あの作品のキャラがルイズに召喚されました part5
乙爆発
4げt
前スレで投下できなかったが他にいなければ中継ぎ話を投下するぜ。
※またもルイズがかわいそうです。
※困ったことに作者の意図していない方向に転がってます。
※なんとかするので生暖かく見守ってください。
勝手にキャラが動き出すのはよくあること
オレもそうだ…
もっとテンポよく行きたいのに!まあ技量のせいだけどね、オレのは
というわけでどぞ
スクライド・零
『土くれのフーケ』と言う盗賊がいる。
土のトライアングルクラスと目されるメイジの盗賊である。
繊細に侵入し音もなくお宝を持ち去るかと思えば、巨大なゴーレムを用いて家屋敷を破壊するという
荒っぽい手口を使ったりもする。手口は違えど必ず
『秘蔵の○○、確かに領収いたしました。土くれのフーケ』
と残していく事で知られており、悪質な愉快犯としてあちこちから手配をかけられている。
その『土くれ』の次のターゲットとして選ばれたのは、トリステイン魔法学院のとある宝物であった。
「ねえカズマ、アンタ鎧とか欲しくない?」
そろそろ寝る時間になろうかというころ、ベットの上にころがって足をパタパタさせながらルイズが問う。
「いらん」
『人がせっかく何か買ってあげようと思ってるのに…』
とか思っているわけだが、自覚していない本心としてはモノで釣って言うことを聞かせようとしているだけである。
「でもでも、アンタのその…アルターだっけ? 右腕にしかないじゃない。右腕でガードしてたら殴れないでしょ」
「ガードなんぞ必要ねぇ。攻撃ごとぶん殴ればすむ話だ」
床に寝っ転がって腕枕でつまらなそうに答える。
「そりゃ剣とか槍ならそれでいいでしょうけど、魔法がとんできたらどうするのよ」
「そんときゃ叩き落とす」
「うぅ〜」
とりつく島もない。
カズマは別に意地悪で言っているのではなく、本心から必要ないと思っているのだから始末に負えない。
ルイズはベットの上で起きあがり、ズビシとカズマを指さすとこう宣言する。
「とにかく、何か欲しいものの一つくらいあるでしょ。明日は虚無の曜日だから、買い物に行くわよ」
「へいへい」
パチン、と合図してランプを消し、ほどなくルイズは眠りに落ちた。
翌朝、いきなりルイズはご機嫌斜めなご様子。
「ルイズー、馬よりタバサのシルフィードの方が速いわよー。早くこっちきなさーい」
はい深呼吸。頭の中を整理しましょう。
今日は虚無の曜日。私はカズマと一緒にお買い物。
で、馬の準備をしていたらキュルケが向こうで呼んでいる、と。
「何でアンタがそこにいるのよツェルプストー!」
このルイズ、実に沸点が低い。
「えー、だってカズマと出かけるんでしょ? いいじゃない、別に少々人数が増えたって」
そう言うキュルケの横にはタバサ。今日はギーシュはいないようだ。
モンモランシーとでも過ごすのであろうか。
『冗談じゃないわよ。キュルケやタバサまで来たんじゃ私より値のはるものをカズマに買うかもしれないじゃないの』
沸点が低いだけでなく被害妄想のケもあるかもしれない。
「カズマもこっちの方がいいわよねぇ? 馬と違って揺れないし」
「どっちも乗ったことがねぇから楽な方がいい」
数分後、いつもより二人多く人を載せたシルフィードがトリステインの城下町を目指していた。
「どう? トリステインで一番の大通りよ」
「確かに人が多いな」
ブルドンネ街を歩く4人。カズマは週一度かなみに連れられて配給を受けに行っていた
市街第4地区『ラーズ』を思い出していた。
もっとも、道沿いの露店、それを冷やかす人々など明らかにこちらの方が活気がある。
「で、あなた達どこへ行くつもりだったの?」
「どこでもいいでしょ、そんなの」
自らの華麗?な計画を邪魔されて若干ふてくされ気味のルイズ。
「いや、鎧欲しくないか、って言われたんだがオレには邪魔だからなぁ」
ルイズの目が『なんで喋るのよ!』と言ってカズマをにらむがまったく意に介さないのであきらめる。
軽くため息をついて
「左手にガントレットでもつければ戦いやすいんじゃないの、って思って言ってみただけよ。
他に欲しいものがあればそれでいいの」
「ふ〜ん?」
とは言われても本当に欲しいものが思いつかないカズマ。
どうしたモノかと思いながらうろついているとある物が目に入った。
「なぁルイズ? あれでもいいか?」
「え、どれどれ…って、アレなの?」
カズマが指先の向こうにあったのは、動物のぬいぐるみであった。
「アンタ、そう言う趣味があったの?」
若干ひき気味のルイズ
「違(ちげ)ぇよ。ちょっと土産にしてやるモンをな」
そう言ってちょっと懐かしい目をするカズマと何のことだかわからないルイズ。
「あぁ、かなみちゃんね! じゃぁこっちのほうがいいんじゃない?」
そう言って別の物を手に取るキュルケ。
『かなみ? 誰それ? なんでキュルケにはわかるの?』
「こう言うのもある」
タバサが示したのは動物を模したガーゴイル。ちょっと値ははるが、
魔力で話し相手にもなってくれる優れものだ。
ノリノリで物色している3人を見ながら、ルイズは自分の目の前がだんだん暗くなっていくのを感じていた。
おまけ
「なぁオヤジ」
「なんでぇ、デル公」
「俺たち出番あるのかな?」
「さぁな?」
─────
誤字発見
違:「カズマが指先」
正:「カズマの指先」
orz
安心しろ
いつか結ばれる日が来るぞ、ルイズ
以上投下しました。
いかにルイズがカズマとコミュニケーションをとれてないか、と言う。
早く宝物庫襲撃まで書かないとルイズが自殺してしまいそうでいかん。
デル公、あっても死ぬぞ
*超駄文警報
鰤です
照り焼きにすると旨いオサレな魚です
苦手OR嫌いな人はZero's DEATberryをNGにどうぞ
「何で何も起きないのよ!?」
「俺が知るかよ!!」
Zero's DEATberry ――ゼロの死神
契約は完了したはずだが、『使い魔のルーン』が何処にも現れない
「流石『ゼロのルイズ』契約もまともにできねぇ」
其のとき生徒の一人が異変に気が付いた
「もう一人出てくる!!」
其れは服装こそ違えど確かに 黒崎 一護 であった
「・・・!俺の身体!!」
黒崎 一護がその服装の違う『黒崎 一護』の中に沈んでいく
やや間が有って
「!!!!いっでえええええ!!!!」
いきなり痛がり出す一護其の左手の甲には確かに『使い魔のルーン』が刻まれていた
「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!?」
今度こそ本当に
職業:高校生兼死神代行
兼
使 い 魔
「信 じ ら れ る か あ あ あ あ!」
「では皆さん、教室に戻ります「話聞けええええ!!」
コルベールは生徒たちと共に「フライ」の魔法で飛んでいく
「ルイズ、お前は歩いてこいよ」
「お前は『フライ』や『レビテーション』の魔法も使えないんだからな」
「精々その使い魔におぶってもらえよ…死神さんなら飛べるかもよ。ハハハ」
暫くの後空中に立った一護がルイズに問いかける
「出来ないのか?」
「察しなさいよ!!」
数日後
「おい、落し物だぞ」
その一声がギーシュの二股を発覚させ
その一声が決闘を起こし
その一声が大惨事を巻き起こす
照り焼き、照り焼き!
(おっぱい、おっぱいのAA略)
そして後日
「よくきたな、『ゼロのルイズ』の使い魔! 君は貴族である僕に恥をかかせた。よって決闘で決着をつけようじゃないか…!」
「…すぐに終わるさ」
何か板状のものを胸に押し付けると一護が二人に分かれる、否、死神一護が身体から抜け出す一護
「参ったと言って謝れば、許してやるよ。さあ、死神! 戦う気があるなら、剣を取って戦いたまえ……!」
錬金術によって作り出された剣が一護の足元に突き刺さる
「俺はコイツで十分さ」
自分の刀『斬月』をかざし応える
同時にルーンが輝きだした
(…?体が軽い?
「剣を取ったな、さあ始めようか! 行け、ワルキューレ!」
青銅の戦乙女が現れ一護目掛けて拳を突き出す
しかし其処に彼は居なかった
「トロイんだよ・・・」
ただの一撃で両断される『ワルキューレ』
「ま、まだだっ」
六体のワルキューレが同時に出現し各々武器を持って一護に突撃する
真上に避ける一護、その脇腹を七体目の『ワルキューレ』が捕らえた
しかし
「月牙天衝!!」
『斬月』とルーンが輝き、その輝きをそのまま月の形にしたような斬撃が
ワルキューレの大半を消し去った
だが一護はその場で膝を付き残りのワルキューレの攻撃をほぼまともに食らってしまった
「止めだ!!」
ワルキューレの両拳が一護の頭を捕らえる直前
その体が一瞬純白に染まった
白崎さんかっこいいよねっ 続けば良いと思ってる
白イチゴとは…なんというギーシュ死亡フラグ…投下GJw
>>19 Zero's DEATberry
ギーシュ相手に月牙天衝はやりすぎw
と思ったらやられムードですね
DEATberryって何だ?どう読むんだ?
正直やり過ぎたと思っている
破壊の杖=双極
位はやりたいと思っている
反省はしない
25 :
22:2007/07/09(月) 03:03:01 ID:???
ブリーチ読んだことないが、死神+イチゴならDEATHberryじゃないか?
検索してもそうみたいだし
うぉタイプミス!!
「Zero's DEATHberry」のsの字とその次のスペースだけが全角なのがなんとなく気になる。
wiki収録するとき全部半角に揃えちゃっていい?
おk問題ない
はぅぅ〜、ベリたんの眉間の縦しわかぁいいよ〜
う〜んなんか読みにくいな
そういえばとある使い魔とロム兄さんが使い魔のSSがまとめに保存されてないけどそこはどうなっているの?
テンプレにwikiの書き方を入れといた方が良いのかも。
>32
それイイ
詳しくは画面上部のツールバー参照の一言でも書いておけばだいぶ違うと思う。
あのツールバーみたいな所、なにか浮いているからいじるのに躊躇しちまうんだよな。
言うほどわからないか……?
ぱっと見て編集→編集でいいような
>>34 初心者には分かりにくいと思うし、手をつけにくいのも事実。
実際分からないって人もいるんだからテンプレにしておくことは有益だよ。
Q:あの作品がまとめに無いんですけど……
A:気付いた人が積極的にやりましょう
やり方の一つ
1、まとめページ左上の@wikiメニューで「新規ページ作成」を選ぶ。
2、ページ名(作品名)を入力し編集モードを選ぶ(アットウィキモードでok)
「作成」で次へ。
3、作品の内容を書き込む(コピー&ペーストを上手く使おう)
4、出来たページをリンクさせる。
長編ならその作品の項目、小ネタなら小ネタ。リンクの仕方はヘルプ参照。
リンクしたいページを編集で覗いて見るのが分かりやすい。
続くかどうかわからないのはどこにどう入れるか悩むな
トップ更新して剣狼伝説短編に入れたよ。元ネタわからないんで明記してないけど
あと「とある使い魔」で検索しても出んかったがどれだそりゃ
初代スレとpart2の最初では「とあるゼロのルイズ」
part2の途中からは改題して「とある魔術の使い魔と主」になってるな。
剣狼は「マシンロボ クロノスの大逆襲」ですな。
20年くらい前になるのかねぇ?
いろいろ更新。右メニューうざければ消してくれ
とある魔術の〜については初代スレ見られないので投げた。すまん
おはようございます。前スレ170です。
『魔獣20体御一行様』の召喚直後辺りまで
書けたので投下してよろしいでしょうか。
思う存分に
その瞬間『彼』の体は石の槍に貫かれ、『彼』の魂は聖女の導きにより『彼』の魂が真に望むべき場所へと旅立った。
しかし…………
『彼』の精神に居を構える二十体の幻獣・魔獣の類はこのまま消滅するを良しとしなかった。
特に、その神性ばかりが取り沙汰されて、その本質を軽んじられている智慧と力に優れている
魔界の王は『彼』の体を速やかに掌握し、まず石槍から『彼』の体躯を引き抜く事に取り掛かった。
引き抜く事に成功した後は魔界の僧侶に傷を癒してもらい
そして『彼』の体から消えつつある精神空間・グレイヴヤードの再構築を開始、
それと同時に今まさに消えんとするこの世界からの脱出方法を考え……
この時になって初めて魔界の王は自分の中に芽生えた感情に当惑するのであった。
その感情とは『迷い』である。
このまま魔界へ帰るのは簡単である。だが『彼』と過ごした時間に味わった緊張の連続、
それは魔界の王である彼にとっては久しく味わう事の無かった感覚である。
だが『彼』の生まれた世界に帰ろうとも魔界の王が望む状況を与えてくれる存在は
いないであろう事も容易に想像できる。故にこそ『迷っている』のだ。
誰に感謝されるでもなく『正義の味方』の名の元に後顧の憂い無く殺戮の限りを尽くせる
機会を望んでいる自分がそこにあった。
そして魔界の王は一人溜息をつく。「『魔界の王』が『正義の味方』か…」と。
無論、第三の選択肢である『異世界への道を探る』という手も有ったが
果たしてそこに『敵』となりうるものはいるのか。それこそが『魔界の王』を悩ませている元凶でもあった。
だからこそ自分の前に突如として現れた、鏡の姿をした『異世界への門』を見た『魔界の王』は狂喜した。
自分という存在を必要としている『世界』からの呼びかけに狂喜した。
だからこそ一も二も無く『門』に手をかけたのは無理からぬ事だったともいえる。
『門』の先に有る『世界』が彼に何を与えるかはこれから明かされる話である。
『鏡』を抜けるとそこは……土煙に満たされていた。
「何処だ…ていうか何が起こっている?」かつての主の姿で魔界の王は呟いた。
土煙がおさまると目の前には悲哀を含んだ表情で呆然としている少女、
そしてその背後には爆発寸前といった表情の少年少女達と壮年の男が一人。
一瞬の後その場は爆笑に包まれた。
実に不快な話である。
自分という存在を必要としている『世界』からの呼びかけに応えて
その世界に降り立った魔界の王に何たる仕打ちか、と。
爆笑が収まると目の前の少女が意を決して近づいてくる。
おそらくは彼女こそが我の召喚者であろうと推測できる。
故にこそ跪き「我を召喚したのは汝か。」と問う。
しかし目の前の少女はこちらの言葉を理解してないかの様に言葉を詰まらせ
そして呪文らしき言葉を紡ぐ。唯一理解できたのは少女の名前と思われる
『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』のみ。
そして少女はおもむろに近づき我に対して接吻をする。
唇に魔力の収束が見て取れたのでそれこそが儀式の要だと解っていたので
身動ぎする事無くこれを受けた。そして左手に激痛を感じ見れば何かの紋章が刻まれていた。
[牛に焼印を押すようなものか。ならば我はこの少女の所有物と言う事か]そんな事を考えていると
少女が「私の言葉が理解できる?」と聞いてきたので我は即座に「我を召喚したのは汝か」と再度問う。
「…そうよ。私の名前は」
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、で良かったか?我が主よ。」
「!…あなたの」
「我が名はウルムナフ・ヴォルテ・ヒューガ。親しい者達からは『ウル』と呼ばれている。
我は汝の剣となり盾となり、汝の齢尽きるまで汝を守り通そう。」
少々時代錯誤な物言いとはいえ、自分的には『うむ、100点』とか考えていると、
「いーから早くこっち来なさい、恥ずかしい。それから私の事は『御主人様』と呼びなさい。」
ふと周りを見れば他の少年達は、空を飛んで何処かへと移動している。
対するに我が『御主人様』は徒歩で移動している。そこで思わず「飛ばないのか?御主!ッ」
脛を蹴られた。どうやら禁句だったようだ。その場で脛を押さえて悶絶していると
「早く来なさいッ!ウル!」と叱られた。
前途多難な幕開けであった。
とりあえず以上です。
ああ、それから次回以降はタイトルを
「ゼロの破壊神」とし、名前欄にもそう表記する事にします
おまいら、まずは前スレ埋めようぜ
48 :
マロン名無しさん:2007/07/09(月) 12:26:40 ID:SKyvjybv
前スレ埋まったぜ
かっこいいなあ
前スレ埋まったけど
wikiがゴージャスになってる(゚∀゚*)
誰だか知んないけど乙です!
