荒らしはスルーで
自演虚しす……
レスポンスもういらね
死ぬわ俺
蒼天のように
はう!新スレ早!
新妄想伝ってことは誰か書くのでしょうか。
>>4 全スレは荒らされてしまったんで心機一転ということで立てました
旧壱さん、後は頼む
携帯からだったんでこんな感じになってしまった。すまん
6 :
マロン名無しさん:2008/01/12(土) 08:43:23 ID:1UWbNRVy
え?誰に荒らされの?
7 :
マロン名無しさん:2008/01/12(土) 09:30:43 ID:oOMKvHRr
マミヤの服はぎとりショットはガチ妄想
8 :
マロン名無しさん:2008/01/12(土) 15:38:55 ID:/8qq05PG
age
9 :
旧壱:2008/01/12(土) 21:46:56 ID:???
スレ立てありがとうございます。このスレで最後になるかと思います。
というか自分でもアホみたいに続けてますね。
ただやり抜きたい気持ちがあるのでm(_ _)m
逃げたいなら逃げろ…。バランの命を見逃してもいい。しかし、それは情ではない。
まだバランが生きてはいても、それはあくまで結果。リュウガの拳には一切の情はない。
リュウガを取り囲むブランカ兵の一人が、追い詰めらたバランを見つけた。
「あ!バラン様、光帝バラン様が!」
兵たちに広がる動揺。乱れが生じる…。その機を逃すリュウガではない。力が解放された!
まさに獣と言える速さで樹々の死角に入り込む!
「は!? や、奴がリュウガが消えた!?」 そう小声で叫んだそのブランカ兵の視界が完全に断たれた。
ビチャ! 木の幹にこびり付いたのは…、鉄兜の小さな破片と人間の…両目!?
モンタージュ写真のように、横に目の部分だけがスライドされている!
ガクッ…顔を抉られた兵の膝が落ちる。その時、ようやく抉られた傷口からの出血があった。
あまりの拳の速さゆえに流血の間がない…。
その一人目の犠牲者が絶命して倒れたとき、リュウガは更にもう二人の命を奪っていた。
一人は顔の中央を、もう一人は胸の中央を抉り取られている。
兵たちは恐慌を来たし、ニードルガンを闇雲に乱射するが、リュウガに狙いを定めることさえ出来ない。
もう、こうなっては策も何もない。
炎に包まれつつある森の中を無数の針弾が飛び交うが、その一つとしてリュウガを掠めもしない。
逆に、一人…また一人と天狼の牙が"羊"たちを食い殺して行く。
「うわ〜!!」 ガシュガシュガシュ! リュウガの姿さえ捉えられないのに、ニードルガンを撃ちまくるが…。
ガシュ!…カシュカシュン…弾切れ。発射口のディスクだけが空しく回り続けている。
気付けば辺りには仲間の姿もない。いや、全て殺られて?地に倒れている。
ザザザザザ! その音…あまりに早いリズムだった。人間の足音だなどとは思いもしなかった。振り向いた時!
「うぎゃ〜!」 コマクは凄まじい断末魔を聞いた。
全滅!?…ヒョコヒョコと極端に短い脚を急がせコマクは逃げた。ユダの策は失敗?したのだ。
…膝と腰がガタガタと笑う。後ろからリュウガが追って来ていないだろうか?それを確認する勇気はなかった。
とにかくユダの元にまで逃げる以外に術(スベ)はない。そういう意味では今のコマクの集中力は異常だった。
「ふうぅ…」 殺戮と肉体の酷使により熱くなった心身を鎮める…。
既にリュウガの周りは、ほとんど炎に囲まれている。絶望的な状況だった…常人にとってはの話だが。
やや高ぶった気持ちを落ち着かせ、周囲を見回した。ユダの姿は…ない。
「ふう…」 先の呼気とは意味が異なる。油断ではないが、安堵の一息であった。
バランも姿を消している。食のためではなく、殺すための狩り。その混乱に乗じ逃亡したようだ。
…リュウガの背後に炎の壁が近付いている。流石に身を焼くような熱さを感じた。
ザワ…。リュウガのうなじが粟立つ! 強烈な殺気を感じたのだ。
リュウガは反射的に高く跳躍し、上空から下を見下ろした。うなじの粟立ちが背中全体に広がっている…。
裂ける地面! 目に見えない何かが地面を掻き裂いて行く。
ビシシ! その"裂気"は太い木の幹を深く刻むと、ようやくその力を失った。
…着地。リュウガは裂気が放たれた方に鋭い目を向けた。その目には少なくない"焦り"が混じっている。
南斗紅鶴拳伝承者にして策士、妖星の男ユダ…。
そのユダが姿を見せる意味…。戦場に出る度に死を覚悟した。しかし、これほど死を間近に感じたことはない。
リュウガは自分の拳が"見られた"ことを悟った。どんなに武技を極めようと、人間には必ず癖や独特の間がある。
それを見られた。見切られた! これほどの焦りを"味わう"日が来ようとは…。
だが、まだ…"可能性"はある。ユダは拳才のみならず、あらゆる分野に秀でている。天才と言っていい。
だからこそ、天才ゆえの弱点がある。そこを突く意外に道はない。…生への道はない。
炎の壁を割って、ついにユダがその姿を見せた。
完全に自分の不覚だった。炎の中を接近して来るとは思いもしなかったのだ。
南斗聖拳の裂気…その性質上、闘気で身を包み、炎から身を守るという発想をしなかった。北斗元斗ならまだしも…。
闘気を身に纏うという点においては、やや劣る南斗聖拳であっても、鳳凰拳サウザーなら炎を凌ぐであろう。
もちろん、今のシンであれば同様にそれは可能であろう。
…ユダを侮っていたとは言わぬ。言わぬが…。不覚が過ぎた。
生き残るには…、勝つには…油断を誘う意外に道はない。
12 :
マロン名無しさん:2008/01/13(日) 08:21:37 ID:G5zYt8J4
異境備忘録だけはガチだ。絶対読むな!
俺は15年経った今でも後悔している。
何も現実社会に役に立つことは何も書かれてはいない。
だが読んでいてやばい感じは思いっきりして、背中がぞくぞくするというか。
俺がそうだったように俗界に生きる凡人が仙界なんて縁がないものにはまると
効果がないばかりか悪い方向に人生が行ってしまう、
やめておけ、と強く注意しておきたい。
俺はこの15年間、天罰を受けて生きてきたと思っている。この本に関わったせいで。
二度とこの手の本は買わないつもりだ。
13 :
マロン名無しさん:2008/01/13(日) 10:35:06 ID:YhEqtWmW
気持ち悪いと思ったら、やっぱり宗教がらみのバケモンかよ。
精神世界に住人だったから、一般の人々に受け入れられなかったんだな。
ある意味、悲劇だよ。
新生ユダVSリュウガ及びヘタレイマダー?
15 :
マロン名無しさん:2008/01/14(月) 12:45:38 ID:y/BVT31Q
そうそう、マダ〜!
旧壱さん、早く新作お願いしまっす!
乙でした。まさか新スレになってるとは…携帯厨の辛いとこですね。頑張って下さい!
違う…
目の前にいる男が、あのユダとは思えなかった…。
薄笑いを浮かべていても、その目にかつての虚栄心がない。色白の顔には化粧の代わりに左右二本ずつの傷跡…。
リュウガが、つけ入ろうとした"スキ"が……ない。
紫のマントには火が燃え移っていたが、その火も、ユダの身体…紅い服に届かず消えて行く。
さらなる不覚…。リュウガは、ユダに一歩詰められた上、構えに移行する"間"を与えてしまった。
しかし、単にリュウガの不覚とばかりは言えない。
リュウガの心中を探り、その"間"を見逃さなかったユダの実力…。これが虚を捨て去ったユダの真の力…。
一見…ユダの構えはスキだらけに思えた。
右手を鶴の頭に見たて頭上に伸ばし、左腕は横水平に広げている。
その両腕は、しなった鞭が対象物を打つ寸前の状態と言えばいいだろうか。柔らかく、しかし力強い"タメ"がある。
右手の五指はピンと伸ばし反り返るほど。一方、左手の五指は掻くように曲げているが、そこに無駄な"力"はない。
さらに言えば、十本の指は一本一本が全て開いた状態である。"突く"ではなく、"斬る"の構え…。
下半身は右脚が前で、両膝を軽く曲げた、あらゆる動きに柔軟な対応が出来る姿勢である。
間が抜けたような体勢と言えなくもないが、ユダの優れた容姿にあっては、それが一つの"美"となっていた。
それにしても泰山天狼拳を相手に、自分の胸部や腹部をがら空きにする…とは? …答えは明白である。
二人の距離は約五歩。もちろん、リュウガにとっては"一歩"の距離だ。
それでもユダからすれば、リュウガを充分に迎撃出来る距離…、自分の距離というわけである。
その構えにも意味がある。上に伸ばした右腕は"縦"の動線、つまり空(クウ)への逃げ道を封じ、
横に伸ばした左腕は、"横"の動きを、即ちリュウガの地表での動きを封じる。
…成す術なし。しかし、リュウガの脳は忙しく働く。この場を打破し、あわよくば勝利に繋ぐ方法はないか。
とは言え、仮に自分の最速で飛び込んでも、返り討ちされるのは間違いない。
このまま防御を固めても、あるいは"後退"して距離を取ろうにも、ユダの伝衝裂波からは逃げられない。
まして…この近距離。ユダから言えば、必殺の間合い!
18 :
マロン名無しさん:2008/01/16(水) 11:57:52 ID:8z9JWi3P
鼻より団子と綾瀬のコンクリ事件が同じってどういう意味だよ?
何の関連性もないと思うけど?
補習
多忙
斬!!
勝負所を見逃さない…
虚栄心ばかりを着込んでいた、かつてのユダならば、リュウガに反撃のスキを与えていたかも知れない…。
リュウガが感じたのは重い衝撃だった。痛みはまだ認識しない。
…不思議だった。ユダの南斗紅鶴拳と言えば、その拳の速さゆえ、裂波の衝撃は目標物を突き抜ける。
そのため、その目標物は背部から裂け始めると聞く。衝撃の重さを感じる筈はないであろうに…。
などと思案しているとき…、徐々に始まる耳鳴りの如くに少しずつ、鋭い痛みが湧き上がって来た。
だが、リュウガのその痛みは背中からのものではなかった。左肩から下に斜めに斬られている。
ピ…ピピ…とリュウガの左肩が裂ける。次いですぐ後に、すうっと紅い線がリュウガの胴体に伸びて行く。
その白い服が、少しずつ滲むように、紅に色付き始めた。それと入れ替わるようにリュウガの体力も減少していく。
傷口から、血液とともに生命力が抜け出て行く…そんな感覚だった。
ガクッ…片膝が落ちる。立っていられない。もう一方の膝も地に付いた…。
斬られた痛みよりも命が抜けて行く感覚の方が強い。それでもリュウガは最後の気力を振り絞りユダを見上げた。
ニヤけた顔でこちらを見下ろしている…そう思っていた。だがそこに見たのは、毅然たる"漢"の顔だった。
リュウガはそれで理解した。ユダの真意を…。
ユダが構えを解く。そのため炎の熱さを感じるようになったか、彼は立ち位置を変えた。
リュウガは移動するユダを目で追うが、地に付いた両膝は既に寸分も動かせそうにない。
「…"何故"だ、ユダ」 何故、聖帝を敢えて敵に回す?
傷口からの出血は遅い…理由はわからないが。何にしても"深い"のだけは理解できる。
「俺は妖星…それだけの話であろう。俺は誰にも仕えぬ。恭順の意を表してもスキあらば背後から食らい付く。
だが…俺は王たる男ではないのだ…。だからと言ってどうしたらいい?…どうにもならん。
ならば、妖星らしく治を成さんとするサウザーを倒し!、更には…」
「悪振るな…」
やや離れた所で、燃えた樹木が倒れた。凄い熱さだが、リュウガにはまるで、いや…既に熱さを感じられない。
「悪振るなとは?」 ユダが"如々立ち"で問い返した。
もう言葉を発することも難儀であった。リュウガの服は、前面だけが紅く染め上げられている。
「…死に花を…咲かす気であろう」
リュウガは…有り得ないものを見た気がした。それは…穏やかな表情をしたユダだった。
「見抜いたか…。流石は…」 南斗正統血統…そう言おうとした。だがそれは、侮辱と取られ兼ねない。
「流石は天狼星。その強い二つの光は、暗い心底に封じ込めた我が真意を照らす」
リュウガの呼吸が重くなる。"天に帰る"時は近い。
「だが俺は、自ら死を遂げる気は…ない!俺は俺の、妖星のやり方で再び乱世に舞い戻る!
貴様の拳を見切るため策を張り、そのために幾十人もの犠牲を出したが…この胸が痛もう筈もない」
裏の裏、奥の奥、闇の闇の暗殺・殺人拳伝承者が人の命を重く見る筈はない。にも関わらず、それを口にしたユダ。
悪振るな…リュウガは、もう一度そう言いたかった。だが、最早体力…いや、命の残量も尽きかけている。
「これが俺の戦い方よ。正面から向かい合い、では始めようか…などは本来我々の戦いではあるまい!
スキがあれば背後から殺ろうが、奸策を張り巡らそうが…、構わんのだ。わかるかリュウガ?
誰も俺を倒せはせん!誰もな! 天狼星の貴様でも、北斗神拳でも、サウザーでも、南斗最強の男シンでもな!」
虚栄心には思えなかった。確かに、この男ユダならば、誰が相手でも討つだろう。
そのための手段は選ばないのだから。死を望みながら、死は遠く逃げて行くのか?
手段…手段?
「悪…振るな。お前は…策士の振りをした…拳士だ。やはり、南斗六聖の…誇りは生きているな」 「…なに?」
「殺れ…」 …限界だった。もう言葉も出せない。指の一本も動かない。
「…最初の一撃がトドメだった。だがリュウガ、お前は美しい」
もちろん、それはユダが求める"美"ではない。
…であるにしても、ユダが他人の美を褒めるなど、かつての彼には考えられないことである。
「リュウガ、お前は後世に語り継がれる男だ。美しく死ね。貴様の亡骸は丁重に葬ろう」
ユダの最後の一言…リュウガの耳には届かなかった。
思い出が走馬灯のように蘇る?その現象はリュウガには起こらなかった。
ただ彼が最後に思ったこと。自分の生き方を誇りに思う…それだけだった。
23 :
マロン名無しさん:2008/01/19(土) 21:51:01 ID:JtcSifzs
すんまそん。
鼻より団子と、綾瀬コンクリ事件が
何故繋がってるのか
是非おしえてほしいんだけど。旧壱さん。
リュウガ…ちょっと寂しいですね。ユダ…漢の顔になったな。乙でした。
25 :
マロン名無しさん:2008/01/20(日) 02:23:13 ID:ucddQLXR
旧壱さんよ〜、アンタの残酷さは知ってる。憐憫の情や惻隠の情なんてない。
それは知ってるよ。あのコンクリ事件の事も、アンタは茶化してたね。
俺は反省してたんだよ。ジャギのシナリオ書いてたとき、クズ箱入りのシナリオでも
一応世に出してしまった。あんな残酷で馬鹿みたいなシナリオをね。
お前はいったいあの事件の何を知ってるんだ?
華より団子と綾瀬コンクリ事件の共通点とは何か?
お前が言ったんだろ旧壱。責任もってこたえろよ。
残酷なら残酷ついでにはいちまえ。
ちゃんと最後はリュウガになってんな。ユダの方はちょっと進化してるな。
ちゃんとキャラのポイントを掴んでる感じ
人物描写で閉めてくれると余韻を残す感じで良いですな
ちょっと話は変わりますが、映画トランスフォーマーは観ましたか?
あの情報量の多いCGアクションって文章で表現出来るもんですかね?
どんな感じに思いますあの映画?
27 :
旧壱:2008/01/20(日) 06:44:22 ID:???
>>23 私は、花より団子というのは知りません。
>>18は私ではありませんです。
>>24 いつも、乙を乙ですm(_ _)m
>>26 m(_ _)m
さて、トランスフォーマーは映画館で観ましたが、あんな迫力ある映画は初めてでした。
あれを文章で事細かに表現する…、少なくとも私には無理です。
あれこそまさに百聞一見。言葉の表現を超えてますね。
だいたいからして、この妄想伝に至っては、
"レイが空に舞う!"
…これだけで『北斗』を知る方々は、絵に変換できるわけですからね。
m(_ _)m
ある東京のビデオショップに
「旧壱物語」という「縛り物」が発売されました。
内容は、タイトルだけでの想像をはるかに上回るハードなものです。
どう見てもバカにしか見えないデブデブの旧壱を、
プロレス技でいたぶるのです。
レスリング上でタイガーのマスクをかぶった筋肉隆々な2ちゃんねらーの青年2人と、
旧壱が戦わされます。マウンテンボードを破壊され、
ビキニの赤いレスリングパンツを履かされただけの旧壱は、
2人の攻撃をかわそうと、ロープ際へ逃げ回るのですが、あっけなく捕まってしまいます。
四の字固めやコブラツイストなど様々なプロレス技を次々と掛けられ、
旧壱は「ヒイーヒイー」と喘ぎます。青年の頭上に持ち上げられ、
何度もマットに叩き落されたり、ロープの方へ放り投げられ、
反動で戻って来たところへラリアートをくらったりと、さんざんな目にあわされます。
旧壱が、恐怖に顔をこわばらせ悲鳴をあげる様子は、やらせ等ではなく「マジ」を感じさせます。
やがて、疲れ果てた旧壱は一人の青年に羽交い絞めにされてしまいます。
もはや体力も使い果たし、力尽きた様子の旧壱の赤いレスリングパンツがクローズアップされます。
もっこりと盛り上がり大きなふくらみを、もう一人の男の手がなでさすり、
ペニスと陰嚢の位置を確認します。
ペニスを上向きに修正し、下方にある二個の睾丸の位置をパンツの上から指でなぞるように画面上で確認した後、
電気按摩攻撃が開始されました。かなり強烈にゴム靴のかかとの部分で踏み付けます。
旧壱は、苦痛に顔をゆがめて泣き叫びます。
それが済むと、羽交い絞め固定状態で猛烈な「急所蹴り」の応酬。
「スパン」「スパン」と蹴足の甲が股間にぶち当たる乾いた音が響きます。
そして、まともに急所に決まると、
「ギャーっ!」「ウギャッ!」
と一蹴りごとに旧壱の悲鳴が…。
5,6回蹴り上げられた後、下腹部を押さえながら、旧壱はマット上でうめき崩れた。顔は涙でぐしゃぐしゃ。
最後に、旧壱はマット上でパンツを脱がされる。
恐怖で縮み上がったペニスがアップで写される。
恥毛は僅かに生え揃ったばかりだが、ペニスは勃起すると結構長くて大きい。
心なしか陰嚢の部分はピンク色に大きく腫れ上がっているように見えた。
二人の青年に交互にバックを犯され、ペニスをしゃぶられ、旧壱はやがて射精する。
行為中も旧壱は意図的に何度も睾丸を締め上げられ、悲鳴を上げていた。
もちろん旧壱も青年の物をくわえ舌で奉仕させられる。
この模様は先日、2ちゃんねるラジオで紹介されました。
このようなビデオは今後絶対出現しないだろう「超爆笑物」だと思います。
30 :
マロン名無しさん:2008/01/21(月) 00:30:49 ID:3sF1GmBt
はぁ。また始まった。次は何人目の人格だよ。キュウちゃんよ。
それよか、お前の言ってた綾瀬のコンクリと花より団子の件
頼むから教えてよ。アレは確かにお前の文体だし、カモフラージュしてても
癖ですぐわかるんだよ。
上の気持ち悪い文章もお前。傾向をつかめばまるっきりお前の文章だよ旧壱さんよ。
まあ、そんな事はどうでもいい。真実をきかせてくれ。
綾瀬コンクリと鼻より団子。いったいどのような共通点があるんだ?
変態は抜きで。
知らんがな
(´・ω・`)
32 :
マロン名無しさん:2008/01/22(火) 10:13:57 ID:PlMLL41W
都合が悪くなると、直ぐにアナに潜る。人格変えたりして。
確かにそれはここで使える武器だね。
でも責任もてよ。綾瀬コンクリと花より団子の因果関係。
しっかり説明してくれ。気になるだろう。俺はあの事件を追ってるんだよ。
33 :
旧壱:2008/01/22(火) 14:19:37 ID:???
知らないっつの。
なんだよ、花より団子って。
ほんと気持ち悪い粘着だなw
34 :
旧壱:2008/01/22(火) 14:31:23 ID:???
リアル世界を妄想で生きてる場合じゃないってw
それよか、幅が出て来た文章、プロの領域に達したというお前の話が読みたい。
まさかプロ目指すってんなら、ブログなりなんなりで書いてんだろ?
北斗にこだわらなくてもいいから読ませろよ。
マジでプロ目指してんなら、やっぱり努力してるだろうから、上手いことは上手いと思う。
どこで書いてんの?見せろよ。素人ながら批評してやるよ。
まずは書いたものを見せろ。穴に閉じこもって逃げんなよ。
お前の口調だw
35 :
マロン名無しさん:2008/01/22(火) 17:55:19 ID:3FgJA7PN
旧壱さんむかつく気持ちはわかるけど相手は基地外だから放置が一番だよ。また喜んでキモい事のたまうから
また続きお願いします。
36 :
マロン名無しさん:2008/01/22(火) 23:56:39 ID:PlMLL41W
あ、そう。
じゃ、あの思わせぶりなレスしてた人物は誰だよ?
綾瀬コンクリ事件を玩ぶように、面白がって被害者の名前も書き込んでいた。
アレはいったい誰だよ。
こんな廃スレ、俺とお前しかいね〜じゃん。
知ってる奴か?
37 :
旧壱:2008/01/23(水) 01:17:45 ID:???
あっ、それな。
お前のキモいジャギ×アイリを批評したときに、例を出したことな。
もちろんあれは俺。だが、花より団子がどうのこうのは知らんわ。
つうかお前がキモい話書くから悪いんだっつのw
中国板の…中国人少女との恋愛w
アナウンサー板の官能小説w
両方嘘じゃねえか。
読みたかったよ。恋愛経験なしが書く恋愛話、大人童貞が書く官能小説w
お前のブログを紹介してくれ。どこで書いてんだ?
何でもいいからここにも書けよ。面白いなら本当に称賛する。
つまらなかったら余計に酷評するがなw
>>35 ごめんなさいです。アフォにはわからせないと。
でも"リアル"には無理っぽいですね。
明日には少しだけ更新しますm(_ _)m
38 :
メイデン:2008/01/23(水) 07:12:29 ID:TKkC4u8P
久しぶりにきたメイデンですけど、このスレ去年に比べてずいぶんと変わりましたね!
39 :
モンモン:2008/01/23(水) 15:14:09 ID:8UpenX9+
うおっ!
キュウちゃんよ、本能丸出しでレスるなよ。慌てなくても披露してやる。
お前に作家の真髄というものを教えてやる。
中国人の恋人だったかなぁ、そういったスレがあったはずだ。
俺はあそこで張り付いて(暇だった頃)、狂うほど執筆してた。
読むものは、もはや虚構と現実の境界を喪失し、俺の世界観の中に引き込まれた。
どうなったのか、そして今後どう展開するのか。急かされる毎日だった。
あの頃は本当に意欲の塊だったな。人間として充実してたし。
俺も中国人の留学生と付き合った事実があるから、ノンフィクションに近いんだけど。
脚色も多い。
とにかくキュウ坊。落ち着け。
お前は直ぐに感情的になって多くを失敗してきた輩だろ?
平常心だ。お前の下らない物語りも、しっかり批評してやる。
楽しみだよ。
40 :
モンモン:2008/01/23(水) 15:15:27 ID:8UpenX9+
旧壱(メイデン)さんよ、落ち着け。
41 :
旧壱:2008/01/23(水) 17:12:50 ID:???
>>モンモン
だから俺は読みたいんだよ、お前のを。
逃げ続けんのはどうかと思うが。
サウザー編のときから逃げまくりじゃねえかよ。
つうかそのとき既に、中国人少女との恋愛wもアナウンサー板の官能小説wもなかったわけだが。
いいか?早く書くか、お前の書いてる所へ案内してくれよ。
約束する。上手かったら絶対に評価する。つまらなかったら余計に酷評するが。
お前が書かないうちにその辺の高校生が、話題にのぼるようなの書いてしまうんだぞ?
お前も悶々としてないで、ガンガンとアップしろよ。
>>メイデンさん
お久しぶりです。
すごいのに粘着されてんですよ。
42 :
メイデン:2008/01/23(水) 22:21:10 ID:TKkC4u8P
ん?…自分は旧壱さんではないですよ。
去年【鉄の処女】
をこのスレで書かせていただいた者です。
仕事が忙しくなり中途半端で終わらせてしまいましたがm(__)m
旧壱さんとは去年妄想伝書いてた壱さんの事ですよね?
もう壱さんはいないって事?
何カ月ぶりにこのスレ開いてみたら、ずいぶん変わっていたので…
壱さんやバウケンさんはもういないのでしょうか?
メイデンさんお帰りなさい!スレが変わって旧スレの壱さん。略して旧壱さんになったみたいです。
旧壱さんしか作者さんが居なくて、ずっと良い話を書いてくれているのですが、嫉妬した基地外が荒らしてます。旧壱さんも我慢しきれずレスをして悪循環です…自分は乙でした!としか書けませんがメイデンさんの新作も期待してます。旧壱さんも続き待ってます!
1レスに収まらないため、また投稿時や流れに合わないためカットしたリュウガの過去のプロット…。
実際はちゃんと書いたのですが上記の理由プラス…後付けでユリアが生きていて、南斗六星最後の将、
しかも南斗正統血統で、兄のリュウガは泰山流…。
あまりにデリケートな部分ですからやめました。
ちなみに泰山流を"たいざんりゅう"で変換したら"タイ残留"になりました…orz
『蒼天の拳』で若き日の魏瑞鷹が師匠劉玄信と対話した場所…よりもちょっと明るい所
少年リュウガ(11)は南斗の王である実父に、自分が南斗を去ることを伝える。
血筋だけの王族である自分に耐えられない。
「父上!あなたはこんな息子を哀れに思いませんか!」
暗黒世界から出ることは出来ない。それでも出るならば一切の庇護は期待出来ない。
「私は一人で生きて行きます。さらばです!」
リュウガが出て行ったあと、物陰からオウガイ。実父とは友人。
オウガイはサウザーに入れ込んでいるが、サウザーを敢えて南斗の王として推すつもりはない。
しかし、サウザーの才能を知るオウガイ。
「リュウガ殿は才覚豊か。やがては人望を集めることになるだろう。
…長ずればサウザーとの衝突は避けられない。そうなれば南斗は乱れ、力を失う」
「私は傀儡の王。リュウガの気持ちはわかる。しかし、しかし王だ…。このままリュウガを…どうしたら…orz」
「私にまかせてくれ」
オウガイはリュウガの命を守るためツテを辿り泰山流に便宜をはかる。
リュウガは南斗の里を去るが、すぐに拉致されてしまう…タイ残留、いや泰山流によって。
彼はそれを自分の宿命と受け入れ修行に打ち込み、遂に泰山流の至宝である天狼拳の使い手となる。
やがて、時勢は緊迫のときを迎え、そんな中、南斗ではサウザーが頭角を表す。
…ある時リュウガは父の訃報を聞く。その時初めてリュウガは気付く。
自分は泰山流に拉致されたのではない。引き取られたのだ。
つまり泰山流によって守られていた。それは父のお陰だったことを知ります。
…こんな感じですが、私は南斗最強鳳凰拳とは言え、必ずしも南斗の帝王に治まるとは限らないと設定しました。
しかし異論反論出まくりでしょうし、やはり極めて複雑なのでボツにしましたm(_ _)m
45 :
メイデン:2008/01/23(水) 23:28:37 ID:???
>>43 お久しぶりです。
覚えていただいて嬉しいです。
そうだったんですか…
確かに壱さんの書く妄想伝は引き付けるものがあり自分も楽しみに読んでいました。
読んでる人の中にはその楽しさがだんだん嫉妬や嫉みに変わっていく人もいたんでしょうね。
好きだからこそ逆に破壊したくなっのかもですね。
このスレ去年の6月ぐらいから開いていなかったのでどんな事があったのか存じませんが、自分もまた皆さんの期待に答えられるような作品?を今度は半端に終わらせないで書いていきたいと思います。
それと誤字に注意してw
皆さんまたよろしくお願いしますm(__)m
メイデンさん、楽しみにしてます。
乙さん…すいません。スルーが下手なのでトキのもとに修行に行きます。
『時短』
黒王の手綱を引きながらトボトボ歩くバラン。
自分が情けなくて泣いていた。妹ユウカの死以来、涙は棄てた筈。神と戦う?神を呪う?
それがまさかこんな形で再び涙を流すとは。
時々背後を振り返る。リュウガの追跡を恐れている。
やがて、いつの間にかユダが。「(一番見られたくない男に涙を見られた)」
ユダ「俺はその涙を恥とは思わん」 そしてリュウガを倒したことを知らせる。
「!…貴様の目的は? 聖帝の報復がある。ブランカはたちまち侵略される」 「報復はあるが侵略はない…」
ユダの説明…ユダが襲撃した最北端の拠点がなぜ、"最北端"なのか。
サウザーは類を見ない極めて稀有な王。しかし、人間の限界を心得ている。
サウザーの野望は世界に名を響かせる強大な帝国を作ることにあるが、時代との戦いに勝利しなければ意味がない。
貧困、食料不足、暴虐、疫病、汚職、腐敗…サウザーはこれらに勝利するため"小さい国家"建設を進めている。
自身の支配が及ばないほどの"大きい国家"を望まない。だから公に最北端の拠点と言っているのだ。
つまり、それより先には干渉もしない。しかし、もちろん侵略に対しては徹底抗戦を辞さない。
「バラン…俺はお前を王にする」 「な、何故だ?」
「お前自身がそれを望んでいたのではないか?だから光帝を名乗ったのではないか」
何故だ。理解不能なバラン。
「フッ…俺にもよくわからない。だが…黒王はお前に背を許した。俺では例え殺されようと乗せはしまいがな」
言い残してユダは消える。
その頃ブランカ…
ケンシロウ「レイ、どうした?」
レイ「いや、何でもない。ただの…疲れだ」
だが北斗神拳伝承者は見抜く。レイの身に何かが起きている。その両脚に不気味な気の滞りがある。
レイ…マミヤの肩に傷発見(水鳥拳で服を切ったと妄想しても、風呂を覗いたでも可w)
「この紋章は!」 「いやん、のび太さんのエッチ」…嘘です。すいません。
ユダ…南斗六星を崩壊に導いた男。そしてマミヤの心に刻まれた傷。
しかし…両脚に痺れがある。その痺れは日に日に強くなる…。
48 :
マロン名無しさん:2008/01/24(木) 00:13:01 ID:Ko3HuZrl
>>46 壱さんお久しぶりです!!(^O^)
ハイ。また何か良いネタを思いついたら書かせていただきます。
49 :
メイデン:2008/01/24(木) 00:13:30 ID:???
>>46 壱さんお久しぶりです!!(^O^)
ハイ。また何か良いネタを思いついたら書かせていただきます。
すいません。読み返してみるとなんて分かりにくい。メイデンさんや旧壱さんの足下にも及びませんです。
メイデンさん鋼鉄のような新作期待してます。
旧壱さん、レイの足の痺れ…気になります…残る、南斗正当血統は雲の人だけですか?乙でした!
バウケンさんのも読みたいですな。
51 :
モンモン:2008/01/24(木) 00:35:02 ID:QNcpE9FL
ん?このスレの人(人格)たちの総意が
なぜか「嫉妬」という単語に集約されてる。
旧壱よ、すごい統率力じゃないか。お前が発言した言葉や文体は
このスレに訪問(?)したすべての人々が追随し真似ている。
しかも同じ方向を向いている。
リアルな人間はそんな簡単なものじゃないぞ?
ましてや顔も見えない世界では、お前程度の愚かしい文章を書く人間は
まずフルボッコだろう。ぼっこぼこ。
居た堪れないほど潰されるんだよ。お前は他スレでぶっ潰されて、この瓦礫のスレ山を造った。
そして思う存分、自慰に励む為「さもしい記号群」を乱発した。
俺はそれでいいと思うんだよ。気が触れるまで乱発したらいいと思う。
だが、変な小細工はするなよ。ここには俺とお前しかいない。お前は孤独なんだよ。
俺という対象者がいて、初めて「自分を形付ける」ことができる。
52 :
モンモン:2008/01/24(木) 00:44:40 ID:QNcpE9FL
あと、全然「嫉妬」してません。
(どうしてそういう発想になるんだ?)
>>51 全部自分の向かって言ってるみたいだよ。
それに他人を批評しても自分の腕は上がらないからね
早く物語を書いて前に進めよ
モンモン…いいから書け。
>ごめんな旧壱。俺はお前がうらやましかったんだよ。お前の自由な文体云々…嫉妬だろw
どこで連載してんの〜?読みたいな〜。批評してやるよ、素人が。
叩かれて叩かれて鍛えられた文章を読ませてくれよ。つうか叩かれまくるのを書いたお前が悪いんだが…。
>今連載中のを終わらすまで待ってろ…だったよな。結局連載もしてないが、12月には書けるって言ってたよな。
俺がここで数レス書く時間があれば、お前なら短編を書けるって言ってたよな。
じゃあ、嫉妬レスを書く時間があれば数レスの話を書けるだろ?まず載せろって。それからだろ、話は。
中国人留学生と付き合ってた?
ここは妄想伝だが、妄想は北斗絡みで頼むよ。
なんでそんな下らない自己顕示してんの?だからお前はダメなんだよ。
ここが自演だって?では何故お前はバウケンさんに突っ込んでんだ。
お前自身が、お前自身が既に語っている。
俺(C)の書くものは叩かれてばかり。なのに旧壱の書いたものにはレスが付く。
有り得ねえ!自演だ。そうに決まってる。自演だ!
でも本当はそう思ってないことを自分で証明した。
嫉妬で荒らしていることを既に自分自身で話している。
いくら悪意に満ちた妨害を繰り返しても、俺はやり切るぞ。お前とは違う。
悔しいだろ?悔しいだろ?悔しいだろ?じゃあどうする?
書くしかないよな。じゃなくば自分の"場所"に案内するしかないよな。そのくらいはやってんだろうから。
叩かれんのが怖くて載せられないんだろうが、俺は大丈夫。上手かったら絶対に良く評価する。
つまらなかったら…。楽しみだな。
どうだ?これらは全てお前が自分自身で言ったことだ。
怖いんだろ?怖いんだろ?怖いんだろ?
お前は挑戦からは逃げたから、だから挑発してんだよ。早く載せてくれ。
"幅のある文章"を。"プロの領域"にある文章とやらを。
ま、また聞こえない振りして、駄レスのループだろうがな。
"リアル"以外の皆様…見苦しい展開をお許しください。
私は"リアル"には徹底的に抗戦する構えです。もちろん疲れるから全レスはしませんが。
あと、名前欄は常に妄天の拳に統一します。これは"リアル"の悪意による自演対策への予防措置です。
"リアル"のせいで大変ご迷惑おかけしていることを、ここにお詫び致しますm(_ _)m
妄天さん楽しみにしているので頑張ってください。
57 :
ポン吉:2008/01/24(木) 16:37:07 ID:QNcpE9FL
おい、わかっててやってんのかよ?
せっかく作品かいてやったのに、ダメじゃねえか。
やる気ねえのはおみゃ〜だろうに。
ふぅ。時間が勿体無かった。
58 :
ポン吉:2008/01/24(木) 16:38:26 ID:QNcpE9FL
途中から書くな。
お前は大切な前段をレスさせなかった。
その罪は大きいぞ。
1. 白髪鬼
ウインディーテ大聖堂の前に立つサウザーとカイン。
美しい金色の髪。碧い瞳。そして屈強な体躯。
サウザーは静かに聖堂のクロスを眺めている。
先ほど洗礼を受けたばかりの子供を抱え、若い夫婦が階段を下りていく。
サウザーは鴎外の事を思い出していた。
「…入ろう。」
カインが大聖堂の扉を開けた。
惨殺事件が嘘のように、厳粛で神聖な雰囲気が周囲を包み込んでいる。
サウザーとカインは聖壇の神父に会釈すると、そのまま歩み寄った。
聖賢会議の根回しで、神父はサウザーらの来訪は知らされており、
事件当夜の詳細を説明してくれた。
警察当局には漏らさなかったが、神父は犯人を目撃していたのだ。
「ファーザー。犯行は複数でなく単独だと聞いたが?」
カインが重厚感ある独特な声で尋問に入った。
「ええ。私が主の御尊に一日の報告をした後、執務室へ向かう途中、数人の男達が聖堂へ向かうのを見まして。そして後を追って聖堂へ。」
軽く咳払いをし、聖書に手をあてて神父は目を伏せた。
「一人の男を追っているようでした。それも殺された男達が一斉に。逃げている男は白髪で、しかし歳はそれほど…いや、若い。白髪だが若かったような気がします。」
「男達が殺される瞬間…何らかの凶器を使用していましたか?・・・斧とか、剣とか?」
カインが身振りで神父と折衝している間、サウザーは動じず厳しく苦悶に満ちたキリスト像を眺めている。
「凶器は持っていませんでしたね。白髪の男がなにやら構えると、一瞬にして周囲の男達がバラバラに。一瞬でしたが閃光のような衝撃がありました。悪魔の所業としか言いようがない。」
神父は手で目を覆い、当時の光景をフラッシュバックしている。眉間に皺を寄せ、苦痛の表情で。
カインはサウザーに目をやった。サウザーは聖壇脇の椅子にゆっくり腰掛け、なにやら考え込んでいる。
「その後の事は?」
「…あ、ああ。その白髪の男はこの聖壇まで歩み寄り、この場所で主に懺悔を乞うていました。十字をきって…。」
サウザーは見上げた。先ほどまで苦悶の表情に見えたキリストが、なぜか悲哀な表情に見えた。
59 :
ポン吉:2008/01/24(木) 16:41:14 ID:QNcpE9FL
2 セゾ評議員
「君の師、鴎外とかつて修行した仲だ。」
男はそういってサウザーの肩に手を置いた。陽光差し込む部屋で、
男は巨大な窓の奥を見つめている。
涙を堪えて、余りに歯を食い縛ったがため、サウザーの口角から伝う鮮血。
鴎外の理不尽な死に、青年の心は瓦解寸前だった。
「鳳凰拳は一子相伝。南斗最強と謳われ、孤高の存在であり続ける事が宿命ならば
鴎外の死は必然であった。君が心を痛める気持ちもわかる。だがすべては必然。宿命なのだ。」
男は窓の淵まで歩くと、沈み行く陽の明かりに目をしかめた。
サウザーの涙が頬を伝う。南斗の余りに過酷な宿命を受け入れる事ができずにいる。
「私はこの世で・・・たった一人の師を・・・親を殺しました。それが必然なら、私という存在はいったい何なのでしょうか?…愛するものを…愛する者を殺してまで、私は鳳凰拳を成し得る必用などありましょうか!?」
男は振り向かなかった。何も言わず窓の外を見つめている。
「セゾ様!私は・・・私はこの先・・・」
「うろたえるなっ!サウザー!!」
静寂の一室に、男の一喝が響き渡る。
「セ・・・セゾ様…。」
男は静かにサウザーに歩み寄り、両肩に手を添えた。
「鴎外の死を無駄にしてはならぬ。鳳凰拳伝承者はお前だ。そして南斗聖拳の盟主として
強く歩みださねばならぬ。サウザー、お前は108派ある南斗の頂点に君臨するのだ。」
サウザーはセゾに亡き父の姿をみた。
「サウザー・・・どうした?」
大聖堂を後に、車を運転していたカインが、空を見つめるサウザーに問いかける。
「・・・・。いや、なんでもない。」
サウザーは目を瞑った。あの日の、あの日の鴎外の顔が忘れられない。
自分が犯した罪を消し去る事ができない。それがたとえ宿命だとしても。
60 :
ポン吉:2008/01/24(木) 17:01:49 ID:QNcpE9FL
前段のライトな説明。
鴎外を殺害したサウザーは、
その後「南斗聖賢会議」という南斗聖拳の最大の意志決定機関を訪れる。
聖賢は12人の評議員から構成され、それぞれが108派内の派閥の長といえる存在であり
ユダヤ人のローマクラブ的存在であった。
師父鴎外亡き後、史上最強の拳法「南斗鳳凰拳」伝承者となったサウザーは
聖賢会議の下部組織「三椏」の構成員となり、南斗聖賢の暗部で活躍する立場となる。
サウザーは同じく三椏の構成員である南斗鳶爪拳のカインとともに行動し
ユダヤ支配への敵対者の暗殺や、エージェントとして実績を積んでいく。
199X年2月、ヘルシンキ郊外の大聖堂で7人の男達の躯が発見される。
いずれも鋭利な刃物で切り刻まれたように、全身四肢がバラバラにされ
大聖堂は血の海となっていた。当局は事件を未解決事案として処理し、
犯人やその動機について不明のままであった。
しかし、殺された男達はすべて南斗聖賢会議の直轄組織「三椏」の構成員であり
ある事案を追ったチームに所属していた人員であった。
サウザーとカインは大聖堂の惨殺事件を担当し、目撃情報にあった「白髪鬼」の追跡を
開始する。
61 :
ポン吉:2008/01/24(木) 17:15:10 ID:QNcpE9FL
次回は1月28日。
模試が終わってから書いてやる。
批評なりする段階じゃねえけど、それでも批評したければどうぞ?
さて旧壱、お前は酷い事しやがる。
書けといいながら規制張ってやがる。抗戦するといいながら逃げてるのはお前だろうに。
いいかこの野郎。お前は逃げてばっかじゃねえか。書けと言ったから
何の構成も成しに書いた。良作を残したければ3日ほどシナリオ練る必要があるのにだ。
お前の為に書き下ろした作品を、お前はドブに捨てやがった。
本当にむかついたぞ?
あと花より団子と綾瀬コンクリについて、お前の知ってる事でいいから書け。
それを題材にしてもいい。書け。
あと小細工するな。多重人格も、規制も、俺はお前に失望しっぱなしだ。
お前は少なくても40前後だろ?俺の人生の先輩だ。なのにこんな仕打ちしよってからに。
残念だよ。キュウ坊。
お見事!
やはり上手い。約束通り称賛する。
今度は戦闘描写を見てみたい。
このクオリティならば問題ないだろう。他の住人たちも納得の出来ではないだろうか。
確かに独創性には欠けるし、内容もベタで意外性はない。舞台設定にも話の内容にも新鮮さは感じない。
だがベタという言葉も言い換えれば王道。
北斗世界の幅を広げる偏執的なまでの練り上げ。
お前が俺の挑戦を受けて書いてさえいれば、文章力では確実に勝利していたのにな。
時間もあるようだから、この調子で載せてもらいたいものだ。
ただ…プロを目指している連中であれば、この程度は書けて当然。残念ながら、魅力がない。
上手いし、そこそこに面白いが…プラスαがない。意外な展開がない。この点は感性・才能かもしれない。
しかし努力は報われるべきだ。プロ作家になれなくとも何らかの"形"を生み出すことは出来るだろう。
このスレであれば間違いなく最も面白いものを作れるだろうが、正直プロ作家は…。
悪意ではなく、正直に感想を言ったまでだ。悪く受け止めないでくれ。
それに運という要素次第ではプロ作家になれないこともないだろう。
ちょうど被ったな。
俺は自分のことを書く気はないが、これだけは言っておこう。
40前後ってことはないw。当時の北斗の拳を見てたときに少年だったんだから。未成年じゃなく少年な。
あと、花より団子というものはマジで知らない。
何故そこに固執するか分からないのだが。
それから模試ってお前未成年だったんだ。俺は三十路前の痛い夢追い人かと思ったよ。
なんか全てわかった気がする。お前が未成年だと思うと、なんか可愛くさえ思えるよ。
これから先には、いろいろとあるが頑張ってな( ^ω^)
旧壱…いや妄天さん乙です。そしてポン吉さんも。面白い話には惜しみなく乙と書きますよ。模試頑張って下さい。その後で良いので、サウザー白髪鬼の続きも。妄天さんの続きも期待してます。
レイの症状はケンシロウにさえ正確に見抜けなかった。
北斗神拳を医学に用いようとしたトキならば、あるいは見抜けたかも知れないが…。
両脚の静脈に鬱血もない。経絡の流れにも問題はない。脳卒中の類でもない。
他に考えられるとすれば、ウィルス性のものか、ストレス性の疾患。でなければ放射能…。
"かつて"の国内で使用された劣化ウラン弾の影響であろうか。…憶測の域を出ない。
原因が特定出来なければ、対処も出来ない。
ケンシロウは北斗神拳伝承者であることを誇りとしている。何にも増して誇りとしている。
自らが伝承者であるという矜持を除いても、その万能性や、優越性を認めている。
しかし当然ながら、万能であっても全能ではない。
この程度で落胆するようでは間違っても北斗神拳伝承者になど選ばれよう筈はない。
だが、図太い神経の持ち主ケンシロウであっても、日毎に衰え行く友の姿をただ見ているだけなのには辛苦を覚えた。
誰より辛いのは当の本人…レイである。南斗水鳥拳の奥義は華麗な舞を生み出す"脚"にある。
その優雅さは南斗の枠を超え、拳の枠を超え見るものを魅了する。
先代はその域に達しなかったが、レイはその領域の住人である。
あまりに美しいその麗舞は、相手の深い敵意や憎悪さえも瞬間的に恍惚の状態へと誘いスキを作る。
レイには、それが可能だった。ただし、それはレイが復讐の鬼に成り下がる前の話である。
過剰な殺気・復讐心は彼の拳、舞には余分な重りとなった。
余分な重りを身体中に身につけて、それで優雅な舞を披露することなど出来よう筈もない。
結果としてではあるが復讐を果たし〔妄天設定…ジャギはレイ戦で死亡〕、妹アイリとの再会も果たした。
彼に漸(ヨウヤ)く平安の時が訪れる筈…だった。
しかし、それに至るまでの数年間の強い思いは、彼の人格特性の一部分となり、荊のように彼に巻き付いた。
それだけではない。彼本来の人格特性である…義。義が彼を幾度も苦しめた。
義の宿命を背負いながら復讐にのみ思いを注いだ日々。葛藤と言訳の連続。
時が経ち、自分で自分を縛り続けていた妄執から解かれてやっと、レイは初めてこの"新世界"の将来を考えた。
この"滅びた"世界にあっても、まだ人間は争いを止めない。
大量破壊兵器の脅威は消えたものの、殺戮そのものは、むしろより身近なものとなった。
そんな中で自分に出来ること…。自分は殺す術以外に、何も持っていないことを知った。
力だけでも組織の支配者になることは可能である。だがそれは凶暴な殺戮集団にすぎない。キングがいい例だ。
…乱世を治め、新しい平和と義の時代を築く。それが自分に出来ないのなら、殺す以外に能がないのなら…。
彼は後に出会う北斗神拳伝承者ケンシロウに想いを託した。ついに義星の生きる場所を得た。
義のために生き、義のために戦い、そして義のために…。
そんな中、眼前に姿を現した巨大な存在…拳王。…完敗だった。手も足も出せない負け方だった。
言訳なら出来る。拳王の部下と戦ったとき、自分の拳は"見"られていた。
荊のように取り付いた妄執の影響から、完全には解放されていなかった。
何より…拳王の武威に気圧され、安い挑発に乗り、勝負所を誤った。
命は拾ったものの、拳士としての純然たる差を思い知らされた。
自分が命をも賭す男が北斗。自分の村を焼き付くし、両親を殺害し、妹を汚した男も北斗。
圧倒的力量差で自分を退けた男も北斗。
そして…レイ自身に本来の水鳥拳の真髄を思い出させ、更に新たな閃きを与えてくれた男も北斗…トキだった。
思いが汚れていて、真に流麗たる舞を体現することは出来ない。
実利の拳北斗神拳の使い手でありながら、その歴史上最も優雅華麗なる拳を極めたと言われるトキ。
ケンシロウとの命を賭けた戦い…トキの舞は美しかった。悲しいまでに美しかった。
ケンシロウとトキ…二人に互いへの憎しみなどある筈もなく、そこには純粋な敬意のみが存在していた。
全力を尽くすことだけが唯一にして最高の礼儀。
その敬意と礼儀が、もはや二度と目にすることのない、あの戦いを彩った。
あれはまさに…"美"だった。
唐突に訪れた決着の瞬間。トキは無言のままに逝った。あのケンシロウが静かに、しかし熱く流した涙。
あの戦いに会話はなかった。いや、言い換えよう。口による会話はなかった。
…レイはやっと、…やっと南斗水鳥拳伝承当時の自分を超えた。
干す
>>58 今、セブンがやってるんで観てるんだが、これもおかしな殺人事件が起こって
刑事二人が現場に来る所から始まるんだが。
58の話のサウザーとカインは警察のようなもの?
まだ始まったばかりなので分からんが事件モノなのかな
あ
70 :
ポン吉:2008/01/28(月) 01:30:43 ID:lH4g1Qno
この物語の構成は「南斗聖拳」とは何なのか?という伏線をもとに
まだ核戦争が勃発する前の若きサウザーが活躍する壮大な野望録。
南斗の起源は古代イスラエルのユダ王国ユダ族が創設した「神の見えざる手」という教典を編み出した集団による。
地上に存在するあらゆる物質を破砕する究極の奥義(南斗聖拳源流)はその教典に記されており
北イスラエル王国との戦いに備えて賢人アラファが体系化した。
帝国アッシリアが北イスラエルを滅亡させ、ついにユダ王国へ触手を伸ばそうと侵攻を開始したが
教典を継承したユダの英雄ソロイによって、アッシリア10万の大軍が退けられる。
脅威の力を宿した教典「神の見えざる手」は、いつしか「ユダの秘法」として語り継がれ
新バビロニアがユダ王国を滅ぼした時、バビロニア王ネブカドネザルに継承されたとされている。
「ユダの秘法」はやがてその伝説的逸話と、脅威の破壊力から
いつしか「覇権」の象徴となり、時代を動かす世界の最高権力者、つまり「天帝」の守護的役割を果たすようになる。
時代の変遷によってローマ帝国やペルシア、そしてシルクロードを通して中華帝国にまで及び
北イスラエルと対峙し、南にあったユダ王国が起源ということから「南斗」と称されるようになる。
その歴史は亡国北イスラエル発祥の「北斗神拳」に比して劣らず。
71 :
ポン吉:2008/01/28(月) 01:48:39 ID:lH4g1Qno
「ユダの秘法」は覇権国から覇権国へと渡ったがため
本来秘匿されるべき教典の内容の多くが、世界各地に流出し広まった。
よって秘伝を継承する者が世界各地に存在し、ユダヤや後の覇者アングロサクソンなどにも系譜が及び
数百の秘伝継承者が生まれることになる。核戦争前は108派だったが、最盛期は300派を超えていたい時期もあったといわれる。
だが、「ユダの秘法」には多くの謎が含まれており、教典の深層にはさらに壮大な秘奥義が隠されていると言われ
その秘奥義を手にできるのはたった一人に人間であるといわれている。
そしてその力を手にした者は、覇者となり天帝すらも打ち破ると語り継がれていた。
>>65 レイの心理はこんな感じだったのかもしれんです
わるくないです
73 :
マロン名無しさん:2008/01/28(月) 10:08:32 ID:C2kZ6PHB
>>18 バウケンですよ。遅くなってすみません。アクセス規制になっておりました。
「花より男子」は、構想段階ではあのコンクリ事件をイケメンだらけの変愛漫画にする予定でした。
だから、素材としては魯迅くんの目の付け所は悪くは無い。
それはそうと、このスレは挙げ続けましょう。いつ、旧壱さんやメイデンさんが戻ってきても良いように。
2月17日で1周年。ありがとうございました。
74 :
人格中枢への質問趣意書:2008/01/28(月) 15:36:14 ID:lH4g1Qno
>「花より男子」は、構想段階ではあのコンクリ事件をイケメンだらけの変愛漫画にする予定
意味がわからん。異質の二つを重ねたとして
商業ベースで儲かるわけがない。人気もでるわけもない。
荒唐無稽なその2つを相乗すれば、化学変化がもたらされるとか?
そういった意味か?
そういった痕跡について、お前はどうやってその痕跡にたどり着いたのか?
どのような形で情報を手に入れたのか。そこを聞きたい。
>あのコンクリ事件をイケメンだらけの変愛漫画
悪ふざけがすぎて引くわ・・・
>>70>>71 説明は上の2行で分かりますよ。
28日分はもしかしてこの説明文ですか?
物語の続きを読みたいのですが
どうだよポン吉。
まともなの書けばちゃんとレスが付くんだよ。
自演自演よく言ってくれたもんだ。
未成年(自称)らしいが謝れよw
>>バウケンさん
…それは止めましょう。あの事件は以前に2chに書き込まれてたのを読んだだけですが、
かなり胸糞悪くなる話です。あれをネタにするのは間違いです。
78 :
マロン名無しさん:2008/01/29(火) 12:50:44 ID:UlaQRWfx
>>74 秋に某社へ、小説の原稿を持ち込んだんだよ。そのときに応対してくれた人から聞いた。
小説自体は、俺が某社で自費出版部門を勧められ始めた時点で屑認定だから、
ワード・ファイルをUPできるボードを紹介してくれれば全部公開してもいいぐらいだぞ。
社名と人名だけは堪忍な。ソースとして最重要だが、社に迷惑をかけたら厨の烙印です。
79 :
マロン名無しさん:2008/01/29(火) 12:53:16 ID:UlaQRWfx
旧壱さん続き待ってます。ポン吉さんも緻密な設定ワクテカします。バウケンさんもメイデンさんも新作待ってます。皆様、乙です。
乙さん、いつもどうもm(_ _)m
ポン吉くんの練り込み力なら、現代北斗を書くことは可能かも知れませんね。
ちょっと期待。
ホシュ
『超時短』
バラン…ブランカに帰るも虚勢を張り、ルセリを追って来たサトラと対決→サトラぼっこぼこ。
「む!あれは北斗の?」とケンシロウ。北斗の下部組織に監視させて来た非伝承者の血統か?
