☆召喚されて活躍中のジョジョキャラ☆ 第一部+第二部 ジョナサン 卿 シュトロハイム シーザー スケコマシーザー 究極生命体カーズ様 第三部 空条承太郎 法皇花京院 一巡花京院+平賀才人 メロン花京院 ジョセフ アブドゥル ポルナレフ イギー DIO様 ンドゥール ペットショップ ヴァニラ・アイス ホル・ホース ダービー兄 ミドラー デーボ 第四部 東方仗助 仗助+トニオさん 広瀬康一 アンリエッタの康一 デッドマン吉良 猫草 キラー・クイーン
第五部 ブチャラティ ポルナレフ+ココ・ジャンボ(亀ナレフ) アバ茶 ナラ・アバ・ブチャ組 ディアボロとドッピオ プロシュートの兄貴 リゾット ローリングストーン ギアッチョ メローネ 俺TUEEEディアボロ ペッシ ホルマジオ スクアーロ トリッシュ 第六部 引力徐倫 星を見た徐倫 F・F アナスイ 承太郎DISC ウェザー エルメェス プッチ神父 SBR+その他 リンゴォ マウンテン・ティム 橋沢育郎 ジャイロ+才人 ウェカピポ
もはやフーゴが忘れられるのは恒例行事だなw
, -― ――-、
/に (ニ==\
//') に二) (ヽ 新スレを立てやがったなッ!
〃____,r^)__,r、(ニユ| よく立ててくれたよなぁぁぁぁぁぁ
i! ● / /● ヾヽヽ,!
>>1 鬱!……
ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi …じゃなくて
>>1 モツ!
/⌒ヽ__ ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~/⌒ヽ
\ /::::: >,、 __, イァ/ /
. \ |三/ []「/__ /
`ヽ「ミヾr‐ 、[]「ヾ三/
, -― ――-、
/に u (ニ==\ …は違う…
//') u に二) (ヽ うぐぐ………
〃____,r^)__,r、(ニユ|
>>1 己…じゃない……
i! ● / /● uヾヽヽ,!
>>1 没でもなくて……
ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi
ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~`=ーノ
/⌒l,、 __, イー-<
. /lilili/ |三/^ oOo,ヽ
|三 lキヾr-、[] 「! (ニ }
>>6 , -― ――-、
/に (ニ==\
//') に二) (ヽ
〃____,r^)__,r、(ニユ|
i! ● / /● ヾヽヽ,!
ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi そーなのかー
/⌒ヽ__ ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~/⌒ヽ
\ /::::: >,、 __, イァ/ /
. \ |三/ []「/__ /
`ヽ「ミヾr‐ 、[]「ヾ三/
>>1 乙でありますッ!
>>7 そーなんだよー
多分そのうちセッコのSSじゃなくて、しぇっこさんのSSが来ると予想
トリッシュが敵チームの名前の中にあるな。 第五部味方チームを二行にして、二行目にフーゴとトリッシュを入れれば完璧か。
ニコニコ動画にある『じょ☆すた』はカオス
2スレもの間忘れ去られ続けるフーゴ・・・合掌
14 :
マロン名無しさん :2007/06/27(水) 13:13:37 ID:XuKI8p4P
「使い魔は今すぐ逃げたしたい」まとめないの?
_,,, _,,,
/ / _,, / / _,
/ /___,/´ / / / //
/ / / / //
/ /´ ̄ ̄ ̄/ /,r-、/ //
/ / / // / l~Y、 ,r ―――、
/ / / // k / ソ,=、ー ', ',ヘ __,,r'-=- ゙y_―、
__ ,r―==イ ´l/_Y゙l l l | | | l_l___l ヾ、`ヽ,
 ̄ ` ̄ヽ、 ノ l、j l l | | |\r' ==、_ \ <,
)__ノヽイ-' ///` =、、ヽ、` ノ l |、
_r―"´ __ ` ー―テヾ、 `゙` ) ヾ `゙l、
,=―'´ / / _/ _/ Y´、 ,,,,,;;;'''/ , ノ
/、 / / _/ / .ヘ \ ''' \ リ' l |
\/ / / _,, / _/l ヘ, \ ,`Y / /
\  ̄/ / _/ / ! `ー―l、、_;;;,rソノ/ / _/l
ヽ \ / / ∠/| | l ,,,;;;;''__Tテ´ '' / _/ /
\  ̄\ Ll |ミl /r彡彡,l | ̄ ̄ ∠/| |
\ \  ̄\_,r―‐、_ノミl / (@ソ彡 lソヽ, _,、 Ll
\ \ / ,r===ミ ,r===、、 ̄\二三 {_
\ \/ ,Y / リ / __\
\ Y `!、、__/__ ,,Y, / / ヽ
// \/二ll ― / / 、 ̄ ̄ ̄r― 、 | | ヽ
// |o 0ll / // ヽ ,/´~ ̄`l | | 〉
/∠ ! 0 ll  ̄ /'  ̄`ヽ l|○( )l | ! /
7 / ヽ、ll / ヾo 0 0/ Y、/´ Y
//  ̄ ̄ | |
>>1 乙 遂にジョルノかw
一応ジョルノ書いてる人はいたけど 最近見ないな
そういや居たな 最近全然見ないからすっかり忘れてた
アレはアレで凄い好きだったけどなwルイズの「覚悟」を修正するとことか実にジョルノっぽい。
初代から居たのにすっかり忘れてたorz ごめんなさいジョルノの作者さん
物質に生命を与えるジョルノはちょっとした神だな
能力が凄すぎてパワーがちょっと弱いって言うけど、 あんだけありゃ十分だよな。
呼び出す時期によってはレクイエム化してるしな
ジョルノなら俺TUEEEEEEEEEEな展開は余り出さないだろうから レクイエムでもいい気がしてしまうw むしろ壊れでぶっ飛んだ話が読みたい。 敵キャラが翻弄される話はホント笑えるし。
能力が凄いからパワーが弱いってのもおかしな理屈だよな 能力が凄くてパワーが強いスタンドもあるのに
むしろゴールドエクスペリエンスはあのパワーだからこそのあの能力じゃないのか
ボスキャラってほとんどが成長性Aだよな。反則すぎるw まあ、主人公もだいたいAだけど
ホワイト・スネイクってパワーBのくせにやたらと攻撃力強かったな ストーン・フリーを防御の上からでも体に穴開けたりしてたし
先生! ジョルノだと「決闘なんて無駄なんだ無駄無駄……」とかいってまたワルドさんが華麗にスルーされそうなんですが!
>>28 それよりも五部の矢の試験中の言葉言いそう
ワルド「決闘しよう!」
ジョルノ「いやです」
ワルド「今度こそ決闘しよう!」
ジョルノ「明日でいいです」
ギーシュには勿論最長無駄無駄
いや、むしろブチャラティ殴ったときみたいに「鋭い痛みがゆっくり襲ってくる……歯がゆっくり折……れ……」と実況中継を
つまりショック死するってことだな
いや、むしろディアボロのように無限の死を
ジョルノって確か15歳だよな?ルイズよりも年下。 そこら辺を上手くネタに出来たら面白そうだ。
35 :
37 :2007/06/27(水) 14:04:38 ID:???
バイトをやめれて時間があり余ってる俺が来ましたよw 避難所に投下するぜ……宣伝うざいって言わないでネッ! ネッ!
ゼロ魔のクロスSSはいくつか読んだことあるけど、原作はいまだに読んだことないな まあこれからも読まないと思うが
あっそ
ジョルノは15歳でギャングのボスになったってことか・・・ しかしフーゴは肩身が狭いだろうな
>>39 フーゴ「や、やあ。みんなよくやったな!」
ジョルノ「誰です?この変な人は。」
ミスタ「こいつ裏切ったくせに白々しいよなァァ!」
トリッシュ「近寄らないで変態イチゴネクタイ。」
フーゴ「………ショボン」
ちょwwwツラスwww なんだかんだできっと最後は ブチャチームに戻れただろうと思いたい。
いやフーゴは戻らないと思うな
波止場でうなだれてる間に追いついたディアボロに殺されてたりして
もしフーゴがあのまま仲間にいれば・・・と考えてみたけど 特に役に立つシーンはなさそうで泣けた
小説版だとどうなってるんだ?
小説版だとあいつらはダイジョウブだろうか。 ってなんだかんだで心配してる。敵側だろうけど 敵としては出てこない。
>>36 あるあるw
こんなスレも読んでるつながりで、なのはスレも読んでるけど
シリーズものに手をだすほどヒマがないんだよな
今年は何故か異常に忙しいし
投下しよう
GOGO!!
