もしジョジョキャラがハルヒのSOS団に入ったらpart7

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330アフターロック・in・シベリア
「殺してやる……殺してやるぜぇ、クソカスが……オレから『みくるちゃん』を奪った報いだァ……」

私の目の前に―――男が立っている! 巨魚のスタンドの姿はない……その代わりに。
男は、口から血を流しながら……帽子掛けを掴んだ右手を、天高く振り上げている! それが、振り下ろされる―――私の、肩に!!

「あぐぅぁ――――ッ!!」

「死ね! 死ねェ――――ッ!」

もう一度。今度は、左腕に……痛い。帽子掛けの『ひっかかり』の一つ一つが、私の体に深く食い込み、筋肉を押しのけ、骨を打つ!
右耳の痛みと、全身を襲う痛みに気を乱されて、『メリミー』を出せない……もう、私に、打つ手は、ないんでしょうか――――?

「死にやがれッ、その汚ねェ―――アタマから、脳ミソぶちまけてよォ―――――!!!」

最後に、男が両手で帽子掛けを握り、振り上げた―――ああ、きっと。それで、私の頭を殴り潰すつもりなんでしょう。
もう、だめ――絶望とともに、私が眼前の男を見た、その瞬間。……男の背後に。男よりも一回りほど大きな―――誰かが、立っているのが、見えたんです。

「なっ―――テメェはァ―――ッ!?」

その『誰か』の手が、今まさに、私のアタマに振り下ろされようとしていた帽子掛けを掴み、男からひったくる。それは――――『人』じゃ、ありませんでした。
バイザーの向こうで光る、一対の瞳。暗闇に浮かび上がる、紫色の体―――

「クシュルゥゥ……『ミクル』……『マモル』……―――ッ!!」