と、サトラを助けたいよりもバランの拳に好奇心。
バランという男、そして、その拳を見極めたいケンシロウは、バランに先手を許し、序盤は劣勢…に見えた。
すぐに逆転もトドメを刺さず。バランの涙のわけを聞く。
光帝を名乗り、神と戦うなどと嘯(ウソブ)いていただけに、ここへ来ての(サトラを除き)三連敗、それも完敗。
倒れたバランは自分の甘い野望を笑った。覚悟を決めケンシロウのトドメを待ち、静かに目を閉じた。
不思議なことに涙が溢れた。熱い涙が両の目尻から流れ落ち、頬を伝う…。
……「逃げるなら追いはしない」…リュウガは言った。逃げた…怖くて逃げた。その後もリュウガの追跡に怯えた。
…自分が惨めで惨めで惨めで惨めで…情けなくて涙した。
しかし、この涙は別物だった。…妹ユウカの幼い笑顔が浮かぶ。
彼の"奇跡"を期待し、我が子を自分に託す母親の必死の顔が浮かぶ。
負傷し歩けなくなった者が、再び自分の脚で立った時の歓びに満ちた顔が浮かぶ。
自分を光帝と崇め、命をも投げ出すほど忠実な兵士たちの顔が、凛々しいその顔が浮かぶ。
苦痛から解放された者たちが、バランに向けた歓びと感謝と崇敬に満ちた顔、顔、顔…。
神との戦いとは、神が棄てた世界を、人々をこの手で拾うことだった筈だ。…無念の涙だった。
だがケンシロウ…「俺の拳は殺す相手を選ぶ」とバランの命を救う。
バランは事情を話す。このままでは報復に来る聖帝にブランカは滅ぼされる。全てはユダに仕組まれたこと。
レイ「ユダが!?」 ユダは、この乱世になるやすぐに南斗を離反。六星(五星)の混乱は奴にあると説明。
ケンシロウも北斗神拳伝承者として南斗六星の一人ユダの名は知っている。
「やはりこれも北斗神拳伝承者の宿命か…」と自分に酔うケンシロウを尻目に打倒ユダに燃えるレイ。
南斗六星の崩壊を誘い、マミヤの心身に深い傷を課残した男ユダ。
そして、サウザー軍とブランカを戦わせ、その混乱に乗じ、天下を横取りしようとするユダ。…レイの"義"が疼く。
『超時短2(半分冗談)』
心身ともに立ち上がったバラン。ブランカの民を守るため戦う決意。
「サトラよ、愛こそ最強なのだ!」 「は?はあ…」とサトラ首を傾げながらルセリと退場。
「(ルセリ…ここは間もなく戦地となるやも知れぬ。サトラ…ルセリを…頼んだ)」と、また泣きそうなバラン。
「バランよ」と空気を読まずケンシロウが質問。「ブランカの兵力では聖帝軍には勝てない」
「勝つための戦いではない。ブランカの民を守るための戦いなのだ。このバランの命を張ってでも…」
加勢したいケンシロウ。まして相手は"南斗"のサウザー。宿命を感じる。
しかし、いまやサウザーは悪の帝王ではない。流石にそこは北斗神拳伝承者ケンシロウ。自制心。
ポンとケンシロウの肩に手を置くレイ。「大丈夫だ。ユダを探しサウザーに突き出せばいい。
戦いを回避するための戦いだ、ケン」
自分が言いたかったことを言われ、少々感じが悪いが、そこは流石に北斗神拳伝承者。自制心。
バラン、ブランカ国民の前で戦争の報せを。
「勇気あるものは、このバランと共に剣を取ってくれ!」と使わないくせに腰から剣を引き抜き天に向ける。
ブランカの男たちハイになり、「おお!!」
一応ユダのことは伏せておいた。あくまで聖帝が自分の飽くなき野望のためにブランカを襲う、と。
訂正
×深い傷を課残した
○深い傷を残した
なぜに"課"が入ったのか…orz
旧壱さんの時短…凄く好きです。ケンの自分勝手さと自制心のノリツッコミが楽しいです。乙です。
街の若い女たちは薄々気が付いていた…。
妻帯者とはいえ、若い娘たちからのリュウガの人気は非常に高い。
その、どこか影のあるような美形。鋭すぎて、何か怖いと言う娘たちもいないことはなかったが、
リュウガは三大イケツラと呼ばれる中でも"銀狼"のニックネームのもと、最高の人気を得ている。
そのルックスに強さと地位が加われば、女たちも獲物を狙う獣の目になる。
彼が街中の視察に訪れるとの情報があれば、街の若い娘たちは、化粧にいつもの倍の時間をかけ、
いつもの作業に適した服を装いながらも、何やらジャラジャラと装飾品を身に着けた。
その妻はというと、文字通り細君で、綺麗ではあるが健康面に不安があるのであろうか、存在感は薄い。
女たちは、リュウガの第二、第三の夫人になれないものかと、さりげなく、
しかし女豹の如く狡猾に獰猛にその座を狙う。
しかし、その努力が実ったという話は今のところない。
それでも、リュウガが僅かな手勢を連れて北に出陣すると聞けば、女たちは一輪の花を彼に手渡すため列をなした。
そのリュウガの帰還が遅い。リュウガに付き添ったシュレンの姿は目撃されているが、
にも関わらず、当のリュウガの姿がない。
そのシュレンにしても深刻な表情をしていたと聞く。
…徒に不安を煽る噂を広めてはならない。医療施設で働くまさゑは、そんな話になるといつもこう言った。
「まあでも…シュレン様っていつも暗い顔してるじゃないw。いつもあんな顔してたら身体にも悪いのにねw」
訓練や作業中の負傷や病気…グランドクロス内唯一の、この病院を訪れる"客"は後を絶たない。
まさに激務と言える仕事だが、女ながらに乱世を生き抜いて来たまさゑの強さは、病人たちの太陽だった。
とにかくキャラが明るいのだ。空気を読まずに、ただ明るいわけではない。
この乱世を生き抜く…。どれほどの目に会って来たか…。
彼女の心には深い闇がある。だからこそ、その闇を超えて輝く彼女の光は、誰よりも…強い。
当然、一人の女である。誰かに寄り掛かりたいときもある。実際まさゑに想いを寄せる男たちも多い。
少なくないのではなく、…多い。だが、まさゑは弱った人々のために生きることを誓った。
誰もが犠牲を強いられる世界…。彼女は自分の恋愛、結婚、そして母になる夢を棄てた。
サウザーは高臣たちの予想を裏切り、実に落ち着き払っていた。
リュウガが帰還しない…。関わって来るのは北国ブランカと、そして高確率でユダである。
リュウガ将軍は、もう…。高臣たちは、王の激怒を畏れた。
それが全く意外にも、サウザーは実に悠然と落ち着き払っているのだ。
逆に不気味だった。サウザーが何を言い出すか。会議室の空気は重く、そして濃さを増す。
円卓から一人離れた玉座でサウザーは座している…いつもの座りポーズで。
高臣たちに全ての考え・意見を吐き出させ、頃合を見て自分の意を伝える。
そのやり方はいつものことだが、今回ばかりは扱う問題が複雑過ぎる。
サウザーの静かな視線を意識せずにはいられない。高臣たちの声はすぐに小さくなってしまう。
彼らは、サウザーの発言を待ち望んだ。でないと息が詰まりそうであった。
戦闘は望むべきことではないが、恐らくそれは不可避。ならば早くサウザーの言葉を聞きたかった。
夜…サウザーの私室を訪れる者がいた。既にこの城では要所要所で電気の光が闇を照らすが、この男には無関係。
今や聖帝の片腕、南斗仁星シュウであった。サウザーは白いガウンを纏い、分厚い書物を持ちながら姿を見せた。
シュウを招き入れ、適当な椅子を勧めると、自らは職人の技術が冴える寝椅子に座した。
いつものポーズで座るギラギラとした顔つきの男が白いガウンを纏う。
"旧世界"の繁栄をバックにして、赤ワインの入ったグラスを持たせたい。そんな姿であった。
シュウは盲目であることを全く感じさせずに、サウザーが示した椅子に座った。
もちろんサウザーの姿を正確に見ることは出来ないが、シュウの心の眼は別のもの見る。
「見事に感情を抑えていたな」 公の場であれば言葉遣いにも気を配る。しかしこの場は二人。古い友としてだ。
「ふん。王たる者、感情に流されてばかり…ではな。もっとも、感情で動く男も嫌いではない」
途中、給仕が軽食を運び、会話は中断された。
「それで…どうするのだ?サウザー」 シュウはテーブルに置かれたマグを取る。
「ユダ…奴は何を謀るか。それが知りたい。それが…な」
サウザーは変わった。確かに"あの時"サウザーは死んだのだ。
シュウは友でもあり、そして偉大なる権力者の背中を"見"つめた。
あ
90 :
マロン名無しさん:2008/02/03(日) 11:58:49 ID:BRDnLlpn
うっひょーーーまさゑが何げに(^_^)。
乙乙乙、Zです旧壱さん。
深い闇に寄与している釘絵の奴や元米軍の奴ら、そして無数の兵士や庶民や野犬や蚊等の生き様も息衝いている点。
そいつらもまた、乱世を生きんとす結果で闇を落とし、しかしそいつらの生き様が1人の人間が生きんとするために振り絞り出した明るさを
制御して太陽を作っている点。いかしてます。
しかも、ヘタに守るべきものを作らないのが冒険の気配を感じさせます。本当に乙です。
91 :
マロン名無しさん:2008/02/03(日) 12:01:05 ID:BRDnLlpn
原作の時期を「中世」、拳法家らを「中世の拳法家」として伝承などを探求するルネッサンスの時代の戦士や冒険者のSSを
少しずつで良いから皆で作りましょうよ。
何らかの秘術で冬眠(コールド・スリープ)状態のケンシロウとかの導入もあり。
もしくは「ブルードラゴン」みたいな南斗の末裔たちの冒険物。
クルックもどきの童女は白牝だしサウザーズポッチもついている。シュウの子孫確定な奴も居る。
キラーバットがモロに黒夜叉だったりする奴も居る。
晴天…雲一つない。文句なしの晴天だった。秋空のような、高い天から降り注ぐ紫外線がジリジリと肌を焼く。
その晴天とは逆に、グランドクロスには"暗雲"が立ち込めていた。…聖帝の出陣である。
将軍リュウガの死は、今のところ公式に発表されてはいないが、この緊迫した状況がそれを物語る。
もちろん、リュウガの死は確定事項ではない。だが状況からしてそれは疑いようがない。
捕虜になりながらも生き延びる…という可能性も低い。あの誇り高き天狼が、それをよしとする筈もない。
聖帝軍全体としては、かの帝都攻め以来の大事変である。
街の若い女たちはリュウガの死を嘆き、あるいは自分の夫や恋人の安否に気を病む。
…この戦いは、言って見れば"勝ち戦"である。
強大な武力を誇る軍隊と、そしてそれを率いる聖帝とその側近たちの人間ばなれした戦闘能力…。
それでもモヒ兵たちの不安は大きい。何故か? 相手ブランカ国には、あのユダが絡んでいるからである。
それだけではない。聖帝の戦いは前進あるのみ。だからこそ彼らの不安は恐怖にも近い。
目の前に罠があればどうする? 問答無用である。落とし穴があれば自らそこに落ちて穴を埋めよ。
強敵が立ちふさがるなら? 自らその者の剣に突き刺さり、その剣を封じよ…こんなところである。
兵はいくら減っても構わない。勝利を治めれば敵軍を吸収できるからである。
悪の帝王とは呼ばれなくなって久しいサウザーではあるが、政敵に対しての非情さは変わらないのだ。
高臣からはこんな声も上がった。「これこそユダの罠では?手薄になったこの街を、奴は狙っているのでは?」
サウザーには確信がある。今回に限ってはそれはない、と。
だが街の防備をおろそかにしては聖帝サウザーの真の敵である"時代"に勝利は出来ない。
念の為というよりも民の不安を緩和すべく、一人の腕利きをグランドクロスに残した。…新参の将軍アルフである。
国家を挙げてのこの一大イベントに参加出来ない不満から、彼の唇には30%の増量が見られたという…。
キング…南斗"聖"拳伝承者シンは、サザンクロスの居城から、夕陽を浴びたオレンジ色の荒野を眺めていた。
その背後には片膝を着き、今回の件を報告し終えたばかりの男がいた。
その黒ずくめの男には左腕がない。氷将シュレンである。
…伝令には伝令専門のモヒ官がいる。今回の報告内容は重いながらも、わざわざ将軍自らが行なうべきことではない。
聖帝領特別自治区サザンクロス…という扱いは、あの一戦での勝利依頼、曖昧な状況にある。
曖昧さを嫌うサウザーだが、現在のキングは実質的には、聖帝の同盟軍と言ったところが最も正しいであろうか。
であれば、将軍シュレンが片膝を着いてまで状況報告をするというこの場面は、ある種特異であった。
シュレンは、今でこそ感情表現の乏しい男に変わってしまったが、その本質は氷どころか、まさに炎である。
ゆえに、同様の性状を持つ、それもはるかに激しい火の性状を持つシンに対しては、
かつての南斗と五車の主従関係を度外視しても、敬意と友情に近い何かを感じていた。
「ユダが…。そしてブランカか。…いい加減に立って俺と並んだらどうだ?シュレン。いつまで五車星だ?」
とシンは振り返りもせずにシュレンに告げる。
思いもよらないシンの気遣いに、幾らか面食らいながらもシュレンは、「では…」と立ち上がった。
だが、シンと並ぶことはしない。シンは孤高孤独の超越者…。
サウザーが唯一無二の偉大な王であると同じく、シンもたった一人我道を行く南斗聖拳伝承者。
「わかった…。いや、むしろ…こちらから願い出たいところだ。"キング"もこの戦いに加わろう」
そう言うのはわかっていた。わかり切っていた。
だが、シンと共に戦地に赴く…。暗く凍り付いたシュレンの心が微かに溶け出した。
しかしすぐに…シュレンの心は、厚い氷に覆われた。もう二度と、その心が熱く燃え立つことはない…。
聖帝の行軍…将軍にして軍師を兼任するリハクは、本隊一万をいつもどおり広く隊列させた。
事前に特別先遣隊に先行させ、本隊の周りにも三重に偵察隊の"輪"を作った。
敵方が、(ほぼ間違いなく)策士ユダとあっては、リハクの老骨を流れるも血がたぎる。
前回の帝都攻めでは、サウザーに自分の甘さを指摘されている。「老いたな」…と。
その分、余計に力が入ってしまうのだ。そんなことに気を乱すべきではないが、
自分の背後には玉座バイクに、いつものポーズで座すサウザーがいる。
年甲斐もなくリハクは軽い緊張を強いられる。しかし流石にそれを顔に出すことはない。
とは言え、サウザー本人は、その僅かな感情の機微をさえ見逃さない。いつものことながら何ともやりにくい。
リハクの提案がサウザーの読みを超えることもない。サウザーは全てを一人でこなすことが出来るのだ。
それをあえて人に任せて、楽しんでいる…そんな風にリハクには思えた。
いつかは、いや…今回こそはサウザーの予想を超える策を弄したい。
だが、そのために無駄な犠牲を強いてはならない。それがリハクの限界である。
前進制圧…罠と知ってもそれを曲げることはない。それがサウザー、それが帝王。
リハクには超えられない壁。そしてその権能もない。
だが犠牲者を、戦死者を最低限に抑える。聖帝サウザーの戦いにあって、それこそが自分の真の役目。
そして…自分がそのように考えていることさえもが、見透かされているのだ。この聖帝という男には…。
「リハク」 サウザーが呼んだ。一声かけるにも絶妙な間を付いて来る。リハクは鳥肌が立った。
「お前ならば、どうやって聖帝と戦う?」 「戦いません」
リハクは即答した。自分が逆の立場であれば…。軍師として、これを考えるのは至極当然。既に習癖である。
「勝ち目のない戦いを…」 と言いつつユダの狙いが気になる。「…するよりも、和睦あるいは降伏を申し出ます」
しかし、和睦、降伏を告げる使者は、まだ訪れない。
「やはり、そう考えるか…」 頬杖する腕を替えると、それっきりサウザーは黙り込んだ。
たくさん投下乙です。やっぱり面白いです!続き期待してます。頑張って下さい!
この後どうなるのだろう?そう思わせるよ
容易く出来ることじゃねえよな
近隣ではその美しさで知られる"霧の谷"…。
この谷を越えればブランカ領である。…既に調査隊は谷を越え、罠や狙撃兵の発見に尽力している。
身の軽い調査隊の面々ならまだしも、一万にも及ぶ聖帝の大軍となれば、
この霧の谷を越えるのは困難であるばかりか、危険でさえある。
もちろん比較的緩やかな谷間(タニアイ)を選んではいるが、兵力が分断される上、斜面での戦闘にも慣れていない。
さらに最大の問題として、聖帝を乗せた玉座付きバイクではどう足掻いても渡れはしない。
…リハクは独断で、ある案を敢行した。「橋を架ける」…である。
資材・人員に困ることはない。一万の兵の中には建設技術に明るい者もいる。作業は急ピッチで進められた。
リハクは幕屋の中、シュレン、シュウと共に戦略を練った。
広げた地図に依れば、谷を越えしばらく進んだ先に平野が広がっている。
「こうも罠や伏兵の類がないのであれば…案外正面からやり合うつもりなのでありましょうか、敵方は」
と、抑揚のない低い声…シュレンが言う。
リハクとは、元々の五車星としても同格同位だが、シュウ相手には言葉遣いにも敬意を表す。
「北の諸国と連合して相対(アイタイ)する気であろうか?」
シュウが落ち着いた声で話す。戦闘の緊張を和らげるために、尚のこと静かに話している。
シュウはサウザー以上に感情の機微を見抜く能力を持つ。
"光"を失って身につけた能力でもあるが、何より仁星の宿命を持つ彼ならではの気配りであった。
もちろん…仁の星シュウとしては、この戦いを避けたい。
だが、現実問題こちらにはリュウガや百名に及ぶ兵たちが犠牲になっている。
報復というわけではないが、聖帝という名が侮られてもならない。
突出した武力を誇る強国を築く。それにより無駄な争いから自国を守る。戦争を仕掛ける気さえも摘み採る。
この点で、サウザーとシュウの目的意識は完全に一致していた。
リハクがシュウの質問に答えた。
「有り得ないとは言いませんが…"国"は元より、まとまった組織の話も聞こえてはいません」
かつての拳王軍は、聖帝軍との戦闘が本格化するより前、既に北征を完了し終えている。
拳王は、それらの組織を吸収統合したのではなく、従属国とすることを条件として一時身を引いた。
拳王としても、当時既に中央政権を成し遂げている最大の敵…聖帝と雌雄を決する前である。
無意味な版図拡大を進め、その支配力が薄れるよりも、内部の力を充実することに重きを置いた。
…現在の聖帝軍には、旧拳王軍の残党も多い。
リハクは、旧拳王軍が有していた戦略情報を可能な限り、つまり軍師リハクの名を賭けて自分のものとした。
それらの情報によると、これより北の国家は、ブランカの他にはサヴァ以外に存在しない。
その二国にしても"世界の滅亡"をすり抜けた元々の街を基に成り立った、国と呼ぶには小さいものであり、
その二国から脅威と目されていたヒューモ軍は拳王によって滅ぼされている。
もちろん、"キング"の事例があるように、短期間で巨大組織が出来上がる可能性もなくはない。
しかし、それほどの組織なら必ずリハクの耳に入る。聖帝軍にも当然ながら斥候部門があり、
旅人を装いながら、国外のみならず国内の調査にも忙しく従事している。
「では、新兵器でしょうか。現に奴等はニードルガンを装備していました。…あるいは…」とシュレン。
「もし"旧"兵器であれば、何よりも慎重な行軍が求められる。少なくとも…、その注意は払っているが…」
ブランカは、リュウガたちを相手に、ニードルガンを使っている。他に、巨剣を操る超人もいた。
ここから読み取れること…。
ニードルガン以上の武器があるなら、リュウガやシュレンほどの強敵に使用しない筈はない。
巨剣の戦士の力は未知数だが、だが…剣なのだ。それも(そのときは…だが)たった一人。
旧兵器は"滅亡"直後の大混乱でほとんど使い果たされている。
そうでなければ、誰がわざわざ銃弾飛び交う中を刀剣で戦うだろうか。
一軍がまとめて装備できる数が残っているとは考えにくい。
聖帝軍最前方の兵士には全身が隠れるほどの大盾が支給されている。ニードルガン対策である。
一方、こちらの弓兵は三千。ボウガン兵は千を数える。他にも罠や伏兵に備えた特別先遣隊もいる。
何より、兵たちは全て厳しい訓練を乗り越えた熟練の精兵ばかりだ。
ぬかりはない…。それでもまだ足りないと言うのだろうか…。
ふと…シュウに反応があった。すると数秒後に幕屋の出入り口の垂れ幕が上がった。
リハク「聖帝様」 中の三人が軽く頭を下げる。こういう時には仰々しい儀礼的な配慮はいらない。
サウザー自身がそう命じているからだ。
「どうだ?捗(ハカド)っているか?」と白いマントを靡(ナビ)かせながらサウザーが着席した。
マントには黄色の十字型紋章…。南斗から昇華し、"聖帝"になっても、この拘(コダワ)りは貫いている。
この場のサウザー以外の三人も、元々南斗に深い関わりがある。サウザー=南斗の帝王という印象は未だに根強い。
サウザーは長い脚を組むと、両肘を地図の置かれたテーブルの上に立て、軽く手を組み、その上に顎を載せた。
そして濃い笑みを浮かべながら上目に三人を覗き見る。
リハクは、またも年甲斐もなく緊張を強いられた。だが、それを全く顔には現さない。…バレてはいるだろうが。
「シュウ、シュレン。貴様らならば、何とはなしにわかるのではないか?ユダの真意が」
リハクはさりげなく、その二人の表情に目を向けた。…確かに何かしらわかっているようである。
自分との違い…軍師と拳士の違い。ともに戦士と言えるが、現場が違う。そしてサウザーも王にして、拳士…。
「リハク…デスクワークだけでは見えぬことも多いぞ」 「デスクワ…」流石にリハクも憤慨しかけた。
それをサウザーは手でリハクも制した。もちろんリハク自身も自分の立場を理解している。
それにいくら帝王とはいえ、自分より年若いサウザーに感情的な振る舞いを見せるべきではない、と自重した。
「リハクよ、お前たち軍師の先見性や分析力は見事だ。実に見事だ」 リハク「(だが…なんだ?)」
「だが、それゆえ証拠や材料を求める傾向が強い。それらなしでは行動に踏み切れないところがある」
リハクは内心怒りに近い感情を抱えていた。
ならば直感を信じろと? 直感…あてにならないことは重々承知している。
さらには自分の案策が兵たちの命や、戦の勝負をも左右する。慎重さに慎重を加えても、まだ足りないくらいだ。
リハクは顔にこそ出さないが、その感情を察してかサウザーは言った。
「安心しろリハク。今回の戦いは…恐らく、恐らく大きくはなるまい」
サウザーが思案する。眉間に寄る皺。…威厳。鳳凰とは言うが、獅子のような威厳を感じる。
「南斗の婆娑羅者と言えば"雲"だが、ユダ…奴も紛れもなく婆娑羅者…"傾(カブ)く者"だ。
奴等…ああいった類は強烈な美意識を内包している。ユダ…奴は自分の最期を美しく飾りたいのよ」
らしくもない砕けた口調であった。
そして今回の件にユダが関係していることを全く疑っていない。確信している。
「だが!」 サウザーが急に語調を強めた。幕屋内の空気が張り詰める。
「フフ…だが奴とて名も無き雑魚に命を奪われたいとは思うまい」
リハク「は!なりませんぞ聖帝様!お気持ちはわか…」
サウザーは再びリハクの言葉を手で制し、「わかっている。俺はそんな下らんことに関心は無い」
その実、関心が大ありなのは見え見えだった。
しかし、今やサウザーは個人としてではなく、聖帝という国家元首としての行動をとらねばならない。
サウザー個人は既に"死んでいる"。あの聖帝十字陵で永眠に就いている。
「奴が己の最期に相応しいとする相手は誰か?」 不敵な笑みと獣を思わせる血の濃さ。まさに帝王の威厳。
突然にサウザーはサッと立ち上がった。
「以上だ。邪魔をした」と言い残しサウザーは幕屋を後にした。
何から何まで、一々様になる…。リハクは先程の憤りも忘れ、自分の主に酔った。
102 :
ウホッ良い男!:2008/02/07(木) 21:22:26 ID:jCxSzxaE
ある人が世紀末の時代にトイレを探しに走っていた。
ある人物「うう、トイレトイレ!」そんな時だった、あるベンチに一人の男が座っていた
聖帝サウザーだった。さて誰をある人物にする?
103 :
ウホッ良い男!:2008/02/07(木) 21:24:53 ID:jCxSzxaE
@ケンシロウ
「ウホッいい男!」その時サウザーは「やらないか?」といってチャックを下げて
チンポをだす。
104 :
ウホッ良い男!:2008/02/07(木) 21:26:00 ID:jCxSzxaE
Aマミヤ
「ウホッいい男!」その時サウザーは「やらないか?」といってチャックを下げて
チンポをだす。
105 :
ウホッ良い男!:2008/02/07(木) 21:27:34 ID:jCxSzxaE
Bハート
「ウホォッ!!いい男ォー!!」その時サウザーは
「ブタはブタ小屋へ行け」
ショタ、ロリ、ファザコンのサウザーはマミヤみたいな女には興味を持たない
107 :
ウホッ良い男!:2008/02/08(金) 18:22:10 ID:4cp4AiEE
しかしさあ、「いてえーよぉー!!」の時のハートの場面を
ふきだしの中を消して、「ウホォッ!!いい男ォー!!」って妄想したことない?
ウホッシュ
まぁどう考えてもサウザー軍とユダじゃ戦力が違い過ぎ、
ユダはケンシロウとレイを利用するのかな?
これにアサムと3馬鹿が加わればなお盛り上がるんじゃ。
ボルゲは不確定要素。そういえばシャチって死んだの?
つい先読みしたくなる
これでユダがサウザー軍を破る展開になるなら神展開
>>109-110 そんな壮大な流れにはなりませんです。
(´・ω・`)ショボーンな展開になりますよ…orz
いつもショボーンじゃないですよ?楽しく妄想出来ますから!サウザーと花慶の信長が被って見えました!乙でした!
113 :
マロン名無しさん:2008/02/11(月) 17:04:05 ID:V3Wk3KJc
>>107 いくらサウザーがゲイの趣味を持っていたとしても
ハートみたいなデブはお嫌いかなー?それはそれでかなりキモいのを想像するが
114 :
マロン名無しさん:2008/02/11(月) 19:06:05 ID:L/XcXsa9
ぷぷっ。
115 :
マロン名無しさん:2008/02/11(月) 22:11:48 ID:L/XcXsa9
あのさ、いつも思うんだけど、妄想とかそういったレベルを超えたレスするのをやめろよ。
誰に理解してもらいたいんだよ?それとも誰にも理解してほしくないのか?
誰にも相手にされず、ただ無駄なレスを生産し続ける。そんな悲しいことないだろうに。
沖縄で犯された少女のように、まるで無計画に粗暴な行動を起こす。その結果は惨憺たるもんだよ。
意味のある行動をしろ。価値のある事をせよ。それだけだよ。
またお前かよ…。
プロを目指すという高い志と技術を持ったお前が来るところじゃないだろ。(誉め殺し)
ガキンチョが生意気なこと言ってねえで、てめえで言う明るい未来へはばたけよ。
もっとも…学生イコール若者ってわけじゃないし、お前が若者とはとても思えんが。
もう来るなよ。作品投稿なら別だがな。
つうか保守。
>>112 ありがとうございます。
今後の流れは出来てるのですが、なかなかに忙しくて…。
117 :
マロン名無しさん:2008/02/13(水) 02:01:10 ID:peo+Vua1
最近成績が下がってさ。もう嫌になるよ。俺には雑念が多すぎる。
ミクシーにもダラダラやってて、いつの間にか時間がアウト。
模試はボロッボロ。まあそんなもんだ。
俺もお前のように時間が作れればいいんだけど、今と同じ事やってると
本当にレールから落ちちゃうし。
作家への夢の前に、とにかく同級生と同じようにレールに乗るしかない。
悲しいね。
あとさ、もう来るなとか言うなって。俺が最後の「第三者」じゃないか。
客観視する、すなわち誰かから指摘を受けることで、人間って大きくなれる。
そだろ?お前ってさ、カッチカチの紙粘土なわけ。
本来なら、成長する過程で多くの人との折衝で凹んだり、膨らんだりして造形が進む。
大人になるって事は歪になるって事。キレイな無凹凸な造形は大人じゃない。
俺は色んな人とであって、痛めつけられて、殴られて、貶されて、褒められて、頭をなでられ
そして叩かれる。そういった過程を経て今ある。その事に不平はないよ。たとえ醜い造形でも、無凹凸よりはマシ。
でもね、お前はその無凹凸な紙粘土なんだよ。しかももう硬化して手が加えられない。
しかし俺がいる。俺はお前の「水」だよ。紙粘土は水分を含ませると再び柔軟になる。
俺がお前に「客観的視点」という水を注ぐ事で、お前はもう一度、新しい形を造る事ができる。
それは素晴らしいことだと思うよ。だから俺をもっと大事にしなよ。唯一の他者なんだから。
造形は固まってしまったら終わり。若いうちが華。お前がオッサンって事は知ってるけど、まだ間に合うよ。
/ /二__,--、r'"___、 ヾト、.ヽ
レ'"~,-,、 ! ! ' '" ̄ .ノ\ヾ:、
K/ー'~^~_/ ヽミ:ー‐‐'" ヽ i
!〉ー―'"( o ⊂! ' ヽ ∪ Y」_
i ∪ ,.:::二二ニ:::.、. l
! :r'エ┴┴'ーダ ∪ ! !l
.i、 . ヾ=、__./ ト=.
ヽ 、∪ ― .ノ .,!
(バチンッ!)んはぁっ! はっ、はいっ、下さいッ! 濃いザーメン、一杯ぃっ!
旧壱のっ(パチンッ)あんっ! 旧壱のチンポの奥に詰まったっ(バチッ!)はぁんっ!
ド、ドロドロのザーメンを淫乱な私のおまんこに全部恵んで下さいぃっ!
精液欲しいんですっ! (バチッ!)あはぁっ! おまんこがぁ、おまんこが精液欲しがってるのぉっ!
(もはや自分が何を口走っているのかも理解していない。ただ欲望の欲するまま
頭に浮かんだ言葉がそのまま吐き出されてゆく。同時に腰の動きも更に激しくなり、
結合部が泡立つ程にピストンを繰り返す)
駄目ぇ、イクッ! 私もイキますっ!
嫌ぁ、イクのまだ嫌ぁっ! ザーメンっ、ザーメン出されてからイきたいのにぃっ!
早くっ、旧壱、早くザーメン出してぇっ!
(ドクンッ!)んあぁぁぁっ! イクッ、精液熱いっ、熱いのでイクぅっ!
(髪を振り乱し、射精の感覚を受けると同時に絶頂に達する)
あぁ……これぇ、これが欲しかったんですぅ……温かい旧壱の精液、いっぱぁい……?
(四つんばいのまま崩れ落ち、まだ射精されている旧壱の精液の感触をうっとりと確かめる)
120 :
マロン名無しさん:2008/02/13(水) 14:29:03 ID:VQBMmuAc
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/070920/crm0709202013065-n1.htm こんな感じのモヒも居たら面白いな。
それはそうと、野望溢れるラオウとL〜Nの現代文明世界での戦いを描いてくださいませ。
フジテレビの戦いでは、局側から真空波が飛来して駆けつけた頸部捕がパラッパラ。
しかもジャギや牙大王を倒してくれて有難うとか、ボイチェン越しに言い始める馬鹿出現。
ケンが「志村、音響解析音響解析」とか焦り出す。
中坊林太郎が「差し入れ」と称して自白剤関連のブツを送付。
そんな感じのが吉。
FBI編では「俺が、『上野介』だからです」の後で牝の反応がおかしいことに気づき、
びびりながらも秘孔が表裏逆な牝を慌てて助走をつけて頭部両斬波。
ドキドキは胃の音で、心音とはまた違うのを知ったケン。
協力編では、技を盗むことで離れた場所から秘孔が突ける伝承者になった
有象無象の元脱落者を現代兵器と体だけで斃す凄い展開に。
詞宝林と羅龍盤の組み合わせについてLが解明を試みるも、
そこから先は皆さんにお任せいたします。
121 :
マロン名無しさん:2008/02/13(水) 14:31:32 ID:VQBMmuAc
ロム専門の者です。
バウケンさんの企画に参加したい気持ちはありますが、舞台設定が難しくてとても自分には書けなそうです(>_<)
というか文才も歴史の知識もないので(T-T)
バウケンさんの独特な表現や突拍子もない展開はすごいなあと思います。しかも博識でいらっしゃる。
読んでいるとどんどん迷路に迷い込むような不思議さがあると思います。
旧壱さんの作品の合間にいいスパイスになってる気がします。
応援しています。
星油
124 :
マロン名無しさん:2008/02/15(金) 19:18:10 ID:DaD4GRpr
はぁ。どうだろうね。
旧壱、旧壱って一切の批判のない理想の世界。
それがお前が求める世界か?
俺なら面白くないけどなぁ。たいして面白くも無いものを絶賛されて。
北斗を描きたかったら、少し筋肉の勉強したほうがいいよ。
基礎的なものでいいからさ。
上肢には前面に上腕二頭筋、後面に三頭筋、大胸筋も上腕骨に付着してるんだよ。
南斗聖拳は地上の物質のあらゆるものを裁断するからね。筋の断裂を巧妙に描く事で
リアルさが湧く。蹴ったり、殴ったり、そういった描写じゃ読者はひきつけられない。
リアルさだよ。リアルさ。そこを追求しなきゃ。
>>124 前に同じような内容があったな、言ってる事ループしてるぞ。自分で気付いてるか?
それに講釈はいいから、この前の物語の続き早く描けよ。
どうでもいい中傷なんて読みたくねーよ。
126 :
一読者の意見:2008/02/15(金) 20:32:42 ID:DaD4GRpr
そこはさ、お前が改善すべき点を改善してないからじゃねえか?
いつも戦闘描写が先行するお前の作品だが、それまでの過程をもっとしっかりしてくれないか?
北斗って枠で描いてるから、ある一定の人格形成は出来上がってる。
でもね、物語で書き記せなかった性格のディテールが欲しいわけ。
李白が天才軍師であり、南斗勃興の為に尽くした偉人ってのは周知の事実。
ユリアを守り、ユリアの為に死す宿命を抱いた五車の一星。それもわかる。
でも娘トウとの関係、南斗上層部との関係、そもそも五車星ってのは単なる慈母星直轄の工作機関で
それ以上でもそれ以下でもなかったのか。ユリアを保護する衛星に過ぎないのか、ならば狂気のシンがユリアを略奪したとき
なぜ動かなかったのか・・・。そういった読者の小さな疑問を膨らまして物語を構成する事に、ある意味を見出せる。
俺は今後も投稿していくよ。試験が終われば南斗聖拳の壮大な歴史と現代サスペンスを組み合わせた物語を。
だからお前ももっとしっかり構成を練ってくれ。殴ったり、蹴ったりする戦闘描写はある種の醍醐味だが
そこに至る過程もまた楽しいもんだよ。人物像を深く掘り下げる。そしてリアルさを実感できる物語を増産せよ。
127 :
一読者の意見 神奈川:2008/02/15(金) 20:43:24 ID:DaD4GRpr
旧壱さん、たまに自分の仮面を取り払って、本能丸出しで下品なものを投稿するのは
是非辞めていただきたい。
たまに自分を解放して本来の姿をむき出しにする点、分からないでもない。
正義とか道徳とか秩序とか、そういった重苦しいものを描こうとすればするほど
人間ってのは反動で反社会的なものに取り込まれていく。
教師が小学生をレイプしたり、元検事が暴力団と癒着したり、銀行員が勝手に他人の預金を横領したり
政治家が北朝鮮でセックス祭りに参加したり、そりゃ色々だよ。
でもね、同じ「文章」で表現するなら、もっと情緒ある品のある官能作品を描いたらどうか。
もっとフランス書院とか、コバルト文庫でいっぱい勉強したり、古典文学にもそういった類のものがある。
書くなら、しっかり書く。下品なものでも、巧緻し畳み掛ければ読者の目を引く作品ができる。
俺がアナウンサー板で、キー局美人女子アナが悦楽の世界に堕落していく姿を描いた作品も
そういった反社会的な衝動が俺に沸騰したからなんだよ。
まして北斗という「絶対正義」をテーマにしている以上、その反動は必ず来る。お前の気持ちもわかる。
しかしだ、そこでお前が下品で下らないものを乱発しているのを観察すると
ああ、コイツって、無料エロ動画でやっすい性処理して、ガハハとかいって卑しく笑ってるんだろうって思ってしまう。
そうじゃないって思わせる素晴らしい文章書きなよ。
俺も試験後するからさ。頼むよ旧坊。
そんなに批判文書けるなら短編でも書いてくれ。
漫画ならまだしも骨格とか戦闘の細部の書き込みとか読み手はそんなに求めてないぞ。
旧壱さんの描写はくどすぎずに情景も浮かぶいい文だと思う。
批判より自分が納得する文を投下して優越感に浸るくらいしたらどうだ?
それぞれに好みの作家がいるわけだし、あんたの好みを押し付けるのはどうかと思うが。
批判厨神奈川なのか
同じ神奈川としてはずかしいっつか、神奈川は創価汚染されて頭おかしいの増えてるからな
130 :
一読者の意見 神奈川:2008/02/15(金) 21:32:31 ID:DaD4GRpr
何でも層化でカタズケルなよ。
確かに層化はクソだよ。あんなのは国家を怠惰させる卑しきカルトだ。
だがそんな事、今は関係ないんだよ。
俺という第三者を得たお前は、もう今まで道理の陳腐な妄想で終わらせる事はできない。
もっと新しいことに挑戦しなよ。
例えば「仮説」をぶち立てるんだよ。
俺は北斗神拳も南斗聖拳も本来はイスラエルにあった古代の民間儀礼が起源だと思ってる。
超人的破壊力と絶対的支配の叡智を併せ持つ究極の形体が、やがてバビロニアとイスラエルの宗教戦争を経て
「武力」へと変移した。それは統治力の象徴となって歴史上、つまり世界の中心である古代国家の王や皇帝の守護的象徴となった。
時代の変遷によって世界の中心が中国大陸に移ると、その「究極なる武力」はユダヤから華人へと移り
強大な中華帝国の守護者と変移する。そこで「北斗神拳」「南斗聖拳」なる陰陽拳が創設された。
いわば学問的にも宗教的にも武術的にも中華帝国によって最終的な「形態」が完成したわけだ。
その形態の創設者がシュケンなんだよ。イスラム圏の月斗の破孔術を盗んでね。
北斗と南斗の陰陽拳を使うものが、ドイツ人、ユダヤ人など世界的規模に存在するのはそういった理由なんだ。
それはそうやって世界観を形付けている。つまり、俺が物語の構想を打ち立てるとき、お前のように「点」で考えるのではなく
「面」で考えている事。そしてその「面」を四方に貼り付けて立体化したものが
俺の目指す本格的な長編の核となる。核のない文章など長続きしないし、面白くもなんともない。
まず北斗とは何か、南斗とは何か、その起源を求める為に自分なりのストーリーを構築する事からはじめるべき。
131 :
一読者の意見 神奈川:2008/02/15(金) 21:46:08 ID:DaD4GRpr
筋肉や骨の微妙で繊細な描写を無視して描くと、相対的観点から非常に荒い戦闘描写になる。
殴って筋が圧挫したり、鋭いオーラで骨ごと横断されたり、北斗の拳という漫画を差し引いても
安易に想像ができるほどの微妙で繊細ではあるが、だいたいのイメージ像を掴める程度の描写は欲しい。
例えば
【ユダの渾身の手刃が大気の粒子すら引き裂き、レイの流麗な舞に襲い掛かる!
レイは寸で致命傷は逃れたものの、上腕の筋腹が引き裂かれ、その舞う姿から血しぶきが舞い、血の雨がユダの頬に当たる。
レイは上腕に手を添え、音も無く着地した。暗赤色の血が腕を伝う。レイは血液の色で動脈の損傷でない事を気づいたが
焦燥は抑え切れなかった・・・。ユダは頬に伝うレイの血を舌で卑しく舐めとった。】
など、
骨格や生体の知識を得ていれば、戦闘描写をリアルに表現でき、かつ体液などは拳法の攻撃性や流派、さらには性質を「血」の表現だけで
どうにでも表現できる。そこが知識の無い者とある者との違いだと思うよ。
132 :
一読者の意見 神奈川:2008/02/15(金) 21:51:39 ID:DaD4GRpr
紀伊国屋でもいいし、ジュンク堂でもいいから、とりあえずアトラス買ってきな。
整形外科の本でもいい。全てを知れとはいわない。ただ北斗の拳の小説がどうして面白くないかというと
そういった細かな描写を活字で表現し切れていないところなんだよ。
原氏の原画あっての小説なら、補完的要素として有り得るのかもしれないが、単独の小説として成り立つのかといえば
そうでもない。
実は「北斗の拳」を知らない人が小説のシリーズを読んでも何一つ面白くないのだ。
俺の理想は、原作を知らない人が小説を読んで、そして本家の「漫画」に移入していく事。それに尽きる。
そのためにはリアルさが必要なんだよ。完璧を求めようとは思わない。ただひとつの作品として、しっかりとした構成と描写を持つことが
作家たる所以だと思うんだよ。それがどんなチンケな妄想家でもね。
ここは厳しく行くしかない。甘い妄想は無料エロ動画にも劣る。
133 :
一読者の意見 神奈川:2008/02/15(金) 21:54:48 ID:DaD4GRpr
>(バチンッ!)んはぁっ! はっ、はいっ、下さいッ! 濃いザーメン、一杯ぃっ!
旧壱のっ(パチンッ)あんっ! 旧壱のチンポの奥に詰まったっ(バチッ!)はぁんっ!
ド、ドロドロのザーメンを淫乱な私のおまんこに全部恵んで下さいぃっ!
精液欲しいんですっ! (バチッ!)あはぁっ! おまんこがぁ、おまんこが精液欲しがってるのぉっ!
(もはや自分が何を口走っているのかも理解していない。ただ欲望の欲するまま
頭に浮かんだ言葉がそのまま吐き出されてゆく。同時に腰の動きも更に激しくなり、
結合部が泡立つ程にピストンを繰り返す)
駄目ぇ、イクッ! 私もイキますっ!
嫌ぁ、イクのまだ嫌ぁっ! ザーメンっ、ザーメン出されてからイきたいのにぃっ!
早くっ、旧壱、早くザーメン出してぇっ!
(ドクンッ!)んあぁぁぁっ! イクッ、精液熱いっ、熱いのでイクぅっ!
(髪を振り乱し、射精の感覚を受けると同時に絶頂に達する)
あぁ……これぇ、これが欲しかったんですぅ……温かい旧壱の精液、いっぱぁい……?
(四つんばいのまま崩れ落ち、まだ射精されている旧壱の精液の感触をうっとりと確かめる)
【 これ、酷いでしょ? 】 これじゃ成長はないよ。
134 :
一読者の意見 神奈川:2008/02/15(金) 22:04:21 ID:DaD4GRpr
まあ、この程度の文章力で本場のエロ工房にいけば、総叩きにされるよ。
何もかもが中途半端。劣等としかいいようがない。
惨め過ぎるぜ旧位置。お前はもっと勉強する必要がある。
もっと色んな人と付き合えよ。嫌いな人とか、老人とか、子供でもいい。女性ならもっといい。
年代の違う人、価値観の違う人、異性、恋愛経験や激しいセックス。何でもいい。
年齢とか関係ない。俺くらいの年齢でも秀才や神童はいくらでもいる。
歳は関係ないんだよ。表現者には。ただ経験だけが唯一の評価基準だよ。
いっぱい友達と飲んで叫んで、仕事してるなら仕事を一生懸命して、女といっぱいセックスして、恋愛もして
外国人と付き合うのもいい。俺は16のとき、華僑の女の子と付き合ってたし、今でも良好な関係だよ。
異文化に触れる事自体、素晴らしい経験だ。外国に行った事あるか?ブタペストの町は本当に美しかったぞ。
上海はどうだ?あの薄汚い街、それは単に汚いのではなく、本当に人々の足跡だ。
路地裏を走るネズミ。何で生計を立ててるのか分からない人々の集団。街角の浮浪者。
杭州で華を売ってる少女など。
とにかく経験だよ。人間の脳の構造なんて皆似たり寄ったりだ。天才と馬鹿を隔てるものなんて、ある種の運や環境にある。それだけの事。
あとはいかにして経験を積むかだよ。若いからお前はダメとかそういった概念は捨てて欲しい。
アンタのようなオッサンでも北斗を追い求めて、少年の心を北斗というフィルターを通して表現してる。
それも経験だよ。だがもっと深さが欲しい。味わいも欲しい。何ていうか、人間らしさを。
そういったものを表現できるようになれば、ある一定のラインは超えられると思う。
135 :
一読者の意見 神奈川:2008/02/15(金) 22:17:11 ID:DaD4GRpr
133のようなレスする人は、女性関係が貧困な人だと思う。
単にAVをそのまま描写してるに過ぎないから。
本当に恋愛して、本当に好きな女の子とセックスして、経験を積んでる人は
そんなAV頼みの下らない構成などしない。てか思いつきもしない。
お前、本当にオッサンなのか?俺より経験値が低いんじゃないのかって思う。
それにな、女ってそう簡単には「イク」事は少ないんだよ。
ほら、潮吹きってあるじゃん、俺もやったことあるけど、アレって実際吹くんだけど
女にセックスのあと感想を聞くと、「イク」とは別次元の事らしい。
「イク」ってのは身体レベルだけじゃなく、心も安定してないと本当に絶頂には至らないわけ。
AV女優が「イク、イク」とかいって潮吹いてるけど、アレは快楽も多少あるが、快楽とは別に「排尿感覚」そのものらしい。
気持ちいいとは別次元の「感覚」なんだよ。そうとも知らずに馬鹿な童貞は「あ〜気持ちよさそうだねぇ」とか勝手に思い込む。
お前がその典型。
安い無料動画ばっかりみてるから・・・本当の恋愛をしたことがないから、女を単に性奴隷に仕立て上げる。
女ってのは本当に我侭で、ウザくて、セックスにも愛情を注がないとダメで、本当に厄介な生き物だ。
でも好きなんだよ。色んな我侭や醜い部分、滑稽ともとれる仕草など、その人全てをひっくるめて、
夜に女を抱く。
お前のような馬鹿なAV思考で女を抱こうと望んでも、女は反応しないし、お前を拒否するよ。
だからそこが経験なんだよ。お前はきっとあまりセックスしてない。もしくはセックスする環境にない人間だ。
女ひとつ表現できないお前の経験の貧困さが、俺の怒りを呼ぶ。
文章で一国すら滅ぼせる時代だ。世界最強のアメリカ合衆国の大統領でも、スキャンダルを暴く記者の筆には適わない。
その意味をお前は知る事。
136 :
一読者の意見 神奈川:2008/02/15(金) 22:22:56 ID:DaD4GRpr
>>122 お前は何故投稿しないんだよ?
人の文章を読んで悦に入ってる狂人か?
旧壱やバウケンとかいう人格に「誉」を与えても、何も意味は無い。
自分で自分を褒めたてる。それを自画自賛という。
だが、それは余りに虚しいと思わないか?
(´ー`)
書き込めるか?
おお!アクセス規制が解けた。
なぜかauが規制されてまして…。
ポン吉はたとえプロの作家にでも文句を言うガキなんでしょう
というわけで暖かく見守りつつもスルーしましょうね、皆様( ^ω^)
私だけが、たまに相手しますから。
「おい、ユダはどこにいる」
ケンシロウの怪力で顎を掴み持ち上げられた男がもがいている。
しかし、いくら手足をばたつかせてもケンシロウは微動だにしない。
秘孔を突けば、その男の意思とは関係なしに口を割る筈だ。
この頃のケンシロウの非情さは隣で見ているレイでさえ寒気がするときがある。
もっとも…人のことを言える彼ではない。足下には…。
「うががぼ、しっ、知らない!本当だって!や、奴…ユダは部下の俺たちのことを全く信用してなかった!」
「ケン、こいつが嘘をついているとは思えん」 「…」
二人はユダを捕らえるべく、この小さな村…ユダが潜伏しているとされるこの村を訪れた。
辺りには内部から破裂したり殴り砕かれた死体が散乱している。もちろんレイが斬った奴等の屍もだ。
野獣どもの慰み物として監禁されていた女たちは助け出したが、非力な彼女たちに荒野を越える術はない。
まして村を急襲した男二人は北斗と南斗の拳士。女たちは物陰で固まるだけだ。
レイ「やはりユダ…簡単に奴の元には辿り着けんか」
焦る…。このままではサウザーとブランカの戦闘は避けられない。しかもブランカ王の娘、姫ルセリがサヴァの副王サトラの婚約者と来れば、サヴァも傍観というわけにはいくまい。
…ゴギッ! 男は顎を砕かれ、のたうち回った。
無抵抗に関わらず顎を砕かる…。レイは、この男に微かな哀れみを感じた。
もちろん、本来は同情すべき相手ではない。この男たちもユダの下で非道の限りを尽くしたであろうからだ。
それにしても、このケンシロウの非情さは…。
かつて、あのラオウが指摘したケンシロウの甘さ…。それは完全に過去のもののようだ。
ふいにレイの頭をある言葉が巡った。
「北斗あるところ乱あり」……
このままでは大変なことなる。北斗南斗入り乱れての戦闘になれば…。なんとしてでも止めねば。
しかし…レイの脚の痺れは治まる気配がない。
雑魚相手には問題なかったが、自らの動きに冴えがないことに苛立ちを感じていた。
なぜ…こんなときに!
「ユダ…貴様のせいでこの事態だ。ブランカは滅び、援軍に来たサヴァも滅ぼされるだろう」
なかば呆れ気味にバランは言った。
サヴァの新王…口髭を生やし筋肉贅肉ともに充分に蓄えた、まさに「恰幅が良い」という表現に相応しい男ブコウ。
その彼は傷だらけになりながら冷たい石の床に座り込んでいる。
バランの強さは、弟サトラに聞き及んでいたが、もう一人の奇妙な男のことについては何も知らなかった。
今回の戦争の元凶と知り、ブコウは怒りを込め、この紫のマントで身を隠すユダに襲いかかった。
そよ風…ユダが自らそう表現した"軽い"裂気でブコウは戦意喪失に陥った。
ユダ…なぜか生来の紅い髪を黒く染め上げ、後ろで束ねている。ほっそりとした顔に残る四本の傷跡が目立つ。
ユダの脇には、猿のような小さい身体の丸眼鏡の男コマクが、いつものニヤけ顔で控えている。
なぜ今日の我が主ユダは全身を隠しているのか…。まさかその下は紫の褌(フンドシ)一つでは?
などと考えると、部下でありながら一人のファンとしての彼は不覚にも萌えてしまうのであった。
少し続いた沈黙を裂いてユダが口を開く。
「ならばバラン。なぜに貴様は和平の使者さえ出さなかった?」
もちろん、ユダはその類の者がサウザーの元に向かうことを許しはしない。
和平という最後の希望を委ねられた使者は…荒野に"ばらまかれる"ことになる。
バランはそれを読んでいた。彼がこの戦いを止める唯一の策。聖帝サウザーの器に賭けるしかない。
それをユダに見抜かれてはならない。彼にはブランカの民を守るという自らに課した使命がある。
そのためには、道化を演じよう。神が見捨てた人間たちを、俺は棄てない!
「ユダ…お前なら聖帝を破れるのであろう。勝ち目がなければ戦わない。お前はそういう男だ」
バランとて、拳では遥かに及ばないこの黒髪の麗人に、一言一言を告げるには命を賭ける勇気がいる。
コマクはユダの色白の肌と、そして黒髪を見上げながら萌え続けている。「(黒髪の方が素敵だ)」
ユダはバランに冷たく鋭い視線を向けた。それだけでバランの動きは封じられる。
南斗聖拳の金縛り術、"いすくめ"である。秘孔縛の術がない分、南斗は殺気で相手を縛る。
「バラン、何を企んでいる?…まあいい全てはこのユダの狙いどおりよ」
『時短』
谷に架けられた橋を渡り、聖帝軍の行進は再開。万が一を恐れたリハクはサウザーに提案。
「念のため、影武者を玉座に乗せて渡らせましょう」 橋を落とされることを懸念した。
サウザー「俺は聖帝。誰が俺に替わるか!それは聖帝のやり方ではない!」
リハクの進言は軽く却下。しかし最後の一兵まで無事に橋を渡り終える。
美しい氷の回廊…両脇には顔のない神像の列。
サウザーはいつものポーズで、「光帝バランが神の顔を砕くのであれば、聖帝は偶像の全てを破壊し尽くす!」
サウザーの兵たち神像を粉々に砕く。
氷の回廊を越え、誰もいない村を越え、ついにブランカ城をその目に映すサウザー…。
ブランカの城壁から聖帝の大軍を見る兵たちも動揺。
「し、しかしこちらには光帝バラン様がおられるではないか!」
「だがよ〜聖帝ってなあよ〜あの拳王を倒したってわけだろ〜?やべえんじゃねえか?」
「だ、だだ、大丈夫だって。サヴァからも援軍が来てるし…一千人もだぜ?それにこっちも二千の大軍だ」
「三千か…。噂なんだが…あくまで噂なんだが相手は一万以上らしいぜ〜」
「そういえば…随分数が多いかなあって、思ってたんだよね。やばい…かも((゚д゚;)))」
「ん?なんだ〜西を見てみろ〜!」 「あ!?あ!?あれって、あの旗印は!」
「白地に赤い十字…キ、キ、キング!?」 「はあ、もうだめぽ…orz」
サウザー「フン…来おったか、"南斗聖拳"めが」
聖帝正規軍を構成する者たちは、皆厳しい訓練を終えた精鋭たちである。
指揮官の命令には迅速に応じるように組織されている。
こうして戦いを前に待機していても、いかにも軍人然とした立ち姿である。
一方、キングことシンが引き連れたモヒ兵たちは違う。全て野性味に溢れた連中ばかりである。
普通に戦えば聖帝正規軍には敵わないであろうが、
乱戦混戦になってしまえば本能的な戦いを旨とするキング兵に分があるだろう。
「見ろよ…きっとあいつがキングだ。やべえよ…やばすぎるよ…。」
先頭のバギーの上、長い髪を風に靡かせ睨みを効かす鋭い眼光が、望遠鏡を通してはっきりと見える。
「ひっ!今今今!に、睨んだ!キングがこっちを睨んだ!」 「んな馬鹿な〜。はあ〜もうだめだな〜」
143 :
評論家C:2008/02/16(土) 01:53:44 ID:Njpx3VUr
まあ、とりあえず北斗関連の出演者を勢ぞろいさせてるのは分ったんだけど
何これは?コンセプトは何なの?戦記?
いやいやケチをつける気はない。これはどんなテーマを持って製作してるのか
そこを知りたいんだよね。
144 :
評論家C:2008/02/16(土) 01:57:05 ID:Njpx3VUr
それにさ、どうして戦わなくてはならないの?
聖帝もキングもブランカ?別に戦う意図はないでしょう?
