弾が尽きれば死体から弾を奪い、それも尽きればライフルを捨てて殺した相手からまた奪う。
ただの殺戮マシンになった茶々丸はすべてをぶち壊した主催者に復讐の意味も込めて銃を放つ。
近距離に持ち込めばコンバットマグナムとベレッタを乱射。
教室に隠れ、死角から攻撃しようとする者もいる。
だが茶々丸はグレネードランチャーでバリケードを立てた教室の扉を破壊。
「無駄です」
乗り込むと至近距離でM4カービンを発射させた。
狂ったように踊りだして死に絶える男たち。
弾切れになったライフルを投げ捨て、また別のライフルを奪いまた進む。
邪魔な存在を殺し、2階へ降り立った。
またも銃弾の雨が茶々丸を直撃するが、やはり無表情で構わず包む。
制服は上半身がボロボロで見る影もない。弾が当たって機能に使用が出て警告メッセージが出ても構わない。
アサルトライフルで次々となぎ倒す茶々丸。ついには降参して両手を挙げるものまで現れた。
だが茶々丸はソーコムピストルで容赦なく撃ち抜く、倒れて痙攣を起こす体にさらに3発は浴びせた。
「うおおおおおおおおおおおおっ!」
手榴弾のピンを抜いて特攻するものも出てきた。
それでも茶々丸は全力の蹴りを浴びせた。蹴りにより腹にめり込んだ手榴弾。
遠くへ飛ばすとグレネードランチャーを発射する。
茶々丸の真後ろで大爆発が起こるがそんなものには目もくれず主催者がいる教室を探す。
それは初めてスタートをした地点だ。
「……?」
グレネードランチャーを構えた左手が言うことを利かない。
どうやら相次ぐダメージで故障してしまったようだ。
「くそぉ!」
銃を取り出すリーダーの男は飛び出していった。横で高畑は小さく呟いた。
「……終わったな」
突撃するリーダーの男だがそんなもの邪魔でしかない。
右手でショットガンを取り出し片足を吹き飛ばす。
「ぐわあああっ!」
何とか一撃を加えようとするが今度は手のひらに銃身を押し付けられさらに1発。
銃を持っていた手のひらが一瞬でなくなった。
「私たちの日常を奪った償いをしてもらいます」
「こ、この殺人ロボットめ!」
機械の茶々丸にこれでもかという罵声を浴びせた。
茶々丸のしたことはただの殺戮だった。だが茶々丸は構わずショットガンを頭に添える。
「いいですよ殺人ロボットでも、私は冷たい鉄の部品で作られた機械です」
この事実は永遠に覆ることのないこと。
ただの機械がここまで出来るかどうかはわからない。背負っているのは3-Aの意思。
「ですが……あなたのように人の命をゲームに使う外道と一緒にしないでください」
その一言を最後に、リーダー格の男の頭が吹き飛んだ。
教室に入り込むと、そこには高畑が待っていた。
「来たか」
「……」
茶々丸は無言でショットガンを構えた。
「言い訳はしない。すまなかった」
高畑は小さく呟くとそっと目を閉じた。
自分たちがいながらこの有様。不甲斐ない結果への罪滅ぼしをしたい。
「――さよなら」
ショットガンの引き金を引いて高畑を倒す茶々丸。
返り血で真っ赤に染まった体を揺らし、操作する機械を見る。
グレネードランチャーの弾丸を込めてそれに構えた。
目の前の画面が何度も歪む、警告を無視して進んだせいであちこち故障しているようだ。
だが後はグレネードランチャーの引き金を引く力さえあればいい。
機械が機械を破壊するという皮肉に軽く笑い、引き金を引いた。
【絡繰茶々丸 故障多数 学園制圧】
ゲーム終了
以上で終了です。
エピローグ含め残り6話。後2日の投下となります。最後までお付き合いを。
やっと規制解除されたのか、乙
死亡表記されてないけどザジ美砂古死んだのか?
誰かスレ立てて!
