【PEACH-PIT】Rozen Maiden ネタバレスレ Phase 8

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58 ◆Ijbg3iR4eg
まきますか まきませんか

それだけが書かれた紙を手にした眼鏡の少年。いぶかしげにつけた丸は…まきません。

TALE1「まきません」(扉画:真紅)

ところ変わって、暗い顔の青年。ほとんど存在を感じさせず、陰口を叩かれるのが常。
大学でもバイト先の書店(ここしか受からなかった)でも、常に浮いていた。
中学の2・3年をヒキコモリしなくてすんだなら、もっといい高校・大学に進めたはずなのに…
先立たない後悔から解き放たれない日はなかった。

そんなある日。いつものようにバックヤードの整理をしていると、見慣れぬダンボールが。
テキトーに処理しとけと無責任に言い放つ店長。
さすがに本店から叱られたくないので、ため息をつきつつ青年が中身を確認すると。
「週…刊」「「少女のつくり方」…?」
デアゴのアレの要領で作られた雑誌には1枚の紙が挟まっていた。

まきますか まきませんか

即座に本を閉じたものの、その文面には既視感を覚える。
創刊号付録の「薔薇の薇」が転がり落ちる。とりあえずそれだけ尻ポケットにしまい、仕事に戻る。

その晩。アパートに帰宅すると、宅配便が届いていた。中身は「少女のつくり方」2号。
付録はドールをしまう鞄。そしてドールの両太もも。作り方も道具もついている。
青年はドールの組み立てに没頭していった。学校に行く時間も惜しみ。バイト中も上の空。
残業なんてもってのほか。って理由だけで女子店員のフォローをすませると。
途中まで一緒に帰ろうと誘われる。聞けば彼女は女優の卵。
自分にはそんな夢とかないけど、今のところドール作りが…と思っていると封筒が。
中身は休刊のお詫び。
文面(なお残りのパーツにつきましてはお客様自身の手でnのフィールドにて回収して頂くこととなります)
   (当方でも最大限の努力を致しましたが第七ドールの妨害により叶いませんでした)
なんだこりゃ…というところでメールが。差出人は桜田ジュン…「………僕?」「昔の僕からメール…?」