1 :
マロン名無しさん:
2 :
1/1:2008/05/27(火) 23:00:17 ID:???
ネタバレ
緋の章1・運命の少年
20世紀の終わりに大いなる禍が起こり、すべての文明が歩みを止めた世界。
日本は300年続いた国王の圧制のもとにあった。
山陽地方の砂漠の村、白虎の村では「運命の子供」と予言された、双子の兄妹が生まれた。
12年後、双子の兄「運命の少年」タタラが12歳の元服の時を迎えていた。
元服の儀式の夜、双子の妹の更紗はタタラに継がれた村の守護刀「白虎」に触ろうとするが、父親に叱責される。
泣き出した更紗は一人、砂漠に向かって走り出す。
そこで見たのは赤づくめの軍団、赤の王の兵団であった。
ふとした弾みで軍隊の前に飛び出してしまい、迎えに来た角じいもろとも殺されようとした時、
「砂漠の青い貴族」と呼ばれる遊牧民、揚羽が止める。
赤の王は、揚羽の片目を奪い、その場を去る。
揚羽はタタラへの期待の言葉を残し、消えていった。
更紗たちが村に戻ると赤の王の軍勢に蹂躙されたあとであった。
タタラの身代わりに殺された少年とタタラを盛り立てる声の中、
タタラのために何ができるかを考えている更紗であった。
3年後、赤の軍勢が再び村を襲撃した。悲鳴を上げ逃げ惑う村人たち。
そして今度はタタラは赤の軍に見つかってしまい、その首と白虎の刀は錵山将軍に獲られ、
父は赤の王に殺される。絶望する村人たち。更紗の胸には兄タタラに言われた言葉が心に浮かんでいた。
「わたしがいない時はおまえがこの村を守るんだよ」
更紗は小刀で髪を切り、村人たちに叫んだ。
「殺されたのは、妹の更紗。生きて王の死に目を見たい者はわたしに続け!突破する!」
「我知らず気づいた。更紗、おまえこそが『運命の子供』だということを!」
なんだこれ?
王朝モノ?
なんというハイスピード展開!
てっきり、救世主となる双子の兄と行動をともにしながらも、拭い去れない兄へのコンプレックスをいかに克服するかを模索する少女の話になると思ったのに、お兄ちゃんもう死んだ!!
揚羽とやらといい感じになるわけですね
でも年齢差結構ありそうだな
てか初っぱなから人死にすぎw
巴って死人出てたっけ?
更紗のおかんの優しさにときめいたが、
おかんも殺されてしまったのだろうか
更紗こそが運命の子供だったって……お兄ちゃん可哀想。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
お兄ちゃんの出番もう終了なん??
>>4 少女マンガだったらそうだよな……
なんか追いつめられすぎだぞこれ
やっぱノストラダムスの予言があたったのかな…
核戦争後っていう設定かな
舐めときゃ治るって…おいww
ふーんおもしろそう。しっかし展開早いねー
実は身代わりという兄貴も不憫だが
その身代わりとなった名もない少年はもはや何と言っていいものか
>>12 「どうやってなめるんだろう」ってツッコミは無駄に的確だな更紗w
展開が早すぎる
この勢いで進んで
一年もたないと思う
揚羽さんとやら…やたら存在感あり杉。
今後キーマンになっていくのでしょうか。
つーか惚れたかもw
田村先生 あきらかにドラクエ4やってますね
目が…目がぁ。・゚・(ノД`)・゚・。
なんかワクテカするわぁ⊂(^ω^)⊃
22 :
マロン名無しさん:2008/05/28(水) 01:11:25 ID:n5Hi3QDz
片目、って
これ後々まで引っ張るんじゃね?
目には目を、歯には歯をじゃないけどさ…
更紗泣ける…まだ子供なのにね。
あと揚羽の目、ザックリ切られたわりにそこまで痛がってないのは何故?
お兄ちゃん優しくていいわぁと思ってたら殺されちゃったよ……
久々に期待できそうな漫画だから長く続いて欲しい
「赤」の軍vs「白」虎の村というわけか?
源平といい歌合戦といい紅白戦は対立構図の基本だもんな。
そして第三勢力が砂漠の「青」い貴族というわけか。
なんか先が楽しみな、スケールのデカそうな漫画だなあ
久々にわくわくするぜ
赤白青と来たら黒と黄色も来るのが常道?
それだと青が海か風の象徴でないとおかしいから、五行関係無く3色で終わりかな
27 :
マロン名無しさん:2008/05/28(水) 05:59:09 ID:i9t6mwOr
白虎がきたなら、朱雀、青龍、玄武は出るだろう。
赤の王=朱雀
青い貴族=青龍
あとは黒のナントカが出てくるんじゃないか?
それにしても揚羽のインパクトがすごい。
多分、最終的に更紗とくっつくだろうけど、いきなり片目を失うヒーローって初めてだよな。
ああいう身を呈してかばってくれるような男は
くっつく相手というよりは、保護者やナイトタイプじゃないかな。
遠巻きに見守ってて、いざとなったときに絡んでくる風車の弥七タイプというか。
かなり年上みたいだし、将来くっつくにしてはヒロインの負い目がでかすぎる
田村先生新連載か!嬉しい。ただ、この先生長期連載なんて出来るのかな?
なんかやたらスケールデカいけど十巻くらいで終わるんだろうか
>>16 田村漫画のキャラはやたらリアリストというか、突っ込みが的確すぎてシュールw
角じいが「元 海の男ですから」って言ったとき、「海の男ってなんだろう」って疑問に思ってる更紗カワユスww
地理的に、瀬戸内海で漁師でもしてたのかな、角じい。
赤の王容赦ないな…
でも赤の王ってまだ若そうだね
揚羽の目を切った時の顔見ると幼いよね、割とイケメンか?w
絶対に、この揚羽と恋愛展開になるな
賭けてもいい
で、この揚羽も赤の王とは何か誰も知らない因縁みたいなものがあって
更紗と2人で倒しにいくんだと思う
で、赤の王に捕らえられたりしてピンチの時に揚羽が嫉妬したりするんだよ
間違いない
もう1話で恋愛関係のすべてが見える。
>>27 そういえばアゲハが「国王の末子・赤の王」と言ってたな
国王の子なのに赤の王ってことは
兄弟に黒の王や黄の王もいるのかもしれない
それと、「収穫のほとんどは国王に税としてもっていかれる」ということは
収税の取立てがくるにしろこっちから納めに行かされるにしろ
もっと村の外の国王勢力について知っていた方が自然
なのに更紗は赤の王やその軍のことを警戒する知識すらない
思うに、「赤の王」というのは天皇家における「○○宮家」のような呼び名で、
ついでに地方統治の役を兼ねているのだろう
山陽地方は日本で見ると白の方角・西だから
山陽地方には国王の子の一人が「白の王(仮)」として赴任していたが
そいつが死んだか、兄弟同士で争ったか、配置変えがあったかで
本来「白の王」領である山陽地方を、「赤の王」が割り込みで領有したんじゃなかろうか。
かつての「白の王」が無力だったか温和だったかで、そのせいで
白虎の村が全国から世直しの期待されるほどの存在になったり、
更紗が赤の王の行列に警戒しなかったりしたんだと思う
赤といえば方角は南だから、本来は四国とか奈良とか東海道に配置されていたはずの王子で、
3年前の移動はまさにそっちから山陽地方に遠征行軍中だったとかじゃないかな
>>32 さらに赤の王が更紗に惚れてかませ犬になるわけですね、分かります。
35 :
マロン名無しさん:2008/05/28(水) 11:07:36 ID:AmLxnk/E
ふーん、新連載?
別コミだし5巻くらいで終わるでしょ。
おもしろそうだけど一気読みしたいから完結してから読むわ。
巴がゆく?はけっこう面白かった。
主人公の相手役のボンボンがよかったけど、今回のはネタバレ見る限りでは
ボンボン的な要素はなさそうだね。残念。
このままだと少女漫画的恋愛要素が入りこみづらそうだなぁ
赤の王には恋人か許婚が出てきて
そいつが更紗に関わって来たりしそうだ
>>34 いくらなんでもそれはないでしょ!
ラスボスでしょ?
ナギって美形っぽいしどうだろうか。
保護者的な支え愛で。
「闇のパープル・アイ」の小田切さんみたいな感じで。
>>36 そうかな,絶対違うと思う
てか、少女マンガだしむしろ戦いより恋愛が中心の話にこれから絶対なると思うよ
冒険ものとか戦い系ってあんまり読んだことないけどさ、きっと揚羽がヒロインの本命の相手になって
揚羽の友達とか、赤の王の部下とか、どこかの国の重要人物とか、村人とか、とにかく戦いに参加する男は皆ヒロインに惚れそう
ベルばらみたいなんとは言わないけど、主人公総モテ状態になんのが少女漫画じゃないの
田村由美だし、戦い系も描けそうだけど・・・
赤の王激しいなあ〜なんか更紗がカワイソスで泣いたよ
>>31 更紗が『あたしよりちょい大きいくらいの子どもだぁ』って言ってるから、タタラ殺した時点で16,7?
とてもそんな年頃に見えんww
巴が行く!の時もそうだったけど、たむさん年齢相応の人描くの苦手だよね。
赤の王って凄いやな奴。早く更紗に討たれてしまえ
揚羽って男につける名前かよ
女の子だったら可愛いけどさあ
>>23 Mなんじゃね?w
たたらがあっさり死んでしまったし揚羽もあっさり次回で死にそうだ
そして誰もいなくなった...
お兄ちゃんは実は密かに生きてて中盤でまた出てくるでしょ?
少年マンガの王道パターンじゃん・・・って、これ少女マンガか。
ラスボスお兄ちゃんはありえる
ナギあたりもあやしい
ナギはなんか裏がありそう。
ナギは記憶がないけど、実は赤の王の兄貴とか。
で、赤の王のほうはナギが兄貴だって知ってて、最終決戦の空中戦で互いに撃ち合い
→ナギ死亡直前に記憶を取り戻す
兄さーん!弟よ…
涙涙の兄弟愛ストーリー
更紗入る隙ナシ
まさか赤の王が更紗の相手だったりしないよな?
敵なのに恋してしまうとか、でもそういうギリギリな展開も好きなんだけどな
ありえんか…
>>47 最終決戦が空中戦って、空飛ぶのかよwww
そういうファンタジー系じゃないだろwww
……違うよな?まさか白虎の宝刀には、本当に白虎が封じられてて、宝刀抜いたら解き放たれちゃうとか…
だから元服のとき、お父さん、更紗が刀に触れるのを極端に嫌ったとか…。
そんで赤の王には朱雀がついてて、朱雀と融合した赤の王の背中に羽が生えちゃったりするとか…。
>>48 なにそのロミジュリ展開wwベタすぎるわwww
というかこんだけ殺戮しまくった男だぞ?ありえんありえんww
うむ。こういう冒険物はやっぱヒーローはヒロインのピンチを
いつでも救ってくれるタイプだろう。
揚羽にはやくも惚れました…
揚羽年齢不詳だけどきっと20くらいなんだろうなきっと。
>>50 はじめて出会った時で既に25歳ぐらいに見えた
「我知らず気づいた。更紗、おまえこそが『運命の子供』だということを!」
って誰が気づいたの
更紗がってことでね?
となると、タタラこそがおまけということに…
>>52 ピコーン
運命の子供が生まれる!
↓
って双子かよ…どっちかわからん
↓
(いいやテキトーで)兄が運命の子です
↓
あ、兄死んじゃった
↓
やっと気づいた 更紗の方が運命の子だ
ってことかな?
ナギ…泰然自若キャラと見せかけて、
運命の子はこっちだったのかよー!
知らなかったーー!!って焦ってたのか、あれは。
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
('A`) <我知らず気づいた
ノヽノヽ
くく
バロスwww
お 兄 ちゃん!! ←これゾクゾクした
ナギは実は女性で揚羽と恋に落ちるんだよ。
揚羽に恋した更紗はナギとライバルに…wktk
>>56 自分普通にそれだと思って読んでたんだけど、違うんですか?
お兄ちゃんが運命の子だったけど、運命も時代に翻弄されて起こる出来事でユラユラ変わってて
兄貴の持ってた強い運命が、更紗の方が強い!ってことに気がついて更紗に行ったとか思ってたw
脳内でかえすぎた???
ナギは目が見えないから、双子から発散されるオーラというかパワーの強さは気がついてて
赤ちゃんの時はタタラのがそのパワーをより強く感じて、成長途中もタタラは自覚があるからそのパワーは強くて
更紗は農業してたから、更紗の持つオーラやパワーは眠ってた。
でも村が襲われた時、急に危機の中で更紗の中で眠ってた本当のオーラパワーが目が覚めて、それを発散しはじめて
それでナギが、タタラよりも数倍強いって気がついたってことなのかと思ってた。
ヤヌスの鏡でひろみからユミに変身するようなもん。ひろみの時はオーラは体の奥深く眠ってて、ユミになったら強烈に目を覚ますってやつ!
新連載読んだー
面白そうだけど、ヒロインの相手役が美形過ぎてヤダ
黒髪でちょっと俺様的なヤツがヒーローじゃないと読む気にならないorz
つか赤の王くんの兜かわええ(人´∀`)
うさぎさんみたい
赤の王を倒すために更紗に協力してくれる男
それが白の王とか青の王とか緑の王とかでヒーローになるじゃない?
揚羽は王なのかも、それか王族関係者とか
遊牧民らしいからな>砂漠の青い貴族
古代〜中世日本のイメージでいえば
産鉄民や狩猟民などは稲作中心の中央権力から見ると異端者だったわけだが、
中央の圧政国家(敵) vs 各地の異端存在 (白=白虎=産鉄・鍛冶の民、青=青龍=砂漠の遊牧民)
かもな。
同じ赤系統でも、国家側の赤の王とは別に、主人公の味方サイドに朱=朱雀も出てくると見た。
予想には自信あり。3巻くらいでピンクの王が出てくる。
夫婦でカメラ持って近隣の村を遅うのか
>>64 我知らず気付いたのは更紗。
ナギが気付いてなかったら予言者設定がカタなし
>>71 確かに、予言者設定が第一話で崩れるのは、よろしくないな。
皆が信用しない狼少年設定ならともかく、真面目そうだし。
金の王・銀の王は絶対出てくるな。国王の長子とかで。
ヒゲ爺が海の男ってのが気になる
実はスパイなのかも
>>75 揚羽=砂漠の青い貴族 vs 角じい=海のヒゲ男爵
これが最終回だったらいやだな…ww
まだ1話だし、案外、これから新たな男が出てきて、それが更紗の相手だったりするのかも。
実は揚羽が男装の麗人だったら萌えるんだけどなー、さすがに女は無理があるか。
ベタな展開としては、他の有力な村と協力するために、「実力を見せてみろ」と課題を出されたり
国王側の出城に侵入して機密を盗んだり、(きっと女であることを最大限に利用して侍女とかに化ける)
そこで国王側のハンサムキャラに惚れたり、そいつが国王側を切り崩すためのきっかけになったりすると見た
揚羽は絶対忘れられない特徴的な傷ができてるわけだし、しばらく出てこなくて
意外な場所・意外な立場で再会して、傷を見て「あの時の人…」という展開になりそう
赤の王(たぶんラスボス)が、更紗と歳が近いのが気になる
タタラが実は女だと知った赤の王は、強引に自分のものにしようとする・・・って少コミ展開はないか
ジャンヌダルクみたいに悲劇で終わりそ
課題 オマルに足が生えたような鳥を探せ
>>77
なんか脳内で、揚羽が『紫の薔薇の人』みたいに、影から助力を惜しまないキャラになったぞwww
そのうち、あの梟を更紗が貰い受けたりするかも。やっぱ主人公には動物がついてきて欲しい。今までもそうだったんだし。
揚羽気になるな〜
最終的に更紗の恋人になるんだろうか
ずいぶん年配に見えるけど30くらいかな
更紗はタタラ(兄)になったからみんなの前で男として生きてくんだよね?
じゃあ男と恋愛出来なくね?wまさかウホッ?
更紗が女の子だと知った上で、黙っててくれそうな男がいるじゃないか。
…揚羽(本命)とナギ(大穴)。
角じいも100%ないとはいいきれん。
更紗母子は俺のモノ
更紗母はどうなった?
攫われて売春宿に放り込まれてたりして。
88 :
マロン名無しさん:2008/05/29(木) 18:42:33 ID:O4SG+WCr
実は揚羽に助けられて、まさかのフラグが立っていたり。
つーか更紗ママいいよね。元服のときの更紗へのフォローが好きだ。
何このスレ。つまらん。
息子と旦那を殺されたショックで気がふれて砂漠を徘徊
極度のマザコンで熟女好きの赤の王に囲われて正妃の座に・・・って展開は田村作品ならアリエール
赤の王って家臣が側にいなかったらヘタレで殺戮趣味のバカ殿なんだろうな
だからラスボスじゃないと思うコイツ
タタラってほんとに死んじゃったの?なんかあっけなさすぎ。
顔も描かれてないし、もしかしてまた誰か身代わりになったんじゃない?
タタラ「わしの身代わりは108人までおるぞ!」
そのうち更紗のピンチを陰から助ける謎の仮面男が出て来たらそいつがタタラだろう。
ノストラダムス怖いねえ
95 :
1/1:2008/05/29(木) 23:00:19 ID:???
ネタバレ
緋の章2・タタラの影
「タタラはここに生きている!皆をここへ!脱出する!!」
この声で村人は勇気づけられた。
他の村との謀反協力の証拠、敵、それらと更紗(実際はタタラ)の遺体をともに封じるため、長老が村を埋めることを進言する。
そのためには皆を岩山に逃がし、かねてから仕掛けてあった火薬で発破をかける必要がある。
しかしどうやって皆をそこまでたどりつかせるか。
「わたしが正面に馬で出て、注意をひきつける」
更紗はタタラの乳兄弟ともいえる気の強い馬、夜刀に乗り、単身赤の軍をかく乱するおとりになる。
赤の軍は「運命の少年」タタラが生きていたことに混乱し、更紗の方に引き寄せられている。
一方、村人たちは岩山の方へ逃げるが、ナギが赤の兵につかまりそうになる。
危うい所を助けたのは揚羽だった。
赤の軍は混乱していたが、赤の王は冷静にタタラの行動には裏があることを悟り、兵を引かせた。
と同時に仕掛けた火薬が爆発し、村は瓦礫の中に消えていった。
残った赤の軍は灯台(どうだん)の砦に戻り、錵山将軍のとったタタラの首と白虎の刀を晒し者にする。
一方、揚羽はタタラ(更紗)に刀を奪い返す勇気と才覚はあるかと問い、そのためなら協力することを告げる。
タタラ(更紗)は揚羽に牛を千頭用立てることを依頼する。
時は流れ、灯台の砦の見張りはすさまじいものを目撃する。
牛の大群が砦に向かってなだれ込んできたのだ。混乱する赤の軍。
牛の大群の中の一匹にしがみついていたタタラ(更紗)は混乱に乗じ、刀を奪い返す。
しかし、それを見つけた赤の王がタタラ(更紗)を弓で撃ち、タタラの身を貫いた!
揚羽キター!
速攻再登場wwwもうちょっと引っ張るかと思ってたら
牛千頭って…
喰う為なの?
非常食をたんまり用意して篭城か?
あの大量牛アタックのためなんじゃないか?
食糧事情悪そうな世界みたいなのにもったいない事を・・
牛千頭ってどれだけ金かかるんだよ。
何で牛だったのか良くわからない・・・
牛は足が遅いぞ。どうやって運んだんだ?
超進化した牛
また怒涛な急展開だねー
こんだけ牛があればこれから先ずっと豊かに暮らしていけるじゃんw
てか用意できた揚羽ってやっぱり怪しい。揚羽って王族側の人間??
さすがに1000頭は現代でもありえないな
元「遊牧民」のツテでもあったのか。
3年前も今回も更紗やナギの命の恩人なのに
どっからわいてきたんだ、ってハゲおいおい
揚羽すぐ来たな。再会はもっと先かと思ってた
この調子だとことあるごとに見守ってくれてるんだろうな。
多分別の地方の有力革命組織の連絡役かなんかで、
山陽地方の有力株の偵察や、試練を与えて成長させるのが役目で、
そのうち更紗が成長したら対等な立場で共闘できるようになるか、
そうなる前に揚羽が逝って、更紗にとって永遠の理想像になったりするかだろう
白虎と対になる青竜説は多いにありそうだ
揚羽萌え
更紗頑張るなあ
でもタタラお兄ちゃん…カワイソス
第一話でタタラが死に、二話目では更紗が死ぬのか
揚羽キター!!
男助けてがっかりな揚羽www
そしておじいちゃんイイ!更紗の的確なつっこみはこのじいさんゆずりなんだなw
寝とったらあの世行きwww
村人たちもやっぱり、あの状況で冷静さを欠いているな。
よかった
先月の勢いでいきなり十年後とか言われたらどうしようかと思った
馬じゃなくて牛なのは食用に再利用するためか?
なんか、歴史上に似たような作戦を展開させた武将がいたような気がする。
誰だっけ…
ところで灯台の砦って野球のスタジアムだよね?
中国地方の野球スタジアムというと、あれ広島の?
>>116 たぶんそういう設定なんだと思う。>スタジアム
世界は滅びたっていうのがリアルに感じられていいよね。
日本が砂漠になってしまうのか……
てかさ日本人のはずなのに砂漠っぽい環境になると、みんな砂漠っぽい格好になるんだね。
適応しててちょっと面白いw
ジャングル化してたらどうなったんだろうねww
木曽義仲
砂漠じゃあ昔どおりの格好は出来ないし、昔どおりの服や靴なんか作る技術はないだろうしな。
でもさすが島国、ラクダを輸入することは出来ないから、馬で移動してるわけだwww
ところで現在では、刀を作るのに必要な玉鋼が再現できないらしい。それが文明滅んだ後にまた刀が復活してるってことは、玉鋼を試行錯誤して復活させたんだろうか。
更紗、タタラへのシフト早っ!運命の少年だから持ってた性分なんだろうか
つーか赤の王も占い師に運命の少年て言われたのかよ
運命の少年対決なんですね
>>117 ジャングル化と砂漠化どっちがいいんだろう・・と考えてしまったw
虫とか爬虫類が無理だから砂漠化のがマシかな
この豊かな時代に生きる俺ですら牛千頭用意するなんて無理
揚羽の人望に嫉妬
発注してからどんくらいで届いたんだろ>牛
発注には蜻蛉が活躍したんだろう。
お肉のかけらで蜻蛉大活躍だな。低燃費。
更紗母子は俺のモノ
>>119 ラクダがいないのは、地理的に遠いからかもう地球上から消え去ったのか……
他の国ってどうなってんだろう
そもそも残ってんの?
揚羽は遊牧民なんじゃなかったっけ?
全部揚羽の飼い牛だったんだろう。
ハイジっぽく日頃はのんびりあの牛達に乗ってのんびりしてそう…砂漠でも大丈夫な品種ってことにしとく。
あんまり遠くから運んでたらお兄ちゃんの首あんなきれいじゃなくなってるだろうし。
あの〜、揚羽が上総にしか見えないってのは禁句ですか?
絶対伊織さま系黒髪男がヒロインの本命に来る!と思う。
矢を射るところで赤の王の姿がちょっとハッキリしたけど
なんかしゃくれててショックです
赤の王は多分不細工
でも主人公の親族を殺した重要人物なんだし、
あと五話くらいは生き延びるかな。
そもそも何話完結だろ
私も爬虫類みたいな顔しか想像できないなぁ
でもなんで顔がハッキリ出てこないんだろ・・・魔王的威圧感表現?
>>130 この壮大なテーマを広げる力量が作者にはあるから、結構長編になったりして
赤の王の前に、あの重臣たちを倒さないといけないだろしね
>>130-131 いや、お子様の時に一度お顔拝見できたやーん
少なくとも爬虫類顔じゃあなかった
イケメンの素質あったよ
柚香ってコ怪しくね?
赤の王の部下兼恋人でスパイだったりして
しかし伝書鳩代わりの名もない梟も大変やのう
いや蜻蛉でしょ?あのフクロウの名前。
砂漠の青い貴族って、何人いるんだろ?
更紗のクリティカルな突っ込みは爺さん譲り
父ちゃんにユーモアはあまり感じられない
もしかして母ちゃんは婿取りをしたのか?
爺さんと更紗が心で会話してるのが切なかったな
>>134 絶滅危惧種で煩悩と同じぐらいとみた
ユーモア感じさせる前に死んじゃったよ、お父さん!
しかも、読者には平手打ちしか記憶に残らないという…
赤の王の部下、亜相はいかにも小物っぽいな。倒すとしたらまずこいつからだ。
モー モー モー
モー モー モー
モー モー モー モー
モー モー モー モー
モー モー モー
モー モー モー
モー モー モー モー
モー モー モー モー
モー モー モー
モー モー モー
モー モー モー モー
モー モー モー モー
これじゃどこにタタラがいるのかわかりませんね
探してしまったじゃないかw
モー モー モー
モー モー モー
モー モー モー モー
ミモー マモー モー モー モー
モー モー モー
モー モー モー
モー モー モー モー
モー タタラ モー モー
モー モー モー ブモー
モー モー モー
モー モー モー モー モモー
モー モー モー モー
牛に乗って襲撃って新しいな
142 :
1/2:2008/05/31(土) 23:00:10 ID:???
ネタバレ
緋の章3・邂逅
赤の王の放った矢に撃ち抜かれ、牛から落ちてしまったタタラ。
牛に踏み潰されたかと思われたが、死骸が見つからない。
タタラは砦から逃げる牛の腹に隠れ、白虎の刀を持ち帰ってきたのだった。
しかしタタラが負った傷は深く、床に伏せってしまった。
一方、柚香たちは落折の里に使者に立つことを進言する。
それを見ていた揚羽は昔、預言者に
「命を賭けられるほどの女にいつかめぐり合えるだろう」
と言われたことをナギに話す。
「知らぬうちに会っているのかも」とナギ。
ナギは星空を眺め、王朝の滅びを予感するのであった。
一方、更紗は床に伏せていた。それを見舞った長老はこの国の歴史を語る。
この島国は300年前までは戦国の世だった。
やがて現国王の祖先が各地を切り従え、京に都を置き、中央集権国家を作った。
現王はは15代目の鬱金王で、国は京を中心に、4つに州分けされ、それぞれ王の実子が統治している。
北は資源が豊富で未だ抵抗をしているらしい。長兄黒の王が対峙している。
かつての都、水に没した東の地は次子蒼の王が、3番目の白の王は戦を嫌い比叡山にこもり、
白虎の村も含めた都の西と南は末子赤の王の支配下である。
更紗はこの話を聞きながら、いつしか眠りに入った。
143 :
2/2:2008/05/31(土) 23:01:13 ID:???
朝を迎え、更紗は揚羽に教えてもらった温泉に湯治に向かう。温泉でくつろぐ更紗。
そこへ、馬を連れた男が現れた。裸を見られたと思い、湯の中に潜る更紗。
皮肉を言いながら、早く上がれと男は言う。しかし更紗の服は男のすぐそば・・・。
結局、馬と一緒に入ることになる。温泉からの上がりしな、更紗は男に押し倒される。
男曰く「女は皆、こうすれば喜ぶ」 。
しかし、更紗は顔面パンチ一閃!
「そうゆう女と一緒にすんじゃねえわ!」
男は自分を殴る女はいないと笑い、互いに名前を名乗った。男の名は朱理といった。
更紗は村人の元に戻った。
再び、湯治に向かった更紗はまたしても湯治場で朱理と出会う。
朱理は「オレと来い。これ以上ない贅沢をさせてやるぞ」と更紗を口説く。
しかし更紗は言う。「贅沢なんか興味ない。家族を殺した連中を討つ。それだけ。」
朱理は「仇を討ちたくなるような家族がいるのはいいな」といいながら、自分の家族を語り、
自分が跡を継ぐしかないと更紗に言う。
「正しい者は必ず勝つ」更紗を励ました朱理は、更紗の唇を奪う。更紗は驚いて走って逃げてしまった。
残った朱理はそれを笑いながら見つめ、先に繰り返した言葉を再び繰り返す。
「そうさ、オレが跡を継ぐしかない。この日本を治めるのは ―赤の王 朱理― このオレだ。」
砦に戻った朱理は部下からの報告を聞く。
京から言われていた人足集めで集めた人の中に、白虎の村の生き残りが混ざっているようだと。
それを聞いた朱理は「タタラが来るな」と悟った。
一方、タタラは落折の里の飛車から、里が赤の軍の手に落ち、老人子供を除く、すべての村人を連れ去られたことを聞く。
その中には、柚香たちタタラの使者も含まれている。
救出を懇願されたタタラは角じい、ナギ、揚羽が止めるのを聞かず、助けにいくと決め、
赤の王を討つことを決意するのであった。
(;゚Д゚)
うん…起き抜けに長老のドアップは、おはようバズーカ並みの威力。
展開早っ!
たぶんお互いの素性がバレるまで何度も危ないところがあったりを繰り返しつつ
どらまちっくな場面でばーんとバレるお約束な展開なんだろうな。
一番気になるのはその後なんだけど(立場をのりこえてくっつくか否か)、
そこにたどり着くまでどれくらいかかるんだろー。
なんかスケールでかいようだから巴くらいは続きそうだ、気を長くもたなくちゃ。
飛車とやらが外国人に見える
148 :
マロン名無しさん:2008/05/31(土) 23:59:29 ID:hJ9n6gUo
戦を嫌って比叡山にこもっているという白の王は、後にタタラの強い味方になるといいな。
きっと朱理は、白の王が平和主義だから、ハナから眼中にないんだろう。だから更紗に家族(つまり王族)の話をしたとき、兄は二人と言ったんだ。
朱理は、なんか巴の義仲に似てるなー。
恋愛予想図が外れたw
工エエェ(´Д`)ェエエ工
いきなり顔出してきたうえにいきなり押し倒したりキスしたりって…
軽すぎだろ常考。まさか…付き合ったりしないよね?ね?
あーでも付き合いそうだ…
チョwwwwwwwwww恋愛フラグw
白の王のシルエットってナギっぽくない?
北斗の拳で言えばトキみたいなキャラなんだろうな
白の王は「白」虎とかぶるだけに仲間になったりすんのかな
揚羽の運命の女=更紗だよな
漫画的に考えて
うわああああ更紗その人は駄目えええええ
つーかナギ助けた時といい揚羽も女好きキャラなわけ?
更紗が女だと知ったら態度変えるかな
うわーーー
少女漫画にしては骨太でぽくないと思ってたけど、
思いっきり王道だw
誰だよ赤の王不細工とか言ってた奴!
正統派ヒーロー顔じゃないか!
俺様だしチョー好みなんだけど!
(´・ω・`)
ベタやな
>>150 前回でもうフラグ立ってたからな。
赤の王も予言者に「運命の少年」と呼ばれたってことで
更紗と対になる位置付けなのははっきりしてた。
今回はただの暴虐な独裁者じゃなく
洞察力や合理性などキレ者設定であることまでわかった。
赤の王は父や兄を軽んじてるみたいだから、この先
国ごと父や兄を敵に回して味方あるいは第三勢力になって共闘関係になるか
あくまで国側にたってライバルとしてやっていくか
ラブロマンスと戦いの両立をはかるなら前者
表と裏の二面性を楽しむなら後者
どっちかだろうな。
後者だと長続きしないだろうから、正体知らないままひっぱるとしても
今度更紗がやりそうな大仏の人手の件かせいぜいその次くらいまでで、
互いの正体を知る転機のあとは前者にいくんだろうな。
なんか柚香イラネ
やっぱりな…
やっぱり赤の王とな…
>>148 「兄は二人」なら、姉とか弟妹(嫡出と妾腹で王位継承順位が…)とか
王弟(叔父)なんかの親戚筋って可能性は無いかな。
うち離島組なもんで、投下ネタバレだけ読んでレスってて
正確な記述は見てないんだけどな(´・ω・`)
白の王=王弟=ナギ、とか楽しそうだけどどうよ。
内部に敵方の人間が居て、最後の最後にラスボス化してくれると燃ゆる。
ナギ実は目が見えてるんだったりしてなー
こんなチャラチャラしたのが赤の王?
更紗もまんざらじゃなさそうでorz
揚羽のがいいよ〜
しかしいきなり少女漫画らしい話になってきたなあ。
15歳の少女が革命家として王族と対立ってだけでも話が壮大なのに
その上、敵(しかも仇)と知らずに恋愛とかww
先が楽しみすぐる
揚羽ヒーローフラグかと思った矢先にこれか!
どうなるんだろ。
ナギがほんとほんとは女フラグだったらどうしよう>命賭ける女
>>165 いやー結構いい体格してるし流石にそれはないw
かつての都で東にあるってことは、蒼の王が支配してるのは東京かな
('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
168 :
マロン名無しさん:2008/06/01(日) 22:21:25 ID:cojoB/nh
最後には更沙と朱理はくっつくんだよね。柊との戦いで片腕をなくした朱理はもどかしさを感じながらも、やがて二人の子が生まれる。隼人が二人の子によって隠居生活からまた戦いの場に戻っていくのは感動。
刀は取り戻したけどお兄ちゃんの首は牛に踏み潰されてグシャグシャじゃね?
ホントだ。首は持ってきてないんだね
牛を用意するよう頼んでから、実際、作戦を実行するまで、どれくらいの日数がかかったんだろう?
戦国の世のように、生首を塩漬けにしてるんだったらちょっとはもつかもしれないけど、ぐずぐずに腐ってそうだな、タタラ…
朱理と更紗の正体バレが今から楽しみだな。壮大な大河ドラマになりそうな予感
塩漬けってなんか美味そうだな
急に話が大きくなったが、大丈夫か?
まあ、ご都合主義でまとめちゃうんだろうけど
>140
>ミモー マモー
ドサクサまぎれに何書いてんだw
しかし、馬の湯治に温泉に行って、赤の他人の女の子に殴られるなんて、名もない赤の王も大変だな。
>>169 それも狙いだから馬じゃなくて牛なんだろうね
ニーサン・・・
キスじゃお礼にならんだろ!
ごちそうさまとか言ってるしw
>>172 まさに生ハムだね!
……でもまあ砂漠の環境をいかしてミイラがいいところだよね、兄さん。
話は変わるけど、「女はみんなこうすれば喜ぶ」と朱里は言ってたけど、マシでテクなさそうじゃね?w
こういう男って思い込みの独りよがりの通り一辺倒な感じで好かん。
>>179 「女はみんなこうすれば喜ぶ」 同意!
だいたい残虐非道な赤の王だろ?演技で喜んでるに決まってる。
それが分かってないってことは、やっぱアホの王だな。更紗も早めに見限って、思う存分討つがいい。
やはり更紗の相手は揚羽だろ。諦めないぞ!
>>180 だよねw
王だということで色々な女を与えられているのは予想できるんだけど、そういうのってマグロ男を量産するんだ。
女だってしたたかだから絶対宝石とか目当てで寝てるっつーのw
アホなのにいっぱしのテクニシャンぶるなww
揚羽は男らしいし揚羽に期待することにした。
さすが王子様だけあって、おもいっきり井の中の蛙ってタイプだね。
更紗にプライドズタズタにされることを願うw
自分の立場とそれに寄って来た女を解った上で言ってんだと思うぞ
女はみんなry
赤の王ってかなり出来る男かもよ
どっちの言い分もわかるなあ
若くてルックスよくて権力もってる男ならたいていの女が自分から寄ってくるだろう
そういう女は押し倒せば喜ぶんだから、女は皆と思ってしまうのも仕方ない。
まだ経験値の少ない青二才だってことで。
(なんかそれじゃ某逮捕されたIT会社の社長みたいに「自分は金に寄ってくるような
女しか知り合えませんでした、自分の周りにはそれ以外のタイプがいません」って
宣言してるみたいですっげ恥ずかしいけどw)
一方で、「おまえもどうせ今まで自分に言い寄ってきた他の女たちと同じだろう?」
くらいの醒めた感覚が基本にあったのかもしれない。
>>183 あー更紗が自分のことを赤の王だと知ってて近づいてきたと思ってこのセリフか……
そう考えると確かに切れ者にも思えるね。で殴られて「おもしれぇ〜」となるわけですね、今わかりました。
出来る男なのかどうかはまだわからないけどね。
更紗にとって最大の敵であるから、ただのアホで終わっては困るか。
色々総括してこのセリフから読み取れる赤の王は自分に自信があるがしかしHのほうのテクは怪しいということですね、わかり(ry
朱理があそこまで自信満々なのはウケる。
あの仏頂面のカザンかしたたかそうな亜相が
「王よ。女はこのようにすればイチコロでございます!」とか指南したんだろうか…想像するとキモイ。
>>186 わろた
更紗にもわかるくらい下手っぴだったら、もう男辞めろと言いたい
赤の王にとって更紗みたいなタイプは始めてだったのか…
まぁ嫁候補とか権力目当てとか高級娼婦みたいな
自分の思い通りになるような人ばっか相手してただろうしね
オトコとオンナは化かし合いですよ
イヒヒヒヒ
更紗母子は俺のモノ
なんとういうすれ違い
映画みたいだ
192 :
1/2:2008/06/02(月) 23:02:54 ID:???
ネタバレ
緋の章4・桜幻想
灯台の砦。そこにはタタラの母が囚われの身となっていた。
母親への下衆な行いを部下に叱責した錵山将軍は、
部下の非礼を母に詫びるとともに、タタラがまだ生きていることを伝える。
自決をしようとしていた母は更紗がタタラの代わりに立ったことを悟り、まだ死ねないと自決を思いとどまった。
錵山将軍は人足100余名を連れ、京へ向かおうとしていた。朱理は津山まで見送ることにした。
錵山将軍は砦を出発し、タタラも襲撃の準備を整えていた。
揚羽は襲撃の無謀さに呆れながら、九州に行くといった。
タタラは揚羽に世話になった礼をいい、苦しい時はきっと助けにゆくと告げる。
それを聞いた揚羽は幸せに育った人だと評して笑い、仲間を見捨てない「運命の少年」を思った。
「『仲間を見捨ててはいけない。』それを弱みとするか、強みとするか。強みとするならそれは何より敵にとって脅威となるだろうが・・・」
タタラは白虎の宝刀を手に初陣の鬨の声を上げる。
進軍道中、家族の墓のため、石を積む老婆と出会う。老婆はタタラへの期待を語る。
ナギはそれを受け、タタラの使命を語る。
「豊かなのは国王とその一族だけ。そんな世の中が正しいわけが無い。
あなたは赤の王だけでなく、国王とその一族黒・蒼・白の王も倒し新しい国を作る『革命の指導者』となるのです。」
更紗は思った。本当は皆自分が更紗と気づいているのではないか?
それでもタタラが生きていると信じたいのではないか?
「革命なんて、国王を倒すなんて考えられない。柚香たちを取り戻し、赤の王を討って、あたしは更紗だとみんなに話すの。
そして、どこか静かな所に落ち着いて、一からあたしたちの村を作ろう。」
再び進軍道中、休憩場所として井戸を探すタタラ。ナギの言葉が重かったのか、目から涙がこぼれる更紗。
井戸つくと、そこに朱理がいた。数言、言葉を交わし、更紗は仇に会いに行くところと告げる。
それを聞いた朱理は親友からもらった植物の種のお守りを更紗に授ける。
どこかでいい土を見つけたら蒔け、そうして緑を増やすんだという朱理。同意する更紗。
「仇を討って生き残れ!」そう言ってその場を離れる朱理。
緑豊かな平和に統治された国、それを邪魔しようとする・・・互いの気持ちが交錯する、更紗と朱理であった。
193 :
2/2:2008/06/02(月) 23:04:11 ID:???
タタラは津山峡谷で赤の軍を襲撃することとし、タタラと角じいは隊列に紛れ込むことにした。
タタラが出発する間際、長老はタタラに話した。
「もし何かがあったら、九州桜島の朱雀の村を訪ねるのじゃ。
おまえの携えとる白虎の刀は昔4本のうちの1本じゃった。
王朝に逆らってきた遠い我らの先祖が、
いつか国を救うために集まろうと言い残し、追っ手を逃れ、
4本の刀を持ってそれぞれの地に散っていった。
そのうちの1本が朱雀の村にあるはずじゃ。」
「刀はただの刀じゃが、それをもって集まる人間の力は・・・
心は必ず強大なものとなり、国王すらも倒せるじゃろう。」
タタラは出発した。
長老はナギに明日の出来事は見えているのかと尋ね、未来を知っても止められない運命を想うのであった。
翌日、隊列に紛れ込んだタタラと角じいは柚香を発見する。と、目の前に馬に乗っている赤の王がいるのを見つけてしまう。
手を伸ばせば足りる。今なら赤の王をやれる!
「赤の王、覚悟!」
背後から刺したが、それは赤の王の影武者であった。姿を現したタタラを討たんとする錵山将軍。
その刹那、柚香が2人の間に入り、タタラの代わりに切られてしまった。
動転するタタラ。今は走って逃げるのが精一杯。どうにか吊り橋まで逃げてきたが錵山将軍に追いつかれた。
吊り橋上で対峙する、タタラ勢と赤の軍。
と、長老が両者の間に立ち、吊り橋を切り落とそうとする。長老を一刀で切り伏せる錵山将軍。
しかし、吊り橋の縄は切り落とされてしまった。
吊り橋から落下する両軍。タタラや飛車、対岸では錵山将軍は助かったが、
かなりの人数が橋の下へ落ちていった。その中には角じいの姿もあった。
柚香の臨終に臨み、自暴自棄になり、やがて塞ぎこむ更紗。
そんな更紗を一面の桜吹雪が覆い尽くすのであった。
「タタラよ、桜島へ行きなさい。」
幕はまだ、開いたばかり・・・
こりゃー話めっちゃ長くなりそうな予感ww
しかも第一話で揚羽大本命かと思ってたのに、なんとなく赤の王が相手になりそう
揚羽は片想いして無理やりせまったりするハラハラドキドキ展開のための当て馬っぽい・・・
角じいと飛車で角と飛車なのか。やっと気付いた
>緑豊かな平和に統治された国、それを邪魔しようとする・・・互いの気持ちが交錯する、更紗と朱理であった。
赤の側にも、権力者のエゴかもしれんけどちゃんと信念があるようで良かった
>九州桜島の朱雀の村を訪ねるのじゃ。おまえの携えとる白虎の刀は昔4本のうちの1本じゃった。
やっぱ四神か!
こりゃあスケールでかくなりそうだ
しかし、4話でこれだけ進むとはテンポも良いね。めっちゃ期待感高まってきた
タタラに近しい人間が一気にお亡くなりに・・・
あと、まーくんのおばさんの言葉に泣いた
角じいって更砂をかばって死ぬ以外の未来が見えない
問題はいつ死ぬかだな
それよりお前ら、主人公の15の女の子が人を殺してるぞ。赤の王との恋愛フラグとかより、そっちに驚いた。
少女マンガの主人公って自分の手は汚さない気がしてたんだが、この骨太展開は燃えるぜ。
でも取り返しのつかない失敗をして、誰かあたしを殺して!って気持ち、レベルの大小はあれど分かる気がするわ。
揚羽もいつまで生きていられるか分からんな
巴もメインキャラは死んでないから大丈夫…と思ったけど
もしかして揚羽はあのしょっぱなに殺されてしまった女の人ポジ?!
まーくんのおばさんはタララの正体に気づいてないんだろうか。
まーくんのおばさんは、更紗がタタラのふりをしてることを知ってると思う。
いくら双子っつったって、性別が違うんだから、作中で更紗が言うように声や背は違ってるでしょ。
あれは、タタラはまだみんなの希望だから、更紗ちゃんもうちょっと我慢してねみたいな暗黙のサインなんじゃないかと。
…ん?タララ?私釣られた?