てか明日の投下こっちにしたら次スレに最終話投下する事になんね?
乙。もうすぐか。スレ立つまで書き込み自重すべき?
立ててやるよ
あと十五分ぐらい待ってな
スレ立て&18氏乙
とりあえず作者18氏乙。
ラストエピソード待ってます。
ねぇ朝倉って夏美のメダルを千鶴に渡さなかったらもう10枚じゃん
なんで渡したの?
茶々丸がリミッターあって人殺せないなら美空は?
乙。てか古、ザジ、美砂はいつ死んだんだ?
さすがに犬死が多すぎるな・・・。いんちょも夕映も流れで生き延びただけだし。
しかし、茶々丸を主役に据えた展開は素直に面白いと思ったよ。
・朝倉は夏美のメダルを渡さなければ即脱出だったのに何故自ら千鶴に渡したのか
・古、美砂、ザジはいつ死んだのか
作者18、どうなんだ?
>>968 それ知らないから違うと思う。どうしても思い出せない。
本日の2話で本編の投下は終了となります。
>>967 ・朝倉は〜
朝倉のメダルはその時点で9枚(夏美・明日菜・真名・まき絵・五月・亜子・円・美空・アキラ)なので脱出できない。
夏美の死を証明するのはメダルのため投げ渡し見せた。
後に千鶴を殺してメダルを奪うつもりだったがいいんちょと千鶴に返り討ちに合ってしまった。
・古、美砂〜
死んでません。
91.茶々丸のメッセージ
地下通路を車を使って疾走するネギ一行。
時間的には3日目。最悪のケースを想定しても何人生き残っているか想像つかない。
ネギにとって大切な生徒であり、皆がとても仲のいい生徒。
だからそんな生徒たちが殺し合いをしてしまうなど考えられなかった。
「そこだ!」
詠春が指を指すと、そこには頑丈そうな巨大な扉。
ネギは屋根の上に飛び乗り、呪文を唱える。
「ラス・テル・マ・スキル・マギステル」
風と雷がネギの周りを包み込み、一気にその力を放出する。
大爆発と共に地下通路を繋いでいた扉が破壊された。
車が飛び込んだとき、目の前に見えたのは熱風と異様なまでの暑さだった。
薄暗いその天気の中に一部分だけが明るく、熱気を帯びていた。
「何なんだこれは……」
詠春ですら言葉を失う。
目の前にあった学園が真っ赤な炎を上げて燃えていたのだから。
一体どんなことをすればこんなことが起きるのか。
詠春、ネギ、小太郎は状況が理解できずにその場に立ち尽くした。
「そうだ! みなさんは!?」
ようやく正気に戻り、3-Aの生徒が生きているか確認するネギ。
どこに誰がいるかなんてわかるはずがない。
この島を1人で虱潰しに探すしかないのだ。
「待てネギ。あれ……」
小太郎が何かを発見して燃え盛る校舎を指差す。
1階から3階まで真っ赤な炎に包まれた校舎の中から人影が出てきた。
こんな中で平然とした顔で出てこられる人物……。
「茶々丸さん!」
左手は損失しており、上半身は弾丸でボロボロとなっている。
顔も半分機械むき出し状態、制服も焼け焦げた姿となって現れた。
「ね…ギ……せん…se…」
機械音を発しながら出る声は、茶々丸の声の面影しか残していなかった。
まともに歩くこともままならず、膝の機能が故障し始めて倒れてしまう。
「茶々丸さん!」
ネギは急いで茶々丸を連れて行く。
ボロボロの茶々丸はもはや機能停止寸前だった。
「しっかりしてください! 皆さんは大丈夫なんですか!」
茶々丸を心配しつつ、ネギは他の生徒も気にしていた。
「……ネギ…セ…んせi……超さんと…ハカセの………メッセージ……」
動くことも出来ない茶々丸はネギに今の知りうる情報すべてを話した。
生き残っているのはメダルを集めた2人と……。
「……これが……2人のメッセージ………」
小さく口元が動くと、茶々丸は超と聡美の残した最後のメッセージを発した。
