奥浩哉【GANTZ】ガンツネタバレスレTotaL138てん
ガンツ部屋にて再会する加藤と大阪メガネ。 メガネ「生きて……たんですね」
煽り:唯一の純粋な友情からの参戦。
メガネ「加藤君」 加藤「有難う……来てくれて……」 メガネ「ううううううウウう」
一方、宇宙船の機械室を歩くクロノとフラ・ララダ
ゴオン ゴオン ドムッ ドムッ ゴオォン ゴオン ゴオン ゴオォン
[0333]極限の仕様
煽り:攻めよ。攻めよ。凄惨なる地へと帰るために。
出口らしい所から吹く風 ビュォオォオオオ クロノ「これで地上に降りられるのか?」
フラ・ララダ「あなた…ザザッ 軍人をあんなにたくさん殺して
絶対…すぐあなたも……殺されるわよ」 クロノ「…………………」
フラ「地上に降りたところで同じ……」「あなたはすぐ見つけられて殺されるわ」
クロノ「うッさいな 早く降りろよ」 ゴオォンン ゴオン ゴオン
ガンツ部屋では
メガネ「あ゙ああうううゥウうォ」 加藤「よかッた………… キミも生きてたんだな……」
クロノ「加藤の……知り合い?」 レイカ「大阪のチームの……」
メガネ「あふゥッうッ えぐッ ウッ 来……来まずッ」 加藤「は?」
メガネ「僕は……ゥッうぐッ ぅッ 約束をッ うッ 守りましたッ」
号泣する大阪メガネの指差すほうには ジジジジ ガンツの光線が黒い頭を描く
クロノ「最後の一人か……」
呆然とする加藤 部屋の真中に山咲杏が現れる 加藤を認めて顔が綻ぶ杏
見つめ合う二人 杏「…………あ……」 杏の目に涙が 加藤の目にも
加藤、上を向いて瞬き、向き直って片手で涙を拭う それを傍らで見ているクロノ
加藤「誰かが 再生…して…くれた のか……?」 両頬を涙で濡らす杏「この メガネ君 が…」
隣に涙顔のメガネ 加藤、両手でメガネの片手を強く握り締める
メガネ「うッ」 加藤「ありがとう……… ありがとう………」
一方、宇宙船の大型エレベーターで下降するクロノとフラ
ゴオン ゴオン ゴオン ゴオン ゴオン ゴオン ゴオン
クロノ「なンなンだおまえら 突然やッて来てメチャクチャしやがッて
クッソ ざッけンなよ ちくしょう」 ゴオン ゴオン ゴオン
フラ「私達の住む惑星系が消滅したのは何世代も昔のこと……」ザザザ
フラ「私は生まれたときからずッと……移動するスペースコロニーの都市で育ッた……」ザザザ
クロノ「ああ…畜生… なんかアニメみたいな会話が…… 夢じゃねーのか クソッ」
フラ「ここは他の星からも植民地として注目されてたのよ」ザッ
クロノ「いろンな星から…………地球は狙われてるッてことかよ……」
フラ「私達が来る前から移民は来てるはずだけど……」
クロノ「!?」「移民……」 ゴオン ゴオン
クロノの頭に浮かぶ過去の星人達…ねぎ星人、田中星人、おこりんぼう星人、ちび星人…
クロノ「あいつら………… 本物…………… マジ…………かよ……」
ところ変わって巨人少女のペット部屋
仲河「ここ…………を」 タエ「え?」「何?」 仲河「ここ…………」
仲河「ここに居たら… キミ……も 死ぬ……
逃げろ………… 逃げろ…ここから…」 衰弱する仲河
泣きながら見ているタエ「いや」「いや……やだよ」 仲河「彼…氏のとこまで 自分で…行く…ンだ」
仲河「あの……でかいヤツの頭からケージのふち…に」 ガラスケースの淵で頭をもたげているガリガリ犬
タエ、涙ポロポロ 仲河「はは…俺…… 人生で今が… 一番… カッコイイかも……」
ガンツ部屋 抱き合う加藤と杏、泣くメガネ
クロノ「これで…本当に 最後か……」
何か思い出したようなクロノ「……………… あ」 吉川海司に話しかける
クロノ「さッきあんた…」 吉川「あン?」
クロノ「あんた さッき死ぬ覚悟とかなンとか… 言ッてたけど……」
吉川「ああ……そのつもりで 俺も来たよ……」
クロノ「俺は死ぬつもりはないよ 今はガンツをコントロール出来るんだ」
吉川「ガンツッて………ああ ここはそう呼んでるのか?」
クロノ「武器だッて無制限に出せるし 何回でも人間を再生出来るンだ」
吉川「はッ はは…… あきれた 知らないで人を救おうッてのかよ……ここの連中は
もう 人間を生き返らせることも出来ないし ケガも治せやしないんだよ そいつは…」
煽り:極限にふさわしい仕様。世界危機もまた、ゲーム。
部屋の中に重いムードが漂い…つづく。
次回、YJ12号(2月17日|木|発売)に掲載です。