しえんする〜〜〜
「まんまとやられちゃったわね。まあトライアングルクラスのメイジだった んだから仕方ないって言えばそうなんだけど」 キュルケは塀に体重を預けてそう言った。隣に座っているタバサは、いつも のとおり黙々と本を読んでいる。 時は夕暮れ、盗賊のフーケが起こした騒動も終結を見たが被害は甚大だった。 人的なものといえばンドゥールが土に埋もれただけだったが門に塀、宝物庫 が壊され、さらには破壊の杖と呼ばれるものを盗難されたことが問題だった。それは国から預けられているものであり、厳重に保管しておかなければならなかったのだ。 「責任は、誰がとるのかしらね」 キュルケがそう言うと、タバサが答えた。 「一番偉い人」 「学院長、じゃなくて、」 「姫殿下」 「そうよねえ」 ため息をつくと同時に王女と話をしていたルイズとンドゥールが戻ってきた。 キュルケは二人を見てすぐさま事情を察したが、尋ねてみた。 「ねえルイズ、結局どうなるの?」 「……姫様、責任取らされなくちゃいけないかもって」 明らかにルイズは落ち込んでいた。 キュルケは腕を組んで考える。ここトリステインは彼女となんら関係のない 国だ。だから別に王女がどうなろうと知ったことではない。災難だったわね と、一時的に思うだけで次の瞬間には頭の中からきれいさっぱりと消えてし まっている。 しかし、それが自分の尻拭いとなれば話は別だ。 癪である。 「ルイズ、ちょっと話があるんだけど」
その夜、学院長室にほとんどの教師が集められた。『土くれ』のフーケから 破壊の杖をどうやって奪還するかを話し合うためだ。運がよかったのかこれ まで情報が皆無だったその人物のアジトが、村民に目撃されていた。 ならばすぐにでも部隊を編成して向かわせるべきなのだが誰も立候補しなかった。 彼ら彼女らの脳ではこんな算段がされている。どうせほんの数日で王宮にこ の件は報告される。だったらそちらに任せればいい。責任は自分たちにない のだから。 オスマンは厳しい目で一瞥する。なんと情けないことだろう。生徒たちは体 を張っていたというのに。 「やれやれ……」 思わずため息をつく。こうなれば全員を向かわせるべきかもしれない。彼が そんなことを模索し始めたとき、けたたましく扉が開かれた。 「失礼します!」 数名の人物が了承も得ずに踏み込んできた。ルイズ、キュルケ、タバサ、 そしてンドゥール。 「いまは会議中だぞ! 即刻出て行きなさい!」 教師の一人がそう命じるが、ルイズはぐっと一歩奥に進んだ。 「出て行きません! オスマン学院長!」 「なんじゃ?」 「フーケ討伐の役目、私たちにお任せください!」 なんといったか、それを理解するのに何秒かかかった。 「何を言っている!」 「君たちは生徒じゃないか!」 やいのやいのと葬式のように静かだった場が騒然となる。しかしルイズたち はそんな声を無視してただ一人、決定権を持つものを見つめていた。 オスマンは、またやれやれとため息をついた。
『支援した』
「四名に『土くれ』のフーケの討伐を命じる」 当然そんなことを周りの教師は許容できなかった。一丸となって反対するの だが、一睨みで口をつぐんでしまう。 「会議は終わりじゃ。それではミス・ロングビル、彼女らを案内してやって おくれ。そうそう、これが破壊の杖じゃ」 「わかりました」 オスマンは紙に描かれた絵を渡すと、さっさと行けとばかりに五人を学院長室 から出していった。この場を収拾するためだ。 五人はすぐさま外に出て、馬車に乗り込んだ。御者はロングビル、彼女がそ の場所を知っているから自然の流れだ。中では四人が陣を組み、対抗策を相 談していた。 「一番現実的なのは、杖を奪ってタバサのシルフィードで逃げる。こんなと ころかしら。問題はどうやって杖を奪うかってところね」 まずはキュルケの案。お手本のようなものだが、ルイズがそれに噛み付いた。 「何言ってるのよ。私たちは討伐を命じられたの。大体敵に尻尾を向けるな んて貴族じゃないわ」 「あのねえ、私だって勝てるのならそうしたいわよ。でも実力の差は歴然、 それに杖を持ち帰っただけでも誰も文句は言わないわよ。私、あんたに付き 合って死ぬのはごめんよ」 「なによ! 持ち掛けてきたのはそっちのくせに!」 「ええ。貴族のプライドがあるんだもの」
支援ッ!
キュルケは夕暮れ、落ち込んでいるルイズに自分たちで取り返したらどうか と問いかけた。そうして元通り保管してからアンリエッタに報告、そうすれ ば事件は王宮に報告する必要はない。口を合わせて、そんな事件はなかった ということにしたらいいのだ。 ルイズは悩んだ。憎きツェルプストーの女が持ち出してきたひどく魅力的な 提案、いつもなら跳ね除けるのだが敬愛する主君のためという名目がある。 彼女はそれに応じることにした。 そしてンドゥールの聴力で会議を盗み聞き、居場所までわかっているという ことを知った。しかし、はっきりとそこのことを口にしなかったので我慢で きず、部屋に乗り込んで立候補したのだ。 「タバサ、あなたはどう思うの?」 ルイズと口論していたキュルケが尋ねた。タバサ本人は我関せずといいたい のか本を読んでいた。が、顔を上げ、こんなことを言った。 「ンドゥールに任せる」 「なぜだ?」 いきなり名前を呼ばれた彼はそう訊きかえす。 「一番経験がありそう」 「ふむ」 ンドゥールはしばし考え込み、こう言った。 「臨機応変だ」
ンドゥ支援
馬車を途中の山道で止め、しばらく歩いていくと小さな炭焼き小屋を発見し た。ロングビルによるとそここそがフーケの隠れ家であるらしい。 「どう?」 ルイズがンドゥールに尋ねた。彼はいま、杖を地面に突き刺し柄を自分の耳 に当てている。こうすることで音がより鮮明に届くとのことだった。 「物音はしない」 「じゃあガセなの?」 ルイズはちらりとロングビルを見た。 「さあな。ともかく、入って確かめるしかない」 ロングビル、その後ろにンドゥール、ルイズたち三人と続き、小屋に近づい ていった。罠などはまったく用意されておらず、足場が悪いぐらいなものだった。 小屋に着き、さっそくンドゥールが壁に耳を当てる。 「……無人だ。呼吸音すらないので眠っているわけでもない」 「あ〜あ、ガセだったのね」 キュルケが愚痴を言う。 「それでも一応調べてみるべきです。見張りと探索、二手に分かれましょう」
ルイズとタバサ、ンドゥールの三人が小屋に入る。中は簡素でほとんど寝泊 りぐらいしかされていなかったようである。ンドゥールは杖を床にたたき、 地下がないかを調べ、ほかの二人は手当たり次第にそこらじゅうをひっくり 返していった。 「あった」 「なにがよ」 「破壊の杖」 「はあ!?」 ルイズがタバサを見ると、確かに彼女はフーケに奪われていった箱を持って いた。いくらなんでもあっけなさすぎる。 「これ本物なの?」 「わからない」 「なら開けてみればいい」 ンドゥールがそう提案する。ルイズとタバサはわずかな間だけ視線を交差さ せるが、結局それに乗ることにした。留め金をはずし、ふたを開ける。 「……一応、学院長の絵の通りね。でもこれが杖?」 杖、というわりには妙に胴が太い。 「おいお二人さんよ」 ンドゥールの背中にいたデルフリンガーが声をかける。 「いきなりなによ」 「いやな、ちょっとそれを相棒に触らせてみてくれや。もしかしたらなにか わかるかもしれねえしよ」 「そうとは思えんが、まあいい」 ンドゥールが手を出し、ルイズがそこに破壊の杖を乗せる。と、彼は急によ ろけてしまった。なんとか倒れずにすんだものの、全身に汗がびっしょりと 浮かんでいる。 「……なるほど、どこかで繋がっているということなのか」 「なに? ンドゥール、なにかわかったの?」 ルイズが問いかける。 その返答をさえぎり、キュルケの悲鳴が聞こえてきた。
もうわかってるんじゃないかなw 支援
貴様っ!見ているな・・・っ!
支援だっ!
支援ありがとうです。 次回でようやく1巻終了。明日ですかね、また。
乙!! どんな手段でフーケ倒すのか楽しみだ。
目を切り裂かれそうだなこのフーケ。
GJ!
>>65 フーケ「最後のゴーレムです…これが精一杯です…
ワルドさん、受け取って(ry」
ンドゥール「バルス」 フーケ「目が!目がぁ〜!あぁああ〜〜!!」
次回、ウォーターカッターでフーケが唐竹割りにされます
何時も思うがギトーとかいうスネイプもどきは風最強思想の持ち主なんだからフーケ討伐に名乗りを挙げろよと。
ヒント 威張りたいだけの根性なし
スネイプにロックハートが入ってるから生徒には強気だが実はチキンなんだよ
そういやゼロ魔とポッターのクロスって見たこと無いな まぁいいや、サァ行くか。
『行く』とは『投下』か?ならば支援してやる。
>>73 そもそもハリーは境遇と血だけで主人公にはなり得ないキャラだからなぁ。
正直あそこまで魅力感じないキャラは初めてだったぞ
ある意味ロンのが主人公ぽい感じだしな
ネギも魅力ないな
ハーマイオニーで全てが許せる
ハリーはいっそのこと魔法使いじゃなくて忍者とかクラリックとかにすればよかったんだよ 魔力はあるけどカスみたいなもので、チンカラホイでスカートめくるぐらいしかできないという 落第魔法使いって設定で
ガンカタかYO!
妹が言ってました。ダービーの弟よりも兄が好きだと。同感です。 投下させていただきます。
85 :
一巡後…… :2007/06/27(水) 17:26:05 ID:???
