ドラゴンボール連載終了までの経緯
(略)
しかし、当時アンケートで不動の1位であった本作の終了を編集部は認める筈も無く、
鳥山の意向を無視する形で連載は続行される事となる。
ナメック星編の佳境に至る頃には、『ドラゴンボール』の人気および経済効果は、
日本のみならず国際的な規模にまで発展していく事となる。
また、本コンテンツはそれ自体が「一大産業」とも呼ばれる社会的規模の漫画作品となり、
もはやその連載動向が企業経営をも直接に左右しかねない、集英社にとっても迂闊な扱いができない程に
大きな存在となっていった。
『ドラゴンボール』連載の消滅は、『ジャンプ』本誌・ジャンプコミックス全体の発行部数への打撃だけではなく、
発行元の集英社ならびにメディアミックス展開で中核をなしてきたバンダイ・フジテレビ・東映動画など
数多くの関連企業にとって、業績や株価に対して著しい悪影響を及ぼすことを事実上意味する、
もはや経営要因の域にもなる要素であった。
その結果、関連各社にとって経営・株価対策・株主対策など様々な面から「連載を終わらせられない」
という状況が形成され、作品連載をコントロールする権限を作者や編集部が事実上喪失してしまうという事態にまでなってゆく。