どちらにせよ更紗ちゃんのお墓は何度読んでも泣ける(;_;)
初めて読んだときは、特にこのあたりの更紗がすんごい我が儘で腹立たしいかったなぁ。
私はお兄ちゃんの代わりとかって言ってるくせに、誰の忠告も意見も聞いてないじゃん。
みんなが止めておけというのをしっかり聞いていれば、柚香とか死ななくてよかった。
みんなが意見をいうのも「いやだ!」「私は間違っていない」とかホント我が強いよね。
でちゃっかり私は可哀想みたいに悲劇ぶってるから余計ムカつくわ。
飛車のことは早速下っ端扱いだしねw
まったく名もないまーくんのおばさんもひどいやつだ
207 :
マロン名無しさん:2008/06/03(火) 15:18:30 ID:XJz8z/1n
飛車かっけぇと思うんだが…そのうちメイン張る話があるかもしれん。楽しみww
思えば、まーくんが亡くなって3年も経つのに、いまだに「まーくんのおばさん」って
呼び続けるのは、どうなの?
呼ばれる度に、死んだ息子の事を思い出させられて、悲しいだろうに。
>>198 殺すにしてももっと葛藤があるかと思ったら
あっさり殺したのには驚いた
>>201 そこだよね、人を殺してるのに何とも思ってなさそうでorz
自分の仲間が殺されたらあんなに発狂するのに、人の痛みはわからないコに思える。
今回は人を殺したってことを自覚するより他に意識が集中しちゃって
それどころじゃ(たいしたことなんだけど)なくなったからね。
次号で落ち着いたら考えるだろう。
しかし女二人を(しかも一人は意識朦朧状態で一人はダダコネ中)谷底に落とさずファイト一発を軽々成し遂げた飛車すごい。
実写ではケインコスギにまかせたい。
212 :
マロン名無しさん:2008/06/03(火) 21:25:52 ID:XJz8z/1n
読み返すと、飛車の恰好いいことww
これから右腕的存在になるかな。戦いにおいて、敵情視察は重要な位置を占めるし。
しかし…更紗が人を殺したり、作戦失敗して甚大な被害を出したりで影が薄いが、タタラ母も悲惨やな。
あれはレイプされちゃってるよな。
しかもカザンに身柄を拘束されてる。
まだカザンは赤の王に話してないみたいだけど、赤の王もキレ者設定なら、伝えそびれても把握してそう。
>>195 せっかく飛車と角が揃ったのに、いきなり角落ち(´;ω;`)
>>213 無知で申し訳ないんだけどその元ネタってなんですか?
将棋の駒
>>212 タタラ母は確かに悲劇だよね、夫と息子殺されてレイプされて娘は命を狙われる立場にいるのよね……
しかし辛い状況にあるにはあるんだけど、それにもまして母の気丈さが感じられて、自分はそこまで悲惨さは感じなかったな。
むしろ娘はタタラとして頑張っているんだわ、まだ未来はあるのねという希望と力強さを感じました。
赤の軍はタタラ母を匿うことで少しずつ歪みがでてくるであろうことはこの時点でわかる。
うーん、タタラ母が赤の王を倒すこともできるんだね、近い所にいる分省エネで済むと思うけど、
そんなことになったら物語が崩壊するから絶対そうなってはダメだ。
>>217 殺そうとして近づいたけど、情が移って殺せない・・・
てな展開はありそうな気がする
>>217 そうだね、母が殺したんじゃ主役誰?ってことになっちゃうよねw
更紗もせっかくタタラになったのに報われない。
情がうつる=母と赤の王が恋仲になる……って訳じゃないと思うけどw
もともと母は優しくてしっかりした人っぽいから人を殺したりはしないよね。
>>215 なるほど将棋の駒だったのか!
一つ賢くなったよありがとう。
他に将棋の駒って何があるんですか?
次の味方キャラに出てきたらおもしろいのに。
更紗のママってやっぱレイプされたの?
めちゃくちゃこえー王様の敵の母なら、そんなのする前に何でもとりあえず許可を得ないと怖い気がするのに。。。
>>199 柚香と比べるとあの消え方は生きてて思いがけない場所で再登場する王道パターンに見えた。
>>213 将棋の角って成ったら龍王だか龍馬だかになれるんだよな。
多分、いつのまにか国王や赤の王側に潜入して幹部的存在になってて
処刑を任されて何故か更紗の命を助けてくれたりする役と見た。
重傷を負ってるせいで覆面キャラで、名前も「龍王」かなんかで。
無意味だと思ってた「海の男」設定もそこで活かされるとみた
>>220 慰みものってつまりそういう事(レイプ)だと思ってたから疑ったことはなかったな…
報告しなかった事は当然悪いことでカザンも怒った訳だから、どうなんだろ?
男の性欲ってのは凄まじいというし、男だらけの環境で戦いの緊張状態で極限の中で捕らわれた無抵抗の美女がいたらね…
…私が男ならヤってるわ。
報告はもちろんするつもりだけど、赤の王は忙しいしその間にヤるぐらいいいだろうと思ったのかな?
カザンが潔癖なんだろうね、赤の王の軍隊も秩序があるからただの赤い鬼という訳ではないんだよね。
>>222 士官と兵卒の違いがよく出てて上手いと思った
>レイパーとカザンの差
柚香犯してー
>>222 >この上辱めを受けるくらいなら死にます
だからまだだと思ってた。
辱めまで受けて生きていられない、ならアレだけど。
甘いかな…
>>225 下っ端兵だと何を行っても通じないのである意味仕方ないというのがあるんだろう
将軍とかだと、一応はその勢力の幹部であり、「その勢力に対しての」発言がちゃんと通じるので
そこまでは生きておこうと思った(その前に死んだのでは自分の意志や意地が相手サイドにも伝わらず犬死に)のかもね。
下っ端相手に軽蔑や恥を知れ発言をしても赤の王までは届かないわけだし。
それと、自殺するような機会もそれまでなかったのかも。
あとカザンが自分の息子を殺した男だから尚更抵抗したのかも。
息子を殺したその手であんな事やこんな事をされるわけで、母としてめちゃくちゃ屈辱的なことだよね。
「この上」というのは「息子を殺された上に」ということじゃないかな…??
それよりだったら死んだ方がまだ救われる、自分に汚れた手が触れる前にという気迫が感じられる。
下っ端達は息子を殺した訳ではないから精神的な抵抗もカザンほどではないだろうし、
変な言い方かもしれないがこんな状況だから割り切っていた……というか心が死んでいてなんの感情も湧かなかったとか……
なんだか下っ端達がすごくいい奴らに思えてきた……ふしぎ!
カザン将軍のことを慕ってて、カザン将軍の手柄ということにしてください!ってんでタタラ母を差し出したであろうに…
まぁカザンの部下だったら彼の性格をきちんと読まなければならなかったんだけどね
さすがにそれはありえん
鶴山公園の桜のなれの果てなのかな。あの吊り橋の舞台って津山だったよねたしか
ライオンはハーレムを簒奪したときに、前のオスの子を総てかみ殺してしまう。
メスはそれを止めもせず見てて、子殺しを引き金に発情までするらしい。
より強いオスの子を産むための自然の摂理だそうな。
人間の歴史でも、侵略者や敵に略奪されて陵辱されってのはよくあることだし。
そうやって血が同化していくんだよ。勝者と敗者の。
同義的な面だけを見て滅ぼされた云々を言うのは、常に敗者側の男たち。
女の血(業とも言う)は、よりしたたかで強い。
>>232 それも1つの真理だが、少女マンガ的に考えて、タタラを産み育てた母が赤の軍の血を引く子どもを産んじゃうのはどうかなあ…。
力を蓄えてお母さんを助けに言ったら、なんか赤ちゃん抱いてたよ!ってどんな残酷物語だよ…
……でも憎しみはなにも生まないって流れになるんだったら、それもあり?いやそれでも、もっとソフトな事象のほうがいいと思うけど。
>>233 その発想はなかったわw
カザン将軍は更紗母に手を出さなさそうな気がするんだよね、なんとなく。
変に堅物で義理堅そう。あと更紗の角じい、赤の王のカザン将軍と対みたい。
男だらけの軍隊では、いかに上手く性欲を処理させるかが実際いつの世でも
大問題なんだよね。自分の国の王様の軍隊が通った後は村には処女がいなかったー
なんて話はいて捨てるくらいあった。
殺しはしない何も減るもんじゃなし、抵抗する気力も萎えるだろうからいいことづくめ
程度の認識だったんでないかね>一般兵
>>232 それって日本どんだけ乱世なのww
もしそうなったらまーくんのおばさんなんて、赤の王に性的魅力を感じまくりになってしまうyo
今の御時世子どもが殺害される事件が多いし、その親に対して失礼になるってんで出版差し止めになるかと。
せめてストックホルム症候群でまとめてはいかがでしょうか?同じ恋に落ちるでも同情できるし
236 :
マロン名無しさん:2008/06/04(水) 12:15:50 ID:yiCRlZSR
>>221 将棋の角ってそんな面白い役目を持っているんだね。
その敵側に入り込んでという展開、実際のストーリーよりおもしろいかもしれない!
将棋の駒って知るまで角じいはゴツいから、飛車は飛ぶように速く走るからだと思ってた。
今その名前の由来を知って晴れ晴れとした目の前が開けた気分だ。
ちなみに角じいって独身でおk?
なんかテーマと設定と仕掛けは大仰だけど、無事完結できんのかこれ?
なんにせよタタラ母が赤の軍の手の内にあるというのはおもしろいな
この人の転がし方次第でいかようにも話が進められる
>>221 角の成り駒=竜馬
飛車の成り駒=竜王
なので角じいが再登場するとしたら、タタラと赤の王の橋渡し役じゃなかろうか。
飛車はタタラの最強の戦力になるのか?
きっと飛車の兄弟には香車がいるに違いない。
飛車にも生い立ちとか自分の理念とか設定してあげれば面白いのにね。
かなりできるコなのに今の時点ではちょっと浅いよー
「頭に毛がないとお互い辛いですな、長老」
「ほっほっほ 大きなお世話じゃ」
ここ地味にワロタ
なのにこの後あんな展開だなんて酷すぎる
更紗母子は俺のモノ
247 :
1/3:2008/06/04(水) 23:00:02 ID:???
ネタバレ
藍の章1・出発
更紗は仲間に置き手紙を残し、単身桜島へ行くことにした。
九州への移動手段は蘇芳の都からの船しかなく、蘇芳の都に向かった。
途中、検問があったが、運良く親切な旅芸人の一座に合流させてもらい、
美人の芸人・帰蝶の付き人として、検問を通過することができた。
マダム・バタフライに行くあてを聞かれ、更紗は九州と答えたが、
九州への船は一般人は乗れない事を聞かされる。
更紗は一座と一緒に蘇芳の町めぐりをしていた。建物がいっぱい、人がいっぱい、緑もいっぱい。
また、赤の宮殿を遠目で見て、今の自分には九州の地よりも遠いと感じていた。
更紗は芸人一座の子供・マリオと買出しに出た。活気ある市場。
赤の王の本拠地がこんなににぎやかで豊かなことを意外に思う更紗。
と、マリオが赤の兵に捕まえられる。財布をかすめたと言うのだ。
更紗は赤い鎧を見て、嫌悪感が生じたのか、手にあったトマトを投げつけた。
激昂する赤の兵を止めたのは垂れ目の男であった。
大丈夫かい、と更紗たちに声をかけながらマリオからかすめた財布を取り上げる男。
と、そこへ帰蝶が現れ、馴れ馴れしく「四道ちゃん」と彼の名前を呼んだ。挨拶のあと、四道は去った。
帰蝶は更紗を抱きながら、目立つなタタラと注意する。タタラの名を知るもの?誰だ?
なんと帰蝶は揚羽の仮の姿であった。
一方、赤の宮殿では朱理が国王からの使者の相手をしていた。
タタラの件で国王はいたく立腹、領地没収、京へ戻れ、というものであったが、
「使者は砂漠で迷い果てた」ことにしてしまった。
使者がどこかに連れて行かれたところに、四道が現れた。剣の稽古をしながらタタラの話をする二人。
四道はオレにタタラの始末を任せてくれと言った。
「いつでもおまえのために死ぬのが夢だ。」
「・・・俺のために生きよ。その方がありがたい。」
四道は前にあげたオリーブの種について朱理に尋ねた。
朱理曰く、あげたがフラれた。それ聞いてほくそえむ四道であった。
248 :
2/3:2008/06/04(水) 23:00:36 ID:???
更紗は、九州への渡航手段を揚羽に問う。
揚羽も船で渡ろうとした。他に手段もないこともないが・・・。
話は蜻蛉の雛たちのことになった。
雛は4羽生まれたが、そのうちの1羽、新橋は親からのエサにもありつけず、長生きできないかもしれないという。
それを自分の生まれに重ね合わせた更紗は不憫に感じ、揚羽に新橋をもらっていいかと更紗丸出しで尋ねた。
揚羽は女装がイタについてるなと感心し、更紗はこいつもニブいなと思った。
そしてマリオはこの二人の会話を垣間見ており、揚羽が更紗をタタラと呼んでいたことを聞いていた。
翌日、更紗は揚羽とともに海に出た。呆然とし、そしてはしゃぐ更紗。
揚羽は海の向こうの異国船を指差し、国防について語った。
国王は手を結ぼうとしているが、赤の王は密に対抗して軍艦を作っているらしい。
揚羽は泳ごうと服と眼帯をはずした。眼帯の下の目を見て、更紗は詫びる。
しかし揚羽は言う。「何か欠けているものの方が完璧なものより美しい」
更紗が揚羽の背中の焼印について揚羽に尋ねようとした時、四道が現れ、焼印の由来について語った。
「君が生まれる前くらいに遊牧民を一斉に狩った時代があった。多くは殺され、奴隷にされ、焼印を押された。
今も京から東は奴隷制が残っている。西にないのは赤の王の功績だね。」
更紗はそれを認めない風。四道は更紗が昔朱理にあげたお守りを持っているのを確認し、朱理喜べと内心思った。
更紗は四道に尋ねた。
「やるべきことがあって、やりたいことがあって、でもひどく犠牲を強いられることであって、
大事な人を亡くしたりしても、やらなくちゃならないんでしょうか。」
「オレの敬愛する友人ならばこう言うだろうな。
『考えるべきはするかしないかではなく、すると決めたことをいかにして成すか、それのみだ。
それでこそ犠牲も少なくなる。常に自分に問え。迷いはないか、最善を尽くしたか。』」
これを聞いた更紗は過去の自分の弱さと迷いから生じた過ちを思い出し、涙を流すのであった。
249 :
3/3:2008/06/04(水) 23:00:58 ID:???
揚羽が海から戻り、四道と数言言葉を交わした後、四道は去った。
揚羽はタタラに四道の素性について語る。
「オレが昔、奴隷として使われていた家の息子、赤の王の従兄であり、腹心の部下。
九州の守りを任されてる。仏の四道と人は言うな。
一たび戦となれば、文字どおり仏の山を築くヤローだ。
おまえが赤の王より先にまず、倒せねばならないヤツだろう。」
その晩、マリオの不注意からマダム・バタフライの一座にタタラをかくまっているとの疑いがかかる。
ひとまず、舞台の間、時間を稼ぐことができたので、揚羽はタタラを舞台に紛れ込ませ、逃がすことにした。
舞台が始まり、舞を舞う揚羽。タタラも舞台で踊っていた。舞台のさなか、揚羽はタタラに九州に渡る方法を教える。
関門トンネル。
更紗は舞台を抜け、夜刀と新橋を連れ、マダムバタフライの支援をうけ、トンネルへ向かう。
「だがタタラよ、心せよ。その道は”試練の道”」
突っ込んじゃいけないお約束だろうが、
女の子に戻った更紗とタタラの時の見分けがつかない
なんでばれねーんだ!
「意外鈍いな、どいつもこいつも」って思っちまう自分は
少女漫画読みに向いてません、すいませんした!
うわあああああああ揚羽のキャラ崩壊キター!
\(^0^)/オワタ
女装アゲハにどんびき…
最初から微妙にカマ臭かったが隻眼じゃ無理だろと油断してたらガチでした
揚羽きんもー☆
揚羽wwwwwwww
四道優しそうなのに敵なのか、こういうキャラは人気出そうだよな
更紗一人で動いて大丈夫か?なんか少年漫画にお約束的な道きたし…
カザン、亜相、四道、他にも幹部いるのかな
赤の王に辿り着くまで掛かりそうだね
少年漫画の王道と言えば敵インフレだよな!
巴であれだけやらかしてくれた(※いい意味で)人だし
たった3話でこれだけ話が動くし
赤の王だけで話が終わるとはとうてい思えません。
前回のダウジングしてるとき
布かぶってほわんとしてる角じいが非常になごむ。
ええキャラやったなあオッサン…
バタフライ繋がりで揚羽か。いいな。
帰蝶といえば尾田信長の正妻で斉藤道三の娘・濃姫の名前だが
なんかいわくでもあるのかな。
奴隷制廃止などで赤の王は実はいいヤツのようだし
赤の王が国王の使者をどうにかしてしまうなど、
将来、国から独立するか、国を内部からのっとるフラグかな。
なんかオリーブの実で正体バレも近づいたみたいだし、
九州イベントが済んだ頃にはいろいろあって赤の王が味方になり、次の王子と戦うことになりそう。
>「オレの敬愛する友人ならばこう言うだろうな。
これも赤の王のことだし、味方になるのは確実だろうな。どういう経緯で味方になるんだろう
ああでも家族殺されてるし母親レイプされてるし、なんか贖罪イベントがないと味方は無理か。
カザン将軍、絵うめえwww
関門トンネルが「多分今もある」と言われる世界観は面白いな
角じぃもじいちゃんも落っこちちゃうし、じじい分が足りない・・・
錵山将軍くらいか
もっとおっさん分をくれー
四道のおでこのひろさと目の細さがいや!
新橋かわいいよ新橋!
やはり田村作品の主人公には、動物がついていなくてはww
>>259 実はいい人だとしても、肉親を無残に殺されてるわけだから、そう簡単には味方にならないのでは…。
というか、赤の王がタタラの味方になったら、その時点でBASARA終わるんじゃね?
>>264 >赤の王が味方になったら
少なくとも俺の中では終わる
>>255 一人で行った更紗より
残されたナギたちの方が心配なのだが
野盗に襲われたら一発で全滅だろ
帰蝶犯してー
帰蝶の横で玉乗りしてる蜻蛉犯してー
>>266 帰ってきてみたらメンバーに意外な変化があるんだろうな。
頼りのナギがどっかに出かけて行方不明とか
どっかの村と合流して、そこのリーダーがクセのある人物だとか
まーくんのおばさんがバリバリにパワーアップしてるとか。
「オレが昔、奴隷として使われていた家の息子、赤の王の従兄であり、腹心の部下。
九州の守りを任されてる。仏の四道と人は言うな。
一たび戦となれば、文字どおり仏の山を築くヤローだ。
おまえが赤の王より先にまず、倒せねばならないヤツだろう。」
なにげにすげー重要キャラだな四道
でもコイツが赤の王に旅先でタネを播けってお守りわたしたりしてるんだよな。
計画性というか将来の前向きなビジョンも持ってるし、やっぱ赤軍はただの悪じゃないな
特に四道は一筋縄じゃいかなそうなキャラだ
四道戦はコミックス3巻ぶんくらいかけて戦うだろう。
このカシオミニを賭けてもいい。
漆原教授!何してるんですか!
脇の大人たちにじーんときてしまうのは、更紗と年はなれちゃってるからか・・・
中高あたりで読んでりゃ違ったかも
まーくんのおばさんに泣ける
自分も大人たちに守られて育ってきたんだなあ
中高当時はただただウザいしがらみとしか思ってなかった
更紗は素直な子だね
コンプレックスはあるだろうけど、ひねくれずに育ってる
私は何の問題もない環境でひねてたのに
ああ駄目だ・・・
これは、四道が更紗=タタラと気付くかどうかが、今後の展開の鍵だな。
更紗=タタラと気付いても躊躇わず殺すかどうか、そして更紗=タタラを赤の王に伝えるかどうか。
四道が更紗=タタラの疑問を抱いても、揚羽がうまくごまかしてくれたら、もちょっと話はのびるな。
大河ドラマ並に壮大な展開も可能な設定だから、こぢんまりまとめずに突っ走ってほしい。
更紗母子は俺のモノ
276 :
1/1:2008/06/06(金) 23:00:03 ID:???
ネタバレ
藍の章2・関門トンネル
かつては罪人が捨てられた処刑の地。踏み込んだ者たちは誰1人還らず、通り抜ける事はできないという関門トンネル。
怖気づいたか進まない夜刀、新橋を言い聞かし、進む更紗だが、トンネルに入って早々足元を踏み外した。
マリオは赤の軍に捕まり尋問をうけたが、口を割らない。が四道の尋問により、揚羽の関与が明らかになった。
連行される揚羽。本当に「運命の少年」ならば通り抜けてみろと心の中で思っていた。
落ちた更紗はロウソクに火をつけ、トンネル内を進む。
多くの分岐、蝙蝠、罠、落とし穴、虫の大群、髑髏に蛇。
ロウソクがなくなりパニック寸前まで追い詰められた更紗。
倒れ泣き崩れた更紗は新橋がミミズを食べるのを見、ナギとの会話を思い出した。
更紗は暗闇が怖くない、なぜなら鳥も虫の声も風も草のにおいもある。何もない暗闇はない。あるとすれば地獄・・・。
ここには蝙蝠も蛇も虫もいる。ここは地獄じゃない!
落ち着いた更紗は、体全部を神経にし、再び歩き出した。
ナギの言葉を思い出し、トンネル内を進む。
途中、地割れしている場所があった。
夜刀は先に渡り、更紗もジャンプしたが届かない。あわやという所で夜刀が救いあげた。
と、背後に獣の気配。角じいの言葉を思い出す。
肝心なのは最初の一撃をかわすこと。人間でも動物でも急所は同じ。鼻っ柱をたたけ!
獣を退治した更紗は壁からの人の声を聞く。
「戦士よ。その手にあるは白虎の宝刀と見た。」
「わしは朱雀の羅生。その昔、時の暴君獅子王に逆らい、戦い敗れ、再起を誓い4本の刀を分かち、4方に散った。」
「わしは桜島に流れ、村を築いた。だが、仲間の一人が獅子王に通じ、裏切り、わしは王に差し出され、ここに捨てられた。」
「苔を食ろうても、岩をなめても生き抜き裏切り者を引き裂き国王を倒す。悲願成就!」
先の獣は獅子王が放ったもので羅生も犠牲になりかけたが、1か月見合っているうち友達になったという。
更紗は羅生の指輪を受け取り、先に進む。血が熱い。この体にも流れる戦う者の血。
やがて、洞窟は水につかる。泳いだ経験どころか大量の水も知らない更紗だが、
「人間は生まれる前から母のおなかの中で泳いでるものだ」という言葉を胸に、潜る更紗。
無事九州にたどり着けるのか?!
>羅生
本人が生きとんのかよ…
通り抜けたヤツがいないところを通り抜けそうな更紗もすごいと思ったが
じいさんのインパクトの前にはかすむわ…
>大量の水も知らない更紗
そういえば砂漠暮らしだったな。水中に潜ったことのない人が水中にもぐるのって
こわいだろうな
闇の、虫だらけ+虎の廃墟トンネルを通り抜けた更紗だから
まあクリアするだろうけど
虫ってgkbrだよね><
マーリーオーーーーー
身バレ早かったな
羅生さんこれでこの世に未練なくなっちゃったんでは・・・
むしろはやくねむらせたげてほしい
あれ本当に生きてたのかな?極限状態で神懸かって、死んだ人とうっかり会話したのかと思ったわ
更紗つええーー普通死ぬって
夜刀つええー!普通脚折るって
羅生つええええええええええ普通死ぬか狂うかしてるって
ライオンつええええええええ!!普通腹減って死ぬべって普通
「こんなのは・・・いやだ(ry)けれど みごとな」
このセリフは総毛立った。
更紗が運命の子だった意味が、関門トンネルで初めてわかった。
なんだかんだ助けてくれる夜刀に萌え
更紗母子は俺のモノ
四道の誘導尋問、派手さはないがじわじわくるな…
マジで強敵だな。四道に当たる前に、カザンか亜相を倒してウォーミングアップしてほしかったんだが…
あそこは怖くて飛べねーwww
羅生はあれどういう状態になっているんだろう?
化石になっている?指輪を渡す指が崩れているよ……
うーーん・・・濃くて熱い話だなあ。
世界観がよく出来てる。
自分博多方面によく出張するんだが、
関門通る時に思い出しそうだ・・・蟲は苦手なもんで。
大丈夫、虫がいる所は地獄じゃないからw
夜刀はツンデレ
四道ヴィシャス
>>292 即身仏になるギリギリ1歩手前くらいなのかも?
298 :
1/2:2008/06/09(月) 00:27:34 ID:???
ネタバレ
萌黄の章1・2人のタタラ
更紗たちは九州の海岸に打ち上げられていた。
羅生から受け取った指輪を家族に渡すため、太宰府に向かおうと、あたりの子供に道を尋ねたところ、太宰府に「タタラ」の名を騙る者がいることを知る。
夜刀の背に乗り、太宰府へ向かう道中、「タタラ」を名乗る少年と出会う。このあたりで徒党を組んでいるようだ。
更紗は「タタラ」の仲間に入り、津山峡谷で亡くなった筈の角じいが生存しているかもしれないという情報を得る。
朱雀の村への気持ちがはやる更紗。「タタラ」は太宰府へ皆で乗り込むことを提案する。
太宰府の長官は話のわかる大人物で国の将来について話し合いたいと言う。
「タタラ」を名乗る少年。太宰府の長官。両方を怪しむ更紗。
一方、蘇芳の朱理は昨晩、蝙蝠がやたら飛んでいたとの報告を受け、タタラが九州に渡ったと悟る。
報告をくだらないものとした側近を粛清し、錵山将軍に後釜を側近の部下で蝙蝠の報告をしたサカキとすること、
最近美女を囲っていることを聞いている旨を伝える。四道は揚羽を拷問にかけていた。朱理は拷問部屋に入り、四道に九州へ帰るように言う。
揚羽は囚われの身ながら、言葉で朱理を挑発する。しかし動じない朱理。揚羽は赤の王も只者でないことを悟る。
四道は、タタラを探すのは案外簡単かもしれないと言う。それは・・・。
太宰府は九州全域の行政化に置く、外交・軍事の役所でその周りにはオリーブの林と町並が広がっている。
「タタラ」と二人っきりになった更紗は、「タタラ」に事情を聞こうとする。
実家に連れて行った「タタラ」は、事情を話し始めた。太宰府長官四道が依頼したと。
タタラの名を騙って人を太宰府に集めて欲しい、そうすれば金と母への薬を与えると。
更紗は、「タタラ」をなじり、皆に知らせようとするが、「タタラ」はそれを止める。母の病気を治す薬がもらえなくなるからと。
「オレのひいおじいちゃんは反逆者の大罪人で大昔処刑された。」
祖父は一生牢獄暮らし、父は奴隷扱いされ、奴隷制がなくなってからも奴隷扱い母も苦労してきており、もう楽をさせてもいいのではないかという。
その話を聞いた更紗は曽祖父の名を聞き、関門トンネルで受け取った指輪を「タタラ」に渡す。
「羅生、あなたの身内は今や敵の手先だよ」更紗は彼とは離れた。
299 :
2/2:2008/06/09(月) 00:28:03 ID:???
夜、集合場所に集まる「タタラ」とその仲間。
更紗は見捨てることができなかったのか傍からその様子を眺めている。
と、「タタラ」の一団に弓矢が飛んできた。向こう側には赤の軍。
タタラの名に集まる不穏分子を一網打尽するために、「タタラ」たちは集められたのだ!
「タタラ」はオレはちがうというが聞き入れてもらえない。
様子を見ていた更紗は寸前まで迷っていたが、「タタラ」を助けるため飛び出し、叱咤激励する。
「ここに連れてきた連中、あんたが助けてやんなきゃ!そんな根性でタタラの名を名乗るんじゃない!」
その姿に、「タタラ」は更紗を本物のタタラであると理解する。
そして母から聞かされてきた英雄の話を思いだす。
部下に裏切られても孤軍奮闘し日本の大将軍となった「百合若」。
その象徴の緑の鷹の入った曽祖父の指輪。
そんな生き方は本意ではない。普通に平和に暮らしたい。けど・・・
「お母ちゃんの薬はどうしてくれんだよおお!」
そう叫びながら、赤の軍に弓を引く「タタラ」。更紗はそんな「タタラ」を馬に乗せ彼の母の元へ向かう。
しかし母はすでに世を去っていた。
泣きじゃくる「タタラ」を名乗っていた少年ハヤト。
それを見ていた更紗はこんな国は正しくないと心を新たにするのだった。
ハヤトは母の遺書を見つけ、それを読んだ。
そこには朱雀の村への地図と曽祖父を裏切った猩々一族に気をつける旨、そしてハヤトへの言葉が記されていた。
「神様は決しておまえにできないことを課したりしません。自分の血を信じて、まっすぐ歩いてゆきなさい。」
ハヤトはタタラと共に行くことを決意する。
一方、ハヤトとタタラが南に向かったことを知った四道。
「朱雀か。今度はオレが出る。」
おお、ここで新キャラか!
けど、こいつがタタラが女と知ったらどうなるんだろうか
私も木曜生まれだ
旅立ってみようかな
この少年なんとなく角じいに似てるww
揚羽が”タダ者じゃねえ”って言うくらいだから
やっぱりすごい人なんだな、赤の王。
大丈夫か、タタラ……
揚羽犯してー
>>302 ソレダ!
ハヤトが羅生のひ孫で、ハヤトの祖父と父がもう死んでるってことは
角じいはその分家なのかもしれん。奴隷扱いから逃げ出したハヤトの伯父とか。
白虎の村に来たのも、羅生と玄象の話を知ってたからかもしれん
ハヤトの身の上イベントさっさと済んじゃったな。スピーディでワクワクする展開だ
もうハヤトに死亡フラグがたってると思うのは自分だけですか
話を広げられるキャラじゃないね>ハヤト
復讐の重いテーマにがんじがらめになるのを避けるために登場かな?ハヤト。
タタラを庇って死亡しそう…と思う反面、朱雀の刀の継承者なら化ける可能性も捨て難い。
つまらんキャラだが朱雀の継承者なら物語上4人揃うまでは死なないな。
タタラのパシリとして生き延びるだろう。
>>303 確かにただもんじゃないかもしれないが、あんな人事をしてたんでは人材がもたないぞ。
周りにイエスマンしかいなくなる。
しかも後釜がこの一回の手柄だけで取り上げられてるんだから、元の同僚やら古株の部下やらいろんなところから怨みを買うんじゃないか
ハヤトは現段階ではヘタレかもしれないが、
遠距離攻撃が得意のようだしこれから精神面も鍛えられて
強くなっていくんじゃないか。少年漫画の主人公的ポジションというか。
>>311 いや、これはクリリンキャラだろ。
タタラと大親友になって、最後赤の王に殺されて、タタラがスーパーサイヤ人になるという。
更紗母子は俺のモノ
立ちション中の少年を背後から脅す更紗・15歳
そういや更紗、女友達と遊んでたりする描写がないね。
おてんば娘でお兄ちゃんやまーくんやらと混ざって遊んで育ってて
ナニにも動じないのかも。
おにいちゃんばっかりずるい!
…ナニの有無だったりしても違和感ねぇなー
案外男装願望つよかったのかな、更紗。
赤の王の時はあんなに恥ずかしそうにしてたのに……
イベントでははっちゃけてアレなコスプレ楽しんでる人が、イベント離れても同じテンション維持できないのと同じ?
タタラでいる間は男になりきってるんじゃない?
自己暗示がかかってるとか
タタラになったと同時期に女に目覚めただけだろw
タタラの時に赤の王の立ちションを見ても動じなさそうw
ハッ!!赤の王が立ちションしてるわ!チャーンス!グサッ。だなおそらく。
好きな男以外のモノなんて、
単なるおしっこの棒だ!
看護師の姉が申しておりました。
すおう(←なぜか変換できない)の街の平和な様子を見ると、タタラは単なる攪乱者だな
お膝元だけが平和で豊かでもねえ
この時代はメディアとか無さそうだから、自分の周りが豊かなら
他の場所も同じよなもんに思ってしまうだろうな
327 :
1/3:2008/06/10(火) 23:00:04 ID:???
ネタバレ
萌黄の章2・再会
四道は太宰府で婚約者・千手と会っていた。
南へ赴くため、婚礼を延期させて欲しいと言う。了承する千手。
千手は赤の兵にタタラの容姿を尋ねる。
しかし返ってくるのは得体の知れない返事ばかり。不安を感じる千手であった。
職場への道すがら、四道はタタラの処置について尋ねられた。
「朱雀へ行くなら行かせてやろう。かつての反乱軍のイメージをもって訪れるなら、さぞ驚くことだろうよ。」
タタラとハヤトは南へ向かっていた。とそこに飛車が現れた。
曰く、ナギたちは別府に向かっている、そこには赤の軍の軍艦があり、見ておいた方がよいと。
飛車にナギを守るよう伝え、タタラたちは別府へ向かうことにした。
別府に着き、軍艦とそれを作った赤の王の軍事力に圧倒されるタタラたち。
ハヤトは火をかけようと言うが、タタラは前同じことをして失敗したバカがいるとそれを止める。
更紗は仲間に合流せず、一人で夜刀を連れ温泉に向かうことにした。
そこで再び朱理と出会った。
彼の背には揚羽と同じ奴隷の焼き印があった。
更紗は素っ裸を見られたことに気づき、湯の中に飛び込んだ。
朱理はそれを追い、湯の中で口付けした。湯から上がり、仇などについて語る二人。
と、岩陰から朱理に向かって矢が飛んできた。
とっさに射手にナイフを投げる朱理。
ナイフは射手に命中したものの、矢は左腕をかすめていた。
毒矢と判断した更紗は緊急処置を行う。朱理は黙り、目を閉じてしまった。
不穏な雲行き、そして家の水差しが自然に割れたことに不安を感じた千手は四道の宮殿へ駆けつけた。
嫁入り前の千手に夜更けに男の部屋へ来たことを咎める四道。千手はならば今すぐ妻にしてくださいと言った。
328 :
2/3:2008/06/10(火) 23:00:30 ID:???
「私は親同士で決めた婚約者で、四道さまはわたしなんかより赤の王を愛されているのですもの。」
四道はその激しさに驚いた。そして彼女にこう返した。
「親に決められたのではない。私があなたを望んだのだ。」
「確かに赤の王に命を捧げているわたしですが、あなたのためでも死ねると思います。」
その言葉を聞き、千手は言った。
「死ぬことなど、えらくも何もありません!英雄になんかならないでください・・・」
これを聞いた四道は彼女の唇を自分の唇でそっと塞ぐのであった。
四道と千手は婚礼の儀を行い、互いのアクセサリーを交換した。
しばらくして、四道と千手は同じ床にいた。
四道は朱理について語りだした。
朱理は、預言者に「王に不幸をもたらす」と言われた子供で、
王自らの手で奴隷の烙印を押した。
すなわち我が子でなく我が奴隷だと。
王宮で育てられず、四道の親に育てられた。血筋・年少がゆえ最初は鼻持ちならなかった。
しかし、その性格・貪欲さ・大胆さにだんだん魅かれていった。
朱理が12歳で中国地方の国主として赴いた時、彼は3年間遊び呆けた。
国は乱れ、家来は好き勝手をした。そして3年後、
「そろそろ悪い膿は皆出たかな」
朱理は悪事を重ねた家来を粛清した。
彼は自分にのみ忠誠を尽す真の部下たちを待って選んだのだ。
四道は自分とは器の違う人間を見たと思った。
「彼こそは王たる王なのではないか!?」
事実、彼はまもなく西日本を完全に掌握した。
四道は朱理と歩みたいと思うようになった。
「夢を見る・・・紅蓮の炎をどこまでも駆けてゆく、ただ1人の王の夢・・・」
千手は何も言えず、ただ「賢いかた・・・」とだけつぶやいた。
四道は続けて言う。
「タタラもまた預言者に呪われた者。彼にも正義があろう。
2つの正義がぶつかる時、いつの世も争いがおこる。
そして戦争に、準優勝というものはないのだ。」
329 :
3/3:2008/06/10(火) 23:00:57 ID:???
翌朝、朱理は目が覚めた。更紗と朱理は軍艦について語り合う。
「見事な船だろう。」
「うん。でもバカだと思うな。異国と戦ったって絶対負けるもん。
だって地球の反対側からここまで来てる人たちだよ。武器も技術もぜんぜん違うはず。
それに戦う時は自分の国を舞台にしちゃいけないって。
自分の土地や家族が焼かれるのほどつらいことはないから。
昔あったある大国は、自分ちが戦場になったことがないから、いつでも強気でいられたんだってさ。」
朱理は自分の周りにそんなことを言う女はいないと感心する。
「まわりに人がいないのは、本人が悪いんだよ。」
朱理はますます更紗を気に入り、オレのそばにいろと誘う。
断る更紗。朱理は鳥かごを取り出し、更紗に差し出した。
この鳥と笛があれば、手紙のやり取りができる。まずは文通ということだ。
その場を去る朱理。更紗もいつしか朱理に魅かれていた。
太宰府では四道が出発しようとしていた。
千手に心配ならば木の枝に黄色いリボンを結んでおくように伝える。
冗談を言いながら出かける四道。千手は英雄になんかならないでと思うのであった。
タタラはハヤトと共に桜島を目指していた。
道すがら、旅人に桜島の場所を尋ねた。
「そこだよ」
しかし広がっているのは一面の海。
なんと桜島は、ふもとの村ごと沈んでしまったのだ!
赤の王萌
やっぱ只者じゃねーよ
惚れそう
四道・・・まさかの死亡フラグ??
>>331 ああ先に言われた
この漫画異様にテンポ早いし、いつまでもつか怖いなぁ
やっぱ赤の王といい、四道といい、単なる権力独裁バカじゃなくて
それぞれに相手側にも理があることは想像しつつも
自分側の正義を遂行するってところがいいな。
>彼にも正義があろう。 2つの正義がぶつかる時、いつの世も争いがおこる。
>昔あったある大国は
アメリカ?
真珠湾はせいぜい自分ちの裏の畑の生け垣壊された程度なんだろうな
え、甘ちゃんの新米タタラ(中身女の子)にやられるわけ?>四道
四道の死亡フラグは確定だな。となると遺された千手姫がどういうポジションになるのかが気になる。
まさか四道の遺志を継いで、タタラ討伐の指揮取ったりはしないよな?男装してwww
……ところで、王家の預言者が彼に似ている気がする……ま、まさか……?
あ
朱理ってば、どこから鳥さん出したの?w
文通とかwww
お互い敵の同士なのに、恋愛サイドが純粋で歳相応なのがいいね
せめて一夜を、とか、思い出語りとか
四道がどう見ても死亡フラグ満載ですありがとうございました。
>334
やっぱり今回の事で身篭ってその子がたとえば将来成長して打倒タタラを…
さすがに更紗がおばちゃんになる時代まで先は書かないかwww
>>338 第一部がたとえば国王側鎮圧軍が出動し、双方大打撃、
しかしタタラ反乱軍は九州と四国は確保しつつ一時休戦とかになって、
たとえば3年後に一気に話が飛ぶ可能性はあるかも。
その頃には胸も育つだろうから、第一部のうちに女だとばれるかもな。
その間に成長期のハヤトが背が伸びてりりしいイケメンになってたり。
さすがに子供が戦える年まで話を続けると…
いや、続くかも。更紗が20代半ばくらいなら
歴史ものならまだ少女漫画としてありかも
「一緒に戦いませんか」って勧誘してたら、朱理どうしてただろ。その場で打ち首?
しかし、こうやっていつもどこかで偶然遇って愛を深めていくんだろうか
恋愛至上か。流石に少女マンガw
来いのライバルとしては揚羽よりハヤトが出てくるのかな?
それにしても・・・ハヤトの顔って手抜きじゃないか?
あの眼の描き方見ると、絵描きうたの絵みたいだって思う。
342 :
341:2008/06/11(水) 17:32:32 ID:???
「来い」って、どれだけ俺様朱理様だよ・・・orz
「恋」です。すまん。
あたしは置物じゃありませんよーって時の更紗ほどじゃないよ、手抜き。
タムタムは手を抜くとこはとことん手を抜くからな。ギャグ顔とか
究極は作者の自画像だけどな。女性なのにあれはw
>まわりに人がいないのは本人が悪い
みんな、周りに人がいるか?
ナギが生きてた
あのまま消えたらどうしようかと思った
千手姫が四道の寝室を訪れる直前の四道、異様に首が長くみえた(笑)
348 :
1/2:2008/06/13(金) 23:00:08 ID:PHNv08O0
ネタバレ
萌黄の章3・海賊船
同士を求め、たどり着いた桜島は朱雀の村ごと海に沈んでいた。
途方にくれるタタラたちは突然網で囚われてしまった。
赤の王の追手か猩々一族の手先かと訊いたが、むしろ両者に反感を持っている様子。
正体はどうも海賊のようだ。様子を見ることにしたタタラは海賊のアジトに連れて行かれた。
アジトを隠す技術力に驚くタタラ。港内に入るとアジトの船上では「死の踊り」が行われていた。
足場悪い舳先で行われる決闘。敗者は鮫の餌となる。
仲間内の掟が厳しい海賊たちは、掟を破ると海賊の女長と「死の踊り」を行う。
勝てればよいが海賊の女長は負けた事はない。
すなわち、「死の踊り」の執行は死刑を意味していた。
アジトの船に上がり、海賊の女長=茶々と対面した。異国へ売り飛ばすと言う茶々。
と、白虎の刀を見つけ、似たような刀を見たことがあると言う。
タタラは思い切って、自分がタタラであり、猩々一族・赤の軍と戦うため、同盟を結びに来たと告白した。
いまだ縄にくくられているタタラたち。
その中でタタラは海賊の統率された動きとそれを取り仕切っている茶々に感心する。
たまたまタタラのそばを通りがかった老女は朱雀の村人の行く末を語った。
多くは猩々一族と大型船で逃げ、陸に上がったもの、海賊になったものもいると言う。
茶々はタタラを歓迎会に誘う。歓迎会とは名ばかりの飲み勝負。茶々に勝てば売り払うのをやめるという。
タタラは茶々に子供を平気で売り飛ばせるのかと問う。
茶々は、我々に子供を売る親も多いと語る。その目には怒りがあった。怒りは力になると思うタタラ。
海賊たちは朱雀の村についても語った。朱雀の村は朱雀の刀を奉じる者が長と認められる。
タタラは一杯目を飲んだ。酒が急に回り、ふらふらになるタタラ。
とそこへ勝負を預けてくれと出てきた者がいた。角じいであった。再会に喜ぶタタラ。
飲み勝負は角じいに引き継がれたが、酒がきれたので引き分けとなった。と同時に倒れる角じい。実は角じいは下戸で
あった。
船の倉庫では酒は十分あることを知った茶々が男海賊をなじる。
男海賊が角じいが下戸であると伝えると、いい部下を持っていると感心する。
349 :
2/2:2008/06/13(金) 23:00:30 ID:PHNv08O0
猩々一族打倒は海賊にとっても悲願。タタラと組むなら従うと男海賊は言うが、
自分を見て顔色一つ変えないのが気に食わないと茶々。
ハヤトは早く逃げようというが、タタラは逃げずにどうにかしたかった。ならばどうする?
