1 :
粗筋中将:
2 :
粗筋中将:2007/10/10(水) 23:03:42 ID:???
3 :
粗筋中将1/8:2007/10/10(水) 23:08:07 ID:???
都の人々は、降ってわいたような尚侍の女御入内に(一部の御方々を除いては)浮かれさざめいておりました。
しかし、入内されるご本人にとってこれは死活問題。何しろ、
男の身での“女御入内”なのでありますから…
梨壺では、女東宮が綺羅尚侍入内に憤っています。
主上が好きなのは綺羅中将の方で、どうして尚侍が入内という辞退になったのか…
その声の大きさに、主上がヘンタイだと思われてはいけないと綺羅尚侍は慌てて口を塞ぎます。
すると女東宮は、尚侍は本当は男なので入内は無理ですと主上に申し上げてくると言うではありませんか。
女東宮としても、綺羅尚侍が女御になるのは嫌なのです。
そう駄々をこねる女東宮に、とにかく主上は北嵯峨で会ったという乙女が綺羅尚侍の方だと勘違いをされているので、
今さらあれは男の尚侍ではなく女の綺羅中将だったなんていえば、ますます事態を複雑にするだけだ、と女東宮を思い留まらせます。
その話を側で聞いていた小百合は、北嵯峨の話ならそれは綺羅君のことだと言います。
なんと言っても3年前、裸で水浴びをしているところを叱りつけたのは小百合なのですから。
裸で、の一言に綺羅尚侍と女東宮は驚きます。特に女東宮は、主上から清らかな姫だと聞いていたのですから。
そこで女東宮と乳姉妹思いの小百合とのちょっとした言い争いになりますが、要は
主上は綺羅君を好きだった、でも綺羅君はいない、だからうりふたつの綺羅姫に目をつけた、これです。
綺羅君と三の姫の結婚とはわけが違い、一発で男とバレてしまうのでじょうご入内はそもそも無理な話なのです。
いざとなったら、綺羅姫も失踪するしかない―――
けれど、女御入内が決まっていながら尚侍が失踪となると、主上に対する背信行為と取られ、悪くすれば左大臣さまも失脚ものです。
入内にしろ失踪にしろ、どちらに転んでも出口がないのなら、出口を作るしかない―――綺羅姫は考えていました。
4 :
粗筋中将2/8:2007/10/10(水) 23:09:09 ID:???
一番いいのは、綺羅姫と綺羅君が入れ替わることです。
綺羅君の髪の長さが足りないことや、入れ替わったあと周りが姉弟をどう思うかなんてことはあとで考えればいいのです。
今は綺羅君を捜し出すことが先決なのですから。
そして、綺羅姫が自由に綺羅君を捜し出すためには、奇策に出るしかありません。綺羅姫はにっと笑いました。
「空蝉の術だよ」
女房達の次の噂話は、尚侍が御所を退出することでした。
なんでも、失踪した綺羅中将の無事をお祈りするため、精進潔斎しての写経二十巻に入るのだとか。
やはり兄上さまのことが気に掛かり、女御入内が決まって御自分だけが幸せになるのは心苦しいのだろう…口々に言います。
そんなわけで綺羅君は三条邸に里下がりしておりました。
潔斎しての写経という名目上、母上である夢乃さまも、左大臣さまもお会いになることはできません。
綺羅姫の考えた策はこうでした。
潔斎しての写経と言えば人に会わずに済みます。あとは小百合が綺羅君の分の食事を食べたり夜になったら明りをつけたりして、
あたかも綺羅姫がいるかのように振るまうのです。
写経していると見せかけその実綺羅姫は綺羅君を捜しに行っていない、衣服はあれど中身はなし、つまり空蝉の術というわけです。
綺羅姫が捜しに出ている間は、女東宮からくる宮中の情報を小百合が綺羅姫に届けるよう手はずと整えています。
これからは小百合と女東宮と3人の連携プレーにかかっているのです。
5 :
粗筋中将3/8:2007/10/10(水) 23:10:13 ID:???
そして綺羅姫は、まず最初の仕度に取り掛かりました。
それは、髪を切ること―――。
見事な髪を切ってしまうことをためらう小百合ですが、綺羅姫自身はつくづく女の格好が嫌で、早く切りたくて仕方ないのです。
それを聞いた小百合は、小刀を綺羅姫の髪にあてるのでした。
ざくざくと髪が落とされ、綺羅姫は、だんだん頭が軽くなってくるのを感じます。
重かった長年の枷が外れていくようです。
一房髪が落ちる度に、男へ一歩近付くような気がします。
(一歩ずつ、ぼくは男に戻るんだ!!)
その頃三条邸の寝殿では、女御入内を受けて以来寝込んでいる綺羅姉弟のおもうさまが薬湯を飲んでいるところでした。
綺羅姫入内のことを考えると頭が揺らぎ、胸が苦しくなってきます。
その時、直衣姿の綺羅君が目の前に現れ、おもうさまの体調を気遣ったのです。
ついに幻覚まで見えるようになったのかとおもうさまは再び寝床に戻ろうとしました。
しかし、その幻覚が、自分は弟の尚侍だと喋るではありませんか。
おもうさまは信じられませんでした。どこからどう見ても綺羅君なのです。
けれど、その“綺羅君”は、あのすぐに失神してた若さんだと言うのですから、今度は困惑が襲ってきました。
髪を切ってしまってどうするつもりだ、もう内裏には戻れない、とそちらの心配がよぎったのです。
しかし綺羅姫は、男の身で女御入内などできるはずがないのだから、戻ることもできないし戻るつもりもない、
今はそれよりも綺羅君を捜しに行かなければならない、今はぐずぐずと事を延ばすより、行動あるのみなのだとおもうさまを説きます。
その姿に、まるで姉の綺羅君を見ているようだと頼もしく思うおもうさまでした。
そして綺羅姫は、おもうさまに決して主上の御使いであろうと部屋に近づけないようにと念をおしました。
綺羅姫の考えた策も、写経二十巻なのでひと月は持つでしょう。
その間に、なんとしてでも綺羅君を探し出さねばなりません。
6 :
粗筋中将4/8:2007/10/10(水) 23:11:14 ID:???