ああ困った困った困った弱った弱った。 「表面的には焦っていても、心の中では常にクール」がモットーのルイズちゃんだけど、こればっかりは本当にまいった。 「おいおい後がつかえてるんだぞ。さっさと終わらせろよゼロのルイズ」 「あなたのせいで私達まで使い魔無しなんてことになったらどうするのよ」 「そうだぞ、くだらないワガママ言うなよ。立派な眼鏡じゃないか」 ここでまたドカン。笑われるかわいそうなわたし。 眼鏡。眼鏡かあ。眼鏡だよねぇ。眼鏡、眼鏡。うううう。ああああ。 くうう……慌てるな。落ち着くんだ。 冷静になるんだルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。名前長っ。 「うるさいわね! あなた達ちょっと黙ってなさいよ!」 とりあえず怒鳴り返すポーズだけはとっておくとして……さてどうする。 今はまだ笑う余裕があるけど、これ以上時間を使えばまわりの空気も悪くなるでしょ。 そうなればわたしが悪者みたくなって、皆に責められる。 この後いまいちな使い魔召喚した子達はきっと 「ルイズの馬鹿が時間使いすぎやがって。おかげで俺までとばっちりさ」 「まったく、ゼロのルイズにも困ったもんだな」 ダメダメダメ。これはダメ。 なんで他人の使い魔までわたしの責任になるのよ。おかしいでしょ。 だいたいここでゴネきって再召喚させてもらうとしても、この眼鏡が出てくるまですでに呪文詠唱十七回。 十八回目も手ごたえ無しで爆発、こりゃ当然失敗したと思ったらそこにはこの眼鏡。 やり直すとしても……まあ、普通に考えて成功する見込み無し。 「さっさと契約しなさい、ミス・ヴァリエール。眼鏡の何が悪いというのかね」 この毛髪ツンドラ地帯、人事だと思っていい加減なこと言ってくれるじゃないの。 「眼鏡は悪くない」 だったらあんたの使い魔にしなさいよザ・眼鏡。 「そろそろあきらめろよゼロのルイズ!」 みんな静かに。考えがまとまらない。笑うなマリコルヌ。肉屋に卸すよ。 グラモンの馬鹿、いちいち隣の縦ロールにささやいてるんじゃない。 グラモンの阿呆、その好奇心丸出しな顔を引っ込めなさい。
86 :
一巡後…… :2007/06/27(水) 17:27:40 ID:???
うううう。どうしようかなあ。眼鏡で我慢すべきかなあ。嫌だなあ。でも使い魔無しよりは眼鏡かなあ。 フレームをつついてみた。レンズをノックして、蝶番を何回か開閉させてみる。 実体が無かったり、この世界には無い物で作られていたり、わたしに話しかけてきたりすることはない。 まごう事なき、混じりっ気無し、誰が見ても正真正銘、ただの眼鏡だ。 コレ本当に眼鏡以外の何者でもないね。なのにわたしの使い魔だってさ。困ったね。あはははははは。 もうどうにでもなれとダメモトで眼鏡をかけてみた。 お、ちょっとすごいな。かなり遠くの方までしっかり見える。 べつに目ぇ悪いわけじゃないんだけど、それでも効くもんねぇ。 ただ見た目だけじゃなく、実際的なところにも気を配ってるってわけか。 すごいねコレ。眼鏡なんだけどね。あははははははははははははははははははは。 ……なんかもうどうでもよくなってきた。疲れた。 人間であり、貴族でもあるこのわたしが、なぜ眼鏡ごときにここまで気を遣わなければならないのか。 もういいよ。眼鏡眼鏡。みんなのばーかばーか。うんこうんこ。 「ミス・ヴァリエール。気は済んだかのな」 「……はい」 なるだけ情けない顔にはならないよう振り向いたけど、あたしの努力は結局無駄に終わった。 どれだけ頑張ったっていつもこうなる。 もう本当にね。みなさんかんべんしてください。 眼鏡を額の上に押しやって、肉眼で皆を見る。普通だ。 眼鏡を鼻の上に据え付けて、レンズ越しで皆を見る。普通に全裸だ。 お前もうコラいんちき眼鏡いい加減にしなさいよ。
87 :
一巡後…… :2007/06/27(水) 17:29:18 ID:???
「どうしたのかね?」 「いえ、あの」 「気分でも悪いのかね?」 「あ、ちょ、ちょっと待ってくださいミスタ・コルベール! そこで止まって!」 全裸のまま真顔で近づいてくる人間がいればわたしもビビる。 しかも、その、なんというか、コルベール先生は他の男子に比べて、その……。 ま、まあいいや。意外な人の意外な発見は置いておくとして、問題はこの眼鏡だ。 みんなが「何やってんだこの馬鹿?」って顔でわたしを見ている。 眼鏡をかけると、全裸のみんなが「何やってんだこの馬鹿?」って顔で見ている。馬鹿はあんたらだよ。 何度か繰り返してみたけど、やっぱりこの眼鏡をかけるとおかしなことになる。 これはひょっとして、ただの眼鏡じゃない? それともわたしの頭がおかしくなった? あ、キュルケってばちゃんと下の毛も赤いのね。そりゃそうか。 「ちょっとモンモランシー」 「なによゼロのルイズ」 「あなた、昨日の晩虫に刺されたりしなかった?」 モンモランシーは怪訝な顔で 「何で知ってるの?」 「肩とか?」 「だから何で知ってるのよ」 本物だ……この眼鏡は本物だ。ひょっとしたらわたしはとんでもない物を呼び出してしまったのかもしれないぞ。 あ、キュルケのおっぱいすごい。乳房とかいうべきなのかもしれないけどあえてこう言う。おっぱい。 でかいだけだと思ってたけど大きさだけじゃないわ。大きなおっぱいにありがちな形崩れが全く無い。 トレーニングとかしてんのかな。バストアップの体操とか。 でも努力のしがいもあるよね。あれだけ大きかったらわたしだってするもん。 いいなあキュルケばっかり。おっぱい大きいし、魔法もすごいし。いいなあああ。 「ちょっとルイズ。何よ、人のことじろじろ見て」 「そっちこそ何よキュルケ。なんでわたしがあなたを見るのよ。自意識過剰なんじゃないの」 乳首の色も綺麗な桜色。褐色の肌によく映えること。いいなああああ。
88 :
一巡後…… :2007/06/27(水) 17:30:53 ID:???
とりあえず以上です。毎日少しずつ進めます。 友達とラーメン屋に行って、プッチ神父の魅力について熱く語ってきました。
全裸www ついでに支援
なんという好感のもてるダメルイズwww
ちょwwwwwww
マジでジョジョと関係あるのかその眼鏡?笑ったけど。
……支援のつもりが終わっていただと!! orz
このルイズ駄目人間だw
そういやダイハードてスネイプ殺されたなぁ。
この眼鏡の元ネタってなんだったっけ?
まだ分かってない。
素敵な眼鏡ではあるが・・・ネタがさっぱり思い浮かばないぞ。
スティール召喚マダー
とりあえず眼鏡キャラを揚げていけばいいんじゃね?
透ける眼鏡を装備してるキャラはいねーだろw
なんかわからんがとりあえずダメ人間ぶりにワロタ
あらゆる人間の尊厳を一瞬にして奪い去る ある意味最強の使い魔だなこれwww
ミキタカ?
ダメのルイズワロタw
透けるといえば静・ジョースター
ジョジョじゃなくて短遍とかそっち方面かも試練 といっても元ネタが浮かばないのは相変わらずだが
別の意味で展開がディ・モールト気になるのですが
ルイズが始まりすぎな件について
まだジョジョの片鱗も見えてないのに コメント多すぎワラタ
アクトンベイビーかスポーツマックスか 一巡後のミキタカ 後はワムウとリゾット 透明能力がありそうなのはこのくらい?
タイトルが一巡後……って事は眼鏡で見てる人物だけが神父が加速して一巡させた後の刑務所の状態になると言うことなのか? それともセンベエ博士の作った透視眼鏡か?
泉だったら少々の不条理は叶えてくれるかも知れん。
タバサを見たら「勝った・・・!」とか呟きそうなルイズだな
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、 /⌒` 三ミヽー-ヘ,_ __,{ ;;,, ミミ i ´Z, ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡 _) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 >';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.) ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~ ):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ ) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} そんな危険なものを子供に持たせるのは危ない { .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ 私が預かるとしよう ,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | ,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ __ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_ \ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、 \ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__ \ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_ `、\ /⌒ヽ /!:.:.| `、 \ /ヽLf___ハ/ { ′ / ! ヽ
ギーシュやマリコルヌがその眼鏡召喚してたら……
マリコルヌ・ド・グランドプレ――出血多量で死亡。
ころしてでもうばいとる
前スレで放置ワルドを見てたら 「決闘して!ねっ!決闘して!ねっ!ねっ!」 というのが浮かんだんだが本物よりウザイなこれ
ギーシュ二回ツッコまれてんのワラタw
115 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2007/06/27(水) 18:11:07 ID:??? 、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、 /⌒` 三ミヽー-ヘ,_ __,{ ;;,, ミミ i ´Z, ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡 _) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 >';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.) ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~ ):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ ) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} 詳しく調査せんといかんな { .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ ,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | ,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ __ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_ \ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、 \ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__ \ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_ `、\ /⌒ヽ /!:.:.| `、 \ /ヽLf___ハ/ { ′ / ! ヽ
卿、慌てすぎです どこまでコピーしてんすかw
これが卿の偏在ですか
未だに何が召喚されたのか分からん!
ジョジョ関係無しというオチはないよな
順当に行けば静だよな でも別にあのグラサンで透視できるって訳でもないし
短編は二つとも持ってるけど…そんな眼鏡無いしなぁ…マジ分からん
ヒントは一巡後か… 一巡後と眼鏡と全裸…… 駄目だ、さっぱりわからん
カブト虫! いちじくのタルト! らせん階段! 眼鏡! カブト虫! …眼鏡?
