あの作品のキャラがルイズに召喚されました part17

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1マロン名無しさん
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。


あの作品のキャラがルイズに召喚されました part16
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1185359923/l50

まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/

    _      注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! 
    〃 ` ヽ  .   ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
    l lf小从} l /   ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,.   ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!
  ((/} )犬({つ'    ・投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
   / '"/_jl〉` j,    ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
   ヽ_/ィヘ_)〜′   ・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
              ・ケンカなんかしちゃったら両成敗よ! 覚えておきなさい!

2マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:13:48 ID:???
乙だ!
3マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:16:49 ID:???
あ、あなたのために>>1乙するんじゃないからねっ!

・毒を吐くなら避難所で。
・sageると良いと思うよ。
・投下する時は前方確認。

注意事項はここらへんも必要かな?
4マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:19:01 ID:???
>>1
あじゅじゅしたー
5マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:19:10 ID:???
投下終了時の報告も推奨かな?
6マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:22:33 ID:???
          / /
           /  /
           ヽ    ̄ ̄`¨''' ー- .._    .l
         / ̄``              ヽ  / l
        /                 ヽ/ ! l
      / .イ ./   / /----‐‐‐ヽ ヽ   /./|
     // l/ l   l /-----‐‐‐‐ヽ l  ∠-'  /
     /   | l ./ /| l>-、! 、_. -<| .l l    /
         l/l  /l !`’-‐〉  ’-‐ l/l lヘ-<
         l l / ト、メ、 ヽ     .l /‐' ___` ー/>1 ふん、ご苦労。
         r ┴'''''77li、 ‐_‐-   /|/r'''´ /ハl‐'
.          |   .//||\  ,.イ /.lヘト .// ||
        ノ-‐  ノノ:::::| |   ̄  / .ト、 //::::||
  / ̄ ̄`¨/   ∠_ ̄`ヽヽ___/_`l /:::::::|L___
 /     `==''´   `'ー- ̄    -‐'''¨´ ̄て_)、  ̄`\

7マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:24:29 ID:???
むしろ終了の報告のほうが欲しいのは俺だけ?
8マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:25:18 ID:???
投下宣言と終了宣言は絶対に必須だと思うんだ。
待ってる人は宣言ないと始めずらいし。
9マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:27:09 ID:???
>>前スレ973
シュバルツ・ワルドでなくてシュバルツ・バルトと読んでしまった。
いや、まあワルド再登場時、そういう風体でもいいかもしれんが。
10DOD&M:2007/07/26(木) 22:30:53 ID:???
さてと。そろそろ投下させてもらってよかですか?
11マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:31:30 ID:???
どぞ〜
あちらも一区切り付いたみたいだし
12マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:31:50 ID:???
GO!
13マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:31:51 ID:???
>10
ばっちこ〜い!!
14DOD&M:2007/07/26(木) 22:33:06 ID:???
 決闘とやらの現場へと駆けつけたアンヘルとシルフィードが見た物は、青銅で出来たゴーレムによって、サイトが一方的に打ち据えられている光景であった。
 凄惨は凄惨だが、命のやり取りと言う程の物ではない。アンヘルは杞憂だったかと小さく溜息を吐いた。
 突然のドラゴンの登場も、決闘の熱気によって大した影響力を及ぼしていない様だ。これ幸いと、アンヘルは首を伸ばしてキュルケとカイムの姿を大勢いる観衆の中から探す。他の連中からは一歩引いた間隔の場所に、彼等はいた。
 どうやらシルフィードの主人も一緒にいた様で、きゅいきゅいと鳴きながら、彼女はアンヘルと共に主人の元へと降り立った。おしゃべりな口はこの観衆の中では、人の言葉を放つ事は無かった。

「一体どういう事だ、これは」

 アンヘルが尋ねると、キュルケは呆れた様子で事の起こりを説明した。
 簡単に要約すれば、プライドを傷つけられた貴族の腹いせ、だそうだ。大人でも子供でも、人間と言う生き物はいつだって下らない理由で立場が下の人間を虐げる。
 アンヘルはあからさまな侮蔑の視線を、ゴーレムを操るギーシュと呼ばれている少年に向けた。
15マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:33:30 ID:???
相変わらず早いねえ…。
16DOD&M:2007/07/26(木) 22:35:56 ID:???
「……ふむ、子供同士の喧嘩であれば、最早勝負ありぞ」
「そうね。誰か止めた方がいいわ。これ」

 キュルケとアンヘルがそう言って頷き合った瞬間、観衆の中から、桃色の髪をした少女が駆け出し、サイトを背にゴーレムの前へと躍り出た。確か、サイトの主人で、ルイズと呼ばれていた少女だ。その行為に、アンヘルはほう、と息を漏らした。

「おおっと、いくら自分の使い魔が可愛いからって、決闘に水を差すのは無粋な行為だよ? ヴァリエール」

 嫌味ったらしい気障な振る舞いをしながら、薔薇を咥えたギーシュがルイズを見下ろしている。キュルケは必死にサイトを庇おうとしているルイズの姿に、何やらやきもきしている様だ。
 「ああ、もう」とか、「何やってんのよ」とか、口々に呟いていた。

「もうやめて! とっくに勝負は付いてるじゃない!」
「ふむ、でも僕はまだ彼から降参のポーズと謝罪を受けていない」
「だからって!」
「平民が貴族に過ぎた口、態度、行為に及んだのだ。その過程を踏まえ、決闘に応じたのだから、それ相応の覚悟をしていたのだろう?」
17マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:35:58 ID:???
ここらでちょっとDODらしい陰惨さも欲しい気がする。
ずっとほんわかした雰囲気だから。

ちょうどいいことに決闘の場面。ふふふ。
18マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:38:08 ID:???
前スレ
1000 :マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:30:51 ID:???
>>992
GJ!!普通に吹いた

>>1000なら鋼鉄の孤狼召喚
19マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:38:20 ID:???
アンヘル支援
20DOD&M:2007/07/26(木) 22:38:43 ID:???
 地面に倒れ伏したサイトは、血塗れになった顔で、凄まじい表情を浮かべてギーシュを睨んでいる。目は死んでいない。根性だけは座っている様だ。

「平民の癖にいい度胸じゃないか。それに免じて、今すぐ謝罪をすれば、これまでの事をチャラにしてあげてもいいんだよ?」
「うるせぇ。下げたくない頭は、絶対下げねぇ」
「サイト! それ以上言っちゃ駄目!」
「分からん男だな。君は」

 ギーシュが薔薇の形をした杖を一振りすると、もう一体同じ型のゴーレムが現れ、ルイズを押しのけた。
 そして、もう一体のゴーレムが倒れたサイトの腹部を強かに蹴り上げる。昼に食べたであろう食物を、吐瀉物として吐き出しながら、彼はもんどりうってダウンした。ルイズの悲鳴が響き渡り、観衆の一部はあまりの光景に思わず目を背けている。

「平民はいくら努力した所で、貴族には敵わない、という事実を思い知っていただけたかな?」
「サイト! サイトぉ……」

 今度は、見かねたキュルケが、観衆を掻き分けて彼等の前に向かおうとする。が、それはカイムの手によって遮られた。

「カ、カイム?」
「行くのか? カイム」
「…………」
21マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:39:21 ID:???
シスコンカイムキター!
22DOD&M:2007/07/26(木) 22:40:14 ID:???
 自分の名を呼ぶキュルケとアンヘルに、こくり、と頷きを返すと、彼はゆっくりとした歩みで、ギーシュの前へと立ち塞がった。思わぬ登場人物に、観衆は何事か? と皆口々に騒ぎ始める。

「確か、ツェルプストーが呼び出した使い魔の平民の方だな。何をしにきたのだね? まさか、平民同士のよしみで助けにでも来たって事かい? 麗しい同族愛だね」

 あからさまに見下した発言を発するギーシュにカイムが返したのは、並びのいい歯を剥き出しにした獰猛な笑みだった。そんな彼に、目の前にいるギーシュも、騒ぐ観衆も、気が触れたのか? という認識を持ったのだが、アンヘルだけは知っていた。

「いかんな……あの小僧、殺されるぞ」
「ええ!?」

 アンヘルの漏らした言葉に、キュルケは思わず声を上げた。
 アンヘルは知っている。あれは、彼の殺人衝動が笑みという形とした浮かんだ事を。彼が殺戮への欲求に身を震わせている事を。
 咄嗟に念を送り、カイムを止めようとした彼女だが、それよりも先にカイムを留める者がいた。
23マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:40:29 ID:???
いけー
KOーROーSEー!
KO☆RO☆SE☆!
24マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:40:30 ID:???
カイムがシスコンなんじゃない。フリアエがブラコンなんだ

支援
25マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:42:11 ID:???
フリアエ、フリアエ〜♪支援
26DOD&M:2007/07/26(木) 22:42:22 ID:???
「待てよ……まだ勝負は付いてないんだ」
「「!?」」

 ズタボロになった身体で立ち上がり、尚も言ってのけたサイトの姿に、誰もが目を見張った。
 立ち尽くすカイムを手で除けて、ゴーレムの前でファイティングポーズをとった彼に、観衆は口々に、「もうやめろよ……」「充分だろ……もう」といった声を掛ける。だが、彼は止まらなかった。

「根性だけでどうにかするつもりかい……?」
「ああ……してやるよ」

 不敵に返すサイトに、ギーシュは引きつった笑みを浮かべる。
 対し、カイムは浮かべていた笑みを直し、元の無表情を作り出すと、おもむろに腰に差していた巨大な剣を、サイトの前に突き刺した。

「……これは?」
「…………」

 カイムの意図は、アンヘルが言葉にして紡いだ。

「サイトよ、それを使え。素手よりは余程マシであろう? そしてそこの小僧。おぬしがその様な人形を使っておるのだ、剣くらいで卑怯とは言うまい」

 ドラゴンに話し掛けられ、思わず怯んだギーシュだったが、頭に血が昇っている状態である。即座に頭を戦闘モードに切り替えると、少しキレた様子を見せた。
27マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:43:07 ID:???
カイムの剣支援w
28マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:44:18 ID:???
ギーシュの命拾い支援
29マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:44:20 ID:???
ギーシュ死亡フラグ と思ったら、良かったな。サイトに感謝!支援
30マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:44:44 ID:???
わかりやすいドラッグオンドラグーンのキャラクター

カイム 戦場での殺人を楽しみトリップする殺人狂な変態
フリアエ 実の兄に欲情する近親相姦の変態
レオナール 幼い男の子に性欲をたぎらせるショタホモの変態
アリオーシュ 幼子を殺して食べることで保護したつもりになっているカニバリズムなキチガイ

ほんとDODは地獄だぜぇフゥーハハハ
31マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:46:28 ID:???
>>30
マジで地獄だなw
32マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:47:21 ID:???
>>30
その変態どもが、どうして仲間になれるのか、プレイしてない俺にも教えてくれw
主人公の殺人狂は、敵相手に発揮されればいいけど、外は犯罪レベルだろw
33マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:47:28 ID:???
>>30
キチガイのバーゲンセールだな
34DOD&M:2007/07/26(木) 22:48:15 ID:???
「もう命の保障は出来ないよ……」

 杖をまた一振り。すると、今度は総計で七体ものゴーレムを繰り出したではないか。
 どうやらこれが彼の本気であるらしい。槍や剣で武装したゴーレム達は、その穂先、剣先をサイトに向けて、一斉に飛び掛った。

「…………っ!」

 しかし、それ等が活躍する事はなかった。
 カイムの剣を手にした途端、その手を光らせたサイトの一閃により、ゴーレム達の全ては全て斬り崩されたのだから。それも、刀身から放たれた火炎弾のおまけ付きで、ドロドロに溶かされて、だ。
 一瞬の出来事に、一同はただ唖然とするばかり。最も、一番驚いているのは剣を振るったサイト自身ではある。
 だが、これを好機と取った彼は、その勢いのままに凄まじい跳躍力を見せ、一息でギーシュの元まで辿り着く。後は、剣を彼の喉元に突き付けるだけだった。

「俺の……勝ちだ」
「ぼ、僕の、負けだ」

 誰がこの結果を予測出来たろう? サイトの勝利に、観衆は沸きに沸いた。しかし、決着の言葉を聞き、カイムの剣を手放した途端、サイトの身体は力なくその場に倒れこんだ。剣が発した火炎弾について、議論を交わそうとする者達も、それには驚いた。
 慌ててそれに駆け寄るルイズ。そして、冷めた視線で彼等を見、地に落ちた自身の剣を拾うと、「チッ」と舌を打ちながらカイムはキュルケの元へと戻ってきた。後の事は勝手にやれ、と言った感じだ。

「お、驚いた。カイムの剣って、何? 特別製?」

 キュルケは、興奮冷めやらぬと言った様子で、そんな事をカイムに尋ねるも、返ってきたのは素っ気無いアンヘルの声だった。

「確かにそれは優れた剣で、魔法も帯びてはおるが、一連の行動はあのサイトという小僧の力だな」
「嘘? じゃあ何で最初やられっぱなしだったのよ……」
「それは我が聞きたいくらいだ。あの力、どこか契約者たるカイムの物に近いな……」

 どこか遠くを見るように、『レビテーション』によって医務室へと運ばれていくサイトを見て、アンヘルは呟く。

「何か、嫌な予感がする……よもや、我等の力を振るう事がなければよいのだが」
35マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:48:59 ID:???
前スレ>>1000
そこでOGsのベーオウルフことアインスケさんを召喚、大惨事。
36マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:50:12 ID:???
>>30
レオナールに憑いてる妖精も確か相当な性格だったよな
37マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:51:01 ID:???
チッ 支援
38DOD&M:2007/07/26(木) 22:51:34 ID:???
今回はこの辺で終了なのですよ。ある意味寸止めだったのですよ。
ともかく。

あじゅじゅしたー。
39マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:52:16 ID:???
>>38
何という執筆の速さ・・・
あじゅじゅしたー
40マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:52:33 ID:???
>>38
GJ!
 色んな意味で寸止め
41マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:52:34 ID:???
あじゅじゅしたー。
最近ギーシュは負けても良いんだ、死ななきゃ良いんだと思うようになってきた。
42マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:53:44 ID:m+WVFsAj
>>30
しかも声優が
ピーター(しゃべらないけど)
初音映莉子
山寺宏一
林原めぐみ
という豪華メンバー
あと唐沢寿明とか宮村優子とか家弓家正とか郷里大輔とか
さらにリアル幼女少年がいる始末
この人らは一体何故このカオスキチガイ空間にやってきたんだ
43マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:54:02 ID:???
>>38
あじゅじゅしたー
DODは知らないが凄く先が気になる面白さだぜ
44マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:54:31 ID:???
チッ かよw
やっぱりあれか 人死にを見れなかったことに不満があるのか
45マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:55:25 ID:???
sage忘れすまん
46マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:55:42 ID:???
乙&GJ!
ぶっちゃけ物語やキャラ一切わからなかったけど
>>30見て調べたくなったwwww
いいキャラ(悪い意味で)ばっかりなんだなw
47マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:57:32 ID:???
妖精はすげーよな。あの腹黒さは極めつけ。

ところで新規に投稿ってのはありかね?
一話分の文書量と一レス分の文書量がわからないんで困っちゃいるが。
48マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:57:57 ID:???
EDも相当アレだしな
49マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:59:17 ID:???
>>47
良いと思うんだが。
50剣狼の人:2007/07/26(木) 22:59:35 ID:???
投下予告
だらだら書いていたせいで前スレ間に合わなかったよ
当然文もグダグダですので失礼・・・
51マロン名無しさん:2007/07/26(木) 22:59:37 ID:???
DODは2はクソなのか?
52斬魔の使い魔:2007/07/26(木) 23:01:33 ID:???
では、剣狼さんの後に投下予告します。
中途半端なところで終わっているのは、すいません・・・
53マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:01:45 ID:???
>>50
かむん!
54マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:03:00 ID:???
DOD2でも変態が三人程出てるな。敵だけど

>>51
1程ダークではないからこんなんDODじゃないて言う人も居るらしいけど俺は両方好きだぜ?
55マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:04:26 ID:???
とりあえず>>47>>50>>52が投下予告中。
56ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:04:57 ID:???
2つの月が夜空で輝いている
ルイズはというと部屋でブツブツ呟いていた
「全く、大切な式典の前にあんな騒ぎを起こすなんて・・・・、何をやってんのよあんたは!」
そして怒鳴る。怒鳴った先に居たのはあまり元気が無いロムである
「先生には使い魔の管理不全で怒られて他の皆から笑われちゃったのよ!
あ〜も〜王女様の前であんな失態!ど〜してくれるのよ!」
ルイズの脳裏には厳しい母親達が浮かんでいた
もしこの事が耳に入ればどんなに恐ろしい事か
「あれはすまなかった。久々に友人に会えて嬉しくてな・・・・」
「そのちんちくりんな車が友達だなんてあんたの世界の住人はどうなっているのよ!」
「初めて来た時に言ったはずだ。俺達の世界の住人はマシン生命体といって・・・・」
二人が夕食を終えてから大体こんな感じの会話が続いていた
「妹が心配だからしばらく旅をさせて欲しい?そんなのダメに決まっているでしょーがーー!」
「そこをなんとか頼む」
「ダメって言ったらダメー!私があんたの主なんだから!使い魔は従わなきゃいけないの!」
そして夜はさらに深くなる・・・・
「取り敢えず、今日はこの位にして寝るわよ。着替えるわよ」
「・・・・・・」
「お仕置き」などで心身共々疲れたロムは首を振ってルイズの着替えを取りに行く
(こうしている内にレイナは無事なのだろうか・・・・)
心の中で不安を呟く、兄なら妹は愛するものなのだ・・・・
57マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:06:19 ID:???
47です。
斬魔さんの後でお願いします。
ちょっと文字数をチェックする。
58マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:06:32 ID:???
>>51
ゲームプレイ部分はむしろよくなっていると思う。
ただ、重要なデモシーンがなぜかムービーじゃなく静止画での紙芝居形式になってたり
ストーリー上でも主人公の行動理念が妙に主体性が無さすぎだったりとアラが多い。

あと、ヒロイン(の声優)が練習不足なのか、主人公の名前を発音できていない。
「のうえ」とか「のっうぇ」と発音している。(本当は「ノウェ」)
59ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:06:48 ID:???
ひょっとしてフライング?
そんな風にしているとドアがノックされた
「誰だ?」
ノックは一定のリズムで叩かれている
それを聞いたルイズの顔がはっとした顔になった
急にブラウスを着て立ち上がり、ドアを開いた
そこに立っていたのは真っ暗な頭巾をすっぽりと被った少女
辺りを見回すとそそくさと部屋に入ってきて後ろ手で扉を閉めた
「・・・・あなたは?」
ルイズは驚いて声をあげる
頭巾を被った少女はしっと言わんばかりに口元に指を立てた
そしてマントの隙間から杖を取り出し、軽く振ると同時にルーンを呟く

光の粉が部屋に舞う
「・・・・ディティクトマジック?」
ルイズが呟くと少女が頷いた
「どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね」
少女は黒頭巾を取った
現れたのはなんとアンリエッタ姫であった
「ひ、姫殿下!」
ルイズが慌てて膝をつく
アンリエッタは涼しげな声で答えた
「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」
60マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:08:19 ID:???
支援
61ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:08:57 ID:???
アンリエッタ姫は感極まった表情を浮かべ膝をついたルイズを抱きしめた
「ああ、ルイズ、ルイズ!懐かしいルイズ!」
「姫殿下、いけません。こんな下賎な場所へ」
「そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだいルイズ!私達はお友達だったじゃない!」
ルイズは思い出していた
今ではそれぞれの立場が違うが幼い時、確かに自分はアンリエッタと友達であった
あの時は楽しかった
泥だらけになりながら蝶を追いかけ共に侍従に叱られたこと
ふわふわのクリーム菓子を取り合って掴み合いになったこと
『宮廷ごっこ』をしてどっちがお姫さまになるか取っ組み合いをしたこと
幼いながらも楽しい日々を過ごせた事、全てが懐かしかった
二人が昔の思い出を笑いながら語り合っている様子を見てロムが尋ねた
「二人はどんな知り合いだったんだ?」
ルイズは懐かしむように目をつむって答えた
「姫様がご幼少のみぎり、恐れ多くもお遊び相手を務めさせていただいたのよ」
「あの頃は毎日が楽しかったわ。なんにも悩みがなくて」
アンリエッタ姫が深く潤んだ声で答えた
「姫様?」
62ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:10:02 ID:???
ルイズが心配そうな声をあげる
「ごめんなさい。急にこんなこと言っちゃって。ところで・・・・」
アンリエッタ姫は先ほどから横で一部始終を見ていたロムに顔を向ける
「貴方はひょっとして・・・・ロム・ストール?」
「はい」
アンリエッタ姫の問いかけにロムが答えた
「歓迎式典の時に貴方がジムと話していられたのでひょっとして知り合いかと思っていましたが・・・・」
「姫様、なぜこいつの事をご存知なのですか?」
ルイズきょとんとした顔で尋ねた
「ジムから聞いたのですよ。武に優れ勇敢な人だと聞いています。まさかルイズ、あなたの恋人だったなんて」
するとルイズの顔は真っ赤になった
「姫様!こいつはただの使い魔です!恋人だなんてご冗談じゃないわ!」
ルイズは首を思いっきり振って否定した
「使い魔?人にしか見えまえませんが・・・・?」
「人です姫様」
ロムはルイズが傷ついたと思って深く一礼した
「そうよね。ルイズ・フランソワーズ。あなたはいつもどこか変わっていたけど、相変わらずね」
「好きであれを使い魔にしたわけではありません」
63マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:10:50 ID:???
支援
64ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:11:14 ID:???
(お似合いだと思いますけどねぇ)
憮然とするルイズの前でアンリエッタが深いため息をついた
「姫様、どうなさったんですか?」
「いえ、なんでもありませんわ。いやだわ・・・わたくしってば・・・」
「おっしゃって下さい。何かお悩みがおありのようで・・・・」
少し暗い顔でアンリエッタは長考した
「・・・・本当に、聞いてくれますか?」
「もちろんです!昔は何でも話し合ったじゃございませんか!」
ルイズがそう言うとアンリエッタは嬉しそうに微笑む
「ありがとうルイズ・・・・、嬉しいわ・・・・」
そしてもの悲しい調子で語り出した・・・・
アンリエッタはまずハルケギニアの政治状態から説明した
アルビオンの貴族たちが反乱を起こし、今にも王室が倒れそうなこと
もし反乱軍が王室を倒したら次にその牙を向けるのはトリステイン
それに対抗する為に帝政ゲルマニアと同盟を成立させる事
同盟の為にアンリエッタはゲルマニア皇室に嫁ぐ事になった事
当然反乱軍はこれを只黙っ見過ごす訳にはいかない
反乱軍は婚姻を妨げる材料を血眼に探しだし、同盟を解散させようと企んでいる
「その・・・・姫様の婚姻を妨げる材料とは?」
ルイズが緊張しながら聞く、アンリエッタは呟いた
65マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:11:36 ID:???
支援なのー
66ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:12:18 ID:???
「手紙?」
「そうです。その手紙がアルビオンの貴族達に渡れば・・・・、彼らはすぐにそれを皇室に届けるでしょう」
「どんな内容の手紙ですか?」
「それは言えません。・・・・もしあの手紙が渡れば婚姻は潰れ同盟はなかった事に
そうなればトリステインは一国であの大国アルビオンに立ち向かわなければ・・・・」
ルイズは息せきってアンリエッタの手を握った
「その手紙は今どこに!」
「・・・・アルビオンの王家のウェールズ皇太子が・・・」
「プリンス・オブ・ウェールズが?」
アンリエッタはのけぞるとベッドに身体を横たえた
「ああ!もしウェールズ皇太子が囚われ、あの手紙が反乱軍に渡れば争いが始まり、トリステインは終わりです!」
ルイズは息をのんだ
「では姫様、私に頼み事とは」
「無理よ!わたくしは混乱しているのだわ!考えてみれば貴族と王党派が争いを繰り広げているアルビオンに赴くなんて
危険な事を頼めるはずがありませんわ!」
「何をおっしゃいますか姫様!」
ルイズは膝をつけ頭を下げた
「『土くれ』のフーケを捕まえたこのわたくしめにその一件、お任せくださいますよう」
67マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:13:03 ID:???
支援かしらー
68ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:13:52 ID:???
「マスター、俺もその一件についていくぞ(レイナの行方の手がかりが見つかるかもしれん)」
ロムがそう言うとルイズが言った
「当然よ、あんたは私の使い魔なんだから!」
ルイズはまたアンリエッタの方に向き、彼女の手を握った
「このわたくしの力になってくれるというのルイズ!」
「もちろんですは姫様!このルイズ!いつまでも姫様のお友達であり理解者であります!
あなたに誓った忠誠を永久に忘れることがあったでしょうか!」
「ああ、忠誠。これが真の忠誠なのですねルイズ!私は感動しました!!」
熱の後には二人の少女が手を握りあって見つめ合っている
その様子を隔離された空間で見ていたロム・ストールは、「成る程、これが貴族と王族というものか」と頷いていた

「ではロム・ストールさん」
アンリエッタがロムの方に向く
「私の大事なお友達を宜しくお願いします」
そう言ってアンリエッタは自分の手を前に出す
(これは確か・・・・)
ロムはそのままアンリエッタの手に自分の手を添え唇をつけた
「姫様・・・・、何も使い魔にそんな事を」
「いいのですのよ、この方はわたくしのために働いてくださるのです」
「姫様、このロム・ストール、必ずこの任務をこなしてみせます」
するとドアの向こうから声が聞こえてきた
「すいぶん、良い身分じゃないか、ロム・ストール・・・・」
69マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:13:57 ID:???
支援ですぅ
70ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:16:35 ID:???
部屋の中にいた人間がドアの方に向く、すると何故か「いつものBGM」が聞こえてきた
「優雅に咲く一輪は
人を引き付け華麗に輝く
人、それを『薔薇』というんだ・・・」
「誰だ?」
「君に名乗る名前は無いよ!」
ドアが開くと、その先に居たのはギザっぽく薔薇を加えてギザなポーズを決めた
好きなドールは蒼の子、ギーシュであった
「ふっ・・・、今日は何時もと違った登場をしてみたよ・・・・」
「ギーシュ!あんた今の話ずっと聞いていたの!?」
ルイズが焦りながら尋ねる
ギーシュはアンリエッタの前で膝を付けた
「姫殿下!その困難な任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せ付けますよう」
「え、あなたが?」
「ロム!こいつをつまみ出して!」
「ああ」
ロムがギーシュに近づいていく
「ちょっと待ってくれ!僕も仲間に入れてくれ!」
「どうしてだ?」
するとギーシュは顔を赤らめた
「グラモンの息子として、姫殿下のお役に立ちたいのです」
71マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:17:04 ID:???
>好きなドールは蒼の子、ギーシュであった
おいw
72マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:18:21 ID:???
蒼なのかあああああ
73マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:18:38 ID:???
ギーシュがロム兄さんの影響を受けてるw
74マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:18:40 ID:???
支援するよ
75ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:19:25 ID:???
すまん、ギーシュは赤の子好きだった、多分

(惚れているな)
(惚れているわね)
ロムとルイズがそれぞれ心の中で呟く
「グラモン?あの、グラモン元帥の?」
「はい、任務の一員にくわえてくださるなら幸せでございます」
「ありがとう。お父様も立派で勇敢な貴族ですが貴方もその血をを受け継いでいるようですね
お願いしますギーシュさん」
「姫殿下が僕の名前を!こんなに嬉しいことは無い!」
ギーシュは感動のあまり失神してしまった
(・・・・大丈夫なのか?)
ロムは不安だった

「では明日の朝アルビオンに向かいます」
「ウェールズ皇太子はアルビオンのニューカッスル付近に構えていると聞きます」
「了解しました」
「それと・・・・この手紙を」
アンリエッタはそう言うとルイズに自分の名前が書かれた手紙を悲しげな顔をして渡した
「これを・・・・ウェールズ皇太子に・・・・」
「王子様に?」
アンリエッタは小さく頷く
「そして・・・・これは母君から頂いた『水のルビー』です。せめてもの御守りです・・・・アルビオンの猛き風からあなたがたを守りますように・・・・」
ルイズは深々と頭を下げた

76マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:19:27 ID:???
私怨
オイ、蒼の子はモンモンとは大分性格が違うダロ。
77マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:19:33 ID:???
支援なのだわ
78マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:20:51 ID:???
シエンスタ
79マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:20:54 ID:???
赤とモンモンか
プライド?
80ルイズと剣狼伝説:2007/07/26(木) 23:21:29 ID:???
オマケ
コンコン
ジム「あれ、珍しいなこんな時間に。は〜い」
ガチャ
シエスタ「あの、ロムさんのお知り合いと聞いてきたのですが・・・・」
ジム「は、はぁ、確かに私はロム様に仕えていたものですが・・・・」
シエスタ「あの・・・・こんな事聞くのも変なのですが・・・・(モジモジ)」
ジム「何か・・・・私がお役に立つことがあればどうぞ」
シエスタ「本当ですか!?では・・・」
数分後
シエスタ「本当にありがとうございました!それでは御休みなさい」
ジム「はい、御休みなさい」
バタン
ジム「変わった人だったなぁ、あんな事聞いて何をするつもりなんだろう?」

・・・・成る程
妹萌えか・・・・・・・・
81剣狼の人:2007/07/26(木) 23:22:39 ID:???
以上です
次こそはアクションが書きたい
82マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:22:44 ID:???
このシエスタは努力家だな
83マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:23:58 ID:???
銀は俺が幸せにする

SSの中で
84マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:24:54 ID:???
>>83
あ、アンタ何者だ!?
85マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:24:57 ID:???
唐突ではあるが、

ロム・ストール
兄は東方不敗
妹はブラックジョーカー
というと、もうワケわかめだな。
86斬魔の使い魔:2007/07/26(木) 23:25:29 ID:???
>腱狼の人
おつかれまさです。
では、次は私が投下させていただきます。


 色々と騒がしかった儀式から一晩たった。
 カーテンの隙間から射し込む日の光が、豪華なベッドで眠りにつくルイズと、床に敷いたシーツの上で眠っている男を照らした。

「……ん?」

 ルイズの使い魔となった男――大十字九郎は目を覚ました。

 ここは何処だろうか? 周囲を見回す。

 見たことの無い石造りの部屋。
 豪華そうな調度品。
 まるでテレビで観た西洋のお城の一室のようだ。

 自分は何故ここに? 首を傾げる。

 そして唐突に記憶がフラッシュバックする。

 ――ブラックロッジ!
 ――クトゥルー!
 ――ヨグ・ソトース!
 ――マスター・テリオン!
 ――デモンベイン!
 ――アル!

「――!? そうだ、アルは……ぐっ」
87マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:26:52 ID:???
>>85なんという格闘兄妹
支援
88斬魔の使い魔:2007/07/26(木) 23:27:30 ID:???

 思わず上体を起こすが、全身に走る激痛に顔を歪める。
 それでも何とか立ち上がろうとしたとき、

「ちょっと、何やってるのよ!」

 突然かけられた少女の声に、九郎は目を向けた。
 視線の先には、気の強そうな少女がこちらを睨んでいた。

「…………アル?」
「アル? 誰よ、それ?」

 不思議そうな表情をする少女。
 アルではない、全くの別人である。

「あ、ああ、ごめん。人違いだった……」

 よく見ると、アルとは違う箇所がいくつもある。
 そもそも髪の色が違うし髪形も違う。
 さらに気の強そうな顔、小学生のような背の低さ、洗濯板のような胸……

(……あれ? 髪以外はそっくりじゃね?)

 ルイズは眉をぴくぴくさせ、

「何か、とっても失礼なこと考えていない……?」

 勘が鋭いところまでそっくりだ。
 このままではやばい。話題を変える。
89斬魔の使い魔:2007/07/26(木) 23:28:39 ID:???

「ああっと、ここは何処なんでしょうか? というか、おたくは誰?」
「ここはトリステインよ。そして、ここはかの有名なトリステイン魔法学院」
「トリステイン? それに魔法って……!?」
「そして私の名前は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。貴方のご主人様よ」
「………………はぁ? ご主人様?」

 頭の中で、何故か見た目がコケティッシュな腹黒メイドの姿が浮かんだ。
 いつものように、ニコニコ笑いながらこちらをけなしている。ムカつく。

「何よ、さっきからボーとして」
「ここは地球……じゃないのでしょうか?」
「チキュー? 聞いたこと無いわ。何処の田舎?」
「――!?」

 これで確信した。ここは異世界だ。
 最初はマスターテリオンの罠かと思ったが、すぐにそれはないと結論付けた。何よりやる意味がない。
 目の前のルイズという娘も嘘をついているようには見えない。

 その後、いくつか質問をして、答えを得た。

『九郎はルイズによって召喚された』
『コントラクト・サーヴァントにより契約を交わし、使い魔になった』
『召喚されたとき怪我が酷かったので、水のメイジに治してもらった』
『ちりょーひがべらぼーにかかったよ♪ ふぁっきん♪』

 最後の言葉で冷や汗が出たが、とりあえずは自分に何が起こったのか大体理解できた。
 ようするに、マスターテリオンに止めを刺されそうになった瞬間、この世界に召喚されたようだ。
90マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:28:44 ID:???
支援
91マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:28:47 ID:???
ルイズぺったんこ支援
92マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:29:21 ID:???
洗濯板支援
93マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:29:28 ID:???
>>84
貴様達に名乗る名はジャンク!
さーて、早く続きかかなきゃ…


とと!引き続き支援!
94斬魔の使い魔:2007/07/26(木) 23:30:11 ID:???
 おかげで九死に一生を得ることが出来たのだろう。
 と、最後に肝心なことを尋ねた。

「なあ、俺と一緒に女の子が召喚されなかったか? 見た目はお前ぐらいの」
「知らないわ。貴方しかいなかったし……って、何いきなりタメ口を聞いているのよ! それに『お前』とは何よー! ご主人様でしょー!」
「えー、でも、あの執事サンじゃないんだから、ご主人様と言うのはちょっと――」
「従わなかったら、ご飯抜き!」
「何なりとお申し付けください! ご主人様!」

 大十字九郎。
 食い扶持のためならプライドなど、カルコサのハリ湖にポイだ。



「ところで、その女の子って誰?」
「ん? アル・アジフって言って、俺の仲間だよ、じゃない、ですよ」
「ふーん、そういえば、最初、私と見間違えていたわよね。そんなにそっくりなの?」
「ええ、そりゃあ、もちろん。気が強いところも、背の低いところも、ペチャパイなところもそっくりで――」

 そこで九郎は気付いた。
 ルイズが俯いてプルプルと震えていることに。
 そしてルイズは何処からか鞭を取り出した。馬を引っぱたくような奴である。

「あ、あの……ご主人様……?」
「この……バカ犬――――――――ッッッ!!!」
「ぎょええぇぇぇぇぇっっっっ!!!」

95マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:30:30 ID:???
>>93
向こうにも顔出したげてね、みんな待ってるよ
96斬魔の使い魔 おまけ:2007/07/26(木) 23:32:02 ID:???
(感じる……お前は何処かで生きている……早く会いたいぜ……そうじゃないと)
「このバカ犬! バカ犬! バカ犬!」









「別の意味で感じてしまいそうだ……ぶへっ!」
97マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:33:00 ID:???
息子さんと娘さんが泣いてるぜこのドMめ支援。
98斬魔の使い魔:2007/07/26(木) 23:33:18 ID:???
以上です。

んー、たったこれだけ書き上げるのに二日もかかるなんて・・・・・・
他の職人さんたちは化け物か!?




単に私が遅筆なだけか・・・
99マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:33:29 ID:???
九郎自重www
100マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:34:08 ID:???
Wikiの編集についてお願いがあるんだけど、
「まだ作ってないページへのリンクを作り、その後にそのリンク先のページを作る」
っていう方法じゃなくて、
この「wikiの使い方」(ttp://www35.atwiki.jp/anozero/pages/152.html)のページに書いてあるように、
「まずページを作ってからそれにリンクさせる」という方法で編集して欲しい。

先にリンクを作る方法だと、携帯電話からは
その方法で作られたページへのアクセスができないんだよね。

例えば今だと、携帯では「DOD&M」のページ(ttp://www35.atwiki.jp/anozero/pages/507.html)から
「DOD&M-7」のページにはアクセスできない。
101マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:34:09 ID:???
>>98
ここら一帯の速度が常に加速状態にあるだけだから心配しなくても良いと思う。
102マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:34:16 ID:???
意外と違和感ねえなあ、ほんとww
10347番 ◆yDd1K0GLM. :2007/07/26(木) 23:34:24 ID:???
んじゃあ次は私でおk?
酉つけてみた。
104マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:35:14 ID:???
乙&支援
そういえば九郎もロリコンじゃないか
ワルド涙目wwwwwwwwww
105マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:35:47 ID:???
投下乙です
違和感が無いですねこの九朗w
確かにアルに比べればルイズまだ優しいか、出会った瞬間から機関銃持ったギャングと戦わされるわけでもないしw
106マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:40:31 ID:???
ふと思ったがここの九郎はクトゥグアとイタカしか使えないんだよな。
(マギウススタイルになれないから)
魔銃だとギーシュ戦が圧倒的な気が・・・。
作者の人 ガンバ!
107マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:40:37 ID:???


規制?
108マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:40:42 ID:???
>>104
九郎はガチだからなw
109マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:40:45 ID:???
>>98

いや、みんなが早すぎるんだと思いたい。
>>104
前スレ思い出してまた吹いたww
11047番 ◆yDd1K0GLM. :2007/07/26(木) 23:41:58 ID:???
じゃあおもむろにアドバーグさん召喚。
3話か4話くらいで終わる予定です。

『ゼロのキタキタ』

「宇宙の果てのどこか(ry」

 呪文の内容なんてどうでもいいですけど、それは使い魔を呼び出す『サモン・サーヴァント』の魔法です。
 “魔法が一切使えない魔法使い”と馬鹿にされている『ゼロのルイズ』ことルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは顔をすすだらけにしながら、それでも呪文を唱えていました。
 他の生徒たちのあざ笑う声を聞きながら、それでもコルベールに言い渡された最後のチャンスに彼女はかけたのです。
 ていうか一生懸命がんばる女の子をあざ笑うなんて、なんて品位のない方々でしょう。

 まあそれはともかく、爆発の煙が晴れて出てきたのは、変態としか呼べない男でした。

「へ、変態だ!」
「ゼロのルイズが変態を呼んだぞ!」

 ルイズは呆然とその男を見つめていました。
 年のころは60前くらいでしょうか? ひげが白いせいか顔つきや体つきに比べふけて見えます。
 服装は太陽を模したようなおかしなサークレット、そして腰みの、ただそれだけ。

 ミスタ・コルベールに再召喚すら却下され、ルイズは絶望に打ちひしがれながら周りを見渡している男にに近づきました。
 男は何か言っているようでしたが知ったことかとばかりに顔を引き寄せ、無理やりコントラクト・サーヴァントを行いました。
 ルーンが刻まれる熱にのたうつ男を少しゆがんだ笑みで見つめた後、ルイズは問いかけました。

「あんた名前は?」
「私ですか? 私はアドバーグ・エルドルと申しますが……ここはどこですかな?」
11147番 ◆yDd1K0GLM. :2007/07/26(木) 23:43:49 ID:???
 その変態はとても強かったのです。
 最初はギーシュとの決闘でした。
 脇でおにぎりを作ろうとしてマルトーにジャーマンスープレックスを食らってぼこぼこの顔のまま食堂の手伝いをしていたアドバーグさんが、ギーシュの八つ当たりを受けていたメイドをかばったのが始まりでした。
 高らかにバラの杖を掲げるギーシュと、それをいつもの変態的な格好で見るアドバーグさん。
 だが次の瞬間、メイジたちは凍りつきました。

 キタキター! の声に合わせて動く腰と手足。
 変則的なチョップに見えなくもないそれが、ワルキューレを粉々に粉砕していきます。
 恐怖に駆られたギーシュはさらに六体のワルキューレを出しますが、それらもすべて華麗にキモイ動きで避けられ、砕かれていきます。
 最後にアドバーグさんのヒップアタックの直撃を受け、ギーシュは気絶してしまいました。

 その何日か後に、アドバーグさんと同じ格好で目の幅の涙を流しながら踊るギーシュの姿が見られたそうです。


 二番目は『土くれのフーケ』でした。
 “破壊の杖”という名前のロケットランチャーを狙って学園の宝物庫を襲ったのでした。

 まあ謎はさておきフーケ戦の前にルイズはアドバーグさんを伴って町に買い物に出かけました。
 理由は格好です。
 アドバーグさんが言うには自分の出身地に伝わる伝統舞踊の衣装とのことですが、まあたしかに普段着には適していません。
 そんなわけで普段着を買いに来たのです。
 途中すりをヒップアタックで吹き飛ばしたりしましたが、無事に普段着を買うことができました。

「あれ? 俺の出番は? なあ!」

 ガンダールヴ? 知りませんよそんなもの。
112マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:45:35 ID:???
なんというキタキタ…支援
113マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:45:52 ID:???
なにかきちゃったよこれ!
11447番 ◆yDd1K0GLM. :2007/07/26(木) 23:45:54 ID:???
 フーケにとっては悪夢だったのではないでしょうか?
 自慢のゴーレムで殴りつけても気の抜ける音楽と共に振るわれる突きで簡単に砕かれてしまいます。
 鉄に錬金しても結果は同じです。なんで素手で鋼が砕けるんでしょう?

