アウターゾーン連載中

このエントリーをはてなブックマークに追加
1あらすじゾーン
週刊少年ジャンプ1991年(平成3)年14号にて『アウターゾーン』という漫画が掲載されました。
この漫画について語りましょう。
尚、この漫画は作者がアウターゾーンに踏み入る事で1日に1話ずつの速度で連載されるようです。
時々アウターゾーンから出られなかったりして変な時期に合併号になる事もあるが気にしないでね。
ちなみに今日は週刊少年ジャンプ1991年(平成3)年14号の発売日です。

…さぁ、アウターゾーンへの扉を開きましょう。


※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。

ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!

連載中スレの楽屋裏 第30幕
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1258156090/

※規制の巻き添えで書き込めない人は代理スレを利用しよう!誰かがレスを貼ってくれるぞ!
【代理スレ】連載中スレの楽屋裏避難所
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/comic/5124/1213249930/
2あらすじゾーン 1/8:2010/04/15(木) 21:59:59 ID:tlETzY0J
 〜87年 週刊少年ジャンプサマースペシャル掲載『リボルバー・クイーン』〜


              ここはギャンブルの街、ラスベガス
        ここに来る人間の運命は2種類だ すなわち、勝つ者と負ける者…
              そして、私は負けた方の人間だった…


とあるカジノのトイレにて、首吊り自殺を図ろうとする青年がいた。
青年の父は10万ドルの借金を残し病死し、しかも借りた先が相当ヤバイ所で返済が青年に回ってきた。
何とか2万ドル程集めたものの、まだ8万ドル程残っている。
一か八かでここ、ベガスで賭けをしてみたが… 結果はごらんの通りだった。

             返済日は明日…返せなければ殺されるだろう
         だが、なぶり殺しにされるよりは自分で命を立った方がいい…

便座から一歩足を踏み出そうとした矢先、男が乱入してきて青年を止めに入るが青年の決意は固い。
「まあ、どうしてもと言うのなら止めないが…
 原因が金の事なら、ある人物に会ってみないか? 一攫千金のいい話が聞けるんだぜ…」



結局青年はその話に乗る事にし、男の言う「ある人物」と会っていた。
「私はこのカジノのオーナーでして、モルジオ・モリコーネと言います
 実は、あなたの様な方にぴったりのゲームがあるんですがね……
 どうです?賭けはもうこりごりかもしれませんが… 死ぬ前にもう一度試してみては?
 借金の方は私が肩代わりしてもいいんですよ?」
…とはいえ、もう青年は一文無し。賭ける物はもう何も無い…。

「あるさ… 君の“命”がね… さて、どうします?
 さっきのトイレに戻って、首を吊り直しても結構ですよ?」
3あらすじゾーン 2/8:2010/04/15(木) 22:00:41 ID:tlETzY0J
モルジオの持ち出したゲームとは『ロシアンルーレット』だった。
リボルバーに何発か弾をこめ、どちらかが生き残るまで続くこのゲーム…
後が無い青年には選択の余地はなく、ゲームをやる事を承諾したのだった。



会場へ連れて来られた青年の目の前に対戦相手の美女が現れる。
「あたしの最後の相手って訳ね、よろしく」
「彼女は強敵だ、甘く見ん方がいいぞ!
 我々は“拳銃の女王(リボルバー・クイーン)”と呼んでおる位でね
 …さて、私は隣の部屋から友人達とゆっくり見物させてもらうよ
 後は彼の指示に従ってくれ、では!」
モルジオはそう言い残すと、男を部屋へ残し隣の部屋へと移動してゆく。


「ではルールを説明しよう、ここに弾丸が6発あるが、火薬が入っているのは1発だけだ
 銃は一丁… お互い1回だけ引き金を引き、それで勝負がつかなければ実弾を1発増やす
 つまり… 引き金を引くたびに、実弾が1発ずつ増えていくというわけだ!」
男(便宜上、以後審判と呼ぶ)は弾を込めルールを説明する。
この殺人ゲームを隣室で見ていた観客はどちらに賭けるか話し合い、掛け金10万ドルを積み上げる。

「引き金を引く順番はカード(トランプ)で決める、数が大きい方が咲きに引き金を引くんだ」

――――そしてゲームが始まった。1回目はクイーンが5、青年が6。青年の先手だ。
審判から銃を受け取るが、その手は震えている…
「そんなに怯える事は無いのよ、死ぬ確立は1/6… 滅多な事じゃ弾は出ないわ」
「ど… どうしてそんなに落ち着いていられるんです?」
「このゲームはもう10回目だし…
 それにあたしは信じてるわ、銃があたしの味方をしてくれるとね…」
審判は早くやれと急かし、青年も確率的には分がいい事を信じ、銃をこめかみに当てる……
4あらすじゾーン 3/8:2010/04/15(木) 22:01:23 ID:tlETzY0J
   ガチッ!   …弾は出なかったが、汗 びっしょりだ。
次はクイーンだ。確立は1/5で少々分が悪いが、クイーンは平気で引き金を引く。外れ、引き分けだ。
.。oO(何のためらいもなく引き金を引いた!よほど自信があるんだな…
   リボルバー・クイーンと呼ばれる訳だ…)

審判は弾を全て入れ替え、今度は6発中2発が実弾となる。確立1/3だ!
なお、隣室の観客は再び掛け金を10万ドルずつアップさせ楽しそうに見ていた。
先手は再び青年となり外れ。相変わらずクイーンもためらわず引き金を引き、また引き分けとなる。

.。oO(まただ! 実弾が2発になっても、眉一つ動かさず… 彼女は死ぬのが怖くないのか?
   それとも… 彼女は“死のう”としているのかもしれない…)

3回戦。観客も10万ドルまた上乗せし、またも青年が先手となる。今度は実弾が3発…確立は1/2!
今度こそダメかもしれない… 青年は死を覚悟し引き金を引く。
   ガチッ!  
弾は出なかった。ルーレットの時はダメだったのに、こんな所で運がよくなるとは…。
「どうやらあなたは強敵らしいわね… 今までの相手は、最高でも3回目で死んだわ、新記録よ…
 ま、その方がこっちもやりがいがあるけど…」
銃をこめかみに当てる女王。確立は3/5、かなり分が悪いが… やはり弾は出なかった。

『さすがはクイーンだ! こいつはビッグ・ゲームになりそうだぞ!』
一方、この殺人ゲームで盛り上がる観客達。青年は彼女が助かった事に一安心する。
「あなたがほっとするなんて変ね… あたしが死ねば、そっちの勝ちなのに…」
意地悪く微笑むクイーンだが、なぜ安心したのか自分でも分からない青年だった。

部屋が暑いのでクイーンは上着を脱ぎ、タンクトップ姿となる。
.。oO(そうか… 僕は彼女に惹かれているんだ… クールで謎に満ちた彼女に…
   だが… なんて事だ! 数分後にはどちらかが自分の頭を撃ち抜いているなんて!!)
5あらすじゾーン 4/8:2010/04/15(木) 22:02:05 ID:tlETzY0J
4回戦。6発中実弾は4発となる。今度は先手が圧倒的に不利! 今度の先手は… クイーンだ!
「あの…一つ聞いてもいいですか? どうしてこんな事をしてるんです?やっぱりお金の事で…?」
唐突に質問をぶつける青年。クイーンは意外にもすんなりと自分の過去を語り始めた。


…彼女は昔、イカサマカジノのディーラーだった。客の一人が一家心中するまでは…。
そんな仕事が嫌になり、警察に内部告発しようとしたが見つかって…
消されかけた所を、ここのオーナーが買い取ってくれたそうだ。このゲームをやるという条件で。

「でも、それも今日限りよ… 10人勝ち抜けば、あたしは自由の身ってわけ」

微笑むクイーンだったが、その隣室では…
「10人勝ち抜いた後は川底にでも沈んでもらうか」
「日本に売り飛ばすという手もある」
約束を守る気などさらさらない観客とオーナー達が相談しあっていた。

.。oO(生存率は2/6… よほど運がよくないと助からない、いくら彼女でも…!)
「それじゃ… お先に!」
青年が不安になって見守る中、クイーンは引き金を引く……
   ガチッ! 
やはり生き残ったクイーン! 観客も銃が味方をしていると褒め称える。
次は青年の番だ。…しかし、生存確立は1/5… もう勝ち目は無い!
…でも、死んでもともとだ… 覚悟を決める青年。

「あなた… 名前はなんていうの…?」
「トニィ… トニィ・キャッスル」

ようやく名前が判明したトニィ青年。クイーンはその名前を覚えておくと言う。
.。oO(さあ… これで全て終わりだ! でも僕が死ねば、彼女はこんな事から足を洗える…!)
覚悟を決め、こめかみに銃を当て引き金を引くトニィ。
6あらすじゾーン 5/8:2010/04/15(木) 22:02:48 ID:tlETzY0J
――しかし弾は出ず、金属音が部屋に響き渡っただけだった。

『こんなすごいゲームは初めてだ! これで掛け金はひとり50万ドルだな!』
狂喜乱舞する観客達、息を荒げるトニィ。…これはきっと性質の悪いジョークだろうか?
「コルブッチ!弾丸はちゃんと入ってるのか?」
モルジオは確認の為審判に聞くが、ちゃんと弾は入っている。その証拠に1発撃ってみる。
トニィはやはりジョークではなく、真剣勝負だという事を思い知らされた。


ちょうどその時電話が鳴り、モルジオからトニィに取り次がれる。
トニィは催促の電話かと思ったが…なんか様子がおかしい?

『叔母が急死して保険金が僕におりるんだ、それも10万ドル!!
 やったぞ!! もう、こんな事しなくてもいいんだ!!』

喜ぶトニィだったが、鬼のような形相でコルブッチがそうはいかんと掴みかかる!
「途中で勝負を投げ出すのはルール違反だぞ、君!」
「もし逃げ出そうとしたら撃ち殺す!」
モルジオまでトニィを止め、コルブッチが銃を身構えている!

…もうこのゲームを続ける必要が無いのに、命を賭けなければならない事を嘆くトニィ。
立てと掴もうとするコルブッチの手を振り払い、クイーンは彼を勇気付ける。
「しっかりしてトニィ! あと1回だけなんだから頑張るのよ!」



…ついに5回戦。空砲は6発中たった1発! どちらかは 必 ず 死 ぬ 事 に な る !
「勝負はほとんどカードで決まるな」
「ああ、先に引き金を引いた方が十中八九負けだ!」
「死ぬのはこの不敵な女か! それともこの不運な男か!?」
観客達の言葉をよそに、トニィとクイーンはカードを引く…
7あらすじゾーン 6/8:2010/04/15(木) 22:03:30 ID:tlETzY0J
トニィは2。クイーンは…… 同じく2!
トニィが次のカードを引くと…A!! 一番大きいカードなのでトニィが先手だ!!
――と思ったら、なんとクイーンも同じA!またしても次のカードを引く2人。
トニィは…Q、かなり不利だ! 対するクイーンは……『K』!!
「さすがのクイーンもキングにやられた訳か」
「いやいや、まだ彼女の負けと決まった訳じゃあるまい」
談笑する観客達。

「どうやら運が尽きたのかな? そういえば… まだあたしの名前を言ってなかったわね…
 あたしの名前はキャナル・レイク…… 覚えておいて…」

クイーン… キャナルの死を黙ってみていられなくなったトニィはコルブッチの銃を押さえつけた!
『逃げろキャナル!! 早く!今のうちだ!!』
――しかしトニィの努力もむなしく、キャナルは逃げなかった!

「ありがとう、トニィ… でもいいのよ… リボルバーはあたしの味方… 弾は出ないわ…」

キャナルはこめかみに銃を当て―――― 引き金を引いた!


…それでも弾は出なかった!! どこまで強運なんだ!固唾を呑む観客達、静まり返る密室。
「まだまだツキは落ちてなかったわ!」
『こいつは最高に面白いゲームだった! 早くフィナーレを見せてくれ!!』
不敵に微笑むキャナル、笑い出す観客達!

キャナルが外れた今、もはや実行すればトニィの敗北=死は確定となった!
コルブッチはお前の番だと急かすが、トニィは当然嫌だと拒否する。

「自分じゃ引き金を引けないだろうから… あたしが代わりにやってあげる
 押さえて! いい勝負だったわ、トニィ… さよなら…」

コルブッチがトニィを押さえ、キャナルは銃を向け…引き金を引いた!
8あらすじゾーン 7/8:2010/04/15(木) 22:09:18 ID:???
――しかし弾はトニィではなく、なんとコルブッチの眉間を撃ち抜いた!!??
続いてキャナルは隣室の観客を次々と射殺してゆく!?
…一人生き残ったモルジオは訳が分からずパニックになっている。

「ずっとこのチャンスを待ってたわ!トニィの様な強敵が現れて、実弾が5発込められるのをね!」

モルジオにリボルバーを向けたまま、計画をバラすキャナル。
金をやるから助けてくれと命乞いするモルジオに対しキャナルは言う。
「でも、まだ実弾は1発残ってるから… 今度はあんたがゲームをやる番よ!」
キャナルはコルブッチの銃をトニィに拾ってもらい、今使っていたリボルバーをモルジオに渡す。

「あんたの運命はその銃に決めてもらう事にした…
 1回でいいわ、その銃を頭に向けて引き金を引くのよ!」

『そ…そんな事絶対にやらんぞ!!』
「じゃあ、あたしが直接あんたに弾を撃ち込んであげようか?
 その場合、あんたは確実にあの世行きって事ね!
 ロシアンルーレットなら、5/6の確立で助かるのよ、どうする? さあ、やるの、やらないの!?」
キャナルは今持っているオートマチック銃をちらつかせ脅迫する。

『や… やればいいんだろ!やれば! くそ、この借りは必ず・・・・・・・』

銃声が密室に響く。 極悪非道のモルジオの結果は――――“ 死 ”であった。
「リボルバーはあんたの敵だったわね!」
9あらすじゾーン 8/8:2010/04/15(木) 22:14:17 ID:???
…ようやく全てから開放されたキャナルはこの殺人ゲームの真実を告げる。
「…大金が手に入るなんてウソだったのよ、一度ここに来たら、死ぬまでゲームをやらされてたわ
 だから… ここにあるお金は二人で山分けね! 全部で200万ドルはあるわよ!」
微笑みながら大金の山をトニィに渡すキャナル。
「ところで、あたし達相性がぴったりだと思わない?
 二人で組めば、お互いの道を強めあって怖いもの無しよ!」

                人間の運命なんてわからないもんだ
           昨日の不幸が、今日の幸福につながっているんだから…

「そういえば、あの時聞くのを忘れてた事があったんだ、なぜ最後にあんな無謀な賭けを?」

       なにはともあれ、こうして、私は今の妻と財産を手に入れたのである…

「だって… あそこはギャンブルの街、ベガスだもの?」

――――夜明けのベガスを背景に、新婚の2人はどこまでも走り去って行くのでした。
10マロン名無しさん:2010/04/15(木) 22:32:46 ID:???
週刊少年ジャンプにしてはかなりアダルトな内容だな。
ヤングジャンプとかの方がよさそうなんじゃないか、この読切。
しかし女がエロいなw
11マロン名無しさん:2010/04/15(木) 22:49:51 ID:???
やべー、面白かった。
12マロン名無しさん:2010/04/15(木) 23:22:15 ID:???
おもしろかったでござる
13マロン名無しさん:2010/04/16(金) 00:15:28 ID:???
これ弾丸少なかったとして、自棄になった奴が他の奴撃つとかありそうなんだが
なんで観客普通に弾丸当たる場所にいるんだ。
14マロン名無しさん:2010/04/16(金) 01:34:01 ID:???
絵柄はちょっと古い感じだけどなんかヒロインがいいなあ、エロくて
なかなか話も面白かった、また機会があったら読みたいね
15マロン名無しさん:2010/04/16(金) 11:28:42 ID:???
悪い人の運の悪さが素晴らしすぎる……ぐるっと帰ってくるよ、って?

ニーチャン一生尻に敷かれるけどまんざらでもない人生か
200万ドルっていくらぐらい?
16マロン名無しさん:2010/04/16(金) 13:04:29 ID:???
最初から最後までできすぎかなと思ったが構成がしっかりしてるってことだな
読んでる間はお菓子も食べずに読みふけっちゃったし
うん、面白かった!
絵も結構見やすいよな

>>15
単純に1ドル100円としても2億!?

>>9
×お互いの道を強めあって
○お互いの運を強めあって
17マロン名無しさん:2010/04/16(金) 17:04:57 ID:???
叔母が急死して悲しむそぶりも見せず金のことだけ喜ぶトニィさんはわりと人でなしだな。
18マロン名無しさん:2010/04/16(金) 19:45:34 ID:???
ちょっと少年誌向けじゃないがなかなか面白かったな。
でも2人が強運すぎるw
もしオレがトニーだったら、弾丸5発まで入ったらキャナルや金持ち連中を撃ってると思う。

>>15
87年現在、1ドル121円だよ。…と言う事は…!
19あらすじゾーン 1/10:2010/04/16(金) 22:00:00 ID:Pe4Ew5Ve
 〜平成元年 ジャンプサマースペシャル掲載『マジック・セラー ―ラストコール―』〜


暗闇の中、ひげを蓄えた老紳士がパイプをくゆらせながら佇んでいる。

「初めまして、皆さん… 私はこの物語の案内人(ホスト)だ
 残念ながら私の真の名は明かせないが…そうだな、“マジック・セラー”とでも呼んでもらおうか
 私の仕事は物を売る事でね、在庫は色々… 私の売る品物には…“ 魔 力 ”があるのだ!!
 私の商品を買った者は、必ず不可思議で非日常的な体験をする事が出来る…
 …ただし、それがどんな結果に終わっても責任は持たんがな ふふふふ…
 ――さて、今回は… 過去と通話が出来る電話機をご紹介しよう!」



 ―月1回のフリーマーケット会場―
「初めてこういう所に来たけど、結構面白いな!」
「だろ?」
常連らしき友人に誘われた青年はその異世界ぶりに感嘆する。
そんな青年に声をかけたのは…冒頭のマジック・セラー。
「君達、何か買わんかね? わしの品物は他とは一味違うぞ!」
「へーっ 何が違うって言うんだい?」
「ここにある物には全て… 不思議な力が備わっているんだよ、はっはは」
「はん、幽霊でもとりついてんの?」
「かもしれんよ」
青年は品定めをすると、目に止まったのは古い黒電話(500円)。安くて思わず購入、毎度あり。
さすがに使えないが、インテリアとして使おうと思ったようだ。
友人としゃべりながら歩き、青年は少女とぶつかってしまう。少女は誰かを待っているようだ…。

「平凡な高校生、芹沢徹はこうしてその電話を手に入れた…
 彼はどんな事を経験するのか…? では、また後程お会いしよう」

マジック・セラーはパイプをくゆらせ、一言説明すると一旦退場する。
20あらすじゾーン 2/10:2010/04/16(金) 22:00:42 ID:Pe4Ew5Ve
 ―芹沢の家、AM1時過ぎ―
寝ている芹沢にお構いなしに黒電話が鳴り響く。徹は寝ぼけ眼で普通の電話を取るが通じない。
どうやら鳴っているのは黒電話の方だ。
「もしもし …あれ? 何だ、こっちか… はい…」
《もしもしお父さん? 夜遅くゴメンね、あたしよあたし》
…なんだ、間違い電話か。うちは芹沢ですと言い電話を切り、再び眠りにつく徹。 ……ん?
思わず飛び起きる芹沢。ちょっと待て!! 黒電話に電話線はつなげてないはずだ!!???
怪訝に思い、念の為もう一度受話器を取ってみるが反応は無い。

…やっぱ夢だったのかな。バカバカしいとふてくされもう一度眠りにつくが、何か気持ち悪い…
――と、その時再び目の前で鳴り響く黒電話!
「う… ウソだろう…? 何で…?? まさか本当に電話に悪霊がとりついてるんじゃ…」
恐る恐る受話器を取ると、心配とは裏腹に、先程の若い女性の声が聞こえてきた。
《わっ… やっぱりかかったわ! 一体どういう事かしら? あなたは一体誰?》
「ぼ… ぼくは… そ… そっちこそ、一体誰だ!?」

《私、星野って言いますが…
 さっき電話を切った後気づいたんだけど、自分の電話番号を回してたんです!
 そういう時は話し中になるはずですよね? どうなってるのかしら…》

女性… 星野の話を聞きながら黒電話を調べるが、やはり電話線は繋がってない。
「どうなってるのか知りたいのはこっちの方だ! きみは… もしかして 幽 霊 なのか!?」
――ところが星野は笑い出した。ムダ毛の処理をしたという生活感があるし、幽霊ではなさそうだ。
おかげで緊張も解け、恐怖心も無くなった芹沢は電話がつながる事を星野に説明する。
「…そうだ! もしかしたらこいつ、無線電話に改造されてるのかも」
《あたしも明日、電話局に混線してるって言ってみるわ それじゃ、あたし撮影で朝早いから…》
「撮影って… モデルか何かやってるの?」
聞くところによると、星野は新人だが映画の大きい役をもらったそうだ。

《「大怪獣ゴメラ」って怪獣映画よ!南海に浮かぶ謎の島の王女の役なの》
21あらすじゾーン 3/10:2010/04/16(金) 22:01:24 ID:Pe4Ew5Ve
…しかし芹沢はその映画に聞き覚えなかった。いかにも古そうな時代遅れの映画のようだ。
《あたしの名前は星野久美よ、覚えててね!》
そこで芹沢は別れを告げ、電話を切る。
「しかし…… ま、いいか」



 ―次の日の高校―
フリマに誘ってくれた友人に事情を話す芹沢。
ちょうど芹沢の兄が電気や勤務なので調査を頼んでおいたらしい。
「しかし、大怪獣ゴメラを知ってるとは結構マニアじゃないか」
「時代遅れの怪獣映画なんて、今時撮ってるとは知らなかったぜ」

「今だって? 違う違う! その映画が撮られたのは 20 年 も 前 の事さ!
 未だ未公開の幻の怪獣映画だよ」

―― 20 年 前 !?   その言葉に思わず耳を疑う芹沢だった…
公開されていない理由として、何かの事情でお蔵入りしている間に映画会社が倒産したのだそうだ。
その上、倒産した後のゴタゴタでフィルムも紛失したらしい… なるほど、幻の映画になる訳だ。



「どうして20年も前の映画を撮ってるなんて言ったんだろう… からかわれたのかな…?」
帰宅後、芹沢が着替えていると兄が入ってくる。

「徹!これ調べてやったぜ 改造したあとなんか全然なかったぞ!
 それどころか、あれじゃ話せる訳ないぜ 中の機械は完全にイカれてたんだ、ガラクタ同然だぜ」

――再び絶句する芹沢。昨日実際に話したのに!?
「壊れてるって言ったろ! …ただ、気になる事が二つ程あったがな
 電話のここに穴が開いてるだろう? そこにこんな物がめり込んでた」
そう言って兄が取り出したのは“1個の小さな金属の球”。…ボールベアリングだろうか?
22あらすじゾーン 4/10:2010/04/16(金) 22:02:06 ID:Pe4Ew5Ve
「それともう一つ… 受話器の中に変な物が入ってたんだが …ほら、これだ!」
受話器をを外し、中から鍵のペンダントを取り出す。何でこんな物が?
「さあな、金庫の鍵か何かかな… 前の持ち主が隠してたんだろう 泥棒対策かな
 彼女を作らないからそんな夢を見るのさ!
 男子校だから仕方ないかもしれんがナンパでもして女を作れよ!」
兄はそうからかうと、笑いながら部屋を後にした。
「ナンパされてシッポを振ってついてくるような女は嫌いなんだよ!」
改めて受話器を取ってみる芹沢。…あれは絶対に夢なんかじゃなかった…!


 ―深夜―
時計を見るともう11時半過ぎ。夢でもなければ幽霊でもない。一体なんなのか…?
落ち着いてこれまでの事を整理してみる芹沢。
(この品物には不思議な力があるんだよ…)
(自分の電話の番号を回してたんです…)
(20年前の電話だぜ)
(前の持ち主が隠してたんだろう…)

…ん?『 前 の 持 ち 主 』……? まさか…!
ある結論にたどり着いた芹沢だったが、ちょうど電話が鳴り響き思わずビビってしまう。
恐る恐る受話器を取ると、やはり昨日の星野だった。
星野も電話局に調べてもらったが、回線に悪いところは無いらしい。
《でも今、こうしてつながってるのはどういう事かしら…?》
「その事で… 聞きたいんだけど、今日は… 何月何日だっけ?」
《6月13日よ!》
「何年の?」
《うふふ… またおかしな事言うわね!》
「真面目な質問なんだ! 答えて!!」

《えーと 今年は 1 9 6 9 年 でしょ?》
23あらすじゾーン 5/10:2010/04/16(金) 22:02:48 ID:Pe4Ew5Ve
――――やはり!! これで確定した、この電話は過去と繋がっている!!
念の為、電話機の裏側の製造番号を確認してもらうがやはり同じだった。
ちなみに手前の小さな穴はまだ向こうには無いようだ。これはこの後に出来た傷らしい。
「いいかい… 信じられないかもしれないけど… きみは未来に電話をかけてるんだ!
 ちょうど20年後の自分の電話に! こっちでは、今年は1989年なんだ!!」
予想通り信じてもらえなかったが、落ち着いてこの電話の入手経路から説明を始める芹沢。



それからしばらくして、必死の説明の甲斐あって、ようやく信じてもらえたらしい。
《じゃあ、私は20年後どうなってる? 有名になってるかしら》
…思わず口ごもってしまう芹沢だったが、星野は未来は知らない方がいいと自分で話をやめた。
.。oO(…助かった… 星野久美なんて知らないもんな)
それならばと他の事が聞きたいと話を切り替え、芹沢も快く承諾する。
「いいよ、何が知りたい?」
《そうね… 流行語は? 今『ビックリしたなモウ』とか『ケロヨ〜ン』とか流行ってるけど》
――芹沢はその言葉に思わず脱力したのは言うまでも無いw



話が弾みまくって、時計を見るともうすでに3時を過ぎていた。
しかしそのおかげでどうやら星野は90%は信じてくれたらしい。
また電話する事を約束し、電話を切る芹沢だった。
「こりゃすごいや!」 改めて奇跡の電話に感謝する芹沢。
布団に入り、1つ忘れていた事を思い出す。あの鍵のペンダントの事を聞くのを忘れていた。
「ま、いいか 他人に取られたくないから隠してたんだろうからな」



 ―翌日、高校にて―
友人に例のゴメラが初のビデオ化される知らせを聞く芹沢。
喜ぶ反面、恐ろしい事実も判明する――
246/10:2010/04/16(金) 22:04:20 ID:fb21QCMD
――――やはり!! これで確定した、この電話は過去と繋がっている!!
念の為、電話機の裏側の製造番号を確認してもらうがやはり同じだった。
ちなみに手前の小さな穴はまだ向こうには無いようだ。これはこの後に出来た傷らしい。
「いいかい… 信じられないかもしれないけど… きみは未来に電話をかけてるんだ!
 ちょうど20年後の自分の電話に! こっちでは、今年は1989年なんだ!!」
予想通り信じてもらえなかったが、落ち着いてこの電話の入手経路から説明を始める芹沢。



それからしばらくして、必死の説明の甲斐あって、ようやく信じてもらえたらしい。
《じゃあ、私は20年後どうなってる? 有名になってるかしら》
…思わず口ごもってしまう芹沢だったが、星野は未来は知らない方がいいと自分で話をやめた。
.。oO(…助かった… 星野久美なんて知らないもんな)
それならばと他の事が聞きたいと話を切り替え、芹沢も快く承諾する。
「いいよ、何が知りたい?」
《そうね… 流行語は? 今『ビックリしたなモウ』とか『ケロヨ〜ン』とか流行ってるけど》
――芹沢はその言葉に思わず脱力したのは言うまでも無いw



話が弾みまくって、時計を見るともうすでに3時を過ぎていた。
しかしそのおかげでどうやら星野は90%は信じてくれたらしい。
また電話する事を約束し、電話を切る芹沢だった。
「こりゃすごいや!」 改めて奇跡の電話に感謝する芹沢。
布団に入り、1つ忘れていた事を思い出す。あの鍵のペンダントの事を聞くのを忘れていた。
「ま、いいか 他人に取られたくないから隠してたんだろうからな」



 ―翌日、高校にて―
友人に例のゴメラが初のビデオ化される知らせを聞く芹沢。
喜ぶ反面、恐ろしい事実も判明する――
256/10:2010/04/16(金) 22:05:10 ID:fb21QCMD
「それからな、星野久美って名前 どっかで聞いたような気がしてたんだけど……
 その女優… 星野久美は『ゴメラ』がアップしてすぐ…
  麻 薬 中 毒 の 男 に 猟 銃 で 撃 た れ て 死 ん だ って話だぜ」

その事実を聞いた芹沢は顔色を変え友人に本当かと掴みかかる!
『撃たれたのはいつだ!? 何月何日!?』
『し、知るかよ! 図書室のマイクロフィルム室で当時の新聞を調べたらどうだ!』

言われるまま記事を調べる芹沢。事件の日付は……  6月15日… 明 日 だ !!

これでわかった!電話に埋まっていたあの金属の球は散弾の一つだったのだ!
「なあ、芹沢 お前の言う事が本当かどうかわからんが…
 その子が撃たれたのは運命だったんだ、過去は変えられないんだ だから仕方ないさ」

『そ… そうか… それだ!! 過去を変えればいいんだ!!
 彼女に連絡してやるんだ! 今日は家に帰るなってな!!
 あの電話で彼女を助けられるぞ! 運命なんか変えればいいんだ!!』



 ―その夜―
1時を過ぎたがまだ電話がかかってこない。今日中に伝えないと星野の命が危ない!
焦っていると――――ベルが鳴る。 来た!!!
『もしもし、いいか! よく聞いて!! 明日は絶対家に帰っちゃダメだ!!
 どこかよそへ泊まってくれ!! 何も聞かずに言う通りにして欲しいんだ!』
受話器を取るなり、事情を伏せ開口一番まくし立てる芹沢!
《…わかったわ、明日は打ち上げのパーティーがあるから、そのままどこかに泊まる事にする》
星野がそう言ってくれたので、とりあえずこれで危機は回避できたと一安心つく芹沢。
267/10:2010/04/16(金) 22:06:05 ID:fb21QCMD
 ―6月15日 11時過ぎ―
「11時か… 事件が起きたのは12時過ぎだから… もう少し乗り切れば…」
刻一刻と迫る事件の時間に注意していると、ついウトウトしてしまう芹沢。


そして居眠りをしていると―――― 電話が鳴り響き、飛び起きる芹沢!!
『な!? バカな!! 電話がかかってくるはずは……! 時間は!? … 12 時 前 じゃないか!!』
《もしもしィー 芹沢さん?》
『もしもし! 今どこにいる!?』
《どこって、自分ちよぉ あなたが本当に未来にいるのかねェー 確かめる方法を思いついたから…》
『酔ってるのか!? そこにいちゃいけない!! すぐに家を出るんだ!!』
《そーいえば、今日は家に帰るなって言ってたわね… ヒック 忘れてたわ!》
『そうだよ! だから早く家を出るんだ!!』
《待って! その前にどーしても確かめたい事があるのよ 明日まで待てなくて…》
『なんだい!? 早く言って!』 
《あのね、受話器の口を開けて中を見て 何か入って無い?》
「受話器の中…ペンダントの事かい? 金色の鍵の…」
《そう、それよ! きゃ―――― やったわ☆
 これではっきりしたわ! その鍵、今受話器に押し込んだばかりなの!
 やっぱり、この電話機は未来とつながってるのね!!》

――その時、さっきまで騒がしかった星野は突然黙り込んでしまう。
『もしもし、どうした!?』
《…なんでもないわ、玄関の方で何か物音がしたような気がして…》
『気… 気をつけろ!! 玄関に鍵をかけたか!?』
《さあ… どうだったか …あ!また物音がしたわ! 誰かが…いるみたい! 怖いわ…!》
『そこにいちゃ危ない!! 逃げるんだ!!』
《きゃあ!! だ…誰!! 芹沢さん!! 銃を持った男が……!!
 いやあ!! た 助けて 撃たないで!! きゃああ!!》
「やめろ…」 どうする事もできない芹沢は星野の悲鳴を聞くも、どうする事もできず――――

『 や め ろ ――――――!!!!!』 芹沢の叫びと共に、受話器から銃声が響いた!!
278/10:2010/04/16(金) 22:08:18 ID:fb21QCMD
ショックのあまり受話器を取り落とす芹沢。
「そうか… そうだったのか… ちくしょう!!!」
悔しさの余り、電話をハンマーで叩き壊す芹沢。

.。oO(運命を変えるだって…? この電話がなけりゃ、彼女も家に帰ってこなかったのに…!
   あの電話も… オレ自身も… 彼女の運命の一部だったんだ!!)

――芹沢は自分の運命を呪い、無念さと無力さを胸に泣き付した――



 ―3週間後…―
借りてきたゴメラのビデオを鑑賞する芹沢は、ようやく星野久美の顔を知る。
映画のクライマックスに差し掛かると星野…王女はペンダントを取り出す。
《このペンダントの中にゴメラをおとなしくさせる、古代の種子が入ってるのですが
 これを開けるにはもう一つのペンダントが必要です
 それには鍵がついているのですが、私を誘拐したギャングに奪われてしまって…》
そのシーンを見た芹沢は、未だ持っていた鍵のペンダントを取り出して眺めた。


映画のラスト、ゴメラと共に島へと帰る王女。
一緒に島へと行けない主人公に、思い出にと鍵のペンダントを渡す。
《このペンダントを持つ二人は離れ離れになっても… また、必ず再会できるそうです…
 私… 忘れませんわ、あなたの事…》

「ぼくも… 忘れない!!」

さながら王女…星野はビデオを通して芹沢に向かって話しかけるように感じられた。
289/10:2010/04/16(金) 22:09:43 ID:fb21QCMD
 ―エピローグ―
再びフリマに訪れた芹沢はあの老紳士を尋ねるが、誰もそんな人は知らないそうだ。
その時芹沢の視界に入ったのは、ナンパを断る女の子の姿。

――その女の子の胸にはゴメラで星野が使っていたペンダントがぶら下がっていた。
よく見ると、星野久美にそっくりだ!
「あの… 聞きたい事があるんだけど… そのペンダント、どこで手に入れたんだい?」
「あなたに関係…… あ…もしかして、鍵を持ってるんじゃ…」
またナンパかと思った少女は適当にあしらおうとするが、ペンダントの事を聞かれもしやと気づく。
「これかな?」
芹沢は鍵のペンダントを取り出すと、やはりこれだったようだ。少女は思い切り喜んでいる。
「わーっ よかった! これで母の遺言を果たせるわ!」
「え?? まさか… 君のお母さんは星野久美って言うんじゃ…」
「そうです! 1989年の7月以降にここで待つようにって… 念の為、先月も来てたんだけど…
 これをその鍵で開けてみてください!」
少女が差し出したコンパクトを鍵で開けると、中には……手紙が入っていた。

    芹沢さんへ…
    あなたにこの手紙を読んでもらえるかどうかわからないけれど…
    あれから、私がどうなったかお話します

    あの晩、私は死にかけたけど… 命は取りとめたの
    でも… 自分の足では歩けない体になってしまって… 女優も諦めたわ…
    あの電話も証拠品として押収されてしまったし… 何度死のうと思ったかわからない…

    そんな時、私の前に素敵な男の人が現れたの… とてもよい人で…私を愛してくれたわ
    そして… 彼と結婚したの!

    1年後に私、妊娠したわ… お医者様は母体が危険だって言われたけれど…
    今、病院でこれを書いているの… もしもの時のためにね
    私 どうしても、あなたに伝えておきたい事があったから…
    それはね…    私 が 今、 幸 せ だ っ て 事 !!
2910/10:2010/04/16(金) 22:10:49 ID:fb21QCMD
――手紙はそこで終わっていた。
「お母さんは君を産む時に…?」
「は はい」
.。oO(そうだったのか… そういえば、新聞には意識不明としか書いてなかったな…)
「あの… 母とはどういうお知り合いなんです? もし、よかったら…」
「全部… 話してあげるよ、信じてもらえるかどうかわからないけど…
 その前に… 名前を教えてくれる?」
少女は微笑んで自分の名を告げた。

「私…  星 野 久 美 って言います! 母と同じ名前なの! あなたは?」

    ……追伸
    私の娘(きっと女の子を産むわ)は気に入ってもらえたかしら?

手紙にあった追伸を思い出し、心の中でもちろんだ、と答える芹沢。
「ぼくは・・・・・」



そんな2人を見守るマジック・セラー。
「彼はこうして不可思議な時間を過ごした…
 きみも変わった事を経験したければ、私の売る商品を買うといい!
 ただし… 結果に責任は持たんがな! ハハハハハ」

                   マジック・セラー ―ラストコール― <終わり>
30あらすじゾーン:2010/04/16(金) 22:12:14 ID:???
5レス目重複失礼
31マロン名無しさん:2010/04/16(金) 23:21:48 ID:???
なんたるラブコメ
まさかのハッピーエンド
32マロン名無しさん:2010/04/16(金) 23:43:28 ID:???
麻薬中毒の男に猟銃で撃たれる⇒自分の足では歩けない体に。女優も諦める
⇒素敵な男の人が現れたの!彼と結婚したの!⇒1年後に私、妊娠したわ…⇒子供産んで死亡

短期間にいろいろありすぎwww
33マロン名無しさん:2010/04/16(金) 23:49:04 ID:???
とりあえず子供は女の子で良かったな
34マロン名無しさん:2010/04/16(金) 23:55:51 ID:???
ハッピーエンドなのはいいんだが、母と同じ名前を娘につけるのは法的にどうなんだろ?
35マロン名無しさん:2010/04/17(土) 00:35:16 ID:???
なんか感動しちゃった
作者の名前、覚えておこう
36マロン名無しさん:2010/04/17(土) 00:58:01 ID:???
時を越えて繋がる電話か、20年前だと自分は生まれてないが
20年後って一体何してるんだろうな……
37マロン名無しさん:2010/04/17(土) 01:52:52 ID:???
( ;∀;)イイハナシダナー
38マロン名無しさん:2010/04/17(土) 02:39:36 ID:???
ババアゾーンはやるんですか?
39マロン名無しさん:2010/04/17(土) 02:55:19 ID:???
的矢って奴、死亡フラグ立てすぎだろ…
40マロン名無しさん:2010/04/17(土) 12:20:41 ID:???
>>38
何の話か知らんが、ババア漫画なんて誰が読むと思うんだ?
そもそもババア主人公で人気取れると思うか?
いじわるばあさんじゃねぇんだからw

>>39
的矢なんて今回出てたっけ?とりあえず、>>1を読んでおいで。
41マロン名無しさん:2010/04/17(土) 13:41:52 ID:???
ちょっとベタな話かなとおもった……けど
電話口から銃声が響くシーンは辛すぎる

ハッピーエンドになって良かったな!

>>34
母親の方は芸名だったんじゃね?
それなら問題なしだよきっと
42マロン名無しさん:2010/04/17(土) 14:18:54 ID:???
星野で芸名って言われるとパー子が思い浮かぶわ
確か本名は鈴木信子だっけ
43マロン名無しさん:2010/04/17(土) 14:18:59 ID:???
>>34 >>41
一応外国では親子3代同名は問題ないらしいんだが…
この話は日本が舞台だからな、どうなるんだろ?

それとも母親が余命いくばくもなかったから、こういう時は許されるのだろうか?
いい話なだけに、これが気になって仕方ないw
44マロン名無しさん:2010/04/17(土) 20:28:46 ID:???
最初の「星野久美」は芸名→「星野」さんと結婚→娘本名「久美」 じゃない?
45マロン名無しさん:2010/04/17(土) 21:39:46 ID:???
つまり奇しくも芸名と同じ苗字の人と結婚したってことか!
46あらすじゾーン 1/10:2010/04/17(土) 22:00:00 ID:851LA6tB
            その世界では 現実を超えた あらゆる事が起きる
               過去と未来が 同時に存在できる世界…
                光より明るく 闇より暗い世界…
            現実の範囲の外(アウター・リミッツ)にある世界…

              ――それが“アウター・ゾーン”なのです!

      このセピア色の扉を開ければ、 アウター・ゾーンに入ることができるでしょう
          ただし「空想力」という鍵がなければ開く事はできませんが……



 〜第1話 ママと悪魔〜


エメラルドグリーンに輝く長い髪… そこからのぞく、とがった耳…
美しい顔…だが、左目は前髪に隠れて見えない…
そんな謎めいた一人の美女が、あなたに向かって話し始める。

{この物語は、アウター・ゾーンに関わった人間達の様々なドラマを…毎回紹介してゆくものです。
 ご案内及び解説は、この私がいたします。
 私が何者なのか? それはまだ明かす事はできませんが… その内明らかにする事になるでしょう
 そして私の名は… そう、「ミザリィ」とでもしておきましょうか。
 「ミザリィ」とは“不幸”という意味…
 この物語に登場する人達は、皆、なんらかの形で“不幸”を背負っているからです。
 どうぞ、よろしく…}


とあるマンションの廊下を歩くミザリィ。
{今回ご紹介するお話は…とある平凡なマンションが舞台です。
 しかし、今、このマンションの一室で… 恐ろしい事が行われようとしていました…
 …そう、この部屋の中で!!}
47あらすじゾーン 2/10:2010/04/17(土) 22:00:41 ID:851LA6tB
 ―237号室―
その中では小学生の少年をふん縛り、包丁を持った母親が叫んでいた。
『今 お前の体から悪魔を追い払ってやるからね、ひろし!!』

ミザリィは言う。
{この2人は実の親子です、一体彼らに何が起こったのか?それを知る為に時間を遡ってみましょう}



 ―1週間前―
ひろしを連れ、家々を回り宗教活動する母親。
「お休みのところ失礼します、あなたは悪魔の企みについてご存知ですか?」
…当然、家人はうさんくさそうな顔をする。母親はひろしに話しなさいと促す。
「あ… あの この世には悪魔がはびこっていて…
 (ぼくは日曜がイヤでたまらない、ママと一緒に色んな家を回らないといけないから…)」

宗教には興味ないと即効で締め出される親子。
『この罰当たりが!! 地獄に堕ちるといい!!』
母親は罵声を浴びせるとひろしを睨み、お前の言い方が悪い、役立たずと暴力を振るう。
『あたしはお前をそんな風に育てた覚えは無いよ!! さっさと来なさい、このグズ!!』
.。oO(違う… 違う! ぼくをこんな風にしたのはママじゃないか!!)


そんな親子を物陰から見ていたミザリィ。
{子供は生まれて来る時に親を選べません
 もしタチの悪い親に当たれば、その家庭は牢獄になるでしょう
 この日、偶然見かけたこの親子に私が興味を持ったのは、彼らに不幸の影を見たからです…}
48あらすじゾーン 3/10:2010/04/17(土) 22:01:22 ID:851LA6tB
マンションに帰ってきた親子。するとお隣のお姉さんが親子に挨拶する。
……が、母親はそんなお姉さんを無視し家に入る。
.。oO(ごめんなさい、お隣のおばさん※) アイコンタクトでお姉さんに謝るひろし、微笑むお姉さん。
(※注:この子には大人は皆、おじさん・おばさんに見える)
.。oO(隣に住んでるおばさんは近所の幼稚園で先生をしてるそうだけど…
   とても優しい目をしていて、きれいな人だ!)
赤くなって笑顔を返すひろしにさっさと入れと怒鳴る母親。

家に戻ったお姉さんを迎えてくれたのは旦那さん。
「おかえり、ゆうこ 隣のヒステリー女と話してたのかい?」
「あなた、聞こえるわよ このマンション壁が薄いから
 でもご主人が2ヶ月前亡くなってから、ますます意地悪くなったみたい ひろし君がかわいそう…」


ミザリィから説明が入る。
{母親の夫は、深夜酔って帰宅し6階のベランダから誤って落ち、死亡したのです
 普段から家には居つかず、ほとんど別居状態でしたが…}


ゆうこは旦那にしがみ付く。
「不公平だわ!あんな家にかわいい子ができて、あたしには…」
「おいおい、それは言わない約束だったろう?」



 ―その日の夕食時―
「何してるの、お祈りがすんだらさっさと食べなさい」
「う… うん…」
『返事は『ハイ』でしょう、『ハイ』と言いなさい、『ハイ』と!!』
怒鳴り散らす母親に思わずビクリし、うっかり茶碗のご飯をこぼしてしまう。
――それが母親の逆鱗に触れ、何してんだと叫び、食事をぶちまけ鬼の様に荒れ狂う母親!
49あらすじゾーン 4/10:2010/04/17(土) 22:02:04 ID:851LA6tB
壁が薄いので、騒音と罵声はゆうこ夫妻にも聞こえ、ゆうこは思わず耳を塞ぐ。
「またヒステリーが始まったか」

『見なさい! あんたのせいで床が汚れたじゃないの! あやまりなさい、神様に!! あやまれ!!』
自分が何かこぼした時は知らんぷりするのだが、ひろしは怯えながらも神様に謝る。
『お前はあたしの料理が食べたくなくて、わざとご飯をこぼしたね!!
 え!? あたしにゃわかってるんだよ!! そんなにあたしの料理が欲しくないなら…
 ほら! お前の大事なインコを焼鳥にして喰わしてやろうか!!』
おもむろにひろしの部屋の鳥かごを持ってきて脅す母親!もちろん、ひろしはやめてと叫ぶ!
「何 本気になってんのさ 冗談だよ、冗談! バカな子だねぇ」
しかし、ママならやりかねないと思っていた。なぜならひろしは母親の秘密を知っていたから…


 ―その夜―
布団に入り、こっそりインコと遊ぶひろし。 …が、母親にうるさいと怒鳴られる。



 ―次の日―
ベランダで布団を叩く母親、同じくベランダで洗濯物を干そうとするゆうこ。
しかしゆうこは母親の機嫌が悪そうなので、声をかけない事にした。

直後、ご機嫌で母親を呼びながらひろしが帰ってくる。
『うるさいわね!! ただいまくらい言いなさい!!』
「ただいま! これ見てよ」
にこやかに母親に見せたのは図画の授業で描いた車の絵。
「先生が学校でもいちばんうまいってほめてくれたんだ!
 他にも何か描いてコンクールに出してみないかって言ってたよ!」

「お前なんかに出せる訳ないだろ」  ビリッ
50あらすじゾーン 5/10:2010/04/17(土) 22:02:45 ID:851LA6tB
――嬉しそうに話すひろしだったが、母親は冷たく無造作に絵を引き裂き下に投げ捨ててしまった!
『それに誰が車の絵なんか描けって言ったの!? 描くんなら、神様の絵を描きなさい!』
写生だから見えるものしか描けない、と小声で答えるひろし。
『お前には神様の姿が見えないのかい!? あたしには見えるよ、ちゃーんとね!』
…このやり取りは同じベランダにいるゆうこもしっかり聞いていた。
.。oO(なんてひどい事をするの…)



 ―それからしばらくして、近所の公園―
寂しそうにブランコをこぐひろしに笑顔で挨拶するゆうこ。
「あ… お隣のおばさん!」
「こら! おばさんとはなんだ、あたしはまだ20代なのよ?
 これからは…… ゆうこお姉さん、って呼んでくれる?」
…という事であらすじもゆうこお姉さんと呼ぼう。
ひろしも「ゆうこお姉さん」と呼んだご褒美に、「ある物」をくれた。
その「ある物」とは… テープで直した写生で描いた車の絵!
ゆうこお姉さんはひろしの絵がうまい事をほめつつ、将来は絵描きになれると断言する。
そんなゆうこお姉さんにひろしは心ときめき、この人がママだったらいいのに、と夢を見る。

「いつも一人で公園にいるけど、友達はいないの?」
「え… 学校にはいるけど… ママが友達とつきあっちゃいけないって言うから…」
「どうして?」
「神様と悪魔の存在を信じない人は、堕落した人間だって…
 一度、うちに遊びに来た子を殴って追い返したこともあるし…
 それに…最近はその噂が広まって、学校でもぼくを避ける奴やいじめる奴が多いんだ」
「それで… ひろし君はママの言ってる事、信じてるの?」
「わ… わからないよ 神様も悪魔も見た事ないし…」
悲惨な家庭に自分まで悲しくなってくるゆうこお姉さん。
.。oO(素直で賢い子なのに… なんて寂しそうな目をしてるの…
   あたしなら、この子にこんな悲しそうな顔はさせないわ あたしなら…!)
51あらすじゾーン 6/10:2010/04/17(土) 22:03:50 ID:???
その時、運悪く買い物帰りの母親が公園に差し掛かりひろしにさっさと帰れと怒鳴り散らす。
「奥さん!! あなたにお話があります!」
『子育てがどうこう言うんなら、聞く耳もたないよ!』
「どうして… どうしてそんな事を言うんですか!?」
『ふん! 何言ってんだ!!
 もう30にもなるってのに、まだ子供ができないじゃない! 全く情けない!!
 そんなあなたにどうこう言われる筋合いは無いよ!!』
悪魔のような母親にズカズカ痛い所をつかれ、ゆうこお姉さんは泣き出して帰ってしまった…。
『二度と口出しするんじゃないよ!!』
――そんなゆうこお姉さんを見て、ひろしは初めて胸の痛みを感じるのだった。
『さっさと来るんだよ!』
ひろしは精一杯の抵抗として母親を睨む。頬をはたかれるひろしを眺めるミザリィがそこにいた――



 ―その夜―
シャワー中のゆうこおねえさん(29)。( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!   …ゲフンゴフン
ゆうこおねえさんの頭の中には昼間の鬼母親の一言が深いキズを残していた。

「あんな女の言った事なんか、気にする事ないさ」
「でも、あんなにはっきり言われると…」
風呂上りのバスタオル一枚で髪も梳かさないままで旦那に悲しそうに話すゆうこお姉さん。
「いいから気にすんなって」
「あたし… 幼稚園にいる時は、大勢の子供に囲まれて楽しいけど…
 子供が親に連れられて帰る時は、とてもさびしい気持ちになるの  最近は、特にね…」
52あらすじゾーン 7/10:2010/04/17(土) 22:04:39 ID:???
 ―深夜―
鬼母親の夢に出てきたのはミザリィ。
{あたしが誰かなんて事は、どうでもいい事だわ…
 実は、あなたに受け取って欲しい物があるんだけど…}
「あ… あなたはもしや、神様の使いでは!?
 あたしが毎日よい行いをしているから、そのごほうびですね!」
{あなたは悪魔をこの世から追い払いたいんでしょう? では、これをあげるわ
 これを使えば、人間にとりついた悪魔を追い払えるの}
そう言ってミザリィが差し出したのは、神様とは程遠い、悪魔をあしらった禍々しい杖だった。
杖を受け取った母親は神様からの贈り物だと狂喜乱舞する。

{私は、この女にアウターゾーンから、ささやかな贈り物をしました
 それをどう使うかは、彼女自身が決める事です…}

現実。母親のベッドに腰掛けるミザリィがいた。
次にミザリィはひろしの部屋へ入ると、インコが目を覚まし問いかけてくる。
「オハヨウ ダレ?」
{しっ! あたしはミザリィよ、ミザリィ!}
――その名にインコはビクリと体を震わせるのだった。



 ―翌朝―
飛び起きた母親の手には、夢でミザリィからもらった杖があった。
これが夢ではない事を確信し、神様からのお告げがあったと朝っぱらから嫌な笑い声が響いた。



 ―午前中―
掃除中の母親は妙な会話にギクリとする。
「オ前 医者ニ見テモラッタ方ガイイゾ!」
「何ヲ言ウノ! アタシノ頭ガオカシイトデモ言ウノ!? アンタ!!」
53あらすじゾーン 8/10:2010/04/17(土) 22:05:26 ID:???
声の主はひろしのペットのインコだった。
「アアソウダ! 朝カラ晩マデ神ダ悪魔ダッテ… イイカゲンウンザリダ!神様ナンテイルモンカ!」
「コ… コノ罰当タリィィ! アンタハ悪魔ニトリツカレタンダナ!!」
「ナ… 何ヲスル! ヤ… ヤメロー!!     ひゅう〜〜〜〜  どさっ」
青ざめる母親。――――そして、インコの悲鳴と羽ばたき音が周囲に響いた。



 ―午後―
「ただいま おいピー助、元気で…」
帰ってきたひろしは死んだインコを見てショックを受け、母親を呼びながら台所へと飛び出す。
「なんだよ、うるさいねぇ」
『ピー助が死んでるんだ!!』
「それがどうしたの、寿命でしょ」
『違うよ、握り潰されてるんだ!!』
「ふん、どういう事だい」

『ママが…  マ マ が 殺 し た っ て 事 だ よ !! 』

ついに怒りが爆発し、叫ぶひろし!
『なんて事言うんだ、この子は!!』

「大きな声を出したってごまかされないよ、もう嘘はつかせないからね
 ぼくが子供だからって、ママの嘘がわからないと思ったら大間違いだ!!
 ママがぼくの腕を折った時、近所には階段から落ちたって言いふらした事も…!
 生命を大切にしろと言いながら、自分の腕をかんだ子犬を川に捨てたり…!
 それに… それに… パパをベランダから 突 き 落 と し た 事もわかってるんだ!!
 ぼくはあの晩眠れなくて… 全部見てたんだよ!ママは 嘘 つ き の 人 殺 し だ !! 』

ひろしの暴露に青ざめる母親。
「母親に向かってなんて事を… ああ神様… この子には… この子には悪魔がとり憑いた!!』
手に持った包丁にひろしの顔が不気味に映し出される!
54あらすじゾーン 9/10:2010/04/17(土) 22:06:08 ID:???
危険を感じたひろしはドアチェーンを外し廊下に出ようとする!
『待ちなさい! 言う事を聞かない子は… こうだよ!!』
背後から包丁を振り下ろす母親! ――間一髪でドアが開き、廊下に飛び出すひろし!

ひろしは隣のドアを叩き、ゆうこお姉さん達に助けを求める!
ゆうこ夫妻は尋常ではない事を察知し廊下に飛び出すが、ひろしは捕まり家に連れ戻されてしまう。
ゆうこお姉さんはドアを叩くが、もちろん鍵をかけられ開く訳が無い!
『あなた、あの人何をするかわからないわ!』
『あの窓を破ろう!』 ――目に付けたのは、風呂場か何かの小窓だった。


…そして、物語は冒頭へと戻る。

『ひろし!! お前の体から悪魔を追い出してやるからね!!』

母親はミザリィからもらった杖を振りかざし、悪魔よ立ち去れと叫ぶ!
…しかしひろしの身には何も起こらない。
――いや、母親の左手にヒビが入り、手首から何か尖った物が皮膚を突き破って現れた!!

その頃、廊下では旦那さんが小窓を破り、体の細いゆうこが家の中に入る。
『こ… これはああああ!?』
母親の手首から禍々しい手の様な物が現れ、ついには母親の体に真っ二つにヒビが入り――

ひろしとゆうこは見た! 母親の体から悪魔が飛び出してきたのを!!

ゆうこはひろしの拘束をほどいていると、悪魔は悶え苦しみ――――破裂した!
「なんて事…」
目の前で起きた事を信じられず、ひろしとゆうこは強く抱き合う。
55あらすじゾーン 10/10:2010/04/17(土) 22:07:01 ID:???
ミザリィは言う。
{バラバラになった怪物の破片はすぐに消え去ってしまいました…
 少年の母親が主張していたように、悪魔は実在した訳です!
 しかし、皮肉な事に悪魔は彼女自身だったとは…
 あれは彼女の歪んだ心が生み出した怪物だったのか…?
 それとも、知らないうちに悪魔にとり憑かれていたのか…?
 その答えはアウターゾーンの彼方にあるのです
 …それでは、また来週、別の登場人物による別の物語でお会いしましょう
 ――――最後に、今回の物語のエピローグをどうぞ!}
そしてミザリィは怪しい霧と共に立ち去っていった。



 ―病院―
あれからどれだけ経ったのだろうか。ゆうこがひろしをお見舞いに来てくれた。
ひろしはもうすっかり回復し、いつでも退院できる状態に。…ただ、困った事に――――
「色々調べてもらったけど、ひろし君を引き取ってくれる親戚の人はいないらしいわ」
「それじゃ… ぼくはどうなるの…?」
「ひろし君のような子を預かってくれる施設に行くか… どこかの家族の養子になるしかないわね」

…しばし無言になる二人。沈黙の中、まず口を開いたのはひろしだった。
(ぼくを養子にして欲しいんだ)…その言葉が言えず、真っ赤になってごまかす。
「な… 何でもないよ、おばさん…」
「こら、おばさんじゃないって言ったでしょ!」 そんなひろしの額を優しく指でこづくゆうこ。

「これからは……『ママ』って呼んでくれる…?」

――「ママ」。 ひろしは長かった虐待親から、ようやく安らぎのある親に巡り会えたのでした。
56マロン名無しさん:2010/04/17(土) 22:25:18 ID:62EyOx9L
なんだこれ畜生玉ねぎを切りすぎたな…
57マロン名無しさん:2010/04/17(土) 22:47:54 ID:???
ひろし、よかったな!よかったな!!
58マロン名無しさん:2010/04/17(土) 23:06:54 ID:???
お、あの作家ついに連載デビューか!
ミザリィって美女もミステリアスでなかなかいいな。
カラーページで28〜29歳のシャワーシーンなんてやるじゃねーかw ハァハァ

あの悪魔ババァも消えてくれたし、ハッピーエンドで何よりだ。
子供は親を選べないからな、ホントよかったよ!。・゚・(ノД`)・゚・。
59マロン名無しさん:2010/04/18(日) 00:03:15 ID:???
今思ったんだが>>1は作者だよな?
もし違うんなら法律的にアウトだと思うんだが…
60マロン名無しさん:2010/04/18(日) 00:06:10 ID:???
序盤はこの手の恐怖モノ、苦手だからちょっと……と思ってたけど、
結構最後はサワヤカだったな。
こういうのならアリかも
61マロン名無しさん:2010/04/18(日) 00:10:37 ID:???
>>59
そういうのは楽屋裏で
62マロン名無しさん:2010/04/18(日) 02:28:14 ID:???
良かったなあ……ひろし君よぅ
優しいお母さんが出来て

良かったなぁ……俺のムスコよぅ
絶好の年代のシャワーシーン拝めて
63マロン名無しさん:2010/04/18(日) 09:35:51 ID:???
綺麗な人妻最高です
しかも義母なんて最高です
ひろし俺と代われ
64マロン名無しさん:2010/04/18(日) 10:09:10 ID:???
>>62
をいw 後半いらねぇwwww
65マロン名無しさん:2010/04/18(日) 15:00:02 ID:???
ひろしがハッピーエンド迎えられてよかった、よかった!
虐待ばばあも見事に地獄に落ちてくれてよかった、よかった!溜飲が下がったわ!
66マロン名無しさん:2010/04/18(日) 20:57:04 ID:???
これ面白いな。
でも1話完結じゃ大変そうだなぁ。
67マロン名無しさん:2010/04/18(日) 21:41:18 ID:???
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!人妻おっぱい!28歳おっぱい!
68あらすじゾーン 1/8:2010/04/18(日) 22:00:03 ID:0ZTvWs/c
 〜第2話 幸運の首〜


 ―アメリカ―
『くそっ!きさまのせいだぞ!! きさまのせいで俺は全財産を… 何が幸運の首だ!!』
屋敷の中で中年男性が怒り狂っていた。話し相手は―――― 左手に持った 干 し 首 !!
…しかし、当然ながら干し首は何も答えず、男はいらだって干し首を机に叩き付ける。
その時電話が鳴り響き、男は大量の冷や汗を浮かべながら受話器を取る。

《ようジョージ! これから貸した金を返してもらいに行くが…
 返せない時はどうなるか、わかっているだろうな?》

借金取りの催促の電話だった。
「…終わりだ、俺はもう…」
絶望したジョージは引出しから拳銃を取り出し、口に咥えると―――― 屋敷に銃声が響いた。
ジョージが死んだ直後、そばにあった干し首は不気味な笑みを浮かべるのだった…


その直後、屋敷に入ってきたのはアウターゾーンの案内人・ミザリィだった。
{この日、一人の男が自殺を遂げました。ピストルで口の中を撃ち抜いて…
 原因はギャンブルで財産を失った上、多額の借金を背負ったためです…
 彼が死ぬ前に話しかけていた、この干し首こそ…
 持ち主をアウターゾーンに誘い込む“幸運の首”なのです}



 ―ジョージの死から10数年後―
{ここはアメリカの某都市 この街ではギャンブルが公認されています}

とあるカジノにて、ガールフレンドを連れてスロットマシンにのめりこむ青年がいた。
ガールフレンドにラリィと呼ばれた青年は50ドルもすってしまい、マシンを蹴飛ばし愚痴る。
「この店は相性が悪い、場所を変えようシンディ!」
69あらすじゾーン 2/8:2010/04/18(日) 22:01:04 ID:0ZTvWs/c
『ラリィ! いい加減にやめてよ!最近週末になるとカジノ通いじゃないの!
 どういう事? 以前はギャンブルなんか目もくれなかったのに…
 あなたのお父さんだって、ギャンブルが原因で……」
「親父が自殺したのは賭けに負けたからだ、そのせいで俺は施設に放り込まれちまったが…
 ま、そこでシンディと出会ったんだから、まるっきり不幸って訳でもないか」
ラリィはそう言ってシンディを抱き寄せる。この野郎!!

道を歩きながらシンディはギャンブルを始めた理由を尋ねる。
「…今の生活が嫌になっただけさ、ボロアパートで寝起きしてピザを配達する毎日がな!
 5年後に、俺達がどうなってると思う?」
その言葉にシンディは彼と結婚し、子供をもうけ一戸建てに住むという、ありがちな幸せを想像する。

「5年後も10年後も今と同じさ! ピザ屋でなくても、どこかの職場で安月給で働いて…
 毎日をムダに過ごすんだ、希望なんて無い
 この町じゃ、皆 金を無駄に使ってるが… 少なくとも、ここには希望があるじゃないか
 “ 一 攫 千 金 ” のな!」

…とは言え、幼なじみのシンディは知っている。彼が子供の頃から賭け事が弱い事を。
「それを言われると…」


{そこのお兄さん、ツキのなさそうな顔してるわね、幸運のお守りでもいかが?}
その時、路上売りから声がかかる。ラリィが声のした方を見ると、ミザリィが路上店を開いていた。
「あれ? 先週来た時はこんな店は…」
{今日、店を出したばかりなの… よろしくね、お兄さん… どう?何か買ってかない?}
ラリィは品物を見ていると、『ある物』が売り出されている事に気づく。
「こ… これは… 本物の干し首みたいだけど…」

{お兄さん、目が高いわね それは“幸運の首”と言って、一番効果があるの
 それは300年前に南の国の奥地で作られた物よ、もちろん本物
 その首は生前、強力な霊力を持つ呪術師だったらしいわ
 死んでからも永遠の霊力を保つために、自分から干し首になったと言われてるの}
70あらすじゾーン 3/8:2010/04/18(日) 22:02:42 ID:0ZTvWs/c
…まさか買うつもりかと不安になるシンディ。そのまさかだった。結局50ドルで買うラリィ。
{お役に立つといいわね…} 妖艶な笑みを浮かべるミザリィだった。
ちなみに『みーちゃんのものしり教室』で干し首の作り方があるが、よい子はマネしないでね♥
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20100418215201.jpg


干し首を買ったラリィは早速ポーカーに挑戦してみるが、やはり負けてしまう。
効果がない事をブツブツ文句言いながらトイレで手を洗っていると何者かが語りかけてくる。
《よう、あんた まるでツイてないなァ!!》
ラリィは声の主を探すが、トイレには自分だけだった。気のせいか…?
《ほら、こっちだ お前さんの後ろにいるよ、俺は…》
恐る恐るラリィがふりむくと、そこには――――

《俺だよ俺!! 幸運の首だよ、兄ちゃん!!》 洗面台に置いた干し首が笑っていた!!

《そんなに怖がるなよ、へへ… お前の頭の中に話しかけてんだ
 でも、俺に話をする時は声に出して話しな、俺は心を読むのは苦手でね》
ラリィは腰を抜かしながらも、一体何者かと尋ねる。
《俺は幸運の首さ、お前にツキを与えてやるぜ!
 俺には賭けの結果を当てる能力がある ただし、掛け率は2倍までに限るがね!!
 例えばルーレットで赤が出るか、黒が出るか、俺なら確実に当てられるぜ》
「そ… それを俺に教えてくれるってのか? 一体どうして!?」
《決まってるじゃないか! 善意だよ、善意!!
 俺はこんな姿だから、金には興味が無いが、折角の能力を使わん事はないからな》
「じゃあ… 俺を金持ちにしてくれるんだな?」
《まかせときな! 俺は“幸運の首”だぜ》
干し首は不気味なほどまでにニヤリと笑い、自信たっぷりに答えるのだった。
71あらすじゾーン 4/8:2010/04/18(日) 22:03:24 ID:0ZTvWs/c
その後、ルーレットに向かい小声で赤か黒かどちらかを尋ねるラリィ。
干し首の指示通りに赤に賭けると見事的中!興奮し、その次を尋ねるとまた赤だそうだ。
…その隣でシンディはラリィが干し首に話しかけているのを見て嫌悪感を覚えていた。
ルーレットはまた赤に決まり、上機嫌のラリィだった。
『ハハハ!! こりゃいいや!』
おかげで元金が4倍になり、今週の負けも取り戻したラリィは3戦目も挑戦しようとするが…
ここで干し首から待ったがかかった。

《待ちな、兄さん!! 言い忘れてたが… 俺のパワーは1人につき、
 3回までしか使ってやれないんだよ だから、ツキを招くのも今回で最後だ》

土壇場になって大事な事を言い出し、約束が違うと怒り出すラリィ。
《なーに、1度にでかく賭ければいいのさ》
1人につき3回までという制約は1人の人間に干し首を独占させない為。あと、「お約束」。
ラリィはシンディの貯金を聞くと、反射的に800ドルと答えてしまうシンディ。
「800か… それだけじゃ、1か月分の生活費にもなりゃしない… 金だ! もっと金がいる!!』



 ―次の日―
高額の元金を借りる為、2人はあくどい評判のある高利貸しの男を訪ねた。
不安になってラリィを止めようとするが、ラリィはここに何度も配達に来て顔見知りだそうだ。
…そうでもなきゃ、ラリィに金を貸してくれないからだ。
部屋へ入ると高利貸しはビリヤードに興じていた。単刀直入に用件を言うラリィ。

「2時間だけ大金を借りたいんだな?
 条件が飲めるのなら、百万ドルまで貸してやろう、利子は1万だ
 条件は…… 生命保険に入る事だ!百万ドルのな、どうだ、飲めるか?」

ラリィは生唾を飲み込み、この条件を承諾するのだった。
72あらすじゾーン 5/8:2010/04/18(日) 22:04:07 ID:0ZTvWs/c
 ―2週間後の深夜、高利貸しの家―
「書類はこれでよかろう… しかし本当にわかってるんだろうな?
 もし、2時間後に利子をつけて金を返せなかったら お前には死んでもらうんだぞ」
『承知の上です!』
シンディは今からでも遅くはないと必死に止めるが、ラリィには聞く耳持たない!
「ほら、金は出してやる ただし… そこのお嬢さんは人質として、ここに置いてけよ」
「も… もちろん!」
『え!? うそ!!』
驚くシンディをすぐ戻るからと諭すが、当然の如く置いていかないでと泣き叫ぶ。
『でもあたし、イヤな予感がするの!! 欲を出したらきっと悪い報いがあるわ!』
『欲の無い正直者が得をするのは、昔話の中だけだ!!
 ガキの頃にそんな話ばかり聞かされてるから不安になるんだよ!
 現実は昔話のように甘い物じゃない!! お前だって…親に捨てられたんだから、分かるだろう!?』
「そうだけど… でも…」
「頼む… 俺を信じてくれ!」
――泣く泣くシンディはラリィを信じる事にした。

「済んだかね?」 大あくびをしてラブラブな2人を現実に戻す高利貸し。
今3時なので5時までには戻ってこないとアウトだ。
ラリィは不在の間シンディに手を出さないようにと釘を刺し、カジノへと向かいだした。

「今まで何人もの人間に金を貸してきた経験から言わせてもらうが…
 まずあの男は帰ってこないな 人間、大金を手にすると人格が変わるもんだ
 あんたはあの男にうまく利用されただけじゃないのかな?」

ドアが閉まりしばらくすると、人質として残されたシンディに冷たく言い放つ。
ラリィを信頼したシンディは違うと否定するが…果たしてどうなるのか。
73あらすじゾーン 6/8:2010/04/18(日) 22:04:55 ID:0ZTvWs/c
 ―高級カジノ室―
入るなり、いきなりボーイに登録制だからと追い払われそうになるラリィ。
「分かってるよ、金持ちじゃなきゃ遊べないんだろ? これを全部ルーレットチップにしてくれ!」
借りてきた大金入りのトランクをボーイに渡し、ルーレットの前に座るラリィ。
当然、大量のチップは他の観客に注目され強盗でもやったのかと疑われる。

「よし… さあ…教えてくれ! どっちに賭けたらいい?」
干し首を取り出し、結果を聞くラリィ。 そして運命のルーレットは回りだした!
『おい、早く教えろ!赤か黒か!?』
《黒だ!! 黒に来るぞ、絶対!!》
『よし、百万全部だ!!』 干し首に言われるまま、100万ドルのチップを全額賭けするラリィ!