突然、朱理からもらった鳥ががなり始めた。桜島での出来事をしたため、朱理に手紙を出すことにした。
朱理の鳥の足に手紙をつけ、飛ばす更紗。と、鳥は窓に止まり叫び始めた。「迷ウナ、負ケルナ、エライ、正シイ、最善
ヲ尽クセ、戦エ」
更紗は朱理が自分に言い聞かせていたと思い、自分も負けないと改めて誓った。
タタラの採った選択は、茶々と「死の踊り」をすることであった。
どうしてそこまですると問う茶々。茶々が欲しいと思うからとはタタラ。
感心した茶々は目隠しして行うと言う。タタラにとっては無謀な戦い。
「ムリでもなんでも、こうするしかないって時もあるよね」
茶々も戦いながら自分の思いを語る。
「あたしに勝てるくらいの男なら、地獄の底だってつきあってあげるわよ!
一生海賊で終わってたまるか、一旗上げてやろうって気になるじゃない!」
と、決闘のさなか地震が起こった。転落するタタラ。哀れ鮫の餌と思った瞬間、ジャンプした鮫につかまり、茶々を水の
中に引きずりこんだ!
水に飛び込む男海賊と角じい。水中ではタタラが勝負を決めていた。水上に上がった茶々は負けを認め、タタラに決意
を皆に叫ぶように勧めた。
タタラの決意を聞いた海賊たちは同盟を喜んだ。角じいはそんな更紗の成長に感心していた。
一方、地震のためアジトを隠す仕掛けが壊れ、外から丸見えになった。
外には猩々一族の船が来ており、タタラの引渡しを要求していた。
巨乳のお姐さんキタコレ
テンポ早っ!
月刊はいいねえ 新キャラもぽんぽんでるし話もすすむすすむ
胸のアネゴキター!ついでにハゲおじさん復活キター!
ふつうに生きとったなハゲさん。下戸とは意外な
角じいは元海賊ってわけではないのか。
どこの海の男なんだよ。
角じいイキテターー!!
ポジションも美味しそうだ
この調子でおじいちゃんも生きてないかな・・・
流石にあの老体じゃ無理か。おもっきし斬られたし
おじいちゃんは羅生みたいになって津山渓谷のどこかに…
>>354 それイイ!!
と思ったけど、落下した遺体は角じいがきちんと埋葬してて欲しいな。
むしろ、長老の血肉を喰らって生き延びたんだよ!
ショタの次は百合か……
あなたが欲しいってシーンのうしろで、やらんぞって言ってるザキさん萌え
>>352 タコってことじゃない?
昔からそういってからかわれてきたので
かっこよく海の男と言いかえる
茶々って秀吉の側室だよね。
>>258の帰蝶ネタは知らんかったわ。
茶々は淀君だね
田村由美は戦国好きだもんねぇ
362 :
1/2:2008/06/15(日) 23:00:03 ID:79813sg9
ネタバレ
萌黄の章4・海の風神 陸の雷神
ナギたちは朱雀への道中であった。途中更紗を思うナギ。
「運命がおまえを翻弄するように見えても、運命は自分の手で綴ってゆくものなのですよ。」
桜島では猩々一族がタタラの引渡しを要求していた。と船上には激しい地鳴りがしていた。
陸を見ると赤の軍団が地平線を多い尽している。
西日本を制圧するとき精鋭をよりすぐり、逆らう者たちを踏みつぶしなぎ倒した、四道率いる完全武装した馬車軍団「雷神」である。
前に猩々、後ろに「雷神」。しかし船を捨てるのは海賊の名折れ、第一陸に上がって雷神から逃れられるわけはない。どうする?
一方、タタラは決して仲間を売ろうとしない海賊たちに心強さを感じ、タタラをそちらによこすと猩々一族に向かって叫んだ。
それを咎める茶々。しかしタタラは言った。
「前に猩々、後ろに「雷神」。ならば前へ進むしかない。なぜなら茶々たちは海賊じゃないか。」
タタラの意図を悟った茶々はタタラと共に猩々の船へ向かう。
猩々の船には兄弟の下の2人が待ち構えており、タタラたちを拳銃で撃とうとする。
その時、ハヤトと海賊たちが船に乗り込んできた!茶々が叫ぶ。
「この船を、ぶんどっておしまい!」
船上で戦うタタラと海賊たち。タタラは船中に女性と子供がいるのを発見し、茶々たちに猩々一族以外は敵じゃない、刀を引けと伝える。
ハヤトたちが猩々の兄弟の身柄を確保していた。
船中の女性や子供にタタラは言う。
自分は祖父に言われ、白虎の村から朱雀を訪ねた。長い砂の道を歩くうちによく知る親戚を訪ねるような気持ちになった。
すると女性たちも言った。おじいさんから白虎の村の話は聞いたことがある、互いの祖先が、よい村を作ろう、
そしていつか日本の平和を・・・と言い合って別れたのだと。
タタラは朱雀の女性たちの言葉を聞き感動していた。我が祖先を知る者が遠い日本の端にもいる・・・。
「一河の流れ、一樹の陰。一見意味の無い人間関係でも、
すべては前世から定められていた大切な約束事だということですよ。」
タタラは告白する。私は私怨で動いているような人間だと。しかし茶々はそれゆえ安心する。
「その年で国のため平和のためとか言われてもそれはきっとウソだから。」
363 :
2/2:2008/06/15(日) 23:00:31 ID:79813sg9
船中の女性たちはタタラに猩々一族を追い払うことを懇願する。そして朱雀の刀を持つべきものの手に・・・。
タタラがここにいる羅生のひ孫のハヤトが本来持つべき者だというと、女性たちはどよめいた。
「雷神」が前進するのを見て、船を外海に進めると、そこには赤の水軍「風神」が待ち構えていた。
一方四道は、タタラの首実験につれてきた揚羽と朱雀の刀について語っていた。揚羽曰く
「浪漫だよ、浪漫。もともと4本の刀は王家の刀職人の作品だった。
そいつが4人の豪傑と共に反乱を起こし、5人が10人、100人、1000人。
敗れても想いはなお残る。物には念が宿り、それは血となり受け継がれ人を呼ぶ。
4本の刀をそろえた時、タタラは必ず強大な指導者となっていよう!」
戦況報告を受けた四道は命令する。
「1人残らず踏みつぶせ。」
「女子供は血を残す。踏みつぶせ。」
飴を食べさせていた蜻蛉を散歩に出す揚羽の傍らで、
四道は朱理と千手にタタラの首を持ち帰ることを誓うのであった。
「風神」「雷神」の挟撃をくらい、船を破壊され、外へ追い出されるタタラたち。
途中ハヤトとはぐれてしまい、岩陰に隠れる。
自分の無力感に苛まされるタタラ。そこへ蜻蛉が飛んできた。
蜻蛉は飴玉をくわえてきた。飴には朱雀の紋章のようなものが描かれている。
そこで茶々は思い出す。猩々が赤の軍艦用に強力な大砲を購入した時、猩々も密に何門か買ったかもしれない。
その大砲なら「風神」「雷神」に対抗できる・・・。
場所を聞いたタタラは大砲を取りに行くといった。
ムリも承知、大砲を入手してもどうしてもいいかわからない。けど・・・。
茶々は1時間待つことで納得した。
角じいはそれ以内に戻らなければ自分の首をタタラといって差し出すという。
茶々は座木にタタラと一緒に行けと命じる。
「風神」「雷神」をかいくぐり、1時間以内に猩々から大砲を奪って帰る・・・。
そんなことができるだろうか!?
四道こえー・・こりゃ倒すのムリムリ
つか大砲を奪って帰ってくるらしいけど、そんなポータブル大砲で風神雷神やっつけられるの?
・・・ここんとこラブ不足やね
ここは巨神兵を掘り起こすしかないな
>「女子供は血を残す。踏みつぶせ。」
恐ろしい…
その直後に千手さんを思い出して浸ってるあたりが更に恐ろしい
>>角じいはそれ以内に戻らなければ自分の首をタタラといって差し出すという
ヒゲ&ハゲの運命の少年はナシだろ…
>>366 そこらへんで、自分の中に矛盾を感じないのかねぇ
大砲を奪うのはいいけど、どうやって戻るんだろう?
沈むんじゃ?
猩々の船奪ったみたいにやろうにも、タタラと座木さんだけじゃ制圧すんの無理だろうしな…
来月の展開がまったく想像つかん。まさかそっちに朱理がいるわけもないし。
>>366 スオウとか善政っぽいけどここらが王族だよな。
自分たちの目的と合い入れないものは駆逐する。
独善的
でも、この先更紗が赤の王と戦えば、当然死人が出るんだよね
更紗たちにとっては憎い赤の王の手先だけど
その人にも家族がいて、その人の死を悲しむ誰かがいるんだってことに気づいて
欝出し脳展開に…
むしろ書きながら思ったけど、これで四道が死んで
千手姫が更紗の前に現れて更紗苦悩葛藤…ていうフラグ?
>>368 俺の血はきれいな血
奴らの血は汚れた血
なノリなんではないか
統治する側の傲慢さ、だな。
揚羽も四道と付き合い長いなら、そこらへん洗脳しててもいいのに…と過剰な期待よせたりして。
だって揚羽オールマイティだもんよ
ぶんどっておしまい!の茶々のセリフがドロンジョ様の声で再生される…
座木=ボヤッキー
今回は構成がすごい感じ
タタラと朱雀の民の出会い
そうなることをあたかも知っていたかのような揚羽の「浪漫だよ、浪漫」
その言葉を振り払うかのようにみえて、実はかなり影響を受けている四道の「女子供は血を残す。踏みつぶせ」
なんかすごく流れるようでいてそれぞれ印象深い
座木はトンズラーだろ
マモルくん&ママ…。゚・(ノД`)・゚。
那智黒飴懐かしい
BASARAの世界にもあんのね
更紗母子は俺のモノ
茶々はみんなのもの
その前に座木は「俺は茶々のもの」って言ってるが、
これは凄いセリフだよな。
男として、従者として、これ以上の愛情の示し方はない。
383 :
1/2:2008/06/17(火) 23:00:15 ID:d9dgDLTw
ネタバレ
萌黄の章5・神風
タタラと座木は海の中を朱雀の本船に向かって泳ぐ。
陸には「雷神」、海には「風神」、率いるは四道。赤の王が九州を制圧した時と同じ。
タタラは急ごうとするが泳ぎ慣れないため、なかなか進まない。
座木は時間通りに戻ることができなければ、茶々を救うためにタタラを殺して赤の軍に突き出すという。
網に絡まるタタラ。それを助ける座木。
座木は頼りないタタラに不信感を持つ。茶々と戦った時には何かを秘めてそうだったが・・・。
時間がかかりすぎることにいらだつタタラ。
四道は部下の報告を受けていた。タタラらしき死体はない・・・。
タタラらしい?らしいものとは何だ?我々はひどく基本的なことを見誤っていないか?
四道は揚羽に尋ねた。タタラは本当に少年なのか?
揚羽は「じゃなきゃなんだってのさ」という。続けて四道の心を見透かすように言った。
「更紗という少女はどこに消えたのだ。もしや彼女がタタラではないのか?
ならば天下の赤の王はたかだか一人の女の子にてこずっていると・・・」
それを打ち消す四道。だが・・・。
タタラたちは鮫に隠れ、「風神」の中を行く。油断ならない座木の目。
ふとタタラは座木に茶々について尋ねた。座木は言った。
「茶々は海賊皆の茶々だ。オレは茶々のものだが、茶々はオレやタタラのものにはならない。
オレの親が茶々の親が守ったように、俺もそうするだけだ。」
それを聞いたタタラは、皆から心から服され、敬われる人になれるだろうかと思うのであった。
そうこうしているうちに朱雀の本船にたどり着いた。
巨大な浮き船。人も家畜も生活も仕事もすべてあの中にあるという。
船の中ではハヤトが囚われており、猩々一族に尋問されていた。
と、ハヤトの持っていた地図を水につけると印が現れることに気づいた。
そこが本物の朱雀の宝刀の隠し場所。なんと猩々一族は村の権力を握るため、偽者の刀を奉じていたのだ。
用のすんだハヤトを猩々は殺そうとしていた。
一方、船中に忍び込んだタタラたちは倉庫に大砲があるのを見つける。
384 :
2/2:2008/06/17(火) 23:00:53 ID:d9dgDLTw
座木は戻る方法を思案していたが、タタラは戻らないという。
なんと倉庫の中から大砲を撃ち始めたのだ!「風神」に向かって何発も撃ち込む。命中する船団。
茶々たちはそれを見て、タタラが大砲奪取に成功したことを悟り、移動を始めた。
四道は赤の王の「紅丸」を呼ぶことを考えるが思いとどまり、小船で対抗するよう命令する。
その律儀さが身を滅ぼすと思った揚羽であった。
意図せず逆賊になってしまった猩々一族は朱雀の人々にタタラを捕えさせ、自分たちは逃げようとしていた。
しかしハヤトがそれを咎め、偽の朱雀の宝刀を奉じていたことを皆に教えた。
どよめく朱雀の人々。と、老人がハヤトの指輪を見、羅生の子孫であると見抜く。
朱雀の人々は朱雀の刀を持たない猩々一族を責めたてようとしていた。
砲火はあれからずっと続いていた。見る影もなく破壊される赤の軍。タタラは白虎の村を破壊した赤の軍を思い、涙を流すのであった。
そして、時代の変化に呼応したのか桜島が噴火し始めた。
桜島の戦況報告を受けた朱理は、「紅丸」をタタラにぶつけようとしていた。
「こうかな?」で大砲をぶっ放すタタラはやはり只者じゃないな
座木さんもドン引き
更紗がとうとう人を殺す自分を実感しちゃったね
しかもなかなかヘビーな状況で
しかしわかりやすく何かが優れてるわけじゃないリーダー(タタラ)って変わってるな
凄腕とか、人にない才能とか
たしかに、少女漫画でも少年漫画でも
大抵こういう主人公は設定が豪華で、周囲はマンセー要員になるよね
一番お手軽な設定だからね
>>388 だからよほど料理の腕がよくないと失敗する。
そういえば少女漫画で、ここまで泥臭く戦う女の子主人公って
今までいたっけかな。
ある意味RPGみたいでもあり(最初はレベル低くて、周囲のNPCに
助けられて戦闘などで経験値を積んでレベルアップしていく)
時代を感じるわ。
>389
つ麻宮サキ
つ巴
なんか四道すっかり揚羽のペースに呑まれてるな。
ぼっちゃんだからか。
麻宮サキは最初っからレベル高くなかったか?
ただ周囲がもっと変だっただけでww
実際にはリーダーは何もかも優れすぎてない方が良い場合もあるしな。
自分で何も出来ないと、部下を大事に思う心を忘れずに済むし
「自分たちが支えてやらなきゃ!」って意識を部下たちに持たせる
その点朱理と対極になるのかな。
更紗母子は俺のモノ
こないだからうっとうしいのがいるな
おっと、ハヤトの悪口はそこまでだ
ハヤトはみてると和むなー。
これから先、タタラが女の子って気付いてあわあわしてくれるといいな。
ハヤトはこれから成長して男になってくんだよなあ
今はよくても身体能力に開きがでそうだね
まあ今更だがw>具体的に説明できるような何かが優れてるわけではないタタラ
>>388 少年漫画の主人公タイプだな。
ずばぬけた才はないが、頑張りや思いの力はずばぬけてて
熱血で難関をのりこえていく
あと、ナギ仕込みの知識や気持ちの持ち方アドバイスも大きいかな
>ならば天下の赤の王はたかだか一人の女の子にてこずっていると・・・」それを打ち消す四道。だが・・・。
ああ、真相に迫りつつも…
四道は千手で死亡フラグ立ってるっぽいから
ここにきて更紗・タタラの二面性という重要な秘密に一人迫った四道は
それを誰かに伝える前に死んで
今後もしばらく更紗・タタラの二面性のストーリーは続くんだろうな。
まだ朱理と更紗の文通もあまり進んでないし。
下手したら、
朱理が女連れのところを更紗が目撃
↓
嫉妬したりあわてたりとラブコメ展開
↓
朱理が、親友の未亡人だと紹介
↓
更紗、相手の夫を自分が殺したと知らないままに冥福を祈ってあげる
千手と更紗に友情が結ばれる
なんていう残酷というか皮肉な展開もありえそうだ
四道はあの朱理の片腕でいとこなんだぞ
こんな早く死ぬわけないじゃん!
フラグ立ってるといっても大怪我くらいですむ筈…
いや〜でも、タタラの正体に気づき始めちゃったし
ますます死亡の可能性が…
>>399 キツイなーそれ
かなりの重傷で昏睡状態の四道
ことあるごとに赤の王が近況を話しにきて、本音が見える
そんな展開になると燃える
どう転んでも、四様が更紗=タタラに気付くのは必至だろう。
となると、
四様生還=赤の王・タタラの正体バレの急展開か、
四様死亡もしくは意志の疎通不可能=このまま互いの正体を知らないままラブラブ
まだラブ度低いから後者の路線を取るだろな。
四様って言うなよw
生き残る場合は…
あのあたりに台風が直撃して艦隊ごと一時物語から退場
(あの風神雷神を相手に斬り抜けるには天災が都合がいい)
赤の王が国王の使者を殺した件で国王側と揉めて
有能な四道が急遽そっち方面に向かわなきゃならなくなるor問答無用で強制連行されてしまう
重傷だと情報が漏れそうなので、少女漫画としていろいろオイシくもある記憶喪失で
キルヒアイスも序盤で死んだ。同じような立ち居ちにいる
四道も朱理に遺言を残して死ぬと見た。「天下を取ってくれ」とか
でもあの更紗がこんな強い四道をどうやって倒すんだよ
しかし揚羽は態度でかいな、四道の家の奴隷だったくせに
>>406 404の言うとおり台風なら、
元寇の神風と掛けられるし勝機もあるかも
408 :
1/2:2008/06/19(木) 23:00:10 ID:???
ネタバレ
萌黄の章6・国の真秀ろば
蘇芳の彦島の港に佇む朱理。
そこへ千手が来て、なぜ四道を助けに行かないのかとなじった。
朱理は言う。四道にはタタラ討伐を任せた。
頼まれもしないのに援軍に出れば四道の力を軽視したことになり、恥をかかせることになる。
加えて、蘇芳の都は諸外国に監視されている。攻めとるべき程度の低い国か対等に付き合える国か。
ほんの些細なきっかけで争いが起こるかもしれない蘇芳の都を離れるわけにはいかない。が・・・。
「桜島噴火の救助のため、紅丸で鹿児島に行かねばならない。
そのついでに結婚祝いの祝砲をあげても、四道の邪魔にはなるまいよ。」
その言葉を聞き、浅はかだったと土下座する千手。朱理は共に行こうと誘い、桜島に向かい出航した。
一方、朱理と千手は四道について語らっていた。都作りに尽力した四道。
国づくりのため、共に歩んだ四道と朱理の歴史を思い、二人の絆をうらやむ千手であった。
そこへ急使が入った。タタラの部下と名乗る男が欧州商船を攻撃し、
近海の欧州連合が蘇芳の都に向かっている、開戦のかまえだというのだ。
朱理は引き返すことにした。愕然とする千手。
蘇芳の都では、錵山将軍が避難の誘導を行っていた。
しかし民衆たちは自分たちも都の為に力になりたいと言う。
その気持ちに感動し、涙を流す錵山であった。
409 :
2/2:2008/06/19(木) 23:00:46 ID:???
蘇芳は外国船の砲撃に会い、炎の中にあった。激昂し、全船を沈没させようとする朱理。
砲撃を開始したその瞬間、関東の蒼の王より救援部隊が送られるとの報告が入った。
それを聞き、朱理は裏に蒼の王の陰謀があると悟り、紅丸を艦隊の真ん中に進める。
「異国ともめているヒマはない」
商船を攻撃した犯人を紅丸のマストの一番高いところにくくりつけ、皆を船から降ろした。
朱理は紅丸に残り、欧州連合艦隊の司令官に訴えた。
「欧州と我々を争わせ、その間にこの地を奪おうとする者がいる!
引き金を引いたこの男はこちらで処分する。
しかし、そちらの商船を沈めた事は謝罪しなければならない!
一国の王たるオレは頭を下げて詫びる気はない!オレの謝罪のしかたはこうだ!」
というと、紅丸は爆発した。欧州連合は話し合いのテーブルにつかざるを得なくなった。
しかし、これにより四道の援軍に向かう事は絶望的になってしまった。
桜島は依然噴火していた。パニックに陥り、絶望する朱雀の村人たち。
しかしタタラはこの噴火を見て、応援してくれているような気がすると言った。
勇気付けられる朱雀の村人。タタラもまた、朱理からの手紙に勇気付けられていたのだ。
赤の軍は混乱の極みの中にあった。神に見放されたと感じる四道。今なら勝てると感じたタタラ。
後に”桜島の戦い”と呼ばれる決戦最終日。降灰の中、太陽は上った。
朱理いいいいいいいいいいいいカッコヨス
赤の王どんどんイイヤツ・すごいヤツになってくなぁ
四道は四道ですごいんだが、四道が自分の上の存在と認めるだけのものがしっかりある
>後に”桜島の戦い”と呼ばれる決戦最終日。降灰の中、太陽は上った。
異様にカコイイ
最終日か…四道よ…
いつか更紗は朱理に心底惚れちゃうんだろうな〜
蒼の王はあっち系か・・・
赤の王をここまでかっこよく描くということはやはり、更紗の相手役として読者に納得させる(文句を言わせない)ために必要なんだよね。
揚羽がどんどん霞んでいく…
タタラ側から見た赤の王は残虐非道血の色緑の極悪人なのに
その赤の王が実はカッコよくて出来るヤツだって事に違和感がないのがすごい
人を殺すのはイカンけど、どっちの信念にも納得してしまう
二人のラブ度が増すほど、面白い作品になりそうだね
でもお互い忙しい身でどうやって関係を深めてくんだろ・・・
父親と兄たちがろくでもないって言ってたのと
国王の使者殺してシカトしたことを考えると
赤の王は国王一家の中では浮いてるのかもな
そういえば西日本の奴隷制を廃止したのは赤の王だっけ。
赤の王は信長的な開明さで、父や兄は保守的体質で赤の王だけ仲が悪いのか、
それとも蒼は蒼で自分の野心もってて、国王と王子たちがそれぞれバラバラに
野心を持ってる状態なのか
今回の蒼の王はどっちなのだろう
早くも関東がからんできたな。おまけに外国まで。
スケールでかくて心おどりまくりだ
417 :
マロン名無しさん:2008/06/20(金) 17:40:19 ID:HQ1t1Su/
最後のページかっこいい!
タタラと四道の一騎打ちになるのか…
接近戦だと女の子の体力しかない更紗は不利だぞ
そんな時は色仕掛けだ!
更紗母子は俺のモノ
カザン将軍は意外に感動屋さんですね
カザンはママンを大事にしてたし、無器用だが根はいいタイプの朴訥武人だろうな。兄ちゃんの首を斬った仇でもあるけど。
赤の王の重臣の中ではあのずるそうな大臣が気になる
ネタバレ
萌黄の章7・シグナル
桜島では更紗が朱理に手紙を送った。とそこへ座木たちがやってきた。
覆面をしているタタラにいい考えという座木。
しかしタタラは特段深く考えていなかった。
絶望していた村人たちを一気に活気づけたりする言動をするかと思えば、力仕事は全然駄目。
朱雀の村人からすれば、タタラたちは闖入者。
しかし、もうすっかり朱雀の村人に受け入れられている。
今、朱雀の船を握っているのはタタラなのだ。
「逆境を見方にする術を知っているのか・・・それは才能だ。」
タタラは座木と赤の軍の動向について話した。座木は撤退するかもしれないという。
撤退?そんなことはさせない。完全に全滅させる・・・・全滅?
「あたしはいつからこんなものの考え方をするようになったんだ?」
自分の変化に愕然とするタタラであった。
船に乗り松代という男がやってきた。知覧の村から来たという。
赤の軍に蹂躙されており、救援を求めている。
赤の軍の捕虜に青い衣に片目に眼帯をした男がいると聞き、
揚羽が知覧に連れてこられていると悟ったタタラは、救出に向かうことにした。
単身出かけようとしていたが、ハヤトもついていくことになった。
四道軍の作戦会議、四道は間違っていたという。蟻一匹に象の大群では踏み残す。ゲリラ戦で行くべきだったのだ。
そして戦場にすべき場所はすでにおさえてある・・・。揚羽にも協力してもらうと揚羽に近づく四道。
揚羽は一瞬の隙をついて、四道を捕え、自分とタタラどっちが時代の流れにかなっているか、
どちらが選ばれどちらが滅ぶか考えた事はあるかと問う。
四道は平然と、選ばれるのは赤の王一人と答えた。その答えに呆れ返り、四道を放す揚羽。
その様子を見ていた四道の部下は揚羽について語っていた。
揚羽は四道の家の稚児であったが、同い年の四道はそれを不憫に感じ、よく面倒を見ていたという。
「ならばなぜあんなに反抗的なのか?」
「さあ、奴隷の気持ちなどわしらにはわからん。」
423 :
マロン名無しさん:2008/06/21(土) 23:47:13 ID:B3UkL1dy
タタラたちは知覧の遺跡に着いた。
戦乱時代に築かれた城が残り、赤の王に抵抗した部族が数年間立てこもった場所。
古くは特攻隊の基地があったという。
タタラは第6感だろうか、危険を感じていた。
タタラたちが遺跡を散策すると遠くで逆さづりにされている揚羽を見つけた。
そして、いつの間にか松代が消えていた。
と、タタラたちに矢が放たれた。
茶々たちは座木と合流した。
が、タタラたちが揚羽を助けに行ったと聞くとその足で知覧に向かった。
と激しい地鳴りが起こり、桜島が隆起し始めた。
タタラたちは矢の嵐から逃げ惑っていた。やがて追い詰められ、遺跡の仕掛けが働き、逃げ場がなくなった。
そこへ四道軍の一番手、佐賀の月漉が襲い掛かった。
とタタラは、服に隠しておいたダイナマイトを投げつけた!爆発し、壁に穴が空いた。
壁の向こうにはタロットの「吊るされた男」のような体裁の揚羽がいる。
タタラはハヤトに弓で揚羽を吊り下げているロープを切るように頼んだ。
ハヤトは何発も矢を放つがなかなか当たらない。
タタラは敵方の弓矢での攻撃に応戦している。
ハヤトは母を胸に一念、矢を放つ。
そして揚羽を吊るしていたロープを切ることに成功する。
揚羽を落としたことに満足したタタラたちは逃げようとするが、そこに四道の部下が現れ、タタラは祭月の武器に捕まる。
その様子を見ていた四道だが、そこに蘇芳からの急使が現れ、紅丸が沈んだことを告げた。
タタラのために朱理の一大事にそばにいられないことに怒る四道。
桜島が隆起し、風雲急を告げる中、揚羽は想う。
「四道よ、タタラよ、鳴っているのが聞こえないのか?桜島が告げている時代のシグナルに気づかないのか!!」
424 :
マロン名無しさん:2008/06/22(日) 00:01:55 ID:VZgtdE93
かさ
フセインw
ハヤトすげえ!…でも揚羽下手すりゃ死ぬとこだったよなw
まつしろとつきしろが似てる
これは見せ場づくめの漫画ですね。
ツヅキとマツラギってなんとなく立原あゆみのマンガに出てきそう
あの壁画がまじならこれから鎖を解いて四道と戦うんだよなあ
あんな状態でどうするんだろ
> 完全に全滅させる・・・・全滅?
の部分でぞっとした。普通の女の子からかけ離れていきつつあるな。
>「あたしはいつからこんなものの考え方をするようになったんだ?」
少年マンガだとこういう自省が入らず
むしろ好戦的なことが肯定されつつ次の戦いに望むよな。
やっぱそういう点更紗は健全だし少女マンガキャラだと思う
稚児って…まさかなー
更紗母子は俺のモノ
稚児ってお祭りの時に行列になってる子供たちのことだよね?ね?
四様の実家が公家・神社・寺院あたりという可能性もある
でも朱理とイトコ同士なら王族だから、神社仏閣に縁ある家柄とは思えないんだが、そもそも四様って父方のイトコなのか母方のイトコなのかどっち?
ちご 1 【《稚児》/▽児】
〔乳子の意〕
(1)神社・寺院の祭礼・法会(ほうえ)などで、天童に扮して行列に出る男女児。
「―行道(ぎようどう)」
(2)男色の相手となる少年。
(3)赤ん坊。
「―亡くなりたる産屋(うぶや)/枕草子 25」
(4)幼児。子供。
「この―、養ふ程に、すくすくと大きになりまさる/竹取」
(5)公家・神社・寺院などに召し使われた少年。
「養ひ君の、比叡山(ひえのやま)に―にておはしますが/徒然 47」
三省堂提供「大辞林 第二版」より
真実が明らかにされるまでは何を信じても自由だよね
・・・もし2だったら朱理のオジさんだからきっと美形だよね?
ヒヒジジイだったらショックが大きすぎる
美形ならいいとかいう問題かw
んなわけないだろ少女漫画だし
更紗はこんな状態でどうやって勝つつもりだ
あからさまに罠なんだから行かなきゃよかったのに…
440 :
1/5:2008/06/23(月) 23:00:47 ID:HGv+8B4i
ネタバレ
翠の章1・英雄
茶々たちは知覧に到着した。一方でタタラは祭月の武器に捕えられていた。
と大地震が発生し、タタラたちと四道軍は遺跡の下敷きとなり、茶々たちは足止めを食らってしまった。
瓦礫の中、四道は立ち上がろうとしていたが、傷もあって立てない。と、そこへ手を差し伸べたのは揚羽だった。
「なぜ逃げない」と聞く四道に「おまえの死に様を見届けたいから」という揚羽。
幼い頃の思い出を語る二人。揚羽は「鎧が重いだろう。大勢の血の重さだ。」と言う。
四道は重く感じた時は戦うものの最期の時と言い、生存者の探索をする。
と、タタラが生存していることを発見してしまう!
「部下は死に絶えても、なぜ・・・まだ生きているのか!」
四道は揚羽を制し、タタラに止めを刺そうとする。
死ぬぞと四道に言う揚羽。待っている人がいるから死なないと言う四道。
タタラと対峙する四道。タタラは白虎の刀を探すも見当たらない。
タタラがいつか赤の王を脅かすことを恐れ、剣を振るう四道。
赤の王を倒し、京に連れて行かれた仲間を救うまでは死ねないと逃げるタタラ。
千手の加護を受けた四道。自分の非力さを恨むタタラ。
しばらく応酬が続いたが、やがて四道はタタラに馬乗りになり、止めを刺そうとした!
千手の家では家人たちが語らっていた。と、新入りのメイドが千手のまじないのリボンをはずしてしまった・・・。
四道はタタラの胸に下げていた物を目にし、剣を振るうのを躊躇していた。
それは四道が朱理にお守りと渡し、そして朱理から更紗へと渡ったオリーブの種。
覆面をはがすと、まさしく更紗がそこにいた。そこで四道はすべてを悟った。
反逆者タタラは小さい少女。その少女の親の仇は赤の王朱理!
「お互いに何者か知らずに魅かれ合っているというのか・・・!」
桜島の噴火はまだ続いている。と激しい地鳴りが起こり、朱雀の村と共に朱雀の宝刀が海中より現れたのだ!
老女は時代の変化を悟った。
441 :
2/5:2008/06/23(月) 23:01:30 ID:HGv+8B4i
四道は思い直し、再び剣を下ろそうとしていた。
「朱理よ、それでも倒さねば・・・。これはタタラなのだ!」
剣をおろそうとしたその刹那、起き上がったハヤトの放った矢が、四道の首を貫いた!
矢を抜き、大量の血の吹く中、四道はタタラを見つめる。
「なぜ邪魔をする・・・。朱理と築こうとする国を・・・。
なぜ、おまえがこの世に現れなければならなかった・・・。
朱理に知らせなければ・・・タタラは・・・。
帰らなければ・・・帰らなければ・・・私は帰ります、千手・・・。」
「わたしの死が彼女に優しく伝わればいいけれど・・・」
タタラは呆然としていたが、やってきた夜刀の声に我に帰り、ハヤトと共に遺跡を脱出し、茶々たちの元へ戻った。
と、遠く瓦礫の上には揚羽が佇んでいた。四道との日々を思い出していた。
「奴隷の子供に優しいご主人様だったよ。あくまで一段下の者として。
オレがうれしかったと思うか? 対等でありたかった。
おまえにはわかるまい。もう永久に、わかるまい・・・」
えびの高原第3砦に、四道の遺体が運びこまれた。朱理たちとの無言の対面。
朱理は四道の最期の様を聞き、タタラにとどめを刺そうとした時、
一瞬躊躇したことを聞くと、こいつがバカだと辺りの物に当たり散らした。
千手は無言の四道に目を開けてと言い、そのまま泣き崩れた。
一週間後、タタラたちは復興中の朱雀の村で療養していた。そこにはナギも合流した。
白虎の村の住人と朱雀の村の住人が協力して村ができていく。朱雀の宝刀を追って、これだけの仲間ができた。
白虎の長老と朱雀の羅生の言ったことには間違いなかった。感動したタタラだった。
朱雀の村にはウワサをきいて全国から助けを求めに来た人たちが殺到していた。
その一群から「タタラ覚悟!」と襲い掛かってきた者がいた。千手姫であった。
取り押さえられた千手はタタラに四道を殺されたことのうらみつらみを語り、殺してやると言う。
442 :
3/5:2008/06/23(月) 23:02:24 ID:HGv+8B4i
タタラはタタラで赤の軍が白虎、朱雀の村民にしてきた所業を訴える。
口論が続く中、ナギは千手におなかに子がいることを伝える。
タタラは千手を帰したが、ナギはこのまま帰すのかと問う。
「お腹の子供は四道の子。母に恨みごとを吹きこまれ、あなたを敵と狙うでしょう。このまま帰すのですか?」
「赤の王なら生かしておいたりはしないでしょう。」「赤の王と同じでないと、赤の王には勝てません。」
タタラは顔色変えず、残酷なことを言うナギをなじった。
「村が襲われた時、おじいちゃんが死んだ時、悪い未来が見えてたならば先に教えて!」
角じいはなじるタタラをとめ、そしてナギの目は泣きたくとも涙が出ないことを教えた。
それをきいた更紗は泣き叫んで砂漠に駆け出した。
自分はいつから平気で人を傷つけるようになったのだろう?死んでいった赤の兵にも家族がいる。
私たちのように愛する人を殺された者は殺したものを憎み・・・。じゃあどうすればいいんだ?
昔は兄に比べ自分の存在が軽すぎて悲しくて泣いた。今は逆、自分の存在が重すぎて・・・。
そんな更紗は幼き頃の自分たちの幻を見た。無邪気にタタラへの期待を語る、幼き更紗とまーくん。
幻の中のタタラの母は言う。
「がんばりなさい。いつも鏡に自分を映して真っすぐに自分を見つめられるよう、
恥ずかしくて目をそらす、そんな不正直な自分でないように」
「傷つけた人に認めてもらえるくらい、美しく、堂々と生きてゆきなさい」
皆が安心して平和に暮らせる国を作りたい。心に思い直すタタラであった。
ナギの先ほどの言もタタラを思った言葉であった。自分は決して正義の使者ではない。
それでも戦わなければならない。敗れていくものに対する礼儀だと。それをわかって欲しかった。
こうやって自分の考えや意見を確立していく。とはいえ乳離れするのは寂しいと言うナギと角じいであった。
ハヤトは千手のことを聞き、ひどく落ち込んでいた。自分は子供の頃に父を亡くしたのに、あの子は
生まれる前から父を亡くしている!
そういうハヤトにタタラはけどそのおかげで私は生きている、ありがとうと言う。
タタラのためになったんなら・・・いいことにする。そういってハヤトは再び床に入った。
443 :
4/5:2008/06/23(月) 23:04:53 ID:HGv+8B4i
ハヤトが寝入った後、更紗は朱理からの手紙を受け取った。えびのの林田温泉郷にいるという。
更紗が行くと朱理もやってきた。いつもと違い、おとなしい朱理。
と更紗に抱きつき、うずくまった。「話できる人いないの?」と言う更紗の問いに、いない(いなくなった)と答える朱理。
朱理はタタラを早く殺すべきだったと後悔しながら更紗の胸にうずくまっていた。
朱理は更紗におもむろに関東行きに誘う。朱理がスケベということを言い訳にして更紗は断った。
「男がスケベでないと国は栄えない」「1人で栄えてれば」
こんな会話を繰り返し、親密になっていく二人であった。
翌日、朱雀の村に蒼の王の使者という西洋鎧の者が現れた。
使者が言うには、蒼の王はタタラ軍と同盟を組みたいという。
赤の王は異国とイザコザを起こし、賠償責任は全部国王にかぶせた。
蘇芳の都に立てこもり、一戦交える様子。
蒼の兵は砂漠が不慣れ。タタラの力を借りたい。
蒼の王直々に話がしたいので、関東の都「青監」に来られたし。
赤の王と蒼の王は兄弟であり、実の兄弟を討とうとするものに力を貸す気はないとタタラは断った。
それを聞くと蒼の使者は白虎の刀と青龍の刀を質に取っている、欲しくば青監へ来いと言う。
タタラは10日後いくと回答し、蒼の使者は去って行った。
444 :
5/5:2008/06/23(月) 23:05:38 ID:HGv+8B4i
蘇芳の赤の宮殿では蒼の軍が迫り亜相と錵山とサカキの小田原評定が続いていた。
と、朱理は頭を丸め、出家すると言い出した。なんの冗談をと言うと、朱理は真剣らしい。
朱理が言うには、朱理がこの国を納めるのに邪魔なものが2つある。タタラと身内。
朱理は関東に行って邪魔なものを取り除くと言う。
「俺が旅に出たことを20日間伏せろ。その間砂漠で蒼の軍を防げ!」
四道の仇討ち。心に秘める朱理であった。
一方、タタラも1人で関東に行くと言う。
他の者は朱雀の復興=タタラの拠点作りという重要な仕事がある。
ひとまずタタラが単身で乗り込むことになった。
どこからか揚羽も現れ、関東は朱雀より100年古いひどいところと言う。
タタラが行った後、こっそり後をつける角じいと飛車であった。
温泉で会った時に朱理の乗る船を聞いていた更紗はそれにあわせて別府へ行った。
再会する2人。坊主頭に大笑いする更紗。
互いが互いにカムフラージュになるとも考えながら、東へ向かう2人であった。
おおお・・・なんと熱い展開!
凄い密度だ!
更紗母子は俺のモノ
四様さよならー
次からラブラブ旅行が始まるーwktk
更紗に抱きつきながら四道を殺したタタラゆるすまじな朱理
あのシーンにはもう参った。なにあの盛り上がり方。
くーたまらん!
>>448あれは本当にゾクッとさせるシーンだね。
タムさんうまいわぁ。
しかし脳内でもう一人の自分が言うんです。
「志村うしろうしろー!!」orz
hage
>「わたしの死が彼女に優しく伝わればいいけれど・・・」
全然優しく伝わってない・゚・(ノд`)・゚・
四道の心情と、朱雀の本船を襲う大波が重なるとこから
四道絶命までの流れが映像を見てるみたいだ
上手いなぁ
>千手の家では家人たちが語らっていた。と、新入りのメイドが千手のまじないのリボンをはずしてしまった・・・。
あーあ
>赤の王を倒し、京に連れて行かれた仲間を救うまでは
そういえばそういうのあったな。大仏つくってるんだっけ?
もう四道しんじゃったな
四道のかたきってことで千手がからんでくるのかと思いきや
さっそく更紗と会って感情ぶつけてるな。
朱理も親友でイトコで重臣の死ってことで、もっともっとひっぱるかと思えば
蒼がからんできて、出家して、更紗と旅にまで出るなんて
今まででも最高に内容が濃く、展開が早いなあ
1話でそのへんのコミックスの2〜3冊分くらいの内容がある気がする
それはそうとせっかく仲間になった胸のアネゴはまたしばらく出て来ないのかな
>「わたしの死が彼女に優しく伝わればいいけれど・・・」
これって元ネタあった気がする・・・なんだっけ?
ここまで朱理のイメチェンに触れるやつが一人もいないのは
あえて無視してるの?
突然つるっぱげでびっくりしたよ…
突っ込んだら負けかな、と思ってる。
四道嫌いじゃなかったのになーああー…
残された姫かわいそうに
朱理の坊主は朱理ファンが怒らないだろうかw
ぎゃあああああプッシャアアアアア!
出血大サービスですね!
千手姫も、激しい性格の一面がさっそくあらわれて…しかもお腹に子供がいるなんて。
「おおお(たった一夜の…!)」
って、一昔の少女漫画を彷彿させる感情表現が効果的だな。
ハヤトって何気に弓の才能すごいな
あんな状態で一撃で急所を仕留めるとは
ハヤトの「四道おおおおおぉ」のフキダシがなんか熱くて燃える
ハヤトはひょうきん族だが色々と辛い生活をしてきたんだろうな
それなのに敵の子供まで思いやれるなんてすげえよ
誰かに明確に怨まれてんのを実感するってキツイだろうなぁ。
ハヤトとタタラは言葉にこそしてないけど、そういう負担を分け合ったね。
分けて半分になるもんでもないけどさ。
密度が濃すぎてどこから感動しどこからツッコめばいいのか!
とりあえず妊娠判明するには時期が早すぎやしませんか。
やっぱり占人には常人に見えないものが日常的に見えてんのかな
ナギ「適当に言ってみたら心当たりがあるみたいで助かりました」
なんでそんなにナギをインチキ扱いしたがるんだww
ナギもやっぱり苦労の多い人なんだろうか
刹那の正体バレ
四道の死に様
揚羽の思い
千手姫の怨念
怨念を背負うタタラとハヤト
蒸し焼き鎧騎士
一人で栄えてる朱理
hage
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
('A`) <我知らず気づいた
ノヽノヽ
くく
基本的にはナギはなんでもわかるけど一切役に立たない人だと思うw
更紗母子は俺のモノ
>「部下は死に絶えても、なぜ・・・まだ生きているのか!」
ちょい役と主人公の差が顕著に…
祭月はイイ読みしてたんだけどねー
正直泣いた
四道いとこだし、立場的に先々ちょこちょこ出て活躍するかなと思ってたのに
こんなにあっさり死ぬと思わなかったわ
四道死すとも千手姫は死なず!!!
怨念となって必ずや復讐せん!!!!!
カザン将軍また泣いてる
>>469 ギリシア神話のカサンドラか。
そういえば予言者って盲目が多いな
カサンドラは違うけど
>カサンドラ
ウイグル獄長?
