第一部+第二部
ジョナサン 卿 シュトロハイム シーザー スケコマシーザー
究極生命体カーズ様 スト様
第三部
空条承太郎 法皇花京院 一巡花京院+平賀才人 メロン花京院
ジョセフ アブドゥル ポルナレフ イギー
DIO様 ンドゥール ペットショップ ヴァニラ・アイス ホル・ホース
ダービー兄 ミドラー デーボ エンヤ婆 アヌビス神 ボインゴ
第四部
東方仗助 仗助+トニオさん 広瀬康一 アンリエッタの康一 虹村億泰 ミキタカ+etc 間田
デッドマン吉良 猫草 キラー・クイーン シンデレラ カトレアのトニオさん
第五部
ブチャラティ ナランチャ ポルナレフ+ココ・ジャンボ(亀ナレフ) アバ茶 ナラ・アバ・ブチャ組
ルイズトリッシュ マルコトリッシュ ナンテコッタ・フーゴ アバ+才人 ジョルノ
ディアボロとドッピオ プロシュートの兄貴 リゾット ローリングストーン 偉大兄貴
ギアッチョ メローネ 俺TUEEEディアボロ ペッシ ホルマジオ スクアーロ
最弱ボス 暗殺チーム全員 紫煙+緑日 ブラック・サバス チョコラータ
第六部
引力徐倫 星を見た徐倫 F・F アナスイ ウェザー エルメェス エンポリオ
プッチ神父 帽子 ヘビー・ウェザー ホワイトスネイク 白蛇ホワイトスネイク
SBR+その他
リンゴォ マウンテン・ティム 橋沢育郎 ジャイロ+才人 ジョニィ Dio
/ A \
_/ ∀ `ー―vヘ、
〃´ -゚-―‐゚―‐- 、0\
l ̄` / \ l
| (0/ `ヽ、
/ y′ ./ j{ :.:.ヽ:.:.:.:ヽ :.:.:.:l
,' :/ .:.| .:八 .:.}.:.jl.::.:.:.|:. .:.:.:.|
. | ,'.:.:.. .:./!.:./--\ :.jV-ハ.:.:.l.:.:.:j:. l
j.:l.:.:.:{.: .:':{ ヽ{ _ ヽ.:./ _ ∨.:.:/∨
/./\:.\::.:.l x==ミ ∨ ィ=、 ,':.;.小『乙ですわ』
. /:.,':.〃lヽ:.{\{ ′ イ.:.:.:.l::ヘ
/.:.:l :.:.: |.:.:.:.:ヘ ` } .:.:.:|.:.:.ヽ とでも言うと思いましたか?
. /.:.:.:.!.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:\ (ア /.:.:.:/l:.:lヽ:',
{.:.:.:.::|.:.:.:.:.lヽ.:.:.:.:.:.,:> 、 ,.イ:l.:.:.:.:/.:.|:.:! l:.:l
',.:.:.:.l..:.{:.:.:!:.:\.:.:.:.{(!_.≧く|>!| l :./.:./l:/ V
\∧:.ヽ:.|ヘ:.}\.:.:}厂X⌒}0 j:! ! .:.!:.:{' /
 ̄ ̄_二>!:人ノ__>'´ ̄Vヘ :.W>
_, イ j/ / '´ ヽ{ `ヽ、
/ // ゙̄ヽ \
. / { o |: 〈( !) 〉 o { ヽ
l / | ヽ_/ l l
│ j" | ヘ | |
二 `丶、`丶、_\__\〉ノノへ!
`‐-、 二. `ヽ、 ミ ̄ /⌒シ′)
二‐/,ィ┐|=ミ=┘ ,r‐'_二ニ....,イ
‐ニ| i< i ,..-=ニ‐''==ェ;、彡}
二‐ヽ ┘ | "-ー:ェェヮ;: /リ
ニ ‐'"/ /  ̄´/: 〈(( 私の求める
' / / ....:;イ;:' ヽソ
.. / / .. .:: / ゙'''i=-/ 「
>>1乙」が
/ ::´~===< , , , , ,
乂 、 :: `::===/ ここにこそ あるのかも
\ ゙l;: (
___\、 ゙l;: 丿 しれないから困る
/了\ `'ー-'"
../◆(  ̄ ̄ ̄
門|
__,ハ__
,. -- ― 、 _厶 ―-、ユ、
,. - v'´ `ヽr⌒ヽ ,. ‐' , \
| / //|/!人. \ ヽ | / / /\ |\ ヽ
J | ! !V _ ヽ__! ! | し | ! ∧/_ ∨__ ヽ ! !
/! N从'´ __` ´__ `|./ハ/リ ! V/ __ ` ´__ `iト| |
乂ヘハ < 心i 心i >イ | \!ト / 心} 心i∨イ|
|ハ ヒリ , ヒリ ハ./ / ハ. ヒiリ , ヒiリ { | 「「
>>1乙」」
|.八'' ''.八| /| ハ. '' 。 '' 八 .!ハ
/ ノ > 、 ゚ , ィ´ | \ / ハ. |> 、_ ,. < / ハ
/ { _,.r┴ ┴ 、__) } / \| r^V Vヽ|/ !
| >  ̄∧ ̄< _/ / / ヽ|≫≪|/ \ |
ヽr‐'::\,/!|ハ ,√::| | / | くフ|〉Z〈.|> | |
. |:::::::::|:::::::i|レ!`¨/:::::::| |ハ. | ,.ムr':0:レヘ | |
/:::::::::::|:::::::!! !!:::ム:::::::| | ムイr‐{::::::::::::ゝへ、_| .//
V>f⌒{::::::::!::リ::::::| `Tフ 从くムイ_〉:::::::::〈二ム_>/
| |:::::::::::::::::::::| | ヽ-rf⌒|>:::::::〈/\介'´
| |:::::::::::::::::::::| | i ∨:::::/ /レ'
>>1乙パンティあげちゃう! / ヽ
/ ハ
/⌒ヽ/⌒ヽ / / ! ヘ ハ
{ }ト、_ ン,// / i l l ヽl i _
\ / ヽ、 ̄ / i l l :! l ∧,. -ヤ ‐!、 ヽ :! / `i _
r‐- .._ ,、. \/ ,.-、`ー´{ /| l、 ! :| { ト、 :! ´ヽ- lヽ ! ` } ! ! '´ `i
`,≧=‐ 込 マ、 (⌒ / lレヘl,∧ |l l、 l ヽ {. "下Zlヽl l / l lヘ l
/,. -‐,オツl い. `ヽ/ . / / lヽl いl ヽ! \, -込タ/,ル1 ,/| / l ヽ ノ
`¨´/ラ仁}! .l l. l ,. ´ /,∠._l,小、{ ' '''''' / l/ | ! | ヽ , -― ´
l'::仁lヘ { l ,. < // ,4. iヽ、 、_, ,/ / | l i '´ - 、
l::仁{:::::ヽ、 :{ ´ / / Z! ! | ヽ ` ,. rイ / l l ! /⌒V´ l
l仁l::::::::::ノ V ,/ i }y, / !、゙i` ´ :ト l l‐-z,ハ ヽヘ { 从
仁l´::::::::j、 ∨ ,/ l / / / ヽl / ! l lニて⌒ヽ. ヽ. `ヽ、 / :}ヘ
/シ::r:ァ‐'´∧ V ! ,.. < / ` '´  ̄ l ! !ヽ{_ ! \ ヽ/ / l
{スi´/ ./ ,ハ ヽ> ´ ,≠ `. . ∨ヽ ヽ、` - l_ ヽ ` 、_ _,ノ ,!
,>'´ / ハ,. -― ´ ,.≧チ<lrz、 l/´ __.V \ 、 \ \  ̄ ,/
/ ´ / / / ,.-::久ミフ;-、_:ヾ,L_ ,' r-‐tY_ヒ.入 `ー- ニ_ `ヽ ヽ /
-‐ ´/ / / / l:::}ミヲ:」 `ヽ TY七7,..ャ::´::::::スヽンーr-- _ヽ V ヽ- __ン
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r 、
r┐ _ / \_
.<ヽヽ二>'  ̄ ̄ ` ー、 r'´ ,. - ―― - 、__} _ _
} } r‐┐ / ヽ \ |/ \
く/ L{´ 从 | !,. | | | /| /ハ. ! | ! ヽ
| | | >、i ヽ |≦、/ /! |/>‐く レリ‐< | 〉
| | |{ ヒ}` |/ヒ} 」レ| | .| { ヒ} ヒ} } |/|
| | ハxx - 、 xx{ !ハ とxx xx | |
>>1乙ビッチ!
./ ハ | /⌒V / | | ∧ ,ィ'⌒¬ 人! |
/ | .|\{ /イ ! ヽ ハ.{_ _ _ソく /り
/ |r―>く_/::| | \\ |┴ -{. r∨ ̄}
/ .|:\{f女V:::ハ ! ! |>ヾ. /ぅ、`┴rー-ヘ
/ /:::::::\_/::/ヽ ∨ノ. |/ニヽ{ レハ }---く
/::::::::::::><_/::\ ∨ !| ,ニ ]:::::::∧ }__]
/:::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::} ∨ | `く___/ /ニヽ/
|:::::::::::::::::::/|! !|\:::::::/ | | \ノ|――‐{ ニ、 |
|::::::::::::::/ |! !| ヽ/ ∧| / |`ーく
しまったァーーーーーーー、ドジこいたァーーーーーーー!
リロードすんの忘れてた、
>>1にオラオラされちまうゥーーーーー!!
おお。最初にURLちゃんときてる!
マジでゴクローさん!
>>1乙&GJ
>>12 ちょうどピッタリ2048バイトで収まったから押し込んだだけなんだw
まあ超えそうになってもどこか削れば収まりきらないことはないと思う
最初に来ないと見ない人増えるしな。
グッジョブだぜ!
>>9 ._____________________
/ ヽ、
/ ._ / ̄\ ヽ、
/|..| \/ .| /丿人、 | ヽ
|ヾ | .|\/| |Vノノノノヾ丿| |
| | |_」 |_」 レ | |
| __∠つ ||| | |||⊂\__)|
(⌒ヽ| <工> <工>|/⌒) ホントにくれるの?
ヽヽ<  ̄`` iii|||ii ;;`` ̄ >/ /
ノ|ヽ iii iii /| ヽ
(__| | ヽ___/ | |__)
|::ヽヽ _へヘ_ //|
...|::::::\ ヽ ̄ ̄ ̄, /::::|
|:::::::::::\  ̄ ̄ ̄ /:::::::::::|
___,,,,,..... -一ァ
/ ̄;;;´;;、;;;ヾ;;;, -──--、,!
. /'´|;;;;,、;;;;;;;;;;/ ,!
. /:.:.:.レ´:.ヾ;;;;;;i 断 だ ,!
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;i る が ,!
. /:.;.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ ,!
. /レ' ;|:.:.:.:.:.:.:,:ィ:.:.:.:〉 __,.,!
/-、ヽ,:|:.:.:,/ /:.:.://.:,:ィ:.:.:.,!
/'ヽ、ヾi ゙´.: /__;:;:-'"´ ,;|:.:.:.,!
. /ゝ-`';:/ .:〈ニ=-=ニ二 ̄ヽレ',!
/::::;;;;;/ ' ,, ニ`ー-,、__\〉ィ,!
. /;:::::/ ::. ::.,,\_ゞ;'> 〈;,!
/i!:::::iヾ-'、::.. '';~ ,;:'/,!
. /;;;i!fi´l_、,.` .: ,;:' ,!
/;;;;;i' ('ー、ヽ ..: ,;:'' ,!
ヽ、jゝ、`ヾ:、゙、 ,..:'.:'" .: ,!
``ヽ.、_ ¨` ,:' (_r:,!
``ヽ.、.. ノr;ソ~,!
``ヾ、 / 7,!
``ヽ,!
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//)))  ̄ ̄` /`\
.(/ | 彡\
/_( (丶=-´) 彡)
ヽ@;> ,,ヽ@)、 / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
//く.、  ̄) (´;;;;,,//_)<氏にてぇよぉ〜
| )二\、 | | ;; );;(| \_____
| `  ̄し´ |.| ;; /__) /
ゝ----_、)(/ ::: |
\;;;;) し ::: \
(、 . ::: _
/ヽ / ̄
(、/ ̄
噴上!噴上!
1000 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2007/07/21(土) 01:30:51 ID:???
1000なら噴上裕也召喚
1000 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2007/07/21(土) 01:30:51 ID:???
1000なら噴上裕也召喚
現在、避難所でストップ高の男がktkr
ハ、 ∧ ハ /\ /\ /\
,{! ヾ } / !i ヽ ___/\/ \/ \/ \/ |_
. |ソハ !} jレi \
} !/¨ 〃 '{ / 前スレ
>>1000!
ト{´{ .ハ} r'"´} !{ \ おまえの命がけの行動ッ!
FY'弍{ }' 斥ァ`}ハ /
ヾ{:i /ノ〉` !rソ  ̄|/\/\ /\ /\
. ヽ /'f=ヘ ハト、 _/\/ \/ \/
,ノ´f\='/ノ!ヽ\._ \
/ノ !|`ヽ三イ ヽノノ `'ー-、._ / ぼくは
/ r'/ | /::|,二ニ‐'´イ -‐''" /´{ \ 敬意を表するッ!
{ V ヽ.V/,. -‐''"´ i / |/
ヽ { r‐、___ i / ∩  ̄| /\/\ /\ /\
} .ゝ二=、ヒ_ソ‐-、 i__,. '| r‐、 U \/
. | 〉 ,. -',二、ヽ. `ニ二i___ |:| l| |
|'}:} ,/|毒|\丶 i ,::'| 'ー' {
|ノノ |,ノ:::::|ト、 \ヽ ! i }`i´ r|
|_>'ィ毒::::ノ 丶 ハ し-' | ! | |
┌≦:::::::::::::/ lハ | ) U
/ィf冬::::::イ |::.. j: }lハ. |∩ '゙}
997 :マロン名無しさん:2007/07/21(土) 01:30:45 ID:???
1000ならエロパロでジョセフ×ルイズ書いちゃう
998 :マロン名無しさん:2007/07/21(土) 01:30:48 ID:PM/5AWRT
1000なら鈴美さん+アーノルド(どっちも幽霊)召喚
999 :マロン名無しさん:2007/07/21(土) 01:30:49 ID:???
1000なら2部ジョセフがきゅいきゅいを落とす
1000 :マロン名無しさん:2007/07/21(土) 01:30:51 ID:???
1000なら噴上裕也召喚
とうとう奴の時代が到来したな
誰が書くんだよぉー
俺には無理だよ兄貴ィー
たまには掘られたらヤバイ!!人のことも思い出してやってくださいね
獣姦はまずいだろ(性的な意味で
『寝る』…じゃなかったな。
『寝る』なんて言葉は使う必要はねーんだ…。
『寝る』と心の中で思ったならッ!其の時既に行動は終了しているんだッ!
『寝た』なら使っても良いッ!!
予約無ければ投下するズラ。2:00くらいから
運動会かwwwこいっ
前スレの話題でなんだが、平民最大の武器は反乱ぢゃあなく他国への集団逃走だな
これやられた方はめっちゃキツイ
逃散
あ、ミス発見……。
投下分ちょっと短くしますから50分からにします。
リキエルとかウンガロは名前すら出てこないよね
リキエルはゼロ魔世界にスカイフィッシュがいるかどうかだよ
ウンガロはカオスしか生まない
ドラゴンやエルフのいる世界にスカイフィッシュがいないとは考えられないな
スカイフィッシュって正体は単に虫がカメラの前横切っただけなんだよな、確か
ハエの類だっけ>スカイフィッシュ
まだかな?
スカイフィッシュなんてスタンドにさえ手に負えないのに
アレに対抗できるのは天国神父くらいか
ルイズ「スカイフィッシュなんて居る訳ないじゃない・・・メルヘンやファンタジーなんかじゃないんだから・・・」
その日、ジャイロは才人と学院の講堂で、椅子に腰掛け、机に肘をついていた。
食堂で朝食をとり、床に置かれたパンとスープを空にする。そのあとは洗濯でもしろというお決まりのコースだろうと、ジャイロは思っていた。
そんなら、またいつものように図書室に行くかな、と思っていたが。
「今日は二人とも、私と一緒に来なさい。授業を一緒に受けさせてあげる」
そう、ルイズが許可をした。
これまで、授業についてきたのは才人一人だった。ジャイロも含めて二人一緒に授業を受けるというのは、これが初めてのことだ。
ジャイロが初めて覗いた講堂は、思いのほか広い造りだと思った。二人増えても余裕で空席がある。
ほどなく教壇にミセス・シュヴルーズと呼ばれた教師が立ち、授業が始まる。……その間、二人は無言で彼女の授業を聞いていた。
ジャイロは生きた言葉、とりわけ単語の発音などがより多く聞けるのが面白いと思っていたし。
才人は自分のいた世界では全く出てこない、魔法の勉強そのものを、面白く聞いていた。
「――さて。これまでに数度、私はみなさんに授業をしてきましたが、私が皆さんに教えたのは『土』の系統です。その特色を復習してみましょう。ミス・ヴァリエール?」
呼ばれて、ルイズはハイ、と応え、真っ直ぐ立ち上がる。
「よろしい。それではミス・ヴァリエール。『土』の系統、その魔法の特色とは、何ですか?」
「はい。『土』は恵み――創造の力に優れ、それを象徴する魔法を行使することを得意とします。先の授業で行った『錬金』が、その代表的なものだと」
よろしい。お座りなさい、ミス・ヴァリエール。と教師は小さく拍手する。
「いいですかみなさん。彼女が言ったとおり『土』はあらゆる物質に干渉し、制御、操作することを得手とします。つまりあらゆる魔法の基礎、根幹を成すと言っても過言ではないのです」
そう言った彼女の授業は、今日で次の段階に進むようだった。
手元に単行本ないんだけど、リキエルのスタンドって、射程距離どのくらいなんだろ?
双眼鏡もって遠くから攻めるわけにはいかなかったのかな
そう言えば、蠅には亜音速で飛ぶのがいるらしいが
「ほぉー。魔法にゃあ属性ってモンがあって、それぞれ得意、不得意があんのか。なーるほォーどネェ」
耳を小指で掃除しながら、ジャイロが納得する。
「ちょっと、ニョホあんた行儀悪いわよ。きちんとしなさい」
ルイズがジャイロの姿勢に文句をつける。
「そりゃ悪りィ。ニョッ、ホ、ホ、ホ。しかしおチビ、さっきはご名答だったな」
「当然じゃない。勉強してるもの」
胸を張って威張る。だが、思ったほど突き出ないのが哀しい。
「……その調子じゃ、分かってねーだろ?」
ルイズが眉をひそめる。
教壇では、他の生徒が、錬金の実践を行っていた。
ルイズは復習という名目で、自分があたるはずだった錬金の実践を、スルーされていたことに……、全く気付いていなかった。
ルイズとジャイロがひそひそとなにやら会話していたとき。
才人はヒマになりつつある頭で、ぼーっと授業を眺めていた。
この調子なら居眠りするのも時間の問題だろうと、認識していたのだったが、ころん、と何かが落ちる音がする。
見ると、隣のキュルケが、ペンを椅子の下に落としていた。
なんだよ、けっこうそそっかしいとこあるんだな、と、思った彼の耳に、いつのまにか――、キュルケの口が接近していた。
しえーん
「……ねえ」
柔らかな吐息が、囁きと一緒になって、才人の耳にあたる。
「え? な、なに?」
吐息に動揺しながらも、平静を装って尋ねる。
「……とって」
甘く湿った吐息が、また、あたった。
「な、な、なにを?」
ヤバ、真っ赤になってきた。と自分でもわかるくらい、顔が熱くなっている。
「……最後まで、言わせたいの? ……いじわる。お願い、とって。あたしの大事な……。もう、……我慢、できないの」
ハイ。ボカァモゥガマンデキマセン。
局地的に反応してしまう言葉責めに、チェリーな少年は抵抗する術を持たなかった。
彼女の願いを聞き入れ、いそいそと机の下に潜り込む。
キュルケのペンを掴み、戻ろうと上を見上げた才人の視界には、……普段絶対拝むことのない、爆弾二個が目の前にあった。
思わず、彼は見つめる。……一秒経過。二秒経過。三秒経過。四秒経過。五秒経過! フハハハ! まだまだ止めていられるぞ!
誤解の無いように言えば、このとき才人は呼吸をすることを忘れるほど、食い入るように見ていた。そりゃもう、ガッツリと。
プチン。
異様な音が聞こえた。煩悩で才人の血管が切れた音――ではなく、キュルケが自らの手で、ブラウスのボタンを、一個、外した音であった。
……つ。
鼻血が流れる。だってもう、見えちゃったんだもの。下乳。シタチチね。シタチチ。
「……はあ。暑いわ、この教室」
そう言うと、またキュルケは、一つ、ボタンに手をかけ、プツン、と、外す。
ぷるん。
ゼラチン質たっぷりのナニかが、弾けて、震えた。
ペンを持ってないほうの手で、鼻を押さえる。既に才人の鼻は両方から、濁流が止めどなく流れている。残った理性で、必死に血液ごと押さえ込んではいたが。
いやもうホントに、あのクッションに顔埋めたい。……そう、不謹慎なことを真面目に、才人は考えていた。
支援☆なの
キュルケは賢い女性である。
いかに行動すれば、男を虜にするのかを心得ている。
それは己自身が学び取ったものでもあり、ツェルプストー家の血筋の成せる業とも呼べる代物でもあった。
彼女が少しその気になっただけで、少年はもはや骨抜き寸前であった。
この少年だけを手篭めにするのならば、彼女は仔細無く成し遂げるであろう。
――だが、問題があるとすれば、敵は一人ではなく、二人であるということ。
残る一人を手にかけるには、同じ手は通じぬ。
艶仕掛けで絡め落とすには、彼奴は手練ている。
ならばこその、策であった。
少年は既に陥落寸前の身。あとは懐柔することなど、造作も無いことであると――彼女は考えている。
それを利用して、二の矢を放つ。
この策は功を成す。……自信が、あった。
だが、確かめねばならぬ。
彼奴が健常か、不能か。
そのため、彼女は、自身のブラウスを、はだけて見せた。
人二人分遠くにいる彼によく見えるよう――、大きく、めくって見せた。
果たして、彼は動くか。……それとも、否か。
動けば良い。動かずば、――動かずば。果たして、彼は。
……ちらり。
見た! 動いた!
その事実が、彼女の勝利を磐石なものとした。
若く、健康的な乙女の張りのある乳を見て、何も思わぬ男子などいようか!
いるはずがない!
少なくともこれで、彼奴は、ロリペドよりグラマー趣味であることが濃くなった。
『何をいうか! 胸の無い少女こそ至高である!』などと言い出しそうな子爵など、いようはずがない! いたら其奴は短命に終わる!
これで――策は実った。
キュルケは最後の一手を打つ。
正気にては大業成らず。
恋愛道は死狂い也。
鉄球支援攻撃!
シエスタ
つまりワルドは短命に終わると確定したか!
キュルケが支払ったのは双丘であった。
ちょwキュルケがシグルイww
以上投下したズラ。
今回の投下分はこの辺で。
次回はキュルケ略奪愛地獄変。(嘘
エロシグルイGJ!wそういや見忘れた…アニメ版
シグルイwww
五分になったら投下するッ!
来てくれ
( ゚∀゚)彡 投下!投下!
65 :
仮面のルイズ:2007/07/21(土) 02:06:24 ID:???
トリスティン魔法学院とその関係者達は、いつもと変わらぬ平穏を享受していた。
ルイズが土くれのフーケを倒したという噂も、いつの間にか語られなくなり、一部を除いてルイズの存在は忘れ去られてしまった。
そんな中、ロングビルは思いがけない客の来訪に驚いていた。
オールド・オスマンから、書庫の資料を持ってきてくれと頼まれたロングビル。
彼女は、よりによってルイズを一番馬鹿にしていたと言われている『微熱のキュルケ』からルイズに関する話を聞きたいと言われたのだ。
「ミス・ツェルプストー、今は仕事中ですので、後ほどにして頂けませんか?」
「手間は取らせないわ、『土くれのフーケ』の隠れ家があった場所を教えて欲しいの」
ロングビルは思いがけない質問に、二度目の驚きを隠せなかった。
「ふ、フーケの隠れ家ですか? なぜ貴方がそんな事を…」
「教えてくれるの?くれないの?どっちなのよ」
キュルケは多少不機嫌そうに喋る、ロングビルは隠す理由もないと思い、フーケの隠れ家があった場所を教えた。
キュルケは居場所を聞くと、一言礼を言ってその場を立ち去った。
翌日、虚無の曜日。
この日は休日であり、学院の生徒達も思い思いの休日を過ごし、普段とは違った騒がしさがある。
町に出かける者もいれば、楽員の周辺で魔法を使って遊ぶ者もいるし、図書室で読書に励む者もいる。
この日の午前中に、風竜と呼ばれるドラゴンが魔法学院から飛び立ち、フーケの隠れ家跡へと向かっていった。
ロングビルは塔の窓からそれを見かけると、魔法学院の馬を借り、ドラゴンの後を追った。
仮面キター
やっと仮面がキヤガッター!
68 :
仮面のルイズ:2007/07/21(土) 02:07:42 ID:???
「きゃああああああー!?」
風竜の上でシエスタが叫ぶ、生まれて初めての空の上、生まれて初めての高さに、シエスタは驚いていた。
「あら、貴方空は初めてかしら、あまり叫んでいると舌を噛むわよ」
シエスタの後ろからキュルケが声をかける。
「……シルフィード、遊んじゃ駄目」
『きゅい、きゅい!(お姉さま、この人太陽の臭いがするの、不思議な人!)』
「そう」
シルフィードと呼ばれた風竜が遊んでいると気づいたのは、主であるタバサだった。
テレパシーのようなものでシルフィードの言葉がタバサに伝わる、タバサはテレパシーを使わずに言葉で命令する。
端から見れば、竜と人間がお互いの言葉で会話しているという妙な光景だが、メイジと使い魔の関係を知るものであれば特に驚くことはない。
しかし、平民の出であるシエスタは『本当に会話できるんだ、凄いなー』と、今更といえば今更な感心をしていた。
いつものメイド服をはためかせて、平民の少女は空を行く。
一方、ロングビルは馬を走らせていた。
キュルケが風竜に乗っていると確信したロングビルは、200メイル以上の距離を開け、馬で後を追っていた。
念のためにどこからか調達した花束も持ってきている、これを跡地に添えると言えば、自分の行動が疑われることもないだろう。
(情報の収集と、今後のために…)
ロングビルの表情は、凛とした『有能な秘書』ではなく、既に『土くれのフーケ』のものになっていた。
俺の嫁である仮面ルイズが来たみたいだな
支援
70 :
仮面のルイズ:2007/07/21(土) 02:08:48 ID:???
フーケの隠れ家があった場所、つまり、ルイズの起こした爆発の爆心地は、とても凄惨な出来事の現場とは思えないほど美しかった。
「綺麗…」
空からその光景を見たシエスタが、思わず言葉を漏らす。
考えようによっては不謹慎だと思われたかもしれない。
しかし、池となり、周囲に草花の生い茂るこの場所は、キュルケにもタバサにも少なからず感動を与えていた。
シルフィードが池の傍らに着地し、三人は地面に降りる。
シエスタは地面に降りてすぐにシルフィードに臭いを嗅がれ、頭をこすりつけられて困惑していた。
どうやらよほど気に入られたらしいが、それを知るのはシルフィードの言葉が分かるタバサのみ。
キュルケは美味しそうな臭いでもするのかしら?と、これまた危ないことを考えていた。
三人は、改めて池を見る。
クレーターは雨水を貯めて池となり、周囲に草花を生い茂らせ、見る者の心を楽しませていた。
誰が持ってきたのか分からないが、小舟までそこに置かれている。
この光景を見て、土くれのフーケを道連れにルイズが死んだ場所などと、誰が思うだろうか。
「凄いわね、短い間にこんなたくさんの花が咲くなんて」
「不自然」
キュルケが感心するが、タバサはどこか納得いかないと言った感じだ。
何に納得できないのだろうと、ふと考え込む、答えはすぐに見つかった。
花の種類が揃いすぎているのだ、誰かが庭園の手入れをするように、規則正しく様々な種類の花が並んでいる。
トリスティン魔法学院とその周辺では見られなかった種類のものまで生えている。
「あ、これ煮込むと美味しいんですよね」
てどこか的はずれなことを言うシエスタに、キュルケとタバサは思わず吹き出した。
「花を見て食べ物の話をするんだから、もう。ところでさっきから気になっていたんだけど…そのバスケットは何?」
キュルケがシエスタの持っているバスケットを指さす。
「あ、これですか?これはお供え物です」
「オソナエモノ?」
「はい」
そう言うとシエスタはバスケットの中を見せた、中にはイチゴのタルトが入っている。
「何、あなたピクニック気分で来たの?まあこの景色を見たらそれも悪くないと思うけど…」
支援ですえ
72 :
仮面のルイズ:2007/07/21(土) 02:09:54 ID:???
そう言ってキュルケが不機嫌そうな顔をする。
シエスタは、キュルケの訝しげな視線を受けて、慌てて弁解した。
「ち、違います、ピクニックじゃなくてお供え物です」
「だからそのオソナエモノって何の事よ」
シエスタはバスケットの中からタルトを一切れ取り出すと、それを紙に包んだ。
「何やってるの?」
キュルケの質問に答えながら、池の側に寄って、紙に包んだタルトを地面に置いた。
「私、お爺ちゃんから教わったことがあるんです。年に一度、死んだ人に生きている人と同じように接して、その人の残してくれた教訓を忘れないようにするそうです」
そう言ってバスケットから小さな花束を取り出し、紙に包んだタルトの脇に置いた。
「ひいお爺ちゃんはちょっと変わった人でした、東方の果て、ロバ・アル・カリイエから『竜の羽衣』というマジックアイテムを使って飛んできたと言うんです」
シエスタは立ち上がり、キュルケに向き直る。
「ロバ・アル・カリイエから飛んできたなんて誰も信じていません、でも、ひいお爺ちゃんは、亡くなった人にはお供え物をするんだとか、手を合わせて祈るんだとか、いろんなことを教えてくれたんです」
シエスタの言葉に、キュルケが感心したように呟く。
「へぇ、不思議な習慣があるのね、でも食べ物を捨てるのと一緒でしょ、貴族ならともかく平民にはそぐわない風習じゃない」
「違いますよ、その分は粗食で我慢するんです、喜びは皆で分け合って皆で楽しみ、悲しみは皆で分け合って皆で慰めるって、そう言ってました…って、ごめんなさい!私、貴族様にこんな事まで喋って…」
シエスタが両手で自分の口元を隠し、慌てて謝る。
「別にいいわよ、東方の果ての話なんて滅多に聞かないし、それに…」
キュルケは池を見た、今までの悲しみを洗い流すかのように光が反射し、水面が輝いている。
「ルイズなら”こんなんじゃ足りないわよ”なんて言って怒るんじゃないの?そのタルト私たちの分もあるんでしょう、私も一口分、オソナエモノにさせて貰うわよ」
「私も」
ずっと黙って話を聞いてたタバサも、キュルケと一緒になってお供え物をするという。
シエスタは、それこそ輝くような笑みを二人に見せた。
しえんすた
支援した
なんという天然波紋の呼吸持ち
なんという白さ
このシエスタは間違いなくジョースターの血統
77 :
仮面のルイズ:2007/07/21(土) 02:15:11 ID:???
『きゅいきゅい!』
突然、シルフィードが鳴き出した、シルフィードが誰かを見つけたと理解したタバサは、シルフィードの示す方を見た。
そこには、馬に乗ったロングビルがいた。
池の周囲に生えた草花に驚いたのか、惚けたような表情のままこちらに近づいてくる。
「…驚きましたわね」
そう呟いて馬から下りたロングビル、その手には花束が握られていた。
「ミス・ロングビル…貴方も?」
キュルケの言葉に、ロングビルは静かに頷いた。
「ミス・ツェルプストー、ミス・タバサ、シエスタ。…私も混ぜて貰えないかしら」
そう言ってロングビルも、加わり、四人は悲しみを乗り越えるように、ルイズの思い出話をした。
途中でロングビルが、「平民を連れてくるなんて珍しいわね」と疑問を口に出したので、シエスタと知り合う切っ掛けを話すことになった。
そもそもキュルケがシエスタを連れてきたのは、シエスタがルイズの死に動揺していたのがきっかけだ。
いつもように食堂で朝食を取っていた時、ルイズが死んだといううわさ話をしている貴族に「本当ですか!?」と問いかけてしまったのが始まりだった。
ぞの貴族達はシエスタを乱暴に払いのけると、メイドが貴族の話に口を出すなと言って怒り出した。
それを制止したのはギーシュだった、彼は良くも悪くも純粋で、女性が傷つけられようとしているのを見て黙っては居られないらしい。
もっとも、相手はギーシュより実力が上の『ライン』だったので、ギーシュは青ざめながら弁解する羽目になった。
噂を聞きつけたキュルケが、ルイズの死は本当なのかと二人に問いつめなければ、ギーシュはボコボコにされていただろう。
それがきっかけとなり、キュルケとタバサは、シエスタと知り合ったのだ。
そのお礼といっては何だが、ロングビルはこの池に花が植えられ、小舟が置かれている理由を三人に話した。
(烈風カリン殿が話していた『ルイズが小さい頃遊んでいた池を…』って、この事だったのね…何よ、厳しいフリして親ばかじゃない)
ルイズが小さい頃遊んでいた池を再現したものだと説明し、キュルケ、タバサ、シエスタの三人は、たまらず涙を流した。
きゅるきゅるが波紋を太陽の臭いとして感知してるのがいいなあ( *´Д`*)
ルイズなんだかんだで愛されていたんだなあ支援
俺が死んだら何人泣いてくれるだろうか・・・紫煙
きゅいきゅいの可愛さが異常
82 :
仮面のルイズ:2007/07/21(土) 02:17:52 ID:???
