あの作品のキャラがルイズに召喚されました part7
重複!重複ゥ!
>>1 >作品投下中は雑談を止め、支援に徹すること
これには納得してない俺ガイル
スレの中での合意ができてないのにテンプレに加えるのはどうかと思う
全然スレに関係ない雑談ならともかくスレに関係なくもない雑談まで投下中は無条件に排除ということなら賛成できない
>>3 投下する人へのマナー、ってだけじゃだめなのか?
それじゃあこのスレにふさわしい、神聖で美しくそして強力なテンプレをみんなで考えよう
投下の真っ最中に何度も繰り返し雑談に反応し続けるのは止めようぜ、って事かね
議論は荒れる元なんだよなぁ、冷静に話し合えるとは思えん
と思ったけど、重複スレを利用してそういう膿を出しちゃうのも手か
>>5 マナーってのは時と場所と人によって違うわけで。
特に2chでのマナーってスレによってさえ違うぜ。
元ネタを知らず、興味も無い人には楽しめないけど知ってる人には楽しめる小説を投下するとき、
「ああ、これで支援カキコしてくれてる人は『興味ねーし読まねえけど
さっさと投下終わらせてくれなきゃネタ出しの雑談もできねーからしょーがねーな』
とか思ってるのかなー」とか、いらん心配を強いられてしまいそう
>ギーシュいぢめはほどほどに
だがことわる
・投下する前には投下予告を忘れずに
鉄板。
・作品投下中は雑談を止め、支援に徹すること
・・・『雑談を控え、支援を優先する』ってのはどうだ?
・自分の好みでないSSにはノーコメントで
・まとめ更新は気づいた人がやろう
これまた鉄板。
・ギーシュいぢめはほどほどに
ネタか!ネタなのか!
14 :
前スレ962:2007/07/13(金) 21:00:40 ID:???
以下、本スレの議論スレへ移行
ダチョウ倶楽部の芸と同じだろw
「絶対やるなよ!絶対だぞ!」という誘い受け
>>8 俺は性癖的に投下の真っ最中に雑談がつづいてても気にしないしむしろじんじんきちゃうけど、
確かに誰も読んでくれないのかよorz・・・となる職人も居るかもね
ギーシュいぢめとかさ……
後々まで残るテンプレにまでそんなに面白くもないネタを挟みこまなくてもいいんじゃね?
>>16 ぶっちゃけると、それは私だ。
>>16も書いてることそのまんま。投稿中に時間差で雑談レスが入っちゃうのは仕方が無いと思うけど、
これでもかってくらい入っちゃうと「あぁ、俺の書いてるSSなんて誰も興味ないのかなぁ」って思っちまって鬱になりかける。
そんなときほど、感想をくれる人がありがたいのよねぇ。次を書く気力が沸く。
要は投下中でも平気でゴリ押しで雑談続けるのが駄目なんだよな
作品がぶつ切りにされてしまって読み辛いってのもあるが
>>18 それ繊細すぎじゃね?
元の作品知らないなら出来に関わらず読まない奴がたまたまその時いたってだけで、
きっとそれからしばらくして訪れた人はちゃんと読んでいるさ
-――- 、
, ‐'´ \
/ 、 ヽ
|l l /〃 ヽ ヽ} | l ',
\ .ljハ トkハ 从斗j │ ハ
\ l∧}ヾソ V ヾソ ! ! ヽ \
\ __ __ リ.人 v‐┐ /" ト、 ヽ ヽ 投下する前には投下予告を忘れずに!
{心下ヽ /" >ゝ-'<{ Vl } } ととと投下中でしょ!なな、なにお喋りしてるのよ!
ゝ<}ノ \ (:::::Y Y:::::! ヽヘ { { サイト!まとめもやっておきなさいよ?
7´ ̄ ) )::∨::__::ヽ }::\ \丶、 ギーシュは…別にいいわ
/ / /ィ'´ヽ:::::::::ノ /:::::::::ヽ ヽ `ヽ
! ≦∠__ノ:::| /ハ::::/ ゝ、:::::::::`、 リ ノ
| .:.:::::::::::l __ヾ\ ≧:::::::::'、ヽ {
l_ .:.:::::::::/ >v' l \::ヾ  ̄::::::::::::::::', }>
ヽ.:::::::::V | ! l∧::::::::::::::::::::::::::::Vリ
i::::::::::::`ドー rL.」 厶::::::::::::::::::::::::::::!
l::::::::::::::j ̄ 7:::::├‐ ト、::::::::::::::::::::::::!
\::::::/ :/::::::::::! !:::`、:::::::::::::::::::!
`/ :/ー‐‐┤ 「¨¨ ヽ::::::::::/
,′ :/ ! ! レ' ´
┴‐┴━━━ゝ-┴
ツンデレ……いや、テンプレ案
思う存分雑談や毒吐きが出来るような
避難所があればよいのではないかという意見が出たが?
まぁ連投規制喰らわない程度に支援って事を書いとけと
支援理解して無い人多いと思
感想書くのもいいけど、前スレの533や539みたいな人はもうちと落ち着いて書き込んでくれるとありがたいかな。
あれくらいなら別にスルーすればいい話だなんけど、エスカレートしてこられるとNGワード設定する意味が薄れる気がする。
人を選ぶような内容の話に対して好意的でない人が書き込んだら火種になるのはわかる。
けど、好意的な側の人も配慮を欠いてしまうと、やっぱ荒れの火種や過疎につながると思うんだ。
>>21 先越されたw
_
〃 ` ヽ もしもわたしが召喚したのがサイトではなかったら?
l lf小从} l そんなifを語るスレよ!
ノハ{ ゚ヮ゚ノ八
((/} )犬({つ) ・投下する前にはちゃんと投下予告をしなさいよ!
/"く/_jl〉`'l ・投下中くらいはお喋りやめなさいよ!
んーし'ノ-,ノ ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
・まとめ更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
「スレに関係ない雑談を長々と続けるのは禁止」程度にしてほしいぞ。
スレに関係ある話をしてるのに「職人が鬱になるかもしれないから」なんて理由で
長々も待たされたりしたくないよ
>>26 まあね、SSスレは職人が居るからこそ成り立つスレだからこそのルールがあるけど、
そもそも、ここってSSスレじゃねえんだよな。
_
〃 ` ヽ
l lf小从} l / 投下する前には投下予告を忘れずに!
ノハ{*゚ヮ゚ノハ / ととと投下中でしょ!なな、なにお喋りしてるのよ!
((/} )犬({つ′ サイト!まとめもやっておきなさいよ?
/ '"/_jl〉` j ギーシュは…別にいいわ
. ヽ_/ノヘ.)〜′
ちっちゃいのならコレも
>>25 そっちの方がコンパクトでいい。
でも投下中にお喋りやめるだけじゃ結局連投規制受けるぞ。
投下中は支援書き込みしなさいよ!
とかに変更よろ
時代は変わるのだよ
ギーシュ云々は寒いからイラネ
>>30 こんなもんか
_
〃 ` ヽ もしもわたしが召喚したのがサイトではなかったら?
l lf小从} l そんなifを語るスレよ!
ノハ{ ゚ヮ゚ノ八
((/} )犬({つ) ・投下する前にはちゃんと投下予告をしなさいよ!
/"く/_jl〉`'l ・投下してるの? し、支援くらいならしてあげてもいいんだからね!
んーし'ノ-,ノ ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
・まとめ更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
つーか、SSが投稿されている最中に、
それとは直接関係ない議論やら論争やらで荒れまくりのレスが延々と続いていると
書き手はもちろん読者の方もさすがにうんざりすると思うんだが。
むしろ、ちょっとした雑談も連投規制の回避支援なので
書き手の人も気にせずそう受け取ってください、とするとか
誰もが興味を持つSSなんて存在しないってことを認識しているから、
一人や二人や三人が雑談続けていたってそいつらには合わなかったと思えるから平気だ
感想レスが皆無だったらマジへこみするがな!
だから、もしテンプレに入れるなら「投下中の○○禁止」などと何かを禁止することよりも
「投下されたSSには感想を書くこと推奨」などと何かを勧める記述の方がうれしい。
雑談が投下中の作品に負けず劣らず長文だったりすると
読みづらいんだわ、コレが!
>>34 だな
書き込む前にF5で確認くらいしろよと
まあ秒差までは誤差の範囲だが
だからって、投稿中のSSとまったく関係ない雑談が続くのって変じゃない?
この手のクロススレってのは、結局はSS職人に依存してる部分が多いんだし。
SS職人が居なくなったこの手のスレほど、寂れるものはないよ?
結局スレ違いの話し延々するな空気嫁
投下中だろうがそうじゃなかろうがダメなものはダメなんだよ
ですむ話しなんだよね
>>34 そういう時は、議論や論争してる奴等を叩かなくてもいいので、
ただ「グッジョブ!面白かったッ!」とだけ言ってくれれば書き手は癒される。
読み手としては確かにちょっと読みにくくは感じるかな
>>35 書き手だけど最初から気にしない派の俺。
でも気にする人はやっぱ気になっちゃうと思う。
>>36 何かテンプレにされると感想を無理強いしてるようにも見える。
推奨とは書かれてるけども。
「スレ違いの話を延々とするな」
「小説が投下されているときは支援を」
この二つでいいんじゃね?
感想がある人は支援レスに感想織り交ぜるだろうし。
この案に何か穴あるかな?
他スレは他スレ、このスレはこのスレと言ってしまうのも簡単だが、
やはり他のSSスレを参考にするのも重要だと思うんだよねー・・・と言ってみる
SS投下中の支援レスは雑談とか論争とかじゃなくて、
感想とか、でなければ数行程度の突っ込みレスとかだと
読むほうにとっても書くほうにとっても
それらしい雰囲気になるので、そっちのほうがいいと思う。
↓突っ込みレス・VIP風味の例
キーシュ涙目w
はしばみ茶 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
このスレはSSスレの中でも特に制限が無く
何を召喚してもおkな感じなので自分の趣味思考に合わない作品の場合
雑談に走ってしまう傾向があるのだと思う
>>43 スレと関係がある話題でも、投下中に自分の作品に着目していないレスがあるとそれだけで傷つく
というタイプの作者のケアはどうすんだよ?
_
〃 ` ヽ
l lf小从} l もしもわたしが召喚したのがサイトではなかったら?
ノハ{ ゚ヮ゚ノ八 ここはそんなifを語るスレよ!
((/} )犬({つ) 雑談としてネタを振ってもいいし、SSで形にするのもいいわ!誰でも来なさい!
/"く/_jl〉`'l
んーし'ノ-,ノ
_
〃 ` ヽ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね!
l lf小从} l /
ノハ{*゚ヮ゚ノハ/ ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ! 空気を読まないとひどいんだからね!
((/} )犬({つ' ・投下する前には、ちゃんと投下予告をしなさいよ!
/ '"/_jl〉` j, ・投下してるの?し、支援してあげてもいいんだからね!
ヽ_/ィヘ_)〜′ ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
・ケンカなんかしちゃったら両成敗よ! 覚えておきなさい!
どうよ。
正直このスレはまだまだ体裁が整っていないと思うんだ
ジョジョゼロスレのように安定するのはいつかな
>>43 上の「スレ違いの話を延々とするな」だけど
このSSスレだとどの作品の何を話題にしても
スレ違いとは言えないところがツライな
>>47 作者が可愛い女の子だった場合俺の嫁。
男だった場合は死刑。傷つきやすい男ほどうざいものはない
>>47 そもそもそういう作者だとこういうスレには向いていないかと
>>51 正直なところ、安定する前に崩壊するのではないかなと思ってる
それにしてもジョジョスレの安定感は異常
>>55 放っておけばな。
何か打開策は無いか・・・何か・・・
>>55 荒木にヘブンズドアーで荒そうなと書き込まれてるからな
>>55 このスレと違って、クロス先が一つしかないのも安定感の理由かもね。
このスレは長編だけでも25個もクロス先があるし。
>>48 だいたいいいと思うんだが「空気を読め」というあいまいな表現は、
「厳しすぎて余裕のない自治」とかにつながりそうな気もしてちょっとひっかかるな
興味が無い作品だった場合、
せめて投下終了まで雑談とか議論とかは控えてほしい。
SSの投下は長くても数十分程度で終わるんだし。
でないと、それに怒った人が乱入してきてさらにスレが酷いことに。
例えるならば、映画館で二本立て映画を見ているとき、
上映中の片方の映画に興味が無いのでツレと延々と雑談しているようなものだ。
周囲の客は、その映画に興味があろうが、無かろうが、それとは関係なく
ソイツを殴りたくなるだろ?
訂正。
_
〃 ` ヽ
l lf小从} l もしもわたしが召喚したのがサイトではなかったら?
ノハ{ ゚ヮ゚ノ八 ここはそんなifを語るスレよ!
((/} )犬({つ) 雑談としてネタを振ってもいいし、SSで形にするのもいいわ!誰でも来なさい!
/"く/_jl〉`'l
んーし'ノ-,ノ
_
〃 ` ヽ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね!
l lf小从} l / ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
ノハ{*゚ヮ゚ノハ/, ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
((/} )犬({つ' ・投下する前には、必ず投下予告をしなさいよ!
/ '"/_jl〉` j, ・投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
ヽ_/ィヘ_)〜′ ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
・ケンカなんかしちゃったら両成敗よ! 覚えておきなさい!
>>59 そうか? 俺は逆に、軽くもなるし重くもなる広い意味で使えていい言葉だと思うんだけどなあ。
>>48の「・雑談、SS、共に・・・」を「スレ違いの話を長々とするな」に変えたらどうだろ
映画館でマトリックスやってる時に
大声でターミネーターの話をするようなものか
>>60 映画館はまとめwikiの方じゃないかな。
ここはそもそも映画を見る専用の場所じゃなくて
「こんな映画があったらどうなるだろ」を話しあって楽しむことも使用目的の一つ。
65 :
61:2007/07/13(金) 22:02:33 ID:???
>>62 それは
>>52の意見とループになってしまうから、
だから「空気を読め」って曖昧なものにした。
あと、書き込む前のリロードって投下開始のバッティング防止や、
雑談のgdgd防止ができるって意味もある。
常識常識うるさく語ってる奴らがエロゲーをエロパロスレに誘導しないのが萎える
投下スレよりこっちのほうが伸びてる…
つか別に議論するほどの事でもないだろ…
スルー耐性身につければおk
作品投下中は雑談を『控え』、支援を『優先する』・・・これじゃだめなのかい?
>>68 スルーできる奴ばかりだったらこんなもめてねえよ
>>64に同意できる
だからこのスレでは小ネタの段階のものが多いし
読者の感想を受けてそこから作者が連載に発展させる余地がある
>>66 それ言い出すと、漫画以外の作品とのクロスはって話になって
スレが崩壊すると思うぜ
>>67 実質的な議論スレだからいいんじゃない?
いい機会だから『あの作品のキャラがルイズに召喚されました 議論その○』みたいな感じなスレにしてくか?
ま、こっちで議論しててくれれば多少なりとも本スレが静かなのでどんどんしちゃって下さい
というかルール押し付ける時点で荒れたりぐちゃぐちゃになるもんだから、
ほっておくのがベストだと思うけどね。経験上。
>>76 ぶっちゃけ俺もそう思う
適当じゃないとスレって長続きしない
>>69 もう一個のスレに君へのレスを誤爆したのでよかったら見てくれ
こっちでゴチャゴチャ言ってる間に、向こうは
以前よりかなり改善されてるような気がするんだ。
>>74 いいかもな。
この板って「ごみ箱未満」扱いだから似たスレが複数立ってても削除されないし。
そこまでやると変なのが沸いてきそうで怖い
よし!
>>76を反映して、テンプレをごっそりシンプルにしてみたぞ!
>>66 虚無の唄投下周辺の荒れ方は酷いよな
作品は良いのにエロオタ信者が毎回ファびょるから嫌いになりそうだw
> 虚無の唄投下周辺の荒れ方は酷いよな
わざわざNGワード指定できるようにしてくれてるのにあの反応はなあ、酷すぎだよなあ
真の沙耶信者は作品投下後のGJとその後のちょっとした雑談ぐらいだぜ?
まあ、ゲテモノなので変なのがわくんでしょ、適当に無視すれば良いかと。
大好きなので、私は見ますが。
>>86 まあ、ああいうのは専ブラ使ってないんだろ…
こうやって存分に毒を吐ける場所があるって言うのはやはり良いな
心なしか向こうも落ち着いている気がする。
つか自演だろ?虚無り唄投下後に火病ってんの
NGワード指定できるのに、毎度毎度不満漏らすのが居てそれに噛み付くとかありえないから
>>89 そういえば専ブラ使ってないやつなんて居るのかな?
うちのだとIEじゃどうしても人大杉になるんだけど??
前スレで投下中の雑談禁止って騒ぎ始めたのも虚無の唄投下後すぐ
雑談がアンチの妨害工作とか書き込んでて、ほんともう呆れるしかない
俺もIEだと人大杉だから、専ブラ
携帯からだと時間によっては見れるのかね
しつもーん。
「アニメSS総合スレ」に『ルイズがローゼンの水銀燈を召喚したら』ってのと
『スクライドのかなみを召喚したら』ってのがあったけど、それをこっちのまとめwikiに入れたらまずいかな?
同じ質問をアニメSS総合スレでもしてます。
沙耶が死ぬのは嫌、死ぬのは嫌ぁぁぁぁぁ!!!
だったから雑談とか視界に入らなかったな…
あっちのスレの住人と書き手が納得した上でなら、いいと思う。
あっちのスレのまとめサイトができるまでの「預かり」という扱いで。
>>95 そのスレの住民が全面的に賛成なら構わないけど
少しでも遺恨を残しそうなら回避して欲しいかな
万が一、持って行かれた!とか思われちゃったりしたらやりきれないからね
…ふぅ、毒も吐きつくすと楽だな
本スレでは職人の投下も続いてるし、やはり平穏が一番だ
まさか議論スレとして分離するだけでここまで平和になるとは。
ここは重複スレを立ててくれた
>>1に感謝だな。
重複に感謝とかめずらしくね?
重複を立てたのはむしろ本スレの香具師なんだけどな
>102
初めて見た
105 :
マロン名無しさん:2007/07/13(金) 23:15:15 ID:ccsK3kFN
怪我の功名?
ごめん、あげちゃった
>>742 オープンオフィスでググれ
あと紙copi使うと変更即自動保存
このスレが出来てまだ1日、安心するのはまだ速い気もするんだよな・・・
109 :
107:2007/07/13(金) 23:30:51 ID:???
誤爆……orz
誤爆は沙耶と一日ハネムーンです
>>108 うむ・・・この状態を維持する事こそが重要だ
>>110 ちょ、それ、一部の(一線を越えた)人には罰になってない。
113 :
マロン名無しさん:2007/07/14(土) 00:07:28 ID:SV302ubk
むしろ褒美
では逝って来ます
114 :
マロン名無しさん:2007/07/14(土) 00:07:51 ID:daV1koEB
>>110 まったくだ。そんなことを言うと今すぐ誤爆するぞ。毎日誤爆するぞ。
お前等そんなに沙耶が好きか
いいか?アレは異界からの侵略者で基本食人なんだぞ目を覚ませ
ハネムーンに征くのは俺1人で十分だ
蔵女と合わせて二人はグロキュア。脳内嫁も程ほどに。
だがそれがいい
蔵女はそれほどグロくはないよー赤い雪になって散るだけだし。
主人公の妹のほうが色々と凹んだ orz
言うなよ俺のトラウマ5
某非処女ビッチ並にキッツイからorz
>>本スレ412
SSの内容に関しての雑談まで規制しなくてもいんじゃね?
>>120 話がSSの内容からズレて言ったからじゃね?
まあああいう自治厨がウザいのは同意だが
だ、な。多少の雑談くらいで喚くなっつーの。
特に虚無の唄が投下された後とかに騒ぐ信者は死ねばいいと思うよ?
テファ(爆)>越えれない壁>キュルケ(巨)>アンリエッタ・シエスタ(美)>>>ルイズ≧タバサ(無)
どうよ?
つまり 無いほうが すばらしい
つーかあれは雑談っていわねーだろ
>>125 そんなにナイチチが好きならちょこ呼んだらいいんでね?
実力的にも無詠唱で物質創造かますくらい楽勝だからばっちりでね?
一度した事を二度する必要は無い!と思う!多分!
結局テンプレはどうするのかと思ったら
知らぬ間にAA版にすり替えられていたので
注意事項無しの通常版も置いておく事にしますた
wiki落ちてるな
一時的な過負荷ですたい
ねぇ、ドラゴンボールキャラの召喚って需要はある?
需要を気にするくらいならトリップでもつけて、
興味ない人が楽にあぼーん出来る配慮して投下すればいい。
読む奴は読むし、読まない奴は消してスルーする。それが一番平和。
DBはハイパーインフレの可能性が高いからな
よっぽどの変化球でない限り
>>133の案がオススメ
変化球・・・セルJr召喚とか?
亀仙人やウーロンあたりのスケベ組が面白そうだ
ギーシュと有る意味仲が良くなりそうなヤムチャとか。
ギーシュにすらやられたら立ち直れないぞ
ここでも雑談か
別にいいじゃまいか
まぁでも、本スレでもやっていい話題なきもする('∀`)
というか本スレ向き?
展開予測(登場キャラ予測)なので、こっちのが良い気もする。
下半身無しの左腕無し、瀕死のナメック星編フリーザ様を召喚するのを考えた。
……でも、俺の文章力じゃ無理だ。
フリーザ様が瀕死の状態でも最強化して、話が続かねえ。
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。
なんだから、○○召喚したら面白そうだってのは本スレの趣旨から外れないと思うが。
というか予測なのか?
>>135ですでに話題転換してる気がする。
話は微妙に変わるが、展開予想のレスは避けたほうが無難?
展開予想は誰にとってもウザいだけのような気がする
>>144 展開予測はやめとこうぜ。
人によっては要望の押し付けとかになるしさ。
おk、自重しとく。
そろそろ向こうにも空気読めねえ糞どもが湧いてきたな?
重複スレをどうやってテンプレに入れたらええっちゅーねん。
自分の持論を押し付けて勝手な事を喚く愚図・・・
自治を気取って、デカイ態度で己が侭に君臨する。
人、それを傲慢という!
重複スレの使い方がまちがっとる。
皆、ヌルー技能がなさ杉です
で、このスレも埋まったらまた議論スレ別個で立てるか?
>>150 スレを最初から全部読もうね
重複スレの使い方が間違っているかどうかは君個人が決めることじゃないと思うよ
そだね、それがいいかもしれんな
重複スレの使い方など、スレそれぞれだ・・・っつーか、ただの成り行きだ。
もろt・・・・じゃなくて、
もちろん、今後重複があった時にはもっと有効活用できるようにすればいい。
だが、なってしまった物は仕方がないのだから、精一杯議論しようじゃないか。
よくお前らこんなのに理を説こうとしてるなw
居着かれるぞ
>>154 でもそれっていいのだろうか?新シャアじゃ普通に雑談スレ立ってるけど。
議論スレがいいのかどうか?
困ったら、そんな時こそ『避難所』だ!
次回のスレ立て時までに作っておいて、テンプレに入れておけばいい。
で、言いだしっぺの法則で俺が作る事になるのね・・・w
@wikiの無料掲示板にするか、それとも
ライブドアのしたらば(2ch似)が書き込みやすそうかな?デザイン的に。
したらばがいいと思うお
したらばで現在設定中。本スレが進行するまでの時間との勝負・・・!
GJJJJJJJJJJJ
・・・さて、今後のこのスレの扱いについてだが・・・
破棄と再利用、どっちがいい?
次スレまでに残ってたら再利用に1票
ではこのまま放置。
いよいよ虚無の唄も最終回か…グロ寂しいぜ
二人の未来に希望が有る事を祈りつつワクテカしてますか。
ハッピーエンドしか考えられないな
世界にとってはバッドかもしれないが気にするな俺は気にしない
いや、むしろ、周囲にとってもバットエンドではないように変えてしまうと考える方向デ
・・・ふむ、一理あるな
周囲も変わってしまえば誰も哀しむ事はない
いやどう考えても周りにとってはバッドエンドだろww
でも世界を滅ぼしてでも君を愛したい、とかってカッコイイじゃんよ?
沙耶たんは悪くないよ。沙耶たんのためなら世界を敵に回してもいい!
ボスwテラナツカシスww
若い世代は知らんだろ、それww
CMコピー
(神田)
「みんなうののこと、悪い女だっていうの」
(佐川)
「うのたんは悪くないよ」
(神田)
「そう言ってくれるのは、しんちゃんだけ」
(佐川)
「俺はうのたんの味方だよ。たとえ世界を敵に回したってね」
<テレビから>
(アナウンサー)
「Around the world, Shin-chan's remarks have caused a stir. (しんちゃんの発言は世界に波紋を呼んでいます)」
「ドゥイユー、シンチャン ダ ファーイエン ウォーメン シェンピャオ イーハ ン。(発言を撤回せよ、しんちゃん)」
「ナスコリコ シンチャン ヴェードム フショー ジューロ。(しんちゃんは危険人物である)」
「ハーザ アルナスル ジェエレ シン チャン カーウィ。(俺と勝負しろ、しんちゃん)」
(神田)
「マジ?」
「The whole world must now unite and stand up against Shin-Chan!(しんちゃんは世界の敵だ!)」
(パイロット)
「I have visual contact with Shin-chan,over.(しんちゃんを発見しました)」
(ナレーション)
「缶コーヒーのボス・セブン」
(パイロット)
「How about Uno-tan,over(うのたんはどうしますか?)」
185 :
マロン名無しさん:2007/07/15(日) 00:17:02 ID:Cp0KOIrC
本スレ
>>875 実際に18最未満お断りな描写がないならおkと思うんだぜ
再 利 用
次
ス
レ
、襲来
>>1000 鉄人乙〜
ひいおじいちゃんも短パンなのかしらん
というわけで投下終了。
このネタを書きたいがために一気に進めました。
以上です。
鉄人28号ってwww夢の競演wwww
大軍相手に大暴れするのね・・・
>>190 とりあえず説明。
ショウタロウは映画版鉄人28号白昼の残月に出てきた、
ネタバレになるんですいえないんですが、短パン少年探偵金田正太郎の……の兄です。
ttp://www.tetsujin28-movie.com/ ここの登場人物のショウタロウを見ていただけると、わかりますが、青年です。
映画ネタバレでこっちの世界に来たってことです。
というか生きてていいのかな、これ
死んでなきゃ困るといったような話でもないし、大丈夫じゃないっすか?
死んでないパターンってのが、超がつくほど珍しいだけで。
どうもです。
ならこのままだ。
殺すならいつでもできる…
なんか、ああっ女神さまっのペイオースを召喚したと言う
とんでもない毒電波を受信した
( ゚д゚)
( ゚д゚ )
こっ(ry
おじいちゃん逃げてー早く逃げてー!
竜の羽衣にせずとも別の名前でよかったんじゃ…
鉄人が竜に見えたのか
>>193 ありです
しもべさんに刺激されたので今から書きます〜
見直し前に予告しますね〜
>>200 いちおう、よく読んでくださいとしか。
ヒント:複数形
三つのしもべ、GR計画、鉄人28号・・・
オールスターですな
このままのお祭り路線で
BF団の怪ロボットどもや金目教の怪物とか
六神合体とかwktkしつつ待ってます
>竜の羽衣や鉄の巨人に固定化をかけてもらって
>そして、たしかにそこにそれらは安置されていたのだ。
ゼロ戦と並べて置いてあるのか?
さっきしもべの人が置いてった参考リンクのページを見たら、なんとなく察せると思うよ
…書けもしないのに、影技のダークネスが召喚されるのを想像してしまった。
コレをすると…七万の大軍以前に、決闘でギーシュが死にそうなんだ…orz
ハリーポッター召喚
お互いに大して変わらない
いや、魔法の腕はかなりの差がw
ギーシュが星になるのはすでに既出だ
恐れるな
212 :
211:2007/07/15(日) 11:31:32 ID:???
すでに既出って日本語おかしいねやっちゃったよ
ハリー「エクスペクト・パトローナム!」
ルイズ「我が導きに応えなさい!」
ドカァァァンッ!
ルイズ「・・・アンタ誰?」
ハリー「君こそ誰だい?」
すでにガイシュツだでおk?
>>211 いや待て。ギーシュさんになるのもアリではないか?
・・・所でギーシュにはどんなペルソナが合いそうだろう
>>196 その召喚だとギーシュとのバラ対決が楽しみになるな
ゼロのしもべGJ
まさか鉄人が来るとは思わなかった
個人的には十傑集が何時かでてこないかとwktk
218 :
200:2007/07/15(日) 11:55:16 ID:???
「言葉」でなく「心」で理解できた!
ホントすいませんでした!orz
土属性って点から考えるのもありだろうな。
十傑集か…
衝撃のおっさんよか指パッチンをみてみたいぜ
>>215 三科栄吉…ペルソナじゃなくてペルソナ使いっすねwwwさーせんwwwww
書き終わりました〜
今から見直しをして10分後くらいに投下します
ただ今回も短いです スマソ
数少ない元ネタを読んだことのある話だから楽しみにしてる。
そういえば、カールビンソンって映像化もされてたんだな…
>>196 ああっ女神さまっの、桂馬さん召喚されたらすごいことになりそうだ
特にキュルケ
>>223 さあ来い!
「・・・・」
失神しているルイズの前で、おとーさんは困っているように見
えます。すると、ドアが開いてある人物が顔をだしました。そ
の人物はおとーさんにここに至った経緯を説明してくれました。
その人物は(こんなドアあったっけ?)と、家に新しく出来たド
アに近づいてじろじろ見ていました。すると、突然ドアが開い
て、中を覗こうとした女の子と鉢合せをしてしまいました。そ
の距離実に20センチ。女の子は固まっていましたが、その人
物は吃驚することもなく気さくに話しかけました。
「やぁ、僕りすのターくん。カリフラワーじゃぁないんだよ」
その台詞をちゃんと聞いたかどうかは分かりませんが、女の子
はターくんが話し終わると同時に失神して倒れてしまいました。
「旦那。と、言うわけなんですよ・・・」
おとーさんはその話を聞いた後、おもむろにベッドの方を見ま
した。ター君はその様子をみてポンと手を叩き「なるほど」と
呟きました。二人はベッドへルイズを運びました。おとーさん
はター君へこの部屋に入らないようにと告げるとそのまま自分
の家にター君を帰しました。
「・・カリ・・フラワー・・・んんんん」
ルイズは少々うなされている様でした。
おとーさんはそんなルイズを見てしばらく待ってからルイズを
起こしました。ルイズは飛び起きると目の前にいるおとーさん
を捕まえて
「あああ、あのドアの向こうは、どど、どうなってるのよ!!!」
おとーさんは不思議そうにルイズを見ています。ルイズはその
様子を見て(あれは夢だったのかしら?)と考え
「な、なんでもないわよ」
と言い、おとーさんに着替えを手伝うようにいいました。おと
ーさんは服を取りに行く為にルイズに背を向けると「くすくす」
と笑っていました。
着替えが終わり支度を済ませたところで
「朝食にいくわよ。付いて来なさい」
ルイズはおとーさんにそういいました。
(なんかこの使い魔私をバカにしてるみたいなのよね。食事で上
下関係をハッキリ認識させてやるんだから)
ルイズはそんな事を考えながら部屋を出ました。
するとキュルケとばったり出会ってしまったのでした。
「あら、ルイズ。おはよう」
「・・・おはよう、キュルケ・・」
ルイズはあからさまに嫌そうな顔をしています
「この白いゴーレムがあなたの使い魔?よく召喚できたわね
〜」
「うるさいわねぇ。正真正銘、私が召喚したんだからケチつけないでよ!!」
「そんなに怒らなくてもいいじゃない。フフッ・・・これが私
の使い魔、フレイム。サラマンダーよ。しかも火竜山脈の・・・。
好事家に見せたらきっとかなりの高値をつけてくれるでしょう
ね・・・。」
キュルケとルイズがサラマンダーを見ると、おとーさんとフレ
イムが見つめ合っていました。そのうちフレイムは滝のような
汗を流し始めついには地面に這い蹲りました。
「フレイムどうしたの?・・・まぁいいわ、行くわよ」
サラマンダーの行動に首を傾げるキュルケでしたがそのままど
こかへ行ってしまいました。
「あんた、何やったの??」
ルイズがおとーさんに尋ねると、おとーさんは一言こういいま
した。
「おとーさん・・・にらめっこ強い」
それを聞いたルイズはその場で吹き出して笑い始めました。
おとーさんはそんなルイズをみてなんだか少し嬉しそうでし
た・・・
以上で投下終了です
また今夜にでも書いて投下できればと思っています
ではでは〜ノシ
GJ!
なんかほのぼのしてるなw
GJ
サラマンダーは元野生だから格の違いが解ると見たw
そりゃ、ターくん間近で見たら誰でも気絶するわw
投下乙です
なんか和んだw
234 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:20:50 ID:???
書けたので投下したいと思う
支援頼む
十傑集か・・・
できればバビル二世側で出てきてほしいな
ビックファイヤの名の下に!
236 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:22:43 ID:???
∀zero
Part4「シエスタ、ガンダムと叫び泣く」
ロランはシエスタを医務室に運んだ後。ルイズとキュルケと呼ばれる胸の大きい生徒と一緒に学院内にいると思われるマリコルヌを捜し続けていた。
「一体どこにいったのかしらね、あの「かぜっぴき」。」
フライを使って飛びながらキュルケはそう言った。
「かぜっぴき」とはマリコルヌのあだ名である。
「ほんともぉ!なんでこの私も探さなきゃいけないのよ!?」
ルイズはそう言いながら草むらを手当たり次第に探っていった。
この3人は話を聞いたオールド・オスマン学院長にマリコルヌ探してこいと言われたのだ。
「もしかして外に逃げたのかも知れませんよ。」
ロランは使われていない物置から出てきてそう言った。
それに対しルイズはものすごい剣幕で言った
「冗談言わないで!外に逃げられたりでもしたらもう何処にいるかわからないわよ!」
支援支援
私怨
ちょ、叫ぶのは血筋ゆえ?
239 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:24:00 ID:???