カザンドラ
揚羽のケガが心配だったけど元気そうで安心した。
トマトにもならなかったし、タフな人だw
長時間逆さに吊られると鼻血が出るんだね
タフと言えば、砂漠を鉄鎧でやって来た人もタフだと思う
>>475 目が見えないと違うなにかが見えるという信仰があって
そのためにわざわざ目えぐったりとかする風習がどっかの国にはあるとか
揚羽助けに行ったのにおいて逃げたよなww
揚羽は四道と仲良かったのかなー泣いてたし…
482 :
1/1:2008/06/25(水) 23:00:02 ID:h178Kkl6
ネタバレ
翠の章2・道行き
別府より伊勢行きの船に乗る朱理と更紗。楽しい一時を過ごす二人。更紗は女の子でよかったなとちょっと思っていた。
その晩、船中では奴隷が蒼の王の親衛隊に捕まっていた。
蒼の王の親衛隊は「群青」といい、隊長は蒼の王の右腕と言われているらしい。
その様子を見た更紗は背に奴隷の焼印を持つ朱理の身を案じていた。
二人は伊勢からは饅頭を売りながら陸路を取った。緑がいっぱいなことに感動する更紗。
夜になり、森に差し掛かる。ふと子供の泣き声が耳に入り、声の元に駆けつけると、
親子三人一家心中しようとしているところだった。
止めようとする更紗。今にも首を吊ろうとする男は蒼の国の惨状を語った。
重税・刀狩。反抗しようにも田畑を耕そうにも道具すらない。それでどうやって生きろと言うのだ。
この心中も村の皆で決めたこと。
「まわりを見なされ、わしらが最期だよ。 」
更紗と朱理があたりを見渡すと、あたり一面首吊り死体が覆っていた。
更紗は心中を止めようとするが、朱理は下手な情けは禁物、助けるなら根本から直さなければと言い、更紗を制した。
とそこへ「群青」がやってきた。「群青」に見つかり、応戦する朱理。と、朱理の衣服が切れ、奴隷の焼印が見えてしまった。
親衛隊長は痺れ薬をまき、2人を捕え、名古屋に連れて行った。
名古屋では蒼の王と朱雀へ使者として行った伯爵がこれから行われるであろうレースについて語っていた。
「今年は何人死ぬことやら、楽しみじゃ、楽しみじゃ」
レース参加者控え室では参加者がお互いの腕自慢をしていた。
毎年優勝者が出ないので、賞金も今や何億となっているという。
朱理と更紗はなぜかレース参加者の控え室の檻に閉じ込められていた。
と、奴隷たちがレースについて語りだした。
「このレースは優勝者なんか出ないように仕組まれているんだ。」
「このレースに出るくらいなら首をはねられたほうがまだマシだ」
「誰も生きては戻れない。このレースは殺人のための人間狩りゲームなんだ!」
・・・無常にもレースは始まろうとしていた。
更紗母子は俺のモノ
何このスレ?
訳わかんないんだけど。
BASARAは昔リアルタイムで読んでたな。
また今回も何から話して良いやら
とりあえず、この旅でグーンと2人の仲が深まりそうですなあ
前回の四道の幽霊ワロタ
つーかシリアスなのにあんなギャグに使うたむさんすげえよ
飛車「た、タタラ様に女装趣味があったなんて」
>>485 将棋コンビのモーホー仲なんて嬉しくないやい
なんかサラサラのキラキラした新キャラきたー
>>490 なんかどことなく「ぼくの地球を守って」の小林輪を思いおこさせるキャラだな
いでたちはジャニーズアイドルみたい
朱理はただのハゲ
のときの新橋かわいすぎ
更紗て朱理の前だとほんと女の子になるね
刀狩り〜のシーンの刃物とかが書き込み少ないのに
ちゃんと刃物に見えてなにげにすごい
赤の王>>>>>越えられない壁>>>>>蒼の王
でも朱理も平民の食糧事情を把握出来てないし
所々に結局は王族というのが垣間見える
蒼の王さいあく
さすがにこの蒼の王はクソすぎる麻呂すぎるだろぅ
二重人格だったりしないかな
素直に最後までただのクソだと芸がなさすぎるし
非道とか民のこと無視するならそれでいいんで
悪役の美学みたいなものを何か持ってて欲しい
広島県
岡山県
山口県
福岡県
大分県
宮崎県
鹿児島県
高知県
和歌山県
三重県
愛知県
リアルの都道府県でいえばまだ四分の一以下か。
移動中に鳥取や島根や佐賀や熊本などを通ってる可能性もあるが
華麗にスルーされてる、現代でも微妙に影の薄い岐阜県民が通りますよ…
BASARAの中で出て来たとしても、飛騨高山しか出てこなさそう。
あんな爬虫類が治めてる地域じゃ、鵜飼やるような風土じゃなさそうだし。
さすがに沖縄はいかんやろな
紅丸も沈んだし、茶々たちの船も簡単には動かせないし、沖縄は無理っぽいな。
下手したら沖縄も桜島みたいに沈んでるかも…
そうすると四国も危ないか?
「バカが書いた日本地図」って本では、影が薄いってんで四国は消滅してたな。
九州とか関東とかの出ても沖縄でてこないからなあ
これから先はどんどん本州を東へ北へ、だろうし
まあ沈んでるか、下手すると外国支配地かも
中国あたりで、赤の王は西洋っぽいもの以外にもそっちを相手にしなきゃいけなくなるとか
シナ支配下の沖縄を奪還エピソードがあったりして。
ものすごい大河マンガの予感!
肉まん知らない更紗かわええ。
親衛隊長が気になる。
あの美形ぶり、朱理並みの強さ、ただ者じゃないな。
少女漫画だから仕方ないけど朱理の更砂への執着ぶりが不自然
朱理も更紗も、二人の時は歳相応な雰囲気になるよね
好み+気が合う+運命の子同士って事で・・
あと毒矢の件以来、信用度が増したような気がする
二人とも公の立場ってものがあるから、それ抜きで会えるお互いの存在は大きいんだろうね
こうしてみてると普通の若者カップルだ(捕まってからはともかく)
>>504 面白そうだけど、それやると戦争に発展しそうで
風呂敷畳みきれるか心配
あの親衛隊長は美形だし、蒼の王に好まれそう
枕営業でのし上がったんだろか
でもキレ者っぽいね
>枕営業
想像してしもたやんけ
オエーッ
更紗母子は俺のモノ
513 :
1/2:2008/06/27(金) 23:01:45 ID:yXk2v9LW
ネタバレ
翠の章3・鈴鹿殺人レース
レースは始まった。このレースは馬でも馬車でもどんな装備でも自由。
しかし奴隷は裸足で走らなければならない。朱理と更紗は裸足で走り出した。
朱理と更紗は隙を伺うが、鎧の騎士が沿道を固めていて逃げられない。
と、馬に乗った鎧の騎士たちが現れ、槍や弓矢を放ってきた。次々と倒れる奴隷たち。
「これは殺人のための狩りなんだ!皆殺しにするのを蒼の王が見て楽しむゲームなんだ!」
朱理は落ちてた槍を抜き、鎧の騎士を串刺しにし、馬に乗り、更紗を乗せ駆け出した。
やがて先頭集団に追いつくが、鎧の騎士たちも追ってきた。先頭集団の参加者にも容赦なく槍を放つ。
その上罠が多数仕掛けられ、屍の山が築かれてしまった。
と、騎士の群れが姿を消した。
「コースの前半で全部殺してしまったらつまらんということか。」
リタイアしようとコースアウトしようとも、罠が作動し殺される。逃げ出せない。
「コースアウトもリタイアもない。おまえたちはひたすら走り続けるのだ」
レース参加者は一団となり、罠に気をつけながら慎重に進むと川に差し掛かった。
川には網がはってあり、下って逃げるのは無理。
仕方なく川に入るとワニがいる!立ち往生する一団。
更紗は筏を作ることを提案する。協力して筏を作る一団。
完成し、皆で乗ろうとするが、奴隷だから朱理は乗るなという。
更紗は筏に乗せられ、筏は岸を離れた。朱理は、肌脱ぎになるとワニのいる川に飛び込んだ!
と、岸には騎士団が現れた。川に逃げる奴隷たち。しかし彼らはワニの餌になってしまった。
騎士団は続けて筏に向かって火矢を放つ。筏を結んでいた紐が焼け、大破してしまった。
川に放り出された更紗は、朱理に救われた。参加者は半分になってしまった。
514 :
2/2:2008/06/27(金) 23:02:16 ID:yXk2v9LW
夜になり、夜明けまでレースは中止と告げられた。心の中の恐怖が増大する参加者たち。
朱理は、助かる手段はあるといい、騎士のマントを集めさせ気球を作った。
皆が薪を集めに行っている間に、朱理は更紗を連れ抜け駆けしようとした。
「オレと連中では価値が違う。おまえだけを助けたい。悪いか。」
しかし更紗はそれを断った。
やがて、他のレース参加者に見つかり、皆気球に殺到する。重さに耐え切れず落ちる気球。
その上、騎士団に攻撃され、残りはたった4人になってしまった。
折り返し地点鈴鹿峠に着くと、4本の刀があった。
その中にはなぜか白虎の刀が!
そしてどこからか蒼の王の声がした。
「この地点で生き残れるのはたったの1人。戦って残り3人を殺せ。」
そうか、この時代には日本にワニがいるのか。
大昔戻った感じだな。
>>501 そのあたりは逆に向こうからアクセスしてきそうな気もする。思いがけない援軍or刺客として。
>>506 赤の王とバレないために意図的にカップルを演じてる面もあるし、
赤の王(と更紗は知らないけど)にずけずけものをいう女が新鮮でホントに惹かれてる面もあるだろうし
最も頼りになる親友兼部下を失って彼なりに内心癒されたいところもあるんだろう(本人は認めんだろうけど)
そしていつ死ぬかわからん乱世だから人と人の情が現代とは比べ物にならないくらい濃いってのもあるかも
518 :
マロン名無しさん:2008/06/28(土) 11:54:02 ID:D1NFHm9U
ワニに食われた人、モヒカン・・・w
更紗にプイされちゃって切ない顔する朱理モエ
更紗母子は俺のモノ
蜘蛛の糸か
本当にどっから声がしてるんだ蒼の王
スピーカーとか発明されてるんだろうか
白虎の刀…どうなったんだっけ?
こんな所にあるわけないじゃん
あれニセモノじゃないの?
>>524 鉄板焼伯爵が白虎の宝刀を囮にしたせいで更紗が蒼の王の呼び出しに応じる気になったわけで、
あれが本物にせよニセモノにせよ、蒼の王側が実際に持ってるにせよ持ってないにせよ
蒼の王側は「タタラが白虎の刀をなくしていて、刀が駆け引きに有効」ということまではわかって行動してる。
ネタバレ
翠の章4・蛇王
無造作に置かれている兄の形見の白虎の刀を見て涙する更紗。
しかし、すぐに手にすれば怪しまれる・・・と思っていると、朱理が白虎の刀を手にした。安心する更紗。
朱理は刀を見て、蒼とタタラが繋がっているのかと疑う。
と、鎧の騎士の向こうから蒼の王が現れた。4人での殺し合いを促す蒼の王。
松虫とサーボは騎士たちに向かうが伯爵に返り討ちにされる。
なおも笑い、挑発する蒼の王に更紗は激昂し、剣を投げつけた。
更紗は人の痛みがわからないのに王だとぬかすなと叫ぶ。
蒼の王はおまえたちとは同じ「人」では無いという。民も奴隷も余の持ち物にすぎぬ。
「おまえは自分の靴一つに同情するか?」
更紗と朱理は追い詰められていた。とそこへ蘇芳からの急使が来た。
蒼の王の命を狙い、赤の王が精鋭と共に青藍に入ったという。それを聞き、青藍に戻る蒼の王。
親衛隊長=浅葱は蘇芳攻めを進言するが、王に却下される。
小心と浅葱が言うと、慎めと言う伯爵。こちらも不協和音があるようだ。
更紗たちは隙を見て逃げ出そうとする。が、更紗は浅葱に捕まり、朱理は崖から落ちて死んでしまった。
ショックを受けた更紗は儀式の生贄に使うため、そのまま青藍の都に連れて行かれる。
青藍の蒼の宮殿に着き、更紗は儀式のため身を清められる。
その間に伯爵から蒼の階級制度と儀式について聞かされる。
見た目は美しい都「青藍」しかしその礎にはたくさんの血。
その中には朱理も・・・。怒りに震える更紗であった。
「タタラとしてじゃなく、あたしが許せない。必ず蒼の王を王座から引きずりおろしてやる!」
更紗母子は俺のモノ
プロポーズキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
つーか更紗ちゃん、朱理なめんないでね
更紗の啖呵かっこよす
そりゃプロポーズしたくなるわな・・・
でも、あれには朱理の事も含まれてるんだよー
更紗、後ろ、後ろー!
実際恋人が自分の親兄弟親族殺したなんて知ったら死んでも許せないな
更砂気付いたらどうなるんだろう
壊れちゃいそう
戦国時代にはよくあったんだよね。
跡目騒動で兄弟で殺し合いもデフォだ。
>>499 亀だけど、国王軍との最終決戦地は、天下分け目の関ヶ原かもしれないじゃん!
…関ヶ原って岐阜県だよね?
実は生きてる展開だとわかりやすすぎてわろす
まあねえ、さすがにこんだけ設定が豪華だと
朱理が死んじゃった〜〜〜!!!なんてなる読者はおらんだろうよ
>それを聞き、青藍に戻る蒼の王。
このときのリアクションが小物すぎ。ヘタレすぎ。
ホントに利己的で小心者のクズなんだなあ。
奴隷制を廃止したり、四道に植林の研究させたりと、
王族ゆえの傲慢さはあるものの、ある程度他人の痛みがわかった上で行動してる朱理とは正反対だな。
4兄弟ってことは白や黒は又違った方向の個性を持ってるのかな。
3番目の白はたしか戦いを嫌って高野山にいるらしいから、普通に考えると平和主義の文系キャラなイメージだが
ひょっとすると壬申の乱の前に吉野にひきこもってた大海人皇子のような陰謀策士タイプで
実は蒼よりも手ごわい敵かもしれない。地理的にもなにげに4兄弟の中で1番中央に近いし。
黒は長兄だから将来跡を継ぐことを視野に入れて、政治や貫禄の面でしっかりしてそうな気がする
国王は無駄に大仏作ったりと蒼の王に近い無能な気がする
兄弟の順番は逆転するけど
長兄・黒→ラオウ(貫禄と実力)
次兄・蒼→ジャギ(クソ)
3番目・白→トキ(おだやかで理性的)
末弟・赤→ケンシロウ(主人公らしい熱血さや求心力を持つ)
を思い浮かべた
それにしてもいくら漫画だとはいえ赤と蒼の顔が違いすぎるw
蒼の母が麻呂顔なのか、蒼が父親似なのか。
朱理は美形でよかったね、更紗。
異母兄弟なんじゃない?
なんたって父親は王様なんだし、側室くらいいるんじゃ
まあもしそうでも、どういう遺伝子の受け継ぎ方をしたんだよって顔だけど
貴族ぶった今川義元みたいに
顔を麻呂風に塗ってるのかもしれんよ。
骨格も全然違うけど、まあそれは母親の遺伝子だろう
今川義元って名将なのに桶狭間だけでバカ殿扱いされててカワイソス
更紗母子は俺のモノ
浅葱と揚羽ってどういう関係…
浅葱家でも奴隷として仕えていたのだろうか
誰も朱理の心配をしていないことについて
少女マンガのヒーローはあの程度ではくたばりませんから
そのうちハゲ頭をじょりじょりさせて再登場の予定ですw
ド助平だから髪が伸びるのもさぞ早かろうて
あのマントが乱れた騎士とか、怪し過ぎだからwww
落ちた死体もろくに見えてない(原型留めてない)し>心配してない
>541
蛇に萌えないだけ手遅れ
亀だけど、気球ってあんなに簡単に作れるのか?
朱理は生きてるよねw
生贄にされた更紗を助けに来る&儀式の最中に蒼の王を暗殺しに来る、と予想
朱理は、更紗が蒼の王をなんとかしてる裏で、浅葱と戦いそうな気がするな。
もしくは、蒼の王を倒して安堵してる更紗の背後を狙った浅葱を、さらに背後から一刀両断する復活シーンとか。
更紗母子は俺のモノ
551 :
1/2:2008/07/01(火) 22:59:31 ID:7c68N30S
ネタバレ
翠の章5・青龍
揚羽は蒼の宮殿にいた。揚羽の言葉を元に赤の王の似顔絵を作らせる。蒼の王とは似ていない。
そりゃあそうだろうねえとは浅葱。母君が違うからとは言うが・・・。
一方、赤の王が蘇芳を出たという情報にはまだ確証が得られない。
浅葱は赤の王の能力を評価した上で、揚羽の片目を奪った償いをさせたいと言った。
その表情は蒼の王以上に残忍であった。
王城内には鎧騎士がいた。どことなく動きがぎこちないが・・・。
たまたま通りがかった浅葱は赤の王の似顔絵のビラを渡し、壁に貼れといい立ち去る。
見つけた者には金十万。
「たった十万?バカにしやがって」鎧騎士はつぶやいた。
更紗は明日の晩の儀式への生贄にされようとしていた。それまでに蒼の王をいかにして叩くか・・・。
更紗の部屋に浅葱がやってきて、連れだった男の素性について尋ねる。
おまんじゅう屋という更紗。重ねて聞こうとする浅葱に更紗は「話すことなど何もない!」と言い切った。
浅葱は更紗の顎を鷲掴みにして、無理やり眠り薬を飲ませた。
割れた鏡の破片を握り、眠りに落ちるのを避けようとする更紗。
しかし次第に眠りにつこうとしている更紗に浅葱は儀式について語る。。
昔々、この土地は世界有数の繁栄と快楽を誇る巨大な都市であった。
しかし世界の滅びの日に波に飲まれ崩れ落ちた。
今もこのあたりは湖沼が多く、たびたび洪水が起こる。
死者の門の奥の湖には龍が住んでおり、それが水害を引き起こす。
龍をしずめるため蒼の王が神の力をもって祈り、生贄の心臓を取り出し、五体を裂いて龍に与える。
それは蒼の王が「神」であると龍神が認める限りそれは続く・・・。
更紗は眠りに落ちた。
角じいと飛車はマダムバタフライの一行に混じり都に入った。
町の姿を知るには下の者の生活を見ろと、マダムに止められたが平民の門を潜った2人。
あたりに広がっていたのは死体・物乞いたち。まさしくスラムであった。
それを見て、蘇芳の方がよほどましと思った角じいであった。
552 :
2/2:2008/07/01(火) 23:00:22 ID:7c68N30S
蒼の王の元に浅葱と共に揚羽がやってきた。蒼の王は揚羽に自分のものとなれという。
しかし揚羽は「あんたは美しくない」といって断り、立ち去る。
荒れる蒼の王。どうも赤の王が青藍に来ていることがよほど不安なようだ。
おまえだけが頼りと浅葱に言う蒼の王。あなたは神という浅葱。
しかしその表情には残忍さが見え隠れしていた。
翌日晩、儀式は始まった。
死者の門の奥には墓場があり、その奥の湖には「沈黙の塔」がたっていた。
儀式には人出が一杯。揚羽の舞が儀式を彩り、浅葱は香をたくよう指示した。
神官たちも登場し、儀式は最高潮を迎える。
生贄の娘が祭壇に捧げられる。それはタタラ!
角じいと飛車も儀式を見に来ていたが、香のせいか身動きがとれない。
神官たちの祈りと共に龍が姿を現した!
蒼の王も現れ宙に浮き、龍を鎮めるため力を見せ付けようと、生贄の娘を宙に浮遊させる。
青龍の刀で生贄の娘の胸を切り裂こうとした時、
「そうか、それが青龍の宝刀か」
更紗は起き上がった。割れた鏡に握り締めることにより、何度も眠っては目を覚ましていた。
更紗は蒼の王より青龍の刀を取り上げ、儀式の種をばらす。
蒼の王はロープにつるされており、龍はハリボテ。
この期に及んで自分は選ばれた人間という蒼の王。
朱理も自分でそう言っていたが亡くなってしまった。
朱理も兄も父も母も亡くなってから気づく。
「大切なことはなくしてから気づく」
更紗は蒼の王に謝罪を要求する。自分は悪くない、悪いのは浅葱という蒼の王。
化けの皮のはがれた蒼の王に民衆たちは罵声を浴びせ始めた。
「これまでか」
浅葱は蒼の王たちを吊り下げていたロープを切った。湖に落ちる二人。
蒼の王は神官に助けられたが、更紗の元には伯爵が!
東京タワー?
揚羽似顔絵へったくそw
つーかこんなひどい儀式の為に踊るなんて何考えてんだ
ホントだ。揚羽仕事とはいえ見損なったわ
朱理てマジ行動力あるわーw王様とは思えん
して更紗て実は美少女設定だったのか・・・
更砂は美少女ではないけどかわいい感じだと思う
ちんちくりん
揚羽は踊り子としてお偉いさん方に近づいておきたいんじゃない?
信用を得て油断させて、情報を得たり人脈を広げたり
いざって時に顔パスできたりするように
(牛千頭とか、関門トンネルとか)
だから仕事はなかなか断れないんじゃないかな
それか、仕事を決めてくるマダム・バタフライに頭が上がんないかのどっちか
朱里は自分が表にどんどん出てってぶいぶい言わせるタイプだけど
揚羽は裏で暗躍して美味しいところを持ってくタイプなんでは
更紗母子は俺のモノ
おかんが美人設定だから更砂もそうなのかもなぁ
アゲハはバイなのか?
>>555 そうか?逆に興味が広がったけどな。
四道とは幼少時のことがあったとはいえ
赤の王側の内部に通じていたわけだし
今回はこういう形で蒼の内部にも通じている
なかなかどうして時代の転換点における貴重な役どころを
意図的にかどうかしらんがしっかり押さえててすごいと思ったよ
>>498 ルート的には
静岡県
神奈川県
東京都
というところか。
富士山って出てきたっけ
この様子だと関東の名所などは期待できないなー
民の暮らしが悲惨すぎる上に水にうもれて原型とどめてないし。
鈴鹿レースはなにげに笑えたのに…
那智黒あめはあったし、材料はちがうらしいけどきびだんごやもみじまんじゅうもあったけど
さて関東はどうなのだろう
角じい「うおっ!!なんだねこの豆は、腐ってる!みんな腐ったものしかたべられないのかね!?」
老人「これこれ、ばちあたりなことを言うでない。これは「なっとう」というものじゃよ。こうやってよーくかきまぜてじゃな」
角じい「しかしご老公、なにやら糸をひきはじめましたぞ。これは本当に食べる物なんですか?」
老人「だまらっしゃい!ほれ粘りがでてきた。栄養価も高いし、健康にもよいのじゃぞ。蒼の王はニオイや食感をきらって収奪せんでな
この水戸名物「なっとう」は青藍の庶民の味方じゃよ」
なんか無知な格さんと水戸のご老公みたいだ
ていうか食べ物に食いつくあたりうっかりはちb(ry
565 :
1/3:2008/07/03(木) 22:59:13 ID:zDmo98+8
ネタバレ
翠の章6・動悸
更紗は伯爵に救われた。2人は小船に乗り、伯爵が言う「会わせたい連中」の元へ向かう。
途中、伯爵も儀式のネタ晴らしをする。
このあたりの湖や川にはひそかに水門が作られ、時々わざと洪水を起こす。
龍がいるとふれこみ、人心を掌握するためだ。
このあたりは龍の住処ということで立ち入りは厳重に禁じられている。その訳は・・・
「かつて栄えた文明の跡。古くさい王制を維持するために、蒼の王は昔の進んだ文化を皆に見せまいとした。」
滅んだ文明が良いとは言わんとは伯爵。しかし・・・。
「何も見せず、知らせず、暗黒の時代に民を押さえ込むことはもっと悲惨だ。」
伯爵は更紗を地下の遺跡へ招く。
そこには、たくさんの民衆がいた。その中には松虫とサーボの姿も。
毎年レースの参加者の一部は伯爵に拾われているらしい。
ここは殺されたはずの奴隷、王に逆らった死刑囚、そういう連中の寄せ集めという。
王を倒す時期を待って、地下で潜んでいた反乱軍。
更紗は自分の素性を話そうとするが、伯爵に止められる。
今はまだその名を借りる時ではない、と。
反乱軍は密に地下道を掘り、その一部は青の大広場に通じている。
その道中、伯爵は更紗に告げる。
「オレは青龍の刀を奉じていた一族の生き残りだ。」
関東の地が王族の支配下に落ちたのはほんの数十年前。
青龍の刀を持って激しく抵抗した一族があった。
が、一族郎党皆殺しに会い、まだ子供だった伯爵のみが生きながらえたという。
なぜ伯爵だけが生き残ったのか?
伯爵は珍しかったからという。珍しい・・・?
566 :
2/3:2008/07/03(木) 23:00:45 ID:zDmo98+8
青の大広場では暴徒と化した民衆が王の門に押し寄せていた。
貴族たちは風の音を魔物の声といい、民衆を一瞬たじろがせる。
とそこへ、伯爵と反乱軍が現れた!伯
爵に救われた人々と家族は再会を喜ぶ。
伯爵は王の側に仕えながら、悪政を排除する機会を待っていたと叫ぶ。
仮面を脱ぎ、なおも叫ぶ。
「望みは王家よりの独立!!」
仮面を取った伯爵は、黄金の髪に青い目というまさしく獅子の風体。
我らには獅子がついていると意気上がる民衆たち。
伯爵は更紗に語る。
この戦いには容易に勝てるだろうが、北の黒、京都の国王が黙っていない。
蘇芳に出ている蒼の軍も戻ってくるだろう。
赤の軍もどう出るかわからない。
何十万もの兵を相手に勝ち目はあるのだろうか・・・。
更紗は事の重大さに初めて気づく。しかし・・・
「時代があんたをよこした。その流れに乗ってみるのは悪くない。子供には良いものを残してやりたい。」
角じいはこの光景に感動していた。
この動きがやがて全国に広がり、各地に立ち上がるものが出よう。
「その引き金を引くのは、タタラ。」
自分の村の平和のみを願っていた少女が運命の子供として日本を動かす、その成長に心感じ入る角じいであった。
567 :
3/3:2008/07/03(木) 23:02:06 ID:zDmo98+8
一方、蒼の王は神官に連れられ蒼の宮殿に戻っていた。
神官と差し向かいになる蒼の王。
神官の正体は朱理であった。
蒼の王への恨みを述べつつ、一撃を加える朱理。
朱理は蒼の王をワニのいる宮殿の池の上に吊り下げ、その場を去った。
吊り下げられた蒼の王に民衆は石を投げつけ続けた。
浅葱は宮殿から蒼の王を見下ろしながら言った。
「長い間、蒼の王としての役目、ご苦労だった。」
その言葉に、実は自分は真の蒼の王ではないと悟る蒼の王。では真の蒼の王は?
残忍な目で蒼の王を見る浅葱。蒼の王を結んでいたロープは切れ、蒼の王は池に落ちた。
蒼の王の死を確認した伯爵たちは独立を宣言した。歓声の上がる民衆。
その中、更紗は王宮に死んだと思っていた朱理の姿を見つける。
王宮に駆け上がり、朱理に抱きつく更紗。感極まり泣く更紗。
朱理は別れた後の話をし、接吻した。
と、あたりには轟音が響いた。洪水である。親衛隊たちが水門を開いたようだ。避難する民衆。
王宮をも洗い流す洪水。朱理と更紗は別々に流されてしまう。
更紗に蘇芳の赤の王の宮殿を訪ねるように叫ぶ朱理。
しかしその声は届かなかった。
朱理はどうにか瓦礫にあがった。とそこにいたのは浅葱!
浅葱は朱里を義弟と呼んだ――
更紗母子は俺のモノ
伯爵はシュワちゃんだったのか!
伯爵かっけー!
あんだけ盛り上がってる最中に、(城を破壊する程の)濁流に飲み込まれて
探さないんだね(´・ω・`)
早くも3本目の刀がきたか。月刊とはいうもののテンポ良すぎるな。
更紗と朱理の中の進展度やロミオとジュリエット度が進行しないうちに
世直しクエストの進行度がどんどん進んでいってしまってるから余計そう思えるのかも。
このペースだと白の王と黒の王倒して玄武の刀手に入れても
まだお互い正体も知らず恋人としての進展も動揺もないままで止まってそうだ
そーいえば伝書鳥文通はどうするんだろ
伝書鳥は朱理が蘇芳にいなきゃなりたたないから、当分は出番ないだろな。
それにしても、いくら鳥笛もってても、あの文通はファンタスティックすぎると思う。
鳥で文通とかやってみてえ
更紗母子は俺のモノ
576 :
1/2:2008/07/05(土) 23:58:19 ID:???
ネタバレ
瑠璃の章1・寄生虫
義兄を名乗る浅葱に切りかかる朱理。受ける浅葱。
交戦中、浅葱が語りだす。
長子相続が慣例となっている王家で末子に近かった父王が国王になれたのは兄弟を暗殺したため。
一方で自分が息子に暗殺されることを恐れている。
例を挙げると、蒼と黒の間にいた兄王がいた。
長兄たる黒の王は愚鈍な大男でさして恐れることはないと判断したが、
この兄王は生まれつき聡明で勉学をよくし、先を予見する力さえ持っていたという。
父はこの息子をおそれ、森の中で誤ったフリをして矢を射掛けた。王子は声もなく沈んだ。
この件があり、浅葱の母親は悩んだ。そこである人と相談し、生まれた浅葱を他の赤ん坊と取り替えた。
浅葱自身はそのある人の下で育った。そのある人とは・・・。
朱理は浅葱の身の上をなじる。しかし浅葱も朱理をバカだという。
王家に禍をなすと予言された子供をなぜ生かされているのか?
父王は息子同士が争っている間は我が身は安泰と考えた。
朱理はその争いの種のため生かされている。
我侭で自由人気取りの朱理ですら、実は父の思惑通りに動いているコマ、道化に過ぎない・・・。
やがて浅葱は追い詰められた。そこで浅葱はつぶやいた。
「僕はタタラと組むからね」
驚く朱理。タタラには会わせないととどめを刺そうとした刹那、揚羽が割って入った。
朱理は水に落ち、流されていった。
揚羽は先の話を聞いていた。蛇王の代わりにタタラを宿主にするつもりかと聞く揚羽。
浅葱は自分は誰かに寄生しないと生きていけないという。
タタラに信用されると思っているのかと重ねて問う揚羽。信用させると浅葱。
浅葱は語り始める。京都も王朝も腐りきっている。
タタラを操り、王族同士を争わせ、すべてを破壊してこの日本をキレイにしてやる。タタラにも死んでもらう。
そういって立ち去る浅葱の後姿に揚羽は時代の境目の現れる破壊者の姿を思うのであった。
「面白くなってきたじゃねえか」
577 :
2/2:2008/07/06(日) 00:00:20 ID:???
陸に上がった朱理は白虎の宝刀を手にしていた。
そして浅葱の過去を、自分を生み捨てた母親のことと比べ、幸せなヤツだと感じていた。
やってきた朱鷺とともに、朱理は蘇芳へ戻っていった。
蘇芳の錵山邸ではタタラの母千草が家の掃除をしていた。
曰く自分は客人でも囚人でもない、赤の軍に養われるのはまっぴらだと。
錵山が戻ってきた。人払いをし、買って来た服を見せる錵山。
千草はそれに答えず、蒼との戦争及び自分の処遇について尋ねた。
錵山は千草が自分の元にいることを赤の王には知らせていないと言い立ち去る。
「赤の王には知らせていない。これは・・・・・裏切りか。」
赤の宮殿には蒼の軍の完全撤退が告げられた。
亜相は実は赤と蒼を天秤にかけていたがしばらくは赤につくことを決意した。
青藍の沖に狼煙があがり、更紗は船に戻った。着替える更紗。
朱理と過ごした数日間を思い出し幸せに浸る。しかし幸せは皆で分けなければ・・・
「タタラになる!」
船上でみなでタタラのコスチューム、シンボルカラーについて語っていた。
陸で騒ぎが起こっているのを船の見張りが見つける。
駆けつけると親衛隊が浅葱を裏切り者として処刑しようとしている。タタラは浅葱を救った。
親衛隊たちは茶番の処刑を指示した浅葱の意図がわからず、逃げ出したが森の中で何者かに暗殺される。
浅葱は船中に運ばれ介抱される。早く放り出せという伯爵。
ナギは船中にある邪悪な空気を感じるのであった。
更紗母子は俺のモノ
中年層にもフラグが
しばらくラブなしか・・・つまんね
>>578 朱理の立場で言えばカザン(やむをえない)反逆フラグが立ちかけた感じか。
四道を失って今度はカザンを謹慎させざるをえなくなったりしそうでやばい
亜相は忠臣って感じじゃなく寝返りそうなタイプだし。なんとなくYMOっぽい顔だけど
あれ?過疎ッてない?
あれ〜おかしいな〜作者さん急病かな〜?
と思ってたが、さすがに土日に全く書き込みがないのはおかしいだろうと思って
板移転検索して今たどり着いたとこ
私みたいな人がもう数人はいそう
白虎→更紗
朱雀→隼人
青龍→伯爵
ときて、玄武はどんな人が持ってるんだろうな。
四神的に考えたら、玄武は北と黒を表すんだっけ?
たむさんの事だからそういう設定は凝ってそう。
めっちゃ腹黒い人だったりしてww<玄武
北の方の人なら、色黒ってことはないだろうし。
どこらへんの人になるんだろうな。北海道?アイヌ?
北かぁ
東北らへんなら秋田小町みたいな美人がいいな
…って刀は男しか持てないんだろうけど
北海道まで行くなら広いから出会うまでにかなりの話数費やしそう
更紗母子は俺のモノ
>>587 そっか、そろそろ女の子レギュラーもほしいなぁと思ったけど
刀の継承者は普通に考えて男だよなぁ
黒の王は愚鈍な大男らしいけど、また戦闘して倒すのかな?
そんで領主に玄武の刀の持ち主がついて、動けない代わりに妹が仲間になる
とかないかな…
色白美人に来てほしい。ぜひとも髪は黒ストレートで、目は切れ長で
590 :
1/2:2008/07/07(月) 23:35:00 ID:???
ネタバレ
瑠璃の章2・Joker
タタラは船上で関東独立軍のリーダー雷蔵を皆に紹介する。たちまち打ち解ける雷蔵。
浅葱は床に伏せっていたが、その元に謎の4つの影「四君子」が現れた。
かの方なる人物から派遣されてきたという。 浅葱は京都の様子を尋ねた。
京では蒼の王の形だけの通夜が行われ、重臣は反乱軍を討つべしというが、国王は新しい妾に通っているという。
浅葱は四君子のそれぞれに命令した。
「竹」には黒の王の動向を探らせ「蘭」は自分の側におき「菊」には京に戻り報告させ、「梅」には赤の王の弱点を探させた。
浅葱は蘭丸に親衛隊の処理を頼もうとしたが、「もう、始末いたしました」
白虎の刀は手元にはないものの、今、タタラ軍には3本の刀がそろった。
残り一本を持つ者、また以前の持ち主たちを想うタタラ。
関東はひとまず街作りに専念するが、いつか共に戦おうとタタラに言い、雷蔵は青龍の刀を預ける。
茶々の提案で宴会が開かれた。和気藹々としている参加者。浅葱はそれを見て「吐き気がするほど美しい」と思った。
所詮ははみ出し者の集団、付け入る隙はいくらでもある、蛇王のように・・・と思う浅葱であった。
翌朝、雷蔵とタタラは剣の稽古をした。正式に習ったことは無いというがこの腕前は・・・。
タタラ曰く「角じいとチャンバラごっこはしてたけど」。
それを聞き遊びの中に組み込まれていたと納得する雷蔵であった。
浅葱は重要な話があるとタタラを呼び出した。浅葱と二人っきりになるタタラ。
と、突然浅葱の部屋から悲鳴が上がり、皆が部屋に駆け込んだ。何もしていないと言うタタラ。
浅葱は身の上話を語りだし、蒼の王に受けた虐待などを聞き納得する一同。
しかし青藍での浅葱の振る舞いを知っていたタタラは嘘と見破り、不快に感じた。
浅葱は知っている情報を話し始めた。
国王は黒と赤に独立軍討伐を命じたこと
しかし両者とも兵を割けないので、当面攻めてこないから力を蓄えればいい。
鹿角一派が玄武の刀を持ってるらしいこと。蒼の隠し財産が宮殿の地下にあること。
タタラは浅葱の言動を不快に感じ、怒って部屋を出た。皆続けて部屋を出たが、ハヤトは浅葱に呼び止められた。
そして、彼にボソッと言う。
「タタラが『わたしの家来たちに近づくな』と言った」
591 :
マロン名無しさん:2008/07/07(月) 23:35:48 ID:UbLJbIAl
更紗は最近どうも朱理のことばかり考えるようになってしまっていた。
そこでナギに相談することにした。
「男の子好きになっちゃいけないのかな」
ナギはちょっとびっくりして答えた。人を好きになるのは自然の摂理。
偏った復讐鬼になるよりずっとまし。
問題はタタラ自身の心。
恋をして周りを傷つけ捨てることもできれば、あらゆるものを慈しむことができる人物になることもある。
もし前者のようになるなら・・・
「タタラの看板を下ろして、どこかへ行って下さい。皆に迷惑ですから。」
更紗は朱理に手紙を書き、朱理に飛ばした。
しかしその鳥は蘭丸によって打ち落とされた。
手紙は蘭丸によって浅葱の元へ運ばれた。手紙を見る浅葱。
その中の「朱理」という言葉に手が止まる。
蘭丸に少女・更紗の行方を調べるように命令し、その結果行方知れずとなっていることがわかった。
生贄の少女はタタラだったのか?とするとタタラは女?
タタラと赤の王が道連れで旅をし、恋文を交わす仲。ならば裏でつるんでる?
否、それはありえない。とすると・・・
「知らない!お互いに何者か知らない!」
とんでもない弱点見つけ喜びに震える浅葱。
浅葱は蘭丸に手紙の内容を書き換えさせ、朱理の元に飛ばした。
翌朝、タタラたちが炊事場に行くと浅葱が朝食を作っていた。
タタラは浅葱の振る舞いの一つ一つに過敏になっていた。
会議中にも見せるタタラとハヤトの間の不協和音。
船上、一人佇む浅葱。その元に蘭丸が現れ、西へ行った「梅」からの報告を伝えた。錵山将軍の下に・・・。
タタラは浅葱に明日中に船を出ろという。
浅葱は持ってた情報を伝えた。錵山将軍の元にタタラの母親が捕まっていると・・・。
浅葱はダメだって一緒にいちゃ!
もう本当にイライラするわコイツ!!
浅葱うぜー
けど話転がし係なんだろうな
まさかとは思うけど「当て馬」にはならんよね
浅葱、狡猾すぎて怖いっつーか気持ち悪いっつーか…
顔はいいのになぁ
更紗は警戒してるから当て馬にはならんだろう
それよりも玄武の刀の持ち主にイケメン当て馬キャラキボンヌ
>>587 少女マンガだし、バランス的には女キャラでいいんじゃないかな。
ただ朱雀ハヤト・青龍ライゾウを見た感じでは、
持ち主ではあっても刀を使わなかったり、同盟はしても同行はしないというケースもある。
豪快女剣士系は茶々がカバーしてるから、今のところあまりいないおとなしい系北国美人はいいと思う。
前に出て来た国王家兄弟の配置だと黒の王は東北で、対応するであろう玄武も東北
で、東北といえば予想されるネタが「白虎隊」
知覧の特攻隊・鈴鹿レース・もみじまんじゅうきびだんごなど地方を意識したネタを
さまざまな時代から盛りこんでいる作風からして、白虎の宝刀の名とかぶる白虎隊ネタはきっとあると思う
(実際には会津には他に朱雀隊や青龍隊や玄武隊もいたそうだけど)
黒と、国王のおひざもとに近い白とは、赤や蒼の領地とくらべると体制が安定しそうだし、
ということは組織もしっかりしてて、出世争いだとか陰謀だとかでキャラも多数出す余地があると思う
すでに3本そろったということは、東北で4本そろうことになり、
それがちょうど会津の白虎隊ほか3隊に対応してるので、そこで団結するイベントがありそう。
ただ、歴史上の会津藩や白虎隊は時代の変わり目に倒される体制側だけど、
東北には期待してしまう
>「長い間、蒼の王としての役目、ご苦労だった。」
>義兄を名乗る浅葱
>この件があり、浅葱の母親は悩んだ。そこである人と相談し、生まれた浅葱を他の赤ん坊と取り替えた
「蒼の王は実は浅葱さんでした…か」
で、浅葱は真の蒼の王ってことらしいけど、血筋だけで顔が知れてなければ権力に返り咲けないよね。
京で蒼の王の通夜が行われたってことは、真の蒼の王と名乗り出るタイミングも見送ったわけだし、
国家としても蒼の王は今回で死んだこととされてしまっている
>京都も王朝も腐りきっている。
>タタラを操り、王族同士を争わせ、すべてを破壊してこの日本をキレイにしてやる。
「権力への欲はなさそうなタイプなのにな」
>かの方なる人物から派遣されてきたという。 浅葱は京都の様子を尋ねた。
浅葱って国王を中心とした表向きの権力とは別の、四君子を動かせるような影の権力者「あの方」の部下として
動いてることになるのか。浅葱の母親が相談した「ある人」っていうのもその影の権力者なんだろうか。
で、権力より王家の内紛自滅を望んで、だからこそ赤にもちょっかいかけたっぽい
京都に国王とは別の黒幕がいるということか!
残る黒の王や白の王は蒼の王と兄弟ということを考えると、
浅葱の誕生のころに母親の相談相手になるには若すぎるから違うだろうし、
宝刀をもった反乱軍などと比べると、当人も権力もってるようだし、権力の側から内部崩壊を図るのが陰湿で不気味。
今回の四君子派遣で、赤・朱理の勢力=梅、黒や玄武鹿角一派の東北=竹、タタラ軍=浅葱&蘭
(蒼の蛇王と親衛隊は処分し、とりあえずタタラ軍側に)で、めぼしい方面は全て押さえてしまっている。
京都の国王や、その近くの白の王の領地は、京都にいる「ある人」と菊で押さえが利くわけだし。
その勢力の出先機関と見ると、浅葱はただのわざとらしい演技野郎ではなく、有能な身を張った策士にも見えてくる
なんであの揚羽が浅葱なんかに肩入れするんだろ?
実は異父兄弟?
青は風の民のシンボルカラーでもあるんだし、ちょっとした思いつきだけどありそうな気がする。
国王が揚羽ママンに横恋慕して無理矢理側室にして、産まれたのが浅葱。
あげは
あさぎ
なんとなく名前も似てるしな
髪の色とか顔もちょっと似てる気がするし、ありえるかもね。
ただの書き分けの都合かもしれんがw
更紗と朱理の関係を知ってしまったら死亡フラグと思ってたけど
浅葱は駒になりそうだから当分は死なないだろね
バレそうになった時とか動いてくれそう
四道の例もあるし早々に死亡フラグかも<浅葱
というかこいつは今のうちにどうにかした方がいいような気が…
更紗母子は俺のモノ
ハヤトもこんなやつの話、真に受けちゃだめだよ〜
ハヤトはいい子だね
騙されやすすぎて不憫だわ
更紗はお母さんが捕まってるの聞いてまた突っ走るんだろうなあ
あーそーか
ハヤトは四道にハメられた結果母の死に目に会えなかったというトラウマがあるんだよな
じゃあ更紗の母の件ではブレーキきかなくなることがあるかもな
熱いぶつかり合いがあったと思えば、浅葱みたいな陰湿なキャラも上手く表現されてる
芸風(?)が広いね
過去作を見るだにこんな芸風はなかった気が
608 :
1/3:2008/07/09(水) 23:00:03 ID:slwZA/iF
ネタバレ
瑠璃の章3・CRISIS
浅葱に母は兄の仇の錵山将軍に捕まっていると聞かされるタタラ。
しかし母のことはあくまでタタラの私情。
タタラ軍の皆は北へ向かう準備をしている。
迷うタタラは相談しようと茶々たちにナギか角じいの居場所を尋ねる。
素直に教える茶々であったが、同時に相談を求められないことに寂しさを感じるのであった。
タタラは錵山将軍に捕まっている母を思い、胸が締め付けられている。
ようやくナギや角じいの下にたどり着くと、2人とも自分のすべきことを行っている。
その姿にいつまでも2人に甘えずに自分で助けなければと思うタタラ。
とそこに公演のビラをまいていた揚羽に出会った。
タタラはそれとなく揚羽にタタラの身内のことを聞きだそうとする。
その態度のぎこちなさに揚羽はタタラが思いつめてると感じた。
「1人で悩んでいると時々答えを間違えるぞ。そのために仲間がいる。
いいことも悪いことも一緒に味わえばいい。」
揚羽はタタラを叱咤激励しその場を去った。しかしタタラはまだ思いつめていた。
タタラは一人で西に行くことにした。
が、浅葱に見つかり一緒に行こうという。断るタタラ。
しかし浅葱は大声を出して、皆を起こしてしまう。
一人で行こうとするタタラをなじる茶々たち。
関東も一人、今度も一人。共にいれば手助けもできる。
なぜそれすらさせようとしない!