.。oO(これで俺の運命が決まるんだ… うまくいってくれよ…
  正直で無欲に生きる事に、一体何の意味がある!?
  あるかどうかわからない、あの世で報われる為か? そんなの、ただの負け惜しみじゃないか!
  俺は… 俺はこの世で報われてみせるぞ!!)

祈る気持ちで球を見つめるラリィ。そろそろ球が落ちる、一体どちらに入るのか…?
結果は―――――― 『 赤 』!!!!


その瞬間、干し首は大声であざ笑いだした!
《ファファファ バカが!騙されやがって!!俺は幸運の首なんかじゃねぇ、“ 破 滅 の 首 ”なのさ!!》



 ―高利貸しの家―
もうすぐ5時になるが、ラリィは戻ってこない…
「やっぱりあんたは捨てられたんだよ 悪いが俺は時間にはうるさい男でね、お前は俺の物だ!!』
シンディに襲い掛かり、服を剥ぎ取る高利貸し!                   ハァハァ
74あらすじゾーン 7/8:2010/04/18(日) 22:05:38 ID:0ZTvWs/c
『おい、何してる!? まだ5時前だぞ!!』

シンディのスカートを脱がした所で、ラリィが帰ってきた!               チッ
何のマネだと問い詰めるが、悪びれる様子もなく服を正す高利貸し。
「そんな事より、金はどうした?」
ギロリと睨みつける高利貸し。――そうだった、結果は…!?

「カバンが2つあるのは…… どうしてだと思う?」

「それじゃ…!」
奇跡が起きた事に涙目で喜ぶシンディ、あっけに取られる高利貸し。



 …話はルーレットの結果が出た直後まで遡る。

『 赤 !!   お客様の 勝 ち です!!』

逆転勝利に大喜びのラリィ、大混乱の干し首!
《な…!? 黒に賭けたんじゃなかったのか!?》
直後、ラリィはトイレへと向かう。
《キ… キサマ、なぜ俺が教えたのと反対に賭けた!?》

「俺の親父はな、15年前 この町で全財産をすって自殺し、母は俺を置いて行方をくらました
 親父は遺書を残してたんだが、俺が20歳になるまで読めない事になってた
 20歳になって、遺書を読んで驚いたよ
 遺書の中には幸運の首とかいう奴の事が書いてあるじゃないか…
 ――――てめえみたいな悪党は……  下 水 で 腐 っ ち ま え !!』

破滅の首をつまみ上げ、便器に流してしまった!
「人間がいつもお前らにしてやられると思ったら、大間違いだぜ」
75あらすじゾーン 8/8:2010/04/18(日) 22:06:20 ID:0ZTvWs/c
…そして現在、高利貸しの家から帰る2人。道すがら、ラリィはこれまでの事を説明する。
「俺がカジノに通ってたのも、もしかしたら首の野郎に出会えるかもしれないと思ったからさ」
「そんな大金、どうするつもりなの?」
「そうだな、色々と計画はあるんだけど… でも、まず最初に…」
――夜明けの太陽を受け、ラリィは口を開く。

「結婚指輪を買うってのはどうだい?」


最後にミザリィからの締めの一言。
{『舌切りスズメ』のお話の中で、
 欲張りな老人が選んだ大きなつづらにはお化けが入っていたのですが…
 ここ、アウター・ゾーンでは、大きなつづらには札束がつまっていたのです
                              ――それでは、また来週!}
76マロン名無しさん:2010/04/18(日) 22:36:27 ID:???
おいあらすじ書き、心の声漏れてるぞwwwwwww

痛快だなあ、今回も読後感いいねえ!
77マロン名無しさん:2010/04/18(日) 22:36:31 ID:???
今回もなかなか面白かったな
主役の機転で最後はハッピー、みたいな終わり方がデフォっぽいので安心して読めそうだわ
78あらすじゾーン:2010/04/18(日) 23:08:31 ID:???
>>76
キノセイデス
79マロン名無しさん:2010/04/18(日) 23:41:58 ID:???
ハッピーエンドで良かった。
でも結婚して今後幸せになれるだろうか?
弱いのにギャンブル中毒になってなければいいが・・・。
80マロン名無しさん:2010/04/18(日) 23:46:39 ID:???
>>79
この後を考えるのもこの漫画の面白さかな。
目的は果たしたんだし、ギャンブルから足を洗えば幸せになれると思う。
ほら、ジャンプには反面教師がいるじゃないか。眉毛つながりのゴリラみたいなおまわりさんがw
81マロン名無しさん:2010/04/19(月) 00:26:14 ID:???
痛快の一言だな、これは
82マロン名無しさん:2010/04/19(月) 01:06:47 ID:???
高利貸しに女を担保にするようなやつと結婚して幸せになれるかw
83マロン名無しさん:2010/04/19(月) 01:58:47 ID:???
普通こういうパターンは主人公が破滅するのにな
新しい!いいな、これ
84マロン名無しさん:2010/04/19(月) 09:59:13 ID:???
オヤジの敵打ち、という目的があったからだな

もうギャンブルする理由はないんだし
なにしろハッピーエンドで良かった
こういうのって登場人物に対して読者が「おいお前やめろよ」って
言いたくなるもんだけどいい意味で裏切られた

こういうのならもっと読みたい
85マロン名無しさん:2010/04/19(月) 11:17:18 ID:???
>>70
これみてヒバロ族の乾し首つくり思い出した……
86あらすじゾーン 1/6:2010/04/19(月) 22:00:00 ID:8xBlGF9N
 〜第3話 占いピエロ〜


朝の通勤通学タイム、とある駅。今回の物語の主人公は―― 女子高生。
並んで本を読んでいる女子高生に声をかけるクラスメートらしき女の子。
「おはよ、りま!あいかわらず占い雑誌読んでるのね」
「おはよー 麻紀ちゃん」
そんな2人が楽しく話していると、りまに勇気を出して告白する見知らぬ男子が現れた。
毎朝見かけるので思い切って映画に誘おうとする男子、彼氏を作るチャンスだと応援する麻紀。
りまは一瞬と惑うも、突然男子の正座と血液型を尋ねる。
「うお座のO型だけど…?」
それを聞いたりまはごめんなさいとあっさり男子を断ってしまった!          ヒドス
腑に落ちない男子は一回付き合ってみて気に入らなかったらと応じるがりまは聞く耳持たない。



 ―教室―
あっさり断ってしまったりまを叱る麻紀。いいぞもっと言ってやれ。
「あんた何で断ったりしたのよ 結構よさそうな人だったじゃないの、1回位デートしてあげたら?」
ちなみにりまが断った理由は、自分との星座と血液型の相性が悪いからだそうだ。
「そんな事言ってるから、いつまでたっても彼氏が出来ないのよ!」
「だって相性の悪い人とつきあってても、結局うまくいかないと思うの
 麻紀とは相性がぴったりだったから親友になれたのよ」
…あらすじ書いててなんか腹立ってきたが、落ち着こう俺。
100人いれば100通りの性格がある。それをりまは星座12通り、血液型4通りで決めてしまっている。
.。oO(りまは優しくていい子なんだけど、こういう所はついていけないわね…)
りまの性格判断にやれやれとため息をつく、占いを信じない麻紀ちゃんでした。
87あらすじゾーン 2/6:2010/04/19(月) 22:00:41 ID:8xBlGF9N
 ―放課後―
麻紀を誘っていつもの地下街の占いの店に行こうとするりま、仕方なくついて行く麻紀。
しかしいつもの店は今日はえらく混んでいる。やむをえず地下2階で時間を潰そうとする2人。
地下2階へ移動する2人だが、ここはいつ来てもどの店も閉まっていてガランとしていて不気味だ。
麻「だからいいんじゃない、静かで落ち着くわ」
ブラブラ歩いていると、作業員(ミザリィ)がピエロ型の機械をセットしている所に出くわした。
作業員が立ち去り、ピエロの機械を調べると、それは「占いピエロ」という占いマシンだった。
占いに目が無いりまはさっそくコインを投入、1回やってみる。
《オイラは占いピエロ あなたの運命を占いましょう、お嬢さん》
自動音声と共に口から紙が出てくる。読んでみると『ヤケドに注意』とある。これじゃおみくじだ。
インチキくさいマシンだ。何しろ麻紀がレバーを倒しても同じ結果になったのだから。


一方、2人を様子見していた作業服姿のミザリィは帽子を取り読者へ挨拶する。
{人間は誰でも未来に対して不安を抱いています
 だから“占い”という商売も廃れる事は無いでしょう、いくら科学が進んでも…
 ところで彼女達が見つけたこの機会には、製造会社の名前がどこにも記載されていませんでした
 なぜなら、この機械はアウターゾーンで作られた物だったからです}


 ―りまの自宅―
夕食作りを手伝うりま。
「ちゃんと食べれるの作ってくれよ、おねーちゃん」
「そんな事言うんなら、食べさせてあげないわよ」
弟にからかわれ、よそ見したりまは調理中のハンバーグを手に落してヤケドしてしまう!
――母親に手当てされたりまはピエロの占いが的中した事に少々不安になる。



翌日の放課後、ピエロの占いが当たった事を麻紀に告げ、またピエロのもとへと足を運ぶ2人。
《オイラは占いピエロ あなたの運命を占いましょう、お嬢さん》
自動音声が流れる中、ふと麻紀はなぜ“お嬢さん”なのか気になる。男子も使うだろうに…
88あらすじゾーン 3/6:2010/04/19(月) 22:01:23 ID:8xBlGF9N
「“赤い車に注意する事”…? いやだわ、事故にでも合うのかしら…」

少々不安になるりまを大丈夫だと励ます麻紀。
やってみたら、と薦められるが元々占いを信じない麻紀はやめておいた。(お金ももったいないし)

その後麻紀と別れた直後、りまは車に轢かれそうになってしまう!
…幸い怪我はなかったようだが、車の色は…『 赤 』! また占いが的中した!
『あのピエロの占いはやっぱり当たるのよ!』
恐ろしくなったりまは麻紀にしがみ付いて震えてしまった…。



 ―次の日―
「昨日は大した事なくてよかったね」
しかし、りまは妙に元気が無い。…授業中もずっと上の空だ。さすがに心配になってくる麻紀。

.。oO(今日は何も起こらないかしら… 朝から不安で胸がつぶれてしまいそう…
   今日の体育は跳び箱だわ… あたしが飛んでる時、箱が崩れたら…
   食堂でお昼を食べる時、食中毒を起こしたらどうしよう…
   お手洗いに行ったら、悪い上級生にからまれたらどうしよう…
   怖い… 怖いわ! あのピエロに運勢を聞かないと安心できないの…)

その授業が終わると、突然早退すると言い出すりま。
「どうしたの、まだ3時間目なのに またあのいんちきピエロに行くんじゃないでしょうね!」
『いんちきじゃないわ!あれは危険を警告してくれるのよ!』
頑固なりまは麻紀が止めるのも聞かずにそのまま早退してしまった。



 ―その夜、麻紀の家―
電話が鳴り、りまがまだ家に帰っていない事を聞いた麻紀は嫌な予感がした。
89あらすじゾーン 4/6:2010/04/19(月) 22:02:04 ID:8xBlGF9N
…例の地下2階へ行くと、予想通りりまが半ば放心状態で座っていた。
「りま!やっぱりここにいたのね、家の人心配してたわよ!」
りまを連れて帰ろうとするが、家に帰れないと拒否する。“占いで家に帰ると危険”と出たのだ。
「じゃあ、あたしの家に泊まれば…」

『だめよ、ここから離れる事自体危険なんだから! これ見てよ!』

りまが取り出したのは占いの紙の山!一体いくらつぎ込んだのか。麻紀が内容を読み上げると…
“家には危険がある”“見知らぬ人に気をつけろ”“食事をとってはいけない”
“電話を使うと不幸が起きる”“今いる場所を動いてはいけない”
…あまりのムチャクチャさにさすがの麻紀も少々怒りを禁じえない。まさかこれ全部信じてるの?
『信じてるわよ、2回もぴったり当たったじゃない!』

「ねえ、りま よく聞いて… アフリカや南米じゃ、呪術で人を殺せると信じてる人達がいるわ
 実際、死んだ人間もいるけれど、それは自分が呪われてしまったと信じたからなの
 強い心理的恐怖が身体に影響を与えて自滅したのよ
 ――りまの場合もそれと同じよ、占いを信じる心が潜在意識に影響を与えて
 フライパンの扱いに失敗したのよ
 車に轢かれそうになった時も、無意識に赤い車の前に出てしまったのよ」

「そ… そうかしら…?」
「そうよ!占いが当たるんじゃなくて、りまが占いどおりに行動してたのよ」
その証拠に、と試しに占いをやってみる麻紀。  その結果は――――――

 “ お 前 ら は 3 分 後 に 死 ぬ ” !? 

あまりに悪質なイタズラに腹を立てた麻紀はメーカーを調べようとピエロを調べる。
―― コ ン セ ン ト が 繋 が っ て い な い !
恐怖の余り後ずさると、なんとピエロが動き出した!!

《俺の占いは当たるぞ! お前らは死ぬんだ、ケケケケ!!》
90あらすじゾーン 5/6:2010/04/19(月) 22:02:54 ID:8xBlGF9N
驚いて逃げ出す2人だが、行く手に斧を持った殺人ピエロが現れた!
《オレの占い通りお前らは死ぬのだ、3分後だ!! ギャハハハ!!》
占いピエロは狂ったようにレバーと腕をガチャガチャ振り回し死の宣告を告げる…
殺人ピエロの斧がりまの背中と麻紀の左手をかすめ血が噴出す!
《俺の占いは絶対当たるんだ! 死ぬ 死ぬ 絶対死ぬ!!》
2人はお互いしがみつき、恐怖でへたり込んでしまう……


――――ふと、ある事に気づく麻紀。あの殺人ピエロには 影 が 無 い !
影がないと言う事は実体じゃない… ではなぜ切りつけられるのか?
ふと見ると、いつの間にか右腕の傷が消えている!   と言う事は……!!

『りま!!これは幻よ!! 目の前にいるピエロは実際にはいないのよ!!
 のろいで死んだ人間と同じよ! 切られたと思い込んだから切られたの!!
 今、証拠を見せてあげるわ!!』

――麻紀はピエロの腕をつかむと、自ら斧の尖った部分を胸に突きたてた!
驚くりまをよそに、殺人ピエロは焦って腕を引き抜くと……

『ほら、あたしは生きてる!! 傷も無いわ!
 あいつの存在を信じさえしなければ、あいつには何もできやしない!!
 りま、あんたがピエロの言う事を信じてたら、本当に殺されてしまう!!
 あいつのいう事なんか信じないって叫ぶのよ!! 心の底から!』

《3分たったぞ! お前らの死ぬ時が来た!! 今死ぬ すぐ死ぬ 絶対死ぬ 死ぬ死ぬ死ぬ!!!》
占いピエロの宣告を無視し、心の底からピエロの事を否定し叫ぶりま!

『ピエロの言う事なんか信じないわ!! 信じない! 信じない!! 信じない!!!』

――すると殺人ピエロは悲鳴をあげてかき消えてしまった!
91あらすじゾーン 6/6:2010/04/19(月) 22:09:32 ID:8xBlGF9N
…大きく息を荒げる二人。占いピエロももはや沈黙し、地下に静寂が戻る…。
「やったわ! あたし達、あいつに勝ったのよ!!」
抱き合って勝利を喜んでいると、またしても占いピエロが動き出し紙を出した!
麻紀は恐る恐る紙を読み上げると……突然吹き出した。
「なんて書いてあるの…?」

「 “ 故 障 中 ” だってさ!」



 ―翌日、駅にて…―
「待ってなさいよ、今読んできてあげるから
 ちょっとちょっと、この前のキミ! りまがあなたに話があるんだって!」
先日断った男子を呼び止め、まずは謝るりま。

「あたし、あれから色々考えたんですけど… 映画のチケット、まだ2人分あります?」


{自分に自信がなく、物事を決定するのを他人任せにしたい方…
 不幸を避けるためなら、幸福など必要ないと思っている方…
 そんな方々には、我が社の“占いピエロ”をオススメします!}
92マロン名無しさん:2010/04/19(月) 22:12:30 ID:???
エロは?
93マロン名無しさん:2010/04/19(月) 22:16:51 ID:???
ピ エロ
94マロン名無しさん:2010/04/19(月) 22:19:16 ID:???
まぁたまにはムスコを休ませてやろうじゃないか
しかし麻紀ちゃん賢いし勇気もあるし何故こんな良い子がモテないのにwwww
95マロン名無しさん:2010/04/19(月) 22:25:09 ID:???
占い関連はいいことだけ信じるようにしてるわw
アウターゾーンは次回も楽しみだ
96マロン名無しさん:2010/04/19(月) 22:29:16 ID:???
>>92
パンチラで我慢しろw
そういえばミザリィのエロシーンは出ないのかね?
97マロン名無しさん:2010/04/19(月) 22:46:47 ID:???
>>96
少年漫画だからなぁ…年下を誘惑するミザリィなんて最高に見てみたいがw
98マロン名無しさん:2010/04/19(月) 23:01:35 ID:???
いや、そもそもミザリィが必要以上に登場人物と絡むのかどうか?
今の所、冒頭とラスト、途中でのメッセージ位だし。
99マロン名無しさん:2010/04/19(月) 23:17:32 ID:???
うむ、語り部という役割方、絡みは少ないと見たほうがいいだろう
100マロン名無しさん:2010/04/20(火) 00:57:40 ID:???
そういえば去年から「世にも奇妙な物語」という番組があるが、
もしかしたらアウターゾーンの実写化とかアレンジ版が作られるかもしれないね。
人気が出れば、だが。
101あらすじゾーン 1/4:2010/04/20(火) 22:00:00 ID:ilYjQ+/u
 〜第4話 真夜中の獲物〜


――満月の夜…… 人寂しい山奥の道路で、止まった車の脇で狼男が女性の腕を喰らっていた。
一息ついた狼男は満月に向かい遠吠えを上げる……

{満月の夜、狼に変身し人間の肉を喰らう人狼(ワーウルフ)…
 この種族は遠い昔に滅び去り… 今まで伝説の中だけに存在すると思われていましたが
 …しかし、アウターゾーンではまだ生き残っているのです! 今回はそんな一匹の狼の物語…}



 ―都会―
高級外車でドライブする美青年。

       その衝動が抑えようもなく高まった時… 俺は真夜中の都会に出かける
             なぜなら、そこには“獲物”いくらでもいるからだ

          高くていい車だからと言って、見知らぬ男の車に乗ってくる
             バカな女がいる限り、獲物には不自由はしない

          ただし、獲物の女は一人で歩いてる奴でなくてはならない…
                足取りをたどられてはマズイからだ

「どこまで行くんだい?送っていこうか!」
男は女性に声をかけ、車に乗せるとそのまま走り去った。


男が明日は日曜、2・3時間ドライブしようと言うとすんなりOKする女性。
.。oO(無邪気なもんだ、もうすぐ自分の命がなくなるとも知らずに…)
102あらすじゾーン 2/4:2010/04/20(火) 22:00:43 ID:ilYjQ+/u
              俺もまたには罪の意識を感じる事がある
           しかし、見ず知らずの男の車に乗ってくるという事は、
                命をその男に預けるのと同じだ
             その命をどうしようと、俺の勝手じゃないか

男は別荘を持っている事を告げ、女性は甘い言葉に引かれてしまう。


 ―別荘―
なかなかいい別荘だと観察する女性。
「ところで… あたしをこんな所に連れてきた目的はわかってるのよ?」
「な… 何の事だ?」
男と女が一つ屋根の下にいれば、する事は一つ! SE…    ガッ(←誰かに殴られるあらすじ)
シャワーを浴びる女性を待つ男。どちらにしてもお楽しみには違いない。


バスローブを羽織って現れる女性。しかし男はドアに鍵をかけている。
「どうして入口のドアに南京錠なんか…?」

「この家から逃がさないためさ… “ 獲 物 ” をな…!」

男は凶器をはらんだ目で女性を睨み突き飛ばす。
『痛いじゃない、何するのよ!!』
「何をすると思う? これからもっと痛い思いをする事になるぜ…」
男は切れ味鋭そうなカミソリを取り出し、カミソリが不気味に光る。
恐怖におののいた女性はおとなしくするからと懇願するが――――

『誰がおとなしくしろと言った!? 泣き喚け! 暴れろ!!』

問答無用で襲い掛かる男を、手元にあったワイン瓶で殴りつける女性!
男が怯んだ隙に窓から逃げようとするが、窓にはシャッターがかかって開かない!
その内男が起き上がると、女は2階へと逃げ出した!
103あらすじゾーン 3/4:2010/04/20(火) 22:01:31 ID:ilYjQ+/u
咄嗟に近くの部屋へ逃げ込み中へ入ると、薄暗がりの中誰か数人いるようだ。
助けを求め、手探りで電気スタンドを見つけ出し、明りを点けると――――

それは男の犠牲となった女性の 腐 乱 死 体 だった!

悲鳴を上げると、ドアの鍵を開けて男が乱入、カミソリを振り回してくる!
女性は咄嗟に左手で防御するも手を切られ、よろめいて電気スタンドを倒してしまう。
『どうして… どうしてこんな事を…!?』

『“衝動”だ!! 衝動が定期的に襲ってくるのさ!!
 無性に女を殺したくなるんだよ!! 特にこんな満月の夜にはな!!』

男はカーテンを開け、満月を8人目の犠牲者となる女性に見せ付ける――――
しかし女性は観念するでもなく、余裕たっぷりで微笑んでいる!?
「もしかしたら… あなたはあたしと同じ血筋なのかもしれないわね…
 血は相当薄くなってるようだけど」
そう言うと、女性は突然バスローブを脱いでパンツ一枚の姿へとなった!!??

『 満 月 の 光 を 浴 び る チ ャ ン ス を 待 っ て た ん だ !! 』

女性は四つんばいになり、苦しそうな雄叫びを上げ―――― 人狼へと変貌した!!
男は恐怖に怯えカミソリを振りかざすが、人狼は男の右手を受け止めると簡単にもぎ取ってしまう!
命乞いをする連続殺人犯だったが、人狼は大きく牙をむき出し… 別荘に断末魔が轟いた。



            衝動が高まった時、私は真夜中の都会へ出かける…
            なぜなら、そこには“獲物”いくらでもいるから…
104あらすじゾーン 4/4:2010/04/20(火) 22:02:13 ID:ilYjQ+/u
「よう、乗ってかないかい?」

    女と見れば下心丸出しで声をかけてくる、バカな男達がいる限り獲物には困らない…
          …もっとも、この前のような殺人鬼に出会う事もあるけれど…

「いい車ね、乗せてって」

                 ――今夜の獲物がもう引っかかったわ!



{満月の夜、見知らぬ女を車に乗せる時は要注意です
 その女は『送り狼』ならぬ、『送られ狼』なのかもしれません…}

満月をバックに、狼の被り物をかぶったミザリィからの警告でこの物語、了。
105マロン名無しさん:2010/04/20(火) 22:03:02 ID:???
結構怖い話だったのに最後のミザリイのコスで一気に和んだわw
106マロン名無しさん:2010/04/20(火) 22:07:23 ID:???
男は狼なのよ、気をつけなさいという話だと思ったら
女はもっとひどかったでござるの巻
107マロン名無しさん:2010/04/20(火) 22:14:03 ID:???
>>106
まさに現代の縮図だな…
108マロン名無しさん:2010/04/20(火) 22:19:51 ID:???
まさかのどんでん返しすげぇ!しかし腐乱死体はグロかったな…orz
毎週エロが出るし、奇妙な話好きなんでお気に入りの作品になったわ。

>>106
ピンクレディーだっけ?
109マロン名無しさん:2010/04/21(水) 00:27:45 ID:???
毎回毎回どんでん返しが必ず来るのでちょっと慣れてきた感はあるが
それにしても怖いな、っていうか腐乱死体描写怖い怖い怖い
110マロン名無しさん:2010/04/21(水) 00:53:53 ID:???
規制されてたので今更だが、保母さん「欲しいのに子供ができない」ってことは
旦那さん中出しし放題?
111マロン名無しさん:2010/04/21(水) 06:34:02 ID:???
>>110
おま、アダルティーな感想だなw書き込めない時は避難所に書いておけよ。
112マロン名無しさん:2010/04/21(水) 14:04:16 ID:???
うおー狼人間だったのは女の方だったのか!
冒頭読み返したら確かに食われてるのはズボンはいた男っぽい
なんか殺人犯ざまあwって感じで別な意味で痛快だった
変身シーンの目とか牙がかっこいい!

しかしこれ、小学生とかにはぴんと来ないだろうなあ
113あらすじゾーン 1/4:2010/04/21(水) 22:00:00 ID:L+/sE014
 〜第5話 あの日から…〜


深夜、某マンションに黒ベンツが止まる。降りてきたのは暴力団!
そして時を同じくして、マンションの上には若い組員…鉄砲玉が潜んでいた。

{彼の名は江藤明、27歳 ある暴力団の下部構成員… いわゆる“下っ端”です
 小者の彼も、今夜は大きな仕事をしようとしていますが…}

拳銃の発射準備をし、昇ってくるエレベーターの前で敵を待ち受ける江藤。
ドアが開くと同時に敵対暴力団の頭を射殺した! 護衛の組員も拳銃を抜き、銃撃戦が始まった!


しばらくして、護衛の組員も射殺した江藤だが、こちらも腹に重傷を負ってしまった。
息も絶え絶えにちょろいもんだと呟くが… 自分のせいとは言え、余りの惨劇に嘔吐してしまう。
なんとか1階まで降り、タクシーを拾い乗り込む。
{どうかしましたか、お客さん?顔色が悪いようですよ}
今回はタクシードライバー役のミザリィに江藤は病院まで行ってくれと頼む。
「くそ… このまま死んじまうのか… こんな こんな一生なんて、俺は… 嫌だ  嫌だ!!」
江藤はそう呟き、いつの間にか失神してしまった。



{……お客さん!着きましたよ、お客さん}
ミザリィの声に目覚め、タクシーを降りた直後にミザリィからの挨拶。

{さて、この時彼はまだ気づいていませんでした… 自分がアウターゾーンに足を踏み入れた事に…}

意識が朦朧としていたのか、ようやく見渡しても病院が無い事に気づいた江藤。
思わず激痛にうずくまるが、よく見るとこの風景は見覚えがある。
「間違いない… ここは俺が小学生の頃過ごした街だ… だが…どこか変だぞ……」
昔とっくにつぶれた映画館や店がまだある。しかも通行人はえらく古臭い服装だ。
114あらすじゾーン 2/4:2010/04/21(水) 22:01:00 ID:L+/sE014
――ふと、江藤は本屋に積まれたジャンプを手に取ると… 1 9 7 1 年 !?
きっと幻だ、走馬灯を見ているんだと自分に言い聞かせるが、夢にしては傷が痛む…??
とりあえずどこか休める所を探す江藤だった。


 ―市立第3小学校―
自分の母校を思い出し、校庭のベンチで休む江藤。日曜日は校庭に入れたのを思い出したのだ。
昔を懐かしみ、空を見上げていると江藤のそばに模型飛行機が落ちてくる。
「ごめんなさい、おじさん その飛行機… ど…どうしたの、おじさん 顔色が凄く悪いよ!!」
――飛行機を取りに現れたのは、自分と同じ額にホクロのある少年!?
心配そうになった少年は大人を呼ぼうかと尋ねるが、江藤はそれを止める。
「ま… 待て!! いいんだ… そ…それよりも、お前… 名は何て言うんだ?」

「江藤明だけど…?」

少年江藤(以下ややこしいので『明』)の答えが信じられない江藤。
「ほら、お前のだ 返すぜ… 飛行機が好きなんだな、将来はパイロットになりたいんだろ?
 好きな飛行機はジャンボジェットとメッサーシュミットだったっけ…」
「えーっ 何でわかるんだい?」
「そりゃ分かるさ、自分の事なんだから… い…いや、俺はお前に似てるって事さ
 ほら、ホクロも同じ場所だし…」
まさか自分が未来のお前だとも言えず、あわててごまかす江藤。
「ははは ホントだ、おじさんも飛行機が好きなんだね
 父ちゃんや母ちゃんもおじさんみたいに物分りがいいとよかったのに…」
「親父とオフクロがどうかしたのか?」
「オレ… 先週こっちに引っ越してきたんだけど… 飛行機のプラモや他の玩具は捨てられたんだ!
 その事で大喧嘩して、家を飛び出してきたんだよ オレ、もう家には絶対帰ってやんないんだ!!」

――江藤はこの日をよく覚えていた。今『あの日』にいるんだという事を。
なんだかんだで夕方には家に帰ったはずだ…。
115あらすじゾーン 3/4:2010/04/21(水) 22:02:36 ID:L+/sE014
明はパイロット以外にも夢がある事を次々に言う。宇宙飛行士、プロボウラー、怪獣造型師…。
「それにスパイになって悪者をやっつけるのがいいな! オレ…早く大人になりたいな…」
そんな明を思わず抱きしめる江藤。

「いいか! これから先、お前から夢や希望を奪おうとする事がたくさんある!
 両親がお前の大事な物を捨てたようにだ! でも、負けるんじゃないぞ!
 夢や希望って奴は捨てるのは簡単だが、取り戻すのはすごく難しいんだ!!」

明を元気付ける江藤だが、自分にもこんな時期があった事を思い出す。
一体いつから自分の心はひねくれたのだろうか…。後悔してもすでに遅かった。

.。oO(そうだ… よく考えたら、この学校に転校してから、なぜか俺には友達が全然できなかった
   それで6年の時、悪い連中と知り合って それから先はもう後戻りできなかった…
   でもなぜだろう? 孤立するには何かきっかけがあったはずだ、何か…)

江藤は昔を思い返していると、ベンチの前にバレーボールが転がってくる。
バレーをしていた少年達はボールを取って欲しいと頼みつつ、転校生である明の存在に気づく。
ボールを拾った明は何かを考え込んでいるようだ…。

.。oO(そうだ!! 俺はあの時機嫌が悪かったから…ボールを放り投げてどこかへ行っちまったんだ!!
   それ以来だ、クラスから孤立するようになったのは…! もしあの時仲間に入ってたら…!!)

全てを思い出した江藤は明に連中の仲間に入れと強く言うが、明は今そんな気分じゃないと渋る。
「今は… きっと人生の分岐点だ!正しい道を選ばないと後悔するぞ!!
 ほら、みんな待ってる… 思いっきり遊べば、嫌な事も忘れるさ…」
――クラスメート達はみんながみんな、来いよと笑顔で暖かい手を差し伸べてくれている…。

「よーし… いっくぞ――――!!」 渋っていた明はその内微笑んでボールを投げ返した。

.。oO(そうだ… それでいい… 今思ってる事を忘れるんじゃないぞ… 忘れるんじゃないぞ!!)
友達に混じって遊ぶ少年時代の自分を満足そうに見つめ、江藤は再び失神してしまった。
116あらすじゾーン 4/4:2010/04/21(水) 22:03:22 ID:L+/sE014
{……お客さん!着きましたよ、お客さん}
再びミザリィの声で目覚めた江藤。その姿はこれまでの革ジャン姿ではなく、背広姿だった。
{だいぶうなされてましたよ、何か悪い夢でも?}
「ああ… どうやらそうらしい…」

江藤の家の前に着き、玄関で愛する妻とかわいい娘が出迎えてくれる。
「いつも留守がちで悪いな」
「仕方ないじゃない、あなたは国際線のパイロットなんだから …ちょっと顔色悪いんじゃない?」
「タクシーの中で何か悪い夢を見たんだ、でもおかげで子供の頃会った人を思い出したよ
 ――その人は俺と同じ場所にホクロがあって… なんだか他人と思えなかったな…」


{彼は過去を変えたのでしょうか? それとも、ただ夢を見ていただけなのか…?
 あるいは、この結末自体、ヤクザの彼が死ぬ間際見た幻影なのか…?
 答えを知りたい方は、私のタクシーにお乗り下さい もちろん乗車拒否はしません!}
117マロン名無しさん:2010/04/21(水) 22:13:01 ID:???
俺もタクシーに乗りてー。
118マロン名無しさん:2010/04/21(水) 22:18:58 ID:???
>>117
――今夜の獲物がもう引っかかったわ!
119マロン名無しさん:2010/04/21(水) 22:35:04 ID:???
>>117-118
((((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル

今回のテーマは人生の分岐点、か。人間誰でもそういう事あるよな…
ところで今回、エロ成分は?
120マロン名無しさん:2010/04/21(水) 22:51:23 ID:???
それは明がいまわの際に見た幻覚でした。
でも見てください、このうれしそうな死に顔…
あなたはこんな顔で死ねますか?
121マロン名無しさん:2010/04/21(水) 23:12:28 ID:???
>>119
エロ成分が無い回もある
122マロン名無しさん:2010/04/21(水) 23:13:41 ID:???
>>120の解釈も出来るな。
漫画は一応ハッピーエンドで終わってるが、見方によってはそうも感じ取れるね。
123マロン名無しさん:2010/04/22(木) 00:08:33 ID:???
パラレルって考え方もできるよな
パイロットの明は夢の中ではどうやら子供の明の視点だったけど
チンピラの明は夢では大人視点だったし
124マロン名無しさん:2010/04/22(木) 01:06:06 ID:???
今回はしんみりとしたいい話だったなぁ……
上手いよこの作者。
125マロン名無しさん:2010/04/22(木) 11:51:57 ID:???
チンピラ明がいなければパイロット明はできなかった。
パイロットになったらチンピラ明はいない……
126マロン名無しさん:2010/04/22(木) 13:38:30 ID:???
なんか今回の話良かったわ
ベタといえばベタなんだけど、本当にいい話だと思う
127マロン名無しさん:2010/04/22(木) 18:59:44 ID:???
短いページのなかでよくまとまった話だよな
世にも奇妙な物語みたいな
あまりジャンプじゃ御目にかからないタイプの連載だなあ
128マロン名無しさん:2010/04/22(木) 21:01:01 ID:???
長く連載して欲しいけど、毎回読切のネタを考えるのはきつそうだな…
せめて1年(50話)続いて欲しいところ。
129あらすじゾーン 1/4:2010/04/22(木) 21:59:59 ID:8qfzrN6J
 〜第6話 呪いの人形を追え!〜


冒頭、父親が娘・典子にニューギニアのおみやげの不気味な人形を渡していた。
「呪いの人形さ、憎い相手の爪や髪の毛を入れて…
 針で突いたりすると痛みが相手に伝わるって代物だよ
 もちろん、それは観光客用の民芸品で怪しげな力は無いがな
 ――ところで知基はまだ帰っとらんのか?あいつにはこれ(槍)を買ってきたのに…」
典子は小学生に槍なんか危ないと言うが、この槍はゴム製だ。
気味悪がりつつも受け取ってしまった人形を呆れながら観察する典子。よく見ると背中に栓がある。
試しに自分の髪の毛を抜き、背中に入れ栓をし、カンキリを片手に持つ典子…

典子の家の外から案内人・ミザリィの登場、ご挨拶。
{観光客用に売られていた「呪い人形」、もしそれが「本物」だったら…?
 アウターゾーンの品物は思わぬ所に紛れ込んでいるのです}
――ミザリィの解説が終わると同時に、典子は人形にカンキリを突きたてた!
直後、典子の胸に激痛が走り人形を落してしまう。
「まさかこの人形… いや、そんなはずないわね 気のせいよ…」
その時、母親から電話があったと言われ、部屋に回してもらう。
人形をテーブルの上に置いたまま、ついでにリンゴも1個もらって自分の部屋へ向かう。

階段に差し掛かった時リンゴを下に落してしまうが、父親がうまく受け止めてくれた。
「どうだい? だてにお父さんは甲子園に出た訳じゃないぞ」


しばらくすると弟の知基が帰ってくる。
テーブルを覗くと、呪い人形を自分へのお土産だと勘違いして外へ飛び出してしまう!
『パパ ありがと! みんなに見せびらかしてくるよ!!』
直後、部屋からひょっこり顔を出す父親。
「知基か? 廊下を走るんじゃない… ん? あいつにはまだみやげを渡してなかったが」
130あらすじゾーン 2/4:2010/04/22(木) 22:00:41 ID:8qfzrN6J
その頃、典子は部屋で電話中。しかし妙にまだ胸が痛む…
気になって確認してみると、人形を刺した所と同じ場所から血が流れている!
慌てて今に戻り人形を探すがどこにも無い。両親も知らないと言う。
「さっき知基が何かを見せびらかすとか言って出てったが…
 自分のだとカン違いして持ち出したんじゃないか?」
その言葉を聞いて青ざめる典子だった。


 ―同時刻、道路―
知基は人形をブンブンと乱暴に振り回したため、人形の頭が電柱にぶつかってしまう!
――するとやはり典子の頭に激痛が走り、血が流れてくる…
父親にあの人形は本物だと訴え、自分が面白半分で髪の毛を入れてしまった事を告げる。



場面は移り、公園で友達に人形を見せびらかす知基。
うらやましがった友達は人形の髪の毛をつかんで引っ張り合い、
家族総出で弟を探していた典子は髪の毛を引っ張られる激痛に襲われる!



ふと、人形をつかんで引っ張り合いを止める救世主が現れる。上級生だ。
「よう、3年のチビども!ケンカはいけねぇなぁ
 こういうもんがあるからいけねぇんだ、オレが預かっといてやらぁ」
――なんてこった!救世主どころじゃない、いかにも某ジャ○アンなガキ大将に取られてしまった!


その後ようやく知基を見つけた典子と父親は人形はどうしたと必死にまくし立てる。
知基は人形を取られた事を父に告げる。
『そいつがどこに行ったかわかるか!?』
「た… 多分学校の校舎の裏じゃないかな… あいつら最近よくあそこで解剖ごっこしてるから」
――ものすごく嫌な単語を聞いた父親は問いただす。
131あらすじゾーン 3/4:2010/04/22(木) 22:01:23 ID:8qfzrN6J
「人形を解剖する遊びだよ、頭のイカれた科学者になりきって… 手足を バ ラ バ ラ にするんだ」



 ―同時刻、校舎裏―
いかにもアブなそうな顔つきの少年とバカそうな少年が別の人形を解剖していた。
「博士! 首を切断しました」 「患者は死亡したようですな」
するとその場へ先ほど人形を奪ったガキ大将が現れ2人に人形を見せる。
「おー、こりゃ解剖実験のしがいがありそうだ!」
人形を板の上に寝かせ、ガキ大将は危ない目つきでナイフを人形の膝に突き立てた――――


その頃、典子の膝からも出血し、硬くて切れないと判断したガキ大将は肘を切りつける。
やはりダメージは典子に移り、肘からも出血する典子!
ただ事じゃないと判断した弟だったが、今は詳しく説明している時間が無い!
『人形だ! あの人形が原因なんだ、早くとり返して来い!!』


その頃、アブないクソガキ共は…硬くて切れない手足ではなく、人形の首へと狙いを定めていた!
『待て!』 間一髪で校舎裏へ駆けつけた知基!
ガキ大将は人形を弄ぶが、姉の命を守るためガキ大将に体当たりをかける知基!

「ほら、取って来いシロ!」
その頃、近くにはボールを投げて飼い犬と遊んでいたハゲ親父がいた。
ボールは人形の側へ転がり、シロは人形を不審に思いくわえ込む!
くわえこまれた痛みはやはり典子を襲い、呼吸ができない状態になってしまう!
『待ってろ、俺も探してくるから!!』


一方、取っ組み合いのケンカになっていた知基達をよそに、シロは人形をハゲ親父に持っていく。
「よーし、いい子だ …ありゃ、何だ?こんな汚い物拾ってきて…」
132あらすじゾーン 4/4:2010/04/22(木) 22:02:08 ID:8qfzrN6J
知基は必死で人形を探すが見当たらない。
『知基!! あの人よ、あの人が…!!』
典子は人形を見つけていたが、痛みで思うように動けず知基に大声で指示する。

「こんなものは捨ててしまわないと学校の美観が損なわれるわい」
ハゲ親父は人形を持ち、焼却炉へと向かっている!
『おじさん、その人形!!』
知基は大声でハゲ親父を呼び止めるが、それと同時に人形は焼却炉に放り投げられた!!
もうダメだ!! 思わず目を覆って叫んでしまう典子!!

――――間一髪!! とっさに父親が人形を受け止めてくれていた!!
「どうだい? 伊達にお父さんは…」
その時、同じく校庭で練習していた野球部のボールが父親の手に辺り、再び放り出される人形!

放り出された人形は校舎の外に落ち―――― トラックに踏み潰され粉々になってしまった!!


あまりの衝撃に言葉も出ない知基。姉ちゃんは…どうなった!?
…典子は無事だった! 一体どうして!? その答えは文字通り、父親が握っていた。

「ほら… 人形の背中の栓を抜いといた… 典子の呪いもその時解けたのさ!」


ラスト、怪しげなおみやげ店の店番をするミザリィから一言。
{ご覧になったように、アウターゾーン製の品物は不用意に用いると大変危険です
 取り扱いにはくれぐれもご注意を…
 …そしてこの後、事件の責任が誰にあるかで この一家はモメにモメた事を追記して…
 今回の幕としましょう!}
133マロン名無しさん:2010/04/22(木) 22:09:09 ID:???
母親以外みんな反省しろw
134マロン名無しさん:2010/04/22(木) 22:45:12 ID:???
作中何度も死ぬ思いしたのに、ラストのミザリィの締めくくりで微笑んでしまったw

>>133
とりあえず一番の原因は父親だろw
135マロン名無しさん:2010/04/22(木) 22:49:02 ID:???
弟ウゼェwwwwwwwww
136マロン名無しさん:2010/04/22(木) 23:09:45 ID:???
母「そもそもあなたが変な物買ってくるから!」
父「説明も聞かずに持っていく知基が悪い!!」
知「ねーちゃんが面白半分で髪の毛なんか入れるから!」
典「お父さんと知基が悪い!」

…うん、この後の展開が目に浮かぶようだww
137マロン名無しさん:2010/04/22(木) 23:27:00 ID:???
甲子園に出たことがある癖にボールを取れなかった親父が悪い
138マロン名無しさん:2010/04/22(木) 23:40:32 ID:???
このおっさんは褒められると話が長くなるんだなw
これ、家族の誰かがキレて一家皆殺しとかならなくて良かったぜ…
139マロン名無しさん:2010/04/23(金) 00:05:10 ID:???
まぁそれでも最後は仲良くまとまりそうで良かったよかった
なんだかんだで必死で助け合った家族だもの、きっと来年の今頃は笑い話になってるよ
140マロン名無しさん:2010/04/23(金) 00:12:43 ID:???
家族もそうだが、あのキ○ガイ小学生も更正させろww
141マロン名無しさん:2010/04/23(金) 00:52:21 ID:???
うわー人形きめえ
呪いの人形を娘にプレゼントする父親って…
142マロン名無しさん:2010/04/23(金) 06:26:38 ID:???
>>141
女の子だから人形を、と思ったんだろうなw
143マロン名無しさん:2010/04/23(金) 13:28:41 ID:???
喜んで見せびらかしにいく弟もおかしいw
144マロン名無しさん:2010/04/23(金) 14:07:14 ID:???
なんかすげえもんをゲットしたら自慢しに行くのが小学生らしいわw

しかし、姉ちゃんを助けるためにガキ大将に向かって行くのは見なおした
えらいぞ弟w
145マロン名無しさん:2010/04/23(金) 20:34:40 ID:???
コントみたいな話だったなw
146あらすじゾーン 1/5:2010/04/23(金) 21:59:59 ID:eyA23uOm
 〜第8話 笑う校長〜


プロローグ、ミザリィからのご挨拶。今回のコスプレは知的な女教師だ。

{こんにちは、皆さん… 私の名はミザリィ、アウターゾーンの案内人(ストーカー)です
 なぜこんな格好をしているかって?
 今回は、皆さんにアウターゾーンの学校の入学案内をするからです
 その前に、まず この男に登場してもらいましょう}

場面は移り、高校の校門前になぜかいる定規を持ったヤクザ。
『こらァ! ネクタイが曲がっとるぞ!!』 いきなり定規で男子生徒の頭を叩くヤクザ!
…パンチパーマに強面、ヤクザではなく教師でした。

{数学教師の鬼瓦豪助… 生活指導役の彼は、その凶暴さ故 生徒達から恐れられています}



ある男子生徒3人、が職員室に鬼瓦に呼び出されていた。
「お前らが何で呼ばれたか分かるか? この前の自習時間にお前らが真面目にやらんかったからだ
 文化祭の反省文を書けと言っといたのに、お前らは2・3行しか書いとらん!
 罰として校庭20週した後書き直せ!!』

「何でそれだけの事で僕達が不真面目だと分かるんです?
 反省する事が数行分しかなかったのかもしれないでしょう
 長い反省文を書けばいいのなら、文章のうまい奴や、心にも無い事を書き並べた奴が
 『真面目な奴』って事になりませんか?」

鬼瓦に真っ向正論をぶつける生徒…彼の名は根本と言う。
「前から聞きたかったんですが、先生はなぜすぐ暴力をふるうんです?」
『お前らが規則を守らんからだ!』
「まず口頭で注意してくれればいいじゃないですか、どうして先に手が出るんです?」
147あらすじゾーン 2/5:2010/04/23(金) 22:00:41 ID:eyA23uOm
「教えてやろうか… お前らには言ってもムダだからだよ!!』
鬼瓦は根本を殴り、根本は倒れた弾みで机の角に頭をぶつけ動かなくなった…。
「おい、根本 どうした?   ―― 根 本 ! ? 」



 ―数日後、スナックにて―
「くそ、ついてないぜ 全く… 最近のガキ共は身体が弱いからすぐ死にやがる」
根本を殺してしまった事を反省もせず、酒を飲んだくれる鬼瓦がいた。
{失礼ですが… 鬼瓦先生ですね?} そんな鬼瓦のもとへ現れたミザリィ。
『また新聞記者か! 話す事はない、とっとと失せろ!!』
{いいえ、記者ではありません… あなたにいい話を持って来たのです
 先生の事はTVや新聞で知りました
 世間はあなたを非難していますが、ぜひ来て欲しいという学校もあるのです}
「オレに? 生徒を殺したこのオレにか?」
{そうです、その学校は規律に厳しい所で、先生のような方を求めているのです
 興味があればここへどうぞ、 教育熱心なあなたにはぴったりの学校ですわよ…}
ミザリィは学校の広告をテーブルに置くと、妖艶な笑みを浮かべた。



 ―翌日―
山奥の学校へとやってきた鬼瓦。塀も高く、ゲートも閉まってなんだか刑務所のようだ。
まずはインターホンを鳴らし要件を告げるとゲートが開いていく。
…ゲートの内側にはミザリィがもたれかかっていた。

{お察しの通り、彼は 今 アウターゾーンのゲートをくぐり抜けました…
 さて、彼はアウターゾーンから無事帰ってこれるでしょうか?}
148あらすじゾーン 3/5:2010/04/23(金) 22:01:23 ID:eyA23uOm
 ―校長室―
鬼瓦を迎えてくれたのは、エビス様の様に笑顔を絶やさない校長。そして学校を案内される。
「我が校では生徒の生活指導を徹底して行っています
 教室をのぞいて見れば、他校との違いが分かるでしょう」
校長に言われるまま、鬼瓦は廊下から教室をのぞくと…… なんと 皆 同 じ 顔 !!??

「当校では髪型・服装だけでなく、正しい顔型の指導もしております
 顔型の乱れは非行につながりますからな、ハッハッハッ」

生徒達は入学時に整形手術を受け、男子は男子の顔、女子は女子の顔で統一されるそうだ。
――もちろん、こんな非人道的な事をマスコミや世間が黙っているはずは無い。

「我が校は全寮制の生徒・教師・PTA共々緘口令が行き届いていて情報漏れはありません
 まあ、驚かれるのも無理ないですな、初めての方は皆そうです
 しかし、我々は教育の理想を目指しているのです
 差別の無い社会を作るには、まず人間を皆平等にしなければなりません 平等ですよ、平等!
 生徒の顔を全部同じにすれば、平等になって差別もありません
 将来は顔だけでなく、身長や体重も規制する方針です
 最終的には男女の区別もなくすのが理想ですな、現代は男女同権の時代ですからね」

「しかし、これでは生徒の名前が…」
「名前など必要ありませんな、そんな物があるから生徒がつけあがるのです
 我が校では 番 号 で 生徒を分類してますよ
 生徒達の顔が同じなのは、我々教師の側にも利点があるのです
 つまり…どの生徒も個人的感情抜きで教育できるのです、平等にね いい事じゃありませんか!」
相変わらず不気味なほどに笑顔を崩さず説明を続ける校長だった。
149あらすじゾーン 4/5:2010/04/23(金) 22:02:05 ID:eyA23uOm
ベルが鳴り響き、休憩時間となる。…指導が徹底している為、騒がしい生徒は一人もいなかった。
「この状態を維持するためにも、あなたのような人材が必要なのです」
ふと、鬼瓦が足元を見ると、廊下に何か線が引かれている?
「これは生徒が歩いてもよい廊下の範囲を示しています」
「なぜそんな事を?」
「教師が歩くのに、生徒が邪魔になるからですよ」


その時、横からトイレに急ぐ男子生徒が小走りでこちらに向かってきた。
男子はスピードメーターの警告音で立ち止まり、校長がそばに向かってゆく。

「きみきみ、きみは今、廊下を時速5キロ以上で歩きましたね?
 決められた規則は守ってもらわないと困りますよ」

校長は懐からモンキーレンチを取り出すと、笑顔を崩さず男子の頭を殴りつけた!!
「道徳的指導ですよ、彼らには身体に覚えさせるのが一番よいのです」
さすがの鬼瓦もこれには驚くが、仮に生徒が死んでもここでは不幸な事故として処理されるそうだ。
「そいつは美化委員が片付けますから… そろそろ戻りましょう」



 ―再び校長室―
「これで当校の教育方針がわかっていただけたと思いますが…
 どうでしょう、この書類にサインをしてもらえれば… あなたは我が校の教員になれますが…?」
自分以上にやりすぎな感が否めない鬼瓦はしばし考え込む。
「い… いいでしょう、まだ狐につままれた気分だが… 教育方針が気に入りました!」

承諾した鬼瓦に校長は意味ありげにしばし黙り込み、書類にサインさせる。
「おめでとう! これであなたは当校の教員です!
 ――早速ですが、あなたは我が学校の教員規定に違反しています
 禁止されているシマ模様のネクタイの着用… スポーツ刈りも禁止ですし、
 鼻の頭のホクロも規則違反ですな、全部あわせた罰則は・・・・・・・・・」
150あらすじゾーン 5/5:2010/04/23(金) 22:02:53 ID:eyA23uOm
「 『 死 刑 』 ですな! はははは」

――カーテンを開けると、そこには首吊り台があった!
「ご… ご冗談を…」
相変わらず笑顔で冗談ではありませんよと否定する校長。
直後、黒スーツの男が2人校長室に乱入し鬼瓦を首吊り台へと連行してゆく!
鬼瓦は必死で抵抗するが、成すすべなく首にロープをかけられる。
『なぜだ!? なぜこんな事をする!?』

「なぜだか教えてあげましょうか…… あなたには言ってもムダだからですよ」

笑う校長の仮面を外す男。その正体は――――  殺 さ れ た は ず の 根 本 !!
そして首吊り台の床が外れ………



 エピローグ… 『私立阿宇多学園建設予定地』。

{…3日後、彼の死体は人里離れた山奥で首を吊った状態で発見されました…
 遺書は見つからず、警察では生徒を死なせた事を苦に自殺したものと処置されましたが…
 皆さんは知っているはずです!
 抜け出すチャンスがありながら、彼がアウターゾーンで自滅してしまった事を…
 ――さて、皆さんもアウターゾーンにある我が校に入学しませんか?
 ただし、校則は厳しいのでそのつもりで!}
151マロン名無しさん:2010/04/23(金) 22:19:51 ID:???
こ、怖ぇ……なんというブービートラップ
152マロン名無しさん:2010/04/23(金) 22:26:38 ID:???
ミザリィ先生に夜の個人授業を教わりたい
153マロン名無しさん:2010/04/23(金) 22:32:01 ID:???
鼻の頭のホクロも規則違反ですな


理不尽すぎるwwwwwwwwwww
154マロン名無しさん:2010/04/23(金) 22:58:42 ID:???
最終的に
テストの点も同じ、かけっこでゴールをするときも一緒とか言いそうだなこの学校w
155マロン名無しさん:2010/04/23(金) 22:58:52 ID:???
あー、よくいるよな、こういう暴力教師。うちの学校もそうだわ…
とりあえず嫌な暴力教師が死んでスカッとしたわw
156マロン名無しさん:2010/04/23(金) 23:00:28 ID:???
>>154
そして全員が1位という嫌な結果にw


…って、あれ?「7話」は?
157マロン名無しさん:2010/04/23(金) 23:49:17 ID:???
まさか、このスレ自体が既にアウターゾーンに迷い込んでしまっているのでは
158マロン名無しさん:2010/04/24(土) 00:07:34 ID:???
待て!落ち着け!
今は1993年でいいんだよな?
159マロン名無しさん:2010/04/24(土) 00:09:42 ID:???
160マロン名無しさん:2010/04/24(土) 02:27:08 ID:???
クズ教師ざまああああwwwwww
って今さらだけど、ミザリィに会った人間がミザリィの尖り耳に突っ込まないのはなぜ?
161マロン名無しさん:2010/04/24(土) 02:36:23 ID:???
あからさまにあやしい尖った部分に気付かないのはザラブ星人以来のお約束
162マロン名無しさん:2010/04/24(土) 03:42:18 ID:???
あれは、作品内の人間には、普通の耳に見えるんだよ。
そのうち耳について突っ込む奴が出てきて、ミザリィが
「あなた、私の耳がそう見えるの・・・何者?」
とか言うパターンだろ。
そこからジャンプお得意の、バトル展開にシフト。
163マロン名無しさん:2010/04/24(土) 10:32:46 ID:???
>>160-162
明らかにミザリィは人外の存在(魔族?)なんで、耳を魔力か何かで見えなくさせてるんだと思う。
もしくはバニーの耳みたいに、何かコスプレと思ってるんじゃないかな?w
164マロン名無しさん:2010/04/24(土) 13:54:56 ID:???
>>162
えーそれはないだろ
ミザリィはあくまで案内者だからいいんじゃないか
「世にも奇妙な物語」でタモリが主人公になってアクションしたりするか?
165マロン名無しさん:2010/04/24(土) 14:33:25 ID:???
>>162
連載が続けばいずれ耳が見える者が現れる可能性はあるだろうが、
バトル漫画にはならないんじゃないか? いや、なって欲しくない。
戦闘にはなってもせいぜい2・3話で終わる程度にして欲しい。
166マロン名無しさん:2010/04/24(土) 15:48:34 ID:???
>校長は懐からモンキーレンチを取り出すと
あんな重くて大きいものを懐に忍ばせてるって、リアルに考えるとシュールじゃね?
167マロン名無しさん:2010/04/24(土) 16:06:36 ID:???
じゃあ何だったら違和感なかったんだよw
168マロン名無しさん:2010/04/24(土) 16:53:59 ID:???
校長がにこにこしながら
「えい!」で噴いたw
169マロン名無しさん:2010/04/24(土) 20:33:19 ID:???
根本くん、怖いがせつない……
170あらすじゾーン 1/6:2010/04/24(土) 21:59:59 ID:0ICbkeHK
<祝・1巻発売! ―作者コメント―>
 ―ゾンビとして蘇る作者像―
今から15年前、中学生の僕を毎週虜にしていたTV番組(再)があった。
『ミステリー・ゾーン』という60年代のアメリカ製オムニバス・ドラマだ。
番組の冒頭に毎回登場する解説の男。
その男がすばらしいドラマ群のほとんどのシナリオを書いていた事を知った時、
彼は、僕の尊敬する人物のひとりとなった。
・・・・・・・そんな訳で、この本を今は亡きロッド・サーリング氏に捧げる。



【特別付録・作品解説】
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20100424215130.jpg


 〜第7話 解放者達(リベレーターズ)〜


プロローグ、保健所に現れたミザリィ。

{ここは捨て犬や野良犬を収容している施設…
 犬達のほとんどは週末にガスで“安楽死”させられ、焼却される運命にあります
 彼らは自分達の置かれている状況に怯え… 戸惑い…
 主人である飼い主が来るのを待ち続けていますが、ほとんどそういう事はありません
 彼らは人間を慕い、信用し、頼っています
 …簡単な言葉で言えば、犬は人間を“愛して”いるのです
 そんな犬達を平気で捨てる飼い主… 今回は自分の飼犬を捨てようとした男が経験した物語です}
171あらすじゾーン 2/6:2010/04/24(土) 22:00:41 ID:0ICbkeHK
 ―深夜、とある家―
父親は息子、正人が眠っている間に飼い犬であるブチを捨てに出かけようとする。
「明日の朝、ブチがいない事がわかったら悲しむでしょうね」
「だからこっそり捨てに行くのさ、ブチは夜中に逃げ出した事にすればいい」

車で遠くへ移動中の父親。引っ越し先のマンションはペット禁止だからとブチを捨てようとする。
父親は悪く思うなよと言うが、ブチはそんな事も分からず、助手席におとなしく座っていた。



人気の無い所につくと、父親はボールを投げ、ブチが拾いに行っている間に車を出してしまう。
ブチは吠えながら追いかけてくるが、父親はアクセルを踏みどんどんブチを引き離す。
…次第にブチが豆粒の様になり離れてゆく…。

「これでもう追いつかれ・・・・・ ん?  !!!」

突如路上に佇むミザリィに驚き、父親は運転を謝ってガードレールを突き破り崖下へと落ちてゆく!
――幸い、崖はそんなに高くはなく命に別状はなかったが、父親は頭を打ってしまったようだ。
…夢か幻か、空には無数の光る物が現れるが、そこで父親は気絶してしまった…。



それからどれ位の時間が経ったのだろうか。
父親が目を覚ますと、目の前に女性と男が心配そうに覗き込んでいる。
手当てはされていたが、そこは病院ではなく何かのアジトの様な場所だった。
ここはどこだと叫ぼうとするが、頭痛の為大きな声を出せない。
彼らが助けてくれたようだが、事故から1週間も経っているというのだ! …しかしここは一体?

「あんたやっぱり知らないようね… いい…?
 突然こんな事言っても信じられないかもしれないけど… 地球はもう人間の物じゃないわ!!
 ・・・・・宇宙人に征服されたのよ!!」
172あらすじゾーン 3/6:2010/04/24(土) 22:01:22 ID:0ICbkeHK
ヒゲを剃りながら説明を受けた父親は当然の様に信じられなかった。
「あんたが事故を起こしたのはいつ?」
「確か… 4月の22日だったと思うが…」
「奴らが現れた日だわ! 連中が『解放』を宣言した日よ!!」
――4月22日、世界各地にUFOが現れ中から宇宙人が現れたのだ。その姿がなんと……

と、その時見張りが警告を発する。このアジトがバレた!!
『全員騒グナ! 無駄ナ抵抗ハヤメロ!! 全員降伏シロ!!』

見張りを射殺し、現れた宇宙人は―――― なんと犬!? いや、犬人間!!

父親はアジトにいた連中共々、トラックでどこかへと強制連行されていった。



車内にて、奴らの目的を先程の女性に尋ねる父親。
「奴らは解放しに来たのよ、自分達の同族を…」
「同族って犬の事か?」

「ええ… 生物学的に同じかどうかわからないけど… こう考えてみたら?
 もし、別の星で人間そっくりの生物がペットにされてたら…どうする?
 その生物を解放してやりたくならない?
 あいつらはその通りの事をやったのよ! 地球の戦力は3日で沈黙させられたわ
 その後で“人間狩り”を始めたの!」

事実を知り驚愕する父親だが、まず思い出したのは家族の事。2人は一体どうなったのか!?



しばらくたって、ある巨大な施設へ到着する。人々が降りると、まず目にしたのは施設から出る煙。
「あの煙はなんだろう?」
「さあ… 多分知らない方がいいかもね」
173あらすじゾーン 4/6:2010/04/24(土) 22:02:04 ID:0ICbkeHK
父親達は強制的に施設に入れられ、入場間際、腕に犬人間の文字らしき識別番号の焼印を押される。
そして狭い牢屋に押し込められるが、隣の部屋に奇跡的に妻と正人に再会する!
『真奈美! 真奈美じゃないか!』
『あなた! 生きてたの!?』
「今まで何があったか教えてくれないか…?」
「一部の人間以外皆捕まって収容所に入れられてるのよ あたし達も昨日ここに連れて来られたの」
「一部の人間って何だ? 裏切り者か?」

「宇宙人が来る前に犬を飼っていて、しかも その犬に好かれている人間よ それ以外の人間は…
 この建物に入る前に、煙突から煙が出てるのを見たでしょう?
 ――あれは…… あれは人間を焼いてる煙だって噂よ!!」

.。oO(なんて事だ… それじゃあ、ブチを捨てなければ…!)


その時、犬人間に連れられて1匹の犬が廊下に入ってきたのと同時に人々が騒ぎ出した!
『犬だ! 犬が来たぞ!!』 『おい、私を選んでくれ!!』 『おいでおいで!』
訳がわからず父親は妻に何が始まったのかと尋ねる。
「今まで野良だった犬が一緒に暮らす人間を探しに来たのよ
 長いペット生活で、犬には人間を慕う習性が刻み付けられてるのよ…
 だから“解放”の後も、人間と生活したがるの
 だから私達が助かる道は、ここに来た犬に選んでもらうしかないのよ!!」
――今来た犬は、数ある人々の中から優しそうな女子高生を選ぶ。
『24895番、同志ハ オ前ヲ選ンダゾ!!』
女子高生と犬は抱き合って何度も礼を言い、犬は尻尾を振って嬉しそうに顔を嘗め回す。



…それから数時間が経過した。あれから何匹も犬が着たが、父親達は選ばれなかった。
そしてまた一匹、犬が現れるが…… その犬は正人の愛犬のブチだった!!
174あらすじゾーン 5/6:2010/04/24(土) 22:02:48 ID:0ICbkeHK
『ブチじゃないか、俺達を覚えてるだろ!! お前の飼い主だ!こっちへ来いよ!!』

希望を見出し叫ぶ父親だったが、ブチはなんとそっぽを向いてもと来た道を引き換えしていく。
『おい、待てよブチ! 捨てようとした事を恨んでるのか!? 待ってくれぇ!!』
ブチを可愛がっていた正人はなぜ自分達を見捨てたのか父に問いただすが口ごもってしまう。

直後、突然格子の外側にシャッターが下りてゆくではないか!
何事かとざわつく人々の頭上にガスが流れ始めた!
『俺達は処分されるんだ!!』
そして周囲には絶望に満ちた悲鳴と、シャッターを叩く音が響いた――――…



『あなた! あなた! 気がついたのね!!』
父親が目を覚ますと、そこはなぜか病院だった。妻と子、看護婦もちゃんといる!?
「ここは病院よ、あなたは来るまで崖から落ちてずっと意識を失ってたの…
 少しでも発見が遅かったら、危なかったそうよ」
「そ… そうか、じゃあ、今までの事は…」   …夢、だったんだろう…。
  ワン!  いきなりベッドの側にブチが顔を出し嬉しそうに吠える。
「実はね、事故の事を近くの人に教えに行ったのはブチなのよ、
 あなたが入院してからもずっと心配してたみたい」
ブチの頭をなでて褒める真奈美。ブチも本当に嬉しそうだ。
「そうだったのか、それじゃ… もうこいつを捨てる訳にはいかなくなったな…」
父親が勝手にブチを捨てに行った事を怒る正人君。
「すまんすまん、許してくれないか… これからはなんとかブチと一緒に住めるように…
 あ……? こ… これは!!??」

――――パジャマのすそから見えたのは、あの 識 別 番 号 !!

「ブチ…?」
顔面蒼白で思わず呟く父親。それに対し、ブチはただ意味ありげに舌を出すだけだった…
175あらすじゾーン 6/6:2010/04/24(土) 22:03:37 ID:0ICbkeHK
エピローグ、廊下にいた看護婦姿のミザリィ。
{彼はどうやら別世界に紛れ込んでいたようですが…
 彼が足を踏み込んでいた世界こそ… アウターゾーンなのです!}
                              
                 さて、ブチは捨てられるのをまぬがれましたが、
             他の不幸な犬達は未だに捨てられて殺され続けています…

           今日も明日もあさっても…   次の日も、次の日も、次の日も…
                              
                  空へと昇る、不幸な犬猫達を処分した煙を眺めつつ、今回の物語、了…
176マロン名無しさん:2010/04/24(土) 23:14:41 ID:???
アウターゾーンから戻ってこさせた辺り、ブチはまだ良心的
177マロン名無しさん:2010/04/25(日) 04:44:21 ID:???
俺の兄貴がさあ、この漫画は、「世にも奇妙な物語」のパクリだって言っていて、
親父は、「世にも奇妙な物語」自体が、昔やってた、「ミステリーゾーン」や
「ヒッチコック劇場」って番組のパクリだって言うんだよね。
178マロン名無しさん:2010/04/25(日) 09:11:08 ID:???
んー、話の内容じゃなくて形態が似てるってだけだろ?
それをいったら「昔々」で始まって
「めでたしめでたし」で終わるのは
全部昔話のパクリだってことにw
179マロン名無しさん:2010/04/25(日) 09:34:06 ID:???
今回の家族は救われた訳?だが、現実の犬猫は救われて無いんだよな…欝になる。・゚・(ノД`)・゚・。
180マロン名無しさん:2010/04/25(日) 20:12:42 ID:???
>>179
俺動物愛護センターに勤めているんだが犬猫処分する時はマジで無力感に襲われる
なので犬猫を飼いたいと思ったら里親募集してる所から積極的に貰ってやってくれ
181マロン名無しさん:2010/04/25(日) 20:28:59 ID:???
>>180
乙…とにかく超乙!
俺はもう犬を飼ってるんだが、死ぬまで面倒を見る事を誓うよ!
182マロン名無しさん:2010/04/25(日) 21:14:48 ID:???
ミザ姐も動物には優しい(?)しなぁ
ウサギ虐殺してたDQNにはお灸据えてたし
183マロン名無しさん:2010/04/25(日) 21:43:17 ID:???
>>182
何の話だ?ウサギなんて今まで出て無いぞ?
184あらすじゾーン 1/6:2010/04/25(日) 21:59:59 ID:9EJToyx0
 〜第9話 血と爪〜


冒頭、教会にて結婚式中の幸せそうな新婚の2人。ミザリィの姿はなく、声のみで物語は始まる。

{もし、お互いを本当に理解した上で 男と女が結婚できたら…
 それは人生の中で、最も幸福な事かもしれません…
 今日、ご紹介するこの2人も、そんな幸福なカップルの一組でした   しかし……}



 ―新居にて―
{しかし、ある日突然『不幸』は襲ってくるものなのです 彼らの場合は、新居の片づけ中に…}

『 痛 ァ !! 』 いきなり悲鳴をあげる奥さん。どうやら爪を剥がしてしまったようだ。
剥がれた爪を灰皿に捨てる奥さんのマヌケさが抜けていないのをからかう旦那。
「そういや、まだ薬箱買ってなかったな 散歩するついでに買ってきてやるよ」
ブーたれる奥さんは旦那を見送る。
散歩する「ついで」なんて素直じゃないし、未だに「愛してる」と聞いた事も無い。
言わなくても分かってるけど、それでも充分幸せそうだった。



 ―夕方―
声をかけるが反応が無い。かくれんぼでもしてるのかと思いリビングへ向かうと・・・・
『夕紀!?』 ――――なんと妻が殺されていた!!

{夫が1時間ほど外出してる間に、妻は殺されていたのでした…}
185あらすじゾーン 2/6:2010/04/25(日) 22:00:41 ID:9EJToyx0
 ―数日後、夫の勤務先にて―
まだ呆然としている夫を気遣う同僚。
「もう会社に来ても大丈夫なのか、真船? それにしても奥さんは気の毒だったな
 あの子がこの会社にいた頃は人気者だったからな… 皆、悲しんでる
 犯人は居直り強盗らしいじゃないか、そいつを殺してやりたいぜ、まったくなぁ」
「そんな事したって、夕紀は帰ってこないよ」
「気を落すな、真船 今はあの子の事が頭から離れないだろうが、その内もっといい子が現れるさ」
「俺にとって夕紀以上の女はいないんだよ!
 あいつとは幼なじみで、ガキの頃からもう20年もつきあってたんだ!
 その上で、あいつと結婚する事に決めたんだぞ!
 彼女以上に深く分かりあえる女なんていない!!」


自宅に帰った後も自分を責める真船。
もう10分早く帰っていれば… 自分が変わりに死ねばよかったと何度も後悔する。
.。oO(くそ、夕紀が帰ってくるなら、俺はなんだってするのに…!)

