1992年少女コミック1号より「ふしぎ遊戯」という漫画が連載されたンだ!
一部は終わってしまったが、これから第二部が始まるのでこの漫画について語ってくれ。
この漫画はオレと美朱の「愛」の力によって、2日に1回の速度で連載される。
時々オレが蟲毒で操られたり、二人の気持ちがすれ違って変な時期に合併号になる場合もあるが、気にしないでくれ!
あと、第一部のあらすじを置いとくから、読ンどいてくれよな!
第一部のあらすじ
中学三年生の夕城美朱は、図書館の奥で見つけた四神天地書の中に吸い込まれ、朱雀の巫女として
紅南国を救うため、朱雀七星士を探すこととなる。
朱雀七星士の一人、鬼宿と惹かれ合う美朱だったが、同じく四神天地書に吸い込まれた
親友の本郷唯と敵対することになってしまう。
七星士は揃ったものの、倶東国の青龍七星士の心宿の策略により、朱雀召喚は失敗。
新たな朱雀召喚の方法を求め、北甲国、西廊国にある神座宝を求める旅に出る。
しかし、柳宿、張宿らの犠牲も空しく、神座宝は倶東国に奪われ、呼び出された青龍によって、
朱雀の力は封印されてしまう。
さらに、美朱は四神天地書の世界から弾き出され、戻れなくなってしまう。
現実に戻った唯は、引き離せたと思った美朱と鬼宿が一緒にいるのを見て心宿を呼ぶ。
一方、四神天地書の中では、倶東国との戦争で軫宿が死に、更に心宿に一騎打ちを挑んだ星宿も死んでしまう。
心宿は、倶東国の皇帝を殺し、現実世界にやってくる。
そして唯に最後の青龍への願いで神になろうとし、七星士の力を失った鬼宿を一蹴、唯も青龍に取り込まれてしまう。
唯を助けようとする美朱をも殺そうとするが、唯が朱雀の封印を解いたため美朱は朱雀を召喚して、
青龍に取り込まれた唯を救出する。
さらに美朱の兄奎介に呼び出された井宿と翼宿、死んだ七星士も現実世界に現れ、鬼宿に力を送る。
心宿は、鬼宿と互角以上に戦うも青龍の力を封印され、鬼宿に敗れ消えた。
七星士たちは四神天地書の中に戻るが、鬼宿は朱雀の力で現実世界に転生し、
高校生になった再び美朱と再会するのだった。
朱雀の巫女
・夕城美朱:「四神天地書」に吸い込まれ、冒険の末、鬼宿と結ばれる。
青龍の巫女
・本郷唯:美朱の親友。擦れ違いにより美朱と対立していたが、和解した。
朱雀七星士
・鬼宿(たまほめ):拳法で戦う七星士。美朱と相思相愛。現実世界に転生した。
・星宿(ほとほり):紅南国の皇帝。美朱のことが好き。心宿と戦い死亡。
・柳宿(ぬりこ):怪力の持ち主で、女装して宮殿にいた。尾宿と戦い死亡。
・井宿(ちちり):変身や瞬間移動などの術を使う。顔の傷を隠している。
・翼宿(たすき):関西弁の元山賊。炎が出るハリセンが武器。
・軫宿(みつかけ):治癒の術を使う七星士。倶東国との戦争で死亡。
・張宿(ちりこ):頭脳明晰な少年だが、「張」の字が出ていないとその頭脳を発揮できない。箕宿に憑依され自害。
青龍七星士
・心宿(なかご):倶東の将軍。策略で美朱たちを苦しめるが、現実世界での戦いで鬼宿に敗れ死亡。
その他
・太一君(たいいつくん):大極山に住む老婆。その正体は天帝。美朱たちに力を貸してくれる。
・鳳綺:星宿の后。柳宿そっくりの顔で、星宿の子を宿している。
・夕城奎介:美朱の兄。現実世界で四神天地書のことを調べている。
・梶原哲也:奎介の友人にして協力者。
・朱雀:美朱に召喚され、鬼宿を現実世界に転生させた。
・青龍:唯に召喚されたが、巻物に封印されている。
第二部 七十八回 「はじまりの呼び声」
四神天地書での冒険を終えた美朱は高校生活を満喫していた。
調理クラブに入った美朱はケーキの完成を喜ぶが、騒ぎすぎたため顧問に注意される。
早速味見をしてもらおうとするが、部員達は顔を背け知らんぷり。
そこに運悪く唯が調理室に顔を出し、味見をさせられることになってしまう。
あまりの不味さに言葉を続けられない唯の横で、うまくできた、と思い喜ぶ美朱。
その後ろではやはりまずかったか、と引きつった顔の部員達。
ところで、このケーキは『彼』へのプレゼントらしい。
唯も哲也に何か作ってあげれば?と言う美朱だが、ガラじゃない、と唯。
学校の帰りに美朱と唯はカフェに入っていく。
そこは鬼宿の生まれ変わりである宿南魏(すくなみ たか)がバイトする店だった。
魏に哲也に送ったクッキーのことを言われ、目をそらす唯。
二人が半年前の冒険に思いを馳せていると、豪華なデザートが届く。
が、魏からのサービスに唯が感心している間に美朱が平らげてしまい、唯はご立腹。
と、そこに別の高校の男子達が二人ナンパしてきた。
美朱たちのところへ行きたい魏だったが、マスターに止められる。
美朱たち彼氏がいると撥ねつけるのだが、なかなかしつこく絡んできて美朱のケーキをつぶしてしまう。
初めてのケーキを台無しにされ怒る美朱と、制服が汚れた埋め合わせを要求する男子高生。
たまらず魏は助けに入り、男子高生はK.O.されるが、美朱は肩を落として潰れたケーキを捨てに行く。
その様子を見て声をかけようとする魏だったが、怖い笑顔を浮かべたマスターにクビにされてしまった。
帰り道、誰かに呼ばれたような気がした美朱に、魏は潰れたケーキの箱を出しお礼を言う。
ゴミ箱に捨てたんだから汚いよ、と美朱は言うが、魏は美朱が作ったものだから汚くはないと笑顔で答える。
でも、やっぱり不味かった…。
いい雰囲気になった二人はキスしようとするが、奎介がバイクで突っ込んで来る。
激しい衝突音の後美朱が見たものは、倒れたバイクとヘルメットを被った兄に抱きつかれ、ちゅーしている魏だった。
そして、美朱の誕生日は二人で過ごそうと約束して別れる。
上機嫌の美朱は日記も書き、就寝するが…。
「………朱…美朱…
…我を………早く
我を求めよ 我に力を早く…早く
朱雀の巫女」
夢に朱雀星君が現れ飛び起きる美朱。
翌日、夢のことを気にかけ、授業に身が入らない美朱は、誕生日には奈良へ校外学習行く予定だと聞きショックを受ける。
夜、魏に連絡をした後、二人で祝うはずの誕生日を妄想し、一人芝居をする美朱…。
それを眺めていた兄は呆れ顔だった。
高松塚古墳の資料館で壁画を見学する美朱たち。
壁画にはそれぞれが守護する方角に玄武、青龍、白虎が描かれていたが、朱雀の壁画はない。
首をかしげる美朱たちの後ろから、魏、圭介、哲也が現れ、盗掘の際に壁画が壊されたしまったと解説をする。
サークルの研究旅行の行き先が奈良だったらしい。
ちなみにサークルの違う哲也は唯に会いについて来ただけである。
二十八宿の中に自分の前世の名前「鬼宿」を見つけ、他の七星士を思い浮かべる魏だったが、
星宿たち四人が死んだことは忘れてしまっている様子。
そうこうしている内に美朱達は移動時間が来たため、夜の自由時間に待ち合わせをして別れる二人。
そして誕生日を二人で過ごす魏に晩飯をおごらせようとする独り身の奎介であった。
自由時間になり宿を抜け出した美朱は待ち合わせ場所の高松塚公園に向かう。
魏はまだ来ておらず、ドキドキしながら待つ美朱に突然耳鳴りが…。
何物かの声に導かれ辿り着いたのは古墳の前。
探しに来た魏に声をかけられ我に返る。
魏はプレゼントとしていつでも連絡が取れるようにと、ポケベルを渡す。
魏は、初めてのプレゼントに喜ぶ美朱を、今夜は返したくはないと抱きしめ、二人は唇を重ねる。
と、魏の背後の石の上に「それ」が現れた。「それ」は美朱がかつて召喚した…
「朱雀!?」
美朱が朱雀の存在に気付くと、周囲の石から朱い光が立ち上る。
次の瞬間、美朱の姿は光の奔流に飲み込まれ、消えてしまう。
美朱が目を開けると、そこは見覚えのある壁画に囲まれた空間だった。
そこに朱雀が現れ、人の姿に変じ、高松塚古墳の中だと答える。
四神天地書の物語は終わり朱雀は消えたはず、と問う美朱に、
朱雀星君は、四神はすべての次元を超越して存在している、と答える。そして、時間が無い、とも。
朱雀星君はかつて自分が描かれていた南壁を指差し、美朱に消滅した自分の代わりになることを要求し、
それを承知するまでは、ここからは出さないと告げる。
鬼宿を魏として転生させてくれた朱雀が何故二人を引き離すのか、と問う美朱に朱雀は答える。
「…このままでは今に大変なことが起こる。
この世界のために…いや、そなた達の愛を護るために、
どうしてもそなたの力が必要なのだ―――――」
あああああ俺の唯タンに男がああああああ!!
独り身の奎介ワロス
美朱相変わらずだなぁ
巍ってちゃんと鬼の字入ってるな
名字にも南
男同士でちゅーはヤメロ
二部キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
が、
>そなた達の愛を護るために
朱雀まで…
唯タン哲也のどこが良かったの…
>>282自分も同じとこ気になった。わざわざ言い直すなよ…。
私は朱雀、美朱の使い方をよく心得てるwって思ったよ
だって世界の為とか言ったところで…ね…
どう考えても
美朱と魏のイチャイチャ>>>>越えられない壁>>>>>世界の安定とか平和
普通味見はするだろ、常識的に(ry
>>282 いや堂考えても美朱のヤル気をださせるためだろwww
朱雀も大変だな
願い叶えてやったんだから、今度はそっちが力貸せよ
ってことかw
ぎぶあんどていく。
美朱は受けてばかりだったが
大変なことって何が起こるんだろう?
七十九回 「開かれた扉」
高松塚古墳の中では朱雀の話が続いていた。
かつて四神が封じ込めた邪悪なる「魔神」が甦り、この世界を侵略しようとしている。
もう一度封印するには四神が揃わなければならないが、朱雀は古墳の壁画が壊れた時から
この世界での力を失いつつある。
朱雀の力の源は「愛」。つまり、朱雀が力を取り戻すには美朱と魏の「愛」が必要だと語る。
一方、魏は古墳の周囲を探し回っていた。
茂みから物音がするので美朱かと思い覗くと、そこにいたのは逢い引き中の唯と哲也。
更には覗きに来ていた奎介まで…
話の意味がわからないと言う美朱に、朱雀は巻物を渡そうとする。
すべての鍵はこの巻物にある、と。
戸惑う美朱の胸ポケットでポケベルが鳴りだした。
ポケベルを知らない朱雀は、乳房が音を出すのか、と勘違い。
「…この姿でいるのはもう限界だ…
『時を刻むもの』…ちょうどいい、その中に我は入ろう…」
「は…はい!?」
「そなたならできる。さきほどのこと頼んだぞ、美朱…我が巫女よ」
話の途中なのに、光に包まれ消えてしまう朱雀。
気がつくと美朱は先ほどの巻物を手に古墳の外に立っていた。
そこに魏たちが駆けつけ、無事な美朱を見て胸を撫で下ろす。
消えた理由を聞かれて困る美朱に、魏は無理には聞かず、美朱が無事ならそれでいいと微笑む。
美朱が見つかったところで恋人たちは甘い時を過ごそうとするのだが、自由時間は終了間近。
美朱は唯とともに宿へ大急ぎで戻っていき、取り残された男性陣。
二人の時を邪魔された哲也に怒られながら、魏は美朱が消える直前「朱雀」と言ったことが気になった。
しかし美朱は、魏が傷つくところは見たくないという思いから、「魔神」については秘密にすることにしたのだった。
校外学習を終えた美朱は、再婚した母と義父が旅行に行くことを聞かされる。
母は、美朱に食事を任せることにするが、料理下手を知っている兄は泣いて懇願する。
魏のアパートに料理を作りに行くチャンスだと思った美朱は、ウキウキしながら魏に連絡を取ろうとする。
机の上の例の巻物が震えているのに気付き、更に七星士と撮った写真を飾った写真立てが割れる。
不吉なものを感じる美朱だったが、魏からの電話がかかってきて気にしないことにする。
翌日、ウキウキ気分の美朱はクラブ中も上の空。
顧問に声を掛けられて振り向くと、顧問の背後の黒板から怪物が
思わず「化け物!!」と叫ぶが、怪物は消えており、顧問に説教をされてしまう。
その様子を外の茂みから怪しい影が見つめていた。
帰り道、美朱は魔神のことを気にかかってはいたものの、唯に励まされ魏のアパートに向かう。
途中雨にふられてびしょ濡れになったため、魏に着替えを貸してもらいシャワーを借りる。
外で待つ魏は、ソワソワして部屋を回っているうちに、美朱のかばんから巻物が出ているのに気付く。
風呂上りの裸Yシャツ姿の美朱に、巻物について聞こうとするが、
ビンやペットボトルに貯めたお金のほうに話がいってしまう。
突然雷が落ち、驚いた美朱は魏を押し倒してしまい、そのまま二人は唇を重ね、いいムードに。
しかし、ベッドの上に先ほどの怪物が空気を読まずに出現。
「なっなんだよこれ!!こんなペット、オレ飼った覚えねーぞ!!」
襲い掛かる怪物に、魏はとっさに掴んだ巻物を投げつけた。
投げた拍子に巻物が広がり、さらに美朱の時計が赤い光を放つ。
目を開けた時、二人は山の中にいた。
しかし、怪物も追いかけてきており、美朱たちに襲いかかる。
が、何物かが放った炎に邪魔され、怪物は煙のように消えてしまった。
見覚えのある風景、二人を救った炎、そして聞きなれた関西弁。
戸惑う美朱たちの前に現れたのは、朱雀七星士・翼宿であった。
再び四神天地書の中へ入ってしまったのだろうか!?
>朱雀の力の源は「愛」。つまり、朱雀が力を取り戻すには美朱と魏の「愛」が必要だと語る。
('A`)ウヘァ
話が終わってないのに、任せたとか言っちゃう朱雀は無責任だな。
翼宿キター!!
愛(笑)
青龍、白虎、玄武の力の源はなんだろう?
気になるな。
生まれ変わっても小金を愛する鬼ワロタ
朱雀の力の源は愛だなんてはじめて聞いたぞ
この朱雀は鳳凰と同じ扱いみたいだから、そういうことなんじゃね
この話に出てくる朱雀の力の源は、って意味でしょ
一般的な話ではないと思う
鳳凰ってのは鳳っていうのと凰っていうののオスメス一体となった姿なんじゃなかったっけ
落ち着かない魏ワロス
八十回 「失われた心」
怪物から美朱たちを救った翼宿は、二人の顔をまじまじと見つめる。
「あーーーーーっ…んたら誰?」
「記憶力ないのか、お前は!!」
「あたし!あたしだよ、翼宿!!」
ようやく思い出す翼宿。
翼宿は、鬼宿が魏として現実世界に生まれ変わったことを聞き、再会を喜ぶ。
ここは山賊が根城にしていた至t山(れいかくざん)かと尋ねる美朱に、翼宿が答えようとした時、
「こら俊宇!!」
翼宿の後頭部に太い薪が直撃する。
投げたのは、気の強そうな美女だった。
美女は翼宿の姉、愛瞳(あいどう)。翼宿は現在里帰り中で、実家の手伝いをしているようだ。
美朱たちに気付いた愛瞳はコロッと態度を変え、笑顔で接してくる。
そして、美朱たちの素性を知ると、家に招くのだった。
なお、美朱たちにとっては半年であるが、四神天地書の中では二年が経過していたため、
翼宿もすぐには美朱たちを思い出せなかったようだ。
食事のさなか、突然皿の料理から、蛇とも芋虫ともつかぬ怪物が現れる。
美朱に襲いかかろうとする怪物を、翼宿がハリセンから炎を出して焼き尽くす。
最近は紅南国内でも、怪物が出るようになり、翼宿は家族が心配で帰郷していたのだと語る。
しかし、料理が灰まみれになってしまい、男だったら素手でやれ、と母に怒られた翼宿は、
たまらず美朱に鬼宿が蟲毒で操られた時のことを話してくれと言う。
ところが、魏はそんな記憶はない。
美朱も操られていた時のことは説明した筈なのだが、魏には思い出せない。
翼宿は、魏の記憶がないのをいいことに、ウソを吹き込む。
「お前ときたらイヤがる美朱の○△×を○×するし、あまつさえ俺の前で裸踊りするし」
「してないしてない」否定する美朱。
まったく思い出せないことにショックを受ける魏。
その時、翼宿の腰に提げた袋が震えだす。
それは、青く光るトルコ石のような玉であった。
魏が翼宿から玉を取り上げると、玉は砕け、魏の中に染みこむように消えてしまった。
一瞬魏の額に「鬼」の文字が浮かび、魏は蟲毒の一件を思い出す。
この石は、朱雀を呼び出して帰ってきた翼宿と井宿がいつの間にか持っていたらしい。
そんな話をしていると、美朱の時計が赤い光を放ち、美朱と魏は消えてしまう。
二人が現れたのは魏の部屋。
巻物のことも含めて何が起こっているのか聞く魏に、美朱は自分自身も良くわからないと答える。
それを聞いた魏は、何かあったらすぐに自分を呼べ、
翼宿や井宿のような力はもうないが、どこへでも飛んでいく、と微笑む。
魏が疲れて眠った後、美朱は朱雀を呼び出し、石のことを問いただす。
朱雀は、四神天地書の世界で美朱たちがなすべきことがある、
そのために四神天地書の原本を託したのだ、と告げる。
さらに、あの石は鬼宿の心で、全部で七つあり、
魏として現実世界に転生した時に四神天地書の世界に落としてきたものだというのだ。
そのため、魏は鬼宿としての記憶が抜け落ちているのだった。
魔神が影響力を増し、妨害も激しくなってくるが、
その前に早く石を集めねば「愛」だけで転生した魏は消滅してしまう
それを聞いた美朱は、魏の消滅を阻止するために残りの石を集めることを決意する。
朱雀は、神力が弱っているため、四神天地書の中にいけるのは現実世界の一時間だけ。
その間に、石を見つけなければならない。
朱雀が消えた後、美朱は魏を抱きしめ魏を護ることを誓うのだった。
(あなたを絶対消滅させたりしない。あたし達の愛はきっと護ってみせるよ)
これなんてドラゴry
愛ねえ…バカップルなだけに、ちとしらけてしまうな…
つっかもうぜ♪
このよーはーでっかい
たっかーらーじまっ♪
一部と違って、恋愛と使命が完全に利害一致してるから、話はすっきりしたかも。開き直ってる感じだが。
鬼、前世の美朱への気持ちだけなんで都合よく残ってるんだ?
朱雀パワー?生まれ変わりと愛の記憶で願いが2個?