これで思い残すことはない、ロボットである以上魂など存在するはずがない。
だが、自分は死んだらどこへ行くのだろうか……。
そんな下らない不安を胸に秘めて、茶々丸は亡きマスターの顔を思い浮かべた。
「マスター……私ハ……皆サンのタメni……戦ッ…――――――」
目の前のモニターも何もかもが完全に停止した。
「―――」
ネギは何も言葉をかけることが出来ず、涙に暮れる。
「……そうか分かった」
小さく呟くとネギに報告した。
「我々の仲間の連絡だ。君の生徒が2人、別所で保護したそうだ」
「……行きましょう」
ネギは茶々丸のメッセージを信じて、島をすぐに去ることを決めた。
茶々丸はここに生徒は1人も生存していないと告げたからだ。
【絡繰茶々丸 機能停止】
92.学園への帰還
詠春の仲間たちに保護された夕映とあやかは別の車に乗せられて学園に向かっていた。
ようやく見ることの出来る麻帆良学園。
だが今更帰ったところで生き残ったのは実質2人。
2人にはもう3-Aの生徒として帰ることは出来なかった。
学園の敷地内に入ると、出迎えたのはネギと小太郎だった。
「いいんちょさん、夕映さん……」
「あやか姉ちゃん」
殆どの生徒が死に絶え、まともな生還者は夕映とあやかのみとなった。
悲劇が重なり、夕映はまともな反応すら返せない。
死んだ目をしたまま言葉を発することが出来なかった。
あやかも何とか言葉を返せる程度だが、それでも心に負った傷は大きかった。
「……来てください」
ネギは2人を連れてある場所へと向かった。
壮大な敷地に見られる世界樹。
芝生や川があり、立派といえる自然が有り触れた何のことはない場所。
「何をするのですか……」
だがネギは何もしない、いやする必要がない。
「するというよりも、起こるのです」
「?」
じっとその場を見つめるその先には世界樹しかない。
時計を見る詠春はそっと呟く。
「もうすぐだ」
時間が来た時、茶々丸が残したメッセージの意味がようやく分かる。
突如その場に3つの光が現れる。
眩さに何が起こったか理解できずに驚く一同。
特別何か仕掛けもなければCGを使っていることもない。
何もない虚空の場に3人の姿が現れたのはそれからだった。
「…あれ、私たちどうなったアルか?」
最初の第一声を発したのは、あの絶体絶命の中にいた古であった。
さらに美砂、ザジと火傷と怪我を負っているものの両者共に無事である。
「え? どうして私たちここに……」
それも当然である。美砂たちが最後に見た光景はTV局のスタジオに突入して追い込まれた瞬間なのだから。
そしてアサルトライフルの弾丸が火を噴いた瞬間、聡美がこちらに向けてコンバットマグナムの引き金を引いた。
何を血迷ったかを思う間もなく、3人は弾丸を食らってしまい……。
気がつけば麻帆良学園の敷地内に飛ばされていたのだ。
呪文回路を発動した超。
弾が入ってないコンバットマグナムに自分の弾丸を込めていた。
それこそ時間跳躍弾、B・C・T・Lであった。
掠ればたとえエヴァでも回避は不可能といわれる強力な弾丸。
だがそれは世界樹の強大な力を借りて放てる時間、期間共に限定される品物である。
それを超は単身で呪文回路の力のすべてを弾丸に注ぎ込んだ。
支援
魔法を放ち、さらに弾丸に魔力を込めたことで超の命はこの一瞬すら生きられないほどに削られる。
それと引き換えに3発ながらB・C・T・Lの発動をさせることに成功した。
この絶体絶命の状況で開放できるのはもはやこれしかない。
すべての未来をその3発の弾丸で飛んでいく生徒に託した超に、後悔の色はなかった。
しかしこの作戦には一つだけ大きな欠点がある。
たとえ時間跳躍が成功したとしても禁止エリアの都合で跳躍と同時に首輪が爆発してしまう。