その時チャイムが鳴り、玄関に出ると宅急便のミザリィが荷物を届けてきた。
真船は荷物を見るが、差出人の名前が書いていない。開けてみると中身は骸骨の表紙の不気味な本。
「何だこの本は! 薄気味悪い事ばかり書いてあるぞ…」

…ふと、しおりが挟んであるページに気づく。その項目は『使者を蘇らせる方法』!?

悪趣味なイタズラと思った真船はイラついて本を投げ捨てるが、やはり気になって本を読み始めた。
「死者を蘇らせる方法… 死んだ人間でも、身体の一部が残っていれば復活が可能である
 以下にその方法を…」
186あらすじゾーン 3/6:2010/04/25(日) 22:01:41 ID:9EJToyx0
改めて、案内人・ミザリィ(まだ宅急便の制服着用中)からご挨拶。
{古来、死者を蘇らせる事は人間にとってタブーとされています
 どんなに純粋な愛情を持ってしても、このタブーに挑戦しようとした者には恐ろしい報いが来ます
 ――さて、この男の場合はどうでしょうか…?}



真船は夕紀が爪を剥がしていた事を思い出し、灰皿から爪を取ってきて植木鉢の中に埋める。
「第1章、この儀式は午前0時に行う事…
 蘇らせたい相手の体の一部を土の中に入れて… 人間の鮮血をかけてやればよい
 これを6日続ければ、7日目の午前0時に肉体は復活する…
 ただし、1日でも血を与えるのを怠れば、その効果は永久に失われる・・・・か…」
親指を切って植木鉢の爪に血を垂らす。
自分でも何をやっているかわからなかったが、真舟はこの蘇生方法にわずかな望みを託していた。



 ―翌朝―
バカバカしいと思い、昨晩植えた爪を確認すると…… なんと『指』が再生しているではないか!
信じられないが、これは確かに愛する妻の指だった!
あの本の通りにやれば必ず妻は復活する! そう確認できた真船は決意を固める。
――そしてその夜もまた自らの手を切り、血をふりかけた。



 ―次の日―
昨日までは指だった物が、今日は手全体まで再生している!思ったより再生は早そうだ。
そしてまた夜になり、血をふりかけ、手当てしながら本(以後、魔術書と呼称)を読み直す。
「第2章…ただし、復元した肉体には魂が無い
 あの世から魂を召喚するには、いけにえが必要である… いけにえの選ばれ方は…」
――『 い け に え !? 』この部分まで読んでいなかった真船は動きを止めてしまった。
187あらすじゾーン 4/6:2010/04/25(日) 22:02:26 ID:9EJToyx0
 ―翌日、会社にて―
同僚に顔色が悪いと言われ大丈夫だと答えた途端に貧血で倒れてしまう真船。
ソファーで休みながらも、問題ないと答える。
毎日血を使いすぎているためだ。今夜で儀式6日目なのだが、これでは身体が持たない…
…しかも、夕紀の身体が再生していくにつれ、必要な血の量も増えていくのだ。
『血だ! もっと血がいる!』



 ―その夜―
路上を一人歩く女性。 そして曲がり角には包丁を持った真船が……!

…しかし、真船は思いとどまって女性を襲わず、自分の腕に包丁を差して血をかけた。
いくら夕紀復活の為とは言え、見ず知らずの他人を殺して血を得るなんてできない!
今や夕紀の身体はほとんど再生し、棺桶サイズの植木鉢に埋まっている。



 ―翌朝―
血を使いすぎてげっそりとやつれた真船だったが、内心、愛する妻の復活を期待していた。
いよいよ今夜0時、夕紀は復活するのだが… まだ1つ問題が残っている。
魂… いけにえをまだ準備しておらず、真船は悩んでいた。


その夜、真船は同僚の家に電話をし、同僚を家に呼び出した。
「よく来てくれたな」
「挨拶はいい! 電話で話せない事って、一体何だ!? ――お前、最近様子がおかしいぞ!
 何だ!? 一体何をこそこそやっている!?」
「夕紀を… 蘇らせているんだよ!」

絶句する同僚に、百聞は一見にしかずとまだ土に埋まった夕紀の半身を見せる。
魔術書に書かれた事も全て話すが、同僚は誰かの死体を埋めているんじゃ、と勘ぐる。
188あらすじゾーン 5/6:2010/04/25(日) 22:03:08 ID:9EJToyx0
「死体!? まさか! ほら…この腕はこんなに温かい、夕紀の身体は生きてるんだ!」
その証拠にと同僚に夕紀の腕を触れさせると、当然の如くビックリする。
「な… なぜ俺にこんな物を見せた!?」
「お前に夕紀を蘇らせる手伝いをして欲しいんだよ、お前だって夕紀に気があったんだろ?
 肉体はもう完成してるが、問題があるんだ… このままだと、ただのゾンビにすぎないから…」
説明する真船に、突然大声で黙れと叫ぶ同僚。
『お… お前の魂胆はわかったぞ、猿芝居しやがって…!! 貴様… 気付いてやがったんだな!!』
「な… 何の事だ、気づいたって…?」

「夕紀を殺した犯人は・・・・・・ 俺 だ っ て 事 だ !! 」

――まさか同僚が犯人だという事に驚愕する真船! 突然同僚は真船に襲い掛かった!
『俺はなぁ、あの女が会社に入って来た時からずっと惚れてたんだ!!
 他の男に取られる位なら、殺した方がマシだと思ってた!!
 あの日、お前が出てった隙に殺してやったんだよ!!』

その時0時を継げる時計が鳴り響き、夕紀の身体は土から起き上がってくる。
『死ね!』

同僚はハサミを振り上げるが―――― その腕は蘇った夕紀に掴まれ、夕紀の目が不気味に輝いた!

同僚は夕紀に魂を吸われ、あっという間に体が土くれとなって崩れ去った!
「お前が犯人だったなんて… だから…問題があるって言っただろう…
 死人を完全に元の人格に戻すには、いけにえがいるんだ
 死者の魂をあの世から呼び寄せるためには、代わりの魂をあの世に送らないといけないから…
 そのいけにえは、蘇生した人間が最初に目を合わせた者に自動的に決定されるんだ
 俺は… 自分がそのいけにえになろうと思ってたんだ…
 お前には、生き返った夕紀を頼もうと思ってただけなのに…」
189あらすじゾーン 6/6:2010/04/25(日) 22:03:51 ID:9EJToyx0
 エピローグ。
そして… 夜が明けた。儀式は完全に終わり、死者は完全に元の状態で戻るのだ。
.。oO(もうじき夕紀は目を覚ますだろう… 今までの事をどう説明したものだろうか?
   …しかし、話す事は色々あるが、最初にかける言葉はもう決めている…)
ベッドに寝かせたベッドに寝かせた夕紀が目覚め始める。開口一番、真船が言った言葉は……

「夕紀・・・・・・ 愛してるよ!」

愛する妻に今まで言わなかった言葉。外は太陽がまぶしいほどに輝いていた。


{彼が死者を蘇らせた事による問題はもちろん山積みにされていますが、心配は無用です!
 アウターゾーンにおいては、真実の愛があれば何事も可能のなるのですから…}
190マロン名無しさん:2010/04/25(日) 22:45:32 ID:???
いろいろミスリードがあって面白いな。
とてもハッピーエンドになるとは思えなかった。
191マロン名無しさん:2010/04/25(日) 22:53:22 ID:???
こういう漫画のお約束だと言えばそれまでだが、悪人に必ず天誅が下るのがスカッとするな。
192マロン名無しさん:2010/04/25(日) 22:54:30 ID:???
本当に問題が山積み過ぎるだろこれw
でも生きてさえいればなんとかなるか…と思えるあたりが素晴らしい
193マロン名無しさん:2010/04/25(日) 22:55:00 ID:???
通りすがりの女性を襲っていたら、蘇生は失敗してたんだろうな…
194マロン名無しさん:2010/04/25(日) 23:27:57 ID:???
この真実の愛をブチは持っているのだろうか?
195マロン名無しさん:2010/04/25(日) 23:44:33 ID:???
>>192
とりあえず戸籍はどうなるか、だなw
196マロン名無しさん:2010/04/26(月) 00:46:09 ID:???
こういう話のオチって、やっぱり自然の摂理には逆らえないんだ、とか
神の領域に手出しできるはずなかったんだ、とかになるのにな〜
あの体は夕紀の爪から蘇らせたものだから、夕紀の死体は別にあるはずだよな?

ところで今回のタイトル見たときに「歯と爪」ってミステリー小説思い出した
内容は全く関係ないが
197マロン名無しさん:2010/04/26(月) 07:26:35 ID:???
>>193
「少々の犠牲はしかたない」モードに入らなかったのが勝因だな
ってか俺なら絶対襲ってるわ……
198あらすじゾーン 1/6:2010/04/26(月) 22:00:00 ID:uuuDEcr7
 〜第10話 デス・ファイヤー〜


冒頭、朝のラッシュアワーの駅にて、男子生徒が考えていた。

.。oO(ぼくは人ごみに入るのが嫌いだ… 人間が大勢集まる所では、大抵イヤな思いをする事になる
   なぜなら… ぼくの目には“見る”能力があるからだ…
   死を… 死神を… 避けられない“運命”を…)

男子の前を暗い顔をした中年が横切る。彼の目には中年の背後に燃えるようなオーラが見えていた。
.。oO(あの男は近い内に死ぬだろう… 顔の周りに“炎”が見える時…
   その人間には死がとりついているのだ   ――だが、どうやって死が訪れるのか?
   それは分からない… 事故? 病気? 犯罪? 自殺?
   そしてそれはいつ起こるのか? 1週間後? いや1日後か? それとも……)

――1秒後!?  そう思った矢先、中年は飛び込み自殺を図っていた!
ホームが大騒ぎになる中、男子は思わずその場から逃げ出した。
…誰かに死神が取り付いているのが分かっても、自分には何も出来ず運命には逆らえない事を嘆く。


走り去る男子を横目で眺めるのは、毎度おなじみアウターゾーンの案内人・ミザリィ。
{高校生、有川陽は他人の「死」を見通す能力を持っています
 しかし、彼はこのアウターゾーンから授かった力を好ましく思って無いようですが…}



 ―学校―
教室内は今朝の飛び込み事故の話題で持ちきりだった。
クラスメートはうかない顔の有川に話を振るが、とてもそんな話に乗れる状態ではない。
…ふと、おしゃべりしながら教室に入ってきた女子が有川を見つけ大声を上げる!?
『陽!? うそーっ、やっぱり陽ね!!』
「はやみ… 桜井はやみか? 6年まで一緒だった…」
199あらすじゾーン 2/6:2010/04/26(月) 22:00:42 ID:uuuDEcr7
彼女は広島にいるはずの幼なじみだった。3日前に引っ越して、ここに転校してきたそうだ。
「有川って… やっぱりあんたの事だったのね!
 でも、運命ってすてきねー 陽と同じクラスになれるなんて…」
懐かしがるはやみだったが、ぶっきらぼうに「運命なんかくそくらえだ」と答える有川。
始業のベルが鳴り、おしゃべりはここまで。
「お昼は一緒に食べよーよ」



 ―昼休み―
屋上にて物思いにふける有川。…つーか学生がタバコ吸うな。
そんな有川の背中を思い切り突き飛ばし驚かすのははやみだった。
「一緒にお昼食べよーって言ったのに、どこかへ消えちゃうからよ!
 後で後悔して泣いても遅いのよ! あの時あたしの言う事を聞いてりゃよかったってね」
はやみはタバコを取り上げお説教するが、ついうっかりヤケドして悲鳴を上げる。
「タバコで肺がんになるかどうかなんて、生まれた時から運命で決まってるんだ
 だから俺は体の事なんて心配しない… 病気になったって後悔もしないぜ」
…相変わらず暗い顔の有川に、はやみは何とか強引に話題を変える事にする。
「ね… ねえ、引っ越す時あんたがくれた腕時計、まだしてるのよ
 最近、すぐに遅れちゃうけどね」
もらった腕時計を見せるが、有川はそれがどうかしたかと冷たい返事。

「あんたって、ちょっと見ない内に暗くなっちゃったわね… やっぱり… あの“能力”のせい?」

…意外にも有川の能力を知っていたはやみ。さすが幼なじみ。
誰にも言うなと口止めし、有川はこの能力のせいで暗くなった事を告げる。
200あらすじゾーン 3/6:2010/04/26(月) 22:01:38 ID:uuuDEcr7
「他人の死を予知できたりしたら、誰だって暗くなるさ
 それに… 中学の時、こんな事があったんだ
 ――ある日、夏休みに海へ行こうとしてる3人に例の“炎”が見えたんだ
 だから必死に警告したんだ 海で溺れないようにしろってね… 隠してた俺の能力の事も話して…
 …でも、その3人は海では無事だったが、帰りのバスが事故にあって結局死んじまったんだ…
 そういった経験から得た教訓は… 人間の運命は生まれた時から決まってるって事さ
 最初から予定表に従って生きてるとしたら…
 “努力”や“後悔”なんて言葉は何の意味もなくなるじゃないか…
 一体、その予定表は誰が作ったんだろう…? 神様か? それとも悪魔かな?」

真面目に聞いていたはやみは、有川のあまりの暗さに頭をはたいてしっかりしなさいと元気付ける。
「いじけてないで、日曜にでもどこかへ遊びに行こうよ! ね!」
はやみの能天気さがちょっとだけうらやましく思える有川だった。



 ―日曜日―
雨が降る中、はやみは待ち合わせ場所の駅へ向かうが30分も遅れてしまっていた。
「ごめーん、待ったー?」
「お前なぁ、自分から誘っといて・・・・・・・・・・ あっ!!」
後ろから来たはやみに振り向きつつ文句を言いかけ絶句する。

なぜなら……  は や み の 顔 に あ の “炎” が 見 え て い た !!

「何よ、そんなに驚いて… ははーん、さてはあたしがあんまり可愛かったもんだから……」
能天気なはやみはそう答えるが、有川のただ事ではない表情に事態を顔色を変える。
「み… 見えたのね… あたしの顔に炎が…」
ショックで傘を落し固まるはやみに、そんな訳ないとごまかすが即効でウソだとバレる。
『ごめんね、あたし帰る!!』
気まずい雰囲気の中、はやみは突然走り出すが有川はなんとかはやみの手をつかむ。
すると―――― 有川の脳内に何かのイメージが入ってきた!
201あらすじゾーン 4/6:2010/04/26(月) 22:02:20 ID:uuuDEcr7
脳内に映るイメージは… 歩道を歩く自分、自分の手ではない何者かの手が時計を見ている??
すると急ブレーキの音が響き渡り、4WD車がこちらへ突っ込んでくる!

『痛いわね、離してよ! 離してったら!!』
はやみの叫びに我に帰る有川。有川の腕を振りほどき、泣きながら走り去ってゆく…
『あたしまだ死にたくない!! 死ぬのはイヤよー!!』
有川はどうする事もできず、自分の能力を呪いながら雨の中立ちすくんでいた…。



 ―月曜日、高校―
やはりはやみは休んでいた。あの後電話をかけても出なかった…。
しかし、昨日見えたあのイメージは一体なんだったのか?今までこんな事はなかった。

.。oO(最も、『死の炎(デス・ファイヤー)』が出てる人間の手を握った事なんかなかったけど…)

イメージの件が気になった有川は、放課後出かけて確認して見る事にした。



放課後、イメージに映ったビルの下へ辿り着いた有川。ここで間違いない!
そして歩いていた歩道もここだ。4WDのトラックが来る方向も確認済み。後は時間だ。

.。oO(車が飛び込んでくる前に見えた時計の時間は…… 『 7 時 1 0 分 』 !)

これだけ情報があれば、もしかしたら今度こそ運命を変えられるかもしれない…!
有川は毎晩ここで見張る事を決意した。
202あらすじゾーン 5/6:2010/04/26(月) 22:03:02 ID:uuuDEcr7
とりあえず監視を続けていると、いつの間にか7時12分になっていた。今日はもう大丈夫だろう。
「はやみが学校に来れば、警告してやれるのに…」
そう考えながら帰路につくと、信号で例の4WDが止まっている事に気づく。
焦った有川は時計を確認するが、もう7時15分になっている…!? 条件の時間は過ぎたはず!


その頃、はやみはデパートから出てきていた。
有川ははやみの言葉を思い出す。 「最近、すぐに遅れちゃうけどね」

『しまった! あの時計は 遅 れ て る ん だ !! 』

その時、有川は前方を歩いているはやみに気づくが、信号が青になり4WDが急発進する!
咄嗟に駆け出しはやみを呼ぶが、はやみはヘッドホンをしているため聞こえていない!!
『ちくしょお、あと2分待ってれば…!!』 やはり運命には勝てないのか!?

その時、犬を散歩させていた女性がうっかりリードを離してしまう。
道路に飛び出てきた犬に驚いた4WDのドライバーは大きくハンドルを切り、はやみへと向かっていく!!

.。oO(ああ… あと少しで追いつけるのに! もう少しなのに!!  ちくしょお!!)

――そして… 有川がはやみに追いつくと同時に、衝突音が夜の街に響き渡った。
事故が起きた事にパニックになる通行人たち。 …ちなみに犬の飼い主はそそくさと帰りやがった。

そして問題の有川とはやみは… 無 事 だ っ た !!
「あ… あたし…?」
「黙って! よく顔を見せて…!」
気絶から醒めたはやみの顔を真剣に見つめる有川。 …よかった、死の炎は消えている。
「死神はどこかに行ったよ!」
運命を変えた2人は喜びを噛み締め抱き合った。
203あらすじゾーン 6/6:2010/04/26(月) 22:08:41 ID:uuuDEcr7
どこか歩道橋の上で会話する2人。
「…じゃあ、あたしが死ぬ時の光景が見えたの?」
「ああ… もっと早く気づくべきだったな 昔からこの能力もあったのかもしれない…
 でも、これからは死に取り付かれた人を助ける事ができるんだ
 そりゃ、限界はあるだろうけど… 少なくとも、やりきれない思いをする必要はない」
そう言うと、ポケットからタバコを出し投げ捨てた。
「なんでタバコ捨てるの?」
「やめる事にしたんだ」
「どうして?」
「肺ガンにでもなったらどうするんだ?」 ウインクしてはやみに答える有川だった。


どこからともなくミザリィが現れ、ラストを締めくくる。

{どうやら彼は気づいたようです… 運命は、神様や悪魔が決めているものではなく…
 未来は人間の意志で作られるという事に…  そして…
 そ れ が ア ウ タ ー ゾ ー ン に お け る 法 則 な の で す …}


               夜空をバックにしたミザリィの微笑みと共に、第1部 完とさせていただきます。
204マロン名無しさん:2010/04/26(月) 22:10:53 ID:???
良い最終回だった
205マロン名無しさん:2010/04/26(月) 22:15:27 ID:???
どう見ても打ち切りです本当に(ry
結構面白いと思ってただけに残念だ
206マロン名無しさん:2010/04/26(月) 22:37:48 ID:???
おいいいィ! 打ち切りだとぉぉぉ!
何考えてんだ糞編集部!こんな面白い漫画を打ち切るとは…
第一部完、とあるから第二部を期待したいが…ジャンプじゃ無理だろうなorz
207マロン名無しさん:2010/04/26(月) 22:39:48 ID:???
今回も2転3転して最後までドキドキ、そしてシメは希望にあふれた良作……って思ってたら何故にこれが打ち切りぃぃぃぃっ?!
何故だ、いったい何故だ、……これが打ち切られるってどういうことだよちくしょう!
208ガ○キング:2010/04/26(月) 22:40:05 ID:???
最近自分もデスファイヤーが見えて困るんです、どうにかなりませんかね?
209マロン名無しさん:2010/04/26(月) 23:00:31 ID:???
個人的には凄い好きだったが、今のジャンプの連載陣凄いからなー。
あんまり少年誌向けじゃないし、仕方ない。
210マロン名無しさん:2010/04/26(月) 23:14:49 ID:???
ズッコケ三人組だと死因は変更できても死ぬ時期は変更できないという
なかなかシビアなオチだったけどこっちの方は希望に溢れていていいなあ
……打ち切りの時点で希望もクソもないといわれりゃそれまでだが
211マロン名無しさん:2010/04/26(月) 23:18:06 ID:???
真船に死の炎を見る能力さえあれば…
212マロン名無しさん:2010/04/26(月) 23:19:34 ID:???
絵柄もキャラがのっぺりしてて微妙に怖いから万人受けしないだろうな。
オムニバスはネタも枯渇しやすいし、まあ仕方あるまい。
213マロン名無しさん:2010/04/27(火) 00:19:54 ID:???
>>208
そりゃ出してるのはお前さんだからな。
正義のスーパーロボットのくせに悪役みたいな顔してる方が悪い!
214マロン名無しさん:2010/04/27(火) 02:24:07 ID:???
やっぱり「ミステリーゾーン」風に徹したのが良くなかったか。
5話目くらいから怪獣映画漫画路線に変更してればこんな事にはorz
215マロン名無しさん:2010/04/27(火) 13:39:49 ID:???
ちょ、え、嘘だろおおお!?
これで打ち切り!?
嫌だあああ……せっかく、「諦めずに頑張ってハッピーエンド」の
この流れが好きになったのに……
ミザリィのことだって気になるのに……

でも作者、いい漫画描いてくれてありがとう……
216マロン名無しさん:2010/04/27(火) 17:41:22 ID:???
10話かあ
最初の打ち切りライン超えられなかったのか・・・
もっと励ましのお便り送るべきだったな
217マロン名無しさん:2010/04/27(火) 19:51:27 ID:???
こういう事故の場合、事故の発端となったあの犬の飼い主の責任度はどうなのだろうか?


>>216
きっと第2部はヤンジャンとかビージャンとかの青年誌で
もっとエロ成分多めで連載してくれるんだよ!そうに違いない!
218マロン名無しさん:2010/04/27(火) 20:32:47 ID:???
残念だな好きだったのに。
WJにはわなかったのかな。
話作るの難しそうだから円満終了だったりして
219マロン名無しさん:2010/04/28(水) 00:43:03 ID:???
第一部完ってなった後に本当に第二部が始まった例ってジャンプで何かあったっけ?
220マロン名無しさん:2010/04/28(水) 00:44:23 ID:???
あ、ジョジョ以外でw
221マロン名無しさん:2010/04/28(水) 06:23:09 ID:???
>>219
前例が無い…orz
222マロン名無しさん:2010/04/28(水) 13:17:31 ID:???
山下たろーくんは第一部完ではなかったけど続きをやったぜ?
あれは一時休載ではなかったはず。
人気があったなら希望はある!はずさ…。
223マロン名無しさん:2010/04/28(水) 14:10:35 ID:???
山下たろーくんが最終回だったか第一部完だったかは覚えてないけど、
最終回の段階で第二部執筆中と書かれていた気が
224あらすじゾーン 1/8:2010/04/28(水) 22:00:00 ID:lZ8Vk2+e
 〜番外編 三人の訪問者〜

      ※※今回は読者からの体験談を元にコミカライズされております※※


夜、2人の青年と1人の女性を乗せ、森の中を走る車があった。
車の中で寝るのは避けたい…そうボヤいていると、ペンションの看板を見つけそこへ向かう。
ドアを開けると、出迎えてくれたのはメイド服っぽい姿の妖艶な美女(ミザリィ)。
{いらっしゃい、私はここのオーナーのミザリィです}
青年達は道に迷った事を告げ、泊めて貰えないか交渉する。 幸い、他に客がいないのでOKだった。
「あのー… ここの宿泊料はいくらです? 俺達、あまり金持って無いんだけど…」
{あら、ここはすごく高いですわよ  ただし…
 あなた達が今まで何か、不思議な経験をした事があれば… それを聞かせてくれませんか?
 面白ければ、宿泊料は無料で結構ですわ}
面白そうなのと、無料になるという事を聞いて3人の若者の怪談(?)が始まった。



 〜第1話 UFO〜  ※神奈川県 K・F君の報告のコミカライズ※


K・F君がある日、友人と丹沢にツーリングへ出かけた時の事。
信号待ちで何となく空を見上げると、上空に何か止まっているのに気づく。
最初はヘリかと思ったが、それにしてはローターの音が聞こえない…??

信号が変わり走り出すと、謎の物体は音もなく上昇してゆく!?
友人を呼びとめ、2人して謎の物体を見上げる。…あれはUFOか?カメラを持っていないのが残念だ。

…それから30分その場で様子を見ていたが、動く様子も何もない。
いい加減興味も薄れ、飽きてきたのでツーリングを続ける事にしその場を離れる2人だった。
「…今考えたら、もう少し見てりゃよかったと思うよ、まったくな」
その後のUFOがどうなったかは、もちろんK・F君が知る由もなかった。
225あらすじゾーン 2/8:2010/04/28(水) 22:00:45 ID:lZ8Vk2+e
――数日後、K・F君は高校でUFOを見たとクラス中に話すが、当然誰も信じてくれなかった。
結局クラス中にバカにされ、言うんじゃなかったと後悔する中……
なぜかK・F君のあこがれの女の子が話しかけてきた。
「あたしも昨日変な物を見たのよ、UFOかどうかわかんないけど… こんな感じじゃなかった?」
彼女はそう言うと何かを描き始める。出来上がった絵を見ると、昨日のUFO!



「結局、UFOの正体は分からなかったが…
 俺はその事件がきっかけで、彼女と友達になれたというわけだ!
 …とまぁ、これが俺の体験した事だ こんなもんでどうかな?」
{UFOを見たなんて素敵! 私も見てみたいな――っ} ←ぶりっ子ポーズのミザリィ
「ぼ… ぼくも不思議な経験をした事あるけど…」
「なんだ、お前もUFOを見たのか?」
「そうじゃないよ、あれはぼくが小学生の時だったんだから…」



 〜第2話 紙人形〜  ※岩手県 H・K君の報告のコミカライズ※


父親から古本市で買ってきた英語の本をもらい、喜ぶ子供時代のH・K君。
部屋へ戻りパラパラめくっていると、どこかのページに挟んであったのか、紙人形のしおりが落ちる。
特に興味も無かったH・K君はその人形を丸めてポイ。


…しかし、異変はその夜起こった。
夜中、H・K君はあまりの寝苦しさに目を覚ますと、部屋の隅に恐ろしい目で少女の幽霊がいた!!
恐怖にかられたH・K君は必死でどこかへ言ってくれと心の中で祈った――――…
226あらすじゾーン 3/8:2010/04/28(水) 22:01:27 ID:lZ8Vk2+e
翌朝、目覚めると当然ながら幽霊の姿は無かった。
結局あれはなんだったのかと考えながら部屋から出ると… 朝のはずなのに、なぜかまだ薄暗い!?
ふと、気がつくと目の前に少女の幽霊が現れる。
何かが少女の足元にボタボタ落ちているのに気づき、再び少女の顔を見ると腐り落ちている!

H・K君は部屋へ戻りドアを閉めるが、さっきは明るかった部屋が暗くなっている!?
時計を見ると… まだ 午 前 2 時 !!
その時背後から不気味な音が聞こえ、振り向くと腐乱した少女の腕がドアを突き抜けてくる!
『いやだ、助けて!!』

――朝、母は部屋の隅でふとんをかぶってうずくまっているH・K君を見つけたのだそうだ。
H・K君はきっとあの紙人形を捨てたせいだと思い、ゴミ箱を探すが人形は見つからなかった…。


「あの外人の女の子は、あの古本の持ち主だったんじゃないかな」
{まあ、怖いわ! 顔が崩れる幽霊なんて… そんなの見たら、私失神しちゃう!}
相変わらずぶりっ子まっしぐらのミザリィは3番目の女性に話を振る。
{あなたも何か体験した事あるの?}
女性はあまり話したくなかった事をポツリポツリと話し始めた。



 〜第3話 予知夢〜  ※福岡県 H・Iさんの報告のコミカライズ※


H・Iさんが17歳の頃の話。学校から帰ってきて台所へ向かうと母が倒れている!
父と一緒に病院にお見舞いに行くと、ちょっと入院すれば大丈夫だそうだ。
「お母さんが入院してる間、悪いが家事は頼むぞ」
「まかせといて!」
227あらすじゾーン 4/8:2010/04/28(水) 22:02:09 ID:lZ8Vk2+e
…その頃からだった。H・Iさんの身に不思議な事が起きるようになったのは…。
帰り道、後ろから来た車の運転手に声をかけられる。それは去年卒業したW先輩だった。
H・IさんはW先輩の車で家まで送ってもらったのだが…

久しぶりに会った先輩とおしゃべりしている内に話題が尽きてしまった。
折角なのでもっと話したいけど…どうしようか……… そうだ!
「そういえば、先輩の友達でUさんっていましたよねー
 この前、Uさんが死んじゃった夢を見たんですよ だから最近どうしてるのかと思って…」
見てもいない夢をでっちあげ、強引におしゃべりを続けるH・Iさん。
なんだかんだで話が弾み、無事家まで送ってもらう。
彼女はこの時話した事をすぐに忘れてしまい、1ヵ月後…… 本当にUさんは交通事故で亡くなった。



Uさんのお葬式の帰り、W先輩、H・Iさんと他の友人2人を交え、喫茶店で話し合っていた。
「不思議と言えば、この前会った時、お前 あいつが死んだ夢を見たとか言ってたな」
「あ… そう言えば…」
その話を聞いた友人達は「それは予知夢だ」と騒ぎ出す。



 ―それからしばらくして…―
林の中を歩くH・Iさん。彼女は何かがぶら下がる音を聞き、音の元を探してみると…首吊り死体が!
怖くなって逃げ出すが、死体がH・Iさんの肩を掴む!

――そこで悲鳴を上げて飛び起きるH・Iさん。…夢だったのだ。
嫌な夢を見てしまったが、知らない人だし、まあいいかと気持ちを切り替える。
228あらすじゾーン 5/8:2010/04/28(水) 22:03:48 ID:tpEwK/d6
 ―学校―
教室で友人に話しかけられるH・Iさん。

「ねー 中学の時、Zちゃんていたでしょ あの子の弟が、ゆうべ首吊り死体で見つかったのよ」

さらに詳しく聞くと、「木がうっそうと生い茂る」S公園… まさか今朝見た夢は予知夢…!?
でも、中学の時の友達の弟なんて知らないはずなのに…?
気になったH・Iさんは、友人にその自殺した弟の顔写真が手に入らないか頼み込んだ。

――それから数日語、友人が卒業アルバムを持ってきてくれた。
自殺した弟の顔写真を見ると、やはりあの夢で見た死人の顔だった!



…この事件から1ヵ月後の事…
授業中、眠気をこらえるH・Iさんだったが、ふと、教室に顔の見えない男が入ってくる。
しかし誰も気にする様子は無い…!? しかも男はこっちに来る!
逃げたいが、声も出せない、動けない金縛り状態になるH・Iさん。
.。oO(お願い、こっちに来ないで!!)
祈りも空しくその男は―――― 白骨となったその顔をH・Iさんへ近づけた!!

…そこで居眠りから醒めるH・Iさん。また夢だったのか…。
直後、本当に教室に誰か入ってくる! …今度は白骨死体ではなく他の教員だった、よかった。
教員はH・Iさんがいるかどうかを尋ね、H・Iさんは名乗り出る。

「きみのお父さんから電話があって、実家のおじいさんが亡くなられたそうなんだが…」


 ―祖父のお葬式―
またも嫌な予知夢が当たってしまい、気が滅入るH・Iさん。
葬式の帰り道、父と一緒に病院に寄り、母を見舞う。
母は見舞いに出られなかった事を詫び、父も仕方ないと言う。
229あらすじゾーン 5/8:2010/04/28(水) 22:04:36 ID:tpEwK/d6
その帰り道、母がなんだかやつれた事を心配するH・Iさん。
父も「母は気が強いから大丈夫だ」と元気付ける。それならいいんだけど…。
.。oO(もう、身の回りで3件も不幸があったんだから、これ以上不幸な事なんてないわよね…)


それからしばらくすると、父は母につきっきりで看病する様になり、なかなか家に帰らなくなった。
父は会社と病院を往復する中、一人っ子のH・Iさんは寂しさから夜中遊び歩くようになる。

その日は友達の家に泊まりに行くが、まだ10時だというのに猛烈に眠くなってしまう。
友人が隣の部屋のベッドで寝ていいと許可をくれたので、お言葉に甘えてそこで寝る事にする。


1時間位した後、奇妙な感覚で目が覚めると体が動かない… 金縛りとも違うみたいだ…。
その上、何か人の気配がするが怖くて確認出来ない。
――誰かがベッドの上を歩いている!! 歩くたびにH・Iさんの体がそちらへ沈みこむ。友達なのか!?
これは夢じゃない、ちゃんと目は覚めている! でも、目を開けるのが怖い…!
何者かはまだベッドの上を歩き回っている。覚悟を決め、思い切って目を開けようと決意する。
『誰なの!? やめてよ!!』 大声を上げて飛び起きるが―――― 誰もいない。

その時、大声に気づいた友人がこちらの様子を見に来てくれた。
「どうしたの?大声出して」
「あ… ねえ… あなた、今ベッドの上歩いてなかった?」

「えー? あたしずっとこっちにいたよ、それよりこっちでガタガタ物音がしてうるさかったよ?」

…じゃあ、ベッドの上にいたのは一体なんだったのか…?
――ふと、嫌な予感がしたH・Iさんは友達に謝り、急いで自宅へと帰る。

.。oO(今まで変な夢を見た後は、必ず誰か死んでるわ… 今度のは少し違うけど…
   でも、なんだか胸騒ぎがするの!!)
230あらすじゾーン 7/8:2010/04/28(水) 22:05:49 ID:tpEwK/d6
家に着くと同時に電話が鳴る。
《お前か! お母さんが危篤なんだ、すぐ病院に来なさい!》

          …母は私がかけつけてからしばらくして亡くなりました
         私には知らされてなかったのですが、母はガンだったのです…

    母が入院してから半年の間に経験した事がなんだったのか、今でも分かりません…
   でも、もしあのような事がなかったら、私は恐らく母の死に目に会えなかったでしょう
             それ以後は怖い夢は起こらなくなりましたが…

 でも、一つだけ気になるのは… あの日、先輩の車の中でもっとたくさんお話をしたかった為…
          “ 見 も し な か っ た ”夢の話をした事です!!

             そうです! 全ては私のウソから始まったのです…
              なぜそんな事が起きたのか分かりませんが…
          それ以来、私は他人に夢の話などしないようにしています…



3人の訪問者の体験談は無事終わった。
「さあ、どうだった? 俺達の話は」
とても面白かったと答えるミザリィは、お返しにと今度は自分の不思議な話をし始めた。

{もっとも、これは私が体験した訳じゃないけど…
 ある晩、3人の若者が道に迷って とあるペンションに泊まったの そして朝になると………}
231あらすじゾーン 8/8:2010/04/28(水) 22:06:34 ID:tpEwK/d6
 ―翌朝―
朝日を浴びて目が覚める3人。いつの間にか眠ってしまったようだ。
ふと周りを見ると、ミザリィもペンションも無く、3人は捨てられた応接セットに座っていた!!
「ま… まさか、あの女……(((|||゚Д゚)))  おおおお化けぇ――――!!!』
腰を抜かしながら逃げ出す3人の訪問者達。そして木陰から彼らを見送るミザリィ。

{皆さんも山奥で道に迷った時は、私のペンションにどうぞ…
 何か面白い話を聞かせていただければ、宿泊費はいただきません!
 その所在地は、もちろんアウター・ゾーン……}
232マロン名無しさん:2010/04/28(水) 22:07:43 ID:tpEwK/d6
以上、数週間前からたまに投下主から任されてる代行でした。

訂正:>>229はあらすじゾーン 6/8です。
233マロン名無しさん:2010/04/28(水) 22:51:42 ID:???
おや? 終わったと思ったがこんな読みきりが載るってことは
ひょっとしたら第二部あるってことか?
234マロン名無しさん:2010/04/28(水) 23:01:23 ID:???
>>233
どうだろうなあ
今回みたいに夏休みに合わせて怪談っぽいものをちょこちょこ読みきりで出していくのかも
235マロン名無しさん:2010/04/28(水) 23:56:21 ID:???
というか、これ以前に読者から募集した話だな。
「採用者はコミカライズする」とかそんな奴。
第二部は多分無理だろうけど、それでも俺はミザリィに会えたのが嬉しい!
236マロン名無しさん:2010/04/29(木) 00:07:09 ID:???
ミザリィのリアクションが明らかにやっつけに見えるのもアウター・ゾーンのせいか
237マロン名無しさん:2010/04/29(木) 01:03:47 ID:???
というか明らかに演技ぶってるだろw
ま、ぶりっこミザリィもそれはそれでかわいいんだがw
238マロン名無しさん:2010/04/29(木) 02:19:42 ID:???
いきなり顔が崩れ落ちる少女の幽霊怖ぇぇぇぇ!!!((((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
今回出てきた骸骨よりこっちがこえーよ!
239マロン名無しさん:2010/04/29(木) 04:11:07 ID:???
>>221
つライジングインパクト
240マロン名無しさん:2010/04/29(木) 07:24:42 ID:???
>>239
聞いたことのないタイトルだがビビっとくるものがある
連載するチャンスがあったらタイトルはそれにしたいな
241マロン名無しさん:2010/04/29(木) 10:25:08 ID:???
242マロン名無しさん:2010/04/29(木) 13:26:12 ID:???
見もしなかった夢の話をした、というとこでぞっとしたわー
243マロン名無しさん:2010/04/29(木) 13:47:20 ID:???
 ▽
/│\
244マロン名無しさん:2010/04/29(木) 13:59:56 ID:???
読み切りの話を書き込もうとしたが、特に感想はなかった。
折角なので何か書き込みたいけど…どうしようか……… そうだ!
「そういえば、アウターゾーンが再開した夢を見たんですよ」
245マロン名無しさん:2010/04/29(木) 18:49:36 ID:???
>>244
「人」が見る「夢」と書いて、「儚い」と書く!

……ミザリィとまた会えただけでもよしとしようよ……。・゚・(ノД`)・゚・。
246マロン名無しさん:2010/04/29(木) 22:16:08 ID:???
せめて夏の特別企画としてでもいいからときどきは……
あれ、この気持ちって恋?
247マロン名無しさん:2010/04/29(木) 23:12:00 ID:???
夏ならホラー系統の話で読切位はできそうだよな…
248マロン名無しさん:2010/04/30(金) 18:59:09 ID:???
まだか…まだ第2部はやらないのか!
これだけ手紙送ってるのに、やはりもうダメなのか…_| ̄|○lll
249マロン名無しさん:2010/05/01(土) 20:43:43 ID:???
復活希望手紙、無駄になっちゃったのかな
せめて作者に気持ちだけでも届いてくれていれば
250マロン名無しさん:2010/05/01(土) 21:33:54 ID:???
お前ら、今週のジャンプの次週予告見たか!?
「アウターゾーン第2部開始」だってよ!!奇跡だ!
やるじゃないか編集部、見直したぜ!!
251あらすじゾーン 1/9:2010/05/01(土) 21:59:59 ID:frGDAKzI
<祝・2巻発売! ―作者コメント―>
【特別付録・作品解説】
ttp://fx.104ban.com/up/src/up16539.jpg
                 

 〜第11話 フォーチュン・リング〜


             さあ、準備が出来たらページをめくって下さい!
         アウターゾーンの案内人・ミザリィがあなたをお待ちしています…

冒頭、椅子に座って読者へ挨拶するミザリィ。
{こんにちは、皆さん… 私の名はミザリィ、アウターゾーンの案内人です
 私が何者なのか、お尻になりたいでしょうが… それはまだ秘密です
 私の名前…“ミザリィ”とは『不幸』という意味ですが…
 アウター・ゾーンに関わった人間がどんな運命をたどるかはその人次第なのです
 さて、今回の登場人物の場合はどうでしょうか?}



 ―とある高校の授業風景―
英語の授業中、予習を忘れた為にお守りに指名されませんようにと祈る女子。
「今日は16日だから…出席番号16番の人からやってもらおう」
一瞬安堵するが、肝心の16番は欠席だった。
「じゃ、26番 森沢英利菜にやってもらおう」
――――げ!! Σ(|||゚Д゚) 結局当てられた森沢は答えられず罰としての宿題を言い渡された。


 ―休み時間―
友人についてないね、と同情される森沢。1時間目だったから誰かのノートを借りる暇もなかった…
「大体、あたし『幸運のペンダント』つけてたのよ! 全然効果ないじゃない!
 これをつけてるだけで幸運を招くって言われてたのに… 買って損しちゃった!」
252あらすじゾーン 2/9:2010/05/01(土) 22:00:41 ID:frGDAKzI
――そんな森沢を窓の木の上から覗き見るミザリィ。ちなみに扉に続きパンチラサービス中。
{自分では何もせず、幸運が向こうの方からやってきてくれればいい…
 それは、人間なら誰もが持つ願望でしょう
 今回の主人公、森沢英利菜もそんな願望を持つ、ごく普通の女子高生でした…}



帰り道、自分の不幸を嘆く森沢。そんな森沢にミザリィはチラシを渡す。
その内容は…『幸運を招くフォーチュン・リング 3日以内に効果が無ければ返金します』と言う物。
見るからに禍々しいドクロのレリーフがめちゃくちゃ怪しい…。
もう信用しないと決めていた森沢だったが、千円と言う安さと返金保障に釣られてしまった。
.。oO(これなら買ってみてもいいかも!)

{私は、彼女の願望を叶えてあげる事にしました… アウターゾーン製の品物で!}


 ―アンティークショップ・美沙里―
森沢はチラシを配っていたはずのミザリィがいる事に軽く驚きつつもリングが欲しいと告げる。
{はい、どうぞ これが『幸運の腕輪(フォーチュン・リング)』よ}
「あの… 3日以内に効果が無かったら、ほんとに返金してくれるんですか?」
{大丈夫!! 効果はあるわよ… 必ずね、うふふ…}
ミザリィは妖艶な微笑を浮かべ、効果を保障した。



 ―次の日―
早速友人にそのリングの事を話す森沢。
「効果がなかったら返金してくれるなんていいわね でも、そんなの腕にはめてたらかっこ悪いわよ
 ――ところで次は英語だけど、昨日出された宿題やってきたの?」
自身有り気にもちろんと答えるが…ノートが無い!? しまった、机の上に置きっぱなしだ!
自己嫌悪に陥る森沢だが、もう始業ベルが鳴り始めどうする事もできなくなった。
.。oO(どうしよう… まだ倍の宿題出されちゃう!)
253あらすじゾーン 3/9:2010/05/01(土) 22:01:29 ID:frGDAKzI
――その時、突然リングに一瞬電気が走り、森沢は軽く悲鳴を上げる。
一方、階段を昇っていた英語教師は足を滑らせ転落、大怪我を負ってしまった!

他の教師が自習を告げに現れると、生徒達からラッキーと歓声が上がる。
.。oO(うそ… もしかして、このリングのおかげ…?)
「喜ぶなんて不謹慎よ、英語の先生は階段から落ちて大ケガなさったんだから…」
一瞬リングのおかげと喜ぶ森沢だったが、大ケガだと聞いて素直に喜べなくなってしまった。



 ―体育の時間―
友人とボールを運びながら英語教師の安否を気遣う森沢、もう年だしハゲだからと励ます友人。
その時、森沢達は三年の高野さんと理加さんとすれ違う。
森「いいよねー、あの二人 お似合いだわ」
友「公認のカップルなんて、うらやましいよね」
…口ではそう言う森沢だったが、実は森沢も入学当時は高野に惚れていたのだ。
しかしあの2人は幼なじみの恋人同士だったので諦めたのだ。

.。oO(あんな人が恋人だったら…)

――するとまたしてもリングに電気が走り、驚いてボールの籠を落してしまう。
それと同時に高野はビクリと反応し、森沢をじっと見つめて両肩をつかんでじっと見つめだした!?

「おい、君! ああ…なんてかわいいんだ こんなにかわいい子を見たのは生まれて初めてだ…」

そう言うが早いか、いきなり森沢にぶちゅ、とキスする高野! 驚いて固まってしまう友人&理加!
「ちょ… ちょっと、何してるのよ!?」
理加は高野を引き離すが、豹変した高野は理加を乱暴に突き飛ばす!
『うるさい、離れろ! 俺はこの子が気に入ったんだよ! お前とは今日限りでお別れだ!!』
「そんな…!? どうして… どうして!?」
一方的に別れを告げられた理加は訳も分からず泣いている…。
254あらすじゾーン 4/9:2010/05/01(土) 22:02:11 ID:frGDAKzI
高野はキスした事を詫び、恋人になってくれと告白するが、森沢は突然言われても困ると逃げ出した。
「どうなってんの…?」
…後には何が起こったかわからず腰を抜かしている友人と、顔を伏して泣いている理加がいた…。

逃げに逃げて、ようやく高野をまいた森沢。いきなりキスされて驚くが、実は内心嬉しかった。
.。oO(でも、憧れてた高野さんにいきなりあんな事… これもやっぱりリングのおかげなのかしら!?)



 ―放課後―
高野は校門で森沢を待っていた。一緒に下校する二人。
いまだ高野と付き合う事になった事が信じられず、まさに夢のようなひと時、途中でミザリィと会う。
{あら、また会ったわね その後どう? 効果はあったかしら?
 その様子じゃ聞くまでもないようだけど…}
「はい! これってすごいですね、今日だけでいい事が2つもあったんですよ!」
{それをつけてる限り、あなたには一生 幸運がついてまわるわよ}

立ち去る二人を見送ると、ミザリィの背後には呆然と2人を見て立ち尽くす理加がいた…
やはり自分は捨てられたと分かると、一目散にその場を駆け出した。

――そして理加は家に帰るや否や、ただいまも言わずに部屋へと駆け込んでゆく。
不審に思った母親が部屋へ入ると―――― 理加はカッターで手首を切って自殺を図っていた!!



 ―その夜―
入浴中の森沢は今日一日を振り返る。

.。oO(あの腕輪さえあれば、あたしの未来はバラ色だわ! なんて素敵なの…)
255あらすじゾーン 5/9:2010/05/01(土) 22:02:54 ID:frGDAKzI
そう思っていた矢先、友人から電話が入り、理加が自殺未遂した事を聞き衝撃を受ける!
《まあ、無理もないわねー 二人とも昔からつきあってたし、本気で愛してたんだ
 突然あんなふうに捨てられたら、あたしだってショックで何するかわかんないわ》
「そ… それってあたしのせいなのかしら…?」
《バカねー あんたのせいじゃないわよ、高野さんの方から迫ってきたんだし…》
.。oO(そ… そうよね、あたしが悪いんじゃないわ…! でも…)



 ―翌日―
数学の時間に臨時テストが行われ、教室中からブーイングが飛ぶ。明後日は修学旅行なのに!
「あーあ ついてないなぁ でも英利菜にはその腕輪があるから平気よね」
「だといいけどね」
そして森沢はいい点が取れますようにと祈り、またしても腕輪に電気が走った――――

終業ベルが鳴り、テストもようやく終わる。
「結果が早く知りたいだろうから… テストは明日返してやるよ! はっはっは」
教師が戻っていった後、結果を教えあう森沢と友人。
「どう、英利菜 できた?」
「だめよ、半分しかわかんなかった(一体どういう事!? この腕輪の効果が無いなんて…)」


 ―また次の日―
いよいよ答案が帰ってくる…… のだが、何か異様な雰囲気をかもし出す数学教師。
「どうしたんだ? 昨日のテストは非常に出来が悪かったぞ!
 修学旅行が近いからって、なまけてちゃいかんぞ 最高点は……森沢英利菜の52点だ!」

.。oO( え !? あたしが一番なんて… もっと頭のいい人がたくさんいるのに…)

――その頭のいい生徒達は、こんな点数…恐らく40点台や30点台を取った事に嘆いていた。
「どーしてこんな問題できなかったんだろ?」
「どうしよう… こんな点数じゃ内申にひびいちまう…」
256あらすじゾーン 6/9:2010/05/01(土) 22:04:31 ID:5R7zCEGY
休み時間になり、腕輪の凄さを知った友人は自分も欲しいと言うが、森沢は浮かない気持ちだった。
「で… でも 何だか変だわ… いくらクラスで1番だと言っても…
 あたしはいつもの成績しかとってないのよ…?」
「そんな事で悩んでどーするのよ、いらないならあたしにちょーだい」
自分で買ったらいいじゃんとふざけあう中、森沢は気持ちを切り替える。
.。oO(そーよね、クラスでトップだった事には違いないんだし…
   明日は修学旅行だから、きっと何かいい事があるはずよ!!)



 ―そして、修学旅行当日―
ジャンボジェットにて移動中の森沢を含む生徒達。
「修学旅行で海外に行けるなんて、うちの学校もやるわね
 でも、飛行機って何だか怖いわねー 英利菜 落っこちそうで」
「ほんと、でも 自動車に比べたらはるかに安全だって話よ」
「そうそう、それに英利菜は幸運を招く腕輪してるもんね これをつけてる英利菜がいるんだから…
 この飛行機も落っこちる訳ないよね!」
――そこで森沢はある『 嫌 な 事 』に気づく。

.。oO(まさか… この腕輪で確かに幸運が舞い込んできたけど…
   他人から見れば、これは“ 不 幸 を 招 く 腕 輪 ”なのかも……!!
   英語の先生は階段から落ちてケガするし、理加さんは自殺未遂…
   この前のテストでは、みんなの成績が悪くなったし…
   この腕輪は他人を不幸にする事で、持ち主に幸運をもたらすんじゃ……?
   ――――と いう事は…… まさか……  ま さ か ……!!)

森沢の心の中を読み取った腕輪にまたしても電気が走り、その途端飛行機が大きく揺れだした!
『何だ、この振動は!?』
『機長!第3エンジンに異常!! 第3エンジンに火災発生!!』
コクピットは異常発生にパニックとなり、友人は窓から燃え上がるエンジンを目撃してしまう。
『英利菜!大変よ!!エンジンが火を吹いてるわ!!』
257あらすじゾーン 7/9:2010/05/01(土) 22:05:25 ID:???
機内はますますパニックとなり、スチュワーデスがなだめるがパニックは収まりそうにも無い!
そうこうしている内に第2エンジンまで異常をきたし燃え上がる!
『一体どうなっているんだ!!』 コクピットでも、客室でも悲鳴と怒号が飛び交う――――
連絡する際も、機体はどんどん墜落してゆく!

《管制室へ、メーデーメーデー!! エンジンが2機故障した! 高度を維持できない!!》

『やっぱりそうだったんだ!! この腕輪は幸運を招くんじゃないわ!!
 これは他人を不幸にするだけなのよ!! 結果的にそれが持ち主の利益になってるだけ…!!
 このままじゃ飛行機は墜落しちゃう!!
 ――そしてあたしだけが……  あ た し だ け が 助 か る ん だ わ !! 』

後悔してももう遅い!山が近づき、いよいよ最期の時が迫る!!
『英利菜ぁ――!! 死にたくないよぉ〜〜〜!!』 泣きじゃくりながら英利菜にしがみつく友人!

.。oO(腕輪をつけてさえいれば、あたしは助かるんだわ…
   でも、他の人達は… きっとみんな死んじゃう!! どうすれば… どうすればいいの!?)

『もうだめだ!! 墜落するぞ!!』
コクピットに山が近づき、ついに飛行機は山へと墜落した!!


 <エピローグ>
 ―事故発生から6時間後…―
街中の大型ビジョンで墜落事故の情報が流れて、多くの人々がニュースを見ていた。
《3次のGHKニュースです… 修学旅行生を多数乗せたジャンボ機が消息を絶ってから6時間…》
「あの飛行機がどこへ落ちたか分かったらしいぜ」
「捜索隊が向かってるのか… 大丈夫かな?」
258あらすじゾーン 8/9:2010/05/01(土) 22:06:10 ID:5R7zCEGY
墜落現場を飛ぶ自衛隊のヘリ。
「こんな山に落ちたんじゃ、機体はバラバラだろうな… 生存者がいればいいが…お?
 見つけたぞ!! ・・・・・・・あ!?」

『どういう事だ!? 機体が完全な形で残っている… そんなバカな! こりゃ 奇 跡 だ !!』

一方、機内でも救助隊が来てくれた事に歓声を上げていた。
「皆さん! 今、上空に救助隊のヘリが来ています! もうじき助けがきてくれますわ!」
「まったく信じられませんな、機長」
「奇跡は信じたほうがいいぞ、君 はっはっはっ」…コクピット内では握手をする機長と副長がいた。

「よかった〜 やっぱりあの腕輪のおかげなのね!」
命拾いした事で嬉しくなり、森沢にしがみつく友人。…と思ったら、森沢は腕輪をしていない??
「そこよ、そこ!」
森沢が示した所を見ると、なぜかシートの肘掛に腕輪をはめている??

.。oO(これは他人を不幸にするけど、身につけている本人に災難を与えるような事はないから…
   こうすれば、飛行機自体が災厄から守られると思ったの!
   想像した通り、墜落しても機体は無事だったけど…
   でも… こうなった以上誰かが不幸になるはずだわ! 一体誰が……!?)
259あらすじゾーン 9/9:2010/05/01(土) 22:06:50 ID:5R7zCEGY
 ―アンティークショップ・美沙里―
その謎は… ミザリィが教えてくれた。

{飛行機が墜落すれば、航空会社は大損害を受けるし…
 整備員や機長や役員は責任追及されるでしょ? 色んな所で、色んな人間が不幸になってるわ…}

「ひ… ひどいじゃないですか!! こんな恐ろしい物、売りつけるなんて!!」
{あら、そうかしら? この腕輪は実際、持ち主が心の奥で密かに思ってる願望を叶える物なのよ
 今までに起こった事も、あなたの心の奥底の願望だったんじゃないの…?}
「そ… そんな事ありません…! も… もう人をだまして、そんな物売りつけないで下さいね!!」
そう言うと足早に店を出る森沢。
{あら、だますなんて人聞きの悪い… それで自分が幸運になったと思う人間もいるのよ}

登校途中、森沢は友人と会い、その後仲直りした高野と理加を見かける。
「あの二人、よりが戻ってよかったね」
「あの腕輪の効果がなくなったからだわ… ちょっと残念だけど…」



その後の英語の時間、森沢は退院した英語教師に当てられる。
「ちょっと、英利菜!大丈夫なの?」
友人が心配して声をかけてくれたが、今度は大丈夫… 今日は予習してきてるもんね!

「えっと…『私は… 私は研究の為、カナダのトロントにあるいとこの家に行き、そして…』」

{さて皆さん、この腕輪が欲しいと思った方は アウターゾーンにある私のお店を探して下さい
 ――――あなたはこの腕輪で幸福になれるでしょうか…?}
260マロン名無しさん:2010/05/01(土) 22:30:57 ID:???
絶対的な幸運じゃなくて相対的な幸運を与えるのか
人の欲が招いたこととは言え嫌がらせにもほどがあるアイテムだなw
261マロン名無しさん:2010/05/01(土) 22:50:29 ID:???
打ち切りジャンプでまさかの第2部キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
やってくれるぜ粋な編集部!そしておかえりミザリィ!パンチラをありがとう!

>>260
「周りの運を吸収して自分の運にする」という見方もできるな。
まさかの大どんでん返しのオチには驚いたぜ…
262マロン名無しさん:2010/05/01(土) 23:15:33 ID:???
ジャンプの後ろとかに広告載ってる幸運呼ぶペンダントとか売れなくなったらどうするんだ。
あれ一応スポンサー様だろうに。
263マロン名無しさん:2010/05/01(土) 23:18:30 ID:???
>>262
その発想はなかった…w
264マロン名無しさん:2010/05/01(土) 23:23:12 ID:???
>>251
お帰りミザリィ! 編集部ありがとう!!
ええ、僕もあなたのお尻付近の物体になりたい!

しかし凄いオチだw この機転がある娘なら真面目に努力すれば必ず報われるって!
265マロン名無しさん:2010/05/01(土) 23:34:36 ID:???
あのジャンプ編集部が第2部を起こすとは…
毎日10枚ずつ送ったハガキは無駄じゃなかったんだな!
おかえりミザリィ! おかえり光原!
266マロン名無しさん:2010/05/02(日) 00:44:30 ID:???
1P目でそれいけココロジー思い出した
267マロン名無しさん:2010/05/02(日) 11:01:54 ID:???
なんという予想外のオチ…まさか飛行機(無機物)にまで有効とは!
恐るべしアウターゾーンアイテム!
268マロン名無しさん:2010/05/02(日) 15:28:59 ID:???
単行本でマジック・セラー初めて読んだけど、なかなかいいストーリーだったね。
でも個人的には生きていた星野母と会って、娘を紹介してくれるのも見てみたかったな。
269マロン名無しさん:2010/05/02(日) 15:43:59 ID:???
森沢も後5年もすれば「あの時腕輪返さなきゃよかった」と思うだろうな・・・。
270マロン名無しさん:2010/05/02(日) 16:25:41 ID:???
そのまま一生腕輪をしてたら悪女になるぞ。
ちゃんと返してるから根はいい子なんだと思う。
271マロン名無しさん:2010/05/02(日) 17:18:08 ID:???
つーかこんなの欲深い奴でもつけていたくないだろう
強盗が押し入りました!家族や配偶者が殺されたけど
たまたま出かけていてひとりだけ無事でした!とかなりそうで全く得した気にならねえw
272マロン名無しさん:2010/05/02(日) 19:36:49 ID:???
そして周りから「死神」と噂される訳ですね、分かります!
273あらすじゾーン 1/5:2010/05/02(日) 22:00:00 ID:1deT9/99
 〜第12話 悪魔の棲む家〜


ボロボロになった小屋の油絵を見る父と子。
「お父さん、この絵気持ち悪いね 窓の所にいる怪物が特に気持ち悪いよ」
「そうだろう、この絵は呪われた絵だそうだぞ、浩二」
「あなたったら、いくらホラー作家だからといってそんな物ばかり買っちゃって…」
「俺はこの手の怪しげな物がないと筆が進まないんだよ 早速今夜はこの絵をテーマに作品を書こう」

そして父親は絵を机のすぐ横に置き作品を書き始める。
「俺はこんな仕事をしてるが、呪いや幽霊なんて信じちゃいないのさ 呪いの絵なんてバカバカしい!」


3時を過ぎた頃…
『ん? な… 何だ!? 絵が……!!??』

ちょうどその時、浩二が父親にトイレに連れて行ってと部屋に入ってきた。
しかし浩二が目にしたのは―――― 血しぶきを上げる、首の無い父親の死体だった!!



――悲鳴を上げ、目を覚ます成長した浩二。
.。oO(またあの時の夢か… この10数年、何度同じ夢を見てきた事か… )
その時、悲鳴を聞きつけた妹が心配そうに部屋に入ってきた。
「無理ないよねー あたしは事件の時、小さかったから何も覚えてないけど…
 お兄ちゃんはお父さんの死体を最初に目撃したんだから…」

その後、食事しながら母親に兄がまたあの時の夢を見た事を告げる妹。
「お父さんが死んでからかなりたつけど… お父さんを殺した犯人って捕まらないの?」
『親父はあの絵に殺されたんだ!! 犯人なんて捕まりゃしない!
 あの絵を手放さなきゃよかったのに!!』
「浩二! その話はやめなさいって言ったでしょ!? お父さんはどこかの凶悪犯に殺されたのよ!」
274あらすじゾーン 2/5:2010/05/02(日) 22:00:41 ID:1deT9/99
「部屋には誰も侵入した形跡がなかったそうじゃないか!
 それに親父の首… 首はどこに消えたんだ?」
母親がそんな事知る訳無い。話を切り上げ、2人を学校へ行かせる。

.。oO(そうだ… 確かに俺はあの晩、何が起こったか覚えていない!!
  覚えているのは親父の首が切断されたシーンだけ… でも何かが起こったのは間違いないんだ!
  あの絵が原因で、何かが… それがわからなきゃ、これからも悪夢を見続けるだろう)



下校途中、浩二は新しく出来たらしい画廊『美沙里』を見つける。
何気にショーウインドーを見ると…『あの時の絵』を見つけ、思わず店に入ってしまう。
「ごめんください!! あ… あの… 表に飾ってる小屋の絵なんだけど…
 あの絵について、何か教えてもらえませんか!?」
{あら、これは『断頭の家』といって…『呪いの絵』なのよ
 この絵を手に入れた者のほとんどが首を切断されて死んでるわ
 しかも、その首はなぜか見つからない…}
――そういえば父親も昔のこの絵を手に入れた後首無し死体となっていた。一体どんな呪いなのか!?

{この絵には『魔物』が封じ込められているのよ!
 この絵を、誰が、何の目的で描いたのか、今となってはわからないわ
 確かな事は、この絵に描かれている魔物には魂が吹き込まれているという事よ
 絵の外には出られないように封じ込められているけどね}

『お…お願いです!その絵を売ってくれませんか!? レンタルさせてもらえるだけでもいい…!』
{これは呪いの絵だと言ったハズよ、それでもいいの?}
浩二は事情を説明すると、ミザリィはあっさりと貸し出してくれた。(ただし今の有り金全部)

{その絵を一晩中見つめ続けてごらんなさい… きっと何かが起こるハズよ…}

ミザリィは最後に一つヒントを与え怪しく微笑んだ。
275あらすじゾーン 3/5:2010/05/02(日) 22:01:23 ID:1deT9/99
家に帰ると妹が油絵を描いていた。つうか妹の名前まだ不明だな。
妹から母親が残業で帰れない事を聞くと、ちょうどいいとつぶやく。
「母さんにはこんな物、見せない方がいいからな」 そう言って呪いの絵を取り出し、妹に見せる。
『えー!? じゃ、これがその時の絵なの!?』
「俺があの晩、何を見たか解明する事ができるかもしれない!
 お前も今夜は協力して、証人になってくれ 絵理…」
ようやく名前が判明した妹・絵理は不安を感じながらもしぶしぶ承諾した。

日はすっかり暮れ、兄妹は絵を見つめ続けるが、不安になってきた絵理はやはりやめようと言う。
「お前だって親父が死んだ原因を知りたいんだろ? 頼むよ… 今夜だけだ!」



時計を見ると、もうそろそろ3時になろうとしていた。
今の所何も起きず、絵理もそろそろ眠くなり大あくびする。
何も起こらなければそれでいい。それだったら浩二の記憶違いだったという事が判明する訳だ。
ふと、浩二はトイレに行くので席を離れる。不安になった絵理は早く戻ってきてと言う。
.。oO(あーあ やだなあ、こんな絵と一緒にいるなんて…)
…3時になり、ふと気がつくと絵の中の何かが動いたような気がする…? 絵をよく見ると……

『あれ!? 窓の側の怪物がいない!! 小屋のドアが… ドアが開いていく!!』

――すると額縁のガラスをぶち破り、怪物の腕が絵理の腕を掴んで絵の中へと引きずり込んだ!!
『絵理!?』
ちょうどそのタイミングで戻ってきた浩二は、絵の扉が音を立ててしまった事を確認する!


同時刻、絵理は薄暗い場所に落ちた。どうやらここは絵の中の小屋のようだ…
ふと、暗闇の中に何かがズルズルと這う音。目を凝らしてみると、あの絵の醜悪な怪物だ!!
絵理は悲鳴をあげ逃げ出そうとするが腰が抜けてうまく逃げられない!
――すると周囲に無数の被害者の生首が転がっていた事に気づき、またも悲鳴を上げる!
しかもその生首の中には――父親の生首が!
276あらすじゾーン 4/5:2010/05/02(日) 22:02:05 ID:1deT9/99
一方、外の世界の浩二は絵の中の絵理がいて、しかも動いている事に驚いていた。

『そうか…! 思い出したぞ、ガキの頃、俺が見た事を…!!
 親父は絵の中に吸い込まれて… 出てきた時にはもう首がなかったんだ!!』

記憶が鮮明に蘇ってきた!…とすると、このままじゃ絵理も危ない!どうすれば助けられるんだ!?
試しにカッターで絵を切り裂こうとしたが、絵には傷一つつかない!
焼却しようとも考えたが、それだと絵理も一緒に焼き殺してしまう!一体どうすれば…!?


その頃、絵理は怪物によって服を切り裂かれる!必死にドアを叩くも、一向に開く気配がない!
『ヒヒヒ… 首ダ!! オ前ノ首ヲヨコセ!!』


助ける方法が見つからない浩二は焦っていた。
『だめだ! 落ち着かないと… だめだ!! 論理的に考えろ!!
 絵の中に描かれたドアが開いて、絵理は中に引きずり込まれた…
 あのドアを開くには… 絵に描かれたドアを開くには……!?」


一方、怪物はトドメを刺さんと絵理の首を掴みあげた!万事休す!!
――すると扉に穴が開き、光が差し込んできた!穴は増え、どんどん大きくなってゆく!
ついに扉は完全に消え、絵理は光の中へ吸い込まれ―――― 外の世界へと脱出できた!
『大丈夫か!?』
『お兄ちゃん!? ここ… あたしの部屋ね? どうして助かったの?』
浩二に言われるまま絵を見ると… ドアが無くなっている! 絵の具で黒く塗りつぶしたのだ!
納得し一安心する絵理だったが、「ある事」に気づき青ざめる。

「でも… 待って! そのドアが開きっぱなしになっているという事は、つまり…」
277あらすじゾーン 5/5:2010/05/02(日) 22:02:54 ID:1deT9/99
――しまった!! 諸刃の剣の策に気づいたが、時すでに遅し!怪物も外へと脱出してしまった!!
『ヤッタ!! 俺ハ… 外ニ出レタゾ!!』
この世の物とは思えぬ不気味な笑い声をあげる怪物…。
『あいつよ! あいつがお父さんを殺したの!!』
『お… 落ち着け、俺に考えが… 考えがあるから!!』
しがみ付く妹を守り、考えがあると必死になだめる浩二。
怪物は今後自由に人間が狩れる事を喜び、手始めにと兄妹へと襲い掛かった!

『こいつをくらえ!!』
しかし浩二は逃げ出さず、側にあった缶を掴むと、中の液体を怪物へとブチまけた!!
――すると怪物の体がどんどん溶けていくではないか!これは聖水か!?
『怪物め!親父のカタキだ!! 溶けろ、溶けちまえ!!』
液体を次々とブチまけ、ついに怪物は汚い液体へと溶けてしまった……
「何でその怪物溶けちゃったの?」

「これは油絵具の 溶 剤 さ、こいつは元々油絵具で描かれた奴だから、こんな物で溶けたのさ」

これで亡き父も浮かばれるだろうと安心した矢先、またしても絵理が大声を上げる!
『ねえ、見て! あの絵が……!!』 すわ、まだ怪物がいたのかと絵を見ると――――――

「は… ははは どうなってんだ、こりゃ…」
「こっちの方がよっぽどいい絵ね」
「まったくだ!」

…呪われた絵の中の小屋はつぶれ、ただの『廃屋の絵』と化していた。


{主である魔物が滅び去ったため、絵の中の小屋は崩壊してしまったのです…
 さて、皆さんも身近にある絵を見届けてはどうでしょうか?
 もしかしたら、アウターゾーンに行けるかもしれませんよ}
278マロン名無しさん:2010/05/02(日) 22:17:57 ID:???
これってレンタルした絵を台無しにして莫大な違約金を支払わなければならないという話ですね
279マロン名無しさん:2010/05/02(日) 22:39:03 ID:???
夏に載った読み切りから判断するにミザリィって「面白い話が聞ければおk」
ってタイプっぽいので顛末を詳細に話せばあっさり許してくれるんじゃね?
280マロン名無しさん:2010/05/02(日) 22:44:20 ID:???
>>279の可能性が高そうだなw
それはともかくおまいら、第2部初のおっぱいですよ!
281マロン名無しさん:2010/05/03(月) 09:04:44 ID:???
あー、相変わらずアウターゾーンらしくて安心した!
知恵と勇気で立ち向かえばハッピーエンド、という流れは
言葉にすると気恥ずかしいが読んでて爽快だな

パンチラとおっぱいも大事だ
282マロン名無しさん:2010/05/03(月) 10:17:28 ID:???
つまりアウターゾーンの醍醐味は
・知恵と勇気
・ミステリー
・オカルト
・不思議
・ハッピーエンド
・エロ

…と言う事かw
そういえばウルトラQとかもそういう路線だな。(エロは無いけど)
283マロン名無しさん:2010/05/03(月) 10:26:07 ID:???
ミステリー、オカルト、不思議ってこの場合はイコールにならないかい?
エロ・3
知恵・2
勇気・1.5
不思議・1.5
ハッピーエンド・1
バッドエンド・1
これくらいの比率が理想かな
284マロン名無しさん:2010/05/03(月) 10:51:09 ID:???
>>283
ひとまとめにして何て書けばいいのか分からなかったんだ…
285マロン名無しさん:2010/05/03(月) 11:26:16 ID:???
>>284
要するにアウターゾーンの半分はやさしさでできててもう半分はエロということですよ
286マロン名無しさん:2010/05/03(月) 11:56:21 ID:???
知恵と勇気はどこ行ったんだw
287マロン名無しさん:2010/05/03(月) 12:17:07 ID:???
>知恵と勇気

あとは何つーか、正しい心かな?
幸運の腕輪の女の子がまわりが不幸になってもあたしが幸運なら
別にかまわないわ、な性格だったら
きっと「不幸」になってたと思う
288マロン名無しさん:2010/05/03(月) 13:08:16 ID:???
>>287
そういう意味ではすごく少年漫画的なんだな
対象年齢高くなると「正しくない心」の結末を描こうとするジャンルで
あえて対象年齢を少年漫画にすることで「正しい心」の結末を描こうとする、と
289あらすじゾーン 1/5:2010/05/03(月) 22:00:00 ID:4wEx6gMe
 〜第13話 悔恨〜


時計の音が鳴り響く中、部屋である男が包丁を首に宛がい、自殺を図ろうとしていた。
――しかし、やはり勇気がなく自殺できない事を嘆き、自分と友人2人が写った写真を見る。

「田口… 川原… ……すまない お前らを殺したのは俺だって言うのに…
 俺があの時、もっと注意して運転してたら…」



 <以下回想>
夜の山道をドライブする車。運転手は冒頭の男、同乗者には田口と川原。
田口達はこの先に事故多発、死亡者多数の有名な『魔のカーブ』がある事を告げる。
「事故死した奴らの霊がとりついて、車を事故に引き込むんだろ?」
「そんなカーブ、俺のテクニックにかかりゃちょろいもんよ」

さらに進むと警官の姿が浮かび上がる。川原はスピードをを落せというが、あれは警官の人形だ。
調子に乗った田口は運転手の男のクツの上からアクセルを踏み、車はさらにスピードアップ!
「いてーじゃねーか、足を踏むんじゃねーよ」
よそ見をした為、コーナーを曲がりきれずガードレールに激突してしまった!