いつも短絡的に軍閥つくって戦国ゲームしたがる人がいるけど
もし軍閥ゲームするなら、もっとリハクやコマクなどの参謀による
情報戦争を描いた方がいい。
何よりオリジナルキャラを作るべき。
原作北斗の拳に描かれず、スポットライトの外にいた登場人物を
しっかりとした構成で創作する。
そこが面白いと思うんだけどね。ま、続けて。
ポン吉くん、どうしたの?いきなりまっとうな人間になっちゃって…。
それならば、こちらもまともに対応するね。
妄天やっていく上で、自分のルールってのを幾つか決めてるんだけど、
その中で、資料調べは原作のみ…ってのがある。
何度も繰り返すけど、俺は"上"を目指して書いてない。
だから、わざわざ資料調べという労力をかける気がないし、それは無駄な努力だと思ってる。
本格的な戦術戦略を描く…その時間を作ることは出来ないし、その気もない。
キャラたちが戦う理由?…そんなものは原作同様に宿命でしょ。
オリジナルキャラ作製になると、これもリスクが高いんだよね。
自分でも、「あれ?ちと変な文章だな」って思うときあるが、「ま、伝わるからいいか」的な感覚で書いてるしね。
だからこれも繰り返すけど、俺は皆さんの妄想力に依り頼んでいるわけ。
一方、君の書き方は、練り込まれてるのがわかるね。
本当は26くらいなんだろうけど、ポン吉くんが目指してるのは…プロって言っても、要は大家だろ?
それには運が必要だよな。で、運の掴み方は知ってるのか?
"上"目指してんなら、ここでぼやいてんのはどうだろうか?
もっとも…有名作家が清い魂の持ち主ってわけでもないし、正直酷いのも多いだろうがな。
聖帝サウザーならぬ探偵サウザーを読みたい人もいるだろうから、たまには期待に応じてみたらどうだ。
ポン吉くんが消えることが大抵の人の期待ではあるがな( ^ω^)
146 :
評論家C:2008/02/16(土) 22:26:41 ID:Njpx3VUr
妄想って、日常でできない事、好きな漫画が描ききれない空白地を埋める作業だと思うんだよ。
「俺は別にオナニーって呼ばれてもかまわないよ」って、そんな姿勢じゃ「妄想」じゃないよ。
それは単に「発想」の段階で維持しているにすぎない。
妄想は壮大であるから妄想なんだよ。語彙の踏み違いは危険だ。それは無知と同義だよ。
「上を目指す」とか「自分スタイル」とかいう以前に、それは普通に頭の中でめぐらせて置けばいい「発想」だと思うんだよね。
活字として、物語として残したいなら、もう少し趣向を凝らしたり、構成に重点を置いたほうがいい。
あくまで「妄想」にしたいならね。
なんかまともな議論になってる…旧壱さんの妄天の拳は例えるなら下品だけど、漫画キャラのコスプレしてチラッと見せてくれてるようなもんだよ。後は想像してね?って感じで…
でも評論家さんはもっと衣装や体型やポーズにこだわれ。と言ってる?
見てる側からすれば…今のままで十分乙です!これからも頑張って下さい!
評論家さんも探偵サウザー期待してますよ。
148 :
評論家C:2008/02/18(月) 12:49:55 ID:IsjCsvT3
探偵じゃねえっての、工作員だよ。
サウザーは評議員のぶら下がりで、幹部候補生だよ。
サウザーに関しては、オウガイと死別してから聖帝十字稜までの間のエピソードがない。
ラオウがケンシロウを連れて南斗十人組手を申し込んだとき、サウザーは既に相当な地位にあった。
少年サウザーがいかにして、南斗の頂点に上り詰めたかについては、やはり俺が掘り下げてエピソードを作るしか
ないと思ったんだよ。
サウザーはある有力な評議員の配下となって、他の評議員との勢力抗争に深くかかわるようになる。
友人のカインと共に、不可解な業界内の事件や案件を処理する事で、自身の影響力を高めていく事になる。
ヘルシンキでの事件はその一環で、その事件の足跡を辿るに連れて「聖十字教会」という聴きなれない組織の尾を掴む。
サウザーとカインは事件の首謀者である「白髪鬼」にまでたどり着くが、白髪鬼は滅びたと思われた伝説の拳「極十字聖拳」の使い手だった。
その辺までシナリオは進んでる。
忙捕手
150 :
マロン名無しさん:2008/02/20(水) 23:16:31 ID:DkQoj3Pp
こんなの想像してごらんよ(笑)サウザーとハートのゲイsexをさあ、
ハート「ああ、やっと入りました...。」
サウザー「あーー、良い...、次はしょんベンだ!」
ハート「うう、しょんベンどころか、精子まででそう...、」
ん?
>>142 聖帝の軍とキングの軍が揃い踏み、想像するとすげーな
続きが気になる
>>148 このサウザーはスーツ着てそうだな
続きはまだなのか?
>>150 キモイからいらん!
その男の名はサイ…。巨人という表現がこれほど似合う男もいない。
2mを優に超える長身に加え、幅に至っては完全に人間の範疇を抜けている、飛び抜けている。
"天然物"でこれほどの肉体を誇るのは山のフドウと、今は亡きカサンドラ獄長ウイグルくらいであろう。
ブランカ…信仰に篤い国ゆえに教会の支配力は膨れ上がり、神の名の下、数々の暴虐や搾取がなされていた。
バランはブランカに姿を現すや北斗の秘術を奇跡として演出し、たちまちに民の支持を集めた。
教会としては面白い筈もない。だがバランは神を崇拝するならば我を崇めよと言っている。
そこに付け込みバランを悪魔の使途として糾弾した。
聞かれることのない民たちの祈り、叶えられることのない民たちの願い。ブランカは大きく揺れた。
だがこれは、バランにとって想定内であるばかりか願い求めていた事態でもある。
神の名を騙り民を弾圧する腐れた権力欲の塊…教会。そして、その傀儡に過ぎないブランカの王…。
バランは自分への迫害を、言わば両腕を広げて歓迎した。憎き神の手先を名乗る偽善者ども…。
そいつらを叩き殺し、冷たい土にばらまいてやる!
しかし、バランはこれさえもセルフ・プロデュースに利用した。自分に害意を及ぼす者の末路を民に見せつける。
民からの信頼、畏敬を失っていた教会を滅ぼす。それは同時に教会を後ろ盾とする王族をも廃することを意味する。
バランは姫ルセリを除いた旧勢力に対し、血の粛清を敢行した。
教会の圧制から民を解放し、そして何より沈黙の神に代わり奇跡を行なうバラン…光帝バラン。
しかし……その裏では残虐を極めた理不尽な処刑が一日の間をさえ置かず続けられていた。光帝の裏の顔。
巨馬黒王がその背を許すのは善人ではない。迷いのない一貫した魂の持ち主だけ。
バランの心は神への憎悪で充ち満ちている。
そして…そのバランの裏を支える処刑人の長…。"仕事"に熱い、"仕事"中毒の凶暴なる殺人者…。
それがサイである。
"旧世界"においてのサイの足取りを知るものはいない。
だが表の世界であれば、これほどの大男が知られない理由もない。J国がメディアに取り上げない筈もない。
加えて、サイの残虐非道な性向からして日の当たらない世界の住人であったことは間違いない。
そして、この"新世界"では、闇の世界の住人が表に出ることを許された…。
…彼が好む武器は刀剣のような切断系のものではなく、生きた人間を粉砕し撲殺する棍棒やハンマーである。
そして最も好む武器…それはメイスである。だが、その大きさが並ではない。異常である。
人の頭よりも大きな巨大な鉄球と、それに見合う大きさの円錐型鉄棘が十本以上も"生えて"いる。
並の人間には持ち上げることすら不可能な超大業物だ。
…手足を縛られながら、死を待つだけの哀れな囚人。生殺与奪の権は完全に自分が握る。
もっとも、彼の心の中に、目の前の死刑囚に"生"を与えるなどという考えは、毛先ほどもないのだが…。
巨大メイスを振りかぶり…、渾身の力で死刑囚の顔面を打ち砕く…。その音、その感触、飛び散る血や肉片…。
これが彼の、趣味と実益を兼ねた仕事。まさに天職。
そんな男が、聖帝軍来襲というこの緊急事態のために仕事を休まざるを得ない。
ワーカホリックな彼が二日も仕事を休む…既に禁断症状とも言えるその苛つきが、彼の巨躯を落ち着かせない。
…バランにはバランなりの計算があった。この戦いを止める最後の手段。
聖帝には遠く及ばないながらも、自らの力を示し、命を以て幕引とする。
ただの侵略戦争であるならば、バラン一人の命で戦いを防ぐことは出来ない。
だが、この戦いは聖帝の報復であり、その威を示すものである。
もちろん…率の良い賭けではないが、バランは聖帝サウザーの度量に賭けた。
拳王ラオウを倒した聖帝であるならば、ラオウ以上の器を持っている筈であろう。
…賭けというより、希望に近い。どうなるにしろ、バラン自身の力量をどこまで示せるか。それに掛かっている。
そんな彼の思惑を余所にサイは単独行動に出た。
血が見たくて堪らない。骨を砕く感覚が欲しい。生きた人間がただの物体に変わる死の奇跡を目にしたい。
自分の手勢を率いて彼は聖帝軍に突撃した。
巨大なメイスに犀(サイ)を模したデザインのフルプレートメイル。まさに走る鉄の塊!
しかし決して頭脳は犀利ではない。ただ殺人を愛する堕落した暗黒の魂の持ち主。そこに光は射さない…決して。
リハク「む?あれは…」 まさかあれだけの少数で? リハクの豊富な経験が、逆に彼の読みを狂わせる。
全く意外な展開だからである。まさか正面からこうも堂々と、しかも僅か五十名ほど…いや、もっと少ない。
爆薬でも抱えた自爆兵か?ならば…と思案するリハクの後ろから低い威厳ある声が響いた。
「また思案に耽るか、リハク? こんなとき聖帝の兵がすべきことは何だ?」
わかっている…わかり切っている。前進し制圧せよ…である。
だが、無駄な兵たちの死を抑えたいリハクは弓兵に命じた。矢で迎撃することは"前進"と相反しはしない。
リハクは部隊長たちに命じ迎撃の体勢を敷いた。さすがに聖帝の正規兵。行動が早い。
迫り来る犀の化け物目掛け、曇りの空から矢の雨が降らされた。
バラン「馬鹿な!サイが?勝手なことを!」…気付くのが遅かった。最早、問答無用の事態に陥ったのだ。
突然の戦闘開始。バランの最後の賭けは、いきなり失策という不名誉に名を変えた。
「いかがなさいますか!?バラン様!」 こめかみから頬にかけて大きな傷跡が残るバランの腹心ウィルが問う。
いかがするも何もない。最悪である。命に代えてもブランカの民を守るつもりが、それどころか滅亡の危機。
ユダが高い声で笑う姿が目に浮かぶ。
聖帝軍の矢の雨はブランカ兵数十名を殲滅するも、分厚い鎧を身に着けたサイには効果がない。
まるで化け物である。しかしリハクが恐怖することはない。共にいる主サウザーやシュウは化け物を超えている。
…指揮官が合図を発し、最前列の兵たちがサイに向かって行く。
彼らは、敵が人外の化け物であることを充分に理解している。無闇やたらに突進はしない。
ところがお構いなしなのはサイ! 間合いも何もない。鎧の隙間を狙おうにも、
躊躇なく突進して来る鉄塊を止める術は、猛者ばかりで構成される正規兵であっても、まるで太刀打ち出来ない。
その巨大メイスの一振りが、寸前まで人間であったものを別の何かに変えていく。
戦いで熱くなっていた筈の兵たちの血が恐怖に凍り付く。
156 :
評論家C:2008/02/22(金) 04:07:00 ID:FM3Oo043
ブランカって辺境だよね。ラオウが進出してない点からして
あまり魅力的な地じゃない。多分核戦争後、東北、北海道、ひいては旧ロシア領あたりなんだろう。
そんな華も育たない地をサウザーやユダといった時代の寵児が惹かれる理由ってあるのかい?
>>156 サウザーがブランカを攻める理由は既に書いてる。
>>153の訂正
×悪魔の使途
○悪魔の使徒
××アグー豚の脂肪
>>155の後半
躊躇〜
言葉がつながってませんでした…orz
投稿前のチェックを怠りました。
>>153-
>>155 ここ読んでればマジ漆黒の〜とか白銀の〜とかいらねぇよ、
あの2本の漫画はラオウやリュウガは出せても、サイを出す事は出来んだろ。
良いのか悪いのか判らんが、
ロードオブザリングや最近では300なんて映画があるので、
ここで書かれてる様なでかいスケールの戦闘を読むと、
北斗の漫画絵じゃなく、ああいうデジタル映像に変換されてしまうよ。
>>158 m(_ _)m
また自演て言われそう。
と言いつつ保守。
兵士たちが怖じ気付いている。相手がこのような化け物では致し方ないが…。
だが、どうしても兵たちには甘えが出てしまう。いかに化け物でも聖帝やシュウ、シュレンがいるからである。
その思いはリハクの内にも根を張り、消し去ることが出来ない。しかし、それでは軍師としての名が廃る。
聖帝の全軍を任された最高指揮官として最小の犠牲で、あの犀のような男を倒したいところ。
それに、聖帝という男は非常にプライドが高い。いかにあの"犀"が強くとも、聖帝自ら出向く相手ではない。
リハクが危惧する点はもう一つ。この"犀"が独断で突撃したことは敵方の様子からわかる。
だが、信仰に篤いと言われるブランカの兵士たちが、本心から光帝を神の化身でもあるかのように受け取っていたら?
ブランカ兵「おお!見ろ! 我が国にあれほど猛勇なる戦士がいたとは!」
バランの裏の顔を支える役割…サイの顔は一般の民に知られていない。
「ああ!やはりバラン様こそ神! 生き神様だ!…いける!この戦いけるぞ!」
最悪な状況である。サイの単独行動が、ブランカの兵士を焚き付けてしまっている。
小部隊長までもが指揮系統の乱れを加速する。
一方、サヴァの軍は落ち着きを保っているものの、その実、心身共に既に沸き立ってしまっている。
さすがに、先代王アサムの統治が行き渡っていたため、軍規を無視した行動をとる者はいない。
しかしである。新王ブコウが、バランと接見するために軍を後にしてからは全くその姿を見せてない。
サヴァ兵にも少なくない動揺の波が起こる。…これはブコウ王と光帝バランの両者合意の策では?、と。
もちろん、そんな筈はない。それならばそれで指揮官たちに何の連絡もないわけがない。
だが、新王ブコウ同様に若い兵士たちの心は迷い乱されるばかりである。
先代王に仕え、そして現在は新王を支える熟練の指揮官たちがいなければ、
とてもではないが"抑え"は効かないであろう。
現に若い指揮官は、身体を熱く震わせ、剣を何度も握り直しながら、「突撃」の命令をただひたすらに待っている。
しかも彼らは、バランや、何より個人としての聖帝の力を知らない。若しくは大袈裟な伝説程度に考えている。
そこへ来て、たった一人で敵軍を蹴散らすサイの活躍を見ては、とても冷静さを保てはしない。
あ
キングことシンがこの戦いに参じた理由…ユダが聖帝相手に何をやるか、どこまでやるかに興味があるからである。
時代の趨勢は聖帝にある。ユダとて、いやユダがそれを理解しないわけがない。
いかに北国のブランカやサヴァを巻き込んだところで軍力差は明らか。勝ち目はない。
もちろん、そこはユダのことだ。混乱に生じ何かを企んでいるのかも知れない。
だが、聖帝の有能な密偵によれば戦局を一変するほどの"何か"はない。
それにしても…である。この戦いはユダにとって、勝利のための戦いとは、とても思えない。それよりもまるで…。
シンは下らない考えを振り払い、そして改めて犀の化け物に目をやる。大した暴れ振りである。
だが断言できる。リュウガほどの男を倒せる…そんな域の住人ではない。
「気に入らんな…」 シンが呟いた。
キングと聖帝、そしてブランカにサヴァ…その両連合軍が見守る中を戦い、その"安い"武威を誇る化け物…。
何の美点もない、ただ腕力があるだけの狂人。元よりキングの構成員にも、そんな輩は少なくないのだが…。
気に入らない…その言葉を隣りで聞いていたモヒのテンションが上がる。
「キング〜!そろそろ行きやすか〜!?」 その声がキング組織の全体を熱くした。
現在キング組織は聖帝の同盟軍である。もはや彼らの暴れる場所はほとんどなくなって来ている。
聖帝の高い支配力のためである。聖帝領内には小さな敵対組織さえ存在しない。
そしてキング組織の版図は聖帝領土内にあるのだ。かと言って以前のように流民襲撃とも行かない。鬱憤も溜まる。
だがそれよりも、自分たちの主、まさに王が暴れるのを見たいのだ。
戦いでキレている時のシンはとにかく美しい。
モヒたちは烈火の如くに激しいキングを恐れながら、魅せられてもいる。
ブァサ…。シンが血の十字架の紋章を縫い付けたマントを後ろに脱ぎ落とした。鋭い殺気が周囲に伝わる。
その時だった。「ん?」 犀と聖帝兵で"賑わう"祭り場に、何かが滑り込んで来た。
乾いた土の上を、まるで水面を優雅に滑るかのように…。しかし、速い!
163 :
自治スレにてローカルルール議論中:2008/02/29(金) 20:56:21 ID:bT9bfekE
乙保守。ロードス島戦記を思い出したおっさんです…
>>163 心からありがとうございますm(_ _)m
その速い何か…シンは脳を"高回転"させ、その動きをスローモーションで捉えた。
黒に近いグレーの服装と黒い長髪。聖帝兵の中を風の様にすり抜け、サイに接近して行く。
そして、サイの目の前に達した瞬間! 黒い人影が跳躍!
人間域を遥かに超えた高さだが、高さよりも、その柔らかさ。
しかも、そこに秘められた力と速さ、鋭さが遠くから見やるシンにまでピリピリと伝わる。
そして、それより何より…美しい。こんな真似が出来る男はシンが知る限りでも一人しかいない!
サイと必死の覚悟で戦っていた聖帝兵たちが一瞬動きを止めた、止めてしまった。
その高さや速さに驚嘆したのであるが、それよりもやはり、
天空高く舞い上がった鳥人が描く、その弧の美しさに心を奪われてしまったのである。
スタ…その高さのわりに不思議なほど静かな着地。極限までに研ぎ澄まされた飛翔軽功の術。
ズン!兵たちを束の間の陶酔から覚ます重低音。サイの巨大メイスが地を窪ませた。
…サイが振り下ろしたわけではない。サイの意思とは無関係。その巨大メイスは、ただ地球の引力に従っただけ。
「んぐ?」 サイ本人が不可解に感じた。自分の愛すべき"パートナー"。まして戦闘中に手を放すわけはない。
確かに…放してはいない。分厚い掌と図太い指は"パートナー"をしっかりと握り締めている。
見下ろすパートナーとその手…手首…? そこからつながる筈の腕がない!
漸く自分の腕を見るサイだが、未だ状況が理解出来ない。何故…ない?
サイとしては、謎の黒い人影にクレームでも入れるかのような感覚で振り向いた。
「ぎざま!ごりゃあ一体!?…??」 地面が近い。そして衝撃。
サイの目に映るのは、返り血でドロドロになった赤黒い鉄の柱二本。直後に鋭く熱い痛み。しかし一瞬…。
その二本の柱は自分の両脚である…その事実に気付く暇はサイになかった。
バラバラに崩れ落ちる…まさに積み木のように崩れ落ちるサイの肉体と厚金の鎧。
先の心奪うほどの麗舞。次の瞬間には血も凍るような解体ショー。
人の魂を魅了するほどの美と、それと対極をなす残虐を究めた殺し様…。
サイの活躍振りに心高ぶっていたブランカとサヴァ…。
両国の兵士たちは沈黙の魔法をかけられたかのように押し黙っている。
初めて目にする、噂の南斗聖拳…。その恐ろしさがただの噂や伝説の類でないことを知った。
黒い人影がス〜っと立ち上がる。やや癖のある長い黒髪。何故か遠くからでもわかる静かな視線。
信仰に篤いブランカだけに、堕天使降臨…などと呟いた兵士さえいた。黒い翼の超戦士。
震えるほどに美しい…。シンはギリッと歯を軋ませた。確かに瞬間魂を奪われたのである。
あのレイがこれほど…。だが何故だ? 不思議なほど悲しく、そして儚げだ。
人間の情緒を失いかけていた筈のシュレンでさえ、自分が馬鹿のように口を開いていることに気が付いていない。
盲目のシュウは肉眼ではその動きを追えはしないが、心の眼では天空に美しい弧を描く彼を確かに…"見た"。
かつて見た、彼のどの流舞よりも高く美しかった。シュウは古き友の復活、いや"雄飛"を歓んだ。
只一人…いつもと変わらぬ様子で冷静に事態を見つめている男がいた。聖帝サウザーである。そして言った。
「フフ…爆発寸前にまで膨れ上がっていた敵兵の興奮、戦意を一瞬にして消し去り、
化け物に怯えていた我が弱兵どもにさえ、その恐怖を忘れさせおるとは…」
黒髪の男が静かに振り向いた…。
「フフフ…南斗水鳥拳。南斗水鳥拳…フフ…」
人を褒めるのが不慣れなサウザー。しかし、称讃の言葉が出なかったのはそのせいではない。
どんな言葉を以てして表現したらいいか…それがわからなかった。
南斗水鳥拳伝承者レイ…全ての視線は彼に注がれた!
>>166の最後の一文、千葉繁?氏の口調だと面白いかも…と自分で思いますた…orz
かっこいい登場ですね。
レイにふさわしい華道!興奮しました!
レイの登場で何が始まるのか楽しみです。ケンシロウも来るのかな?
予想外の展開になって欲しいです。
カッコいい登場と言えば、今週のガンツで岡八郎が遂に登場してきた。
こいつの登場場面もカッコよかった。つい比較してみたくなるのです。
レイが犀を殺す理由が分からない
>>171 オレもそれは思った、ブランカ側についてればサイは殺さんからな。
やはりどう展開するか楽しみだ
すみません…。楽しみにしないで下さい…。
南斗五聖拳と北斗ケンシロウが一ヶ所に集うわけですが、ど偉いことにはなりません。
…レイとしては戦いを止めるためにサイをやっつけたわけです。
ま、細かいことはお許しを。ケンシロウもナイアル修羅を理由なく頃したことになってるようですし。
それに何分、思い付きなので、後で「しまった」状態もありますです。
駄文にお付き合いいただき感謝致しますm(_ _)m
174 :
自治スレにてローカルルール議論中:2008/03/04(火) 19:59:12 ID:/uUMADtP
「リュウさん、でもまぁガセで良かったんですよ」。
山道を藁の靴でジャリジャリと鳴かせながら、ケンがリュウをなだめる。
ものの半年ほどで本来は食用の犬を兵器に変えて戦うという能力を持つ、17歳。犬ブリーダーのケン。
尤も、村にはまだクミやヴォンドも居るから取り立てて珍しい人間でもない。
数え年で1コ年下のケンに「そうかもなー・・・」と応えるリュウ。
ケンシロウとの日々から既に10年ぐらいの月日が流れ、拳の研鑽も惰性化していた。
現実問題、貫手で鍛えるより手を今ココにある短刀に馴染ませるほうが賢明だ。
烽火か何かの燃料を入れた袋を持ちながら、
青少年3人が歩行中なのに蜂らしき羽音の漏れ聴こえる木箱を中段で掲げた姿勢で並んで歩いてるエイトフォー。
一応は、嫁入り前だ。でも、蜂の管理はそれなりの道だから、なかなか入り婿する奴は居ない。
そのエイトフォーが、ビクッとなって振り返る。
木箱を直接持っているので、蜂の一群と共生生物になったかのような反応を示す。
戦う犬のブタキム7号-9号が一行の進行方向逆からの異変発生の気配を見せる前に、
儚い人間の身でバックアタックを未然に防げたのは大きい。
175 :
自治スレにてローカルルール議論中:2008/03/04(火) 20:00:07 ID:/uUMADtP
山道に、牛が後ろ足で立っていた。前足が、鳥の手になっている。そして、頭部は雄鶏。
首の筋肉や諸々の成分が、鶏頭に収束して行くかのように雄大な胴から伸びている。
こんもりと盛り上がっただけのような感じでもある。
暴れウシドリ。
ブタキム1号-6号が虫の息かアウツなのかも判然としない様相でも一応は存命だった頃、
リュウは南斗破砕拳に辛勝した。そして砕拳系流派の一つを護るザイナンを救出した。
そして、ザイナンがこんな林業と山賊抑止ぐらいしか平原の穀倉地帯にぶら下がるすべの無い村に
登ってきた理由。人間を含むある程度の嵩がある生物を温床にして、鼠算的に増える牛と、鶏。
それがこの辺りに眠っているのだという。
暴れウシドリに直接遭うまで、ザイナンの話から鶏のような大きさの、ヘタしたら鼠の一種かもしれんと
誰もが思っていた。しかし、暴れウシドリは立つと体高が3m以上はあった。
山林で、落石スポットの番をしていた「槍術道場」の奴らが言う「大人の身長」を遥かに凌駕している。
176 :
自治スレにてローカルルール議論中:2008/03/04(火) 20:01:03 ID:/uUMADtP
シェルター(1人用)に入る前から、暴れウシドリの存在は知っていたザイナン。
なぜなら、砕拳の総本山(高層ビルだけど)でも暴れウシドリに対する戦いを模索していたから。
暴れウシドリは苗床に依存する単純生殖、それゆえに瞬く間に増えた。
文明世界の情報伝達網を以ってしても、その情報が報道機関に下りる前に暴れウシドリは海を越えて
先進列強諸国を侵蝕し始めていた。暴れウシドリは知性が池沼クラスだが、瞬発力などは牛のもので、
俗に「テレポート」と言われる人股クグリの直線移動ができる地域猫でさえ、逃げようとした次の瞬間には牛が
体を抱え込んでしまっていた。暴れウシドリは、
カエルか何かのように臀筋などのブチコミマッスルと肉棒で進めるものには何にでも産卵した。
一度に、5個ぐらいが植わる。しかもたいてい、卵は全部が孵るし、温床を貪りながら1時間ぐらいで成体になった。
暴れウシドリに対して、どこの国家でもやがてはNBC兵器に手をつけてしまった。そして、人類は核の炎に包まれた。
暴れウシドリの卵は根を張ってアミノ酸とブドウ糖だけを奪うという習性がある。
しかし、根を張った時点でそれが調達できないなら、自動的に冬眠状態に陥る。
砕拳の道場もまた、世界で5本の指というわけにはいかないが両手の甲の毛には入る科学施設だったので、
ザイナンもまたそれを知っている。その冬眠状態で、どこまで卵がもつかはまだ不明だ。
普通のトリアージュをする段階で、卵が世紀末に持ち越される危険もゼロになった。だが、卵は死滅してはいなかった。
177 :
自治スレにてローカルルール議論中:2008/03/04(火) 20:03:11 ID:/uUMADtP
人々は何も知る事ができず、ただただ核戦争等の段階への移行から逃げ惑った。
暴れウシドリとの戦いがあって後始末が不完全だった、地図上の分布。
新しく出来たクニやムラ。それらが無事なら、未発掘か卵がアボーンだったかということ。
そこから更に、未発掘の地下階の倉庫でもガレージでも図書室でも洗濯室でも何でも、
情報ではなく知識から推察に仮説を重ねて、足が届く範囲から確率が大きいのを選び出す。
そうやって、ザイナンとプローサー200はリュウたちの村にやってきた。
双眼鏡等はレンズが光ったら、どこかへの合図なのか狙撃なのかわからない、
そして見張り手が持つ180度の視野と20mの高度を活かせないから、見張り手は裸眼で物を観る。
そして、新しい中世の村で侵入者と見なされた2人に、エイトフォーの蜜蜂がかかった。
先ずは動けなくしておいての事情聴取を目論んだのだが・・・。
蜜蜂は、バンテージを巻いたプローサー200(本名不詳)が打ち落としてしまった。
それからいくつかのプロセスを経てザイナンは、村の最強者リュウに連なる者、
現人神の眷属か何かとして居つき始めた。破砕粉砕の拳士や全く無関係の銃砲保有集団、
洋弓と火矢等を運用する組織された野盗等もまたこの村を目指している可能性があり、
秘孔術も碌に授かっていないリュウを始めとする村の戦力では、限界があった。
178 :
自治スレにてローカルルール議論中:2008/03/04(火) 20:06:16 ID:/uUMADtP
暴れウシドリの開放には、賛否両論あった。「今日より明日」だというのは共通した理念。
それを外したら、すぐに悔いが訪れる。だから、カーニヴァルという風習も出来始めている。
それは想いに近い。しかし、そろそろ新しい大人たちの中には惑星全域に展開していたかつての超文明を
知らない者も多く、自由を全く知らぬがゆえの閉塞感を、それの維持が充分な集団冒険であるはずの平和や年越し等から
受けることも多かった。そのタイプの閉塞感は、なまじ好き勝手の機会の存在を知っているから起きる閉塞感とは
わけが違う。意見は割れた。そして、一応の受容や野心等を地盤に、寄り合いは集結した。
暴れウシドリ派は村全体の承認(別の派閥に対して探険終了まで全面依存、しかも失敗したら奴婢決定というものだったが)を
得ることができ、党派の全力を尽くして探険を開始した。それから遂にたどり着き、開通させたダンジョン。
慶應から130年の空白に存在する超文明史の途上で作られた「防空・壕」を
改装して作られた隠れ家。核の炎、というよりは近隣の人間等に対抗するための小さな城塞だった。
そこで一行は、暴れウシドリの朽ちたのを含むあらゆるものに半露出状態で残ってる卵に出会うことができた。
179 :
自治スレにてローカルルール議論中:2008/03/04(火) 20:17:02 ID:/uUMADtP
平原のクニからの密命を帯びていた流れ者で食客、亡命みたいにして戦列に加わった戦士がニードルガンを掃射した。
北斗神拳が戦場に立った画としては有り得ない無様さを晒したものの、裏切り者のノドを手でブチ抜いて辛くも危機を脱するリュウ。
しかし、蓄積した負担などの諸々の害悪から、帰還できたのはニードラーが1本、まだ腕に刺さって矢ヒト化しているリュウだけだった。
やがて、リュウは隠れながら、クニからの派遣部隊を見送った。派遣部隊は山林の中で何も発見できず、和やかかつスリリングに
演習終了の挨拶をして帰っていった。鷹狩りという生態学的に不可能なスポーツのプランニングや鏑矢の持参が、
子供が泣くほど異形で不穏だった。あのダンジョンは斃れた者も多く、山の原生生物が臭くしてしまっていたのだ。
それも含めて、派遣部隊は埋火ソウを無償で行った。「マイカさん」という役回りは、きもいので現業はマネージャー(女子1名)の仕事だ。
勤勉じゃなきゃ、鞭痕が増えて後日、複合的な諸々の原因で発熱してためにならない。彼女に禊をさせてあげるのが、暖かい雰囲気の中で終結した。
それから、ムラの自警団が新種の怪生物を目撃したり篝火のスタンドを1脚損耗するという村の小さな事件が起きるまで、
リュウは暴れウシドリの事を半ば忘れていた。
ミタセの材料になる木材から削り出し、焼き入れをして投擲用ダガーとして完成する串。
それを収納する革のカバー。リュウは進行方向から来た暴れウシドリを、串だらけでのたうちまわらせた。
本命がピヨった。すかさず、ブタキム7号と9号が鶏頭の部分を食いにかかる。
人類は狩猟だけを生きるすべにする、滅び行く種族になってしまうのか。リュウたちの戦いが始まる。
【一応、完ですが宜しければ皆で続きを作ってください。】
【暴れウシドリはドラクエWのスタモンです。スライムやゾンビに近い何かがありますが、そこはバウケン謹製の設定。】
180 :
プラトン:2008/03/05(水) 21:16:52 ID:snDPiksF
な、なんなんですか、コレ!!!!!!!
181 :
マロン名無しさん:2008/03/06(木) 08:51:04 ID:NAkI+3/W
「どうやったら、こんな形になるんだ・・・・・・」。
ヴォタバレー特有の影が差す日陰で、さしものリュウが途方に暮れていた。
「先客が居そうだが、確かめてくるよ」。
ブワンブワンのフレキシブルな材質へと変わった体質の奴は、そう言って単身、廃墟のビルへと入って行った。
もちろん、そのときには常識的な柔軟性こそあれこんなにブワンブワンじゃなかったし、もっと締まっていた。
そして何より、存命だった。元柔道特別練習員で柔術(着衣総合格闘技)のチャンピオンだった壮年の農夫が、
おそらくは高専柔道系の技で人類史上に無いほどやられた姿で、落下してきた。
リュウ一行にはビルだが、その建物はかつての炭鉱団地だった。
核戦争を経ても核熱で間接的に少し炙られた程度で、少人数が普通に活動している分には頑丈そうな団地だった。
戦争時に残った者も物も無く、臭さも風化している。
まだ枯渇していない石炭・・・この辺りは修羅大陸とも違ってそんな列車や路線が残っていないから、取り立てて何に使われるという物ではない。
だが、次世代の動力として必ず夥しい人的資源を消尽して炭鉱を甦らせる者が現れる。
だから、この近くのクニから駐留している奴らが居るのだ。その集団に半ば突入して略奪を働き、そして逃げた者をリュウは追っている。
その者は、暴れウシドリの卵(木炭由来のインクと筆で番号がつけてある)をエイトフォーの木箱に入れて遁走した。
「おいカスっ、帰ったら蜂蜜酒やるから出て来い」。途方にくれついでに、無駄なネゴを試みるエイトフォーだった。
182 :
マロン名無しさん:2008/03/06(木) 08:52:04 ID:NAkI+3/W
アーチェリー用の物やボウガン・ピストルクロスボウ等のスポーツ用品も枯渇が始まっているこの時勢、
炭鉱のある山は鉄条網と山肌の回廊に配置した弓兵による戦線で韓流の山城を形成していた。
かつての水道設備に使われていた井戸は水質の問題も無く給水設備として機能していたが、
それぐらいしか採ることができない土地だから入用になる殆どの物的資源はクニからの運び込みに依存していた。
暴れウシドリを孵すことは、すなわちこの炭鉱町が人ならざるものの惑星と化すことを意味している。
土木用の消耗品が現存しているか否かについては終ぞ確認はできなかったが、リュウは気の良い兵たちを信じた。
「俺が入る。戻らなかったら残念だが、そのときは北斗神拳2000年の、人類の敗北だ」。
一行はリュウを見送る。程無く、鏑矢が飛んで兵たちが集まってくる。整髪料に拠らないモヒカンが、勝負の棟を取り囲む。
周囲の地形から完全な円陣は望めなかったが、兵たちはノボリを掲げた。ノボリが減ったら、それは綺羅光が点在する麓への警報だ。
もはや槍ではない。
廊下を、無造作に瓦礫を踏み締めて普通に歩いているリュウ。
堅くてスポーティーな靴なのだろう、鋭角の石片を無造作に避けて歩く。
ASP警棒を抜き放ち、窓を補強するボロけた木材を跳ね打つ!
廊下側に釘を打ち付けた板が黒ずんだ畳に転がり、同時にリュウの前方からフレイルが伸びてくる。
183 :
マロン名無しさん:2008/03/06(木) 08:53:56 ID:NAkI+3/W
日常生活的なまでの自然な動作でカコーンッと弾き返す。百分の1秒単位で掴んではなったのだ。
そういう高音がするという事は、持ち主に当たらなかったということ。
廊下の突き当たり、消防設備の址の横から、呉作が踵で立ちながら草鞋に褌という格好で出てきた。
超文明の秘薬を行旅先の寄り合いの投票で試されて、全身が毛根除去の状態になった奴だ。
達人には見えないが、リュウは呉作の正体を看破していた。
「恭順しろ。ここの遺構なら、暴れウシドリを飼える。この資源で、出来る事をしようぞ」。
リュウは応えない。ただ、左身を前方に出して両腕のガードを高く上げる、素手同士の打撃の応酬に適した構えになる。
それも、体のタフな者にメリットが多い構え方だ。
呉作は、「ク」の字型に構える。珍妙な姿勢だ。先ほどのトラップといい、呉作は超人対策に長けている。
リュウは右足で踏み込んで、しかし下がる。呉作の中段に直系80cmほどの、空気の奔流が、在る。
ソニックではない。局地的で平面の竜巻のようなものだ。その密度は計り知れない。
音が全くしないのに、呉作の胴や前腕がブレて見え辛い。それなのに呉作はツメを三角形に削る事さえもしておらず、
危険空域はそれ自体が武器に相違なかった。ここで、北斗虚無指弾を見た事も無いリュウの哀しさだ。
184 :
マロン名無しさん:2008/03/06(木) 08:55:14 ID:NAkI+3/W
北斗神拳は、単なる遺伝子工学的非観血賦活法ではない。技術という次元ではないから・・・。
北斗神拳の半分は、怒りと優しさで出来ている。
剛掌波、それはとても分不相応で不可能なのは正気でいるだけで既に明らかだ。
リュウは、道着のポケットに手を入れる。呉作は近寄らない。リュウが取り出したのは、鳥笛。
これも、ハラの座ったリュウが吹くから音はしない。バサバサバサバサッと凄い速度で鴉が近くの窓から突入してくる。
呉作は振り返りもせずにそれを遣り過ごしたが、鴉が呉作の奔流に引っ掛かった。
羽から渦巻状に巻き込み、バギバギバギバギバギと鴉を瞬く間に挽いてゆく。
確かにこれでは、柔道家には遥かに及ばないレベルだ。赤ザクとかが相手にすべき存在じゃなかろうか、とリュウは思った。
再生産の不可能な鳥笛を惜しげもなく呉作の顔面に礫すると、呉作は普通に顔を反らした。
しかし、空気の奔流は止まらない。鴉が呉作の中段パンチの間合いから落ちていないのだ。
顔をそらした姿勢で、呉作が「南斗波砕拳奥義」と宣告する。リュウが咄嗟に止まってしまう。
鴉が、羽等が廊下に舞い落ちるのに先んじてドサッと着床した。
185 :
マロン名無しさん:2008/03/06(木) 08:58:33 ID:NAkI+3/W
廊下のT字に呉作が立っている。残念そうに構え続ける呉作。だがリュウはつらそうだ。
呉作の態度こそが、罠の残骸。奥義は既に見せているのではないか。さっきキメていれば・・・・・・。
だが、悔いない。リュウが次にとった行動、それは逃亡。戦術的、否、人類的には戦略的転進ともいうべき逃亡。
呉作を打破する活路、それは飛び道具。リュウがやれば間違いが無い。
団地内という状況に呉作があるうちに、仕留めるしかないのだ。
【続き、自分で創りましたが引き続き皆さんにもお頼み申しておきますね。】
「破ぁ!!」
旧壱さんつづきまだあ?
187 :
マロン名無しさん:2008/03/07(金) 17:46:50 ID:oqvRr2ni
バウケンのだけどな。これは100%間違いない。
「サウザー…いや、聖帝よ、この戦いは一人の男の陰謀によって引き起こされたものだ」
聖帝兵が恐怖しながらも、遠巻きにレイを囲む。
「この戦い、聖帝とブランカの戦いに大義はない!」
サウザーは例の座りポーズでレイを睨む。次いで僅かに口許を歪ませ、
「フフ…大義?…大義はある。聖帝を敵に回すということは如何なることか…。それを天下に知らしめることよ」
「それが大義だと、そう言うのか!」 レイは声を張ったものの、激昂しているわけではない。
単純に二人の距離の問題もあるが、これはサウザーだけに語っているのではない。
シュウやリハク、記録官や玉座バイカー、そして一般の兵達にも呼び掛けている。
もちろん聖帝兵の中には、戦いや略奪を純粋に楽しみにしている屑な輩も含まれている。
だが、大部分の兵達は戦闘そのものを望んではいない。
まして聖帝の下に治まりかけた筈の"荒野"…再びそこに舞い戻りたいとは思わない。
「ならば! 義星よ、貴様の大義とやらで、どうやってこの戦いを止める!?どうやってこの聖帝の前進を止める!?」
それに対しレイは全く目を逸らさずに玉座の聖帝に答えた。今のレイには一点の曇りさえない。
全て義により裏打ちされていた。義…とは何か。彼が義の星の宿命を告げられて以来考え続けた答えは?
答えに辿り着いたと思えた時もあった。それが間違いであったと気付く時もあった。それを繰り返した。
やがては倦み疲れ、さらには世界は乱世へと移行し、突然の凶行が家族を襲った。
義など何の役にも立たないことを思い知らされた。
自暴自棄に陥り、復讐のみを自分が生きるための糧とした、理由とした、言い訳とした。
それは南斗六将の一人として、何より義星としてあるまじき行為。
…ケンシロウと会わなければ、自分は時代に呑まれ、腐れ流されていた。
ケンシロウには王たる資質はない。それでもケンシロウに、時代を拓く何かを見た。
義の定義?…下らない。俺が義星であるならば、我が道を行くとき自ずと先は開かれよう。
…彼にとってこの、ユダ一人に仕組まれた無意味な戦いを止める。これ以上の義は思い付かなかった。
サウザーとレイ…この二人から離れて隊列をなすサヴァ軍…。そのサヴァ軍が何やら騒がしい。
すると、綺麗に並んでいた隊列が二つに分かれていくではないか。
やがてそこに"道"が出来た。その道の中央に三人の男女の姿が見て取れる。
一人はサヴァの副王サトラ。そしてサトラの婚約者にしてブランカの王女ルセリ。
そして…その二人の前に、鋼鉄のような男が立っていた。人である以上、肉と骨でできている筈なのに、印象は鋼鉄。
…堅く、そして重い。誰にも似つかない圧倒的な存在感がある。
「ほお…」 忌々しさと少しの期待感。サウザーは珍しく軽い興奮を覚えた。
呆気にとられる両軍の兵士たちの中を、一人悠然と急ぎもせずにケンシロウは歩を進めた。
その視線の先には聖帝サウザー。睨むでもなく好奇でもなく、強い目がサウザーを見つめ続ける。
そして遂にケンシロウはレイの脇に並び、サウザーの正面に立った。その距離は30mと離れていない。
「フッフフ…でかくなったな小僧」とサウザー。 「ケンシロウ?ケンシロウなのか?」とシュウ。
シュウが"光"を失った理由…その場に居合わせたサウザーが忘れる筈はない。
「何の用だ?小僧」
こうして相対しているだけでわかる。ラオウが惚れた才能が、拳才に限らない人間力の"でかさ"がわかる。
…辺りが緊張で凍り付く。これほどの人間が集まる中でさえ、囁き声一つ聞こえはしない。
あるいは聴力が異常に発達したシュウならば、男たちの緊張に高鳴る鼓動音が聞き取れるのではないか。
あの聖帝サウザーが最後の敵として目論んでいた北斗神拳伝承者ケンシロウが、遂に現れたのである。
>>188の訂正
レイがサウザーの質問に答えてませんでした。
目を逸らさずにいたことが"答え"だった…として下さいますように。
視線を交わしたまま二人…聖帝サウザーと北斗神拳伝承者ケンシロウは微動だにしない。
瞬きさえしていないように見受けられる。明らかに危険な状態である。
ケンシロウに戦意がなくとも、サウザーの方には大ありである。戦意よりも殺意の方が的を得ている。
サウザーとてケンシロウ個人を憎む理由はないが、
北斗神拳の伝承者であることを抜きに、ケンシロウを見ることは出来ない。
サウザーが仕掛ければケンシロウとて引く筈はない。シュウが焦る。
「サウザー!」 公には"王"と呼んでいる。切羽詰まった状況とは言え、シュウらしからぬ軽率であった。
しかし、その一言は功を奏した。サウザーは冷静さを取り戻し、ケンシロウから先に目線を逸らした。
そんな自分に内心では怒りが煮え返っている。だがそれでは、"死んだ"意味がない。
北斗だの南斗だのいう"小事"はあの男に任せてある。
その男…シンは遠くからケンシロウを鋭く睨み続けていた。これも憎しみや怒り、負い目の裏返しではない。
南斗聖拳と双璧をなす、宿命の大敵…北斗神拳だからである。
…サウザーは玉座からやや起こしかけた身体を脱力し、やや後方に控える馬上のシュウに振り向くと、
「わあかっておる、シュウよ」 忌々しいが、自分はサウザー個人ではなく聖帝として生きねばならない。
「何の用だ?小僧」とサウザーは同じ質問を繰り返した。
「聖帝よ」 サウザーには意外も意外だった。自分のことを聖帝…と呼んだからである。これには深い意味がある。
地を平和へと導く王であることを認め、同時に敵意がないことを伝えている。そして…。
そして…、もうお前は俺と戦うべき相手ではない…そう言っているのだ。
こうまで"言われて"はサウザーも拳士としての意地を通すことは出来ない。ケンシロウを認めざるを得ない。
サウザーは、「何だ?北斗神拳よ」と言葉を返した。 もちろんこの言葉にも意味がある。
貴様の言うとおり、俺は聖帝。
我が成すべきことを思えば、南斗の長い歴史…北斗に怯えた先人たちの無念さえもが些細なこと。
正直…心は残る。それでも秤に掛けたとき、南斗聖拳の帝王としてすべきことよりも、
聖帝としての野望即ち時代と戦い、勝利することの方が遥かに重い。
ケンシロウも、そんなサウザーの心中を察した。だからこそ、礼を尽くさなければならない。
「聖帝よ。北斗神拳伝承者として頼む」 …とは言え慇懃な言葉を尽くすという意味ではない。
「この戦いは、あなたも知っていよう、ユダ一人によってもたらされた災厄にすぎない」
…ラオウはサウザーによって倒されている。
北斗神拳は一子相伝であるが、その使い手、しかも義兄を倒した相手に私情を挟まず頼みごとをする…。
サウザーは顔にこそ出さないものの、ケンシロウを高く評価した。
「無駄に人命を奪うは、今の聖帝のやり方ではない筈だ。元凶は一人!この戦い、ユダを倒すことで幕としくれ」
サウザーの決定は既に下されている。
それどころか、この戦い自体が、ユダ自身の最後を彩る演出であることも初めからわかっている。
だが、ここで素直に"引く"ことなど出来はしない。聖帝の沽券にかかわる。
「北斗神拳よ、しかし聖帝は動いたのだ。聖帝に後退はないのだ」
ケンシロウ…燻っていたシュウに仁の輝きを取り戻させ、消えかかっていた義星に光を与えたか。
サウザーの問いには、ケンシロウに替わりレイが答えた。
「聖帝サウザーよ、勝利を治めたのであれば、自分の根城に引き返すのではないか!?
陰謀の首謀者を倒し、民の犠牲を最小限に抑え和解する。これ以上の勝利があろうか!!」
「!」 見事!あのレイが…南斗六(五)将の中で最も弱々しい光しか放てなかった男が、今や辺りを味方につけおった。
そしてこの聖帝をさえ、"義"によって圧倒するか!
ケンシロウが、レイの義の光を強くした…のか?あるいはレイの義こそが北斗を動かしたのでないか?
仁や義など、この"新世界"には通用せぬものだと思っていた。
しかし、かつてシュウはケンシロウを救い、今では暴走しがちな自分をよく盛り立ててくれている。
そして義星のレイは…「!」 サウザーを衝撃が襲った。考えもしなかった。
自分の戦い…時代に勝利すること。サウザーは、これを将星の宿命のままに進めているつもりだった。
しかし、自分が今していることは…仁であり義…では?
いや、将たる者には、仁と義が必要不可欠なのではないか?
乙です!サウザーと向かい合うケンシロウ…まるで夢枕小説の空間が歪む緊張感でした。餓狼伝の様な…
そしてサウザー少し可愛い…わあかっておる。
バウケンさんも乙です。
194 :
プラトン:2008/03/09(日) 21:54:35 ID:uEekWy5i
な・・・、なんじゃ、こりゃ・・・
まぁここまではユダも予想してただろうから、
問題はここからなんじゃないか。
アルフのいる城を掠め盗る、ルセリを狙撃するとか、自爆テロとか、
ここで紛争を起こすのがユダの知略の生命線のはず。
もしこれで終わりならユダに焼き土下座をしてもらうよ
南斗総当りはないのか?面白そうですが・・・
シュウの言った南斗聖拳ではサウザーを倒せないって設定には
幻滅したなぁ〜遠い昔w
197 :
マロン名無しさん:2008/03/11(火) 20:44:21 ID:z8QdRai9
タイガーとトガ、男塾1巻の直進の科目よりハードで困ってるだろうな。
でも、もしリハクやラオウが敵でもあいつら氏ななそう。
ラッキーマンでもリュークでもあいつら倒すのは無理。
いや、倒せはするけど斃せない。
その点、ユリアは世紀末の中ではあいつらに最も近い存在。
南斗の拳、ますます熱いですね。
198 :
マロン名無しさん:2008/03/13(木) 12:56:05 ID:gIDaFhfi
昼休み保守乙
ありがとうございますm(_ _)m
「フハハハハハ!!」 込み上げる思い、サウザーは抑えられなかった。
元からシュウには一目置いてはいたが、残りの三人…シン、レイそしてユダのことを侮っていたところがある。
それが忌々しいことに、シンは拳で自分を超え、レイはこの聖帝の前進を義で以て止めんとする。
実に忌々しいが、南斗の繁栄…無駄に多い流派数ではなく、質が高まることは非常に喜ばしいことであった。
「そうか…、レイよ。ならばそのユダをどうやって捕らえる? この聖帝、長くは待てんぞ!」
レイは確信を込めて言った。「奴は…来る。いやこの場に既に来ている筈だ」
「フン…何故にそれを確信出来る?言い切れる?」 「…宿命だ」
宿命…一般兵は内心やや引いていた。何故ならそれに振り回される自分たちの境遇があまりに虚しいからである。
しかし…聖帝のような異能の持ち主たちには、神か何かはわからないが、
特殊な何か…が関与していたとしても不思議な話ではない。
「宿命…か。よかろう」 サウザーはそれだけ言うと脚を組み直し、静かに目を閉じた。
困惑するリハク…。「(この場をどうしたら…)」
もちろん、その困惑は彼だけのものではない。戦場全てが困惑の波に呑まれた…。
その時である。ギゴン!…という低い音が響き、ブランカの城門が開いた。
開き切った城門。そこに、巨大とも言える黒い影があった。
鈍い光を放つ黒鉄で武装した巨馬…もちろん黒王である。
そして、そこに座すは、これもまた黒鉄の鎧と漆黒のマントを身に纏う黒髪の男であった。
シュレン「あれは…。 リハク、あれだ。あれが我々を急襲したダークナイトだ」
満を持しての光帝バランの出現にブランカの士気が上がる。
だがバラン本人は高ぶる様子もなく、ただ黒王を静かに進ませサウザーの元へ向かうのみ。
バランの気配に何か異様なものを感じたか、盛り上がりかけたブランカの士気が再び沈静し始めた。
すぐに戦場は、また先の静けさに逆戻りした。聞き取れるのは、黒王が歩を進める足音と擦れ合う鉄の音だけ。
だが不思議なことに、聖帝兵が無抵抗に道を開けていく。ケンシロウのときには畏縮して道を開けた。
今度は違う。バランの決意に満ちた眼差しに、その前進を妨げてはならない何かを見たのである。
遂にバランは、ケンシロウとレイを越えてさらにサウザーに近付いた。
ケンシロウたちとサウザーの間にいた兵士や、そしてシュレンとリハクまでもが脇に退いた。
何もバランの闘気に威圧されたからではない。ここを邪魔してはならない…そんな気にさせられてしまう。
言ってみれば高貴さ…か。この男の相手は聖帝サウザーに任せよう…そう思わせる独特の闘気ではなく…雰囲気。
既に10mの距離。ようやく黒王は脚を止めた。黒王がバランの意図を読んだのか、自ら歩を止めたように見えた。
報告書による印象とはかけ離れている…それがサウザーのバランに対する第一印象だった。
鬱屈した思いを秘めた落ち窪んだ暗い眼、残忍さを誤魔化す作り笑み…そうまとめられていた。
いや、有能な且つ信頼に値する特別先遣隊の密偵が、これほどの過失を犯すことはなかろう。
男というものは、自分の命運を見出だしたとき…一日あれば"漢"に変わり得る。…いい眼だ。
長い沈黙は良くない…シュウの老婆心が疼きかけたとき、サウザーが口を開いた。
「バラン。貴様は神と戦うと言っているそうだな? で…どうだ?」
「神と戦うとは、神が棄てた世界を拾うこと。そして世界とは"人"を意味する。しかし…俺に世界は広すぎた」
大したものだ…。サウザーはそう思った。バランの眼…自分の命と引き換えにブランカを守ろうというのであろう。
バランの覚悟が伝わる。だが、どうやってこの聖帝を押し返す?…押し返す? フン…。
かつて、あのファルコはラオウから村を守るため自分の右脚を断ち切ったという。同じ手で来るか?
「聖帝よ…。この戦いの責は、このバランにある。ユダに触発されたのは事実だが、
そこに不相応な野望があったことも事実。だが何より…、ユダの武威に恐怖し、奴の傀儡に成り墜ちた」
成り墜ちた…変わった表現だがサウザーは嫌いではない。そして、ここで為すべきは個人サウザーではなく聖帝の業。
「で、どうする気だ?」と言い放ったとき、バランは左の鐙から足を外すと、金属音をたてながら軽やかに下馬した。
「もちろん、わざわざ出向いた聖帝には全力でもてなそう。我が拳力で!」
202 :
マロン名無しさん:2008/03/14(金) 02:19:40 ID:Uv2Azfrl
すごっ・・・暇なんですか?
興味ないスレにイヤミ書くほど暇ではなさそうですよ?
拳力?リハクが焦る。万が一があってはならない。
サウザーに言いかけたとき、それを止めたのは意外にも、シュウの"気"であった。
リハクは理解に苦しんだ。何故今度は聖帝様を止めようとしないのか? 拳士と軍師の違い…だと言うのか?