静は射程距離内の物を透明にするだけだから眼鏡越しなんていう妙な条件から違うだろうと思われる。 一巡後なのでそういう能力を付加されましたと言われたらそうなのかとしか言いようがない。 つまり誰なのか全然ちっともわかんね。
一巡後・・・だからSBRと6部か。ちょっと読み返してみるかな。
一巡後の1〜5部キャラという可能性もあるぞ。 サイトと一緒に召喚された花京院も一巡後だしな。
. ,;' ,;ルヾ;) . 》i' ~,i~,;' 逆に考えるんだ「新手のスタンド使い」だと考えるんだ -'`ヾ"゛ィ-、
なんでそんな遠くから言うんですか卿w
逆に考えるんだ しょーがねぇなぁーの人にやられたと考えるんだ
>>111 究極カーズ様は?全生物の能力持ってるなら擬態とかカメレオンとかで出来そうだが。
擬態じゃ透視はできないだよ 透明になってるんじゃなくて体色を周囲に合わせてるだけだよ 同じ理屈でメタリカも透視はできないだ
宇宙人が変身した姿だとしてもあれはないだろ
そういやまとめの更新が進んでないな…
誰がどこを更新するか宣言してやると便利じゃね?
逆に考えるんだ 自分で更新しちゃえばいいやと(ry
>>142 . ,;' ,;ルヾ;)
. 》i' ~,i~,;' その発想は無かった
-'`ヾ"゛ィ-、
眼鏡で見たら、一巡後のエンポリオ状態(全裸)になるのか?
145 :
506 :2007/06/27(水) 20:04:43 ID:???
21時ごろ投下すると宣言しよう!
そん時支援ッ!
ミキタカが変身した物で靴とかはジャンプ力上がってたけど 眼鏡に変身したらやっぱ眼力上がるんだろうか・・・
見る力二倍でも、遠くまで見ることはできても透視は無理だろ。
俺も、その次に…ころあいを見て…投下すると宣言させてもらうッ!!
150 :
星屑 :2007/06/27(水) 20:38:51 ID:???
じゃ、21時までまだ時間あるし今から投下するぜ。
発明! コルベールエンジンとタバ茶三号 長い円筒状の金属の筒に金属のパイプが延び、 パイプはふいごのようなものに繋がり、円筒の頂上にはクランクがついていて、 そしてクランクは円筒の脇に立てられた車輪に繋がっている。 という文を写していてよく解らない形状の物体を見て生徒達は首を傾げた。 何だこれ? と。 それはコルベールが持ってきたカラクリであった。 「これは私が発明した装置で、油と火の力を使い動力を得る装置です」 意味不明な説明を聞きまたもや首を傾げる生徒達。 油と火で動力って何よ? どういう理屈で何の役に立つものですか? つかこれ本当に魔法の授業? おもちゃ遊びするなら授業料返せ。 そんな冷たい視線を浴びてもコルベールはそしらぬ顔をしていた。 というか自分の発明品に酔い、生徒達の眼差しに気づかなかった。 自信満々に装置の説明を続ける。 「まずこの『ふいご』で油を気化させる。 するとこの円筒の中に、気化した油が放り込まれるのですぞ」 慎重な顔でコルベールは円筒の横に空いた小さな穴に杖の先端を差し込む。 呪文を唱えると断続的な発火音が聞こえ、続いて気化した油に引火し爆発音に。 「ほら! 見てごらんなさい! この金属の円筒の中では、 気化した油が爆発する力で上下にピストンが動いておる!」 すると円筒の上にくっついたクランクが動き出し、車輪を回転させ、 箱についた扉を開く。するとギアを解してぴょこっ、ぴょこっと、 中から蛇の人形が顔を出した。 「動力はクランクに伝わり車輪を回す! するとヘビ君が顔を出してご挨拶!」 終始意味不明理解不能の説明を聞き終え、キュルケが呆れた声で質問する。 「で、それがどうしたっていうんですか?」 紙タバコ製作のスポンサーにさえ理解されず、コルベールはようやく落胆した。
投下の嵐がくるぞッ!!支援だ!!!!
「えー、今は愉快なヘビ君が顔を出すだけですが、 例えばこの装置を荷車に載せて車輪を回させる。 すると馬がいなくても荷車は動くのですぞ! 例えば海に浮かんだ船の脇に大きな水車をつけて、この装置を使って回す! すると帆が要りませんぞ!」 「そんなの魔法で動かせばいいじゃないですか」 「諸君! よく見なさい! もっともっと改良すれば、 何とこの装置は魔法が無くても動かす事が可能になるのですぞ! ほれ、今はこのように点火を『火』の魔法に頼っておるが、 例えば火打石を利用して断続的に点火できる方法が見つかれば……」 コルベールは興奮した調子でまくしたてたが、生徒達は全員呆れていた。 このおっさん、いよいよボケたか? てな感じである。 だが一人だけ、講釈を終えたコルベールに拍手を送る者の姿があった。 承太郎だ。 「驚いたぜ……まさか本当に『エンジン』を作っちまうとはな」 それを聞いてコルベールは目頭を押さえ、涙をこらえた。 ああ、やっと解ってくれる人がいた。まあ承太郎なら解って当然だが。 「ダーリン。その『エンジン』ってすごい物なの?」 キュルケが訊ねると、承太郎はうなずいた。 「エンジンを発展させれば……馬より速く走る馬車や、 風石なんぞに頼らず鳥よりも速く空を飛ぶ船だって作れる。 それこそメイジの魔法なんぞ子供騙しに思えるほどの物をな……」 「ふーん? とてもそんなすごい物には見えないけど……」 承太郎のフォローを聞いても、キュルケはいまいち理解できなかった。 あの蛇の人形が挨拶するだけのおもちゃが、そんなすごい物になるのか? 他の生徒達も同じような反応だ。 承太郎が異世界から来た事を知るルイズでさえ。
題名から吹いたw 支援ッ!
「ううっ、ジョータロー君。いつか君が言ったように、 この装置を使ってもっとすごい事をできるようにしてみせるよ。 君が話してくれた『クルマ』や『バイク』のようにね」 くるま? ばいく? 結局誰一人コルベールの偉業を理解できぬまま授業は終了した。 昼食の時間になると、承太郎だけじゃなくギーシュも食堂に現れなかった。 どうしたんだろう? ルイズはちょっぴり疑問に思う。 承太郎は多分厨房でメイドからご飯をもらっているんだろうけれど……ギーシュは? ギーシュは厨房の片隅で、余り物で作ったサンドイッチを食べて「ううむ」とうなった。 「これは……ンマ〜い! ずるいぞジョータロー、いつもこんなおいしい物を独り占めか」 「やかましい。てめー等は食堂に出てる豪勢な料理があるじゃねーか」 「あっちよりこっちの方がおいしいのだ。むううっ、そこのメイド、おかわりだ」 空の皿を出されたシエスタは、快く返事をして新たにサンドイッチを作ってきた。 「いや、うまい、ホント、とっても美味、グルメに目覚めそうだね」 「で、こんな所で飯を食ってる理由は何だ?」 承太郎もサンドイッチをおかわりする。 「ああ、それなんだがね。あの『エンジン』とやらに君も関わってるそうじゃあないか」 「まあ……な」 「それで、本当なのかなと思ってね。メイジの力を使わず、 馬車よりも速く馬を用いない馬車だとか、空を鳥よりも速く飛ぶ船だとか。 君の話ではすでにそういう物があるかのような物言いだったが……」 「信じなくていーぜ」 どうでもよさげに承太郎は答えたが、おかわりを持ってきたシエスタが瞳を輝かせた。 「ジョータローさん、ギーシュ様、いったい何の話ですか? メイジの力を使わずに、その、空を飛ぶ船とか、よく解らないんですけど」
やれやれだぜ、と承太郎は帽子のつばを下ろす。 「……一応、俺の故郷にはそういう道具があるんでな」 「ホントかね? 信じがたいが、いったいジョータローの出身はどこなんだ? 名前や服装から相当離れた場所から召喚されたようには思うが。まさか東方?」 「私、もっとジョータローさんの故郷の話が聞きたいです!」 二人にせがまれ、承太郎は面倒くさがったが、 久々にじっくり日本の事を思い返すのも悪くないと思って語り出した。 『異世界』『地球』『日本』といった単語は使わず曖昧に『故郷』の話として。 半信半疑ながらも結構驚きつつ話を聞くギーシュ。 全面的に信じてすっごく驚いて話を聞くシエスタ。 興味津々といったように瞳を輝かせつつコップを交換するタバサ。 話し疲れてコップの中身を一気飲みして盛大に吹き出す承太郎。 「ゲホッ!? ガハッ! グフッ! ……し、シエスタ。水を……!」 「えっ!? は、はい! 今入れ直してきます!」 シエスタは大慌てでテーブルから離れていった。 咳き込む承太郎と、顔にかけられた緑色の水をハンカチで拭うギーシュ。 「失敗」 テーブルの下から声がして、二人の視線が集中する。 そこには承太郎の水を飲みながら残念がるタバサの姿があった。 タバサが承太郎の水を飲んでいるという事は、 承太郎が飲んだ水はいったいどこから現れたのだろうか? ギーシュは承太郎がテーブルに置いたコップを取って鼻を近づけてみる。 「この匂いは……はしばみ草だ」 「タバサ! どういうつもりだ!?」 承太郎に怒鳴られ、タバサは無表情のままテーブルの下から出てきた。 「……タバサ特製はしばみ茶三号」 略して『タバ茶三号』だ。そこ、変な想像しない。 「はしばみ草の絞り汁に甘い果汁を加えて飲みやすくアレンジ」 「……つまり……俺にはしばみ草を食わせたかった、って事か?」
うなずくタバサ。呆れるギーシュ。水を待ち焦がれる承太郎。 と、そこにシエスタが戻ってきた。 「お、お待たせしましたジョータローさん。……あれ? ミス・タバサ、いつの間に」 シエスタの疑問を無視して、タバサは厨房から立ち去ってしまった。 それに構わず承太郎はシエスタから水を奪い取り、一気に飲み干す。 「……ぐっ……はぁ、はぁ」 「あ、ジョータローさん。大丈夫ですか? キャッ!」 ジョータローが椅子から転げ落ち、床に這いつくばるという屈辱的な姿をさらす。 「頭痛がする。は……吐き気もだ……くっ……ぐぅ……。 な……何て事だ……この俺が……気分が悪いだと? この俺がタバサに茶を飲まされて……立つ事が……立つ事ができないだと!?」 「大袈裟だなジョータローは。そんなにはしば――」 「スタープラチナ!」 ギーシュが持っていたはしばみ茶のコップが猛烈な勢いでスタープラチナに掴まれ、 さらにもう一方の手がギーシュのあごを掴んで無理矢理押し開きはしばみ茶を流し込む。 「ガボガボッ! ゲホゥ! み、水ッ!」 「え、ま、またですか!? 少々お待ちを!」 シエスタはスタンドが見えないのでコップが宙に浮いているように見えたが、 とりあえずギーシュの危機と察し大慌てで再び水を汲みに向かった。 戻ってきたシエスタは、ギーシュに水を渡しつつ、承太郎が倒れた理由を訊ねてきたが、 承太郎は頑として答えず、ギーシュにも厳重な口止めがなされ、コップも洗われたため、 結局シエスタは承太郎が倒れた理由を知る事はなかった。 それが後にひとつの小さな奇跡を起こす。 でもそれはまだ先の話。 ちなみにギーシュは無事授業に復帰したが、承太郎はルイズの部屋で一日中寝込んだ。 すると夢の中で誰かが「貧弱! 貧弱ゥ!」と言ってきたので、 そいつの口にはしばみ草のサラダをたらふくぶち込んで再起不能にしてやった。 夢から覚めてもそいつが誰かは思い出せなかったので、忘れる事にする承太郎だった。
158 :
星屑 :2007/06/27(水) 20:44:22 ID:???
