身内贔屓な行動の美化及び正当化。
ベルセルクの断罪編で
怪異を引き付けるキャスカの死を求める難民達にガッツが
「女一人に縋ってんじゃねえ」と逆切れしたのは酷かった。
彼らがとにかく生贄を欲してたのならまだ分かるが、
キャスカがやって来なければ起こらなかった事態を
原因を取り除いて収めようとしてるだけなのに
「縋る」っつーのは論理のすり替えだ。
そりゃキャスカには自覚も罪も無いけれど
ガッツ自身も邪魔者は罪があろうが無かろうが殺してきてる。
結局は他人より自分の女の方が大事ってだけなのに、
非力な難民達が怪異に呑み込まれ死んでいく傍らで、キャスカを生かしつつ自力で脱出した事が
何かテーマ的な自立として描かれていたのが納得いかなかった。