…ユダの鋭い拳の切れ味、先のレイの斬舞、自分を遥かに凌駕したケンシロウやリュウガ…。
そして目の前には、あのラオウを…神に成り代わろうとした拳王をも倒した男、聖帝サウザーがいる。
勝ち目はない。恐れもある。だが恐怖に支配されてはいない。そして迷いはない。闘気も充実している。
表で光帝と称しても、裏ではサイのような男を使い、あるいは"天罰"で悪の限りを尽くした。…精算のときだ…。
だが、これで風前の灯であるブランカを救えるのなら釣も返ろう。全てはこの戦いで、どれほど"示せる"か…だ。
サウザー「貴様は神への憎しみを抱いているようだが、なぜだ?身内や愛する者に…」 愛…遣いたくはない言葉。
「…不幸でもあったか?」 「…」 「図星か。実に下らんな」 「下らん?」
「そう!下らん!神への憎しみなど、それ自体が所詮は貴様の望みや、
期待、願いの類が聴かれなかったことへの我儘な怒りでしかない!」
「!…ならば!」 思わずバランは激昂した。神への憎しみこそが彼の原動力。妹を救わなかった神への怒り。
「聖帝サウザーはどのように神を観る!?そして如何にしてこの棄てられた世界を救う」
「下らん!!」 その大声!ビリビリとバランの鉄の鎧が震えた気がした。
「貴様らはこの世界を"新世界"と呼び、神が見捨てただの、人類を見限っただの言う!間違うな!」
サウザーが一瞬だけ遠い目をした。「フン!この世界は、こうなる前から常に地獄の相を持っていた!」
サウザーの戦い…時代と戦うこと。バランの目的と同じである。神が見捨てた世界を拾う…。
サウザーは"平和"と言われた時代を思い返した。しかし人類史上、戦争がなかった時代はない。
犯罪…暴行や殺人が途切れたことはない。
その現実を無視して、"神が棄てた世界"という言葉が、他人の口から出ることに耐えられなかった。
地獄…サウザーにとって、最愛の師父オウガイをこの手で殺めたことこそが地獄だった。暗黒だった。
変容する世界。歴史上では少しも珍しいことではない。"今回"はやや規模が大きいだけのこと。
六道でいう地獄界が広がっただけのこと…。
「貴様の神へのこだわりなど、その程度!半端に力を有したがために曲がったのだ!歪んだのだ!」
バランは呆気に取られた。これがサウザー! ユダやレイ…南斗の男たちには、共通して鋭い印象がある。
サウザーには、それに加えて"でかさ"がある。
バランは押されながらにそう思った。サウザーに魅せられて来ている。ブランカのためだけではない。
どれほどの"力"を持つのか知りたい! バランは好奇心に満ちた少年のように目を輝かせた。
「そしてバランよ!貴様は神に甘い夢を見る。だが聖帝は違ぁう!」と立ち上がり、
「…崇拝はせぬ…崇拝はせぬ!…が!神の存在は認めよう! 何故なら!」
周囲全て、レイまでもが圧倒されている。平静なのは北斗神拳伝承者ケンシロウのみ。彼は図太い経絡の持ち主。
「この聖帝サウザーの存在こそが!即ち神が存在するという絶対的な証拠だからだ!」
「!!」 なんという傲奢。それを通り越して清々しいくらいだ。これが聖帝! これこそが"帝"であろう。
バランは自分の光帝などという称号を恥じた。
しかし、サウザーは急に落ち着きを取り戻すと…ドスンと再び玉座に座した。そして、
「バラン、貴様はこの聖帝と戦うことを望んでいるようだが、俺が戦った男たちは…
拳王ラオウや帝都を守る元斗皇拳ファルコ、南斗聖拳のキングなど錚々(ソウソウ)たる面々。
貴様にその資格があるかを試してやろう」 そして右手で合図を出した。
するとその時!サウザーの玉座バイクの背後から二人の男が飛び出した!左から一人、右から一人!
その動きの速さ、跳躍の高さからして"並"の人間でないことが伺える。
その彼らが跳躍の頂点に達したその時!
二人「はい〜!!」 二人から大きく反った短剣が二本ずつ投げ放たれた!
ベジとキジは双子だった。物心がつく頃には南斗の修行を…どうでもいいだろう。
確かなことは、彼らに上位聖拳を身につける才・適性はなかったということだ。
だが、双子ならではの感性を生かして…どうでもいい。何にせよ彼らは身につけた。この…
左右から二本ずつの短剣が猛回転しながらバランに迫る。まともに食らえば…想像に難くない。
パシパシ! しかし、バランはあっさりと四本の短剣を掴み取っていた。
ベジとキジ着地。そして二人同時に、「あ!?」
バラン「ん?」 何か気まずい雰囲気になったようである。二人の男…顔がそっくりである。双子であろう。
ベジとキジは、「あ…あ〜あ」とだけ声を発した後、うなだれてしまった。
ケンシロウ「…」
レイ「…」
シュレン「…」
リハク「…(;゚д゚)」
シュウ「…(;^^)」
…バランにもわかる。何かとてつもなく場の空気を無視したことをしてしまったようである。
ベジとキジ…勢いよく登場しただけにその恥ずかしさと来たら…。
二人は肩を落としながらトボトボと玉座バイクの後方へ去って行く。
バランはそんな二人を目で追っていると、やがて一人がもう一方の肩を抱き慰め始めた。
微かな声で、「もうダメなんだよ、南斗双斬拳て…」 「そんなことないって」というのが聞き取れた…。
そして彼らは聖帝軍の隊列の中に消えて行った…。
…場が寒い。白けている。どうしたらいい? バランは危うく神に救いを求めるところだった。
そんなバランと白けた場を救ったのは、サウザーの笑い声であった。
「フハハハハ!バランよ、貴様は随分と軽猥な奴よ!」
ケイワイ? 聞いたことがない言葉だった。だが助かる! こうも場が白けては自身の覚悟をさえ失いかねない。
「フフフフ…いいだろうバラン。この聖帝自ら相手をしてやろう」
と、サウザーはローブのように全身を包む白いマントを脱ぎ、放り投げた。
マントが地に落ちる前に、モヒ官がそれをキャッチ。即座に、そして丁寧に畳みはじめた。
激しく乙です!ケンシロウの図太い経絡、二人の男…一瞬トガタイガーが飛び出すのかと!…先を越されたんですか…かなり笑わせてもらいました。続き待ってます。
208 :
マロン名無しさん:2008/03/16(日) 21:39:32 ID:thIFlrlv
トガタイガーって何ですか?アニメ版のタイガみたいなもんですか?
208
男塾
210 :
マロン名無しさん:2008/03/17(月) 12:48:21 ID:e11SGnd0
そんなの誰が理解できるの?相当なオナニストですね
>>210 ここ(サロン)に来るような漫画好きなら理解すると思うよ
男塾は知らないけど楽しめてるよ
皆様いつもお付き合いいただきありがとうございます。
ところで強さ議論のwwwwwを多用する「なんでお前ここに来るの?」と思わせる男と、
「北斗に2chがあったら」スレでの荒らし、そしてここでのポン吉(プラトン、評論家など)は同一人物かと思われます。
スレごとに文面を変えてますが、基本人格が同じなのでわかります。
私だけが軽く相手に致しますから、皆様は是非トキの柔拳のようにスルーをして下さいますように<(_ _)>
2度目のバランとか双斬拳とか小技でも飽きさせないね。
それにしても強さの議論とかまだあったんだな。
>>213 あいつは北斗以外の他板のスレも粘着して荒らしてる。
特徴からして多分そうだと思う。
常に見下す相手を探してそいつに粘着してるみたい。
気持ち悪くなるよ。本当に。
216 :
マロン名無しさん:2008/03/18(火) 20:28:21 ID:9+uQD/ap
どのスレ?
217 :
マロン名無しさん:2008/03/18(火) 20:36:31 ID:9+uQD/ap
君の短編には対立軸がひとつしかない。
おれは貧困すぎるとは思いませんか?
それでは幼児が見る戦隊モノと変わらんでしょ?
古代の文学「三国志演義」ですら三国鼎立という極を3つ設けてる。
それぞれが覇を競う群雄割拠型にすると、より読者は引きこまれるよ。
君のやってる事が無駄とはいはない。ただ一言。
面白くないんだよ。客観的に観て
ごめんな。ほんとご免。言いたくないけど、面白くない。
218 :
マロン名無しさん:2008/03/18(火) 20:37:20 ID:9+uQD/ap
って、僕は君の作品を読んだ事ないけど・・・・本当にごめん
219 :
マロン名無しさん:2008/03/20(木) 02:37:14 ID:RciYelDO
保守乙アゲ
サウザーは声を上げると空(クウ)に飛び上がった。両腕を拡げ一回転し…ザン!と着地。
先に見たレイの流れるような美しさの代わりに、豪快でスケールの大きさを感じさせる。
着地にしても、如何にも鳳凰が舞い降りたかのような威厳を示す。
もちろん、サウザーが本気になれば羽根のように舞うことが出来るのだが…。
リハク「聖帝様!なりませんぞ!聖帝様は御自分のそういう…」「黙れ!!」 「!…」
「これは…、南斗鳳凰拳伝承者サウザーの戦いではない!一国の王が、同様に敵国の王との一騎打ちに応じるのだ!
死を覚悟して俺に挑む誇り高き王!…これに応えずして…何が聖帝か!!」
リハクは、魂が消し飛ぶほどの恐怖を感じた。非情でも普段は紳士的なサウザーの…怒り。
そして、本当に消え去りたくなるほどの恥。サウザーの言うことは尤もだ。
記録官のペンが止まることはない。この恥は後世にまで伝わる。リハクは歯を噛み締めた。
「リハクという男は、優れた軍師だ。膨大な時間を要し文献を読みあさり、実戦に於いてもその能力を示した。
そうして築いた経験は何物にも勝る武器となろう。リハクよ、恥じるな!
お前が仕える主は、どんな文献にも記されていない。どんな時代にも存在しなかった類い稀なる王なのだ!」
フォローのつもりであろう。それで慰めになるほど単純なリハクではないが、その心遣いには有り難かった。
バラン「なるほど…神が存在することを示す証拠か。わかる気がする」
「どうしたバラン、臆したか?この聖帝には前進しかないのだ。待たぬぞ…貴様の一撃を!」
その瞬間!バランが出た! 右手に全闘気を込める。様子見などしようなら…いや、する必要はないだろう。
聖帝という人間の大きさは充分に思い知った。一撃目から全てを賭ける!ブランカの民よ…力を分けてくれ!
右拳が熱く!重く!しかし動かせば軽くなる!間合いに入る前に先の先を取る!
沈黙の流派…名さえない。当然、奥義にも名は無い。だがバランのこの一撃は北斗神拳で言うところの剛掌波!
威圧するようにゆっくり前進するサウザー。あと三歩の近距離! しかし"通常"の間合いの外ではある。
「うぉあ!!」 バランは右手に込めた全闘気をサウザーに浴びせた!
圧縮された闘気が解き放たれる!
…バランの流派に北斗神拳剛掌波にあたる技はない。
かつてヒューモの軍勢を蹴散らした拳王ラオウのそれを見、修練の末に身につけたものである。
だが、威力において本家本元ラオウには遠く及ばない。
それでも殺傷力そのものは充分。並の人間がまともに受ければ肉を削がれ骨を砕かれる。
サウザーは鳳凰拳とその信念同様に前進を続ける。
…南斗の裂気はその性質上防御には不向きである。しかし…そこはサウザーである。
"その筋"の人間にならよくわかる。ギラギラとした黄金の裂気がサウザーの身を包んでいることが…。
だからと言って、いくら劣化版剛衝波であっても、真正面から防御もなく受け止めればただでは済まない。
サウザーは、バランの込めた闘気の強さ、仕掛けるタイミングからして、その狙いを読んでいた。闘気弾であると。
バランの右手から発せられた闘気が弾ける!無防備のサウザーを襲う!
バランの渾身の一撃はまともサウザーにヒットした!
突風でもない。爆発でもない。強いて言うなら…激流だろうか。
液体のような、半固体のような濃い闘気がサウザーを通り過ぎた!
サウザーが着ていた、身体に張り付くようなピチピチした黒いTシャツは細切れに消し飛び、
その完璧な肉体には、小さい傷が無数に刻み付けられる。
「サウザー!」 さすがにシュウが声を上げた。王…と呼ぶような余裕はなかった。
グラッ…サウザーがふらつく。
一方のバランは面食らっていた。まさかこれほどまともに、いや、わざと"もらって"くれるとは思わなかった。
千載一遇と言っていい好機!サウザーはバランの力を侮った。
バランは全力の剛掌波直後のため、すぐには闘気と呼吸を調えることは出来なかったが、
一度だけ息を吸い込むと、酷使した肉体に再び闘気を漲らせる。
身体が軋むような気がした。
意外なほどの衝撃だった。サウザーは自分の慢心を笑った。
格の違いを見せつけようなどと下らない思いに捕らわれたのだ。
さらに言えば、北斗神拳伝承者ケンシロウへの当て付けもある。北斗神拳など効きはしない、と。
「(油断大敵とは…よく言ったものだ)」 サウザーは独りごちた。
効いた…効いている。力の籠った良い一撃だった。それでも彼の口から出る言葉は決まっている。
秘孔点穴のため間合いを詰めたバランを見やり、
「効かんな〜」と南斗の裂気ばりに鋭い視線と殺気を投げ掛けた。
…やせ我慢である。やせ我慢か…高回転するサウザーの脳内に一瞬だけ、あるシーンが思い起こされた。
実際に見たわけではない、想像のシーン。
"旧世界"でのこの国の首都…その首都の古い名前から取られた、やせ我慢を誇る男たち…エディっ子。
熱い風呂にも、決してそれを口にせず、「ぬるいぬるい」と言い放ったという。
そのせいだろうか、「効かぬわ!」と言って反撃に転ずるつもりであったが、実際に出た言葉は、
「ぬるいわ!!」だった。
それと同時にサウザーは神速でバランに詰め寄る! あまりの速さにバランは反応が出来ない!
下げた両腕からの逆式の極星十字拳!
帝王に逆らった者に等しく与えられる十字の刻印。
熱く鋭い衝撃を受け、バランは全身の脱力を感じる間もなくその場に倒れた。
224 :
マロン名無しさん:2008/03/21(金) 02:12:53 ID:jnBlmePM
てか凄いよね。
人間忙しかったり、興味の対象が変わると
そっちの方に傾倒して2ちゃんの事とか忘れるのに
規則正しく、まあ変なストーリーを描き続ける。
ある意味凄いよ。この粘着性や執拗性が何とも気持ちが悪い。
その継続性は評価するけど、自分をコントロールできてるんだと関心するよ。
『全冗談』
サウザーが立ち上がるバランにとどめの一撃を、今まさに打ち込む時だった。
「ん?」 "その音"に最初に気付いたのは、やはりシュウであった。
次いでサウザーら異能の持ち主たちがその音を感じとる…。すぐに音は大きくなり…。
トガ「一体何の音なんじゃあ!?」 タイガー「こ、この音は…ひ、飛行機じゃないのか?」
その時である!ブランカ城の陰から一機の戦闘機、それも型の古いプロペラ機が姿を現した。トガ「なに〜!!!」
その戦闘機は戦場を見渡すかのように上空で旋回を続けている。
リハク「しまった!ユダか!?まさかあんなものが残っているとは!」 爆弾投下でもされたら…。
スパーク「むう…あの戦闘機はもしや…」 タイガー「なに〜!知っているのかスパーク!!」
「J国の技術を結集し、セカンド大戦においてその能力を世界に知らしめたという…あれぞ世に聞くゼロファイター」
トガ「ゼ、ゼロファイ…い、一体全体誰が乗ってやがるんだ!?」
既に戦場は大混乱である。サイの暴れ振り、レイの登場、サウザーの武威も消し飛ぶインパクトである。
取り乱し叫び散らしているトガたちの元に特級モヒ官が現れた。
落ち着いた、意思の強さを持った目の輝きゆえ、モヒカンであっても悪印象を与えない。
それよりも、むしろ身綺麗な若侍と言ったところである。
タイガー「は!ピ…、いや、上官殿!あれは一体何でありますか!」
「フッフフ…あんな登場の仕方で現れる人は"あの人"しかいない。俺たちはその人をよく知ってる筈だ」
トガ「あの人…?ま、まさかピ…いや」
「フフ…あの人が現れた今…もう俺たちに上下の差なんかないぜ、トガ。
元々俺たちは"あそこ"で同じ釜から飯食った仲間だろ」
トガ「へへ…そうだな、ピーチ。にしても、やはり…あの人なのか?」
ピーチ「フッフフ…あの人以外に思い当たる人がいるのか?…やはり生きていた、…いや、死ぬ筈がない」
すると上空で旋回を続けていたゼロファイターに異変が起こり始めた。
エンジンから黒煙が吹き出しプロペラの回転が怪しくなって来ている。
タイガー「な、なんじゃ…黒い煙が?」 エドリバー「ご、ごっついのう」
トガ「は!やべえ!逃げろタイガー!こっちに突っ込んで来るぞ!」
制御不可に陥ったゼロファイターが聖帝の隊列に突っ込むか!?
と、その寸前でゼロファイターは急上昇し、危うく難を逃れた…かに見えたが…、
途中で推進力を失い機体は下を向き落下に転じた。そして…!
ドッカ〜ン!! ゼロファイターは頭から地面に衝突した。
戦場「………」 ゼロファイターは地面に突き刺さり柱のように立ち尽くしている。
呆気に取られ、サウザーでさえ口を開けたまま無言で見ているしかなかった。
すると、砕けたキャノピーが中から勢いよく弾け跳んだ!
ピーチは「フフ…やはり、あの人だったか」と額の冷たい汗を拭った。
タイガーに至っては立ったまま失神し泡を吹いている。
両軍が見守る中…ついにその何者かが姿を見せた!
「ふう、やれやれ…」 野太くでかい声。「フフン…やはり50年以上振りの飛行は無理があったかのう…」
トガ「あ、あの人は…やっぱりあの人なのか?ピーチ」 驚きと感動が入り交じっている。
ピーチ「フフ…天とやらも随分と粋なことをしてくれるぜ。聖帝や北斗南斗が集うこの場に、
フフ…とんでもない人が現れたもんだぜ」
筋肉の塊であることが体型から察せられる。その全身を武者鎧で覆い、そして…
「おっと、忘れておった」と機体の腹にくくり付けてある十文字槍を右手に取った。どこまでもマイペース。
そして大きく息を吸うと…
「わしがブランカの押し掛け助っ人であ〜る!!!!!」
凄まじい声量! 耳に頼ることの多いシュウは卒倒してしまい落馬。
シンやレイのみならず、図太いケンシロウやサウザーさえもが驚愕を隠せない。
…「南斗乱れるとき北斗現る」 「北斗現れるところ乱あり」
後に聖帝の記録官は次の言葉を上の二文に加えている。
「南北乱れるときエダジマ現る」と…。
いつも以上にばかみたくてすいませんm(_ _)m
本編の緊張をいい意味でぶっとばしてくれました!桃なら南斗双斬拳に勝てそうな…塾長なら六聖級?このパラレルの続き見たい…
旧壱さんの妄想の広がりは楽しいです。無理せず楽しく妄想して下さいな。待ってます。乙でした!
亜
戦闘中のサウザーの脳によぎった一瞬の映像が
>>225>>226って事なんでしょ。
恐ろしい事にステイとかジェイコブスラダーって映画は、
こういう一瞬の妄想を一本の作品にしてオチを付けてるからな。
出来るんだな文章でもああいうオチが。
江田島の頭突きって物凄いインパクトあるからサウザーとか吹っ飛ぶんじゃね
他に私が書いてみたいと思うものに男塾vs北斗南斗があります。
男塾視点からの展開で、戦闘能力は『北斗の拳』のが漫画的に上でしょうから『男塾』に合わせます。
例えば素手で石柱を砕けるのはシンやラオウくらいにして、
レイやユダはそこまでの威力はないけど人間くらいは余裕とか。
北斗神拳も肉体爆発までの威力はなくて、動きを封じたり、心臓を止めるなどで対応…とします。
そして天聴五輪の準決勝あたりで伝説の北斗南斗とぶつかるわけです。
「どうした?顔色が悪いぞ、雷電」 「むう…もしやあれが世に聞く…」とか、
「見ろ〜冨(富?)樫!なんじゃあ〜あいつは!皮ジャンに肩当てなんぞ付けおって(笑)マッドマックスの真似か!?」
など話は膨らみます。
飛燕対レイ、あるいは飛燕対ユダも面白いですし、ヒューイ対蝙翔鬼の天ピン衝波対決も燃えそうです。
双斬拳or双鷹拳の相手には、冨樫と虎丸でしょうね。
日が落ちて暗闇の中の戦いでは…
カーネルもしくはシュウが、「き、貴様!なぜこの暗闇でこちらの攻撃を見切れる? ま、まさか貴様!」
「そのとおりだ!この月光、生来目が見えぬ!」なども浮かびます。
あるいは…、
「た、確か…我が師オウガイが一度だけ不覚をとった男がいたと聞く。その名は…え、江田島…!貴様が!?」
でも塾長最強ですから、
「フフ…見事だサウザー。さすがにあのオウガイの弟子だけある。だがまだまだ修行が足りんようだな。
フフ…またいつでもかかって来るがいい。この江田島平八、誇り高き男に向ける背中はない」なども。
邪鬼対ラオウ、ケンシロウ対桃は当確ですね。トキ対赤石orJも柔対剛ですから面白いでしょう。
…赤石はラオウのパクリでしょうけどね。
ジャギはもちろん追い詰められた時に銃を使い、それで雷電を倒すかもしれません。
その後は怒りの伊達に…ってな展開もありですしオマージュともなり得ます。
書くことは多分ないですが、また下らない妄想をしてしまいました。…orz
>>
232 :
マロン名無しさん:2008/03/25(火) 19:09:26 ID:3pHWagUz
保守アゲ
男塾妄想も読みたいですね…本編の続きも待ってます。
>>232 どうもありがとうございます。
そして保守。
234 :
マロン名無しさん:2008/03/27(木) 01:29:52 ID:MMruIBMi
やば過ぎ。このスレ
…時間は少し戻る…
ウィル「バラン様!レイ殿やケンシロウ殿までもが聖帝を止めに!」
バラン「うむ…だが、聖帝を止め、ブランカを守るのは、このバランの役目。ここで出なければ機会を失う」
「バラン様…」 「致し方あるまい。"精算"の時だ」
「いえ!全てはあのユダという男が仕組んだこと!ならば…」 「言うな…、ウィル。…そうではない」
と言うと、バランは懐から金属製の何かを取り出した。鍵…無骨なだけの何の飾りもない、大きな鍵だった。
「その鍵は?」 バランは、「地下牢の一番奥の独房のものだ」とウィルにその鍵を手渡した。
「奥?」 「ブランカ王だ」とだけバランは言った。「!…王が!?」
バランはウィルを真っ直ぐに見つめ、「ウィル、次はブランカ王を支えてくれ」
「し、しかし…」 ウィルの複雑な気持ち、考えは理解出来る。
バランは、王族と、そしてブランカを意のままに操り横暴を極めた実質的な支配者たち…教会を力で廃している。
その男に腹心として仕えていた男が、王権復活の際にただで済むわけはない。
「ウィルよ。お前は俺から王の権力を取り戻すため…、そのために俺に取り入っていたことにしろ。
そして、この混乱に乗じて…」と、ウィルが手に持つ鍵を目で示し、「その鍵を盗み出した…そう言えばいい」
それで済むほど簡単な問題ではないが、ウィルの関心はバランにある。
バラン「…教会の影響力は既に滅ぼした。ブランカ王自体は圧制を強いる人間ではない。
王を生かしておいたのは、何もルセリの父だからというわけではない」
「しかし!」 ここでバランを死なすわけにはいかない。ウィルは食い下がった。
光帝の名に恥じぬ"奇跡"を行ない、民の光として輝いていたのもまた事実。
では、どうすれば…。しかし、ウィルには何の案も浮かばなかった。聖帝の力…押し寄せる破壊の波の如く。
そんなウィルをバランは優しい目で見返したが、
「ウィル…これは光帝としての命令ではない。…お前の友としての頼みだ」
命令…そう強く言われてもウィルは従ったであろう。だが友としての頼みと言われた方が遥かに強い言葉だった。
亞
>>230 やったら良いんじゃないですか?腕試しにトーナメント戦。
予想外の展開やオマージュ、頂上対決や異色対決、
思いのままにカードを組めますからね。
しかしこれだけの強者が集れば、勇次郎が嗅ぎ付けて参戦しますぞ
238 :
マロン名無しさん:2008/03/29(土) 18:33:10 ID:kAcIC7/l
分裂症とはまさにこのこと、どうかしてるよマジ
もしかして、
「俺を狙う悪魔がいる、あいつはいつも俺を見てる!!」とかいって
見えない敵と戦ってる人じゃないよね?怖いよマジで
また創価が変な書き込みしてるな
240 :
マロン名無しさん:2008/03/30(日) 02:08:52 ID:X+Fvdms9
層化じゃねえよ、西成のドブで生まれた在日様だ。
ぶっ飛ばすぞ!コラ!!!
同じだ!在日さえいなけりゃ日本はこんなになってない!
創価も統一協会も教会も日本のはみんな在日が裏でつるんでんじゃねえか!
てめえの親に嘘ばっかつくなと言っとけ!!
242 :
マロン名無しさん:2008/03/30(日) 03:55:36 ID:X+Fvdms9
はぁ〜、眠たい。勉強しすぎると馬鹿になるなぁ。
おいおいキューイチさんよ、何興奮してんの?層化や在日はいたるところに居るじゃん。
俺の友人も層化だけど完全にマインドコントロールされて、
公明党に一票入れないと呪われるって本気で思ってる。滑稽というか愚かだ。哀れみさえ覚える。
在日もいるよ、俺の学校で悪い事ばっかりしてる。
ヤクザの6割は在日だし、層化は同和が核になったカルトだ。
だからどうした?俺達の社会ってのは汚れてて、不気味なもんだよ。
毎日のように殺人事件、レイプ、経済事件、戦争、お笑い馬鹿番組、自殺、放火など
ありとあらゆる不幸がニュースで流れてる。楽しい事や嬉しい事、幸せな事なんか
誰も見たくないし、興味がない。人間ってのは本当に気持ちの悪い生き物なんだよ。
だからといって、この社会から、この世界から離脱する事なんてできない。
お前は変な宗教に嵌ってるようだし、宗教はドラッグと同じだし、何を言っても通じないかもしれないけど
お前が信じてる「自分自身」も本当は怪しいもんだぜ?お前は本当に自分を好きなのか?
お前は本当に韓国人と違うのか?
違わねぇよ、お前も薄汚れた在日や同和と変わりはしない。
下品で薄気味悪い生き物に違いない。
俺が旧壱じゃないの知ってんだろ?
人の幸せを喜べる母の子に産まれて良かったよ。
つくづく、そう思う。
お前は自分を正当化したいだけだろ?
世の中が汚れてる。だから俺が汚いことをするのも当たり前。みんなやってるってな!
てめえが汚れてるのは別にいいよ。
他人まで汚そうとするな!
何の罪もない人の笑顔を奪う手伝いをしてるのはお前自分だろ?周りのせいにするな!
つうかここで争ってもしょうがない。
移動しろよ!場所分かんだろ?
もう散々やりあったと思うけどな!
…(;^ω^)
結局悪いのはポン吉ですね。
245 :
男塾コラボ:2008/03/30(日) 11:20:53 ID:f53f1ycf
ジンさん・・・ケンの行為が土アタックではなく医学知識の欠如による過失だったのを闘ううちに知る。
レイ・・・焼け落ちた家屋の隙間から昼前の太陽を覗く。毛色等も全てが超回復していたよ。
ユダ・・・村の隅で蘇生。一途な漢が虚飾を捨てて帰って来た。
シュウ・・・廟崩壊時のどさくさで這い出てた。聖帝残党対策のために、潜伏していた。
サウザー・・・オウガイ用の神棚がズレてシェルター状の空間が出来る。帝王が帰って来た。
ユリア・・・新たな仲間5人を連れて帰還。
男塾で過ごす閑話編では、ローテーション表に捺す認印で全員の苗字が判明。
ユリア妊娠疑惑の回では、32ページの回のラスト1ページでほのぼのオチがつくまで
産ませてから科学鑑定にかけるとか1回目なら下ろさせろとか色々な方策が練られる。
導入編の校庭での試合では白杖にケトルベルの即席武器で様子見をするシュウに、
幻術をしかける馬鹿かませも出現。
どんな理由でもつけて、オウガイも降臨。
半無限の弾性体になったハート(痩)や二層構造の鋼筋肉(気功由来の光線技しか効かない)で
帰って来た牙大王とか戦闘力インフレ衆も居る。しかも味方にならない。
いいひと化したボルゲが機械化した志願兵(末期癌の爺)20名を連れて男塾の名無し学ランどもを救出。
矯正視力0.05でWiiに興じるシュウ。事故った子供みたいな動き。
ワイミーズハウスOB会と合流。もちろん氏神大王VS江田島の戦い。
江田島の戦後復興期の盟友・久留米一哉・奈良一八が敵として立ちはだかる。
人気取りのためなのか「鬨疲是ウェーカタこと山田順吉」なるデブを桃太郎がクチャる。
順吉は1回きり。単行本には普通に収録される。
246 :
マロン名無しさん:2008/03/30(日) 23:12:43 ID:X+Fvdms9
お前、まさか歳を取ったとんでもないハードニートとかじゃないだろうな?
それとも俺のように自由に時間をコントロールできる学生か?
あのな、俺が言いたいのは、世の中は多様性に溢れてるって事。
創価もいるし在日もいるわけだ。
>何の罪もない人の笑顔を奪う手伝いをしてるのはお前自分だろ?周りのせいにするな!
意味わかんないんだけどさ、何でそっちの方向にもっていって逃げるんだよ?
別におれは創価でも在日でもない、お前を鹹かっただけなのに、その憤怒はなんだよ?
宗教にコンプレックス持ってんのは知ってるし、お前がこのスレで吉外精神を爆発させて
何とか自分を押さえ込んでるのもわかる。でもな、それじゃダメだろ?
社会復帰しろよ?そして色んな人々と接してみなよ。
俺が想像してしまうお前の人間像ってのは、年齢は重ねたが、他者とのコミュニケートが上手く築けない
愚かで美しくないニートを想像してしまうんだよ。違うなら幸いだけど、
やっぱお前怖いよ。どうしても自身の分裂症と対峙して治癒してみようって気はないようだし。
お前は病気なんだよ。残念だけど。心に大きな病巣を持ってるんだよ。
少し、バイトとかしたらどうだ?社会復帰はお前の両親が健在なら、ゆっくり行えばいい。
歳とかは気にするなよ、皆、それ相応の苦しい生活の中、頑張ってんだからさ。
一回、精神医療の戸を叩くといい。別に恥かしい事じゃねえからさ。な。
247 :
マロン名無しさん:2008/04/01(火) 00:49:26 ID:7PKoTjWQ
ワイミーズハウス卒業生と合流したら、甘シャリの潤沢さや玩具の多さに
感涙するだろうな、男塾一号生の殆どは。
最近はガチ獄でも、スイーツという呼び方が広まっている様子。
極虎では「団子」でしたね。宮下あきらは親がポリスだからか、妙な雰囲気が伝わります。
宮下じゃなきゃ、牝性皆無な作品で一流長期連載を勤め上げるのは今も昔も不可能でしょう。
動じない奴も、実は隠し才覚でスイーツ資源を調達してるだけだったりする。
外出時には数キロの上白糖や糖蜜を土嚢の袋を改造した室内隠蔽用の袋に詰めて帰還してたり。
糖蜜って瓶入りのが売ってますよね。口に美味しいけど、カロリーは恐怖ですよ。
ウォッカやラムなら、濃いのを少し飲むほうが摂取カロリーは少なくて飲酒完成、
しかしスイーツはそうはいかない不思議。
それはそうと、真空殲風衝はかなり厄介。
斗に比べたらモーションが大きいとか、何か弱点が無かったら助からない。
さすがに白骨化した奴は男塾世界でも甦らない。
でも、真空が突入する際に土埃とか霧が物凄く出ていたらその限りでもないような。
量子力学的なまでに、いつ誰が生き返るかわからない世界。
しかも愕怨祭でのジュンサーズの事なかれ反応は異常。
思ったより熱い戦いになりそうですね壱さん。
アンチカルト創価統計最新版(コピペ推奨)
1.共産党信者(昔から創価と敵対しており、一般市民からは対公明路線の為に支持される)
2.日蓮正宗 (創価学会が今だ破門処分を根に持っている、創価の元宗門。正宗を日顕宗と勝手に呼ぶのは創価の証拠でもある)
3.元会員(MCが解けたことによる自主脱会、もしくは教義が成立たないことに気付き他宗に改宗)
4.脱会予備軍(名義上は現会員でも、イメージが極端に落ちた学会に嫌気がさしている人々。元々信仰心は無い)
5.他宗教信者1(新興宗教=立正佼成会・霊友会など)(昭和時代に学会から散々に攻撃され学会が邪宗であることを良く知っている)
6.他宗教信者2(伝統宗教=仏教系・神道系、キリスト教系など)(昭和時代の学会の悪事をの数々を良く知っている)
7.他宗教信者3(カルト宗教=オウム・幸福の科学・親鸞会・統一教会など)(独特の教義のため同じカルトである創価とは相容れない)
8.反創価公明党を掲げる政党関係者(創価反池田派と密会の噂の小沢の動き、国会での公明党の公職選挙法違反などを追求を掲げる急先鋒、民主党石井議員、元公明福本議員など)
9.2ちゃんねらー(基本知識が浅い者は憶測批判をする者もいるが、中には相当創価内部、犯罪等に詳しい者も増加中)
10.その他1(一般人。昔から創価を毛嫌いしている者や、創価の選挙勧誘、聖教新聞勧誘、集団ストーカー等で迷惑を受けた者など多数。
11.その他2(公明党には絶対投票しない健全な市民。主に宗派は日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、曹洞宗、天台宗系の門徒さん)
12.冨士大石寺顕正会(創価学会員が恐れる元正宗法華講日蓮原理主義派。思想が恐らく日蓮系では最も過激であり、
学会を襲撃するほど。)
13.学会員の迷惑行為、犯罪行為による被害者の方ほぼ全数(毎年学会員の犯罪よる被害者は後を絶たず、増加している。)
14.VIPPER (アンチ創価2ちゃんねらーの中でアンチ創価のリーサルウエポンと呼ばれる。通常無関係な板に潜伏しているが、
創価の犯罪等が起きると怒涛の如く押し寄せ、創価学会員のブログなどが瞬時に炎上、閉鎖に追い込まれるほどの突進力をもつ。)
全国人口割合
アンチカルト創価 93%
創価学会員(カルト宗教) 5%
その他カルト宗教信者 2%
池田犬作が最も恐れる男
そうそれは冨士大石寺顕正会会長 浅井昭衛先生である。
仏法を破壊しようとして、正本堂なる建物を事の戒壇と偽った大誑惑も
浅井先生ただお一人が見抜かれ。
池田犬作を徹底的に論破した!
浅井先生の号令一下、雪崩を打って学会本部に突入する顕正会の精鋭部隊。
「顕正会だ逃げろ!」と言ってもどこに逃げられようか。
この時を待っていた。大誑惑への憤怒をこめて一撃一撃が振り下ろされる。
金城会が震える手で消火器、警棒などの殺人用具を持ってはむかおうとこころみても、
仏弟子である顕正会員達は右に原田、左に正木そして恐怖に顔をひきつらせてヘタヘタと座り込んでいる秋谷らに
大聖人の怒りをもって、的確に仏罰を下していく。
池田大作はといえば、手で顔を隠し「オレは違う、オレは日顕にはめられたんだ。」と弱弱しく
哀訴しながら部屋の片隅にゆき、呆然と立ちすくんでいた。
日蓮魂の重みをかけた一撃がズシンと第六天の魔王に対してふりおろされる。
するとこの小心者は白目をむいてぶち倒れてしまう。
これに対してはとりわけ丁寧な仏罰が一撃二撃と加えられたのは言うまでもない。
朝鮮系カルト宗教+洗脳済み一般人 70%
未洗脳一般人+アンチ 30%
もうだめぽ
アンチ創価をうたう顕正会も共産党も全部グルのカルト
騙されたらあかん
252 :
マロン名無しさん:2008/04/01(火) 12:19:41 ID:yvkluuI7
で?お前は無宗教者なの?
それともガチガチのカルト信奉者なの?
わかんね〜よ、本当に。
だから不気味なんだよ。その不気味さや怨念を取らないと
一生幸せなんて来ないぜ?
自分に憑依してる気持ち悪いモノとってこいよ。な。
それは別に宗教に依存して消し去れというものじゃないんだよ。
何か一生懸命勉強したり、学んだり、また額に汗して働くなど。
宗教や信奉なんてものはその次でいいんだよ。正直、神も仏もいないんだから。
人間は弱い。他の動物より圧倒的に弱いんだよ。頭脳だけで進化の過程で生残れてきたんだよ。
だが高度な知性を持ち合わせたばかりに、肉体の脆弱な部分や強者への畏れなどを身をもって体験する。
そこで、自身の肉体の脆弱さや強者への虞を、肉体や精神を超越したもの、
すなわち「神」や「仏」などを用いて乗り越えてきた。つまり神とは己の弱さを補完する
もうひとつの「自分」なんだよ。分かるか?
超自然や唯一神などはその実例だよ。自分にないスーパーパワーを恐れたり、求めたり、
その全ての感情や肉体的未完全な部分を補う部分こそ、「神」なんだよ。
神など存在しない。神が居たら、人間の強欲や怠慢を許すはずが無い。とっくに人間など滅んでる。
人間による人間の為の人間に都合の良いモノが「神」であり
その「神」の代理戦争として湾岸戦争もイラク戦争も古くは十字軍遠征など
不幸な戦いが続いてる。それはすべて人間の強欲の積み重ねなんだよ。神など存在しない。
本来なら宗教など必要ないんだよ。
宗教でもチベットのように誰にも強制せず、金銭も求めない宗教はいいと思う。
行きたい時に神社に行って小銭投げるような信仰心はいい。
日本の創価、顕正会、幸福の科学etc
ああいう朝鮮ヤクザが金を集めるだけのエセ宗教は最悪だ。
金ばかり荒稼ぎして犯罪行為までしやがるからな!
お前も書くなら場所選べ!シカトしててもどんどん貼っつけてんじゃねーか。
ここは俺のスレじゃないし、お前が勝手に宗教だの、旧壱さんの文がーとか書いてんだろ。
邪魔邪魔!ここは妄想書くスレだよ。わきまえろカス。
254 :
マロン名無しさん:2008/04/01(火) 20:37:31 ID:yvkluuI7
お前のクダラナイ文章の羅列も妄想なら
俺がここに存在し記し得る事も妄想だろうに。
お前がこのスレ主でないのなら、お前に消えろという資格などない。
ま、お前とお前が信奉してる旧壱とかいう人格が同一なら従うが
お前はこのスレ主じゃないんだろ(笑) だったらお前にどうこう言われる筋合いはないね。
お前は吉外なんだよ。それはお前が今まで社会から受けてきた事を考えれば分かるだろ?
お前はマイノリティなんだよ。だから妄想でしか「自分」を出せない。
宗教にコンプレックスがあるのもそのため。社会はその特異性を受け入れる許容はない。
人は差別するし、お前の事が嫌いだからな。
だからといってお前が日々逃げ続ける事も、何の救いもない。
自分がこれから先「人間」として生きたいのなら、もっと社会に参画しろ。
そして自分以外の誰かの為に、働け。
クダラナイ生活に、クダラナイ人生、それじゃ「妄想」もクダラナイんだよ。
正直言って、お前は妄想の分野においても「ツマラナイ」んだよ。
「人間」の記す文章というのは、その人間の人生観や悲哀感、憤怒や惻隠など「人間らしさ」が出る。
だがお前の文章はまったくそれがない。それは人間として、しっかり生きていないからだ。
だからお前が瓦礫の山で作った「妄想」という牙城も、圧倒的にクダラナイものとなってしまった。
妄想とは自分を超えた世界。自分を補完しうる世界なんだよ。わかるか?
お前はその域にも達してない。幼児の書くたどたどしい日記のように、知識も感情も考察も経験も感じ取れない。
愚か者の「生態」を書き記してるだけだ。
もう一度いう、こんなスレを運営せず、真っ当に生きろ。そして自分と向き合え。
ツマラナイ人生をおくってんじゃねえよ。少しは頭を使え。
255 :
マロン名無しさん:2008/04/01(火) 20:44:00 ID:yvkluuI7
>ワイミーズハウス卒業生と合流したら、甘シャリの潤沢さや玩具の多さに
>感涙するだろうな、男塾一号生の殆どは。
>最近はガチ獄でも、スイーツという呼び方が広まっている様子。
>極虎では「団子」でしたね。宮下あきらは親がポリスだからか、妙な雰囲気が伝わります。
書いてて恥かしくないのか?これは完全に吉外の文章だろ?
この文章をあるスレでコピして貼ったんだよ。
2ちゃんという馬鹿の集積電脳都市ですら、お前の文章は評価にも値しない
吉外レスだと、ものの1分で評価されてしまったよ。
お前はこんなゴミがあつまる2ちゃんねるですら、吉外指定されてしまったんだよ。
これが客観的評価なんだよ。
もう多くを語らないよ。これでも分からないならお前は相当の・・・・
少しでも「人間」でいたいなら、自分と社会との関係を復旧させろ。
社会は怖いもんじゃない。お前を強くもするし成長させる。お前を治癒するクスリは
人間との関りだよ。
>>254 読む気しねえ。
お前は俺の何を知ってるんだ?
知ったふりしてんだ?
俺はここに北斗妄想は書いてないから勘違いすんなよ。
お前にかかりゃ、どんなスレも自演になっちゃうんだろ?
その自信がどこから来てんのか怖いわ。
旧壱さんの文もバウケンさん文も俺文も、お前には何一つ見抜けないんだな。
全員が同じ文章に見えるならお前才能ないよ。
俺が消えても延々書くもんなお前。
どっちがキチガイだよ。
258 :
マロン名無しさん:2008/04/01(火) 21:11:18 ID:yvkluuI7
ま、見抜く気も見抜こうともしない。同一人物だしね。
ただお前が関西人だって事はわかる。近畿圏か?
恐らく創価勢力の強い大阪近辺だろ?どうせ。
いずれにしても、お前は病気なんだよ。だれかがお前を救ってやらなくてはならない。
でもそれは俺ではない。俺は医師でもソーシャルワーカでもない。
これは良い機会じゃないか?一回受診してみろよ。別に診療を受けることは恥かしい事じゃないし
ご家族も喜んでくれるんじゃないか?
お前がそうやって生活態度を改めない限り、傷つく人もいるんだよ。
一回でいいから、その自分の病と対峙しろよ。な。ゆっくりでいいし、家族の協力を乞えるなら甘えて
投薬とカウンセリングをしっかり受けろ。最初はそこからでいい。
お前は異常者なんだよ。
お前は他人がお前を理解できないのは「理解できない他人が悪い」と思ってないか?
違うんだよ。お前が圧倒的なマイノリティであり異常者である限り、お前が自身の行動が他者を遠ざけさせる。
お前の内情やお前の奇怪な行動は、社会にとって脅威だ。気持ちが悪いんだよ。
そこを医療の力で改善していくんだよ。奇異な部分、社会から受け入れてもらえない部分を治療するんだよ。
そうすれば必ず、宗教や妄想の世界の力を借りずとも生きて生ける。
そして好きな人と結婚して子も残せる。それがお前の本望だろ?人間としての営みを全うしたいだろ?
だったら早速、精神医療の力を借りるべきだよ。恥じるな。お前はこのスレを通して「悲鳴」を上げているんだよ。
その長文で必死に説得しようとしてくるのが気持ち悪いんだよ。
一つにこだわる病気とかなかった?実はお前が自閉症なんじゃないの?
他人を病人扱いする前に自分を疑ってみなさいな。
こうして構ってやるから長引くんだよな。
また相手しちゃったよ。
あとは旧壱さん任せた。
260 :
マロン名無しさん:2008/04/01(火) 21:32:49 ID:yvkluuI7
わかった。俺もその「旧壱」さんにまかせるよ。
北斗の拳っていう不朽の名作を通じて、お前の意思とか情熱を感じただけに
非常に残念だよ。俺も北斗の拳が大好きだから。
本当にお前みたいな異常者が、普通に社会に戻ってくれる事は喜ばしい事。
お前が不幸になって悦ぶ人間はいないだろ?
ケンシロウやラオウの闘いを視て何とも思わないか?俺も強く生きたいって思わないか?
お前はただ人体が爆発して血まみれになる部分だけを見てきたのか?
違うだろ?
ライバルの死や情熱を受けて、その屍を乗り越えて前に進む。
自分の信念や愛情を、愚かなまでに突き進む男達の戦記。それが最大のテーマだ。
肉を切って、空を舞って、爆発する、それは物語のひとつのスパイスに過ぎない。
お前は「北斗の拳」の面白い部分をすっ飛ばして読んでるんだよ。「読みきれてない」。
ま、それは人それぞれだけどね。
とにかく受診しろ。そうすれば周囲の人々は歓喜する。全てはお前しだいだよ。
>>ワイミーズハウス卒業生と合流したら、甘シャリの潤沢さや玩具の多さに ・・・
溜息でるよ、まったく。
だからそれはバウケンさんの文章だろ!
ごちゃまぜにするなよ!
そうそうこれだけは書いとくわ。
うちにインコいるだけどさ。
このインコが感電させられて肺を半分ほど破壊されてんだ。
創価学会にな。
電磁波で自分もやられたが、インコは足がガクガクで夜中じゅう力が入らない状態、呼吸も苦しそうだが何とかもち答えた。
これが何回もあったんだぞ?
で、病院に連れて行ってレントゲン撮ったら肺が傷付いて、半分しか機能してない。
自分だけ目や内臓やられたならいいが、家族全員ターゲット。
何の罪もないペットには容赦ない攻撃。
日本人やペットに危害を加えてまで創価やその他宗教に入れようとする在日が憎くならないわけねーだろが。
宗教の話を持ちかけたのもお前だし、お前が創価板に住みついてんのも知ってるよ。
なあ創価信者さんよ。
お前が探り入れるために書き込んだら俺が反応したから、旧壱さんだと勘違いしたか?
創価や在日が憎いからつい反応した俺が悪かったのかもな。
俺も引っ込むから宗教だ何だの話はもう出すなよ。
胸に刻み付けられた十字。縦と横…その傷は正確に胸の中央、心臓の上で交差している。
予想を超えたサウザーの速さと力。衝撃の強さだけでも身体は麻痺した。それでも…まだ命はある。
腕たて伏せ…北斗の拳士ならば無限に回数をこなすことが出来る。
なのに…両膝を着いた状態にかかわらず、背中に岩を載せられたかのように重い。
力を振り絞った。立たなければならない。ブランカを、平和を愛する信仰篤き民を守る。
「かは!」 吐血した。起こしかけた身体がまた崩れた。だが…まだ命はある。
右手を立て、左手を立て、身体を起こす。重い。…重い。呼吸もままならず、そのため"気"も満ちない。
バランは祈った…。「神よ!憎むべき神よ!力を!立ち上がり、戦う力を!神よ、貴様に勝つ力を!!」
祈りが聴かれたわけではあるまい。だが!死にかけのバランは立ち上がった!
闘気どころか、呼吸も調わない状態なのに。
瀕死の肉体を立ち上がらせるものは何か? サウザーには理解出来る。執念の強さ…であろう。
ただし…利己的な目的に対する執念ではない。どうにも"臭い"言い方だが、利他的な目的であろう。
サウザーはバランに"漢"を見た。自分の死に場所を誤るまいとするバラン。
しかし…サウザーの前に立つのであれば、彼が手加減などする筈もない。
…ガクガクと震える膝、出血で唇は変色し肌は不自然に白い。…自分は死ぬ…圧倒的現実…。
先の一撃には反応も出来なかった。に拘らず、もう一度聖帝の攻めを待たなければならない。
バランには、既に自分から間合いを詰める体力はない。
もちろん、見えない聖帝の一撃を躱してから反撃…なども不可能。これは100%だ。
相討ち狙いなら?…やはり不可能であろう…だが、それに賭けるしかない。
沈黙の流派…奥義名ばかりか秘孔の名さえも伝えられていないが、狙うは聖帝の"一点"!
『時短』
なんとか相討ちに持ち込みたいバランだが、戦闘経験豊かなサウザー。その狙いはお見通し。
バランは動かない。ならばサウザーには前進あるのみ。
サウザーが出る! 死力を振り絞り相討ちを狙うバラン!
ズブ!! バランの指がサウザーの胸を捉える!
バラン「(入った…まさか入るとは…神の助力ではあるまいな)」
秘孔点穴も微かな違和感が残る。本当に決まったのか? しかしそれを熟考することは出来ない。
なぜならバランの背中から飛び出ているのはサウザーの右手。
バラン崩れ落ちながら「(あと3秒…… )」 絶命…。
サウザー「フン…見事だ。この聖帝に一撃入れるとは…。だがなあ…効かんのだ」
と足下の血溜まりに横たわるバランを見下ろす。
しかし、その目はバランを蔑むものではない。サウザーはバランのを認めた。
・お詫び…
なぜ"時短"にしたかといいますと、バランの心情を描くには私の技術が足りないからです。
もちろんバランには思い入れがない、というのが最大の理由ですが…。
・神に対する愛憎
・亡き妹ユウカやルセリへの思い
・自分の行ないへの精算
・ブランカの民のこと
・自分自身の死の恐怖
…などを考慮してバランの最期を描くとなると無駄に長くなってしまいます。
そのため、ここは無責任にも読んで下さる方の妄想力にお任せすることにしました。
m(_ _)m
さて…また"害"が暴れてるようですが、
>>262さん、"害"の相手はやめましょう。
私も"害"の出始めは、やり合いました。荒らしに慣れてなかったからです。
でも今は全然平気です。下手に相手すると喜ぶってのは本当ですね。
それにこれ以上相手すると、また自演扱いですから。
スルーに徹する…約束して下さい。
にしても草加って怖いんですね。
私の地域では草加ではなく立正こうせい会の礼拝堂?がいくつかあるので草加の影響は少ない?のでしょうか。
2chをやるまで草加は名前しか知らなかったくらいです。
ですが意識的に調べてみると…この日本はかなり彼らの支配下にあるみたいですね。
芸能人もすごく多いようで。
ところで、少し前のレスであなたは、他人の幸せを喜べると書いていましたね。
"害"が言うとおりこの世界は…もうどうしようもありません。
でも、あなたの心の持ち方は誰が何と言おうと、正しいことです。
糞みたいな世界に呑まれ糞になる…これは弱い人間なのです。
あなたの心情は本来誰でも持っていながら多くの人は封印しつつあります。
どうか、その心、考え方を大切になさって下さい。
あなたは強い人間なのです。
266 :
262:2008/04/01(火) 23:14:22 ID:???
旧壱さん
分かりました。もう煽られて余計な書き込みはしないと約束します。
強いなんてとんでもないですよ
。
自分の無力さを痛感している所です。
ですが、暖かい言葉をありがとうございます。
共感いただけた事でも、救わた気がします。
荒らしに便乗してしまいすみませんでした。
これからも旧壱さんの作品を楽しみにしています。では。
267 :
マロン名無しさん:2008/04/02(水) 00:24:33 ID:+jMcLm8x
しかし強烈だな。本気で別人格と会話してるのかよ。表彰モンだよ、まったく。
別にスルーしてもかまわないよ。お前は几帳面だけが取り得だから絶対、
俺の文章を無視できない。必ず読んでるしな。しかし別に応える必要はない。
お前は自分が異常者だって事を理解してる類だろう。だから余計タチが悪い。
層化にかなりの怨念持ってるみたいだけど、政治や芸能は彼らが掌握してるし
一般社会だって層化は蛆のごとく湧いてるよ。
お前は社会と隔絶した生活をしてるから分からないと思うけど、層化を無視して仕事はできない。
俺のオヤジも俺の兄も、そして俺の友達も、層化とは何らかの形で関係してる。
お前のオヤジやオフクロも、知り合いに層化があいて、直接的にしろ間接にしろ
層化と関係してるんだよ。そういった事も分からず拷問?の話を持ち出してくる幼稚さ。
誰も層化なんて好きじゃねえよ、でも大作が死んだら崩壊するよ、あのクラブは。
それまで辛抱できんのかよ?お前は幼稚だよ。本当に。多分、俺の兄貴よりお前は年上だと思うけど
全然レベルが違う。やっぱり篭って脳内でも物理面でも鎖国してる奴は、進歩がない。
どんな卑しい奴だろうと、どんな下郎だろうと、共に生きていかねばならない。
そしてなるべく自分に不利益にならないものとの接触を絶つように努力する。それでも人間社会は平面じゃない。
立体的側面が多々あり、それに従属して生きていくしかないんだよ。
嫌いなものとも共存していく強さ。それが人間らしさなんだよ。
お前がこの妄想帝国を作ったのは、自分以外の価値観を認めることのできない
ガキの戯言から派生した哀れな結末。そのことにすら気がついてないなんて。お前は馬鹿だよ。大馬鹿だ。
乙でした。続き期待してます。バランに合掌…
うまいね、あらゆる面でやり慣れてらっしゃる
一見いい人そうな駆け引きもね
270 :
マロン名無しさん:2008/04/03(木) 18:04:00 ID:Jvph0SUJ
「ゼノギアス」の世界観でも、それなりに戦い抜けるのが北斗世界の戦闘員。
ゼノギアス?