 とにもかくにもフーケは退治されました。
 普通なら衛兵とかに連れて行かれたりするんでしょうが彼の名はアドバーグ、贖罪代わりにフーケことマチルダさんはキタキタ踊りの弟子にさせられました。
 ギーシュが開放されてうれしそうにしていたのが印象的でした。

 ちなみに“破壊の杖”ですが、アドバーグさんとはこれっぽっちも関係ないのでそのまま宝物庫に戻されました。
 彼が「あれは杖ではなく筒ですなぁ」とか言っていたのが印象的でした。実は結構賢い人なのです。


 さて、フーケ関連のイベント(?)も終われば使い魔の品評会です。
 アドバーグさんは当然キタキタ踊りを披露しようとしましたが、ルイズの必死の説得で踊るのは彼本人ではなく弟子のミス・ロングビルになりました。
 さて、ここで思い出すべきはキタキタ踊りの本来の姿です。
 アレは若い女性の踊りでしたが、後継者がいないため彼が忘れないように踊っていたのです。
 ミス・ロングビルは美人でスタイルもグンバツです。
 それはもう映えました。
 気の抜けたような音楽はキレイな舞踊の歌に変わり、キモイはずのその動きは艶やかさをかもし出します。
 やっぱり女性のための踊りを体の硬い男が踊っちゃいけないってことですね。
 品評会の一位はタバサのシルフィードでしたが、キタキタ踊りは男性陣の中ではダントツで一位でした。
11547番 ◆yDd1K0GLM. :2007/07/26(木) 23:48:29 ID:???
 夜中にアンリエッタ王女が尋ねてきました。
 なんでも政略結婚の邪魔になるかもしれない昔の恋人への手紙を取り返して欲しいそうです。
 え? ネタバレしていいのかって? 長編じゃないから問題ありません。
 にしてもこの王女、この態度はわざとなのか天然なのかどっちでしょう?
 わざとなら腹黒いことこの上ないですし、天然ならそういう演技が身につく生活環境ってことです。どっちにしろ泣きそう。

「それにしてもあなたの使い魔の踊りは美しかったですわね」
「あ、あはは、そうですねぇ……」

 真実は言わぬが花というやつです。
 ちなみにアドバーグさんはといいますと、今夜も広場でミス・ロングビルと一緒にキタキタ踊りの練習です。
 ミス・ロングビル、なにやら吹っ切れた様子で楽しそうに踊っています。
 最近は踊り子としてかなりの額を稼いでいるとか。

「盗賊なんでヤクザな商売はもうやめよ! 私は踊りに生きる!」

 向こう側の勇者がブーたれる声が聞こえるような気がします。
116マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:49:35 ID:???
私怨
ちょっ! フーケが目覚めてるw
117マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:49:45 ID:???
……ちょwwマチルダさ〜ん!!!支援。
118マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:50:01 ID:???
キタキタ親父って最初あたりはギャグキャラとして笑えたけど、
中盤あたりからなんかでしゃばりだし嫉妬深いしでムカつくキャラになったよな
119マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:50:10 ID:???
ロングビルのキタキタ踊りなら確かに金を取れるレベルだ支援w
12047番 ◆yDd1K0GLM. :2007/07/26(木) 23:50:36 ID:???
 ちなみに彼女を脅迫に来た白仮面(偏在)ですが、踊りに見とれているうちに背後から近づいてきたアドバーグにキタキター! とばかりに吹っ飛ばされてしまいました。偏在だからそのまま消えます。

「こんな時間にこんな場所まで覗きに来るとは! 世も末ですなぁ」

 違うんだ! 星空で白仮面が叫んだような気がしました。

 さて、お手紙を回収に出発です。
 アドバーグさんはルイズを馬の前に乗せパカラパカラ。ちなみにちゃんと普段着です。
 アドバーグさん、キタの村にいたころは移動手段に馬を使っていましたから手馴れたものです。
 旗から見ていると乗馬している男とその孫のようなほほえましさです。

 ワルド? そんなのいましたっけ?

「あれ? どこだい、僕のルイズ!」

 置いてきぼりになっていた模様です。
121マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:51:44 ID:???
そうだよな、変態仮面はロリだからな
12247番 ◆yDd1K0GLM. :2007/07/26(木) 23:52:40 ID:???
とりあえずここまでです。

どうかな?いいかな?だめかな?

残りは明日以降でお願いします。といっても後2回分くらいですが。
123マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:53:59 ID:???
>>118
魔法陣グルグルは終盤はグダグダになってた。
124マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:54:25 ID:???
GJ
125マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:54:49 ID:???
サッパリ妖精はそっちの世界へも出動かのうなんかな?
126マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:55:31 ID:???
ギップルは来るのか?
127マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:56:32 ID:???
作者の衛藤ヒロユキがメルヘンとかポエムとかが好きらしいんだが、
自分の趣味丸出しでそういう雰囲気を前面に押し出して言った結果、
RPGっぽさが薄くなっていってしまったらしい。
128DOD&M:2007/07/26(木) 23:56:36 ID:???
一時くらいに続きうp出来そうですだよ。

多分。
129マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:56:56 ID:???
モンモンを口説くギーシュとの間に現れて・・・「くさっ!」
130マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:58:00 ID:???
GJ…キタキタ親父、実は強いな
武器屋がチンコの修行場になると思ったがそんなことはなかったぜ!
131マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:58:26 ID:???
衛藤ヒロユキも消えたよなあ・・・
132マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:58:37 ID:???
何という速度、きゅいきゅいは伊達じゃない
133るいとら ◆GA7h3CwsgE :2007/07/26(木) 23:58:53 ID:???
DODの人どんだけ速いんだw
予約なさそうなんで投下します
134使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/26(木) 23:59:24 ID:???
新規の人がどんどん人気を得ているよーorz

では30分後に投下を予約したいと思います。
135マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:59:33 ID:???
>>122
GJ面白かった
長編だと親父の暑苦しさが出ちゃうから短編で正解だなw

>>128
はえーよw
136マロン名無しさん:2007/07/26(木) 23:59:46 ID:???
>>128
  ∧ ∧
  ( ゚д゚ )
 _|⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
137マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:00:24 ID:???
ギーシュはなんとなく喜びそうな気がする。
ルイズは真っ先に弟子にさせられそうな気がする。
アドバーグは覗かれて喜びそうな気がする。
初見だと変態というよりはモンスター(作中で2回間違われていた)。
138キタキタ ◆yDd1K0GLM. :2007/07/27(金) 00:00:24 ID:???
早すぎるよ
139マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:00:29 ID:???
>>131
まだガンガンにいるぞ
140マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:00:32 ID:???
>>128
はやすぎwww
141雷撃のタバサ二話:2007/07/27(金) 00:00:55 ID:???

アルデラ地方はガリアの首都リュティスから馬で二日、徒歩で五日ほどの距離にある。速さを誇る風竜のシルフィードであれば、二時間の距離であった。
ゲルマニアとの国境沿いを埋める鬱蒼とした深い森は、『黒い森』と呼ばれる。
そんな森の一角にエギンハイム村はあった。戦争のたびにガリアとゲルマニアを行ったり来たりする、人口二百人ほどの小さな村である。

「ゲルマニアの辺境ならともかく、こんな暖かい場所にまで『雪の精霊』が来るなんて信じられないのね、きゅい……」

視界に広がる『黒い森』を眺めやりながら、シルフィードが呟いた。子供といえども知性に優れた風韻竜の一族である。精霊がいかなるものかは十分に心得ている。

「だがよ……どうやらその『雪の精霊』とやらが村を襲ってるのは本当らしいぜ……見な、しるふぃ」
「わわ、真っ白になってる。雪風に包まれているのだわ……!」

果たしてとらが指した方向に、そこだけ白い霧に包まれた場所があった。ぽっかりと雪に包まれているのは、おそらくエギンハイム村であろう。

シルフィードは村のはずれに舞い降りた。
村に一歩足を踏み入れると、たちまち、雪交じりの風が二人を包む。雪に閉ざされた村には、当然ながら人影は人っ子一人見当たらない。
人間の姿に変化し、マントを着込んだシルフィードがくしゅんとくしゃみをした。とっくに雪の季節など過ぎているのに、この雪と寒さは尋常ではない。

「やはりバケモンの仕業だな……妖気交じりの雪だぜ」
「くしゅん……けけ、結構寒いのね……きゅいきゅい……やっぱり、『雪の精霊』がいるのかしら?
 とらさま、まずは村長さんのところに行くこと、ってお姉さまに言われたわ……くしゅん!」

シルフィードの言葉にとらも頷いた。とりあえず、まわりは雪吹雪ばかりで相手の姿も見えない。人間から情報を得るのが先決せあった。
二人は手近な家で村長の屋敷の場所を聞き、村長の家に急いだ。

おおおおおおお…… おおおおおおお……

雪混じりの冷たい風が唸りをあげる。まるで精霊が咽び泣いているような悲しい風音であった。
む、とタバサの姿に変化しているとらが、わずかに顔をしかめる。
142マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:01:24 ID:???
魔王ギリ、キタキタ踊りで封印される
143マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:01:37 ID:???
>>118
始めにウケてたからか、キタキタをギャグキャラとして延々と使い続けてたな。
そのせいでだんだんキャラの方向性が妙なところに向かったんじゃないかな
144雷撃のタバサ二話:2007/07/27(金) 00:02:06 ID:???

(こいつは……まさか)
「不思議な風……まるで泣いてるみたい。きゅいきゅい……」

シルフィードも不思議そうに風の音に耳をすませる。切なく響く風音は、エギンハイム村中に長く尾を引いた。


「なんと、花壇騎士さまでいらっしゃいましたか……! いやはや、お若いのにさすがですな」

村長はぺこぺこと愛想笑いをする。しかし、その内心は複雑であった。
まず、目の前の『騎士』の年齢はどう見積もっても十二、三歳の少女である。まだ年端もいかない子供ではないか。

「そう。こちらは花壇騎士タバサさま! 二つ名は雪か……ううん、『雷撃』! 『雷撃』のタバサ様よ! 『炎』を操るスクウェア・メイジなの。私は付き人のシルフィ!」

そう二人を紹介する二十歳ほどの女性のほうが、よほどメイジらしいといえた。すこし落ち着きがないが。
しかし、それ以上に村長を困惑させているのは、そのタバサという少女の放つ殺気であった。ぎらぎらとした目、邪悪に歪んだ口元……目が合うたびに、村長はびくりと震える。

「そうですか、『火』のメイジさまであれば安心です。あの忌々しい『雪の精霊』をやっつけてくださいませ……
 あのバケモノがこの二週間というもの村を雪で閉ざし、食料や薪の貯えももう限界です。なにとぞ、村を救ってくだされ」

シルフィードがこほん、と咳払いをした。

「そこなの、村長さん。どういったいきさつで『雪の精霊』がこの村を襲ったのか、詳しく話してもらわないと対策が取れないわ!
 ……と、とらさ――こほん。騎士さまが仰っているの! きゅいきゅい」
「はあ、そのことでしたら、私の息子にお聞きになるのがよろしいかと……サム! 騎士様たちにご説明して差し上げろ」
145マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:02:12 ID:???
とらの人来たー支援
146マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:02:54 ID:???
>>122
オスマン学院長は、まちがいなく女子用の教科に腰ミノ踊りを採用するだろうな。
自分もコルベールたちと一緒に踊りだすかもしれん。
147マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:03:09 ID:???
支援ざますよ
148マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:03:38 ID:???
とりあえず今日はギャグの多い日だなww
149マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:04:09 ID:???
やっぱり悲恋ものか?支援。
150雷撃のタバサ二話:2007/07/27(金) 00:04:14 ID:???

サムと呼ばれた村長の息子はごつい大男であった。タバサたちの前に座った彼の左手には包帯が巻かれていた。

「あれは、二週間ほど前のことでさ……」

サムの話によれば、彼はライカ欅の森に向かっていたところ、『雪の妖精』に遭遇したというのである。
『雪の妖精』は人間の娘の姿に化けてサムをおびき寄せ、彼に襲い掛かって凍傷を負わせたのだという。彼は手に持っていた斧で反撃をした。

「これがその時の傷でさぁ。だが、その雪のバケモノ、もっととんでもない怪物連れてきやがった……! ヤツには親がいたんでさ!」

『雪の妖精』は逃げ去ったのもつかの間、翌日には村は雪に閉ざされてしまった。こうして、花壇騎士に退治の依頼が出されたのであった。
サムは拳を握り締める。その目には怒りが浮かんでいた。

「騎士様! あのバケモノをぶっ殺して、どうかこの村を救ってくだせぇ!」

自身が幻獣であるシルフィードは、サムの言葉に微かに顔をしかめる。そっととらの顔を窺うが、とらは黙って話を聞いているだけであった。


「どう思う、とらさま……?」

窓から白い景色を眺めていたシルフィードは、ベッドに腰掛けるとらに聞いてみた。
シルフィードはさっきから悩んでいたのだった。
確かに、サムという男は凍傷になったかも知れないが、知らなかったとはいえ雪の妖精を素手で掴んだのだ。それぐらいは当然の結果である。
人間の斧の一撃で妖精が深手を負うとも思えないが、どうやらそれが『雪の精霊』の怒りをかったらしい。精霊の行動は、人間の尺度で測ることはできないものだ。

「け、斧で殴られたぐらいでくたばる妖怪がいるかよ。『雪の精霊』とやらが怒る理由は別にあるだろうよ……くく、しるふぃ。オメー気付かねぇか?
 かすかだが……この屋敷には妖のニオイがするぜ。雪の妖精とやらと関わりを持ったニンゲンが、もう一人居やがるのよ」
151雷撃のタバサ二話:2007/07/27(金) 00:05:18 ID:???

タバサの姿をしたとらはニヤリと笑って扉に目をやる。と、まるで時間をはかったように、緑色の服を着た細身の青年がドアを開けて姿を現した。
シルフィードが目を丸くする。それは昼間村長と一緒にいた息子のうちの一人、サムの弟であった。

「そう、オメェだ……くっくっく……おら、ニンゲン、何しに来た?」

青年はきっとタバサを見つめる。体はサムに比べて細身だが、まじめそうな表情が決意に満ちていた。

「騎士様……『火』のメイジさまだと仰ってましたね。その……『雪の精霊』を退治するつもりなんですか」
「そうだな……そう依頼したのはオメェたちだぜ」
「お願いです、やめてください! 『雪の精霊』が死んだら、アイーシャも死んでしまう!」
「だ、誰? アイーシャって誰のことなの? きゅいきゅい! とらさまも、シルフィのこと置いてけぼりにしないの! もう!」

話が見えずに素っ頓狂な声を上げてシルフィードが聞いた。唇を噛んで青年が俯く。

「俺の名前はヨシア。アイーシャは、『雪の妖精』の名前で……俺の恋人なんです……」


おおおおおおおおお…………

村のはずれの森、ひときわ高いライカ欅の頂上で一人の少女が悲しげに叫びを上げていた。
その少女の声は風になり、冷たい雪を伴って村に吹き込む。
銀色に輝く髪がびゅうびゅうと風に揺れる。真っ白の布をまとった姿は、この世のものとは思われぬほどに美しかった。
少女は男を想い、張り裂けそうな胸に痛切な叫びを上げる。風がいっそう激しさを増していく。


おおおおお……おおおおお…………

女の声は止まない。
……そんな哀しい雪風の吹く晩のことであった。
152マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:06:06 ID:???
キタキタ親父はキャラが変わっていくにつれてなんだか嫌いになっていったけど、
カヤとかレイドとかは最初はそうでもなかったけど後半になるにつれてだんだん好きになっていった。
153るいとら ◆GA7h3CwsgE :2007/07/27(金) 00:06:31 ID:???
ここまでです
154マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:08:02 ID:???
>>152
そこには同意する。レイドいいキャラだったよな…
155マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:08:19 ID:???
GJ
実に続きが楽しみなところで切れてしまう。
ところでこの弟さん雪の精霊と子作(ry
156マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:09:21 ID:???
>>154
レイドはやっぱり鉄壁
157マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:10:05 ID:???
前スレで投下したらなんか調子が出てきてもう一つ書けそうだぞ……
まぁ、出来が良いとは思えんが
158マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:12:53 ID:???
オヤジもうざいけど、最もうざかったのは「ウシシ!」とか笑う魔法使いのおっさんのあいつ。
名前忘れたけど。
後半にオヤジとあいつが出てこなかったならコミックスは売らずにまだ持ってた。
159マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:13:11 ID:???
きゅいととらの人gj!
意外な展開になってきたから楽しみだっぜ!
160ゼロのアトリエ:2007/07/27(金) 00:14:04 ID:???
この隙に投下
161ゼロのアトリエ(1/9):2007/07/27(金) 00:15:07 ID:???
ふと、ヴィオラートが扉の方に視線を向ける。
「どうしたのです?」
「ちょっと、物音が…」
ヴィオラートの手が、慎重に扉を開けると…

ドアがばたーんと開いて、部屋の中にギーシュが飛び込んできた。
「姫殿下!その任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せつけますよう!」
三人の視線がギーシュに集まる。そして、静寂。
「あ、あれ?」
「ギーシュくん。」
笑顔のヴィオラートが、核心を突いた。
「お姫様のあとをつけてきたの?」
空気が冷える。

「どうしますか?」
「そうね。今の話を聞かれたのはまずいわね…」
アンリエッタの射抜くような視線がギーシュに突き刺さる。
浮かれていたギーシュも、さすがに自分の置かれた立場というものに気づいた。

殺られる。
162マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:15:26 ID:???
アトリエキターー!
163マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:15:35 ID:???
9つ…15分でできるのか?支援
164ゼロのアトリエ(2/9):2007/07/27(金) 00:16:16 ID:???
「グラモン…あの、グラモン元帥の?」
神はギーシュを見捨てなかった。アンリエッタがギーシュの父を思い出してくれたのだ。
「息子でございます、姫殿下!」
ギーシュは生命を賭してアンリエッタに跪いた。
「任務の一員に加えてくださるなら、これはもう望外の幸せにございます!」
熱の篭ったギーシュの口調に、アンリエッタは微笑みを返す。
「では、お願いしますわ、ギーシュさん。あなたもお父上の勇敢さを受け継いでいるようね。」
「姫殿下が僕の名前を呼んで下さった!姫殿下が!
 トリステインの可憐な花、薔薇の微笑みの君がこの僕に微笑んでくださった!」
ギーシュは感激と安堵のあまり、後ろにのけぞって失神した。

「いいんですか?姫殿下。」
問うルイズに、アンリエッタは笑みを崩さずに言い放つ。
「わたくしに心酔しているというのなら、それを証明してもらいましょう。」

ギーシュは、未だ床にのびたまま気色の悪いうわごとを呟き続けている。

「ウェールズ皇太子にお会いしたらこの手紙を渡してください。すぐに件の手紙を返してくれます。」
アンリエッタは、右手の薬指から指輪を引き抜いてルイズに手渡した。
「母君からいただいた『水のルビー』です。あなた方の身の証となるでしょう。」
ルイズは深々と頭を下げた。
「この任務にはトリステインの未来が掛かっています。母君の指輪が、猛き風からあなた方を守りますように」


ゼロのアトリエ 〜ハルケギニアの錬金術師16〜
165マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:17:10 ID:???
支援
166マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:17:12 ID:???
支援
167ゼロのアトリエ(3/9):2007/07/27(金) 00:17:20 ID:???
朝もやの中、ギーシュは馬に鞍をつけていた。
ヴィオラートはいつものようにデルフリンガーを背負い、フライングボードに腰掛けている。
それに加え、今日からは擬装用の杖を持つ事にしたようだ。
ルイズはホウキを片手ににおうだちになり、時折思い出したようにあたりを見回す。
そんな風に待っていると、ギーシュが困ったように言った。
「ぼくの使い魔を連れて行きたいんだが…」
「無理ね」
冷たく言い放つルイズ。
「そんな!僕に使い魔無しで任務をこなせというのかい!?」
「私たちアルビオンに行くのよ。モグラなんて連れて行けないでしょ。」
ルイズが正論を吐き、どうにかしてギーシュにモグラを諦めさせようとする。
「ねえルイズちゃん、アルビオンってモグラ駄目なの?」
ヴィオラートが疑問を口にしたと同時に、地面を掻き分けて巨大モグラが姿を現した。
ギーシュはすさっ!と膝をついて、それを抱きしめる。
「ヴェルダンデ!ああ、僕のかわいいヴェルダンデ!」
頬を摺り寄せ、全身で愛情を表現するギーシュ。
「ああヴェルダンデ、君はいつ見てもかわいいね。どばどばミミズはいっぱい食べてきたかい?」
ヴェルダンデはモグモグモグ、と嬉しそうに鼻をひくつかせる。
「そうか!そりゃ良かった!」
ギーシュは心底嬉しそうに、顔を輝かせた。
だが、当のヴェルダンデはギーシュから離れ、ルイズに擦り寄り始める。
「な、なによこのモグラ」
ルイズの右手に吸い寄せられるように近づくと、『水のルビー』の匂いをしきりに気にしている。
鼻先が、ルイズの指先に触れた。
168夜刃の使い魔:2007/07/27(金) 00:17:50 ID:???
予約してもいいかい?支援だ
169ゼロのアトリエ(4/9):2007/07/27(金) 00:18:25 ID:???
「ひゃ!?」
ルイズが思わず手を後ろに引き、ヴェルダンデは引きずられるようにその手を追い…
巨大モグラが、ルイズを押し倒した格好になる。
「この!無礼なモグラね!姫様から頂いた指輪に鼻をくっつけないで!」
ルイズがモグラを引き剥がそうと暴れていると…
一陣の風が舞い上がり、ルイズに抱きつくモグラを吹き飛ばす。
「誰だ!」
ギーシュが激昂してわめいた。
「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ。」
ワルドと名乗ったその男は帽子を取り、堂々とした一礼を返した。
「すまない。婚約者がモグラに襲われているのを見て見ぬフリはできなくてね。」
「婚約者?」
ヴィオラートが、ほんの少し眉を顰め…
「ワルド様…」
におうだちのルイズが、震える声で言った。
「久しぶりだな!ルイズ、僕のルイズ!」
僕のルイズ!?
ギーシュとヴィオラートはあっけにとられ、思わず顔を見合わせる。
「ルイズ。彼らを紹介してくれたまえ。」
慇懃なる態度のワルドが、ルイズを促した。
「あ、あの…ギーシュ・ド・グラモンと、使い魔のヴィオラートです。」
「僕の婚約者がお世話になっているよ。」
「それはどうも。」
170ゼロのアトリエ(5/9):2007/07/27(金) 00:19:30 ID:???
ギーシュは上から下までその貴族を見つめた。
かっこいい。ああ、こいつかっこいい。僕には及ばないが。
目つきは鋭く、鷹のように光り、形のいい口ひげが男らしさを強調している。
僕の貴公子たるに相応しい風貌には遠く及ばないが。
そして何とも逞しい体つきだ。素手でのケンカなら、0.5秒で決着はつくだろう。
僕の美の化身が具現化したような身体の方が素晴らしいという事実には誰もが賛同するだろうが。
結論。僕のほうが素晴らしい。
ギーシュはそう答えを出すと、しかし、しばらくしてため息を一つついた。
「ごめんよ。全部…嘘さ。」
誰ともなく、謝った。
ワルドの方が全てにおいて上。本当は最初からわかっていたのだ。

泣けてきた。

「どうした?アルビオンに行くのが恐いのかい?なあに、何も恐い事なんかあるもんか!」
ワルドは並びの良い歯を見せつつ、豪快に笑った。
「危なくなったら隠れてもいい。一時的に逃げてもいい。とにかく君の最大の使命は生き残る事だ。」
ギーシュは悔しくなった。とってもいいやつじゃないか。
何だか勝てそうなところが何一つない。
171ゼロのアトリエ(6/9):2007/07/27(金) 00:20:35 ID:???
ワルドは口笛を吹き、グリフォンを呼び寄せる。
ひらりとグリフォンに跨り、ルイズに手招きした。
「おいで、ルイズ。」
ルイズはちょっと躊躇うようにして、うつむいた。
首を傾げるワルドに、ルイズはまっすぐ向き直って告げる。
空飛ぶホウキを、前に掲げて。
「私、一人で飛べるのよ。」
「それは?」
「空飛ぶホウキよ」
「空飛ぶホウキ?」
「そう、空飛ぶホウキ。ヴィオラートが作ったものを、私にくれたの。」
「…作っ…た?ヴィオラート、君の使い魔が?」
ワルドは驚愕を隠そうともせずに、ヴィオラートに視線を移す。
「ヴィオラートの錬金術は凄いんだから!」
「ほう…錬金術?」
ヴィオラートへの視線に、探るようなニュアンスが混ざリ始める。
背中に剣を背負い、空飛ぶ板に乗った女性。
青く透明な玻璃をあしらった杖が、彼女がメイジである事を証明しているのだろうか。
少なくともワルドは、そう判断したようだ。
172マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:20:48 ID:???
支援
173マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:21:09 ID:???
うわ、気を抜いて他のスレに行ってたらアトリエ来てる支援
174マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:21:17 ID:???
グルグルは2巻、妥協してもせいぜい6巻まで、と思ってる俺はどうやら異端。
DQ4コマとかのノリが好きだったんだがな…
175ゼロのアトリエ(7/9):2007/07/27(金) 00:21:44 ID:???
「貴女のような淑女を使い魔にしたとは。婚約者の無礼、僕からも謝罪させてくれたまえ。」 
ヴィオラートを貴族と見て取ったか、儀礼的に謝罪をするワルド。
「たしかにびっくりしましたけど、あたしルイズちゃんのこと嫌いじゃないですから…」
カナーラントを虜にした、無敵の営業スマイルで応戦するヴィオラート。
「そうですか。そう言っていただけると、肩の荷が下りるような気がします。」
そして二人は、礼儀として笑顔を見せる。

ワルドの微笑のようなものとヴィオラートの営業スマイル。
感情を操る技術を持った二人のせめぎあいに、ギーシュは底知れぬ寒気をおぼえ、心中こっそり呟いていた。 
これが戦慄というものか、と。

たっぷり数分の探りあいを終わらせると、ワルドは手綱を握り、杖を掲げ叫ぶ。
「では諸君、出撃だ!」
グリフォンが駆け出し、その後をルイズのホウキとヴィオラートのフライングボードが追いかける。

遥に後方、ギーシュだけが一心不乱に馬を走らせていた。
176マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:22:10 ID:???
>>170
>「ごめんよ。全部…嘘さ。」

爆風スランプ?
177ゼロのアトリエ(8/9):2007/07/27(金) 00:22:50 ID:???
港町ラ・ロシェール。峡谷の間の山道に設けられた小さな町である。
夜の帳が下りたその入り口に、ルイズたちの姿があった。
「ギーシュくん、大丈夫かな。」
かなり前に見失ってから、姿が見えない。
…見失ったというより、一人だけ遅いので置いて行かれたのだが。
「まあ、自分で何とかするんじゃない?仮にもあんなに熱意を持って志願したんだし。」
ルイズのその言葉に、二人とも生暖かく同意した。
「元々今日の所はラ・ロシェールで一泊の予定だ。彼も追いついてくるだろう。」
ワルドが言った、そのとき。
崖の上から松明が降り注ぎ、ルイズたちを照らす。
「奇襲!」
ルイズが叫ぶと、ルイズ目掛けて何本もの矢が降り注いだ。
「ルイズちゃん!」
ヴィオラートは瞬時に反応してルイズと矢の間に入り、
額のルーンと杖を同色の輝きに包むと、横薙ぎになぎ払う。
杖の玻璃から横長の火球が飛び出し、降り注いだ矢の全てが焼き尽くされて、消える。
「この地形なら!」
火球の灯で崖の上に動くものを発見したヴィオラートは、返す刀で杖をもう一薙ぎ。
崖の上に横一列の火柱が立ち昇り、複数の悲鳴が峡谷に響き渡る。
恐慌状態に陥った残りの野盗は、即座に逃げ去った。
178マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:23:09 ID:???
ヴィオラート、性根は優しいけど油断もしないなぁ…
支援
179マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:23:14 ID:???
今回のギーシュいいところがないw
180マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:23:22 ID:???
ギーシュwww支援
181マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:23:58 ID:???
>>168
0:30から一件。1:00からもう一件予約入ってるみたいだよ
182ゼロのアトリエ(9/9):2007/07/27(金) 00:24:01 ID:???
何かを詠唱していたらしいワルドが、ぎこちない動作でヴィオラートに向き直る。
「ミス・プラターネ…質問してもいいだろうか?」
「ん?何かな。」
「好奇心からお伺いしますが…貴女の実力をお聞かせ願いたい。」
「こっちの分類とかよくわからないけど、ルイズちゃんたちには土のスクエアクラスだって言われたよ。」
ヴィオラートはとりあえず不自然でないようにと、ルイズに決めてもらった設定を名乗ってみる。
ワルドの微笑が一瞬、ひきつったような気がした。
「あたしが得意なのは、こういうマジックアイテムを作る事かな。」
杖を地面について、強調する。
「ヴィオラートは遠くから来たのよ。だから、このあたりの魔法とはちょっと違うの。」
ルイズが補足し、ワルドもようやく自己解決したようだ。
「これは…たのもしい限りです、レィディ。我ら協調するなら、解決できぬ事など何もないでしょう。」

もう一度儀礼的な冷戦を始めようというのか。ギーシュが思わず目をそらすと、空の彼方から何かが飛んでくるのが見えた。
「ウィンドドラゴン!」
ギーシュの叫び声に、ワルドが杖を構えた。
「待ってください、あれは…」
風竜の上に、月明かりだけで本を読む人影が確認できる。
「タバサちゃん!」
タバサが、本を読みながら地面に降り立つ。
続いてキュルケがぴょんと飛び降りて、髪をかき上げた。

道の向こうに、両脇を峡谷で挟まれたラ・ロシェールの灯が怪しく輝いていた。
183マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:24:58 ID:???
支援
184ゼロのアトリエ:2007/07/27(金) 00:25:16 ID:???
投下終了なんだぜ
185マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:25:42 ID:???
GJ!
なんか予約の合間に頑張って投下してるから
読む方も短距離走の気分だ
土のスクエアクラスを使い魔にするなんて聞いたらびっくりするよね
186夜刃の使い魔:2007/07/27(金) 00:28:10 ID:???
アトリエさんGJ!

>>181
予約の事は知ってる。
0:30~1:00の間に入れたら良いなと思ってる。
187マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:28:21 ID:???
今誰が予約してるの?
188使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:30:05 ID:???
なんつー人気作品の間に挟まっているんだ……

細々と投下を開始します
189マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:31:09 ID:???
>>187
30分から使い魔と主、1時からDOD&M
190マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:31:14 ID:???
>>174
俺も似たようなもの
個人的には一番面白かったのはノコギリ山あたりだと思ってる
191使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:31:32 ID:???
さて、そんな風に馬鹿騒ぎしている当麻達と同じ時間、
アルビオン貴族派の皇帝クロムウェルは、ウェールズを生き返らせていたりした。
しかし、そんな事は全く予想だにしていない一行であった。
まだ物語は続く……

とある魔術の使い魔と主

魔法学院へと戻った次の朝からルイズは変わった。
一言でいうなら当麻に対して優しくなったのだ。そうはいっても、普通に人間としての扱いを受けたというレベル。
どこがどう変わったかという事で、当麻の一日を見てみよう。
192マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:31:58 ID:???
>>184
GJアトリエの人もペース速いなw
今回の火球は杖の効果? だとしたらブリッツスタッフかな

>>188
さあこい!
193181:2007/07/27(金) 00:32:21 ID:???
アトリエGJでした。
スクエアクラスとは、また派手な名乗りですな(笑)

>>186
ああ、そうなんだ。様子見て、行けそうなら良いんじゃないかな。
規制が怖いね。
194マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:32:28 ID:???
支援

さるさんが忌まわしい
195使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:33:43 ID:???
まず目が覚めた当麻は、ルイズを起こす前に、水が入った洗面器を用意する。朝、顔を洗う為である。
しかし、個々の部屋に水が引いているわけがなく、下に行って水道水から冷たい水を貰っている。
そして、ようやくルイズを起こすと当麻は水を掬う。顔を洗うのも当麻の仕事なのだが……
ルイズは眠たそうに目を擦るのだが、体を動かさない。
どした? と聞く当麻に対し、ぼんやりとした表情のまま口を開いた。
「そこに置いといて。自分で洗うから、いいわ」
「そっか、自分で洗うのかー……って、え?」
当麻は、ルイズの言葉に驚きを隠せなかった。
「自分でやる」なんて使い魔に見事就任してから一度も言った事がないし、言おうともしなかったのだ。
「自分で……洗うのか?」
聞き間違いかもしれないと思い、ルイズに聞いてみる。
すると、ルイズは不機嫌そうに横を向いた。口を尖らせ、頬を赤く染めている。
「自分で洗うから、いいの。だからほっといて」
ルイズは、当麻をうんしょ、と洗面器のある所から押し出す。当麻はされるがままに身を任せた。
ルイズは洗面器に手をいれ、水を掬うと思いきり顔を振って洗った。水が盛大に飛び散る。
「お前、顔を動かして洗うタイプなんだな」
何気ない一言に、洗ったはずの顔が、赤いインクを塗られたかのように再び染まっていく。
恥ずかしながらも、ルイズは怒った。
「べ、別にいいじゃない! わたしがどう洗おうと勝手でしょ!」
「いや、まぁそうだけどさ……」
世間話のつもりで話した為怒られるとは思わず、髪をかく。
その後、クローゼットまで足を運ぶと、下着を取り出してベッドに置く。
このままルイズの着替えを見ていると、犯罪者になってバッドエンド直行になってしまうので、当麻は体ごと視線を他に向ける。
顔を洗い終わったルイズは、下着にへと着替える。その間に当麻は制服を手に持って着させる準備をした。
頃合いを見計らって、視線をルイズへと持っていくと……
なぜか下着姿のルイズは、慌てた顔になって、ベッドのシーツに包みこもった。
「服、置いといて」
ぴょこっと顔だけシーツから出して言った。
196マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:34:52 ID:???
>>177>>182
「かなり前に見失ってから、姿が見えない」くらい離れてたギーシュが、
そのすぐ後には既にヴィオラートとワルドの会話を普通に眺めているって変じゃね?
197使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:35:26 ID:???
おかしい、と当麻は思う。いや、これが普通の年頃の女の子が起こす当然の反応なのだが、
なにぶん今までのルイズとは真逆だったから故に、当麻は不思議に感じる。
「あの姫さま? 自分でやるのでありましょうか?」
当麻の質問に、う〜〜〜〜と唸りながらも睨んだ。
多分、いいから置けと言っているのだろうと解釈した当麻は、制服をルイズの目の前に置いた。
「……向こうむいてて」
「ん?」
「向こうむいてなさいって言ってるの!」
ボフッ、と当麻の顔に枕が投げ付けられる。見ると、ルイズの顔は湯気が出てきそうなまでに真っ赤っ赤に染まっていた。
当麻はなんだなんだー!? とルイズの変化に驚きながらもちゃっかり背中を向けたりする。
普通ならここでルイズが異性としての意識を持ち始めたのでは? と思ってもおかしくないのだが、
(あいつ、変なものでも食ったのか?)
どこまでも鈍い当麻だったりする。

もちろんこれだけで終わるはずがなかった。
朝食、今回は洗濯を後回しする事になり、先に食べる事になった。
いつも通り、指定された床に向かったのだが……
そこには食事が何一つなかった。
あれ? と当麻は首を傾げる。まさか集団いじめが起きているわけがあるまい。
それとも、使い魔という立場なので、飯抜きとなったかもしれないという。しかし、その考えはすぐに違うと断言できた。
飯抜きという事は、何かしらの罰がなければならない。しかし、当の本人はそのような事をした覚えがなかった。
事情を聞こうと、ルイズに視線を向ける。視線を感じたルイズは口を開く。
「今日からあんた、テーブルで食べなさい」
「……え?」
まただ、と当麻は思った。思いがけない発言に当麻はただ困惑するばかり。
「姫、何をわたくしに求めているのでしょうか?」
「いいから。ほら、早く座って」
いつも以上にかしこもった態度をとるが、ルイズはただ当麻を促すだけ。
仕方なく、当麻はルイズの隣に腰掛ける。普段、家で食べるときはちゃぶ台で食べていた為、居心地は良いとは言い切れない。
すると、いつもそこに座っているかぜっぴきのマリコルヌがあらわれて、主のルイズに文句を言う。
198マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:35:49 ID:???
>>188
貴方の作品も楽しみにしてますから自信を持って支援
199マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:36:31 ID:???
sien
200マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:37:00 ID:???
支援でがんす
201使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:37:05 ID:???
「おい、ルイズ。そこは僕の席だぞ。使い魔を座らせるなんて、どういうことだ」
ルイズはきっとマリコルヌを睨んだ。
「座るところがないなら、椅子を持ってくればいいじゃないの」
「ふざけるな! 平民の使い魔を座らせて、僕が椅子をとりに行く? そんな法はないぞ! おい使い魔、どけ! そこは僕の席だ。そして、ここは貴族の食卓だ!」
当麻は困る。極論を言えば床に座って食べても問題がないので、別にどけと言われたらどいてもいいのだ。
しかし、立ち上がろうとしたその時、ルイズが当麻の裾をちょんちょんと引っ張って制止をかけた。
どうやら主はそうなって欲しくはないようだ。確かに当麻はこういったタイプの男はあまり好きではない。
めんどくさいが仕方ないか……、とため息を吐くと、やや震えているマリコルヌの目の前へと立ち上がる。
「あーじゃあ決闘しますか? 席を賭けた決闘。確か平民と貴族が決闘しちゃいけない法はありませんでしたよね?」
当麻の不敵な笑みにマリコルヌは一歩下がる。
ギーシュを倒し、あのフーケをとっ捕まえた当麻はただの平民ではない、ということはすでに学院中の噂になっているのだった。
おまけに、ルイズ達と数日学院を留守にしている間に、なにかとんでもない手柄を立てたらしい、ということさえ昨日の今日なのに噂されていた。
だからマリコルヌにはそんな当麻が恐ろしく強い人間だと感じた。そんな人間に決闘を申し込まれたら勝ち目がない。
「ないけど、いい。僕が悪かったですはい」
マリコルヌはすぐに首をぶんぶんと勢いよく振って否定した。
「じゃあ早く取りに行っちゃおうぜ? もう始まるしさ」
そう言うと、マリコルヌはすっ飛んでいった。
これでいいのか? と聞く当麻にルイズはそっぽを向いて無視するだけであった。
(不思議だな……)
そういえば御坂もこんな風によくわからない態度をとったりする。
(まあいっか、飯だ飯)
しかし、それは当麻にとってどうでもいい事だったりしちゃったりする。
202使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:38:25 ID:???
授業が始まる前、ルイズの周りにはクラスメイトで一杯であった。
この数日間、何かとんでもない冒険をして凄い手柄を立てたらしい、との噂が今一番の話題であった。
裏付け証拠に、魔法衛士隊の隊長と出発するところを何人かの生徒たちが見ていたのである。
何かがあるに違いない。そう思ったクラスメイトたちは聞きたくてしょうがなかった。
しかし、朝食の席には教師達がいるので遠慮していた為、今爆発したのだ。
「ねえルイズ、あなたたち、授業を休んでいったいどこに行っていたの?」
クラスの代表者として話しかけてきたのは、香水のモンモランシーであった。
腕を組んで、いかにも偉そうな立場をとっている。彼らは既に席に座っていたキュルケやタバサに同じ質問をぶつけたが、
タバサはただ本を黙々と読むし、キュルケも優雅に化粧を直している。すなわち、何も喋らないのだ。
一方のギーシュは二人と違う。
きみたち、ぼくに聞きたいかね? ぼくが経験した秘密を知りたいかね? 困ったウサギちゃんだな! あっはっは! と呟くなり足を組み、人差し指を立てていた。
思いきり調子に乗っている。このままで何かも喋ってしまうので、ルイズは人込みをかきわけて、頭をひっぱたいた。
「なにをするんだね!」
「口が軽いと姫さまに嫌われるわよ。ギーシュ」
自分が好意を抱いているアンリエッタを引き合いに出されたギーシュは、黙るしかなかった。
そんな二人のやりとりを見て、ますます好奇心を隠せないクラスメイト。ギーシュも喋らない今、最後の希望はルイズである。
「ルイズ! ルイズ!」
「俺たちのルイズ! 教えてくれよ!」
「一体」「何があったんですか!?」
「誰だ今の腹話術!? 案外うまいぞ!」
「ル〜イ〜ズ〜(×6)」
「待て待て、今のハモり完璧過ぎるぞおい!」
203マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:39:13 ID:???
>>193
スクウェアクラスのフーケ倒したからな。
それでドットやラインを名乗るわけにもいくめえ。

