武者はビルの「剣道教室」の看板に目を付けるとそのビルへと入っていった。
同時刻、その剣道教室ではやや酔いながらも素振りをする師範がいた。
(ウップ おとといの酒がまだ残ってやがる…
いかんいかん! 健全なる青少年のお手本とならねば!)
師範が素振りを続けていると、冒頭の武者がエレベーターから現れる。
《それはなんの修練か? ――まさか剣術とは申すまいな!》
『な ななな何だよお前は! 出ていけ!ここは俺の道場だぞ!!』
《酒気を帯びてるな!それでも侍か!》
『侍なんて職業はとっくの昔に無くなってんだよ! とっとと出ていけ、叩き潰すぞ!!』
《抜かしたな小童!》
武者は太刀を抜くと、師範―――― 赤毛まり夫をビルごと両断してしまった!
《手ごたえまるでなし! 達者なるは口先だけか現代剣士!》
――その後も武者は各地に現れ剣道の有段師範を偽者とみなし、次々と斬殺していった。
―山形県のどか市 私立有機学園・1年2組―
「あら、メガネ君てば! 鉛筆に名前彫ってだっちゃわー」
「皆との混同を避けるためなり」
634 :
現筋鬼・粗 2/7:2011/01/19(水) 21:05:31 ID:KhmXEeRQ
「ため“なり”って何語だやぁ? 江戸時代の人みった」
覚悟の鉛筆に名前が彫ってあるのを珍しく見る女子達。
そんな覚悟の前の席の色黒の男子・のぶが今時鉛筆使ってるのはお前だけだ、とからかう。
「皆、筆か?」
『『シャーペンだべ!!』』 他の男子も混ざって一斉にシャーペンを見せつける。
「鉛筆なんてすぐ折れっしー、筆箱汚れっしー、削んねばなんねしー 超めんどくせなよー」
「それさ比べっとシャーペンはよー 普段は何食わぬ顔してっけど、
イザとゆう時はカチッと芯が出んなよねやー♪」
(イザとゆう時はカチッと芯が…)
…と、その時女子・さゆりっちが大慌てで乱入してくる!
さゆりっちの家は新聞社なので、クラスの皆からは世界一速いニュースと言われていた。
『た 大変だよーみんなー! す 数学の赤毛先生が殺さったなよ――――!!』
突然の訃報に教室中大騒ぎになる。あの剣道五段の赤毛先生が…?
『ホンテだ――――!! そげった、剣道の達人ばかし、一晩で4人も殺さったなーもん!!』
『『は 犯人は!?』』
『そ それが目撃した人の話だと・・・・!』
男子に詰め寄られ、さゆりっちが続きを言おうとすると、入ってきた女教師が着席を命じる。
「みんな、席につきなさい」
『水野先生! 赤毛先生が殺されたってウソだべ!?』
「詳しい事は警察の発表があるまで何も言えません」
…淡々とそう説明するが、水野の目には涙が光っていた。
その答えに生徒は改めて赤毛の死を知り、悲しみに打ちひしがれる。――ただ一人、覚悟を除いて。
覚悟にとっても赤毛は恩師だったのだ。かつて赤毛が剣道部にスカウトした時の事を思い出す。
635 :
現筋鬼・粗 3/7:2011/01/19(水) 21:06:13 ID:KhmXEeRQ
<以下回想>
休み時間、仏像彫りをする覚悟に気さくに話しかけてくる赤毛。
「メガネー、どーだ剣道部入らんかー?」
「せっかくのお誘いですが、私は…」
「仏像彫りか、しょーがねーなー 出来上がったら見せろよな!」
残念そうにしながらも、仏像の完成を楽しみにしているとウインクして立ち去る赤毛だった。
<回想終了>
覚悟はその事を思い出し、自らの愚行に思わず鉛筆をへし折る。
(どうしてあの時素直に「はい」と言えなかったのか! 本当は声をかけられて嬉しかったのに!)
「みんな、つらいでしょうけど今日は平常通り授業を行います、頑張りましょう」
そういう水野だったが、彼女もまた悲しみをかくせず無表情の顔から涙が零れ落ちていた。
ヴヴヴヴヴヴ
《武道家ばかり一晩で四名! 妙だな、覚悟》
(人間の犯罪(あやまち)とは思えぬ…)
英霊も怪しみ、覚悟もまた事態を怪しむ。――鬼か? それとも魔か?
―放課後・剣道部室―
のぶ達は酒を飲んで赤毛の死を偲んでいた。
「稽古が終わっと、いづも一杯だけビール飲ませでけって…色んな話してけったっけ…」
「教えてくれる人がいねくなったら…」 「剣道部は解散じゃ!」
「早まるなよ、諸君 赤毛先生はまだ亡くなってなどいない 生きておられるぞ」
そう言って現れたのは――――剣道着に身を包んだ覚悟だった!
「白メガネ! ナニ言ってんなよ、おめ」 「赤毛先生は昨日の夜…」
「先生が本当に亡くなる時は、俺達が稽古を辞めた時だ! ――違うか?」
636 :
現筋鬼・粗 4/7:2011/01/19(水) 21:06:55 ID:KhmXEeRQ
一瞬厳しい顔つきになるも、そう言ってほほ笑む覚悟。
覚悟の言葉に、のぶ達はやる気を出して防具をつけた。
色黒キン肉マンのような顔のもっちん。どう見ても真正面から見た鯉の顔のまさる。
デカ耳リーゼントのつよし、そしてのぶ。彼らの防具姿を見た覚悟はりりしいぞ、と褒める。
「ところで、メガネ おめ…」
「本日より剣道部員だ、よろしく」
「…よろしくはいんげんどよ、白メガネ…」 「そこはおめ、先輩の立つ位置だべや」
覚悟の主将風の雰囲気につよしとのぶはこめかみを引きつらせる。
「武の道においては、当方に一日の長あり」
「な…! 黙って聞いどげばのぼせくさって!』
激怒したのぶ達は竹刀を構え、覚悟を包囲する!
『名前入りの鉛筆削ってる奴やさ、何がでぎんなだ!!』
しかし覚悟は動じることなく言葉を続ける。
「例えば剣道における気合… 腹の底から声を出さなくてはならない」
『すたごどはわがってだ!!』
「正しい気合を発するならば、それだけで相手を倒す事も可能なのだ」
『声だけで倒すだ!? だはは、こりゃおもしれぇ!』
のぶがバカ笑していると――――――
う り ゃ あ !
――地球全土に響き渡るほどの覚悟の気合が飛び、のぶ達4人はひっくり返った!
「よし!」
637 :
現筋鬼・粗 5/7:2011/01/19(水) 21:07:45 ID:KhmXEeRQ
覚悟は4人を強引に連れ出し、外で発声練習を開始する。
『効果斉唱! 腹の底から声を出すべし!』
4人はそんなダサい歌は嫌だと拒否するが、覚悟は構わず歌い始める。
♪しっかと大地踏みしめて しっかと大空仰ぎ見て♪
♪歩いて行こう 理想の道を♪
覚悟の歌声に校舎から生徒達が窓から顔を出し、さゆりっち達は素敵な声、と魅了される。
そして水野もまた、赤毛が酔うと必ず歌っていた事を思い出す。
―村々を見渡せる小山―
♪緑葉しげる学び舎で 友と競いし 英知と体育♪
♪かけがえのないもの 若い誓い かけがえのないもの 思いやる心♪
♪目指すは人間チャンピオン 我らは勇気 勇気の学徒♪
歌い終わり、天を仰ぐ覚悟。
(俺の声、どこまで届いたろう…)
《月面までは間違いなく!》
…覚悟の歌声に聞きほれた4人も、うちの校歌も捨てたものじゃないと再認識した時――――
突如、彼らの背後にあの純白の鎧武者が現れた!!
『全員、私の後方に!!』
とっさに覚悟は鞄を手に取り、4人を守る為に前へ出る!
武者は覚悟を見据え問いかける。
《先程の歌はその方か?》
「いかにも!」
《丹田よりの発声、まごう事なき武人の唄であった!》
「思う所あって、当方に武の心得がある事m宣伝つかまつり申した
――葉隠覚悟と申す、貴公の名は?」
638 :
現筋鬼・粗 6/7:2011/01/19(水) 21:18:54 ID:KhmXEeRQ
《古の名を白田玄兵衛、現(いま)の名は武鬼とでも申そうか!》
鎧武者… 武鬼はそう名乗ると、2m程もある大刀を抜き放つ!
のぶ達はやべぇ、逃げようと覚悟に叫ぶが当然、敵に背を見せる覚悟ではない!
その時カバンから異音が響き、英霊達が刀に血痕がある事を見抜く。
「昨晩剣士四名を斬ったのは貴公だな!」
《我ら古の侍が刻苦練磨せし剣の術理は 現代剣士の棒振りとは似ても似つかぬものであった!
まともなる剣の後継者は皆無! その無念が墓場から我を蘇らせた! 我は無念なり!!》
武鬼はそう叫ぶと2mはあろうかと思われる刀を抜き、のぶ達もこいつが犯人だと理解する。
覚悟はカバンを下に置き身構える。
「米英との戦争に敗れた時、我が国の剣も柔も眠りについた
されど時の流れに身をまかせる事なく、眠ること許されなかった獅子の一族も……!
瞬 着 ! 」
拳をカバンに振りおろし、周囲に閃光が走る!
「我こそは現代の侍! 牙なき人の剣なり!! 武道試合申し入れる!!」
零を身にまとった覚悟を見てたじろぐ武鬼、変身したと騒ぐのぶ達。
《うぬぬ… 瞬く間の甲冑支度見事! 相手つかまつる!》
――こうして、零対武鬼の戦いが始まった ……が、傾斜にいる為地の利は武鬼が有利だった。
(重力を味方にしたあの位置からの突進、左腕一本で受け切れるか?)
《昇華弾で一閃しよう!》
(相手は侍!飛び道具は非礼にあたる!)
《ならば推進剤噴射で奴の上空に舞い昇り……》
(それは絶対に出来ぬ! 俺がここを動けば、武鬼の太刀先が級友達に向いてしまう!)
背後にはのぶ達がいる。覚悟は破邪の構えを解き、仁王立ちになって彼らを守る!
《少しは自分の事も心配しろ!》
英霊達がそう叫んだ瞬間―――― 武鬼が仕掛けてきた!
639 :
現筋鬼・粗 7/7:2011/01/19(水) 21:19:37 ID:KhmXEeRQ
《古の名を白田玄兵衛、現(いま)の名は武鬼とでも申そうか!》
鎧武者… 武鬼はそう名乗ると、2m程もある大刀を抜き放つ!
のぶ達はやべぇ、逃げようと覚悟に叫ぶが当然、敵に背を見せる覚悟ではない!
その時カバンから異音が響き、英霊達が刀に血痕がある事を見抜く。
「昨晩剣士四名を斬ったのは貴公だな!」
《我ら古の侍が刻苦練磨せし剣の術理は 現代剣士の棒振りとは似ても似つかぬものであった!
まともなる剣の後継者は皆無! その無念が墓場から我を蘇らせた! 我は無念なり!!》
武鬼はそう叫ぶと2mはあろうかと思われる刀を抜き、のぶ達もこいつが犯人だと理解する。
覚悟はカバンを下に置き身構える。
「米英との戦争に敗れた時、我が国の剣も柔も眠りについた
されど時の流れに身をまかせる事なく、眠ること許されなかった獅子の一族も……!
瞬 着 ! 」
拳をカバンに振りおろし、周囲に閃光が走る!
「我こそは現代の侍! 牙なき人の剣なり!! 武道試合申し入れる!!」
零を身にまとった覚悟を見てたじろぐ武鬼、変身したと騒ぐのぶ達。
《うぬぬ… 瞬く間の甲冑支度見事! 相手つかまつる!》
――こうして、零対武鬼の戦いが始まった ……が、傾斜にいる為地の利は武鬼が有利だった。
(重力を味方にしたあの位置からの突進、左腕一本で受け切れるか?)
《昇華弾で一閃しよう!》
(相手は侍!飛び道具は非礼にあたる!)
《ならば推進剤噴射で奴の上空に舞い昇り……》
(それは絶対に出来ぬ! 俺がここを動けば、武鬼の太刀先が級友達に向いてしまう!)
背後にはのぶ達がいる。覚悟は破邪の構えを解き、仁王立ちになって彼らを守る!
《少しは自分の事も心配しろ!》
英霊達がそう叫んだ瞬間―――― 武鬼が仕掛けてきた!
640 :
現筋鬼・粗 7/7 ↑の間違い:2011/01/19(水) 21:21:22 ID:KhmXEeRQ
《 い ざ ! 》 『 応 ! 』
撃 真
突 向
『零式 因果双拳!!』 ――武鬼の懐に飛び込んだ覚悟のダブルパンチが武鬼の胴を貫いた!
直後、覚悟は追い打ちをかけずにその場に座し祈り始めた??!!
『南無八幡大菩薩! 剣の行く末を憂う余り、
現代(うつつ)に転生せし古の武人の霊魂に今一度、安らかな眠りを運びたまえ!!』
最後に南無、と祈ると武鬼は鎧ごと砕け散った。
(玄兵衛どの、安らかに!)
――戦いが終わるとのぶ達が駆け寄ってくる。
『メガネー! えんぴつさ名前書いでだっせー奴ど思ったげっど、
めちゃくちゃすげーなーっちゃよう!!』
すると覚悟はマスクを外し微笑んだ。
(普段は謹んで鞘に納めていても、いざと言う時はカチッと芯が!)
…夕日を浴びながら帰る覚悟達を、武鬼… いや、玄兵衛の亡骸は彼を本物と認めていた。
<終り>
三度覚悟帰ってキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!! おかえり!
さすが覚悟!悪霊を滅すのではなく成仏させるとは!
剣道部員の顔がのぶ以外まともに描かれてねぇんで笑えるww
殺戮を繰り返す鬼であっても武人として認め正々堂々の勝利! 見事也!!
散たちが居なくてもこの世界ってけっこう仕事あるんだな、覚悟さん。
15歳ということは、逆十字学園に来る前、散の消息を追って各地を放浪していた頃か。
剣道部への勧誘を断ったのは、当時はまだ戦いに巻き込まぬよう人との関わりを避けてたからだろうか。
なんだかんだで結局は関わったけどw
ウヌゥ、本誌での連載が終わったからかめっきりレスが少なくなっておるな…
散さまが出ないからなぁ… 後日談でそっちを期待していたのだが。
俺は日常編って感じで結構好きだわ
覚悟の世間ずれっぷりが笑える
>覚悟の世間ずれっぷりが笑える
休み時間に仏像彫っている所とか、なw
そういえば連載中でも覚悟の部屋にTVとか本とか一切なかったし、
覚悟はいつも暇な時は何やってるんだろうか?
個人的には鍛錬や瞑想だろうか?
今回彫っていた仏像も、雫編同様、今まで倒した敵の供養のためのものだろうか?
散を追って放浪しながらいろんな者を退治してたんだろうか…?w
今回も幽霊退治だったし。
散は恐らくこの時期辺りに「Gガラン貰い受ける!(バチン)」なんだろうか。
そう考えるとグルの敵討ちにライとボルトが乗り込む→味方にする、
こういう流れでつじつまも時期も合うと思う
651 :
現筋鬼・粗 1/2:2011/01/22(土) 22:02:27 ID:cs0mHbcx
チャンピオンRED H16(2004)年7月号 『覚悟のススメ VOLTEX』
―荒れ果てた市街―
零をまとった覚悟だったが、彼の体からはおびただしい出血があった。
膝をつく覚悟の前には、緑色の零の量産型と思われる強化外骨格が3対、こちらに手を向けていた。
七日間に渡る戦闘の中で、ついに強化外骨格・零に亀裂が生じた!
帝国再建の野望を抱く軍鬼たちだ! ここで化学兵器を解禁すれば――――
着装者・葉隠覚悟の生命活動は停止するのだ!
量産型零の指先が輝き始める。
『「音無」射出四秒前! 三・・・ 二・・・ 一・・・』
『 待 て 軍 鬼 ど も ! 』
――突如凛とした声が周囲に響く!
その場にいた4人は声の主を探すと、高所にある瓦礫の上に人影が1つ。
その姿は……… 刀を背負い、額に烈義とある 赤 い 強 化 外 骨 格 であった!
『覚醒式強化外骨格・・・・・・ 雷 電 !!』
雷電が飛び降りると、量産型零はまず邪魔者から片付けようと火炎放射を仕掛ける。
瞬間、雷電は刀を抜くと――――
652 :
現筋鬼・粗 2/2:2011/01/22(土) 22:03:13 ID:cs0mHbcx
閃 烈
獄
剣 義
――なんと一瞬で量産型零3体を真っ向両断してしまった!
戦いが終わり、覚悟と雷電は向き合う。
「ずいぶん危ない戦い方をするんだな 君は?」
覚悟が問うと、雷電はただ静かに「秘です」と答え、覚悟もまた了解、と敬礼する。
…雷電は去り際、振り向いて――――
「ただこれだけは言っておきたい、僕はあなたを尊敬している」
そう言うと、雷電はもはや振り向く事無くことなくその場を立ち去った。
覚悟はヘルメットを脱ぎ、自分を救ってくれた戦士をただ黙って見送っていた…。
――彼の名は「黒須京馬」。
もしかすると、いずれ共に戦うであろう事を、この時覚悟はまだ知らない。 <終わり>
新シリーズの布石?
知り合いの女に四郎じいちゃんの外伝みたいって言ったら、
「作者は美少年好きだから、あんなおっさんの話なんて描きたくないんじゃないの?
顔長いし。」とか酷い事言われてた。
うらやましいぜ!葉隠四郎!
本編が終わって読切が載り、それからン年後にまた覚悟が読めるとは思わなかったぜ…!
さすがに画風は連載中のシグルイに近くなっちゃったけど。
>帝国再建の野望を抱く軍鬼たち
四郎の部下は亡霊だけじゃなかったのかw
>雷電
「雷」はまだしも「電」一文字ではマヌケな響きだから二つくっつけたのかw
>「秘です」
覚悟、物分り良すぎw
でもすぐ下にキャプションで名前出てるー!w
雷電か…ライとボルトは関係無いよな?w
覚醒式って事は従来の強化外骨格の発展型か改良型なのかもな
雷電は仮面ライダーV3みたいなポジションかな
じゃ、1号は零(ゼロなのに1とはこれいかに!?w)とすると霞が2号ということかw
僅か数ページながらいろいろと妄想と期待を抱かせる読切だなぁ。
四郎配下の残党がまだ組織立って活動しているのか?とか、
新たな強化外骨格と戦士を生み出す、覚悟の味方になってくれそうな
組織があるのか?とか。
これはもしかして続編の具体的な構想があるのかな?