と、見事に男君として立ち上がった弟君ではありますが、 あ っ と言う間に時は流れ去り早一ヶ月後。
姉君の綺羅の行方は依然として定かならず、弟君は、ここ宇治の山荘におりました。
播磨、近江、伊勢、大和…出家願望の人間が行きそうな吉野や初瀬にも足を運んだものの、わずかな手掛りすらつかめていないのです。
後宮でも三条邸でも日頃奥に籠っていた綺羅姫の体も、毎日出歩いているのでガタガタです。
それに綺羅姫は綺羅君とうりふたつなので、うっかりしていると「左大臣家の若様だ」と言われかねず、気苦労も宮中以上です。
今は三日前に女東宮から来た手紙を見たため、こうして宇治に綺羅君を捜しに来ているのでした。
女東宮の手紙にはこうありました。
綺羅君の行きそうなところはもう全部捜しだのにそれでも綺羅君のウワサさえ見つからないのは変だ、
この際縁起はよくないが、思い切って自殺の名所巡りをしてはどうか、
綺羅君によく似た土左衛門が上がってるかもしれない、ありとあらゆる可能性を調べてみるべきだ、
幸い宇治には自分が所有している山荘があるからそこで旅の疲れを癒しながらまず宇治の川原から捜すといい、
源氏物語の浮船も、宇治で身投げしてしまうのだから綺羅君がどこかの川に飛び込んでもおかしくはない…
女東宮らしい文を読み返していると、綺羅姫は思わず笑みが漏れます。
女東宮の手紙を全部信じたわけではないのですが、もしも実らぬ恋を儚んで入水…なんてこともないとはいえず、
丁度宇治は帰り道でもあったので寄ったのですが、結局土左衛門の手掛りすらつかめなかったのです。
小百合の話によれば、主上の意を受けた命婦クラスの女房がやたらと文を持って来て、綺羅尚侍の様子を窺おうとしているらしいのです。
あまりにも長引くと、主上もご不審に思われ、勅使を立てないとも限りません。
そうなれば事が露見してしまいます。猶予はもうないのです。時間が―――
けれど、どこをどう捜していいのか、闇雲に訪ね歩くにはもう綺羅姫には時間も体力もなさすぎるのです。
7 :
粗筋中将5/8:2007/10/10(水) 23:12:15 ID:???
塞いでいる綺羅姫に、山荘の女房が声を書けました。花も美しいことだし、気散じに散歩でもしてはどうだと。
綺羅姫はその言葉で、供は休ませたまま少し外を歩いてみることにしました。
山荘の外の山道を散策は綺羅姫には新鮮でした。
名のある僧が庵を結んでいるかのような賤屋があったり、籠を抱えた里娘達が歩いていたり…
姫としてあのまま邸うちに奥深く暮らしていたらこんな景色も見られなかったかもしれない、とふと感傷にひたります。
女東宮がもし来たことがないのなら、一度連れてきてあげたい…綺羅姫が頬を染めてそんなことを考えている時でした。
「ばかにすんじゃないよッ!!」
突然の罵声に綺羅姫は飛ばされそうになりました。声は葦葺きの垣の向こうからします。
どうやら、女が二人で、交換した芋と川魚について罵り合っているようでした。
どうして芋ごときでこうも罵倒できるのかと感心してしまうほどで、既に目が離せなくなっている綺羅姫でしたが、
その横にたたずむボロ屋を見て、その理由がわかるような気もします。
その間にも喧嘩はどんどんヒートアップしています。
芋にケチをつけたのはどうも新参の余所者らしく、生臭坊主の囲い者と吐き捨てられました。
堪忍袋の緒が切れたのか、一方の女が鋭い平手打ちを口の悪い女に見舞いました。
食らった女は泣きながらその場を走り去っていったのですが、綺羅姫は相変わらずその光景に釘付けです。
いったいどういう魚採り女なのかと姿を一目見ようとした時、その女がいやに身のこなしがすっきりしていることに気付きます。
後ろ姿しか見えないとはいえ、汚いなりをしていますが、とてもこんなところにいる女には見えません。
その時、女が綺羅姫の気配に気付き、振り返ったのです。
そして綺羅姫は声を上げずにいられませんでした。「姉さまっ!!」と…。
8 :
粗筋中将6/8:2007/10/10(水) 23:13:23 ID:???
すっかり里娘のなりをした綺羅君は、声の主を見て驚きます。
なんと姫の格好をしていた弟が髪を切り目の前にいるのですから、まるで鏡を見ているようでした。
再会を果たした姉弟は、綺羅君の今住んでいる“ボロ屋”に入り、芋粥でも食べて落ち着いたのでした。
出された粥を食べながら、綺羅姫は綺羅君が失踪してからの近況を語りました。
三の姫が姫ややを産み、宰相中将もよっぽど懲りたのかそれから浮いた噂のひとつもないことを。
綺羅君はそれを聞いてとても安心しました。宰相中将にしても女に落ち着くのが一番だと思うし…
その言葉の意味はわからなかったものの綺羅姫は、里娘になった綺羅君を見てつくづく思いました。
さっきのケンカといい今の生活ぶりといい、綺羅中将を捜していたのでは見つかるわけがなかったのです。
ところで、綺羅姫は綺羅君に、失踪の原因について単刀直入に聞きました。
綺羅君は笑って誤魔化しますが、心配させられた綺羅姫にとってはまずそれを聞かないことには始まりません。
すると、なんと「御ややができたから」だと言うではありませんか。
それで、都にはいられないと思いつめ、姿を隠したのだと言いにくそうに答えます。
綺羅姫は想像だにしなかった答えに驚き、誰の子だと聞きます。綺羅君は宰相中将だと言うのです。
三の姫だけでは飽き足らず姉までも…怒りに震えた綺羅姫は、腰の刀に手を当て立ち上がりますが、
「でも勘違いだったの」とけろりと言う綺羅君の言葉にずっこけます。
子供が出来るような行為をされたから出来たんではないかと詰め寄る綺羅姫でしたが、そもそもそこが勘違いだったのです。
唇が触れただけだったのですが、「とある部分とある部分がくっついて」などと聞いていたものですから、
それだけで子供が出来るものだと納得していたのです。
9 :
粗筋中将7/8:2007/10/10(水) 23:14:26 ID:???