・・・・・・・・・っと支援
204マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:39:26 ID:???
>>198
同じく!
205使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:40:34 ID:???
わいわいがやがや、と教室全体を巻き込むかのようにテンションが上がっていく。
しかし、ルイズは澄ました顔で「なんでもないわ。ちょっとオスマン氏に頼まれて、王宮までお使いに行ってただけよ。ねぇギーシュ、キュルケ、タバサ、そうよね」
と三人に振った。なんというか、怖いもの知らずである。
キュルケは意味深な微笑を浮かぶだけだし、タバサはじっと本を読んでいる。
ギーシュだけが頷いたが、そんな事はクラスメイトにとってはどうでもいい事である。
テンションがすっかり落ちたクラスメイト達は、やめだやめだといった感じに自分の席へと戻っていく。
ルイズの言動に腹を立てた人もいたらしく、負け惜しみを吐き捨てた。
「どうせ、たいしたことじゃないだろ」
「そうよね、ゼロのルイズだもんね。魔法のできないあの子に何か大きな手柄が立てられるなんて思えないわ!
 フーケを捕まえたのだって、きっと偶然なんでしょう? あの使い魔が助けただけじゃないかしら?」
見事な巻き毛を揺らして、モンモランシーが嫌味ったらしく言った。
流石のルイズにもこれにはカチンときた。しかし、実際そこまで活躍していないのも事実である。
きゅっと唇を悔しそうに噛み締めるが、それだけであった。

ちなみに手柄を立てた当麻は、不幸にも朝食で当たった腹痛の為、ベッドに寝込んでいた。
206マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:41:06 ID:???
>>203
フーケはトライアングルだ四円
207使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:42:52 ID:???
「だー、不幸だ……」
当麻はそう呟くと、藁で作られたベッドに身を預けた。
コルベール先生の授業を休んだ上に、腹痛も治って教室に戻ったら、ルイズがいつも通りやらかしたのだ。
しかも今回は油のせいで、余計に教室の中は惨劇であり、片付けにも時間がかかった。
もっとも、ルイズも以前よりかは手伝ってくれたおかげで、心なしか少し楽のように感じたが、
それは気持ちの問題で、体は正直である。
体の筋肉が悲鳴をあげる中、当麻は立ち上がる。就寝時間の為、ルイズの着替えを取り出そうとしたが、先にそのルイズが着替えを取り出したのだ。
ポカンと口を開けている当麻を他所に、黙々と作業を続ける。
ルイズはベッドのシーツを天井から吊り下げ、簡単なカーテンを作り上げた。
そして当麻の視界に隠れるような位置で、がさごそと着替え始めたのだ。
当麻としては、不幸の中の幸福だーと喜ぶだけである。その間にもカーテンが外された。
ネグリジェ姿のルイズが現れ、早速ベッドに横たわった。
机に置かれたランプの明かりを、杖を振って消す。窓から差し込む月明かりがなんともまあ綺麗であった。
少しでも体力を回復をしようと思った当麻はすぐ寝よ、と思い目を閉じる。
と、ルイズががばっ
208マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:43:19 ID:???
ふんが〜
209使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:44:43 ID:???
本当は健全な男子がそのようなエロゲ展開を望んでいると言えばそうなのだが、何とか自制心が欲望を押さえ込んだのだ。
やるな、上条当麻
「そ、そう? なら別に構わないわよ」
ルイズはおとなしく再びベッドに横たわる。そして思い出す。今の『普段』という言葉を。
「ごめんね、勝手に召喚したりして」
小さく、だが当麻に聞こえるように呟いた。
「ん? いや謝る程じゃねえーよ。気にすんな」
「きちんと帰る方法探したいけど……どうすればいいのかわかんないの。異世界なんて聞いたことないし」
「俺も異世界なんて聞いたことなかったんだ。なに帰還フラグはまだ残ってるって」
ルイズは、時々当麻の言っている意味がわからない事もあるが、その時はとりあえず話を進めるのが一番である。
「ねぇ、トウマのその右手の力って特別なの?」
「ん? 確かに特別だな。魔法とかに関しては『無敵』に近いからな」
「なんでわたしはゼロのルイズなのかしら……」
「おいおい、それは前に言ったけど――」
「違うの」
ルイズは割り込んだ。
「わたし、いつもダメだって言われた。お父さまにも、お母さまにも、わたしには何にも期待してない。クラスメイトにもバカにされて。ゼロゼロって言われて……。
 わたし、ほんとに才能がないの。魔法を唱えても、なんだかぎこちないの。自分でわかってるの。
 先生や、お母さまや、お姉さまが言ってた。得意な系統の呪文を唱えると、体の中から何かがうまれて、それが体の中を循環する感じがするんだって。
 それはリズムになって、そのリズムが最高潮に達したとき、呪文を完成するんだって。そんなこと、一度もないもの」
ルイズの声がだんだん弱々しく、小さくなった。
「でもわたし、せめて、みんなができることを普通にできるようになりたい。じゃないと、自分が好きになれないような、そんな気がするの」
ルイズ自分の本音を吐き出して落ち込んでしまった。
はぁ……、と当麻はため息を吐くと、頭のスイッチを切り替えした。
210マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:45:49 ID:???
フーケはトライアングル以上スクウェア未満ってのをよく聞くね

なんか友達以上恋人未満みたいでステッキーですね支援
211使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:47:00 ID:???
「確かにさ、ここでは魔法を使えないのは珍しいのかもしれねえけど。だからって悲観することはないんだぜ?」
え、とルイズは小さく零した。
「例え魔法が使えなくてもさ、おまえは助けを求めてる人に手を差し伸べたじゃねえか」
アンリエッタの時、それがどれだけ危険な任務であったのかわかっていたのにルイズは手を指し伸べた。
「あ、あれは姫さまが言ったから……」
関係ねえよ。と当麻は否定した。
「力がなくても、誰かに力を貸そうとする人間は、誰かが助けようとするもんだ。
 自分が幸せになるのが当然だと思わないで、他人が幸せになる事を考えてる人間には、誰かが関わってくれる。少なくとも俺がそんな人間だったら好きになれるぜ?」
それに、ただ馬鹿にしている奴より何倍も素晴らしいはずだ。と当麻は付け加えた。
そういわれると、ルイズもなんとなく自分が少し好きになれた。
フーケの時だってワルドの時だって命懸けで頑張った自分を。
「でもやっぱり魔法は使いたいかも……」
「つか、一つ言うとさ。俺達にもそういうランクがあるんだけど、この能力を持っているが、俺はゼロの扱いを受けてるんだぜ?」
ルイズはさりげなく、喋っている当麻に視線を向けた。
「って事はだ。その四系統だったか? それに属さない特別な力を持っていると考えた方がいいんじゃねーのか?」
たった一人だけが持つ力、響きはいんじゃねーの? と少し茶化した当麻は目をつむっていた。よっぽど今日の仕事は疲れたらしい。
ルイズは口元が緩んでしまった。なるほど、そういう解釈もあるのか、と思うとやっぱり嬉しい。

不思議だった。
なんでこの少年の言葉はこんなにも力があるのだろう?
歳は全く変わらないのに、なんでこんなにも強いのだろう?
自分の考えている問題をどうしてこんなにも簡単に答えちゃうんだろう?
胸が熱くなりながらも、ルイズはずるいと思った。
212マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:47:22 ID:???
当麻に顔洗い→右手に触れていたせいで溜め込んでた精神力消失→ルイズ涙目な支援
213使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:48:25 ID:???
頑張って詰めました……
投下は以上です

てか携帯きつい……誰かパソコンをorz
214マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:48:54 ID:???
上条さんのフラグ立て能力はレベル6クラスだぜ!支援
215マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:48:56 ID:???
>>208>>209の間が変じゃね?
216マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:49:32 ID:???
すいません、207が途中で切れています。
217夜刃の使い魔:2007/07/27(金) 00:50:25 ID:???
当麻GJ!

短いので1時までに投下完了できるとおもう。
投下するよ。
218マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:51:50 ID:???
>>217
いや待って
>>216さん途中の部分は投下するの?
219夜刃の使い魔:2007/07/27(金) 00:54:39 ID:???
ごめん、急ぎすぎてた。1時の予約もあるから寝てる。
220使い魔と主 ◆q0wSVUja0A :2007/07/27(金) 00:54:50 ID:???
まただぁぁぁorz
すみませんほんとに……

と、ルイズががばっ! とシーツごと身を起こし、当麻に声をかけた。
「ねえトウマ?」
「ん?」
しばらくの沈黙、ルイズは顔を赤くして言いにくそうにしているのだが、当麻にはわからない。
「どした?」
再び聞かれた当麻はビクッと体を跳ね上がらせた。
「えと、その……いつまでも、床ってのはあんまりよね。だから……その、ベッドで寝てもいいわよ?」
「全力で断らして頂きます」
当麻はピシャリと遮った。ルイズは思わず肩をずるっと落とした。
「な、な、な……べ、別に構わないのよ」
「いやまあ、ぶっちゃけちゃうと普段からこうやって床に寝慣れちゃって、ベッドとか苦手だったりそうであったり」
221DOD&M:2007/07/27(金) 00:55:08 ID:???
>>219
あ、先にいいよ。
222マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:58:37 ID:???
ガンダム召喚とか。











                       ,r'⌒i⌒ヽ
                      /イイ'"´`ヾトト
                     j ll j゙    i lll
                     ll川`‘´`‘´jl||ll
                  「 ̄ ̄ゞjil  _''_ ,'iillソ ̄l
                 l    (  ゝ _,イ )   l
                    |       ̄TTT ̄    |
                 | __ _ __ 」 l l __ __ |
                 i                 |
                  /| --  ‐  ── ─── ト、
                ,/ .|    G U N D A M     | \
               /  l                 ト、   \
     r、        /   !               | \  \      ,、
     ) `ー''"´ ̄ ̄   / .|               |   \   ̄` ー‐'´ (
  とニ二ゝソ____/   |               |    \____(、,二つ
                       |               |
                 | ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ` "  |
223夜刃の使い魔:2007/07/27(金) 00:58:53 ID:???
>>221
わかりました。主さんの投下終わったら行きます。
4レス分位なんで直ぐ終らせますね。
224マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:59:09 ID:???
るいとらに出てくる雪の怪物ってなんだろうな?
俺の中ではウルトラ怪獣のウーみたいのなんだが
225マロン名無しさん:2007/07/27(金) 00:59:42 ID:???
>>222
それなら召喚されてもいいかもなw
投下予約一杯で誰が来るのかわかんねw
226マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:00:37 ID:???
>>223
ん?
もう終わってないか?
というわけでカモン
227夜刃の使い魔1(1/4):2007/07/27(金) 01:02:06 ID:???
では行くですよ。

夜刃の使い魔 第一夜『ファーストキスは針と毒と炎の香り』

春の使い魔召喚の儀式は滞りなく進んでいた。
誰も彼もが、今後一生付き合う事にもなる使い魔との邂逅に心躍らせ、現れた存在に一喜一憂する。
その様子をトリスティン魔法学院教師、ミスタ・コルベールは見つめていた。
今年は思いのほか豊作のようだ。既に風竜やサラマンダーなど、かなりの力を持った使い魔たちが召喚されている。
明らかに野良犬であったり、ネズミであったり、ズベスベマンジュウカニあったりといった、俗に言うハズレの使い魔を召喚するものもいたが、それは極ほんの一部だ。
使い魔の召喚はその召喚者の実力を反映すると言う。だとすれば、今の教え子たちは中々の逸材がそろっていると言えそうだった。
今もまたジャイアントモールという変り種を召喚した者が居る。あれは確かグラモン家の者か。
あの家は土の系統に秀でているので、納得と言えば納得と言える。
つまりは順調と言う事だ。今年もこの儀式をつつがなく終えられそうで、コルベールは胸をなでおろしたくなる。

その一方でコルベールはある一人の生徒の事を気に病んでいた。
召喚の儀式を始めたのは比較的早い時期だったのにも関らず、未だに成功していない一人の少女。
彼女の周りの地面は、何故か農夫が新たな畑でも開墾したかのようだ。
無数の穴に千切れ飛んだ草。元は一面に広がる草原の一部だと誰が信じるだろう。
今もまたあの少女の儀式は失敗に終わり、使い魔の代わりに景気の良い爆発が巻き起こる。
爆発の規模から見て、内に秘めた魔力はかなりの物だとは思う。だが悲しいかな彼女 ミス・ヴァリエールにはそれを制御する力が欠けているようだ。
未だに何の系統にも目覚めていない彼女を、口の悪い生徒は「ゼロ」と呼ぶ。
だが、彼女ほどの努力を重ねているものが学院に他に居るだろうか?
その点でコルベールはミス・ヴァリエールを評価していた。
同時にその努力が、この春の使い魔召喚の儀式で実れば良いと思っていたのだが、現実は上手くいかないらしい。
今もまた儀式は失敗に終わり、盛大な爆発が起こって

「・・・ふむ?」

コルベールはその中に黒い影のようなものを見たような気がした。
228マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:02:28 ID:???
>>224
妖怪かるた 「お」 おしろいばばあ
http://www.wind.ne.jp/takotubo/karuta_o.jpg

雪の夜におしろいを顔に塗りたくってお酒を買いにいくと言う恐ろしい妖怪だ
229マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:02:34 ID:???
>>224
たぶん雪女
230夜刃の使い魔1(2/4):2007/07/27(金) 01:03:29 ID:???
とするとサモン・サーバントは成功したのか。おめでとう、ミス・ヴァリエール。
コルベールは教え子の成功を喜びながら、爆煙が晴れるのを待った。
その現れた者が何であるかを気付かないまま。


「あんた、誰よ?」

そんな声でホークアイは目を覚ました。抜けるような青空に目が眩む。
(青空?)
違和感を感じ、周囲を注意深く見回す。
そこは草原だった。青い空と緑の大地が一面に広がっている。遠目には城砦にも似た何かの建物が見て取れた。
近くには黒のマントを着た一団が大勢居る。あれは魔法使いだろうか?だとすると、ここはアルテナか?
しかし、魔法王国アルテナは雪深い寒冷地だ。こんな緑豊かな草原はありはしない。
草原と言う点でならフォルセナを思い浮かべるが、あの草原を駆け回ったホークアイでもこんな場所は見た事無い。
そしてようやく違和感の正体に気付く。夜ではないのだ。
ブラックマーケットはシェイドの刻のみ扉を開く。あの輝く銀の鏡に触れるまで、ホークアイは確かにブラックマーケットに居た。
だというのに今はウィスプの刻であり、見知らぬ草原に居る。
(まだ何処かの勢力の生き残りがいたのか?)
考えられない話ではない。
全ての勢力がマナの聖域に集い三つ巴となったあの時、ホークアイ達が見たのは勝者となった邪眼の伯爵と美獣イザベラ、他は温情で生き延びたと言う死を食らう男位か。
他勢力の幹部級が実は生き残っていても不思議ではなく、マナの女神と剣の加護を受けたホークアイ達を狙う事は十分に考えられる。
(とすると、この娘はアルテナの魔女か?紅蓮の魔導師あたりが生き残っていたなら、操られてもう一度フォルセナに攻め込もうとしてもおかしくは無いか)
もっともその場合、最大の障害になりかねないホークアイを此処まで呼び寄せる理由がわからない。同時に、ホークアイに向かって、誰?とは奇妙な話だ。
ホークアイは彼を覗き込むピンク色の髪の少女を見て、そっと懐のデスストロークに触れる。
この娘が妙な動きをし次第、何時でも喉を掻き切れるように。
231マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:03:31 ID:???
>>212
精神力そのものは幻想的なものとは違う気ガス
232夜刃の使い魔1(3/6):2007/07/27(金) 01:04:38 ID:???
「俺? 俺はホークアイだ。そういう君は誰だい?見たところアルテナの魔女みたいだけど」
「あるてな? なに、それ? 良く判らないわね」
「おいおいルイズ!そんな変な仮面被ってる奴を呼び出すなんて流石だな!」
「どこの仮面舞踏会から呼び出したんだ?」
「いや、それだと貴族になるだろ?・・・あ、いや、幾らゼロのルイズでも、まさか貴族を呼び出してりはしてないよな? な?」

緊張感の無い少女とマントの一団とのかみ合わない会話。
未だに警戒を解かないホークアイだが、いい加減に何かおかしいと言う事に気付き始めた。
(何だ?よく見ると此処に居るのは殆ど子供みたいな奴らばかりじゃないか?それに殺気・・・いや、戦いの気配すらない。どういう事だ?)
ホークアイが状況に戸惑っている間に、目の前の少女 ルイズはその場で唯一の大人に何か訴えかけている。

「ミスタ・コルベール!もう一度召喚の許可をお願いします!」
「だが断る!」
「いきなり!? さっきの心象風景はどこに行ったのよ!?」
「だが、それがいい」
「意味わかんないわよ!?」

召喚と言う言葉には効き覚えがあった。確かリースが得意としていた、あれか。
高々ほんの僅かなMPと引き換えに、何度も何度も猫の戦車に乗って戦場を駆け抜けた女神の姿を思い出す。
(最後には戦車を引いていた猫、息も絶え絶えだったよな・・・)
哀愁を帯びた巨大猫の今を気にするホークアイ。
その間もルイズとコルベールのやり取りは続いていた。が、どうもルイズが結局言いくるめられたらしい。
人生に疲れ果てた老女のように肩を落としてホークアイの傍にやってくる。
233マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:04:51 ID:???
ナイトブレード支援
234マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:05:07 ID:???
>>227
ズベスベマンジュウカニじゃなくてスベスベマンジュウガニじゃね?
235夜刃の使い魔1(4/5):2007/07/27(金) 01:05:46 ID:???
「ねぇ、その仮面外しなさいよ」
「・・・なんだよ、急に」
「いいから外しなさいよ! 仮面にキスしたんじゃ、コンクトラクト・サーバントに失敗するかもしれないじゃない!!」

(キス?何言っているんだ、この子は?それに仮面を取れって・・・まぁ、いいか)
ホークアイは言われるままに赤黒い色合の仮面・・・ブラッディマスクを外した
一方のルイズは息を呑んだ。仮面の下の予想外に整った細面の顔立ちが予想以上だったからだ。
(ワルド子爵にも負けてないわね・・・ちょっと、得したかも)
無邪気にそんな事を思うルイズ。周囲からも、奇妙な仮面の下から現れた端正な容姿に驚きの声が聞こえる。
だが唯一コルベールだけは、仮面の下から現れた表情に背筋に走る何かを感じていた。
一瞬使い魔の再召喚を許すべきだったかと思い至る。
だが既にそんな機会は失われていた。

「我が名は、ルイズ・フランソワーズ・ブラン・ド・ヴァリエール。五つの力をつかさどるペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
「・・・長い名前だな。って、ちょ、おい。何する気だ!?」
「いいから大人しくしなさいよ!私だって恥ずかしいのよ!!」
「いや待て、キスなのか? まて、ちょっと待て、お前の為だまてっ・・・っ!?」

既に漆黒の装束を着た青年に、ピンクの髪の少女が圧し掛かって唇を重ねていたのだ。
青年は何故か慌てふためいている。

「・・・ん・・・?・・・っ!痛!!」
「言わん事じゃない・・・って、熱!? 何だこれ!?」

同時に、痛みを訴える「二人」。
ホークアイの痛みの理由は直ぐに判明する。使い魔のルーンが刻まれたのだ。

「これは珍しいルーンですね。実に珍しい」

ホークアイの手に浮かんだルーンをみてコルベールが首をかしげる。
236マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:06:02 ID:???
露伴と花のけいじネタwww
支援!
237夜刃の使い魔1(5/5):2007/07/27(金) 01:07:24 ID:???
だが、ルイズの痛みは?

「だから言ったんだ、少し待てって」
「ん〜〜〜〜!!!ん〜〜〜〜〜〜!!!(何よ、その口の中の物!?)」

ホークアイは口の中から鋭く短い針を何本も取り出す。
他には油っぽい香りのする袋に、毒々しい色の粉の入った袋。
ナイトブレードは暗殺者だ。ありとあらゆる手段を使い、純粋に死をもたらす。
これらは全て、不意打ちに使う隠し武器の数々。
お陰でルイズは現在ダメージ+毒+沈黙と、バッドステータスのオンパレードだ。
文句を言おうにも、沈黙の所為で言葉にならない。
その間、コルベールや他の生徒たちは飛び去っていった。
後に残されたのは、沈黙と毒で苦しむルイズと、空を飛ぶ生徒たちに驚くホークアイ。
(まいったな、此処は本当にどこなんだ?)
そろそろ毒ダメージで天使の聖杯が必要になりそうなルイズにぱっくんチョコを差し出しながら、ホークアイはこれからの事を思い途方にくれた。


終わりですよ。ついでDOD&Mさんを支援。
238マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:07:46 ID:???
猫戦車カワイソス支援
239DOD&M:2007/07/27(金) 01:08:12 ID:???
それじゃ、投下させてもらってよかですか?
240マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:09:55 ID:???
GJ!!
そうだよなー暗器仕込みしているわなー(火遁とか一応単体指定の忍術使えるが…そのへんはどうなんだろう?)
次の人、支援で。
241マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:10:06 ID:???
<<C'moooon!>>
242マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:10:17 ID:???
カモン!
243DOD&M:2007/07/27(金) 01:10:23 ID:???
 学院長室では、遠見の鏡によって一部始終を見届けていたオスマン長老とコルベールが、一連の流れについて、口々に意見を交し合っていた。

「どういうマジックアイテムなのじゃろうな、あれは」
「かなりの銘品だと思うのですが、心当たりがありませんな……しかし、あの少年は間違いなく『ガンダールヴ』と見ていいのでは?」
「……うむ、あのルーン、君の持ってきた資料に間違いがなければ、確かなのだろう。それも気になる。気になるのじゃが……」

 そこでオスマン氏の頭に浮かんだのは、ツェルプストーが呼び出した例の韻竜と、ぞっとする様な笑みを見せた、あの平民の姿だ。
 それをオスマン氏が口にすると、コルベールは額に汗を浮かばせながら、ごくりと唾を飲んだ。

「……あの瞳、あの笑み。正直、あまり見たくない代物ですね」

 かつて、ただ命令に従うだけの、殺戮マシーンとして王国の下で働いていたコルベールだからこそ、あのカイムが孕む狂気に気付いていた。自分の様な感情を封じ込めた殺戮マシーンだったら、まだマシだ。
 あの男は違う。狂気に身を任せ、殺人に喜びを見出す類の人間だ。
 かつて、似たような人間と関わった事があるが、カイムほど圧倒的な死の気配を身に纏った男は他に知らない。

「ガンダールヴと、あの韻竜と男。この事は王家に報告する事まかりならん。事は慎重に扱わねばならぬ……我が学院の、爆弾とならなければ良いのじゃが……」
244マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:10:28 ID:???
前スレの昼にルパンがちょっと話題になってたでしょ?
それで変な電波受信して小ネタ書いたんだが01:20か30に投下していい?
245マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:11:19 ID:???
>>244
go!!
246マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:11:35 ID:???
支援
247マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:12:12 ID:???
>>244
はっきり投下しますって言ったほうが他の書き手が戸惑わなくてすんでよい
248マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:12:13 ID:???
支援
249DOD&M:2007/07/27(金) 01:13:22 ID:???
 サイトとギーシュの決闘があってから数日、キュルケを取り巻く環境に少しの変化が見られていた。
 一つ。サイトがアンヘルとカイムに懐いた為、よく顔を合わせる様になった事。
 二つ。その副産物として、ルイズが出張って来る事。
 三つ。タバサが、シルフィードが韻竜だとキュルケに打ち明け、キュルケ達の前でだけは口を開く事を許した事。それにアンヘルと言う存在が大きく関わっているのは、言うまでもないだろう。
 と、まぁ、変わったと言えばこんな所だ。
 ちなみに、ギーシュはと言うと、少しは性根がマシになったらしく、貴族である事を鼻にかけ、平民をバカにする事が無くなったそうである。最も、浮気癖だけはどうしても治らなかったそうだが。

「にしても暇ねぇ……」

 広場の木陰で寝転びながら、キュルケは誰にともなくそう呟いた。
 今日は虚無の曜日である。普段であれば、と言うか、アンヘルとカイムを召喚するまでは、休日と言えば大概男をとっかえひっかえして遊んでいた彼女なのだが、召喚した使い魔に愛着を抱いてしまっている今は、学院の男は目に入らないのであった。
 そんな訳で、今日も今日とて、彼女はアンヘルとカイムとの三人で過ごしていた。する事が無くて暇ではあるが、不思議と落ち着くのだ。

「キュルケよ、年頃の女がはしたないとは思わぬのか?」

 無防備な寝転び方をする彼女に、アンヘルは呆れた声で注意を促した。

「ふふん。見たい男には見せてやるだけの事よ」

 歳に似合わぬ妖艶な笑みで答えるキュルケに、アンヘルはやれやれと言うばかり。
 そしてカイムは、だらだらするのにも飽きたのか、手慰みとばかりに剣の稽古に勤しんでいた。
 力強くも流麗なその剣捌きに、キュルケはうっとりと見惚れる。
250マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:13:27 ID:???
支援
251マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:14:30 ID:???
しえーん
252マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:14:45 ID:???
シ・エーン
253DOD&M:2007/07/27(金) 01:16:02 ID:???
「……あの時のサイトも中々だったけど、やっぱり彼よねー」
「何を色ボケておるか。まったく」
「色ボケなんて酷い言い草ねぇ。あら、アンヘルもしかして、あたしの事危険視してたりする?」

 キュルケはニヤニヤと笑いながら、直ぐ傍にあるアンヘルの首元を肘でつんつんと突付く。
 ちなみに、アンヘルの性を雌と理解しているのは、契約によって得た繋がりからの知識であるのは、余談だ。

「馬鹿を言うのも程ほどにせよ……我にとって、カイムは……カイムは……」
「ん? 何言葉に詰まってんのよ」
「馬鹿者! おぬし少し黙るがよい!」
「あはっ、怒っちゃやーよ」

 こんな馬鹿なやり取りを、カイムが剣の稽古の合間、横目で不思議そうに見る中、一匹の竜がパタパタと空を飛んでこちらに向かってくるのが見えた。
 これもこの数日ですっかり馴染みになった光景だ。飛んできたのは言うまでも無くシルフィードだった。その背には杖を肩にかけ、分厚い本を読んでいるタバサの姿も。

「きゅいきゅい! アンヘルお姉さま。おはようなの! キュルケお姉さまも!」

 朝っぱらからやけにテンションの高いシルフィードに、キュルケは多少げんなりした様子を見せる。この子と話すのは割と疲れるのだ。

「おはよう。シルフィ、それにタバサ」
「今日も来たのか、おぬしら」

 言葉を返したキュルケとアンヘルに、シルフィードはきゅいきゅい鳴き声を上げ、タバサは少しの間本から目を離すと、こちらを見てすっと杖を掲げた。そして、小さな声で「おはよう」と呟く。

254マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:16:03 ID:???
しぇーん
255マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:17:26 ID:???
支援ざますよ
256マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:17:34 ID:???
支援しつつふと思ったことを

サイトはそのままで
シエスタの祖父と竜の羽衣を変えたり
ミョ(ryを変えたり
ヴィンダールヴを変えたり
デルフを別の武器に変えたりなんかはどうだろ?
257マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:17:37 ID:???
>>252
おぼっちゃまこんなところに


仮面ライダー系召還でカブトのぼっちゃまとか地獄兄弟のを読んでみたいなぁ
258DOD&M:2007/07/27(金) 01:18:03 ID:???
「今日は、空のお散歩のお誘いにきたのね」

 早速とばかりに、意気揚々と用件を切り出すシルフィード。それを聞き、キュルケはふむ、と顎に手を添えて考え込む素振りを見せる。まぁ、実際する事が無い為、OKを出すのは確定事項ではあるのだが。
 そこで、キュルケはシルフィード達等お構いなしに剣を振り続けるカイムに視線を向け、思い立ったと言う様に手を打った。

「そうねぇ、ついでだし、街にでも行って、カイムの服とか見繕ったりしようかしら。いい?」
「シルフィは全然構わないのね。きゅい」
「…………」

 タバサの方を見れば、こくん、と頷いて返してくれた。ここの所、シルフィードがアンヘル達に頻繁に会いに来るようになってから、タバサも行動的になった傾向が見られ、友人として嬉しさを隠せないキュルケである。
 そして、思いがけず、休日の予定が決まり、俄然やる気を出し始めた彼女。いい素材は磨いてこそ輝く。根暗に見えるカイムのイメージチェンジ作戦がキュルケの頭の中で立てられていた。
259マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:18:33 ID:???
支援でがんす
260マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:18:40 ID:???
「怒っちゃやーよ」って聞くと志村の声で再生してしまうぜ支援
261マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:18:54 ID:???
>>256
やれたとしてもギャグじゃないと難しくないか?
262DOD&M:2007/07/27(金) 01:20:13 ID:???
「あのカイムがめかし込んだ姿か……ふっ、それはそれで面白いやも知れんな」

 アンヘルは目を細めて言う。

「そうと決まれば、早速。善は急げよ! カイムー! これから出かけるからちょっといらっしゃーい!」
「…………?」

 キュルケに言われ、カイムは剣を振るのを中断すると、鞘に剣を収めながらこちらに向かって来る。無口でぶっきらぼうだが、割と素直ではある。
 そして、ある程度距離を縮めた後、ぴょんとその身を跳ねさせ、アンヘルの背中に跨った彼は、キュルケよ、早く来い、と言わんばかりに顎をしゃくった。
 カイムの行動に苦笑いを浮かべたキュルケも、軽く『フライ』を唱え、アンヘルの背中、カイムの後方に降り立つと、ビシッと上空に指を差して言うのだった。

「さって、それじゃ行くわよー!」
「飛ぶのは我等なのだがな……」
「きゅい、アンヘルお姉さま、野暮な事は言いっこなしなのね」

 そうして飛び立つ一行。
 時を同じくして、一頭の馬が、二人の男女を乗せ、キュルケ等と同じ目的地を目指して走り出していた。

「何か嫌な予感がするのよね。何か」
「何かって何だよ。ハッキリしないと気持ち悪いじゃねえか」
「何かは何かなの! ご主人様に口答えしないで!」

 最も、こちらはキュルケ達一行と違い、和気藹々という訳には行かないようだが。
263マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:20:44 ID:???
シエスタの故郷に安置される赤さんを幻視した
264マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:21:21 ID:???
支援

>>260
お前のせいで俺もそうなっちゃったぞw
265DOD&M:2007/07/27(金) 01:21:59 ID:???
はい、相変わらず一本が短くてサーセン。
流石に今日はここまでです。あじゅじゅしたー。
266マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:22:06 ID:???
>>256
シエスタ祖父:ソルダート師団生き残り
竜のはごろも:竜のはこぶね(ジェイアーク)
267マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:22:16 ID:???
乙〜
268マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:22:44 ID:???

これからも期待してるぜ!
269キタキタ ◆yDd1K0GLM. :2007/07/27(金) 01:22:54 ID:???
いやな予感って……もしやデルフが!?
270マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:23:17 ID:???
ルパンの小ネタもう投下していいかな?
とくに意味はないけど
271マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:23:45 ID:???
>>265
あじゅじゅしたー

あんた書くの早すぎだよどうやったらそんなに早く書けるんだ
272マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:24:09 ID:???
こちらこそ、あじゅじゅした〜
相変わらず早いよw 読む側としては嬉しい限りだが


>>263
不吉なこと言うなw
273マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:24:55 ID:???
デルフの代わりか…
喋る剣といえば自分はソーディアンが真っ先に思い浮かぶが、
そうなると出てくるのは唯一破壊された描写の無いベルセリオスか?
274マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:24:57 ID:???
>>256
そこまで到達するまでが原作と同じ過ぎて如何しようも無い感が
275マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:25:53 ID:???
>>270
どうぞ。
276マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:25:58 ID:???
>アンヘルお姉さま
アンヘル10000歳以上。シルフィード200歳。
よかったな、「お姉さま」で。
277マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:27:00 ID:???
>>265
GJでしたー
キュルケとアンヘル、アンヘルときゅいきゅいの会話がいい感じ

>>270
良いんじゃないかな
278マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:29:27 ID:???
結婚を断られたワルドは静かに…冷たく語り出した
「この旅における僕の目的は二つあった。…まあその一つが達成されただけでも良しとしておこう」
「達成?二つ?どう言う事?」
「まずは一つ。君を手に入れることだ。しかしこれは達成できないようだね」
「当たり前じゃないの!」
そこに駆けつける一人の男
「ルイズ!そやつから離れろ!そやつが組するのはなぁ!」
彼女の使い魔、銭形が息を切らしながら飛び込んでくる
「そして二つ目の目的は…」
ワルドは疾風のごとく杖を振り抜き呪文の詠唱を完成させ、杖先をルイズに向けた
ルイズの体がワルドの巻き起こした旋風に包まれる
(くっ…ワルド、私を手に入れられないならいっそのことその手で始末するってことなの…?)
激しい烈風の中、ルイズは昔は憧れだったワルドの裏切りにより命を落とすのがとても悲しかった
しかしその旋風はルイズの懐から何かを持ち去ると途端に収まった
そしてルイズはワルドの手収まったそれを見る
「それは…風のルビー!」
銭形が叫ぶ
「そやつは!ワルドはルパンの一味だぁぁぁぁぁ!」
「その通り!2つ目の目的はアルビオン王家の至宝、風のルビーさ!!」
279マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:30:28 ID:???
>>273
最終戦で全部壊れなかったっけ?
神の眼に突き立てられて一緒に自爆して
280マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:31:11 ID:???
ワルドは素早くフライを詠唱し礼拝堂のステンドグラスをぶち破り外に出る
すかさず外に出るルイズと銭形達。ワルドは屋根に立ちルイズ達を見下ろしていた
「ルイズ!君の判断は正しい。やはり君は僕と来るべきではない!君の使い魔君の言うとおり僕はルパンの仲間さ!
盗人家業などで君の家名を汚す訳にはいかないからね!」
ウェールズが頬に汗を一筋流しながら言った
「子爵…君はレコン・キスタの刺客ではなかったのか…?」
「レコン・キスタ?ああ、お呼ばれはかかったけど、生憎、僕はルパンとドロボウ家業やってる方が楽しくてね。丁重にお断りして逃げてきたんだ!」
そんな折遠くの空からバサバサと羽音を立て彼のグリフォンがワルドの元まで飛んできた
「約束の時間よ!首尾はどうなの?ワルド!」
グリフォンにのっていたのはワルドと同じルパン一味の一人。土くれのフーケ
「上々さ!見たまえ、これを!」
ワルドが手の中のルビーを見せる
「でかしたわ!さあ!さっさと逃げるわよ!」
「ルパンはどうしたんだい?」
「あいつは少し野暮用があるって言ってどこかに行ったわ」
「まあ彼の事だから心配はいらないだろう。退くぞ!フーケ!」
281マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:32:03 ID:???
銭形召喚かぁ。

しかしこのワルドはレコンキスタに与してないわけで、ちょっとはマシな人生送れるかも知れんな。

あと「組する」じゃなくて「与する」だと思うぞ
282マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:32:13 ID:???
>>255 >>259ってもしかして怪物君か!
おまいら年齢が知れるぞw
283マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:32:42 ID:???
何だかワルドが爽やかだ!?
支援!
284マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:32:49 ID:HuRf4Kjb
「ハッハッハッハ!ご武運を、ウェールズ皇太子殿下!!また会おう、ルイズ!!そして銭形君!!」
「悪いね、私達は先に行かせてもらうわ!」
そのまま飛び去るグリフォンを銭形が追いかける
「ルイズ!わしゃあワルド達を追いかける!お前さんはウェールズ皇太子をお守りするんだぁ!」
「わ、分かったわ!銭形!」
ルイズの返事を聞き銭形はワルド達を追いかけだした
「待てぇ〜!ワルドー!逮捕だぁー!!」
やがて銭形の姿は遠くに消えて行った

その場に残されたルイズとウェールズ
「何故か…私は命拾いした気が…」
ウェールズがつぶやくが…
「しかしそれもあまり意味をなさないか…私は戦場に出向き王族派の一兵としてこの地に果てなければならない…」
ウェールズが自嘲気味に続けた
「ウェールズ様…やはりお考えを改めてトリステインに亡命を求めていただけませんか…?」
しかしルイズの懇願も死に場所を決めたウェールズには届かない
ウェールズが厳しい顔つきでルイズに返す
「大使殿、先程も言ったとおり私は例え負け戦であろうともこの地で戦い果てる覚悟
何人たりともこの決意を揺るがすことはできぬのだよ」
その表情は確固たる意志に固められ有無をいわさない
だがそこに意外な人物の声が入ってきた
「それは私の願いでもですか?ウェールズ」
澄んだ、そして強い意志のこもった少女の声
はっと振り向いたルイズとウェールズの前には…
「な、何故あなたがここに…!?」
「アンリエッタ…」
そこにいたのはトリステインの姫君にしてウェールズの想い人アンリエッタであった
285マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:33:30 ID:???
>>282
それを元ネタにしたのが最近別にあったのだ
286マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:35:32 ID:???
「アンリエッタ…君が何故ここに…?」
「そんなことは関係ありません!…ウェールズ、この私が貴方に亡命を願っても…戦場に赴くと言うのですか?」
ウェールズは苦悩した。彼はこの地で例え自分が王族派最後の一兵となろうとも戦い抜く覚悟だった
だが…自分の想い人の懇願の前に決意が揺らぐ。…それでもウェールズは譲らない
「アンリエッタ、君の願いでも受け入れられない…何より私の為に散った者達になんと詫びれば…」
「ウェールズ、貴方は間違っている!」
アンリエッタが強く言った
「貴方が死んでしまえばそれこそ貴方の為に散った命が無駄になる。貴方を自らの命を投げ出して守った者達の命が!だから生きて!最後まで命を粗末にしないで!」
「し、しかし…」
「生きていれば必ず機会は回ってくる!だから無駄死にじゃなく、死ぬ気で王家を復興させるの!」
「だめだ…今更家臣に示しがつかない、彼らもまたここを死に場所としたのだ…」
「では問いましょう!あなた方はウェールズがこのアルビオンの空に散ってよいと思っているのですか?」
アンリエッタ問ったのはウェールズの後ろにいる者達
ウェールズが振り返った先には彼の重臣達がいつの間にか勢ぞろいしていた
その家臣達が口をそろえ言った
「そんなことは断じありませぬ!」
「我らの真の願いはアルビオン王室の繁栄!」
「陛下!あなたが望めば我々は黄泉路の果てまでお供しましょう。
そして王家復興の為にこの場を退こうともお供します!それがウェールズ様の、我らの未来へと繋がるのなら!」

