>>110 あんま闇というかトラウマ方向にいくのも困るけど
光が正道って考え方も勧善懲悪臭が強すぎて最近の子供には受けないだろ、たぶん
「子供向け」を持ち上げる大人受けになっちゃってる
王道や正道を自称するor信者がそういって持ち上げる作品やキャラにはろくなやつがいない
俺が長谷川裕一の「クロノアイズ グランサー」(星雲賞受賞漫画「クロノアイズ」の続編)を見限ったのは、
正義だの悪だの大上段に掲げている点が、時の流れという題材に随分そぐわなくなってきたから。
「正義とは何か?」を追求するような話としても、TPOをわきまえず押せ押せムードでやられると、
読者として扱いに困ってしまう。
作者本人も語ってることだけど、ジョジョのキャラクターなんて
トラウマがあったとしても絶対に流されないよな。
生きることに後ろ向きなキャラは主人公はもちろん
脇役のチンピラにいたるまで一人もいない。
(6部のすぐ自殺しそうになるやつだけ微妙だが)
超美形でなにをやってもクールで隙がない完璧な主人公というのは
上条淳士が最初に始めたのかな。
一時期はフォロワー的なのをよく見かけたけど、根付かなかったところを見ると
やはり作者の力量なのかね。彼の作品は、表面と雰囲気だけと批判されもしたけど。
その手の主人公が珍しいとも思わんが、そういうタイプの主人公は作品の内容を選ぶだろ
だから流行ったりはしないんじゃね
>>118 絵柄は全然違うけど、わたせせいぞうの漫画の主人公とかもそうだよ。
無駄なくらい紳士的で破綻なし。
上条漫画は主人公がかっこ良すぎる分、とっぽい顔した三枚目の脇役が
全てのヨゴレ役を引き受けてるのが見ていて痛々しく感じるときがある。
大事なのは主人公の設定より見せ方とストーリーだと思うんだ
最近のアニメから例を出すと牙とゼロの使い魔は
ちょっと喧嘩っぱやい主人公が異世界に召還されて
滅茶苦茶強くて特別な力を手に入れて
美女やお姫様と親しくなりながらも国家間の戦争などに巻き込まれていく
っていうところは同じなのに実際に見るとかなり印象が違う
異世界逃避ものは大概平凡な主人公がファンタジー世界でセレブになるという
見事に読者の願望に沿った展開になるな。少女漫画でも同じだ。
三浦健太郎のジャパンはちょっと違うけど。
物語の路線自体がしっかり決まってないと主人公が駄目になる
異世界に行って、逆に惨めな奴隷になっちゃうっていうと
家畜人ヤプーみたいな感じか。
やっぱりなんか夢が無いよな…
>>123 で、大抵は自信付いたところで自分の意思で帰るか強制送還されるかして、
まあ元の世界でもガンバッペッ、ってオチがほとんど。
「元の世界なんか忘れて異世界で力いっぱい生きるぞー」って清清しい主人公はあまりいない。
127 :
マロン名無しさん:2008/07/30(水) 12:01:57 ID:Btb/jeI+
最近の「トラウマ抱えてるキャラの方が格好いい」
みたいな風潮は確かに嫌だな。描き方も安易なのが多いし。
オナニー的に自分のトラウマと戯れてるような感じで。
本物のトラウマって、格好いいもんじゃないだろうし。簡単に癒されるもんでもないだろうし。
何かいい仕事一つできた、とかで簡単に癒されるのが多いな。
下手するとヒロインや仲間が逆ギレして殴ったり罵倒したりしただけで「トラウマ」が治ったりするからねえ。
「トラウマ」を気取るなら最後まで引きずり続けた方がよほど潔い。
シンジが「トラウマを持ってるキャラ」って言われてるけどそうじゃなくて、
唯一性というか個性のあるキャラとして新しかったんじゃないかと思う
別にエヴェ以前の漫画にも悩みや葛藤はあったけど、その人じゃなきゃいけないってのは少なかったと思う
ある意味恋愛漫画のように、このキャラクターがいなきゃ物語が進まないっていう形をとることによってシナリオが作られた
だからキャラクターありきの設定っていうのが新しかった気がする
キャラクターの個性それ自体を設定に組み込んだというか
エヴァは村上春樹の私小説みたいなものだと思ってる。
シンジは「僕」みたいな存在。
良くも悪くも主人公の視点からしか世界が描かれない。
そのネガティブな視点が絶大な共感を呼んでバカ売れした点も似ている。
同じ内向的主人公でもガンダムの場合はアムロの視点から物語は描かれなかった。もっと突き放して描かれてる。
富野自身も「自分の言いたいことはアムロよりむしろシャアが代弁した」と語ってたし。
(もっともこの作家の言うことは額面通り受け取れないが)
単に、ちょっとでも過去を引きずる素振りを見せたら「トラウマキターーー!」と騒ぐ読者が増えただけかもしれないな
>>86 ピカレスク(笑)
新しく覚えた単語を使いたがろうとやけになってるのはわかるが
やっきになる