その頃、ルイズは森の奥を歩いていた、人間が近づかないような奥地であり、オーク鬼やトロル鬼の出現が危惧される地帯でもある。
吸血鬼の鋭敏な感覚と、高い記憶力のおかげで道に迷うことはない。
ルイズは可能な限り遠回りをして、トリスティンの城下町に向かっていた。
「……あら?」
ふと、歩みを止める。
巨大な樹木の根元に、女戦士のものと思われる白骨死体が転がっていた。
鎧はぐちゃぐちゃにひしゃげており、圧倒的な力で破壊されたのだと想像できる。
白骨に近づくと、周囲の茂みからガサガサと音がして、大きな動物が姿を現した。
トロル鬼と呼ばれる亜人種が現れ、ルイズを取り囲んだ。
象のような皮膚にゴリラのような体格、単純なパワーでは人間の遙か上を行くトロル鬼は、小さいトロルと違い、人間の敵として認識されている、なぜなら彼らは人間を『食べる』からだ。
一人の少女の周囲には五匹のトロル鬼という、きわめて絶望的に見える状況がそこにあった。
「そういえば…まだ、ちゃんと試してなかったわ」
そう言いながら、ルイズは足下に落ちている剣を拾った。
固定化の魔法がかけられている長剣は、持ち主が白骨死体となったにもかかわらず、錆びずに輝いている。
ルイズはそれを無造作に、正面にいるトロル鬼に向かって、投げた。
バァン!
と音を立てて、トロル鬼の体は爆発したかのように左右に裂け、ぐちゃりと血の滴る音を立てて地面に崩れ落ちる。
固定化のかけられたはずの剣は、その衝撃に耐えきれず砕け、破片は周囲の木々を傷つけ、穿ち、散らばった。
『グオ?』
他の四匹は何が起こったか分からず、一瞬首をかしげるが、次の瞬間には怒り狂ってルイズへと飛びかかってきた。
そして…ぐちゃりと音が鳴る。
ルイズの腕が、飛びかかってきたトロル鬼の分厚い大胸筋を貫いていた。
「安心して…
木の根っこが養分を吸い取るかのように
理にかなったとても自然な事よ」
ズギュンッ!
To Be Continued →
面白いッ!
仮面ルイズは私がもっとも楽しみにしているSSッ!
GJ!
仮面ルイズはやっぱりいいなぁ
吸血キター
86 :
仮面のルイズ:2007/07/21(土) 02:19:45 ID:???
投下したッ!
泣けるぜGJ!シエスタの波紋習得フラグが着々と進んでるな
そしていつものように!
( ゚∀゚)彡 仮面ルイズー♪ペラいボディー♪
⊂彡 仮面ルイズー♪ 卑猥な舌ー♪
正直このルイズには様付してもいいな
ルイズ様万歳
<<GJ!GJ!GJ!この歓声が聞こえるか!聞こえんとは言わさんぞ!!>>
ただ単純に力が強いってのは恐ろしいことだな…
>>90 そのうち仮面ルイズがライダーキッげほごほ
やはり最後はシエスタの波紋疾走で…
ルイズとシエスタが「奇妙な友情すら感じるよ・・・」になってしまいそうで少し怖い。
石仮面を被りながら黄金の精神を失っていない仮面ルイズなら大丈夫だと思いたいが・・・
黄金のシエスタ!
ピンクのルイズ!
二人はプリキュア!!
吸血鬼なのに原作よりも真っ当な性格をしているのが笑えるw
仮面ルイズの黄金の精神には錬金失敗して大怪我したときの周りの反応が大きいな。
あれが無かったらぜってーDIO面に傾いてた…
あと人を超えた存在になって余裕ってもんが生まれたんじゃないかな?
ただ仮面ルイズには幸せになってほしい
俺の願いはそれだけだ
>>98 でもそうなると、ルイズはこのまま隠居するしかないしな
DIO様とプッチみたいな関係で…指イベントあったんだし
吸血鬼で虚無の使い手
どう見ても最強です本当に(ry
仮面のルイズは薄っぺらな、あらゆる生命をぶっちぎりで超越した余裕なのか
それとも、黄金の精神なのか、楽しみすぐるw
影ながらトリスティンを守るために戦うが、化け物とののしられ終われる事に
最後は
「ドウシテ私ハ、コノ生キ物ヲ守ロウトシタノダ」
「エクスプロージョン!」
でトリスティンが地図から消える
最終的に敬礼でルイズを見送りそうなシエスタきたね
今のルイズはまだ暗黒面に落ちていないだけだろ
必要なのは導く人間のような気がする
卿のような
>>103 始祖ブリミルの紋章を受け継いだ4神体と戦うマーズだと言うつもりか、仮面ルイズを
シエスタと海の底に沈んで100年後に復活して時を止めそうだな
何というか仮面のルイズとシエスタはまさに宿命と言った感じがするな
というかシエスタの爺ちゃんって誰だろ
ツェペリさんとか?
ジョセフに一票
ジョセフなら異世界で子供作ったとしても不自然じゃない
>>108 スパイダーに頼ると物凄くラクになる名バトルktkr
>>112 リサリサは帰ったって前に言ってたし誰だろ
シエスタのおじいさんは本編から日本人と読み取れるから
可能性があるのは承りかサザエさんだ
リサリサはあの年で子供なんて作らんだろ
きっとリサリサが滞在中に子どもを作ったんだろう、相手は普通の日本人。
リサリサと子作り出来るなんて相手は幸せものだなハハハハハー
磔刑にしてやる!!!!!
フーケが盗った本には佐々木武雄って記されてたんじゃねっけ?
後、ルイズの爆発の後に花が咲いてるって事はやはり虚無の正体は波紋なのか。
つまりリサリサを落としたジャパニーズの手管は異常ということになるな
リサリサ先生に3秒で落とされる自信がありますが何か?
>>121 すまんかった、フーケが盗った本に名前記されてなくて、曾祖父がササキタケオだったんだな。
>>122 すまんかった……。
ササキタケオが偽名という可能性は……ないな
この設定ならジョセフの長生き&浮気の証明が出来るわけだwwww
ここでみんなから忘れられている空条貞夫の登場ですよ
3部で一切その存在が明かされなかったのはハルケギニアに召喚されていたからでは?
描写以前に名前しか出てこないキャラはさすがにwww
アレだ、ミュージシャンなんだから音石が貞夫のファンで同時召喚ってのはどうかw
>>127 空条貞夫の“貞”も“じょう”と読める。
>>127 それだとジョースターの一族は浮気不倫は当たり前で
近親相姦すら厭わないやばい一族になるな
>>131 落ち着け貞夫はジョースターとは何の関係もない
ジョースターの血統は母親であるホリィさんだ
>>131 隠者の中の人が真っ赤になりそうな話しだなwww
貞夫ってジョースター家だっけ?
つまり、リサリサさんは孫娘の旦那も喰っちまう女ってことですね?
時代的に貞夫のことなんて知らないと思うんだが
貞夫って誰だよという話になるな
貞夫って今さ!
貞子?
貞夫の人気にシエスタw
リサリサ先生だって女ですもの
間違いだっておかしますよ
ジョージ二世のことも少しは思い出してあげてください
つーか彼ならもれなく龍の羽衣付きでタルブの村に来れます
本編からじいさんは日本人だと言えば何度(ry
じゃあ大穴でエリナ
歩道空いてますか?
歩道が(ry
「歩道が空いているではないか」なら使っていい!
第十八話 『アルビオン暴風警報発令!』
ニューカッスル城から脱出する『イーグル』号の甲板の縁でウェザーは鍾乳洞を眺めていた。本当は見ていなかったのかも知れないが、とにかくそこを見ていたのだった。
甲板上にはウェザー以外にも脱出する非戦闘員たちが大勢乗り込んでいるためにかなりの人数が甲板にも溢れている。
不意に背後から声をかけられた。
「すみません、この船って後どれくらいで出るんでしょうか?」
若い女の声だった。しかしウェザーは振り返るでもなく答える。
「他で聞いてくれ」
「あれ?あなた・・・・・・あなたはまだ出発しないんですか?」
「・・・・・・・・・・・・」
視界の端にきれいな肌をした女の手が見えた。いつの間にか隣に移ってきていたらしい。そこでようやくウェザーはその女の姿を見た。
白いシャツに黒いプリーツスカートで、そこから覗く白い手足は眩しい。きめの細かい肌と声からまだ若い、それもルイズと変わらないくらいだろうと想像できた。
ただ、その素顔は目深に被ったつばの広い帽子のせいで見ることができない。上から見下ろすウェザーとややうつむき気味な少女では顔があわなかった。
「いや・・・理解できなくて悪いが、出発するのは俺じゃあなくてこの船だ」
「そうじゃあなくって・・・あなた、迷ってるのでしょう?呪われた自分には何もできないのに心は決まってる・・・そう顔に書いてあるもの」
心の中をズバリ当てられたウェザーは動揺して女から目をそらして再び壁を見るが、焦りから汗が垂れていた。落ち着いて再び隣を見ようとしたとき、左目の視界が陽炎のごとく揺らいで、少女の顔がよく見えなくなってしまったのだ。
「なんだ・・・これは?」
支援!
目を擦るが一向に視界は良くならない。そうこうしているうちに、視界がクリアになった。ただし、どこか知らない景色をとらえていたが。
「これは・・・・・・ウェールズと、ワルド?まさかルイズの視点か?」
使い魔が『主人と視覚を共有できる』ということを思い出したウェザーは右目を押さえてルイズの視界を注視する。ワルドの目つきが変わった。何か悪い予感がする。しかし、体は動いてくれない。
「どうして行かないの?」
今度は左目に手を当てて少女を見る。相変わらず顔は見えなかったが、心配してくれているのがなぜだかわかった。
「・・・俺には・・・・・・ペルラを死なせてしまった俺に・・・愛している者たちを救うことなどできるはずがない・・・・・・」
すると少女の口元が微笑んだ。魅力的な口元だった。ウェザーは自分より二回り近くも幼い少女を見ていることができなくなってしまい、また視線を泳がせた。
「あなたは純粋だから後悔しているのね。でも、後悔しないで。彼女はあなたと出会えたことを心から幸福に感じていたから・・・・・・あなたが生きていて嬉しいの。だって・・・今は心に嬉しいそよ風や激しい嵐、楽しい日差しも差すし、雨だって降るの。だってね・・・」
「・・・・・・まて・・・まさか・・・・・・君は・・・」
少女がウェザーの手をそよ風のように優しく包んだ。ウェザーは初めてのデートでお互いに恥ずかしがりながら、それでもしっかりと握った手の感触をはっきりと思い出した。
「あなたの心にあたしはいるから」
そんなまさか支援
そんなバナナ支援
「君はまさかッ!」
ウェザーが勢いよく隣を見るが、そこにはすでに誰もいなかった。慌てて甲板中に視線を探らせると、例のつば広の帽子が目に付いた。急いで追いかけようとするが、ぎゅうぎゅう詰めの甲板では人混みをかき分けるのに時間がかかってしまう。
帽子は見る見る遠くへいってしまう。
「待ってくれ!ペルラ!君は・・・君は俺のせいでッ!」
叫びながら追いかけるが距離は離れていき、ついに消えてしまった。ウェザーはかまうことなく追いかけたが、反対側の舷縁についてしまった。どこからか風に乗って声が聞こえてきた。
(ウェザー・・・どうか世界を呪わないで。あなたと出会えたことを、あたしは愛しているから・・・だからウェザー、あなた自身を呪わないであげて・・・・・・あなたを信じている彼女を助けてあげて・・・)
「ペルラーーッ!!」
ウェザーは手すりに額を押し付けた。その肩が小刻みに震えている。その時、船員の出発の合図が上がった。
「これより本艦『イーグル』号は出航します!」
船がドックから徐々に離れていく。ウェザーはゆっくりと立ち上がると、手すりの上に乗った。
「お、おい君ィッ!危ないぞ!」
「気にするな。蹴り殺すぞ」
それだけ言うとウェザーはそこから飛んだ。距離はすでに十メートルは離れている。人間が飛べる距離じゃあない。
しかし見ていた人々が息を呑んだ瞬間、背中から突風が吹いてきた。いままであれだけ凪いでいたというのに、嵐のような風が吹き、ウェザーを捕まえるとそのまま港まで運んでいったのだ。
「こんな俺でも・・・信じてくれるのか?ルイズ・・・」
唖然とする甲板上の人たちを尻目に、ウェザーは礼拝堂目指して駆けだした。
これは期待せざる(ry支援
「ウェザーッ!」
「待たせたなルイズ」
礼拝堂の扉に背を預けてウェザーは立っていた。相変わらず用途不明の角付き帽子も、ただでさえ高い背をさらに高く見せているつま先立ちも、渋さを湛えた男前な顔も、まぎれもなくウェザーのものだった。
「君は・・・もう『イーグル』号は出航したのではないのかね?」
ウェザーはそれには答えずにワルドめがけて強風をぶつけた。ワルドはひらりと舞い上がり、風をつかんで綺麗に着地した。その間にウェザーがルイズに駆け寄る。
「ウェザー・・・来てくれるって信じてた・・・」
「俺もお前が頑張ってるって信じてたよ。ところでウェールズは・・・」
ルイズの視線が始祖ブリミル像の下に向かった。そこには、白い礼装を赤く染め上げたウェールズが倒れていた。急いで風のセンサーをウェールズの周りに張ると、かすかにだが空気の乱れが感じられた。
「・・・・・・まだ呼吸をしているな」
「ホント?・・・そうか、咄嗟に腕で防いだからだわ!」
「よし・・・お前はウェールズのところへ行け。俺はワルドを倒す!」
二人が同時に別れたのを見てワルドは一瞬どちらに行こうか迷ったが、ウェザーに向けて杖を構えた。
「まずは一番厄介な君からだ。『ガンダールヴ』!」
杖の先から風の塊がウェザーめがけて迫ってくる。
「シャアラァッ!」
気合いと共に突きだした風圧のパンチがいとも容易く風の塊を打ち砕いた。そのまま突っ込んで拳を叩き込むがすんでの所でかわされてしまった。再び距離が開く。
「・・・・・・テメエ・・・手え抜いてんじゃねーぞ!決闘でそんなちゃちな魔法ごときじゃ俺は止められないことぐらいわかってるんだろう?それとも風のメイジなだけにマジでエアヘッドなのか?」
ウェザーの挑発にもワルドは余裕の表情を崩さない。杖を構えて薄く笑うだけだった。
「ふふふ・・・大した自信だな。だが、あの決闘で僕に勝ったからと言って調子に乗らないで貰いたい。君の言うとおり、僕はまだ底を見せてはいないのだからね」
「俺の手の内を見るためだったってのか?」
「その通りだ。おかげで君の――『ガンダールヴ』の力は把握できた。今武器を持たぬ君は以前よりも機動力に欠ける。しかも必殺の稲妻を軽減した。そして御教授しよう。風が最強たる所以を!」
支援
Cえん
ワルドのへんた…ゲフンゲフン
偏在クルー!支援
ウェザーが風を使った突撃をかけるのと同時にワルドが呪文を詠唱した。
「ユビキタス・デル・ウィンデ・・・・・・」
呪文が完成して瞬間、ウェザーはワルドの姿がダブって見えていた。しかしそれは幻覚などではなく、たしかに二人いたのだ。さらに二人が三人に、三人が四人、四人が五人にわかれてウェザーを囲むように移動する。
「分身ッ!?なるほど、『桟橋』の男もお前の分身体か」
「いかにも。そしてただの分身ではないぞ!風は偏在するのだ!一人一人が意思を持ち魔法を唱え、君を追いつめていく!」
そう言うと五人のワルドたちがウェザーの周りを縦横無尽に移動し始める。ウェザーは首と目を動かし、必死にワルドたちの動きを追うが、その際に死角ができてしまいそこをワルドたちの魔法が襲う。
「ぐぅ・・・!」
ギリギリでかわしているが、徐々にウェザーのからだが切り刻まれていく。
「「「「「ワハハハハハハッ!これが我が必殺の陣形、『偏在の結界』!我がワルツの前に倒れ伏すがいい『ガンダールヴ』!」」」」」
五体のワルドの高笑いが四方八方から聞こえてきて耳障りなことこの上なかったが、ウェザーはニヤリと笑った。
「まあ、別々の場所にいられるよりはましか・・・」
「んむ?何か言ったかね?」
「ああ、言ったぜ。『ウェザー・リポート』ってな!」
瞬間、ウェザーを中心としてワルドたちを巻き込むようにして竜巻が立ちのぼった。上空に飛ばされたワルドたちは壁に激突して、風のように消えていった。
「カハッ!」
「今のは壁に叩き付けられたルイズの分だ・・・そしてどうやら、消えなかったお前が本物らしいな」
ウェザーがワルドを睨みつける。ワルドは口の血を拭うと、憤怒の形相で立ち上がり再び分身を作りだした。
「芸がないな・・・」
「黙れ!芸がないのは貴様の方だ!貴様と違い僕はメイジだぞ?操れるのは風だけではない!」
三体のワルドがウェザーを囲み、二体が上空へ舞い上がった。
ロリドてめえ
ウェザー!ウェザー!
PCの前のお友達はウェザーの名前を今すぐ叫ぶんだ
ウェザー!
ウェザー!!
ウェザーッ!!
ウェザー
何か変な流れになってしまったww
ウェザー!!
「「「くらえ!『ライトニング・クラウド』!」」」
「「『ウィンド・ブレイク』!」」
地上では稲妻が、上空からは押しつぶすように風の塊が降り注ぐ。
だがウェザーは迷うことなく上空を選ぶと、エアバッグを足の下に作りトランポリンのようにして飛んだ。そのまま両の拳で『ウィンド・ブレイク』を撃ち抜き、二体のワルドを殴り飛ばす。どちらも偏在だ。
「飛んだな?上空に逃げ場はないぞ!そして桟橋での三倍の『ライトニング・クラウド』をくらえい!」
閃光が唸りを上げて空中のウェザーに疾る。しかしウェザーが手を向けた途端に雷の軌道が曲がってしまった。天井や壁に雷があたり瓦礫を落としていく。
「なにッ!」
「桟橋の三倍?俺はマイナスの電荷を含んだ空気を十倍用意したんだぞ?もっと頑張って見せろ!」
天井から降ってきた瓦礫をつかむとワルドめがけて投げつける。風をまとった大砲と化した瓦礫がやすやすと二体のワルドの頭と喉を穿った。しかし残り一体――本体はだけは咄嗟にガードしたことで多少ダメージを軽減しながら吹っ飛んだ。
「・・・まさか!」
「気付いたか?これが僕の逃走経路!」
ワルドは空中でくるりと体を回転させて着地した。ウェールズを庇っているルイズの目の前に!
「しまった!」
「もう遅い!」
「いやあッ、放して!」
もう一発を放ろうとしたが、それよりも先にワルドがルイズを盾にしてしまったために、振りかぶって止まった。
「てめえ・・・」
「汚いと言うのかい?まさかこの期に及んでそんな下らないことを言わないでくれよ」
ウェザーが奥歯を噛み締めたその時、ルイズが意味ありげな視線を送っていることに気づいた。ウェザーの手の中の瓦礫をみて、それからウェザーを見た。二人はアイコンタクトで小さく頷いた。
ウェザー!!
ウェザー!!!
「んん?どうしたのかね?この程度で抵抗は終わりかい?」
「そうだな、もう・・・終いにしようぜ!」
その瞬間、ルイズがワルドの腕に噛みつき、同時にウェザーが瓦礫を投げつけた。
一瞬緩んだ拘束からルイズは脱しようとしたが、すんでのところで髪の毛を捕まれて持ち上げられ、ワルドの代わりにその細い肩に瓦礫を突き刺す羽目になってしまった。赤い血が流れる。
「ルイズッ!」
「あ・・・はあ・・・・・・」
「く、危ない危ない・・・ダメじゃないか『ガンダールヴ』、主人を傷つける使い魔は、しっかりと教育しなければいかんなあ」
そう言ってワルドはルイズをしっかりとロックして呪文を唱えた。偏在が再び現れてウェザーを囲む。
「おいたが過ぎる使い魔は――」
偏在四体が全員杖の先から青白い空気の渦を作りだした。
「「「「「串刺しの刑だッ!」」」」」
咄嗟に両腕で身を庇うが腕や肩に深々と杖が刺さり鮮血が吹きだした。その返り血を浴びたワルドの分身体たちが歓喜に顔を醜く歪ませる。
「く・・・う・・・・・・」
ウェザーの膝が崩れ落ちた。ワルドたちがその様子を見下ろしている。
「うぇ・・・ざー・・・」
「ハーハッハッハッハッハ!僕は伝説に!あの『ガンダールヴ』に勝ったんだ!やはり世界をつかむのはこの僕だ!これは暗示だ、伝説を打ち倒した僕こそが『世界』を掌握するにたる人間だというね!」
「ワルド・・・どうして?昔は・・・昔はこんなふうじゃなかったわ」
「昔?覚えていてくれたんだね、僕のルイズ。嬉しいよ」
言葉とは裏腹にルイズを拘束する腕に力が入っていく。
上座亜!
人質を取るような下衆野郎の末路は古今東西既に決まってる。
やっちまえウェザー!!
ウェザーおじちゃんがんばってー
支援ウェザー!
アブさんも来ちゃったw
ウェザー!!
「い・・・たい・・・」
「なに?よく聞こえないよルイズ。小鳥のようなさえずりでは僕の耳には届かない。聞かせたいのならば・・・地獄のような絶叫を聞かせてくれ!」
一気に力を入れられたことにより、ルイズの腕はいとも簡単にあらぬ方向に曲がってしまった。ルイズの声にならない叫びにワルドが恍惚となる。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
「んっん〜、良い声だ。さすがは僕のルイズだ」
しかし、そんなワルドにとうとうウェザーが切れた。咆吼と共に立ち上がってくる。
「うおおおおおおおおお!!」
「無駄だ『ガンダールヴ』!お前が手を出せばルイズが――え?」
ワルドは目の前の光景が信じられずに間抜けな声を出してしまった。偏在たちが、喉に赤い槍を刺しているのだ。なにが起きたのか全く理解できていない顔をしたまま消えていった。
「全くもって、お前の長話に助けられたぜワルド。乾燥させて血槍を作り出すのにはすこし時間がかかるんでな・・・・・・そしてルイズ、お前の『覚悟』、確かに受け取ったぞ」
「なにいッ!」
なんとルイズの肩の傷口から血槍が伸びてワルドの喉元に刺さったのだ。ルイズの髪に隠れて気づけなかったのだ。
「ワルド・・・これであなたに届いたでしょう?あたしだって・・・ちっぽけだけど、やるときはやるの・・・よ」
「うおああッ!」
喉に刺さった血槍によってルイズは解放され、ウェザーが引き寄せてウェールズごとワルドから離した。だが、ウェザーも力が抜けて膝を突いてしまった。そこに背後から声が聞こえてくる。
「やって・・・くれる。だが、一手遅れたな。ルイズを助ける前に僕を倒すべきだった。この距離ならば僕の風の方が速い!」
あいかしワルドはすでに完成した呪文をウェザーめがけて撃とうとした瞬間に、いきなりバランスを崩して転倒してしまった。立とうとしても腕に力が入らない。
「な・・・なんだこれは・・・!?立て・・・ない・・・何かまずいぞ!」
「エンポリオが見つけてくれていた・・・潜在の中に眠っていた力だ。生物にとって最も身近にある猛毒・・・それが『酸素』だ。100%純粋な酸素は生物にとっては猛毒でしかない。
高濃度の酸素が鉄を錆びさせるように、人体の細胞分子からは電子を奪い、細胞を破壊していく!『ウェザー・リポート』・・・すでにこの部屋に純粋酸素を集めていた」
ルイズとウェールズは雲のスーツを着ることで純粋酸素から逃れている。
ワルドはウェザーの言っていることが理解できなかった。わかったことは、逃げなければヤバイと言うことだけだった。しかし体を反転させるのが限度で、体に力が入らなかった。その肩をウェザーがつかむ。
「やった・・・ウェザーが捕らえた!」
ウェザーに引き倒されたワルドが何かを言っている。
「ぐおっ・・・よ・・・よすんだウェザー君・・・」
背後を取られたワルドがもがくように動くがウェザーは決して逃がさない。
「決闘、桟橋、船内・・・君を殺すつもりならいつだってできた・・・だが君の『ガンダールヴ』が僕の力になると思ったから・・・右腕だけですんだんだ。これは・・・僕の都合のいい命乞いなんかではないんだ・・・」
苦しそうに切れ切れで喋るワルドをウェザーは冷たい目で見つめている。
「ルイズの才能と君の『ガンダールヴ』があれば・・・『世界』は目の前なんだ・・・手に入れるんだ・・・僕は『世界』を・・・『母』を手に入れなければならない・・・やめるんだウェザー君・・・僕を殺そうとするのはうあめるんだ・・・」
ルイズは唇をかんだ。醜い・・・これがわたしが憧れたワルドの真の姿なのか・・・。
見れば、ウェザーの瞳が正義に燃えている。
「そ、そうだ・・・僕が『世界』を手に入れたらその半分をあげよう!どうだね?破格だろう!は、はは「お前は・・・もう喋るな・・・」
醜くすがりつくワルドをウェザーがぴしゃりとはね除けた。
「お前は同じだ・・・『天国』を求め、積み上げた犠牲をやむなしと吐き捨てたあいつと・・・プッチと変わらない・・・お前のような奴には・・・『世界』どころか雲すら掴めはしない・・・お前は自分が『悪』だと気付いていない・・・もっともドス黒い『悪』だ・・・」
ワルドが混乱している・・・ワルドが怯えているッ!ワルドの!あの絶望に怯えている顔ッ!
ウェザー!!
「おおおおおおおおおッ!!」
「や・・・やめろ『ガンダールヴ』!お前は間違っている!平民のくせに・・・」
「ウェールズの分!トドメだッ!ワルドォォォーッ!!」
ウェザーの渾身の拳がワルドを吹き飛ばす。
「あげぎがあぁぁぁあぁあッ!」
地獄のような悲鳴と血を巻き上げてワルドが壁にめり込んだ。
「ウェザーが・・・勝った!」
「いや・・・まだだ」
「ウェールズ皇太子!?」
勝利に飛び跳ねようとしたルイズを諫めたのはウェールズだった。血を失ったからか酷く白く見える。
「まだと言うと?」
「聞こえないかい?馬の蹄と竜の羽音が・・・どうやら時刻はまもなく正午を迎えるようだ・・・・・・」
それはつまり『レコン・キスタ』総攻撃の時間。勝ち目のない、滅びの戦だ。
「そうだわ、ウェールズさま!お逃げになって!そのお体ではどのみち指揮なんて無理ですわ!」
「それは無理だ。このニューカッスル最後の船はすでに出た。逃げ道はないし、もとより逃げる気はない・・・」
まだルイズが何かを言おうとするが、ウェザーがウェールズに顔を近づけたので何も言えなくなってしまった。
「ようするに、あいつらを追っ払えばいいんだろう?」
「君は・・・確かに強い。スクウェアクラスに勝つ平民など聞いたことがないほどだ。それでも、相手は五万だ・・・」
「・・・なんとかしてやる」
ワルド終わったウェザー
ウェザー!
ロリド涙目www
「なぜそこまで言える?なぜ君は僕にかまうんだ!」
「愛する者同士が他人の無粋な手によって引き裂かれるのはもうたくさんだからだ。そんなもの、俺は認めねえ」
ウェザーの真っ直ぐな瞳にウェールズが息を呑んだ。
「あの王女は本当に純粋なんだ・・・お前の存在が彼女の心を照らす太陽であり、潤いの雨であるんだ!きっと春の日差しのような恋なのだろう。だが彼女は王女という立場をわきまえるのだろうな。
お前がいなくなれば表面上何事も無いかのように過ごし、政略結婚に臨むだろう。だが、そうなれば彼女の心の中にはもう二度と!雨さえ降らない!」
ウェザーがウェールズの胸ぐらを掴んで上体を引き起こして尋ねた。
「お前はアンリエッタを愛してねえのか?」
「・・・愛していないはずなど・・・」
「聞こえねえ。蹴り殺すぞ」
「私はアンリエッタを愛している!世界中の何よりもだッ!!」
しばし二人の視線が交差したあとで、ウェザーが笑った。そこへ兵士が駆け付けてきた。
「ウェールズ様!戦闘の準備をお早く――こ、これは一体!」
「ちょうどいい。おいお前、ケガを治せる奴を連れてこい。大至急だ。それから兵士を門出口に集めておけ」
兵士は平民がぞんざいな口をきくので怪訝な顔をしていたが、ウェールズが命令すると飛んでいこうとした。それをウェザーが呼び止める。
「大事なことを言い忘れてたぜ」
全員が何事かとウェザーを見る。少しタメを取ってから、ウェザーは言った。
「カタツムリに気をつけな」
ウェザー!梅沢と語感が似てるウェザー!!
ウェザーかっけー!
そして5万やっちゃうつもりなのか、やるつもりなのか。前人未到の領域を。
後、歴代最悪のワルドのめがっさ素晴らしいやられ役っぷりに敬礼。
以上投下完了!
ヘビー・ウェザーが来る!?
ウェザー!!
五万涙目www
ちょwww何という生殺しw
これは続きが気になって眠れない
ウェザーGJ!
戦闘良すぎてみんなとの奇妙な一体感を感じましたw
では続いて
展開おそ〜い私が4:10より投下!
てゆーか5万倒せるのはジョジョでも、ウェザーの天候操作や広範囲無差別攻撃とか
一対一以外で力を発揮するヤツぐらいだからなぁ
ウェザー!!ウェザー!!
五万マジでどうするんだよwww
このままじゃ一方的な虐殺にしかならんぞ
ウェザー!貴様白の国を滅ぼす気か!!
ヘビーウェザーは流石にやばくね?
下手をするとアルビオンどころかハルケギニア全土が滅びるぞw
アブさんwktk
では投下!
前
ご機嫌で朝食を終えたルイズは部屋に戻り一息ついた後、腕を組み仁王立ちしてアヴドゥルにのたまう。
「私がコーディネートしてあげるわ!」
もうルイズとアヴドゥルの共同生活も長い。ルイズの性格を半ば強制的に理解させられたアヴドゥルは普段細やかな気配りをしている。
毎日の起こし方に始まり着替え、イスの引き方、会話中での相槌のタイミング、よいしょ…etc。
ジョセフ達が見たら思わず涙ぐみそうに成る…また職業メイドのシエスタに、
「アヴドゥルさん…マスター・オブ・メイドと呼ばせてください!」
と言わせた程の尽くしようである。………まさに至れり尽くせりでルイズも熟睡するはずだ。
もちろん、アヴドゥル自信が大して苦に思っていないからこそできることである。嫌いならさっさと逃げ出している。
同じ子供なのに承太郎や花京院とは全く違うルイズ。いや…違うというより完全に別の生き物のようなだが。
気性が荒く意地っ張り…でも優しさと思いやりを持つルイズをアヴドゥルは段々好ましく思っていき、今ではちょっとして擬似子育てのような感じで接している。
だから、これは彼らしくない失言だった。
「(君は)何を言っているんだ?」
昨日の騒動のせいで精神的に疲労していたアヴドゥルは思わずルイズに冷たく返してしまった。ちょっと痛い子を見る目になってしまったのがさらにまずい。
言った後……、
(しまったッ!……今日は飯抜きか)
ルイズの反応や自分の今後がたやすく想像できちょっと鬱が入るアヴドゥル。……心の傷は体のように次話には治らなかった。
支援
中
ルイズは決して口にはしないが、(たぶん)学院一の力(マジシャンズ・レッドのこと)と知性(人間なので当然)を持つ優秀な使い魔―アヴドゥルに感謝していた。
ギーシュとの決闘でアヴドゥルの力が知れ渡ったことを機に、ルイズをあの忌まわしい『ゼロ』と呼ぶもの(アレってイジメだよね?)がいなくなったためだ。
もちろんすぐにイジメが無くなった訳じゃない。決闘後も…
「凄いのは使い魔だけだろ!やっぱりルイズは魔法の使えないゼロじゃないか!」
と何人かは言っていた。…が、イジメの様な行為が嫌いなアヴドゥルに睨まれ二の句を言えなくなる。
結果、アヴドゥルが怖くて表立っては『ゼロ』と呼べないためコソコソと陰口を叩き始めた。
コソコソ陰口を叩かれる日々。始めは不快に思っていたルイズだがある時、天啓を聞く。
―なにルイズ?周りが陰口してイジメてくる?ルイズ。それは周りを過大評価するからだよ。逆に考えるんだ「陰口しか叩けないなんてド低脳だ」と考えるんだ
しかし、卿の名言も意味が無かった。アヴドゥルのルイズへのあまりにも忠実な仕え様に誰も『ゼロ』と陰口できなくなったからだ。
―メイジの実力を見るにはまず使い魔を見ろ
とはよく言うが、それはあくまで使い魔をメイジが制御できている場合の話。強力な使い魔を呼び出してしまいも制御できなくては話にならない。
特にドラゴン等の高い知能を持つモノは極めて制御が難しく、幾らルーンの補助があるといってもメイジがヘボでは制御できない。
それを人……いやメイジ匹敵する知能を持つ亜人(ルイズ、シエスタ、ロングビル以外にはそう認識されている)を完全に制御しているルイズの姿はまさに女王−ツンデレクイーンのようだった。
例え今魔法が使えないとはいえ、ルイズから溢れ出るメイジとしての器の凄み(勘違いです)に生徒はもちろん教師ですら一目置くようになる。
支援★すた
マスターブ男支援w
後
ルイズは朝からアヴドゥルに元気がないなーと思っていた…が、今の項垂れている姿を見て確信する。
(昨日の事件など全く知らないため)アヴドゥルの元気の無い原因は、前の世界が恋しくなりホームシックになったことだと。
そして、デザートをパクつきながらホームシック(思い込み)のアヴドゥルを元気付けるため一生懸命考えた案を言った。
………冒頭のアレである。唐突すぎて何が言いたいのかいまいち分からなかったが。
慣れないことをしているため、ちょっと興奮気味のルイズはアヴドゥルの痛い子を見る目をスルーする。
「ふふんッ今から街に行くわよ」
「街?」
「そうよ」
えっへんとでも言いたげに胸を張り答えるルイズ。
「あんたの服を買ってあげるから感謝しなさいよ!」
「……服?」
旅の間も着ていた慣れ親しんだ服はよく見る少々草臥れてきている。
「一着しかないんでしょ?だから、私が買ってあげるって言ってるの」
「それは有難いが…いいのか?」
「気にしなくていいわ。使い魔の面倒を見るのも主人の勤めだし、それに………ゴニョゴニョ」
「ん?何だ良く聞こえないぞ?」
調子よく話していたのに途中から俯き小声になったルイズにアヴドゥルが問う。
本当は―味方なんかいなかった学園生活で、初めて味方になってくれたアヴドゥルにちょっとしたお礼がしたい―みたいなことを言っていたのだが、
ツンデレのルイズは素直になれずツン全開で喚く。
「べべべ、別にあんたにプレゼントしたい訳じゃないのよ!たたた、たまたま虚無の曜日でたまたま街に用事があったから行くんだから!」
真っ赤な顔で手を上下にブンブン振ってるルイズを見てアヴドゥルは思う。
(ツンデレか……いいかもしれんな)
久々のツンデレは弱っているアヴドゥルに中々効果があったようだ。『漢』の世界の扉は開くのか?