そして宰相中将が奇しの恋だと言われてもどーのこーのと追ってきて、唇をくっつけてきたから
てっきり自分にも御ややが出来たのだと思い込んで、切ないほど悩んだのだ、と綺羅姫に打ち明けます。
綺羅姫は、いくら自分の説明が悪かったとはいえ、接吻のひとつやふたつで子供ができると思い込む人が
どうやって無事に宮仕えをしてこられたのだろうと頭を抱えます。
そもそもおかしいとは思っていたのでした。
この綺羅君が主上の恋に絶望して失踪しるなど…今目の前にいる綺羅君は、憎らしいくらいに元気です。
けれど、現実のバカバカしさの方が、かえって真実味があるという気もします。
そして、誤解して都を出た綺羅君は、すぐこの宇治にやって来たのでした。
けれど行くアテなどなく、ヒマをもてあまして宇治の川原っぷちでぼーっとしていたのです。
川を眺めながら「お腹空いたなー」と考えているところに、突然「早まってはなりませんっ!!」と抱きつかれました。
驚いて離せと振りほどこうとしたのですが、若い身空で世を捨てて何の花実が咲きましょう、と言って離れてくれません。
そう悶着しているうちにバランスが崩れ、川に落ちけっこう流される目に遭いました。
抱きついてきたのは坊さんで、綺羅君が身投げするのではないかと思われてのことでしたが、
その間違いをえらく気にしていろいろと尋ねるものだから、ついいろいろと綺羅君もしゃべってしまい、
その時御ややの誤解も解けたのでした。
ならばどうしてすぐ都に戻って来なかったのかと聞く綺羅姫に、綺羅君は表情を曇らせます。
都に帰っても同じだと思っていたのです。
今回は単なる間違いだったとはいえ、また宰相中将が迫って来ないとも限らないし、女とバレやしないかとビクビク暮らすのも疲れたのです。
男の格好のままでは恋も実りません。
それで、その坊さんの昔済んでいたという庵を住処に勧められ、有名な網代漁を手伝いながら暮らしていたのです。
綺羅姫は、このままずっとここにいるのかと問います。綺羅君は、もう綺羅中将に戻る気はないのです。
そこで綺羅姫はずっと考えていたことを言います。「ぼくらが入れ替わるんだよ」
けれどこれは綺羅君にとっては非現実的に思えます。綺羅姫はともかく、綺羅君の髪では尚侍になどなれません。
変わりに弟君が綺羅君として都に戻り、今度は綺羅尚侍が失踪したことにすればいいと言います。
しかし、それでは駄目なのです。近いうちに綺羅尚侍は女御の宣旨を受けて入内することになっているのですから。
これを聞いた綺羅君は怒りに震えました。
最初からそれが目的だったのかと…女東宮の御ためと言いながら、綺羅君がいなくなったのを幸いにとに女御にするなんて…
自分は一日たりとも主上を思わない日はなかったというのに、なんて薄情な奴だと握る手に力が入ります。
しかし、そう怒る綺羅君に綺羅姫が思わせぶりなことを言います。
ある所で清らかな姫に会って、その姫に似ていると評判の綺羅君の出仕を急がせた、と主上が言っていたことを。
一目見て好きになった乙女と綺羅君があまりに似ているものだから、つい綺羅君を女性のように見ていたとも。
それを聞いて綺羅君はつい顔が赤くなります。それは、綺羅姫ではないことは確かです。
女東宮の話によれば、主上は3年前に北嵯峨で清らかな姫に出会い、
あれこそ理想だとおっしゃられて北嵯峨の乙女と呼んでいらっしゃるのだとか。
あの状況でどうやって自分が理想の乙女になれるのだと出会いの状況を思い出し不思議に思う綺羅君ですが、
今もずっとその北嵯峨の乙女を思っているのだと知り、そっくりの尚侍を女御に、と考えると自然です。
話も一段落し、姉弟は賤屋を出、山荘に戻ることにします。
帰り際、綺羅君はあの紫水晶の数珠をしっかり胸に抱いて、表に出たのでした。
山荘に戻り、新たに届いた女東宮からの文に二人で目を通しました。
そこには、主上が、尚侍のお籠りが長くなり疑いを持ち始めたこと、
北嵯峨の乙女は無理やりの結婚を嫌がり入水自殺を図るような人だから、尚侍が入内を嫌がって何かするのではないかと
とても心配していることが書かれていました。
主上は、あの時とっさについたデマをずっと信じていらしたのです。
文はその先、これからの綺羅中将の身の処し方が書かれていました。
尚侍を呼び戻そうとする主上押さえる方法はひとつ、女東宮と綺羅中将が恋仲だったことにすればいいのだと。
けれど東宮の身と妻帯者、しかもその妻に浮気をされ、失意の綺羅中将はついに失踪してしまう、
けれど三の姫たちが丸く収まったので出家をする前に一目でもと、女東宮に会うために京に来て発見されてしまう―――
物語のようにステキな筋書きが書かれていました。
ここまですれば確かに宰相中将たちのように世間もすんなりとふたりの仲を認めてくれるでしょう。
水死した綺羅君には気の毒だけど、せめて綺羅姫だけでも社会復帰できるように、と文は締められています。
一通り読んで、主上が妙なことを心配していることが気がかりです。本当にもう時間がありません。
綺羅君は、考えました。“北嵯峨の乙女”を信じているなら、その姫が何をしでかしてもおかしくない…。
そして、綺羅君は思いつきます。ダメでもともと、覚悟を決めたのだと立ち上がりました。
綺羅姫の耳元でその考えを話します。
こうして日も入り果てた春の宵、灯のともるここ宇治の山荘では、ふたりの行く末を左右する“策”が講じられておりました。
12 :
粗筋中将:2007/10/10(水) 23:23:13 ID:???
