福本漫画バトルロワイアル part.6

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335光路 ◆iL739YR/jk
話はまだしづかが気絶していた頃に遡る。木陰に身を隠しながら、アカギは静かに思考していた。
アカギが最初に疑問に感じたのは、しづかの一言だった。
“黒崎”。しづかは確かに利根川に向かってそう叫んだ。それもそれなりに面識があり、信頼しているかのような態度。
このことから、利根川が偽名を用いてしづかと以前にもどこかで接触し、信頼を得ていることは想像するに難くない。
次に感じたのはしづかの荷物。不釣合いな服装から、誰かに痛めつけられたと思われるが、それならば何故まだ支給品を持っているのか?
果たして、衣服さえ奪うような相手がデイパックやカラーボールといった支給品を見逃すだろうか。
つまり、しづかの所持している物は、後から手に入れた物。それもデイパックはそこら辺に落ちてるようなものじゃない。誰か他の参加者から手に入れたと考えられる。
しづか自身が誰かを殺して奪った可能性も考えられなくはないが、もう一つの可能性を考慮し、しづかが気を失っている間、慎重に彼女の荷物を調べた。
すると…予想通りっ…!! 盗聴器、地雷…次々出てくる陰謀の欠片っ…!!
しづかは何者かにこれらを持たされた…では、誰が? 答えは決まっている。