その場合、首輪を管理している所を跳躍時間までに押さえなければならない。
聡美はすべての真意を悟り、自身も残って茶々丸にすべてを伝えた。
リミッターを解除して戦わせれば、たとえ大人数でも戦える。
茶々丸の生みの親たる聡美の苦渋の決断であった。
タイムリミットは3時間後。それまでに首輪の管理をしている場所を破壊する。
茶々丸は時間内に成功し、すべては終わりを告げたのである。
「おかりなさい……」
ネギの一言にようやくゲームは終わったことを伝えられる。
小太郎ですら涙ぐみ、生還を喜ぶ。
「助かったの? 私たち……」
震える声でもう一度だけ美砂はネギに尋ねた。
これが夢だとは思いたくない、現実だと思いたい。
「はい……そうです」
膝をついて涙に暮れる美砂。
ザジが横から現れて微笑む。その顔もまた涙に濡れて……。
「ザジ、助かったんだよ。私たち助かったんだよぉー!」
「うん……うん……」
抱きしめあい、生還を喜ぶ美砂とザジ。
人目を憚らず大声で泣き、そんな美砂をザジが慰める。
古もまた涙に暮れてこの異常なゲームの終焉を喜んだ。
「よかったですわ……本当に……」
全員の生存はないと思っていたあやかも涙を流して喜んだ。
絶望的な状況から喜び、消えそうになっていた瞳にも感情がよみがえった。
「……」
夕映は受けた心の傷が大きすぎたが、それでも笑っていた。
ここにいる生徒がすべての終焉を喜び、泣いた。
【柿崎美砂 B・C・T・Lにより時間跳躍】
【古菲 B・C・T・Lにより時間跳躍】
【ザジ・レイニーディ B・C・T・Lにより時間跳躍】
【最終生還者】
出席番号4、綾瀬夕映
出席番号7、柿崎美砂
出席番号12、古菲
出席番号29、雪広あやか
出席番号31、ザジ・レイニーディ
以上で投下を終了します。
残り4話がエピローグなので次スレに投下といたします。
すごい、とは思ったが良いところでの脱字にはちょっと吹いた
乙、よかったよー
乙、です。
後はエピローグを楽しみにしてます。
>>970 でも後1人ってなってるぞ。作者18のミスか?
>>983 一応解釈によってなんとでも受け取れるのでね?
重箱の隅をつつくような突っ込みは無粋と思うぞ。
>>983 演出?かな。
バトロワ本編でもこんな演出はあったよ。
そろそろ埋め
>>986 無理に埋めなくて良い
自然に1000いこう
自然に埋め
乙!!
ただ生存率0だった美砂とザジの特別な活躍がなかったなぁというのが残念。
元々何回が生き残ってるキャラならまだしも生存率0のキャラを何の活躍もなしにってのは嫌だな。
でも今回のベストオブほのぼのだったと思うけどな。
18から読み始めた自分は生存率とか知らんから普通に楽しめました
作者乙!
>>991 ニコニコから来た人かw
俺もそうなんだがまとめサイトの他の部読んでみ
特に1部〜4部最初に読むと流れ分かりやすい。
俺はニコニコで知って1週間でもう6部まで読んだww
>>989 美砂は1部で生き残ってるやん
てかそういやザジ生き残るて新鮮www
1部と8部は野球ロワの丸パクリが発覚し、黒歴史扱いとなっている。
存在を抹消された作品だから生存率等の集計にはカウントされてないんだよ。
……そろそろ黒歴史についての説明もテンプレ入りした方がいいかもな。
ここまできて1000GET狙わないのも珍しい
997 :
マロン名無しさん:2007/12/21(金) 09:43:07 ID:NnW7pQwa
パクリトカいってる厨房は馬鹿?
そもそもバトロワ自体・・・・
それは言おうと思ったけどあえて黙ってたぞ
アホらしいので
一部良かったのにな
初1000ゲト
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。