今編集してるんだが、「虚無の唄」は長編に入れるべきだろうか?
完結してても、それなりに長かったら長編だろう。
虚無の唄のページ重複を確認。消すぞ
未掲載の長編って何かありましたっけ?
あらかた載せた感じはするが・・・他に何か残っているかな?
wikiっていじってるとどこまでも手を入れたくなってこないか?
なんの罠だこれは
孔明の罠だ!(嘘だけど)
・・・・・細かい微調整なら俺がするから良いんだぜ。
・・・・・だりーからやっぱりコテも酉も要らねーやw
いや、細かい微調整っていうか
分類してぇ!っていう一種の発作みたいな
トップパッと見て元ネタがわかるといいんだが…
つーてもメニュー2に入れると見づらくなるしなー
仕事しろ
d
分類は難しいだろ・・・見事に全部バラバラだからな
今北産業
そして40分が過ぎた
小ネタ
・タイトル無し (ブギーポップ)
322-324 325
・タイトル無し (シャイニング・ウィンドから心剣士ソウマ)
462 465-470
・プラネット・オブ・メイジ (猿の惑星)
772
・名探偵だよ、ルイズちゃん (撲殺天使ドクロちゃん)
966
・ゼロ13 (ゴルゴ13)
649(依頼人)
632 660
連載
・ゼロの破壊神 (シャドウハーツからウル)
>>42-44 またレス番まとめ。
wikiも充実してきたし、新連載以外は小ネタくらいしか挙げられるの無いな。
>>66 名探偵だよ〜はギャグ漫画日和じゃないの?
>>66 名探偵だよ、ルイズちゃんの元ネタはギャグ漫画日和だと思われ
アチャー
すまん、タイトルの響きから勘違いしてた。
772
・名探偵だよ、ルイズちゃん (ギャグ漫画日和)
・名探偵だよ、ルイズちゃん (ギャグ漫画日和)
966
もう駄目だ俺orz
何も問題が無ければ17:00頃より投下したいと思います。
※※※※注意※※※※
原作キャラ像の著しい改悪、残酷な表現が(人によっては)あります。
そういった類いの物が苦手な方は↑の名前をNGワードに指定するか
読み飛ばして下さるようによろしくお願いします。
※※※※※※※※※※
今回は4-6レス程。グロ描写は無し。
スレの流行に乗ってトリップもつけてみるテスト。
キター!!!
グロなし残念と思う俺はもうダメっすねwww
エルフェンリートのルーシー召喚
>>75 ルイズの家族は全員ルーシーに殺されちゃう訳ですね?
わざわざ苦手な人はNG指定してねって言ってるんだから、
後から気分悪くなったとか言うのは無しなんだぜ?
アンリエッタは王宮の自室で陰鬱な気分に浸っていた。
あの後何度頼んでみても、ルイズは頑なな態度を崩す事は無かった。
ルイズは自分の実力不足を理由に断っていたが、アンリエッタにとって重要なのは魔法の腕前ではなかった。
王女の醜聞などという事柄を扱うには、どうあっても信用に足る人物でなければならない。
その点、幼い頃から気心が知れ、歳の近いルイズは最適といえたし、
アンリエッタも彼女が断る事は無いだろうと楽観していた。
しかし予想は外れルイズは断り、任務は結局、たまたま婚約者のルイズを尋ねてきたという
『魔法衛士グリフォン隊』の隊長である『ワルド子爵』に任せる事となった。
彼は『閃光』という二つ名を持つ程に凄まじい腕を持つメイジで、
ルイズが任務を引き受けた際には、彼女の護衛につけようと目を付けていた人物でもあった。
婚約者たるルイズ自身は彼を信用出来ると言い、
どちらにしろ手紙を取り戻さなくてはならないアンリエッタは仕方なく彼に任せた。
そして次の日、朝日も昇らぬ時刻に旅立ったワルド子爵を見送り、ルイズに別れを告げて王宮に戻った。
子爵は『風』のスクウェア。単独任務にも最適で、ルイズが着いていかずともきっと任務を果たしてくるだろう。
なのにこの胸に去来する不安は何なのだろう。
別れ際、彼が自分を見やったときの表情がどうしても頭から離れないのだ。
あれは間違いなく『嘲笑』だった。
数日後、王宮に「アルビオン王党派壊滅」の急報が届く。
その連絡の後にゲルマニアからの使者が訪れ、皇帝印の押された封書がもたらされた。
中身は王女の不安通り、予定されていたトリステインとの同盟の破棄を求めるもの。
理由は封書に書かれた内容を聞かずとも、アンリエッタには理解できていた。
ワルド子爵からの連絡は、無い。
──
『元』魔法衛士グリフォン隊隊長・ワルド子爵は、無残に破壊されたニューカッスルの戦場跡で人を待っていた。
アルビオン王党派を打ち倒し、新政府となった
『レコン・キスタ』の総司令・オリヴァー・クロムウェルに二通の『手紙』を渡すためであった。
一つはアンリエッタ王女から預かったもの、そしてもう一つはウェールズ皇太子から奪い取ったものだ。
この手紙をクロムウェルに渡せば、すぐさまゲルマニアの皇室に届けられ、トリステインとの同盟は破棄される。
ゲルマニアを含めた二国を相手にするならともかく、
強大な軍事力を持つ新生アルビオンは、トリステインのみならば単独でも勝てる戦力を有している。
準備が整い次第、適当な『大義名分』をでっち上げ、トリステインに向け宣戦布告するだろう。
─かくして、あの美しい国は戦火に包まれるわけだ。
自らが引き金となって、これから繰り広げられるであろう悲劇に自嘲するワルド。
頭に浮かんだのは小さな婚約者の事だった。
十も歳が離れ、可愛らしかった彼女。久しぶりに再会した彼女の変容にワルドは動揺を隠せなかった。
何の感情も見られない『虚無』を感じさせる瞳。
そのくせ此方が話しかけると途端に色を変え、滲み出てくる悪意。
本当にこれが小さく愛らしかったあの婚約者なのか。
王女を交えた会話中も、此方には一片の視線も向けず、最低限の言葉しか発しない彼女。
最後に任務を預かる際「彼は信用できます」と言われたが、その言葉には何の感情も伺えなかった。
一体何があの素直な娘を変えたのか……思考の海に沈んでいたワルドに、そばから声がかけられる。
「やあ子爵!ワルド君!件の手紙は見つかったかね?」
「閣下」
ワルドは首を振って思考を切り替え、現れた男──クロムウェルに答える。
さあ、仕事だ。と彼は頭に残っていた少女を追い出した。
─もはや会う事もあるまい。今は成すべき事を成す時だ。
事実、彼がルイズに会う事は二度と無かった。
──
トリステイン魔法学院。
ここ数日で慣れてしまった教室の喧騒に、ルイズは相変わらずの無表情で窓際の席に座っていた。
現在は講義と講義の間の休憩時間で、クラスメイト達の雑談に耳を傾けていた。
相変わらず騒音にしか聞こえなかったが、注意すれば内容を掴み取るのはそう難しい事ではない。
丁度今の話題はトリステインとゲルマニアの関係についてだった。
この魔法学院は貴族の子弟を預かっているわけだが、魔法を使える貴族はその多くが軍務についている。
当然ここにいる大半は軍人の家系に連なるもので、そちらの情報が入ってくる事も多い。
曰く、両国の同盟は失敗し、アルビオンに攻められる可能性が高い事。
曰く、原因は王女のスキャンダルだという事。
曰く、なあ、ギーシュ!お前、今誰と付き合って──これはどうでもいい。
これらの事が意味するのは、すなわちワルドが任務に失敗したという事だ。
先日姿を現した『婚約者』を名乗るモノを思い出し、ルイズは顔を顰めた。
思い出の中では美しいままでいて欲しかった、かつての憧れだった婚約者。
ルイズが絶対に会うまいと心に決めていた一人が、変わり果てた姿で訪ねてきた時、
感じたのは悲しみではなく怒りだった。
─その醜い姿で、耳障りな声で、私のワルド様を、思い出を汚すな!
その考えは全くの八つ当たりでしかなかったが、ルイズは怒りを殺意にまで昇華させていた。
いっそ殺してしまいたいとも考えたが、目の前の二人は確かトライアングル以上の実力者だったはずだ。
無能な自分と非力な沙耶ではまず勝ち目は無い。
いつぞやの『秘書の女』は、あくまで不意を突いたからこそ勝利できたのだ。
そもそも二人はこの国の重要な身分に就いている。迂闊な行動は身の破滅を招くだろう。
ルイズはそう思い直し、王女からの任務をワルドに押し付け、二人には早々に部屋から退散願ったのだった。
思考を元に戻す。今、重要なのはアルビオンの事だ。
このままの状況が続けば、そう遠くない内に開戦する事は間違い無い。
自分達はどうするべきだろうか。
まともな貴族ならば徹底抗戦すべし!とでも言うのかもしれないが、ルイズは違った。
ルイズが求めているのは平穏だ。
周りの化物にも、身を襲う恐怖にも悩まされず、ただ沙耶と共に過ごしていたかった。
この学院を、ひいてはこの国を出るべきか。ルイズはそう結論付けた。
精神衛生に悪い上、魔法への興味が薄れたルイズにとって、これ以上この場に残る事に益は無い。
トリステインに残り続ける事は戦渦に巻き込まれる事を意味する。
そして、いずれ自分と沙耶の所業も明るみに出る可能性もある。
─狙うならば開戦直後の混乱期。今のうちに準備に取り掛からなければ。
ルイズは素早く席を立ち、愛する使い魔の待つ部屋へと向かっていった。
──
ルイズのベッドで沙耶は寝返りをうった。
既に召喚されてからかなりの時間が経つ。
自分は一体どうしてしまったのだろう。
これまで自分の身に起こった変化に、沙耶は困惑していた。
初めて見た時は可愛らしい子だと思った。
話してみれば彼女はなんと『彼』と同じ症状を持っているという。
病院で『彼』と分かれてから人との会話に飢えていた沙耶は、持ちかけられた契約に一も二もなく承諾してしまった。
いずれ『彼』にしたように、自分が脳へ直接働きかければ
元の世界に戻れる事を教えようと思っていた沙耶だが、ルイズが近づく度に何故かその事を言い出す気になれなくなる。
甘えてくるその様子に、まるで娘を持ったかのような感慨を覚えた沙耶だった。
─やっぱりこれのせいだよね。
沙耶は人で言うと左手に当たる部分を持ち上げて、そこに刻まれたルーンを見る。
不思議な紋様だった。見ると心が魅かれるような。
最近はルイズ以外の事も考えられなくなってきた。
別段彼女の事が嫌いなわけではない。むしろ好きといえる。
たとえこの感情がルーンに与えられたものだとしても、最初に彼女から感じた共感は本物だ。
だがこのままでは、大好きだった『彼』の事を忘れてしまうかもしれない。
沙耶はそれだけが怖かった。
その時、段々と部屋に近づいてくる気配を感じた。ルイズが帰ってきたようだ。
距離が縮まるにつれて、意識がルイズのみに向くようになる。
現在の境遇に不満は特に無い。
自分が愛した人が傍にいなくても、この世界にだって『花』を愛してくれる人がいる。
それだけで沙耶には十分だった。彼女のやる事は、変わらない。
沙耶はルイズが部屋に入る前に、『彼』を忘れないために呟いた。
「もうきっと会えないけど、私は元気。
だから心配しないで。……愛してるよ、郁紀」
直後、扉が開かれ部屋の主が入ってくる。
沙耶は何事も無かったように、明るくルイズを迎えた。
「おかえり、ルイズ!」
───
ここまで。
視点がコロコロ変わるのは話が進まないのと自身の力不足です。
読み難くて申し訳ない。多分あと三回で終了。
沙耶可愛いよ沙耶
それにしても怖いなぁ、ルーンの精神作用は
原作ではテファの虚無で何とかなったけど・・・
あ、虚無の唄の場合は消さなくてもいいのかw
え、ロリコン?姫?戦争?ルイズと沙耶が幸せならどうでもいいっすよww
乙です!
世界崩壊エンドまっしぐらw
GJです
グロ、ラブラブなしなのが少し残念
ワルドが油断して食われると予想してただけにwww
GJ!ハルケギニアは終わりそうだがGJ!
お前ら本当に沙耶好きだなww俺も好きだがwww
投下乙です
うわ、なんでしょうこの自分の望みに忠実になって迷いの無いルイズはw
まあ、周囲の全てが腐臭漂う化け物にみえたらこーなりますなと思いつつ
何か『花』が咲いてルイズが過ごし易い世界になりそなフラグが……
このルイズがどのエンディングに向かうのか気になるね
虚無の人乙
ちょっと勢いで書いた小ネタ投下するw
×月剴
今日はサモン・サーヴァントの儀式が行われた。
キュルケは火竜山脈のサラマンダーを、タバサはとても大きい風竜を召還した。
なのに私の召還で出てきたのは紫色の液体が入った透明な筒だった。
あまりにも腹がたってついその筒を踏みつぶしてしまった。
これで留年決定ね…
剏氏~日
今日朝起きたら急にお腹が減った。
時計を見るとまだ深夜の三時、早く起きすぎた。
あまりにも腹が減っていたので部屋を出て食堂を目指して歩いていると先月モンモラシーが呼び出したカエルがピョコピョコ跳びながらこちらに近づいてきた。
私はそのカエルを見て『おいしそう』だと思った
ここから先は覚えていないけど蛙の味は鶏肉の味とあんまり変わらなかった。
朝食の時はみんないつもよりたくさん食べていた。
お昼頃にモンモラシーが「私の使い魔がいなくなっちゃった」とか言って喚いていた。
○月○日
今日はとても痛ましい事件を耳にしたわ
近くに屋敷を持っているモット伯が何者かに惨殺されたらしい。
殺し方はえげつなく体のあちこちを食いちぎられていたという。
最近街で殺人鬼がでるという噂も耳にした。
最近物騒になったわ…
剏紫剴
朝起きたら体のあちこちが痒かった。
腕をかきながら窓から外を見見てみるとヴェストリス広場の真ん中でカラスが群がっていた。
気になったので服を着て広場に着てみると何かを必死につついている。
すぐにその光景に恐怖した私は急いでトイレへとむかい胃の中にあった物を全てはき出した。
後でキュルケから聞いた話だと食べられたのはギューシュの使い魔だったらしい。
もうすでに体のあちこちが腐っていたとか。
☆月★日
痒い痒い、からだのあちこちが痒い。
かきむしっている腕は赤くただれて血が出てる。
あまりにも痒すぎるので医務室に行くことにしたが医務室には鍵がかかっていた。
それに保健室の中から何かを食べる音がしていたから気味悪くなって部屋に戻った。
夜にはさらに痒くなり、かきむしっていると腕がそのままボキリととれてしまた
いったいわたしのからだどうなて
(●)月 ̄ー ̄日
かゆみなおったでもはらへた
あまりもはらへたのできゅうじのむすめくた
おいしかたです
FVrD9/4iP!@!&z
はらへりもなおったかゆみもなおた
でももっとたべたい
そなところにたばさとであた
たばさはわたしをみとにげだしたのでつつかまえてくった
おいしかたです
月 日
かゆ
うま
終劇
バイオハザードwwwww
T-ウイルスwww
これはもうハルケギニアは終わりかも分からんね。
実際、ウィルスの蔓延を防ぐ防疫処置なんてハルケギニアの文明レベルでは無理ぽだし、何かが
おかしいと気づいた頃には、既に近隣の町や村々にまで相当数の感染者が移動しているはず……。
きゅいきゅいやグリフォンがどんな化け物になるか楽しみです、かゆい…うま…。
かゆ うまで吹いたww
プレイ動画とか見てると
かゆい うま
なんだがなんでこっちがメジャーなんだろ
「ルイズがSRX召喚したら」とかあから様にバランスぶっ壊しまくりな展開を妄想してしまった
沙耶、基本的に健気でいい子なんだよなあ。
人間喰うし世界滅ぼしかねないけどw
虚無の唄の人、GJでした!