そうさ〜いっまこっそ
翼宿…二年で仲間忘れってひでーな
お姉さん(・∀・)イイ
あどべんちゃ〜
印象薄い父www
二年経ってても強烈な旅を一緒にしてたらたびたび思い出して普通だろうになw
翼宿一家楽しいw
一部でも山賊にチャーリーがいたり吉本だったり
翼宿関係の人間は面白かったが。
能力は火を出したりして一番派手なのにネタキャラ寸前だw
八十一回 「七つの行方」
四神天地書の世界から帰ってきた美朱は、そのまま魏の家に泊まり、朝ごはんの支度中。
起きてきた魏に、朝食を勧める。
腹に入れば同じ、と耐えながら魏だったが、美朱は自分の料理の不味さに吐いてしまう。
大学に行く魏を見送り、学校へ向かう美朱。
朝食の代わりにハンバーガーを食べている、と担任が転校生を連れてきた。
転校生、祀行斂(しぎょう れん)は美形でクラスの女子は大はしゃぎ。
そこに唯がやってきて、心宿があがめていた不気味な存在のことを思い出したと語る。
美朱も、心宿の一族が魔神を崇めていたと言っていたことを思い出す。
その様子を見つめる斂。
講義が休講になっていた魏は、奎介にお金を貸してほしいといわれる。
すがりつく奎介に、金は貰っても出しませんと取り付く島もない魏だったが、
美朱が昨夜とまったことをネタに一万円を出す羽目になってしまった。
昨夜は何もなかったと弁解する魏。
そこに怪物が現れ、再び姿を消す。心配になった魏は美朱の学校へ向かう。
魔神のことが気になり、石を早く見つけたい美朱は仮病で保健室へ。
さっそく巻物の中に入ろうとするが、魏が赤い光を見つけ、二人揃って巻物の中に入る。
そして落ちてきたのは、畑仕事中の翼宿の上。
下敷きにした翼宿を放置し、勝手なことをするなと起こる魏と、
さっさと井宿の持つ石を探しに行こうとする美朱。
しかし、井宿は1年前に旅に出たきりで、他の七星士も死んでしまっている。
魏の消滅のことは伏せ、どうしても石が必要だと言う美朱に、
魏は自分の記憶のため、と翼宿とともに協力をすることにする。
とりあえず、井宿に呼びかけてみる美朱。
そして、あっさり現れる井宿、驚く美朱たち。
再会を喜ぶ井宿は、美朱たちとともに石があるという太極山へ瞬間移動する。
太極山に着くとさっそく出迎えてくれる砂かけババ(ry…じゃなくて太一君。
天帝の姿より、砂かけ(ryの姿が気に入っているらしいが、美朱たちには不評であった・
井宿から淡くピンクがかった白い石を渡され、魏が取り入れようとすると
死んだはずの星宿、柳宿、軫宿、張宿が現れる。
懐かしくなって抱きつく美朱だが、そこはお約束どおりすり抜けてしまう。
星宿たちがいるのは、太極山が天界に通じているため。
しかし、本来はとっくに生まれ変わっているはずが、邪悪な気に妨害されているというのだ。
それは魔神の仕業で、このことに関しては太一君でも力の及ばないことだと言う。
その時、不気味な音とともに美朱の足元に黒い影が現れ、一瞬にして美朱を包み込んでしまった。
はたして美朱はどうなってしまうのであろうか!?
自分の料理が不味いとわかる味覚があってなぜちゃんと作れんのだ美朱よ…
太一君www
転校生があなごの生まれ変わりだったりしないかな
丼、見つかるの早っ
昨日の龍玉な流れにワロタ
美形の転校生「祀行斂(しぎょう れん)」
なんという名前…これは間違いなく邪気眼
朱雀七星って鬼と翼と丼しか生き残ってなかったのか…!
今更だが改めて気づくとなんかソーゼツだな。青龍はマジック以外全滅とはいえ。
死んだ奴らが現れるのもビミョウだけど、生まれ変わってしまうのも悲しい。
複雑な心境だ。
そういえば生き残ってたね、マジック
奎介さん、妹の彼氏にたかるなよwwww
マジック実はかなりの勝ち組だよな
330 :
マロン名無しさん:2007/07/14(土) 04:25:34 ID:cH2Pw3kl
ホントだよな
八十二回 「魔の胎動」
突如現れた怪物の影に飲み込まれた美朱。
とっさに魏が美朱の手を掴み、二人とも引きずり込まれてしまう。
影は二人を吐き出すと獣の姿に戻る。
そこは、とがった岩が何本も切り立つ場所で、黒い衣を纏った長髪の男が待ち構えていた。
男は怪物をヨウと呼び、自らの名を天コウと名乗る。
天コウは、美朱たちを宿敵と呼び、邪魔者以外の何者でもない、と言い放つ。
その言い草に憤る美朱。
天コウは語る。美朱たちのすべてを知っている、魏が「鬼宿」だった頃から…いや、それ以前から。
心宿が崇めていたのも、この天コウであり、かつては太一君…天帝とも退治する力を持っていた。
封印が解ければ、天帝以上の存在になり、あらゆる世界を支配し、新たなる世界を創造する神になる、と。
心宿は、天コウの望みを叶えてくれるはずだったが、朱雀七星士に邪魔をされた。
「しかし、我には…お前達の心中も未来も手に取るように判る。
―--『鬼宿』…いや宿南魏、お前はもうすぐ消滅する。
お前だけではない…朱雀七星士全員がもうすぐ…
そう『朱雀』そのものが消滅するのだ。
そしてお前達2人の愛は必ず壊れるだろう――必ずな」
その言葉に魏は天コウに殴りかかるが、なすすべもなく弾き飛ばされる。
「我は心宿(あれ)とはちがう。我は神なり――
人間など指一本触れること叶わぬ」
「しかし、我には…お前達の心中も未来も手に取るように判る。
―--『鬼宿』…いや宿南魏、お前はもうすぐ消滅する。
お前だけではない…朱雀七星士全員がもうすぐ…
そう『朱雀』そのものが消滅するのだ。
そしてお前達2人の愛は必ず壊れるだろう――必ずな」
その言葉に魏は天コウに殴りかかるが、なすすべもなく弾き飛ばされる。
「我は心宿(あれ)とはちがう。我は神なり――
人間など指一本触れること叶わぬ」
その頃、太極山では太一君が天コウのいる魔界へ道を開こうとしていた。
翼宿にクソババア呼ばわりされながらも道を開き、太極山に浮かんでいた玉=娘々を送り込む。
天コウは、ヨウをけしかけ、美朱の持つ石を奪おうとするが、娘々が到着し、ヨウを退ける。
天コウはそれを見て、自分には消して勝てない、2人には消して幸福は訪れないと言い残し、
ヨウとともに姿を消した。
娘々の力で太極山に戻ってきた美朱たち。
魏は、自分が消滅の危機にあることに驚きを隠せない。
朱雀は願いを聞き入れ、鬼宿は宿南魏として生まれ変わり、現実に存在しているはずなのに、と。
だが、太一君は、朱雀に祈ったその場で生まれ変わった魏の記憶は朱雀によって作られたもので、
異界への転生は完璧にいかず、その結果、鬼宿の記憶を置き忘れてしまったと語る。
つまり、石をすべて集めることにより魏は消滅しない完璧な人間となれるのだ、という美朱。
美朱から井宿の石を受け取った魏に、鬼宿の記憶がまた戻ってくる。
どうして、傷だらけになってまで美朱のために戦っていたのに、忘れていたのだろうと落ち込む魏。
それを見て、老人ボケだったのか、という話を聞いてない翼宿と、つっこむ柳宿。
死んでしまった七星士たちは石を持っていないが、それぞれに関わりのある場所にあるはず。
天コウたちの妨害も予想されるが、七星士たちも協力を約束してくれて、2人は励まされる。
そして、1時間が過ぎたため、現実世界に戻る二人。
保健室に戻ってきた二人だが、自分の記憶が作り物だったと知り、落ち込む魏。
そんな魏を見て後悔しているか、と聞く美朱。
しかし、魏は美朱と一緒にいるためになんでもすると願い、こうして美朱のそばにいることができるのだから、
後悔などしていないと答える。
確かに、鬼宿の記憶がないことも消滅のこともショックではあった。
「でも…たとえ完全にこっちの世界の人間になり切れなかったとしても、
オレ、これだけは忘れてなったよ。オレは『夕城美朱』と会うために生まれて来たって
どんな姿になったっておまえを愛している。おまえのためにこうして存在している
――だからオレは消えたりしない…!」
そういって二人は抱き合う。
美朱も、魏の記憶が作られたものでも、これから作っていく未来は本物であり、
その未来を天コウには壊させないと思うのであった。
二人が抱き合っていると、斂が保健室にやって来て、魏は窓から慌てて退散。
美朱が心配で見に来たという斂。
仮病だとは言えず、大丈夫と言う美朱に、斂はすこし眠った方が良いと言う。
美朱は斂に礼を言うと眠りに落ちていった。
斂は、眠った美朱の唇を舐め、冷たいまなざしで美朱を見つめる。
「フ…かわいそうに…今のうちにいい夢を見ておきな。
君たちの愛は我々がメチャクチャに壊してやろう」
心宿の呼び出してた黒い目の正体がやっとわかった!
もし第2部再開されてなかったらあの伏線は放ry
>>334 二行目、だよなwww
しかし愛愛愛って連発されると冷めるぞなもし
セリフからすると、斂は天こう側の人間か?
斂キモいなおい
「『鬼宿』…いや宿南魏、お前はもうすぐハゲる!」
二人の愛がなんでこうも強いかの説得力ないんだが、それ七星士以前からとか言ってるから、前世輪廻転生宿命話になるんかな
「『鬼宿』…いや宿南魏、お前はいつか必ず死ぬ!」
第八十三回「迫り来る闇」
放課後まで爆睡していた美朱は、クラスの女子に、
斂と保健室で何を話していたのか問い詰められる。
美朱が寝ている間の授業中に秀才ぶりを見せ付けた斂は、
女子の心を更に掴んだようだ。
美朱が着替えを取りに帰ると、美朱の部屋にあの怪物が写真を睨んでいた。
美朱に襲い掛かるヨウだったが、投げられた巻き物に
怯えたように消えてしまった。
ヨウが見ていたのは七星士の写真。
この写真に何か意味が隠されているのだろうか?
美朱は夕食時にヨウのことを魏に告げる。
よく無事だったと驚く魏。
ヨウのせいでコンビニ弁当になってしまったが魏にとっては好都合。
巻き物が開いたのに中には入れなかったことを不思議に思っていると、
そこに魏の親から電話がかかってくる。
魏は作り物の記憶と知りつつも、平気な顔で話をする。
魏の、大切な女(ひと)のためなら頑張れる、という言葉にときめく美朱。
が、魏は弁当の煮物にあたったらしく寝込んでしまい、
写真のことは言いそびれてしまった。
翌朝、写真に石のヒントがあるのでは、
などと考えていた美朱は、廊下で唯とぶつかる。
唯は生徒会の副会長選挙のスピーチを暗記していた。
そんな話をしていると、怒鳴り声が聞こえてくる。
教師の浦本に哲也の親戚の桑原がぶつかり、
その時の態度が浦本の気に食わなかったようだ。
謝罪する桑原に、浦本はネチネチと絡み、持っていた竹刀を振り上げる。
が、斂が身を呈して桑原を庇い、浦本を説き伏せる。
更に、生徒会長の佐々木やってきて、浦本はしぶしぶ引き下がる。
掃除中の美朱は、斂と桑原が話している場面を発見する。
物陰から覗きこんでいると、背後から迫った何者かに、抱きすくめられる。
それは、少林寺拳法部のコーチを引き受けた魏だった。
哲也から月4万と美朱の高校ということで引き受けたのだ。
部活が終わったら一緒に帰る約束をした二人。
その様子を斂が見つめていた。
クラブを終え、魏に写真を見せようと、拳法部の部室に行く美朱。
しかし、そこには誰もおらず、間違えたかと思う美朱。
と、背後に桑原が現れ、美朱に襲い掛かる。
床に組み伏せられ、胸元をあらわにさせられる美朱。
間一髪で魏が桑原を殴り飛ばす。
部活の時から様子のおかしかったらしい桑原は、
魏の腕を傷つけ逃げ去ってしまう。
そのとき、胸元の写真が、星宿と宮殿にかわっていると気付く。
事態が動き始めていることを不安に思う美朱を魏は抱きしめる。
「…安心しろ、オレはこうしてずっとおまえを抱いてるよ。
これから何が起こっても―――」
同じ頃、生徒会長の佐々木のもとにヨウが迫っていた。
ま た 美 朱 が 襲 わ れ る 展 開 か !
魏が部活のコーチってのもベタな…w
佐々木先輩逃げて〜、早く逃げて〜。
唯様、副会長候補とはサスガ
ボクは唯様一筋ですから
正直美朱の胸みても何も感じない
八十二回 「魔少年」
美朱と魏が抱き合っている頃、生徒会長の佐々木の前に現れたヨウ。
佐々木はヨウに校舎の屋上まで追い詰められていた。
手すりの外まで追い詰められた佐々木は、バッグを投げつけるが、
ヨウの左頬を傷つけただけで、ヨウとともに落下してしまう。
イチャついていた美朱たちも、悲鳴と大きな音に驚き、外に出ると
頭から血を流し倒れている佐々木、その傍には斂の姿があり、他の生徒や教師も集まってくる。
どうやらまだ佐々木には息があるようだ。
斂は集まってきた生徒や教師に、このことは口外しないようにと言う。
佐々木の名誉や学校のためにも騒ぐのは良くない。
斂は皆を納得させると、自分が佐々木に付き添い救急車に乗っていくと言う。
美朱は、斂の左ほほの傷に気がつくが、斂は落ちてきた佐々木に駆け寄る時、
眼鏡の破片で傷ついたと答える。
美朱は、桑原の豹変や佐々木の飛び降りに不吉なものを感じるのだった。
その後、美朱は魏に送ってもらいマンションに到着。
そこで、先ほどの写真を魏に見せると、石のヒントかもしれないと言われる。
翌日、巻物の中に入ることを約束し、魏は帰っていった。
翌朝、学校では佐々木がケガで長期休学すると言う話で持ちきりであった。
佐々木の心配をしつつ教室に入ると、クラスメイト達が休学した佐々木の代わりに
生徒会長に斂を立候補させようとしていた。
美朱も肯定的だったので立候補することにした斂に、もう当選したかのような大騒ぎのクラスメイト。
美朱は斂に佐々木の容態を確認し、意識不明だが一命は取り留めたとの言葉に一安心し、
副会長候補の唯の応援だけでなく、斂の応援もすることを告げる。
笑顔で答える斂だったが、美朱の背後に斂のファンクラブの女子が迫り….
生徒総会で唯の応援演説に臨む美朱の顔は、女の嫉妬のためボコボコになっていた。
唯の演説の前に応援演説をすることになり、慌ててマイクの前へ。
そこで唯の長所を述べていく美朱だったが、
「皆様!!本郷唯に“仕置き”一票を」
「“仕置き”じゃなくて “清き”だろ!!」
唯の容赦ないツッコミが入り、生徒達は曝書の渦に包まれ、覗いていた魏は情けなくなるのであった。
そんなことがあったものの唯は演説を終え、今度は生徒会長候補の番になった。
斂は巧みな話術で、生徒達の心を魅了する。
斂が演説を終えると、桑原が立ち上がって拍手をし、他の生徒達も続けて拍手をする。
体育館は、斂への拍手で溢れかえらんばかりの状態に。
生徒総会を終え、掃除をしている美朱に魏が声をかける。
女子達は、魏のことで会話が弾み、どこで出会ったのか気になる様子。
魏は本の中から現れたんだという斂を、女子達は冗談かと笑う。
「フフ……冗談…
だったら面白いなって
…でもそんな奇跡現実にはあっちゃいけないんだよ……」
さて、クラブ中の美朱はオムライス作りに挑戦中。
味見をした美朱が、おいしかったと言うと、顧問や部員達に衝撃が走る。
皆が味見して、本当においしいと騒いでいると、ポケベルに
「キタコウシャ8ジニオクジョウデ」
というメッセージが入る。
不思議に思う美朱だが、人に見られるわけにはいかないので納得する。
一方、拳法部のコーチを終えた魏のポケベルにマンション近くの公園で、というメッセージが入る。
そして公衆電話の受話器を置いた斂の下に生徒会長当確の知らせが入っていた。
校舎の屋上で魏を待つ美朱。
手すりから下を覗き込むと、地面に血を洗い流した後が…。
ここは佐々木が飛び降りた場所だと気付いた美朱。
そこへ重傷を負い意識不明のはずの佐々木が傷ひとつない姿で現れる。
そのころ、魏はマンション近くの公園でたこ焼きを買って美朱を待っていた。
眼鏡を知らないかと問いかけながら美朱に近づく佐々木。
知らないと言う美朱に、返せと襲い掛かる佐々木の顔には、むごたらしい傷が…。
佐々木に迫られ、屋上から突き落とされる美朱。
地面に激突する直前、後を追うように落下した巻物と、美朱の時計が光り、
美朱の体は光に包まれ転移する。
太極山では、太一君が石のヒントを教えるため、写真に念を送っていた。
そんなことしていても一向に美朱たちは来ないじゃないか、と言う翼宿の頭に
お約束どおり気絶した美朱が落下してくる。
気がついた美朱に、太一君は石のある紅南国へ急ぐように促すが、
天コウの力が及び、崩壊していく太極山。
太一君は、天コウの力に飲みこまれ、弾き閉ざされる美朱や七星士たち。
太極山には更に闇が押し寄せていくのだった。
無関係な犠牲者が…
あーん、佐々木先輩が(ry
美朱にたこ焼き買ってあげたのか鬼は?
あーん(´□`)太一君がry
何っ生徒会乗っ取り?
唯様が危ない…
今、参ります(`・ω・´)
なぜ仕置きで一票?
奇跡のオムライスw
こうまでお約束展開だと
逆に妙な安心感が沸いてktkr
魔少年?
ま、そーなんだが変な響きだ
今度はBTにでもインスパイアされましたか?
天コウの力により、闇に包まれた太極山。
美朱と翼宿は紅南国の大知池に落ちていた。
翼宿が気を失った美朱を引き上げるが、息をしていないことに気付く。
翼宿が人工呼吸をし、美朱は息を吹き返すが、井宿が現れ大慌て。
娘々と一緒だった井宿が言うには、みんなを飛ばしたのは太一君の力であり、
太極山は暗雲に覆われてしまっていると言うのだ。
美朱たちは石を手に入れるため、井宿の瞬間移動で紅南国の宮殿に移動する。
娘々が星宿の気配を朱雀廟で感じたということで廟に入ると、気を失った星宿が浮かんでいた。
星宿が娘々に起こされると同時に、美朱たちは大臣と兵士たちに見つかり槍を向けられる。
だが、美朱たちの顔を見て、朱雀の巫女と七星士だと思い出し、慌てて下がる右大臣たち。
ちなみに娘々と星宿の姿は見えていない。
さっそく、石のありかを尋ねるが、右大臣たちも知らない様子で、皆で探すことにするという。
さらに、星宿の妻・鳳綺も病の床にあると教えられる。
皇太子を出産後、病に伏して一年半も口もきかないという鳳綺を前にして、ただ謝ることしかできない星宿。
美朱たちは、星宿たちをそっとしておき、宮殿内を探すことにした一行。
一部屋ずつ探そうとしていると翼宿のスネに走ってきた幼児の頭が直撃する。
熊のぬいぐるみを抱えたその子は、星宿の子で皇太子でもある芒辰(ぼうしん)であった。
芒辰は、知能は高いものの、口を一切きかないため、家臣たちも将来を案じていると言う。
突然現れた星宿は、我が子の現状を嘆き、自分に似て愛らしくて利発そうで才徳がありそうなのにとベタ褒め。
その時、娘々が芒辰から離れるように注意する。と、同時にぬいぐるみから何本もの触手が飛び出した!!
一方、学校で巻物の側に佇む佐々木と斂。斂は佐々木の魂を操り、美朱を襲わせたのだ。
佐々木の魂を肉体へ帰した後、巻物に手を伸ばす斂だったが、
四神の神力により破壊することは愚か、触れることもできない。
そこに魏が現れ、消えた佐々木のことを問い詰める。
ポケベルのメッセージが斂の仕業だと気付き、美朱の身を案じる魏に、
写真は奪えず事故死に見せかけようとしたが巻物に逃げられたと語る斂。
さらに、巻物を破壊できずとも中に入ることができる、と。
斂が腕を振り上げると、魏の胸元が裂け、血が滴り落ちる。
ぬいぐるみから出た魔物の触手に縛られてしまった美朱たち。
芒辰がぬいぐるみを手放さないため、井宿の術や翼宿の炎で攻撃できず、娘々も神力を封じられてしまう。
さらに魔物の鋭い牙が芒辰を襲うが、とっさに星宿が芒辰の中に入り、神剣の力で魔物を滅する。
そして、芒辰に入ったままの星宿は、鳳綺の部屋に向かい、語りかける。
「鳳綺…私だよ。わかるか、私だ―-―-―!!」
「!…陛…下…?」
「そうだよ鳳綺!お前と…この芒辰を置いて行き悲しい想いをさせた。
…すまない…許しておくれ」
「…陛下…本当に陛下なのですね!ああ、陛下。お会いしたかった―――!!」
芒辰…星宿を強く抱きしめ涙を流す鳳綺。
美朱たちは鳳綺に石の存在を聞くと、出産直前に石がお腹に入り、その後芒辰が生まれたと言う話をする。
つまり、石は芒辰の中にあるということになる。
その様子を四神天地書の世界にやってきた斂が伺っていた。
「…ふん、…なるほど、あの子供に体内に石があるのか…。
なら、あの子供を頂くとするか。
どこに行こうと逃がしはしない…夕城美朱」
翼宿にヘンなフラグが見えるな…気のせいか。
星宿の子供ってことは1歳半と言えど皇帝じゃないの?