次回最終回、土曜夜更新予定
新スレ乙です! びっくりしたw
とうとう切っちゃったか、もったいない!
やっと会えたか。
女に戻った綺羅君もカワユス
本来の姿に戻ったはずなのに何か慣れない感じの綺羅姫もカワユス
女春宮の文が単刀直入すぎ思いきり良過ぎでワロタw
意外と良い帝になるんじゃないか。
坊さんがどうやっておややについての誤解を解いたか気になるw
そりゃあ勿論実地で…
工工エエエ(´д`)エエエ工工
じゃあ今度こそ本当の御ややが…
ヲイヲイ綺羅かってに殺すなよ<女東宮
気に入った小ネタ
綺羅君見つけて連れてきた時の従者達
物好きな、とか、1ヵ月も女っ気なしだからとか言ってて、弟は反応してるけど
こういう下世話な話は姉の耳は素通りしてさまったんだろうな、てオモタよ
あああ、もう次で最終回なのね…。
魚獲り女似合いすぎwww
まあ、綺羅なら自殺とか囲われ者より庶民に混じって逞しく生きてくか
でも、どうやっておややの誤解といたのかは気になる
寺にエロ本あったのか?
次で終わりかあ
こういうライトな平安ものの漫画、増えればいいのに
ライトだけど構成が緻密で引き込まれるよね
世界観もしっかりしてるし、終わってしまうの寂しいなぁ
さて、めでたくも弟君が姉の綺羅君と再会された日の夜も遅く、密かに左大臣家に入ったやつした感じの網代車が一輌。
そして、女東宮のもとへと文を携えた密使が走ったことも、都の人々の預かり知らぬことでした。
その夜から3日の後、尚侍がついに出仕する運びとなったのです。後宮の人々はそれを喜びました。
しかし長の精進潔斎で元気がないご様子なのが気がかりです。
それというのも、写経20巻を志半ばにして諦めなければならなかったことがお辛いのでしょう。
女東宮さまも尚侍の様子をお聞きになり、御前にお召しになるのも遠慮されているとか…
主上も、尚侍が出仕したことは聞きました。
色々と心配だったもので、せっかくの願掛けに水をさすつもりはなかったのですが、
あまりに長すぎるので出仕を急がせてしまったことを少し悔いていました。
それに、みな口に出すのを憚っていましたが、綺羅中将はもう望み薄ではないかと感じていたのです。
だからこそ主上も尚侍の出仕を決め、今もまた無理矢理出仕させたのです。綺羅中将のための写経まで中断させ…。
さぞかし尚侍も諦めきれぬ思いでいるのだろうと想像出来ますが、諦めきれぬ思いは主上とて同じことなのです。
尚
さて、めでたくも弟君が姉の綺羅君と再会された日の夜も遅く、密かに左大臣家に入ったやつした感じの網代車が一輌。
そして、女東宮のもとへと文を携えた密使が走ったことも、都の人々の預かり知らぬことでした。
その夜から3日の後、尚侍がついに出仕する運びとなったのです。後宮の人々はそれを喜びました。
しかし長の精進潔斎で元気がないご様子なのが気がかりです。
それというのも、写経20巻を志半ばにして諦めなければならなかったことがお辛いのでしょう。
女東宮さまも尚侍の様子をお聞きになり、御前にお召しになるのも遠慮されているとか…
主上も、尚侍が出仕したことは聞きました。
色々と心配だったもので、せっかくの願掛けに水をさすつもりはなかったのですが、
あまりに長すぎるので出仕を急がせてしまったことを少し悔いていました。
それに、みな口に出すのを憚っていましたが、綺羅中将はもう望み薄ではないかと感じていたのです。
だからこそ主上も尚侍の出仕を決め、今もまた無理矢理出仕させたのです。綺羅中将のための写経まで中断させ…。
さぞかし尚侍も諦めきれぬ思いでいるのだろうと想像出来ますが、諦めきれぬ思いは主上とて同じことなのです。
尚侍が再び出仕して数日のちの夜遅く、主上は何やら表の騒がしさに目が覚めました。
何事かと女房たちに尋ねると、女東宮が手がつけられないほど興奮しているのだとか。
「尚侍さんがあないなことにならはって…」女東宮付の女房・三位はただそう言ってうろたえるばかり。
この言葉は主上には聞き捨てなりません。
尚侍の身に何が起きたのかと梨壺へと向かいました。
梨壺に着いた主上を見るやいなや、女東宮は主上に泣きつきました。
女東宮に落ち着かせて主上は何が起きたのかを尋ねます。
すると、尚侍が「女御になるのはどうしても嫌だ」と、尼になると言って、髪をお切りになってしまったのだというのです。
女東宮がお止めする暇もなかったと言います。
今は宣耀殿の一室にお籠めして小百合達に見張らせているものの、とても興奮してらして、
あのままではお命も断ちかねない御様子だったとか…。
女東宮は、尚侍を尼にさせたくはないのにどうしていいのかわからないと顔を覆って泣き続けています。
その肩をぐっと抱き、主上は、尚侍を説得してくると言いました。
宣耀殿に向かう主上の背中を見ながら、女東宮はにんまりと笑います。手には水にひたした綿が―――。
宣耀殿では女房達が悲痛な声を上げていました。
尚侍が髪をお切りになるなど思いもよらなかったのですから、その心痛は計り知れません。
それを横目に、主上は尚侍の居るという部屋に向かいます。
小百合がその先に向かうことを留めますが、非常の時だと主上は聞きません。
歩みを止めない主上を止める声を掛ける小百合の顔は何やら緩んでいるのでした。
御簾を荒々しく捲り尚侍の部屋に入ると、そこには美しい黒髪の束が髪箱に納められておりました。
それを見た主上は顔から血の気が引きました。
今几帳の向こうで顔を覆っている尚侍は、つまり北嵯峨の乙女はそういう人だったと主上は改めて思います。
意に染まぬ結婚を嫌い入水まで計り、尼になるといって豊かな黒髪さえ惜し気もなく一人で切り落としてしまえる激しい姫なのです。