沙耶は人間「も」食うだから、主食はネズミなどの小動物だったぽいんだけどね。
世界も滅びはしない(滅ぶ以上に大変なことになるが)
ルイズ「宇宙の何処かにいる。偉大なる私の(略
ドイツ人少年「オゥ…エスケープキー…エスケープキー…」
SS書いてたら「始祖の祈祷書を人外ロリっ娘にしろ」っていうアナゴさんとカトルくんのステレオ声が聞こえてきた・・・。
まぁそういう冗談はさておき、このスレの住人はオリキャラについてどうなのか聞きたいデス。
逃げてしまってすみません、自分のせいで迷惑をかけた、と平謝りするメイドにひらひらと手を振って、
ルイズはその場をふらつきながら去っていった。
魔力残量を示すゲージは見事にすっからかんだ。最早シールド一枚展開する事も叶わないだろう。
やっとの思いで辿り着いた自室で、精神の消耗による偏頭痛に辟易しながら、ルイズはADAに問い掛けた。
「魔力を消費しない攻撃方法って無いものかしら?」
『原始的な白兵用武器の使用を提案。この時代で言うなら、剣や槍などを推奨します』
速攻で返ってきた答えにルイズは眉を顰める。
「剣って……あんなの平民が扱う物よ。貴族が使う物では無いわ」
『発言の意図不明。接近戦において魔法の詠唱は隙が大き過ぎます。
それは前回の戦闘から、貴女にも理解して頂けたと思いますが』
それはそうだった。ゴーレムの攻撃をかわしながらの魔法詠唱は、困難を極めた。
今思えば、よくあんな真似が出来たものだ。
『もう一つ、白兵武器の使用を推奨する理由があります。
前回の戦闘の最後、貴女が杖を構えた時、突如身体データが大きく上昇しました。
解析の結果、どうやら貴女は武器と認識したものを手に取る事により、
身体機能が戦闘形態へと移行する事が判明しました。あれは私の機能によるものではありません』
言いながらADAが、決闘の最後、ギーシュの杖を弾き飛ばした時の戦闘映像を展開する。
剣には詳しくなど無いが、我ながら一流の剣士のような動きだった。
あの時は勢いに乗っていたため意識していなかったが……。
「……どういう事?」
『推測ですが、使い魔のルーンに関係するものと思われます』
使い魔のルーン。
そういえばルイズにもどこか見覚えがあった。確か何かの伝承の文献を漁っているときに――
しかし記憶が朧気でよく思い出せなかった。
「……うーん、まあいいわ。今度ミスタ・コルベールにでも尋ねてみましょう。
でも剣なんかいつもぶら下げるなんて……嫌だわ。またみんなにからかわれるに決まっているもの」
『圧縮空間への格納を提案。これならば平常時は持ち歩かず、戦闘時にのみ装備する事が可能です』
「そんな事が出来るの?」
『はい』
しばしルイズは黙考していたが、やがて決心したように頷いた。
「……わかった。ADAの提案に乗ってあげるわ」
そして虚無の曜日。
ルイズはメイドと共に城下町に繰り出していた。
あの決闘騒ぎ以来、妙に懐いてくるシエスタというメイドが、
何処から聞きつけてきたのか、町へ繰り出そうとしていたルイズに追従を申し出てきたのだ。
以前単独で買い物に乗り出したルイズは盛大にぼったくられ、以来、必要最低限の
買い物しかしてこなかった。しかしメイドがいるなら何かと心強いだろう。
剣の購入のみが目的だったのだが、日用品などの消耗品も補充する事に決め、
シエスタの申し出を受諾したのだった。
「しかしミス・ヴァリエール、それ便利な魔法ですね」
購入した物を次々と圧縮空間に放り込むルイズを見て、
ブルドンネの大通りを行きながらシエスタが感嘆したように言う。
「魔法……じゃないみたいなんだけどね」
「そうなのですか?」
首をかしげるシエスタにADAが説明する。
『系統魔法とは異なりますが、ルイズの魔力を用いた現象ですので、
概ね魔法と定義して頂いて構いません。もっとも、このような使い方は不本意ですが』
あくまで『戦闘用AI』であるADAはいまいち釈然としないらしい。
いっぽうシエスタも、よくはわからないけどそんなものか、と相槌を打った。
最初はADAの存在に面食らったシエスタだったが、その一貫して謙虚で礼儀正しい態度に、すぐに打ち解けた。
「それにしても私、何の為にお供しに来たのかわかりませんわ」
荷物持ちの必要が全く無い買い物に、シエスタが冗談めいて苦笑して、ルイズも苦笑を返した。
「そんな事無いわよ。おかげで全然ぼったくられずに済んだし」
入学したばかりの頃、ちょっとした冒険のつもりで一人で城下町に繰り出し、
そして今と同じくらいの買い物をして十倍以上の出費を叩き出した事を話すと、
シエスタは引きつった顔のままで硬直した。さすがに噴き出すのは拙いと思ったらしい。
そんな彼女にルイズが肩をすくめる。
「笑っていいわよ。今回の結果を見たら、ぶっちゃけ私も笑えてきたし」
それで二人は顔を見合わせると、示し合わせたように笑い出した。
そして本来の買い物である武器屋に辿り着いた。
支援した
やはり従者などに持たせるというならともかく、貴族自身が剣を求めるというのは珍しいようだ。
慌ててへりくだる店主のお愛想を聞き流し、多種多様な武器防具を見て回る。
シエスタも、初めて入る類の店に、恐々としながらも興味しんしんに品物を見回した。
ルイズは妙に斧槍と篭手が気にかかるのを怪訝に思いながら、ADAに話し掛けた。
「どうADA、この中で何か気に入ったのはある?」
『少しお待ちください。材質と強度を測定します』
そうしてADAが周囲のオブジェクトを解析しようとルーンを光らせたその時、武器屋の片隅から声が聞こえた。
『こいつはおでれーた! 貴族の娘っこ、おめ、使い手か!』
「誰!?」
シエスタが飛び上がって驚く。
声のほうを向いても誰もいない。
しかしルイズのセンサーは、そこから確かな魔力反応を感知していた。
ルイズが店主を問い質すと、デルフリンガーとかいう銘のインテリジェンスソードだと判明した。
興味が沸いたルイズは、ADAに解析させてみた。
『材質は鋼鉄と思われますが、刀身から不可解な魔力反応を感知。断定は出来ません』
「ADAでも特定できないか……面白そうね」
ADAの存在に気付いたデルフリンガーが、愉快そうに声を上げる。
『ますますおでれーた! おめー、ひょっとして俺の同類だったりするか?』
『一緒にしないで下さい』
即答するADA。ルイズは、割とひどいと思った。
だがデルフリンガーは気にした様子も無く、ルイズに自身を売り込んだ。
ルイズはしばし悩んだが、厄介払いしたかったらしい店主があまりにも格安な値段を告げると、心は決まった。
斧槍と篭手も気になったが、どちらもそれなりの業物らしく、大枚をはたいてまで手に入れる決心はつかなかった。
金貨を必要枚数分払い、少し口が悪く錆び付いたインテリジェンスソードを手に取った。
――その瞬間。
『なな、なんだこりゃあ!?』
左手のルーンとデルフリンガーが激しく発光し、熱を放った。
「ちょっ、ええ……!?」
のみならず、剣は発光しながらルイズの右腕に溶け込んでゆき、
形状を変えて肘から後方へと、錆一つ無い輝く刀身を露わにした。
その場の全員がしばし呆然とし、いち早く我に帰ったのはシエスタだった。
「だ……大丈夫ですか、ミス・ヴァリエール!」
その声にルイズも我に返る。
「え、ええ……。ちょっと熱はあるみたいだけど痛みとかは特に無いわ。ADA、説明できる?」
『詳細不明。使い魔のルーンに関係があるとしか推測できません』
相も変わらず冷静な声に、デルフリンガーが同意した。
『見えない娘っこの言うとおりだぜ、貴族の娘っこ。そいつぁガンダールヴのルーン、あらゆる武器を使いこなせる力を持っている。
……けど、こんな風に使い手と一体化しちまうって言うのは、この六千年のあいだ、ちと憶えがねえなあ』
ガンダールヴのルーン。
それだ。引っかかっていた記憶が解けたのは良かったが、今はそれどころではない。
『落ち着きな娘っこ。何でかはわからねーが、俺がこんな風に形を変えちまったのは、多分娘っこがそれを望んだからだ』
「私が……!?」
『この形状が、娘っこにとって一番扱いやすいんじゃないかって事さ』
『……ぎく』
そこで非常に珍しく、ADAが僅かにとはいえ動揺するような反応を返した。そしてルイズはそれを見逃さなかった。
「……ADA?」
『……はい』
「説明なさい」
『恐らく、昔の戦闘データから『私にとって』最も理想とする形状を無意識に形成してしまったものと思われます……申し訳ありませんでした』
「謝罪はいいわ。元に戻せるんでしょうね?」
『はい。圧縮空間への格納は可能です』
よかった。ルイズは心底安堵した。
幾らなんでも、肘から剥き出しの刃を突き出した状態で人前を歩くのは遠慮したい。
『へー見えない娘っこ、おめ、色々な事ができるんだなあ……って、ちょっとまて娘っこ! ちょ、おい!』
どっと疲れが出たルイズは、即座に、デルフリンガーの抗議を黙殺して
圧縮空間に放り込むと、騒がせた事を店主に詫びて、シエスタを伴って店を後にした。
――――新たな武装『ブレード』を取得しました。
以上。
それにしてもパドルブレードの仕組みが未だにわからない。
どうやって振り回してんだ、アレ。
オリキャラは原則無しだろ・・・
避難所でもありゃあ、そこに投下すればいいんだろうが?
このスレには避難所は無いからな・・・
>>104 クロスだって半オリキャラみたいなもんだが、完全オリキャラでも出したいのか?
一つだけ言うと「オリキャラは添えるだけ」コレに尽きる。
余程上手く調理出来ない限り手を出すべきではないと思う。
>>110 GJ!ADA可愛いよADA。
で、デルフーッ!
ほんと、このスレのデルフは色んな目に合うなぁ・・・
>>111&
>>112 他のサイトのクロスSSによっては、オリキャラ云々の意見がかなり分かれていたので、
このスレではどうなのかな、と思って質問させてもらいました。
やっぱりオリキャラは使わないほうが無難みたいだね。
まだデルフまで進んでない長編の人はどういう扱いにするんだろか
忍たまとかは普通に使えそうだが
ミュウツーとかは必要なさそうだし
こっちではデルフ存命か
消滅したり一体化したりとデルフ涙目wwwwww
オリキャラは勘弁な
あくまで脇なら。
オリキャラ召喚は勘弁だけど
脇役としてならSSなら普通じゃないかな
よっぽど上手い使い方じゃないと、主要メンバーには勘弁
このルイズはもう人間じゃないwwww
完全にSTGの自機。
使い捨ての脇が必要な時とかならオリキャラありだとは思うが
それ以外はこう言う場ではダメポ
名前のあるオリキャラはいらない
多分その作品は見ない
ソードマスターヤマトされて瞬殺されるギャグなオリキャラならOK。
GJ
ADAは可愛いなぁ
昔読んだ本のキャラをふと思い出したので小ネタを書いてみた
「アンタ誰」
「俺の名前は一杯あってな」
「イッパイアッテナって言うんだ?」
「娘っこ、そんな名前なわけないだろう、まあイッパイアッテナと呼びたければ良いさ」
≫104 そこは既存の魔導書でよくね?無銘祭祀書とかL.Aとか。
あ、エイダがかぶるのか。
所詮は各漫画家や作者のオリキャラが悟空だったりドラえもんだったりアトムだったりするわけだがな
全国区にメディア媒体で流されて数千数万の人が知ってる実績がある人が作ったキャラと、実績も無い一人の人間が思いつきでぱっとだしたキャラを同じ列で考えちゃ駄目よ
>>129 オリジナルの作品にオリジナルのキャラを出すのは何もおかしくなかろう
二次創作にオリジナルを出す、というのが気に入られんのだろう。
屁理屈ではあるが、そんなこと言うなら二次創作の展開がオリジナルというのも許されんことにならんだろうか?
すべての作品の展開がオリジナルだとは言わんが
まあこんな風にスカンを食うから2chではオリキャラはオススメできない
せいぜい登場して数ページで殺されたり吸血鬼にされたりする犠牲者Aぐらいまでがネラーが文句を言わない限界点だろう
オリキャラ出すならソレ専用の掲示板に出すのがいいだろう。隔離されてるとも言うが
本っ当に屁理屈だな
そりゃオリキャラ最強ハーレム原作踏み台原作キャラかませ犬ニコポナデポのもんちっちな作品で楽しめる人だっているだろうさ。
極少数というだけで。
>>138 何だその極端な例はw
そういや最近どっかでゼロ魔×オリの凄いのを見かけた覚えが。
もちろん悪い意味で。たしかオリキャラ転生物だったか。
うおぉ、戻ってきたらものっそい量のご意見が帰ってきてた・・・。
やっぱりオリキャラは出すとしても即退場の使い捨てキャラのほうがいいみたいですね。
貴重なご意見ありがとうございました。
名探偵だぞえ! ルイズちゃん
「はーい」
トリステイン魔法学院2年のルイズちゃんは名探偵だよ。
ひとたび事件が起きれば得意の推理で大活躍!
事件がないときはワルドやその他のことを考えているから大丈夫だよ!
○ルイズちゃん朝から事件解決!○
「最近事件がなくってヒマったらないわね。ちょっと、屋上から飛び降りなさいよ、サイト」
「ご、ごめんだよ。平凡な毎日を享受しようぜ……
……ん?何かみんなが盛り上がってるぞ?」
「なにかあったのしら?」
「なにかあったのか?」
「……・・・転校生。」
「転校生だって、ルイズ!……あっ!?」
『ルイズの目が急に肥大化した! 怖っ! あの目はルイズが事件を推理するときの目だ!
この特徴からルイズは、何その目、怖っ!ゼロ!…の異名を持つんだ!
……でもまだ事件は起きていないぞ? ……もしかして、転校生に事件のニオイを感じたのか!?
一体、どんな事件がおきるっていうんだ……!!』
「違う、オレは変態じゃない。ちょ、通報しようとしないでよ!
……僕はただ、下半身を露出させてると何か興奮することに気がついただけなんだ!
変態じゃないよ……仮に変態だとしても、変態という名の紳士だ!もう、しないから通報は止めてくれよ……」
「でも私、通報するのが好きで探偵やってるトコがあるから」
「おねがい、止めてよ! こんなコトでいちいち警察呼ばれてたら、僕もうトイレとか家でしかパンツ脱げないじゃないか!」
「じゃあ、そうね。今日一日サイトの学校での生活態度を見て、真面目に大人しくしてたら姉さんに引き渡すのは止めてあげるわ」
「る、ルイズの!?警察だろ!?」
>>140 そこのはタバサとルイズの立場が入れ替わってるのが結構面白かった。
>>138 君いい体してるね。ゲッターチームに入らないか?
間違えた。君いい文章力してるね。クロスSS書かないか?
消されたり同化したり、まだ出番があるだけ幸せ
沙耶の場合なんて存在すら確認されてないんだぜ?