ええー……覚悟をまた読めたのは嬉しいけど
強化外骨格がぞろぞろ出てくる展開になるのは嫌だなあ
あくまでも特別な存在でいてほしい
そういや、軍鬼達の量産型っぽい強化外骨格や京馬の雷電は
生体部分の作り方とか、宿ってる意志とかはどうなってるんだろうな?
四郎やボルトは成仏鉄球でも使ったのか強化外骨格作成時の犠牲者の霊に
邪魔されることは無かったようだけど。
そういえば覚悟のススメ、OVAやゲームになったんだよな?
誰か見た&やった人いたら感想聞かせてほしいな。
OVAは某動画サイトでゲフン
動画・・・サイト・・・?
何を言ってるんだ・・・?
サイトとはたしか「鎌」の事だ。
いずれあるだろう新作?で相手の動きを写し取って斬りつけてくるとか
そういう新手の敵キャラが出てくるんじゃないかい。
鎌は「サイズ」じゃね?
>>666 サイトとは戦闘機などの照準のことであろう
おそらくOVA=標的に目をつけたと言う意味とすれば中々見る目があるともいえる
なおサイトの語源は古代日本の工匠・佐伊藤氏に由来するとも
弓術において左目で猪兎(標的)を捉えるからとも言われているが定かではない
<<民明書房刊 連載スレの嘘八百より抜粋>>
動画ってww
活動写真のこと?
お前いつの時代の人間だよ
きっと未来から来た人間なんだよ!
今は2004年、動画サイトもあるわけだが?
>>656 「電」一文字だってカッコイイぜ。銃夢(ガンム)の電の生き様は今も心のバイブル。
673 :
現筋鬼・粗:2011/01/25(火) 23:02:39 ID:cv4xqrjW
オwwwwwwチwwwwwwwwww
675 :
現筋鬼・粗:2011/01/26(水) 06:29:35 ID:???
なんだこのオマケはw
連載中スレについて答える覚悟と散さまのお言葉、それこそが連載中スレの認識よな。
粗氏が成し遂げた連載中スレに、敬礼!
677 :
マロン名無しさん:2011/01/26(水) 21:16:53 ID:31ovTOLI
> 参加者達よ、よくぞ荒らしや規制に負けず最後まで貫き通した…
著作権物を違法取得して平然としてるどころか誇らしげにして晒してる犯罪者が言えたことじゃないな
それを言ったら連載中スレのあらすじだって著作権違反になるぞ。
大体あらすじ氏は誇らしげに言ってるんじゃなくネタで言ってるんだろう。
> 連載中スレのあらすじだって著作権違反になるぞ。
素でわからんのだがどのへんが?
楽屋裏の火種をこっちに持ってくるな。
>>679 向こうに書いておく
見られない……士道不覚悟なり!
見れるぞ?おぬし、頭にhを入れたか?
ZIPを備えておらぬなり
ちょwwwww
なぜにこの流れで最後で散様が笑っておられるのですかwwww
あの笑いは現代に戻ってきて存分に語れるという、喜びの笑いなのであろうw
688 :
現筋鬼・粗:2011/01/27(木) 22:58:26 ID:???
ところで覚悟のOVAとゲームをやった人、できたら感想を聞かせてほしいな
OVAのDVD持ってるよ
思いついたことを書くと
・OP曲のかっくごーかんりょ・お〜〜が好き
・覚悟の声はちょっと低めで落ち着いている感じ
・修行時代の熊対決エピも入ってるが、
原作では散さま「創意工夫いたしました」(どうよ?)な感じだったのが
「創意工夫いたしました♪」(パパほめてほめて♪)な感じになって可愛い
・ドクマグロの股間マイクが動きが付くとよけいイヤーンな感じにw
散の声はもっと低いトーンでも良かったな。幽白の蔵馬みたいな感じで。
エヴァのシンジみたいになってたし。
堀江罪子に堀江美都子をキャスティングしたのは凄ぇw
戦術鬼に至るまで声優が結構豪華だったけど、話が序盤だけなのが残念だったな…。
691 :
現筋鬼・粗:2011/01/28(金) 19:32:07 ID:???
>・ドクマグロの股間マイクが動きが付くとよけいイヤーンな感じにw
ワラタwww OVAでやって正解だね、そりゃww
>堀江罪子に堀江美都子をキャスティングしたのは凄ぇw
単行本でも堀江美津子がモデルとか言ってたからね、
作者としては天にも昇る気持ちだったんだろうw
ところで物語は序盤までとあるけど、原作だとどの辺まで?
あと、「覚悟完了」の描き文字はあった?
物語は永吉戦まで
回想の朧対散は尺の都合か大幅にはしょられてたのが残念。
描き文字は確か無かった気が
原作を読んでると物足りない部分も多いけど個人的には満足できる内容でした
693 :
現筋鬼・粗:2011/01/28(金) 20:51:12 ID:???
色々ありがとう、永吉戦までか…
まあ、その後の恵美戦がOVAでも色々とヤバいからそれで正解なのかもw
「覚悟完了」は無いのね。これは非常に残念(´・ω・`)
ところで……「往生のススメ」だけど、読んだ事ある人なら理解してくれると思いますが
たった8ページなのだが、あれを文章で表すのはかなり困難を極める。
なので当時スキャンした物をUPろうと思ったけど、上や楽屋裏があの状態だからな…
どうしたらいいものか本当に悩んでいる…orz
(確かにゴッドサイダーは貼りすぎなのは認めるんで今後自重はするけど)
粗さま…実は恵魅戦まで入っているんだ…
原作とは順番が違ってて破夢子→毒魔愚郎→恵魅→永吉ってなってます
多分散さまをラスボスに持って来たかったのかと
695 :
現筋鬼・粗:2011/01/28(金) 23:05:58 ID:???
・・・・・・・・まぢ?(;゚д゚)
まあ、永吉戦で1回散と戦っているわけだし、そう考えるとラストバトルとも見てとれるね
OVAなぁ、出来はいいんだけど痒い所に手が届かない出来なのが残念というか……
「校舎に礼」とか武装風紀が学園を自衛する事に対し「同感だ」といったセリフがカットされてたり
破夢子から罪子をかばった時の「級友だ!」も違うセリフになってて残念だ
697 :
現筋鬼・粗:2011/01/30(日) 16:46:47 ID:???
>破夢子から罪子をかばった時の「級友だ!」も違うセリフになってて残念だ
なんて言ってたの?
破夢子に罪子たちとの関係を問われて
「君たち早く逃げなさい」
699 :
現筋鬼・粗:2011/01/30(日) 18:06:31 ID:???
ありがと。確かにそれはちょっとなんだかなーと思うね…
さて、本日は本来ならBMあらすじ投下日ですが、BMは第2部が終わって現在休み中なので
10時に最後の覚悟あらすじを投下します。
掲載がほぼ最近なので、楽屋裏を交えつつ語ってもらって構いません。
700 :
現筋鬼・粗:2011/01/30(日) 22:00:00 ID:PxjA66yk
チャンピオン40周年おめ!
覚悟がリメイクされると聞いて楽しみにしてたけど、なかなか載らなくてもどかしかった・・・!
「そして・・・!」
そしてなんですか散様! 愚かな自分には意味が分かりませぬ!orz
ぷっつりと誰もいなくなったな。やはり楽屋裏の影響か?w
散さまの美心があまりにも高すぎて下等な俺には理解できないのだ……不覚也。
“負けることは恥ではない
戦わぬことが恥なのだ”
の変形版なのかと思う。
本当に自分の求めるもののために戦ったとして、
「現世の価値観では負けたように見えても、
魂的には負けてないよ」みたいな
今やってるシグルイとかなりシンクロしてるんじゃないかな
「試合に負けて勝負に勝った」ってもんかな?
しかし何度読んでも「そして…!」の後がわからん
覚悟の輪廻で死んで知久の玉身再生で生き返るまでの間に見た世界か。
>>705 生前には得られなかった(物理的ではない)精神的な満足感みたいなものかねぇ?
よく分からんが
散「美しい生き方しろよ!」ってことかと思った
何だかよく解らんが、とにかくよし!
「死んでも全てを失うわけじゃなくて、むしろ生前には得られなかったものが
手に入るから、安心して死んでいいよ」ってことじゃね?
>>709 成る程。
でも、そうなるためには生前の生きざまに条件が付く気がするけど、
どうだろう?
シグルイの冒頭でも「失うことから全ては始まる」って仰ってるし。若干意味合い違うけど。
死ぬって事は必ずしもなにもかもがマイナスになるわけじゃないって事だと思う。
712 :
現筋鬼・粗:2011/02/02(水) 22:05:34 ID:???
やっぱり今回の読切は理解しにくい人多かったみたいだね…。
ところで今回を読んで、誰かこれをうまくあらすじ化できる人いる?
>>700で書いたように、大変さがわかってもらえればいいんだが…
713 :
1/2:2011/02/02(水) 22:45:59 ID:???
即興で作ったぞー。出来の良し悪しは知らぬ!
往生のススメ
現人鬼 散 の死福の言霊
強化外骨格"霞"を着装せし散は、力強く「否」と断ずる。
「死の世界は永遠の孤独に非ず!」
血にまみれて生まれた赤ん坊の散。
割腹して血にまみれて死に向かう散。
次の世は、孤独な無の世界。其処へと堕ちてゆく散。
自慢の城――ガラン城――も。
忠烈無比の兵隊――衛兵隊長・ボルト。御側役・ライ――も。
心地良き畏怖の眼差し――現人鬼を畏れる人々――も。
死の世界に連れて行くことは出来ない!
714 :
2/2:2011/02/02(水) 22:46:44 ID:???
「命ある時 死ぬほど憧れた輝けるもの」
散の前に姿を現す金色の鹿。
「追いかけて 追いかけて」
血まみれの肢体で這い、血まみれの手を伸ばす。
「ついに捕らえられなかった 美しき獲物」
その獲物が振り向く。
「それだけが死の世界で」
散はその金色のものと一体となった!
「おまえの傍らに在る!」
強化外骨格"霞"を着装せし散が言う。
「見たか死後の世界 孤独 絶望」
人差し指を立てて微笑む散。
「そしてもう一つ…」
その先の言霊は各々が体感せよ!!
715 :
現筋鬼・粗:2011/02/02(水) 23:08:23 ID:???
「ずいぶん見事なあらすじを書くんだな 君は?」
…いや、真面目にすごいと思った。
最後の一文なんか全然思いつかなかったよ…敬服致しました!
「秘」です。
ただこれだけは言っておきたい。
僕はあなたを尊敬している。
717 :
現筋鬼・粗:2011/02/02(水) 23:59:58 ID:???
ぬ、ダイあらすじさんだったのか… どうりで書きなれていると思った。
テロップと同じようにしっかり名乗っちゃったねw
それはさておき、スレ残りがまだ300ちょいもある。
「1レスで収まる超簡素なあらすじ」で「途中で終わってもいい」のであれば、
このスレの残りで「悟空道連載中」やってみましょうか?
なんと美事なネタレス応酬よ!
かほどのものを見せられては、そなたの申し出なんでも請けざるをえませぬ
楽しみにお待ちしておりますぞ!
袋とじだから、外側で先に見える最終ページでは「そしてもう一つ…」とボカしてるんだな。
開けて続けて読んだら「(前述のように)もう一つ…」という意味になるように。
最終ページのアオリも「次の世に在るものとは!? 袋とじを開け、どんな拳よりも効く
言霊を体感せよ!!」って書いてるし。
>>714 一つだけ言うなら、あれはカモシカだと思う
ただの鹿なら誤解されるかも
721 :
現筋鬼・粗:2011/02/04(金) 22:59:59 ID:5cDuylZ4
悟空道 -GOKU ROAD- 第一難「人外大魔猿(ひとにあらざるおおざる)」
天竺を目指して旅を続ける三蔵法師一行。行く手の五行山には人外大魔猿が閉じ込められているという。
彼らが岩でできた今にも崩れそうな橋を渡っていると、行く手に虎…の様なおっさんが寝転んでいる。
このおっさんがいる限り、この橋を通る事が出来ない。
悟浄が何とか通してもらえないかと交渉に出るが、虎は速攻拒否!
『どこで何をしようと、俺様の自由! 俺の名は自由!馬よりも自由を尊重しろよ!』
言うなり自由は鋼鉄化した尻尾で悟浄の頭を叩き潰す! …が、悟浄は軟体なので無傷!
鞭と化した腕で自由の首を絞めると、自由の胴体から人面魚が飛び出し谷底へ落下してゆく。
一行が驚き戸惑っていると、またしても後方からデブパンダの着ぐるみがやってくる。
「ボクの名前は平等!」
しかし、細い岩橋は平等の体重のせいで今にも壊れそうだ!
難癖つけて襲い掛かる平等を八戒が撃退すると、またしても人面魚が飛び出し落下していく。
急いで走り抜けようとするが、間に合わず全員ついに落下してしまった!
――すると、ビジンダー似の巨大ロボットが一行を助けてくれたではないか。
…まさか、こいつが本物の如来!? いや、何か違う。
「天竺へ行くためには罪なき者を傷つけてよいのか?」
…しかし、先程の自由も平等も脅威だった。倒さなければ進めないほどに。
「生まれた時は罪が無かった 真っ白で純粋で穢れを知らない善なる魂 それをお前たちは…」
法衣の下の荒縄が三蔵に危機を知らせる。こいつは如来ではない!
「私の名は博愛 千カラットの涙をこぼす、私の名は博愛」
危険を感じた三蔵はなんとしても博愛の掌から逃れようと2人を促すと――――
『ここへ来い三蔵 俺の独房へ』
突如、五行山の中から人外大魔猿の声が響いた。 <続く>
新連載キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!! 今回は西遊記がテーマか!
てか、三蔵法師が女性なのはいいのだけど… なんで服の下で縄縛ってんのよww
原典と違って悟空は一番最後に三蔵の弟子になるのか。
>>722 今やそんなに違和感は無いけど、最初に三蔵役に女性をキャスティングした
往年のドラマ版西遊記は偉大だったなぁ。
あのドラマの前にまちゃあきが西遊記の舞台やってて
その評判良かったからテレビドラマ化したらしいよ
で その舞台で三蔵役やってたのが堀江美都子さんなんだと
相変わらず万能のお題目の皮かぶった偽善が大嫌いなんだな
>>724 >その舞台で三蔵役やってたのが堀江美都子さんなんだと
それで今回の題材に選んだのかもなw
>>その舞台で三蔵役やってたのが堀江美都子さんなんだと
それだ!ww
だって私の馬だもん
三蔵可愛いww
でも仏に仕える身だけあって信念は確固としてある人なんだな
楽しみだ
みんな個性的だし、どう展開するんだろう
なあ……
気のせいだと思うんだが、博愛、ロボットのくせにワレメあるみたいなんだが…?w
730 :
現筋鬼・粗:2011/02/05(土) 22:59:59 ID:h9ZNcZYG
第二難「独房(おれのところ)」
博愛の手から逃れるべく、三蔵達は意を決して谷底―― 川へと自ら飛び降りる!
すると川の中には、無数の白骨死体が合掌しながら浮かんでいた!
亡者達の無念が伝わってくる。全員、三蔵と同じ天竺を目指していたが博愛に殺されたのだ!
――突如真・平等が現れ千里馬を飲み込んでしまう。
さらに自由も現れ、悟浄は洞穴へと逃げ込む。
水中においての悟浄の感は頼りになる。洞穴を出ると五行山、人外大魔猿の足元へと出た。
一瞬その巨大さに驚くが、六字真言の効果で彼は身動きできない。
三蔵達は自己紹介すると――- 『 悟 空 だ !! 』 周囲に響き渡る重い声。
悟浄と八戒はなぜ悟空がここに捕らわれているのかを聞くと、「暴れた」と悟空は答える。
悟空の大暴れに見かねた如来により、原典通り悟空はここに幽閉されたのだ。
その頃、自由達から三蔵達が五行山に逃げ込んだ事を聞いてた博愛は、六字真言に密着し聞き耳を立てていた。
悟空の話によれば、六字真言の効果が消えるまであと五百年はかかるという…
『呪縛を解け! 悟浄八戒、お前らに三蔵が守れるのか! お前らに博愛が倒せるのか!? 俺なら二分とかからない!』
――その叫びを聞いた博愛はショックを受ける。
《なんですって。 私を二分で? 何故?何故? 何も悪い事してない!》
博愛は4本の腕と4つのオッパイミサイルで六字真言を破壊した!
《六字真言如来を崩した。 一分以内に悟空も崩れる。》
内部の悟空は血反吐を吐きながら舌打ちした。 <続く>
博愛、自覚無いのか… ワレメはあるくせにw
六字真言破壊できるかいw
できるんかいw だった
ありゃ悟空だけに有効なんだよww
もしくは内側からは悟空の怪力でも破壊できないけど、外側からだったら容易に壊せるみたいなw
>全員、三蔵と同じ天竺を目指していたが博愛に殺されたのだ!
これ、原典だと沙悟浄の仕業だったっけか。
三蔵の前世で何度も河を越えるのを邪魔して殺してたとかで。
首に掛けてるしゃれこうべも全部三蔵の前世の死体のものだとか。
西遊記ものはちゃんと終わるか不安だわー。
某妖猿伝もいつ終わるやら。
737 :
現筋鬼・粗:2011/02/06(日) 23:00:01 ID:Nu1Qarq9
第三難「大慈大救苦救難現如来妙法(ほとけさま)」
博愛によって五行山が潰されたが、三蔵は悟浄が軟体の体で覆ってくれたので難を逃れていた。
…ふと、八戒を探すうちに、岩の間から悟空の見開いた目が見える。
「40秒で爆発する」
急かす悟空だったが、悟浄はまだ悟空を信用していなかった。
五百年前…移動菩薩G・ガ …もとい、大慈大救苦救難現如来妙法によって封印された悟空。
如来は何百年か後、三蔵法師に呪縛を解いてもらい、弟子となって働くように悟空を説く。
それからというもの、悟空は橋を渡る足音に胸躍らせてずっと待っていた。
…しかし、どの足音もいつも悲鳴と共に消えてしまう。博愛達の仕業で――――…
次第に悟空は三蔵も博愛に殺されたと思い始めるが、今日、今!三蔵は来たのだ!