以上ッ! 投下した……。 45分から投下する予定だったが、ちと早まってしまった。 ちなみにタバ茶三号は苦味と甘味が絶妙にブレンドして地獄黙示録。
発明! コルベールエンジンとタバ茶三号 この題名は何だ?
ちょっと飲んでみたい
なかなか気のいいギーシュになってきたなw
>>157 DIO使で突然ディオ様がハシバミ草のにおいがして気持ち悪くなったらワロスwwww
承太郎のセリフwww 作者殿自重しなさい!
未来で大流行するタバ茶を幻視した 幻覚だった
タバ茶って文字通りかwww GJ!
>夢から覚めてもそいつが誰かは思い出せなかったので 先祖からの仇敵忘れんなよw
バロスwwwwww ギャグも上手いとは尊敬するぜ
貧弱貧弱!って言ってるDIO様が茶を無理矢理飲まされて承太郎と一緒にむせてるの想像して和んだ。
GJ!!! タバ茶と聞いて期待したんだが騙されたぜwww 最近、ギャグの切れ味まで鋭くなってきやがったぜ!
DIOや承太郎さえも倒す究極食物ワロタ
しかし、俺TUEEEボスには通用しなかったことが立証されている
このはしばみ茶に元祖タバ茶を混ぜたらおいしくなると思うんだ!
>>171 か・・・神だ!神には勝てない!人間は服従するしかないんだ!
>そこには承太郎の水を飲みながら残念がるタバサの姿があった。 間接ちゅー?
タバ茶3号すげぇwwwwww
>>168 想像してみた
すっごい和んだw這いつくばってむせてそうだなww
>>174 タバサ「ガッつくようで悪いんだがその水くれないか?好物なんだ」
承太郎「ああ」
タバサ「サンキュー」
レロレロレロレロ
乾汁かよ!
>>171 変態も普通に食ってたな
ディアボロと変態の共通点……って変態ってことか?
トニオさんに料理してもらう以外解決策ねーな
変態だとはしばみ草に耐性があるのかw …あれ? てことははしばみ草が好物なタバタンm ウワナニヲスルハナセー
はしばみ草を食べればタバタンとフラグを立てられるんですね?
ちょこっと書いてみたんだがキャラダブっちゃまずいかな?
いいんじゃないか まぁ展開とかカブりまくるようならどうかと思うが
花京院とかポルポルとか仗助とか康一とか兄貴とか既に被ってるキャラはいくらでもいるから無問題
普通においしく頂けるような気がした自分は少数派ですか 青汁うめぇwww
主人公はマリコルヌだ。被ることはないと思う
>>183 生ハム兄貴とかボスも二人いるから無問題
かまわん!いけ
タバサとの友情は共にはしばみ草を食すことから始まる
同じキャラでも人それぞれそのキャラにどういう思いを込めてるかの違い というのがあると思うんだ。 何が言いたいのかというとダブっても気にするな
191 :
506 :2007/06/27(水) 21:12:43 ID:???
20分に投下するぜ!
そろそろ投下してもよいのだろうか…不安だ。みんな判断を頼むッ!!
194 :
506 :2007/06/27(水) 21:15:08 ID:???
やべ、ミスった、星屑のひとと違う人が書き込みしてたのか!! どうやら俺は、投下する前の緊張で画面をしっかり見ていなかったようだ。
投下ラッシュの予感
また時が加速するな。
だれでもいいッ!はやく読ませてくれッ!!
200 :
506 :2007/06/27(水) 21:21:07 ID:???
文章をコピーしろ!コメント欄に貼り付けろ! 深呼吸をして投下しろ!ハリー!ハリー!ハリー!ハリー!ハリー!ハリー! いや、行けばいいと思うよ!
一味さんマダー
いや、506…先に行ってくれ…なぁに『すぐに俺も行くさ』…… ちょっとだけ……ちょっとだけ……休んだらすぐに俺も歩き出すさ……
205 :
506 :2007/06/27(水) 21:26:18 ID:???
じゃあ先に行かしてもらうとするか。
206 :
183 :2007/06/27(水) 21:26:45 ID:???
オレは506さんの次に投下してもかまいませんね!?
歌が聞こえる。おそらく洋楽だ。どうして、そしてどこから聞こえてくるのかはわからない。 というよりもここは何処だろうか?あたり一面真っ白でそれ以外何も見えない。いやぼんやりとだが人影が見える。 歌はその人影から聞こえているように感じる。 She keeps Moet and Chandon in her pretty cabinet 'Let them eat cake' she says, just like Marie Antoinette A built in remedy for Khrushchev and Kennedy And anytime an invitation you can decline Caviar and cigarettes well versed in etiquette Extr'ordinarily nice 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜...(〜〜〜) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (〜〜〜〜?) どうしてだろうか、サビが殆ど聞こえない。私の耳がおかしいのだろうか? To avoid complications, she never kept the same address In conversation, she spoke just like a baroness Met a man from China went down to Geisha Minah Then again incidentally if you're that way inclined Perfume came naturally from Paris (naturally) For cars she couldn't care less, fastidious and precis 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(〜〜〜〜) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(〜〜〜〜〜?)
SPWwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
すまん、誤爆
いや、おかしくはない。他の部分は聞こえる。どうしてだかサビの部分だけが聞こえないんだ。 人影をよく見てみる。 Drop of a hat she's as willing as a playful as a pussy cat Then momentarily out of action, temporarily out of gas To absolutely drive you wild, wild She's out to get you 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(〜〜〜) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (〜〜〜〜〜?) その人影の右腕だけはやけにはっきり見えた。その腕は…… 意識の浮上を感じる。それと同時に体が何らかの影響を受け揺れているのがわかる。何だ? そういえば疲れて眠ってたんだったな。それにしても頭がうまく働かない。目を開けるとそこにはミイラ男の顔が至近距離にあった。 「うおおっ!?」 頭が覚醒し一気に跳ね起きる。しかし目の前にはミイラ男の顔! 「イタッ!」 「グベッ!」 当然のようにぶつかってしまった。い、痛い……、頭が覚醒してても事態は飲み込めてなかったようだ。 頭を手で押さえながらミイラ男を見ると顔を押さえながらうずくまっている。 そうだ、このミイラ男はギーシュだ。すぐに意識が覚醒できないほど寝ていたのか。 「おいギーシュ。大丈夫か?」 とりあえず声をかけてみる。 「な、なんとか大丈夫……」 ギーシュが顔を押さえながら立ち上がる。さすがギャグキャラだ。結構な勢いでぶつかったというのに丈夫だな。 「その顔の布切れ取っといたほうがいいぞ。格好悪いし、いつまで着けてる気だ?」 まったく紛らわしい。
う、うろたえないッ!ジョジョスレ民はパッと見て何の曲だかわからなくてもうろたえないッ!