「良い家臣を持ちましたわね、ウェールズ」
アンリエッタのつぶやき。そしてウェールズのとった決断は…
「アンリエッタとお前達の言いたいことはわかった…我らは…」ウェールズの瞳に宿る強い迷い無き光。彼は高らかに叫ぶ
「これより!我らアルビオン王家は一時この地を離れる!戦略的撤退だ!
だがこれを気に病むことは無い!我らは臆病風に吹かれた訳ではない…
勝利の栄光を掴むための追い風に乗るのだ!」
「「「うおおおおお!!おおおおおおおおおお!」」」
アルビオン王家のの重臣達が湧いた
287マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:36:18 ID:???
>>285
視聴者の半分近くは素で分かったようだがな・・・。
怪物王女もヒロ、姉、怪物王国の王位継承者、人造人間、人狼、吸血鬼を見て分かったし。
288マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:37:08 ID:???
ウェールズはアンリエッタに向き直る
「アンリエッタ、私は間違っていたらしい。私は、貴族としての死に様を見せるのではなく…王家の再興という目的のために最後まで戦おう!」
「ウェールズ…」
アンリエッタは優しげな瞳でウェールズを見つめた
「だが我々はトリステインに亡命するわけには行かない。貴族派達の攻め入る恰好の理由となる
地上に降り立ち我々のできることをするつもりだ。あては無い…どれだけの時間がかかるかもわからない
…だが約束しよう!私は必ず帰ってくる!!そして待っていてほしい。我らが再び力をつけこの地に再び王家の旗を掲げるその日まで…再び君に巡り会えるその時を!!」
「待ちます、どんなに季節が巡ろうとあなた達が帰ってくる、その日まで!」
「さよならは言わない。また合おう、我が愛しきアンリエッタ!」
そしてウェールズは彼の少ない家臣達に向き直りこれからの戦いについて話始めた
アンリエッタはその後ろ姿を見るとスッと森の奥に消えていく
それに気づいたのは静かにとウェールズとアンリエッタのやりとりを見ていたルイズのみ
ルイズはアンリエッタの後を追う
289マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:37:52 ID:???
>>273
しゃべる剣ねぇ。
魔剣ネクロスとかは喋ってたぜ
290マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:38:48 ID:???
ゲボハハハ支援
291マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:38:55 ID:???
ストームブリンガーとか
292マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:39:11 ID:???
森のを抜けた先の陸地の終わり。大地が見える崖っぷち寸前ににアンリエッタはいた。ルイズは後ろから声をかける
「アンリエッタ様!」
「ルイズの嬢ち…ゲフンゲフン!あー、ルイズ・フランソワーズ。どうかしましたか?」
「アンリエッタ様がここまで来られるなんて…一人で来られたんですか!?」
「いいえ、私が共を連れたのは二人です。…ワルドとフーケの二人だけ…」
「ワルドとフーケ…?一体何を言って…。!!まさかあんた!」
アンリエッタの可憐な少女の声が突然陽気な男の声に変わった
「いやぁ、まぁさかこーんなにうまくいくとはおもわなかったぜ〜!見たか?ルイズの嬢ちゃん。あの皇太子のやる気に満ちた顔!」
アンリエッタは自分の顔と服を掴み、そして破り捨てた。現れたのは猿顔の二枚目、いや、三枚目の男の顔
「ル、ルパン!」
「ご名〜答〜!人呼んでルパ〜ンさーんせ〜い!!」
「あ、あんたがなんでアンリエッタ様の…いや、なんでウェールズ様にあんな事をしたのよ!」
「いやね?やっぱり想い人が死んじゃったらお姫様泣いちゃうでしょ?俺ってば美女の涙に弱くて弱くてよ〜
それに風のルビーいただいたアフターサービスって奴?」
「ふざけないで!」
「ふざけてなんかいねぇさ。それにワルドのフラれるとこも見たかったしよ〜。ワルドあれで結構本気だったんだぜ?
『この仕事が終わったら僕はルイズと結婚するんだ…』とか言ってよ〜。死亡フラグかってのあのロリコン!わははは!」
293マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:39:29 ID:???
>>287
「錬金3級 まじかる?ぽか〜ん」もそういうキャラ組み合わせだしな。
けっこう怪物くんを元ネタにしてるのって多い
294マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:39:48 ID:???
スペースコブラに出てきたソード人とか
295マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:40:39 ID:???
おお、このワルドは新鮮だw
296マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:40:42 ID:???
腹を抱えて笑うルパンにルイズが詰め寄る
「銭形には悪いけど…ルパン。あんたをここで逮捕するわ」
「ひっで〜な〜。俺、言ってみりゃ皇太子殿下の恩人なのよ?姫殿下悲しませないように頑張ったのよ?なのに逮捕?」
「そ、その点には感謝するけど…それとこれとは別!で、でも裁判になったら私が弁護してあげなくもないんだから!」
「今はやりのツンデレって奴?心遣いありがてぇけどさ」
ルパンは崖っぷちにスタスタと歩き。ルイズを振り向く
「まーだ仕事が残ってんのよ。てなわけで…」
そして遙か彼方の大地に飛び降りた
「え!?」
ルイズが驚愕する。彼はメイジではなくただの平民。フライもレビテーションも使えない
ルイズが慌てて崖に近寄るが…
「あ〜ばよ、ルイズの嬢ちゃん!銭形のとっつあんによろしくー!」
背中からパラシュートを開き緩やかにルパンは大地へと落ちていった
297マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:41:08 ID:???
>>273
バッドエンド直行のストームブリンガーや黒い剣などいかがかな?
あと類似品にグアサングなどがあるけど……
298マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:41:22 ID:???
>>292
やべえルパン格好良いな
299マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:41:23 ID:???
統魔雷剣とか
300マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:41:40 ID:???
>>285>>287>>293
まじか・・・
ね、年齢が知れたのはおれだったっていう間抜けか
301マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:41:41 ID:bhfAZhPm
テスト
1アー!?アー!?2アー!?アー!?3アー!?アー!?4アー!?アー!?5アー!?アー!?6アー!?アー!?7アー!?アー!?
302マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:41:47 ID:???
異世界に盗みに入るなんて。
ルパンだから出来たとしてもちっとも不思議じゃないwww
303マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:42:08 ID:???
ここはトリステイン王宮の深夜。言わばほとんどの者が眠りに落ちる時間帯だ
なのに城はとんでもない騒ぎに包まれていた
「何?突然現れたゴーレムが城の中で暴れている!?」
「土くれのフーケらしい!」
彼らの言うとおりフーケはゴーレムを駆り城を騒がせていた
「ルパンもとんでもない難題押し付けていってくれたものだわ…まさか王宮内のド真ん中を大混乱に陥れろだなんて…」
フーケがブツブツとゴーレムの肩の上でつぶやく
「ルパンが君の力を高く買ってる証じゃないか。それにこちらに目を向けさせるためだ。…ルパンが仕事をし易くするためのね」
彼女のとなりに立つワルドが答えた
「仕事ね…まったく…アンリエッタ姫に会いに行くだなんて何を考えてるんだが」
そんなことを言うフーケに下から炎の矢や氷の槍が襲うが…
「ふん!」
ワルドの手にした杖から巻き起こる旋風がそれらを吹き飛ばす
「ルパンが何考えてるかわからないなんていつものことさ
だが燃えないか?僕らは今天下のトリステイン王宮で大暴れしてるんだ!」
ワルドがウキウキしながら言った
「あんた…そんな性格してたかしら?」
「月日と、数奇な運命の巡り合わせさ。長くなるから今は語らないがね」
はぁ…と一つ溜め息をつきフーケが空に輝く双月を見上げぼやいた
「私はついていけないわね…あんた達の思考に。おーい、ルパーン早く帰ってきなさいよー」
304マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:42:28 ID:???
轟世剣ダイソードとか
305マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:44:00 ID:???
王宮のひときわ高い塔の上層。そこがトリステイン王族達の部屋となっている
その一室で眠っていたアンリエッタは目が覚めた。外が…城の下の方が騒がしい
「アンリエッタ様!」
そこに入ってくる彼女の護衛
「どうかしたのですか?」
「盗賊が王宮内を暴れまわっております!」
「盗賊が…?」
「はっ!深刻な被害はでておりませんが危険です。どうかこの部屋から離れぬようお願いします。何人たりともここは通しません!」
そいい言うと護衛は一礼して下がっていった
「盗賊が何故…?」
「それは貴女にお会いするため…」
アンリエッタ意外誰もいないはずの部屋。それなのに何者かが彼女のつぶやきに答えた
「何者ですか…?あなたは!」
手にした杖を部屋の暗がりに見えた影に向けてアンリエッタは言った
「こんな夜分に失礼…ただのしがない泥棒でございます…」
暗がりから出てきたルパンがうやうやしく腕を回し一礼する
「その泥棒とやらが私に何のようです?」
アンリエッタは警戒を解かず杖を突きつける
「貴女様にお届け物をお持ちしました…お受け取り下さい…」
杖を突きつけるアンリエッタに構わずルパンは彼女に近づく。そして懐から出したのは…
「ウェールズ皇太子からのお預かりの品、風のルビーでございます…」
「まさか…あなたはウェールズを!」
奪った形見の品と勘違いするアンリエッタ。慌ててルパンが否定した
「おおお、落ち着いて下さい姫殿下!これはウェールズ皇太子から伝言とともにもらったものなんだっての!」
せっかく紳士的に接してたのに自らルパンはぶち壊しにしてしまった
「伝言?」

「あー話聞いてくれる?…いやね?ちょこーっとアルビオンにお仕事に言ってた話なんだけどな?」
ルパンは適当に話を合わせた。盗みましたなんて言ったら多分水と氷の魔法で氷づけにされる
「では生きているのですね?ウェールズは…」
「そりゃ〜もう、王家を復興させるって大張り切りで。とと、それで彼の言ってた伝言てのがな?」
306マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:44:07 ID:???
何というルパン
307マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:47:17 ID:???
お〜れ〜はル〜パ〜ン〜だ〜ぞ〜〜
ルッパンっだぞ〜〜
308マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:47:17 ID:???
こんなワルドは始めてみたぜ。
素晴らしい!
309マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:47:23 ID:???
ルパンがコホンと一つ咳をして言った
『私は必ず帰ってくる!!そして待っていてほしい。我らが再び力をつけアルビオンに再び王家の旗を掲げるその日まで…再び君に巡り会えるその時を!!』
ビシッと指をさし自分が言われた言葉をそのままアンリエッタに伝えた
「…だとさ。手な訳で風のルビーはあんたの手で直接殿下に渡しておくんなまし〜」
そしてルパンがニヤリと笑った
「ウェールズがそんなことを…」
アンリエッタが感極まって涙を流す
「おいおい、姫殿下〜。俺、あんたの涙が流れるの見たくないからに頑張っただぜ?」
「いいえ、これは嬉し涙です…ありがとう泥棒さん…あなたのおかげで私は救われました…」
「だったらひとーつだけ頼まれてくれっかな〜?」
「何でしょう?私ができることなら何でも」
「どうかこの私めに盗まれてやって下さい…なんちて!ムフフフ!」
「フフ…残念ですがそれだけは出来ません…だって私には待たないのいけない人がいるから…!」
「そーいやそーだったよな〜。って今俺が伝えたことじゃないか。
泥棒失敗〜。手な訳で負け犬は退散させてもらうぜ〜」
ルパンがヒラヒラと手をふりポケットに突っ込んで窓際に歩き出した
「他には何もいらないんですか?」
「気にしなーい。気にしなーい。恋破れた敗者は猿のみ…間違えた去るのみってね」
310マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:49:13 ID:???
なんてポジティブなワルド……
311マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:49:15 ID:???
そして窓を開く。そこに現れたのはワルドのグリフォンと二人の仲間
「遅いわよルパン!直接迎えに来ちゃったわよ!」
フーケが愚痴る
「で、どうだい?姫殿下は口説き落とせたのかな?」
ワルドが茶化した
「そーれがよう、開けてビックリ玉手箱〜!」
「何?まさかあの姫殿下を!?」
「驚いた!」
「見ー事にフラれちまったんだな、これが!」
フーケがため息を付きワルドが笑い出す
アンリエッタはと言うと窓の外にいる見知った顔に驚いていた
「あなたは…ワルド子爵!」
任務を言い渡し友の…ルイズの護衛につけたはずの自分の忠臣が何故ここに?
「しまった!ルパン、グリフォンを出すぞ!」
「おいおいワルド、俺まだ乗ってな…あ〜れ〜」
「ワルド!あなたはな一体!」
「申し訳ないアンリエッタ様!ですがルイズはちゃんと無事ですので!
詳しくは明日あたりにルイズ本人から聞いていただきたい!ではさらば!」
ワルドはグリフォンにルパンをくわえさせて疾風のように逃げ出した
「そーんじゃまお姫様、おたっしゃで〜」
羽音ともに去っていくグリフォン。最後に聞こえたのはルパンのなんとも情けない別れの言葉だった
312マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:49:24 ID:???
なんかカリオストロの城とかぶるwww
ルパン好きなおれにはなんとも嬉しい話だ。支援
313マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:49:41 ID:???
しゃべる剣か、後は星辰剣ぐらいしか思いつかないな
314マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:49:48 ID:???
ワルドが原型とどめてないwwwwwww
315マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:50:47 ID:???
流石ルパン!カリオストロみたいだがGJ過ぎるwww
316マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:50:50 ID:???
>>314
だがそれがいい!!
317273:2007/07/27(金) 01:51:28 ID:???
>>279
神の眼に突き刺したのはスタン達の4本+運命Uでシャルティエ追加だったような…
そもそもアレはソーディアンのコアクリスタルと神の眼を共鳴させて相互破壊を引き起こすもので、
詰まるところソーディアンの意思が伴わないままただ突き刺しても無意味な筈。
そういった訳であそこでベルセリオスを使う意味が無いんだが…
しかしあの時ベルセリオスはミクトランの本体も同然だったので破壊されてないってのはやはり無理があるか?

たとえこれでいけたとしても中身がハロルドだからサイトは本編以上に苦労するんだろうな…
318マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:51:43 ID:/4jSrPTa
だが姫の心は盗めないので名台詞はおあずけ
319マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:52:24 ID:???
遙か彼方に見える王宮を後にフーケがつぶやいた
「結局ただ働きなのね…今回の仕事…」
「いいじゃないか。我々の活躍で一人の男の命と一人の少女の悲しみが救われたんだ!」
「そうだぜ〜フーケ。いやマチルダちゃ〜ん。姫殿下喜んでくれてたしいいじゃないのよ〜」
「んなもん一銭の価値にならないわよ…あとマチルダ言うな」
「あーあ、俺もあんな燃えるよーな恋してーよなー」
ルパンの頭には想い人のために生きるウェールズとそれを信じて待つアンリエッタの姿が浮かんでいた
「運命の赤い糸って信じるか?お前ら?」
「それは僕とルイズみたいな関係かい?ハッハッハ!」
「あんたはフラれたんでしょうが。このロリコンが。ああ、でも私は…信じるよ運命の赤い糸」
「めっずらしいな〜あの現実主義のマチルダちゃんがんなもん信じるたぁな」
「だからマチルダと言うなと…まあいいわ。信じると言うかルパン。あんたにはいるじゃないの赤い糸で繋がった奴がさ」
320マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:53:02 ID:???
ところでレンコン・キッサ
じゃなかったレコン・キスタは?
321マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:53:21 ID:???
喋る剣なぁ、ティルヴィンとか
デルフと性格かなり似通ってるが
322マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:53:33 ID:???
フーケがくいっと指を下に向ける
「ああ!そう言えばいたね。運命の赤い糸…と言うか赤い手錠でつながったルパンのおっかけが」
ワルドが下の大地を見て言った
「運命?だれの事言ってんのよお前ら?」
グリフォンにくわえられたルパンが見たのは…
「待〜て〜!今日こそは逃がさんぞ〜!」
ルパンの追っかけ銭形警部登場
「げっ!とっつあん!」
「まさかアルビオンから1日でこっちにくるなんてね…」
「ルパン、流石は君を想うだけのことはあるじゃないか!彼は!」
「冗談じゃねーっての。ワルド、もっとグリフォン飛ばしてくれ!振り切っちまえ!」
「了解!でもスピードを出すには重量オーバーでね」
グリフォンがルパンをくわえていた嘴を離した
「あら?」
大地へと落ちていくルパン
「私らはさっさと行かせてもらうわよ」
「ハッハッハ!恋人との濃厚な時間を堪能したまえルパン!」
「ちょっとちょっと!そりゃなんでも酷すぎ…ありゃ〜」
下で待ち構える銭形警部
「観念しろルパ〜ン。貴様はワシと運命の赤いワッパで繋がっておるのだ〜!」
「じ、冗談じゃねえ!」
「ほらほら、さっさと逃げないと永遠にそいつと一緒になるわよ!」
上空のフーケが茶化す
「言われなくてもスタコラサッサだぜぇ!」
「ルパン!いっそのこと結婚してはどうだい?婚姻媒酌ならウェールズ皇太子が快く引き受けてくれるだろう!ハハハハ!」
ワルドもルパンと銭形の追っかけっこを愉快そうに見て言った
「てめっ!覚えてろよ!ロリコン野郎!」
「ルパ〜ン逮捕だぁ〜!」
追うものと追われるもの、世界は変わってもこの二人がやることは変わらないらしい


おしまい
323マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:54:28 ID:9CBwELU7
何かルパンカコイイ・・・
324マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:54:59 ID:???
喋る剣、ランスの魔剣カオス・・・・・・すまん、吊って来る。
325マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:55:11 ID:???
さっすがルパンだ!GJ!!
326マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:55:17 ID:???
美事!
ここまで爽やかなワルドは新鮮だ。
327マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:55:26 ID:???
ワルド人生を謳歌し過ぎwwwww

作者さん、GJでした。面白かったっすw
328マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:55:28 ID:/4jSrPTa
普通にいい話し GJ
329マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:56:09 ID:???
座薬王子
330マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:56:09 ID:???
いい短編だった
愛を感じるな
331マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:56:24 ID:???
GJ!
なんというか読んでて幸せになれた気がする。
けど

>「言われなくてもスタコラサッサだぜぇ!」
ちょw原作同じw
332ゼロのぽややん:2007/07/27(金) 01:59:07 ID:???
できたので投下します。
333マロン名無しさん:2007/07/27(金) 01:59:20 ID:???
喋る剣で雷神剣IN当たり玉とか思い出したわw
334マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:00:42 ID:???
しえん
335ゼロのぽややん:2007/07/27(金) 02:01:07 ID:???
 魔法学院の教室は、あのプレハブ校舎の教室とは比較にならない程、大きくて広かった。
 それでも、学び舎独特の雰囲気を肌で感じ、アオは懐かしさに目を細める。
 銃の撃ち方を習った、敵の殺し方を習った。訓練に明け暮れ、整備に明け暮れ、戦争に明け暮れた日々。
 でも幸せだった。
 友人がいて、猫がいて、舞がいたから。
 ただ幸せだった。
「なにぼっとしてるのよ」
「あ、うん」
 ルイズの言葉に、今に引き戻される。
 感傷か……弱いな、僕も。 

 ルイズとアオが中に入ると、先に来ていた生徒たちが一斉に振り向いた。くすくすと笑い声も聞こえ始める。
 だがルイズは、拳を強く握り締めると、それらを一切無視して席に向かった。アオもそれに続く。
 皆、様々な使い魔を連れているが、人間はアオ一人だけだ。
 席に着いてしばらくして、中年の女性が入ってきた。先生なのだろう、いったん教室内が静まる。
「皆さん。春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。この赤土のシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ。……中には、変わった使い魔を召喚した方もいらっしゃるようですね」
 ちらりと、ルイズとアオを見た。俯くルイズ。
「おおかた召喚に失敗したからって、そこらから平民を連れてきたんだろ。なんせゼロだからな」
 生徒の野次に、堰を切ったように教室内が笑いに包まれる。
「黙れ、かぜっぴき」
「誰がかぜっぴきだ! 俺は風上のマリコルヌ…だ……ぁ」
「なによ」
 とつぜん黙り込んでこっちを見るマリコルヌに、ルイズは思わず後ずさる。
「……や……さか……しか……匂……」
 なにやら口を動かしながら、噴きだした汗を靴下でぬぐう。
336マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:02:34 ID:???
>>332
今日は投下駅伝ですかw

>>333
YAIBA懐かしいなw
コナンより好きな俺ガイル
337ゼロのぽややん:2007/07/27(金) 02:02:37 ID:???
「ミス・ヴァリエール。ミスタ・マリコルヌ。みっともない口論はおよしなさい」
 マリコルヌは呆けた表情でシュヴルーズを見た。突然手で顔を隠し、笑い始める。
「そうかッ……そういう事かッッ!!」
 手で隠されたところから、涙が流れ出ていた。
「ミ、ミスタ?」
 これには先生含め、生徒一同ドン引きだ。
 どれくらい笑っていただろうか、マリコルヌは仮面のような無表情になって言った。
「さあ、ミセス・シュヴルーズ。早く授業を始めましょう」
 皆が皆がつっこみたかったが、妙な迫力に気おされてできない。
 ま、まあ、静かになったことですし、とシュヴルーズは気をとり直すことにした。

「……趣味は人それぞれだよね」
 アオは、マリコルヌの独特の気配から察していはたが、無視することに決めた。
 あれに関わると、ろくな事がない。て言うか、関わりたくない。
338ゼロのぽややん:2007/07/27(金) 02:03:47 ID:???

 それからの授業はつつがなく進められた。
 『火』『水』『土』『風』の魔法の四大系統。失われた系統である『虚無』。
 それら魔法と生活との密接な繋がり等々。
 今しがたの実演で、ただの石を錬金の魔法で真鍮に変えた事など、元の世界では考えられない事だった。
 こうまで万能性多様性に富んでいると、科学技術が発展する余地などないだろう。
 アオが感心しながら授業に聞き入っていると、シュヴルーズが次は生徒に実演してもらいますと言いだし、それにルイズを指名した。
 とたんに教室内が騒然となる。
「先生、やめたほうがいいです。危険ですから」
 キュルケの言葉に続いて、他の生徒からも同様な言葉が出てくる。
「なぜです? ミス・ヴァリエールを教えるのは今回が初めてですが、彼女が努力家というのは聞き及んでいます」
「やります! やらせてください!!」
 困ったようにもじもじと躊躇していたルイズだったが、意を決して立ち上がった。
「その意気です、ミス・ヴァリエール。失敗を恐れていては何もできませんから。さあ、こちらに来てやって見せてください」
「はい!」
「ああ、なんてことなの」
 元気よく返事をするルイズに、キュルケは天を仰いだ。

 ルイズが前へと向かう間、教室内は大騒ぎになる。
 ほとんどの生徒が机の下に隠れるし、ルイズよりも小柄な青髪の女生徒など教室から出てしまってさえいた。 
 これで悪い予感を抱かないほうがおかしいだろう。
 杖を振り上げたルイズが呪文を唱え、石が光りだしたのを知覚したとたん、アオの体が動いた。
339マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:04:26 ID:???
>>291
召喚したアリオッチによってどんどんストブリと混沌の魔術に魅入られていくルイズってのもちょっといいかもな
ルイズは能力も考えも秩序よりだけど
340ゼロのぽややん:2007/07/27(金) 02:04:48 ID:???
 お願い! 成功して!!
 願ったのはそれだけ。それだけを胸に、呪文を唱える。
 石に光が収束するのが見える。そしてこの反応は……。
 ああ、またなの。
 ルイズは絶望と共に目を閉じた。
 耳を打つ爆発音。
 体に染み付いた条件反射が、爆風に備えて身を固めさせる。
 
 そしてルイズは、床に押し倒された。

「…え…」
 いつもと違う衝撃に目を開ける。まず天井が見えた。
 横を見ると、アオの横顔が見えた。

 …前を見る。天井が見える。
 …横を見る。アオの横顔がある。
 
 ……前、天井。
 ……横、アオ……。
「……え、ええええええ?!」
 ルイズの白い肌が、首筋まで桜色に染まった。
 次の瞬間には体は全力で動いており、覆い被さっていたアオを跳ね飛ばして立ち上がった。
 なぜかファイティングポーズをとる。
341マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:04:54 ID:???
なんというきれいなワルド支援
342ゼロのぽややん:2007/07/27(金) 02:05:48 ID:???
「○×△□…」
 ルイズは顔を真っ赤にして、早口でまくし立てるのだが、残念、言葉になっていない。
 アオは安心させるように笑った。
「ふう、良かった。どうやら大丈夫みたいだね。爆発した時にはほんと焦ったよ」
 ルイズは、とりあえず自分の服装、床のホコリがちょっと付いている以外なんともないのを見た後、口を開いた。
「……守って、くれたの?」
「僕は、あなたの使い魔だからね。まあ、それでも……」
 アオは周りを見た。
「こんなんなっちゃったけど」
 シュヴルーズは、黒板に叩きつけられて、完全にのびている。爆発に驚いた生徒たちの使い魔がスタンピード、主の制御を離れての逃走や、喰った喰われたの大騒動に発展。
 教室内は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
 それを見て、ルイズは堂々と言った。
「ちょっと失敗したみたいね」
 その後の非難の声は、まさに嵐だった。
343マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:08:59 ID:???
支援
344ゼロのぽややん:2007/07/27(金) 02:09:39 ID:???
 メチャクチャになった教室をアオとルイズの二人が片付けていた。
 何も喋らず、ただ黙々と。
「ねえ」
 机を拭きながら、ルイズは言った。
「なに?」
 新しいガラスを運びながら、アオが答えた。
「……なんでもないわ」
 また黙々と、掃除が始まる。
「なんで」
 机を拭いていたルイズの手が止まる。肩がかすかに震えている。
「ん?」
 重たい机を軽々と持ち上げながら、アオが立ち止まる。
「何であんたは黙っているのよ! あんたも聞いてたでしょ、そうよあたしは『ゼロ』!! いつだって成功の確率、ほとんどゼロ。貴族なのにまともに魔法も使えない!!」
 キッ、とアオを睨む。
「笑えばいいでしょ! 蔑めばいいでしょ! なのに……あんたみたいな態度が一番むかつくのよ!!」
 ああ、そうか。
 ルイズの怒りを真正面から受け止めながら、アオは思った。
 この娘は、哀れみを嫌っているんだ。
「わたしだって、わたしだ…って…」
 少しだけ頬を膨らませて。少しだけ涙ぐんで。

「……ドラゴンだ。僕が好きなのは、ドラゴンだった。でかくて飛んで火を吹く奴」
 ルイズの怪訝そうな表情を完全に無視して、アオは自分の中の憧れを口にした。
 歌うように。
345マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:10:45 ID:???
しえんすた
346ゼロのぽややん:2007/07/27(金) 02:10:49 ID:???
「それは始め、ただの弱くて小さなトカゲでした。
 でも、空を飛ばなければいけないから、空を飛びました。
 でも、火を吹かなければならないから、火を吹きました。
 強くならなければならないから、強くなりました。
 トカゲはトカゲをやめようとがんばりました。
 来る日も、来る日も」
 アオの横顔があまりにも優しすぎて、ルイズは息を呑んだ。
「トカゲはいつまでたってもトカゲさと、誰かが言いました。
 でも、トカゲはあきらめません。
 来る日の果て、誰もトカゲをトカゲと呼ぶものはいなくなりました。
 トカゲはドラゴンになったのです。
 めでたし、めでたし」
「……なによそれ」
「僕の好きな昔話。……今まで忘れてたけど」
「忘れてたの?」
「忘れてた。何でだろうね?」
「変なの」
 ルイズはちょっと笑った。
「ほんとだね」
 アオも笑った。
「ねえ、ルイズ様。誰かが言っていたよ。他人がどう言おうと、だからどうした。今の今まで生きてきた人間を、死ぬまで努力していた人間を、他人が評するのは愚かだ、ってね」
 ルイズは理解した。
 こいつはただ、今の自分を認めてくれているのだ、と。
 そして励ましてくれたんだ。
 すっごいまわりくどくて、わかり辛い方法で。
 さっきまで怒っていた自分、悔しがっていた自分、そして泣いていた自分がバカバカしかった。
 だから笑ってやった。
「さあ、ちゃっちゃと掃除を終わらせるわよ。わたしはこんな所でグズグズしている暇はないんだら」
「そうだねルイズ様」
 机を運んでいくアオの背中に、照れながらルイズは言った。
「ルイズ、でいいわ。……なんか、あんたに様付けで呼ばれると背中が痒くなりそうなの」
347ゼロのぽややん:2007/07/27(金) 02:13:46 ID:???
今回はここまで。
雰囲気付けの昔話のアレンジが異常に難しかった。
348マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:14:58 ID:???
おちゅかれ
349マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:20:32 ID:???
喋る剣といえば、魔剣カオス
350マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:21:33 ID:???
喋る剣に『斬魄刀』は、含まれますか?
351マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:22:42 ID:???
ラグナロクとかオルディエとか
352マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:23:18 ID:???
ハイデルンとシュラをぶん回してればいいと思うよ
353マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:24:03 ID:/4jSrPTa
カオスでたなら日光さんw
354マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:24:22 ID:???
喋る鍵っぽい戦斧のパラケルス召還
355マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:26:27 ID:???
>>354
サイトが諸刃モードで血垂らしながら戦うのか
輸血パック必須だな
356マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:29:52 ID:???
喋る剣、そう言えばゼフィリスも……ってあれは"貴方の剣"発言か

どっかの漫画で見た覚え有るんだけどTODのとエレメンタルジェレイド以外思い出せねぇ・・・
357マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:30:10 ID:???
日光は良いが、カオスの場合シエスタが心のピーの被害にw
やはり、心の友は学長か?
358マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:30:35 ID:???
輸血か・・・
赤木しげる召喚・・・

いや、意味ねえな・・・
359マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:32:00 ID:oTS+BTfl
誰かレザード・ヴァレスを召喚させてやってください><
自分で書けないのがもどかしい・・・
360マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:32:03 ID:???
>>356
剣以外も多いな

>エレメンタルジェレイド
361マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:32:31 ID:???
ここでコンパイルのぷよぷよ、魔導物語より「シェゾ・ウィグイィ」と闇の剣召喚。
召喚された瞬間ルイズに「お前がほしい」で変態認定
SEGA?知らんがな
362ゼロの平面:2007/07/27(金) 02:32:55 ID:???
召喚……じゃなかった、予約無いみたいなので投下します。
では、ビ――ッと。
363マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:37:33 ID:???
>>353
サイトと日光さんとルイズの微妙な三角関係かw
最初は「犬」としてしか見ていなかったサイトを次第に男として意識するようになるルイズ。
しかし、その時には既にサイトの童貞は契約の名の下日光さんに食われているのでした。
そのせいか、原作以上に素直になれないルイズちゃん。
あによ! けけけけ剣とあんなことしてたくくくくせにっ!
364マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:38:01 ID:???
>>228
>>229
いやさ、雪女と一緒に居る化け物のことよ。
365ゼロの平面:2007/07/27(金) 02:38:19 ID:???

 ゲーム&ウオッチがひしっとルイズに抱きつく。
 比較的背の低いルイズだったが、さらに一回り小さいぺらぺらの体は丁度ヘソ辺りに擦り寄った。

「ちょっとキュルケ! 人の使い魔に何してくれるのよ!?」

 ルイズが辺り気にせず声を荒立てた。
 といっても、今は朝食の時間。
 皆食堂に集まっていて人が居ないため
 特に周りに気を使う必要も無いといえば無いのだが。

「誤解しないで頂戴。私はただこの使い魔くんと仲良くお話してただけよ」   
「何がお話よ、何が。……大体こいつ、『ビ――ッ』ってしかしゃべれないのに何がわかったって言うのよ?」
 
 全く悪びれた様子も無く、髪を掻きあげて余裕の態度を見せるキュルケに対し、
 ルイズは額にデフォルメで血管が浮き出るほど怒っていた。
 

                 〜ゼロの平面3〜
366ゼロの平面:2007/07/27(金) 02:42:42 ID:???

「とにかく、こんなのでも私の使い魔なのよ。金輪際こいつには近寄らないで!」

 猫のように毛を逆立てる気迫のルイズに、キュルケは肩をすくめてけだるげに答えた。
 毛頭、そんな約束を守る気などないのだろう。  

「じゃあさ、ルイズ。それ守ってあげるけど、代わりに一つ、教えてくれない?」
「…………何よ?」

 あくまで妖艶に微笑むキュルケになんとなくに苛立ちを感じた。
 ルイズはこの、いつでも余裕を保って人(特に自分)の揚げ足をとるとき態度が
 少し嫌いだった。
 だからつい、口が強くなって怒りっぽくなってしまう。 

「彼の……あの使い魔くんの名前、なんて言うの?」
「…………えっ!?」

 反射的に戸惑い、素の声が漏れた。
367マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:43:32 ID:???
>>364
原作読んでないのか?
368ゼロの平面:2007/07/27(金) 02:43:42 ID:???

「あ、あいつの名前? 名前…………」 

 正直、考えたことが無かった。 
 恥ずかしい限りだが、今のルイズは自分の使い魔の名前すら知らないのだ。
 そりゃああいつが使い魔として現れたことのショックや、
 あいつ自体に時折見える、ある種の不気味さを無意識に感じ取ってたからなのか、
 まともに考えたことが無かった。ふと気づけば、『あいつ』『こんなの』扱いしていた。
 
「知らないのかしら、まさか? いくら『ゼロ』のアナタでも、使い魔の名前ぐらいは把握してるわよね?」
「あ、あたりまえよっ! ……でも、あ、アンタなんかに教えてやるもんですかっ!!」

 負けん気だけで支えた言葉はしどろもどろだ、動揺丸出しである。
 ふん反り返る様に背を向けるが、実際には顔に浮き出た焦りを
 キュルケに悟られないようにするための、ささやかな抵抗だ。
  
 当たり前のことを、よりにもよってあの“ツェルプストー”に教えられたのだ。
 “ヴァリエール家”の人間ルイズにとって、これほど屈辱的なことは無い。

「そ、なら別にいいわ」

 すかしたように息をつくなり、彼女にしては珍しくやけにあっさりと身を引いた。
 意外なほど、あっさりとだ。
 ルイズが思わず呆けた顔になってしまうのも無理はない。 


 ゲーム&ウオッチはとっくにルイズの腰から離れていた。
369ゼロの平面:2007/07/27(金) 02:45:08 ID:???

「ほんとは私の使い魔を紹介してあげようかと思ったんだけど……気が変わったからまた今度にするわね」
「丁重にお断りするわ。紹介と名ばっかりで、人の自慢話なんて聞いてるほど暇じゃないから」

 言い終わると同時に背を向けたまま来た道を辿る。
 まだ朝食を食べてない、いろいろ考えていると、おなかも空いてきた。
 
「あ! 待って、ルイズ」
「今度は何? ……ってあいつはどこ行ったの!?」

 ようやく気づいて見れば、いつの間にやらあのぺらぺらの姿がどこへなりと消えていた。
 また縦になっているかもしれないと目を細めて辺りを見回すも、
 それらしい者は一つとして無かった。

「また……、あんのバカ―――――ッ!」

 二度目の叫び、
 今度は『ビ――ッ』と言う音(声)は、聞こえてこなかった。
370ゼロの平面:2007/07/27(金) 02:47:00 ID:???
投下終了。
371マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:51:28 ID:???
ヤっちまった、書きたい欲望に勝てずにコピー赤法師召喚。
需要があれば投下する
372マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:54:28 ID:???
喋る剣・・・
醒剣ブレイラウザーとかパーフェクトゼクターか?



・・・どう考えてもただの音声です、本当にあり(ry
373マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:55:23 ID:???
>>359
あいつは真性の変態だから難しいと思うよ
変に抑えると違和感が出てしまうし、職人さんの腕を要求し過ぎる
俺も好きなキャラだけどさ
374マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:57:31 ID:???
>>371
需要があればとかは無しで頼む
書きたいから書いたのだろう
あとは投下するだけだ!
375DOD&M:2007/07/27(金) 02:57:52 ID:???
>>359
真性の変態を書いてる俺が言います。
書くと気持ちいいよ?
考えも無しに早漏な書き方する物書きが言う台詞なんで、スルー推奨だけどね。
376マロン名無しさん:2007/07/27(金) 02:58:59 ID:???
バドラックやアリューゼはいい線いくかもしれんな。
ジェラートはルイズが振り回される。
レザード、メルティーナ、ガノッサは、安心できるが安眠できない。
一番よさげなのがロレンタ。天界イベントを見た感じでは、ギーシュも口だけでうまく納得させられそうだ。
377ゼロのレゾ:2007/07/27(金) 02:59:42 ID:???
>>374
承知した

駄文だからあまり期待しないように
NG推奨ワードゼロのレゾ
378マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:01:01 ID:???
ゼフィリス(対人以外ではほぼ最強クラスだけど決して剣じゃない)だのエレメンタルジェレイドだの書いたけど喋る剣で大切なモノを忘れていた

ゲキリュウケン&ゴウリュウガン(銃剣モードが有るから…駄目?)

番組終ってから1年経ってないのに何故忘れるかな俺はorz
379マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:02:28 ID:???
>>378
ザンリュウジンをディスったな!?
380マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:04:58 ID:???
>>379
ザンリュウは剣じゃないと思ったんで除外したんだが……剣のモード有ったっけ?
381ゼロのレゾ:2007/07/27(金) 03:05:00 ID:???
……この樹が……私の墓標です……」

言って、彼は大きく息を吐く。
オリジナルを越えようとしたコピーが、この世界で最後に見た物は、

彼の中の悪意を吸出し、青々と茂る『神聖樹』だった。



「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!!!」

それとは異なる世界ハルケギニア

声が響き渡った場所は、貴族の子供たちが集い、魔法を習得するための学び舎。
その名をトリステイン魔法学院と言い、今は使い魔召喚の儀式の真っ最中である。
382ゼロのレゾ:2007/07/27(金) 03:06:38 ID:???
1人の少女の目の前、其処で“本来”起こる筈の無い爆発。

「……また……駄目だったの?」

この少女は、生徒たちの中で未だに召喚の成功しない、唯一の生徒であった。

「諦めろよルイズwww」
「ゼロは、何回やってもゼロww」

生徒うちの何人かが、冷やかし始める。
ルイズの顔が見る見る赤くなる、穴があったら入りたかった。

その内に先ほどの、爆発で起きた土煙が晴れ始める。
其処には、赤い闇がわだかまっていた。

「エリ……シエル……?」
383ゼロのレゾ:2007/07/27(金) 03:08:39 ID:???
(……私は……何故……オリジナルを越えようとしたのか?)

『レゾ』は急にそんな事を疑問に思い始めた、
そして、考えているうちに“余にも”死んでしまうのが遅いことに気が付いた。

「私は、生きているのですか?」

気が付いたら声を上げていた。
もう誰も居るはずは無いのに……

また妙なことに気が付く。
彼の手には、壊れたはずの錫杖が握られており、「しゃん」と、涼しげな音を響かせていた。
消えたと思った、魔族の成分も感じられる。

「一体…何が?」

眼を開いてみる。

徐々に晴れていく土煙の中、桃色の髪の少女が此方を見ている。


「エリ……シエル……?」

この二人に出会いは、後に世界を揺るがす出来事となる。

続かない
384マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:09:15 ID:???
>>380
確かに剣というよりは薙刀とかそっちだった……すまん。
そして支援。
385マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:11:44 ID:???
支援行動を実施。

・・・これで投下しやすくなるはず。
386マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:13:49 ID:???
レゾ乙!
ギャグではないのでwwwは使わない方が良いかと

まだルイズの反応も出ていないので
もうちょっと先まで読みたいな
387マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:14:50 ID:???
支援
うっかり魔族とのキメラのままかw
388ゼロのレゾ:2007/07/27(金) 03:22:04 ID:???
眼=口ではあまりにもヤヴァイので見た目はアニメヴァージョンにしようと思っている

魔族成分はいっていれば虚無(L)のいうことは聞くかと思った今は反省している
389マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:25:42 ID:???
喋る剣かどうか謎だが戦隊モノより、
「大剣人ズバーン」

そして支援。
390マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:29:34 ID:???
支援している奴もう投下終わってるぞww
391マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:30:56 ID:???
>>388
GJでした。続きが読みたいです。
392マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:41:43 ID:oTS+BTfl
>>373 >>375
やっぱ難しいかー・・・

無謀を承知でプロットだけ書いてみようかな。
一応ゼロ魔クロスSSは自サイトで書いてるんだが、主軸世界をハルケギニアにすると途端に難易度が上がる・・・
393マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:42:44 ID:???
>>392
ageなくていいぞ
394マロン名無しさん:2007/07/27(金) 03:44:36 ID:???
>>393
すまん、sage忘れてた
395マロン名無しさん:2007/07/27(金) 04:56:03 ID:???
良作が多いと、SSを練習する時の良い手本になるなぁ。
気分転換や励みにもなる。
396マロン名無しさん:2007/07/27(金) 05:27:34 ID:???
喋る剣っていうと、
封神演義で黄飛虎がそんなの使ってなかったかな?
397マロン名無しさん:2007/07/27(金) 06:45:28 ID:???
拙いなりに、レザード召喚モノ短編書いてみた。
ここに投下と自サイトの両方で晒すってのは、ルール的にはどうかなあ?
398マロン名無しさん:2007/07/27(金) 06:57:19 ID:???
いいんじゃないかい?
399マロン名無しさん:2007/07/27(金) 06:59:02 ID:???
>>397
やるんなら避難所の方がいいんじゃね?
こっちで晒すとお前のサイトが変なのに特定されて突撃されるかもしれんよ
400マロン名無しさん:2007/07/27(金) 06:59:09 ID:???
俺もいいんじゃないかと思う
保管庫置いてもいいかは明記したほうがいいかな
401マロン名無しさん:2007/07/27(金) 07:10:09 ID:???
>>398 >>399 >>400
サイトの方はVIPのエロゲ企画に参加してるのもあって、一部には既に捕捉されてるからなー。
今更といえば今更だw

というわけで投下します!! サイトの方には後日掲載。
あ、保管庫に置くのはおkですー。
402ゼロの変態:2007/07/27(金) 07:13:08 ID:???
 使い魔召喚の儀式によって喚び出された、レザード・ヴァレスを名乗る男。
 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、その時程自分の不運を呪った事はない。


「人間だ!! ゼロのルイズが人間を召喚したぞ!!」
「あれ、でもあの格好は…?」
「メイジのようにも見えるし、でもそれにしては…何かが」

「ふむ、ここはヴァルハラでもミッドガルドでも、ましてやニヴルヘイムやヘルでもないようですね」

 周囲の雑音は、彼の耳には全く届いていないようだ。


「あああああ、あんた!!!
 何ご主人様を無視してんのよ!!!」
「これはこれは……。
 失礼致しました、レディ。宜しければ、貴女のお名前をお聞かせ願えますか?」
「えっ!? あ……」

 必死に己を優位に立たせようと怒鳴ったルイズだが、レザードの方が何枚も上手である。

「ルイズ…ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールよ」
「ルイズ……ルイズ…あぁ……貴女に良く似合う、可憐な名だ」
「ひっ!!?? あああ、アンタの名前は!!??」

 甘い声で自分の名前を呼ばれ、ルイズは鳥肌が立ってしまう。
 それを誤魔化すように、彼の名を問う。

「我が名は――レザード・ヴァレス」
403ゼロの変態:2007/07/27(金) 07:14:14 ID:???