ツンデレ乙
ツンデレクイーン乙
アブさんがかわいそうですw
投下終了〜
アレ?おかしいな、まだ買い物にすら行ってない…orz
なんでこんなに展開遅いんだろ
……次はデルフか
ここは『たぶん』今までにない展開を用意してます
でも…次の投下はまた遅れると思うので
どうか忘れないで下さい
全然遅くないですよ
マイペースを崩さずに頑張ってください
投下乙です。
今までにない展開?
ついにデル公がリアルに溶かされるのだろうね。
wktk
デルデル溶かされるのかw
…よ、ようやく見終わった…
このスレは祝福という名の呪いをうけているんじゃねーか?
迂闊にACE3の予や…ゲフン ウェンドロとヴィンデルを倒せ…ゲフン
眼をはなせねーじゃねぇか
そうそう 苦いものは単純に毒ですよ
自然界ではてんとう虫を食べると死ぬほど苦く鳥も一度食べたら
二度と近寄らなくなったからあの虫も生き残りました
勇気があったら河豚の卵そ…ドクツルダ…何か毒っぽいの食べてください
苦味を抑えるため脳内麻薬が出たりあるいは習慣となっているので大人は旨いといいますが
子供は体が必要としない成分、毒に近い=苦い のがいらないので嫌いなんです
ピーマンを苦く調理する奴は料理のセンスがないだけです。
完熟した赤いピーマンはむしろ甘い、らしいです。
蒼い娘は……ビタージャンキーなんでしょうか?苦労してるのね…
いやこの場合、はしばみ症(草)候群と名づけるべきか?
あと酒は子供に飲ませると未発達な肝機能や水分維持機能に大ダメージです
それと酩酊による最高にハイ!な気分の依存になるかも、なので
実はルイズみたいなちびっ娘の飲酒は最高にあの『肉体』が危険です
タバサは良く食べているのでその分多く水分を取ってたりするので大丈夫ですが
たまにいる童顔ちんまりの大人は波紋法でどーにかしてるのかもしれません。
お酒は二十歳から、ではなく承太郎みたいなタフな体とCOOLな精神を持ってから
…一生持てないな
スルー
>>209言ってることがよく分からんが、なんかSS書けそうな分量だな
一つだけ言わせてもらおう。
苦味のないピーマンに存在価値は無いッ!
分量としては鉄の人一レス分だな
タバサ「苦い物を食べて免疫を作ってる…いつ食べ物に毒が入ってても安心」
>>214
設定的にシャレにならんから流石にそれは止めとけ
いやマジ赤ピーマン甘いし美味い
オリーブオイルとかで炒めるとさらに甘くなる
トニオさんの料理の美味さの三割ぐらいはコイツのせい
マジオススメ
>>216残りの美味しさの七割はトメィトォで出来ています
俺が時を止めた。
緑ピーマンって、要するにわざわざ未熟の状態のを食ってるわけだからねえ。
完熟(赤ピーマン)に比べて美味しくないに決まってるわ。
いつからここはイタリア料理の食材を語るスレになったんだw
>>219 未熟の味を否定する貴様はルイズとタバサを否定したも同然、
よって死刑だ
最近完熟のカラーピーマンカラーピーマンとか言うお子様舌が増えてるからな
香辛料にもなりゃしねぇwwww
パプ☆リカ
緑ピーマンのあの苦味がいいんだろうがああああああああッッ
225 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 08:43:23 ID:???
さて…50分から投下させて頂くッ!
今回は暗殺チームに物凄く関係あるスタンドとルイズがにんし…ゴフン!ゲフン!
\(^O^)/ キター
兄貴ィーッ!
228 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 08:50:07 ID:???
「驚いたわねー…」
ルイズの部屋の外にシルフィードが浮かび、その上には例によってキュルケとタバサが乗っている。
どうも、五月蝿かったので様子を覗いていたらしい。
「そりゃあ、貧弱貧弱ゥゥなルイズよ?でも、アレを見ても動揺一つすらしないなんて」
タバサは例によって興味なさそーに本を読んでいる。
まぁ今まで着替えを渋々やらされていたからなのだが、それはキュルケの知らない事である。
「興味が無いってわけじゃないんでしょうけど…さっきもメイドと何か話ししてたし…何だかルイズが可哀想になってきたわね…」
思わず涙が出そうになるが、何かタバサも睨んでいるような気がしたので話題を変える事にした。
「それに、あそこまであたしのアプローチ拒まれると、ついつい気になっちゃうのよね」
今まで、自分の求愛を拒んだ男はいない。それがキュルケの自慢でもあり自信に繋がっている。
まあ、本当はそんなことはないのだが、自分に都合の悪い事はすぐに忘れてしまうのだ。
良く言えばポジティブ。悪く言えば楽観主義者というところか。
「よく考えると彼の事よく知らないのよね。ここに来る前に何をやってたのとか。あまり自分の事を話してくれた事なんてないし」
229 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 08:51:20 ID:???
「彼は」
そんなのでよく惚れたなという視線をタバサが向けていたが、今まで黙ってそれを聞いていたタバサが口を開く。
「少なくとも仲間のためなら命を賭けれる人。そして、その精神力は非常に高い」
アルビオンでの事を思い出す。半覚醒のデルフリンガーである程度流したとはいえ『ライトニング・クラウド』を受けて意識を保ち
その後も、偽装していた空賊船に一人で乗り込み、ニューッカスル城での脱出時は、大量に血を流している状態から能力を保ち続け、ルイズを運んだ。
常人ならあの傷を負った時点で気絶していてもおかしくはない。そして止血のため赤熱した剣を傷口に刺すというあの行為。
5秒。その時間は本来なら短い。だが、激痛などが襲っている時の5秒は精神的に数倍の時間を要する。
結局は気を失ったのだが、剣を引き抜くまで意識を保っていた事にタバサは驚いたものだ。
「成し遂げなければならない目的があるはず。だから多分…無駄」
自分と同種の人間だという事は少なからず感じ取っている。
これは知らない事だが、プロシュートがイタリアに戻り、仲間達が栄光を掴んでいる姿を見届けるか、そうでなければボスにその報いを受けさせるという事と
タバサが母を守り叔父―ジョゼフに、母をあんな風にした報いを受けさせる事。
行動原理としては、ほぼ同一に近い。
もっとも、はしばみ草の事は予想外だったが。
寝起き支援
231 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 08:52:45 ID:???
「分かってないわねタバサ。無駄、無理なんていうのは聞き飽きたし、あたしの辞書にそんな言葉は無いのよ?」
これだ。と溜息を吐きつつも、やはりこの友人が好きだった。自分には出来ない考え方ができ、それを実践できるキュルケが。
「なんにしても少し作戦練らないと駄目ね。手堅くプレゼントってのがいいんだろうけど…何かこうインパクトのあるやつでないと」
う〜ん、と唸って考えるがどれも今一しっくりこない。
さらに考えるがさっきタバサが言った『少なくとも仲間のためなら命を賭けれる人』というのを思い出して頭の上に豆電球が出現した気になり手を叩いた。
「…そうよ!冒険ね…!冒険の中、あたしがピンチの時、颯爽と彼が命懸けであたしを助けてくれ…そしてそのまま…」
熱の流法に突入したご様子のキュルケさんをタバサが『巻き込まれるんだろうな』という目で見ているが気にしない。
「冒険に付き物といえばやっぱり財宝とかよね、それに地図とかも必要だし…準備するわよタバサ!」
「了解」
しゃーんなろーと叫ばんばかりに拳を天に突き上げるキュルケから目を離し本に目を戻していたが内心興味はあった。
先住魔法とも系統魔法とも違うあの力が。
老化は役に立たないが、プロシュートの居た場所には違う能力。『スタンド』と呼ばれる力には治す力というのもあるかもしれない。
毒を盛られ精神が崩壊してしまった母を治す為の手掛かりは大いにこしたことはない。だから半分呆れながらも了承の答えを出した。
2日程経過してやっとこさルイズを引き篭もり状態から連れ出したのだが、色々な条件を付けられた。
勝手に行動しないだの、マンモーニと呼ばないだの、レッスン4『敬意を表せ』だの。
面倒なのでまぁ一応は了承したのだが、初めて扱うタイプなので結構戸惑っていたりする。
「やれやれ…ペッシやギアッチョとは違った意味で手の掛かるヤツだな。…リゾットに昔、従妹がいたって聞いたが…あいつもこんな感じだったのか…?」
空を見上げるとチーム一の苦労人が特徴のある目でこちらを見ているような気がした。
しえ☆すた
233 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 08:54:33 ID:???
昼飯を食っている時にキュルケが寄ってきていつもの事だと思いつつ続けていると
「貴族になりたくない?」
と聞いてきて思わず噎せかけた。
「別に貴族って名前には興味ねーな」
名ばかりの称号に興味など無い。それはパッショーネで十分経験済みだ。
求めるのは実利と栄光のみ。だからボスを殺し麻薬ルートを押さえようとした。
「キュルケ、平民のプロシュートが貴族になれるわけないじゃないの」
「トリステインならそうだけど、ゲルマニアなら話は別よ?
お金と能力さえあれば誰であろうと土地を買って貴族の姓を名乗れるし、公職の権利を買ったり、中隊長や徴税官になることだってできるのよ」
「だからゲルマニアは野蛮――」
ルイズがそこまで言いかけたが慌てて口を閉じた。
アンリエッタが手紙の奪還を依頼してきた日の事を思い出したからだ。
あの時のプロシュートの怒りゲージは尋常じゃなかった。
あの殺意を含んだ視線で本気でヤバイと思い何もすることができなかったぐらいだ。
「?、まぁいいわ、とにかくゲルマニアじゃ実力さえあれば平民でも貴族になれるの」
「金のアテが無いな。ツテもねぇしコネも無い」
「フフ〜ン、だからこれからそれを捜しに行くんじゃない」
バッっとキュルケがその場に羊皮紙の束を広げた。
「…なんだこいつは?」
その紙の束を見つめるが、地図らしきものが描いてある。
「何って宝の地図に決まってるじゃない。財宝を見つけてそれを売ってお金にして貴族の地位を買う。そうすれば好きなことができるわよ?」
「随分とまたウサンクセーな」
「あら、そりゃあ殆どがクズかもしれないけど、中には本物もあるかもしれなじゃない!『栄光』を掴むには徹底的にやらなくちゃあダメなんじゃないかしら」
従弟だッ!従妹じゃない!
235 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 08:56:42 ID:???
暗殺者というだけあって現実主義者であり、宝の地図などというものにはあまり食い付かないのだが
列車で亀に隠れたブチャラティを探し出すために列車全体をスタンド攻撃に巻き込んだ事があるだけに、徹底的にやるという所には納得できるとこはあった。
「徹底的にか。…まぁ帰る為の手掛かりも見付かるかもしれねーしな。破壊の杖みたいなものがあるかもしれないからやる価値はあるが…」
視線をルイズの方に移す。一応条件を付けられているだけあって単独行動をするわけにはいかない。
う〜〜、とルイズが唸っている。手掛かりが見付かればイタリアに帰ってしまうかもしれないというのが迷いの原因だ。
数分唸っていたが
「…分かったわ。その代わり勝手なことしないでよね。あと……こ、この前の事…ちゃ、ちゃんと、あ、謝りなさい」
(こいつは、まだ気にしてんのか…)
この前まで、着替えやらされていたせいなのだが、トドメを刺したのはデルフリンガーだ。
視線をそっちに向けると一瞬だがビクッ!とデルフリンガーが震えたような気がする。
まぁ高濃度の沸騰した塩水が入った鍋の上にデルフリンガーをロープで釣り上げ
そのロープをロウソクで焼き切れるかどうかの微妙な位置に置き拷問ダンスをやっていたからなのだが。
ともかく、クラッカーの歯クソ程にも悪いとは思っていないが、色々と厄介なので折れる事にした。
その時、『泣く子は餅を一つ多く貰える』という某民族の諺が思い浮かんだのだが気にしない事に決めた。
「…悪かったな」
「それだけ?」
少しイラっときて説教しそうになるが、こらえた。この世界に来てからそっち方面に関して結構忍耐強くなったとそう思う。
というか、イタリアと同じ感覚で説教してたら色々と持ちそうに無い。主に声帯とかが。
「悪・か・っ・た・な!」
ルイズの頭に手を置きぐ〜りぐ〜りとイジり倒す。無論強めにだ。
236 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 08:58:01 ID:???
「や、やめ…ていうか子ども扱いするなぁ〜〜〜〜〜!!」
頭を押さえつけられもがいているルイズとほんの少しだが薄く笑っているような顔のプロシュートを見てのキュルケの感想は
「仲良さそうでいいんだけど、こうして見てるとなんか兄妹みたいよね〜」
そして、黙ってみてたタバサが
「似てる」
と言うと、二人が同時に口を開き
「「一緒にすんな(しないで!)」」
と見事に声がハモった。
ギャーギャー五月蝿いルイズを黙らせるとキュルケに手筈の確認を取る。
「で、何時やるんだ?」
「やると思ったらその時スデに行動は終わっている。つまり今からよ!」
凄まじく馴染みのある言葉を聞いた気がするのだが、そこにシエスタが割り込んできた。
「わ、わたしも連れてってください!」
「ダメよ。平民なんか連れて行ったら、足手まといじゃない」
「バカにしないでください!わ、わたし、こう見えても……」
シエスタは、拳を握り締め、わなわなと震えた。
何か超スゴイ能力を持っているのかもしれないという視線がシエスタに集まる。
「料理ができるんです!」
「そりゃあな」
「「「知ってる!」」」
全員が突っ込むが、むしろ自信を持ってシエスタが答えた。
「でも! でもでも、食事は大事ですよ? 宝探しって、野宿したりするんでしょう?
保存食料だけじゃ、物足りないに決まってます。わたしがいれば、どこでもいつでも美味しいお料理を提供できますわ」
はしばみ草を食べられる味覚のプロシュートとタバサを除いた二人は根っからの貴族であり不味い食事などに耐えられそうに無い。
シエスタ、キュルケ、ルイズがまだ何か言っているようだがプロシュートは一人で考え事をしていた。
237 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 08:59:42 ID:???
(金はある事にこしたこたぁねぇがチームの運用関連はリゾットに任せっきりだったからな…)
帰るために、情報を集めねばならない。そうなれば必要になるのは金だ。
ルイズもまぁ手を貸してくれるかもしれないが、そうするとさらに借りを作る事になり堂々巡りになる。
(あいつは、経営者やっても結構巧くやるかもしれないな)
こうして考えると、暗殺チームがリゾットの手腕によって維持されていたというのがよく分かる。
「仕事はどうするのよ?勝手に休んでいいの?」
「マルトーさんに『プロシュートさんのお手伝いをする』って言えば、いつでもお暇は頂けますわ」
どうも何か少しばかり勘違いしているマルトーの事だろうから多分そうなるのだろうが。
「分かったわ。勝手にしなさい。でも、言っておくけど、危険よ? 廃墟は遺跡や森、洞窟には危険な敵がたくさん居るんだから」
「へ、平気です! プロシュートさんが守ってくれるもの!」
そういって、シエスタがプロシュートの腕を掴んだのだが、ルイズの方は腕に当てられた双球をジト目で見ている。
「だから、守る事に適した能力じゃあない」
「…そういえば、グレイトフル・デッドだっけ?あれって一体なんなの?」
「まだ、デルフにしか話してなかったな。…まぁそのうち説明してやる」
タバサもしっかり聞いていたりするのだが、直接説明したのはデルフリンガーだけだ。
キュルケ、ルイズは今、説明して欲しそうな顔をしていたが、この場合プロシュートがそのうち話すと言っているので今は聞き出す事は不可能だろうという結論に達し
納得はいってない様子だったが、頷くと、一同を見回し、高らかに宣言した。
「それじゃあ準備して、いやむしろ準備した!なら使ってもいいわ!」
238 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 09:01:44 ID:ibtpByt1
これがッ!
これが「支援」だッ!
支援する!
240 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 09:02:28 ID:???
『それ』は消去されたはずの存在だった。
だが、ほんの一部が完全に消去される前に、何の因果かこの地に流れ着いた。
『それ』は最初は、ほぼ無意識に動いていた。
ただ、己を維持するためだけに。
少しづつ、少しづつ、栄養を得ると、ほんの少しだが『成長』した。
『成長』するにつれ、本能がさらに栄養を求めた。
求めるにつれ、『飲む量』も増えていった。
一先ずだが本能が満たされると何かを思い出そうとする。
完全ではない。体も本来の2/3程度だし思考能力や記憶も断片的なものしか無い。
「……『ここ』…いっ……ど……すか?」
誰かに問うが、その誰かすら思い出せない。
もちろん、その誰かからは返事は無い。
「…ど…し……たか?……ー…」
しばらく経っても何も無いので『それ』はその場所を動く事にした。
支援ッ!
紫☆煙
支援しろ
投稿にはそれが必要だ
244 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 09:04:30 ID:???
「NGUUUUUUUIYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!」
オーク鬼―好物が人間の子供という豚の頭を持った醜悪な生物が奇声を上げ叫ぶ。
自分達の縄張りに火の跡。つまり敵であり、餌がいるという事だ。
十数匹のオーク鬼が建物から飛び出てくるが、めいめいに奇声を上げ猛る。
「ポルポを2周りぐらい小さくすりゃあ、あんな感じになるか?」
「兄貴のとこにもオーク鬼って居るんだな」
「いや、ポルポは一応人間だぜ」
「それで人間ってオーク王間違いだろ?」
「……可能性はあるな」
プロシュートとデルフリンガーが軽口を叩くが、他の三人(シエスタは退避)はオーク鬼相手という事で結構緊張している。
「なんであんなに余裕あるのかしらねー。まぁそこが頼もしいとこなんだけど」
キュルケが木の上から、一人と一振りを見ているが、オーク鬼が集まっている中心点から爆発が起こった。
「PUGIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
オーク鬼が2〜3匹吹っ飛ぶが、厚い皮下脂肪と皮に阻まれ致命傷になっていない。
続けて爆破しようとするが、後ろから無数の氷柱が飛来し、負傷しているオーク鬼に突き刺さった。
タバサの得意呪文『ウィンディ・アイシクル』がオーク鬼にトドメを刺し、それに続いてキュルケが『フレイム・ボール』でもう一匹の頭を焼き尽くした。
「こ、この!」
タバサとキュルケは強力な呪文を連射する事はできないが、ルイズの爆発は別だ。例えスクウェアクラスの呪文だろうとコモンマジックだろうと同じ爆発を引き起こす。
「AGIIIIIIIII!!」
オーク鬼達はメイジとの戦いが一瞬で決まる事を熟知している。斃された仲間は二匹だったが…この爆発の数は異常だ。
245 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 09:04:42 ID:ibtpByt1
246 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 09:05:50 ID:???
さっきの攻撃と合わせても十数人の数のメイジと誤認しても無理のない事だった。
数が同じ程度ならメイジを相手にするのは不利だ。そう思ったのか一匹のオーク鬼が逃げる。
その逃げ出した先に右手に剣を持った男が逃げ道を塞ぐように現れた。
メイジならヤバイが剣を持っているという事は戦士だ。
訓練を受けた人間の手練の戦士の五人分に相当すると言われているオーク鬼からすれば、鎧袖一触の存在であり一瞬でカタが付く。
人間大の大きさの棍棒を男に向かい振るうが当たる手前で何かに止められた。
「パワーだけは…まぁBってとこか。人外に広域老化がどれだけ効くかどうか分からなかったが、その脂肪で燃焼してるだろうから内側からよく効くだろうよ」
「豚だな、豚」
何かに掴まれている棍棒を振り解こうとするが、力が入らない事に気付いた時はもうスデに地に崩れ落ち天寿を全うするハメになった。
老死したオーク鬼を一瞥すると首から頭蓋骨の首飾りをしているのを見つけた。
獣特有の悪臭が鼻をつくがそれを見ても別段、特別な感情はしない。
生きるために殺すという事に、暗殺稼業で生き延びてきた自分がどうして怒りなどという感情を持てようか。
いや、むしろ報酬などの俗なものが無いだけ、オーク鬼の方がまだマシかもしれない。
「……どっちが化物だかな」
「なんか言ったか?」
「いや…それより残りを始末するぞ」
残り12匹が固まってこちらに向かってくるが、老化が人間と同じように通用する以上、遠慮する必要は無い。
「グレイトフル・デッド!」
247 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 09:07:26 ID:???
メイジの群れ(オーク鬼はそう思っている)から逃げ出してきたオーク鬼がこちらを何の感情も持たない視線で見据えているプロシュートに気付くと本能でヤバイと感じた。
ただの人間に負けるはずはないという気はあるが、本能がヤバイと告げている。
それが何か分からないが、どう足掻いても逃れられないものだという事は本能で理解した。
だが、経験と常識でそれを無視し、叫び声を上げながら襲い掛かったのだが、敵の動きが妙に早い事に気付く。
4匹が首を落された時点でようやく気付いた。敵が早いのではない。自分達が遅くなったのだと。
最後の一匹になり、周りの死体を見た瞬間さっき感じた逃れられないものの正体を悟った。
それが、生物全てが逃れられない『老い』であるという事を。
プロシュート一人でオーク鬼12匹を三分で始末したのだが、対生物相手の集団戦闘こそグレイトフル・デッドの真骨頂だ。
体温を下げられない限り何匹居ようと、それが変わるわけではない。
「相変わらず、無茶苦茶な魔法ね…」
「魔法じゃあねぇ。まぁついでだ、一息ついたら説明してやる」
シルフィードも上空から降りてくるが、フレイムは体温の下げようがないので広域老化に巻き込まれたら、それこそ即死しかねないので自宅待機だ。合唱
もちろん、射程範囲内の全員は氷を持っている。キュルケの場合、『フレイム・ボール』使っただけちょっと危なかったのだが、その分氷を多めに持っていた。
248 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 09:07:33 ID:ibtpByt1
オークを老化させるなんて!
支援!!!!!
249 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 09:08:44 ID:???
「さすがダーリン!一人でオーク鬼を12匹も倒しちゃうなんて!」
「凄いです!あのオーク鬼たちを一瞬で!プロシュートさん凄いですっ!」
木から下りてきたキュルケと物陰に隠れていたシエスタがプロシュートに同時に抱きつくが、ルイズはそれを見て、む゛〜〜、と唸っている。
タバサは老死したオークを杖で突いたりしていた。ラ・ロシェールの酒場でも見たがあの時はゴタゴタがあってよく確認する暇が無かった。
(やっぱり、老化してる…これがスタンド)
驚くと同時に少し恐怖する。先住魔法でも系統魔法でもない、ある意味『死』を司るような『虚無』でもできるかどうか分からない力が。
プロシュートが居た場所には、こんな使い手がゴロゴロいるという事だ。
だが、それだけ期待値が高いということでもある。
「さて、この寺院の中の祭壇の下にはチェストが隠されてて
その中には司祭が寺院を放棄して逃げ出す前に隠した、金銀財宝と伝説の秘法『ブリーンシンガメル』があるって話よ」
「ブリーンシンガメルってなによ?」
「黄金でできた首飾りで、『炎の黄金』で作られているらしいのよ。聞くだけでグッくるわね!」
キュルケが興奮気味に喚きたてるが、冷静組みの二人と一振りは醒めた目でそれを見ている。
「兄貴はどう思う?」
「…あるわけねーな。逃げる時隠す余裕があんなら持って行くだろ。大体なんで数十年前程度に逃げて放棄したもんに地図があんだよ」
「はしばみ草を賭けてもいい」
←To be continued
250 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 09:10:24 ID:???
投下した!
時間がアレだから村編入れるとサルになるかもしれんから、また後ほど
ん?何でルイズが居るのかって?そりゃあギーシュの欠員…
もいっぱーつ!
では続いて偉大なる兄貴を代理投下
結局ギーシュも同行する事になった
いつもと違い、わたしは乗馬用のブーツを履き、プロシュートは剣を背負っている
そんな風に出発の用意をしていると、ギーシュが、困ったように言った
「お願いがあるんだが・・・」
「なんだ」
プロシュートは、馬に荷物を括りながら、ギーシュをギロッとにらみつける
「僕の使い魔を連れて行きたいんだが」
「使い魔なんかいたのか?」
「いるさ。当たり前だろ?」
わたしとプロシュートは顔を見合わせた。それから、ギーシュの方を向いた
「連れてきゃいいじゃねーか。っていうかどこにいるんだよ」
「ここ」
ギーシュは地面を指差した
「いないじゃないの」
わたしに向かってギーシュがにやっと笑った。
地面が盛り上がり茶色の生き物が、顔を出した
ギーシュはずさっ!と膝をつくと、その生き物を抱きしめた
「ヴェルダンデ!ああ!ぼくの可愛いヴェルダンデ!」
プロシュートは心底呆れた声で言った
「なんだそれ?」
「なんだそれ、などと言ってもらっては困る。大いに困る。
ぼくの可愛い使い魔のヴェルダンデだ」
その生き物は巨大モグラだった
「あんたの使い魔ってジャイアントモールだったの・・・って
なんで、わたしに寄ってくるの?」
ヴェルダンデがわたしを押し倒してきた
「や!ちょっとどこ触ってるのよ」
ヴェルダンデが薬指の指輪に鼻を摺り寄せてきた
「この!無礼なモグラね!」
ギーシュが頷きながら呟いた
「なるほど、指輪か。ヴェルダンデは宝石が大好きだからね」
「現金なモグラだな」
「現金とか言わないでくれたまえ。ヴェルダンデは貴重な鉱石や宝石を僕の
ためにみつけてきてくれるんだ。『土』系統のメイジのぼくにとって、この上も無い。
素敵な協力者さ」
「宝石か、鉱脈でもみつけりゃ大金持ちだな」
プロシュートがそう言うとギーシュが驚いていた
「グッドアイデア。プロシュート、君は平民にしておくのは勿体無い位のナイスガイだね。
ここは一つ君に敬意を表して、兄貴・・・プロシュート兄貴と呼ぶことにしよう」
プロシュート兄貴ィッ!やっぱり兄貴ィはスゲーやッ!
・・・なんか、そんな声が聞こえてきた
「・・・呼ばなくていい」
「なんだい遠慮してるのかい?それとも照れているのかい?なあに
気にする事はない!君と僕の仲じゃないか、あっはっはっはっは」
ギーシュ、なんて馴れ馴れしい・・・いや、怖いもの知らずか
っていうか、早く助けなさいよ!
支援
ギーシュが兄貴と呼ぶとは・・・・GJ支援
感想書く暇がねえ!ゼロの兄貴最高+偉大支援
偉大なる兄貴代理終了
兄貴二連発投下に乗り遅れた…orz
短いなwwwwwww
だが双方の兄貴GJ!!
俺も頑張って書くよ兄貴!!
259 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 09:52:41 ID:ibtpByt1
兄貴は素晴らしい
本人も代理もGJ!
淡々とむっつりスケベなアブドゥルさんも、暴風域に入るどころか嵐より大惨事を呼び起こしそうなウェザーもGJ!
ジョジョ勢はみんなどっかおかしいな(いい意味で)
やっぱり兄貴カッコヨス!
ゼロ兄貴さん偉大兄貴さんGJであります!
会社から俺が時を止めた・・・
仕事しろよ俺・・・orz
我々荒木信者は仕事を捨てて書き込むのを決して許可しないと思って頂こう!
連載を守るように!
>>237 おいおい、読まれてる…
読まれてるじゃないか…
とにかくお二方ともGJ!
GJ!
ゼロ兄貴はスタンドの使い方が上手いよな
今回は人相手でなくオーク鬼だから爽快感があるし
>>265 (⌒Y⌒Y⌒)
/\__/ __ _ _
/ / \ |_ /| / ./| |_
.(⌒f^<''" 弋z.ミ'テtフ __| /‐| / /‐| |_
.( 〉!ト _ i{ ´ ̄r' =|'  ̄
(/ェ゙‐ェi. 、__`_ヤ ( サザエでございます )
./iュ.Hヽ.、 ゙,ニ/
-^ ー'-.、,i._`ヽ,.仁リ
ー - .、 /、
267 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:02:54 ID:???
さて…一眠りした事だし…3連発といこうか…
ようこそ……『兄貴』の世界へ………
12:10分から、投下前にアレの正体を見破ったら…多分リーダーが投下してくれるッ!
投下するのは「兄貴」…そして「アレ」…
これらが意味するものは一つッ!
意外!それはベイビィ・フェイスッ!
兄貴再びとな!
271 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:09:05 ID:???
ok正解だブラザー
その夜
「ま、こんなもんだろうな」
そう言って指差すのは、チェストに入っていた銅貨と色あせた装飾品だ。
元々、この手の事には期待していなかっただけに、この結果でも特に気にはならないが、ルイズは別だ。
「このガラクタが『ブリーンシンガメル』ってんじゃあないでしょうねぇ〜〜?」
それにキュルケは答えず、爪の手入れをしている。もちろん沸点が低いルイズだ、今にもキレそうである。
「これで7件目よ!インチキ地図ばかりじゃない!」
「言ったじゃない『中』には本物があるかもしれないって」
「そう簡単に栄光が掴めりゃあ、誰も苦労しねーよ」
「もう学院に戻らない…?色々あるだろうし」
まぁ、からっきし浮かんでこない詔のせいなのだが、そろそろ本気で考えねばヤバいのだ。
さすがに沈黙が流れるが、それを打ち払ったのはシエスタの明るい声だ。
「みなさーん、お食事ができましたよー!」
シエスタが、火にかけた鍋からシチューをよそって、めいめいに配り始めた。いい匂いが鼻を刺激する。
「美味しい…これなんのお肉なの?」
ルイズが一口食べて呟いた。はっきり言えば何か悔しかったが、この味はその感情を軽く上回ったため声にも、表情にも出さない。
だが、それを見ていたシエスタが微笑みながらスタンド使いもブッ飛ぶような事を言った。
「オーク鬼のお肉ですわ」
瞬間、プロシュートを除いた全員の動きが止まる。
ア・ニ・キ!ア・ニ・キ!
273 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:10:22 ID:???
貴族という意地と根性で吐くには至らないが、唖然としている。
「じょ、冗談です! 本当は野うさぎです! 罠を仕掛けて捕まえたんです!」
「オーク鬼を倒したばかりなんだから…そういう冗談は止めて…ていうか何であんたはノーリアクションなのよ!」
「豚みてーなもんだろ?」
気にした様子もなく平然と答える姿に、予想以上の反応にちょっとテンパっているシエスタを除いた全員が同じ思考になった。
(((そりゃあ、はしばみ草が食べられるわけね)))
「驚かせないでよね…でも、あなた器用ね。こうやって森にあるもので、美味しいものを作っちゃうんだから」
「田舎育ちですから」
「ハーブの使い方が独特で珍しいわ。知らない野菜もたくさん入ってるし」
「わたしの村に伝わるシチューで、ヨシェナヴェっていうんです
父から作り方を教わったんです。食べられる山菜や、木の根や…父はひいおじいちゃんから教わったそうです。今ではわたしの村の名物なんですよ」
今のところ成果『ゼロ』だったが、美味しい食事のおかげで座は和んだ。
正直、シエスタが居なければ、何かこう色々修羅場になっていたかもしれない。爆発とかで。
274 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:11:41 ID:???