晒すのは止めようぜ
スレ違いで貴族の礼節に欠けるんだぜ
>>150 題名やクロス先見るだけで頭が痛くなるのは俺気のせいだろうか?
貴族は関係ないが同意w
俺だってクロスキメェwwwとか言われてたら気分悪いし
クロスネタって結構デリケートだからな
中二病扱いされるかされないかの境目を走り抜けるチキンレース
>>151 うるせえキザ野郎。一生薔薇でもしゃぶってろ
>>151 すまん、死なば諸共って勢いで書いてしまった。謝罪する。
>>150 試しに読んでみて、第一話読み終わる前に挫折した俺の感性は正常ですか?
お前は今……泣いて良い。
まぁ特定のサイトのアドレスを貼るのはご法度だわな。
例え本性を知っていても、アレなのを読んで荒んだ俺の心は癒された
沙耶いいなぁ癒される
ああ、癒されるな
しかし、アレがああなるんだから、サー・ダンセイニはすっごいダンディ?
>>160 癒されると共に、虚無の唄ルイズの気持ちが分かった。
[真っ白い病室] λ......
166 :
マロン名無しさん:2007/07/09(月) 20:46:18 ID:Rb5tNQTA
このスレも地味に進行速くなってるよな?
そりゃあのスレに比べるのはアレだけど
>>169 スネーク!どうした!応答しろ!スネーク!スネェェェェェェーク!!!!
もうしばらくしたら投下してもいいですか?
>>171 頼む、俺を異界の侵食者から救ってくれ・・・!
>>171 よかろう。ヴェストリの広場で待っている。準備ができたら投下したまえ
このスレの沙耶侵食度は異常
速やかに新たな作品を投下し流れを変えてくれ
つーか、人大杉でまともにみれねえw
専ブラいれるか
まあ、携帯の方からは問題なくみれるからいいけどな
昨日からこの状態だから久しぶりにギコナビ引っ張り出した。
行ってるスレの殆どがもうずっと人多杉だからそうしないとどうしようもねぇ……。
そして投下支援。
それでは投下を…いざ参る!
現在の状況はまずい、非常にまずい。
ギーシュがケティとモンモランシー2人に平手を喰らった。それだけならただの笑い話で終わっただろう。
だがそこに幸村の右ストレートが炸裂した事で事態は一変した。
さっきまでギーシュを笑っていた他の生徒も、皆驚いて言葉を失っている。
「何て事してるのあんたはあぁー!!」
当然、彼の主人は怒り心頭になって詰め寄ってくる。
「貴族に手を上げるなんて…謝って!今すぐギーシュに謝りなさい!」
無論、それで許される保証はない。
平民が貴族を殴る……この世界では前代未聞の所業を幸村はやってしまった。
今更謝った所で事態は好転するとは思えないが、それでもルイズは今ならまだ間に合うかもしれないと思ったのだ。
「断り申す!」
「なんですってぇー!?」
しかしそんなルイズの思いは幸村には届かなかった。
「拙者は間違った事はしておらぬ!恋をするだけでも破廉恥であるというのに…二股を掛けるとはけしからん!」
確かに浮気をしていたギーシュに非がある。
だとしても平民風情が口を出すなど、あまつさえ殴りかかるなどあってはいけない。この場にいる誰もがそう考えていた。
当然…殴られた本人もその1人である。
支援
「き、君は…今、自分が何をしたのか分かっているのかね!?」
ギーシュが鼻を押さえながら立ち上がる。
「へ、平民ごときが…貴族を殴り飛ばすとは無礼にも程があるぞ!」
「何を言うか!お主は一途な女子の想いを傷つけたのだぞ!」
鼻血が垂れてきているギーシュに、幸村はさらに続けた。
「あの2人だけではない。浮気とは男自身も惨めな思いをするのだ……お館様、お館様もそれで一度大変な目に遭った…」
目を瞑り、幸村はそのお館様の惨めな姿を思い出す…
それはある日の事だった。
いつものように拳で語り合おうとお館様の部屋に来た幸村は、中からブツブツと呟く声を聞く。
普段と違うお館様の声に、幸村は入るのを留まって障子の隙間から覗いてみたのだ。
『………全く我が偽りになく候事…むぅ…これで良いだろうか…』
『まぁ後は源介さんが許してくれるのを祈るしかないですねぇ〜』
『う、うむ。そうだな…信じるしかあるまい…』
『それと!弥七郎にはもう会っちゃ駄目ですよ…それじゃ俺はちょっと風呂沸かしてきますから』
『すまぬ佐助、手紙を書くのにお主の手を煩わせてしまったのぅ…』
衆道?衆道なのか?
武田信玄と高坂弾正の恋文は有名だからなーw
「拙者は…拙者はあんなお館様の姿は見たくなかった…!!」
そう言うと幸村は拳を握り締め、涙まで流し始めた。どうやら余程忘れたい記憶だったらしい。
ならば思い出さなければいいのだが…
「お主に同じような思いをして欲しくないからこそ!あえて拙者は心を鬼にして殴ったのだ!」
「どうやら君は…自分の立場というものが分かっていないようだね…平民が僕に説教とは…」
そんな幸村の思いも彼にはプライドを傷つけられたと取られたようだ。
結局、説教はギーシュの怒りのボルテージを上げるだけで終わったのである。
「いい機会だ、貴族に対する礼儀というのを教えてやろう。君に決闘を申し込む!」
薔薇の造花を幸村に向けて言い放つ。
この世界の常識に「平民は絶対に貴族には勝てない」というものがある。
普通ならこの決闘を受けようと考える平民はこの世界にはいない。この世界には…
だが幸村はそんな常識のない世界、武士道の戦国の世界から来た男。そんな事など彼は知らない。
「いいだろう。真田源二郎幸村、その勝負受けて立つ!」
その為、幸村はギーシュの申し出を受けてしまったのであった。
それを聞いた周りの生徒は「おぉ〜」と歓声を上げる者、無謀な事をしたなと呆れている者など様々だ。
「フッ、ならばヴェストリの広場へ来たまえ。逃げるなら…今の内だよ?」
そう言い残し、ギーシュはマントを翻してその場を後にした。
ここで切ります。
>181
あの時代って衆道は男のたしなみだったらしい。
ちなみにその手紙の内容は…
「弥七郎に頻りに度々 申し候へども 虫気の由申し候間 了簡無く候 全く我が偽りになく候事」
若者風に翻訳↓
「弥七郎には何回もアタックしたけど、「腹痛い」ばっかり言って全然相手にしてくれなかったんだよね。これはマジ信じて、絶対ウソじゃねえから」
幸村って正室一人に側室3人以上いたのに2股怒るのかよw
>>184 若者風翻訳吹いたwwwwwwwwwww
>>185 女相手は甲斐性で男相手は浮気性。
そんな時代なんだろう。
GJ!たぶん侍とガンダールヴは相性いい
投下します
村長の家にベッドを運び終えた村人とシルフィードのところに、タバサが合流した。
タバサの姿をしたとらから、アレキサンドルが屍人鬼であったと聞いた村人たちは、マゼンダ婆さんこそが吸血鬼であると口々に主張して譲らなかった。
「静かに! それはこれから調べるのね。ひとまず、お婆さんはこの北花壇騎士シルフィードが責任持って監視しておくの!
あなたたちはそれぞれ家に戻って、しっかり戸締りをなさい。まだ吸血鬼がマゼンダお婆さんだと決まったわけではないのよ」
シルフィードの熱をこめた主張に、殺気立っていた村人たちはしぶしぶと家に帰っていく。シルフィードは村長を振り返った。
「村長さん、悪いけど一階の部屋を借りて、お婆さんを監視させてもらいます。危険だから娘さんも部屋から出さないように、きゅい!」
「は、はい。分かりました、騎士様。ほら、おいでエルザ……」
村長はおびえるエルザを連れて、二階に上がっていく。シルフィードはふうと溜息をついた。そして、傍らのタバサを振り返る。
「これでよかったの、とらさま……?」
「ああ、上出来よ」
タバサはそう言って頷く。その瞳は凶暴な光を放ち、相変わらず口元は戦いの予感にニヤリと歪んでいる。だが――
(きっと、とらさま怒ってる……きゅい)
そう思い、シルフィードはぶるりと身震いをした。そして、これからそんなとらと戦うことになる吸血鬼に同情の念が禁じえないのであった。
二つの月が高く上がり、辺りを妖しく照らし始めた。
夜……吸血鬼の時間が始まったのであった。人々はぴったりと扉や窓を占め、ベッドでは乙女たちが布団に包まって怯えていた。
村長の家の2階……エルザの部屋でも、その小さな美しい少女が一人かたかたと震えている。
さきほどまで村長が一緒についていてくれたのだが、お爺さんは一階のメイジに呼び出されて、部屋を出て行ってしまった。
一階では、メイジとその従者が、マゼンダ婆さんを監視していた。しかし、エルザは、あの枯れ枝のような婆さんよりも、メイジのほうが恐ろしく感じる。
彼女の両親はメイジに殺されているのだ。
(こわい……メイジは怖い……)
エルザは布団に包まりながら、ぎゅっと自分のひざを抱える。メイジは怖い。でも、それ以上に、あのメイジの連れている従者が怖かった。
昼間、あの騎士の連れている従者を見たとき、エルザは震え上がってしまったのだった。あの、恐ろしい殺気に満ちた青い瞳……
(こわい……)
ふいにノックの音が響く。少女はびくんと体を震わせた。
「―――エルザちゃん、入るわね……怖がらないで、ね。きゅい」
入ってきたのは、長身のメイジのほうだった。エルザは、ほっと胸をなでおろす。あの従者でなくてよかった。
本当に、よかった。
シルフィードは、怯える金髪の少女に向かって、にっこりと笑いかける。
「村長さんがね、あなたが怖がっているから、励ましてやってほしいって……大丈夫なの。杖は置いてきたわ、ほら!」
そう言って手を広げてみせる。確かにその手には長い節くれだった杖は握られていない。エルザに怖がられないようにと、一階において来たのだった。
>>185 付き合いと結婚は別と考えてるんじゃないか?
それに当時は結婚は世継ぎを作るため、アッーは恋愛方面なんだぜ?
アッーなら子供は出来ないし、利家は浮気で子供作ってまつに相当怒られたエピソードがある。
ちなみに秀吉は農民出身だったから、アッーな趣味は無い。
るいとら支援
「マ、マゼンダお婆さんはいいの……?」
「大丈夫、従者がしっかりと見張っているわ! あの従者はとっても強いんだから、きゅい!」
そうシルフィードは請け負って、少女を安心させようとする。シルフィードは、少女の金色の髪をなでながら、ベッドの横に腰掛けた。エルザはシルフィードの大きな胸に頭を寄せる。
「眠れないの……?」
コクンと頷くエルザ。心なしか、その体が小刻みに震えているのに気がつき、シルフィードはそっと手を肩に回して抱きしめてやった。
「大丈夫よ、お姉さんたちが吸血鬼をやっつけてあげるんだから……きゅい」
……安心させようとした言葉だったが、返ってきた反応は予想と違っていた。
エルザは顔を上げると、まっすぐシルフィードを見つめる。澄んだ、美しい瞳だった。
「ねえ、なんで吸血鬼を殺すの……?」
「ニンゲンを食べるからよ、きゅい」
「でも、人間だって、牛を食べるわ。魚だって、草だって食べるのに……吸血鬼が人間を食べるのと、どう違うの……?」
シルフィードは言いよどむ。
「それは、その……生きるために仕方なくなの、きゅい」
「吸血鬼は違うの? 吸血鬼だって、生きるために仕方なくやってるんじゃない?」
「でも、でも、人間を襲うのは許せないの! きゅい!」
エルザは、きょとんとした顔で聞き返した。
「なぜ? あなたは使い魔なのに?」
戦国BASARAに現実の戦国時代の時代考証なんて通用しないだろ
常識的に考えて
投下乙!
先が楽しみだ。
あ〜何かテレビで見たな、その訳。
ところで、こんな事聞くのはだめだろうけど
沙耶のSSをどう思う?
俺は怖いと思いつつもきがつけば読んでいる。
「――――ッ!?」
はっとするシルフィードの口を、一瞬でエルザの手がふさぐ。もう片方の手は、万力のような力でシルフィードの腰を締め付けた。
「ふふ、あんなに殺気を振りまいてたら、どちらが主人かぐらいすぐ分かるわよ……韻竜のお姉ちゃん」
「ふぐ――ッ、ふぐぅ!」
シルフィードは必死にエルザの腕を振りほどこうとするが、吸血鬼の力は、幼い竜のシルフィードのそれを上回っていた。
口をふさがれているため、『変化』の先住魔法を解除する呪文が唱えられない。しかも、『変化』を使っているときには、他の先住魔法は使えないのであった。
「あなたのご主人……一瞬でわたしの屍人鬼を殺してしまったのね。人間の姿から屍人鬼の姿に変わるヒマもなかったわ」
すさまじい『火』の使い手だった、とエルザは今思い返しても震えがきそうだった。おそらくは、『火』のスクウェア・クラスだろう。
「そこでね、あなたを屍人鬼にしてあげようと思うの……ふふ、韻竜の自分なら、屍人鬼にならないとでも思った?」
「ん――ッ! ん――ッ!! むぐゥ――ッ!!」
「暴れても、無駄……」
くわ、と開いたエルザの口の中には、吸血鬼の鋭い牙が並んでいた。恍惚とするエルザと対照的に、シルフィードの顔には恐怖が浮かぶ。
そして――
「いやああああああ――――ッ!!!!」
――夜の帳を引き裂くように、村長の屋敷から発せられた悲鳴が眠るサビエラ村に響き渡った。
といあえずここまでです
リロすんの忘れてたorz
何ぃ! ここで切るだとぉ!
そりゃねえぜとっつぁんよお〜
うはぁ、生殺しだ・・・。
次の投下をwktkして待ってます。
きゅいきゅいぴ〜んち!!
>>196 乙!!
ここできるか……。
こいつぁいい生殺しだw
続きを待ってやすぜ〜
タバサの設定ヘラクレスのオマージュだよな
エルザが藤田絵で脳内に展開するから困るw
おし! では後半部分を投下します
後まとめに自分の作品を載せた方、ありがとうございます
ようやく載ったよorzと感激しましたw
とある魔術の使い魔と主
そう、それはもう魔術と呼べる代物ではなかった。
化学で作り上げた、直径一メートルはあるであろうレーザー兵器に近い。今まで見たことがない純白の、輝かしい光が襲い掛かった瞬間、当麻は迷わず、いつもと変わらずに右手を前に突き出す。
突き出すしか彼には方法がないのだ。
じゅう、と熱した鉄板に肉を押し付けるような激突音。
しかし、痛みも熱も感じられない。幻想殺しが全てを防いでいるのだ。
それでも消し切れない。光の柱は消えるような面影が見えない。
(くっ……確か……これはっ……)
じりじりと、足が後ろに下がっていく。防ごうと、全身の力を足にへと注ぐ。
もう数秒過ぎている。消しても消しても、消し去ることはない。
そう、当麻は覚えている。この魔術は幻想殺しで防げないのだ。
幻想殺しの処理能力が追い付かない程の質量を放った魔術。当麻の記憶通り、じりじりと痛みを感じて来た右手を、左手で掴む。
わかっている。この魔術は打ち消す事が出来ない。せいぜい時間稼ぎだ。
ならば……と当麻は叫んだ。
「頼む! 俺の力じゃこいつを防ぎ切れない! この間にもあいつを攻撃してくれ!」
当麻の声に、三人の意識はフーケへと降り注がれる。
再びタバサは風の魔法、キュルケは炎の魔法、遅れてルイズの失敗魔法が放たれた。
が、どれも直撃する前に本の迎撃術式が発動して防がれてしまう。
ルイズにいたってはフーケのちょっと隣の所で暴発した。
「ちょっとルイズ! ちゃんと狙いなさいよ!」
たまらずキュルケが怒鳴る。ルイズは唇を噛み締めた。
「狙ってるわよ! でも当たらないのよ!」
「当たらないのよ! じゃないわ! あなたの使い魔を見なさい!」
キュルケは当麻を指差した。いや、指さなくても既に視線は向いているのだが……
ただ、当麻の方をちゃんとよく見ていなかったのだ。
そして、その姿をはっきし見て、思わず「あ」とルイズの声が凍り付く。
しえん☆すた
まさかあれが来てたとは
『――いてててて……って何処ですかここはー!?』
出会いは最悪だった。自分が期待していたのよりも遥か下のランク外で。
『――俺も自分の主が馬鹿にされたのを黙って見ていられなかっただけさ』
だけど違う。過ごして来てその考えは変わった。
『――お前がまだ何かに対して絶対無理だと思ってるならな……まずはその幻想をぶち壊してやる!』
その少年は『強い』と純粋に思えた。
『――そういう事です。異能の力なら例えどんな事でも打ち消しちゃう右手なのです』
今でもその背中は大きい。自分達を何がなんでも守ろうとする意志がある。
が、実際はボロボロであった。自分達よりも、何倍も、ボロボロになっていた。
「わかってるの!? 私達は当てなきゃいけないのよ!」
キュルケの声は震えていた。悲しみと、恐怖が混ざり合わさった感情を表面に出しながら再び魔法を唱える。
だけど、ルイズには何が出来るのだろうか? 発動させる事も、当てる事もままならない。そんな自分が本当に必要なのだろうか?