ロランは「冗談じゃないのに…」と心の中で呟いて空を見上げた。
(なんとしてもあのマリコルヌって奴に謝らせよう…)
彼は心の中で決意し、森がある方角を見てみるとフクロウがこっちへやってきた。
「ルイズさん、あのフクロウも使いまですか?」
ルイズはそのフクロウを見た
「ん?これってマリコルヌの使い魔じゃない。」
フクロウはロランの前に降り立つと口にくわえていた手紙を落とすと、そのまま飛び去っていった。
「手紙…誰からだろう?」
ロランはその手紙を見てみることにした。
内容はこうである。
褐色肌の平民へ
この「風上」を持つマリコルヌ様と決闘しろ。
貴族を怒らせたらどうなるか思い知らせてやる。
やる気があるなら今すぐあの白い巨人に乗って東の渓谷まで来い。
要するに、これは挑戦状というものである。
240 :
剣狼の人:2007/07/15(日) 13:24:04 ID:???
俺も書けた、二番手で行く
今回は展開がノロいので反省してる
女神さま系ならスクルドがいいな。道具使うし
1級神は惑星も割れる力を持ってるからバランスがやばそうだし
242 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:25:09 ID:???
その手紙を見たロランは手紙をクシャクシャになるほど強く握って捨てると東の方角を見た。
「いいでしょう、乗ってあげますよ。」
ロランはそう言うと急いでホワイトドールの元へ向かった。
ルイズは頭に「?」を浮かべて手紙を拾った。
「……………!!?、ちょっとロラン!」
手紙を広い内容を見たルイズは慌ててロランを止めようとしたが時すでに遅く、地面に落ちていた股間もといコックピットは上に上っており、いままさにガラスが閉じられたところだった。
『すいませんルイズさん、今日は戻ってくるのが遅くなると思います。』
ホワイトドールのスピーカー部分からロランの声が聞こえてきた。
「馬鹿、やめなさい!!平民は貴族に勝てないのよ!?」
ルイズは身振り手振りで叫ぶがホワイトドールはビームライフルを先ほどいた場所に置くとゆっくりと歩き始めた。
『それでも…!女の人に平気で怪我をさせた上に開き直っている人をみすみす見逃すわけにはいきません!』
そうロランが言うとホワイトドールは空高く飛び上がり、そのまま東の渓谷まで飛んでいってしまった。
飛んでいく光景を見たルイズは目を閉じて名いっぱい叫んだ。
「もぅ…ロランのバカァ!!!」
その声に気づいたのか遠くにまで行っていたキュルケが戻ってきた。
「どうしたのルイズ…?さっきまでそこにいた白い巨人もいないし。」
243 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:26:09 ID:???
・
・
・
トリステインの東にある大きな渓谷
ここはかつて始祖ブリミルが「破滅の槍」という物を見つけた場所と言われている。
そして渓谷の入り口あたりで醜悪な笑顔を顔に出している「風上」のマリコルヌがいた。
「……お。来たか!」
そして彼は、目の前で着地したホワイト・ドールを見て口をゆがませた。
「てっきり来ないかと思ったよ。」
『あなたみたいなかわいそうな人を。黙って見過ごすような性格は持っていません。』
「ふふふ、それは挑発として受け取らして貰うよ。」
そう言うとマリコルヌは宝石袋から大きめのルビーを五つ、渓谷の中に投げた。
「最初に言っておくが、僕が戦うのではない。戦うのは「ギーシュの」使い魔だ!!行けぇぇぇぇ!!」
それを合図に渓谷の底から銀色の大トカゲが飛び上がってきた。
この大トカゲもロランのホワイトドールと同じく、別の世界から来た生物である。
ビームすら弾く特殊金属の装甲を身にまとい、金属生命体の中でも特に凶暴なバイオ金属生命体「メガラプトル」である。
∀ガンダムは伊達じゃない!
支援
私怨
これは、何と言う虎の威を借りる狐
247 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:27:45 ID:???
『アルマジロ…!?いや、違う!!あの姿勢は動物そのものだ……!』
メガラプトルの姿を見たロランはディアナ・カウンターのアルマジロを連想したがあのメガラプトルの方が動物らしい。
「さぁ、さっさとあの白い巨人を倒してこい!!」
マリコルヌが更に二つのルビーを投げるとメガラプトルはそれを素早く口の中に入れ、ものすごいスピードでホワイトドールに接近して体当たりを喰らわせた。
『うわっ!』
メガラプトルの体当たりをもろに喰らったホワイトドールは二、三歩後ずさった。
(素早い…あれほどの大きさであんなスピードが出るなんて…油断したらやられる。)
ホワイトドールの背中から棒状の物が二つ出て、右手に一本掴むとそこから光の剣、「ビームサーベル」が出てきた。
メガラプトルはその剣を見ると少し距離取ってから口を大きく開き、数千℃にもなる火炎ブレスをはき出した。
(来る…!)
左手で持っていたシールドで火炎ブレスを難なく防ぐと、一度飛び上がり、渓谷の中に入っていった。
「逃がすなよ!!追え!!」
ゾイドVSガンダム支援
249 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:28:48 ID:???
メガラプトルはその場でジャンプして渓谷の中に入った。
マリコルヌは渓谷の下を見てみた。
渓谷の下は暗く、何も見えない。
更に眼を細めようとするといきなり後ろから誰かに組み付かれた。
「マリコルヌ!!!何勝手に僕のヴェルダンデを餌で釣ってるんだ!?」
組み付いたのはホワイトドールの後をひっそりついてきたギーシュ・ド・グラモンであった。
「ぎ…ギーシュ!!すまん…!あいつに勝つにはそれしか手が無くて…!」
「だったら最初からあんな事するな!!」
ギーシュはマリコルヌの顔を一発殴ると『フライ』を唱え渓谷の中に入っていった。
ちょ、メガラフトルってw
何と言う夢の狂演
マルコメ何処まで堕ちるんだよ支援
252 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:29:48 ID:???
そのころロランは思わぬ苦戦を強いられていた。
渓谷の中は凄く暗く、更にはあちこちにある岩はメガラプトルの装甲と色が似ているため敵にとっては丁度良い場所である。
右を向けば左から体当たり、左を向けば側面から爪で引っかかれる。
ホワイトドールの体はすでに満身創痍である。
(ビームライフルも持ってくるべきだった…!)
そんなことを考えていると後ろから来たものすごい衝撃でホワイトドールが倒れ、背中にメガラプトルの足が乗っかかった。
『くそ…!!立てよ!立ってくれホワイトドール!!お前の力はこんなものじゃないだろう!』
その願いが通じたのか、突如ホワイトドールの左手の甲にあるルーンが眩しく光り出し、背中からものすごい衝撃波と光が出た。
「ちょっ…?ヴェルダ…うぼぁぁ!!」
衝撃波によって空高くとばされたメガラプトルはギーシュと共に学院の方に吹っ飛んでいった。
マジでギーシュの使い魔だったのかww
今皇帝が居たような・・・・
ギーシューーーッ!!
あんなに☆になっちやって。
256 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:32:17 ID:???
突如光り出した背中の光は学院にいる者達にも見え、恐怖におののいていた。
そしてその光を自室で見ていたコルベールは昔見たある絵本の内容を思い出した。
かつて世界が一つだった頃、このハルケギニアに大量のゴーレムが空から大きな船を連れてやってきた。
その人形達はいろんな国や村を大きな銃や杖で壊し、ついにはハルケギニア全土を統一し掛けた。
この話のパターンなら、ここで勇者などが出てくるが、この話は違った。
ガリアがある大陸を統一したあとの内容はまるで実際にあった様な戦争の非情さと、戦争の愚かさを呪ったような内容であった
やがて世界が絶望し掛けたとき、始祖ブリミルが召喚した白きゴーレム『ガンダームル』の背中から出た光によって塵も残さず消え去った。
そしてその『ガンダームル』も、ハルケギニアの一部を緑が生い茂る「聖地」に変え、消え去った。
もしあの光が絵本に出てきた光ならば…
「こいつは大変だ…!」
そういってコルベールは読みかけの本を投げ出し、慌てながら部屋から出て行った。
月光蝶である!
マルコメ最低だのう
支援
259 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:33:27 ID:???
その頃その光を学院長室で見ていたオールド・オスマンは愛用している水パイプを机の引き出しに入れると秘書に命令を下した。
「ミス・ロングビル、生徒達には地下倉庫に避難するよう言ってくれ。」
そういうとオスマンは杖を手に取り、少し茶色気がある黒フードを頭から被った。
「オールド・オスマン、一体何処にお出かけですか。」
わかりきっている事なのにミス・ロングビルはオスマンに質問する。
「わしが直々にあの光を止める。後王宮の者達にも応援を、下手したらハルケギニア全土が緑の大地になりかねん。」
オスマンは窓を開け、『フライ』の呪文を唱えると東の方角に飛び去っていった。
ガンダームル 吹いたwwwwwwwww
ガンダームルwwww
262 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:34:31 ID:???
学院長室に行こうとしたルイズとキュルケはその光を一階の廊下の窓から見ていた。
「ロラン…!!」
ルイズは百八十℃ターンをして、外に出て行こうとしたのをキュルケが腕を掴んで止めた。
「離しなさいよツェルプストー!!」
「よく見なさいルイズ!!光がだんだん小さくなってるのがわからなくて!?」
キュルケの言葉にルイズは東の方角を見た、最初はものすごく大きかった光は今では森の木のせいで見えなくなっている。
それを見たルイズは安心してその場に座り込んでしまった。
「あぁ…よか「ガンダムだ!!!間違いなくガンダムだ!!やっぱりおじいちゃんの言ったことは間違ってなかった!!」
ふと入り口あたりから声がしたのでのぞいてみると先ほどの給仕の娘が頭に包帯、右腕に松葉杖という姿で目を見開かせていた。
ちょwwガンダームルwwww上手いなwwwwww
ナンダーの子孫確定wwww支援wwww
265 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:36:10 ID:???
「どうしたのルイズ…ってあなたあのときの給仕…もう出てきて良いの?」
キュルケの言葉を無視して給仕の娘、シエスタはその場にへたり込むとわんわんと泣き出した。
「なんてこと!!誰もおじいちゃんの言葉を信じなかったから「ガンダム」がこの平和な世界に来ちゃったんだぁ!!」
光をヴェストリの広場で見ていたタバサは、いきなり落ちてきたギーシュとその使い魔を見て目を丸くしたがすぐに元に戻ってギーシュに近づいた。
「どうしたの?」
「あぁ…僕は蝶の羽を見たよ。月の光を放つ蝶の羽を…」
太陽は傾きはじめ、光が消えた後にやってきたオールド・オスマンは谷底から上ってきたボロボロのホワイトドールを眼を細くして見た。
「あれが伝説の…あの『ガンダーヴル』や『虚無』よりも強い使い魔『ガンダームル』か…」
ふと足下がぐにゃっとしたので見てみるとマリコルヌがのびていたので『レビレテーション』で浮かばせるとそのまま学院の方へと戻っていった。
私怨
こうつなげますかw
……あれ、メガラプトルってもしかしてこの世界だと自生してるのか?
ガンダム ル
どうやったら、コレンの孫があんなにかわいくなるのか
270 :
∀zero:2007/07/15(日) 13:39:26 ID:???
あれから約二日が経過した。
マリコルヌに下された処分はシエスタとギーシュに謝るというものだけで済んだ。
それ以来、シエスタとギーシュは友達になりギーシュもモンモランシー一筋になり、恋仲を取り戻していた。
そしてホワイトドールはと言うと傷の部分から岩が出てきてそれを目撃したコルベールが腰を抜かしたという事もあった。
ロランとルイズはてと言うと帰ってきた後、鞭を持ったルイズと追っかけっこになった。
それを見たキュルケが笑っただけなのにロランと共に逃げる羽目になってしまったのは秘密である。
以上です
>>266 メガラプトルはルーンと契約のおかげで鉱石や宝石を食べることで生きているという設定で…orz
さて、次の人お願いします
以前来たガンダームルはプロトタイプか、量産型か。はたまたお兄さんの方か・・・
きっとコレンは爺バカだったんだ。
おじいちゃんはギンガナムかも
投下乙です。
テンポが早くていいな。
しかし、メガラプトルか……。
タルブ村あたりに老いたあのうっかり中将がいてくれたりしないかな。
そして、アルビオンのタルブ村侵攻の際には、
「かつてジーンの覇業に与したディガルドのザイリン・ド・ザルツ中将はもはやここにはいない。
我が名はザイリン! ゾイド乗りのザイリン! 真なる敵に立ち向かうタルブ村の男だ!!」
乙です
ホワイトドールが来なかったらギーシュの使い魔が最強じゃね?
アルビオン空挺師団も7万の軍も蹴散らせるww
276 :
剣狼のひと:2007/07/15(日) 13:42:53 ID:???
重ねカマイタチ!
つーことで投下
投下乙です
泣いてるシエスタが可愛いと思ってしまった私は間違いなくS
>>275 ルイズ(の指輪)に襲い掛かるヴェルダンデに風の魔法を放つも、歯牙にもかけられずワルド涙目w
朝、目が覚めたキュルケは着替えを終えると鏡の前に座り、化粧を始める
今日は虚無の日、休日である
確実に誘惑するにはどんなメイクをしようかと、考えながら鼻唄をする
化粧を終え、自分の部屋を出て、ルイズの部屋のドアを開けたが空っぽであった
「相変わらず色気の無い部屋ね。それにしてもダーリンは何処へ行ったの?」
すると外からヒヒーンっという声が聞こえてきた
窓から覗くと二頭の馬とそれを引っ張る二人、ロムとルイズだ
「おっと!頬を舐めるのは止めてくれないか?そうだ、ははっ可愛いな」
「あんた馬に乗った事あるの?」
「いやないな。俺の世界には動物に変形できる者もいるが」
「なんでもありねあんたの世界は・・・・、さあ行くわよ」
二人は馬に股がり走って学院を後にした
「あの二人・・・・、街へ行くのね!こうしちゃいられないわ!」
キュルケはそう言って部屋を後にした。
タバサは虚無の日が好きだ、読書によって自分の世界が形成できる日、彼女にとってはそれ以外は他人と戯れるありふれた世界である
この日も自分の回りに音を消す魔法、『サイレント』をかけて何時もの世界と自分を遮断して自分の世界に入り浸る
そんな自分を元の世界に引き戻す者が表れる
キュルケだった
剣狼の人の投下が終わったらイクゼ!
私怨
>>278 そこは、ヴェルダンテを吹き飛ばす強化ワルドでw
彼女は自分の鍵の部屋を禁止されているはずの『アンロック』で解除して入ってきた
慌てた様子で彼女は大袈裟に声を出すモーションをとっている
本来なら自分の読書を邪魔する者は『ウインド・ブレイク』で吹き飛ばすのだが、相手は数少ない友人のキュルケである
しかたなく、タバサは本を閉じて魔法を解除した
「タバサ。今から出かけるわよ!早く支度して頂戴!」
「虚無の曜日」
「わかっている、貴方にとって虚無の曜日がどんな日だか痛い程知っている
でも今はそんなけと言ってられないの。恋なのよ恋!」
会話からどれだけこの二人が対照的なのかがよくわかる
キュルケは感情で動き、タバサは理屈で動く
それぞれを例えるなら火と水のようなものだが何故か仲がよかった
「そうね。あなたは説明しないと動かないよね。
あたしね、恋をしているのよ!あの人に!でもあの人はにっくいヴァリエールと出掛けたの!あたしはそれを追いかけたいのよ!」
それを聞いたタバサはやっとで動きだした
「ありがとう!じゃあ動いてくれるのね!」
少し涙目のキュルケにタバサは頷いた、そして窓を開けて口笛を吹きシルフィードを呼んだ
実の所タバサがキュルケの願いを受け入れたのは2つの理由がある
1つはキュルケが親友であること
いつも一緒にいる友人のだから共に助け合うのが筋なのだろうか
もう1つは彼女の追跡対象があのルイズの使い魔であることである
ギーシュとの決闘で彼はとんでもない物を見せてくれた
平民でありながら風の塔の上に立ち、名乗り、飛び降りる
そしてゴーレムを自らの拳と脚で砕く、魔法を使わずしてそんな平民見た事がない
あの時タバサは本で読むようなリアリティを生で感じる事によって彼に興味を持ったのだ
今日も何か面白い物を見せてくれるかもしれない
理由はそれで十分であった
なんか、使い魔連中が軒並み10m越えの異世界の機械生命体なせ界になってるような気がしてきた
>>281 ああ、ルイズが先にふっとばされた
支援
二人を背に乗せてドラゴンはばっさばっさと力強く羽ばたき、宙を浮いた
「いつ見てもあなたのシルフィードには惚れ惚れするわ」
キュルケが赤い髪を靡かせ感嘆の声をあげる
「どっち?」
タバサが尋ねる
「わかんない・・・・慌ててたから」
そしてタバサが命じる
「馬二頭、食べちゃだめ」
シルフィードは小さく鳴いて、蒼い鱗を輝かせ、空を泳ぐように翔んだ
一方学院の宝物庫の前に一人の女性、ミス・ロングヒルが立っていた
鉄でできた巨大な扉を見上げ手を当て、慎重に辺りを見回した後ポケットから杖を取り出すと呪文を呟きそれを振る
しかしバチッと電撃の様なものが走る
「どうやらアンロックは効かないようね・・・・この調子だと『練金』も効かないようですし、さて、どうしましょ」
扉を見つめていると足音が聞こえてきた
一週間前より激務で禿げてしまったコルベールであった
「おやミス・ロングヒルこんな所でなにを」
「あらミスタ・コルベール、実は・・・・宝物庫の目録を作っておりまして」
いや、それは大変ですなぁと禿げがテカるコルベールが笑う
そしてロングヒルは少しくだけた感じで話し、尋ねた
「ねえ、ミスタ・コルベール」
「はっはい、なんでしょうか」
ハゲコルベールが少し惑った感じで聞く
「宝物庫の中に入った事はありまして?」
「ありますとも」
「では、・・・・をご存知で」
「いやぁ、それが見た事があると言えばあるのですが何やら他のガラクタ、もとい宝と比べると厳重に保管されてましてな」
「それで・・・・?」
「恐ろしくてちゃんと見た事がないのですよ」
ロングヒルはふむ・・・・と呟く
支援 旋風蹴り!!
>>283逆に考えるんだ。
風で吹っ飛ばされたのがルイズだと(オイ
「わかりました、とても参考になりました。ではまた昼食の時間に」
「あ、はいそれでは」
(やはり強攻突破しかないようね、タイミングは今夜。ウフフ、一体どんなお宝なのかしら?)
(それにしても綺麗だった、昼食も楽しみですな)
それにしてもこの禿げのオッサン、迂濶である
所変わってそこはトリステインの城下町
ロムはルイズと人が賑わう道を歩いていた
貴族らしい格好が見当たらないので殆んどが平民の様である
老若男女が歩き、走り、喋り、それぞれ店を持ち、果物や肉や、篭を売る人たちで賑わう
「売っている物は違えどどの世界でも街は賑わうものなのだな」
「そんなの当たり前でしょ、じゃあ早速武器屋に行くわよ」
どんどん進んでいくと回りに看板が増えていく
×印の看板だったり薬瓶の看板だったり様々だ
「商売人は立派ね、あんな物まで売るなんて
あっあれよ!」
ルイズが目の前の剣の形の看板を下げた店に指をさす
「あ〜あ暇だねぇ、こんなに天気がいい日に金貨をドーンと置いて行く気前のいい客は」
「客よ、ちょっといいかしら」
(本当に来やがった!)「い、いらっしゃいまし貴族様!この店になんの様で・・・・」
「剣を買いに来たに決まっているじゃない。あいつに合った剣を探してほしいんだけど」
ロムは店の中にある剣を真剣な目付きで眺めている
そんな様子を見て店主はニヤリと笑う
「お連れの騎士様は?」
「剣が欲しくて欲しくて堪らないから私が買ってあげる事にしたのよ」
「これは何という慈悲深い貴族様!いや〜そんな貴女にはきっと民衆は尊敬するでしょう!」
ルイズが少しにやける、満更でもないようだ
(こりゃ、鴨がネギしょってやってきたわい。せいぜい高く売り付けようか)
「店長!少し聞きたい事がある!」
突然のロムの大声に驚く主人
「な、なんでしょうか」
少しおどけた感じで聞く
「この店には狼の印が入った剣はあるか」
「狼の印ですかい?いや〜そんな物はないですねい」
「そうか・・・・、すまん邪魔したな」
ロムは店から店から出ようとするがルイズに引き留められる
「ちょっと!折角人が買ってあげるって言っているのにそれは無いでしょ!」
「しかし目的の物がなければ仕方ない・・・・」
「か・い・な・さ・い!嫌ならまたドカンよ!」
ロムはギクッとした顔を見せた後
「見ていこう」
あっさり落ちた
支援
「も〜ダーリンったら何処へ行ったの!?」
後を追って街に着いたキュルケとタバサ
「このままじゃルイズに先を越されるじゃないの〜」
っとキュルケが喚いているとタバサが顔の前に杖を出す
「・・・・あれ」
「あれ・・・・ってダーリンとルイズ!?」
武器屋からルイズとロムが出てきた、ロムは腰に鞘を付けて手に持った剣を眺めていた
「ゼロのルイズったら〜!私にダーリンとられたくないからってプレゼントで気を引くつもりね!
こうしちゃいられないわ!タバサ、ここでちょっと待っててね!!」
キュルケは武器屋に向かって走っていき、タバサふう、と息を吐いて再び本を読み始めた
「あんた本当にそんなボロい剣でよかったの?」
ロムに向かって少し呆れたような声を出すルイズ、すると
「ボロいボロいうるせえな娘っ子!こちとら伊達に長生きしてねぇんだぞ!」
なんとロムの持つ錆びた剣から声が出てきたではないか
「なんですってー!このボロ剣!」
「二人とも落ち着け、とにかくこれから宜しく頼むなデルブリンガー」
「おうよ相棒!へへっやっぱり強い奴が主人だと気分がいいな!」
この喋るボロ剣、デルブリンガーのこと魔剣インテリジェンスソードを買ったのはこのような経緯があった
練金じゃなくて錬金じゃないのか支援
店の主人はルイズが貴族である事を良い事に大剣を市場相場では有り得ない値段で売りさばこうとしていた。
それでルイズが主人に交渉している時、突然声が聞こえた
「おい、そんなん買わねえ方がいいぞ。そこの親父はがめついからてめえらからぼったくるつもりなんだよ」
ルイズとロムは思わず声の出所に振り向いたが、誰もいなかったので不思議に思っていると主人が突然怒鳴った
「やい!デル公!お客様に失礼な事を言うんじゃねぇ!
貴族に頼んでドロドロに溶かしてやるぞ!」
「やってみやがれ!どうせこの世にゃ飽きた所だ!」
「それってインテリジェンスソード?」
ルイズが当惑しながら尋ねる
「そうでさ若奥様。意思を持つ魔剣インテリジェンスソードでさ。
でも口が悪くて悪くてこいつのせいで何人も客が逃げたことか・・・・」
主人が愚痴を溢していると
「面白そうだな」
っとロムが興味を持ち、喋る剣を手に取った
「おいこらに俺にさわんじゃねぇ・・・・てあれ?」
さっきまでの大声が急に小さくなった
「おでれーた。てめー『使い手』か」
「『使い手』だと?」
「それにかなりの修羅場を越えてやがるな・・・・」
「それはあっている」
「面白ぇ、てめ、俺を買え」
「・・・・わかった、買う、マスターこいつで頼む」
誤字はwiki更新時に直せばいいんだぜ支援
兄さんすっかり調教されてwww
支援
するとルイズが嫌そうな顔になる
「え〜〜そんなのにするの?もっと綺麗でしゃべらないのにしなさいよ」
「しゃべる剣なんて面白いじゃないか。俺の世界には人を操る剣はあったがしゃべる剣は無かったぞ」
今さらりとトンでもない事を言った気がしたが・・・・取り敢えず他に録な剣が無いので買うことにした
「あれ、おいくら?」
「百で結構ですわ、あとこれはあいつの鞘、これを付けていれば黙りますぜ」
「じゃあはい、これで」
「毎度」
こうしてルイズとロムは店を後にした
この後すぐにキュルケが入店し、彼女のお色気攻撃によって主人は店一番の業物を超格安の値段で泣く泣く手放す事になる
「・・・・所でデルブリンガー」
「なんでい相棒」
「お前は狼の印が付いた剣を知っているか?」
「知らねえな」
「そうか・・・・」
剣狼はないだろ剣狼はw支援
おまけ
食堂にて
シエスタ「おかしいわね、ロムさん昼頃になっても会えない・・・・。一体どうしたんだろ」
「昨日は酷い目にあったよ・・・・まさか彼女に燃やされるなんて」
「ああまさかキュルケがあの平民と付き合っているなんて」
シエスタ(ピクッ)
「あの平民許さないよ、きっと彼女はアイツに誘惑されたんだ」
シエスタ(ピクッピクッ)
「でも彼女は強い人が好きだなんて言っていたからな・・・・」
「いるわけがいないよなぁ、風の塔から飛び降りる平民なんて」
シエスタ(!!!!)
「僕も『フリッグの舞踏会』で風の塔から飛び降りたら彼女は振り向いてくれるかなぁ」
「それじゃ足が折れて踊れないだろ」
「問題はそれじゃない、あそこから落ちたら死んじゃうから!」
「ハハハハハハハ」
シエスタ(・・・・・・・・・・・・)
続く?
以上です
デル公はこれから活躍させるつもりです
シエスタは・・・・みんなのメイドです、はい
乙
シエスタwww
なんかフラグ立ったー!?
GJ!
シエスタが怖いよーorz
とにかく乙です!
では自分のいきますー
うん、やっぱりシエスタは黒くないとね!ww
とある魔術の使い魔と主
「なぁ僕の使い魔を連れてっていいかい?」
ギーシュの質問に、当麻とルイズは互いの視線を向けあった。
そういえばギーシュの使い魔って見たことがないな、と両者は思いながらもルイズが応え、当麻が質問をする。
「えぇ、使い魔なんだし別に構わないよ」
「てか使い魔持ってたのか?」
当麻の一言に、ギーシュはムッとなる。
「失礼な、そもそも召喚出来なければ進級出来ないんだぞ」
そういわれても俺わからんからなー、と両手を後頭部に持って行き口笛を吹き始める。
「……君はそんなに僕を挑発したいのかい?」
ギーシュのこめかみがひくひくと動いてる。べっつにー、と当麻は視線を逸らし、ギーシュの事など興味なさそうに振る舞う。
ブチッ、と何かがちぎれる音が聞こえると、ギーシュは当麻へと薔薇の杖を振り回した。
「き、貴様! 決闘だ! 許さんぞぉぉおおお!」
だからそんなフラグは聞いた事ありませんし立てた覚えもありませーん、と当麻はすたさらこっさと逃げ始めた。
これではいつまでたっても終わらない。ルイズはため息を吐くと、さっさと話を進めようとした。
「で、その使い魔はどこにいるの?」
「ここさ」
当麻を追いかけながら、地面を指差す。しかし、もちろんそこにはいない。
「そう言われてもいないじゃない」
ルイズは再びため息を吐く。なんというか本当に大丈夫なのか、と少し心配してしまう。
そんなルイズの様子に、ギーシュは不適な笑みを浮かべながらも、地面を足で叩いた。すると、モコモコと地面が盛り上がり、茶色の大きな生き物が顔をだした。
先程まで怒り狂った様子から一変、ギーシュは愛くるしい顔をとりながら、その生き物を抱きしめる。
「ヴェルダンデ! 僕の可愛いヴェルダンデ!」
すりすりと頬を、その生き物の頬につける。当麻とルイズは、その光景にただ呆然と見つめている。
「いや、それ何ですか一体」
「それ扱いして困る。大いに困る。僕の可愛い使い魔のヴェルダンデだ」
「あんたの使い魔ってジャイアントモールだったの?」
ギーシュはルイズの質問を無視して、使い魔に語り続ける。沈黙は肯定というから、おそらくそうなのであろう。
小さな熊ほどある巨大モグラ、それがギーシュの使い魔であった。
「ギーシュってあんな奴なのか?」
当麻は半ば呆れている。こんな奴よく二股できたなーと逆に感心したぐらいだ。
ルイズもこめかみを指でかきながら、
「さ、さぁ……私もわからないわ」
その時、巨大モグラが鼻をひくつかせた。くんくん、とギーシュの元から離れて、ルイズへと近寄る。
「な、何? や、ちょっと!」
主人に似てんなー、と当麻は言いながらも、巨大モグラの行動を見守り続ける。
巨大モグラはいきなりルイズを押し倒すと、鼻で体の隅々をかぎ始めた。
犬であれば凄い可愛いのだが、今回は巨大モグラである。正直、不気味だ。
「や! ちょっとどこ触ってるの!」
ルイズはさすがに殴り付けるわけにもいかず、顔を真っ赤に染めながらただ逃げようとする。
その際、青少年にとってちょっと刺激だなーと思わせる箇所当麻は見えてしまい、さっと視線を外すが、ルイズは気にかける余裕がない。
「いやぁ、なるほど。動物触れ合いイベントでルイズの好感度アップ&一枚絵突入狙いですか」
「お、いいこと言うな」
当麻とギーシュは戦友が戦場で再開するように、がしっと腕を組み、頷きあう。一瞬で意気投合した二人である。
「何意味不明な事言ってるのよ! さっさと助けなさいよ!」
その言葉に反応したのか、瞬、と一陣の風が舞い上がり、ルイズに抱き着いてたモグラが吹き飛ばされた。
「誰だッ!」
あ〜れ〜と言いそうに飛んでいる自分の使い魔を見ながら、ギーシュは薔薇の杖を構え、怒鳴った。
朝もやの中から、一人の長身の貴族が現れた。羽帽子を被っており、凛々しい姿での登場にギーシュはややたじろぐ。
(あれ、そういえばこいつ)
当麻には見覚えがあった。確かアンリエッタがここに来る際――――
「貴様、僕のヴェルダンデに何をするんだ!」
それでもプライドがある。ギーシュはいつでも攻撃をする態勢をとっている。
すると、羽帽子の貴族が突如両手をあげた。敵意がないという証拠である。
「僕は敵じゃない。姫殿下よりきみたちに同行することを命じられてね。お忍びの任務であるため僕個人が指名されたわけだ」
友好的な口調で帽子を取り、一礼をした後、手を差し延べる。
「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」
文句を後一歩の所で吐き出そうとしていたギーシュは、相手のランクを知ってすぐにそれを入れ込んだ。そして、やや不機嫌そうに手を握る。
ワルドはそんなギーシュの様子を見て、首を振った。
「すまない。いくらモグラであろうと婚約者がモグラに教われているのを見て見ぬ振りは出来なくてね」
「婚約者?」
当麻は思わず口を出してしまった。
「全く……魔法衛士隊の幻獣は化け物か」
「それ、ここでも使われるんだな」
二人ともぐったりと馬に体を預けていた。既に半日以上走りっぱなしで、既に二回も馬を変えている彼らの負担は計り知れない。
ちらっと、当麻は前方の二人を見た。すると、タイミングよくルイズもこちらを向いて来て、二人の目が合った。といっても、ルイズはすぐに視線をワルドの方に戻した為一瞬であったが……
(つーか平気なのかよ)
貴族であるギーシュでさえも既にへばっているというのに、ルイズとワルドはのんびりと話続けている。
しかし、何やらルイズはそんなに楽しくなさそうだと、当麻は感じた。
アンリエッタと話した時の顔を覚えているからこそ、当麻は不思議に感じる。婚約者なのだからもっと喜んでもおかしくはないのだが。
当麻は再びギーシュへと視線を向ける。話しててわかったがこいつはいい奴だ。それが当麻の導いた答えである。
そのギーシュがこちらを見てニヤニヤと笑っている。
「ぷ、ぷぷ。もしかして、きみやきもちを焼いているのかい?」
「……はい?」
当麻はテンションを上げる気もせず、だらけながらもとりあえず会話を成立させようとした。
「だって今前見てたでしょ。二人の様子が気になったんだろ? 悪い事は言わないよ。適わぬ恋を抱いても不幸の元さ」
「あーお前勘違いしてるって」
当麻は一回深くため息を吐いた。
「ただ主人公になれなかった奴の気持ちがちょっとわかっただけさ」
ギーシュはその言葉の意味がわからない様子であったが、当麻はそれ以降視線を外に向けた。
アウレオルス=イザード、そしてステイル・マグヌス。
当麻は知っている。たった一人のヒロインを救おうと主人公になろうとしたが、失敗してしまった人達を。たった一つの主人公というポジションを獲得出来なかった人達の事を。
一人は険悪ながらも当麻と共に戦ったりした。一人は敵対し、命を賭けた戦いにまで発展した。
自分にはわからなかった。勝ち組であるが故に、負け組の気持ちがわからなかった。
だけど今、本当に少しだけだがわかったかもしれない。
ルイズを守る主人公は、彼である気がした。この世界の住人でない当麻が、この世界の主人公にはなってはいけない気がした。
それは不思議と受け入れられた。同じ世界ではない、というのが大きかったかもしれない。
当麻は悩む。
それでも、それでもルイズは言った。
使い魔は主を守らなければならない、と。
たとえ主人公にならないというのがわかっても、あのステイル・マグヌスのように、一人の女の子を守り続ける事が出来るのだろうか?
この幻想殺し一本でそれが出来るのだろうか?
答えは出てこなかった。肯定する確固たる理由が浮かばなかったから……
支援します
以上です〜
ようやく動き出したよorz
文章は……なんともいえないかも……
乙です
そこで原作の事を持ち出すか…上手いなぁ
wikiの方でなおしておいたぜ!
