【バキ】板垣関連作品総合バレスレッド【餓狼伝】46
郭は霞食って生きてるわけじゃなかったんだな。
めちゃくちゃ頬張ってる状態でしゃべるな
腹話術なんだよ
121話
中華料理店に男が三人。ハゲが爺に「ままま・・・」と酒を注ぐ。
「愚息 カツミのために遠路はるばる 感謝にたえません」
「愚息・・・・ホホ とんでもない」 グビと一飲み郭
「烈よ・・・」 「!」 頬を膨らませてる烈
「かつておぬしがあの子を一撃で倒したと・・・」 もぐもぐしながら頷く烈
「残念ながら事実です」 パパもモグモグしながら容赦なく答える。もぐもぐしながらまた頷く烈
「「にわかには信じがたいの」 郭 中華麺をたっぷり箸で掴みソボ・・・
コップに残った酒をくび・・・と飲み干し布巾で口を拭く烈「過去のハナシです 現在の克己氏ではありません」
「いまやったとしたらどうじゃ」 チャーハンを食べる蓮華が止まり無言
「どうでしょうないまなら・・・」 代わりにパパが答える。
「拳雄烈海王の天才を十分に認めつつ―」もぐもぐ郭
「オロチカツミのテンブの才は恐るべしと言わねばなるまい」 郭の言葉に烈はチャーハンを食いつつ
「異論はありません」 右拳を二人に見せる郭「先日氏に伝えた新たな打拳 おそらくは既に身につけ」
「ひょっとしたら もう今頃は」 チャーハンが詰まった顔で驚く烈、あとパパ
「その遙か先に・・・」
一方、道場。カツミン汗を垂らしながら宮本武蔵のような姿勢で立ち尽くしている。
”これだ…” ”今なら実感(わか)る” ”この備えこそが正しい・・・”
”極上の打撃を放つためには―――この構えこそが必然・・・”
”五体の隅々まで・・・ドロドロに緩め・・・ドロドロに緩め・・” ガイコツカツミンが歪んでいく
”機に備える・・・””武器となる拳は・・・””まるで・・・武器である事を拒否するように・・・”
”握らない” ”開かない・・・” ”あの形・・・”
”あの頃の・・・握らない・・・開かない・・・人生最初に形造る手の形・・・” 赤ちゃんの拳はあの形
”そして関節のイメージは・・・” 全身の骨が関節の塊になっていく
”これだよ・・・・・・” ついに頭、肋骨、腰骨を除く全身がキモイ姿へと変貌
フル・・・フル・・・全身を震わせるカツミン ”フフ・・・自分で震えてやがる・・・”
”何もない空間に空突きを放つ””そんな・・・道場ではごく日常的な行為の以前(まえ)に震えてやがる”
卵を割ったときを思い出す ”確かに手にしたあの感触を・・・”
全身キモ骨にした状態をイメージ ”肩から先しか動かさぬあのイメージを――”
”全身で・・・・全力(マックス)で・・・・・・・”ついにカツミンの全力パンチが放たれた
バシャァアアアアアアア 道場ビルディング周辺に響き渡るマッハを超えた証。