全員の食事が終わり、安穏とした空気が流れるがルイズが思い出したかのように言った。
「そろそろ、説明してくれない?あの力を」
「そうだな」
ザザッ!と全員の視線がプロシュートに集まるとスタンド能力の事を説明する。
「まず、これは『スタンド』っつー能力だ。基本的に、スタンドはスタンドでしか干渉する事はできないし、スタンド使いでないと見ることもできない
こっちで言うなら、スタンドが魔法に干渉できるが、魔法はスタンドに干渉できないって事だ。衝撃は受けるし、氷とかの実体のあるものしか受けれないがな」
「魔法みたいなものね」
「似て異なるな。スタンドが傷付けば本体も傷付く。それに魔法みたいに汎用性があるもんじゃねぇ。基本的に一人一能力だ」
「つまり…ドットって事?」
「口で説明すると難しいな。汎用性が無い分、能力的に特化したものが多い。
空気そのものを凍らせたり、対象を小さくしたり…鏡の中の世界を作っちまうヤツだっている」
こちらに来る事は無いと思いチームの仲間の能力を話すが、その話している時の顔はどちらかというと笑顔だった。まぁよ〜く見ないと分からないだろうが。
「ん〜〜、つまり火系統しか使えないけど、その能力だけならスクウェアクラスより上って事でいいの?」
「まぁ、そう思ってくれていい」
「…治す力はある?」
「少なくともオレの知る限りでは、そんなのはいねぇな。どいつもこいつも戦闘向きな能力ばかりだ」
「…そう」
残念そうに、タバサが呟くが話を続ける。
275 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:13:11 ID:???
「それで、こいつが重要なんだが…スタンド能力は、この世界のもんじゃあねぇ」
ルイズは知っていたが、他は知らない。
「ウソでしょ!?……ってウソは言ってない目ね」
「破壊の杖だったか。少しばかり古いもんだったがアレもオレんとこの世界の兵器だ」
シエスタ以外の全員が破壊の杖の威力を思い出す。あの爆発はルイズのそれを軽く凌駕していた。
「まぁオレだって、オメーらのうち誰か一人がイタリアに来て
魔法が使えるとか言ったら『イカれてるのか?』としか思えねぇからな。信じる信じないは勝手だ」
「い、いえ!信じます!信じますけど…」
シエスタが途中まで言って口を閉じた。違う世界ということは帰ってしまえば二度と会えないかもしれないという事だ。
タバサも内心ショックを受けている。
異世界の能力という事は治す力があってもそれに頼ることはできない。期待があっただけに、反動も大きかった。
「スタンドって見えないの?」
「物質と一体化してるヤツなら見えるが…それ以外は無理だな。直接じゃなくていいなら見る方法も無い事は無いが」
満場一致で『見せて』という事になり準備をする。
「土を粘土なんかにして、これで見えるの?」
しばらく黙って見てると、粘土に変化が現れた。
ズムゥゥ、と音がして粘土が押され何かの、人型が出来てくる。
ぶっちゃけタバサの顔が青い。
支援
277 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:14:27 ID:???
粘土に完全にグレイトフル・デッドの形が浮かび上がるが
人型スタンドの中でもキモイというかグロいというかモンスター的な形をしているため皆さん引いているご様子。
「……ななな、なによこれ!どう見てもお化けじゃない!この4本の触手は何!?なんで眼がこんなにあるのよ!!」
「両手使う時はそれで支えてんだよ。眼は広域老化やってる時にそこから老化させるガスみてーなのが出る」
「…こ、こんなのが近くにいたのに気付かなかったなんて」
「み、見た目は怖いですけど、プロシュートさんが使ってるならへ、平気です!」
「……ぃ……ぁ…」
何かもう、タバサの様子が色々尋常じゃない。
「…ちょっと、タバサ大丈夫?」
キュルケの問いに辛うじて頷くが、ルイズがトドメを刺した。
「…ねぇ、今それどこに居るの?」
「そこだな」
そう言って指差すのはタバサの目の前の地面。別に意図してやったわけではないが、座っている位置が悪かった。
「…………」
「…タバサ?……寝ちゃったみたいね」
気絶したのだが、絶妙な勘違いをしたキュルケによって彼女の名誉は辛うじて保たれた。
気絶したタバサを置いてキュルケが地図を広げた。
「で、次はどれやるんだ?」
「諦めて帰らない…?」
「あと、一件だけよ。これでダメだったら学院に帰ろうじゃないの。お宝の名前は…『竜の羽衣』ね」
「そ、それホントですか!?」
「知ってるの?場所はタルブの村の近くね」
「タルブ?…確かラ・ロシェールの向こうでシエスタの故郷じゃあなかったか」
「そ、そうです…」
しえすた
279 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:16:34 ID:???
『それ』は森の中をゆっくりと動いていた。
他の生物からすれば脆弱な存在だったはずだが、『それ』はまだ生き延びていた。
一匹の獣が、動く『それ』に襲い掛かる。
体格的にも相手の動きの鈍さからしても、獣に軍配が上がるはずだった。
シパーーz__ン
そんな音が森の中に鳴り響くと獣がもがき始めた。
シパン!シパン!シパン!シパパ!
その音がしたかと思うと獣は跡形も無く『消えて』いた。
「指令……何…す…?…ロ……」
本能で誰かに問うがやはり答えは返ってこない。
だが、唯一、一つだけ思い出した。
「了……捕…えま……。?…誰…捕ま…るん…す…?メ………」
「………ネ。誰……か?……すか?…で…か?」
返事は返ってこないがゆっくりと進む中、『それ』は村を見付け、とりあえず本能に従い指令を遂行する事に決めた。
280 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 12:17:22 ID:rWkk/yOC
しえんした
しえんすた
しえすた
しえ
支援したッ!!!
283 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:18:46 ID:???
翌朝、一向は風竜の上でシエスタの説明を受けていた。
要領を得ない説明だったが、とにかく、村の近くに寺院があり、そこに『竜の羽衣』と呼ばれるモノが存在しているということ。
「どうして『竜の羽衣』って呼ばれてるの?」
「それを纏った者は空を飛べるらしいんです」
「空?…オメーら確か…『フライ』っつーんだったか。アレで飛べるんじゃあなかったか?」
「平民でも飛べる風系のマジックアイテムかしら?」
「そんな…大したものじゃありません……インチキなんですよ。
どこにでもあるような、名ばかりの秘法なんです。でも地元の皆はとてもありがたがって…寺院に飾ってるし、拝んでるおばあちゃんまでいるんです」
「まぁ見てみねぇ事には分からないからな」
「実は……、それの持ち主、わたしのひいおじいちゃんだったんです。
ある日、ふらりとわたし村に現れたそうです。その『竜の羽衣』で東の地からわたしの村にやってきたって、皆に言ったそうです」
(東…?ロバ・アル・カイリエってとこからか…?)
「凄いじゃないの」
キュルケが驚いたように答えるがシエスタの返事は暗めだ。
「でも、誰も信じなかったんです。ひいおじいちゃんは、頭がおかしかったんだって、皆言ってました」
「どうして?」
「誰かがそれで飛んでみろって言ったんですけど、飛べなかったんです。色々言い訳してたらしいんですけど誰も信じなくって
おまけに『もう飛べない』と言って、わたしの村に住み着いちゃって
一生懸命働いてその皆でお金を作って、貴族にお願いして『竜の羽衣』に『固定化』の呪文までかけてもらったそうです」
暗殺チームの中でもメタリカとグレイトフル・デッドはおぞましいスタンド像だからな…
能力もおぞましいけど
285 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:20:09 ID:???
「変わり者だったのね。さぞかし家族の人は苦労したでしょうに」
「その件以外では、働き者の良い人だったんで、村の人たちにも好かれたそうです」
「価値観ってのは人によって違うからな。
オメーらが最初ルイズの爆発を失敗って言ってたが、オレに言わせりゃあ十分実戦向きだぜ。それを見てみねぇ事には分からないが…問題は村の名物って事か」
「そうそう、わたしが『ゼロ』……ってなに言わせんのよーーーーー!!」
「でも……わたしの家の私物みたいなものだし……プロシュートさんがもし、欲しいって言うのなら、父に掛け合ってみます」
ルイズのノリ突っ込みを後にシルフィードがタルブの村へと向かった。
一向がタルブ村に着いたが、異変に気付いた。村に『誰も』居ないのである。
「誰も居ないなんて妙ね…」
「そんな…!父様!母様!」
シエスタが叫びながら家の中に入るがやはり誰も居ない。
残りも家の中に入るが、シエスタの顔はやはり暗い。
「…誰か居た?」
「いえ…誰も…」
村に誰も居ないという事が妙だった。
オーク鬼などの怪物に襲われて逃げたというのなら分からないでもないが、この場合そのような痕跡が一切無い。
とりあえず、家の中を捜してみるが、タバサがある事に気付いた。
286 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 12:20:16 ID:QBefSbee
qra
クリームとかにもタバサ弱そうだな。顔は骸骨っぽいし。
暴走してる……
ベイビィ・フェイスが暴走している…
支援!
289 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:21:24 ID:???
「…まだ温かい」
そう言って指差すのは、鍋の中のヨシェナヴェだった。
「ホントね…火は燃え尽きて消えてるみたいだけど…」
「普通に生活してた状態から急に居なくなったって事?」
「……どうして」
「とにかく他も手分けして捜してみましょう」
プロシュート、タバサ、シエスタとキュルケ、ルイズに別れ他を捜し始める。
だが、どの家にも人の気配すら無い。
一旦外に出るとシエスタが泣きはじめた。
そりゃあ久しぶりに帰って誰も居なかったら泣きたくもなる。酒がそこにあれば多分直に飲んでる。
「えぐっ…!……皆どこに行ったんでしょうか」
「…生活観丸出しのまま消えてるってのが妙だな。襲撃を受けた跡すら残ってねぇ」
「二人を呼んでくる」
「そうだな。状況が分からない以上分散するのはヤバイ」
二人が居る家の中に入るタバサを見て、どう言ったもんかとシエスタの方を見るが、そのシエスタが居なかった。
「…どこ行った?シエスタ」
辺りを見回すが、シエスタの姿は無い。
だが、さっきまで閉まっていたはずの家の扉が開いていたので、中を覗くと驚くべきものを見る事になった。
スタンドでなくとも、億泰の親父なんて素で怖いぜ。
291 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:22:41 ID:???
スパン!スパン!グチャグチャグチュ!
「な…ッ!バカな…ッ!!こいつは…この能力は……ッ!!」
油断があったわけではないが、別世界という事で『スタンド使い』が居るという可能性を除外していた。
「こいつは…!何故…『ここ』に…!ベイビィ・フェイスの『息子』がッ!!」
言い終えると同時にシエスタを完全に家に同化させると途切れ途切れの声がどこからか聞こえてきた。
「家…出口…もう…人『人間』が……す。知…ない顔…すが指令ど…り捕獲……す」
「…ッ!ここに居るのはヤバイッ!!」
全力で後ろに飛びのくが、一瞬早く両脚を家の壁に同化された
「うぉぉぉぉぉぉ!」
そのまま、全身を同化されるかと思った瞬間、氷の塊が飛来し、それを防ぐ。
「あああ、脚…脚が…!」
「ちょっと…大丈夫なの!?」
さすがに、両脚を失っているプロシュートを見て焦るが、本人はまだ冷静なラインを保っている。
「問題ねー。だがヤバイ状況には変わりないッ!
スデにシエスタがやられたが…まだ生きている。オレの脚も一応は繋がっているが…動けねぇな」
「どういう事…!?」
「こいつは…スタンドだ。名はベイビィ・フェイス。『生物を物質に組み替える』能力だ…!
物質と一体化しているタイプだから見る事は可能だが、物に擬態しているから、迂闊に近付くと瞬時に分解される…!」
「ぶ、分解って…」
「見てのとおりだ…こいつはオレの脚を壁に同化させてやがる。恐らく村の連中も全員同化させられたんだろうな…
どういう訳か知らねぇが、今のこいつには『殺す』という指令は出てないみてーだから全員生きている。ヤバイ事には変わりないがな…!」
オレはエンヤ婆なら漏らす自信がある
293 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:24:24 ID:???
そう言いながら、親に毒づく。
「オレの顔を知らないだと…?あのヤロー…育児放棄しやがって…!一発殴るどころじゃあ済まさねぇ…ッ!!」
「そいつの事知ってるの…!?」
「ああ…ディ・モールト知ってる…ッ!こいつは、自我を持ったゴーレムみてーなもんだ。
老化は期待できねぇし、単純な攻撃も自分を分解してかわすからな…厄介だぜ…こいつはよォーーー!」
「知ら…い顔の人……三人…増え……た。………ネ、指令…くだ…い。……ー…?どう…ま…たか?…う…した…?ど…しま……か?」
(…妙だな。メローネが『ここ』に居るなら指令がハッキリと伝わってるはずだ…こいつの行動…まるで一人歩きしているような…)
「てめー…メローネは何処に居やがるッ…!」
「メロ…ネ…テ誰ダ?…ロ……?答…て……さい。メ………?」
「ちっ!息子だけこっちに来たってわけか?教育もされてねーみたいだし、成長も完全じゃあないようだが…能力だけはしっかり身に付いてやがんな」
「ど、どうすればいいのよ!」
三人が杖を構えているが、迂闊に攻撃できないでいる。
下手に攻撃して建物に同化している村人に当たれば取り返しがつかなくなるからだ。
「こいつは今、本体と切り離されて暴走状態ってとこだな…何時『殺す』っつー風に変わるか分かったもんじゃあないが…不自然な物には近付くなよ…」
支援支援
支援
296 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:26:29 ID:???
ボドォォン!コロコロコロコロコロ
音がすると石が三人に向かって転がってきたが、あからさまに怪しいと思ったのかキュルケとタバサが魔法で攻撃する。
「あたしから行くわよタバサ!」
キュルケが『ファイヤーボール』で石を狙うが石が独りでに分解してそれをかわした。
「やっぱりね…でも!」
分解した石が集合し石に戻った瞬間をタバサが撃ち抜く。
親友だからこそ可能な絶妙な時間差攻撃に石が砕けた。
「やったわねタバサ!」
手を合わせる二人だが、『それ』の性質をよく知っているプロシュートが叫ぶ。
「まだだ!油断するんじゃあねぇ!!」
「油断って…手ごたえはあったわよ?ねぇタバ…!」
「……迂闊だった」
キュルケがタバサを見るが、その頭の位置がいつもの半分ぐらいしかない事に気付いた。
地面から伸びたベイビィ・フェイスがタバサの下半身を分解し地面にバラ撒いている。
「く…こいつ、タバサから離れなさい!!」
ベイビィ・フェイスの居る方の地面に杖を向け『ファイヤーボール』を放つが、さっきと同じだ。即座に分解し今度はキュルケの下半身を分解した。
「う…嘘…こいつ無敵…!?」
「三人…捕ら…した。…り…一人で…。どうし…ま…か?…ロ……」
声が何かに問うが、もちろん返事は無い。
しばらく黙っていたが、変化が訪れた。
支援
298 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:27:57 ID:???
「く…この!よくも…!この汚らわしくて気持ち悪い化物め!」
ルイズがそう叫ぶが、それは禁句だ。
「な…バカかオメーはッ!教育もされず成長しきってねぇそいつに、その言葉はヤバイ…!!」
「お母さ……ぼくの…を化…だ……っている『…ら…しく』て『気持ち…い』と罵…て…る…!」
それを聞き焦る。お母さんと呼ばれた事は置いといても、罵倒の類であるから、キレて『殺す』となるのかと思ったのだが…次に現れた言葉は意外だった
「なん…いい『お母…んだ!』」
「だ、誰があんたみたいな化物のお母さんよ!!」
もちろん母体はルイズではないが、記憶が曖昧なベイビィ・フェイスにあの言葉を言えばそう認識させるに十分だった。
その場にディ・モールト!ディーモールト良いぞッ!というような幻聴が聞こえたが、その幻聴を上回る台詞をベイビィ・フェイスが吐いた。
「おな…もす…た…ど……れば…いで…か?」
ズズズズズズゴズズズズズズズズズ
とベイビィ・フェイスが地面から現れルイズの方を向く。
その姿は、本来の成体の2/3の大きさでところどころ体のパーツが欠けている。
「飲ま…て!早…飲…し…!」
「の、飲むって何をよ!」
「…ちッ!パーツが欠けてるせいで、教育状態が幼生に戻ってやがるな…!…しかし…ヤバイ!ルイズを母親と思っているってこたぁ…このままだと飲まれるな」
「…飲まれるって…もしかして、こいつ…わたしを飲むの!?」
「ああ、そいつは母体を飲んで成体に成長すんだが…今のそいつは成体の形だが、大きさが普通の2/3しか無くパーツも欠けて幼生と同じ状態と思っていい。分解されたら…」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「確実に飲まれて死ぬな…!」
ベイビィ・フェイスの子、猛襲!
支援!
支援
301 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:30:44 ID:???
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!そんなの絶対いやぁぁぁぁぁああああ!こっちくるなぁぁぁぁぁあああ!!」
だが、悲鳴空しくベイビィ・フェイスがルイズに取り付いた。
「飲…して!早く飲ま…て!!」
「いやぁぁぁぁ!こんなのに、飲まれて死ぬなんて……!」
体の半分を分解されている三人にはどうしようもない。そう思って目を閉じたが、タバサが叫んだ。
「今が好機!」
「他人事だと思ってぇぇぇぇぇぇ!呪ってやるぅぅ!うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」
テンパっているルイズには伝わらなかったようだが、二人は気付いた。
最初の授業で見せたあの光景を。そして三人が同時に同じ事を叫んだ。
「「「爆破しろ(て)!」」」
「ば、爆破って今…!?」
杖を持った方の腕が辛うじて動くのが幸いした。
ピシィッ!ズズッ!ズズッ!ズズズッ!
最速で詠唱ができるコモンマジックを唱えベイビィ・フェイスが分解を初め今にもシパァァァ!され飲まれるより一瞬早く…
ルイズが『自爆』した。
正確には、適当な物を至近距離で爆破したからなのだが、爆風にモロに巻き込まれたので自爆と言えなくともない。
三人が思い出したのは初日の授業で、ルイズが石を錬金しようとし
シュヴルーズを昏倒させる程の爆発を引き起こしたにも関わらず、ルイズ自身は服が破れ、煤に汚れただけというあまりにも軽い被害だけだった事を。
302 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:32:32 ID:???
「爆…ッテ………タイ…ナ…ダ…イギィ…イ…イ」
「ふぅ…どうなる事かと思ったけど、やったわね」
「けほ…今ほど爆発が起こせて良かったと思った事はないわ…」
「逆に考える」
三人が分解されていた体を戻すと、プロシュートはベイビィ・フェイスの残骸の前に立っていた。
「どうするの?これ」
「自動追跡型のスタンドだからな。色々聞きたい事もあるが…この状態じゃあ話してくれねぇだろうしハデに燃やしていいぜ」
「ふっふっふ…それじゃあ、あたしの出番って事ね…!炭も残さないであげるわ…!!」
分解されかかったキュルケさんのテンションゲージがMAXになり人生最大級の火の魔法をベイビィ・フェイスの残骸に向け放った。
「コゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲ…コゲ…ゲ…コ…コゲ………」
「ちったぁ本体も燃えるといいんだがな……」
炎が消えるとベイビフィ・フェイスは文字どおり、この世から『消滅』した。
ベイビィ・フェイス ― ジョルノに燃やされた後、消滅する寸前一部がハルケギニアに呼び出されるも、再び火葬され完全消滅。
ゼロのルイズ ― 危うく飲まれかけるが自爆により生還。被害は服のみ。
タルブ村の村民 ― 捕獲されていただけなので、全員元に戻った。
やっぱりアレだな
育児は大切だね
304 :
ゼロの兄貴:2007/07/21(土) 12:34:03 ID:???
投下した…!
さあ次はリーダーがきてくれるッ!
息子さんの台詞が読み辛いのはまぁ、気合でカバーするって事でさ…こらえてくれ
兄貴から育児の大切さを教えてもらったっ!
以外!それはリーダー!
307 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 12:37:14 ID:ibtpByt1
支援!
村の連中は驚いただろうなー
308 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 12:39:46 ID:ibtpByt1
>「ちったぁ本体も燃えるといいんだがな……」
おい
>>141 リサリサ先生に犯されたいです><!逆レイプされたいです><!
驚いたっていうか、恐怖体験だよな
タルブ村の人たちはぜってートラウマになる。
特に子供達はPTSD必須
何をされたのか気がつかないような気もするけど、
最初の一人以外は他人が消えるところを見てるかもしれないのか。
ベイビィフェイスって普通の人間にも見えたっけ?
親はパソコンと、子は母体の一部から生まれて融合してるから見える
兄貴の人GJ。
…そういや兄貴は他の兄貴より前に戦った連中はその能力を伝える間も無く死んだし、
直接対決もしてないから新入りの能力はしらんのか。
>>313 たしか物と同化してるタイプのスタンドは見えるはず。
運命の車輪とか。
ベィビィは母親基盤だから見える。
ゼロ変態のメローネが息子使わないと思ったら
兄貴の方に出演してたのか…w
逆に見えそうで見えないのがホル・ホースの皇帝だな
まあ、暗殺拳銃だから見えないほうがいいんだけど
実はメローネって暗殺チームの中でも嫌われていたんじゃ
メローネ変態だしなぁw
能力は強力だから一目置かれてたと思うが…(ギアッチョの電話参照)
紫霞(しか)の使い魔 投下されないかな・・・
バイオレンスなシーンで止まってるから続きが気になってしょうがない
まー厳密にはジョルノの能力は治すんじゃあなくて生命を作ることなんだけどね
治すといえばクレイジーダイヤモンドだけどタバサの母親の場合はどっちにしろ治すの無理だし
それこそトニオでも連れてこないと
まあ何はともあれGJです!
ベイビィフェイスってさり気に触れなくても分解できるし、防御無視だしなあ
氷のスーツも分解したりできそうだ
スタンド単体では最強クラスだな。本体へぼいけど
あくまでスタンドは親のパソコンの方で、子はその付属物なんだけどなw
あくまでベイビィフェイスの息子はスタンド能力だからなぁ
メローネは普通に暗殺チームでも一目置かれているだろ
あのギアッチョがメローネのことを頼りにしていると明言したんだから
変態変態言われているが変人ではあるが変態ではないと思う
なら俺は変態の事を真夏の蜃気楼と呼ぼう。
よってメローネは真夏の蜃気楼だ。
つか暗殺チームの中で一目置かれてないのって多分ペッシぐらいだと思うな
ペッシはペッシで機体はされていると思うんだぜ
ビーチボーイはわりと便利だからな
探知もできるし
最近良く考える事は「ツンデレ」について。
たとえば「デレの割合」。
少ないよりは多い方がいいと誰もが思っているけど、ある数を越えて多すぎると、なんか不幸をしょい込む雰囲気がするし、
万人が恩恵を受けてるルイズの「デレ」も、
数が増えすぎると逆に不便だし、気性にまで影響が出て来ている。
そしてツンデレもひとりひとりはとても大切なものだが、
これがもし「デレデレ100億人の国」がこの地球上に出来上がったら。
う〜む、相当怖い。
つまりパーフェクトハーモニーが必要と言う事か。
侮られてるのはリトル・フィートのホルマジオだろう
くだらねー能力と馬鹿にされてたそうだし
原作読んだ感じでは少なくともギアッチョは馬鹿にしてそう
ペッシ召喚…
小ネタにあったな、あれを長くしたらルイズとペッシの成長物語になりそうだ
そこで思ったんだけどペッシってもしかして萌えキャラじゃね?
外見は兎も角マンモーニなところは可愛いし覚悟するとかっこいいよ
リゾット→クーデレ
ギアッチョ→ツンデレ
メローネ→変態デレ
プロシュート→兄デレ
イルーゾォ→地味デレ
ホルマジオ→しょおがねーなあぁぁデレ
俺の言いたい事、それは!暗殺チーム全員が萌えキャラだってことなんだよ!!!
イルーゾォは無理があるだろw
>>334 一応召喚もされてはいるが一話で止まってる。
俺ペッシ好きだから続かせるなり誰か違う人が書いたりしてくれねぇかな・・・・。
>>336 な、なんだってぇぇぇぇぇええええええええ
ホルマジオも一目置かれていると思いたい
個人的に好きだから
あれだろ、仲のいい友達同士で言う
「お前頼りねーなw」「お前こそw」
見たいな意味合いだと見た。
なぜアンリエッタが嫌われてるのか、全然わからん。
頼む教えてくれ
ホルマジオはスタンド能力が一見頼りないからこそ、それを使う機転と知恵を身につけた。
見た目に反し、暗殺チーム内では参謀的な役割だったんじゃないかと思う。
______
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( )
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|‖‖‖‖‖‖‖|
|‖‖‖‖‖‖‖|
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∩ \/ ∩
(6 ≡≡ 〜 ≡≡ 9)
|<■>H<■>|
|\ 〈 〉 /|
| ∨ |
\ ⊂⌒⊃ /
| \ 〜 / |
| \ / |
>>342 つ『サバイバー』
一気に友情も崩れ去るぞwwww
>>343 @友達を崩壊寸前の死地に行かせる
Aゾンビウェールズに騙されて皆に迷惑かける
B私怨で戦争を起こして国をひたすらダメにさせる
ここまでは「幼い王女のやった事だからギリギリ許す」って奴もいる、しかし。
Bウェールズ好き好き言ってたくせにいつのまにか才人に乗り換えるビッチっぷりを発揮
故に大体の人はビッチの事が嫌い
>>343 国家を揺るがす事態を起こす手紙を、戦争中の国に
魔法の才能『ゼロ』と言われているルイズに取りに行かせる
(泣き落としのようなやり方で頼んだ)
恋人が殺されたと言う個人的な理由で、戦争を始める
キリがないので重要な2つをあげとく
リトルフィートは暗殺という点においてはかなり使えると思うけどな
想像してみろよ相手には見えない大きさで相手に傷をつけるリトルフィート
そして放置すれば相手は縮んで勝手に死んでくれる
だからこそ下る下らねえは使い方次第ってのは本当に的を射た発言だと思う
>>349 わざわざ心配だからワルド付いていかせるのなら最初からワルドだけ向かわせろよ
とは心の底から思った
>>343 萌えキャラ系の性格だから。ギャルゲヒロインに為政者やられたら、そりゃあかんわ。
せめておかんが王位ついで実権のないお姫様だったらまだ許せるのだが、ね。
354 :
ルイズ会議:2007/07/21(土) 15:14:41 ID:???
全員は無理ぽ、ごめん。
星屑「メイジの実力を見るには使い魔を見ろだなんてよく言ったものよね、フフン」
Dio「ふーん、まあ私の使い魔には敵わないわね、黒髪の使い魔なんていかにも平民じゃないの」
パーティ「ななな何ですって!こっちは二人も召還したのよ!」
鉄「それはいいけど、どこの世界も使い魔自慢ばかりよね、まあ私の使い魔も接近戦じゃ無敵よね」
変帽「帽子帽子帽子帽子帽子帽子帽子帽子帽子帽子…ブツブツ…」
ファイト「あーあ、まともな人間なだけマシじゃない、私なんて…どこ行ったのよアイツ…」
奇妙「…ズルズル、グビッ パラッ」
兄貴「あ、ありのままに今起こったことを話すわ、目の前のルイズが四本の手で本のページを捲りながらジュースを飲みながらお菓子を摘んでるッ」
サブ「ギアッチョの仲間も召喚されてるのね…ちょっと安心したかな」
ヘビー「私の見せ場はこれからよ!」
マジシャン「使い魔の見せ場じゃない、私も人のこと言えないけど」
仮面「………使い魔いない」
>>352 でもこういうのって普通側近とかそういうのに行かせないか?
>>343 ぶっちゃけ原作の行動がアレだからだが、
半分ネタで叩き→原作読んでない奴が便乗して叩き→勢いで本格的に叩き
というよくあるヘイトスパイラルの犠牲者とも言えなくはない
>>343 幾つかあるが、友人(と呼んだ相手)を自分の身勝手で死地に放り込むのを悪いと思っていない。
そして、上に立つものとしての自覚がゼロ。自分は汚れてないと思っている。
この点がもっとも嫌いだな。
結論
暗殺チームに要らない奴はいない
奇妙ルイズ一人だけスタンド使いだからなw
仮面ルイズには俺がいるじゃないか
>>354 サブゼロルイズは優しくて良い娘だな。
仮面ルイズ…(´;ω;`)ブワッ
>>348 いつまでも死んだ恋人を思い続けろとは思わんが、乗り換えるの早いからな
多分、作中時間で半年程度だし
ルイズ単体なら今のところ仮面ルイズはやばいくらい良いキャラなんだけどな
使い魔がいないwww
ルイズはかわいいよみんな。
アン様もかわいいんだが彼女はジョジョ的に言うと
ってか普通に現実的にも最悪のタイプの悪だからな。
そこがいい
>>367 自分が悪い事してるって思ってないのに
やるってのはもう最低最悪だよな。
だが許す。
369 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 15:22:38 ID:vw7s6VHv
マザリーニって不人気だけどよく考えたら
王の側近って王の悪評を肩代わりするのが重要な仕事
だから当然といえば当然なんだよね
常時ガンダールブなんて目じゃない身体能力があれば、護衛の使い魔なんて必要なさそうだよ
その気になれば肉の芽で配下量産できそうだし
だからこそみんな康一君に期待せざる得ない
仮面ルイズ…かわいそうな子
>>370 問題は仮面ルイズはそんなことする子じゃないってことだ
だからこそ幸せになってほしいが
>>370 それでも一人はさびしいよ
お友達が欲しい
>>372 ルイズ→ワルドの順番で相談するのはおかしいって事さ
アンリエッタが割りと好きな身としてちと擁護を
>>348 のBは単体で聞くと確かにビッチだが、死別して本人に自分の事は忘れてくれと言われて
吹っ切ろうとしてる最中に、サイトが怒涛の勢いでフラグをたてまくったせいとも言うw
ただでさえ、国内に内通者が居て誰が裏切り者か分からなくほとんど居ない信頼出来る者の一人で
間違った事をしてる時に、体を張って止めようとするは崩壊寸前の軍の撤退戦で体をはって止めて
さらにその事実を敵国の将軍からね英雄として認めてやって欲しいと言われ生死不明(9割9分死亡確定)
そこで奇跡の生還をとげるは、仮面舞踏会でサイトの方からキスされるはと惚れる要素満載。
ルイズが告白したサイトに返事を保留してるのが原因ともいいますがw
(恋人では無いので、ルイズとしても自身の使い魔に手を出すなとしか言えてない)
>>349 いや、恋人を殺されて操り人形にして自身をかどわかそうとしただけで無く、
攻めなければ攻められるだけと言う理由もアルビオンに攻めにはあるかと
ぶっちゃけ、攻め入る以外の方法で、アルビオンが戦争をふっかけてくる現状の
解決方法ってある? 和平を結んでも速攻で破って奇襲かけてくる連中だよ?
メローネとの会話を見るに、人の使い方を心得ていると思う>ギアッチョ
逆にアンリエッタが吸血鬼になったら国が滅ぶなw
>>377 ルイズに対してしたのは単純な愚痴だと思うよ、本心から
それが天然で「手紙取って来い(はぁと」になってるだけで
暗殺チームに役立たずなんていない件
仮面ルイズがシエスタと対峙して
「来たか…ボディ(胸)…」
仮面ルイズがシエスタの首から下を乗っ取って
「最高に(胸の高さが)ハイってヤツだァ〜〜〜」
となる訳か。
というか親友の前であそこまで芝居がかった真似をされればねえ
悪く言えば知らずのうちにルイズの良心に付け込んだ形になるんだしな
キャラがwwwwwDIOルイズにwwwwwwww
>>384 それを悪いとも思ってないしな。
アン様かわいいよアン様
つまり3部で「シェースターの血はよくなじむ」となるわけですね?
>>378 つまり、Bから後は優柔不断なサイトが悪いってことか?
アンリエッタの天然さを上手くフォローするのは難しそうだ。
原作を読むと人の話を聞くだけの余地はありそうなんだけど、
精神的に成長したアンリエッタか…とことん天然なアンリエッタか…
くそっ!選べねー!
>>378 経済封鎖して相手の体力を削るって手は血を流さずに済んで中々いい手だと思う
確か、マザリーニ辺りが言ってた
最終的に攻めるにしても馬鹿正直に正面からやる必要はなかったんじゃないかと
>>387 血筋的に某酒場の売り上げトップの子の子孫と戦うのかw
(まはた村の誰か)
天然悪が一番問題だろ
誰か神父がマックイイーンへ贈った言葉を持ってきてくれ
支配階級の者の冗談や愚痴は、即座に命令と取られる可能性があるから
口にしちゃいけないってのは、帝王学の初歩の初歩じゃないんかね?
>>392 だがあえてウェザーの台詞持ってくるZE!
>>392 ウェザーが神父に送った言葉こそ的確だろう
曰く「お前は自分が『悪』だと気付いていない、最もドス黒い『悪』だ」
>>390 神視点と言うか、読者視点になるけど
国内に内通者がいて誰か分からない、相手は戦う気満々で軍事拡張中
他国に対しても工作して戦力や連携を削る事に熱心
死者を復活出来るアーティファクトを所持しさらに対象を自覚無いまま操れる。
こんな相手に持久戦を仕掛けろと?
だからこそ、仕掛けなければならない事もある
>>393 生憎と、そういう帝王学もまるっきり教えられてないのよね姫様。
とっとと嫁に行くなり婿貰うなりしてお飾りの王妃として生きればいいやっつー育てられ方されてたから。
>>388 優柔不断っていうか、才人は浮気性に近い物があると思う。
それと
>>348はよく見たらBが二つあったwwうっかりしてた。
下の方はCって脳内保管してくれ
>>396 確かに神視点だとガリアが密かに後押ししてる時点で経済封鎖はできないな
しかし相変わらずみんなアン様好きだなwww
>>401 きゅいきゅい、デル公、ギーシュ(白)、マルコメ、コッパゲと。
ロリド、ギーシュ(黒)、アンビッチはこのスレの人気キャラだからね!
