もしデスノートの夜神月が女だったら

このエントリーをはてなブックマークに追加
669マロン名無しさん
──広げた足の奥、痛み続けている場所に、竜崎の指が触れた。
 乾いた場所を押し広げるように動く指に、月の悲鳴が上がる。

(助けて、助けて、誰でもいい、誰でもいいから、僕を───)

 竜崎の指に浸食されながら、月は叫び続ける。

 ──本当は、月だってわかっている。
 竜崎の言っていることは本当なのだろう。
 自分はキラだったのだろう。
 竜崎が言うなら、間違いない、そうも思う。

 けれど、認められない。認めるわけには行かない。
 月にはキラの記憶がないのだから。

 だから。

 月は、叫ぶ。
 救われることはないとわかっていても。
 誰も助けに来てくれないと知っていても。

 それしか、今の月に出来ることはないのだから──。