…それからどれ位たったのだろうか。男が気がつくと、田口達はすでに死んでいた…。
 <回想終了>


『俺の責任だ!俺が二人を殺したんだ!! あの時もっと気をつけていれば…!!』
苦悩し叫ぶ男の部屋に、騒がしいので父親が様子を見にやってきた。
「どうしたんだ、誠? 騒がしい・・・・・・・  !? 」 
父親は床に落ちた包丁を見て、誠が自殺未遂を図った事を知り一喝する。
『お… おい! 何て事を…! バカな事を考えるな!! 自殺したって何にもならんぞ!!』
「生きてたって何にもならんさ…」
290あらすじゾーン 2/5:2010/05/03(月) 22:01:35 ID:4wEx6gMe
――その様子を家の外からうかがうのは、おなじみの妖艶な美女・ミザリィ。
いつもの挨拶を済ませると、今回の解説に入る。

{今回、ご紹介するのは『魔のカーブ』を曲がりそこねて以来、人生の時を止めてしまった男…
 彼の苦痛を癒すには、死しかないのでしょうか?}



 ―翌朝―
今日も父親に車で送ってもらおうとする誠。
「なあ… たまにはお前が運転していかないか?」
「いやだ! 俺はもう二度とハンドルを握らない… そう誓ったんだよ、親父…」



 ―夕方―
仕事が終わり、同僚から飲みに行こうと誘われるが、「残業がある」と嘘をついて断る誠。
他の同僚曰く、誠はあの事故以来、遊びも一切せず人が変わってしまったようだ…。

その後、バスで帰宅する誠。同乗者は他には乗り合わせたミザリィだけだ。
バスがカーブに差し掛かった途端、対向車が飛び出してきて事故を起こしてしまった!


…バスは横転してしまったが、自分はかすり傷だった事に悪運の強さを呪う誠。
{大丈夫、あなた?}
「お… 俺は大丈夫だけど、運転手がひどいケガだ… 出血が多いな」
ミザリィが対向車の運転手(女性)を確認すると、こちらもかなり重傷だ。
不幸中の幸いか、こちらの車はまだ動きそうだ…。ミザリィは誠に車が運転できるか問う。
「あ… ああ、それぐらい知ってるけど…」
{そう、それじゃ この車で二人を病院に運んで! 場所は分かる?}
「病院の場所は知ってるけど… 救急車に任せた方がいいんじゃないか?」
車の運転がトラウマとなっている誠は運転したくない為、しどろもどろと拒否する。
291あらすじゾーン 3/5:2010/05/03(月) 22:02:18 ID:4wEx6gMe
{この辺はほとんど車も通らないし、民家もないし…
 電話を探してそれから救急車の到着を待ってたら、多分手遅れになるわよ}
そう言いつつも、怪我人を車に乗せ出発準備完了。あとは誠が車を運転してくれればいいのだが…
{どうしたのよ、早く車に乗り込んで!}

『だ… だめだ!! だめなんだ!!
 お… 俺は車の事故で友達を殺した事がある、他人を乗せて運転するなんてもう出来ない!!』

{そう… じゃ、この二人が手遅れで死んだらあなたのせいね…
 あたしは運転の仕方を知らないけど、あなたは知ってる… それで運転しないんだもの}
『わ… わかったよ!! 運転すりゃいいんだろ!!』
半ばヤケクソで承諾した誠は、ミザリィを現場に残し車を運転、出発した。

{彼が車を走られた先には、アウターゾーンが待ち受けているのです
 果たして彼は病院までたどりつけるでしょうか…}



その頃、誠は自分の境遇を呪いつつも、何度も心の中で「運転したくない」と拒んでいた。
だが、自分が運転しなければ、また自分が殺した人間が2人増えてしまうのだ…。

『どうした、どうした もっと勇気出していこうぜ』

うわごとなのか、突然助手席のバス運転手が妙な事を口走り始める。
「ケガにさわるから、しばらく口は・・・・・・・ あ !? 』
――なんと運転手は死んだはずの田口に、後部座席の川原になっていた!!
驚いて急ブレーキをかけ2人を確認するが、そこに田口と川原の姿は無かった… 幻だったのか?
292あらすじゾーン 4/5:2010/05/03(月) 22:03:07 ID:4wEx6gMe
先を急ぐと見知った場所に出る。この方角は…『魔のカーブ』だ!! なんてこった!!
『ちゃんと前見て運転しないとあぶねーぜ』
『そうだそうだ、もっととばせ〜』
――またしても田口&川原の幽霊が現れ、驚いてブレーキを踏む!
『おい、ブレーキをかけるんじゃね――――!!』
『そうそう、パーッとハデに騒ごうぜ!』
幻覚なら消えてくれと願う誠だったが、あいにく幽霊は消える事はなかった…。

『なあ、ところで知ってるか? この先、『魔のカーブ』があるんだってよ!』
『事故死した奴らの霊がとりついてるらしい…』

――――その言葉にギョッとする誠! …こいつら、まさか!?
そして冒頭の回想と同じ警官人形の場所へ出る。

.。oO(やっぱり… やっぱり、あの時と同じだ!!
  奴ら、俺を… 俺 を あ の 世 に 連 れ 込 も う と し て る ん だ !!)

回想をそのまま再現、誠は足を踏まれアクセルを踏み込む。
『や… やめろー!! お…俺が悪かった! 頼む、もうやめてくれ〜〜〜〜!!』
『いけいけぇ、コーナーは近いぞ!! 限界速度で突っ込め〜〜〜〜!!』
誠の叫びも空しく、車はいよいよ『魔のカーブ』へと差し掛かる!!
『くそーっ!!』
――しかし、誠の決死のコーナリングで、奇跡的に曲がりきれた!!
すると幽霊は誠を道連れにできず、悔しがると思いきや…… なんと微笑んでいた。
293あらすじゾーン 4/5:2010/05/03(月) 22:03:51 ID:4wEx6gMe
『やった! 魔のカーブを高速で抜けたぜ!  よく… やってくれたな、感謝するよ
 俺達は別にお前を殺すのが目的で、この体を借りた訳じゃない』
『そーそー、あの晩と同じ状況で、あのカーブを無事曲がりきれたら、俺達は解放されるのさ』

「え? じゃ… じゃあ… 俺を許してくれるのか!? 俺がカーブを曲がり損ねて、お前らは…」

『何言ってんだ、お前はちゃんと曲がれたじゃないか…』
『一度失敗したから、二度目は成功したのさ!』

――微笑んで誠を励ます幽霊。見るといつの間にか幽霊の怪我も出血も消えかけている…。
「お前ら…」
『そろそろお迎えが来たか…』
『あ… 待ってくれ!         待ってくれ……」
幽霊は怪我人の体から離れ、人魂となって天へと昇ってゆく。成仏したのだ――――
車を止め、親友の魂を見送る誠。 ――その顔は苦しみから解放され、生きる喜びに満ちていた。


 <エピローグ>
何とか怪我人を病院へ収容し、休憩していた誠を父親が迎えに来てくれた。
「話は聞いたぞ、ケガ人を運んで命を助けたそうじゃないか」
「ああ… もう少し遅かったら危なかったってさ」
「お前が自殺でもしてたら、その二人も助からなかった… これがどういう意味だか分かるか?」
「あ… ああ、わかるよ… 親父!」
その後、疲れ果てた息子を送ってやろうと車に向かう父親。だが、誠はそこで足を止める。

「な… なあ、親父…… ――その… 今日は俺が運転してもいいかい?」


{彼は、自分が何を為すべきかを知りました…
 そして、彼の“時”も、少しずつ動き出していくでしょう…}

誠の運転する車を見送りながら、締めのメッセージを読者へ向けるミザリィでした。
294マロン名無しさん:2010/05/03(月) 23:15:31 ID:???
普通の話だな
295マロン名無しさん:2010/05/03(月) 23:38:02 ID:???
2回目の警官人形のところの台詞が「バカあれは人間だよ」になってるのが怖い。
296マロン名無しさん:2010/05/04(火) 00:18:16 ID:???
今回はよくも悪く普通だな。エロも無いし。
ま、いい意味でオチを裏切られたが。

>>295
あらすじにもt… 雑誌にもそう書いて無いぞ?
297マロン名無しさん:2010/05/04(火) 01:50:10 ID:???
>>294
そ・・・うかな?
俺はなんか理不尽さを感じるんだが

幽霊にとり殺されると読者に思わせる演出だからしょうがないんだけど
『そうだそうだ、もっととばせ〜』って言うところとか

『あの晩と同じ状況で、あのカーブを無事曲がりきれたら、俺達は解放されるのさ』も
なんでやねん!ってツッコみたい
298マロン名無しさん:2010/05/04(火) 02:04:20 ID:???
そこは田口と川原の芝居なんだろう。
苦悩する誠に見かねた2人が親友を救う為に現れたと考えればいい話じゃないか!

……と思ったんだが、だったら2人が最初から血まみれでなく普通の姿で現れて
「おまえを呪ったりはして無いぞ」とか言ってくれればよかったんじゃなかろうか?
299マロン名無しさん:2010/05/04(火) 02:41:26 ID:???
芝居というか、誠の深層心理の現れが形になったものとか、そういう方向なんじゃないのか
自分自身納得したかった、みたいな
300マロン名無しさん:2010/05/04(火) 03:09:24 ID:???
>>299
あーなるほどなあ

カースタントの成功・失敗じゃないんだから
あの時と同じ状況(スピード出しすぎ、よそ見、運転手にちょっかいだすという超危険運転)でカーブを曲がりきれたら〜じゃなくて
もう二度とあんないい加減な運転はしないぞ!っていうほうが筋じゃね?
って思ったんだよ
301マロン名無しさん:2010/05/04(火) 04:07:06 ID:???
芝居だったとしたら巻き込まれる怪我人もいい迷惑だな
302マロン名無しさん:2010/05/04(火) 07:09:51 ID:???
死者or死を目前にした奴が理不尽なことするのはお約束みたいなもんだからねえ
死神くんでも「そりゃねえだろ」ってな展開が結構多かったw
303マロン名無しさん:2010/05/04(火) 11:02:25 ID:???
ところでどっちが田口でどっちが川原だったのだろうか?
304マロン名無しさん:2010/05/04(火) 11:06:09 ID:???
まあ、民主も民主なんぞ支持してる能無しクルクルパーどもも
他国からは軽蔑されてるってことだわなw
305マロン名無しさん:2010/05/04(火) 13:20:39 ID:???
誤爆乙
306マロン名無しさん:2010/05/04(火) 16:03:01 ID:???
ものすごく悔んでいたことを「取り返せた」ってのは
じーんときちゃうなあ
ちんぴらからパイロットのあの話も似たような感じだし
こういうの好きだな
307あらすじゾーン 1/8:2010/05/04(火) 22:00:00 ID:2eHd0eOo
 〜第14話 わしはサンタじゃ!!〜


今日はクリスマスイブ。…しかし、とある家では親子ゲンカが勃発していた。

『母さん! 僕のロボダーXがないんだ、どこやったの!? それに机の中もきれいになってる!!
 机の中の物は!? 一体どこへやったんだ!!』
『全部捨ててしまったわよ、誠!! 汚いロボットもね!
 石ころや紙屑や何だか分からない物なんか、いっぱいためこんで…!
 机の中がゴミだらけだったじゃないの!!』
どうやら大切な宝物を母親に捨てられたようだ。返せと叫ぶが、もうとっくに手遅れだった…
「あんたももうすぐ中学生になるんだから、ガラクタや昔のおもちゃなんか持ってちゃダメよ!!
 あんな物を持ってたら、他人にバカにされるわ
 大体、勉強の邪魔になるでしょうが!! 勉強しなきゃダメよ、勉強を」

『〜〜〜〜〜〜〜!!   こ  の  バ  バ  ァ  !!  』

怒りにワナワナと震え、母親を罵ると誠は家を飛び出してしまった!
.。oO(ちくしょう! ロボダーXは一番気に入ってたおもちゃだったのに!!)

…一方、母親も育て方を間違えたのかとふさぎこんでいた。
.。oO(どうしてあんなに聞き分けのない子になったのかしら…
   あの子の考えてる事がさっぱり分からないわ…)



――家を飛び出した誠は曲がり角で杖を突いた老人にぶつかってしまう。
気が立っていた誠は気をつけろと罵るが、痛みを訴える老人に我に帰り、反省し気づかう。
「て… 手を貸してくれんか… 年を取ると足腰が弱くなってのう…
 頼む… わしのアパートまで連れてってくれんかね?
 さっきのショックで腰を痛めたらしいんじゃ…」
誠はぶつかったお詫びにと、老人に肩を貸しつつアパートへと向かう事にした。
308あらすじゾーン 2/8:2010/05/04(火) 22:01:14 ID:2eHd0eOo
商店街を通り、ケーキ屋の前を通ると… 毎度おなじみ、ミザリィ@ミニスカサンタ登場。

{こんにちは、皆さん… 私は今バイトで忙しいので、今回は手短に解説しましょう…
 クリスマス・イブの日、少年は一人の老人と出会いました…
 その老人は一見、くたびれた年寄りですが… 実は彼は意外な人物だったのです…}


 ―老人のアパート―
部屋へ入ると、ぬこ …もとい、猫が何匹かゴロゴロしていた(*´д`*)
「みんな、待っとったか?ほらほら、お前の好きなマーブルチョコじゃよ さあ、キャッチしろ!」
老人は一列に並んだ猫達にチョコを放り投げると… パク パク パク パク  …コッ ハム
最後の一匹だけキャッチしそこね、額に命中する。
「やれやれ、お前はいつまでたっても下手じゃの、ダイゴロウ…」
とりあえず老人を送り届けた誠はこの辺で失礼しようとする。
「あ、待ってくれ! 君はわしに親切にしてくれたから、特別にわしの秘密を教えてやろう!」
「秘密?」

「わしはな、実は…… サンタなんじゃ!  本 物 の サンタクロースなんじゃよ!!」

・・・・・・・・へ?( ゚д゚)
一瞬誠はあっけに取られ…… 直後、アパートを揺るがすほどの大爆笑! 無理もない!!
「こりゃ面白いや… でもサンタはおじいさんみたいにやせちゃいないよ」
「君はサンタがなぜ太ってたのか、知っとるのかね?」
「さあ… ケーキの食べすぎで栄養取りすぎたのかな?」

「サンタの栄養は、プレゼントをもらった子供達の喜びや希望や幸福感なんじゃよ
 …だが最近は、裕福な家庭が増えてプレゼントをもらっても、昔ほど喜んでもらえなくなった…
 ――サンタはな、袋からおもちゃを一つ出す度に、命を削ってるんじゃ…
 だから見返りがないと、わしのようにやせ細って病気になってしまうんじゃよ
 それに最近はサンタの存在を信じてる人間も、ほとんどいなくなってしまったからな…
 ……わしゃ、今じゃサンタの仕事にも嫌気がさしてしまってなぁ…」
309あらすじゾーン 3/8:2010/05/04(火) 22:02:01 ID:2eHd0eOo
「ふ… ふーん、そりゃまたどうして?」

「いつだったか… ある子供にプレゼントを贈ったんじゃが、
 その子の両親は盗んだ品物だと思って、子供をひどく叱ったんじゃ…
 数年後、その子は非行に走って、家庭はメチャメチャになってしもうてのぅ…
 子供を幸福にするつもりが、逆に不幸にしてしまったんじゃよ…
 ――――それ以来、わしは自分の仕事に自信がなくなったんじゃ…
 本物のサンタなんて、今の世の中に必要ないんじゃないか、とな
 わしは子供が今、一番欲しいと思っている物をいつもおくってやるのだが…
 そのプレゼントも、結局はすぐに飽きられて捨てられてしまうんじゃ
 そんな仕事が空しくなって、もう何年もソリには乗っておらん
 ――どうかね? これでわしがサンタじゃという事がわかったろ?」

「えーっ… そんな話だけじゃ、信じられないなー」
「ふん、証拠を見せて欲しいって訳じゃな… じゃあ、今夜うちに来てくれたら…」


夕方、結局家へ帰ってきた誠。
「食事時になると帰ってくるのね、あやまんなさいよ さっきの事!」
「母さんがあやまんなきゃ、あやまんない」

「まあ なんて子なの!
 ところであんた、今日変なおじいさんの家に行ったらしいわね 近所の奥さんが見かけたそうよ
 あの老人はこの辺りでも有名なのよ、もうろくしてるって
 名前が『三太』だから、自分をサンタクロースだと思い込んでるの」

.。oO(…やっぱりそうなのか…)
「あんな人に近づいちゃダメよ、誠!」
「でも、あの人の所へ今夜行ったら、何でも好きな物くれるって言ってたよ
 クリスマスプレゼントをくれるってさ」
母親はダメだと注意するが、今の荒れている誠にはうるさいなと逆効果だった。
食事も途中で切り上げ、部屋で勉強すると嘘をついて引き上げる。
310あらすじゾーン 4/8:2010/05/04(火) 22:02:42 ID:2eHd0eOo
その夜、誠は約束どおり老人の家へと来ていた。
「君が来てくれてうれしいよ、家の人は何も言わなかったのかね?」 ゴホゴホ
咳き込む老人を気遣いつつ、こっそり抜け出してきたと答える誠。
「何でも好きな物くれるんでしょ? 今更忘れたなんて言わないでね」
もちろんだ、と老人は巾着サイズの『サンタの袋』を見せる。
「欲しい物を言ってごらん、何でも出してみせるから… ただし、子供向けの物に限るがな」
妙に小さな袋なのには訳がある。サンタの力が衰えた為、小さくなってしまったのだ。

.。oO(このじいさん、自分がサンタだと思い込んでるんだな
   ちょっと意地が悪いけど、手に入らないものを頼んでみよう)
「じゃあ… 今朝、親に捨てられたロボットなんて出せるかな?」

「いいとも、よーし 待ってなよ… さあ、君へのプレゼントだ」

老人は微笑んで袋に手を突っ込み、それを出そうとする――――… ホントに出す気か!?


「ごめんください 突然失礼します… うちの子の姿が窓から見えたもので…」
ちょうどその時、母親が部屋へ上がりこみ誠をしかりつけ、強引に連れ帰ろうとする。
『ま… 待ってくだされ!! まだ、その子へのプレゼントが…… う!!』
慌てて止めようとする老人だが、突然吐血し倒れてしまい、母親は救急車を呼ぶ!



 ―前回のラストと同じ病院―
部屋から出てきた医者に老人の容態を尋ねる母親。

「残念ですが…… 先程お亡くなりになられました…」

「そ… そうですか…」
「ところで、あの老人 亡くなる前にお子さんに渡して欲しい物があると…
 これなんですがね… 袋の中から出したんですよ」
311あらすじゾーン 5/8:2010/05/04(火) 22:03:35 ID:2eHd0eOo
そう言って医者が差し出したのは…… 誠の大切にしていたロボダーXのおもちゃだった!
『すごい… どうして!? 捨てられる前とまるっきり同じだ、傷の場所まで…!
 これは僕のロボットに間違いないよ!!』
もう二度と会えないと思っていたロボダーとの奇跡の再会に、心の底から喜ぶ誠。



同時刻、老人の心電図に一瞬反応があり、ガバリと飛び起きた!
「わしの… わしの体に喜びの感情が入ってきたぞ!!
 しかも、こんなに強い… あの子がわしのプレゼントに、こんなに反応してくれるとは…」


再び誠へ場面は戻る。
誠はあの老人は本物のサンタだったのかと思うが、母親はゴミから拾ってきたんだと否定する。
「そ… そうかな、やっぱり…」
「もう遅いから今夜は帰りましょう…」


場面はまた老人へ。
「うっ! い… いかん、希望の感情が急に衰えた! 心臓がまた…!」
胸を押さえ、再び苦しみだした老人に横になってと促す医者。
『い… 医者にはわしの体は治せんのじゃ!』
頼みの綱の誠はおらず、ピンチに陥る老人…

.。oO(もうダメじゃ! 周りには大人しかおらん!!
   わしの袋は子供のおもちゃや本しか出せん! 大人にそんな物を贈っても…
   いや… 違うぞ!! あの子がヒントをくれたじゃないか!!
   わしは今まで新品のおもちゃばかりプレゼントしてきたが…
   あの子は傷だらけのロボットで、わしの心臓を動かすほどのパワーをくれた……!!)
312あらすじゾーン 6/8:2010/05/04(火) 22:04:17 ID:2eHd0eOo
頭を抱え、老人は苦悩し…… 今、ようやく答えがわかった!
「先生! あんたにクリスマスの贈り物をしたいんじゃが…」
『そんな事言ってる場合じゃない、あんたは心臓が弱って…!』
「さあ…メリー・クリスマス!!」 老人は最後の力を振り絞り、医師に本を渡す。

――それは、医師が子供の頃持っていたが、悪ガキに燃やされたはずの大切な恐竜図鑑だった!
「信じられん… 中に書いた俺の落書きまで残ってる…!
 子供の頃はこの本を何十回も読み返したもんだったな…」
懐かしさの余り、老人そっちのけで本を読み返す医者。 だが、それでよかったのだ。

「おお… おお! 力が…力が沸いてくるぞ!! 希望や夢や喜びがわしの体の中に…入ってくる!!」

次に老人は看護婦に、彼女が子供の頃持っていた着せ替え人形を渡す。
「うそ… 一体どんな魔法なの!?」
彼女の喜びのエネルギーは老人の体を杖無しで歩ける程にまで回復させ、さらにヒゲも生えてくる!

「そうか… わかったぞ!
 一時的な欲望を満たす物よりも… 遠い昔に失った物を贈る方が、喜びも大きくなるんじゃな!
 これなら大人にもプレゼントを贈る事ができる…!!
 わしも… どうやら再び役に立つ事ができるようじゃな! よーし、わしはやるぞ!!」

希望を見出した老人は病室へと乱入!
『患者の皆さん、メリー・クリスマス! サンタがプレゼントを届けに来たぞ!!』

 ――そしてその夜、病院のあちこちからクリスマスの奇跡の喜びに満ちた叫びが響き渡った――
313あらすじゾーン 7/8:2010/05/04(火) 22:05:00 ID:2eHd0eOo
一方、病院の入口ではなかなか来ないタクシーを待つ誠と母親がいた。
母親が電話をかけにその場を離れ、誠はロボダーXを見つめながら死んだ老人の事を想う。
しょげる誠を後ろから誰かがポンと叩き、振り返ると……

「何をそんなにしょげてるんだね、誠君…?」

――そこには、完全に元の姿に戻った老人…サンタクロースがいた。
もちろん、誠はこれまでの奇跡が起こっていた事も知らず、目の前のサンタが誰だか分からない。
「お… おじさん誰? 何で僕の名前を…?」
「わからんのも無理ないか、まぁ待ってろ…」
サンタは指笛を吹くと、どこからともなくソリを引いたトナカイが現れる。
「さあ、エサじゃ! キャッチしろ!!」
小さなエサをトナカイに向けて放り投げると… パク パク パク パク ハプ 最後の1匹がミスった!
――それを見て、このサンタクロース(とトナカイ)がようやく誰か分かり、笑顔を取り戻す誠。
「やれやれ、お前はいつまでたっても下手じゃの、ダイゴロウ…」

『おじいさん!? 本当におじいさん、サンタだったんだね!?』
「だからわしゃサンタじゃと言ったろう?」

その時、電話を終えた母親が戻ってきた。
「そ… その方は…?」
「あのおじいさんだよ! 本物のサンタクロースだったんだ!」
当然、信じない母親は誠の手を引き強引にその場を離れようとする。
「待って下され! あなたにもプレゼントがあるんじゃよ、奥さん…
 奥さんへのプレゼントは… ほら、これじゃよ!」
サンタが差し出したぬいぐるみを見て驚愕する母親!

.。oO(これは… これはあたしが小さい頃、いつも一緒だった…ぬいぐるみのウサ吉だわ!?
   どういう事!? これはあたしが持っていた物と全く同じだわ!
   耳がちょっとずれている所といい、食事の時汚したシミまである…
   でも… ウサ吉がここにいるはずないわ! だって… だってウサ吉は…
   中学に上がる時、お父さんに勝手に捨てられたんだもの!!)
314あらすじゾーン 8/8:2010/05/04(火) 22:05:42 ID:2eHd0eOo
懐かしい思い出のぬいぐるみを抱きしめ、同じ仕打ちを自分の子供にしていた事に気づく母親。
「ご… ごめんね、誠 あなたの大事な物捨てたりして…」
「い… いいんだよ、母さん… 僕の方こそ… ひどい事言ってごめんなさい…」

仲直りした母子を見守り、サンタクロースは仕事に出かけようとする。
『あ、待って! また会えるかな、サンタさん!!』
「君がいつか大人になって、子供の心を忘れた頃… また会いに来るよ!」
呼び止める誠に対し、微笑んでウインクするサンタクロース。

『さあ、行くぞ〜〜〜!!』 ベルの音を夜空に響かせ飛び上がるサンタのソリ。

病院の窓からは大勢の患者が空を飛ぶサンタクロースを目撃し、サンタが本当にいる事を知る。
嬉しそうに信じられない、と呟く母親。ふと気がつくと、いつの間にか雪も降り始めている。

「きっとこれもサンタさんのプレゼントね!」


エピローグ、空を飛ぶサンタクロースと共にバイトを終えたミザリィ。
{サンタクロース… それは『心』という名の煙突をくぐり抜け、
 『希望』と言う名の贈り物をするアウター・ゾーンからの使者
 今夜、彼はあなたの家にも訪れるでしょう   ………では、よいクリスマスを!}

        ♪ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る 森に林に響きながら…♪
315マロン名無しさん:2010/05/04(火) 22:26:18 ID:???
   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|
   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ
316マロン名無しさん:2010/05/04(火) 22:41:53 ID:2eHd0eOo
。・゚・(ノД`)・゚・。
317マロン名無しさん:2010/05/04(火) 22:48:20 ID:???
サブタイトル見て、勘違いした老人が
最後に良い夢を見る展開を想像した
318マロン名無しさん:2010/05/04(火) 22:58:16 ID:???
そうかもう、アウターゾーンを知らない世代が普通なのか。
自分は小学生の頃連載してて漫画も持ってるんだが。
319マロン名無しさん:2010/05/04(火) 23:03:02 ID:???
>>318
>>1でルールを読んでき出直してくれたら大歓迎する
320マロン名無しさん:2010/05/04(火) 23:04:23 ID:???
>懐かしさの余り、老人そっちのけで本を読み返す医者。
をい…
321マロン名無しさん:2010/05/04(火) 23:10:47 ID:???
泣けた…1話の次に泣けた!
俺も昔大事にしてたおもちゃを捨てられたな…
今回の話はマジでよかった。アンケ送っておくわ!。・゚・(ノД`)・゚・。
322マロン名無しさん:2010/05/04(火) 23:12:19 ID:???
うーんダイゴロウかあ
サンタクロースのトナカイには7頭それぞれに名前がついてるから
それを使って欲しかったなあ
ちなみに「真っ赤なお鼻のトナカイさん」で有名な奴は後世に加わった奴でルドルフって名前
それ以前のサンタのそりは6頭引きだった
323マロン名無しさん:2010/05/04(火) 23:26:26 ID:???
あの…じいさん…

 ネ コ に チ ョ コ 与 え んで 下 さ い ! 

動物にとってチョコは猛毒なんですから!
324マロン名無しさん:2010/05/05(水) 00:27:03 ID:???
作者が知らないで描いたか
その猫が普通の生き物じゃない事を示す為に描いたか
どっちだろうな
325マロン名無しさん:2010/05/05(水) 01:12:06 ID:???
>「うっ! い… いかん、希望の感情が急に衰えた! 心臓がまた…!」

不謹慎だが笑ってしまった。
326マロン名無しさん:2010/05/05(水) 10:32:20 ID:???
>>320
結果オーライってことでゆるしてあげて
327マロン名無しさん:2010/05/05(水) 11:15:27 ID:???
うーん、これはまたすごくいい話
つか正直泣いた

……そうか、玩具も子供に売るんじゃなくて
子供だったころに欲しかった、ってものを大人に売ればいいのかも
328マロン名無しさん:2010/05/05(水) 12:48:22 ID:???
サンタの話って結構ありふれてると思うけど
オリジナリティあって納得しちゃったよ
みんな良かったな、って気分になる

しかし死んだじいさんが生き返るシーンは噴いてしまったw
これがシリアスな笑い?
329マロン名無しさん:2010/05/05(水) 12:57:32 ID:???
>>サンタクロース… それは『心』という名の煙突をくぐり抜け
なんという無警戒な人の心
7匹の子ヤギのようにトラップを仕込めるとはいえ無防備にも程があある
330マロン名無しさん:2010/05/05(水) 16:07:31 ID:???
>>325 >>328のせいで
じいさんが生き返ったシーンがまるでドリフのコントに見えてきてしまったじゃないかw
せっかくの泣ける話がお笑いになってしまった、どうしてくれるw
331マロン名無しさん:2010/05/05(水) 17:24:08 ID:???
漫画読んでてマジ泣きしたの久しぶりだ・・・
大人になった頃にまたこの話を読むとやっぱ泣いちゃうかもしれない。
これほんとにいい話じゃねーか・・・実写ドラマで見て見たいな。
332マロン名無しさん:2010/05/05(水) 17:30:19 ID:???
じいさんの生き返ったシーン、看護婦さんの目がパンダになってるのは何で?
333マロン名無しさん:2010/05/05(水) 18:31:41 ID:???
驚いた事を現す漫画的表現なんだろうけど…
それだったら目の周りの黒い部分は必要ないはずだよなw
334マロン名無しさん:2010/05/05(水) 18:39:12 ID:???
目が点になる→眼球は小さくなるけど眼窩の大きさはかわらない→パンダ目っぽくなる

リアルに想像したらちょっと気持ち悪くなった
335マロン名無しさん:2010/05/05(水) 19:09:08 ID:???
話も好きだけど、キャッチ下手でぷにっとなることで証明、ってのが、なんかいい
336マロン名無しさん:2010/05/05(水) 19:48:58 ID:???
ぷにっ、というか「はぷっ」だな。
337マロン名無しさん:2010/05/05(水) 20:04:11 ID:???
この話はサンタも成長した話だと思うと、深い
338マロン名無しさん:2010/05/05(水) 21:34:33 ID:???
実は前回(13話)の誠の過去の話、とかじゃないよな…
前回と名前同じだし。
339あらすじゾーン 1/5:2010/05/05(水) 22:00:00 ID:VklNoiH8
 〜第15話 ロボット嫌い〜


名も知らぬ惑星表面にある基地。その管制室では青年が地球へと交信中だった。

「一体いつになったら交代をよこしてくれるんです!
 僕はもう一年もこんな辺境の星に一人きりでいるんですよ、マクレディ司令官!!」
《すまんな、マサキ伍長 人員が不足しているんだよ、もうしばらく我慢してくれんかね
 では、これで通信を終わる 元気でな》 ピッ
『くそ、何が「元気でな」だ! ふざけやがって!!』
荒れるマサキの元に、女性型ロボットがお茶を持ってきてくれた。
《失礼します、お茶をお持ちしました お味はいかがですか?》

しかしマサキはこんなのが飲めるかと乱暴にカップをロボットに投げつけた! 何するだァーー!!
『お茶がぬるい!! 砂糖も多いぞ!!』
《しかし、この前お持ちした時の通りですが…》
少々悩ましいポーズで反論するロボットだが、人間はその時その時で違うと怒鳴るマサキ。
『お前のような鉄クズにはわからんだろうがな、ロボ公!!』
《私の名前はセーラと名付けられていますが…》
『なんだと!! 機械のくせに人間の名前を名乗るつもりか!! お前はロボ公で充分だ!!』
異常なまでの憎しみを込め、倒れたセーラを何度も蹴り付けるマサキ!  何する(ry


基地を見下ろす丘の上にミザリィ@宇宙服着用登場。

{こんにちは、皆さん 私はアウター・ゾーンの案内人、ミザリィです
 今回は 皆さんを地球から遠く離れた星へご案内しましょう
 ――資源採掘の為作られた、この星の基地では…
 作業は全て高度な人工知能を持つロボットが担当しています
 そして、この男はロボットを監督するマサキ伍長…
 彼はロボット達に対して、理由のない嫌悪感を抱いていました…}
 『ロボット嫌い』の彼は、アウター・ゾーンでいかなる運命をたどるのでしょうか?}
340あらすじゾーン 2/5:2010/05/05(水) 22:00:57 ID:VklNoiH8
その頃、マサキはセーラと共に作業の見回りをしていた。
「ロボットの作業の見回りなんてする必要あるのかよ、どうして無人基地にしないんだ!」
《ここにいるロボット達は皆、あなたを必要としています
 あなたが何か命令を与えてくれるのを待っているのですよ》
それを聞いたマサキはおもむろにジャケットを脱ぎ、強酸のタンクへと投げ捨ててしまった。

『おい、そこのロボット!! その服が落ちたぞ!! 取って来い!!』
命じられたロボット…仮に『あぶのおまっせ』君と呼ぶ、は命令通りにタンクへ向かう。
《あのタンクには酸が入っています、溶けてしまいますよ》
「それがどうした、望みどおり命令をくれてやったんだぞ」
あぶのおまっせ君はためらいもなくタンクへ入り―― 溶けてしまった。君の事は忘れない!

『ハハハハ バカな奴だ! 命令通りにして溶けてやがる! ロボットはこれだからな!!』

あざ笑うマサキに、ロボットが減ったため作業効率が落ちる事を危惧するセーラ。
「新しく作りゃいいだろう! その為にロボット工場があるんだろうが!!」



それからしばらくして、次の定期通信の時間となった。
開口一番、マサキがロボットを憎む理由を問いただすマクレディ司令官。
「さあね、僕にもよく分かりません とにかく連中が嫌いなんです、生理的に嫌なんですよ!」
《とにかくロボットを虐待するのはやめたまえ!
 そこのロボットは最高の人工知能を使ってあるんだからな》
「虐待なんて… 誰がそんな事を言ったのです?」
――なぜ司令官が虐待の事を知っていたのか!? その答えは返ってこずそのまま通信は切れた。
…しかし、その通信を聞いていたセーラがいた事を、この時マサキはまだ知らなかった。
341あらすじゾーン 2/5:2010/05/05(水) 22:02:01 ID:VklNoiH8
その頃、マサキはセーラと共に作業の見回りをしていた。
「ロボットの作業の見回りなんてする必要あるのかよ、どうして無人基地にしないんだ!」
《ここにいるロボット達は皆、あなたを必要としています
 あなたが何か命令を与えてくれるのを待っているのですよ》
それを聞いたマサキはおもむろにジャケットを脱ぎ、強酸のタンクへと投げ捨ててしまった。

『おい、そこのロボット!! その服が落ちたぞ!! 取って来い!!』
命じられたロボット…仮に『あぶのおまっせ』君と呼ぶ、は命令通りにタンクへ向かう。
《あのタンクには酸が入っています、溶けてしまいますよ》
「それがどうした、望みどおり命令をくれてやったんだぞ」
あぶのおまっせ君はためらいもなくタンクへ入り―― 溶けてしまった。君の事は忘れない!

『ハハハハ バカな奴だ! 命令通りにして溶けてやがる! ロボットはこれだからな!!』

あざ笑うマサキに、ロボットが減ったため作業効率が落ちる事を危惧するセーラ。
「新しく作りゃいいだろう! その為にロボット工場があるんだろうが!!」



それからしばらくして、次の定期通信の時間となった。
開口一番、マサキがロボットを憎む理由を問いただすマクレディ司令官。
「さあね、僕にもよく分かりません とにかく連中が嫌いなんです、生理的に嫌なんですよ!」
《とにかくロボットを虐待するのはやめたまえ!
 そこのロボットは最高の人工知能を使ってあるんだからな》
「虐待なんて… 誰がそんな事を言ったのです?」
――なぜ司令官が虐待の事を知っていたのか!? その答えは返ってこずそのまま通信は切れた。
…しかし、その通信を聞いていたセーラがいた事を、この時マサキはまだ知らなかった。
342あらすじゾーン 3/5:2010/05/05(水) 22:02:41 ID:VklNoiH8
その後、マサキはガラクタ相手に射撃で暇をつぶしていたが、これにもそろそろ飽きてきた。
するとマサキはセーラに足の速そうなロボットを2匹連れて来るように命じる。
《何をなさるのですか?》
「『狩り』をやるんだ!そいつらには動く標的になってもらうのさ」


そして―――― 基地の外でロボット狩りをするマサキの姿があった。
『ははは 逃げろ逃げろ! やっぱり標的が動いた方が面白ぇや!!』
ライフル弾は1体に命中、名も無きロボは無残にも破壊されてしまう。
あと1体を探していると、ふと、はるか遠くで何かが光った。

セーラにバギーを止めさせ、スコープで光った場所を覗くと…古びた貨物船があった!
調査の為にセーラに貨物船へ向かうように指示するが、セーラは意外にも命令無視をする。

《あそこには行けません……》

まさかの命令無視に驚くマサキ。ロボットは人間の命令には逆らえないように出来ているはず!
《その命令は聞けないのです!》
命令を聞かないと撃つと脅すが、それでもセーラは動かない…
やむなくマサキはセーラを撃ち、自らバギーを操縦し貨物船へと向かった。


貨物船を調査していると、操縦室に死体があった。(宇宙空間では細菌がいない為腐敗しないのだ)

もう片方の、コンソールにつっぷした死体を起こすと―――― なんとその死体はマサキ本人!?

ただの他人の空似だと驚き後ずさるが、写真に気づき見てみると…自分と、もう一人謎の女性。
「隣の女は一体誰だ…? 俺は知らんぞ… おかしい… なんで記憶がないんだ?
 俺は一体誰なんだ? どうして俺にそっくりな奴が死んでるんだ!?』
343あらすじゾーン 4/5:2010/05/05(水) 22:03:24 ID:VklNoiH8
《その死体はあなた自身なのです、マサキ伍長…》

混乱するマサキの元へ現れたのは、ダメージを受けたセーラだった!
『キサマ、まだ動けたのか!? マサキは俺だ!! いい加減な事を言うな!!』

《あなたは、私がマサキ伍長をモデルに作った…… ア ン ド ロ イ ド なのです!
 あの基地は2年前、放射能量の増加で人間が住めなくなり、無人基地になりました
 マサキ伍長の乗った宇宙船は、基地を離れる時 事故で墜落したのです
 ――しかし、基地が無人になってから 我々の電子頭脳に異常が目立ち始めたのです
 “ロボット同士が無差別に周りを攻撃する”という異常が……  原因は不明でした
 おそらく、我々の電子頭脳は人間の命令に従うようプログラムしてあるのに…
 その命令を与えてくれる人間がいなくなった事による『ストレス』だと思われました
 …簡単に言えば、我々は人間がいなくなったせいで『不安』になったのです
 だから私は、人間そっくりのロボット… アンドロイドを作ったのです》

『嘘だ…!! そんな事で俺をダマそうったって、そうはいかんぞ!!
 この事はマクレディ司令に報告して……!』

《マクレディ司令も了承済みです、この基地を存続させる為必要なので許可してくれました》

マサキの突きつける銃を片手で取り押さえ、奪い取ってしまう。
《では… あなたがロボットだと照明しましょう…》
――言うが早いか、セーラは突然マサキに殴りかかり、宇宙服の顔面のガラスを割ってしまった!
このままでは空気が漏れ、息が出来なくなってしまう!

…しかし、何分経っても死ぬ気配は無かった。むしろピンピンしている。
《普通の人間なら、もうとっくに死んでいますわ
 あなたは外見は人間の姿をしていますが、中身は私と同じロボットなのです
 違うのは、自分をロボットだと認識せず、人間だと思い込んでいるところだけ…》
344あらすじゾーン 5/5:2010/05/05(水) 22:04:29 ID:VklNoiH8
「うそだ…うそだうそだうそだ… 俺は人間だ!! 人間だ人間だ人間だ人間だ…
 お… 俺が人間だと照明してやるぞ!!
 ロボットなんかに作られたなんで事を信じ込まされる位なら… それなら死んだ方がマシだ!!
 人間には『魂』ってもんがあるんだぞ! 肉体が死ねばそれを照明・・・・・・・・』

マサキは銃を奪い返し、銃口を口に入れ―――― 銃声が響いた!!

――――後に転がったのは、頭部が無くなったロボットの残骸だけだった――――

《失敗だ! なぜこんな結果になったのだろう…
 自分を人間だと信じ込ませすぎたせいだろうか…?
 この次は慎重に電子頭脳をプログラムしないと… もっと人間の事を研究して…》
元・マサキと呼ばれたロボットの残骸を後にし、セーラは基地へと戻っていった……



 <エピローグ>
あの事件からどれ位経ったのだろうか。元の姿に戻ったセーラは司令室へお茶を運んできた。
《失礼します、お茶をお持ちしました お味はいかがですか?マサキ伍長…》
新しく作られたマサキはお茶を一口すすり――――
「いい味だ、ありがとうセーラ!」
「おいしいわよ!」
今度は、マサキの側に写真の彼女を模したアンドロイドを一緒にしてみた。結果は良好のようだ…

《おそれいります!》

労われ、嬉しそうな仕草をするセーラ。もし彼女が人間だったら、きっと微笑んでいる事でしょう。


{どうやら新しい二体のアンドロイドは作業ロボット達とうまくやっていけそうです
 …ところで、太古の昔 人間は神々と一緒に住んでいたと言われますが、
 神が人間の側から去ってしまったのと同じ気持ちを、ロボット達は感じてたのかもしれません…}
345マロン名無しさん:2010/05/05(水) 22:08:56 ID:???
今回の話は背中がゾワッとしたなぁ・・・
人間とロボットの境界線があやふやで。
こういうSFもいいな。オカルトにホラーにファンタジーにとアウターゾーンは幅が広いぜ。
346マロン名無しさん:2010/05/05(水) 22:12:45 ID:???
「ぬるいッ!砂糖も多いッ!」
このセリフの時点で真相に気付いた奴は特撮マニアw
347マロン名無しさん:2010/05/05(水) 22:22:15 ID:???
>>346
何か元ネタあったのか? 元ネタ教えてくれww

しかしセーラのデザインが色っぽく見えた俺は危ない奴なのか…?
348マロン名無しさん:2010/05/05(水) 23:30:14 ID:???
ウルトラセブンの第四惑星の悪夢か?
前回のダイゴロウも怪獣映画からとったのかも。
マジックセラーといい、特撮もの好きなんかね、作者。
349マロン名無しさん:2010/05/06(木) 00:07:22 ID:???
死体埋葬しなかったのは何故だし…展開上の都合か
350マロン名無しさん:2010/05/06(木) 06:30:23 ID:???
モデルがないと正確なアンドロイドが作れないから、か
死体でも人間には手を出せなかったからじゃね
351マロン名無しさん:2010/05/06(木) 13:27:53 ID:???
セーラがイイ!

本当のマサキはすでに死んでいたことが判明した時すげーぞくっときた
こういうSF物好きだ
セーラ腕修理できてよかったね
352マロン名無しさん:2010/05/06(木) 17:31:42 ID:???
最後にミザリィが、人間とロボットの関係を、神と人間の関係になぞらえてコメントしてるけど
この神と人間の関係って、どっちかというと西欧的な考え方だよな
ある種皮肉的なオチも含めて、外国のSFっぽい感じがした
353マロン名無しさん:2010/05/06(木) 19:21:03 ID:???
>>349-350
「埋葬」という概念(プログラム?知識?)が無かったから、とか?
354マロン名無しさん:2010/05/06(木) 20:01:29 ID:???
これってもし自分だったらって考えると本当はものすごく怖い話だよな
ある日突然、「おまえは実は人間じゃないんだよ。ロボットなんだよ」って言われたら
たとえこの主人公みたいにロボット嫌いでなくても絶対にその事実を認められなくて発狂する
「こんなこと絶対に自分に起こるわけがない。これはお話」って考える人がほとんどだろうけど
でも、そう判断するのだってその根拠は今まで生きてきた記憶なわけで
その記憶自体、あとから捏造された物だって言われたら…
355あらすじゾーン 1/3:2010/05/06(木) 22:00:01 ID:5ZfLvhl/
 〜第16話 人質〜


冒頭。コンビニに突然強盗が押し入り、店員に銃を突きつけていた!
『客の女!! お前も動くんじゃねぇぞ!!』
客の女…ミザリィにも銃を突きつけると、奪った金がわずかだった事に腹を立て店員を射殺した!
「顔を見られた奴は殺すのが一番手っ取り早いのさ… へへへ…」
強盗はミザリィにも銃を向けるが、店員が押した非常ボタンの通報によりパトカーが現れた!
『てめえら、近づくとこいつの脳を吹っ飛ばすぞ!!』
強盗はミザリィを人質にし、警官の包囲網を突破、近くの車を奪うとミザリィに運転させ逃亡した。



車は人気の少ない魔のカーブ(13話参照)へと向かう。
{こんな山奥まで来て、どうするつもり? あたしを殺して山の中に埋めるの?}
「その通り! だが、その前に充分楽しませてもらうがな…」
予想通りの答えをかまし、下品な笑いを浮かべる強盗。
{あなたって怖い物知らずなのね}
「ははは 俺には怖い物なんてねぇ!! 警察も法律もくそくらえだ!」
{じゃ、幽霊はどう?}
「バカ言え、幽霊が怖くて人殺しができるか!」
{それはよかったわ、この辺は幽霊自動車が出るので有名な道なのよ
 死人がボロボロに朽ち果てた車で追いかけてくるとか… 噂をすれば…後を見てごらんなさいよ}

幽霊を信じない強盗だったが、後ろを見ると―― ゾンビが朽ち果てた車を運転して追って来る!!

{あれが幽霊自動車よ}
追いつかれそうになり、怖い物知らずだったはずの強盗はもっとスピードを上げろと怯えだす。 
強盗は撃つぞと脅すが、こんな曲がりくねった山道でこれ以上スピードを出すのは危険だ。
それに今運転しているミザリィを撃てば即、事故る!
356あらすじゾーン 2/3:2010/05/06(木) 22:00:48 ID:5ZfLvhl/
幽霊自動車はあっという間に追いつき並走する!
『うわあ! あいつ、何か叫んでやがる!! お… 俺を見るなぁ!!』
恐怖にかられた強盗はゾンビに向かって銃を撃ち、ミザリィはアクセルを踏む。



 ―しばらくして…―
「い… 一体、何だったんだ 今のは…」
{もう大丈夫よ、引き離したから ――言ったでしょ、あれが幽霊自動車よ}
強盗は幽霊自動車に追いつかれるのも構わず車を止めさせ、強引にミザリィを降ろす。
『てめえ、わざとスピードを上げなかったな!バカにしやがって!!
 …どうも、その落ち着き払った態度が気にくわねぇ… この辺で始末をつけてやる!』
――――山間部に銃声が響き、倒れるミザリィ。
「俺が強盗に入った時、偶然 俺に居合わせたとは… 不幸な女だぜ!」
強盗は一人車を運転しその場を後にした。


さて、ミザリィはと言うと… やはり死んではいなかった。というかケガ一つ無かった!
{こんな物であたしを殺そうとするなんて… あたしが店にいる時強盗に入るとは… 不幸な男ね!}


その後、逃走する強盗の車にまたしても幽霊自動車が追いついてきた!
強盗は車をぶつけ、幽霊自動車は横転する  ――が、いつの間にか窓のすぐそばにゾンビが!!
強盗はゾンビを今度こそ完全に射殺し、ざまあみろと叫ぶ。
…しかし、ハンドルを放してしまったため強盗の車は谷底へと転落していった……
357あらすじゾーン 3/3:2010/05/06(木) 22:01:30 ID:5ZfLvhl/
それからどれ位の時間が経ったのか。
強盗は目覚めると、死んでいない事に悪運の強さに感謝する。
…しかし、何かおかしい。 事故ったとは言え、車が妙に朽ち果てている???
その上、手を見ると… 手まで朽ち果てているではないか!

『うわああ!! オレは… オレはどうなったんだァ!?』
――元強盗(以下こう呼ぶ)は幽霊自動車のゾンビそのものへと変わり果てていた!!


助けを求め叫ぶうち、脇道を1台の車が通りかかる。その車には―― ミザリィと… 強盗の姿が!!
『あれは… あれは俺じゃないか!!
 あのまま車を走らせたら、崖から落ちて死んじまう…!!』
幸い、車は動く! 元強盗は車を動かし、強盗の車を追いかける!

『止まれー! そのまま行くとお前は死んじまうんだー!! 止まってくれーーーー!!』


 <エピローグ>
{彼は自分自身に追いつけるでしょうか? その答えは既に出ていますが…
 彼は自分自身の亡霊に追われていたのです、時間を超越したアウター・ゾーンにおいて…
 さて、ここで一言 強盗をなさる皆さんに忠告しておきましょう
 私を人質にとるのはやめた方がいいですよ}
358マロン名無しさん:2010/05/06(木) 23:03:03 ID:???
ミザリィに接近して不埒な妄想した結果の天罰か……ガタガタブルブル
359マロン名無しさん:2010/05/06(木) 23:06:52 ID:???
見方によっては初のバッドエンドだな…(強盗にとっては)
だが、逆に考えれば犯罪者に天罰が下ったので、被害者にとってはハッピーエンド… と感じ取れなくも無い…かな?
360マロン名無しさん:2010/05/06(木) 23:11:40 ID:???
こえぇ…なんかミザリィに手を出そうとしたからゾンビになったのかな
361マロン名無しさん:2010/05/06(木) 23:11:50 ID:???
まぁ、ハッピーエンドを迎えられる人は皆相応の資格を見せてるからねえ。
この強盗にその資格があったかというと?
362マロン名無しさん:2010/05/06(木) 23:11:53 ID:???
死んだ後に自分にもう一度殺されるとか…
さすがに開始1ページでミザリィに手を出して死亡フラグが確定した男は死に方が違う
363マロン名無しさん:2010/05/06(木) 23:28:25 ID:???
今回の教訓:ミザリィに手を出すなら地獄の苦しみを覚悟しておけ

…ということか…
364マロン名無しさん:2010/05/06(木) 23:57:37 ID:???
主人公ざまあwwwなのは何か久しぶりだな
しばらくシリアスで考えさせられるのが多かったがこういうのも良い
365マロン名無しさん:2010/05/07(金) 13:35:53 ID:???
ミザリィってコンビニ行くのw
何か可愛いな

しかし、自分を追いかけてくるのが自分とは……
助けるために追いかけるのに、自分は恐怖して銃を撃ってくる
皮肉だな
366マロン名無しさん:2010/05/07(金) 20:06:38 ID:???
ミザリィはコンビニで何を買ったのかと想像すると、一層可愛くなると思いますよ?w

悪人の末路は救いようが無いエンディングで十分だ。
367マロン名無しさん:2010/05/07(金) 20:13:35 ID:???
ミザリィは買い物のためにコンビニにいたというより
強盗犯が来ることも全て承知でハメるためにあそこにいたって感じがする
368マロン名無しさん:2010/05/07(金) 20:26:44 ID:???
だとしたらとんでもない悪女だな。

…いや、悪魔(?)の女だからそうとも言い切れないか。
369マロン名無しさん:2010/05/07(金) 21:05:29 ID:???
あるいは
ミザリィがハメたんじゃなくて
アウターゾーンはあちこちにランダムに発生していて
ミザリィはそれが発生したら案内人としてその現場付近に現れる
今回のアウターゾーンは例の強盗を特異点として発生することがわかっていたから
買い物のためではなくそこで待ち伏せていた
とかかもしれん
370マロン名無しさん:2010/05/07(金) 21:21:00 ID:???
>>369
目から鱗!さてはあなた、光原先生ご本人!?
371マロン名無しさん:2010/05/07(金) 21:46:49 ID:???
実のところ、ミザリィがいなくても同じ結果になってただろう。
ミザリィはハメたとかじゃなくて幽霊話を犯人と読者にするために
ついてく必要があったんだと思う、案内人として。
だからあそこに「いた」んじゃないかな。
372あらすじゾーン 1/6:2010/05/07(金) 22:00:00 ID:zqvGHxiC
 〜第17話 顔〜


 ―占いの館『美沙里』―
(※あらすじ注:今回の主人公は終始、顔を読者に見せないようにしています)

「ご覧の通り、私は小さい頃から醜い顔でした…
 私は気も弱かったので、学校でもよくいじめられてたのです
 その日も学校の不良達に追われていたのですが…
 私が車道に飛び出した途端、高級車が走ってきて…」

{それで… あなたは車にはねられたの?}
「いいえ… その車はハンドルを切って対向車のトラックとぶつかってしまったんです…
 その車には資産家の家族の方が乗っていたのですが、
 ご夫婦はその事故で二人とも亡くなられてしまいました
 一人残った息子さんは、失明されてしまったんです 明さんというお名前なんですが…
 私は責任を感じて、明さんのお屋敷で住み込みの使用人(メイド)をする事にしました
 高校も中退して… それ以来、一年間明さんの身の回りのお世話をさせて頂いてきたのです」
{で… 何を占って欲しいの?}
「明さんの目が、この先よくなる可能性があるかどうか… お医者様には治せないそうなので…」
{あなた… その明さんて人の事、好きなのね?}
慌てて否定する女性だが、ミザリィには完全にお見通しだった。

{なんなら… あたしがその人の目を治してあげてもいいわよ
 でも、もし明さんの目が治っても… その事で誰かが不幸になるかもよ?
 それでもよかったら…… その人の目を治してあげてもいいわ!}

『ほ… 本当ですか!? わ…私なら、どうなってもいいんです!
 それで明さんの目が見えるようになるのなら…』
373あらすじゾーン 2/6:2010/05/07(金) 22:00:42 ID:zqvGHxiC
 ―明の屋敷―
『一体どういうつもりなの!? 使用人の分際でそんな得体の知れない女を連れて来て!!』
開幕早々、お蝶婦人のような女性に叱られる主人公。
「も… 申し訳ありません でも、必ず明さんの目を治して下さるとおっしゃられたので…」
「そんな言い方するなよ、冷子! 愛恵(めぐみ)さんは、僕の為を思って…」
『あなたの両親を殺した女の肩を持つつもりなの!? 明!!』
美人だが名前の通り冷たい性格のこの女は一体誰なのか?家族ではないようだが…

「あら、私は明の婚約者よ 明がこんな事になって、悲しいだろうからこの家で暮らしてあげてるの」

唐突の来訪者(ミザリィ)の事を聞きつけ、見知らぬ中年夫妻もやってくる。誰だお前ら。(意訳)
「私は明君の叔父だ!! 明君はまだ未成年だから、我々が後見人をしてるんだ」
{どうも疑われてるみたいだから証拠を見せるしかなさそうね あの犬は足が悪いようね、明さん?}
「ええ、ゴリアスは事故の時、一緒に乗っていたんです」
ミザリィはコートを脱ぐと、飼い犬の足に手を当てる。すると手から光が放たれる……

{さあ、いいわ! ジャンプしてごらん}

なんと奇跡的にゴリアスの足が回復した!これを見て冷子達は驚いて絶句する!
{これで信じてもらえるわね …それとも、その人の目が治って都合の悪い事でもあるのかしら?}
そんな事はない、と答える叔父夫婦だが、その態度はどう見ても都合悪そうです、本当に(ry
ゴリアスの奇跡を誰かに聞いたのか、明は自ら治して下さいと頼み込む。話は決まった!
――という事で、まずは集中する為強欲連中を部屋の外に出てもらい、明に横になってもらう。


…一方、追い出された叔父夫婦は明の財産を狙うのが難しくなると余計な事を…と文句を言っていた。
ちなみに冷子は愛恵に何かあったら責任を取ってもらうと罵倒中。

直後、意外にも早く治療が終わりドアを開け放つミザリィ。
{治療は終わりました! 明日の朝になれば、彼の目は見えるようになっています!}
「そ… そうですか、そりゃよかった…」
口ではそう言うが、明らかに叔父夫婦は残念がっています、本当に(ry
374あらすじゾーン 3/6:2010/05/07(金) 22:01:24 ID:zqvGHxiC
屋敷からの帰り際、遅まきながらミザリィのいつものご挨拶。

{こんにちは、皆さん 私はアウター・ゾーンの案内人、ミザリィです
 人間は他人の心が読めないが故に、どうしても外見で心の中まで判断してしまいがちです
 彼の目が見えるようになったら、この家にいる人間は どんな運命を迎えるのでしょうか?}



その頃、冷子は明を気遣っていた。
「心配したわよ明! 本当に治るといいわね」 チュ
「愛実さん! そこにいるのかい!? ちょっと外へ散歩をしたいんだ、一緒に来てくれるね」
――その様子を見た冷子は何かよからぬ事を考えていた。



庭を散歩する明と愛恵。
「目が治ったら、何を一番に見たいと思う?」
「さ… さあ、わかりません」

「 君 だ よ !  君の顔が見たいんだ、愛恵さん…」

『え… ええ!? で… でも、明さんにはフィアンセの冷子さんが…!!』
「あれは親が勝手に決めた事だよ! 気にしなくていいんだ
 それよりも、君が一年間僕の世話をしてくれてよく分かったよ…
 君がどんなにこころの優しい子かって事がね! 僕は… 君の事が好きなんだ!!
 君の顔はまだ一度も見たことがないけど… きっとかわいい子だろうな」



…その夜、愛恵は自室でふさぎこんでいた。
自分も明の事が好きだけど… 目が見える様になって、この顔を見たらきっと嫌われてしまう…
明に気まずい思いをさせたくない。そう思った愛恵は今夜の内にこっそり家を出ようと決めた。
375あらすじゾーン 4/6:2010/05/07(金) 22:02:06 ID:zqvGHxiC
「こんな夜中にどこ行くの、愛恵さん?」
身支度を整え、家を出た直後――――よりによって冷子に見つかってしまった!

「――その顔を見られたくないから逃げ出そうって魂胆ね! そうはいかないわよ!
 あなたをこの家に入れたのは、明の世話をさせる為よ あたしはそんな事、面倒だからね
 それが明と恋仲になるとは… あつかましい女ね、あんたは!!
 明はあたしと結婚するのよ!! もし、彼に財産がなければ あんたにくれてやってもいいけどね」

「え… 明さんを愛してるんじゃないんですか?」
「あれ位の男なら、あたしの美しさと魅力があればいくらでも手に入るわよ
 大体明は真面目すぎて、一緒にいても全然面白くないわ!
 ご両親が亡くなって、この家の遺産は彼の物… という事は、婚約者である私の物って事!
 だから、明に他の女に好きになられると困るのよ!!
 実際に結婚しないと財産は私の物にならないからね」
「で… でも、冷子さんもお金持ちなんじゃ…?」
「あら、それは親のお金よ! あたしは自分で自由に使える財産が欲しいの
 あなたなんかには分からない悩みねぇ、おほほほ さあ、来るのよ! 逃げるなんて許さないわ!!
 もし明の目が見えるようになって、あなたの顔を見たら何て言うかしらねぇ!? あははは!!」
嫌がる愛恵の腕を掴み、強引に連れ戻すクソ女だった。


 
 ―そして、翌朝…―
いよいよ治療の結果が分かる時が来た。 明は包帯を取る前に愛恵を呼んでくれと冷子に頼む。
「あの娘なら、夕べ逃げ出そうとしたから部屋に閉じ込めてあるわ」
『何だって!? どうして…!』
「さあ、どうしてかしらね? あの娘の部屋の鍵を渡しておくから…
 もし目が見えるようになったら、自分の目で確かめに行くといいわ うふふふ…」
冷子は明の手に鍵を握らせると、明の包帯を解いてゆく……
376あらすじゾーン 5/6:2010/05/07(金) 22:02:59 ID:zqvGHxiC
明はゆっくりと目を開ける。焦点が次第に定まり、1年ぶりに自室の光景が見える様になっていた!
『見える… 見えるぞ! 部屋の中が、はっきりと!!』
『本当なの、明!?』
「まったく信じられ・・・・・・・・・・」
再び目が見えた事に喜び、冷子の顔を見るとそこで言葉を止めてしまう。

「どう? 1年ぶりに見るあたしの顔は…?」
――冷子の顔は、蛇と老婆と悪魔を全て足したような、醜悪な怪物の顔をしていた!

明は悲鳴を上げ、冷子をバケモノと叫び部屋を飛び出した!
「明君! 目が治ったのかね!?」
「あ… 叔父さん…」
扉のすぐ側には叔父夫妻がいたのだが…… やはり夫妻の顔も明には怪物に見えていた!!
『一体… どうなってんだよ!!』 訳も分からずその場を逃げ出す明!


同時刻、部屋に閉じ込められた愛恵は明の目がどうなったのか心配していた。
――すると誰かが部屋の扉を叩く。
『愛恵さん!! 僕だ!! 入るよ!! 聞いてくれ! 僕の目は見えるようになったんだ!! でも…!』
明はもらった鍵で扉を開け一気にまくし立てるが、愛恵は咄嗟にベッドに伏せてしまう。
『あたしの顔を見ないで、明さん!
 私… 私… あなたが想像してるようなかわいい女の子じゃない!! 醜い顔をしてるのよ!!
 だから… だから…!!』
しかし明はそんな事は関係ないと嫌がる愛恵の顔を見ようと、強引にこちらを向けさせる!
『い… いや!! だめェ!!』
377あらすじゾーン 6/6:2010/05/07(金) 22:03:44 ID:zqvGHxiC
明の目に飛び込んできたのは―――― 性格そのままの、かわいいな女の子の顔があった。

「やっぱり… 想像してた通りだ! 君はとてもきれいだよ、愛恵…
 この家を出て行こうとするなんて、二度としないでくれよ
 これからも… これからも、ずっとそばにいてくれるかい?」
まさかプロポーズされるとは思わなかった愛恵は信じられない、と泣き出した。


{私が施した治療によって、彼は他人の“心”を見る事ができるようになったのです
 しかし、これは彼にとって“不幸な事”だったかもしれません…
 醜い心を持った人達の顔が怪物に見えているなら…
 これから彼が街へ出て見る光景は、どんなに恐ろしいものでしょうか?}
378マロン名無しさん:2010/05/07(金) 22:30:52 ID:???
そういや似たような話がアメリカにあったな。
事故で失明した男を甲斐甲斐しく世話した女がいて、男が女に惚れて結婚したっていう美談。










数年後に奇蹟的に視力が戻った後、女があまりにブスだってんで離婚したそうだが。
379マロン名無しさん:2010/05/07(金) 22:31:06 ID:???
今回の話は…
ハッピーエンドといえばそうだけど、凄い皮肉な話だな…
たまたま「心が見える目」になったから良かったとはいえ
明が「外見」で判断したことに変わりはないわけで…

明が鏡を見たらどう映るんだろうな
380マロン名無しさん:2010/05/07(金) 22:45:20 ID:???
今回は一瞬美談かと思ったが、よくよく考えると複雑だな…

愛恵にとってはハッピーエンドだが、
明にとってはある意味バッドエンドだろう。
世の中愛恵みたいに心のきれいな人が何人もいないだろうから、
一生ずっと怪物だらけに見えるんだろう。
そしていつかは発狂するか自殺するか…
381マロン名無しさん:2010/05/07(金) 22:52:51 ID:???
俺もなんか釈然としないものを感じた

でもねえ
よく考えたら白雪姫だってシンデレラだって眠れる森の美女だって
王子様に選ばれた理由はその性格の良さじゃなくて顔なんだよな
しょせんそんなもん
382マロン名無しさん:2010/05/07(金) 22:55:32 ID:???
>>380
まあ財産家だしあんまり外出せず、買い物とかは愛恵に任せて
どうしても退屈な時は平日になるべく人が多くない所にだけ
行くようにすれば…そんなに人付き合いもなさそうだし
383マロン名無しさん:2010/05/07(金) 22:55:44 ID:???
おまいらは顔と性格どっちを選ぶ?
俺は相手が自分を好きになってくれれば、例えブスでも付き合う、性格が優しければな。
384マロン名無しさん:2010/05/07(金) 22:59:09 ID:???
とうぜん両方考慮する
どっちか片一方では選ばんよ

まあ、「美人は3日で見飽きるがブスは3日で見慣れる」というのは正しいと思うから
結婚相手を選ぶなら性格のほうが比重は高いね
385マロン名無しさん:2010/05/07(金) 23:13:03 ID:???
ま、普通そうだわな
>とうぜん両方考慮する

主人公が終始後姿ってのも斬新だな。読者に顔を想像させるという意味では。



…まさか先生、ブスが描けないからずっと後姿を見せてたって訳じゃないだろうな?w
386マロン名無しさん:2010/05/07(金) 23:15:27 ID:???
後ろから怪物が追いかけてきたので殺したら未来の自分だったでござるの巻
多分彼はこんな最期をとげる
387マロン名無しさん:2010/05/07(金) 23:39:29 ID:???
>ブスが描けないからずっと後姿を見せてたって訳じゃないだろうな?
いやいや、それじゃあ目を入れ替えた後の玲子の顔も描けないじゃん
狙いとしては読者に顔を想像させるってこと以外にも
最後に顔を明かす時のインパクト
なんだかんだ言っても見た目で判断するのが人のサガだからブスな顔を晒した愛恵でこの話やっても読者には受け入れられにくい
という3点を考慮した敢えて描かない演出だったんだろう
388マロン名無しさん:2010/05/07(金) 23:42:40 ID:???
>>387
「ブスが描けないから〜〜」というのはもちろん冗談なんだ、すまない(´・ω・`)
もちろんその3つの要素は分かってるつもり。
でもたまには先生の描くブスい子・普通(地味め)な子も見てみたいね。
(もちろん怪物は論外で)
389マロン名無しさん:2010/05/08(土) 00:41:50 ID:???
ミザリィたぶん治そうと思えば普通に見えるように出来たり
メイドだけを美化して見えるようにも工夫できたのに、こういう治し方したんだよな
やっぱ相当性格悪いだろ。
390マロン名無しさん:2010/05/08(土) 00:48:55 ID:???
よく考えたら
明は何にも悪いことしてないのに勝手に改造されたんだな
391マロン名無しさん:2010/05/08(土) 00:52:59 ID:???
でも信用に足る人物かどうか簡単に見分けられるし
うまく使いこなせば役にたつ能力・・・かな?
392マロン名無しさん:2010/05/08(土) 01:25:16 ID:???
>>384でも触れてるが、「ブスは3日で慣れる」と言う言葉があるように、
「怪物も見続ければ慣れる」んじゃないだろうか?おれらもそうだし。
と言う事は、見慣れれば>>391のように人の善悪を見極める能力としても活用できる…かな?

自分が明だったらそうプラス思考に考えると思う。状況を把握すれば、だが。
393マロン名無しさん:2010/05/08(土) 01:28:40 ID:???
まだ若い資産家みたいだから、早いウチに、
怪物に見えてもスルーできる根性とか
怪物具合によって度合いを判断できる能力とかを身につければ
将来は見極めで有能な旦那と、気だての良い奥様になれるかな。

あの子なら事情を飲み込めば今後も全力でサポートしてくれるだろうし。
394マロン名無しさん:2010/05/08(土) 01:40:55 ID:???
俺の顔はこの男に美しく見られる自信がない
395マロン名無しさん:2010/05/08(土) 01:50:23 ID:???
>>394
心配すんな、俺もやや善人だと思うが、ハンサムに見られる自信は無い…orz

ふと気になったんだが、今の明の目でミザリィを見たらどうなるのだろうか?
396マロン名無しさん:2010/05/08(土) 01:52:41 ID:???
> でも、もし明さんの目が治っても… その事で誰かが不幸になるかもよ?