あえて今日3度目。自重しろ自分
相変わらずつなぎの回だ。
4話
その日、バビル2世たちはシエスタの実家に泊まることになった。村でも有数の長老であるショウタロウの一声で、一族郎党が
集結した上、貴族の客をお泊めするというので村長までが挨拶に来る騒ぎになった。
バビルたちはシエスタの家族に紹介された。ショウタロウはビッグ・ファイアなる名前を聞いて怪訝そうな顔をしたが、
「魔法使いのいる世界なので本名は隠してるんです」
と事情を説明し、山野浩一と名乗ると納得してくれた。
ショウタロウは上機嫌そのものであった。なにしろ数十年ぶりにあった同胞―――もはや二度と会うことはないだろうと思っていた
人間がついに目の前に現れたからだ。
戦後の政治から、風俗、外交、軍事と話題は枚挙に暇がなかった。もしバビル2世がバベルの塔でコンピューターに教えを受けて
いなければ、半分も答えることはできなかったろう。
「ほう、今は平成と元号が変わっているのか。」
そしてしみじみと、
「陛下はお隠れになったのだなぁ」
と呟いた。そして無理もない、あれから60年近くたっているのだから、と呟いた。
「ふむ。それではソビエトはけっきょく倒れたのかね?」
「弟の金田正太郎について何か知っていないかい?ふーむ、あの後無事だったのは知っているが、それからどうなったかは知らない、
か。」
「力道山が死んだ?刺されて?」
「GDP?国民総生産が世界1位、2位か。なるほど。」
「そうか、国民党が負けたか。」
「たなかかくえい?ふーむ。若手議員のリーダーとして、新聞に名前が載っていたような記憶はあるよ。」
「ほう、アジアはようやく独立したのか。ぼくの友人には馬賊の頭目になったのがいてね…」
「ベトナムとアメリカが戦争を?アメリカが負けた。ふーむ、やはりゲリラ戦しか方法はないのか。」
「廃墟弾事件か。そんな風に名前が残っているんだね。」
「日本人が大リーグに?職業野球が再開されていたが、見に行く機会はなかったからなぁ。」
「エネルギー危機、資源枯渇か…。錬金ができるこの世界を日本が知っていれば、あの戦争は起こるまいと思っていたが……。
未だに必要らしいね。」
延々とバビル2世からもとの世界の情報を仕入れようとするショウタロウ。まるで60年の空白を埋めるように。
その途中、ふと気づいたかのように「それで、今は皇紀…いや西暦何年だい?」と尋ねてきた。
答えると。「ふむ、それはおかしいな。数え間違いかな?」と首を捻っていた。
出された料理、ヨシェナベにもほとんどバビル2世は箸をつける暇がなかった。
「ヨシェナベなどと言ってるが、つまりは寄せ鍋さ。」
と言ってショウタロウは笑った。
「本当はすき焼きを作りたかったんだが、醤油と砂糖がね。」
砂糖は効果だし、現物があれば錬金もできるんだろうが大豆と麹菌が手に入らなくてね、とぼやいた。
「ねえ、ビッグ・ファイア。スキヤキってなに?」
とルイズが聞いてきた。
「牛や豚の肉を、野菜なんかといっしょに料理する、あまじょっぱい味のヨシェナベさ」
と説明すると、シエスタの家族は「ああ、どおり大豆はないか大豆はないかって探していたのか。」と納得していた。
「大豆って何?」
と聞いてくるルイズたちに、豆の形状を説明するとキュルケが、
「あら、それならひょっとしたら手に入るかもしれないわ」
と言い出し、ショウタロウは飛びついた。この老人は、この年齢になって醤油の鋳造を始める気満々だ。
「スキヤキができたら、ぜひご馳走しよう。」
と嬉しそうに笑う姿が印象的であった。
原作の二人に共通するのはロリ(ry
ってか禁書的にはワルドすら善人になる可能性が…w
翌日昼まで宴会は続いた。
夕方、もう出発しなければいけないという5人に、ショウタロウは奇妙な箱を見せてくれた。
大事に桐の箱に入れられ、固定化の魔法をかけらたそれは、鉄でできて金属の棒が2本延びている。
「これは…」
「リモコンだよ。鉄人28号の。」
ショウタロウはこのリモコンを、バビル2世に渡す腹積もりであった。
どうせ老い先短い命なら、同胞に鉄人を役立てて欲しい、と。
もともと飛行機は不時着し、懸命に直したもののガソリンはなくなって飛びたてなくなった。鉄人こそ無事だが、帰り道を見つける保証
はない。ならばここに来たのも天命と、諦めていた。だが、同胞がいるならば―――
「元の世界に帰るのに、是非役立てて欲しいんだ。」
草原が日の光できらきらと輝きながら、風で波打っている。まるで緑の大海原である。
老人は草原を手で示した。
「それに、わしはここに家族がいれば、畑仕事もある。それに帰ってももう母も父もいない。正太郎に会えない事だけが、唯一の気が
かりだが、もうお互い寿命だ。しかたがない。だが、もし生きて君が帰ることができたなら―――」
と手紙を渡された。
「これを正太郎か、家族に渡して欲しいんだ。」
そして空を見上げた。空には、薄ぼんやりと二つの月が浮かんでいる。白昼の残月であった。
かつて廃墟弾の爆発で、乗っていたゼロ戦と操っていた鉄人もろともこの世界に飛ばされた男は、その空の残月を指差した。
「もはやわしは元の世界ではあの残月のように薄ぼんやりとして、掻き消えそうな存在となっているだろう。ならばいっそのこと、
本当にわしのかつての二つ名、白昼の残月となるのも一興ではないか。そう思うんだ。」
そして改めて、リモコンを渡そうとする。
「どうだ、受け取ってくれ。」
バビル2世が、さすがに受け取りづらくどうしたものかと思案していると、
「待って、ひいおじいちゃん!」
とそれを制した声があった。
シエスタであった。
「ひいおじいちゃん、わたしに、鉄の巨人の使い方を教えて!」
いったい何を言い出すんだ、この女と皆がギョッとしていると。
「おじいちゃんが本当に空を飛んできたなんて、わたし信じてなかった。でも、ファイアさんも同じ国から来たって言うし、本当だった
んだって思った。信じてない自分が恥ずかしかった。血のつながった、ひ孫なのに……。」
拳をぎゅっと握り締めるシエスタ。
「わたしはひいおじいちゃんと同じ国から来たファイアさんと会ったのも、なにかの運命だと思う。なら、ファイアさんが国に帰るときに、
お手伝いをしてあげたい。鉄の巨人で、帰る手伝いをしたい!」
心の奥にどす黒いものが潜んでいそうなので、バビル2世は心を読むのをやめた。なんだか怖かったのだ。
だが、シエスタの一族は皆うんうんと頷いている。涙まで浮かべている。
「シエスタ、わかった。わかったよ、シエスタ。」
ショウタロウがシエスタを抱きしめる。
「浩一君。いや、ビッグ・ファイア君。すまないが、リモコンはこの子にあげることになった。前言を翻して済まない。」
代わりに、と言っては何だがとゼロ戦と鉄人の修理に使っていたものだと包みを渡された。中を見た。……まあ、なにかの役に立つ
かもしれない。リモコンを返す。シエスタの目が怪しく輝いた。
バビル2世は予知能力が「危険だ」と告げたのを感じていた。
だから、というわけではないが急いでシルフィードに乗り、ワルドと落ち合う場所を目指すことにした。
場所はラ・ロシェール一の宿屋、『女神の杵』亭。
「やあ、待っていたよ。」
宿に着くと一階の酒場でワルドが出迎えた。部屋を取っておいたから、休んでくればいい。と鍵を渡してくる。
キュルケとタバサが同部屋。バビル2世とギーシュが相部屋。そして、ワルドとルイズが同部屋であった。
「……ロリコン」
タバサがぼそっと呟く。トリステインでも有数強さを誇る貴族が激しいダメージを受けていた。
「ろ、ろり…ロリコ……」
床に倒れこんだワルドが、なんとか立ち上がる。
「そうじゃない、ルイズは婚約者だ。別におかしくないだろう!?」
真っ赤になって否定するワルド。逆に怪しく見えるから不思議だ。
「それに、ルイズに大事な話が…」
支援
「ロリコンを受け入れてくれるかという告白かしら?」
「やめておいたほうがいいと思うよ。」
「……このロリコンどもめ」
ベアード様!ベアード様じゃないですか!
息も絶え絶えに、ロリコンが立ち上がった。先ほどまでの威厳はすっかりさっぱり消え去っている。
「こ、こうなったら……ビッグ・ファイア君、決闘だ!」
「……。」
「ワルド子爵、強引過ぎます」
さすがにギーシュまでがあきれ果てていた。
「いや、強引じゃない。つまり、だ、ここで部屋を賭けて2人で決闘しようと言っているのだ。使い魔のきみなら一緒の部屋で寝ても
構わない。わたしは別にルイズと一緒に寝ることにこだわっていないという証拠になる。違うか!?」
「……両刀」
タバサの追撃に腰から砕け落ちたワルド。もはや立ち上がる気力もなさそうだ。
ギーシュが怯えたように尻を押さえている。ルイズは……なぜか頬を染めていた。
「ち、違う。うぐ、ひっく、ひっく……」
とうとう泣き出してしまった。
「わかりました。決闘を引き受けましょう。」
さすがに同情したバビル2世が決闘をひきうけた。すると、あっというまに機嫌をワルドは取り戻し、
「ひきうけてくれるのか。ありがとう!感謝するよ。別に僕は両刀じゃない。だからそれも晴らしたい。」
しかしギーシュは怯えたままであった。
ぞろぞろとロリコンの後をついていくと、案内されたのはかつての閲兵場後だ。
当時の名残を示すものはほとんど残らず、ほぼ物置同然になっている。
バビル2世はデルフリンガーを無理矢理たたき起こして引き抜き、構えている。
ロリコンは杖を構えている。
「わ、ワルド子爵。くれぐれも手加減をしてください。」
ギーシュが慌てて言う。いくらビッグ・ファイアが強くても、さすがに魔法衛士に叶うはずがない。
まあでも、さすがに本気は出さないだろうとは思っているが。
ロリコンの杖はフェンシングの剣のように細身である。
ひゅっ、と風を切り裂き杖を振るってくる。
受け止め、流す。
飛び退き間合いを取る。
速い。剣の腕はジャキ並み。速度はそれ以上だ。
もっともジャキは不死身の肉体を前提とした相打ち戦法を得意としていたため、速度を必要としていなかったのだろうが、それでも
速い!
「魔法衛士隊のメイジは、ただ魔法を唱える訳じゃあない! 詠唱さえ戦いに特化されている。杖を構える仕草、突き出す動作。
杖を剣のように扱いつつ詠唱を完成させる。軍人の基本中の基本さ」
「つまりこの動きのまま魔法を使ってくるということか。」
ああ、と頷くロリコン。どうしたこのまま防戦一方かい、と連続攻撃を仕掛けてくる。
「ふむ。ならば。」
と、置かれた荷物のほうに跳びこんだ。
そしてデルフリンガーを、一番下においてある樽につきたて、破壊した。
「なに!?」
走りながら一番下のみを連続で破壊していく。バランスを崩した荷物が、ロリコンめがけて倒れこんでくる。
しかし、すばやくロリコンは詠唱を行った。
「デル・イル・ソル・ラ・ウィンデ……」
「相棒!いけねえ!魔法が来るぜ!」
バビル2世の前方の空気が歪んだ。
ボンッ!と空気が撥ね、巨大な空気のハンマーが樽ごとバビル2世を吹き飛ばす。
くるくるとネコのように回転しながら着地するバビル2世。
「ふむ。」とバラバラになった樽を見渡す。
「どうやら、ぼくの負けらしいな。」
「いや、引き分けだ。」ロリコンが答える。
「今、君が投げたこの金属製の…リベットかい?これは見事に僕の顔横10cmを通過していた。おそらく当てることができたのを、
わざと当てなかったんだろう。」
後ろの壁を杖で指す。壁に、リベットがめり込んでいた。
「さて、これでは部屋割りが決まらないな。」とロリコン。
「なら、最初の通り、ぼくとギーシュが同部屋、ルイズとロリコンが部屋割りでいいんじゃないかな?」とバビル2世。
「ええ、ロリコン子爵ならよもやヴァリエールと間違いはしないでしょう」とギーシュ。
「よかったわね、ルイズ。あなたがストライクゾーンの許婚で。」とキュルケ。
「わ、ワルド様……」なんというかうれしいのかそうでないのか微妙な表情のルイズ。
「犯罪…」とタバサ。
「きゅるきゅるー」いつの間にかシルフィード。
「がおおーん」グリフォン。
「……結局ロリコンで固定か。」
使い魔にまでロリコン認定されてへこむのだった。
はい、懲りずに投下完了。
以上です。
ロリドGJ!
負けるなロリコン、アルビオンじゃフルボッコが待ってるぞ!
追記:
ショウタロウをこの世界に飛ばしたときの結末が、
微妙に映画版白昼の残月と異なっています。
鉄人をもってくるための無理な改変なので、突っ込みは
勘弁してください。
GJ!
情けないワルドと黒いシエスタ・・・
いいんだが堂々と戦うロリコンに対して
バビル2世の戦法が微妙に卑怯なのはどういうことだ
>シエスタの目が怪しく光る!
これは……!?
ワルドがなにか良い人に見えてきましたw
待て、シエスタがなぜこうも黒いんだwww
はっ、ひょっとして白を書こうとしてるのは俺だけかorz
それはそうとGJです!
ワルドカワイソス……
ロリコンならまだしも、両刀と言われるとは…
投下します
ルイズとアンリエッタは再会を喜び合った。
特に、宮中で気を許せる相手もなく過してきたアンリエッタにとっては、幼馴染であるルイズとの再会は心から嬉しいものだった。
しばし幼い頃の思い出を語り合った二人だが、ふとアンリエッタは顔を雲らせ、憂鬱な溜息をついた。
「ルイズ・フランソワーズ……結婚するのよ、わたくし」
「……おめでとうございます」
ルイズはアンリエッタの声の調子に、あんとも悲しいものを感じる。おそらくは、望まぬ結婚を強いられるのだろう、そう思うと、ルイズは切なくなった。
だが、さらにアンリエッタの口から、ゲルマニア皇帝に嫁ぐことになったことを聞かされると、ルイズは驚きに声を張り上げた。
「ゲルマニアですって! あんな野蛮な成り上がりどもの国に!」
「そうよ。でも、しかたがないの。同盟を結ぶためなのですから」
アンリエッタはハルケギニアの政治情勢を話し始める。アルビオンの反乱、トリステインへの侵攻の恐れ、それに対抗するための、ゲルマニアとの同盟……。
そのための政略結婚であった。
「そうだったんですか……」
ルイズが沈んだ声で言う。アンリエッタが呟く。
「いいのよ、ルイズ、好きな相手と結婚するなんて、物心ついたときから諦めていますわ」
「姫さま……」
そうルイズが涙を堪えたときであった。ルイズの部屋に、くっくっくと低い笑い声が響く。
「くっくっく……陰の気のもとはこれかよ……くだらねぇな……くっくっく」
「……っ! 控えなさい、あなたは何者です!?」
わが身をあざ笑った娘に、アンリエッタが怒りに我を忘れて叱責をとばす。慌てたのはルイズであった。
「ひひひ姫さま! 申し訳ございません! あれは、その、わたくしの使い魔でございます!」
「使い魔? 人にしか見えませんが……ひっ!」
突如、アンリエッタの目の前で、少女の体がぎゅるぎゅると蠢く。次の瞬間、黄金のたてがみも鮮やかな巨大な幻獣がそこに立っていた。
獣は凶暴な口をにやりと歪ませる。
(い、韻獣! それも『変化』の先住魔法を使うなんて……見たこともない幻獣だわ……)
驚くアンリエッタに、その黄金の幻獣は、ずい、と顔を近づける。
「ニンゲン……オメエに教えてやらァ。マユコが言ってたことだがよ、人は誰かのために笑って泥を被ることができるってな……」
そこで黄金の幻獣は、にやりと笑った。
「『泥なんてなんだい、よ』だとよ……くく、つくづくニンゲンはバカだが、それもあいつの口から聞けば悪かねぇ。わしはそう思ったぜ」
くっくっく……と低い笑いをもらす幻獣に、アンリエッタは声を張る。たとえ相手が人外のものであっても、王族としての誇りがある。
「そ、そうです! だからこそわたくしは、民のためにゲルマニア皇帝との結婚を……!」
「違うな」
「――ッ! なにが違うのです!?」
とらは、すっとうしろに下がった。呆然とするアンリエッタとルイズの前で、ゆっくりととらの体が石造りの壁に飲み込まれていく。
とらは石や木を通り抜けることができるのだった。
「マユコはテメエでやろうと信じてやったのよ。オメエみたいに陰の気を撒き散らしながら嫌々にやってたわけじゃねえ……
ニンゲン、笑ってできねえことなら死んでもやらねぇことだ」
「わ、わたくしに、わたくしにどうしろと言うのです! 何の力もないこのわたくしに!! わたくしがそうやって耐えるしか方法は――」
アンリエッタの言葉を、とらはふんと笑い飛ばす。
「まっていてどーなる? 時がただ流れていってどーなる? 人間……いいコト教えてやらあ」
そう言って、とらはニヤリと笑った。
支援!
「乗りてえ風に遅れたヤツは間抜けってんだ」
ずず、と壁に溶けて行くとらの言葉が、アンリエッタとルイズの立ち尽くす部屋に残された。アンリエッタはぶるぶると震えていたが、やがてとめどなく涙を流し始めた。
(大変なことになったわね……)
ルイズは、アンリエッタが帰った部屋にひとり呆然としていた。手には姫のしたためた密書と、わたされた『水のルビー』がある。
ウェールズ皇太子の持つアンリエッタの恋文が、反乱を起こしたアルビオンの貴族たちに発見されたら、ゲルマニアとトリステインの同盟は無に帰してしまうだろう。
その前に、アルビオンに潜入して手紙を取り戻すこと……それが今回の任務だった。
(あんな姫さまの表情、見たことがなかった……)
ルイズはアンリエッタの様子を思い起こす。とらがいなくなったあと、アンリエッタはしばらく嗚咽を漏らして泣き続けた。
そして、泣き止んだ後は虚ろな目をして黙り込んでしまった。任務についても、ルイズが必死で聞き出して、ようやくぽつりぽつりと喋ったのである。
その上、鍵穴から覗いていたギーシュまで同行すると申し出てきたのだった。いっそ始末したほうがいいと進言したのだが、アンリエッタはやんわりと否定し、ギーシュに微笑みかけたのだった。
「お父様も立派で勇敢な貴族ですが、あなたもその血を受け継いでいるようね……お願いしますわ。このわたくしをお助けください……ギーシュさん」
感動のあまり失神したギーシュは床に放置してある。明日の朝にも、アルビオンに向けて出発である。
アンリエッタ姫にとらが無礼な口をきいたことについてルイズは謝罪した。アンリエッタは黙って首をふった。どうやら、「使い魔の言うことなど気にしない」といった意味らしかった。
とらが悪いのだろうか? しかし、ルイズにはどうしてもとらの言葉が間違っているようには思えなかった。
(ああ、もう! またご主人さまに心配かけて! もう! もう! 大体、マユコって誰? 誰よ!? つつ使い魔のくせに浮気者!)
混乱のあまり、見当違いな方向に怒りを燃やすルイズであった。そもそも、ルイズは普段からその『マユコ』の姿はいやというほど目にしているのだが。
とはいえ、ルイズの知るはずもないことであった。
朝もやのなか、ルイズとギーシュ、それにとらは出発の準備をしていた。
「二人とギーシュの使い魔のモグラも乗せて飛べるかしら、とら? 無理ならギーシュとモグラは置いていくけど……」
ルイズが心配そうに聞いた。とらはにやりと笑う。
「なに、ぎーしゅともぐらぐらいどってこたあねえよ……だがよ、るいず。どうやらお客だぜ」
「え?」
とらが空を見あげるのにつられて、ルイズとギーシュも上を見る。朝もやを切り裂いて羽音が聞こえてきた。
「ぐ、グリフォンじゃないか! 魔法衛士隊のグリフォン隊だよ、きっと!!」
ギーシュが歓声を上げる。魔法衛士隊はトリステイン魔法学院の生徒たちのあこがれだった。ギーシュも例外ではない。
優雅にグリフォンで舞い降りたメイジは、高らかに名前を名乗る。羽帽子を被った凛々しい貴族であった。
「姫殿下より、君たちに同行することを命じられた。女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長のワルド子爵だ! 久しぶりだな、僕の婚約者ルイズよ!」
「こ、婚約者! きみ、魔法衛士隊の隊長と婚約してるのかい!?」
ギーシュがすっとんきょうな声をあげる。ルイズは突然真っ赤になった。慌てて、とらのほうをちらちらと見ながら声を張り上げる。
「お、親が決めたことよ! それがどうしたって言うの!?」
ルイズの言い様に、ちょっと傷ついたように顔をしかめるワルドだが、明るい声を出してルイズに手を差し伸べる。
支援させてもらおう!
「さあおいで、僕のルイズ。ああ、そこの彼らも紹介してもらおうか……お友だちと……君の使い魔かい? はっは、ずいぶんごついのを呼び出したな! さすがは僕のルイズだ!」
「え、ええ。あの……彼はギーシュ・ド・グラモン。使い魔はとら、です」
交互に指差すルイズ。深々とギーシュが頭を下げる。とらはといえば、ワルドことを意にも介していなかった。
「いつも僕の婚約者がお世話になっているよ」
「くっくっく……るいずを乗せるときには気をつけな……漏らされねえようによ」
はっとした表情になるワルド。もちろん、とらが韻獣であることに驚いたのだが、ルイズはお漏らしのことをばらされて死にたい気分だった。
(し、死にたいわ……死んでしまいたい! いっそ殺して!)
心に傷を負って瀕死状態のルイズを、ワルドはなんとかグリフォンに乗せた。ギーシュとヴェルダンデも、旅の荷物を抱えてとらの背中に乗り込む。
「で、では諸君! 出撃だ!」
ワルドの声に、グリフォンととらは軽々と空に舞い上がった。
出発する一行の様子を、学院長室で、アンリエッタがじっと見つめていた。目を閉じ、手を組んで祈る。
(始祖ブリミルよ……彼らに加護をお与えください)
「心配はご無用ですぞ、姫」
隣に立っていたオスマン氏がそう言った。決然としたその姿は、歴戦のメイジの風格を備えている。アンリエッタはどこか虚ろな目でオスマンを見つめる。
「自信がお有りなのですね」
「そうですな……ミス・ヴァリエールとその使い魔は、大きな使命を背負ったものですわい。特に、ヴァリエール嬢には成長して貰わなくては困りますからの」
「どういうことです?」
ふむ、とオスマン氏はひげをなでる。話したものだろうかとしばし悩んだが、やがて、重々しく口を開いた。
「姫は、『白面の者』をご存知ですかな……?」
アンリエッタの顔が蒼白になった。その名前に、かすかに体を震わせながら、アンリエッタは呟く。
「御伽噺だとばかり……恐怖を喰らい生きる、伝説の虚無の幻獣……地獄の劫火を操り、一国を一夜のうちに滅ぼしたとか」
「うむ。では、その『白面の者』と戦った始祖ブリミルの伝説の使い魔については?」
「まさか……あの使い魔がそうだと言うのですか!?」
信じられない……とアンリエッタは外を見る。既にあの金色の使い魔とグリフォンの姿は見えなくなっていた。
伝説の使い魔。最強の使い魔は、まさかあの幻獣だというのだろうか。
『乗りたい風に遅れたヤツは間抜けってんだ』
昨晩、あの幻獣に言われた言葉が、ずきり、とアンリエッタの胸を刺す。苦しくなってアンリエッタは胸をぎゅっと押さえた。
(わたくしは……わたくしは、『乗りたい風』に遅れてしまったのかしら?)
それとも、とアンリエッタは考える。ひょっとしたら、あの黄金の使い魔こそが、自分に風をもたらしてくれるのだろうか……?
ごおぉおおぉおううう……
戦争と恐怖の影が覆い始めたハルケギニアの空を、異世界からやってきた黄金の風が吹き抜ける。
そんな朝のことであった。
ここまでです
もっと速く書ければなあ……
乙!
十分早いと思うぜ。
GJ!
速さは申し分ないと思うのだが・・・この界隈は速すぎる人が多いからなw
乙、ペース速いと思うけど。
GJ!十分速いと思うよ
GJ! このスレの職人速すぎワロタ
GJ!
十分早いペースだし、マイペースでいっていいと思うお( ^ω^)
無理すると息切れするから
乙ー
1スレ1回の投降でも3日に1度の頻度だからな…ww
いっそのこと投下専用スレと感想雑談スレに分けた方が良い気がするな
感想雑談の方に投下宣言すれば良いし、wikiにまとめる時も楽で済む
毎度話の切り方が上手いなぁ GJ!
んにゃ、そこまでする必要は無いよ。
>>351というよりも、スレの分化は根本的に見辛くなる。
本格的な長文の議論には避難所があるし、今の状態が1番良いと思う。
>『乗りたい風に遅れたヤツは間抜けってんだ』
まさかこの台詞が来るとは思わなかった…
職人さん!貴様!雷の舞を読んだな!?
外伝のやつか
>>353 すごく……外伝です
「風が……やんだじゃねえか……」の次に好きな台詞。流とヒョウの台詞もいつか使いたいなぁ
台風っていいね。用事も潰れてくれるから。
そんなわけで投稿しまー
投下するよー
規制喰らってしまったので、アトリエの方お先にどうぞ。
「あさー、あさだよー。」
誰かの声がする。誰だっけ?
まあいいや、もう少し寝ていよう…そう思って体を丸めようとした瞬間、毛布が剥ぎ取られる。
「お目覚めですね?ご主人様!」
そう言ったヴィオラートの笑顔には、ルイズ自身の言った事は絶対に守らせる!という凄みがあった。
ゼロのアトリエ 〜ハルケギニアの錬金術師4〜
「ああ、ヴィオラート…そうね。昨日、召喚したんだっけ…」
ルイズはのそのそと起き出して、ヴィオラートに命じる。
「服。」
ヴィオラートは一瞬怪訝な顔をするが、すぐに納得したのかルイズの服一式を用意する。
「着せて。」
今度はあっさりと、ルイズの着替えを手伝うヴィオラート。
しかし、ルイズはなんとなく居心地悪さを感じ始めていた。
(何なの、この…私をイツクシムような、ヤサシサあふれる視線は…)
なんで着替えぐらいでこんな気持ちにならなければならないのか。
(ひょっとして、私をかわいそうな子扱いしてるんじゃないでしょうね!)
苛立ちをおぼえて振り向いたその先には、しかし、
「ん?」
ヴィオラートの、人懐っこい微笑があるだけで。
「な、何よ。さあ、着替え終わったらさっさと行くわ。朝食よ。」
ばつが悪くなったルイズは、正体不明の何かから逃げるように扉を開けた。
「あら。おはよう、ルイズ。」
嫌なやつに会った。ルイズが扉を開けたちょうどその時、同じように扉を開けて
燃えるような赤い髪の女の子が姿をあらわしたのだ。
「…おはよう。キュルケ」
義務的に挨拶を返す。
魔法が使えて、あらゆる意味の色気にあふれ、そして何より、おちちが…おちちが大きい。
その存在全てがルイズの感情を逆撫でする、まさに不倶戴天の仇敵であった。
「あなたの使い魔って、それ?」
彼女は小馬鹿にした口調で、ヴィオラートを指差す。
「そうよ。」
「あっはっは!ホントに人間なのね!すごいじゃない!流石はゼロのルイズ!」
「うるさいわね」
「あたしも昨日、使い魔を召喚したのよ。誰かさんと違って一発でね?」
「あっそ」
「どうせ使い魔にするなら、こういうのがいいわよね〜。フレイム!」
キュルケがそう呼びかけると、キュルケの部屋からのっそりと、オレンジ色の大きなトカゲが現れた。
「ああっ、サラマンダー!大丈夫なの?」
ヴィオラートは驚いて、距離をとりつつ秘密バッグの口に手をかける。
「平気よ。あたしが命令しない限り、襲ったりしないから。それより見て、この尻尾。素晴らしいと思わない?」
たしかにすごい。ルイズから見ても素晴らしいと思う。正直羨ましかった。
しかし、まさにそこがルイズの癇に障る。自分が不甲斐ないからキュルケなんかを調子に乗らせる。
「へえ〜、こんなのも使い魔になるんだー。触ってもいいかな?」
ヴィオラートがしきりに関心を示しているのも気に入らない。何だというのだ。
キュルケなんか…ツェルプストーなんかに愛想をふりまかなくてもいいのに!
おちちw支援
「あなた、お名前は何とおっしゃるの?」
「あたしはヴィオラート。」
「ヴィオラート。いい名前ね。あたしはキュルケ。微熱のキュルケ。」
キュルケはそこで一旦区切ると、ルイズにあてつけるように胸を張り、ルイズに向かって艶かしい視線を送る。
「ささやかに燃える情熱は微熱。でも、世の男性はそれでいちころなのですわ。あなたと違ってね?」
キュルケは視線をヴィオラートの胸に移動させ、その後視線をルイズの胸に固定し、嘲るような笑みを浮かべる。
「じゃ、失礼?」
そのまま、キュルケはさっそうと歩いていく。歩く姿でさえ何だか様になっていた。
「くやしー!何なのあの女!自分がサラマンダーを召喚できたからって!ああもう!」
やり場のない憤りを抱えたまま、ルイズはちらりとヴィオラートの胸をチェックする。
(使い魔のくせに、つつつ使い魔のくせに!この学院じゃキュ、キュルケの次に大きいんじゃないの?腹立つわ!)
キュルケが胸山脈なら、ヴィオラートは胸連峰。私はせいぜい河岸段丘、河岸段丘のルイズ。はは。
「ルイズちゃん?」
様子のおかしいルイズを心配したのか、ヴィオラートがひざを屈めてルイズを覗き込む。
ヴィオラートの顔と一緒に胸部もルイズの視界に入ってくることになり、ルイズは理不尽な怒りを覚えることとなる。
「だ、だいたいあんたが!」
「え?あたしが?」
言葉に詰まる。ヴィオラートは何も悪くないのだ。それどころか、今の今まで胸を意識せずにいられたのは、
ヴィオラートの気遣いによるところ大であろう。何を責めるというのだ。
自分にとって最高の使い魔であるとルイズ自身がそう思っているのに、何が悪いと言えばいいのだろう。
「…河岸段丘…」
「え?」
思わず口をついて出た言葉は、ヴィオラートに悩みを打ち明けたいという依頼心のあらわれであろうか。
「な、何でもないわ!さっさと行くわよ!」
照れ隠しなのか、廊下をまさにのし歩くルイズの後姿を見つつ、ヴィオラートはルイズの発した言葉の意味を勘案しつづけるのだった。
「…河岸段丘?」
ルイズはほんわかしたキャラに弱そうだww
とりあえずここまでです。
何となく元の世界でヴィオの兄貴がヴィオが
居なくなっていてどんなリアクションを取っているのか気になった。
規制解けたかtest。
解けてたら5分後に投稿します。
369 :
剣狼の人:2007/07/15(日) 17:41:14 ID:???
パソコンが久々に使えたのでまとめの誤字を修正してきました
でも投下は携帯からなのでまとめの人は引き続きお願いします
それじゃ、投稿しまー
「あぁもう、人の使い魔にちょっかいかけるのはやめなさい!この色ボケ女!!」
自分の使い魔に猛烈アタックをしてくるキュルケに激昂するルイズ。
「あ〜ら、愛っていうのはためらわないことを言うのよ。そんなことも知らないの?」
「あんたは一体どこの宇宙刑事よ!!」
ちなみにペルデュラボーとタバサは我冠せずといった風に、少し離れた場所で読書をしている。
毎日の恒例行事のように起こっている喧嘩にも満たないコミニケーションを、一々聞いてる程彼らもヒマ人ではない。
さて、普段ならそろそろこのコミニケーションも終わる頃に、いつもとは違うことが起こった。
「え・・・」
「なんなの、あれ?」
目の前に突然現れた巨大な存在に呆然となるルイズとキュルケ。
「ほう・・・」
「・・・岩ゴーレム」
そして、その存在に多少の興味を持ったペルデュラボーと、キュルケの呟きに律儀に答えを返すタバサ。
突然、どこからともなく現れた岩ゴーレムがこっちに向かって歩いてきたのだ。
「きゃ、きゃぁあああああああ!」
「ふ、踏まれる!踏み潰されるぅうううう!!」
そう叫びつつ、その場からルイズとキュルケは全力ダッシュで逃げ、いつの間にか遠くへと退避していたそれぞれの使い魔と友人と合流する。
「な、なんなのよ・・・・・あの巨大な岩ゴーレムは」
「あんな巨大な土ゴーレムを操れるなんて、トライアングルクラスのメイジの仕業に違いないわ」
そんな彼女たちを尻目に、岩ゴーレムは宝物庫の壁に文字通りの鉄拳をぶつけ、巨大な穴を開けた。
そして、その穴の中に何か黒い人影が滑り込んだ。
「ふふふ、あのツルッパゲが言ってことは本当みたいね」
そこは文字通り宝の山であった。きっと、一つだけでも相当な財産になるだろう。
「本当は全部頂いて行きたいんだけど、目的の物だけでガマンするとしますか」
そう呟くと、当初の目的の『破壊の杖』を無視し、その向こうに厳重に保管されている鎌と指輪に目を向ける。
きっとどこかの博物館に展示されていたら、そこから人は動かないだろう。そんな風に思えてしまうほど神秘的であり、禍々しくもあった。
(おっと、いけない。仕事仕事)
ついつい見とれてしまった自分を叱り付け、まずは指輪に手を付けた。
「ちょ、ちょっと、宝物庫に誰か入っていったわよ。もしかして新手の強盗?」
「だとしたら捕まえないと」
そう言い、それを実行しようとしたがそれはできなかった。
巨大な岩ゴーレムが土煙を上げながら崩れ始めたからだ。
「こ、今度はなに!?」
「・・・煙幕」
そのセリフと共に中庭が土煙で埋め尽くされ、それが晴れた頃には土煙と共に盗賊も消えていた。
そして残っていたのは『太陽の指輪 確かにいただきました 土くれのフーケ』という書置きだけだった。
支援
今日も短くてすんません。
それにしても、やっとガンダルーブ編の第4章まで終わった・・・。
そろそろアレやアレが出てくる予定です。筆者がご都合主義者なだけに。
投下乙!
ところでDio様が来たのか?
時止めとは珍しい
DIO様なら来たかもしんない
Dioじゃあ恐竜になっちまうじゃないかw
今帰りました〜
夜に投下出きる様にこれから頑張って書きますね〜
投下します
おっしゃ〜!おとーさんの職人さん応援!!
悔しかった。使い魔のくせに私を馬鹿にするアイツに腹が立った。
でもそれ以上に悔しかったのは、腹が立ったのは、マトモに言い返せない自分だった。
言い返すほどの実力のない自分だった。
今までに努力しなかったワケじゃない。人よりも努力してきたと言える自信もある。
でも結果が伴わない。
最初は理論が分かってないからできないんだと思った。だから必死で勉強した。でも失敗した。
次は経験が足りないんだと思った。だから何度も何度も練習した。それこそ倒れるまでやった。でも一度も成功しなかった。
なんで?どうしてうまくいかないの?