知らない漫画です。
実は、あんまり漫画は読みません。
バランの死…ブランカ側の混乱が予想出来た。シンは次いでサヴァの軍勢に目を向けた。
表情を読み取ることの出来る距離ではないが、士気が下がっているのがよくわかる。状況からしても間違いない。
サウザーは自分の御座に戻りながら、返り血で汚れた黒い革製のTシャツを破り捨てた。
二人の上級モヒ官が、サウザーの身体にこびりついたバランの返り血をせっせと拭う。
傷だらけのサウザーの、しかし完全な身体。その左胸に真新しい打撲の痕がある。炎症を起こし赤く変色していた。
座に着いたサウザーに、シュウは小声で行った。小声だが、内密の話というわけではない。
わざとらしく勇猛さを誇る将軍…というイメージはシュウに似合わないばかりか、本人もそれを望まない。
「王よ、あなたらしからぬ寛容さでした」 「…フン」
バラン…サウザーはバランを確かに認めた。だが、いや、だからこそ…あの場で殺るしか他に手がなかった。
殺すことも情…非情なる世界の中心で生きて来たサウザーにとって、これは認めた相手への"情"。
生かすことが、温情とは限らない。
しかしシュウは別の点に言及していた。それは、サウザーが、わざとバランの拳を受けたことだ。
シュウにはわかる。いや、シン、レイ、シュレン、そしてケンシロウも当然それを見抜いていた。
拳士ではないリハクだが、彼も軍師・指揮官にして戦士。その力量差からして、サウザーが情をかけたと判断した。
サウザーは、「フン…油断したわ」と右脚を投げ出すように、
そしてそこにふて腐れたような仕種を加え、またいつもの座りポーズに落ち着いた。
後世、聖帝サウザーの彫像は無数に残るであろうが、
この座りポーズのサウザーが、最も代表的なものになるのは疑いようがない。
威厳、威光、力、決断、先見性、整った容姿…etc "いつもの"座りポーズはそれらを全て包含する。
バランの死は悲しいものだが、…しかしこれは最善の選択であったであろう。
シュウは、サウザーのそのわざとらしい不快振りを"見て"、思わず微笑した。
二人目の主を、同じ人物によって失った…。
黒王はバランに寄ると、血で変色した土の上に静かに横たわるバランを悲しげに、しかし無言で見つめていた。
そして、ここに葬ろうというわけであろうか、前脚で土を蹴り、バランの遺体にかけていく。
サウザーたちは、そんな黒王を黙って見つめ、為すがままにさせていた。
激戦の後の静寂…ようやく風の音に気付いた。
光帝の死…戦いの虚しさ。もう、この戦いを終わらせよう。そんな空気が戦場を覆う。
サウザーが静かに言った。「自分を恥じるな」…黒王にである。「貴様が背を許した男たち…貴様の判断は正しい」
黒王はバランに土をかけ終えると…尤も、バランの遺体にわずかに土が盛られた程度だが、
何処へともなく歩き始めた。そんな黒王を誰も止めようとはしなかった。
ただただ…もの悲しげな空気が流れる。ものを語らぬ馬が深い悲しみを伝えた…。
もう黒王が人を乗せることはない。それどころか、餌を食むことをも拒み…。何故か確信に近い思いがあった。 …戦場はただ静まり返ったまま一頭の巨馬が去るのを見送った。
「足りん!」 いきなりサウザーが吠えた。「こちらは百人の兵と、千人に値する将軍、リュウガを失っている!」
…本当のところ、初めからサウザーに、ブランカを攻め滅ぼす気などない。
"小さい国家"(現在の交通手段からは、そう小さくもないのだが)
を目指すサウザーにとって、この北の辺境、国と呼べないような国などに関心はない。
しかし、聖帝の威は隣国や組織集団には絶えず示しておかなければならない。
聖帝に刃向かうことの結果を充分にわからせる必要があるのだ。
そしてそれは既に充分に成し遂げた。ならば、この戦いを終わらすのみ。
「さあ、"物語"は最高潮を迎える!いよいよラスト!"犯人"を暴く時ぞ!」
「フ…"舞台"は白けてしまったな」とブランカの城壁に姿を現したのは、赤毛を黒髪に染めたユダである。
さりげない風がマントをなびかせる。脇からユダを見上げていたコマクはマントの下を見て声を発した。
「ユダ様…その衣装はまさか!?」 「安心しろコマク。そうではない」 ユダはいつも通りの自信に溢れた口調だった。
城壁の上に紫のマントで身を隠す男…離れた聖帝の陣営からもその姿は確認出来る。
意外にも、ユダの登場は地味…だった。紫のマント自体は派手であるが、今に始まったことではない。
下らぬ虚栄を棄てたからか、拳で魅せるか…。ユダはたった一人で、正面から堂々とサウザーたちに近付いて来る。
ブランカの陣営は恐れをなし、ユダに道を開けて行く。
サウザー「奴め…何を見せる?」 あの策士ユダが、こうもあっさりと姿を現す…。
この"舞台"が己の最期を彩るためのものとは言え…。あるいは絶対の勝算があるのであろうか?
久しぶりに見るユダの顔…かつての虚栄の代わりに陰がある。…頬に刻まれた傷…。
「手強いな…」 サウザーは小さく言った。
いつの間にか自然と兵たちは遠巻きになっている。無理もない。この場に集うのは、南斗北斗の超人ばかり。
「感謝する」 それはいきなりだった。ユダがサウザーに頭を下げた。
自分の最期のためにこの舞台を演出した。ユダは、サウザーがそれに気付いていることを知っている。
言ってみれば呆れるほどの傲慢さだ。そのため災禍の渦の中に、三つもの国を巻き込んだのだ。
だが、サウザーは、「よい」とだけ返した。
サウザーも、自分がユダの行動の理由に気付いていることを、それをユダが知っていることを知っている。
この"新世界"になり、サウザーはすぐに動いた。
その際に六聖を…南斗を崩壊に導くべく利用した男は、他ならぬこの妖星のユダだ。
ユダもサウザーに利用されてやった。サウザーもそのユダの思惑を知っている。
乱世に平和ではなく、支配・覇権を望んだ。二人には、"悪い仲間"的な、奇妙なつながりがあった。
『長くなるので時短』
ユダ…サウザーに次いでシュウを見る。シュウの咎めるような"目線"。
痛い…自分の自棄を自分自身で咎めたからだ。
次いでシンを見る。鋭い眼光も、そこに敵意なし。
以前シンにはギリギリで負けている。複雑な思い。しかし今は封印。いや…ずっと封印することになるか?
シュレンを見る…無表情もしくはややきつい目で見返して来る。
リハク…わざと見下すように見てやった。リハクの顔が屈辱に赤くなる。
ケンシロウ…チラ見して終わり。筋肉馬鹿で情緒や繊細さに欠ける男は嫌い。
そして…レイを見る。
火よりも熱く、剣よりも鋭い視線でレイを射抜く。
だがレイは静かな湖面のような目で見返すばかり。
それでもわかる…。暗く燃えるような殺意ではない。涼やかで、そして乾いている。
遥か彼方から永い時を経て、洗われ尽くされながら運ばれて来た混じり気のない静かな殺気。
ユダは微かな戦慄を覚える。
そしてユダは言った。「レイ!俺は…お前のことが!(嘘です)」
旧壱にチンコ握られながら「いきたいのぉ〜?」「じゃ私を見ながらシコりなさぃ。私でいきなさぃぃ〜〜!!」
って言われたら5秒でイクぅ!
黒王…哀しいですね。原作でもいつのまにやら空気に…
続き期待してます。乙でした。
ユダVSレイマダー?
予定調和的な接戦だったら、ちょっと萎える
修羅の国でハンに匹敵するほど力をつけ、砂グモも破り歴戦を経たユダの虐殺に期待
レイも頑張って欲しい〜!
この先にwktk
280 :
マロン名無しさん:2008/04/06(日) 11:11:29 ID:ybc7gGmt
舞台や犯人探しを連動させてるところで、
南斗施設でも小学館のアニメは1日30分までで観せてもらってた感じがして
味わい深い。
予定調和的な接戦…。
……orz……
「レイ…」 ついにユダはレイを見た。様々な思いが込み上げる。どれも負の感情ばかりだ。
ユダがさらに何かを言いかけた時、レイが遮った。
「ユダ、貴様は六星に崩壊をもたらし、この乱世に悲劇の種をばらまいた…」 黒灰色の服が決まり過ぎている。
「その種は実を結び、この乱世をより深い悲しみと怨嗟で満たした」
レイ…貴様はそう思うのか? 乱世と言う時点で悲劇の種は…、既にばらまかれていたのではないか?
「そして、自分の欲望のためブランカをも巻き添えにし、結果多くの人死にが出ることも厭(イト)わなかった」
レイ…俺は…。
「南斗六星の一人、義星の男として、お前を処刑する」 静かな低い声…力強くはないが断固とした決意がある。
…俺が崩壊に導いたのではない。俺は最初に動いただけだ。俺が動かなければ、将星が、殉星が乱れなかったか?
…そんなことも、わからないのか…。
「ほざけ!」 偽りの狂気。だが俺は貴様と戦いたい。貴様を超えたい。貴様は俺の陰。俺の闇。
「レイよ、聞け!」 俺は…。「俺は…、…お前に嫉妬している」
「…」 レイの落ち着き振りは変わらない。
フ…そうであろう。
その南斗水鳥拳の美しい舞に、俺が憧れていたことなど、羨望の思いで見ていたことなど知りもしないのだろう。
そういう男だ。六星の一人でありながら、組織のことなど、どこ吹く風。
ただ一人悠然と空を舞っていたのだからな。
気に入らない…。俺が大地に足をくっつけて、いや…"地"に縛られている時に…、
レイ!貴様はそんな俺たちの苦悩を雑事として、何の気にもしていなかった。
貴様には俺が望んだ"自由"がある。俺が欲した"空"がある!
バッ! ユダは身を包む紫の大布を投げ捨てた。風は弱い。ファサ…紫布はすぐに柔らかく地に落ちた。
ユダの衣装…。白の拳法着。真っ白な、まさに白無垢。
〔私の技術と知識の無さで表現出来ませんが、『蒼天の拳』で流飛燕が、
拳志郎との決着戦で着ていた服を御妄想下さい。袖はもう少し細くなってます。中国風拳法着…でしょうか…orz〕
サウザー「む、あれは…南斗聖拳死武聖衣!」
白…混じり気のない白。ユダの覚悟を知る。レイはひとりごちた。…やはり生きては帰れないようだ。
「この白服を着るのは二度目だ」
その一度目は、レイにもわかる。南斗紅鶴拳伝承儀式の際に着衣したのだ。
伝承儀式…即ち、先代との死を賭けた戦いのことである。
先代が勝利すれば、新たに新弟子を育成するか、あるいは、その代の伝承者なしとして奥義書を宗家に返還する。
一方、新伝承者の勝利には…紅鶴拳独特の"血化粧"なるしきたりがある。
紅鶴…自分に立ち向かった者の返り血で自らを美しく染める。
大恩ある師父を引き裂き、その血を浴びる、その血で染まる。
新伝承者はその深い悲しみと辛苦、そして、それからもたらされる狂気に耐えなければならない。
こうして誕生した南斗紅鶴拳伝承者は、南斗聖拳の中でも鳳凰拳に次いで、孤鷲拳と並ぶ権威を授けられる。
だからこそ、"外部"の人間でありながらユダには数多くの従属流派が与えられた。
尤も、このユダへの厚遇ぶりは紅鶴拳伝承者とは言え、異例中の異例と言える。
ユダの能力の高さ、そして、時に屈辱を味わいながらの根回しの結果である。
颯爽とした立ち姿。しかし、ユダらしからぬ抑え気味のなり。
「レイ!万が一にも勘違いするな!これは最期を意識しての死装束ではない!」
そう言ってユダが間合いを測る。横に動きレイを誘う。
レイ「ケンシロウ…最後になるかも知れん。改めて礼を言っておく」 「うむ…」
レイも場から離れ、戦いの間合いを取る。見守る兵たちがさらに遠巻きになった。
そのせいでサウザーの玉座バイク、シュウ、シュレン、リハク、ケンシロウだけが"最前列"と言った呈。
「レイ!この白服を紅(クレナイ)に染めてやるわ!」
速く強い一歩!その一歩だけでレイに手が届くような詰めの速さ。…実際、届きはしない。だが、ユダの間合い!
下から両腕で斬り上げる!ユダの殺気が鋭い刃に替わり空気を切り裂く!
レイは、ユダの速さにも取り乱すことなく、その詰めに対し、同じ速さで間合いを外す。
ニヤ…ユダが笑う。仮に間合いを外しても…。バシュバシュ! そう、ユダの…紅鶴拳の代表的奥義、伝衝裂波!
ユダの裂気が地を切り裂き、弧を描きながら後退するレイを追う!
284 :
マロン名無しさん:2008/04/06(日) 21:03:04 ID:vFnbwYzM
>>276 お前は旧壱に愛されてるんだなぁ・・・
その下品な人格を咎められる事もない。
これはいよいよ多重人格が実証か!?
http://jp.youtube.com/watch?v=2XhZ8vgw2_o ↑
北斗の拳の19話でガレッキーあほや!!
「我がガレッキー家では 食事の時間は守るのが定め 食事の準備をせー!!」わめいた後
「まずはスープ そして食後にはコーヒーだ」抜かしとる!!
発作か〜!!
それとブラックバード軍団隊長のマハリあほや!!
何が
「お 落ちる〜!!うっわぁはぁ〜〜〜〜!!! お めざみ〜〜や〜〜〜〜〜!!!!」
ドーーーーーン!!!!♪
雑魚「うわぁ〜!!うぉ〜〜!!うぉ〜うぁ〜!!助けてくれ〜!! 逃げろ〜!!ギャ〜〜!!」
じゃ!!
発作か〜!!
爆笑じゃ〜!!
http://jp.youtube.com/watch?v=ecVQgEuGbic ↑
その後の動画でジョーカーあほや!!
何が
「キング様 報告致します
バルコム将軍の差し向けたブラックバード軍団・ゴールドウルフ軍団ともに全滅致しました
なお、サザンクロスより逃亡したと思われる奴隷が1名 ケンシロウに会い その後死亡しました
(((死亡しました))) (((死亡しました))) (((死亡しました)))」じゃ!!
発作か〜!!
いちいち響かせんでええんじゃ!!
爆笑じゃ〜!!
あ
いろいろ疑問はある。
丸くなり過ぎてつまらんサウザーとか。
バランを倒されても動かないケンシロウとか。
現時点では何がしたいのかわからんユダ、どんでん返しの策はあるのか?
舞台設定は盛り上がったが、ちょっと闘争心がなさ過ぎやしないか?
それにレイはマミヤが絡んでない以上、たいして戦う理由がないんじゃないか。
独自の戦う理由を創ってくれなければ、原作の感動を超えられないんじゃ?
今週の蒼天なんかを観てると敵と花見なんかをしてるが、
馴れ合いと言うかまったく理解に苦しむよ。
まぁオレが餓狼伝とかの方が好きだからかも知れんがな。
>>281 予定調和で凹んでいる様だが、ブリーチなんてもう半年も予定調和の展開につき合わされてるからな。
そんでもってやっと展開が変わって盛り上がってきたら、今度は過去に戻って、〜ビギンズってやつを始めやがった。
他もそうだから気にすんなって訳じゃないけどな。
もろもろの諸事情があるオフィシャルな商業誌と違い、
一素人ファンの自由な妄想の場だからこそ、予定調和を超えた新鮮でエグイ展開を期待したい
こうなったら×と先に書くなよ
旧壱さんやりにくいだろ
自分は新鮮な展開を楽しんでます
>>287 マミヤのことは『時短』で少し触れた気がします。と言いますか、戦いの途中で触れるつもりでした。
それが先に言われてしまって…orz
私の妄想ではキャラがあまり死にません。やっぱり殺したくないからなのですが、
その辺の気持ちが少ないキャラ死に反映してます。
リュウガにしても、あのまま、解説者及び観客として放置するつもりでしたが、
あまりに重要キャラが死なないことを自覚してたので、やむを得ず…。
バランも当初は死なずに、ボロボロになりながらも、見事サウザーを納得させ、
「見事ブランカを救ったか。光帝か…ブランカはバランを誇るがいい」
…的なオチにしようかと考えてましたが、やっぱり気紛れの思い付きですので…。
"死"や"殺"…いくら妄想、そして北斗の拳というファンタジー世界でも、これらを扱うのは難しいです。
本来はもっと、死の恐怖や、殺人を犯すということの心理面を突き詰めたいのですが、
幸いなことに死の恐怖は経験ないですし、明確な殺意も持ったことはないので書けません。
書こうとするなら調査が必要になります。
仕事ではないので、適当にやってます…やらせてください。
…というわけ妄天のキャラは結構生きてます。
六聖の五人、五車の四人、アルフやショウキ、アインにハーン兄弟などなど。
あのアミバでさえ善人設定にして生きてますしね(^ω^;)
原作を超える感動…無理です。
どれだけ高いハードルですか?北斗の拳を超えることは原作者(ハラサクシャ)でもあの始末ですからね。
蒼天も嫌いではないですけどね。
すみません。もう少しお付き合いをm(_ _)m
レイもユダの拳の"長さ"は知っている。ただ真っ直ぐに退くだけなら伝衝裂波を回避することは不可能。
さらに言えば、前方に踏み込む側と後方に下がる側とでは、当然速さに差が出る。
レイはユダの裂波を回避すべく、斜め後方に退いた。
ユダはそれを読んでいる。仮にも六聖拳の一人、いや"外様"でありながら六聖拳に選ばれたほどの男。
そして、ユダの拳を知る男でもある。単純に真っ直ぐ退きました…こんな愚劣極まりない行動はない。
それを承知の上でユダは仕掛けていた。レイのスピードなら簡単に"捕まえ"られないことは知っている。
ユダは初めの一撃に全力を注ぎながらも、寸前までレイの身体の流れを洞察した。
そして、その動きから逃げの方向を読み、自らの裂波に弧をかけていた。ユダならではの異能。
下がるレイを追うように地面の"亀裂"が迫る!
「む!」 驚いたのはユダである。ユダの攻めを読んでいたのではあるまい。
だがレイは地面の上を滑るように移動すると、ユダの裂波を無傷でやり過ごした。
ユダ「…南斗水鳥拳湖面遊…か」 近距離からの裂波、それもレイの動きを先読みしての気刃を凌ぐ…。
しかも、その驚嘆すべき速さながら空気が乱れた気配がない。加えて地面の上を湖面のように滑らかに…。
その美しさ、柔らかさ…。残った印象はスローモーションのように頭を巡る。
…速さと言えば、あの羅将ハンそしてサウザー。この二人の速さは似ている。
だが、それに引けを取らない速さでありながら、レイのそれはまるで性質が違う。
尤も、それは単純な違い…攻めか守りかだ。かつてのレイにはない動き。地に吸い付くようでいて、しかし軽い。
これがトキの拳から生み出したレイの新境地…。
ユダが率いていたのは、数で言えば小さい組織だった。だが、あらゆる組織に"協力者"という名のスパイを置いた。
レイが北斗神拳同士の、つまりケンシロウとトキの死合いに立ち会ったことは知っている。
トキ…あの北斗三兄弟にあってさえ天才と讃えられた男。奴の拳は柔。レイの水鳥拳も、その本質は同じ。
トキの柔拳から大きな閃きを受けていても不思議はない。いや!今のレイの力こそ、その証であろう。
ユダが出る! 無駄に体力気力を消耗するわけにはいかない。伝衝裂波は控え、"嘴"でレイを貫き通さんとする。
間合いを保ち、ユダの攻撃を巧みに捌くレイ。いまだ互いに一条の傷もない。
ユダとて単調な攻めを重ねるのには理由がある。自分の動きに、あえて一定の間隔、リズムを刻んでいる。
わざとそうしていることを悟らせぬため、「ちぃ!おのれ!」と、苛立ちさえも演じて見せている。
逃げているばかりの筈はない。レイは測っている、反撃の時を。そしてその反撃は激しいものになるに違いない。
一気に決めに来るだろう。だからこそ、スキを見せておく。そこに誘い込む。
「(レイ…もう見切ったであろう、俺の"間"を。だが!見切っているのは俺の方だ!)」
ユダの黒髪が激しく揺れる。白装束に美しいコントラストをもたらすべく染めたもの。僅かに残る虚栄心。
シンが呟く。「いつまで下らん遊びを続ける?ユダ」 貴様の狙いは見え見えだ。愚かなり、ユダ。
レイの力を見誤っている。何のためにハンが貴様を殺さずにいたのかが、わからん筈はないだろう。
そのつまらん余裕、油断が身を滅ぼす!…レイは貴様の上を行っている!
ユダは攻めを繰り返しながら、同時に物思いに耽ってもいた。
勝利・殺害に最も効率的で無駄を省いた実利の拳が源流聖拳。後の孤鷲拳。
"無駄"の中から源流を凌ぐ力を得た鳳凰拳。静と動の呼吸から最速の一撃を放つ紅鶴拳。
必殺の鋭い裂気を脚に集中させることを可能にした特異な流派白鷺拳。
一つの南斗聖拳から、よくこうも見事に分派を成功させたものだ。
そんな中、無駄の上に無駄を重ねたと思われた、"舞"を全面的に押し出し確立した水鳥拳。武と舞…か。
レイの拳才は並。…事実だろう。しかし殊水鳥拳に限って、それは当てはまらない。
"天才"レイ…。天才トキの拳を経て、その才が開花したのか?
294 :
マロン名無しさん:2008/04/09(水) 12:40:34 ID:2OixMwQi
チベット弾圧について、層化学会はどういう反応を示しているのだろうか?
温首相に会い、自らを「庶民の王」と称した大作氏は涙を流して中国との交流を叫んだという。
では、今回のチベット問題について層化学会、大作氏はいかなる声明を発表したのだろうか。
まったく情報が無い。旧壱、これは断罪すべきじゃないのか?
都合のいいときだけ中国を敬愛し、人権弾圧や非道については黙認する学会の動きこそ
この国の病巣だとは思わんか?
旧壱、お前も同じ想いじゃないのか?意見を聞かせてくれ。
保
中国によるチベット侵略、大虐殺
>チベット亡命政府が収集した情報をまとめると、1949〜1979年の間に死亡したチベット人は、120万人を下らない
ttp://www.tibethouse.jp/human_rights/human38.html 現在も民族浄化実行中
ちょっと前、山に登りにチベットまで行ってきました。そこで感じたことなんですが、チベットでの
中国人(漢民族)の振る舞いにはちょっとびっくりしました。到着初日中国人の通訳と一緒にラサをぶらついていたら
ビルの工事を行っているところに出くわしました。そこで見たのは中学生ぐらいのチベット系の少年ががんばって働く姿でした。
発展途上国ではよく見られる光景なのでその時は特に気にもせず少し眺めていたのですが、
作業服を着た中国人らしき人物が突然少年を蹴り飛ばし怒鳴りながら細い木の棒で殴りだしました。
私は通訳に「あいつは何を言っているんだ?すぐにやめるように言え!」と言ったところ、
通訳の中国人は「何がいけないの?あいつらは叩かないと解らない」といって平然としていました。
釈然としない気持ちが残り、ラサにいる間、中国人やチベット人にいろいろ話を聞いてみることにしました。
話を聞くごとにいかに自分が恵まれた環境にあり、自分の常識である人権や平等と言った考えが世界のスタンダードではないかということを思い知らされました。
話を聞いた中国人すべてがチベット人を自分たちより下等な民族と考えていて、それ相応の扱いをしなければならないと考えているようです。
話が長くなりましたが、中日関係を語るのに中国と日本だけでなく世界的視野で語ったほうがより深い議論ができるということと、
日本による虐殺や民族差別が捏造ではないとおっしゃっている方々が
なぜ今そこにある民族差別を無視していらっしゃるかということです。
過去に民族差別を受けたとされる中国人は同じことを他民族に繰り返す愚か者なんでしょうか?
それとも過去に民族差別を受けたから自分たちには民族差別をする権利があると考えているのでしょうか?
★チベットにおける中国政府の弾圧★現在でも下のような弾圧が公然と行われています
*中国共産主義イデオロギーに反するような意見はどんな表現であっても、逮捕の対象となる。
*中国政府は、ダライ・ラマ法王に対する忠誠心、チベット民族主義、およびあらゆる反対意見を組織的に覆い隠している。
*チベット人は、恣意的な逮捕・拘禁をされている。
*国際の拷問等禁止条約に矛盾しているにもかかわらず、中国の刑務所や拘置所では、今でも拷問がはびこっている。
*チベット人女性は、不妊手術・避妊・中絶手続きを強要する対象にされている。
*政治的理由による投獄率が、その他の中国支配下の他の地域に比べ、はるかに高い。
*子供でさえ、言論の自由に対する中国の抑圧から免除されることはない。18歳未満のチベット人の政治犯がおり、
子供の僧尼たちは自分達の宗教施設から ことごとく放逐されている。
中国は近年、チベットは非仏教地区になりつつあると宣言した。
*強制収容され、詳細な拘留理由も明らかにされることなく、失踪を余儀なくされるケースが続出している。
*パンチェン・ラマ11世は、1995年の報告以来、行方不明のままである。
*70パーセント以上のチベット人は 「チベット自治区」に住んでおり、現在、貧困線(最低限の所得水準)以下の生活をしている。
『中国はいかにチベットを侵略したか』 講談社
それはさながらこの世の地獄だった―「初めは友好的に振る舞い、そのうち暴力的になる」;
中国の侵略の実態。既成事実を周到に積み重ね、不条理を条理とする…。
多くの民衆が、手足を切断され、 焼かれ、死んでゆく中、不気味な力に勇敢に立ち向かったチベットの戦士たちが伝える警告の書。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31667891 『チベット女戦士アデ』 総合法令出版
http://ime.st/www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893466364/ref=ase_illusia-22/249-6151343-5979531 「愛した人々の叫びを伝えるために私は戦い、生き残った。中国共産党の侵略に抵抗すべく、地下組織に加わったアデ。
拷問、レイプ、奴隷労働、飢餓―彼女を待ち受けていたのは二十七年間の壮絶な獄中生活だった。
チベットの監獄の生き証人が語る衝撃の事実。アメリカで話題となったノンフィクションの最高傑作
保
守
>>292>>293 レイとユダのアクション、トキの影響、
ユダの策略とそれを見切ってるシン、なんと6聖拳の特徴の説明。
ちょっとゴチャゴチャしてるけれど、内容が詰まってますな。
なにやらユダが策を仕掛けてますが、
今週の餓狼伝の地被りとか言う技が強烈だったのでどうしても比べてしまいます。
強烈なインパクトのある技を炸裂させてください。
302 :
マロン名無しさん:2008/04/16(水) 15:57:52 ID:aN3/RncB
宗教爆弾で撃沈だなぁ・・・。
なんかかわいそうだな旧壱。
哀れだよ。
↑投下したのお前だろぽん
柔拳旧壱さん…受け流しにくい荒しスルー乙です。レイとユダの闘いにワクテカしてました!続き待ってます。
"間"が合った。
ユダが"罠"に誘い込むべく繰り返した単調な攻め…。レイの反撃に転ずる"間"が合った。
瞬! 速くても静かに流れるようだったレイの動きが、初めて空気を揺さぶる!
「!!」 ユダにしてみれば、罠に落ち込んだ獲物を刺し通すだけでいい…筈だった。
「むお!?」 速いのはわかっている。激しい! 甘い予想…油断なくレイの力を分析していた筈。筈?
レイの武はユダの読みを超えていた。来ると知っていて尚押された。攻守が入れ替わる!
レイの地を滑るかのような動きにも変化があった。地表スレスレを滑空するような、極めて攻撃的な闘法。
「南斗水鳥拳、幽空葬舞!」
空中をヒラヒラと舞い続けながら、しかし素早くユダを追う。
レイの脚は、地に軽く触れる程度…に関わらず、その身体は低空を舞い続ける。もちろん、ただ舞うだけではない。
白装束の男がバラバラに崩れ落ちる…そんな自分の像がはっきりと頭に浮かんだ。
引けど退けど、レイの攻撃はユダを追いかける! スキを探る暇(イトマ)がない。
"逃げ"に徹しろ! 今はそれしかなかった。
華麗から一転したレイの翼竜の如き攻め!それを何とか切り抜けながら空(クウ)を斬り、裂気を"置く"。
裂気を空中にとどめておける時間はほんの一瞬ながら、この特殊技(奥義と言っていい)はユダにしか出来ない。
追いかけて来る敵は、自らこの刃に突っ込み、解体される。…が。
「(やはり"見"えているか!)」 しかし無駄ではなかった。この奥義を尽くさねば…先のイメージ通りになる!
…レイの動きは完全に"オン"状態であった。しかし、闘気は無限に使えるものではない。
闘気集中型の南斗聖拳は、似て非なる拳…元斗皇拳と違い、一度には大量に闘気を放出しない。
そのため戦闘持久力を比較した場合、南斗聖拳は元斗皇拳を遥かに凌駕する。
それをよく知る男シュレン。自分自身が元斗皇拳紫光のソリアとの死闘を経験している。
あの時…ソリアは聖帝兵を相手に闘気を、その限界を超えて大量に使用した。結果…肉体に重大な損傷を被った。
ソリアはその言い訳を一切しなかったが、本来ならシュレン以上の実力者だった。
シュレンは言った。「保つのか?」
保つのか…。レイの激しい動き。裂気に変換する分の闘気は抑えられても、飛翔軽功術に用いる分がある。
こんな"オン"状態を長く続けることは…出来ない!
シュウ「ここで"決める"つもりか?レイ」 目は見えずとも、音と伝わる気を脳内で像(カタチ)にする。
南斗六聖拳同士の戦い。かつてのサウザー対シン、そして眼前で繰り広げられるレイとユダの死闘。複雑な思い。
もし、もし…今となってはありえないことだが、もし分裂した南斗がまとまり、そして北斗と協力し合うなら…。
…そんなことを思っても仕方がない。シュウは思いを振り払った。…淡い希望…蜃気楼…。
複雑ながら、シュウは親友レイの勝利を願った。
ここで決めるしかないのだぞ!…レイ。
スパッ! ユダの白い袖が斬れる。…南斗聖拳と戦うこと…。
自分もその使い手でありながら、改めてその鋭さと恐ろしさを実感する。
レイの怒濤の攻めが続く。何とか間合いを測りレイの裂気の刃を凌いでいるものの、
レイの軽功術から逃れるには、ユダ自身が軽功術を駆使しなければならない。
限界が近い…。身体が保たない…。そんな思惑の中、ユダはレイの眼が血走っているのに気が付いた。
殺気立って眼が血走っているわけではない。レイの肉体に深刻なダメージが蓄積されているのだ。
不思議な感情…。自分は誰よりも美しくなくてはならない、とするユダ…。
しかし、自分より美しいと心底から認めざるを得ないレイ…。
その男が、自分を滅ぼすために、ここまで鬼気迫る勢いで、その身が損なわれることをさえ受け入れ攻め続ける。
愛情に似た感情とさえ思えた。そんな心の隙…。しかし、遂にレイの猛攻は止んだ。
「(凌いだ!)」 声を発することは出来ない。限界を来たしているのは自分もだった。…視界が赤い。自分の眼も…。
お互い動かなかった、動けなかった。だが…ユダは確信した。
レイの反撃は想像を遥かに超えていた。妖魔の如き裂舞だった。…自分の消耗も激しい。だが!
「凌いだぞ!レイ!もう動けまい!」 体力を取り戻しつつあるユダが声を発した。
レイは激しい消耗で押し黙っている。呼吸も荒く、調わない。
ここからは……伝衝裂波で刻み殺す!
あ
309 :
マロン名無しさん:2008/04/20(日) 00:17:13 ID:RML5F9lM
いえ〜い
310 :
マロン名無しさん:2008/04/20(日) 00:17:51 ID:RML5F9lM
解除したんだね。
やっぱり孤独には耐えられない。
お前は弱すぎるよ。
保
南斗
忙
地表スレスレを滑空、裂気を置くの奥義は新しいと思います。
特に裂気を置く奥義はもっと強烈な見せ場に出来たのでは?
いつの間にか消耗戦になってたんですな。まぁシレンの解説がありますが。
それにしても同時期に戦ってるのでどうしても餓狼伝と比較してしまうな…
今週の餓狼は恐ろしかった。
まぁあれはリアルファイトが入ってるのでそう思うのだろうが。
どう思います?
>>314 どうもです。
画廊伝は古本屋で立ち読みするくらいなので、最新の内容は全くわからないです。
『北斗』の戦いはリアルさゼロですから画廊伝とはまるで別物ですよね。
あと、プロの獏さんと私を比べるのはやめて下さい(;^ω^)
「遂にこの時が来たな、レイ! 貴様を醜く切り刻む…う?」
切るような痛みが腹部を走る。「な?」 ユダの腹部が赤く染まっていた。
先の微かな心の隙…レイはそれを見逃さなかったのだ。攻撃が止んだのは勝負を決めたからなのか!?
心の隙を突かれたのは事実だった。その際に"被弾"したものである。だが幸いにも致命傷ではなかった。
南斗にも伝わる(北斗と比較して)少ない秘孔術で応急処置をする。出血量は抑えられた。
レイの顔に血管が浮き出ている。攻撃が止んだのは、やはり肉体と気の限界に達したからだ。
ユダは、傷と肉体酷使よる痛みに堪えながら右手に裂気を集中させ…そして下から斬り上げる!
地面を引き裂く刃が、敵の恐怖を誘う。
どんなことを思う? 逃げられない恐怖か? 運命を受け入れ諦めるか? 痛みで気が狂わないかを自問するか?
しかし…レイの動きはユダの想像を絶していた。油断ではない。そうではなく、レイは完全にユダの"上"にいた。
地を這い、目標物(レイ)の近くで跳ね上がる見えない刃。それがユダの裂波。
その衝波に対して飛び込むレイ! 自殺行為だ!
ところが、地面を這う気の刃がレイを引き裂く寸前!レイは空中で身体を捻り回転させ無傷で裂波をやり過ごした!
「!」 達人同士の実戦においては撃ち出す拳にこそスキがある。
ましてユダは、自分の裂波に自信を持っている。その迅さと鋭さを誇としている。
その裂波の撃ち出しに合わせたレイのカウンター!
「ぶお!」 ユダは、なりふり構わず身体を反らせ、レイの急襲から距離を取ろうとした。
ビシャ! 寸前までユダの頭部が置かれていた空間を、刃と化したレイの両拳が交差する!
拳そのものは運良く完全に回避した。にも関わらずユダは後方に弾き飛ばされた。
レイの気に押された…圧された。尻餅をつくユダ。最悪の間!絶対死の魔合い!
…レイの追い討ちはなかった。やや眉を寄せ、斜めに自分を見据えるレイ。
「(見下されている…嫌悪されている)」 ユダは心の中で呟いた。そしてもう一つ…言葉に置き換えなかった感情。
自分を見下ろすレイの姿は美しかった。
遠く背景には、針葉樹林と雪に覆われた山々が連なる。レイは…美しかった。
続きが待ち通しい!
激しく乙です。南斗の闘いは真剣での斬り合いを思わせます。続き期待してます。
その美しいレイに嫌悪の目を向けられる…強烈な屈辱だった。屈辱はすぐにレイへの憎悪に変わる。
しかし認めざるを得ない。レイは強い、美しい…「(この俺よりも!だが何故だ?)」
サウザー「シュウよ…」 シュウは無言ながら"視線"でサウザーに応える。
「何故に奴の技はあれほどに切れる? あのレイにこれほどの力があったというのか?」
サウザーでさえもが認めるレイの切れ。トキの拳をヒントに成長した…これだけでは説明がつかない。
シュウは静かに答えた。「恐らく…思いの強さ、だろうか…」
今は同門南斗の旧友としての会話である。
「思い…ならばその思いとは…」 サウザーの脳裏に浮かぶ"あの"一言。何に対する…だ。
サウザーはダンディーな薄笑みを浮かべながら頭を振り"雑念"を振り払った。
レイ「立て、ユダ! 唾棄すべき貴様にでも南斗の将としての敬意は払おう」
憎悪と、そしてその真逆の感情に支配されていたユダ…。尻餅をついた無様な姿を晒していることを忘れていた。
勢いよく立ち上がり、尻の土を払うが、白装束のため尻の汚れは目立つ。
それにしても何故にここまで…強い!
ユダとて、羅将ハンとの連戦や砂蜘蛛との死闘を経て、その拳才を抑え込んでいた無駄な虚栄心を捨て去っている。
生死を超えた命の見切り…。その域に、そして俺よりも高みにレイはいるのか!?
サウザーは脚を組み替え、頬杖する腕も逆にした。
「奴(レイ)がこの戦いに懸ける思い…その重さ。"次"を考えてはいない。この戦いを自分の最後のものとしている」
シュウ「"次"、"先"を考えては死闘は出来ない筈…。しかしそれはユダも同じ。
ユダはこの戦いで…自分では認めないまでも、この戦いで果てる気である筈」
サウザーは、この意見には素直に同意出来なかった。
自分の戦いには必ず"次"があったからだ。前進するべき"先"があったからだ。
だが、シュウが言うように、ユダは生き残るその先を考えてはいまい。
戦い敗れて死ぬ…わざと敗れようとまで思っていないにしろ、自分の最期を派手に彩りたいのは間違いあるまい。
一方、レイはそれらを超えた境地にいる。勝敗に関わらず最後の戦いになる。
南斗水鳥拳最後の舞…。そうなるを覚悟しているのではなく…知っている。そう思えた。
レイの眼から赤みが引いて行く。体力"気"力が回復して来たのだ。
ユダの方も、赤くそして狭くなっていた視野が元通りになるつつある。
受けた傷と限界を超えた身体の酷使。そのダメージは残るものの、動きに支障はない。
レイの強さ…想像を超える能力には驚かされた。が、ユダはそれを知った。レイに関するデータは上書きされた。
自分より強いなら強いでやり方はある。相手が南斗水鳥拳なら、こちらも南斗紅鶴拳…敵を一撃で屠る力はある。
元より拳技の優劣だけが勝敗を分けるものでもない。
戦い…それも命を賭したものであれば、そこに絡む要因は複雑多様。しかし、今回…事前の策や罠はない。
死に際のリュウガの言葉が耳に残る。…「悪振るな。お前は拳士だ」
最後の戦い…相手は憧れる男、南斗水鳥拳義の星レイ! 純粋に拳士として、自分の全てで立ち向かいたかった。
やや離れて二人の拳士…南斗の二将を見やるシンは自分に語った。「ハンならこう言うだろう…」
偶然…。サウザーも同時に言った。「第二ラウンドだ」
先に仕掛けたのはユダ! 気眼で戦う聖拳士を相手に大きい効果は期待出来ないが、
強く踏み込みながら伝衝裂波を、縦ではなく横に斬って連射する。地面を裂かない分、軌道を肉眼で見切ることは出来ない。
負傷していたシンには通用したが…。レイは素早く、滑るように移動し全ての裂波を空振りさせる。
"見"えている。裂波が斬ったのは虚空だけ。ユダはレイの反撃に備えた。しかし…来ない。
伝衝裂波の乱射は消耗も激しいが、ユダは間合いを絶えず微妙に変化させながら、裂気の刃を打ち付ける!
空(クウ)を切り、あるいは地を斬るユダの"長い手"。それでもレイを捉えることはない。
攻めてはいても、遠い間合いからの消極的な戦法。
だが、無闇に攻めても"柔の拳"を捕まえることは困難。それでいて、レイが攻に転じれば鬼神の如く。
こうなれば結局、最後に自分が恃むものは、紅鶴拳の一突のみ。しかし、使いどころがわからない。
幽空葬舞…レイとて容易に繰り返すことは出来ないであろう大技。
だが、見たばかりの秘技と言え、次は凌ぎ切れる自信はない。
ユダは考えがまとまらないまま、裂波を連射した。当たらない…しかし守に回ることは出来なかった。
…恐怖で出来なかった。
あ
323 :
マロン名無しさん:2008/05/03(土) 12:54:03 ID:tZWGWtLV
視界が赤くなる表現イイですね。決着近し?
保守乙でした!
>>306>>307 消耗戦になってきてる状況をシュレンが解説してる訳だが、
自分の経験上の知識から解説してる所が説得力あるよね。
今週のガンツでぬらりと岡八郎の戦いを加藤が解説してる訳だが
ぬらりが肉片になっただけで迂闊に近寄っていって、
倒したのか?って聞いてる。
加藤はぬらりと戦ってその不死身ぶりを知ってる筈だから、
あまり感心出来んかった。
解説もそのキャラの経験上の発言であって欲しいものだ。
>>316 跳ね上がる刃を空中で体をくねらせ回避するレイ、
このアクションシーンかっこいい
実写でCGアクションにしたら凄いだろうな。
予断だが映画ステルスで下からくるミサイルを、
回転して避けるスローモーションシーンを連想した。
ありがとうございます。
しかし、しばらく止まってたレスが連続で書き込まれ、その上、話を投下したら、どう見ても自演臭がする…orz
こういう偶然もあります。自演はないです。
疾い!…この裂波の嵐を受けに徹しながら、ここまで完全に見切る者がいようとは。当たらない…。
強さが倍になった…そのような強さではない。95まで練り上げた拳が、残りの5を埋め100になった。
そんな剛健さと、何より完全性が感じられる。レイは南斗水鳥拳を完成させた。
ユダの顔に血管が浮かび上がる。目が再び赤く染まる。南斗の調気法…しかし呼吸は乱れる。
レイは凄まじく速く、しかし優雅に滑るように裂波を避け続ける。
動きと美麗さに幻惑され、ユダには最早レイの動きが速いのか遅いのかさえもが判別不能だった。
それでもユダの攻撃は決してただの悪足掻きというわけでもない。現にレイの反撃を未然に抑えてはいる。
しかし、ものは見方による。今度はレイがユダの疲れを誘っているのだ。
レイも飛翔軽功の連続ではあるが、片やユダは伝衝裂波の絶え間ない連射である。消耗はユダの方が激しい。
しかし、ここで思わぬ幸運がユダに舞い降りた。二つの幸運である。
繰り返した衝波が地面を裂きに裂き、レイの軽功術の動きを妨げ始めている。
そして…もう一つの幸運。しかしそれは必然的な結果だった…。
…意識が朦朧とする…耳鳴りがする…視野が狭窄し赤くなる。ユダは遂に限界点に達した。
結局レイを倒すことは出来なかった。正直…それでも構わなかった。
だがせめて、和解して、互いを認め合って"終わり"たかった。
美しさに拘った自分が最も醜くバラされる…。この白装束を紅く染めるのは、自分自身の血だった…か。
「?」 その時、ユダは気付いた。いや、戦いを見守る北斗南斗の戦士たちも気が付いた。…リハクは気付かなかった。
レイの滑らかな、流麗な動きに、微かなブレ…があった。潤滑油が切れたような不自然さが生じた。
衝波による荒地に足を取られたのか? それもあるが、もっと不自然な違和がある。
半ば敗北を受け入れていたユダは一転、急いで距離を空け快復に努めた。
無防備に退く。それは最悪のスキ、魔合いを意味するが、レイの追撃はなかった。
ただレイの表情が、その身に起きた異常を伝えている。
「レイ…」 黙って戦いを見続けていたケンシロウが小さく呟いた。
…時間は少し戻る…
「レイ…いいのか」 ケンシロウは最後にもう一度念を押した。その返事が変わらないことは知っていても。
ブランカの城、その一室…石造りの壁、床、天井…。
ベッドの側座し、ややうなだれるように覚悟を決めるレイ。
原因不明の病。レイの身体(カラダ)は蝕まれている。日毎にレイの身体(シンタイ)動作は衰えていく。
…この秘孔を突けば短い間だけ、本来の力を取り戻すことが出来る。
…本来の力か…実力以上のものが出ることはないのだな?
…並の人間ならそうなる。だが南斗聖拳を極める人間は既に肉体の潜在的能力を開放している。
…そうか…安心した。
…だが、まだ肉体に残る生命力を削ることになる。悪ければ命を…。良くても、二度と南斗水鳥拳を使うことは出来ない。
長い沈黙があった。そしてレイは言った。
「この戦いは間違いなくユダが仕組んだものだ。それに奴は、南斗六星に崩壊をもたらし乱世を助長した。
そして…そしてマミヤの両親をその目の前で惨殺し、UDの紋章を身体と、心に刻み付けた!」
レイは一気にまくしたてた。
「俺にはわかる。マミヤの傷…心の傷が完全に癒えることはない」
加えてユダに拉致されたマミヤの"その後"…。それを考えるとマミヤの気丈振りは奇跡と言える。
しかし、レイは見ていた。マミヤが一人、激しいPTSDに苦しむ姿を。
その痛ましい姿…。レイが餓えた獣から、自分の義星の定めを取り戻すのに、マミヤの存在は大きかった。
「ユダが姿を現さなかったら、無駄死にになるのだぞ、レイ」
青い顔をしたレイは幽鬼のように立ち上がった。
「奴は来る、必ず来る。奴は俺を待っている。奴には奴の、俺には俺の…戦う理由があるのだ」
ユダの理由…ケンシロウにはわからなかったが、南斗の将として深い因縁があるのだろう。ケンシロウはひとりごちた。
「生きてマミヤを愛し、守るという途もあるぞ」
レイはさびしい笑顔で応えた。
「ケンシロウ…俺の決定が動かないのは知っている筈だ」
少しの黙想の後、レイは言った。
「アイリのこと、マミヤのこと、そして我狼から立ち返ったこと。お前には感謝しきれないほどの恩義がある」
レイは続けた。
「そしてケンシロウ…この時代にはお前が必要なのだ。
北斗神拳伝承者としてのお前と、俺がよく知る、"ケンシロウ"であるお前がな」
レイは目を閉じ、深くゆっくりと息を吸い込み、同様にゆっくりと吐き出した。
そして…、「北斗神拳伝承者よ、出会えて光栄だった。これが別れとなろう」
「……いや……光栄なのはこちらだった。南斗義星の男レイよ」
フッ…レイは哀しい笑顔を見せた。その顔をケンシロウは忘れることはないであろう。
元より、南斗水鳥拳の美しい武と舞はケンシロウの心に"影"となって焼き付いている。
ケンシロウは一歩下がり呼吸を変えた。北斗陰の気が満ちる。
レイは再び目を閉じ身体を緩和させた。
刹活孔…一瞬の生を呼び覚ます。その後には死しか残らない…。
330 :
マロン名無しさん:2008/05/03(土) 18:22:28 ID:ry7ApqoF
ところで、北斗の拳のオンラインのことはしってるか?
無料だそうだが、プレイどうだったか教えて。
>>330 アイテムで金取るみたいだな、なんかめんどくせーよ
PS2でオンライン無料でパッケージ版なら買ってもいいが、
もっと面白いゲームは他にもあるからな。
自信があんなら家庭用ゲーム機で出せよ
レイの異変は、今やあのリハクの目をもってしても見抜けるほどになった。
その異変を、ユダはレイの肉体が限界を超えたことによる損傷と考えた。
やや腑に落ちない面もあるが、つまらない思案に暮れて、この好機を逃すようなアマチュアではない。
レイまでの距離…およそ15m。強く一歩を踏み出し下から斬り上げた!
裂気が地面を裂きながら衝撃を伝えて行く。凄まじいスピードだ!レイは避けたが…、かろうじだった。
地面に横転しての回避だった。先の優雅さなど微塵もない。
黒に近い濃いグレーの服に砂埃がこびりつく。レイの顔に浮かぶ焦りの色。レイは"演技派"ではない。
また一歩踏み込み、裂気を放つ! レイに近付く毎に裂波の威力は上がり、到達時間は短くなる。
レイは横に跳んで裂波を躱すも、やはり動きが明らかに重い。ぎりぎりの回避だった。
次の一撃は凌げるか? ユダは笑いそうになったが、すぐにそんな自分を戒める。
互いに必殺の一撃を持つ者同士…勝利と敗北は表裏の関係にある。簡単に裏返るものだ。
またも羅将ハンの顔が目に浮かぶ。ハンから受けた敗北感と屈辱、そしてこの顔の傷…。
それらはユダの実戦での強さを、より確実なものに成長させた。
もちろんハンはユダのためを思い、その成長を促したわけではない。
戦闘美食家ハンにとって、自分の命をも脅かすほどの強敵は、他の如何なるものよりも貴重で歓迎すべきもの。
それを知った上でも、ユダはハンを思い出しては感謝をせずにいられない。
ユダは、両の頬に刻まれた四条の傷をなぞるようにして、自ら再び切り付けた。
自分を戒め、油断を払う痛み…。指先に付いた血を唇に塗り付ける。
今度こそ油断ではない。レイの拳を見切ったとまでは言わないが、その武威を見た。 そしてレイの尋常ならざる異変。
勝利の確信…いや!勝利は近い!
「レイ…血化粧の時間だ!」
演技派ねえ
創価が好きな言葉だ
>>320 原作のユダはよう分からん奴だったが、ここのユダは勝つ事への欲望はないんですかな?
そもそも北斗の戦いは試合ではないんで、敗北イコール死のはず。
負ければ当然先などないのだから、戦う時は覚悟していて当たり前だと思うのだが。
>>321>>323 視界が赤くなる演出といえば、
ゲームのCOD4で敵の銃に撃たれると赤くなったのを思い出すな。
>>327 和解して、互いを認め合って"終わり"たかった。 ってなんか原作と同じになるのか?
しかしこのユダ、これが殺し合いという認識があるのか?
カイジや嘘喰いのギャンブルはこんなに甘くないぞ
>>328>>329 なんか原作と同じシチュだな、つまらなくはないんだが新鮮さがないというか・・・
そういえば今日アイアムレジェンドを観たが、
見事に28日後とかバイオハザードとかが重なってたな。
335 :
マロン名無しさん:2008/05/05(月) 23:50:57 ID:5hXhs8qg
まだこのスレ続いてるのかよ?若干趣旨ずれてきたなぁ。
グアム行ってきたよ。すっごい良かったぞ。マジで。シュノーケルとかパラセーリング
シーウォーカーとかやったんだけど、自然の織り成す造形というのは
普段人工物に囲まれて生きてる俺なんかからすると、まさに神の御業だな。ありゃ。
これからもドンドン海外旅行しようと思う。燃油サーチャージだろうが、食物危機だろうが
世界のあらゆる場所を回るつもりだ。
中国は特に凄かった。山東省のとある市で迷走してしまって、売店の若いお姉さんに助けられたっけ。
駅で電車待ってると、スッゴイ美人小姐が歩いてくる。くそぉ〜、めちゃ可愛いし脚も長えぇ〜、何て思ってたら
いきなりツバをペッ!って吐き捨てる。ある意味、マニアの方には最高なシーンかもしれないが
ノーマルの俺にとっては愕然というか、戦慄だな。ありゃ。でも最高だったよ。反日暴動デモの前に行ったから
日本人でも比較的良心的に受け入れられたしね。韓国は地下鉄が発達してるから移動は容易いが
あまり面白いところが無い。ソウルだけどね。しかし食べ物はさすがに美味い。鳥のスープの料理・・・なんて言ったけなぁ。あれは身体が温まって
便秘にもいい。あちらでは薬膳料理の一種らしいからね。
犬食ったか?
337 :
マロン名無しさん:2008/05/05(月) 23:58:10 ID:5hXhs8qg
色々な地域を回って、数々の人と言語に触れてみる。
その国家の体制や人柄などと接して、初めてその国の人の生き様を知る。
それはまさに数値的な評価しかできない日本の教育システムにありえない
掛替えの無い成長の記録を実感できる。まさに人間的な許容が膨らむというわけだ。
バックパッカーなどをして危険な旅をする必要はない。何も高い土産や生活をしろとも言わない。
ただその場所、その地域に赴き、その国で生きる人々の生活に触れてみるんだよ。
そうすれば、国家間に蠢くいやらしい感情評価は音も無く崩れていくもんだ。
俺はそれを嫌というほど実感している。マスコミや先生は教えてくれない。総理大臣も弁護士も医者も教祖様もね。
自分の脚で、自分の意志で、不利益を受けても、何もなくても、その地で歩き話す事は
人間的な成長をおしべも無く加速させる。それは良性のもので、決して悪性ではない。
338 :
マロン名無しさん:2008/05/06(火) 00:05:20 ID:5hXhs8qg
犬は食わないよ。実家に犬いるし、犬を愛してるからね。
ただ町のはずれで、現地中国人たちが使うツアーを使って、なれない中国語を駆使して潜入したわけ。
上海ツアーね。そうすると当たり前なのか、反日記念館をまわって、日帝の残虐さを強調する場をまわり
上海の湾岸地域の立体的発展を目にカメラを回した。食事は町外れの小汚い店で済ませたのだが
これが地獄だったな。円卓でメシを喰うわけだが、もちろんツアーの中国人たちも同様に円卓を囲む。
当たり前だが、円卓なので皿がどんどん目の前に来て料理が展開するのだが
俺の前にきた食事はすでに隣のオッサンが箸つけてるわけ。もう魚とか弄られて原型がない。
そのおっさんが手をつけた食べ物を食べなければならない辛さ、あれは強烈だった。
ご飯を持った茶碗も少し欠けてたしね。
中国にいくなら金を惜しまず、ちゃんとした店に行く事だ。まぁちゃんとした店なんて世界のどこを探してもないけどね。
船場吉兆ですら、あのテイタラク。日本が食の安全云々いえる立場にない。
中国を歩くと色々勉強になるよ。
339 :
マロン名無しさん:2008/05/06(火) 00:16:30 ID:XDXtcTed
まぁ俺が言いたい事は、旧壱にもっと世界を回れといいたい。
アジアでいい。同じ黄色人種の格差社会に触れてみるのもいいと思うんだよね。
旧壱は日本が好きだし、他の民族を劣等種族と決め付けている。
北斗の拳の源流は中国にあるし、崋山や泰山拳法もまた、中国の古代武術の形態そのものなんだよ。
中国の圧倒的人民のパワーに触れてみるとわかる。この国の奥深さが。
金や権力、女や奴隷、その欲深さや傲慢さが露骨なほどに人々の活力となっている。
俺は悟ったよ。人間はしょせん食べて糞して寝る。生殖本能が騒げば、女と寝るしイヤラシイ事だって平気でする。
人権や平和を声高に叫ぶけど、どんなに立派なスーツを着てようが、高級エステを毎日受けてようが
一日に100億動かす成金になろうが、基本的な事すべてが繋がってる。人間など大したものでないと気づく。
昔、日本の首相が、人命は地球より重いといって、テロリストに誘拐された人質を身代金払って救出した事件があった。
福田のオヤジだったかな。あんなのは本当に愚かとしか言いようが無い。
血を好む人種というのは残念ながら存在するし、カモにされて弱者として惨たらしく死んでいく者も存在する。
しょせんは喰うか喰われるか。そこに愛も平和もないんだよね。そこは悲しいが現実。
俺は犬を食べないと言ったが、本格的な飢餓が訪れ、泥水をすすり、そして瀕死の状態なら俺は飼い犬を容赦なく食べる。
当たり前のことだ。死にたくないしね。腹が減れば、クマだって狼だって、サルだってワニだって共食いをする。
人間だけ高尚で優れた頭脳を持ってるから、そういった下劣な行為はしないなど、誰がきめたというのか。
潔く死ぬのもいいだろう、しかしそれでこそラオウの言う、死ねば痩せ犬の死と同等なのだと分かりきっている。
生きるために食べ、生きるために寝る。生きるために糞をし、生きるために他者と戦う。それは当たり前のことなんだよ。
結局中国擁護ね
日本ではまだ毒混入はない
341 :
マロン名無しさん:2008/05/06(火) 00:27:08 ID:XDXtcTed
そういった現実を知るには日本にいてはダメだ。
日本は数多ある国家のひとつでしかない。それに日本などこのパソコンと同じで
電気のプラグを外せば、何の役にも立たないプラスチックと半導体のゴミとなる。
まさにアメリカという巨大発電機が潰れれば、同じように日本も沈む。世界第2位の経済大国?はは。
それは自力で勝ち得た勲章ではないだろう。アメリカという超大国が懇切丁寧に技術提供や市場の生存競争について
教えてくれたからだろうに。日本人は愚鈍だから、アメリカの植民地計画を真っ向から受け入れて
日ごろ嘘八百のマスコミを信じ、クダラナイ芸能人のゴシップにヨダレをたらす。
どうでもいいじゃん。小島よしおがPTAから有害指定されようが、久本雅美が創価だろうが、そんなクダラナイ事に
いちいち神経と時間を費やす馬鹿がどこにいる。いるとしたら暇でろくでもない性生活をしてるハゲた日本人くらいだろう。
そんな人間にはどうしてもなって欲しくない。それが誰であろうと、それは危険なことだから。
ナショナリズムとか国家のボーダーとか、そういったものは確かに必要で尊重されるべき事なんだろうけど
それをあまり意識しすぎると、自身のアイディンティティすら消費して
政府やアメリカにとって良性の奴隷家畜に成り下がるだけなんだよ。
自分の信念をもってる人間は安易にナショナリズムを語らない。それは自分を愛し、自分が守るべきものや自分に尊厳を与える要素を
心の中で仕分けできているからね。そこが弱者の論理とかみ合わなくて浮くんだろうけど
最終的に勝ち残るのは自分を愛し、他者の差別化や国家の有り様、社会を疑い、自立性を常に保ってる人間なんだよ。
342 :
マロン名無しさん:2008/05/06(火) 00:41:28 ID:XDXtcTed
そういったスピリットは日本国内でうずくまっていては涵養されない。
事実、日本人はどんどん閉塞した精神病理を抱え、鎖国的徴候へとその形態を移しつつある。
それはきっと大国中国の存在もあるんだろう。アメリカが日本を軽視し最後は見捨てられるという
絶対的な恐怖があるからだろう。つまり自信がないからなんだろう。
俺はかつてスペインの植民地であり、一時期は日本が占領した現アメリカの準州であるグアムにった。
そこにはチャモロ人というポリネシア系の原住民が、主に日本人から排泄される観光消費によって生計を立ててる。
彼らは非常に明るい。自分達がアメリカの2等市民だという自覚もあるし、小金もちの日本人に経済的依存を果たしている事実もしっている。
だからといって彼らは卑屈になりはしない。どうせ俺達はぁ・・・とか、独立してやる!とか暴動や騒乱など、そういったメンタリティはない。
それは彼ら自身に心の平穏や安定があるからだ。気候のせいかもしれない。しかし彼らは我々日本人より圧倒的に精神的充足感を享受している。
すでに日本人は彼らチャモロ人の前では物質的には勝っても、メンタリティの部分では劣っているんだよ。
そこを着目したわけ。日本人は本当に核がない。先ほど話した中国人のメンタリティもそうだが
彼ら中国人が掲げる愛国心は明らかにまがい物、贋作であり中国共産党が作り上げた宗教そのものだ。
しかし彼らは金持ちになりたい!世の中を変えたい!親兄弟を幸せにしたい!という圧倒的な欲望が彼らを支えている。
そのエネルギーな波打って、今や日本を席巻してることは言うまでもない。現に日本はもう中国抜きでは生存不可能ではないか。
すべて受動的、すべて消極的な日本人の脆弱さが、ついにアメリカの衰退とともに露呈し
滅び行くインダスリアの果てしなき愛憎にシンクロするのは俺だけか?違うだろう
343 :
マロン名無しさん:2008/05/06(火) 00:42:31 ID:XDXtcTed
だから旅行するにも物質的な欲を満たすために飛行機に乗るのではなく、己の精神構造そのもを見直す行為として
海外旅行を位置づけて欲しい。そして世界の人々が自分達の生活についてどう語るのか
そして彼らが日本人をどうみているのか、そして日本は世界でどのように評価されているのか。
それは日本の狭小なマスコミや愚鈍な政治家は教えてくれない。自ら現地に行き、現地の空気と人との折衝を経て得られる
麻薬的充足感を是非味わって欲しい。旧壱よ、お前の人間的欠陥を補完する要素も
きっと海の向こうにはある。海外が恐いなら、日本のいたるところを旅してみろ。そうすれば見えなかった何かが見える。
無理に目を凝らす必要はない。おのずとそれは見えてくる。そして悲しみと共に、悦びも再生産され
成長の糧となるはずだ。
いいこと言うな、お前
なんでこんなスレに居るんだ?