因みに上のキャラと下のキャラとでは『愛情表現』の形が違う。
>>378 条約無視して策略使って艦隊船持ち込むような国だしなぁ。
戦争して叩くべきなのは同意。真正面以外の道も有ると思うけども。
確かに経済封鎖って有効そうだね。空の孤島だし。
船を壊して、食料や風石の流通を滞らせるだけで効果大そうだ。
>>398 学んでるからこそルイズしか愚痴る相手が居なかったとゆー落ちかも
私人として付き合える相手が他にいないっぽいですし。
しかし、話は変わりますが、もしルイズもワルドも手紙を取りに行かなかったら
王子って、ちっちり手紙を処理してから死んだよーな気がするは気のせいかな?
結婚の情報が入ってきてないようなので、そのまま保管しっぱなしかな?
>>398 将来的にはウェールズと婚約させて連合王国を…とか考えてたのだろうか。
レコンキスタ支援もそれを阻止するためとか
>>404 迷惑にならんよう処分したとは思うよ
だって万が一発見されたら今後のアン王女の結婚話とか間違いなく潰されるし
アンリエッタ。 君こそ、真ノ邪悪ダ。
君には「悪意」がナイ。
「悪意」……
「悪意」には力が向カッテ来ル……
ヨリ強い力が「悪意」を必ずタタキにヤッテ来ル…
「悪意」はイツカ倒サレル。 実に単純ダ。
ダガ君は違ウ……
君には敵意もナケレバ、悪気もナイシ、
誰にも迷惑ナンカかけてナイと思っテイル。
自分を被害者ダト思っているし、他人に無関心のクセに、
誰カガイツカ自分を助けてクレルト望ンデイル。
だが、ソレコソ悪より悪い「最悪」と呼バレルものダ。
他人を不幸に巻き込んで、道づれにスル「真の邪悪」だ。
取りに行くって余計な事しなければ、誰も知らずに闇に葬られて終わりになりそうだねw
最大の問題は、アルビオンの軍艦の数がトリステンが無茶して軍備拡張しないと確実に上になるんですよね
あと、食料自給率ってどうなってるんですかねー 現代と違ってあんまり人口が多くないし島だけでも100%まかなえてたりしてw
(ほとんどの時期は洋上に有るらしいですし)
ウェールズも手紙を渡さずその場で燃やせば良かったのに
むしろさっさと降服しとけばよかったのに
手紙なんて送らなければよかったのに
まああれだよ、「好き」の反対は「嫌い」じゃなくて「無関心」だから。
アンチ巨人も巨人ファンのうちと言う言葉もある。
だめだ、どんどんアン様の評価が悪い方向にしか
>>411 それだと奪われたか燃やしたのかの判断が不可能になるぞ
報告するやつが嘘をつけばそこまでだからな
>>411 現物返さないと、手紙が他に絶対に渡ってないと言う確信を与えられないからでない?
もし燃やした事実があったとして、それが本物だったのか偽者だったのか、全部燃やせてたのかが把握出来ないので
もし偽者を誰かがでっち上げたとして、対処が遅れるから適切では無いと思う。
>>415 逆に考えるんだ。そんなアン様をこらしめて
アンアン言わせればいぃと考えるんだ
アンリエッタがアレなのはルイズやサイトを活躍させる物語の都合、という感想
をどっかで読んだけど、これはフォローとは微妙に違うしなぁ。
>>408 是非とも召喚されてるホワイトスネイクに再現してもらいたいw
>>416 証拠の代わりに指輪持って帰れば・・・
殺して指輪奪うって方法もあるからダメか
>>406 そう思いたいけど、ウェールズもいつ死ぬか分からない状況なのに
手紙を残していたからなぁ。
つまり、アン様の最大の不幸は王族に生まれたって事ですね?
>>419。 君こそ、真ノ邪悪ダ。
君には「悪意」がナイ。
「悪意」……
「悪意」には力が向カッテ来ル……
ヨリ強い力が「悪意」を必ずタタキにヤッテ来ル…
「悪意」はイツカ倒サレル。 実に単純ダ。
ダガ君は違ウ……
君には敵意もナケレバ、悪気もナイシ、
誰にも迷惑ナンカかけてナイと思っテイル。
自分を被害者ダト思っているし、他人に無関心のクセに、
誰カガイツカ自分を助けてクレルト望ンデイル。
だが、ソレコソ悪より悪い「最悪」と呼バレルものダ。
他人を不幸に巻き込んで、道づれにスル「真の邪悪」だ。
ジョセフの出番と申したか
貴重品で出来るだけ信頼出来る一人(出来れば自分)の手で直接手渡し
間に他人が入ると途端に、情報漏洩の危機がなります。
>>425 ゼロ魔世界に幸福な王族なんて存在しませんよ。
ガリア王はせめて王に選ばれなければ狂気の最後の一歩を踏み出さずにすんだし。
タバサは王家でなければ両親があんな事にならなかったし
タバサの従姉妹の性悪ねーさんは、王族でなければタバサとの魔力の差による劣等感で歪まなかったし
ウェールズとアンのはもう語るべくも無い。
>>426 ジョセフに何をさせる気だ?
もしかしてNTR
よく考えればウェールズって空賊の真似ごとみたいな事をしてたんだよな。(反乱軍に気付かれてないみたいだし)チャンスがくるまで潜伏すればよかったんじゃないか?
>>429 ウェールズに選択肢Aを選ばせるんじゃね?
お前らよく考えろよ
ウェールズが死ななきゃサイトがフラグ立てられないだろ
つまりアンアンがこうなったのも全ては話の都合
このスレ読んでたら今まであんま萌えなかったタバサに萌えてきたから
持ってなかった外伝をついに買ったんだ
表紙をめくって最初のカラーページ、イザベラのあんまりにもな悪顔にいきなり吹いた
>>430 5万対兵数3桁まで落ちた時点で逆転は諦めたんで無い?
万単位の兵力を蓄える当てがあれば潜伏も有りだとおもうけど。
(アンを頼る以外で)
しかし、国内が荒れ果てて他国からの侵略を開放と思っていまうほど大変な事になると分かってたら
死よりは潜伏を選んでたんだろうなーとは思う。
>>434 イラストの含めてあまりにも悪い子なので、かえって大好きになりました。
彼女のタバサへの歪んだ愛情の注ぎぷりは萌える。
イザベラ良いじゃん実に良いよイザベラ
堕とし甲斐があるじゃん(性的な意味で
話の都合といったであろう
つまりアンアンがこんなになったのも全ては大宇宙の意志
イザベラ可愛いよイザベラ
ルイズもそうだけどコンプレックス抱えてるキャラはイイ
>>438 立てるべきだろ…。ラノベ的に考えて…。
>>440 そういえばイザベラも胸にコンプレックスがありそうだな
ここで空気読まずにイザベラをどうにかできそうなのは誰だゲーム
>>443 ヘブンズドアーでコンプレックスなどありませんと書き込み一発
周囲に無能だと思われて有能な血族との板ばさみで性格が歪んだルイズの上位互換(悪役として)で
憎んでる相手に対する歪んだ愛情でキュルケの上位互換(悪役として)
イザベラかわいいよイザベラ
この流れは誰かが一発イザベラ短編を書くべきだな
>>445 記憶のDISC抜きとっちまうってのもありだよ
>>443 え、えーと、タバサの学校での状況が知りたいと魔法学園に(わざわざ国外から)来て
タバサに普段どおりの態度で接してたら、ルイズがアヌス神を渡して暴露大会が始まって
「イザベラさま」誕生?
>>438 作者の出身を考えれば実に納得できるんだ……
そもそもイザベラと接触できる人間が少ないからな
主要キャラだとタバサくらいで
イザベラのデザインは好みだなあ
ドクロ鬚の次に
>>449 イザベラは既に地下水に裸踊りさせられてるのにw
今度は暴露大会とかw
インテリジェンス剣狩りでも始めそうだw
>>449 皆から笑いものにされて余計おかしくなるだけだろうね。
特に、肝心のタバサが心に仮面かぶっちゃってるままじゃ。
>>453 外伝で裸踊りの時に、あれは芸術だとか言ってる漢がいたので
本人が気が付いてないだけで、コアにシンパは居そうな気がして困る。
しかし、地下水あの後どーなったのかね? 指名手配されてるか癖になって愛贓品として居付いてるかのかと妄想するが。
イザベラをどうにかできそうなのは老ジョセフをマジレス
理由はジョセフだからで
>>451 それならいっそイザベラに召喚されればいいじゃない
展開は完璧にオリジナルでやらねばならないがw
とりあえずタバサが酷い目に遭ってたのはブリミルのせいだと思うんだ。
虚無の使い手を見つけるのに楽な方法残しておけば…
@ジョゼフ、自分が虚無の使い手と気づく。
A普通に即位、普通に祝福される。
Bコンプレックスもクソも無いので、暗殺事件は無し(寧ろ兄弟仲よく暮らすだろ)
Cイザベラも多分虚無の使い手だと思うのでコンプレックス無しで寧ろタバサと百合る。
皆幸せ、タバサも幸せ、百合を見た俺達も幸せ←ここが特に重要
別に系統は遺伝性ではないのでイザベラは普通のメイジだと思われるが
>>458 ルイズと違って召喚されてきたのが平民だとわかったら殺して再召喚しようとしそう
まあそこで戦闘になってジョジョキャラの特異さを知るというのもいいが
>寧ろタバサと百合る。
天才だお前は
イザベィラ様って呼べばなんか語呂いいよね
イザベラに舌入れてキスした時の反応を見たいです
ガリア王は自身が虚無の使い手だと気が付くのが思いっきり遅れたからなー
子供の頃に宝物庫にでも忍び込んで虚無関連のアイテムをみつけ……
指輪も併用しないと意味がないか orz
まだ原作の9巻までしか読んでないから知らないがイザベラって何歳なの?
ブリミルって相当間抜けか性格悪いやつだったんだろうな
ブリたんは性悪w
>>464 晴れ時々血の雨が降り、10月10日後に新しい命が生まれるでしょう。
まあ、まっとーに自分を見てくれる相手が出来ると、デレそうな気は非常にするので舌入れ期待w
「様」をつけろよタンカスどもおおおおおおおおおおおおおおお!!!
昔のことだから、ひょっとしたら見分ける方法が失伝されたのかも
何しろ六千年間、一人も虚無使いが現れなかったんだから
同じく舌入れ期待w
>>471 今までにもポツポツ現れてたけど、みんな気付かず死んでいった可能性も
虚無の使い手はタバコを吸うと鼻の頭に線が浮き出る・・・
パイプはあってもタバコはねーがな・・・やれやれ
>>473 つーかそれが一番あり得るよね
虚無の使い手は現れなかったんじゃなく気付かれなかっただけ
舌☆キス
ブリミルが性悪なのはガンダールブの洗脳効果を見るに確実じゃないかな?
感情の高ぶりで効果が増して、武器を使うならまず知性ある存在だろうから
それに裏切られないように洗脳効果があるんだろ。
素のままじゃ確実な信頼関係を築けないって言っているようなものだと思う。
虚無の使い手の簡単な?見分け方
まず、始祖ブリの血を引いてなければならないので、王族かそれに近しい血統である
通常の魔法の才能が皆無である事
うっかり人間召還しちゃった、アレ?
これらの症状が出た時には、王家に伝わる指輪をはめて宝物を用意し
強い心の力(イライラ、嫉妬、愛、焼き餅、悲しみ等種類は問わない)をためた状態で使用すれば
望む魔法が心にしみこんでくるでしょう。
イザベラは殺されるのが怖いだけだよ
何があっても自分を守ってくれる頼れる人物が傍にいてくれれば
今よりマシになるはず
>>479 つまりこういう事か・・・?
イザベラ以外許可しないいいいいいいで、ミラー生活
>>477 確かにその通りだな
あの洗脳効果はある意味肉の芽的存在
>>479 殺されるのが怖いと言うか、ルイズの症状を数段悪化させたようなものかと
周囲は誰も自分を認めないし使用人すら影口を叩く針のむしろ、真っ当な性格でも壊れるって
守ってくれる存在が居れば変われるとと思うのは同意。
つまり、舌入れ希望っ! 舌入れ希望っ!
つまりこういうことか?
「始祖ブリミルの正体は異世界から来た吸血鬼」
とりあえずイザベラを理解してくれる守護者が必要ということか
舌入れはさておき
ルーンの効果で洗脳されてるんなら吉良どうなってんの?ルイズ殺そうとしてなかった?
イザベラから見たらタバサは完璧超人もいいところだからなぁ。
「現在の立場」という自分が唯一勝っている(と思える)点にすがるしかないわけで。
>>477 ブリミル性格悪ゥ
整理するとここまで顕著に表れるとはw
荒木自重wwwwwwww
>>488 ブリミルの正統な血を継いでるアンのビッチぶりもわかるというものだな
>>486 徐々に洗脳強度が増していくんだよ、だからルーン刻まれたばかりのころは洗脳が薄い
そして洗脳は洗脳だから自我が強いやつには効果が薄いだろうし、時間経てばそんな連中でも完全に洗脳されるだろうけど
>>489 荒木が性格悪いブリミルなわけないだろ
荒木は四人の使い魔のうちの記すことさえ憚られる最後の一人
確か距離的に離れてると多少、洗脳効果が弱まるんだっけ?
徐々にジョジョキャラが洗脳されていく
どんな黄金の精神を持とうが例外はない
つまりはこういう事か?ルーンの効果はブリミルが男に素直になれない証明だと
それか婿探し
使い魔の「ガンダールブ」、「ヴィンダールブ」、「ミョズニトニルン」
などの特殊能力はただの建前で
ブリミルは『ハーレムを作りたかった!』だけ――という電波が飛来した。
>>486 洗脳って言っても、その人の本質が変わる訳では無いから
好意を持ってる相手でも殺せる奴なら殺せるし、効果は徐々に現れるから最初はあんまり効果なし。
主人のそばだとなんか和むとか、多少無茶な事言われても、言い争いの末にしゃあないかと納得したりするくらい。
原作で洗脳とかれたサイトが、文句を言いながらも赤裸々な言葉で告白してくれた程度の性能しかない。
というかブリミルがパルプ・フィクションの邪神様で
自分が楽しむ為に仕組んだと言われても納得するな。
>>495 脳をいじるからな
そもそもルイズの使い魔でいようとすることと黄金の精神はそんなに反発しない、よな?
ルイズがだんだんいい方に変わっていけば、だが
>>497 つ、つまり、言う名もはばかれるの方の能力はエロ特化だと?
>>497 なんというビッチアン様は間違いなく子孫
全ては荒木の計画通り
>>501 もしルイズが「吐き気を催す悪」になったりしたら反発しうるけどな
年単位で洗脳された場合は分からん、シェフィールドなんて無能王に心酔してるし
>>502 確かに言う名もはばかれるな……
とりあえず触手希望
どうでも良いけどイザベラ舌入れ希望
>>507 惚れ太郎の恐怖はルイズも身にしみてるので
洗脳効果を知ったら解除に奔走しそう。
惚れ太郎だけじゃなく、惚れッチョや惚れット、惚れシュートに惚れマジオ…
暗殺チームのデレ化にw・k・t・kだな!
無能王って、マジで無能なわけではないんだよな。むしろ無茶苦茶有能。
一人や二人ぐらい心から心酔している奴がいてもおかしくはないと思うんだが。
>>509 このド低能が(笑)
そういうしくみだと理解しろ
>>509 黄金の精神にも限界はある
常人に比べればずっと洗脳に掛かり難く深い洗脳に掛かっても吐き気を催す悪には十二分に反発するかも知れんが
>>513 DISCを抜かれる並の強制力はあるだろうな
最終的な効果はあの世界最高の洗脳能力なんだから
洗脳効果と黄金の意思については、恋愛は別腹とお考え下さい。
というかこの洗脳の効果だけ見るとブリブリザエモンって完璧に悪役だよね
惚れシュート「『愛している』と思った時には!すでに『舌入れてキスしている』ッツ!!」
ゴメンちょっと吊って来るわ。
>>511 期待しなくてもギアッチョは既にちょっとデレてる
DIOやグェスや吉良が命を賭けてルイズを守るところは見たいような見たくないような
吉良「あぁ・・・ツンデレない君の手はもっと可愛いよ」−−−完
てか、洗脳効果の趣旨から考えると惚れるかどうかは別問題の気がするな
強烈な忠誠心を抱くようになる、とかでも十分「ハルケギニアに留まる理由」になるし
その辺は個人差ありそうだ
避難所の露伴がヘヴンズドアーで、ホワイトスネイクがルーンのDISCを抜いて洗脳を解除した件について
コイツら勝手気まますぎwwww
ギアッチョには洗脳効きまくってるだろ常識的に考えて
普通ならルイズはすでに死んでいるんだぜ
DIOは逆洗脳してるけどな・・・いや、それどころではないか
まあ、時代とともに基準や道徳なんて変わるし、6000年前の人物の善悪を説いてもなーと思う。
>>522 どんどん慕ってどんどん好きになるんだぜ?
ただ主のことを大事に思うとかだから…
「む、主が危険なことをしようとしてる。止めるなとの命令だが主のためには止めねば」とかありえるんだよな
>>525 いや、あの黒ルイズ様は幼少期からすでに素質が十分だったかと。
洗脳効果で好意を抱いたのにそれを本当に心からの好意だと勘違いするルイズが可哀そう
遊戯さんあたりに「何勘違いしてるんだ?」とか言われそうだぜ
DIOルイズは間違いなく生まれついての悪だろう。
>>528 そりゃあ、自身の考えとか意思を無くしたら、虚無やルーンの力の源である心のふるえが無くなるからなー
主人をとめようとするのは十分ありそう。
>>530 まあ、サイトは素でぞっこんだからいいけどな
サイトもサイトでもろに洗脳の犠牲者とも考えられる
何せ元の世界への執着がどんどん薄れてるからね
洗脳ってそんな効果強いもんなのか?
サイトはせいぜい故郷の事を殆ど思い出さなくなったって程度のもんで
それもひょっとしたらカトレアの言うように洗脳じゃなくて自分の心が鍵を掛けてた
だけなのかもみたいなこと言ってたしそこまで強いもんだとは思えないんだけども。
>>534 浮気性でMなサイトと執着心の強いSなルイズだから、相性良かったんだろうな。
まさにルイズのための使い魔……って、一般人の中からサイトが呼ばれた訳ってもしかして性格面?
もしそうなら、結婚相談にも使えそうな精度の召還ダ。
サイトはまだルーン刻まれてそんなに年月経ってないからそこまで強くないんだろ
あとルイズに好意抱くのはルーンとかあんまり関係ないだろうし
あれだけ普段から一緒に居てあからさまに好意向けられて美少女だったらサイトの性格的に好きになってもなぁ
ぷっつんしただけでDIO様が訓練した末に会得した時止めを速攻で習得した承太郎
なら洗脳なんて余裕で解除できるよ
>>539 あれは新説にも時止めを何度も実演してくださったDIO様あってこそだと思う
35分から投下したいんだが構いませんね!
543 :
540:2007/07/21(土) 17:30:35 ID:???
サイトは洗脳効果解かれたけど、
既に洗脳効果で構築されていた愛情までは消えてないからなぁ
現在洗脳効果で感じる愛情・忠誠心補正+今までに洗脳効果で生まれた愛情・忠誠心
のうち、テファが消したのは前者だけだし
洗脳効果で補正かかってた(敵意抱きにくい、好意持ちやすい)間の記憶・経験自体はそのままだから、
現在のサイトの心ですら実はルーンの効果が関与しているという
ほんと、召喚って外道だよね
>>536 意識の方向をそむけるって効果は考えようによっては超強力だ
何しろどんな大切だろうと、目の前にない以上、意識が向かなきゃそれを思うことすらできない
まあ、何らかの効果があったことは11巻で解除されたシーンから明白だが
かまわん、いけ
支援するぜ!
支援の道は開かれた
歩道があいてるぜ。
支援っていまさ!!!
出撃! 幻影作戦遂行せよ!
シエスタの祖父の形見であるゴーグルを首に下げ、
背中にデルフリンガーを背負った承太郎がコルベールの研究室を訪ねた。
コルベールは新兵器の説明書を承太郎に渡すと、彼は語り出す。
本当は『火』の力を人殺しのためには使いたくないと。
その言葉の重みに、承太郎はコルベールの過去を垣間見た気がした。
「確かに今は……戦いのために使われている。
だが、生活や平和のために役立てたいという意志があれば、前進する事はできる。
恐らく長い道のりになるだろうが……その意志をあきらめずに努力すれば、
いつかあんたの望む未来が来るかもしれない……」
「……そう言ってもらえると、何だか救われる気がするよ。ありがとう」
コルベールが誇らしげに微笑むと同時に研究室の戸が開いた。
「お待たせ! ジョータロー、行くわよ」
「ああ。……コルベール、おめーのおかげで助かっている。ありがとよ」
「うむ。君も気をつけたまえよ」
こうして新兵器を搭載し通信機をはずして二人乗りに改造されたゼロ戦に乗った二人は、
シエスタからもらったマフラーを自分達の首に巻いてエンジンをかけた。
「ジョータロー君! ミス・ヴァリエール!」
エンジン音の中、コルベールが叫ぶ。
「死ぬなよ! 死ぬな! みっともなくたっていい! 卑怯者と呼ばれても構わない!
ただ死ぬな! 絶対に死ぬなよ! 絶対に帰ってこいよ!」
承太郎は親指を立てて応えると、ゼロ戦を発進させた。
命を懸ける覚悟はある。
だが死ぬつもりは無い。
ふと、承太郎はDIOとの戦いで死んでいった仲間を思い出す。
もう二度とコルベールに会えないような、そんな気がした。
しぇん!
コッパゲが大好きです支援
『竜母艦』という新しい観種の戦艦をトリステイン軍は建造した。
名を『ヴュセンタール号』という。
コルベールだけでなく、数多くの土系統のメイジが錬金したガソリンを積んでいる。
すなわちゼロ戦の母艦となるためだけに造られた戦艦なのだ。
虚無の担い手。
虚無の使い魔。
竜の羽衣。
このみっつがトリステイン軍でもっとも重要な武器であった。
空を埋める大艦隊にゼロ戦が近づくと、竜騎士がヴュセンタール号への案内に現れた。
誘導に従いヴュセンタール号の甲板へと着艦させた承太郎は、
ルイズと共にゼロ戦を降り、甲板仕官を名乗る将校に司令部へ連れて行かれた。
そこには総司令官、参謀総長、ゲルマニア軍司令官といった軍のトップが待っていた。
総司令官の男がルイズを虚無の担い手と紹介し、
アルビオン艦隊を沈めた白い閃光はルイズが唱えた虚無の魔法だと説明すると、
虚無の存在をまだ聞かされていなかった将軍達は感嘆の声を上げた。
そして軍議が再開される。虚無を交えて。
アルビオンに六万の兵を上陸させる、それが軍議の内容だったが非常に難航していた。
障害はふたつ。まずは未だ有力な敵空軍艦隊の存在。
タルブの戦いでレキシントン号他十数隻を沈めたとはいえ、
アルビオン軍にはまだ四十隻程の戦列艦が残っている。
トリステイン・ゲルマニアは六十隻の戦列艦を有するが、
二国混合艦隊のため指揮が困難であり、練度で勝るアルビオン艦隊相手では、
数の差を引っくり返されての敗北も十分ありえるのだ。
第二に上陸地点の選定である。
アルビオン大陸に大軍を降ろせる要地はふたつしかない。
支援
支援支援だぜ…
良い日旅立ち支援
主都ロンディニウム南部に位置する空軍基地ロサイス。北部の港ダータルネス。
港湾設備の規模からいってロサイスが望ましいが、大艦隊ではすぐ気づかれ迎撃される。
連合軍に必要なのは奇襲。
敵軍に『ダータルネスに上陸する』と思わせて、ロサイスを制圧するのが望ましい。
軍議が行き詰ったところで、ある将校が虚無に任せてみてはと提案する。
陽動任務だ。エクスプロージョンとディスペルマジックしか使えないルイズだが、
デルフリンガーが小声でした助言のためにルイズは承諾した。
「必要な時が来たら必要な魔法の詠唱が読めるさね。
ディスペルマジックの時がいい例だろ? 多分大丈夫じゃねーかな」
というアドバイス通り、ルイズは始祖の祈祷書を開いてみる事にした。
といっても部屋に着いてからだ。将軍達以外の前で虚無の存在を明らかにはできない。
廊下を歩いていると、目つきの悪い貴族五〜六人程度が承太郎達を待ち構えていた。
歳は承太郎、ルイズとほとんど差が無いように見える。
しかし方や老け顔、方やロリ顔。同年代だと思っているのは虚無側だけだった。
一行は同じ革の帽子と青い上衣を着ていて、何らかの部隊の集まりだと推測できる。
その中の一人が承太郎に声をかけた。
「おい、お前。ちょっと来い」
これは新人いびりというやつだろうか?
だとしたら社会のルールというものを教え込んでやった方がいいだろう。
承太郎は無言で彼等の後をついていった。ルイズも心配そうに続く。
連れてこられたのはゼロ戦を係留している甲板だった。
一行のリーダー格と思われる少年は、ゼロ戦を指して恥ずかしそうに問いかける。
「これは、生き物か?」
「そうじゃないなら何なんだ? 説明しろ」
もう一人が真顔で訊ねてきた。
同じ艦に乗る者同士とはいえ、どこまで答えていいものか。
四円
「いや……生き物じゃあねーぜ」
とりあえず、それくらいなら教えても構わないだろうと答えてみる。
すると一番太った少年がガッツポーズを取った。
「ほらみろ! 僕の言った通りじゃないか! ほら一エキュー寄越せ!」
で、他の連中はポケットからエキュー金貨を一枚出して太っちょに渡す。
「驚かせちゃってゴメンね」
「実は僕達、賭けをしていたんだよ。これが何なのかって」
「一風変わった竜じゃないかと思ったんだけどな〜……。
この艦、竜母艦なんて艦種がつけられてるしさ」
「こんな鉄の塊の竜がいてたまるかよ!」
「いるかもしれないじゃん! 世界は広いんだから!」
言い合いを始める彼等を見て、
承太郎は学校の休み時間にダベってるクラスメイトを思い出した。
自分はあまり話に加わらなかったが、いつもくだらねー事で盛り上がっていた。
「やれやれ、こいつは飛行機っていう乗り物だぜ」
気が抜けた承太郎は、飛行機の簡単な説明をしてやる。
皆聞き入ったが、コルベールと違い飛行機の原理を理解できる者はいなかった。
彼等の正体は竜騎士で、本来見習いなのだが戦争という事で駆り出されたそうだ。
案内された竜舎にはシルフィードより二回りも大きい大人の風竜がいた。
竜騎士になる大変さや、竜の性質などを彼等は得意げに語る。
「使い魔として契約していない竜は気難しく、乗りこなすのが一番難しい幻獣なんだ。
乗り手の腕、魔力、頭のよさまで見抜いて乗り手を選ぶんだぜ」
試しにまたがってみるかと言われたので、承太郎は挑戦する事に。
「俺が無事乗れるかどうか賭けてみな」
と言ったら全員『乗れない』に賭けたので、外れたら全額承太郎がもらう約束をする。
またがる前に風竜にガン飛ばしてやったら、風竜は承太郎を乗せてくれた。
竜騎士隊の少年達は悲鳴を上げるほど驚いて、承太郎に一エキューずつ払った。
承太郎が乗れたんなら自分も、とルイズも名乗り出た。
太っちょの少年は「彼が乗れたのなら、もしかしたら彼女も」と『乗れる』に賭ける。
が、他の全員は『乗れない』に賭けた。承太郎も『乗れない』に賭けた。
承太郎の賭けに激怒したルイズは、乱暴に竜にまたがろうとして、
思いっきり振り落とされて承太郎にキャッチされた。
爆笑が巻き起こり、ルイズは顔を真っ赤にしてわめき散らす。
そんなこんなで割りと平和な一日をすごすのだった。
「って、マズイ。全然思いつかないし、始祖の祈祷書も真っ白のまま」
夜。自室にてルイズは頭を抱えていた。
虚無のルイズは陽動作戦をせねばならない。方法は自分で何とかしなくてはならない。
で、何ともならない。
「どどど、どうしよう? 何かいいアイディアない?」
唯一相談できる承太郎の部屋にやって来てそう訊ねると、承太郎はしばし黙考する。
「陽動というからには……少数の部隊でダータルネスに奇襲をかけ、
かつ小隊を大隊と誤認させるのがベターか……」
「小隊を大隊と誤認……う〜ん。でも人数数えられたらすぐバレるわよね」
「雲の中に艦隊が隠れていると思わせるとか、何か方法はあるだろう」
「雲……雲……。当日晴れてたらどうしよう?」
「知るか」
「うぅ……誤認させる、誤認、誤認……。ねえ、ジョータロー。
あんたはそういう経験無いの? ありもしないものを、あると勘違いした事」
「……砂漠を旅していた時、ポルナレフの奴がオアシスを発見して車を向けたが、
実は蜃気楼だった……というような事はあったな」
「蜃気楼? ……それよ! 蜃気楼を見せればいいのよ!
支援の世界
支援したっ!
ルイズは始祖の祈祷書を開きページをめくった。
蜃気楼という単語に集中して白紙のページを一枚一枚確認する。
しばらくして、一枚のページが光り出し文字が浮かび上がる。
虚無の魔法、初歩の初歩。
『イリュージョン』
翌日その作戦を軍議で発案すると、満場一致で賛成された。
『幻影作戦』と名づけられたそれを遂行すべく、ルイズと承太郎はゼロ戦に乗る。
「虚無を出撃させる! 作戦目標ダータルネス! 仔細は任す。
第二竜騎士中隊は全騎をもってこれを護衛せよ! 復唱!」
「虚無出撃! 作戦目標はダータルネス! 仔細自由!
第二竜騎士中隊は全騎はこれを護衛!」
命令を受けた第二竜騎士中隊は、先日承太郎と賭けをした若き竜騎士達だった。
彼等は風竜に騎乗すると、ゼロ戦を先導するように飛翔した。
続いて、操縦席後部にある通信機を外して造った座席にルイズを乗せた承太郎が、
ゼロ戦の操縦桿を握り滑走路を走らせる。
飛行機の原理を知らない風のメイジ達が、上官からの指令通り風の魔法を前方から吹かせ、
プロペラを力強く回転させ滑走距離を縮め、甲板から車輪を浮かせて飛び上がる。
その光景にヴュセンタール号の乗員達は歓声を上げた。
風のアルビオン。
承太郎にとっては一日にも満たない時間をすごした、しかし忘れられぬ国。
戦友ウェールズの故郷。ここでウェールズの仇を討つ。
「待ってやがれ……クロムウェル!」
一機と十騎の混成部隊、ゼロ戦と竜騎士隊が大空を行く。
目指すは風のアルビオンが港ダータルネス! 幻影作戦遂行せよ!
支援ッ!
支援☆すた
以上ッ! 投下した……!
次回いよいよ承太郎が(ry
さらに外見がちょっと特殊な(ry
乙!
承太郎達VSクロムウェル軍団か。
期待してるぜ!
支援
最高に乙!って奴だァー!!
アニメは越えちゃったなこの時点で
展開が原作の所まで行ったらどうなるんだ?
クロムエルとの戦いにオラワクワク(ry
>>572 連載中断、新刊が出るのを待て!となればいいんじゃね?
そんなあんまりだぜえw
今回は幻影作戦なんだからクロムウェルはまだ先だろ
原作・アニメ展開でやる限りクロムウェルの最期は悲惨だがなw
クロムウェルなんかよりもナポレオンと戦ってほしい
>>572 7万を前にして「俺達の戦いはこれからだ!」完すればいいじゃない
アニメのクロムェルは特に悲惨だったな
つーか殆どセリフがないままに干涸らびて死亡とかね
ま、自業自得だが
星屑のクロムウェルは、大砲と指輪とオラオラのどれで死ぬのかな
星屑氏GJ!
新刊が出るまでは外伝とか、IFとか書いてくれると信じてるッ!!
次回胸革命登場ですかァーーーーー!?
クロムウェルさん可哀そうですよw
おお、星屑氏が来てる!GJっす!
やべえぞこの展開
胸エルフが近いか・・・
まあ承太郎に巨乳属性はないから大丈夫だろ
ルイズの抜けた魂をスタプラでひっつかんで戻すだけですむはずだ
むしろシエスタが胸で負けたと知った時が問題だぜえ
胸エルフ ツンデレ主人 黒メイド
承太郎ストレスで死ぬんじゃないか?
この惚れ太郎ツンデレ主人以外は興味がないと思って頂こう!
承太郎ファミリーが何を念写するんだろうな……
>>589 サイトが耐えられたくらいだから平気じゃない?
そもそも、サイトと違って鼻の下伸ばして無いからルイズの躾も無いしw
>>591 おそろいのマフラーで二人乗りの飛行機に乗ってる所・・・どうみてもバカップルですありがとうございました
もう承太郎は駄目じゃ。あいつは向こう側へと行ってしまった。あいつのことは忘れようホリィ。
ルイズを活躍させるのなら時止めで詠唱時間を稼げる承太郎が最上だな。
時止め継続時間ならDIO様なんだがなぁ
時を飛ばすキンクリも相性良いんだろうな。
ところでヘブンズドアーで「虚無の詠唱時間の時だけ10倍速で喋れる」とか書き込めれるのかな?
>>598 出来るんじゃない
人に時速60kmで吹っ飛ぶとか書きこめるわけだし
ギーシュ「ペッシよぉ…戦う前に一つ言っておくことがある。
キミはスレに投下するのに『決闘イベント』が最低限必要だと思っているようだが…
別に決闘しなくてもストーリーは進む!」
ペッシ 「な 何だって!?」
ギーシュ「そしてケティとは毛程の付き合いもしていない
あとは僕を倒すだけだねフッフッフ…」
(ゴゴゴゴ)
ペッシ 「フ…上等だ…オレも一つ言っておくことがある。
このオレもボスを倒さないといけないような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」
ギーシュ「そうか」
ペッシ 「ぶっ殺す!」
ギーシュ「さあ来いペッシ!」
ペッシの覚悟が世界を救うと信じて!!!
