名門!第三野球部連載中 背番号1

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123代打あらすじ 1/2
9回の裏、銚子工業の攻撃は4番サード指宿から。
しかし、足を痛めながらも必死に投げるあすなろに銚子工業の観客から応援の声援が飛びます。
指宿は粘り、すっぽぬけた球をライトへかっ飛ばします。
あらかじめ深めに守備をとっていた小西がフェンスによじ登り、懸命にキャッチします。しかし
「わーっ落ちる落ちるーっ わーっ」
スタンド側に落ちそうになります。これを高橋、白石兄弟、斉藤が必死に引き上げます。
小西は生ケツを晒しながらもグランド側に戻ってきて、めでたくライトフライです。

惜しくもベンチに帰る指宿は、自分たちもなりふりかまってはいられないぞ。と
どこか清清しい表情を見せますが、カーブを打たれて沈んでいる桑本に気づきます。
意外となさけない奴だという他の部員の言葉に桑本は反応し、絡むと、
「やめた!」
たかが練習試合で必死になってやってられないから、もうやる気がないと言い出します。すると、
 バ キ ッ
「お前は恥ずかしくないのか桑本」燃える男・指宿がこれに怒ります。
第三野球部は、今の桑本にはないものをもっている。
「それは勝利への執着心だ。結果も見ずに勝負を投げ出すのは一番恥ずかしい行為だぞ!
 たかが一度打たれたくらいでヤケになるな!!
 男だったら失敗した悔しさを倍にして返してやれ!!」
指宿は桑本に、バットを差し出します。
「自分のプライドを取り戻して来い桑本!」
124代打あらすじ2/2:2007/04/19(木) 23:01:51 ID:???
(国語の教科書にもでてこねーよーなダセー台詞はきやがって)
と内心思っている桑本ですが、打席に入ると、バットを短く持ち、ミート狙いのバッティングをしてきました。
顔つきも変わっています。なんとか塁にでようと必死の形相です。
しかし、あすなろはため息をつき、ひょこひょこと打席に近づいてきます。
「桑本さん、忘れたんですか?」
桑本のバットを指差し、
「バットを持つ位置がちがってますよ!!」


「ク・・ク・・
 ククク・・・・ククク
 そうだったよなチビ・・・・
 すっかり忘れていたっぺよ。
 よく考えたらこれはチームが勝つための握りの位置だ。
 だがよ・・・
 おめーとの勝負に勝つための握りは・・・
 
 たしか・・・・

 たしか、こんくらいだったよな?」

桑本は怪しげな笑みを浮かべ、バットを思い切り長く握りなおしました!!


桑本を一言でその気にさせたことに指宿は驚きます。
もう勝手にしやがれと海堂は嬉しそうに呆れます。

(チビ・・・おめーにひとつ教わったぜ。
 なんて嬉しい奴なんだおめーってやつは!ワクワクしてくるっぺよ!!
 望みどおり全力勝負だ!!)

                       第十六話「勝利への執着心」