皇太子ってことは今の皇帝は誰?空位?
まだ何らかの理由で即位してないんじゃない?
ある年齢に達するまでは、大臣たちが政治を取り仕切るとか。
元童貞キター----!
息子もくまさん好きなんだw
「大臣」てのどうにかなんないかな。洋風ファンタジーみたい。
「宰相」とか他に名称あるだろうに
大臣で何の問題も無いと思うぞ
左大臣や右大臣は日本では昔からある重要職
唐名では丞相や相国とも呼ぶ
魏あっさりとやられたな
一応普通の人間だからな
石が7つ集まれば七星士の力が戻るのかな?
それとも消滅フラグが消えるだけ?
八十六回「暗黒の哄笑」
芒辰の体内にあるらしい石をどうするか思案する美朱たち。
翼宿は芒辰の足を掴んで逆さにし、激しく揺さぶる。
それでも出ないため、今は星宿が入っているから上から殴れ、と井宿に指示する。
が、芒辰に入った星宿は怒り、翼宿の顔面を蹴り飛ばす。
斂は不思議な眼力で食事を運んでいた女官たちを操り、芒辰を殺そうとするが、
井宿たちに未然に防がれる。
外に出た翼宿が屋根の上の斂に炎を放つが、斂は軽やかに宙を舞い、ヨウの姿に変じる。
室内では井宿が催眠を解き翼宿の加勢に向かおうとするが、
タイムリミットが来てしまい、美朱は現実世界へ戻ってしまう。
それに気付いたのか、翼宿の炎を避け、かき消えてしまったヨウ。
学校に戻ってきた美朱は、肉片らしきものを撒き散らし倒れている魏に気付く。
肉片を内臓だと勘違いする美朱だったが、それは腹に入れたたこ焼き4箱分。
幸い魏の傷は深くなく、痛みでうずくまっていただけだった。
美朱から太極山が消え、石は星宿の子の中にあると聞いて驚く魏。
魏は斂が天コウの手先だったと告げる。
神社の境内に現れたヨウは斂の姿に戻り、新たに現れたヨウを優しく撫でる。
「もう少しであの子供を始末できたのに…
しかし、俺たちヨウ一族の役目は夕城美朱と宿南魏の監視と妨害だからな
…あの子供のことは同胞たちに任せるか
天コウ様に伝えてくれ。あの2人は必ず私がズタズタに引き裂いてみせますと―――」
学校では斂が生徒会長に、唯が副会長に当選したことが発表されていた。
魏から、斂が天コウの手先であると告げられた美朱は、複雑な心境。
そして唯までも斂に嫌な雰囲気を感じると美朱に小声で告げる。
放課後の生徒会室で会議が行われ、その様子を伺う美朱と魏。
斂は規則違反の生徒を取り締まり、反省室を設けることを提案する。
生徒が生徒を押さえつけるようなことは横暴だと反対する美朱だが、
他の生徒会役員達は斂に魅了されたかのように賛成する。
こんな話し合いはしてられないと席を立つ唯に、斂が一言投げかける。
また青い龍にくいつかれないように、と。
生徒会室を出、階段を降りていく唯の姿を向かい側の後者から見つめる斂。
突然、踊り場の窓ガラスが割れ、唯に降り注ぐ。
おいこらテメェ
俺の唯様に何してんねん
星宿キック炸裂ww
きれいに入ったな
おやつがたこ焼きだったのに、なんか食欲が失せた(´・ω・`)
翼宿……逆さに振って出るわけないだろがw
ム?ヨウが二人?
一部の心宿ってヨウ一族だったんかな
引田天功?
やはりうんこの中から探すんですかね?
>>383 だったらとっくの昔に出てるんじゃね?wwww
そんなの汚いヨウ
涼しくなったかなー?
寒くなったw
八十七回「操りの宴」
生徒会室で押さえつけられる美朱と魏。
斂は人の魂を操る魄儡舞(はくらいぶ)と言う技で美朱を操り、
女子に巻物を奪い取らせると窓から投げ捨てさせる。
そして魏の前で美朱の唇を奪い、更にスカートを脱がせようとするが
教師が生徒会室にやってきて術は解ける。
美朱が告白してきたためこうなった、責任は生徒会長の自分が取ると言って教師を納得させる斂。
美朱たちはその後すぐに巻物を探したが見当たらず、斂のことを毒づきながら帰宅する。
途中、操られたとはいえ斂にキスしたことで魏に軽蔑されたくないと美朱は涙を流すが、
魏はそれを否定し、美朱を抱きしめる。
オレたちの想いは絶対に負けないと励まし、次の石が見つかったら二人で旅行に行こうと言う。
口付けを交わし、別れようとする二人だったが、また奎介がナレーションしているのだった。
魔界では斂が天コウに全校生徒に暗示をかけたことを報告していた。
天コウは愛する者のためにも四天王としての使命を果たすように、と斂を激励する。
翌日、巻物を探す美朱に女子生徒達が絡んでくる。
昨日の一件は美朱が斂に迫ったことになっており、その噂が学校中に広まっていたのだ。
聞こえよがしの嫌味に耐える美朱。
唯が一喝して外野を黙らせ、そのまま美朱を校舎裏へ。
石や天コウの話を聞いた唯は、どうして相談しなかったかと責めるが、協力を約束してくれる。
教室ではクラスメイト達が例の噂話をしており、居心地の悪い美朱。
隣の席の斂は美朱を挑発してくるが、
冷たくなった友人の態度に心を痛めつつも巻物を探す美朱。
その頃、唯は昨日巻物を投げ捨てた筒井先輩に声をかけていた。
斂にとって巻物はとても邪魔な存在であると同時に大切な存在。
捨ててしまわずに筒井に持たせているのではないか、と。
途端に形相を変えて襲い掛かる筒井。
一方、美朱は校舎の外で魏といるところを斂たちに見つかり、反省室に連行されそうになる。
そこに筒井をバットで殴り倒した唯が巻物をもって駆けつけ、美朱と魏は紅南国の宮殿へ転移する。
しかし、宮殿は不気味な物体に包み込まれているのであった。
唯って男前だ
すげーフルスイング
お兄さん実況すんなやw
あの笑顔の裏でバット隠し持ってたなんて、唯おそるべし
唯に惚れそう
唯タンかっこいいよ
今回、唯が協力してくれなかったらアウトだったんじゃね?
八十八回「情念の涙珠」
不気味なアメーバのような物体に覆われた紅南国の宮殿。
それに包まれた人間は精気を吸い取られていた。
中にいるはずの星宿たちを心配する美朱たちは、魏の上着を被ってアメーバを強行突破する。
鳳綺の部屋では星宿たちが鳳綺と芒辰を庇いながらアメーバと戦い続けていた。
アメーバの不気味さに文句を言う星宿。
「だが、たとえ吐き気がしても目がくさっても戦わねば。私の妃と子を護らねば――――!!」
そう言って愛する者たちのために星宿は剣を振るう。
高校では倒れた生徒達の中、唯が巻物を回収しようとしていた。
その手を斂が後ろ手に捻り組み伏せようとするが、巻物の光を浴び、怪物の姿で逃亡する。
「……美朱…魏…あんたら、なんて奴ら敵にしてンのよ…」
逃げた斂の姿を見て、唯は呟くのだった。
頭上から襲い掛かったアメーバを上着で防ぎ、星宿たちの部屋に向かう二人。
そこに翼宿の炎が放たれ、巻き込まれそうになった魏は翼宿に掴みかかる。
その魏の頭に星宿の神剣が突き刺さる。
「なんの恨みがあってお前は私の子の中に石を入れたのだ!」
「でもォ、別に俺の意思じゃー」頭を押さえながら反論する魏。
「今のシャレ?」と『2点』のプラカードを出す翼宿。
井宿と娘々が結界を張っている横で漫才を繰り広げる三人。
娘々は、芒辰を守る時傷を負った井宿を気づかい、結界は任せろと言うが、
「そうはいかないのだ…この魔物の『核』がこちらに向かってきているようなのだ!
娘々はほとんど神力を封じられているし、とも“かく”オイラがやらねば」
と、シャレで返す井宿。翼宿は『1点』のプラカードを出す。
現れた本体に立ち向かおうとする魏を制し、星宿は神剣で核を貫き魔物を消滅させる。
その時、鳳綺と芒辰にも星宿の姿が見えるようになり、星宿は芒辰を抱きしめようとする。
だが、魂だけの存在である星宿は抱しめてやることができず、芒辰は泣きだしてしまう。
いたたまれない表情でうつむく星宿。
それを見て、魏は自分の体を使うようにと申し出る。
ちゃっかり礼として金の香炉を要求する魏だったが、それは置いといて体を借りる星宿。
星宿は泣いている芒辰を抱きしめると、側にいてやれないことを詫び、
大きくなって自分以上の君主になり、民と母親を護ってやるようにと語りかける。
その時、しゃべれなかった芒辰が口を開き、何度も「父上」と呼ぼうとする。
と、溢れた涙の中から一滴が浮かび上がり、青く輝いたかと思うと魏の瞳に飛び込んだ。
同時に蘇る蟲毒の一件の時に星宿と戦った記憶。
魏の体を離れ、礼を言う星宿だったが、礼は銀の食器で、と言う魏の頭をどつく。
神社の茂みにうずくまり、荒い息を吐く斂。
巻物の光を浴び、体は痺れているが、今回逃げられたことでいい案を思いついたとほくそ笑むのだった。
芒辰タンカワユス
星宿はお父ちゃんだなー。でも、実際死んでから生まれてるんだよね?
翼と鬼と井はまじめにやれww
元童貞が初めてカッコよく見えた。
男は皆元童貞だろ
最初で最後の父親らしい事をしたって感じだな、元童貞は。
魏がガメつくてワロタ
元童貞的にアメーバみたいな醜いものは許せないのな
他の元童貞とは意味が違う
くま→美朱ときておか…ゲフンゲフン柳とそっくりな鳳と一児を為してるんだぜ
金の斧も銀の斧も欲しがって女神に殺されるな、巍は。
どっちも0点
真面目に闘えやw
>>403 女神「貴方が落としたのは朱雀の巫女ですか?金の延べ棒ですか?」
魏「金の延べ棒です」(キッパリ)
こうですか?わかりません><
そういえば、張宿は童貞のまま死んだのか…
>>407 そんなこといったら
柳だって、きっとそうだ。
み、みったんは?みったんはどうなの!?
俺の隣で寝てるぜ?
みったんは少華とは清いお付き合いだったんだよ><
鬼…童貞?(ヤった描写はない)
星…非童貞
丼…不明
翼…多分童貞
軫…童貞か否かは五分五分
張…童貞
心…非童貞
房…非処女
氏…非童貞
他の青龍…童貞
翼はソープで脱童貞だよ
描写が無いから童貞ってのはおかしな話だ。
まあ鬼は童貞確定だろうけど。
八十九回「砕かれし導引」
三つ目の石が手に入り、喜ぶ美朱と魏だったが、タイムリミットが来たため、現実世界に戻る。
魏は星宿の父としての姿に感動し、早く子供を作ろうと言うが美朱に平手打ちを喰らう。
2人で旅行に行くことになりイチャつく2人、憮然とした顔の唯。
巻物を唯が回収したため、唯の部屋に出てしまったようだ。
美朱のことが心配だが、翌日は病院に行くということで護身用にバット(血痕付き)を渡す唯。
翌日、気合を入れて学校へ行くが、友人の笑顔に迎えられ拍子抜け。
担任から斂が休みということを聞き、巻物から受けたダメージが大きかったのでは、と推測する。
大学では独り者の奎介が溜息をついていた。
唯と付き合っている哲也を羨んだ奎介の「お情け」発言により、言い合いになる2人。
そこに美朱との旅行のため明日のサークル活動を休むと言いに来た魏。
いやらしい事をするつもりだろう、と詰め寄り、妄想する奎介に呆れて帰ったしまった。
高2の時彼女の手を握って以来何もない、と嘆く奎介、そんな彼にサークル入会希望者が声をかける。
授業も終わり、斂の邪魔もなかったことで気分良く待ち合わせの駅へ向かおうとする美朱。
が、友人に腕を掴まれ、黒板を見ると
結 城 美 朱 ・ 殺
の文字、そして一斉に美朱の方を向くクラスメイト達。
クラスメイト達から逃げる美朱に、ドアを突き破って飛び出した他のクラスの生徒が迫り
更には上級生までが美朱を追い立てる。
逃げながら北校舎の屋上に斂の姿を見つけた美朱だったが、階段でポケベルを落とし、
それを拾おうとした弾みで怪談を落ちてしまう。
生徒達に捕まり、斂のところへ引っ立てられる美朱。
美朱は生徒を操る斂を卑怯者と罵るが、ここは始まりに過ぎず、
美朱たちの始末が済めば他の学校へ移り、若者達を従えていていくという斂。
桑原に朱雀の宿った時計を奪わせ、それを破壊し、美朱を飛び降りてもらうと言う。
美朱に人間の皮をかぶった悪魔と言われ、斂は人間がどんなに弱く愚かで卑劣か語り始める。
「1人じゃ無能なくせに…集団では己より弱い『獲物』を…
少しでも皆から外れたものを平気で叩きのめせる、
口汚くののしりながら平気で崖っぷちへ追い詰める…
誰も救いを求めてる『獲物』気持ちなど考えやしない!
そうして追い詰められた者が命を断ったとしても―――悪びれもしない!!」
その脳裏に浮かんでいたのは、大勢の人間に追い詰められ、崖から落下する自分とフードの人物。
自分が悪魔なら簡単に操られる生徒達も同じであるという斂に、
美朱は人の優しさ、強さ、人を愛する心を知っていると反論する。
斂はその言葉に冷笑を浮かべると、美朱の心から魏を消し、自分の玩具にしてやると言い放つ。
抵抗しつつも斂の術中に落ちていきそうな美朱だったが、ヒーローよろしく魏が駆けつけ正気に戻る。
魏は、美朱の胸元の巻物をと斂に掴みかかり、屋上から突き落とそうとするが、
斂は脚を柵に引っ掛け逆に魏を屋上から落とそうとする。
しかし、魏の手を離れた巻物がひとりでに開き、斂の目を傷つけたため一人地面に落ちていく斂。
魏は、何とか屋上の縁に掴まり九死に一生を得ていた。
美朱たちが地面を見下ろすと、倒れている斂の横にヨウが現れ、共に消えてしまった。
途端に我に変える生徒たち。
斂の力が消えたことを喜ぶ美朱だったが、朱雀が宿った時計が壊れたため巻物には入れない。
そして、消えていく魏の姿…。
しかし、魏が消えたのは新幹線に乗った美朱の見た夢であった。
巻物に入れず、石を探せなければ魏は消滅してしまうと落ち込む美朱を、
魏は朱雀が消えたら自分も消えるはずだが、なんともないから安心しろと励ます。
2人が宿に着き、部屋へ向かおうとすると、足を滑らせ階段から女性が落ちてきた。
助けに入った魏だが、助けた拍子に女性と口付けしてしまう。
さらに驚くことに、その女性は奎介の知り合いであった。
神代と呼ばれた美女の出現に、美朱の心境は穏やかではなかった。
ちょ、襲い掛かってくる生徒達恐いよ。
これ、実際やられたらトラウマものだよ。
うん、これは普通に怖いw
高彬のジャパネスク・ミステリーの巻 第一話
表紙:直衣姿の高彬
「高彬さん、わたくしの話をちゃんと聞いているのですか!」
この声に、高彬ははっと我に返った。「あ、はい母上!聞いております」
そんな態度に、ふぅっとため息をつくのは、右大臣家の北の方、高彬の母君である。
「わたくしは何も、難しいことを言っているわけではないのですよ高彬さん。
ただ、あの内大臣家の瑠璃姫と だ け は もうこれ以上関わってほしくはないと申しているのです…!なのに…」
うるっと北の方は涙ぐみ、高彬はげっと思う。
「なのに高彬さんはこの母にかくれて、吉野にいる瑠璃姫のためにこのような絵巻物を集めていたなんて…!」
母は悲しいですわっ、と突っ伏して泣き出し、高彬はバツが悪い思いをした。
高彬の母も父も、もともとは日頃から評判の悪い瑠璃とも結婚には反対していた。
それでも、ふたりとも高彬に甘いので、最後にはなんとか瑠璃との結婚を認めてくれていたのに…
(なのにその矢先に あ の 事件だ…)
母が泣いて瑠璃と関わるなというのも、わからなくはないとため息をつく高彬だが、母の説教はまだまだくどくどと続く。
「あのような物の怪憑きの姫など、わたくしの高彬さんの北の方にはふさわしくありませんわっ、瑠璃姫だけはだめです。いけません!
怪我の療養のため吉野に引き籠もってらっしゃるなら、いっそそのまま吉野で尼にでもなっておしまいになればよろしいのですわ
わざわざ絵巻物を届けて瑠璃姫の里心を刺激することはないのです。
よいですね高彬さん、瑠璃姫とだけは ぜ っ た い に わたくし許しませんことよ。高彬さん、お返事は!?」
北の方の勢いにおされつつあったが、高彬は返事をしなかった。
何を黙っているのか、とまだまだお説教が続きそうなところを、高彬はちらりと目配せをした。
「北の方さま」高彬の目配せに気付き、一人の男がにじり寄る。
「何、守弥。わたくしは高彬さんに…」
「失礼ながら、先程大納言清光さまの北の方さまより、お歌が参っておりましたことをふと思い出しまして」
その言葉に、北の方は返歌が遅れてはいけないとそそくさと立ち上がり、高彬の前を去った。瑠璃はだめだ、と念を押すのを忘れず…
>>420誤爆です。すいません。本当にすいません。
血痕付きバットwww
>ヒーローよろしく
いや、一応鬼は元からヒーローだからさ。金に汚いが
>>422 バットに血が付いてるってことは筒井先輩は重傷…
九十回「魅」
階段を踏み外し、魏に助けられた美女は、奎介のサークルの部員だった。
名は神代魅(かみしろ みいる)といい、紹介する奎介は終始ニヤけっぱなし。
更に魏まで笑顔で応対するものだから、美朱のご機嫌は斜めに。
拗ねる美朱に、確かに魅は美人だが、俺は一生懸命な美朱の方が良いと言う魏。
魏は女の子をつぼみに例え、美朱は花ならまだ咲きかけで、最高に美しく咲く時には俺が側にいる、
などと甘い言葉を囁く。
良い雰囲気になった2人だったが、奎介が2人を市内見物に誘いに来る。
真昼間からいやらしい事をしてるんじゃないかと怒鳴る奎介に
その様子を窺っていた黒い鳥は、大空に羽ばたくと掻き消えるようにして空間を渡り
魔界の天コウの元へ向かう。
魔界にある天コウの城では、玉座に座る天コウの前にヨウの姿の斂が倒れていた。
天コウの配下達は、目を潰されて眼力の使えなくなった斂の処遇を天コウに問う。
四神の封印により送り込める配下が限られている天コウは、弱まりつつある朱雀の力を取り戻せる
美朱と魏の仲を引き離さなければ、と考えていた。
先ほどの鳥から配下が動き出したのを知った天コウは、斂の処分を保留するのだった。
市内見学中、炎天下で歩く皆のためにジュースを買ってくるなど気の利くところを見せる魅。
図らずも魏と魅がペアになってしまい、言い争う美朱と奎介。
一方魅は魏に、奎介からの好意に戸惑っていると相談し、10時に魅の部屋で待ち合わせることにする。
追いついてきた美朱は二人で何を話していたのかと怪しく思うが、
魅がデザートを奢ると言われ、そんな思いはあっという間に吹っ飛んでしまった。
美朱が入浴している間に、魏は魅の部屋に向かう。
出迎えた魅がお風呂上りのバスタオル姿だったため、慌てて退散しようとする。
その腕を掴み、奎介にのみに誘われたがどうすれば良いかと戸惑う魅に対し、
魏はその気がないなら断れば良いが、奎介はいい人だから付き合ってみてもいいのではと言い、
美朱が待っている部屋へ帰ろうとする。
その時、魅がふらつき、慌てて駆け寄る魏。
次の瞬間魅が魏の耳に噛み付き、滴り落ちる紅い雫。魏の手が意図の切れた操り人形のように落ちる。
浴槽で眠ってしまった美朱は、魏が部屋にいないことに気付く。
兄の部屋にもいないことを確認し、魅のことに思い至る。
何度も魅の部屋のドアを叩くが返事が無く、バルコニーから回りこむことにした美朱。
そこで美朱が見たものは、バスタオル姿の魅と抱き合い口付けを交わす魏の姿であった。
信じられない光景に驚く美朱の荷物から、巻物が零れ落ちる。
すると壁に映る魅の影は、人ならざる者の影であった。
魏に危険を知らせよう窓ガラスをとする美朱だったが、突然朱い光が体を包む。
窓の外に美朱を見つけ、妖しい笑みを浮かべる魅の前で美朱の姿は朱い光に包まれ消えてしまった!!