>>102 ネギは当初「年上のお姉さん達に弄ばれる頼りない天才少年」だったが、
物語がバトル路線へ変化し、熱くていいとこ取りの主人公の面が強まるにつれて、
女性関係でも天然タラシ&攻めキャラに変わっていった。
そこには他の男キャラの存在が大きくなってきたことも少なからず関係してると見てる。
「ハーレム漫画のはずだったのに、他の男が出て来るのはいかなものか」とぼやくオタもいるが、
別に人気は下がらない。
「今時は」「こういいうのが受ける」と言う概括は、往々にして怪しい。
ネギの場合は他の男キャラがいても絶対的に惚れられる対象はネギ
or他の男キャラ寄りな女キャラははっきり言ってファンの絶対数や信者度合い的に微妙扱いなキャラ
なことが大きいと思う
むしろ、他の男キャラも存在することがかえって主人公のハーレム性を際立たせてるっていうか
エヴァ→ナギ
アスナ→タカミチ
刹那→このか
このか→刹那
人気どころは逆にネギメインじゃないぞ
エヴァや刹このはともかくアスナって人気どころか…
ああ、また劣化アスカかって評価なような
エヴァにしてもネギにナギ重ねてるところあるし
ハーレム云々より少年漫画としての評価の方が謎だろ、ネギは
創作としての大学生活漫画は自分の領域になかったものを書く漫画が凄く面白い
00年代は学生生活に関する漫画が凄く面白い
もちろん自分を投影しているのかもしれないけれど
良い意味でリアルになってきた リアルとフィクションの融合がうまくなった
141 :
マロン名無しさん:2008/08/17(日) 20:51:16 ID:pyAX4kq3
今は主人公より脇役の人気で稼ぐ時代なんだよ。
今の主人公はキモイダメ男ばっかり
主人公のキャラが昔に比べると落ち着いてるよな、普通に社会に溶け込めそう
いわゆる熱血主人公と言われる基地外一歩手前みたいなのが減った
かと言って「優しい(ということになってる)だけのヘタレ」でも「一見完璧超人風だけど弱いところもある優男」
でもない体育会系熱血主人公がいいかっていうと微妙なんだよな
今度は空気も流れも読めずに無駄に叫ぶわ周りのことを考えないわの無神経馬鹿の出来上がり
なかなか、バランスがいいか、突き抜けすぎて何も言うことはない主人公ってやつは出てこない
>144
その点で漫画版スクライドは主人公に限らず、どいつもこいつも突き抜けぶりが見てて爽快だった。
主人公がトラウマまみれでウジウジしてるのも嫌だが
あまりに単細胞だとそれはそれで退屈だしなあ。
そーかな
漫画自体の内容によっては、そういう主人公じゃないとダメなのもあるし、
切り離しては考えられないだろ
クローズの坊屋春道とかろくでなしブルースの前田大尊とか湘南爆走族の江口洋介とか
不良漫画はシンプルなキャラクターの主人公が多いな。
要は精神的に大人の主人公がいないんじゃね?
もしくは成長しない子供のままの主人公
人間的に完成してる、もしくはちゃんと成長していく主人公なら見ててイライラしないだろ?
成長というか構造の変化がない漫画が増えたかもしれないね
肉とかドラゴンボールぐらいまではライバルはころころ変わるし
レギュラークラスの格もゴロゴロ変化するけど。
ようは使い捨て辞めたって事かな?
肉はともかくDBは孫は一度死んだり超サイヤになったりしたあたりから成長というより人間離れした人格になっちゃったような…
脇役の使い捨てとかキャラの格とかじゃなくて主人公が成長しないorウザキャラに悪化するのが近年の漫画の問題なんだろ
あくまで問題になるのは主人公or(ストーリー上の意味や人気もないのに)作者の贔屓を受けてるキャラ
贔屓キャラまで入れちゃったのはそういうのが作者の言わんとする理想や好みを下手すると主人公以上に込められてる可能性もあるからっす
別に贔屓してもいいけど、気持ちの悪い贔屓は辟易する
155 :
マロン名無しさん:2008/08/24(日) 09:24:35 ID:2wCkEWUp
主人公がお手軽に成長していくパターンの漫画は沢山あるから
逆に主人公が衰えていくパターンの漫画なんてどうよ。
どんどんバトルが苦しくなるからストーリーにも緊張感が出るよ。
>>155 主人公も敵も2部になってどんどん劣化していく忍者漫画なら知ってる
2部になって主人公を降板させられた金髪忍者も知ってる
>>155 狂戦士の甲冑をつけて以降のベルセルクのガッツがそんな感じか?
ネウロは弱体化してるな、回復もするけど
>>155 力石以降のジョーとか百鬼丸もそうだったか
衰えるっていうか、成長しないで人間的に
どんどん堕落していく主人公だったら嫌だな。
カイジは精神的には成長しても社会的には堕落していったな。
カイジは精神的に成長してるのかw
黙示録、破戒録、堕天録の冒頭を見ると黙示録が一番マシに見えるw