もしジョジョキャラがハルヒのSOS団に入ったらpart7

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332アフターロック・in・シベリア
……それは、先ほど眼にした、男の行為とは、また別の意味合いで。この世のものと思えない、信じたくない……おぞましい光景でした。
男は―――融けた腐肉へと変わりながら。最後まで、その名前を……
私の名前を、呼んでいました。 私の、『髪』の名前を……
数十秒ほどが経って。男は、完全に、『融けて』しまいました。 
後に残ったのは、科学室でしか見たことの無いような、骨と、臓物と筋肉とが溶け合った残骸だけ。

「クルルルゥゥ……『ミクル』……」

『パープル・ヘイズ』は、しばらく、男が融けて行く様を見た後で。私の方を向き……先ほども、聞いたように。私の『名前』を呼びました。

「『ナガト』……クル……『フーゴ』……イル……シタニ……」

そう言いながら……『パープル・ヘイズ』は、壁を背に座り込んだ私に、手を差し伸べてきました。

「テノ『ヒラ』……サワレ……キヲツケロ…………『コウ』ハ……」

私が、恐る恐る、その手のひらに触れると。『パープル・ヘイズ』は、意外なほどに優しく。私の体を支え、立たせてくれました。
……フーゴさんのスタンドって、こんな性格でしたっけ? たしか、ミスタさんの話だと、知能は低くて、フーゴさんから離れられないって、聞いたような……
それに、さっきの攻撃。ウィルスのカプセルを使うことなく、『噛み付く』ことでウィルスに感染させる攻撃……
もしかして、それは。私の憶測ですが――――『成長』という、やつなのでしょうか?


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