「 五 百 年 待 っ た ぞ … 」
――悟空は澄んだ人間の目で涙を流して三蔵を見つめていた。あの暴れ者の面影はもうどこにもない。
…しかし、三蔵は呪縛を解けないと答える。
「その必要はありません あなたは今どんな宝石よりも美しい涙を見せてくれました
あなたはもう、昔のあなたではありません
生まれ変わった今のあなたを昔の呪文で縛り付ける事ができるでしょうか?
嘘だと思うなら―――― 立ち上がってごらん?」
そしてついにカウントゼロとなり、五行山は崩れてしまった!
悟空の最期だとほくそ笑む博愛が見たものは――――
出 魔
獄 猿
三蔵を口にくわえ、五百年ぶりについに下界へと出た悟空の姿であった! <続く>
〜立ち上がってごらん?の辺りのセリフ良いな
こりゃもう悟空を解放してあげる流れかと思ったら
三蔵が拒否したんでびっくりしたw
その後で
>生まれ変わった今のあなたを昔の呪文で
縛り付ける事ができるでしょうか
このセリフ
なんか、新しい展開だな
>>735 沙悟浄のしゃれこうべは普通に旅人のものかと思ってたが
三蔵の前世ってのは知らなかった
へ〜そうなんだ!
740 :
現筋鬼・粗 所要時間10分:2011/02/07(月) 23:00:00 ID:s5UUKMUC
第四難「両断(まっぷたつ)」
出獄した悟空は咥えた三蔵を放り投げ、口から放った筋斗雲に受け止めさせる。
…とはいえ、博愛は腕四本。対して悟空はまだ手錠がかけられたままだ。
――だが、悟空は手錠を壊すと同時に如意棒を出し、博愛の腕と乳を一瞬で破壊した!
自由と平等を両断すると、如意棒は右手の数珠へと変化する。
次に悟空は山へ登るとお天道様に挑発する!
直後、落雷が悟空を両断し待ち構えていた博愛は驚愕する。
――それもそのはず、悟空が火達磨で落下し、博愛を粉砕した!
戦いが終わり三蔵達が悟空の元へ駆け寄ると、悟空は一回り小さく、人間に近い姿をしていた。
「悟空! あなた、その姿…」
「どうなってんだ!? 怪物みてぇな悟空さんの肉体がいつの間にか…」
『でっかい人間に変わってる!』
悟空は思い切り伸びをし、夜空を見上げる。
「五百年ぶりの月だぜ」 <続く>
あの数珠が如意棒だったのか・・・
てか一皮脱いだ悟空カッコイイな〜
742 :
現筋鬼・粗:2011/02/08(火) 23:00:00 ID:U19HbHqI
第五難「星空下仏契(ほそしぞらのぶっちきり)」
博愛の残骸(成れの果て)を埋める三蔵達。
三蔵は自分が未熟だったことを嘆くが、八戒・悟浄は大量殺人犯に同情は無用と励ます。
《生まれた時は罪が無かった》
――突如、頭部の予備電源が入り再び喋る博愛。
悟浄達はさっさと埋めようとするが、三蔵は話したいと一歩前に出る。
《真っ白で純粋で汚れを知らない善なる魂 それをお前達は粉々にした》
「善なる魂をもって生まれた私達が、どうして争わなければならなかったのでしょう?
美しく生まれた者でも、それを保つための努力を怠れば美しくあり続ける事はできないのでしょうか?」
《聞く耳持たぬ。死ね三蔵。停止(ブツン!)》
三蔵の説法も聞かず、博愛はそのまま機能停止した。
ムカついた悟浄と八戒は石を蹴り落とすが、三蔵はそれを止める。
あろうことか、三蔵はせめてもの情けで博愛のかけらのダイヤを天竺まで連れて行くことにした。
ふと、悟空が千里馬を救出し川から上がってきた。
そして次にとった行動は――――あの! 悟空が! 土下座して三蔵に弟子入り志願!!
悟空にとってはこの行動は十万の兵士に戦いを挑むよりも勇気がいることだ。
「俺を三蔵の弟子にしろ! 目に映る物全てを敵に回して暴れあがいた五百年前の俺!
もう同じ生き方はしたくねぇ! したくねぇんだ… ありあまる生命の使い道を教えてくれ!」
…とは言ったものの、この巨体を連れて行くのは厳しい… と思ったら、人間サイズに縮小した。
「これで文句はねぇな 俺も天竺へ行くぜ!」
腕輪サイズの数珠を首からぶら下げ、雄々しく立つ悟空がそこにいた。 <続く>
小さくなった悟空もかっけーんだけど
どうしても股間に目が行ってしまうw
あれ気になるなww
なんのためのヒモなんだろ
お尻の穴しかガードできないじゃん
それはそうと、三蔵の仏道はもうしっかり構築されているみたいだな
仏の道について三蔵に迷いは生じないみたい
>足元に気をつけて
ちょっとずれてるけど優しいな三蔵w
コマによってはお尻の穴もガードできていないようなw
三蔵の立派ですよにちょっと違う意味を感じてしまうようなw
746 :
現筋鬼・粗 1/2:2011/02/09(水) 23:01:03 ID:n0ze4kGG
第六難「水(いのち)」
悟空を加えた三蔵一行は、なんとか五行山を登りきる。
この山を越えれば獄界―――― なのだが、見渡す限りの流砂海(砂漠)であった。
ながいたび が はじまる・・・
悟空の話によると、この砂漠には魔物が住んでいるそうだ。
元々豊かだったこの土地の栄養を全部吸い取って、砂漠化した魔物…。
どんな姿なのか見た者はいないが、かなりすごい奴らしい。
だが、三蔵は誰も見た事が無いなら作り話、幻だと言い切り弟子達を剥げます。
『皆さんはりきって参りましょう!』
――――そして4人と1匹は互いの手を合わせる。 これぞ 仏 契 (ぶっちぎり)!!
…現在、8月11日。悟空の話によると、次の町まで 4 0 日 はかかるそうだ!
食料はキャラメル1日1粒ずつなら八戒以外何とかなりそうだが、問題は 水 だ。
「水はサボテンから頂こう 筋斗雲でぱーっと飛びゃあ、20分で街だぜ」
三蔵は悩む。少しでも早く天竺に着きたい。40日と20分、時間は貴重だ。
「でも―――――― 足跡が残る方がいいな」
天竺までの苦難を避けて通る訳にはいかない。一行は徒歩で進むことにした。
…だが、9月19日… 未だ待ちは見えず、悟空以外全員過労死寸前だ。
そろそろ40日になろうというのに、街は一向に見えず三蔵は悟空に問う。
「それがな、三蔵 40日と言ったのは デ カ い 時 の 俺 の 足 で40日という勘定だったんだ
でかい時と今の俺とじゃ、天と地程も歩幅が違うだろ?」
ガガ━━ΣΣ(゚Д゚;) ΣΣ(゚Д゚;) ΣΣ(゚Д゚;) ΣΣ(゚Д゚;) ΣΣ(゚Д゚;)━━ン
それを聞いた三蔵達はショックの余りついにブッ倒れてしまう!
……と、その時前方から砂漠化の元凶である、髑髏のような顔の走る巨大サボテンが現れた!
747 :
現筋鬼・粗 1/2:2011/02/09(水) 23:01:44 ID:n0ze4kGG
悟空は魔物“狂草砂漠化(サボテンランニング)”を一閃で倒し、その体内の水を飲む。
『飲めるぞ 悟浄、八戒!』
悟空はサボテンを三蔵に差し出すが、妙な動きをするサボテンの水は飲めないと嫌がる。
「変な動きをする奴は中身も変か、三蔵!」
…否。命の重さはどんな物でも、どんな姿でも等しい。そう思い直し水を飲み、生き返る三蔵。
そして―――― 10月9日、三蔵一行の前に高層廃ビル群が現れた。
ついに一行は獄界第一番目の地に到着したのだった! <続く>
…1レスに収まらなかった('A`)
悟空もちょっと天然ボケ入ってるなw
500年も牢獄に入ってたんだから仕方がないw
それにしても大ゴマで「GOKUROAD」のロゴ?が小さく入っているが、あれは何なんだろうか?
大ゴマには必ず入ってる訳でもないんだよね
中央は梵字?何かの意味を込めてるのかな?
サボテンダー!サボテンダーじゃないか!w
狂草砂漠化(サボテンランニング)ww
相変わらずすごいネーミングだ
仏契でぶっちぎりはスゲぇw
現実世界だと唐の時代の中国からインドへの旅だが、世界破滅後の世紀末みたいな
高層廃ビル群があったり、暦は普通に現代風だったり、世界観がよく分からんな…w
そもそも妖怪とかが出てくるし、ごちゃ混ぜのファンタジー世界とでも思っとけばいいのかな。
サボテンが水を蓄えているっていう話はよく聞くが、
・一体どれだけの水分を蓄えているのか?
・そもそも飲めるのか?
調べても全然わからない(´・ω・`)
756 :
現筋鬼・粗:2011/02/10(木) 23:00:00 ID:Cm6MG7sP
第七難「臭気無惨(いやなにおい)」
獄界一番目の地、黙始国 蒋壁(しょうへき)の街。
高層ビルと言う物を知らない三蔵達は、巨人に囲まれているようだ、自然の産物じゃないと怖がる。
「大昔の人間の住みかさ 他人どうしが一緒に住んでたらしい」
それを聞いた三蔵達はまだあまり風化していない建築技術に感心しながら街中を進む。
するともはや人一人いないゴーストタウンのビルに、うっすらと人影が現れ三蔵達を見下ろしていた。
(見えないのか、この俺が ウウ…美しい 暖かい 手中(もの)にしたい
お前(三蔵)にだけは見せてやる、俺の存在を!)
場面は変わり、黙始国 囮の街。
住人全員、老若男女問わずうさぎの着ぐるみを着て、“暴狂六義兄弟”に食事を持ってきた。
しかしパセリ・ニンジン・キノコと言った貧しい食事に兄弟は激怒!
肉をよこせと住民を蹴飛ばすが、もう家畜は全てこいつらが食いつくしたのだ。
「あれっぽっちで終いだぁ? 嘘つくんじゃねぇ、ちゃぁんとあるじゃねぇか食い物がよぅ」
「ど どこにそんな…」
「つまりあれよ お ま え た ち よ !! 」
――兄弟は魔物と化し、人々を八つ裂きにしてしまった!
八つ裂きにした人間を大鍋に投げ込み、人間シチューを作る!
「これよ、美食の極!」
一方、離れた場所にいた三蔵達は煙を見て誰か住んでいるのかと思う。
その匂いに食いしん坊の八戒は夕食かなと舌なめずりするが、悟浄と悟空の言葉に顔色を変える。
「悟空さん、あの煙…」 「我慢ならねぇ無惨(いや)なにおいがしやがる」
いち早く惨事を察知した悟空と悟浄は顔をしかめ、臨戦態勢に入った。 <続く>
うわ、今回はグロいな…!
八つ裂きにされる人々、赤ん坊諸共殺される母子、ウサギ姿のババァとか…
ビルにいた奴がおったててる様に見えるんだが・・・
サボテンを食べても、殺生戒にふれないのかな?
八戒はあまりなにも考えてなさそうだけど…
あいつらは動くけど一応植物だから殺生には触れないんでは?
>「大昔の人間の住みかさ 他人どうしが一緒に住んでたらしい」
バスタードみたいに現実世界が破滅した後、遠い未来にこういう世界になったという設定か?
遠い未来だとしても、ビルがほぼそのまま残っているという事は数百年後位か?
763 :
現筋鬼・粗 1/2:2011/02/11(金) 22:59:54 ID:5J9Cv8Ba
第八難「別離如意棒(さらばあいぼう)」
行く手に立ち上る煙を見て、八戒は食事の支度、三蔵は風呂の支度かと思う。
「悟空はどう思いますか?」
「昔嗅いだ事のある煙のにおいだ ――人間をじっくり煮込んだ時のにおいさ」
事実を知り、衝撃を受ける2人と1匹。
「それほどまでにこの国は深刻な飢饉なのですか?」
悟浄は否定し、獄界に居ると言われる人食いの外道の存在を教える。
「だが安心しな、三蔵 そういう外道は一人残らず如意で叩き殺してやる!」
仏道を学ぶ悟空が「殺す」と言った瞬間、またも衝撃を受ける三蔵。
天竺は西方向、煙も西から立ち昇る。戦いは避けて通れない。
すると八戒が手招きし、悟空を物陰に連れ内緒話をする。
つまりこうだ。三蔵の前では叩かないと言い、向こうに行ったら叩けばいい。
「おいらも悟浄もそうやってお師匠を守ってきたんですから」
――ところが、悟空は八戒に思いっきりビンタをかました!
「三蔵をだますなんて!」
次に悟空はあろうことか、如意棒をビルにぶっ刺すように投げ捨ててしまった?!
「あばよ如意」
悟空は筋斗雲に飛び乗り、三蔵が止めるのも聞かずに先行する事にした。
『心配すんな三蔵! お前の言いつけは守る! 悟浄八戒、しっかり三蔵見てろ!!』
「俺が殺すと口にしただけで、三蔵は本気で青くなる!
外道(ばか)を叩いて歩くのが今までの俺の生き方だったが、
三蔵の生き方… それこそがこれからの俺の生きる導(しるべ)! もう同じ生き方はしたくねぇ!」
筋斗雲から降りると、人間シチューの匂いで吐き気をもよおす悟空。
764 :
現筋鬼・粗 2/2:2011/02/11(金) 23:00:40 ID:5J9Cv8Ba
…その頃、外道達は人間シチューをむさぼっていた。 熱熱(はふはふ) 喰(ムシャ)
外道達のリーダーと思われる“梟”は一息つくと、新たな人間狩りを提案する。
「兎人どもは今が旬、今度は刺身でどうよ 義兄弟(兄弟)」
義兄弟たちは賛成し、家ごと人間を切り殺してゆく。
♪俺たちゃ暴狂 獄界の渡り鳥 自慢の鬼包丁 刃毀れ一切無(ひとつせぬ)♪
「つまりそうゆうことよ」
ふと、梟は悟空を見つける。そして悟空の後ろには助けを求める兎人達の生き残り。
「なかなかどうして 美味そうなお兄ちゃん発見(だねぇ)」
「食人鬼には反吐が出るぜ!」
怒りの入れ墨を半分顔に浮かべ梟を睨む悟空。
「逆にこっちは唾液(よだれ)たらたら」
梟は仲間を集め、よだれを垂らしながら巨大な鬼包丁を抜いた。 <続く>
熱熱だの発見だの、相変わらず斜め上の読み方が好きだな作者w
はふはふとかちょっと美味しそうに見えてしまったw
悟空は人間を食った事ないみたいだな
>766
よう同志!俺と一緒に外道の仲間にしてもらいにいかないか?w
ちょ、ちょっと美味しそうに見えただけだもん!
美味しそうに描く作者が悪いんだからねっ!
769 :
現筋鬼・粗:2011/02/12(土) 22:59:59 ID:EaHSZKj0
第九難「斉天大聖(せいてんたいせい)」
六義兄弟は悟空を取り囲む。梟は悟空を他人とは思えず、一緒に人鍋囲まないかと誘う。
「何もできない弱い連中を見ると激流(ムカムカ)するぜ」
悟空のその一言に後ろで隠れて見ていた兎人達は青ざめ、梟は鼻息荒く笑う。
「だろうともよ」 ( ^ω^)-3 モフー
すわ、悟空まで梟達の仲間になってしまうかと思いきや――――…
「だが、それを食い物にする奴らはもっと激流するんだ!」
その一言に兎人達は喜び、梟達は激怒する!
六義兄弟は悟空を取り囲む。この時各キャラの名前も判明するが、即やられそうなので省略する。
「囲まれちゃったねぇ、若者(わかいの)」 「まるでかごの中の鳥だねぇ」
かごめかごめを歌いながら六義兄弟は悟空を取り囲み、余りの速さに見えなくなる!
「教えてやる、どっちが強いかは戦いが始まればすぐにわかる
強い方を真ん中にして、弱い方が回転(まわ)るのさ 決着(ケリ)をつけるまでもねぇ」
その様子は、さながら狼の群れがライオンを取り囲むようだった。
梟の刀が悟空の延髄を捕えた! ――――が、斬れない?!
殺(や)り直し! 再度刀が延髄に当たるが、やはり斬れない。
「何で斬れねぇのよ!?」
「安物を使うからさ」
「! それよそれ、俺の腕が鈍る訳ねぇもんな
兎人どもを滅茶(やたら)と斬りすぎたからよ、刃がイかれちんぽこさ!」
ということは、この刀はもうナマクラ刀という訳だ。
「そんなナマクラなら俺だってはね返せるぜい」
「だろうともよ」
――そのまま梟は冗談を真に受け、仲間を真っ二つ!
770 :
現筋鬼・粗 2/2:2011/02/12(土) 23:00:41 ID:EaHSZKj0
仲間を斬り殺してしまい、梟はこんなつもりじゃなかったと慌てまくる。
「これでわかったろう、おまえらに勝ち目はねぇ」
ようやく悟空が只者ではないとわかり、梟達は何者だと問う。
「傲来国 果花山の悟空 獄界での通り名を―――――― 斉 天 大 聖 」
遠山の金さんのように上着を脱ぎ、上半身の入れ墨を見せつける悟空!
一方、慌てて悟空の後を追う三蔵。
…と、突如千里馬がいななき、何かに怯え走りを止めてしまった?!
八戒・悟浄は目を凝らして見るが、何も見えない。
「一体何がいるのでしょう?」
―――― 俺 が い る !
すぐ前方には、三蔵を狙うあの透明人間がいたのだった。 <続く>
山口先生、わざわざちんぽこまで真っ二つにせんでください((((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
>強い方を真ん中にして、弱い方が回転(まわ)るのさ
こんな言葉言ってみてえなあ
第十難「目視不可能妖魔(めにみえないようかい)」
悟空が斉天大聖とわかり、梟達は角をひっこめ、土下座し許しを請う。
しかし他の義兄弟はその名に聞き覚えはないはずなのに、やたら脂汗タラタラ。
「義兄弟よ、そいつは獄界人の遺伝子(ほんのう)が教えてくれてるのよ
何しろ斉天大聖どのは… 五百年前 獄界七大国の真王者(おうさま)だったお方!」
魔物達にとって、五百年前はそれほど大昔という訳でもない。
『『 真 心 謝 罪(すいませんでした)! 』』
全員、角をひっこめ土下座する―――― が、この惨劇、当然許されるはずはない。
「すいませんでした? これだけ食い散らかして口詫(それ)じゃすまねぇだろ」
それならばと梟は―――― なんと義兄弟達全員の首をはね、自らは命乞いを始めた!