この国の歴史に立ち会っているという誇りと夢を与えてくれたタタラ。
なぜ一緒に戦わせてくれない!
それでも一人で行こうとするタタラ。
あげく茶々は剣を抜き無理でも引きとめようとした。
609 :
2/3:2008/07/09(水) 23:01:00 ID:slwZA/iF
雷蔵はナギによる妻一水ののどの診察に付き添っていた。
手術すれば直ると聞き、大変喜ぶ雷蔵。
ナギが去り、代わりに揚羽が雷蔵のテントに入った。
なぜ浅葱はタタラの元に行ったのか尋ねる雷蔵。
それには答えず、揚羽は浅葱を不憫に思っているという。
「浅葱にいいようにされるならタタラは馬鹿だったということ」
これを聞きタタラを不憫に感じる雷蔵、そして揚羽の探している「命をかけられるほどの女」は見つかったのかと聞く。
心当たりはなくはないと言い残し、揚羽は去った。
残った雷蔵はタタラを案じていた。先の蒼の王は聡明ではなかったが、物静かな少年だった。
だが浅葱が来てから、心ある重臣から孤立し浅葱だけをそばに置くようになり、あのような人物になってしまった。
まさかタタラもそうしようと!?
タタラには頼もしい仲間がいるから大丈夫だとは思うが・・・。
タタラの前で剣を抜いた茶々はそれでも一人で行こうとするタタラを切ろうとした。
と、そこに割って入ったのは浅葱だった。
浅葱は母を助けようというタタラの意図を皆に言った。
それを聞いた茶々はタタラを平手で叩き、なぜそれを言わなかった、何だってしてやるのにとなじった。
加えて浅葱は言う。母を助け、錵山を討つことは赤の王の片腕をもいだことになると。
それを聞き、皆は西へ行くことに賛成する。
煽ったり、身を挺したりあんたは何をかんがえているかわからないと浅葱に聞くタタラ。
浅葱はただ赤の王を倒したいと言うだけであった。
浅葱は茶々に切られた傷のため先に床の中にあった。
床中で浅葱は考えていた。赤の王もタタラも強大にならないよう互いに戦力を減らさせる。
それがあの方のためになる・・・。
610 :
3/3:2008/07/09(水) 23:01:39 ID:slwZA/iF
茶々と座木は老女の占いを聞いていた。
曰く西には魔の森がありタタラは呪われる。
その呪いを解くためには、茶々と座木の片方が命を落とすことになるやも知れぬ・・・。
茶々はそれを聞き、望むところという。
座木はどちらかというならそれはもう決まっていると言った。
それを聞き、茶々は占いなんて当たらないと言った。
何しろ西には森はない、あるのは砂漠・・・。
タタラの船は西に向けて出港した。
途中寄港した伊勢で、熊野に国王たちが来ることを知る。
赤の王は来ないだろうが名代として錵山将軍が来るだろうと。
タタラは蘇芳には茶々と座木を偵察に行かせ、本隊は熊野で待機することにした。
蘇芳では赤の王の前で錵山将軍と亜相が今後の戦略について口論していた。
そのことは一切気にせず、更紗からの手紙を読み、返事を出す朱理。
と、不意に朱理の背後を取った侍女がいた。名を梅若という。
怪しんだ朱理は彼女に見張りをつけた。
茶々は錵山将軍の屋敷の中庭で物売りとして潜入していた。
そこにはタタラの母、千草がいた。
タタラSide初の死亡フラグ!?
茶々も座木も死んじゃ嫌だ(つД`)
ウソならいい〜
のくだりに泣いちまった・・・悲痛だ
更紗母子は俺のモノ
髪下ろした茶々可愛いじゃん
仲間増えるわりには脇役が買い殺しばっかりの印象があったが
なんか茶々が活躍しそう
姐御ブチギレw
浅葱は病弱なくせに体はるなあ
浅葱氏ね
更紗母子は俺のモノ
でもあーゆーひねくれたキャラは嫌いじゃない。
下手な策めぐらしてるうちに、逆に策にハマッてあっさり退場するのもありだけど、せっかくタタラSideにいるんだから、策に嵌めるつもりがいい方に転がったり、うっかり感化されて更正したりという展開を期待したい。
なにしろあの揚羽が目をかけてるモヤシっ子だぜ。
まだ裏に「あの方」もいるしな。
なにげに朱理と更紗の二面性を両方とも把握してるのはこの葱がはじめてだよね
葱www今度からそう呼ぼうかな
葱ひでぇwww
でもひょろっとしてて白いのがいかにも葱だww
あさぎって入力しても、浅黄しか出てこないから、あさねぎって打ち込んでる。
面倒だったし、これからは葱にしよう。葱っこ。
626 :
1/3:2008/07/11(金) 23:07:54 ID:EvGwfthm
ネタバレ
瑠璃の章4・楔
茶々は錵山邸で千草を見つけた。
てっきり牢か何かに入れられていると思ったが・・・。
茶々は千草にさりげなく近づき、助け出すことを伝え、商品を売り渡すと同時に、タタラから預かった折鶴を渡す。
それを見て、茶々が真にタタラの使いだと見抜いた千草は商品の代金代わりと茶々にペンダントを渡した。
茶々はそれを必ずタタラに渡すと心に誓った。
そのころ、赤の宮殿では朱理が地下水路の建設の算段をしており、サカキにその総指揮を命じていた。
とそこへ大宰府より身重の千手姫がやってきた。千手は先の桜島の戦いで未亡人になってしまった。
四道の両親は千手の子供を引き取り、千手にはすべてを忘れ、どこかへ嫁げという。
しかし、千手は子供と引き裂かれるのは嫌だと日々泣き暮らしているという。
朱理は王宮の一室を千手に用意し、千手の子の父親代わりを買って出た。
地下水路の計画も四道の遺産。
名に「道」の字がつくものは土木工事に携わるものという。
千手の子にも「道」の一時を授け、街づくりをまかせたい。
四道との夢はまだ続いていると心に思う朱理であった。
千手が退場した後、亜相が朱理を寛大な心は結構だが軽率だと咎める。
よくないウワサが立つと。
「実は赤の王の子・・・」
これを聞いた朱理は、自分ばかりか四道をも侮辱したと激怒し、
亜相に噂を立てた者の舌を引きちぎれといい残し、その場を去った。
残った亜相に錵山がいう。かつて気に染まぬ部下を皆殺しにした赤の王。
近頃はサカキが重用され、自分たちもいつ地位がひっくり返るかわからない。
今は亜相が金蔵の管理をしているが、いずれサカキに変わるかもしれない。
そうなれば、今までの使途不明金を追求されるかもしれない・・・。
「身辺キレイにしておいた方がよろしかろう」
亜相は屈辱的な気分になっていた。
一方、朱理は亜相の元に来た梅若の見張りの報告を受けていた。
身元は間違いないが、錵山の家に足繁く通っているのが妙といえば妙・・・。
朱理は引き続き見張るよう言いつけた。
627 :
2/3:2008/07/11(金) 23:08:57 ID:EvGwfthm
その晩亜相は荒れていた。辺鄙なところに飛ばされて、鼻たれ小僧の時分から面倒見てやってるのに・・・。
犬でも切って気を張らそうと中庭に下りる。なにやら犬がたかっている。そこを覗くと・・・
人間の死体が埋まっていた。これは何者という亜相。答える梅若。
「わたしがすりかわるために、殺して埋めました。蒼の王の命で。」
蒼の王は死んだはずという亜相にまだ生きているという梅若。
とそこへ梅若の見張りについていた男が亜相にこれは何事と迫り、赤の王に報告するという。
錵山の言葉が頭によぎる亜相。命令をという梅若。
亜相は命じた・・・殺せ。
一撃で見張りを殺した梅若。そして、亜相に情報を伝える。錵山の元にタタラの母が・・・。
赤の軍に楔を打ち込むなら錵山と亜相の間。いとも簡単に亀裂が入ってしまった。
錵山はその晩朱理に王城へ呼び出されていた。タタラの母を捕えたと聞く、お手柄だったという朱理。
しかし錵山は知らないという。
亜相は錵山が懸想しかくまったというが、うまく懐柔して利用しようと考えていた違うか?と聞く朱理。
なおも否定する錵山。
朱理は錵山に蒼の王の葬式の名代に立つよう命じた。
京から高野、熊野。女を連れて行く必要のない旅だ。
「留守の間、おまえの屋敷で何かあっても責任は問わん!滝にでもあたり身も心も洗い清めるのだな」
身辺をキレイにするべきだったのはあなたの方でしたなという亜相。
錵山は・・・落胆していた。
628 :
3/3:2008/07/11(金) 23:11:06 ID:EvGwfthm
茶々は千草と話をしようと錵山邸に忍び込んだ。
錵山は千草に赤の王に千草をかくまっていたことを知られてしまったと伝えた。
しかも、そんな者は知らないと嘘までついてしまった。
今、タタラが目の前に現れたらその首を掻き切り、
一騎当千の働きをする自信がある。しかし・・・
「あなたを 赤の王に 渡したくないのだ」
いい齢をして気が触れたとしか思えんという錵山。
一部始終を見てしまった茶々は座木にタタラの母は錵山と共に熊野へ向かうとだけ伝えた。
「錵山と千草に何かありそうなんて・・・言えるか!」
タタラの元には茶々からの連絡を受けた飛車が来た。
飛車は千草のペンダントをわたし、軟禁状態だが元気と伝えた。
茶々と座木は錵山の行列につき、熊野へ向かったという。
と、浅葱は熊野で迎え撃つことを提言し、一同それで同意した。
紀伊半島・熊野
古く古事記・日本書紀にも登場するこの地は京都の真南にあり、神の里として長く信仰のメッカであった。
多くの人が参拝に訪れた彼の地は今も昔も死者の霊に出会えるという、極楽浄土に一番近い場所である。
熊野の地を目の前にし、不安な心持のするタタラ、魔の森に来てしまったという老女。
国王、そして錵山と千草が来るという熊野。
そして朱理もまた、亜相から錵山追討の兵を挙げることを提案されていた。
更紗母子は俺のモノ
うわー赤の内部がきな臭くなってきたー
未亡人をそう使いますかたむさん
おっと、千手と朱理のことを書いたつもりだったが
カザンと千種の方も未亡人がらみだよな
なにげにダブル未亡人サスペンスかw
>滝にでもあたり身も心も洗い清めるのだな
カザンと朱理の関係がいいなー
厳しいけどさりげなく最大の温情をしのばせる朱理
その心を汲み感謝しつつも千種のこととなると自分が制御できないカザン
しかし死亡フラグか裏切りフラグか、どっちにしてもあともどりできないとこに行きそうな悲壮感
>錵山は・・・落胆していた。
そうなのか?
>京から高野、熊野
これで森かー。ザキピンチ
蘇芳方面で陰謀が進みつつあるかと思ったら
まさか舞台がこっちに飛ぶとは…高野山つったら今度は白の王登場か?
平和主義キャラらしいし、世間的に血の気が多く革命的な朱理とは性格合わなさそう
それに熊野といえば熊野別当など源平にゆかりがある場所だが
赤(の王)と白(の王)って源氏(白)と平氏(赤)の戦いを思い起こさせる。
ちょうど西国を押さえてて海外の連合艦隊と面識ある赤の王は
西国を押さえて日宋貿易などをしてた平清盛とかぶるところがあるし。
それにおとなしく引きこもって平和主義っぽくしてる姿はなんとなく頼朝を思わせる。
実は野望に長けた策士タイプと予想。頼朝は三郎(=3男)って呼ばれてるし、いろいろ当てはまる。
地元での亜相とのいざこざだけだったら軍を持つカザンはなんとか斬り抜けそうだけど
別の勢力である白の王などとぶつかった場合は苦戦必至だろうし、
そういう局面でこそ内患の亜相が援軍さし止めたりしてカザンを苦しめうると思った。
葱の策略がトントン拍子だなー。
むかつくわー葱のくせにいー!
策士策に溺れる展開を待ってる
茶々たちが死にませんように死にませんように!
633 :
マロン名無しさん:2008/07/12(土) 18:13:37 ID:RT/M8CM1
朱理が義弟?ってことは浅葱は国王の子供ってこと?
でも朱理は浅葱のこと知らなかったよね。
蛇王も浅葱に「代役ご苦労」って言われて驚いてたし。
浅葱は隠し子として育ったのかな。
国王が手をつけた女官が生んだ子で、
国王は子供が出来たことを知らずに家臣の子として育てられたとか。
この後身バレがあるのかなー。
634 :
633:2008/07/12(土) 18:15:36 ID:???
更新してなかった。
しかもageてるし。
逝ってきますorz
>>633 どどんまい
しかし先週から更新してなかったのか?w
イヤ〜な感じのフラグがたってるねぇ…
それにしてもサカキって誰?新キャラ??と思ったら
こっそり前にも出てたんだな。大出世だ
千草ママが冷静でカコイイ!!
しかしこの時代は折り紙の鶴が珍しいなんて
やはり生活に必要ない古い文化は滅びて伝わらなかったんだろうなあ
更紗母子は俺のモノ
熊野いいなぁ
伊勢・熊野に行きたいと思ってたから期待してる
これだけあちこち全国縦断してくれると
こっちまで旅行してるようで次が楽しみ
>>636 外国との貿易は必要最低限で国の西半分は砂漠化
紙はかなりの貴重品でしょう
(それこそ子供の遊びには使えないくらい)
真っ新な白い紙なんて王侯貴族しか使えないかも
640 :
1/3:2008/07/13(日) 22:59:27 ID:loH/xYUI
ネタバレ
瑠璃の章5・木の国
タタラたちが船を岸に近づけようとすると、海中から巨大な黒い塊が上がってきた!
鯨である。圧倒される一同。
と、傍から小船と銛一本で立ち向かう男がいた。
が、銛をはずしてしまい、小船を壊されてしまった。
救助に向かったタタラ。目の前には巨大な鯨の影。
思わず刀を抜き、身構えるタタラ。
鯨は再び海の中に沈んだ。
鯨獲りの男は船の弁償をしろと因縁をつけてきた。小船を持ってってくれとタタラ。
銛一本で鯨に立ち向かう姿に感動したからという。
それを聞き、鯨に刀抜いたアホはじめてみたと笑う男であった。
鯨に銛一本で立ち向かう男の姿。
タタラはそれを赤の王に立ち向かう自分たちに重ね合わせていたのだった。
熊野本宮に行くには先達が必要、そのためにまず那智勝浦に上陸する。
浅葱は自分に任せろといい、村長宅に案内してもらうフリをして、村人を質に取って村人を脅迫しよ
うとした。
村人と入れ替わって、この村で待ち伏せすればよいという浅葱。
そんなやり方は、というタタラに、甘ちゃんでは赤の王に勝てないという浅葱。
タタラたちは村人たちに土下座して謝った。
が、村人たちはタタラたちに失望し、ガイドしないという。
熊野の人間は権力にも武力にも負けない。
が・・・
「けど、ゼニには動かんこともないで」
本宮の若旦那という先ほどの鯨獲りの男がガイドを買って出た。涙ながらに依頼するタタラ。
と、どこへでも行ってしまえと浅葱を叱るタタラ。
口先では謝っていたが、「そんなこといっていいのかな、更紗ちゃん」と思う浅葱であった。
ひとまず、猿轡に手を縄で縛り浅葱を同行させることにした。
641 :
2/3:2008/07/13(日) 23:00:44 ID:loH/xYUI
熊野の山々には国王軍により非常警戒態勢がひかれていた。
ガイドについていき道なき道を歩むタタラたち。
休憩を入れようというガイドにまだ歩けるというタタラ。
しかし仲間たちは疲労困憊であり、ハヤトとの間には不協和音が生じている。
たまには仲間たちを振り返れと思う角じいであった。
日が沈み、野宿をしようとするが、タタラはまだ歩けるという。
一人旅じゃないと言われようやく周りを見渡し、仲間の状態を見、ここで野営することに決めた。
火は絶対絶やさないようにすることをガイドは注意し、皆寝入った。
更紗は眠れぬ夜をすごしていた。と何かが通り過ぎる気配がする。
兄タタラ、父、白虎の長老、柚香の影である。ここ熊野は死んだ人に会える場所。
彼らも黄泉への道行か。
更紗は母を助けに来たが、津山と同じ過ちをしたらと兄たちに訴える。
兄タタラの影は仲間たちを指差した。仲間たちは熟睡している。
山道、湿気皆体験したことなかったはず。
でも休もうとは言い出さなかった。感動する更紗。
翌朝、タタラの仲間たちは火の番をせずに寝てしまい飛び起きる。
しかし、火は消えていない。
しかも皆の足には足の疲れに効くオオバコがつけてあった。
タタラが火の番をし、オオバコをつけていたのだ。
浅葱も差別されずにオオバコをつけてもらっていた。
その心遣いにいい子すぎるのもイヤミと思う浅葱であった。
642 :
3/3:2008/07/13(日) 23:01:15 ID:loH/xYUI
道中、道というより崖のぼりというところに差し掛かった。
途中、手を滑らし崖から落ちそうになる正太。
腕をつかむタタラ。と、そこにマムシが忍び寄ってきた。動けない一同。
「ハヤト頼む!」タタラは叫び、ハヤトはマムシに矢を放ち、マムシを退治した。
ハヤトの腕をほめるタタラと一同であった。
雨が降り始め、さらに道を進むと土砂崩れにより道がふさがれていた。
一行は全員で土砂を片付けることにした。
作業に励む一行。しかしガイドと浅葱は手伝わない。
ガイド「おまえ友達いてへんやろ」
浅葱 「僕にはそんなもの必要ないからね」
ガイド「コビてるくせに、それが本心なんや」
口げんかしているガイドと浅葱であった。
作業は順調に進んでいた。大きな障害も皆でやればすぐ片付く。心から理解したタタラであった。
タタラはガイドに鯨に立ち向かう時の心構えを聞いた。
ヤツはここの主みたいなもの。自分も食われるかもしれない。食われたら負け。
負けるのは嫌だから全力でぶつかる。向こうも全力で返す。
あとは、舟と銛と仲間と海と自分の腕を信じるだけ・・・。
タタラは黙って聞いていた。
雨が上がると虹が出た。そしてその眼下に神殿が見えていた。目的地が見え意気はやる一同。
ガイドは橋がなくなっているのに気がついた。またまた作業を任されるタタラたち。
木を切って筏をつくり川を下った。
ようやく目的地に着いた。頼まれた人足を連れてきたという。
土砂崩れを直し、橋を直す木も運び・・・。
ここに来てようやくガイドに働かされていたと気づき、憤るハヤトたち。
タタラはガイドのあまりのがめつさに憤りを通り越したのか、笑っていた。
ガイドは自分の名前と素性を皆に紹介し、国王一行の動向を知らせ、
さらに金次第ではさらに協力するという。
「錵山将軍という赤い巨鯨に挑む!弱く小さいあたしでも自分と仲間を信じて・・・!」
たむさんの関西弁はいいなあ。
よく見る不自然な関西弁じゃなく、すごく自然だ。と思う関西人。
それにしても葱、覚えてろよ(^ω^#)ビキビキ
えっらい癖のある新キャラが来たなあ。好きだけど。
マイペース決め込んでる葱の痛いとこ平気でついたりお縄につけたりとは
天然っぽいけどけっこう大物だな
あと、なにげないシーンだけど毒蛇の件でハヤトとのギクシャクが解決したっぽくてよかった
そんときのパイナップル頭の、更紗の仲間意識についての冷静な解説もよかった
角じい優しいなぁ…
関西弁いいキャラしてんな
ハヤトかっこいいぞ!
なんつーかハヤトはすなおないい子だよな。
弟の位置が似合う
なぐさめる角じいもいい感じ。あの笑顔は中年オヤジにしか出せない良さがある
つーか正太って…誰?今までいたっけ?
>>643 たむさんは和歌山出身だから、むしろ関西弁ネイティブなんだと思うよ。
いい味出してるよなー、今回の新キャラ。
茶々のとこの子分?
半年ぶりにきた
何であいつがタタラについてるんだ?
てか葱っておまいらw
髪型が変わったせいか、ハヤトが初登場時よりも子供に見える…
更紗母子は俺のモノ
マムシのシーンの
「ハヤト頼む」から
「あんたは天才だ 知ってたけど」
の所で不覚にも涙
ハヤトかっこいいよハヤト
なにげにいいシーンだよなそこ。
タタラへのわだかまりも一気に解消して、泣いて照れるとこがじつにいい
あれ、タタラたちが市井の人たちに反感買うのってこれが初めて?
・・・葱めが
658 :
1/2:2008/07/15(火) 22:59:19 ID:3EY8kYS3
ネタバレ
瑠璃の章6・白い馬に乗って
熊野本宮は役人だらけなので、那智はひとまずタタラたちを那智の所属している、
地元の不良集団「天狗党」のアジトへ連れて行った。
アジトにはリーダーの聖がいた。那智にタタラを紹介され、女の子と一瞬勘違いする聖。
それはともかく、聖はタタラたちを建物内に上げ、ここへ来た理由を聞くことにした。
母を助けにと言うタタラ。
「いや・・・それだけなんかな?身内を助けるために戦っとんのか?」
「錵山を倒し、赤の王の力を削ぎ、赤の王を打ち倒す!」
「自分の復讐が終わったらそれで終わりなんか?」
「それから・・・国王を打ち倒し、新しい世の中を作る!」
この言葉を聞き、天狗党ばかりか角じいたちの目の色もかわる。
聖はここまで聞き、協力すると言った。
聖は船に残しているナギたちを呼びに天狗党のメンバーの男を遣わし、神殿の地図を広げ襲撃の計画を立てる。
浅葱は密に蘭丸にメンバーをつけさすように命じた。
錵山と千草は那智の滝に着いていた。不意に錵山は千草のそばを離れた。
明らかに千草を逃がす意図である。
千草は考えていた。このまま逃げればこの男は殺される。それは復讐が叶ったということか・・・。
しかし、なぜ「いい人」でありえるのか?形通り鬼ならば憎み続けることはたやすいのに・・・!
結局、千草は離れなかった。
「最期を見届けるまで」
一部始終を見ていた茶々は、涙を流し座木に何があってもタタラを守ろうと誓いあうのであった。
船に残っていたナギたちは、天狗党メンバーに連れられ山道を登っていた。
先に進むメンバーの男。そこに蘭丸が現れ、男を殺害してしまった。
659 :
2/2:2008/07/15(火) 23:00:11 ID:3EY8kYS3
天狗党のアジトでは皆はしゃいでいた。
と、聖がまだナギたちが着いていないことをタタラに知らせる。
少人数では襲撃もできない。あせるタタラ。
と、国王の行列やってきた。村人たちは国王たちに嫌悪感を持っている様子。
国王の行列は神殿に入る。それを覗き見るタタラたち。
行列の中には錵山もいる。しかし千草は見つからない。
とそこに茶々たちが現れ、千草も来ていることを伝える。
しかし人数が無いことには襲撃も・・・。
「眠り薬なら持ってるけど」浅葱が言った。
眠り薬を赤の軍の晩飯にまぜ、眠らせることにした。
台所に紛れ込み、赤の軍の食事に眠り薬を混ぜる茶々。
しばらくして、夕食をとろうとする錵山の元に投げ文が投げ込まれた。投げた主は・・・・・浅葱!
赤の宿舎前ではタタラたちが襲撃の準備をしていた。
聖は全員にナギの木の葉をお守りとして持つように伝え、タタラに言う。
昔から時代が大きく動く時には決まって熊野が見え隠れしてる。
今回乗り切ったら、熊野はタタラに味方する!
タタラたちは赤の宿舎に侵入した。赤の兵は皆寝ている。
一番奥の寝所まで行き、御簾に向かった時、御簾の奥から声がした。
「親切な投げ文があったのだ。めしは眠くなるから食うなと。」
気がつくとタタラたちは赤の軍に囲まれた。
「赤の王の前にその首を供えて、我が腹かっさばこうぞ!」
そのころ、千草は騒動に目を覚ましていた。
一方、待機中の聖に民記がつぶやいた。白い馬に乗って不浄の輩が来る・・・。
白い馬とは波。不浄の輩とは?
「不浄の者、赤い血の穢れがやって来る!」
赤の軍を伴い、錵山のため、赤の王が熊野にやってきたのだ!
錵山に囚われる母・千草。そしてタタラ。風雲急を告げる!
また今回も葱は…(゚Д゚)ゴルァ!
錵山将軍はタタラ兄ちゃんや父ちゃんや村人を殺した奴で、
憎むべき敵のはずなのに憎みきれない。千草母さんの気持ちが分かる。
朱理をヒーローにするなら、タタラ兄ちゃんを直接殺した錵山将軍を憎まれ役にすれば
手っ取り早いはずなのに、それをしないBASARAが好きだなあ。
ああ、茶々がいい女だ
姐御〜! 死なないでくれ・・・
>「錵山を倒し、赤の王の力を削ぎ、赤の王を打ち倒す!」
>「それから・・・国王を打ち倒し、新しい世の中を作る!」
聖さんこええ ある意味誘導訊問
でも客観的で大局的な視野が師にもってこいのタイプだな
那智は右に出る者がいないくらいのムードメイカーだし、沈着カタブツの聖と名コンビ
>そこに蘭丸が
梅若といい蘭丸といい、なにげに働きが良すぎ。ただもんじゃないな四君子
葱はこいつらより偉いのかな
>「眠り薬なら持ってるけど」浅葱が言った。
>錵山の元に投げ文が投げ込まれた。投げた主は・・・・・浅葱!
カザン側をはめてるように見せて逆にタタラ側をハメるためか
ほんとエグいことするよなこの葱坊主
でもなんか噛み合わせて潰し合わせるのが目的らしいから、その意味ではやり手だな。
着実に成果が出てる。その点やっぱ四君子より上って感じもする
更紗の正体情報は赤の王が来た時使うのかな
今の所蘇芳では亜相のフラグがあるし、カザンにはタタラをぶつけてるしで
葱のほうが何枚も上手というか有利に立ってるから、正体情報を使う意味がまだなさそう
ということは、ここまではりめぐらせた葱の計の大半が赤の王に破られ
くうっそんなはずは…になった葱が逆転の一手として正体情報を使うのかな
目的がはっきりしたタタラたちに燃え
聖さんカッコヨス
葱(゚Д゚)ゴルァ!
いよいよ壮大な漫画になってきたねぇ
革命起こしちゃうんじゃ、いったい何巻までいくのやら
白い馬に乗ってやってきたのは王子さまでも赤の皇子でした
666 :
マロン名無しさん:2008/07/16(水) 20:50:01 ID:ttzoOytI
錵山将軍萌え
更紗母子は俺のモノ
聖すごいかっこいい
今まで回りに居なかった良い人材っぽい
とてつもなく大きな人が味方についたな
>>668 まがったことが大嫌いなんだろうな。
でもそれゆえに揉めることもあるのかもしれん。
茶々とか角じいとかと
そうかな?わりと清濁併せ飲むタイプにみえる。
大局のためなら些少の悪は許しそう。
裏表はなさそうだけど何考えてるか分からない>聖
ただ、「おれの一存で熊野はあんたに味方する」は頼もしい
熊野を押さえきっているのか
すごいな
673 :
1/2:2008/07/17(木) 22:59:36 ID:BXUc8os3
ネタバレ
瑠璃の章7・魔の森
錵山は部下に千草を連れ出すように伝えた。
那智の滝で逃げなかったことを激しく後悔する千草。
こんな母は捨てていけという声を最後に千草は連れ出され、
錵山は御簾を切りタタラたちの前に姿を現した。
対峙する錵山とタタラ。そこにタタラには荷が勝ちすぎると茶々が割って入った。
錵山と千草の関係をタタラに言わなかったために生じた事態。
茶々は錵山の相手をし、タタラには母を捜すよう、座木たちにはタタラを守りきるように言った。
乱戦状態に入る両軍。タタラは錵山を倒すというが、茶々は譲らない。茶々は錵山に切りかかった。
朱理は熊野に上陸し、大砲を山に運ばせていた。錵山を討つなと進言するサカキ。
チャンスは与えた、しかし自分に隠し事をしたことが罪という朱理。
ならば告白していれば許したかというサカキに朱理は「許すわけがなかろう!」と言い切り、先を急ぐ。
残ったサカキに亜相が語りかける。錵山を見逃せば部下へのしめしがつかない。
先を急ぐ朱理の元に意外な情報が舞い込んできた。錵山がタタラと交戦中というのだ!
錵山軍とタタラ軍は交戦中。そしてタタラは赤の兵に捕まった。
危機一髪のところで、那智隊が現れ、救われた。
那智は尚も母を追おうとするタタラを止め、撤退しようとする。とそのとき砲弾が撃ち込まれた!
爆発に巻き込まれ目を負傷するタタラ。
座木と浅葱はタタラを救うべく砲弾の中を逃走する。
ようやく出口にたどり着いた時には弓矢隊が待ち構えていた。身を挺し矢面に立つ座木。
とそこへ聖が割って入り、矢をすべて叩き落した!
聖は弓矢隊に大砲の攻撃をしているのが赤の王である事を伝え、
逃げるなら逃げろ、まだかかってくるなら相手すると叫ぶ。
「我が紀の国は武蔵坊弁慶を生んだ土地じゃあーっ!」
674 :
2/2:2008/07/17(木) 23:01:44 ID:BXUc8os3
赤の軍は砲撃を続けていた。
朱理は国王に逆臣の徒を討ちに来たのみ、手出し無用と伝える。
訝しげな国王とその側近たち。
黒王にも同様のことを伝えようと馬を走らせる朱理に、同行したサカキは尋ねる。
錵山追討は表向きで国王の金蔵・僧兵の巣窟であり、強大な権力を持つ熊野を焼くのが目的だったのかと。
朱理は否定する。しかし火の行く手まで責任はもてないという。恐ろしい方と思うサカキであった。
一方、ナギたちの元に居た夜刀は急に走り出した。向かう先はおそらく本宮と道を進めるナギたち。
座木たちは追っ手から逃れる途中、屋敷の中に忍び込んだ。
そこには車椅子の女性と菊音という従者がいた。
通り抜けようとしていただけという座木。
女性は菊音に裏口を案内させた。タタラを背負い去る座木。
女性は浅葱に語りかけた。
「あのかわいい子がタタラなのね?」
浅葱は答えた。
「はい、白の大姉。いえ白の王よ。」
「世界はあなたのために」
座木はタタラを木の陰に置くと、白い衣をかぶり、おとりになって駆け出した。
しばらくして、タタラは気がついた。聖によると座木はおとりになって建物に戻っていったという。
茶々を救いに行ったと気づいたタタラは起き上がろうとする。
聖は必死に止める。座木はタタラに救ってもらおうなんて思っていない。
大将の為に命を懸けようとしている。いい仲間を持ったと。
しかしタタラは「どんな時でも誰のためでも死んでいい理由なんかない」と叫び、夜刀に飛び乗り去っていった。
一方、錵山と茶々の対決はほぼ錵山の勝利で決着がついていた。もう動けない茶々。
死を覚悟した時、白い衣をかぶった男が現れた。座木である。
茶々と座木、二人に死ぬなと心の中で叫びながら夜刀で駆けるタタラであった。
葱の黒幕は白の王か!ていうか白は女だったのか。
この菊音が四君子の「菊」かな?
茶々姉さんも座木も死なないでくれ(つД`)
タタラも目をやられて平気だろうか…。
朱里…砂漠に住んでるくせに、森を焼くのか
四君子は美人ぞろいなのかなとなんとなく思ってたけど、
菊はそうでもなかったな
ああああ色々続きが気になる〜
菊はショタ御用達キャラだな(笑)
それより葱がまさかの当て馬候補になりそうじゃね?
また巨乳の姐さんキター!
ってゆうか叶姐さん?
白の王が女性だということよりも
今回は姉御がとにかくぁwせdrftgyふじこ
白の王は、朱理の兄ちゃんじゃなくて姉ちゃんだったか
せっかくの車椅子っ子なのに・・・
なんなんだあの唇は
葱もまあ無茶だな、あんな投げ文寄こして
取り囲まれるってわかってるだろうが、もしかしたら死ぬかもとは思わなかったんだろか
剣術の腕かなりのものとは言え、なんか体力なさげだ 葱だし
護衛が陰に潜んでるんじゃない?
で、危なくなったらあのわけの分からん武器でぶしゅぶしゅっと
蘭が持ってる、あのチャクラムみたいなやつ恰好いいよな。
685 :
1/2:2008/07/19(土) 23:00:11 ID:???
ネタバレ
瑠璃の章8・残像
茶々は錵山に倒され戦闘不能、座木と錵山が交戦中、
タタラは戦いの場に夜刀に乗って向かっているという状況。
聖たちもタタラの後を追っていった。聖は馬上でタタラについて思った。
人は救世主として崇拝し、集まってくるのではなく、泣きながらよたよた走るタタラをほっとけないのだと。
タタラも赤の王について思っていた。
自分は砂漠の土地を治めていて、緑が欲しいはずなのに山を焼いている!
破壊の鬼!誰も殺させない!
座木と錵山は刀を合わせていた。
茶々に逃げるよう促す座木。しかし茶々は起き上がれない。
その女は三途の川を渡るあたりという錵山に怒りの剣を振るう座木。お互い切り合い距離をとる。
傷を押さえながら、座木は茶々との昔の思い出を思い起こしていた。
母を早く亡くし、海賊の頭領の子ながら女性ゆえ頭領になれない茶々。
座木はそんな茶々の悔しい思いをずっと見つめ続けてきた。
茶々は男のやることをし、男より強くなることで頭領を目指した。
頭領を決める戦い。茶々は30人抜きをしていた。
残る者は座木だけ。座木は・・・戦うことなく茶々を頭領と認めた。
座木の望みは唯一つ。茶々と共に在ること。
茶々の影となること。それは茶々の生まれた夜明けから決めていた!
座木の刀が錵山の刀もろとも錵山の顔面を捕らえた。崩れる建物の中、倒れる錵山。
座木は茶々を抱き、脱出しようとするが、床も崩れ、動けなくなってしまった。
686 :
2/2:2008/07/19(土) 23:01:19 ID:???
千草は赤の兵たちととも建物から脱出しようとしていたが、
赤の兵たちは建物の崩落の巻き添えになった。
解放された千草は兵の剣を抜き走っていった。
タタラは座木のそばまでやってきた。しかし床が抜けていて、座木のところまでたどり着けない。
座木は茶々をタタラに向かって放り投げた。受け取るタタラ。座木のいた床も壊れ、座木は火の海に消えていった。
遠く命のともし火の消えるのを感じたナギ。泣き叫ぶ茶々。タタラは覚悟を決め座木の沈んだ火の海に・・・跳んだ!
朱理は一服しつつ、サカキに錵山を呼ぶように命じた。錵山はタタラの母を囮にしてタタラと戦っているのだと。
サカキは直ちに錵山の救助に向かった。
討たれた錵山は千草と出会った。錵山はその場に腰を下ろし、討てと言う。
タタラに味方できないかという千草に、赤の軍にこの者ありと知られた錵山、それはできないと断る。
サカキがその場にやってきた。サカキは朱理の考えを伝える。しかし・・・
「わたしはタタラの母と知って、千草どのに心を奪われたのだ。断じて、断じて千草どのを利用などしていない!!」
錵山は千草に介錯を頼む。錵山の心に赴任した頃の赤の王との思い出が浮かぶ。
赤き旗 身の熱きこと 火の如く 徒野の坂 とく駆けゆかむ
あの世でも駆け続けようと心でつぶやき、錵山は刀を自らの腹に刺した。千草は持っていた剣を振り下ろした。
将軍錵山の最期である。千草は錵山の死体に阿弥陀如来の姿を見、祈るのであった。
ハヤトたちも聖に合流し、タタラの行方を聞く。
聖はタタラをなじりながらおいてきたという。そばにいたらと嘆くハヤト。
と、そこに馬に乗った人の影。タタラが戻ってきたのである!座木も命は取り留めているよう。
急いでアジトに運ぼうとするが、近くを赤の軍が通り過ぎる。先頭は赤の王。
しかしタタラの目には映らない。タタラの目は・・・見えなくなってしまった。
更紗母子は俺のモノ
>座木の望みは唯一つ。茶々と共に在ること。
いぶし銀やねえ
>断じて千草どのを利用などしていない!!
こいつも切ないほどに自分の心を偽れないオッサンやね。素敵すぎ。
>千草は錵山の死体に阿弥陀如来の姿を見
憎しみは何も生まない、認め合い許し合う、って方向かな。
大筋としては今後国を倒すなり改革するなりするんだろうけど、
殲滅戦みたいな血なまぐさい形にせずに、
話し合いとか地道な活動で世の中を変えて行くことになるのかな
でもそれだと漫画として見栄えがしないし歴史の躍動感を感じられないから
やっぱ更紗の周辺では今後も派手な戦いは今後もあるんだろうな
でもこのまえ聖のダンナが私怨から一歩踏み出した目標を引き出したりしてたから…
そこで大人な視野をいったん持ったのに、朱理との恋愛とか赤の王との戦いとかの中で
また私怨だったり感情的だったりする方向に退化したりもするのかもな。
なんせ葱が2人の秘密を握って策動してるから…
なんか息子殺した相手なのに情がわくって設定
本来なら無理があるのに、こんなに自然に描けるってすごいね
錵山もっと生きて、朱理の側にいて欲しかった
ああああああああ錵山将軍んんんんんんんん!!!!
最近は泣きっぱなしで困る(つД`)・゜・。
千草ママが錵山将軍を討てた事は、本懐を遂げたが素直には喜べないわけで。
仇=悪ではないあたりが仇討の是非をも問えるな。
か、錵山将軍・・・なんてこった
四道に続いてまた重鎮を失ったか朱理よ
サカキは期待の星だけど、重鎮ってのは違うし
まともな側近がいなくなっちゃったね
まあそんな情勢のことはともかく、
座木や錵山将軍の渋さが光りまくりのかっこよすぎ
なんども読みたくなるねこの回
カザンって武力はあっても頭はそんなに良くなさそうだと思ってたが
ずいぶんかっこいい辞世の句を読むもんだな
誰も更紗の目を心配しないw
まあ主人公がここで失明するわけないけど
死亡フラグを更紗がへし折ってくれてホント良かった
朱理が死んだっぽい回と一緒だねw
でも失明ってもって行き方がうまいな
赤の王は見えないし、これからどっかいかなきゃだしで
(せっかく盲目ならではの展開が出来るのに、次回でナギが普通に治すってのはたぶんない)
696 :
1/3:2008/07/21(月) 22:59:25 ID:???
ネタバレ
瑠璃の章9・予感
朱理はサカキから錵山の最期の報告を受けていた。
激昂し、周りの家臣に八つ当たりする朱理。
家臣たちは今回の熊野の件ではかなり反抗的な考えになっていた。
サカキはなだめようとするが、皮肉を返される。
朱理はもっとも大切な部下の要を失うという取り返しのつかないことをしてしまったと思うサカキ。
邪魔者が消えたと亜相は喜んでいた。
朱理は砲撃を続けさせていた。名目はタタラ討伐である。
千草は錵山の死体を目の前にして、立ち尽くしていた。
死体の錵山にタタラの秘密を語った千草。 そこへ角じいが救出にやってきた。
角じいもナギも更紗のそばについているのかと聞く千草。
「ええ!」角じいは答えた。
「はじめは一人で立ち上がったものが、今は多くの仲間に恵まれています。あの子は間違いなく運命の子供でした。」
それを聞いた千草は更紗はさらに成長せねばならない、それには母は妨げになるかと角じいに言い、一緒に行くことを断った。
あの子にあわせる顔がない、一目会って抱きしめれば、ただの子供に戻してしまうかもしれないという千草。
「これ以上愚かな母になりたくないのです」
更紗に負けないよう強く生きて、きっと更紗を見守るという千草。
「親子が幸せに、平和に暮らせる時代をきっと作ってください・・・」
角じいに伝言を頼むと、千草は去っていった。
タタラは角じいの伝言を聞き、母のことはこれで終わりにすることにした。
赤の軍の状況を聞き、消火と村人の避難を手伝うよう指示するタタラ。
角じいはタタラが泣かないことに驚いていたが、
ナギは皆を傷つけてしまったことに自分を責めていると見抜いていた。
浅葱はタタラを介抱しながら、事態を整理していた。
赤の錵山がなくなり、赤の王は両羽をもがれたのに等しい体裁となった。
予想外だったのはタタラ。タタラが飛び込まなかったら茶々と座木は亡くなっていたのに。
「さすがにあれにはびっくりしたよ。バカバカしくてさ・・・。」
697 :
2/3:2008/07/21(月) 22:59:51 ID:???
砲撃はいまだに続いており、天狗党のアジトも巻き込まれそうになっている。
と聖はへたり込んでいる那智を見つけた。さぼってたとなじる聖に那智は
「人間刺したり切ったりすんのは初めてやったんや」
と言った。それを聞いた聖は、それは那智がそんなことする必要が無いくらい幸せだったからだと言う。
「けど、そうとちゃう人間もいてる」
聖は那智と共に神殿に向かった。
それを聞いたタタラは浅葱と共に2人を追った。浅葱の馬に乗るタタラ。
タタラは泣いていた。浅葱は彼女を慰めた。そんな行動をしてしまったことに戸惑う浅葱。
浅葱は白の大姉の言葉を思い起こし、これは朱理が惚れてる女、これは朱理に惚れてる女と自らに言い聞かした。
那智と聖は神殿に到着し、2人の父親に兵を出せと談判しに来た。
赤の王が内輪もめと説明したから手を出せないという父親たち。
聖は一生のお願いと頭を下げる。
かっこよく生きるとつっぱって家を出た家出息子がとなじる聖の父親。
尚も頭を下げ続ける聖。
「かっこええちゅうことはそういうこととちゃうんや」
そこにタタラがやってきて、頼み込む。我々は山を降りる、タタラを追い出したと赤の王に知らせて欲しい。
ただ、動かせないけが人がいる。その者だけはここにおいてやって欲しい。
聖の父は聖に頭を下げるのはタタラのためかと問う。黙って頭を下げ続ける聖。
那智は言う。「燃えてんのはここや!熊野なんやで!!」
だが聖の父は王族に兵は向けないという。しかし・・・
「神殿まで攻撃するというなら話は別やが」
それを聞いた聖と那智はようわかったわと神殿を飛び出した。
そして火矢を神殿に向かって放った!
これを赤の軍の攻撃と勘違いした神殿の人々。
「自分とこは自分で守らな、熊野の力をみせちゃろかい」と待機していた兵を繰り出す父親たち。
その数、山3つ分以上!圧倒され、赤の軍は撤退し始めた。いつか丸焼きにすると心に思う朱理。
撤退途中、朱理は浅葱に出会う。浅葱は朱理の一番大切なものを奪うという。それは・・・
「かわいい女の子。」
それを聞いた朱理は更紗の身を案じるのであった。
698 :
3/3:2008/07/21(月) 23:00:29 ID:???
青藍では揚羽が京都の瓦版屋太郎と会っていた。昨今の日本の状況を語る太郎。
今後大きくなる可能性のあるのはタタラと赤の王。タタラのキーを握っているのは揚羽という太郎。
自身は一生傍観者のつもりだが、揚羽はいつか表舞台に出るはずという太郎。
揚羽はひとまず、タタラの見舞いに熊野へ行くという。それを聞き、蘇芳にも行けと太郎は言った。
近いうち必ず西で何か起こるという太郎。揚羽は西に向かうこととした。
一方、朱理はサカキに更紗の捜索を命じていた。
「更紗・・・更紗捕まるなよ。あんなやつに捕まるな!」
葱、更紗に惚れたか?