声帯が酷い事になりそうだし、呪文が魔法の精神的な統一のためにあるなら速度をあげても微妙な気がする
否定理由としては、もし、高速でしゃべって速度が上がるなら、軍で動作と詠唱を合わせた技術なんて開発しないで
早口言葉の練習会が開かれるだろうからw
>600
ソードマスターw
星屑さんGJ!
アニメ越えたなw流石!
ルイズの世話で胃に穴があく承太郎
承太郎完全にアウトだよね
もうやれやれじゃすませられない
爺「承太郎、お前ロリコンじゃったのか!?」
承「やれやれだぜ。……バレちまったらしょうがねぇ」
帰宅後はこんな感じかと。
むしろホリィがルイズキュンキュンになってると思うんだぜ
ホリィさん「あんな娘が欲しかったのよ」と申すか
予約ないかな?
19時から投下しても?
おk坊城
いいとも!
では第十八章、投下します。
トリップ推奨らしいんでつけてみました。
上手くついてますかね?
第十八章 束の間の休息、そして開戦
ミスタ・コルベールは当年とって四十二歳。トリステイン魔法学院に奉職して二十年。
『炎蛇』の二つ名を持つメイジであり、ある忌まわしい過去を持つ男でもある。が、現在の彼はそんな忌まわしい過去からは想像もつかない趣味、いや、生きがいがある。
即ち、研究と発明である。彼は今、人生で最も幸福を感じていた。二人の異界からの来訪者、リゾットとアヌビス神によって夢想だにしない世界が存在することが分かったからだ。
今日もアヌビス神と話しながら発明を行っていた彼は、研究室の窓からアウストリ広場に見えたあるものに興奮して、慌てて飛び出した。鋼鉄で出来たそれはコルベールの知的好奇心を激しく揺さぶったのだ。
それが下げられる作業を見守っていた自分の理解者の一人、リゾットに駆け寄る。
「リゾット君、こ、これは、何だね! まさか、まさかこれは!!」
リゾットはコルベールの推測を肯定するように頷いた。
「そう、これが飛行機だ」
「おお…………これが……この眼でみることができるとは……」
コルベールは感動の余り、わなわなと震えていたが、次の瞬間にはゼロ戦へと駆け寄って各部を興味深げに見て回り始めた。
「ほう! もしかしてこれが翼かね? 羽ばたくようにはできておらんな! さて、この風車は何だね?」
「プロペラだ。それを回転させて前へ進む」
「なるほど! これを回転させて、風の力を発生させるわけか! なるほどよく出来ておる!」
リゾットの質問をぶつけつつ、コルベールはため息をついたり、歓声をあげたりしながらゼロ戦を見て回る。
「……子供みたいね」
ルイズはコルベールの勢いに呆気に取られている。ルイズからすれば、ゼロ戦は玩具にしか見えない。デルフリンガーも半信半疑だ。
『支援した!』
鉄きたあああああ
「相棒、本当にあれは飛ぶんかね?」
「燃料があればな……」
「あれが飛ぶなんて、相棒の元いた世界とやらは、本当に変わった世界だね」
「……見方の違いだと思うが」
ちなみにこの間、何人かの生徒がものめずらしげにゼロ戦を見に来たが、すぐに興味を失い、去っていった。コルベールのように興味を引かれる貴族は珍しい。
そのコルベールは歓声を上げながらゼロ戦の周りを一周すると、リゾットに詰め寄った。
「これが飛行機ということは飛ぶわけだね? では早速飛ばして見せてくれんかね! ほれ! もう好奇心で手が震えておる!」
「実はそのことで頼みがある」
リゾットはゼロ戦を飛ばすのに特殊な油…つまりガソリンが必要なことを説明した。ついでにサンプルとして、ゼロ戦の燃料タンクに僅かに残っていたガソリンを渡す。
「嗅いだ事のない臭いだ。温めなくてもこのような臭いを発するとは……、随分と気化しやすいのだな。これは、爆発したときの力は相当なものだろう」
一般的には顔をしかめるような臭いのガソリンをかぐわしいかのように嗅ぐコルベールに、ルイズは思わず言葉を漏らした。
「前から思っていたけど、ミスタ・コルベールって、変わった方ですね」
コルベールは苦笑して頷く。
「私は変わり者だ、変人だ、などと呼ばれることが多くてな。未だに嫁さえ来ない。しかし、私には信念があるのだ。ハルケギニアの貴族は、魔法を使い勝手のよい道具くらいにしか捉えておらぬ。
私はそう思わない。魔法は使いようで顔色を変える。従って伝統に拘らず、様々な使い方を試みるべきだ」
「そうだな。俺もそう思う」
リゾットは心底、同意した。工夫や応用の大切さはスタンド使いならば殆どのものが身にしみているところであろう。
「分かってくれるかね! うむ、君やあのミスタ・アヌビスを見ていると、ますますその信念が固く、強くなるぞ! 君やこの飛行機がやってきた異世界! ハルケギニアの理だけが全てではないと思うと、何とも興味深い!
私はそれを見たい。新たな発見があるだろう! 私の魔法の研究に、新たな一ページを付け加えてくれるだろう! リゾット君、これからも困ったことがあったらこの炎蛇のコルベールに相談したまえ。いつでも力になるぞ!」
コルベールは少年のように瞳を輝かせ、リゾットにそういった。
619 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 19:02:40 ID:apnRsaOy
鉄さんキター
トリップ推奨はいいけど、作品タイトルにもつけなきゃ意味なくね?
それともトリップつけるのは作者の雑談を見たくない人のためだけなの?
「事業?」
学院へ戻った日の夜、シーツで身体を隠して着替え終わったルイズは、リゾットの言葉に怪訝そうな顔で振り返った。リゾットは荒れた部屋の片づけを行いながら答える。
「ああ……。宝探しで金が入ったからな……。事業を始める許可をもらいたい」
「何で?」
「使い魔をやりながら元の世界に帰るための手がかりを探すには金がかかるからな……。まあ、宝を売った金で探しても良いが、増えない金はいつかなくなる。
帰るための方法が欠片も見えない以上、長期的な視野に立って探索をする必要があるだろう? そのためにも事業をして、金が切れないようにしたい」
「お金なら多少は私が出してあげるのに…」
「恩を返すのに余計に恩を受けてどうする」
ルイズは考えるような顔をした。リゾットも手を止める。
「駄目か? お前が反対するなら俺はやらない」
「いいわ」
「いいのか?」
リゾットが意外そうに言うと、ルイズは素直に頷いた。
「だって貴方のお金だし…。そこまで束縛する権利はないもん」
ルイズはベッドで不貞腐れる日々の中で、ご主人様たるもの、多少の寛大さを持たなければならない、と反省していたのだった。
「感謝する」
「ただし!」
礼を述べるリゾットの眼前に、ルイズは指を突き出した。薄い胸を張って精一杯、主人の威厳を保とうとする。
「使い魔としての仕事をおろそかにしないこと! あくまであんたは私の使い魔なんだからね!」
「分かった」
支援
>>620 偽物じゃないってのを最初にあらわす為だからだろうよ
トリきちんと付いてるぜ鉄さん支援
元よりルイズの使い魔を続けるために事業をするのだから、リゾットにも使い魔の仕事をおろそかにするつもりはない。
「よろしい。ところで何の事業をするの?」
「まずは確実に当たる造船だな。空を飛ぶ方だが」
なぜそれが確実なのか、わからない、といった顔のルイズに、リゾットは説明する。
「お前はレコン・キスタがこのまま大人しくすると思うか?」
「いつかは戦争すると思うけど、まだ不可侵条約を結んだばかりじゃない。ゲルマニアとの軍事同盟もあるし、すぐには来ないわよ」
「そうだな。それに、政治上の外交で物を考えれば、今、ルイズが言った通りになるだろう。だが、俺はそうならないと思っている」
フーケからの途中報告によると、アルビオンでは主戦力となる航空戦力を着々と整えているらしい。近いうちに戦争を仕掛ける気があるのは明白だ。
各種のやり方をみていると、レコン・キスタのやり方はギャングに近い。
ギャングの世界でも不戦条約のようなものはあるが、相手が油断しているなら平然と破り捨てる。 レコン・キスタもギャング同様、必ず破ってくる、とリゾットは思っていた。
「だから、造船業を今のうちに買収しておく。今はまだ、トリステインもゲルマニアも大した準備をしていないからな。
アルビオンと戦争になれば必ず必要になるってわけだ……。できれば武器の製造も出来る鉄工業の方も始めたいが、こっちは交渉次第だな」
「いまいち信じられないわね……。大体、そんなに簡単に条約を破り捨てたら、レコン・キスタはハルケギニア中から非難を受けるのよ?」
「そうだな……」
リゾットは頷いたが、レコン・キスタの目的がハルケギニアを統一し、聖地を奪回することなら、それでも必ずやってくるだろう、と踏んでいた。
ルイズは淡々としたリゾットの表情から何を考えているか読み取ろうとするが、まったく分からない。
「ま、いいわ。貴方のお金でやることなんだから。失敗するのもいい勉強になるでしょ。ところで、トリステインで商売をするには許可がいるのよ? あんた、取れるの?」
「ああ、それは問題ない。事業の本拠地はゲルマニアにおく。あっちの方が許可を取りやすい。何しろ金で公職が買えるくらいだからな」
ピシ、と音がして、ルイズが硬直した。ルイズはゲルマニアが大嫌いである。トリステイン人から見たら、下品で野蛮だからだ。
鉄神支援
そこには多少の嫉妬が含まれているのであるが、ともかく、ルイズはゲルマニアが嫌いである。そして、そこからの留学生も、最近はマシになってきたとはいえ、嫌いである。
「あんた、まさか……キュルケの力を借りるんじゃないでしょうね?」
来たか、とリゾットは思った。しかしここをクリアしなければ事業の成功は望めない。なるべくゆっくりと、落ち着いてルイズに言い聞かせる。
「ああ………。共同経営になると思う。その方が金銭的に余裕が出るし、商売の始めには信用が必要だからな」
「そんなの……!」
ルイズは怒鳴りかけたが、そのキュルケの言葉を思い出して踏み止まる。リゾットは人間であり、ルイズの奴隷でも玩具でもない。
それにここで怒鳴って追い出したりしたら、今度こそ愛想をつかされてしまうかもしれない。ルイズは人生でもベスト3に入るくらいの忍耐力を駆使し、思いとどまった。
「………いい。分かった。好きにしたら?」
「……本当にいいのか?」
一晩くらいかけて説得するつもりだったリゾットは拍子抜けした。
「いい。私が貴方のご主人様だってことを忘れなければ、それでいい」
そういって、ベッドの中に潜り込む。それから、リゾットをベッドの脇まで招きよせて、その手を握った。
「私が眠るまで手を握ってて」
「……前にもそれをやらせたな。なぜだ?」
「いいから、握っていなさい」
(そういえば彼女も、寂しい時は俺に手を握ってもらいたがったな……)
かつて交通事故で死んだ親戚の少女を思い出し、リゾットは頷いた。
「分かった」
しばらく、沈黙が流れた。ルイズは眼を閉じているが、寝てはいないことが息遣いから分かっているため、リゾットはその場にじっとしている。
不意に、ルイズが目を閉じたまま口を開いた。
「ねえ、リゾット」
「何だ?」
支援支援
「元の世界に……帰りたい?」
「ああ……」
「私が帰るなって命令しても、帰っちゃうの?」
「いや、恩を返すまでは帰らない。だが、そのための準備はしておくべきだ」
目を開き、ルイズはリゾットを見た。
「アヌビスのときで恩を返してないの?」
「あいつが狙っていたのは俺だ。お前たちを巻き込んで、悪いと思ってる」
「フーケのときは?」
「フーケを倒したのは俺じゃない。お前だ。むしろあの時、俺はお前たちに助けられた」
「じゃあ……、ワルドのときは?」
「奴と戦ったのは恩のためじゃない。俺の誇りが奴を許さなかったからだ」
「そうなの……」
ルイズはがっかりした。リゾットはあくまで自分への恩義で仕えてくれているだけなのだ。
「じゃあ、私への恩を返して、帰る方法が分かったら、元の世界へ帰るの?」
「……そうするつもりだ」
リゾットは即答しなかった自分の内心の変化に戸惑っていた。
タルブの村でシエスタに言ったとおり、元の世界へ戻り、ボスに報いを受けさせることは自分が進むために必要なことだと思っている。
とはいえ、復讐さえなければ、この世界での暮らしもそこそこ気に入ってはいるのだ。永遠に、とは言わなくてもすぐに帰らなくてもいいとは思っている。
だが、復讐への思いは殆ど渇望に近く、決して癒されることはない。
しかし、ルイズと一緒にいると、その思いが微妙に鈍るのを感じるのだ。奇妙な感覚だった。
(俺はルイズをそこまで大切に思っているのか?)
確かに命の恩人である以上、恩を返さなければ元の世界に戻れないという気持ちはある。だが、それ以上の感情はないはずだ。
自分の中にもう一人の自分がいるような感覚に、リゾットは苛立った。
「そうよね……。ここはあんたの世界じゃないもんね。帰りたいわよね」
ルイズは最後にリゾットの手を一度強く握り締めると、眠りに落ちた。
しばらくリゾットはその場に留まり、完全に眠ったのを確認してからルイズの側から離れ、床に座り込んで目を閉じた。
そうしていると、先ほどまで感じていた苛立ちと疑問は徐々に何かに邪魔されるように霧散していった。
次の日からリゾットは忙しくなった。ルイズの使い魔として掃除やら授業のお供やらをこなしつつ、様々なことをしなければならないからだ。
まずはコルベールの研究室を訪れ、ガソリンの作成のためのアドバイスをする。
化石燃料である石油はこの世界にはない。あるかもしれないが、採掘されていない。それに近いものは何か、ということから始まった。
アヌビス神も元刀鍛冶という職業柄、物作りには興味があるようで、相談に加わってきた。
石油を発掘して『錬金』すればいい、という案も出たが、そもそもそのための技術がないだろう、ということで却下された。
火竜の喉にあるブレスを吐く為の油を使おう、という案も出た。アヌビス神はむしろ乗り気だったが、リスクが高すぎるため、却下された。飛行機を一回飛ばすごとに何匹も火竜退治していたのではとても命が持たない。
結局、似たような性質である木の化石……石炭を元に錬金することになった。
そこまで決めた後は魔法の分野なので、コルベールに任せることにする。
次に商売の開始である。
DIOの財宝や美術品を売った金は分配しても相当な額であり、それを使ってゲルマニアで造船業と鉄工業を開始した。
ゲルマニアを選んだ理由は許可がとりやすいという他にもいくつかある。
まず、アルビオンとの戦争においては地理の関係上、戦火にさらされるのはトリステインが先という予測がある。せっかく起業しても戦争で灰になっては意味がない。
さらにゲルマニアの治金技術はトリステインを上回っており、平民でも貴族になれるためか、魔法以外による技術も低くないのもゲルマニアを選んだ理由だった。
貧乏貴族や民間の商人から造船および鉄工に関する権利と設備(錬金魔術師含む)を買い上げ、まとめて一つの工場にする。
アヌビス神にも協力を依頼したが、人を斬らせてくれるなら、という条件を提示してきたので断念した。
経営に関しては経営知識の必要性と、自分たちがトリステインから離れるわけには行かない事情から、株式に近い形態をとることにした。
つまり、実際に経営を担う、信頼できる人間を代理として経営を行うのである。
以上の計画はリゾットが立て、キュルケが手配することになった。
商売の許可の取得、身元の証明、信頼できる人間の手配など、キュルケは実にスムーズにこなして見せた。
特に、鉄工業については簡単に許可は降りないと思っていたが、ツェルプストー家が身元を証明しているというのが効いたらしく、あっさりと許可が降りた。
ついつい読みふけっちゃう鉄支援
「悪いな……。世話になりっぱなしだ」
アウストリ広場でゼロ戦に積んだ武装にメタリカを潜行させて点検していたリゾットは、キュルケから進捗具合を聞いた後、呟いた。
「いいのよ。ダーリンが考えて、あたしが実行する。よく出来た役割分担でしょう?
それにダーリンの予想が正しければ、あたしにも利益が出て、実家に自慢できるわ。もしダメでも、もともと宝が手に入らなかったと思えばいいし」
キュルケは笑顔でそういったが、何かを思いつき、急に語気が弱くなる。急に俯いた。
「でも、そうね……。もしも、お礼してくれるなら……」
「何だ?」
リゾットの問いに、言おうか言うまいか迷った後、キュルケは頬を染め、蚊の鳴くような声で呟いた。
「あの……頭を撫でてくださらない?」
「頭?」
「前にしてくれたみたいに……」
「ああ……。あれか」
リゾットは何でもないように頷いたが、キュルケの方は心臓が爆発しそうだった。
(愛してるって言葉なら今まで平気で言ってきたのに……、あたしらしくないわね)
内心で苦笑していると、リゾットの手がキュルケの頭におかれ、撫でられる。
キュルケは目を閉じてリゾットの手を感じた。鼓動が落ち着いていくのを感じる。自然とほぅ、とため息が漏れる。
「ん……なんか…安心するわ……。ダーリン、頑張りましょうね」
「そうだな……」
こうして、リゾットとキュルケの商売が始まった。
規模は中の上程度。もう少し大きくすることも出来たが、何でも軌道に乗るまではほどほどの規模の方がいい、ということでこの程度になった。
支援
キュルケカワユス
リゾットとキュルケは財宝を売り払った金を事業に使ったが、他の面々は別のことに使った。
ギーシュは半分ほどは実家に収めて家計の足しにし、売り払わなかった装飾品をモンモランシーにプレゼントした。
モンモランシーはギーシュのセンスの悪さに辟易したものの、やはり憎からず思っている男が命を懸けて持ってきたと聞いては悪い気はしないらしく、そこそこ良好な関係に戻った。
もっとも、ギーシュの浮気癖が直ったわけではないので、なかなか思う通りには行かなかったようだが。
タバサは最初、分け前を辞退したが、あとで何かを思いついて受け取った。
何に使ったか明かされることはなかったが、しばらくタバサが街の様々な秘薬屋に出没しているという噂が流れた。
シエスタは分け前を得ることを固辞した。貴族ならともかく、平民がそんな巨額の金を手にすることは命の危険につながるからだ。
話し合いの末、給金の半年分の額を分配することで話がまとまった。彼女は堅実派らしく、将来のために貯めておくらしい。
それから数日後、コルベールの研究室に、静かな寝息が響く。ミスタ・コルベールである。
彼はリゾットとガソリンを作る約束をして以来、授業も休講にし、研究室にこもりきりになっていた。この数日間、接触したのは同室に安置されているアヌビス神だけである。
そのアヌビス神が乗っ取るガーゴイルの前に、アルコールランプに置かれたフラスコがあった。ガラス管が伸び、左に置かれたビーカーの中に、熱せられた触媒が冷えて凝固している。
アヌビスは目視でも完璧に固まったことを確認すると、コルベールに呼びかけた。
「起きろ! 起きろ! 起きろ! ミスタ・コルベール! 出来上がったぞ! あとはお前の『錬金』で仕上げろ!」
「ん……? おお、ミスタ・アヌビス。いつの間にか眠ってしまっていたか。すまないね」
「いや何、気にするな。俺と違ってお前は生身だからな」
コルベールとアヌビス神はこの研究室で居住をともにしているうちに、同志意識のようなものが芽生えていた。
何しろアヌビス神は倉庫の奥やらナイルの川底やら、一人で放置される期間が長かった。それだけに進んで話相手になってくれるコルベールは貴重な相手だった。
ただ、コルベールは殺人に対して強い禁忌を持っているようだったので、アヌビス神も自分の性はなるべく抑えるように接していた。
キュルケきめえwww
コルベールは凝固した触媒を確認すると、リゾットから貰ったガソリンを取り出し、臭いを嗅いだ。イメージを補強し、慎重に『錬金』の呪文を触媒にかける。
ぼんっ! と煙をあげ、ビーカーの中の冷やされた液体が茶褐色の液体に変わる。その臭いを嗅ぎ、コルベールは叫んだ。
「ミスタ・アヌビス! ついに出来たぞ! 調合成功だ!」
「ようやくか。いや、おめでとう、おめでとう」
二人は成功を喜び合う。
「では、早速、リゾット君に報告してくる! ついに飛行機が飛ぶところが見れるぞ!」
コルベールは外に飛び出していった。アヌビスはそれを見送って、ふと気がついた。
「……あれだけの量で、ゼロ戦が飛ぶか? とばんよな……」
「リゾット君! できたぞ! できた! 調合できたぞ!」
朝のアルヴィーズ食堂に、コルベールが駆け込んでくる。途端、コルベールの身体についた様々な異臭が周囲に満ちた。数名の生徒が顔をしかめて退席する。せめて食事が終わっていたのが幸いだろう。
「み、ミスタ・コルベール、何なんですか、この臭いは?」
ルイズを始め、周囲の生徒は引きまくりだ。
そんな周囲に構わずにコルベールが突き出したワイン瓶の中には、茶褐色の液体があった。
「出来たのか?」
コルベールはリゾットの言葉に大きく頷くと、リゾットに促し、移動し始めた。
余りに急展開に、ルイズたちは呆然とリゾットたちを見送っていた。ただ一人、タバサを除いては。
>>475 10巻読む限り、過去に何回か虚無の使い手は生まれてるっぽい。
エルフのビダーシャル卿が、その度、真の悪魔の復活の可能性にエルフは恐怖したと言ってる。
キュルケかわいいぞ支援
これはナイスなキュルケですね支援
アウストリ広場に着くと、リゾットはメタリカで作っておいた鍵でゼロ戦の燃料コックの蓋を開き、ワイン瓶二本分のガソリンを流し込む。
「早く、その風車を回してくれたまえ。わくわくして、眠気も吹っ飛んだぞ」
リゾットは操縦席に座る。エンジンの始動方法や飛ばし方が、ルーンを通じて頭に流れ込んできた。
エンジンをかけるにはプロペラを回さなければならない。
リゾットは風防から顔を出し、興味深げにゼロ戦を見守っていたタバサとコルベールに声を掛けた。
「タバサ、コルベール。どっちでもいいが、魔法を使ってこのプロペラを回せないか?」
「ふむ、あの油が燃える力で回るのとは違うのかね?」
「初めはエンジンをかけるために中のクランクを手動でまわす必要があるんだが……、まわし方なんて分からないだろう? だから魔法で回してくれた方がいい」
コルベールがリゾットに説明を受けている間、タバサは杖を掲げてプロペラを回し始める。
リゾットは、ベテランのパイロットのように慣れ親しんだ動きで各操作を行った。ガンダールヴの力か、意識しないでも滑らかに手が動くのだ。
最後に右手の点火スイッチを押し、左手で握ったスロットルレバーを心持ち前に倒して開いてやる。
くすぶった音が聞こえた後、プラグの点火でエンジンが始動し、プロペラが高速で回り始める。機体が振動した。
コルベールは感動の、タバサは驚きの表情でそれを見つめていた。
リゾットは計器類が正常に動作しているのを確認すると、しばらくエンジンを動かして点火スイッチをオフにした。
操縦席から降りると、コルベールが興奮した面持ちで駆け寄ってきた。
「あんたは偉大なメイジだ。こんな短期間でエンジンをかけられるようになるとは思わなかった」
リゾットも流石に感心したのか、敬称をつけている。
「うむ! やったなぁ! しかし、何故飛ばんのかね?」
「ガソリンが足りないからな。飛ばすなら樽で五本は必要だ」
「そんなに作らねばならんのかね! まあ、乗りかかった舟だ! やろうじゃないか!」
コルベールは意気揚々と研究室へと戻っていった。
リゾットは戻ろうとして、タバサがこちらを見つめているのに気がついた。
「何だ?」
「これは……どうやって飛ぶの?」
「興味があるのか?」
タバサが頷いた。
「分かった……。説明する」
リゾットがゼロ戦に触れて得た情報から一つ一つ説明していくのを、タバサは黙って聞いていた。
表情は変わらないが、その目にはわずかに満足げな光があった。
しばらく説明していると、ルイズがやってきた。
「もう授業の時間よ。何をやってるの?」
「エンジンが動くかどうか確かめていた」
「そう。で、そのえんじんがうごいたら、どうなるの?」
「この『ゼロ戦』が空を飛べる」
「飛べたら、どうするの?」
ルイズが寂しそうに言った。
キュルケに結婚を申し込みたいです支援
敬称が抜けてないか?支援
「そうだな……。東方に行こうと思っている」
「東方? ロバ・アル・カリイエに向かおうというの? 呆れたわ!」
「この飛行機の持ち主はそこから飛んできたらしい。なら、逆も可能だろう。そこに元の世界に帰る手がかりがあるのかもしれない」
リゾットは淡々と答える。ルイズはあまり興味なさそうだったが、表情には不安が見えた。
「心配は要らない」
「え?」
「言っただろう? お前に恩を返すまでは元の世界へ帰らない。だから、東方へ行くのに時間がかかりそうなら、しばらくは行かない」
「本当!?」
嬉しそうに笑う。が、次の瞬間、ルイズは顔を赤くして不機嫌そうな顔をした。
「そ、そんなこと、分かってるわよ! ほら、授業行くんだから、いつものようについて来なさい!」
リゾットはルイズについていこうとして、振り返った。タバサはいつの間にか居なかった。
「ルイズ、今、ここにタバサがいなかったか?」
「どっか行っちゃったわよ。教室に行ったんじゃない?」
「そうか」
リゾットは深く考えずにルイズについていった。
支援的な
支援したかもしれない
アルビオン空軍本国艦隊旗艦『レキシントン』号の艦長、ボーウッドは沈んでいくトリステインの船を見つめ、不快そうに鼻を鳴らした。
これでアルビオンはトリステインの歴史に残る不名誉を受けると思うと気持ちが沈んだが、首を振ってその考えを振り払う。
戦闘が始まったからには軍人たるもの、感情も思考も全てこの作戦の達成に向けねばならない。
この作戦、つまり式典に出席するアルビオンの大使を迎えに来た戦艦の答砲を実弾であると偽り、自衛を装ってトリステインに宣戦布告を仕掛ける作戦は始まっているのだ。
いまやトリステインの艦隊はアルビオンの艦隊によって押さえ込まれつつあった。
すぐにこの事態はトリステインの王宮に伝わり、王宮は大混乱に陥るだろう。その隙にこちらは兵を展開し、トリステインを蹂躙することができるわけだ。
制空権が奪い返されることは二度とない。
「やつらは、やっと気付いたようですな」
ゆるゆると動き出したトリステイン艦隊を眺めつつ、ボーウッドの傍らでワルドが呟いた。司令官はジョンストンという男が別にいるが、名ばかりの政治家であり、実際の上陸作戦の指揮はワルドが執ることになっていた。
「の、ようだな。しかし、既に勝敗は決した」
呟くボーウッドの眼下で、トリステイン艦隊旗艦『メルカトール』号が炎に包まれていく。地上にその船体が着く前に、轟音とともに空中から消えた。
旗艦を失った艦隊は混乱し、バラバラの機動で動き始めた。
まだ戦闘行動中だというのに『レキシントン』の艦上のあちこちから「アルビオン万歳! 神聖皇帝クロムウェル万歳!」と叫びが響く。
「艦長、新たな歴史の一ページが始まりましたな」
ワルドの言葉に、苦痛の叫びをあげる間もなく潰えた敵を悼むような声で、ボーウッドは答えた。
「何、戦争が始まっただけさ」
その言葉にワルドは肩をすくめると、上陸作戦の指揮を取るべく、甲板から立ち去った。
生家の庭で、シエスタは幼い兄弟たちを抱きしめ、不安げな表情で空を見つめていた。先ほど、ラ・ロシェールの方から爆発音が聞こえてきた。
驚いて庭から空を見上げると、恐るべき光景が広がっていた。空から何隻もの燃え上がる船が落ちてきて、山肌にぶつかり、森の中へと落ちていった。
村が騒然とする中、雲と見紛う巨大な船が下りてきて、草原に鎖のついた錨を下ろし、上空に停泊した。
その上から何匹ものドラゴンが飛び上がる。
シエスタは不安がる兄弟たちに促して家の中に入る。
中では両親が不安げな表情で窓から様子を伺っていた。
「あれは、アルビオンの艦隊じゃないか? アルビオンとは不可侵条約を結んだってお触れがあったばかりなのに……」
「じゃあ、さっきたくさん落ちてきた船はなんなんだい?」
そう話している間にも、艦から飛び上がったドラゴンが、村めがけて飛んできた。父は母を抱えて窓ガラスから遠ざかる。その直後、騎士を乗せたドラゴンは村の中まで飛んできて、辺りの家々に火を吐きかけた。
ガラスが割れ、室内に飛び散った。村が炎と怒号と悲鳴に彩られていく。平和な村は一瞬にして灼熱の地獄に変わった。
シエスタの父は気を失った母を抱いたまま、震えるシエスタに告げた。
「シエスタ! 弟たちを連れて南の森に逃げるんだ!」
父の言葉に従って逃げつつも、シエスタの胸に悔しさが駆け抜ける。
(また、なの……? なぜ私たちは、いざというときに貴族に踏み躙られるだけなの…?)
一際大きな風竜に乗り込んだワルドは薄い笑みを浮かべ、かつての祖国を蹂躙した。近くを、直接指揮の竜騎士隊の火竜が飛び交っている。ワルドが火力で火竜に劣る風竜を選んだ理由は至極簡単。スピードで勝るからだ。
本体の上陸前の露払いとして、ワルドは容赦なく村に火をかける。振り返らずとも後方では『レキシントン』号の甲板からロープがつるされ、兵が次々と草原に降り立っているのが分かる。なぜならその指揮を執るのはワルドの遍在だからだ。
草原の向こうから、近在の領主のものらしき一団が突撃してくる。ワルドは合図をすると、竜騎士とともに、その小集団を蹴散らすために急行した。
なんか違和感あると思ったら
鉄の人は投下レスごとに行数バラバラなんだな
支援
トリステインの王宮に、国賓歓迎のため、ラ・ロシェール上空に停泊していた艦隊全滅の報がもたらされたのは、それからすぐのことだった。
ほぼ同時に、アルビオン政府からの宣戦布告文が急使によって届いた。不可侵条約を無視するような、親善艦隊への攻撃に対する非難がそこには書かれ、最期に宣戦布告文が添えられていた。
すぐに将軍や大臣が集められ、会議が開かれたが、停戦交渉案、ゲルマニアへの救援要請案などの意見が飛び交い、一向に会議は進まなかった。
だが、この案は二つとも無駄だということは明らかだった。
アルビオンには打診を送っても、まるで無視された。明らかに敵は悪意を持ってこちらを攻め込んでいた。
ゲルマニアへの救援要請にしても、到着まで何日かかるか分からない。待っている間にトリステインは滅ぼされるだろう。
アンリエッタは風のルビーを見つめた。これを遺したウェールズは、各地に残る王家が惰弱でないと見せるために命を懸けたという。
そしてあの男……リゾットは言った。『死んでいった者たちから何を受け継ぐかは残された者次第だ』と。正直なところ、アンリエッタはリゾットが好かない。ウェールズを見殺しにした男だからだ。
だが、言っていることは正しいのは認める。ここでただ無為に時を過ごすことはウェールズに対する侮辱だ。
アンリエッタは指に嵌った風のルビーを見つめると、大きく深呼吸して立ち上がり、自らを注視する群臣に言い放った。
「兵を集めなさい! アルビオンの侵略に対し、抗戦を開始します!」
「しかし、殿下! 誤解から発生した小競り合いですぞ?」
「誤解から始まったのならば相手も返答くらいは遣します。不可侵条約すら、この日のための口実なのでしょう」
「しかし……」
「黙りなさい! 我々がこうしている間にも民の血が流れ、国土が侵されているのです! このような危急の際に民を守れないようでは、我々に貴族たる資格はありません! 責任が恐ろしいというのなら、私が負いましょう。貴方がたはここで会議を続けなさい」
決然と言い放つと、アンリエッタはそのまま会議室から飛び出ていく。宰相マザリーニを初めとして大勢の貴族がそれを押し留めようとする。
「姫殿下! お輿入れの前の大事なお体ですぞ!」
アンリエッタは、結婚のための本縫いが終わったばかりのウェディングドレスの裾を、膝上まで引きちぎり、マザリーニに投げつけた。
「貴方が結婚なさればよろしいですわ!」
そのまま宮廷の中庭に出ると、アンリエッタは自らの馬車と近衛隊を呼び寄せ、馬車につながれていたユニコーンを外し、その上に跨った。
「これより全軍の指揮は私が執ります! 各連隊を集めなさい!」
アンリエッタを先頭に、魔法衛士隊が出撃していく。やがて会議をしていた高級貴族たちも慌てて出撃する。
だが、一連の騒ぎを隈なく観察していた下働きのメイドには、誰一人気付くことはなかった。
「意外にあのお姫様、決断が速かったじゃないか。タルブの村っていや、確かのあの娘の故郷か……。もう少し詳しい情報を集めたらリゾットに報告するかね」
フーケはそう呟いて姿を消した。
さて、一方、トリステイン学院では、ルイズは自室で『始祖の祈祷書』を広げていた。
色々あって取り掛かれなかったが、ルイズはアンリエッタ王女の結婚式で詔を読み上げなければならないのである。
その中で四大系統に対する感謝の辞を、詩的な言葉で韻を踏みながら詠み上げる部分があるのだが、ルイズはその詩を未だに思いつかなかった。
リゾットならどうか、と思って訊いてみたものの、リゾットも詩についての造詣はなく、作業は難航した。
(なお、リゾットはデルフリンガーにも相談してみたが、「剣に変な期待をするなよ」、と一蹴された)
全く出来ないわけではなく、いくつかは作ってみたのだが、詩的でもなかったり、韻を踏んでいなかったり、感謝の辞ですらなかったりと散々な出来だった。
リゾットがいちいちそれを指摘していると、ルイズは徐々に不機嫌になってきた。
「少し、息抜きをしたほうがいいと思うが……」
「姫様の結婚式までもう、日がないのよ!? のんびりはしてられないわ!」
ルイズは再び白紙の祈祷書を広げてああでもない、こうでもない、と悩み始める。
鉄だあ!