使い魔がこんなにも頼れる存在なのに……と思っていると、
「ルイズ!」
その使い魔が主の名前を呼んだ。
(くそっ! どうすりゃいい!?)
俄然向こうの魔術は衰えず、むしろ勢いがましてゆく。
手首がグキリと嫌な音を発した。それでも、耐え続ける。耐え続けながら考える。
今が無防備であるフーケ本体にあてようにも、迎撃術式が自動で発動してしまう。
最強の盾と最強の矛を装備しているフーケ。何か、何か手は!? と必死に手掛かりを探していた当麻にある閃きが思い付いた。
最初に放った魔法。確かその時、ルイズの魔法だけ迎撃術式が発動しなかった。
今もタバサとキュルケが魔法を放っているが、ルイズはそれ一回きりだ。
実際発動しなかった理由は考えられる。事実当たらなかったとか、そもそも魔法ではないとか。
しかし、それでも百パーセント防がれてる魔法と、可能性がある未知なる魔法、比べるとしたらどちらに賭けるべきなのか言うまでもない。
ビキリと、一本の爪に亀裂が入り、血がどくどくと流れるが気にしない。
支援!以前変わりなく!
『――あんた誰よ』
出会いは最悪だった。ちなみにキスは最高であったが。
『――み、見直したなら早く片付けて頂戴! ちょっとペース落ちてるわよ!』
ゼロと呼ばれ続けて努力してきた主。それは誇るべき事。
『――何いってるの! 平民は絶対メイジに勝てないじゃない!』
自分の事を心配してくれたその少女を『強い』と思えた。
全てはその主に任せる。今回だけは、当麻はゼロである事に感謝を覚えた。
「ルイズ!」
一人の使い魔と、一人の主が交差する時、物語は始まる――!
「な、何よ!」
「お前の魔術ならあいつにダメージを与えられるかもしれない! やれるか!?」
当麻は振り向かない。今だけは、今だけは使い魔と主という関係を断ち切る。
当麻は求めている。『成功』の魔法ではなく、『失敗』の魔法を。
そしてそれはルイズにしか放てない。
「えぇ……。でも当たらないかもしれないし……」
「おぃおぃ勘弁してくれよ」
バキッ、と二本目の爪に亀裂が入ろうとも、当麻は気にせずにいつもの口調を繰り返す。
「お前は今までの努力を信じないのかよ!」
当麻は再び叫ぶ。何度でも、何度でも叫ぶ。
「大丈夫だ! お前なら出来る!」
当麻は諦めない。何が起ころうとも絶対に。
「俺を召喚したお前に! 当てられないわけないだろ!」
ルイズは気付く。この姿に憧れていたのだと。何があっても、絶対に諦めないその気持ちが。
二人の震えがいつの間にか消えている。もう、恐怖はない。
「とっくにプロローグは終わってんだ! 後は踏み込むだけだぜ! ルイズ様!」
三本目の爪に亀裂が入り、ピキッ、と骨からよろしくない音が聞こえた。
その瞬間、ルイズは再び魔法を詠唱した。一回きりのワンチャンス、祈るように杖を振った。
ボン! と小さな爆発がフーケの足元で起こった。
「なっ!?」
完全に防御の概念を捨てたフーケはバランスを崩して、放たれる方向はずらされる。その結果、光の柱は消え去った。
その隙を当麻は見逃さない。
ドン! と地面から一気に離れて跳躍する。
まだ後十何メートルは残っている。それでも、あの本を破壊するのは当麻にしか出来ない。
幻想殺しを持つ当麻にしか。
「くっ」
体勢を立て直し、再び本に魔力を込めた。
瞬ッ、と氷の風の刃が襲い掛かる。
「うぉぉぉぉおおおおッ!!」
痛みで感覚が麻痺している右手を盾にする。顔や体といった重要部分だけを打ち消したが、残りは切り刻まれる。
肩、ふともも、腕から血がブシャッ、と噴き出る。それでも、それでも止まる事を知らない。
「なっ……」
フーケの額にはいつの間にか汗が出ていた。
あれも防がれた。ならばどの魔法を放てば? 先程のでかいのはもう時間がない。
では何を優先すべき? 量? スピード?
フーケはこの局面で、放つ魔法に悩んだ。全てを彼は打ち消してしまうのでは? という錯覚に陥ってしまったが故に。
その間にも二人の距離は縮まる。
(あいつがくれたチャンスを)
残り距離僅か、当麻は思いっきり文字通り、飛んだ。
(無駄に出来るかぁぁぁぁあああああッ!!)
自分の右手に全ての力を注ぎ込み、拳を握り締める。この一撃に全てを、己の生命すらも預ける。
この先にあるハッピーエンドを迎える為に、当麻は拳を振るう。
(ダメ……まにあわな――)
結局答えが出ずに何も出来ないフーケ。
その瞬間、ベキッ! と何かが破れるような音がして、ゴガン!! という壮絶な激突音が響いた。
フーケの体が数メートル吹っ飛び、さらに数メートル転がる。
シーン、とした静寂がしばらく続く。起き上がる様子はない。また、全ての力を使い切った当麻もまた倒れ込む。
この戦い、仲間と一つの武器を信じ続けた者が、勝利した。
私怨した
以上です!
次話でようやく第二章(一巻)が終わる……
キタローのギーシュ戦投下してもいいかな?
いい加減一人称だけだと辛くなってきたから微妙に変えはじめてます。
あと、オルフェウスが某アメリカンな勇者ロボっぽいのは気のせいです。
漫画版のオルフェウスとか、白銀聖闘士なノリなだけですwww
216 :
マロン名無しさん:2007/07/09(月) 22:39:48 ID:e4PQmHpo
乙っした!
クロスのさせ方が異常に上手いぜ・・・
きゃもぉ〜ん!
来い!
使い魔と主の人GJ
クロス元が好きな俺的には超GJ
では、投下します
「遅かったね、平民。てっきり平民らしく逃げ出したかと思ったよ」
ギーシュの言うとおり、僕が中庭に辿り着くには少し時間がかかった。
それには幾つか理由があるんだけど、一番の理由はルイズに長い間引き止められたからだ。
メイジに平民は勝てない。僕の『ご主人様』はそう言ってこの金巻き毛の魔法使いに謝るように諭してきた。
確かに、僕自身も『魔法使い相手に何が出来るのか?』と、思わないでもない。
だけど謝る気にはどうしてもなれなかった。
「キタロー君、逃げて・・・私の事なら大丈夫だから・・・」
あの親切なメイドのお姉さんの震える声を思い出す。
シエスタさん自身が一番怖かったはずだ。
力を持った相手から一方的に理不尽な事をされて、罵詈雑言を浴びせられて。
それなのに、シエスタさんは僕のことを心配してくれた。
この世界の平民とか貴族の事は良くわからないし、どうでもいい。
でも、そんな人がただ悲しむなんて、許しちゃいけないと思う。
だから僕は此処に居る。
多分、凄い力を持ってる魔法使いと戦うために。
「さて、決闘を始めよう。僕はメイジだから魔法で戦う。文句は言わせないよ?」
「・・・それで?・・・そんなの、どうでもいい」
「・・・いちいち気に障る奴だね、君も・・・まぁ、いい。せいぜい後で命乞いをするといいさ」
そう言うとギーシュは手にした薔薇を振るった。花びらがひとひらこぼれて、次の瞬間金属の女性騎士へと姿を変えた。
なるほど、これがあの魔法使いの魔法・・・
「言い忘れたが、僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。僕のこの青銅ゴーレム、ワルキュ「どうでもいい」「・・・なに?」
ギーシュがまた何か言おうとしたけど、僕は無視した。
金巻き毛の魔法使いの前に立つ金属の女騎士。こんなもの、どうでもいい。
雑魚に、用は無い。
「お、おい・・・どうなってるんだ」
青銅のギーシュと虚無の使い魔の決闘・・・それに名を借りた一方的な私刑を期待して集まった生徒たちは、思いもよらない光景に言葉を失った。
目の前で繰り広げられる光景が理解できないのだ。
「な、何で僕のワルキューレの攻撃が当たらないんだ!?」
冷静さを失ったギーシュの声がそれに拍車をかける。
決闘が始まって暫く経ち、何時しか青銅のゴーレムは4体にまで数を増やしていた。
それぞれが、金属とは思えない軽快な動きを見せ、平民の使い魔へと襲い掛かる。
だが、ただの一撃も加えられない。
力を持たないはずの平民が手にした只の一本の木の棒。
その魔法などかかっているはずの無い棒を以ってして、平民は静と動の入り混じった見慣れぬ剣技でゴーレムたちの攻撃を捌いているのだ。
ゴーレム達が武器を持たされていないとは言え、それは集まった貴族たちにとって驚愕すべき光景だった。
身体が、軽い。
こんなに身体が動くのは、剣道の大会でもなかった事だと思う。
次々と連携して殴りつけてくるゴーレムたちの動きが止まって見える。
これなら、関東大会で戦った早瀬のほうが余程強敵だとさえ思える。
始め、決闘には徒手空拳で向かうつもりだった。
だけど流石に魔法使い相手に素手で立ち向かうのは無謀だと思った。
だから、長い間続けた剣道を生かせそうな丁度いい棒を見繕った。
決闘の舞台につくのに時間がかかったもう一つの理由。
だけど、こんな風に4体の相手が出来るとは思っても見なかった。
何故だろう?この左手に感じる熱のせいだろうか?
それとも、実はずっと感じていた違和感のせいだろうか?
そこまで考えて・・・木の棒が手元で断ち切られると同時、頬に一筋熱さが走った。
「っ!?」
「・・・見事だと言っておくよ、平民。君は大した実力の持ち主だ。つい僕に本気を出させるくらいにね」
同時に、背筋に走るものを感じて慌てて飛びのく。刃が僕の居た場所を通り過ぎていた。
ゴーレムが、ついに武器を抜いたんだ。そして、その数も増えてる。
「7体だ。僕の同時に作りうるゴーレムの限界の数だよ。君は良くやった。今謝れば、少しの仕置きだけで許してあげよう」
「・・・どうでもいい」
流石にこの布陣になれば勝利は動かないと考えてるのか、ギーシュはようやく余裕を取り戻してる。
もっとも、僕も不思議と冷静だった。煌く無数の白刃を前にして、何故か恐怖を感じない。
それよりも何だろう?・・・以前どこかでよく似た光景をみた気がする。
無機質な仮面のようなゴーレムたちの顔を見ながら、何かつかめそうな気がして。
「どうでもいい、じゃないわよ!」
聞きなれてきた声が僕を記憶の旅から現実に引き戻す。ふりかえると・・・居た。何だか泣きそうな目をしたルイズが。
「・・・来てたの?」
「来てたの、じゃないわよ!もう止めなさいよ。キタロー!もう十分じゃない!あいつは剣を持ち出したのよ!?」
「・・・やだ。謝るならあいつ。馬鹿みたいに怒鳴り散らしてたあいつが謝らない限り、止めない」
僕にとって、この決闘はそういうものだから。
ルイズは僕の説得をあきらめたのかギーシュに矛先を向けた。
「アンタもいい加減にしなさいよ!決闘は禁止されてるはずでしょ!?」
「禁止されているのは貴族同士のそれだけのはずだよ?」
「平民との決闘なんて、誰も考え付かなかっただけじゃない・・・」
「それよりも引っ込んでいてくれないか?正直に言うと、僕もここで止める気は無いんだ」
そう言うギーシュはゴーレム達をVの字の陣形に並ばせた。一気に勝負を決める気、だね。
「君の使い魔、実に面白いよ・・・全力で叩かせてもらう。何、殺しはしないさ。少し多めに血を抜いてしつけるだけさ」
「こ、この判らず・・・「ルイズ」「っ!」
更に怒鳴ろうとするご主人様を、僕は止めた。
振り返って、笑って。
「・・・大丈夫。負けないよ」
「馬鹿・・・勝てるわけ、無いじゃない。武器はもう、無いのよ・・・」
確かに、武器は無いけどね。
代わりに確信はあるんだ。
「面白い!どう負けないのか見せてくれたまえ!」
ギーシュの声に答えるように一斉に襲い掛かってくるゴーレム達を見ても、負ける気がしないんだ。
何故だろう?
ほら、銀色の刃が幾つも、無機質な仮面が揺れて、女の子の悲鳴・・・あの時もこんな感じだったけど、負けなかったし。
・・・あの時?
瞬間、僕の脳裏に無数のビジョンが爆発的に浮かんでは消えていった。
『蠢く塔』『異形の怪物』『時の止まった町』『かけがえの無い仲間』『泣き黒子の少年』『機械の少女』
『親しい友人達』『無数の出会い』『失った仲間』『裏切り』『絶望』『恐怖』『希望』『審判』『死』『宇宙』『封印』
(それは君が歩んだ道のり。歩むべきだった道のり)
この声は?・・・前にも聞こえた気が・・・君は?
(それはまたおいおい、ね。それよりも、今はやることがあるはずだよ)
そういえばそうか。まだ決闘の途中だった。引き伸ばされたような意識の中、一団をなしたゴーレム達を見る。
それは、奇妙なほどゆっくりとした動きに見えた。
支援する!
(君には、力がある。思い出してみてよ。『あの時』の記憶を)
・・・言われるままに思い出す。無数の銀色の刃を持った異形の怪物が襲い掛かってくる光景・・・僕は、こいつにどうやって勝った?
たしか・・・何か銃のようなものをこめかみに当てて・・・
(今の君なら、そんなものを使わなくてもあの力を引き出せるよ。あの、最後の戦いでそうしたみたいに)
心の声に導かれるように、もう一つのビジョンが浮かび上がる。
それは、死そのものが形を成した概念存在。僕はそれに正対して天を指差して・・・
(思い出したみたいだね。じゃぁ、頑張って)
僕が納得する前に、心の声が消えてゆく。待ってよ、君にはまだ・・・!