キラークイーンwwwwwwww
「きみは謝るということを知らないのかい?せっかく夕食だから起こしてあげたのにこんな目に合わされたぼくに謝ろうという気持ちはないのかい!?」 ギーシュが顔を押さえながら怒鳴る。 「しかもぼくのこのセンスにケチつけるなんてきみの美的センスはどうかしてるよ!」 声からして割と本気で怒っているようだ。いつの間にか手に杖も持っている。 「……すまなかった」 とりあえず謝っておく。もし謝らなかったら危険な目にあう、そんな感じがしたのだ。 というかセンスはお前の方がどうにかしてるぞ。 「わかればいいんだよ、わかればね」 かなり屈辱的だ! ギーシュと一緒に1階に下りルイズたちと合流する。テーブルには料理と何本かのワインビンがあった。 ギーシュやキュルケが率先してワインを飲み始める。どうやら明日アルビオンに渡るから大いに盛り上がろうということらしい。 こいつら自分たちの命の危険を考えたことがあるのだろうか?いつ敵に襲われるかわからないのに酒を飲むなんて何を考えているのだろうか。 キュルケから酒を勧められたが断り早々に料理を平らげ部屋に戻る。 ベッドの上に寝転がるが眠くならない。夕食を食べる前に寝ていたからな、仕方ないことだ。 ベッドから起き上がりベランダに出る。気分転換になるだろう。 空を見ると月が一つしかなかった。赤い月が見当たらない。何故だ? そういえば昨日ワルドが言っていたな。今日は二つの月が重なる夜だと、『スヴェル』の月夜だったか? 元々もとの世界ではこの景色が当たり前だったな、ここまで月が大きくはなかったが。 しかしこういう月を見ながら酒を飲むのはいいかもしれないな。もし命の危険がなければ飲んでいたかもしれない。
She is killerqueen?
キラークイーンwww
さて気分転換にもなったし部屋に戻るか。振り向いて部屋に戻ろうとすると突然自分の体が影に覆われる。何だ? 再び振り向くとそこには巨大な何かがあった。その何かが私への月明かりを遮っている。何だこれは!?さっきまでこんなもんはなかったぞ!? よく見ると何だか見覚えがある。……そうだ!ゴーレムだ! さらに観察するとゴーレムは岩で出来ているようだった。『土くれ』のフーケと戦ったときのゴーレムは土で出来ていたがどうやら岩でも作れるらしい。 ゴーレムの肩に何か乗っている、いや誰かが座っているようだ。髪の長い女だ。懐から銃を素早く取り出す。 「お久しぶギャゴッ!!??」 何か話しかけてきたがそれを無視し銃を撃つ。胸に2発、腹に2発、顔に1発。 ルーンで強化されたスピードと動体視力で撃ったんだ。反応できまい。それを示すかのように弾丸はすべて敵に当たり、ゴーレムの肩から落ちていった。 やっぱり銃はいい。こういった時に素晴らしい効果を発揮する。 敵を眼前にして防御してない馬鹿でよかった。っとそんなこと考えている場合じゃない。部屋に戻りデルフを掴む。後ろでゴーレムが崩れていく音がする。 敵はこれだけではない筈だ。はやく対応できる用意をしなければ!それにしてもさっきの敵どっかで見たことあったな、まあいい。 1階へ行ってルイズたちと合流したほうがよさそうだ。やれやれだクソッ! 1階に下りるとルイズたちも敵に襲われていた。敵はメイジではなく傭兵のようで矢で攻撃している。数も多い。 ルイズたちは床と一体化しているテーブルの足を折りそれを盾にして攻撃を防いでいた。 デルフを抜き姿勢を低く保ちながら素早くルイズたちの場所へ行く。とてもじゃないが1人で逃げ切れるような人数ではない。 もしかしたら2階の方が安全だったんじゃないか?ドジこいた!クソッ!2階から一人で逃げればよかった!
キラークイーンと言えば「頑張れタブチ」ですが
ちょww吉良ヒドスwww
容赦なさすぎwwwwwwwwwwwww
以上! しかしまた2日分投下しちまった。 もうだめかもしれんな。 ちなみに歌はこの後の展開に意味がある!・・・・・・・・・・・予定
フーケかわいそすぎるw
フーケ退場wwwww
ちょwwwフーケ秒殺wwww
これはもう(フーケは)ダメかもわからんね
登場から10行もたなかったな・・・ 歌詞を読んでたらキラークィーンが聞きたくなってきたよ。
ここのフーケもたいがい酷い扱いだなwww あ、ワルドもか
フーケ可愛そうすぎるwwwww この曲はキラークイーンか?
フーケ死んだwww
GJ! 吉良カッコヨスwww フーケ……台詞を言えずににリタイア
シアーハートアタックの元ネタがキラークイーン収録のアルバムなのか楽曲なのか未だにわからない
231 :
183 :2007/06/27(水) 21:36:52 ID:???
すまん一味さんのあとで投下する
キラークイーンは名曲 歌詞全然知らないんだけどNE!
致命的なの3発も食らッチマッタ!ww
>胸に2発、腹に2発、顔に1発。 これは間違いなく死んだねw
静かに暮らしたい使い魔さん!!G・J!! まちがいなくフーケ死んだなwフーケ哀れw 余韻にしたりつつ、俺は45分に投下するとしよう……
Killer Queenを聴きながらみてたら… こんな偶然あんのか?
吉良は弾丸の補充どうやってんだ?
この世に不思議なことなど何もないのだよ
>>237 君
それはそうとGJ!吉良はマジで冷酷だなwww
ミスタは頭に三発喰らってもなお生きていました
弾はデッドマンQの最後にたんまりパクってきたから当面問題ない
>>238 弾は召喚されたときに一緒に持ってきてるぜ
そういやフーケ吉良に以前腕1本持っていかれたのか
逆に考えるんだ 【今死んだ】から 【この後落ちぶれなくて済む】と考えるんだ ………まぁ死んだとは書いてないけどね!
星屑の人といい吉良といい 実に面白い展開が続くなあ
そういや短編以外での死者ってまだ一人なんだよな
では…皆さん、まだまだ、余韻にひたりたいところでしょうが……ここで俺の投下の時間だッ!!
252 :
506 :2007/06/27(水) 21:47:57 ID:???
死んだか死んでないか書いてないからわからない? 逆に考えるんだ。 どっちでもいいさと考えるんだ。
ピリッっと来いッ
限界だっ!支援するねっ!
支援
「…ここはどこ?私はさっきまで飛行機に乗っていたはず…」 トリッシュはその日、ローマに乗る飛行機の中にいた。 多忙な中、久しぶりに時間の取れたジョルノとミスタとともにフットボールの試合を見るためだ。 トリッシュは飛行機の中で、空港で買ったファッション誌の最新号を読みながらいつの間にかまぶたを閉じ穏やかな眠りについた。 (それがどうだろう?今、私の周りにいるガキどもの格好…まるで映画でみた魔法使いのよう…。) トリッシュが物思いにふけっていると、その『ガキども』のなかから桃色の髪をしたかわいらしい少女が自分に近づいてくるのがみえた。 トリッシュは、チラッと確認すると、すぐに興味をなくしたように目線を足元に下げ、思考を再開した。 実際、トリッシュは最初スタンド攻撃を疑ったが、それならば最初から飛行機の中で始末すべきだ、わざわざ私をここに連れてくる必要はないだろう。それにこの少女からは殺気や敵意と言ったものはほとんど感じられなかった。 なにより近づいてくる動作がまるで隙だらけだ。これならすぐ『やれる』。 (それとも………わたしを『拉致』するために………?いいえ、それならここにつれてくる間に私の意識を覚醒させないための手を打つはず………)
そういやトリッシュって15歳だからルイズより年下なんだよな
トリッシュが桃色の髪の少女を完全に『シカト』している間に少女はトリッシュに向かって何か言った後、トリッシュの肩をつかんで、いきなり『キス』をした……!! 「……!?……!!」 トリッシュは桃色の髪の少女を突き飛ばすと、自分の最も信頼するパートナーを呼び出す。 ……すなわち『スタンド』をッ!! 「スパイス・ガール!!!」 トリッシュの目の前、すなわち桃色の髪の少女とトリッシュの間に『力を持ったビジョン』が現れる。 「トリッシュ、コノ痛ミハ、直接『スタンド』デアル、私ニ、アタエテイルッ…!!」 スパイス・ガールは、桃色の髪の少女に対して警戒しつつ、トリッシュに警告を与えた。 「トリッシュ、コノ少女ハ、スタンド使イ、カモシレナイッ!!トリッシュ、警戒ヲスルノデス!!」
しかしどう見てもルイズのほうが年下だ。
トリッシュとスパイス・ガールが油断なくその桃色の髪の少女と周囲の人間たちに警戒していると、その少女はスパイス・ガールを見ると、驚いたような、いや、恐ろしいものを見たかのような表情をした後、短い悲鳴とともにバタンと倒れた。 「…………トリッシュ、コノ少女ハ、完全ニ意識ヲ失ッテイマス。通常、スタンド使イハ意識ヲウシナウト、スタンドヲ出スコトガデキマセン。 ……ナニヨリ、コノ少女ハ、私ヲ見テ、驚キマシタ。トリッシュコノ少女ハスタンド使イカモシレナイガ……敵デハナイ『可能性』ガアリマス……」 トリッシュを狙う『刺客』は何度か来たことがあったが、そのすべてがトリッシュが『スタンド使い』であることを知っていた。 もちろん、知らされずに差し向けられた『可能性』もあるが『暗殺』の成功率を上げるためにはトリッシュがスタンド使いであることを教えておくべきだろう。それよりもたまたま巻きこまれただけの『スタンド使いの才能を持った少女』である可能性が大きい。 (ジョルノやミスタなら……いえ、他のパッショーネのメンバーなら間違いなく『始末』しているでしょうけど……私は、できるだけ無関係な一般人は傷つけたくない…) トリッシュは警戒しながらもその少女を見つめていた。
トリッシュはスタンド込みで二度おいしいな支援
スパイスガールはスタンドなのにそそられる
ルイズはわがまま トリッシュもわがまま つまりは…どうなるんだろうな?