345 :
マロン名無しさん:2008/05/06(火) 00:56:33 ID:XDXtcTed
このスレは腐敗した日本人のメンタリティそのものだからだよ。
ここは誰も見向きもしない、廃れて、ただ一人の狂人が己の欲求を晴らす為だけに創造された
このよの果てだからだよ。
ここは虚無だ。厭世的などうしようもない悲しみの淵だ。
俺はその暗くてジメジメとした湿地帯で、自分の正義を語ろうと決意したんだよ。
嘘や真実が錯綜し、本当の事が見えなくなっている。そして真贋を見極める能力が日本人からどんどん削られていく。
それは日本人に核たる内因性の核が無い為だ。だから俺は発信していきたい。
こんな瓦礫の掃き溜めだからこそ、発信する価値がある。
まあ、結局それじゃあ何も変えられないと思うけどね
●▲★ 中国ってどんな国? ★▲● (検索して確かめて↓)
1.静かに暮らしていた少数民族を、多数の漢人が軍力で征服・占領し、
「政府軍が」現在組織的な虐殺・レイプ・搾取の限りをつくしている無法地帯。
2.「人民解放軍」が、民主化を求めて集まった一般市民・学生を大虐殺《天安門大虐殺》した、一党独裁国家。
3.想像を絶するインターネット規制「金盾プロジェクト」、携帯メールの検閲。
Google他検索サイトで天安門事件も検索できない思想規制国家。
4.言論の自由は存在せず、政府を批判する者は逮捕・財産没収される。
役人の汚職を「ネットで」批判したジャーナリストが投獄される国。
5.大手マスコミは政府の宣伝・プロパガンダ機関と化しており、
「法輪功絶滅運動」として特定宗教への拷問と大虐殺を支持した国。
6.賄賂社会で、役所は腐敗し放題。無計画な自然破壊でできたハゲ山を
「林業局が」数千平方mに及びペンキで「緑化」したゆとり国家。
7.政府が雇ったと言われる数百人のバイク暴漢達が猛犬を連れてバリケード突破し
発電所建設予定地としてターゲットにした村を襲撃する北斗の拳国家。
8.教育現場は腐敗。小学校教師はクラスの女児ほぼ全員をレイプし、女教師達は11-17歳の少女を都市で強制売春させ、
しかもしっかり買い手がつくロリコン国家。
9.都合の悪い事件・史実は(日本からの経済援助も)全て隠蔽し嘘・捏造の歴史だけを子どもたちに教え
反日(反小日本鬼子)洗脳教育を施す全体主義国家。
10.金のためなら何でもやる国。アジアへ偽医薬品を氾濫させ、それによる死亡者・毎年20万人を、今も「虐殺」し続けている犯罪国家。
11.食品安全"問題"というより毒入食品"社会"、インスタントラーメンを食べた小学生四人が直後に泡を吹き即死した国。
12.それらを糾弾する人のコピーが「中国でただ一人」、食品安全問題を追及する北京在住のジャーナリスト、
周勍さん【三年間の投獄経験】。
13.日本人には何をやっても「愛国無罪」、日本の天然ガスを盗掘し、九州で密漁・漁業妨害・威嚇し、
東京へ核ミサイルの照準を合わせる危険国家。
5つ星のホテルで日本人ビジネスマン・観光客にゴキブリ入りのディナーを出し、
そのことが道徳的に素晴らしい行動として拍手喝采を浴びる国。
中国は嘗て日本に侵略されたと声高に言いますが(日本の侵略戦争は事実だが)、
中国こそ現在進行形の侵略国家です。
中国の国民はチベットだけでなく、未だ信教の自由も思想の自由もありません。
中国は、未だ国土拡大の野望を捨てておらず、自分より弱 国には躊躇せず侵略し、
蹂躙する国家だと肝に銘じる必要があります。
中国によるチベット侵略、大虐殺
>チベット亡命政府が収集した情報をまとめると、1949〜1979年の間に死亡したチベット人は、120万人を下らない
ttp://www.tibethouse.jp/human_rights/human38.html “虐殺魔王”胡錦濤、血の履歴書…89年ラサ大虐殺指令
89年のラサ大虐殺で、胡錦濤は何を行なったのか…血塗られた履歴を暴く。
そして「人民戦争」を宣言した現チベット総督は、胡錦濤の親友であり東トルキスタン弾圧組織のリーダーだった。
ttp://dogma.at.webry.info/200803/article_7.html 『チベット女戦士アデ』 総合法令出版
http://ime.st/www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893466364/ref=ase_illusia-22/249-6151343-5979531 「愛した人々の叫びを伝えるために私は戦い、生き残った。中国共産党の侵略に抵抗すべく、地下組織に加わったアデ。
拷問、レイプ、奴隷労働、飢餓―彼女を待ち受けていたのは二十七年間の壮絶な獄中生活だった。
チベットの監獄の生き証人が語る衝撃の事実。アメリカで話題となったノンフィクションの最高傑作
中共政府による第二次大戦後の侵略により120万人以上のチベット人が殺戮され、女性は強姦され、
6000もの仏教寺院のほとんどすべてが破壊され、僧と尼僧が衆目の中で交わることを強制され、
幼児も赤児も容赦なく殺され、エトセトラ、エトセトラ、悪行をすべて語りつくすことはとてもできない。
これがチベット「自治区」誕生の真相であることがわかる。
中共は大量の中国人をチベットに送り込み、チベット人の土地をとりあげ、
チベット語を禁じ、チベット民族の抹殺と文化の消滅を図っている。
広大なチベットの領土は、資源の奪取と核兵器の実験場と化している。
これは現在も進行中のホロコーストである。
ケンシロウ「なんの話だ・・・?」
351 :
マロン名無しさん:2008/05/06(火) 10:31:07 ID:d8CTwO7E BE:2019787079-2BP(0)
「紅いチャンチャンコ」という都市伝説。公共の場所は、大きな窓のベンジョがついている。
なんのことはない、そこからどこぞの馬鹿が入り込んでいるのだ。
建物の外壁部分だから、格子すら設けず当然、防犯カメラやセンサーなども置かない。
鳴子とか原始的な物も望むべくもない。昔の家屋では、なんと防犯的事由を想定して
何も填めない窓を壁に設けていたぐらいなのだ。それが、この国だ。
表と闇の間、裏の社会で名が根強く知られている「赤井」。
怪生物説や未知の力場だという説もあるが、正体は前頭部の禿たオッサンである。
禿た部分は、デフリードマン等の痕が感じられない悲惨さが滲み出ている。
赤井(仮)は、霞くんの先客だった。
泰山一派と闘争している霞くんは、二度と余人を巻き込むまいの一念で、薬局の1回も利用しない。
【続く、というか皆さん作ってください忙しくて力尽きましたー・・・】
353 :
マロン名無しさん:2008/05/07(水) 12:55:38 ID:L1pfysvD
>>352 すまない。愚かしく荒廃する日本人の精神構造を叩きなおそうと考えてたが
そんなゴミやダニに時間を割くのは、おれ自身に時間的余裕があるときだけにしようと考えてね。
俺は自分のやる事の他に、彼女のリポートの補助的活動も同時進行でやらねばならないのだよ。
彼女は俺がファッキンに唾棄するジェンダー論理について深く研究する「マスター」なんだよ。
まだ「ドクター」ではないが、最終的に博士号を取得して著書でも出すのだろう。
朝6時に起床し、夕方6時過ぎまで研究室に篭って、語学学校で2コマ抗議したあと帰宅する。
今日は俺は休みだから、彼女が抱えている教授の著書のレジュメや、より深い深層部分を解析するために
本日その作業に当たるつもりだ。
確かに日本人のゴミやクズのメンタリティ修復に「言霊」を発する作業は大切だが
まずは近くにいる彼女のサポートをしてあげたい。
俺の勅命にたいしては、しばし待て。腐った日本人を叩きなおす新しい建設的、かつ創造的世界をお前達に提案してやる。
人はおれを狂人と呼ぶだろう。無価値な存在とすら揶揄するかもしれない。だがキリストもガンジーも最初はゴミ扱いされて這い上がった。
俺も彼らのように、この日本で暮らすどうしようもないクズどもの光とならん行動をしようと思う。
354 :
マロン名無しさん:2008/05/07(水) 13:07:24 ID:L1pfysvD
現在、日中首脳共同会見をNHKの放映を通してみている。
今回のコキントウの狙いは五輪の物理的支援とともに、アメリカとの仲介や
EU諸国への牽制でもあると評価する。つまり世界第一位の超大国と世界第二位の経済大国が五輪支持を表明するという事は
明らかにEU西側諸国への強烈な圧力となる事は間違いない。
中国共産党は宗教だ。コキントウはその頂点に君臨する闇の皇帝であると評しても良い。
力とは正義。正義とは真理。その哲学が毛沢東からケ小平に継承され、そのケの愛弟子であったコキントウへと魂のネクサスは果たされている。
日本の首相がいかなる行動をとろうと、アメリカが中国支持を表明している以上、福田総理はその拘束を解くことは物理的に不可能である。
今アメリカには二つのスタンダードがある。莫大な富を産む中国市場を掌握しようと躍起な勢力と
人権問題(これもあくまでカードだが)を盾にEU諸国と共同歩調をして目覚しい勃興を遂げる中国の勢いを削ぐ勢力だ。
この二つの勢力、スタンダードが日本国を苦しめている事実は素人でもわかる。
田中角栄をみればわかる。アメリカを裏切り、日本を盟主とした経済圏を構築しようと中国に近づいたばかりに
ロッキードでアメリカに消された。アメリカとは強大無比、冷酷非道な非人権国家である。
だがそれが見えないのはアングロサクソンの素晴らしきメディア操作、世論誘導の才にあるのだろう。それは天賦の能といっていい。
この人って実は旧壱?
文体はすんごく似てるんだよね
勘違いした自称教祖野郎
荒らしてるのはバウケンだろ。
昔から異常なので一目瞭然。
旧壱さんな訳がない。
何やらエラいことになってますね。
もちろん私やバウケンさんでもありません。
358 :
マロン名無しさん:2008/05/08(木) 00:45:09 ID:4ToS5B8L
旧壱、ついにお前が恐れる闇の皇帝が我が国を訪れた。
中国の内政は既に末期にある。そして強力な人民解放軍の暴発もまじかだ。
闇の皇帝は日本国に救済の手を差し伸べて欲しいのだ。
CIAの工作でチベットは動いたが、その策動に乗じてチベット駐屯の人民解放軍が拍車をかけている。
彼らは自らの待遇に不満がある。チベットという辺境にありながら、軍団としての地位は低く
さらにその重要性を軽視された言わば「忘れらた軍隊」である。彼らは騒乱に乗じて自らの力を誇示すべく
反乱に加わったチベット反乱分子を血祭りにあげ、リスクファクターを次々を処理し、その実務能力を北京に見せ付けた。
そしてその能力を広大な中国大陸全域に流布し、この不安定地域は自分達無しでは統率できないと見せ付ける。
つまり自らの武勇を示す事で、その存在意義を高め、方面軍の地位向上と給与などの物理的な側面の援助を要求しているのだ。
中国国家元首だり常任委員会の総帥であるコキントウは、焦燥にかられる。
今やチベットはアキレス腱だ。だからといってチベット方面軍の要求を飲めば、各地域を管轄する師団が同様の地位の保障を求めてくる。
359 :
マロン名無しさん:2008/05/08(木) 00:50:50 ID:4ToS5B8L
コキントウは長年敵対し、工作の対象にしか考えられない隣国を思った。
もはや日本国の協力なしには、事態の打開は図れない。
軍の暴発は想定内にあった。それは上海軍閥を粛清した際、完全にコウタクミンの息の根を止めていない現実を
今更ながら悔恨の意をもって嘆いた。コキントウは静かに厚い革張りの玉座から身を起こすと
側近の王思強に駐日大使と日本外務省への接触を計るように命令を下した。
360 :
マロン名無しさん:2008/05/08(木) 01:00:25 ID:4ToS5B8L
「ガス田の懸案について日本側の意思は飲めません。日本側もナショナリズムの高揚がみられ
我々の足元を見て政局にする可能性もあります。閣下が行かなくても事務方で処理する事も可能です。」
王思強は日本側との折衝を重ね、コキントウへ日本訪問のシュミレーションを報告し
材料として中国側が不利にある現実を解説した。
「それでも行かねばならぬ。私の政治生命をかけて、日本の援助を取り付けなくては我々は89年の二の前となる。
必要とならば河野や二階などの我々の影響下にある人員を使い改めて接触するのもよかろう。」
「閣下、お言葉ですが、我々の行動を日本側はアメリカを通じて詳細まで把握されている模様です。
東トルキスタンの動きもCIAやMI6が蠅の如く飛び回り策謀を練っている模様。」
王はコキントウの腹心であるが、かつては上海軍閥の首領コウタクミンの片腕、王列軍の息子で
「太子党」の一員であり解放軍上級少佐の地位にあった。
>>332 原作のユダは水でレイの足を封じていたが、
ここのユダはレイの足を封じてもいないのになんで勝利を確信してんの?
凄みを増しているならレイの両足をへし折るぐらいしないと勝利を確信しないのでは?
って言うかやはり原作と違う展開を期待してるというか、先が読めるというか、
・・・やはりオリジナルの展開は難しいんでしょうな。
>>361 ここのユダは強い敵との戦いの経験を積んで強くなってんだよ
むしろ、強くなってるはずのユダがレイに苦戦してる方が驚いてる
>>362 だが結果的にユダを圧倒するレイっていう原作と同じ展開になってるんだが。
最初からユダがレイを圧倒してれば先が読めないが。
ハンとトキの違いとかで勝敗を決すれば説得力が出て面白いんだが。
4ToS5B8Lは尊大なわりに・・・・・
シュミレーションだってw
365 :
マロン名無しさん:2008/05/08(木) 19:26:55 ID:4ToS5B8L
ラサから北西12キロの山間に人民解放軍の戦略キャンプが存在する。
チベット駐屯軍の総司令である劉華英は数人のワーキンググループとともに
キャンプ地下の情報戦略集積房、つまり戦略オペレーションルームで意見交換をしていた。
「北京からは部下の賞与を始め、待遇改善の保障を得たが、伸びが悪い。」
劉はベルギー製の葉巻を銜え、険しい顔で落胆を隠さなかった。北京政府からのチベット騒乱鎮圧の評価が低く
未だに辺境警備隊同等の地位しか得れない焦燥と怒りが、部下達にもひしひしと伝わってくる。
「胡主席の周辺が慌しい。江の勢力は今だに不変で、とかく軍部との軋轢が増しています。
今がチャンスです。チベット人活動家を泳がせていますが、
奴らは近日中にラサで暴動を再画策する予定です。」
方面軍戦略室長の李兆は早口で捲くし立てた。一同も再び暴動が勃発する事は知っており、タイミングをうかがっていたのだ。
劉は暫しの沈黙の後、北京政府との一時的情報の断絶を演出し、北京からの指揮系統を絶った後で
方面軍独自で暴動鎮圧を図る計画を部下に披露した。
バウケンウゼー
短パーニュ
一歩!素早く強く踏み込む。本来、震脚のように力強く足を踏み鳴らす必要はない。
それを敢えて強く踏み出すことで敵の恐れを煽る。言わば死への秒読み。また一歩!
互いの距離は10mを切った。ユダにとっては十二分に致命傷を与え得る距離。
不吉な音を立てながらレイへと向かう、地を切り裂く裂波!
突然の異変…、刹活孔の効果が切れた今のレイにとって、移動で回避することが可能な距離ではなくなった。
それでも、まだレイにはユダが放つ、極限まで細く鋭く研ぎ澄ました闘気の刃が見えている。
鋭い衝撃の刃を自らの拳で打ち消し、あるいはその向きを変え、背後に流す。
見事なものだ…ユダは感心した。だが…。さらに踏み込むその一歩が、より高い威力の裂波を生みだしレイを襲う!
…そして、ユダは回避と不可避の臨界を越えた。同時にレイもそれを知る。
この間合いになった時点で、ユダの勝利は揺るがないものとなった。距離およそ5m…。ユダにとっては至近距離。
「勝負ありだな、レイ」 だがなぜ…レイの動きは止まった?
「くっ…」 足掻こうにも手段がない。レイの伝衝裂波ではユダに軽くあしらわれるだけである。
トキの柔拳を取り入れ完成を見た筈の南斗水鳥拳も、両脚が動かなければ、まさに罠に捕らえられた無力な鳥…。
刹活孔の効果があるうちにユダを仕留められなかった自分を呪う。
だが、柔の見切りと鬼神の攻撃、奥義幽空葬舞をもってしても倒せなかったユダを誉めるべきであろう。
ペース配分を考えなかった立ち回り。いずれにせよ肉体は限界を超え損傷を負った。
「切れい!!」 ユダが高い声を上げて裂気を連射する!
速さと軌道、威力に変化をつけた見切り予想困難な裂気の乱射!
レイは最早凌げないを知り、全闘気を前面に集め、腕を十字に防御を固めた。
地が裂ける! ズバババ!! 「…!!!」 無言の叫び。肉を切る"熱さ"がレイを撃つ。
南斗聖拳は闘気の集中による鋭さと軽功術に特徴があるが、闘気で身を守るという点では、北斗や元斗に及ばない。
事実、過去において、ユダの衝波はハンの前に無効化されている。
レイの手前で跳ね上がるユダの気刃が、レイの肉を切り上げ、血を空(クウ)に跳ね上げる。
ピピ…ユダの色白な顔と白い装束に、小さな紅い点の跡が付く…。
ユダ対レイ…。妄想伝には珍しい原作と同じ組み合わせですが、互いのキャラや設定を考慮すると、
どうしても原作に似た展開になってしまいます。予想外の結末は難しいです。orz
既に頭の中ではシン対ケンシロウにまで進んでいまして、早くレイユダを終わらせたくなってます。
雑な展開…ごめんなさいですm(_ _)m
>>369 >ユダ対レイ…。妄想伝には珍しい原作と同じ組み合わせですが、互いのキャラや設定を考慮すると、
>どうしても原作に似た展開になってしまいます。
どちらかが、予想外の他流派の技を繰り出すとかじゃないと、
結果も過程もそうならざるを得ないでしょうね。悩ましい所です。
>予想外の他流派の技
これも下手に出すわけにも行きませんので難しいです。
ですが思い付くままに書いてますんで、どっちが勝つかも未定です。
と言いながら保守。
372 :
マロン名無しさん:2008/05/12(月) 00:21:32 ID:oQ6Wi7p3
よく頑張るなぁ。本当に北斗の拳が好きなんだな。
でも、そろそろお前のはマンネリだよ。
もっと時代背景を変えたらどうだ?何でも核爆発後の世界を描いてもしょうがないじゃん。
199X年以前の主要キャラクターの動きを追ったらどうだ?
もうお前のは面白くない。もっと革新的なものがいい。
バウケンさんじゃないですよ。
ほとんど致命傷と言っていい。立っているだけで不思議なくらいだった。
顔は鮮血で紅く染まり、その濃いグレーの服も血を吸い込んで黒く変色している。
シンが、また誰にでもなく口にする。「これでは、まるでレイが血で化粧しているようだ」
あまりに惨い…。既にレイは闘気で身を守ることが出来ない。ユダはそれを知り、裂波の威力を抑えている。
「なぶり殺しか…」 さすがにシンも胸糞悪い。かつて、シン自身もユダの姦計に嵌まり命を落としかけてもいるのだ。
この戦いが終われば(その時レイは息絶えているだろうが)自分でユダに襲いかかりたいくらいだった。
シンはこの戦いを見守る面々を見やった。
サウザーは薄笑いを浮かべているが、それは聖帝としての"ポーズ"であることがわかる。眉間に寄せた皺は深い。
馬上のシュウに至っては手綱を握る拳から血が滴っている。
そしてケンシロウ…微動だにしてはいないが、その内側に強い怒りが満ちているのが感じ取れる…。
ユダはレイをいたぶりながら、その目の輝きを確かめた。目の奥に微かに燃える炎。
それを消し去りたい。殺すのは、その後でいい。完全敗北を心の底から認めさせる!
なのに…ユダには迷いがあった。何故だ? 何故これを言う?
「フフフ…レイ。結局マミヤの心を救うことは出来なかったな」
ユダは、レイが自分との戦いを決意した理由の中にマミヤが関係していることを見抜いていた。
「貴様が死ねば、あの女はさらに自分の運命を呪うだろう。自分に愛を示し、そしてその自分ために死地に向かった男…。
その男を既に自分は愛し始めている」
ユダの高い笑い声が響いた。
「その男が、自分の両親を惨殺し、その身体を辱め!痛めつ付け!心身両方に消えぬ刻印を残した男、このユダに!
両親や自分の人生と同じように!なぶり殺しにされるのだ!」
レイの表情が怒りに満ちる。南斗聖拳が北斗宗家の流れをくむのであれば、激しい怒りが力となる筈…。
下手な挑発が、レイの奇跡の一撃を呼び起こすかも知れない。なのに何故…。
何故に、殺さずにレイを挑発するのか? 自分よりも美しいものへの嫉妬…そう得心した。
別の理由? しかし、ユダは考えを抑制した。
…酷い有様だった。
血塗れのボロ雑巾のようになりながらも怒りと執念、そして南斗水鳥拳の誇りだけで、レイは立っていた。
そして…マミヤへの想い。何とかして、どうにかしてユダを倒したかった。
極限にまで追い込まれたレイにとって、ユダを倒したい理由は、最早マミヤのことだけであった。
聖帝とブランカの戦いを止める、戦いを裏から仕組んだユダを、六星を崩壊に導いたユダを倒す…。
それが義星としての役目、責任、宿命…。
しかし、"こうなった"今…自分の嘘偽りのない気持ちのみが残る。ブランカのことも、六星崩壊のことも事実である。
だが結局レイは、マミヤをユダの呪いから解放したかったのだ。もちろんマミヤの"傷"が完全に消えることはない。
ただ、それでもこのユダを…。しかし……それは叶わないようだ。
レイの目から輝きが消え、諦念と悔恨の色が浮かぶ。ユダはそれを認めた。
「最期だ!レイ」 腰の高さに置いた右手を力を込めず下に向ける。
そこからゆっ…くりと上に移動させる。頭をもたげる鶴だ。不思議なことに、極端に遅いその動きが残像を生じさせる。
「ククク…やはりマミヤを救えなかったな。貴様が死ねばマミヤは今度こそ絶望を知るだろう。受けた"傷"にも関わらず、ここまで気丈に振る舞って来たようだが、これで破滅だな。だが寂しくなかろう? すぐにあの世で再会出来よう!」
言葉が多い…。躊躇いがある…。サウザーは、いつものポーズを崩さずにユダの異様な行動を見続けた。
「あの世には貴様の両親もいるな。あの北斗のジャギに殺された貴様の両親もな!」 「!」
「最後の最後に教えてやろう。ジャギにあの村を襲わせ、貴様の妹をさらうように仕組んだのは…この俺だ!」
「!…な、に?」 「ファハハハハ!…フフ…怒れ!憎め!俺を呪え!…だが何より!自分自身の非力を笑え!」
嘘…だった。ユダはジャギなどとは話をしたいとさえ思わなかった。…関わりはなかった。
何故こんな嘘をつく?
…自分よりも美しいレイを徹底的に卑しめたかったからだ…。本音か? それ以上は考えるのを止めた。
そして…ユダの右手が目線の高さに達した。
>>368はアクションオンリーなので、
アクションにユダの心理描写や外野の反応が描かれてる
>>375>>376のほうが読んでて面白いよ。
なかなか充実した内容でした。
>>370の言ってる事が良く判らん。
ここでのユダの力がレイを上回ってるなら必然的にユダ優勢になり、
北斗の拳を読んでいた人にとっては予想外の展開なはず。
378 :
マロン名無しさん:2008/05/14(水) 00:07:24 ID:owUD0Syf
バウケンだっつの。
俺はこのスレの中核メンバーだろ?
俺の意見をちゃんと聞いてみ。
↑なにこいつ
北斗の拳が連載されてた頃のゲームや映画を今観ると、
描写にしろCGにしろやはり古臭さを感じる様に、
当時の要素をそのまま再現するとやはりなんか違和感がある。
今週のトキ伝のリュウケンの反応を観ててそう感じるよ。
自分の道場にモヒのならず者が乱入して、
門弟数人が惨殺されてんのに何も手を出さないリュウケン。
その後、モヒを待ち伏せしているラオウまで馬鹿に見えるよ。
バキとかシグルイの道場破りの描写を観て欲しいよ。
381 :
バウケン:2008/05/15(木) 00:23:32 ID:j2Nms3/p
何度もいわせんなって。
よく目くそ、鼻くそ、みたいなツマラナイものを
飽きもせずに続けられますなぁ?
もう引退しましょや。な。これで打ち止め。
電気代の無駄。エネルギーの無駄。カンベンしてよ。
あ
384 :
マロン名無しさん:2008/05/18(日) 23:24:26 ID:I2y8dPDM
ああっ…!! も…揉まないでっ!! イヤアッ…!!
(旧壱の指が、柔らかな乳肉にグイグイ食い込んでくる)
(胸部全体を圧迫するような凄まじい手の動きから、もう逃れる術はない)
(やがて、その先端に尖る瑞々しい乳首が生ぬるい舌に絡め取られて…)
きゃああああああっ!!!!
な…何すんのっ!! この変態っ…!!
あっ…!! ダメッ…!! 吸わないでえっ!!
あううっ…!! イ…イヤアッ…!!
(悲鳴を噴き上げつつも、女の若い肉体は壮絶な舌責めに易々と屈し)
(生温かい旧壱の口の中で、乳首がみるみるうちに硬く勃ち上がってゆく)
(残酷な凌辱の連続になす術なく崩れ落ち、遂に陥落のときを迎えて…)
や…やめてっ…!! やめてえっ!! むぐうううっ…!!!
(必死の訴えも虚しく乙女の花弁が捲り上げられ、勢いよく旧壱の肉棒が突き込まれてくる!)
(全身を硬化させ、貫いてくる旧壱の体を弾き返そうと力んでも、
下腹部を引き裂かれるような激痛とともに灼熱の剛直がズイッともぐりこんでくるのを止めることはできない)
(子宮口まで一気に抉り通され、その結合部からは無惨な鮮血がじわじわと滲み出している)
う…うああっ…… ああっ…
385 :
バウケン:2008/05/19(月) 00:28:59 ID:WNUKp2QU
君、あまり女性経験ないでしょ?
てか、女性とお付き合いした事ないでしょ?
妄想するなら、もう少し面白くリアルな妄想をしましょう。
できないなら、脳内で処理お願いします。
>>
…静が終わり、そこから動に転ずる。レイまでの約5mの距離も、ユダならば一瞬で詰めることが出来る。
「南斗紅鶴拳…」 ユダの身体がゆっくり前傾する。「…奥義!」
ガカ!! ユダの全身が闘気で満ち、そしてそれを遥かに超える強い南斗の裂気が両の拳に宿る!
左足で地を蹴り出す! 後方に砂利が飛び散る! 「…血粧嘴!!」
…血粧嘴に決まった型はない。敵を一瞬にして細切れの肉片に変え、その血を全身で浴びる、この流れを指す。
この時点でもユダの白い服には、レイの返り血が多くの染みを残していた。
だが、この白装束にはちょっとした趣向が凝らされている。白い生地に白い糸で、ある刺繍が施されていた。
それは、虎を踏み付け、嘴で突き殺す、雄々しく美しい鶴の刺繍だ。
普通に見ただけでは、この刺繍を確認するのは難しいのだが、この白糸と生地は質が違う。
血を吸い込んで初めて、その強く美しい鶴…血よりも濃い紅い鶴が浮かび上がる。
「(貴様の首だけは残してやる!)」
奴が…あの男ジャギを操り俺の村を襲わせた!? 父を母を!アイリを!…幼い子供たちまで!
レイの熱い怒りが爆発する。死にかけ、冷えた身体に炎が戻る。激しい殺気が全てを斬り裂く刃に変わる!
「ユダ!!」
ユダの踏み込みは遅い。気に乱れがある。迷いがあった。
レイの激しい怒りが脳を活性化する。動かない脚に"一回分"の力が戻る。
レイの両手に…その指先に闘気が集中する。今のレイには、断ち切ることにおいて鋼鉄も豆腐も違いはない。
ユダ「(刺し違える気か!)」
しかし、破壊力、リーチで勝るのはユダ。正面から当たれば負けはない。
だがレイは信じられない行動に出た。飛翔したまさにその瞬間、自らの脚を斬りつけたのだ。
両膝の円形プロテクターが真っ二つに割れる。
血飛沫を上げながら高く舞い上がるレイ。その流血のせいで長く尾を引く美麗な鳥のようだ。
その美しさにユダは心を奪われ………かけた。
レイの最後の一撃。即ち南斗水鳥拳最後の飛翔。瀕死のレイにその力を与えたのはユダの虚辞。
長い尾を引きながら天翔するレイには、幻想的なまでの美しさが備わっていた。
自ら斬りつけた脚もこの美しさを醸し出すためであろうか。
だが、ユダは幻惑されなかった。レイがこの戦場に姿を現し、サイを解体した時の美しさが欠けている。
南斗聖拳は殺気を刃に換えて敵を斬るが、先のレイは、その殺気さえもを一つの美にしていた。
それを遠くから見たとき、ユダは自分の死を覚悟した。それも悪くない。そう思った。
…今のレイはどうか。確かに恐ろしく美しい。紅い血の尾が火に見える。死の淵から飛び上がる火の鳥のようだ。
「(だが!それではダメなのだ!レイ。俺の嘘は貴様に力を与えたが…)」
怒りは力を生み出す…。南斗聖拳にあってもそれは真実だ。だが麗舞を以て奥義とする水鳥拳にだけは例外だった。
先のレイには、ある種の悟りの境地に達していた。
殺気はあるが、涼やかで形のない、それ自体が舞の流れに組み込まれているような完全さだった。
今のレイは殺気が強すぎる。前面に殺意が出過ぎている。
それはユダが心奪われたレイの麗舞ではなかった。さらにここへ来てレイが放つ秘技は…。
「南斗究極奥義!断己相殺拳!!」 その開いた両腕全体に、重さを感じさせるほど濃密な闘気が充ち満ちている。
ユダは高く舞うレイの姿を、目で追いながら思索した。
それがレイ…貴様の致命的な欠点なのだ。最後の最後でミスを犯す。怒りに捕らわれた舞では俺を惑わすことは出来ぬ。
たしかに、怒りを誘ったのは俺だが、それで得た力を貴様は誤用した。そんな堅い動きで何をする?
究極奥義も使い所を誤っているではないか。背後がガラ空き。今の貴様は宙に浮かぶだけの標的にすぎない。
…俺はこの戦いで死ぬ気だった。貴様の美しい舞で死ぬつもりだった。
…今は違う。初めてレイ…お前を心から認めよう。
俺が追っていたのは貴様という幻想。その幻想は崩れた。こうなって漸く貴様を認められる。
刹那、ユダは次にとるべき自分の行動をイメージした。
レイのいた地点にまで瞬間移動し、そこからレイの背後を追うように跳躍する。
南斗紅鶴拳朱雀天翔にて美しく散れ!
レイに異変があったとは言え、あれほどの猛攻を凌ぎ、最終的には自分の有利とする。
罠などなくとも、ユダの知略や分析力は恐ろしい。
以前のユダならば、そこに驕りがあった。それが弱点であった。
サウザーはいつもの座りポーズながら、新たな脅威が生まれたことを認めた。
一つ目の脅威は、今や急速に消えつつある。凄まじい闘気をまとってはいても、
その全てを攻撃力に費やした、穴だらけの杜撰極まる選択である。
もう一つのさらなる脅威…ユダはレイを空中にて討つだろう。
自分がユダなら…。腕組みしたままシンが読む。
空中でレイの背後を取るため、レイの跳躍点にまで移動し、そこから跳ぶ。
いかに空中戦を得意とするレイとて、断己相殺拳の途中では、先の軽い動きを見せることは不可能。
ここへ来て断己相殺拳とは…。シンはユダの勝利を確信した。以前よりも強大な敵として復活を果たしたユダ…。
果たして二人の思惑通りにユダが動いた!
急激に解いた奥義血粧嘴…両腕を拡げ、両脇にその余力を逃がす。大地と大気が引き裂かれる。
目は空のレイを追う!完全にイメージした通りの展開。
ユダ「(ここだ!)」
斬!!…?…ユダの両脚が刻まれた。「!?」 何が!? しかし空中のレイから目を逸らす余裕はない。
唐突に理解した。残衝裂波! 裂気を宙に置いておくユダならではの秘技…だった筈。「跳べぬ!ぐっ!」
レイが跳躍の頂点に達した。
気眼で駆使する超戦士たちには、レイの拡げた両腕から発せられる南斗の裂気が、大きな翼に見えた。
噴き流れる血は、紅く長い尾。
彼らだけではない。戦場全ての目が"奇跡"を見た。あまりに強力な闘気ゆえ、それは可視光となった。
かつてサウザーは光る拳、元斗の拳を無駄なエネルギーと呼んだ。
しかし、怒りによって覚醒したレイの命を込めた最後の一撃は、とても無駄とは言えないものだった。
青緑の"翼"を持つ美しい鳥が、罠に脚を取られた紅い鶴目掛けて急降下する。
ユダはレイの超然とした表情を見た。
不覚…知略の妖星が裏をかかれた。激しい怒りで得た力を、奴は"正しく"用いたのだ!
ユダは改めて死を覚悟した。これで勝利はない。ならば、この一突きに全てを乗せるだけ。
相討ち決着…。それも本望…。
>>387 原作と同じ技、血粧嘴が出てきてニヤリとさせられますが
レイの飛び技に見惚れない別のユダがいますな。
返り血で鶴が浮かび上がる服ともども凄みを感じます
>>388 ユダの心理が鮮やかに分かる気がしますな
水鳥拳が完璧に美しいなら技を受けて死んでもいいが、
少しでも駄目な所があれば殺すよって感じなのかな?
新鮮に感じます
>>389 ユダとレイの心理戦を交えたバトルが、
ここにきてサウザーとシンの視点が入って興味深いです
彼らの経験に基づいた解説はリアルで良いです。
ここまで細かい心理は漫画ではなかなか出来ませんな
個人的感想では今週のガンツの岡VSぬらりひょんのバトルよりワクワクしました。
決着の行方が気になります
それにしてもこのクオリティー、大変なんでしょうな
>>391 とんでもございません。
ありがとうございます。
あた
レイが跳躍の直後に自分の膝を斬った理由…。
ユダがレイの拳を見切り、凌いだように、レイもユダの行動を予測していた。
動けぬ脚のままに伝衝裂波を受け続けていれば、そのまま敗れ去っていた。実際、敗北を認めていた。
既に効力が切れた刹活孔の"副作用"と切り刻まれ、いたぶられたダメージ…。死を待つだけだった。
…勝利を確信したユダが暴露した真実(嘘)は、彼に最後の力を与えた。
その激怒の最中…レイは奇跡的な境地に達していた。理由はわからない。
ただ、一つ言えることは、この怒りが"力"に100%変換された…ということだ。
…全てが見通せた気がした…。次にとるべきユダの行動が、何故か完全に予測出来た。
予測というよりも、予知…そんな気がした。この場面を知っている気がした。
自分の両膝を斬ったのは、先にユダが見せた技(残衝裂波)を隠すためのもの。
気眼で戦う彼らであれば、いかに血飛沫が視界を遮っても残衝裂波を見抜いたであろう…レイが見切ったように。
しかし、お互い疲労の極致にある。さらに自分が高く飛翔すれば、ユダの注意は自ずと頭上に向く。
…測ったことはない…俺はどのくらいの高さを跳べるのか。並の人間、筋力では1mを跳ぶのも至難だ。
遠く連なる山々…。高さ数百mから、あって1500mというところだろうか。1500mなど、歩くだけなら簡単だ。
しかし、その僅かな長さも、上に伸びるなら、まさに山のように聳える高さになり、遠くからでも見渡せる。
人は空に憧れる。鳥のように羽ばたけなくても、俺が見るこの景色、重力から解放されるような感覚。まさに至福。
鉄をも断ち切る拳よりも、この限り無い自由こそ人が求めるものだろう。
俺は素晴らしい生を生きた…。これほど"世界"が美しく愛しく思えたときはない。
アイリ…ケンシロウ…バット…リン………マミヤ…。俺は今、聖域にいる。この美しい世界に別れを。
そしてユダ…。
ユダの右拳、指先に裂気が集中する。自分目掛けて襲いかかるレイに狙いを定める!
防御…断己相殺拳にそれは不可能。回避…両脚は封じられた。立っているのがやっとである。
イメージ…自分はバラバラに"解体"されるが、この右拳はレイの胸を射抜く。
「レイ!」 ユダが上方に拳を突き上げた!金属を強く擦り合わせたような音をたて、ユダの拳が空気を裂く!
ドン!!!!
ユダの見上げる先に、レイの姿はない。ユダはただ、その姿勢のまま静止していた。決着があった…それはわかる。
レイは?…ユダの背後に膝で着地をしていた。さすがに華麗なる着地とはいかない。
戦場が静まり返る。何が起きたのか…シュレンでさえもが理解出来ない。
シュウでさえも、大きく乱れた闘気に気眼を撹乱され、事態を正確に把握出来ていない。
何があったのかを知る…見えたのは三人のみ。サウザー、シン、そしてケンシロウ。
バキ! いつものポーズで座しているサウザー。その肘掛けをサウザーは握り潰した。
「あれは…」と小さい声を出したのはシン。「ここへ来て、しかもあの場面で…」
認めざるを得ない。ほんの僅かな時間。一秒にも満たない瞬間、レイは最強だった。
ピ…ピピ…そしてヒラ… ユダの胸…血が染み付く白い服が切れる。
そして滲み出る鮮やかな血がその服を紅く染めていく。
天を見上げ、恍惚としたままユダが呟いた。「飛燕流舞…」
ドサ…倒れたのはレイ。しかし腕を立てながらユダに言った。
「最後の…最後で見切った。生死の見切り…南斗の…見切りだ。俺は…生きる。…生きる」 死にそうな声だった。
二人がぶつかり合う寸前…、レイは羽根と化した。"重い"強力な闘気を一瞬で消し去り、ユダの拳を切り抜けていた。
ギリ…ギリ…。サウザーが奥歯を軋ませる。水鳥拳と鳳凰拳は似ているが、絶対的な差があった筈。それが埋められた。
しかし同時に沸き上がるのは…。「レイ、見事」 サウザーは虚を棄て、飾らない言葉で南斗水鳥拳を称えた。
「レイ」 …勝負あり。ケンシロウが駆け寄る。虫の息…身体中刻まれている。刹活孔の副作用もある。
「レイ…このまま死なせはせん!」 ケンシロウはレイの秘孔を突いた…。
補足…あくまでレイは飛燕流舞を使いました。
羽根と化したと言ってもあくまで飛燕流舞です。
ということでm(_ _)m
397 :
しまんぴゅ:2008/05/25(日) 02:36:55 ID:uNoyPama
どうせもいいって。だから。
もうそろそろ閉鎖しませんか?
何ていったらいいか・・・飽きたとかじゃなく・・・う〜ん、ツマラナイ・・・じゃなくて
あ、クダラナイんだ!
そう、クダラナイんだよ、このスレ自体の存在が。
もう終わりにしようよ。こんな事。恐いし迷惑だし、北斗関連に入ってきちゃダメだよ。
誰にも分からないシークレットスペースでやりなよ。
宇宙の片隅とかさ。
な、もういいじゃん、あんたはよくやったよ。すっげ〜よ、ある意味気が触れてるんだよ。
天才とか奇才とかさ、頭の線が一本か二本切れてて、そのときは社会から容認されなくても
後世で評価されるケースが多いよね。メルガンシィとか、ゴッホとか、ピュペンとか。
あんたはそういった類だよ。きっと。だからここを閉鎖してさ、どこかもっと辺境で誰も気が付かない所へ移転しなよ。
俺もバウケンってネーム捨てて、どっかいくしさ。ね。考え直してよ。な。
久々に乙でした。息を止めて読んでしまいました…
妄想のオカズに最適ないい展開でした!続きも期待してます!
ありがとうございますm(_ _)m
『それから…時短』
ケンシロウはレイを介抱するためブランカ城へ。
サウザーもブランカへ入城。サウザー密かに感無量も、聖帝としての立場がある。
・バランの勇気を認め、それが侵略を止めたことをブランカ王(ウィルに牢獄から"救い"出された)に告げる
・リュウガと部下たちの死は、ユダの死(推測)で代価とするも、聖帝軍帰還の理由にはならない
・しかしレイとユダの戦いに魅せられたことを濁しながら伝え、
「フン…なかなか楽しませる祭であった」と言い残し、事後処理はリハクや高官に任せて帰還の途につく。
聖帝にとってブランカは役に立たない辺境の小国に過ぎないが、一応の同盟国とする。
同盟国という破格の待遇は、この戦いが仕組まれたものであるのを見通していた、というのはあるが、
何よりバランとレイへのサウザーなりの義である。
一室…一命を取り留めたレイ。二度と南斗水鳥拳を使うことの出来ない身体。
しかし、次代に伝えることは可能、と何かを振り切ったような寂しくも良い笑顔。毛髪はすべて白髪に変わっていた。
シュウ…ケンシロウから忘れられていて軽く凹む。"光"を少し惜しんだ。
ケンシロウ…やっと思い出す。フォロー入れるが逆効果。
でもそこは仁星シュウと北斗神拳伝承者…無難に大人な対応。
数日後…シュウは、レイの容態が安定したのを認め、帰還の準備。レイと再会を約束し部屋を後にする。
その際、石造りの廊下でレイの身を案じ走り抜ける若者たちとすれ違う。
シュウはその若者たち(男一人、女三人)に次代の風を感じた。
バットとリンとアイリ…そして…。シュウは優しくほほ笑んだ。
ケンシロウ…珍しく空気を読み、"二人"を残してバットたちと部屋を出る。
ふと何かが呼ぶ気がする。バット「ケン、どこへ?」 「いや、すぐ戻る」
何かに導かれるように進むケンシロウ。人気のない路地裏。そこに…。
「ケンシロウ…」 シンである。「シン…」 「南斗"聖"拳伝承者として、北斗に挑むそのときが来た」 「…」
「あの場所だ。お前を待つ、ケンシロウ」 あの場所…それだけしか言わなかった。いつかさえも伝えなかった。
それでも充分…そう確信出来た。今やシンは、宿命というものを信じるようになっていた。
…そして…ユダは…。
…決着…。レイの空舞に心奪われたユダは、その斬撃を為す術なく全身に浴びていた。
だが、最後の最後で断己相殺拳から飛燕流舞に切り換えたレイに余力なく、"解体"は避けられていた。
と言っても、ユダの身体に刻まれた斬撃は命に及ぶ。ユダは自分が死ぬことを知った。
しかし、その心は恐怖ではなく、至上の美による恍惚に満たされていた。
彼はそのまま振り返ることなく、脚を引きずりながらヨロヨロと歩きだし、静まり返る戦場を後にした。
誰一人として、彼を止めようとするものはいなかった。その後ろ姿が遠ざかるに連れ、彼の衣服は赤黒く変わって行く。
その背に、黒に近い紅の鶴が浮かび上がる頃、ユダは誰からも見えなくなった。
…死すれば身体の穴という穴は弛緩し、汚物を垂れ流す。
美に偏執的なまでの拘りを持つ彼に、それは耐えられるものではない。
自分の屍を見られることなく、悟られることなく…彼は遠く聳える美しい雪の山を目指した。
何者かが付いて来ている。一人…小さい。そして今にも消えそうな命の灯。
「コマク…か」 ユダと同じほど血塗れだった。コマクに何があったかは想像に難くない。
しかし、ユダは止まれなかった。わかっているのだ。止まればもう動けなくなることを。
…瀕死のコマクがユダに追い付いた。ユダは力ない目で前を見たまま言った。
「すまんな、コマク。お前は…俺の美しさを…崇めてくれた。だが、俺は少しも…美しくなどは…なかった。
まして…レイには…フ…フ…遠く及ばなかった。奴ほど美しくは…舞えなかった…。
コマク…お前を見下し…随分と…こき使ったものだな」 ユダは前だけを見ている…。
「殺しに来たか…?コマク…。…殺れ。今なら…簡単だ」
「ユ…ゴボッ」 言葉を発しようとしたとき、コマクは吐血した。ユダよりも先に逝くことになるだろう。
「ユダ様…。違いますよ、それ…は」 割れた丸眼鏡。血だらけの顔で笑顔を作る。
「何が…違う?」 雪の上を紅に染まった二人が、身を引きずりながらゆっくりと進む。
「私は…礼を言いに…来たのです」
「礼?」 出血が多い。言うまでもなく並の人間なら歩行どころか、生きてさえいない。
視界の白さは雪によるものなのか、死ぬ前の幻覚なのかもわからない
「そうです…ユダ…様」 「何の…礼だ…コマク。俺は…ぉまえに…美しい舞を…見せられなかった。お前は…将を誤っ…」
ニイィ…とコマクが笑う。最早、意識的に表情を作らなくては笑顔も浮かばなかった。
「それは…違います。ユダ様……あなたは、誰よりも…美しく舞いま…した。この乱世…という舞台を…」
「コマク…」 ユダは歩みを止め、初めてコマクを振り向き見た。どう見ても死人ではないか。
「ユダ様…あなたと共にいる…こと、それは…いつも…常に…至高の美と…共にあった…ということですよ」
コマクが再び吐血した。「コマ…」 「…拳王や、聖帝、キングを躱し、少人数組織ながら存分に…この過酷な乱世を踊り躍っておりました」
コマクの口調がはっきりして来る。最期…なのだろう。
「私…にとってはレイの水鳥拳よりも、あなたの舞いこそが、まさに麗舞でした!
先に…逝っています。地獄にせよ、生ま…ゴボッ…れ変わりにしても、どうかまた…私を見つけて下さい。
いえ…、やはり…私から見つけます。私はこの身体…小さくてわからないでしょうから。
ですが…ユダ様…貴方様は目立つお方…。どこにいても必ず……」
バサ…降り積もる雪の上にコマクは倒れた。
「コマク…フ…フフフ…いいだろう。俺を見つけろ。そして…南斗双斬拳でも、やる…か?」
「双斬拳はダメですってw」 …コマクの屍がそう言った気がした。
「すまん、コマク…。お前を葬る力は、…"時間"はない。行かなければ…ならない場所がある」
ユダは歩き続けた。ただ…。歩き続けた。
コマクの小さい身体は、すぐに雪に覆われ…そして見えなくなった。
>>394 なんかユダって複雑なヤツだな、究極の美を観るために戦ってたって事か?
って事は勝ち続ける限り願いはかなえられない訳で・・・
レイの勝因はサウザーやシンをも見落とす程のトラップと、
鳳凰拳と並ぶほどの高みにたった水鳥拳の拳技?
>>395 原作と同じレイの勝利だが、まったく違う死闘だったと思うよ。
最後までショボくならなかったし。
終わってみればスケールの大きな話だった印象を受けました
ユダは西に向かって歩き続けた。
不思議なことに、飢えや渇きにも襲われず、体力の回復もないかわりに低下もなかった。
脚を引きずりながら、一睡もせず、わずかな休みもとらず、長い旅を続けた。
数ヶ月にも及ぶ旅。誰に遭うこともなかった。幾つもの山々、河川、砂漠を越え、汚れた海をも渡った。
やがてユダは、記憶の断片に微かに残る美しい景色を思い出した。
「…覚えている…この場所。…もう少しだ」
遂にユダは、目的の山村に辿り着いた。
なんということだ! あの頃と全く変わっていない。
雪に覆われた高い山々も、小川のせせらぎも、彩り豊かな花々も、飛び交う蝶も、戯れる子供たちの声も。
…そうだ。あの高い木が目印だ。あそこにはこの村一番の、いや、世界で最も麗しい女性がいる。
ユダは重い身体で急いだ。その家の前にある高い木の幹に寄り掛かり、窓から中を覗き見た。
暖かかった…。平凡ながら優しそうな男と、麗人と言っていい赤毛の女がいる。
その女…母親の腕に抱かれた幼い男児。母親と同じ赤い毛と雪のように白く美しい肌。
ふと、その男の子が窓の外のユダに振り向いた。我が子の見る先を気にしてか、母親も窓の外に目をやった。
母と子…その笑顔はラーファエーロの聖母子像のようにミステリアスで、
まるで自分たちの幸福と美しさを誇るかのようだ。…赤毛の男の子が手を振った。
夕刻が迫る。天はやや灰色の曇り空。真っ白な雪の絨毯に残る足跡は血で紅い。
降り続く雪はその足跡を少しずつ消して行く。
少しずつ紅い鶴にも雪がかぶさっていく。…
幸福だった、まだ何もかもが壊れる前の幼少時代…。
その身を雪に隠されながら、ユダはそんな夢を見ていた。
『麗舞編』―完―
>>400 遂にシン対ケンシロウに戻ってきますか。
いつも始まりがカッコいいので、
どういう導入部になるのか興味津々です
原作のラスボス、ボルゲは絡んでくるのかな
>>401>>402 コマクいいヤツですな、原作ではキワモノでしたが、
このあと続くユダの最後の雰囲気作りとして良いですな
>>405 このユダの最後、良いですな〜
最初読んだとき、ユダあれから数ヶ月も歩いたのかよ?無理でしょいくらなんでも・・・
そのあと、ああそういう事だったのか・・・
余韻と軽い衝撃のラストでした!
407 :
批評家 佐藤あきら:2008/05/29(木) 13:50:59 ID:fuanJ//a
ケンシロウ…珍しく空気を読み、"二人"を残してバットたちと部屋を出る。
ふと何かが呼ぶ気がする。バット「ケン、どこへ?」 「いや、すぐ戻る」
kenが「いや、すぐ戻る」とは言わないよ。ベイベ。そんな安っぽい言葉を
数々の修羅場を踏んだkenが言う分けない。
書くなら書くで、もう少し原作を勉強しろよ。妄想ってのは原作を踏襲するわけでしょ?それが基本なわけでしょ?