この「誰か」が明本人になるかもという話だったんだな
・・・まあこの明も結局目からの情報で人を判断する辺り心がイケメンかは微妙ぽいが
とりあえず愛恵みたいな心の人は他にもいるとは思いたい
397マロン名無しさん:2010/05/08(土) 01:55:46 ID:???
>>393
個人的な友人としての付き合いなら善人かどうかの判断は役に立つけど
使える人材かどうか、契約上で信用できるかどうかは、心の美しさってあんまり関係ないから
見極めの能力にはならないんじゃないかな
398マロン名無しさん:2010/05/08(土) 01:59:02 ID:???
心の美しさって漠然としてるよな
嫌な奴でも良いとこもあるし
時と場合によって顔が変わって見えそうだ
399マロン名無しさん:2010/05/08(土) 02:05:07 ID:???
>>397
そういやそうだったorz
400マロン名無しさん:2010/05/08(土) 02:15:42 ID:???
>>395
>ふと気になったんだが、今の明の目でミザリィを見たらどうなるのだろうか?
ミザリィの存在も明の眼と同じこの世からずれたものだろうから見えないか、いつもの姿に映ると思う。
それにあの眼はミザリィ自身が治療したものだし、自分が醜く映るようにはしないだろうw
401マロン名無しさん:2010/05/08(土) 02:30:04 ID:???
>>400
人外やら魔性やらを通り越して
ウーパールーパーとエリマキトカゲを足して
二で割ったような姿に見える可能性すらあるから、
治療感知前にとっとと姿を消した可能性は?
402マロン名無しさん:2010/05/08(土) 07:30:39 ID:???
叔父夫婦はともかく
冷子は今回の描写だけでは、それほど心が醜いとは言い切れないと思うんだよな

お金が欲しいのは人間としてごく当然の感情だし
自分以外の人間に惹かれてる男を、プライドが高くて美人の彼女が、あえて好きとは言いづらいだろう
盲目で面白みがない男相手に頻繁に通ってることだって、単に財産目当てでは説明できないと思うし
愛恵をあえて引きとめたのだって、明の気が向いてる彼女への嫉妬という見方は十分できると思う
上手く表現する言葉がないが、ツンツンしてるのに心の中ではデレてる感じのキャラという解釈だって可能じゃないか
少なくとも、あそこまで怪物然とした容姿になるほどのことだろうか

いや、実際に心を見ることができるようになったというオチだから、
あえて冷子の内心を想像するのも見当違いなのかもしれないけど
逆に、「心の綺麗さ」っていうのの判断基準って何なのかとまで考えさせられるな
403マロン名無しさん:2010/05/08(土) 09:09:34 ID:???
>>398
普段のジャイアンは怪物だけど大長編のジャイアンは超イケメンになりそうだよな
愛美だって変な勘違いして自信過剰気味になったら怪物に見えてしまうかもしれない
404マロン名無しさん:2010/05/08(土) 10:55:12 ID:???
ミザリィってOZ(アウターゾーン)の案内人だっていうけどさ
4,6,7,10,14,15話:ナレーション・解説(案内人としての役割)のみ
1話:鬼母に悪魔祓いの道具を渡す
2話:干し首をラリィに売りつける
3話:占いピエロ設置
5話:江藤(そういえば今回の男と名前が同じ明)をOZに送る(?)
8話:鬼瓦をOZへ導く
9話:真船に魔書を渡す
11話:英利菜に他人を不幸にするリングを売りつける
16話:強盗をOZへ導く(?)
17話:明の目を治すが、恐らく見えなかった時より辛い
読者にとっては案内人でも、人間界にとっては色々してくるから案内人じゃないよな
番外編の時誰かが言ってたように、ミザリィは面白けりゃいいのかな?

…このまま干渉が進んで、人間界とOZを巻き込むバトル路線とかになったりしないよな?
405マロン名無しさん:2010/05/08(土) 11:02:33 ID:???
不思議道具を渡す=OZへ導く=案内
だから一貫して案内人だと思うけど
406マロン名無しさん:2010/05/08(土) 11:45:05 ID:???
>>404
調査リストアップ乙。超乙!
そういえば5話の主人公も名前同じだったのに気づかなかった…
誠の時といい、実は同じ登場人物の過去・未来の姿とか?

>バトル路線とかになったりしないよな?
OZに限ってそれはないと思うが、ジャンプ編集部の事だ、ないとは言い切れない…
仮にバトル路線になっても、その話(前中後編)位にしてほしい。
407マロン名無しさん:2010/05/08(土) 12:07:07 ID:???
誠はともかく明はどう考えても別人
たぶん作者が名前考えるの苦手なんじゃね
408406:2010/05/08(土) 12:10:11 ID:???
すまん、考えてみたら明はあの特徴的なホクロが無いなw
409マロン名無しさん:2010/05/08(土) 13:22:02 ID:???
>>396
イケメンてなんだい?
410マロン名無しさん:2010/05/08(土) 13:44:28 ID:???
>>355
こいつの脳をふっとばすぞ!

単行本ではこいつの顔になってたが、掲載時は脳だったの?
411マロン名無しさん:2010/05/08(土) 13:49:02 ID:???
>>410
何言ってんだ?まだ3巻なんて出て無いぞ?
412マロン名無しさん:2010/05/08(土) 15:29:50 ID:???
>>369
何かすごい納得した
今までミザリィのことについては特に疑問に思わず、
「そういうもんなんだろな」と漠然と思ってたよ

死者蘇生や強盗の回は車運転してたが、魔のカーブの回は「運転できない」と
言ってたのもそういう、流れを止めないためだったのか
413マロン名無しさん:2010/05/08(土) 15:57:17 ID:???
不思議アイテム渡して直接アウターゾーンに「案内」してしまうケースもあるけどな
414マロン名無しさん:2010/05/08(土) 16:48:35 ID:???
>>413
そういう意味ではドラえもんもふしぎ道具の効果次第ではアウターゾーンぽいな。
もしもボックスとか特に。
(最もOZに近いのが大長編の「パラレル西遊記」)
415マロン名無しさん:2010/05/08(土) 19:46:47 ID:???
見返して思ったが、ロボ娘好き属性のある俺(と思いこんでいるアンドロイド)があそこに
留め置かれたらセーラ相手の淫夢見たりしてしまうかもしれない
416マロン名無しさん:2010/05/08(土) 20:05:28 ID:???
>>415 

  `¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´             同志よ!
417マロン名無しさん:2010/05/08(土) 21:09:19 ID:???
>セーラ相手の淫夢見たりしてしまうかもしれない
人間型とはいえおぱいもアソコもないあのセーラにどんな事をさせる淫夢を見るというのだろうか…?
418マロン名無しさん:2010/05/08(土) 21:59:39 ID:???
明ほど「人間顔だよな」と思ってる奴もいないだろうな。
419あらすじゾーン 1/5:2010/05/08(土) 22:00:00 ID:e5it1b2B
 〜第18話 森の妖怪〜

今回は戦国時代辺りのお話です。


       その村は、険しい山に囲まれた土地に ひっそりと存在してました…
         村の外れの森には人喰い妖怪が棲むという言い伝えがあり、
             中に入る者はほとんどいなかったのです


 ―村長の家―
『何をやっとる美里!! もっと気合を入れて拭かんか!!』
サボっている訳ではないのだが、掃除中の娘は村長に怒鳴り散らされていた。

                   この娘の名は美里
    3歳の時、両親を亡くしてから… 村長の家で朝から晩までこき使われていました…

その時、美里の前にいかにもな顔の吾助(村長の息子)が立ちはだかる。
「おい! ちょっとつきあえよ、お前に用がある」



その後、吾助は美里と共に人喰い妖怪が棲むと言われるあの森へと移動する。
美里は言い伝えを口にするが、吾助は一向に信じない。そんなもん、年寄りのたわ言だ。
「それに、ここには誰も入ってこないから好都合だ」
「そ… それは…?」
『こういう意味だよ!!』
言うが早いか、突然美里の着物を脱がしにかかる吾助!!  
美里は抵抗する内、足を滑らせ、吾助の頭巾共々後ろの崖に転落してしまう。
「お… 俺は知らねーぞ、女が勝手に落ちたんだ!!」
動かない美里を死んだと思い込み、吾助は逃げ帰ってしまった。
一方、異形の足が美里に近寄り手を伸ばした――――
420あらすじゾーン 2/5:2010/05/08(土) 22:01:47 ID:e5it1b2B
さて、木陰からミザリィ登場、読者にご挨拶。
{森の中から現れた謎の生物… それが一体何者なのか?
 今言えるのは、それがアウター・ゾーンから現れた生物だという事だけです}



 ―洞窟―
美里が目を覚ますと、そこには醜悪な姿の妖怪がいた!きっとこいつが例の人食い妖怪だ!!
腰を抜かしながら逃げる美里だが、激痛が走り足を見ると、なぜか手当てがしてあった。
「あ… あなたが手当てしてくれたの…?」
怯えながらも妖怪に尋ねると、言葉が通じているのかいないのか、妖怪は手を差し出した。
美里は恐る恐る差し出された妖怪の手に手を伸ばす――――



その頃、村長は美里がいなくなった事に憤慨していた。もう2日も帰っていないそうだ。
吾助に問いただすも、吾助は知らんとしらばっくれる。
『あの娘は家で労働させるのに必要なんだ!
 もし逃げられていたらただじゃおかんぞ!! 折角の労働力を…!!
 今夜帰ってこなかったら山狩りをしよう、村はずれの森もな!

.。oO(まじぃ…あの女の側に俺の頭巾が落ちてんだ!! すぐ取りに行かなきゃ!!)

吾助は証拠隠滅の為、事故現場へと向かうが美里の姿は無かった。
「死んではいなかったのか… あせって頭巾を取りに来る事もなかったな…」
ふと、吾助は地面に引きずった跡を見つける。さらによく調べると、妖怪の足跡があった!



その頃、美里はと言うと意外にも妖怪に親切にされていた。与えられた果物を受け取り礼を言う。
妖怪は唸り声どころか、一言も喋らず美里をずっと見守ってくれている。
421あらすじゾーン 3/5:2010/05/08(土) 22:02:29 ID:e5it1b2B
.。oO(私… こんなに親切にされたの初めて!! 村の人達より、この妖怪の方がずっと優しい…)

妖怪の優しさに思わず涙を流し、ありがたく果物を食べ始める美里だった…。


しかし、その様子を隠れて様子を見ていた吾助に見つかってしまった。
「なんてこった! あんな妖怪が本当にいたとは… 帰って村長(オヤジ)に報告しないと…」
――その夜、吾助の報告を受けた村長は村民を集めるようにと命じるのだった。



 ―翌朝―
妖怪のおかげですっかり歩けるようになるまで回復した美里。これで村に帰れる!
お礼を言うが、相変わらず妖怪は唸り声どころか一言も喋らなかった。
.。oO(でも、村に帰ってもまたこき使われるだけだし… どうしよう…)
悩み、妖怪に話を切り出した時――

『バケモノめ、出て来い!!』

突如、外から罵声が響いてきた。村長達が討伐隊を結成してやってきたのだ!
妖怪はその声に応じるかのように、意外と素直に洞窟の外へと出てゆく。
妖怪の異様な姿を見た村人は見るからに何か悪い事をしそうだ口々に叫ぶ。
さらには牛が死んだのや物を盗まれた事、ケガしたのをこの妖怪のせいだと決め付けてしまう。
『そんな恐ろしい奴、殺してしまうのが一番じゃ!!』
『殺せ殺せ!!  殺 せ ぇ !! 』
村人を必死になだめようする美里だが、その事により妖怪の仲間になったと決め付けられてしまう。

「連中は殺気立ってる! 逃げた方がいいな」

――突然妖怪が口を開いた!しかも人語で! 喋れたのか!?
妖怪は踵を返し、美里を抱えて洞窟の奥深くへ逃げてゆく。
その際、村人が投げたカマが背中に突き刺さってしまう!
422あらすじゾーン 4/5:2010/05/08(土) 22:03:11 ID:e5it1b2B
「妖怪さん!」
「大丈夫だ、抜いてくれ」
妖怪と美里は洞窟を進むうち、行き止まりになってしまう。
しかし、妖怪はおもむろに岩の出っ張りを押すと岩肌が開き、隠し通路が現れる!

その先は―――― なんと機械だらけの未来的な部屋だった!

美里は驚いて辺りを見回していると、吾助達が追いついて同じ様に部屋を見て驚き騒ぎ出す。
『こ… これは妖怪の巣じゃ!! これ以上進むと仲間が出てくるかもしれん!!
 こんな所は燃やしてしまうに限る!! 油をかけて火をつけろ!』
村長の命令で機械の部屋は焼き放たれる。

幸い、妖怪と美里は難を逃れたが、燃えさかる部屋を見て妖怪は何という事を、と呟く。
「こっちへ来なさい、あれに乗るんだ」
妖怪は美里を誘導し、脱出艇のような物に乗せる。


同時刻、洞窟の外では焼き討ちから避難した村長達が様子を見守っていた。
洞窟が爆発し、これでこの村も安泰だと高らかに笑う村長。
――その直後、大地震発生! 大きな地割れが村人達を飲み込んでゆく!!


 ―脱出艇―
「では出発するぞ!」
美里は急加速によるGに怯え、不安になって目を閉じてしまうが、Gは一瞬で消えた。
「目を開けてもいいぞ」
外を見ると、辺りは真っ暗、下にとてつもなく大きな青くて丸い物が見える…!?
「ここは… ここはどこ!?」
423あらすじゾーン 5/5:2010/05/08(土) 22:03:54 ID:e5it1b2B
「ここは宇宙空間と言う所だよ そして、あれが… あの“ドーム”が君の住んでいた所だ!」

地球の上に、東京ドームのようなドームが浮かんでいる。
「あれが… 私の住んでいた所…」


その後、脱出艇は本部基地へと収容され、妖怪改め、宇宙人は上司へと報告する。
「報告は以上かね?」
「はい… 今頃あのドームでは大規模な地殻変動が起きているでしょう…
 中にいる知的生命体は全滅ですな」
「何という事だ!! あの森を守っていた君を殺そうとしただけでなく、
 彼ら自身でドームの環境制御室を破壊してしまうとは…!」
「まったく、我々には理解できない野蛮な行動ですな」
「本当に愚かな生物だ 折角辺境の惑星で絶滅しかけた所を救って、あのドームで増やしてたのに…」
「…しかし、まだ希望はありますよ 一体でも生体が残っていれば、また増やす事ができますからね」
――宇宙人の傍らには、カプセルに寝かされた美里がいた。

「しかし結局、同じ運命をたどる事になるのではないだろうか?」
「分かりませんが…… やってみる価値はあるでしょう?」



 ―荒れ果てたドーム内に佇むミザリィ―
{ここはドームの中… 村人達は自分達の偏見によって自滅してしまいました
 これがアウター・ゾーンにおいて、愚かな行動をとった者の末路なのです}
424マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:08:28 ID:???
> まったく、我々には理解できない野蛮な行動ですな
まあ確かに愚かな行動には違いないけど人間ってそんなものだよなあ
あんな現場に出くわしたら神として崇めるか妖怪として迫害するかのどっちかの気がする
425マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:12:11 ID:???
なんで妖怪の格好してたのww
426マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:15:55 ID:???
>>425
あんだけの技術力があるなら人間に化けていればよかったのにな
そうすれば「森に住んでる変な奴」くらいですんでこんな大事にはならんかったかも
427マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:20:49 ID:???
自分の姿を変えるなんてなんでそんな愚かで野蛮な発想になるの?
428マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:27:48 ID:???
動物園でゴリラの世話をするときに
自分もそのコスプレしたら他の飼育員から変人だと思われるじゃん
429マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:29:06 ID:???
言語コミュニケーション可能なんだから、もっとうまくやれよな
人間たちにとっちゃ神とかわらんのだから崇拝させて導くことだって簡単だったのに
美醜だって結局はただの価値観だから教育でいくらでも作り変えられるしね
子供の頃から「これが神の御姿だよ」って言い聞かせて育てればあの外見も神秘的なものとして刷り込まれる
430マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:43:02 ID:???
この宇宙人、最後まで人間とは言葉が通じないって設定のほうが良かったな
人間増やしてもメリットなさそうだしボランティア精神でやってそう
人間がトキとか保護するのに置き換えて考えられると思うんだけど
絶滅動物の保護って悪く言うと完全に上から目線の立場でなされるんだよな
下手に意思疎通できたら違ったものになってしまうと思う
431マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:44:23 ID:???
そういう外部干渉をできるだけ避けて自力で文明を発展させてほしかったんじゃないかな
ただそういう考えだったなら村娘を一人助けるという仏心も持つべきではないと思うけど
つい助けてしまうのはやっぱり人(といっていいのか知らんが)の心の弱さでもあり長所でもあるんだろう
432マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:45:28 ID:???
いつもと毛色も違うし、なんか強引な話だったな
自分たちの領域に虫が入ってきたら殺すのと同じで迫害するだろそりゃ
433マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:51:31 ID:???
>言うが早いか、突然美里の着物を脱がしにかかる吾助!!

この漫画こういうやつ多すぎだろw
434マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:56:42 ID:???
オカルトホラーラブコメSF
なんだかほとんどのジャンルを網羅しそうな勢いだなw
435マロン名無しさん:2010/05/08(土) 22:57:09 ID:???
>今言えるのは、それがアウター・ゾーンから現れた生物だという事だけです
ここで言うアウターゾーンがいつもの異次元魔空間じゃなくて
(ドームの)外の世界=アウターゾーンという意味で使われてる
つまり、わざと読者にミスリードするような言い回しを使って実は冒頭からネタばらしをしている
と考えるとちょっとおもしろいかも
436マロン名無しさん:2010/05/08(土) 23:07:46 ID:???
しかしこの世界の宇宙人は犬を助けたり絶滅寸前だったのを助けたりと優しすぎだろ
あの犬宇宙人の話が今回の話の未来だったと言ったら面白いんだけどね
437マロン名無しさん:2010/05/08(土) 23:12:05 ID:???
>「連中は殺気立ってる! 逃げた方がいいな」
原始的なキャラだとおもってたからここで吹いた
438マロン名無しさん:2010/05/08(土) 23:16:35 ID:???
>>436
優しいわけでなく
圧倒的な文明レベルの差から来る驕りだろ
人間も地球上の他生物に対してやってることだ
439マロン名無しさん:2010/05/08(土) 23:23:43 ID:???
>>434
残るはギャグ・ミステリー・サスペンス・バトル・アダルトか…
ギャグは作中ほんの少しあるし、バトルも編集の以降では少しはあるかもしれない。
サスペンスは…世にも奇妙な物語を見るとありそうだな。
残ったアダルトは18禁にはならなくても、エロシーンはあると思うな。
>>433も言ってる通り、今回の吾助が脱がし担当だったしww
440マロン名無しさん:2010/05/09(日) 00:18:31 ID:???
>一体でも生体が残っていれば、また増やす事ができますからね
サラっとおぞましいこと言ったな宇宙人。
なんか実験感覚でやってる気がする。
441マロン名無しさん:2010/05/09(日) 00:21:44 ID:???
>>440
細胞からクローン技術を応用したものじゃないか?
442マロン名無しさん:2010/05/09(日) 00:28:02 ID:???
>>441
いや、それがおぞましいと感じたんだが、
なんかこう、結局、人類なんて実験動物としか思ってないような目線だなー、って。
443マロン名無しさん:2010/05/09(日) 00:30:54 ID:???
なるほど。
では、特撮番組によくある宇宙からの侵略者と、今回の宇宙人、どっちが嫌?
444マロン名無しさん:2010/05/09(日) 01:06:21 ID:???
>>443
実害で言えば前者のほうが困るから嫌だけど
少なくとも侵略者はある意味で地球人を対等に扱ってると言える
地球人より優れてて「下等生物め」とか言うけど文明人が原始人を見る目と似たような感じ

後者は完全に人間が猿を見るのと同じ目で見てるな
445マロン名無しさん:2010/05/09(日) 01:31:20 ID:???
そういう見方もあるのか…なんか目から鱗。
446マロン名無しさん:2010/05/09(日) 02:35:21 ID:???
クローン技術使うんだったら、
この場合同じ遺伝子の雌しかできなくないか?
なんかいろいろ保管してるのかな
447マロン名無しさん:2010/05/09(日) 02:39:57 ID:???
>>446
宇宙人の技術ならそのくらい難なくクリアできるんだろ
遺伝子組み換えも自由自在とかな
クローンじゃなく地球人がまだ着想すらない未知の技術かもしれんし
448マロン名無しさん:2010/05/09(日) 08:35:24 ID:???
>一体でも生体が残っていれば、また増やす事ができますからね
ずっと美里に精子を与えて出産させるの意味だと思ってたんだが…
449マロン名無しさん:2010/05/09(日) 09:01:02 ID:???
エロ漫画的にはそっちだな
450マロン名無しさん:2010/05/09(日) 09:02:00 ID:???
それだと「一体でも生体が〜」じゃなくて「一体でも雌が〜」になるんじゃないか
451マロン名無しさん:2010/05/09(日) 10:19:06 ID:???
その場合精子はどこから用意するんだ?
452マロン名無しさん:2010/05/09(日) 10:41:59 ID:???
>>450
確かにそれがちょっと引っかかった
>>451
あの宇宙人がストックを持ってるんだと想像してた
453あらすじゾーン 1/7:2010/05/09(日) 22:00:00 ID:qaxoQEGO
<祝・3巻発売! ―作者コメント―>
わはははは!! どーだ、まいったか!!
10回以上続いたら奇跡だと思ってた『アウター・ゾーン』も連載再開!!
ゴクラク、ゴクラク… と思ったのは一瞬の事、毎週毎週たったの20ページ前後で
読切をやるという地獄のような試練が待っていたのだった。


【特別付録・作品解説】
・ひとり言・ゾーン
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20100509213843.jpg

・サービスコーナー
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20100509214007.jpg

・こんな映画もある・ゾーン
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20100509214041.jpg

・作品解説・ゾーン
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20100509214112.jpg


 〜第19話 魔神の手〜


 ―古書店・誤滋羅堂―

《…の報告によると、地球のオゾン層の破壊は深刻であり、このままでは…》
《…北アフリカの干ばつは深刻で、餓死者は30万人に達する見込み……》
店番をしながら本を読みつつ、ニュースを聞く青年がいた。
454あらすじゾーン 2/7:2010/05/09(日) 22:00:42 ID:qaxoQEGO
                  今日も昨日と同じ午後だ…
          あいかわらずTVから人を不安にさせるニュースが流れてくる
              明日も今日と同じ午後がやってくるだろう

             僕はと言えば、去年死んだ叔父から受け継いだ
             この古本屋でのんびりと読書を楽しんでいた

           まだ25歳なのに、年寄り臭い奴だと友人には言われるが、
                 僕は本と本の匂いが好きなのだ
                とりあえず、この生活に不満はない

その時、客が来店する。
「よ…よお、高崎… 久しぶりだな…」
「加藤!3年ぶりだな! 大学を卒業して以来じゃないか!」
加藤は重要な話があると言い、高崎は店を抜け出すため妹を呼ぶ。
「おーい、まゆみー ちょっと出かけてくる、店番頼むぜ!」
「えーっ いいけど… バイト代もらうからね!」


場所を変え、喫茶店でお茶をしつつ会話をする2人。
「じ… 実はお前に買って貰いたい物があるんだが…」
「何だって…? セールスマンでも始めたのか?」
『そんな事じゃない! とにかくこれを見てくれないか… お前に買って欲しいのは…これだ!!」
加藤はカバンから木箱を取り出すと、その中の物を見せる。
それは―――― ミイラ化した『悪魔の腕の様な物』だった!


隣の席からミザリィがコーヒーを飲みながらこんにちは。
{箱の中には人間の物とは思えない、腕のミイラが入っていました
 それが何の生物のミイラかは、誰も知りません
 唯一つ分かっている事は… この出所がアウター・ゾーンだという事だけです…}
455あらすじゾーン 3/7:2010/05/09(日) 22:01:24 ID:qaxoQEGO
高崎は気味悪がりながらもこれは何なのか、本物なのかと聞く。

「もちろん本物だ!! 本物の… 『 魔 神 の 手 』 だ!!」

かつて加藤は半年前、マカオの骨董屋でこれを見つけたのだそうだ。
しかし骨董屋の女主人(ミザリィ)は売ってくれず、「買わない方が身の為だ」と言ったらしい。
結局加藤はこの魔神の手を盗み出したという…。

「箱を開けてみると、中には一冊のノートが入っていた…
 そのノートにはミイラに関する研究記録が記してあったんだが…
 誰が書いたかは不明だが、それによると、ミイラは『魔神の手』と言って
 いつどこで発見されたか、その生物が何であるかは不明らしい…
 ただ、分かっているのは多くの人物の手を転々としてきた事と…
 持ち主の願い事を何でも叶えてくれる魔力を持っている事だ! 3つまでならどんな願いでも!!」

それを聞いた高崎はまるで「猿の手」だな、と笑い飛ばす。

さて、ここで『みーちゃんのものしり教室 その2』開催です。
{「猿の手」ってのはねー、ジェイコブズって作家の有名な小説に出てくる品物で
 何でも願いを叶えてくれるんだよ}

話を元に戻そう。
加藤はもしかしたらあの話のモデルはこれかもしれない、まずは試してみろという。
やり方は魔神の手と握手する様に握って願い事を言えばいいそうだ。
「よーし、何を願おうかな?」
その途端、加藤は血相を変えて待てと叫んだ! な、何事!?
「い… いや、最初の願い事はなるべくささやかな物にしとけ、その方がいい…」
「分かったよ、それじゃ… 願わくば…1万円くれ!」
すると願い事を聞き入れたのか魔神の手はビクリと動き、手に爪で切ったのか、小さな傷が出来た。

しばらくするとウェイトレスがコーヒーのおかわりを注ぎにやって来た。
――するとウェイトレスは手を滑らせコーヒーを高崎のズボンにこぼしてしまい、悲鳴が響き渡る!
456あらすじゾーン 4/7:2010/05/09(日) 22:02:07 ID:qaxoQEGO
…その後、店長とウェイトレスが謝罪し、クリーニング代として1万円をくれた…
「ほら… 願いが叶っただろう?」
高崎は偶然だろうと笑い飛ばすが、加藤の手にも同じ傷が3つあるのに気がついた。…まさか…?
「想像通りだ、この手にある3つの傷は願い事をした時ついたのさ」
「…で、願い事は叶ったのか?3つとも… 願いが叶ったにしては、あんまり幸福そうじゃないな」
「……その通りだよ、教えてやろう……」

『その『魔神の手』は願いを叶える代わりに、 災 い を も た ら す ん だ !!
 願いをかけた者だけじゃなく、他の関係ない人間も巻き込む災いをな!!』

「お前は今、1万円を手に入れたが、その為にヤケドするとこだった!
 つまり、この店からしてみれば、1万円の損害って事になる
 その程度で済んだのは、願いがささやかだったからだ!
 ところが、人間の欲望って奴は限りがないからな…
 大きな願い事をすればする程、代償も大きいものになる…
 研究ノートに書いてあったが、1930年代にドイツでこの『魔神の手』を手に入れた男がいたそうだ
 その男がかけた願いは、『ドイツの支配者になる事』だった。その男の名は………」

『まさか… ヒ ト ラ ー か !? 』

「そういう事だよ、その『魔神の手』は今まで何十人もの手に渡った…
 東洋・西洋・北半球・南半球の区別なくだ!!
 各人各種の願いはそれぞれ叶えられたが、必ず悲劇をもたらしたんだ」
「お前は… 不幸になるとわかってて、何を願ったんだ…?」
457あらすじゾーン 5/7:2010/05/09(日) 22:03:07 ID:qaxoQEGO
「その『手』には人間の欲望を引き出す魔力もあるらしい…
 どうしても願いをかけずにはいられなくなるんだ!
 最初に望んだのは大金だ、まあ 誰でも考える事だな
 ――すると次の日、家が火事で全焼した… 家族は皆焼け死んだよ
 火災保険と生命保険を合わせて、一億円手に入ったがな…
 2つ目の願いは女だ… 俺は前から好きだった女が自分の物になる事を願った…
 もちろん願いは叶って、俺はその女と結婚したよ
 ところが、その女がひどい女だったんだ! 家事はしないし男は作る…
 おまけに父親はヤクザの親分だった! 離婚したら命の保障はないって脅されたよ…
 女房は勝手にサラ金で借金して、俺の財産を食いつぶしていったよ…
 最初から金目当てで結婚したんだろう…
 ある日、我慢できなくなって『魔神の手』に3つ目の願い事をしたんだよ、
 『あの女と縁が切れますように』ってな!! …その晩、女房は階段から落ちて死んだよ!
 事故死だったのに、女房の親父は俺が殺したと思ってて… 俺は命を狙われてるんだ!!
 だから少しでも金が必要なんだよ、逃げるのに…」

「何だ… そんな事なら、こんな物売りつけなくても、少し位…」
「いや!この『手』を手放したいんだ!!」
「それなら、捨てるなり焼くなりすれば…」
『ダメなんだ!! 何度捨てても焼いても次の日には俺の側にあるんだよ!!
 『魔神の手』を手放すには、誰かに譲るか盗まれるか… 本人が死ぬしかないんだ!!』



 ―その夜―
結局、高崎は20万円で魔神の手を買い取り、まゆみに「お人好し」と呆れられていた。
「もしかして、他に何か願い事したんじゃないでしょうね…?」
「それが問題だったんだ、俺は今の生活に不満はないからな
 平和で豊かな日本で一日中本に囲まれて暮らせるなんて、ホントに俺は幸せだよ」
「アニキは欲が無さ過ぎるの! そんな人、珍しいよ
 …でもよかった!変な願い事されて、とばっちり受けたくないもんね!」
458あらすじゾーン 6/7:2010/05/09(日) 22:03:52 ID:qaxoQEGO
「いや、2つ目の願い事はもうしたぜ」
『え――――!!?? でも、それって願い事すると災いを招くんじゃ…!?』
「確かに今まではそうだったらしいけどな… でもそれは願い事の仕方がまずかったと思うんだ…
 個人的な欲望をかなえようとするから、この『世界』に歪みが出て災いを招くんじゃないかな
 とにかく願い事が叶う事は確かなんだから…
 不幸を絶対招かないような言葉を選んで願い事をすれば、このミイラも役に立つんじゃないかな」
「それで… 一体なんて願い事をしたの?」

「こう願ったんだ………『未来に 希 望 がありますように』ってね
 どうだ?『魔神の手』もこれじゃあ、不幸の招きようがないだろ?」

あまりに抽象的な願いなので効果はないかもしれないが、いずれ分かるだろう。
「さて、3つ目の願い事をするかな」
『え! 3つ目の願い事ってなんなの…!?』
「決まってるだろ!」
高崎はウインクして「まあ見てろ」と言わんばかりに魔神の手をつかむ。

「『魔神の手』よ、願わくば………… 消 え て な く な れ 、 永 久 に !! 』

――その瞬間、魔神の手は炎に包まれあっという間に燃え尽きてしまった!!
『大丈夫、アニキ!?』
「あ… ああ、全然熱くなかったよ これでこの先、人生を狂わされる奴もいなくなるって訳だ
 どうして今まで誰もこうしなかったのかな?」

「きっと、アニキみたいな人がいなかったからね」
459あらすじゾーン 7/7:2010/05/09(日) 22:04:44 ID:qaxoQEGO
 <エピローグ>
《…研究所の報告によると、オゾン層の穴はほとんどが塞がりつつあり…》
《…干ばつの被害が深刻だった、北アフリカ地方に恵みの雨が降り…》

                     あれから1ヶ月… 今日も昨日と同じ午後だ…
            TVからは希望に満ちたニュースが流れ…僕はのんびりと読書を楽しむ… 
                      明日も今日と同じ午後がやってくるだろう
                         もちろん、今の生活に不満はない



{もし『魔神の手』を手に入れたら… あなたは有益に使えるでしょうか?
 背中を掻くのに使ってもいいでしょう}

誤滋羅堂の奥で、立ち読みしつつ『魔神の手』を取り出したミザリィは読者に問いかけるのでした。
460マロン名無しさん:2010/05/09(日) 22:13:48 ID:???
災いの効果で「未来に希望はあるけど、現在は最悪」になるのかと思った。
しかも何時までたっても未来は未来だから結局永遠に最悪の状態が続くとか。
461マロン名無しさん:2010/05/09(日) 22:16:16 ID:???
最悪の状態がずっと続いたら希望が無いじゃん
462マロン名無しさん:2010/05/09(日) 23:06:35 ID:???
だから未来に希望を抱くんだろ
463マロン名無しさん:2010/05/09(日) 23:09:23 ID:???
未来はわからないから希望がある
何か固定の未来を願うから歪みが出る、とかか
パンドラの箱の命題だな

それはそれとして、妹が無駄に可愛いな
464マロン名無しさん:2010/05/09(日) 23:31:03 ID:???
友達は逃げ切れたんだろうか
465マロン名無しさん:2010/05/09(日) 23:32:34 ID:???
逃げ切るのは友達にとっての希望にはなるが、義父にとっての希望にはならないからな
466マロン名無しさん:2010/05/09(日) 23:38:12 ID:???
>>462
だから現在がずっと最悪だったら未来にだって希望を持てなくなるだろ
「どうせまたダメになるんだろ」って思うようになっちゃうじゃん
467マロン名無しさん:2010/05/09(日) 23:41:13 ID:???
「未来に希望がありますように」よりもっと良い願い方があるだろうに
って最初は思ったんだけど
よく考えてみるとやっぱりこれがベストだな
「世界中の全ての者が幸せになりますように」とか
「誰にも不幸がおきないようにしてください」とかだと
やっぱり歪みができちゃう
468マロン名無しさん:2010/05/09(日) 23:46:19 ID:???
だな、うまく願ったものだ。
「世界中の全ての者が幸せになりますように」「誰にも不幸がおきないようにしてください」
だと動植物や環境・経済は悪くなる一方だろうし。
469マロン名無しさん:2010/05/09(日) 23:58:46 ID:???
>>468
動植物全て含めた幸せを願っても結局ダメになるぞ
誰かの幸せは誰かの不幸ってこともあるからな
やっぱり「未来」とか「希望」ぐらいの漠然さがパーフェクト!
一時的な願いじゃなくて半永久的に願いがかない続けるし時間が経てば経つほど良くなっていく
賢いな本屋
470マロン名無しさん:2010/05/10(月) 00:30:03 ID:???
こういう「3つの願い」系の話って作中でもちょっと触れてた猿の手とかいろいろあるけど
バッドエンドが普通だからこれもバッドなんだろうなと思ったら意外な結末
ちょっと物足りない気もするけど読後感がすがすがしくていいね
471マロン名無しさん:2010/05/10(月) 00:33:03 ID:???
妹が登場した瞬間、今回のエロピンチ要員だと思ったのに……
472マロン名無しさん:2010/05/10(月) 16:58:49 ID:???
アウターゾーンに関わって幸せになる人と破滅する人
だんだんハッキリ分かれるようになってきたな
473マロン名無しさん:2010/05/10(月) 17:03:53 ID:???
わかりやすい
良い人は幸せに
悪い人は破滅
474マロン名無しさん:2010/05/10(月) 17:38:37 ID:???
なんかデジャブを感じると思ったらドラえもんだった
うちでの小づちみたいな道具で願いは叶うけどなんか微妙な叶い方しかしないってやつ
「背を伸ばしたい」と思ったらジャイアンにぶんなぐられてたんこぶできて背が伸びたとかw
475マロン名無しさん:2010/05/10(月) 18:10:33 ID:???
>>474
いや、どちらかというと「のぞみ実現機」だろ
「ジャイアンに仕返ししたい」と願うとジャイアンが交通事故にあって
「札幌ラーメンが食いたい」と願うと父親が左遷されて家族ごと北海道に飛ばされ
「明日学校でテストを受けたくない」と願うと空前絶後の大地震が東京を襲う

ちなみにこういう話はよくある
小説「猿の手」も西欧の御伽噺を元にしている
文句ばっかり言って暮らしてる老夫婦の前にある日とつぜん仙女があらわれて「3つだけ願いをかなえてあげる」
と言うが結局愚かなことをして3つとも台無しになる
どっちかというと教育的な内容なんだがこれを悲惨でホラーに仕立てたのが「猿の手」
476マロン名無しさん:2010/05/10(月) 19:14:17 ID:???
猿の手は結構有名だからな。
それを児童、少年向けに分かりやすくしたのがドラえもんとOZということか。
477マロン名無しさん:2010/05/10(月) 19:30:36 ID:???
単行本おまけ見ると、やっぱ作者はホラー映画好きなんだな。
「ゾンビ」はゾンビ映画の金字塔、あれは名作だ!
ロメロ監督はこれからもゾンビ映画を作って欲しいぜ!
他にも「ゾンビ」好きな奴いる?
478マロン名無しさん:2010/05/10(月) 19:37:20 ID:???
「死霊のはらわた」は好きだな
笑える
479マロン名無しさん:2010/05/10(月) 21:04:08 ID:???
>>474
むしろ2話の呪いの干し首の話がデジャブった
>>470的な意味で
480あらすじゾーン 1/7:2010/05/10(月) 22:00:01 ID:U4555tiV
 〜第20話 殺したのは誰?〜


とあるマンションのベランダで洗濯物を干す女性。そんな彼女に階下で誰かが呼んでいる。
「由美、おはよー! 大学行こーよ!」
「おはよー 理沙、早いねー」
理沙は由美が男物の下着を干している事に気づき、同棲しているのかと勘ぐり部屋へ特攻!
…実は犯罪除けに干してるだけでした。
「女の子の一人暮らしって怖いでしょ? 男の人が住んでると思わせれば、少し安心だから…」
「てっきり男と同棲してるのかと思ったわよ」
「いくなり同棲なんてする訳ないよ、18年間ずっと彼がいなかったっていうのに…」



通学中、愚痴り始める由美。
「一人暮らしって想像以上に寂しいもんね、理沙…
 素敵な男の人がそばにいてくれたらいいのにって、最近よく思うの…」
由美は中学〜大学までずっと女子高だったため、異性に縁が無かったので少々恐怖心があるのだ。
一生彼が出来ないんじゃないか、と不安になるのも無理がない。
「大丈夫よ、由美はかわいいんだから…
 でも、そんなに心配なら… よく当たるっていう噂の占い師のとこへ行ってみない?」



 ―占い館・美沙里―
2人をミザリィ@ボンデージファッションが出迎え、早速由美は彼ができるかどうかを占ってもらう。
{私の占いは他とは少し違うわ
 もし近い内に彼ができる様ならその人の名前も予想するし… その人の顔まで描いてあげるわよ}
ミザリィは水晶玉を覗き込むと、「近い内に現れる」という結果になる。
{その人の名前は『和樹』って人ね、そして…外見はこういう人よ}
サラサラと似顔絵を描いて渡し、由美は喜んで占いの館を後にした。
481あらすじゾーン 2/7:2010/05/10(月) 22:00:57 ID:U4555tiV
{程度の差はあれ、どんな人間でも心の中に悪魔を飼っているものです
 その悪魔を呼び出すには、ちょっとしたきっかけがあればいいだけ…}



 ―1週間後―
理沙が由美の家に遊びに行くと、玄関先には男物のクツがある。お客だろうか?
「ううん、それも犯罪者よけよ 表札も… 見て!」
言われるまま表札を見ると「高梨由美・和樹」とある。こりゃ本当に男が住んでてもおかしくない。
「この絵をもらってからね、何だか和樹って人が実際に部屋にいるような気分になっちゃって…
 料理も時々二人分作ったりしてるの…
 わ… 笑わないでね、この前なんか彼の服まで買っちゃったのよ、安物だけど…」
楽しそうに言う由美に、読者を代表して「お前頭大丈夫か?(意訳)」とツッコミを入れる理沙。
「その内、絵に話しかけるようになるわよ」
・・・・・・・・ところが時既に遅し。もう由美は絵に話しかけているようだ('A`)
「だって、小さい頃からよくお人形やぬいぐるみとお話してたし…」

とりあえず、絵の中の男より現実の男を見ようという事で、由美をコンパに誘う理沙。
由美はもしかしたら和樹に会えるかも、と望みをかけて誘いに乗った。



 ―コンパ当日の帰り道―
由美は男の車で送ってもらっていた。ちなみに理沙はあいにく風邪で欠席したようだ。
男は由美の顔色が悪い事に気づき、車に酔ったのかと尋ねる。
「え… ええ… 実は少し…」
「そう! 俺の家、すぐ近くなんだ 寄ってかない?」


…で、男の家へ着くと… 案の定、男に押し倒され襲われていた!
男の手に噛み付き振りほどき、帰ろうとする。
男の暴言を背に受け、由美は泣きながら男の家を後にした。
482あらすじゾーン 3/7:2010/05/10(月) 22:01:40 ID:U4555tiV
由美は家に帰ると、泣きながら電話で理沙に事の顛末を報告していた。
《ひどいわね… でも由美も悪いんじゃない? 簡単に男の部屋に行ったりするからよ》
「でも、何もしないって言われたし… 断れなくて」
慰めに行きたい所だが、熱があって動けないからと謝る理沙。


電話を切ると、和樹の絵に話しかけ始める。
「あなたならあんな事しないわよね、和樹さん…
 嘘ついて初めて会った女の子にいやらしい事しようとするなんて…
 あなたに雰囲気が似てたから車に乗せてもらったのに…」
.。oO(あんなひどい事する人なんて… 死んじゃえばいいのよ!!)
――男を呪いながら眠りに着く由美だった。



 ―翌朝―
今朝も和樹の絵に洋食和食かと話しかける由美。…なんか粗筋書いてて背中ムズムズしてきた('A`)
その時、ニュースで殺人事件があった事を知る。被害者は…原信光、夕べ由美を襲った男だ!!



 ―警察署―
由美は被害者の部屋に自分のベレー帽が落ちていた為、容疑者の一人として尋問を受けていた。
『君はその男に乱暴されそうになった腹いせに刺し殺した… そうじゃないのかね!?』
強面の刑事は机を叩き、強引に責め立てる。
由美は涙ながらに自分じゃないと無実を訴えるが、なかなか信じてもらえない…


…その夜、由美は部屋で一人泣いていた。
「私… 何もしてないのに… どうしてあんなに責められないといけないの?」
そして絵の中の和樹にあの刑事から守って欲しいと願うのだった。
483あらすじゾーン 4/7:2010/05/10(月) 22:02:22 ID:U4555tiV
 ―翌朝―
玄関のチャイムで目覚める由美。出てみると理沙だった。講義は10時からなのに随分早い。
「昨日は大変だったわね」
とりあえず理沙に待っててもらい、目覚めのシャワーを浴びる由美。
.。oO(私… これからどうなるのかしら… もし、犯人にされちゃったら…どうしよう!)

シャワーから浴びると、まだ朝食を取っていない理沙の分も作ろうと台所へ向かう。
サラダ油を取り出そうとすると―――― 身に覚えのない血まみれの包丁があった!!
パニックになり理沙に説明しようとすると、再び殺人事件のニュースが入る。
――――被害者は… 由美を取調べした刑事!!??
「ど… どういう事なの…?」
…まさか自分に関連した人物が2人、連続で殺人事件にあうとは…。真っ青になる由美だった。



 ―大学の講義中―
この時、由美は興味深い事を聞いた。『多重人格(二重人格)』についてだ。
一方の人格が眠っている時は、もう一方の人格は眠っている…。
なので、殺人を犯しても全く記憶にないと言う事もありうるのだ。
その講義を聞いた由美はますます真っ青になる。
「大丈夫、由美? あの占い師に絵をもらってからちょっとおかしいわよ…」
もしかしたら、自分は二重人格者なのかもしれない…! そう告げる由美だった。
「? 何言ってるのよ」
「だって… 殺された人は二人とも私にひどい事した人だし…
 それに… あの絵をもらってから、私いつも一人で二役やってるの…
 そんな映画を見た事あるわ、殺人犯は二重人格の男だって…
 どうしよう、もし… もし、無意識に人を殺してたら……」

その時、教授が突然大声で注意してきた!
『そこの二人! 何をこそこそ話してんだ!!
 全く最近の学生は大学へ何をしに来とるんだ!? 昔の学生はそんなんじゃなかったぞ…!!』
――教授の説教はその後もしばらく続いた。
484あらすじゾーン 5/7:2010/05/10(月) 22:03:04 ID:U4555tiV
その夜、由美はこれまでの事からもしかしたら今夜は教授を殺してしまうかもしれないと不安だった。
そう考えた由美は部屋にビデオカメラを仕掛け、自分が犯人かどうか調べる事にした。
鎮静剤を飲み、由美は眠りについた――――



 ―翌朝―
目覚めると、手に血痕がついていた! ――いや、布団の上に血まみれの包丁があった!!
『いやああ!! どうなってるの!?』
よく見ると、和樹のジャケットにまで血がついている! 一体どうなっているのか!?


その後のニュースでは教授の殺人事件が報道されていた。
目撃者の話では、グレーのジャケットを着た人物だという…。
恐怖にかられた由美は美沙に電話で助けを求め、バイトが終わったら家に来てもらうように頼んだ。



「じゃあ… 朝起きたら血まみれで… 包丁まで落ちてた訳?」
「うん… やっぱり私がみんな殺したのよ 私…どうしたらいいの?」
「…警察に自首するしかないわね、私からはこれしか言えないわ」
…やはり自分が犯人なのだろうか?
とりあえず、由美は昨夜撮ったビデオカメラの事を美沙に告げる。一人で見るのは怖いのだ…
「分かったわ… 一緒に見てあげる」
由美は礼を言い、早速ビデオを再生、時間が長いので早送りで見ると、そこに映ったのは――――

『あ…! ま… まさか……   理  沙 ! ?  そ… そんな…』

――真犯人はすぐ後ろにいた!!殺気に振り返ると、美沙が包丁を持って襲い掛かってきた!
『理沙が… 理沙が犯人だったの!?』
485あらすじゾーン 6/7:2010/05/10(月) 22:03:49 ID:U4555tiV
『そうよ、みんなあたしが殺したのよ!! 最初に殺された男はあたしの彼氏だったのよ!!
 あんたから電話で聞いてすぐ、あいつの部屋に行ったわ!!
 あんた以外にも女にちょっかい出してて…
 その事でケンカになって、気がついたらメッタ刺ししてたわ!!
 刑事はあたしの部屋に聞き込みに来た時、彼とあたしが移ってる写真を見つけたから
 そばにあった花瓶で殴りつけた後、包丁で刺し殺したのよ!!
 刑事が殺された時、由美の部屋に行ったのは凶器の包丁をあんたのとすり替えとく為よ!
 同じ包丁を使ってたのは知ってたからね!!』

「ど… どうしてそんな事…」
『決まってるじゃない! あんたに罪を着せるためよ、刑務所なんかに行きたかないからね!!』
そう叫ぶや否や、理沙は包丁で切りつけてきた!
『あんたが自分を二重人格だと思い始めたのは都合がよかったわ!
 教授を殺したのは皆の前であたしに恥をかかせたからよ!!
 あんたが買った安物のジャケットと同じ物を来て殺しに行ったわ!!
 夕べ、由美の部屋に忍び込んで あんたが無意識に殺したと思い込ませようとしたのに…
 まさかビデオカメラを仕掛けてたとはね!! あたしの邪魔をする奴は許さない!!』
理沙は由美に馬乗りになって、包丁をふりおろそうとする!
.。oO(殺される!! 助けて!! 助けて和樹さん!!)
『死ね!!』

その時、窓が割れベランダから和樹そっくりな人物が乱入、理沙に当身を入れ由美の危機を救った!

『大丈夫か、君!? ――安心して、僕は城南署の刑事だ
 僕は最近起こった一連の殺人事件を調べてたんだが…
 どうやら君の友達の理沙が犯人らしいと分かったから、尾行してたんだよ
 理沙は子供時代から逆上しやすくて、二重人格的だったらしい
 同級生を学校の二階から突き落とした事もあったそうだ…
 最近はそんな部分も影を潜めてたらしいが、男とケンカして それが蘇ったんだろう…」
486あらすじゾーン 7/7:2010/05/10(月) 22:04:32 ID:U4555tiV
由美はそんな刑事の顔をまじまじと見つめている。
「どうした? 僕の顔に何かついてるのかい?」
「い… いえ、何でもありません…
 あ、あの… 刑事さん、もしよければ… お名前を教えてもらえませんか? フルネームで…」

「僕の名前?  滝 沢 和 樹 だけど…」

――由美はようやくめぐり合えた本物の和樹に心の底から喜んだ――――


 <エピローグ>
{月日は流れ…
 どこかのマンションのベランダでは、再び男物の下着を干す由美の姿が見られます
 しかし、それは想像の男性の物ではなく… 本物の男性の物なのですが…
 心の中の悪魔を解き放ってしまった理沙は、もう後戻りできませんでした…
 複雑怪奇で不可解な人間の心こそ、アウター・ゾーンなのかもしれませんね}

                            へのへのもへじを描いた落書きを置き、この物語、了。
487マロン名無しさん:2010/05/10(月) 22:17:00 ID:???
今回は怪奇現象無しでサスペンスか
488マロン名無しさん:2010/05/10(月) 22:27:30 ID:???
なんというサスペンス!なんという伏線無し!
489マロン名無しさん:2010/05/10(月) 22:32:07 ID:???
ぶっちゃけ、占いを信じきった上、絵に話しかける女の心も俺にとってはアウターゾーンだw
490マロン名無しさん:2010/05/10(月) 22:42:34 ID:???
>>489
占いピエロ一台お買い上げ〜☆
491マロン名無しさん:2010/05/10(月) 22:59:53 ID:???
どっちの人格も異常なのはわかるが正直言って理沙より由美の方が不気味だよ・・・
こんな友人に出会ってしまったが理沙の運の尽きという感が否めない
492マロン名無しさん:2010/05/10(月) 23:05:28 ID:???
てか1話見る限りアウターゾーンには比喩でもなんでもなく心に悪魔いるんだよね。
493マロン名無しさん:2010/05/10(月) 23:06:20 ID:???
俺もそう思った
イヤだこんな病的な女
それなのになんか可愛いっぽく描かれてる
494マロン名無しさん:2010/05/10(月) 23:11:12 ID:???
>>491 >>493
確かに不思議ちゃんというか、電波というか、痛い子と言うか…
よく旦那は結婚する気になったな
495マロン名無しさん:2010/05/10(月) 23:11:27 ID:???
既にこの世界自体がアウターゾーン化してる気がしなくもない
496マロン名無しさん:2010/05/10(月) 23:14:45 ID:???
>>494
いやあ、案外この手のタイプの女っているもんだよ。
物語世界でなくとも現実だって十分不思議ゾーンなのさ。
497マロン名無しさん:2010/05/10(月) 23:25:03 ID:???
ミザリィの占いでは近いうちと言ってるけど、十日以上経ってるのを近いうちというのかな?
498マロン名無しさん:2010/05/10(月) 23:36:32 ID:???
>>497
占いなんて「今月の運勢」とか「今年の運勢」とかいうじゃん
499マロン名無しさん:2010/05/10(月) 23:37:30 ID:???
年内を「近い内」と言うよりいいじゃないか。
「近い内」なんて、本人の意思とかであいまいなんだから。
500マロン名無しさん:2010/05/11(火) 00:18:37 ID:???
症状や軽重は違えど心に疾患のある女は普通にいるんだぜと言う話にも見える
しかし理沙の方がまともな所があるように思えるのは何故だろう
501マロン名無しさん:2010/05/11(火) 00:22:30 ID:???
今週も予想外だった
サスペンスだったとは。
502マロン名無しさん:2010/05/11(火) 00:43:17 ID:???
>…で、男の家へ着くと… 案の定、男に押し倒され襲われていた!

でたwアウターゾーン名物w
もはや案の定w
503マロン名無しさん:2010/05/11(火) 01:18:06 ID:???
俺は実害の少なそうな由美の方がマシだわ
504マロン名無しさん:2010/05/11(火) 01:56:03 ID:???
どっちもいやだ
強いて言うなら実害があってもミザリィが良い
505マロン名無しさん:2010/05/11(火) 06:32:08 ID:???
そしてその後、永劫の苦しみを味わう>>504の姿が…
506マロン名無しさん:2010/05/11(火) 06:55:20 ID:???
一応二重にミスリードになってるんだよな
二重人格という可能性と、絵から和樹が出てきて殺してるという可能性
以前絵の中の化け物の話もあったし
507マロン名無しさん:2010/05/11(火) 07:15:47 ID:???
だな、今回はまったく驚いたわ!
理沙が犯人だという伏線は全く無いし…いい意味で予想を裏切られた。 
508マロン名無しさん:2010/05/11(火) 20:11:27 ID:???
あの血の包丁は
言われてみれば、確かにタイミング的に理沙しか無理だったな
あとは、無理にコンパにつき合わせてしかも自分はドタキャンなのに、
あまり責任を感じてない風で
「でも由美も悪いんじゃない? 簡単に男の部屋に行ったりするからよ」
と責任転嫁する辺り、ちょっと違和感はあったかもな
509あらすじゾーン 1/5:2010/05/11(火) 22:00:01 ID:m2pABbak
 〜第23話 タイムスケープ(前編)〜


冒頭、ミザリィ@バスガイドからのご挨拶。

{こんにちは、皆さん …右手に見えますのは今から50年後の世界です
 この世界は、ある強力な『特殊兵器』を持つ国によって支配されています}


 ―軍事司令室―
『大佐!! A国からのミサイル発射を確認しました!!
 我が国への着弾予想時間は15分後!! 核弾頭と思われます!!』
「バカが… 核ミサイルを敵首都に撃ちこんでやれ、『30分前』にだ!!」
『了解!! 時空移送機(タイムマシン)で30分前にミサイルを発射させます!!』
――その結果、敵国は消滅、発射された核弾頭も消滅した。

『ハハハ 我が国は無敵だ!! 敵の攻撃など、最初から無かった事にしてしまえるのだからな!!
 この時空移送機がある限り、我が国は世界の中心なのだ!!』

{この男はこの国の指導者であり、独裁者… 彼は『大佐』と呼ばれていました}

そんな大佐に老科学者が声をかける。
「時空移送機の調子はいいようですな、大佐」
「キリシマ博士! あんたの開発したあの機械は見事な物だ、感謝しとるよ
 これさえあれば、私… いや、我が国は永久に世界を支配できるだろう!!」
そのやり取りの最中、兵士が潜入した女スパイを捕らえ、連行してきた。
『独裁者め!! 何万人殺せば気がすむんだ!!』

女スパイは時限爆弾を持っていた。どうやら敵国の破壊工作員のようだ。
大佐は手段を選ばず情報を吐かせる様にと命令すると、意外にもキリシマ博士が名乗り出る。
「私にこの女を尋問させてはもらえんかな? 最近、女性から遠ざかっておるので楽しみたいのです」
「はは… お好きなように!(このすけべじじいが!)」
510あらすじゾーン 2/5:2010/05/11(火) 22:00:44 ID:m2pABbak
博士は兵士に銃を借り、椅子に縛られ動けない女スパイの胸に銃を突きつける。
「いい体をしてるじゃないか、君?」
そのままつーっ、と下腹部へ舐めるように銃を動かす。ちょっとエロい。
女スパイは顔を赤らめ、殺してやると呟き、それを聞いた博士はニヤリと笑う。
――すると突然銃口を兵士に向け射殺してしまった!?
「このチャンスを私は待っていた!」
博士はこんな事をしてすまなかったと詫びつつ、女スパイの拘束を解く。
「ど… どうして…?」

「君に頼みがある… 時空移送機で過去へ行き…  私 を 殺 し て く れ ん か !! 」

いきなりの頼み事に驚く女スパイに博士は続けて説明する。
「私が好きで大佐の側にいたと思うかね?
 自分が開発した時空移送機が悪用される事に私は耐えられなかったよ
 …しかし、反対したところで処刑されるだけだ
 だから私は大佐の側にいて、機会を狙っていたのだ!!
 今まであの男がやってきた事を帳消しにする機会ををな!
 過去へ戻って私自身を殺せば、時空移送機など最初から無かった事になる!!」
博士は若い頃の写真を当時の家の地図をスパイに渡し自分の暗殺を依頼する。
――しかしいきなりは信用してもらえず、罠かと思われてしまう。
「自分で自分を殺しに行けばいいじゃない!!」

「時空移送機で君を送り出すためには、どうしても私はこちらに残っていなければならないのだ
 この基地内で協力者を探す事もできないし…
 君のような反逆者が捕まるのを待つしかなかったんだよ
 頼む!! 私を信じてくれ…!! そう言う事しかできない…」

スパイは決死の覚悟で潜入していたし、大佐をどうにかできるならと博士を信用する事にした。
「よろしく頼む、君だけが頼りだ!」
511あらすじゾーン 3/5:2010/05/11(火) 22:01:26 ID:m2pABbak
2人は一芝居うち、時空移送機管制室へと向かう。
「どうしました、キリシマ博士?」
「この女がコンピューターに細工しようとしたらしいから調べてみたいのだ」
…まずは管制室から他の連中を追い出すために脅しをかける事にする。
博士は異常発生の警報を鳴らし、作業員達を緊急退避させる。

『キサマら、何をしている!』
スパイをタイム・ポッドに乗せようとすると、様子を見に来た兵士の銃撃がスパイの頭をかすめた!
「頼むぞ、必ず私を殺してくれ! しかし、その場合もうここには戻ってこれんが…」
博士はスパイを助け起こすと時空移動の秒読みを開始する。
――しかし博士はカウントダウンの最中、やってきた大佐によって撃たれてしまった!
『この反逆者め!何を企んでおった!? あの女を過去に送り込んでどうするつもりだ!
 私を暗殺するつもりか!? それとも……
 そうか!! 時空移送機自体を歴史から消すうもりだな!!
 あの女が過去へ行った瞬間に歴史が全て変わってしまうかもしれん!
 私の地位も… 何もかも、歴史から消えてしまう!!』
焦った大佐は時空移送機を止める様に部下に指示するが、停止できないと言う。
「無理に停止すれば永久に使用不可能になります!」
大佐は歯噛みしつつ、もう1つのタイム・ポッドを用意させ自らがスパイを追う事にした。



 ―1992年 3月2日 AM2時―
公園にタイム・ポッドが出現し、現在時刻をアナウンスする。
タイム・ポッドは自動分解されるため、10秒以内に離れるようにスパイに指示する。
スパイは痛む頭を抑えはなれるが、爆発に巻き込まれ軽く吹き飛ばされる。
博士の昔の家はここから近いようだが…
.。oO(あたしが時間を越える前に博士は殺されていた……!!
   という事は、未来からあたしの行動を阻止しようと追っ手が来る可能性もあるって事ね…!
   早く… 早く仕事をすませないと!!)
512あらすじゾーン 4/5:2010/05/11(火) 22:02:18 ID:m2pABbak
 ―翌朝、若かりし頃のキリシマの家―
「もう少し出力を上げた方がいいかな?」
キリシマは何か機械を調整しているが、機械は調整中に爆発してしまった!
「まじい、まじい 出力あげすぎちゃったかな…? まだまだ改良の余地ありか…」
本人は棚の陰に隠れ無事だった。小爆発だったのもあるが。

『こら、志郎!! 何やっとんじゃ、朝っぱらから!?』
突如キリシマ志郎の祖父が現れ怒鳴り散らしてきた!
「ごめんごめん、じいちゃん レーザーで朝食の目玉焼きを作ろうと思ったんだけど、失敗して…」
「目玉焼きならフライパンで作ればよかろう まったく… 家の中でレーザーなんか作りおって!!
 お前がいると、いつ家が爆発するか気が気じゃないわい さっさと大学へ行かんか!!」
技術の無駄遣いに呆れる祖父をよそに家を出る志郎。

一方、玄関の植え込みに隠れたスパイはターゲットを確認する。
.。oO(あの男…若い頃のキリシマ博士に間違いない!!
   彼を殺せば… 彼を殺せば何百万人もの人間が死ななくてすむのよ!!)
拳銃を抜き身構えるが、頭痛と疲労で倒れてしまった!
志郎は植え込みから現れた謎の女に驚きつつも、しっかりしろと呼びかける。
拳銃は植え込みに落ちていた為、自分の命を狙う暗殺者とは知らずに…。



 ―3日後 平口病院―
志郎は医者に女性の容態を尋ねると、ここに運ばれてからずっと昏睡状態が続いているそうだ。
志郎と一緒に来ていた祖父は本当に知らないのかと尋ねる。何しろ志郎の写真を持っていたのだから。
もちろん、志郎も知るはずが無い。
513あらすじゾーン 5/5:2010/05/11(火) 22:03:01 ID:m2pABbak
…その頃、病室ではスパイがようやく目を覚ましていた。
「こ… ここはどこ!? 早くあの人を探さないと…!!
 そして… そして… 何をするんだっけ…!? 何か大事な事が…」

.。oO(思い出せない!「あの人」って誰…!?どういう事!? 何も分からない!何も思い出せないわ!!)

――なんという事だ! スパイは記憶喪失になってしまっていた!              <続く>
514マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:07:56 ID:???
おお、初の前後編か
タイムパラドックスネタは大好きなので楽しみだ
515マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:12:54 ID:???
>『大佐!! A国からのミサイル発射を確認しました!!
> 我が国への着弾予想時間は15分後!! 核弾頭と思われます!!』
>「バカが… 核ミサイルを敵首都に撃ちこんでやれ、『30分前』にだ!!」
>『了解!! 時空移送機(タイムマシン)で30分前にミサイルを発射させます!!』
>――その結果、敵国は消滅、発射された核弾頭も消滅した。

いや、おかしいだろ!
敵国がミサイル撃つ前に滅ぶよう歴史を変わったんだったら
こっちもそれに対抗して時空移送装置で過去にミサイルを撃ったって事実もなくなるじゃん

有名な「親殺しのパラドクス」のバリエーションだ!
516マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:14:47 ID:???
なんで大佐程度が国の独裁者なんだ、軍だけでももっと上の階級いるだろうに。
517マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:15:39 ID:???
タイムマシンで過去に戻って自分の親を殺す

親が死んだんだから自分は生まれなかったことになる

自分はいないことになるんだからタイムマシンで親を殺した人間もいなかったことになる

自分はちゃんと生まれる

ループ
518マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:15:46 ID:???
大佐行動派だなw
519マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:18:29 ID:???
過去に戻って博士を殺したとしても
タイムマシンの理論自体がなくなるわけじゃないから
時期は違っても結局そのうち誰かが発明しちゃうと思うんだが・・・
520マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:19:22 ID:???
電話なんかほとんど同時期に別々の3人の人間によって発明されてるしな
521マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:21:13 ID:???
>>515
それについては過去あまたのSF作家が色々な解釈を持ち出しているから
調べてみるとなかなか面白いぞ
522マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:21:37 ID:???
>>516
ほら、北アフリカのどっかの国とか
523マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:24:35 ID:???
タイムマシンで過去に戻って博士を殺す

タイムマシンは作られなかったことになる

タイムマシンがないんだから「未来から暗殺者を送り込んだ」という事実もなくなる

博士は殺されない
524マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:25:16 ID:???
>>516
ゾル大佐が上官を暗殺したとか?
525マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:25:52 ID:???
>>521
俺が知ってるのは「パラレルワールドになる」って奴だけなんだが
他にもあるのか?
これは敵国消えちゃってるからパラレルワールドじゃないよな
526マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:26:03 ID:???
>>519
タイムマシンの開発の根底に関る原理なりシステムなりを開発したのが博士というなら
博士を殺すことでタイムマシンの出現が数十年レベルで遅くなる可能性はあるよ。
アインシュタインがE=mc^2という公式を導い(てしまっ)たことで
一気に原子爆弾の開発スピードが加速されてしまったように。
527マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:26:29 ID:???
ミサイルを撃ってきた国があったとして
それをタイムマシンで30分前にミサイルを落したとする
すると、パラレルの世界では30分前にその国ごと消滅する
そのパラレルの世界では、当然、その国がミサイルを撃ってくるということを知らない
この段階で、パラレルの世界の今の大佐たちに、元の世界の今の大佐たちの記憶をなんらかの手段で移動できれば
矛盾しないんじゃないだろう
528マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:30:55 ID:???
>>527
あーなんかこんがらがってきた
記憶の移動って
なんかもうすでに時間移動の理論とはかけはなれていくな
529マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:34:16 ID:???
時間じゃなくて平行世界へ移動する機械で良いじゃん
530マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:41:05 ID:???
>>529
事象は変わっちゃってるから移動してるのは記憶だけということになる
全人類の記憶だけがパラレルワールドに飛ばされる?
他生物の記憶はどうなるんだろう
異性に知的文明があったとしたらそいつらの記憶も?

いや、記憶ってのも変か
たとえば過去にさかのぼって人を殺したとしたら
現在においてその人に関する記憶はどうなる
仮に「そんな人はいなかった」ということでその人の記憶ごと消えるのだとしたら
「敵国がミサイルを撃ってきたからこちらも対抗して過去にミサイルを撃ち込んだ」という記憶も消えてなくてはならないはず
531マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:41:49 ID:???
>>525
文章力なくて上手く伝わるかどうかわからんが、俺が読んだことのあるものを一応説明してみる。
まず「過去は確定しておらず、常に変化している」というのが前提。
で、「現在に生きる人間が観測・認識することで過去は確定する」という理屈。
今回で言えば「30分前にA国にミサイルを撃ち込む」ことで大佐や博士は過去の世界を
「A国は滅亡している」という状態で確定させてしまっている。
この場合、観測者である大佐や博士たちの世界では>>517の理屈でループは起こらない。……らしい。

ダメだ、読んでた時は説得力あったんだが俺の言葉じゃまるで説得力を出せない…
しかもかなり前に読んだ本だからタイトルが思い出せねえ。
海外のSFだったのは覚えてるんだけどなあ。
532マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:48:13 ID:???
             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /
533マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:54:05 ID:???
ええっと・・・ええっと・・・
この女が博士を殺すことに成功したとする
その時の状況を大佐の立場で考えてみると
女が博士を殺した瞬間、歴史が変わって、普通に暮らしているただの一般人になる
でも「俺は歴史が変わる前は大佐をしていたのに!畜生あの女!!」という記憶は残る
今まで大佐としてではなく一般人としてどう暮らしてきたかさっぱりわからないまま・・・

これが世界規模、全人類規模でおこる
今回の騒動を知らない一般人にしてみればいきなり記憶と違う世界・生活が目の前に広がっている

あれ?なんかものすごい大災害じゃね?
534マロン名無しさん:2010/05/11(火) 22:54:30 ID:???
頭の悪い俺にはこの流れに参加できないぜ…w
535マロン名無しさん:2010/05/11(火) 23:25:04 ID:???
博士がスパイの下腹部を銃でなでるシーンがエロいな
536マロン名無しさん:2010/05/11(火) 23:28:02 ID:???
あれ、21話は?
537あらすじゾーン:2010/05/11(火) 23:49:35 ID:???
538マロン名無しさん:2010/05/12(水) 00:05:21 ID:???
>>535
このすけべじじいが!
539マロン名無しさん:2010/05/12(水) 00:08:32 ID:???
カダフィ大佐もあれ、正式な階級じゃないんだってね
540マロン名無しさん:2010/05/12(水) 00:23:10 ID:???
>>538
アウターゾーン、1話に1エロはもはやお約束だろうw
(エロが無い回もあるだろうけど)
541マロン名無しさん:2010/05/12(水) 00:24:38 ID:???
>>540
はは… お好きなように!
542マロン名無しさん:2010/05/12(水) 01:52:51 ID:???
やろう!ぶっころしてやる!