外道中の外道に悟空の堪忍袋はついに切れ、梟を殺そうとにじり寄る。
…だが、その時悟空の脳裏に浮かぶ、三蔵の一言。
「仏道を学ぶ者が、人を叩き殺すなんて…」
悟空は怒りの入れ墨が浮かぶほどのブチ切れを抑え、あえて失せろと梟を見逃した。
「ありがてえ! ――――欲・欲・翼 翼望!」
翼を生やし、覚えてやがれと捨て台詞を残しながら飛び去る梟。
…直後、兎人達から歓声が上がる。
(約束は守ったぜ、三蔵!) 仏契!
一方、悟浄は足跡がこちらに近づいているのを見て、2m程の透明人間の存在を知る。
『その通りだ』
至近距離から声がする。奴の名は“透該児”、
三蔵は事情を話そうとするが、問答無用で悟浄八戒を殴りつけた!
悟浄八戒は大きく吹き飛ばされ、廃ビルへとめりこんだ!『目障りだ!』
千里馬は三蔵を乗せて逃げるが、行く手に透該児の手下、巨大な頭部の魔物“幽拐翁(ゆうかい)”が現れる。
そして幽拐翁の頭部のガマグチが開くと、中から毛むくじゃらの魔物“邪裸”が現れた。
<続く>
梟すげえクズだな・・・再登場するのかやっぱ
幽拐翁はきめえデザインで良いね
なんか…面白くない訳じゃないけど
あの覚悟のススメの作者の作品と期待してた割にはイマイチ
こっちの方が覚悟の前作品っぽいんだよなあ…
>透該児
ああ、原作に登場する紅該児ならぬw
>「欲・欲・翼 翼望!」
これちょっとうまいと思ったわ。たった2文字で何を言いたいかよくわかる。
778 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/19(土) 23:00:00.30 ID:ajyZ7/pB
第十一難「水晶魔宮(すいしょうまきゅう)」
幽拐翁の頭から出てきた魔物、邪裸に取り囲まれる三蔵。
三蔵は千里馬を生きろと逃がした。
邪裸達は三蔵の生足をいやらしく眺めると、ケツを持ち上げそのまま幽拐翁の頭に投げ入れる。
「透該児坊ちゃま、お望みの獲物 無傷でこの爺の懐中(ふところ)に!」
「よくぞやった、我がしもべよ ただちに水晶魔宮へ連行命令(つれていけ)!
美しき獲物よ、汝の鮮血もて我が透身は紅き龍となる!」
一方、悟空は大急ぎで崩れたビルへと舞い降りた。
『悟浄八戒!誰かいるか!? 返事が無理なら音を出せ!』
しばし耳をすますと、瓦礫の中からコンコンと音がする。
瓦礫をどかすと、中からボロボロの悟浄が出てきた。
悟空は三蔵の行方を聞くが、悟浄もその言葉に三蔵がいない事を知り青ざめる。
悟空は怒りの入れ墨を浮かべながら悟浄の襟首をつかみあげ責めたてる。
「す すまねぇ」
『すまねぇですむかてめぇ!!』
すると横から八戒が顔を出し、見えなかったんだと一言。
「あいつ全然見えなかったんだ…」
悟空は怒りの矛先を八戒に向け襟首をつかむが―――― その有様に驚愕する。
「まじですごいパンチだったんだ…」
…八戒の腹には大穴があき、内臓がこぼれていた。
「…しまっとけよ 悟浄、てめぇをぶん殴ってやりたいが 何よりもまず三蔵だ 行くぜ!」
「おう!」
八戒を横たわらせ、悟浄と共に三蔵救出に向かうのだった。
「しまっとけよ」に超噴いたw
>779
なんでやねんw 悟空が気遣ういいシーンじゃないかw
いや、その一言で済ましちゃう作者のセンスに参ったw
782 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/20(日) 23:10:03.13 ID:DKEoBn0J
第十二難「飛行石(ひこうせき)」
血反吐を吐き苦しむ八戒。しかし、一刻も早く三蔵を救出に向かわねばわらない。
八戒はいいから早く行けと言い残すとそのまま気絶する。
とはいえ、どうやって三蔵を探せばいいのか……?
「決まってるじゃねぇか! 足 跡 だろ!!」
すると突然強風が吹き荒れ、三蔵の足跡がわからなくなってしまう。
…ふと、悟空は蹄の音を聞く。千里馬だ!あいつなら三蔵も乗っているはず!
しかし現れた千里馬の背に、当然三蔵の姿はない。
悟空は千里馬に三蔵の行方を問う。どうやら悟空には馬の言葉がわかるようだ。
千里馬から事情を聴いたらしい悟空は、道路からビルの屋上へ一っ跳び!
悟浄も慌てて追いかけ空を見上げると、そこには水晶でできた巨大な顔が浮かんでいた。
―魔宮内部 嬲の間―
その頃、三蔵は邪裸達によって拷問を受けていた。
何者かが入ってきたかと思うと、透該児は邪裸達をブン殴る!
『誰が獲物に傷をつけてよいと言った!? 俺のための大切な血を無駄に流しおって…』
その声に傷を負った三蔵は、声の主が透明人間だと知る。
邪裸達が怯えながら部屋を後にすると、透該児は三蔵の首を絞める。
「待ち続けていた、お前のような獲物を」
恐怖を感じる三蔵だが、ここで怪物を見るような目で見たらますます危険になると感じ取り、あえて微笑む。
「透明な方、私 あなたのお名前をまだうかがっていませんのよ」
透該児は名乗り、三蔵は透該児に訳を聞いた。
一方、悟空と悟浄のGOGO(悟悟)コンビは水晶魔宮に突っ込もうとするが、そう簡単にはいかなかった。
内部にある塔のようなものは、筋斗雲も持っている「飛行石」。
あれを叩き割ったら水晶魔宮は当然、三蔵もろとも墜落する!
783 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD- 2/2:2011/02/20(日) 23:10:48.22 ID:DKEoBn0J
怒りの入れ墨を浮かべ拳を握りしめる悟空。
こうしている間にも、三蔵は一体どんな目にあっているのか…。
そして三蔵は…褌以外全裸でベッドに縛り付けられ辱めを受けていた。
「絶景だ」
「こんな恰好をさせるなんて… 見られるのは私ばかりね」
――が、この不用意な一言が透該児を怒らせてしまった!
『お前に透明(オレ)の心理(きもち)が理解(わかる)のか!?
自分で自分を正視不可能(みることができない)… 透明の心理が理解るのか!?』
苦悩する透該児は大きなビーカーを手に取る。
「故に我は――――」
その頃、GOGOコンビは雄たけびをあげていた。 <続く>
「でも怪物を見るような目で見たら 本当に怪物のような行為をするに違いない!」
さり気無いけどなんか深いな・・・
シチュはエロいのに山口絵では萌えない
…しかし逆に女兎人達が殺されるシーンでは興奮してしまった俺って…orz
そういや今更かもだけど
三蔵の緊縛ってイメージ画だと思ってたら本当にやっているんだなw
あの状態で馬に乗っているなんて・・・ゴクリ
三角馬じゃなくて千里馬でよかったな…w
だれうまw
つーかGOGOコンビってなんぞww
790 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD- 2/2:2011/02/21(月) 22:59:59.61 ID:7M1HHHWM
第十三難「童夢(あこがれ)」
(子供の頃、頭の中で思い描いた楽しい空想(ゆめ)
もしも透明人間になれたらどんなに素敵でしょう どこに忍び込んでも誰にも叱られないし
好きな人の寝顔をこっそりのぞいてみたりして… でも、それは愚かな童夢だった)
――三蔵は細長いチューブを通し、ゆっくりと血を抜かれていた。
ダメもとで三蔵は頼みごとをしてみる。
「あなたにどうしてもお願いがあるのです 一度にたくさん血を採るのは許していただけませんか
どうしても行きたい場所があるのです」
「どこへも行かせない 世界で比類無(いちばん)お前を必要としているのはこの俺なのだ」
…やはりダメだった。どうしたら彼を救えるだろうか?
その頃、外部では水晶魔宮に突っ込むGOGOコンビがいた。
「思いついたんだな! 飛行石を割らねぇで中にたどりつく方法を!」
「ああ ――――ぶち砕く!」
その言葉に悟浄は悟空の首を締めながらちょっと待てと叫ぶ。
確かに飛行石を砕いたら魔宮は落ちる。 だが、悟空の作戦は「錐のような小さな穴をあける」事。
やばい作戦だと止める悟浄の叫びを無視し、悟空は魔宮へ特攻する。
――筋斗雲を魔宮ギリギリまでつっこませ、Uターン間際、蹴りの一撃!
・・・・・・・作戦失敗! 錐の穴どころか、水晶は粉々に砕けてしまった!
その振動は内部にも響き渡り、三蔵は悟空が助けに来てくれたんだと知る。
魔宮が落ちる前に三蔵を助けるしかなくなった2人は、二手に分かれ魔宮を探索する。
悟空がつっこんだ部屋は…… 見たくもない、幽拐翁の風呂場であった。
幽拐翁の鼻をムンズとつかみ、三蔵の所へ案内しろといきり立つ悟空。
「ぐずぐずしやがると…」 ――――そのまま、幽拐翁の鼻を引きちぎってしまう!
あわれ、鼻がなくなった幽拐翁は悟空の馬代わりとなって三蔵の元へと案内する。
…一方、重症の八戒は野良犬に囲まれていた。
「そうかお前ら腹がへってんのか ようし、わかった わかったよ せめて死ぬ時は坊主のはしくれらしく…」
――――安らかな笑顔を浮かべたと思ったら、突如八戒は凶悪な面構えになった! <続く>
三蔵はああいう男が好みなのか・・・
いや、だってあまり外には出ないようだし、寺の中ではそれなりにかっこいい顔なんだろうw
八戒マスコットみたいなもんかと思ってたけど
コイツもいいキャラしてるわw
794 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/22(火) 22:59:59.67 ID:5orpHQkT
第十四難「咆哮(ほうこう)」
『三蔵おぉぉぉ!!』
悟空の叫びが何度も、あちこちに響き渡る。それを聞いた透該児はまるで獣の咆哮だと一蹴する。
「この声の主もまた三蔵を必要としている だが、俺以上に深刻な問題を抱えている筈はない」
ふと、魔宮の屋上にいた透該児は目の前の床が盛り上がるのを見る。
現れたのは、幽拐翁を抱え上げ床をぶち破った悟空だった。
「さ 三蔵… お前どうしてそんな恰好で宙に浮いているんだ」
三蔵は否定し、悟空は八戒の言葉を思い出す。…そうだ、敵は透明妖魔だった。
『取引しようじゃねぇか! 三蔵とこの珍獣(じじい)を交換しろ!!』
悟空は取引を持ちかけるが、透該児はあっさり幽拐翁を切り捨てる。
「不可視(みえんな)、置いたしもべの姿など」
「いらねぇってんだな」 悟空は幽拐翁を放り投げ、透明の壁にぶち当てる。
「俺だっていらねぇ!」
顔に怒りの入れ墨を浮かべる悟空を、仏弟子なのですよと何とか落ち着かせようとする三蔵。
ブチ切れそうになる悟空と、片腕で十分と挑発する透該児。
――と、見えないはずの透該児の腕を悟浄がロープ状の腕で捕まえる。
悟浄は三蔵のあられもない姿を見て涙を流しながら怒りを胸に秘める。
透該児が油断している隙に悟空は三蔵を奪還、筋斗雲で魔宮から離脱する。
顔色が悪い三蔵に何をされたと聞くが、三蔵はつまらない胸を見られただけとごまかす。
腹の虫がおさまらない悟空は透該児を殺そうと魔宮に引き返す。
『何戻ってきてんだこのバカ野郎! お師匠を透明に近づけるんじゃねぇ!』
『わかった!お前が絞め殺せ!』
「ウウ こんなゴム腕を巻きつけられては… パンチを撃つのに 好 都 合 !」
ドリフのコントの様にゴムの反動を利用し突進する透該児。
再びどてっぱらをぶん殴られる悟浄だが、ゴム腕は放さなかった!
795 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/22(火) 23:00:41.96 ID:5orpHQkT
「しぶとい! まだ巻き付いている!」
「放すもんかい! 放したらてめぇはどこにいるかわからなくなっちまう!
てめぇのへっぽこパンチじゃあ、俺の体にゃ傷ひとつつかねえんだよ!」
落ちそうになる悟浄めがけて拳を構える透該児。今度はロケットパンチを撃ち出そうとしていた!
カウントダウンを開始するが、突如背後に気配を感じ振り返ると… 目の前に巨大なフォーク!!
命中寸前で透該児は巨大フォークを受け止める。
「ああ八戒! あなたも無事でしたか!」
「だってくやしいんだもん!」
怒りにプリプリと頬を膨らませ、食いしん坊の八戒参上! <続く>
幽拐翁かわいそす
入浴中を覗かれるわ、鼻もがれるわ、頭上に乗られるわ、主人には見捨てられるわ…
敵ながらここまで揃うと同情したくなる(´・ω・`)
798 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/23(水) 23:00:13.21 ID:anqrnb2b
第十五難「超業腹火炎球(まじですごいひのたま)」
冒頭、水晶魔宮を見上げる兎人達。
水晶魔宮にヒビが入っているのを見て、悟空の仕業だとわかる。
「あの魔宮にはわしらを面白半分に殺める悪魔連中が住んでおる」
「じゃあ、それをあのお兄ちゃんがこらしめに?」
「ちがいあるまい 偽りと殺戮のあふれるこの獄界に、ようやく義の人が現れなすったんじゃ」
悟空の出現に涙を流す老婆。
一方、屋上では悟浄が巻き付いているおかげで八戒にも透該児がどこにいるかわかった。
八戒の頬はパンパンに膨らんでいる。ムクれていただけでなく、口一杯に業腹火炎をためていたのだ!
三蔵は八戒の殺生行為を止めようとするが、悟空は否定する。
「殺生じゃねえだろ
八戒のどてっ腹には透該児が空けたでっけぇ穴があるんだ、そいつの埋め合わせをするまでよ!」
八戒も一世一代の火炎球を放とうと気合十分。対する透該児は自分には効かないと自信満々。
(喰らえ、超業腹火・・・・・・・・) どばぁ! 『ええっ!?』
どうした事か、火炎ではなくおびただしい量の血ゲロを吐き、透該児は血をモロに全身に浴びる!
腹を怪我していたせいで火炎が吐けなかったのだが、これで透該児の姿が見えるようになった!
「おめでとう! 透該児さん、念願(ゆめ)が叶いましたね!」
祝福する三蔵だったが…… 透該児はピクリとも動かない。
悟浄はトドメを刺そうと近寄るが、三蔵はもう悪い事をする必要はなくなったからと止める。
…その時、悟浄は気づいた。 透該児は・・・・・・・・ 死 ん で い た 。
それを聞いた悟空は血相を変え、透該児から離れろと悟浄と八戒を引っ掴まえ飛び去る?!
『化けるぞ、透該児(ヤロウ)が!』
一方、透該児は死んでいた訳ではなかった。
(天よ どこまで俺をあざ笑えば気が済むのだ
生まれた時から夢見ていた自分の体に美しい色がついて、鏡に映せたらどんなに幸福だろう
――ただ一つの夢が、たった今 踏 み に じ ら れ た ! )
799 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/23(水) 23:01:38.54 ID:anqrnb2b
『 絶 望 !! 』
透該児の叫びと共に、水晶魔宮に雷が落ちる。
水晶魔宮は粉々に砕け、周囲のビルや野次馬、もとい野次兎を惨殺していく!
……その大きな破片は悟空の体を捕えていた。悟空が皆をかばったのだろうか。
それと同時にビルを破壊しながら―――― 巨 大 化 し た 透該児が現れた!! <続く>
今回のタイトルが妙に笑えたのは俺だけか?w
強引にも程があるとは思ったw
破片のめり込み具合が物凄く痛そう
一個は股間だし・・・イテテテ
>「おめでとう! 透該児さん、念願(ゆめ)が叶いましたね!」
三蔵は悪気も皮肉のつもりも全く無いんだろうな…w
三蔵が言葉でトドメをさしてるよな……
本人は本当におめでとうと思ってるのがまた
タチ悪いw
天然系ほど厄介なものは無いw
ただ見えるようになれば良いってワケじゃないんだよなw
美しい三蔵の血で我が身を染めたかった変態ヤローだからw
でもまあ三蔵には罪は無いよ
殺されかけたのに本気で喜んであげてるしw
その気になりゃペンキで体に色をつける、とかでもいいんだけどなw
でもそれじゃ物語としておもしろくなくなるし。
807 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/24(木) 23:00:27.84 ID:BQ+NAlyB
第十六難「逆仏契(ぎゃくぶっちぎり)」
水晶魔宮の爆発により、魔物達も一巻の終りだと密かに喜ぶ兎人達。
…だが、老婆はまだだと言う。
「聞こえるじゃろう、今まで耳にした記憶のない、新種的悪魔(あたらしいあくま)のうめきが聞こえるじゃろう!」
そして悟空達は巨大化した透該児に驚き戸惑うが、透該児もまた悩み苦しんでいた。
「この巨躯(からだ)を染めるには何人(どれだけ)血を流せばこと足りる!?」
「あなたの姿ははっきりと見えているわ、もう充分に実態なのよ!」
かまうなと悟空は筋斗雲を飛ばすが、透該児は未練深く悟空達を追う。
「ま 待て三蔵ぅ! 俺はお前の血が欲しい! 三蔵ぅぅ! もう一度採り直そう!」
巨大透該児の力はすさまじく、ビルを豆腐の様に崩しながら追ってくる。
とりあえずビルの中に隠れるが、中に入った途端筋斗雲は吐血し不時着する。
悟空が見てみると、水晶魔宮の破片が筋斗雲の横っ腹に刺さっていたのだ!
「こんな体で…」 「4人も乗せて…」
一方、透該児はビルを1つずつ潰して三蔵を探していた。このままでは見つかるのも時間の問題!
「悟浄、三蔵抱えてとなりの遺跡まで飛べるか?」
「ああ、何とか」 「悟空、あなたも一緒に…」
だが、悟空はこれ以上下がれないと一人残る。 …まさか、昔の姿にもどるつもりでは!?