簡単に言えば、すでに出来上がったものを、わざわざ脚色するんだから、しっかり原作を軸にしないと
妄想も妄想にならないわけ。
それに原作の力があるんだから、もっと幅広く自由に描くのは本人の技量や力量がすべて。
今までのクダラナイ、ゴミのような文章は、正直、原作に飲まれて妄想ではなく、単なる落書きになってる。
原作を軸にしていいんだから、もっと肉づけして描きなよ。おもしろくない。
面白くなければ読まなければよい
『―最終章―』
男は寝ているサウザーの身体に手をかざし、その生気を測っていた。
旧世界の有名ホテルを改築した聖帝の居城…その寝室。
シンプルな造りだが、壁に掛けられた絵画や彫刻の数々は、かなりの値打ちものであろう。
しかし、男にはそんなものに対する関心はない。彼が関心を見せるのは「最強」の二文字のみ。
数十人の妃を持ちながら、サウザーはいつも一人で眠る。わずか二時間ほどしか眠らない、ということもあるが、
結局のところ、サウザーが心から誰かを愛することはない。
多くの息子娘たちも、所詮は次代の聖帝とそれを支える者の候補にすぎない。
サウザーを察気しながら、男は小さい声で言った。「さすがに、この国の王。強い生命力を持っている」
サウザーは寝てはいても、この男に存在に気付いている。男もそれを知っている。
…彼に忍び込めない場所などない。人間離れした体術と、記憶を操作することが可能なこの男にとっては、
厳重な警備も、電気の光が照らす明るい回廊も、虫食いだらけの無防備と大した変わりはない。
サウザーを察気する男の手が止まった。「?…これは!?」
「どうした?」 不意を突くようなサウザーの声。
声の"突き"ではなく、手刀による突きだったなら…、"取"られていたかも知れない。
「フッ…流石にこの国を治める男、聖帝」
「貴様は?」 サウザーは横になったままだ。この男に殺気がないことを見抜いている。
「今日はただの見物…観光のようなものだ。俺が目的を果たしたら、もう一度会うことになる」
言い残して男は消えた。見事な気配の消し振りである。男は来たときと同様に誰にも"見られる"ことなく姿を消した。
「(それにしても…あれはまさしく秘孔変位。しかし、"俺の"とは若干違う…)」
男はニヤリと笑うと、月も照らさない荒野と同化した。
結局この晩、この奇妙な来客に気付いた者はサウザーを除いて誰もいない。
これほどの男を接客した衛兵たちを責めるのも酷というもの。彼らに怠慢はなかったのだ。
「フフ…奴が恐らく…」
目が冴えたサウザーは起き出すと、何も覚えていない衛兵に茶を用意するよう命じた。まだ午前三時だった。
>>410はどうしても1レスに治めたくてかなり簡略化しました。
部屋の広さ、内装などは細かく御妄想下さい。
『花慶』の信長とコウモリのシーンのオマージュです。
412 :
批評家 佐藤あきら:2008/05/30(金) 00:56:48 ID:Yj+wo5RS
何でもパクリじゃなくて、オリジナリティを付け加えてください。
内容は非常にシリアスなものです。何せ核戦争後の世界ですから。
それに原作でもわかると思うですが、旧世界?の建物をそのまま利用してる権力者はいません。
新しく建造した「城」を本拠地にしてるのが常ですね。
サウザーやラオウ、カイオウといった超人たちが、老朽化した耐震性のない建物に移住するはずがありませんね。
しっかり観察をしましょう。原作の絵を確認してください。
明け方に目醒めた…乙です。コウモリと信長。花慶でも大好きな場面ですよ。
妄想を縛って耽るも自由。好き勝手に耽るも自由。旧壱さんの妄想は自分にとって丁度いい具合なんですよ。慶次の縦膝枕のように…最終章期待してます。
ユダの最期少しだけ泣きました。乙でした。
414 :
マロン名無しさん:2008/06/01(日) 13:20:43 ID:XHjwvWqW
保守乙
マッスル鬼軍団が現われた。
鬼軍団は股間の金棒をいきり立たせている。
旧壱は掘り尽くされた。
GAME OVER
>>410 意外にも静かな始まりですな。
花慶はファンじゃないので、この場面のオマージュ的なものは分からないが、
いくつかの謎が提示されてるので惹きつけられますよ
サウザーは四将(シュウ、リハク、シュレン、そしてアルフ)にのみ深夜の来客のことを告げた。
シュウやリハクは自分たちの不覚を恥じたが、サウザーは、
「気にすることはない。あの客人は恥ずかしがり屋なのだろう」
と、いつものポーズで繁栄する街を見渡しながらダンディに言い放った。
次いでシュレンに、「"南斗"にも教えてやれ」と伝えると、早朝の短い会合は終わった。帝王は多忙なのだ。
そういうわけでシュレンは、ここ…聖帝領特別自治区サザンクロスを訪れたのである。
以前にも何度か、シュレンはシンへの報告のためにサザンクロスを来訪している。
それは本来将軍のすることではないが、シュレンはシンに、自分に近い"匂い"を感じている。
自分が失ってしまった炎を持ち続ける男として、敬意とともに恭順の意さえも持っていると言っていい。
今日のシンは、非常にラフな装いだった。
下半身には、黒いパツパツのビキニパンツ、そして白いマントだけである。
間抜けた格好に思えるが容姿において欠点のないシンの場合、ある種の退廃的な美がある。
ケンシロウによって刻まれた胸の十字傷が目立つが、マントで隠れた背中にはサウザーに刻まれた十字傷もある。
シュレンは謎の侵入者の件を伝え終えた。
シンには心当たりがあった。話からして北斗の拳によるものであることは間違いない。
その上、単身でサウザーの元にまで入り込めるとなると並大抵の術者ではない。
元より、北斗の使い手がそうそういるわけもなく…。
「そいつは名乗らなかったのか?」 シンは悠然と構えたままシュレンに問うた。サウザーほど多忙ではない。
「いえ」 シュレンが低い抑揚のない声で答える。「名までは…。ただ…」 「ただ?」
「はい、目的を果たしたなら、もう一度聖帝様を訪ねると言ったそうです」 「目的…」
「今のところ、その目的が如何なるものかは不明」
調べようもない。北斗の使い手を捕らえ用件を聞き出すなど不可能だ。
「まあいい。自ずと明らかになるだろう」 初夏を思わせる温かい風がキングの間を吹き抜ける。
「それともう一つ…個人的にお伝えすることがあります」
シュレンは神妙な面持で言った。
「なんだ?」 シンは振り返った。風で揺れるマントには"血の十字架"…。
「シン様……かつてシン様が拳王軍の攻撃を受けたとき…」
あのとき、シュレンとヒューイの助けがなければ、シンは拳王ラオウの剛拳の前に倒れていただろう。
シン自体は命を長らえたが、サザンクロスはそのとき一度陥落している。
「…私とヒューイは、シン様をお救いしました。そしてそれが…、
生前のユリア様の御命令であったこともお伝えしました」
ユリア…今以て尚、胸を痛ませる名前。
「しかし、実はあのとき…お伝えしなかったことがあります」 「…」
「ユリア様は…こうおっしゃっていました」
乱世を治政に変えるには北斗南斗が一体になることが必要である。
北斗はケンシロウ。しかし南斗は自分(ユリア)ではない。
「そのニュアンスからして南斗が表すは、シン様のことである…というのは明白でした。
しかし私は一時(いっとき)、それは聖帝サウザーのことだったのかと、考えを改めたこともあります。
しかし、サウザー様は南斗鳳凰拳を使い、そして南斗極星とは言え…、この辺が微妙なのですが…」
シュレンの氷の面が、一瞬だけ微かに溶けて見えた。
「…聖帝様は南斗からさらに昇華し、"聖帝"になられた」
そして"鷲"は…シンの背中の鷲の刺青はサウザーによって"落とされた"。
そのシンはサウザーを倒し、南斗"聖"拳となった。
…サウザーは南斗の枠をも超え、更なる高みに天翔したのだ。
愛を否定するサウザーだが、多数の妻の中でも最も"寵愛"するのは盲目の天帝…ルイである。
天帝守護の南斗が、天帝を妻として迎える…。その二人の子が次の聖帝になるのではないか?
多くの者たちが、そう考えるのも当然の成り行きであろう。
なんにせよ、サウザーは南斗であって南斗ではない。…聖帝なのだ。
「ユリア様には、不思議な…先を予見する能力があったような気がします…。それでも」
シュレンは少ない抑揚ながらに力を込めた。 「それでもケンシロウ様と戦うと…」
しばしの沈黙の後、シンは言った。
「恨みでもない。ユリアのことでもない。ただ、奴が北斗で、そして俺は南斗。それだけのことだ」
それだけのこと…。しかしその中に込められた、とても"だけ"では表せない何か。
止められないのはわかっていたが…。やるせない想いがシュレンの心を満たす。
北斗神拳と南斗聖拳…協力しあい、かつて天帝にしたように聖帝を守護するようになってくれれば…。
…それは将軍シュレンとしての考え。あの聖帝がすんなり北斗を迎えるかは微妙なところでもある…。
一人の人間としての場合…、シンあるいはケンシロウの命を惜しむ。
両者が戦えば、無事には済まないであろう。済む筈もない
個人の命だけではない。北斗神拳、または南斗聖拳のどちらかが喪われることになる。
悪ければ…どちらも…。
南斗慈母星ユリアが認めた男…最強北斗神拳の伝承者ケンシロウ。
南斗聖拳の誇りを取り戻すべく、多くの強敵と死闘を繰り返した男シン。
シュレンから見ても、拳の遥か高みに立つ二人。
北斗神拳…。あの鋼のような男相手にシンは勝利を掴めるのだろうか…。
「やはり…止めることは出来ませんか…」 わかってはいたことだ。
だが、…ただ、ことの成り行きを眺めているだけ…それはシュレンに出来なかった。
「シュレン…お前も言わば南斗の男だ。ならば南斗が常に北斗の脅威にさらされていたことを知っていよう」
五車星は南斗の守護者。南斗聖拳ではない。しかしシュレンの五車炎情拳は南斗聖拳をルーツとする。
北斗と南斗…敵対すべき因縁はない。協力関係にあったこともある。しかし、互いを牽制しあって来たことも事実。
止められないのはわかりきったこと。シュレンは溜め息を吐きそうなところを抑えた。
「…私は旧帝都の太守に任命されました。しばらくこの地を離れることになります」
「旧帝都か。あのリュウガでさえ治めるに労苦したと聞く。並大抵の…」
「シン様!」 シュレンが熱く言った。「シン様、ご武運を! いずれまたお会い致しましょう」
一瞬垣間見えた炎も、すぐに氷の壁に覆われる。シュレンは不器用だ。その一言を残しシュレンは去って行った。
いかにも軍人然とした颯爽さだった。
>>420 シンのビキニパンツってキモイというか・・・
そう言えばバキの花山外伝に出てきた鎬もビキニパンツだったな。
長髪の奴ってビキニパンツなのか?
単なる報告だけどキモ面白いです
>>423 シンのビキパンマントは原作にもあります。
「北斗神拳、生きていたのか」という場面です。
妄天シンは結構成長してる設定なので、原作のシンらしさを忘れないようにと思ってビキパンにしました。
m(_ _)m
>>421 ユリアが南斗の原作は二人で去ってくラストだったが、
シンが南斗の場合は戦って新しい拳法でも生まれんのかな・・・
サウザーの南斗における解釈など楽しく読めます。
サザンクロス…キングの間から眺める荒野がオレンジ色に染まる。
シンは食事も摂らず、その荒野がやがてダークブルーに変わる様を見ていた。
二人の侍女が、広い吹き抜けのキングの間に置かれた篝火(カガリビ)に火を灯して行く。
…陽は落ちた。ほぼ全裸のシンは微かに肌寒さを感じた。代わりに感じないもの…近衛兵の気配。
今となっては"異常なし"を伝えるだけの定時報告…。誰も報告に訪れない。
風で不規則に揺れる炎。しかし、その不規則な中に見えた不自然さ。
「出て来い」 低いシンの声。それに応じたか、柱の陰から男が姿を現した。
全身黒の装い。日焼けした色黒の顔は精悍そのもので、顎鬚を短く生やしている。
見る者に獣のような印象を与える、匂うような"濃い"男だ。初対面ながら、シンはこの男が何者かを知っている。
修羅の国には、三羅将の支配も及ばない地域があった。即ち北斗孫家門が治める地。そしてこの者は北斗孫家拳の…。
「レイオウ…だな」 シンは軽く闘気を集中する。牽制…レイオウに奇襲をさせない。
男は、シンの質問に、質問で応えた。「貴様が南斗聖拳か」
レイオウはシュレンの一隊を追って来たのだろうか? どうであれ、サザンクロスのキングのことは耳に入ろう。
聖帝サウザーを打破した男。そして……北斗神拳に挑む男。
「南斗聖拳よ、北斗神拳を破り、最強を名乗るに相応しいのは、我が北斗孫家拳。貴様に出番はない」
ふてぶてしい笑み。そのレイオウが纏う"気"…それはシンも経験したことのないものだ。
北斗の気ではあるが、北斗三兄弟やリュウケン、ハン、タイユェン、そしてカイオウのものとも異なる。
"放つ"気ではなく、"吸い込む"ような妖しい気だった。
「北斗孫家拳が最強? ならばなぜ、三羅将を放っておいた?
なぜ修羅の国を訪れた北斗神拳伝承者に挑まなかった?」
レイオウはやはり問いには答えない。面白そうにシンを見るばかり。
レイオウが言う。「修羅の国…あれはあれでよく統制された国だった。
三羅将の勢力と我が北斗孫家門による力の均衡がとれていたからだ。
それが…たった一人の異国からの侵入者によって、そのバランスは崩れた。貴様によって…だ」
427 :
マロン名無しさん:2008/06/07(土) 05:11:48 ID:n//PAytG
リ,;;;;;;:: ;;;;;:: ;;;;; ::;;;;;; \ 人 从
(彡ノり/リノ" ミ;;;;;;,,,.. ゝ ) あ ( 浣腸に抗うなよ!☆その腰を止めな!
);;; ヾ、;;;;...__,, );;;;;;;; ヾ ) お ( 便出る☆のはまだ早いぜ?
i:::) ` ;;ー--、` 〈;;;;;;;::;;; i ) お (. あおおーっ!!☆PLAY いつ スル?突き☆ヌけよ!
i i::/ ^:::::::.. i ,ll/ニi ;; l ) / (. ナニを振る☆ほど☆普段どおり突く☆場所はひとつさ
i l ヾヽ'' ゚ ))ノ;; / ) っ (. 狂うペルノ☆アッー!完全オナニーを告げる!
i | | iにニ`i, (_/i;;; | ) !! (. 苦しいだとか☆そこじゃないとか
| | ! `ー‐'" / ゞ:l つ (.⌒ 緩まない☆肛門は☆シメやしないけど
i l| ! " ̄ ,,,. /,; ミi |l 定めたとこを☆突き抜くこと
| |i ヾ二--;‐' ,;; ,; ミ ||i il i| その下に僕らは☆イナリ☆見つけるだろう
| ll _|彡" ,' ; /' ̄^ ̄''''\ |.| さぁ☆突き放て☆イグッ!
女のイッてる時(絶頂時)の快感は、凄く大きく強い快感なので
もし男が女と同じ快感を味わったら、男はショック死するとも言われている。
これに関することは、30年くらい前から言われていて、あらゆる文献がある。
でも、実際には体験することは出来ないし、ショック死するかどうかは不明。
しかし、長年そう言われ続けているだけあって
イッた時の快感は、比較にならないくらい女の方が遥かに気持ちイイようだ。
これは彼女をイカせて、その姿を見るだけでも容易に想像がつく。
ただ、男とは違って女は簡単にはイキにくい。
とは言っても、簡単に女をイカせることが出来る男も多く存在するのも事実。
要は、サッサと挿入して自分だけ射精するSEXをしている男が多いのだろう。
たしかに前戯・愛撫をして女をイカせても、男に肉体的な快感は生じない。
だが男が、この前戯・愛撫により女がイクことを、 精神的な満足として受け止められる性格をしているか否か
もしかしたらこれに尽きるかもしれない。
胸や女性器にはなかなか触れずに、焦らすようにして全身を愛撫して、
いよいよ、やっと女性器に触れる段階になっても、クンニをタップリして、
女がクリトリスの刺激だけで最低でも一回はイってから挿入するとか、
そういう風にすればいいだけなのだが、
やはり濡れたマンコを目の前にして挿入を我慢するのは辛いのか?・・・
逆に俺はクンニをして、それで女がイク姿を見る方がエロくて楽しいくらいだが。
>>422 原作のシュレンは確か2週しか登場してないのに、
好戦的で強烈な印象を残したのを覚えてます
故にここでの北斗と南斗の死闘を止める穏健派シレンに違和感を感じます
バキに烈海王っていますよね?
ヒューイとシュレンってあんな感じの奴ではないかと個人的には思ってます
あ
>>429 シュレンが穏健派というか、"氷"になったのは訳がありますが、過去スレです。
シンは油断なくレイオウとの間合いを測っている。お互いが一歩踏み込むなら、それは戦いの間合い!
「質問に答えろ。三羅将に挑まなかったのはなぜだ? 北斗神拳伝承者に挑まなかったのはなぜだ?」
繰り返した問いに、レイオウは笑みを浮かべて答えた。
「元よりハン、タイユェンなどは眼中になかった。俺が警戒していたのは魔神カイオウと北斗最強の神拳伝承者のみ」
カイオウ…。シン自身もカイオウとの戦いでは完敗を喫している。レイオウがカイオウを恐れたとしても不思議はない。
あのとき、アルフとセリカの命懸けの救出がなければ、シンは生きていない。
今はどうか…。あのときと比較すればシンの強さは飛躍的に向上している。
奥義無想陰殺に加え、タイユェンとの戦いからヒントを得た浸透型裂気。
魔闘気は北斗琉拳カイオウの初っ端の技にして究極奥義。それを攻略さえすれば、即ち"拳"の勝負なら勝てる。
もちろん口で言うほど易しいことではない。だが、シンは幸運にも魔神の真髄を見ながら生き延びている。
ハンやタイユェンがそうであったように、攻略に要する時間があれば、あの暗流天破を破ることは不可能ではない。
だが…シンが傷の回復に努める間に、カイオウは破れ去った。…ケンシロウによって。
「今は違う!」 レイオウが唸る。"今は違う"のはシンも同じ。
カイオウに恐怖し破れはしたが、復讐への執念は少しも薄れなかった。
「北斗孫家拳の三大奥義全てを身につけるのに、やや時間がかかっただけだ!」
と、レイオウがシンに対し、空中から攻撃に移る!
レイのように華麗な舞ではない。黒い衣装のせいだろうか、蝙蝠を思わせる…いや、吸血鬼を思わせる。
空を引き裂くような速い突きが、シンの経絡秘孔を正確に狙う! 速く正確…しかし、シンが着弾を許すわけもない。
レイオウの速射を受け流し、反撃を試みる。シンの無数の拳がレイオウを撃つ!
「!!」 レイオウは、シンの千手龍の速さと数に圧倒されるも、闘気でシンが必殺の間合いに入るのを防いだ!
シンの後方に着地するレイオウ。レイオウの闘気がシンのマントを破り裂いている。
「やるな」 レイオウが笑う。「しかしなんて格好だ」 マントを失ったシンはビキパン一丁だったからだ。
「笑ってる場合じゃあるまい」 篝火に照らされた城主…ビキパンのシンが言う。
戦い…闇の住人にとってそれは命の取り合い。格好をつけている場合ではない。シンはそう言っているのである。
「貴様は俺のマントを裂いたが、俺は貴様の肉を裂く」 「何ぃ〜?」
突然、レイオウの身体を鋭い痛みが走る。次の瞬間には、黒いマントと上半身を包む衣服も破れ落ちた。
鍛え抜かれた無駄のない肉体があらわになり、今し方シンによって受けたばかりの傷からは出血が見られる。
しかし、彼が軽く呼吸を調えると全ての傷は止血された。見事な調気法である。
シンはそれには驚かない。代わりに注意を引かれたもの…レイオウの胸に刻まれた古傷。指突の痕か?
レイオウは、胸に残る血を指で拭い、挑発するような目でシンを睨みながら、その血を舐めた。
どこまでも獣じみた男だ。シンには気に入らなかった。
「さすがに、ハンやタイユェン"とは"互角以上にやり合っただけはある。多少の油断はしたが…その程度か?」
シンの"温度"がまた上がる。だが激情に身を任すほど今のシンは愚かではない。
間合いを調節しながらシンは、「油断? 俺相手に油断するとは。この時点で証明したな。貴様は俺の敵ではないわ!」
まだ間合いではない。牽制の意味でシンが出る!
このレイオウの余裕…三大奥義。それを確かめずして、迂闊には"魔合い"に入れない。
だが、シンには自信がある。驕りではない自信がある。レイオウの拳は速いがシンの気眼に見えないものではない。
南斗"聖"拳シンは、ハンやタイユェンの拳を見切り、サウザーやユダの拳も凌いで来た。
レイオウはシンを迎え撃つのではなく、斜め後方に退き、石柱の陰に移動した。
石柱と、その中の鉄筋を砕くことなどシンにはたやすい。
だが、それは無駄な行為。徒(イタズラ)に自分の突きを空振りさせ、隙を晒すことはない。シンは間合いを測りつつレイオウを牽制する。
視線だけで石柱を斬る…そんな鋭い殺気が込められていた。
灯が二人の彫刻のように美しい肉体を照らし出す…。
シンは熱く高揚した血を抑えながら言う。「さあ、見せるがいい。三大奥義とやらを」
レイオウは、またもや血腥い獣のような笑みでシンを見返す。
「フフ…さすがだ。俺の国を荒らすだけのことはある。ハンやタイユェンとやり合うだけはある」
レイオウは続ける。「俺の国から発祥した南斗聖拳…この下らぬ小国に渡りながら、よくぞ力を保ったものだ。
だがな、進化を続ける北斗孫家拳の前に、"維持"など劣化に等しい!」
レイオウが右手…特に人差し指と中指、そして親指に気を集めている。
「やはり貴様ら南斗は北斗神拳に挑むに値しない! 見ろ!」
レイオウが三本の指で自らの顔面を掴む! 人差し指と中指で左側、親指で右側のこめかみを突いている。
「これは?」 レイオウの闘気が膨張する! それだけではない。レイオウの顔が変化して行く!
前頭部が張り出て、眼が吊り上がる。さらに先までと異なる不気味な笑み。
気で押されるかのようだ。正直言えば、この"変身"の最中にレイオウを殺れたかも知れない。
このスキを故意に逃す…致命的な過失であろうか? しかし出来ない。
…興味があった。この孫家拳の奥義から、また何か上昇のためのヒントを得られるのではないか?
「ふぅわあぁ!」 レイオウが変身を終えた。とにかく異質であった。これほど異質なのはカイオウ以来である。
果たしてレイオウが言った。「究極最強の闘気、それは…狂気!」
レイオウが纏う闘気が爆発し、シンを強く押す! シンは押し飛ばされながらも着地を失敗せず"次"に備えた。
意外なことに気付く。これほど強力な気を発しながら、辺りには何の変化もない。気はシンだけを激しく打った。
「我が孫家拳の闘気は他派とは異なる進化を遂げた! "我々"の戦いは敵の命を奪うものだ」
と、右手に気を握ると石柱に打ち付けた! 粉々に砕く散る石柱…中の鉄筋が現れる。
砕け散った石の残骸を小馬鹿にするように見下ろし、レイオウは言う。
「だからこんな力は要らん! 要は確実に、速やかに敵の命を奪えばよいのだ!」
次に笑ったのはシンだった。「その通りだ。無駄な闘気はいらない。速やかに殺ればいい」
シンが裂気を込める!
>>426 忍び込んだ敵の察知の仕方をもう少し凝ってもいいんじゃと思ったが、
やっぱり出て来いって素っ気無く言い放つのがシンらしいのかもしれませんな。
あた
437 :
批評家 佐藤あきら:2008/06/15(日) 22:30:43 ID:tyQm+mv9
もう少し、この例王というキャラクターに幅を持たせたらどうでしょうか?
闘いの後の存在提示より、その異様な存在感と威力というものを
前もって伏線をもって読者に提示しておいた方がいい。
「読んでるから分かるでしょ?」
って考えで妄想しても、読者は「この勘違い野郎」って思うだけです。
それに掃天を意識的に読まない人もいるので、この文字羅列では読者は慙愧しか抱きません。
あ
>>432 マントの下はまたもビキパンですか、なんかもう露出狂の変態にみえてきたな・・・
アクション面白いです。
>>433 ゴルゴ13ならクソをしてる時に襲われても、
即座にフルチンでも反撃するな、って話を友人としたことがあるが、
ここのシンは出来るのだろうか?
西斗のヤサカならどうなるか分からないが、レイオウって賞味切れでしょう・・・
・・・と読まれる事を分かってるので三大奥義が出てきてる訳か。
>>434 前頭部が張り出す変身って言うと、むかしむかし観たハウリングって映画を思い出すな。
CGなんかじゃなくゴムの皮膚を空気で膨らませてたヤツ
秘孔変異って変えられない場所があって破られるんだが、
霊王は変えられない場所がある事を知らないんだよな、自分の奥義なのに。
しかも変なギャングに銃で撃たれてあっけなく死ぬ
さてこの場所で汚名返上なるか!
>>437 まあ、レイオウの部分はアニメでもやってるし、
それも観てないんじゃ、ここも読んでないんじゃねぇの
蒼天は舞台が現実世界だから、君のサウザー編と被る所があるからな
その物言いからすると、蒼天はあまりお気に召さないようだな
レイオウ…霊王は蒼天でも好きなキャラでした。死ぬのが早かったような。
たしかにヤサカの方が時宜にかなったキャラですが、シン対レイオウは元々やりたかったものです。
シンが修羅の国にいる間に戦う予定でしたが、長くお付き合い頂いている方ならわかるように…丸投げしてしまいました。
霊王や蒼天を知らない方にはキャラの情報がほとんどありませんが、
元よりこの旧壱、皆様の北斗知識と北斗妄想波に委ねておりますm(_ _)m
いや、北斗有情妄想波で。
シンのテンションは最高潮! 共に願いは打倒北斗神拳。レイオウとは気が合う。
「貴様には渡さない!」 意味が通らないかに思える会話。しかし、レイオウは理解する。
これは、最強北斗神拳への挑戦権獲得の戦いである。レイオウは狂気ながらにシンの熱い思いを受け取った。
シンが出る! 最早、間合いのやり取りではない。相手が狂気に任せた戦いに来るなら自分の拳才に恃むのみ!
策や駆け引きなど不要! 戦いの中で培った経験と勘、そして先人たちの英知…南斗聖拳を駆使するのみ!
レイオウが北斗孫家拳最強を証明せんとするのなら、こちらは南斗聖拳最強を認めさせる…、力でだ!
"達人"的な戦いは彼の本来の在り方ではない。烈火! これこそシンの持ち味。キレてこそ…シン!
踏み出す一歩でレイオウに届く! 千手龍撃! しかし、未だ得体の知れない敵。攻撃3防御7…。
テンションはマックスでも、敗北の経験が、彼を無謀ではなく智慧へと導く。
防御7とは言っても、突き出されるレイオウの拳足を破壊するに充分な力を持つ"防御"。守りであって…攻め!
しかし、レイオウは狂気に精神を支配させていても愚者ではない。
正面から撃ち合えば分が悪いことは既知。ならば撃ち合うことはない。
迫り来るシン相手に両腕を向け、闘気を放出する! 「喰らえい!」
強力な気の"風"がシンを抑える! 「う!」 気弾なら拳で相殺することは出来たが、"風"では、そうはいかない。
「ちぃ…(だが! ラオウには及ばない!)」
シンは石柱を蹴ることで身体をずらし、闘気の流れから回避した。ビキパンは、まだ無事だ…などとは気にもしない。
「ぬ?」 驚いたのはレイオウである。自分の闘気衝を受けながら、シンは焦りもしない。
しかし、さすがはレイオウ。狂気に魂を委ねながらも瞬時に理解する。この男…俺に匹敵する"風"を経験済みか。
強力な闘気を連続で放出することは出来ない。シンはレイオウの呼吸を読む…。
途絶えた! 次の"風"まで一瞬の間がある。その一瞬…シンには充分な時間。
神速で踏み込む左足が石の床を擦り砕く! その直後には、シンの飛び蹴り…南斗飛鷲斬!
レイオウは左膝を脱力し、反対の脚には、今だ体内に残る気を集めた。シンの軌道を見切り左に回避する。
身体操作と気による軽功術。シンの速さ…筋肉の速さだけでは避けられるものではなかった。
レイオウの残像にシンの蹴りがぶち込まれる! もちろん手応え…足応えはない。が…。
いや、しかしレイオウにも"見えて"いる。
シンの右足からは南斗の裂気が放射されていた。その鋭い気が、石の柱や床を荒く刻む!
「(やる!)」 飛び蹴りを躱し、空いた背後を狙う心算だったが、それさえをも先読みされていたか。
顔には不気味な笑みが張り付いたまま。凄まじいシンの攻撃にも、狂気に支配された彼には可笑しくて仕方がない。
シンが石床を削りながら着地! 気で守らなければ足裏は焼け付き、剥がれ落ちている。
その着地の瞬間を逃すわけはない! 今度はレイオウが反撃する。あの蹴りの後では、無数の突きは出せない。
右手で"風"を起こしながらシンに詰める。真の狙いは左拳による秘孔点穴。
勝負は一撃! 無数の拳による守りも所詮は無駄。レイオウの気眼がシンの右脇腹に点在する致死孔を見る。
…無の境地。惚けること、口をだらしなく開けた状態ではない。何も考えていないこととは違うのだ。
雑念を捨て、勝利に対する欲求さえも封印し、拳士として磨き上げた全てに託す。
"無"とは超集中の領域…その別称。シンは無を意識化出来る。先までのハイな気分から一転して"無"への切替え。
「フッ!?」 レイオウが足を止めた。シンの変化に気付いたのだ。
「なんだぁこれは?」
心中を蠢く狂気という名の蟲…。にも拘らず多くを犠牲にして得た拳士の本能がレイオウを止める。
一呼吸…シンが"元に戻る"。ボウッ! 再び燃え盛る地獄の業火と化す。
「さすがはレイオウ。三羅将が手を出さなかったのは、バランスのせいだけでもないようだな」
「フフフ…狂神魂だけでは勝てぬか」 理性はふっ飛んでいる筈なのに思考は明瞭だった。
最高にハイだった。相手(シン)もそうであることがわかる。
可笑しくて仕方がない。ハイで仕方がない。嬉しくて仕方がない。
レイオウにはわかっている。この異常な興奮は狂気のせいだけではない。
目の前の男が自分をこうも熱くする。駆り立てる!
446 :
マロン名無しさん:2008/06/17(火) 18:21:40 ID:AKIxqYz0
特定の周波数(自然界にも少なく、人間界でもマイナーで鴉改造計画に併せて規制が出来る)に大して極端に弱い、
鴉を開発。東京都内の鴉界も他の大量発生などの厄介な生態系も、そいつらの戦闘能力と目の良さや繁殖力で制覇。
厄介になったら、特定の周波数で一網打尽。これは遺伝子的な宿命。
耐性のできる余地すら抑えた運用で、後には1羽の躯で50銭相当の地域振興カードのプリベイドが得られる街が残る。
それが、文明崩壊までの鴉事情。
シルキー「卵まで獲得ーー。あ、無理しなくていいよ」。
【続きを皆さんでどうぞ】
シルキー・・・本名・山田絹枝。昭和50年Birth。住宅支援を受ける奨学生ゆえにメイドをしていたので、シェルターに入る。
シェルター内の争いの過程で泰山流拳法の一派に与する。
その流派は貫手を重視する名も無き一派だが、絹枝には素質があり10日で貫手を『覚える』。
貫手の要領で棒手裏剣を投擲すれば、水平の射程が20m無いボウガンの矢ぐらいのものにはなる。
村 ・・・文明時代から森林が消えつつあった山の麓を転々とする、農村。
その地を治める収奪集団に季節ごとに貢物をして生き永らえている近世の村のような土地柄。
山の方から勢力を広げつつある鴉に村人がやられたりしつつある。
鴉は生命力が強く抗体もありえないぐらい揃ってるから、体表の不潔さの中に何かを保菌していたらやばい。
鴉は蛋白源やスタミナ粥(水とモツの加熱・煮沸が主な目的の三分粥)の材料になる。
>>444 この章と次の章だけでもうバキVSオリバの戦いより面白いと思うよ。
アクションの情報量が多いいが、けしてダラダラした戦いではなく、当たれば一撃死の緊張もあるというか。
そんな緊張感の中にビキパンが出てくると笑えますな
448 :
マロン名無しさん:2008/06/21(土) 01:51:19 ID:n7tmiEo6
保守乙です。熱い闘いにワクテカです。
>>445 実写で勝ちこみタイガーズゲートとかカンフーハッスルとかの格闘CGモノは観てて面白いんだが、
あれらは何発蹴られても痛がるだけで死なないんだよな、故に緊張感がない戦いというか。
当たれば即死のこの戦いは実写CGなら怖い戦いだろうな。
ランボー最後の戦場を観たのだが、ラストでランボーが田舎の父親の家に帰っていくのだが、
ユダ編のラストはもしかしてランボーからインスピレーションを得たの?
>>447 いえ、そう思えるのは貴方様の想像力(妄想力)が発達しているからでしょう。
>>448 保守乙に乙です。
>>449 偶然です。自分はランボーの新作は観ていません。
ちなみに以前ユダの生い立ちを書いたことがあったのですが(別スレ)、
その設定はゲームのスト2シリーズのバルログというキャラクターと似ていたそうです。
…ユダの妄想設定
・母親は東欧系美女
・美しい母親はユダにとって女神
・父親の人種は特に設定していない
・学業スポーツの天才
・男性教師からは色目を使われるほどの美少年
・少年犯罪組織のリーダー
・しかし、自分の手は汚さず、ミスもしない
・母親が別の若い男と失踪
・ユダの心に空いた穴
・ユダは美しい母親を自らに投影し、化粧を始める
・妻の失踪…父親は酒浸りの生活に陥り、錯乱状態に。
・ユダ…実父に犯される→父親を殺害
・絶望の中、彷徨う少年ユダ
・ある男がユダの能力と、そして抱える闇を見、裏の世界のある組織に連れて行く
・その組織…南斗宗家
というところです。
あ
452 :
マロン名無しさん:2008/06/25(水) 20:47:45 ID:hBaluktC
保守乙アゲ
ユダ過去もなかなか衝撃でしたね…お忙しいとは思いますが続き期待してます。
ありがとうございます。
ところで…
『こんなのどうでしょう』
「勝也〜。早く来て〜。まぁた鏡に身体映してんでしょう」
ベッドから女が呼ぶ。シンプルなホテルだった。大画面テレビとカラオケ…お決まりの備品…。
鏡に映る、よく鍛えられた若い身体。その若い男は自分の胴体に走る長い手術痕をさすった。
今更…恨みなんかはない。それどころか、あの大阪のガキども相手の喧嘩…連帯感さえ芽生えたと思っている。
「このナルシスト〜」 女が甘い声で叫ぶ。
…薬師寺はどう思ってる?
奴は俺とは違う。根はいい奴だ。すぐに落ち着いて、明るい家庭を守る、いい親父になるだろう。
ことによると奴のことだ…本当に家を探し出してピンポンダッシュしてるかも知れねえ。
俺も随分と無茶をやった。顎やこの傷さえ、報いにしちゃ軽い方だ。顎…。
何故だ? かつて砕かれたこの顎は少しも痛まねえ。なのに、同じように完治した筈の脇腹は…。
「ちょっと勝也聞いてんの」 女がいじけたような声を出す。女は何もわかっちゃいない。
「うるせえ、今行く」
この傷は生涯消えることはない…。
あのとき見上げた曇り空…。下卑た笑いで思いきり踏み付ける、奴の黒い革靴…。
俺はこの傷を見る度…この敗北感を引きずるのか? この脇腹の疼きは消えねえのか?
わかってくれるか?……葛西……。
怒りや恨みじゃねえんだ。同じ負けでも、あの"関西人"とはまるで別物なんだよ。
テメエも前田とやり合って変わった。あの頃のクソ野郎じゃねえのはわかってる。
…もうすぐ卒業だ。
若い男は、女の待つベッドに入って行った。
女の滑らかな肌が、脇腹の疼きを和らげてくれる。若い性欲が男の身体をほてらせる。
それでも頭の中はクールだった。寒いくらいに冷めていた。
どれだけ女と肉欲に溺れようとしても、彼の頭を満たすのは、巨大な敗北感と、粉々にされたプライドの、その破片たちの呻きだけだった。
続きは…ありません!
得体の知れない、奇怪な何かが、この男…シンにはある。自分の攻撃が、鏡に反射するかのように跳ね返される…。
それよりも、吸い込まれるような…。これが武の極致とも言われる"無"…ではないか。しかし、レイオウは笑った。
「危険な男だ。南斗聖拳よ」
それに対し、ビキパンの肉体を誇るかのようなシンが応える。
「いや、危険なのは貴様だ、レイオウ。半端な拳士ならとっくに血肉の塊だ」
無難な会話で間を繋ぎ、闘気を調整する。
突然!神速の軽功術! レイオウが"風"を起こす前に出る! シンの強力な蹴り足が石床を抉り飛ばす!
「!」 速い! 南斗め、今の今まで速さを抑えていたか!
回避することは不可能。ならばとレイオウは下がることでギリギリの間合いを保ちながら、シンの速射を受け流す。
虚のない"実弾"のみのシンの打突。それでいて速い! 受け流すのが精一杯。反撃は出来ない。
レイオウ…0.09秒後の判断…次にシンの足が地を蹴り、踏み出せば、完全に間合いを割られる。防ぎきれない。
やむを得ない。その前に…。危険な判断である。狂気ならではの決断。しかし適格。
レイオウは、シンの激しい攻撃を受け流すのではなく、防御を捨て攻撃のみに切り換えた。
身長も大差ない。リーチも然り。シンの突き出す拳に合わせ、開いた胸元に自らの指突を撃つ。
ガッ! レイオウの指突がシンの胸を捉える! 流石に秘孔までは極(キ)めさせない。弾き合うように離れる両者。
シンの胸からは、鮮やかな血が溢れていた…。レイオウほどの拳士であれば、秘孔を極めなくとも敵を葬ることはたやすい。
が、秘孔を極めずして勝てる相手ではない。その戦い方は、まさに南斗のものだ。敵の土俵では闘えない。
一呼吸…それで新たな気が満ちる。シンの胸の傷は止血された。
一方、シンより遅れて裂け始めるレイオウの身体…。
シンに一撃を入れる間に、レイオウの胴体には三発もの被弾と、そして…。
飛び散る真っ赤な液体と共に、ボトッと石床に落ちる生暖かい物体。レイオウの左肘から先は無残にも砕け落ちた。
しかし…その激痛さえもがレイオウを駆り立てる。狂気の炎が激しく盛る。
>>453 この程度の負け犬度でランボーの前に立ったら、「今の生活を大切にしろ!」で終わりでしょ。
ヒロシとトオルなら誤魔化してるのがわかるから即行殴りに行くし、
渋川先生や独歩も然り。
>>454 軽快なアクションだし、駆け引きや読み合いの心理も描かれてるし、
相変わらず面白いのだがなぜかあまり記憶には残らない。
この章でいえば三発被弾し一撃を突き入れたレイオウの覚悟がもっと知りたいというか。
原作のようにレイオウの過去のエピソードを入れて、
こういう事が過去にあったので、肘が砕け落ちてもまだ戦うレイオウが心に残るのでは?。
過去のエピソードといえば、蒼天でハゲの師匠と少年時代の拳四郎が戦う過去の場面が挟まれてるのだが、
盛り上げるどころか水をさしてるとしか思えん。昔の北斗はもっと知りたくなる様な凄みのある過去のエピが挟まれていて、
戦いを盛り上げていたと思うのだが。
霊王は好きなのですが期待しないでください…。
鬼塚も好きです。
後の彼はろくブルの中でも極めて理性的です。
しかし、一方的になぶられた過去と傷跡。その葛藤を描きたかったのですが、いかんせん練り込みもなく…。
レイオウは無くした左腕に手を当て、傷口を焼き付けて?止血している。
もちろん、その間も一定以上の距離をとり、シンの追撃を未然に防いでいる。
仮に、ここでシンが手負いのレイオウを攻め立てても、レイオウは逃げに徹するであろう。
追撃に執着すれば、或いはそのまま勝利を得ることが可能かもしれない。
しかし…シンはその様な戦いを望まない。逃げる相手を追いかけてまで勝負をつける…それはシンのプライドに障る。
この辺が、年若い頃より南斗のエリートとして、そして南斗六聖拳の一人として生きて来たシンの矜持であろう。
…レイオウは違う。不意打ちまではしないまでも、勝ち方にはこだわらない。
そうしているうちにレイオウの左腕は完全に止血された。だが、調気法だけで止血出来る負傷ではない。
なぜ、レイオウは秘孔の術を使わなかったのか…。南斗にもそれくらいの秘孔術は伝えられているというのに。
どうてもいいことだった。もう、そんなことはシンの頭には上りもしない。
レイオウの顔は敗北を悟った者のそれではない。狂気は苦痛をも忘れさせるのであろうか。
不気味な笑みがレイオウから消えることはない。
レイオウの余裕…謎だった。しかし、元よりシンに油断は無い。三大奥義もまだ二つ残っている。
かと言って、それに付き合う気はない。…興味はある。それから何か得るものがないとは言えまい。
いや、奥義とまで呼ばれるのなら、尚のことそれを見極めたい。
しかし、ここであえてレイオウにその機会を与える気もない。これは試合ではない。死合いなのだ。
出会っていきなり死合う…。憎しみも怨みもない。ただ自分が南斗で相手が北斗であるだけ。
その先、究極には最強最高の北斗神拳…ケンシロウ。
レイオウは右掌をシンに向け、間合いを遠く保ったまま、シンの出方を見ている。
後の先を狙っている…シンはそう判断した。
言うまでもなく南斗聖拳には伝衝裂波がある。この距離もシンにとっては充分に"届く"。
レイオウを殺気で威嚇しつつシンは考える…レイオウはそれ(伝衝裂波)を誘っているのだろうか?
しかし、いかに伝衝裂波とて、奴ほどの闘気を纏っていては無効化されることも考えられる。
となれば、裂波後のスキを突かれるのは自分の方だ。
シンは自分を戒めた…。"無"どころか雑念が強過ぎる。不思議なほど集中するのが難しい。
「…?」 脱力感…というより虚脱に近い。シンの緊張が解ける。「?…これは!?」
眼前に黒い影! レイオウだ! 右手二本指がシンの眉間を狙う!
左手で捌きつつ顔を逸らすも、完全に回避は出来ずシンの左側頭部を掠める! シンの長い髪が舞う。
だが死点は外した。反撃は必殺の間合い! 右の突きでレイオウに穴を穿つ! …?
身体が重い! 突き出したその拳はレイオウに簡単に捌かれ、そして…。
「うぐ!」 レイオウの左の膝蹴りがシンの腹部を捉えた!
その衝撃に加え、さらにレイオウの闘気が風圧のようにシンを追い討つ! シンは石柱にオフセットでぶつかった!
転がりながらもレイオウの位置を気で確認する。レイオウの追撃はない。
回転の勢いを利用してそのまま体勢を整え、構えを戻す。…ビキパンは無事だ…とは気にしない。
一体、自分の身に何が起きたのか? 気に入らないのはレイオウの見下すような目と狂気の笑み。
過剰な殺気がピリピリと空気を裂く。しかし弱い…。どんな術をかけられたのか?
「何をした?レイオウ。これが三大奥義の一つか?」
「北斗操気掌。貴様のこうるさい殺気を割いておいた。しかし、これは三大奥義には入らない」 レイオウが笑う。
左腕を失ったのは"痛い"。が、その分、狙いが絞(シボ)れる。失うことで得られることがある。
「(だが少し不便だな)」 レイオウがゆっくり距離を詰める…。
459 :
マロン名無しさん:2008/07/02(水) 06:18:13 ID:r99Jsmb0
460 :
批評家 佐藤あきら:2008/07/03(木) 12:53:10 ID:sVx8IaIw
どうなんでしょうか?南斗聖拳が飛び道具的な奥義があるから広域戦闘に適しているという
誤った認識は捨てたほうが良いと思います。デンショウレッパですか?これも大きな間違いですね。
北斗神拳においても、ラオウの剛掌波や琉拳カイオウの暗流非波などがありますね。
すなわち、ある一定の領域に達した達人は奥義においてオーラで刃を形成する事は可能ですし
それが突出して南斗聖拳が秀ているという認識は幼稚ですね。
それに南斗聖拳をよほど評価しているようですが、南斗聖拳で北斗諸派に通用するのは鳳凰拳のサウザーくらいです。
それも肉体的な特質においてサウザーは北斗最強のラオウを怯ませたといっていいでしょう。
つまり南斗を北斗の領域に近づけるのはあまりに無理があるのです。
若き未熟なケンシロウがシンに惨殺されたエピソードがあまりにヒューチャーされるから
南斗は凄いと誤解してしまいますが、所詮は南斗は核のない武闘派集団だといっていいでしょう。
この妄想においての闘いも、彼我能力の差が最初からわかっている分、何かしらけてしまいます。リアルさがないといってもいいですね。
>>460 しらけるなら読むな
少なくとも、おまえがちょっと書いたサウザー伝よりは面白いよ
462 :
批評家 佐藤あきら:2008/07/03(木) 21:50:21 ID:sVx8IaIw
正直「読む」事はしていません。すみません。
最後のレスをサラッと「視た」だけです。きっと貴方の妄想を理解できないのもそのためかな。
でも、やっぱり白けてしまいます。どうしても。
そこは妄想能力に限界があるのだと思います。それにマンネリですね。
戦闘シーンに至る下地や伏兵がない。ジャンプで1クールで終わる格闘漫画のように
結果は見えてますし、次の動きが手に取るように分ってしまう。読者は目が肥えてますから
ある程度の「裏切り」が欲しいわけです。読者の創造力を打ち破る強力なシナリオが要求されるわけですね。
ドラゴンボールやデスノートなども、そういった読者を混乱させてさきが見えない、かといってリアルさを失わない技術がありました。
売れるわけですよね。彼らの妄想と貴方の妄想のエネルギーの質量は天と地の差です。
「だったら読むなよ」ではなく、己の能力の欠陥を受け入れて、日々妄想を研鑽すべきなんです。
能力というのは日々磨かれていくものです。年齢を重ねるごとに増すものなのです。
例えば、右脳と左脳の関係があります。本来、人間には想像を超える能力があるといわれています。
しかし左脳が右脳の能力に抑制をかけて、突出した右脳の能力を封じ込めている事実を知っていますか?
しかし年齢を重ね、左脳のリミッターが徐々に解除され、ある日突然無力だった老人が才能を開花させ
素晴らしい絵を描いたり、計算能力を発揮したり、今まで押さえ込まれた資質が目覚めるというものです。
貴方は恐らく私からすれば高齢者とまではいきませんが、40歳を軽く越えているでしょう。それに几帳面な人物だと言う事が推察できます。
貴方は自分の能力に限界を感じていますね?そしてその「虚偽」の事実を真実だと受け入れ
こういっては失礼かもしれないけど「ツマラナイ妄想」を繰り返している。
しかし年齢を重ねるという事と、自身の限界は必ずしも一致しません。脳は筋肉ではありませんので
いくらでも能力を亢進、更新、高進できるものなのです。
463 :
批評家 佐藤あきら:2008/07/03(木) 21:59:11 ID:sVx8IaIw
もっと自分に自身を持つべきです。
名前は何ていったか・・・え〜と、旧壱さんでしたね。そう、旧壱さん。
貴方は大作を描くべきです。時間的制約があるなら、一日少しずつ進めればいい。
いちいちアップしなくて良いです。ワードにでも一字一字叩きつけてシナリオを練るのです。
最初は大きな枠で結構です。骨格を形成するために多くの本を読んでください。
時代設定、主要キャラクター、相関関係、対極的存在、必殺奥義など。
それぞれ妄想なのだからどんどん自由に描けるはずです。制約はありませんから。
ただリアルさを失ってはなりません。読者と貴方を結ぶのは共通する知識なのですから。
リアルさというのは相互知識の上に成り立っています。我々人間が社会で法律や規律を守るように
ある一定の枠がどんな事にも存在しています。それはリアルさを浮き立たせるエッセンスでもあります。
忘れてはいけないのは、妄想は限りなく自由であるにも関わらず、リアルさという土台を構築するにあたり
ジレンマが発生する事ですね。そこは知識で乗り切るしかないのです。
私のように一月に20冊以上本を読む人間は、有り余る知識に溢れています。
そんな私からすれば、貴方はまるで古びたマンションの壁に落書きする少年のようにみえて、若干哀れです。
私より歳を重ね、多くの時間を凌駕しているにもかかわらず、私より圧倒的下位にいる貴方が歯がゆいのです。
貴方の才能はまだ開花されていません。表面上のかき集めた知識と経験でただ真っ白なキャンパスに落書きしてるだけなのです。
そこに絶対的に必要なリアルさが完全に欠如している理由はそこにあります。
完全スルーでお願いしますね
>>461m(_ _)m
大喜びでレスしてますし。
「ヴ!」 …秘孔は突かせない、必殺の間合いは取らせない。それでもレイオウの攻撃はシンを徐々に追い詰める。
「フフ…下手に逃げても苦しみが続くだけだ。どうだ?理解したか? 我が北斗孫家拳の強さを!」
レイオウの中段蹴りがシンの脇腹を打つ!
シンのガードごと吹き飛ばす、狂乱の闘気によって強化されたレイオウの力! 石柱にぶち当たり片膝を着くシン。
しかし、シンの眼光は少しも衰えていない。それがレイオウの踏み込みを僅かに甘くする。
それでもレイオウは謳う。
「大陸を離れ、この小さき島国に逃げた輩…それが貴様ら南斗であり、そして北斗神拳だ。
この腐れた国で惰眠を貪った"貴様ら"ごときに、この北斗孫家拳レイオウが殺れると…思ったか!」
レイオウの前蹴り! ガシ! 「む!?」 シンの右手がレイオウの足を掴み取っている。
「ほう…まだそんな力が…」 シンの指に闘気が集まる。レイオウは急いで足を引き戻した。遅れていたら足は破壊されている。
「そんなものか」 シンは立ち上がって言った。
ビキパンしか身に着けていないほぼ全裸の肉体がレイオウの攻撃で傷付いている…がビキパンは無事だ…。
そんなものか…だと? レイオウは激昂しトドメにと急いだ!
「!?」 しかしレイオウの踏み込みを止める何か…。先の得体の知れない何かではない。燃えるような…殺気!
もう充分だった。シンはレイオウの底を見た。打倒北斗神拳に執念を燃やすのは同じだが、心の姿勢が違う。
最初から北斗神拳を認めていないのだ。まるで、"あの頃の"シン自身のように。
「もういい。終わりだ…レイオウ。貴様では俺に…南斗には勝てん!」
466 :
批評家 佐藤あきら:2008/07/04(金) 01:05:03 ID:3vM5vi/4
そろそろ寝ますね。
貴方は自分の殻に篭りすぎてますね。貴方にそれで何が楽しいの?と問いただしても
意味のない事でしょう。貴方はそうやって40数年生きてきたわけですから。
でもそろそろ自分を変えるべきときにきたのではないでしょうか?
恋愛も結婚も子供も残せなかった貴方に出来る事は、ここで沈黙とともに指を弾くだけ。
それが貴方の日課になっている時点で、貴方は圧倒的孤独の中にある事を容易に想像できます。
でも貴方は宗教におぼれ、妄想の中で自分を維持しているつもりなのでしょう。
しかし貴方は報われない。対人関係において貴方は完全に無力だからです。
貴方を相手にする人は皆無といっていいでしょう。異常者を見る目で貴方は人生の大半を迫害されてきた。
でもそれは貴方が勝手に導いた人生です。自閉症にも似た特殊な病を貴方は罹患してるのです。
社会はそれを認知してくれない。悲しいかなそれが現実です。貴方は妄想に自分の生きる場所を求めた。
やがて自分の人生を諦め、妄想の中で新しいものを見出そうと努力した。
でもどうです?何も見出せない。むしろ状況は悪化してるじゃありませんか。
自分を見つめなおすべきです。そして妄想の中に逃避したのなら、妄想をもっと豊かにしましょう。
貴方の妄想は自分で頑なに形成した壁に囲まれています。それでは何もできない。リアルさもない。
467 :
批評家 佐藤あきら:2008/07/04(金) 01:09:45 ID:3vM5vi/4
私は就職しました。単なるサラリーマンです。
給与もそこそこですが、何より休みを重視してます。
彼女とともに色んな場所へ旅するのが私にとって豊かな人生だからです。
それでいいと思います。ツマラナイ人生ですよね。でもそれでいいんです。
貴方も早く自分にケジメをつける瞬間が訪れればいいですね。
貴方は弱い。弱虫でいつも泣いてる。悲しい人です。人は貴方を大嫌いです。
でもそれに負けないで欲しい。妄想という世界が貴方を支える要素であるなら依存しても構わない。
しかし貴方の人生は貴方の目の前にあるリアルな世界そのものなのです。
逃げる場所は人生において必要です。しかしその場所にとどまる事は、貴方の人生そのものを不幸にしていくだけです。
どうか立ち直ってください。心から願います。
ではまた9月くらいに訪れようかと思います。どうかご自愛を。
468 :
マロン名無しさん:2008/07/04(金) 12:13:06 ID:dH31HwcJ
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469 :
マロン名無しさん:2008/07/05(土) 03:14:13 ID:Vx5vtnmR
>>457 シンとレイオウの戦いに対する姿勢の違いが良く判るが、
そのあと書かれているシンの気持ちが少しわかり辛い。
3大奥義に興味があり見てみたいが、それを受けきって見定めるだけの余裕はないという事なのかな?
>>458 裂波後の隙ッて硬直時間のこと?格闘ゲーム?
操気って相手の集中力を散漫にする奥義?だとしたら最強部類の奥義なんじゃないか?
地味だけど面白いです。ビキパンが出るたびに笑えるW
>>465 ビキパンひとつにこんなにも影響力があるとは、
ってこれ映画なら勝敗とは別に、いつポロリといくかって冷や冷やするぞ。
操気はまだ破られていませんよね?三大奥義の残りの二つは?
勝敗はやる前から分かってる、でも興味は維持されております。
ア
ぁ
472 :
マロン名無しさん:2008/07/13(日) 18:24:26 ID:G99BMepr
保守乙です。お忙しいとは思いますが続き期待してます!
3大奥義がなかなか思いつかんのかな?
3大奥義でもない操気がなにげに凄いからな。
話は変わるが今週のガンツで7週クリアーの最強男の岡八郎が、
ぬらりに首を引きちぎられて無残な姿で死んだ。
今考えるとこの最強男って、
読者に絶望感を与える為の演出の思えてきた。
俺には勝てない…このシンの一言にレイオウの怒りが燃えた。
それと同時に、その怒りに混じる込み上げるような可笑しさ。まさに狂気の極み…。とにかく高揚して仕方がない。
シンを八つ裂きにし、その血肉を食らいたい。
…怖いのは、狂神魂を解いた時の"反動"だけ。空も飛べるのでは?と思えるほどの高揚感の代償…。
狂神魂を極めた者は、十中九まで自滅する。ゆえに狂神魂は孫家拳において禁忌とされた。忌み嫌われ、恐れられた。
しかし!狂気がもたらす、この果てのない力! 止むことなく湧き上がる闘気!
シンはそんなレイオウを見ながら自分に問うた。
…これが暗黒の憎悪を力の源とした場合…、あのカイオウの魔闘気になるのではないか?
それでも負ける気はしない。なぜなら、シンは知っているのだ…"狂気"というものを。 「レイオウ…もう終わりにする」 押し殺すような声。言うまでもなく脅しではない。
「終わりにする? そのふらついた身体で言うことか!」 レイオウが空襲する!
"暴風"がシンを襲う! 気を削がれたため踏ん張りが効かずに押されるシン。狂える闘気がシンを壁に押さえ付ける!