(大丈夫、また会えるよ。僕たちは何時も、いっしょだから・・・)
その声を最後に、心の声は聞こえなくなった。代わりに、心の奥底から浮かぶものを感じる。
これは・・・そうか。
「・・・ぺ・・・ル・・・ソ・・・ナ!」
正体を認識すると同時、僕は天を指差し、その名を呼んでいた。
無数に心にたゆうもう一人の僕を。
その日、ヴェストリ広場に集まった全ての者たちが、それを見た。
無数のゴーレムたちの刃が平民の少年に届くかと思われた矢先に溢れた光を。
今まさに少年を貫かんとした刃の数々を弾いた光は、少年を取り巻いて一つの幻像をなした。
件の少年の顔を持ち、竪琴を手にしたゴーレムのような姿をした幻影を。
『我は汝、汝は我。我は汝の心の海より出でし者』
耳ではなく、心に直接響く声がその場の全員へ届く。
その事に驚く間もなく、竪琴を手にした幻影が更なる名乗りを上げる。
『我は幽玄の奏で手、オルフェウスなり・・・』
同時に、竪琴をかき鳴らす。
瞬間、ゴーレムたちは巨大な槌に弾かれたかの様に吹き飛んだ。
俺のキタロー五股でしたよ支援!
「な、何だあれ!?あの幻影は何なんだ!?」
「それよりも今アイツ魔法を使わなかったか?つ、杖無しで!」
驚愕する生徒たち。無理も無い。
今までは精々ちょっと剣の腕が立つ平民くらいにしか思っていなかった存在が、謎の存在を呼び出しあまつさえ魔法のような力を振るったのだ。
だが、彼らの驚愕はまだ終わりはしなかった。
吹き飛んだゴーレム達に追い討ちをかけるように幻影が再度竪琴を奏で、正体不明の力を振るったのだ。
「・・・音」
それが、何なのか。瞬時に察したのは只一人。水色の髪の少女だけ。
そうオルフェウス・・・古の神話にて神さえも聞きほれさせる奏で手は、つまりは音を操る。
先にゴーレム達を吹き飛ばしたのは集中した音による衝撃波。そして今振るわれているのは・・・
「な、なんだ?ゴーレム達が崩れていくぞ!?」
物質の根源を振動させて崩壊させる魔の旋律。
ひとつふたつ呼吸する間に、ゴーレム達は金属の砂となり崩れ去った。
「ぼ、僕のワルキューレが!?」
驚くギーシュにむけて、幻像を呼び出した少年が一歩づつ近づいてゆく。
頬に一筋の紅をつけたままに。
「く、来るな・・・くるな・・・ワルキューレ!!」
恐怖に駆られたギーシュが、新たなゴーレムを呼び起こそうと薔薇を振るう。
だが、こぼれた花弁はゴーレムとなる前に魔性の旋律で崩れ去ってゆく。
遂には手にした薔薇さえも崩れ去ってしまう。
ギーシュ本人に、薔薇を持っていた手に一筋の傷もつける事無く。
「・・・!・・・そ、そんな!?」
反撃の手段を失ったギーシュの前に、幻像を伴った少年が立った。
その顔には、怒りも憎しみもなく、只静かに。
「僕の、勝ち。それとも・・・続ける?」
ギーシュは首を横に振るしかなかった。
杖である薔薇を失った以上戦う術はなく、またそれ以上に戦意を失っていた。
「参った・・・僕の負けだ」
こうして、前代未聞の貴族と平民の使い魔との決闘は幕を閉じた。
無数の人々に強烈な印象を刻み込んで。
ゲームのオルフェウスみたいに琴でぶん殴るかと思ったぜ!
ルイズやコルベール先生やキュルケ、タバサの視点での決闘の様子は明日です。
ペルソナも発動したのでようやくコミュ育成が出来そうですw
232 :
ドラ魔 ◆G7cjqMkpbg :2007/07/09(月) 22:59:07 ID:XCy2ilOi
ワイルドさんGJ!
続けて投下しますがオッケェですかァ〜?
うはぁ、なんか力作が続くなぁ・・・。
やっぱ力作の後に投稿するのはプレッシャーがでかいわ。
被った!!
ドラの人、ここは俺に任せて先に行くんだ!!(超絶バカ
236 :
ドラ魔 ◆G7cjqMkpbg :2007/07/09(月) 23:03:02 ID:XCy2ilOi
ageちゃったよウワァァァァン!
夜のトリスティン魔法学院の廊下に、一つの足音が響いていた
足音の主は女性だった。学園長秘書・ミス・ロングビル
それが彼女の表の顔だった…そう、表の
緑髪を月明かりで光らせ、廊下を歩く彼女に
「調子は、いかがかな?マチルダ」
そう、窓の外から問いかけるものがいた
ドラが使い魔 番外・フーケの使い魔
「まあまあ、ね」
その問いに彼女は動揺の色も見せず、返事を返した
「貴族の子供の相手って言うのも、なかなか楽じゃないわ」
「…ほう、私にはずいぶんと楽しそうに見えたがね」
「…私をからかってるの?」
「いやいや」
GJ!
そして、支援!
またかYO!
そう言って窓の外から顔を出したのは、タキシードを身に着け、シルクハットを被り
仮面をつけ、金のステッキを持ったマタドーラに良く似た(こちらは体色が紫で、角の変わりに
ネコの耳が付いている)人物?だった
「…で、本題の「破壊の杖」のほうは?」
「あんたの言ったとおり、とんでもない兵器だったわ
アレを盗むのはよっぽどの馬鹿だわね」
そう言って肩をすくめるロングビル…いや、すでにその顔は、彼女の裏の顔になっていた
「で、そっちは?」
「…どうもキナ臭くなってきたんでね。もう少し調べてみる必要がありそうだ」
「そうかい……」
しばしの沈黙の後
「…マチルダ、私としては君には怪盗としてではなく、この学院で
一教師として働いてもらいんたいが…」
「馬鹿言うんじゃないよ」
彼の言葉に、フーケは鋭い目つきで答える
「あの日から…あんたを使い魔にしたあの日から、私はあんたと同じ道を歩むって決めたんだよ
義賊として…怪盗「土くれのフーケ」としてね」
「だろうね、そういうと思ったよ。まぁ、しかたない、か…」
苦笑する彼に、目つきを緩めフーケは尋ねる
「そういえば、今日あんたに良く似た使い魔が召喚されたわ」
「ほう、どんな?」
「確か…牛のような角があって、赤い肌をしていたわね」
「……なるほど、「彼」か…」
「知り合い?」
「いやなに、ただの腐れ縁さ」
その頃
「えっくしょい!!」
「風邪ですか、マタドーラさん?」
「いや、んなことはないはずなんだけど…」
うわさの彼は犬耳メイドとこんな会話をしていた
奴が来てるのか!
ドラパンktkr
ドラパン来てた!?
支援っ!!
「…では、私はもう行くとしよう」
彼は窓枠に足を書ける
「ええ、それじゃ…」
「…また、ね。ミスタ・ドラパン」
「君もな、ミス・マチルダ」
そう言って彼…ドラパンは窓枠を蹴り、颯爽と夜空へ去っていった
以上です
義賊フーケキタコレ
犬耳シエスタといい度肝抜きすぎだZE!
俺の脳内ではドラパンは練馬シリーズのせいでギャグキャラに固定されてしまった
ミミミ黒いよミミミ
今夜はやたらと力作が多いなぁ、ほんと・・・。
それじゃ、俺も投稿しまー。
−やぁ、またあったね。
−今から語られるお話は、彼女の視点から見た普段の日常だ。
−・・・う〜ん、やっぱり普段のお話じゃつまらないな。
−あぁ、もしこの僕がこのお話に介入できたら、とってもスリルとサスペンスに満ち溢れたお話にしたのになぁ。
−おっと、どうやらヒロインが夢から覚めそうだ・・・
>>247 ちょwww
「正義のヒーローはつらいぜぇぇぇぇぇぇ!!」
とかいってフーケに投げ飛ばされるドラパン想像したwww
◇◆◇ルイズから見た一日◇◆◇
変な夢を見ていた気がする。
まぁ内容が思い出せないから、どうでもいい内容だったんだろう。
普段通り読書をしているペルデュラボーを尻目に、
何を聞いても「いあますたーてりおん」としか鳴かないマーズピープルに着替えを手伝わせる。
この間、いつも殺気を感じるのだがあえて無視。
その後、朝食を食べに行くのだが、ペルデュラボーはわたしが寝ている間に朝食を済ませているようなので、マーズピープルを引き連れて食堂へ向かう。
そんな光景があるせいか、変な噂が後を立たない。
『ルイズは使い魔を二つ以上使役している』『ペルデュラボーの本当の姿はでっかいタコ』etc・・・
もしペルデュラボーが後者の噂を聞いたら怒り出しそうだ。
そんなこんなで食事になるのだが、見かけと違いマーズピープルはこれで中々思量深かった。
ペルデュラボーが言うには「主君に対する奉仕に特化している」らしく、見た目さえ気にしなければ立派な執事になりそうなくらい配慮に熟している。
その日の授業の一つに錬金があった。
が、この間の大爆発がトラウマになったのかシュヴルーズ先生はやたらとおっかなびっくり授業をするようになった。
しかも実技は一切無しという徹底振り。また爆発に巻き込まれたくはないのだろう。
ちなみに、ペルデュラボーは魔法に関する授業全てに顔を出している。
理由を聞いてみたところ「世界が違うだけで、だいぶ魔術理論が違う。やはり魔術の心理の追求には多くの時間がかかりそうだ」とやけに嬉しそうに言っていた。
さて、午後の授業が終わると、いつものようにキュルケがペルデュラボーにちょっかいをかけに来た。
人の使い魔にすら手を出してくるとは。これだからキュルケは困る。
まぁ、この後いつも通り足早に去っていったのだが、顔を青くしながらもなにかを決意したような表情をしていた。
なにか嫌な予感がする。
さて、この後夕食があるのだが、その風景は朝食時との違いは時間と料理の豪華さだけなので割愛。
割り込みスマソorz
「な〜んか代わり映えのしない一日だっわ・・・」
「なにも変化がないというのは、それだけで平穏だという証拠だ」
「そういうもんなのかしら。それじゃ、明日は虚無の曜日だからもう寝るわ。おやすみ、ペルデュラボー」
「よい夢を。我が主」
そしてわたしの一日が終わった。
番外
翌日、キュルケが黒い大犬に襲われたという話題で学校中大騒ぎになっていた。
一人称でSS書くのってなりチャみたいで楽しいけど、
暴走しないように気をつけんとすぐにわき道に逸れることを実感。
ちなみに、黒い大犬の正体はあれです。そうあの娘です。
>>ドラの人
いえいえ、人の多い時間帯なんだから、割り込みなんて関係ないですよ。
黒犬自重ww
質問だが
ギーシュを強化したり
キュルケが別の使い魔召喚したり
召喚されたやつを原作よりも強化しても構いませんよね?
程度によると思う。
話の整合性が取れてりゃ良いんじゃない?
キュルケがサラマンダー(ZOIDS)を召喚したようです
某SSではギーシュが異様に強かったしなァ
ルイズが戦国無双の本田忠勝を
ギーシュが三國無双の呂布を召喚
どうみても無双OROCHIです本当に(ry
こんなの見つけた
525 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/07/09(月) 23:40:14.74 ID:+MyQaqngO
ドラえもん
のび太と魔法世界冒険記
いつものように「ドラえも〜ん!」と言うのび太。
どうやら今回は人気アニメ『ゼロの使い魔』の映画試写会にスネ夫が連れていかない事が原因らしい。
そこでドラえもんは、本の中に直接入り込める道具を出してあげた。それを使い、小説『ゼロの使い魔』に入り込んで主人公をやろうというのだ。
だが、いざ実行すると、本物の主人公『サイト』よりも散々な目にあい、早くも現実世界に戻ろうとする。
そんな時―――――
こんなんどうやろ
練馬シリーズのHPって小学館から警告が来て閉鎖させられたんだよな……
知ったときはダウンロードしたゲームゴミ箱行きにしないで取っとけばよかったと後悔したわ
>>262 ベイダー卿のスレから引っ張ってきたな?
卿のスレは雑談が・・・自重して欲しいぜ
ウォーズマンを召還したらいいと思うよ
コーホー
>>262 本人乙。
空気嫁ないのも大概にせいよ。
ターミネーターが召還される話がどこにあるのかご存じないですか?
ウォーズマンだったら、仮面が取れて周りのメイジがビビリまくるイベントは入れないとな。
>>262 そこまで出来てるんなら自分で書けば?他力本願はいかんよ。
>>268 たしか2スレ目の初めのほうにキュルケ視点のヤツがあったな。
まとめwikiの小ネタに追加したほうがいいかな?
>>255 レディー・エセルドレーダ!レディー・エセルドレーダじゃないか!
しかし犬に”レディー”なんて名前を付けるなんてクロウリーも変わり者だよね
272 :
剣狼の人:2007/07/10(火) 00:29:18 ID:???
第二話は時間がなかったので途中までの展開を投下します
携帯はやたら時間がかかる・・・
「マスターよ、朝だ」
男がすやすやと眠る少女に語りかける、しかし少女は一寸も目に光がささらないようグッと閉じようとしといる
とりあえず寝ている少女の毛布をはいだ
「な、なによ!なにごと!」
少女が驚きながら上体を起こす
「朝だから起こした」
「はぇ?そっそう・・・・ってあんた誰よ!」
寝ぼけた表情で男に怒鳴る少女、男が口を開く
「ロムだ」
第二話 少女の使い魔となった戦士
「ああ、昨日召喚した使い魔ね」
ロムを召喚した少女、ルイズはベットの上で上がり欠伸をひとつ、そして命令
「服」
ロムは椅子に掛かっている服を取りに行く、さらにルイズは命令する
「下着も取って」
「何処にある」
「そのクローゼットの下、引き出しに入っている」
言われるままに引き出しを明けて適当なのを取りだし制服と共に渡す
するとルイズはネグリジェを脱ぎ始めたのでロムは少し慌てて後ろを向く
(やれやれ、やはりこれだけは慣れないな。それにしても何故今女性の肌がこんなにも艶やかに見えるんだ・・・?以前はそれほどでもなかったのに・・・・)
兄さん、それは男性のサガです
「じゃあ服を着せて」
「・・・・・・・・」
ロムは目をそらしながらブラウスのボタンを留めていく
携帯からとは!支援支援
二人は着替えが終えて部屋から出ると目の前のドアから女の子が出てくる。長い赤毛で身長が高く、大きく突き出たバストが特徴的な少女、「微熱」のキュルケ・ツェルプストーだ
「おはよう。ルイズ」
「おはよう。キュルケ」
ルイズが嫌そうに返すと
「あらあら、やっぱり昨日の召喚は夢じゃなかったのね」
バカにした口調で言うと
「でも平民ではね〜、ふふふ、あっはっはっは!」
含み笑いの後の大笑いのコンボにルイズはプルプル震えている
(どうやらこの二人の仲は最悪のようだな・・・・、あまりお互い近づけない方が良いか)
二人の交流を見て学習するロム、するとキュルケの後ろから真っ赤で巨大なトカゲが現れた。尻尾が燃え盛る火で出来ているのが主人の胸の様に目立っている
「これって、サラマンダー?」
ルイズが悔しそうに尋ねた
「そうよー、見てよこの大きい尻尾についた大きな火、間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ!惚れ惚れしちゃうわ〜」
「あんた『火』属性だもんね」
「ええ。微熱のキュルケですもの、あなたと違って私はちゃんと自分に相応しい使い魔を召喚してるわ、それよりも・・・・あなたの使い魔は」
キュルケはルイズの後ろで手を腰に当てて一部始終を見ていたロムに視線を合わせる
「貴方お名前は?」
「ロム・ストール」
「ロム・ストール?ここらへんでは聞かない名前ね。じゃあお先に、ゼロのルイズ」
炎のような赤髪をかきあげ、サラマンダーと共にキュルケは去っていた
(それにしても・・・・、いい男だったわ。)
「くやしー!何なのあの女!自分がサラマンダーを召喚したからって!」
「マスターは俺を召喚したからいいじゃないか」
「よくないわよ!メイジの実力を見るには使い魔を見ろって言うのよ!平民とサラマンダーじゃ犬と狼を比べるのと同じよ!!」
兄さんを支援。
剣狼伝説は長編に移籍でいいですね!