魅たん、敵だったんだね…
房宿たん以来のないすばでぃだったのに…
ナイスバディは敵キャラという法則がいまここに生まれた
唯(まあまあ)…敵から味方に
房宿(ナイスバディ)…敵
太一君(ババ(ry)…味方
ニャンニャン(ょぅι゛ょ)…味方
確かにそうだなww
確かに
たしかにナイスバディだと敵っぽいな
↑の下2行は忘れてorz
消し損ねちゃった。
>>428 つ 昴宿
…と思ったけど、地は婆ちゃんだもんな(´・ω・)
九十一回「呪縛の牙」
魏と魅の前から消えた美朱は、栄陽の都を馬で移動する翼宿の頭上から落下してくる。
さすがに翼宿も学習しており、うまいこと美朱を受け止める。
美朱が事情を星宿たちに説明している頃、魅は虚ろな表情の魏に術をかけていた。
斂の眼力「魄儡舞」とは違い、夢を見させて虚ろになった肉体を思うがままに操る術。
魏は今、その術中に落ちようとしていた。
星宿たちに事情を説明した美朱は、魏の身の危険と時計が壊れたのに巻物の中に入ってしまい
元の世界に戻れるかということを心配していた。
とりあえず、柳宿の実家に向かうという星宿たちに着いて行く事にするが、
星宿の注意や翼宿の駄洒落も耳に入らない様子。
が、通りを歩く人々の中に柳宿を見つけ、慌てて声をかける。
しかし、その人物は柳宿の兄、呂候(ろこう)であった。
柳宿の実家は衣服問屋であり、呂候の案内で到着するが、柳宿の姿は無かった。
柳宿の仏壇に線香を上げてやってほしいという呂候の願いで、線香を上げ手を合わせる一行。
「こないしたら柳宿喜ぶんかー、知らんかったー」と小声の翼宿。
「私も死んでいるのだが。まあいいけど」と手を合わせる星宿。
「日本のお経でいいのかな?」と美朱。
「考えてみたらこれってオイラの本業なのだ」と本職がお坊さんの井宿。
と、皆が神妙に柳宿の冥福を祈っている背後から、柳宿本人が登場。
黙って冥福を祈れと言われ素直に手を合わせる柳宿、そしてお約束どおり驚く一行。
柳宿は実家に飛ばされて、ついさっき気がついたようだ。
だが、柳宿の姿が見えない呂候は、その様子を見て首を傾げる。
雪の下で眠る柳宿を想い、涙を流す呂候の前でへんな顔をする柳宿だったが、
仏壇に供えられた水晶玉に気がつく。
それは柳宿が幼い時に大事にしていたものだが、なんと魏の石が中に入っていたのだった。
ルンルン気分で魅の部屋にやってきた奎介。
しかし、あられもない姿で涙を流す魅と裸で眠っている魏を見て一変、
魏を文字通り叩き起こす。身に覚えのない魏には何が何やらわからず困惑。
美朱には金輪際近づけさせないと言う奎介に、自分は美朱を裏切ってはいないと反論するが、
全裸でそんなことを言っても説得力はなかった。
魏が魅に酷いことをするなんて信じられないが、やはり許せない、と怒りを露にする奎介に連れられ、
部屋を出た魅の口元には笑みが浮かんでいた。
パンツ一丁で落ち込む魏は、ベランダに巻物を見つけ美朱のことを強く念じ、
時を同じくして美朱も魏に会いたいと念じる。
次の瞬間、お馴染みの翼宿の上に落ちてくる魏。
裸であることに疑問を持つ美朱だったが、魏が魅とは何もないとキッパリと否定したため信じることにする。
魏も登場したことで、早速水晶を壊して医師を取ろうとする一行だが、呂候は必死でそれを阻む。
家族にとって、その水晶は柳宿の大切な形見であり、それを壊されることは耐えられることではない。
柳宿自身は許可しているのだが、柳宿を見ることをできない呂候にはそれは伝わらない。
魏は、その様子を見て壊す以外の方法を考えようと言うが、
星宿はいつ消滅するかわからない常態で悠長なことをしている場合ではないと意見する。
魏の耳の傷に気付いた美朱が、傷を良く見ようと触れた瞬間、
魏の全身に全身を切り刻まれるような苦痛が走った。
そんな魏の様子を察してか、魅は糸で縛った人形を冷たい表情で見つめていた。
魅が血を吸った相手の血で人形を作り、それによって相手の肉体を操るという「印章呪縛」。
そのせいで、美朱が触れると魏は激痛を感じるようになってしまったのだ。
魅は「人形」を握り締めると、傷ついた斂の敵として、美朱たちを引き裂くことを誓うのであった。
レイープ野郎扱いか…
あくまで仲を引き裂くのが目的なわけね。
第一部も美朱の処女を奪うことに必死になってたけど、普通に殺せとry
確かにマッパの奴に何言われても信じられないなw
>>436 そうだよね。
のんびり寝てる魏の頚動脈をすっぱりやるだけで
朱雀復活できない→テンコウ復活うめぇ
まるで二人の絆を試してるかのようなことしかしてないからな。
これを乗り越えてますますラブラブバカップルにするための
能天気な踏み台イベントにしか見えんわ。
>>439 実は天さんは美朱達の絆を強くするために太一君辺りが作った奴だったり。
太極山が封じられたのも太一君の自作自演とか
なんでふし遊に出てくる敵は色仕掛け攻撃しか出来んのだ…
読者サービ(ry
九十二回「引き裂きの計」
魅のかけた「印章呪縛」により、美朱が触れると激痛を感じるようになってしまった魏。
美朱は魅に何をされたのかと問うが、魏は押し黙るばかり。
「ハッ。裸っちゅーことは、2人して○○○○で○○○○○しとったんやろ!!」
と言った翼宿は、柳宿に殴られ壁にめり込んだ。
柳宿に促され話を続ける魏だったが、耳に鋭い痛みが走ったこと以外は憶えていないらしい。
呂候は一行にゆっくりしていくように勧めるが、水晶玉だけには触れないようにと念を押す。
仕方なく、美朱たちは別の方法を考えることにするのだった。
魔界の天コウの城では、魅――-本来の名は魅嵩(みいすう)――が斂に気を送り、傷を癒そうとしていた。
天コウは、斂を傷つけた七星士への憎悪を煽り立て、美朱たちを倒したら弟の斂を助けて欲しい、
という魅の願いを聞き届けることを約束する。
朱雀を消滅させればお前達は幸せになれると言い含め、天コウはほくそ笑むのだった。
結局、夜中に仏間に忍び込み石をとることにした美朱たち。
だが、魏と翼宿が言い争いを始め、井宿は太一君の顔のどアップで黙らせる、というか気絶させる。
柳宿は水晶玉をさっさと炎で燃やしてしまおうと促すが、翼宿たちは呂候のことを想い、躊躇する。
だが、柳宿は小さい頃から自分に頼りきりの兄に、自分が死んだことを見つめさせなければ、
と魏に水晶玉を手渡した。
そのとたん、魏が苦しみ始め、魏の体から蛇のような体を持った怪物が何匹も現れる。
星宿の神剣で切り裂くが、怪物は消滅せず、井宿の術によって魏の体に消えていった。
どうやら魏は、術をかけられただけではなく、妖魔を寄生させられていたのだ。
その様子を見た呂候は、化け物には弟の形見は渡せない、と水晶玉を持って寺に逃げ込んでしまう。
美朱たちは柳宿の家から宿に移動し、井宿と娘々がすぐに結界を張る準備に入る。
星宿の神剣と井宿、娘々の術でなんとか妖魔を鎮めるつもりだが、それまで魏の体が持つかわからない。
今の魏は七星士の能力を失っており、普通の人間と同じなのだ。石があれば能力が戻るかもしれない。
井宿の言葉に美朱は呂候のいる寺に駆け出した。翼宿も慌てて後を追う。
寺に向かう馬上で、翼宿は魏の油断を責める。
美朱はそれに我慢できずに馬から飛び降り、自分の足で向かうという。
美朱に責められ、戸惑う翼宿。
美朱の悲しそうな顔をしていたから、と言いかけるが、自分で何を言っているのかわからなくなってしまう。
意地を張って間違った方へ行く美朱を注意した時、茂みから妖魔が飛び出してきた。
妖魔は美朱をかばった翼宿のわき腹を傷つけ、馬の首に鋭い牙を立てる。
ハリセンの炎で妖魔を倒した翼宿だったが、妖魔の毒で倒れてしまった。
美朱は、翼宿の傷口から毒を吸い出すと、自分の服を破いて血止めをする。
この間の人工呼吸のお礼、と微笑む美朱に翼宿は、自分の血で吸血鬼みたいだと軽口を叩く。
その言葉で、美朱に魏を救う方法が思い浮かぶのであった。
斂と魅、姉弟だったんだ。
じゃあ回想で崖に一緒に追い詰められてたの魅か?
なんだ「みいすう」って。音読みなら「びすう」か「みすう」になるんじゃねーの?
中国っぽい発音にしてんじゃね?
中国っぽいふいんき(なぜか変換できない)をお楽しみください
これ見てバスタード思い出したのは俺だけでいい
最近翼と美朱の2ショット多いな
なんの伏線だ
これは
美朱
/ \
鬼宿―― 唯
の三角関係から
美朱
/ \
鬼宿―― 翼宿
の三角関係に変わっていくフラグでは?
美朱 ←―童貞←鳳綺
/ \ ↑
鬼宿―― 唯 柳宿
↑
心宿 ← 房宿
こんな感じ?
ちょwww童貞ってwww
今は元童貞だよ!
なんか皆ストーリーに対する興味を失ってないかw
456 :
453:2007/08/05(日) 15:01:39 ID:???
第1部は大半が童貞って呼ばれていたから…
>448
つ雰囲気(ふんいき)
九十二回「勇気の谷間」
妖魔の襲撃で深手を負った翼宿に肩を貸しながら宿へ引き返す美朱。
自分を置いて行けと言う翼宿に対し、自分を庇って負った傷だから置いていけない、と美朱。
翼宿に宿に戻ってどうするつもりだと聞かれ、魏の耳の傷から妖魔を吸いだすつもりだと答える。
それを聞いた翼宿は、美朱は魏に触れず、危険もあるので自分がやると言い出す。
さんざん文句は言ったものの、翼宿なりに魏のことを心配していたようだ。
意識を取り戻した魏の目に飛び込んできたのは、神剣を構え瞑目する星宿と
印を結んで術に集中する井宿、そして自分の胸の上に寝ている娘々の姿だった。
俺は幼女趣味じゃないと言う魏だったが、これは体内の妖魔を沈めるためだと聞き驚く。
鬼宿の時のような能力も無く、美朱と一緒になりたいがために転生したものの、
記憶を本の中に忘れてきてしまい、中途半端な人間になってしまった。
美朱への気持ちも半端だったのでは、と嘆く魏に井宿はお面を外して語りかける。
「鬼宿…自分自身を疑ってはだめだ。
人は…人を愛した瞬間から最高の幸福と不幸を同時に得るのだと思う。
その人を愛している程不安も大きくなる。
…どこまで愛を信じられるか…それは自分との戦い。
本当の『魔』は自分の中にあるという。
『自分』に負けては…いけないのだ」と。
寺では懐に水晶をしまいこんだ呂候が必死に仏に祈っていた。
柳宿は兄の情けない姿にイライラが募り、死んだ自分にまで助けを求めるのを見て
とうとう堪忍袋の緒が切れる。
「そんなこと言っててみんなが消えちゃったら兄キ一生恨むわよーーーっ」
柳宿の声が聞こえ、戸惑う呂候の首根っこを掴んで、建物を壊しながら引っ張っていく柳宿。
尋常ではない出来事に悲鳴を上げ、助けを僧たちに求める呂候だったが、彼らはただ祈るのみ。
「祈ってないで助けてくださーい!!」呂候の悲鳴は虚しく響くのみであった…。
傷が痛み、うずくまる翼宿と心配する美朱の側をものすごい勢いで駆け抜けていく柳宿。
二人を見て立ち止まった柳宿は、気絶している呂候と一緒に美朱たちも担いで宿の部屋に到着。
美朱が魏に駆け寄るが、触れるだけで魏が苦しんでしまい、妖魔を吸い出すことができない。
代わりに翼宿が吸い出そうとするが、ケガをしたわき腹に肘が入り悶絶する。
美朱は他に助ける方法が無く悔しがるが、それを聞いた魏がどんな方法だが痛みに耐えみせると応える。
柳宿が両腕を押さえ、早速挑戦するが、激しい傷の痛みに暴れる魏の力に
柳宿の怪力でも抑えきれなくなり、気がついた呂候に助けを求める。
自分には力がなんてないと、動くことのできない呂候であったが、柳宿や翼宿の叱咤や
必死な美朱たちを見て、舌を噛みそうになった魏に腕を噛ませ、右腕を全身で押さえ込む。
その間に美朱が妖魔を吸い出し、床に吐き出したそれを星宿が消滅させる。
すると魏の顔から苦悶の表情が消え、美朱を優しく抱きしめた。
美朱に礼を言われた呂候は、柳宿に問いかける。
いつも護ってもらっていたが、兄らしいことをする前に柳宿は死んでしまった。
今の行動で「兄」と認めてもらえただろうか?少しは柳宿のように強くなれたのだろうか?と。
その言葉に柳宿は、兄キは自分の兄キであり、もう自分がいなくても大丈夫だと答え、兄を抱きしめる。
柳宿の死を振り切った呂候は、水晶を美朱に快く譲ってくれた。
4つ目の石が手に入り、喜ぶ美朱たち。
その様子を魔界で見ていた天コウの配下は魅の失敗を責めるが、
天コウ本人は、これからが面白くなると笑みを浮かべるのであった。
胸の谷間
そうそう柳たんは力持ちだったな
ようι゛よしゅみだと?
重傷の翼に肘打ちとは……鬼め、新ライバル出現を察知!?
祈る坊さん達wwwwww
これで玉4つか。ようやく折り返し地点だな。
九十四回「君に描く夢」
水晶球を翼宿の炎で燃やし、石を取り込んだ魏に、柳宿との思い出が戻ってきた。
「あの時のセリフ…
『生きてりゃあつらいことでも、いつか笑って話せる時が来るのよ』
ホントそうだな、柳宿…」
感慨深げに口にした魏だったが、死んでしまっている柳宿や星宿にはイヤミに聞こえてしまったようだ。
翼宿は頑張った甲斐があったと美朱と喜ぶが、美朱が半裸な理由を聞かれ顔が真っ青に。
そんな魏と翼宿のじゃれ合いを見ていた美朱は不意に現実世界へどうやって帰るか、ということに思い至る。
朱雀が宿った時計は壊れてしまったのに、どうしてここにやって来れたのか?
不思議に思い、バッグを探っていると美朱のポケベルが鳴り出し、続いて魏のポケベルもなり始める。
ポケベルを見ると「ワレヲ モトメヨ」の文字が浮かんでいた。
どうやら朱雀はポケベルを取ろうとして階段から落ちた時、ポケベルに移動していたようだ。
二人がポケベルを操作すると、朱い光が二人を包み込む。
現実世界に戻ろうとしている二人に、天コウ側の動きがおとなしすぎる、と井宿が注意する。
二人が現れたのは美朱の部屋であった。
おそらく奎介が巻物を持って帰り、机の上に置いてくれていたため、美朱の部屋に戻ってきたらしい。
魏は、自分現は実世界と本の中のどちらの人間でもない中途半端な人間だが、
それでも着いてきてくれるのか、と美朱に問いかける。
笑顔でうなずく美朱に、魏は石が全て集まったら互いの両親にも挨拶して結婚しようと告白する。
その言葉に美朱は喜び、二人は唇を重ねる。
二人が現れたのは美朱の部屋であった。
おそらく奎介が巻物を持って帰り、机の上に置いてくれていたため、美朱の部屋に戻ってきたらしい。
魏は、自分現は実世界と本の中のどちらの人間でもない中途半端な人間だが、
それでも着いてきてくれるのか、と美朱に問いかける。
笑顔でうなずく美朱に、魏は石が全て集まったら互いの両親にも挨拶して結婚しようと告白する。
その言葉に美朱は喜び、二人は唇を重ねる。
と、そこに奎介が飛び込んでくる。続いて母と父も。
下着姿をごまかそうとする美朱に、母は泣きながらすがりつく。
そして、声をかけてきた魏の頬を平手で打ちすえ、“2ヶ月”も娘をどこに連れ歩いていたのかと責め立てる。
なんと、宿で巻物に入ってから2ヶ月以上も経過しており、警察にも捜索願を出していたと言うのだ。
母は魏を睨みつけると、魏に出て行くように怒鳴りつける。
魏は庇おうとする美朱の頭に優しく手を置くと、無言で出て行った。
魏を追いかけようとする美朱だったが、兄に引き止められてしまう。
奎介は唯から話を聞いていたが、入れ込んでいた魅が魏と寝たことでサークルを去ってしまったことで
魏のことは信用できないと言い、「魔神」とか「石」とかい加減にしてくれ、と吐き捨てる。
魏は一人、アパートでニュースを見ていた。
ニュースでは大量の血を抜かれた若い女性の変死体が見つかったと報道しており、
同様の事件がこの2ヶ月で200件近く起きているらしい。
悲しげな表情で美朱と交換した指輪を見つめる魏。
美朱は、母から魏と別れろという言葉に涙を流す美朱だったが、魏に電話をかけ母のことを詫びる。
兄の奎介までが魅と寝ていたと言っていたという美朱に、何も覚えていないが信じてほしいと告げる魏。
それならば側にいてほしいと美朱が泣きながら言うと、突然電話が切れる。
そして、魏のベッドに現れたヨウは、ゆっくりと全裸の魅へと姿を変えていく。
魅の口から胸元にかけて流れる赤い血、それは先ほどのニュースの女性のものだと笑みを浮かべる魅。
魅は、首から提げた人形を見せ、これは魏の全身から血を抜いて作ったもので、
耳の傷はその消し忘れだと告げる。
化け物め、と言う身動きのできない魏に対し、自分は人間だと反論し、
人形の力で魏を操り美朱を殺させようとするつもりだと笑う魅。
が、人形は魏の飛ばした気でコナゴナに砕け散る。
魏は七星士の力も無く、普通の人間ですらない魏の攻撃に狼狽する魅。
魏は、愛する美朱のために、この世界で生き、一生護ると魅を睨みつける。
その時、魅の背後に天コウが現れ、次の瞬間爆発する魏のアパート。
魏の身を案じた駆けつけてきた美朱が見たものは、焼け落ちるアパートと炎の中に浮かぶ天コウの姿だった。
2ヶ月なんて…美朱留年じゃね?