それを聞いた三蔵は必至で悟空を止める。腕力では何も解決できないと悟ったはずなのに!
『透該児さんは私が善導(みちび)いてみせます!
観自在心(あるがままのこころ)をもって説得すれば、きっと自ら仏性に気付いてくれるはず!』
悟空は悟浄を急かし、うるさい三蔵を避難させる。 ――大ジャンプ! 着(すた)っ。
悟空は迫りくる透該児とにらみ合っていた。
「まずは貴様の血でこの拳頭(こぶし)を染めてやる!」
「つける薬がねえなぁ、てめぇには… すまねぇ、三蔵 俺にはこいつが… 我慢できねぇ!」
怒りの入れ墨を顔に浮かべ、ついに悟空がブチ切れる!
808 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/24(木) 23:01:14.33 ID:BQ+NAlyB
逆 仏 契 !
ことごとく まさに成仏すべし!!
悟空のいたビルが潰れ、徐々に巨人の形を成していく。
「悟空さんだ 悟空さんが大魔猿になるために…」
「丘みたいにでかい遺跡、丸ごとひとつ… 栄養にしちゃってるんだ!!』
『てめえでてめえをどうしていいかわからねぇ、そういうバカは… 俺一人で充分だ!!』
人外大魔猿となった悟空は怒りに体を震わせながら透該児をにらみつけた! <続く>
人外大魔猿になる時はこんな風に栄養が必要になるのかな?
透該児の場合は水晶魔宮を栄養にして巨大化したのか?
栄養を借りたというより、質量を借りた、というべきなんだろうか、この場合。
もともと悟空は石から生まれてるからな
石系を我が身とできる感じ?
ああ、そういや原点でも「岩から生まれた石猿」だったっけ
原典では確かにそうだけど
この漫画の悟空も石から生まれた設定なのかね?
獄界人だと何でもアリなのかもだけど
そのうち説明あるのかな
それにしても巨大透該児のデザイン、中に金属の骨格って何かどっかで見たような…
>着(すた)っ。
ワラタw
817 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/25(金) 22:59:59.71 ID:W2M9xNk+
第十七難「凪(なぎ)」
さながらウルトラマンのような巨大戦になりつつある2人。
なお、魔猿悟空は身長52m・体重550t …ではなく、40m・1080t。
対する巨大透該児は身長45.5m・体重1260t。 三蔵は人間に戻りなさいと叫ぶが…
「手遅れだ こうなっちまったら、もう
青い空が堕ちてきたって、海が轟いて押し寄せてきたって
目の前の敵(ヤロウ)をのばさねえ事には どうにもおさまりがつかねえのさ!」
ズシンズシンと足音を響かせながら進む悟空、透該児は迫力に押されたのか後退していく。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110225223035.jpg その頼もしい背中を見て喜ぶ悟浄だが、喜んでいる場合ではない!
このままではこの国の遺跡(ビル)は破壊されてしまう! そう、対ゴモラ戦の大阪城のように!
悟浄も八戒もそれには目をつぶるしかない、遺跡も大嫌いだと反論するが…
『なんという事を!西天取経(わたしたち)の旅は軍隊の行進ではありませんよ!
国々の文化を破壊(こわし)ながら天竺へ着いたって、 ありがたいお経なんて頂けるものですか!』
――ふと、悟浄八戒は三蔵の後方に気付く。そこには白い街… 兎人達の住居があったのだ。
「もしも悟空さんがここでヤロウを食い止めなかったら…」
『あの町の人達はレモンを絞るみたいに、透該児に!!』 これでは悟空を止めたくても止められない。
「ズバリ言って、これはもうやるしかないっス!」
一方、透該児はまだ後退していた。
「どこまで下がれば気が済むんだ!?」
「下がったのではない、おびき寄せたのだ! ここなら貴様はダウンしてももたれかかる遺跡は無い!」
着いたのは、やや開けた場所だった。 現実の世界で言えば、渋谷駅前のスクランブルの様な…。
なお、透該児は悟空の正体を見抜いていた。元獄界真王。
「今更詫びを入れても許す気はねぇぞ」
「詫びる? バカバカしい 斉天大聖など過去の漢、俺にとっては… 無用(ただ)の黒い血の塊!」
『来やがれ』
818 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/25(金) 23:00:41.16 ID:W2M9xNk+
悟空の言葉を戦いのゴングとし ――直後、透該児の巨大な拳が悟空の首を体にめりこませた!
激しい透該児のラッシュ! ドム ドム ドム ドム ザク ドム ドム グフ ドム リックドム
その打撃音は大気を揺るがし、あまりの衝撃音に三蔵や兎人達は耳を押さえ苦しみだす。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110225224504.jpg 「世界よ今こそ思い知れ! 闇の帝王の存在を! 感じるだろう、俺を!これが俺だ!」
悟空は反撃のベアハッグを仕掛けるが、無防備の頭を両脇から透該児の拳が叩きつけられ、悟空はついに膝をつく。
「屈した! 獄界真王が我が足元に!」
…だが、悟空は笑っていた。
「そんなに俺が怖えのか? 初対面の相手にいきなりの総攻撃(ラッシュ)
俺を恐怖(びび)ってる証拠だろ?」
「負け惜しみも適量(ほどほど)にしろ、膝をついた分際で!」
「膝をついたんじゃねぇ これは圧縮(ちぢめ)られた発条(ばね)の形状!
嵐の前の“ 凪 ”の姿勢(すがた)!」
悟空の姿勢は―――― まさに、100m走るの「クラウチングスタート」そのものだった。 <続く>
あれ、悟空の大事な部分が隠れてる!
>ザク ドム ドム グフ ドム リックドム
ちょwwなんかいっぱい紛れ込んでるwww
でも、三蔵の「軍隊の行進ではありませんよ」にちょっとドキッとした
少年漫画では次々と立ちふさがる敵を破って……ってのが
肯定されるというか、それが普通になっちゃってるから
そうだよな、三蔵の目的はありがたいお経をゲットしてみんなを
救うことであって「敵を倒す」ことじゃあないもんな
ウルトラマンネタ仕込むな作者w
うおー、なんか巨大な者同士が戦っているっていう
重量感がたまらんな!
かっちょええええ
>>816 調べてみたらそれか!ありがとう!
胸のもやもやが取れたよ。
824 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/26(土) 23:09:28.05 ID:5Z8bwv3m
第十八難「力閃悟空砲(りきめきごくうほう)」
透該児の目の前でクラウチングスタートの体制に入る悟空。
八戒はあれがどういう事かと悟浄に問うと、格闘技と言うよりは陸上競技の様だと説明が入る。
「では、悟空達はケンカをやめて駆け足で決着をつけるつもりでしょうか?」
「それ、絶対ないス」 相変わらず天然ボケの三蔵にツッコむ悟浄、心中お察し申し上げる。
一方、透該児もタックルから足にしがみついて寝技に持ち込むと読んでいた。
「お見通しだ、返り討ちにしてや・・・・・・・・!」 頭震(ずしん)! ――――悟空の頭突きが命中! 速い!
透該児の水晶ボディに大穴が開き、ビル群を巻き込み大きく吹き飛ばされる。
これぞ、悟空の必殺技の一つ、“ 悟 空 砲 ” !!
吹き飛ばされた透該児を追いかけていくと、そこは獄界黙始国の国境の壁であった。
「痛えだろ、透該児」
「殴られたのは初体験(はじめて)だ」
「今、痛み止めを打ってやる!」 トドメをさそうとする悟空だが、透該児は命乞いを始める。
「待ってくれ、斉天大聖 それを貰うと俺の体はバラバラになるのだろう?
俺はこれ以上醜い姿になりたくはない ――頼む、首絞殺(チョークで葬ってくれ)」
悟空は武士の情けとばかりに鉄拳から首絞めに切り替える。
――が、これは罠だったのだ! 透該児の含み毒針が悟空の右目に刺さってしまう!
一見悟空に毒は効かなそうだが、悟空が眠っていた五百年の間に毒も進化している。
悟空は効いていないと粋がるが、すでにその体はふらついていた。
「毒が効いたんじゃねぇ… てめぇの根性にヘドが出るんだ!」
「パンチと思わせて毒で攻める… 単独(ひとり)と思わせて―――― 目覚めよ、四邪!」
突如壁が崩れ、中から奇妙な敵が現れた!奴らの名前は… いや、すぐやられそうだからこの際省略しよう。
透該児は左手首を抜くと、中から腕骨剣が現れる。
「覚えたか、斉天大聖 これが戦術と言うものだ」
「浮かれるのはまだ早いぜ、透該児坊ちゃま ――――俺にも相棒がいる!」
ビルに刺さった巨大な如意棒。そのビルの屋上で千里馬がいなないていた。 <続く>
>かけ足で決着
噴いたww
三蔵最高だ
透該児、自分の境遇に苦しむ悲劇っぽいやつかと思ったら
ちゃんと卑怯で逆に安心した
やっつけろ!
827 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/02/28(月) 23:44:13.01 ID:HFkQ1LWo
第十九難「還我未生時(うまれるまえにかえりたい)」
新たな増援、4機のマシンに苦戦する悟空。その上毒にも侵されているからピンチ!
一方、悟浄と八戒は悟空の後を追いかけていた。
『ズバリ言っときますがね、お師匠! この期に及んで悟空さんを止めたりしちゃダメですぜ!』
『そんなことをしたら…!』
「わかっています、迷わせたなら悟空の方が殺されてしまうでしょう
…でも悟空、どうか無慈悲な殺生だけはやめてほしい…」
…ふと、一行は後方から巨大な影が上空を追い越したのを見て、まさかと焦る。
そして悟空はマシンに地中深く埋め込まれていた。だが、悟空は余裕たっぷりに笑っている…?
直後、上空から穴目がけて如意棒が落下、悟空の頭上のマシンを破壊してしまう。
悟空は如意棒を手にすると不気味に笑い、怯えた透該児はしもべをけしかけるが…
―――― 一閃!あっと言う間にしもべのマシンを全滅させてしまった!
そして当の透該児は…壁を登っていた。
『コラぁ!どこ行くんだ透該児! てめえの手足が死んだのに、てめえが生きてちゃつじつまが合わねぇだろ!!』
(頼みもせぬのにどうして俺は生まれてきたのだ?
色も無く、放っておかれて寂しい思いばかり… 生まれる前は何の悩みもなかった)
透該児が壁の上端までたどり着いたちょうどその時、三蔵達も現場に到着した。
やっとの思いで登り切った透該児を待ち受けたのは、怒れる悟空の踏みにじり攻撃!
「てめぇみてぇなバカが国境超えてどうする!」
悟空の渾身の一撃が透該児の頭を粉砕! その名も―――― 『 如 意 暴 』!!
<続く>
書きあげて投下すんの1時間以上忘れてた('A`)
うわあ……やっちまった
あ、やっちまったってのは三蔵の目の前で悟空がって意味ね
あらすじさんがってわけじゃないですw
透該児、なんか人間で言うと
殺人を犯して「俺はこれこれ不幸な人間だ〜〜」って言い訳してるようでむかつくな。
理由だけなら同情できたんだが。
833 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/01(火) 22:59:59.61 ID:h5Gg6Gr9
第二十難「宗(おおもと)」
バッキャム! 三蔵の目の前で透該児の頭を叩き割り殺してしまった悟空。
悟浄と八戒は慌てて三蔵を見るが、三蔵は放心状態なのか瞬きひとつせず立ち尽くしていた。
…目の前でこんな殺生を見せつけられたら、悟空は破門されてしまう…。
が、三蔵は悟空に歩み寄っていく。
悟浄八戒は雄たけびをあげる悟空を危ないからと三蔵の腕をつかんで止める。
「悟浄八戒、手を離して下さい 悟空は苦しんでいるのです あなた方はそこで待っていて下さい」
三蔵は悟空に歩み寄り、説教を始める。
「悟空 透該児さんはあなたとの争いを避けようとして、この壁を登っていたように見えました
棒で叩くしか方法はなかったのでしょうか」
「それがどうした、魔猿となった俺の心は火の海 他の方法なんてありえねえだろ!」
――なんということだ。あれだけ三蔵を慕っていた悟空が口答えをするとは!
「自分を乱暴な人だと思わないで下さい 覚えていますか?
悟空は私に弟子入りの申し込みをする際に、私の馬を助けてくれたのですよ」
その言葉に反応したように、悟浄八戒の背後に千里馬がにょっきり現れる。
「人にものをお願いする時、まず 自分が相手に施す
そんな細やかな心配りができる人をどうして乱暴と言えるでしょう」
悟空は悩み―――― 三蔵目がけて飛び降りる! 潰すつもりか!?
いや、飛び降りながら人間サイズに縮小し元の姿に戻っていく。
「三蔵、俺…」
「悟空、あなたは人間です」
「あいつもか」
「はい、誰かを傷つけたかったんじゃない 誰かに気付いて欲しかったのです
悟空に敗れたからじゃない、心がどうしようもなく疲れたから倒れたのです
あなたが思った通りの私なら、こんな姿に変えさせはしなかった
――一緒(とも)に参りましょう、天竺へ」
そう言って三蔵は透該児の体の水晶のかけらを拾う。
「寂しかったんだな、こいつ…」 「死んでいよいよひとりぼっちだ」
834 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/01(火) 23:00:41.42 ID:h5Gg6Gr9
「いいえ ―― 地 球 と 言 う 母 親 が 包 ん で く れ ま す 」
赤ん坊となった透該児を優しく包む大いなる母、地球。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110301225003.jpg 三蔵一行は透該児の為に祈りをささげた。
立っているものは倒れているものに及ばない
凍っているものは溶けているものに及ばない
生まれる以前(まえ)の宗(おおもと)に戻るのだから
祈り終えると同時に透該児の体が輝き自然に燃えだした。
その強く激しい光は、兎人達に西から陽が昇ったのかと勘違いさせるほどだった。
「西から陽が昇るはずはない これは黙始国に平和が訪れた事を告げる光じゃ」
その美しさと暖かさ、平和が戻った喜びに兎人達は揃ってラインダンスを踊る。
獄界黙始国 11月3日
兎人達は三蔵の前に集まり、何度も何度もお礼する。
「私どもに何の能があってお礼など申されるのでしょう 着物を繕わせて頂いた上に食べ物まで…
私どもの方こそ何とお礼を申し上げたらよいものか…」
三蔵は旅の目的を明かし、いよいよ別れの時が来た。
――悟空は微笑みながら、心の中で「元気でな」と別れを告げた。 <続く>
おや、あっさりお許しが出たな
よく考えれば三蔵は誰かを咎めるのではなく
救うために行動するんだから納得
あなた(透該児)の思った通りの私なら……って、そこまで
責任感じなくてもいいよ三蔵!
優しいよなあ
…今更だが18話のサブタイを「ときめきごくうほう」と読んでしまった…
837 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/02(水) 22:59:52.57 ID:S/4D28UK
第二十一難「艶天大聖(えんてんたいせい)」
身を焦がす炎熱の砂漠 身も凍る酷寒の雪原
こらえきれぬ熱さ こらえきれぬ冷たさ
炎と冷水がかわるがわるくぐり抜けて 刃が研ぎ澄まされてゆく
刃の名は “ 仏 契 ” !
―獄界第二番目地 不倫国 五月六日―
厳しい環境に耐え、ついに次の街へたどり着いた三蔵一行。
道中辛かったが、たどり着いてしまえば今までの苦労はまるでシャボン玉の様に消えてなくなってしまった。
食いしん坊の八戒はおいしいものを食べたいと言うが、三蔵はそれを叱る。
「これ八戒、私達は人様の軒下をお借りする身分 ぜいたくは言えませんよ」
三蔵はこの国がどんな所か悟空に問う。妖魔の住む獄界とは思えないほど平和だった …が。
「下々の連中はまっとうな人間さ」 ……という事は……上に立つ人が……。
ここで場面が変わり、男が鏡を見つめていた。
「ああ… 麿の身は病に侵されている 不 治 の 美 形 」
このナルシストな男が、艶天大聖・死鳥だった。
「どこかで麿に見合う器量の乙女を見た客人はおらぬか?」
集まった客に問うと、ちゃっかり紛れ込んだ梟が答えた。
「そいつは無理ですぜ、艶天大聖殿 あなた様みてぇな美形は竜宮にだっていやしません!」
「ああ、溜息… どんな乙女も、麿の一瞥でただの牝
ああ 幻滅… 牝に想われても嬉しくも何ともない この鏡より麗しい乙女は何処?」
いたいけな少女から大人まで虜にして、まだ満足できない下種ナルシズムであった。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110302223611.jpg ――ここに! 現れたのは美しい白象に乗った美女・玉響(たまゆら)。
非常に行儀よく、礼儀正しい。これも付添いのおばばの躾のたまもの。
死鳥は大変満悦し、近寄れと促した。
838 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/02(水) 23:00:34.95 ID:S/4D28UK
「間近で見ると、いよいよ非の打ちどころがないな」
「可愛がってくださいませ」
直後、死鳥は無表情になり―――― 斧で玉響とおばばの顔を叩き割ってしまった!!
「な 何故に!?」
「自分で自分を美人と思っている女は美人ではない! ああ、恋がしたい… どこかによい女はおらぬか」
あっという間に骨となってしまった2人を黒歴史にして、全男性読者を敵に回す死鳥であった。
場面は戻り、三蔵達へ。上に立つ人という事は、政治に関わる人が問題なのか…?
「不倫国王の艶天大聖・死鳥
こいつの根性を知って以来、俺は… 美 形 が 気 に 喰 わ ね え !」
<続く>
くそwwww いたいけなょぅι゙ょで初めて山口作品でハァハァしちまったwww
アシの絵だろうけど、誰だろう?
ぜひ将来エロ漫画家としてプロデビューしてくれw
>美 形 が 気 に 喰 わ ね え !
まるまる1ページ使って言うことかww
なんで片目つぶってんのかと思ったが、
透該児から受けた毒針の傷がまだ治ってないんだな
ゴクウはおれ達の心の声を代弁してくれたんだよ!w
>自分で自分を美人と思っている女は美人ではない!
お前が言うなwww
でもまあ言いたいことは分からんでもないw
心が謙虚でないと、ってことかな
だからこそ奴の性根を知って以来、美形が気に喰わねえ言われてるんだろうからな。
自分の事は平気で棚に上げる屑野郎なんだろう。
> 美 形 が 気 に 喰 わ ね え !
1Pブチ抜きで俺らの本音ぶちまけやがったw
悟空△
おまいらょぅι゙ょのセミヌードには触れないのかwww
ところで悟空さんよ、三蔵も一応美形なんだが…それはいいのか?