主上は、尚侍に語りかけます。なぜこんなことになる前に一言言ってくれなかったのか…。
尚侍が無情な行動に出る以外方法はなかったのかと詰ります。
すると、尚侍は細々しい声で応えました。お許し下さいと。これしか方法はなかったのだと―――。
その声を聞いた主上は愕然とします。
確かに今まで何度か聞いたことはありますが、めったに話さなかったゆえ覚えが薄かったのですが、
これが尚侍の声だというのでしょうか。
今主上が聞いたこの声は、綺羅中将そのものだったのです―――。
驚きを隠せないものの主上は尚侍に尋ねます。なぜそんなにも入内を厭うのかと。
思い交わした方がいるとは思えぬ内気な人なのに…。
しかし、尚侍は答えます。思う方がいるのだと。
主上は憤慨します。出仕前いつも邸深く籠っており、一歩も外に出たことのないと聞く尚侍がいつ思い合う人と出会えたというのか。
見えすいた嘘を言ってまで女御になるのが嫌なのかと尚侍を責めました。
すると尚侍は、たった一度だけ死を覚悟して北嵯峨に参ったことがある、と口を開きました。
そこで出会った公達のことが忘れられない、と…。
主上は耳を疑いました。尚侍はなおも語ります。
死を覚悟した自分に生きよと仰せられ、その一言で尚侍は救われたのだと。その時以来、ずっとその公達だけを慕っているのだと―――。
名前も知らないその公達ですが、その言葉と手渡された紫水晶の数珠を頼りに今日まで生きてきたのだと言います。
その方でないと嫌だ、尼にしてくださいと尚侍はか細い声で訴えています。
あの時に会った、素性もわからぬ自分を慕うあまり、慎ましく暮らしてきた尚侍を思うと主上は胸が詰まります。
そして、居てもたってもいられなくなり、非常の時だと几帳を押しのけたのです。
突然間を塞ぐものがなくなり尚侍は激しく戸惑っていましたが、構わず主上は強引に顎を手をあてその顔をあげさせました。
(綺羅…!?)
主上は、初めて見る尚侍の顔に息をのみます。これほどまでに綺羅中将に似ていたとは…。
すると次の瞬間尚侍は主上の目の前で気を失ってしまいました―――。
と、いうわけで、主上は見事綺羅を尚侍―――かの北嵯峨の乙女として認めたのでありました。
やがて時は流れ一月程後の五月、ここ梨壺では、女東宮が改めて綺羅尚侍に感心しているのでした。
それというのも、短くなった髪で尚侍と入れ替わるために“尼になる!”と策略を企てたのです。
北嵯峨のことまで持ち出して丸く収めてしまったのですから、女東宮の感動も納得です。
そう、今後宮に尚侍としているのは姉の綺羅君。尼になると大騒ぎしたのも、弟の綺羅姫と巧妙に入れ替わるためだったのです。
そして綺羅“姫”と入れ替わったのを知っているのは宮中でも女東宮と小百合の三人だけ。
何も知らな左大臣家から連れてきた40人の女房達もみな尚侍のことを弟の綺羅姫だと思い込んでいるくらいなのです。
そして尚侍が髪を下ろしたと知った女房達の驚きは大きく、未だに尚侍が何か無茶なことをすまいかと怯えているほどでした。
何といっても主上御自身がまるっきり疑っておられず、すっかり運命的な巡り合わせに喜んでいらっしゃるのでした。
あれ以来すっかりその気になられた主上は、毎日のように宣耀殿にいらしているのです。
そして綺羅中将のことをひととおりでなく思っていたのも、それはあくまで尚侍の兄君だったからで、
何故ならふたりはやはり似ているから、尚侍のおもかげを綺羅中将に重ねていただけでそれもひとえに尚侍を思うがゆえだと
いいわけをするあまりに焦り始める主上の様子に綺羅君は毎日大声で笑いたいのを堪えているのでした。
おもかげを重ねるもなにもその重ねていた綺羅中将は自分自身なのですから、
綺羅君の前で綺羅中将に対する言い訳を聞かされるほどおかしいことはないってものです。
けれど、さすがにあの日主上が几帳を押しやった時は緊張した綺羅君でした。
何しろあそこで失敗してしまうと、綺羅姉弟の入れ替わる機会はなくなってしまうのです。
見事に気絶までやりおおせたのは我ながら立派だったと思い返しています。
あれからいろいろとアフターケアもありました。
北嵯峨でのお互いの思う人が明らかになり、主上は改めて入内を考えてくれるよう願いました。
綺羅君は、短い髪を理由に渋い返事をしますが、そのような気遣いは無用だと主上は言い、
髪を切ったことが外に漏れないように厳戒体制を敷いたのです。
そして、もう少し髪が伸びるまではと入内も待っていて下さり、今は弟君の切った髪で作ったかもじ(付け毛)で急場を凌いでいます。
しばらくはこのまま北嵯峨の乙女ぶりっこも続けなければならないのですが、主上のためだと思うと頑張ろうと思える綺羅君でした。
ここまで何もかもうまくいってしまえるとは思ってもいなかったので思わず浮かれてしまう綺羅君ですが、
まだ弟君の問題が残されています。弟君が綺羅中将として帰ってきてこそ本当に入れ替わりが完了したことになるのですから。
その時、綺羅君と女東宮、小百合が集まる梨壺に誰かがやって来る足音が聞こえました。いよいよその時が来たようです。
女東宮は御帳の中へと入ります。何しろ今は物思いで寝込んでいることになっているのです。
そして、入れ替わりが上手くいくか、綺羅中将の未来は女東宮にかかっているのでした。
梨壺に参上したのは女東宮付きの女房の三位で、尚侍綺羅君に、
綺羅中将が「女東宮に一目会ってから出家する」と言い都に戻って来ていることを伝えました。
すると尚侍綺羅君は兄上さまが帰ってきたのかとわざとらしい大きな驚きの声をあげました。
その声を聞いて、御帳から女東宮が飛び出してきました。
