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「フッ…そんなザコにも入らない者をラダマンティス様が直接手をお下しになるまでもありません」
「まだ残っていたのか バレンタイン!」
星矢を打ち落としたのはラダマンティス直属の冥闘士、バレンタインだった。
そしてその場に現れたのはバレンタインだけではなく、ラダマンティス直属の冥闘士十数名が勢ぞろいしていたのだった。
ラダマンティスの命令がなければ首をはねられても動かない、真の精鋭。
冥界に動いたのは他の三巨頭、アイアコスとミーノスの直属冥闘士だけだったのだ。
それを聞いたラダマンティスは他の二人の軍に遅れをとってはならないと、改めて冥界へ向かえと指示するのだった。
だがそれを起き上がった星矢が制止する。
冥界へ案内してもらうと、もう一度殴りかかるが、それはバレンタインによってあっさりと止められてしまった。
「君は先ほどから呼び捨てにしているがラダマンティス様はアイアコス様ミーノス様と並ぶ冥界の三巨頭のお一人…
その力はハーデス様に信頼され冥界において絶大なる地位を誇っておられるのだ 本来なら君など足元にも近よれんのだぞ
身の程知らずが!! 血ヘドを吐いて死ぬがいい―――!!」
バレンタインの掌底が星矢を空へと舞い上げる。
それを見た紫龍たち三人も飛び出すが、その背後に三人の冥闘士が現れた。
「おっと!! おまえたちは俺たちが片付けてやるぜ!!」
「なにい!!」
紫龍たちはその新手の冥闘士の攻撃に吹っ飛ばされてしまった。