支援だぜ
「やっぱりゼロのルイズだな!使い魔との契約もまともにできないなんて!」 「ゼロのルイズは何をやってもだめだな!」 周囲の人間たちが何か言いながら指を刺して笑っているのが見えた。なぜかトリッシュはすごく『不愉快』な気分になった。 そんな中一人、頭の禿げ上がった男が自分たちに近づいてくるのが見えた。その男を警戒しながらも桃色の髪をした少女を守るかのようにトリッシュが『無意識』にわずかに動いたことをトリッシュ自身も気づいていなかった。 「ふむ……左手を抑えていたようですが…『使い魔のルーン』は刻まれていないようですね。どこか他の場所に……失礼!」 その男はトリッシュをじろじろ見た後、急に気づいたかのように顔を赤くしながら目をそらした。どうやら、この男には目の前にいるスタンドが見えていないようだ。 「…ゴホン!さて皆さん教室に戻りますよ!」 まるで『ゆでだこ』のように顔と頭を真っ赤にしながら、大声で周囲の人間に向かって叫ぶ。 周囲の人間たちは杖を振るうといっせいに宙に舞って城…いや、教室へと飛び立っていった。
支援するッ
爆破するっ!
「ミスヴァリエールと……その……失礼、使い魔くん名前はあるのかい?」 トリッシュのほうを見ながら、目はかなり上空をみているが、男は尋ねてきた。 「トリッシュ。トリッシュ・ウナよ」 おそらく自分のことを言っているのだろうとトリッシュは、トリッシュは自分が恐ろしく落ち着いていることに驚きながらも、短くこたえた。 「では、トリッシュ君、君のご主人様は私が連れて行くとしよう。 使い魔といえど女性に力仕事をさせては、仮にも貴族に名を連ねるものとして恥ずべきことだからね」 男は、そういって横たわっている少女に杖を振るうと、その少女を宙に浮かせた。 「トリッシュ君、君は道がわからないだろうから私も君と歩きながら学院に向かうとしよう。ついてきたまえ」 男はちらちらとトリッシュを見ながら、鼻の下を伸ばしながら、歩き出した。
5部が終わった後のトリッシュなら成長してるから、姉みたいな立場になるのかな。 年下だけど。
乳チラw
ちょwwコルベールロリコンwww
「ミスヴァリエールと……その……失礼、使い魔くん名前はあるのかい?」 トリッシュのほうを見ながら、目はかなり上空をみているが、男は尋ねてきた。 「トリッシュ。トリッシュ・ウナよ」 おそらく自分のことを言っているのだろうとトリッシュは、トリッシュは自分が恐ろしく落ち着いていることに驚きながらも、短くこたえた。 「では、トリッシュ君、君のご主人様は私が連れて行くとしよう。 使い魔といえど女性に力仕事をさせては、仮にも貴族に名を連ねるものとして恥ずべきことだからね」 男は、そういって横たわっている少女に杖を振るうと、その少女を宙に浮かせた。 「トリッシュ君、君は道がわからないだろうから私も君と歩きながら学院に向かうとしよう。ついてきたまえ」 男はちらちらとトリッシュを見ながら、鼻の下を伸ばしながら、歩き出した。
「……トリッシュ、ドウヤラ…私達ハ、マタヤッカイナ事ニマキコマレタノカモシレマセン」 (そう……見たいね……どうするべきかしら、私達は……) 「マズハ情報ヲ集メルコトデス。情報ハ全テノ答エニダドリツクタメノミチシルベデス!」 (そうね……『情報』をあつめるべきね……!) トリッシュはその男とあるきだした。まずはここがどこかを聞かなくては、そう思いながら。
>>262 エロイねw
でもあの姿はトリッシュの精神や才能に影響されてああいう姿になったのだろうか?
なかなかああいうハッキリした女性型スタンドっていない感じだし。
あれ? トリッシュの場合はもしかしてスパイスガールの方に刻まれたのか? つかスパイスガールの能力がガンダールヴで強化されたからって、柔らかくなる以外に何かあんのか? 親父と同じ時飛ばしの習得とか?
傍目には15歳には見えない件について。
シールを剥がすッ!
>>278 単純にWANABEラッシュが強くなるだけじゃね
>>277 「精神の形」がスタンドだから、最初はストーンフリーも女性型だと思ったんだ。
でも成長していくごとにどんどん男らしくなっていって・・・
>>279 欧米人ってのは日本人から見たら実年齢以上に見えるもんだよ。
その逆も然り。日本人は欧米人から見たら実年齢より幼く見えるもんさ。
なに、ルイズが幼く見えるだって?
それは仕方ないさ異世界人なのだからね。
以上だ…!! なにぶんまだまだ2chに慣れていないせいでだいぶ手間取ったがどうやら最後まで投下することができたぜ。 トリッシュは原作終了から半年から1年くらいで召還されたことにしている。 あと、刻まれたルーンだが…『一味違う使い魔』 俺が言えるのはここまでだぜ……あとは自分達で考えなッ! ……スマン調子こいてた。あと二回おんなじの投稿したのもスマンかった。
乙!!
色々とGJ! ところで、これで投下するって言ってた人はもういないのかな? いないなら避難所の転載するけど。
287 :
183 :2007/06/27(水) 22:09:11 ID:???
すまない今から投下する
マリコルヌ・ド・グランドプレ――現在17歳、彼女なし、童貞 この物語は彼の熱き恋のHistoryである! 「ルイズの奴、平民なんか召喚してるぜ!」 「うるさいわね!この風邪っぴきッ!」 「誰が風邪っぴきだ!僕は『風上』のマリコルヌだぞ!」 「マリコルヌ君、時間がないですからちゃっちゃと済まして下さい」 落ちこぼれの同級生を茶化していた一人の生徒が教師に促される。 トリステイン魔法学院と呼ばれるこの場所は貴族の子息たちが集う学び舎である。 ただし、この学院で教えることは魔法学院の名の通り、この世界で絶対的権力を持つ 貴族たちのその立場を支える魔法と言う技術を教える場所である。 今日はその生徒たちの使い魔となり、そして彼らの今後を左右する重要な儀式 『サモン・サーヴァント』が行われていた。 「さて、『ゼロ』のルイズにこの『風上』のマリコルヌが 本当のサモン・サーヴァントを見せてあげよう」 「うるさいわね!失敗するところを見ててあげるわ!!」 「『ゼロ』の君と一緒にしないでもらいたいなぁ」 嫌味にニヤつきながら呪文を唱え、彼の前にゲートが現れる。 しかし一向に使い魔となる生物が現れない。 「あれあれ?風邪っぴきの使い魔さんが出ていらっしゃらないわ? ひょっとして使い魔になりたい生き物がいないのかしら?」 「う、うるさいな今に出てくるさ!それから僕は『風上』だ!」 それからしばらく待つも一向にゲートを通ってくる気配がない。 周りの同級生たちと教師の視線が突き刺さり、マリコルヌの心に 不安と言う名の雲が広がっていくその時であった。 ゲートの表面に変化が訪れ、一体の生物が姿を現した。 「きッ来たあー!ほら見ろ来たじゃないか!……あれ?」 「ひょっとしてコレって平民じゃないの?」 「君まで平民を呼ぶなんて……どうしたんだいマリコルヌ?変な顔をして」 マリコルヌは自分が呼んだ平民の少女に釘付けとなった 一目惚れというヤツである。
このスレの住人が二重投下かよッ!と思うような奴らだと思っているのか? 住人達はこう思っている。 二重投下かッ!しかし逆に考えるんだ。GJなSSを二話読めたような気になってお得なんだ、と。
>>284 一味違うってそういう意味か
今から楽しみだ
「マリコルヌ君まで平民を呼ぶとは……」 「なによ、自信タップリに言ってこの有様?なっさけないわね」 「本当にどうしたんだいマリコルヌ?顔が真っ赤だよ」 級友の嫌味や心配の言葉など耳に入らず、マリコルヌは女性に見入っていた 露出過多な服装に包まれた、猫科の動物を思わせるしなやかな肢体 気の強そうな顔立ち、その全てがマリコルヌの心臓を震わせ、 脳髄に走った熱い衝撃は彼を燃え尽きさせた。 「マリコルヌ君、早く契約を済ませなさい」 「……ハッ!?サーイエッサー!マリコルヌ契約を行いますですサー!」 息荒くジワリジワリとにじり寄るマリコルヌ、その姿はハッキリ言って変質者のそれだ。 そして少女の唇に自分の唇を合わせようとしたその瞬間! 彼の口に『見えない何か』が突き込まれた! 『テメェー!ナニキスシヨウトシテヤガンダァーッ!コノブタ野朗ガァー!!』 「おぶべッ!?」 『シャブレ!ワタシノ拳をシャブレ!コノドグサレガァッ!!!』 「おごごごご?!」 周りにいた者たちは何が起こったのかわからなかった。 契約を行おうとマリコルヌが顔を近づけたら、何故か口を限界まで開けて 地面に横たわったのだ! しかし、すぐにそれは間違いと気付いた。なぜならマリコルヌが何もない空中に 手を掲げて必死になって『何か』を掴もうとしていたからだ!
こっちもトリッシュ?
まさかこっちもスパイスガール!?
ミドラーか!?