なんて野暮なことは言っちゃだめか
>「魔神」とか「石」とかい加減にしてくれ、と吐き捨てる
兄ちゃんの気持ちはわかる。
でも、魅の色香に惑わされて思う壺なんだよなぁ
鬼、生きてりゃryって空気嫁
2ヶ月で200件て凄い数だな
気を飛ばすってことは、鬼に力が取り戻しつつあるってことだよな
鬼オワタ\(^o^)/
2ヶ月200件……つまり1日平均3.3人か。そのバイタリティで直接美朱を襲えばいいのに>魅
そういえば佐々木先輩(前生徒会長)はどうなったんだろう・・・
>>477 魅が美味しく頂きました。
もちろん性的な意味で
九十五回「破滅の将」
天コウの力に焼け落ちる魏のアパートを前に、魏の名を叫ぶ美朱。
消防車や救急車、警察も駆けつけ、野次馬が現場に集まってくる。
その野次馬をかき分けて哲也とともに唯が現れ、美朱との再会を喜ぶが、
燃えるアパートを見て魏の安否を心配する二人。
遅れてやってきた兄を群衆の中に見つけ、魏を信じて味方になってくれなかったことを責める美朱。
その言葉を聞いた奎介は、美朱を置いて死ぬのは許さない、そんなことをしたら今度こそ許さない、と。
現場で中継していたキャスターが、火事の原因がガス爆発で、住人の遺体は見つかっていないため、
出火元と見られる部屋の住人はいなかったと話しているのを聞き、
直前まで電話で話していたのだから、そんなはずはないと食ってかかる美朱。
そして、天コウが炎の中に見えたことを思い出し、皆の目の前で巻物の中に入ってしまう。
所変わって林の奥の温泉に入って疲れを癒す翼宿、井宿、星宿。
どうして星宿まで入っているのかと言う柳宿の問いに
「気分的にキレイになれるような気がしたので…」と答える星宿。
柳宿は翼宿たちに、呂候を置いてきて良かったのかと聞かれるが、
過去にしがみついていた兄が未来を見るようになってくれたことを嬉しそうに話す。
そこに、振ってきた美朱は皆に助けを求めるが、全裸の星宿たちを見て悲鳴を上げるのだった。
魔界の天コウの居城に魅と共に連れてこられた魏。
朱雀によって創られた「幻」で、美朱にとって“都合がいい”だけの存在、という言葉を浴びせられ、
自分は幻ではないと反論する魏であったが、天コウの力の前に動きを封じられてしまう。
さらに天コウは、美朱が求めているのは、『魏』ではなく『鬼宿』という存在であり、
お前は鬼宿の『影』に過ぎない、と魏の中の不安や猜疑心を煽り立てる。
魏が天コウに連れ去られ、救出に向かおうとする美朱たち。
井宿がこちら側でサポートし、魔界へと突入する美朱と娘々。
天コウの城に転移した美朱たちが見た光景は、体から何かを抜き取られていく魏の姿だった。
見覚えのある4つの玉、それは鬼宿の記憶の石であった。
天コウは石を抜き取られた魏を、簡単に記憶を手放すとは本当に美朱が愛した鬼宿の生まれ変わりか?
と嘲り、美朱たちを挑発する。
さらに美朱の目の前で、ひとつ、またひとつと炎で石を消滅させていく。
取り乱す美朱を制止し、天コウに攻撃を加える娘々だったが、目が覚めた魅を平然と盾にする天コウ。
魅の目の前に斂を呼び出し、魅が彼に駆け寄った次の瞬間、激しい炎が魅と斂を包み、
二人は灰も残らず燃え尽きた。
仲間を殺したことを責める美朱に対し、斂たちは姉弟で愛し合い魔道に堕ちた元人間であったと告げ、
弱者は要らぬ、と切り捨て娘々に攻撃を加える。
娘々は攻撃を受けながらも井宿に呼びかけ、魔界から脱出を試みる。
転移しようとする美朱たちに、天コウは嘲るように言葉をかける。
「にげるのか?朱雀の巫女。
『愛』の為に哀れな最期を遂げた恋人同士。…あれは未来のお前達だ。
石は4つとも消滅した…魏も消滅していくのだ。
傷ついたまま、どれほど己の『愛』が無力か思い知りながら」
そして美朱の感情を逆撫でし、その負の感情は自分の『力』となると嘲笑う。
「あたしはあんただけは許さない!!」
気を失った魏を抱きしめ、美朱は天コウに向かって叫ぶのであった。
え?え?
魅タン死んだの??(゚Д゚;≡;゚Д゚)
TV中継してるキャスターに食って掛かるとはなんてDQN・・・
キャスターにゃ罪は無いのになw
つか幽霊キャラが結構出張ってて、死んでるという悲壮感がイマイチ感じられん。
元童貞、そんなにキレイ好きかwwww
服脱げるのかw
柳、冷静だなw
魅たんが死んじゃった……(´・ω・`)。
兄弟だから恋愛関係にないと思ってたがコレですよ
男女間の愛にやたら噛み付くの天コウって物凄い小物臭がする。
女に振られた過去でもあるのか?
童貞神が誕生しました。
つまり、天コウはずっと童貞だったから、神に等しい力を手に入れたということか
30で魔法が使えるらしいからな
何百年も童貞なら神にもなれるさ
俺、今日から天コウ様を氏神にするよ。
九十六回「あふれだした疑団」
美朱が消えてからの1週間、唯、奎介、哲也の3人はいくつもの図書館を回り、
天コウと四神天地書について調べていたが、手がかりすら掴めずにいた。
TVカメラに取られていなかったものの、群衆の前で美朱が消えてしまったことでTV局は
しつこく追及して来ており、母も怒り心頭で2人を別れさせると言っていたと溜息をつく奎介。
そこにTV局のスタッフが現れ、美朱のことを聞き出そうとしてくる。
唯は、奈良に行って天コウらのことを調べてくると言い、席を立つ。それでもだめなら中国へ。
自分は元青龍の巫女であり、天コウをのさばらせるわけにはいかない。
それに、傷つき死んでしまった者たちのためにも美朱たちは幸せにならねばならない、と。
仲間の元に戻った美朱は、天コウに集めたい石が全て奪われ、消滅させられたことを告げた。
天コウの人を弄ぶようなやり方に憤る翼宿たち。
傷ついた娘々は宝玉の姿を保つのが精一杯で、記憶の石を奪われた魏は消滅の危機。
励まそうとする仲間達に対し、魏はから元気で一人林の奥へ。
美朱も、魏が自分の方を見ようともしなかったことで悲しみ、その場を離れる。
その様子を岩山の上から見つめる怪しげな影…。
突如吹いて来た風の中に、なにかの「匂い」を感じる井宿。
星宿は、自分と柳宿が先行し軫宿と張宿を探してくることを提案する。
一刻を争う状況で2人の力と石も必要、と言うが、石を集めてもまた奪われるだけでは、と反論する翼宿。
例えそうだとしても、むざむざ鬼宿を消滅させるわけにはいかないと言う星宿に、翼宿は疑問を口にする。
「…なんで…誰かを愛したらそれだけ苦しんだり、悲しんだりせなあかんのやろ?
なんで泣かせたり、傷つけたり、そんなんしてまで好きになるんや…オレ判らん!」
「…翼宿も誰かを愛したらその時判るよ」と微笑む星宿だったが、翼宿は釈然としない表情だった。
仲間の下を離れ、泉までやってきた魏は、自分の姿が消えていないか恐る恐る水面を覗くが、
自分の顔が移っていることに安堵の息を漏らす。
そこに猛スピードで駆け寄ってきた柳宿の怪力で水面を滑り、対岸の岩に頭から突っ込む魏。
天コウに何か言われたのでは、と心配してやってきた柳宿に、魏は心の中の不安を打ち明ける。
自分がよくわからなくなり、天コウに負けたことが情けなくて美朱に顔向けできなかったと告げる魏。
柳宿は、どこにいてもどんな姿でも「魏」は「魏」として頑張っていけばいい、と励まし、
「鬼宿」の姿でなければ美朱を愛していけないのか?と問いかける。
その言葉に、自分は何のために頑張っているのを気付いた魏。
柳宿は、それならば美朱のところへ行くようにと促し、笑顔で去っていった。
天コウに石を破壊され、魏の消滅してしまうのを悲しむ美朱の前に現れた「鬼宿」。
彼は美朱を励まし、抱き締めると消えてしまう。
と、そこで目が覚めた美朱は、魏がやってきたことに気付く。
力強い言葉で美朱を励まして、優しく抱き締める魏。
その様子を遠くから眺めていた翼宿は、つまらなそうにその場から立ち去る。
文句を言いながら森の中を歩く翼宿の背後に、怪しい人影が現れた。
人影は翼宿の炎を防ぎ、四天王の一人、旱鬼・飛コウと名乗る。
そして、翼を広げると水しぶきを翼宿に浴びせ、今のはお近づきの挨拶といって飛び去ってしまった。
魏の口付けにより落ち着きを取り戻した美朱だったが、お腹が鳴ってムード台無し。
仕方なく魏は食事のことを聞きに、井宿のところへ向かった。
途中、無言で佇む翼宿に声をかけ、肩を叩く魏であったが、翼宿はそれを振り払う。
以前言った、美朱をまた泣かせたら承知しないという言葉も忘れている魏をいい加減だと言い、
記憶を本の中に落として転生したのは、美朱を愛していなかったからだ、と責める。
いつ消えるかもわからない魏は美朱を悲しませるだけの男、美朱は俺がもらう、と宣言する翼宿。
翼宿の言葉に怒りを露にする魏であったが、ハリセンの一撃で地に崩れ落ちる。
美朱の前に現れた翼宿は、美朱の顔に手を伸ばす。
「…待ってもムダやで、美朱。鬼宿はもう…けぇへんさかい」
翼宿…おまえもかー!!!1
柳はいいキャラだよな。
あたしはもう歳はとれないけど、にぐっとキタ。
翼は愛のないセクロス経験者?
唯、偉い。
あの童て…ゲフンゲフン天コウの部下ですから、何の四天王なんだか不安を覚えますね〜
疑団に疑念
>それでもだめなら中国へ
おいおい唯タンすごい行動力だな。
って翼宿、お前もか…orz
翼が美朱を好きになる要素ってゼロだと思ってたのに
またレイプか
ぎ‐だん【疑団】
心の中にわだかまっている疑いの気持ち。
九十七回「彷徨の夜」
翼宿に、魏は来ないと言われた美朱は、どうして来ないのかと問いかける。
魏と井宿はこの先のおいしい食堂に先に向かったと聞き、翼宿を引きずって駆け出す美朱。
一方、娘々に気を与えている途中で眠ってしまった井宿は、仲間達を探していると、
倒れていた魏を見つける。
気がついた魏は、翼宿に打たれたあばらを押さえながら、美朱を探しに走り出した。
夜の森の中、美朱を探す魏の声が虚しく響き渡る。
街の食堂で豪勢な料理を出され、喜色満面な美朱は、魏たちがいないことを疑問に思うが、
とりあえず食事を楽しむことに。
魏たちの様子を見てくると言い席を立った翼宿は、主人。に料理や酒をどんどん持って来るように言いつける
支払いのことを気にする主人に、金など無い、警吏を読んだら店ごと燃やすと脅す翼宿。
美朱は魏の姿が無いことを気にするも、翼宿の差し出したお酒を飲んでしまい酔っ払ってしまう。
軫宿を探して、空を飛んでいた柳宿は、軫宿の気を感じる村までやってきた。
上空から軫宿を発見し、近づいていくと、彼は小さな女の子と一緒にいた。
その女の子は、なんと柳宿たちの姿が見えるようだ。
母親に呼ばれ、柳宿たちに手を振って家の中に戻る少女―――少華。
少華は、2年前の戦で、軫宿が最期の力で救った少女だった。
その少華にかつての恋人の『少華』の温もりを感じ、『少華』は生まれ変わりだと感じ、
少華の未来は今度こそ幸せであるように、と願う軫宿。
記憶の石の事を思い出し、辺りを探そうとする柳宿だったが、軫宿は悲痛な表情で柳宿に告げる。
「ない…石…石はないんだよ…」
酔いつぶれてしまった美朱は、翼宿によって食堂の上にある宿の一室に運び込まれ、寝台に寝かされる。
魏の夢を見て、うなされ、目が覚めた美朱を抱き締める翼宿。
魏たちの事を訪ねる美朱に二人は来ないと言い放ち、探しに行こうとした美朱を強引に押し倒す。
鬼宿とは幸せにはなれない、オレなら泣かせたりはしないという翼宿に、美朱はおかしいと言い返す。
女は嫌いだが、美朱は『女』とは違う。美朱は美朱だが、だんだん『女』になってきている、
と美朱を押さえつけたまま、翼宿は言葉を続ける。
「知ってたか、オレも『男』なんやで」
そう言って無理やり唇を奪う翼宿。
仲間達の気配を見失い、森の中を賭ける井宿に前に現れた飛コウ。
飛コウは「彼」の理性と言うタガを外し、そこから現れる本性が楽しみだと井宿を挑発する。
翼宿が術中に落ちたらしいと感じ、井宿は術を放つが、飛コウの操る水がそれを遮る。
やめてと懇願する美朱の涙を見て戸惑う翼宿、そこに飛び込んでくる魏。
肋骨を痛め、裸足で追いかけてきたため足の裏も傷ついていたが、美朱を離せ、と翼宿を睨みつける。
魏は、翼宿の顔がまるで極悪人のようだと指摘し、らしくないことをするな、と翼宿に語りかけながら、美朱を取り戻そうと2人に近づいていく。
翼宿は、美朱は俺のものだ、とハリセンを振り下ろす。
ハリセンで顔を打たれ、口から血を流す魏だったが、力強い眼差しで翼宿を見据える。
「…美朱を傷つけるのだけは…許さねェ…
お前は…そんな奴じゃねェだろ…?
美朱を幸せにするのはオレだよ。彼女を放しな!」
ぬりこはいつもこういうときいない
翼宿DQN化www
え〜、なんだこのムリヤリな翼宿の美朱ラブ展開は…
>オレなら泣かせたりはしないという翼宿
なんでこんなセリフが言えるんだ…さんざん目の前でバカップルぶりを見てただろうに。
本気で翼宿が美朱を好きだったとしても、この自信はなんなんだろう。不自然すぐる。
操られてんのかね?
まあどっちにしても、まーたレイプ未遂か。いい加減うんざり。。。
少華タンかわいいよ、少華タン
鬼宿より魏の方が好感持てるのは俺だけなんだろうか?
相変わらずのバカップルではあるけど・・・
現代の若者に鬼のつく名前をつけるのはなー
今はDQN名であふれかえってるからな…
「鬼」ならともかく「魏」はまだ良心的といえるかもしれん。
でもなんで国名。巍とか嵬とか隗とかあんのに。
親父が三国志の曹操ファンだったんじゃね?
第九十八回「友誼の焔」
奈良では唯と哲也が資料館を巡り、天コウらのことを調べていた。家を離れられない奎介は
パソコンでいろいろ調べているようだ。
二人が資料を調べていると、突如大きな地震が起きる。
それは、奎介のいる東京まで揺らすほどの大きさだったが、奎介には四神天地書が光っていることの方が
気になっていた。
地震は井宿と飛コウが退治する森の中でも起こっていた。
飛コウは、魅が女性達から吸い取った血の中でみそぎを行っている天コウの気が高ぶっているのだと言う。
天コウらを美朱たちの世界に行かせはしない、と言う井宿だったが、
雲に隠れていた月の光が照らした飛コウの顔を見て昔を思い出す。
幼馴染の女性との祝言が決まり、喜んでくれた親友。
だが、その親友は幼馴染と抱き合い、口づけをしていた。
その親友の名は―――飛コウ―――
飛コウが天コウの配下になっていたことに驚く井宿だったが、先ほどから気になっていた匂いは、
飛コウが好んでつけていたコウの香。
そこに柳宿と軫宿が現れ、退散する飛コウだったが、翼宿にかけた術は心の奥にまで染みこみ、
自分を倒しても消えはしないと言い残す。
魏の美朱を幸せにするという発言に聞く耳も持たず、制止する美朱にも黙っていろ、と怒鳴りつける翼宿。
そんな翼宿を見て一番傷ついているのは美朱だ、との魏の言葉に逆上し、魏に掴みかかる。
二人はもつれ合い、下の食堂に落下する。慌てて階段を駆け下りる美朱と被害を嘆く店主。
魏の上にのしかかり、鬼宿だった頃のように気で攻撃してみろ、と挑発する翼宿。
それに対し、魏は、自分は弱い人間だが、惚れた美朱のためならいくらでも情けない男になれる、
そんな情けない自分を七星士が「仲間」として受け入れてくれたことが嬉しかった、
親友の翼宿になら殺されてもいい、例えどうなろうと美朱への気持ちは変わらないと自分の想いをぶつける。
魏の言葉通りハリセンの炎を出そうとする翼宿に、美朱が語りかける。
「……あたしが泣くのは、それだけ魏が好きだからだよ。
嬉しい時も…悲しい時も女の子は愛している人のために泣くんだよ…」
美朱の言葉に翼宿の動きが止まる。ひとおもいにやれと、翼宿の心の中に響く飛コウの声。
「オレは親友(ダチ)を裏切ったりせぇへんぞォォォ!!」
翼宿は叫び、ハリセンを床に打ち付ける。そして、業火に包まれる翼宿。
食堂の人々が悲鳴をあげる中、魏は上着で炎をもみ消そうと駆け寄った。
と、魏の背後から軫宿が神水を浴びせ、治癒の力を送り込む。
美朱が翼宿に声をかけるが、翼宿は魏の上着をかぶせられ、横たえられたままピクリとも動かない。
それを見て魏も声をかけるが、返事はなく、思わず口をついて出る憎まれ口。
「なんだよ、これぐらいで!根性ねェな、おめェは…
返事ぐらいしろ!!ったくバカでハデでボケしか能がねェな、てめェはよ―――!!」
「なんやと、こら」魏の顔面に翼宿のけりがめり込む。
一命を取り留めた翼宿に、魏と美朱は抱きついて何度も、バカ、と繰り返す。
それを見て翼宿は、ほんまアホや、と呟くのであった。
「すまん!!ほんまにほんまにすまんかった!!」通算30度目の土下座をする翼宿。
敵の術だから仕方ないと取り成すが、思い当たる節がある翼宿は頭をガシガシかきむしる。
魏は、翼宿が敵の術に勝ったんだと笑顔で言うが、翼宿は自分を信じてくれた魏を称える。
調子に乗ってじゃれあう二人を見て、飛コウのやり方に
思い出したように翼宿が、飛コウの水のことを話したとき、井宿は戸の下から流れ込む一筋の水に気付く。
井宿が注意するが、次の瞬間、大量の水が流れ込み、美朱を押し包んでしまった。
魏たちは駆け寄ろうとするが、激しい水の流れに阻まれてしまう。
果たして、美朱はどうなってしまうのか!?
お、ここで井宿が絡んで来るか。っていうかまた恋愛絡みか…
嬉しい時も…悲しい時も女の子は愛している人のために泣くんだよ…
今更だけどうぜええええええええええええええええええええええええ
翼宿がなんかかっこよく見えた俺は末期ですか?
同じくノシ
>>523同じく
一番悲惨だったのは宿屋の主人だな
宿やの主人もかっこいいよ
おまいら、翼宿が大好きなんだなwww
>>527 次回、ヒコウとの戦いがあるのて、さらに悲惨なことになるな。
へたすりゃ前回の可能性も…
531 :
.:2007/08/20(月) 17:13:55 ID:NzpZgSTR
.