(その例えなら俺が狼だな)
「ところで、彼女、ゼロのルイズと言っていたが、『ゼロ』とは何だ?」
「あだ名よ、嫌いだけど」
ルイズはさっきよりトーンを落として呟いた
「彼女は自分の事を微熱だというのはわかるがマスターは何故ゼロなんだ?」
「うるさいわね、さっさと食堂へ行くわよ」
プンプンしながら奥へ歩いていくルイズ
(そういえば昨日も周りの生徒は宙を浮いて移動していたがルイズは歩いていたな。それが関係しているのか?)
トリステイン魔法学院の食堂は非常に広く、やたら長いテーブルが3つ並んである
前の椅子に座った先生やメイジが楽しそうに雑談している。
その上豪華な飾り付けがなされていてこの学院の華やかさを物語っている
ロムはその物珍しさに周りに目を配り、気が付くとルイズが得意気に言った
「トリステイン魔法学院が魔法だけじゃないのよ。メイジはほぼ全員貴族なの。『貴族は魔法をもってしてその精神となす』がモットーのもと、貴族たるべき教育を存分受けるのよ」
ロムはその言葉を聞くと深く頷く。
彼もまた、クロノス族の族長である父の教えより身体だけではなく精神の成長が大切である事を教えられていた
「世界が違えど心の教えは変わらぬのだな」
「何か言った?」
さてロムはここに来て重大な問題に気付く。それは食べ物、エネルギー原の有無である。
もともとマシン生命体はエネルギーカップ、もしくはロムトロンと呼ばれる物でエネルギーを補給するのだが残念ながらこの世界にはどちらも無い。
エネルギーが補給出来ないことは餓死に繋がる・・・・。
「何ずっとパンとにらめっこしているのよ、ひょっとして食べないの?」
「いや・・・・、そうではないが・・・・」
椅子に座って朝食を食べているルイズが床であぐらをかいて皿を睨むロム見下ろして言う
「言っておくけど、渋っても何も出ないから。平民がここに入れる事だけでも珍しいのよ」
仕方がなくパンにかじりつくロム
(硬い・・・硬すぎる・・・・、これは食べ物なんかじゃ無い。
こんなものを作った奴の顔を見てみたいな・・・・)
などといつもは考えもしない事を心の中で呟き、良く噛んで飲み込む。そして・・・・
(・・・・なんとかなるか)
どうやら大丈夫のようである
280 :
剣狼の人:2007/07/10(火) 00:47:47 ID:???
以上です
相変わらずテンプレ通りの展開です
っということで、後半からブッ壊れた展開で行こうと思っています
ロム兄さんの体質が変わっているのはルーンの影響ということで、今後の展開でも使っていこうと思います
あとまとめの人、掲載ありがとうございます
「いやぁあぁあッ!! 熱い、あつい――――ッ!!」
エルザが悲鳴を上げながら身を悶える。『シルフィード』が吐き出した灼熱の炎が、一瞬で彼女の腕を塵に変えたのだ。
(なぜ、なぜ――! 『変化』の……先住魔法を使っているというのに、杖だって持ってないのにッ……!)
予想外の出来事にエルザは混乱していた。目の前に立つ長身の女性は、コキリ、と首をならす。
「よわっちいフリをするってのはずいぶん疲れるな……」
にい、と剥き出した歯に、眼に宿る凶暴な光。パシ、パシ、と電光を発する髪の毛。そして、全身から発せられる殺気。
自分が今まで大きな誤解をしていたことに、エルザの眼が大きく見開かれる。
「くっくっく……わからねぇ、ってツラしてやがるな、おい? ニンゲンと区別がつかねえ吸血鬼よ。
それでずいぶん騙してきただろうが、自分が騙されるとは考えたこともなかったかよ?」
「まさか、まさか――最初から、メイジなんてどこにもいなくて――――ッ!」
美しい吸血鬼の娘の顔が、敗北感に歪んだ。ガクガクと小さな体が震える。相手は自分を油断させて、『変化』ですり替わったのだ。
「おら、いくぜッ!!」
一瞬で変化を解き、巨大な金色の幻獣の姿となったとらは、瞬間、雷を繰り出す。少女の小さな体に直撃したそれは、少女を窓の外に吹き飛ばした。
木製の扉が吹き飛ぶ音が響く。
ごしゃ!
大きな音を立てて二階の高さから地面に落下した少女は、それでも痛みの走る体を引きずり、森へと走り出した。
(あんな……あんな幻獣がいるなんて――――)
少女は恐怖に全身を包まれながら夜の村を走る。
「とらさま! 大丈夫!? 吸血鬼は――」
悲鳴を聞いて部屋に飛び込んできたシルフィードに、とらは外に向けてあごをしゃくる。やはり吸血鬼の正体はあの少女だったのか、とシルフィードは理解した。
「吸血鬼は逃げたぜ……いまから追う」
そう言って、とらが窓枠に足をかけたときであった。
「ババ、バケモノめっ!!!! エルザを、エルザをどうしたーっ!!!!」
とらが振り返ると、村長が片手斧を持ってぶるぶると震えて立っていた。咄嗟のことにシルフィードはうろたえる。
これでは、どう見てもとらがエルザを襲ったようにしか見えないではないか。
次の瞬間――村長の屋敷に、とらの哄笑が響いた。
「くっはははははああッ!!!!!! ニンゲン、ここにいたガキはわしが喰ったのよ! 美味かったぜぇ……
この『めいじ』とやらも喰ってやらぁ!! あばよ!!」
とらは大声で笑いながら叫ぶと、シルフィードを引っつかみ、旋風のように窓の外に飛び出した。そのまま、一気に吸血鬼の後を追う。
「とらさま! なんで、なんであんなことを!! あれじゃあ、とらさまが悪者じゃない!?」
ぽろぽろと涙を流しながら抗議するシルフィードに、とらはフンと鼻を鳴らしながら答える。
「間違ったことなんざねぇ! わしはバケモノよ……! そして、アイツもな――――!!」
空気を切り裂き、びゅむ、ととらが地上に降り立つ。そこには……吹き飛ばされた片腕を押さえながら、荒い息を吐く吸血鬼の姿があった。
「なんで……なんでわたしを殺すの……? わたしは……自分が生きるために、やっただけなのに……!」
二つの月の妖しい光に照らされながら、吸血鬼の少女が叫ぶ。もはや戦う体力も残ってはいなかった。
そんな吸血鬼を見つめながら、金色の幻獣が低い声で喋りだした。
「確かに……オメエは喰っただけさ……生きるためにな。わりいとはいわねえ。喰えばいいのさ……だが――」
パリ、と金色のたてがみに稲妻が走る。夜の闇に電光を散らすその姿は、まさしく雷の化身だった。
「だがよ、オメエは喰っただけじゃねえ……オメエを退治しにきた『めいじ』を殺してからもこの村に居座ったのさ……『勝てる』と踏んでな……
それが間違いってやつさ。逃げればよかったのに、戦うことを選んだんだ、オメエは」
ぼたぼたと血を流しながら吸血鬼が叫ぶ。
「わたしは……メイジに両親を殺されて……それで……それで――ッ!」
「違うな……愉しんでたのさ、オメエは。自分より弱いニンゲンをなぶり殺すのをよ」
ぶるぶると震える吸血鬼に、とらは冷酷に言い放つ。
「――――愉しみで殺すやつァ、いつか殺されんだよ」
轟ッ!!!!!!!
瞬間、巨大な稲妻が放たれ、吸血鬼の体は一瞬で塵と化した。とらは、さて、とシルフィードを振り返る。
「るいずとたばさのとこに帰るかよ、しるふぃーど」
「……きゅい」
脱字発見
〉皿を睨むロム見下ろして言う
→皿を睨むロムを見下ろして言う
>>282やっちゃえ!
>>283GJ
うおおお!とらかっこいい!!
二人を照らし出す二つの月――。
金色の獣が、青い髪をした長身の女性を乗せて、ハルケギニアの大地を越えてゆく。背中に乗ったシルフィードは、そっととらの背中に抱きついてみる。
そして、小さく呟いた。
「とらさま、元気、出してほしいの……きゅい」
む、ととらが反論する。
「わしのどこが落ち込んでるよ、しるふぃーど! け、あんなザコだと分かってたらわざわざ出向かなかったのによ……!」
くす、とシルフィードは笑ってしまった。まるでルイズの口調そっくりであった。使い魔も主人に似るものだろうか?
(とらさま……強いだけじゃなくて……ほんとはとってもやさしいの……きゅいきゅい)
こほん、とシルフィードがとらの背で姿勢を正す。赤くなった顔をなでる風がひどく気持ちいい。
「とらさまとらさま。シルフィは、とらさまが元気になるように唄を歌います。きゅいきゅい」
「こら、しるふぃーど、わしは落ち込んでなんかねぇと、さっきから――!」
「無理しないの、とらさま!」
るーるる、るるる、るーるる、るるる、るーるーるーるーるー……
文句を言うとらに構わず、歌いだすシルフィード。夜の闇に韻竜の歌声が響きわたっていく。
二つの月のやさしい光が、空を駆けていく二匹を照らし出した。
こうして、一匹の風韻竜と一匹の金色の幻獣は、一路トリステイン魔法学院へと急ぐのであった。
……後日、「サビエラ村に現れた金色の怪物」についてタバサに討伐命令が下り、タバサは頭を抱えることになるのだが……それはまた別のお話。
るいずととら番外編『雷撃のタバサ』終わり
乙です、そして徹子の部屋w
GJ!トラトラトラだ!
終わりです。さて、るいずととらのために原作2巻読み直してこなきゃ……
>>282 投下頼みます!先落とさしてもらってすまん
やべえ!読みふけってたw
GJです。
雰囲気壊して申し訳ないですよ。
13話
バビルの名を持つものは、異郷の地で故郷へ帰る日を夢見る運命にあるのか。
バビル1世は帰るために塔を作った。
だが塔は事故から消滅し、彼は異郷の土となった。
5000年後、バビル2世も同じく異郷にあった。
すくなくともバビル2世は故郷に帰りうる情報を手に入れた。
虚無の魔法使いと始祖の祈祷書――
虚無の使い手はすぐ傍にいる。バビル2世の主となったメイジ、『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』である。
だが彼女はまだ未熟なメイジであった。まだ虚無の魔法を使いこなせてなどいなかった。
ゆえに、彼女を育て上げる手段が必要であった。
育て上げる手段、すなわち始祖の祈祷書である。
「始祖の祈祷書なら王室の宝物庫にも一つあったはずよ」
帰路、馬上でそれとなく尋ねると出てきたのは意外すぎる言葉であった。
「ちょっと待ってくれ。にも、というからには、まだあるのか?」
はあ、とため息をつくルイズ。
「あったり前でしょ?世界中にごろごろと『贋作』があるので有名な本じゃない。」
ルイズによると、世界中に散らばるその本は時の聖職者や魔術師が自分たちの教えに箔をつけるために作った書物であり、
自分たちに都合のよいように伝承等を解釈した内容が載っているだけのものばかりだという。口さがない連中は、この状況を
かんがみて「始祖の祈祷書などもともと存在してなかったんじゃねーのか?」とさえ言っている。
「それで、王室所蔵のものというのは白紙なのかい?」
「らしいわよ。一ページもインク汚れ一つないらしいわ。ま、逆に本物ポイって言う連中もいるけどね。」
「奇天烈斎様が発明したインクを使っていて、特殊なレンズのメガネを嵌めないと読めないということはないのかい?」
「どこのキテレツ大百科よ!」
そーんな安易な落ちがあるわけないでしょ?やれやれと肩をすくめるルイズであった。
『土くれ』の二つ名で呼ばれ、トリステイン中の貴族を恐怖に貶めているメイジの盗賊がいる。土くれのフーケだ。
いちいち説明するのも面倒だが、その手口は大胆不敵にして繊細。風のように忍び込み、音もなく盗み出したかと思えば、
巨大なゴーレムで建築物を破壊したりもする。
手口に共通しているのは『錬金』を使うこと。
錬金で扉や壁を土くれにかえる。たとえ強力な固定化の魔法をかけていてもものともせずにである。
犯行現場に「秘蔵の○○、確かに領収いたしました。 土くれのフーケ」なるふざけたサインを残していくこと。
このせいで、「愉快犯ではないのか?」という推測もある。盗みであたふたする姿を見るのが目的なのではないか?と。
ただその主張には次の反論が寄せられる。そう、
「土くれのフーケはマジックアイテムばかり盗んでいるじゃないか」と。
「協力?」
「ああ。今、君は『破壊の杖』を狙っているのだろう?だが自分の力では外壁を破壊できない。だが我々のほこるロ………いや
マジックアイテムならばあの程度の外壁、砂糖菓子のようなものだ。それを報告書のサービスにただでお貸ししようというのだ。」
白仮面の男が言う。日付はすでに虚無の曜日へ入っている。巨大な2つの月が学院を照らし出している。
「ただのサービスで、そんなものを貴方が貸すようには見えないけど?」
黒いローブを目深にかぶった女性が答える。土くれのフーケである。
「もちろん、条件がある。バビル2世をおびき寄せて、そいつでしとめて欲しいんだ。」
ピクと耳が反応する。表情一つ変えずに、
「なぜそのアイテムを使って、あなた自身で倒さないのかしら?」と問う。
もっともな疑問である。
「答えは明瞭だよ。そいつは土の魔法に反応するタイプでね。私では無理なんだ。」
もちろん、こいつに関しては別料金を払う、と続ける白仮面。じっと考えるフーケ。
「そんなに強力なアイテムだというのなら、わたしがそのまま失敬するという考えはなくて?」
「君が望むのなら、報酬とは別にそいつを譲ってもいいさ。」
好条件過ぎる。
たしかに白仮面は最初の約束どおり、あの程度の報告に対して前金あわせ金貨220という報酬を支払った。いったいあの少年は
何者だというか。
もっとも断る理由もない。話の内容に矛盾はないし、あの外壁を打ち破る手段を熨斗つきでくれるというのだ。見逃す手はない。
「………わかったわ。」
ただし、こちらの誘いにあの少年が乗らなかったときは諦めて頂戴。と続けるフーケ。かまわないよ、ということで商談は成立した。
「では、明日昼頃にお届けしよう。決行はいつでも良い。」
そう言って消える白仮面。
昼か。食後ならば、人間の本能として気が緩む。おまけに夜には警戒をしても昼は無防備になるのが人間だ。
うけとって、そのまま押し入るという手段はどうだろうか?そんなことを考えながらフーケはロングビルへと戻って、自室へと歩を進めた。
一陣の風が闇の中を疾っている。
わずかに身体は宙を浮いている。フライを使っているのだ。
ただフライ程度ではこんなスピードは出ない。大地を蹴って加速しているため、通常の3倍の速度が出ている。。
ただし、仮面は白かった。
白仮面である。黒いマントを羽織っているせいで仮面が宙に浮き、幽鬼のようである。
「む?」
前方に輝く怪しい光。
空中でぼうっと青白い光が燃えている。
急ブレーキをかける白仮面。近寄ると木の幹にたいまつが突き刺さっている。
「何者だ?」
警戒態勢をとって周囲を見回す白仮面。すると音もなく幹の上に人影が現れる。
「フッフフ」
現れたのは奇妙な格好をした男。見たこともない奇妙な服を着て、左の腰に方刃の剣を2本指している。
肩にかかるような黒い長髪。涼しげな口元に、糸目。
我々ならば、この男の身なりを見れば「まるで江戸時代の侍だ」と思うだろう。いや、間違いなくこの男の姿は侍であった。
「ジャキか。」
白仮面が警戒を解く。ジャキと呼ばれた男が地面に降りる。その間、一切物音がしない。
それは侍というよりは忍者のようであった。
「なぜ貴様がここにいる?」白仮面。
「それはわしのいう台詞だ。」ジャキ。
「トリスタニアにいるはずのお前がときおりいなくなっていれば、気にかかるのは当然だろう。つけてみれば行く先は魔法学校。
あそこにお前のいいなずけがいるとは聞いていたが、逢引とは思えぬでな。」
ジャキの目がギラリと光る。この男、躊躇なく人を殺めるタイプの人間と同じ眼光を有している。
「ふふ。別に隠していたわけではない。」と白仮面。
「実はな、あそこにはバビル2世らしき男がいるのだ。」
一瞬で凍りつく空気。「バビル2世だと?」と訝しげに聞くジャキ。
「いまだに確証が持てないので、ボスへ報告をおこなっていないがな。確証を得る手段を打ってきたところだ。」
ジャキに今までの経緯を説明しだす白仮面。
「お前も知ってのとおり、あの学院には私のいいなずけがいる。お前は知っているかどうかわからぬが、どうも虚無系統の才能を
有しているようなのだ。そのため、普段から監視を部下にさせてきた。そしてある日……」
「バビル2世らしき人間を召還した、というのか?」
その通りだ、と頷く白仮面。
「バビル2世がこちらへやってくるかどうかは、我々の長年の懸案であった。そのため、それらしきものが現れたという報告を
受けては右往左往し、組織が振り回されてきた。なにしろボスはそのころはまだ完全に回復していなかったからな。
ゆえに召還された男が本当にバビル2世なのかどうか確かめてから報告をする必要があると思い、いままで秘密にしていたのだ。」
なるほど、とジャキ。説明に矛盾はない。
ただ、「いかなる手段をとったというのだ?」
「フフ、ゴーリキを使うのよ。」
「ゴーリキを!?」
「ああ、ゴーリキをあの学院に偶然いたフーケに使わせる。もし男がバビル2世ならば、3つのしもべを呼び寄せるはずだ。
なぜなら、バビル2世はゴーリキの攻撃をかわせても他の生徒には無理。となればバビル2世はしもべをあやつって、ほかの人間に
被害が出ぬように戦うはずだ。3つのしもべならゴーリキに引けを取らぬ大きさだからな。」
「ふむ。」
腕組みをして考えるジャキ。そして、
「一つ聞くが、フーケにはいかように話してあるのだ?バビル2世は心を強制的に読むことができるという。万が一でも警戒される
ような情報をフーケに与えていれば、バビル2世はわれわれに気づくかもしれないのだぞ?」
はっとした表情になる白仮面。
「そういわれればそうだ。つい、フーケにはバビル2世という名前と、写真を渡してしまっている。」
「むむむ。」
脂汗を流し、見詰め合う二人。何分経ったのか。時が早く動くようにも、遅いようにも感じる。
「ならばわしが…」
と先に声を出したのはジャキであった。
「万一バビル2世であったらばフーケは捕らえられるだろう。そのときは心を読まれる前にわしがフーケを始末しよう。」
おぬしは急ぎゴーリキを運んでくるがいい。と言って消えるジャキ。炎はおろかたいまつ自体が一瞬にして消えうせた。
ジャキは現れたときから消えるまで、声以外に一切物音を立てなかった。
「不死身のジャキか。いつ私の行動に気づいたというのか。」
なんとなく虫の好かぬ男だ、と思う白仮面であった。
一撃で分厚い壁が粉々になった。
特に力を入れさせたわけではない。数発を叩き込んで破壊する気だったのだ。
「なにこれ……すごい!こんなのはじめて!」
OH!YES!と歓喜の声を上げたのはフーケである。まさかこれほどの力だとは。
最初にゴーレムのようなものを渡されたときはからかわれているのかと思った。
だが自分のゴーレムと融合させて使うといわれしぶしぶ試すと、現れたのは通常の3倍近い強さを誇るゴーレム。
おまけに拳を鉄に錬金する必要もなく、やすやすと壁を打ち抜くとは!