葱、あんなとこに登れるのか?
そして一瞬のうちに降りられるのか?w
焦った朱理もえー
そんなに更紗に惚れたんか
更紗母子は俺のモノ
>はじめは一人で立ち上がったものが、今は多くの仲間に恵まれています。
この成長過程がいいんだよな
>タタラは泣いていた。浅葱は彼女を慰めた。そんな行動をしてしまったことに戸惑う浅葱。
>浅葱は白の大姉の言葉を思い起こし、これは朱理が惚れてる女、これは朱理に惚れてる女と自らに言い聞かした。
葱やん単なるイヤミキャラから昇格か
> 一目会って抱きしめれば、ただの子供に戻してしまうかもしれない
当然合流すると思ってたのに、思わず目からウロコだったわ
そしてあっさり諦める更紗にもびっくり
あとオヤジも結構カッコイイな、待ってましたといわんばかりw
更紗母子は俺のモノ
親父さんたち何ていけずなやり方www
>>706 大人らしい安定感をみせときつつ
打てば響くあのノリはいいな。渋い
那智と聖も将来あんな感じになるんだろうか
それはそれで生きざまはステキだと思う
でもルックス面では想像したくない
聖もあのガッシリした黒電話みたいなおっちゃんになるんだろうか
外見はともかく、聖がやくざの元締ってのは分かる。
那智は神官だぞ…。それこそ想像がつかんww
>黒電話
www
更紗母子は俺のモノ
えー折角お母さん助けにいったのに…
> わたしたちはあなただけを守ることを誓い合ったのです
えーと、お兄ちゃんは………?
ところでママンどこに行くのさ?
717 :
1/3:2008/07/23(水) 23:00:13 ID:???
ネタバレ
緑青の章1・野に下る
朱理は地下水路の工事現場にいた。現場監督のサカキに檄を飛ばす朱理。
千手も四道の遺産の地下水路を一目みたいとやってきた。
と、台車の石が崩れる事故が発生した。駆けつけ、救助を手伝う赤の王朱理。
なかなか進まない工事に朱理はアイデアを出した。
チーム割して競争させる。一番のチームには賃金100倍!
それを聞き気勢が揚がる。
「人はこうして使うものよ」
弁当を届けにきたサカキの母もやってきてアットホームな雰囲気に・・・。
活気ある蘇芳。よい都だと心の中の四道につぶやき、好物の饅頭屋に入る。
と、公園に死体が上がったと聞く。死体は亜相の側女を監視させていた男。死因は泥酔にて溺死という。
四道、錵山に続きまたしても赤の王は人材を失ってしまった。人材不足。更紗の声が頭に響く。
「まわりに人がいないのは、本人が悪いんだよ」
朱理はしかし思い直す。自分は間違っていない。
町を作り、タタラ・家族を退け、日本を手中に治める。
しかし、更紗が今ここに居たらなんと言うだろう・・・。
自分の想像以上に更紗に心魅かれている朱理であった。
718 :
2/3:2008/07/23(水) 23:01:06 ID:???
サカキはたまたま男の死体に刺し傷があった事に気づく。
検視をした警備隊長の元へ行くサカキ。とそこで耳にしたのは・・・
「逆賊を討つ話だよ」
国王に弓引く赤の王はもはや立派な逆賊。バックには蒼の王も国王もついている。
亜相はサカキを勧誘するが、サカキは断る。
しかし、唯一の肉親を質に取られては、サカキも従うほかなかった。
タタラは湯ノ峰温泉に入っていた。
タタラの目の状態について聞く角じい。自信がないとナギ。
しかし師匠である芭蕉先生に見てもらえればというナギ。しかしその行方は知れず・・・。
温泉でリラックスしているタタラの元に突然ハヤトがやってきた。背中を流すというハヤトにまごつくタタラ。
と、イノシシがいると聞き、ハヤトは狩りに行った。イノシシのことを言ったのは揚羽であった。
「見られたら困るんだろ」揚羽はタタラが女ということを知っている!?
揚羽は続いて、剣の稽古に付き合っている浅葱の元に寄った。
一番腕が立つからとタタラが剣の教師役に指名したという。
人の使い方がわかってると感心した揚羽は浅葱の変化にも感心する。
「僕だって成長しちゃうからね」
そいつあ、いい、と思う揚羽。
思惑とは裏腹に、浅葱がタタラを成長させていくのだ。
「タタラは磁石だ。光る鉄だけが集まってくる・・・」
揚羽は蘇芳に向かった。
719 :
/3:2008/07/23(水) 23:01:30 ID:???
蘇芳の夜。ふと千手に起こされる朱理。城より外を見ると、兵に囲まれ、弓矢が放たれた!
「敵は赤の王ぞ!」
と、朱理の側に梅若が来た。侍女のはずが男性!
これですべてが瓦解した。仕組んだのは・・・蒼の王!
サカキが鎧姿に剣を手に王の部屋までやってきた。
朱理は側用人に千手を逃がすよう指示する。
朱理に斬りかかるサカキ。応戦する朱理。
しかしサカキはわざと斬られようとする。その姿にすべてを悟った朱理。
自分はくたばらないこと、地下水路を完成させることを命じ、
朱理はわざとサカキに斬られ、窓から落ちていった。
街を走る朱理。昼の饅頭屋に入るがそこにも追手が!懸命に逃げる朱理。しかし・・・
「どこへ・・・誰のところへ・・・誰も・・・いない。オレはたった独りか」
未だ街を走る朱理。そこへ工事現場で助けた者たちが現れた。
工事現場で救われたこと、異国の船から身を挺して都を救ったこと、なによりこの都が好きだ。
その言葉に感動する朱理。しかし、その手を振り払い走っていった。
「オレは、世界に並びなきただ一人の王だ!」
海辺にたどり着き、その場に止めてあった船に乗り込む。
怪我をしている朱理に診ようかと言う老人。名は芭蕉と言った。船は沖縄を目指し岸を離れていった。
一方、目の見えないタタラは何者かにベッドの上に押さえ込まれていた。その正体は・・・・・浅葱!
朱理には信長テイストと秀吉テイスト(今回の賃金100倍とか)が入ってる感じだな。
今回は本能寺の変か…。
サカキも苦しいね。
指の間から砂がこぼれおちるように人がいなくなってく朱理
逆に光る鉄だけが集まってくる更紗
手のカットが印象的だったな今回
なんで亜相なんて側に置いといたんだろ
つーか朱理と更紗、再開くるー
浅葱てめえ…最低だな
なんだこいつ
くそーうらなり葱坊主め。
>>716 ママンはどこぞの寺かなんかで尼さんになるんじゃない?
そんで慈善活動するとか
バサラ第二部は、ママンによる宗教革命か
>「僕だって成長しちゃうからね」
おお、浅葱がいい奴化?!このまま仲間フラグ?!
と期待したのに最後で裏切られた
やっぱ葱(゚听)イラネ
>>716 >>725 やっと開放されたー帰れてよかったねvと思った自分アホス
もう村はないんだったよねorz
>>726 宗教革命って?
阿弥陀如来布教の旅?w
死ねよ浅葱
アットホームな工事現場からの落差が激しいな
>「まわりに人がいないのは、本人が悪いんだよ」
錵山将軍やサカキはいいけど、亜相なんかを使ってるとは
人を見る目がないのかもな
だって更紗はタタラだし…
亜相はなんだかんだで小物臭が漂ってるから、
上手いこと手の上で扱える自信があったんじゃないか。
浅葱が手下使わなければここまでのことは起こさなかっただろうし。
そしたら亜相は用済みなんでそろそろ消えそうだね
んで領土を広げようとする蒼の王と、阻止しようとするタタラと
奪還しようとする赤の王の三つ巴になるんですねわかります
>>724 葱坊主ワロスwww
しかし、まあ、毎度のことながら誰も朱里を心配しないw
かなり落ち込んでるだろうけど、助けの手を振り払ったのがなぁ
自分と民衆じゃ命の重みが違うみたいなことも言ってたし…
芭蕉先生がらみで沖縄で更紗と再会、
南国で暫しのあははうふふランデブーでしょうか
つーか沖縄は今どうなってるんだろうか
安室さんという新キャラが登場すると予言
熊野には那智がいたし、名前も同じだから首里とか、あと宮古さんとかいたりして。
那覇さんは言いにくいからいないと予想。
沖縄と言えば、首里城はBASARA世界にも残ってるのかなあ。
名前が同じだから、残ってたら朱理が喜びそうw
関東や桜島は水没してたけど沖縄は無事かな?
芭蕉先生が帰ると言ってるから大丈夫なんだろうか
首里城に期待。
あと、温泉でせおよぎしてる新橋萌え
おこるな四道の朱理ワロス
手書きセリフとか結構おもしろいの多いねこの人
737 :
1/2:2008/07/25(金) 23:32:49 ID:???
ネタバレ
緑青の章2・新天地
タタラは浅葱に押さえ込まれていた。
しかしタタラには何者かはわからない。声を上げるタタラ。
と、新橋が暴れだし、浅葱の顔に飛び掛った。
少しびっくりした声を上げた浅葱は、タタラに接吻してその場を去った。
間もなく角じいとナギがやってきた。タタラはパニックに陥っていた。
ナギはタタラをなだめ、励ます。目を悪くしたのは感覚を磨くためのよい期間だと。
落ち着いたタタラは再び床についた。
蘇芳にいた揚羽は芭蕉の消息を伝えるため梟を飛ばしていた。
都はクーデターの中にあった。
一方、千手は赤の兵によって亜相の元へ連れられようとしていた。
そこを揚羽が救った。再会を喜ぶ二人。と、揚羽は千手に四道の子供がいることを聞く。
揚羽は千手を抱きかかえ、千手と四道の子は命に変えても守ると誓う。二人は都を出ることにした。
亜相は玉座に座り、赤の王捜索の命を出していた。そこへ国王からの使者が来た。
北の桃井。四大老の一人である。亜相は手柄と思い、赤の王を追討したことを桃井に語る。
が、逆に亜相たちは捕らえられた。王族に刃を向けたためである。
蒼の王のことも語るがとうに亡くなったと言われ、梅若など知らないと言われる。
亜相たちは牢に入れられ、蘇芳は国王の直轄地として桃井が治めることとなった。
命乞いをしたサカキは五体をへし折られ、街に放り出された。
町民にも卑怯者とそしられ、石を投げられる。母は身をもって守ろうとするが、サカキはいいという。
「地下水路を築かなければ」
サカキは町民に白い目で見られながらも、一人で地下水路の工事を行っていた。赤の王の帰りを望んで・・・。
赤の兵による検問を抜けた朱理は丸2日眠ったあと、目を覚ました。城での生活と勝手が違う生活。
腹が減ったと叫ぶと、芭蕉の女弟子に足蹴にされた。名はユウナという。
赤の王のときと同じような振る舞いをするがバカじゃないのと返される。
ユウナをよい兵になれるというと、芭蕉に皮肉られる。
挙句、甲板掃除を手伝わされる朱理。船は沖縄に向かっていた。
738 :
2/2:2008/07/25(金) 23:33:27 ID:???
タタラは目の見えない中でも感覚をつかもうとしていた。音や匂いで周りの情景は浮かぶ。
今度襲ってくるヤツがいたら見極めてやる。
タタラは将来のことも考えていた。東北・関東との同盟。これでやっと赤の王を討てる・・・。
とそこへ衝撃的な知らせが入った。赤の王が討たれた!
それを聞き呆然とするタタラ。赤の王は我が手で・・・。
それを見た聖はこれでショックを受けるようならタタラを見限ると那智に語った。
浅葱は梅若の報告を受けていた。勝ち誇る浅葱。
朱理は逃げ延びたという梅若にそれでいいという浅葱。
愛しい更紗はタタラ、そして自分の女にしてやる。・・・邪念が渦巻く。
芭蕉の消息を聞いたナギは沖縄に行くことを提案する。まだ呆然としているタタラ。
ナギはタタラに茶々の見舞いに行くように言った。
茶々は怪我で床についていたが、石で作ったバーベルで体を鍛えていた。
茶々はタタラに会えたことに喜び、自分の無力感を語った。
役に立ちたいと語る茶々にタタラは自分に情けなさを感じた。
タタラが沖縄に行くことを聞いた茶々は知り合いに手紙を一筆書くという。これで沖縄への足は確保できた。
その晩タタラは作戦会議を開いた。
飛車は蘇芳、ハヤトは鹿角、京都は聖たち、そして浅葱は関東へ。
浅葱はタタラと共に沖縄へ行くという。断るタタラ。
タタラは新橋の様子から襲ったのは浅葱と悟る。
関東で何回も会っているから女と気づいたのかもしれない。
ならばなぜそういわない?ともかく浅葱とは腹を割って話しなきゃと思うタタラであった。
浅葱も何かの視線を感じていた。ナギである。苦手と感じる浅葱。
沖縄には行けないが、タタラ軍に根を張ろうと思った浅葱であった。
サカキ・゚・(つД`)・゚・。
千手姫と揚羽に恋の予感か?
新橋GJ!
ユウナさんなんか好きだ
サバサバしてていいな
聖★おにいさん
>>741 バーローwwww
しかし茶々と座木が無事でよかた
茶々かわいいよ茶々
ふと思ったんだけど、この世界で苗字ってどうなってるんだろう?
タタラとか朱里は名前だろうけど
亜相とか桃井は苗字っぽいよね
単に名乗ってないだけで、ちゃんと苗字もあるのかな?
更紗母子は俺のモノ
昔の人は苗字ない人もけっこういたし、BASARAでもそうなのかもしれない
偉い人だけ苗字がちゃんと残ってる、とか
その辺の村だったら苗字要らないからね(被っても○○(親の名前)のとこの太郎、で済む)
戸籍とかがないから苗字は必要ないんじゃない
桃井も名前だと思う
白虎の更紗
国王の末子赤の王朱理
て感じで誰か特定できればおkでは
亜相\(^o^)/オワタ
桃井はさすがに苗字な気がする
四大老らしいし、名門の家なんだろう
モモイでなくモモノイなのが渋いね
モモノイといえば幕末の剣術道場の有名どころだっけ
亜相って普通は役職の名前だけど
あのYMOもどきの亜相は人名なんだろうか
四大老の残り三人もこの先出てくるのかな。
国王側の重要人物として中ボス的存在になりそう。
なんか熊野焼き討ちのときに国王の前に3人くらい座ってたけど
あれが残りの3大老なのかねえ
亜相のかわりに芭蕉が…
だれがうまいことをいえと
亜相終わるの意外と早かったな
なにかと裏で朱理の邪魔するかと思いきや
・・・まあ、クーデターで赤の王追い出したからもういらんのか
754 :
1/2:2008/07/27(日) 23:00:26 ID:7rM5xR2s
ネタバレ
緑青の章3・ハリケーン
朱理たちは那覇港についた。
芭蕉とユウナは沖縄大統領・安里やたくさんの人に出迎えを受けていた。
町に出、いろんな産物に触れ、おおはしゃぎする朱理。その様子に子供みたいと笑うユウナ。
「やっぱりこの国欲しいな」
性質の悪い子供と思う芭蕉であった。
町には大統領選挙が近く候補の看板があちこちに並べられている。沖縄は大統領制なのだ。
芭蕉は朱理に選挙でも王になれたかと尋ねる。
王は生まれつきのものと答える朱理。
一面に広がるサトウキビ畑に砂漠の都を思い出す朱理。
島国で同じく太陽に焼かれながらなぜこうも違うのか・・・。
芭蕉の邸宅に着いた。そこには芭蕉門下の塾生・今帰仁がいた。
朱理を日本人と聞き、スパイではないかと怪しむ今帰仁。
日本は力ずくで奪い取ると豪語しているという。
朱理はそれを受け、攻め取るには容易いと言った。兵も砦もない。
今帰仁がこの国に軍が無いというと、朱理は国を守る気が無いといい、
一時間もかけずに奪い取るという。
魔除けの石を踏んでると朱理を足蹴にする今帰仁。
刀を抜こうとする朱理に素手で構える今帰仁。
喧嘩が始まろうとした時、芭蕉は二人に水をかけ仲裁した。
元気が有り余ってるからと芭蕉は朱理に畑仕事を命じた。
朱理はユウナの結婚相手について芭蕉に尋ねた。ユウナは安里大統領に嫁ぐと言う。
人にはいろいろ事情があると言って去る芭蕉。朱理は畑を前にため息をついていた。
755 :
2/2:2008/07/27(日) 23:00:58 ID:7rM5xR2s
沖縄では安里、運天の両大統領候補が演説を行っていた。
日本と話し合いで友好関係を築くと言う安里に沖縄の誇りを守るため日本と戦うと言う運天。
それらを聴きただの中傷合戦と切り捨てる朱理。
一方畑は朱理の苦労もあって、芽が出た。
と、芭蕉が窓を板で打ち付けている。台風である。
いつものことという芭蕉になぜ対策を立てないと朱理は家を飛び出し、畑に出た。
嵐の中、柵を作ろうとする朱理。その姿に心打たれたユウナは朱理を手伝った。
しかし、嵐のせいでなかなかうまくいかない。天はおれを笑っていると朱理は感じていた・・・。
翌日、台風は過ぎ去り、朱理の耕した畑もすべて流されてしまった。
自分で作ったものを壊される気分はどうだと聞く芭蕉。
そんなものはいくらでもあるという朱理。しかし・・・。
「自分の手でかね」
芭蕉の問いにただいやとしか答えられなかった。
ユウナが生きてる芽を見つけた。喜ぶ朱理、が・・・。
「何を喜んでいるのだ。オレは畑を耕すために生き延びたわけじゃない。
オレは王だ!王だ・・・。王とは・・・。王とは・・・。」
一方、更紗たちは、茶々の伝手でエリックの船に乗ることになった。
しかし時期悪く、台風に巻き込まれ、船は難破し、更紗だけ海に流されてしまった。
更紗は岸に流された。そこで口論する声を聞く。
「あんたは売国奴だ」と。
挙句、刃傷沙汰になったようだ。
更紗は再び気を失った。がまもなく、島民・今帰仁に発見された。
朱理のターニングポイントって感じだね
そこに更紗を立ち会わせるわけか・・・いよいよやんのか?w
今帰仁くんも気になる
新キャラがどんどん出てくるな。今後の展開が楽しみだ
更紗母子は俺のモノ
赤の王としての権威を失った今、身バレするんかな?
なんとなくドラマ性が薄いというか…
タタラと赤の王の戦闘中にばれるもんだと思ってた
沖縄は民主制なんだね
選挙が残ってて嬉しい。外国はどうなってんのかな
今まで朱理って母性本能くすぐるタイプとは真逆なキャラだと
思ってたが、クーデター以降の朱理は好きだなー
特に畑での朱理はたまらない可愛さがある。
おいおい、今帰仁ってどんな珍名だよと思ったら一発変換できるんだな
畑での朱理は確かに可愛かった
今までどうでもよかったけど少しよろめいたわw
>>761 沖縄の地名だよね。有名なグスク(城)がある。
>>762 あの朱理はかわいいね
たぶん読みながら芭蕉先生と同じ目をしてたと思う。自分
今帰仁、髪の毛のボリュームがすごすぎてヅラかと思ってスマン
これで朱理と更紗はおそらく再会するんだろうけど、
少女漫画の王道展開で、こんなに近くにいるのにすれ違い…
なんてやったらマジ怒るがなwww
那智が上方向にツンツン
今帰仁が横方向にツンツンということは
次の新舞台では下方向にツンツンの髪のナイスガイが出てくるというわけか
>「まんじゅうが好きなのかね」
>「まあな だが当分は見たくもないな」
無理もないwww
これが葱だったら関係のないまんじゅう屋でも一生目の敵にしそうだ
769 :
1/2:2008/07/29(火) 23:00:07 ID:???
ネタバレ
緑青の章4・シナリオ
更紗は芭蕉邸に運ばれ介抱を受けていた。
更紗は今帰仁が芭蕉先生と呼んだことから、介抱しているのが芭蕉とわかり、
芭蕉に目の治療を受けるためナギたちとともにやってきたと言った。
連れも無事だといいねと言う今帰仁に、芭蕉は言った。
ナギは子供のころから自分の人生を知っている子供だった。事故では絶対死なないと。
更紗は流れ着いた場所で口論していた者たちがいたことを話した。
と、そこへ今帰仁の兄で大統領候補の運天がやってきた。秘書の新垣を探していると言う。
そこに、新垣刺殺の情報が入った。新垣の死体を目の前に安里を怪しむ今帰仁。
滅多なことを言うなと今帰仁を止めつつ、日本と安里の間の密約を知ったため消された可能性もほのめかす。
更紗は目が見えない所に未知の場所に来てしまったことに不安を感じながら、他の五感で沖縄を感じていた。
更紗は機織の側に行った。機を織る音に故郷の村を思い出していた。
今帰仁が機織の部屋にきて、更紗と数言会話を交わした後、更紗は自分の部屋に戻った。
機を織っていたん今帰仁の母は言う。運天が心配だと。全力で走り出すと周りが見なくなるからと。
その頃朱理はユウナとともに沖縄の政治の中枢・首里城に向かっていた。
「オレのためにあるような名だな」
朱理は芭蕉に叱られた。背中の焼印を後生大事に背負っているからそんな不健康な発想が出るのだと。
そこへ安里大統領がやってきた。朱理は首里城にむかって立小便をしていた。
連れションとしゃれこむ安里。
朱理は戦の備えがまったくされてないこの城が気に食わないと言う。
そもそもこの国にはなぜ軍隊が無いのかと聞く朱理。
安里はなぜ必要と聞き返す。日本が攻めてきたときにどうすると言う朱理。
戦わずに住む方法を考えると言う安里。この国を戦場にはしたくない。
「国民の命と財産を第一に守る。それが一国の長たる者の使命だろう」
朱理は沖縄に来て自身の持っていた価値観が大きく揺らいでいた。
自分は何を一番に考えていた・・・?
770 :
2/2:2008/07/29(火) 23:01:15 ID:???
今帰仁は大統領選挙前夜祭の闘牛用の牛の世話をしていた。
そして傍らにいた更紗に頼みごとをした。
兄の秘書を殺した犯人探しを手伝って欲しいと。
早速演説中の安里の元に更紗を連れて行く今帰仁。
しかし安里の声は、岸で口論していた声ではなかった。
続いて、今帰仁が尊敬する兄の運天の元へも行った。
運天の声を聞く更紗。そして気づく。あの時の声だと。
運天も察したらしく、更紗を夜釣りに連れ出した。船の上で2人きりになる運天と更紗。
日本人の始末は日本人の手でということで、運天は更紗の始末を日本人の殺し屋にゆだねる事とした。
日本人の殺し屋?そう、実は運天こそ日本と繋がっていたのだ!
そして運天は安里暗殺の決行日を殺し屋に伝える。
前夜祭の最中、薬で牛を暴れさせ、その中で暗殺するという。
続けて運天の真の狙いを語りだす。
殺し屋は日本人、運天は国民の奮起を促し、日本と戦争を始める。
しかしそれは形だけの戦争。犠牲者の少ないうちに降伏し、日本に占領される。
その後、運天は沖縄領事となる。抵抗したと歴史に残れば、沖縄の誇りは保たれる・・・。
更紗は、日本人の殺し屋・鳥の子兄弟に捕まり、川の中に頭を押さえ込まれていた。
と、懐より箸をとりだし頭を押さえていた手を刺し、その間に川の中に逃げ込んだ。
岸に上がった更紗は安里を救おうと前夜祭の行われる那覇に向かって進む。
平和そうなこの国も、日本と同じように火がくすぶっている!
更紗は必死になって那覇へ向かう。助けるものは誰もいない。自分はタタラと自身を鼓舞し進む。
那覇では、もうすでに前夜祭は始まっており、メインイベントの闘牛が始まっていた。
更紗も会場入りしたが、鳥の子兄弟に見つかり、追い詰められた。
と、闘牛場の上にかかっているロープを伝い逃げた。そして、真ん中まで行くと、安里に逃げるよう叫んだ。
しかし、更紗に捕まっていたロープは兄弟の一人によって切られ、更紗は牛の間に落ちてしまった。
もう兄弟のもう一人が木の上より安里を狙っていた。
会場に来ていた朱理はそれを見つけ、もっていた得物を投げつけ、大声で叫んで大統領に警告した。
その声を聞き、更紗もまた声の主の名を叫んだ。
「朱理いいーーー!!」
更紗母子は俺のモノ
あーのひあーのーときーあーのばーしょーで♪
きーみーにあえーなかーったらー♪
>朱理は沖縄に来て自身の持っていた価値観が大きく揺らいでいた。
うわーやっぱ朱理も成長する主人公格なんだなーと改めて思った
饅頭屋事件からこのかた、朱理の成長の方がメインになりつつあるような
沖縄は朱理と更紗双方の二面性を知る葱や四君子がいないからいろいろ仲が進展しそう
目がみえないというシチュもロミジュリなすれちがい恋愛に有効利用されるかな
>運天が心配だと。全力で走り出すと周りが見なくなるからと。
なんかフラグかな。
一見偽善者っぽかったけど彼なりに故郷を思っての売国行為っぽいし
むしろ
きーみーのーなはぁーとーー♪
を想像した俺乙
777 :
1/3:2008/07/31(木) 23:00:11 ID:???
ネタバレ
緑青の章5・火群
更紗の目を覆っていた包帯が取れ、闘牛場の中心で太陽のまぶしさに動転する更紗。
今帰仁はそこへ割って入り、牛の突進を食い止める。
その場を去り、大統領暗殺の企てを安里に知らせようと走る更紗。
鳥の子兄弟の一人は尚も大統領めがけ矢を放つが、ユウナ達によって妨げられる。
更紗は兄弟の片方に追い詰められた。兄弟が得物を振り上げた刹那、何者かによって斬られた!
朱理である。会えるわけがないと思っていた朱理に会えて呆然とする更紗。
兄弟の弟分は沖縄の人々につるし上げられ、自決した。
牛の様子を確認した安里は皆に演説をする。
日本の挑発に乗らず、戦わずにすむ方法を考えよう。民衆は大喝采を上げた。
その様子に更紗は自分達の選んだ大統領を信じ、助け、
自分の国が好きと言えたらどんなにいいかと思うのであった。
そして、安里に近づき、運天による暗殺計画を安里に教えた。
そこへ運天が近づき、戦いの準備をすることを告げ、更紗の言うことを聞くなと言った。
安里は更紗に暗殺計画のことは他言しないように伝え、後は任せろと言った。
更紗は芭蕉の手当てを受けた。芭蕉は朱理に更紗との関係を尋ねると、
「婚約者だ」
それを聞き呆然とする今帰仁とユウナ。全身ドロドロでと恥ずかしがる更紗。
朱理は更紗を連れ、海辺へと出かけ、二人は海の中で・・・抱き合った。
夜になり、火の傍らで語らう二人。
更紗は朱理が白虎の宝刀を持っていることに安心し、浅葱が更紗に手を出していない様子に安心した。
一文なしになってしまったことを更紗に言う朱理。朱理らしい、大事な人を足蹴にした報いと言う更紗。
そして、尚もへこたれない朱理にすごいと言う更紗。
朱理はおもむろに肌脱ぎになり、更紗に背中の焼印を火で焼きつぶすよう頼んだ。
松明を持つもやはりできないと言う更紗。
朱理は焼印の由来について更紗に語る。焼印は父親が押したもの。
その父親を否定して生きてきたが、結局はその手のひらでイキがっていただけだ。
焼印を消すことによって、生まれ変わる。それを更紗にやって欲しい。
778 :
2/3:2008/07/31(木) 23:00:39 ID:???
更紗は松明を朱理の背中にあてる。
朱理は蘇芳を追われた晩を思い出していた。
家来は裏切ったが民衆は助けようとしてくれたことに感動していた。
しかし王のプライドがそれを許さなかった。それも親からもらったものなのに。
赤の王の名も砂漠の土地も親からもらったもの。
そんなものにしがみついていたとは・・・。
オレは生まれ変わり、自分の力で天下を取り、絶対的な支配者となってやる!
事はすんだ。こういうときにそばにいれることを喜ぶ更紗。
そして更紗はもう一人の焼印の持ち主を思った・・・。
揚羽は千手を連れ、道を進んでいた。揚羽は連れて行きたい場所があると言う。
そして四道がなぜ死んだのかを千手は知らなければならないと言う。
タタラに殺されたと言う千手に、ならば子供も同じ道を歩ませてしまうと言う揚羽。
揚羽は千手に賢く時代を見つめなければならないと言う。
なぜなら千手は母親だから。
「国の未来を築くのは、救世主でも、王でも、英雄でもない。母親という人たちです」
続けて、揚羽は自分の素性を明かす。自分は四道の家の奴隷だった。
王族を恨み、国の滅亡を願ってきた人間。四道がいなければ・・・。
「憎しみは続かない」
人に会い、誰かを愛せば、消えてしまう・・・。
揚羽は心の中でタタラに問う。
憎しみでは何もつくれない。それがわかっているか。
そして、進むべき道が見えているか・・・。
千手が誰の味方かと問うと、今はなんともという揚羽。
まだタタラの口からどういう国を造りたいのか聞いていない。まだ聞いていない・・・。
沖縄の民衆達は警備の算段の話をしていた。更紗はこの国について考えていた。
特権階級も貧富の差もなく平和だ。
更紗はタタラ軍の皆に教えたいと思った。
国王もいない、投票で代表を決める国。皆一緒で平和な国・・・。
更紗はふと気づく。自分は国王を倒すといっていてもその後、どうすればいいかわからなかった。
しかしここに一つの見本がある!新しい日本の見本が!
779 :
3/3:2008/07/31(木) 23:01:31 ID:???
朱理は芭蕉の治療を受けていた。大統領について尋ねる更紗。
時間を稼ぐしか方法がないという芭蕉。
日本国内は火種だらけ。内乱が起これば日本も沖縄にかまってられない。
外国に力を借りればそちらが攻めてくるおそれがある・・・。
朱理は戦ってみればよいと言うが、芭蕉は沖縄の歴史をもって否定する。
大昔の大戦の際、沖縄は激戦地となった。数百年前の天変地異以上の被害があった。
十何万という死者が出て、そのほとんどが女子供だったと言う。
「沖縄人は戦いは・・・いやなんじゃよ」
その言葉に蘇芳を焼かないと決心した時の心境を思い出した朱理。
更紗は安里がいる限り大丈夫な気がすると言う。鳥の子兄弟の2人もやっつけた・・・。
2人?朱理は刀を持ち、外へ飛び出そうとする。鳥の子兄弟は3人だ!
しかも最も恐ろしいのは長兄生成蜘蛛!
大統領は傷を負い倒れていた。芭蕉は絶対死なせないと叫ぶ。
側近達は日本と全面戦争と騒ぎ立てる。それを止めようとする安里。
混乱の中、朱理は力強く安里に宣言した。
「オレにまかせろ大統領。沖縄は守ってやるぞ」
朱理かっけー!
しんばしだったらまるやけ!ヤキトリ!
更紗母子は俺のモノ
戦争の記録が残ってる設定なんだなあ。
「数百年前の天変地異」って国土地形が変わった時のアレだよな?
そうだとすると案外沖縄では人は死ななかったんだろうか、とか思ってしまうんだが。
ところで揚羽が千手姫を連れてく場所って、やっぱり、…?
>>783 気候も変わってないようだし沖縄はわりと無事だったっぽいね
まあ、わりと無事じゃないと沈んでたりしそうだし
朱理かっこいいが、結局行き着く先は「絶対的な支配者」なのか
同じ沖縄の民主制を見てるのに…
結局更紗(タタラ)との衝突は避けられないんだなぁ
787 :
マロン名無し:2008/08/02(土) 19:22:12 ID:Ag3iriA6
朱理、赤の王の時と更紗といる時の性格全然違うよね……。
二重人格?
普通、好きな女といる時は優しい面が表に出てくるだろう
赤の王の時は個人的感情だけじゃなく王としても振舞いも必要――なんだが赤の王の時も朱理は朱理だなw
更紗には本音がさらけ出せるほど信頼しきってるから
神経をピリピリさせないで等身大の自分でいられるんだろうな
更紗も朱理も普段やってる事でかいのに、二人きりだとちんまりって感じ
790 :
1/3:2008/08/02(土) 23:00:13 ID:???
ネタバレ
緑青の章6・幽霊船
国王軍の船は奄美大島沖にたどり着いた。
と、霧が発生し、その中から船が一艘やって来る。
赤い帆でボロボロの船。人の気配はないがドラが鳴っている。
「幽霊船!?」
船上が混乱したところに船底に穴が開き、どこからか火もついた。
大混乱の中、国王軍の船は沈んでしまった。
奄美の実験の結果をユウナから聞いた朱理はユウナに船を出すことを依頼する。
沖縄に行く船の中でのユウナの働きぶりを見て必要な人材とユウナを口説くが、ユウナは大統領が心配と固辞する。
運天は町で自説の演説をしていた。しかし反応がまちまち。日本からは国論をまとめろとの催促。
運天も考えていた。誇りを保ったまま国を焼かずに多くの民を殺さないためにはほかに方法が無い。
宣戦布告の後早くに降伏して無血開城する。これ以外には・・・。
芭蕉と更紗は安里の看病をしていた。日本人として恥ずかしいと言う更紗。
王族が支配している限りは駄目だ・・・。
芭蕉はしかし一方で安里と話し合いを通じて戦いを避けようとする人もいる、十把一からげにするもんじゃないという。
ともかく、城の周り・屋根裏・床下は手足れの者で固めているから大丈夫と言う。
しかし、更紗は本当に大丈夫かと一抹の不安を感じていた。更紗は朱理に会えてぼんやりしている・・・。
沖縄を守ると見得を切ったがどうする気だと問う芭蕉。計画は進行中、国土を戦場にはしないと言う朱理。
「オレは負ける戦はせん」
その表情に戦鬼の顔をみ、まだまだと思う芭蕉であった。
安里には多くの見舞品が届いていたがその中に焼き物があった。厨子甕。沖縄の骨壷!
それを見たユウナは激昂し、朱理についていくことにした。
眠っている大統領の側につくユウナ。そこへ今帰仁が見舞いにやってきた。
ユウナは今帰仁に暗殺の黒幕は運天というのを更紗と朱理が話しているのを聞いたと言う。
「本当ならあたし許さないわ」
791 :
2/3:2008/08/02(土) 23:01:11 ID:???
今帰仁は朱理の元にやってきていきなり胸倉をつかみ、兄がなんだと問い詰める。
ならば更紗が闘牛場で襲われたのはなぜと問い返す朱理。
朱理は所詮兄弟とは別物と言う。
しかし更紗がそれに反駁する。
自分も兄を尊敬し、大切だった・・・。
今帰仁は運天の元へ行き、事実を問いただそうと飛び出そうとする。それは無駄と止めるユウナ。
運天には運天の考えがある。
しかしそれは運天の考えであって、今帰仁の考えではない!
今帰仁の考えは何!と問うユウナ。
朱理と一緒に日本を叩こうと誘うユウナ。日本人の手下になるのはイヤと言う今帰仁。
ユウナは手下ではなく仲間だといい、空手の腕を役立てて欲しいと口説く。
今帰仁は運天の潔白を証明するために、行くことにした。
その晩、那覇港では朱理たちの出航の準備が進められていた。
なにか不安を感じる更紗に、沖縄を守りきった褒美に更紗が欲しいと更紗に抱きつく朱理。
更紗は幸せを感じつつも、感覚がぼんやりしていることに不安を感じる。
そう、心には何かの警報がなっているのだ。
更紗は昼の厨子甕の件を思い出していた。
なぜあんな物を送り込んできたのだ?嫌がらせ?そんな無駄なことをする?とすれば・・・。
更紗は船を下りた。安里が心配だから、後から追いかけると。
そういう更紗に朱理は手にしていた白虎の刀を渡した。
気のすむようにしろ!しかし自分だけは助かれ!と言う朱理。
一人で残すとは正気かと言う今帰仁にああ見えても結構しっかりしてると言う朱理。
しかし朱理は別離の不安を感じていた。
792 :
3/3:2008/08/02(土) 23:01:50 ID:???
更紗は安里の元に急いでいた。
嫌がらせでなく死の宣告だとしたら間違いなく殺られる!
「戻って来い!タタラ!」
城に着き、安里の部屋に入ると見張りが眠ったようになっている。
と安里の床には蜘蛛が!
更紗は蜘蛛を刀で刺し殺した。毒蜘蛛であった。見張りは死んでいた。
安里をどこかに移すことを進言する更紗。
今は動かせないと言う芭蕉に一刻も争うと押し切る更紗。
更紗たちは船で安里を玉泉洞に運んだ。
聖地だから運天には手を出しにくいという芭蕉に日本の刺客には関係ないと更紗。
と、付き添いの肩に蜘蛛がいるのを見つける更紗。
尾けられたかもしれないと思った更紗は見張りを強化するよう依頼するとともに、今後の対応を考えていた。
その表情を横目で見ていた芭蕉は更紗にも戦鬼の形相を見てしまうのであった。
幽霊船は赤の王の呪い。そんな噂が蘇芳の国王軍には広がっていた。
実際には、朱理が化粧してボロ船に乗り、今帰仁たちが海中から日本船に穴をあけていたのだ。
沖縄線の先鋒は旧赤の軍。しかし紅丸も風神もない今、日本には船が無い。船がなければ沖縄にはこれないのだ。
業を煮やした桃井は沖縄の陰謀と判断し、一気に攻めることを決断する。
一方、安里の側にいた更紗は刺客の存在を悟り、刀を構えた!
更紗カコエエエエエエエ
更紗にも朱理と同様に戦鬼がついてるのか。
何か起こりそう…。
更紗母子は俺のモノ
朱理、白虎の刀を肌身離さずずっと持ってたんだな
GJ
白虎の刀あああうわあああ戻ってきたああああああ(ノд`)。゜。
すんません存在を忘れかけてましたorz
私も忘れてた
つーかあの刀、古い上に使いまくりんぐの塩水につかりまくりんぐだけど、
刀として機能するのか?
海水につかりまくりんぐだった朱雀の宝刀に謝れw
流石宝刀
海水に浸かってもなんともないぜ
更紗母子は俺のモノ
この騒動が終わったら当然返せって言われると思うんだけど
どうするんだろ
>>802 1.「敵に刺したまま逃げてきちゃつた☆」
2.「どこかに忘れてきちゃった☆」
3.「実は私がタt(ry
朱理が持ってても仕方ないと思うんだけど、
やっぱり返せって言われるのかな…?
沖縄に来てからの更紗は可愛すぐる
まるで嫁のようにお茶出ししてるのがタタラです。朱理
806 :
1/2:2008/08/04(月) 23:02:00 ID:???
緑青の章7・約束
「沖縄を守ることが日本国王の力をそぐことになる」
更紗は刀を構え、暗殺者に備え、芭蕉は安里を洞窟の奥へ運んでいた。
と、更紗めがけてブーメランのような物が飛んできた。更紗はかわしたが明かりが消されてしまった。
混乱する付き添いたち。
更紗は目に頼らないようにした。と、新橋が鳴き、風が不意に生じた。刀を振るう更紗。
ちょうど生成蜘蛛の刀とあわさった。その場を去り、鍾乳洞の奥へと進む生成蜘蛛。追う更紗。
更紗は不快に感じていた。いきなり暴力で襲ってくる人種。赤の王も国王も皆同じだ!
更紗と生成蜘蛛は交戦中。きりがないと感じる更紗。一瞬の隙があれば・・・。
と、突然更紗の名を呼ぶ声がした。一瞬気を取られた生成蜘蛛。
更紗は生成蜘蛛の得物を鍾乳石に投げつけた。生成蜘蛛は鍾乳石の下敷きになってしまった。
声の主は角じいたち。そう、鍾乳洞の奥はエリックの隠しアジトだったのだ。
角じいが怪我をしていたため動けなかったというナギ達。
ナギと芭蕉は挨拶を交わしていた。と、更紗は何者と尋ねる芭蕉。只者とはナギ。しかし・・・
「わたしの見えるただひとつの光です」
生成蜘蛛は隙をついて逃げていた。そして、運天が幽霊船を退治に行くことを聞く。
更紗もそこへ行こうとするが、直前安里が更紗に話をしたいという。
それは運天と語り合った日のこと。
二人は遠い桜の夜、水杯ならぬ泡盛で約束をかわした。
「今より我らは敵同士となる」
「わたしはできうる限り日本との穏便な和解をめざす。それがかなわぬ時は」
「わたしが日本と通じ、最小限の被害で沖縄を明け渡します」
「どちらかが 残ればよい」
「全力を尽します。そのために必要なら、あなたの暗殺だとて実行しますよ」
「日本はそうしろと言うだろう。だがそう簡単には殺されんよ」
「友よ、これだけは魂に誓おう」
「決して我が国土を灰にはせんと!」
「これより我らは敵となる」
807 :
2/2:2008/08/04(月) 23:02:27 ID:???
運天は国の誇りを守るため、自分の誇りを捨て、鬼となった。
更紗は尚も行くと言う。どうするかはわからない。行ってから考えると。
運天は今帰仁が朱理の元にいることは知らないはず。このままだと兄弟で殺し合いをしてしまう。それだけは・・・。
馬に乗り、自身を重ね、兄弟の事を考える更紗であった。
運天は出航の準備をしていた。運天は日本から全面攻撃の脅しを受けていた。それだけは避けねば・・・。
更紗は運天の船に荷物にまぎれて乗船し、朱理に今帰仁を守るよう祈っていた。
朱理は服を脱ぎながら、船上で日本軍の動向を考えていた。
しかしその脱ぎっぱなしにしているところが今帰仁には気に食わない様子。
今帰仁のいい年してみっともないとの言葉に朱理は自分の誕生日がすぎてしまったことを思い出す。
例年、花火を揚げて町中で大宴会をしていたと言う。
年を聞き、実は朱理は自分より年下ということを知り、偉そうになる今帰仁であった。
一方、朱理の乗っている船の見張りは欧州の連合艦隊を見つけ、朱理の指示の元、合図をあげた。
欧州の船には紅丸の件でかかわったヘンリー卿が乗っていた。会話をかわす朱理とヘンリー。
朱理は誕生日の宴を開くから出席して欲しいと言う。派手にというヘンリー卿。
今帰仁とユウナははじめて朱理が赤の王であることを知った。
今帰仁は朱理になぜ沖縄の味方をすると問う。
朱理はやがて全日本を統治するという。
「そうしたら沖縄と友好条約でも結んで、末永く商売のやりとりでもしようぞ」
ユウナは感動し、朱理ならできそう今帰仁に話す。
その頃には今帰仁も希望の政治家になって沖縄のトップにいるはずと言うユウナ。
しかし今帰仁はわからないと言う。運天がわからなくなってきたから。
「誰よりも沖縄を愛し、正義感の強い兄さんが、日本に沖縄を売るなんて・・・わからない!」
運天の船は幽霊船を発見した。矢を放つよう命じる運天。今帰仁は船の先に立ち、攻撃をやめるよう訴える。
しかし運天は攻撃をやめなかった。朱理に救われる今帰仁。
一方、運天の船では更紗が刀を手に運天に攻撃を止めさせるように言った。
更紗を見つけた朱理は無茶をするなと止める。
しかし運天はもう遅いと言う。
海には日本軍が来ていた。全面戦争に突入する・・・。
運天さん、何だかいけすかない人だと思ってけど
こんなやりとりがあったのね(;つД`)
運天さん・゚・(つД`)・゚・。
運天は何故こんなやり方を…
もっと他の方法もあるだろうに
水杯ならぬ泡盛で、というところがいいな。
812 :
1/2:2008/08/06(水) 00:02:49 ID:???