第九十九回「悲劇の輪廻」
突然流れ込んできた水に包み込まれてしまった美朱。
魏たちが助けようとするが、水は生き物のようにまとわりつき、霊体の柳宿たちですら抜け出せない。
飛コウに出て来いと叫ぶ井宿だが、水鏡に己の過去が映し出され愕然とする。
増水した川岸で短刀を手に飛コウに詰め寄る井宿。
飛コウは足を滑らせて川に落ち、井宿がとっさに手を掴むが、その手を離してしまう。
それを見て取り乱した井宿は、飛コウの攻撃で壁に叩きつけられ、気を失ってしまう。
七星士たちを戒める水と一体化した飛コウは、八年前自分を殺した井宿から大切にしているものを奪う、
と言い、美朱を包んだ水ごと飛び去って行った。
みそぎを終えた天コウは、配下から飛コウの首尾がうまくいっていることを聞く。
もう遊ぶ必要はないのではという配下に、朱雀七星士は甘く見ることはできないと答える天コウ。
「鬼宿」がいない今、残る七星士で誰が最も強いか、と配下に問いかける。
美朱を早く救出に向かいたい魏だったが、魏では歯が立たない相手であり、
飛コウがどこに行ったかわからない、と柳宿に止められる。
井宿ならわかるかもしれない、と翼宿は井宿を起こそうと提案するが、
今の彼は心にダメージを受けていて、他人が無理やり踏み込んでいいことではないと諭す軫宿。
目が覚めていた井宿は、過去の大規模な洪水で大切な人たちを失い、親友まで手にかけてしまった、
飛コウと戦い、二度も飛コウを殺すようなことはできないと言う。
そんな井宿に対し、自分も同じ洪水で一族を失った、と話し始める軫宿。
軫宿は、治癒の力を持ちながらも二度も愛するものを失ってしまい、自分を恨んだこともあったが、
この能力は傷つけ合うためではなく、大切な者を護るためのものだと気付いた、と静かに語る。
傷口を広げるのはつらいが、癒すのは自分自身、親友と自分を解放してやれ、と言う軫宿に続き、
魏も、頼ってばかりで悪いが、自分達には井宿が必要であると言い、自分だけでも行かせてほしいと頼む。
その言葉に井宿は自分が行くと決心をするのであった。
連れ去られた美朱は、飛コウとともに鍾乳洞の中にいた。
どうして親友の井宿を苦しめるのかと問う美朱に対し、自分は天コウ配下の四天王・旱鬼だと反論する。
天コウによって旱魃や雨をつかさどる鬼神となったという飛コウは、外の洪水の様子を見せ付ける。
さらに、美朱を媒介にし、現実世界にも影響を与えていると言う。
そして、七星士を倒したあと、自分の羽から放つ理性を奪う水の力を現実世界にも送り込むと告げる。
七星士たちは負けないと言い返す美朱に、飛コウは『友の愛』など幻だと言い、
現実世界で入浴中の唯に、水を使って襲い掛かる。
必死に唯に語りかける美朱を、飛コウは声など届かんと笑うが、唯が美朱の声を聞き取ったことに驚く。
自分は大丈夫だから七星士と頑張れ、と首を絞められながらも声を絞り出す唯の姿に術を解く飛コウ。
人を信じられず、憎しみにかられた方が負け、と言う言葉に飛コウは美朱を睨みつける。
美朱の気配を捉えた井宿に、翼宿が自分も連れて行ってほしいと申し出る。
かつての井宿のように、仲間を手にかけようとしてしまった自分を恥じる翼宿に、
井宿は完璧な人間などいないと、優しい言葉をかける。
二人で行こうという井宿を遮り、二人よりは三人で行く方がいい、と魏の言葉にうなずく井宿。
美朱は飛コウに水を止めるように言い続けるが、飛コウによって水の中での呼吸を止められてしまう。
そこに駆けつけた井宿たち三人。
美朱を放さねばお前を倒す、と言い切る井宿に、面白いと不適に笑う飛コウ。
飛コウは自分達に任せろ、と魏と翼宿は飛コウに挑んでいくが、鉄扇の炎を防がれ、逆に反撃を受けてしまう。
魏たちを心配する井宿にも水がまとわりつくが、井宿はそれを跳ね除け、飛コウの攻撃ごと翼を打ち砕く。
その威力に寒心する魏と翼宿だったが、美朱は親友同士で戦うことをやめるように叫ぶ。
昔の親友の笑顔を思い出し、涙を浮かべる井宿は、飛コウを必ず助けると言いい、姿を消す。
次の瞬間、飛コウの背後に現れた井宿は、飛コウを羽交い絞めにし、袈裟で飛コウを水の障壁ごと包み込む。
そして水の障壁の中から、自分の袈裟ごと炎で燃やせ、と翼宿に呼びかけるのだった。
まさかの井宿死亡フラグが…
>二人よりは三人で行く方がいい
これ何て三銃士?
むしろサンバル○ン思い出した
ひと〜りよ〜り〜ふたりがいい〜
ふた〜りよ〜り〜さんにんがいい〜
唯様・・・成長したなあ
軫宿と井宿なんかいいな…年長組って感じで
そして井宿のセリフの漢字読めんけど術カッコイイ!
魔法とかなんかの不思議な力を使うバトル大好きだー
どうにも中二病でサーセンw
実際一番年上なのは元童貞?
>>539 ええ!!!!!
丼のが軫より歳上だったの?
丼何歳だよ!
第一部のとき。
井 24
軫 22
星・柳 18
鬼・翼 17
張 13
まだ13歳だったのに死んだちりこ(´;ω;`)
てかミッチー22歳…?
なんかみんな意外と若い
>「鬼宿」がいない今、残る七星士で誰が最も強いか、と配下に問いかける。
え、鬼宿って一番強かったの?!
―以下愛のパワーのおかげ禁止―
ヒーロー補正かかってるからな
第百回「儚き水鏡」
飛コウを羽交い絞めにし、自分の袈裟ごと炎で燃やすように、と翼宿に呼びかける井宿。
翼宿はそんなことをしたら井宿もただでは済まないと躊躇するが、井宿は美朱の息が持たないと急かす。
飛コウは、井宿は自分を抑えるのが精一杯で、翼宿のような未熟な者の炎など通じないと鼻で笑う。
井宿は水の障壁内の水圧でダメージを受け、どのみち体は持たないと翼宿を促すが、
井宿の姿が張宿の自害した姿と重なり、仲間を救えないことに苛立つ翼宿。
そんな翼宿を見て、魏は翼宿の名を叫ぶ。
しばし見つめ合う二人。
魏が力強く頷くのを見て、決意を固め、鉄扇を振り下ろす翼宿。
同時に魏も飛コウたちに向かって駆け出した。
懇親の力をこめた翼宿の炎は、井宿の袈裟ごと結界を包み込み、結界をじわじわと
思わぬ炎の激しさにたじろぐ飛コウの手を強く握り締めた井宿の右目から涙が頬へ伝う。
「…安心しろ飛コウ…今度は1人で逝かせない
…今度こそお前の手を放しはしない―――!!
天で…彼女と…また戻ろう…3人に…」
「…放せ…芳准放せーーーーーーー!!」
井宿たちを包む業火にまっすぐ突っ込んでいく魏の合図で、翼宿は鉄扇を振り上げ、炎に裂け目を作る。
魏が拳を突き出すのと同時に、翼宿は鉄扇を振り下ろし、炎は魏の拳とともに飛コウに突き刺さる。
二人の連携攻撃を受けた飛コウは崩れ落ち、美朱を包んでいた水球も消える。
美朱の無事を確認し喜ぶ魏と、神経をすり減らす炎の操作をさせられ、一息つく翼宿。
飛コウは人の姿を保てなくなっており、水に還りつつあったが、井宿はその手をしっかりと掴んでいた。
「“今度”は手を放さなかったな……芳准…」
飛コウは、天で3人に戻ろうと言った井宿の人の良さが、彼女を惹きつけたのだ、
と途切れ途切れになりながら過去の真相を話し始めた。
井宿の婚約者は裏切ったのではなく、飛コウも彼女を奪おうとしたわけではなかった。
ただ一度だけ飛コウを交わした口付けを、井宿への裏切りと感じ、婚約者は井宿との別れを告げたのだ。
親友の幸せを壊し、殺されても仕方なかった自分。
だが、そんな自分を助けようとした井宿だったが、流木がぶつかり、左目を失ってしまった。
あの時どんなことがあっても手を放すべきでなかったと自分を責める井宿の前で形を失っていく飛コウ。
互いに信じ合えなかった自分達は親友ではなかったと言う飛コウに、
自分達はずっと親友だ、と呼びかける井宿。
飛コウは、井宿に詫びながら、次第に水に溶けていく。
完全に飛コウが溶け去った後、額に飾っていた玉(ぎょく)が残されていた。
飛コウを倒した一行は井宿に柳宿たちを呼んでもらい、軫宿の治療を受けていた。
井宿を治療していた軫宿は、井宿が首から提げている玉に気付く。
それは幼少の頃、飛コウにあげた物で、彼の形見として持っていくと言う井宿。
それを聞いた魏はすまなさそうに飛コウを倒すしかなかったことを詫びるが、
井宿は笑顔で魏と翼宿が頑張ったくれたことに感謝を述べる。
その言葉にいつものように手柄争いの取っ組み合いを始める魏と翼宿。
軫宿は井宿に神水の小瓶を見せ、この一件が片付いたら神水を譲るので、
いつか心が落ち着いた時に良かったら左目を治すといい、と優しく微笑む。
そこに張宿を連れた星宿が現れ、ようやく七星士が勢揃いする。
再会を喜ぶ美朱、魏と張宿の3人を他所に、柳宿になにやら告げる星宿の表情は固い。
戦いを終えて疲れが出た魏は眠ってしまい、翼宿も休むようにいう柳宿。
星宿は美朱たちを連れ出すと、軫宿と張宿の石が消えてしまったことを告げる。
それが天コウの仕業で、いつでも石を破壊できたのに遊んでいたと気付く美朱。
仲間は石はまだ一つ残っていると慰めるが、これ以上魏を傷つけたくない美朱は、
魏にはこのことを黙っていてほしいと仲間達に頼む。
同じ寝台で寝ていた魏と翼宿だったが、翼宿の寝相の悪さに目が覚めてしまった魏。
翼宿の頭をどつき、ふと鏡を見てその顔が凍りついた。
頭をどつかれて目が覚めた翼宿は、固まったままの魏を不思議に思った肩に手を置くが、
目の前の鏡を見て言葉を失う。
なんと自分と一緒に映っているはずの魏が鏡に映っていない!!
魏は取り乱したように鏡にすがりつき、美朱にも七星士にも言うなと翼宿に頼み込む。
「お別れ会したほうがええ?」と深刻な表情で言う翼宿を
「ほかに言葉はないのかーーーーっ!!」怒り心頭で天高く蹴り上げる魏。
「冗談やろーーーっ」拳を打ち下ろし、魏を地に沈める翼宿だったが、
それはもう仲間を失いたくないと言う気持ちを隠すためだった。
魏が消えたら美朱はどうなると翼宿が詰め寄ったところに、美朱が部屋にやってくる。
美朱は自分の話が出ていたことを聞くが、それを翼宿が抱っこしてほしがっていたとごまかす魏。
翼宿は魏を殴るとたまらず部屋の外に飛び出していった。
不審に思う美朱だったが、微笑んでごまかす魏を見て、ぎゅっと抱き締める。
ずっとこうしていたいと言う美朱に、ずっと側にいると答える魏であったが、
魏の視線の先にある鏡には魏を抱き寄せる美朱の姿しか映していなかった。
どうして魏の苦しみがわからなかったのか、と森の中で悔やむ翼宿の背後に現れた人影。
その人影に名を呼ばれ、慌てて宿に戻り美朱たちを連れて行く翼宿。
そこには星宿たちも集まっており、その人物はこちらを振り向いた。
その顔はなんと「鬼宿」であった。
今回の話は井宿と飛コウの喧嘩で翼宿やら洪水やらのとばっちりを受けましたよってことか?
まぁ、そういう事になるな。
食堂の店主、店半壊じゃね?
カワイソス(´・ω・`)
つか、誰か鬼宿に突っ込めw
そうか、最後の鬼宿の記憶は鬼宿が持ってたんだ。
あれ?
幻影鬼でひっかきまわすのか。第一部で使い古された手を・・・。
待て、魏が消えかけているのスルーかよw
なんかジワジワ存在が消えていってるって感じで悲惨だ。
その上ニセ?鬼宿まで出てくるし…
馬鹿ップルメインのターンキタ━━━━('A`) ━━━━!!
鬼と巍がフュージョン!!するに違いない
>「お別れ会したほうがええ?」
ちょwwwwwこれはタカも怒るだろwwww
第百一回「鬼宿の影」
なんと美朱たちの前に現れた人物は『鬼宿』であった。
鬼宿は美朱に気がつくと、駆け寄って抱きしめる。
その様子を見て衝撃を受けた魏は、倒れそうになり翼宿に支えられる。
皆の視線に気付いた鬼宿は自分そっくりな魏を見て驚く。
どういうことか問う皆に対し、鬼宿は今までのいきさつを語り始める。
2日前に紅南国の外れの廟で眠っていた鬼宿の前にボロボロになった朱雀星君が現れ、こう告げたと言うのだ。
「鬼宿…眠りから覚めよ。今こそ我に力を…
天コウの力は思いの外強大…“身代わり”の影はもうもたぬ。
石が集まればそなたも魏とひとつになるはずだったが…
こうなれば“そなた”自身が美朱と結ばれなければならぬ」
朱雀星君の言葉によれば天コウを欺くために、神力で護られ眠っていたという鬼宿。
それでは自分は目くらましのためだけの存在だったのか、自分は朱雀の力で転生したのではないのか、
い得できない魏。
七星士たちも考えられないことではないが、鬼宿の言葉を信じていいのか迷っている様子。
美朱は信じてくれるか、と言う言葉に返答に詰まる美朱。
それを見ていたたまれなくなった魏は外の風に辺りに出て行ってしまう。
魏と鬼宿は双子説を唱える翼宿は放っといて、鬼宿のことを話し合う。
疑われ、煮るなり焼くなり好きにしろとヤケになる鬼宿の懐から落ちる銭の袋。
眠っていた廟の物を売りさばいたと言う彼の金銭に対する貪欲な姿勢は紛れもなく鬼宿。
美朱も鬼宿は偽者ではないと感じるが、それでは魏は、と疑問に思う。
建物の外に出てため息をつく魏。
突然魏の足元から石床を突き破って出てきた糸が、美朱たちを縛りつける。
それは最期の四天王・俑帥(ようすい)の操る糸であった。
俑帥は朱雀を復活させるわけにはいかないと、美朱を戒める糸をさらに締め付け、棍を突きつける。
しかし、鬼宿が糸を引きちぎり、気弾で俑帥を退ける。
その額には朱く輝く「鬼」の文字が浮かび、迸る気の強さに本物であると確信する七星士たち。
崩れ落ちそうになる美朱を鬼宿が抱きとめるのを見て、魏は自分が美朱を護る力がないことを痛感する。
気を失った美朱の横で彼女を気遣う鬼宿の姿を覗き見て、間違いなく本物だと確信する柳宿。
別の部屋で魏は美朱の荷物からポケベルを取り出し、握り締める。
そこにやって来た張宿は、魏は鬼宿に間違いないと言葉をかけるが、自分には字も彼女を護る力もないと
首を振り、“オレ”は張宿がどのように戦い、死んでいったか覚えていないと魏は張宿の頭を撫でる。
そして、元気でなと言い残し部屋を去る魏の背中に、ただならぬものを感じる張宿。
美朱が眠る部屋を訪れた魏は、鬼宿に現実世界に戻ると告げ、結婚指輪を鬼宿へと渡す。
指輪を探していたんだ、と喜ぶ鬼宿の横で、無意識に魏を呼ぶ美朱。
魏は拳を握り締め、美朱を鬼宿に託し立ち去ろうとする。
今まで自分の代わりに美朱の側にいてくれたことを感謝する鬼宿に、魏は振り向かず答え、部屋を去る。
森の中、ポケベルを操作している魏の元に、慌てて駆けつけてくる七星士たち。
魏は、朱雀が鬼宿を目覚めさせたのは残りの石も破壊されているからだ、と感付いており、
石探しを続ける必要もないので現実世界へ戻るのだという。
本物の鬼宿が現れた今、美朱を鬼宿が結ばれれば朱雀は甦り、影である自分は消えていく運命だと笑う。
鬼宿から逃げて一人で消えるつもりか、という翼宿の言葉に、
自分と鬼宿の間で美朱が苦しむ、美朱が最後に自分の名を呼んでくれたのでもういいと答える魏。
「…私に…芒辰を抱かせてくれたのは…お前ではないのか」
「…そうよ!あたしの怪力はねのける程の痛みに耐えたの“あんた”じゃない!!」
「…オイラを…命懸けで翼宿と助けてくれたのは…」
「鬼宿!」
「お前…お前とちゃうんか!!オレを信じてくれたんは―――助かった時泣いてくれたんは!!
どないなったかて美朱への気持ち変わらんて…言うとったやないか。
“お前は―――“お前”は消えてそれでええんかー!!」
「いけません、鬼宿さん。僕の話聞いてください!!
字とか能力とかそんなの――――」
「行くな!!鬼宿ーーーーっ」
次々に魏に声をかける七星士たちだったが、魏は微笑みを浮かべ、別れの言葉を告げる。
止めようと駆け寄る七星士の前で魏は朱い光の中へ消えていった。
その時、鬼宿と口付けをしようとしていた美朱に魏の声が聞こえ、魏を探しに飛び出す美朱。
残された鬼宿は鏡を見つめ、なにやら考えていた。
魏が戻ってきたのは奎介の部屋であった。
美朱の母に見つからぬうちに出て行こうとするが、アパートは天コウに破壊されていると思い出す。
これで美朱も七星士も幸せになれるのに潔くない、と泣き笑いする魏は奎介の部屋の鏡を見つめる。
映らないはずの鏡を見て、今の情けない顔を見なくて済むと自嘲気味に笑う魏。
が、突然浮かび上がってきくる自分の姿―――ではなく鬼宿に驚く。
鏡の中から魏の名を呼び、嫌な笑いを浮かべる鬼宿。
これは一体どういうことなのだろうか?
元童貞の「芒辰を抱かせて〜」からの七星士達の言葉にぐっとキタ。
複雑だな。バカップルのターンなのはこの際置いとくにしても
・鬼が好きな美朱、今は魏と付き合ってる美朱
・鬼がいてこその魏。その鬼が復活することになったら魏はどうなる?
・魏の存在は本物なのか、身代わりなのか
この辺はどうまとめるのか気になる俺ガイル
鬼はなんか偽者っぽいけども。
568 :
マロン名無しさん:2007/08/26(日) 14:28:43 ID:ym6g8DYL
最初の方読んで悲しくなってしまった。
そういや魏って現実世界に家族いるの?
>>569 いるよ。
レンがいたころ親から電話かかってきてた。
>>570居るんだ…
鬼宿として家族殺される目にあったのに、本の外に転生したら別な家族がいて、
しかも本の中のことあまり覚えてないってのは、魏と鬼宿ってやっぱ別人だよなあ。
戸籍だけ用意して、鬼宿がそのまま現実世界に来れば良かったのに。
こっちの世界の文明に苦労することもあるだろうが、当然甘受すべきことなんだし。
鬼偽者っぽいけど、またマジックで書いたんだろうか?
ギャグ狙いもあるとはいえ、金に執着してるってだけで偽者ではないと彼女に思われる鬼宿のアイデンティティって一体。
魏を、自分の代わりに美朱の側にいてくれたことに感謝するだけってのも嫌だなあ。
もうちょっと思うことは無いのかね。偽者臭いとはいえ。
第百二回「求め合う魂」
鏡の中に突如現れた『鬼宿』は、現実世界に戻った魏をバカだと笑う。
魏は鏡から離れようとするが、手が鏡面から離れない。
「…てめェ!!一体何モンだ!?」
「なんて口叩きやがる、自分に向かって。
判んねェのか?オレの気も能力も以前のお前そのもの…
オレは“今のお前”が失くしたもので出来てるんだからな」
その言葉に、天コウに奪われた記憶の石のことを思い出す魏。
『鬼宿』は、記憶の石は自分の中にあり、魏は偽者だと言い放ち、天コウの汚い手口に
激昂する魏を鏡の中から吹き飛ばす。
その物音に気付いてやってきた奎介は、倒れた魏と割れた鏡の中の『鬼宿』を見て驚く。
『鬼宿』は奎介に挨拶をすると、美朱はもうこちらに帰ってこない、彼女は俺のものだと
一方的に言い放ち、鏡を完全に破壊して消えてしまった。
魏は美朱の身の危険を感じ、ポケベルを操作するが、今の衝撃と朱雀の力が弱ってるため作動しない。
ポケベルを握り締め、美朱と仲間達を案じる魏。
『鬼宿』の待つ部屋に戻ってきた美朱は、ポケベルが見つからず、魏もいないと『鬼宿』に告げる。
『鬼宿』は、美朱のことを自分に託し、影であることを納得して帰って言ったと告げ、
落ち込む美朱を慰める。
しかし、美朱は魏の存在が影でしかないと割り切ることができない。
そんな美朱の表情を見て、自分達の愛で朱雀は甦り、皆幸せになれる、魏のことは忘れろ
と、美朱を抱き締める『鬼宿』。
奎介は傷の手当を終えた魏に、哲也に連絡を取って迎えを頼んだことを告げる。
魏は奎介から世界の異常気象が多発していることを聞き、天コウの動きが本格化していることを悟る。
巻物の中に入れない今、『鬼宿』のことをどう伝えればよいか思案する魏。
奎介は、恋人同士なら偽者とわかるのでは、と楽観的だが、相手は偽者ではないので危険だと言う魏。
『鬼宿』は自分の失った記憶も力も持っているが、美朱では自分ではないとだめだ、という魏の言葉に、
奎介は鬼宿だった頃から美朱を護ってくれた魏を疑ったことを詫びる。
そして今回は役に立てそうもない、と立ち上がろうと踏み出した足で鏡の破片を踏んでしまう奎介。
哲也の車が到着し、自分のアパートに寄ってほしいと魏は頼むが、火事で焼け落ちたアパートは
きれいに更地にされ、何も残っていなかった
魏のポケベルも当然残っておらず、今回はだめかと嘆く奎介に、魏は自分が美朱を呼び戻すといい、
異世界の美朱に呼びかける。
『鬼宿』はここで一緒に暮らそう、『世界で一番幸せな花嫁にしてやる』と美朱に優しく抱き締める。
しかし美朱は、『鬼宿』の抱擁を振りほどき、話し始めた。
「『魏』」
「よせよ!もう関係ないんだ、あいつは!!」
美朱の話を遮る『鬼宿』だが、美朱は『鬼宿』を拒絶し、魏の元へ戻ることを選ぶ。
朱い光のとともに現実世界に戻ってきた美朱は魏の胸へと飛び込んでいった。
魏が帰ってしまい落ち込んで宿に帰ってきた七星士たち。
七星士たちは、いまいち釈然としないものを感じながらも、魏のことをどう話したものかと思案する。
その時、部屋の中から聞こえた小さな物音に気付き、その中に一人入っていった張宿は
かまどに放り込まれた鬼宿の荷物の中に、壊れかけた人形を発見する。
一方、一人で呆然としている『鬼宿』を見つけ、美朱のことを尋ねる翼宿たち。
『鬼宿』は翼宿の腕を掴み、血が出んばかりに握り締め、美朱は帰ってしまったと告げる。
その時、再び俑帥の糸が石床を砕いて七星士に襲いかかる。
炎で焼き払おうとした翼宿だったが、その手を糸が貫き、翼宿の手は人形の手になってしまう。
そして、印を結ぼうとする井宿の手まで人形の手と化してしまい、窮地に陥る七星士。
美朱たちは哲也のマンションを使わせてもらうことになり、哲也たちは翌朝来る言ってと出て行った。
魏はポケベルを操作するが、やはり動かない。
『鬼宿』より魏を選び、もう貴方しか見えないと魏と抱き合う美朱。
だが、美朱は魏が鏡に映っていないことに気付いてしまう。
謝る魏を抱き締め、魏とひとつになりたいことを願う美朱。
そして美朱と魏は存在を確かめ合うかのように互いを求めるのであった。
ままままままさか次回はいよいよ…
ゴクリ
次回は貫通式!