支援ッ
支援すた
フーケのメイド服だと!?
「真面目なことだな……」
「まあ、相棒も真面目さじゃ引けをとらねーと思うぜ」
そんな会話をデルフリンガーとしていると、扉の鍵が勝手に開いた。
学院広しといえども主がいる部屋に『アンロック』で入ってくるメイジはただ一人である。
「ダーリン! 遊びに来たわ!」
キュルケは部屋に入ってくると、抱き着かれると思って身構えていたリゾットに笑いかけた。
「嫌だわ、ダーリン。簡単に抱きついたりするのはもうやめたの。本当に抱きつきたくなったとき以外はしないわ」
「……そうか」
リゾットが警戒を解く。と、そこにルイズの怒声がとんだ。
「ツェルプストー! 『アンロック』で入ってこないでって、言っているでしょう!?」
「それは無理よ、ヴァリエール。あたしはダーリンと会える時間を一秒でも長くしたいの。ノックして返事を待つ時間も惜しいわ」
「ここは私の部屋なの!」
いつもの調子で始まりそうになったため、キュルケは思い出したように身を引く。
「そうそう、でも今日は私が用があってきたんじゃないのよ。この子がダーリンに用があってきたの」
と、今まで後ろで黙っていたタバサを前面に押し出した。
「タバサが? どうした?」
「お茶の誘いに来た」
「お茶?」
携帯だが鉄神なら支援させてもらう!
「そう、タバサがダーリンのために『お茶』を手に入れてきてくれたんですって」
「……リゾットのためだけじゃない」
「あら、でも貴方がお茶をご馳走するなんて初めてじゃない」
「そう?」
デルフリンガーがカタカタとゆれる。
「茶ってーと東方から来たって言う、このあいだの『緑茶』かい? 何でまた?」
「お礼。一応、ギーシュも呼ぶつもり」
リゾットは一瞬、お礼の意味を考えた。
「…DIOの館での件か?」
タバサは頷く。
「あれはお前がスタンドの性質を調べてくれたから勝てたんだ。礼をされることじゃない」
「勝てたことじゃない」
「?」
リゾットもタバサの内心までは分からないので、その意味を理解することは出来なかった。
「いいじゃないの。お茶を飲む理由なんてどうだって。ねえ、タバサ?」
キュルケの言葉に、タバサは深く頷いた。
「確かにそうだな……」
呟いたリゾットは視線を感じ、振り向いた。ルイズが睨んでいる。
「タバサ、ルイズも一緒でいいか?」
「………いい」
しかし、鉄の人は一回の投下が長くて惚れ惚れするぜ
何故か一瞬、間が空いたが許可が下りる。
「ルイズ、一旦、休憩しろ。根つめても思いつかない」
ルイズは考えた。実際、疲れているのである。それに、リゾットが主人を置いてキュルケやタバサと一緒に別行動する、というのも嫌だった。
「いいわ。そこまで言うなら休んであげる。べ、別に詩ができないわけじゃないわよ。使い魔の気遣いを受け取ってあげようっていうご主人様の寛大な処置なんだから」
「………分かった。そういうことにしておく…。ん?」
そのとき、リゾットは部屋の窓にいつの間にか紙切れが挟まっているのに気がついた。
引き抜いて、広げてみる。中を一読すると、リゾットの顔が険しくなった。
「すまん、タバサ、キュルケ、ルイズ。茶はまた今度だ」
言うなり、リゾットは部屋から飛び出した。コルベールの研究室を目指して駆ける。
リゾットが読んだ紙片にはこう書いてあったのだ。名詞と動詞だけで綴られた、単純な文章だった。
『アルビオン、宣戦布告する。タルブ村、占領される』
メイドフーケ!?
全力で支援
鉄さん超リスペクト
リゾットはコルベールの研究室の扉を蹴り開け、中へ入った。
「コルベール先生! いるか!」
「おお、リゾット君、どうしたんだね?」
「ガソリンはもう出来たか?」
「ちょうどさっき、言われた量が出来上がったよ。いやはや、流石に疲れた」
コルベールが指し示した先には荷台があり、樽が積んであった。
「悪いが、早速使わせてもらう。運んでくれ」
「もう飛ばすのかね? 少し休んでからにしたいんだが……」
ぶつぶつ言いながら荷台を浮かして外に出て行く。
リゾットもそれに続こうとして、アヌビス神に呼び止められた。
「殺気だってるな。何があった?」
闘争の空気を感じ取ったのか、実に楽しそうだ。
「アルビオンがトリステインに宣戦布告した」
「ほーぉ? 戦争か、いいねえ。俺も出てーな」
「お前みてーな危険な奴を連れて行けるか」
デルフリンガーが嫌悪感も露に呟く。デルフリンガーも剣であるが、アヌビスのように無差別な殺戮を好むわけではなく、この二人(?)はあまり仲が良くなかった。
「そうかい? まあ、今後も戦争があるなら、いつか俺を連れて行ってくれよ。協力してやるからさ。ククク……」
忍び笑いをするアヌビス神を残し、リゾットはアウストリ広場へ向かった。
リゾットがガソリンを注いでいると、ルイズがやってきた。探していたらしく、息を切らせながら走ってくる。
「ようやく見つけたわ! リゾット、突然なんなのよ!」
「アルビオンがトリステインに宣戦布告した。タルブの村が襲撃されている」
ぼそぼそと、機体の観察をしているコルベールに聞こえないようにルイズに教える。コルベールに知れれば止められるに決まっているからだ。
「嘘!? そんな話、聞いたこともないわ」
ルイズが叫んだ。
「そうだろうな。俺もさっき、使っている人間からの情報で知ったばかりだ」
「な、何かの間違いよ。確認したの?」
「間違いなら間違いでいい。タルブ村まで行って、こいつが飛んでいるところを見せて帰ってくればいいだけだ」
口ぶりとは裏腹に、リゾットは戦争が起きていることを疑っていないようだった。リゾットがここまで信じているということは多分、本当なのだろうとルイズも悟った。
「ダメよ! そんな危険なところに勝手に行くなんて、私が許さない! 何であんたがそんなところに行くのよ! 王軍にでも任せておきなさいよ!」
「そうだな……。別の場所なら、俺も放っておくさ。だが、タルブにはシエスタがいる……。あいつと、あいつの家族には恩がある。このゼロ戦を譲ってもらった恩がな」
「シエスタってあのメイド……?」
リゾットは頷く。それからガソリンの注入が終わったゼロ戦に乗り込もうとした。だが、ルイズに腕にしがみつかれる。
「とにかく、駄目よ! これは命令よ!」
「その命令は効けない……」
「何でよ……。いくらあんたが強くたって、死んじゃうわ!」
「死ぬ……。死ぬか……」
リゾットはルイズの目を見据えた。その目には怒りもない、悲しみもない、ただ『覚悟』が宿っていた。いつものように。
鉄!鉄!鉄!
支援
「ここでシエスタを見殺しにしたら、それこそ俺はまた死ぬことになる。肉体じゃなく、『誇り』がな」
ルイズは泣きそうになった。だが、精一杯虚勢を張ってこらえる。泣いたところでリゾットはこの場に残ったりはしない。
いつもこの使い魔はそうなのだ。相手が何者であろうと、障害がなんであろうと、自分の、そして仲間の本当に大切な『誇り』を守るためなら恐れずに向かっていく。
泣いても無駄なため、涙の代わりに言葉を振り絞る。
「何よ! 馬鹿! いっつもいっつも、『覚悟』とか『誇り』とか言って、かっこつけて死にそうになって! 怖くないの!?」
「……怖いさ。死ぬことをやめて以来、いつだって死ぬことは怖い。だが、恐怖を感じることと、それから逃げ出すことは別だ。お前だって分かっているはずだ、ルイズ」
「何をよ!」
「お前はフーケから逃げずに戻ったとき、ウェールズ皇太子の化けた海賊の頭領に啖呵を切ったとき、ワルドに人質をされたとき、死の危険を感じながらも逃げなかっただろう?
それと同じだ。お前が貴族の誇りを貫くように、俺も俺の誇りを貫く」
ルイズははっとして手の力を緩めた。その隙にリゾットはゼロ戦に乗り込んだ。デルフリンガーを操縦席に立てかける。
「大丈夫だ。俺は死ぬつもりはない。死が前提の任務になど、俺は挑まない」
「私も一緒に行くわ」
「ダメだ」
遠巻きにしていたコルベールに合図を送る。魔法でプロペラを回り始めた。タイミングを計り、エンジンをかける。
「ち、拙いな」
離陸するための滑走距離が足りないことをガンダールヴのルーンによって理解し、リゾットは舌打ちした。
そこでデルフリンガーが口を開く。
「相棒、あの貴族に頼んで、前から風を吹かせてもらいな。そうすりゃ、こいつはこの距離でも空に浮く」
「分かるのか?」
リゾット!
「こいつは、『武器』だろ? ひっついてりゃあ、大概のことはわかんのよ。俺は一応、『伝説』なんだぜ?」
リゾットはデルフリンガーを軽く叩いた。
「デルフ、お前は頼りになる相棒だよ」
「だろ?」
ジェスチャーで伝えると、コルベールは頷いて、呪文を詠唱し、前から烈風を吹かせた。
シエスタから預かったゴーグルをつける。エンジンの音を聞きつけたのか、向こうからキュルケとタバサが走ってきていた。軽く手を振る。
ゼロ戦が勢いよく加速し始めた。魔法学院の壁が迫り、ぶち当たるギリギリのところでゼロ戦は浮き上がる。
数十年の時を越え、ゼロ戦は再び戦いのため、空へと駆け登った。
その直後、キュルケとタバサがルイズの下に駆け寄った。
「今の、ダーリン? 一体、どうしたっていうの?」
だが、ルイズは答えない。ただ呆然と、空を飛んでいくゼロ戦を見送った。
「何で……何で肝心な時に限って命令をきかないのよ、あの馬鹿……」
読むのに没頭して支援がおろそかになる…
かっけええ…
支援
「うおー、飛びやがった! おもれえな!」
デルフリンガーが興奮した声を出した。リゾットが呆れて答える。
「飛ぶように出来てるからな。……信じてなかったのか」
「ははっ、わりーわりー。俺も六千年も生きてるけど、こんなの見るのは初めてだからよ」
デルフリンガーは一通りはしゃいでいたが、やがてぽつりと尋ねた。
「相棒よぉ。あの貴族の娘っ子、残していってよかったのか?」
「……アルビオンの軍隊ってことは空と陸の敵を両方倒さなきゃならない。向こうの状況は分からないが、俺のメタリカは近くに誰かがいると全開にできないからな」
「そうかい……」
「やれやれ、突っ張ってるねえ、相変わらず」
突然、後ろから聞こえてきた第三者の声に、リゾットは振り返った。
ゼロ戦の後部にある邪魔な通信機類を取り払ったスペースから、見知った女性が顔を出していた。
「しかし本当に飛ぶんだね、これ」
「フーケ!?」
珍しく大声を出したリゾットに、フーケは微笑みかけた。
「久しぶりじゃないか、リゾット。無事、『竜の羽衣』が手に入ったようでよかったよ」
「……最初から乗っていたのか?」
「まあね。タルブの村に向かうなら使うだろう、と思ってね」
リゾットは顔をしかめた。自分が焦っていたことを思い知ったからだ。
「降りろ。情報収集役の出番じゃない」
またルイズは置いてきぼりかw
うおお!
リゾット!
リゾットのかっこよさは異常
フーケねえさ〜〜〜ん!!
フーケかわいいよフーケ
支援するぞぉーーー!!!
フーケは手でリゾットの言葉を遮った。悪戯っぽく笑う。
「さっきの手紙じゃ情報を渡しきれなかったからね。ちゃんと伝えておかないと。で、それが終わったらあんたはもう私に命令する立場じゃない。雇い主でもなくなるからね」
「……なら、なおさら俺に付き合う理由はないだろう」
その言葉に、フーケは一転して複雑そうな表情を浮かべた。
「…………本当に、そう思う?」
「何がだ?」
素の反応を返すリゾットに、フーケはため息をついた。
「ああ……、わかんないならいいよ」
「言いたいことがあるならはっきり言え」
「うるさいねえ……。ま、あのシエスタって子も知らないわけじゃないしね。乗りかかった船ってことで、いいだろ?」
リゾットはしばらく考えて、諦めた。
「……好きにしろ」
「そうさせてもらうよ」
フーケは実に楽しそうに言った。抑えても抑えきれないようで、ニヤニヤと笑っている。
「何を笑っている?」
「いや、何。大したことじゃないんだけど、やっとあんたから一本取れたと思ってね」
「ふん……」
リゾットは前を向いた。フーケが上機嫌でアルビオンの兵力やトリステインの動向などを語り始める。
リゾットとデルフリンガー、そしてフーケを乗せたゼロ戦はタルブの村を目指して飛び続ける。
支援!支援!支援!
リゾットとフーケの会話が最高に好きだ。
フーケさん!
マチルダさん活躍しすぎだろwww
「てわけで、空に竜騎士と戦艦、地上に通常の軍の二面作戦だね」
「トリステイン二千対アルビオン三千か……。制空権を取られているのが辛いな」
「逆にいえば戦艦と竜騎士を何とかできれば勝てると思うよ。ラ・ロシェールに篭城してるし、数は不利だけど、トリステインはメイジが多いからね」
「問題はその間もタルブの村は焼かれるってことか……」
「そっちは私に任せてくれない? 地上の敵の押さえくらいならやってみせようじゃないか」
リゾットはしばらく考えて、頷いた。ゴーレムを使う彼女なら、比較的危険も少ないだろう。
「分かった。それが一番効率がよさそうだな……。念のため、これを持っていけ」
リゾットは後ろのフーケに座席の隙間からある物を渡す。
「何だい? これは…。見たことある感じだけど」
「使い方は今から教える」
使い方を簡単に説明すると、フーケは納得したようにしまい込んだ。
「なるほどね。ありがたくもらっとくよ」
それからしばらく飛び続けると、タルブの草原が見えてきた。
「じゃ、私は行くよ。お互い、武運があることを願おうじゃないか」
「ああ。死ぬなよ、フーケ」
フーケは驚いたような顔でリゾットを見た。
支援って今さ!!!
鉄のフーケ最高
支援ッ!
フーケ!
しばらくして、フーケはぽつりと呟いた。
「マチルダ」
「いきなり何だ?」
リゾットは振り返った。フーケは地上を眺めている。その表情は風になびく髪で見えない。
「私の名前さ。マチルダ・オブ・サウスゴータ。フーケってのは昔、貴族を追放された時につけた名前でね」
「………なぜ俺にそれを今教える」
「さあね。何となくね。……何となくあんたには知っておいて欲しい気になったのさ……。それじゃ、行って来るよ」
リゾットが呼び止める間もなく、フーケはゼロ戦から飛び降りた。レビテーションをかけて空中で制動をかける。
それを見送ってしばらくして、デルフリンガーが警告を発した。
「おい、相棒。うじゃうじゃいるぜ。覚悟はいいか?」
ゼロ戦の行く手に十数騎の竜騎士が待ち受けている。何騎かは既にこちらに気づいて向かってきていた。
「当然だ」
リゾットはゼロ戦を加速させ、空高く舞い上がった。
このフーケは間違いなく俺の嫁
これは…マチルダちゃんがヒロイン!
フーケ死亡フラグ!?
マチルダ=ネェロになっちゃいな
しまった。12レス目、最後のリゾットに「先生」入れるの忘れてた。
まとめに載ったら修正します。
まあ、ともかく以上で投下終了です。
支援、ありがとうございました。
>>620 タイトルに入れると名前が長いって言われるんで…
タイトル短縮してでもいれた方がいいですかね?
>>651 まとめではレスが切れところで行数があくので、20行程度を基準に、切りがいいところで切ってるのですが。
統一したほうがいいですか?
乙&GJ!
すげえぜ。あんま他に褒める言葉見つからんw
マチルダ姉さんとリゾットの会話最高だ!
もっかいGJ!
鉄のマチルダは俺の嫁だ〜!!
なんてハラ×2する展開なんだ!
もしかしてこれマチルダさんに死亡フラグが立ったんじゃ
鉄での恋愛フラグ度
マチルダ>シエスタ=キュルケ>タバサ>>>>>ルイズ
GJ!しかし、リゾットはこの世界初の株式会社の創設者になるのかね?
鉄の人はネ申
_ ∩
( ゚∀゚)彡 フーケ!フーケ!フーケ!フーケ!
( ⊂彡
| |
し ⌒J
これは演出的に死んだなマチルダ
とりあえずハンカチは百枚くらい準備しておく
おかゆリーダー!GJって今さ!
GJ!
やっぱり鉄のフーケはいいな!
リゾットも徐々に洗脳されてきたな…
>>708 マチルダが(演出的に)死んだなどと…嘘をつくなァー!
すごい質の高い作品。
いいものを読ませて貰ってます。有り難う
マチルダさんの可愛らしさは異常
これこそヒロインって感じだ
(´・ω・`)つGOD JOB!!
長くて引き込まれる文章。
ホンマもんのゴッドジョブ!
正直セミプロだろ…
マチルダの姉貴には悪いが死亡は決定したも同然
お見事!お見事にござりまする!
マチルダリゾットとか新しすぎてやべえw
四大作家のうち二人が連続投下!
おそらくこれは、奇跡が起きる前触れだ!!
今夜このスレに、新たなる伝説が舞い降りる!!!
フーケが最高です
素直にスタンディングオベーション!
722 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 19:46:17 ID:ayF8sZPv
マチルダさんには死んで欲しくないが……正直、死亡フラグ立ちすぎだろ…
回避はできないだろうな(性的な意味で
鉄のひとマジすげェ。面白さにぞくぞくするぜ。興奮で手を握るぜ。
だがもしこれがマチルダ死にフラグだったなら! 君が! 泣くまで! 殴るのをやめないッ!
GJ!
フーケに萌える日が来るなんて思わなかったぜ。
そして俺も投下したいんだ!
むしろお美事!
>>698 名前欄はトリップ(とコテハン)のみで、タイトルは最初のレスの冒頭にってのが
他のSS系スレだとよくあるやり方だけど、ここではここでのやり方があるし、
好きにすればいいと思う
マチルダが死んだらこれはもう伝説の始まり
マチルダさんの死亡フラグが凄すぎるwwwwww
まぁ相手にメイジが居ないか居てもドットやライン程度なら相手にならんが…
トライアングルクラスが複数居たら流石のフーケも危うい
逆に考えるんだ…「かつて名を馳せた『盗賊のフーケ』には死亡フラグが立った」
だがそれと同時に「新しく『過去を乗り越えたマチルダ』が生まれるフラグが立ちつつある」
そう考えるんだ…
フーケは大変な物を盗んで行きました
それはスレ住人の心です
リゾットは大変な物を(ry
それはフーケの(ry
フーケがこんなに可愛いなんて詐欺だ
しかし・・・しかし! こんなフーケにならいくらでも騙されたいオレ・ガイル
それにしても鉄の人は出版できるだろ常識的に考えて・・・・・・
フーケには生きてほしい
しかし話の流れからでは確実に死亡
つまり絶望的な挟みうち(ry
出版すんならオリジナルでやらんと
鉄なら金払っていい。マジで
じゃあ55分に投下する!
投下来い!
死亡フラグ・・・
そう言えば鉄において地上部隊を率いているのは遍在ワルド
つまりVS遍在ワルドでフーケ死亡寸前にリゾットが本体倒して遍在消滅!
その後レンコンの旗艦が沈むのを見て
「やったんだね・・・リゾット」
という流れに、オレはっ、魂を賭ける!
マチルダ「今…感じる感覚は…… 私は「白」の中にいるということだ… レコン・キスタは「黒!」 リゾットたちは「白」 「黒」と「白」が はっきり別れて感じられる! 傷ついた体でも勇気が沸いてくる 「正しいことの白」の中に 私はいるッ!」
>>740 グッド
なら俺は卿とジョースター一族の魂を賭ける
『ぼく』は今どうしようもなく抑えきれない衝動に突き動かされている。
ピチャリ!ピチャリ!
そんな何かが滴るような音が廊下から聞こえてくる。
「パパ!ママ!」
少女の声が聞こえる。しかしその声にはあまり恐怖の色は無い。
その少女が私のほうへ手を出してきた。
「ククーン」
甘えたような声を出しながら『ぼく』は迷わずその手をペロペロ舐める。
ああ!最高の気分だ!
思わず興奮して勃起してしまう。しかしそれを抑えようとも思わない。
それから何十分か経った。音は滴るような音は相変わらず聞こえ続けている。
少女は耐え切れなくなったのかベッドから立ち上がりドアを開け廊下に出る。
「ヒッ!?」
少女の短い悲鳴が聞こえる。その声にはとてつもない恐怖が詰まっていた。当然か。自分の愛犬が首を切られて壁のコートかけにぶら下がって死んでいるのだから。
その様子に『ぼく』はもう耐えられなくなる。
「おじょうちゃんの手ってスベスベしててカワイイね。クックックッーン」
『ベッド』の下から出ながらそう喋りかける。
「う、うそ……」
なら俺はフーケが盗賊を止めてマチルダを名乗る『フーケ』死亡フラグが立つ事に魂を賭けよう!
少女がそう呟きながら恐怖に満ちた目で『ぼく』を見詰める。
「両親もすでに殺したぞ」
完全にベッドの下から這い出て立ち上がる。それと同時に少女がどこかへ駆け出す。
逃げるつもりか。そう思いながら追いかける。玄関や窓にはあらかじめ鍵をかけておいた。そこから逃げるにしても鍵を開けるか壊すかしなければいけない。
その間に『ぼく』はあの子を『殺せる』!
逃げている少女を追っていると、少女は一つの部屋に入る。しまった!その部屋には入っていなかった!窓も開いているかもしれない!
危機感を感じ『ぼく』もすぐさまその部屋に入る。
少女は窓から身を乗り出していた。逃がさない!
手に持っていたナイフをおもいっきり振り上げその勢いのまま少女の背中に深々と突き刺した!
「あぐぁっ!」
そしてこちらに引き寄せるようにしてナイフを一気に手前に持ってくる。
少女の背が深々と切り裂かれる。致命傷なのは誰の目から見ても明らかだ。
「ろ……は…………ちゃん…………にげ……」
少女は何かを呟いていたがそれもわずかな間で、命の灯火はすぐに消えてしまった。
殺したことに後悔はなかった。むしろとても晴れ晴れとした気分だった。長年抑えてきたものを開放することが出来たのだから。
それに今の『ぼく』が捕まるわけが無い!だって『ぼく』は絶好調なのだから!
だれも『ぼく』をとめることはできやしない!
そんな夢を『私』は見ていた。
支援
支援
18歳だっけ。よく捕まらなかったなー。
使い魔は手に入れたい Until It Sleeps
目を覚ますとそこは全く知らない部屋だった。そして暗かった。
ここは何処だ?わたしはなぜこんな場所にいる?わたしは桃色がかた髪をもつ少女に抱えられていたはずなのに。
いや、その前にあの道で振り向かされてどうなったんだ?
振り向かされて、少女に抱えられ、ベッドで寝ている。なにがどうなっているんだ!?
毛布を跳ね除け立ち上がる。
いくら見回してもやはり知らない場所だった。
もしかしたらここがあの世というやつか?手を握る。そこにはしっかりとした感触があった。
この感触が死んでいる者の感触だとでもいうのか!
体が少し重いがそれを意に介さずドアを開け部屋から出る。この吉良吉影が死んでいるものか!
……なんだあれは。
ドアを開けるとそこには窓があった。そしてそこから二つの大きな月が見えている。
月が二つあるわけ無いだろう。目を瞑り目頭をもむ。そしてもう一度目を開ける。
そこにはやはり二つの大きな月があった。
ここはあの世かもしれない。そんなことを本気でおもってしまう光景だった。
月が二つあるなんて見たこともなければ聞いたこともない。
月から目を逸らし歩き出す。ここがどこかはわからない。少なくとも危険でないことはわかる。どうしてわかるかはわからない。
しばらく歩いたが誰一人として出会わない。無人なのだろうか?それに建物が映画のセットで見そうな昔の城みたいな感じだ。
本当にここは何処なんだ。
手を顎に当てる。そこで気がつく。手の爪が随分と伸びている。爪を見るとやはり手の爪が伸びていた。
それを意識すると自分の中の性が自己主張するのを感じた。
しかしここには人っ子一人いない。そんな時明かりが見えた。その明かりはこちらに近づいてくる。
思わず丁度あった物陰に身を隠す。
誰だ一体?
ようやく見えるようになる。歩いていたのは隣に犬を連れた女だった。手に持った杖から明かりが放たれている。どういう仕組みなのだろうか?
だいたい4レスぐらいで支援するとベネ
しかし女を見ていると性は益々激しく自己主張をする。
なにを抑えつけることがあろうか、わたしはこの性を受け入れて生きてきたではないか。
そう、生まれながらにして『人を殺さずにはいられない』という性を。
女の前に出ようとしたとき犬が突然立ち止まり、私のほうを見る。
「どうしたのアーノルド?」
気づいたのか。まあいい。
女の前に出る。
「こんばんは」
「だ、誰!?」
彼女はひどく驚いた顔をする。アーノルドと呼ばれた犬はわたしを睨みつけうなり声をあげてくる。
「わたしに名前は吉良吉影といってね。すまないがここが何処だか教えてくれないか?それと名前も教えてくれないかい?」
「あ、あなた何を言ってるのよ!?」
彼女はひどく動揺した様子で後ろに後ずさりする。
「そうだ。ついでに案内なんかしてくれるととてもいいね。見るときみはとても手が綺麗だし」
「ア、アーノルド!」
彼女が叫ぶと犬がわたしに飛び掛ってくる。
しかしそんなことしても無駄だというのに……
「『キラークイーン』!」
発現したキラークイーンは拳を振り上げると、犬の頭に叩きつけそのまま床に押し付け頭を叩き潰した。
キラークイーンを改めてみるとやはりあのときのようにキラークイーンに右腕は無かった。
どうしてそうなっているのかはわからないが今は目の前の彼女に集中しなければいけない。
でなければこれから付き合うことになるの彼女に失礼だろう。
「あ、ああ……ああ!アーノルド……」
その光景を目撃した彼女はその場にへたり込んでしまう。彼女の足元には犬の目が転がってる。
支援
支援すた
ヤバイぞ、色々な意味で支援する
「案内はやはりきみのその素敵な手に引かれ行きたいものだ。でも」
彼女の目が見開かれる。
「手だけの方がもっといい」
キラークイーンの抜き手が彼女の咽喉へ突き刺さっていた。
ああ、なんて清々しい。こんなにも清々しいのは本当に久しぶりだ。まるで何年も我慢してきた気がする。
そして彼女の手をキラークイーンで切り取る。その手に血が付く前にキラークイーンの手に取らせる。
そしてそれを自分の手に持ってこさせる。彼女の手に自分の手が触れた瞬間たとえようも無い恍惚に襲われる。
その勢いで手に頬ずりする。
ああ、清々しい、なんて清々しいんだ!スベスベしていて温かみもあって形も綺麗だ。
今まで付き合ってきた女性のなかで間違いなく上位に入るだろう。彼女の指に下を這わせる。ああ、今自分が勃起しているのがわかる。
恥ずかしいことだとは思わない。それだけ彼女に魅力があるだけだ。そして彼女に触れながら初めて人を殺したときの感触を思い返した。
吉良にとってもはや死体には何の価値もなく、目すら向けなかった。殺された女の瞳から一筋の涙が零れ落ちた。
そして吉良は知らなかった。『吉良吉影』が何故ルイズを殺そうとできるかを。
吉良は自分の変化に気づいていなかった。
支援する
これはまさか
支援
おいちょwwwこれはまさかw
以上。
想像で書くって難しい。
この作品はそのまま手に入れたいに入れといてください。まとめの人お願いします。
「どうして『5レス』だけなのよォオオオ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
乙!
どうなったんだよこれwww
まさか女性陣全滅ルートか!?
こんな馬鹿なことがあってたまるか
吉良デレ杉と思ってたらこれっ!?
ついに手首……!!
766 :
720:2007/07/21(土) 20:17:01 ID:???
冗談のつもりだったんだけど・・・・・・
本当に伝説の幕開けが始まった気がする予感
吉良吉影の分裂。
言ってみただけだ。
768 :
来訪者:2007/07/21(土) 20:20:08 ID:???
とりあえずキリのいいところまで来たので投下しますね
良作が連発された後にはちょっと気が引けますが…
本来なら一巻の土くれのフーケ編が始まる予定だったのだが…
そう言えばアニメの2期のゼロの使い魔見てたら、何故か
アン「はあはあ…貴方…貴方は……人を…本当に愛するという事を知っていますか!?」
育郎「しりません…僕に分かる事はたった一つ…
貴方が今刻んでいるのは最悪の記憶だ」
アン「チイィ!」
こう、両者ともキックの体制に入って原作/荒木飛呂彦のテロップがですね
なんでこんなもんが頭に浮かんだのかは謎です
Until It Sleeps
メタリカにそんなタイトルの歌があったな
>>766 @スレの加速度
A小説のクオリティ
Bまとめサイトの一日の召還人数
Cギアッチョ、フーケ、キュルケ、ルイズetc…の一部キャラの原作を超える萌えっぷり
これだけでも十分伝説級だと思うんだが、寧ろこのスレが始まったその時こそが伝説の始まりなんじゃ…
本当の名前を教えるってのは死亡フラグより恋愛フラグだろ!
状況が状況だといってもこれは死亡フラグなんかじゃあないッ!
むしろ番外編がエロパロ板行きになってしまいそうな程の恋愛フラグに決まってる!
学院長室の前。
育郎とルイズを後ろに控えさせ、ミス・ロングビルが扉をノックする。
「学院長、イクロー君を連れてきました。ミス・ヴァリエールも一緒です」
「うむ、入りたまえ」
その声に従っての扉を開けると、頭の剥げた教師の横に育郎の見知った顔があった。
「おじいさん!?」
「…あんた、学院長とも知り合いなの!?」
ルイズが驚いた顔で育郎を見る。
「学院長?じゃあ、おじいさんが?」
「うむ、ワシがトリスティン魔法学院学院長のオスマンじゃ!
…そういえば言っとらんかったのう」
ポリポリと頬をかくオスマン氏。
「ねえ…あんたミス・ロングビルや学院長となんで知り合いなのよ?」
ルイズが小声で、と言っても周りの人間にまる聞こえだったが、育郎に問う。
「えっと………」
別に『もっと恐ろしい者の片鱗を味わった』わけではないが、
育郎はありのままを話すべきかどうか悩んだ。
「水場を探していたイクロー君が、私の部屋に使い魔をもぐりこませた
オールド・オスマンを見つけたんです」
が、ミス・ロングビルは躊躇無く真実を話した。
「学院長…あなた…」
「い、いや違うんじゃよミスタ・コルベール!み、ミス・ロングビル…
生徒の前でそんな事をばらされたら、学院長としてのワシの威厳が!」
入学式の時カッコつけて二階から飛び降りようとしたが、着地の魔法に失敗し、
のた打ち回った姿を見せられているので、威厳など存在しないのだが…
とはいえ、ルイズはそんなことを説明するのも面倒なので黙っていた、
そのかわりにミスタ・コルベールと同じように冷たい視線を送っておく。
>>768 それなんて『バオー来者ー・SPRITS』?的支援
>>771 その通りだ!!俺もその考えに同意する!!
「んな事はどうでもいーじゃねーか、それより相棒に話があんだろ?」
「おや、それはインテリジェンスソードですか?珍しい」
ミスタ・コルベールが育郎の手の中のデルフを興味深げに見る。
「ミスタ・ゴマシオ、これ以上話を横道にそらさんでくれんかの?」
「す、すいませんオールド・オスマン…あと私はコルベールです。
というか、さっきちゃんと名前呼んでませんでした?」
抗議するコルベールを無視して、オスマン氏が育郎に向き直る。
「さて、君を呼んだのでは他でもない、君に聞きたい事があるんじゃが…
君の…あの姿の事じゃ…」
「はい………」
予想はできている、というかそれ以外ないだろう。
おそらく魔法を使って、広場での決闘を見ていたのだろう。
「その前に…ミス・ロングビル、ちと席を外してもらえんかの?」
「いえ、私も一緒に聞かせてください…ある程度の事情は聞いていますので」
その言葉に驚くオスマン氏。
「なんじゃと?何故ワシに話さなかったのじゃ!?」
「いえ…あんな姿になれるとまでは聞いてなかったもので…」
ふむ、と頷き、髭をいじりながらしばらくオスマン氏は悩んだが。
「まあ、いいじゃろ…ただし他言無用じゃぞ」
「わかっております」
その言葉に頷いた後、改めて育郎に目を移し、本題を切り出した。
「単刀直入に聞かせてもらおう。君は何者なのかね?」
>>771 ほほう
つまり、次はタバサの本名公開・ジョセフ暗殺フラグだと仰る?
いやはや、結構! 実に結構!
そしてバルバル支援!
「………」
育郎は返答に窮していた。
なにせあの『力』の事は、自分自身でさえ良く分からないのだ。
まずは自分がどこから来たのか、そこから話さなければならない。
「ルイズやロングビルさんには話しましたが…
僕は………この世界とはまったく別の世界から来たんです」
魔 界 !!!