残った右手から発する気でシンを押さえ付ける。このまま圧殺する勢い。
だが、さすがにそれで殺れる相手ではない。確実に殺るには秘孔を突くより他はない。
…そのためには、"風"を止め、秘孔点穴に切り換えなければならない。弱ってはいても、この獲物は魔物以上。
シンが狙っていたのは、まさにそこ、その瞬間だった。
体力と闘気は低下している…。しかし、少ない気でも鋭く鋭く集中すれば、充分に必殺の威力がある。
シンは自分の拳、南斗聖拳を誇った。
レイオウの気に押さえ付けられる不自由な身体。クロスアームに防御した状態ながらシンは右腕に"力"を満たす。
指先に闘気を集める…。そして!レイオウが"切り換えた"! レイオウが秘孔を突きに来る!
シンに訪れる一瞬の解放…。十字受けの体勢から、そのまま右拳をレイオウを撃ち放つ! 間合いは遠い…。しかし!
ビシッ! 「がっ!」 レイオウの眉間が避ける!
「ぐおう…は、か…これは!?」 流れ出る黒い血が目に沁みる。
一点衝の裂気…。斬るよりも速く、精確!
たまらずレイオウは間合いを外す。斬り上げる裂波なら"起こり"も大きい。対処は出来た。
拳を突き出す瞬間にスキがあることをシンが知らない筈もない。
だが、その同じスキを僅差で先に晒したのはレイオウ。そこを逃さない!
最短最速で撃ち出された"気"による突きは、レイオウにさえ捉えられなかった。何より拳の速さが並ではない。
…怒りと殺人の快楽で満ちていた狂気に、別の要素が加わる…。恐れ!おののき!
しかし、それも狂気の中身を密にする一つの要素。狂気を究めたレイオウに、今更恐怖は枷(カセ)にならない。
レイオウが言う。「なるほど、これが南斗を究めし者…北斗神拳に挑みし者か」
「そのとおりだ。貴様には(挑戦権を)渡せんな」 背中と胸に大きい十字傷を持つ、ビキパンのキングが応える。
「待ってやろう。さあ、気を調えろ」 「ああ?」 レイオウの狂気に変貌した顔が、ことさらに醜く歪む。
レイオウ「何を待つって!?」 シンはビキパンの隙間に親指を入れ引っ張り、パチンと弾いた。
「わからんか? そんな操気術じゃ俺は殺れん! 残り"二つ"のを、見せろってことよ!」
「何ぃ〜」 「レイオウ、貴様の操気術も狂気の"暴風"も、もう見切った。はっきり言おうか?」
シンの口元が吊り上がる。前傾した体勢。前面に押しだす殺意の裂気。
狂気!? 反射的にレイオウが身構える。レイオウは悟った。シン…この男も狂気の世界の人間なのだ。
今、シンが…この男が狂気を解放しようとしている!? ならば…果たせなかったカイオウ打倒の代わりと行こう…。
カイオウとシン…まるで異質な二人ではあるが、北斗神拳との前哨戦には文句なしに相応しい。
「いいだろう」 レイオウが再び中距離に間合いを保つ。
「そして先に言っておく。残った二つの奥義のうち、一つは貴様に意味をなさない」 「…」
「ゆえに貴様に披露する必要もなく、またそうすることも出来ない。残念だ」とレイオウは笑う。
巧い間合いの取り方だ…。シンの速く広い一歩でもレイオウには届かない。
かと言って、シンには"千の手"がある。よほど虚を突かれない限り、レイオウに死の一撃を撃たせない。
…残った秘奥義…存分に見極めよう。
>>474 操気で集中力を散漫にさせられても、
残った気を鋭く鋭く一点に集中して放てば攻撃力は十分て事か。
なるほどなるほど解決策になってます。
>>475 まぁありきたりですが、一点衝が炸裂した後シンの台詞で、
なぜ操気が破られたかの「少ない気でも鋭く〜」を言ってくれた方が分かりやすい気がします。
そういえば3大奥義の一つは秘孔変位だったんですな。
ホントに色んな事に気を配って書かれていて感心させられます。
今テレビでヒーローズってやってますが、
旧壱さんからみてストーリー的にどうでしょうか?
自分は6枚目まで観ましたが、複数の主人公がいて、
各エピソードを順番に回るので飽きない感じです。
どう爆発に向かってたくさんの主人公達を収束させるのかと思ってます。
しかしちょっと寄り道が多いかな。
>>477 映画はよく観ますが、ヒーローズは観てません。
狂神魂は北斗孫家拳の禁忌。しかし、孫家拳を特徴である操気術を極限まで高める秘奥義。
…無尽蔵に思える力を与えてくれる。
二つのうちの一つ…秘孔変位は南斗聖拳を相手には意味を持たない。あくまで、対"北斗"用の究極奥義…。
相手(北斗)に"一撃"を受けたとしても、まだこちらには一撃を極(キ)め返す余地がある。
互いに一撃必殺の拳同士の戦いである。相手に死点を打ち抜かれる間合いは、同時にこちらの間合いでもある。
必殺の一撃を最低でも一度は無効化出来る、この秘孔変位を会得することは、対北斗において絶対的な有利となる。
しかし…、南斗を相手には全く役に立ちはしない。
南斗聖拳…北斗の拳と互角にやり合える流派の存在。レイオウには信じ難かった。
「(この南斗の強さからすれば、かつての我が師が北斗神拳を恐れたのも頷ける)」
いや、元よりあの魔神カイオウを討つ力が北斗神拳にはあるのだ。…最強にして父祖の拳…北斗神拳。
その北斗神拳の伝承者争いに敗れた者が、打倒北斗神拳のみに執念を燃やし編纂した拳…。それが南斗か〔妄天設定〕。
残る秘奥義…天蓋崩落。狂気による力で溢れ出る闘気を、さらに狂気の力で圧縮する。
それゆえ、このレイオウの天蓋崩落は最強絶対の奥義と化した。
"俺の"天蓋崩落ならカイオウの纏う魔闘気の鎧をも貫通し…。そして南斗聖拳よ、貴様も我が前に崩れ落ちる。
篝火がビキパンのシンの裸体に美しい陰影を作る…。狂気と裂気を併せ持つ南斗最強のシン。
レイオウは仕掛けるための距離と時を測る。しばしの間、二人に変化はなかった。
不気味にニヤつきながら遠巻きにシンを威嚇するレイオウ。…シンがそんな戦い方に長く付き合えるわけもない。
構えたまま、しっかりと素足で石床を感じながら、シンが間合いを変えて行く。レイオウも間合いの取り方が巧い…。
「(そうだ…もう一歩だ。それで貴様の命も消える。南斗を屠り、神拳を滅す。
時代が変わろうと俺はこの国を憎む! 聖帝の元にまとまりかけたこの地を再び混乱に陥れてやるわ!)」
"最強"に対する飽くなき執念を別にすれば、レイオウは狂人ではない。
この地を嫌う思いはあれど、治世に移行するのをわざわざ壊したりはしない。
しかし、狂気は全ての理性を吹き飛ばす。知っていて狂気に身を委ねた。
結果…師を殺害するばかりか、同門の仲間たちや自分の恋人さえをも手に掛けていた…。
多くを…ではない。まさしく全て犠牲にした。最強…ただ一人のみに与えられる幻想のため。
我に返った時…レイオウは地の涙を流した。…もう戻れないのだ。止まれないのだ。
…正気の状態では耐えられぬ。鏡を見れば背後に浮かぶ顔…顔…顔。
常に語り掛ける声…声…声……叫び! 「狂気に頼らなければ、俺は生きられぬ!」
「下らん! 狂気の底を知れ!レイオウ!」 シンが飛び出る! 遂に"間"が合う!
「天蓋は崩れた! 貴様も…落ちろぉ!」
レイオウの右手、その指二本から弾丸の如くに撃ち出された気弾! 近くの篝火が消し飛ぶ!
ドッ!! 気弾は完全にシンを捉えていた! 弾ける"気"の火花!
「フハハハハア!」 笑い声が正常ではない。狂気ここに極まれり。「落ちた! 南斗六星は奈落に堕ちた!」
レイオウの高笑いが反響し、闇夜に溶ける。
奥義天蓋崩落の一撃を受けたシンは無言で立ち尽くしている。近くにあった篝火が消えたため、その表情は見えない。
しかし、あと数秒でシンの肉体は崩れ、魂は地獄に堕ちる。いや、滅び去るだろう。
…狂気の極みに立ち、人外の化生(ケショウ)となったレイオウには気付かなかった。シンの生気は少しも消えていない。
「これなのか?」 レイオウを哀れむようなシンの声。 「!?…貴様?まだ…」
撃ったのは右胸中央の死点。その衝撃だけでも人を殺す威力がある。何が?? "気"で暗がりに立つシンを見る。
「は!?…何?」 シンの右手が胸の前に置かれている。ちょうどレイオウの気弾を掴み取ったような体勢。
事実、レイオウの気弾はシンに見切られていた。
シンは石柱の陰から歩を進め、弱いながらに光の届く位置へと移動した。
肉眼でも確かめる…。やはり秘孔は撃たれていない。だが…なぜ?
「惜しいな…。」 再びシンが哀れむような声を発した。
481 :
マロン名無しさん:2008/07/20(日) 01:45:43 ID:Y9qaxyhe
>>479 天蓋崩落って名前からすると、
ちょうどガンツのHガンの上からの圧力で押し潰す感じがするよ
>>480 掴めるってのは速さがないことだし、
止められたってのは貫通力がないことでしょ?
いかにせん3大奥義が指弾ってのは地味すぎるし、威力がない。
掴めるけど貫通力があってヤバイ方が面白い。
「惜しかったな…レイオウ」 「な…に?」 あまりの出来事…狂気さえも醒まされる。
そんなレイオウを一気に襲い来る"正気"。深い…奈落の底よりも深い悔恨がレイオウを問い詰めにかかる。
「既に"南斗"は知っているのだ。北斗の奥義…闘気にて秘孔を突くその奥義を」
そしてレイオウの肉体にも高い"代償"が支払いを求める。体内を蟲がモゾモゾと蠢く感覚…。
「勝利への執念…打倒北斗神拳に対する執念。ほとんど全て、貴様は完璧だった。貴様に足らなかったもの…」
「…」 レイオウの大きく見開かれた目。
「…それは、運だ」 「運?運だと!?」と、レイオウはシンに詰め寄ろうとした…無防備で。
その歩みを止めたのは、レイオウ自身の身体が発する異常だった。
ガクッ…膝が落ちる。石の床は冷たい。もちろん、レイオウ本人にそれを感じる余裕はない。
天を破ると言われる北斗の秘奥義…。威力、速さ、精度…全て完璧だった筈だ。
何より解さないのは、弾道が完全に見切られたことが、その理由はレイオウの高い熟練度そのものにあった。
離れた間合いの取り方ながらに闘気を溜めているレイオウの様子から、シンは気弾を警戒していた。
その読みは的中していた。ゆえにシンはわざと構えの中に、数ヶ所のスキを作った。
…レイオウの拳も神域に近い。ならば、このスキを見逃しはしない。…"無意識に"このスキを狙いに来る。
もちろん、それだけでは足りない。シン自身も一切の雑念を断つ完全集中状態…無想状態にならねばならない。
そして、それは今のシンには自在である。ならば、あとは南斗の裂気を満たした拳で気弾を打ち払えばいい。
…まさに運が悪い。それだけであろうか。
秘奥義…北斗神拳で言うところの天破活殺。本来、それを"見た"者は生きてはいない。
それゆえ、その秘匿性が失われることはなかった。
だが、サウザーが拳王ラオウと闘った際、ラオウはこの北斗の秘奥義を一度見せている。
まだある。元斗皇拳だ。北斗神拳以上に闘気を具現化する拳だった。
さらにある。南斗…シンは北斗の三羅将とも拳を交わしている。
しかも、魔王カイオウの奥義暗流天破の前に完敗を喫しながらも命を拾っている。
敗れながら…その真髄を見ておいて尚、命を長らえている。
レイオウに"運"がないのなら、反対に南斗には…シンには天運があったことになる。
ユダの策に嵌り、死の寸前まで追い詰められた。そのユダとレイの死闘を見た。南斗最強鳳凰拳の奥義を見た。
元斗皇拳の奥義を見た。元斗亜流の拳を使うアルフとも拳を交えた。
そして……この場所で、北斗神拳伝承者に敗れている。…そのとき知った神域…無想の拳。
これを天運と言わずしてなんと呼ぶのか。
「時勢は南斗聖拳にある。レイオウ…生まれた時代が悪かったな。勝負ありだ。去れ」
レイオウから邪気が抜けて行く…。狂気に変形した顔が元に戻って行く…。
いや、元には戻らなかった。既に死人のような姿…。狂気を利用して引き出した力…その代償。
さらに、シンにはわからないことだが、秘孔変位の影響もある。
生まれ持った経絡秘孔の位置を変えてしまうのである。それが身体にもたらす影響…。
全て知った上で、全てを犠牲にして拳技を高めた。…ただ最強であるため。
最強…? なぜ自分は最強を目指すのか? 理由などなかった。ただ内なる衝動のままに拳技を磨いただけだった。
「レイオウ…」 忘れてはいけない…シンはあくまでビキパンだ。
「…最早戦える状態ではあるまい。それが狂気の限界だ。一時的に膨大な力を得ても、そのツケはさらに大きい」
狂気の力と代償…誰よりもシン自身が知っている。狂気を以て得たもので、今尚手元に残るものは…ない。
「狂気では、"真の"北斗神拳には勝てぬ」 まだ未熟だったケンシロウと再戦時のケンシロウは別人であった。
力を失い、膝を着いたままレイオウがシンに言う。
「我が師も同じことを…。狂気に頼らねばならないのは人間だから…。
そして人間では"神"に勝てぬ、と。教えてくれ…北斗神拳は"神"なのか?」
「……人間だよ……」 シンは背を向けると、自らの玉座にドスッと腰を落とした。
レイオウは重くなった身体を起こした。「フフ…俺は生きねばならんな。北斗の拳は人類の叡智だ。
失うことは許されない。北斗孫家拳は滅びるわけに行かない。なぜかわかるか?南斗よ」
…シンは無言である。
「フッ…北斗神拳は南斗聖拳に敗れ去るからだ」
言い残して、レイオウは気配を消した。
「は!? は?俺は一体何を!?」
男はキョロキョロと辺りを見回した。異常はない。しかし!「!!」 目にした腕時計が指し示す針の位置は異常だった。
「いかん!…いや、もうダメだ」 男はうなだれた。キングに胸を貫かれる自分の姿が、はっきりと目に浮かぶ。
彼の名はオオサキ。キングの居城サザンクロスの警備隊を束ねる特級モヒ官である。
このところ、仕事は楽だった。既に聖帝の支配は広く行き巡り、ちょっとした野党こそ、たまにわくものの、
このサザンクロスを脅かす…どころか、盗みに入る賊さえいない。それよりもサザンクロスで働いた方が安全確実。
一般市民も、かつてのように"家畜"と呼ばれ虐げられることはない。
それでも生活そのものは決して旧世界のときのように、とは行かない。
一般モヒ官も、治安維持やら雑用やらと激務に追われる毎日。人が集まればトラブルも生じる。
オオサキは自嘲気味に笑った。まるで、あの大嫌いだった警察じゃないか。
こんな概ね平和な状況での彼の仕事…定時報告。ただ、「異常ございません」をキングに伝える仕事。
言ってみれば…、楽だ。キングも、以前の狂乱君主ぶりは身を潜めている。
それでも、キングの前に出るときは、背中や胸に汗が流れないことはない。
何か粗相があれば…。以前の話ながら、キングの機嫌を損ね、その場で処刑されたモヒを何度も見ている。
「くそ!なんでだ!?何を俺はポケ〜っと!」 オオサキは死を覚悟した。
しかし、このまま逃亡というわけにも行かない。激務に追われる部下たちと比べれば自分の仕事は……。
いや、キングの前に日に何度も出ることを"楽"な仕事と言えるか? オオサキは泣きたくなった。
日中は二時間置きに、夜間も異常があればすぐに行動しなければならない。気が休まるのは、キングがいない日だけ。
せめて一言、オオサキは妻に感謝を伝えたかった。"いなくなる"ことを謝りたかった。
しかし、その暇はない。いや、"あれ"も俺の嫁…事情を察するだろう。だが…思いは残る。
階段を一段昇るごとに浮かぶ部下たちの笑顔。そして遂に階段を昇りきる。さらばだ!愛する者たちよ!
「キング!異常はございません!(涙)」 「そうか…ご苦労」 「え?」
キング…キング…キング!!! 彼の忠誠心は増した。
その実、シンは知っている。これがレイオウの仕業であったことを。
レイオウ戦は自分自身、力を入れてませんでした。
書いてる途中に流れはどんどん変化するものですが、このレイオウ戦は完全に初めに描いた通りです。
霊王は好きですが、あくまでレイオウとは別人。
彼は狂犬の異名を持っていましたが、妄天では、かませ"犬"に使いました。
488 :
マロン名無しさん:2008/07/21(月) 23:59:37 ID:4wYqVr91
レイオウ戦は結構おもしろかったです
次は、シン対ケンシロウ戦ですか?
490 :
マロン名無しさん:2008/07/23(水) 09:34:13 ID:lh1PTckk
ミオスタチン関連筋肉肥大がキーだろうな。
それはそうと、過去レスのAAでバウケンが荒しと間違われてるようですが、
僕は荒しなんかしてませんよ。
>>490 お久しぶりです。私は荒らしがバウケンさんじゃないことは知ってました。
私はまだしつこく書いてます。というか意地です。やり遂げるつもりです。
『時短』
聖帝の街グランドクロス…その一角…その路地裏…。
幼い女の子が話しかける。「おじちゃん?どうしたの?」
黒で統一した服を着込む片腕の男は壁を背に力なく座り込んでいる。
男は弱々しい笑顔を向け…「なんでもないよ。ちょっと疲れただけだ…」
女の子の父親「おい、あんた…大丈夫か?」
こんな時代だ…野垂れ死ぬ者など珍しくもないが、かと言って放ってはおけない。
「おい!ちょっと手を貸してくれ!」 何人かの男たちがレイオウを抱き上げる。この街には病院…医療施設がある。
レイオウは最後に…、最期にもう一度だけ聖帝に会いたかった。理由は自分でもよくわからない。
目的(北斗神拳を倒す)を遂げたら、もう一度会うことになる、と告げていた。
もちろん聖帝の暗殺のためだ。狂気に支配されるを許していたレイオウならでは…だった。
男たちの声が"遠く"に聞こえる。
「おい!死ぬな!あんた!おい!頑張れ!」 「くそ!もうダメか?おい!ぉぃ…ぉ…」
千八百年の長い歴史を持ち、闇の世界のみならず、"表"にも少なくない影響を与えた北斗三家拳…。
滅びるときは実に呆気ないものだ。劉・曹・孫…一時代に全て滅んでしまうのだ。
北斗孫家拳レイオウ…。彼が偉大な拳を継承する、最強・神域を垣間見た戦士であることを、男たちが知る筈もない。
最期に…彼は青い天を見上げていた。
もう何も聞こえない…。見上げた青い空は、だんだんと白に近付いて行く…。
身体が重く重く沈み行くような感覚の後、急に、解放されたかのような自由があった。
…まさか俺が陽の当たる場所で死ねるとはな…。
真っ白な…とにかく真っ白な、眩(マバユ)い光と同化して行く…そんな気がした………。
「"聖拳"よ…北斗神拳の本質・実体をどう見る?」
サウザーは腕組みしたまま、城の最上階…即ち壁のない王の間の縁に立ち、質問した。
以前は南斗孤鷲拳に因(チナ)んでローンイーグルと呼び、その後はシンを南斗最強と認め、普通に"シン"と呼んでいた。
今日からは"聖拳"と呼ぶらしい。しかし、これもシンに対するサウザーなりの素直ではない敬意の表れ。
そのシンは黙ったままである。どう答えるべきか…。
「我が拳、鳳凰拳に構えはないが、構えがないこと…前進して制圧する攻めの拳…という意味では、それも構えだ」
「…」 「北斗神拳の本質は…」と聖帝はフッと笑った。しかし、決して北斗を侮辱する意味の笑いではない。
「…無…だ。北斗神拳に実体や本質はない。"全てのもの"に対して、"全てのもの"になれる」
もちろん、特徴がない、と言っているわけではない。戦うに当たってのことである。
「"聖拳"よ…貴様は北斗神拳究極奥義…無想転生を知っているか?」
無想転生…? 以前、無の領域を追い求め、遂には北斗神拳で言うところの無想陰殺を会得したシンだが…。
「いや…」 "あのとき"、ケンシロウは自分に無想の拳…北斗神拳の奥義を見せておきながらシンの命を奪わなかった。
…ケンシロウは言った。これより上の奥義がある、と。それが無想転生なのか?
「それは一体どんな」「それを語るには…」とサウザーが遮るように言った。「…初めの質問に戻る」
最上階から見下ろすのはグランドクロスの繁栄…。
"滅び"を生き残りながらも散り散りになっていた南斗諸派(それでも十数派程度)のみならず、
泰山・華山流をはじめ、他流派までもが聖帝を偉大な王と認め集まって来ている。
軍事面に限ったことでもない。あらゆる分野で有能な人材が、この都市に続々と集結している。
文明は滅んだように思えても、知識は滅びていない。この街…聖都グランドクロスの発展は急ピッチで進んでいる。
かつて天帝を擁し元斗が守った街…"旧"帝都の人力発電機を元に設計した新設備により、既に城のみならず、
街灯にまで電力が供給されつつある。もちろん"終わりなき"強制労働によって発電しているわけではない。
グランドクロスは聖帝の威光の下、この鉄屑と荒野の時代にあって、まさに聖なる都と言えた。
>>489 今度こそラストです。
でも多分このスレはそろそろ容量限界でしょうか?
乙と書くのももったいないくて暫くかいてませんでしたが…やっぱりすごく面白いです!旧壱さんの思うがままに書いて完結させてください!次スレが必要なら立てますとも。携帯厨ですが…とにかく期待してます!乙でした。
無想転生…転生…。シンが思索にふける。それを再びサウザーが遮った。
「無想の拳…それは貴様も俺も修得している」 サウザーの"羽根と化す"とさえ言われる鳳凰拳奥義…。
…極限の軽功術に加え、敵の肉体と気の動きのみならず、違和ある空気の流れにさえ無意識に反応し回避する究極の防御。
そして、シンの無想陰殺は、鳳凰拳と違い防御ではなく攻に転ずる。…意形のない究極の攻撃。
元より戦闘中の彼らは、いちいち考えて行動したりはしない。基本は条件反射である。
これも無意識無想と言えなくもないが、北斗南斗が言う無想はさらにその上にある。
無想…転生…。ますますわからない。
「転生とは…」 サウザーが続ける。「転生とは何だ?…"聖拳"」
普通に答えるのは馬鹿らしい。聖帝は、こちらがどう答えるかさえ前もって知った上で会話を進める。だが…。
「生まれ変わり…だ」 あえてサウザーの意図に乗る。「その通りだ、"聖拳"」
サウザーは街を見下ろしたまま背中で語る。風に揺れるマントには、未だ南斗の紋章…南の極星南斗十字星。
「だが生きた人間は生まれ変われぬ…文字通りには、な」 「…」
「無形…北斗神拳究極の本質は絶え間ない変化であり進化。即ち!無想転生とは、
敵の"形"に応じて最も効果的な変化を以てして、しかも無想にて討つ究極の武!………ではないかと思っている」
と、サウザーは静かに笑った。「ところがこの究極奥義、誰も身につけた者がおらんそうだ」
そんな都合が良い噂…シンもサウザーも信じてはいない。
誰も会得していないなら、何故にその名は伝わる? 北斗神拳に関してはどんな胡散臭い噂も信じられる。
このサウザーの読みは、案外的を得ているのではないか? どんな拳の達人にも"形"はある。それに応じてスキも出来る。
「サウザー、お前はどれくらい…拳を究めた?」 サウザーは自信家だ。もちろん自信が実力を超えてはいない。
「フフハハハ! 聖拳よ、これまでで最も興味深い問いだ」 「…」
「…南斗鳳凰拳に関してならば九割。しかし、"拳"を究めるとは、人間を究めることだ」 「サウザー…」
「人間を究める道には…、終わりも極みもない」
シンは笑った。さすがにサウザーだ。身体…動作…そして"気"。どれをとっても相変わらず。
一拳士としてのこだわりを棄て、王の道を選んでも、その拳力には少しも衰えはない。
日々の…いや、常時の鍛練なくしてこの武威は保てない。一人の南斗聖拳としてのサウザーも健在だった。
「さて、結論だ。北斗神拳の正体は…」
王務に追われながらも…サウザー的には"追われる"とは言うまい。何をこなすにも制圧前進だろう。
その激務の中にあっても拳の鍛練と研究は怠らない。とりわけ、仇敵北斗神拳に対する研究は、だろう。
「正体は?」 シンが促す。サウザーが振り向いて言った。
「モノマネだ」 「?…何?」 「モノマネだ。模倣、模写…パクリだパクリ」
さすがのシンも唖然としたが、サウザーが無意味なことを言うわけはない。次の言葉を待った。
「北斗宗家の秘拳は…当時最強最高の武だった。だが、あまりに究められ、洗練され、遂には…」
サウザーは街を横目に見ながら、そのままゆっくりと歩き出した。シンも自然と"後を"追う。
「…遂には、"完成"してしまったのだ」
「完成…」 たった今、サウザーは"拳"に極みはないと言ったばかり。それゆえ、その真意を見抜いた。
「一つの拳として形骸化してしまった、ということか?」
「そんなところだ。もちろん並外れた最強拳であることに変わりはない。他流の追随など許さなかった」
サウザーは、先とは別の場所…また縁に立つと、再び腕組みをしながら街の繁栄を見下ろした。
「だが、もし…相手が同様に北斗宗家秘拳の使い手であれば?」 「…」
当然、最強の秘拳同士が戦えば、"自分の"勝利は難しい。勝ち負けの見えない戦いに挑むのは無謀だ。
…ならば俺も無謀か? シンは自嘲した。
「最強無敵ゆえ"完成"された宗家の秘拳は…止まってしまった、というわけか」とシン。
「そうであれば、その"形"に対応する形を造ればいい」 「受けの拳が…」 「さすがに"聖拳"、察しがいい」
古代の力の時代…最強の拳として君臨していた北斗が形骸化し、その実効性を失えば、世の乱れを防ぐ手立てはない。
「そのため北斗宗家は…」 シンには次の言葉が待ち遠しかった。サウザー…やはり規格外の王。
「…北斗宗家のジジイどもは、ある拳法に"見習い"を送った。それ即ち…西斗月拳」
「西斗…撃拳?」 北斗南斗元斗あれば東と西もあるだろう…誰でも思う冗談だが、本当に?
「西斗月拳は、当時既に確立された秘孔点穴術を持っていた。その実、現在の北斗神拳以上と考えられる」
秘孔点穴術…これは南斗にとっても黒歴史である。
「北斗宗家はこの西斗月拳を吸収し、元から得ていた実戦戦闘力を組み合わせ…」 「北斗神拳を」
先に言われたのが悔しいのか、少しだけサウザーは忌々しげな顔をした。
「そうだ。北斗神拳は…モノマネの拳だ。だが、本物以上に巧く真似る。"ひきだし"も無数。覚えた技も忘れない」
ひきだし…抽斗と書く。
北斗ならぬ、まさに抽斗(ちゅうと)神拳だ!…と、冗談を言いたいが"聖拳"には通じまい。サウザーは自己却下した。
モノマネ…と言われても、シンには笑えない。北斗神拳奥義水影心…。つまりは洞察する能力でもある。
北斗神拳…ケンシロウの"見切る"能力は恐ろしい。
初めての戦いは、シン自身が兇気の力を用い、ケンシロウを一蹴している。
再戦時はどうだ? シン自身が狂気を失い力は低下していたが、掠り傷一つさえケンシロウには負わせていない。
シンの"形"が完全に知られていたからだ。
"次"は全く別の"形"をとらねばならない。そこまでは理解しているが…。
シンの間を突き、サウザーが言う。「つまり、北斗神拳に勝つには、少なくとも互角に戦うなら…」
彼自身の特異体質も、既に知られた今、役には立つまい。それでも負けるとは言わないが…。
「こちらも"形"を棄てなければならない」 シンが答えた。
「先に言うな。流れを読め」 …小憎たらしい男だ。小憎いと小僧…字が似ている。しかし、これも自己却下した。
「つまり!北斗神拳に勝つには、自ら北斗神拳にならねばならん!」 「!」
「もちろん、あの小技を身につけろ、と言ってるわけではない」 小技か…秘孔点穴術。
秘孔点穴術…。
レイオウ編はまあまあでした。
最後の奥義がもっと凄いもので、
シンがヤバイ事態に追い詰められれば、
盛り上がったと思います。
遂に始まりましたな、原作のラスボス、ボルゲは出ますか?
感想は明日書かせてもらいます。
>>497 結局最後のとどめは秘孔突きなんだから、そこを無効化すればいい訳で。
ヒョウの使った魔闘気による空間歪めがいいじゃね?
>>498 ヒーローズでも相手の能力を身に付ける能力を持ったヤツ2人が最強だったよ。
でもアメリカ人は最強とか強くなるとか言わないんだよな、
もしかしたら最強とかって弱いヤツが使う言葉かもよ。
>>499 ブリーチにでてきた意識だけが超人になっちゃう薬は笑えたよ。
相手の攻撃が到達するまでに100年掛かるとか、
でも体は超人の意識に付いて来れなくて超スローで向かってくる敵の刀を振り払うことも出来ず、
100年たたないと死ねないとかいう話。
やはり北斗打倒にはもっとびっくりするモノがほしいよ。
あ
503 :
マロン名無しさん:2008/07/29(火) 20:40:10 ID:kNx/QC7x
プッ!!
おいおい、お茶が勿体無いよ。
504 :
マロン名無しさん:2008/07/30(水) 23:31:20 ID:mCe2Oj7C
∧_∧
( ´Д`)
/⌒ ヽ
/ / ノヽ _ー ̄_ ̄)', ・ ∴.' , .. ∧_∧ ∴.'.' , .
( /ヽ | ) --_- ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ((( #)゚Д゚) .∴ '
\ / _, -'' ̄ = __――=', ・,' .r⌒> _/ / ・,' , ・,‘
( _~"" -- _-―  ̄=_ )":" .' | y'⌒ ⌒i .' . ’
| /,,, _―  ̄_=_ ` )),∴. ). | / ノ | ∴.'∴.'
| / / ―= _ ) ̄=_) _), ー' /´ヾ_ノ>>旧壱
( ) ) _ _ )= _) ,./ , ノ '
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∠/  ̄ !、_/ / )
|_/
>>503 まぁポン太?のサウザー編は安っぽくはないはな、
ちょっとしか書いてないんで雰囲気だけしか分からんが、
読んでいて映画ゴットファーザーを連想したよ、
それは褒めすぎだとしても比較対象にした映画セブン位の雰囲気はあったかもな。
>>504 旧壱さんは北斗がとびっきりのB級映画を基に創られていたことを忘れてないので、
そもそも最初の認識からしてポン太とは違う訳で。
とは言うものの妄想伝のユダのラストシーンの格調性の高さといったら、
とてもとてもB級でおさまるモノではなかった。
最後まで物語を書く旧壱さんと、ポン太を比べてはいけないのだが。
ポンタははじめに全てを出し切ってしまってネタがなくなった
だから次が書けなくなった
シンのビキパンネタが中途半端
どうせならフルチンでブルンブルン揺らしながら闘ったり、
金的喰らって悶絶するシンが見たい
古代ギリシアのオリンピックやパンクラチオンもフルチンでやってたらしいし
>>507 つまり刃牙テイストが欲しいということですね。わかります
>>507 笑えますが、さすがにそこまでは出来ませんよ。
あくまで原点回帰というか、シンのビキパンは原作にありますから。
でも金的蹴られて悶えるシンは面白すぎです。
>>506 ネタもなにも殺人事件が起こって警官サウザー?が聞き込みに来ただけですから。
あれで全てを出し切ったってのが本当ならヤバクねぇ?
あたた
512 :
佐東あきら:2008/08/07(木) 19:58:35 ID:v3FH5AQw
ん?全然レスが進んでないね。
熱いからねぇ。
でも旧壱のいいところって、どんな駄作でもレスし続けることに意味があったのに。
もう情熱も費えてしまったかなぁ。
まぁ、その程度なんだって。結局、誰もお前を評価してくれないし
ここには精神分裂の園。どうにもなりゃしない。
俺と言う客観性を否定した時点で、命取りだったね。
多忙保守
うんこ>>>>>>>>>>>>>ポンタ
北斗と南斗…天帝守護という共通の大儀の下、ともに協力しあった時代もある。
が…、南斗聖拳自体が北斗神拳を倒すためだけに練り上げられたものであることもまた事実。
その闇の歴史の中…南斗側にも秘孔術を究めんとした者も少なくない。
無論、多少の秘孔秘術は南斗にも継承されている。
元より上位の南斗聖拳を身につけるには、人間の潜在能力を引き出さなければならない。
他にも戦闘に関する膨大な知識を詰め込むため、
あるいは殺人や破壊行為に対して、人間ならば当然働く理性…自責や後悔を吹き飛ばすため、
即ち南斗に忠誠を尽くすべく"教育"するため、秘術とされる特殊な薬物の他にも秘孔点穴術は用いられる。
であれば秘孔点穴術の探究も推し進む筈である。
しかし…そうはならなかった。なぜか?
南斗の人間の中にも、組織の暴走を恐れる者もいる。力の均衡を保つために北斗の存在を必要とする者もいる。
北斗に内通する者もいる。しかも、自分で気付かぬうちに内通者に仕立て上げられている者まで…。
ゆえに、秘孔点穴術を究めようとする者は"不思議なことに"病や事故に倒れ、あるいは正気を失う。
南斗組織の規模は、はるかに北斗を超えているにかかわらず、実質北斗にコントロールされて来たのだ。
そんなことを振り返り、シンは奥歯を噛み締めた。
修羅の国においては、(命の恩人である)ナガトは南斗をこう称した。…北斗に従属する拳…。
サウザーが、また場所を変える。南の景色…形だけは完成した聖帝十字陵。
少し無言が続いたあと、サウザーが言った。
「技、というものは何年もの長期間、あるいは生涯を通して編み出すもの…。ときに数世代にわたって練り上げられる」
「…」 「奥義に至っては、さらに長きにわたる先人たちの血肉を犠牲に形作られるものだ」
サウザーの目付きが鋭くなる。「それを…北斗は見ただけで奪う。聖拳よ、北斗を抹殺しろ!」
斬るような視線を受けながらシンは答える。「言われるまでもない」
しかし聖帝は、「もっとも…そんな小事に大した関心はない」と言ったきり南の空を見たまま押し黙った。
"謁見"は終わりということだ。
階段を降りる途中だった。シンの前に巨大な肉の壁が立ち塞がった。
黒い肌…天然のアイパー…ムチムチした太腿…そして分厚い唇。元斗法槃拳赤円舞のアルフ…。
アルフは無言でシンの前に立ち尽くしている。その目は静かに、しかしシンの眼を睨んでいるかのようだ。
「なんだ?アルフ」 まさか貴様は…?
アルフの厚い唇が開く。「北斗神拳とやり合うのか?」 黒色人種特有の低く太い声。
アルフ…俺を止める気か? 「そうだ。どけ…」
アルフは立ち塞がったまま聞く。「本気か?」 「俺は南斗"聖"拳だ。冗談で言えること…立場ではない。どけ」
アルフは命の恩人…しかし、今はこう言うしかない。邪魔はさせない。
「シン…行かせん」 「何〜?」 二人の距離は約二歩…"気"が揺れる。闘気と呼ばれるものの一歩前だ。
だが、シンは二人の間に立ち込めた気を逃がした。「何故だ?」
アルフの眼が、微かな悲しみの色を帯びた。「お前の命を惜しむ」
シンは驚かなかった。予想していた通り。「俺は負けるか? 南斗は北斗神拳に勝てぬか?」
アルフはその問いには答えなかった。かわりに、「セリカのためだ」と唇を尖らせた。
シンとて義妹セリカの想いは知っている。
セリカとしては気持ちを隠しているつもりでも、周りから見れば一目瞭然である。
「セリカのため…シン、お前を行かすわけにはいかない」 そして、アルフがセリカに想いを寄せていることも…。
「アルフ、貴様が俺を止めると…?」 アルフは恩人にして強敵(とも)。戦う理由は、もうない。
それでもシンは殺気を全面に押し出し、アルフを威嚇する。戦わずして勝つ。差を見せつける。
刺すような殺気を肌にチクチク感じる。力の差は歴然…。しかしアルフは言った。
「俺では勝てぬ。だがこの命賭すなら、腕の一本は奪えよう。そうなれば、シン!お前の命は助かろう」
…決意を見た。アルフは本気だ。叶わぬ愛のため殉ずるというのか…。
別の気配…。鋭いが、中に微かな"丸み"がある。何となく、顔を合わせづらかった。
「やめて、アルフ」
黒い、身体に吸い付くようなボディスーツ。対照的に抜けるような白い肌…。切れ長な鋭い目。殺人を犯した者の眼。
しかし、優しさをも併せ持っている。
「セリカ…」
乙
いつも戦いを止める内向きの奴がいるけど、
この手のやつは一人出せば十分なんじゃないか。
サウザーとシンとアルフの3人で殺しに行けばいいじゃん。
原作の価値観の弱点を突く方法とかじゃなきゃ、
予想外の面白さはでないと思えるのだが。どう思います?
ア
520 :
マロン名無しさん:2008/08/15(金) 11:56:47 ID:ZuW1umlm
ドラゴンボールタイプやワンピのノリでもない限り、複数で向かうのは敵強大フラグだからさ。
ましてや原作では南斗って・・・・・・
察せよ乙牝
でも、そのメンバーの共闘は見たい気がするぞ。
道中も、異常発生の鼠や巨大化の牛馬、モヒの集団なんかをRPG的に撃破しつつな。
521 :
マロン名無しさん:2008/08/15(金) 18:17:23 ID:L1PjecMR
対多人数戦は川島だろうけど、タイマンはったら葛西が勝つのは当たり前
523 :
マロン名無しさん:2008/08/16(土) 00:05:04 ID:Lmn9HhVj
謹慎体操をなめない方が良い。体力が違いすぎる。ドカタと少年部ぐらいの差がある。あっ、空手は薬師寺だったか。
体力と言えば、10円硬貨を指で変形加工できる奴は人間の規格を逸脱している。
>>518 確かにサウザー+シン+アルフ対ケンシロウは面白いな
北斗は1対1が基本みたいだけど、南斗にはそういうしばりは無いからな
南斗には一対一のしばりはないかもですが、それは雑魚流派だけと妄想設定してます。
六聖クラスが協力しての多対一はないでしょう。
『時短』
セリカ「無駄よ。あなたが命を張ってシン兄の腕一本を奪っても…シン兄は片腕で戦うわ」
アルフ「…セリカ」
シン「その通りだ。片足になっても、"北斗"を射抜く一撃があれば、それでいい」
セリカ…クールな顔で退場。しかし、その後ろ姿は泣いていた。
アルフ「シン!貴様はセリカの気持ちを知って!」
シンは遮るように、「セリカにはお前がいる」 「な?…きさ…」
「アルフ、お前ならセリカを"正しく"愛することが出来よう」 「シン!」
「セリカは南斗孤鷲拳をそこそこ使う。お前なら力でもセリカを抑えられる」
そして寂しそうに笑い。「なかなかお似合いだ。"妹"を頼む」
アルフ…ここは黙して語らぬべきか悩むが、「自分は死ぬからセリカを幸せには出来んか?」と言ってしまう。
「"妹"を愛することは出来ん。それだけだ」と軽く返すシン。アルフはそこにシンの並々ならぬ決意を見る。
夜…キングの居城で精神統一するシン。今迄の死闘を振り返り、自分を対北斗用にカスタマイズ。
翌朝…シンはサザンクロスの中庭にあるユリアの墓を訪れる。
ユリアを慕った侍女たちの手によっていつも綺麗に保たれている。こんな時代ながら花が供えられない日はない。
その後、シン…倉庫へ。昔の服…ケンシロウを襲い、ユリアを強奪した服を着込む。
しかし、内側から裂気で破り捨てる! 下らない感傷に浸っている場合ではない、と。
シンは紫の服と白のマントを。もちろんマントには"血の十字架"。
以下『超時短』
シン、ミスミの村に依る。ちょっとした挨拶。ミスミ…去り際のシンを見送る。
そしていつものようにコウノに驚かされる。「はうあ!なんじゃねコウノさん!!」
シン…一人荒野を行く。〔移動手段は特定しません。バギー、バイク、徒歩、チャリ、etc〕
…そして到着。奴…ケンシロウは必ずここに来る!
シン対ケンシロウはボルゲを絡ませて、原作の牙一族編のような展開も面白いと思いましたが、
長くなりすぎるのでやめました。
他に哲学的なカリスマ悪役ディオなども思い付きましたが…。正直モチベーションが落ち気味です。
自分が一番書きたかったのはシン対サウザーでした。
正直ケンシロウは思い入れのないキャラですが、何とか気合い入れて書きます。
あと少しお付き合いをばm(_ _)m
528 :
マロン名無しさん:2008/08/17(日) 19:07:51 ID:BJgRDOyQ
GJ!
529 :
マロン名無しさん:2008/08/18(月) 01:59:03 ID:4UsttrMy
「チン○ンを見たがる女の子はいるのか?」 と言う疑問は意味がない。
オレは女の子を4つのタイプに分けていた。
A)チンチ○なんか見たくない
B)少し見たい
C)じっくり見たい
D)射精まで見たい
と言うことなので、A→B→C→Dの各段階を昇るたびにオレは、
一つ一つ確認作業をしていた。通常20分は軽くかかっていた。
だが、何らかの事情でその時間が短くなったり
逆に長くなったりすることは度々起きた。
530 :
マロン名無しさん:2008/08/18(月) 02:00:12 ID:4UsttrMy
とある日曜の昼下がり、オレは露出目的で、九段下のカフェ・○・○○エに入った。
その店はあまり狙い目とは言いがたい店だったが、その頃オレは乗りに乗っていたので、なんか気持ちに
「少し失敗してもいいかぁ」くらいのゆとりがあったのだ。
1階で紅茶を買い、ティーカップを持って2階に上がる。すると、いるではないかあ、
とんでもなくキレイな女性二人組が。
隣に座るとオレは新聞を読む振りをして、きき耳をたてた。
どうやら2人は既婚者で、子どもを何かの習い事に行かせている最中らしい。
それが終わるまでお茶して待っている様子だ。
となると二人とも30前後になるはずだが、微塵の衰えも感じさせない若々しい肌だ。
「世の中にはとんでもない美人がいるもんだなあ」
オレは感心してしまった。顎のしゃくれたつまんないタレントなんか目じゃない。
慣れたオレでもさすがに露出できなかった。
531 :
マロン名無しさん:2008/08/18(月) 02:03:08 ID:4UsttrMy
二人の人妻の輝くばかりの美貌に気も押されつつ、
ひんしゅく覚悟でオレは無修正写真を見始めた。
ちょっとでも睨まれたらさっさと逃げよう。
だって、こんなキレイな奥様がケダモノのように絡み合う写真なんか拒否反応おこすに決まってるさ。
と諦め半分だったが、二人には変わった様子はない。
相変わらず談笑を続けている。その素敵な笑顔をまともに目にした瞬間、
オレの理性の仮面は パラッと剥がれて、ドス黒い本性が剥き出しになってしまった。
こちらとあちらのテーブルはあまりに近すぎたので、オレは自分のテーブルを前に40センチほど移動させ
○○○を見せるための空間を作ると、
人妻の方に足を向けて露出した。
オレはウラ筋の側から女性に見てもらうのが好きだったから、身体の向きを変えたのだった。
チャックから突き出たチン棒は、ウラ筋側から見ると実際より3cm以上は長く見えるのだ。
オレは本能のおもむくまま行動していた。
532 :
マロン名無しさん:2008/08/18(月) 02:04:42 ID:4UsttrMy
まるでザルのようだな、なんでもOKだな。
そう思いながらズコズコしごいていると、初めて二人の会話の流れが変わった。
「あとどれくらい?」片方が尋ねる。
オレは一瞬、死角を作っていた新聞で自分の股間を隠す。ヤバイかな?
「あと40分は大丈夫ね」もう一人が腕時計をチラッと見て答えた。
そしてまたもとの会話に戻った。
キンコンカーン!頭の中で平和の鐘が鳴り響いた。出ました、OKサイン。
もしここでダメなら「お店、代えようか?」とか「早めに迎えに行こう」という
提案になるのだが、残り時間まで教えて頂いて・・・(感涙)
でもあと10分もあればイケますから。
オレは最終段階に向けて突き進んだ。
「奥さんがあまりに美しいからボクのチンチンはこんなになってしまったんです」
言葉に出来ないオレは、えげつなくも下品なチンポをさらすことでしか自己表現ができない。
「まあ、硬そうなチンコね?」
奥様はそう思って見てるだろうか?
533 :
マロン名無しさん:2008/08/18(月) 02:06:59 ID:4UsttrMy
「でも硬くなるだけじゃないんです。ボクは奥さんの美しい顔を眺めてるだけでイってしまうんです」
その気持ちを言葉にする必要はもうないだろう。
彼女たちは自分の顔が、見知らぬ男のオナニーのおかずになることを許容している。
そしてその事がオレには無性に嬉しい。
ぴゅっ・ぴゅっ・ぴゅっ
遺伝子が元気に溢れ出す。
「ずいぶん飛ぶのね」
そう思ったかは分からない。だが奥様方は最後まで笑顔を絶やさなかった。
>>527 ディオを考えたという事は時止めを考えたという事?
いっその事時を止める奥義でシンがケンシロウに挑戦したら面白いと思うよ。
時止めを北斗の話に違和感なく入れる事は難しいけど、ケンシロウの反応も観てみたいよ。
原作のシンとケンシロウの戦いをまったく無視するのも一つの手かもしれん
>>534 いえいえ、六部ジョジョの後付けディオみたいな哲学的宗教的な男としてです。
個の力は並でも人を引きつける魅力と知性の持ち主で、部下の中にはボルゲがいます。
この時代は神の怒りの結果…と説き、再び世を治めようとするサウザーを愚者と笑う男です。
優れた先見性から銃器等を保存しており、乱世が落ち着くのを待っていた、という設定です。
シンとケンシロウがボロボロなところを、銃器で武装したボルゲ等によって追い込みます。
ピンチゆえに協力する北斗南斗。やっぱり両極が結び付くと強い!と言ったような。
ちなみに二人を包囲するディオたちをさらに包囲していたのは聖帝軍。
ボルゲはシュウが倒します。見せ場のなかったシュウの活躍。
最後に残ったディオはサウザーと口で戦いますが、サウザーの大きさに圧倒され我を失い…とどめは極星十字拳です。
「"聖拳"! "神拳"! 貴様らの下らぬ宿命にケリを付けい!」
いかにも少年漫画的な展開かと思いました。
…千の手は衆生を遍(アマネ)く救うためだと言う。しかし、この物言わぬ偶像が人々に救いの手を伸ばしたことはない。
ひびの入った顔の右側は熱で溶け、その下半身は乾燥した汚泥に呑まれている。虚ろな眼には何の光もない…。
その傍らには砕かれた墓標がある…かつてシン自身が蹴り砕いたものだ。
「(最強北斗神拳の伝承者も随分と粗末に葬られたものだ)」 シンは、かつて最も恐れた男を思い返した。
勢いだけの若き日…自分の強さに奢れた南斗の荒鷲は拳の神域に至る男、老齢の北斗神拳伝承者に一蹴された。
最強として恐れられ、敬われ、遠ざけられ、慕われた男…。誰よりも人を殺め、誰よりも救った男。
そんな最凶の殺人車であり、偉大な人格者でもあった北斗神拳伝承者リュウケンが眠るのは、
飾りも威厳もない、ほんのちっぽけな崩れた墓…。乾いた砂…。
だが、これはリュウケン本人が生前から望んでいたこと。
老境に差し掛かり、最強の拳法家であり暗殺者でもある彼も菩薩の心を垣間見たのか、彼は虚栄心とは無縁だった。
北斗神拳伝承者リュウケンの訃報…あるいは"吉報"は南斗にも大きな影響を与えた。
そしてもちろん、最大の関心事は次代の伝承者についてである。
あのラオウとトキを抑え、北斗神拳伝承者に選ばれたのは自分の幼馴染み。
シンは崩れた墓標に向かって言った。
「リュウケン…俺はあなたのこの墓標を砕いたが、今日は北斗神拳の歴史を永遠に打ち砕くことになる。すなわち…」
と、シンが振り向いた。
やや離れて、そこには肩当ての付いた黒いライダーズジャケットを着込み、同じく黒の皮パンを履いた男がいる…。
日に焼けた浅黒い肌、鋭いが綺麗に澄んだ目…。まるで鋼鉄のような男。
「すなわち…あなたが選んだケンシロウと共に、だ」
>>535 オレ自身この話を読んだだけでそれなりに楽しめるのだが・・・。
職場にいるオレより上の世代なんかでさえ、
24やプリズンブレイクなんかを全巻観てたりするから、
北斗を読んでいれば間違いなくサウザーが援護に来る事を先読みされるぞ。
しょぱなからサウザーを対戦車ライフルとかで殺しとかなきゃ駄目じゃね。
下の世代のほんと普通の女の子なんてオンラインのゲームなんか、
俺よりはるか先のレベルにいるんでホントビックリするよ。
>>536 リュウケンの墓を蹴り壊すところを掘り下げてますな。
興味深く読めるし、雰囲気はよく出てると思いますよ。
戦う前にこういう心理描写がないと、戦い自体が素っ気無いモノになりますからな。
>>537 全く先読みされない程に突飛なものは避けるようにしています。
やはり日本人には水戸黄門みたいなお約束展開を好むところがありますから。
悪く言えばベタですが、良く言えば王道でしょうか。
と言いつつ保守。
保守乙。
「ケンシロウ…」 シンが呼び掛ける。ケンシロウは、ただ一言「シン」と返した。
…異様だった。超然とし過ぎている。人間らしさを残しながらも完全に空気に溶け込んでいるような…。
生きた人間の霊気を感じさせながら、しかしまるで亡霊のように静かに立っている。
今更ながら言うまでもない…。シンは微かな戦慄を意識から遠ざけた。
ケンシロウ…北斗神拳伝承者。やはり恐ろしいほどに強い。
それを感じ取れるのもまたシンの実力。かつて、この場所で相(アイ)対した二人の若獅子とは全く別人と言っていい。
「ケンシロウ…この戦いに私怨などはない」 事実だ。サザンクロスでの完敗に対する復讐の意味はない。
だが、南斗の怨みはある。
「これは南斗聖拳の正統伝承者として、北斗神拳伝承者に挑む戦い。南斗の誇りと未来、そして…」 「…」
「南斗聖拳の存在意義をかけた闘いだ。即ち…双天武儀」
「…ならば、北斗神拳伝承者として、南斗聖拳伝承者の名誉をかけた挑戦を拒む理由はない」
張り詰める闘気。しかし、「ここでやるつもりではあるまい?」と、意外にも冷静な対処をしたのはシンだった。
「ここは俺が貴様を急襲した場所ではあっても、因縁の始まった場所ではない。
今となっては"あのときのこと"は俺にとっても恥ずべき凶事」
ユリアのことは会話に出ない。二人が意識的にそうしているわけではない。
シンは自分を支えた唯一つの誇り…南斗のためにケンシロウに挑む。
ケンシロウの方も、シンの混じり気のない純粋なまでの武人としての誇りを正面から受け止める。
あのユリアでさえ、この二人の間には、いや、この北斗南斗の宿命の対決には割り込めない。
「こっちだ」というシンに対しケンシロウは静かに、しかし重厚に「うむ」と応じた。
シンは無防備にも背中をさらした。互いに拳士・武芸者であっても暗殺者。本来このシンの行為は愚の骨頂。
それでも確信出来る。北斗神拳伝承者の自負…。天から太極星が落ちても、ケンシロウが背後から襲うことはない。
シンが見つめる先には最早原形をさえとどめていない古い寺院の残骸がある。
"旧世界"…表向きでは仏教系宗派の寺院として扱い、その本当の姿を隠していた。
二人は散らばった木片をまたぎながら進んで行く。…そして。
「さすがにボロボロだな」 シンは瓦礫の小山を掻き分ける。こんなものは南斗の一撃で跳ね除けてしまえばいい。
そうしないのは、体力の温存のためでも、不用心に自分の拳を見せるのを嫌ったからでもない。
今日だけは特例中の特例。自分の拳には南斗の誇りと、そして北斗に破れ去り、怯えた先人たちの怨念が宿っている。
もっとも、先人たちの怨念よりも、南斗を誇りとする思いの方が遥かに強い。
その一撃は北斗を葬るためにある。"雑用"に使うには貴重に過ぎた。
誇り…自尊心を持ち合わせなかった南斗宗家の少年。母の顔も、その愛も知らない。
常に心を満たすのは行き場のない怒り。理由の解らない苛立ち。
そんな彼に天が与えたもの…。拳の才能であり南斗聖拳への適性…。
南斗聖拳…それだけが怒りに満たされた少年の心の拠所、根幹だった。
門…両脇に仁王像の"阿"と"吽"が据え置かれた鉄の扉。ガヂ…錆び付いて動かなかった。
スゥ…シンは呼吸を替え、少しだけ力を解放する。
"気"を伴わない、筋力と身体操作だけの力…それでもトップアスリートを超える力。
バン! 錆び付いた扉が強引に開かれる。
二人が本殿の前に到達すると、シンは両手で木製の門を押し開けた。
数年ぶりの光が闇を照らし出す…。
同時に中からはどんよりとしたカビ臭い空気が流れ出た。そこに混じるのは、染み付いた血と、"死"の匂い…。
封じ込まれた死人の霊が解放される…そんな感覚を得た。
二人には懐かしい場所だ。先にシンが、次いでケンシロウが入って行く。
奇妙なものだ…シンは心の中で笑った。これから殺し合いをする相手と"仲良く"本殿に入り込む。
殺し合い…か。殺すことが目的ではない。だが、殺すことでしか、勝敗を見ない。殺すことでしか証明出来ない。
カチッ…電気は通っていない。中を照らす灯はない。わかり切ってはいたが、何とはなしにスイッチをいじって見た。
仮に目を閉じていたとしても問題はない。よく知る場所なのだ。元より射し込む光の量は充分。
外気と混じり合い、中の空気も幾らかは爽やかさを取り戻すが、数百年にわたり染み付いた男たちの血と汗、
そして様々な深い感情までは浄化されはしない。とりわけ敗者の無念は…。
>>541 細かく書かれていて興味深く読んでます。
寺の中で戦うって軍鶏を思い出しました。