逃げ出すのに失敗し、ゲームに負けた翌日。
月は、目が覚めても指一本すら動かせなかった。
──強力な媚薬を使用した、セックス。
それは、月の肉体と精神に限界を超えたダメージを与えた。
吐いても吐いても、終わりのない絶頂。
白いはずの吐精は、いつのまにか透明に近い色になり、それでも止まらない射精感に、月は何も出なくなってもまだ快楽を求め、最後には受け入れた内部の肉からの快楽で、女のように射精を伴わない絶頂を何度も味わった。
月では欲情しない、と言ったはずの竜崎は、最初に月を犯した時にその内部に潤う媚薬を自身の粘膜に受けてしまったのか、彼もまた止まることなく性器を隆起させた。
その、興奮した竜崎のモノに思うさまに蹂躙されて──月もまた、快楽を貪った。
そんな自分が、月は信じられない。
そんな自分を、月は許せない。
薬のせいだった。不可抗力なのだ。わかっている。
でも、月は許せない。
あれほど嫌悪した竜崎にすがり、泣きつき、犯して欲しくて竜崎に要求されるままに、様々な痴態を晒した。
口淫しろと言われれば従い、自分でほぐせと言われればその通りにした。卑猥な言葉を要求されてはされるままに声にして、動けと命令されれば、その通りに動いた。