それは年中曇り空で、山は噴火し、河や池には水の代わりに血が流れ、
なんか空気は悪いわご近所の付き合いまで悪いわ、やたら凶暴なゴリラがいるわ。
そんな晩御飯のおかずを買いに行くのにも一苦労なんじゃないかと思わずには
いられない、弱肉強食なとても住みにくそうな世界である!
あと悪魔とか住んでる。
なんて事をオスマン氏とコルベールは想像したッ!
「…おじいさん?」
「あ、いや続けてくれたまえ」
「はぁ…そして、僕の世界では魔法は存在しません」
「魔法が存在しない!?君、それはどういう事かね?」
育郎の言葉に、コルベールが興奮した様子で問いかける。
「僕の世界では魔法が迷信とされていて、代わりに科学技術が発達しているんです」
「『カガク』?その『カガク』という技術は魔法が使えなくとも使用できるんだね?
例えばどんなことができるんだ?この世界の魔法より優れているのかね!?」
「ゴホン…あーオスマン君、その話は後で」
オスマン氏が咳払いをして、ミスタ・コルベールを制する。
「す、すいませんオールド・オスマン…君、後でその事を詳しく話してくれないかね?」
「ええ、かまいません」
「ま、それはそれとしてじゃ…君の世界では、人は皆あのような姿になれるのかね?」
「………いいえ」
首を振ってオスマン氏の言葉を否定する育郎。
「僕自身この『力』のことは良く分からないんです…」
「ふむ、と言うと?」
「話すと長くなります…」
そう前置きして、育郎は己の身に降りかかった出来事を話し始めた。
オスマン達、何という勘違い
いやまあ、アレを見たならわからんでもないが
そしてこの一スレ住人、既に支援した!
> なんて事をオスマン氏とコルベールは想像したッ!
気持ちはわかる!凄くよくわかる!俺だってきっとそー思う支援!
>「ゴホン…あーオスマン君、その話は後で」
オスマン氏が咳払いをして、ミスタ・コルベールを制する。
オスマンが自己レスしている件
そしてイクロー君どんくらい話すのかな
イクロー「僕は幼女のニオイが好きなんです!」
ただの学生だった自分は、家族と一緒に出かけているときに事故に会った。
目を覚ました時、そこは病院ではなく、見知らぬ場所で、一人の少女が傍らにいた。
少女の話により自分が『ドレス』という組織に捕らえられ……
おそらくその時、『ドレス』が自分にあの『力』を………
逃げる自分達に『ドレス』の殺し屋達が命を狙ってやってきた。
何度も死にそうになるたびに、意識を失い、知らないうちにあの姿になっていて、
殺し屋達を逆に撃退していったらしい。
そして…一緒に逃げていた少女が『ドレス』に捕まり、自分は少女を助ける為に、
この『力』を自分の意思で操り『ドレス』に戦いを挑んだと。
「…スミレを逃がした後、僕は『ドレス』の研究所の自爆に巻き込まれたはずでした。
けど、気がついたらこの世界に召喚されていたんです」
育郎が全てを話し終わると、学院長室は重い沈黙に包まれた。
そんな中、オスマン氏が搾り出すように声を発する。
「………にわかには信じられん話じゃの」
「はい………」
育郎自身こんな話、簡単に信じてもらえるとは思っていない。
「じゃがの…少なくともワシは信じるよ」
「………え?」
「会ったばかりで変な話じゃが…ワシは君という人間は信頼に値する人間だと、
そう感じるんじゃよ。少なくとも、君がこんな嘘を言う人間だとはとても思えん…」
「おじいさん…」
「だからの、少なくともワシだけは君のいう事を信じよう!」
力強く、トリスティン魔法学院の学院長であるオールド・オスマンは言い切る。
>>767 少し遅れたが、涼宮自重
そしてバオーを支援する!
>782
バオーは思った。
「幼女のニオイを嗅いでやるッッ」
オスマン・・・良いこと言ってるがフーケのことあるから説得力ねぇw
「わ、私も信じます!」
オスマン氏の隣に立つ、コルベールがそう叫ぶ。見れば目が潤んでいた。
「き、君…辛かっただろうに……わ、私に出来る事があれば何でも言ってくれ!」
ミス・ロングビル育郎の手をとり、
「イクロー君…困ったことがあったら何でも相談してくださいね…」
優しい声でそう告げる。
「ありがとうございます…でも、僕はここにいるわけには…」
「な、なんで!?」
今までうつむいて育郎の話を聞いていたルイズが、顔を上げて育郎を見る。
「ワシらに迷惑をかけたくない、そう言いたいんじゃな?」
「はい………」
オスマン氏の言葉に頷く育郎。
「ど、どういう事なのよ?さっき剣も似たようなこと言ってたけど…」
途惑うルイズに、オスマン氏が続ける。
「彼はこの世界にも『ドレス』のように、彼を狙う者たちがいるのではないかと
危惧しておるのじゃよ。そして、それは間違ってはおらん……
事実この国にもそんな組織はある。君にも心当たりはあるじゃろう?」
「…………はい」
王立魔法研究所、アカデミーと呼ばれる、自分の姉も勤めるあの機関に知られれば、
育郎を実験動物にしようと躍起になるだろう。
「でも、それならなおの事、私達の傍にいたほうが…」
オスマン氏がため息をついて答える。
「彼はな…それによってワシらに迷惑がかかる事を心配しとるんじゃよ
先程の話の中にいた、さらわれてしまった少女のようにな…」
オスマン氏の言葉にルイズは押し黙り、再び部屋に重苦しい空気が流れる。
「ま、いざとなれば『ドレス』っちゅうのと同じように少年がアカデミーを
壊滅させるかもしれんがの………なんつって!」
「………」
「………」
「………」
「いや、その…場を和ませようかと…ごめんなさい…」
『洒落になってねーよジジイ』という視線を受けて気まずそうにするオスマン氏。
「まあ、それはそれとしてじゃ。少年よ、そのようなことを気に病む必要は無い」
「ですが…」
「なに、仮にもワシは王立魔法学院の学院長じゃぞ?
宮廷連中がとやかく言おうが、ワシがなんとかして見せるわい!」
「おお、さすが学院長!」
「見直しましたわ、オールド・オスマン!」
「そうじゃろそうじゃろ!」
褒められて調子に乗ったオスマンはミス・ロングビルの尻を豪快に撫で回す。
「見下げ果てましたわ、オールド・オスマン…」
「学院長………」
とりあえず膝蹴りを叩き込むミス・ロングビルであった。
鉄の作者殿GJ!
もっと吉良は話題になってもよかったんだが時間帯の問題かな支援
ここまでキャラが安定してるのもオスマンだけ!
794 :
来訪者:2007/07/21(土) 20:41:36 ID:???
>>781 直したつもりでも…『誤字』というものは人間の真の平和をがんじがらめにする
信じられん…これだから厄介なのだ…
というわけで投下終了
誤字ってのは投下するまで意外に気づかない者なんです
本当なんです、ウソじゃないんです
GJ!オスマン株上がったり下がったりw
>>794 その気持ちは凄く良く分かる。
提出物なんかでも出した直後にやっちまったァー!ってなるしね。
>>741 日本だからいいがアメリカでこういうことを不用意に書くと
人種差別に抗議する団体から、黒は悪で白は善と言う先入観を与えるのはやめてくれと言う抗議文が届く
まぁポルポルは白人だし
投下乙です
なんか、フーケが馴染んでますねー
うん、貴女は蹴って良いと思う。
>>795 本日最高値を記録したオスマン株がストップ安となりました。
真の差別とはッ!
「黒人の手のひらはどうして白いの?」
と発言できないことだッ!!
>>800 言われてみれば黒人は生まれたときから肌が黒いのによォー…
どれだけ大きくなっても手のひらは真っ白じゃねーか?
どぉおおおおおおおおおおいう仕組みだクソッ!クソッ!この俺を舐めてんのかクソッ!
テストでも回収直前に間違いに気づくのはよくあることなのです…
そして間違いは見直しても見直してもミミズのように這い出てくる。
ディーブブルーのコックのように死亡フラグが立ちまくりでも生き残った例があるしなぁ。
ならば最初から見直さなければよいではないですか
>>801 ふつーに手の平や足の裏は日光に当たらないから白いんだよギアッチョ
リゾットは鉄とかの金属や磁力、人体に詳しそうだなあ。
ギアッチョは冷凍・低温についてならいろいろ難しい理論でも知ってそう。
ウェザーにライトニング・クラウドを防いだマイナスの電荷がなんなのかワルドは理解できてないだろうな。
科学知識は大事だな。
普通サミュエル・L.ジャクソンが真っ先に・・・とは思わないよなw
>>810 あれは絶対死ぬと思ったww
ヒロイン死んだのにはビビったが。
どんなに死亡フラグがたってもそれを跳ね返せる言葉がある
「ふう、死ぬかと思ったぜ」
「死亡フラグが立っていたような気がするが気のせいだったぜ!」
とかね
>>803 ( ゚Д゚)ハァ?
コックは主人公なんだから死ぬはずないじゃないか
投下もないようだし寝るか
羊は数えていると眠くなる不思議な動物、俺に安らぎを与えてくれる
羊が一匹羊が二匹・・・
815 :
720:2007/07/21(土) 21:03:50 ID:???
>>770 今夜、それに加わる新しい伝説が生まれるって意味で言ったんだ
きっと新しい伝説が生まれるに違いない!!
ここでサブが来たら俺的伝説スレッド。html保存する
5分後か…あるいは10分後か分からないが「最弱ボス」は近いうち投下される…
我々は皆「投下する運命の奴隷」なんだよ
それが僕の能力‐「ローリングストーンズ」の意味なんだ
彼らがこれから歩む『投下の道』には何か意味があるのかもしれない…。
彼らの投下が…どこかの誰かに伝わって行く様な、何か大いなる意味となる始まりなのかもしれない…
ケイシー・ライバックvsトニオさん
>>797 向こうは日本見たく色で区別しないから別に抗議は無いよ。ニグロとか言ったら殺される覚悟居るけど。
ちなみに白人の蔑称はホンキー、田舎の貧乏白人はレッドネックと呼ばれる。
一般的に黄色人種に対する蔑称イエローがあるが、実は日本人はこれに含まれていない。
特に欧州では日本人は白人の仲間だと思われている。
アメリカではバナナ(外側黄色人、中身白人という意味)と呼ばれることもある。
ボスキタキター
時をかけるディアボロ
ボス以外の時は全て消し飛ぶ
ホンキー・トンク・ウィメンてそーゆー意味なのね
ほんとにここは雑学の増えるスレだなwwwww
見直して誤字を直そうとする瞬間に俺がマンダム発動してやるぞ!
そして時は走り出す
空に輝く二つの月が一本の木を照らし出している
木には一本の剣がロープで吊り下げられていた
「おーい、降ろせー」
剣が喋っている、彼(?)は魔法によって知性を得た剣‐インテリジェンスソードで銘をデルフリンガーという
何故学院の裏庭で木に吊り下げられているかというと、ルイズが鉄をも切り裂くという剣の試し切りがしたいと言い始めた為だ
昼間の武器屋での騒動の後、ルイズは店主に「貴族の使い魔を殺すなんて…」だの「事が公になれば縛り首ね…」だの
様々な文句で脅し付け、店主の持ってきた数々の剣をロハでせしめていた
(ルイズが出て行く時、店主は涙目で今にも倒れそうだった、今頃枝振りのいい木でも探しているかもしれない)
「って訳だから、はい、ちょっとぶった切ってみなさい」
ルイズはデルフリンガーを指しながらディアボロに剣を渡す
「うるせー、なにがちょっとぶった切ってみなさいだ、ぶった切られた様な胸しやがって」
デルフリンガーの言葉に額に血管を浮かせながら、周りに置いていた剣を木の方に向かって投げつける
「あっごめんなさい、いや、ちょっと、やめて」
「呪うなら、その口の悪さを呪うがいいわ」
親指を下に向けて拳を振り下ろしディアボロを促す
これが本当に鉄をも切り裂くというのならデルフリンガーの運命は風前の灯だが、
適当に振るわれた剣は甲高い音と共に弾かれた
「へへーん、このデルフリンガー様はな、そんななまくらに切られる様なやわな体はしてねえってんだ」
そういえば、ローリングストーンズどうなったのかな。
あと少しで終わりだった気がするんだけど・・・
支援
>>820 南アメリカ共和国じゃ日本人は名誉白人扱いとゴルゴ13で言ってた。
833 :
770:2007/07/21(土) 21:17:00 ID:???
>>815 マジレスすると俺に取っては職人さん達の書く小説のひとつひとつやそれに対するレスが伝説の一部であり、
作品の完結によって「伝説」が誕生する…と思ってる。臭い事言ってスマン…
>>818 支援する!
振り子の様に戻ってくるデルフリンガーをディアボロは手で止める
これで急に足が動かなくなってとか何かに気をとられている内に後ろから突き刺さると言う事は無い
不意に月が翳った
ディアボロが振り返ると全高30メートルはあろうかという巨大なゴーレムがこちらに迫って来ている
あれが月の光を遮ったのだ
「おい、危ねえぞ」
デルフリンガーが警告を発する
確かにこのままでは踏み潰されかねない
ルイズはとうに離れて此方に向かって剣を回収しろと叫んでいる
急いでこの場を離れようとした時、いつの間にか足元に転がっていた妙な形の石に足を取られ転んでしまった
倒れた後に見えたのは巨大な足の裏だった
■今回のボスの死因
巨大なゴーレムに踏み潰されて圧死
■おまけのデルフリンガー
ボスと一緒に踏まれた時にへし折れて死亡?
>『洒落になってねーよジジイ』
ホントシャレにならないよなこのジジイ
でもそんなオスマン先生が大好きです
ボスは相変わらずだなあ支援
デルフまでwwwwwwwwwwwww
支援
以上、「投下した」ッ!
固定もしてない剣を剣で切り裂けとかどんだけwww
もしや鉄をも切る=斬鉄剣扱いなのか
あとルイズの強かさに泣いた
まあボスったらデルフを道連れにするなんていけない人
>>842 アフリカーナ解放戦線をせん滅する話だった。
巻数は分からん。
>いつの間にか足元に転がっていた妙な形の石に足を取られ転んでしまった
前口上はこれの複線かwwww
あ、それボスの死期に反応してやってきたローリングストーンか
言われて気付いた
これぞ天!命!
蹴った座板が腐っていた!
ボスつながりで絶頂さんも来てほしい
俺TUEEEEEEEEEEEEEEのボスかw
時は止まった
>>848 それは大冒険のボスだよ、こっちも読みたいな
大冒険の方だったか
混乱したすまない
巨乳ハンターが居るならそろそろANALマンを。
貴様ッ!「あの作品の〜」と並行して読んでるなッ!
解読不能だったんだぜ
855 :
820:2007/07/21(土) 21:45:26 ID:???
去り際にも一つ糞の役には立つかも知れない雑学。
欧州各国(特に仏・伊)で現地のチビッ子に小石等を投げられてきたら、それは君が中国人に間違えられてる証拠だッ!
俺はオーストラリアで中国人と間違えられてホテルを叩き出されたんだぜ
>>855 東南アジアだと韓国人に間違えられてる証拠だだな。
あるいは韓国人>855
子供にハンバーガー投げつけられた俺は一体。
むかついたから石投げ返して逃げたよ
>>855 そこで「アイアムザパニーズ」と言えば完璧ですね
>>855 マジ!?欧州で中国人ってそんなに嫌われているの?
食べ物に、ハエの死骸とかを入れて販売してるからかな(一部の話)
変な知識が身につくスレだよなホントw
中国人嫌われてるのか?なんで?
「東洋の神秘中国拳法! この蹴りを食らってあの世まで飛んでいくねーーッ!」
とか言ってるからか?
欧州全体での評判は知らんがドイツ人の知り合いは本気で中国人嫌ってたな
まあそろそろスレ違いなんじゃ
>>864 ぶっちゃけマナーが最悪だから、あと韓国人も。
というかこのスレなんのスレだよ
だな。確かにスレチだ。
>>855 そういや昔、電波少年でドロンズ(だったか?)がユーラシア大陸横断してたとき、
イタリアで子供に「チーノ!チーノ!」って囃し立てられてコインぶつけられてたな。
人外の話は自重しようぜ。スレの空気が悪くなる。
中国人は結構商売上手だからな。商売上手な外国人はその国の者から嫌われると言う。
ユダヤ人が差別されたのも金融で金儲けてたからじゃねーの?
>>861 騙らなきゃまともに旅行すらできないんだろ
・・・さて。
『投下は終わったな?寝るぞ』
875 :
870:2007/07/21(土) 21:51:50 ID:???
>>870 違うかった。南アフリカ〜ヨーロッパ横断の時だわw
>>873 中国は商売が卑怯なだけ、すごい人治主義。
ここはいったい、いつから東亜になったww
まあまあお前ら。
スレ違いだぜ。
興味深い話題ではあるがな。スレ違いだが。
すれ違うスレ違いッ!
なんだか嫌な流れだから放っといて寝るぞ!
とりあえずもう寝るぜ
なんでヴェニスなんだよォォォォ〜!
ヴェネッツィアじゃねえのかよ舐めてんのかよクソッ!クソッ!クソッ!
ギア千代さん乙
好奇心で聞くんだが今なんでBBSが止まってますって出ているんだ?
真面目に卿のSSか小ネタを書こうと思ったが俺にはできなかったぜ!
どうやってギーシュと戦わすんだよ!召喚されても毒の影響で弱った(若く見積もって)50代だぞ!
逆に考えるんだ
卿なら戦わずにギーシュを説得と考えるんだ
若い頃の卿を呼べばいいじゃな〜い
若い頃の卿なんて完全にオリキャラじゃん
逆使…なんでもない
まだアンジェロが召喚されていなことに驚いた
「決闘」
「ギーシュとやら!男子たるもの二股もかけてしまうこともあるだろう!!」
「いや決」
「だが君の行為は彼女を悲しませてるだけのように見える!
あげくに一人の女の子に八つ当たりとは!後で罰を与える!部屋に戻り給え」
「決闘・・・(´・ω・`)」
一応呼ばれてるぜ。使い魔ファイトで。
使い魔ファイトとあとアヌビス神かな?に召喚されているよ一応
アンジェロって劣化版ンドゥールってイメージしかないよ
違いが霧になれるかどうかだしな
というかアクアネックレスは非力
パワーがあんま強くない代わりに操れる+体の中に入りやすいがあるのか。
>>899 瓶をウイスキーに見せかけたところからすると、普通の人に見えるようになることもできるのかな?
902 :
900:2007/07/21(土) 22:32:48 ID:???
初心者なんで次スレとか立てられない。すいません。堪忍してください。
アンジェロは相当厄介だろ。
ンドゥールと違ってちょっと熱を加えただけじゃ、蒸発するだけでダメージにならん。
アクアネックレスを高熱で倒すのなら、蒸発程度じゃだめで、プラズマ化するまで熱を加えないと駄目かもしれん。
でも一番簡単そうなのは電気分解で酸素と水素に分解だな。
レッドホットチリペッパーの電力バックアップが完全なら実行可能かも。
じゃあ今回は950でいいんじゃあないか?
つか何でンドゥールは砂漠で襲ってきたんだ?
街中とかなら楽にやれただろうに・・・
街だと音が聞き分けられないだろ
街中だと目立ちすぎるから…かな?
確かに砂漠ってのは意味がわからないよな
障害物皆無の場所で戦いを仕掛けるのも
俺がスレを立ててもいいのか?
>>911 砂漠でも足音聞こえるンドゥールの聴力は凄いをやりたかったんだと思う。
砂だと水が染み込みやすいとか。攻撃の邪魔にならない障害物がない方が都合いいんじゃない?
>>912 何度言ったら(rya投下したなら使ってもいい
何もないだだっ広い場所が音が反射したり雑踏にまぎれたりして聞き取れなくなりにくいってことじゃね?
町中だと雑踏で音を判別しづらいからあえて砂漠で仕掛けたんだと思う
919 :
912:2007/07/21(土) 22:40:10 ID:???
我慢できない!もう立ててくるぞ!
920 :
鎮魂亀:2007/07/21(土) 22:40:11 ID:???
予約ある?無いなら投下したいんだけど…
ち○こ亀さんどうぞw
おそらく、音を別に発生させる手段に限られるからこそ砂漠を選んだのだと思う。
街中だと雑踏がうるさいし、廃墟だとかなら、周囲の瓦礫を崩してごまかされる可能性があるから。
>>922 下品な事言うな!!ロリドじゃないんだから…
それに亀甲縛りさんにしつれいだろ!的支援
アクアネックレスってそこまで脅威か?
あいつ物理攻撃がもろに効いてるじゃん
瓶に閉じ込められて振られたら本体がダメージを受け
ゴム手袋の中に閉じ込められ振られたらさらにダメージをうけた
( ゚∀゚)彡 ち○こ!ま○ま○!
亀甲状態だな
>>925 その閉じ込めるまでの過程が凄まじく困難だから脅威なんじゃないかな
ベイビィ・フェイス当てられたらマジでリーダーが着てたよw
やっぱりリーダーはスッゲーや!!
兄貴どうすっかなぁ〜…ギーシュ殺った歪があるから、アニメルートでイタリアに戻り頂いてもいいんだが…
我ながら行き当たりばったりで困るなw
とてもじゃないが、フーケ戦で、『栄光はお前にあるぞ』で締めようとしてたとは思えん…
王女一行が校門前に到着し馬車からアンエリッタ姫が降りてくると、門の前に並んでいた生徒から歓声があがった。凄い人気である。
最も、ここにいる生徒はメイジであるにしてもあくまで子供である。親が良からぬ事を考えているにしてもここの生徒の世代ならいくらか洗脳が効くだろう。学校とは学びの場でありつつも、そういう場であることもある。
だが、それでも興味無さそうにしているのも何人かいた。キュルケやタバサといった留学生達、そして生徒ではないポルナレフである。
「あれが王女か。凄い人気みたいだが、実際はどうなんだろうな。」
「どういう意味?」
「あの笑顔が嘘臭いという事だ。何と言うか、人の顔を見て作られた表情という感じがする。」
「なんでそう思うの?」
「30年も生きてきたらそれぐらい分かるさ。」
ふーん、とキュルケが頷く。だが、ポルナレフは自分の思ったことが単なる杞憂であることを祈った。もし本当にそうなら、たとえ尊敬していないにしても、あまりにも不憫に思えたからだ。
そういう環境で育てられた人間はよっぽどの転機が無い限り堕落していく。そうやって堕落しきった人間は望んでもいないのに将来的に非難されるのだ。
(もっとも、異邦人の自分にはどうしようもないことだが、な。)
そう思うと列の方に目をやった。ギーシュや一部の男子が熱狂的にアピールしていたり、女子は女子で王女の美貌を羨ましがっていたりした。
だが、自分の主人であるルイズはその中でポケッと頬を赤く染めながら皆とは違う方を見ていた。その視線を追うと隊長らしき一人の貴族を見ているのが分かった。
見事な羽帽子、そして髭。正にダンディにしてどことなく繊細な感じを持つ、絵に書いたような美丈夫である。
(…一目惚れか?歳は離れているみたいだが、青春しているな。)
ポルナレフはルイズの様子を見てそう思った。
>>929 あの大きさであの速さならスタプラのような接近系のスタンドなら手のひらに閉じ込めて
そのままシェイクしてしまえば終了な気がする
ところでキラークイーンのスタンドは右手がスイッチ、左手がシアーハートだよな?
支援すた
後で直すけど30年じゃなくて「俺みたいな人生」ね。
夜になって部屋に戻ってもルイズはまだポケーッとしていた。さすがに不安になってきた。
「ルイズ、一目惚れした気持ちは分かるがいい加減しっかりしたらどうだ?貴族ならまた出会う事もあるだろう?」
それでもまだポケーとしていた。今は駄目だが、いくらなんでも明日になったら戻っているだろう、と考えるとさっさと寝ようとしたその時、部屋のドアがノックされた。
不器用に初めに長く二回、次に短く三回…
ルイズが動く気配がしないので仕方なくドアを開けた。
ドアの前にいたのは黒い頭巾を被り、黒いマントを身に纏った一人の女
バタン。
危ない危ない今の女は多分人違いだろう。きっと隣のキュルケに用があるに違いない。こんな時間にルイズに会いに来るほど酔狂な奴なんかいるまい。だいたい俺の周りに来る女は災厄を持ってくる。
「え、ちょっと今の誰!?」
小声でそう言うと先程と同じ調子でドアを叩いてきた。居留守を決め込んで無視した。
「ルイズ!?いるんでしょ?ルイズ・フランソワーズ!」
無視すること約15分。ルイズがその小さな声にようやきはっとしてドアに近付き開けると、外からさっき見た女が入って来た。いくらか怒っているらしく、ルーンを唱えると些か荒っぽい動作で杖を振った。
「……ディティクトマジック?」
ルイズが尋ねるとコクリと頷き、
「どこに目や耳があるかわかりませんもの。」
と言って頭巾を外した。頭巾の中から現れた顔は端正に整っていたが、その両眼はまるで猛禽類のように吊り上がりこっちを睨み付けていた。
目を除けば昼間見た気もするが、誰だったかな。
「ひ、姫殿下!」
あのルイズが床にひざまずいた。ああ、あの王女様か。あんな顔してたのにえらい変わりようだな。
支援
そしてスレ立て乙
いきなり黒かw
これは…ビッチの予感!
いきなりビッチ支援wwwww
ブラックアンアン降臨
「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ。」
王女様は感極まった表情をするとルイズを抱きしめた。
「ああ、ルイズ、ルイズ、懐かしいルイズ…」
…やばいな…王女様、ルイズを抱きしめてるけど目が明らかに笑ってない。まだにこっちを睨んでる…
ジョースターさん…また、あれをお借りします。
「二人は何故かは知らんが親しいようだな。二人だけで話し合いたいこともあるだろうし、邪魔者はしばらく外に出ていよう。」
と言って紳士らしさを装い部屋の中から逃げた。後ろから来る視線が痛いが気にしない。
部屋から出るとすぐにギーシュと遭遇した。
「夜中の女子寮で何やっているんだ?貴様は。」
「い、いやモンモランシーに会いに行こうと思ってさ…」
「ここはルイズの部屋だが…貴様、さては二股に飽き足らず…!」
「ち、違う!」
ギーシュが慌てて否定する。
「本当のことを言うとだね、彼女の部屋に黒いマントと頭巾の人が入ってきたろう?横顔をちらっと見たんだけど、姫殿下らしかったから気になって…」
ギーシュの言い訳が終わるのを待ってからギーシュと別れた。
15分も待ち続けるとはこいつ、無意識ではあるがストーカーだな。このことを種にしたらこいつもギトーのような金づるに出来そうだ。
あーんアン様が黒だぁ〜
支援
支援
ギーシュ萌え
ポルナレフ紳士じゃなくて下衆じゃねえかwww的支援
アン様の下着は黒!
支援
950 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 23:01:01 ID:5Apr7AnY
紳士としてあるまじき行為www支援☆すた!!
ポルナレフてめえw
懐かしいヴェストリの広場に来た。ベンチに腰掛けるが夜中なだけあって誰もいなかった。
「友達…か。」
ルイズと姫を見て十年以上前、エジプトへ旅した時に得た仲間達…真に心の内を伝え合うことの出来た、掛け替えの無い親友達を思い出した。
帰ってこないのが二人と一匹、そして連絡を絶たれたのが二人。
いまや自分も帰れない仲間に入った。
若き希望の為に命を賭し…そして戦いに費やした人生は戦いの中で終わった。だが、もう戦わなくてすむとなるとホッとした所があった。心の安らぐことがほとんどなかったからだろう。
(もう闘いはいらない…心落ち着くような平和な生活がしたい…)
肉体が戻った今、心からそう願っている。長年会えなかった友人達にも会いたい。だがその願いは…
空を見るとそこには輝く月が二つ。別世界にいるという何よりの証明。それを見て涙を流した。
ここは別世界なのだ。自分の故郷も無い、知り合いもいない、孤独な世界…もう帰れないかもしれないと思うとますます淋しくなった。
支援
植物のように平穏な暮らしを願うのか?
まああれだけの人生送ったらいやになっちゃうだろうな
妹殺されたり足を削り取られたりした挙句ドテッ腹に穴空けられて死亡だもんな
生きてるのも嫌になる
ポルナレフも悲惨だよなあ
「ミスタ・ポルナレフ…。」
不意に声をかけられた。顔を上げると素晴らしいハゲ頭をしたコルベールがいた。
「隣に座らせていただいてもよろしいですかな?」
「…」
ポルナレフは無言で頷いた。よいしょ、とコルベールが隣に座った。親父二人、あまりにも不愉快な光景である。
「みっともない所を見られたな…」
ポルナレフが切り出した。
「いやいや、誰でも泣きたいときはありますし、泣きたい時は泣くべきですぞ。」
「…そうか?」「そうですぞ」
ポルナレフとコルベールは笑いあった。親父同士伝わるものがあるのだろう。
「しかしこんな夜更けにどうなされた?」
「月が綺麗だったから散歩したくなってな…」
ポルナレフは嘘をついた。ルイズの部屋に王女がお忍びで来ているからとは言えないからである。
「私もですな。」
コルベールが空を見上げた。先程のポルナレフと同様、物憂げな表情をしている。ポルナレフはそれを見てきっと思い出したく無い過去があるのだろう、と思った。だから、それには触れないように返事をすることにした。
「へえ、意外だな。貴方がそんなにロマンチストだなんて…」
「はは…私のような者でもたまには月を見て散歩したくなる日もあります。」
「そういうものかな?」「そういうものです。」
ははは、と二人はまた笑いあった。笑い終わった後、しばらく二人は何も喋らずに月を眺めていた。だが、二人の間には友情という絆が確かに芽生えていた。
「ただいま。」
ポルナレフはコルベールと別れてルイズの部屋に帰って来た。
「遅かったわね。」
ルイズが多少嬉々とした様子で迎える。
「姫様は帰ったのか?」
「ええ。」「…ルイズ、何があった?」
ルイズの機嫌がやけにいいのが気にかかり、ポルナレフが尋ねた。
「姫様からアルビオンの皇太子様の持つ手紙を返して貰ってこいと言われたの。姫様から直々だし、すごい名誉よ。だから明日、早朝からラ・ロシェールへ行くわよ。分かった?」
そう言うとルイズは明日が待ち切れなさそうに布団を被った。それと対称的にポルナレフがまた女難か、と嘆いたのは言うまでもない…。
To Be Continued...
考えてみればジョースター一行はじじい以外全員死んでるよな
GJ!
ポルナレフの精神的な疲労が見えるな
ホントポルナレフはやるときはやるけどそれ以外では受難の男やで
GJ…ポルナレフにディ・モールト同情。
こういう場面って結構心にグッとくるなぁ
ルイズ…お前は何でそう安請け合いする…
正直、ポルナレフが可哀想
親父の友情と単純なルイズに乾杯
24時間を切るぞぉーーーーーーーー
GJ忘れとはなんたる不覚
ポルも苦労人だなw
投下完了。
今回は反省点が多過ぎるorz
まずポルナレフのキャラを完全にやってしまった…吉良にしてどーする。
それにここでコルベールと友情持たせるなんて暴挙も甚だしい…
後アン様。どう扱えばいいかわかんねーよ…
じつはコルベールとの絡みを深くしてコルベールに過去を語らせるつもりだった何て言えない…場としても変だったし、長くて書けなかった…
ルイズはアンリエッタを尊敬してるからな
頼まれたら何が何でも受けるだろう
まとめの人にお願いが、使い魔は手に入れたい6の題名をUntil It Sleepsnにしてもらえると嬉しいです。
コルベールとの仲が相当深くならないと話してくれなさそうだな…それは
Until It Sleepsでした
>>971 避難所のまとめwiki総合スレにも書いてきたら?
第三部一行は結局第六部で承太郎が死んだのも入れて全員死んでるからなー。
じじいは魂が上に登って行って唯一生き返ったという例外持ちだからw
>>975 第六部でもじじいは確か生きてるのでは?
GJ忘れとはなんたる不覚
ポルも苦労人だなw
968 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2007/07/21(土) 23:22:40 ID:???
GJ忘れとはなんたる不覚
ポルも苦労人だなw
979 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2007/07/21(土) 23:30:54 ID:???
GJ忘れとはなんたる不覚
ポルも苦労人だなw
キング・クリムゾンか?それともタイムリーp(ry
そろそろ1000取合戦開始
>>981 すいません兄貴のシール今剥がしますんで
ギャァァァ
1000ならマザリーニ枢機卿大暴れ。
>>984 それ凄く読みたいwwwwwwwwwwwwww
1000ならロリドがショタドに鞍替え
うめうめ
>>984 マザ「人の話を聞かんかい!このアワビがァーーーーーーーーッ!」
とか
「えぇ?コラ!おんどりゃ!この芋虫がッ!この馬鹿ッ!」
とかの激しい罵倒をアン姫にするわけだなw
990 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 23:38:21 ID:4bzfu6ah
1000ならリキエル召喚
1000なら乙さん(チープトリック付き)召喚
1000ならブルリン召喚
1000ならミスタ召喚!
1000ならリサリサ先生召喚!
995 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 23:39:25 ID:6afmAlGG
1000なら暗殺チームがマザリーニの配下に
996 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 23:39:29 ID:aAjBKBG8
997 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 23:39:30 ID:btXUxvEr
1000ならフーケ死亡
1000ならJOJOの単行本全巻とボヘミアンラプソディ召喚
1000なら柱の男達4人全員召喚
1000 :
マロン名無しさん:2007/07/21(土) 23:39:35 ID:E8I6eXgr
1000ならイザベラに対する電撃作戦が始動
その名も「シタ☆キス」大作戦
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。