>47
村民は確かに愚かだけど仕方ないとも思う
「屍鬼なんていないという常識」は相当重い鎖じゃないかと
富良兎並みの思考を持ってりゃまたちがうけど
彼らはヒーローではなく、ただの一般人だから
事態が進行するにつれて、各人の視点で同じことリピートしているように見せながら
段々認識に温度差が出てくる所が面白かったなと思った
これは多分読み手と登場人物の間でも起こってる
読み手側はその繰り返しの中で「桐敷の人を招待しちゃダメ」ってのに
理屈はともかくとして早々に気づけるんだけど彼ら個人個人では当然把握してない
だから徹が辰巳招待した時なんか凄くもどかしいんだけどどうしようもないわけで
この小説のやりきれなさってそこからきてるのかも