 召喚の儀式から数日後。
 杖を持たないレザードは、ヘンな服装の平民と認識されたようだ。

 ふとした切っ掛けで、態度が気に食わないとギーシュから難癖をつけられ、決闘する事になったのだが――

「ワルキューレ? これがヴァルキリーだとでも言うつもりですか貴方は?」
「そうだ!! これが僕の得意とする、青銅の戦乙女だ!」

 誇らしげなギーシュとは逆に、レザードの様子がどこかおかしい。

「くっくっくっ……久しぶりですよ、こんな屈辱を味わったのは。
 貴様が何をしたのか、身を持って思い知るがいい!!!」

 レザードの豹変に驚いたギーシュだが、ワルキューレを突進させる。
 途端、レザードから膨れ上がる魔力。

 だが攻撃が届くことはなく、それどころかレザードから放たれた魔法―プリズミックミサイル―で消し飛んだ。
 予想外の事態に固まる観客、そしてギーシュ。
404マロン名無しさん:2007/07/27(金) 07:14:43 ID:???
タイトルが某スレの某SSと被ってるw四円
405マロン名無しさん:2007/07/27(金) 07:15:59 ID:???
タイトルかぶってるwww変えたほうがいいかもわからんねw
支援する!
406ゼロの変態:2007/07/27(金) 07:16:19 ID:???


 そして静かに詠唱が始まる。

『我招く――』

 無音の空間と、レザードから只ならぬプレッシャーが発生する。
 対峙しているギーシュにとって、これ以上ない恐怖。
 いや、ギーシュだけでない。
 観客の生徒達も、主たるルイズも、遠見の魔法で観戦していたオスマンやコルベールも、等しく滅びの言葉を感じていた。

『無音の衝裂に慈悲は無く――』

 一つ、また一つと織り成されていく呪文。
 いち早く事態に気付いたタバサが彼にウインドブレイクを叩きつけるも、当たる前に霧散してしまう。
 それに続くように、キュルケや他の生徒達、駆けつけてきた教師達も同様に鎮圧のための攻撃するも、まるで効果がない。
407ギーシュ、臨死体験の巻:2007/07/27(金) 07:18:07 ID:???
うはwwwタイトルかぶってるのかwwww
『ギーシュ、臨死体験の巻』に変更><

以下、続き。


 最後の祝詞が奏でられる――。

『汝に普く厄を逃れる術も無し――』

 何が起こるのかは解らない。だが、これが起これば、誰もが無事では済まないであろう。
 後は発動のみ。

「ひぃっ!!?? ごごご、ごめんなさい!! 僕が悪かった!!! だから――!!」

 だが、慈悲は無い。

『メテオスウォーム!!!』


 レザードによる発動の言葉と共に、どこからか巨大な隕石が飛来する。
 大気は引き裂かれ、建物は破壊され、瓦礫は巻き上げられ――

 巨大なクレーターを作りながら、メテオスウォームはギーシュを学院ごと押し潰した。
408マロン名無しさん:2007/07/27(金) 07:20:39 ID:???
大魔法\(^o^)/オワタ
409ギーシュ、臨死体験の巻:2007/07/27(金) 07:21:28 ID:???


 誰もが死を覚悟していた。
 だが、結果として誰も死ななかった。

 いや、一名――ギーシュだけは例外として、文字通り『一度』死んだ。


 崩壊したはずのトリステイン魔法学院は、レザードの魔法の効果が霧散した途端、何事もなかったかのように復元していた。
 当然、観客にも怪我一つない。

 だがギーシュだけは跡形もなく消滅しており、彼が使っていた杖と思われる薔薇の残骸だけが残っていた。
 それを目にしたモンモランシーは泣き叫び、教師たちはレザードに杖を向けて取り囲む。

「……!!
 あああ、アンタ!! 自分が何をしたのか解ってるの!!??」

 そんな中、ルイズだけが彼に近づいていき、胸倉を掴んで怒鳴った。

「えぇもちろんです、ミス・ルイズ。
 我が女神ヴァルキュリアを侮辱することは、万死に値する。それを身を持って知っていただいただけです」

「!!! 知っていただいたですって!!?? アンタ一体何様のつもりよ!!
 人間を、それも貴族を殺しておいてただで済まないわよ!!」
410ギーシュ、臨死体験の巻:2007/07/27(金) 07:23:28 ID:???


 涙を貯めつつ怒鳴るルイズだが、当のレザードは涼しい顔のままだ。

「…仕方ないですね。では、生き返らせてさしあげましょう。
 ――エヴォーグ・フェザー」

「ッ!! ふざけるのもいいかげんにしなさい―――えっ!!??」


 レザードがため息をつきながら吐き出した言葉に、頭に血が上ったルイズ。
 だが、彼が唱えた呪文によって発生した光が徐々に人の形を作り出し、光が収まるとそこには無傷のギーシュが居た。


「……あれ? 僕は一体――ひっ!!??」

 甦って最初に目に入ってきたもの、それは自分を見下ろすレザードの姿。

「貴方は身を持って知ったはずです。たかが青銅の人形に、ヴァルキリーの名は過ぎたるもの。
 我が女神ヴァルキュリアを侮辱すればどうなるか、を」

「は、はい!! もうしません!! 魔法の名も変えます!! だから、だから命だけは!!」

「理解できたのならばよろしいのです。
 私は決して、弱い者いじめをしたいわけではないのですから」

 もはやギーシュは、コクコクと頷くしかできない。
 貴族を一人殺すのを弱い者いじめと言い切る彼に数名が反応するも、レザードの実力は決してその言葉に反しない程なのは明らかだった。
411ギーシュ、臨死体験の巻:2007/07/27(金) 07:25:14 ID:???


「レザード……アンタ一体何者なの……?」

 それどころか、本当に人間なのだろうか? そういった意味も込めた問いを、ルイズがする。

「私はレザード・ヴァレス。
 錬金術師にして、ネクロマンサー。ありとあらゆるルーンを知り、失伝魔法を操る――そうですね。
 最も神に近い人間、とでも名乗っておきましょうか」


 そしてハルケギニアに、新たな伝説が生まれる。



412ギーシュ、臨死体験の巻:2007/07/27(金) 07:27:11 ID:???
こんな感じになりました。
ロリコンのフラレストーカー最強伝説です。
ルイズとタバサ/(^o^)\クワレル
413マロン名無しさん:2007/07/27(金) 07:35:49 ID:???
すげーびみょー
414マロン名無しさん:2007/07/27(金) 07:39:29 ID:???
レザードは悪度高いからな
あっさり裏切りそうだ
415マロン名無しさん:2007/07/27(金) 07:43:14 ID:???
あれな、製作者にすらストーカーでロリコンでフィギュアフェチと罵られているからなぁww
416マロン名無しさん:2007/07/27(金) 07:46:52 ID:???
レザードにはもっと大量のカオスが必要だなww
417マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:00:20 ID:???
エゴイスト・ナルシスト・近眼・残虐
流石だな勇者適正値最低男。
418マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:16:09 ID:???
いくらなんでも駆け足すぎねーか?
正直これじゃあレザード召喚俺TUEEEEEE小説にしか……路線変更を要求する!
419マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:17:35 ID:???
レザード……逆にルイズのほうが使い魔にされそうだ……
笑いが止まらない。
420マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:26:03 ID:???
>>路線変更
シルメリアのごとく実はルイズもヴァルキュリアとか?

しかし、今気づいたけど、主人公が強すぎると、
どんなにシリアスの味付けしようとギャグになるかも。

まぁガンバレ
421マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:36:37 ID:???
タイトルで一瞬メローネが呼ばれたかと思ったww
レザ様なら2の猫被りバージョンならなんとかなりそうだけど隠す必要無いから世界オワタ
エルフいるからホムンクルス作り放題…ティファニア逃げて!!
422マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:37:03 ID:???
スパイラルの鳴海清隆が召喚される話を思いついた。
ちゃんとしたSSにしようとしたのだけれど、彼がどんな推理を展開し、どのような策を張り巡らせるのか自分にはまったく想像のつかな

いことに気づいて、こんなものになった。
423神のごとき使い魔:2007/07/27(金) 08:39:33 ID:???
ルイズが召喚した男ははじめはただの平民かと思われた。
しかしそうではないことは数日のうちにはっきりした。
ルイズとともに魔法学院の授業を受けわずかばかりの本を読よんだ、ただそれだけなのに二日でペンタグラム・メイジとなった。
わずかなの金をどう運用したのかたった数日で1年間遊んで暮らせる額の金を得た。
鮮やかな論理でフーケの正体を暴き、ワルドの裏切りを見抜いた。
ガリア王を手のひらの上で踊らせ、先住の民たちですら彼の意のままに動いた。

人々は彼を何かの間違いで呼び出され、人の姿をとった神だと信じた。
彼には何一つ間違うことはなかったのだから。
剣も銃も魔法も、彼を殺すことはできなかったのだから。
彼は誰よりも強く、何よりも高かったのだから。

彼の名は半永久的にハルケギニアの歴史に残ることとなる。

その使い魔の名は、鳴海清隆といった。


424マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:40:19 ID:???
死体すらない状態で死者蘇生とかもうやりすぎ

普通、ある程度考えるだろ
設定やグラフィック見ればメテオスウォームも簡単に使っていい呪文じゃないのも簡単にわかるだろうし
425マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:44:04 ID:???
レザード…何のキャラか知らんがヒドイな

あんま良くない意味で
426ルイズのおとーさん:2007/07/27(金) 08:49:18 ID:FDRuBms5
奇妙なのスレかと思ったわw
427マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:53:44 ID:???
>>423
これはゴミだな
428マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:56:07 ID:bhfAZhPm
新人何だけど投下してもいいのかな?
429マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:57:49 ID:???
毒は避難所で吐こうぜ。

>>428
エログロ表現がある場合は避難所が無難
430マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:59:19 ID:bhfAZhPm
>>429
一応健全路線何だけども
431マロン名無しさん:2007/07/27(金) 08:59:48 ID:???
>>422
自分以上のものを書こうとするな
するなら、ドーピング、つまりは資料を山ほどあつめろ
それを参考(パクリじゃないぞ)にして考え方を引っ張ってこい


ああ、無理だと思ったものを強引に書くのは練習にならんこともないが、
それを公表するのは止めておけ

出血大サービスでのアドバイス
普通ならそれすらもったいないレベルの作品
432マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:03:03 ID:???
>>430
投下カモン。
それとsage忘れてるよ。
433マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:04:10 ID:bhfAZhPm
一応投下してみるよ
折角書いたんだし
434マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:08:55 ID:???
職人が投下しづらいから毒は程ほどにな
435マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:10:02 ID:???
ここはパッチ族の村。
アメリカでの旅を乗り越えた選手達が待機している。


ハオは静かに見つめていた。
天空へと続く巨大な光の柱『グレートスピリッツ』。
あれこそが地球の力の結晶、全ての霊の源にして還る場所。
[遂にあの力が手に入る]
ハオの心は感動と興奮に震えた。
「ハオ様!」突然の大声に意識を引き戻される。
隣に座っていたオパチョだ、何やら声を荒げている。
「なんだい?オパチョ」邪魔された苛立ちを全く見せず、優しく尋ねる。
436マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:11:40 ID:???
「ハオ様オパチョの話全然聞いてない!」と口を尖らせる。
「悪かったよ。で、何の話だ?」
口だけの謝罪でも満足したのか、オパチョは楽しそうに語った。
「さっきここの裏の道通ったら変なのがあった!」
「変なの?どんなのだい?」
ハオはもっと詳しく聞こうと試みる。
「鏡みたいなやつ!少し浮いてた!」
これでは全くわからない。
「よし、見に行こう」
好奇心に引かれて立ち上がると、後ろから声が掛かった。
「ハオ様、何かの罠かもしれません、私が行きます」
後ろに控えていたラキストだ。
「平気さ、僕を誰だと思ってるんだ?」


結局、ラキストも連れて見に行くことになった。
437マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:14:07 ID:???
それは確かに鏡のようだった。
縦長の楕円形、高さはハオの身長をゆうに越えている。
「ウホッ!いい鏡!」
ラキストが驚きの声をあげた。
「へー………、なるほどね、これは面白そうだ」鏡を見つめていたハオは口端を吊り上げて微笑んだ。
「ラキスト、確かこの後は東京へ行ってトーナメントだったな?」
「は、はい、約2ヶ月後に東京の無人島で予選トーナメントが行われると聞いていますが…」
ラキストが怪訝な顔で答えた。
「ふーん…、雑魚を相手にするのもつまらないし、ちょっとくらいならいいかな」
「は、はぁ…」「ハオ様どうした?」
ラキストとオパチョには何が何だかわからない。
「ラキスト、オパチョ、できるだけ早めに帰るけど、僕が帰るまで皆を頼むぞ!」
そう言うとハオは鏡へ飛び込み、消えた。
「は!はおさま!?」
ラキストが慌てて駆け寄るが、手が届く前に鏡は粉々に砕け散って消えてしまった。
「はぁ…まぁハオ様の事だから大丈夫だろう…仕方ない、行くぞオパチョ、中間管理職は辛いなぁ」ラキストはとぼとぼと歩き出した。
「ハオ様、気をつけて」
オパチョはそう呟くとラキストの後を追って駆け出した。
438マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:17:49 ID:???
「おい!いつまで待たせるんだよ」「どうせ失敗なんだから諦めろ!」
罵声が飛び交う中ルイズはもくもくと召喚作業を続けていた。
お昼過ぎに始めたはずなのに、既に東の空が赤く染まっている。
「う〜〜、出なさい!私の美しい使い魔!出ろ!出るのよ!出て来て!出て……出てよ……」
何の反応もなく、生徒たちは居眠りを始め、
ルイズがとうとう泣きそうになったころ、
遂に大爆発が起きて皆を叩き起こした。
「キタ‐!」ルイズのガッツポーズ炸裂!
「まさか成功したのか!?ゼロのルイズが!?」他の生徒たちも騒ぎ始めた。
439マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:19:32 ID:???
(グリフォン!?サラマンダーかしら!?火竜や風竜が出て来たらどうしましょ!?
いやいやもっと凄いのだったりして!!韻竜とか!?キャー!どうしましょ!?)
そんな妄想をしながら頬に手を当てて腰をブリブリしていると、
土煙が晴れて視界が鮮明になってきた。
ぐっと手に力が入るルイズ、ゴクリと喉を鳴らす生徒たち。
そこに現れたのは……変な格好をした平民だった。
「ギャハハ!あんだけ待たせて平民かよ!」と生徒たち。
キュルケは見た、地に膝をつき、口をだらし無く開き、
杖すら持っていられない程に脱力したルイズを。
おまけに「あ…あれ?韻竜は?」
などと妙な事を口走っている。今にも開いた口からよだれが垂れそうだ。
「へー、なかなか良いところだな」さっきまでキョロキョロしていた平民が話し始める。
440マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:21:31 ID:???
そういえばFEキャラはまだ召喚されてないね
同じファンタジー物だからクロスオーバーには向いてると思うんだけど
441マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:22:07 ID:???
「あれって召喚用の門みたいなもんだろ。それで僕を呼んだのは誰だ?」
「あ、あ、あんたなんて呼んでないわよぉぉぉぉ!!!!
ミスタコルベール!やり直しをさせてください!!!!!!」
キュルケは見た、絶望と悲しみ、そして怒りの入り交じった瞳でコルベールに詰め寄るルイズを。
涙が滝のようだ。あっ鼻水垂れた。
コルベールはルイズのあまりの迫力に圧倒されかけたが何とか自分を取り戻し、言った。
「ミスヴァリエール、この儀式は神聖な儀式です。やり直しはできませんよ。ほら、これで顔を拭きなさい」
とハンカチを差し出した。
ルイズは声にならない程の怒りを表明したが、
「留年したいのですか?」
の言葉により仕方なくハンカチを受け取った。
「お前、なんだか大変そうだなぁ」平民が言った。
「あんたのせいよ!!もういい!契約するわよ!」
「契約?」
「そうよ!契約よ!」
そう言うと、ルイズはさっと平民の額に杖を当て呪文を唱えた。
平民はそれを面白そうに眺めている。何だかのほほんとした奴だ。
その唇にフンッと自らのを合わせる。
これには少しは驚いたようだ、目が少し大きくなった。
(でも……私の方がずっとショックなんだからね…)
442マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:24:01 ID:???
カナは半角か全角かで統一したら?
443マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:26:38 ID:???
すぐに離れる。すると平民の左の手袋の星のマークの真ん中に使い魔のルーンが現れた。
「これは?」
「使い魔のルーンよ!」
「ふーん」
わかったのかわからないのか適当な返事だ。しかも何やら楽しそうだ。
(こっちは必死なのに…!)
その緩さがいらっとくる。
「それではみなさん!解散していいですよ!」
そう言ってコルベールはルイズの使い魔の所へやってくると、
「ふむ、変わったルーンだな、というかこの手袋自体変わってるが」
そう呟くと生徒たちと一緒にさっさと帰ってしまった。
「あんた、名前は?」ルイズはぶっきらぼうに尋ねた。
彼は彼女の問いにゆっくりと答えた。「僕?僕はハオ、未来王、ハオさ」
444マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:27:53 ID:???
今回はここまでです
>>442
そうだね、ゴメ。全角にした
445マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:30:06 ID:???
おお、プリンセスハオの召喚ですか。
男坂に匹敵する最終回でしたね…
446マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:32:26 ID:???
>>445
>プリンセンス
ちょwプリンセスは姫ww
447マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:38:33 ID:???
>>446
何言ってるんだ。原作読んだこと無いのか?
448マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:38:54 ID:???
ハオ「ちっちぇえな」
ギーシュ「たたたた短小ちゃうわ」
449マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:38:56 ID:???
小ネタが邪魔
ちゃんと作品の方向性とか考えてる?
っていうか、終わらせ方考えてる?
450マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:41:13 ID:???
>>449
一応最後までの流れはできてる
原作を盛り込みながらアニメ路線でいこうかなと
451マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:42:01 ID:???
>>448
本人乙。

とにかく半角はやめろ。な?
452マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:46:35 ID:???
小ネタ、2レス分投下します
453448:2007/07/27(金) 09:47:27 ID:???
>>451
俺は>>435じゃない上に、単に「ハオ」と「ギーシュ」を並べたときに幅が合うようにしただけなのだが……
454マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:48:08 ID:???

 少女が使い魔召喚の魔法を唱えると案の定爆発が起こりました。
 さすがゼロのルイズ! と級友たちは囃し立てましたが、その爆煙の中から現れたものを見て目を剥きます。
 現れたのは、鉄の馬に跨った旅人でした。
 足の代わりに二つの車輪を持つその鉄の馬はドルンドルンと低く嘶き、あまつさえ「あれ、ここはどこだろう?」などと言葉を話します。
 いったい何物なのか、見たこともない生き物でした。
 鉄の馬に跨っていた旅人は、精悍な顔つきをした少年のような少女でした。
 皮製のジャケットに皮製のパンツを履き、腰には二つの筒を差しています。
 貴族の少年の一人が言いました、「あれは銃だ」
 
「あれ、おかしいな。さっきまで街道を走っていたはずなのに。エルメス、ここがどこか分かる?」
「わかんないよキノ。でも周りには人がいるみたいだし、聞いてみたら?」
「ああああ、あんたたち、一体なんなのよ? というか誰なのよ?」
「ああ、ちょうどいい。そこのお嬢さん、ちょっとお伺いしたいんですがね」

 声をかけた少女に応じる旅人と鉄の馬。
 しばしの事情説明の後、満足の行く食事と寝床の提供と引き換えに使い魔になる件を承諾した旅人は、少女と契約のキスを交わします。
 契約を承諾したとはいえ、まさかキスされるとは思っていなかった旅人は、何故かは不明ですがちょっとだけショックを受けたようでした。
 
「うわあ、やったねキノ。ちょっと人より遅いかもしれないけどファーストキスおめでとう」
「エルメス、うるさい」

 それに問題はそこでもありません。
 ともあれ、こうしてルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは念願の使い魔を手に入れたのでした。
455ゼロの旅人:2007/07/27(金) 09:49:17 ID:???

 
 
 
 そしてその三日後、使い魔は国を出て行きました。
 当然です、使い魔である旅人は同じ国には三日以上留まらないというルールを自分に定めているのですから。
 使い魔に逃げられた情けないメイジというレッテルを張られた少女は、使い魔の後を追って旅に出ました。
 こうして後に「ゼロの旅」と名づけられることになる物語は始まったのです。
 
 ちなみにトリスティンはゲルマニアとの同盟が破綻してアルビオンに滅ぼされました。

 おわり。

------------------------------

終了
思いついてしまった以上投稿せずにはいられなかった
乱文失礼
456マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:49:54 ID:???
>>450
続けるなら名前欄にタイトルでも入れてくれ
457マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:50:13 ID:???
まあ、キノなら居付かないよなあ。乙
458マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:50:16 ID:???
>>451
ゴメン、気をつけるよ
あと>>153が言ってるように>>448は俺じゃない
459マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:50:20 ID:???
三日ルール吹いた。
酷いオチwww
460マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:52:00 ID:???
>>456
了解
461マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:52:07 ID:???
いつもの阿呆のせいでしもべの人が自粛し始めちゃってる・・・。
462マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:52:08 ID:???
キノはいいとして
なんかひどいの来てるな。俺TUEEE!!!
したいだけのSS。
463マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:53:26 ID:???
激しく亀だが>>100

まさかと思って調べてみたら、
DOD&M-7の編集モードが「テキストモード」になっていた!
コレが原因かな?

とりあえず、有志の方には
「アットウィキモード」での編集をお願いする!
464マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:53:56 ID:???
>>462
ハオとか?
465マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:55:02 ID:???
>>455
まさか、そこでそんなオチを持ってる来るとは思わなかったw
発想の時点で負けた。
GJ!
466マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:55:32 ID:???
確証もないのに>>448>>435と決め付けた>>451は腹を切って死ぬべきだ。

                                   >>448
467マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:57:09 ID:???
原作だと一大事扱いだけど、キノが混ざると途端にありふれた何でもないことになってしまう>国家滅亡
468マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:57:27 ID:???
>>464
レザードもじゃね?

ってか、わりとそんな作品ばっかだが。
469マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:58:00 ID:???

まあ落ち着きたまえ。
全てはこの一言で片がつく。

夏だね!
470マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:58:48 ID:???
そうだね!夏は変な虫が増える時期だもんな!
471マロン名無しさん:2007/07/27(金) 09:59:49 ID:???
バルサン焚いとけ
472マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:00:26 ID:???
なのはの淫獣召喚のプロット考えたが、ルイズによるジュエルシード収集話になった。
おまけにシエスタとデルフが激しく空気になる
シエスタ フェレットに洗濯はやらせんだろうから接点無くなる
デルフ  フェレットにあのサイズの剣は絶対もてない
473マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:01:15 ID:???
イウヴァルトは大変な女神をフリッフリオガァザーーーン
474マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:04:28 ID:???
ハルケギニアじゃ保守部品が手に入らずエルメス涙目

コッパゲに技術指導の見返りに固定化してもらってウマー



やっぱり燃料無くて涙目
475マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:04:53 ID:???
>>472
シエスタとデルフ(或いは武器屋の主人)に
ジュエルシード憑かせればいいんじゃね?
476マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:05:54 ID:???
>>472
デルフは形状・サイズを変えるくらいならいいんじゃね?
某兄弟スレでもそうなってるのあるし<愚者
477マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:06:03 ID:???
俺TUEEEEが見たいので無問題。

つか、みんな妙に体裁を取り繕っているせいか、実際に俺TUEEEEの極致を地で行く作品が
ほとんどないのが現状だから、ギャグでもシリアスでも偶にはそういうのがあると新鮮。
478マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:08:27 ID:???
>>477
それをするにはね、トンデモナイ文章力、構成力が必要になるんだ。
それと、主人公最強主義と主人公無敵主義はまるで別物だから。
たいてい後者の作品になる。
479マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:08:35 ID:???
>>477
そういうの見たければNTのよろずにでも行け。
せっかくみなバランス考えて書いてて、ちょっと信じられないくらいに読める作品が多くなってるのに
そんな系統のがあふれ出したら嫌だ。
480マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:11:21 ID:???
>>477
理想郷や投稿図書もオススメ
481マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:12:59 ID:???
>>477
お前みたいなのが良作のあるサイトを最低色に染め上げるんだよな
482マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:13:02 ID:???
紹介されたサイトのどれもが、管理人の人格、管理能力が素晴らしい件について

……しっかり管理されてるから、よけいにいろいろ集まるんだよなぁ
483マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:13:57 ID:???
>>431
アドバイスどうもありがとうございます。
修行しなおしてきます。
484マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:14:38 ID:???
>>317
ディムロスは後日談のリリスがんばります!で時空を超えたリリスの活躍で修復されております。
おたまでエターナルソード持ちのクレスを倒すリリス強すぎw
485マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:16:40 ID:???
>>477
そんな君にオヌヌメ


ルイズがアンデルセン神父を召還してしまった
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1181140441/
486マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:16:46 ID:???
俺TUEEEEではなく、お前らTUEEEEな話なら、
もしかしたら近日中に見れるかもしれないぞ。猪とか猿とか蟹とか竜とか。
487マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:18:13 ID:???
モンスターハンター?
488マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:18:15 ID:???
>>483
あの罵倒を、アドバイスとして受け止められる器を持っているのだから、
今よりももっと優れたSSが書けるようになるよ。
489マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:18:16 ID:???
>お前らTUEEEE

それを面白くするのは俺TUEEEよりさらに難しいぞw
いや、逆境とか血反吐吐きながらの逆転劇とか大好きだが。
490マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:20:51 ID:???
>>488
アドバイス言ってる分、叩いてるだけより万倍マシ

本人がちゃんとしたSSじゃないと認めてるような作品だぞ?
わかってるなら投下すんなって俺は言いたいぐらいだ
491マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:21:06 ID:???
文章力・構成力がない上に、バランス考えて結局無個性の空気作品になっているのが多々あるけどね。
どれとは言わんが。
もしくは、個性がありすぎて(作者の変な趣味が混じりすぎて)、もはや別の作品になっているものとか。
いずれにしても、究極の二択だな。


>477
NTよろずや理想郷、投稿図書でも露骨な作品は叩かれるから、良作で俺TUEEEEEは希少種だぞ。
よくも悪くもゼロ魔SSに、そこまでのクオリティを求めるのは酷だよ。
492マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:21:28 ID:???
俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEだけど、戦力バランスが秀逸で、全てのキャラが立っていて、誰もが活き活きとしている面白いの書けば解決じゃね?
493マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:22:48 ID:???
俺TUEEEEを肯定する人が少なくてよかった。
短編ならともかくそんな長編が溢れたら嫌過ぎる。
494マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:22:59 ID:???
>>492
そいうのは本当の作家じゃねけりゃ無理だろ
495マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:24:02 ID:???
>>494
いや、作家でも難しい気がするw
496マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:24:28 ID:???
おまけにいえば、戦力バランスがとれてるなら俺TUEEEとはなかなか言われない罠
497マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:25:22 ID:???
冷静すぎる>>496の突っ込みに全俺の目からウロコ
498マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:25:59 ID:???
原作じゃもはや空気以下のワルドを先の展開に遠慮せずぶっ殺してくれるならなんでもえーよ。
ワルドの生存率は異常w
499マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:27:38 ID:???
>>495
菊池ぐらいだな。
500マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:27:53 ID:???
>>496
皆、俺最強と思っていながら、実はギャグ小説のせいで意味がないとか。
501マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:27:58 ID:???
>>487ご名答

序盤・中盤は正面衝突だと軽く死ねるような連中が相手だからなw
召喚されたのが終盤装備の狩人ならばともかくとして・・・

猫だしね!

>>489
知恵と勇気と逃げ・避け・罠でギリギリ勝利、って感じかね。
502マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:28:18 ID:???
>>498
フーケのヒモになるという、最大の仕事がまだ残っています
ああ、ダメ男を見捨てられないお姉さん(*´Д`)

ああ、早く召喚キャラとフーケのカップリングが見てみたい
503マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:28:28 ID:???
>>498
そもそも、そこまで更新している作品自体が希少種
504マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:31:44 ID:???
モンハンいらね
505マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:33:17 ID:???
俺YOEEEEできるキャラはいないかと考えてみたら
あやかしびとの愛野狩人召喚を思いついた。避難所向きになるけど。
しかし某スレのボスと被っちゃうんだよな。
506マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:33:38 ID:???
クロス系のゼロ魔SSで一番進んでるのはどこらへんまでいってるんだろうか
507マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:33:42 ID:???
>>504
だが断る!この(ry

でも正直微妙なんだよね。主人公に固定されたキャラがないから。
オリジン化を回避するために、比較的キャラの定まっているアイルーを選んだが・・・
書くだけ書いてうpしないという手段もあるし、どうしようかな?
508マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:35:34 ID:???
>>506
スターダストが7巻まで行ってるのが最速だな。
509マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:36:06 ID:???
>>507
一度、避難所に投下して様子見→おk貰えれば本スレへ
                ↓
                 →つまらなければあぼ〜ん
510マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:36:28 ID:???
>>508
ありゃ露伴+神父の加護があるからどうしようもない
511マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:36:49 ID:???
>>505
見たいwww
512マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:37:40 ID:???
装備DISCはメイド・イン・ヘブンとヘブンズ・ドアーだな
513マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:38:29 ID:???
>>509
定石だな。
では書き上がったら避難所に投下してみるか。
514マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:38:32 ID:???
>>505
毎回「今日の死に方なんですか?」と投下直前に聞くのがお約束になるのかw
515マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:38:55 ID:???
>>505
主役でどうやって活かせばいいのかw
友人ポジなら色々と活かす方法は考え付くが、それ以外となるとw
516マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:39:39 ID:???
>>508
やっぱりあのSSが早いんだねぇ

時が加速しているッ!
517マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:40:14 ID:???
>>505
ちゃんと書けるならいいと思うけど、
ただ単に俺YOEEEEEEEしたいだけならやめた方が無難
いや、俺も見たいことは見たいんだよ?
原作でも狩人の見せ場とか超燃えたクチだし
518マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:41:13 ID:???
召喚直後に死亡
契約のキスで死亡
朝起こすときに死亡
洗濯中にも死亡
ガンダールブのルーンに振り回されて死亡

駄目だ、物語がすすまねぇ…
519マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:42:47 ID:???
>>518
そして当然フーケも取り逃がすから2巻の展開にもなってくれないというわけだ
書けんだろう
520マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:42:55 ID:???
>>491
>空気作品
物凄く心当たりがあるなorz
521マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:43:07 ID:???
>>505
何も召喚したキャラが絶対的に弱くなくてもいいんじゃね?
ヤムチャを召喚して俺TUEEEEE出来るかと思ったら、ヴィンダールヴやミョズがフリーザ様やセルだったとか。
まあ、一番涙目なのは役立たずとなったそれぞれのルーンなわけだがw
522マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:43:28 ID:???
やっぱりここは、魂が消えかかった会長が召喚で復活しかないな
九鬼先生でもいいけど

ああ、逢難もいいなぁ
523マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:44:41 ID:???
>>520
>無個性
俺にはこっちに心当たりがあるよorz
524505:2007/07/27(金) 10:45:40 ID:???
一番の問題は、原作を売り払ってしまったのでキャラが掴みきれないということだ。
持ってたら普通に書くんだが。
今のままだと狩人に変なバイアスかかってそうだからやめとくわ。
525マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:45:56 ID:???
>>520>>523
イ`(*´д`*)
526マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:47:00 ID:???
主人公ヤバ強くするなら敵もヤバ強くしないと
バランスが取れないんだよな。
527マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:48:35 ID:???
>>524
なんだか折角の創作意欲を刈り取ったみたいで悪かったな
でもなんだかここ最近の投下作品みてると、新人とか新作とかが怖くてよう
528マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:50:23 ID:???
どの道面白いもの書ける人は続けられるけれど
なにこれみたいなの書く奴はどうせ続けられない。
529マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:50:57 ID:???
>>526
バランスとろうとすると何人も召喚されるはめに…
530マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:55:20 ID:???
まさに泥沼になるな
531マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:57:24 ID:???
そして、踏み台どころか空気になるゼロ魔世界のキャラと
532マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:57:40 ID:???
>>529
そして他人の家に上がり込んで殴り合いをしている状況に
気付くと原作バトルの焼き直し&それを見守るルイスやらキュルケやら一同
533マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:59:13 ID:???
しもべじゃん
面白いけどw

結局はそこに落ち着いちゃうんだけどな
534マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:59:38 ID:???
今日も三回投下出来たらいいなぁ。そんな願望を抱きつつも、耳が痛いオレガイル。
535マロン名無しさん:2007/07/27(金) 10:59:42 ID:???
>>521
えるしってるか
せるへんでのやむちゃは
ふりーざよりつよい
536マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:00:12 ID:???
ジョジョスレのほうは
もう終わったなて感じだよな〜
537マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:00:27 ID:???
>>534
三回に分けるんじゃなくて、できれば一度にまとめてほしいと思うオレガイル
538マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:01:35 ID:???
姉妹スレには口出すな

誉めようが貶そうが、近親憎悪で荒れるわ
539マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:02:00 ID:???
>>536
夏厨乙
540マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:02:41 ID:???
>>534
つーか3回に分けたら編集の人が大変だろう
まぁその方が都度ごとに感想や意見が聞けて書きやすいのかもしらんが
541マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:02:44 ID:???
ゼロ魔クロスは数はあってもほとんどはキャラ置き換えただけか俺TUEEEEEEの2種類しかないからな
その2種とも大差ない内容ばかりだから1つずつ読んだら残りは読んでもつまらんだけだし
542マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:02:48 ID:???
>>539
夏厨厨乙
543マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:03:54 ID:???
>>539
>>542
夏乙
544マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:05:41 ID:???
遅くなったけどルパンの人ぽややんの人投下乙です
うわっ、ワルドが白いと言うか清々しいw
それにしてもこのワルド、ロリコンと言われてるのにノリノリである。

ぽややんの方は地が出てるナ、このままぽややんでいてくれた方が本人にも世界にも良いんだろうなー

>>533
面白いから別腹、いや、あそこまでやられるとイロイロと突き抜けるから困る。
545マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:05:53 ID:???
>>543
夏乙中乙
546マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:06:48 ID:???
>>541
毒は避難所で。
547マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:07:16 ID:???
>>541
キャラ置き換え時に発生する
戦闘描写や登場人物反応に差異があるから、面白いんじゃないか?

たまに全く新しいルートを切り開く奴が居るが。
548マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:07:27 ID:???
しもべは神聖にして侵すべからずなスレの空気ワロスw
549マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:08:21 ID:???
>>545
もう訳が分からなくなって来てるぞww
550マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:10:15 ID:???
もう夏は全部ココナッツでいいよ
551マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:11:10 ID:???
みんな朝から元気だな。コレガワカサカー
552マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:11:23 ID:???
>>522
逢難は生まれ変わってやっと幸せに暮らせるようになったのでそっとしといてあげてください><
553マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:12:50 ID:???
若さ〜♪若さってな〜んだ!
554マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:12:53 ID:???
>>547
その差異が生きてるものって少ないよな
原作沿いにしなくちゃならないって足かせがあるせいで結局大差なくなる
555マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:14:02 ID:???
そこでバッドエンドですよ

あつい
うま
556マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:14:04 ID:???
>>550は確実に若くないな

いや、有線とかで流されるか?
557マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:14:48 ID:???
超人ロック物があったからwktkしてたけど小ネタ入りしてた・・・
やっぱロックはパワーバランス的に無茶だよなあ・・・
558マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:15:59 ID:???
以前のおっぱい談義といい、荒れてんのかと思ったら微妙にズレた空気になるのは何故だ?
559マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:17:26 ID:???
こんなの荒れたうちにも入らん!
まあ微妙な空気もたまにはいいじゃな〜い。
560マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:17:26 ID:???
>>278からのルパンSSみたいなクロス先とゼロ魔のキャラみんなが幸せそうなSSもいいな。強い弱い関係無しで

でも生き残るウェールズと綺麗なワルドは小ネタだから許されるのだろうか…
561マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:17:48 ID:???
正直言って先達と比べてたいした違いがないのにだらだら続く長編より
ぶっ飛んで終わる短編の方が10倍面白い
562マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:17:58 ID:???
じゃあおっぱい談義しようぜ!
563マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:18:11 ID:???
>>558
某姉妹スレととの最大の違い「ノンジャンル」故の無軌道な雑談があるから
564マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:20:40 ID:???
>>561
同意だが、だらだら続くというより、ギーシュ戦後更新停止が正しいと思う。
俺の中で「虚無の唄」は神作品。
565マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:20:46 ID:???
じゃあやはりチャンピオンで連載してたBMの使い魔とか
566マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:21:10 ID:???
引き際が肝心ってやつか。
567マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:22:57 ID:???
>>555
なんのバッドエンド?
568マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:24:39 ID:???
>>563
選り取り見取りな雑談で押し流してしまうと言う事か!
569マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:25:08 ID:???
>>565
BMは軽くトラウマ
570マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:27:30 ID:???
>>569
やっぱキスした瞬間BMに喰われてBM大量湧きかな
571マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:27:38 ID:???
トラウマといえば、そろそろ俺のトラウマが投下されてもいい時間なんだけどなぁ
572マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:28:17 ID:???
>>568
そう思ったが、今みたいに若干止まることもあるんだな
ネタが自由過ぎてもダメなときはあるのか
573マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:30:53 ID:???
>>572
かの神速スレでも止まるときは見事なまでに、そりゃもう完璧に停止するぞ
574マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:31:53 ID:???
>>573
今現在そうだから、こっちに浮気している俺がいるw
575マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:32:20 ID:???
>>561
同意
576マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:50:02 ID:???
レジェンズ面白いよレジェンズ
577マロン名無しさん:2007/07/27(金) 11:59:54 ID:???
このスレにはきっと百合分が足りてないと言ってみる。
578マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:01:26 ID:???
>>472
こういう戦闘能力皆無キャラこそガンダールヴにする意味があるとおもうんだけどなぁ。
故に是非見てみたいと思う一方で、
陰獣ユーノにはなぜ人間形態でという選択支は与えられないのかとかオモタ。
579マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:02:30 ID:???
>>569
国産でもUS産でもキスした瞬間に喰われるだろうなぁ。
US産のほうがひたすらでかくなるだけだからまだ対処しやすいかもだが。
580マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:10:03 ID:???
>>578
淫獣は攻撃能力こそ乏しいものの防御能力はあの作品の中でもトップクラスな上
補助魔法も豊富に覚えてる、しかもデバイス無しでそれだからなあ。
正直ゼロ魔世界の人間だと防御抜ける奴は居ないと思う位高スペックキャラなんだが。
ネタ分抜きの本編準拠で行くと実はとてつもなく強い。
581マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:11:02 ID:???
でも職人も大変になってきたよな
なんかスレの温度が下がって来たというか。クロスにみんな慣れてきたから安易な作品じゃ盛り上がらない。
よって極一部の面白い作品だけが生き残って初心者は入って来なくなると予想。
582マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:15:29 ID:???
>>577
銀ちゃんとツンデレ合戦してるSSなら別のスレにあるんだな、これが
583ルイズのおとーさん:2007/07/27(金) 12:16:43 ID:???
「ブーンがポケモンマスターを目指すようです」の作者こねぇかなぁ
584マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:16:45 ID:???
>>581
それが市場原理というやつだ!
「この髭のおっさん、敵っぽいなぁ」(意外に鋭い課長)
585マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:18:51 ID:???
>>580
まさしく神の盾だよな。


ルイズ「淫獣かてぇwww」


淫獣以外のなのはキャラもバリアジャケットがハルケギニアじゃ卑怯臭い武装なわけだがw
586マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:19:33 ID:???
>>582
それはチェック済みズラ。
もっとこう(・∀・)ニヤニヤできる作品が増えないかなーと。
587マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:21:24 ID:???
いっちょ、獣系キャラ召還で
シェスタ位置  キュイキュイ
キュルケ位置 ヴェルダンデ
でラヴコメなぞを・・・・
588マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:22:34 ID:???
クラウザーさん召喚話って一度位出てきても良いと思ったが誰も話題にしてないのな
589マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:22:42 ID:???
ぶっちゃけるとだな、なのは世界の魔法って杖無しでも発動できるから、
それだけでもう凶悪に卑怯なんだがw。
杖使ってるのって単に発動までのタイムラグを縮めるためだけでしかないんだよ、究極的には。
590マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:25:30 ID:???
ロジャー召還で ゼロのネゴシエイター とか面白そうだ。
常時交渉決裂しまくりそうで。
591マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:27:27 ID:???
>>581
安易な作品でもガキんちょのように盛り上がろうぜ!
だけど荒れや議論には大人の対応をしようぜ!