きゃあ、じぶんごろし
543マロン名無しさん:2010/05/12(水) 09:27:26 ID:???
>>516
大佐の地位についていた男がのし上がって国の支配者になり、
周囲が大佐と呼び続けただけかも
544マロン名無しさん:2010/05/12(水) 19:31:00 ID:???
>>542
ドラえもんネタなのは分かるが、何の話だったっけ?
545マロン名無しさん:2010/05/12(水) 19:48:19 ID:???
>>544
ドラえもんだらけ
のび太の宿題終わらせるために未来の自分をいっぱい連れてくるやつ
546マロン名無しさん:2010/05/12(水) 19:59:05 ID:???
ああ、思い出した!
1時間後のドラえもん、2時間後の、3時間後の…と時間がたつにつれ、ボロボロになっていくやつか!
ありがとう、これですっきりと寝られそうだ!
547マロン名無しさん:2010/05/12(水) 20:13:45 ID:???
>>546
ちょっと違う
1時間後から先の自分は何故か全員ボロボロ
最初は泥衣文もそれを不思議に思ってたんだけどその理由を1時間後に知ることになる
2時間後、3時間後と時間が経つにつれ怒りっぽく、発狂していく

ってスレチだなすまん
548マロン名無しさん:2010/05/12(水) 20:19:36 ID:???
うん、説明はうまくいかなかったけど思い出したよ。
寝てる所起こされてどんどん短気になっていくんだよな…
549あらすじゾーン 1/5:2010/05/12(水) 22:00:01 ID:o95KLEfo
 〜第24話 タイムスケープ(後編)〜


翌日、志郎と祖父は医師から女性が記憶喪失になった事を告げられていた。
名前も、なぜ志郎の家にいたのかも分からなくなっていた。困惑する志郎達。
「この写真に写ってるのは、確かにお前じゃ 裏に書いてある地図の筆跡もお前の物らしい
 これでもお前、このお嬢さんを知らんと言い張るのか!」
…まさか女性が未来からやってきたなんて事は微塵も思うはずが無い。口論する2人。
やむを得ず、祖父は傷がよくなっても身元が分かるまでは、キリシマ家で女性を預かる事にした。
「今の所、お嬢さんの記憶の糸はわしの孫につながっとるだけじゃからな
 そうするのがわしらの義務じゃよ!」


ここでミザリィ@ナース姿が登場。
{こんにちは、皆さん… 記憶を失った女…彼女は未来の世界から現代にやってきた女です
 彼女の使命は悲惨な未来を変更するため、ある人物を殺す事…
 はたして彼女は使命を果たす事ができるでしょうか?}



そして10日後… 結局、彼女は霧島家にやっかいになる事となったのでした。
四郎は趣味である科学研究室を女性に見学させていた。
「おじいさまの他にご家族は?」
「両親は10年前、事故で死んだよ」
「そ… そう、ごめんなさい」

「いいんだよ… でも、事故なんて偶然の積み重ねで起こるもんだって、その時気づいたね
 もし、両親の乗った車があと5km速度が遅かったら…
 もし相手の車がその日、違う道を通ってたら… もし…
 そう… 色んな要素の一つでも欠けたら、成立しないんだ!
 その偶然の要素のうち、一つだけでも変更できたら、両親は死なずにすんだのに…
 僕はもともと科学者志望だったけど、その時からタイムマシンを発明する事が夢になったんだ」
550あらすじゾーン 2/5:2010/05/12(水) 22:00:46 ID:o95KLEfo
――『タイムマシン』。
その名前を聞いて女性の頭がズキリと痛み、何かを思い出しそうになるが、すぐ忘れてしまった。
ところで、女性の名前が分からないと呼ぶのも(あらすじを書くのにも)不便だ。
名前は志郎が決めていいとの事なので、しばし考える。

「そーだな… 君には記憶が全く無い、つまり“ゼロ”だから…『れい』ってのはどうかな?」

女性…れいは素敵な名前だと喜び、一刻も早く記憶が戻るように努力すると告げた。
「僕の方こそよろしく… れいさん」



    それからというもの、志郎は暇を見つけてはれいをあちこち色んな所に連れて行った。
        しかし当然ながら未来人であるれいの身元が分かるはずも無かった。
     そして… 二人の間に恋が芽生えるまで、それほど時間はかからなかったのです


れいはこのまま記憶が戻らない事を願っていた。そうすれば志郎とずっと一緒にいられるから…
「何言ってんだ、君が戻らなくて心配してる人たちがきっといるハズだぜ、れい!」
「そ… そうね…
(なぜかしら… 志郎さんを好きになればなるほど、心の中に不安な感じが広がってくるわ…)」



 ―その夜―
2時になったというのに、志郎がまだ何かやっているので様子を見に来たれい。
「何これ?」
「レーザーだよ、もう少しで完成するんだけどな…
 前にも一度作った事があるんだけど… 君が家へ忍び込んだ時、ぶっ壊れたんだ」
「お腹すいてるでしょ、冷蔵庫カラだからコンビニで何か買ってきてあげる」
551あらすじゾーン 3/5:2010/05/12(水) 22:01:28 ID:o95KLEfo
コンビニの帰り、れいは志郎の写真に印がつけてあった公園を通っていた。
自分にとって、ここはどういう意味なのか。やらなければならない大事な事があったはず…
しかし、れいはまだ何も思い出せないでいた。

――ふと、公園の中央に何かがうっすら光りつつ現れ、瞬間、閃光を放ちタイム・ポッドが現れた!
中から出てきたのはれい(スパイ)を追ってきた大佐!
「あ… あれは… 大佐…?」
思わずしげみに隠れて様子を見ていたれいは、ようやく全ての記憶を取り戻した!!
.。oO(思い出した…!! 思い出したわ、全部! あたし…志郎さんを殺しに来たんだ!!)


その頃、大佐は交番のれいの尋ね人広告を目にしていた。
.。oO(記憶喪失か… 計器調整ミスで1ヶ月遅れてこの時代に着いたが、まだ私にもツキがあるな)
軍服姿の大佐は警官に職質されるが、逆に銃を突きつけキリシマの家の場所を教えろと脅す。



 ―霧島家―
逃げ帰ったれいは台所でへたり込んでいた。今更彼を殺す事なんてできない…

.。oO(今殺さなくても、時空移送機を発明しそうになったら殺せばいいじゃない…
   それなら、もう20年位は…
   いや… ダメよ!! 大佐が来てるんだ、きっとあの男はここを探し出してあたしを殺すわ
   もう時間が無い!!
   あるいは、時空移送機を作らないように説得すれば…
   でも、それだと結果が確かめられないわ!! そんなあいまいな方法じゃ…)

意を決したれいは志郎がいる研究室へ向かう。
「おかえり! 待ってくれ、今手が離せないんだ」 振り向かず、黙々と作業中の志郎。
.。oO(殺さなきゃ…! 殺すのが一番確実な方法なのよ!
   彼を殺さなきゃ、一人の独裁者に何百万人もの人間が殺されるんだから…!)
552あらすじゾーン 4/5:2010/05/12(水) 22:02:15 ID:o95KLEfo
一息ついた志郎は振り向くと、なぜか包丁を持っているれいの姿を見て顔色を変える。
「な… 何だ!? どうして包丁なんか… お…おい、よせ!!」

『ごめんなさい! こうするしかないの!!  (許して!!)』

包丁が振り下ろされたその時―――― 銃声が轟き、れいの肩口を貫いた!
「どうやら間に合ったらしいな…」 大佐だ!
『だ… 誰だ!?』
「私は君の命を救いに来てやった者だよ
 この女は殺人鬼でね、記憶を失ったフリをして他人の家に入り込み、
 そこの人間を殺して金を奪うつもりだったのだ」
「う… うそよ! そいつの言う事を信じちゃダメ!」
弱弱しい声で否定するれいに銃を向ける大佐。
『や… やめろ!! 変なマネすると、このレーザーで焼き殺すぞ!!』
『お前を殺そうとした女をかばうつもりか!?』
志郎は大佐の銃を奪うと、外へと投げ捨て真相を話すように命令する。

『聞いて!! あたしもその男も、50年後の未来から来たのよ!!
 あなたが発明した時空移送機で未来はメチャメチャになってるの!!
 あたしは未来のあなた自身に頼まれて、あなたを殺しに来たの!!』

「聞いたかね?この女のたわ言を… 頭がおかしいって事がわかったろ?」
『その男の方こそ時空移送機を悪用してる張本人よ! お願い、志郎さん! あたしを信じて!!』
「私が来なかったら、君は今頃刺し殺されていたんだぞ
 命の恩人にそんな物を向けるのはやめたまえ」
志郎はレーザーを構えたまましばし考え込み――――「ヒゲのおっさん! あんたを信じよう!!」
最悪の判断を下してしまった志郎を止めようと叫ぶれい!
『黙れ! 俺をだまして殺そうとしたくせに!!』
四郎は大佐にレーザーを貸し出し、好きなようにしてくれと言う。
「さすがに坊やは物分りがいいな、さっさと始末をつけるか!  ――死ね!!」
レーザーは見事れいの胸に当たり―― それと同時に砲身が火花を上げた!
553あらすじゾーン 5/5:2010/05/12(水) 22:02:59 ID:o95KLEfo
『伏せろ!!』 志郎はとっさにれいをかばい、大佐はレーザー砲によって爆死してしまった!

「ど… どうして爆発したの…?」
「レーザーの出力を最大に上げてから奴に渡したのさ!この前も出力を上げすぎてぶっ壊れたんだ」
…そういえば、れいもレーザーの直撃を受けたのに、服がコゲただけでなんとも無い??
「あのレーザーは元々人間を殺せるようなパワーはないのさ、まだまだ改良が必要だな」
「…あは、ホントね!」



 <エピローグ>
肩口を撃たれたれいは再び平口病院へと入院する事になった。
「あの時… あたしの言った事、よく信じてくれたわね…」
「実は、れいが持ってた写真がずっと気になっててね
 この写真じゃネクタイをしてるけど、僕は今までネクタイなんてした事ないんだ
 …て事は この写真は、赤の他人か合成写真か…
 それとも、“将来撮る予定”の写真のいずれかって事になるだろ?
 …しかし、いきなり僕を殺す事はないじゃないか 理由を話して説得してくれればよかったのに」
「説得しただけじゃ、未来が確実に変わるかどうかわからないし
 それに、大佐がこっちに来てる事がわかって… 気が動転してたの
 でも、「あなた自身」に頼まれたのよ、殺してくれって…」
「はははは それもそうだな… でも、もうタイムマシンを作ろうなんて気は失せちゃったよ」
「どうして? 完成できる事がわかってるのに…」

「どうしてって? できるとわかってる事なら、挑戦する意味なんてないじゃないか!
 時間を越える機械の代わりに…そうだな…今度は、あの星々に到達できるような機械を作ろうか?」

諸悪の根源を倒し、夢は実現できるとわかった今、志郎は夜空を見上げて新たな夢を抱くのでした。


{彼らによって変更された未来はどんな物になるのか…?
 それは皆さんのご想像にお任せする事にして… それでは、またお会いしましょう!}
554マロン名無しさん:2010/05/12(水) 22:07:39 ID:???
いい最終回だった
555マロン名無しさん:2010/05/12(水) 22:15:14 ID:???
うーむ、結局パラレルなんだろうか…。少なくとも今回の展開はパラレルが存在しないとだよな…
タイムマシンが存在する未来においてはタイムマシン本体が改変前後の世界の展開を記録して辻褄を合わせているとか?
556マロン名無しさん:2010/05/12(水) 22:30:33 ID:???
時間関係の話はどうしても矛盾が出るんだよな
557マロン名無しさん:2010/05/12(水) 22:54:56 ID:???
>「君には記憶が全く無い、つまり“ゼロ”だから…『れい』ってのはどうかな?」
うわ…あ
すっごいセンス
558マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:03:08 ID:???
>>557
ちゃんと日本人っぽい名前になったからまだいいじゃないか
しかし情にほだされずちゃんと殺しを実行しようとしたれいは大したタマだぜ
この手の話だと「私にはもう殺せない!」となるのが多くて辟易してたのでちょっと嬉しい
559マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:04:31 ID:???
そういや女スパイ、前回までずっと名無しだったんだよな
560マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:09:31 ID:???
これで今度はどこかの星から未来のれいと大佐がワープしてきたら笑う
561マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:10:27 ID:???
てーか殺されかけたところを助けてもらったのに
「弁解の余地を〜」と実に理性的に対応している若博士すげえなw
突然現れたヒゲのおっさんvs自分と好き合ってる綺麗なおねーちゃんというバイアスがあったにせよ。
562マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:21:37 ID:???
>この写真じゃネクタイをしてるけど、僕は今までネクタイなんてした事ないんだ
そんなことで信じたのか!?
いや、まあ突然現れたヒゲのおっさんvs自分と好き合ってる綺麗なおねーちゃんだしな・・・
563マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:25:57 ID:???
>>562
どっちも怪しいとなったら俺なら100%おねーちゃんを信じる
それが間違っていたらもうしかたない
564マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:36:05 ID:???
大佐が死ぬほどの爆発なのに
前回めだま焼きに失敗したキリシマ氏はなんで無事だったんだ?
565マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:44:10 ID:???
>>564
ゼロ距離で爆発されるのと避難して遠くで爆発されるのじゃ威力が変わるのは当然じゃないか
566マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:44:25 ID:???
「レーザーの出力を最大にした」って言ってるじゃん
567マロン名無しさん:2010/05/12(水) 23:57:07 ID:???
>>562
科学者志望だけに「理詰めで考えた結果だから、どんなに荒唐無稽に見えても真実だ」とか思ったのかもしれん。
まぁ突然現れたヒゲのおっさんvs自分と好き合ってる綺麗なおねーちゃんだしな
568マロン名無しさん:2010/05/13(木) 00:00:07 ID:???
>>567
だって自分で「…て事は この写真は、赤の他人か合成写真か…」って他の可能性もあることを認めてるし
理詰めで考えるならその2つのほうが妥当じゃね?
まあ突然現れたヒゲのおっさんvs自分と好き合ってる綺麗なおねーちゃんだけどさ
569マロン名無しさん:2010/05/13(木) 00:04:53 ID:???
オッカムの剃刀だっけ?ある事象に対してひとつひとつありえない可能性を潰していったら
どんなに荒唐無稽に思えても残ったたった一つのものが真実っての。
ま、理論的な考証よりも突然現れたヒゲのおっさんvs自分と好き合ってる綺麗なおねーちゃんだよな、結局。
570マロン名無しさん:2010/05/13(木) 00:08:43 ID:???
まぁ確かにむさいオッサンと美女だったら綺麗なおねーちゃん一択だよな、結局
571マロン名無しさん:2010/05/13(木) 06:12:41 ID:???
(このすけべじじいが!)
572マロン名無しさん:2010/05/13(木) 13:28:21 ID:???
なんか今回は釈然としなかったな…
いや、結末じゃなくてタイムパラドックスが気になって仕方が無い。
やはりそうとうよく考えないとタイムマシンものは手を出さない方が無難なのか。
573マロン名無しさん:2010/05/13(木) 17:41:03 ID:???
まあ「こんな矛盾が出るから時間逆行は無理なんだよ」と結論付けてしまえばいいんだろうけど
それじゃ夢がないしな
574あらすじゾーン 1/4:2010/05/13(木) 22:00:12 ID:/WyP3Aay
 〜第21話 人面瘡 〜


夜、自宅で高校受験勉強をする少年。しかしなかなか覚えられない頭の悪さに苦悩していた。

翌日、登校途中で「頭がよくなるアイテムあります」という張り紙を見つけ、ダメ元で店へ向かう。



 ―アンティークショップ・美沙里―
店へ入ると少年はミザリィに頭のよくなるアイテムがまだあるか訪ねる。
{ええ、まだあるわよ でも… これは信頼のおける人にしか見せられないわ
 あなたは信頼できる人かしら…?}
…? 何だかよく分からないが、自分は信頼できる人間だと半ば苦し紛れで答える少年。
{そう、じゃ 見せてあげる この箱の中にあるのよ}
ミザリィは小箱を取り出し、ふたを開けると―――― 君の悪い顔の様な物が入っていた!

{それは 人 面 瘡 よ…}

『人面瘡』とは何か?…という読者の為に、みーちゃんのたのしいアウターきょうしつ開催♪
(※自分のデフォルメパペットを操りながら解説するミザリィ)
{人面瘡っていうのは「人コブ」とも言ってね、肘やお腹にできる
 人間の顔をした傷やコブの事で、しゃべったり、物を食べたりもするんだよ
 みんなはこーいうのできた事あるかな?}
「ねーよ、そんなの」…と言う作者と読者のツッコミをよそに、解説終了。

とりあえず、これをつけると必ず頭がよくなるのは間違いないらしい。
これを身につけると人面瘡がもうひとつの脳の役割をするそうだ。 ちなみにお値段ハウマッチ?
{残念だけど、これはレンタルオンリーなの 1週間だけ貸し出してあげるわ、2000円でね
 効果が無かったらお金はいらないわ} 
結局人面瘡を借りたが、まだ半信半疑だったが効果なければタダになるからいいかと考える。
575あらすじゾーン 2/4:2010/05/13(木) 22:00:53 ID:/WyP3Aay
少年が帰った後、ミザリィからのご挨拶。
{こんにちは、皆さん…
 私が彼に貸し与えたアウター・ゾーン製のアイテム… 彼はそれを使いこなせるでしょうか…?}



その後、少年は半信半疑になりつつも学校のトイレで人面瘡を気持ち悪がりながらも首筋につける。
そしてテストが始まり、問題をざっと読むと…難しい問題ばかりで全然分からない!
――すると不思議な事に、頭の中に答えがどんどん浮かんでくるではないか!早速効果あったか!?
.。oO(ははは すらすらとけるぞ!! こりゃあいいや…)

テスト開始後わずか数分で少年が立ち上がった事にトイレかと聞く教師。
「いえ、もうできました」
『何!?』
あまりのスピード解答に他の生徒達もざわつき、教師は答案を見てみると… 全問正解!?
廊下に出た少年は人面瘡の効果をはっきりと実感するのだった。


学校の帰り、少年は美沙里に寄り効果があった事を報告していた。
{そんなに効果があったの?よかったわね}
「ええ! これ…売ってもらえませんか!? あの…本当にこれ、売ってもらえないんですか!?」
{残念だけど… その人面瘡はどうしても売れないわ いい?1週間後に必ず返しに来るのよ}
しつこくも念入りに少年に忠告するミザリィだった。



それから何日か経ち…夜、少年の家。
「明日でこれを借りてから1週間か… こいつのおかげで勉強が楽しみになったなぁ!!
 問題集も楽勝でとけるし… こいつがあれば、どんな難しい学校でも…」
――そう思った矢先、入試が2日後だった事を思い出す。これを返したら…まずい!
待てよ…? 考えてみたら、少年はミザリィに名前も住所も言ってない。
その事を思い出した少年は人面瘡を借りパクする事に決めてしまった。
576あらすじゾーン 3/4:2010/05/13(木) 22:01:35 ID:/WyP3Aay
 ―そして入試当日―
.。oO(結局返しに行かなかったけど大丈夫さ!! 入試の時、この人面瘡が無いと意味ないからな!!)
ベルが鳴り、テストが開始される。最初は英語か、楽勝だ。

   ――ヒヒヒヒヒ…
ふと、借りパク少年は妙な笑い声を聞いた。
笑い声は次第に大きくなり、声は…… 借りパク少年の制服の中から聞こえている!
「誰だね!? 変な笑い声出してるのは」
試験管に指摘され、借りパク少年は何とかごまかして付き添いの試験管と一緒にトイレへ向かう。
.。oO(一体何だ、あの笑い声は!?)

制服を脱いでみると―――― やはり声の主はあの人面瘡だった!
借りパク少年は気味悪がって人面瘡を取ろうとするが、人面瘡はしっかり根付いて取れない!
《ヒヒヒ もう俺とお前は一心同体だ!!》
人面瘡が喋った事に驚き、借りパク少年は恐怖にかられ、試験会場から逃げ出してしまう。

もう入試どころではない!何とかしてもらわないと、と借りパク少年は美沙里に向かう。
しかし美沙里につくと、「今日よりしばらくの間閉店します」との張り紙を見てへたり込んでしまう。



仕方なく家に帰り、何度も人面瘡を取ろうとするがしっかりくっついてしまっている…
.。oO(ちくしょお!! あの女め、こんな物よこしやがって… どうすりゃいいんだ!!)

《1週間以上、俺を使ったから悪いのさ!! 俺はお前の体に根を降ろしたぜ、もう離れねえ!!
 これからお前の体の養分を吸い取って俺は成長するんだ!! お前の体を乗っ取ってやる!!》

逆恨み借りパク少年は焦って人面瘡を切り取ろうとカッターを刺すと…激痛が襲った!
《言っただろう、俺はお前の体の一部になったんだ 俺を傷つけたらお前も傷つくのさ!!》
このまま一生こいつと過ごさなければならないのかとますます焦る逆恨み借りパク少年だった…
577あらすじゾーン 4/4:2010/05/13(木) 22:02:18 ID:/WyP3Aay
 ―翌朝―
パジャマの下の人面瘡がボコリと動く。嫌な予感がして見てみると… 昨日より成長している!!
《お前の体から養分を吸い取って成長してるのさ!! 俺の体が完全になるまでな!!》

『いやだ!! そんなのいやだぁ!! お前なんか殺してやる!!』

逆恨み借りパク少年は自分の体が傷つくのも構わず、何度も人面瘡にハサミを突き立てる!
――やがてハサミを突き立てる音はやんだ。後には瀕死の逆恨み借りパク少年が横たわるのみ…

.。oO(いやだ… 死にたくない!! 助けて… 誰か… 助けて!!)



そこで少年はハッと我に帰る。 辺りを見回すと…美沙里?? しかも生きている???
{どうやらあなたは信頼できる人じゃないようね…}
「い… 今までのは幻だったのか… よかった…」
{あら、それはどうかしら? 首筋をよく見てごらんなさい}

少年は言われるまま首筋を見ると―― 人面瘡が根を張った跡が、幻ではない事を物語っていた。

ミザリィはニヤリと微笑むと、少年は恐ろしくなって逃げ出してしまった。
そんな少年を見送りつつ、エピローグの一言。
{彼は今後、首筋の傷跡を見る度に思い出すでしょう
 不誠実な行動が、アウター・ゾーンでどんな結果をもたらしたかを…}
578マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:09:26 ID:???
これまでの話見てるとミザリィってダメな人間にはもっと容赦ないイメージがあったんだが
今回みたいにちゃんとお試し期間みたいなのを設けてくれることもあるのか…
579マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:10:28 ID:???
俺もそう思った
約束破ったんだからひどい目にあうだろうとは思ったけど
今回は手加減してあげた感じだよな
580マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:15:15 ID:???
約束を遵守したらそのままで破ったら半リセットってことだろ
志郎のタイムマシンがあればこその芸当だよな
581マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:19:31 ID:???
しかし首の傷跡は一生残るな
そのたびに少年は自分の過ちを思い知らされ続けるのだろう
582マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:21:30 ID:???
>>580
連載中スレの楽屋裏 第30幕
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1258156090/
>>839
583マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:23:30 ID:???
>>578-579
アウターゾーンでのラブコメ率を考えた場合
借りパク少年がミザリィの好みのタイプだったために
手加減してもらえたと考えるのが妥当ではないだろうか




んなわけないか
584マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:25:18 ID:???
まだ前途ある若者だったから執行猶予付きにしてあげたとか?
585マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:26:23 ID:???
2000円が欲しかったんだろ
586マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:26:30 ID:???
結局借りパク少年にとっては運がよかったんだろうな。
本当にヤバかったら、あの強盗みたいに悲惨な末路になるだろうし。
そういう意味ではOZ初のバッドエンドか?
587マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:32:54 ID:???
ミーちゃんでどうしても噴いてしまうw
若ぶってんな〜w
588マロン名無しさん:2010/05/13(木) 22:49:56 ID:???
その後、>>587の姿を見た者はいないという…
589マロン名無しさん:2010/05/13(木) 23:38:55 ID:???
悪人レベルに応じてバッドエンドの程度を決めてくれればいいよ。
この少年ももう借りパクしないだろうし、一瞬でも勉強の楽しさがわかってよかったんじゃないの。
590マロン名無しさん:2010/05/13(木) 23:53:40 ID:???
勉強の楽しさか・・・
これって人面瘡つけてる間に勉強したことは
外したあとでも自分の知識として残るのかな?
残らないんだとしたら問題習を解く意味が全くないと思うんだが
591マロン名無しさん:2010/05/14(金) 12:43:36 ID:???
少年が助かったのって、
・人を傷つけなかった
・パニック状態ではあったが人面瘡にハサミで立ち向かった

この2点がミザリィに評価されたんじゃないかな
敗者復活戦みたいな

592マロン名無しさん:2010/05/14(金) 13:14:09 ID:???
そんな難しく考えなくても
「借りパクぐらいの罪なら罰もこんなもんでしょ」ってだけじゃね?
593マロン名無しさん:2010/05/14(金) 17:53:24 ID:???
そもそも
実際に一週間で返した場合、少年側にはほとんどメリットはないんだよな
さらに、狙ったように返却期限の次の日が入試
少年が返さない可能性が高い時期をあえて選んで渡したとしか思えない

ミザリィ的には「努力しないで勉強ができるようにはならない」という教訓を
ちょっと悪戯まじりに教えてあげた、くらいなもんじゃないかね
594マロン名無しさん:2010/05/14(金) 18:00:11 ID:???
首の傷跡はこれから一々ツッコまれそうだな
595マロン名無しさん:2010/05/14(金) 19:45:47 ID:???
そういや名無しの主人公も何気に初じゃないか?
596マロン名無しさん:2010/05/14(金) 20:01:18 ID:???
そろそろミザリィのエロがほしいなぁ、結構スタイルいいよな
597あらすじゾーン 1/5:2010/05/14(金) 22:00:02 ID:va8d1ZDs
 〜第22話 本心〜


            僕の名前は梨村和也 ごくごく平凡な高校生だ…
          最近のぼくの楽しみは、学校帰りに骨董屋に立ち寄る事だ
          とは言っても、骨董品なんかに興味がある訳じゃない…
                  ではどうしてかと言うと…

{いらっしゃいませ…}
来客に丁寧に対応するのは、この作品の主人公・ミザリィだった。

             そう! ぼくの目的は、このきれいな女の人だ!
     長い髪に切れ長の怪しげな目… ぼくは商品を選ぶふりをして、あの人を覗き見る
          適当に選んだ安物の品を買う時が、一番彼女に近づける時だ…
        何とか話しかけてみたいと思ってるけど、まだ照れくさくてできない



放課後、今日も美沙里に行こうとするが、ふと視界にクラスの女子が何か話しているのを見かけた。
「ねー、由香 こーいうおまじない知ってる?
 好きな音のここと友達以上の関係になりたい時は、緑色のリボンを手首に巻いて
 リボンの端っこに、彼のイニシャルを書いとくといいんだって!」
「へー、効き目あるの、それ?」
「バッカじゃねーの? これだから女は… そんなもんで願いが叶えば苦労しねーよ」
「何よー! 女の子のけなげな気持ちがわかんないの、和也!!」
「あれー、お前女だったの? 初耳だな、そりゃ」
からかわれた由香は怒り、手加減無しのグーパンチで和也にでっかいタンコブをプレゼント。
598あらすじゾーン 3/5:2010/05/14(金) 22:00:44 ID:va8d1ZDs
和也は由香に惚れられた『かわいそうな』相手は誰かと聞くが、普通そんなの答えてくれる訳がない。
『あんたじゃない事は確かよ!! 学校終わったんだからさっさと帰ったら!?』
手加減無用で和也の顔面にカバンを叩きつけて差し上げる由香ちゃんでした。 お前ら仲いいな。
2人は同じクラスになってからのケンカ友達で、それ以上でもそれ以下でもないのだ。
.。oO(あんなペチャパイのガキよりも、やっぱりあの女の方が…)
…と言いつつ、ミザリィのヌードを妄想する、思春期真っ只中の和也君でした。



そして美沙里に着くと、なんと以外にもミザリィの方から話しかけてきた!
{君… 最近よく来るわね、まだ若いのに骨董品に興味あるの?}
急に話しかけられた事に驚いた和也は思わずはい、と答えるがミザリィにはお見通しだった。
{うそおっしゃい… 興味があるのはこの『あたし』でしょ?
 隠す事はないわ… でも、君の学校にも女の子はいるんでしょ? 学校に好きな子はいないの?}
怒るでもなく、いたずらっぽく微笑むミザリィ。
和也にも好きな子はいたが、相手にその気は無い様で結局諦めたらしい。
{どうしてその気がないと…?}
――先日のバレンタインで由香にチョコをねだったのだが、くれたのは『10円チョコ』!
あんたにはそれで充分よ、とあっさり分かれてしまったそうだ…。

「あいつも俺の事好きだと思ってたのに… 結局、ただの友達だったんです
 何度も告白しようと思ったけど… やめといてよかった」
{それで… 今はあたしの事が好きなのね?}
「す… 好きっていうか、その… おねーさん、キレイだし」

{ふふ… あたしも年下の子が好きなの… あなたの彼女になってあげてもいいわよ}

しどろもどろと答える和也のあごを引き上げつつ、艶かしい笑顔で承諾するミザリィ。
意外な反応に和也もあらすじ書きも読者もものすごく驚いた! Σ(;゚д゚)
599あらすじゾーン 3/5:2010/05/14(金) 22:01:26 ID:va8d1ZDs
 ―その夜、由香の家―
「バレンタインからもう10日かぁ… 結局、これ渡せなかったなぁ…
 あいつが気安くチョコくれなんて言うから、たまたま持ってた安物のチョコ渡しちゃったのよね
 どうしてこんなんだろ、あたしって… 和也ともただの友達で終わるのかしら…」
そう悩んでいると、唐突に部屋の電話が鳴り響いた。
{いい事教えてあげるわ、由香さん… あなたのクラスの和也君が
 今度の日曜、年上の女とデートするの 待ち合わせ場所は…}
由香は密告者に誰かと聞くが、どう見てもミザリィです。本当にありが(ry



 ―日曜日―
待ち合わせ場所で待つ和也を隠れて覗き見る由香。確かにあの電話の通りだ。
やがてミザリィも現れ、二人仲良くデート開始。 ちくしょううらやましい!!
道すがら、振り返る男性を見てちょっと優越感に浸りつつも夢みたいだと思う和也。
和也は腕にミザリィの胸の感触を感じつつ、仲むつまじく歩いてゆく。  ちくしょ(ry (その2)
――その背後には由香の姿。いまだにあの二人が付き合っているのが信じられず尾行中。



その後、2人は由香とあらすじ書きと読者がうらやましがるほど仲良くデートしていた。
どっかで見たようなぬいぐるみを見て談笑したり、映画を見たり。
挙句の果てには、ゲー○セン○ーあらしも真っ青の高速手つきでモグラ叩きを爆発させたり…
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100514213245.jpg

さて、買い物、映画、ゲーセンとデートコース一通りやった後は、残すは食事。
どうやら代金はミザリィが出してくれたようで、ファーストフード等ではなく高級レストラン!
{どう、おいしい?}
「は…はい、こんな高い物食べたの初めてです」

…一方、お金が無い由香はお腹をすかせつつ、レストランの外から監視中。ちょっとかわいそう。
改めて中を覗きこむと―― 和也の後ろの鏡にミザリィの姿が映っていない! どういう事!?
600あらすじゾーン 4/5:2010/05/14(金) 22:02:10 ID:va8d1ZDs
{ねえ… あたし一人暮らしで家に帰ってもつまんないの…
 君… 今夜はうちに泊まってってくれない?}

な…!? Σ( Д )    ゚ ゚    ちくしょ(ry (その3)
唐突に「*ゆうべは おたのしみでしたね」な事を言われ、思わず食べ物を落す和也!
思わずあらすじ書きも指を止め、読者も思わずジャンプを落したのは想像に難くない!
OK、とにかく冷静にあらすじを続けようジャガイモ …もとい、じゃないか。



案内されたミザリィの家は豪邸に近いと言ってもいい程の立派な家だった。
物陰から尾行する由香はミザリィを吸血鬼や魔女、幽霊と疑いつつも和也の危機を感じ取っていた。
ミザリィは和也をソファーに座らせ、自分はシャワーを浴びてくる。
.。oO(何だか嬉しい展開になってきたぞ…!)
脱・童 ピー できる事に、すっかり鼻の下を伸ばす和也、妄想と股間を膨らませる読者達でした。

しかしそれは乱入してきた由香に邪魔される。
理由も何も言わずすぐにここを出ろと言われても、こんなおいしい状況逃がせないのが男と言う物。
{あら、お客さんね…}
そこにはセクシーな黒いランジェリー姿のミザリィがいた。
『あ… あの女は人間じゃないわ! 鏡に映らないんだもの!!』
{おじょうちゃん、そこの床板は腐ってるのよ、気をつけなさい…}
ミザリィがそう呟くと、突然由香の足元が崩れ、大穴が口を開く!
和也は助けようとするが、ミザリィに大声で止められてしまう!?

{放っといてもその娘は自分で上がってくるわ…
 あたし… 浮気な男は嫌いなの
 もし、その娘を助けたら、あたしは二度と君の前に姿を現さないわよ、それでもいいの?
 さあ、こっちへいらっしゃい… あたしが欲しくないの…?}

落ちそうだと助けを求める由香、好意を持ってくれる憧れの女性。究極の選択を迫られる和也!
しかし、和也の視線はミザリィの艶かしい肢体に釘付けになっている…
601あらすじゾーン 5/5:2010/05/14(金) 22:02:54 ID:va8d1ZDs
その内、由香はついに手を滑らせ落ちてしまう! ――しかし、和也は由香を選んでその手を掴んだ!
『待ってろ! 今、引き上げてやるからな!』
由香を引き上げている最中、手首に冒頭の恋のおまじないのリボンが巻かれている事に気づく。
書かれているイニシャルは…N・K… まさか、和也のイニシャルか!?
ともあれ、ようやく由香を引き上げると同時に、ミザリィは微笑んでその姿をかき消してしまった。
その瞬間、2人は猛烈な目まいに襲われ、気がつくと…… 立派な家が廃墟になっている!?

――それだけじゃない! ミザリィがいた場所にも大きな穴が開いているでは無いか!
「もし… あの女の方へ行ってたら…」「この穴に落ちてた…!」
正しい選択をしたからよかったものの、もし間違っていたらと思うと… 青くなる2人だった。


…結局あの女は幽霊だったのだろうか。そんな事を考えながら腕組みしつつ帰路につく2人。
「ね… どうしてあの女の人よりもあたしを選んだの?」
「バカ言え、お前を選んだ訳じゃねーよ、俺はあの女の罠を見抜いたんだ
 そんな事より、さっきのリボンは一体何だ?N・Kってのは誰だよ?」
「な… 何の事? N・Kってのは『中井貴一』の事よ」
「まったく強情な女だな、お前は!」
「どっちがよ!」  ポカッ


それから翌日、和也はあの骨董屋の前を通りかかったが、すでに店じまいしていた。
…しかし、和也にはミザリィが悪い女だったとは思えなかった。
.。oO(なぜなら、彼女は見抜いていたような気がするからだ…)
美沙里を眺める和也の背後から由香が駆け寄ってきた。
「おはよー! ね… ねぇ、昨日は助けてくれてありがとう
 お礼にね、もらってほしい物があるんだけど…」
「へー、なんだい? 珍しいな」

.。oO(結末がこうなる事を…)

――――由香の後ろ手には、渡せなかったチョコレートが握り締められていたのでした。
602マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:04:23 ID:???
これはいいツンデレカップル
603マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:05:48 ID:???
ごめんなさい
俺なら間違いなく大穴に落ちてました
604マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:07:31 ID:???
ミザリィ普段から黒かよ…大人の女性は違うな
605マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:07:39 ID:???
俺なら迷わず由香を選ぶね!
606マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:10:02 ID:???
いやぁ、この年齢だと年上の謎めいた美女についていっても無理はないぜ
607マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:11:50 ID:???
ミザリィショタ趣味だったのか…w
よし、俺なら小学生だからミザリィおねえさんにイイ事してもらえるかも!
608マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:13:12 ID:???
おい、>>96 >>97 実現してよかったな!
609マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:20:29 ID:???
対抗して由香が下着姿になってくれてもよかったのにw
でもそしたらミザリィには勝てなそうだ
610マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:20:55 ID:???
いくらミザリィが魅力的でも
こんなあからさまに怪しい罠には誰も引っかからないだろ

と思ったのに
おい!>>603
611マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:22:43 ID:???
奈落に落ちそうな人間を助けようとするのを浮気という女は嫌だよな
612マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:24:12 ID:???
>>610
ごめん、俺もひっかかりそうだorz
一人暮らしの家に招かれて、シャワー浴びてるの待ってたら
突然飛び込んできた同級生が「あの女は人間じゃない!」

由香が電波女にしか見えないだろ
613マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:25:31 ID:???
ちょっと待って欲しい
頭を良くなりたいと思った少年は一生消えない傷なのに
年上のお姉さんと仲良くなりたいと思った少年が結局可愛い彼女という
この格差はどうなんだ
614マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:27:53 ID:???
>>613
しかもミザリィのランジェリー姿も目撃している
絶対オナネタにしているはず
615マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:31:02 ID:???
なんだかんだでお店にお金を払っているからね
逆恨み借りパク少年の2000円とじゃ比べものにならないって
616マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:31:13 ID:???
いやでも下着姿ってそんなにいいかぁ?
617マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:31:54 ID:???
>>613
まあ今回の男は不誠実な行動はしてないからな。
既に彼女がいる状態でフラフラついてったならアウトだったろうけどそういうわけじゃないし、
分岐点ではちゃんと「正しい」方を選んでいるわけで。
618マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:33:02 ID:???
>>613
だって頭が良くなりたいと思った少年は約束破って借りパクしたもん
年上のお姉さんと仲良くなりたいと思った少年だってミザリィルールを破れば死んでたわけだし
619マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:37:48 ID:???
>>616
いやいや、中学生にとっての下着姿なんて未知の領域
それこそアウターゾーンの世界じゃないか
620マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:40:12 ID:???
>>616
誘ってくる美人なお姉さん、それも黒下着となれば
俺は大穴がちゃんと見えていてもそっちを選ぶ
頑張れば飛び越せるかもしれないしな
621マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:43:10 ID:???
>>616
同じ学校の女子なら見る機会も皆無ってわけじゃないからな
しかし熟れた身体を持つ美女のそれは望んで見れるものじゃないからな
622マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:52:26 ID:???
ミザリィは好きだけど
俺、下着は白派なんだ
減点減点
623マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:52:33 ID:???
とりあえずこのスレには穴に落ちて死にそうな奴が結構いそうなことだけはわかった
624マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:54:04 ID:???
>>622
由香ならいいかもしれないけど、ミザリィに白なんて似合わないと思うが
625マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:54:46 ID:???
じゃあピンクでおねがいします
626マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:55:12 ID:???
今回はあちこちであらすじ書きの心の声が漏れてるなw
しかも所々混乱しとるしww
627マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:58:42 ID:???
>>622 >>625
ミザリィに似合う下着と言ったら黒以外に赤、ピンク、レースがいいんじゃないか?
628マロン名無しさん:2010/05/14(金) 22:59:21 ID:???
由香は鏡に映らないミザリィを吸血鬼や魔女、幽霊と疑うのはいいのだが、日中街中をデートしていたのだから幾つか除外できるのがあるだろ
といっても実際ミザリィの正体ってなんなんだ?魔界人か?
629マロン名無しさん:2010/05/14(金) 23:00:52 ID:???
ピンクとか白とかは漫画的には清純派っぽいイメージがあるから
ミザリィにはあまり似合わないような気がするなあ
630マロン名無しさん:2010/05/14(金) 23:05:21 ID:???
俺も赤は似合うと思うな、目の覚めるような鮮やかな奴
他には紫や濃紺も
631マロン名無しさん:2010/05/14(金) 23:06:04 ID:???
>>628
たぶん作者も詳細を考えないで「謎の存在」で通すんじゃないかと思うが
強いて言うなら「異次元人」とか「高次元の存在」とかじゃね?
632マロン名無しさん:2010/05/14(金) 23:06:48 ID:???
俺はピンクのレースも似合うと思うんだがな
633マロン名無しさん:2010/05/14(金) 23:09:12 ID:???
>>628 >>631
最終回までには明かされるんじゃないか?
少なくとも魔女とかそういう存在なのは間違いないだろうし。

>>630
http://www.peachjohn.co.jp/pjitem/list/?pcategory=11&category=1108
ちょっと下着通販サイトを貼ってみた。 …うん、やっぱ白とかは似合わんな。
黒や赤、ピンクなどアダルティーな下着がよく似合う。
634マロン名無しさん:2010/05/14(金) 23:11:36 ID:???
アウターゾーンなのにスレ住人がインナーの話に夢中とはこれいかに
635マロン名無しさん:2010/05/14(金) 23:35:28 ID:???
だwれwうwまwwwww
636マロン名無しさん:2010/05/14(金) 23:44:53 ID:???
>>633
年下好きのミザリィのことだ、こんな下着はいて欲しいっていえば叶えてくれそう
というか、家のクローゼットにたんまりありそう
637マロン名無しさん:2010/05/14(金) 23:46:02 ID:???
ロリパンツ(しずかちゃんパンツ)を履いたミザリィを想像してみた……


はなぢ(´゜ω゜):;*.ブッ
638マロン名無しさん:2010/05/15(土) 00:27:24 ID:???
こいつらが普通に付き合ってればミザリィ散財しなくてすんだんでないかい

案外世話焼きなのか?
639マロン名無しさん:2010/05/15(土) 00:28:39 ID:???
年下の男の子には比較的優しいのかもね
640マロン名無しさん:2010/05/15(土) 00:33:07 ID:???
>>639
正確には「年下で好みの男の子には」だな。
641マロン名無しさん:2010/05/15(土) 00:35:57 ID:???
意外にもミザリィが処女というのはどうだろうか?
642マロン名無しさん:2010/05/15(土) 00:58:42 ID:???
そ、それはないんじゃないか…?
643マロン名無しさん:2010/05/15(土) 01:03:22 ID:???
ミザリィの処女喪失シーンなんて想像もつかんぞ
生まれた時からあの姿で生まれた時から非処女って感じだな
644マロン名無しさん:2010/05/15(土) 01:05:32 ID:???
おまえらどんだけエロいんだww

…ま、俺もだが。
645マロン名無しさん:2010/05/15(土) 11:01:34 ID:???
>>638-640
今回の少年が言っていたように結末をある程度見通していて、
ギリギリのところで誘惑や欲望に惑わされないと判断した人間には
比較的優しいんじゃないだろうか。あと可愛い男の子には。
646マロン名無しさん:2010/05/15(土) 12:00:03 ID:???
ミザリィもやはり煩悩(欲情)があるのか…
なんかコミケでエロ同人が流行りそうだなw
647マロン名無しさん:2010/05/15(土) 13:33:46 ID:???
>>620
ルパンダイブを思い出したw
648マロン名無しさん:2010/05/15(土) 15:10:06 ID:???
ミ〜ザ〜リィちゃ〜〜ん♪
649あらすじゾーン 1/6:2010/05/15(土) 22:00:01 ID:nWJr9IAS
 〜第25話 消えた球(ボール)〜


とある少年野球の試合中から物語は始まる。
「次は… 代打・有山!」
『一発逆転だ!! かっとばせ、陽一!!』
有山は見事大きく打ち返す ――――が、ホームラン直前、スコアボードの上でボールが消えた!?



次の日、同じ野球部である友人とその事を話していたが、誰もボールが消えたのを見ていないようだ。
目の錯覚だ、ちゃんとボードの向こうに落ちたと言われるが腑に落ちない。
「それに、結局あのボールは見つからなかっただろ?」
「おいおい、ボールなんて毎回2・3個は無くなってるじゃねーか」 …それもそうなんだが…。

友人は話を変え、女の子を紹介してやろうかと言われるが有山は断る。
「でもよ、お前だけだぜ、野球部でコレ(小指を立てる)がいないの」
「俺はなあ、硬派なんだよ 女なんていなくて結構!」


 ―ニ原駅前―
.。oO(ちくしょー カップルばっかりじゃねーか!ふざけやがって!!)
…ああ言って強がってみたものの、やはり本当は彼女が欲しい有山クンでした。

よそ見をしながら歩いていたので、赤ん坊を抱いた若いお母さんとぶつかってしまう。
「あら、ごめんなさいね 野球部?がんばってね」
激励されるが、上の空で退散してしまう有山。実は女性と話すのが苦手なだけだった。
650あらすじゾーン 2/6:2010/05/15(土) 22:01:04 ID:nWJr9IAS
 ―住宅街―
.。oO(何で女と話すとあがっちゃうんだろう… 何とか女と普通に話せるようになれないもんかな…)
軽く凹みながら歩いていると、誰か(ミザリィ)に呼び止められる。
{ちょっと、君… この近くに骨董品屋はないかしら?}
しどろもどろと答える有山。特にこういう美人には滅法弱いようだ。
{よく分からないわね、案内してくれない?}
顔を近づけ案内を求めるミザリィ、真っ赤になって硬直する有山。なんとうらやま(ry

――その時、天誅とばかりにどこからともなくボールが飛んできて、弾みで頭を電柱にぶつける!

もんどりうち、よく見るとこのボールはうちの野球部の物だった。何でここに…???
ふと、辺りを見回すといつの間にか美女(ミザリィ)の姿も消えていた。
(実は素早くビルの陰に隠れただけだが)

{こんにちは、皆さん… 私の名はミザリィ アウター・ゾーンの案内人です
 アウター・ゾーンに届くカギは探せばどこにでもあるものです
 例えば、この何の変哲も無い野球の球(ボール)がきっかえで…}



その後、有山は公園の水道でハンカチを濡らし、傷の手当をする。
痛む傷を押さえながら、ふとベンチに座ってる中年を見ると…頭の上に水色の玉が浮かんでいる??
あっけに取られ、傷からハンカチを話すと玉は消えた!?
しかし再びハンカチを傷に当てると玉がまた見えるようになった。
.。oO(傷を押さえつけると見えるのか…?)
周囲の人々を見ると、女性の上に浮かんでいるのは赤い玉。
つまり、大きさに個人差はあるが、男は水玉、女は赤玉… しかし何でこんな能力が???
651あらすじゾーン 3/6:2010/05/15(土) 22:02:26 ID:nWJr9IAS
次の日、有山はぶつけられた文字入りのボールを部員に見せると、意外な答えが返ってくる。
「こいつはお前が打ったホームランボールじゃねぇか?
 その字は俺が1個だけ書いた奴でよ… あの日なくなったんだ
 お前、消えたって言ってたろ? 異次元を通り抜けてお前の元に帰ってきたんじゃねーの?」
部員のジョークに有山以外の一同は笑い出す。

.。oO(案外、本当に異次元を通り抜けたのかもしれないな、あの変な「玉」も見える様になったし
   …しかし、男と女の区別がついたからって、一体何の役に立つんだ?)

帰り際、改札を通り抜けそんな事を思う有山は、ロッカーの前で何やら困っている老人を見かける。
「どうかしたのかい、じーさん」
「いや、目が悪くてね ロッカーの番号が…」

番号のロッカーを探してやり、立ち去る有山の前に女の子が現れる。
「や… 優しいんですね あの… 有山陽一さんですね
 あたし…C女子高の桜木さやかって言います 集英高の試合はよく見てます…この前の試合も…
 それで、有山さんの事素敵だなとか思ったりして…
 よかったらあたしと… お友達になってもらえませんか?」
なんと意外にもコクられた有山! 照れくさくなり、思わず傷を引っ掻いてしまい激痛が走る!

――すると… さやかの頭の上にかすかに 水 色 の 玉 …つー事は… 男 !?

「だ… 大丈夫ですか?」
『ち、近寄るな! 俺はそんな趣味はねー! 俺をバカにすんじゃねーぞ、このオカマ野郎!!』
「ひ… ひどい…」
罵倒されショックを受けたさやかはカバンを落とし、顔を伏せ泣きじゃくってしまった…。
.。oO(俺の変な能力も役に立ったな! 危ない危ない…)
652あらすじゾーン 4/6:2010/05/15(土) 22:03:11 ID:nWJr9IAS
その時、先日の若いお母さんとすれ違うのだが、妙に暗く、疲れた顔をしている…。
帰り際、有山はさやかの玉がかすんで見えた事が気になっていた。
再度傷を痛めつけてみると、やはり他の人々の玉もかすんで見える…
どうやら、傷の治癒度と能力の有効性は比例(治るにつれ玉が見えにくくなる)しているようだ。

ふと、自分を追い越した嬉しそうな顔の女性の頭を見ると… またも水色の玉!こいつもオカマか!?
ところが女性が彼氏に再会すると、玉は膨らんで赤く変わった!

.。oO(そうか!! あの色は男女の区別じゃない、『愛情』のレベルなんだ!!
   愛情が深まれば水色の玉は大きくなり… やがて赤に変わる!!
   ――――しまった! 俺はあの娘になんて事を…!)

有川はようやく自分の『能力』に気がつくが、時すでに遅し!慌てて駅に引き返そうとする。
するとまたも先程の若い奥さんとすれ違うのだが…… 彼女の玉は今まで見た事の無い、黒い玉!?
――その直後、玉は見えなくなってしまう。他の人を見ても、もう玉は見えない…

.。oO(能力が消えたのか!? それにしても、黒い玉ってのは一体…
   …待てよ… あの奥さんは赤ん坊を抱えてたハズだ!!
   あの玉が、愛情の度合いを表わすなら、黒って事は……… まさか!!)

急いで駅へと向かう有山。向かった先は…ロッカー室! まさか赤ん坊はこの中に!?
駅員を呼ぼうとするが、それよりも能力を使ってみようと試みる。
傷を引っ掻き痛みを与えるが… 何も見えない!

『頼む! もう一度能力を!!』 傷を壁に打ちつけ、額から血を流す有山。 今度はどうだ!?

ロッカー室を見回すと…玉が見えた!! 扉を開けると、赤ん坊は何も知らずすやすや眠っていた。
幸運な事に、赤ん坊が頭を扉側に向けていたから玉が見えたのだ。
653あらすじゾーン 5/6:2010/05/15(土) 22:03:54 ID:nWJr9IAS
…一方、奥さんは公園のベンチで放心状態だったが、誰かが近寄ってきて我に帰る。
『バカヤロウ! 何で捨てたりするんだよ!!』
「主人が逃げたのよ… あたし達を捨てて…」
『それで今度はあんたがこの子を捨てるのか!? あんたを…こんなに愛してる子を!!
 この子はなぁ… まだしゃべれないけど… あんたを愛してるんだよ!! 俺にはわかるんだ!』
「この子が… あたしみたいなひどい母親を… ごめんね、良太 ごめんね…」

――――この時、母と子の『愛情の玉』は瞬く間に大きな赤い玉となっていたのでした。



 ―3日後―
傷もほぼ完治し、あの能力もなくなってしまった。あれは一体なんだったのか…?
そう思っていると、有山を待つさやかの姿を確認した。
「あの… まだ謝ってなかったから、それだけ… ご…ごめんなさい…」
有山は謝ろうとするが、意外にも彼女の方から謝ってきた。一体何の事だ?

「その額の傷… あの歩道橋から球を投げたの… 私です!
 私… あなたの練習試合でホームランボール拾ったんです…
 直接返して、あなたとお話しするきっかけにしようと…
 それで歩道橋で待ってたら、あなたと髪の長い美人が歩いてくるのを見て
 ついヤキモチをやいて球を… あんなに勢いがつくなんて思わなかったんです、ごめんなさい!!」

それだけ一方的に言うと、踵を返し立ち去ろうとするが、有山は彼女の方を掴んで止める。
「あ…待って! お… 俺の方こそ、君にひどい事を… 勘違いだったんだ
 (彼女はもうおれには気が無いだろうな… くそっ、あの能力があれば確かめられるのに!)」
意識を集中して見てみるが、やはり彼女の頭には何も見えない。それならば……

「あの… ごめんよ本当に! 罪滅ぼしに日曜日、俺と……」

勇気を出して謝り、ついでに告白する有山。
…気のせいか、2人の頭には一瞬、愛情の大きな赤い玉が映った様な気がした。
654あらすじゾーン 6/6:2010/05/15(土) 22:06:32 ID:nWJr9IAS
そんな彼らを歩道橋の上から温かく見守るミザリィから、エピローグの一言。

{目には見えないもの…それは『人の心』。
 愛情を計るものさしがあるとすれば、それはアウター・ゾーンにあります
 しかし、最も大切な事は 他人の心を見透かしたつもりで自分自身を見失わない事なのです}
655マロン名無しさん:2010/05/15(土) 23:18:43 ID:???
うーん… 今回はよくも悪くも普通の話…かな
656マロン名無しさん:2010/05/16(日) 02:33:55 ID:???
仮に勘違いじゃなかったとしても、あの言い草はひどいと思うんだ
しかも初対面の人間に
657マロン名無しさん:2010/05/16(日) 08:19:09 ID:???
まああの女の子的には
ボールをぶつけられたことを怒ってるんだとミスリードしてくれたんだろうな
658マロン名無しさん:2010/05/16(日) 08:25:23 ID:???
確かになー。
断り方も言い方があるだろうけど、あの妙な能力を知ったばかりに…
そういう意味では有山は借りパク少年みたいなプチバッドEDがよかったかもしれん




…と、モテない俺が言ってみる
659マロン名無しさん:2010/05/16(日) 08:40:28 ID:???
あの時点では男と思い込んでるんだから、いくら野球部だからって
「男は度胸、何でもやってみるもんさ」「アッー!」な展開になっても嫌だろう。
660マロン名無しさん:2010/05/16(日) 09:11:14 ID:???
仮に相手が本物のオカマだった場合だって
「ち、近寄るな! 俺はそんな趣味はねー! 俺をバカにすんじゃねーぞ、このオカマ野郎!」
はひどすぎるだろ
襲いかかってきたわけでもないのに
661マロン名無しさん:2010/05/16(日) 11:41:35 ID:???
序盤、少年が能力を勘違いする理由になった
女が赤、男が水色ってつまり……

女がかわいそう;
662マロン名無しさん:2010/05/16(日) 12:27:19 ID:???
ん?なんで?
663マロン名無しさん:2010/05/16(日) 13:01:46 ID:???
年中発情してるってことだろ
664マロン名無しさん:2010/05/16(日) 13:28:21 ID:???
そういう事かw
665マロン名無しさん:2010/05/16(日) 13:36:45 ID:???
この女、どうやってホームランボール拾ったんだ?
あのボールは消えたんだよな?
666マロン名無しさん:2010/05/16(日) 13:48:09 ID:???
ついやきもちを焼いてボールを投げつけたのに
その後何事もなかったかのように告白してきているのもあやしい…
667マロン名無しさん:2010/05/16(日) 15:30:09 ID:???
最近の流れってなんかエロありラブコメになりそうな感じだな
某ウイングマンの人みたくなるのか
668マロン名無しさん:2010/05/16(日) 18:51:49 ID:???
健太の事か?
669マロン名無しさん:2010/05/16(日) 19:45:39 ID:???
>>663
違うよ、女は「私たちラブラブ!」と思ってるけど
男は冷めてるってことじゃん!
あんなに仲良さそうに見えるのにさ……
670マロン名無しさん:2010/05/16(日) 19:54:02 ID:???
>>669

つ【ブスは3日で慣れる、美人は3日で飽きる】
671あらすじゾーン 1/6:2010/05/16(日) 22:00:00 ID:FKvk83Pd
 〜第26話 デス・フライト〜


冒頭、飛行機から降りてくるミザリィ。
その飛行機内部でまだ寝ていると思われた女性客に到着の報告を告げるスチュワーデスだが…
なんと女性客は死んでいた!


 ―アンティークショップ・美沙里―
中年男性が来店し、ミザリィに名刺を渡す。
「ミザリィ・ストーカーさんですね? 私、先程お電話を差し上げた滝沢と申しますが」
{お電話では、私に一千万が当たったと聞きましたが… どういう事です?}
「我が社の創立100周年記念のイベントですよ
 1週間後に機上パーティーを開きますので、賞金はその時お渡ししましょう」
滝沢はそう言って、招待状を渡すと去っていった。



 ―1週間後―
小型機内では、ミザリィ同様招待された客が数名乗り合わせていた。
「皆さん、今夜はよくおいで下さいました! この機がどこへ行くかは着いてからのお楽しみです」
「いやあ、通知が来た時は信じられませんでしたな」(メガネの中年)
「ホントですわね、一千万もの大金が当たるなんて…」(若い女性)
「しかし、飛行機に乗ってパーティーをするっちゅーのはどういうこっちゃあ」(ハゲのおっさん)
「航空機の会社だからでしょう?」(青年)
「もう一人の方が来られてないようですが…」
まだ来ていないのはもちろんミザリィだ。噂をすれば影、今来たようだ。
{遅れてごめんなさい}
ミザリィを見たエロハゲはべっぴんなねーちゃんと称し、仲よーせーへんかとほざく。
{ねーちゃん……? 汚い手で触らないで!!}
触ろうとしたエロハゲの手を振りほどくミザリィ。 
とりあえず話を戻して、飛行機はいよいよ夜空のフライトへと出発する。
672あらすじゾーン 2/6:2010/05/16(日) 22:00:42 ID:FKvk83Pd
                       ・
           この夜、漆黒の夜空に飛び立っていった飛行機…
        このフライトは乗客達にとって、特別なものになる事でしょう…
                       ・


青年は乗客達にワインを次いで回っているうち、時間はもう2時を過ぎていた。
そこで滝沢は目が覚めるような重大な発表があります、と客に告げる。
「なんやなんや、エンジンでも故障して墜落でもするっちゅーのか? ガハハ」  黙れエロハゲ。
「皆さんは電話帳の中からランダムに選ばれた… 私は皆さんにそう言いましたが、実は違うのです
 あなた方には“共通点”がある、それは……
 1ヶ月前、同じ飛行機のファーストクラスに乗り合わせていたという事なのです!!
 この女性をご存知ですかな?(冒頭の死んだ女性の写真を見せる)
 彼女はあなた方とおなじ飛行機に乗り合せ… 目的地に着いた時にはすでに死んでいた
 そして…… この女性は、 私 の 娘 なのだ」
「それじゃ、わしらをここへ招待したのは… どういうこっちゃ?」

「あんた達の中に混じってる……  吸 血 鬼 (バンパイヤ)を探し出すためだよ!!」

いきなりの突拍子もない台詞に、一同驚き固まってしまう。
「娘の死因は急性の心不全と発表されたが… 実際はそうではなかった!!
 出血も無いのに、娘の体からは大量の血が失われていた
 そして娘の首筋には、2つの穴が開いていた… 牙を突き立てられたようにな!
 これは吸血鬼以外の何者の仕業でもない!!
 つまり…  君 達 の 中 の 誰 か が 吸 血 鬼  な の だ !! 」
突然の言葉にエロハゲは冗談かと思い、吸血鬼探しのゲームかと問う。
「ゲームなどではない… 私は娘を殺した吸血鬼に復讐するために君達を招いた
 これから少しでも妙なマネをした奴は… 即刻撃ち殺すから、そのつもりでいたまえ!!』
――なんと滝沢は懐から拳銃を取り出し、客に向けた!
673あらすじゾーン 3/6:2010/05/16(日) 22:01:26 ID:FKvk83Pd
それからしばらくして… 招待客は全員縛られていた。
「こんな真似をしよって… 警察に訴えたるでぇ!!」
「ご自由に… しかしそれは、君が吸血鬼でなかった場合だが…」
滝沢は娘の死後、吸血鬼の存在を信じるようになり、あらゆる文献を調べまくったそうだ。
その結果、娘と同じ様に血を抜かれて死んだ者は大勢いたという…。
復讐の鬼となった滝沢は乗客達に『お前が吸血鬼か!?』と問い詰めていく。

『例え誰であろうと、私がこの手で… この手で心臓に杭を叩き込んでやるのだ!!』

手始めに、吸血鬼の弱点としてはおなじみの十字架を試す事にした。
吸血鬼は十字架を皮膚に当てられるとヤケドするらしい…
『頭がおかしいんとちゃうか!? そんなもんでヤケドなんかせぇへんで!』
まずはうるさいエロハゲのハゲに十字架を当てて試す     ……が、変化は無い。
『ど… どうや!これで納得したろうが!!』
滝沢はこの調子で乗客達の額に十字架を当てていくが、ミザリィを含め全員変化は無い。
最後に残ったのは…メガネの中年男性。
メガネ中年は無実を訴えるが、ミザリィ以外は全員疑惑の眼差しを向けている。


――そして… メガネ中年も全くの無反応だった。
『わかったか!? 今すぐロープをほどけ!! 吸血鬼なんていやしないんだ!!』
「このテストは“念の為に”やってみただけだ
 『現代』に生きる吸血鬼がキリスト教の幻影を引きずっているとは思えんからな
 …実は皆さんにご馳走した飲み物の中には聖水が含まれていたのだが、何の反応も無いな…」
{では、どうやって吸血鬼を見分けるの?}

「吸血鬼には肉体の再生能力がある…
 だから、ナイフで指の1本でも切り落とせばはっきりと分かるのだ!!」

いつの間にか滝沢の手にはナイフが握られていた!冗談じゃないと騒ぎ出す乗客達!
しかし、そんな中でも冷静な青年は滝沢に問いかける。
「ひとつ聞きたいんだが… もし、そのテストでも吸血鬼が見つからなかったら?」
674あらすじゾーン 4/6:2010/05/16(日) 22:02:10 ID:FKvk83Pd
『その時は… 君達ごと、 飛 行 機 を 墜 落 さ せ る !! 
 無関係な人達には悪いが、私はどうしても吸血鬼に復讐してやるのだ!!』

――滝沢の狂気に乗客達は驚き、必死に無実を訴える!
その中で唯一冷静な青年は、ロープがほどけそうなので隣のミザリィに時間を稼いでくれと頼む。
承知したのか、興味本位なのかは分からないが、ミザリィも滝沢に問いかける。
{吸血鬼は太陽にも弱いんでしょ? 日の出まで待ったらどう?}
「今朝の日の出は5時半… 確かにあと40分ほどだが…それまで吸血鬼も黙ってはいないだろう…
 下手すると、ここにいる全員が殺される!! 吸血鬼に先手を取らせてはいかんのだ!!」
滝沢は次の切り裂き実験の対象を冷静な青年に向ける。 …あと少しでロープがほどけるのに!

しかし間一髪でロープがほどけ、青年と滝沢は取っ組み合いを始める!
もみ合う内に銃が暴発し、何事かと顔を出した機長が2発目の暴発を受け致命傷を負ってしまう!
機長が死んでしまい、コントロールを失った機体はどんどん降下してゆく…!
『パイロットが死んだぞ!墜落する!』
『誰か操縦できるもんはおらへんのか!?』
もちろんいる訳がない。しかしこのパニックの中、高笑いをあげているのは…滝沢だった。
『ハハハ これでいい! いくら吸血鬼でも、墜落死は免れまい!!』
一層パニックになる中、ミザリィはただ一人、冷静に様子を見守っていた…。



飛行機はどんどん落ちてゆく。
『誰か助けてくれー!!』 『死ぬのはいやー!!』 「死ぬのはお前達だけだ…」
悲鳴と怒号が混じる中、女性の隣から不気味な声が聞こえてきた!?

『死ぬのはお前らだけだと言ったんだ!!』

声の主は―― エロハゲ!こいつが吸血鬼だったのだ!! 吸血鬼は気合と共にロープを引きちぎる!
675あらすじゾーン 5/6:2010/05/16(日) 22:02:53 ID:FKvk83Pd
『そうとも! 俺が吸血鬼だったのさ!!
 旅客機の娘はあんまり美味しそうだったから、寝てる間に血を頂いたのよ!!
 俺を墜落死させようとは… 面白いぜ!!』

正体を隠す必要が無くなった吸血鬼は、その姿を本来のコウモリ然とした怪物の姿へと変貌する!!
『吸血鬼には変身能力があるって事を知ってるだろうが!! お前らは翼がなくて残念だな!』
吸血鬼は窓を叩き割り脱出しようとするが―――― 日光が吸血鬼の肌を焼く!

『日が… 日が昇りかけてる!? どういう事だ!? 日の出はまだ40分も先のハズなのに…!!』


『機長!もういいぞ、機を安定させてくれ!』
『了解!!』
滝沢は死んだはずの機長に指示すると、機長はムクリと起き上がり機の操縦を取り戻す!
実はあれは空砲で、機長の胸には特殊効果の血のりだったのだ!

『お前の正体を暴くために、彼(青年)と芝居をうったんだ!!
 彼はお前が娘を殺した時、その機には乗っていなかった!!』

青年の正体は…殺された娘の婚約者だったのだ! 怒り狂った吸血鬼は皆殺しにしようとする!
『機長!! 全ての窓のシャッターを開けろ!!』
青年の指示を実行に移すと、窓から太陽光線がレーザーのように吸血鬼にダメージを与えてゆく!
『何故だ!? 何故日の出が40分も早かった!?』

『この機は離陸してから、ずっと「東」へ飛んでたのさ!だから日の出が早かったんだ!!』

弱った吸血鬼は人間の血を吸って回復しようと、そばにいたミザリィに襲い掛かる!
『お前の血をよこせぇ――――!!』  ミザリィ大ピンチ!!

――するとミザリィはいつの間にか拘束をほどき、吸血鬼の顔を一瞬で吹き飛ばしてしまった!
{汚い手で触らないでって言ったでしょ!!}
676あらすじゾーン 5/6:2010/05/16(日) 22:03:35 ID:FKvk83Pd
 <エピローグ>
無事吸血鬼を退治でき、滝沢は乗客へ無礼を詫び、警察に訴えるなり好きにしてくれと言う。
「い… いや、いいんですよ、一千万円ももらえれば…」
「そ… そうですわ、社長さん… こうして生きてられたし…」
メガネ青年も女性も訴える気は無い様だ。生き延び、お金ももらえるなら言う事なし。

安堵の空気が流れる中、元婚約者の青年はミザリィに問いかける。
「ねぇ君… さっき吸血鬼の頭を吹っ飛ばした様に見えたけど?」
{何の事? 私が触った時は死にかけてたのよ}
「何か飲むかい? 持ってきてあげるよ」

{そうね… 真っ赤なトマトジュースでももらえる?}

朝日をいっぱいに浴びる飛行機。デス・フライトから生還した人間を乗せ、飛行機は帰路につく…。


{今回、正体を現したようなアウター・ゾーンの怪物は 人間の中にこっそり混じっています
 それはあなたがよく知っている人物かもしれませんね}
677マロン名無しさん:2010/05/16(日) 22:22:40 ID:???
汚い手で触らないでってのがちゃんとヒントになってたのか、やられたぜ
678マロン名無しさん:2010/05/16(日) 22:25:06 ID:???
ミザリィかっけえ
679マロン名無しさん:2010/05/16(日) 23:11:02 ID:???
ねーちゃん……?って言ってるミザリイがなんか可愛いなw
680マロン名無しさん:2010/05/16(日) 23:19:38 ID:???
ミザリィはショタコンだもんな
エロ・ハゲ・ジジイしかも吸血鬼に触られたらそりゃキレる
681マロン名無しさん:2010/05/16(日) 23:24:46 ID:???
>>それはあなたがよく知っている人物かもしれませんね
ミザリィのことか
682マロン名無しさん:2010/05/16(日) 23:32:28 ID:???
吸血鬼といえば紳士というイメージがあったから、まさかエロハゲだったとは盲点だったわ
683マロン名無しさん:2010/05/16(日) 23:36:17 ID:???
エロハゲはミステリーで真っ先に被害者になるか小物過ぎて犯人じゃないタイプだから
盲点だった
684マロン名無しさん:2010/05/16(日) 23:47:13 ID:???
吸血鬼が日の光を浴びて灰になるってのは
映画「ノスフェラトゥ」の創作なんだよな
それ以前の作品や伝承の吸血鬼は夜行性なだけで昼間外を出歩いても平気だったのに
685マロン名無しさん:2010/05/16(日) 23:48:27 ID:???
最高に灰ってやつだ
686マロン名無しさん:2010/05/16(日) 23:54:46 ID:???
てっきりパパの頭がおかしいだけで
吸血鬼はいないかと思ってた
687マロン名無しさん:2010/05/16(日) 23:57:46 ID:???
自分で気づいてないだけでパパが吸血鬼とかもありだった
それが
いちばん下卑て嫌われそうでどうでもいいキャラが吸血鬼だったとは
いろんな意味でびっくりだ
688マロン名無しさん:2010/05/17(月) 00:25:40 ID:???
そういう意味ではミスリードの使い方がうまいな、光原。
689マロン名無しさん:2010/05/17(月) 03:18:07 ID:???
一千万貰えると聞いて
ノコノコ出てくる吸血鬼ってのが一番の驚き
690マロン名無しさん:2010/05/17(月) 05:52:29 ID:???
そういう化け物系のひとは、お金に苦労してなくても刺激に飢えてるんじゃね
ほら、ミザリィさんとか
691マロン名無しさん:2010/05/17(月) 15:07:20 ID:???
十字架→平気
太陽→ダメ

ええ?
692マロン名無しさん:2010/05/17(月) 15:37:21 ID:???
別漫画の話になっちゃうけど、太陽は平気でも直立姿勢から両手を水平に広げるが十字架として機能する吸血鬼も居るんだからそんなもんだろ
693マロン名無しさん:2010/05/17(月) 18:08:12 ID:???
まあ、時代が進むにつれて吸血鬼像も変わってくるからな
現代人が考える吸血鬼は小説ドラキュラ伯爵のイメージが強いけど
伝承として最も古い吸血鬼は「墓から蘇って徘徊する死体」でゾンビと似たようなもんだったわけだし
そのゾンビだって映画の影響で今のイメージがあるけど
元ネタであるブードゥー教のゾンビとは全く似てないしね
694マロン名無しさん:2010/05/17(月) 19:53:28 ID:???
>>692
ドラゴンボール乙w
695あらすじゾーン 1/6:2010/05/17(月) 22:00:01 ID:hIwVipi2
<祝・4巻発売! ―作者コメント―>
週刊誌で読切連載を続けるのは、ハッキリ言ってキツイ。
最近は毎週毎週、精神の限界に挑戦していると言った感じだ。
いつかは、張りつめていた糸がプッツリと切れてしまいそうな気がする。
でも『ジャンプ』という超メジャー誌で、こういう異色作が描けるのは光栄だし、
夢がかなったのだから、幸福と言えば幸福と言えるのかもしれない・・・・・・・・・・・。


【特別付録・作品解説】
・作品解説
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100517214941.jpg

・ミザリィのQ&Aコーナー
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100517215050.jpg



 〜第27話 見えない男〜
<扉絵:ミイラ… ではなく胴体が透明人間のミザリィ 逆ビキニのような魅せ方>


冒頭、とある街中では何か異様な匂いが漂っていた。
「くさーい!」 「一体何のニオイなの?」 「2・3日前からこの辺りに来るとにおうのよ」
そんな人々の中をこちらへ向かってくるミザリィ登場。

{こんにちは、皆さん… 私はアウター・ゾーンの案内人、ミザリィです
 皆さんはどこかを通りかかった時、異様な臭気を嗅いだ事がありますか?
 臭いの原因は見当たらないにもかかわらず…
 この辺りで通行人が感じている悪臭… それはアウター・ゾーンから漂ってくる臭いなのです}
696あらすじゾーン 2/6:2010/05/17(月) 22:01:02 ID:hIwVipi2
とある会社の、ある風景。
『こんな書類もまともに作れんのかね!! えー、細井君!?』
細井と呼ばれるこの男はミスを課長に怒られていた。

課の仲間はまた細井が怒られている事に内緒話中。
どうやらこの細井、評判はかなり悪いらしい。仕事も出来ないくせに仲間を見下した態度を取る。
…こりゃ同情されないのも当たり前だわな。
しかし細井はその小声が聞こえたのか、内心舌打ちしていた。
.。oO(どいつもこいつも俺様をバカにしやがって… ちくしょう、今に見てろよ!)
会社の帰り、細井は腹いせに課長の車のタイヤにナイフを突き立てパンクさせていた。



 ―自宅―
ベッドで仰向けになり、妄想に浸る細井。
金持ちだったら働かなくてもいいから、あんな連中と付き合わなくても済むのに…うっとうしい。
面白くないのでイタズラ電話をする事にした。適当にダイヤルすると、出たのは…女性の声だ。
「へへへ ねーちゃん、かわいい声だな、どんな下着つけてんだ?」
相手はイタズラ電話はやめてと速攻できる。まあ普通切るわな。

だが根性も性格も歪んでいる細井は諦めず、こちらは正体不明だからと調子に乗りリダイヤルする。
「いきなり切るとは冷てーじゃねーか、え?」
《あなた誰なの? いい加減に…》
「言う必要はないね いいか、切るんじゃねーぞ! 今度切ったらお前の家に火をつけてやる」
…もちろん嘘なのだが、相手はそんな事を知るはずがない。黙り込んで言いなりになってしまった。
「そうそう、俺の聞く事におとなしく答えるんだよ、下着の色を教えな へへへ…」
《…黒よ》
「黒だって? そーかそーか、あんたはいやらしい事が好きな女だな?」
《あんたにそんな事言われる筋合いは無いわ》
「こりゃ気の強いねーちゃんだ、一体あんたはどんな顔してんだろうな」
《どんな顔なのか知りたいの?》
「ああ、是非知りたいね 俺が思うに、多分・・・・・・・・」
697あらすじゾーン 3/6:2010/05/17(月) 22:02:02 ID:hIwVipi2
――その時、突然男の部屋の窓が開き、コードレスホンを持ったミザリィが現れた!