ネタバレ
緑青の章8・墓碑
海には日本軍が来ている。たいした数ではないという朱理。朱理はともかく覚悟を決めろと言う。死ぬ覚悟でなく殺す覚悟。
そして日没まで持ちこたえろといい、ユウナに覚悟が決まれば船を日本軍の真ん中まで進めろ命じた。
日本軍のほうに向かい始めた幽霊船を見、更紗は運天に協力して日本軍と戦うよう脅迫する。
運天は考えた。日本軍とは別に日本の監視がいる。
幽霊船を討てばまだ戦争回避の望みがある。
運天は幽霊船を討つよう命じた。今帰仁が乗っていると言う更紗。
わが身を斬るなら斬れと言う運天。
運天を脅しても無駄と悟った更紗はマストを切り倒そうとしたが、運天に止められる。
「あなたにも守りたいものはあるだろう。この手を地で濡らしても」
更紗はつかまり、船倉に閉じ込められた。
813 :
2/2:2008/08/06(水) 00:04:41 ID:???
日本軍の方に幽霊船が接近してきた。船首に人が見える。攻撃の用意をしようとしたその刹那、船員達は気づく。
幽霊船の船首に乗っているのは赤の王!突然の赤の王の登場に動転する国王軍。
朱理は指揮する者の船へ幽霊船を近づける。そして、仲間達とともに指揮船を押さえようとした。
船上では琉球空手の使い手今帰仁、赤の王復帰を支持する赤の兵の裏切りもあり、船を押さえることができた。
そこへ運天の船が近づいてきた。他の日本軍の船の様子から、他に日本軍を命令している者がいることを悟る朱理。
運天は朱理の船に砲撃を開始した。今帰仁は海に飛び込み運天船に乗り込んだ。
交戦する今帰仁と運天。そのさなか二人の昔の日々を思い出す。
西表島は二人の父の死んだ場所。慰霊碑が立っている。そのはるか彼方には理想郷があるという。
運天は父の代わりに外へ出る。だから今帰仁が母と家を守るのだ。
今帰仁は運天を止めることはできなかった。船倉から脱出した更紗が運天に問う。
守りたいものの為に大切な人の血を流すのは本当に必要で正しいことなのかと。
わたしにそれを聞くのかと答える運天。
と、日本軍の砲撃が始まった。運天の船もろともに沈めようとする日本軍。
約束は反故にされたのか、それともはじめからそんなものありえなかったのかと考える運天。
日は沈み始めた。朱理はおもむろに日本軍の見張りらしき漁船に叫びだした。
沖縄のバックには欧州連合艦隊が控えていると。朱理が「あれをみよ!」と叫ぶ。
と大量の打ち上げ花火が打ち上げられ、大量の欧州艦隊の船影が写った!
それを見た日本の見張りは撤退した。
更紗と運天は事態が飲み込めていなかった。
更紗は安里がひそかに手を打っていたと思い、運天はともかく沖縄は守られたことで・・・自身の負けを悟った。
そこへ副大統領金城の船がやってきた。大統領暗殺未遂で運天を拘束すると言う。
運天は更紗を人質に逃げだした。
朱理は相変わらずえげつないことをやるなぁ>寝返った赤の兵
しかし人を魅せる、引きつける所も相変わらずだ
更紗母子は俺のモノ
幽霊船の先頭でタイタニックしてる朱理はかっこいいわ〜
すげぇ壮大な漫画だ
818 :
1/2:2008/08/07(木) 22:58:29 ID:???
ネタバレ
緑青の章9・悠久
運天は更紗を人質にして逃げることとした。更紗は船上で運天に問う。
なぜすべて言ってしまわないのか。
運天は答えた。大統領は日本に負ける準備があった。
沖縄を守ると言いながら、裏で運天及び日本と通じていたと。そんなこといえるのかと。
更紗はさらに尋ねた。それでいいのかと。
ただ一人悪党になり、国を裏切った卑怯者として皆に誤解されたまま追われるだけ・・・。
運天が更紗を人質にとって逃げたことを知った朱理は激昂し、今帰仁に行き当たる場所を尋ねていた。
今帰仁は父の慰霊碑のある西表に行ったかもと答えた。
南の果て西表島は今も昔も自然の宝庫・無人島である。運天と更紗は森に入っていった。
運天に鉄面皮な表情が消えた。追われる身でも沖縄が守られうれしいのだろうか・・・。
実は父の墓参りと運天は言った。墓に手を合わせ、沖縄が守られたことを報告する運天。
慰霊碑は沖縄に向かって立っている。いつも沖縄を眺められるように・・・。
スコールの中、運天と更紗は岩陰で雨宿りしていた。更紗を石垣まで送るといい、自身は運を天に任せようと言う運天。
どこにいても沖縄を見続けるという運天。
沖縄が本当にすきなんだと更紗は感じ、
運天は貧乏くじを引いてしまったと口にした。
しかし運天は自分で選んだことという。
安里にあこがれ政治家になり、いつか超えようと思っていた。
今回の件ばかりは自分が正しいと思った。
たとえ安里を殺すことになっても。しかし・・・駄目だった。
負けた者は去る。母には今帰仁がいる。あの子もそろそろ大人にならねば・・・。
819 :
1/2:2008/08/07(木) 22:59:28 ID:???
更紗は不意に聞いてみたくなった。なぜかはわからない。
しかし聞いて欲しくなった。そして実際聞いてみた。
自分はタタラである。しかし本物のタタラは双子の兄で、王族に殺されたので代わりに立った。
しかし皆にはそのことを明かさずだましている。
話したいとは思っている。しかし今更どう言えば・・・。
運天は答えた。怖いのは皆を信用していないから。
秘密を墓まで持っていくのなら黙っていればいい。
だが、信用されたかったら、ともに戦う気なら話してやらないといけない。
それで人が離れるならば、その程度の人間だったということ・・・。
更紗はその言葉に納得した。信じてないのは自分の方だった。
帰ったら皆に話すと答えた更紗。
と、そこへ生成蜘蛛の得物が飛んできた!
腹を割かれる運天。標的が運天に代わったと言う。
更紗は生成蜘蛛を追うが逃げられる。
運天は瀕死になり這いながら慰霊碑に向かっていた。
海の彼方には理想郷があると言う。けれど運天にとっては
「沖縄こそが理想郷だったのだ」
今帰仁に話をしてあげないとという更紗。
しかし運天は沖縄が見える所まで進もうとする。
ここからは見えないと更紗は思ったが、臨終の刹那、彼には沖縄が・・・見えた。
朱理たちがやってきたときには手遅れだった。更紗はただ今帰仁に運天は沖縄を愛していたと伝え、涙した。
更紗たちは本島に戻った。安里は異国の力を借りてもまた日本が出てくると危惧するが、朱理が眠る暇すら与えないと言った。
そして、ユウナを欲しいと言う。無事に帰ってくると言うユウナ。
今帰仁も沖縄を守るため朱理とともに日本に行くことを決意する。
その晩更紗と朱理は語らっていた。朱理は明日の朝、四国に行き一からやり直すという。一緒に行こうという朱理。
更紗はそれを聞き、明日一緒に行くと約束しながら・・・今晩船で出ることにした。
「更紗・・・、いいえタタラ。東北があなたを待っています」
820 :
2/2:2008/08/07(木) 22:59:58 ID:???
更紗は不意に聞いてみたくなった。なぜかはわからない。しかし聞いて欲しくなった。そして実際聞いてみた。
自分はタタラである。しかし本物のタタラは双子の兄で、王族に殺されたので代わりに立った。
しかし皆にはそのことを明かさずだましている。話したいとは思っている。しかし今更どう言えば・・・。
運天は答えた。怖いのは皆を信用していないから。秘密を墓まで持っていくのなら黙っていればいい。
だが、信用されたかったら、ともに戦う気なら話してやらないといけない。
それで人が離れるならば、その程度の人間だったということ・・・。
更紗はその言葉に納得した。信じてないのは自分の方だった。帰ったら皆に話すと答えた更紗。
と、そこへ生成蜘蛛の得物が飛んできた!腹を割かれる運天。標的が運天に代わったと言う。
更紗は生成蜘蛛を追うが逃げられる。運天は瀕死になり這いながら慰霊碑に向かっていた。
海の彼方には理想郷があると言う。けれど運天にとっては
「沖縄こそが理想郷だったのだ」
今帰仁に話をしてあげないとという更紗。しかし運天は沖縄が見える所まで進もうとする。
ここからは見えないと更紗は思ったが、臨終の刹那、彼には沖縄が・・・見えた。
朱理たちがやってきたときには手遅れだった。更紗はただ今帰仁に運天は沖縄を愛していたと伝え、涙した。
更紗たちは本島に戻った。安里は異国の力を借りてもまた日本が出てくると危惧するが、朱理が眠る暇すら与えないと言った。
そして、ユウナを欲しいと言う。無事に帰ってくると言うユウナ。
今帰仁も沖縄を守るため朱理とともに日本に行くことを決意する。
その晩更紗と朱理は語らっていた。朱理は明日の朝、四国に行き一からやり直すという。一緒に行こうという朱理。
更紗はそれを聞き、明日一緒に行くと約束しながら・・・今晩船で出ることにした。
「更紗・・・、いいえタタラ。東北があなたを待っています」
運天さん。・゜・(ノД`)・゜・。
なんか沖縄に行きたくなったよ。
うわああああん運天さああああああん。・゜゜(ノД`)
更紗母子は俺のモノ
。゜。゜(ノД`)゜。゜。
運天さんええ人だったー
これは「ああ野麦峠」だっけ?なんだっけ…
運天さん…
やべえマジで泣けた
更紗が自分からちゅーするようになったとは
感慨深い
沖縄編はラブラブで良かったなあ
次は東北か。
急に寒くなるね。風邪引きそう。
運天さん・゜・(ノД`)・゜・。
ところで運天さんの悲報の影に隠れてしまいそうだが
さらりと朱理の爆弾発言が…
ユウナをオレにくれって おま…どういうことだよ…orz
829 :
1/2:2008/08/09(土) 23:03:12 ID:???
ネタバレ
白銀の章1・絆
更紗に置いてきぼりを食った朱理は四国への船の中、ご機嫌斜め。早速今帰仁と喧嘩をしている。
ユウナは日本に帰ってから連絡すればよいというが、連絡先はわからない、それどころか向こうは赤の王だと知らないと言う。
それを聞き、よく婚約と言えたものと唖然とするユウナたち。
今となってはみっともなくていえないという朱理にユウナは互いに苦しいときの心の支えにはなれないのかと問う。
続けて人を愛したことが無いのかと尋ねるユウナ。朱理は頭を冷やすためか海に飛び込んだ。
逆らう者への残虐非道で知られる赤の王。更紗との件が彼を変えてくれればと思うユウナであった。
千手と揚羽は目的地の青藍に着いた。そこには巨大な船が。揚羽は千手にここに住み、心置きなく子供を生むように言った。
と、そこへタタラたちが帰ってきた。そう、この船は朱雀の本船なのだ。仲間に歓迎されるタタラ。
茶々に夜に折り入って話があると伝えた後、客人とともに訪ねて来た揚羽の元へ行く。
そこにいたのは四道の妻の千手姫!桜島の戦い直後以来の対面である。
騒然とする一同。千手もタタラも揚羽をなじる。
揚羽は言う。戦争すれば未亡人や孤児ができる、その面倒を見る義務はないのかと。
千手は逆らうが、疲れがたまっていたのか気を失い、ナギが世話をした。
酷な事をするというナギに、オレは夢を見たかった、と揚羽は言う。四道の子がタタラの元で育つ夢・・・。
続けて揚羽はタタラに言う。片方だけが悪い戦争はない。自分のしたことの結果をしっかりと見ろと。
タタラは揚羽の言を正しいと認める。しかし戦わねばならない。自分の国を好きと言えるように。
沖縄土産を肴に、晩飯を食べるタタラ軍。その中、タタラは沖縄の国について語る。
身分差別がなく平和で投票で選ばれた者が政治を行う国。日本もそんな国にしたいとタタラは言った。
喝采を浴びせる一同。揚羽は黙ってそれを聞いていた。
830 :
2/2:2008/08/09(土) 23:06:41 ID:???
千手は起き上がり、船を出ようとしていた。しかしタタラに見つかった。
くしを持ち襲い掛かる千手。タタラはかわしたが服が破け・・・女性の肌があらわになってしまった。
騒ぎを聞きつけ集まる茶々たちに部屋に集まるよう指示する。そして、自身の秘密について語りだした。
赤の軍に村を襲われたとき、双子の兄・タタラも殺された。
妹である更紗はとっさにタタラと名乗り、そのままタタラとして生きてきた。
わたしは運命の少年でない、更紗というただの女の子・・・。
一同は固唾を飲んで聞き入っていた。語り終わり、部屋を出ようとする更紗。
茶々はそれを呼び止める。みんなそれぞれにその告白について語り合う。皆の心は・・・。
「この中の誰も、あんたが『タタラ』だからついてきたわけじゃないよ」
「あんたがタタラでも更紗でもあたしらが好きなのはあんただからね」
兄タタラはもっと優秀と言うタタラに、じゃあ叩いたろとじゃれあう那智・聖。
揚羽は青藍の一件でうすうす気づいていた。千手は四道がタタラをしとめる際に躊躇した理由を悟った。
更紗は皆が事実を受け止めてくれたことに・・・感動していた。
タタラが自分で正体をばらして、がっかりしている浅葱の元に梅若が赤の王の動向の報告に来た。
赤の王は四国に現れた。しかしその前は沖縄にいた模様。
浅葱はこれを聞き、自分も沖縄に行くべきだったと後悔する。そして、蘭丸を四国へ飛ばした。
茶々と更紗は一緒に風呂に入っていた。恋愛話をする二人。こんな時代だからこの人と思えば、身を委ねるべき・・・。
一方ナギは周りがタタラを女性だからと甘やかさないかと心配する。東北に行くならそうも行かないと角じいは言う。
あの辺はある意味難しいところ・・・。
夜が明け、ハヤトからの連絡を待つタタラ。しかしなかなか帰ってこない。揚羽に東北について尋ねるタタラ。
しかし揚羽ですら入れない、徹底した排他主義という。
と、ハヤトの船がやってきた。しかし様子がおかしい。
船に乗り込み船室を覗くと、一面血まみれの中、正太が磔にされていた!
正太は生きていたが気がうつろ、うわ言のように言う。「あそこは化け物の巣・・・」
その様子に揚羽が言った。二人は何かタブーを犯したのかもしれない。
「ハヤトはもう生きてないかもしれんな」
更紗よく頑張った(;つД`)
熊野コンビがいちいちおもしろいw
って和んでたのにハヤト死亡フラグ((((;゜Д゜)))
更紗よかったね(つД`)
ってハヤト━━━━((( ;゚Д゚)))━━━━!!
次、身を委ねるのかなwktk
ほんとに姫連れてきちゃったよこいつ…
しかしなんてホラーなラストだ
ハヤトが死ぬなんてまさかあるわけ…
は、ハヤト〜!
千手姫は今後どうするんだろう…あそこで産むのは、さすがに辛いよなぁ
>>828 戦力として貸してくれってことでしょ。
ユウナは大統領のところに戻るだろうし、もしなんかあるとしても今帰仁とだと思う
まあ今帰仁ルートもなさそうだけど
更紗の女バレが思ったよりあっさりでびっくり…
あぁ、みんなにとってタタラが更紗であっても、
何でもないことなんだなあ…って。納得&拍子抜け。
とりあえず姉御マンセー
実はタタラは女の子でした!ってバレるとき、1番楽しみだったのはハヤトの反応だったんだけどな…
肝心のハヤトがいないうえにこのありさまってどうなんだよ!死亡フラグなの!?
確かにハヤトの反応は見たかった
ところで誰さこのスレ立てたのw
……自分も行ってくるわ
【生死不明】ハヤトの無事を祈るスレ【生還祈願】(830)
>>837 >1番楽しみだったのはハヤトの反応だったんだけどな…
ソレダ
全員にばらさず、まだ知らないハヤトが残ってることがこの先意味を持ってくるとみた
すなわちこれは長い目で見ればハヤトの生存フラグと見ていいと思う
沖縄であれだけ一緒にすごして結局みごとに正体をしらないままで済ませたわけだから
作者は正体バレを念入りに練ってると思われる
沖縄編で、更紗と朱理双方の事情を知る勢力は
葱チームの他に沖縄チームが増えた。
おそらくこの先赤の王の勢力とぶつかるときに、一度に情報が伝わっては面白く無いから
まず情報を持たないハヤトが赤の軍に捕まるかなんかしてタタラ=男という情報を再確認させておいてから
あとでひっくり返すと見た
あるいはハヤトはひょっとしたら、ここで死んだと思わせて置いて、
赤の王の新しい武将として再登場するかもしれない
鹿角で死にかけたのを奇跡的に助けたのが赤の王の勢力だったとか、
記憶を部分的に失ったか、四道関係で思うところがあったかなんかで
>>839 なるほど
ハヤト生存フラグなのか
重要キャラは殺さないだろうから、生還は期待出来るな
そうだよ!
刀だってまだ4本そろってないのに、死んだらダメだよ。
そういえば鹿の角って媚薬や精力をつける薬に使われるんだよね
鹿角一派って実はえっちな一面も持っている一族なのかな
最後の刀の持ち主は女の気がする
茶々とは違うタイプのおねえさんじゃないかな
一見剣も持てなさそうな、雪国の色白乙女
えっちな色白乙女だと
けしからん!
まだ玄武が残ってるんだっけ?
玄武=亀だしなwwww<精力
蛇と亀がからみあった神獣といわれているな
ある意味えっちだ
どんな色っぽい東北美人が出てくるのかwktk
ハヤト捕まる
↓
謎の美少女登場
「私は〇〇!玄武の刀の所有者よ!!
ハッ…あなたのその刀は…まさか朱雀の!」
↓
「君が玄武の…さあ力を合わせて戦おう!!」
ハヤトとラブラブv
おかげで強大な東北を味方につけた!!
4本の刀の所有者が集い、一気に打倒国王へ…
うん。色白美少女は確定だなJK
_ ∩
( ゚∀゚)彡 色白美人!色白美人!
⊂彡
>>847 死亡フラグと思わせといて、ハヤト美味し過ぎるww
850 :
1/3:2008/08/11(月) 23:00:43 ID:???
ネタバレ
白銀の章2・虜
同盟を結ぼうと鹿角に送り出された正太とハヤト。
しかし正太は血塗られた船と共に磔にされ戻され、ハヤトは戻ってきていない。
角じいが船の様子を見て語る。これは呪いの構図。タブーを犯した二人とタタラたちへの警告だと。
タタラは軽く考えていた自分を責めようとするが、揚羽がフォローする。
「飛びこんでみなきゃわからんことも多いさ」
正太は何とか命は取り留めた模様。とそこに驚愕の一報が入ってきた!
赤の王、四国に現る!
赤の王のこれからの行動線を語り合う一同。一方、タタラはうち震えていた。
「赤の王が生きてた。それは、わたしがこの手で倒すためにだ」
タタラは指示した。船を北に向け、鹿角を目指せ!
赤の王が四国を落とした後は蘇芳奪回に向かうかもしれない。
が、朱雀の村が落とされるかもしれない!
鹿角と急いで同盟を結び、九州に戻り、赤の王に備える!
タタラは感じていた。赤の王との戦いは近いと。
浅葱は東北に向かうため、厚着の準備をしていた。
と、そこへ四君子筆頭の群竹が現れた。浅葱は東北と鹿角の様子を聞くが、鹿角には群竹も入れないと言う。
あの地の不気味さは行った者でないとわからない・・・。しかも彼の地には寒気も入り始めている・・・。
京の寒気にも命を落としかけた浅葱の体を気遣う群竹。
浅葱は尚もタタラと鹿角の同盟に協力すると言う。国王と赤の王にとって脅威だから。
「僕は面白いことに賛成さ」
851 :
2/3:2008/08/11(月) 23:01:48 ID:???
鹿角の増長の柵近くに船を止め、茶々に後のことを託し、タタラは揚羽、浅葱、那智の4人で増長の柵に向かう。
柵の入り口で3名のみ通すといわれ、那智を置いて、風の坑道へ進む。門番は言う。邪心がなければ通すと。
道を進むタタラたち。と、不意に道の広い所につき、一同は驚愕する!
一面の黄金!共に道に入った商人は黄金を懐に入れている。
と、先へ進む道が閉じようとしているのに気づく。駆け込み、なんとか間に合った一同。
さらに道を進むと、大きな穴がある。「武器をこの穴に投げよ」
しかし周りは獣に取り囲まれている。浅葱は交戦しようとするが、タタラはそれを止め、武器を穴に投げ込んだ。
すると獣の姿は消えていった。
試されていることを改めて悟るタタラ。しかし・・・「こういうやり方は気に入らない」
一同がさらに道を進めると一同を踏み潰すほどの大きな岩が迫ってきた!
よけようとする仲間を制するタタラ。そして叫ぶ。
わたしたちはあなたがたを信じる!だからそちらもわたしたちを信じてほしい!
岩は目前で止まった。と、道の脇は仕掛けが作動していた。横によけていたら串刺しだった。
とたんにへたり込むタタラ。揚羽はタタラの気迫に成長を感じていた。
と、道に光が差し、兵と共に仮面の男が現れた。増長である。
タタラは自己紹介をしようとするが、増長はその前に商人を咎めた。懐のものを出せと。
商人がとぼけると盗人に踏ませる土地はないと商人の口に手を突っ込み、あごを砕き、殺してしまった。
殺すことはなかったというタタラに増長は言う。
黒の間者かもしれない。わしらは常に脅威に晒されている。用心に越したことはない。
852 :
3/3:2008/08/11(月) 23:03:14 ID:???
部屋に通され、差し向かいになり、タタラと増長は会談する。
まず増長が言う。わしらは自分の国を守るためにのみ戦っている。それ以上の野心も欲もない。
「わしらは、この地を日本の一部だとは思っていない」
わしらは国のためなら血を流すことを恐れない。
命より大切なもの、自分の土地の平和と生きる自由と子孫の未来を守るためなら血を流すことは恐れないと・・・。
タタラもそれには納得する。しかし・・・しかし・・・
「それでも、命も一番大切だといってほしい。他人に血を流せと言える人は信じられない」
増長はそれを受け、返す。あなたがたもわしらに日本のために血を流せと言いたいのではないか?
タタラは黙り込んでしまった。代わって揚羽が言う。鹿角はいつまで黒の王と戦うつもりだと。タタラや関東と組んで国王一族を倒そうと思わないのか。
時代は確かに動いている。変えるのはタタラだ。
増長は交渉は決裂したと言い、タタラたちを帰そうとする。
タタラは増長の部下がハヤトの刀を持っているのを見つけ、ハヤトの所在を増長に尋ねた。
知らんと答える増長に、泊めてもらうよう交渉するタタラ。部屋の外に出ないことを条件に認めた増長。
部屋に通されたタタラは揚羽と浅葱とともに夜更けにハヤト捜しに出る。
一方、朱雀の本船では正太がようやく気がついた。当時の記憶をたどる正太。と、鹿角の夜を思い出す。
「約束を破っちゃいけない!夜に歩いちゃいけない!そこは化け物の巣なんだ!」
鹿角コエ━━((( ;゚Д゚)))━━!!
あの試練の道はRPGの王道だな
早くも沖縄が恋しい
あれ?色白美人はどうした?
あの増長、仮面なのがあやしいな
しかし口の中でにぎりこぶしを作ってアゴをはずすえげつないやつが
儚げな色白美人というのはきついか…
>鹿角には群竹も入れないと
だめですやん筆頭
梅若けっこう活躍していましたぜ筆頭
ガキの使いか
増長の妹が東北美人なんじゃまいか
そんで兄の代理でタタラについてくるとか
更紗母子は俺のモノ
群竹さんて綺麗だねー
冷静な切れ者ぽくてかっこいいvvv
着ぶくれ浅葱がかわいらしいwww
こいつ性格変わってない?
その前は那智と魚釣り張り合ってたしw
じつは群竹さんが色白美人役なんだろ
ネタバレ
白銀の章3・流刑
タタラたちはハヤト捜索のため、外へ出た。揚羽は浅葱にタタラの側にいる以上、本気で守れと言う。
浅葱は揚羽にタタラが運命の恋人か、とからかう。さあてねと揚羽。
一行は先を進む。寒々とした風景。明かりも人気もない。
と、突然子供が現れた。「かいげんれい、戒厳令。夜間外出は禁止」
一行が子供について語っていると、馬が近づく音がする。
そちらを向くと首だけの馬と鬼の集団が迫り、矢を放ってきた!
タタラたちは逃げ、水辺へとやってきた。と水の中から足をつかむ者がいる!
タタラたちはとっさに振り払い、山のほうへ走り、岩だらけのところに出た。
と浅葱が気づく。「この岩・・・顔がある・・・」
よくみると岩だと思っていた物は化け物!そしてナタを振ってくる!そして目の前には巨人!気が動転する・・・
しかしタタラは動じなかった。砂漠に育ったタタラには闇に潜む妖しのものに脅える気持ちは養われなかった。
「砂漠で恐ろしいのは人間だけ。赤い衣をまとった人間以上に怖いものなどないんです」
灯りがともされ、化け物の正体が明かされる。訓練された兵たち。ただの岩。
不気味な田舎町に見せかけた強大な軍事国家と評する揚羽。
黒の軍は心底おびえているとは増長。タタラが増長にハヤトの行方を聞くと・・・
「その場所から寒いところへ行ったよ」
タタラたちは落とし穴に落とされた。
沖で待機していた那智は、3人が檻に積まれ船で出て行くのを発見する。そして信号を上げ聖に合図する。
聖への手紙には、3人の後を追いかけるとある。茶々たちは桜島へ戻ることにした。
3人は檻に閉じ込められたまま、陸に着き、馬車で運ばれていた。砂漠みたいな広い何もない土地。
新橋は馬車の御者にほうりすてられ、雪の中に消えてしまった。
絶望的な気分でたどり着いたその場所は・・・・・網走刑務所!
>砂漠で恐ろしいのは人間だけ。赤い衣をまとった人間以上に怖いものなどないんです
こういう地域の文化の違いを肌身で感じさせる表現って言いなあ
>新橋は馬車の御者にほうりすてられ、雪の中に消えてしまった。
おいおい
新橋((( ;゚Д゚)))
飛べるからきっと戻ってくるよね…?
新橋飛べたっけ・・・?
刑務所送りってひでえ
つーか更紗やばいんじゃ
水じゃなくてもっとさみしい粒
更紗母子は俺のモノ
しぃぃぃんーーーばぁぁぁしぃぃぃぃぃ。・゚・(ノД`)・゚・。
更紗は揚羽に甘えてるなあ
揚羽に助けてって言ったってどうしようもないだろうに
私も揚羽に甘えたいです ><
まぁ親みたいとか言ってたし頼ってしまうのも仕方ないけどね
まぁこの場で誰に頼るかといえば葱にたよるわけにもいかんだろ
元々更紗が頼りたがる相手の上位だし>揚羽
あとはナギとか今はなきお兄ちゃんの思い出、角じいなどかな。
872 :
1/1:2008/08/16(土) 23:11:58 ID:???
ネタバレ
白銀の章4・死線
新橋を離され、動転するタタラ。揚羽はタタラを抱き、気を落ち着かせた。
一行が着いたのは網走刑務所。檻ごと地下に下ろされ、間もなく檻は止まり、開けられた。
そこには看守らしき一人の男が待っていた。
と、揚羽はいきなり足蹴にし、逃亡を図る。
が、逃げた先は跳ね橋になっており、向こう岸に渡ることができない。
他の道を探そうとした時、何者かがタタラの足をとった。下は源泉、タタラを投げ込むと言う。
揚羽たちはあきらめた。男は大目に見るといい、姿を現した。
刑務所の主を名乗るその男は朱理そっくり。タタラは思いがけず、その男に抱きつく。
が、本物ではなく、逆に鞭で叩かれる。揚羽はそれを止め、浅葱が語る。
ここの所長は日本国王の弟。男ほど若くないと。男は自分は看守主任と言った
タタラはこのやり取りを聞いて実感する。ここは敵地のまっただ中!
男はタタラたちに死ぬまで働けといい、連れて歩く。
揚羽は男に尋ねる。ここに女はいるのかと。いないと答える男。
タタラにとって最悪の場所と思った揚羽
一同は囚人服に着替えることとなった。このままだと舎監の水の鹿にタタラが女とばれてしまう。
揚羽は唐突に「ストリップショーの始まり!」と叫び、歌いながら服を着替え始めた。舎監の注意を引くためだ。
水の鹿は揚羽の着替えをずっと見続け、タタラはこの隙に着替え終えた。
未だのんきに構えてる浅葱にピリピリしはじめた揚羽。そこにもう一人の新入りが加わり牢へと入る。
牢に入ると不穏な雰囲気。先に牢に入っていた者たちが、4人に女がいると感じたためだ。追い詰められるタタラたち。
そこに囚人たちを止める男がいた。どうも囚人のリーダー格のようだ。しかも情報も速い。
もう一回ストリップをしろと揚羽に言う。
揚羽は話ができる男か、皆を抑えられる男か考え、賭けに出ることにした。
「弟に指一本触れないと約束したら、いくらでも相手してやるよ」
男は囚人たちに手を出さないよう言った。
揚羽は不安そうなタタラを浅葱に預け、言った。タタラと一緒に来てよかった、少なくとも側にいれば何かしてやれる。
揚羽は自分の運命、そしてタタラへの期待を胸に男の元に向かう。
タタラは助けなきゃと思いつつも・・・何もできず、心で朱理に助けを求めていた
ええーーーーー!?揚羽!!!?
ウ……ウホッ…?orz
チョww揚羽さん
職をいかしていい仕事するね揚羽
葱も見習えよ(ストリップしろという意味じゃない)
刑務所の所長が国王の弟で、朱理そっくりの奴が看守主任ということは
こいつも国王ファミリーか?
更紗が朱理と国王一族の関係を疑い始めるんじゃ…。
つーことはあのサディストの鹿
どことなく雰囲気に四道につうじるものがあるのも
国王一族だからなのかな
アッー!
880 :
1/3:2008/08/18(月) 22:58:25 ID:???
ネタバレ
白銀の章5・カナリア
朱理たちは四国の土佐の竜王崎にいた。
朱理はユウナに更紗が好きという。
前にそんな話をしたことを思い出したユウナは更紗の幸せも願ってるかと聞くと、当たり前だと朱理は答えた。
ならいいとユウナ。ついでにユウナも妾にすると朱理がいうとユウナにまたしても足蹴にされた。
と、今帰仁までが蹴りこんできた。ユウナに失礼という今帰仁。安里にユウナを持っていかれたことをなじる朱理。
二人の口げんかが始まった。
傍らで見ていた弓場はこんな赤の王は見たことがないという。昔は馬鹿で友達もいなかっただろうというユウナだった。
朱理は弓場からの報告により、土佐の天麻に会うこととなった。対面する朱理・今帰仁と天麻。
と、天麻は桃井より赤の王捕縛の命ありとして、朱理たちを兵で取り囲んだ。
応戦しようとする今帰仁を止め、朱理はただこれだけを伝えに来たと言った。
「日本相手に一局将棋を指してみたくはないか」
その様子に、以前との明らかな変化を悟る天麻。
と、傍から妻・お竜が現れ、天麻に無礼をなじる。天麻は話を聞くという。
明らかにほっとした顔をした今帰仁を咎める朱理。今帰仁を頼りにしているから・・・。
四国で力を蓄えたら、桜島のタタラをとる。心に決める朱理であった。
北海道に上陸した那智は洞穴から刑務所侵入の方法を考えていた。
考えあぐねているところに、雪に倒れている群竹を発見し、救った。
881 :
2/3:2008/08/18(月) 22:59:31 ID:???
牢の中では揚羽とシラスがまぐわっていた。その中で揚羽はシラスを観察していた。
情報の伝達ルート、日付の確認、刑務所脱獄の意思。
事を終え、揚羽はタタラの元に戻る。うずくまり、ひたすら自分を責めるタタラ。
揚羽に自分に何ができるかを聞くタタラに揚羽はこう答えた。
「オレを失望させるな。それだけでいい」
浅葱は揚羽を軽蔑していた。囚人全員をしとめればよかったと。
しかし危険は冒せない、味方につけておくメリットもあると返す揚羽。
こんな汚い揚羽はイヤという浅葱にそういわれちゃお終いと笑う揚羽。
案外こんなのもすきなのかもという浅葱にタタラは激昂する。
浅葱に押さえ込まれた時は死ぬほどイヤだったと。しかし我が身がかわいくて何もできなかったと。
このやり取りに揚羽はオレがみじめになるだけ、たいしたことじゃないだから止めろという。
タタラは気が回らないと泣き出す。この様子にどうにもならないと思った揚羽はシラスにハヤトの行方を尋ねる。
シラスは調べると答え、タタラは気を取り戻した。揚羽はシラスに刑務所の説明を求めた。
刑務所は全部地下でA・B・Cの3館あり、それぞれ「水の鹿」「火の狐」「土の熊」がおさめる。
全部を取り仕切るのが刑務所長の息子「風の梟」。あの朱理そっくりの男である。
続けて、揚羽は脱出方法を尋ねた。と、囚人たちの目の色が変わる。安心する揚羽
シラスは脱出は難しいといい、25年刑務所にいる生き字引の爺さんに聞けという。
その間1人しか脱出した者はいないという。
寝ることになり、タタラは自分の無力を感じるのであった。
882 :
3/3:2008/08/18(月) 23:00:25 ID:???
翌日、タタラたち囚人は強制労働させられていた。目的は鉱産物と土地の拡大らしい。
と、新たに空洞が発見された。カナリアが必要だという。カナリア?
看守はタタラをカナリアに指名し、洞窟の奥へ進むよう命じた。タタラは松明を手に洞窟に入った。
カナリアとはなんだと聞く揚羽にシラスが答える。昔は有毒ガスが無いかカナリアを飛ばして調べたと。
奥へ入ったタタラは松明の明かりを見てガスがあることを感じる。
と、暗闇よりタタラの首を絞める者がいる!タタラは懸命に振り解こうとし、袖をちぎった。
タタラが気を失った所に風の梟が現れた。囚人服を脱がそうとした梟はタタラが女であることに気づいてしまう。
一方、何者かに鎖をはずしてもらった揚羽はタタラを追って洞窟に入った。タタラの上着を発見し、何かがあったこと悟る。
梟はタタラを連れ去っていった。
揚羽…マジかよ…
なんか…何も言えない…
うーむ
ところで色白美人?キター?のか??
更紗母子は俺のモノ
>その間1人しか脱出した者はいないという。
ほほう、脱出者ゼロじゃないのか。
抜けれた人がいない関門トンネルさえ抜けた更紗なら
一人先例があるんなら脱出余裕だろう
トンネルといえば朱雀の羅生なんかも奇跡的な感じで生き伸びてたからな
脱獄囚は玄武の刀の先代伝承者とかだったりするかもしれんね
まだ出て来ない色白美人の父親とか
揚羽よくやるわ…と思ったけど
なんか慣れてんなw
更紗の方が辛そう
奴隷時代にはよくあったことなのかな…
知り合いがいたしてるとこなんて、見たくないよなあ
ホモじゃなくても…
葱と一緒にすねちゃう
890 :
1/1:2008/08/20(水) 23:00:02 ID:vvYJVXGm
番外編・幕の内
「時々思うんだけどさ、揚羽って僕の兄さんじゃないのかな」
鹿角へ向かう船の中、浅葱は揚羽に尋ねた。
子供の時に死んだはずだが死体の上がっていない第二皇子がいる。
「そいつ生きてたらいくつぐらいさ」
「30くらいかな」
「わしゃ30かい」
揚羽と兄弟について語る浅葱。と、ナギに剣の稽古のスケジュール調整に呼ばれる。
「ナギは苦手だよ」
そう言いながら、どこか楽しそうな浅葱。
揚羽は千手の部屋を訪ねる。いたわりの言葉をかけるが千手は沈うつな表情のまま。
揚羽は言う。自分が千手をここへ連れてきたのは、見込みがあるからだと。
千手は揚羽が自分は奴隷だったと明かしても、それゆえに蔑んだりはせず、平民たちと交わってもうれしそうにしていた。
今にすべての人間が対等に平和に暮らせる時代が来る。
「四道がそんな国を望んでいたか知らない。
けれど、四道の息子にはきっとわかる」
最後にいたわりの言葉を残し、揚羽は部屋を出た。
部屋の外では浅葱とナギが相変わらずじゃれあっている。
揚羽は太郎の言葉を思いうかべる。
「いつ本気になるんや?揚羽・・・」
揚羽は心でつぶやいた。
「そろそろかな」
死んだ筈の葱の兄が今後本編に絡んでくるのかなぁ?
本気の揚羽にwktk
あれ?千手姫の子は男女どちらか分かってたっけ?
この時代診断技術なんてないだろうに。
股間の息子って意味
>「わしゃ30かい」
wwwwwwwwww
たんぱん
ナギって白虎の村の予言者の家系かと思ってたが
芭蕉先生に救われたりもしてるんだよな
揚羽にかこつけてるけど、ナギこそ兄かもしれないって話じゃないかこれ。
ナギとネギで名前も酷似してるし。
>>896 みんな忘れてそうだけど、ネギの本名はアサギだw
んーまあこういう時代ならどうしても生まれてくる子供は
息子の方が望まれてしまうって事じゃないかな、まして名家だ
設定としては女性の立場って割と低いよね?というか立場弱いというか
土佐の天麻は奥さんの尻に敷かれている感じだけどねw
第二王子ってさ、確かすっごく頭が良くて、おまけに未来を予見する力があって
王に疎まれて事故と見せかけて殺されたんじゃなかったっけ
ナギとネギでじゃれあってたし、多分そういうことなんでは
901 :
1/2:2008/08/23(土) 22:59:45 ID:???
ネタバレ
白銀の章6・その名前
タタラを追った揚羽はタタラの上着だけを見つけた。
なぜ上着だけ?周りからガスも出て、不安の中タタラを呼ぶ揚羽。
そして揚羽の松明の火が・・・消えた。
一方、朱雀の本船上では角じいが出発しようとしていた。
道すがら、角じいはナギに言う。
ハヤトが行方不明で、タタラたちも捕らわれどこかへ連れて行かれ、那智もそれを追っていった。
皆バラバラ・・・。こうなることは予測できないのか。予言者として形無しだと。
ナギは揚羽がいれば大丈夫と言うが、角じいは聞きもやらで出かけていった。
ナギは気づいていた。タタラに今までにない試練が待ち受けているだろうことを。
それは女性であるが故の試練か・・・。次に赤の王と刃を交える時、あなたはどう思うのか。それが恐ろしい・・・。
タタラが気がつくと、そこは風の梟の部屋だった。飛び起き、梟と距離をとるタタラ。
梟は自分のものになれという。断るタタラ。顔が似てても朱理じゃない。朱理じゃなければ・・・。
梟は刀を持って脅しにかかる。タタラは得物を探していたが、内部地図を見つける。
しかしそれ一枚では出られないと梟。
水の鹿、火の狐、土の熊、風の梟、それぞれの持つ地図を全部そろえて全貌がわかると
言う。
逃げようとするタタラに鞭が飛ぶ。梟はタタラがうわ言で言っていた、朱理という言葉に反応する。
自分の従兄弟、西の方にそんな名前のヤツがいたと。梟は尚も続ける。本来ならば自分も王族。
ぬくぬくと暮らしていたはずが日本国王が王位を追われることをおそれ、こんな僻地へ飛ばされた。
だからここは日本には属さない。日本とも東北とも取引はする。ここに強大な地下王国を築くのだ!
嫁になれと梟は、タタラの胸のさらしを切っていく。
タタラは・・・身がすくんで動けない。
と、そこへ待ったをかけた者がいた。揚羽である。
控えていた水の鹿が分銅で揚羽を痛めつける。
タタラを思いながら耐え続ける揚羽。決心を変えないタタラ。
根負けしたのか梟は二人を逃がした。その気になったらいつでも助けると言って・・・。
902 :
2/2:2008/08/23(土) 23:00:02 ID:???
タタラは揚羽と共に牢へ戻ろうとしていた。
タタラの命を狙った者もいれば,揚羽の鎖をはずした者もいる。
この刑務所は魑魅魍魎でいっぱい・・・。
間もなく揚羽が先へ進めなくなってしまった。
口移しで水を与え、眠るように促すタタラ。
やがて揚羽が眠りに落ちた時、タタラは呼んだ。
「風の梟、いるんでしょ」
梟により揚羽は牢に連れられ、タタラは身を洗ってくるよう命じられた。
タタラは何とか梟の部屋の地図を見ようとしてた。
そこで梟と鹿の話し声を聞いた。水の刑に処すと。
タタラは風呂の水の出口から逃げ出した。
元の牢に戻った揚羽いらだっていた。そして浅葱に言う。
おまえが不機嫌なのはどうしたらいいのかわからないからだ。
今まで周りを見下してきたのに初めて人と土俵に上がってどうしていいかわからないんだと。
浅葱はただタタラには生きて欲しいというだけだった。
と、牢の穴から水が出てきた。シラス曰くこの部屋を丸まる氷水で埋めるという。
囚人たちは協力し合って、天井にあけた穴とシラスの持っていた地図で脱獄することにした。
揚羽に手を貸そうとする七尾。その袖は破けている。タタラを襲ったのはこの男か・・・?
逃げ出したタタラはなんと脱走中の浅葱と出くわした。
囚人たちの行き先を聞いた後、浅葱はタタラに尋ねた。なにか梟と話したかと。
タタラは問い返す。梟と赤の王は似てるのかと。
その問いに浅葱は答えた。「全然似てないよ」
浅葱はタタラに先に行かせた。地図が足りないのに脱出できるのか不安に思うタタラ。
浅葱は実は牢にいるとき、揚羽の言ったとおり戸惑っていた。しかし、今、すべきことがわかった。
「ねえ、水の鹿。ヤツらがどの道を行ったか教えるから、僕を味方につけない?」
葱ボーズこのやろう!
最近、葱…もとい浅葱がかわいい!
こいつもしかしたらいい奴かもと思い始めてたのに、
てめー裏切りやがってお前なんかやっぱ葱で十分だ(^ω^#)ビキビキ
更紗母子は俺のモノ
>予言者として形無しだと。
予言者辛いなぁ……
まあ角じいが先につっこまないと読者の突っ込みが入るからな。
あえて嫌われ役をこなす角じいさんなのであった
>その問いに浅葱は答えた。「全然似てないよ」
素直じゃないな。
最初は内部崩壊を狙ってあからさまにハヤトとタタラの仲をさいたりしてたけど
そのあとは車椅子のおばちゃんにタタラに魅入られないように釘をさされたり
和気あいあいと釣りや狩りをしたりと、けっこうかわいげも出てきたから
今回のは陰謀というよりは、やきもちに近い気がする。
ネギはネギで変わりつつあると思う
朱理と三角関係みたいな位置に成長するんじゃないかな。
(更紗は揚羽のことも好きみたいだけど、こっちは恋愛というより単なるあこがれや恩人って感じ)
>しかし、今、すべきことがわかった。
>「ねえ、水の鹿。ヤツらがどの道を行ったか教えるから、僕を味方につけない?」
一見裏切りっぽく見えるけど、実はすごく役にたってくれるのかもしれん。
でもって、珍しく善行をしたのに揚羽にも更紗にも誤解されてすねたりグレたりしそう。
かわいいなあ葱坊主
なんというポジティヴシンキン
まだ揚羽が酷い目に…
美形なのになんでこんな虐めるの?人気ないの?
美形だからこそ虐められると萌えるんですよ。
つうかナギってもしかして、更紗と朱理のこと
気づいてるもしくは気づきかけてるのかな?