「ゴーリキだとかあの仮面は呼んでいたわね…。でも、この姿はあえて言うならビッグ・ゴールド!そうよ、無敵のゴーレム、
ビッグ・ゴールドよ!」
頭から飛び降り、すばやくレビテーションを唱えて、破壊した壁から宝物庫へ侵入するフーケ。
こうなっては逆に宝物庫にかけた固定化が、フーケを守る鎧となる。ゆうゆうと目的の破壊の杖を探すフーケ。
そうきたか支援!
「な、なにこれ!」
「……。」
「あ、あれは!?」
「ゴーレム!?」
空中と地上でほぼ同時に叫ぶ4人。いや一人は叫んでいないけれども。
腕が魔法学院の本塔外壁を貫いている。あの場所は……
「……宝物庫。」
そうだ、宝物庫だ。賊が進入したのか。
「なんだ、あれは!?」
「わかんないけど………。巨大な土ゴーレムね。」
ルイズは思い出していた。ゴーレムを使い白昼堂々盗みを働くという、噂の盗賊「土くれのフーケ」のことを。
穴から腕をつたって、人影がゴーレムに飛び乗った。何か筒状のモノを抱えている。
ゴーレムが動き出す。ちょうど4人のほうへ向かって、防壁を破壊し、木をへし折りながら悠然と進む。
「くうっ!」
怯える馬の手綱を操って、回避するバビル。
風竜が傍に降り立ち、タバサとキュルケが降りてくる。バビル2世も降りるが、ルイズのことを忘れてしまいほったらかしだ。
「あいつ、壁を破壊したようだがいったいなにを?」
ルイズに話しかけるバビル2世。だがいないことに気づき辺りを見回すと、馬の上から般若のような形相で睨むルイズの姿が。
慌ててエスコートするが、降りた途端弁慶の泣き所を思いっきり蹴られてしまう。
「宝物庫。」
再びタバサ。
「あの黒ローブ、出てきたとき何かを抱えていたわ」
「すると盗賊か?強盗っていうべきだろうか。」
草原の真ん中を歩いていた巨大なゴーレムは、突然ぐしゃりと崩れ落ちた。
土の山と化したゴーレムの中から、岩の塊らしきものが飛び上がり、空の彼方へ消えていく。
慌てて小山の元へ駆け寄るが、ボタ山以外に何もなく、黒ローブの姿も形も、遺留品の一つも残さず消えていた。
上のほうでオリキャラ論争がありましたが、オリキャラじゃないからいいよね?
GRの例もあるし、許されるよね。
と勝手な理屈をつけて入れました。
まあ、いざというときはすぐに退場させられるし。勘弁してくださいってことで
ビッグゴールドキター!?
赤影さんが居ないのはしょうがないとはいえ惜しいが。
というかジャキって…伊賀の影丸の?
読んだことないよ!
ひょっとしてヨミ来てるーー!?
>見ろ!バビル2世の弱点は女だ!
これがしゃれにならなくなってきそうね
うは、なんか横山キャラ総出演の予感?
バビルの作者さんGJ支援
皆名作ばかりだ。見劣りするかも。投下してよろしいですか?
>>303 投下しない理由などあるはずもあるまい。
ありがとうございます。
「やっちゃったね・・・・・」
これで何度目だろう。性懲りもなくまたやってしまった。
食堂から流れてくるおいしそうな匂いが恨めしい。
「きり丸!なんであんなこと言ったの!僕もう昨日から何も食べてないんだよ」
普段はおとなしいしんべえが声を荒げる。無理もない。しんべえにとっては一食抜かされただけでも一大事なのに、丸々一日何も食べることができないなんてのは拷問としか言いようがない。
「まぁまぁしんべえ、きりちゃんだって悪気があった訳じゃないんだし。仕方ないよ」
半ば自分に言い聞かせるように乱太郎が言った。
乱太郎は肩を落とした。まさか、丸一日分の食事を没収されるなんて夢にも思っていなかった。土井先生や山田先生でもこんな罰は与えないだろう。せいぜいゲンコツが飛んでくるぐらいなものだ。
これからどうしようかと考え、隣を見るとボケェと前を見ているきり丸の顔が目に入った。
(きりちゃんもご飯食べられなくてガッカリしてるんだよね)
そう思った矢先きり丸の目が輝きだした。乱太郎はこれが何を意味するのかよく知っている。
「金〜金金金金かね〜」
どうやら彼の探知機が金を探し当てたらしい。
忍玉を支援する。
「行ってらっしゃい」
きり丸はこちらの世界の金の音も聞き分けることができるようになっていたらしい。さすがはきり丸である。
しかし、きり丸を見送ってしまってからはたと気づいた。ルイズが食事を終えて戻ってきた時、きり丸が居ないとまた怒られるんじゃないだろうか。
「『使い魔のくせに勝手に歩き回ってんじゃないの!罰として一週間食事抜き!』なんて言われたらどうしよう」
呼び戻そうにも二人とも一文無しである。きり丸召喚魔法は使えない。
「どうしようしんべえ。またルイズさんに怒られ・・・・・あれ?しんべえ?」
乱太郎は隣にいたはずのしんべえに話しかけていたつもりだったのだが・・・・・。なんとしんべえまでもがいなくなっていた。
(どこに行っちゃったのさしんべえ?)私一人にしないでよ。あぁどうしよう、どうしよう・・・・・・・。
「あんた何ぶつぶつ言ってんの?」
キター。
ビクビクして何も言えないでいる乱太郎にルイズは畳み掛けた。
「他の二人はどうしたの?」
「どうしたの?答えないよ」
乱太郎は突然の襲撃に口をパクパクさせていた。怒ってはいないようだが、ルイズの顔が真ん前にある状態で質問されると正常に頭が働かなくなる。
「まさか、何かやましい事でもしてるの?」「ち、違いますよ」
「じゃあ何なのよ」
「トイレに行くって言ってました」
こんな言い訳を考えつくのに普段の10倍かかってしまった。
「あっそう。じゃあ行くわよ」
落ち着いて考えれば心配する必要はなかったのかもしれない。まぁルイズにとって何が気に障るのか乱太郎はわからなかったので仕方がないことではあるが
その頃しんべえは久し振りのご馳走を頬張り満面に笑みをたたえていた。次から次へと口に運ぶ。昨日の夕飯は抜かされたし、ここに来てまともに食べた料理と言ったらスープぐらいのものだ。いつにも増して美味しく感じられる。
さっききり丸が金を求めて走り出したのと同時にしんべえは食堂に足を踏み入れた。余りにも美味しそうな匂いだったので磁石の如く引き寄せられてしまったのだ。
一段落してしんべえが口を開く。
「さっきはありがとう。ここの料理美味しいね」
しんべえの隣には青い髪の少女が座っていた。
今日はここまでです。少なくて申し訳ない
投下乙!
きり丸どこ行ったんだw
今から投下します
【【注意】】
激しいエロ描写があります!
18歳未満の方やエロが苦手な方は閲覧しないでください!
今更だが虚無の唄は……きついな
ある意味寄生獣よりも
「うー、決闘決闘」
今ヴェリトリスの広場へ全力疾走している僕はトリステイン魔法学院に通うごく普通のメイジ。
強いて違うところをあげるとすればいろんな女の子に興味があったってとこかな。
名前はギーシュ・ド・グラモン。
そんなわけで広場へ続く通路にあるトイレの前にやって来たのだ。
ふと見るとベンチに一人の若い男が座っていた。
(ウホッ!いい男・・・)
そう思っていると突然その男は僕の見ている目の前でツナギのホックを外し始めたのだ。
「やらないか」
冒頭だけでつぼったw
そういえばここは学園の誰かが召喚したハッテン場のトイレがあることで有名なところだった。
いい男に僕は誘われるまま
ホイホイとトイレについて行っちゃったのだ。
彼――ちょっとワルっぽいジドゥシャシュゥリコウ?で阿部高和と名乗った。
ホモ・セックスもやりなれてるらしくトイレにはいるなり僕は素裸にむかれてしまった。
「よかったのかホイホイついてきて?俺はノンケだってかまわないで食っちまう人間なんだぜ」
「こんなこと初めてだけどいいんです。僕、阿部さんみたいな人、好きですから」
「うれしいこと言ってくれるじゃないの。それじゃあとことん悦ばせてやるからな」
言葉どおりに彼はすばらしいテクニシャンだった。
僕はというと性器に与えられる快感の波に身をふるわせてもだえていた。
しかし、その時予期せぬ出来事が・・・
>>313 俺は普通に好きなんですが?
まぁ原作知らないだけだからかもしれんが・・・・。
くそみそかよ、よりによってw
「うっ!わ、忘れてた・・・」
「ん?もうかい?意外に早いんだな」
「ち、ちがう・・・実は決闘に向かってたんです。ここに来たのも広場に向かうで・・・くうっ」
「そうか・・・いいこと思いついた。お前、俺とその決闘変わらないか?」
「えーっ!?阿部さんが変わってくれるのですかァ?」
「男は度胸!何でもためしてみるのさ。きっといい気持ちだぜ。ほら、遠慮しないで変わってみろよ」
彼はそういうと素肌にまとったツナギを脱ぎ捨て逞しい尻を僕の前につきだした。
いろんな化物が召喚されるこのスレで決闘を変わってくれるなんてなんて人なんだろう・・・
しかし、彼の堅くひきしまったヒップを見ているうちにそんな変態じみたことをためしてみたい欲望が・・・。
「それじゃ・・・変わってもらいます」
クン…
ズ!ズズ!
ニュグ!
「は・・・挿入りました・・・」
「ああ・・・次は決闘だ」
「それじゃ行きます・・・」
僕らは繋がったまま彼らは広場へ向かっていった。
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwww
小ネタ終了!
再びROMに入ります!
ちなみに本編とは一切関係ありません><
阿部さんとギーシュの姿にモンモランシー涙目w
一発ネタはやったもん勝ちだけどこれはねーよ(誉め言葉)
アッー!これじゃ青銅のギーシュ改め衆道のギーシュじゃねぇかwww
ベイダー卿が感動の最終回を迎えました
ベイダー終わっちゃったな・・・・
今なら言える
ベイダー卿に影響受けてゼロ魔に興味持ちました
原作読んでイマイチと思ったが、ベイダー卿のお力で再びゼロ魔に興味が出たぜ。
メイ・ザ・フォース・ビー・ウィズ・ユー、ロード・ベイダー!
終わっちゃたなベイダー
原作よりもおも
F.E.A.Rは実に救いの無いラストだが、面白いFPSだなあ。
しかしこういう作品を他と絡めようとすると、
どうしても弾薬の事がネックだぜ。
WA2で書こうかと思ったんだが……
アシュレー:弾切れが怖い
ブラッド:上に同じ
ティム:世界渡る以上、最大の特色であるガーディアンを呼べない
ルシエド:そのガーディアンです
マリアベル:最大の特色であるゴーレムを持って来れるかが問題。
カノン:劣化は固定化の魔法かければ良いが、壊れても修理出来ない。
リルカ:元々落ちこぼれだったり、姉にコンプレックス感じてた事有りで
ルイズと相性良さそうだが後衛型の魔女っ子であるため前衛向きのガンダールヴの力とは相性悪そう。
アナスタシア:アガートラーム有りだとデルフの立場無し、なければただのちょっとえっちなお姉さん。
トカ&ゲー:あのノリを再現出来そうにない。
弾切れもだが、その他の機械絡みやその世界特有の力を持つキャラはクロスしにくいな。
332 :
マロン名無しさん:2007/07/10(火) 05:24:20 ID:1nEkOqMS
ベイダー卿の手紙で泣いた
>>330 忘れるな、FEARはFPSの中で徒手空拳が最強クラスだ
ワルキューレをスライディングでぶっ倒し、ゴーレムを飛び蹴りで粉砕してやれ
>>331 待て、アシュレーは弾切れしても怖くないぞ。奴の主力武器はあくまでもバヨネットによる突きだ。
アクセスも使えるなら弾消費のARM使用なぞ、飾りだ。
アクセス使えなくなるED後でもアクセラレイターと通常攻撃である程度頑張れる。
バヨネット部分にデル公取り付ければ完璧だ。
ってかマリアベルの最大の特徴はレッドパワーによる能力奪取じゃね?
WAやったことないけどデル公が万能武器なのが勘でわかった