才能がない。そんなのは言い訳だ。いくらまわりに陰口を叩かれても、私はそれを認めるワケにはいかない。
認めたらきっと私はそこで終わってしまう。そこで諦めてしまう。
諦めたならきっと今よりは楽だろう。私には才能がないから仕方ない。そういって納得すればきっともう傷ついたりもしない。
でもそれじゃダメだ。そんなのは逃げだ。
逃げたりなんかしない。逃げたらそれはきっともう私じゃないから。
いつかはきっと上手くいく。そう信じてる。自分が信じなくて誰が信じてくれるというのだろう。
でも、どうすればいいのか分からない。努力してもダメならどうすればいいの?何をすればいいの?
こんなネガティブじゃダメだ。頭じゃ分かってる。でも心はどうにもならない。
どんどんと沈んでいく。涙が止まらない。悲しい。でも私を助けてくれる人なんていない。
だって私は“ゼロ”だから。皆よりも劣っているから。助ける価値なんて、あるはずないから。
才能、可能性、将来性。
みんな“ゼロ”だ。
そんな“ゼロ”を救って何になるというのだろう。
でも、それでも、助けてほしい。
…そう思うのは、いけない、ことなんだろうか。
希望も、“ゼロ”。ここまでくると笑えてしまう。
救いなんて、あるはずない。だから、
「…おい」
きっと
「………おい」
これも幻覚だ。
「聞いてるのか?」
私に呼び掛けるこいつは
「…くっ…な…によっ…またっ…わら、い…に来たの?」
「…迎えにきたぞ」
いつになく優しかった
「…ッ…他に…何か言うことはないの?」
「…悪かった」
「…聞こえ、ないわ」
「悪かった」
「全然聞こえない」
「〜ッ、お前なあ!」
「冗談よ。…あんたに馬鹿にされたとき、すごくムカついたわ」
「…」
「それに、悔しかった。弱っちい使い魔にまで馬鹿にされるなんて思いもしなかった」
「おい、呼び出した使い魔の実力はメイジの実力によるんだよな?」
「…そうよ、だから私にはアンタみたいな弱い使い魔が「なら、お前は誇っていい」
「…え?」
「なにせ、オレ様は超魔王だからな。魔界では間違いなく最強だ」
「今は失敗ばかりでも、いずれ必ず成功する。そして必ず強くなる。…でなければオレの主人になどなれん」
こいつは
「ふふっ…何よ、それ」
「このオレが保障するのだ。間違いない」
こいつとなら
「じゃあ全然信用できないわね」
「何だと!?」
きっとうまくいく。
「…私は強くなるわ。どんな魔法もいずれ必ず使えるようになってみせる。
自称超魔王様のためにもね」
「…当然だ。オレ様の主人ならそれくらいできなくては困る」
だから、私は強くなる。こいつに…ラハールに恥じないメイジになってみせる
「…ねぇ、ラハール?」
「…何だ?」
「ありがと」
「…フンッ!行くぞ…ルイズ」
〜第二話「メイジと魔王とシエスタと(前編)」完〜
〜次回予告〜
ルイズ「ついに悪の組織爆乳団のアジトを突き止めた私たち!」
ギーシュ「やあ、本編には名前すら出ていないのにこっちに先に呼ばれちゃった皆のアイドルギーシュだよ」
ルイズ「そこで待ち受けていたのは爆乳団の卑劣な罠だった!」
ギーシュ「まあ出たら出たでロクな目にあわないから別にかまわないんだがね」
ルイズ「一人、また一人と倒れていく仲間たち。その怒りと悲しみについに覚醒する私!」
ギーシュ「人によっては僕のことを弱いなんていうけどさ、普通に考えて勝てる相手なんていないじゃないか。召喚された人達が強すぎるんだよ」
ルイズ「次回、魔女っ娘美少女ルイズちゃん第三話!『ギーシュ、死亡確認!』
ハルケギニアに、死の風が吹き荒れる…!」
ギーシュ「ちょっと待ったあああああ!」
ルイズ「なによ」
ギーシュ「…僕、死ぬの?」
ルイズ「死んで何か問題でもあるの?」
ギーシュ「…君って結構毒舌だよね」
ルイズ「ヒロインだからね」
ラハールの職人さんGJです
投下乙です
何かこうほのぼので良いなーと思ったら、ちょっ! 次回予告のルイズ自重しるw
投下終了です。東北の方は台風にはお気を付けて
GJ!
台風か。なるほど、だから雨がひどいのか?
予約ありませんか?
>>388 偽慰腫とは、己の言葉が元で、己の立場を苦しめる状況になると現れる痣の一種である。
これが現れると、斬殺、撲殺、焼殺、圧殺などありとあらゆる死亡フラグが立つと言われ古今東西、暗殺された人物、不審死を遂げた人物、行方不明者にはほぼこの痣が現れていたと言われている。
民明書房刊『惜しむの言葉〜バトルフィールドの向こうに明日が見えない〜』より抜粋
392 :
落第忍者:2007/07/15(日) 19:34:57 ID:???
短いけどいきます
乱太郎はルイズに引っ張られ廊下を歩いていた。しんべえときり丸を待っていたかったがそんな願いは当然の如く却下された。でも・・・・と食い下がったが
「どうせそのうちくるでしょ。それに、次の授業までもう時間がないの。ほら行くわよ」
抵抗空しく乱太郎はルイズと一緒に行くことになった。自分が行ってしまったら後からきた二人は行き先が分からない。しかしここはさすが忍たま。すぐに解決策を見出した。
ゴソゴソと袋を取り出す。何やら入っているようだ。
(これなら気づいてくれるだろう)
その頃
「やりー、また見つけちゃった。今日は結構集まったな」
学校中を駆け回り金を拾っていた。
393 :
落第忍者:2007/07/15(日) 19:36:59 ID:???
満腹になったしんべえはトコトコ駆け出していった。食べ終わった瞬間に思い出した。自分は乱太郎ときり丸に何も言わずに来てしまった。
まず謝らなくちゃ。
「乱太郎、きり丸、勝手にいなくなってごめん。さっき食堂で・・・・・・」
あれ?そこにいたはずの二人がいない・・・・・・。
しんべえは近くを探してみたがどこにも見当たらない。
「どこに行っちゃったの乱太郎、きり丸」
しんべえは心細くなってきた。はっと気づいて食堂を見るとなんとルイズもいない・・・・・・・・。
どうやら自分は置いていかれたらしい。実際は違うのだがしんべえはそう解釈した。
かくんと下を向く。乱太郎もきり丸もルイズさんも怒ってるに違いない。どうしよう。どうしようもない。
しんべえがすっかり落ち込んで床を眺めていると何かがキラリと光った。何だろうと見るとそれは米だった。
(なんでこんな所に米があるのかな?)
よく見るとそれは一定の間隔を保って落ちていた。線の様に廊下の向こうまで続いている。
しんべえはこれが何であるか理解した。
(僕のために道しるべを作っておいてくれたんだね。怒ってる訳じゃないんだ)
そしてまたトコトコ走っていった。
394 :
落第忍者:2007/07/15(日) 19:39:59 ID:???
終わりです。
夜までにもう少し書きます。なんか中途半端
支援
資料が全部届いたら俺もなんか書くよ
ふと思いついたスペースコブラ召喚
コブラのジョークにいちいち過剰反応しそう
MF繋がりで抉子召喚とか妄想した
ギーシュもフーケもロリコンも眼球えぐられちゃいそうで、俺は考えるのを止めた
最近のグリ子は丸くなってた筈
俺は一巻の最初しか読んでないから知らんけどw
>>313 遅くなりましたがありがとです!
パソ今ないから修正が全く出来ないorz
おっしゃようやく当麻らしくなる部分に入ったし頑張るぞ
銀魂読んでて、ふと九ちゃんが召喚されたらどうなるかな〜と思った
なんという速度と質……みんな間違いなくGJ
このスレ、面白いですね。
ちょっと俺も何か書こうと思うんですが、
「トランスフォーマー」のスタースクリームか、
三国志(無双or大戦)の呂布かのどっちを書こうか迷ってます。
このスレの趣向的に、どっちの方が良さげでしょうか。
>>403 どっちでもいいと思うよ。
過去スレでビーストウォーズのキャラが召喚されてる小ネタもあったし。
>>401 銀さんじゃ駄目なのか、色々と凄いコトになると思うぞ
ルイズの声優的に
SSのために3、4巻買ってきた。
シエスタって実は天然なのか?
いや、実は黒いんだ。
>>403 蒼天航路の呂布さんを頼むわ。
「り、竜…」とか言って、シルフィードを物凄い目で凝視してくるだろうけどな!
趣向的にはジャンル問わず
>>403 無双だと七万のアルビオン軍もわけないなwwwwwwww
真無双とかチャージ4とかで大軍涙目wwww
七万もいれば、ゲームよりも遥かに爽快な
天下無双の大進撃が見れそうだ
ではガンダム無双からキュベレイでも・・・
おまえらよく考えてみろ
ゼロ世界じゃ敵を倒しても回復アイテムは落としてくれないんだぞ
普通にやってれば1000倒したあたりで力尽きる
指揮官狙いで突っ込んだ才人は正解
さて、あとどれくらい今日中に投下できる人がいるかな?
一巻とある漫画の十六巻買ったら俺も書こう
>>414 肉まんはないからポーションを拾うんじゃね?
ロマサガ3のトーマス辺り召喚して大商人への道でも歩んでも面白そうだ
>>414 ガンダールヴ効果で戦闘終了まで無限モード
というか、ファンタジー世界なんだから無双より余程回復アイテム転がってそうなんだがw
投下しますよ
蒼天呂布ならルイズを赤兎馬に括りつけて突撃だな。
肉まんで回復できるくらいだから食料奪えば解決
「逃げずにきたことは、平民ながら褒めてやろう」
ギーシュよりも先に広場で休んでいたが、反応するのも面倒なので聞き流す
既に広場は野次馬で溢れておりそれが円を作りさながら闘技場のようになっていた
このような状況になってルイズが気付かないはずもなく、案の定少し前に罵倒された
・
・
・
「外にいないと思ったら、なに主人がいないところで勝手に決闘の約束なんかしてるのよ!」
「まっ成り行き上仕方なく、な」
「なにが成り行き上よ!オーフェン、貴方の主人として命令するわ 今すぐ謝ってなしにしてもらってきなさい」
「それはできないな、それに使い魔と言っても主従の強制力はないようだし」
「んなっ・・」
ルイズは引きつった声をあげた しかし構わず続ける
「安心しろ、ああいった手合いは一度捻って大人しくさせたほうがいい薬だ、お前にはなんの被害もないから気にするな」
「アンタが負けたらまた私が恥をかくわ」
「また・・ね、いつも恥かいてるのか?」
「そっ・・・そんなことないわよ!!!」
どうやら図星のようである
「だから心配するな、恥はかかせない」
・
・
・
オーフェンは心の中で反芻した 恥をかかせないとは言ったが、自分が甘かった
相手の魔法使いの魔術の構成が見えない、そもそも体系自体が異なっていた。
尤も魔術を使えばどうにかならないこともないが
「フハハハ 僕の二つ名は『青銅』、このワルキューレが相手だ」
(魔術はあまり使いたくないんだがな・・・上手く手加減できるとは限らんし)
武器屋のくだりで煮詰まっている私。
バス亭が武器屋で売ってたらマズいかなぁ?
多分続きは明日以降だ・・・頭も痛いし今日は寝るのですよ
オーフェンで杖って言ったら、やっぱりあれだよねぇ。
ワニの杖。
地面を蹴る、一気に加速しながらワルキューレに近づく
不意打ち気味の突進に反応しワルキューレは剣を振り下ろす それを体捌きだけで回避する
(スピードは思ったほどでもないな、問題は耐久力か)
避けた動きを利用しながら蹴りを叩き込む 靴には鉄板が仕込んであってただの蹴りでも相当な威力になる
ワルキューレの動きが鈍る、その一瞬の隙を逃さず利用しギーシュとの距離を詰める
「ぬわっ!?」
ギーシュは慌てた様子で詠唱する マズい さらに四体召喚される
反射的にオーフェンは飛び退いた 最初の一体も既に態勢を整えている
「っち」
「はは・・ははははは、降参するなら今の内だぞ平民」
乾いた笑いが響く オーフェンは頭の中で戦術を組み立てていた
(う〜ん無理だな、魔術使うしかないか 幸いあっちの構成が見えないということはこっちの構成も見えないってことだ)
オーフェンは右手を掲げた 観客に気をつけて放つのは難しい、とりあえず地面を爆砕させよう
最もやり慣れた構成を編む、魔術の構成は種類によってその難易度は大きく変わり、
強力な魔術ほど放つのは困難となる
「我は放つ光の――」
「なかなかやるな、さすがに可哀想だからこれを使うといい」
相手の反応を見て詠唱をやめる、ギーシュが剣を投げてよこしていた
(剣の扱いは不得意ってわけじゃないが・・)
とりあえずないよりはマシである、罠を仕掛けているという可能性もあったがそれは杞憂に終わった
(なんだ・・・心なしか体が軽くなったような)
オーフェンは気付いてなかったが左手の文字が淡く光っていた
(剣一本あったところで五体もの猛撃をかわしきることはできない)
打ち合えばたちまち使い物にならなくなるだろう ならば一撃で敵を粉砕するしかない
(ならば!!!)オーフェンは魔術の構成を展開する
「我掲げるは降魔の剣!」
剣に磁場が収束し、空気が破裂するような音と共にプラズマを形成した
それと同時にオーフェンは駆け出した
「へ・・・?」
ギーシュは驚愕の表情を浮かべたが、すぐさまワルキューレ達が動き出す
リーチが伸びたプラズマの剣は一薙ぎで青銅のガーディアンを粉砕する
(やっぱり身体が軽いな、敵を倒す際に重さも感じない)
行く手を阻む青銅の戦士をあっという間に破壊し、ギーシュへと近づく
「ひあぁぁぁあひゃぁあぁああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
豚のような悲鳴を上げてギーシュは尻餅をついた、既に剣の届く間合いである
そのままクビを刎ねるように横一文字の軌跡を描き、すんでのところで止める
既にプラズマは霧散しただの剣に戻っていた
「俺の勝ちだな」
降魔の剣なつかしいな支援
剣を投げ渡されてから、時間にすればものの10秒に満たない出来事に息を呑んでいたギャラリーも我を取り戻した
歓声がこだまする
オーフェンは事態を未だ飲み込めず半泣きのギーシュに話しかける
「昨夜はすまなかった、気が立っていたんでな
今までのことは水に流して仲良くしよう」
ギーシュはコクコクと頷いていた 我ながら大人の対応だとオーフェンは満足した
見知らぬ世界だ、敵は少ないに越したことはない、味方は多いほうが良いに決まってる
(それに女に見境いがないところなんかハーティアにそっくりだし、自信家で暴走気味なところはコミクロンに似ている)
郷愁に駆られているところに、ルイズとシエスタが歩いてきた
「やってくれたわね」
「その・・・ありがとうございました、オーフェンさん」
その日学院は、ルイズと貴族を倒した使い魔の話題で持ちきりだった
余談だが、シエスタが働いてる厨房の人達と仲良くなり、とっても美味しいものが食べれて、
初めてこの世界にきたことに感謝をしたオーフェンであった
-------------------------------------
本日はここまでです。
長編ものだと、オーフェンをはっちゃけさせられないので難しい。
>>426 ですね。
でも出しどころがちょっと難しいんで、思案中です
支援しつつ地人から借金取立て
私も書きたくなって全巻+外伝買って来た
そして支援
>>405 銀さんもいいかもしれないけど、天然気味だけど真面目な性格でルイズと同姓というのは珍しいかな〜と思ったので
剣の達人だしデルフもすんなり扱えそうだし
GJ!
ギーシュ地人化を予想してたがそんなこと無かったぜ!!
正直ギーシュが地人やコギーみたいな扱いを受けるもんだとばかり思ってた
書き終わりました〜
今から見直ししますので10分後くらいから投下したいと思います
>>434-435 ギーシュはボルカンみたいに性根から腐ってるわけじゃないし、
コギーみたいに心底無能でどうしようもないってわけでもないし、迷いました。
プレオーフェンのハーティアとコミクロン足して2で割った感じするなぁ、だったので
本編ではあまりいじめないことにしてます。
でもそのうち短編とか書いたら多分容赦なくやられます。
来い!
440 :
マロン名無しさん:2007/07/15(日) 21:00:02 ID:aPWlPSCl
>>433 そういえば女キャラで剣の達人が召喚されるのって見たことないな
読んでみたいかも
441 :
440:2007/07/15(日) 21:00:57 ID:???
ageてしまった
みんなごめん
442 :
マロン名無しさん:2007/07/15(日) 21:04:22 ID:63aZTW3I
まってくれ。ボルカンは腐ってるわけじゃない。
色々人として大切なものがもともと無いんだよ
では今から投下しま〜す
支援する
ルイズはキュルケとの関係を食堂へ行く間におとーさんに説明
しました。
「おとーさん、いい?わかった?これからキュルケとキュルケ
の使い魔とも話もしちゃだめだよ」
おとーさんはちょっと悲しそうにポツリと呟きました。
「・・・なかよく」
ルイズにはこの時おとーさんの呟きは聞こえませんでした。し
かし、後にルイズはその言葉を聞くことになります。
アルヴィーズの食堂に着くと大きく豪華な食堂についての講釈
をルイズが始めましたが、おとーさんはあまり聞いてはいない
ようです。その後椅子を引かないおとーさんをルイズは怒り説
明します。周りの生徒はその様子を見ながらクスクス笑ってい
ます。そして、ルイズはおとーさんの食事を床に置かれた木箱
の上の質素をはるかに下回るパンとスープであると説明しまし
た。
(私は豪華な食事。おとーさんは床で質素な食事。これで上下関
係をしっかり認識してもらうわよ)
始祖ブリミルへの祈りも終わり食事が始まるとおとーさんは汗
を流しながら料理を見ています。そして、徐に口に運ぶと・・
「う、うまい」
と言いながらごく普通に食べていました。
(もも、もっと質素にすれば良かったのかしら・・・)
その様子を見ながらルイズは作戦が空振りだったなと思ってい
ましたが、思いもよらぬ出来事が起こりました。
おとーさんが食事を終わった時、他の生徒はすでに食べ終えて
いました。しかし、ルイズは食べるのが遅くまだ食べていまし
た。そんなルイズの元におとーさんが近づいてきました。そし
て、ルイズが食べ残していたサラダを指差すのでした。
「な、なによ」
「からだにいい」
「え? ほっといてよ!私このサラダ嫌いなのよ」
ちょっと怒っているルイズに対しておとーさんはさらに近づき。
「からだにいい!!」
おとーさんの迫力に押されてしぶしぶサラダを食べるルイズで
した。ちなみに、ルイズも身体にいいならと、おとーさんには
しばみ草のサラダを食べさせました。もちろんさっきの仕返し
のつもりです。しかし、モリモリと食べるおとーさんにそれ以
上何もいえなくなりました。少し離れた席でその一部始終を見
ていたタバサはおとーさんのはしばみ草の食べっぷりにはしば
み草の愛好家として物凄い親近感を覚えるのでした。
朝食が終わるとルイズはおとーさんを教室へ連れて行きます。
教室には生徒とその使い魔が居ました。もちろん、大きくて教
室に入りきれない使い魔は外に居ましたが。おとーさんは使い
魔なので他の使い魔と一緒の場所にいることになりました。
シュルヴルーズが教室に入ってきて授業が始まりました。ふと、
ルイズはおとーさんの様子が気になりその方を見てみました。
すると、使い魔たちが一匹ずつおとーさんへ挨拶をしているよ
うな光景がそこにはありました。
(そういえば・・・今朝キュルケのサラマンダーににらめっこで
勝ってたみたいだけど・・・結構強いのかしら?)
そんな事を考えながらよそ見していた所を運悪くシュルヴルー
ズに見つかってしまいます。
「ミス・ヴァリエール、授業中によそ見とは余裕があるようで
すね。」
「え? あ、ははい」
完全によそ見していた事がばれてしまったルイズは錬金の魔法
をするように言われました。他の生徒は口々にシュルヴルーズ
に対してルイズにさせる事が危険だと言います。ですがシュルヴルーズは再度ルイズに錬金するように言いました。ルイズは
失敗しないように頑張っていつも以上に集中しました。使い魔
の前で失敗したくなかったからです。生徒たちは机の下に隠れ
たり外へ避難したりしました。
そして、いつも以上に集中していた為にいつも以上の盛大な爆
発が起こりました・・・
以上で投下終了です〜
毎回短くてゴメンヨ
オイラには一回に書く量の限界がこのくらいなのです
次はギーシュまで行きたいな〜と思ってます
>>448 GJ!
相変わらず読んでいて和んできますね〜、おとーさんはw
ただ改行が変だったので少し読みにくかったです
おとうさんの職人さんGJです
ほのぼのしていて心温まるわ〜
>>449 あ〜、次回はそのあたりも気をつけながら書いてみます
後、まとめの更新してくれる方ありがとうございます
GJです。
おとうさんはこのスレの心のオアシスだわー
>>408 申し訳ない、正史・横山・演技・大戦・無双三国志は把握してるんですが
蒼天航路は何より金の問題で手を出せてませんorz
投下はまだ先になりますが、無双呂布とスタスクの小話を交互にやってくかもしれません。
それまでに蒼天航路に手を出せたら変わるかも。
454 :
マロン名無しさん:2007/07/15(日) 21:34:53 ID:aPWlPSCl
前スレ辺りの短編に触発されて、菊地秀行作品を何冊か読んでみた。
凄いなこの作者。敵も味方も超人魔人のオンパレード。
ついでに美形の描写がしつこい。
>>430 >オーフェンは事態を未だ飲み込めず半泣きのギーシュに話しかける
>「昨夜はすまなかった、気が立っていたんでな
> 今までのことは水に流して仲良くしよう」
>
>ギーシュはコクコクと頷いていた 我ながら大人の対応だとオーフェンは満足した
どうせあの悪い目つきで下からねめつける様に話しかけちゃってるんだろぉなぁ
>>455 ・老若男女、美的感覚の如何に関わらず美しいと感じる
・あまりの美しさにピンボケ写真が載った雑誌が回収処分
・あまりの美しさに数秒を視線を合わせられない
・見つめられると頭に霧がかかってくる
・見つめられて微笑まれると腰が抜ける
・あまりの美しさに荒野で寝てても虫獣が近寄らない
・あまりの美しさに霧が避ける
・あまりの美しさに機械の反応が遅れる
・あまりの美しさに月が援護射撃
・精神構造の違う異世界・異次元の住人すら美しいと感じる
とこんな馬鹿馬鹿しい美形描写を思いつくのは菊池くらいだな
>>457 俺も相当の美形みたいだけどな。
・あまりの美しさに誰も俺に近寄らない
>>458 待て・・・そいつは・・・・・・・・・・いや、なんでもない。気にしないでくれ・・・・・
そうか! なんで俺に誰も近寄らないのか謎がとけ(ry
いつからここは俺の美しさ自慢スレになった
予約がないようなら投下しますー
みなさん、こんにちは。シエスタです。ラハールくんとミス・ヴァリエールは仲直りできたようですね。よかったです。
え、なんで知ってるのかって?別にラハールくんのツンデレっぷりがかわいすぎたから思わず尾けちゃったとかじゃないですよ。
ええ、違いますとも。本当ですよ?
あと、お二人が私のことを忘れたまま食堂に向かっちゃって一人寂しく掃除することになったことも気にしてません。
…気にしてませんとも。
さ、掃除も終わったし、私も食堂に行かなくちゃ!私も一応メイドですからね。結構忙しいんですよ?
そう思って食堂に入ったら、何やら大騒ぎになっていました。
…どうしたんだろう。
そう思って騒ぎの中心を見てみると、ラハールくんとミス・ヴァリエールが何やら激しい口論を交わしていました。
…なんで?さっき仲直りしてなかったっけ?
しかも二人の近くには金髪の貴族の方が倒れていました。
…状況がまったく掴めない
なにをどうしたらこうなるんだろう?
まわりにいる貴族の方々からは何やら決闘とか物騒な単語が聞こえてきました。
ますますわからない。誰かー。説明していただけませんかー?
支援する!
〜三十分前〜
ラハールと一緒に食堂にやってきた。さっきのお礼もかねてちょっとくらいなら私のを分けてあげてもいいかもね。
「おい、今度はちゃんと食えるんだろうな?」
「心配しなくてもちょっとくらい分けてあげるわよ。優しいご主人さまに感謝なさい」
「…ちょっとかよ」
「文句があるなら食べなくていいわよ」
「…フン。まあいい。食えるのならかまわん」
本当に口が減らないわね…まあ別にいい。ここに来た本当の目的は別にあるのだから。
「さっさと椅子を引きなさい。気が利かないわね」
「そのくらい自分でやれ」
またこいつは…使い魔の心得というのが分かっていないみたいね。
「ご飯食べたいなら言うこと聞きなさい」
「…チッ」
あ、舌打ちしやがった。まあちゃんと言うこと聞いたし許してやることにする。
「オレの椅子はどこだ?」
「ないわよ、そんなの」
「何ぃ!?どういうことだ!」
「…あのねぇ、ここに入れて、しかも食事までできるのよ?それだけでも十分特別なの。そのくらいは我慢しなさい」
「…オレに立って食えと?」
「座りたいなら床に座ってもいいわよ」
「ハァ…」
「どうしたの?座らないの?」
「…いい。床に座るくらいなら立って食う」
「行儀が悪いわね」
「誰のせいだ!!」
「さあ?見当もつかないわ」
「…お前性格悪いとか言われないか?」
「いい性格してるとは言われるわね」
「…ところでそろそろ食わないのか?」
馬鹿みたいなやりとりに疲れたのかラハールが尋ねてきた。
「お祈りが先よ。もう少し待ちなさい」
「誰かさんのおかげで朝食食えなかったから腹が減っているんだがな」
…厨房でシチュー食べてたクセによく言う。私が知らないとでも思ってるのかしら?
「シチューは朝食にも入らないのかしら?ずいぶんな胃袋をお持ちのようで」
「!?なんでお前がそれを知っている!」
「あのメイドが嬉しそうに話してくれたわ。…今度からはちゃんと食べさせてあげるから厨房に行くのはもうやめなさい。
使い魔の食事管理もできないとか思われたくないからね」
これはウソ。本当はあのメイドに近付けたくないだけ。放っておいたらなにか危険な気がする。
「…なんでオレ様がお前の言うことを聞かねばならん」
「アンタに食べ物与えないようにって命令することもできるのよ?そんなに行きたいなら今度からは私も行くわ。それなら許してあげる」
「…わかった。それでいい」
「ん。よろしい。じゃあお祈り始めるわよ」
「…アンタ食べるの早いわね」
半分くらいは分けてあげたはずだ。なのに私が四分の一も食べおわらないうちに完食するとは…これが若さか。
「お前が食うのが遅いだけだろう」
…私も女の子だし、人前で食事するときはちゃんと慎みをもって食べている。そのくらいは分かってほしい。
「アンタが早すぎるのよ。もう少し落ち着いて食べなさい」
さて、そろそろ本題を切り出すとしよう。
「アンタってさ…強いの?」
「当然だろう」
「レベル1とか言ってたのは?」
「ぐ…それでも並のやつらには負けん。オレ様は超魔王だからな」
「そう、そこよ。超魔王とか悪魔とかいってるけどホントなの?
アンタがただの平民じゃないってことは分かるわ。でも、悪魔とか言われても私には信じられないの。
だからね、証明してみせて」
「昨日も言っていたな。別に信じなくてもかまわんが、いったい何をさせる気だ?」
これは…手応えありかな?
「簡単よ。あそこに金髪のキザっぽいやついるでしょ?あいつを倒してみせて」
「なんでオレ様がそんなことを…」
「できないの?やっぱり弱いのね。あれだけ偉そうなことを言っておいていざとなったら逃げるのね」
「…何?」
よし!かかった!
支援
「いいわよ。別に逃げても。もともと期待してなかったし。弱いのなら仕方ないわね」
「オレ様が…弱いだと?」あと一押しね
「あら、違うの?じゃああいつを倒すくらい簡単にできるわよね?」
「当たり前だ!あんな見るからに噛ませ犬みたいなやつに負けるものか!」
噛ませ犬か…なかなか言うわね。
「じゃあやってきなさい」
「見ていろ!すぐに終わらせてきてやる!」
よし。計画通り。昨日はあいつ…ギーシュを撃墜しそこねちゃったのよね。
私のことを馬鹿にするようなやつは必ず制裁を受けるのよ。
最初は自分でやろうかと思ってたけどラハールの強さを確かめるいいチャンスだしね。
ラハールの強さを確かめられて尚且つギーシュに制裁を下す。まさに一石二鳥じゃない。
もしラハールが危なくなったら適当に爆発起こして逃げればいいだけだしね。
お、ラハールがギーシュに近づいた。ギーシュは気付いてないみたいね。どうするんだろう?
って、ラハール何か手に持ってる?何あれ?棍棒?
ちょ、まさか、
「死ねえええええ!」
「うわ!?なにうぶぉふぁ!」
不意討ちかよ!
「な・に・やっ・てんのよこの馬鹿犬がぁー!」
「ぐえっ」
とりあえずドロップキックを叩きこんだ。それも体重の乗ったかなりいいのを。でも今はそれどころじゃない。
「あ、あんた何やってんのよ!?」
「お前が何をする!お前がこいつを倒せと言ったんだろうが!」
まわりが騒つき始めた。くそう、面倒なことになりそうだ…
「誰が不意討ちしろって言ったのよ!?普通に戦いなさいよ!」
「ならそう言え!」
「言わなくても分かりなさいよ!」
「無茶言うな!」
「ち、ちょっと!?ギーシュ、大丈夫!?」
んん?誰だっけ、この縦ロール…確か…モモタロス?
「モンモランシーよ!」
ああ、そうだったそうだった。
「それよりギーシュに何するのよ!ああ、可哀相なギーシュ…」
…なんでこんなラブラブシーン見せられなきゃいけないんだろう
「ギーシュ様!大丈夫ですか!?」
何やら一年生も乱入してきた。
「…なに?あなた」
「…ケティと申します。ギーシュ様とお付き合いさせてもらってます」
おお?これはまさかの修羅場シーンかな?いいぞー。もっとやれー。
「お付き合い…?ふぅーん…ギーシュ、起きなさい」
うわ、こめかみにトーキック決めたよ。ひどいことするわね。
「ぐぴゃ!…はっ!ここは…ってケティ!それに、モ、モンモランシー…!ど、どうしたのかな?」
「ギーシュ…何か言い残すことは?」
「死ぬの前提!?いや、それより何が…」
…恋する乙女の怒りって恐ろしいわね
「私というものがありながら…二股なんて…このバカー!!」
おおお…鳩尾に連打…明らかに気絶してるのにまだ…これは死んだかもわからんね
支援
投下終了ですー。支援ありがとうございましたー
>んん?誰だっけ、この縦ロール…確か…モモタロス?
モンモランシー「俺、参上!」
つーかゼロの電王の続き見てえな
投下乙です。
これは、通り魔にやられたようなギーシュ、5本の指に入るほどの不幸。
GJ!
ツーか焚きつけるなよ。
ジョジョとかこことか見てるがここまで鮮やかに不幸に沈められたギーシュは始めて見たw
このルイズは∀のマルコメ並に外道だなww悪魔の主には相応しいぜwww
このルイズはゼロとか呼ばれても苦悩してなさそうだww
悪魔超人も裸足で逃げ出しそうな外道っぷりw
>>478 「ゼロ? てめぇのHPをゼロにしてやるってんだよォォ――!!」
雑誌休刊になっちゃったけど
クレイモアの微笑のテレサは?
「了解、ボス」ってルイズいってほしい。
さてー。久々に続き行くっ!
OK?
OK!!
>482
全然OKだぜ
来い!
この馬鹿弟子がぁ!さっさと行かんかぁ!
じゃあ、その次行くぜー
さて、皆さん。ここ『ハルケギニア』の貴族達には『決闘』という風習があります。
意見がたがう時、何者にも勝る大切なものを賭ける時、貴族達は『杖』を抜き、その勇を競ったのです。
だがそれも今は昔の物語、命のやり取りである『決闘』は、法により堅く禁止されているのです。
しかし貴族達とは王と共に戦った建国の勇を祖とする者達!その熱き血をその身体に持つ者達!
例え王たる者の命であろうとも、その熱き血を簡単に縛れるものではありません!
そして今回ドモンに挑みかかるは、その熱き『決闘』若く未熟ながらも勇なる貴族の血!
それでは、機動武闘伝Gガンダム外伝『爆熱の使い魔』へ、レディーッ・ゴー!!