つまり大人と子供を使い分けるという事
592マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:27:58 ID:???
クラウザーよりバサラがいい
593マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:28:11 ID:???
>>590
彼の大きな相棒とドロシーはどうするんだ?
594マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:29:53 ID:???
>>593
いらないけど、原作でも巨大ロボットモドキが出てきたからなぁ・・・
だからいてもいなくてもOKみたいに思う
595マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:30:20 ID:???
>>582
どのスレか教えて下さい
596マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:31:20 ID:???
>>595
このスレのまとめページを見よ
597マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:32:58 ID:???
ビック・オーなら数万の軍勢にも対抗可能w
598マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:33:01 ID:???
>>596
ないない
599マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:34:26 ID:???
夏だからとはいえ変なの湧き過ぎだろ・・・
非難所行けよ
600マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:35:02 ID:???
龍の羽衣がビッグデュオになるのか。
601マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:35:10 ID:???
>>582
銀さんと!?
602マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:35:20 ID:???
やっぱりこの手の召喚モノは肉体的には普通だけども知恵と勇気でどうにかするのが見たいな


・・・特車二課召喚?
603マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:35:30 ID:???
>>598
『ゼロのミーディアム』の事じゃないの?
預かり作品の
604マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:36:16 ID:???
>>603
やっべ、忘れてたッ!
605マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:36:52 ID:???
俺TUEEEEでもいいけど巨大兵器とか持ち出してくるのは個人的に駄目だな。
魔法とか使ってても基本生身で戦ってるところ(ゴーレムも結局は術者倒せばいいんだし)
にガンダムやらなんやら出てきてもらっても…って感じ。
606マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:36:53 ID:???
>>594
ビック・オーには同意するが俺の嫁を要ら(ry
ゲホンゲホン…まぁ出しにくいってぇのはあると思うが
一緒の方が何かとネタができそうだし、いいと思うんだが
607マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:38:23 ID:???
個人的に、ってのは、『あってもいいけど、オレは興味ねーぞ』宣言?
608606:2007/07/27(金) 12:38:39 ID:???
ああ、一緒って言うのはドロシーのことね
609マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:38:58 ID:???
やはり俺の歌を聞けー!!!という某氏
610マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:41:06 ID:???
>>609
あの能力は対プロトデビルン特化能力だからなぁ
しかも物語の最後でプロトデビルンはスピリチア自給自足可能になっちまったからw
611マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:41:44 ID:???
ビッグオーは来てないけど、それ以外のメガデウスは来ていてドミナスも
ハルケギニアキャラで揃ってるとかどうだろ?。

敵メカは存在しているけど主人公メカだけ来ていないが・・・というのは
612マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:42:09 ID:???
613マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:42:55 ID:???
>>609
ジャイアンのことか
614マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:43:18 ID:???
615マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:43:34 ID:???
リン・ミンメイ単体で召喚とか
616マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:43:57 ID:???
>>610
銀河鯨だって歌ったんだからおk
つうか冷静に考えると歌で物事解決するわけないので冷静になったら負け
617マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:44:01 ID:???
さて、魔王、勇者、ドラゴンと出てきてるわけだからこーゆーのもいいだろう。
つロボ
618マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:44:12 ID:???
>>550
つまり伝説の戦士を捜す先がハルケギニアになった場合ってことか。
…大いなる虚無の力、微熱の赤い炎、知性の青き雪風、安らぎの黒いメイド、はじける女王の香り…
いいな、それ!
619マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:44:32 ID:???
620マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:44:59 ID:???
なに?避難所に行けって?


・・・・・分かっているとは思うが、
普通の雑談なら、ここでも構わんのだぞ?
621マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:45:10 ID:???
一瞬キョーダイン召還で中の人格がルイズの姉たちと言うのが思い浮かんでしまった。
622マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:45:43 ID:???
リンミンメイの場合デカルチャーしてるところに反応弾とか
派手にばらまいて敵の旗艦を沈めただけというだけな罠
623マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:46:39 ID:???
>>605
5mのバイカンフーは?
624505:2007/07/27(金) 12:47:21 ID:???
ネタのままにしとくのも勿体無いので
書かないといったくせに前言翻して嘘予告形式で書いてみた。
短編だし、ここに投下してもいいかな?だめなら避難所行く。
625マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:47:47 ID:???
小さなロボならボトムズとか光武とか
626マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:48:40 ID:???
>>621
還すな
627マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:48:46 ID:???
ネズミ召喚


一年後、ハルキゲニアはペストにより総人口の半分を失った・・・
628マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:49:01 ID:???
キモ格好良い大神さんがルイズに召喚されますた

「俺が正義だ!」

あ〜ちょっと読みたいかもw
629マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:50:11 ID:???
>>625
オーラバトラーとかオーバーマンとか
630マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:50:29 ID:???
>>624
非難所にもこっちにも変なの湧いてるからいろいろ言われるけどそれでもいいなら
631マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:50:47 ID:???
>>628
13人の女性から厳重な抗議が寄せられています。
632マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:51:22 ID:???
そこで究極超人あ〜る召還
633マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:51:27 ID:???
>>624
プロローグの類ならここでもいいと思うけど
あなたに自信がないなら避難所にすればいいんじゃない?
それでもここに投下するなら、支援の手は惜しまない!
634マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:52:38 ID:???
BIG−Oはなあ
第四のBIGなんて世界創世級の化け物だし

ところで、ルイズは有罪それとも無罪?
どっちなんだろうな、ドミナスではないと思うけれど
635マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:55:31 ID:???
やっちゃうぜ!どんどん叩いてくれ。

☆☆☆☆

 彼は弱かった。冗談にもならないほどに、弱かった。
 肩を叩けば驚いて死ぬ。道を歩けば躓いて死ぬ。雑用もこなせぬ使い魔に、仕置きの鞭を与えればやはり、死ぬ。
 そして契約時に生じた異能――ガンダールヴのルーンさえ彼の弱さをカヴァーすることは適わなかった。
武器を持たせれば達人の動きをするのだが、その素早い動きに彼の体は耐えられず、崩壊を始めるのだ。
 主人は嘆いた。無能な自分には無能な使い魔がお似合いなのか、きっと自分は何時までも無能なまま人生を終えてしまうのだ、と。
そんな主を使い魔は慰めた。自分が呼び出された事には必ず意味があるはずだ。きっと君にも明日がくるはずさ――ナルシストの彼は気取って言ったが、主の気に触ったのか鞭で打ち殺され、間を置かずに復活した。

「今日も死人介護? ルイズも大変ねぇ」
「うるさい! ……さっさと起きなさい、カリト」
「あ゛ぃ」 ズルピチャジュリュグチャ

 主と使い魔は、周囲に馬鹿にされながらも、決して膝を屈することなく日々を過ごした。主は持ち前の負けん気と貴族の矜持で、使い魔はその身の不死性で。
 そんな主従にある日、転機が訪れた。主の幼馴染である、王女が持ち込んだ任務だ。
 王宮の醜聞を抑えるため、主の婚約者である衛士隊隊長を伴い、白の国アルビオンへ旅立つ二人。
その道は険しく、遠く、困難極まるものだった(おもに使い魔のせいで)。漸く目的地に辿り着くも、這う這うの体の使い魔に冷たく一瞥を送る主。
636マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:55:50 ID:???
ブレンパワードもいけそうだな。
遥か昔にハルキゲニアに落ちたオルファンの同種が海の中で眠ってて、
その中で休眠状態だったプレートを召喚、リバイバルと…
637マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:56:42 ID:???
大神さんは一応、
海軍兵学校主席のエリートで、二刀流と射撃の名人。
光武無しでもそれなりに戦えそうだな。
零戦なんてある意味お似合いなアイテムだしw
638マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:56:51 ID:???
「あんたのせいで、滅茶苦茶に時間がかかったじゃないの!」
「まぁまぁ、彼の分は私がフォローするから。それにしても、本当に大丈夫なのかね、使い魔君……?」
「は、は、は…だいジョうぶですよ。慣れっこですから……ゴフッ!」
「おでれーた……ほんとにおでれーた。こんなに弱っちぃ使い手は初めてだ」

 本来であれば恋敵になったであろう婚約者にも心配され、持ち物の剣にさえ馬鹿にされながらも、彼は微笑を崩さず、いつも通りに振舞った。
主はその態度が卑屈に見えて気に食わず、いつものように折檻を加えた。当然いつものように死ぬ使い魔だが、確実に生き返るのだから彼女には既に遠慮は無かった。婚約者と剣はドン引きだった。
 王子に手紙を渡し、目的の物品を回収したその夜の事だ。城のホールで盛大なパーティが開かれる中、主は使い魔を呼び出し、告白した。
 
「私ね、結婚するのよ? 驚いた?」
「ふぐぉ! ……あぁ、心臓が止まるほどに、驚いたよ」
「……それだけ? 他には何もないの?」
「ワルド子爵はいい人だと思うよ。君をよく導いてくれるだろう。何より死に難いし」
「あんたを基準にするんじゃない! あんたは私の使い魔でしょう! 
 もっと言う事が無いの? 君は僕が守るとか、彼に渡したりはしないとか!?」
「無理だよ、僕は弱い。きっとこれからも君の足を引っ張り続けるだろう。君は彼といるほうがいい。
 ……帰る方法は自分で探すよ。何、心配は無用さ! 僕は死んでも死なないからね」
「――この意気地無し! 死に損ない!」
639マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:57:27 ID:???
クロノトリガーのロボだろやっぱ
640マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:58:21 ID:???
 いつもの如く彼をぶん殴って昏倒させ、走り去った主を、倒れたままで見送った使い魔。普段の微笑は、無かった。
 
 そして、次の日。始祖ブリミルの像が置かれた礼拝堂で婚約者――ワルドとの結婚式を迎える主。立会人は皇太子のみで、そこに彼女の使い魔の姿は無かった。
 暗い面持ちの彼女に、優しく言葉をかけるワルドだが、段々とその口調が凄みを帯びてきた。戸惑いながらも何事かと目を見張る主の肩を掴み、熱っぽい口調で叫んだ。
世界を手に入れる、その為に君が必要だ、と。優しかったかつての彼の目は、爬虫類を思わせる鋭く気色の悪い物に豹変し、両手を広げて主に迫った。
 止めに入ったウェールズ皇太子は殺害され、漸く身の危険を確信した彼女は身を翻して逃げようとするが、凄まじい握力で手を掴まれて動けない。

「放しなさい、この裏切り者! あなたが貴族派だったなんて……一体どうしてこんなことを!?」
「数奇な運命のめぐり合わせさ。さぁ僕の手を取るんだ、ルイズ。共にに世界を手に入れようではないか!」
「いやよ!」

 あくまで拒否の姿勢を崩さない彼女に業を煮やし、彼女を突き飛ばすワルド。
呻き声を上げながら下がろうとする彼女に、ワルドは『ウィンドブレイク』で追い討ちをかけた。壁に叩きつけられ、涙を流しながら彼女は叫んだ。
 
「――助けてぇ! カリトぉっ!」

 その瞬間、礼拝堂の壁が轟音を立てて崩れ去り、彼女の前に赤い肉塊が飛び込んできた。その肉塊は即座に再生を始め、人の形を取る。彼女の使い魔――愛野狩人だった。
 いつもの微笑を主に送った彼は、剣を構え裏切り者に向き直った。……剣の重みで腕が変に曲がっているのが少し情けない。
 彼は、嘲笑を浮かべてすぐさま襲い掛かってきたワルドの魔法をその身に受け、当然のように吹き飛ばされた。
 しかし――
641マロン名無しさん:2007/07/27(金) 12:59:48 ID:???
 普段ならどんな弱い衝撃にも即座に昏倒し、復活までに時間のかかる筈にもかかわらず、彼は立ったままだった。
頭から血を垂れ流しながら、首を「コキリ」と鳴らし、楽しげに言い放つ。

「いやー、流石に痛いね。死にそうだよ」
「貴様……!」
「カリト! 逃げるのよ!」
「そうしたいのはやまやまだけどね。彼は逃がしてくれないだろう。だから、さぁルイズ、立つんだ」
「……え?」
「彼の攻撃は『全て』僕が引き受けよう。だから君は安心して魔法を使うんだ。いつものやつをね」

 彼は全身の傷を何とでも無いように振る舞い、ルイズの前に立つ。激昂したワルドは風の刃を放って彼を切り刻んだ。
当然、狩人の手足は千切れ飛び、床に倒れ伏す。しかし、彼はすぐに復活し立ち上がる。
折れている上に、風の刃のせいで千切れそうな腕で剣を握り、ワルドを睨む。
 
「殺してみたまえよ。刺殺、絞殺、撲殺、斬殺、圧殺、完殺、全殺、惨殺、狂殺、どれでも殺せ、どれかで殺せ。……なんてね」
「一体何なのだ、お前は!」
「……ルイズ、この通り僕は平気だ。でもこいつを倒すには一つ足りない。『盾』だけじゃ駄目なんだ」

 その言葉に、主――ルイズは顔を上げ、決心した。私の魔法でワルドを倒す!
 立ち上がり、呪文を唱えるルイズを横目に、狩人は笑みを深め、剣を構えなおした。ワルドはそんな彼を恐怖の目でみて、次々と魔法を放つ。
吹き飛ばされ、潰され、分身に切り刻まれ、たまにルイズを襲おうとするものがあれば、即座にルーンの力で主の前に戻り、仁王立ちしてその身を晒す。
彼の在り様は、まさに伝説の通り『神の盾』だった。
642マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:01:46 ID:???
元ネタ知らないけど支援
643マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:01:47 ID:???
 そして、完成するルイズの失敗魔法。詠唱に詠唱を重ね、常とは比較にならぬほど膨れ上がった魔力は、
極大の爆発を起こし、礼拝堂の半分とワルドを完全に吹き飛ばした。
 疲れのために膝から崩れ落ちるルイズを、狩人は華麗に受け止め
――ようとして腰椎を骨折し、そのまま二人は折り重なって倒れた。
 
「……締まらない奴ね」
「ははは、申し訳ない」

『神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。
 左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる』
 
不屈の使い魔〜Love Hunter〜 

続かない。以上お目汚し失礼しました。
644マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:02:42 ID:???
(・∀・)イイ!!
思わず更新連打しちまったぜ
645マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:03:55 ID:???
元ネタ判らん。
カリブトってだれさ?
646マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:04:08 ID:???
俺も元ネタ知らないが
神の盾…相応しすぎるwここで終わるのは勿体無ぇな
647マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:04:08 ID:???
元ネタ知らないけど、こんな使い魔もいいな、面白かったよ
648マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:04:53 ID:???
カリトつうと闇のイージスの楯だが
649マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:05:10 ID:???

『支援する!』
650マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:08:07 ID:???
イージスの盾の主人公はこんなキャラじゃないと思うけど。
マジで誰か判らん
651マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:08:35 ID:7N76eEjV
あれだ
多分エロゲの「あやかしびと」のキャラじゃないかと
すぐ死ぬけれど、絶対に死ねないって能力だった気がする
652マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:09:07 ID:???
>>642、646
元ネタはあやかしびとの主人公の友人だな
作中でも素晴しく死にまくる
653650:2007/07/27(金) 13:09:15 ID:???
×「イージスの盾の主人公」
○「イージスの主人公の楯」
654マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:09:30 ID:???
あやかしびとの愛野狩人
妖怪みたいな能力を持つ病気人妖病患者。能力は不死身
655マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:10:21 ID:???
あー>>640
「しかし――」のあとに

「な、何で死なないの……?」

入れるの忘れたorz
656マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:10:22 ID:???
体の弱い八雲みたいなもんか
657マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:10:36 ID:???
>>元ネタ
プロペラー作品の一つ、「あやかしびと」。
その登場人物の一人、人妖「愛野狩人(あいの・かりと)」。
身体が死体で出来ているというわれる「ぬっぺふほふ」という妖怪を先祖に持つため、「異常に死にやすいが絶対に殺せない」。
肉体損傷が規定値を越えると、精神保全のため意識を遮断する。

とまぁ、駄文です、失礼をば。
658646:2007/07/27(金) 13:10:36 ID:???
俺も今調べてわかった。
しかし「人妖能力名:ぬっぺふほふ」なんだこのふざけた名前はw
659マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:11:14 ID:???
狩人w

個人的には虎太郎のが良かったが。
660マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:12:40 ID:???
双七くんのほうがガンダールヴとの相性が良さそう
661マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:12:42 ID:???
これはいい俺YOEEEE
でも燃えた 魅せてくれるぜ
662マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:13:15 ID:???
いやいや此処はやはり九鬼先生で…■に成っちゃうから駄目?
663小ネタ:2007/07/27(金) 13:13:43 ID:???
古びた紙と、かすかなカビの匂い。
ページを捲る僅かな音すらもなく、静かにすごす昼下がり。

静寂の中で本に没頭する時間はとても落ち着く。
青髪の少女がその時間を堪能していると、鍵をかけていた筈の扉が突然に開き赤髪の少女が入り込んでくる。
口をあけて金魚のようにパクパクとさせている。追い出してしまおうか。
しかしこの相手は自分の友人であったような気がしたので、青髪の少女は静寂の時間をあきらめ杖を振るう。

音を取り戻した世界で、相手が何を言うよりも早く言葉を発する。
「虚無の曜日」
キュルケは友人だ。
友人ならばこの一言で全てを了解してくれる筈である。
そう理解しているタバサは再度本に目を落とした。

「わかってるけど、ダーリンがルイズに連れられて町へ行ってしまったのよ!お願いだから力を貸して!」

タバサは考える。
キュルケは自分の事情を理解している。その上で仕方なく頼みに来ているのか。
まずそれを確かめよう。
664マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:14:40 ID:???
>>658
のっぺらぼうのことじゃないか?
ぬっぺっぽうとか地方によって発音に違いがあるらしい

イージス繋がりで上でも出てる楯雁人召喚したら……
義手はあれバッテリー式だったなそういや
665小ネタ:2007/07/27(金) 13:14:58 ID:???
「いつ……」 でたの?と言う意をこめて問いかける。
「朝方よ、あの子があんなに朝早くから出かけるなんて怪しすぎるわ!貴方のシルフィードじゃないと追いつけないのよ。ねぇタバサ、お願い」

キュルケの頼みは理にかなっている。
そして、放っておけと言っても決して聞かないだろうことは予想できた。
仕方ない、とタバサは思った。
タバサとキュルケは友人だ。ここは自分が妥協しなくてはいけないようだと彼女は思う。
しかし、これだけは言っておかなければならない。


感応Linkによって己の使い魔を呼び出し、窓を開けながらタバサは言った。

「ただのシルフィードじゃない……」

窓から飛び降りる。キュルケもそれに続く。
己の使い魔にまたがり、キュルケも後ろに乗ったことを確かめると、キャノピを閉じて言った。

「…・・・スーパーシルフ」

ハルケギニアの何者をも上回る加速力で飛翔する、タバサとその使い魔
異界の空を飛べ、戦闘妖精「雪風」
666マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:16:23 ID:???
>>664
ぬっぺほふって妖怪もいるぞ。
667マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:16:38 ID:???
>>664
確か人の死体等の腐肉が集って産れた妖怪だからノッペラ坊とは違うと思う

つかぬっぺほへふじゃなかったっけ
668小ネタ:2007/07/27(金) 13:17:00 ID:???
続かない。

書いてから思ったけど誰でも思いつく既出ネタな気がする。
思いつき即書き即投下なので気にしない。
669マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:20:13 ID:???
ヌッヘッホー?
670マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:28:29 ID:???
こんな妖怪らしい。

■【4】ぬっぺっぼう
ぬっぺらぼう/ぬっぺほふ/ぬっぺふほふとも言う。目鼻が無く夜徘徊する。肉の塊に手足が付いているよう。歌を聴いたものは老人になってしまうとか。

671マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:29:50 ID:???
ぬっぺほふ

廃寺となった境内や墓場にあらわれる、ぶよぶよとした肉の塊。
それが、「ぬっぺほふ」である。
あとはこんなの……画像が見つからない。

ぬっぺほふは、全身がぶよぶよとして、
胴体自体がしわがれた顔をした妖怪である。
することいえば、夜中、短い足でのったりのったりと、墓場などを歩き回るだけ。
人を脅かす訳でもなく、襲うわけでもなく、
ただ小雨の降るような晩に出てきては、歩き回るだけの妖怪なのである。

無目的な妖怪であるが、この妖怪が通ったあとには、耐え難い腐臭が残るという。
このことから、死者の肉が集まって、
ひとりでに歩いている不気味な妖怪とも云われている。
墓場に葬られた死者の肉に、
意志のない雑霊が集合して、動いているだけの妖怪なのかもしれない……。

ぬっぺほふの呼び方は、
「ぬっぺふほふ」、「ぬっへほふ」と、
文献によって微妙に違っていることがある。
672マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:29:52 ID:???
ぬっぺふほふはれっきとした妖怪だぜよー。遠野説話だったかな?
江戸時代だか平安時代だかの文書にも載ってる。名前もぬっへっほふだったりぬっへふほふだったりよくわからんが。

ゲゲゲの鬼太郎や地獄先生ぬ〜べ〜にも出てきた由緒ある妖怪だ
673マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:32:29 ID:???
このスレは妖怪談義スレになりました
674マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:35:32 ID:???
そいつはご勘弁
675マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:38:57 ID:???
少し話を戻して 俺YOEEEE な使い魔の話題にでもするか。

身体能力ではむしろサイトに勝っている位だが、
心が弱くてフーケ戦以降役立たずなキャラとか。

例:ヤムチャ
676マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:39:58 ID:???
ブルマに出会う前だとバランスもそうは崩れない……か?
677マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:44:10 ID:???
>ヤムチャ
ルイズの着替えやキュルケの誘惑イベントで失血死するかどうかが最初の山場だなw
プーアルと一緒に召喚されて、周りへの体裁を考えたルイズが変身できて人語も解するプーアルを
レアな使い魔ということにして、ヤムチャは雑用が係りとして日陰者扱いでも面白そうだ。
678マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:45:32 ID:???
>>675
やめろ、そいつを出したら噛ませな使い魔談義に以降しかねん!
679マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:46:30 ID:???
>>667
のっぺら坊とぬっぺらぼうは別の妖怪だぞ
680マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:47:02 ID:???
プーアルは愛玩用としても十分イケてるしなw
681マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:48:01 ID:???
アニメ版ポケモンからロケット団のニャースなんてどうだ。
あいつ人間の言葉喋れるようになった副作用で進化も新しい技を覚えることもできなくなってるんだぜ。
682マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:52:20 ID:???
ブラクラのロック
ニードレスの山田
マテパ(1/N)のサン
どろろのどろろ
濱中アイのマサヒコ
683マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:54:33 ID:???
とりあえずSJとかの職人系の漫画の連中はサイトよりは強いが人間の範疇だろうな。
…ブラックジャック?ゼロ?なんのことです?
684マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:57:07 ID:???
医療漫画の主人公は案外いい線いくかもしれんな。
685マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:58:17 ID:???
描写が死ぬほど難しくて簡単に手をつけれないだろうけどな
686マロン名無しさん:2007/07/27(金) 13:59:43 ID:???
良太郎は本人こそたよりないけどついてるメンバーが強いしなあ
いっそおかんことデネブ召喚?でも強いよな、ポケてるけど
687マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:00:07 ID:???
良太郎は本人こそたよりないけどついてるメンバーが強いしなあ
いっそおかんことデネブ召喚?でも強いよな、ポケてるけど
688マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:00:19 ID:???
医療漫画の主人公がバトルしてもなぁ…
689マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:02:45 ID:???
死地に向かうウェールズを黒男が気絶させて生かすシーンを想像した
690マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:03:38 ID:???
>>688
つスーパードクターK
をお忘れか?
691マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:04:46 ID:???
メフィストは?
692マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:04:57 ID:???
ドクターKは荒縄所持してたりある種の変態要素もあるな
693マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:07:11 ID:???
うーむ、色々考えてみた事有るけど
うたわれの白皇→戦略系に、色々有って数名と関係を持ち得物的にデルフ出番無し?
すてぷりのシャノン&ゼフィリス→ゼフィを情報収集に充てれば戦力と言う面では俺つぇえー 展開を打開できそう
ストジャのレイ&カペル→世界観の違いと装備の特殊性から考慮しなければいけない点が多過ぎ
リュウケンドーのおっさん&ゴウリュウガン(破壊の杖ポジ)→おっさん面倒見良い良いけどあまり展開かわらなそう
etcetc

序盤は思いついても以降の展開思いつかなくなって投げるんだよなぁ、俺
いっそ短編で書いてみるか…
694マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:07:45 ID:???
タバサのカーチャンを治す方向で
695マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:08:01 ID:???
でも医療技術って、ハルケギニアの水魔法の方が高度な気がする
696マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:10:03 ID:???
あとはまあ、サトラレの方々とかジオブリーダーズの田波さんとか
ああっ女神さまの森里蛍一、ひぐらしのなく頃にの前原圭一あたりか。
強くないけど役に立つかもな人たちは。
697マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:11:06 ID:???
>>695
医療知識がないとすぐに限界が来るぞ。
ガンらしきカトレアに打つ手なしだし。
698マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:11:11 ID:???
そこらへんは呼ぶくらいなら原作読んでたほうがましなSSになりそうな
699マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:11:57 ID:???
漫画版ゼブラーマンなら、強いのか弱いのか分からなくて良いかもね
劇場版のと違って最後までコスプレヒーローのままだしね
700マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:13:04 ID:???
>>693
短編は良いぞ……
長編じゃモチベーションとネタの問題で書ききれないものも料理できる。
と、長編書けない奴が言ってみる。
701マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:13:52 ID:???
まあ、森里さんちの蛍一くんは召喚されてもベルダンディーとかがあっさり見つけに来てくれそうな気もするがなw
702マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:14:16 ID:???
>>698
かもね
まあ多分↑で書いた奴は俺は書かないと思う、多分
うーむ、なんか電波来ないかなー
電波さえ来ればその場の勢いで書いて後で修正繰り返して形にできるんだが
703マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:16:25 ID:???
ウルドとスクルドが要らん手出しして泥沼になる可能性もあるけどなw

誰かが言ってたけど、ファティマ召喚とかも読んでみたいな。
でもあれってマイトのメンテ定期的に受けないと駄目になりそうだけど。
704マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:18:47 ID:???
>ファティマ
一年くらいならまだしも、それ以上となると確実にマイトのメンテが必要になってくるはず。
モーターヘッドよりはましだが。
705マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:19:56 ID:???
サイトより強いけど心も強いだろうけど、基本的に役立たずかつ、
悪い影響を周囲に与えまくりな使い魔とか。

例:泉こなた

まあ、召還されそこねているSSはあったが。
ちなみに その世界に『ゼロの使い魔』はあってもこなたならまだ読んでない可能性も。
706マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:20:38 ID:???
ガレリアンズからリオンとか思い浮かんだがすぐヤク切れかショートだな
707マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:21:49 ID:???
読んでるこなたが来るってのもいいな
基本的にハッピーエンドではなくおもしろくなりそうな方向に進めたがりそう
708マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:22:53 ID:???
喋らない主人公って良いんじゃね?
と思ってガングレイヴのグレイヴで一つ書こうかと思ったら
定期交換する血液を確保する手段が無いことに気付いて泣いた
709マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:23:40 ID:???
コッパゲに作らせる
710マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:25:01 ID:???
こなたかー。確かに武道経験者だから強いわな。
描写見てるとどうも段位持ちっぽいし。さらに家事も万能。
問題は死ぬほどやる気が無いことか。

…結局>>705と同じことしか言ってねえよ自分!
711マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:26:40 ID:???
>710
ギーシュの行動を先読みして糾弾されないように、しかも致命的に二股ばらすとか
712マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:29:13 ID:???
>>668
来ると思ったよそのネタ
雪風とかシルフィードとかかぶってるから
713マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:29:37 ID:???
ゼロの使い魔をこなたが既読だった場合は変な野次馬根性で変に率先して動きそうでもあるがな。
714マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:30:57 ID:???
>>706
無理だろうな
薬があっても常用すると頭痛が止まらなくなるしな
はっきりいって薬漬けってレベルじゃねえぞ
あれ寿命絶対短いだろ
715マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:30:58 ID:???
キュルケと胸の話でステータスを語るのか
716マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:36:33 ID:???
>>715
自分の胸を見下ろすルイズに
「大丈夫大丈夫、需要はあるって」
717マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:36:36 ID:???
パート17にも突入してるのだが…
初期の頃のスレで覇王十代書くといってた人マダー?
718マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:37:24 ID:???
>>717
なに覇王愛人とな?
719マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:38:19 ID:???
>>716
……ワルドとか?
720マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:38:26 ID:???
>716
シエスタは歩く萌え要素認定です
721マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:38:29 ID:???
>>718
なにその少女漫画の名を借りたエロ漫画(レイプ系)。
722マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:44:40 ID:???
>>720
逆にキュルケは萌えないとか語る
723マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:44:44 ID:???
そういえばヤムチャは子供には容赦ないぞ。チチ気絶させとったし
724マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:44:52 ID:???
俺もソレは考えた事あるけど実行する気にはならなんだww支援
725マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:48:04 ID:???
し・・・支援・・・誰に?

リロードしようぜッ
726マロン名無しさん:2007/07/27(金) 14:57:48 ID:???
>>721
何を言うか、すごいんだぞ彼は。
ゆびぱっちんがカンフーの方にあるんだから。きっとアレは気弾とかが飛ぶんだ。
ああ、なんて素晴らしきヒ○ッツカ○ルド
727マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:06:26 ID:???
ストプラのタクミ


取りあえず、敵さん皆ムカッ腹
728マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:08:09 ID:???
うわ、ゆとりばっかりで臭いスレ。
729マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:14:23 ID:???
ならば来るなと(ry
730マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:17:12 ID:???
>>728
初期の頃はいなかったよ
731マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:18:28 ID:???
つうかゆとりって具体的に何歳から何歳よ
732マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:19:03 ID:???
じゃあ聖マッスル
733マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:19:59 ID:???
まぁ夏だし仕方ないんだろうね。
734マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:20:05 ID:???
投下してもいいですか?
735マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:21:07 ID:???
>>731
平成生まれ。
まぁ厨の意味で使ってると思えばおk。
736マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:21:33 ID:???

来い!夏の淀んだ空気を吹き飛ばす台風が如く!
737マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:21:41 ID:???
>>734
良作でも駄作でも叩かれまくるけど
それでもいいなら
738マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:22:28 ID:???
ここであえて投下禁止という奴もおらんだろう
739マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:22:49 ID:???
少なくとも本スレでのたたきは気にせんでいいと思う
740マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:24:32 ID:???
カマン
741マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:24:42 ID:???
>>734
問答無用!来い!
742ときめきメモリアル0:2007/07/27(金) 15:25:23 ID:???
エピローグ

ハルケギニア。
トリステイン魔法学院。
大学の講堂の様な教室。
アルヴィースの食堂。
キュルケ。
タバサ。
ギーシュ。

そして、ルイズ。

どれを思い出しても、ぼくの心は切なさで満たされる。
あの日、伝説の木の下でルイズからの告白を受けたぼくは、それでも帰郷を望んだ。
望郷の念は、ぼくが思ってた以上に、心の奥深くまで根差していたのだ。
鳶色の瞳を潤ませながら送還魔法始を唱えるルイズの姿が今でも目に焼き付いている。
ぼくは机の引き出しを開くと、餞別代わりにとルイズから受け取ったルビーの指輪を取り出した。
「……ルイズ」
二年もの長きにわたり、ぼくの主人を務めた少女の名前を呟く。
どこにいても、何をしてても、彼女はいつもぼくの隣にいた。
笑ったり泣いたり、時には怒ったり、実に感情の起伏が激しいコだった。
なんとなく、ルビーを指先でそっとなでてみた。

「……ルイズ、君の声が聞きたいよ…」

その時になって、ルイズの事をどうしようもないくらい好きになっていた自分に気付き、ぼくは延々と涙を流し続けた。
743マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:25:54 ID:???
ちょwwwいきなり今までと路線が違いすぎるwww
744ときめきメモリアル0:2007/07/27(金) 15:27:37 ID:???
始まりがあれば、終わりがあるように、出会いがあれば、また別れもあるのです。
永遠に続く幸せ…。
それはどんなに幸せなことでしょう。

女の子なら誰もが信じる伝説。
それはここトリステイン学院にもあります。

「卒業の日に、校庭のはずれにある古い大きな樹の下で女の子からの告白で生まれたカップルは永遠に幸せになれる。」

ぼくにもそんな絆を紡げるのだろうか。

一生で一度限りの高校生活のはずなのに最初の一年間は、ただ退屈な時だけが刻まれ続けた。
しかし、淡々と何となく過ごしていたぼくの学生生活は、突如、現れた光りのゲートによって、刺激的で充実な日々に塗りかえられる。
ぼくはファンタジー世界に迷い込んでしまったのだ。
しかし、そこでもきらめき高校と何ら変わりのない青春の舞台が用意されていた…。
745マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:27:55 ID:???
不覚にも今までの作品とのギャップにワロタwwwwww
支援
746マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:28:58 ID:???
いきなりエピローグな辺りにマイッタ!

支援
747マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:29:05 ID:???
主人 公www
748ときめきメモリアル0:2007/07/27(金) 15:31:33 ID:???
今回は短くて申し訳ないんですけど、エピローグ(プロローグの誤りではありません)のみの投下です。
次回からはまとめて投下します。
失礼致します。
749マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:33:00 ID:???
短いけど斬新な話にGJを送りたいのですが構いませんね!
750マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:33:41 ID:???
これはワラタwww
751マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:34:31 ID:???
この発想はなかったわwww
752マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:34:52 ID:???
GJ!
こういう変化球も二次創作では大歓迎だ
続きを期待している
753マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:35:41 ID:???
ギーシュが攻略キャラにはいっとるwww
754マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:37:12 ID:???
ぶっちゃけこんなのを誰が考えたろうwww
もうもの凄く吹いたwww
755マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:38:26 ID:???
笑いが止まらんwwwGJ
756マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:39:39 ID:???
ギーシュは男装美少女ってオチだな
757マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:40:10 ID:???
テラ伊集院w
758マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:40:31 ID:???
投下します。前の方が面白すぎてどうもやりにくいですが
759マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:40:38 ID:???
いや、あえて最近まれにあるTSキャラってことで(マテ
760マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:40:48 ID:???
なんというグラモン家の掟
761マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:41:57 ID:???
ときメモwwwww
762マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:42:20 ID:???
>>760
そか、トキメモだけにそっちか
>>758
バチコイ!
763キース:2007/07/27(金) 15:43:13 ID:???
何となくルイズは、日常が変わりそうな気がしていた。冒険ものでも悲劇でもない、ドタバタギャグコメディに。
…その具現が今、目の前に居る。
彼がしているのは洗濯だ。もしも水の上に浮かせた衣類にストンピングを繰り出すことを洗濯と言うのなら、の話ではあるが。
それにしても、この使い魔は明らかに異常だ。時は遡る…

***使い魔は変態執事 第2話〜侵食される日常〜***

全員の攻撃魔法を叩き込まれたキースは、何故か黒コゲで凍り付いていた。そしてタバサが心持ち満足そうな顔で胸を張っている。
なおこれは比喩ではない。文字通り、まるで氷の彫像であるかのように黒コゲの体に霜をまとい、何故か両手を腰に当てて仁王立ちの体勢で凍っている。
一瞬脳裏を「仮面ライダー」という文字列がよぎったが、ルイズは気にしないことにした。
「みんな、そろそろ教室に戻るぞ」
さて、この使い魔を運ぶのは少し無理そうである。少女の細腕でこんな大の男を運べるわけが無いので当然である。
放置はしたくないが、教室に光を乱反射する黒い人型オブジェを置くのもちょっと気がひける。
そこで考えること数秒、やはりここはご主人様なんだから、と、
「タバサ、ちょっとコレを運ぶのを手伝ってくれない?」
タバサに頼んだ。ご主人様としてすることが頼むこと?と一瞬疑問に思ったが、仕方が無い。悔しいことに自分は魔法が使えないのだから。
「…」
タバサは無言でOKを出すと、レビテーションではなく風で教室まで氷の彫像を吹き飛ばす。途中でふとっちょの後頭部にぶつかって墜落していたが、きっと問題なかろう。
なにかいつもより扱いが荒い感じがするが、さっきのことをまだ根に持っているのだろうか。
まあ扱いの差はどうあれ、無事に教室に運べたことには違いなかった。壁が凹んでいるが幻覚だろう。そうだ、絶対そうだ。
764キース:2007/07/27(金) 15:45:41 ID:???
そんなこんなで授業も夕食も終わり、再びタバサの手を借りて自室にキースと共に戻ったルイズは、いい加減に待ちくたびれていた。
大分表面が柔らかくなって解凍されてきた感はあるものの、まだまだ中身は凍っているようで、触った感じもまだ冷たくて中が固い。
と言うか普通は死んでいそうなものだが、ルイズは半ば直感的に、こいつなら生きているだろうと確信していた。
…むしろだんだん腹が立ってきた。なぜ主人の私がこんな使い魔なんかに待たされなくてはならないのだろう。
とりあえず早く解凍するために、メイドにアツアツの紅茶を持ってこさせ、それをキースの半開きの口から流し込んでみる。
これくらいすればすぐに解凍されるだろう、そう思って本を読み始める。そして徐々に没頭していき、そして
「一番乗りぃぃぃぃぃぃぃ!」
「うるさい!黙りなさい!」
奇声を上げつつ使い魔が覚醒する。
「ああ、大変ですぞ頭桃色魔術士どの!世界鼻毛にストパー委員会の魔手はすぐそこまで迫っておるのです!至急愛の天パ戦士を50人集めねば!」
「近所迷惑だから静かにしなさい!目を覚ましなさい!落ち着きなさい!」
そういう自分も最大声量で怒鳴っているのはお約束である。
「むぅ…しかし頭桃色魔術士どの、考えてみると鼻毛にストパーがかかっても意外と問題がない気がしてきたのですが」
「知らないわよ!あと変な呼び方はやめなさい!私にはルイズという名前があるの!」
「わかりました頭桃色ルイズどの」
「だから私が色ボケの馬鹿みたいだからその冠詞はやめなさい!」
キースは、あまりの声量で肩と桃色のブロンド髪を上下させるルイズの肩を白い手袋をつけた手でぽん、と叩き
「大声の出しすぎは体に悪いですぞルイズどの」
「誰のせいよっ!」
話が通じない。とりあえずまともな呼び方になったからよしとしよう。
力なくルイズは使い魔を従えるための説得に入った。
「それよりも、あなたは私の使い魔になったの。だから自覚を持ちなさい」
「はいはーい、せんせー、しつもんです!」
765マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:46:40 ID:???
天パその1支援
766マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:47:15 ID:???
天パその2支援
767キース:2007/07/27(金) 15:47:37 ID:???
キースが手をびしりとキレイに伸ばしながら掲げ、甲高い怪しい声色で質問する。
「はいはいキースくん、なんですか〜?」
受け答えるルイズも無論、適当である。眠気も手伝い、もはやマトモにやる気など存在しない。
「つかいまってなんなんでしゅかー!なにをすればいいんでしゅかー!」
「使い魔はねー、まずは主人の目となり耳となるのよー。通常は感覚をリンクさせてやるんだけどアンタ人間だしできないみたいねー」
「つまりスパイでしゅねー」
だんだんノリが固定されてきた。もはや自分は駄目なのかもしれない、とルイズは半分寝ながら考える。
「次にねー、秘薬の材料を持ってくるのー。あ、材料ってのは硫黄とかコケとかねー」
「つまりさつじんキノコきょうだいとかもってくればいいんでしゅねー」
「そーそー」
意味不明な単語が出てきたが、キース相手に言及する体力もないので適当に同意しておく。
「そしてねー、使い魔は主人の身の安全を守るんでしゅよ〜」
「なにを変な赤子言葉で話しているのですかルイズどの?」
「…」
ぶちり
弛緩しきったルイズの神経が、伸びすぎで切れた。
「…あ・ん・た・が」
ルイズは傍らの杖を手に取り
「最初に始めたんでしょうがぁぁぁ!」
ありったけの魔力を込めて振り下ろした。そして毎度のごとく魔法は失敗し、キースは無色の爆発に吹き飛び、壁にめり込んだ。
768キース:2007/07/27(金) 15:49:09 ID:???
「それで、他には何かあるのですか?」
にゅっとキースが復活する。もはや驚くことでもない。
「アンタの場合は人間だから、掃除洗濯その他雑用ってところかしらね?」
さっきのようにネジを緩めっぱなしにしていると面倒なことになるため、魔法を放ったついでに回転し始めた頭を維持する。
「…その使い魔の職務をすることで私に何のメリットがあるのでしょうか?」
そんなこと、決まっているではないか
「あんたのことを誰が養うと思ってるの?」
「一生ついて行きますルイズ様ぁ!」
ずざざとダイビング土下座
…変わり身が早すぎる。
「…確かあんた、執事見習いって言ったわよね?」
「ええ」
「じゃあ、やることは執事と大差ないし、できるわよね?」
「無論です」
そう言うとルイズはおもむろに服を脱ぎだし、ぽいとキースの前に投げた。しかし、なかなかこの使い魔は役立ちそうだ。丈夫だから盾にもなるし。
「なるほど、これを競売にかけろと?」
「んな訳ないでしょ!?明日洗濯しなさいって言ってるのよ!」
訂正。微妙に使いどころが難しそうだ。
769マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:50:05 ID:???
オスマンに売り渡しそうだ支援
770キース:2007/07/27(金) 15:51:25 ID:???