綺羅中将が帰って来たというのか、それはきっとわたくしに会うためだ、早くここに連れてきて、いややはり自分で会いに行く…
そうして今にも飛び出さんばかりの女東宮を尚侍綺羅君や小百合が力尽くで抑えようと必死です。
騒ぎを聞きつけた主上が梨壺に現れ、女東宮が主上に訴えました。
綺羅中将が出家するなら自分も尼になる、綺羅中将を咎めるならば死にます、
そう言って泣き崩れる女東宮を主上は呆然と見下ろすのでした。
女東宮とのひと悶着を終えた尚侍綺羅君と小百合は、あとは主上に任せ宣耀殿に戻ってきておりました。
小百合はあの騒動で女東宮に顔をぶたれ少し頬が腫れたようです。
しばらく後、主上が宣耀殿においでになりました。主上も女東宮にあちこちをひっかかれてしまわれたようです。
しかし、普段から暴れん坊とはいえ女東宮のあの取り乱しようには主上も信じられない気持ちでした。
それも恋愛問題だというのだから驚きを隠せません。
興奮している女東宮をなんとかなだめて話を聞いたところ、尚侍が出仕して以来
綺羅中将が毎日のように伺候するんもで親しくなったということらしいのでした。
あのふたりが恋の仲であったことはまったく気付かなかった、と未だに不思議なようです。
何しろ綺羅中将が失踪しても少しもあわてず、毎日元気に尚侍と双六をしていたのですから。
さすがにまずいと思った尚侍綺羅君は、それもきっと綺羅中将の失踪が御自分のせいだとお思いになられてのことだと主上に言います。
何も語らず失踪した綺羅中将の名誉のため、じっと明るく耐え忍んで明るく振舞われていらしたのだろう、と。
女東宮の性格からはどうもそうは思えない主上ですが、綺羅君は苦し紛れに女は恋をすると変わるのだ、と答えました。
すると主上は、なよやかに弱い方もいざとなるとたった一人で自分の髪を切るのだからそれもそうだと納得の御様子です。
片目を瞑り微笑みかける主上に綺羅君は照れます。女東宮のクサい芝居をごまかすのに必死だというのに。
けれどこれでなんとか主上も女東宮達のことを信じて下さったようです。
あとの問題は弟の綺羅中将でした。
何しろ綺羅姫は男としての生活基盤はゼロで、出仕経験も女としての尚侍としてのみです。
ここ一月の間宇治の山荘に籠り、綺羅中将としての予備知識を叩き込んだとはいえ、微妙な雰囲気の違いに気付く者もいるでしょう。
他の貴族はともかく、主上にだけは疑いを持たれては困ります。
その時主上がため息をつかれました。
綺羅中将が帰ってきたことは喜ばしいことですが、どういう態度で接していいものか悩んでいる御様子です。
都を捨て失踪したとはいえ、重大な失策を犯したわけではないので、特に咎めがあるわけではありません。
しかし、あれほど都を騒がせた手前、本人は辛いだろうと気がかりなのです。
今すぐではなく、落ち着いた頃に出仕を促してみようと思う旨を語りました。
綺羅中将の出仕の話が出たこの時機を綺羅君は逃しませんでした。ここで主上の思い込みを強くしておかなければなりません。
綺羅君はおもむろに、都から遠くさすらい苦しい思いをしたであろう兄綺羅中将は、きっと変わってしまったことだろう、と話します。
宮廷の約束事なども心もとなくなっているかもしれない、鄙者と爪弾きにされるかもしれない…そう表情を暗くする綺羅君に、
主上は「どんなに変わっていようと本人であることに変わりはない」と励まします。
それは何より主上自身が、かの宰相中将があの事件以来ずい分面変わりしたことを身をもって感じているのですから。
若い公達はある事を境に見違えるほどに変わるものだと尚侍を慰める主上でしたが、
綺羅君は少し意地悪な気持ちで、主上はたいそう綺羅中将のことがお気に召していらっしゃるようだと返しました。
すると主上はすると主上は本気で焦り、それもあなたに似ているがゆえだと調子のいいことを仰ります。
そのおかげで弟君の綺羅中将の変わりようも納得してくれそうではありますが。
その綺羅中将と女東宮の仲ですが、主上としては今すぐにでも認めてあげたいと思っているようです。
しかし、仮にも東宮の位にいる者が臣下と、ということになれば、
やはり女の東宮だったからだとまた男皇子を望む声が高くなるであろうこと、
するとまたまた梅壺女御たちが争いを始め、ひと騒動起きることが容易に想像され、主上は考えただけでぐったりと疲れてしまいます。
けれど女東宮はもともと東宮の地位を嫌がっておられ、御位を降りれば皇妹の久宮として御結婚するにも何の支障もなくなります。
「ただそのためには、わたしの皇子が必要なのだが…」
主上は尚侍綺羅君を見つめます。
けれど、皇子を産んでいただきたい方は未だに入内を渋っておられ、これでは綺羅中将の恋も
前途多難にならざるをえないでしょうと語る主上に綺羅君は顔を赤く染めます。
確かに、綺羅姉弟の入れ替わりがうまくいったということだけでも今はよしとし、弟君と女東宮のことは後から考えればいい、
こちらはこちらで頑張ろう、と決意した綺羅君はにっこり微笑みこう答えました。
「男皇子でしたらきっと、如来さまち出雲の神さまが御相談して、ほどよき時に玉のように健やかな御ややを下さいますわ」
几帳の向こうで笑いの止まらない小百合でしたが、主上は(なんという純真な姫なのだ…)とお顔を染められている御様子。
と☆いうわけで、
姉君の綺羅中将は女君に、弟君の綺羅尚侍は男君にと、本来あるべき姿にお戻りになったのでした。
後にこのふたりが末永くお幸せにお暮らしだったということは申し上げるまでもありませんが、やはりここは古の例にならい
めでたし めでたし
で物語りは結ばれるのです。
― ざ・ちぇんじ! おしまい―
36 :
粗筋中将:2007/10/13(土) 22:41:06 ID:???