847 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/03(木) 22:59:59.54 ID:etI03z3A
第二十二難「死鳥翼(つばさ)」
悟空から不倫国の実態を知り、愕然とする三蔵。
だが、この話は五百年前の事だ。もしかしたら王様も変わって幸せな国になっているかもしれない。
「蝉の寿命は一週間 犬の寿命は十三年 人の寿命は七十年 妖魔の寿命は 七 百 年
――妖魔の中でも、大聖を名乗る七匹の寿命は…… 外道を続ける限り尽きる事がねぇのさ!
艶天大聖・死鳥 あいつが王の座を譲る訳がねぇ!」
ふと、八戒は水の音を聞く。するとすぐ下に小川があり、子供が魚を捕っていた。
八戒は笑って手本を見せてやろうかと言うが、子供達は八戒悟浄を見るなり魚を捨てて逃げ出してしまった?!
三蔵は子供は人見知りするものと微笑むが、一応思い当たる原因はある。
悟浄のドクロの首飾り、八戒のでっかい耳・・・・・って、おい八戒、魚を食うな!
一行は長老の村に入るが、人っ子一人いない。
すると家々から爺さん・男達が農具を武器に、ぞろぞろと現れた。
『返せ!』 『娘を返せ!』 『女房を返せ!』
連中は三蔵一行を艶天政府の回し者だと勘違いしているようだ。
三蔵は誤解だと言うが、弟子の3人はどう見ても悪人顔です、本当にありがとうございました。
話し合える状態じゃないとわかった悟空は俺にまかせろと丸腰で村人へと歩み寄っていく。
怒りに燃える村人たちの攻撃をあえて受け、必死に耐える悟空!
…その内、悟空のタフさに歯が立たないと村人達は疲れ果ててしまった。
「少しは気がおさまったかい 不思議に思うだろうが、こんな人相をしていても俺はお前らの味方だ」
――その後、三蔵達は家に招かれ村人一同に頭を下げられていた。
「まこと、怒りとは眼を曇らせるもの お許しください あ、赤い服のお弟子様には何とお詫びを申し上げたら…」
「気にするな、頑丈だけが取り柄だ」
そして三蔵は事情を聴こうとするが、これだけの年配が揃っているのに誰一人口を開こうとしない。
ふと、悟空は気づいた。働き盛りの男女が1人もいない…
すると老人達はぼろぼろと涙を流し、ぽつりぽつりと事情を話し始めた。
848 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/03(木) 23:00:45.81 ID:etI03z3A
村に梟と烏を引きつれた、前後左右に顔のある妖魔“礎歌”(艶天地上府総司令官)がやってきた事。
『艶天大聖殿が愛妾を欲しておられる! 一家に一名、女房を差し出せい!』
ttp://sakuraweb.homeip.net/uploader/src/up143194.jpg 逆らう者は梟に首をはねられ、女房・娘を拉致ってゆく。
『大聖殿の愛妾となれるのは一人のみ! 残りの女は帰すゆえ、心配いたすな!』
…そして女達が拉致られ、百日が過ぎたが女は誰一人戻ってこなかった。
若い男衆は艶天地上府に押し寄せ、女房・娘を返してくれと集団直訴する。
…だが、次の日。日中、巨大な影が国を覆い、男衆が帰ってきた。 ………無数の 肉 片 となって。
老人達は若い男衆の文字通りの血の雨に濡れ、絶望したのだった……。
その話を聞いた悟空は怒りに歯を食いしばると、さっきの子供が悟空に涙ながらに抱きつき懇願する。
「紅い服のお兄ちゃん! お母さんをたちゅけてください!」
<続く>
三蔵、悟浄のどくろネックレスにも
「最初は驚きました」で済ませるのかw
一体どんな説明したんだろうな
梟早くも再登場!
なんにも変わってなくて逆に安心した
850 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/04(金) 23:04:40.85 ID:GxYslxhs
第二十三難「人身御供(ひとみごくう)」
前回、悟空に抱きついてきた3人の少年少女(準・僚・累)の案内で伯欽の村に着いた悟空。
そんな悟空を出迎えたのは、2匹の獰猛な闘犬を引きつれた父・欽!
欽もまた前回の村人の様に悟空を艶天の回し者と誤解する。子供達の話も聞いてやれ!
闘犬は激しく吠えるが、悟空が微笑むとなんとピタリと鳴きやみ伏せてしまった!
戦わずして恐れをなしたのか!? …いや、違う。その様子はまるで神仏に仕える霊獣の様だ。
欽は誰何し、悟空は名を名乗った。
その後、悟空は広い家に招かれる。家の前では2匹の犬が狛犬のポーズ。
しかし悟空、せっかく出された椅子には座らず床に胡坐をかく。
「悟空のお兄ちゃん、椅子に座っておくれよ」
「性にあわねぇんだ、椅子って奴は」
悟空は周囲を見渡すと、この村には男衆がいた。
全員、隣村の様に血の雨になりたくはないが、全員女房や娘を取られて怒りに燃えていた。
『オレ達ゃ犬死するわけにはいかねぇんだ!』
すると、男衆の一人が立ち上がった。
「バカ強い兄さん、こいつを見てくれ 女房(かかあ)がいねぇもんだから、俺の胸をよぅ
こうやってよう、ちゅうちゅうとよう…」
――そこには、出もしない父の乳を吸う赤子がいた。同じような境遇の男衆も次々と名乗出る。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110304225232.jpg 赤ん坊は母親の子守歌が無ければ泣き止まず、母親の方もきっと子供に会いたくて寝られないだろう。
『女房だけじゃねえ、艶天の奴ら 12歳になったばかりの俺の娘までよこせと言ってきやがった!』
その頃、外では月を見上げる件の12歳の少女、埋と友人の望がいた。
もうすぐ満月。満月になれば埋は艶天大聖の元へ連れて行かれる。
851 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/04(金) 23:05:26.37 ID:GxYslxhs
だが、望は妖魔の人身御供にさせないと力説する。
何しろ誰一人帰ってこないのだ。そんな所へ埋を行かせたくない!
――だが、埋は突如笑い出した!?
「どんな所だっていいじゃないの この村だって税を搾るだけ搾り取られて母さんまで連れ去られて!
文句を言えば礎歌に首をはねられる、まるっきり地獄じゃない!!
こんな所で何年も苦しめられるなら、人身御供になって一気に殺された方が…」
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110304225950.jpg 「埋! そんな事言うもんじゃないよ!」
しかし、助ける方法が無い。欽や村の衆と力を合わせても、強力大量な妖魔にはかなわない…。
「あきらめてはなりません」
通りがかった三蔵一行が声をかける。
「人よりちょっと耳が大きいもんで、君達の会話聞こえちゃった♪」
「千や二千の妖魔、ビビるこたぁねえよ」
「強さによりかかる物の心は、すでに敗れ始めているのですから」
場面は悟空に戻る。
「胸糞の悪い話を俺に聞かせてどうする!?」
「頼まれてくれ!」
「この俺に頼み?」
すると悟空は遠山の金さんのように着物をはだけ――――
『 乳 は 出 ね ぇ ぞ !! 』 そう豪語した。 <続く>
同じチャンピオンで昔あったがきデカ(ギャグ漫画)でも、父の乳を吸う赤ん坊、ってネタはあったが
こっちは事態が事態なので笑っちゃいけない気がする…w
応。 熱き戦士たちの慰霊碑なり。
>>852 本当は村人たちの悲惨さが伝わるシーンなんだけど、背景の花のせいで笑いが込み上げてくるw
背景って大事だよなww
>埋「なんて白い馬……」
そ こ か よ !!
内心桜肉が食べられるとか思ってたのか?w
858 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/07(月) 22:36:20.96 ID:n815c9nq
第二十四難「月光妖魔集団(つきよりのししゃ)」
冒頭、見開きで現れる金色の巨鳥をあしらった“鳳凰城”。
「今宵は満月 今度ばかりは麿もとうとう恋につかまりそうな気配」
すると隣にいた美女はいよいよ自分も捨てられるのかと嘆く。
「哀しい事を言わないでおくれ、お前を捨てたりはしないよ
――――美形に生まれ変わって出直しておいで」
優しい目をしたキザ死鳥は…… 美女を鳳凰城から突き落とした!
「ひとまず現生はこれ切にて」 ふふ
一方、事情を聴いた三蔵は埋の代わりに自分が参ると言い出し、驚く村人&悟浄達!
「そりゃあ、私のようなものが12歳になったばかりの埋さんの代役と言うのは、
いくらなんでもずうずうしすぎる申し出とは存じておりますものの…」
問題は年の事ではない!確かに色っぽいけど!(←真っ赤になる欽&三蔵)
欽達は死鳥の恐ろしさをわかっていないと豪語するが、三蔵も十分恐ろしさは承知している。
「艶天大聖―――― 人ならぬ妖魔でありながら俗世を超えた美しさを持ち、
自分の美形さにつりあわぬと思えば どんな乙女も簡単に殺めて知らぬ顔
一度翼を広げれば、昼を夜にする程の大きさで 一か村の男衆を丸ごとひとつまみにできる程の長い爪
死の鳥、死鳥と呼ばれることも…」
『『わかっててどうして!?』』 春巻きが浮かび上がるほど机を叩く欽。
悟空にいいのかと尋ねると、悟空は飯を喰いながら微笑みこう答える。
「いいも悪いもねぇ、逆らえねえだろ 師匠には」
―その夜、満月の塔。
ベールに身を包んだ三蔵を迎えに来たのは、悪鬼梟をはじめとした鳥系の妖魔軍団!
梟はスケベ心丸出しにしながら、隠し武器を持たないかまず身体検査&器量検査を始める。
梟はベールを取り払い、顔を見ようとすると――――
「隠し玉なら二個(ふたつ)持ってるぜ」
――はぅあ!! 三蔵ではなく、斉天大聖(おとこのなかのおとこ)だった! <続く>
>私のようなものが12歳になったばかりの埋さんの代役と言うのは、
いくらなんでもずうずうしすぎる申し出とは
覚悟のススメからの「そういう問題ではない」ボケが冴えわたっているなww
そういや三蔵って設定年齢はいくつなんだろ?w
言い分をきいていると、10代ではないのかな?
20代だろうか
862 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/08(火) 23:00:45.86 ID:iZ3KBk98
第二十五難「穿闘髪(たたかうかみ)」
「梟 てめえ、今度は死鳥の手先になって外道三昧か」
悟空に睨みつけられ返答に困る梟。 烏はこの男は誰かと梟に聞き、しっ!指を立てて口封じ。
「口をつつしみたまえ、あちらにおわすお方こそ、恐れ多くも獄界七大国の真王、斉天大聖殿よ!」
烏もまたこの男の正体を聞き、赤塚マンガのキャラのように慌てふためく。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110308224236.jpg 「な なんであの斉天大聖がこんなとこにいるのよ〜〜〜?」 トタトタ
「だからそれを俺が聞きてえっての!」 パタパタ
「てめえら外道の羽根をむしりに来たのさ!」
どうしようと梟にしがみつき怯える烏。
「ど どうするって烏 こんな時はおめえ…… こうするしかあるめえ!」
――またしても仲間を一刀両断にしてしまった梟!
烏の断末魔に隠れていた三蔵は顔を出すが、悟空は慌ててベールで烏の死体を隠す。
「何でもねえ! いいというまで三蔵は隠れてる約束だったぜ!」
三蔵を初めて見た梟はスミに置けないと悟空を茶化し、悟空は女房じゃないと赤くなる。
「話をすりかえて生き延びようったて、そうはいかねえぞ」 きゅ。
梟の首を締め上げるが、梟は艶天大聖の連中に無理やり悪事を働かせられていると答える。
すると同行していた艶天大聖の部下達が様子をうかがいに近寄ってくる。
「お前の口は信用できねえ」 悟空は梟の首を離してやる。
「じゃあ、見てて下さい 行動(おこない)で身の潔白を!」
梟は羽ばたき中将に接近すると―――― これまた中将の胸に刀を突き立てた!
…が、周りは多くの部下の兵士がいた訳で。当然、怒りに燃えた部下達に追われる梟。
悟空は髪を何本か引き抜くと―――― 釘のような針、穿闘髪(せんとうはつ)へと変化する!
助けを求め向かってきた梟目がけ髪を投げ… 兵士達にケガを負わせ墜落させた!
(本当だった! 斉天大聖は髪の毛一本一本まで兵隊にするという伝説…)
863 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/08(火) 23:01:35.42 ID:iZ3KBk98
一方、塔の近くには欽率いる男衆が武装して集まっていた。
墜落しもがく兵士達に、男衆は今までの恨みと怒りを思い知らせるべく、惨殺してしまう。
悟空は烏の死体を塔から投げ捨てると、三蔵に合図する。
「出てきてもいいぜ、師匠」
「ししょう?」
再び悟空は梟の首を絞め、死鳥の城までは梟に案内してもらう事にした。
八戒悟浄に鎧を着せ、兵士に扮し三蔵は悟空と男衆に一時の別れを告げる。
「私が帰ってくるまでみなさんどうか心を静めて、くれぐれも一揆など起こさないように」
悟空も一緒に行くと言うが、三蔵は村と男衆を守りなさいと止める。
「それではお師匠」「参りましょう」
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110308225900.jpg 三蔵は車の中に入り、御者は梟が務める。
――――満月に向かって飛ぶ双頭雲に、悟空は三蔵の名を力いっぱい叫んだ。 <続く>
パタパタワラタwww …と和んだのに、梟相変わらず外道だな
梟は相変わらずクズだな
とっさに死体を隠す悟空が何故かかっこいい
怒られたくないから隠すっていうより、
死体を三蔵に見せて悲しまれたくない、傷つけたくないから
隠したように見えたせいかな
866 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/09(水) 22:49:54.67 ID:7WTCaiNr
第二十六難「蜂蜜色(はちみついろ)」
「着きましたぜ、三蔵さん あれが鳳凰城でさぁ!」
甲板に降り立つと、美女を二人引きつれた白蛇局が出迎える。
白蛇局は中将が不在なのを訪ねると、梟は地上府に用があるとかないとかとごまかした。
「そんなことより」「女をご覧ください」
とても演技とは思えないほど、悪人面になった悟浄八戒は三蔵を差し出す。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110309223004.jpg しかし白蛇局もこれまた12には見えんと不審がる。そりゃそうだ。
「も 申し遅れました、白蛇局様 12の娘の方は流行病にふせっておりまして、
代わりにとこの梟がこれはと思う女を見繕って…」
「でかしたぞえ、梟 上玉じゃ」
――これで第一関門は突破した。次はいよいよ死鳥との対面だ。
白蛇局は三蔵を案内し、極薄の天界の羽衣を見せる。
「これを裸に重ねたら、そなた 栄えるであろうの」
「(裸…! そ それはいくらなんでも)若くも無い私がこんなに透き通ったお召し物を
身に着けては、かえって先方に失礼…」
白蛇局は女中に命じ、問答無用で三蔵を全裸にする。 無論、荒縄も。
「天の羽衣が最も栄える肌の色はそなたの―――― 蜂蜜色」
一方、悟浄八戒は変装を解き、酔っぱらいの客人に紛れて侵入する。八戒はつまみ食いしながら。
悟浄は艶天大聖の姿を玉座に見るが、遠くてはっきりと顔は見えない。
――すると梟は慌てて悟浄の頭をひっこめた!
「ちょっとぉ〜〜〜! ダメよ〜ガン飛ばしちゃ〜 あんた一人のせいで百人一斉に首飛ばされちゃうよ〜?」
滝の様な冷や汗と真剣な顔つきに、悟浄は小声で詫びる。
867 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/09(水) 22:50:36.28 ID:7WTCaiNr
―宴の間―
「とにかくここにお師匠が来るんだな?」
とりあえず、腹が減っては何とやらで食事をとりながら説明する梟。
「おうよ、三蔵はここで艶天大聖に品定めされて、合格すりゃお近づきになれるって寸法よ」
「まあ、お師匠程の器量よしなら楽勝だよな?」
「…と言いてぇところだが、何しろ艶天大聖だからよ…」
『側室候補のおなり〜〜〜〜!』
案内に一斉に振り向く客人一同。そこには白く美しい象に乗った、着飾った半裸の三蔵がいた。
しかし三蔵もまだ若い美女。恥ずかしくてたまらない。
(衆生に安らぎをもたらすため、どんな苦難にも耐えねばならぬとはいえ…)
――そんな三蔵の心情を理解した悟浄八戒は、苦しそうなまなざしで三蔵を見つめた。
「白蛇が一命を賭けてお目にかける、最高最後の側室候補… 玄条(漢字が出ない)にございます」
その美しさに客人達は歓声を上げ、梟もまためった刺しにしてやりたくなった。
「見や、玄条 男衆、ことごとくお前の肌に欲しておる」
「みなさん、りっぱな象に驚いていらっしゃるのでは」
その美貌さにさしもの死鳥も満足する。
「かつてない満悦。 されど容姿端麗なる乙女は星の数ほどこの目で見、この手で殺した
本質(なかみ)こそ肝要!」
死鳥は両手を広げ、三蔵に我を見よと命じる。
「不倫国では業に従え、汝の心は淫を孕めり」 ――鋭い視線で三蔵を射抜く死鳥。
…その頃悟空は、不安を拭い去るかのように酒を飲みまくっていた。 <続く>
今回ヒットしたセリフ
白蛇の局「12には見えんな」(三蔵でさえ汗ww)
三蔵「若くも無い私がこんなに透き通ったお召し物を
身に着けては、かえって先方に失礼…」
三蔵「みなさん、りっぱな象に驚いていらっしゃるのでは」
あと、梟と悟浄のやりとりが面白いw
梟って表情豊かだからか、外道のくせになぜか憎めないんだよな…
人食いのくせに!
さっき覚悟のススメ全巻読んだんだけど知久すごすぎね?
あれは散さまと部下全員復活だよなしかも知久含めて
今までの戦いはなんだったんだー!
あと四郎活躍無さすぎでカワイソス(’・ω・)
本編以外にもいろいろ話があるみたいだけど
そこで他の強化外骨格出てきたりするのかな。
終わり良ければなんだか知らんがとにかく良し!にしとくか。
本当に覚悟のススメの世界になってるなあ
不謹慎ではあるが同意せざるを得ない
保守
875 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/15(火) 23:00:01.03 ID:5u2JDqIr
第二十七難「妖魔蟻地獄(ありじごく)」
死鳥の視線に射抜かれる三蔵。
「あいや! 玄条さん、絶体絶命!」
唐突にピンチを知らせる梟。ただ見つめあってるだけじゃないのか?