折角掃除は早く終わったのにこっぴどく怒られているうちに昼休みにあと僅かの時間になっていた。
ちなみに先程までドモンとルイズは教室の外、つまりは窓の下で労働に勤しんでいた所だ。
長々と叱られそして外にある、この色々な残骸をどうにかしなさいと言われた訳だ。身から出た錆び、当然のことなのだ。
片づけをしている内に昼休みに入ってしまい、これでも育ち盛りのルイズは堪え、お腹の虫を鳴らし不機嫌になってくる。
なお、この残骸を次々と校外に投げ捨てるという案は実行前にグチグチと彼等をしかった教師によって止められた。
そして『おーなーかーすーいーたー』と空腹に耐えかね半べそ掻き始めたルイズに向ってドモンが『用意されてる物を食わないのは勿体無いし食堂に迷惑だ、とっとと食って来い』と言ったのが10分程前だろうか。
開放されるのが嬉しかったのかルイズはスキップで食堂へと駆けていった。
私怨
そう言われると決闘がなんか格好良く聞こえる。
今ドモンは一人片付けをしていた。
風雲再起の『おめー何してんだよ』といった視線の向こうにマスターアジアの姿を見た気がして思わず視線を逸らしてしまった。
冷静になって考えれば本当に『なっちゃいない、なっちゃいないぞドモン。お前は一体何をしているんだ!』である。
そんな時突然話しかけられた、
「あのー、ずっとここで片付けしてらっしゃる様ですがお昼はまだですよね?」
振り向いてみれば今朝のメイド、シエスタだった。
「うむ。だが自業自得だから仕方ない。我ながら間抜けな事をしたと思う」
苦笑いをしながらドモンは答えた。
「よろしかったら、一時中断をしてお昼ご飯にしませんか?今朝のお礼にご馳走したいんです」
別にまだ昼飯はどうでも良いと思っていたが、そう言われてしまうと途端に腹が減ってくる。
実は最初は食事に対してそれなりに警戒もしていたのだ。世界が違うのだから、とんでもない水銀スープだの硫黄ソテーだの出てこられてもたまった物じゃないとか懸念したりして。
だが今朝見た料理を考えれば充分過ぎるほどに期待できる事が判る。
ドモンは言葉に甘える事にして、片づけを一時中断する事にした。
「こちらにいらしてください」
腹の虫の音で返事をしたも同然のドモンにくすりと笑い、シエスタは歩き出した。
ドモンが連れていかれたのは、食堂の裏にある厨房だった。風雲再起は既に校内を好き放題歩き回って勝手が判っているらしく、馬小屋らしき方へ勝手に行ってしまった。
厨房の中ではコックやメイド達が慌しく働いていた。
シエスタが持って来たのは具沢山のシチューだった。
「実は賄い食なんですけど」
今朝は久々に文明の味だったとは言え粗食だったので、まともな料理は何ヶ月ぶりになるだろうか。
「有り難くいただこう」
嬉しさが顔にでていたらしく、またくすりと笑われた。
スプーンになみなみと掬い口へと運ぶ。まずは一口。
「美味い!」
朝の食事で内蔵も激しい活動に向けて動き出していたので空腹が加速する。
ドモンは一心不乱にかきこんだ。
「おかわりもありますから。遠慮無く仰ってくださいね」
「うむ、では頼む」
シエスタが一言二言言っているうちに皿はもう空になっていた。
まともに話しかける事が出来ないぐらいの速度でドモンは食をすすめる。
あまりにお代わりの速度と分量が凄かった為、気がついたら巨大な鍋が其の侭机の横に現れていた。
エネルギーが身体に満ちてゆくのが判る。修行で苛め抜き鍛え抜いた肉が骨が、それらを吸収し活性化し気が満ちてくる。
「本当に美味かった。ご馳走になったな」
結局ドモンは鍋一つ半食い尽くした。
「さて、ここまでご馳走になってしまっては、もうひと働きしないといけないな」
ニコニコしながらそのすごい食事風景を見ていたシエスタが、少し考え込む。
丁度今デザートを運ぶ時間でそちらの手が足りない様だ。
「デザートを運ぶのを手伝ってくださいな」
「任せておけ」
ドモンは肩をぐりぐりと動かし立ち上がる。
支援
私怨
ちょ、それっとささやま星人の食料?!
大きな銀のトレイに、デザートのケーキが並んでいる。普通は一つ二つ持つのが精一杯のそれをドモンは器用に腕や肩や頭を使い七つほど持ち食堂へと向った。
恐るべきバランス感覚。それを見た厨房で働いている者達からどよめきが起こった。
最初はシエスタがはさみでつまんで一つ一つ配っていたのだが、トレイ二つ程配った所で、ドモンが投げて配り始めた。
次々と皿に寸分違わず形崩れず乗ってゆく有様にどよめきが起こる。いきなりケーキを投げつけられたと思って最初不機嫌な顔をした者が居たが、気が付けば物珍しさに自分の皿を前に待ち侘びている者達だらけだ。
それに気が付いたルイズは『な、なな何してんのよアイツは』とまたテーブルに突っ伏した。良いタイミングで突っ伏したのでケーキが頭にぶつかった。
ルイズは、殺す!と思ったが、怒る前に髪の毛がベタベタになると困るので慌てて拭き取る為に食堂を後にした。
出た所で何故か廊下を歩いていた風雲再起にケーキがぶつかった所をはむはむされた。
風雲再起自由過ぎる。
さて、ルイズが風雲再起と良く判らないじゃれ合い状態になってる時。
金色の巻き髪に、フリルのついたシャツを着、そのシャツのポケットに薔薇をさした、気障なメイジが友人たちと話しながら食堂を歩いていた。
「なあ、ギーシュ!お前、今は誰とつきあっているんだよ!」
「誰が恋人なんだ?ギーシュ!」
「つきあう?僕にそのような特定の女性はいないのだ。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」
ドモンは久しぶりにネオ・アメリカの友を思い出した。続けてネオ・フランスの友を。なんとなく懐かしい思いをしながら、そのギーシュと言う男を見ていると、彼のポケットから何かが落ちた。
素早く空いている脚でそれをキャッチする。それはガラスで出来た小壜で、中には紫色の液体が揺れていた。
きっと紫キャベツか何かの絞り汁で魔法に使うに違い無い。いや、茄子かも知れん。
「おい、そこのギーシュとやら。ポケットから壜が落ちたぞ」
ドモンが声をかけたがギーシュは反応しない。
「聞こえないのか、落としたぞ」
支援
反応が無いので、壜を一度軽く宙に放り投げると、ギーシュの頭の上に落ちる様に軽く蹴り飛ばした。
「な、なんて事を!
これは僕のじゃない。だから返事をしなかったんだ」
すると振り向いて何故か慌てる様にしてギーシュは答えた。
だがその様子を見ていたギーシュの友人達が、大声で騒ぎ始めた。
「おお?その香水は、もしや、モンモランシーの香水じゃないのか?」
「そうだ!その鮮やかな紫色は、モンモランシーが自分のためだけに調合している香水だぞ!」
ドモンはキャベツや茄子で香水を作りだすとは、そのモンモランシーとやら、大した魔法使いだと考えた。
「そいつが、ギーシュ、お前のポケットから落ちてきたって事は、つまりお前は今、モンモランシーとつきあっている。そうだな?」
「違う。いいかい?彼女の名誉の為に言っておくが……」
慌てるギーシュが何か言おうとする。
ドモンも全くだ。キャベツの煮汁一つ貰ったぐらいでその様な事言われても困るだろう思った。
その時、後ろのテーブルに座っていた、茶色のマントの少女が立ち上がり、ギーシュの席に向って、コツコツと歩いてきた。
栗色の髪をした、可愛い少女だった。マントの色が違う、学年でも違うのだろうか?
「ギーシュさま……」
そして、ボロボロと泣き始める。
「やはり、ミス・モンモランシーと……」
「彼等は誤解しているんだ。ケティ。いいかい、僕の心の中に住んでいるのは、君だけ……」
その言葉にケティと呼ばれた少女はギーシュの頬を引っ叩こうとした。
だがその手が握られ止められる。
「紫キャベツの煮汁一つで大袈裟な。好きならばその程度で疑ってやるな」
ケティは突然ケーキを乗せたトレイだらけの男に腕を掴まれ、見当違いの事を言われ絶句した。だが疑ってやるなの言葉に考え込む。
遠くの席から一人の見事な巻き髪の少女が立ち上がり、こちらへとつかつか歩いてくる。
「モンモラシー誤解だ。彼女とはただ一緒に、ラ・ロシェールの森へ」
「紫キャベツじゃ無いわ!」
ギーシュとその少女の声が重なった。
テラ、風雲再起w
どうやらその少女、モンモランシーの耳にはギーシュが持っていた香水は紫キャベツの煮汁とだけ聞こえたらしく抗議に現れた様だ。
ケティが噴出した。どうやらツボに直撃した様だ。
ドモンが糞真面目な顔で答える。
「いや、紫キャベツや茄子で香水をつくるなど並大抵の腕ではできんだろう?今度その方法とやらを教えてくれ。興味がある」
ケティが腹を抱えて笑っている。
だがモンモランシーはギーシュがその時同時に言った言葉を聞き逃さなかった。素っ頓狂な事を言う男は方ってギーシュの方を向く。
「ラ・ロシェールの森に一緒にどうしたんですって?」
その頃ルイズは食堂で聞こえる爆笑が気になったが、風雲再起に髪の毛をもふもふされて動けずに居た。
「い、いや誤解だよ。誤解」
ギーシュが冷汗を流しながら答える。
「その子と一緒に……?」
「いや、それはそのー。ま、まぁね」
モンモランシーが食い下がっているのを見て、周りの誰かが囃し立てる。
「二股かギーシュ」
その言葉にギーシュが慌て、モンモランシーとケティが顔色を変える。
「貴様等!当人達がそれで良くて、このギーシュとやらにそれだけの甲斐性があるんだったら、それは貴様等が囃し立てる事じゃあない!」
やっとで食堂に戻ってきたルイズはその言葉だけ聞いて転んで突っ伏した。
生徒たちの痴情の縺れは見た事がない訳ではなかった。これだけ年頃の男女がいるのだから、起こらない方が不自然だ。
だがしかしここまで訳の判らない状況は初めて、それも身内が率先的に当事者達をも混乱させてるなんてのは、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール始めて見た。
「あ、ああ、あの使い魔何やってんのよーっ!」
凄い展開だ!ありえねぇw
「そ、そそそ、そうさ!囃し立てることじゃなーい」
逃れるチャンスか?とギーシュが慌てて続ける。
「全然良くないわ」
「同じく」
しかしモンモランシーとケティが揃って抗議の言葉を上げる。
ギーシュの友人たちがその有様にどっと笑い声を上げた。
「そうだなギーシュ、お前にそれだけの甲斐性なんか無いよな」
「一人相手にしているだけでいっぱいいっぱいだよな」
顔を真赤にしたギーシュに向ってドモンが言い放つ、しかしどこか少ししみじみと。
「ふん、甲斐性無しか。ならば身の程を知った恋愛をする事だな。調子に乗っていては痛い目に遭うぞ」
「ば、薔薇の花はだね。沢山の女性を楽しませ――――」
パンッ!パシーンッ!
引っ叩く音が続けて響き渡る。
「最低っ!」
「さようなら!」
二人の少女はギーシュの頬をはたくと其の侭ツカツカと去って行った。
それにギーシュは何が起こった?といった顔で呆然となる。
「だから痛い目に遭うと言ったんだ。これに懲りたら――――」
「なんて事をしてくれたんだ!」
ドモンの言葉に食って掛かる様にギーシュが顔を赤くして声を荒げる。
「いいかい?給仕君。僕は君が香水を落としたと声をかけた時に知らないフリをしたじゃないか。話しを合わせるぐらいの機転があってもよいだろう?」
「ふん、貴様が上手く受け取って、素早く懐に入れる機転をきかせればよかったんだ。その程度できん甲斐性無しの貴様が悪い。あと俺は給仕じゃあない!」
「ああ、君は確かゼロのルイズが呼び出した平民だったな。平民に貴族の機転を期待し――――」
「言っただろうが!俺は平民じゃあない!ガンダムファイターだッ!」
ギーシュはその一言にくわっとドモンに睨みつけられる。
何とかドモンをここから連れ去ろうと少し離れた場所でわたわたしていたルイズがギーシュのその言葉にあちゃーと目元を押さえた。
キングオブハート支援
「ど、どうやら君は貴族に対する礼を知らないようだな」
「身分の問題以前に人としての礼も知らん糞ガキなんぞにそんな事を言われる覚えはない!」
ドモンが、あくまでもキザったらしい仕草で言うギーシュを一喝する。
「君は本当の礼を知らないようだ。よかろう君に礼儀を教えてやろう」
ギーシュは一瞬ピクっと固まったものの、冷汗を流しながらも落ち着きはらった仕草で言い返す。
「貴族とやらの子供って奴はどいつもこいつも一から躾をし直す必要があるようだな」
ドモンはギロリと睨み返す。
「いいだろう、決闘だ!」
ギーシュが薔薇の造花をビッとドモンに突きつけ宣言する。
ドモンは心配げに側で見つめていたシエスタの方をチラッと見、ここでやっても良いが迷惑をかけるのも悪いと考える。
「良いだろう。だがここでは迷惑が掛る」
「当然だっ!貴族の食卓を平民の血で汚せるか。ヴェストリの広場で待つ!」
ギーシュは身を翻すと外へと歩き去り、その友人達が、わくわくした顔で後を追った。
一人は、その場に残った。逃がさないように見張るつもりのようだ。
ギーシュは風雲再起で十分支援
シエスタがぶるぶると震えながらドモンを見つめている。
「あ、あなた殺されちゃう」
「ふん、あんな糞ガキ程度に負ける俺じゃあない」
「貴族を本気で怒らせたら……」
「心配するな。俺を信じろ」
怯えるシエスタの頭をそっと一度撫で、トレーを手渡しながらドモンは言う。
そしてばっと出口へと向き直る。
「自慢じゃあ無いが喧嘩や決闘で負けた事は無い」
そこにルイズが駆け寄ってくる。
「あんた!何してんのよ!見てたわよ!」
「ふんっルイズか」
「ふんじゃないわよ!なに勝手に決闘の約束してんのよ!」
「決闘だとまで宣言して売られた喧嘩から逃げてはガンダムファイターの名折れだ」
闘争心を溢れさせながらドモンが言う。
ルイズは溜息をついて、やれやれと肩をすくめた。
「謝っちゃいなさいよ」
「断る」
「怪我したくなかったら、謝ってきなさいって言ってるの。今なら許してくれるかもしれないわ」
「命を賭けた決闘を前にして怪我の心配など問題外だ!骨の一本や二本の覚悟も無しに決闘をする物等いない」
しかしルイズは必死に食い下がる。
「いいから」
「一度受けたファイトを断るガンダムファイターなどいない。何より我が流派東方不敗の名に傷が付く」
ルイズは強い口調でドモンを見つめた。
「わからずやね……。あのね?貴族には絶対に勝て無いの。あんた怪我所か命落とすわよ。メイジに平民は絶対に勝てないの!」
ルイズのその言葉にドモンは少しだけ顔を和らげ、一瞬ふっと笑う。
「言っただろう。俺は平民じゃ無いガンダムファイターだと」
ルイズの頭を一瞬優しく撫で歩き出す。
いや風雲再起だと、馬に蹴られてアーーーな展開にw
「ヴェストリの広場とやらへ案内しろ!」
ギーシュの友人の首ねっこをいきなり掴み引き摺りだした。
「何をするんだ平民!」
突然の行為にギーシュの友人が怒る。
「糞ガキが、案内しろと言っているんだ!とっととしないと貴様から叩きのめすぞ!」
ブンッと前へと彼を投げ飛ばす。
「いてっ、畜生。ギーシュとの決闘がなければ俺がここでやってやるのに。
こっちだ平民」
「ならば後日貴様ともやってやる。さっさと案内しろ」
「うわっ、ちょっ。待っ」
結局彼はまた首根っ子を掴まれ引き摺られた。
「ば、バカ。知らないんだから!使い魔のくせに勝手なことして本当に知らないんだから!」
言った後、ルイズはふっと何かを思い出し自室へと走った。
ヴェストリの広場は、魔法学院の敷地内、『風』と『火』の塔の間にある、中庭である。
西側にある広場なので、そこは日中でもあまり日が差さない。決闘にはうってつけの場所である。
しかし……、噂を聞きつけた生徒たちで、広場は溢れかえっていた。
「諸君!決闘だ!」
ギーシュが薔薇の造花を掲げた。うおーッ! と完成が巻き起こる。
「ギーシュが決闘するぞ!相手はルイズの平民だ!」
ギーシュは腕を振って、歓声にこたえている。
そこにドモンは現れた。引き摺ってきたギーシュの友人を、ギーシュの前へ放り投げる。
「今平民と言った奴等!
この決闘の後、俺の前に並べ。まとめて叩きのめしてやる!」
その言葉にブーイングが沸き起こり、広場は熱狂に包まれる。
支援
流派東方不敗の前には魔法など無意味支援
そろそろギーシュ会議できっかな?
支援
周りのバカ貴族にも根性注入フラグキタコレ
支援
ドモンとギーシュは、広場の真中に立ち、睨みあった。
「とりあえず、逃げずに来たことは、褒めてやろうじゃないか」
ギーシュは、薔薇の花を弄りながら、歌うように言った。
ドモンはこのギーシュと言う男に然程不快感を抱いてなかった。気取ってはいるが、腐っちゃあいない。だが一度叩きのめす必要がある。この手の奴は一度引っ叩くに限る。
それに魔法とやらで、いかにして戦うと言うのか興味があった。この世界でやって行くには経験しておくに越した事は無い。
「ふん、誰が逃げるか」
「さてと、では始めるか」
ギーシュの言葉に其の侭動かずに言葉を返す。
「よかろう、では掛って来い」
今まで授業で見た魔法の前動作。そしてこのギーシュの肉付き。これを見る限りはっきり言って遅すぎる。先手必勝で一撃腹にでもくれてやれば、こちらの動きを知らない以上、この間合いならば勝負は一瞬で付くのがドモンには明白だった。
だがそれでは面白くない。そしてこの決闘の意味が何も無い。
出方を見、手の内を知った上で真っ向勝負する!
「余裕だね」
とギーシュは余裕の笑みでドモンを見つめると、薔薇の花を振った。
花びらが一枚、宙に待ったかと思うと……。
甲冑を着た女戦士の形をした、人形となった。
身長は人間と同じ位だが、硬い金属製のようだ。淡い陽光を受けて、その肌……、甲冑がきらめいた。
そいつがドモンの前に立ちふさがった。
「ふん、こいつが貴様の魔法とやらか」
「僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ」
「面白い。見せてみろ」
ギーシュ会議とかマジで寒いからジョジョスレだけにしてくれ
支援
ワルキューレと呼ばれたゴーレムがドモンへと向かい突進してくる。
しかしドモン、殆ど体勢を変えずに流れるような動きでその突進を紙一重に見える間合いでかわす。
「何だ何だ。こんな単調な動きで戦っているつもりか?」
殴り掛かった拳をドモンにかわされ脚を引掛けられワルキューレが無様に転がる。
「心配されるまでもないよ。ただの様子見さ」
だが起き上がったワルキューレが次々を繰り出すが全て空を切る。
「ちぃっ、ではこうだ」
ギーシュが薔薇を振ると、ワルキューレの手に槍が生まれる。
槍がドモンに向けて次々と衝かれ払われる。ドモンはそれを器用に寸前でかわしながら軽くステップを踏む。
観衆にはそれが防戦一方のドモンと映る。
「待ちなさい!」
その時とても透る高い声が広場に響き渡り、二人は動きを止める。
ルイズは考えた、ドモンは多分素人ではない。自分の事を何度も何度も戦いを繰り返すガンダムファイターだって言っていたし。
そんな人は幾ら止めても無駄。じゃあどうする?
多分武器を持てばメイジ相手でも悪くない勝負ができるかも知れない。勝てなくても死なずに済むかもしれない。
そう考えたときに思い出した。彼が召喚された時に背負っていた一振りの細身の剣を。
きっとあれがドモンの得物。もしかしたらガンダムってあれの事?
「相手は平み……メイジじゃ無いのよ。
これを使う事を許して」
ルイズはドモンが背負っていた一振りの刀を差し出した。
武器要らない支援w
ルイズそれ鬼に核弾頭www支援
同じ声優なのに宗介とは全然違うな
支援
拳>>>>錆びた刀支援
錆びた刀だよ、それw
「平民どもが、せめてメイジに一矢報いようと磨いた牙か。良いだろう好きにしたまえ」
ギーシュの言葉に続けてドモンが言う。
「止めろって話しじゃなかったのか?」
「ど、どど、どうせ止めないんでしょ?あんたそういう人種なんでしょ?」
「フッ。ではそれはその辺に置いておけ」
「何気取ってるのよっ!」
ルイズは刀をドモンの方へと放り投げた。
ドモンはそれを片手で軽く受け取る。
「だがな、メイジ相手にその牙とやらが無ければ歯が立たないとまで言われた以上」
そして其の侭それをそっと足元に置く。
「来い、その程度の木偶人形、そんなもの子供のお遊びだと思い知らせてやる」
「死んでも後悔するなよ!」
ギーシュの言葉と共にワルキューレが飛び掛る。
「ば、バカっ!」
それを見てルイズは思わず目を瞑る。
響き渡る重い打撃音。
それはまさに『一蹴』
そっと目を開けると、振り上げられたドモンの脚。そして吹っ飛ばされ物凄い勢いで地を転がり、転がるたびに手足がバラバラになっていくワルキューレ。
「う、嘘?」
ルイズは目を疑った。
「受け身一つ取れんとはやはり木偶だな」
顔色一つ変えずに言い放つドモンの姿が有った。
「それで終わりか?」
ドモンの言葉にギーシュは激昂する。
そして薔薇の花が振られると今度は六体のワルキューレが姿を現した。
明鏡止水の光刃刀>>>拳 支援
偶にはルーンの存在を思い出してあげてください支援
所変わって、ここは学院長室。
ミスタ・コルベールは、泡を飛ばしてオスマン氏に説明していた。
春の使い魔召喚の際に、ルイズが馬に跨る一人の男を呼び出してしまったこと。そしてその契約の証明として現れたルーン文字が、気になったこと。
それを調べていたら……。
「始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』に行き着いた、というわけじゃね?」
オスマン氏は、コルベールが描いたドモンの手に現れたルーン文字のスケッチをじっと見つめた。
「そうです!あの男の左手に刻まれているルーンは、伝説の使い魔『ガンダールヴ』に刻まれていたモノとまったく同じであります!」
「フゥム。で、こっちは何じゃね?」
オスマン氏がもう一枚のスケッチを見る。そこには彼等が見た事も無い文字と模様が書き込まれていた。
「彼の右手に刻まれていたルーンです。こちらは幾ら調べても未だ詳細不明です」
「ふむ……、見た事も無いルーンじゃのう、これは剣かの」
それはルーンと言うよりも紋章。文字よりも模様の比率が多い。赤いハートをバックに二本の剣とKING OF HEARTの文字。
「二種類のるんが刻まれた使い魔と言うのは見た事も聞いた事もありません」
「で、君の結論は?」
「あの男は、『ガンダールヴ』かも知れません!」
「かも……とな?」
「『ガンダールヴ』である事は確かです。しかし同時にまた別の何かかも知れません」
ミスタ・コルベールが勢いを落とし少し頭を捻りながら言う。
「しかし、ルーンが同じといって、そう決め付けるのは早計かもしれん」
「それもそうですな」
オスマン氏はコツコツと机を叩いた。
ドアがノックされた。
「誰じゃ?」
扉の向こうから、ミス・ロングビルの声が聞こえてきた。
「私です。オールド・オスマン」
「なんじゃ?」
「ヴェストリの広場で、決闘をしている生徒がいるようです。大騒ぎになっています。止めに入った教師がいましたが、生徒たちに邪魔されて、止められないようです」
毎度毎度コルベールも大変だね支援
気>>>明鏡止水の光刃刀>>>拳 支援
どわ直し抜かりがッ
「二種類のるんが刻まれた使い魔と言うのは見た事も聞いた事もありません」
↓
「二種類のルーンが刻まれた使い魔と言うのは見た事も聞いた事もありません」
私怨
いや、待てドモン受身の取れるゴーレムってどんなデスカ?!
後のガンダームルである
支援
「まったく暇をもてあました貴族ほど、性質の悪い生き物はおらんわい。で、誰が暴れておるんだね?」
「一人は、ギーシュ・ド・グラモン」
「あのグラモンとこのバカ息子か。オヤジも色の道では剛の者じゃったが、息子も輪をかけて女好きじゃ。おおかた女の子の取り合いじゃろう。相手は誰じゃ?」
「それが……、メイジではありません。ミス・ヴァリエールの使い魔のようです」
オスマン氏とコルベールは顔を見合わせた。
「教師たちは、決闘を止めるために『眠りの鐘』の使用許可を求めております」
オスマン氏の目が鷹のようにするどく光った。
「アホか。たかが子供と平民の喧嘩を止めるのに、秘宝を使ってどうするんじゃ。放っておきなさい」
「わかりました」
ミス・ロングビルが去っていく足音が聞こえた。
コルベールは唾を飲み込んで、オスマン氏を促した。
「オールド・オスマン」
「うむ」
オスマン氏は、杖を振った。壁にかかった大きな鏡に、ヴェストリ広場の様子が映し出された。
「なるほど、数でカバーするのが貴様の戦い方か」
ドモンは新たに現れた六体のワルキューレを見渡した。
「まずは、褒めよう。ここまでメイジに楯突く平民がいることに、素直に感激しよう」
随分と余裕と自信がある。つまりはこれがあのギーシュと言う少年のもっとも得意とする”必殺技”とも言うべき物だ。
「フンッ、だが幾ら数を増やそうとも木偶は木偶だ」
「その言葉、倒せてから言ってもらおう!」
一体を己の守りに残し、五体のゴーレムが一斉に飛び掛る。
師匠を見る限り、生身でも石破天驚拳は撃てるよな?
俺も風雲再起になってもふもふしたい支援
大量の巨大なMS相手でも圧倒できるんだぜ支援
Gガンダムが見たくなってきた。
>>530 撃てる。
まあ、んなもん使わずとも、ドモンは師匠とたった二人で廃ビルをけり上げたりするからなー
「ルイズ。お前の気持ちを無駄にするのも悪いな」
足元の刀をドモンは蹴り上げ手にする。
そして抜き放つ。
姿を現すは錆びし一本の刃。
ルイズは驚いた。
「錆びた剣?……だ、駄目じゃない」
希望を託したその剣が錆びてボロボロだった事に眩暈を覚えそうになった。
「剣は刃で斬るのではない、剣はその身を持ってして斬るのでもない」
それを見て刀を構えながらドモンはルイズを見る。
「心で斬る!ルイズ、貴様のその優しい気持ちを持ってして力とする」
その光景を見た者達は、その錆びた剣が何ものにも勝る宝玉の如く輝いた気がした。
否!真実に輝いた。その剣が、そしてドモンの左の手のルーンが。
いつも以上に何らかの力が集まってくるのをドモンは感じる。
尚ルイズは臭い言葉に一人顔を真っ赤に染めた。
「たリャァー!!」
一閃!ドモンが一振りすると五体のゴーレムが動きを止める。
「へ?」
ギーシュが驚きの声を上げる。
チンッ
ドモンが刀を鞘に納め、刀はその際の独特の音を立てる。
そしてその音と共に全てのゴーレムが横一文字に薙がれたように胴体から上下真っ二つになり次々とドサドサ倒れる。
>>533 デスアーミー>>>超えられないDG細胞の壁>>>ギーシュの人形支援
>>530 フィンガー系はともかく、流派東方不敗の技の
石破天驚拳と超級覇王電影弾は使える
さすがガンダムシリーズ1臭い台詞を吐く男だぜ私怨
これぞGガン的展開w
超支援
奴等(Gファイター)には魂のこもっていない攻撃は通用しない。支援
人気だからって支援多すぎだろ支援
「卑怯だっ!
そ、そんな強力な魔法の剣だなんて聞いてないっ!」
ギーシュが抗議の声を上げる。
広場の彼方此方からも抗議のブーイングが上がる。
ドモンはそれを鼻息で『フンッ』と一蹴すると声を上げる。
「良いだろう、ならば見せてやる!これが魔法なんてものじゃないと!
そしてギーシュ、貴様の最大の技に敬意を持って応えてやろう!」
ドモンが刀を地へと放り、そして残る一体のゴーレムへと飛ぶ様に駆ける。
「ギーシュッ!
貴様が『青銅』ならば俺は『黄金』!
見せてやろう、この黄金の指を!」
ドモンの声が広場に響き渡る!そして右の手のキングオブハートの紋章が輝きを放つ。
「俺のこの手が光って唸る!
お前を倒せと輝き叫ぶ!!
必殺ッ!シャァイニングゥッフィンガァァァァー!!!!」
>>538 小説版だと、フィンガー系も生身で使える。
気を集中させた指で相手の額に触れることで神経を乱し、一撃で昏倒させる技だとか。
ちょw生身で使えるのかw
>>545 じゃあ、ラブラブも使えたりするのか?w
>>541 それは小説版じゃね支援?
まあどっちでもいいかだってGガンだからな。
小説版なら素手でフィンガーも使ってた。
明鏡止水体得済みのドモンに敵はない支援
名言キター支援
もうやめて! ギーシュのライフは0よ!! 支援。
支援つけりゃいいってもんじゃねーぞw
ギーシュにとっては一瞬だった。
輝きを放ったドモンのその指。それが一瞬で目の前のワルキューレの頭を捕らえた。
「ひっ!」
ワルキューレは其の侭ギーシュの真横へと頭から叩きつけられ、そしてその有様に腰が砕けへたり込み座り込む
「フン!!」
ドモンの気合と共にギーシュの目の前でワルキューレの頭部は粉々に砕け散る。
その気迫に押され、震える声でギーシュは言った。
「ま、参った」
「まだだ」
返されたドモンの言葉にギーシュは顔色を変え青ざめる。
広場の彼方此方からは不味い止めろ!と言った声が上がるが、ルイズは一人『あちゃー、きた、きちゃったわ』と顔を押さえ天を仰いだ。
「おいたが過ぎる身の程知らずの子供には躾をしないと駄目だ」
「な、何をする」
いきなり胴を押さえられ抱え込まれるようにされギーシュが怯えの声をだす。
『や、止めたまっ』『あぐゥッ』『ぼ、僕が悪かったァー』『も、もうしますェーん』『ご、ごごご、ごめんにゃさぁ〜い』
ビシィッ!ビシィッ!ビシィッ!ビシィッ!ビシィッ!ビシィッ!ビシィッ!ビシィッ!ビシィッ!ビシィッ!ビシィッ!
お前らとりあえず支援って書いとけば雑談しても迷惑じゃないと思ってないか支援
この輝く指はギーシュの弱い心を打ち砕くぜ!四円
支援は1個2個でいいんだから、リロードはちゃんとして、様子見ようぜ☆
〆は全部尻叩きかよw
私怨
これは、新しい躾ギーシュw
ゴクリ……ッ
生唾を飲みこむ音が彼方此方で聞こえる。
しかし時々バカにする様な声や笑い声が彼方此方からする。
「まだ終わっちゃぁいないぞ糞ガキ”共”!!」
ギーシュを抱えたままギロリとドモンが周りを睨む。
「平民と言った奴と!
今こいつをバカにした奴等と!
最初に笑った奴は一歩前に出ろォー!!」
その声に蜘蛛の子を散す様にギャラリーが散り始める。
「今まではそれで済んだのかもしれんが、そうはいかん、逃がさん!!」
「隠れようが、逃げようが、声も顔も覚えているぞ!」
ドモンはギーシュをその場に放り人垣に飛び込む。阿鼻叫喚の図である。
数人の生徒たちが男女問わずに次々とドモンに首根っこを掴む様にして捉えられる。
いち早く逃げ出し距離を取った者が突然現れた白馬に咥えられ振り回されている。
暫らく広場には悲鳴と尻をひっぱたく音が響き渡った。
「あ、あはははははははは……」
ルイズは冷汗を流しながら乾いた笑いを浮かべその光景を見ていた。
ギーシュがお尻を押さえ座ったまま、話しかける。
「ルイズ。彼は何者なんだ?この僕の『ワルキューレ』をあんなにしてしまうなんて」
「ただの平民……じゃ無いらしいわ」
「貴族ではないんだろう?」
「何の事か判らないけどガンダムファイターとか言ってたわ。平民とか言うとさっきみたいに怒られるから気を付けた方が良いわ」
「もしかしてルイズ……君も?」
「聞かないで!」
ルイズは反射的にお尻を押さえた。
>>547 あれは最初から生身で使ってるスパンキング支援
支援多すぎ噴いた支援
一応関係あるから前よりマシじゃね支援
だから支援とかけばいいのでわないと(ry
紫煙
オスマン氏とコルベールは、『遠見の鏡』で一部始終を見終えると、顔を見合わせた
「痛快じゃね?」
「オールド・オスマン!!」
「けど口の悪い悪ガキどもが次々と尻叩かれてすごいスッキリ」
「いや、確かにちょっとは……じゃなくてですね!あの平民、勝ってしまいましたが……」
「うむ」
「ギーシュは一番レベルの低い『ドット』メイジですが、それでもただの平民に後れをとるとは思えません。そしてあの動き!あんな平民見たことない!
やはり彼は『ガンダールヴ』!早速王宮に報告して、指示を仰がない事には……」
「それには及ばん」
『ガンダールヴ』の発見に興奮し、想定されるその強さについて語るコルベールをオスマン氏は嗜めるように押さえる。
決して優秀ではないメイジが呼び出した強力無比な使い魔。それを王宮の者達に渡せば戦を引き起こしかね無いとも語る。
「ははあ。学院長の深謀には恐れ入ります」
「この件は私が預かる。他言は無用じゃ。ミスタ・コルベール」
「は、はい!かしこまいりました!」
再び二人は伝説の『ガンダールヴ』とはどんなものだったのだろうかと、語り合いを始めた。
広場では数人の生徒が尻を押さえてうずくまっている。
一通り『躾』を終えたドモンが、その光景を座り込んだままぼんやりと眺めていたギーシュの元へとやって来る。
あんまり雑談が過ぎると、お前らも躾されるぞ支援
支援支援
シャイニングスパンキングww
「貴様が何故負けたか判るか?」
ビクッとするギーシュへと手を差し伸べる。
「僕が君より弱かった。違うかい?」
ドモンに引き起こされながら答える。
「違うな。弱かったからではない。未熟だったからだ」
「それは何処が違うんだい?」
「『ワルキューレ』と言ったか。あれは決して悪くない」
「けど君の前には脆く、あっという間に粉々に砕かれてしまった」
「硬さなど大した問題じゃあ無い。今貴様が握っている俺の手は青銅よりも硬いか?」
「……柔かいね」
「貴様のワルキューレは俺に蹴り飛ばされた時、其の侭に転がり砕けた。ギーシュ、貴様は転んだ時其の侭に全身を打ち付けるか?」
「手を付き、受け身を取るね」
「そう言うことだ。貴様のあの魔法は魔法にあって魔法にあらず。
だがそれが良い。中々面白い」
「……そ、そうかい?」
「ああ、未熟でなくなればな」
「はは……それが難しいんだよ。だから未だドットメイジなんだしね」
「人は一度転べば次は転び方を憶える。その次には転ばぬ様にできる。
そして貴様は今一度転んだ。
それに言っただろう、魔法に有って魔法に有らずとな」
「ドットとやらのままでも貴様は充分に強くなれる」
ドモンはそう言いのこすと、ギーシュの前から去っていった。
ドモンにならスパンキングされてもいいや支援。
Gガンダームル 支援
「戻るぞルイズ」
何かと呆気に取られ、ぽかーんとしていたルイズに声をかける。
「あ、あああ、あんたはわたしの使い魔なんだからね!