月曜夜コミックス発売
心の底から乙
粗筋中将さま乙でした!
いや〜久しぶりに楽しかった。
最後はうまくまとまってめでたしですね!
面白かった!!おつですた
いつ全部ぶちまけるんだろうと思ってたけど
きれいにまとまったね〜
すごいわ。
めでたし、めでたし、だw
尚侍の局にむかう帝を止めるふりしてる小百合の口のなかのハートがイイ!
おややについても純真な姫って感動されてるしw
おっとり騙されてる主上カワユス
粗筋中将さん乙でしたー
中将さん乙でした!
恋する女の子達が頑張ってハッピーエンド、良かった良かった。
結局、ばらさずに終わったんだねー
主上も宰相中将も三の姫も真相は知らないままか。
…何故か兵部卿宮さまだけは気付いていそうな気がするw
結局主上は騙されっぱなしかいw
すみれの人はなんか勝手に察しそうな気がする。匂いとかで。
なんという純真な主上www
>>43 あ、いいねそれ。
もし後日談があるならばすみれの人が何か匂わす発言してそうw
でも綺羅君がまため一杯策を練って主上は結局気付かないでめでたしめでたしみたいなw
1巻
表紙:綺羅君と綺羅姫
柱
平安事始一:氷室さん原作のコミックスおかげさまで2冊目です。平安時代はずっと中世だと思っていたら古代だった。
平安事始二:ざ・ちぇんじを書くにあたって“源氏物語”なんかを読んだ。高校生の頃与謝野訳を読んだことがある。
平安事始三:“源氏物語”を読んでいると頭が平安してしまう。三十一文字の歌も読めそうな気がしてくる。
平安事始四:取材と称して京都へ行ったがガイドブックを忘れ、家には同じものが2冊ある。
平安事始五:京都はバス路線が充実した街だが、ことごとく間違ったバスに乗ってしまうことも1日4回はやらかした。
平安事始六:平安時代のお話は服装が大変かと思われるがこれが意外にラク。十二単より直衣の方が好きだが模様だけは地獄。
平安事始七:平安時代のことをいろいろ調べたがめまいがするほど奥が深い。わりかしハードな時代だ。
平安事始八:スペシャルサンクス
2巻
表紙:綺羅君と宰相中将。桜の夜
柱1:仕事中のBGMはジャンルにこだわらず何でも聞く。でもちぇんじ!に限っては洋楽は合わないから聞かない。
柱2:一番好きなキャラはとよく聞かれるけど、それぞれにみんな好き。嫌われている梅壺女御も割と憎めない。
柱3:先頃、元々のとりかへばや物語を読んでいるとすっかり平安時代にトリップしてしまった。
柱4:というのも、魂が身体を離れて浮いちゃってる感じ。幸い3日程で直った。
柱5:アシスタントさんはいつも2〜3人。
柱6:妹もアシをしてくれて、姉妹ゆえ「なんだよオマエこんなトーン貼るのかよ趣味わっりー!!」など遠慮なく言われたり。
柱7:家事は割と苦ではない。引っ越して近所にヤギとウマとサルがいたり、庭を見て四季折々の花を楽しんでいる。
柱8:スペシャルサンクス
3巻
表紙:秋の景色を後ろにした、髪を下ろした綺羅君
柱1:ざ・ちぇんじ!は全4巻の予定です
柱2:氷室さんと十二単の着付けを見てきた。完全装備で16〜18kgになるそうで、昔は髪も長かったからソーゼツ。
柱3:氷室さんの着た着物はオールシルク。幸菱の単に五ツ衣は萌黄の匂い。重ねた色目が美しい。
柱4:平安時代にトリップは最近収まっているけど時々言葉がおかしくなって友人を絶句させてしまった。
柱5:キャラアンケートの結果が面白そうなので4巻に載せる。わりと綺羅達のおとうさんが人気者で驚いている。
柱6:スペシャルサンクス
4巻
表紙:尚侍綺羅君と主上
柱1:2巻、3巻の誤植訂正
柱2:キャラになりきって書く習性がある。宰相中将の時は好きな人がいっぱい出来るし兵部卿宮に至っては笑ってごまかしてしまおう。
柱3:連載中、ラストを変えてくれとリクエストがいっぱいきた。自分が続きを考えたらドタコメになっちゃうぜー
柱4:ざ・ちぇんじ!キャラベスト5 アンケート人数は1048人
女性部門 男性部門
1位 綺羅中将(女) 1位 主上
2位 女東宮 2位 綺羅尚侍(男)
3位 小百合 3位 宰相中将
4位 三の姫 4位 おもうさん
5位 麗景殿女御 5位 兵部卿宮
柱5:スペシャルサンクス
4巻巻末おまけまんが(ざ・ちぇんじ!に関する部分のみ抜粋)
綺羅君が御ややのでき方をちゃんと認識したとはとても思えないので、
主上のもとに入内した綺羅が結婚当日主上にどんな行動を取るか考えるとちょっと楽しい。
きゃーっスケベッ!!とばっちーんと頬をぶたれたりして。
でも主上のコトだから、入内を待てずに綺羅に手を出しちゃうかも。「わたしは何をしても許される身なのだ」とか言って。
お坊ちゃまなんで堪え性がないし、まんがの中で綺羅とのラブシーンがなかったから欲求不満になってるだろーし。
その点宰相中将はキスできただけマシかもなー。
主上「何もそこまで言うことはないであろう」(山内さんを後ろから羽交い絞め)