朝、ルイズは澄んだハンドベルの音色で目を覚ます。
壁際に佇んで優雅にハンドベルを鳴らすタキシード姿を見て、そうか、昨日召喚したんだった、と思い出す。
ルイズは目をこすりながらむっくりと起き上がる。ハンドベルをBGMに。
「着替え」ルイズの声に、キースは左腕でハンドベルを鳴らしながら器用に右腕だけで服を持ってくる。ハンドベルをBGMに。
ルイズは、己の使い魔が片手で運んできた下着を身につける。ハンドベルをBGMに。
「着せて」ルイズの声に、キースが器用に右腕だけでスカート、ブラウス、マント全てを着させていく。ハンドベルを「うるさいっ!」
キースは無表情でベルを優雅に振りつつ、首を斜めにかしげた。
「ハンドベルをもうやめなさいって言ってるのよ!」
だがキースは平然と言い返す。
「しかし、目覚ましはボタンを押されるまで止まらないものと相場で決まっております。」
「あんたは目覚まし時計じゃないでしょうが人間!とにかく私が起きたら止まりなさい!」
朝からまったくもって体力の無駄遣いだ。
「解りました。以降気をつけましょう」
肩で息をしながらルイズはこめかみを押さえた。私の日常はだんだん塗りつぶされていくのだろうか。

しかし、これがなかなかおかしくもなかった。朝食は「執事が主人と共に食事をするなどありえません」と言って何も口をはさまず裏方へ引っ込んで行ったし、
授業中もたまに質問をするくらいで基本的に黙っていた。
やっぱり意外といい使い魔なんじゃない?そう思っていた矢先のことである。
771マロン名無しさん:2007/07/27(金) 15:52:27 ID:???
目覚ましってあるのかあの世界?まあキースだからいいか
772キース:2007/07/27(金) 15:54:10 ID:???
ところ変わってその頃の廊下、タバサは事前に惨事を予想して廊下へ退出していた。一時避難というやつだ。
「おや、青魔術士どの、奇遇ですな」
にゅっと現れたルイズの使い魔に『サイレント』をとりあえずかける。
一切声は聞こえない。ついでに言えば、これなら教室から響いてくるであろう爆音も聞こえないだろう。
そのとき、地面が大きく揺れた。

教室の状況はさんざんだった。あちこち黒こげのルイズに、壁際で失神する教師、壊れた机の数は数え切れない。
「…ちょっと失敗しちゃったみたいね」
「ちょっとじゃないだろゼロのルイズ!」
「成功率も使える魔法もゼロじゃないか!」
生徒のブーイングの嵐、ルイズはもはや立ち尽くす以外のリアクションを持たない。
773キース:2007/07/27(金) 15:55:40 ID:???
「なるほど」
にゅっとここで無傷のキースが生えてくる。
「つまり、あなたのゼロというのは成功率などなどのことだったのですな。納得納得。」
殴りたかったが、殴る理由が無い。どうにか堪えた

結局授業は中止、原因であるルイズと、その使い魔であるキースは、魔法の使用を禁止された上で教室を片付けることとなった。
とは言ってもゼロのルイズはもとより魔法など使えない。使い魔のキースに片付けはほとんど任せきりだ。
「無能〜無能〜無能貴族〜♪」
その使い魔はというと
「ゼロのルイズは使えない〜♪魔法を全然使えない〜♪」
どこからか出したギターをかき鳴らしながら弾き語っていた。
「使えば爆発黒魔術士どのもビックリクリクリくりっくり〜♪」
狂ったようにギターをかき乱す。
「我は砕く原子の静寂!我は砕く原子の静寂!なんでもかんでも原子の静寂!」
シャウト、ひたすらにシャウト。のどが壊れるほどに魂を込めて歌い上げる。
さすがにこれにはルイズも我慢ならない。己の杖を手に取り、使用禁止である魔法を発動する
「黙りなさいこの変態下僕っ!」
ルイズの生み出した爆発はギターを砕き、使い魔を飲み込んだ。
774キース:2007/07/27(金) 15:57:37 ID:???
終了です。ぶっちゃけ省いてもよかったんですが、ギターキースだけはやっておきたかったんです。

次回からは展開がどんどんカオスになります。ギーシュ涙目です。
775マロン名無しさん:2007/07/27(金) 16:02:14 ID:???
>>773
これはウザイwww
キースが土下座とかするかな〜とか思うけど
キースだしな
776マロン名無しさん:2007/07/27(金) 16:09:13 ID:???
ちょwグーグルで「inurl:ViewerFrame?Mode= 」って検索してみwww
日本中の監視カメラをブラウザ上で操作できるぞw
なんか誰かの家のベランダとかあるぞw
777マロン名無しさん:2007/07/27(金) 16:36:13 ID:???
グロ魔術士とかけてゼロ魔術師どのとか呼びそうだ
778マロン名無しさん:2007/07/27(金) 16:48:23 ID:???
キース何でもありすぎw
779マロン名無しさん:2007/07/27(金) 16:54:27 ID:???
なんつーか、「キースならアリだろう」と思っちゃうところが怖いよなw
780マロン名無しさん:2007/07/27(金) 16:55:25 ID:???
Wikiの編集についてお願いがあるんだけど、
「まだ作ってないページへのリンクを作り、その後にそのリンク先のページを作る」
っていう方法じゃなくて、
この「wikiの使い方」(ttp://www35.atwiki.jp/anozero/pages/152.html)のページに書いてあるように、
「まずページを作ってからそれにリンクさせる」という方法で編集して欲しい。

先にリンクを作る方法だと、携帯電話からは
その方法で作られたページへのアクセスができないんだよね。

例えば今だと、携帯では「とある魔術の使い魔と主」のページ(ttp://www35.atwiki.jp/anozero/pages/157.html)から
「とある魔術の使い魔と主-27」のページにはアクセスできない。
781マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:06:15 ID:???
>>780
そういう話は避難所でどうぞ
782使い魔オーフェン ◆Bf3uS1FsbY :2007/07/27(金) 17:14:12 ID:???
投下してよかですか?
前回から続き6-2になります。
783マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:17:54 ID:???
よいではないか
784マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:19:04 ID:???
よかろうなのだぁー!
785使い魔オーフェン ◆Bf3uS1FsbY :2007/07/27(金) 17:19:43 ID:???
んでは投下しますね、ちょいと長いので支援お願いします。
786マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:20:12 ID:???
オーフェン氏ではありません。
投下……前に質問です。ここって最大何行何列ですか?
支援
787使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:21:15 ID:???
入ってみると息苦しい、見た目からしてそんなに広くはないと思ってはいたものの、
武器が所狭しと並べられている為に、普通以上に狭く感じるのだろう。
換気もあまりよくない、幸いなのは商品の一つ一つはきちんと手入れされているようではあったことだけだ。
「さぁ、好きなの選んでい〜わよ」
「・・・んじゃ、お言葉に甘えて」
(どちらにせよ、武器は必要だ 魔術だけじゃ如何ともし難い状況というものは必ずあるからな)

「貴族のお客様にお売りするもんはそちらにはありませんよ」
いつの間にかカウンターに立っている店主のような風貌の男が口を開いた。
「使うのは俺だ」
「はぁ・・・そうでございますか」
「ふ〜ん、ついでだから貴族用ってのも持ってきてよ」
「おいおい、貴族用ってのは恐らくだが高いんだろ?そんな高価なもんはいらんぞ」
「そんなの気にしなくていいのに」
「そもそも高いから良質とは限らん、自分にとって使いやすいものをだな・・」
「それに見るだけならタダだしさ」
「まぁそれは・・・そうだがな」

(やっぱり携帯性に優れてるのはナイフだな・・・投げる事も可能だし利便性が高い
 剣や槍は持ち歩くのもダルいし、なにより邪魔だ)
「オーフェン、こっちきなよ」
いつの間にやら店主が出してきた武器をキュルケとタバサが物色していた。
(とりあえず見るだけ見てみるか)

剣だった 各所に装飾の施されたそれは、明らかに実戦向きには見えない。
「これは・・・使い物にならんだろう、常識的に考えて」
店主はその言葉を聞き慌てて注釈をし始めた。
「ちょっと旦那、これは歴とした業物ですぜ、かのゲルマニアのある刀匠が・・」
「薀蓄はどうでもいい、大体そんなの言われても知らんし、そもそも俺は剣を使う気はない」
店主は苦い顔していた、これ以上説得しても無駄だと悟ったのだろう。
「ホントにいいの?」
「あぁ、とりあえずこの短剣を・・」
788マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:22:45 ID:???
支援〜〜
789マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:22:53 ID:???
しえんー
790使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:23:02 ID:???

「あっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

その声は、ただでさえ狭い店中に大いに響き渡った。
「あ・・・」と、これはオーフェン
「げ・・・」と、これはキュルケ
「・・・」そしてタバサ
「?」ついでに店主
三者三様ならぬ四者四様のリアクションと同時に、入り口に立つ声の主を見ていた。

「か・・・勝手にどっかに行って・・・迷子だと思って探し回って・・・」
肩がプルプルと震えているのが遠目でも見て取れた。
「ようやく見つけたと思ったら・・・」
なんとなくやばい雰囲気を感じ取ったタバサは一人耳を塞いでいた。
「よりによってキュルケなんかと一緒にいるなんて・・・」
「お・・・おい・・・」
なんとか宥めようとするが言葉が出てこない。
「この・・・この・・・バカ犬ーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!」
耳をつんざく叫びが店内を駆け巡る
なるほど、魔術に必要な要素の一つ、声量については申し分ない。

「っ痛・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
ルイズは肩で息をしている、キュルケも自分同様今更ながら本能的に耳を抑え、タバサは涼しい顔をしていた。
次に口を開いたのはキュルケであった。
「まったく、うるさい主さまだこと、私がどこの誰と買い物してようと自由でしょ」
「なっ・・・」
ルイズは引きつった声をあげる 頼むからこれ以上刺激するな。
「だだ・・・大体、いつの間にキュルケやタバサと仲良くなってんのよっ!」
「それは話すとちょいとばかし長くなるんだが・・」
「昨夜、涅槃を共にしたのよ♥」
オーフェンを遮りキュルケはその言葉を口にした。
791マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:23:48 ID:???
支援
>>786
32行までで2048バイトまで
792使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:24:12 ID:???

「んがっ・・・」
「んなななっ・・・」
「てめ・・キュルケ、これ以上余計なこと・・」
「不潔よーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!」
またもオーフェンの言葉は遮られる。
「ぐぅ・・・落ち着けルイズ! 少しは冷静になってだな・・・」
「アンタのことちょっとだけだけど信頼してたのに!
 使い魔のくせに主を裏切ってキュルケなんかに発情して!」
「だから違うっての!」
キュルケは隣りで声を押し殺し笑っている。

「た・・・タバサ、助けてくれ!」
ギロっとルイズはタバサを睨む。
「昨夜・・・外で会った」
「そうそう」
「少し話しをしてフレイムに連れてかれた」
「って、おい〜〜〜!」
(確かにその通りではあるが、この状況でフォローくらいッッッ!!!)
アイコンタクトをするが通じない、そして時既に遅し。
「それで〜私の部屋にきて〜熱〜い夜を・・」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
ルイズの顔が紅潮していく、無論怒りで。
「だぁあああああああああああああああああ」



一体どのくらいの時間が経ったのだろう。
キュルケに事実を証言させ、怒り心頭のルイズを説き伏せるのに。
793使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:25:24 ID:???
「つまりオーフェン、アンタは食い物に釣られたわけね」
「まぁ・・・そういうことになる」
「まったく、ルイズはお子ちゃまね 不潔どころかとっても高尚なことなのに」
「なっ・・・ッッッ!!!」
「あーもう、これ以上言い争いはやめにしろって」
「はいはい」
本当にわかったのか、それともわかってないのか、
キュルケはルイズをおちょくりたいだけなのかもしれない。

「とりあえず!アンタは私の使い魔!!キュルケなんかの施しを受けるいわれはないわ!!!」
「私は好きな人に振り向いてもらう為にプレゼントしようってだけよ、それがいけないこと?」
「必要ない!主人である私がいらないって言ってるの!!」
「あなたの使い魔といえどオーフェンは人間よ、人間らしくあるべきじゃない?」
「こ・・・こんな誰彼構わず発情するようなバカ犬を人間扱いする必要ないわ!」
「ちょっと待て、誰がいつ発情した!?」
「してるじゃない!今!!!」
「だぁぁぁかぁぁぁらぁぁぁああ」

「さっきからぎゃーぎゃーうるせー娘っ子だな」

「なっ・・・誰よ!」
ルイズは店主を睨む、心身疲れ切った表情だった店主は必死に首を振る。
「違うわよルイズ、声は向こうからしたもの」
「くぐもった変な声だったな」
スッっとタバサが入り口脇を指差した 全員の視線がそこに集まる。

「人が寝てりゃぁぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー」

794マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:26:33 ID:???
グロ魔術支援
795マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:27:00 ID:???
>>791
32行か……ちょっと揃えてから投下しますか、サンクスです
支援
796使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:27:42 ID:???
「剣が・・・喋ってる?」
「インテリジェンスソードね」
「なんだそりゃ?」
「知性のある剣って言えばわかる?」
「そもそも武器に知性ってのが聞いたことない、ここではそれが普通なのか」
「まぁあまり多くはないけどね」
「そういえば・・・」
「なになに?」
「喋る紙なら見たことあるな」
「喋る紙?」
「まぁ紐やら糸やら爪楊枝やら折れたマッチやら・・・でもあるな」
「ごめん、意味わかんない」
「わかられても困る」

「この駄剣!」
「なんだと小娘!」
ルイズと件のインテリジェンスソードはあーだこーだ言い争いをしている。
「よし、あれいくらだ?」
店主はきょとんとした顔をしていた。
「あんな剣うっさいだけだと思うけど」
「俺はこう見えて日曜大工が趣味なんだ」
「ほほ〜う」
「あれを見ていたら無能部下自動罵声浴びせ機ボンバー君九号というアイデアが・・・」
「無能・・部下?」
「こっちの話だ」
キョトンとしているキュルケを尻目に郷愁に浸る、とそこでルイズが戻ってきた

「はぁ・・・はぁ・・け・剣なんかと言い争いしてもしょうがないわ」
「あら、お似合いだったわよ」
もはや喋る気力も果てたのか、ルイズはキュルケを睨みつけるだけだった。
キュルケはキュルケで、「こわいこわい」と軽口を叩いている。
797マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:28:55 ID:???
ヒモ男支援
798使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:29:09 ID:???

「ルイズ、武器買ってくれるんだろ?」
「へっ?あ・・・うん」
どうやら先程のキュルケ達との一件は忘れているようである。
「あそこに置いてある短剣と」
カウンターを指差し口にする、オーフェンはそのまま入り口脇へ歩いていった
「これを頼む」
そう言いながらインテリジェンスソードを持つ
「は?」
ルイズとインテリジェンスソードの声が被った
「そそそ、そんな剣お断りよ!」
「じゃぁ私が買ってあげるわよ」
と、キュルケ。
「なっ・・・アンタの施しは受けないわ!」
「だって〜、ルイズはオーフェンが頼んでるのに買ってあげないんでしょ」
「そ・・それは・・・」
「おい、目つきの悪い兄ちゃん」
「一言余計だ」
「俺ァデルフリンガーってんだ、アンタになら使われてやってもいいぜ」
「使い手を選ぶ武器・・・か、本来ならそんなもんお断りだがな」

ルイズは葛藤していた、が決心がついたようである
(キュルケは私が買わなければどう言ったってオーフェンにプレゼントする・・・、
 どちらにしてもあの剣がオーフェンのになるのなら、キュルケなんかに施しを受ける謂れはないわ)
「し・・・仕方ないわね、買ってあげるわよ」
「すまねぇな」
(尤も、武器として使うつもりは殆どないが・・・)


事が一通り収束し店主はやつれた顔だったものの、そこは商売人の性なのかアフターケアの案内まできっちりしてくれた。
(俺だったら二度と来て欲しくないけどな)
799使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:30:18 ID:???

4人並んで街を歩く、ルイズとキュルケに挟まれ空気が重い。
「ところで、少しは荷物持ってくれないか?」
「アンタが使い魔なんだからアンタが持ちなさいよ」
服屋から一時的に預かっていてもらった荷物、かなりの量がある。
「大体魔法で持ち上げれば済むんじゃないか?そういうのも出来るんだろ」
「ぬぐ・・・」
「どうした?」
横でキュルケはニヤニヤと笑っている。タバサは我関せずといった表情であった。
「そうね〜、これくらいできるわよね〜『ゼロ』のルイズちゃん」
ルイズは苦虫を噛み潰したかのような顔で唸っている。
「オーフェン!アンタも魔術士なんだから自分でやりなさいよ」
「いや、俺の魔術は声を媒体にするから持続時間は基本的に短いんだ、
 声が霧散したら終わりだからな」
「うう・・や・・・やればいいんでしょ!!!」
と言うとルイズは詠唱を始めた、後、黄昏時の街中に爆発音に似た轟音が響き渡った。



「だァーはっはっはっは」
デルフリンガーが笑い声を上げている。
「お前ら・・・二人ともちゃっかり逃げてやがって・・・」
「あはは、ごめんごめん」
「ごめんなさい」
デルフとキュルケは笑い、ルイズは落ち込み、タバサはいつものことといった感じである。
「なるほど『ゼロ』のルイズ・・・か、言いえて妙だな」
800マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:30:38 ID:???
エドゲイン君支援
801マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:31:30 ID:???
赤貧魔術士支援
802使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:31:34 ID:???
「う"う"・・・どうせ私なんて・・・」
「そう卑屈になるな」
「へっ?」
「どんな奴にも得手不得手ってのはあるもんだ、努力してればいずれ報われる日もくるさ」
ルイズの顔がパァッっと明るくなる。一方キュルケは憮然とした表情になった。
「オーフェン、アンタなかなかいいこと言うわね」
「ええー、ルイズじゃ無理でしょう」
「そうとも限らんさ、基礎が不得意で応用が得意って奴も中にはいるしな、
 それに天才ってのは意外となにか欠落していたりもする」
オーフェンは自分の師を思い出す、天才といえば彼であり彼といえば天才であった。
優秀揃いな牙の塔の教師の中でもさらに別格、隙がなく思考が読み取りづらく無愛想だったが紛れもなく天才だった。

「そうよね、私もまだまだこれからよね」
「まっ、落ちこぼれはなにをやっても落ちこぼれだったりするが」
オーフェンはとある無能警官を思い出す、無能といえば彼女であり彼女といえば無能であった。
優秀とは言いがたい派遣警官の中でもさらに別格、常に隙だらけでまともなこと考えず他人の迷惑を顧みないまさに無能だった。

「? なにをうずくまってるんだルイズ」
「うぅ・・・アンタってひどい奴ね」
「まぁ相手が至福の絶頂に達した瞬間、容赦なく致命的な一撃を叩きつけるのは快感だからな」
キュルケは大いに笑っていた。一方、ルイズの肩がプルプルと震えている。
「ふ・・・ふふ・・もう一発喰らいたいようね」

「いやいや待て、冗談だ それにまた使い物にならなくなる服が増えるぞ」
先程の爆発で既に原型を保ってるのは半分程度になっていた。
「それに俺の見たところ、お前は才能があるタイプと見た」
「・・ホント?」
「あぁ、きっと切り倒された老木の年輪を数える才能とかがあると思うぞ」
本日二度目の爆発音が響き渡った。


803使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:32:45 ID:???
「一緒にシルフィードに乗ってけばいいのに」
「まぁ一応ルイズの使い魔なんでな、それに空を飛行して移動なんて怖い」
「あらら、意外と臆病なんだ」
「己の力で御せないものってのは怖いものさ、どんなものでも・・・な」
「シルフィードは大丈夫」
タバサはしっかりとした瞳で見つめながら言った。
「別にタバサやシルフィード信用してないわけじゃないさ、
 それに機会があったら乗せてもらうつもりだ、ただ今は・・・」
「乗ればいいじゃない!私は一人で帰るから構わないわよ!!!」
憤慨し半ばやけくそ気味に叫ぶルイズ。
「あんなだからな、暴走して馬が転倒して怪我でもされた日には寝覚めが悪くなる」
「はいはい、それじゃ行きましょうかタバサ」
コクとタバサは頷く。
「それじゃ頑張ってご機嫌取りしてちょ〜だいね、あっ夜になったら私の部屋にきてもいいわよ♥」
「・・気が向いたらな」
てきとーに返事をする。二人を乗せたシルフィードは瞬く間に上空へと昇り視界から離れていく。

「さてと、帰るか」
二度の爆発で残り少なくなった服とデルフリンガーを積む。
「・・・別に一人でも帰れるもん」
「まぁそう言うな」
「ひゃっ」
ヒョイとルイズをいわゆるお姫様抱っこで持ち上げ馬に乗せる。
「おかしな声を出すな」
そう言いつつ、次いでオーフェンも馬に乗った。
「いいい・・・いきなり持ち上げるからびっくりしただけよ!」
心なしか顔が紅いルイズ。
「がはは、天然か?わざとか?いずれにせよ隅に置けんなぁ」
横に積んでいるデルフリンガーが口を開いた
「なっ・・・」
「いきなり喋るなビビる、それに俺はガキには興味ない」
「ガっ・・・レディに向かってガキとはなによガキとは!」
804780:2007/07/27(金) 17:33:09 ID:???
>>463を見逃してた。
そういう条件で作られた場合だけ>>780の状態になるっぽい。
現にリンク→リンク先といった作られ方をしていても
「とある魔術の使い魔と主-27」は携帯からでもアクセスできました。
確かめもせずに注文をつけたことを謝罪します。
805マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:33:28 ID:???
私怨
オーフェン……まさに外道そこに痺れて憧れる

ああ、落ち込むルイズが可愛い。
806使い魔オーフェン6-2:2007/07/27(金) 17:34:07 ID:???
      フェミニスト
「俺は性差廃絶主義者だ、レディだろうがなんだろうがガキはガキだ」
「今度のガンダールヴは容赦がないねェ」
「ガンダールヴ?」
二人して首を傾げる。
「オーフェン、お前さんの左手にあるルーンのことさ」
言われて左手を見る、読めない。と、ルイズが左手を覗き込む。
「確かに書いてあるけど・・・どういう意味?」
「俺が使われてやるのはガンダールヴだけだ」
「それだけじゃ意味がわからないわよ」
「詳しくは自分で調べな、俺ァ誰かさんに眠りの邪魔をされたからそろそろ寝る」
「無責任な・・・」
「俺を使う時になったら起こしてくれや、オーフェン」
そう言ってデルフリンガーは黙ってしまった。
「一体なんなのよ」
「さぁな、俺に聞かれても」
ルイズはしばし考え込んでいる。
「なぁ、召喚とかそういうの詳しい教師っているか?」
「え?・・・う〜ん、わからない・・けど、ミスター・コルベールなら詳しいかも」
「そうか」
「聞きにいくつもり?」
「あぁ、自分で調べてもいいがやはり聞いた方が早いだろう」
「でも、私授業あるし・・・」
「別に一人で十分さ」
「そ・・・そう・・」

ルイズはそれっきり喋らなかった。日没も近かったので馬を飛ばし学院へと向かう。
こうして虚無の曜日の波乱な一日は終わりを告げた。

------------------------------------------------------------------------------
以上です。予想以上に長くなってしまいました。
支援ありがとうございました。
807マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:34:18 ID:???
シスコン支援
808マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:35:51 ID:???
乙じゅした
そういやオーフェン達の武器に対する考えはデルフとは真反対だったな
809マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:36:40 ID:???
うーんなんか違和感あるなと思ったら地の文が少ないのかな
場面の区切りを地の文で説明していないから今ひとつ文章のしまりが悪い気がする
810マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:37:59 ID:???
トリガーを引いた時に確実に作動しない武器など意味が無い

バルバトス召喚とか想像しちまったぜ、恐ろしいことになりそうだ
811使い魔オーフェン ◆Bf3uS1FsbY :2007/07/27(金) 17:39:54 ID:???
>>808
そうそう、だからデルフは出すかどうかもまず迷いました。
ちょっと強引でしたが。

>>809
なるほど、ご指摘どうもです。
確かに会話分ばっかになってますね。
もう少し意識してみます。
812マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:40:22 ID:???
>>810
何その水系統の魔法で回復してたらとどめを刺しちゃうワカメ頭の人
813マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:41:33 ID:???
こかして踏みつける。
これが出来れば一人前だ。
814マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:45:59 ID:???
5カウント(分)後に投下を発射するつもりですが、よろしいですか?

リフレク、スロウ、くものいと禁止↓
815マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:46:11 ID:???
>>810
なんという断罪のエクセキューション
間違いなくルナシェイド
816マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:46:57 ID:???
>>811
デルフって長剣だからオーフェンには使いにくいかもしれんが
魔法用の防御の要としては最適だと思う。黒魔術師の防御って、相手の構成が分かる前提だし
なにより、オーフェンの好きな「鈍器」としては頑丈だ
817マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:48:47 ID:???
デルフ(ガンダールブ?)って魂の燃焼とやらが力の源らしいしね
戦闘時は意識をフラットにするタイプのオーフェンじゃ活用できんかも
818マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:50:02 ID:???
>>812
ミョズニトニルン→アイテムなぞ(ry
となるわけですな
819マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:51:49 ID:???
>>810

              __,__
             /:::}i::::::::\         _________________________
            ./:::;ィ-'-、::::::::::ゝ、_,      /            \
           /::::::|__  _>;;ヾ::::::z‐'   < そのキレイな顔を
         ノ゙{◎}ri|゙゚'l. ⌒ い::::::::ゝー-  |  フッ飛ばしてやる!!
        ハ. `ー' ヽ ワ/|リハヾ::::::::    \________/
        /lミト、   !、`- "::::::::::::::::::::
       /:l_丿:\/:::\:::::::::::::::::::::::
       /:::::::::::::/::\::::::::::::::::::::::::::::::ノ
       /:::::::::::::∧:::::::\:::::::::::::::::::::::{
      /::::::::::::/ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::|
      |:::::::::::ノ   ト:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
820マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:51:54 ID:???
ええと……空気的に不安なんですが、投下しても大丈夫ですか?
もしかして先に見逃した予約の方がいらっしゃいますか?
821マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:52:44 ID:???
>814がいるかも。本人ならOKかも。
822マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:52:51 ID:???
>>820
いないっぽいから投下
823マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:53:47 ID:???
>>821
本人です。余りにも不安になったので。
では、拙作ですが参ります。
824マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:53:50 ID:???
よくわからないが支援
825マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:54:40 ID:???
肩にストックを乗せて中距離支援武器で遠距離射撃をしちゃうスナイパーてき支援
826ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 17:55:46 ID:???
 学院の存在価値は貴族の子弟に魔法の教授をする事のみならず、外に出す訳にはいかない物の保管庫の役割をも担っていた。
 その重要な場所である宝物庫に眠る、『破壊の杖』なる貴重な物を、最近貴族を脅かす盗賊、土くれのフーケに盗まれた事で、学院長室は大騒ぎとなっていた。
 が、秘書ロングビルがフーケの逃走場所をつきとめ、報告した。そこで、追跡者志願に挙手したルイズ、キュルケに、キュルケの友人でありシュヴァリエの称号を持つ優秀な少女タバサを加えて、勝手に憐も含めて5名でフーケ追跡に向かう事になった。

(……ミス・ヴァリエールはともかく、ミス・ロングビルや優秀なメイジ二人いれば、追跡軍の編成の時間稼ぎになるじゃろうて。
 ただ……)

 オールド・オスマンには一つ懸念があった。会議終了後、重要な話があるとコルベールを残して人払いを行い、以前の報告についてもう一度尋ねた。

「ミス・ヴァリエールの使い魔がおかしいと言っておったが」
「前回の報告通り、使い魔に刻まれたルーンは珍しい物―――恐らくガンダールヴと思われます。が」
「何かね?」
「遠目ながら何度か見た所、ルーンが薄くなっているようでした。一度確認で、手の甲を見た時に、確信となりました」
「ふむ……」
「加えて、ディテクトマジックです。召喚時の確認では只の人間でした―――そう見えましたが、今では余り人間の反応を出しておりません。言い換えれば、体と言う器が色落ちして透明になり、魂だけが辛うじて色を見せているだけの様に。
 これは予想なのですが、遠からずあの使い魔は、自らミス・ヴァリエールの元から離れるのではないかと」

 使い魔の契約を解除するには、使い魔が死ぬしかないと言われている。普通は、そうではないかと言っているように聞こえるが、コルベールの考えは少し違っていた。
827ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 17:57:01 ID:???
「それも、生きたまま契約解除です。今までそんな例は、聞いた事がありませんので」
「ふむ……どう思う?」
「想像がつきかねます、としか言いようがありません」
「成程……分かった。以上かな?」

 はい、と答え、コルベールは部屋を後にしようとする。が、扉を開けた所で何かに気付いた様に振り向いた。

「オールド・オスマン。何故先程から、ふむとか成程とか、一言二言しか喋らないのですか?」
「いや、促していれば勝手に喋ってくれるから便利じゃのうと」
「くたばれジジイ」


『ゼロのゴースト 後編―――巨人VS海竜』


 馬車に乗り込んだ5人は、目撃場所である小屋に着くまで、打ち合わせを始めた。

「フーケは、土のゴーレムに乗って逃走を?」
「はい。素早い動きでしたが、幸い目撃者がいましたので」
「おかしいわ。あたしとヴァリエールが見た時は、土ゴーレムは壊されたわ。
 そういえば、白いゴーレムはなんだったのかしら」
「土の方は、もう一度造ったのでしょう。世間を騒がせる程の能力であれば、不可能では無いでしょうから。
 白い方は、学院で残骸を調査しているようです」

 3人の会話中、タバサは本を読んでいるだけのように見えるが、キュルケ曰く「聞いている」ようであった。
 なりゆきで憐も連れて来る羽目になったが、本人は何も知らずくぅくぅ昼寝をしていた。使い魔は主人の守りになるとはいえ、
828ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 17:58:14 ID:???
(連れて来てよかったのかしら……)

と思わなくもなかった。

********************

 フーケが最後に目撃され、アジトにしているとされる、小屋の近くにたどり着いたところで、作戦を立てる事にした。
 どんな仕掛けをしているか解らない。タバサが偵察兼囮に「すばしっこく動ける者」を提案したが、メンバー内に誰もおらず、仕方なく全員で警戒しつつ小屋に接近する事にした。

 タバサが前につき、両脇をキュルケとロングビルが固める。憐はルイズの前、一番安全なポジションに立たせ、抜き足差し足の気持ちで小屋に近付くが、迎えが何も無かった。
 タバサが魔法で確かめるが、罠すらない。タバサ、キュルケが入り、憐にべったりされていたルイズは外で見張る。ロングビルは偵察をすると言い、森の中に消えた。
 そして、外にはルイズと憐の二人だけが残された。

「お姉ちゃん、どうしてこんな所に来たの?」

 憐は相変わらずこの行動が何かを理解していないようだったが、ピリピリとした痛い空気だけは感じていたのだろう、ルイズにすがりつくように尋ねた。

「悪い泥棒を、退治に来たのよ」
「どろぼうさん?どうして?」
「それは……」

(フーケを捕まえるぐらいの手柄を立てれば、ゼロのルイズって馬鹿にする奴も少なくなるわ。そうしたら、憐をゼロのルイズの使い魔って馬鹿にするのも減るはず。
 使い魔を守る為に、主人たるわたしがしっかりしなきゃいけないのよ!)
829マロン名無しさん:2007/07/27(金) 17:59:13 ID:???
シエんスタ
830ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 17:59:40 ID:???
「って言っても、分からないだろうし……どうしたの?」

 いつの間にかすがりつく手が離れている事に気付くが、憐は上を向いて固まっているだけだった。
 あれ、いつの間に曇ったのかしら?そう思ったのも束の間、憐の見る先に、いつの間にかあった土の壁がぐらぐら動き出して―――

「違う……ゴーレム!?」
「きゃあああっ!!」

 咄嗟に―――むしろ本能でルイズは憐を押し倒し、同時に倒れ込む。二人して転がりながら見上げると、ゴーレムが小屋の屋根を拳で吹き飛ばしていた。
 ほぼ同時に、中にいたキュルケとタバサが飛び出す。二人はゴーレムの姿を認めるや否や、即座に得意属性の魔法を放つ。
 学院でも有数の実力者たる二人の魔法はかなりの威力を持つ筈だったが、直撃を貰ったゴーレムはビクともしていなかった。

「全然効いて無いわよ!」
「退却」

 分が悪いと判断したタバサの言葉により、二人は破壊の杖を持ったまま逃げ出す。口笛一つで駆け付けた風龍に飛び乗り、天高く舞い上がる相手を、何も出来ず見上げるゴーレム。
 しかし、ルイズは逃げなかった。失敗の爆発魔法を何度もぶつけるが、ゴーレムの装甲表面を小さく砕くだけにすぎない。
 そのうちうっとおしく感じたのか、または獲物と判断したからか、巨人はルイズの方に歩き出した。

「ばか、逃げなさいよ!」
「逃げられないわよ!フーケを捕まえて、わたしを『ゼロ』なんて呼ばせたりなんかさせないんだから!」
831マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:00:00 ID:???
>>790
「涅槃を共にする」って、一緒に死ぬことや死の運命をともにすることの例えだったと思うが
832ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:01:14 ID:???
 拘りが強すぎて、ルイズは既に正気を無くしていた。
 何度も何度も魔法を乱射する。しかし、象が蟻一匹を気にも止めない様に、何の障害も無く歩みを続ける。
 そして無情にも脚が振り上げられ、ルイズを踏みつぶそうとした時―――

「―――え?」

 青い影に、突き飛ばされた。そう理解した時には、岩の壁が目の前にあった。尻餅をついたルイズの前には、自分に振り降ろされた筈の、脚。
 そして、ルイズの代わりにあの下にいるのは―――

「あ…!?」

 正気を取り戻した。取り戻して、自分のした事がどんな結果を読んでしまったのか、理解してしまった。名誉名声に囚われ、自分と相手の実力も考えず闇雲に動いて、

―――憐が死んでしまった。わたしの代わりとなって。

 使い魔の役目は主を守る事だと知っていたのに。そうである事が、当然だと学んだ筈なのに。実際にそれをしてくれた使い魔の成れの果てを見て、頭の中には後悔しか浮かばなかった。

「あ……あ……あああああっ!!」

 ただ、叫ぶ事しか出来なかった。



 その様子は、風龍に乗るキュルケ達も目撃していた。
 しかし生半可な攻撃が通じない事は十分に思い知らされていたし、上空から何か出来そうな方法が無かったので、つまりはどうしようも無かった。
833ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:02:34 ID:???
「この破壊の杖ってのも、うんともすんとも言わないし」

 脱出間際に小屋の中で見つけた、破壊の杖を振る。振るどころか、叩こうが杖らしく魔力を通そうが、反応一つ無い。
 そもそも、形からして杖らしくない。刃のように伸びた板がついていて、まるで剣のように見えた。

「ああ、もう役立たずねこの杖!」



 森に隠れていた犯人、フーケもその光景をしっかりと見ていた。元々全員始末するつもりだった。破壊の杖をあらかじめ渡しておき、ゴーレムをけしかける事でその使用方法が分かればよし、分からなければ次の生徒や教師を「釣る」だけだ。
 空の龍に乗っている―――確かミス・ツェルプストーだったか―――は破壊の杖を叩いたり振ったりしているようだが、そんな事はとうに試した。
 今回の人選は外れらしい。ゴーレムの近くのもう一匹を片付け、さっさと空の二匹を仕留めるとしよう。




 だが、三者のそれぞれの顔は、後に誰もが想像しなかった光景を見た事で、一気に変えられる事になったのだった。
ルイズは悲痛から困惑に。キュルケは焦りから呆然に。そしてフーケは、余裕から驚愕に。


 使い魔を下に踏み締めていたゴーレムが突然原因不明の力で引きちぎられ、半身が光の粒子となって消し飛んだ。
834ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:04:19 ID:???
 憐は思い出していた。どうして、私はこんなところにいるのだろう。どうして、私は呼ばれてしまったのだろう。
 どうして……?


 本当は、知っていた。理解していた。その理由を。
 ただ、それを思い出したくなくて。思い出すのがとても辛くて。
 だから、自分で忘れてしまったのだ。記憶に、鍵をかけて。

 世界が発達し、電脳世界に精神だけで入り込めるようになった時代。
 憐は幼い頃から、『肉体と精神を切り離してどこまで死なずに活動できるか』という実験に使われていた。
 その結果、彼女の精神は肉体を離れて何年間も、ひとりぼっちで、誰とも話す事なく電脳世界を彷徨っていた。
 そして、生き別れの『兄』とともにやっと、念願の肉体の場所を突き止めた。


 ―――入れ物は、既にこの世から消えていた。
 彼女はもう、この世の存在ではなかったのだ。


 彼女は別に特別な事なんて、望んでいなかったのに。
 自分の体で、誰かと話して、誰かと遊んで、誰かと楽しむ。
 それが永遠に出来ないと知った。沸き上がる絶望の衝動に身を任せ、彼女は知らずその事実を、そして『兄』を殺した。

 ストーカー中にこの世界に来たと言うのも、彼女が造ったまやかし。絶望の海に落ちた彼女の、ほんのささやかな願いが、『虚無』に聞き遂げられたから、この世界に来る事が出来た。
 その願いが、叶う世界に。
835ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:06:12 ID:???
 それらを全て、思い出した。自分で殺した事実を、ゴーレムに殺された事で思い出した。
 そして、やらなければならない事も、思いだす。
 けど、今はその前にやりたい事がある!