あんたがわたしに命令しちゃダメ!」
ルイズは少しぷぅーっと頬を膨らませ抗議するとドモンの後を追いかけた。
さて、二人がルイズの部屋に戻ると1通の手紙がドアに挟まれていた。
「あら……?どうやらドモン宛てらしいわ。一体何かしら」
中には短い一文らしき物がある。
「何だこのミミズがのたくった模様は」
ドモンはそれを受け取った物の眉をひそめる。
「あんた字が読めないの?」
「これが字か。フム……そう言えば妙だな。言葉は何故判るんだ?
まぁいい、なんて書いているんだ?読んでくれ」
「しょうがないわねぇ……貸しなさい」
差し出された手紙を受け取り目を通すルイズ。
「えー……何々『紫キャベツや茄子ではないわ!』」
爆熱の使い魔 三章『掟破りのダブルルーン?伝説と黄金の指!』
ドモンになら尻叩かれても支援
ドモンかこいい支援
尻支援
おつかれー
30から投下宣言
オチはそれかwww
これは、まさかギーシュが…
流派東方不敗と魔法使いのハイブリット化フラグ!?
577 :
487:2007/07/15(日) 23:25:15 ID:???
もう終わったかな?
投下してもいいんだろうか?
Gガンっぽいタイトルだなw
>>576 悪胡瓜×6でちょーきゅーはおーでんえーだんは反則だと思います
>>574 ちょw今日何本目w
楽しみにしてるけど
「撃てギーシュ!」
「はい!師匠!支援」
おわってるよー、次遠慮無くどーぞー。
GJ!
つか支援多っ!
このスレじゃしもべとワイルドと沙耶の最終話のとき以来じゃね
なる。電影弾の弾としてはピッタリだな
ただ東方不敗流の修行にギーシュが付いていけるかどうか…w
爆熱さんGJ!
ところで、まとめサイトのキャラクター紹介がないんだが
GJ
確かに、ギーシュの魔法は格闘術を覚えていないと片手落ちだよな。
ワルキューレは魔法で攻撃するわけじゃなく、あくまで格闘で戦うわけだし。
ガンダム+人形端末でGビットを連想した。
月は出ているか?
GJ!!
そういえばシャッフル同盟って戦争調停の役目をおってるんだよな
ドモンもこの世界でその役目を果たすのかね
>>589 色々あった末に『自分で調べてね』ってな風になった
>>587 GJ!
だけどハルゲニアじゃなくてハルケギニアだったはず。
>>590 Gガンにもカッシングと言うMDが存在するんだぜ?
>>594 大昔の動物にそんな名前のがいたな
バージェス岩だっけか
>>594 固有名詞の間違いなんて、なんてベタな onz
ご指摘ありがとうございました。
以降気を付けます。
>>590 そして武術を理解するにはやはり自分が覚えるしかないわけで。
……異世界の初代キングオブハートも悪くないんじゃないかな?
キャラ的にはジャック・イン・ダイヤ向きだがw
>>587 >あ、いや、その
このタオローは随分かわいいなw
次回も期待。
603 :
マロン名無しさん:2007/07/15(日) 23:35:55 ID:58Qeq6r+
ネギまクロスssでは東方先生が気合いでエヴァの呪いを解いていた。
恐るべきは流派東方不敗よ
微妙な時はウィキペディアで調べてみそ
>>604 ウィキペディアは時々書いた人の主観が混じってたりするのでやはり原作読むのが一番だ。
ハルキゲニアは古代のバージェスモンスター
ハルケギニアはゼロ魔の舞台世界
影技のダークネス召喚で考えた結果、一部順番が変わったりしたんだけど……
登場数が少ないんで、口調とかに違和感あったりするんですが…需要あります?
ハルケギニアだな
手元にあるゼロの使い魔5巻の裏に書いてあるから間違いない
>>587 純テキストなのに一話で15kってどんだけw
614 :
602:2007/07/15(日) 23:43:56 ID:???
失礼しますた
>>610 違和感あるなら、書いた本人が違和感なくなるまで頑張るか、誰か一度他の人に見せるか……
とはいえ、私は一向に構わん!!
>>610 影技で足りないならニライカナイも読めばいいじゃない
>>613 その時代の生物を召喚したら普通に成功って事になりそうだよなw
>>618 30cmの超巨大ゴキブリとかだったらどうすんだよw
620 :
∀zero:2007/07/15(日) 23:45:58 ID:???
投下するから支援よろしく
地元の本屋や中古本屋にニライカナイが置いてないって言う状況なんですが…
どうしたら良いでしょうか?
流石に、ネットで新刊を買いたいとは思わないですし^^;
>>610 影技でもニライカナイでも足りなかったら聖闘士星矢 エピソードGを読めばいいじゃない
>>618 カンブリア紀の生物なんて召喚したら、すぐに呼吸困難で死んでしまう
>>621 資料が足りてないならSSは書かないほうがいい。
>>621 お前さんダークネスで書きたいのにほぼ主人公のニライカナイ読まないでどうするw
630 :
∀zero:2007/07/15(日) 23:49:24 ID:???
おやおや、先客がいましたか。
では、お先にどうぞ
>>577さん・・・どげんした?
まさか、鬼哭街の人か?
>>631 了解です。では行きます。
あんまり期待しないでください。
5話
宿に戻り、割り当てられた部屋に着く。
道中から、妙にギーシュが思いつめた顔をしていた。
そんなに貞操の危機がショックだったのだろうか。
「なあ、ビッグ・ファイア……キミはすごいな」
散々迷った挙句、そう切り出した。
「あの魔法衛士隊の隊長と模擬とはいえ引き分けたんだぞ。すごいじゃないか。」
褒めているんだが、微妙に何かを迷っているそぶり。簡単に言うなら、なにかのタイミングを計っているようだ。
あの、えっと、その、と切り出したいが覚悟を決められない様子。
というのも、ギーシュはバビル2世に、
「戦い方を教えてもらいたい」
と言い出そうとしているからだ。
仮にもギーシュは元帥の息子である。その命は国のため、ひいては王女アンリエッタのためにあると言っても過言ではない。
それだけに今回の任務に対する意気込みは相当大きい。ましてや「命を惜しむな、名を惜しめ」という父の言葉を真正面に受け
止めている、なんだかんだで真面目な男である。今回の極秘任務は、まさしくその言葉を体現する任務である。
だが、とギーシュは意外と冷静に自分を分析していた。自分はまだまだひよっこであると自覚していた。
たとえば、ビッグ・ファイアはフーケを追い、破壊の杖を取り戻した立役者であるという。ルイズたちもその事件の解決に功績が
あったらしい。今回任務に助っ人で来てくれたロリコンは言わずもがな魔法衛士団の一角を占めるグリフォン隊の隊長だ。
つまり、どう考えても自分ひとりだけがずば抜けて劣っている。
そこでギーシュはなんとかして、すこしでも強くなりたいと思っていた。考えていた。全身の細胞で考えていた。
問題は、実戦経験に乏しい自分がいくら考えても仕方がないということであった。
ここは一つ、強い人間にアドバイスを貰うべきだろう。
そこで最初はワルド子爵に教えを請うつもりでいたのだ。なにしろグリフォン隊の隊長。腕も家柄も申し分ない。
しかし雲行きは怪しくなった。ギーシュは命を惜しむ気はなかったが、貞操を惜しむ気は充分すぎるほどあった。
ならば、ルイズの使い魔、すなわちビッグ・ファイアはどうだろうか?
よく考えれば同年代だ。多少なりとも馴染みがあって話しやすい。
>>619 ちなみにゴキブリの誕生は約3億年前の古生代石炭紀らしい
カンブリア記はそれより更に1-2億年前な
それに、破壊の杖事件にルイズに功績があったというが、よく考えれば魔法の使えないゼロのルイズに功績があったはずがない。
おそらく使い魔であるビッグ・ファイアが活躍し、使い魔の功績は主人の功績ということになったのだろう。
そう考えたギーシュは、同部屋になったことも幸いに「戦い方を教えてくれ」と頼もうとしていた。
問題は、ギーシュがいっちょ前以上にプライドが高いことだった。
仮にも使い魔、エルフといえどあのルイズの使い魔である。プライドの高い彼に他者に教えを請う言葉を口にさせることは非常な
努力を必要とした。しかもその相手が使い魔であればなおさらである。
バビル2世はとうの昔に心を読んでそれを知っていたが、逆にこちらが切り出せばギーシュはプライドの高さゆえ
「ぼくが使い魔のきみに教えを請うと思うかい?冗談も休み休み言いたまえ」
と答えるのは目に見えてわかっていたので、あえて放置しておいた。
まあ、わざわざ教えてやる義理はないとも考えていたのだが。
いずれにしろ、ギーシュはプライドを捨てなければしかたがないことは明白であった。
だが、そろそろウザクなってきたので、最後のチャンスをやることにした。これで言い出さなければもう後は知らない。
荷物を簡単に片付けて、デルフリンガーを握って外に出ようとしたのだ。
たちまち、
「ど、どうしたんだい?」
とギーシュが食いついてきた。
「なあに。ちょっと身体を動かしてこようと思ってね。さっきの模擬戦でつかんだことを忘れないようにしようと思ってね。」
瞬間、ギーシュの顔が明るくなった。チャンス到来と思ったのだろう。
「ぼ、僕も行っていいかな?いや、ちょっと聞きたいこともあってさ」
まあ、ギーシュならこれが限度だろう。勘弁してやるか。(注:これは作者の声でありバビル2世のものではありません。)
「ああ。いいだろう。ならすぐに動きやすい格好に着替えるんだな。」
「これでいいさ。軍人は常在戦場、今の着ているものが、例えパジャマであれ一番動きやすいってことさ。」
なかなかかっこいいことを言うが、おそらく親父さんの受け入りだろう。
「なら、あの昼にショウタロウさんから貰った包みを持ってきてくれるかい?」
そういうとギーシュは素直に持って来た。「意外と重いじゃないか、これ」と言っている。
そして、その荷物がおそらくはギーシュの運命を変えるはずである。
たぶん。
「ぎゃあ!」
ごろろんと転がって、ギーシュはまた大地にはいつくばった。
これで8連敗である。教えを請う前にストレスの発散材料にされている気がしないまでもない。
だが、それでも
「……まだまだ」
と言って立ち上がるのはギーシュもさすがである。というか見直した。
だが、とうとう12回目にそのまま立ち上がらずばててしまった。
「どうした、もうおわりかい?」
すずしげな顔で聞いてくるのはバビル2世である。そりゃあ超能力者のきみはいいかもしれないが、ギーシュはメイジとは言えただの
人間である。体力的にけたがちがうに決まっている。
「ひぃ、ひぃ、はぁ、はぁ」
ギーシュは全身で息をしながら起き上がろうとする。落ちていた棒を掴み杖にして起き上がる。
「フフ。」
目を瞑って、笑うバビル2世。さすがにカチンと来たのだろう、ギーシュが顔色を変えて叫んだ。
「な、なにが……はぁ、はぁ、お、おかしいんだ……はぁはぁ……」
だが、バビル2世はその言葉を待っていましたといわんばかりに、
「いや、ようやくギーシュの器がととのったか、と思ってね。」
「?」
いったい何を言ってるんだ、と首を捻るギーシュ。
「なに、その杖さ。」
「杖?」
杖、といわれて杖にした棒を見る。どこもかわったことはない。
「わからないかい?きみはいま、杖を魔法ではなく、別のことのために使っているじゃないか。」
え?と杖をまじまじと見るギーシュ。だいぶ息も落ち着いてきたようだ。
「それはそうだが……これがどうかしたっていうのか?」
まだ腑に落ちないという感じで聞き返す。
「ふむ。なら聞くが、普段使っている薔薇の造花型の杖で、きみは自分の身体を支えられるかい?」
「いや、無理だろうね。」
「なら、逆に今きみを支えている杖で、魔法を使えるかい?」
「そ、それは…たぶん、無理だ。」
「となると、同じ杖なのにその杖は身体を支えるのに向いている。薔薇の造花は魔法を使うのに向いている。ということになる。
つまりあらゆるものに使い勝手があり、使い方によっては本来見向きもされないものでも、はるかに役に立つということだ。」
「ぼくが見るに、おそらくだが…」バビル2世はさきほど運ばせてきた包みを開けた。
「ギーシュ、きみはやり方によってはあのワルド子爵にも勝てるはずだ。」
飛び上がるほど仰天するギーシュ。目が点になって杖を落としてしまった。
「ぼ、僕があのワルド子爵を?」
信じられないという顔をするギーシュ。無理もない。ギーシュはまだただのドットメイジ。おそらくスクウェア並みの実力のあるロリコン
に比べれば、実力はアリと象かそれ以上のはずだ。それを「勝てる」と断言するのである。
「は、はは、ははは。じょ、冗談を言うのも休み休み言いたまえ。ぼくをからかっているのかい?」
「冗談でもからかっているわけでもない。」
包みを開ける。中から、金属製のわけのわからないものがでてきた。
どことなくミスター・コルベールがつくったエンジンに似ている。
「これがどうかしたのかい?」
「これは、ショウタロウさんが作った、あえていうならふいごだ。」
「ふいご?」
「ああ、ここの機械で火をつけて…」
バビル2世は部品を掴み取る。ずいぶん古い、ジッポーだ。おそらく進駐軍からか、南方かで手に入れたのだろう。手入れは行き届
いており、おそらくわざわざ錬金してもらったのだろうオイルがたっぷり入っている。中にはどこから入手したのかコークスが詰まって
いる。ライターで火がつけばコークスが燃え盛り、あっという間に高熱となるだろう。その熱を利用して金属を溶かし、整備に使用
してきたのだろう。蓋がいくつかついており、空ける場所により空気の流れ込みが変わるようになっていて、それで温度を調節
するようにしているらしい。
簡単な使い方の説明をすると、ようやくギーシュはそれがどんなものであるか納得いったのか、マジマジと器械を手にとって見ている。
「これをどうしろっていうんだい?」
「それは自分で考えないと意味がない。」
さらっと突き放すバビル2世。まあ、いわれてみればその通りなのでギーシュも文句は言わなかった。
「むむ?」
ふと視界に入った月を見て、バビル2世が血相を変えた。
「ん?何だ?」
バビル2世の様子がただごとでないことに気づいたのだろう、ギーシュも月の方を振り返る。
月の中に何か影がある。
その影が見る間に膨れ上がってくる。何かが飛んでいるのだ。
それはバビル2世たちの上空を通過し、そのまま街に突っ込んだ。
町のほうで激しく警戒用の鐘が鳴り響く。物体は建物をなぎ倒し、人を押しつぶし、町並みを破壊して、地面に突き刺さっていた。
「な、なんだい、あれは!?」
ギーシュは思い出す。上空を一瞬掠めたそれは、金属でできた樽のようであった。その樽の尻の部分が炎を吐き出していた。
町の警備部隊が、墜落した物体へとガチャガチャ鎧を鳴らしながらあわただしく駆けて行く。
おそるおそる中の1人が、墜落した物体を槍でつつく。
何も起こらない。
「なんだ、これは?」
「隕石でしょうか?」
「バカ言え、どうみても人工物じゃないか。」
いつの間にか周囲を野次馬が囲っている。
ぶるる、
と墜落した物体が震えた。
どやっと一斉に下がる警備隊。
ブワッと突き刺さっていた地面から、物体が抜けた。本物の樽のように物体は鎮座している。
警備隊の中の隊長らしき男が慌てて杖を振るった。だが当たったものの正面で弾け飛んだ。
次の瞬間―――物体から手が生えた。
足が生えた。
起き上がった。
思わず後ずさる野次馬と自警団。
そして、頭頂部から円錐型の頭が生えた。
頭には笑っている人間の口のようなオブジェ。
そして胸には見たことのない文字。
怪ロボットキター?
「MONSTER…?」
バビル2世がその文字を読む。ギーシュが振り向き、「あの文字が読めるのかい!?」と聞いてきた。
モンスターが腕を振った。建物が吹っ飛び、野次馬の何人かが瓦礫の下敷きになった。
口のようなオブジェクトが発光し、サーチライトのようにバビル2世を照らした。
ガチャン、ガチャン、とユーモラスともいえる動きをしながらバビル2世めがけて走り出すモンスター。
「ええい!うて、うて!」
警備隊長の指揮の元、あらゆる弓矢が放たれるが一切効き目がない。平然と歩く。
その動きに呼応するように、町のあちこちで叛乱の火の手が上がった。
慌てて宿屋に逃げ込もうとするが、そこもすでに地獄だった。
いきなり1階から現れた傭兵集団が、一階の酒場にいたロリコンたちを襲ったらしい。
炎のかたまりになって飛び込むバビル2世。
突如背後から現れた炎の固まりに、一瞬にして傭兵たちはパニックに陥る。
念動力でふっとばし、お互いをぶつける。地面に転がったところを建物を念動力で破壊して、生き埋めにしてやる。
「こっちだ!」
奥のほうにいたロリコンたちを呼ぶ。うまい具合にむこうは倒壊していない。
一瞬で火の塊になりさらには建物を破壊したらしいバビル2世をポカンと見ていたギーシュが、慌てて後方で叫んだ。
「あのゴーレムが来たぞ!」
裏口、窓、入り口、構わず全員が逃げ出す。
全員が宿から脱出したのとほぼ同時に、宿屋が踏み潰された。顔を回して、モンスターがバビル2世を追う。
「こうなったら、ぼくが囮になって、他の全員を逃がすしかない。」
すでにほぼ半壊した町の中を失踪するバビル2世。
おそらくその動きを見てロリコンが察知したのだろう、一斉に桟橋があるという方向へと走り出した。
「さすがにこれだけサイズが違うと戦いづらいな。」
追いかけるモンスター。できるだけ桟橋から離さなければ、皆が危険だ。
だが、人気のあるほうへいけば被害は拡大する。ここにしもべを呼んでも余計に被害が拡大しかねない。
意外とスピードのあるモンスター。ときおり逃げ惑う傭兵を踏み潰している。バビル2世も気を抜くとあっという間にぺしゃんこだ。
「こうなったらあれしかないな。」
バビル2世の目に、切り崩された岩が飛び込んできた。
支援支援
崖の目の前で急ブレーキをかけ、くるっと回り、モンスターに向かう。
「おい、ぼくはここだぞ!」
モンスターに向かって叫ぶバビル2世。モンスターはますます勢いを挙げて突っ込んでくる。
突っ立ってそれを待つバビル2世。
そして捕まる瞬間、大きくジャンプして避けた。モンスターはお約束どおり崖に頭から突っ込んだ。
「いまだ。」
くるくると回転しながら着地し、即座に精神動力で皹の入った崖を砕く。
上の建物群ごと崖は崩れ、あっという間にモンスターを飲み込んだ。
「これは間違いない、ヨミの怪ロボットだ。」
少なくともこの世界の技術で作られたものではないだろう。
「よし、ぼくも桟橋へ向かおう。」
野次馬が集まり始めた中をかきわけて、バビル2世は桟橋へと駆け出した。
「なんだ、あいつは?」
怪訝そうな顔で何人かがバビル2世を見る。だが、あっというまにそんな余裕はなくなる。
地面が鳴動して、下からモンスターが現れたからだ。
モンスターはしばらく周囲を見渡していたが、やがて元来たように手足頭を引っ込めて、どこかへ飛び去った。
一方そのころ、事件の起こっている方向とは逆の街中。
その光景をつまみに酒をやりながら、釣り糸を垂らしている老人がいた。
奇妙なのことが2つかあった。
まず1つ目は、釣り糸を垂らしているのが魚などいない貯水池であること。
2つ目が、釣り糸に取り付けられた釣り針が、返しがなくまっすぐであるということ。
「いやあ、えらいことですなぁ」
と、老人の近くに来た男が呟く。この男、老人をさきほどから通るたびにからかっていた男である。
「老人、釣れもせぬ池で釣れないような釣りをしている場合ではないでしょう。早く逃げましょう」
困ったように言う。実はこの男、わざわざこの老人を助けようと、探しに来たのであった。
「いやいや。じつはさきほど、釣れたのですよ。」老人が答える
「釣れた?」怪訝な顔の男。そんなことより早く逃げましょう、と腕を伸ばす。
「ええ、釣れましたとも、わし自身が。」
そういうと、老人は竿を振った。竿は天高く伸び、老人を吊り下げてするすると上に登っていく。
男は腰を抜かした。
「ふふふ、どうやらバビル2世は計略にかかったようじゃ。信頼を得るには、あらゆる犠牲を払ってでもすべきなのじゃよ。」
以上です。
ターン∀さん、どうぞー
バビルは知らない人多いかな?支援
GJ
Gガンのときと支援の数違いすぎ。
まぁ、知らない話だと合いの手も茶々も入れにくいというのはあるんでしょうが。
Gガン人気ありすぎワロタ
∀の人どうぞー
649 :
∀zero:2007/07/16(月) 00:08:11 ID:???
∀zero
part5「貴族様とお買い物」
五日後…
ロランは直ったばかりのホワイトドールの箇所をさわっていた。
(ナノマシンってやっぱりすごいな…、たった七日で修復が終わるなんて。)
すると下からルイズの声がしたのでホワイトドールから降りた。
「どうしたんですか?ルイズさん。」
「今日は虚無の曜日で暇だからあんたの武器を買いに行きましょう!」
いきなりの決定に目を少し丸くしたロランであった。
ちなみに虚無の曜日とはロランの世界で言う日曜日である
「え…?なんでいきなり…」
「だってその後ろにいる巨人が戦うたびに背中から光を出すようだったらこの私が困るの。わかる!?」
ハルケギニアの者達は古くから「エルフ」と『ガンダームル』を恐れているのである。
ガンダームルw支援
鉄人の怪ロボットモンスターとか言われてもわからない人多いよね
Gガンの方は始まったばかりで、話が追いやすいってのも大きいな。
今回は特にギーシュ戦で山場でもあったし。
653 :
∀zero:2007/07/16(月) 00:09:43 ID:???
そのころタバサは部屋で本を見続けていた。
朝4時から起き、出された課題を5分で片づけてそれからずっと読書にふけっていた。
・
今日は虚無の曜日、どこにも行く気はないから今日も本をずっと見ていようと思っていたがそれは思わぬ侵入者によっと阻止された。
「タバ…「サイレント」
サイレントとは初歩呪文の中では難しい方で一切音が聞こえなくなるため寝るときは非常に便利である。
しかしそれに気づいたキュルケは杖を振るって何かを唱えるとサイレントの呪文が解けてしまった。
「何勝手にサイレントかけてるのよ!!今から武器を買いに行くわよ!」
「虚無の曜日」
「そんなことわかってるわよ!!でもあのゼロノルイズがダーリンと一緒に行ったからそれよりも早くダーリンを喜ばせてあげたいのよ!!」
タバサはため息を吐いて「今日の読書は無理ね…」と心の中で呟きながら窓を開け、口笛を吹いて使い魔を呼んだ。
ちなみにダーリンとはロランのことである。
ロランが決闘から帰ってきたときにロランの姿を見た彼女は俗に言う一目惚れをしてしまったらしい。
しかも今回はかなりのお熱だ。
剣とガンダムじゃ、使用目的が違いすぎるぞ支援
ガンダムハンマー登場支援
656 :
∀zero:2007/07/16(月) 00:11:54 ID:???
ロランとルイズは馬を使って十分くらいで行ける城下町まで来ていた。
「へぇ〜…ここが城下町ですか。」
「そうよ!ここは約20万人の貴族や平民が住んでるのよ。」
それを聞いたロランは余りにも道幅が小さいことに気づいた。
「う〜ん…でも道幅は結構小さいですね、僕のいたノックスという街は20くらいはありましたよ。」
もちろん電車の線路や車道も含めてである
「20」という言葉をきいたルイズは口を丸く開けて硬直してしまった。
「あ…あんたのいた街って一体どれくらいの人が住んでたのよ…?」
>>654 生身の時の護身用で良いんじゃまいか?
原作でもガンダールヴかってくらい初めて使う剣振り回してたしw支援
>>587 凄いいまさらかもしれんが鬼哭街の人きてたのな
原作がすきなんで期待してるよ
風呂入ってたから支援できんかったので今支援
660 :
∀zero:2007/07/16(月) 00:14:01 ID:???
地図を片手にルイズは目的の武器屋にいくために悪戦苦闘しながらやっとの事で武器屋に入った。
「いらっしゃい…って貴族様、うちゃぁなんにも悪い事してませんぜ?」
酒を飲んでいた店主は大袈裟に両手を横に広げながら言った。
「私の武器じゃないわ、私の執事に持たせるのよ。」
店主はロランの方を見ると豪快に笑った。
「貴族様!まさその年であんないい執事をお持ちになるとは、こりゃ間違いなく大物ですぜ!」
その後店主はどんな種類が良いかと聞いてきてルイズは適当と答えた。
そんなやりとりをしている二人を尻目にロランは端っこに置かれた古い剣を見ていた。
(これって…刀だよな。)
ロランは古びた刀を手に取ると興味深そうに見回した。
すると突然刀が震え…
『……ん?……おでれーた!!俺の『使い手』を操る野郎がここに来るとは!』
喋った
あれ、ルーンが付いてるのはヒゲの方じゃね?と思ったけどロランは大将に競り勝てるくらい剣の腕あったな支援
662 :
∀zero:2007/07/16(月) 00:15:12 ID:???
突如喋り出した刀に驚いたロランはうっかり地面に落としてしまう。
『痛てーじゃねーか!!俺を誰だと思ってやがる!?俺は伝説のデルフリンガー様だぞ!』
その刀は更に震えながら怒鳴ってくる。
「おいこらデル公!大切なお客様をびっくりさせんじゃねぇ!!」
『うるせぇ!!おめぇが持ってるその大剣は俺の『相棒』には使いこなせねぇよ!!』
「驚いたわ…これって意思を持つ剣「インテリ・ジェンス・ソード」じゃない!?」
5分後…
「あぁ、もしうるさかったらさっき渡した 沙 耶 …じゃなくて鞘に収めてくれれば静かになりますよ。」
結局ロランはこのうるさいインテリ・ジェンス・ソードが欲しいと言ったのでこれを買ったのだ(まぁレアも物ず格安で買えたのはよかったが。)
「いいの?そんなボロボロの剣で?今すぐにも折れそうじゃない。」
『失礼な!俺はこう見えても結構丈…
町中にもかかわらず大声で叫ぶデルフリンガーを鞘に収めたロランはルイズの方を向いた。
「大丈夫です、これくらいならホワイトドールで直せますから。」
それを聞いたルイズは「どうやってあの巨人を使って直すのだろう…」とこころの中で呟きながら、近くにあった食堂に入っていった。
ルーン∀のほうにあるんだよな、デルフ役に立たないぢゃんwww
ちょw沙耶www支援
支援支援しえーん
666 :
∀zero:2007/07/16(月) 00:16:44 ID:???
ふと時計を見てみたら時間はすでに午後になっており
二人はまだ昼食を取ってなかったのでこの食堂で取ることにしたのだ。
「おぅ、「エルス飯店」へいらっしゃい!!」
奥からロランと同じく褐色肌の金髪美少年が鍋片手に出てきた。
どうやらこの店は結構繁盛しているらしく、たくさんのお客が座って食事を取っていた。
「お客、奥の席が空いてるからそちらへ行け。」
すると横から声がしたので振り返ってみると……荒くれ青年がいた。
褐色肌の青年とは違い白い肌と銀髪を持ち、顔には痛々しい傷跡がある…どう見ても荒くれ者です。本当に有り難うございました。
デルフはまずくて食えないと思う
>>627 それもそうですね^^;
>>629 まぁ、それはそうなんだけど……近場に無かったからな^^;
次は、違う店とかも探すようにします^^;
そして、∀zero氏を支援
ちょ、沙耶ってw
>>658 今更も何も、流れが速すぎるだけでまだ一時間もたってねーよw
まったく、このスレは化け物か!! 支援。
673 :
∀zero:2007/07/16(月) 00:18:59 ID:???
飯店で「チャ・ハン」というとても美味しい小麦料理を食べて満足しながら学院に戻ったロランはルイズを先に部屋に戻らせて自分はホワイトドールの元へと向かった。
ホワイトドールの前に立つとデルフリンガーを鞘から抜いた。
ホワイトドールを見た(?)デルフリンガーは嬉しそうに叫んだ。
『まさか今度の『使い手が』こんなにでかい奴…って、何してるんだ『相ぼ…いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
いつの間にかロランはホワイトドールの腹部ハッチを開けてから腹部まで上るとそこにある穴にデルフリンガーとその鞘を放り込んだ。
「あとは…この端末機で洗浄と修正を選択して…よし。」
端末機をいじると腹部の奥から何かを磨きまくる音とデルフリンガーの悲鳴が聞こえてきた。
デルフこんなのばっかw支援
私怨
デ、デルフーッ!?
>>488 >『おーなーかーすーいーたー』と空腹に耐えかね半べそ掻き始めたルイズ
くそっ、かわいいじゃねえか
今回は使われそうだからまだマシじゃないかwww
このスレのデルフかわいそ支援w
沙耶と言い選択といい、∀の作者も解ってるなぁ支援w
680 :
∀zero:2007/07/16(月) 00:24:26 ID:???
「これで…よし。」
ロランはそう言って端末のスイッチを押すと腹の中からデルフリンガーと鞘が出てきて地面に落ちた。
『何しやがんでぃ!!!この……あれ?』
デルフは自分の体が綺麗になってることに気づいた。
美しいまでに磨かれ光沢を放ち、そして刃の部分はより鋭くなっている。
ロランはホワイトドールから降り、地面に落ちたデルフリンガーを拾い上げた。
「あれでは流石に汚なすぎてルイズさんの威厳を損ねてしまうからちょっと綺麗にしただけです。」
ロランの言葉を聞いたデルフリンガーは嬉しそうに言った。
「その心意気、気に入ったぜ『相棒』!!このデルフリンガー、真の能力は使えねぇがお前が死ぬまで付き合ってやるよ!!!」
白銀に染められた鞘が、太陽の光に当てられ眩しく輝いていた。
それはまるで、今のデルフリンガーの気持ちをたとえているような光だった。
以上です
こんかいネタのためにゲストを三人用意しました
一人はもうわかってると思いますが後の二人は
それではまた明日もハイスピードでクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥル!!!に決めるぜ!!!
つかエルス飯店でチャ・ハンって痔と遺作つかかよww
飯店・・・って、ディアッカとイザークが何故ここに!?
グゥレイトォ!
何気にロランが毒舌キャラw
GJ
ゾイドに続き沙耶、種と本当にアンタ最高だw
デルフよかったな、デルフ
しかしこのスレ、魔法使いが主体のはずなのに
ロボット登場率高くね?
>>685 ばっか、ロボットは男の浪漫だろ?
右脇腹が反応しまくりじゃねーかよ。
>>685 みんなの過去にある、熱きロボット愛がハルケギニアに伝わっているから!!
デルフ∀サイズに再構成されるか、ヒゲ部分に取り込まれると思ったのは俺だけかww
ロボットは竜の羽衣と絡ませやすいからね
バビル、Gガン、カールビンソン、∀
意外と少ないから大丈夫
>>690 Gはガンダムついてないから除外すべきじゃね?