早く男皇子が生まれるといいね♥
おややの作り方、やっぱり分かってなかったのかwww
ちょww
おもうさん人気が意外とどころじゃないww
すみれの人より上ってw
おもうさまはコロコロしててかわいい。
結末変えてほしいとは思わなかったけど、
おまけ漫画で5年後の様子ヒトコマずつ、とかは見たかったかも。
おもうさんも、主上も、綺羅弟も宰相中将も、皆尻に引かれてるだろうけど。
なんの心配事もないおもうさんも見てみたいな。
弟カップルは一番上手くやれてそうだ。
綺羅姫、将来はおもうさんのようになりそう。
女東宮はさしずめ政子(姉綺羅母)か。
2人の子どもが見たい。
ザ・チェンジ!かぁ……
全然意識してなかったけどまんまなタイトルだった
>>52 綺羅×2の心配なくなっても、政子さんと夢乃さんはあのままだからなあ。
おもうさんが平穏に過ごせる日はこない気が。
おたあさま方の目線がおもうさまから若夫婦へとシフトして
おもうさまはほっとかれるようになったりしてw
でもなにかイベントがあるごとにまたケンカ勃発かな?
例えばおめでたの順序とかでw
58 :
粗筋中将:2007/10/21(日) 00:39:48 ID:???
粗筋中将様、ホントにオツカレサマでしたー
スレ移行はチョットだけ迷子になったけど無事最後まで辿り着けてなによりです。
保守兼ねて、粗筋中将さんもレスしてた皆さんも、乙華麗!
(⌒)
r=====ュ (_ __)
{! l} |/
ヾ__o__〃 __
/~~~~~ヽ // お茶ドゾ〜
,'.:.:(´・ω・).:/
{.:.:ひ.:.:.:U:ノ
ヽ、__ノ ∬∬∬∬∬∬∬∬∬
U U 且且且且且且且且且
中将さん、色々大変な中お疲れ様でしたー
ジャパネスク本スレに告知してくれたおかげで
すぐにたどりつけましたよ。
ちぇんじは、1回分が長くて大変だったと思います。
>60お茶いただきます
つ旦
参加されてた皆さんも乙でした!
62 :
粗筋中将:2007/10/24(水) 00:37:38 ID:???
>>60 お茶いただきます つ且~
ところてんマンが来てくれたこともあったなぁ…ナツカシイ
みなさん労いの言葉ありがとうございます。
ちぇんじは確かに一話が長いし密度がすごいので泣きそうになったのも事実ですが、
まさかそのせいで容量オーバーになるとは夢にも思わずw
前スレで、白泉社の雑誌&掲載作品がわかるサイトを教えていただいて見てみると、
ちぇんじは雑居時代と並行して書かれてたことがわかって驚きでした。
この頃は着物の柄なんかも手書きだろうし…すごいなぁ。
ここって、このままレスつけずにdat落ちの方がいいのかな?
雑居時代もお願いするとか・・・短いから蕨が丘とか・・・(笑)
そこはお願いするより自分であらすじ!じゃないの?
とりあえず保守
67 :
.:2007/11/06(火) 13:09:52 ID:JCInP4QP
.
ホシュがてら好きな台詞をひとつ…
そのままでも充分可愛いですよ。
あなたはいつも、ただそこにいるだけで可愛いのです。
では、私も。
「僕で我慢しなよ」
「生きていたんだな、って思ったの」
↓
「本当はね、たった一人よ。せいぜいがとこ、二人かな。弟も入れて三人ね」
「忘却は罪です」
このせりふに吉野君の子どもの頃からの悲しさが詰まってるようで
読み返したら泣けた。
人妻ゆえに―――
今はただ言葉もなく
心は 古代めいて あやし
75 :
マロン名無しさん:2007/11/14(水) 23:01:54 ID:pRcEcLRr
「そ、そうよ。絶対、そうよっ。あたしと高彬は、ぶっちぎりの仲よっ!」
saving...
ネタがない
歯っかけ保守
このペースで保守してもスレは終わらないし…
三年後くらいには1000いくぜ!
9年後くらい?
のろのろ
進んで
とろとろ
歩いて
牛車で夜のドライブ
小説読んで、マンガ版があると聞き、初めて読みましたが
漫画版の瑠璃は可愛らしいですね
小説版は品がないというかおばさんのようというか
現在に瑠璃がいたとしてもあんま友達にはなりたくない感じというか
細かいことが色々と雑なイメージだったんだけど
漫画版は愛らしい感じ
...
...
...
見て…罪が燃えていきますわ…だっけ?
瑠璃が絢姫に言った言葉
あそこも好き
_,.'⌒ '⌒ヽ_. _,.'⌒ '⌒ヽ_
'´, `ヽ ' ヽ . '´, `ヽ ' ヽ
i i lノノ))i i (( i.. i i lノノ))i i (( i
. 从l !゚ ヮ゚ノ§ §リ从从从 从l !゚ ヮ゚ノ§ §リ从从从
保守━⊂)i―iつ━━━━⊂) !つ━━━━⊂)i―iつ━━━━⊂) !つ━━━なのっ!!!
fく_|__|フつ ⊂く/_l〉 fく_|__|フつ ⊂く/_l〉
し' iノ .し' iノ