「憐……!」

 『姉』の言葉を背に受ける。たった一週間少しの使い魔人生だったけど、大切に優しくしてくれた私のご主人様。
 だから、ほんの少しの恩返しを。お別れをする前に。

「行って……!」

 突然、空間に稲妻がほとばしる。土煙が舞い上がる。たった、それだけ。それだけで、残り半身のゴーレムは空中をコマのように回りながら、跳ねて砕けてバラバラになり、空間に溶けていくように消えていった。
 その光景を、ルイズは目撃した。稲妻と砂の壁の奥に、目玉のような何かが光っていたのを。その奥に黒くて大きな、50メートルはゆうに超える、宙に浮いた球体を。
 その物体が、全身から様々な色の帯を一斉に発射し、ゴーレムに命中させたところを。
 あれは、いったい……?

「ヴァリエール、大丈夫!?
 土煙で急に見えなくなって、晴れたらゴーレムが急にいなくなって……」

 空から降りてきたキュルケ達が駆け寄ってくる。その間に憐はルイズに手を差し伸べて起こした。

「ごめんね……ごめんね、憐」
「ううん、気にしないで、お姉ちゃん」
「けど、どうやって踏まれて生きてたの?わたしが聞くのも何だけど……」
「あ、それ、私も知りたいわ」
836ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:07:40 ID:???
 キュルケに続いてタバサも頷く。流石に気になるらしい。

「あのね、私は……死んでいるの」
「だから、踏まれても平気だったの?」
「ちょっと……違うの。ええと……いめーじがなんとかで、だから…自分が何ともないって強く思ったらその通りになるし、触りたいと思ったら触れる…だったっけ?」
「わたしに聞かれても困るけど。まあどうでもいいじゃない、無事なんだから!
 ……憐にあんな事させちゃったわたしが言うのもなんだけど」
「気にしなくていいよ、お姉ちゃん」
「ありがとう、憐。本当に、ありがとう。
 あたし、憐が一緒にいてくれて良かった」

 抱き合い、喜ぶ二人。それをやれやれと見物するキュルケとタバサ。

「って、あれ?死んでるってところ、スルーしていいの?ゴーレムをどうやって倒したかも。
 結構重大だと思うんだけど」
「いいと思う」

 そして、一戦が終わった後の緊張の低下も重なっていた。だからだろう、今更ながら駆け寄って来たロングビルの、様子のおかしさに誰も気付かなかったのは。
 やっと抱擁を終わらせたルイズが、あの黒い球体は何かと尋ねようとした時。

「ご苦労様」
「ミス・ロングビル……?」

 ロングビルはひょいとキュルケの手から破壊の杖を取り上げ、

「きゃあっ!?」
「お姉ちゃん!」

 後ろからルイズの首根っこを引っ張りあげ、人質の形で引き寄せる。首に取り上げた破壊の杖の先―――剣に例えれば刃の部分―――をつきつけて。
837ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:09:05 ID:???
「ゴーレムを倒すなんて驚いたわ。ここは大人しく引こうかしら」
「ミス・ロングビル……あなた、まさか?」
「土くれのフーケ」
「そうよ。以前から潜入し、破壊の杖を盗んだのはいいけれど、使い方が解らない。
 学院の誰かが知ってると思って、わざと討伐を募ったけど、今回は外れみたいね」
「ヴァリエールを放しなさい!」
「おっと、二人ともその杖は離して貰うわよ。遠くまで投げてね。この杖、剣みたいな形してるだけあって、よく切れるのよね」

 フーケがルイズの白い肌に一筋の血の跡を走らせ、キュルケとタバサが悔しげに杖を横に捨てる。それを確認し、ルイズの杖も掴み、横に捨てる。
 これで、フーケ以外はすぐに魔法を使えない。どうせ全員殺すつもりだが、今は言わなくてもいいだろう。

「後、他の使い魔も動かさない事ね。そうそう、ヴァリエールの使い魔。貴方も、少しでも変な動きをしたら、貴方の主人の命は無いわ。
 ゴーレムに踏まれたと思ったら無事で、謎の力で逆に粉砕。今注意すべきは貴方だから」

 フーケが念をさすが、そんな事をせずとも憐はどうしていいか分からずオロオロしている。

 誰もどうにも出来ない。ルイズは歯がみした。
 きっと動けないままあたしを人質にして逃亡、後に殺害。もしくはこのまま新たなゴーレムを呼び出して、纏めて殺されるか。
 どちらにせよ、自分の命はこの泥棒に握られているのだ。

(何か、何か手は無いの……あれ?)

 ふと、フーケの言葉を思い出す。
 彼女は確かに、「謎の力」と言った。何故そんな言い方を?
 あんな今までに見た事も無い物なら、謎の物体かゴーレムとでも呼べばいいのに。
 そもそも、あれだけ大きな物なら、森の奥にいてもそうそう見えない筈は無い。
 もしかしたら―――
838マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:09:52 ID:???
電車から支援ー
839ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:10:20 ID:???
「あは、あはははははっ!」

 ルイズは突然、狂った様に笑い出す。いや、実際恐怖に心をやられ、狂ったと言えるほどおかしな笑い方だった。

「ヴァリエール!?」
「あら、ミス・ヴァリエール。貴族を名乗っていても、所詮は人間。自分の命が危なくなって、おかしくなったのかしら」
「違うわよ、土くれのフーケ。貴方こそ、所詮こそ泥ね。わたしの、もう一匹の使い魔に気付かないなんて」
「なっ!?」
「ほら、あそこにいるじゃない!見えないの?
 そこで『浮きながら、貴方を見つめているわ』!」

 もう一匹、の発言に本気で驚いたフーケだったが、ルイズが指差す方向はフーケの対面上空であり、何も無いただの青空だった。
 フーケだけでなくキュルケやタバサすらも、いたたまれない顔をしていた。
 なんだ、本当に××××になっただけか。そう判断し、フーケは破壊の杖の柄に力を込める。
 キュルケもタバサも同級生のどうしようも無い姿に悲嘆し、憐はただルイズ達の様子を見るだけだった。

「はいはいそうですか。
 ゼロと言われてるから一番人質にしやすいと思ったけど、頭までゼロだったなんて」
「何よ!信じて無いわね!後悔するわよ」
「後悔したわよ、一瞬でも真面目にした私にね。
 夢は寝てから見るものよ、今から永遠に見られるように」


『―――憐。紹介してあげて』


「してあげ―――え?」
840ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:11:59 ID:???
 刃を振り切ろうとしたフーケは、何かに圧迫されるような雰囲気を感じ、腕を止めた。
 その正体を確かめようとその方角を見上げ、全身を硬直せざるをえなくなった。

「な……!」
「何、これ!?」
「……!?」

 そこには何かがいた。黒く、大きな、浮遊する丸い球体。憐の頭上に位置し、中心にある瞳のような物が、確かにフーケを見据えていた。
 その姿はルイズにも見えていた。さっきのようなぼんやりしたものでは無く、はっきりと。
 同時に確信を得る。この驚き方、やっぱり見ていなかった!

 一方、それが出て来た瞬間、フーケはルイズの思惑通りに後悔した。信じられない!まさか本当の事を言っていたなんて!?

 そして、そのまま「何故本当の事を教える必要があったのか」まで考える暇が無いまま、思考をやめざるを得なかった。
 ルイズに隙ありと腕を振り払われ、ついでに一発顔を殴られて怯まされて逃げられ、フーケは急いで杖を手に取った。

「くっ……初めからこうしておけばよかったわ!」

なりふり構わぬ方法に出たフーケは、憎々しげに顔面を押さえながら早口で詠唱を開始し、

「出なさい、ゴーレム!」
『お兄ちゃん来てっ!!』

一瞬立ち上がった土の塊は、憐が不思議な言葉を放った途端にまたも光の粒子となった。

「なん……!?」

 自分の魔法を一瞬にして解除される『ありえない事』に、フーケは完全に動きが止まった。
841ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:13:20 ID:???
 その隙に、杖を取り戻した二人が、

「覚悟しなさい、土くれのフーケ!」
「とどめ」

体勢を立て直す暇無く炎と風の一撃で容赦無く吹き飛ばし、

「これで…終わりよっ!」
「きゃああああっ!!」

 ルイズの強烈な失敗魔法が炸裂し、フーケは悲鳴をあげて大地に沈んだ。


********************


「やっと…捕まえたわね、土くれのフーケを」
「驚いたわ、ヴァリエール。あの時、絶対気がおかしくなったと思ったもの」
「あれは、あのぐらいしなきゃフーケの動きを止められないと思ったからよ」
「敵を騙すにはまず味方から」
「そうそれ。憐も、あれで分かってくれてありがとう」
「うん、何となく分かったの」
「ヴァリエールはうまい事やったけど、そういえばその前に無茶したから、プラスマイナスゼロよね」
「それは言わないで……もう反省してる」
「あの丸い物、何?」
「あ、そうよ!本当に、あれあんたの使い魔なの?」
「勿論違うわよ。正直言うと、わたしじゃなくて憐の……何?」
「私の……友達、かなぁ?」
「って、いつの間にかいないし」

 ろくでもない友達もいたものである。
842マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:13:40 ID:???
支援
843マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:14:24 ID:???
リヴァイアサンktkr
844ゼロのゴースト:2007/07/27(金) 18:17:53 ID:???
「ふう、何だかんだで疲れたけど、これで仕事は終わりね。
 後はフーケの身柄と、この破壊の杖を届けないとね」

と、キュルケが杖をコンコンと叩き、


 ピシ。


「今……不吉な音が聞こえたんだけど」
「奇遇ねヴァリエール、あたしもよ」
「ヒビ入ってる」
『現実逃避してるのに空気読んでお願い』

 ノットエアリーダー・タバサへの二人の同時口撃も空しく、杖に一旦入ったヒビは次々と広がり続け。

 つまりは、バラバラになった。


**************************************************
以上です。
携帯で打ったものをメール送信して変換したからもう少し短くなるかなと思ったのですが……
後はエピローグで終わりです。本当ならそれも一緒に投下するつもりでしたが、無理でした。

そして懺悔。バルドフォースなのにGIGASを出した。憐はクロスverである。今は反省しています。
845マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:18:13 ID:???
徹底的に俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!できて人をゴミくらいにしか見てないようなキャラ召還!

ダメだ、世界崩壊させるような奴しか浮かばない
846マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:20:04 ID:???
これもぬっぺぽうの奴もおもしろいんだけど、
クロス元がエロゲってところがなんか気になるなぁ
847マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:20:10 ID:???
GJ!
848マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:21:11 ID:???
真・女神転生Vの人修羅(マサカドゥス)

まさに無敵
849マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:22:16 ID:???
つ仮面ライダーBLACK RX

理不尽の塊にして無敵、徹底的に俺tueeeeeeeeeeeeeeeできますよ
850マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:24:24 ID:???
>>845
RPGのラスボス系とかかな。


ゾーマ
「るいずよ!
 なにゆえ もがき いきるのか?

 ほろびこそ わが よろこび。
 しにゆくものこそ うつくしい。

 さあ わが うでのなかで
 いきたえるがよい!


デスピサロ
「ぐはあああ……!
 なにものだ おまえは? わたしは デスピサロ。 まぞくの おうとして めざめたばかりだ。
 うぐおおお……! わたしには なにも おもいだせぬ……。
 しかし なにを やるべきかは わかっている。
 があああ……! おまえたち にんげんどもを ねだやしにしてくれるわっ!
851マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:24:53 ID:???
俺tueeeeeeeeeeなら天道、と言うかクロックアップ付きのを呼び出せば徹底的にできるじゃないか。
クロックアップに追いつく方法がない上にガンダールヴ補正でさらに高速でどんな相手も何も出来ない
852マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:26:25 ID:???
しかし実際魔王級の奴ら召還したら学生相手なんぞリンチにしかならんぞw
ゾーマの氷結魔法や輝く息、タバサの魔法より威力ありそうだ
853マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:26:27 ID:???
おちかれー

「きさまらのはなみずをのみつくしてくれるわ!」
854マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:26:56 ID:???
俺tueeeeeeeeeeeeeeでも、それなりに制限つければ面白くも出来るもんだ
ウルトラマンのカラータイマーとか、ダイソードの回数制限とか
855マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:27:12 ID:???
>>850
ゼロムス召喚→崩壊
無理だ、パラディンもなしに魔導士だけで勝とうなんて
856マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:28:21 ID:???
>タバサが前につき、両脇を(ry

あれ?
インペリアルクロス?
857マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:28:45 ID:???
バラモスのイオナズンとかベギラゴンでも十分俺tueeeeeeeeeeできるだろ
ドラクエUのアトラスとかベリアル結構俺tueeeeeeeできそう
858マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:28:56 ID:???
>徹底的に俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!できて人をゴミくらいにしか見てないようなキャラ召還

ランスシリーズのランス(外付け良心回路のシイル付き)
でどうでしょ?

RANCE3直後位なら召還しやすくなおかつ最強最悪でせう。
(通りすがりのガキをシイル無し状態の時に斬殺してるし)
それはやり過ぎというなら、もすこし人が丸くなった
5D直後だったらLVは低いケド、おまけでコパンドン リズナ あてな2号も付いてくる
859マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:29:05 ID:???
>>854
使うと寿命が縮む魔剣とか使うと記憶を失う最強鎧とかそんな感じ?
860マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:29:28 ID:???
>>852
召喚しちゃった奴が強くて制御しにくければしにくいほど、
ルーンの洗脳効果がすっげぇ強く出るという設定にすればいいんですよ。


デスピサロ
「ぐはあああ……!
 なにものだ おまえは? わたしは デスピサロ。 まぞくの おうとして めざめたばかりだ。
 うぐおおお……! わたしには なにも おもいだせぬ……。
 しかし なにを やるべきかは わかっている。
 があああ……! おまえを あるじとして つかえてくれるわっ!
861マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:29:57 ID:???
投下させてもらってよかですか。
862マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:30:28 ID:???
>よかですか

有野かよ

よかですよ。
863マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:30:31 ID:???
じゃあガッツの犬鎧バーション召還
どう考えても素直に使い魔やってくれません
864マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:30:36 ID:???
ただ、本気で俺tueeeeeeeeeee&まさに外道だと確実にギーシュが死亡するじゃないかというのが問題だな
865マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:30:38 ID:???
ゼロムスはクリスタルがないとな
866マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:30:39 ID:???
>>860
なんというデレ
867マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:30:47 ID:???
>>860
最後の一文がツンデレ定型文に見えた俺はもうダメだ
868マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:31:02 ID:???
>>848
混沌王となった場合の彼は世界(平行世界含む)支配を望む悪魔の中の悪魔ですよ
召喚された瞬間に優先権行使して地母られて地図が変わるわw

>>851
ハイパークロックアップで帰りそうだけどな
869マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:31:02 ID:???
>>861
OK!忍!
870マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:31:46 ID:???
>>861
かかってこいおらー
871マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:32:27 ID:???
人型のりゅうおう相手でも無茶だろ

ロト紋の竜王なら尚更無理
872マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:32:46 ID:???
>>863
あれで女子供には無愛想ながらも割と穏やかに接してる(アドニス殺した時のトラウマのせいか?)から、
子供に見えるルイズに対しては話くらいは聞いてくれそう
873マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:32:49 ID:???
マイナー漫画のBIRTHから千獣観音の腕を召喚
・御するだけの力のない人間に取り付いた場合は
その人がダシガラになるまで精気を吸い取られる&無限に巨大化して
ありとあらゆるものを永遠に食い尽くす
・制御できた場合もまったく別の存在になって永遠にありとあらゆるものを食い尽くす

制御できれば俺TUEEEEEEEEEEEEEEE!!が可能
意識はべつもんになるけど
874DOD&M:2007/07/27(金) 18:33:06 ID:???
おk、じゃあ、行きます。

 一時間程の飛行を楽しんだ一行は、当初の予定通りにトリステインの城下町へと降り立っていた。アンヘルの姿を衆目に晒せば一騒動起こりかねない為、彼女にはシルフィードと一緒に散歩の続きをしておいてもらっている。
 さて、そんな訳で城下町の大通りへと辿り着いた、キュルケ、カイム、タバサの三人は、お目当てである服飾店を目指して歩み始めた。
 最も、構図としてはただ黙って付いてくるカイムとタバサを引き連れて、キュルケが一人やいのやいの言いながら先導しているという感じな為、若干の虚しさが垣間見えるのは、気のせいでは無いだろう。
 終始無言な二人を引き連れ、キュルケがまず訪れたのは、王侯貴族達にも服を下ろしていると言う、俗に言うブランド的な看板を背負った店であった。
 道中目的を教えられていたカイムは、最初着せ替え人形扱いを受けるのは嫌だ、と言う意を見せてはいたが、キュルケの「いつまでも同じ服ばかり着てたら、衛生的じゃないでしょ?」という至極真っ当な意見に押し切られ、今現在に至っているのだが。

「…………」

 とっかえひっかえ、次々に様々な服を着せられたりしている内に、ただ単に楽しんでいるんじゃないのか? こいつら。等と思い始めていた。キュルケに訴えた所で、既に後の祭りなのは目に見えているが。
 主に貴族用に仕立てられた平服を色々試すキュルケは、それがカイムにとって傭兵の様な鎧姿よりは余程似合う事に驚きを隠せなかった。
 王子と言う肩書きを持っていたカイムである。貴族用にあつらえた服が似合わない道理が無い。しかし、今となっては鎧姿に慣れ切っているカイムにとって、装飾過多な服は落ち着かない物だった。
875マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:33:14 ID:???
投下恋!!

ところでガングレODの屍とかまだ呼ばれてないよな?
876マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:35:15 ID:???
そういえばカイムって王子だったな
忘れがちだが。
家臣とか全然出てこないし。
877DOD&M:2007/07/27(金) 18:35:53 ID:???
「…………」
「ちょっと地味だけど……うん。あなたがいいなら、それでいいわ」

 結局カイムが選んだのは、シックな装いの黒いシャツと、それに合わせて作られたズボンだった。機能美と値段を追求した結果の品である。キュルケに買って貰うとは言え、やはり高い品を選ぶのは彼としても気が引けていた。

「何ならもうちょっと、色気のある奴でもよかったのに。そう思わない? ねぇ、タバサ」
「……これで、いいと思う」

 話を振られたタバサはほんの少しだけ、読んでいた本からその目をカイムに移すと、「うん」と言って一人頷いた。ちなみに服は着て帰る、とキュルケが店員に申し付けた為、購入した服を着たカイムの姿が、タバサの視線の先にはある。
 何処に出しても恥ずかしく無い、貴族的風格を放つ彼を、店員も世辞を抜きにして褒め称えていた。当のカイムは居心地悪そうに佇んでいる。

「カイムは何を着ても様になったわねぇー。ねぇ、せっかくなんだし、後何着か買って行かない?」
「…………」

 目を輝かせて言うキュルケに、カイムはやれやれと言った様子で肩を竦めるばかりであった。
878マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:36:18 ID:???
既に後の祭りなのは確定的に明らか

しえーん
879マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:37:36 ID:???
シエン


>>875
確か出てないとオモ
ツンデレ対ツンデレか
880マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:37:57 ID:???
>>873
聖人クラスの精神と適性があればなんとか意識は人間の範疇じゃないかと
それを考えると名無しの「主」の人はすげーな
881マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:38:04 ID:???
カイムはベロに契約の証の紋章があるんだよな支援
882DOD&M:2007/07/27(金) 18:38:05 ID:???
 一方その頃、アンヘルとシルフィードは、羽休めにと、近隣の森の中にある湖のほとりを訪れていた。
 湖の水で渇いた喉を潤し、一息吐いた所で、くたくたになって地面にへばるシルフィードは言った。

「アンヘルお姉さま、速過ぎなのね……きゅい」
「ちょっと鍛えてやろうと思ったら、だらしがないぞ、シルフィード」
「ううう……」

 背に乗る人間がいなくなった為、遠慮は無用とばかりに、シルフィードに対してちょっとした競争を持ちかけたのだが、どうやら彼女にはまだアンヘルのスピードに対抗させるには早かった様だ。無理も無い話ではある。

「どれ、今度から定期的におぬしを鍛える為に……」
「いい、いいのね! 遠慮するのね! アンヘルお姉さまのお手を煩わせる程じゃないのね!」
「む? ……そうか、ならばよいが」

 こんな事を続けていては身が持たない、と、シルフィードは遠慮と言う言葉で上手く言い訳する。
 新しく出来た妹分に拒否をされ、少しばかり寂しい気持ちになるアンヘルであった。

「にしても、お姉さま達遅いのね、きゅい」

 話題をすり替え様と、シルフィードが言う。
 キュルケ達を別れて行動してから、今で大体二時間程度である。さほど遅いと言う訳でも無いが、そこは感じる時間の感覚の差と言うもの。シルフィードとしては、皆で空を飛ぶ、という事が目的であった為、多少おいてきぼりを食らった感があるのだろう。
 しかし敢えてそれを口に出さず、アンヘルは諭す様な口調で言った。

「女の買い物は時間がかかると言うでな。まぁ、使い魔としてその辺りは大目に見てやるがよいぞ」
「きゅい。アンヘルお姉さま、大人なのね。シルフィも見習わないと……」
「まぁ、そう背伸びをする事もないのだがな。身の丈にあった振る舞いをしていた方が、良いと言う話もある」
「きゅい?」
「何だかんだと言ったが、我はおぬしはおぬしらしくしているのが良いと思うぞ」
883マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:38:21 ID:o1JUSmwZ
DOD支援
884マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:39:04 ID:???
姉ヘル支援
885マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:39:13 ID:???
早いな!
きゅいきゅい支援

カイムのもう一本の剣は何だろう月光と闇か?
886マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:39:57 ID:???
アンヘルの声優はピーター
カイムの声優は池畑慎之介

同じじゃん!とか言ってはいけないぞ
887マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:42:15 ID:???
カイムは確実にコテツ持ってると思うんだ支援
でもあれハンマーだよな・・・

>>879
片方はえらく年季の入ったツンデレだけどなww
ビリーもセットにするかは悩むところだけど何とか書いてみる
某スレのと同時進行になるんで小ネタの気配
888マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:42:48 ID:???
>>885
「カイムの剣」しか持ってきていないと作者の人が言ってた気がする
889マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:44:50 ID:???
二本の剣って登場時に書いてなかった?
890マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:45:18 ID:???
>>858

他所でやってね^^
891マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:46:37 ID:???
>>890
すまん、>>858が他所へいく要素が見当たらないんだが・・・
DODで月光と闇あるぞ?
892マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:47:44 ID:???
ええい!これは孔明の罠よ!
893マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:49:18 ID:???
>>892
孔明の罠ならしかたないな
894マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:49:40 ID:???
>>889
wikiで見直してみたけどそんなこと書いてないみたいだぞ
895マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:50:01 ID:???
896DOD&M:2007/07/27(金) 18:50:23 ID:???
 返事を鳴き声で返すシルフィードに、アンヘルはふ、と笑みを浮かべる。カイムとはまた違った意味で、我が子の様な存在に思えて、目が離せない。
 少なくとも今現在、こうして平穏に暮らせるこの世界に、アンヘルは既に愛着を持っていた。
 だが、得てしてそう感じたりしている時程、トラブルという奴は向こうからやってくる物だ。
 ふと森の木々を踏み折る音を耳に、アンヘルとシルフィードは首をその音の元へと向けた。

「何じゃ……今の音は」

 程なくして彼女等の目の前に現れたのは、金品を覗かせた布袋を抱え、息せき切って走って来た男二人組であった。その様子から大よそ彼等がどう言う者達かは想像が付く。
 ここから城下町までは、それ程離れた距離はない。どこの世界へ行っても、こそ泥の類は存在するものか、とつまらなそうにアンヘルは溜息を吐いた。

「な、何だあの竜は……しかも二匹いやがる」
「げ、こっち見てやがる」

 アンヘル達の姿に警戒心をむき出しにしている盗賊達だが、はっきり言って彼女からすれば彼等の様な存在は取るに足りぬ者だ。さっさとどこかへ消えろ、と視線を向けるも、そこでシルフィードがアンヘルに小さく耳打ちをした。

「使い魔の功績は主の功績なのね。お姉さまは目立つのが嫌って言ってたけど、善行を積み重ねるのは大事なのね」
「ふむ……」

 それを聞き、アンヘルは考えを改めた。さて、この者達どうしてくれよう、と。
 しかし、盗賊達はその目で彼女等の使い魔のルーンを見ると、不意に金品の詰まった布袋を地に置き、懐から杖を取り出したではないか。

「何だよ、どこぞの貴族のお坊ちゃんお嬢ちゃんの呼び出した使い魔じゃねえか」
「そういや、春は、魔法学院の使い魔召喚の季節だとか聞いたもんな。あんなガキンチョ共で何とかなるなら、俺達にだって……こいつら売り捌けば、相当な金になるぜ」
897マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:51:41 ID:???
ピーターの声ってけっこうかっこいいんだよな
898マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:51:52 ID:???
>>891
既に書き出されたされたものを非難する気は無いが、
まだ来ても無いものを積極的に推奨なんぞするからだろ。
本来ここは漫画系の板だぞ。
そういう劇物用に避難所にSSスレが作られたんだから、そういうのが読みたきゃそこへ行け。
899マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:53:25 ID:???
900マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:53:29 ID:???
ビュウと混乱していたようです、すまん
901マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:53:40 ID:???
902マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:53:48 ID:???
>>891
ゲームでももう大概なのに、エロゲの話とかやめようや^^
903DOD&M:2007/07/27(金) 18:54:16 ID:???
 まるで見当違いの事を考え、口にする二人に、アンヘルもシルフィードも思わず憐れみの視線を向けた。どこで知識を仕入れたのかは知れないが、この貴族の道を踏み外したであろうメイジ達は、相当な阿呆と言って差し支えないだろう。
 まぁ、短絡思考の阿呆であるなら、それはそれで扱いやすい。アンヘルは威嚇する間も無く、彼等が死なない程度に爆風で吹き飛ぶだろう、と言う目測を定め、極小のブレスを地に吐き付けた。
 小さな悲鳴を上げて、爆風によって吹き飛び、木々にしたたかに身体を打ち付けられた盗賊達は、そのままずるずるとへたり込んで怯えの視線をアンヘルに向ける。

「二度目は無いぞ、人間」
「「ヒィッ!?」」

 目の前の竜が韻竜だとか、そういう事すら頭から弾き出され、盗賊達はガタガタとその身を震わせ、言葉を紡ぐアンヘルを見た。

「我がうっかりブレスの加減を間違えぬ内に、それらを持って自首する事だな」
「「…………」」
「逃げよう等と思うなよ? 伝説の韻竜とやらの力を持ってすれば、おぬしらがどうしようとお見通しなのだからな」
904マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:54:30 ID:???
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。
905マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:54:30 ID:???
作品投下中なんだから自重しろ
支援
906マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:54:44 ID:???
>>900
ドラゴンつながりでまちがえたな
907DOD&M:2007/07/27(金) 18:56:07 ID:???
 震えたまま動けずにいる彼等に、今度はわざらしい口調で、アンヘルは言う。

「ちなみに、我の主はキュルケ・ツェルプストー。そして、ここにいる風竜の主はタバサ。彼女等にやられたと伝えるのだな」

 聞いてみれば随分とおかしな事を言っているのだが、怯える盗賊にとって、そんな風に考える余裕はありはしなかった。
 ただただ、無心でこくこくと頷き続けるばかりである。

「最後に、我が韻竜である事は隠すのだぞ? もう一度言うが、お見通し、なのだからな。それを違えば……」

 言葉の続きを、開いた口の中でブレスをちらつかせる事によって示すアンヘルに、盗賊達は地面に置かれた布袋をさっと手に掴むと、悲鳴を残し、ほうほうの体で逃げ出していった。
 単純で思い込みの激しそうな発言から、アンヘルはちょっとした悪戯心からこの様な手段に打って出たのだ。

「きゅい! アンヘルお姉さまには、さっき言ってたみたいな能力があったの?」
「ハッタリぞ」
「きゅい!?」
「あの人間共は随分頭が悪そうだったのでな。少しばかり遊んでやっただけだ」

 アンヘルはそう言って偲び笑いをする。

「アンヘルお姉さまも結構お茶目なのね」
「お茶目と言うでない」

 後日、何故か街から学院に、キュルケとタバサ宛の感謝状が届き、身に覚えの無い二人が大いに困惑したというのは、また別のお話。
908マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:57:00 ID:???
月光と闇を剣と認識していないに1ワルド

アンヘル姉さん素敵過ぎるwwwww
909DOD&M:2007/07/27(金) 18:57:21 ID:???
今回はこんな所です。
あじゅじゅしたー。
910マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:57:52 ID:???
あじゅじゅじゅしたー
911マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:58:12 ID:???
>>904
マロン
912マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:58:21 ID:???
あじゅじゅじゅじゅしたー
913マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:58:28 ID:???
アンヘルは 「自分で当てなきゃいけないけど威力は高いブレス」の他に
「複数敵をロックオンしておいかけていくが、威力はあまり無いブレス」も使えるんだよな。

対レコンキスタのときなどで他の竜騎士などを相手にする時は、このロックオンのブレスは役に立つだろうなー
なにしろ複数攻撃の上に避けようとしても追っかけてくるんだから
914マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:58:46 ID:???
乙!!
やばい、読んでてDODのトゥルーEND思い出して目から汗が・・・・
915マロン名無しさん:2007/07/27(金) 18:58:51 ID:???
投下乙です
アンヘルお姉さま、意外とお茶目です
916マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:01:53 ID:???
あじゅじゅあしたー
917マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:02:18 ID:???
避難所にご立派キター
918マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:04:04 ID:???
ルパンまとめたいんだけどタイトルついてないな…
919マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:04:43 ID:o1JUSmwZ
DOD乙です!

これに触発されてDOD買った俺って何?
920マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:05:30 ID:???
>>919
オガーザーン!
921マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:06:24 ID:???
>>919
悪いことは言わない、トゥルーENDで終わっておけ
でも他の鬱ENDの数々もクオリティー高くてクセになるんだぜ
特にカオスドラゴン討伐とか盛り上がりが異常

>>俺
宣伝厨乙!
922マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:11:13 ID:???
>>919
新宿まで行けよ!
923マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:12:47 ID:???
逆に考えるんだ
新宿いったら続きはこのSSだからむしろグッドエンドだと考えるのさ
924マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:13:17 ID:???
>>923
そ れ だ !!
925マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:13:19 ID:???
格闘ゲームの「ヴァンパイア」からデミトリ召喚とか思いついた。

いや、ギーシュが
「浮気をされた女性の気持ちを理解できないのなら、女性になってみろ」とばかりに
ミッドナイトブリスをくらって女の子にされてしまう…って展開が面白そうだから、ってだけなんだけど。
926マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:14:41 ID:???
サイバスターやダンバインも新宿上空にワープした事あるんだよなあ、とDODから思い出す。
そっちは全く自衛隊の攻撃効かなかったのにこの違いは何だろう?ロボット?
927マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:15:16 ID:???
>>925
短編でそのシーンだけ書いたら?
928マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:16:25 ID:???
アンヘルはなんだかんだ言って体の丈夫さは生物のそれだし
バリア張れるわけでもないからなぁ。

カイムと初対面したときも帝国軍の防空兵器に撃ちおとされて死にかけていたときだったろ、確か
929マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:17:16 ID:???
TSといえば呪泉郷溺泉シリーズ。
呪泉郷から男溺泉を召喚。
股座に生えたモノを見てパニックに陥るルイズ♂(CV:釘宮)
930マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:18:04 ID:???
ギーシュが女化したらキュルケっぽくなる気がする
931マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:20:35 ID:???
>>929
泉を召喚って変だぜ
泉って泉だけで完結するわけじゃなく
地下に存在する水脈、そこから泉までの水路なんかも全部ひっくるめて泉だからな
地上にある部分だけ召喚してもただの水たまり
932マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:21:03 ID:???
金髪美少女ギーシュ誕生すか?
933マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:22:31 ID:???
せっかく女になってもすぐにデミトリに血を吸われてミイラになっちゃう
934マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:22:33 ID:???
魔法少女ギーシュ
935マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:22:49 ID:???
>>932
モンモンが百合に走るからヤメトケー
936マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:22:56 ID:???
>>926
アンヘルってゲーム中じゃ一般兵の弓矢が当たれば痛がって
カイムが振り落とされるんだぜ?
937マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:24:42 ID:???
後で元に戻れるという確約をデミトリからもらえるなら、
むしろ「いろいろ」試せるから逆に喜ぶべきことじゃね?

健康な少年が女に変わったらやっぱいろいろためしてみるだろ
あの時の感覚は男とどう違うんだろう、とか
938マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:24:48 ID:???
>>935
それがいいんじゃないか
939マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:26:13 ID:???
そういや少し前に「このスレに足りないのは百合分だ!」って意見あったな。
940マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:26:59 ID:???
つまりサモンサーヴァントをやったらドリフのコントのごとく頭上から男溺泉の水がざばぁっと降って来るわけだな
941マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:28:24 ID:???
>>939
そもそも女を召喚するのが少ないからなあ
覚えてる範囲で、DODの人と東方?の人とゴーストの人と……何があったかな
942マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:28:42 ID:???
中身が男じゃあ百合とは認められない
943マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:30:20 ID:???
>>941
宇宙船と寄生獣と沙耶もそうだね。
944マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:30:33 ID:???
ヴィオをわすれてくれるな。結構あれ読んで原作ゲーム買いに走った人多いのだし。

と、つい先ほど越智善彦の漫画版「ヴィオラートのアトリエ」を買ってきたおいらが言ってみる
945マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:31:17 ID:???
ふとキューティハニー召喚って浮かんできたが…
ものっそいカオスになりそうな気がする
946マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:31:53 ID:???
>931
召喚した途端水が噴出し、それを被った生徒一同が・・・とか?
原作でも溺れなきゃいけないと言う設定のわりに、バケツにはいった呪泉郷の水引っかぶっただけで呪いかかってたし。
947マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:33:07 ID:???
>941
一応巨乳ハンターもあったような。
948マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:33:13 ID:???
>>944
本当だ、ごめん
あれは面白いのに忘れてた、今は反省している

キノは例外にした方がいいのか
949マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:33:37 ID:???
小ネタでもいくつか女召喚あるな。
ビッチにルイズにうめにこなた。
950マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:33:37 ID:???
溺れた直後のらんまが呪泉郷の水もろとも落っこちてきて、
ギーシュが巻き添え食うとか?
951マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:34:58 ID:???
>>950
次スレよろ〜
952マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:35:16 ID:???
>>949
こなたは召還されたんではなく、ルイズに襲来されたという。
故にこの場合は勘定にいれなくていいんでない?
953マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:35:38 ID:???
>>950
>>3も加えといて
954マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:40:53 ID:???
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part18
ttp://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1185532792/

建ててきた。
955マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:41:20 ID:???
このスレは進行速かったな。
956マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:44:51 ID:???
昼とか無駄に消費し杉
957マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:44:56 ID:???
百合分…
どこぞのエルダーシスター召喚が思い浮かんだが何か違うな
958マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:46:06 ID:???
>>945
大丈夫だ。カオスはカオスなりに面白い
959マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:46:36 ID:???
役に立つやらたたぬやらだねえ
960マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:47:14 ID:???
百合分・・・・・・

マリみてから薔薇様召喚しかうかばねぇ。
961マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:49:31 ID:???
とある魔術のから常盤平の連中とか
962マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:49:46 ID:???
百合だと「マリみて」か「ヤミと帽子と本の旅人(アニメ版)」だなあ、思い浮かぶのって。
963マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:50:45 ID:???
ヤミ帽。あの地上波でオ○ニーした伝説のアニメ。
あれってたしかかなり強くなかったっけ?原作なに?
964マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:52:15 ID:???
アニメとオ○ニーで
こいこい7を思い出した
あの連中スペック高くね?
965マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:52:27 ID:???
原作はゲームだね。
漫画版もでているから不可ではないだろうと思う。
966マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:54:17 ID:???
>>963
アレもかなり蹂躙出来る強さなので取り扱い注意。
全知全能の存在が死んだ後に残った存在の端末の変り種が取り付いてる人のはず
(説明が長ったらしくてすまん)
967マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:55:02 ID:???
>>965
18禁だけどな
968マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:55:06 ID:???
あれは元ネタエロゲーだから駄目じゃね。
つーか力の次元が違いすぎる
969マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:55:48 ID:???
950まで行ったから質問してみる

>>479があげているサイトってどういくの?
ググってもでないんだけど
970マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:55:54 ID:???
>>962
そこで伝説の百合漫画「少女セクト」からの召喚ですよ
登場人物全部レズ! そこに痺れ(ry!
971マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:56:23 ID:???
けっこう仮面とか。
972マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:57:05 ID:???
しばらく前に話題になったアセルスなんかどのEDでも百合百合することだけは確定してるようなもんだと思うが
973マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:57:30 ID:???
>>970
なにその逆パタリロ
今度探してみるか。
974マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:58:24 ID:???
>>969
Night Talker じゃないかな
975マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:59:42 ID:???
>>974
ありがとう
976マロン名無しさん:2007/07/27(金) 19:59:51 ID:???
>>973
成人誌掲載作品だから気をつける
単行本の方は年齢規制入ってないけどNA☆
977マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:02:03 ID:???
>>975
行かない方が幸せ
978マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:04:05 ID:???
俺TUEEEE だけじゃなくてキャラがアレなカンジに改変されてるパターンが多いからな。
むしろ 俺TUEEEE の俺が作者を指しているような そんなカンジ
979マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:05:20 ID:???
神無月の巫女も百合だったよなぁ。
アレは男がかなり悲惨だった覚えが。
980マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:05:29 ID:???
俺TUEEEEEEEEEEEの「俺」って最初から作者のこと指してるもんだと思ってた
主人公キャラに自分を投影して〜みたいな感じで
981マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:05:39 ID:???
>>975
あそこのゼロ魔SSだと、「ゼロの使い魔S」がずば抜けて読める。
というか、他のゼロ魔クロスは最低ぞろいなんだけどな。

「零の使魔 そして狂戦妃」とかはまったく逆の意味で楽しめるけどw
982マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:07:00 ID:???
主人公がオタクで他の作品をネタとして出すぐらいならいいのだが
何故か他の作品と会社関係とかの理由無しに繋がってたりTUEEE主人公同士友人だったりするとかあるからなたまに

何とは言わん。
983マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:07:26 ID:???
ゼロの使い魔Sは吹いたなー
この発想は無かった
984マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:08:03 ID:???
そういや 理想郷のも 俺TUEEEE 系だな。
比較的読めるのは なのは召還のヤツ位か
985マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:08:19 ID:???
>主人公がオタクで他の作品をネタとして出すぐらいならいいのだが
ここまで読んでナチュラルにゼロ魔原作のことを言ってるのだと思ってしまった
986マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:09:24 ID:???
>>982
恋なプリンセスか・・・


あそこの再構成もの?な傭兵サイトはどうよ?
987マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:09:31 ID:???
ノーデンスというやつか
988マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:11:41 ID:???
バグベアー召喚物に期待している俺は異端?

>>1000ならティンクルセイバー召喚あれも百合だよね?
989マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:11:56 ID:???
>>986
主人公が傭兵になったりするのは最低モノに良くあるパターンの一つ
990マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:12:17 ID:???
俺TUEEEEEEEEEなクロスでも面白いSSたまにあるけどな
原作へのリスペクトと、読んでる人を引き込ませるストーリーがあればいいとおもう
991マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:12:45 ID:???
>>986
恋なプリンセスは何の事か解らない俺ガイル
傭兵サイトは……初めは読んでたが何故か読む気をなくしたな、本当に何故か
992マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:12:50 ID:???
>>986
NTだよな?
傭兵のモデルがどうみても相良宗助だけです。
本当にありがとうございました。
何かサイトの行動がいちいち不自然なんだよなあれ。
993マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:13:00 ID:???
1000なら太上老君召喚
994マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:13:21 ID:???
1000ならブレンパワード召喚
995マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:13:56 ID:???
>>1000ならG〜DESIRE For Fire〜だったのヒロイン召喚する
996マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:14:08 ID:???
>>979
世界を救うぐらいしかできないからな、には泣いた。
997マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:14:14 ID:???
>>1000なら・・・だともう面倒だから>>996以下だったらSDK召喚
998マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:14:23 ID:???
1000だったらルイズたんとちゅっちゅ
999マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:14:24 ID:???
1000なら動物のおしゃべりからみかちゃん召喚
1000マロン名無しさん:2007/07/27(金) 20:14:24 ID:???
強いことで話に新たな展開が出ればいいんだ
一方的に敵を叩きのめせるようにとか話の起伏が無くなるだけ
10011001
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