「ただのお見合いと思ったら大誤解(おおまちがい)よ」
…そう、以前の美女の様に斧で頭を割られる可能性もあるのだ。
だが、三蔵の美貌を知っている悟浄八戒は大丈夫、と心配無用だった。
「だろうともよ、だけどあれはどう見るよ?」
梟の言葉に目をやると、三蔵の股がゆっくりと開いていく… 一応、これ少年誌なのに。
その態度に死鳥も三蔵にがっかりしてしまう。
『バカヤロ――! よく見ろ!ありゃ男を受け入れる姿勢じゃねぇ!』
すると三蔵の縄や羽衣がするりと抜け落ち―――― 座禅を組んだ神々しい姿へとなった。
これこそ、如来を模した姿!しかしこれでも完全に死鳥の魔力は抗えず体がうずく。
「行儀が悪いよ、玄条 下々の男衆がする胡坐を真似するなんて
罰が当たっても知らないから」
機嫌を損ねた死鳥は退室し、白蛇局は三蔵が本物の僧侶と気づかなかった事を悔い、自害してしまう。
「お前は蟻にたかられる蝶になれ」 ――そう言い残し、白蛇の姿となって果てた。
――文字通り三蔵を喰おうと襲い掛かる男共だったが、悟浄八戒に阻止される。
だが、いくら妖魔2人でも四方八方を囲まれてはピンチ。しかも三蔵もいる!
さすがにやばくなり、八戒は梟に助太刀を求める。
「助太刀? もちろんするともよ この梟はいつだって―――――― 多勢(せいぎ)の味方!!」
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110315221913.jpg 予想通り梟は裏切り、悟浄は八戒に合図すると煙幕を張る。
876 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/15(火) 23:00:43.36 ID:5u2JDqIr
『あいつらを逃がすな! めった刺しにしろ! 獲物を振り回せ!』
梟の叫びに男共は武器を振り回し―――― 煙幕が晴れると、生き残ったのは男数人と梟だけだった。
(ちなみに梟は上から下がったロープにぶらさがって難を逃れていた)
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110315222155.jpg その頃、悟浄八戒は三蔵を連れ逃げていた。
『話してわかる相手じゃねぇ、死鳥は!』
その様子を魔力監視モニターで見ていた死鳥は、三蔵を愉快な女(ひと)だと呟く。
「月並みな台詞なれど… 食べてしまいたい」
一方、伯欽の村では男衆が会議をしていた。
『いいか、男衆よく聞けよ!
オレ達人間が一揆を起こし、艶天の妖魔に勝とうと思ったら… 命知らずになるしかねぇ!!
命を捨てた命知らず! 妖魔だって無い命を殺(と)る事はできねぇ!』
男衆は口々に同意するが――――…
「ざけんじゃねぇ ぶっとばすぞ、てめぇら!」
少々酔った悟空が乱入、一喝男衆は静まり返った。 <続く>
>「助太刀? もちろんするともよ この梟はいつだって
ここまでだったらかっこいいし見直したのに、梟さんは相変わらず外道やでぇwww
梟さんまじブレないww
巻き添え喰らった白ゾウさんカワイソス(´・ω・)
880 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/16(水) 22:26:31.09 ID:AzWLpJIx
第二十八難「艶天万寿園(えんてんまんじゅえん)」
酔った悟空は男衆を押しのけ欽に歩み寄っていく。
「命知らずになれだなんて、「どういう了見だ? 欽
ガキの頃から勉強そっちのけでケンカばっかやってきたおかげで、
読み書きのできねえこんな俺でも… 命ぐらい知ってらぁ!!
いい大人がこれだけ雁首そろえてそんな事もわからねぇのか!!』
そう一喝すると、欽に紙と筆を持ってくるように言いつけると、おもむろにササッと何か書く。
『見ろ!』 力強く見せつけられたのは……“ ω ”のような絵だか文字だかわからんモノだった。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110316221143.jpg 「ご 悟空さん、悪いけどあんたの字まるっきり読めねえよ」
「字は書けねえって言ったろ、こいつは・・・・・・・・・ 女 の 尻 だ!」
それを聞いた欽は激怒し、悟空を見損なう。一揆の前に酒を飲み、あげく女の尻とはどういう了見か!?
つまりこういう事だ。命を捨てるより、艶天に拉致られた女房の尻を思い出せ。
その気持ちは悟空と三蔵の関係にも似ているので悟空にもよくわかる。
「でなきゃ酒なんてまずい水をこんなになるまで飲んだりしねぇ」
男衆も女房に会いたいと口々に言う。悟空はその気持ちが命の塊、それを妖魔にぶつけるのだと。
『命の塊だぁぁぁ!!』 悟空の叫びに、ついに男衆は立ち上がり一揆開始となった!
その頃、鳳凰城では悟浄が兵士を3人締め落とし、鎧をかっぱらい兵士に変装していた。
…相変わらずの天然三蔵。合掌してたらバレバレです。
続いて天然三蔵はせっかくの機会だし探検しようと言い出す。
「お住まいを拝見すれば、住んでいる方の心根もうかがい知れるというもの
まず最初に村々からつれさられた女達を探しましょう」
悟浄八戒の話も聞かず、問答無用で進んでしまう三蔵だった。
やむを得ず八戒の鼻を頼ろうとするが、八戒は耳はよく聞こえるが鼻はそれほどでもないらしい。
……と思ったら、突如匂いを嗅ぎあて走り出した!?
881 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/16(水) 22:27:15.50 ID:AzWLpJIx
元ネタの「西遊記」にも出てくる人参果か。
>お住まいを拝見すれば、住んでいる方の心根も
うかがい知れるというもの
透明の時の「怪物を見るような眼で見たら怪物の行いをするだろう」といい、
三蔵はこういうこと言うからあなどれない
で、天然なとこもあるから可愛い
ただの天然や聖女系の女キャラにはくくれないぜ
>人参果
ドラゴンボールにもあったけど、あれ原典にもあったのか…
初めて知ったよ
885 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/17(木) 22:55:24.96 ID:iQ2zI6jU
第二十九難「怪奇人参果(にんじんか)」
三蔵達は問題の樹に近寄ってよく見てみるが、これは赤ん坊ではなく果物だった。
人間界でもたまに人型の野菜や果物が実るが、これが全て人型とは奇妙だ。
悟浄は試しに味見してみろと八戒に促すが… 食い意地が張った八戒ですら、食欲が湧かないという。
三蔵も今にも赤ん坊の声が聞こえそうだから食べない方がいいと決めたその時。
「ずいぶんひどい事を言うんだね、玄条 麿の自慢の人参果まるで毒キノコみたいに」
現れたのは殺人美形、死鳥だった。悟浄八戒は身構えるが、三蔵はなんと土下座し詫び始めた!
「盗人のような振る舞いをして申し訳ありません 私はただあなた様とお話できればと…」
「土下座なんて他人行儀な真似はよしておくれ、玄条
そなたさえその気なら、麿の万寿園はそなたの庭も同然なのに」
――死鳥曰く、この人参果は世界にたった三本しかないと言う。
おもむろに実をもいで食べ始める死鳥。これを一房食べると百日若返るという。
死鳥は百日ごとにこれを食べ、不老不死を保っていたのだ。
この人参果は誰にでも育てられる木ではない。育てるには太陽と土と、もう一つ特別な肥料。
すると根っこが意思のあるように盛り上がり―――― 地中から女性の死体が出てきた!
…いや、死体ではない!どの女性もうめき声をあげている。まだ生きているのだ!
まさかこれは村々から連れ去られた女衆!?
怒りに燃えた悟浄八戒は攻撃を仕掛けるが、死鳥の艶魔輪(斧)で頭を割られてしまう。
「お お師匠… だから言ったじゃないスか」
――その頃、艶天地上府では悟空率いる男衆が一揆の為に集まっていた。 <続く>
頭かち割られてしゃべってる悟浄がなんかシュール
悟空、美形が嫌いと言っていたが美形よりも
単にこいつ個人がキモイだけじゃないのかww
美しくなければ王とは言えぬ!と散さまにビンタされてしまえ
人養可哀想だけどきめえ
悟浄と八戒は死んだろコレ
どう見ても致命傷
>>886 お、いいな。覚悟のススメ対悟空道。夢の対決じゃないかw
>>887 だって妖魔ですから!
889 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/18(金) 22:46:01.90 ID:dLuQlGkN
第三十難「地獄階段重甲兵(ぢごくかいだん)」
艶天地上府の扉へと続く長き階段の前に、ωの旗を無数にはためかせた男衆が集まっていた。
女達がここにいるのは間違いないそうだ。この階段の先から少しずつ鳳凰城に運び出されているのだ。
悟空を先頭にして男衆は階段を昇る。
「大将、わしらの武器はどこまで妖魔に…」
「さあな」
階段を昇ってくる男衆を見た艶天の兵士達はあざ笑う。
「どうやら一揆らしいな、まったくお笑い草よ あんな農具で兵力満載のこの地上府に攻め入ろうとは」
あまりにも長い階段の道中、男達は不安になる。もしこの上から大岩でも転がされたら…。
「その時はその時だろ」
――ふと、前方に巨大な動物が見える。それは巨大なアルマジロ(アルマ&ジラ)だった!
結局転がってきたのは大岩でもなく鉄球でもなく、アルマジロ!これは予想外!
このままでは男衆はひき殺されてしまう!
…しかし悟空は伏せてろと叫ぶと、単身突っ込みそれぞれの腕1本で1匹ずつアルマジロを持ち上げ放り投げた!
「お… 俺達の大将はバカ凄え!」
放り投げたアルマジロはそのまま兵士控所に突撃、先程笑っていた兵士2名を片付けた。
「見たろ、武器なんてもんは敵(むこう)がたっぷり用意してくれてんだ!
俺達は命さえ握っていればいいのさ!』
その頃、三蔵は死鳥の非道さにそれでも一国の王かと叫ぶ。
しかし死鳥は気にせずおいでと呟くと、魔力を秘めた眼差しで三蔵を魅了、鎧がひとりでに脱げていく。
そして死鳥もまた着物をゆっくりと脱ぎ始めた。
「不倫国では業に従え、麿のこの指に抱かれたら淡雪 溶けるしかない…」
――どう見ても成年コミックと誤解されそうな引きで次回に続くッ!
890 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/20(日) 22:44:34.77 ID:C/PW0S6H
第三十一難「渾身悟空巻(こんしんごくうまき)」
階段を昇り切った男衆の前に、巨大な鉄の扉が立ちはだかる。
「本当にいいのか、大将?」
「いい悪いの問題じゃねぇ! この扉はお前らの力で開けなくちゃならねぇんだ!」
欽を先頭にした男衆は、悟空の石頭を利用して扉を破ろうとする。
合図と共に突進、石頭が扉に突き刺さる!
悟空の警告と共に男衆は門の外へ避難すると、ヒビは門どころか壁にまで広がり崩壊する。
―地下人養牢―
門が崩れた轟音を耳にした女衆は、夫達が一揆を起こした事を知る。
「来ちゃだめだ!あんた!」 「ここは身も世もあらぬ地獄だよ!」
警告を発した女は―― 兵士に槍で突き殺されてしまった!
『女め!知った風な口を! お前達は人参果の肥養となる身!地獄を見るのはこれからよ!』
女達はせめてもの抵抗として、仲間を突き殺した兵士を鬼と睨みつけた。
場面は門へと戻り、悟空は艶天少将率いる無数の弓兵と対峙する。
一斉射撃を我が身に受ける悟空だが、弁慶の様に微動だにしない!
『まだまだ!』 ハリネズミのようになった悟空は、弓兵の矢が切れた事を悟る。
返してやる!と叫んだ悟空は、弓兵の大群に突進、ジャンプすると空中で大回転を起こす!
『 悟 空 巻 !』
遠心力で体中に刺さった矢を全て弓兵へと返す悟空。これで兵士の大半は片付いた!
『男共、今だ!!』 ――悟空の合図で怒りに燃える男衆の大群が向かってくる!
その頃、死鳥は三蔵と…… とても少年誌では描けない事をしていた。
だが、三蔵は性的な誘惑も必死で断ち切る。
「ほ 欲しいものか、私が求めるのはありがたいお経…
一人が百歩未来へ進むより、百人が一歩だけ希望へ近づく方が尊い」
――その言葉に死鳥は豹変し始めた。 <続く>
悟空を丸太がわりに門を破るのは笑っていいのか迷うww
しかし三蔵と変態の絡みはエロいというライトな表現よりも
もっとなんかこう……淫靡というか生々しさがあるな
ちょっと恥ずかしくなっちまった//////
あらすじ書いてる方はもっと恥ずかしいんですがw
また今日も休みか?一体何やってんだよあらすじは!
>>717もあるけれど、レスがほとんどないとさすがにモチベーション下がるよ、いくら埋めるためのあらすじ直筆と言えど。
ストックがある訳でもないから余計に。
連載中スレに自分のあらすじだけ投下されて何もなく話だけ進むというのはさすがにさびしい。
レモンもそれで無念の打ち切りだったし。
あまりレスすると途中打ち切りになるからねえ。
本来、覚悟楽屋裏も規制が重ならなければこんなに残らなかったはず。
艶天大聖編が終わったら、多少はしょるつもりではいるんだけどね…
今の悟空道は「どれだけ短くしたあらすじを書けるか」で「埋めついでに」進行している訳だし。
そうこうしているうちにもう900近いのか
早いものだ
あらすじさん、皆分かっているから大丈夫ですよ
てか、三蔵普通に髪の毛あるの!?
898 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/25(金) 22:28:09.46 ID:Hagjb62m
第三十二難「神速悟空剣(しんそくごくうけん)」
ωの旗をはためかせ、怒りの男衆は矢が尽きた弓兵達に襲い掛かる!
「腕っぷしを見せてやれ! さあ行けよ、男ども」
女房返せ! 女房返せ!とあちこちで悲鳴や罵声、怒号、血肉が乱れ飛ぶ。
攻撃手段が無くなった弓兵達は少将もろとも惨殺されてゆく。
――その光景にさしもの悟空もとばしすぎだと少々焦る。
…ふと、悟空は何を思ったのか石畳の石を一つ持ち上げると、石の下にムカデを見つける。
「た 大将!何やってんだい、あんた!」
「虫を捕まえてたのさ」
「…はぁ!? 何もこんな時に虫捕まえなくたっていいだろう! 妖魔ぶっ叩くの手伝ってくれねぇか!」
「俺までぶちキレちまったら、この戦勝てねえぞ」
すると悟空は突如大声を上げ出した!
『男どもよっく聞けい! 妖魔ってのはな、手足をいくらもいだところでくたばりはしねぇ
兵隊どもの頭目(あたま)を探せ! 頭をつぶすんだ!!』
だが、怒りで我を忘れた男共は暴走し、それよりも女房を探すという事を聞かない。
「女達は艶天にとっても必要だからさらっていったんだ、この地上府のどこかに無事にかくまわれている」
『『そうだとも! 女房は無事に決まってらあ!』』
「せっかく無事な女達を――――・・・・・・ 戦に巻き込んでどうする!?」
そう、このまま先に女達を助けてしまえばかえって足手まといどころか、殺されてしまう可能性が高いのだ!
悟空の言いたい事が伝わったのか、男衆は冷静さを取り戻し、女房救出を後回しにする。
『まず頭をぶっつぶす! ここのてっぺんは誰だ!?』
地上府の最高責任者は…礎歌! まずは奴の首を取ろうと男達は気合を入れなおした。
899 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/25(金) 22:29:14.70 ID:Hagjb62m
男衆がどんどん進むと、今度は新手の艶天撃剣隊が現れる!
農具が武器の男衆はこのままでは勝ち目はないが… 悟空がいる!
『悟空剣!!』
悟空の腕輪が鎌のような剣と化し、兵士達の剣(一部腕も)叩き斬ってしまう!
欽の合図で再び男衆は突撃し、兵士を次々と倒してゆく。
激化する戦いで地上府は少しずつ崩れ、瓦礫のかけらが礎歌の部屋へ降り注ぐ。
「誰じゃ 余の朝げが台無し…… 立腹。」
――朝食として虎の脳みそを食べていた礎歌は無表情のまま怒っていた。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110325222645.jpg 同時刻、三蔵はと言うと人参果の根や枝に全身を絡め取られ、地中へと引きずり込まれていた!
<続く>
一揆扇動の時から思ってたが、悟空は意外とリーダーシップがあるな
やっぱり原典みたいに花果山では群れを率いてたりしたんだろうか
群れの意思をコントロールするのが何気にうまい
あと無駄な殺生もしていないな。あくまで刀を折っただけ。
…まあ、その後男達に殺されてる訳だが。
猿の脳みそじゃなくて虎の脳みそかよ!((((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
903 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/28(月) 22:53:24.69 ID:bY5OqTVO
第三十三難「妖貴四面礎歌(ようきしめんそか)」
不倫国の村々の子供達が良心の帰りを待つ中、男衆はどんどん地上府の中を突き進んでいた。
牢の中の女衆は、ただじっと愛する旦那の無事を祈るのみであった。
一方、悟空は艶天精甲兵を追いつめていた。
「つ 強ぇな、てめぇ 百戦錬磨の俺達を赤子扱い…
トドメを刺せる腕を持っていやがるのにどうしてトドメを刺しやがらねぇ!?」
「不思議に思うだろうが、こんな面をしていても… この俺は仏弟子(ぼうず)
人の命を何とも思わねぇ、てめぇらみてぇな外道の命さえ尊いとおっしゃる師匠の教えを…
煮えた鉛を飲み干す思いで守ってるのさ!!』
我慢に我慢を重ねた悟空の目は、半ば妖魔の目に戻りつつあった。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110328223716.jpg そしてまた欽達も、礎歌を探し・・・・・・・・・出た!! 前後左右に顔を持つ妖魔!
「立腹 下等な犬や男の分際で厳かなる死鳥様のお城で乱痴気騒ぎ… 立腹!」
男衆は四つの顔に怯むが、こっちは四百人いる!一斉にかかればいくら礎歌でも!
「ふん、能書きは結構 来やがりなさい」
落ち着き払った礎歌に男達は一斉攻撃をしかける ――――が!
『蛇刀舌』 『口火』 『怒歌(いか)』の3段攻撃で男達は燃やされ、切り刻まれ、跳ね飛ばされる!