乞うご期待!!
もっと穏やかな言い方はないのかwww
なぁ、お前ら大事なこと忘れてないか?
巫女は処女じゃないと詩人を召喚できないってことを…
>詩人を召喚
呼び出して何やらせるのwwwwww
貫通式の様子をオサレに実況
美「来て、魏」
魏「いくよ、うっ」
美「早ぇよ」
詩人「…という具合でして」
元童貞「ほうほう」
ちょwww
つか、仲間がピンチなのにエチしようとしてる主人公達・・・・・・
ま、今に始まったことじゃない。ほんとバカップル。
あれほど鬼好きだったのに、もしこの鬼が本物だったら美赤はどうするつもりだったんだろ…
魏のことも、鬼の土台があったから好きになったところも大いにあるだろうに
もし鬼が本物だったら「ずっと相思相愛だと思ってた恋人に『やっぱり実在の人物の方がいいわ♪』と言われ捨てられた」
ことになるよなぁ…
なんてことを考えたら眠れないこともない
セリフうろ覚えだけど、第一部の心宿との最後の戦いの前に鬼宿が美朱に
「この俺じゃない俺がこの世界にいるかもしれない」とか何とか言ってなかった?
それで美朱が「何でそんな事言うの。私鬼宿じゃないと幸せに何てなれない」
って。このシーンちょっと感動したんだけどな・・
状況的に魏を選ぶしかないって感じだよなあ。
美朱の前で「魏のことは忘れろ」とか「もう関係ないんだ、あいつは」ってのは
本の外の世界の自分に他人事みたいで妙に冷たい感じするし、
美朱が元々現実世界の人間で、現実世界の住人の魏ともいちゃこいた期間があったんだから
魏がしんみりした立場に追いやられたら当然魏の方選びそうなもんだ。
鏡の中に現れた時だって性格悪いし、失くしたもので出来てるせいならば、
この鬼宿だって本物の鬼宿ではないだろうし。
鬼宿が本心から魏のことを気遣ってて、美朱の世界じゃないところで暮らそうなんて台詞がなかったら、
美朱はどっち選ぶんだろうなあ。
美朱は魏を鬼宿の影とか関係無しに、一人の人間として愛した
って好意的に解釈することにした。
第百三回「永遠の祈誓」
―――あなたは私 私はあなた
そう 2人がひとつに戻るだけ
肉体だけじゃ足りない 全てを与えたい
求め合うのは魂
…そのずっと奥からあふれてくる想いは
…深く…熱く…限りない―――
美朱たちの力にもなってやれないことを悔しく思う奎介。
その奎介の部屋でパソコンがひとりでに動き出し、メッセージを綴る。
―――――天コウは神に非ず―――――
美朱と魏は互いの温もりを忘れぬように唇を重ね
(省略されました。全てを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)
全てが終わった後、美朱を腕枕し甘い言葉を囁く魏。
天コウとの決着がついたら自分の実家へ行こうと言い、眠りに落ちていく。
美朱は涙を流し、眠りについた魏を抱きしめる。魏を護る力がほしいと願いながら…
“それ”は唐突に現れた。
太平洋を航行中の船舶の前に現れた島とも柱ともつかぬ巨大な物体。
レーダーに映らなかったことで発見が送れ、慌てて進路変更しようとするが、
計器の中から魔物が現れ、驚いている間に“それ”に衝突してしまう。
東京の空に舞う大量の鳥たち。
その逃げるように飛び去る様を見て人々は不吉なものを感じ取っていた。
外でそんなことが起こっているとは露知らず、朝食の用意をする美朱。
美朱が魏を呼びにいくと、着替えをしている魏の姿は朝日に透けて見え、慌てて魏を抱き締める。
魏の鼓動を感じ、どうしたと美朱の頭を撫でて微笑む魏を見て、食事の用意ができたこと告げる。
魏は、美朱の料理の味を思い出して涙を流すが、予想に反し、おいしい美朱の料理に感心する。
魏の天変地異発言や、昨日のお前の方がおいしかった発言でじゃれ合いながら
こんな朝を迎えることは、もうないかもしれないと、幸せをかみ締める。
食器を洗う美朱を見て、高校の制服を着ていることに気付いた魏。
美朱は、高校を辞めるつもり、次は魏のためにウェディングドレスを着ると言い額にキスをする。
慌てた様子で駆け込んできた唯と哲也からこの世界に異変が起きている事を聞き、
天コウの力が現実世界を侵食しつつあると実感する。
続いて奎介も到着するが、不覚にも両親に付けられていた。
母親は美朱を連れ帰ろうとするが、魏と結婚するつもりだと言う言葉を聞いて
子供のおままごとで渡って行けるほど世間は甘くないと諭す。
「…心配をおかけしたことはあやまります…でも…オレ達真剣なんです。
美朱が好きです…心の底から!
2人とも確かに子供かもしれない…周りからもっと打ちのめされるかも知れない。
でも―――2人なら越えられる…2人なら生きていける!
…許してください、俺たちのこと。
お願いします――――」
そういって魏は深々と頭を下げ、唯、哲也、奎介も口々に説得する。
ついに母は折れ、2人でやってみなさいと言い、父とともに帰っていった。
その後ろ姿に謝る美朱。
ポケベルがわずかに光っていたことに魏は気付き、もう一度巻物の中へ行けるのではという希望を見出す。
奎介たちも四神天地書の巻物を持って高松塚古墳へ向かおうとする。
高校があるので知らされてなかった唯は、学校どころじゃないと、哲也に車の用意を急がせる。
あわただしい空気の中、奎介はパソコンに送られてきたメッセージを美朱へと渡す。
出発しようとする唯は後ろから美朱に抱き締められ、ありがとうと言う美朱を笑う。
そして、今幸せかと言う魏の問いに首をかしげながらも頷く。
準備ができたことを聞き、出かけようとするその背中に、美朱の声がかけられる。
「…哲也さんと幸せにね…唯ちゃん」
―――さよなら…
唯たちを見送り、朱雀星君を呼び出す美朱と魏。
―――もうすぐ四神の封印が破れる…
これが最期になるやもしれん…
―――任せたぞ、朱雀の巫女
美朱たちは朱雀の言葉に頷き、大切な家族や友人、生まれ育った世界に別れを告げる。
唯は先程の美朱と魏の言動を訝しみ、2人が四神天地書の中に行こうとしていると気付く。
しかし、時既に遅く、美朱たちを包んだ朱い光は消えてしまう。
「2人…とも無事で戻って来なかったら、許さないからーーーーっ!!」
七星士たちがいる宿に戻ってきた2人だったが、宿の様子は悲惨なものだった。
全身を糸で貫かれ、人形と化した人々。
七星士たちも俑帥の場所が見つけられず徐々に人形と化し、意識を保つのがやっとの状態だった。
だが、張宿が青龍を封印した巻物で『鬼宿』を束縛する。
「地サツ四天王『俑帥』とは―――あなたですね、鬼宿さん!!」
驚く翼宿たちに、先程襲ってきたのは目くらましの操り人形であると張宿は説明する。
『鬼』の字も記憶もあり、気も魏のものに間違いはない。
しかし、それは俑帥が天コウに奪われた記憶の石を取り込んだためだった。
天コウに作られた、天コウの言いなりの『鬼宿』、それが彼だった。
「残念だな…もうオレ達は倒せねえ。天コウ様の力はまもなく開放される。
バカな奴ら…全て初めから仕組まれていたのに。
宿南魏からなぜ鬼宿(オレ)の記憶(こころ)が抜け落ちていたか――――
朱雀の力でさえ不可能かもしれなかった美朱の世界への転生、
その奇跡が起こった時出来た時空のひずみに天コウ様が圧力をかけた。
鬼宿から7つの記憶(こころ)を奪い、散らせた――――
再びお前たちが会い、天コウ様に力を与えるため…
石をめぐって揺れるお前達はとても楽しかったぜ」
衝撃の事実を明かし、『鬼宿』は巻物の戒めを解き、気で棍を作り出す。
怒る翼宿に、『鬼宿』の石を持つ自分を殺せまい、と笑い挑発する。
だが、あんたは鬼宿じゃない、記憶だけで作られた人形という美朱の言葉に顔色が変わる。
「―――オレの心はここにある。
今思えばバカみてぇだよ。名前も姿も…関係なかった。
初めから―――オレはオレだ。たとえ鬼宿(おまえ)でなくてもな。
帰って天コウに伝えな!
俺は消滅しても必ずてめェを倒す!!」
『鬼宿』は戸惑い、美朱の名を呼ぶが、美朱の心には魏しかいない。
「…てめェら死ぬぞ」
捨て台詞を残し、消える『鬼宿』。
天コウも挑発の言葉を投げかけるが、美朱たちの心はひとつであった。
―――必ず…倒してみせる―――
>美朱は、高校を辞めるつもり、次は魏のためにウェディングドレスを着ると言い
( ゚д゚)
(゚д゚)<第一部はなんだったの…
本当だよ。何それふざけてるの?
お前の方が美味しかったとか……
ママーどういう意味?
>>597 坊やも大きくなればわかると思うけど、女体の(ry
ワッフルワッフル
ワッホーワッホー
久々の張宿の活躍キター
でも、印象薄かったキャラが目立つのは死亡フラ(ry
もう死んでるYO!
なんで高校辞める必要があるんだか。本当に愛し合ってるなら、卒業まで待てないのかね。
んで鬼宿は簡単に捨てられたな。これって描き方によっちゃもっと深く出来そうだったのに、
本物の鬼宿よりも性格悪いんだからそりゃ記憶あるだけの偽者だわな。選ぶのは簡単だわ。
美朱<誰も魏とムスバレタことを祝ってくれない…(´・ω・`)
第百四回「愛しさの紅波」
「―――天コウは神に非ず。
人の心を失った愚かな亡者。
戦う術は、己を知り、
己を信じ、己に打ち勝つこと……」
美朱が読んでいるのは奎介から渡された謎のメッセージ。
柳宿に意味を聞かれたが、美朱にもわからず、魏はその文章を見て考え込んでいる様子。
巫女より一人前の「女」らしい感じになったと言われ、巫女の資格がないかも頬を染める美朱。
柳宿がその意味に気付き、美朱の恥ずかしさは最高に達し、さらにからかう柳宿。
そんな女性陣?を離れた所から眺め、何を騒いでいるのかと首を傾げる魏たち。
翼宿の今までどこにいたかという質問に顔を真っ赤にして科挙の試験場にいたと答える勉強大好きっ子張宿。
何もできなかいまま死んでしまったのではと悩んだ張宿だったが、星宿が迎えに来た時、
実家に寄り、兄が生まれたばかりの我が子に張宿の本名「道輝」と名づけていたことを知る。
生前の星宿が家族に、張宿が七星士の務めを立派に果たしていたと知らせてくれていたのだ。
「お前もあの道輝のように…立派な男になれ。
たとえ字がなくても能力がなくても
―――お前も朱雀七星士のような誇りを持てる人間に―――」
兄の言葉に涙を流す張宿。
その言葉は同時に魏の心をも打つ。
続けて張宿は死ぬ前からずっと『張』の字が出ていなかったことを告白し、弱虫だった「道輝」と
七星士の「張宿」は別だと思っていたが、実はずっとひとつだったのだと続ける。
「“今の僕”はもう前ほどの頭もないけど
―――でもいつも情けなかった弱虫でもないです。
僕は僕です…僕は今の自分が誇らしいと思えます」
そう言って笑顔を浮かべる張宿。
魏は、張宿も他の仲間も己と戦っていたと知り、自分もやるだけのことはやってみようと決意する。
その魏に背後から美朱と柳宿が近づき、手首に帯を縛りつける。
これは『同心結』といい、こちらの世界の結婚式で夫婦が持つものなのだそうだ。
美朱が真紅の衣を着ていれば花嫁らしいのだが、と教えてくれる柳宿。
七星士たちは二人を祝福し、井宿が術で花を降らせ、辺りを花畑に変える。
魏と寄り添い、幸せそうな笑顔を浮かべる美朱を見つめ、翼宿も嬉しそうな表情を浮かべる。
しかし楽しい時の束の間、空気を読めない天コウの横槍が入り、花は吹き飛ばされてしまった。
なんとか天コウのところに乗り込むことができないか、悔しがる翼宿。
その時、井宿の持っていた玉が光を放ち、娘々が復活する。
娘々は8人に分裂すると、それぞれの神力を美朱と七星士に与え、天コウの城へと導く。
奈良・平安時代風の門のその奥に待ち構える天コウ。
美朱たちは今、天コウの牙城へ突入する。
天コウの力が現れ始め、全国で余震が続き、混乱する現実世界。
唯は哲也の助手席で美朱たちを案じていた。
手の平の心宿のピアスを見つめ、角宿が死んだ時、涙が一晩中涙が止まらなかったと話し始める
自分を見失っていなければ朱雀七星士や朱雀七星士たちは死ななかったのではないか、
心宿の心も救えていたのではないか、と己を悔いて唯は涙を流す。
哲也は、サングラスを外すと優しく微笑みかけ、唯のことは心宿たちもわかってくれていると慰める
後部座席では四神天地書の巻物を抱えた奎介が七星士たちの勝利を祈り続けていた。
天コウの城内では七星士たちの戦いが始まっていた。
星宿と井宿が道を開き、残りの七星士が美朱と魏をガードする。
娘々の神力でパワーアップした七星士は、邪魔する魔物たちを蹴散らし、天コウの元へと突き進む。
七星士の奮闘を見ていた天コウは俑帥――鬼宿――を差し向けることにする。
突然広間移動させられた美朱と魏。
驚く間もなく美朱の全身を糸が貫き、苦痛のあまり悲鳴も上げられない美朱。
現れた『鬼宿』は激しい気を迸らせ、美朱を解放してほしければ自分を倒してみろと魏に戦いを挑む。
魏も必死に立ち向かうが、『鬼宿』の圧倒的な強さの前になすすべもなく叩き伏せられる。
「…てめェなんざに美朱は渡さねェ、…とっとと消えちまいな!!」
『鬼宿』は魏の髪を掴み上げ、吐き捨てる。
だが魏はそんな『鬼宿』の嫉妬に狂った様子をガキのようだと笑い、肘を『鬼宿』に叩き込む。
「来な!…オレはてめェに負ける訳にゃいかねェんだよ
自分(てめェ)だけにはな!!」
その言葉に怒り心頭の『鬼宿』は美朱の制止の言葉も聞かず、全力で気弾を魏に放つ。
巻き起こる激しい光と轟音、そして白煙。
勝利を確信した『鬼宿』だったが、目の前の光景に言葉を失う。
それは、糸を引きちぎり己の身を盾として魏を護った美朱の姿であった。
全身を紅く染めた美朱は、魏の無事を確認すると『鬼宿』に微笑みかける。
そしてゆっくりと糸の切れた人形のように倒れる美朱。
血に塗れた美朱を抱き留め、呆然とする魏の姿を見て、天コウはほくそ笑む。
「…愛しさ故に互いを破滅させたか、朱雀の巫女。
あまりに思うままでいささかつまらぬが、
恋人の手で着せて貰った“真紅の衣”をまとって
その男の壊れた心を連れて闇に嫁ぐが良い」
いくら自分が童貞だからって
わざわざ馬鹿ップルに当たることもないだろうよ天コウ
どどど童貞ちゃうわ!!!!
良い童貞:張宿
普通の童貞:元童貞(結婚前)
悪い童貞:天コウ
鬼は?