>>688 俺もガーベラストレートに生まれ変わると思ってたw
投下予約申請
>>696 当然だろ?足りない質量は火の塔からでも奪えばおk
>>642 >実はこの男、わざわざこの老人を助けようと、探しに来たのであった。
なんという善人……
読んだだけで心があったかくなってしまった
この男はモブキャラにはもったいないほどの親切男
『先生の長い一日!!!』の巻
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの学園生活は、『ある日』を境に一変した。
それまでの一年余り、ルイズは大貴族の一員にも関わらず一度も魔法に成功したことのない落ちこぼれメイジと目されていた。
『ゼロのルイズ』と呼ばれ、クラスメイトから笑われ馬鹿にされ、それがそんな周囲への反発と対立、そして孤立へと繋がった。
そう、それまでの一年はまさに孤独と屈辱の一年だったのだ。
そんな『ある日』、ルイズは不安と期待を抱えつつ、神聖なる召喚の儀式に唱えた『サモン・サーヴァント』の魔法は、
それまでの彼女の魔法と同じように大爆発を起こし、
それまでの他の誰の魔法でも呼び出されたことのない使い魔を呼び出した。
その使い魔の名は、アバン・デ・ジニュアール三世。
この日から、ルイズの運命は大きく動き出すことになったのだ。
まずこの使い魔が幻獣や動物ですらなく、なんとただの平民と思しき風体をしていたことが彼女を酷く失望させたが、
曲がりなりにも彼女の初めての魔法成功の生き証人でもあるその男は、のっけから「自分は異世界から来た人間だ」と豪語し、
初日から実にそつなくこの新しい環境に適応し、時に飄々と、あるいはおちゃらけた態度を取りつつ彼女をサポートした。
そんなアバンに少しだけ好感触を持ち、幾ばくか気を許したルイズだったが、この使い魔は早速一つの騒動を巻き起こした。
ルイズのクラスメイト、ギーシュ・ド・グラモンとの決闘である。
この騒動はギーシュの二股発覚に端を発し、まずそこに居合わせたアバンに火の粉が降りかかると、
あれよあれよという間に周囲を巻き込み始め、気が付けばルイズがギーシュを吹き飛ばし、
ただの平民と思われたアバンが竜に姿を変え、マリコルヌが自ら挑んだ決闘から逃げ出した。
…全く意味不明の事態である。当のルイズですら殆ど予想だにしない事だったのだ。
が、兎にも角にもこの騒動はトリスティン魔法学院に通う生徒たちにとっては晴天の霹靂、その影響は甚大だった。
アバン先生キタコレ支援
まず周囲のルイズを見る目が変わった。
それ以前から「ルイズが魔法を使えば必ず大爆発を起こす」というのはクラスメイトの生徒たちにとっては周知の事実ではあったが、
今までならばそれはただの「魔法の失敗」以外のなにものでもなく、皆揃って嘲笑こそすれど、
それを逆手にとった利用法(対象を必ず爆発させるという攻撃手段)など誰も考えもしなかった。
本来であれば、貴族同士の決闘は法によって禁止され、即ち魔法を使った攻撃手段など学院生活になんら必要ないものではあるのだが、
いつの時代どこの世界においても『強い』ということに対する憧れの念は多かれ少なかれ付き物であり、
ドットメイジとはいえ『青銅のギーシュ』を瞬く間に倒したルイズに対し、周囲の生徒はそれまでと違い若干の敬意を払うようになっていた。
(ちなみに教師からはコルベール先生に広場でかかる騒ぎを起こしたことについて大目玉を食らったが、それ以上のお咎めはなかった)
それにも増してルイズを見る目を変えさせた一番要因は勿論、公衆の面前で巨大なドラゴンに変身するという離れ業を見せ付けたアバンの存在である。
『使い魔の姿はその主の力を表す』と云われるように、召喚される使い魔は主の実力を反映したものだとされる。
だからこそ『ゼロのルイズが平民を召喚』するなど滑稽の極みだったわけだが、それが思いもかけず今や絶滅したとも言われる韻竜の一種であるらしいのだ。
当然この使い魔の素性は俄然注目の的になり、直ぐに噂を聞きつけた上級生や教師陣までもが彼に興味を示したが、
本人はそんな周囲に対し、「私の事に関しては、我が主ルイズ以外の何者の質問にもお答えするつもりはありません」とバッサリで取り付く島もなし。
…なんか格好いいこと言ってるように聞こえるが、単に色々説明するのが面倒だからに違いない。
なぜなら『なら主たるルイズにはどれ程のことを説明したのか?』と聞かれれば、実は大した説明はされてないのだ。
ルイズが聞いたことといえば精々「別の世界から来た」「この世界に召喚されるなんて予定外」「召喚されるまでこちらの世界の存在すら知らなかった」
「行方不明の愛弟子を探す旅の途中だった」「職業は家庭教師をしていた」「結婚してる」…このぐらいである。
竜に変身したカラクリなど聞かれても「知るか!」という感じだ。
ルイズにはこの話のどこからどこまでが真実かもわからなかったし、どこまで信用していいのかも確かめようがなかった。
結果、アバンとしばらく生活をする内に判ったことといえば、『何を仕出かすか良く判らないが、悪い奴ではなさそうだ』ということだけだった。
真面目に考えを突き詰めていけば、もし仮に正体がドラゴンであったとするなら、家庭教師だの弟子だのといった話と辻褄が合わないし、
この男の人間社会への順応具合からいっても信じられない話になってくるのだが……
何を言っても信じられるような気もするし、逆に全てが嘘のペテン師にも思える。
どちらにしろルイズは早い段階でこの男の正体に対する詮索を諦めた。正体不明ではあるが、実際それで困ったこともない。
最近では『もしかしたら竜社会の家庭教師なのかもね』とすら思ったりもする。
そんな不思議な使い魔の、決闘から数日たったある日の風景が、今回の物語である。
まず彼の朝は早い。まだ日の出る以前に目を覚ます。
持参した簡易寝具から身を起こし、最初にするのが朝の身だしなみセットである。
特に横髪のカールは彼自慢のチャームポイントだ。スピーディー且つ丹念にセットする。
「う〜ん、我ながら決まってますねぇ〜」
身だしなみを一通り整え終えると、次に向かうのはアルヴィーズ食堂の厨房である。
アバンよりもさらに早くから料理の仕込みを始めているマルトーらのアシスタントに腕を振るいつつ、
幾分かの素材を分けてもらい、自分のための簡単な朝食を作る。
「ランラランラ〜ランランラン♪」
快く厨房を貸してくれるマルトーらに感謝しつつ、一足お先に切り上げてパッパと食事を済ませると、
今度は昨晩の内に干した洗濯物の回収に向かう。すると大抵いつも同じように朝の支度をしているメイドの少女に出会う。
「あ、アバン様おはようございます!」
「おはようございます、シエスタ。今日も元気そうで何よりですねぇ」
「はい!」
「いんやぁ〜朝から実に素敵な笑顔ですねぇ〜見てると私も年甲斐もなく張り切っちゃいますよダッハッハ」
「!もう…アバン様はお口がお上手です…」
ところで「何故シエスタは様付けで呼ぶのか?」と不思議に思われる方も居るかもしれないが、
それはアバンを貴族と勘違いしているというわけではなく、何となくふいんき(何故か(ry)のためである。
アバン本人も昔から「アバンさま〜私(の料理)を食べてぇ〜♥」とか言われ慣れてるためあまり気にしない。
赤くなったシエスタに見送られ、洗濯物を抱えたまま部屋に引き返すアバン。勿論ルイズはまだ寝ている。
洗濯物をてきぱきと畳んで収納し、ついでにルイズの今日の着替えも勝手に選んで出してしまう。
それが終わってようやくルイズを起こし始める。この段階では朝食の時間までかなりの余裕があるのだが、
いかんせんルイズは寝起きが悪い。起こしても中々起きてこない。
しかし、心中密かにルイズを一人前のメイジ兼レディに育て導くことを当面の自分の責務と決めているアバンとしては、
規則正しい生活リズムは基本中の基本、「あと一分〜」の声にも妥協はしない。
「駄目です。ハイ、ちゃっちゃか起きてください。ハリーハリー!!!」
アバンに急かされなんとか起きて身支度を整え始めるルイズ。その間にアバンがいつものようにお茶の用意をする。
この朝のティータイムがアバンとルイズの一日の最初の会話時間である。内容は主に今後の予定や今日の授業について。
「あの前頭部はねぇ…悪い先生じゃないんだけど」
「ああいうのは若い頃からのケアが大事なんですよ。私のカールも日頃のケアがあればこそ、かけられるんですよねぇ〜」
支援
ティータイムが終わると二人で連れ立って食堂に向かう。部屋を出てすぐキュルケと鉢合わせるのもいつものことだ。
一見すると険悪な関係の二人だが、彼女は態度は事件の前も後も一貫し、揶揄する言葉にも陰に篭った感じが全く無いのでアバンも問題視していない。
むしろ学院でルイズの一番の友人にも成りうる存在だと理解している。
「仲良きことは良きことかな……青春ですねぇ〜」
アルヴィーズ食堂についたところでルイズと別れるアバン。
ルイズは若干小食であるのか「もうあまりお腹が空いてない」とアバンについて行こうとするが、規則正しい(ryが信条のアバンとしては勿論却下。
(もしかして話し相手が居なくて寂しかったりするんですかねぇ?)という気もするが、もしそうだとしたら尚更アバンがベッタリ張り付くのは宜しくないだろうとも思う。
あの年代の子供に必要なのはやはり同年代の友人なのだ。それはルイズが自分で作るしかない。
…なるべく作り易い環境を整えてあげよう、とも考えてはいるが(決闘事件も半分ぐらいはそのためだ)。
「第一候補は…やはりキュルケ嬢ですかねぇ…ギーシュ君やモンモン嬢も悪くないかもしれません。あとは……」
心の中の名簿表をチェックするアバン。ちなみにマリコルヌの項は×印で『交際は認めません』。気分はすっかりお父さんである。
この時間はやることが無いのでマルトーやシエスタの手伝いをしたり雑談をしたりする。
「それでよう、この間なんか顔を真っ青にして『アバン様が…アバン様が大変!!!』とかなんとか言って飛び込んできてよう」
「!マルトーさん!?それは言っちゃ駄目です!!」
「厨房から包丁持ち出して飛び出そうとするもんだからこっちも大慌てで必死で止めたよ。いや〜アンタも罪な男だねぇ〜ガッハッハ」
「わー!!!わー!!!違います!!!違うんです!!!そうじゃないんです〜!!!」
「ナハハ、それはちょっと心配させちゃったみたいですねぇ〜申し訳ない」
「もう〜!…オホン、そ、そういえば貴族の皆さんがなんだか奇妙なことを仰っていたんですけど…なんでもアバン様が『実は竜の変化』だとたかなんとか……」
支援
シエスタの話題転換に一瞬動きの止まったアバン。そんなアバンを見つめる二人。
「……それはですね」
「「それは……?」」
「実は真っ赤な大嘘、嘘八百です!いや〜ちょっと脅かすつもりが皆さん面白いぐらい騙されてくれちゃいましてこっちも引っ掛けがいがありましたよ!!」
「ダーハッハッハそりゃ良い!奴ら普段から威張っちゃいるが頭はカラで度胸は皆無だからな!!そもそも竜に料理ができるか?脳みそついてんのかね?」
「ウフフ、もうアバン様ったら…」
「あ、お二人ともこのことは内緒、ここだけのシークレットでお願いしますよ?バレたらことですからねぇ〜」
三人で一頻り笑った後、そろそろルイズが出てくる頃と腰を浮かせるアバン。
「貴族といえばこの間来た伯爵、これがまたいけ好かない奴で…と、もう行くのか?やっぱりこき使われてるのか…」
「いや〜そんなこともないんですけどねぇ〜」
「…何かあったら何時でも相談してくださいね……」
変に心配する二人に見送られルイズと合流するアバン。そのまま午前の授業に出席する。
あの決闘以来、教室に現れる二人に揶揄が飛ぶシーンは極端に減った。しからば注目度が落ちたのかといえばそういうわけでもなく、
遠巻きにヒソヒソ話が聞こえるが、それを気にしても仕方ないのでそれぞれ所定の位置に着く。
即ちルイズは椅子、アバンはフレイムに引っ張られて使い魔の輪の中に着席。
今日の講師はコルベール。リスニングはともかくリーディングに難を抱えるアバンにとって、この学院の授業は実に大きな意味を持つ。
口頭の説明と文章の対比をしっかりと頭に刻み込むアバン。古文書の古代文字から魔族の言語までを網羅するマルチリンガルの特技は伊達ではないのだ。
「それにしても我ながら理解がスムーズすぎるような…これも『契約』の力なんですかねぇ……!フレイム君髪を引っ張ったら痛いですってば!」
支援少なっ!支援
午前の授業を無事に終え、昼食に向かうルイズ。アバンも途中までついて行こうとしたが、ふと足を止め首を傾げた。
「…………………………なんなんですかねぇ?」
たった今もそうだが、最近妙な視線を感じるときがあるのだ。
四六時中感じるわけではなく、大抵こういった昼休みなどが殆どなのだが、周囲を見渡してもそれらしい人影はない。
……殺気など邪悪な気配は皆無なので今まで放っておいたが、こうも続くと流石に気になる。
こちらの様子に怪訝な顔をしたルイズになんでもないとさり気なく答え、ちょっと用事を思い出したと言って別れた。
そのまま厨房にも顔を出さず、そそくさと木陰を縫って人気の無い広場に出た。
一つは万が一にも周囲を巻き込まぬため、もう一つは自分に用があるらしい相手を誘い出すためである。
しばらくその広場で佇む姿はまるでなんてことはない風だったが、実際には臨戦態勢と言っていい警戒をとっていた。
そして…
――来たか!
後方に動きを感じたアバンが振り返った先には!
「…きゅるきゅる!」
のっそのっそと体を動かすフレイムの姿があった。
「……う〜ん、まさかフレイム君が犯人……じゃあないですよねぇ〜やっぱり」
「…きゅる?」
フレイムの行動はどう見ても『昼休みに日向で昼寝でもしようとお気に入りスポットまでやってきた』以外のなにものでもなかった。
そこにアバンの姿を見つけてとりあえず挨拶に寄ってきた、といった感じのフレイムの接近に、
「いんや〜すいませんねぇ〜ピリピリしちゃって。ちょっと勘違いしちゃったみたいです……」
そう腰を落としてフレイムに挨拶しようと気を緩めた次の瞬間、
遥か上空から急降下した巨大な飛行物体に捕まれ連れ去られたアバン。
「………………………………………………………………………………」
突然の凶行にフレイムは彼なりにフル稼働で思案を巡らせ、
「………………………………………………………………………ZZZ」
暖かい日差しに誘われるように眠りについた。
前頭部ってコルベールの事かぁぁぁぁぁ!支援
支援!
家庭教師キター支援
支援とは、数が多すぎても支援にならないと思うんだ
支援
偶には先生視点で思ってここまで書いた。
あと遅レスだが
>>425 世の中には相手指定の水着を売るブルセラまがいの武器屋だってあるんだからバス亭ぐらい…
それこそ偶々この世界に来たエレガが置いてったとかでも良いわけで。
トラに続きキュルキュルヒロイン二作目か?!支援
さっきまでたくさん居たんだが、さすがにもう寝たのかな支援
ここで投下終わりか!?
>>718 すまん、今日の投下はここまでなんだ。ありがとう。
まだまだ元気だぜ支援
おとーさんに続き先生も父親してるぜっ
テレビの前に行っちゃった人が多いと思うよ
千葉テレがアニメタイムだし何より今日はゼロの使い魔のアニメあるしね
>>711 >遥か上空から急降下した巨大な飛行物体に捕まれ連れ去られたアバン。
こ、これは!
「異星人によるアブダクション(誘拐)」だったんだよ!
>「厨房から包丁持ち出して飛び出そうとするもんだから
シエスタ…
そして巨大な飛行物体(スターデストロイヤー)の中でベイダー卿と対峙するアバン先生
コーホー
「ルイズの使い魔は私だ、貴様ではない」
夢のクロス対決w
正に「私のために争わないで!」状態だなww
ライトセイバーで一騎打ちですか?
最後はメガンテかグランドクロスで相打ちだな
731 :
マロン名無しさん:2007/07/16(月) 01:13:41 ID:RiusR9R6
<<726
「なかなかやるようだな・・貴様ジェダイの騎士か?」
「30代の家庭教師です」
「いやそんなんじゃないから」
ずっと人大杉と表示されて入れなかったが……久し振りに入れた!!
嬉しいので書き込んでおくw
>731
それを見ながら皇帝陛下が
「事は全て、余の思い描いた通りに進んでおる」
735 :
マロン名無しさん:2007/07/16(月) 01:18:15 ID:Y0S8FWFa
ガンパレでSS書いてみたんですけど……投下しても良いでしょうか?
まず下げろ。そして投下せよ
書いたなら行け
タイミングや投下予告があるか聞いているのならないからね
>735
白いの?黒いの?灰色の?
まさか青の青ではなかろうな
青はやばいぞ。
魔王が降臨してしまう!
最後に「すべてCMかよ!」ってオチがくるんですね
>>732 さすがに減ってきたんだな。
上のGガンのあたりではかなりの人数が見ていたようだったが
久しぶりに覗いてみたらこっちも加速してるし
お前らゼロの使い魔大好きだなw
>>743 単に数日前からの鯖の規制が今日になって解除されただけ
>>744 原作はもう惰性とタバサ可愛いよタバサで読んでる
此処は神職人が多くネタが凝ってるので飽きないんだぜw
ではいきます。
「あの娘は……そんな事は言わない」
右手を軽く横に振る。
「ヒィ…」
悲鳴を上げる間もなく、女が血の海に沈む。
その様を、感情の凍りついた様な冷めた瞳が見ていた。
またその瞳の色が、より寒々しい印象を与える。
「いけない、またやっちゃった」
これで何人目だろうか。
あの娘と同じ姿、同じ声のものを見つけては周りに置いた。
何百、何千と、正直、正確な数など覚えていない。
でもだめだった。
数が増えれば、増えるほど違った所が目につきいらだちも増す。
あまりの粗悪さに、無意識のうちに壊してしまう。
「どうしてこうなちゃったのかな」
あの娘の望みはこの世界を救う事。
だから、あの娘がいなくなってからも、あの子の想いをかなえるためにがんばった。
気がつけば、仲間は一人また一人と減り、世界を救った時には自分独りしかいなかった。
ついでに魔王なんて呼ばれるようにもなっていたが、そんな事はどうでもいい。
「なんか疲れちゃったな」
そんな時だった。
目の前に鏡が現れたのは。
支援
らめぇええ!
「宇宙の果てのどこかにいるわたしのシモベよ! 神聖で美しく、そして、強力な使い魔よ!
わたしは心より求め、訴えるわ……我が導きに、答えなさいッ!!」
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールはありったけの力で叫ぶと、杖を振り下ろした。
直後に起こる大爆発。
鏡に触れたとたん世界が一変した。
爆発直後のような煙が辺りを覆い、視界を奪う。
「やれやれ、またテロか」
毒づきながらも、油断無く周りの気配を探す。
『な、バカな!?』
信じられないことに、囲まれていた。それもかなりの多人数にだ。
今の今までそれに気づかなかったなんて……。
だが、さいわい殺気は感じられない。
数の利に油断しているといったところか? ……ならば!
すぐ近くに感じた気配めがけて跳びかかる。生きた人間は盾には最適だ。
「!!」
悲鳴が聞こえる。
女か。なおの事都合がいい。
声からの一瞬の判断で悟る。掴みかかろうとした次の瞬間、視界が晴れた。
「ま、舞!?」
「キャッッ!!」
ルイズは爆発の煙から現れた人影に襲われ思わず悲鳴を上げていた。
まさか自分が襲われるなどまったく予期していなかったせいで、何もすることができない。
思わず目をつぶる。
「!?」
「えっ?」
どこの言葉だろうか?
なぜか呼ばれたような気がして、恐る恐る目を開けると、自分に右手を伸ばしたまま硬直している男の姿が映った。
その髪の色は黒すぎて、青く見える。
驚きで見開かれる瞳は正真正銘、青色だった。
それが虚無の魔法使いと、青の使い魔との最初の出会いだった。
とりあえず、今回はここまでです。
ここの職人に触発されリビドーの赴くままに書いてしまいました。
一応後のプロットもあるにはあるのですが…どうなることやら(汗)。
元ネタ何?
「愛しい相手と似た人を集めては違うところが目に付いて殺す」
ってところからゾンビ屋れい子の百合川サキかと思ったけど、違うみたいだな
756 :
剣狼の人:2007/07/16(月) 01:51:12 ID:???
繋ぎが書けたので投下します
マシーンロボ!
まさか…ガンパレードマーチ…
ガンパレの魔王速水だな。
PSソフトのガンパレードマーチ
主役の速水厚志を召喚
これは没になった魔王ENDの後だな
一応アニメにも漫画にもなってる
「あんた・・・・その剣はなんなの?」
「見ればわかるじゃない、ロムへのプレゼントよ」
「・・・・・・・・」「・・・・・・・・」
ルイズ達が街に買い物に行ったその夜、修羅場の第2ラウンドがルイズの始まろうとしていた
「どういう意味ツェルプトー?」
ルイズが両手を腰に付け天敵キュルケを睨む
そしてルイズの問い掛けにキュルケが悠然と答える
「だから、私今日、ロムが欲しがっていた剣を街まで行って買ってきたのよ」
「おあいにく様、使い魔の使う道具くらい主である私が揃えてあげましたから」
二人が虎と竜の如くにらみ合いを始める
一方ロムは
(レイナもこんな風に他の女性と喧嘩していたな・・・・、それにしてもこれではまた決闘になってしまう!
早く止めなければ)
「なあ二人ともそろそろ止めにしないか」
「ちょっと!あんたまたこの女に尻尾を振る気!?」
ルイズがロムを睨む
「いや、そうではないが」
「ねぇロム?あなたはゼロが買ったボロい剣よりも
私が買ったこのピカピカで大きくて太い剣の方がいいでしょ?」
キュルケがロムの腕に大きな胸を押し付けながら言う
デルフリンガーがカタカタ震えているが今は気にならなかった
「だ〜れがゼロですって!それにそいつから離れなさいよツェルプトー!!」
「嫉妬はみっともないわよ?ヴァリエール」
キュルケが勝ち誇った感じで言った
「嫉妬?誰が嫉妬しているのよ!」
「そうじゃない、ロムが欲しがってた剣をあたしが難なく手に入れてプレゼントしたから嫉妬しているのよ!」
「誰がよ!そんな勘違いやめてよね!ゲルマニアで男漁りし過ぎたからトリステインまで留学してきた癖に!!」
その一言でここまでまで優位だったはずのキュルケの顔色が変わった
「言ってくれるわねヴァリエール」
「何よ、本当の事でしょ?」
GPM、しかもバットエンド青の魔王召喚ですかぁ?!
キュルケの変化に気付いたルイズは冷たい笑みを浮かべながら挑発を続ける
そして同時二人は手に杖に手をかけた
「いかん!二人とも止めてくれ!」
ロムは二人を止めようとした所で二人の間につむじ風が巻き起こり杖が吹き飛ぶ
出所はタバサであった
「室内」
タバサが淡々と言った
ここでやったら危険だと言いたいのだろう
それでもルイズとキュルケはにらみ合いを続けた
「ねぇ、このままでは埒があかないわ、決闘をして勝った方の剣をロムが持つことにしない?」
「いいわよ、負けた後に泣きべそかかない用に努力しなさいよ」
「それはこっちのセリフよ!」
遂に恐れていた事が現実になった事にロムは落胆した
決闘の場所は中庭の本塔前に決まり四人は部屋を後にした
ロムも二本の剣を持って部屋を出ようとした時こんな声が聞こえた気がした
「・・・・御愁傷様」
「何故こうなるんだ・・・・」
「これが一番早く決まる」
「君はひょっとして楽しんでいないか?」
ロムの問い掛けにタバサが小さく答える
タバサは風竜に乗って飛んでいるがロムはロープで本塔に吊るされていた
タバサお茶目だよタバサ支援
みすったorz
>>761の前にこいつを頼みます
「さすがは魔法学院本塔の壁ね・・・・。物理衝撃が弱点?あの禿のオッサン適当な事言って・・・・」
そういって巨大な2つの月の下で舌打ちをしたのは『土くれのフーケ』、今最もトリステインで有名な神出鬼没な怪盗である
ちなみに土くれとは盗みの技からつけられたものであり、その一例にまず『錬金』によって扉や壁を土くれに変えて警備を無力化、
そして巨大ゴーレムによる力技で兵士達を蹴散らし白昼堂々とお宝を盗む
最後に犯行現場自分のサインを置いていく、こんな感じである
そして今回もこのトリステイン魔法学院に安置されているマジック・アイテムを頂きに来たのであった
「せっかくここまで来たんだから何としてでも持ち帰りたい・・・・、ん?」
人の気配を感じたのかフーケは『レビテーション』を小さく唱え、宙を浮き静かに中庭の植え込みに消えた
そして代わりに現れたのはルイズ、キュルケ、風竜に乗ったタバサ、そして二本の剣を抱えたロムであった
少し時間を遡る
ターパサ筋肉だよターパサ支援
「いいことヴァリエール!あのロープを切ってロムを地面に落としたほうが勝ちよ。勝った方の剣をロムが使う。いいわね?」
「いいわよ」
キュルケの問い掛けにルイズは硬い表情で頷いた
「使う魔法は自由、ただし、あたしは後攻、ハンデよ」
「いいわ」
「じゃあどうぞ」
「頼むぞマスター・・・・、また顔の前で爆発なんて事はナシだからな」
ロムが静かに呟くと同時にルイズは短くルーンを唱え始めた
そして呪文詠唱を完了させる、そして気合いを入れて杖を振った
「えーーーい!!」
呪文が成功すれば火の玉がでるはず・・・・なのだが杖からは何もでない
しかし一瞬遅れてロムの後ろの壁が爆発した
爆風に少し巻き込まれる
「マスター!」
ロムの叫びが響いた、しかしローブが切れた様子がなかった
「あはははは!流石ゼロのルイズ!ロープを切らずに壁を爆発させるなんて器用ね!!」
キュルケが笑うとルイズがとても悔しそうな表情を見せた
「次は私の番ね、それ!」
既に詠唱を終えたらしく付けから突然巨大な火の玉『ファイヤーボール』が出てくる
それは高速でロープに向かって行き、切り裂いた
ロムは地面に落ちるが見事着地、その瞬間上からパチパチパチと小さく拍手なようなものが聞こえた
(まさか彼女これを見たいが為にこんな条件を・・・・)
上を見上げたらその彼女は無表情でロムを見ていた
一方フーケは中庭の植え込みから一部始終を見ていた
ルイズの魔法で壁にヒビが入ったことにも気付いていた
一体あの爆発する呪文は何なのだろうと疑問に思ったが取り敢えず今は目の前のチャンスを逃さない為に詠唱を始めた
そして長い詠唱を終えて地面に向けて杖を振り薄く笑う
音を立て地面が盛り上がった
「残念ねヴァリエール!」
勝ち誇ったキュルケは大声で笑った。
ルイズは勝負に負けたのが悔しいのか膝をついてしょぼんと肩を落としている
「マスター・・・・」
ロムはそんなルイズの姿を見て複雑な気分になった
「さてダーリン、今すぐに縄を解いてあげるわ」
そう言って嬉しそうにロムに近づくキュルケ、その時であった
なんとルイズの後ろから突然巨大なゴーレムが現れた!
「なっ・・・・・・・・」
「な、何あれ、きゃあああああ!」
キュルケが悲鳴をあげる、ルイズは恐怖まだ膝を地に付けており立てないでいた
「マスターー!!」
ロムは力技でロープを内側からちぎり、ルイズを飛び込みながらゴーレムに踏み潰される間一髪の所で救出する
そして地面に引きずられる
「マスター大丈夫か!」
「ロ、ロム・・・・」
ルイズは恐怖で震えていた「タバサ!剣をくれ!ルイズを頼む!」
既にキュルケを救出していたタバサはコクッと頷き、ルイズを風竜に掴ませ、キュルケが買ってきた剣をロムに渡す
ゴーレムは既に宝物庫の壁を破壊しており、その穴から細長い箱を抱えた黒いローブの人間が出てきた
そしてローブの奥の顔の笑みが深くなった
「さあ行くわよ」
「逃がすか!」
ロムは思いっきり剣を黒ローブを纏った人間に投げるがゴーレムに防がれ剣は折れてしまった
そしてゴーレムは突然砂ぼこりを起こして崩れ去り、収まったころには既に黒いローブは去っていた
残ったのは茫然とする四人と風竜
そして壁に刻まれていたメッセージ
『巨人の剣』確かに徴収いたしました
土くれのフーケ
巨人の剣!乙
以上です
皆さんお疲れ様です
御休みなさい
剣の剣狼キター!
剣狼キター!乙です
きょ、巨人の剣ですと!?
ますますデル公の出番が...あ、でも剣狼とはかぎらないか(ンナコタネー
乙!
ところで某戦隊モノのザコ敵キョンシーが気になって仕方がない私w
特撮もありならちょっと書いてみようかな〜と
>>774 スパロボオリジナルかもしれないが運命両断ツインブレードがあるじゃないか。
>>775 ゴーゴーレディゴー
今起こったことをありのままに話すぜ
対フーケ戦を考えていたら
いつの間にか対グランド・フィッシャー戦を考えていた
その上タバサがフルボッコにされて居た
何を話していr(ry
>>777 話の始めも始め、フーケ戦のことぐらい、先に考えてから連載始めておけよw
眠れないからSSのプロットを考えてたんだが・・・
原作の設定を完全に無視してるZE!!
つまり何がいいたいかというと
シャルロット×シルフィードハァハァ
前スレで書いた
555たっくん召喚物の続き書けたんで
投下いいですか?
プロット考えてる内に破綻するという弱い考えしかなくなった……。
>>781 スタンディンバイ!
>>780 ネオゲッターを見るまでは眠れぬ!
03:30からだからあと55分か・・・
>>782 complete!
ハルケギニア。トリスティン。
魔法学院。メイジ。貴族。ラ・ヴァリエール。
とどめは空に浮かぶ2つの月。
夢ならすぐに覚めてほしかった。
絵空事の空想ならどれほど良かっただろう。
次々と襲ってくる現実の前に乾巧はただ驚くしかなかった。
「にしては、あんた、あんまり驚いた顔に見えないんだけど」
「悪かったな、生まれつきこういう顔なんだよ、ほっといてくれ」
使い魔の夢
>>780 とりあえずデル公まで書き上げなくちゃ寝れない
時は夜更け、ここはルイズの部屋。
「何なのその態度は、貴族の私がわざわざ平民のあんたに
今の立場を優しく丁寧に説明してあげたのに」
さっさとバイクで逃げようとしたその時、
引きとめたこの発育不良女が頼んでもないのに偉そうに長話をしてくれた結果、
何とも不愉快極まりない現状が理解できた。
東京から異世界に飛ばされたこととか帰る方法がわからないこととかは
今はどうでもいいことだ。後々なんとかすればいい。
当面、不安なのは寝食のことだ。右も左もわからないこの世界では、
野宿なんてできそうにないとわかった。
諸々の事を含め、しばらくはこいつの世話になるしかないようだ。
Dead or Alive支援
「おい、ルイズ」
「何、呼び捨てにしないで」
「使い魔って何するんだ?」
「ご主人様の目や耳になったり、秘薬探しとかが主な役割なんだけど……、
あんたにできそうなのは、身辺の護衛ぐらいかしら、頼りなさそうだけど」
護衛なんて言い方は立派だが、きつくて危険な汚れ仕事だ。かったりぃ。
「給料いくらだ?」
「ある訳ないでしょ、行くあてなしのあんたに
食事と寝床を提供してるんだから
それだけでも感謝してほしいぐらいだわ」
給料は0。奴隷か、冗談じゃねぇ。
「あの「ばいく」で逃げ出そうなんて考えない事ね、
ここ最近、夜の学院一帯は警備の人間が一杯で
あんたみたいな怪しい平民はすぐに捕まえられるんだから」
こちらの考えを見透かした上、ルイズは勝ち誇ったように言う。
「特に馬小屋の前とかはね」
バイクは馬小屋の空きスペースでも隠しておけと言われた。
巧は糞の匂いがつきそうだからと嫌がったが、
他に車体を隠しきれるような場所が見当たらなかったため、
已む無く従った。その時もっと良く考えるべきだった。
全部こいつの掌の上だったんだ、くそったれ!
>>785 そう思って一昨日からずっと描いてた俺が来ましたよ
Eyes Glazing Over支援
その後、ああだこうだの無駄な口論を経て、
巧が洗濯屋で働いていたと知ると
じゃあ、洗濯はできるわね、明日の朝、これ洗っといてと
下着やらキャミソ−ルやらを押し付け
ルイズはさっさとベッドに潜った。
(俺は何処で寝るんだよ)
そんな事はお構いなしに
疲労でくたくたのご主人様は、早速寝息を立てていた。
(月が2つ、か)
オルフェノクの王を倒して数日後の事、
その戦いで破壊されたはずの可変型バリアブルビークル、オートバジンが
何故か菊地クリーニング店の前にて新品同然の状態で見つかった。
つい気が乗って、何も考えずにそのまま走り出し、
何処かのトンネルをくぐりぬけた先に、あの光のゲートがあった。
(あれが、この世界への入り口だった訳か)
もっと慎重に走っていたらその存在に気付けたかも知れない。
こんな所に連れ去られることなく、東京に残れたかもしれない。
ポケットから携帯を取り出す。
電波の受信レベルはもちろん圏外。
(真理……)
王は消滅し、スマートブレインは崩壊したとはいえ
人間を襲うオルフェノクは今尚多く存在する。
(啓太郎や流星塾の阿部、海堂だっている。心配することはないか)
一人忘れているような気もしたが、
思い出せないならそれほど気にすることでもないんだろう。
(にしても、使い魔か)
あの昼間の長話の途中、いつだってよかった。
その気になれば逃げ出す事はできた。
だけどできなかった。
何故だろう?
話を聞いて結論を出す事が最良と思ったから?
違う、そうじゃない。
多分、それだけじゃない。
最終決戦にいたのに三原忘れられてるー!?
きっと、こいつが『夢』をもっているから。
目で判る。あの時の真理の目だ。
『夢を持つとね、時々すっごく切なくなるけど……時々すっごく熱くなるんだ』
オルフェノクとしての崩壊が始まっている以上、自分はそう長くない。
だけど、残された日々の中でこいつの『夢』を叶える事が出来たのなら。
『俺にはまだわからない……何が正しいのか、だからその答えを……君が俺に教えてくれ!』
木場に胸を張って答えを教えられるかもしれない。
以上です。自分の読み返すと
改行漏れとか規制とか日本語とかボロボロ粗だらけ。
さらりとこなせる職人諸兄様にはただただ感服です。
支援ありがとうございました。
何となく投下開始。
しっかしみんな、すっげぇ更新スピードだな
GJ。
6/6が切ねぇ……。
しかし平成ライダーシリーズ召喚の場合、戦場になる場所の近くに川がないのは救いだな。
川が有ったら間違いなく落ちている。特に木場とかダディとか。
>オルフェノクとしての崩壊が始まっている以上、自分はそう長くない。
最終回後だと次の日消えて無くなったとしてもおかしくないよね?
思いがけず気の合ったメイドと、買い物兼散策を続け、陽が暮れる頃に、ようやくメイドと共に帰還したルイズは、
重低音を響かせながら揺れる中庭に立って、前方のゴーレムを見据えた。
ゴーレムは既に、ルイズとメイドを障害とみなしているらしく、土煙を上げながら向かってくる。
「何か召喚の儀式から最近、やたらと厄介事にばかり巻き込まれている気がするわ」
嘆息して、さっそく買ってきたインテリジェンスソードを圧縮空間から呼び出すと、
まるで最初からそう在るべきかのように肘から輝く刃が突き出してきた。
『――ぷはぁっ! ひでぇよ娘っこ! あんまりだ! 一体なんなんだあそこは!?