敵わぬと見た欽達男衆はついに切り札の悟空を呼ぶ!
『た 大将おぉ!! 礎歌だ! 礎歌が出たぁ!!』
…その頃悟空は上の階にいた。欽達の声に、下の階が現場と感じ取るが、階段は兵士の死体で埋まっている。
ならばと悟空は剣で掌を切ると、溢れる血で床に円を描く。
「待ってろ! 死ぬんじゃねぇぞ!!」
904 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/03/28(月) 22:54:06.14 ID:bY5OqTVO
階下では次々と死にゆく男達を見て、勝ち誇った笑みを浮かべる礎歌がいた。
「おひょひょひょ おーひょひょ! 様(ざま)を見ろ」
そして悟空は床に描いた円の血に熱くなれと命じる。
熱くなった血はついに床を溶かし始め、悟空は床に思い切り掌打をぶつける!
――すると溶けてもろくなった床は丸く抜け、ちょうど礎歌の真上に降りかかる!
急に暗くなった事を不審に思う礎歌だが、奴の首は構造上、上を向けない!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110328225102.jpg …そのまま礎歌を押しつぶし、怒髪天を突く悟空が現れた。
『礎歌はどこだ!!』
「た 大将! もうこの世にはいねぇ!!」
男衆は歓声を上げ、ようやく片付いた事を知る悟空。
「いくぜ三蔵!」 <続く>
>余の首は上には向かぬ
くっそワロタwwwww
礎歌はイカの妖怪なのかな
なんつーか、ドリフっつーかギャグ漫画みたいな倒され方だなww
デザインは秀逸だったがそれがアダになるとはw
悟空、自分がつぶしたことに気づいてない?w
>>907 四面のデザイン良かったよな!
まじまじと見たわ
怒歌のインパクトが凄くて忘れられない
冷静なやつかと思ってたらおーひょひょひょの笑い声で噴いたわw
似たような多くの顔を持つアシュラマン(Byキン肉マン)を見習いなさいww
なんだろう、なぜか「イカは哺乳類だモーン!」ってセリフが脳をよぎった
913 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/04/01(金) 22:38:20.81 ID:z4Ax/G7l
第三十四難「巨鳥無敵仕立(きょうちょうむてきじたて)」
男達は妖魔を捕え、拷問し女房達の居場所を聞き出したところだった。
「あれだ!あのでかい蔵の地底階に!」
「な… 地底階! じゃあ、あっちのまぶしい城は!?」
火を押し付けられた妖魔は弱弱しくあれは死鳥の金綺羅(きんきら)殿だと答える。
自分は金ぴかの城、女房は地面の下と言う冷遇に男達は怒りを覚え、悟空は燃やせと命じる。
次々と松明が投げつけられる中、悟空は松明を持ち… 炎を吐いた! 悟空は火も吐けたのか!?
「いちいちつっこむんじゃねぇ、夕べの酒が残ってたのさ」
…だが、悟空達は知らなかった。燃え落ちる金綺羅殿から炎に包まれた伝令兵が飛び立つのを。
ふと、欽は向こうの憤怒山を刺す。死鳥の鳳凰城が現れるのはいつもあの山の真上だと。
ここはもういいから、禁は悟空に三蔵を助けに行くように促す。
しかし悟空は迷う。嫌な予感はするのだが、欽達を置いていくわけにもいかない…!
『俺達の事なら任せてくれよ!
これ以上大将に世話焼かせちまったら、女房子供の前で恰好がつけられねぇ
てめえの女房、てめえで奪い返せなくてなんで男が名乗れよう!』
(俺は邪魔か… ざけやがって!)
苛立った悟空は腕の傷から血を吸出し―――― なんと男達に向かって盛大に吹きだした!?
『何すんだ大将! ひでぇじゃねぇか!せっかく止血した俺たちに血をぶっかけるなんて!』
「悪く思うな ――――気つけの悟空吹だ」
不思議な事に、血を浴びた男達は痛みが吹き飛び力がもりもり湧いてくるのを感じた。
『さあ行けよ! 女達が待ってるぜ!』
悟空の叱咤に、男達はと女房コールを巻き起こしながら階下へ降りて行った。
続いて悟空は筋斗雲を呼び、単身憤怒山へ向かう。
(もうたくさんだ! 五百年も待ったのに… まだ待つのか!)
914 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/04/01(金) 22:39:05.09 ID:z4Ax/G7l
同時刻、鳳凰城では三蔵が枯れてゆくことに嘆く死鳥がいた。
その時、ほぼ炭になった伝令兵が担ぎ込まれ、一揆で地上府が落ちた事を知らせる。
――直後、死鳥は命をかけて伝えに来た伝令兵を斧の一撃で両断してしまった!
「麿には失恋に酔いしれるいとまもないのか これより一揆の鎮圧に赴く!」
舵を取る死鳥、鳳凰城の口から無数の飛行兵士が出撃してゆく。
「火の矢と化して天下る 我らは艶天飛甲隊 迎え入れる波憤怒山 何と脆いぞ人間の陣」
憤怒山に向かう悟空の前に、無数の飛甲隊兵士と鳳凰城が立ちふさがった。
――同時刻…… 胸まで両断された悟浄八戒と共に、触手に巻き付かれた三蔵がいた。 <続く>
伝令さんすごいな
死鳥が彼にとどめを刺したのはそれ以上苦しませないためと
好意的に解釈することもできる
まあ八つ当たりだろうけど
伝令兵に肩を貸している兵が妙にかっこいいw
隣の伝令さんが割られても動じていないし、
上位の兵は質が高いな
>麿には失恋に酔いしれるいとまもないのか
自分で危害を加えておきながらよくもまぁぬけぬけと…
こういうキャラ、俺は心の底から嫌いだ!
917 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/04/03(日) 22:50:13.47 ID:1PmSOQSV
第三十五「獄界真王(ごくかいしんおう)」
対峙する悟空と艶天無敵飛甲隊&鳳凰城。鳳凰城の中から悟空を見た梟はビビる。
ビビる梟をよそに、他の妖魔はたった一人で乗り込んできた悟空を無謀とあざ笑う。
「き 君達、何を言ってるんだ よく見てみなよ、あいつの面」
梟の弱弱しい声に他の妖魔は双眼鏡で悟空の顔を見ると、口をそろえておっかないと言う。
「だろうともよ、今度は逆に艶天の連中を見てみな」
改めて飛行兵士を見ると、全員冷や汗タラタラで固まっている。
「つまりそういうことよ、斉天大聖・・・・・・・ 元獄界真王」
梟の言葉に無謀者の正体を知った妖魔たちは次々と青ざめて行った。
一方、悟空は取り囲まれながらも襲われないでいた。
「手を出してこない所を見ると、少しはできるなてめぇら
地上府の妖魔どもはやってみるまで俺の力がわからなかったが、てめぇらは見ただけで分かるらしい
道をあけな ――通らせてもらうぜ」
無益な殺傷を避け、悟空は拝みながら兵士の真っただ中を通って行った。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110403224000.jpg 悟空を見つけた死鳥は500年前の事を思い出していた。
「俺様に何の用だ、死鳥」
「読み書きもままならぬ野良猿が、この獄界の真王というのは合点がいかぬ」
「女をいじめて喜ぶバカに群れの長はつとまらねぇ」
「美しい者は他のあらゆる者を罰する義務がある それが私の獄界法!
まず手始めに行儀の悪いバカ猿を死刑!」
死鳥が歩み寄ると、まずは胸をぶつけ合った押し相撲が始まる。
続いて噛みつき合戦!死鳥の牙は悟空の頸動脈に噛みついた!
――――が、苦しみすぐに口を離してしまった。
なぜならば…… 悟空は馬鹿力で、死鳥の 金 玉 を 握 り つ ぶ し た か ら !!
悟空の力みと同時に、さすがの死鳥も白目をむき泡を吐いて倒れてしまう。
918 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/04/03(日) 22:50:55.68 ID:1PmSOQSV
『俺様にかみつくなんざ、百年早えんだよ!!』
血で真っ赤になった手を見せつけ、高らかに笑う悟空だった。
(五百年も経った……)
(今度は金玉だけじゃすまさねぇ!!)
不気味な笑みを浮かべる死鳥と怒りに手をワキワキさせる悟空であった。 <続く>
なんか若いころの二人いいなw
今回一体何人の男読者が股間を抑えた事か((((((((;゚Д゚)))))))
>今度は金玉だけじゃすまさねぇ!
今度はナニを潰すつもりなんだ……。
死鳥は金玉ないのか…
おいおい死鳥がきもいのは悟空のせいなのか
>>921 前回が玉とくれば、今度は竿だろう。
まあ、普通に考えれば命を潰すんだろうけど。
ところで今回「通らせてもらうぜ」のシーンがなかなかいいな。
そうだな、しょうがないから三蔵の言うことをきく
(殺生しない)って感じじゃなくて
「自分の信念」として行動しているのが男らしい
やっぱり悟空は群れを率いていた経歴あったんだな
しかもボスとはなんぞやという定義も
心のうちにあるみたいだし頼もしいじゃん
きいたぜ〜〜〜地獄の響きを〜〜〜〜!!
927 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/04/07(木) 22:26:49.16 ID:H2Rh+eem
※残りレスが少ないから飛ばす※
第四十六「愛文字贈火(あいもんじおくりび)」
人参果で強化した死鳥の体が燃え上がる。鳳凰城が炎上し、死鳥の命の源の人参果が燃えたせいだ。
「鳳凰城の人参果が死ぬ時、あいつも終わるんだ」
妖魔死鳥は鳳凰城に手を伸ばすが、ついに燃え尽き絶命してしまった。
悪の根源であった鳳凰城が陥落し、欽達男衆は勝利の歓声を上げ、ついに愛する女房と再会する。
泣きながら抱き着く男衆に交じって・・・・・・・・・・ 犬よ、お前もか!!??
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110407221309.jpg 三蔵達が死鳥の冥福を祈る中、かつて長年生きた妖魔仲間である死鳥に、悟空もあばよと拝んだ。
悟空達を見送る村人達全員。子供達は母親に甘えたり、お乳を飲んだりしている。
「三蔵さん、何もこんなに早く出発にならなくても」 「もう少し休んで元気をつけてからの方が」
欽達は口々に三蔵を止めるが、三蔵はこれ以上甘える訳にもいかない、悟空の傷も治った事だしとやんわりお断りする。
「俺の起こした戦でてめぇらは随分ケガしたし、家や畑もかなり燃えちまったが
すまねぇなんて言う気はさらさらねぇ」
「だったらオレ達も、例なんてくすぐってぇセリフを言う手間が省けるってもんだ
その代り、大将 向こうの山を見みな」
男衆が一斉に指さすと、向こうの山には尻(ω)のはなむけの大文字!
…ちなみに事情を知らない三蔵は何の模様かわからなかった。 …が、八戒が喋っちまった!
「いや、大将にはまいったの何の あれほど尻を力説する人は初めて見たよ」
「欽、てめぇ!」
事情を聴いた三蔵は弟子のぶしつけを深々と詫びる・・・・・・・が、長老はにこやかに笑う。
「何をおっしゃいます、三蔵さん ――天竺にいるお釈迦様さって、女人の尻からお生まれなすった 違いますかな?」
欽達はこれからあの尻を拝んで暮らそうと言う。
女の尻は男の命!仏様より女の尻だ!わっしょいわっしょい! …と、女房の尻を持ち上げる男衆。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20110407222330.jpg
928 :
粗筋道 -ARASUJI ROAD-:2011/04/07(木) 22:27:41.06 ID:H2Rh+eem
それを見た三蔵は微笑み、一行は出発する。
(釈迦なんて関係ねぇ、俺はただ…)
一行はうやうやしく一礼し、村人たちも一礼する。
去りゆく一行を、村人たちはいつまでも、いつまでも手を振っていたという…。
前途はまことにはてしなく 吉凶はさだめがたいが 真実のお経を求め、仏契一行 西へ、西へと急ぎます
<続く>
おいおい、僧侶を前にして仏より……って言っちゃっていいのかw
犬にガールフレンドがいたとはびっくり
野暮なこというと、お釈迦さまって脇の下から生まれてね?
死鳥にひとつ言いたいことがあるとしたら
おっぱいつけていいのは散さまだけだこのやろう!
なんか数週間記憶が飛んだような… いや、気のせいだろうw
>お釈迦さまって脇の下から生まれてね?
あれ、原典ではそうなん?普通にいいセリフだと思ったが>「お釈迦様も女の尻から〜〜」
>おっぱいつけていいのは散さまだけだこのやろう!
だったら同じくおっぱいつけて何も言われない血髑髏が理不尽です!
西遊記の原典ではなく、仏典の方の話じゃね?
母親のマーヤ夫人が樹上の花をとろうとして手を挙げたら、
右脇の下から釈尊が生まれたというエピソードがある
キリストの処女懐胎と同じような神秘エピソード?
雌犬一匹しかいなくないか?
それでいいのか犬よ
いや、そもそも死鳥は何の為にメス犬をさらったんだw
大きく飛ばしちゃったんであらすじをどう進めるかまとめられなくなった…(;´Д`)
気づけばもう930過ぎてるし、覚悟・悟空道合わせて楽屋裏開始とします。
悟空道は時間を作って書き下ろさねばならなかったからきつかったな…
やっぱストックためておくべきやね。
よりによってそれww
あらすじさん、お疲れ様でした!
毎度楽しみに読ませていただきました。
お疲れ様でした。悟空道は持ってないので、続きが気になりますが。
938 :
粗筋道:2011/04/11(月) 22:05:35.65 ID:???
>>936-937 ありがとうございます。
本当は最終回間際も書いておこうかと思ったけど、
はしょりすぎてどうまとめればいいのかわからなくなったんで投げてしまいました(;´Д`)
まあ、未読の人は本探して読んでくれという事で…
ところで悟空道、魔王との戦いで悟空が分身した時、雑誌掲載時には「身外身」って大文字なかった?
チャンピオンは読んでなかったから分からないなあ……
未読の人もいるのでちょっと控えたいけど、ネタバレ的なことを
三蔵の正体について、みんなはどう思ってたのかな
俺は実は最終回まで信じてなかったw
死鳥戦のあと、人界で帝たちがいろいろ言ってる段階で
もう正体はバラしてるんだけど俺は
「三蔵本人に自覚がなくてもそういう結果になっちゃう」という意味だと思ってた
三蔵がそういう命令を受けて了承して、自分でやってたって知ってびっくりした
940 :
粗筋道:2011/04/12(火) 22:38:52.76 ID:???
三蔵法師の役割をああまでひどく描いたのは、恐らく山口先生だけw
粗筋鬼さん乙です。久々に悟空道読みたくなったわ。
>>939 でも武器国の後で悟空を一度破門したのは本心からかなって思ったけど。
結局本心なのか計略なのか、どうなんだろう。
関係ないがGoogleIMEで一発で紅孩児って出る。
原典にいる&ウィキペに記事があるからかな。
942 :
粗筋道:2011/04/12(火) 23:41:21.70 ID:???
>>941 ありがとうございます。
紅孩児
確かに出るな。孫「悟空」は出たっけ?
自分は辞書登録したからもう確認できない。
あらすじさんお疲れ様です。
悟空道は読んでないので話についていけないww
今度探して読んでみるか
是非読んでみて〜
新装版も出てるし、入手しにくいことはないと思う
三蔵が悟浄と八戒を仲間にしたのは完全に計略だったけど
悟空を仲間にしてからはどうなんだろうな
そこらへんを描写してないのもイイ
あ、ひょっとして透明さんのときに
「あなたの思った通りの私ならこんなめに…」と言ってたのは
そういう意味もあった?
粗筋鬼さんお疲れ様です
覚悟は単行本全巻購入組だったんで当時のワクワク感が味わえて凄く楽しかったです
影響されてSHFの零と霞を揃えてみましたがやっぱ強化外骨格は格好良いですな
私のPCは「ごくう」では一発変換できませんが「そんごくう」なら一発変換されました
「孫悟空」で一つの名詞で登録されてるみたいですね
>中身に針金が入ったガレキっぽい奴
俺も持ってる…。浪漫堂のヤツだな。
ホビー系のフリマみたいなイベントでパッと見「星矢」の聖衣みたいに
素体に装甲を装着するだけの簡単なものかと思って買って、開けてみたら
本格的な造形技術が必要だと分かってそのまま放置してあるヤツ…。
948 :
粗筋道:2011/04/14(木) 11:08:27.34 ID:???
ああ、浪漫堂の奴か!同志に敬礼!(`・ω・´)>
自分のは一応形にはして超合金魂と一緒に並べてある。
まさかメッキをやすりで削って接着するとは知らず、一部瞬間接着剤のガスで白くなってるけど…orz
(強化外骨格の外側の凸凹を一部貼っていない状態)
今の完成版稼働フィギュアがうらやましいよ。
ところでコスプレで思い出したけど、当時カラーリングが2つあった。
今でいう銀と黒の2色と、ほぼ黒の2種類。
この黒一色の奴はどこから来たのだろうか?
(と言いつつ写真を探し中)
おつでした
>銀と黒の2色と、ほぼ黒の2種類
上記の浪漫堂のフィギュアが銀と黒で、フィギュアーツがほぼ黒だったな。
951 :
粗筋道:2011/04/15(金) 21:52:14.31 ID:???
>>949 ありがとうございます。
>>950 調べてみたら単行本(デラックス版?ではない)で何巻かに銀と黒の2色と黒一色のカバーがあるね。
あれを元にしたのではないだろうか?
952 :
粗筋道:2011/04/22(金) 23:14:38.90 ID:???
コラーーーッ!!
死鳥ーーーーーーー! やっぱ許さん!!!
おwまwwえwww
何足してるんだーw
こう見るとやっぱこのアシはエロマンガ剥きなのかもなww
名前がわからないのが残念だが。
957 :
マロン名無しさん:2011/06/14(火) 18:54:23.74 ID:+9cBuyue
958 :
マロン名無しさん:
逮捕容疑は、昨年10月9日、小金井市のマンションの駐輪場で、
当時小学5年生で10歳だった女児に、「つばの研究をしているから、
つばをくれないか」などと声をかけ、フィルムケースにつばを吐き出させ、
ビデオカメラで撮影したなどとしている。
同室によると、同じような被害は埼玉県でも確認されており、
インターネット上では、「つばくれおじさん」として、警戒されていた。
同室は水野容疑者の自宅などから9、10歳を中心とした女児
約200人分の口の中やつばを出す姿を映したビデオテープや
フィルムケースを押収した。