>次に赤の王と刃を交える時、あなたはどう思うのか。それが恐ろしい・・・。
七尾のいかにも怪しげなところがなぁ…
信用していいのか悪いのか分からんけど大した奴ではなさそうw
>>906 >一見裏切りっぽく見えるけど、実はすごく役にたってくれるのかもしれん。
いや、あいつに限ってそれはないだろうw
自分が楽できるように立ち回ってるだけでしょ
葱坊は結局自分がよけりゃいいのか
ネギってまだまだ、裏を持ってそうだよね。
というか、そもそも、彼は白の王の部下なの?それとも白の王にも寄生してるの?
蒼の王という立場だし、部下ではなく対等かとは思うが、
年下のせいもあるのか、雰囲気が格下というか、
あまり親しいというふうには思えなかったな。
あのタラコ唇ムチムチボインが白であってたっけ
王家の中では蛇王=蒼の王で、葬式も出してたくらいだから
ねぎ=蒼の王という認識は国王や一般には全然ないはずで、公的にも立場は低いはず
しかも、タタラに染められてしまわないようにと白アネゴに釘をさされてたりするから
主導権は白で、使われてる形かもしれない
暗躍機関四君子の主人も白アネゴみたいだし、白はとんでもない陰謀家かもしれない
(国王にも知らせずに蛇王のところにねぎを送り込んで、関東を腐敗させたんだろうし)
しかしあの白アネゴ何歳なんだろう
30過ぎくらい?
なんか、貫禄のある熟成した色気だったよね
>>915 アネゴがアナゴに見えた…
白アナゴww
ネギにアナゴに…焼いたらうまそうだなw
実際はどっちも煮ても焼いても食えなさそうだけど。
919 :
1/3:2008/08/25(月) 22:59:10 ID:Ubose1RO
ネタバレ
白銀の章7・曼陀羅華
刑務所の奥。ハヤトは囚われの身であった。食事も一切取っていない。
ハヤトを支えるのはタタラのためになりたいという一心のみ。
無力感に苛まされながらも、タタラをどこかで感じていたハヤトであった。
揚羽たちを追っていたタタラは刑務所内で妙な光景に出くわした。
子供が刑務所内を一人で歩いている。
その行く先を追うと一面のお花畑であった。
とにかくタタラは揚羽たちに合流するため道を急いだ。
揚羽たち一行は道に迷っていた。とそこへタタラが合流した。抱き合うタタラと揚羽。
揚羽はタタラに襲ったのは七尾でないかという。最初は普通だったのに今は袖が破けている・・・。
シラスたちが途方にくれていると、壁の穴から熱湯が噴出してきた。逃げるタタラたち。
と、熱湯の噴出していない穴から、タタラは捕まっているハヤトの姿を見つけた。
タタラは大声でハヤトに叫ぶ。
ハヤトはタタラに気づき、大声で叫ぶ。B館に行ったら何も食べるな、子供に気をつけろと。
熱湯がかかる寸前、揚羽に救われるタタラ。タタラはハヤトが生きていたことに感極まっていた。
かなりの囚人が熱湯に飲まれ、意気消沈する一同。
と、そこへ狐の襟巻きをした男がやってきた。B館舎監火の狐。
ここはB館であり、脱獄するつもりがさらに奥へ逃げ込んだだけだった。
と、檻の向こうでは水の鹿と浅葱が立っていた。浅葱の裏切りに激昂するタタラ。元からこういうやつという揚羽。
浅葱は言う。「賢いリーダーにつきたいもんねえ」
囚人たちはB館へ連れて行かれた。
それを見ていた鹿が言う。A館でおとなしくしていればまだ人間でいられたのに・・・。
鹿は浅葱に裏切った目的を問う。浅葱は仲間の命乞いをするためでないという。
自分は王族ゆかりのものだからいろいろ協力できる。風の梟には内緒で。
ひとまずの見返りは、「あったかいお風呂とベッドと着替えと人間らしい食事、かな」
風の梟は父所長の前で脱走騒ぎの報告をしていた。怒られたと鹿に言う梟。
鹿は囚人はB館に引き渡したことを伝え、二人は酒を飲み交わすのであった。
920 :
23:2008/08/25(月) 23:00:38 ID:Ubose1RO
B館で捕らわれたタタラたちは鎖に繋がれていた。
B館はA館で素行不良だと送られ、A館に戻った者はいない。
と、B館の他の囚人たちが作業から戻ってきた。意外なことに皆笑顔である。
と舎監たちが彼らの食事を持ってきた。
皿や食器もなく、家畜の餌を入れるような器に鍋ごと入れる。
「エサの時間だ」とたんに表情が変わり、よだれをたらす囚人たち。
火の狐の合図と共に一斉に器に殺到する。
その様子は人間のものではなかった・・・。その中にシラスの知人もいた。
男気のある剛毅なヤツだったが・・・。
火の狐は妙に甲高い声でタタラたちに言う。食べればここは天国となる。
食事の後、囚人たちは眠っていた。
タタラはかなり参っていた。今が夜か昼か来てから何日目か、
何が異常で普通なのかもかなりわからなくなってきている。
しかし自分は知っている。美しいもの、優しいもの、温かい人々。たとえ地獄に行ったとしても・・・。
ふと、タタラは自分の鎖が外れていることに気づく。
ハヤトの声を聞き、皆に黙って救出に向かうタタラ。
声を頼りにハヤトを探すタタラ。と、ハヤトを発見する。
ハヤトは最初タタラと気づいたものの、ハヤトから見たその姿は次第に崩れ、化け物のようになった。
ナイフを持って暴れるハヤト。尚もハヤトの名を叫ぶタタラ。
ハヤトはしかしタタラを化け物と思い込み、押さえこんで止めを刺そうとする。
タタラはハヤトの首に押さえつけた指の跡を見つける。
ハヤトはタタラが化け物に見えてしまい、恐怖にかられ殺そうとしていることに気づく。
このままでは自分の手でタタラを殺してしまう!
そう思ったハヤトは、持っていたナイフを自分の腹に刺した!
ハヤトは土の熊がタタラを狙っていることを伝え、源泉に落ちていった。
ハヤトを追おうとしたタタラを助からないと七尾が止めた。あんたもグルだと激昂するタタラ。
921 :
3/3:2008/08/25(月) 23:01:44 ID:Ubose1RO
敵ではないという七尾。七尾により鎖をはずされた揚羽たちもやってきた。
そこに火の狐も現れた。七尾が言う。タタラが見たというお花畑。
それを食事に混ぜていい気分の中毒者に仕立てる。
しかし一度に大量に摂取するとおぞましい幻覚が見える。ハヤトの様に・・・。
タタラの怒りが頂点を極め、火の狐に襲い掛かる。
揚羽はその様子に思う。怒っていろと。悲しみ・涙・心弱さではタタラの運命に歯が立たないと。
火の狐の襟巻きがはずれた。なんと中には子供の姿が!逃げる子供に追うタタラ。
やがて子供にタタラが追いつき、子供を抱きかかえた。
残った火の狐は揚羽が相手した。しかしその口は縫われておりしゃべれない。
とするとしゃべっていたのは誰だ?揚羽は気づいた。
「タタラ その子供が黒幕だ!」
ハヤトうわあああああぁんハヤトぉぉぉぉ・゚・(つД`)・゚・。
あーん!ハヤト様が死んだ!
ハヤトさまよいしょ本&F.Cつくろー!って思ってたのに…
くすん…家臣薄命だ…
・゚・(ノД`)・゚・うっうっう…ひどいよお…ふえーん!!
この間「今、時代はハヤトだ!」の葉書きを出してまだ3週間じゃないですか!
どーして、どーして!?あれで終わり!?嘘でしょ!?
信じられないよおっあんな源泉ごときに殺られるなんてっ!!
四道と差がなさすぎるわっ!!生き還りますよね?ね?ね?
……泣いてやるぅ・゚・(ノД`)・゚・
私はあのおそろしくチビでデベソな彼が(たとえマザコンでもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!!
ハヤトさまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!!
先生のカバッ!!え〜ん・゚・(ノД`)・゚・
だが待ってほしい。これから玄武の刀を手に入れようというときに、朱雀の刀の継承者をあっさり殺すものだろうか?
つーかハヤトってあんまり成長してる描写がなかったので、ここで急成長を遂げた感があるな。急成長のあと即座に死亡はひどいが。
スプラッター監獄(゚∀。)イイヨイイヨー
>>923 さすがにそれはない
スト様とトがかぶってるとはいってもそれはない
まだヤト様(馬)の方があるわー
どうでもいい事だけど、あの子どもが襟巻きに
どうやって入っていたのか体勢が気になるw
928 :
1/5:2008/08/27(水) 23:00:18 ID:TuQNUpvi
ネタバレ
白銀の章8・脱出
タタラの抱いている子供こそ火の狐!抱かれたまま空いている手で子供はナイフを振り上げる!
「そのナイフを降ろしなさい」
タタラは気づいていた。その子供の正体に。子供の首を締め上げるタタラ。泣き出す子供にこう言い放つ。
「いざとなったら子供ぶるなんて卑怯だよ」
揚羽がようやく追いついて、子供をタタラから引き離す。ガキはこうするといってお尻を引っぱたく揚羽。
「痛さを知らなきゃ、他人の痛みもわからねえんだよ」
火の狐とその僕は逆に捕らわれの身となった。
タタラは呆然としていた。揚羽が話しかけるが気づかない。と、強引に口付けをして正気に戻す揚羽。
何でもしてやるという揚羽にただ泣きたいというタタラ。揚羽はそんなのはダメというが、タタラの涙は止まらなかった。
揚羽は七尾の話を聞くことにした。
七尾が言う。自分は増長に言われてきた。東北を守る4人の大将の内の多聞がこの刑務所に入っている。
タタラたちなら多聞を救い出せるかもしれない。できるようなら手助けをしろと。
揚羽が大将が何で捕まったのかと聞くと沖で釣りをしてたところを黒の軍に捕まったのだという。
「バカかそいつ」という揚羽に七尾は返す。腕は相当立つと。何しろ多聞は玄武の刀の使い手・・・。
はじめからそう言ってくれればと言うタタラに、約束を守ってくれたならばちゃんと話すようだったという七尾。
鹿角と手を結ぶ機会を自分でつぶしたと後悔するタタラ。しかし・・・
「多聞という人を助ければ、もう一度、同盟の話ができるだろうか」
七尾は増長もタタラや関東との同盟を考えていたという。増長もタタラたちの力を信じたがっている。
新しい日本と平和を願う気持ちはきっと同じ・・・。
タタラは思った。ここに来たことを無駄にしちゃいけない。ハヤトは未来のタタラを守ってくれた。
東北と同盟を結び4本の刀がそろえば、赤・黒そして日本国王ときっと互角に戦える・・・!
929 :
2/5:2008/08/27(水) 23:01:13 ID:TuQNUpvi
揚羽はシラスに多聞のことを尋ねる。シラスと岩さん曰くおそらくC館送りになったヤツだろうと。
タタラは揚羽にいう。自分は多聞を探すから揚羽は花畑に火をかけて焼いてほしい、そして囚人たちを解放して、皆でここを出ようと。
揚羽は一人で行き、タタラは岩さんの先導でC館に向かう。その道すがら、タタラは20年前の脱獄者の脱獄ルートについて問う。
岩さん曰く、地図の話はしていなかったと。角さんはただ盲点だった、騙されてたと・・・。・・・角さん?
風の梟たちは本年最後の食料の搬入を行っていた。跳ね橋も封鎖し出入り不可能という。
梟たちが去った後、一匹のアザラシから出てきた人影二つ。那智と群竹である。
二人は刑務所内を散策する、と川にハヤトを発見した!大声で叫ぶ那智をなだめ、探す人がいると先を急ごうとする群竹。
しかし助けた恩を盾に協力させる那智。結局、ハヤトの応急手当をし、二人で運ぶこととした。
しばらく進むとゴミためのような匂いがする。しかも人気もない。鍵のかかった扉は手際よく群竹があける。
「あんた天狗党入れへんか?」
「なんですか、それ・・・」
といろいろしながら先に進むと、遠く一人の人影がある。
首より上が頭髪に覆われ、表情がわからないその男はなにやら釣りをしている様子。
那智と群竹が話しかけるとこうやって残飯をあさっているとズーズー弁で答える。
ここは他に人はいないのかと尋ねるとこの男はこう答えた。
「このC館には、ほかに誰もいねっす」
鹿は所長室にいた梟に脱走騒動を報告する。囚人たちはどうやら多聞を救いにいった。
しかし脱走者の一味に土の熊が混じっている事には気づいていないと。
梟と鹿が出て行った所長室に、浅葱が所長に会おうと入る。その浅葱の見たものは・・・。
930 :
3/5:2008/08/27(水) 23:03:09 ID:TuQNUpvi
鹿は看守たちに脱走者を取り押さえるよう命じる。
タタラたちは脱走がばれたことを不審に思うと同時にハヤトの言葉が思い浮かぶ。土の熊はそばにいてタタラを狙っている・・・。
ついにタタラたちは梟たち看守と相対してしまった。これじゃ同じことの繰り返しと思うタタラ。
と、看守たちの背後から銛が飛んできた!那智がきた!しかも源泉に落ちて命を落としたはずのハヤトもいる!
七尾もまた兄の毛むくじゃらの男=多聞を見つけ、再会を喜び、共に刑務所を出ることにした。
それを食い止めんとする風の梟。しかし、刑務所内は揚羽が出してまわった囚人たちでいっぱい。
梟は所長である親の力を借りるため所長室に向かった。
タタラは那智に侵入経路を尋ねるが、あのような侵入方法だけに出口はわからない。
と、そこへ浅葱がやってきた。賢いリーダーにつきたいんでしょと皮肉るタタラに裏切ったフリをしていただけと答える浅葱。
あきれて口もふさがらないタタラに面白いものが見られるといいタタラを連れて行く浅葱。
931 :
4/5:2008/08/27(水) 23:04:22 ID:TuQNUpvi
所長室では梟が父に指示を仰いでいた。自分で何とかしろという父にどうにもならない、出て行って一言言ってくれと頼む梟。
と、そこにタタラたちがやってきた。なおも、父に何とかして欲しいと頼む梟。
その様子にタタラは何を言っているのという。その人がお父さん?お父さんもう・・・死んでるじゃないの。
そう、梟の父、刑務所長は数多くの人々と共に氷漬けになっていたのだ!
梟は尚も言う。死んでる?何を言う。ここにいると。
鹿が傍らより現れ、タタラたちに言った。網走には湖が多い。
10年前に穴を掘り進めたら湖の底にぶつかり、冷たい水が流れ込んで、多くを氷漬けにしてしまった。
梟の父も重臣だった鹿の父も刑務所の大人のほとんどがその時死んでしまった。
鹿は10歳、梟は8つ、狐は生まれて間もない頃だった。
どうすればよかった?寒さに震え、食料も乏しく家臣の子と囚人を抱え、子供だけでどうすればよかった?
何日も泣きつくした梟が笑って言った。「親父どうしたんだろうね?いつもほど口うるさくなくなったよ、もうトシかな」
鹿には何もいえなかった。鹿と梟たちはここで生まれ、育ち、ここを出ることが許されない子供。彼らにはここ以外なかった・・・。
「ここは残されてしまった子供の国。子供のおもちゃ箱のようでした。けど壊れてしまったおもちゃ箱はもう元へは戻りませんね」
しかし梟は出るところに出れば身分ある身。梟だけでもどうにかしようと浅葱の誘いに乗った・・・。
梟はうつぶし、泣きながらそれを聞き、もういい、わかってると言った。タタラはそんな梟を抱いていた。
932 :
5/5:2008/08/27(水) 23:05:23 ID:TuQNUpvi
と、氷に亀裂が入る音がした。畑を焼いたため気温があがり氷が解け始めたのだ!このままでは10年前と同じように湖の水が流れ込む・・・。
そこへ角じいがやってきた!どこから来たと尋ねる一同に、抜け道の謎を述べる。
「脱出は不可能」「地図が必要」「源泉は熱い」それはすべて嘘っぱち。道は源泉の中にこそある!
タタラは鹿に全員外に出るよう命じるように言う。どうせ外に出ても死ぬと言う鹿にどこで死ぬかはそれぞれの自由というタタラ。
自分は梟を説得してからという鹿に2人で死のうとするから無理やりでも連れ出すというタタラだった。
B館では開放された麻薬中毒患者の囚人たちが看守に迫っていた。火の狐は何とか逃げ出すも畑は火の海。
火の中の道をカロンは火の狐を抱え進む。タタラたちは狐を守りながら、火の中の道を進むカロンを見つける。
カロンは尚も進み、タタラに狐を託し、火の海に消えていった。
カロンの意思を確認したタタラ。鹿たちも死んじゃダメだ。
鹿は看守・囚人たちをB館の滝の前に誘導する。
角じいが言う。源泉に滝の水が注ぎ込んで一筋だけ温度の低い流れができる。それをたどる。
タタラはやるせない思いにあった。誰が被害者で加害者で誰を憎めばいいのか・・・。
しかしそれは決まっている。ここに彼らを追いやったのも、あたしたちが戦うのも・・・日本国王だ・・・!
ハヤトが生きてた・゚・(つД`)・゚・。
角じいキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
多聞の髪wwwwwww
>東北を守る4人の大将の内の多聞がこの刑務所に入っている。
>揚羽が大将が何で捕まったのかと聞くと沖で釣りをしてたところを黒の軍に捕まったのだという。
>「バカかそいつ」という揚羽に七尾は返す。腕は相当立つと。何しろ多聞は玄武の刀の使い手・・・。
>首より上が頭髪に覆われ、表情がわからないその男はなにやら釣りをしている様子。
>那智と群竹が話しかけるとこうやって残飯をあさっているとズーズー弁で答える。
あれ?あれあれ?
色白美人はどうなったんだ?色白美人は
まてよ、あの髪じゃ性別はわからんぞ
「メガネを取ったら美人でした」の発展系
「身だしなみをちゃんとしたら美人でした」パターンできたか
網走刑務所に着いたらへんから、色白美人はあきらめたww
あの環境で女は生きてかれないだろJK
いやしかし刀の伝承者ほどのおかたなら…
しかもC棟なら人がいないから女でも大丈夫
どんな謎解きするかと思いきや嘘でした落ちとは…
たむさんやりよったな
しかし…あれは男のような…
っつーかネギ!なんなんだこいつは
「常に強いやつの味方」っていう点においては潔い、のか?
なんか角じい、さわやかにやって来たな
玄武の刀の持ち主が刑務所に居るとは思わなかったわ。
鹿角は国王側に反発してるのに、何で敵対してる所が
管理してる中に送り込むのかと思ってたけど納得したよ。
多聞のもじゃもじゃ髪は何か意味があるのかwktk
なにげに網走に伝承者3人が居合わせてるわけか
雷蔵ちゃんは今ごろなにをしているだろう
多www聞wwwwww
愛すべきアホキャラきたー
雷蔵ちゃんといえば、一水さんって子供産まれた?
>>943 多分まだだと思う
東北を出たら関東に行って出産に立ち会うのもいいな…
945 :
1/2:2008/08/29(金) 23:00:12 ID:3m9RSoj+
ネタバレ
白銀の章9・オーロラ
流れをたどりしばらく泳いだ先には・・・光!タタラたちは外に出ることができた。
着替えなどは仲間の分しか用意していなかったので、角じいは近くの漁村まで助けを求めに行くことにした。
角じい、タタラ、ハヤト、那智、岩さん、そして浅葱が先発隊として出発した。
その馬車の中、タタラは感じていた。何日ぶりの空か、新橋とはぐれて何日か。当たり前のものだが、空が太陽が愛おしい。
留守番組、多聞がのんきに風呂気分でくつろいでる中、七尾は鹿角の仲間宛に合図を放つ。
と、揚羽が水の鹿に土の熊の正体について尋ねた。それは岩さんであった。
もともと囚人だったのが、待遇をよくするからとほかの衆人の見張り役にした・・・。
それを聞き、不安を感じる揚羽。
先発隊は間もなく村に到着するところであったが、突然馬車の車輪がはずれ、馬車にいた一同は外へ投げ出されてしまった。
角じいは何とか那智とハヤトは見つけたが、他は見つからない。
角じいは那智にハヤトとともに皆のことを知らせるよう伝え、自分はタタラたちを探すことにした。
タタラは眠っている浅葱と共に、洞穴に身を寄せた。浅葱はうわ言のように寒いと言っている。
叩いたりするなど浅葱を起こそうとするが目を覚まさない。
タタラはどうしようもないヤツ、けどほっとけないと思いながら、人肌で暖めようと肌脱ぎになり、浅葱を抱きしめた。
浅葱はようやく目を覚まそうとしていた。こんなチャンスはない。しかし体が動かない。まあ、いいか・・・気持ちいいから・・・。
と、あたりの雪が崩れ、タタラたちを槍で突こうとする影が現れた。自らを土の熊と明かした岩さんである。
と、そこへ角じいも現れ、岩さんに何をしていると問う。
岩さんは角じいのせいだという。角じいが脱走した後、同室の者がどんな目にあったか。
その時に命を助けてもらう代わりに土の熊になって囚人たちを見張る役割を引き受けた。
長かった、出たかった。そうしたら黒の王の使いがやってきた。タタラを殺せば外に出してよい暮らしをさせてやるという・・・。
岩さんがとどめの槍を振り上げようとした時、どこからか鳥が現れ、岩さんの邪魔をした。
と、岩さんは足を滑らせ、崖を落ちていった。その鳥は・・・成長した新橋だった。
946 :
2/2:2008/08/29(金) 23:04:40 ID:3m9RSoj+
角じいたちは、近くの村に運ばれ、暖をとっていた。
岩さんの死を告げられ、脱出の日、自分のことしか考えてなかったと角じいは落ち込んだ。
この村のことを尋ねるタタラ。
村の男は言う。我らは太古よりこの地に住んでいる。日本の一部とされたこともあったが、今北海道は我らとともに生きていると。
新橋は成長し、彼女も見つけたようだ。タタラは新橋を助けた礼を言い、今後もよろしくと男に伝えた。
網走漁村では囚人たちが歓喜に浸っていた、と、タタラは揚羽より増長が来ていることを聞く。
その様子を遠目で見ながら、増長は七尾にタタラの印象を尋ねた。七尾はこう答えた。
「・・・多くの人に支えられている人だと見えました。それも、強い情熱で。」
タタラは何者かに声をかけられた。タタラには何者かわからない。と、七尾が彼が増長と教えた。
ひとまず互いに詫びるタタラと増長。増長はこの件は我らにとっても賭けだったと言い、同盟に向けて意見をまとめると言った。
と、増長は多聞の姿を見つけた。互いにじゃれあう二人。この姿に人は一度見ただけではわからないとタタラは思うのであった。
増長は預かっていた武器を返した。その中には白虎の刀も。礼を言うタタラであった。
一方、揚羽は水の鹿と対峙していた。殴りたければお好きにという鹿。
しかし、揚羽は彼を抱きしめた。鹿の気持ちが結構わかる、風の梟を大事にしてやれと言った。
網走の空にオーロラが現れた。はしゃぐ囚人たち。オーロラには「夜明けの女神」と言う意味があるという。
「あなたがそうだったのかもしれませんね」鹿がタタラに言った。
タタラは鹿に共に来るように言ったが、ひとまず鹿たちは東北に行くという。
梟は相変わらず、放心状態であった。タタラは彼に同じつらさを背負っているような朱理のことを話し、別れの挨拶をした。
そして、更紗は朱理を思った。いっぱい話したいことがある。抱きしめたいし、暖めて欲しい。南にいけば会えるような気がする・・・。
タタラたちは出発した。見送る囚人たちと鹿角の人々。と、タタラたちの下に新橋が帰ってきた。新橋を抱くタタラ。
南に向かう船の中、タタラたちは宿命の敵を思っていた。
「南には・・・赤の王が待っている」
r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
ヽ__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ ⊂(。A。)新橋━━━━━━━!!!!!!
おじさんGJ!!!!!
ずれた…スマソorz
>よりによって那智なんかに姿をさらして!
wwwwwwww
新橋生きてた━━(゜∀゜)━━!!
よかったよ(つД`)
新橋ですら彼女がいるのに俺ときたら
タタラよ、葱なんか放っておきなよ…
952 :
1/2:2008/08/31(日) 23:09:52 ID:NfbuQCSW
ネタバレ
深紅の章1・接近
南へ下る船上、成長した新橋と戯れるタタラの傍ら、揚羽はずっと考えていた。運命の子供が女である意味。
網走でその意味が少しわかったという。そういう揚羽にきょとんとしているタタラ。
船は間もなく青藍に着く。そこで降りるという揚羽。
タタラには何をすべきでなく、何をしたいかを忘れず考えろと言い残す。
しかし、共に歩み、力を貸してくれるものと考えていたタタラは揚羽の下船を止める。
そんなタタラに揚羽は言う。「オレがそばにいると楽ができるからか」
自分一人で泳げない者が他人を当てにしても共倒れに溺れるだけ。タタラはまず自分で泳げるようにならなければならない。
なおも止めるタタラに揚羽はこう言い放った。
「おまえはタタラと呼んで欲しいのか?それとも更紗と呼んで欲しいのか?」
揚羽は千手をタタラに託し、青藍で去った。
タタラはいつしか揚羽に甘えるようになっていた。しかしそれに慣れてはいけなかった・・・。
泣くタタラにハヤトたちが言う。頑張るから頼りにしてくれと。
タタラは自分が心細くなっていたことに気づく。これでは戦う前から負けている・・・。
タタラは那智に出発を命じ、那智は浅葱とともに出発の準備をしようとしていた。
浅葱は胸中で思う。タタラも揚羽も甘い。南で更紗と朱理、互いの正体を知っちゃったらどうするのさ・・・。
「お楽しみはとっとかなきゃ。ふさわしい舞台ができ上がるまではね・・・」
天麻の後ろ盾を得た朱理は吉野川上流跡で北四国瀬戸内連合軍と交戦していた。
連合軍は桃井に人質を取られているという。朱理が人質解放を約束しても、抵抗はやめない。
いらだつ朱理に報告が入った。桃井がタタラ討伐に動くという。
ユウナはタタラと手を組むことを提案するも、朱理は言い放つ。
「天と地が逆さになろうとありえない」
しかしこの状況は使えると今帰仁と共にその場を去る。行く先は・・・蘇芳!
953 :
2/2:2008/08/31(日) 23:11:20 ID:NfbuQCSW
タタラたちは土佐・サダ岬に寄港した。栄えている港町。何でも蘇芳の商人が流れてきているという。
小さな村は平気でつぶしてもにぎやかな港は好きな人か・・・。
タタラは赤の王・シュリのことを考えていた。実は自分は赤の王のことは何も知らない。
憎い敵と言いながら、知るのが怖いか、鬼だと思っていたいのか、大切な人がそばにいたらと思うのか・・・。
どこかで赤の王から逃げている。
と、浅葱がタタラの背後に人影を発見する。それはなんと朱理!しかもこちらには気づいていない様子。
ここで会わせるのは面白くないと、タタラの手を取ってその場を離れようとする。
更紗のさりげなく発した声に朱理が気づく。あたりを探す朱理。しかし更紗は人ごみにまぎれ消えていった。
朱理と更紗、二人は互いの存在を感じながらも、とうとうこの場では出会うことはなかった。
タタラの一行に飛車が合流した。飛車から桃井によるタタラ討伐の知らせを受け、思案するタタラ。
タタラは飛車に茶々に討伐軍のことを知らせるよう命じ、他の者で蘇芳に向かうことにした。
桃井の軍が桜島に着く前に、蘇芳を叩く。タタラに秘策あり!
朱理もまた、今帰仁とともに蘇芳に向かっていた。蘇芳に向かう船の上、今帰仁に四天王の構想を語る。
天麻、ユウナ、今帰仁、そしてあと一人。蘇芳に残り、一人地下水路の工事をする者・・・。
サカキは今日も朱里の帰りを待っていたのであった。
タタラと赤の王、ともに目指すは紅蓮の都・蘇芳!
ハヤトかわゆすなあ
揚羽の教育は厳しいなあ
網走では優しい…というかちょっと甘いかなと思ったけど
ただの甘やかしではなかったんだな>揚羽
救いのない状況では身を呈して救い癒してくれるけど
そうでないときには期待をこめてかなりハードルの高い宿題だすよね、揚羽
葱はほんと仲間なのか敵なのかあいまいなスタンスだな
ニアミスドキドキ
958 :
1/3:2008/09/02(火) 22:57:37 ID:qv6Oo3MB
ネタバレ
深紅の章2・交差
蘇芳・赤の宮殿、桃井の息子・穂積は絵を描きに街に出るという。
下々の者と交わる必要はない、タタラ討伐の指揮を執って欲しいと桃井は言うが、筆より重いものは持てないとその場を去った。
桃井は側近より、穂積の素性を聞く。下町に女がいて、かつ蘇芳改造計画が遅れているのも穂積のせいという・・・。
夜、隠密に蘇芳に上陸したタタラたちは、早速、タタラの策の準備に取り掛かった。
赤の宮殿の桃井は側近に起こされ、空を見る。そこには大きな凧が飛んでいる。
そこに書かれている文字は・・・「タタラ参上!」
とタタラ出現の報告が飛び交う。東に、南に、凧の元に、北に。騒然とする兵士たち。
その中、本物のタタラは、絵を書く穂積を発見する。数言、言葉を交わし、タタラは去った。
ハヤトと那智はビラ、矢文とかく乱工作を行い、皆と合流した。
どこかで朝まで隠れようとするタタラに何者かの手が!
桃井は昨晩の騒動から、タタラ討伐の出兵を控えた。
街中には「すおうニュース」という壁新聞が張られ、民衆がタタラの噂をしていた。
壁新聞を破り捨てる兵。張り紙は禁止だという。
と、穂積の元に女性がやってきた。絵と昼ごはんの話をし、その場を去る女性。
その女性の行きついた先には・・・タタラたちがいた。そう昨晩の影は、彼女だったのだ。
廉子と名乗る彼女は「すおうニュース」という新聞も作っているという。
揚羽の友達、京都の瓦版屋太郎からタタラのことはよく聞いていたという。
廉子はジャーナリストの端くれとしてタタラに興味があるから話を聞きたいという。
と、槌で建物を破壊する音が聞こえてきた。蘇芳改造計画によりこの区域を取り壊すという。
廉子は役人にたてつくが一向に聞かない。
と、そこへ穂積がやってきた。建物に描いた絵でも見て心を潤せと。
高価で取引されるタタラの絵を役人たちは破壊できない。仕方なく立ち去る役人たち。
桃井は思う。庶民の機嫌をとっても国は治まらない。国王や赤の王と同様に力で押さえねば・・・。
959 :
2/3:2008/09/02(火) 22:59:53 ID:qv6Oo3MB
廉子と穂積の様子を見て、恋人同士をあこがれるタタラ。そこにじゃれあう浅葱と那智。
廉子は恋人であることは否定しないものの結婚については現実的でないという。なぜなら穂積は桃井の息子・・・。
タタラは蘇芳に来た目的を穂積に言う。蘇芳の人々に我々が何を目指すのかを知って欲しいと。
那智は穂積に親の心配はしないのかと聞く。穂積の煮え切らない態度に那智は激怒する。
「いざっちゅう時、一人息子が味方しちゃらんかったら、親父かわいそうちゃうんか!」
穂積はただ剣を持って戦う人の味方はしたくないといい、タタラにも味方しないと言った。
街中で一人、物思う穂積。そこへ廉子がやってきた。抱擁する廉子。
「何かを変えたり、新しくしたりする時に、殺し合いじゃなくできるようになればいいわね」
その様子を桃井の側近は見ていた。
街にはまた「すおうニュース」が張り出されていた。桃井は新聞屋を探し出せと命じる。
側近は桃井に穂積の女性について・・・語った。
タタラは廉子に今晩動いて桜島に戻ることを告げた。
タタラは廉子について思った。柔らかい、女傑のような感じがしない・・・それは好きな人がそばにいるからかな・・・。
角じいは廉子に焚き火について尋ねた。毎日この時間に行っているという。
禁止になった書物、新聞、反逆者、逃亡奴隷・・・。
それをおかしいと思うのは変かと廉子はいう。支配者はなぜに本当のことを言われるのがイヤなのか?
「誰もが本当のことを知って、自由にものが言えて、言っても殺されない世界があったらいいわね・・・」
その言葉を受け、タタラは思った。それは自分たちが目指すものと同じ・・・。
朱理たちは下水より蘇芳に侵入した。ネズミが大挙して逃げ出している。ネズミは沈みかけた船を見捨てるというが・・・。
下水道の穴から、朱理は蘇芳の様子をうかがった。一目で寂れてしまったことを悟った。
四道とともに築いた都。桃井に対し怒りを燃やす朱理。
と、今帰仁が朱理を食事に誘った。ひとまず朱理は心落ち着け、道を先に進めることにした。
960 :
3/3:2008/09/02(火) 23:01:05 ID:qv6Oo3MB
穂積は廉子の家を訪れた。と、穂積は役人に捕らえられた。
桃井の命により、廉子の住む区域の取り壊しがいよいよ本格的に進められた。
焼きだされる廉子たち。見せしめという役人たち。
と、向かいの建物に人影が現れた!その人影は語る。
「わたしの村もかつて焼き打ちをかけられました。
丹精こめて耕した畑も、夜通し織った美しい布も踏みにじられ、燃え尽きた。
壊す人は嫌いです。壊す支配者のいるこの国を、
私は好きとは言えなくて・・・。
じゃあ、たとえば桃井を殺せば変わるんだろうか?
でもまた新しい支配者が来る。そうじゃない。そうじゃない。
支配者も奴隷もいない国。自分たちで話し合って造る国。
そしてきっと何より大切なことは
殺 さ れ な い 国 で あ る こ と
そういう国を・・・造りたい」
人々は何者かと問う。影は答える。
「白虎のタタラ」
民衆はその名を聞き、騒然とし、役人たちは矢を放つ。
と、「タタラ参る!」と書かれた凧につかまり、タタラは宙に舞う。
民衆たちはタタラに声援を上げた。
一方、今帰仁と朱里もその様子を見ていた。
タタラ参る!の文字に反応した朱里が人影に向かって矢を放たんとした!
廉子さん好きだ。
剣じゃなくペンで戦う、こういう女性は格好いいな。
廉子さんカコ(・∀・)イイ!!のに
このカップルほんわかするわー
絵を描いて壁が壊せないてwww
穂積に一応GJ!!!
蘇芳編はとことんニアミスでいくのかな
それともあっさり会うのかな
今度は朱理以外にパイン頭もいるからばれる危険が高い分ハラハラ
ロミオとジュリエットか…
ハッピーエンドだといいんだが
穂積の言うことは綺麗ごとに思えたなぁ
どこまでその綺麗ごとを通せるのかは見ものかも
>>963 二大パイン頭の競演とかないかなw
美人のお姉様キター
若だんなが葱の扱いに長けてきた件
>>965 ああ、那智のことか
どっちも根は純真すぎるが
那智は世慣れてて突っ込みもボケもこなせるひょうきんもの
今帰仁はくそまじめで視野がせまくなっちゃう子
那智がからかって今帰仁が冗談を理解せず怒ったりしそう
どっちも「な」がつくんだな
パイナップルのナか。
(アナナスのナか。)
「寂しいならなぐさめてあげるよ」
バロスwww
那智と葱坊主はいいコンビだな!
このまま葱が感化されてくれたらいいんだけど
970 :
1/2:2008/09/04(木) 22:51:55 ID:fCgxFAy2
ネタバレ
深紅の章3・風雲
宙を舞うタタラに矢を放とうとする朱理。しかし今帰仁がそれを止める。
自分たちは桃井を討ちに来た。ここで矢を放って自分たちの所在が割れるのは問題だと。
尚もタタラを討とうとする朱理に、ならば自分は先に行くという今帰仁。
桃井に沖縄戦のことを聞きに行く。
朱理はそれを聞き、今帰仁の兄・運天の仇は桃井であることを思い出した。
と、今帰仁を殴った。
「おまえが泣いている時にオレがわからないんじゃ、オレはバカみたいじゃないか」
止めてくれて助かったと礼を言う、朱理であった。
朱理たちは倉庫のそばを通りがかった。しかしほとんど空っぽ。
そこにはかなりの量の火薬があったはずだが・・・。
廉子は役人による焼き打ち、タタラ出現で記事を作ることを決心していた。
が、桃井の側近が現れ、廉子は連れ去られてしまった。
タタラは一同と合流した。と、町民が現れ、廉子が役人に連れ去られたことを伝えた。
さらに、タタラが出てくるまで街を破壊するという。
タタラは蘇芳に残る決意をし、桜島に人と武器が必要と新橋を送った。
もう戦争を回避できない。他に方法があったら教えて・・・。
廉子は役人たちに拷問を受けていた。タタラの居場所、新聞作りの共犯を白状させるため・・・。
今までのことを悔い改めれば助けるという。しかし廉子は引かない。ついに顔に煮え湯を浴びせられてしまった。
穂積は桃井に連れられ、牢へやってきた。
そこで見たものは奴隷たちに陵辱される廉子の姿であった。
穂積は最初、廉子を知らないというが、廉子を思い、その名を叫ぶ。
桃井は言う。京都へ帰れ、いくらでもよい家の娘を選んでやると。
穂積は間違っていたという。桃井がもう少しまともな人だと思っていたと。
穂積は親子の縁を切れという。廉子と絵を描いて暮らすと。
桃井はそれを受け・・・穂積の両の腕を折らしめた。
971 :
2/2:2008/09/04(木) 23:01:29 ID:fCgxFAy2
翌日、廉子は広場で晒し者にされた。その姿に民衆もタタラたちも慟哭する。
磔にされながら、廉子は思っていた。人は虐げられれば強くなる。鉄が打たれて鍛えられるように。
私は自分のしたいようにしてきただけ。だから・・・泣かないで。
タタラは廉子を救出することを決意する。
桃井は舞を舞っていた。縁起が悪いと咎める側近にだから沖縄で負けたという桃井。
別の側近が現れ、準備は整ったという。廉子を晒している広場には火薬を敷き詰めた。
もし救いにきたら、木っ端微塵・・・。
一方、穂積は宮中に閉じ込められていたが、偶然下水道を進む朱理たちに会い、下水道に忍び込んだ。
翌朝、廉子の周りに巨大な木馬が2体現れた。中にはタタラたちが入っている。
役人たちは矢を射るが、戸板に当たって中まで刺さらない。
木馬がタタラたちと気づいた民衆は広場に押しかけ始めた。
桃井も広場に急いで駆けつける。民の前で粉々にするために。
と、そこに穂積が現れた。そして廉子に詫びを言い、絵筆を取り始めた。
口で絵筆を取り、廉子の周りに絵を描く穂積。その中で、穂積は思った。
自分は廉子に会うまではいい家に生まれ、いいものを着て、食って何も知らなかった。
そんな自分が言っても甘えにしか聞こえないだろうが、戦ってほしくない。
何かを成し遂げるには殺しあわず、創りだすことでなしえないのか?
オレは創り出す人間でいたい。甘いかな・・・廉子。愛 し て る よ 。
タタラもまた感じていた。
廉子の周りに誰も侵すことのできない神聖な緑の結界が広がっている。
時間が止まり、誰も動けない。剣も取らずに戦っている。こんな方法もあるのかと。
自分たちも好きで殺しあってるわけじゃない。しかし、他の方法は我々は持っていない・・・。
桃井は穂積に惨めな姿を晒すのは止めろという。部下が火薬の指示を仰ぐ。
桃井は自分が穂積に見限られたことを悟り・・・点火を指示した。
。・゚・(ノД`)・゚・。
((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
うわああああああ廉子さーんっ。・゚・(つД`)・゜・。・゜゜・*:.。
穂積ごめん
綺麗ごと言ってるだけじゃなかったな
結界はもう。・゚・(ノД`)・゚・。
網走といい、今回といい、ここまで描くか…
少女漫画なのに結構酷な作者だな・゜・(つД`)・゜・
欝な展開きたこれ
>「おまえが泣いている時にオレがわからないんじゃ、オレはバカみたいじゃないか」
不意打ちで顔面パンチくらったなきじんかわいい
朱理ツンデレだな
>桃井は舞を舞っていた。
おっさんベッドに妾はべらせたり舞ったりと
糞まじめな顔してけっこう好き勝手やってるな
>桃井はそれを受け・・・穂積の両の腕を折らしめた。
お父上さんよぉ。四道ともカザンとも違うが、なんか信念あるんだろうな
たむさんおっさん書くの好きなのか
廉子さん。・゜・(ノД`)・゜・。
煮え湯((( ;゚Д゚)))
たむさん手加減しないなあ…。
次スレ立ててきます
わりと淡々ときたね。
とはいっても本編の内容そのものが(投下文も)良質なので
無理にひねったりしなくても順当にたのしめた
このスレでの収穫は葱というあだ名くらいか。
葱呼びカワイイ
今夜は、白葱etcの水炊き鍋と桃のデザートで
葱セットにしよ〜
>>982 食べるときに小口切りした浅葱をのせてください
次スレありがとうございます。
夏休み中は私用に忙しく、投下できない日もありましたが、
これからは盛り上がっていくところですし、定時に投下できるようがんばります。
>>983 笑!
ピリッとちょい辛の葱??
下準備は、ナギか群竹さんに白虎の刀でやってもらいたいな
>>984 乙です!
まだまだあるので、無理ないようお願いします
今後とも楽しみにしてまっす
>982
トリのモモ?
ひつじのモモ?
新橋は食べないで下さい(´・ω・`)
>>987 こんなとこでなにしてるんですか更紗さん
新スレ即死判定されるかもしれないからなるべく書き込んだほうが良いと思う。
最初ほどの勢いもないし。
死にたい人にお薦めの危険な街熊野
・九州上がりのタタラ軍なら大丈夫だろうと思っていたら鯨とその狩人に襲われた
・那智勝浦から徒歩1分の路上で村人が背中から血を流して倒れていた
・足元がぐにゃりとしたので足元を見てみるとオオバコが塗られていた
・崖を上っていたタタラが襲撃され、気がついたら蛇が打ち落とされていた
・天狗党のリーダーに旅の目的を聞かれる、というか聞いた後から新しい世の中をつくるとか言わされる
・那智の滝で千草を逃がそうとしたが、将軍も「千草も」逃げなかった
・タタラから母までの10mの間に赤の軍に襲われた。
・眠り薬を飲ませば安全だろうと思ったら、赤の軍が全員起きていた
・赤の軍の1/3が粛清経験者。しかも赤の王の前に首を供えて腹をかっさばくという都市伝説から「タタラほど危ない」
・「そんな危険なわけがない」といって出て行った茶々が5分後血まみれで倒れていた
・「うちわもめならば手出しされない」と馬で出て行った朱理が将軍と人望を奪われ一人で沖縄に逃げた
・最近流行っている辞世の句は「赤き旗 身の熱きこと 火の如く 徒野の坂 とく駆けゆかむ」千草に介錯されるから
・火の海から救出される確率が150%。一度救われてまた火の海に飛び込む確率が50%の意味
・熊野における赤の軍の討伐による死亡者は1日平均120人、うち約20人が赤の軍。
ヨハネスバーグのガイドラインだっけ?懐かしい
・足元がぐにゃりとしたので足元を見てみるとオオバコが塗られていた
この辺はええことやん。蛇とかも
住むなら熊野か沖縄だな
>・「うちわもめならば手出しされない」と馬で出て行った朱理が将軍と人望を奪われ一人で沖縄に逃げた
wwwwwwww
5
4
>>980 >>984 乙です。
投下に合わせて一話ずつ読み返してるけど、毎回濃厚だなぁ。
コミックだと一話があんなに展開早いとはあまり感じなかったわ。
999
揚羽の運命の女性はまーくんのおばさん
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。