《……こんな顔よ!》
『Σ( Д ) ゚ ゚  わ!?』突然現れたミザリィに驚く細井&読者。何でここが分かったんだ!?
{…言う必要はないわね!}
細井は証拠も無く警察に訴えるのかとすごむが、我らのヒロイン、ミザリィはそんな事はしない!
{その代わり… あんたに買って欲しい物があるんだけど…}



 ―アンティークショップ・美沙里―
ミザリィが見せたのは、小瓶に入った液体…?? これは体を透明にする薬なんだそうだ。
{あんたみたいに卑劣な小心者にはぴったりの薬だわ}
そんな薬あるはずがないし、第一イタズラ電話の報復の毒かもしれないと信じない細井。
ならば、論より証拠。ミザリィ自身がその効果を見せる事にした。
薬を飲むと、あっという間にミザリィの姿が服ごと消えていくではないか!?
細井が驚いていると、セクハラ電話の怨みとばかりに、胸倉を掴み往復ビンタの嵐!
あっけに取られていると、1分もしないうちにミザリィの姿が見えるようになる。
{どう?これでわかった?}
まさか本当に消えるとは。…しかしどうして服まで消えるのか?

{これは肉体を物理的に消すんじゃなくて、他人の頭の中からその人の存在を消す物なの
 これを飲んだ人間は、誰からも見えないし声も聞けないわ}

ミザリィはこの薬を200万で売る。細井は即承諾し、あっという間に売れた。
{使用上の注意を教えてあげるわ、私は一滴しか飲まなかったからすぐに姿が現れたけど…
 一口飲めば、効果は24時間続くわ
 ――ただし一度に一口以上飲まない事ね、もしそれ以上飲めば、あなたは一生透明人間のままよ
 それでもよければ別にいいけど…}
698あらすじゾーン 4/6:2010/05/17(月) 22:03:02 ID:hIwVipi2
帰り道、貯金を使い果たした事を残念がるが、まあいい。早速試してみる。 …ひどくまずかった。
その時、怖そうなヤーさんにぶつかってしまうが、ヤーさんには細井が見えなかったようだ!
.。oO(そうか… 俺の姿は見えなくなったんだ、こりゃいいぞ
   …そう言えば、うちの近所に女子高があったな…)
男なら誰でも考える事を実行に移す細井。 さぁ、めくるめくちちしりふとももワールドへ!



 ―女子高更衣室―
何ともご都合主義でかわいい娘が着替え中。(約1名すさまじいのがいるが)
細井は更衣室の壁にもたれかかり、生着替えをライブで鑑賞、近くの女子のお尻を触る。
姿の見えない細井は他の女子にぶつかり、女子は『この部屋何かいる!』と大騒ぎ!

次に向かったのは…宝石店。
ショーウィンドーの内側に回り、白昼堂々大胆不敵に指輪を盗み出す。ルパンも真っ青だ!
.。oO(ドロボーもこんな簡単にできるぜ!)
後ろから指輪がない事に叫ぶ店員の悲鳴をよそに、細井は次は何をしようかと企んでいた。



その後、細井は…… 民家に忍び込み、食事中の食事をぶちまけポルターガイストもどきになったり、
高級車に10円傷をつけたり、寝ている警官の銃を発砲してみたりとやりたい三昧!
.。oO(ハハハ 何でもやりたい放題だ!! どんな悪さをしても、俺がやったって気づかないぞ!)

次は目に付いたさっきより強そうなヤーさんに殴りかかる!
「な… 何のマネだ、テメェ…」 *どうやら くすりのこうかが きれたようだ!  南無!
699あらすじゾーン 5/6:2010/05/17(月) 22:04:28 ID:hIwVipi2
 ―自宅―
かろうじて細井は生きていた。あちこちボロボロだったが。 チッ!
.。oO(ちょっと失敗したが、透明人間になるってのはすげー面白ぇぜ!!
   しかし… この瓶の量じゃあ、せいぜいあと二口分くらいしかねぇ!)
細井は使用上の注意を思い出し、究極の選択に迫られる。
一口ずつ飲んで、あと2日透明になるのを楽しむか、一生透明人間のままでいるか…!

――どう考えても後者がいいに決まっている! そう判断した細井は残った薬を一気に飲み干した!

.。oO(さあ… これで俺の存在は誰にも見えないんだ
   もっとでかい事をやって好き勝手に生きてやるぞ!! まず手始めは……)



 ―細井の勤務先―
「細井は今日も無断欠勤か!! まったくどーしようもない奴だな
 まあ、いても何の役にも立たん奴だが…」
呆れる課長に細井はここにいるぜ、と一言声をかけるとナイフで課長の胸を突き刺した!
『ざまあみやがれ! 俺をバカにした報いだ!!』



翌日、細井はどこかからかすめてきた酒を飲みつつ新聞を見ていた。
         <姿なき犯罪者 白昼堂々ナイフで襲撃 被害者は重傷>
課長が死ななかった事に舌打ちするが、透明人間である以上、チャンスはまたある。
.。oO(これからは気に食わねー奴らは片っ端から殺してやる
   誰にも存在を知られねーってのは最高に楽しい事だぜ!!
   働く必要もないし、好きなよーに生きられるんだ!!)

ふと、細井は歩道の反対側に同僚の美人、立花を見つける。
.。oO(あいつにも俺をバカにした想いをくらわしてやらねば…
   あの女のあとをつけて、住んでる部屋を探し出し… そこに忍び込んで、あとはあの女を…)
700あらすじゾーン 6/6:2010/05/17(月) 22:05:10 ID:hIwVipi2
そう決意し、道路に出た直後―――― トラックの接近に気づかず、ハネられてしまった!!

リアルバカボンのパパ風の運ちゃんと相棒は強い衝撃を感じるが、
何も見えないし周りも騒いでいないから気のせいだろう、と気にせずそのまま走り去ってしまう。


一方、ハネられた細井は… 瀕死の重傷ながらも、まだ生きていた。
「た… 助けて… だ… 誰か… 病院に連れてってくれ 救急車を…
 お… おい 誰か… 助けて… 助けてくれ……!!  助けてくれ――――!!』
必死で助けを求めるが、細井の姿と声は誰にも見えず、聞こえもしなかった…。



 <エピローグ>

{…彼が息絶えたのは、それから数時間後の事でした…
 彼は大事な事に気づかなかったのです
 誰にも姿を見られないという事は、好き勝手に生きられるという反面……
 誰 に も 助 け て も ら え な い という事に…
 さて、あなたがもし原因不明の異臭を鼻にした時は…
 すぐ近くに透明人間の腐乱死体が転がっているのかもしれませんよ}

教訓を垂れるミザリィの足元には、かつて「細井」と呼ばれた男の腐乱死体が転がっていた――――
701マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:15:14 ID:???
視覚、聴覚は無効なのに嗅覚は通じる不思議
702マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:23:23 ID:???
今週もひどいオチだ。
いや、いい報いだが。
703マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:24:07 ID:???
2回分ぐらいあれば200万以上楽に強盗できるだろうし
普通に買いなおせば良かったんじゃね?
ミザリィならその場合はその場合で別のペナルティ仕掛けそうだけど。
704マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:29:26 ID:???
つか今回の場合は不注意なのが悪かっただけじゃん
705マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:32:30 ID:???
意識から消えるだけで実際に透明になってるわけじゃないんだったら
録画や録音には残りそうな気がする
706マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:33:49 ID:???
>>704
だよな
不注意さえなければウハウハ透明人生を送りそう
707マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:40:40 ID:???
>>701
「一生」透明人間のままだから死んだ後は徐々に効果が消えていくんだよ、きっと
視覚や聴覚で認識できる頃には風化して何もなくなってそうだがw
708マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:41:32 ID:???
チッ、細井のウスノロめ!
どうせ死ぬんなら立花のエロシーンを公開してから死ねばよかったんだ!
709マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:42:20 ID:???
>>706
そうでもないんじゃね?
どんなに注意していても病気になる可能性はある、つーかいつかは絶対になる。
その時誰にも診てもらえない訳で。風邪程度なら風邪薬盗んで誤魔化せるかもしれんが、
ガンとか椎間板ヘルニアとかになったら自分じゃどうしようもないぞ。
710マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:42:27 ID:???
>>707
完全に風化して死体が消えるまで、一体何人が見えない死体を踏んづけたり轢いたりするんだろうか…((((((((;゚Д゚)))))))
711マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:44:16 ID:???
>>708
な・・・なんてことを
712マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:46:01 ID:???
>>708
いや、正しくはこうだろう

「チッ、光原のウスノロめ!
 どうせ死ぬんなら立花をレイプさせてから細井を殺せばよかったんだ!」
713マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:47:13 ID:???
カナディ死ねと言わざるを得ないw
714マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:49:41 ID:???
>>706
常人の「不注意」って域で死んでしまった今回のケースはマジでアホだけど、
周囲の誰もが「自分が居ることを前提にして動いてくれない」っての、すごく危険だぞ……

慣れるまでに生きていられるかどうかも怪しいし
慣れてしまったらたぶんそのときは外に出るだけで命がけの行為になると気づくだろう。
なんせ、自力で直せない怪我してしまったらもう取り返しがつかないのだから。
715マロン名無しさん:2010/05/17(月) 22:53:58 ID:???
そういう意味では今回のミザリィの締めの言葉はいい教訓になったな…

ところで悪魔、人狼、ゾンビ(?)、吸血鬼と来たら今回は透明人間か。
いつかフランケンや半魚人、宇宙人ネタも来るんだろうか?
716マロン名無しさん:2010/05/17(月) 23:19:50 ID:???
この日もミザリィは黒の下着か…ふぅ…
黒率高いな
717マロン名無しさん:2010/05/17(月) 23:21:27 ID:???
今回の話をすげー感情移入して読んでしまった漏れ。
718マロン名無しさん:2010/05/18(火) 03:56:14 ID:???
説教くらって即日タイヤパンクさせるとか
どう考えてもバレるだろw
719マロン名無しさん:2010/05/18(火) 06:42:08 ID:???
>>716
なんかもう黒以外持って無いような気がしてきたw
720マロン名無しさん:2010/05/18(火) 19:10:13 ID:???
こんな最底辺野郎でもちゃんと就職できているのに俺は…俺は…
721マロン名無しさん:2010/05/18(火) 19:14:57 ID:???
嘆くんじゃねえ。
コネでむりやり就職してるだけかもしれねーだろ。
722マロン名無しさん:2010/05/18(火) 19:41:54 ID:???
今までいたずら電話する奴は何が楽しいんだろうと思っていたが
今回の主人公を見て、なるほどちょっと楽しそうとか思ってしまった
723マロン名無しさん:2010/05/18(火) 20:31:17 ID:???
ホラー石ころ帽子か
724マロン名無しさん:2010/05/18(火) 20:34:31 ID:???
>>723
すごい分かりやすい例えだなw
725マロン名無しさん:2010/05/18(火) 20:37:00 ID:???
独裁者スイッチをモチーフにした話を読んでみたい。もちバッドエンドで!
726マロン名無しさん:2010/05/18(火) 20:46:46 ID:???
ミザリィが窓開けるシーンで吹いた。
727マロン名無しさん:2010/05/18(火) 20:48:18 ID:???
>>726
あそこあらすじさんのせいでドリフのコントっぽく見えるよなw
728マロン名無しさん:2010/05/18(火) 20:50:11 ID:???
というかミザ姉の電話の受け答えが(演技とはいえ)可愛すぎる
729マロン名無しさん:2010/05/18(火) 21:28:21 ID:???
ていうか、絶対黒って答える前にもう窓の外にいただろうに
なに普通に答えてるんだって話ですよねw
730マロン名無しさん:2010/05/18(火) 21:31:07 ID:???
>>728
舞台裏を覗くと、そこには電話を持って窓の下をこそこそと進むミザリィがw
想像すると笑えるww
731マロン名無しさん:2010/05/18(火) 21:49:06 ID:???
ミザリィのことだからどーせ
異空間で電話とって「こんな顔よ!」って言う直前に瞬間移動で現れたんじゃねーの
732マロン名無しさん:2010/05/18(火) 21:56:59 ID:???
黒下着って、なんかうそ教えてそうな気もするが
733あらすじゾーン 1/6:2010/05/18(火) 22:00:02 ID:/kHOESBK
 〜第28話 不幸の確立〜


冒頭、占いの館・美沙里に少年が相談に来ていた。
「どうも僕は昔からついてない事が多すぎる気がするんですが…
 友達と旅行に行ったら、僕一人病気になったり…
 小学校に入学した時は、たまたま隣にガキ大将が座ってたばっかりに、
 6年間そいつにイビられる事になったし… 他にも数え上げたらキリがない位です
 どうして人生には不幸な事ばかりあるんだろうな、っていつも思うんですが…
 どうでしょう? これから先、何か悪い事が起こらないか、占ってもらえませんか?」
{つまり、あなたは未来に起きる不幸を避けたいわけね
 そういう事なら… 今、うちではFAX会員を募集してるの、入ってみない?
 家にFAXを置いてもらって…随時、あなたの「未来」をFAXで送ってあげるサービスよ}
少年はそれで不幸がさけられるのなら、と依頼する事にした。

{こんにちは、皆さん… どんなに幸運な人間でも、人生には不幸がつきものです…
 しかし、その不幸を避ける事ができたら?
 今回は不幸を避ける事が、どういう結果になるかをお教えしましょう}



数日後、少年はFAXをセットし終えると… さっそくかかってきた!
『アウターFAX通信 あなたは…
 4月2日 自分の部屋でガビョウを踏み、足の裏に穴が開きます』
4月2日…あさってだ。大丈夫だろうか…?



そして2日後… 少年は見事にガビョウを踏んづけてしまった!
「いてて… 何でこんなトコにガビョウが…」 愚痴はすぐ驚愕に変わる。予告が当たった!
その直後、またFAXが受信する。
.。oO(何だって… 「明日は電車の中でチカンと間違われる」?)
734あらすじゾーン 2/6:2010/05/18(火) 22:00:44 ID:/kHOESBK
翌日、少年は電車の中でチカンだと騒ぎを聞く。見ると、女子が男に詰め寄っていた。
.。oO(あそこはいつも僕が立ってる所だ! 場所を変えててよかった!
   しかし… またFAXの予告が当たった事になるな…)


もはや少年にとって、FAXは無くてはならない物になってしまった。
不幸な出来事を予告してくれるなら、それを避ければいい。
.。oO(…という事は、僕の身には一生、悪い事や嫌な事は起きないって訳か!! こいつはいいぞ!!)



2週間後、少年は美沙里を訪れ不幸を避けられている結果を報告していた。
授業中に下痢で悩まされるとあった時は授業をサボり、不良に絡まれるとあった時は学校を休んだ。
{そんなに喜んでもらえると嬉しいわ}
「今じゃ、あのFAX通信が無いと生活できません ただ… ひとつ気になる事があるんですが…
 最近は1日に送られてくる量が増えてるような気がするんですが…
 それも事故とか犯罪とか… 危険度が高いのが増えてるような…」

{あら、それは当然よ 人生には『確立』ってものがあるわ
 ある程度の確立で、不幸に遭うのは人間ならどうしようもない事よ
 宝くじだって、買い続ければ買い続けるほど、『当たる確立』も上がっていくでしょ?
 それと同じで、不幸を避け続ければ、将来起きる不幸の確立は上がっていくのよ
 量的にも質的にも、ね}

「それじゃ… 不幸を避ければ避けるほど、不幸がどんどん増えていくって事か…」
{そういう事ね}
意外な落とし穴に驚き、心の中でサギだと叫ぶ少年。
735あらすじゾーン 3/6:2010/05/18(火) 22:01:26 ID:/kHOESBK
…それから何日か経ち、FAXから送られてくる不幸の予告はどんどん増えていく。
.。oO(この不幸を避ければ避けるほど、身が危険になっていくなんて…
   今更このFAXがなくなったら… 今までたまってた不幸が全部ふりかかってくる!!
   そんなのって… そんなのってひどい!)
そこで考えを切り替える少年。 危険が分かっているから、ずっと避け続ければいい!

.。oO(そうさ! ず――――っと 死ぬまで…)



その後、また何日か経ち不幸の予告を見ると…
『学校のグラウンドで砲丸が足に落ちケガ』、『パチンコ前でヤクザにからまれ全治1ヶ月のケガ』
さらに『3丁目の交差点でバイクとの接触、左腕を骨折』…
.。oO(どうしよう、どんどん危険が増してるぞ! これじゃどこにも出られない!!
   何だか… 一生、家から出られなくなりそうだ…)


そして1週間後…
『雨で増水した川で溺れ、重体に陥る』!? 水泳部なのに!? さらに少年は他の予告を見て驚愕する!

『アウターFAX通信 あなたは…
 4月20日 一人で家の留守番中、押し入ってきた強盗に刺され重傷を負います』

――ついに家にもいられなくなり、ショックでバサリと予告の紙の束を落す。
少年は恐怖の余り、母親が止めるのも聞かずに家を飛び出してしまう!
.。oO(一体あの子、どうしたっていうのかしら… 3日も学校休んでるし…
   どうもFAXを入れてから、様子がおかしい…)
母親は少年の部屋に行くと、散乱したFAX用紙を見て呆れてしまう。
一体何のFAXなのかと拾い上げてみると…… 母親には真っ白な紙にしか見えなかった。
736あらすじゾーン 4/6:2010/05/18(火) 22:02:13 ID:/kHOESBK
その頃、少年は見えない不幸の恐怖に追われ、当ても無く逃げていた。
.。oO(一体どこへ行きゃいいんだ!! どこへ行っても不幸に遭いそうな気がする!!
   学校も商店街も… 安全な所なんて無い!!
   今まで普通に暮らしてたのに… 何でこんな目に遭うんだ!!
   不幸を避ければ幸福になれると思ってたのに… 人生なんて嫌な事ばっかりだ!)


気がつくと少年はいつの間にか土手を歩いていた。
するとどこからか助けを求める叫び声が聞こえてきたではないか!
声のする方を見ると―――― 女の子が溺れている!助けなきゃ!!
女の子は少年に必死に助けを求めるが、少年は『川で溺れる』の予告が脳裏を駆け巡っていた。
溺れる恐怖にかられ少年は川に飛び込めず、他に人がいないか辺りを見回すが誰もいない。
そうこうしている内にも、女の子はますます溺れてゆく… そんな少年の心に悪魔が囁きかける。

.。oO(でも… 自分が溺れるのがわかってて、他人を助けに行く必要なんて無いじゃないか!!
   誰も見てないんだから、こっそり立ち去っちまえばいいんだ!!
   そうさ!!見た事も無い他人が死んだって、俺には関係ない… 関 係 な い ん だ !! )

――しかしやはり見過ごす事はできず、少年は不運を呪いつつも川へ飛び込んだ!
『ちくしょう!! 今助けに行くぞ!!』
さすが水泳部、泳ぐのは早い!要救助者確保!
女の子をしっかりつかまえ、後は足がつったりしないように気をつけて泳いでゆく…。
慎重に泳いだおかげか、無事岸辺に辿り着いた。
「さあ、もう大丈夫だ! 岸に上がって(何だ… 大丈夫だったじゃないか!! 心配して…)」
一安心した矢先、突如流されてきた丸太にぶつかり、溺れてしまう!
『お兄ちゃん!?』

.。oO(ちくしょー!! やっぱり飛び込んだりするんじゃなかった!!
   なんてバカなんだ!! 折角不幸を避けられたのに…)

少年は自分の不幸を呪いつつ暗い川底へと沈んでいった……
737あらすじゾーン 5/6:2010/05/18(火) 22:02:57 ID:/kHOESBK
 ―平口病院―
どうやら少年は助かったらしい。女の子の母親がお礼を兼ねてお見舞いに来てくれた。
「本当にありがとうございました、この子を助けて頂いて…
 意識不明の重体だと伺った時は、居ても立ってもいられませんでしたわ」
「い… いえ、いいんですよ 僕は水泳部だし… 当たり前の事をしただけです」
乾いた笑いをすると、次は母親が色々持ってきてくれた。
「お前が昏睡状態の間に、全国からたくさん励ましのお手紙頂いたわよ
 学校のお友達も心配して、よくお見舞いに来てくれたし…」
そう言って母親は千羽鶴とダンボールの箱いっぱいの手紙の山を見せてくれた。
.。oO(おかしいな、「不幸な目」に遭ったハズなのに… なぜだろう、いい気分だな…)

ふと、少年はTVを見る。
《さあ、次はこのカップルに馴れ初めを聞いてみましょう》
映し出されたのは、かつて少年が不幸を避けた為にチカンと間違えた女と間違われた男だった!
《彼と知り合ったのは満員電車の中なんです》
《そーそー、俺がコイツにチカンと間違われて…》
この番組を見て少年はようやく悟る。

「そ… そうか…!! そういう事なんだな… 不幸が幸福のきっかけになる事もあるんだ…」
738あらすじゾーン 6/6:2010/05/18(火) 22:03:40 ID:/kHOESBK
 <エピローグ>
あれから何日か経ち、ようやく少年は退院、自宅に帰ってきた。
帰るとまず確認したのは…あのFAX。しかしあれ以来、FAXは何も来ていなかった。
入院していた間に無料サービス期限が切れたからだろうか…?
「母さんはFAXは白紙だって言ってたが…?」
引き出しを開けると、今まで送られてきたFAXの束が入っていた。
確認の為、それに目を通すと―― なぜか内容が変わってる!!

「『消防署から人命救助で表彰される』『水泳の県大会で3位に入賞』
 『テストのヤマが当たって楽勝』だって…?
 こりゃ一体どうなってんだ、ははは… 人生、悪い事ばかりじゃないな、こりゃ…」



{アウター・ゾーンから送られたFAXは全て白紙… そこにどんな予告が見えるかはその人次第です
 かつての彼の様に、人生の暗い面しか見ない者には不幸な出来事しか予告されません
 あなたなら、どんな予告をされるでしょうか?}

少年の家の屋根に座る、セクシーな格好のミザリィが締めの言葉を延べ、今回の物語、了。
739マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:14:13 ID:???
ちょっとツイてないからってグチグチ考えずに
希望を持って生きようってことなんだろうな。いい話だ。
いい話なんだが。




異様にエロい格好の占い師が気になってしかたない。
ミザリィは占い師をなんだと思っているんだw
740マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:21:40 ID:???
特にどうってことのない、普通のいい話だがホッとするものがあるな
1ヶ月に1本くらいの割合でこういうのを読みたい
741マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:26:09 ID:???
いい話だな。
しかしこういう話って少年誌よりもう少し年上のほうが理解されそうだが。
742マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:28:15 ID:???
少年「なんてこった!あの時痴漢に間違われていれば彼女ゲットでTV出演も出来ていたというのに…」
743マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:37:50 ID:???
前回といい、ちょっとドラえもんっぽい感じの寓話だな
744マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:40:24 ID:???
>>自分の部屋でガビョウを踏み、足の裏に穴が開きます
実際はそれほど大騒ぎすることでもないのだが、文章として書き連ねるとものっそ嫌すぎる
745マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:42:25 ID:???
>>731
うん、ミザリィの事だから瞬間移動とかできそうなのはわかってるんだ。
何もそこまでネタにマジレスせんでも…orz


今回の話はよかったな。
もし最後で女の子を見捨てたら、きっとバッドエンド、一生罪の意識にさいなまれたろうな…
746マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:47:08 ID:???
> 一生罪の意識にさいなまれたろうな
いや、そうはならないんじゃないか?
さいなまれる暇もなく、翌日あたりにさらなる大不幸に見舞われて今度こそジ・エンドだった気がするw
747マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:48:24 ID:???
不幸を避ければ避けるほど不幸に合う確立があがっていって質も量もすごくなる
って
すごい理論だな
748マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:51:19 ID:???
じゃあ
ひごろ遭う小さな幸福も避け続けて溜めまくれば
宝くじで1億円当たるとかもいけんのか
道で100円拾うとかしょぼい幸運を避けて本当に遭いたい幸運にだけ当たる
っていう使い方のほうが有意義だな、このFAX
749マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:53:00 ID:???
>>747
逆に考えるとささいな幸運をひたすら避けていればすっげえ幸運なことにいつか会うってことだろうか?
曲がり角でパンを加えた美少女とぶつかったらそれが自分のクラスに転校してきた子で
しかも隣の席になりました〜ってくらいの幸運が俺にもほしいんだが。もちろん最後はハーッピーエンドで。
750マロン名無しさん:2010/05/18(火) 22:57:51 ID:???
>>748-749
趣旨は同じなのにそれぞれの性格がにじみ出ていて吹いたわw
751マロン名無しさん:2010/05/18(火) 23:00:32 ID:???
>>746
ああ、確かにさいなまれるよりも大事故で半身不随とか命を落としたかもな…

>>747
ゆで理論も真っ青!「ミザ理論」と名づけようか?w
752マロン名無しさん:2010/05/18(火) 23:10:34 ID:???
どうでもいいけど
×⇒『確立』
○⇒『確率』
じゃないのかこの場合。
753マロン名無しさん:2010/05/18(火) 23:14:39 ID:???
そうだな
変換で一発目に出てくるからついうっかり
754マロン名無しさん:2010/05/18(火) 23:17:30 ID:???
>>747
人生における不幸の総和が決まっているならその法則も納得できるが
不幸の質と量の上昇率が異常すぎるw
ドラゴンボールの戦闘力インフレやドラえもんのフエール銀行の利息並だ
755マロン名無しさん:2010/05/18(火) 23:20:10 ID:???
>>754
不幸の質の上昇確率は複利計算なんだよ
10%ずつ上昇していくけど回避するごとに21%、33%…と増えていって
10回も回避する頃には初回の160%増の不幸が襲ってくる
756マロン名無しさん:2010/05/18(火) 23:25:01 ID:???
幸運の質の上昇率も同じなら・・・
ふぃーばーーーーーーーー
757マロン名無しさん:2010/05/18(火) 23:27:46 ID:???
このFAXと占いピエロってどっちがお得なんだろうな
758あらすじゾーン:2010/05/18(火) 23:39:43 ID:???
>>752-753
ごめんなさいorz
759マロン名無しさん:2010/05/18(火) 23:43:15 ID:???
>>742
そう思った少年は、キリシマ博士のタイムマシーンで時間をさかのぼって電車に乗った。
しかし…
「あの男だったからこそ彼女ゲットまでこぎつけることができたんだな(泣)」
拘置所でひざを抱えながら少年は人生の不公平を改めて痛感したのであった。
760マロン名無しさん:2010/05/19(水) 00:03:24 ID:???
他人の不幸は蜜の味、と言うか
他人の不幸は自分の幸福、そのまた逆もしかりってなわけで
運ってのは他人と共有するところがあるんじゃないかなぁと。
自分が不幸だと他の誰かが幸運を享受してたりするとか。
761マロン名無しさん:2010/05/19(水) 00:08:24 ID:???
いやいやそういうこともあるだろうけど
そもそも
なにをもって幸せとするかは個人の価値観によるので
幸運も不運も実は存在しないのだよ
ただ事実があり、それを人が幸せだとか不幸だとか判断するのだよ

極端な例を挙げるなら
殴られたら多くの人はそれを不幸せだと感じるけど
ドMにとってはそれは幸せなことだ
762マロン名無しさん:2010/05/19(水) 00:17:16 ID:???
ものすごい例えだなそれはw
763マロン名無しさん:2010/05/19(水) 00:18:56 ID:???
なんか分りやすいなwww
764マロン名無しさん:2010/05/19(水) 01:39:20 ID:???
ドMの人なら不幸回避によって次回の不幸にブーストがかかる様を見て
ヘヴン状態!になるのだろうか
いるとしたら、その人は完全にアウターゾーンの住人だな
765マロン名無しさん:2010/05/19(水) 02:21:18 ID:???
>>764
いや、ドMの人がもし「この先に起こる不幸をFAXしてくれ」と頼んだ場合には
常人にとっては不幸でもドMの人が喜びそうな出来事は予言としてFAXされることはない
766マロン名無しさん:2010/05/19(水) 04:35:27 ID:???
全国からたくさん励ましのお手紙…
正直全国ニュースになったとしても、そこまでなるとは思えん

ところで4巻買ったんだけど、いろんな物議を醸した17話の「顔」
あれ作者は単純にいい話として描いたっぽくね?
767マロン名無しさん:2010/05/19(水) 06:35:21 ID:???
>>764
「へヴン状態」??なんだ、それは?
よくわからんがいい響きだな
768マロン名無しさん:2010/05/19(水) 07:57:19 ID:???
>>766
まあ顔の話はまんまシンデレラ的な流れだし
話としてはありがちなものだろう
ただ、まあそういう話では「本当の自分を見つけてくれた王子様」みたいな
綺麗であいまいな表現でのハッピーエンドだったものを
作者が本質をついて「美人だから好きになった」とぶっちゃけたから
ちょっと歪なオチになっただけで
769マロン名無しさん:2010/05/19(水) 13:19:01 ID:???
やっぱり女の子を見捨てたらすごいバッドエンドになったんだろうな
今回の主人公、黒目が小さくて(ほとんど点)小物や悪者っぽい顔だったから
ちょっと心配だったw
770マロン名無しさん:2010/05/19(水) 14:15:29 ID:???
「不幸から逃げようとするな
立ち向って乗り越えてみろ」

そういう教訓かな
771マロン名無しさん:2010/05/19(水) 15:37:13 ID:???
そういえばFAXには川でおぼれるとは書いてたが
溺れて死ぬとは書いてなかったもんな
772マロン名無しさん:2010/05/19(水) 15:52:31 ID:???
>>770
ちょっと違う気もする
どっちかというと
「自分は不運な男だと決め付けて嘆いてばかりいるが、本当にそうか?」
ではなかろうか

アウターゾーンは割と好きだが
あまりクサすぎる説教はカマしてほしくない
教訓とかはほんのり効かせるくらいで作っていってほしいな
773マロン名無しさん:2010/05/19(水) 21:38:44 ID:???
うむ、あまりに寓話色が強すぎると
ミザリィが少年補導員のおねーさんっぽくなってしまうしな
774あらすじゾーン 1/7:2010/05/19(水) 22:00:01 ID:UUaZ22Hx
 〜第29話 妖精を見た!〜


冒頭、とある家での出来事。
「お母さーん! 僕のモグラ人間のフィギュア見なかった?」
「何それ? そんなの知らないわよ、惣一!
 あんたの集めてる人形なんて、気持ち悪くて触れないわ ホラー映画の人形集めなんてやめたら?
 それより、あたしの口紅知らない? さっきまで使ってたんだけど…」
お互いに探し物を知らないと言うこの母子。ふと、気がつけばいつの間にか目の前に口紅があった。
「あれ? こんな所にあった! でも変ねぇ、ここはさっき探したのに…」


 ―13金やミミズバーガーのポスター、鉄の爪、ギャオスの人形を確認した少年の部屋―
「あーあ… 何で最近物が無くなったり、出てきたりするんだろ… 変なの」


ミザリィのご挨拶。
{こんにちは、皆さん… 私の名はミザリィ…… アウター・ゾーンの案内人です
 こんな経験はありませんか? 普段はよく見かける物も、必要な時に限って見当たらなくなり…
 必要なくなってから、ひょっこり出てくる事が……
 一体何故そんな事が起こるのか? 今回はその答えをお教えしましょう…}



 ―ホラーショップ・美沙里―
「ごめんください!」
{あら、いらっしゃい …ホラーマニアのボウヤ}
惣一は品定めし、モグラ人間のフィギュアを購入する。 
{あら、モグラ人間はこの前買わなかった?}
「うん… でもなくなっちゃったんだ 最近、家の中で物がよくなくなるんだ
 さっきまで使ってた物がなくなったり… 探したはずのとこから出てきたり…」
775あらすじゾーン 2/7:2010/05/19(水) 22:00:43 ID:UUaZ22Hx
{それはね…  妖 精 のしわざよ!}

「妖精って、あそこにある(美少女)フィギュアみたいな奴?」
{これは花の妖精… 物を隠すのは、もっと別な姿をしているわ}
ミザリィ曰く、この妖精は放っておけばそのうちどこかへ行ってしまうらしい。
{ところで、君はお得意様だから特別にいい事を教えてあげようか?
 もし妖精を見つけても… 見 な か っ た ふ り をしなさい
 妖精は自分の姿を見られる事を極端に嫌うのよ
 彼らは普段人間に見つからない様に行動してるけど… それでも姿を見られてしまう事があるわ}
「も… もし、姿を見た事を妖精に気づかれたら… どうなるんです?」

{その時は…… たぶん、命はないわね…}



その夜、惣一はゲームをやりながら本当に妖精がいるのかと考えていた。
ふと、ゲームの操作を忘れてしまい、説明書を探すが見当たらない。さっきまで見てたのに??
.。oO(まいったな… これも妖精のしわざか?)

ふと、鏡に一瞬何かの影が映る。恐る恐る横目で鏡を見ると…説明書を持った妖精の影があった!

.。oO(な…なんだ!? まさか…あれが妖精!?)
惣一は一瞬驚くも、ミザリィの警告を思い出し見ないようにする。
しかし妖精が本当にいたという好奇心が勝り、よく観察してみようと思ってしまう。
.。oO(でも、相手に気づかれたら命は無いって言われたし…
   いや… 鏡なんだから、気づかれやしないや… ちょっとだけ… ちょっとだけなら……)
ついに好奇心が恐怖心を勝り、チラリと横目で妖精の顔を覗く。

――――その顔は・・・・・ 悪 魔 にしか見えない顔だった!

『わあ!!』 驚いて声を出してしまい、目が合ってしまった!
姿を見られた事に気づいた妖精は説明書を捨て、唸り声を上げながら近寄ってくる…
776あらすじゾーン 3/7:2010/05/19(水) 22:01:30 ID:UUaZ22Hx
「き… 君… 妖精だね? 何もしないから、そんなに怖い顔しないで… 僕と友達にならない?」
だめもとで友達になろう、と手を差し出す惣一。
一瞬たじろぐ妖精だが………腰にさした包丁を抜き放ち、惣一の手を切りつけてきた!

『見タナ、俺ノ姿ヲ… 姿ヲ見タ人間ハ許サネェ!! 殺シテヤル!!』

妖精は飛び掛り、惣一の目を狙ってくるが惣一はとっさに避ける!
妖精が勢い余って壁に刺さった包丁を抜こうと踏ん張っている間に、惣一は母親に助けを求める!



同時刻、母親は………シャワーを浴びていた。                          お
惣一は浴室のドアを開けようと手を伸ばすが、追いついた妖精が手の上に乗り刺してきた!
激痛で妖精を振り落とすが、妖精は華麗に着地、包丁の血をうまそうに舐める。
尻餅をつきながら後ずさる惣一を、妖精は見た目以上の力で押し倒し、顔目掛けて包丁を振り上げる!
『お母さん!!お母さん!!』
ようやくシャワーから出た母親は息子の悲鳴を聞き、バスタオル一枚のまま部屋へ向かう。
母親がこちらに向かってきたのを知った妖精は舌打ちしてその身をどこかへ隠してしまった。
『何があったの、惣ちゃん!? どうしたのよ、ケガしてるじゃない!』
『助けて!妖精に殺される!!』
バスタオルにしがみついてきた惣一を見て、ケガしている事に気づく母親。
妖精の姿を見てしまったから殺されそうになったんだと説明するが、当然信じてもらえない。
…あろう事か、ホラーフィギュアばかり集めているからそういう夢を見たんだと言われてしまう。
『夢なんかじゃないよ! ホントに妖精がいるんだ!!』
『いい加減にしなさい!! イタズラしてケガしたもんだから、そんな事言ってごまかすつもりね!』
.。oO(ダメだ… 信じてもらえない)
惣一は妖精の再襲撃をかわすために、母親に一緒に寝ていいかと聞く。
「しょーのない子ねー、惣一は」
777あらすじゾーン 4/7:2010/05/19(水) 22:02:22 ID:UUaZ22Hx
そしてその夜、惣一は母親と一緒のベッドで寝るが、不安で寝付けないでいた。
.。oO(妖精は人間に見られる事を嫌うから、一人にならない限り襲ってこないはずだ…
   あの妖精… 何とかやっつける方法はないかな…)
――もしかしたらあのお姉さんなら何かわかるかもしれない!明日、命があれば聞いてみよう!

…その一方で、手が出せない妖精は物陰から恨めしそうに唸り声を上げていた…



次の日、早速惣一は美沙里へ向かうが、よりによって『本日休業』!
.。oO(どうしよう… どうしたらいいんだ…!)
頼みの綱も断たれ、顔面蒼白で立ち尽くす惣一。


その夜、食事しながら母親にまた一緒に寝ていいかと聞く惣一。

「何赤ちゃんみたいな事言ってるのよ、もう12歳でしょ!
 それより今から急ぎの用で仕事に出なくちゃならないの、ちゃんと留守番しとくのよ」

『ええっ!?』 驚きのあまり、茶碗を落してしまう惣一。
その後、妖精に殺されるから行かないでとすがりつくが当然信じてもらえない!
『まだそんな事言って! 仕事に行かなきゃいけないから離しなさい!
 仕事しなきゃ、あんたを養えないんだから それぐらい、もう分かる年でしょ!
 じゃ、行って来るわね おとなしく留守番してるのよ!」  バタン  ――行ってしまった…。

このまま家にいても危険なだけだ… どこか外に出ていようとクツを履こうとする。
すると足に激痛が走り、見るとクツの中に妖精が忍び込んでいた!
『ドコヘ行クンダ、コゾウ! ヒヒヒ…』
惣一は逃げ出すが、妖精はすさまじいジャンプ力で惣一の肩に飛び乗るとメッタ刺しする!
妖精を捕まえ投げ捨てるとトイレへ逃げ込みドアを閉めるが、妖精の手が隙間に入り込んできた!
『すごい力だ、ドアが閉まらない!!』
778あらすじゾーン 5/7:2010/05/19(水) 22:03:04 ID:UUaZ22Hx
――かろうじて押し返し、ドアにカギをかけるがいつまでもつか…?
小窓から逃げようとするが狭すぎて出られない! 仕方なく、このまま母親が帰るのを待つ事にする。
…と思っていたら… ドアノブが外れ、その穴から妖精が侵入してきた!!
恐怖のあまりトイレから逃げ出し、外へ逃げようとするが先回りされてしまう。
やむを得ず、自室へと逃げ込む惣一!


自室へついたものの、このドアにはカギがないので縄とびの縄を使ってドアを固定する。
.。oO(このままじゃ殺される! 何とか…あいつをやっつけられないかな!
   ホラー映画じゃ、怪物はいつだって人間にやっつけられるハズなんだ!!)
惣一は部屋を漁り、何か武器になりそうな物を探す……。 まず1つ発見!

.。oO(小2のとき買ってもらった昆虫採集セットだ!!
   そういえば…「ペットセメタリー」って映画じゃ、注射器を武器にして怪物と戦ったっけ!!
   よし!まだ虫を殺す薬も残ってる!!)

その直後、ドアから妖精の包丁が飛び出してくる!穴を開け始めたのだ!!
注射器に殺虫剤をセットするが、これだけじゃ不安なので他の物も探す。
.。oO(そうだ! あの映画じゃ電気で怪物を倒してたんだっけ!!)
次に目にしたのは、「遊星よりの物体]」のポスター!
TVの電気コードをはさみで切り取り、2つに分けて電線を剥き出しにしコンセントを繋ぐ。
セットが終わると同時についに妖精が大穴を開け上半身を覗かせた!

『くたばれ!!』 電線を妖精に当て、電気ショックを喰らわせる!

妖精は苦痛にうめきドアから落ちると、惣一は追い討ちの殺虫剤を注射する!
『ナ… 何ヲ注射シタ!?』
よろめく妖精だが、まだ死んでいない!最後の力を振り絞り、惣一の顔に飛び掛った!
振り払おうと暴れるうちに階段から落ち、惣一は気絶してしまった…!
『ヒヒヒ 気ヲ失イオッタカ、コゾウ… イマノウチニ…』
トドメを刺そうとする妖精だが、こちらも薬の効果が現れ始め倒れてしまう。
779あらすじゾーン 6/7:2010/05/19(水) 22:03:49 ID:UUaZ22Hx
…それからどれ位の時間が経ったのか…
母親が帰ってきた直後、倒れていた惣一を見て助け起こす。
『お母さん!! 妖精が…妖精が僕を殺そうとしたんだ!! ほら!!あそこで死んでるのがそうだよ!!』
「まさか… これが妖精だなんて…」
母親は妖精の死体をつまみ上げ、トイレに流す。これでもう大丈夫…



翌日、惣一は美沙里を訪れ報告していた。
{…だから妖精の姿を見ちゃいけない、って言ったじゃない}
「ご… ごめんなさい…」

{別にあやまる事はないわ
 でも… 昆虫採集用の薬なんかで、その妖精が…死ぬとは思えないけどね…}

ミザリィの言葉にまたしても顔面蒼白になる惣一だった…



 ―その夜・住宅街―
マンホールのふたがゆっくりと開き、中から息も絶え絶えな妖精が這いあがってくる。
『クソォ… アノガキ 今ニ見テロ…  必 ズ 復 讐 シ テ ヤ ル !! 』
夜空に妖精の声が響く。その夜は不気味なほどに見事な満月だった…



次の日、惣一が学校から帰ってくるが、まだ母親は仕事でいない。
ゲームでもしようかと自室へ戻ると、なんと部屋がめちゃめちゃに荒らされている!
「こ… これは… 誰がこんな事…」
『俺ノ仕業ダヨ! コノ前ハヤッテクレタジャネェカ…ドウナルカ、ワカッテルダロウナ コゾウ?』
妖精が復讐しに現れた!
惣一はたまらず逃げ出すが、妖精はすぐに殺そうとせずじわじわ殺そうと後を追う…
780あらすじゾーン 7/7:2010/05/19(水) 22:04:31 ID:UUaZ22Hx
――しかし、外に出た妖精の前に女性の足が立ちはだかった!ミザリィだ!!
{あらあら、面白い生き物がいるわねぇ}
姿を見られた妖精はミザリィも殺そうと飛び掛るが、ミザリィは妖精を叩き落した!
叩きつけられ弱った妖精を拾い上げると、{いい商品になりそうだわ}と観察する。
『ナ!? ドウイウ意味ダ!? ハ…離セ、苦シイ!!』
必死の抵抗も空しく、妖精はそのままミザリィに連れ去られていった――――



一方、惣一は美沙里に助けを求めにやってきた。
『お姉さん、お姉さん!! 妖精が… 妖精が生きてたんだ!!』
{あら、そんな事より新しい商品が入ったのよ 見せてあげるわ}

そう言って取り出したのは、連れ去った妖精の『 剥 製 』…もちろん本物の!!

{君のコレクションに加えてみない?}



{…皆さんも身の回りで物がなくなった時は注意して下さい…
 あなたのそばに、妖精がいるのかもしれません… 恐ろしい妖精が…}
781マロン名無しさん:2010/05/19(水) 22:09:48 ID:???
やはりミザリィはショタコン
782マロン名無しさん:2010/05/19(水) 22:13:16 ID:???
妖精って30過ぎて童貞じゃないと見えないもんじゃなかったのか?
こんな怖いタイプのは見たくないが。
783マロン名無しさん:2010/05/19(水) 22:15:30 ID:???
剥製ってこんな短期に出来るもんじゃないだろ
784マロン名無しさん:2010/05/19(水) 22:17:00 ID:???
ひたすら怖いだけで特に中身のない話だったなw
でもたまにはこういうのもいい。単純に面白かったぞ
785マロン名無しさん:2010/05/19(水) 22:23:34 ID:???
妖精は怖いしお母様はエロいしで大変面白い回であった
特にメッセージ性がなくてもエンターテイメントとして普通に面白いのう
786マロン名無しさん:2010/05/19(水) 22:25:21 ID:???
まーた「本日休業」っすかw
今回はミザリィが変なこと教えなきゃ何事もなかった気がするけどなー
787マロン名無しさん:2010/05/19(水) 22:43:32 ID:???
乳首!乳首!
788マロン名無しさん:2010/05/19(水) 22:44:33 ID:???
「お」ってなんだよ「お」って
いや判らないではないが
789マロン名無しさん:2010/05/19(水) 22:44:54 ID:???
どうしよう
俺の周りにも妖精がいるに違いない
絶対いる!
790マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:10:16 ID:???
違う!妖精は違うッ!!
791マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:12:37 ID:???
>>788
「お」? 何だ、何の事だ?

最近目の前にあったはずの物が無くなるのは妖精の仕業だったのか…
ま、確かに「妖精」と言っても、RPGでいえば
味方のフェアリー、シルフ、敵のコボルドやゴブリンも西欧圏では「フェアリー」とひとくくりにするからな。
792マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:27:24 ID:???
西洋の物語に出てくる存在のいくつかは
征服民から見た原住民のことだったりする
原住民が自分たちより小さかった場合は妖精
原住民が自分たちよりでかかった場合は巨人
実際の伝承に出てくる醜い妖精はたいていその類
793マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:29:29 ID:???
久々の乳首来た! ( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
ママさん、12歳の子持ちには見えませんぜ!
794マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:33:51 ID:???
あのムーミンも妖精なんだよな、確か。
しかし少年の部屋やミザリィの店、マニアックな物が多いな(笑)
795マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:34:29 ID:???
今からでもいいから( ゚∀゚)o彡゚おっぱいうp!おっぱいうp!
796マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:39:38 ID:???
797マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:50:00 ID:???
>>781
やっぱ今回でショタ好き確定したな、ミザリィw
そして肝心な時に姿を現さない、余計な時に姿を現す。
しかも怪物すら素手で倒せるときたもんだ。
ホント何者なんだ、一体…
798マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:52:59 ID:???
>>794
それには小さな誤解がある
ムーミンはフィンランド語で言うところのpeikko
フィンランドには他にもっと妖精らしい存在があってそっちはtonttu
日本語ではどちらも一緒くたに妖精と訳されてしまいがちだが
これはかなり無神経で、実際にはこの二つはぜんぜん違う

ドラクエの敵キャラ・ボストロールを指して「あ、妖精さんだ」という人はいない
そんなかんじ
799マロン名無しさん:2010/05/19(水) 23:53:09 ID:???
>>794
ムーミン・トロールだっけ、確か。

>少年の部屋やミザリィの店、マニアックな物が多いな(笑)
ホントだ、あらすじさんが描いてくれなきゃ気づかなかったわw
改めてジャンプ読み返しちまったww
800マロン名無しさん:2010/05/20(木) 00:13:32 ID:???
少年の机の引き出し、1話の悪魔ババアの杖や6話の呪いの人形が混じってるw
801マロン名無しさん:2010/05/20(木) 00:18:50 ID:???
ホ、ホントだww よく気づいたなww
802マロン名無しさん:2010/05/20(木) 00:23:39 ID:???
俺もよく小物を無くして怒られるけど、妖精の仕業なら仕方ないな
803マロン名無しさん:2010/05/20(木) 00:27:25 ID:???
俺の職歴も少し取ってくれないかな。
あ、でも空白になったんじゃ意味無いか。
804マロン名無しさん:2010/05/20(木) 00:30:22 ID:???
マジで>>791の「お」が何なのかわからん…何かあったの?
1文字だけだから検索するとえらい事になっちまう
805マロン名無しさん:2010/05/20(木) 00:48:46 ID:???
あの身体を弄んで孕ませた男とは死別だろうか
806マロン名無しさん:2010/05/20(木) 06:14:49 ID:???
>>805
何の事?
807マロン名無しさん:2010/05/20(木) 06:49:35 ID:???
>>804
>>776じゃね
808マロン名無しさん:2010/05/20(木) 11:10:00 ID:???
しかし想一くん、あんな状況でよくパニックにならずに色々準備できたな
すごい子だ

きっと父親ゆずりの行動力なんじゃないかな
809マロン名無しさん:2010/05/20(木) 12:40:26 ID:???
ペットセメタリーか
本当にホラー映画好きなんだな、この作者
だけど
大丈夫なんだろうか
パクリ的な意味で
810マロン名無しさん:2010/05/20(木) 16:28:45 ID:???
気にしなくていいと思うけど
「主人公が観た映画」という引用的なものだし
展開をぱくってるわけじゃあない

ミザリィ無敵ww
ぶん殴るとき険しい顔してたのは「子どもを適度に怖がらせてくれたのはいいけど
まじに殺そうとしてんじゃないわよ」って感じかなw
811マロン名無しさん:2010/05/20(木) 17:07:08 ID:???
>>810
いや、今回のはそうなんだけど
アウターゾーン全体を通して他にも
「トワイライトゾーン」とか「ストーカー」とか「ターミネーター」とか
作者自身も認めてるけどちょこちょこ出してるからさ
812マロン名無しさん:2010/05/20(木) 18:23:19 ID:???
くわしくないオレにはさっぱりだw
813マロン名無しさん:2010/05/20(木) 19:36:14 ID:???
>>783
みーちゃんの魔力?にかかれば一晩で剥製にする事なんてお手の物ですよ!

>>808
父親譲りといえばまるで変態仮面だなw
…って、そういや父親がいない理由が書いて無いな。死別なのか離婚なのか。
ま、どっちでもいいけどな。ちょっくらあの奥さんに再婚を申し込んでくらあ!
814マロン名無しさん:2010/05/20(木) 21:59:28 ID:???
>>811
男一匹ガキ大将を男坂や銀牙みたいに、このネタをおれならこうするってのは良くある話だし
まさか問題になるなんてあるわけないさ
まあそのものズバリ名前を出しちゃったりするのはファンジンっぽいかもしれんが
815あらすじゾーン 1/5:2010/05/20(木) 22:00:01 ID:X43Bcu34
 〜第30話 吸血鬼の町・前編〜


冒頭、アメリカ西部の寂れた町。ここには人の気配が全く無かった。
そんなゴーストタウンに2人の暴走族がたむろしていた。
「面白ェとこを見つけたじゃねぇか、ギャビー!」
「そうだろ?ゲリー! 当分このゴーストタウンを寝ぐらにしようぜ!!」
そう言った矢先、床板が腐っていたのかギャビーは床を踏み抜き落っこちてしまう。
「大丈夫か、ギャビー?」
「ああ… どうやら地下室らしいが…」
ライターを灯し、辺りを調べると棺桶があり、その中には…胸に杭を打たれたミイラがあった!
「ミ…ミイラだ! 本物か!? しかし何でこんなもんが…」
――その時、ギャビーは落ちた時の手の傷から落ちた血がミイラの口に落ちるのに気づかなかった。

まだ上にいたゲリーは相棒の返事がない事に心配になり、大丈夫かと声をかける。
「気味悪ィ物を見つけたぞ、ゲリー! 棺桶があって、中には・・・・・・・・うわっ!!」
蘇ったミイラはギャビーの腕を掴み上げ、暗闇に引きずり込んだ!
急に声の途絶えたギャビーに声をかけ、穴を覗きこむと、これまたミイラに顔をつかまれる!
断末魔が響き渡り、後には2人の死体が転がっていた…
犠牲者の生き血を吸ったミイラ… 吸血鬼は高笑いを上げ、それは風と共に消えた――――



 ―半年後…―
冒頭のゴーストタウンとは違う、活気付いた町で事件は起こった。
「マキャモン警部! 死体はこちらです」
警部が死体を見ると、そこにはうら若き女性がノドを食い破られていた。
「最近この辺りで旅行者が行方不明になる事件が増えてるが…
 まさか、この町の人間が犠牲になるとは… で… 容疑者は?」
「こいつです! 隣の住人がこいつが家から出てくるところを目撃したそうですが…」
816あらすじゾーン 2/5:2010/05/20(木) 22:00:44 ID:X43Bcu34
連行されてきた男は何もやってない、と無実を訴える。
「お前…よそ者だな! この町に何しに来た?」
「別に… あてもなく旅をするのが好きなだけだよ
 とにかく… オレが今朝この家に立ち寄ったのは、電話を借りたかったからさ
 そしたら、家の中で女が死んでるのを発見したってわけだ」
プイ、とそっぽを向きながら答える男に激怒する警部は食って掛かる。
「オレもあんたのようなガンコそうなオッサンは嫌いだぜ」
彼はこういう態度の若造が一番嫌いらしい。結局男は署に連行される事になってしまった。

男が外へ連れられていくと、押さえつけられながらも、今にも飛び掛りそうな中年がいた。
『キサマ!よくも俺のナンシーを…!! 覚えとけ!!このお返しは必ずしてやるぞ!!』
男は隣の警官に問う。あれは被害者の父親だそうだ。



男は留置所に入れられながらも無実を訴える。留置所には先客がいた。その先客とは…ミザリィ。
「隣のオリにいる女は何で捕まったんだい?」
「お前と同じよそ者だ!夜中に町をウロついてたから尋問したが、何も答えんのでぶち込んだのさ」
「やあ! オレはハリィってんだよ、君は?」
{私はミザリィ…}


その頃、警部達は2人の指紋照会の結果を見ていた。
ミザリィの方は情報は特に無かったが…男の方は大物だ!

「ハリィ・ブレイズ… 2年前にアリゾナ州立刑務所を脱獄…以後逃亡中、とあるぞ…」

思いがけない大物を捕まえた事に驚く2人。若い警官は殺人もハリィの仕業と決め付けてしまう。
その時、別の警官から緊急連絡が入る。
『大変です警部!! 町の連中が容疑者をリンチにかける相談をしてます!
 明け方にここを襲撃するらしいですよ!!』
「どうせ犯人はあの男に決まってるんです!連中に渡してやってもいいんじゃないですか?」
817あらすじゾーン 3/5:2010/05/20(木) 22:01:25 ID:X43Bcu34
ハリィを犯人と決め付けた警官の言葉に耳を貸さず、警部は2人を留置所から出す。
「何だ、釈放してくれんのか?」
「町の連中がお前らを私刑(リンチ)にかけようとしてるんだ!
 隣の町まで護送してやる、そっちの女もな!」



パトカーで移動中。辺りはもう薄暗くなっている。
「まるで西部劇だな! 借りができたぜ、警部さんよ!」
『黙れ!! 殺された娘さんは小学校の教師で、大勢の人に慕われてたんだ!
 町の連中の気持ちはよく分かる!! 俺が警官で無かったら、仲間に加わっただろう!』
「じゃあ何でオレを待ちの奴らに引き渡さない?」
「…俺は警察官だ、法と秩序を守る義務がある!
 どんな人間でも法律で守られた人間を保護するのは俺の義務だ!」


 
 ―同時刻、町医者の診療所―
検死した医者は結果を報告しようと電話をかけていた。
「ええ… そうです、被害者は首の肉を食いちぎられてる… しかも、人間の歯形です
 一つ気になる事があるんですが… 被害者の体内から大量の血液がなくなってるんです
 死体の発見現場にはそれ程の血液は流れてなかったはずですよね それならなぜ…」
――突如ガタンと大きな物音がし、振り返るとナンシーが牙をむき医者に襲い掛かった!



場面は再びパトカーに戻る。
無線で緊急連絡を受け、医者が殺害された事、ナンシーの死体がなくなった事を伝えてくる。
「一体何が起こったんでしょうね?」
『バカ、前を見ろ!!』
運転していた警官は倒木に気づかず、ハンドルを大きく切ったため崖に転落する!
…幸い、小さな崖だったので死者は出なかったが、警部達は気絶してしまった。
818あらすじゾーン 4/5:2010/05/20(木) 22:02:41 ID:X43Bcu34
その隙にハリィは脱走しようとするが、いつの間にか目の前に現れたミザリィに驚いてしまう。
{あなた、脱走するつもり?}
たじろいでいると、後ろから警部が銃を突きつけホールドアップ!再び捕まるハリィ。
「今度逃げ出そうとしたら射殺するぞ …しかしなぜ、道の真ん中にあんな物が…?」
{最近この辺りで旅行者が行方不明になってるんでしょ? それと何か関係あるんじゃないの?}
詮索は後だ。とりあえずこれからどうするのかと聞くハリィ。野宿でもするのか?

すると後続の車がやってくる。
「どうかしたんですかい?」 ――ドライバーは冒頭で殺されたギャビーだった!
しかしそんな事を知る由もない警部はキャッスルタウンまで乗せてもらえないかと交渉する。
「いいっスよ、後ろの荷台に乗って下さい
 ただ、あの町に行く道は土砂崩れで塞がってるから、脇道を通っていいですかい?」



「この先はデッド・バレーだな…」
荷台に揺られながら妙な事を口走る警部。
デッド・バレーとは100年前も前に見捨てられた町… 冒頭のゴーストタウンだ。
警部が子供の頃、祖父によく怪物話を聞かされていたそうだ。

「…何でもその町は欧州から来た1匹の吸血鬼に征服されたらしい…
 血を吸われた人間も吸血鬼になり… 町中が吸血鬼でいっぱいになったんだ
 もっとも、そいつらは隣の町の牧師の活躍で退治されたそうだが…
 今も当時の生き残りが潜んでいて、町に近づいた者の血を吸い取るって…よく脅かされたもんだ」



そうこうしている内に、デッド・バレーに着いた。夜に見ると一層不気味だ…。
町の中央付近に差し掛かると、突然車が止まる。
ギャビーは用足しですぐ戻る、と建物の中へと消えて行った。
819あらすじゾーン 5/5:2010/05/20(木) 22:03:23 ID:X43Bcu34
…それからどれ位経ったのか、まだ戻ってこないギャビーにイラつく警部達。
ハ「おい… なんだか様子がおかしいと思わないか!?」
耳を澄ますと、風の音に混じってゴソゴソ、ヒソヒソと人の気配…。

『町に誰かいるぞ!! 気をつけろ!!』 銃を構え、4人で四方を警戒する!

――ただならぬ気配を感じているのはミザリィだけだった――――…             <続く>
820マロン名無しさん:2010/05/20(木) 22:39:25 ID:???
つまりあのエロもこの話の被害者ということか
821マロン名無しさん:2010/05/20(木) 22:47:23 ID:???
あのエロ?

久しぶりに前(中?)後編来たな。この話も何かの映画がモデルかな?
とりあえず「手の傷から落ちた血がミイラの口に落ちるのに気づかなかった」は
『デモンズ』の1か2のどちらかのオマージュだな。
822マロン名無しさん:2010/05/20(木) 23:01:52 ID:???
デスフライトのエロハゲだろ
あいつとは血の吸い方とか違うし
別種族じゃね?
823マロン名無しさん:2010/05/20(木) 23:12:06 ID:???
ドラキュラとノスフェラトゥみたいなもんか
824マロン名無しさん:2010/05/20(木) 23:28:59 ID:???
吸血鬼は時代が進むにつれていろんな超能力や弱点が付け加えられていった
たとえば今では吸血鬼といえばコウモリってイメージが普通だけど
そのイメージがついたのは16世紀に南米でスペイン人が吸血コウモリを発見して以降のことで
それ以前は吸血鬼とコウモリに何のつながりも無かった

今回の話の吸血鬼はデス・フライトの吸血鬼よりそういう昔の吸血鬼らしさがあるね
825マロン名無しさん:2010/05/21(金) 02:59:09 ID:???
さすがに全編だけでは書き込みが少ないな
826マロン名無しさん:2010/05/21(金) 06:47:07 ID:???
「前編」ね

とりあえずどういうエピローグになるか予想でもしようか。
ミザリィは確実に生き残るだろ。
ハリィは……犯罪者だし死にそうである。同僚の警官もなんか死凶星が見えてそうだ。
827マロン名無しさん:2010/05/21(金) 12:49:38 ID:???
「死兆星」ね

今回の吸血鬼での「悪者」は強いて言えばギャビー君だけど
彼はもう死んでるようなものだし、天災のような事件になるかな
バッドエンドにはならんだろう

828マロン名無しさん:2010/05/21(金) 17:23:58 ID:???
「禁書」が現実になるかもしれない危機です

都条例に対する反対の署名が始まりました。

興味がある人はリンク先をよく読んで署名してください。

・弁護士山口貴士大いに語る
「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案に反対する請願署名」を始めました。

http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2010/05/post-6e5c.html
829マロン名無しさん:2010/05/21(金) 20:33:24 ID:???
>>828は気持ちは分かるがスルーするように)
830あらすじゾーン 1/4:2010/05/21(金) 22:00:01 ID:hMTNhoVp
 〜第31話 吸血鬼の町・後編〜


デッド・バレーと呼ばれたゴーストタウンに着いたマキャモン警部達。
しかし、人がいないはずのそこからは、あちこちから唸り声や不気味な声が聞こえてきた…
『この町には何かいるぞ!!』

{私達を出迎えに来たのよ…  食 事 としてね…}

ミザリィの言葉が引き金になったかのように、あちこちからゾンビ… いや、吸血鬼が現れる!
『こ… こいつら普通じゃないですよマキャモン警部!! このままじゃ危険です!!』
警部は銃を向け止まれと警告を出すが、もちろん聞くわけが無い!次第に4人は包囲されていく!
『お… おい、こいつら、あんたの言ってた吸血鬼じゃないのか!?』
ハリィは連中の正体を見抜くが、警部はただの伝説だと信じたくないようだ!

そのうち吸血鬼が警官に襲い掛かり、発砲するがすぐに起き上がってくる!
警部はショットガンで頭を吹き飛ばすが…ゾンビと違い、まだ生きている!!
トラックで逃げようとするがキーが無い!ハリィはあの小屋に逃げ込もうと叫ぶ!
警部と警官はドアを閉めようとするが、押し寄せる吸血鬼のせいでなかなか閉められない!
警部達が悪戦苦闘する中、ハリィはそっと警部の拳銃を抜き取ってしまう!
「油断したな、警部さんよ…」
警部が気づいた時にはすでに遅く、ハリィは邪悪な笑みを浮かべ警部に向かって―― 撃った!!

――しかし弾丸は警部の首を狙っていた吸血鬼の眉間を撃ちぬいた!
『俺も手伝ってやるぜ!! 手錠を外してくれ!!』

警官は反対するが、緊急事態なので手錠を外せと命令する警部。
だが、今は手が離せないのでカギを投げてよこす。
「物分りがいいな、警部さんよ!!」
831あらすじゾーン 2/4:2010/05/21(金) 22:01:08 ID:hMTNhoVp
――男3人は協力して窓をふさいだりして、ようやく閂をかけた。
マ「はぁ はぁ 何とか奴らを締め出せたが… あいつら一体何者なんだ?」
{あいつらは吸血鬼よ、恐らく… この町の吸血鬼の生き残りが甦って仲間を増やしたのね…}
ハ「しかしトラックを運転してた男は? 他の連中と違うようだったが…」
{吸血鬼に血を吸われた者はそのまま死ぬか… または、単に血を求めるゾンビと化すか…
 あるいは、あの運転手の様に元の人格を持ったまま吸血鬼になる事もあるのよ
 多分、今夜の様にあいつが旅行者を連れて来ては、餌食にして仲間を増やしてたんでしょうね}
その時、ハリィは車の音を聞く。もしかしたら助かるかもしれない!



車の音は…リンチをかけようとしたナンシーの父親一行だった!
『俺の娘を殺した奴は許さねぇ!!邪魔する奴は警官でも撃ち殺してやる!!』
父親達は車が止まっているのを見て近寄っていく。ゾンビ達は新たな餌に向かってにじり寄る…
――そして… 父親達の断末魔がこだました

無残に殺された連中の死に様を見て怯える警官。
『こんな事になったのもあんたのせいだぞ! あの男を町の連中に引き渡さなかったから…!!』
『落ち着くんだ、ロジャー!! 今更そんな事を言っても始まらん!』
ハリィは連中が乗ってきたトラックに目をつける。あれならキーがついている!