そういえばオカマさんしていた柳宿も童貞なのかなぁ・・・・・・・
経験済みだったらなんか嫌だw
柳宿「ちょっとそこ行くお兄さん、あたしとあ・そ・ば・な・い?」
役人「お、マブい女じゃん。遊ぶ遊ぶ。……ン?この感触は?」
柳宿「あたしの象さんだYO☆」
役人「うわなにするやめ(ry」
柳宿「ごちそうさま☆」
何気に最終回フラグが見える気がしないでもない…
終わっていいよ。
なんか2部つまらん。
悪役が自分達の計画をペラペラとしゃべりだすとラストは近いな
第百五回「最後の戦い」
閉ざされた門の奥に美朱たちの気を見つけた七星士だが、2人の気が異常だと感じた井宿。
柳宿が門を打ち砕き、飛び込んだかれらが見た光景は、
気を放ったままの姿で固まっている『鬼宿』と、満身創痍の美朱を抱き、茫然自失の魏の姿だった。
2人に駆け寄ろうとする翼宿だが、結界に阻まれ、弾き飛ばされてしまう。
星宿も神剣で結界を破ろうとするが、力を増した天コウの結界は揺るぎもしなかった。
井宿は気の消えかけている魏の状態を見て、『魏の消滅』が何を意味していたか知る。
現実世界でジワジワと追い詰められ、社会から抹殺され、ここに至る道を作っただけと天コウは笑う。
仲間達の声すらも届かず、焦点の合わない瞳で美朱を見つめる魏。
「大丈夫よ、あなたは勝てるよ あなたは自分が思っているよりずっとずっと強いんだよ…
みんなが力を貸してくれたの 私たちを愛してくれたみんなが―――
だから私たちは勝てるよ……
大丈夫、側にいるから。
…いつもあなたと一緒に笑って一緒に泣いて、一緒に戦って(生きて)いくよ……」
呼びかけてきた美朱の心の声に後押しされ立ち上がる魏。
「戦う術は、己を知り、己を信じ、己に打ち勝つこと」
しっかりと『鬼宿』を見据え、一歩一歩近づいていく。
「……オレは弱いかもしれない」
「…よ…寄るな」
「ちっぽけな存在(やつ)かもしれない。
だけどそれでも誰かのために…生きたいと思った
スバラシイ人間になろうなんて…もう思わねェ」
「寄るな!!」
狼狽し気弾を放つ『鬼宿』だが、魏の肩をかすめただけであった。
「たった1人でも…今のオレを見ていてくれる人がいれば
オレは―――誇りを持って生きていける!!」
『鬼宿』を抱き締め言葉を続ける。
「怯えるな、お前の全部を受け止めてやる。
俺の中へ帰れ!鬼宿(おまえ)は…魏(オレ)だ!!」
『鬼宿』の眼に、全身を血に染めて倒れている少女の姿が映る。
自らの手で傷つけてしまった彼女の笑顔が浮かび、涙が溢れ出す。
『鬼宿』最愛の女性の名を叫び、届かぬ手を必死に伸ばす。美朱との結婚指輪をはめた手を…。
だが、最期に美朱を魏に託し、魏とひとつになることを選んだ『鬼宿』。
そして、光球に包まれる二人。
光が徐々に収まってくると、額に『鬼』の字を浮かび上がらせた魏が、強大な気を纏い立っていた。
『鬼宿』―――俑帥は傀儡の姿に戻り、床に横たわっている。
その指にはめられていた美朱との誓いの指輪は無残にも溶けてしまっていた。
そこに平安貴族風の衣装に身を包んだ天コウが現れる。
「…よォ天コウ、待たせたな。
魏(オレ)は鬼宿を受け入れられた……魏は鬼宿(オレ)を受け入れた。
―――今やっと判ったぜ
魏(オレ)は最初から魏(オレ)だったんだ。
美朱と出逢って愛するために…愛されるために、
鬼宿を受け入れるために魏(オレ)はきっとこの世に生まれた。
てめェのお陰でずいっぶん時間がかかっちまったよ。
なあ天コウ…てめェはオレに愚かだのなんだの言ってくれたけどよ、
…憶えときな人間てのはな一歩でも前に進むことができたら」
魏は両手に気を集め、
「以前(まえ)より強くなれるんだよ!!」
天コウに向けて気を解き放つ。
放たれた気の塊は天コウの背後の門を跡形もなく粉砕し、天コウを驚愕させる。
その一撃で結界が破れたことにより残りの七星士も天コウの前に立ちふさがる。
軫宿が美朱の治療に当たろうとするが、相当な深手のようだ。
天コウは七星士を前にし、自分は“平城京”あの世界に還ると不適に笑う。
東京の上空には天コウの言う“平城京”が出現していた。
車の外に出てその様子を見ていた唯たちの上に、折れた電柱が倒れてくる。
激しい電流をまとった変圧器が轟音とともに落下するが、唯たちは不思議なことに傷ひとつない。
唯たちを護るように彼らを包む青い光、それは心宿の耳飾りから放たれていた。
死して尚、巫女を護ろうとする心宿に、思わず唯の涙が零れる。
七星士の攻撃を障壁で防ぎながら、天コウは語り始める。
はるかな昔から『四神天地書』の中で好機を待っていた天コウは、破れた封印から流れこんでくる
人間の邪気で、巻物の世界で神と呼ばれるまでの力を得た。
しかし、彼の本当の望の『現実の世界』に出るには強力で直接自分に向けられた負の力が必要だった。
そこで七星士たちに憎しみや悲しみをあおるようなことを仕掛けたのだ。
美朱と魏のおかげ平城京の朱雀門から現実の世に出るという天コウを必死に食い止めようとする七星士。
美朱も娘々に与えあられた神力と軫宿の治療により辛うじて一命を取り留めていたが、
意識は戻らず眼を閉じたままだった。
天コウと戦いながら、必死に美朱に呼びかける七星士たち。
魏は美朱を抱き寄せ、優しく口付けをする。
―――魏…聞いて…
あたし こんなに幸せだと思ったことない
みんながいて 世界があって 宇宙があって
全てが2人を育んでくれた…めぐり逢わせてくれた…
だから…
「―――ああ…判ってるよ、美朱」
―――あなたに逢えて良かった…
「…お前に…逢えて…良かった…」
―――今…永遠になる…ありがとう…みんな―――――
そして仲間達の前で2人を包む激しい炎。
魏と美朱の運命はどうなってしまうのか?
あれ?
ピンチに陥った美朱を鬼宿がかばって大怪我してそこをまた魏がかばって
俺もお前も同じとかなんとか言ってフュージョンするという展開を期待してたんだが…
嫌な役でしかなかったな、この鬼宿。
フュージョンのポーズをとる魏と鬼宿を想像して吹いたw
平城京wwwww
じゃあ天コウは奈良時代から童貞ですかwwww
童貞歴約1300年wwww神だwwww
マジで童貞の神だったかwww
>死して尚、巫女を護ろうとする心宿に、思わず唯の涙が零れる。
なかご……お前って奴は(つД`)
>>626 これって青龍七星士の使命感なのだろうか、
それとも唯を利用していたことへの罪滅ぼしなのだろうか
心宿「変圧器達から助けてやっただけでも…… 感謝して頂きたいものですな」
なんか人形に戻って倒れてる俑帥が悲しく見える
最終回「永遠我愛ニー」
激しい炎の中で抱き締めあう美朱と魏。
「「四宮の天と四方の地…
南方守護の『朱雀』御身に告げたまわく 我今是の言を作す
七宿天より地に現ずは御身を渇仰す
衆生の為の故此の於いて諸の悪を滅し
其の神力で我等を救護すべし……
唯願わくは之を聞け……
天より我がもとへ降り立ち給え―――――」」
現実世界の唯たちにも届く二人の朱雀召喚の祝詞により、降臨する朱雀星君。
美朱たちにより神力を取り戻した朱雀星君の力が、平城京の朱雀門から迸る。
朱雀の放つ光を受け、天コウの体が崩れていく。
神である自分が負けるはずがないと信じられない様子の天コウに、
朱雀は天コウの正体を語りだす。
天コウは神などではなく、中国から渡ってきた四神天地書を悪用し、己の欲望のため悪しき術を使い、
処刑され、歴史からも抹殺された皇子の怨霊。
その強すぎる怨念を封じるために高松塚古墳に葬られ、共に葬られた四神天地書の巻物に念を移し
その狂った夢想の中で『神』を名乗り、人間であることを忘れた哀れな亡者だったのだ。
崩れゆく天コウの周りに玄武、青龍、白虎も降臨し、四方を囲み
「「「「 封 殺 !!」」」」
現実世界を支配し、天コウは、己の妄執と共に闇に消えた。
同時に奎介の持っていた四神天地書はその役目を終え、燃え尽きてしまった。
東京上空に現れていた平城京も天コウの消滅と共に跡形もなく消え去っていた。
七星士たちは、太一君に太極山に呼び寄せられ、労をねぎらわれる。
美朱と魏は、激しく肉体が消耗し動かせない状態だと説明する太一君。
2人は朱雀を呼び出すため、現実世界の肉体から解き放たれ、精神体として皆の前に現れる。
2人の力で天コウを倒したと言う柳宿に美朱と魏は首を振り、
仲間達の協力があったからこそ天コウに勝てたのだと微笑む。
「―――天コウは神に非ず。 人の心を失った愚かな亡者。
戦う術は、己を知り、 己を信じ、己に打ち勝つこと……」
この言葉は太一君が美朱たちに送ったメッセージであった。
天コウの呪縛は消え、七星士たちも生まれ変わることができるようになり、天コウに利用されていた
魅・斂姉弟や飛コウたちの魂も救われるだろうと、天帝の姿に戻った太一君は告げる。
そして、美朱と魏に自分達の道を決める番だと言うのだった。
美朱は、七星士たちのいる世界を選ぼうとするが、七星士たちは元の世界に戻れと口を揃える。
「元の世界で…お前らのこと待っとる奴らがおるやろ!な!美朱―――魏!」
「そうだ、魏。お前は美朱とあの世界で生きていくために生まれたのではないか」
「そーよ、まだこれから出逢わなきゃいけない人達がいるのよ」
「美朱…魏。オレ達もまた、新しい身体で生まれてくるが…」
「心はずっと一緒です…忘れません!仲間なのだから―――永遠に!」
「魏…美朱をもっと幸せにしてやるのだ…もちろん君も!
2人の幸せは我々の幸せなのだから――――――」
みんな…愛していた 愛してくれた―――心から
笑って…背中を押しててくれたね
…未来(まえ)に歩いて行けと
だから…今度も「さよなら」なんて…要らない
きっとまた…いつか
仲間達の笑顔に見送られ、2人は現実の世界で生きていくために歩き出した。
唯たちの呼びかけに意識を取り戻した2人。
戻ってきたことを実感する美朱たちに朱雀星君が呼びかける。
「…2人とも、ひとつだけ言っておこう。
魏――――そなたは朱雀(われ)が作ったものではない。
宿南魏の記憶も想いも、それは真実。
そなたのために『鬼宿』の存在はあった。
時も次元も越える力を我は貸しただけ―――
2人の出逢いは…そなた達自身の朱雀(あい)の力だったのだよ―――…」
朱雀はそう言って飛び去って行った。青く広がる空の彼方へ…
朱雀を見送りながら、最後の石はどこにあったのかと疑問を投げかける美朱に
それはお前だよ、と魏は微笑む。
『オレ達の出逢うのが運命だったんなら…
もしかして このオレじゃないオレがこの世界にいるかもしれない
虚構(つくりもの)じゃなくて現実(ほんとう)のオレが―――』
心宿との戦いの前の鬼宿の言葉が甦り、美朱の目から涙が零れ落ちる。
そして、力強くお互いを抱き締める二人。
『そうね。判ったよ、やっと…今。
歩いて行くよ、これからもずっとあなたと一緒に―――ねえ…鬼宿―――…』
『…美朱』
「「――――――我愛ニー―――――――」」
『時は流れても鮮やかに残る記憶 彼らの命が今も息づいているのを確かに感じながら』
芒辰は母に見守られ、皇帝の地位に就いていた。
翼宿は相変わらず山賊仲間の攻児たちと楽しくやっているようだ。
『本のページはただの入り口にすぎなかったのだ…出逢いのための…』
幼いながらも、何冊もの本を読んでいる両親を驚かせていた
街中ですれ違い、ふと見合わせる子供たちの顔は幼き日の柳宿と康琳に瓜二つであった。
たまは恋人を見つけ、幸せそうに暮らしていた。
『つながり合った2つの世界を見おろして星たちは待っている』
少華と仲良く遊ぶ男の子、それはおそらく…
井宿は、一人旅を続けていた。果たして左目の傷は消えたのだろうか。
『全ての世界に居るたくさんの巫女と七星士の心―――
愛する者達が再び集うのを いつまでも優しい輝きを放ちながら―――』
「―――パパ、ママ!お空見て!お星さまがいーっぱいだよ!
みんなでこっち見てるみたい!」
父に肩車され、嬉しそうに空を見上げる息子に父は優しく答える。
「…ああ、いつも見てくれているよ。
ずっと―――願いが叶うように…幸せになれるように―――――」
そんな2人に寄り添う母もまた夜空に輝く星を眺めていた。
『かけがえのない愛おしい人のために、幸せになるために
人は生きていると教えてくれた。
この宇宙でいつか再びあの星達と巡り逢う日まで
―――大切に綴っていこう』
『永遠に続くこの物語を―――――』
ふしぎ遊戯―――完―――
「四神天地書を悪用」ってこっちの世界の男がどうやったら悪用できるんだ?
平城京まで具現化できる天コウの妄想力はすごいな。
童貞も千年単位になると、神に等しい妄想力(ちから)を得られるのか。
四神天地書って奈良時代から日本にあるのに、玄武の巫女が現れたのは大正になってからか。
ありゃ、終わっちった。
2部はなんか全然違う話になっちゃった印象…
鬼と魏二人のどちらを選ぶのか、魏の存在意義(アイデンティティ)は…
なんてのをもっと深くやるのを期待してたんだけど。
一度呼び出しておけば処女じゃなくても召喚出来るんだね。
七星士集めなくても召喚可能ってのよりはマシな後付け設定かな。
青龍は唯に呼んで欲しかったな。
朱雀と書いてあいと読むのはちょっと微妙だわw
_ρ_
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‖∧ ∧¶ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ゚∀゚)/ <たま:以下楽屋裏〜
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∫ヽ__)
U U
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\__人__/
あらすじさま、超乙。
終盤に向けての展開は何年かぶりに見てもなんというか、疲れる。
スレの仲間とあらすじさんのために書き込む気力を捻出してたよ。
奈良時代の極悪皇族が童貞の可能性は限りなくゼロな件について
あれだ、素人童貞
美朱って結局高校は辞めたの?
中退したにしても、このバカップル見てると、
高校中退→結婚→妊娠じゃなく、
妊娠→高校中退→結婚って流れを想像してしまう
多分連載中スレの中で一番「童貞」が使われたスレだろうなwwwww
あらすじ書きさんお疲れ様でした。
このスレのおかげで童貞もとい星宿が好きになりましたw
初代スレで皇帝は童貞なんて書いたことを後悔
していないwwwww
あらすじさん乙でした。感慨深いね。
何気なく言ったマジックの一言が定着して驚いてたあの頃が懐かしいやw
粗筋二十八宿さんお疲れ様でした!
最後にPC環境にいなくて参加できなかったことが悔やまれる…
回を増すごとに叩かれる主人公相手に精神的に辛かったことでしょう。
ありがとうございました。
それにしても、ひどい二部だったな…
でも、鬼と魏、ふたりが現れたら美朱はどちらを選ぶのか、はほんとに惜しいテーマだよなぁ。
ニセ鬼があんな明らかな悪役じゃなかったら…
2部は人気作の「引き延ばし」の恐ろしさをとくと見せてくれたな
しかし二部叩かれまくりワロタ
ホントに二部は要らないからな
七星士たちのいる世界を選ぼうとするが、って
現実世界に家族が居て魏も居て、七星士の何人かは既に死んでるのに
本の中を選ぶとは、よっぽど高校行きたくなかったんだなー
そういえばフュージョンて
この頃のドラゴンボールではまだ出てなかったんじゃないか?
自分に向けられた負の力が必要だったなら、
美朱や魏の家族ヌッコすのが手っ取り早くて確実だと思うんだが、
何故にバカップル別れさせるというショボくてまどろっこしいやり方なのだ。
>>634 街中ですれ違い、ふと見合わせる子供たちの顔は幼き日の柳宿と康琳に瓜二つであった。
あれ童貞だよ
鏡持ってるジャン
生まれ変わってもナルシスト
さすが童貞
童貞脱出したのに、最終回は童貞に戻ったな
662 :
.:2007/09/27(木) 19:01:47 ID:MSc1u67v
.
残りレス数にまだ余裕あるな…
誰か小説版のあらすじでもうpしてくれないだろうか
小説版より玄武のほうがいいなぁ。現在進行形だからダメか・・・。
>>664 玄武は現在進行形だから、本スレでって言われちゃうねw
あるいは、玄武連載終了するまでこのスレ保守続けるか…
保守の一環として小説版のあらすじをうpする、というのはどうだろう
持ってない自分が言えた台詞ではないけど…
あの小説は封印するべきだ!!
読んではいけない!!
669 :
.:2007/10/12(金) 17:38:23 ID:NVSUKgZm
.
童貞ってなにさ?
過去すれ見れないごめん教えて
>>670 どうてい 【童貞】<
(1)男性が、まだ女性と肉体的交渉の経験をもっていないこと。また、その男性。
「―を失う」
(2)カトリック教会における修道女。
なに!?修道女も童貞というのか!
いや星宿のことだよ。
なぜ星を童貞と呼んでるかの意味が知りたい
こうてい どうてい なのかな?って思ったんだけど
>>673 あと美朱を押し倒したりして行動が童貞っぽかったからかな
675 :
マロン名無しさん:2007/10/18(木) 15:17:43 ID:3opgclxo
童貞
結構あだ名が出ては消えて行ったよな
丼とかマジック兄弟とかアナゴとかな
丼はともかく、マジック兄弟や心宿は二部で出番なかったしね
童貞は、結婚してから元童貞になっただけで、結構初めの頃から言われてるなぁ
「穴子しっかりしなさい」は単行本書き下ろしでしたっけ?
680 :
.:2007/10/23(火) 14:43:44 ID:Rtdaq32s
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681 :
.:2007/10/29(月) 17:13:28 ID:VF1R8USI
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682 :
.:2007/11/02(金) 17:51:27 ID:LHF5x3cm
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あと300ちょいか
684 :
.:2007/11/09(金) 17:38:08 ID:MtVPFrHM
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685 :
.:2007/11/12(月) 16:10:17 ID:G3YieT76
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感慨深いな…初めて覗いたけど
星宿童貞にはワロタ
687 :
.:2007/11/20(火) 15:34:11 ID:sWKGMKXO
.
なんかネタがないかな?
連載が終わってだいぶたって住人がいなくなってるだろうし、
どうしたもんかね
ネタか。
読み始めたきっかけとか好きなキャラとか
当時の感想と現在の感想の違いとか?
読み始めたきっかけは、妹の少コミを読んだからだな。
たしか、山賊のアジトで女装した星宿と柳宿のとこだった
こんなスレあったんだ…何という良スレ
初めから参加したかった…
693 :
マロン名無しさん:2007/12/01(土) 21:44:33 ID:kO1+uaRq
なんだここは朱雀・青龍編か・・・
今連載してる玄武はどこだ?
初めに知ったのはアニメを見てからだったかな。
それから本屋で集めるようになってハマった
鬼宿はホントに顔がかっこよかった
「理想は鬼宿(外見)」なんて言ってしまう痛い大人になってしまいました。
>>695 顔限定にワロタww
当日私は小学生…今思えば翼宿が初恋でした
読み始めた頃からミッチーが好きだった。
たまの飼い主だったから、ていうのが主だった気がするが。
さすがに理由は変わったが、今もたぶん1番好きなキャラだと思う。
あと、他に挙げるなら柳宿とか房宿辺りも好き。
……井宿のビジュアルが大好きだったから…
チャンネル適当に変えてて偶然見たアニメで
井宿に好み真ん中ドストライク。
即、単行本買いに行ったよw
当時っても連載を追ってたわけじゃないから
今と比べても感想に変化はないかなあ
井宿の顔がストライクっていうのもめずらしいねw
自分でも理由はわからないけど
何故か好きなんだああいうニコニコ顔が
古くは3×3EYESの藤井八雲から
最近だとサムライ7のヘイハチとか…
井宿はお面だけどw
ありがとう
オイラ、うれしいのだ☆
保守
普通に懐漫スレになっててわろたw
このペースでは…
今家にあったビデオ見てる、丁度翼宿登場回
思ったんだけど翼宿って登場以外幻術使う事なかったね
保守
..
709 :
マロン名無しさん:2008/01/18(金) 15:55:49 ID:+Ksoa2IJ
>>706 あれは坊さんにもらったお札を使ったからであって
七星士としての力じゃない
ほほ
1部が終わってから2部の連載を求める声が多かったわりに
2部が始まってもあんま人が集まらなかった感じがするな…。
それでか・・・
2部なんてやらなければ、グダグダにならずに済んだものを・・・
楽屋裏が400ほど短くなったということで
どっちにしろグダグダではないか
うーん
>>709 翼宿の能力ってナンダロ…
ハリセンもキモデブオヤジが使えてたし…
星宿も謎だでよ
X
..
翼宿→俊足、体術、ハリセン(最終的には翼宿にしか使えなくなったし)
星宿→剣術、朱雀の力(美朱を池から助けた時のやつ)、女装、あと皇帝の権力
能力ありまくりじゃまいか
権力ワロタ
他
半年くらい来てなかったけど、まだあったのかw
気がついたら開始からとっくに一年以上が経過してるのな
次の目標はこのスレ開始から1年だ
あと2ヶ月ちょい
ゲームがでるころ?
何の
保守
先長し
732 :
マロン名無しさん:2008/03/31(月) 12:01:35 ID:c9J7U57f
保守
734 :
マロン名無しさん:2008/04/08(火) 11:55:01 ID:OBl6jDJy
保守
s
736 :
マロン名無しさん:2008/04/16(水) 21:22:20 ID:1Op43EoI
!?
pop
739 :
マロン名無しさん:2008/04/27(日) 00:32:58 ID:UHW4gWnk
渡瀬作品はなんといってもエロとギャグの具合が絶妙。
興奮して寝れませーん
次の巻まで持つか
これで層化でさえなけりゃなあ
絶対彼氏。読んでみた
なんて事ないパクリ漫画だった
....
ドラマよりは面白いと思った<絶対彼氏
そうか
.....
......
.......
そうか
うん
…
…
…
次のPW発売までもう少しだな。
前々回で出した巫女検定の問題は何問当たってたんだろうか・・・
ここはこういう話でいいのか?
正直何も内容を書かないで保守しているだけの状態はうざいんで
そういう話でもしてくれたらいいんじゃないのかな
ではageておきましょう