あんな訳のわからねぇ場所に放り込まれた記憶はここ6000年――って、聞けよ!?』
いきなりやかましいインテリジェンスソードを無視して、ルイズは怯え震えているシエスタの襟首を鷲掴みにして、駆け出した。
「ひ、ひゃぁああああっ!?」
メイドの悲鳴も無視してルイズは思考する。
敵は動きこそ鈍重だが、もともとの大きさそのものが違い過ぎるため、校舎までは逃げ切れないだろう。
人一人抱えているならば、尚更だ。
有事の際に展開される、数字まみれの独特の視界にもだいぶ慣れてきた。
ゴーレムの構造や動きから、ADAによって随時データが更新され、最適の情報が伝わってくる。
そして武器を携え、ルーンを輝かせたルイズは、その情報を十二分に有効活用させることが出来た。
メイド一人抱えながらで可能な、最適の機動で、ゴーレムの攻撃を回避する。
それと同時、ルイズは失敗魔法を詠唱する。
それすらも戦術の最適化の為に、可能な限り詠唱を短くした。殆ど無意識での行動である。
タイミングを見計らって詠唱を終え、片足を吹き飛ばすと、ゴーレムはバランスを崩して盛大にずっこけた。
その隙を突いてルイズは両手でシエスタを抱きかかえ、一目散に駆け出した。
半ば放り投げるようにシエスタを屋内に退避させたルイズは、すぐさま中庭に引き返したが、
既にゴーレムの足はもとどおりに再生していた。
『敵、周囲の地面から土を吸収。構造体を再生させています』
「どうすればいい?」
『失敗魔法による爆破では、与えるダメージが再生に追いつきません。
身体強化されてはいますが、ブレードによる斬撃も同様と判断しました。
現状、貴女に有効打を与える術はありません』
「はっきり言ってくれるわね……」
とにかく歯に衣を着せず、事実のみを端的に話すADAに歯噛みしたくなったが、すぐに気を取り直した。
自分の使い魔がこういう性格であるという事は、既に十分知っている。
「でも逃げる訳には行かないわ。私は貴族なのだから」
『発言の意図不明。――ですが、了解しました。
敵ゴーレムは、トライアングルクラス以上の錬金魔法によるものと推測』
「ギーシュのものとは格が違うわけか」
『これより、術者の割り出しを行います。そう遠くない場所にいると見て間違いないと思われますが、
ゴーレムがセミオート制御のため、敵の魔力から位置を特定するのに、多少時間がかかります』
「要するに時間稼ぎをしろって事ね」
『その通りです。敵の動きは鈍重ですが、その分、一撃は驚異的な破壊力を持っています。
シールドではダメージそのものは防げても、衝撃までは防ぎきれません。十分注意してください』
「わかったわ」
時間稼ぎだけなら、正面切って戦う必要は無い。
回避だけを考えるなら、ギーシュのゴーレムより容易い相手と言えた。
術者が直接操っていれば、また状況は変わっていたのかもしれないが、
半自動制御ゆえに、単調になった敵の攻撃は、ルーンで強化されたルイズには止まって見えた。
時折隙を見つけては、未だにぶつくさ言っているブレードで足元を切りつけてゆく。
しかし、ADAの推測どおり、切った端から再生してしまう。
しばらくそんな鼬ごっこのようなやり取りが続いた。
――恐らくは、まだ見ぬ敵の術者の目的も、何らかの時間稼ぎなのだろう。
ならばこれはルイズとゴーレムとの戦いではなく、ADAと敵の術者との戦いだ。
敵の目的達成が先か、ADAの索敵が先か。
その戦いは、最終的にADAに軍配が上がった。
『術者の位置、特定できました。位置をレーダー上に表示します』
「遅いわよ! ……って、ここ、宝物庫じゃない! 嘘、あそこの固定化が破られているの!?」
『そのようです。手段は不明ですが』
「なるほど、相手はメイジ崩れの盗賊だったってわけね……。
……そういえば、武器屋の親父もそんなのがいるって言ってたっけ。よく聞いてなかったんだけど。
でも盗賊とはいえ、トライアングルクラスが相手じゃ、ちょっと勝ち目は薄いわね……」
『ホーミングレーザーによる奇襲を提案』
「よし採用。撃つタイミングは私が計るから、ADAはロックオン制御と敵位置の拡大をお願い!」
『了解。殺傷しますか?』
「…………殺さないわ。威力の制御もお願い」
『了解』
青銅のゴーレムを粉砕する熱線の威力を、非致死にまで抑えるという困難な作業を追加されたADAだったが、
普段どおりの平坦な声は、どこか嬉しそうな、楽しそうな風に聞こえた……気がした。
結局、位置を特定されているなどとは露ほども予測していなかった土くれのフーケは、
宝物庫から現れた直後に、死角から雨あられと降り注いだ熱線に防御する間もなく吹き飛ばされ、あえなくお縄となった。
ところで宝物庫のカベは、実はギーシュとの決闘時に、ルイズの放った失敗魔法が
直撃したことにより出来たヒビに、フーケがゴーレムの拳でトドメを刺したというのが真相だった。
しかし、強力な固定化の魔法が掛けられている壁面を、一撃で破壊されるなどとは誰も思わなかったのだ。
そして、後にフーケのみが、偶然破損した壁面に気付いたのだった。
しかし彼女にしても、直接決闘を見た訳ではなかったので、結局、当のルイズすら真相は知らず、
今ではADAのみが、記憶領域の奥底に、しまいこんでいた。
彼女が捕らえた相手が、土くれのフーケであったことは(その時点ではルイズは知らなかったが)
少なからず、学園を揺るがせた。
何せ、貴族連中を手玉に取り続けた怪盗を、一介の学生――それも魔法も録に使えない、
ゼロと呼ばれた劣等生が単独(無論実際は違うが)で成し遂げてしまったのだ。
事情聴取に呼ばれたルイズは、そこで学園長室でルーンの事について多少聞かされたが、
どれも既にADAやデルフリンガーから聞いていた事ばかりで、目ぼしい情報は手に入らなかった。
むしろフーケの正体が学園長付きの秘書だった事とその背景事情のほうに盛大にあきれた。
そして次第に、周囲にも情報が伝わると、周囲のルイズを見る目は確実に変化した。
魔法成功率ゼロなのは相変わらずだが、少なくとも表立ってそれを揶揄する者はいなくなった。
そしてシエスタも、ルイズへの尊敬を更に深めた。
やがてフリッグの舞踏会も終わり、しばらくは何事も無い平穏な日々が過ぎていった。
そして、この国トリステインの王女である、アンリエッタによる学園視察の日がやってきた。
――サブウェポン『ゲイザー』のシステムデバイスが修復完了しました。
フーケがあっさり捕まってるw
解析であっさりワルドの遍在とかバレそうだな……OFつえぇ。
シエスタ×ルイズのフラグが立ってそうなこの話
大好きだwwwww
GJ!
なんというZOZ・・・
読んだだけで次回までwktkしてしまう・・・
これは間違いなくGJ乙
百合良いよね沙耶以来だしGJなのですよーw
あれ? シエスタつかんでるから、てっきりグラブを取得したもんだと思ったんだが。
「我が導きに、答えなさいっ!!」
ルイズが叫びながら杖を振り下ろすと、学院全体を巻き込む爆発が起こった。
が、爆発が収まってもルイズの前には何もいなかった。
ルイズはまたいろいろと言われると覚悟をした。
だが、誰一人として言葉を発しなかった。
―― READY・> ――
なぜなら、使い魔の召喚に成功していたからだ。
鈍い轟音と共に、学院の上空に巨大な金色の天体が現れていた。
―― アナタの・ねがいを・・ひとつだけ・カナえて・さしあげマス・・・> ――
ルイズは召喚に成功したことに歓喜しつつ、儀式を続けようとした。
だが、ルイズは突如現れた何かに体当たりをされ、為す術もなく吹き飛ばされた。
それはルイズ達の頭ほどの大きさの、道化師のような格好をした生物であった。
そして、その道化師のようなものはルイズが召喚した天体に向かって叫んだ。
「じゃ、ハルケギニアをボクの物にしたいのサ!」
―― OK>3・2・1・GO!> ――
道化師の願いを聞いた金色の天体は、王都へ向かって移動を始めた。
「やったぁ!うまくいったのサ!!」
道化師はあちこちに飛び跳ねて喜んでいた。
しかし他の誰もが何が起こったのかわかっておらず、ただ呆然と巨大な天体が移動して行くのを眺めていた。
一頻り飛び跳ねた後、道化師はルイズの方へと振り向いた。
「キミが虚無系統の魔法を使えるようにしたのも、キミがこうして魔法学院にいるのも、すべてはボクの完璧な計画なのサ!」
ルイズ達は虚無という言葉に一瞬反応したが、すぐ再び動きが止まってしまった。
なぜなら、その道化師は背中から巨大な翼を広げ、空へと舞い上がったからだ。
「とにかく、ハルケギニアはボクのもの!これでいたずら好きほーだいサ!
ま、ゆるしてちょーよ!ほっほっほっほっほ、おっほっほっほっほっほっ!」
ルイズ達は、道化師――『マルク』の高笑いをただ聞いていることしかできなかった。
さて、受信した電波も書き込んだことだし、寝るかw
しまった!シエスタにオサレが拒絶反応を起こした
ピンクの丸い悪魔召喚フラグktkr
つか流れ早くて感想かきこめねww
しもべ氏の横山愛は本物。モンスターかっこいい。楽しみにしてますぜ
OFルイズつええw
どこの魔法少女だよw
召喚といえば、、、
アマラ深界の混沌王とかどうよ?
単独で宇宙作れる神クラスの存在さえテレフォンパンチで倒しきる化け物だけどなw
喰奴は、食料と暴走の関係上召喚無理か
>>815 ただ強いから召喚するってんじゃ、踏み台クロスと何も変わらねー
そういうのに限って、原作丸なぞりになったりするし。
ただでさえ、才人消してるのが多いんだから、もうちょい考えた方がいんじゃないか?
月曜の朝っぱらから投下
- 十五日目 -
窓から差し込む日の光に刺激され、閉じられていた目蓋がピクリと動く。
光を遮る様にシーツを手繰り寄せ、素肌に感じた肌寒い空気に温もりを求めようと手を伸ばし、
「ん……?」
空を切る事数回。その手応えの無さにうっすらと目を開けたロングビルは、薄いシーツの下で身体を丸めて
寂しげに呟いた。
「……もう、居ないんだっけ」
開け放たれた窓から自室に吹き込む暖かな春の風を感じながら、ミス・ロングビル――土くれのフーケは、
慌ただしく過ぎていったこの二週間余りを思い返していた。
これまでの人生の中で、一番おかしな出来事だったと思う。
酒場で噂を集めている時に耳に入った「破壊の杖」を盗む為にこの学院に忍び込んで、落ちこぼれ生徒が引き
起こした事件に何故か巻き込まれて、仲間と一緒にハルケギニアに迫る危機を打ち払った。
一介の盗賊が大それた事をしたものだと苦笑する。
引き出しの中の細々とした私物をかばんに詰め込む手を止めて、今日で見納めになる部屋をぐるりと見回す。
巻き込まれてそのまま流される自分が嫌になって、厨房からくすねてきた酒で自棄酒を煽り、そのまま酔い
潰れてしまったのはいつだったか。
次の日の朝、痛む頭のままベッドの上で目覚めてみれば、隣に裸の彼が寝ていて――
(私も、まさかあそこで泣いちゃうなんてねぇ。別に初めてって訳でもないのに)
自嘲して作業を再開する。
とはいっても元々この身は根無し草。私物の数はそう多いわけでもなく、軽く持ち運べる大きさのかばんに
創って使うには抵抗のある着替えや化粧品、金貨代わりの貴金属や宝石の類と各種証明書なんかを詰め込むだけ
で終わる。実に身軽なものだ。
ものの数分でそれらを詰め終えて、かばんの口をしっかりと締める。肩掛けに腕を通して立ち上がると、また
ぐるりと部屋を見渡し――窓際のテーブルに置いてある小さな箱に目が止まった。
(あなたも馬鹿よね。責任を取るから結婚して下さいだなんて、本当に何考えてるんだか)
謝りに来た彼を罵って、罵倒して、殴って、殴って、殴りつけて……。殴るのに疲れて、それでも殴りかかり
バランスを崩した所を抱きしめられ、不意打ちで伝えられたその言葉を思い出しながら目を閉じた。
「…勝手に告白して勝手に死んでさ。これじゃあ盗まれたものも取り返せないじゃない」
呟きと一緒に勝手に流れた涙をそのままに、彼女は未練を断ち切るよう足早く部屋を出る。
誰も居なくなった部屋のテーブルで、箱を包んでいた赤いリボンが柔らかな日差しを受け揺れていた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
金属の擦れる様な甲高い鳴き声と共に、格納庫で停泊中だった私達の船が奇襲を受けた。
攻撃してきたその生物はすぐに飛び去り、私達もなんとか無事だったのだけど、乗っていた船は完全に壊れて
しまった。そして、サムスさんとの連絡も取れなくなってしまう。
いや、彼女との通信が取れなくなった訳じゃない。しかし、理解できない異国の言葉同士で何かを伝えようと
しても、それは意味の無い雑音と変わりないものになるだけ。
そう、私が使い魔とした船によって翻訳されていた双方の言語は、船が破壊された事で翻訳されなくなり、
元々の言葉が通じない状態へと戻ってしまったのだ。
しばらくして格納庫に戻ってきた彼女に身振りと絵を交えながら状況を説明し、この後どうするかを決める。 お互い苦労しながら会話して、私達は帰還の為の船を調達して待機する事に決まった。言葉は分からなかった
けど、もうすぐ終わりそうだという雰囲気を感じ取れたからだ。
稲妻を纏いながら飛び跳ねるサムスさんの後ろ姿を、(なんでこの船階段無いんだろう?)と思いながら
見送った私達は、脱出の為の行動を開始した。
そして、その時がやって来る。
『ミスタ・コルベール、早くこっちに!』
気を失ってぐったりとしたミス・ロングビルを支えながら、夢の中のもう一人の私が叫ぶ。
周囲の壁を走るパイプからは喉が痛くなる煙が漏れ出していて、けたたましく鳴る警報とたまに襲って来る
激しい震動が、この船がそう長く持たないだろう事を予感させていた。
『はやく、早く中に入って下さい! そのままじゃ死んじゃいます!!』
平べったいその機体の横に付いているハッチから必死に叫ぶ私。その言葉に、ミスタ・コルベールは軽く頭を
振って語り出した。
『…ミス・ヴァリエール。私は昔ね、自分自身から逃げ出した事があるんだよ』
『何を――』
夢の私からは俯いていてよく見えなかったその顔には、自嘲の笑みが浮かんでいた。
『自分の魔法で抵抗も出来ずに死んでいく人々の姿、彼らを包む魔法の炎の姿が夢に出て、自分の持っている
杖がどうにも恐ろしいものに思えてきてね。私は自ら魔法を封印して、所属していた騎士団を逃げ出したんだ』
彼の持つ杖の先がくるりと宙を舞い、夢の私の体から力が抜ける。ミス・ロングビルの身体を支えきれず、
ハッチから離れるように倒れた夢の私が伸ばす手の先で、彼の杖の先がまた宙を踊った。
『魔法を封印し学院長に拾われて教師となった私は、魔法の力に頼らない、誰にでも使える便利な力の発明に
のめり込んでいったんだ。魔法の変わりに誰にでも使えるものがあれば、あの時の自分を止める事が出来たん
じゃないか、と思ってね。もっとも、この十日あまりでそれにも疑問を持ってしまったが』
操縦席に座っていたサムスさんが必死に動こうとしている。だけど、ミスタ・コルベールの捕縛魔法で固定
されたらしく、椅子から立ち上がろうとして失敗している姿が――そちらを一度も見ていない筈なのに見えた。
夢の中のあの瞬間は続く。
もう一人の私は泣いていた。魔法で弛緩した身体を必死に動かそうとして、涙と鼻水で顔を汚して「あ゙ー」
だの「ゔー」だの呻いている。
もう一人の私の視界とリンクして見ると、涙でぼやけた視界の中央に焼け焦げた巨大な竜の残骸と、壁に
寄りかかってお腹から血を流している彼の姿が見えた。
だけどそれは、軋む様な音を立てて閉じるハッチの色に段々と塗りつぶされていく。
『ミス・ヴァリエール。彼女の目が覚めたら、私は後始末で少し帰るのが遅くなると伝えて置いて下さい』
能天気そうないつもの声で伝えられたその言葉が、私の耳に今も残る彼の最後の言葉だった。
支援
私の目の前でもう一人の私が乗った宇宙船が、開け放たれた船着場から自動操縦で飛び出していく。
…どういう原理か良くわからないが、空気が漏れる事は無いらしい。船を見送って大きく溜息をついた
彼の手から、握っていた杖が離れ落ちて音を立てた。
『――ああ、もう一つ伝え忘れていたな』
警報と震動の中で、彼の呟きがはっきりと聞こえた。
その言葉を聞いた私の背筋が寒くなった。違う、私はこんな場面は見ていない。
『ミス・ヴァリエール。君は魔法を使えないと嘆いていたようだが、安心しなさい』
違う、私はこの時船の中で泣いていて、自分の無力さを呪っていた筈だ!
『私はね、今の君と少しだけ未来の君の、二人の君の姿を目にしていたんだ』
揺らぐ心に同調するかのように歪み始めた景色の中で、彼の視線がまっすぐこちらを――
『その力を誇りなさい。だけど慢心してはいけない。君はもう、一人前の魔法使いなのだから』
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「――ミスタ・コルベール!?」
「きゃあっ!?」
いきなり飛び起きたルイズの側で、キュルケの驚いた声が上がった。
「…え、あ?」
「ルイズ、あなた大丈夫? なんだかひどく魘されてたけれど…」
「あ、うん。大丈夫よ、なんでもないから」
彼女の気遣う声が少しだけ煩わしく感じられ、そんな考えを頭を振って追い出す。
「ええ、ちょっと思い出しただけ。そんなに心配する事じゃないわ」
「……そう」
おそらく側で心配してくれていたのだろう。ベッド脇の椅子に座っていたキュルケが、なんだか疑いの視線を
ルイズへと向けている。
支援
「…ま、いいわ。無理に聞くのもなんだから忘れといてあげる。それより早く準備なさいな」
汗を吸ってべたつく肌着を脱いでいたルイズに、彼女はどこか楽しげな表情で告げた。
「今日はあなた、新しい使い魔を召喚するんでしょ?」
『キスなんて! 私のルイズに断りも無くっ!! えぇい、焼き尽くしなさいフレイム!!』
『え、ちょ、うぉわっ!? おま、いきなり火とか何、ぅあ゙っヂぃぃぃぃっ!!』
『ちょ、ちょっとキュルケ!? あんた人の使い魔になにしてんのよ!!』
遠見をかけた鏡に映るそのなんとも言えない光景に、オールド・オスマンの眉根が寄る。
またぞろ何か騒動を引き起こすんじゃないかと心配して見ていたのだが…。
「心配して損したわ。まったく、あやつら一体なにやっとんじゃか…」
呆れついでに溜息をこぼして、杖の一振りで遠見を解除する。そのまま深く椅子に座り込んで天井を見上げた。
この二週間あまりの間、常に様々な問題が飛び込んできて慌ただしい雰囲気に包まれていた学院長室は、事が
終わってまた昔の落ち着いた雰囲気に戻っていた。
「ミス・ロングビルもコルベールの奴も、どっちもおらんと張り合いが無いしのぅ…」
盗賊だと知りながら秘書として雇ったミス・ロングビル――土くれのフーケは、院内から上がった引き止める
声を苦笑しながらやんわりと断り、どこか気の抜けた様子のままあっさりと学院から去っていった。
帰ってこなかったコルベールの方は、事件秘匿の為に「旅に出た」とだけ伝えられる事になっている。
「長生きするのも良し悪しじゃな…っと」
とりあえず花の一つでも手向けてやるかと立ち上がったオスマン。
部屋から出る前に窓から見上げた青空には、今日もゆっくりと白い雲が流れていた。
・今日のルイズ
新たな使い魔として平民の少年を召喚。しかし契約の際にキュルケがキレて暴走、あわや消し炭となりかける。
後一話書けば終われる\(^o^)/
GJ、ハゲかっこいいなあ。でもフーケ切ないよフーケ(´・ω・`)
あれ? 朝起きたらレスがとんでもなくry
では8時になったら投下しちゃったりします
いけー
遅ればせながらZONE OF ZERO乙です。
ルイズ順応早いなw
他の武装をこれからどうやって使っていくのか楽しみだ。
ではでは投下いきますー
とある魔術の使い魔と主
ずっとフルスピードで飛ばして来たので、当麻達はその日の夜中にラ・ロシェールの入口についた。ついたのはいいが、当麻は辺りの環境を見回すと怪訝な表情を浮かべる。
「なんで港町なのに山なんだよ。あれですか、山がゴゴゴーと動いて中から海でも現れちゃう仕掛けですか」
そう、港町だというのに肝心な海が何処にも見えない。見えるのは山、山、山、それだけだ。
いや待て、もしかしてこの山を越えた先にパラダイスが待ってるかもー、とプラス思考へと働く当麻に、ギーシュは呆れながらも答えた。
「きみはアルビオンを知らないのか?」
二人共体力の限界は既に越している。それでも、目的地に達したという事もあり、多少の元気を取り戻した。
もっとも、二人共せいぜい会話を交わす事ぐらいしか出来ない。
「多分知らんなー……」
「まさか!」
ギーシュは鼻で笑う。何やら馬鹿にされているのだろう、と当麻は思ったが、怒らなかった。
いや、怒る気力が残っていなかった。
「そう言われても知らん物は知らないのです。どっかの有名さんも『無知の知』と言ってですね――――」
その時だ。
突然、崖の上から当麻達を目掛けて松明が何本も投げ込まれた。
松明は勢いよく燃え上がり、暗かった視界が一瞬にて照らされる。
「な、なんだ!」
突然の事態に困惑したギーシュは叫んだ。
と、それに連動してか、あるいは戦の訓練をしていなかった為かはわからない。ともかく馬は驚き、前足を大きく上げて、当麻とギーシュは地面へと放り出された。
その隙を狙って幾多の矢が二人に襲い掛かる。当麻は舌打ちしながらも、僅かに後ろへと下がり避けようとする。
「奇襲だ!」
ようやく事の状況を理解したのか、ギーシュは再び叫ぶ。同時に、ストッとギーシュの目の前で弓矢が地面に刺さる。
「くそっ!」
こうしている間にも第二射が放たれる。真っ先に狙われるのは起き上がる様子がないギーシュである。
当麻の幻想殺しは無敵ではない。異能ではない力なら、その右手はただの右手と化す。
ギーシュの命を助けるべきだと感じた当麻は、不完全な態勢のまま地面を蹴る。
支援
(間に合う……か!?)
当麻がギーシュへとたどり着く前に、再び矢が襲い掛かってくる。盾となる物は……ない。
万事休すか!? とせめてギーシュだけでもと手を盾にする。
その瞬間、轟ッ! と一陣の風が舞い起こり、当麻達を守るかのように小型の竜巻が現れる。
方向転換出来ない矢は、竜巻に果敢に挑むものも、あさっての方に弾き飛ばされるという敗北を味わう。
グリフォンに跨がったワルドが、杖を掲げている。
「大丈夫か!」
「あぁ、あの馬鹿神父にご教授して欲しいくらい嬉しいぜ」
毎度毎度自分を盾にするヘビースモーカー神父を、当麻は頭に浮かべながらも立ち上がる。
ワルドと当麻は二人して崖の方を睨む。が、次なる矢は放たれない。
「盗賊か山賊の類か?」
ワルドが呟き、その内容からルイズがある仮説を導き出す。
「まさか……アルビオンの貴族の仕業かも」
「そりゃないだろ」
当麻に否定され、ルイズはむっとなる。
「何でよ」
「貴族なら魔法使ってくるだろ?」
あ……、と納得してしまった。
その時、ばっさばっさと羽音が聞こえた。聞き慣れたその音に、ワルド以外の三人が顔を合わせる。
崖の上から男達の悲鳴が聞こえた。上空にいる何かに恐れたのだろう。
立ち向かう為矢が放たれる。
しかし、ワルドが行ったように小型の竜巻が再度現れ、今度は男達を崖から突き落とした。
「おや、風の呪文ではないか」
ワルドが呟いた。すると、突き落とされた男達が自分達の目の前へと転がってくる。
硬い地面に体をぶつけた為、呻き声をあげていた。
それに続いて何かもこちらへとやってくる。月の明かりが照らし、ルイズが驚いたように叫んだ。
「シルフィード!?」
コンコン、と音がする。
当麻はノックの音で目が覚めた。
場面飛んでるのね支援
あの後、任務だとは知らずついてきたキュルケとタバサを迎えて六人となる。
そしてラ・ロシェールの一番上等な宿で泊まる事になった。
ルイズとワルドが乗船の交渉を行った結果、アルビオンへと行くのは明後日と決定した。
だから、今日は一日休みのはず。当麻はちらっ、とギーシュの方を見る。
グースカいびきをかいて寝ている。というか起きる気配がない。そうしている間にもノックの音がやや強くなる。己の不幸を呪いながら当麻は起き上がった。
(まだ朝早いし、用件聞き終わったら寝よ)
欠伸をしながらふらふらと扉の方へと足をやる。ガチャリと扉を開けると、その人物はワルドであった。
「おはよう。使い魔君」
「……ここはおはようございます主の婚約者様と言うべきなのでしょーか?」
朝一に言われた言葉が『使い魔君』であれば流石の当麻を皮肉の一つは言う。ワルドはそんな当麻に対してにっこり笑うと、
「君と手合わせしたい」
はい? と聞いてくるのでワルドは続ける。
「いやぁ、フーケの一件で、僕はきみに興味を抱いたのだ。しかもルイズから聞いた話、君は異世界の人間じゃないか」
「はぁ……」
「だからちょっと実力を知りたくてね」
「あー遠慮しときます。体もほら疲れきっているので」
当麻は理解出来なかった。ギーシュといい、ワルドといい、ここにいる貴族達は皆戦いたがっている。
別に当麻は戦いたいわけじゃない。戦わなければならないから戦っているだけだ。
だからこういった面倒事は極力やろうとしない。
「そんなんではルイズを守れないぞ?」
挑発のつもりなのか、ワルドは上から見下したように言った。当麻の動きが一瞬止まる。が、それは一瞬だけである。
「ルイズを守るのはあなたじゃないのですか?」
質問を質問で返す。当麻は昨日の夜に考えを纏めたのだ。ルイズをどうするべきなのか。
「俺なんかよりもあなたがルイズを守るべきですよ」
「どうしてそう思うんだね?」
ん、と一瞬当麻は目を逸らした。そして再び向け直す。
「婚約者、だからじゃないんですか?」
扉は閉められた。
ワルドはヤレヤレ、と手をお手上げのポーズを取る。すると、物陰から話を聞いていたルイズが現れた。
その日の夜、当麻は一人のんびりと月を眺めていた。明日はいよいよアルビオンに渡る日という事もあり、ギーシュ達は酒を飲み、騒いでいるのだろう。途中キュルケが誘いに来たが断った。
何やら二つの月が重なる晩の翌日、船は出港するという。どこのゲーム設定ですかー、と当麻は一人突っ込む。
当麻はため息を吐くと、気分転換にと月を見つめ続けた。
「トウマ」
呼ばれた。何故こうもタイミングよく呼ばれちゃうのですか!? と突っ込む衝動を抑えながら振り向く。
そこには、ルイズが立っている。腕を組んで睨んでいるというおまけつき。
「あんた、朝何言っているのよ」
ルイズの瞳は怒り輝いている。
「わたしの使い魔なんだから、わたしを守ってもらうわよ。後掃除洗濯。その他雑用」
どうやら聞かれたらしい。確かにあのように発言すれば誰だって怒るだろう。
「簡単さ、俺にはお前を守る力がない」
言いながら、右手を前に出す。
「俺は幻想殺し以外はただの高校生、レベル0(無能力者)だ。そんな俺なんかより、あの人に守って貰う方がいいだろ」
先の戦闘、今までの戦闘を思い出せば簡単な事であった。
元の世界ではインデックスを危険な場所から遠ざけようとした。その度に頭を噛まれたのだが……。
あれはインデックスを守る為じゃない。インデックスを守る自信がないから遠ざけているのだ。
当麻の幻想殺しの戦いは基本一対一。しかもインデックスの前に突っ立って右手を出し続けているというわけにはいかない。
自分も攻めなくてはならないし、とにかくインデックスを敵の手から守る事が出来ないのだ。
今までは危険な目に合わせるわけにはいかない、と言い続けた。しかし、それは違う。守る事が当麻には出来ないのだ。
気付かされた。今回の一件で。
だから、このままいけばルイズを守りきれない日が必ず来る。その時死んでしまいました、というバッドエンドを迎えたくない。だから当麻じゃなくてワルドの方が相応しいのだ。
一つに特化した奴ではなくて万能の方が。
「それに……」
一番の理由、それは――
「この世界じゃない人間が、この世界の主人公にはなってはいけないんだ」
そういって、月の方へと顔を向ける。名目上インデックスを守っている自分、それは同じ世界の人間だから。だからルイズもこの世界の人間に守られるべきだ。
そう、自分に言い聞かせるのであった。納得しなければ、また自分が前に出てしまうから。
「……わかったわよ。わたし、ワルドと結婚するわ」
「あぁ、きっとそれが一番さ」ルイズの決意に、当麻は祝福した。
以上です
場面が飛び飛びですみませんorz
当麻って下手に考えるとダメなタイプですよねきっと
異世界という事もあるのでこういう考えも持ちそうだなぁと思ったんですが……
836 :
ゼロガー:2007/07/16(月) 08:30:42 ID:???
「知らない天井だ…」
「何を言うておる、お主の部屋じゃろうが」
ギーシュは自分の部屋のベッドの上で意識を取り戻した
「ずっとついててくれたのか?」
「一応お主の使い魔じゃからな」
露骨にイヤそうな顔をするオシリス
「済まなかった」
上体を起こしたギーシュは頭を下げた
「今度の事で僕は自分の未熟さを思い知ったよ」
普段のおちゃらけた態度を払拭したギーシュはオシリスでさえ思わず見惚れるほどいい男だった
「僕は一から自分を鍛えなおすことにしたよ、是非君にも協力してもらいたい」
ベッドから降り立ち強い意志の力を感じさせる瞳でオシリスを見つめるギーシュ
「う、うむ。わ、妾に出来ることなら…」
オシリスはめがっさ動揺している
「自分の使い魔の胸を直視したくらいで鼻血を噴いているようでは『全ての女性を幸福にする』
という僕の理想には届かない」
「おい…」
「まずは身近な弱点を克服することから始めよう」
「ちょっと待て!」
ギーシュは大真面目な表情でオシリスの両肩に手を置いた
「さあ、君のその胸でおもいきり“パフパフ”を…」
「この痴れ者があーっ!!!」
怒りの触手がギーシュを締め上げる
砲丸投げの要領で振り回し充分に遠心力が乗ったところで窓に向かって投擲
ガラスの破片を振り撒いて空中に飛び出したギーシュは曲射弾道を描いて校舎を飛び越え
学院裏手の土手に頭から着弾する
飛距離:97.34メイル
室伏広治もびっくりだ
今思ったんだが、
使い魔って猫やら鳥やらの小動物を呼ぶやつも多いわけだが、こいつら寿命が来たらどうなるんだ?
幻獣とかならともかく、動物の寿命なんてせいぜい20年生きれば長いほうだろ。
後は、凶悪な幻獣とか肉食動物を使い魔にしていて、召喚者が死んだ場合どうなるかとか。
死ぬ前には送り返すとしても、群れで生きる生物の場合一度群れから離れると受け入れてくれないし。
続きができたんで、投下します。
>死ぬ前には送り返す
そんな優しさが連中の文化に根付いていると思うか?
普通に使い捨ててまた召還だろうよ
「ま、舞!?」
言ってしまってから、あまりのバカバカしさに顔が歪む。
目の前にいるのは、加藤のようにピンク色の髪をした小娘じゃないか。
黒ですらない。
何でこんなのを、あの娘と見間違えたりしたんだ?
視線を頭から下にずらして見る。
「……まあ、薄さはどっこいどっこいだけどね」
などと彼の想い人が聞いたなら即処刑されそうな事を口にして、周りを見回した。
ピンクの小娘が、わけのわからない言葉でなにやら怒り狂っているようだが気にしない。
正直、脅威でもなんでもない。
周りも騒がしいがどうやら攻撃してくる意思は無いようだ。
それよりも、
「……どこだここは?」
自分は室内にいた。
それは紛れも無い事実だ。
だからこそ不可解だった。
自分に感知されずに取り囲まれたことも不思議だったが、目の前に広がるこの光景はどう説明する。
青々とした草原,足元に感じる草の感触。少し先には塔? のような建物が見える。
風の匂いなどからも、これが立体映像の類でない事は見てとれた。
あまりの事にちょっと呆然とした。
だからだろう。
ピンクの小娘に両の手で、顔を挟まれたというのに何もできなかったのは。
そしてそのまま、
唇・を・奪・わ・れ・た。
「え、ど、どうしたの?」
ルイズは、硬直していた男が突然泣き出しそうに見えて焦った。
よく見ればきれいな顔をしている。
特にその澄んだ青い瞳が印象的だった。
なんだろう……絶望も悲しみも遠いどこかに置き忘れ、 ただ現実を認めているが、だが現実を納得していない瞳っていうか……あ、下に動いた。
ピキッ。
男の視線が下に向かい、つむぎだされた言葉を耳にした瞬間。
意味は分らなかったが、ルイズの女の第六感がささやいた。
そう、頭ではなく心でもなく、魂が理解したのだ。
すなわち、
ここここいつ、むむ胸のことで笑いやがったわねっっっ!!!!!
である。
「ちょっっっっとあんた、なに、なんなの!?! む無む胸?! 笑ったの? ワラっちゃったの? てか分るように話なさいよ!!」
だが、男は明らかにこちらを無視して周囲を見回している。
それがルイズの火に更なる油を注いだ。
「そもそも何者!? なんで人間、しかも平民?! 平民よね? 平民決定! がサモンサーヴァントで出てくるのよっっ!!!」
「おいおい、さすがゼロだぜ。人間の召喚に成功するなんて」
「ああ、俺達じゃとてもまねできないよな。しかも平民だぜ平民。どんなプレミアもんだよ」
周りから嘲笑と共に野次が飛ぶ。
あいつとあいつとetc。顔は覚えた。
アトデコロス。
ルイズが射るような瞳で、心のじゃぷにか暗殺帳にメモしていると、禿頭の教師が声をかけてきた。
「さあミス・ヴァリエール、契約の儀を」
「そんな!?」
あまりの事に愕然となる。
「待ってください、ミスターコルベール! 人間を使い魔にするなんて話、聞いた事ありません!
もう一度召還させてください!」
「それは許されません」
「どうしてです!?」
「ミス・ヴァリエール。彼はまぎれもなくあなたの召喚によって現れたもの。
たとえ人間であろうとも、呼び出したものを使い魔とするのが伝統なのです。例外はありません」
「そんな」
「さ早く、あなたが最後なのですから。次の授業もさし迫っているのですから」
コイツモイツカコロス。
メモしつつ悲壮な決意を胸に、ルイズは男に向き直った。
いいわ。さっさと契約してやるわよ。そしてこいつを使って
フクシュウヲトゲテヤル。
悪しき夢も裸足で逃げ出すような黒いオーラを放ちながら、ルイズは矢継ぎ早に呪文を唱えた。
そして呆けた様になっている男の頭を両手でがっちりつかむと、そのまま
唇・を・奪・っ・た。
……ちなみに彼女のファーストキスである。
支援?