「俺は死にたくない… こんな所で死ぬのはごめんだ…!」
恐怖にかられたロジャーはミザリィの腕をつかみ、強引に連れ去ってしまう。
小屋から出たロジャーはゾンビの群れにミザリィを突き飛ばし連中のトラックに乗り込んだ!
『これでこの町からおさらばだ!』

「どこへおでかけだ?」

隣の座席のシートが動いたかと思うと、ギャビーが現れロジャーの腕に噛み付いた!
運転をあやまった車はそのまま壁にぶつかり、爆発炎上してしまう!
832あらすじゾーン 3/4:2010/05/21(金) 22:01:51 ID:hMTNhoVp
警部はハリィを小屋の中へ急かし、再び閂をかける。
「あの女は… どうなった!?」
「だめだろう… 物陰に引っ張り込まれた!」
――予想に反してミザリィは無事だった。手から怪しい光を放ち、ゾンビをバラバラにしていた。


一方、警部達はボロ小屋のドアが破られるのも時間の問題とわかっていた。
「このまま奴らのエジキになるのか…? ロジャーはいい奴だったのに… なんであんな事を…
 やはり俺が頑固に法を守りすぎたのが悪いのか?
 …しかし、それが俺の役目だ… 今さら信念を曲げるなど… 出来ない相談だ!」
ふと、武器になりそうな物を探していたハリィはある物を見つける。

「近くの鉱山を掘るのに使った火薬だな …まだ使えるかどうか分からねぇが…やってみねぇか?」
「あ… ああ、少なくとも無駄死にはしないという事か…」

――しばらくすると、ついにドアが破られゾンビ達が侵入してしまう!
『来たぞ!!』
しかし、ゾンビ達の足元にはセットした火薬があった。

「…地獄へ帰りな!」

ハリィはライターに火を灯し―――― 小屋は大爆発を起こした!!
…離れた場所では、立ち上る黒煙を見つめながら手錠を外すミザリィがいた――――
833あらすじゾーン 4/4:2010/05/21(金) 22:02:32 ID:hMTNhoVp
 <エピローグ>
夜が明けた。あの二人はどうなったのか…?
焼け野原に残った木の板がガタンと揺れ動き、中から2人が現れる!
『やったぞ!! バケモノの奴ら、全部吹っ飛びやがった!!』
「しかし、火薬の入っていた収納庫に隠れて助かるとはな…」
「オレの言ったとおりだろ? 瓦礫で潰されさえしなきゃ、地面の下は安全なのさ」
「一つ聞きたいんだが… 何でそこに一人で隠れなかった?
 俺を見殺しにすれば、お前はそのまま逃げられたんだぞ」

「あんたにはリンチから守ってもらった借りがあったからさ、警部さんよ」



それから2人は徒歩で元いた町へと辿り着いていた。
「やっとあんたの町に辿り着いたが… オレの身は大丈夫なんだろうな?」
「首謀者がいなくなったんだ、大丈夫さ
 それよりも吸血鬼の事を町の連中に知らせないとな、お前にも証人になってもらいたいんだ」

…しかし奇妙な事に、真昼間なのに人間の姿が見えない。警部は部下の名を呼ぶが、返事は全く無い。
「どうかしてるぜ、警察に誰もいないなんて…」
『おい、こっちに来てくれ!!地下の留置所だ!!』
血相を変えてハリィを呼ぶ警部。留置所へ向かうと――――

『こ… これは!?  みんな吸血鬼になってる!!   …まさか… 町の連中も全部…?」

2人は大声を上げながら、必死で生存者を探す!
『おーい、誰かいないか!?』『返事をしてくれ!!』『誰でもいい、出てきてくれぇ!!』
…しかし人影も返事も全く無かった。

「なんてこった…  この町もゴーストタウンになっちまった……」

             後に残るのは、2人の声と風が不気味に吹きすさぶ音だけだった――――……
834マロン名無しさん:2010/05/21(金) 22:26:25 ID:???
これで終わりなのか?
B級映画みたいな終わりかただな…。
不思議パワーでゾンビを倒してるのになんで手錠はそのままなんだミザリィ。
835マロン名無しさん:2010/05/21(金) 22:32:15 ID:???
> 俺は死にたくない… こんな所で死ぬのはごめんだ…!
あまりに王道過ぎる死亡フラグに吹いたw
しかしこれでこのシリーズ完結って微妙に中途半端だなあ
感染を食い止めるために吸血鬼となった連中を根こそぎぶっ殺すとかいうことになるのかと
836マロン名無しさん:2010/05/21(金) 22:34:06 ID:???
結局ハリィはどうなるの?このまま娘殺しの罪で連行されるの?
837マロン名無しさん:2010/05/21(金) 22:36:02 ID:???
え、これ後編じゃなくて中編じゃねーの?
つまらないというかわけわからん。
838マロン名無しさん:2010/05/21(金) 22:43:34 ID:???
なんという超バッドエンド…!
>>837のとおり、俺も中編と思ったけどこれ後編なのよね…

でも、ゾンビ(映画)も似たようなラストだったし、これはこれでアリかもしれん…
839マロン名無しさん:2010/05/21(金) 22:53:12 ID:???
まあこうなるんじゃないかと思ってた
脱獄犯のハリィと警部両方が納得できる終わり方が思いつかなかったし
840マロン名無しさん:2010/05/21(金) 22:59:44 ID:???
生き残ったのにバッドエンドが・・・きついわ。
生き残ってめでたしめでたしってワケにも行かないってのが現実的と言うか・・・
841マロン名無しさん:2010/05/21(金) 23:02:22 ID:???
>不思議パワーでゾンビを倒してるのになんで手錠はそのままなんだミザリィ。
たまにはそういうプレイもいいじゃない
いいじゃない
842マロン名無しさん:2010/05/21(金) 23:07:30 ID:???
作者はハッピーエンド好きみたいだけど
いつもいつも悪人成敗、善人幸せめでたしめでたしじゃ
意外性が無くてつまらん
たまにはこういうラストもありだ

まあそれをさっぴいてもB級、いやC級ホラー映画並みにチープな話だったが
843マロン名無しさん:2010/05/21(金) 23:07:43 ID:???
これってバッドエンドというよりはアウターゾーンから脱出ができなかったってことじゃないかな?
まぁこの話の場合、脱出=死だった訳だけど
844マロン名無しさん:2010/05/21(金) 23:09:13 ID:???
>>840
俺は吸血鬼ゴケミドロ思い出した。
あれも、生き残りが最寄の村に着いたらすでに全滅してた、
物語の間に侵略者はもう大挙して地球に来ていたってオチだった。
845マロン名無しさん:2010/05/21(金) 23:25:49 ID:???
>>843
逆に考えればまだ希望はあるのかもしれんな…
そういう意味では今回のEDも納得できる物がある。
846マロン名無しさん:2010/05/21(金) 23:55:50 ID:???
ロジャー、なんでミザリィだけ連れ出したんだろう

あの極限状況でも女は惜しいものなのか
847マロン名無しさん:2010/05/22(土) 00:29:28 ID:???
>>846
オトリだよ
>小屋から出たロジャーはゾンビの群れにミザリィを突き飛ばし連中のトラックに乗り込んだ!
848マロン名無しさん:2010/05/22(土) 13:41:41 ID:???
ミザリィを囮に選んだ時点で死亡確定したな。
選ばなきゃまだ生存の可能性はあっただろうに…
849マロン名無しさん:2010/05/22(土) 18:18:12 ID:???
深夜でたまにあるよなこういうオチなしドラマw
ついつい最後まで見ちゃって、なんで俺これ見てたんだろうって思うような余韻がたまらないんだ
850マロン名無しさん:2010/05/22(土) 20:31:33 ID:???
>>847
d

ちゃんと読むべきだった……
851あらすじゾーン 1/4:2010/05/22(土) 22:00:01 ID:D/cN5Elj
 〜第32話 タイム・ストッパー〜


冒頭、真昼間の住宅街。女性がスクーターに乗ったひったくりにハンドバックをとられてしまった!
『ひったくりだ!! 大丈夫か!?』 倒れた女性に声をかける通行人や住人達。
{大丈夫ですわ…} …被害者はミザリィだった。

その頃、逃げおおせたひったくり犯はハンドバックを漁っていた。
しかし金が1円も入っていなかった。貧乏人め!
…ふと、中から変わったデザインの腕時計を見つけ、仕方ないのでこれを戦利品とする。



 ―翌日―
授業中、ひったくり男(以下、不良と呼ぶ)はかったるいと感じつつ、腕時計をいじっていた。
よく調べてみると、ねじ巻きの中央に小さなボタンがあるのを見つけ、シャーペンの先で押してみる。
――するとすさまじい電気ショックが起こり、不良は驚いて椅子ごと転んでしまう!
「な… なんだ、今のは!?」
起き上がってくるが、あれだけ派手に転んだのに誰も見向きもしない。シカトか!?
…しかし、何か様子がおかしい。よく見ると、教師が口を開けたまま動いていない!?
不安になって隣の生徒をゆすってみるがビクとも動かない…
ふと、校庭を見るとバレー中のボールが空中に浮いて止まっている!ようやく不良は理解した。

.。oO(そうか… 時間が…! 俺の周りの時間が止まってるんだ!!)



不良のいる高校の校門からミザリィのご挨拶。

{彼が私から奪ったのは、アウター・ゾーン製造の腕時計…
 果たして彼はそれをうまく使いこなす事ができるでしょうか?}
852あらすじゾーン 2/4:2010/05/22(土) 22:00:55 ID:D/cN5Elj
もう一度中央のボタンを押すと、時は再び動き出した。
.。oO(よかった…!時間が動き出したぞ!!
   このまま時間が止まったままだったらどうしようかと思ったぜ!)


休み時間、不良は時計の性能に感心しつつ、時間が止められるならやるべき事をやる。
…もちろん、やる事は決まっている!人間、考える事は同じだ!

まずはエロス分補給! おしゃべりしている女子のスカートを大胆にめくる!
時間が止まっているのでスカートはまくれ上がったままだ、いい眺めだ!
お次はおっぱい揉みまくり!    ――ぐに
「あ? 何だ?この変な感触は…」
試しに太ももに触ってみるが、触った所が元に戻らない!

「そうか、時間が止まってるから… 体の弾力もなくなるんだ!! 面白くねェ!」

不良は舌打ちするが、まだ他にもできる事はある、と考えを切り替える。



 ―放課後―
敵の不良を呼び出して、時間停止! 以下、某漫画の特殊能力の様に一方的に攻撃する!
『どーだ、参ったか! これが俺の実力なんだ!』

その後も不良は思いつく限りの悪事を積み重ねる。
コンビニで時間を止め、1万円札をごっそり盗み、店員は大騒ぎになる。
853あらすじゾーン 3/4:2010/05/22(土) 22:01:36 ID:D/cN5Elj
 ―翌日、高校―
.。oO(時計のおかげでケンカじゃ負けねぇし、金はいくらでも入るし… 最高だぜ!!
   あとは…… 女だけだな)
そう企んでいると、向こうからテニス部の女子がやってくる。

.。oO(ありゃ学校でも一番人気の白坂麗奈だ… 美人で金持ち、性格もいいときやがる!
   もうつきあってる男がいるらしいが…  あー… 何とかあんな女を俺の物にしてーな
   折角時間を止めても、触った感触が気持ち悪ィし、人形みたいでつまらねー
   …待てよ、手はあるぞ!!
   写真部か機械部の奴を脅かして、手動でシャッターを切れるカメラを作らせれば…!)


 ―その夜―
読者お待ちかねのサービスシーン開始!
時間を止め、入浴中の麗奈の恥しい写真を撮りまくる不良!
「へへへ バッチリ撮ってやったぞ」


…その帰り、不良の行く手に時計を取り返そうとミザリィが現れる。
「あ!! お前はあの時の…」
{いい? 忠告しておくけど、あの時計は…}
不良はそこで時間を止め、返してたまるかと逃げ出してしまう。
――しかしミザリィには時間停止すら効かず、逃げる不良を追わずにギロリと睨みつけた。



翌日、不良は後者裏に麗奈を呼び出し、恥しい写真の山を見せる。 
写真をネタに、今の彼氏と別れ俺の女になれとゆする。
「ひ… ひどい…」
「1日だけ待ってやる! 明日までに返事をしろよ、ハハハ」
854あらすじゾーン 4/4:2010/05/22(土) 22:02:19 ID:D/cN5Elj
その後、抜き打ちテストになったが、不良は時間を止めてカンニングすればいいと余裕たっぷり。
.。oO(待てよ… さっきの手を使えば、アイドルや女優だって俺の物にできるぞ!
   今度はトイレの写真でも撮ってやるか!!)
テストが始まるが、眠くなってきた不良は時間を止め、保健室で一眠りする事にした。



…不良が寝静まった頃、時間の止まった世界でただ一人動けるミザリィが現れる。
{よく寝てるわね、この時計は返してもらうわよ
 …あら、この子ったら時計を止めたまま12時間も寝てるわ バカなお寝坊さんね…}
ミザリィは時計を奪い返すと、再び時間の流れを元に戻す。
保健医は勝手に誰か寝ている事を注意しようとすると―― 見知らぬ 老 人 が横たわっていた!
『きゃあああ!!  誰か! 誰か来て――――!!』


{だから忠告しようとしたのに…
 周囲の次官を止めている間、自分自身の時間は何千倍も早く流れている、って…
 彼はアウター・ゾーンの時計を使いこなせず、老衰で死んでしまいましたが…
 あなたはうまく使いこなせるでしょうか?}
855マロン名無しさん:2010/05/22(土) 22:11:03 ID:???
体の弾力が無くなるのはおおっ、新しいと思ったけど、だったら空気の壁はどうなると突っ込んでしまった
856マロン名無しさん:2010/05/22(土) 22:18:44 ID:???
これって時間を止めてるのではなくて、自分の流れる時間を加速して相対的に止まってるように見えるだけなのね
857マロン名無しさん:2010/05/22(土) 22:19:33 ID:???
則巻千兵衛も時を止めて老けてたな
858マロン名無しさん:2010/05/22(土) 22:54:02 ID:???
ザ・ワールドと見せかけて超スピードなんてチャチなもんだったのか。
859マロン名無しさん:2010/05/22(土) 22:57:39 ID:???
タルルートだと光も水も止まってたけどこういう事はなかったな

別漫画だと空気も固定されるので音声も伝わらない、下着以外の服が破れるというのもあったけどな
860マロン名無しさん:2010/05/22(土) 22:59:01 ID:???
>>855
空気もそうだけど
光も止まるから真っ暗闇
熱運動もとまるから0K(マイナス273度)

時間停止ってロマンだけど詳しく考えていくと大変だよな
861マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:01:01 ID:???
そう考えると
何で時間停止してるのにカメラで写真取れたのかも謎だな
862マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:05:30 ID:???
不自然な点の前には、さすがのおっぱいも無力なのか…
863マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:07:37 ID:???
しかし感触の気持ち悪いおっぱいというのもそれはそれで興味がある
864マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:08:12 ID:???
もし自分が超スピードになったとしたら
周りのものが止まってるかのごとく遅く感じるだろうけど
それと同時に周りのものがめちゃくちゃ脆くなったように感じてしまうはず
触っただけで壊れるんじゃないだろうか
たとえば「よっこらせ」と壁にもたれかかったとして
実際には超スピードで壁に体当たりしてることになってしまうわけだ
865マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:19:05 ID:???
自分の速度ではなくて体感時間が早くなったという感じだろ
人間にとって早く見えるネズミも遅く見えるネズミも一生の心臓の鼓動数は同じという感じ
しかし数千倍ということは5000倍だしても、1秒間がおよそ1時間半になる程度で12時間だとしてもおよそ6年10ヶ月でどう考えても桁が一つ足りない
866マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:29:38 ID:???
>>865
体感時間が速くなっただけだった場合
脳の処理能力は上がるけど
体を動かそうとしてもゆ〜っくりしか動けないぞ
体感時間+実際に自分の動作速度も早くなってないと
サイボーグ009の加速装置みたいに
867マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:32:16 ID:???
>>865
最初:5000倍
1I時間後:5000^2 = 25000000倍
2時間後:5000^3 = 125000000000倍
ってな感じに数千倍でどんどん加速していくんじゃねーの
868マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:33:13 ID:???
>>863
空気の抜けたボールみたいなもんか…
と思ったが、あれでも少しは弾力あるんだよな。ちょっと想像できんわ
869マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:33:44 ID:???
>>868
粘土みたいな感じじゃね?
870マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:40:46 ID:???
>>869
手元に練り消しがあったんでこれで代用してみた。
…こんなもんなんだろうか…?
871マロン名無しさん:2010/05/22(土) 23:47:38 ID:???
時間が停止してるのだとしたら全ての物がその場に固定されてしまって動かせなくなりそうなもんだがな
弾力がないとかいう以前に、かっちこちになりそう

逆に、超スピードで動いてるのだとしたら周囲の物が脆くなる
歩いただけで床に穴とか開きまくるだろう

タイムマシンの時もそうだったけど
時間関係の話は都合をあわせるのが難しいね
まあSFじゃなくてアウターゾーン(不思議な話)だから、
どんなに不条理でもそれはそういうもんとして受け入れられるけど
872マロン名無しさん:2010/05/23(日) 00:04:13 ID:???
>>871
そう考えると時間停止ネタでまともな結果なのはDrスランプだけっぽいね。
・JOJO:スタンドの能力
・タルルート:魔法
・OZ:不思議な話
・ドラえもん:すこしふしぎな話    …で説明がつく
873マロン名無しさん:2010/05/23(日) 00:10:10 ID:???
手塚で恐ろしいのがあったな
時間停止の薬、もしくは超速度で動ける薬と思って銃殺される土壇場で舐めてみたら
なんと早くなるのは感覚だけで、ゆっくりゆっくり身体に銃弾が食い込んでいき
骨や肉が引きちぎられる痛みを絶命まで味わうことになるナチスの将校の話
874マロン名無しさん:2010/05/23(日) 00:27:21 ID:???
「処刑は三時に終わった」だな
875マロン名無しさん:2010/05/23(日) 11:37:36 ID:???
石ころ帽子編に次ぐ最低野郎でありながら
わざわざ忠告にきてくれるとは、やはりミザリィさんは基本的に少年には甘いな
876マロン名無しさん:2010/05/23(日) 13:02:18 ID:???
石ころ帽子編?? …ああ、透明人間かと思ったがありゃ中年だしな…
何の事か分からん
877マロン名無しさん:2010/05/23(日) 18:21:30 ID:???
>>876
だから
透明人間(石ころ帽子)野郎と時間停止野郎は
最低さで言えば同じくらいである
にもかかわらず
時間停止野郎にはミザリィさんは一応忠告してやろうとしている
この二人の差はなんなのか
それは中年か少年かである
したがってミザリィさんは少年をやや贔屓している、ショタコンである
と結論付けられる
878マロン名無しさん:2010/05/23(日) 20:36:20 ID:???
そういうことか。石ころ帽子なんて書くからわからなかったんだよ
879マロン名無しさん:2010/05/23(日) 20:59:47 ID:???
>>877
透明人間には二口飲むと一生スケルトンと使用上の注意はしているけど
時間停止にはそれをしていなかったというだけでしょ
880マロン名無しさん:2010/05/23(日) 21:13:47 ID:???
透明人間にもひったくり犯にも警告はしてるんだよね。
まあ、殆どの話でミザリィは警告してるんだけど。
881マロン名無しさん:2010/05/23(日) 21:39:33 ID:???
責任者として使用上の注意はちゃんとしておかないとな
882あらすじゾーン 1/5:2010/05/23(日) 22:00:00 ID:zcgBiX2M
 〜第33話 救命艇に死神がいる〜


冒頭、海難事故に遭い、客船から命からがら救命艇で逃げ出した生還者達。
「なんてこった… 我々の船が沈むなんて…」(乗組員)
「恐ろしい事じゃ…」(老婆)
「我々は救命艇に乗れてよかったですな」(ヒゲの中年と、同意する隣の中年)
「慰謝料はたんまりいただくからな!」(社長風のハゲ)
あとは、両親を亡くしたらしく泣きじゃくる中高生位の少女とミザリィの合計7人。
周りには濃い霧が立ち込め、進む方向もわからず救命艇はただ漂っていた。

{沈没した船から脱出した、数人の男女…
 彼らはこの霧の中がアウター・ゾーンである事を、まだ知りませんでした…}



…半日経ったが、一向に救助が来ない事をぼやく社長。
「この霧じゃ、時間がかかっても仕方ありませんよ その内必ず助けが来てくれます」
ハゲをなだめる乗組員だが、妙に苦しそうだ。ミザリィは乗組員がケガしている事を見抜く。
「客船が傾いた時にあばらを折ったんです… このボートを漕いだので、痛みが増しました…」
ハゲは沈没の原因を尋ねるが、乗組員も突然の事で分からないと言う。
そんな時、ヒゲが口を開いた。

「失礼! 私は小説家なんだが… 面白い話を知っていますよ
 海ってとこは不思議な伝説が多い… その中の一つだが…
 船が沈む時は、乗組員や乗客の中に『死神』が紛れ込んでいるのだという話がある
 しかも死神は人間そっくりに化けているらしい… 船から船へ乗り継ぐためにな…」

TPOをわきまえず不吉な事を言う小説家を諌める乗組員。
「すまんすまん、仕事柄想像力が働くものでね ところであんた、占い師なんだろ?
 我々がいつ頃救助されるか、占ってくれよ」
老婆…占い師がタロットで占おうとする中、占い料はどうするんだと言うケチくさいハゲ社長。
883あらすじゾーン 2/5:2010/05/23(日) 22:01:00 ID:zcgBiX2M
そして占い師の引いたカードは……『 死 神 』のカード!!  一同、ざわめく!

「この船は死神にとりつかれておる… きっと近い内に死人が出るじゃろう…」
中年はいい加減な事を言うなと胸倉を掴み上げるが、それを乗組員は止める。
しかし、乗組員は気づいてしまう。――――中年の手には 手 錠 がかけられていた事に!
「バレちまったか… 俺は護送中に刑事から逃げてきたのよ…
 刑事の手がどうなったかは、聞かない方がいいぜ…」
自分の占いは当たると豪語する占い師、この体験談をメモする小説家。
険悪な雰囲気に怯えた少女はミザリィにしがみつくのだった。



あれから2日目… いまだ救助は来ない。
ハゲは喉の渇きを訴えると、乗組員はわずかな水を差し出す。
「何だ、これっぽっちか!? もっとよこせ!」
「こんなに霧が深い状態では、救助まで時間がかかると思われます…
 だから水と食料は割り当て制にさせて下さい」
ミザリィは少女が熱っぽいのを見て、自分の水を分け与える。
{一人旅じゃないでしょ? ご両親は?}
「ボートに乗る途中はぐれたの… もう死んじゃってるかもしれない…」



それからどれ位の時間が経ったのか、寝ていた一同は小説家の声で起き上がる。
『客船の乗組員(クルー)だった男が死んでるぞ!!
 こいつはケガをしていたからな… 思ったよりもひどかったんだろう…」
占い師は占いが的中した事を豪語し、放っておくとまだ死人が出る、と叫ぶ。
884あらすじゾーン 3/5:2010/05/23(日) 22:01:49 ID:zcgBiX2M
ハゲ社長はまたも喉の渇きを訴え、水をくれと叫ぶ。
「冗談じゃねぇ!てめぇは全部飲んだだろ!! 余分な水はねぇぜ!!」
『ほ…ほら、金ならあるんだ! これで水を売ってくれ!!』
ハゲ社長はトランクを開け札束を見せるが、犯人は役にも立たない、と一喝し捨ててしまう。
…荒れる2人を見て、小説家はおもしろい、と次回作のネタに2人を観察するのだった。
また、占い師はうわごとの様に、しきりに「死神がおる…」と呟いていた。


 ―その夜―
ハゲ社長はこっそりと水を飲んでいたが、犯人に気づかれてしまう!
その声に驚いた社長は、水が入ったポリタンクを海に落してしまい、他の生存者も何事かと起きる。
『こいつが俺達の水を盗んで、海にタンクを落しちまったんだ!!』
「わ… わしが悪いんじゃない」
『そんなに水が飲みたけりゃ、飲ましてやるぜ!!』
怒り狂った犯人はハゲの顔を水面に沈め、押さえつけてしまう!
小説家は犯人を止めようとするが、すでにハゲは死んでいた…
『こいつは貴重な水を奪ったんだぜ、当然の報いだ!!』
『見よ!また死人が出た!! この船にいる死神をなんとかせんと、皆死ぬぞ!!』
『ババァは黙ってろ!』
「待て! その占い師の言う事ももっともだ!
 …もう遭難して何日もたつのに、全く霧が晴れない… おかしいと思わんか?
 まるで別の空間に紛れ込んだようだ…」

『それじゃ、この中に… 死神がいるっていうのか!?』

「そうだ!死神を始末しないと、おそらく永久にこの空間から出られないぞ
 私が思うに、一番怪しいのは…… 婆さん、あんただ!!」
見るからに怪しい上に、未だ弱っていない占い師を死神と決め付けた犯人と小説家!
占い師は否定するが、すでに限界に近い男達は理性を失っていた…
「どうせ、このままじゃ俺達は死んじまうんだ 殺っちまおうぜ、先生…」
「あ…ああ きっとこいつを殺せば 霧も晴れて俺達は助かるはずだ…」
――2人がかりで占い師を殺しにかかる男達に、少女は怖がってミザリィにしがみつく。
885あらすじゾーン 4/5:2010/05/23(日) 22:02:30 ID:zcgBiX2M
…占い師の死体を海に捨てるが、一向に霧が晴れない。占い師は死神ではなかったのだ。
「…て、事はつまり… 死神はあの2人のどちらかって事だな!!」
犯人は残ったミザリィと少女に狙いをつける!
「私はロングヘアの女の様子を見ていたが…あの女はほとんど水を口にせず、小娘に飲ませていた
 普通の人間ならダウンしている頃だ」
『そうか! こいつだな!!』

{あんた達に殺されるのはごめんだわ、私が船からいなくなればいいのね?}

――意外にもミザリィは自ら海に飛び込んでしまった!
「お姉さん!」
「やっぱりあの女が死神だったか!恐れをなして逃げていきやがった!」
少女はミザリィが消えた水面をただ黙ってみている事しかできなかった…


…しばらく待ってみたが、やはり霧は晴れなかった。
「という事は… 結局死神の正体は… この娘だったのか!!』
『悪魔や死神は赤ん坊や少女に姿を変えるもんだ!! 今度こそ間違いないぞ!!』
犯人は少女を殺そうと襲い掛かるが―――― なんと小説家がオールで犯人を殴りつけた!?
「な… 何を…!?」

『バカめ!! 救助されてから他の連中の死体が発見されたらどうするつもりだ!?
 私達は二人とも監獄行きだ!!
 だがな、全ての殺人をお前がやった事にすれば、私は警察に捕まらなくて済むんだ!!』

大きく息を荒げながら、撲殺した犯人を見下ろす小説家。
「くたばったか… 私は推理小説を書いてたんだ… お前とは頭の出来が違う!」
「…あたし、死神なんかじゃありません… だから… 殺さないで…」
命乞いをする少女だが、もはや小説家は完全に理性を失っていた。
死神かどうかなんてもう関係ない。ただ、目撃者を消すのみ……!
小説家は大きくオールを振りかぶると、少女の頭を殴りつけ、海に叩き落してしまった!
886あらすじゾーン 5/5:2010/05/23(日) 22:03:15 ID:zcgBiX2M
ふと、気がつくといつの間にか霧が晴れていた。
『水平線が見える!! やったぞ!!霧が晴れてきた!! 俺は助かるんだ!!』
しかし、突如背後から聞こえてきた轟音に何事かと振り向く。

――するといつの間にか至近距離に巨大な客船が現れ、救命艇は跳ね飛ばされてしまった!

『船長!! 救命艇と思われる破片を発見しました!!直ちに生存者の捜査を開始します!』
その直後、ミザリィが水面から上がってくる。その脇には少女が抱きかかえられていた。



 <エピローグ>
客船の医務室で目覚める少女。
『留菜!!』 『よかったわ、目を覚まして!!』
生きていた両親と奇跡の再会を果たした少女…留菜。両親もこの船に救助されていたのだ。
親子の再会の中、水を差すようで悪いが船長が声をかけてくる。
「私はこの客船の船長です 怖かったろう、お嬢ちゃん? 何せ丸一日も遭難していたんだから…」

――『 1 日 』 !? 思わず耳を疑う留菜。

「ホントに1日だけなの? もっと日にちがたってたと思ったけど…」
「客船の沈没事故があったのは、つい昨日の事だよ」
「…それじゃ、あたしが経験した事は… 一体… なんだったの?」
留菜が奇妙な体験に混乱する中、ミザリィはデッキでたそがれていた。


{アウター・ゾーンに紛れ込んだ救命艇には、死神など乗ってはいませんでした
 もし死神がいたとしたら、それは彼らの心の中にいたのです…}
887マロン名無しさん:2010/05/23(日) 23:21:52 ID:???
小説家がいらん事言わなければよかったのでは・・・
奴がきっかけ作ったよね。
888マロン名無しさん:2010/05/23(日) 23:27:50 ID:???
だよなー
死神など乗っていませんでしたって言うけど
どう考えても死神は小説家
889マロン名無しさん:2010/05/23(日) 23:33:30 ID:???
まー、現況である死神作家は悪人にふさわしい末路を辿った事だしな。
それよりもあの女の子、もっと早く名を名乗れよw
890マロン名無しさん:2010/05/23(日) 23:41:44 ID:???
>>887
きっかけを作った(死神の話を最初にした)どころか
その後ババアにわざわざ占わせ
ババアを死神扱いして殺し
ミザリィを死神扱いして追い出し
女の子を死神扱いして殺そうとし
罪をなすりつけるために脱獄犯を殺した

怪我で死んだ船員と強欲ジジイ以外全部こいつのせいじゃん
891889:2010/05/23(日) 23:56:58 ID:???
×現況
○元凶
892マロン名無しさん:2010/05/24(月) 00:07:27 ID:???
でも小説家が騒ぎ起こさなかったら巨大客船に追突されて全員死んでたんじゃね?ミの人以外は
893マロン名無しさん:2010/05/24(月) 06:43:37 ID:???
しかし死神小説家の末路がどうも違和感。
捜索に来た客船が救命艇を跳ね飛ばすなんてありえるのか?
霧が出てたのなら徐行しながら慎重に進むだろうし。
どうせ死神小説家が死ぬなら、突然現れたサメに食われた方がまだ納得いくんだが。
894マロン名無しさん:2010/05/24(月) 07:13:56 ID:???
>>893
不思議空間に包まれて救命艇が確認できなかったんじゃね?
んで破片になった時に初めて視認可能になったと。
895マロン名無しさん:2010/05/24(月) 08:10:28 ID:???
不思議空間になぜか笑ってしまったw宇宙刑事かとw
だけど言われてみればそうかも。ミザリィが作り出した(?)特殊空間だったのかな。

しかし死神小説家の死体は見つからないほどバラバラになったのだろうか?
896マロン名無しさん:2010/05/24(月) 10:52:55 ID:???
>>895
ミザリィが作りだしたわけじゃなくて「案内」したんだろう
死体は未だに霧の空間に囚われてるんじゃないかな
897マロン名無しさん:2010/05/24(月) 11:57:15 ID:???
つまり時間停止と透明人間の道具を組み合わせて作った不思議空間ということか
898マロン名無しさん:2010/05/24(月) 14:57:29 ID:???
作ったんじゃなくて
もともとそういう空間(アウターゾーン)が自然発生して
ミザリィは案内人としてそこにいただけじゃないかな
899マロン名無しさん:2010/05/24(月) 20:32:38 ID:???
だな。
ミザリィは時間も場所も超越して「そこ」に居るんだと思う。
900マロン名無しさん:2010/05/24(月) 20:53:29 ID:???
しかし救命艇を跳ね飛ばしておいて
「救命艇と思われる破片を発見しました!!」は無いよなw
901あらすじゾーン 1/6:2010/05/24(月) 22:00:02 ID:vu38L8b5
<祝・5巻発売! ―作者コメント―>
この本が出る頃には、週刊連載も30回を超えているはず。
自分でもよくこんなに続いたと思うが、要因としてはやはり、ミザリィの存在が大きいと思う。
(人気の上でも、話の作りやすさからも)
ネームを作った頃は中途半端だから出さない方がいいと言われたキャラだけど、よく頑張ってくれた。
これからも頼むよ、ミザリィ!!


【特別付録・作品解説】
・作品解説
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100524214339.jpg


 〜第34話 マジック・ドール@〜


冒頭、とある廃アパートでは麻薬の取引が行われていた。そんな中、警察が踏み込んでくる。
同時刻、廃アパートのすぐ側を道に迷った女性が通りかかった。
銃撃戦の中、一味の一人が窓から逃げ出し、途中でその女性とぶつかる。

――しかし、その男の前にサングラスをかけた刑事が立ちはだかった。
「そんなに急いでどこへ行くんだ?」
ぶつかられた女性は訳も分からずその場に立ち止まって、呆然と様子を見ている。
一味は銃を抜き、刑事に向けるが一足早く刑事の銃が一味を射殺するが…
一味の死ぬ間際、流れ弾が側にいた女性に当たってしまった!
『 !  しまった…! おい、誰か救急車を呼んでくれ!!』

その様子を物陰から見ていたミザリィからご挨拶。
{こんにちは、皆さん 私はアウター・ゾーンの案内人、ミザリィです
 事件の巻き添えになった女… 彼女はこれから、アウター・ゾーンに迷い込む事になります
 そこでは意外な運命が彼女を待ちうけていました…}
902あらすじゾーン 2/6:2010/05/24(月) 22:00:53 ID:vu38L8b5
…気がつくと、女性は雲の中のような場所にいた。
「ようこそいらっしゃいました…」
にこやかに女性を歓迎する、スーツ姿のキューピーヘアの初老の色黒男。
「あんた誰?」
「私は『死者の門』の受付です」
「『死者の門』って… じゃ…やっぱり、あたし死んじゃったの!?」
「ここへ来られたからには、そういう事ですな お名前をどうぞ、ファイルと照合しますので…」
「さ… 坂内マキだけど…」

――しかし奇妙な事に、受付のファイル(死者リスト)にはその名前が無かった。
受付の男は死神課に問い合わせると、なんと 手 違 い だった事が判明!
死ぬ予定でなかったのに死んでしまったマキは受付担当に早く元に戻せと締め上げる!
「そ… それがですね… 元の体は火葬にされてしまいまして、はい…」
「な…! それじゃ、あたしはどうなんのよ!!」
「このまま死んでいただくか、別の体に入ってもらうしかありませんね…」
『あたしはまだ18よ!! 死ぬなんてごめんだわ!』
マキは一層受付を締め上げると、最近の死者リストから乗り移りたい体の候補を選ぶように言われる。

              (選別中…しばらくお待ち下さい)

「何よ、ブスばっかじゃない!
 間違えたのはそっちなんだから、美人で、健康で、若くて金持ちじゃなきゃダメよ」
なんともものすごいわがままを抜かし、リストをポイ捨てするマキ。
仕方が無いので受付もその条件に合う体を探す事を約束してくれる。
…ただ、一度人間の体の中に魂を入れると死ぬか寿命が尽きるまで魂を取り出せなくなる為、
該当の肉体が見つかるまでは何か『物』…例えば人形などに入っていてもらう事になるのだ。
「『 人 形 』? 面白そうね… じゃ、あたしの言う通りに手配できる?」
――そしてマキは受付に手配方法を耳打ちするのだった。
903あらすじゾーン 3/6:2010/05/24(月) 22:01:38 ID:vu38L8b5
 ―夜、冒頭の刑事の家―
酒を飲みながら女性を死なせてしまった事を悔いる刑事。女に遺族がいなかったのが不幸中の幸いか。
その時、チャイムが鳴りミザリィが宅配便を届けに来る。
心当たりが無い刑事は送り先を見ると…4日前に死んだ坂内マキからの荷物だった!
誰かのイタズラかと思うが、とりあえず爆弾でもなさそうなので中身を確認する刑事。
入っていたのは―――― 何の変哲も無い着せ替え人形???

「あーっ! やっと外に出れるわ!」

『 わ っ !! 』人形が喋って動き出した事に驚いた刑事は思わず人形を落してしまう。
「イタイわねー 何すんのよ!!」
動く人形にパニックになり、拳銃を向ける刑事!(注:実際は銃を持ち帰ったりはしません)
『そんな物向けないでよ!あたしを2度も殺す気――!?』
そして人形…マキは事の成り行きを刑事に説明するのだった。

              (説明中…しばらくお待ち下さい)

…刑事は人形にマキの魂が入っているなぞ信じず、何か仕掛けがあるのだろうと服を脱がそうとする。
『きゃ――っ!エッチ!! やめてよーっ!!』
「な…何言ってんだ、人形のクセに!」
「体は人形でも心は人間なんだから!」
とりあえず話を戻そう。仮に魂が入っているとしても、なぜ刑事の所に来たのか?
「決まってるでしょ!こんな姿じゃ、人前歩けないし…
 あたしが乗り移る人間が見つかるまで、あなたの所で生活させてもらおうと思ったのよ
 元はと言えば、あなたのせいでこんな事になっちゃったんだからね、火牙(ひが)刑事!
 ――わかったでしょ、あなたにはあたしを養う義務があるのよ
 …それにね… あたし…刑事さんの仕事って、前から興味があったの…」
「だ… だからどうした?」
――火牙刑事の問いに、今はただ笑うだけのマキだった…
904あらすじゾーン 4/6:2010/05/24(月) 22:02:29 ID:vu38L8b5
 ―翌日、警察署―
ニヒルな火牙刑事が人形を胸ポケットに入れて出勤してきた為、他の刑事達がざわめく。
その異様なたたずまいに課長は半ば呆れ気味に何をしているのかと問う。
とりあえず火牙は今担当している事件の重要証拠品だとごまかすが…課長はそんな話は聞いていない。

机の上に人形を置くと、後輩がそんな趣味があったのかと冷やかしてくる。
「バ…バカ言え、趣味なんかじゃない!!」
…その背後では、婦警が大絶賛ヒソヒソ話中。  ( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
「火牙さんて女嫌いで通ってたけど… 実は人形マニアだったのね」
「あたし達がいくらデートに誘っても、相手してくれないと思ったら、あんな恋人がいたとはねー」
真っ赤になって屈辱に耐える火牙刑事であった。 カワイソス(´・ω・)
人形を持ってトイレへ向かい、またも冷やかされる火牙。



トイレに着くや否や、マキに対して怒鳴り散らす火牙。
『どうしてお前を署まで連れてこなきゃいけないんだ!!』
「言ったじゃない、警察に興味があるのよ あたし、子供の頃女刑事に憧れてたんだから」
『俺がハジをかくんだぞ、俺が!!』
「あら、それ位何よ、あたしなんか殺されちゃったのよ!どう責任取るつもり?」
…そう言われると何も言い返せない。黙り込んだ火牙にマキはおねだりをする。
「ねえ… ところで、あたし違う服に着替えたいんだけど…」
「お… 俺にどうしろというんだ…?」



(彼の名誉の為省略されました… 続きを読む時は人形を片手に「ミザリィミザリィ」と書き込んで下さい)
905あらすじゾーン 5/6:2010/05/24(月) 22:03:11 ID:vu38L8b5
帰りの車の中で荒れる火牙!
『もうイヤだ!! なんで俺が人形の下着まで買わなきゃならんのだ!!』
「まーまー、そんなに怒んなくたっていいじゃない あたしの体が見つかるまでの辛抱よ!」
「うるさい! もうこれからは外には連れていかないぞ!!」
「えー!そんなのないわよ! あたしだって連れてれば、何かの役に立つかもよ?
 あなたの相棒としてね、火牙刑事!」
「人形なんかに刑事の相棒がつとまってたまるかよ!」

――その時、近くの銀行から非常ベルが鳴り響いた! 銀行強盗か!?
火牙は車を降り銀行へ向かうが、ふと、マキは近くの車に目をつけた。

銀行から金を奪った強盗が飛び出してくるが、火牙は動くなと叫ぶ。
強盗は舌打ちして銃を向けるが、発砲する前に肩を射抜かれてしまった!
「だから動くなと言ったろう?」
その途端、強盗の仲間が火牙を轢き殺そうと車で突っ込んできた!!

『コラ強盗! 車を止めなさい!!』
突然窓を昇ってきた人形に驚き、強盗の片割れは運転をあやまってガードレールヘ激突した!
火牙は片割れに銃を突きつけるが、犯人はすでに気絶していた。
「銀行のすぐ側にエンジンかけっぱなしの車が止まってたから、怪しいと思ったのよ」
手柄を立てたマキはにっこり微笑んで窓に腰掛けていた。
906あらすじゾーン 6/6:2010/05/24(月) 22:03:53 ID:vu38L8b5
その後、事後処理をした部下から報告を受けつつ感心される火牙。
「お手柄ですね、火牙刑事 ところで犯人の一人が、人形に襲われたとうわ言を言ってますけど…?」
…きっと薬でもやっていたんだろう、と冷や汗をかきつつごまかす火牙。
胸ポケットからひょっこり顔を出すマキ。
「ね? あたしを連れてってよかったでしょ?
 あたしならきっと凶悪犯を捕まえる手助けができるわ だから…お仕事手伝わせてよ、ね?」
命を助けられた事もあり、邪魔にならない程度なら、としぶしぶ認める火牙。

「ラッキー! じゃ、これから女刑事にぴったりのお洋服買いに行きましょ!!」
『そ… それだけはカンベンしてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!』


{こうして、世にも風変わりな刑事のコンビが誕生しました…
 彼らがその後、どんな活躍をするかはまた次の機会にお話しましょう…}

                       ――作中、出番が1コマしかなくて少々寂しそうなミザリィでした。
907マロン名無しさん:2010/05/24(月) 22:08:34 ID:???
なんだこのアウターゾーンらしからぬ明るい話はw
908マロン名無しさん:2010/05/24(月) 22:11:00 ID:???
次の機会にお話しましょうって
これシリーズ化するつもりか!?
おいおい
909マロン名無しさん:2010/05/24(月) 22:12:04 ID:???
火牙始まったな
910マロン名無しさん:2010/05/24(月) 22:13:05 ID:???
これはひどい
漫画の中のイケメンに同情したのって生まれて始めてかもしれんw
911マロン名無しさん:2010/05/24(月) 22:25:10 ID:???
どっちかってーとこれは死神課とやらのミスだろうに
なんで火牙が生き恥晒すことになってるんだよw
912マロン名無しさん:2010/05/24(月) 22:30:46 ID:???
ミザリィミザリィ
913あらすじゾーン 4と5の間:2010/05/24(月) 22:32:25 ID:vu38L8b5
 ―デパート―
女性店員がヒソヒソ話中。
「ねえ、人形売り場に変な人がいるわよ」
「妹か娘さんに買おうとしてるんじゃないの?」
「違うわよ!自分の人形に話しかけながら選んでんの!」
「うそ〜〜〜っ…」
彼女達の視線の先は、サングラスをかけ、周りを伺いながらマキに話しかける火牙がいた。
いかにも『俺は怪しいぞぉぉぉ!!』な雰囲気と見た目に構わず、マキは服を選ぶのに悩んでいた。

「ねーねー、おじちゃん、お人形とお話できるの?」

突然女の子がやってきて声をかけられ、激しくビビる火牙。
…もちろん、お母さんに「変な人に近寄っちゃだめ!」と連れて行かれたのは言うまでもない。
いたたまれなくなった火牙は早めに買い物を済まそうとレジへ向かうが、
…よりによって 下 着 セ ッ ト が 一 番 上 ! トドメのダメ押し!!
「…あの人、あんな物買って帰って、一人で何するのかしら?」
相変わらずヒソヒソ話をする店員。

.。oO(もうここには二度と来れんな…)

――名前通り顔から火牙(が)出そうな火牙は半泣きで帰っていくのでした…(´・ω・`)
914マロン名無しさん:2010/05/24(月) 22:34:31 ID:???
ちょ、ホントに書き込まれたwww
あらすじさん張り込んでたのか??www


>――名前通り顔から火牙(が)出そうな火牙は半泣きで帰っていくのでした…(´・ω・`)
誰が上手い事言えとw
915マロン名無しさん:2010/05/24(月) 22:35:00 ID:???
前回仕事せずに今回余計な仕事するとか、死神はかなりいいかげんなんだな。
916マロン名無しさん:2010/05/24(月) 23:03:18 ID:???
ミザリィは死神の人たちとも付き合いあるのか
917マロン名無しさん:2010/05/24(月) 23:26:33 ID:???
付き合いがあるかどうかは知らんが
死後の世界もアウターゾーン(現実外の世界)の一種だろうからな
918マロン名無しさん:2010/05/24(月) 23:40:00 ID:???
これは方向性違うんじゃないか?
919マロン名無しさん:2010/05/24(月) 23:52:46 ID:???
毎回ミステリー読切書いてちゃ身が持たないから、こういう路線変更も必要なんだろう。
とりあえず今後を様子見しようじゃないか。
920マロン名無しさん:2010/05/24(月) 23:56:32 ID:???
人の魂が人形に乗り移って動きまわる
ってじゅうぶんミステリーじゃね?
921マロン名無しさん:2010/05/25(火) 00:24:55 ID:???
ミザリィ、なんかコスプレ好きな
922マロン名無しさん:2010/05/25(火) 00:43:35 ID:???
>>921
アンティークショップ、ホラーショップ、占いの館、画廊と
多岐にわたって経営してるミザリィさんのことだから
イメクラも経営してそうだよな
923マロン名無しさん:2010/05/25(火) 04:06:20 ID:???
吸血鬼の町は作者もやっぱ失敗したと思ってたんだなw
924マロン名無しさん:2010/05/25(火) 08:00:11 ID:???
しかし最近は王道系の作品が増えてきたところでこの変化球
今後の指標も含めて後編?が楽しみだ
925マロン名無しさん:2010/05/25(火) 10:18:46 ID:???
黙ってじっと見てる日本人形に憑いた霊、とかのお約束ホラーと
理屈は一緒っぽい感じなのに…………どっちのがマシ?
926マロン名無しさん:2010/05/25(火) 11:26:06 ID:???
これは漫画絵だから
人形っつっても人間をそのまま縮小した小人みたいに見えて可愛いけど
実際にリカちゃん人形が動いてるとこ想像すると
かなりブキミ
927マロン名無しさん:2010/05/25(火) 12:49:11 ID:???
いや……テーマはオカルト系なんだろうけど、なんか路線違う…
これだけ別の漫画みたいだ
ラブコメだろ
928マロン名無しさん:2010/05/25(火) 15:13:24 ID:???
コメはともかくラブの要素がいまんとこ全くなさそうだぞw
929マロン名無しさん:2010/05/25(火) 19:46:30 ID:???
>>926
試しに普通の人形の画像を貼ってみよう。
ttp://img.barks.jp/image/review/1000047631/barks_photo1.jpg
ttp://ecx.images-amazon.com/images/I/511A5PD317L.jpg


……うん、やっぱ普通の人形でも怖ぇわ…((((((((;゚Д゚)))))))
930マロン名無しさん:2010/05/25(火) 19:47:54 ID:???
表情とか変わるんだしフィギュアなら…
931あらすじゾーン 1/3:2010/05/25(火) 22:00:01 ID:+Z5t88oQ
 〜第35話 ここはどこだ!?〜


冒頭、真昼間の商店街……そこの歩道に一人の青年が倒れていた。
青年は目を覚まし、辺りを見回すが見覚えの無い場所だ。しかも自分の名前も思い出せない…!
やむを得ず青年は通行人の女性に話しかけるが…… これは等身大の人形だった!?
よく見ると、他の人間も動いていない…全部人形だ!

『お――――い!! 誰かいないか!? 返事をしてくれ――――!!』

大声を上げるが、どこからもこのゴーストタウンから返事が無い…。
「この町は一体なんなんだ!? なぜ俺はここにいる!? 分からない… 何がなんだか…!」
焦る青年はふと、曲がり角に何か動く物を見つける。
急いでその場へ向かうが、そこにも(ミザリィの)人形があるだけだった。
「こ… これも人形だ!! しかし、さっきは動いて……」
――その時、風でミザリィの髪がなびく。さっき動いたのはこれだったのだ!
青年は誰か他の人間がいないかとその場を走り去るのだった。
青年が去った後、ミザリィ人形の目がこちらを向き動き始める。前言撤回、人形でなく本物だった!

{こんにちは、皆さん… 自分の素性も今いる場所もわからない、この男…
 彼は自分がアウターゾーンにいる事に気づいていません…
 果たして、彼はここから脱出する事ができるでしょうか?}



青年はあちこち走り回ったが、生きた人間の姿は全く見当たらなかった。
今度は建物の中を探そうと近くのビルへと入ってみるが、中はまったくのがらんどう…!?
走りながら他の建物を見るが、建物は全てがらんどうだった!

訳も分からず青年は走り回り、次第に疲れてきたので公園のベンチで休憩する。
座っていた読書中の女性に声をかけるが、この女性も人形だった。
休憩しつつ、青年は今の状況を落ち着いて考える。
932あらすじゾーン 2/3:2010/05/25(火) 22:00:55 ID:+Z5t88oQ
.。oO(俺の記憶が無いのは…事故だろうか!? それとも誰かに記憶を消されたか…!?
   そうだ、記憶を消されたに違いない!! そしてこの町へ連れて来られた…
   これはきっと何かの陰謀に違いない!きっとそうだ!)
『そうとわかれば… この町から脱出してやる!』 再び青年の脱出劇が始まった。


青年は国道を突き進むが、なんと国道は崖崩れがあったかのように塞がっていた!
.。oO(そういう事か!俺をこの町から出さないつもりだな!
   道路がダメなら山を越えて逃げてやるさ!!
   もし、何者かが俺を監視しているなら、とめようとするハズだが…
   そうすれば、相手の正体も突き止められるかもしれないからな!!)
この町は四方を山で囲まれている。山を登ればきっと何か見えるだろう…

青年は山を登るが、空が何かおかしい事に気づく。見渡す限り白い雲で青空が全く見えない…?
その上、逃亡中の青年に追っ手どころか妨害も何も無いのが不気味だ。
そうこうしている内にようやく頂上が見えてきた!
「これで全ての謎が……!」青年の希望はそこで断たれてしまう。これは一体どういう事だ…!?

『何も見えない!? この先は… 雲だけだ!?』

――その瞬間、空がまばゆく輝き、青年は悲鳴を上げた!!



場面は切り替わり、ディオラマからシーツが取り除かれる。
「どうです、市長 素晴らしい出来でしょう!」
「おお、見事だ!これぞ我が市の精巧なパノラマ模型ではないかね!」
「市勢30周年記念に作った甲斐がありましたね」
「今度オープンする市民ホールに置けば、市民の評判になるだろう
 しかし、こりゃおっそろしく精巧だな!まるで本物のようだ!」
パノラマ模型のあまりの出来栄えに狂喜乱舞する市長と職員。通行人の模型まである。
――そんな中、職員は何かを見つけ、どうかしたのかと市長に聞かれる。
933あらすじゾーン 3/3:2010/05/25(火) 22:01:37 ID:+Z5t88oQ
「いえ… 山の頂上に人形が一体、倒れているんですよ」

チェックした時には無かったはずの人形をつまみあげ、不思議に思う職員。
「そりゃ、君 きっと人形が歩き出して… このパノラマから逃げ出そうとしたんじゃないか?」
「そうかもしれませんねぇ ハハハ!」
職員は人形を街中に配置すると、見覚えの無いミザリィ人形に気づくが、気にしない事にする。
職員と市長が立ち去った後、パノラマはまたシートに覆われる。



{ここにいる人形達は、プラスチックでできた『物』でしかありません…
 しかし、それは人間から見ればの事…
 彼らも人間の目の届かないところでは、はかない夢を見る事もあるのです…
 そう… 自分を人間だと思って、ここから逃げ出そうとした彼のように…
 いや… それは彼だけではないかも…}


場面は代わり、公園のベンチで読書中の女性にクローズアップ。
女性は気がつくと冒頭の青年と同じ行動をとり――――彼女もまた誰かを探してさまよい始める。

{アウターゾーンから意識を与えられた彼女は、果たしてこの町から脱出できるでしょうか?}
934マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:10:40 ID:???
現実的な被害とか悲劇とかは一切ないんだが何か背筋がゾクっとくる怖さだな…
935マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:14:09 ID:???
なんか谷山浩子っぽいな。
こういう話を見た後に部屋に飾ってあるフィギュアやソフビを見ると切なくなるぜ。
936マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:17:06 ID:???
>>934
前回も人形の話だけあって、とくにな…
937マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:28:04 ID:???
けっこうおもしろい話だった
しかしだからこそ特に語ることもないな
938マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:40:25 ID:???
・人間と見紛うばかりのリアルな人形がある
・他に人間がいる様子はない
なぜこんな絶好の環境でお姉さん人形の服を脱がさないのだ…
939マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:41:25 ID:???
服も身体と一体化してるとか、関節が動かないとかだろ
940マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:46:07 ID:???
>俺の記憶が無いのは…事故だろうか!?(ry
しかし結構切羽詰まった状況の筈なのに余裕あるよなコイツ
941マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:51:24 ID:???
個人的に今回は良くも悪くも普通かな。

前回の話で悪いんだが、マキが選んだのがリカちゃん人形でよかったよ。
これが和人形や西洋人形だったらマジでホラーになりかねん…
俺が子供の頃、ばーちゃんの家に無数にあった人形部屋、夜中は怖くて近寄れ無かったよ…
942マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:52:47 ID:???
>>941
いや、だからさ
リカちゃん人形でもじゅうぶん怖いってば
リカちゃん人形の実物ちゃんと見たことあるか?
943マロン名無しさん:2010/05/25(火) 22:56:12 ID:???
>>942
いや、だからさ
リカちゃん人形はまだマシってだけだよ
944マロン名無しさん:2010/05/25(火) 23:03:43 ID:???
>>939
これだけ小さいんだから服も人形の一部でプラスチック製だろうね
布で作ってあったら繊維の太さが相対的に大きくなって厚くてごわごわの服になっちゃう

ってことは人形が動き出した時点でそいつが着てた服も本物の服に変わってたのかな
945マロン名無しさん:2010/05/25(火) 23:09:05 ID:???
別に脱がせなくてもスカートの下から覗く位のことはしてもいいと思うんだ
946マロン名無しさん:2010/05/25(火) 23:14:47 ID:???
刑事の邪魔をする犯人を殺さなきゃ…
あたしの邪魔をする人たちを殺さなきゃ…
あたしは人間よ、いつまでも人形扱いされちゃたまらないわ…
だからあたしも刑事を捨てて独立するの…
だからあたしも殺さなきゃ………
947942:2010/05/25(火) 23:15:17 ID:???
うん、言いたい事は>>943が代弁してくれた。
リカちゃん人形の方がまだマシなんだが、おかげで俺は植毛タイプの人形はダメなんだ。
それが例え好きなアニメのフィギュアであろうと。

>>945
円錐の底に足がくっついてるみたいなもんじゃないか?
948マロン名無しさん:2010/05/25(火) 23:20:47 ID:???
>>946
ちょ、マジでこええよ!!!((((((((;゚Д゚)))))))
949マロン名無しさん:2010/05/25(火) 23:21:07 ID:???
>>944
>ってことは人形が動き出した時点でそいつが着てた服も本物の服に変わってたのかな
倒れた後は直立姿勢だったし、人間のように動いてるのはあの人形のイメージで
実際は人形のままトコトコ移動してたんじゃ。
950マロン名無しさん:2010/05/25(火) 23:33:38 ID:???
>>949
ああ、なるほど
そんなかんじだな
951マロン名無しさん:2010/05/25(火) 23:52:50 ID:???
だがそれだと最後の読書してる女の子がずいぶんシュールなことになってしまうw
952マロン名無しさん:2010/05/26(水) 00:01:04 ID:???
本を持ってベンチに座ってる姿勢のままトコトコwww
953マロン名無しさん:2010/05/26(水) 00:03:07 ID:???
いや、むしろベンチごとだったりw
954マロン名無しさん:2010/05/26(水) 00:04:10 ID:???
微調整はアウターゾーン側で
955マロン名無しさん:2010/05/26(水) 01:16:17 ID:???
すごく面白かったけど、いざ感想を書こうとすると
「でっていう」としか言えない話だった
956マロン名無しさん:2010/05/26(水) 12:19:13 ID:???
>「おお、見事だ!これぞ我が市の精巧なパノラマ模型ではないかね!」

すげえ説明的な台詞www
しかし面白かった、どうなってるんだという謎→解明!
その後切なくなる……この話結構好きだ
957あらすじゾーン 1/4:2010/05/26(水) 22:00:01 ID:PjQs8X14
 〜第36話 落ちたグラス〜


冒頭、TVの超能力(スプーン曲げ)特集を見る青年。
彼もまたスプーンを曲げようとしてみるが、やっぱり無理だ、と文字通り「サジ」を投げる。
.。oO(あーあ…俺も超能力者になりたいなー)



 ―翌日、高校―
「昨日の超能力スペシャル見たか、村井ー?」
村井と呼ばれた冒頭の少年は実際にやってみたがやっぱりダメだったと友人に話す。
雑談しながら進んでいると、朝練していた野球部のバットが額にクリティカル!!
――そのまま村井の意識は暗転して行った――――…



 ―平口病院―
どうやら命に別状は無いようだった。
見舞いに来た友人が帰った後、水でも飲もうとグラスに手を伸ばす。
…が、掴みそこねグラスがテーブルの上から落ちそうになる!
.。oO(しまった、落ちる!!)
――そう思った矢先、グラスが手元に吸い寄せられた!? …まさか、な…
ふと、看護婦が食事を運んできてくれた。
村井は念の為、スプーンを曲げてみようと試みると、あっさり曲がってしまった!
今度は看護婦に向け念じると、スカートがずり落ちた!(ただしパンツは見えなかった。残念!)
『きゃ――――っ!! な… 何するの!?』
「そ… そんなとこまで手が届かないよ」
「それもそうね… 何でいきなりスカートが…」
不思議に思う看護婦だが、村井はこれではっきりした。自分が超能力に 覚 醒 した事を!
958あらすじゾーン 2/4:2010/05/26(水) 22:00:42 ID:PjQs8X14
{こんにちは皆さん 私はアウター・ゾーンの案内人、ミザリィです
 彼はアウターゾーンから力を与えられ、超能力が使えるようになりました
 彼の望みが叶った訳ですが… それで彼は幸せになれるのでしょうか?}



後日、退院した村井は登校早々、スプーン曲げを自慢げに披露してしまう。
スプーンが曲がり折れた事にクラスメートは騒ぎ出し、これを見た村井はいい気分になる。
…それからというもの、村井は一躍人気者となっていた。
女子に囲まれる村井を見て面白くないあらす …じゃない、不良達。
どうせ手品でも使っているんだろう、バケの皮をひっぺがしてやろうと目論み中。


休み時間、村井は不良達に校舎裏に呼び出されていた。
「な… なんだよ、こんな所に呼び出して…」
「お前の超応力とやらが本物かどうか、試してやるんだよ!
 超能力があるんなら、この拳をよけてみな!!」
不良は村井を殴りつけようとするが、意外にも不良の腕は折れてしまった!
.。oO(おかしいな…腕を折るつもりなんてなかったのに…「力」が無意識に出ちゃったんだ…)



 ―テスト中―
難問に悪戦苦闘中の村井。次第にイライラが高まった時、突如窓ガラスが一気に割れてしまった!
.。oO(今の… 俺がやったのか!? そんな気なんて無かったのに…
   まさか、力がコントロールできなくなってるんじゃ…?)
ふと、村井は周囲から疑惑の眼差しを向けられているのに気づく。
「な… なんだよ… なんで俺をジロジロ見るんだ! 一体なんだって言うんだ!」
959あらすじゾーン 3/4:2010/05/26(水) 22:01:39 ID:PjQs8X14
数日後、村井は生徒達から避けられるようになっていた。いや、恐れられていた。
不良の腕を折った事とガラスを割った事が学校中に知れ渡ったからだ。
友人曰く、スプーン曲げ程度ならまだよかったが、度を過ぎた為、皆から気味悪がられたのだ。
「そ… そんな事言ったって…! 俺の知った事じゃ…!!」
――反論しようとすると、友人の頭上の蛍光灯が破裂した!
「け… 蛍光灯でよかったよ… 首をへし折られちゃ、たまったもんじゃないぜ」
忠告してくれた友人もついに逃げ出してしまい、一人ぼっちになってしまった村井。

.。oO(だめだ!ちょっと興奮しただけで「力」が見当もつかない方向に飛んでしまう!
   なるべく感情を抑えないと…)

…それからと言うもの、村井の噂は学校中にますます広まり、
ついには身に覚えの無い事故まで村井のせいにされる程にまでなってしまった。


一人寂しく下校中、村井は男に呼び止められる。男はTV局のスカウトだった。
困惑する村井だが、結局スカウトの強引な押しの強さでTVに出る事になってしまった…。



 ―TV局―
超能力番組で紹介される村井。
「彼はこの鋼鉄製の棒を超能力でへし折るそうです! では早速実演してもらいましょう!」
棒を受け渡される村井だったが、内心複雑だった。 これから自分はどうなるのか…?

.。oO(TVの前でこれを曲げれば、きっとスターになれるだろうけど…
   でも結局、学校の連中みたいにインチキ扱いされるか、怖がられるだけじゃないのか?
   教祖扱いされるのもイヤだし… くそっ、何でこんな事で悩まなきゃいけないんだ!
   超能力なんて無い方がよかったんだ!!)
960あらすじゾーン 4/4:2010/05/26(水) 22:02:20 ID:PjQs8X14
――その途端、暴走した力が村井の頭上のライトを落してしまった!!
『危ない!!』
司会が叫ぶがすでに遅く、直撃を受けた村井はそのまま意識を失ってしまった――――



 ―平口病院―
どうやらまたしても命は助かったようだ。看護婦曰く、夜一時は危なかった様だが…。
「の… のどが渇いたな、飲み物くれる?」
.。oO(自分の超能力で自分の上にライトを落すなんて… バカだな、俺は!
   でも、超能力がコントロールできないんじゃ、今度は他人を…)
看護婦からグラスを受け取ろうとするが、取り損ねて落して割ってしまう。
「あ… そ… そうか… 頭を打ったから、また元通りに…」
「どうしたの? グラスが壊れてそんなに嬉しい?」

「だって超能力がなくなったんだぜ、あはははは!」

微笑む看護婦に対し、嬉しそうに普通の人間で言われる事の喜びを噛み締める村井だった…


{普通の超能力はスプーンを曲げたり折ったりする事ができますが…
 アウター・ゾーンにおける超能力は、人の心を捻じ曲げる事ができるのです
 そう!こんな具合にね… ではまた!}  くにゃ

最後に自らの超能力でフォークを捻じ曲げるミザリィでした。
961マロン名無しさん:2010/05/26(水) 22:13:19 ID:???
ふつーーーーーーーーの話だった
962マロン名無しさん:2010/05/26(水) 22:18:30 ID:???
せっかく超能力が使えるようになったのに人に言うなよw
963マロン名無しさん:2010/05/26(水) 22:27:46 ID:???
>>962
小中学生なら仕方ない
964マロン名無しさん:2010/05/26(水) 22:28:42 ID:???
と思ったら高校生か
それはちょっと幼稚すぎたな
965マロン名無しさん:2010/05/26(水) 22:40:03 ID:???
普通特殊能力手に入れたら周囲には黙っておくもんだよな。まさしく自業自得!
ところで何度目の登場だ平口病院!
966マロン名無しさん:2010/05/26(水) 23:29:57 ID:???
小ずるく宗教とか立てちゃう子よりはこっちのが好感持てる
967マロン名無しさん:2010/05/26(水) 23:36:30 ID:???
>>普通の超能力はスプーンを曲げたり折ったりする事ができますが…
>>アウター・ゾーンにおける超能力は、人の心を捻じ曲げる事ができるのです
ミザリィさんこれが言いたかっただけではw
968マロン名無しさん:2010/05/26(水) 23:44:15 ID:???
>>966
宗教?そんなバカな真似するかよ
もっともっといろいろ有効活用できるのに

「俺、超能力者なんだぜぇ!!」って自慢したくなる気持ちはわからないでもないけど
小学生並の分別だな
高校生ならもっと思慮深く利己的に考えそうなもんだが・・・
って言うか俺ならそうしてる
969マロン名無しさん:2010/05/27(木) 00:01:55 ID:???
まぁ、宝くじが当たったり、自分がおかした悪事を得意げに話しちゃったりする人もいるから
主人公はとんでもないお調子者だったのだろう。
970マロン名無しさん:2010/05/27(木) 07:14:11 ID:???
>>968
といっても破壊能力しかないなら一番有用なのは宗教立ち上げな気がする
要は超能力というものを持っていることさえ示せればいいからさ
971マロン名無しさん:2010/05/27(木) 07:22:02 ID:???
いやいや
一番有効かつ合理的な使い道を
既に彼は病院の中でしているではないですか
972マロン名無しさん:2010/05/27(木) 11:40:49 ID:???
おねーさんの衣服破壊ですね
確かにそうだ、そうなのだが
973マロン名無しさん:2010/05/27(木) 19:22:55 ID:???
チッ、村井のウスノロめ!
どうせなら看護婦さんのパンツごとスカートをズリ下ろせばよかったんだ!
974マロン名無しさん:2010/05/27(木) 20:09:24 ID:???
いや待って欲しい
スカートだけ脱がして、下着が見えそうで見えないあの感覚
あの太ももから付け根への領域にこそ俺たちのアウターゾーンがあるのではないだろうか
975マロン名無しさん:2010/05/27(木) 20:13:12 ID:???
加減を誤って看護婦さんがスプラッタに・・・
976マロン名無しさん:2010/05/27(木) 20:19:41 ID:yia/qlch
((((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
977マロン名無しさん:2010/05/27(木) 22:09:08 ID:???
この話みたいに
憧れてた力を手に入れる→持て余す→「普通」こそが一番幸せなんだ!
って筋は安易な感じがして好きじゃない。
向き不向きもあるだろうが、普通じゃない事は悪いことじゃ無いんだよ。
978あらすじゾーン:2010/05/27(木) 22:32:05 ID:???
どこからともなく次スレが発生しました…

アウターゾーン連載中 2ミステリー
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1274966740/

↓↓↓以下楽屋裏どうぞー↓↓↓
979マロン名無しさん:2010/05/27(木) 22:40:17 ID:???
>978
乙!

火牙刑事のシリーズは安心して読めるから好きだ。読んでて笑っちゃったりしたし。
連載中スレって、連載終了後の読みきりまでやるのかな。
980あらすじゾーン:2010/05/27(木) 22:45:28 ID:???
読切?
残念ながら資料が無いのでアウターゾーンだけです、すいません
981マロン名無しさん:2010/05/27(木) 22:46:00 ID:???
>>979
単行本の掲載順に準拠してやるって言ってたよ
982マロン名無しさん:2010/05/27(木) 22:53:35 ID:???
アウターゾーンの連載が終わった後に一本だけアウターゾーンの読みきりがジャンプに載ってたんだ。
表紙が水着姿のミザリィ。
けどコミックスには載ってないっぽしなぁ・・・
文庫コミックスはどうだか知らないけど。
983あらすじゾーン:2010/05/27(木) 22:59:04 ID:???
>>982
単行本15巻 109話の「変身」の事かな?
ならば、>>981が言うように単行本掲載順でやりますよ
984マロン名無しさん:2010/05/27(木) 23:04:12 ID:???
>>974
それは多分インナーゾーン
985マロン名無しさん:2010/05/27(木) 23:05:02 ID:???
え、載ってたの!?
お騒がせしてごめんなさい。
986マロン名無しさん:2010/05/27(木) 23:18:37 ID:???
>>977
安易な感じがして好きじゃないってのは同意
楽屋裏だから言えるけどデスノートとかはそのへん上手く書いてると思う
まあアウターゾーンは基本的に1話完結形式だから
手に入れた能力を上手く使いこなす話にするのは難しいだろうけど
987マロン名無しさん:2010/05/27(木) 23:24:57 ID:???
俺は逆にああいう流れだと安心して読めるので安易でも好きなタイプの話だな
普通の人間が力を手に入れてどんどん歪んでいく様って読んでいて結構疲れるんだよな…
988マロン名無しさん:2010/05/28(金) 00:41:46 ID:???
思いっきり変化球の話もあれば、そういう安易なストーリーもある
両方楽しめるのがアウターゾーンのいいところ
989あらすじゾーン:2010/05/28(金) 06:59:37 ID:???
改めて皆さんとりあえずのお疲れ様でした。
今回はレモンみたいな反応の無さはなくて一安心だよ…
スレの流れが一気に加速した時は驚いたけどw(顔、タイムスケープ)
990マロン名無しさん:2010/05/28(金) 13:33:28 ID:???
マジック・ドールシリーズってやっぱ人気なのか?
俺はマキがどうも好かんのでこのシリーズ話多すぎじゃね?と思う
好き嫌いはっきり分かれそうだよな、マキ
991マロン名無しさん:2010/05/28(金) 13:46:35 ID:???
とくべつ嫌いってわけじゃないが
普段のアウターゾーンのほうが好きなので
このシリーズだったら少しがっかり
992マロン名無しさん:2010/05/28(金) 13:51:48 ID:???
安心して読める箸休め回って印象だったなあ
特に好きってわけでもないけどないとそれはそれで寂しい
993マロン名無しさん:2010/05/28(金) 15:34:02 ID:???
嫌いではないが嬉しくもない
普段のがいいなあ
994マロン名無しさん:2010/05/28(金) 16:00:19 ID:???
なんだけっきょく
好き嫌いはっきり分かれないな
995マロン名無しさん:2010/05/28(金) 16:38:38 ID:???
穴埋めとしてこういうシリーズでも入れないと週刊連載では持たないだろう。まぁそれほど嫌いでもないし。
996マロン名無しさん:2010/05/28(金) 20:37:42 ID:???
作者自身、毎週新ネタ考えてると辛すぎるので連作モノやろうと思ったって言ってたしなぁw
たぶんWJ30年ちょいの歴史の中でトップ5に入ると思うぞ、光原のキツさはww
997あらすじゾーン:2010/05/28(金) 20:41:10 ID:???
こち亀も寿司屋とか大阪なんかの
「これまでと違う話」を描く事によって息抜きしてるって話があったね。

自分もあらすじ書いてて、大抵の話はほとんどシリアスばかりで
これまで変態仮面・魔王・ウイングマンなどの半ばギャグ描写を描いてたのもあり、
少しは羽目を外せるのでマジックドール編は助かったな。
998マロン名無しさん:2010/05/29(土) 01:37:07 ID:???
999マロン名無しさん:2010/05/29(土) 02:32:12 ID:???
銀河鉄道
1000マロン名無しさん:2010/05/29(土) 02:33:41 ID:???
年女王
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。