「マリコルヌ!何をやっているんだね?!」 「なんだか判らんがとにかく彼を助けねば!」 マリコルヌを助けようと教師や生徒が走り出す。 『コッチニクンジャネェー!コノコッパゲガァ!!』 「なんだ?!足が動かんッ!」 「うわわわ!?助けてくれ!僕のモンモランシー!」 『ゴキブリホイホイニ捕マッタミテーニ這イツクバッテロ!』 教師と多数の生徒たちがマリコルヌの手前で突然転んで地面に張り付けられたように 身動きが取れなくなっていた。 それと同時にマリコルヌの口に詰められていた『何か』が僅かに引き戻されるのを 感じ取り、跳ねるようにマリコルヌは飛び起きそして平民の女性に自分の顔を叩きつけた! 「うぶぶ…ぶはッ!な、何よアンタはッー!!」 顔を何かで叩かれた少女はその衝撃で目が覚め、自分が見知らぬ男にキスされている ことを知って二度衝撃を受けた。そして更に――― 「うあっ!熱ッ!」 胸に焼き鏝を押されたような衝撃を受け、三度に渡る衝撃で気を失った。 「お?おお!身体が動くぞ!」 「怖かったよーモンモランシー。君のその胸の中で僕を慰めてくれえー」 少女が気絶すると同時に張り付けられていた教師たちが起き上がる。 それを見て満足したようにマリコルヌは微笑むと、ファーストキスをしたことを思い出し その衝撃で気を失った。
GJ! トリッシュはスパイスガールとコンビで召喚されたとも言えるな これからの展開に期待してるぜ
なんというWAAAAANABEEEEE このスレは間違いなく今ぐにゃぐにゃに柔らかい
やっぱりヤバイよなー投下しちゃったけど エルメェス兄貴にしとけばよかったかな
胸にルーンが刻まれたか。 ま、虚無の使い魔じゃないからカンケー無いがね。
ところでルイズが召喚したのはサイトなのだろーか。 もしくは別のジョジョキャラ?
かぜっぴき主役の人もGJ! 幸せそうなかぜっぴきにフイタw 投下は今度こそ終わりかな? 終わりなら五分後に代理投下行きます。
やべ…先に切れられちゃったwww G・Jだぜぇーーーおい、この『キレかた』はよぉーーーッ!! ディモールトいいッ!!
307 :
マロン名無しさん :2007/06/27(水) 22:19:30 ID:SBlEd8DJ
また新たな神父が降臨された…
10時くらいに寝るのが健康だ・・・それはわかっているんだ だがよぉー(ry
310 :
奇妙な代理 :2007/06/27(水) 22:21:20 ID:???
代理投下行きます 101 名前: 奇妙なルイズ [sage] 投稿日: 2007/06/27(水) 21:33:25 ??? ラ・ロシェールで一番上等な宿『女神の杵』 この宿に泊まったルイズ達は、一階の酒場で適当な料理をつまんでいた。 今後の予定などを話していたが、ロングビルはラ・ロシェールにとどまると聞いて、ギーシュが何故ここに止まるのかと質問した。 「私は、ミス・ヴァリエール、そしてワルド子爵が帰還されない場合の連絡役ですから」 ロングビルの答えに「なるほど」と頷いていると、そこにワルドが戻ってきた。 ワルドはアルビオンに向かう船を調達するために出かけていたのだ。 席に着いたワルドから、アルビオンにわたる船は明後日になると告げられる。 「あたしはアルビオンに行ったことがないからわかんないけど、何で明日は船が出ないの?」 キュルケのふとした疑問にワルドが答える。 「明日の夜は月が重なるだろう、『スヴェル』の月夜だ。アルビオンに行くには距離がある。その翌日の朝ならアルビオンがラ・ロシェールに近づくんだ」 キュルケは、タバサのシルフィードに乗せて貰えば良いと考えたが、シルフィードに無理をさせるのは少し気が引ける、おとなしくワルドの言葉に従うことにした。 ルイズも同じ事を考えていたが、本来ならお忍びの任務、タバサの力を借りるのはあまり良くないと思い、何も言わなかった。 ワルドが席を離れると、あらかじめ預かっていた鍵を机の上に置く。 「さて…そろそろ寝るとしようか。部屋は取ってある、ルイズと私は相部屋だ、後は…」 それを聞いたルイズは顔を真っ赤にする。 「そんな、ダメよ! ままままだ私たち結婚してる訳じゃないし、それに…」 「婚約者だからな、当然だろう?それに…大事な話があるんだ、二人きりで話をしたい」 そう言って、ワルドはルイズを連れて部屋へと入っていく。 後に残された四人はしばらく悩んだが、ギーシュは一人、他の三人は相部屋ということで落ち着いた。 ルイズとワルドが入った部屋は、この宿でもっとも上等な部屋であり、そのつくりは貴族の館の私室のようで、豪華な装飾の割には落ち着いた雰囲気のいい部屋だった。
シエンタ
312 :
奇妙な代理 :2007/06/27(水) 22:22:24 ID:???
102 名前: 奇妙なルイズ [sage] 投稿日: 2007/06/27(水) 21:33:55 ??? ラ・ロシェールで一番上等な宿『女神の杵』 この宿に泊まったルイズ達は、一階の酒場で適当な料理をつまんでいた。 今後の予定などを話していたが、ロングビルはラ・ロシェールにとどまると聞いて、ギーシュが何故ここに止まるのかと質問した。 「私は、ミス・ヴァリエール、そしてワルド子爵が帰還されない場合の連絡役ですから」 ロングビルの答えに「なるほど」と頷いていると、そこにワルドが戻ってきた。 ワルドはアルビオンに向かう船を調達するために出かけていたのだ。 席に着いたワルドから、アルビオンにわたる船は明後日になると告げられる。 「あたしはアルビオンに行ったことがないからわかんないけど、何で明日は船が出ないの?」 キュルケのふとした疑問にワルドが答える。 「明日の夜は月が重なるだろう、『スヴェル』の月夜だ。アルビオンに行くには距離がある。その翌日の朝ならアルビオンがラ・ロシェールに近づくんだ」 キュルケは、タバサのシルフィードに乗せて貰えば良いと考えたが、シルフィードに無理をさせるのは少し気が引ける、おとなしくワルドの言葉に従うことにした。 ルイズも同じ事を考えていたが、本来ならお忍びの任務、タバサの力を借りるのはあまり良くないと思い、何も言わなかった。 ワルドが席を離れると、あらかじめ預かっていた鍵を机の上に置く。 「さて…そろそろ寝るとしようか。部屋は取ってある、ルイズと私は相部屋だ、後は…」 それを聞いたルイズは顔を真っ赤にする。 「そんな、ダメよ! ままままだ私たち結婚してる訳じゃないし、それに…」 「婚約者だからな、当然だろう?それに…大事な話があるんだ、二人きりで話をしたい」 そう言って、ワルドはルイズを連れて部屋へと入っていく。 後に残された四人はしばらく悩んだが、ギーシュは一人、他の三人は相部屋ということで落ち着いた。 ルイズとワルドが入った部屋は、この宿でもっとも上等な部屋であり、そのつくりは貴族の館の私室のようで、豪華な装飾の割には落ち着いた雰囲気のいい部屋だった。
313 :
奇妙な代理 :
2007/06/27(水) 22:23:19 ID:??? 103 名前: 奇妙なルイズ [sage] 投稿日: 2007/06/27(水) 21:34:25 ??? 「きみも腰掛けて、一杯やらないか? ルイズ」 ルイズは言われたままにテーブルに着くと、ワルドが注いだワインを二人で乾杯した、ルイズは恥ずかしさからか、少しうつむいていたが。 「姫殿下から預かった手紙は、きちんと持っているかい?」 ルイズはポケットの上から、アンリエッタの封書を押さえた。 どんな内容なのか具体的に入ってくれなかったが、恋文に似た思いで書いたのだと想像はつく。 ウェールズから返して欲しいという手紙の内容は、もしかしたら…そこまで考えて頭を振った、今はそんなことを考えても仕方がない。 そんなルイズを心配して、ワルドが語りかける。 「不安なのかい? 無事にアルビオンのウェールズ皇太子から、姫殿下の手紙を取り戻せるのかどうか」 「そうね。不安だわ…だけど……」 そこでルイズはハッと気づく、ワルドの後ろに見える、比較的大きな姿見の鏡に、あの青い色の幽霊が浮かんでいたのだ。 ワルドはルイズの視線に気づき、ふと後ろを見る、しかしそこには誰もいない。 鏡にも何も映っていなかった。 「ずいぶん心配しているのだね…大丈夫だよ。きっとうまくいく。なにせ、僕がついているんだから」 「そうね、あなたがいれば、きっと大丈夫よね」 ルイズは落ち着いたフリをして答えるが、内心は焦りがあった。 心の中で誰かが警鐘を鳴らしている、何かがおかしい、何かが引っかかる。 昔、吸血鬼が居た。 その吸血鬼のカリスマ性とも言うべき、人を『恐怖』させ『安心』させる姿。 あの雰囲気に共通する、何かがあるのだ。 いつの間にか、ワルドは遠くを見る目になって、ルイズに語り出した。 ワルドはルイズとの思い出を語り、そして、ルイズの魔法は4大魔法ではなく、別の魔法…すなわち虚無の魔法に最も近いのではないかと言った。 歴史書が好きだったワルドは、始祖ブリミルの魔法についても調べていた、火炎と油による爆発は、火と土の合成だが、単体で爆発を起こせる魔法は存在しないはずだとまで言った。 それが本当の事かどうか分からないが、ルドが自分を評価してくれているのは分かる。 しかし現実味を感じられない、どこか白ける気すらした。 そして…